JP3833125B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像装置に関し、特に撮像装置の信号読み出し部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどの画像入力機器において、撮影画像の高画質化のためセンサの多画素化が進んでおり、そのため、読み出し時間の高速化が求められている。これらの要求に対してこれまでには画素信号を複数の読み出しチャンネルに分割して読み出す方式が開発されてきた。この従来方式の概要について図11及び図12を用いて説明する。
【0003】
図11は、従来の固体撮像装置の内部構成図である。図11に示す固体撮像装置は、2次元に配列され遮光膜などによって遮光されたオプティカルブラック画素と遮光膜の無い有効画素とを有する複数の画素3101と、垂直走査回路3102からの制御信号に基づいて選択された複数の画素3101の各々から画素信号などを読み出す読み出しチャンネル3071,3072と、読み出しチャンネル3071,3072によって読み出されタイミングが調整された後にバッファ回路3119を通して、波形整形または、駆動力を増加させてから信号を出力する出力端子3120とを備えている。
【0004】
また、読み出しチャンネル3071,3072は、複数の画素3101の各々から読み出した画素信号などを記憶するラインメモリ回路3104,3109と、入力端子3122,3123から入力した水平シフトパルスに応じて記憶されている画素信号などを転送する水平走査回路3105,3110とを具備する読み出し回路3106,3111と、読み出された信号を増幅する増幅器3107,3112と、増幅された信号を所定の電位にクランプするクランプ手段3124,3125とを備えている。
【0005】
次に、図11に示す固体撮像装置の動作について説明する。まず、複数の画素3101の各々に光が入射されると、複数の画素3101各々は、入射光の光量に基づいたレベルの画素信号を生成する。次に、垂直走査回路102により選択された行の奇数列の画素3101から読み出された画素信号がラインメモリ回路3104に格納されると共に、同じ行の偶数列の画素3101から読み出された画素信号がラインメモリ回路3109に格納される。
【0006】
続いて、水平走査回路3105は、チップ外部もしくは内部からの水平シフトパルスを入力端子3122から入力する。そして、入力した水平シフトパルスに基づいて、ラインメモリ回路3104に読み出された画素信号を順次選択して、増幅器3107へ出力する。増幅器3107では、入力された画素信号を増幅して、出力端子3108より図示しない処理回路へ出力する。
【0007】
一方、水平走査回路3110においても同様に、入力端子3123から入力した水平シフトパルスに基づいて、ラインメモリ回路3109に読み出された画素信号を順次選択して、増幅器3112へ出力する。増幅器3112では、入力された画素信号を増幅して、出力端子3113より図示しない処理回路へ出力する。
【0008】
また、複数の画素3101の内オプティカルブラック画素から出力されるダークレベル信号を、クランプ手段3124,3125を用いて所望の電位にクランプする。更に、出力端子3108,3113の各々に、並列に接続されたスイッチ3116,3117のオン/オフを交互に切り換えることによって、奇数列の画素と偶数列の画素からの各画素信号を出力バッファ回路3119を介して出力端子3120から出力する。
【0009】
図12は図11の入力端子3122,3123に入力する各水平シフトパルス1,2,出力端子3108,3113に出力されるダークレベル信号及び画素信号、スイッチ3116,3117のオン/オフの状態、出力端子3120に出力されるダークレベル信号及び画素信号並びにクランプ動作を行うクランプパルスを示す図である。図12は入力端子3122,3123に例えば6クロック分ずつのパルス波を入力した様子を示している。
【0010】
なお、図12において、出力端子3120から出力される信号の内、1〜12列目の任意の行の画素から読み出される画素信号又はダークレベル信号に(1)〜(12)の番号を付している。また、出力端子3108,3113の画素信号には、出力端子3120に対応する番号を付している。なお、(1)〜(6)はオプティカルブラック画素から得られるダークレベル信号を示し、(7)〜(12)までは有効画素から得られる画像信号を示している。
【0011】
図12によれば、水平シフトパルス1に同期したダークレベル信号(1)、(3)、(5)及び画素信号(7)、(9)、(11)が出力端子108に順次出力され、水平シフトパルス2に同期したダークレベル信号(2)、(4)、(6)及び画素信号(8)、(10)、(12)が出力端子3113に順次出力されている。出力端子3108,3113よりダークレベル信号(1)(2)が出力される時点においてクランプ手段3124,3125を動作させることによってダークレベル信号を所望の電位にクランプする。
【0012】
続いて、スイッチ3116,3117のオン/オフを交互に切り換えることによってダークレベル信号(1)〜(6)及び画素信号(7)〜(12)が順に出力端子3120に出力される。このように、出力端子120のクロックレートに対して、出力端子3108,3113は1/2周期の動作であるにも関わらず、読み出し時間の高速化を比較的容易に行うことができる。
【0013】
更に、上記のような複数チャンネルによる読み出しを行う場合に、各チャンネルから常に同色の信号を読み出す構成が特開平9−46480に、また、各チャンネル毎のオフセット誤差を補正する方法が特開2001−245221に開示されている。
【0014】
更に、特開平5−328224では、複数チャンネルを用いて水平方向に複数画素ずつ読み出し、複数チャンネルに読み出された信号をスイッチを用いて順次時分割多重して出力する構成を開示している。この構成によれば、各チャンネル毎の読み出し速度が遅くても、読み出された電荷信号を時分割多重することで高速に電荷読み出しを可能にすると共に、出力端子の数を削減することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−46480又は特開2001−245221では各出力端子に対応して4つまたは5つの出力ピンが必要であり、出力ピン数が増えてしまうという欠点があった。また、特開平5−328224に示す構成では、次に示すような問題がある。
【0016】
図13は、特開平5−328224で開示される構成をカラー読み出しに適用した場合について説明する図である。説明を簡略にするために、ここでは2つの水平走査回路を用いて2画素ずつ電荷を読み出すものする。図13では、複数の画素1がベイヤー配列のフィルタに覆われており、第1水平走査回路3によりG及びBの画素列を読み出し、第2水平走査回路4によりR及びGの画素列を順次読み出す。
【0017】
ここで、垂直走査回路2によりN行目を選択して読み出す場合、差動アンプ5からは1画素おきのG信号が、差動アンプ6からは1画素おきのR信号が続けて出力される。これをマルチプレクサ7により時分割多重すると、出力端子(OUT)からはR信号とG信号が交互に出力されることになる。このように、異なる色の信号をマルチプレックスをして1つの出力端子から出力すると、異なる2色間で混色が発生してしまったり、半導体固体撮像装置外での信号の分離等の後段の信号処理回路の構成が複雑になってしまう問題があった。
【0018】
そのメカニズムを以下にのべる。撮像装置内の配線等には、寄生抵抗Rおよび寄生容量Cが付く。それらの寄生素子の付いた配線等の電位変化は過渡現象で次のように説明できる。寄生素子のついた配線の電位電位変化は寄生抵抗Rと寄生容量Cで決まり、時定数をCRとすると、次式(1)のV(t)で表される。
V(t)=Vo(1−ε ‐(t/RC) ・・・(1)
【0019】
但し、Voは、配線の定常状態での電位、εは、自然定数である。
式(1)から分かるように、V(t)は、時間に対して指数関数的な変化をしながら、定常状態V(t)=Voに近づくことになる。
【0020】
このように、図11の出力端子3120から出力される波形(図12の出力端子3120)は、(7)と(8)では、出力レベルが異なるため、(7)から(8)に電位が下がるまでに時間を要する。また(6)から(7)の出力レベルに遷移する場合も同様である。出力端子3120の連続した出力レベルが大きく異なる理由の一つとして、端子3113,3108からの出力が透過率の異なるカラー・フィルタの画素からの出力であることが挙げられる。
【0021】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、出力ピン数を最小限に押さえつつ、比較的簡易な構成で、カラー固体撮像装置から各色毎の信号を高速に出力することができ、且つ、高速で複数の出力系統のマルチプレックスを行っても、混色を回避して良質な画像を形成することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、複数色からなるカラーフィルタに覆われた複数の画素を有する光電変換手段と、それぞれが、複数の画素からの信号を順次出力するための複数の共通読み出し手段と、前記複数の共通読み出し手段からの信号を時分割多重して出力する時分割多重手段と、前記時分割多重手段において、各行に含まれる前記複数色の内の同一色のカラーフィルタに覆われた画素からの信号が連続的に多重されるように、前記複数の共通読み出し手段の一つである第1の共通読み出し手段と、前記複数の共通読み出し手段の別の一つである第2の共通読み出し手段の各々、各行に含まれる前記複数色の内の同一色のカラーフィルタに覆われた画素からの信号を順次読み出すとともに、前記時分割多重手段に、該読み出した同一色のカラーフィルタに覆われた画素からの信号を順次出力するように前記複数の共通読み出し手段を制御する制御手段とを有し、前記共通読み出し手段の数は、前記複数の画素の内、1行の画素を覆うカラーフィルタの最大色数の複数倍であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における撮像装置の構成を示す図、また、図2はその駆動タイミング及び出力信号を示すタイミングチャートである。以下、図1及び図2を参照して、本第1の実施形態を説明する。
【0025】
図1において、1はベイヤー配列のカラーフィルタを有する画素であり、R(赤)、G(緑)、B(青)の横の( )内の数字は、各画素の座標を表す。なお、ここでは説明の簡略化のため、6×6に画素が配列されている場合を示しているが、実際には非常に多数の画素がアレイ状に配列される。
【0026】
各画素1は、行毎に行選択線L1〜L6にそれぞれ接続され、行選択線L1〜L6が垂直走査回路2から供給される行選択信号により順次High(以下、「H」)となることで、電荷を読み出す行が選択される。図2に示す例では、行選択線L1に供給される行選択信号ΦL1がHとなり、1行目が選択されている場合を示している(t1)。読み出し行が選択されるのとほぼ同じタイミングで電荷の読み出しに先立って、信号ΦPTN1及びΦPTN2をHとし、MOS21,22をONにして、選択された行のノイズ成分を容量CTNに読み出す。次に信号ΦPTS1及びΦPTS2をHとしてMOS23,24をONにし(t2)、選択された行の各画素1に蓄積された光電荷を上記ノイズ成分に重畳して容量CTSに読み出す。これにより、各画素1のノイズ成分とノイズ成分に重畳された画像信号成分が容量CTN及びCTSにそれぞれ揃うことになる。
【0027】
次に、シフトレジスタなどにより構成される、第1〜第4水平走査回路11〜14から供給される列選択信号により、容量CTN、CTSの各組に保持されている電荷を差動アンプ15〜18に転送する。差動アンプ15〜18はノイズ成分をノイズ成分に重畳された画像信号成分から差し引くことで、ノイズ成分を除去した画像信号を出力する。
【0028】
まず、第1及び第2水平走査回路11、12がΦH1及びΦH2をHにすると、対応するMOS25〜28がONとなり、G(1,1)及びR(1,2)から容量CTN、CTSに読み出した電荷が、信号線101,102を介してそれぞれ差動アンプ15及び16に転送される(t3)。差動アンプ15はノイズ成分に重畳された光電荷からノイズ成分を除去して、画像信号(画素と同じ参照記号により示す。G(1,1))を出力する(OUT1)。差動アンプ16も同様にして、画像信号R(1,2)を出力する(OUT2)。マルチプレクサ19及び20は、差動アンプ15及び16を選択して画像信号G(1,1)及びR(1,2)をそれぞれ出力する。
【0029】
そして、t4のタイミングで、第3及び第4水平走査回路13,14はΦH3及びΦH4をHにし、G(1,3)及びR(1,4)から容量CTN、CTSに読み出した電荷を、信号線103,104を介してそれぞれ差動アンプ17及び18に転送する。
【0030】
そして、差動アンプ17はノイズ成分に重畳された光電荷からノイズ成分を除去して、画像信号G(1,3)を出力する(OUT3)。差動アンプ18も同様にして、画像信号R(1,4)を出力する(OUT4)。マルチプレクサ19及び20は、今度は差動アンプ17及び18を選択することで画像信号G(1,3)及びR(1,4)をそれぞれ出力する。
【0031】
上記の動作を1水平ライン分繰り返すことで、マルチプレクサ19の出力端子OUTAからはG(1,1)、G(1,3)、G(1,5)というように1画素おきのG信号が、マルチプレクサ20の出力端子OUTBからは、R(1,2)、R(1,4)、R(1,6)というように1画素おきのR信号が、出力されることになる。
【0032】
同様にして、垂直走査回路2によりΦL2をHにして2行目を選択し、上記動作を1ライン分繰り返すと、マルチプレクサ19の出力端子OUTAからはB(2,1)、B(2,3)、B(2,5)というように1画素おきのB信号が、マルチプレクサ20の出力端子OUTBからは、G(2,2)、G(2,4)、G(2,6)というように1画素おきのG信号が出力される。
【0033】
上記の通り本発明の第1の実施形態によれば、複数の読み出し信号線を介して読み出し、時分割多重して出力することにより、読み出し速度を向上することができると共に、各読み出し信号線からそのまま出力する場合に比べて、出力ピンの数を削減することができ、同色信号同士をマルチプレックスすることで、OUTA又はBからの出力をそれぞれ、ほぼ一定の信号レベルとすることで、混色を回避する構成で、カラー固体撮像装置から各色毎の信号を高速に出力できるようにすることが可能となる。また、本第1の実施形態のように、色列の出力系統を図1のように読み出し手段を割り当てることで、それぞれ上側の2系統の読み出し手段でマルチプレックス、下側の2系統の読み出し手段をマルチプレックスすることが可能になり、上側OUT1とOUT3および下側OUT2とOUT4の出力端子が隣接しているので、マルチプレックスするときに、遅延の問題,駆動力等の問題を無視できるのでタイミングの調整が容易になる。
【0034】
更に、各出力ピンから同色の信号が出力されるため、後段の信号処理回路で色分離を行う必要が無くなり、信号処理回路の構成及び処理を簡素化することが可能となる。
【0035】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0036】
なお、本実施形態以降では、説明を簡略にするため駆動方法及びノイズ除去方式の説明を一部省略する。
【0037】
図3は、本発明の第2の実施形態における撮像装置の構成を示す図、また、図4はその駆動タイミング及び出力信号を示すタイミングチャートである。本第2の実施形態では、図1で示す第1及び第3水平走査回路11,13と、第2及び第4水平走査回路12,14とをそれぞれ1つの水平走査回路に置き換えた場合について説明する。なお、図3において、図1と同様の構成には同じ参照番号を付し、説明を省略する。
【0038】
図3において、31は第1水平走査回路、32は第2水平走査回路である。図4に示すように、第1及び第2水平走査回路31,32に供給されるクロック信号の周期を、第1の実施形態における第1〜第4水平走査回路11〜14の駆動周波数の2倍にする。
【0039】
供給されるクロックの周期に基づいて、第1水平走査回路31はΦH1,ΦH3,ΦH5を順次Hとし、第2水平走査回路32はΦH2,ΦH4,ΦH6を順次Hとすることで、上記第1の実施形態と同様のタイミングで読み出しを行うことができる。
【0040】
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0041】
は、本発明の第3の実施形態における撮像装置の概略構成を示す図である。図5は、図1又は図3で示す信号線101〜104をそれぞれ中央から左右方向に出力する構成に分割した場合を示す。なお、図において、図1及び図3と同様の構成には同じ参照番号を、また図1及び図3と同等な構成であって、左右に分離された構成には参照番号の後ろにR(右)、L(左)付し、説明を省略する。また、なお、図5に示す構成を図1に示す第1の実施形態の撮像装置に容易に適用可能あることは言うまでもない。
【0042】
<第4の実施形態>
次に、図10を参照して、上記第1〜第3実施形態で説明した撮像装置を用いた撮像システムについて説明する。
【0043】
図10において、401はレンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリア、402は被写体の光学像を撮像装置404に結像させるレンズ、403はレンズ402を通った光量を可変制御するための絞り、404はレンズ402により結像された被写体光学像を画像信号として取り込むための固体撮像素子(上記第1〜第3実施形態で説明した撮像装置に対応する)、405は、撮像装置404から出力される画像信号を増幅するゲイン可変アンプ部及びゲイン値を補正するためのゲイン補正回路部等を含む撮像信号処理回路、406は撮像装置404より出力される画像信号のアナログーディジタル変換を行うA/D変換器、407はA/D変換器406より出力された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮する信号処理部、408は撮像装置404、撮像信号処理回路405、A/D変換器406、信号処理部407に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、409は各種演算とスチルビデオカメラ全体を制御する全体制御・演算部、410は画像データを一時的に記憶する為のメモリ部、411は記録媒体に記録または読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部、412は画像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、413は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。
【0044】
次に、前述の構成における撮影時のスチルビデオカメラの動作について説明する。
【0045】
バリア401がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更にA/D変換器406などの撮像系回路の電源がオンされる。
【0046】
その後、露光量を制御する為に、全体制御・演算部409は絞り403を開放にし、固体撮像素子404から出力された信号はA/D変換器406で変換された後、信号処理部407に入力される。全体制御・演算部409は、信号処理部407により所定の信号処理がされたデータを基に測光を行い、その結果により明るさを判断し、露出の演算を行う。そして得られた露出に応じて絞り403を制御する。
【0047】
次に、撮像装置404から出力された信号を基に、全体制御・演算部409は高周波成分を取り出し被写体までの距離の演算を行う。その後、レンズを駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時は、再びレンズを駆動し測距を行う。そして、合焦が確認された後に本露光を始める。
【0048】
露光が終了すると、撮像装置404から出力された画像信号はA/D変換器406でA/D変換され、信号処理部407を通り全体制御・演算部409によりメモリ部410に書き込まれる。
【0049】
その後、メモリ部410に蓄積されたデータは、全体制御・演算部409の制御により記録媒体制御I/F部411を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体412に記録される。
【0050】
また、外部I/F部413を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
【0051】
<他の実施形態>
なお、上記第1および第3の実施形態においては、ベイヤー配列のカラーフィルタを用いた場合について説明し、信号読み出し部(容量CTN、CTSと各差動アンプとを接続する信号線101〜104と、各差動アンプ15〜18)を4系統、マルチプレクサ19,20を2つ用いて2出力としたが、本発明はこれに限るものではない。図6〜図9に簡略に示すが、例えば、信号読み出し部を6系統(図6)や8系統(図7)にすることができる。その場合、1系統で行う場合に比べて、各信号読み出し部による読み出し速度は変わらなくても、センサ信号の出力レートを、それぞれ3倍,4倍に上げることができる。また、各信号読み出し部毎に水平走査回路を設けた場合、1つの水平走査回路で複数の信号読み出し部を駆動する場合に比べて、水平走査回路で使用するクロック周波数を1/3及び1/4に下げることができる。
【0052】
また、カラーフィルタの色配列によって、適宜変更することができる。すなわち、信号読みだし部の数を、各行に含まれる画素を覆うカラーフィルタの最大色数の2倍以上にすればよい。例えば、カラーフィルタが各行毎にR、G、Bを順に繰り返すレイアウトである場合には、少なくとも6系統の信号読み出し部を用いる(図8)。
【0053】
また、カラーフィルタも原色のものに限るものではなく、補色カラーフィルタを用いることも可能である(図9)。
【0054】
なお、上記実施形態を適宜組み合わせて実施可能であることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】
上記の通り本発明によれば、出力ピン数を最小限に押さえつつ、比較的簡易な構成で、カラー固体撮像装置から各色毎の信号を高速に出力することができ、高速で複数の出力系統のマルチプレックスを行っても、同色信号の比較的近い出力レベルをマルチプレックスするので、混色を回避することができ、良質な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における撮像装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す撮像装置の駆動タイミング及び出力信号を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態における撮像装置の構成を示す図である。
【図4】図3に示す撮像装置の駆動タイミング及び出力信号を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態における撮像装置の概略構成を示す図である。
【図6】、
【図7】、
【図8】、
【図9】本発明における撮像装置の他の構成例を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施形態における撮像システムの構成を示すブロック図である。
【図11】従来の撮像装置の構成を示す図である。
【図12】従来の撮像装置の駆動タイミング及び出力信号を示すタイミングチャートである。
【図13】従来の撮像装置の別の構成を示す図である。

Claims (11)

  1. 複数色からなるカラーフィルタに覆われた複数の画素を有する光電変換手段と、
    それぞれが、複数の画素からの信号を順次出力するための複数の共通読み出し手段と、
    前記複数の共通読み出し手段からの信号を時分割多重して出力する時分割多重手段と、
    前記時分割多重手段において、各行に含まれる前記複数色の内の同一色のカラーフィルタに覆われた画素からの信号が連続的に多重されるように、前記複数の共通読み出し手段の一つである第1の共通読み出し手段と、前記複数の共通読み出し手段の別の一つである第2の共通読み出し手段の各々、各行に含まれる前記複数色の内の同一色のカラーフィルタに覆われた画素からの信号を順次読み出すとともに、前記時分割多重手段に、該読み出した同一色のカラーフィルタに覆われた画素からの信号を順次出力するように前記複数の共通読み出し手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記共通読み出し手段の数は、前記複数の画素の内、1行の画素を覆うカラーフィルタの最大色数の複数倍であることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の共通読み出し手段は、選択された1行の複数画素からの信号を順次出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数倍は、2倍であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の共通読み出し手段は、更に、各行に含まれる前記複数色の内、前記第1及び第2の共通読み出し手段が読み出す画素のカラーフィルタの色とは異なる別の同一色のカラーフィルタに覆われた画素からの信号を順次読み出す、少なくとも第3及び第4の共通読み出し手段を有し、前記時分割多重手段は、少なくとも第1及び第2の時分割多重手段を有し、前記光電変換手段の各々の辺のうち一方の辺に前記第1及び第2の共通読み出し手段と前記第1の時分割多重手段を設けるとともに、光電変換手段を挟んで対向する他の辺に前記第3及び第4の共通読み出し手段と前記第2の時分割多重手段を設け、前記第1の時分割多重手段は、前記第1及び第2の共通読み出し手段からの信号を時分割多重し、前記第2の時分割多重手段は、前記第3及び第4の共通読み出し手段からの信号を時分割多重することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記カラーフィルタは、原色カラーフィルタであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記カラーフィルタは、ベイヤー配列のカラーフィルタであることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記カラーフィルタは、補色カラーフィルタであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記各画素では、光電変換により得られた光電荷を蓄積し、
    前記複数の共通読み出し手段は、それぞれ、
    前記各画素のノイズ成分を読み出すノイズ読み出し手段と、
    前記各画素のノイズ成分に光電荷を重畳した光電荷を読み出す電荷読み出し手段と、
    前記電荷読み出し手段により読み出された光電荷から、前記ノイズ読み出し手段により読み出されたノイズ成分を除去して画像信号を出力するノイズ除去手段と
    を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記複数の共通読み出し手段それぞれに対応して設けられた、前記共通読み出し手段を駆動する駆動手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記各時分割多重手段に接続される複数の読み出し手段毎に設けられた、前記複数の共通読み出し手段を駆動する駆動手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記複数の共通読み出し手段からの信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換回路と、前記アナログ・ディジタル変換回路からの信号を信号処理する信号処理回路とを有する請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
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