JP2010111159A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの駆動力によってウエビングを巻き取ることができると共に、所謂エンドロックの発生を防止又は抑制することができる。
【解決手段】本ウエビング巻取装置では、ECUは、ウエビングの巻き取りが完了する際に、モータへの供給電力を次第に減少させる。これにより、モータ(巻取軸)の回転速度が次第に減少されるので、ウエビングの巻き取りが完了した際に衝撃が生じることを防止又は抑制することができる。これにより、所謂エンドロックが発生することを防止又は抑制することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、乗員拘束用のウエビングを巻き取るウエビング巻取装置に関する。
従来、ウエビング巻取装置では、モータの駆動力によってウエビングを巻き取る構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなモータ付きのウエビング巻取装置では、乗員がウエビングの装着を解除した際に、モータの駆動力でウエビングを巻き取って格納することができる(いわゆる格納アシスト機能)。
特開2006−103475号公報
ところで、上記特許文献に示されたウエビング巻取装置では、ウエビングが全格納される直前のウエビングの巻取速度(モータの回転速度)が速く設定されており、ウエビングが全格納された際にモータ(巻取軸)が急激に停止される。このため、当該停止時の衝撃によってウエビング巻取装置に設けられたロック機構が誤作動して巻取軸がロックされ(所謂エンドロックが発生し)、再度のウエビングの引き出しができなくなる可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、モータの駆動力によってウエビングを巻き取ることができると共に、所謂エンドロックの発生を防止又は抑制することができるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係るウエビング巻取装置は、巻取方向へ回転されることで乗員拘束用のウエビングを巻き取ると共に、前記ウエビングが引き出されることで引出方向へ回転される巻取軸と、前記巻取軸を前記巻取方向へ回転可能なモータと、前記モータに電力を供給して前記巻取軸を前記巻取方向へ回転させると共に、前記巻取軸への前記ウエビングの巻き取りが完了する際に前記モータへの供給電力を次第に減少させる制御手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載のウエビング巻取装置では、制御手段がモータに電力を供給して巻取軸を巻取方向へ回転させる。これにより、ウエビングを巻取軸に巻き取ることができる。また、制御手段は、ウエビングの巻き取りが完了する際には、モータへの供給電力を次第に減少させる。これにより、モータ(巻取軸)の回転速度が次第に減少されるので、ウエビングの巻き取りが完了した際に衝撃が生じることを防止又は抑制することができる。これにより、所謂エンドロックが発生することを防止又は抑制することができる。
請求項2に記載の発明に係るウエビング巻取装置は、巻取方向へ回転されることで乗員拘束用のウエビングを巻き取ると共に、前記ウエビングが引き出されることで引出方向へ回転される巻取軸と、前記巻取軸を前記巻取方向へ回転可能なモータと、前記モータに電力を供給して前記巻取軸を前記巻取方向へ回転させると共に、前記モータの回転速度を増減させる際に前記モータへの供給電力を次第に変化させる制御手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載のウエビング巻取装置では、制御手段がモータに電力を供給して巻取軸を巻取方向へ回転させる。これにより、ウエビングを巻取軸に巻き取ることができる。また、この制御手段はモータの回転速度を増減させる際にモータへの供給電力を次第に(徐々に)変化させる。これにより、モータ(巻取軸)の回転速度が次第に変化されるため、ウエビングの巻き取りが完了した際に衝撃が生じることを防止又は抑制することができる。これにより、所謂エンドロックが発生することを防止又は抑制することができる。
また、このウエビング巻取装置では、上述の如くモータの回転速度が次第に変化されるため、モータの作動音の急激な変化や、ウエビングの急激な挙動などを抑制することができる。したがって、乗員に違和感を与えることを抑制できる。さらに、モータの回転速度の増減時における急激な電流変化が抑制されるため、急激な電流変化に起因する電磁ノイズの発生を抑制することができる。
またさらに、上述の如くモータの駆動力によってウエビングの巻き取りをアシストする場合、通常使用時にモータが頻繁に作動されることになるが、このウエビング巻取装置では、モータの回転速度が次第に変化されるため、モータの駆動力を巻取軸に伝達する駆動力伝達機構(減速機構など)の作動耐久回数を向上させることができる。
請求項3に記載の発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1又は請求項2に記載のウエビング巻取装置において、前記制御手段は、前記巻取軸の回転を検出する回転検出手段を備え、当該回転検出手段の検出結果に基づいて前記モータへの給電を制御することを特徴としている。
請求項3に記載のウエビング巻取装置では、制御手段は、回転検出手段が検出した巻取軸の回転に基づいてモータへの給電を制御する。このため、制御手段は、ウエビングの巻き取り完了などを正確に予測することができ、これに基づいてモータの作動を正確に制御することができる。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置では、モータの駆動力によってウエビングを巻き取ることができると共に、所謂エンドロックの発生を防止又は抑制することができる。
図1には、本発明の実施形態に係るウエビング巻取装置の全体構成が正面断面図にて示されている。
図1に示すように、ウエビング巻取装置10は、フレーム12を備えている。フレーム12は略板状の背板14を備えており、この背板14がボルト等の図示しない締結手段によって車体に固定されることで、本ウエビング巻取装置10が車体に取り付けられる構成となっている。背板14の幅方向両端からは一対の脚板16、18が互いに平行に延出されており、これらの脚板16、18間にダイカスト等によって製作された巻取軸としてのスプール20が回転可能に配置されている。
スプール20は略円筒形状のスプール本体22と、このスプール本体22の両端部にそれぞれ略円盤形状に形成された一対のフランジ部24、26とによって構成されており、全体としては鼓形状をなしている。
スプール本体22には、長尺帯状に形成されたウエビング28の基端部が連結固定されており、スプール20をその軸周り一方(以下、この方向を「巻取方向」と称する)へ回転させると、ウエビング28がその基端側からスプール本体22の外周部に層状に巻き取られる。一方、ウエビング28をその先端側から引っ張れば、これに伴いスプール20が回転しながらウエビング28が引き出される(以下、ウエビング28を引き出す際のスプール20の回転方向を「引出方向」と称する)。
フランジ部24のフランジ部26とは反対側でスプール20の一端側は、脚板16に形成された円孔30を略同軸的に貫通してフレーム12の外部に突出している。脚板16側のフレーム12の外側には、ケース32が配置されている。ケース32は、スプール20の軸方向に沿って脚板16と対向して配置されて脚板16に固定されている。また、ケース32は全体的に脚板16側へ向けて開口しており、円孔30を貫通したスプール20の一端側はケース32の内側に入り込み、ケース32によって回転自在に軸支されている。
さらに、ケース32の内部には渦巻きばね34が配置されている。渦巻きばね34は渦巻き方向外側の端部がケース32に係止されており、渦巻き方向内側の端部がスプール20に係止されている。この渦巻きばね34は、スプール20を巻取方向へ付勢している。
この渦巻きばね34の付勢力(に基づくウエビング28の巻取力)は、乗員が装着したウエビング28の弛みを解消する程度に、比較的弱く設定されている。換言すれば、渦巻きばね34の付勢力は、ウエビング28の装着状態で乗員に圧迫感を与えない程度の強さに設定されており、スプール20から引き出されたウエビング28を摩擦力等に抗して最後まで巻き取る強さは要求されていない。
一方、スプール20は、フランジ部26側の端部から同軸的に突出した図示しない支軸部を備えている。この支軸部は、脚板18に形成された内歯のラチェット孔36を略同軸的に貫通してフレーム12の外部に突出しており、脚片18の外面に開口端を突き当てた状態で固定されロック機構38を構成する略カップ状のケース40によって回転自在に軸支されている。
ロック機構38は、通常はスプール20の巻取方向、引出方向の自由な回転を許容し、車両急減速時にスプール20の引出方向の回転を阻止するものである。本実施形態では、加速度センサ41がラチェットギヤ42の引出方向の回転を阻止すると、該ラチェットギヤ42とスプール20との相対回転によってロックプレート46がロックベース44から突出して脚片18におけるラチェット孔36の内歯に噛み合い、スプール20の引出方向の回転を阻止する構成とされている。なお、ロックベース44とスプール20との間にトーションバーを連結して、上記ロック後にトーションバーを捩りつつスプール20の引出方向の回転を許容してエネルギ吸収を果たす(フォースリミッタ機能を果たす)構成としても良い。
一方、スプール20の下方で脚板16と脚板18との間には、モータ60が配置されている。モータ60の出力軸62にはギヤ64が同軸的且つ一体的に設けられている。
ギヤ64の半径方向上方には、ギヤ64よりも大径のギヤ66が配置されている。ギヤ66は脚板16、18間に設けられた支持板68と脚板16とによりスプール20と平行な軸周りに回転自在に軸支された状態で、ギヤ64に噛み合っている。また、ギヤ66の軸方向側方にはギヤ66よりも小径のギヤ70がギヤ66に対して同軸的且つ一体的に設けられている。
さらに、ギヤ70の半径方向上側には、クラッチ72が設けられている。クラッチ72は、リング状に形成された外歯のギヤ74を備えている。ギヤ74は、ギヤ70に噛み合った状態でスプール20に対して同軸的で且つ相対回転可能に設けられており、その軸方向両端は図示しない円盤状部材により閉止されている。また、ギヤ74の内側には、筒状のアダプタ76がスプール20に対して同軸的に設けられている。アダプタ76は、スプール20に一体的に連結されており、ギヤ74の両端を閉止する円盤状部材を貫通した状態で、円盤状部材、ひいてはギヤ74をスプール20周りに回転可能に軸支している。
ギヤ74の内側には、例えば、遠心力で揺動するパウル等の図示しない連結部材が収容されている。この連結部材は、例えば、上記円盤状部材に支持されており、ギヤ74と一体的に回転するようになっている。
ここで、このクラッチ72では、モータ60の出力軸62の回転力が、ギヤ64、ギヤ66、ギヤ70を介してギヤ74に伝達される構成(出力軸62とギヤ74は常に同期して回転する構成)となっており、モータ60の出力軸62が正方向へ回転(正転)すると、ギヤ74は巻取方向へ回転する。ギヤ74が巻取方向へ回転すると、前記連結部材がアダプタ76の外周面に機械的に結合し、ギヤ74とアダプタ76とを一体的に連結するようになっている。これにより、ギヤ74の巻取方向への回転(モータ60の正転)がアダプタ76を介してスプール20に伝達される構成になっている。
また、モータ60の出力軸62が逆方向へ回転(逆転)すると、ギヤ74は引出方向へ回転する構成である。この場合、ギヤ74がアダプタ76に対して引出方向へ所定量だけ相対回転すると(モータ60の逆転により出力軸62がスプール20に対して所定量だけ相対回転すると)、前記連結部材のアダプタ76に対する機械的結合が解除され、クラッチ72は解除状態になる。
一方、本ウエビング巻取装置10では、制御手段を構成するECU82及びドライバ84を備えている。このECU82には、本発明の実施形態に係る駆動制御プログラムが記憶されている。また、モータ60は、ドライバ84を介して車両に搭載されたバッテリー86に電気的に接続されており、バッテリー86からの電流がドライバ84を介してモータ60に流れることで、モータ60は駆動力で出力軸62を正転又は逆転させる構成となっている。ドライバ84は、ECU82に接続されており、このドライバ84を介したモータ60への給電がECU82によって制御される構成になっている。
また、ECU82には、回転検出手段としてのスプール回転検知センサ88(本実施形態では、磁気センサ)が接続されている。このスプール回転検知センサ88は、フランジ部26の外周部に設けられた磁石90に対応しており、フランジ部26(スプール20)の回転によって、磁石90がスプール回転検知センサ88の近傍を繰り返し通過すると、磁石90によって生じる磁気を検知して所定の電気信号(以下、この信号を「検知信号」と称する)をECU82に出力するようになっている。
この場合、ECU82は、スプール回転検知センサ88から出力された検知信号に基づいてスプール20の回転数を検出すると共に、検出した回転数からウエビング28の巻取量を検出する。このウエビング28の巻取量に基づいて、ECU82からは、ドライバ84へモータ60の作動を制御するための制御信号が出力され、この制御信号に基づいてドライバ84がモータ60を作動させるようになっている。
さらに、ECU82には、ウエビング28に設けられたタングプレートがバックル装置(共に図示省略)と連結しているか否かを検出するバックルスイッチ92(装着解除検出手段)が接続されている。このバックルスイッチ92は、タングプレートがバックル装置と連結しているときには、スイッチのオン状態を示すHレベルの信号をECU82に出力し、タングプレートがバックル装置から解除されているときには、スイッチのオフ状態を示すLレベルの信号をECU82に出力する。ECU82は、バックルスイッチ92からLレベルの信号が出力されると、乗員がウエビング28の装着状態を解除したと判断し、ウエビング28の格納時であると判断する。
ここで、本実施形態では、ECU82は、モータ60の回転速度を増減させる際(モータ60の作動を開始させる際、及びモータ60を停止させる際を含む)には、モータ60への供給電力を次第に(徐々に)変化させる構成になっている(所謂フェードイン制御・フェードアウト制御を行う構成になっている)。
具体的には、ECU82は、モータ60への供給電力を、図2に示されるように、一定時間毎に一定の制御量(デューティ、目標電流等)ずつ変化させる構成になっている。
なお、図3に示されるように、ECU82が、モータ60への供給電力を、その増減開始から目標制御量(デューティ、目標電流等)に至るまでの間で一定時間毎に連続的に変化させる構成にしてもよい。
次に、図4及び図5に示される線図に基づいて本実施形態の作用について説明する。
上記構成のウエビング巻取装置10では、ECU82は、バックルスイッチ92からの信号に基づいて、ウエビング28に設けられたタングプレートがバックル装置から解除されたことを検出すると(図4及び図5のT1参照)、モータ60に所定の電圧V2を印加してモータ60を正転させる。この場合、ECU82は、モータ60への電圧の印加を一定時間毎に一定の制御量(ここではデューティ)ずつ増加させることで、モータ60の回転速度を所定の速度S2まで徐々に増加させる(図5参照)。
モータ60の回転力は、ギヤ64、ギヤ66、ギヤ70を介してクラッチ72のギヤ74に伝達され、ギヤ74が巻取方向へ回転される。これにより、クラッチ72が連結状態となり、当該クラッチ72を介してモータ60の駆動力がスプール20に伝達される。これにより、渦巻きばね34の付勢力不足が補われてスプール20が巻取方向に回転され、ウエビング28がスプール20に巻き取られる。この場合、モータ60の回転速度S2に対応するウエビング28の巻取速度は、ウエビング28を早期に巻き取るために比較的高速に設定されている。
また、ECU82は、上記モータ60の正転により、ウエビング28が予め設定された量(ウエビング28が乗員の降車の邪魔にならない程度の量)巻き取られると(図4及び図5のT2参照)、モータ60への印加電圧をV2よりも小さい電圧V1まで減少させる。この場合にも、ECU82は、モータ60への電圧の印加を一定時間毎に一定の制御量(ここではデューティ)ずつ減少させることで、モータ60の回転速度を所定の速度S1まで徐々に減少させる(図5参照)。これにより、ウエビング28の巻取速度が遅くなるが、この時点ではウエビング28が乗員の降車の邪魔にならない程度巻き取られているため問題にならない。また、ウエビング28の巻取速度が遅くなるため、ウエビング28に設けられたタングプレートが車室内の内装品等に不要に衝突することが防止又は抑制される。
一方、ECU82は、スプール回転検知センサ88の信号に基づいてウエビング28の大部分が巻き取られたことを検出すると(図4及び図5のT3参照)、モータ60への電圧の印加を解除する。この場合にも、ECU82は、モータ60への電圧の印加を一定時間毎に一定の制御量(ここではデューティ)ずつ減少させることで、モータ60の回転速度をゼロまで徐々に減少させる(図5参照)。これにより、ウエビング28の巻取速度が徐々に減少し、ウエビング28が全格納された時点(ウエビング28の巻き取りが完了した時点)でモータ60が停止される。このように、ウエビング28の全格納直前でウエビング28の巻取速度が遅くなるため、ウエビング28の全格納時にウエビング巻取装置10に衝撃が作用することが抑制される。これにより、当該衝撃によってロック機構38が誤作動すること(所謂エンドロックの発生)を防止することができる。
さらに、ECU82は、モータ60を停止させてから所定時間経過すると(図4及び図5のT4参照)、モータ60に極性が逆の電圧V1を印加してモータ60を逆転させ、クラッチ72の連結状態を解除すると共に、更に所定時間経過後に(図4及び図5のT5参照)、モータ60への電圧の印加を解除してモータ60を停止させる。この場合にも、ECU82は、モータ60への電圧の印加を一定時間毎に一定の制御量(ここではデューティ)ずつ変化させることで、モータ60の回転速度を徐々に増減させる(図5参照)。
ここで、本実施形態に係るウエビング巻取装置10では、上述した如く、ECU82は、ウエビング28の巻取速度(モータ60の回転速度)を増減させる際に、常にモータ60への供給電力を徐々に変化させるため、モータ60の回転速度が急激に変化することがない。これにより、モータ60の作動音の急激な変化や、ウエビング28の急激な挙動などを抑制することができるため、乗員に違和感を与えることを抑制できる。また、このウエビング巻取装置10では、モータ60の回転速度の増減時における急激な電流変化が抑制されるため、急激な電流変化に起因する電磁ノイズの発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係るウエビング巻取装置10では、モータ60の駆動力が急激に変化することを防止できるため、クラッチ72、ギヤ64、66、70等の減速機構に加わるダメージを小さくすることができる。これにより、上記減速機構の耐久性を向上させることができる。特に、本実施形態のように通常時のウエビング28の巻き取り(格納)にモータ60の駆動力を用いる場合(所謂格納アシスト機構)には、車両緊急時にのみモータ60の駆動力を用いる場合(所謂プリテンショナ機構)に比べてモータ60の作動回数が桁違いに多くなるため、上記減速機構の作動耐久回数を向上させる上で好適である。
また、本実施形態では、ECU82は、スプール回転検知センサ88から出力された検知信号に基づいてスプール20の回転数を検出すると共に、検出した回転数からウエビング28の巻取量を検出し、このウエビング28の巻取量に基づいてモータ60への給電を制御する。このため、ECU82は、ウエビング28の巻き取り完了などを正確に予測することができ、これに基づいてモータ60の作動を正確に制御することができる。
なお、上記実施形態では、モータ60の駆動力によってスプール20を巻取方向へ回転させることで、ウエビング28の巻き取りをアシストする構成にしたが、本発明はこれに限らず、モータ60の駆動力によってスプール20を引出方向へ回転させることで、ウエビング28の引き出しをアシストする構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、ECU82が、スプール回転検知センサ88(回転検出手段)の信号に基づいてウエビング28の大部分が巻き取られたことを検出する構成、すなわち、ECU82がスプール回転検知センサ88の信号に基づいてウエビング28の全格納(ウエビング28の巻き取り完了)を予測する構成にしたが、本発明はこれに限らず、ECU82がモータ60の作動開始からの経過時間に基づいてウエビング28の全格納を予測する構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、ECU82が、スプール回転検知センサ88及びバックルスイッチ92からの信号に基づいてモータ60の作動を制御する構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、車両のドアが開閉されたことを検出するドア開閉センサ(所謂カーテシスイッチ)、車両の乗員が車両用シートに着座していることを検出する着座センサ、車両のキーの状態(イグニッションスイッチのON状態など)を検出するキー状態検出センサ、車両の速度を検出する車速センサ、車室内の乗員を検知する乗員検知装置(カメラなど)、所謂スマートキーからの電気信号を検知するスマートキー検知装置、車両のドアに乗員が触れたことを検出するドアタッチセンサなどを、ECU82に接続すると共に、これらのセンサ及び検知装置からの信号に基づいてECU82がモータ60の作動を制御する構成にしてもよい。
本発明の実施形態に係るウエビング巻取装置の全体構成を示す概略的な正面断面図である。 本発明の実施形態に係るウエビング巻取装置のECUがモータへの供給電力を徐々に変化させる際の制御方法の1の例を示す線図である。 本発明の実施形態に係るウエビング巻取装置のECUがモータへの供給電力を徐々に変化させる際の制御方法の別の例を示す線図である。 本発明の実施形態に係るウエビング巻取装置のECUによるモータの作動制御の内容を示し、モータに印加される電圧と時間との関係を示す線図である。 本発明の実施形態に係るウエビング巻取装置のECUによるモータの作動制御の内容を示し、モータの回転速度と時間との関係を示す線図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
20 スプール(巻取軸)
28 ウエビング
60 モータ
82 ECU(制御手段)
84 ドライバ(制御手段)
88 スプール回転検出センサ(回転検出手段)

Claims (3)

  1. 巻取方向へ回転されることで乗員拘束用のウエビングを巻き取ると共に、前記ウエビングが引き出されることで引出方向へ回転される巻取軸と、
    前記巻取軸を前記巻取方向へ回転可能なモータと、
    前記モータに電力を供給して前記巻取軸を前記巻取方向へ回転させると共に、前記巻取軸への前記ウエビングの巻き取りが完了する際に前記モータへの供給電力を次第に減少させる制御手段と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  2. 巻取方向へ回転されることで乗員拘束用のウエビングを巻き取ると共に、前記ウエビングが引き出されることで引出方向へ回転される巻取軸と、
    前記巻取軸を前記巻取方向へ回転可能なモータと、
    前記モータに電力を供給して前記巻取軸を前記巻取方向へ回転させると共に、前記モータの回転速度を増減させる際に前記モータへの供給電力を次第に変化させる制御手段と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  3. 前記制御手段は、前記巻取軸の回転を検出する回転検出手段を備え、当該回転検出手段の検出結果に基づいて前記モータへの給電を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウエビング巻取装置。
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