JP5288955B2 - 固体撮像装置、撮像システム、および固体撮像装置の駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置、撮像システム、および固体撮像装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明はデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、イメージスキャナなどのイメージ入力装置に用いられる固体撮像装置に関する。
固体撮像装置においては、読み出しの高速化が求められている。この要求に対して特許文献1に開示される技術がある。特許文献1の技術では複数の画素が行列状に配列された画素配列において、画素を駆動するための信号が同一行の各画素に供給され、列に沿った方向に延びた複数の列信号線を介して各画素の信号が読み出される。各列信号線の一端と他端とには画素からの信号を保持するための蓄積部がそれぞれ接続されており、一の列信号線に接続された2つの蓄積部の一方に保持された信号が読み出される動作と並行して、画素から出力された信号を他方の蓄積部に保持する動作が行われる。これにより、センサ出力のない期間であるブランキング期間を低減でき、読み出し期間を短縮できる。
読み出しの高速化を実現する別の手法として、間引きや加算あるいは平均化と呼ばれる技術が知られており、静止画像ほどには解像度が求められない動画のような用途に用いられることが多い。間引きとは、画素配列の一部の画素からの信号のみを用いて画像を形成する技術である。これに対し、加算あるいは平均化とは、複数の画素からの信号を加算あるいは平均化する技術である。間引きによって高速化を図ると、信号が欠落して解像度が低下するために、画素配列の行列に対して斜めの被写体を撮影した場合にジャギーと呼ばれる階段状の画像になってしまうことがある。一方、加算あるいは平均化を行うと信号が欠落しないのでジャギーを低減できる。特許文献2では、同一の列信号線に接続された複数の画素からの信号を平均化している。
特開2001−45378号公報 特開2004−304771号公報
しかしながら、特許文献1では、信号を加算すると解像度が低下するとして、加算或いは平均化を行うことは検討されていない。
特許文献2では、平均化の対象となる画素の信号をそれぞれ異なる容量に保持させた後に、それらの容量を電気的に接続することで平均化された信号を読み出すことが記載されている。読み出しの高速化については検討がなされていない。
本発明の目的は、信号を読み出す動作を高速化しながらジャギーを低減することのできる固体撮像装置、撮像システム、及び固体撮像装置の駆動方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一の側面は、複数の画素と、前記複数の画素が共通に接続された第1の信号線と、前記第1の信号線に接続された読み出し部と、前記複数の画素および読み出し部の動作を制御する制御部と、を有する固体撮像装置であって、前記読み出し部は、互いに並列に設けられた複数の第1の保持部と、第2の保持部と、を有し、前記制御部は、第1の駆動モードにおいて複数の前記第1の保持部の各々に一または複数の前記画素からの異なる信号を保持する第1の工程と、複数の前記第1の保持部に保持された複数の前記画素からの信号を加算して前記第2の保持部に保持する第2の工程と、前記第2の保持部に保持された信号を出力する第3の工程と、のうち、前記第1および第3の工程の少なくとも一部を時間的に重複して行わせることを特徴とする固体撮像装置である。
上記目的を達成するための本発明の別の一の側面は、複数の画素と、前記複数の画素が共通に接続された第1の信号線と、前記第1の信号線に接続された読み出し部と、を有する固体撮像装置の駆動方法であって、前記読み出し部は、互いに並列に設けられた複数の第1の保持部と、第2の保持部と、を有し、複数の前記第1の保持部の各々に一または複数の前記画素からの異なる信号を保持させる第1の工程と、複数の前記第1の保持部に保持された複数の前記画素からの信号を加算して前記第2の保持部に保持する第2の工程と、前記第2の保持部に保持された信号を出力する第3の工程と、のうち、前記第1および第3の工程の少なくとも一部を時間的に重複して行わせることを特徴とする固体撮像装置の駆動方法である。
本発明によれば、信号を読み出す動作を高速化しながら、ジャギーを低減できる。
以下では、本発明に係る実施形態を例示して説明する。
一般に、信号の平均化と信号の加算とは同義に扱うことができる。以下の実施形態では、平均化と電荷加算とを区別して説明しているが、これらを総称して加算とする。
(第1の実施形態)
図面を参照しながら本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成のうち、n行目からn+2行目であって、m列目からm+5列目の部分を抜き出して模式的に示したものである。説明を簡単にするために、モノクロームの固体撮像装置であるとする。
固体撮像装置1000は、画素配列100と、読み出し部である読み出し回路101と、出力部111とを備える。画素配列100に含まれる各画素102は、フォトダイオード103、転送トランジスタ104、リセットトランジスタ105、増幅トランジスタ106、および選択トランジスタ107を含む。光電変換部であるフォトダイオード103は、入射する光量に応じた電荷を生成および蓄積する。転送部である転送トランジスタ104は、フォトダイオード103と画素出力部である増幅トランジスタ106のゲート電極との間の導通または非導通を切り替える。リセット部であるリセットトランジスタ105は、電源VDDと増幅トランジスタ106のゲート端子との間の導通または非導通を切り替える。転送トランジスタ104とリセットトランジスタ106とが同時に導通している時には、フォトダイオード103が電源VDDによってリセットされる。増幅トランジスタ106は、選択部である選択トランジスタ107が導通している期間には定電流源108とでソースフォロワ回路を形成し、その時の増幅トランジスタ106のゲート電位に応じたレベルが第1の信号線である垂直出力線VL(m)に現れる。転送トランジスタ104、リセットトランジスタ106、選択トランジスタ107をそれぞれ制御するための信号READ(n)、RESET(n)、LSET(n)は制御部である垂直走査回路VSRから供給される。
読み出し回路101は、後で詳しく説明するが、垂直出力線VL(m)に現れたレベルを信号として保持する蓄積部を含む。
読み出し回路101に含まれる蓄積部に保持された信号は制御部である水平走査回路HSRから与えられる制御信号CSEL(m)、CSEL(m+1)、・・・によって第2の信号線である水平出力線109、110を介して出力部111へと順次伝達される。
出力部111は、例えば差動増幅器であり、水平出力線109、110に出力された信号の差分を出力端子OUTから出力する。
次に、図2を参照しながら読み出し部101の詳細を説明する。図1に示したm列目の垂直出力線VL(m)に接続された読み出し回路に着目して説明する。
垂直出力線VL(m)には、読み出し回路101の入力端子であるノードAが接続されている。第1の保持部である第1の保持容量201〜203は互いに並列に設けられており、独立して選択可能なスイッチ209〜211のいずれかとスイッチ207とを介してノードAに接続されている。第1の保持部である第1の保持容量204〜206は互いに並列に設けられており、独立して選択可能なスイッチ212〜214のいずれかとスイッチ208とを介してノードBに接続されている。ノードBはスイッチ207およびスイッチ209〜211の共通ノードであり、インピーダンス変換部であるインピーダンス変換器240の入力端子に接続される。なお、ここで第1の保持容量が互いに並列に設けられているとは、物理的に並列にレイアウトしていることではなく、電気的に並列な関係にあることを意味している。つまり、スイッチ209〜211が導通すると、第1の保持容量201〜203の一方の端子が共通のノードBに電気的に接続される。第1の保持容量201〜203の他方の端子はそれぞれ接地されているので、スイッチ209〜211が導通すると第1の保持容量201〜203は並列接続された状態になる。実際のレイアウトは問わない。第1の保持容量204〜206も同様である。また、第1の保持容量201〜206は容量値が等しいものとする。インピーダンス変換器240の出力端子はスイッチ242を介して第2の保持部である保持容量217に接続される。また、ノードCはスイッチ208およびスイッチ212〜214の共通ノードであり、インピーダンス変換器241の入力端子に接続される。インピーダンス変換器241の出力端子はスイッチ243を介して第2の保持部である保持容量218に接続されている。インピーダンス変換器240、241の具体的な構成としては、例えばソースフォロワ回路、電圧フォロワ回路や、後述する差動増幅器などが考えられる。
信号CSEL(m)によってスイッチ219および220がオンされると、保持容量217、218に保持された信号は、読み出し回路の出力端子であるノードDまたはEを介してそれぞれ水平出力線109、110に伝達される。
図2に示したように、信号CSEL(m)が供給されると、保持容量217は水平出力線109と、保持容量218は水平出力線110と電気的に接続される。
仮に保持容量217の容量値をCT、水平出力線109の容量値をCHとすると、保持容量217に保持された信号に対しては容量分割比と呼ばれるCT/(CT+CH)のゲインがかかる。つまり、水平出力線109の容量値が大きいほど信号レベルが低下して出力部111へと伝達される。そこで、信号レベルが低下することを抑制するために保持容量217および218はある程度大きい値に設定する必要がある。これに対して、保持容量201〜206に保持された信号は、インピーダンス変換器240または241を介して保持容量217または218に伝達される。そのため、保持容量217および218よりは容量分割比による信号レベルの低下を考慮する必要がなく、保持容量201〜206の容量値は保持容量217および218よりも小さい値に設計することができる。
図2において、スイッチ209〜214を第1接続スイッチ、スイッチ242、243を第3接続スイッチ、スイッチ207、208を第4接続スイッチとすると、読み出し回路内の接続関係を次のようにも表せる。第1の保持容量201〜206の一方の端子は第1接続スイッチ209〜214および第4接続スイッチ207、208を介して第1の信号線VLと接続される。さらに、第1の保持容量201〜206の一方の端子は第3接続スイッチ242、243を介して第2の保持部217、218と接続され、さらに、第1接続スイッチ209〜214を介して別の組の第1の保持容量の一方の端子と接続される。
次に、図3を参照しながら本実施形態に係る平均化動作を説明する。図3は、平均化動作を行うための駆動パターン例を示す図である。
まず、期間「n行」に着目すると、時刻t1に信号LSET(n)がハイレベルになることでn行目の画素の選択トランジスタ107が導通状態になり、増幅トランジスタ106のゲート電位に応じたレベルが対応する垂直出力線VLに現れる。時刻t1においては信号RESET(n)がハイレベルであり、増幅トランジスタ106のゲート電位は電源VDDから供給される電圧に応じてリセットされた状態にある。
時刻t2に信号RESET(n)がローレベルになると、増幅トランジスタ106のゲート電極のリセット状態が解除される。これにより、増幅トランジスタ106のゲート電極はフローティング状態になる。
時刻t3から信号TN1と信号ADD1とがパルス状にハイレベルになることで、増幅トランジスタ106のゲート電極をリセットした直後に垂直出力線VLに現れるレベルが保持容量204に保持される。このとき保持容量204に保持される信号は、画素のノイズ信号として扱われる。
時刻t4に信号READ(n)がハイレベルになることで、フォトダイオード103に蓄積された電荷が増幅トランジスタ106のゲート電極に転送される。転送された電荷によって増幅トランジスタ106のゲート電位が変動し、これにより垂直出力線VLに現れるレベルも変化する。このとき垂直出力線VLに現れるのは、時刻t3で述べたノイズ成分に、フォトダイオード103が光電変換したことによる信号成分が重畳されたレベルである。
時刻t5から信号TS1がパルス状にハイレベルになることで、増幅トランジスタ106のゲート電位が変動したことに対応する垂直出力線VLのレベルが保持容量201に保持される。このとき保持容量201に保持される信号は、保持容量204に保持された画素のノイズ信号に加えて、フォトダイオードで光電変換したことによる光信号が重畳されたものである。
期間「n+1行」および期間「n+2行」についても同様の動作が順次行われる。ただし、期間「n+1行」では信号LSET(n)および信号RESET(n)に代えて信号LSET(n+1)および信号RESET(n+1)が供給され、信号ADD1に代えて信号ADD2が供給される。また、期間「n+2行」では信号LSET(n)および信号RESET(n)に代えて信号LSET(n+2)および信号RESET(n+2)が供給され、信号ADD1に代えて信号ADD3が供給される。
期間「n+2行」が終了した後の時刻t6において、信号ADD1〜3、信号TS2、および信号TN2がハイレベルになる。信号ADD1〜3がハイレベルになることで、保持容量201〜203に保持された3行分の画素に基づく信号が平均化される。同時に、保持容量204〜206に保持された3行分の画素に基づく信号も平均化される。信号TS2および信号TN2もハイレベルになるので、平均化された信号がインピーダンス変換器240または241を介して保持容量217または218に伝達され、信号TS2および信号TN2がローレベルになることで保持容量217または218に保持される。
次に、期間「n+3行」から期間「n+5行」における動作は、期間「n+1行」から期間「n+2行」における動作と同様である。期間「n+3行」から期間「n+5行」においては、n+3〜n+5行目の画素から信号を保持容量201〜206に読み出す動作と並行して、制御部である水平走査回路HSRから信号CSEL(m)、CSEL(m+1)、・・・・が順次供給される。これによって、画素からの信号を第1の保持部に保持する動作と、第2の保持部からの信号を水平出力線109または110に出力する動作とが並行して行われる。水平出力線109または110に読み出された信号は、出力部110で減算処理が施されて端子OUTから出力されるので、ノイズ成分が低減される。従って固体撮像装置から得られる信号のS/N比が向上する。出力部111に含まれる差動増幅器はゲインを可変に調整できるものであってもよい。
これ以降も同様の動作が行われる。すなわち、例えば期間「n+6」から期間「n+8」においては、n+6〜n+8行目の画素から信号を保持容量201〜206に読み出す動作が行われる。そしてこの動作と並行して第2の保持部に保持されたn+3〜n+5行目までの画素からの信号を平均化したことに対応する信号が水平出力線に読み出される。
上述の動作は主に三つの工程に分類することができる。第1の工程は、画素からの信号を第1の保持容量に保持する工程である。第2の工程は、複数の第1の保持容量に保持された信号を平均化した信号、すなわち加算信号を第2の保持容量に伝達する工程である。そして、第3の工程は、第2の保持容量に保持された加算信号を水平出力線に出力する工程である。このうち、第1の工程および第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。
以上で説明したように、本実施形態によれば画素からの信号を第1の保持部に読み出す動作と、第2の保持部に保持された信号を水平出力線に読み出す動作とを並行して行うことでブランキング期間を低減できる。しかも、複数行に渡る複数の画素からの信号を平均化するので、フレームレートを高めることに加えて前述したジャギーを低減することが可能となる。ここで説明した実施形態は、動画の撮影に好適に利用することができる。
次に、図2に示した回路を用いて複数の画素からの信号を平均化せずに、1画素ずつ順次読み出す、いわゆる全画素読み出しにおける駆動パターン例を図4に示す。
図3に示した駆動パターン例と大きく異なるのは、信号ADD1〜3がハイレベルに固定されている点である。これにより保持容量201〜203が互いに並列接続されるとともに保持容量204〜206が互いに並列接続される。これにより、画素からの信号をサンプル/ホールドするための第1の保持容量の容量を大きくすることができる。
一般に容量に信号を保持したり、容量に保持された信号を読み出すためにスイッチング動作を行うと、kTCノイズと呼ばれるノイズが発生して信号に影響を及ぼす。kTCノイズの大きさは、kをボルツマン定数、Tを温度、Cを静電容量値として、√(kT/C)と表される。つまり、kTCノイズの大きさは容量Cの2乗根に反比例するので、複数の第1の保持容量を並列接続してその容量値を大きくすることで、kTCノイズの影響を低減することができる。本実施形態においては複数の画素からの信号を平均化するために複数の第1の保持容量が設けられているので、1画素ずつ順次信号を読み出す場合には複数の第1の容量を並列接続することが好ましい。1画素ずつ信号を順次読み出す動作は、フレームレートはさほど要求されないものの、高い画質を要求される静止画撮影のような用途に利用されるので、kTCノイズによる影響を低減することによるメリットは大きい。
図4に示す駆動パターン例では、n行目の画素からの信号を第1の保持容量201〜206に読み出した後、n+1行目の画素からの信号を第1の保持容量201〜206に読み出す前に信号TS2および信号TN2がハイレベルになる。また、期間「n+1行」においてn+1行目の画素からの信号を第1の保持容量201〜206に読み出す動作と並行して、第2の保持容量217および218に保持された信号を水平出力線に読み出す動作を行う。期間「n+2行」以降も同様の動作が繰り返される。
上述の平均化動作を第1の駆動モード、全画素読み出し動作を第2の駆動モードとして、制御部である垂直走査回路VSRおよび水平走査回路HSRによって駆動モードを相互に切り替えることが可能である。
ここまでは、モノクロームの固体撮像装置として本実施形態の説明をしてきたが、カラーフィルタを備えた固体撮像装置にも適用できる。カラーフィルタの配列として代表的なものにベイヤー配列がある。図4は、ベイヤー配列のカラーフィルタの配列を示したものである。2行×2列の4画素を単位として、各単位内でG(Green)画素(Gr、Gb)が対角に配置され、R(Red)画素(R)とB(Blue)画素(B)とが対角に配置される。図中、Gr1、Gb1、R1、B1のように同じ添え字が付されているものを単位とする。
ベイヤー配列のカラーフィルタを備える固体撮像装置において信号を加算あるいは平均化する場合は同色のフィルタが配された画素同士の信号を加算あるいは平均化するのが通例である。図4から明らかなように、ベイヤー配列において同色の画素は1画素置きに配置されているので、同一列であって異なる行の画素からの信号を加算するためには1行おきに画素を選択する必要がある。従って、図3に示したタイミングではn行目から順次選択していたが、カラーフィルタを備える固体撮像装置においては1行おきに、つまりn行、n+2行、n+4行、・・・のように選択することになる。あるいは、図3の期間「n行」〜「n+2行」の動作はモノクロームの固体撮像装置と同様に行い、同色の画素からの信号だけが平均化されるように時刻t6で信号ADD1〜ADD3を選択的に供給することも可能である。
本実施形態によれば垂直方向の平均化を第1の保持容量で行っており、ジャギーを抑制することができる。画素からの信号を第1の保持容量に保持させる第1の工程および、第2の保持容量に保持された信号を水平出力線に出力する第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。これにより同一列の複数の画素からの信号を加算しつつ信号を高速に読み出すことができるので、ジャギーを抑制しながらフレームレートを向上させることが可能となる。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態において示した読み出し回路の構成は、図2のものに限定されるものではなく、多様なバリエーションが考えられる。
図18を参照しながら第1の実施形態の変形例を説明する。図2の回路構成と異なるのは、垂直出力線VLからインピーダンス変換器の入力端子までの構成である。
図18において、第1の保持容量201〜206の各々はスイッチ209〜214のいずれかを介して垂直出力線VL(m)と接続されている。スイッチ209〜214はそれぞれ別個の信号TS1a〜TS1c、TN1a〜TN1cによって制御される。さらに第1の保持容量201と202とは信号ADD1によって制御されるスイッチ252を介して接続されている。さらに第1の保持容量202と203とは信号ADD2によって制御されるスイッチ253を介して接続されている。さらに第1の保持容量204と205とは信号ADD1によって制御されるスイッチ253を介して接続されている。さらに第1の保持容量205と206とは信号ADD2によって制御されるスイッチ254を介して接続されている。
図18において、スイッチ209〜214を第1接続スイッチ、スイッチ252〜255を第2接続スイッチ、スイッチ242、243を第3接続スイッチとして考えると、読み出し回路内の接続関係を次のようにも表せる。各第1の保持容量201〜206の一方の端子は第1接続スイッチ209〜214を介して第1の信号線VLと接続されるとともに第2接続スイッチ252〜255を介して他の組の第1の保持容量201〜206の一方の端子と接続される。さらに、各第1の保持容量201〜206の一方の端子は、第3接続スイッチ242、243を介して第2の保持容量217、218と接続される。
図18に示した読み出し回路を用いて平均化動作を行う場合の駆動パターン例を図19に示す。
まず、期間「n行」に着目すると、時刻t1に信号LSET(n)がハイレベルになることでn行目の画素の選択トランジスタ107が導通状態になり、増幅トランジスタ106のゲート電位に応じたレベルが対応する垂直出力線VLに現れる。時刻t1においては信号RESET(n)がハイレベルであり、増幅トランジスタ106のゲート電位は電源VDDから供給される電圧に応じてリセットされた状態にある。
時刻t2に信号RESET(n)がローレベルになると、増幅トランジスタ106のゲート電極のリセット状態が解除される。これにより、増幅トランジスタ106のゲート電極はフローティング状態になる。
時刻t3から信号TN1aがパルス状にハイレベルになることで、増幅トランジスタ106のゲート電極をリセットした直後に垂直出力線VLに現れるレベルが保持容量204に保持される。このとき保持容量204に保持される信号は、画素のノイズ信号として扱われる。
時刻t4に信号READ(n)がハイレベルになることで、フォトダイオード103に蓄積された電荷が増幅トランジスタ106のゲート電極に転送される。転送された電荷によって増幅トランジスタ106のゲート電位が変動し、これにより垂直出力線VLに現れるレベルも変化する。
時刻t5から信号TS1aがパルス状にハイレベルになることで、増幅トランジスタ106のゲート電位が変動したことに対応する垂直出力線VLのレベルが保持容量201に保持される。このとき保持容量201に保持される信号は、保持容量204に保持された画素のノイズ信号に加えて、フォトダイオードで光電変換したことによる光信号が重畳されたものである。
期間「n+1行」および期間「n+2行」についても同様の動作が繰り返される。ただし、期間「n+1行」では信号LSET(n)および信号RESET(n)に代えて信号LSET(n+1)および信号RESET(n+1)が供給され、信号TN1aおよびTS1aに代えて信号TN1bおよびTS1bが供給される。また、期間「n+2行」では信号LSET(n)および信号RESET(n)に代えて信号LSET(n+2)および信号RESET(n+2)が供給され、信号TN1aおよびTS1aに代えて信号TN1cおよびTS1cが供給される。
期間「n+2行」が終了した後の時刻t6において、信号ADD1およびADD2、信号TS2、および信号TN2がハイレベルになる。信号ADD1およびADD2がハイレベルになることで、保持容量201〜203に保持された3行分の画素に基づく信号が平均化される。同時に、保持容量204〜206に保持された3行分の画素に基づく信号も平均化される。信号TS2および信号TN2もハイレベルになるので、平均化された信号がインピーダンス変換器240または241を介して保持容量217または218に伝達され、信号TS2および信号TN2がローレベルになることで保持容量217または218に保持される。
次に、期間「n+3行」から期間「n+5行」における動作は、期間「n+1行」から期間「n+2行」における動作と同様である。期間「n+3行」から期間「n+5行」においては、n+3〜n+5行目の画素から信号を保持容量201〜206に読み出す動作と並行して、制御部である水平走査回路HSRから信号CSEL(m)、CSEL(m+1)、・・・・が順次供給される。これによって、画素からの信号を第1の保持部に保持する動作と、第2の保持部からの信号を水平出力線109または110に出力する動作とが並行して行われる。水平出力線109または110に読み出された信号は、出力部110で減算処理が施されて端子OUTから出力されるので、ノイズ成分が低減される。従って固体撮像装置から得られる信号のS/N比が向上する。出力部111に含まれる差動増幅器はゲインを可変に調整できるものであってもよい。
以上で説明したように第1の実施形態の変形例によれば垂直方向の平均化を第1の保持容量で行っており、ジャギーを抑制することができる。画素からの信号を第1の保持容量に保持させる第1の工程および、第2の保持容量に保持された信号を水平出力線に出力する第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。これにより同一列の複数の画素からの信号を加算しつつ信号を高速に読み出すことができるので、ジャギーを抑制しながらフレームレートを向上させることが可能となる。
また、図18に示した読み出し回路を用いて全画素読み出しを行う駆動パターン例を図20に示す。
図20の動作は図4に示した駆動パターン例と類似した動作となるので詳しい説明は省略するが、図18に示した読み出し回路を用いても平均化動作と全画素読み出しとを切り替えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。第1の実施例においては、第1の保持容量201〜206の容量値は等しいものであるとした。そのため、平均化される3つの画素は同じ比重で扱われる。第2の実施形態においては重み付けを加味した平均化を行うための構成を説明する。
図6は、本実施形態に係る読み出し回路の構成を模式的に表したもので、図2に示した読み出し回路との違いは、第3の保持部として第3の保持容量202’および205’が追加されている点である。ここで、保持容量202’および205’を除く第1の保持容量201〜206の容量値は等しいものとする。保持容量202’および205’の容量値は、保持容量201〜206の容量値と等しくてもよいし、異なっていてもよい。保持容量202はスイッチ210を介してノードBと接続され、保持容量205はスイッチ212を介してノードCと接続される。スイッチ210および212は、信号ADD2−1によって制御される。保持容量202’はスイッチ210’を介してノードBと接続され、保持容量205’はスイッチ212’を介してノードCと接続される。スイッチ210’および212’は、信号ADD2−2によって制御される。
動作としては、第1の実施形態において図3で示したものと同様の動作を行う。ただし、図3における信号ADD2を、本実施形態においては信号ADD2−1と読み替える。さらに、信号ADD2−2は、平均化処理を行う際に重視する画素からの信号を保持するタイミングでハイレベルにする。例えば、3行の画素のうち、2行目の画素の情報を他の2画素よりも重視する場合には、図3の信号ADD2と同じタイミングで駆動する。仮に保持容量202’および205’の容量値が保持容量201〜206の容量値と等しいとすると、1ないし3行目の画素からの信号は1:2:1の重み付けが加味された形で合成される。
このような加重平均処理は、カラーフィルタが設けられた画素構成において特に有効である。例えば図4に示したようなベイヤー配列のカラーフィルタが設けられているときに、Gr1、Gr2、およびGr3からの信号を1:1:1の割合で平均化すると、平均化後の重心はGr2の位置となる。ところが、これらの3画素分の情報は1画素の信号として読み出されるので、得られる画像の解像感が低下する。これに対し、図6に示す読み出し回路を利用してGr1、Gr2、およびGr3の重み付けを1:2:1として平均化することができる。これにより、平均化後の重心はGr2の位置でありながら、解像感の低下を抑制することができる。この手法は一般的に「ローパスフィルタリング」と呼ばれる手法である。本実施形態においては、ローパスフィルタリングの手法を利用することで画質を向上させるとともに、高速で信号を読み出すことが可能となる。
また、先述のとおり第3の保持容量202’および205’の容量値は、保持容量201〜206の容量値と等しくてもよいし、異なっていてもよい。従って、用途や目的に応じて保持容量202’および205’の容量値を設計することで重み付けの割合を決定することができる。
また、図6に示した回路を用いて、1画素ずつの信号を順次読み出す動作を行う場合には、図4に示したタイミングで駆動してもよい。ただし、図4におけるADD2を信号ADD2−1と読み替える。信号ADD2−2は、信号ADD1、2−1、3と同じタイミングで供給しても良いし、常にオフにしてもよいが、先述したkTCノイズを低減する上では信号ADD1、2−1、3と同じタイミングで供給することが有利である。
本実施形態によれば垂直方向の平均化を第1の保持容量で行っており、ジャギーを抑制することができる。画素からの信号を第1の保持容量に保持させる第1の工程および、第2の保持容量に保持された信号を水平出力線に出力する第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。これにより同一列の複数の画素からの信号を加算しつつ信号を高速に読み出すことができるので、ジャギーを抑制しながらフレームレートを向上させることが可能となる。
(第3の実施形態)
図7を参照しながら本発明に係る第3の実施形態を説明する。
図7は、本実施形態に係る固体撮像装置の構成を概略的に示した図であり、図5に示したベイヤー配列のカラーフィルタが設けられているものとする。図1に示した構成と異なるのは、n行目の画素102およびn+2行目の画素102’の増幅トランジスタ106および106’のゲート端子が電気的に短絡されている点である。図示はしていないが、n+1行目とn+3行目についても同様に接続されている。以降、不図示のn+4行目以降も同じ構成が繰り返されている。読み出し回路は図2に示したものである。
図8は、本実施形態に係る平均化動作の駆動タイミング例を示す図である。図3に示した駆動タイミングと異なる点を中心に説明する。図8に示す期間Aにおいて、信号RESET(n)とRESET(n+2)、信号READ(n)とREAD(n+2)を同じタイミングで供給する。これによって、フォトダイオード103および103’にそれぞれ蓄積された電荷は共通のノードである増幅トランジスタ106および106’のゲート端子が電気的に短絡されたノードにて電荷加算される。そして信号TN1およびTS1が期間Aにおいてそれぞれパルス状にハイレベルになることでn行目とn+2行目の2画素分のノイズ信号と光信号とがそれぞれ第1の保持容量211および209に保持される。
続く期間BおよびCでも同様に2画素分の信号が電荷加算されて第1の保持容量に保持される。そして期間Dにおいて信号ADD1〜3、TS2、TN2が供給されると、期間Cの終了までに第1の保持容量に保持されていた合計6行分の画素からの信号が平均化された上で第2の保持容量に伝達される。
期間E〜Gでは、n+5〜n+11行目の画素に対して期間A〜Cの動作と同様の動作が行われるとともに、第2の保持部に保持された信号を水平出力線に出力する動作が並行して行われる。
このように画素部において2行分の画素の信号を電荷加算し、第1の保持部において2×3行分の画素からの信号を平均化することで、合計6行分の画素からの信号を加算することができる。さらに、画素からの信号を第1の保持容量に保持させる第1の工程および、第2の保持容量に保持された信号を水平出力線に出力する第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。これにより同一列の複数の画素からの信号を加算しつつ信号を高速に読み出すことができるので、ジャギーを抑制しながらフレームレートを向上させることが可能となる。
また、1画素ずつの信号を順次読み出す動作を行う場合には、図4に示したタイミングで駆動してもよい。
画素で2行分の画素の信号を電荷加算し、第1の保持部で平均化する場合を例にとって説明してきたが、信号を加算する画素の数を限定するものではない。用途や目的に応じてその数を任意に設計することができる。また、バリエーションとしては、同一行の異なる列にある画素の増幅トランジスタのゲート端子を電気的に短絡することにより、画素では水平方向の電荷加算を行い、第1の保持部では垂直方向の平均化を行うという構成も可能である。
本実施形態によれば垂直方向の平均化を第1の保持容量で行っており、ジャギーを抑制することができる。画素からの信号を第1の保持容量に保持させる第1の工程および、第2の保持容量に保持された信号を水平出力線に出力する第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。これにより同一列の複数の画素からの信号を加算しつつ信号を高速に読み出すことができるので、ジャギーを抑制しながらフレームレートを向上させることが可能となる。
(第4の実施形態)
図9および10を参照しながら本発明に係る第4の実施形態を説明する。本実施形態では、第2の保持容量に保持された信号を水平方向で平均化することが可能となる。
図9は本実施形態に係る読み出し回路を模式的に表した図である。各垂直出力線VLに接続される画素は、図1に示したものであり、モノクロームの固体撮像装置であるとする。図2に示した構成と異なるのは、異なる列に設けられた第2の保持容量を並列に短絡するためのスイッチ221および222が追加されたである。スイッチ221はそれぞれ2つのトランジスタを含み、その一方は第2の保持容量217および217’を、もう一方は第2の保持容量218および218’を短絡し得るように設けられている。スイッチ222はそれぞれ2つのトランジスタを含み、その一方は第2の保持容量217’および217’’を、もう一方は第2の保持容量218’および218’’を短絡し得るように設けられている。スイッチ221および222に含まれるトランジスタは共通の信号ADDHによってその導通または非導通が切り替えられる。
図9に示す読み出し回路の駆動タイミングの一例を図10に示す。図10において図3に示したタイミングと異なるのは、期間Bとして示した期間中に信号ADDHがハイレベルに維持される点である。これにより、第2の保持容量217、217’、217’’に保持された信号を平均化するとともに、第2の保持容量218、218’、218’’に保持された信号を平均化することができる。図3に示した駆動タイミングでは信号CSEL(m)、CSEL(m+1)、・・・を順次供給していたが、本実施形態では隣接する3列の第2の保持容量を短絡しているので、信号CSEL(m)〜CSEL(m+2)のうちいずれか1つを供給すればよい。図10では信号CSEL(m+1)を供給する例を示したが、信号CSEL(m+1)に代えて信号CSEL(m)や信号CSEL(m+2)を供給しても良い。信号CSEL(m+3)〜CSEL(m+5)についても同様である。
また、図4に示したベイヤー配列のカラーフィルタを設けたカラーの固体撮像装置においては、同色の画素からの信号を加算することが通例なので、隣接する列の第2の保持容量を接続するのではなく、1列おきに接続するのが適切である。
本実施形態によれば、垂直方向の平均化を第1の保持容量で行い、水平方向の平均化を第2の保持容量で行っており、ジャギーを抑制することができる。画素からの信号を第1の保持容量に保持させる第1の工程および、第2の保持容量に保持された信号を水平出力線に出力する第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。これにより同一列の複数の画素からの信号を加算しつつ信号を高速に読み出すことができるので、ジャギーを抑制しながらフレームレートを向上させることが可能となる。
(第5の実施形態)
図11および12を参照しながら本発明に係る第5の実施形態を説明する。
図11は本実施形態に係る読み出し回路の構成を示した図である。各垂直出力線に接続される画素の構成は図1に示したものであるとして説明を進める。図11に示す構成で、図9に示した構成からの変更点は、第2の保持容量217、218と並列に設けられた第4の保持部である第4の保持容量223と、第2および3の保持容量の接続状態を切り替えるためのスイッチ224が追加された点である。各列に設けられたスイッチ224は、それぞれ異なる信号ADDH1〜ADDH3によって制御される。信号ADDH1〜ADDH3を選択的に制御することによって、水平方向の平均化を行う際に重み付けを加味することが可能となる。
図11に示す読み出し回路の駆動タイミングの一例を図12に示す。図12に示す駆動タイミングで、図10に示した駆動タイミングと異なるのは、信号ADDH1〜ADDH3が加わった点である。ここでは、m〜m+2列目のうち、2列目の信号の比率を高くする例を示している。信号ADDH1およびADDH3がローレベルに維持される一方で信号ADDH2はハイレベルに維持されており、m+1列目の第2の保持容量217’および218’には第4の保持容量223がそれぞれ付加された状態になる。仮に第2の保持容量と第4の保持容量とで容量値が互いに等しいとすると、m〜m+2列目の信号が1:2:1の比率で加重平均された信号が水平出力線に出力されることになる。
本実施形態によれば、水平方向の重み付けを加味した平均化を第2の保持容量で行っており、ジャギーを抑制することができる。画素からの信号を第1の保持容量に保持させる第1の工程および、第2の保持容量に保持された信号を水平出力線に出力する第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。これにより同一列の複数の画素からの信号を加算しつつ信号を高速に読み出すことができるので、ジャギーを抑制しながらフレームレートを向上させることが可能となる。
また、水平方向の重み付けを加味した平均化を第2の容量で行わない場合、信号ADDH1、ADDH2、ADDH3は常時ハイレベルとして、スイッチ224を導通させてもよい。例えば第2の保持容量217について考えると、第2の保持容量217に対応する第4の保持容量223とを接続することにより、第2の保持容量を1つの大容量として取り扱うことができる。そうすることで、第1の実施形態で説明した理由からkTCノイズが低減できる。
このように水平方向の平均化を行わず、1列ずつ信号を順次読み出す動作は、フレームレートはさほど要求されないものの、高い画質を要求される静止画撮影のような用途に利用されるので、kTCノイズによる影響を低減することによるメリットは大きい。
(第6の実施形態)
図13および14を参照しながら本発明に係る第6の実施形態を説明する。
図13は本実施形態に係る読み出し回路の1列分の構成を示した図である。図2に示した読み出し回路の構成からの変更点は、垂直出力線VL(m)に接続される列増幅部である増幅器Ampが追加されたことと、図2では合計6個設けられていた第1の保持容量が4個に変更された点である。第1の保持容量201〜204の容量値は等しいものとする。
増幅器Ampは、差動増幅器225と、一方の端子が垂直出力線VL(m)に接続され、もう一方の端子が差動増幅器225の反転入力端子に接続されたクランプ容量C0を含む。増幅器Ampはさらに差動増幅器225の反転入力端子と出力端子との間に設けられた帰還容量CfとスイッチPC0Rとを含む。差動増幅器225の非反転入力端子には参照電圧VREFが供給される。
図2の構成では各画素に対してノイズ用の第1の保持容量204〜206を設けていたが、この構成によれば、画素で発生したノイズ成分をクランプ容量C0によって除去できるため、ノイズ用の第1の保持容量は保持容量205の1つだけでよい。なお、本実施形態におけるノイズ用の第1の保持容量205に保持されるのは増幅器Ampによって生じる出力オフセットである。この構成による利点は、第1の保持容量のためのレイアウト面積を低減できる点である。さらに、画素からの信号に対してクランプ容量C0と帰還容量Cfとの容量値の比C0/Cfのゲインをかけることができることも利点の一つとして挙げられる。
図13に示す読み出し回路の駆動タイミングの一例を図14に示す。図3に示した駆動タイミングと異なる点を中心に説明する。
画素に起因するノイズ成分を低減する動作を説明する。期間Bに着目すると時刻t1において、信号PC0Rをハイレベルにすることで差動増幅器225がボルテージフォロワの状態となる。このとき、クランプ容量C0には画素からのノイズ成分が入力されている。その後、信号READ(n+1)をハイレベルにすると、画素からはノイズ成分に光信号が重畳された信号が出力される。このとき、信号PC0Rがローレベルであるので、信号PC0Rがハイレベルであった期間にクランプ容量C0に保持されたノイズ成分との差分、すなわち、(ノイズ信号)−(ノイズ信号+光信号)=(光信号)が差動増幅器225の反転入力端子に現れる。先述したように、この形式においてはC0/Cfのゲインがかかるので、増幅器Ampの出力としては、C0/Cfのゲインがかかった光信号と増幅器Ampの出力オフセットが重畳されたものとなる。
図14においては、増幅器Ampの出力オフセットを第1の保持容量205に保持する動作は期間B中に信号TN1に応じて行っているが、この動作は期間Bに代えて期間Aや期間Cで行っても構わない。
上述した、画素のノイズを増幅器Ampにて除去する動作を除いては、期間Cより後の動作は図3に示した動作と同様なので説明を省略する。
本実施形態によれば、各列に設けられた増幅器Ampによって画素に起因するノイズ成分を除去することが可能となり、第1の保持容量のレイアウトに必要な面積が低減できるとともに、信号にゲインをかけることができる。また、垂直方向の平均化を第1の保持容量で行っており、ジャギーを抑制することができる。画素からの信号を第1の保持容量に保持させる第1の工程および、第2の保持容量に保持された信号を水平出力線に出力する第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。これにより同一列の複数の画素からの信号を加算しつつ信号を高速に読み出すことができるので、ジャギーを抑制しながらフレームレートを向上させることが可能となる。
(第7の実施形態)
図15および16を参照しながら本発明に係る第7の実施形態を説明する。
図15は本実施形態に係る読み出し回路の1列分の構成を示した図である。これまでに説明してきた読み出し回路との大きな違いは、垂直出力線VLとインピーダンス変換器との間に第1の保持容量が直列に接続されている点である。また、インピーダンス変換器として差動増幅器を用いている。
第1の保持容量201〜203は一方の端子が互いに短絡されるとともに差動増幅器250の反転入力端子に接続される。第1の保持容量201〜203の他方の端子は、第1のスイッチであるスイッチ230および231を介して接続されており、第2のスイッチであるスイッチ226を介して作動増幅器の出力端子と接続される。
図15に示す読み出し回路を用いて3行分の画素からの信号を加算する駆動タイミングの一例を図16に示す。
まず、期間「n行」の時刻t1において、信号LSET(n)がハイレベルになり、n行目の画素に含まれる選択トランジスタ107が導通する。これによって、n行目の画素に含まれる増幅トランジスタ106のゲート電位に応じたレベルが垂直出力線VL(m)に現れる。同じく時刻t1には信号FBがハイレベルになるので読み出し回路中のスイッチ228および229が導通状態になる。これにより差動増幅器250および251の反転入力端子と接続された第1の保持容量の電極の電位はVREFに差動増幅器250および251の出力オフセットが重畳されたレベルとなる。
次に、信号TN1aがパルス状にハイレベルになることで、第1の保持容量201にサンプル/ホールドされる。このとき第1の保持容量201にサンプル/ホールドされる信号は、画素に起因するノイズ成分である。
次に、信号READ(n)がパルス状にハイレベルになると、フォトダイオード100に蓄積された電荷が増幅トランジスタ106のゲート電極のノードに転送される。これによって増幅トランジスタ106のゲート電位が変動し、これに応じたレベルが垂直出力線VL(m)に現れる。
次に、次に、信号TS1aがパルス状にハイレベルになることで、第1の保持容量204にサンプル/ホールドされる。このとき第1の保持容量204にサンプル/ホールドされる信号は、画素に起因するノイズ成分にフォトダイオード100に蓄積された光信号が重畳された信号である。
期間「n+1行」および「n+2行」についても同様の動作が繰り返される。
時刻t2において信号FBがローレベルになり、信号FBOがハイレベルになる。その後、信号ADDがハイレベルになると、第1の保持容量201〜203の垂直出力線VL(m)側の電極が電気的に接続されるので、第1の保持容量201〜203に保持された信号が平均化される。さらに、201〜203の垂直出力線VL(m)側の電極が差動増幅器250の出力端子と電気的に接続された状態になる。この動作によって、差動増幅器250の出力オフセットが除去された信号が差動増幅器250の出力端子に現れる。 差動増幅器250の出力オフセットが除去されるメカニズムを説明する。信号FBがハイレベルの状態において差動増幅器250の出力オフセットが反転入力端子にも入力され、第1の保持容量に出力オフセットが保持される。その後信号FBがローレベルになり、信号FBOがハイレベルになると、垂直信号線VL(m)と接続された第1の保持容量の端子が差動増幅器250の出力端子と電気的に接続されるので、第1の保持容量に保持された出力オフセットが打ち消される。この動作によって、差動増幅器250の出力オフセットが除去された信号が差動増幅器250の出力端子に現れる。
差動増幅器251側の経路についても差動増幅器250側の経路と同様の動作が行われる。信号ADDと同時に信号TS2およびTN2がハイレベルになるので、差動増幅器250および251の出力オフセットが除去された信号が対応する第2の保持容量217または218に保持される。
期間「n+3行」〜「n+5行」でも、期間「n行」〜「n+2行」と同様の動作が行われる。ただし、期間「n行」〜「n+2行」と異なるのは、信号CSELが供給される点である。つまり、n+3〜n+5行目の画素に基づく信号を第1の保持容量に保持させる工程と、n〜n+2行目の画素に基づく信号を水平出力線に出力する工程との少なくとも一部が時間的に重複している。
本実施形態によれば、垂直方向の平均化を第1の保持容量で行っており、ジャギーを抑制することができる。画素からの信号を第1の保持容量に保持させる第1の工程および、第2の保持容量に保持された信号を水平出力線に出力する第3の工程の少なくとも一部が重複して行われる。これにより同一列の複数の画素からの信号を加算しつつ信号を高速に読み出すことができるので、ジャギーを抑制しながらフレームレートを向上させることが可能となる。
(第8の実施形態)
次に、本実施形態に係る撮像システムの概略を図17を用いて説明する。
撮像システム800は、例えば、光学部810、固体撮像装置1000、信号処理回路部830、記録・通信部840、タイミング制御回路部850、システムコントロール回路部860、及び再生・表示部870を含む。
レンズなどの光学系である光学部は810、被写体からの光を固体撮像装置1000の、複数の画素が2次元状に配列された画素部に結像させ、被写体の像を形成する。画素部には先述の有効画素領域が含まれる。固体撮像装置1000は、タイミング制御回路部850からの信号に基づくタイミングで、画素部に結像された光に応じた信号を出力する。
固体撮像装置800から出力された信号は、信号処理部である信号処理回路部830に入力され、信号処理回路部830が、プログラムなどによって定められた方法に従って、入力された電気信号に対してAD変換などの処理を行う。信号処理回路部での処理によって得られた信号は画像データとして記録・通信部840に送られる。記録・通信部840は、画像を形成するための信号を再生・表示部870に送り、再生・表示部870に動画や静止画像が再生・表示させる。記録通信部は、また、信号処理回路部830からの信号を受けて、システムコントロール回路部860とも通信を行うほか、不図示の記録媒体に、画像を形成するための信号を記録する動作も行う。
システムコントロール回路部860は、撮像システムの動作を統括的に制御するものであり、光学部810、タイミング制御回路部850、記録・通信部840、及び再生・表示部870の駆動を制御する。また、システムコントロール回路部860は、例えば記録媒体である不図示の記憶装置を備え、ここに撮像システムの動作を制御するのに必要なプログラムなどが記録される。また、システムコントロール回路部860は、例えばユーザの操作に応じて駆動モードを切り替える信号を撮像システム内で供給する。
タイミング制御回路部850は、制御手段であるシステムコントロール回路部860による制御に基づいて固体撮像装置1000及び信号処理回路部830の駆動タイミングを制御する。
(その他)
以上で説明した本発明に係る各実施形態においては、3行分あるいは6行分の画素からの信号を平均化または電荷加算と平均化するものを例にとって説明したが、加算または平均化を行う画素の数を限定するものではなく、任意に設定することができる。
また、読み出し回路に含まれるインピーダンス変換器は必須の構成ではなく、省略しても構わない。ただし、先述したとおりインピーダンス変換器を備えることによって、第2の保持容量と比べて第1の保持容量の容量値を小さく設計することが可能となるという利点がある。
また、以上で説明した各実施形態を2つ以上組み合わせても良い。
本発明の実施形態に係る固体撮像装置の概略構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る読み出し回路の構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る平均化動作における駆動パターン例を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る全画素読み出しにおける駆動パターン例を示す図。 本発明の実施形態に係るカラーフィルタの概略構成例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る読み出し回路の概略構成例を示す図。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の概略構成例を示す図。 本発明の第3の実施形態に係る平均化動作における駆動パターン例を示す図。 本発明の第4の実施形態に係る読み出し回路の概略構成例を示す図。 本発明の第4の実施形態に係る平均化動作における駆動パターン例を示す図。 本発明の第5の実施形態に係る読み出し回路の概略構成例を示す図。 本発明の第5の実施形態に係る平均化動作における駆動パターン例を示す図。 本発明の第6の実施形態に係る読み出し回路の概略構成例を示す図。 本発明の第6の実施形態に係る平均化動作における駆動パターン例を示す図。 本発明の第7の実施形態に係る読み出し回路の概略構成例を示す図。 本発明の第7の実施形態に係る平均化動作における駆動パターン例を示す図。 本発明の第8の実施形態に係る撮像システムの概略構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る読み出し回路の構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る平均化動作における駆動パターン例を示す図。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る全画素読み出しにおける駆動パターンを示す図。
符号の説明
1000 固体撮像装置
100 画素配列
101 読み出し回路
102 画素
103 フォトダイオード
104 転送トランジスタ
105 リセットトランジスタ
106 増幅トランジスタ
107 選択トランジスタ
108 定電流源
109、110 水平出力線
111 出力部
201〜206、217、218、 保持容量
219、220 スイッチ
225 差動増幅器
240、241 インピーダンス変換器
250 差動増幅器
800 撮像システム
810 光学部
830 信号処理回路部
840 記録・通信部
850 タイミング制御回路部
860 システムコントロール回路部
870 再生・表示部
Amp 増幅器
C0 クランプ容量
Cf 帰還容量
HSR 水平走査回路
VL 垂直出力線
VSR 垂直走査回路

Claims (21)

  1. 複数の画素と、
    前記複数の画素が共通に接続された第1の信号線と、
    前記第1の信号線に接続された読み出し部と、
    前記複数の画素および読み出し部の動作を制御する制御部と、を有する固体撮像装置であって、
    前記読み出し部は、
    互いに並列に設けられた複数の第1の保持部と、
    第2の保持部と、を有し、
    前記制御部は、第1の駆動モードにおいて
    複数の前記第1の保持部の各々に一または複数の前記画素からの異なる信号を保持する第1の工程と、
    複数の前記第1の保持部に保持された複数の前記画素からの信号を加算して前記第2の保持部に保持する第2の工程と、
    前記第2の保持部に保持された信号を出力する第3の工程と、のうち、
    前記第1および第3の工程の少なくとも一部を時間的に重複して行わせること
    を特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記読み出し部は少なくとも2つの第2の保持部を有し、
    前記固体撮像装置は、少なくとも2の前記第2の保持部から出力された信号の差分を出力する出力部を有し、
    前記制御部は、
    前記第1の工程において前記画素に基づくノイズ成分を主とする信号と、該ノイズ成分に前記画素に基づく信号成分が重畳された信号と、を異なる前記第1の保持部に保持させ、
    前記第2の工程において複数の前記ノイズ成分を主とする信号と、複数の前記重畳された信号とをそれぞれ加算させ、
    前記第3の工程において第2の工程で加算されたノイズ成分を主とする信号と、前記重畳された信号とを前記出力部に出力させること
    を特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1の工程において、一または複数の前記画素からの信号を第1の保持部に保持させる動作を順次行わせ、
    前記第2の工程において、複数の前記第1の保持部に保持された複数の前記画素からの信号を加算させるとともに、該加算された信号を前記第2の保持部に保持させること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記読み出し部はさらに列増幅部を備え、
    前記列増幅部は
    差動増幅器と、
    一方の端子が前記第1の信号線と接続され、他方の端子が前記差動増幅器の反転入力端子と接続されたクランプ容量と、
    一方の端子が前記差動増幅器の反転入力端子と接続され、他方の端子が前記差動増幅器の出力端子と接続された帰還容量と、
    前記差動増幅器の反転入力端子と出力端子との導通または非導通を切り替えるスイッチと、を含むこと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記制御部は、第2の駆動モードにおいて、
    前記画素からの信号を前記第1の保持部に保持させる第4の工程と、
    前記第1の保持部に保持された信号を前記第2の保持部に保持させる工程と、
    前記第2の保持部に保持された信号を出力させる第6の工程と、のうち、
    前記第4および第6の工程の少なくとも一部を時間的に重複して行わせ、
    前記第1の駆動モードと前記第2の駆動モードとを切り替え可能であること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 前記第4の工程において、前記画素からの信号を複数の前記第1の保持部に保持させることを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記読み出し部はさらに、前記複数の第1の保持部と並列に設けられた第3の保持部を備え、
    前記制御部は
    前記第1の工程において前記第3の保持部と前記第1の保持部とを電気的に接続させ、前記第2の工程において前記第3の保持部と複数の前記第1の保持部とを電気的に接続させること
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の固体撮像装置。
  8. 前記読み出し部はさらに、前記複数の第1の保持部からの信号を前記第2の保持部に伝達するインピーダンス変換部を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の固体撮像装置。
  9. 前記インピーダンス変換部は差動増幅器であり、
    前記複数の第1の保持部は、一方の端子が互いに短絡されるとともに前記インピーダンス変換部の反転入力端子に接続され、他方の端子が第1のスイッチを介して接続されるとともに第2のスイッチを介して前記インピーダンス変換部の出力端子と接続されること
    を特徴とする請求項8に記載の固体撮像装置。
  10. 前記第1の保持部の容量値は、前記第2の保持部の容量値よりも小さいことを特徴とする請求項8または9に記載の固体撮像装置。
  11. 前記複数の画素は行列状に配列されて、
    同一の列に配置された複数の前記画素のみが同一の前記第1の信号線に接続され、
    前記読み出し部は行列状に配列された前記複数の画素の各列に設けられたたこと
    を特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の固体撮像装置。
  12. 前記読み出し部は隣接する列の第2の保持部を接続するスイッチを備え、
    前記制御部は前記第3の工程において、前記スイッチを導通させることを特徴とする請求項11に記載の固体撮像装置。
  13. 前記読み出し部は前記第2の保持部と並列に設けられた第4の保持部を備えることを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。
  14. 前記行列状に配列された複数の前記画素には、
    ベイヤー配列のカラーフィルタが設けられたことを特徴とする請求項11ないし13のいずれかに記載の固体撮像装置。
  15. 前記第2の工程において加算される信号は、同色の前記カラーフィルタが設けられた画素に基づく信号であることを特徴とする請求項14に記載の固体撮像装置。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載の固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置の画素部に像を形成する光学系と、
    前記固体撮像装置から出力された信号を処理して画像データを生成する信号処理部と、を備えたこと
    を特徴とする撮像システム。
  17. 複数の画素と、
    前記複数の画素が共通に接続された第1の信号線と、
    前記第1の信号線に接続された読み出し部と、を有する固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記読み出し部は、
    互いに並列に設けられた複数の第1の保持部と、
    第2の保持部と、を有し、
    複数の前記第1の保持部の各々に一または複数の前記画素からの異なる信号を保持させる第1の工程と、
    複数の前記第1の保持部に保持された複数の前記画素からの信号を加算して前記第2の保持部に保持する第2の工程と、
    前記第2の保持部に保持された信号を出力する第3の工程と、のうち、
    前記第1および第3の工程の少なくとも一部を時間的に重複して行わせること
    を特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  18. 前記読み出し部は少なくとも2つの第2の保持部を有し、
    前記固体撮像装置は、少なくとも2の前記第2の保持部から出力された信号の差分を出力する出力部を有し、
    前記第1の工程において前記画素に基づくノイズ成分を主とする信号と、該ノイズ成分に前記画素に基づく信号成分が重畳された信号と、を異なる前記第1の保持部に保持させ、
    前記第2の工程において複数の前記ノイズ成分を主とする信号と、複数の前記重畳された信号とをそれぞれ加算させ、
    前記第3の工程において第2の工程で加算されたノイズ成分を主とする信号と、前記重畳された信号とを前記出力部に出力させること
    を特徴とする請求項17に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  19. 前記第1の工程において、一または複数の前記画素からの信号を第1の保持部に保持させる動作を順次行わせ、
    前記第2の工程において、複数の前記第1の保持部に保持された複数の前記画素からの信号を加算させるとともに、該加算された信号を前記第2の保持部に保持させること、
    を特徴とする請求項17または18に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  20. 前記読み出し部はさらに、前記複数の第1の保持部と並列に設けられた第3の保持部を備え、
    前記第1の工程において前記第3の保持部と前記第1の保持部とを電気的に接続させ、前記第2の工程において前記第3の保持部と複数の前記第1の保持部とを電気的に接続させること
    を特徴とする請求項17ないし19のいずれかに記載の固体撮像装置の駆動方法。
  21. 前記複数の画素は行列状に配列されて、
    同一の列に配置された複数の前記画素のみが同一の前記第1の信号線に接続され、
    前記読み出し部は行列状に配列された前記複数の画素の各列に設けられ、
    前記読み出し部は隣接する列の第2の保持部を接続するスイッチを備え、
    前記第3の工程において、前記スイッチを導通させることを特徴とする請求項17ないし20のいずれかに記載の固体撮像装置の駆動方法。
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