JP2017510913A - ロケーションベースのワークフローおよびサービス - Google Patents

Abstract

ロケーションベースの情報を活用してビジネスワークフローに影響を及ぼすための方法は、ワークフローを開始することと、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行することと、ワークフローに関連する位置情報を受信することと、位置情報に基づいて、ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼすこととを含む。ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される。いくつかの実施形態では、方法は、モバイル装置に対応する位置情報を決定することと、ドキュメントの画像をキャプチャするようにユーザに促すことと、位置情報を、位置メタデータとして、キャプチャした画像と関連付けることと、位置メタデータおよびキャプチャした画像をモバイル装置のメモリに記憶することとを含む。例示的なシステムおよびコンピュータプログラムプロダクトも記載される。

Description

発明の分野
本発明はソフトフェア開発に関し、より特定的には、モバイル装置上で用いるアプリケーションを生成および／または修正するためのソフトウェア開発プラットフォームに関する。

発明の背景
モバイル技術は急速に発展しており、モバイル装置によって提供される新たな拡張機能を利用可能なソフトウェアのさらなる急速な発展を激化させている。結果として、新たな開発コミュニティ全体が、モバイル装置ユーザが利用できるソフトウェアツールのプールの拡大に貢献してきた。モバイルハードウェアおよびソフトウェアの大手製造業者はさらには、ソフトウェア開発プラットフォームを一般大衆にリリースし、および／または、たとえば登録処理を介して、開発者を選択するためのアプリケーション配信サービスへのアクセスを提供してきた。ユーザにとって非常に有益なことに、モバイル装置を用いて無数の活動を行うように設計された豊富なモバイルアプリケーションが、今日、モバイル通信ネットワークを介して、高速ダウンロード、インストール、および実装するために容易に利用可能である。

現在利用可能なモバイルソフトウェアアプリケーションおよび開発プラットフォームは、既存のモバイル装置のさまざまな能力を活用可能なエンドユーザおよび開発者の双方に、多様かつ強力な機能を提供している。しかし、現在、ユーザ行動および／または要求に適応可能なスマートモバイルアプリケーションを動的に開発して採用するために利用可能なツールはない。

モバイル技術の成長とともに出現した１つの分野は、いわゆる「ロケーションベースサービス」業界である。これらのサービスは典型的に、従来の位置決定技術（セルラー位置技術（たとえば装置が接続している／装置が通信しているセルラータワーを特定することに基づいて位置を推定する技術など）または全地球測位システム（ＧＰＳ）を活用してユーザの位置を特定し、ユーザが特定の位置にいると判断したことに応答して、位置固有情報をユーザに提供する。

ロケーションベースサービスの典型例は、位置情報を用いて、ユーザの位置に基づいてカスタマイズ化された広告をユーザに提示することである。たとえば、従来のロケーションベースの広告サービスは、ＧＰＳまたはセルラータワーベースの位置技術によって示されるように、ユーザの位置が１つ以上の商業の場所に近接していることに基づいてユーザに広告を表示する。ユーザの位置が小売業者エンティティの住所に近接していることに基づいて、ユーザのスマートフォンは、（たとえば「プッシュ」通知、ｅメール等のプロンプトを介して、またはブラウザもしくはアプリケーションインターフェイスにおいてウェブページを呼出すことによって）小売業者のための広告情報を表示する。

しかし、位置情報は限られた態様で利用されており、ＧＰＳおよび／またはセルラータワーベースの位置情報をレスポンシブ広告を呼出すための刺激として利用しているに過ぎず、たとえば、特定の位置へのユーザの近接を判断したことに応答して上述のプロンプトを表示しているに過ぎない。これらのアプリケーションは範囲が単純化されており、特に動的ワークフローによって具体化されるように、ビジネスプロセスの進化を調査する、進化に影響を及ぼす、および／または進化を定義するために位置情報を認識も活用もしていない。

加えて、従来のロケーションベースサービスは、モバイル装置の相互に接続された性質を活用して、従来のＧＰＳおよび／またはセルラータワーベースのアプローチ以外の技術を用いて位置情報を決定することもできていない。

したがって、動作および／または完全なビジネスワークフローを開始する、監督する、検討するおよび／または実行するさまざまなニュアンスの複雑度に包括的に対処する態様で、現代のモバイル装置が普遍的に利用可能な位置データを活用可能な技術、システムおよびコンピュータプログラムプロダクトを提供することが有益であろう。

簡潔な概要
ある実施形態では、方法は、ワークフローを開始することと、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行することと、ワークフローに関連する位置情報を受信することと、位置情報に基づいて、ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼすこととを含む。ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される。

別の実施形態では、方法は、ワークフローを開始することと、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行することとを含む。ワークフロー動作は、位置トリガ条件を検出することと、位置トリガ条件を検出したことに少なくとも部分的に応答して、モバイル装置に対応する位置情報を決定することと、ドキュメントの画像をキャプチャするようにユーザに促すことと、モバイル装置を介して画像をキャプチャすることと、位置情報を、位置メタデータとして、キャプチャした画像と関連付けることと、位置メタデータおよびキャプチャした画像をモバイル装置のメモリに記憶することとを含む。方法はさらに、位置メタデータに基づいて、ワークフローに関連するビジネスプロセスを容易にすることを含む。

さらに別の実施形態では、コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータ読取可能プログラム命令を包含しているコンピュータ読取可能記憶媒体を含み、コンピュータ読取可能プログラム命令は、プロセッサに、ワークフローを開始させ、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行させ、ワークフローに関連する位置情報を受信させ、位置情報に基づいて、ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼさせるように構成される。ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される。

さらに別の概略の実施形態では、システムは、プロセッサと、プロセッサ内の、および／またはプロセッサによって実行可能なロジックとを含む。ロジックは、プロセッサに、ワークフローを開始させ、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行させ、ワークフローに関連する位置情報を受信させ、位置情報に基づいて、ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼさせるように構成される。ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される。

本発明の他の局面および実施形態は、図面と関連して理解されると、発明の原則を一例として示している以下の詳細な説明から明らかになるであろう。

いくつかの図面の簡単な説明

一実施形態に係るネットワークアーキテクチャの簡略図である。 一実施形態に係るユーザ装置と関連付けられる代表的なハードウェア環境を示す図である。 一実施形態に係る方法のフローチャートの図である。 一実施形態に係る方法のフローチャートの図である。

詳細な説明
以下の説明は、本発明の一般原則を例示することを目的としてなされており、本明細書における請求項に記載の発明の概念を限定することを意図していない。さらに、本明細書に記載の特定の特徴は、さまざまな可能な組み合わせおよび入れ替えの各々において、記載されている他の特徴と組み合わせて用いられ得る。

本明細書において特に指定しない限り、すべての用語は、明細書から示唆される意味、ならびに当業者によって理解されるおよび／または辞書、論文等において定義される意味を含む、それらの最も広範な可能な解釈が与えられるものとする。

また、明細書および添付の請求項において用いられる単数形「ａ」、「ａｎ」および「ｔｈｅ」は、特に指定しない限り複数の指示対象を含むことに注意しなければならない。

概略のワークフロー概念
本明細書では、モバイル、画像キャプチャ、画像分析、ならびにロケーションベースサービスおよびテクノロジにおける新たな進歩を活用するように構成される、新規の有用な技術およびテクノロジを説明する。これらの開示は、さまざまなビジネスプロセスを実行するモバイル装置のユーザの観点から例示的な新規の実現例を提示する。ビジネスプロセスは全体的にまたは部分的にワークフローとして具体化され、モバイル装置を介して実現可能である、および／またはインターフェイス可能である。ワークフローはさらに、モバイル技術の画像キャプチャ／処理およびロケーションベースの局面を一意的に活用して、ワークフローの生成、管理、および実行に関してユーザエクスペリエンスを向上させる。

モバイルスマートアプリケーション開発のためのユーザエクスペリエンスは、ワークフロー、ならびにワークフローを形成する任意の構成動作（たとえば活動および規則）、ならびにワークフローの作成、パフォーマンス、および／もしくは管理に関する関連のシステム、ツール、または技術を含む。好ましくは、ユーザエクスペリエンス、ワークフロー（たとえば活動および／または規則）等はモバイルアプリケーションとして具体化され、２０１３年５月３０日に出願された関連の仮米国出願番号第６１／８１５，２１０号に開示されている技術、テクノロジおよび／または概念に全体的にまたは部分的に基づき得る。

たとえば、ある実施形態では、本願の文脈においてワークフローの一部および／または完全なワークフローを開始する、容易にする、または実行するように構成されるモバイルアプリケーションは、以下の概略したシナリオを包含すると見なされ得る。

ユーザは、一連の活動および規則としてワークフローを規定する。当該ワークフローは、固定された順序で、または刺激によって定められる動的な順序によって、ある活動から別の活動に移動することによって実行する。規則は、シーケンス内の固定点で、または刺激に応答して適用される。ユーザはさらに、開発プラットフォームからの支援を受けてＵＩを独立して設計するか、または、ＵＩは、ヒューマンインタラクションを要求する活動と関連付けるための開発プラットフォームツールによって自動的に与えられる。

活動を介するワークフロー、規則およびＵＩ規定は、モバイルＵＩおよびアプリケーション行動の両方を提供するモバイルユーザエクスペリエンスを規定する。その処理規定は、アプリケーション行動を説明し得る。なぜなら、モバイル開発プラットフォームは、ネイティブモバイルサービスおよびサーバサービスのフェデレーテッド・ビューを公開しているためである。処理は、装置上での直接的なネイティブコードおよびサーバ上に常駐しているリモートコードを実行し、その実行を透過的に統合する。

ある実施形態では、ユーザがモバイルアプリケーションを起動する。当該アプリケーションは処理を開始し、最初の活動を行ない、規定されたＵＩを与える。ユーザはＵＩと対話して活動を完了するか、またはＵＩボタンを「クリック」するなどの刺激を与える。この時点で規則が実行されてもよいし、または次の活動が取得／実行されてもよい。いずれにしても、ＯＳから取出されている装置位置などのローカルネイティブサービスがアクセスされてもよいし、またはデータベースルックアップなどのサーバサービスが用いられてもよい。このネイティブおよび／またはリモートサービスの提供は、ユーザにとって透過的である。

モバイルアプリケーションは、モバイル装置上に全体的もしくは部分的にダウンロードされてもよく、および／または、リアルタイムで実行されてもよい。たとえば、アプリケーションはオンラインリポジトリ内に維持されてもよい。モバイルアプリケーションのインスタンスは、ユーザ要求に応じて、モバイルアプリケーションの新規リリースがオンラインリポジトリ内で利用可能になったことに応じて等により、自動的にモバイル装置に移行されてもよい。好ましい実施形態では、モバイルアプリケーションの新規インスタンスをモバイル装置に移行すること、およびそれらの新規インスタンスをインスタンス化することは、ユーザに対して透過的に、かつ、モバイル装置上のモバイルアプリケーションを動作しているエンドユーザからの任意の対話または命令を要求することなく起こる処理である。

もちろん、本明細書に記載されるワークフローおよびモバイル装置上のその実現例の他の同等の形態も、本願を検討することに基づいて当業者によって達成されるような理解に従って本明細書の範囲内に一般的に収まると理解されるものとする。

モバイル画像キャプチャおよび処理
本明細書に記載される「画像処理」（および特にモバイル装置を用いた画像処理）は、２０１３年１月１１日に出願された関連の米国特許出願番号第１３／７４０，１２３号に開示されている技術および／またはテクノロジのいずれかを随意に含むと理解されるべきである。

これらの技術は、モバイル装置、特にドキュメントの画像に関して画像品質を向上させるように構成される画像処理アルゴリズムを用いて画像データをキャプチャすることを含むがこれに限定されない。たとえば、さまざまな実施形態における「画像処理」は、関連の米国特許出願番号第１３／７４０，１２３号に開示されているような、および／または本明細書を読むと当業者によって理解されるような、ページ検出、矩形化、スキュー補正、色変換（たとえば２４ビットＲＧＢ色から８ビットグレースケールへ、１ビット２値、もしくは当業者によって理解されるような他の色深度表現）、解像度推定、照度補正、ぶれ検出等の１つ以上を含み得る。

本明細書は、たとえばデジタル写真など、静止画像の形式でキャプチャされた、および／または静止画像の形式の画像データを利用する例示的な実施形態を主に参照して提供されるが、本明細書を読んだ当業者は、これらの原則はデジタルビデオデータの使用に等しく適用されることも理解するであろう。特に対象となるのは、モバイル装置を用いてビデオデータをキャプチャするおよび／または処理するように構成される技術および／またはテクノロジである。情報のソースとしてのビデオデータのキャプチャおよび処理を記述しているさらなる情報が、２０１３年５月３日に出願された関連の仮米国特許出願番号第６１／８１９，４６３号に提示される開示において検討されており、当該仮出願は引用により本明細書に援用される。

加えて、さまざまな実施形態によると、本明細書に開示される方法、システムおよび／またはコンピュータプログラムプロダクトは、２０１３年３月１３日に出願された関連の米国特許出願番号第１３／８０２，２２６号および２０１３年３月１３日に出願された仮米国特許出願番号第６１／７８０，７４７号に開示されている分類および／またはデータ抽出機能のいずれかを利用してもよく、および／または含んでもよい。

上記のモバイル技術、モバイル画像処理、およびワークフロー管理の分野における関連の発明の概念に関して、ロケーションベースサービス、位置情報等を利用する本明細書に開示されるワークフローの例示的な発明原則は、以下の概略の実施形態を含むと理解され得る。

ロケーションベースのワークフローの概略の実施形態
ある概略の実施形態では、方法は、ワークフローを開始することと、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行することと、ワークフローに関連する位置情報を受信することと、位置情報に基づいて、ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼすこととを含む。

別の概略の実施形態では、コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータ読取可能プログラム命令を包含しているコンピュータ読取可能記憶媒体を含み、コンピュータ読取可能プログラム命令は、プロセッサに、ワークフローを開始させ、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行させ、ワークフローに関連する位置情報を受信させ、位置情報に基づいて、ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼさせるように構成され、ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される。

さらに別の概略の実施形態では、システムは、プロセッサと、プロセッサ内の、および／またはプロセッサによって実行可能なロジックとを含む。ロジックは、プロセッサに、ワークフローを開始させ、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行させ、ワークフローに関連する位置情報を受信させ、位置情報に基づいて、ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼさせるように構成され、ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される。

さらに別の概略の実施形態では、方法は、ワークフローを開始することと、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行することとを含む。ワークフロー動作は、位置トリガ条件を検出することと、位置トリガ条件を検出したことに少なくとも部分的に応答して、モバイル装置に対応する位置情報を決定することと、ドキュメントの画像をキャプチャするようにユーザに促すことと、モバイル装置を介して画像をキャプチャすることと、位置情報を、位置メタデータとして、キャプチャした画像と関連付けることと、位置メタデータおよびキャプチャした画像をモバイル装置のメモリに記憶することとを含む。方法はさらに、ワークフローに関連するビジネスプロセスを容易にすることを含み、容易にすることは位置メタデータに基づいている。

さまざまなアプローチにおいて、本明細書に開示されるシステム、方法および／またはコンピュータプログラムプロダクトは、とりわけ本明細書を読むと当業者によって認識されるような、上述の関連の特許出願に開示されている使用技法および／またはシナリオの１つ以上に有利に適用され得る。

本明細書に提示される実施形態は、オンデマンドでサービスを提供するために顧客に代わって展開されるサービスの形態で提供されてもよいことが、さらに認識されるであろう。

本明細書は、いずれの当業者も発明を行って使用できるように提示されており、発明の特定の用途およびそれらの要件の文脈において提供される。開示される実施形態に対するさまざまな修正は当業者にとって容易に明らかとなり、本明細書に規定される一般原則は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく他の実施形態および用途に適用され得る。したがって、本発明は、示される実施形態に限定されることを意図しておらず、本明細書に開示される原則および特徴と一致する最も広範な範囲が与えられることを意図している。

コンピュータ実装およびネットワーク通信
特に、本明細書に記載の発明のさまざまな実施形態は、複数のコンピュータシステム間の通信手段としてインターネットを用いて実現される。当業者は、本発明が通信媒体としてインターネットの使用に限定されないこと、および、発明の代替方法がプライベートイントラネット、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）または他の通信手段の使用に対応し得ることを認識するであろう。加えて、有線、無線（たとえば無線周波数）および光通信リンクのさまざまな組み合わせが利用され得る。

発明の一実施形態が例示的に実行され得るプログラム環境は、ハンドヘルドコンピュータなどの１つ以上の汎用コンピュータまたは専用装置を組込んでいる。そのような装置（たとえばプロセッサ、メモリ、データ記憶装置、入出力装置）の詳細は周知であり、明確にするために省略される。

本発明の技術はさまざまなテクノロジを用いて実現され得ることも理解されるべきである。たとえば、本明細書に記載の方法は、コンピュータシステム上で動作するソフトウェアにおいて実現されてもよいし、または、方法の動作を実行するための１つ以上のプロセッサおよびロジック（ハードウェアおよび／もしくはソフトウェア）、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）などのプログラマブルロジックデバイス、ならびに／またはこれらのさまざまな組み合わせを利用してハードウェアにおいて実現されてもよい。ある例示的なアプローチでは、本明細書に記載の方法は、物理的な（たとえば非一時的な）コンピュータ読取可能媒体などの記憶媒体上に常駐している一連のコンピュータ実行可能命令によって実現されてもよい。加えて、発明の特定の実施形態はオブジェクト指向ソフトウェアプログラミング概念を採用し得るが、発明はこれに限定されず、コンピュータの動作を指示する他の形式を採用するように容易に適合される。

発明はさらに、コンピューティングデバイス（たとえばプロセッサ）および／またはシステムによって実行され得る、コンピュータコードを有するコンピュータ読取可能記憶媒体または信号媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトの形式で提供されてもよい。コンピュータ読取可能記憶媒体は、読出専用および書込可能なＣＤおよびＤＶＤなどの光学媒体、磁気メモリまたは媒体（たとえばハードディスクドライブ、テープ）、半導体メモリ（たとえばフラッシュメモリおよび他の携帯メモリカード等）、チップにエンコードされたファームウェア等を含む、コンピューティングデバイスまたはシステムによって用いられるコンピュータコードを格納可能な任意の媒体を含み得る。

コンピュータ読取可能信号媒体は、上述のコンピュータ読取可能記憶媒体のクラスに収まらないものである。たとえば、例示的なコンピュータ読取可能信号媒体は、システム内で、たとえば物理的もしくは仮想ネットワーク等を介してシステム間で、などで、一時的な信号を通信するか、またはそうでなければ当該信号を移行させる。

図１は、一実施形態に従うアーキテクチャ１００を示す。図１に示されるように、第１のリモートネットワーク１０４および第２のリモートネットワーク１０６を含む複数のリモートネットワーク１０２が提供される。ゲートウェイ１０１がリモートネットワーク１０２と近接ネットワーク１０８との間に結合され得る。このアーキテクチャ１００の文脈において、ネットワーク１０４，１０６の各々は、インターネット、公衆電話交換網（ＰＳＴＮ）、内部電話網等のＬＡＮ、ＷＡＮを含むがこれに限定されない任意の形式を取り得る。

使用時、ゲートウェイ１０１は、リモートネットワーク１０２から近接ネットワーク１０８への入口点の役割を果たす。このため、ゲートウェイ１０１は、ゲートウェイ１０１に到着する所与のデータパケットを案内することができるルータとして、かつ、所与のパケットに対してゲートウェイ１０１に出入りする実際の経路を供給するスイッチとして機能し得る。

近接ネットワーク１０８に結合され、ゲートウェイ１０１を介してリモートネットワーク１０２からアクセス可能な少なくとも１つのデータサーバ１１４がさらに含まれる。なお、データサーバ１１４は、任意の種類のコンピューティングデバイス／グループウェアを含んでもよい。各データサーバ１１４には、複数のユーザ装置１１６が結合されている。このようなユーザ装置１１６は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、プリンタ、またはその他の種類のロジックを含んでもよい。なお、ある実施形態では、ユーザ装置１１１もネットワークのいずれかに直接結合されてもよい。

１つの周辺装置１２０または一連の周辺装置１２０、たとえば、ファクシミリ機、プリンタ、ネットワーク化されたおよび／またはローカルな記憶ユニットもしくはシステム等が、ネットワーク１０４，１０６，１０８のうちの１つ以上に結合されてもよい。なお、データベースおよび／または付加的な構成要素が、ネットワーク１０４，１０６，１０８に結合されたいずれかの種類のネットワーク要素とともに利用されてもよく、またはこれに統合されてもよい。本明細書の文脈において、ネットワーク要素は、ネットワークのいずれかの構成要素を意味し得る。

いくつかのアプローチに従うと、本明細書に記載の方法およびシステムは、ＭＡＣ ＯＳ環境をエミュレートするＵＮＩＸ（登録商標）システム、MICROSOFT WINDOWS（登録商標）環境を事実上ホストするＵＮＩＸシステム、ＭＡＣ ＯＳ環境をエミュレートするMICROSOFT WINDOWSシステムなどの、１つ以上の他のシステムをエミュレートする仮想システムとともに実現されてもよく、および／または当該システム上で実現されてもよい。この仮想化および／またはエミュレートは、いくつかの実施形態ではＶＭＷＡＲＥソフトウェアを使用して向上させてもよい。

さらに多くのアプローチでは、１つ以上のネットワーク１０４，１０６，１０８は、一般に「クラウド」と称されるシステムのクラスタを表わし得る。クラウドコンピューティングでは、処理能力、周辺装置、ソフトウェア、データ処理および／または記憶、サーバ等の共有リソースが、クラウド内の任意のシステムに、好ましくはオンデマンドの関係で与えられることにより、多くの計算システム全体に亘るアクセスおよびサービスの分配が可能となる。クラウドコンピューティングは、クラウド内で動作するシステム間のインターネットまたは他の高速接続（たとえば４Ｇ ＬＴＥ，光ファイバ等）を典型的に含むが、システム同士を接続する他の技術が用いられてもよい。

図２は、一実施形態に従う、図１のユーザ装置１１６および／またはサーバ１１４と関連付けられる代表的なハードウェア環境を示す。このような図は、マイクロプロセッサなどの中央処理装置２１０、およびシステムバス２１２を介して相互に接続されるそれ以外の多数の装置を有するワークステーションの典型的なハードウェア構成を示す。

図２に示されるワークステーションは、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）２１４と、読取専用メモリ（ＲＯＭ）２１６と、ディスク記憶ユニット２２０などの周辺装置をバス２１２に接続するためのＩ／Ｏアダプタ２１８と、キーボード２２４、マウス２２６、スピーカ２２８、マイク２３２、ならびに／またはタッチスクリーンおよびデジタルカメラ（図示せず）などの他のユーザインターフェイス装置をバス２１２に接続するためのユーザインターフェイスアダプタ２２２と、ワークステーションを通信ネットワーク２３５（たとえばデータ処理ネットワーク）に接続するための通信アダプタ２３４と、バス２１２をディスプレイ装置２３８に接続するためのディスプレイアダプタ２３６とを含む。

ワークステーションには、Microsoft Windows（登録商標）のオペレーティングシステム（ＯＳ）、ＭＡＣ ＯＳ、ＵＮＩＸ ＯＳ等のオペレーティングシステムが常駐していてもよい。好ましい実施形態は、上記のもの以外のプラットフォームおよびオペレーティングシステム上でも実現され得ることが認識されるであろう。好ましい実施形態は、オブジェクト指向プログラミング技法とともに、ＪＡＶＡ（登録商標）、ＸＭＬ、Ｃ、および／もしくはＣ＋＋言語、またはその他のプログラム言語を用いて記述されてもよい。複雑なアプリケーションの開発のために使用されることが増えているオブジェクト指向プログラミング（ＯＯＰ）が用いられてもよい。

位置情報
本明細書に用いられる「位置情報」という用語は、人物または物体の物理的な位置の任意の公知の形式、フォーマット、または表現を包含すると理解されるべきである。位置情報はさらに、少なくともいくつかの実施形態では、データであって、そこから、全体的にまたは部分的に、当該データのみに基づいて、または付加的な位置情報データおよび／もしくは位置情報データと関連付けられるメタデータを含むがこれに限定されない付加的なデータと組み合わせされて、物理的な位置が判断され得るデータを含むと理解されるべきである。

ある実施形態では、位置情報は、離散的な位置情報および連続的な位置情報の１つ以上を含む。

離散的な位置情報は、正確な物理的な位置（たとえばアドレス、一組のＧＰＳ座標等）を正確な時間（たとえば「２：４０ＰＭ」「１４：４０」、「２：４０：３２ＰＭ」などの、時間、分、および随意に秒で表わされる時刻またはその他の明確な時点（たとえば数分から数時間に及ぶ時間の範囲とは対照的に）と関係付ける任意の種類の位置情報を含んでもよい。逆に、連続的な位置情報は、そこからある期間に亘る位置情報が記述され得るリアルタイムの、またはほぼリアルタイムの追跡データ（たとえばテレメトリデータ）を含むと理解されるべきである。連続的な位置情報は、いくつかのアプローチでは、複数の離散的な位置情報データを含んでもよい。

たとえば、好ましい実現例では、離散的な位置情報は、所与の時間における人物の位置の「スナップショット」を含んでもよい。スナップショットは好ましくは、ワークフローの中のまたはワークフローに関連する特定の動作を取ったことに応答して位置情報もしくは他の情報をキャプチャするか集める要求に従うか、または当該要求と関連付けられる。

同様に、連続的な位置情報は好ましくは、ある期間に亘るユーザの物理的な位置に関連する一連の測定値を含む。連続的な位置情報は好ましくは、動きベクトル、または特定の期間に亘る「開始」点から「終了」点までの物理的環境全体に亘る運動を記述する複数のベクトルによって表わされてもよい。

もちろん、本明細書は、この開示を読むと当業者によって理解されるような任意の種類の「位置情報」を含むと理解されるべきである。本明細書に提供される「位置情報」の例示的な形式は例示目的で提供されており、ここに開示される発明の概念の範囲を限定すると見なされるべきでない。

さらに、本明細書は、位置が分かっている（たとえば本明細書を読むと当業者によって理解されるような、特定のセルタワーまたはネットワークハブ、ルータ、別のモバイル装置等への物理的近接）基準点に関する物理アドレスまたは物理的な距離の測定値などの、物理的な空間における離散的な点として位置情報を参照して主に説明されている。しかし、「位置情報」は、多数のアプローチにおいて、１つ以上のワークフローおよび／または対応の動作を行なうのに十分な特異性を用いて物理的な位置を伝えるのに好適な任意の情報を含むと理解されるべきである。

したがって、さまざまな実施形態において、位置情報はさまざまなレベルの特異性で表現されてもよい。たとえば、正確な位置情報はＧＰＳ座標の形式で提供されてもよく、ＧＰＳ座標は、１万分の１度内の、または±０．０００１度の緯度／経度等の、所望の正確度で指定されてもよい。追加的におよび／または代替的に、正確な位置情報は、アドレス（たとえば住所番地、特定の住所番地内の部屋もしくはスイートルーム番号等）の一部またはすべてを含んでもよい。

代替的な実施形態では、正確な位置情報はさらに、主要なユーザのモバイル装置（または主要なモバイル装置）が接続されている特定の装置、たとえばルータ、無線「ホットスポット」（他のモバイル装置を含み得る）等、特定のセルラータワー、または本明細書を読むと当業者によって理解されるようなその他の好適な位置の表現を特定してもよい。

同様に、上記に規定された「正確な」位置情報とは対照的に、追加的なおよび／または代替的なアプローチでは比較的「不正確な」位置情報が利用されてもよい。たとえば、「あまり正確でない」位置情報は、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、ユーザがいる州または地域を特定すること、ユーザがいる市、町または他の自治体を特定すること、郵便番号、複数のまたは一組の候補アドレス（たとえば市内の通りの特定のブロック、近くの２本の通りの交差点）、等の高レベルのアドレス情報を含んでもよい。「あまり正確でない」位置情報は、追加的におよび／または代替的に、好ましくは上述のような１つ以上の形式の高レベルのアドレス情報と組み合わせされた、インターネットまたはネットワークサービスプロバイダ（ＩＳＰ）の識別を含んでもよい。

さらに多くのアプローチでは、ユーザが特定の州に存在していることに依拠するワークフローは、特定の住所番地、ＧＰＳ座標、ユーザの装置が接続しているセルタワーまたはネットワークよりも比較的あまり正確でない位置情報しか必要としない場合がある。ワークフローの使用および装置リソースの消費を最小限にしつつデータ処理および通信の効率を最大限にするために、ワークフローとして実現されるロケーションベースサービスは、したがって、必要とされる情報以上に具体的な情報が利用可能である場合でも、必須レベルの特異性位置情報しか探索しないか利用しない場合がある。

たとえば、ある実施形態では、ユーザの位置は、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、州、郡、郡区、郵便番号等の、あまり正確でない位置情報の知識に基づいて、十分な特異性を有して決定されてもよい。

位置情報は、モバイル装置の１つ以上の構成要素から収集されたデータをさらに含んでもよい。収集されたデータは、位置情報、またはそこから位置情報が決定され得る情報を含んでもよい。たとえば、ある実施形態では、当該データはモバイル装置のＧＰＳアンテナから収集され、ＧＰＳ座標の形式の位置情報を含む。

したがって、本明細書に開示される発明の概念の文脈において、位置情報は、本明細書を読むと当業者によって認識されるような任意の好適な技術を用いて得られてもよく、および／または決定されてもよい。位置情報を取得して管理するためのいくつかの例示的な技術およびアプローチが以下に説明され、本開示の範囲を限定しない例示的なアプローチを提供しているに過ぎないと理解されるべきである。

位置情報の取得および決定
当業者は、本明細書を読むと、上述のような位置情報は、ビジネスワークフローに関連する多種多様な動作を容易にする、可能にする、および／または実行するために活用され得ることを認識するであろう。以下にさらに詳述されるように、位置情報は、多数の可能なアプローチに従って取得され、決定され、および／または管理され得る。

本明細書において、位置情報は、関連のワークフローもしくは根底にあるビジネスプロセスに直接有用な状態および／もしくはフォーマットで「取得される」か、またはワークフローもしくはビジネスフローに直接有用な状態／フォーマットにないソースデータを用いて「決定される」かに拘らず、任意の表現の位置情報を包含すると理解されるべきである。位置情報は取得または決定され得るが、本明細書に開示される発明の概念は、位置情報のすべてのソース、および任意の種類の位置情報を用いて実践される技術に等しく適用されると理解されるべきである。

位置情報は、ロケーションサービスの当業者によって理解されるような任意の好適なもしくは公知の技術、サービス、テクノロジ、またはそれらの組み合わせを用いて決定および／または取得され得る。

同様に、本明細書に記載のワークフローの過程で、位置情報を操作する／管理することは、提供された位置情報に対応する位置を決定することを含み得る。たとえば、位置情報はある形式で提供され得るが、この形式はワークフローまたはユーザにとって許容可能または理解可能でない場合があるため、当該位置情報は許容フォーマットに変換され得る。決定は、好ましくは、上述のように、取得した位置情報に、または取得した位置情報と動きベクトルデータなどの付加的なデータとの組み合わせに基づく。

ある例示的な実施形態では、ユーザのモバイル装置は、モバイル装置の位置を決定するように構成される機能的構成要素および／または命令を含む。位置決定は、当業者によって理解されるような任意の公知のメカニズム、技術、またはそれらの組み合わせを用いて達成され得る。例示的な位置決定アプローチは、さまざまな実施形態において、モバイル通信用グローバルシステム（ＧＳＭ（登録商標））ベースのアプローチ（たとえばセルラータワーベースの位置技術）、全地球測位システム（ＧＰＳ）ベースのアプローチ、二次元三角測量（「制御プレーンロケーション」たとえば緊急事の９１１もしくは「Ｅ−９１１」無線信号遅延ベースの位置技術としても公知）、および／またはネットワークベースのアプローチを含む。

上述のように、位置決定は１つ以上のネットワークベースの位置アプローチを含んでもよく、これは物理的な位置をネットワーク識別と関連付ける技術を一般的に含むと理解されるべきである。たとえば、ある実施形態では、ネットワークベースの位置アプローチは、ネットワークルータが存在している物理アドレスを、ネットワークに接続されるクライアントおよび／またはホスト装置のための１つ以上の固有の識別子（本明細書を読むと当業者によって理解されるような、たとえばＩＰアドレス、ＭＡＣアドレス等）と関連付けることを含む。当該アプローチは、たとえばルータが設置されている／動作している物理アドレスなどの装置位置を報告するのに十分な態様でネットワーク識別を利用する。

位置決定は、追加的におよび／または代替的に、人間が報告する位置情報を請求することおよび／または利用することを含んでもよい。人間が報告する位置情報は、上述のような人間の入力または報告の任意のソースから得られてもよい。

ある実施形態では、位置情報は、たとえばトリガ条件が満たされたことを検出したことに応答して、１つ以上のデータソースおよび／またはモバイル装置構成要素から、自動的にまたは半自動的に取得されてもよい。たとえば、自動化または半自動化された位置情報取得は、好ましくはワークフローを実行する過程で、モバイル装置の１つ以上の構成要素に位置情報について問合せることを含んでもよい。追加的におよび／または代替的に、位置情報は、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、ドキュメントの画像から、リモートデータベースから、位置が特定されているモバイル装置と通信している別のモバイル装置から、など、付加的なデータソースから得られてもよい。

ワークフローの過程で実行された場合、この取得は、随意に、モバイル装置を用いて画像データがキャプチャされるキャプチャ動作を実行したことに応答して、および／または当該動作に関連して起こってもよい。ワークフローは、さらに多くのアプローチでは、追加的におよび／または代替的に、モバイル装置のメモリに問合せて、当該メモリに記憶されている以前に決定されたおよび／または得られた位置情報を取出してもよい。

さらに多くの実施形態において、位置情報はユーザ入力から、またはユーザ入力に関連して得られてもよい。一般的に、人間が報告する位置情報は、人間が生成した任意の形式の位置情報を含むと理解されるものとする。

たとえば、ある実施形態では、位置情報を報告する人間は、モバイル装置、またはそれ自体が「モバイル」装置と見なされても見なされなくてもよい別の装置に位置情報を入力するユーザに対応してもよい。位置情報は、たとえば表示されたプロンプトに応答して現在入力されていてもよいし、または、たとえばキャプチャ画像に関連するメタデータとして、将来の使用のために予め入力されて記憶されていてもよい。

位置情報は、「タイプされた」アドレス、話されたビジネスの施設もしくは場所の名前、または物理的な位置を示す画像データなどの触覚、聴覚または視覚入力をそれぞれ提供することを含む任意の好適な態様でユーザによって入力されてもよい。物理的な位置を示す画像データは、好ましくは、位置を決定する際の基準点の役割を果たし得る１つ以上のランドマークを含む。

たとえば、あるアプローチでは、ユーザは博物館（たとえば画廊、歴史博物館、科学博物館、動物園、水族館等）、史跡（たとえばホワイトハウス、国会議事堂、戦場、港、記念碑等の国有地）図書館、または全体に亘って分布された１つ以上の固有のランドマークを好ましくは有する組織化された地域的構造を特徴とするその他の場所を訪れており、ユーザの現在の位置から、対象となる位置、たとえば興味のある展示品が現在陳列されている部屋までの行き方を受信することを望んでいる。ユーザは、好ましくはワークフローを介して、ユーザの現在の物理的な位置に近接している固有のランドマークの画像をキャプチャし、当該画像をワークフローに提出して現在の位置を判断する。もちろん、ユーザは、代替的なアプローチでは、位置情報を得る／決定するための本明細書に記載されるようなその他の技術を利用してもよい。

別の同様のシナリオでは、複数のユーザが地元の画廊または博物館で主催されている美術展示会／オークションに参加している。入札の受取を容易にするため、競売人は、出品物に購入候補者が応札することを可能にするワークフローを提供し、競争入札をリアルタイムまたはほぼリアルタイムで検討する。当該ワークフローは、たとえばオークション会場内の１つの展示品から別の展示品への行き方をユーザに提供することによって、購入候補者がオークションに出されている品目を調べて検討する能力を容易にする。

ユーザは、ユーザの現在の位置を示す入力をワークフローに提供する。ユーザ入力は、さまざまなアプローチにおいて、任意の好適な形式を取り得る。たとえば、ユーザは、ユーザの現在の物理的な位置に近接している展示品の画像をキャプチャし、リスト内の一組の予め定められた展示品から当該展示品の名前または当該展示品の画像を選択し、当該展示品が陳列されている部屋の番号または名前を指示するか、またはそうでなければユーザの現在の物理的な位置を提供する。ユーザはさらに、ユーザの所望の目的地を示す同様の種類の入力を提供する。

ユーザ入力に基づいて、ワークフローは、ユーザの現在の物理的な位置から所望の目的地までの好適なルートを決定し、ナビゲーション命令をユーザに表示する。たとえば、ユーザが展示品の画像をキャプチャすると、ワークフローは当該画像を処理し、撮像された展示品に対応する位置情報を決定し得る。位置情報は任意の好適な形式で、または任意の好適な技術を用いて決定され得、好ましい実施形態では、位置情報は、そこから対応の位置情報を決定するクエリの一部または全体としてキャプチャおよび処理された画像データを活用するルックアップ動作を実行することによって決定される。

さまざまな実施形態において、位置決定は、キャプチャおよび処理された画像を１つ以上の基準画像と比較することを含んでもよく、各基準画像は固有の位置、たとえば陳列された展示品の１つに対応する。この比較に全体的にまたは部分的に基づいて、ワークフローはキャプチャされた／処理された画像内に示される展示品を識別し得、識別した展示品に基づいて、たとえば展示品画像データを対応の位置情報にリンクするリレーショナルデータベースを用いて、対応の位置情報を決定し得る。位置情報を用いて、ユーザには、現在の位置から、ユーザのモバイル装置を用いて決定することができる任意の所望の目的地までの、かつ好ましくは、上述のデータベース内に表わされる展示品または他の固有の位置のいずれかまでの行き方が提供され得る。本例は、画像比較に基づいてリレーショナルデータベースから位置情報を決定することに限定されず、むしろ、当該比較を利用して、本明細書に記載の任意の数のデータソースから位置情報を決定し得ると理解されるべきある。

オークションの例を続けて、ユーザはさらに、入札を促され得る。入札プロンプトはインターフェイスを介して提供され得る。ユーザは、当該インターフェイスから競争入札を行ない、入札を取消し、または、たとえば１人以上の入札者が対象品を訪れるおよび／または調べることを可能にするのに十分な期間を有するカウントダウンタイマを開始することによって、入札処理を一時「保留」にすることができる。

さまざまな実施形態において、ユーザは、モバイル装置がユーザに位置情報が必要であるという指示を提供したことに応答して、部分的にまたは単独で入力を提供し得る。

たとえば、モバイル装置を介してワークフローを実行するユーザには、ユーザ定義位置情報を要求するプロンプトが提示され得る。当該プロンプトは、随意に、ユーザが、ワークフローに関連して予め定められた動作を取ることなどによって、予め定められた条件をトリガしたことに応答して提示される。トリガとして好適な、例示的な予め定められた条件および／または対応するユーザ動作は、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、画像をキャプチャすること、金融取引を試みるまたは開始すること、予め定められた位置に近づくまたは当該位置から遠ざかること、等を含み得る。

表示されたプロンプトに応答して、好ましくは、ユーザは位置情報を含む入力を提供する。ユーザ入力は、本開示を読むと当業者によって認識されるような任意の好適な形式を取り得る。たとえば、さまざまな実施形態において、ユーザ入力は、モバイル装置のディスプレイ上に「タイプされ」得るような、英数字および／または記号の列を含み得る。

さらに多くの実施形態において、ユーザ入力は、複数の予め定められた位置からの１つ以上の選択を含み得る。たとえば、ユーザは、ユーザによって以前に入力された１つ以上の位置に対応するエントリを有するドロップダウンリストから、予め定められた位置を選択し得る。

当該エントリは、追加的におよび／または代替的に、モバイル装置を用いて以前に決定された位置情報を含み得る。たとえば、位置情報は、ユーザが現在従事しているワークフローインスタンスに関連して、現在のワークフローの以前の動作もしくは局面に関連して、ワークフローの以前のインスタンスに関連して、別のワークフローに関連して、またはさらにはモバイル装置を用いて実行される１つ以上の無関係の処理に関連して、以前に決定されていてもよい。

追加的におよび／または代替的に、ユーザは、複数のユーザが好む位置情報のソース（たとえばＷｉ−Ｆｉ、ＧＰＳ、ＧＭＳ等）から選択するように促されてもよい。

いくつかのインスタンスでは、バックグラウンド処理が、たとえば他のアプリケーションまたは処理から装置に提出された要求などの、位置情報要求を検出し得る。当該要求は、たとえばネイティブモバイル装置構成要素または能力（たとえばソフトウェアライブラリ内のモジュール）へのシステムコールなどの、任意の好適な形式であり得る。位置情報要求は、追加的におよび／または代替的に、位置情報を取得および／または決定するために利用されるモバイル装置（たとえばＧＰＳアンテナ、Ｗｉ−Ｆｉアンテナ、Bluetooth（登録商標）アンテナ、プロセッサ、メモリ等）の１つ以上の構成要素の呼出しを検出することによって検出されてもよい。

たとえば、位置情報は、モバイル装置の主要な所有者／ユーザ以外のユーザ（たとえば主要な所有者／ユーザの友人もしくは家族、主要な所有者／ユーザの同僚）、第２のモバイル装置（主要な所有者／ユーザのモバイル装置と随意に通信状態にあり得る）、リモートデータソース（たとえばデータ記憶センタ、デポジトリ、データベース等）、第三者サービスもしくはアプリケーション（たとえばＧＰＳナビゲーションアプリケーション、「Maps」アプリケーション、ソーシャルネットワーキングアプリケーション等の、ユーザがユーザの過去、現在、もしくは将来の位置を指定することを可能にする任意のサービスもしくはアプリケーションを含む）、または本明細書を読むと当業者によって認識されるような人間が報告する位置情報のその他のソース、の１つ以上から受信されたデータおよび／または入力に少なくとも部分的に基づいて、受信され、決定され、および／またはコンパイルされ得る。

人間の位置報告は、さまざまな実施形態において、FACEBOOK（登録商標）、GOOGLE PLUS、YELP等の多くの公知のソーシャルネットワーキングプラットフォームまたはサービスに現在共通しているような「チェックイン」または他の同様の特徴を介して達成され得る。「チェックイン」特徴は、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、個人が特定の時間に、特定の時間ウィンドウ内に、および／または特定の期間に亘って、等に存在し得る物理的な位置をユーザが指定することを可能にする。

同様に、任意の数の周辺装置および／またはサービスを活用して、根底にある動作および／もしくは関連のワークフローに必要とされるような、またはこれらに有利であるような位置情報を報告してもよい。本明細書において、周辺装置および／またはサービスは、位置情報を得るおよび／または決定するために利用され得る、かつ主要なモバイル装置の一体化された一部として提供されない、任意の装置、構成要素、またはサービスを含み得ると理解される。

たとえば、さまざまな実施形態において、周辺装置は、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、１つ以上のセルラータワーのネットワーク、１つ以上の衛星（特にＧＰＳ位置情報に関して）、デスクトップワークステーション、ラップトップ、付加的なモバイル装置などの、たとえば１つ以上のＷｉ−Ｆｉルータ、モデム、ハブ、クライアント装置などの、モバイル装置以外のネットワーク接続された装置、および受動／能動ＲＦＩＤタグおよび／またはリーダなどの、１つ以上の無線周波数識別（ＲＦＩＤ）装置、等の、複数のシステムを含み得る。

別のユーザから入力を受信した場合、当該入力は、入力を提供するユーザのＩＤに関してまたはこれに関することなく受信され得る。あるアプローチでは、別のユーザから受信した入力は、入力を提供するユーザを識別する情報と関連付けられ得、たとえば、入力を提供するユーザに対応するユーザアカウント情報と関連付けられ得る。ユーザアカウントなどの識別情報を対応の入力ソースと関連付けることによって、ユーザからの入力なしで正確な位置を、および／または位置情報が決定されている装置を決定することを含む、クラウドソーシングアプローチを活用して位置情報を決定することが可能である。

この「クラウドソーシング」アプローチの一実現例では、複数の個人の各々がモバイル装置を所有している。各モバイル装置には、当該モバイル装置を所有している個人ユーザのための固有のユーザアカウント情報が関連付けられている。個人は、活動（ワークフロー等）の過程で個人の１人以上の位置に依拠する協調活動、ワークフロー、動作等に従事し得る。

当該活動は、各個人が位置情報を入力することに主に依拠しているが、当該活動は、たとえば、１人以上の付加的な個人（協調活動に従事していてもしていなくてもよい）に、協調活動に従事している個人のうちの１人に関する欠けている位置情報を提供するように促すことによって、必要な位置情報を得る二次プロトコルをさらに含む。

クラウドソーシング位置情報の例示的な実現例は、第１応答者が行方不明者の捜索を支援し得る緊急応答においてであろう。たとえば、洪水発生の応答者が隙間に落ちて、通常の報告事象時に到着を報告することができない。残りの応答者達がこの人物の不在に気付き、「最終確認」位置情報を報告することによって、行方不明の応答者の捜索範囲を狭めることができる。「最終確認」位置情報は、たとえば、行方不明の応答者が、予め定められた報告事象時間および／または位置において到着を報告しなかったことを検出したことに応答して、緊急応答ネットワーク全体に発行されるプロンプトを介して、残りの応答者から要求され得る。同様の動作原理が、緊急を伴わないシナリオに、むしろ、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、建設プロジェクト、営業販売または販売キャンペーン（たとえば訪問販売）等の任意の協調活動に適用される。

位置情報管理
位置情報はさらに管理され得る。たとえば、位置情報は、たとえば、位置情報をあるフォーマットから別のフォーマットに変換することによって、位置情報を他のデータと関連付けることによって、および／または位置情報をメモリに、好ましくはモバイル装置のメモリに記憶することによって、操作され得る。

同様に、取得または決定が行なわれると、位置情報はワークフローの過程で利用され得る。位置情報は任意の好適な態様で用いられ得、これらの使用は、たとえばフォーマット変換などのデータの管理を包含し得る。

位置情報操作は、位置情報をあるフォーマットから別のフォーマットに変換すること（たとえば住所番地、ＧＰＳ座標、ネットワークアドレス／接続情報等の間の変換）、および、位置情報を、メタデータを含むがこれに限定されない付加的な情報と関連付けることを含み得る。メタデータは、位置情報と関連付けられた任意の形式のデータを含み得、好ましくはメタデータは、その中で位置情報が要求されたおよび／またはその中で位置情報が利用されるワークフローに関連する情報を含む。位置情報を１つ以上のワークフローに関連する付加的な情報と関連付けることによって、さまざまな実施形態において、ワークフローのその後の反復において、および／または他のワークフローに関連して、位置情報の容易かつ効率的な取出しおよび利用が有利に可能となる。

いくつかの実施形態では、位置情報は、本明細書に開示されるさまざまな態様で得られ、決定され、および／または利用されると、たとえばモバイル装置のローカルメモリに記憶され得る。好ましくは、位置情報は、たとえば（特にワークフローの実行の一部としてまたはこれに関連して）モバイル装置を用いてキャプチャされた画像データなどの他のデータに関連するメタデータとして記憶され得、最も好ましくは、メタデータおよび／または他のデータは、ワークフロー、その動作、および／またはワークフローを介して容易になる金融取引などの、ワークフローに関連するビジネスプロセスに関連している。

ロケーションベースのワークフロー
本開示の文脈において、位置情報は、さまざまなワークフロー、ならびにワークフローの構成活動および／または規則の過程で取得され、決定され、管理され、および／または利用され得る。位置情報は任意の好適な態様で用いられ得、これらの使用は、いくつかのアプローチでは、たとえばフォーマット変換などの上述のようなデータの管理を包含し得る。

一般に、本明細書に記載されるロケーションベースのワークフローは以下の例示的な処理に従い得るが、本明細書に記載のさまざまな局面のいずれも、任意の数の用途において有用であると当業者によって認識されるような任意の好適な形式で組み合わせされ得ると理解されるべきである。

あるアプローチでは、ロケーションベースのワークフローは、図３に示されるように、方法３００において概説されるような処理に実質的に従い得る。方法３００は、とりわけ、図１〜図２に示されたものを含む任意の好適な環境で行なわれてもよい。さらに、方法３００は、いくつかの実施形態では、図３に示されるもの以外の付加的な動作を含んでもよいし、または図３に示される一定の動作を除外してもよい。

図３に示されるように、方法３００は、ワークフローが開始される動作３０２を含む。さまざまなアプローチにおいて、ユーザがワークフローを開始してもよいし、または、ワークフローはワークフローをインスタンス化するシステムもしくは別のシステム上で動作する別の処理によってインスタンス化されてもよい。さらに、ワークフローは、１つの装置上で、または一組のコンピュートリソースを用いてインスタンス化され、別の装置または別の一組のコンピュートリソースにマイグレーションされるかパスされてもよい。

さらに、図３を引続き参照して、方法３００は、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作が実行される動作３０４を含む。このように、ワークフローを形成する動作（たとえば活動、規則等）のいくつかまたはすべてがモバイル装置を用いて実行されるため、ワークフローは少なくとも部分的にモバイルワークフローであると見なされ得る。もちろん、上記に示唆したように、本明細書に開示される技術は、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、モバイル装置を部分的に使用し、かつ、他のモバイル装置、ラップトップまたはデスクトップコンピュータワークステーション、サーバ、プロセッサまたはプロセッサバンク等を含むかこれらに限定されない他のコンピュートリソースを部分的に使用して実行されるワークフローも包含する。

動作３０６において、方法３００は、ワークフローに関する位置情報を受信することを含む。位置情報は、本明細書に開示される任意の種類の位置情報を含んでもよく、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、オンデバイスハードウェア（本明細書に開示されるさまざまなアンテナなど）、ソフトウェア、および／または位置情報のリモートソース（遠隔配置されたコンピュートリソース、ＧＰＳ衛星、セルラータワーなどの無線周波数送信機など）の両方を含む、任意の好適な位置情報ソースから受信されてもよい。

さらに多くの実施形態において、方法３００は、たとえば活動、規則等のワークフローの少なくとも一部が位置情報に少なくとも部分的に基づいて影響される動作３０８を含む。本明細書において、当該影響は多数の形式を取り得、活動の実行を容易にする、活動の実行に干渉する、活動の実行を防止する、活動の実行を一時停止するまたは遅延させる動作、およびワークフローの１つ以上の規則を作成する、修正する、または排除する動作を一般に含むと理解される。

一般に、本明細書に開示されるシステム、技術、およびコンピュータプログラムプロダクトによると、さまざまなワークフロー動作、特にワークフローの少なくとも１つに対する認可およびアクセス経路の１つ以上に関連する動作、ワークフローに関連するデータ、ならびにワークフローを容易にするように構成されるユーザインターフェイス（ＵＩ）が、アクセスまたは認可を要求している個人ユーザに対応する位置情報に全体的にまたは部分的に基づいて決定されてもよい。

同様に、さらに多くのアプローチでは、１つ以上のワークフロー決定は、上述の要求を検討している、承認している、拒否している、認可している、またはそうでなければ上述の要求に対してもしくは上述の要求に応答して行動しているユーザに対応する位置情報に全体的にまたは部分的に基づいて判断されてもよい。たとえば、１つの例示的なシナリオでは、ユーザは、ユーザが提出した認証データ、および当該認証データの提出に関連して収集された位置データに基づいて、ワークフロー、ワークフローに関連するデータ、ＵＩ等へのアクセスが付与または拒否され得る。

たとえば、ユーザの認証データ（ユーザ名およびパスワードなど）は従来のセキュリティプロトコルを介してユーザを認証するのに十分であるかもしれないが、本明細書に開示される概念は、追加的におよび／または代替的に、さらなるレベルのセキュリティまたは認証の機能を果たすべき位置情報を活用し得る。あるインスタンスでは、データへのアクセスを要求している個人が、認可されたアカウントまたは認可されたユーザに対応する認証情報を提供するが、提出された認証情報に関連して収集される位置データは、要求している当該個人が、新規の潜在的にセキュアでない位置から、または潜在的にセキュアでない接続を介して、セキュリティ保護されているデータにアクセスしようと試みていることを示す。

関連のアプローチでは、提出された認証データに関連して収集される位置データは、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、個人の仕事先住所、居住地住所、サテライトオフィスまたは位置等の、認可されたアクセスポイントに対応する１つ以上の予め定められた位置と比較されてもよい。もちろん、これらの開示を読むと当業者によって認識されるような本明細書に記載の技術と同等のものをすべてを含む、上述のロケーションベースの認証に対するさらなる変形が実行されてもよい。

複数の例示的なシナリオに適用されるような影響のいくつかの例示的な形式が以下に説明され、これらは本開示の範囲に対して非限定的であると見なされるべきである。

さらに多くの実施形態において、本明細書に開示される技術は、図４に示されるような、方法４００の一部またはすべてを実行することを含んでもよい。方法４００は、とりわけ、図１〜図２に示されたものを含む任意の好適な環境で行なわれてもよい。さらに、方法４００は、いくつかの実施形態では、図４に示されるもの以外の付加的な動作を含んでもよいし、または図４に示される一定の動作を除外してもよい。

あるアプローチでは、方法４００は、ワークフローが開始される動作４０２を含む。ワークフローは、多数の実施形態において、図３および方法３００を参照して説明されたような、任意の好適な態様で開始され得る。

さらに、図４を引続き参照して、方法４００は、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作が実行される動作４０４を含む。ワークフローは複数の構成動作を含み、中でも注目すべきは、位置トリガ条件を検出すること、および、位置トリガ条件を検出したことに部分的にまたは全体的に応答して、ワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行するモバイル装置に対応する位置情報を決定することを含む。

さらに、トリガ条件を検出したことに少なくとも部分的に応答して、方法４００の動作４０４は、モバイル装置を用いてワークフローに関連するドキュメントの画像をキャプチャするようにユーザに促すことを含む。ユーザは、好ましくは、常駐のオペレーティングシステム（ＯＳ）またはモバイル装置にインストールされたアプリケーション（ある実施形態では、ワークフローをホストするまたは包含するアプリケーションを潜在的に含む）を介して提供されるようなインターフェイスをキャプチャするように指示される。ユーザは、モバイル装置を用いてドキュメントの画像をキャプチャし、ユーザにとって透過的な態様で、位置情報が同時に集められ、位置メタデータとしてキャプチャ画像と関連付けられる。

動作４０４を引続き参照して、キャプチャされた画像および関連付けられた位置メタデータは、モバイル装置のメモリに記憶される。記憶されたデータはバッファ内に維持されてもよいし、または現在のワークフローインスタンスにおいて後で使用するために取出されてもよい。追加的におよび／または代替的に、記憶されたデータは、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、同じワークフローの後のインスタンスに関連して、同じビジネスプロセスに関連する別のワークフローにおいて、それ自体が同じビジネスプロセスに関連していてもしていなくてもよい異なるワークフローにおいて、等で使用されるために取出されてもよい。

動作４０６において、方法４００は、位置メタデータ内に反映されている位置情報に少なくとも部分的に基づいて、ワークフローが関連しているビジネスプロセスを容易にすることを含む。

上述のように、位置情報は好ましくは記憶され、および／または位置メタデータの形式でキャプチャ画像と関連付けられる。ある実施形態では、位置メタデータは、メタデータが関連付けられているデータの特徴を記述する複数のキー／値の種類のデータを含んでもよい。メタデータは、メタデータが関連付けられているデータに埋込まれてもよいし、または、たとえば、メタデータが関連付けられているデータへの参照を含むメタデータファイルもしくはページファイルに別個に記憶されてもよい。

たとえば、あるアプローチでは、メタデータは、ＧＰＳ座標または住所番地などのキーおよび位置情報としての「ＬＯＣＡＴＩＯＮ」フィールドを、対応する値として、たとえば「ＬＯＣＡＴＩＯＮ＝ＧＰＳ（１９４．２３３４；２０２．３２５６）」または「ＬＯＣ＝ＧＰＳ（１９４．２３３４，２０２．３２５６）」を２つの例示的な形式のＧＰＳ座標に基づく位置メタデータとして、「ＬＯＣ＝ＺＩＰ＿２１７０２」または「ＬＯＣ＝ＳＴＡＴＥ＿ＭＤ」を郵便番号に基づく、かつ州に基づく位置メタデータ用にそれぞれ含んでもよい。もちろん、位置情報を表現する任意の代替のまたは同等の形式も、メタデータとしてまたは他の方法として、本開示の範囲内にあると見なされるものとする。

本明細書に開示される技術は、上述の位置情報および／または位置決定技術を有利に活用して、ワークフローを作成する、実行する、管理するおよび／またはそうでなければワークフローに従事するユーザのエクスペリエンスを向上させる。本明細書を読むと当業者は、一般的に記載されたロケーションベースの技術および／またはテクノロジをワークフローにおいて、特にビジネス向けのワークフローにおいて利用する特定の適用可能性および利点を認識するであろう。

したがって、本明細書に開示されるロケーションベースのワークフローはすべてビジネスプロセスに関連しており、その過程で１つ以上のビジネス活動および／またはビジネス規則に依拠し得る。ワークフローは、そのワークフローが、人間のユーザが当該ワークフローを用いて１つ以上のビジネス向けのタスクを達成するのを助けるように設計される、構成される、または助けることが可能である場合はいつでもビジネスプロセスに「関連して」いると見なされ得る。

本明細書に記載されるようなさまざまな実施形態に係るビジネスプロセスの例は、購入、販売、賃貸、貸付、投資、またはその他の種類の財務会計取引などの金融取引を行なうことを含む。

例示的なビジネスプロセスは、保険金請求、年金請求、失業手当請求、法的請求、または本開示を読むと当業者によって認識されるようなその他の種類の請求などの請求を処理することをさらに含んでもよい。

他の例示的なビジネスプロセスは、いくつかのアプローチでは、たとえば商品またはサービスの配達のために、商品および／または個人を追跡することを含む。

さらに多くのアプローチでは、本明細書において考えられる例示的なビジネスプロセスは、画像キャプチャおよび処理、特にビジネスドキュメントを示す画像のキャプチャおよび処理に関する処理を含んでもよい。したがって、本明細書に記載のビジネスプロセス関連のワークフローは、いくつかの実施形態では、位置情報を用いてドキュメント分類、データ抽出等を容易にすることを含んでもよい。

ビジネスプロセスは、追加的におよび／または代替的に、さらに多くの実施形態において、たとえば作業成果物もしくは処理の監督者の検討／承認、または機会主義的スケジューリングなどの用途における人事管理に関連していてもよい。同様に、本明細書に記載のビジネスプロセスは、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、処理ジョブの適時の完了、必要としている１人以上の個人の必要なデータへのアクセス可能性、などのデータ管理およびデータ処理動作を包含する。

ビジネス向けのワークフローとは、ビジネス活動に関連するさまざまなタスク、および特に、ビジネス向けのワークフローを実行する過程で画像データをキャプチャするおよび／もしくは用いることに関連するならびに／またはそれらを含むタスクのパフォーマンスを指示する、可能にする、または容易にするように構成されるワークフローを含むがこれに限定されないと理解されるものとする。ビジネス向けのワークフローのさらなる例は、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、金融取引、データ管理、人事管理、商品、人員および／またはサービスに関連する位置追跡等を容易にするまたは実行するように構成されるワークフローを含む。

本明細書の説明は１つ以上の例示的なシナリオ、文脈、またはユーザ事例に関して提供され得るが、これらの技術およびテクノロジは、さまざまなデータ選択に関連するおよび／または依拠する多種多様な文脈における大量のワークフロー種類および／または反復に広範に適用可能であると理解されるべきである。

曖昧性排除分類
たとえば、ある実施形態では、ビジネス向けのワークフローは、クレジットサービス、保険サービスなどのサービスの提供を容易にするように構成される。ローンまたは融資限度の申請を希望しているユーザは、必要な情報を入力するためのユーザフレンドリーで便利なメカニズムを提供するワークフローを介して申請を提出し得る。例示的な申請には個人識別情報が必要であり、ユーザはこれを、要求された情報を直接入力することによって、または本明細書を読むと当業者によって理解されるように、出生証明書、社会保険カード、運転免許証、パースポート等の予め定められた一式の識別ドキュメントのうちの１つの画像を提出することによって、随意に提出し得る。

１つのシナリオでは、ユーザは、必要な識別情報を提供する目的で運転免許証の画像をワークフローに提出する。ワークフローは、画像分析および内容識別／抽出の目的で、当該画像を処理して運転免許証を分類することを試みる。たとえば、ワークフローは、カスタム画像処理設定、または特定の当局が発行した（したがって一定のレイアウトおよび／またはフォーマッティングパラダイムに準拠している）運転免許証に対応する抽出テンプレートを利用し得る。当該ワークフローは、これらの開示の範囲を超える理由で、提出された画像内の運転免許証が属し得る複数の可能性のあるクラスを識別し得る。複数の可能性のあるクラス同士の間で曖昧性を排除するために、ワークフローは、申請がワークフローを介して提出された時間、ワークフローがインスタンス化された時間、画像がキャプチャされた時間等の１つ以上に対応する位置情報を要求し得る。位置情報を用いて、ワークフローは、複数の可能性のあるクラスのうちの１つが、画像がキャプチャされた位置に対する管轄権を有する発行当局と同じまたは同様の発行当局に対応するため、提出された運転免許証がそのクラスに属すると判断し得る。

この概念をより簡潔に表現すると、メリーランド州の居住者がワークフローを介してクレジット申請を開始する。ワークフローはユーザに、自身の運転免許証の画像を提出することによって必要な識別情報を提供するように指示する。ワークフローはキャプチャインターフェイスを呼出し、ユーザに、自身の運転免許証の画像をキャプチャするように指示する。ユーザに対して透過的に、ワークフローは同時に、当該装置の現在の位置のための位置情報を取得または決定し、位置情報を、メタデータとして、取得した画像と関連付ける。ワークフローは、撮像された運転免許証を分類することを試み、当該免許証がメリーランド州またはフロリダ州の運転免許証である可能性が等しく高いと判断する。位置情報メタデータを用いて、ワークフローは、画像がメリーランド州でキャプチャされたことを示す位置情報に基づいて、運転免許証がメリーランド州運転免許証であると判断する。

逆に、位置情報を活用して、あるドキュメントが、特定の位置と関連付けられない分類に対応すると判断することもできる。

たとえば、ある実施形態では、配達員が荷物を宛先住所に配達する。配達を確認して配達証明データを提供するように構成されるワークフローを実行する過程で、配達員は受取人の玄関先で荷物の画像をキャプチャする。好ましくは同じ画像内に、しかし場合によっては付加的な画像内に、配達員は、内容明細表、領収書、請求書、または購入、配達等の記録となる他のドキュメントを示す画像データをキャプチャし、キャプチャ画像は、当該画像がキャプチャされたときのユーザの位置に対応する位置情報と関連付けられる。配達員は荷物および内容明細表の画像をワークフローに提出し、画像は処理されて分類アルゴリズムがそれに適用され、示されたドキュメントが種類によって（たとえば領収書、内容明細表、住所ラベル、棚卸表、加工・流通過程の管理（chain-of-custody）ドキュメント等として）分類される。分類アルゴリズムは、撮像されたドキュメントを、可能性にあるクラスのうちの１つのみに断定的に分類することは不可能であり得、画像データとともに集められた位置情報を利用してドキュメントクラスの曖昧性を排除し得る。

あるアプローチでは、ワークフローは、キャプチャ画像に対応する位置情報が１つ以上の予め定められた位置（たとえば生産設備、検査設備、流通設備、小売店位置等に対応する位置）に対応しないと判断し得る。分類は、それに応じて、キャプチャ画像に対応する位置情報に少なくとも部分的に基づいて、他の点では資格があるドキュメント分類を、特に、キャプチャ画像データの位置情報が対応しない位置と一意に関連付けられるすべての分類を、不適格と判定し得る。分類決定は、随意に、１つ以上のビジネス規則（たとえば生産／流通／販売／配達等の生産サイクルにおける特定の段階において特定のドキュメント種類を荷物に取付ける標準的な慣例）に基づき得る。

より具体的には、あるインスタンスでは、配達員が配達荷物および取付けられた住所ラベルの画像をキャプチャする。この画像キャプチャ動作に関連してＧＰＳ座標が収集され、画像および位置情報がワークフローに提出される。ワークフローは住所ラベルを分類することを試みるが、ドキュメントが内容明細表であるか住所ラベルであるかを断定的に判断することができない。この比較に基づいて、ワークフローは、配達員が画像をキャプチャした際に収集された位置データは、運送業者の生産設備または流通設備の住所に対応しないと判断する。ワークフローはこの不一致を、単独で、または予め規定されたビジネス規則などの他の情報と調和して利用し、分類結果の曖昧性を排除し得る。

たとえば、配達員が配達用荷物を受取るよりも前に内容明細表が対応の荷物の中に入れられていることをビジネス規則が要求していると仮定する。この知識に基づいて、特に上記に参照した不一致と組み合わせて、ワークフローは、内容明細表は配達員が配達用荷物を受取る前に荷物の中に密封されているため、撮像された住所ラベルは内容明細表ではないとの結論を下し得る。したがって、分類アルゴリズムは、撮像されたドキュメントが住所ラベルであると肯定的に判断できない場合があるが、ワークフローはそれにも拘らず、位置情報を用いて可能性が最も低い分類を削除する処理によって、正確な分類の判定を達成し得る。

本明細書に記載のさまざまなアプローチ、および本明細書を読むと当業者によって認識および／または評価されるような当該アプローチの任意の機能的均等物において、ワークフローは位置情報を活用して、文脈依存、特に位置文脈依存機能をワークフローの１つ以上の動作に提供し得る。

たとえば、いくつかのアプローチでは、位置文脈依存機能は、位置情報を決定したことに少なくとも部分的に基づいてワークフローを呼出すことを含み得る。たとえば、ユーザが港または空港、列車、またはバスターミナルに到着したと判断され、ユーザがチェックイン処理を開始するなど出発場所に到着したと判断されると、旅行に関連するワークフローが呼出され得る。

セキュアなデータ管理
他の位置文脈依存機能は、位置情報を決定したことに少なくとも部分的に基づいて、ワークフロー、またはワークフローの中の１つ以上の動作に干渉する、一時停止する、または終了することを含み得る。１つの例示的なアプローチでは、ワークフローは、個人識別情報、金融情報、医療情報などの機密データを利用し、機密データは、当該機密データへのアクセスおよび使用を制限するプライバシー保護または他のセキュリティもしくはデータ管理プロトコルを受ける。

たとえば、データアクセスは、ユーザが適切な認証情報（たとえばユーザ名およびパスワード等）を提供する、ならびに／または、機密データに関する通信が制限されている特定のネットワークに接続される装置から機密データへのアクセスを要求するなど、１つ以上の必須条件が満たされたことに応答してのみ付与され得る。言い換えれば、このシナリオでは、機密データは、特定の位置（たとえば通信が制限されているネットワークを供する構内）にいるユーザによってのみアクセスされ得る。

機密データへのアクセス要求がすべての必須判定基準を満たしている認可された要求であることを確認するために、ワークフローはユーザのモバイル装置に位置情報について問合せ得る。いくつかのアプローチでは、位置情報は、ネットワーク識別情報（たとえばＩＰアドレス、またはモバイル装置が接続されているルータのＩＤ）の役割も果たし得る。したがって、ワークフローはユーザの位置、およびその位置が機密データに関して認可された「アクセスポイント」に対応するか否かを判断し得る。位置情報が、認可された「アクセスポイント」について予期されるような対応の情報と一致するか否かに全体的にまたは部分的に基づいて、ワークフローは機密データへのアクセスが付与または拒否され得る。

追加的におよび／または代替的に、他の実施形態では、位置情報は、地理的に限定的な前提条件の満足度を確認する独立手段の役割を果たし得る。たとえば、ある実施形態では、機密データにアクセスしようとする無認可の試みが、ネットワーク認証セキュリティ手段をバイパス可能なユーザによって（たとえば機密データへのアクセスが制限されているネットワークに対応するＩＰアドレスまたは他の識別データを偽装することによって）行なわれ得る。この実施形態では、機密データへの無認可のアクセスを得ようと試みているユーザは、ユーザのネットワーク認証情報が、認可されたアクセスに対する適切な要求を示しているにも拘らず、アクセスが禁じられ得る。より具体的には、位置情報が、ユーザが認可されたアクセスポイントの近くに（たとえばセキュリティ保護されている構内に）いないことを示しているという事実に基づいて、アクセス要求は、適切な認証情報（たとえばユーザ名、パスワード、ＩＰアドレス等）とともに提出されているにも拘らず、拒否され得る。

この能力により、ユーザは、ローカル装置能力およびリモートロケーションサービスの両方を活用する、動的で適応的なモバイルユーザエクスペリエンスを作り出すことができるであろう。

アプリケーションはモバイル装置にインストールされ得、たとえば装置の不揮発性メモリに記憶され得る。あるアプローチでは、アプリケーションは、モバイル装置上で画像処理を実行することを命じる命令を含む。別のアプローチでは、アプリケーションは、画像をネットワークサーバなどのリモートサーバに送信することを命じる命令を含む。さらに別のアプローチでは、アプリケーションは、モバイル装置上で一部もしくはすべての処理を実行するのか、および／または画像をリモートサイトに送信して処理動作の一部もしくはすべてを実行するのか、を決定することを命じる命令を含み得る。

ロケーションベースのエンティティ識別
他のアプローチでは、本概念を活用して、位置情報に従って対象のエンティティが識別され得る。

たとえば、ユーザは、どの小売業者がユーザの現在の位置の近くに支店を有しているかを知りたがっている。ユーザはワークフローに従事し、位置情報を用いて、位置情報が示す物理的な位置に近接している対応の位置と関連付けられる少なくとも１つのエンティティを識別し得る。たとえば、ワークフローは有利に、位置情報に基づいて商用エンティティを識別し得、商用エンティティは、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、販売業者、顧客、流通業者、供給業者、運送業者、小売業者等の１つ以上を含み得る。

所望の解像度の位置情報を達成するのに必要な情報はそれほど具体的でなくてもよい場合があるため、あるアプリケーションでは高レベルの粒状度が有利である。したがって、そのような実施形態では、処理および／または通信リソースの使用は、物理的な位置を正確に判断することによってではなく、比較的あまり正確でない位置情報を利用することによって、減少し得る。たとえば、あるインスタンスでは、位置情報を利用して、たとえば郡区、市、州、国、販売領域、流通領域、サービスエリア、意図されるルート／経路等の地理的領域が識別され得る。これによって、他のタスクのための対応の処理および／または通信リソースが、ワークフローおよび／もしくは他の無関係の動作における、またはこれらに関連する他のタスクに解放される。

好ましい実施形態では、ワークフローは１つ以上のデータソースにアクセスしてもよく、各データソースは、位置情報と、関連のエンティティ識別情報とを含む。データソースは、１つ以上のデータベース（ＭｙＳＱＬなどの旧来のリレーショナルデータベース、ＮｏＳＱＬなどの非旧来のデータベースおよび／または「ファジー」データベース等の双方を含むがこれらに限定されない任意の好適な形式を取り得る。データソースは、追加的におよび／または代替的に、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、１つ以上のルックアップテーブル、ハイパーテキストマークアップ言語（ＨＴＭＬ）、拡張マークアップ言語（ＸＭＬ）、カンマ区切り値（ＣＳＶ）などの複数の予め定められた規定のうちの１つに従って示された／フォーマット化されたデータを含む構造化ドキュメント、エンティティ識別情報および位置情報を示すドキュメント（たとえばエンティティ名および住所番地を示す証券などのドキュメント）、１つ以上のウェブページ等を含み得る。

リアルタイムの追跡およびテレメトリ
本明細書に開示される概念はさらに、位置情報を活用して、ワークフローの実行に参加しているかそうでなければ当該ワークフローに関連しているデータ、商品、および／または個人の追跡を容易にし得る。好ましくは、追跡はリアルタイムでまたはほぼリアルタイムで起こり、位置情報の好ましい形式としてテレメトリデータに基づいているが、離散的な位置情報および非リアルタイムの追跡も、さまざまな実施形態において、これらの発明の概念の範囲内にあると見なされるべきである。

あるアプローチでは、追跡は、位置情報に少なくとも部分的に基づいて、予め定められた時間にユーザの物理的な位置を検証することを含み得る。たとえば、一定のワークフローにおいて、販売員、サービス技術者、配達員、公人、従業員、顧客、クライアント等の一定の個人が、サービス、商品の配達／提供等のために予め予定された時間および位置など、特定の時間に特定の位置に存在していることを検証することが有用であり得る。

ユーザのモバイル装置を活用し、特定の期間（たとえば８時間のシフト、２時間のサービスコール、２週間、等に亘って）および／または位置（たとえば雇用者の構内、販売地域、サービス地域等）に亘ってリアルタイムで位置を追跡する。このように、ワークフローは、ワークフローを実行する過程全体に亘ってさまざまな個人の存在を確認することによって、ビジネスプロセスを容易にし得る。

たとえば、顧客関係および顧客サービスを容易にするために、サービスを提供している企業は、クライアントのための予約時間を予定するためのワークフローを活用し得る。クライアントは、好ましくは、クライアントが当該ワークフローとインターフェイスすることを可能にするアプリケーションを介して、たとえば、ヘルプ要求の提出、サービス予約の予定、ならびに提供したサービスについての支払（およびサービス品質についての随意のフィードバック）の申し込みを可能にする、クライアントのモバイル装置にダウンロードされたアプリケーションを介して、自身のモバイル装置を識別する情報を提供し得る。サービスプロバイダは同様に、サービスプロバイダ（たとえば派遣、技術者、監督者等）の観点から同様の活動を容易にするように構成されるアプリケーションがインストールされたモバイル装置を利用する。

位置情報は、上述のように、各ユーザのそれぞれのアプリケーションによってモバイル装置に提出される位置情報要求を介して取得されてもよいし、または各ユーザのそれぞれのモバイル装置上で行なわれる他の動作に関連して集められてもよい。当該位置情報を、好ましくは（たとえばオンデバイスクロックまたはネットワークリソースから集められたような）タイミング情報と組み合わせて用いて、サービス技術者の位置がリアルタイムで追跡され得、予定された予約時間内のクライアントの指定アドレスにおける技術者の存在が確認され得る。同様に、クライアントの存在も、対応の位置および時間において確認され得る。このように、ワークフローの過程全体に亘って、さまざまな個人、商品、データ等の位置のリアルタイムの確認を提供することができる。これによって、信頼できるサービスを提供する能力、および、本明細書に提示され、本明細書を読むと当業者によって認識されるようなさまざまなワークフローを実行する過程で生じる議論を解決する能力が向上する。

いくつかの実施形態では、位置確認は、位置情報に対応する物理的な位置で取得された画像とともに位置情報を利用することによって、複数のレベルの確認を提供し得る。好ましい実施形態では、物理的な位置を検証することを利用して、配達証明、サービス証明（たとえば電力会社のメータの読取り、処理のサービス等）、存在証明（たとえばサービス予約に従う、交通サービス提供会社、雇用者、法執行当局等に関連するチェックイン処理）、およびこれらの開示を読んだ当業者によって理解されるような他の同等の用途などの、１つ以上のビジネスプロセスが実施され得る。

金融取引
位置情報はさらに、いくつかのアプローチにおいて、支払の提出、サービスの購入などの金融取引を容易にするために活用され得る。

そのような一例では、ユーザは、たとえば電力会社への支払を処理するワークフローに従事している。ユーザは送金伝票を撮像し、この画像を支払処理の一部として提出する。ユーザが提出した画像を受信すると、ワークフローは画像処理機能を呼出し、たとえば顧客名、顧客口座番号、電力会社名、電力会社住所、口座番号、支払われるべき金額等の重要な情報を送金伝票から識別する。ワークフローは、ユーザが提出した画像のキャプチャに関連して集められた位置情報を活用して、たとえば、ユーザが提出した画像がキャプチャされた位置に物理的に最も近接している電力会社を選択することによって、複数の候補電力会社から曖昧性を排除する。

他の実施形態では、金融取引は、位置情報に少なくとも部分的に基づいて、処理のためにルーティングされ得る。たとえば、金融機関が、位置情報、特にＩＰアドレスなどのネットワークベースの位置情報に基づいて、要求等をさまざまなサーバにルーティングするための位置を決定し得る。金融機関は、要求を処理しているセンタに最高のサービス品質および速度を提供するように設計される態様で、要求をルーティングし得る。

さらに多くのアプローチでは、金融機関は、関連のブランディングおよび／または広告材料を提示する金融機関を含み得る。たとえば、銀行が、ロケーションベースサービスを金融サービスワークフローに統合して、位置情報に少なくとも部分的に基づいてさまざまな製品またはブランドを提供し得る。さらに多くのアプローチでは、この提供は、追加的にまたは代替的に、（たとえば、将来の旅行の可能性、およびしたがって１つ以上の可能性のある旅行先に関連する提供の適用可能性を示し得るような）履歴位置情報、金融リスクプロファイル、金融投資プロファイル、金融資産、債務、または本明細書を読むと当業者によって理解されるようなその他の関連の金融データ、の１つ以上に基づき得る。

たとえば、あるアプローチでは、たとえばヨーロッパに頻繁に旅行するユーザについて、ユーザの旅行履歴が将来の外国への旅行の可能性を示す。そのような旅行履歴を活用するワークフローはさらに、プロファイル情報に基づいて、ユーザが旅行先の国の市民ではないと判断し、したがって、特定のサービスがそのユーザにとって興味深いものであり得ると判断し得る。たとえば、ワークフローは、これらの開示を知っている当業者によって認識されるように、トラベラーズチェックまたは旅行関係のメリットがあるクレジットカードなど、金融サービスについての通知、プロンプト、バナー等を表示し得る。

本明細書を読むと当業者によって認識されるように、上述の技術は、多種多様なドキュメントおよび／または取引の種類を伴うさまざまな金融取引に適用され得る。たとえば、本明細書に記載の金融取引は、住宅ローン、保険情報、医療情報、法執行および／もしくは緊急サービス報告、配達、追跡、および／もしくは物流用途に関連する金融ドキュメントならびに／または取引を含み得る。以下により詳細に説明されるように、そのような取引と頻繁に関連付けられる標準フォームも、本明細書に記載のロケーションベースのサービスおよびワークフローに有用な用途であると考えられる。

請求およびフォーム処理
本明細書に開示される技術はさらに、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、医療請求、給付金請求、保険金請求、ローン申請、新規口座開設、レンタルアプリケーション、納税申告などの任意の数のビジネスプロセス、または１つ以上のフォームを介したデータ収集および／もしくは処理に依拠するその他の同等のビジネスプロセスに関連して提出される処理フォームに適用された場合にも有利である。

一般に、請求処理および／またはフォーム処理はワークフローのデータ収集部分を含み得、ユーザは、フォームの１つ以上の画像、または識別ドキュメント、金融ドキュメント、医療ドキュメントなどの１つ以上の他のドキュメント（標準「フォーム」に準拠しているか否かに拘らず）の画像を提出し得る。ワークフローは好ましくは画像を処理し、撮像されたドキュメントからのデータを利用してフォーム上のフィールドをポピュレートする。

あるアプローチでは、複数の潜在的に適用可能なフォームが存在し得、ワークフローは、位置情報に少なくとも部分的に依拠して複数の潜在的に適用可能なフォーム同士の間で解決（resolve）する曖昧性排除動作を含み得る。たとえば、多様な地理的領域にわたる個人が実質的に同様のおよび／または共通のビジネスプロセスに従事している可能性があり、共通の処理にはさまざまな異なるフォームが関連付けられている場合があり、各フォームはそれぞれの場所においては「標準」であるが、他の場所における対応のフォームと比較すると、１つ以上の局面においてほとんど類似性がない可能性がある。

ある具体例では、複数の場所に亘って、単一のまたは非常に類似した目的のために複数のフォームが存在する。各フォームはしたがって、実質的に同様の種類の情報（たとえば氏名、生年月日、住所、社会保障番号等を含む識別情報）を示しているが、各フォーム上のこの情報の位置および／またはフォーマットに関して互いに大きく異なり得る。たとえば、複数の運転免許証申請フォームはすべて、申請者の氏名、生年月日、および現住所を要求しているが、この情報を異なるフォーマットで、かつ各場所で採用されている対応のフォームの異なる部分上に表示している。したがって、ドキュメントから得られたデータを利用してフォームをポピュレートする（または当業者によって認識されるような他の同様の動作）ワークフローは、当該ワークフローが、得られたデータでポピュレートすべき適切なフォームを識別するか否かに大きく基づいて、パフォーマンスが変化することになる。

ある実施形態では、第１のフォームは「月／日／年」フォーマットの日付を含むが、第２のフォームは「２０１２年１月１日」などの完全な日付を含む。さらに、第１のフォームは、氏名、生年月日および住所フィールドを申請者の顔の写真の横に含み、すべて縦長のフォームドキュメントの右上領域に配置されている。一方、第２のフォームは「横」長であり、写真が省略されており、氏名、生年月日、および住所フィールドを横長ドキュメントの右下部分に含む（この例では、いくつかのフォーム同士の間の相違点が例示のために誇張されている）。実際的な実現例は、フォームが、他の場所で用いられている対応のフォームに関して１つのまたは比較的少数の（たとえば３個から５個の）決定的な相違点を除いて実質的に同一であるシナリオも含むと理解されるべきである。

ワークフローは、いくつかのアプローチでは、位置情報を用いて、複数の可能性のあるフォームから適切なフォームを決定し得る。たとえば、ある実施形態では、フォーム処理ワークフローは、ユーザが１つ以上のソースドキュメントおよびフォームの画像をキャプチャすることを含む。ユーザは画像を提出し、画像は好ましくは、ドキュメント画像が撮像された位置に対応する位置情報と関連付けられる。この位置情報に全体的にまたは部分的に基づいて、ワークフローは、データをポピュレートすべき複数の可能性のある適切なフォームから決定し得る。

たとえば、ワークフローは、位置情報を、ソースドキュメントの１つ以上に示されている情報と比較し得る。ソースドキュメントに示されている位置が位置情報（メリーランド州運転免許証およびメリーランド州ジャーマンタウンに対応するＧＰＳ座標を含む位置情報）に対応する場所と一致する場合は、ワークフローは複数のフォームの中から、一致した場所に対応するフォームを選択し得る。追加的におよび／または代替的に、位置情報のみを活用して適切なフォームを選択してもよい。

位置情報をさらに利用して、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、フォームと関連付けられる位置情報、ワークフローに関連してユーザによって決定または提供される位置情報、ワークフローに関連してキャプチャおよび／または分析された画像と関連付けられる位置情報等に全体的にまたは部分的に基づいて、フォームをデータでポピュレートしてもよい。

たとえば、あるアプローチでは、請求処理ワークフローは、損傷した車両の画像と関連付けられる位置情報に基づいて、自動車事故が起こった位置を記入することを含み得る。

付加的なおよび／または代替的なアプローチでは、請求処理ワークフローは、同じ位置または同様の位置に対応する別のドキュメントから集められたデータを用いて、特定の位置に対応するフォームの適切なフィールドに記入することを含む。たとえば、あるワークフローは、州の事故報告書を運転免許証の画像から／画像に関連して集められた情報でポピュレートする。運転免許証からのデータの選択、および上記データのフォーム上の配置は、運転免許証が、事故が起こったのと同じ州／当局によって発行されたと判断したことに少なくとも部分的に基づき得る。同様の位置の判断は、好ましくは、運転免許証の画像と関連付けられる位置情報と、たとえば事故に関連して撮られた損傷車両の画像などの、ワークフローに伴う画像またはドキュメントと関連付けられる位置情報との類似性によって示される。

特定の好ましい実施形態では、損傷車両の画像は事故発生に関連して撮られており、ＧＰＳ位置情報を含むメタデータが関連付けられている。同様に、運転免許証の画像には、位置情報を含むメタデータが関連付けられている。位置メタデータは任意の形式であり得、不正確な、または「あまり正確でない」位置情報を含み得る。実際、いくつかのアプローチでは、位置メタデータは単に、メリーランド州については「ＭＤ」など）の、２文字の州の略語であってもよい。ワークフローは位置メタデータを比較し、たとえば事故現場で取られた運転手の調書など、事故に関連してキャプチャされたドキュメントの画像に対して複雑な画像分析、データ抽出等を行なう必要なしに、ワークフローは事故報告フォームを、事故に関連する関連情報でポピュレートし得る。データポピュレーションは、多数の変形において、データをポピュレートすべきフォーム上の適切なフィールドの位置を突止めること、フォーム上の適切なフィールドをポピュレートすべきデータを提供すること、フォームを現在ポピュレートしているデータを検証すること、およびフォームを現在ポピュレートしているデータを交換すること、の任意の組み合わせを伴い得る。

ワークフローは、各画像と関連付けられる位置情報の類似性に基づいて、そのような自動データポピュレーション動作の妥当性を判断し、随意に、当該自動データポピュレーションが現在従事しているワークフローの文脈において妥当であろうという確認をするようにユーザに促し得る。ポピュレーションが妥当であると判断すると、ワークフローは、以前に決定／取得された関連情報でフォームをポピュレートする。関連情報は、たとえば、さまざまな実施形態において、運転免許証の画像から、中央データソースから等、決定および／または取得されていてもよい。好ましくは、関連情報は、たとえば、個人の運転免許証番号および姓に基づいて運転免許証データを維持しているデータベースの記録を取出すなど、リモートデータソースから情報を取出すことなどによって、運転免許証の画像を用いて取出されている。さらに好ましくは、関連情報は、運転免許証の画像から直接、または運転免許証の画像を利用する別のワークフローを実行する過程で、単独でまたは組み合わせされて取得および／または決定されている。

データ処理および管理
本明細書に開示される発明の概念は、データ管理およびデータ処理アプリケーションにおいても有用である。

たとえば、ある実施形態では、連続的な位置情報を利用して、ワークフローに関連する１つ以上のタスクの優先順位を付けてもよい。これらの例には、モバイル装置の位置情報を利用してデータ管理を容易にし得る実施形態も含まれる。たとえば、あるアプローチでは、ユーザは、特定のソースデータに依拠するワークフローを介してビジネスプロセスに従事する。ソースデータは、ワークフローにおける使用目的に好適となる前に何らかの前処理を必要とし得、たとえば、データは特定のフォーマット化、品質分析等を必要とし得る。

別の例示的なアプローチでは、ドキュメントの画像を含むソースデータが、好ましくは、上記に参照した関連の特許出願（特に、２０１３年３月１３日に出願された米国特許出願番号第１３／７４０，１２３号および／または１３／８０２，２２６号、ならびに２０１３年５月３日および２０１３年３月１３日にそれぞれ出願された仮米国特許出願番号第６１／８１９，４６３号および第６１／７８０，７４７号を含むに開示されているような１つ以上の画像処理動作を用いて処理される。他の実施形態では、ワークフローは、複数の予め定められたデータフォーマットのうちの１つに従ってソースデータがフォーマット化されることを必要とする。

実行すべき特定の処理に拘らず、さまざまな実施形態において、本開示の範囲内のワークフローは、たとえばユーザのモバイル装置を介して集められた位置情報を活用して、ユーザのビジネスプロセス活動および／またはニーズに従ってデータ処理を提案および／または自動的に実行し得る。

たとえば、あるアプローチでは、自動車保険業者が、クライアントが巻き込まれた事故に関連する保険金請求の処理を容易にするように構成されるワークフローに従事している。業者は、クライアントが自動車事故に巻き込まれたという通知を（たとえば電話、ｅメール、または保険会社に送信される自動通知で）受信する。当該通知は、事故に巻き込まれた自動車を示す画像データ、運転免許証を示す画像データ、および／またはクライアントのための他の識別ドキュメントなどの、事象に関連する付加的なデータを含んでもよいし、または当該データが添付されていてもよい。

請求の処理を（たとえば見積もりを出すことによって）容易にするために、保険業者は一定の情報を必要とし（または必要でない場合は当該情報から利益を受け）、その少なくとも一部は画像データおよび／または付加的なデータから得られてもよい。さらに、業者は、事故現場の到着時などの、予め定められた時間にこの情報へのアクセスを要求し得る。この場合は位置情報を活用して、業者がすべての必要データを必要とする瞬間、またはそうでなければ当該データを受信する準備ができている瞬間にそのようなデータが利用可能であることを保証することによって、ワークフローが容易にされ得る。

たとえば、あるアプローチでは、ワークフローは、上述のシナリオに従って、発生した事故の見積もりまたは通知の要求などのトリガ条件の満足度を検出する。トリガ条件を検出したことに応答して、ワークフローは事象に関連するデータの処理を開始し、事象に関連するデータを取扱うジョブの処理優先度を管理する、等を行い得る。しかし、トリガ条件は任意の好適な形式を取り得、複数の条件を含み得る。保険見積もりの例に従う特定の好ましいアプローチでは、トリガ条件は、クライアントが事故に巻き込まれたという通知を受信することと、業者が事故現場に向かっていると判断することとの組み合わせを含み得る。

業者が事故現場に向かっていると判断するために、ワークフローは好ましくは位置情報を利用する。いずれの位置情報も好適であるが、位置情報は好ましくはテレメトリデータの形式である。位置情報は、業者が事故現場に至る道筋に向かっており、到着予定時間（ＥＴＡ）に到着するであろうことを示す。業者のＥＴＡ、および処理要件（たとえば最小の処理ソース、時間）に基づいて、ワークフローはデータ管理および／または処理に影響を及ぼし得る。たとえば、ワークフローは処理ジョブを開始し、（たとえばより多い／少ないもしくは異なるリソースをジョブの実行に割当てることによって）既存の処理ジョブを修正し、および／または、業者が事故現場に到着したときに任意の必要なデータを業者が使用できる状態にあることを保証するのに好適な態様で処理ジョブを終了し得る。

所与のシナリオにおいて有用であり得る情報は、シナリオの性質に依存することになる。一般に、有用な情報は、識別情報、品質情報、内容情報、位置情報等の、画像から取得され得る任意の情報を含むがこれらに限定されないと見なされるべきである。自動車事故の文脈では、有用な情報は、さまざまなアプローチにおいて、氏名、生年月日、住所等のクライアントの識別情報に関連する情報、ＶＩＮ、ナンバープレート番号、車種／モデル、年等の車両の識別情報に関連する情報を含むがこれらに限定されない。

好ましい実施形態では、自動通知はさらに、位置データに全体的にまたは部分的に基づき得る。たとえば、この自動車事故のシナリオの文脈では、自動通知は、ユーザが自動車で移動中である（自動車を介して典型的に達成される速度での移動に対応するテレメトリデータ、および主要な高速道路または他の公知の自動車交通路に沿った移動に対応するＧＰＳデータに従って示され得る）、ならびに自動車が事故に巻き込まれた可能性がある（たとえば、閾値の「安全な」減速度よりも大きい特定の減速度、および／または車両が走行していた公知の交通路からの逸脱が予め定められた距離よりも大きいことによって示される）と判断したことに応答して、保険会社に送られ得る。

これらの説明を読んだ当業者によって認識されるように、これらの徴候は、緊急応答ワークフロー、交通報告ワークフロー等の他のシナリオにも等しく適用可能である。加えて、無数のアプローチに従って、本明細書に記載の他のシナリオに適用可能な他の徴候をさらに活用して、同様の態様で自動通知を提供してもよい。

少なくともいくつかのアプローチでは、処理優先度および／またはジョブの実行は、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、ワークフロー中の処理を開始すること、（たとえば第１の位置から目的地への旅行に出かける個人を示し得るように）予め定められた期間に亘って動作を検出したこと、物理的な位置の予め定められた近接度内に到着したこと等に少なくとも部分的に応答して呼出され、および／または管理され得る。

監督者の承認／検討
さらに他の実施形態では、本明細書のロケーションベースのアプローチは、さまざまなビジネスプロセスの監督および承認に有利に適用可能である。たとえば、ある実施形態では、ワークフローに関連するかワークフローの一部である動作が、認可エンティティによる承認を必要とし得る。ワークフローの過程で、認可エンティティからの承認が必要である場合、ワークフローは位置情報を活用して、最も近い利用可能な認可エンティティ、代替的な認可エンティティ等の位置を突止め得る。

これは、主要な認可エンティティが任意のさまざまな理由で利用不可能である状況において特に有利である。リアルタイムのまたはほぼリアルタイムの代替的な認可エンティティを提供することによって、ユーザは、主要な認可エンティティが利用不可能であるために他の方法でははるかに多くの時間および／または労力がかかり得る態様で、ワークフローおよび根底にあるデータの迅速な処理を容易にし得る。

認可エンティティは、さまざまな実施形態において、１つ以上の人間および／または非人間エンティティを含み得る。たとえば、人間認可エンティティは、監督者の役割を占めている個人、検査もしくは品質保証担当の個人、または単にピアレビュー処理の場合のピア／同僚を含み得る。

非人間認可エンティティも、同様に、同様の監督、品質保証および／または検査タスクを実行するように構成されるハードウェアおよび／またはソフトウェア（たとえば認可を実行するように構成される１つ以上のコンピュータ読取可能記憶媒体およびプロセッサを含むデータ処理システムを含み得る。

ある実施形態では、システムは、データが予め定められたフォーマットで（たとえば下流処理のために）提出されることを保証するように構成される１つのアプローチにおいて、認可タスクを実行するように構成されるソフトウェアを含み得る。ソフトウェアは、随意に、提出されたデータが予め定められたフォーマットに準拠していないと判断されたことに応答して、提出されたデータを複数のフォーマットから予め定められたフォーマットに変換するように構成され得る。

システムは、付加的なおよび／または代替的な実施形態に従って、認可タスクを実行するように構成されるハードウェアを含み得る。たとえば、あるアプローチでは、そのようなハードウェアは、光センサ、磁気センサ、電気センサ、温度センサ、または物品の１つ以上の物理的特性を測定するのに有用であると当業者によって理解されるようなその他の種類のセンサもしくは装置などの、１つ以上のセンサを含み得る。有用なハードウェアの別の例は、バーコードリーダ、ＲＦＩＤタグおよび／もしくはリーダ、カメラ等の、スキャンならびに／または無線通信装置を含む。

ハードウェアは、ソフトウェアおよび／または人間オペレータの制御下で、商品の物理的特性（重量、サイズ、外見、色など）および／またはそのような商品に関連する情報（たとえばバーコードラベル、商品に結合されたメモリなどの内部にある）を検査して、１つ以上の予め定められた品質制御判定基準に準拠していることを保証するように利用され得る。

１つの特定のインスタンスでは、ワークフローは品質制御を容易にするハードウェアおよびソフトウェアを利用する。ハードウェアは、ソフトウェアの制御下で、発送が予定されている商品の画像を自動的にキャプチャするように構成される。商品は、任意の種類および任意の好適な形式であり得、これらの中には、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、製造の物理的物品、ドキュメント、たとえばコンピュータ読取可能媒体等に記憶されるデータなどのデータを含むがこれらに限定されない。

商品には、本明細書を読むと当業者によって理解されるように、たとえば、請求書、出荷目録、バーコードなどの商品に取付けられたドキュメントとして、商品に貼られて識別情報をバーコード内に符号化するラベルとして、商品または包装に貼られたコンピュータ読取可能記憶媒体（たとえば不揮発性メモリ）に記憶されたデータとして、等で、識別情報が関連付けられていてもよい。

キャプチャされた画像は処理され得る。処理は、随意に、たとえば、ドキュメント分類動作、内容抽出動作など、画像データを用いた後の処理動作を向上させるために、画像の品質を向上させる画像処理を実行することを含み得る。キャプチャされたおよび／または分析された画像を処理すると、少なくともいくつかの実施形態では、ワークフローは認可要件に直面し得、これに応答して、ワークフローは適格な認可エンティティを探索し、認可がワークフローにおいて進行するように、画像および／または分析データを１つ以上の利用可能な認可エンティティに提出し得る。認可エンティティは、商品および／または監督エンティティの１つ以上に関連する位置情報に少なくとも部分的に基づいて識別され得る。たとえば、認可エンティティは、特に、認可を提供するために商品の人間検査が必須である場合、商品への物理的な近接度に基づいて識別され得る。

同様に、付加的な実施形態では、好ましい認可エンティティは、商品の必要な検査および／または認可を実行するのに利用不可能な場合がある。そのようなシナリオでは、ワークフローは１つ以上の代替的な認可エンティティを探索し、そのような代替肢をワークフローに、および／またはユーザに対して識別し得る。さまざまなアプローチにおいて、代替的な認可エンティティは、好ましい認可エンティティに加えて、または（たとえば物理的な利用不可能性のため、不十分なリソースのため、ビジネス規則のため、セキュリティ判定基準のため、等）好ましい認可エンティティが必要な検査および／または認可を実行不可能であると判断したことに応答して、探索され得る。

上述の認可概念は商品を検査する観点から説明されたが、本明細書に開示される原則は商品の追跡および／または検査を超える多くのアプリケーションおよびシナリオに等しく適用可能であることが認識されるべきである。たとえば、ワークフローが認可要件に直面し、これに応答して、認可エンティティおよび／または認可を要求するデータに関連する位置情報に少なくとも部分的に基づいて適格な認可エンティティを探索する一般的なアプローチを用いて、多くの形式のデータ処理が同様に容易にされ得る。位置情報のこれらのアプリケーションに利点を付与する中心的な特徴は、所与の位置における必要なエンティティの物理的な利用不可能性に起因するビジネスプロセスにおけるボトルネックを取除くこと、および／または、たとえば生産スケジュールを維持するために、もしくはそうでなければ定期的なビジネス目標（たとえば毎日の、毎月の、四半期ごとの、年産高、データ処理能力等）を達成するために必要であるようなキューにあるジョブの効率的で適宜の取扱いを保証するようにデータが処理される態様を向上させることである。

機会主義的スケジューリング
同様に、位置情報を複数の装置に亘って活用して、偶然の文脈依存動作が影響され得る、および／または実行され得る。たとえば、ある実施形態では、たとえばイベントのボランティア、会社の従業員等の複数のワークフロー参加者が、モバイル装置を利用してワークフローの１つ以上の動作を実行する。ワークフローは、参加者の何人か、および／または他の個人が、ある状況において互いに物理的に近接していることを必要とし得るか、またはそこから利益を受け得る。たとえば、あるインスタンスでは、ワークフローを進行させるために同意の投票が必要であり得、監督者からの指示を部下に配布する必要があり得、特定のデータポイントに関連する入力が必要であり得る、等がある。いくつかのアプローチでは、特にワークフローが閾値数の参加者の参加を必要とするか、またはそこから利益を受ける場合、さまざまな必要な参加者にとって互いに都合の良いミーティング時間および／または場所を機会主義的に予定するために、位置情報を複数のワークフロー参加者同士の間で共有することが有利であり得る。

ビジネスリソース管理
同じように、位置情報は設備を制御するのに有用であり得る。たとえば、ある実施形態では、たとえば照明、暖房／冷房、セキュリティ等の１つ以上のシステムを減らすか不能にすることによって非ピーク時間中に節電することが有利であり得る。１つ以上のユーザの装置から得られた位置情報に基づいて、設備に物理的に存在している個人の閾値数、１つ以上の閾値判定基準を満たしている環境条件（最低／最高温度、湿度、ガス組成等）などの一定条件の満足度に基づいて適切なシステムを起動／停止させることが可能であり得る。

本明細書に開示される発明の概念は、システムとしても具体化され得る。たとえば、そのような一実施形態では、システムはプロセッサおよびロジックを含む。ロジックはプロセッサ内にあり、および／またはプロセッサによって実行可能であり、１つ以上の動作の呼出しおよび／または実行に応答してプロセッサに当該動作を実行させるように構成される。

本明細書に開示される発明の概念は、複数の例示的なシナリオ、実施形態、および／または実現例におけるその無数の特徴を説明するために一例として提示された。概要が開示されている概念は、モジュール方式と見なされるべきものであり、その任意の組み合わせ、入れ替え、または合成において実現され得る。加えて、本明細書を読むと当業者によって理解されるような、本明細書に開示されている特徴、機能、および概念の任意の修正、改変、または均等物も、この開示の範囲内にあると見なされるべきである。

たとえば、あるアプローチでは、技術、技術を行うように構成されるシステム、実行されると技術を行うように構成されるコンピュータプログラムプロダクト等が、任意の組み合わせで、かつ本明細書を読むと当業者によって認識されるような任意の好適な態様で、以下の特徴のいずれか１つ以上を達成するように単独でまたは組み合わせて利用され得る。

例示的かつ説明的な実施形態では、本明細書に開示されるシステム、技術、および／またはコンピュータプログラムプロダクトは、ワークフローを開始することと、モバイル装置のプロセッサを用いてワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行することと、ワークフローに関連する位置情報を受信することと、位置情報に基づいて、ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼすこととを含み得る。好ましくは、ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される。いくつかのインスタンスでは、上記は、随意の追加または代替として、位置トリガ条件を検出することと、位置トリガ条件を検出したことに応答して、位置情報を決定することとをさらに含み得る。さらに、いくつかの実施形態は、位置トリガ条件を検出したことに応答して、画像をキャプチャするようにユーザに促すことと、モバイル装置を介して画像をキャプチャすることと、位置情報をキャプチャした画像と関連付けることと、位置情報およびキャプチャした画像をモバイル装置のメモリに記憶することと、ならびに／または位置情報を要求することをさらに含み得る。位置情報は、ユーザ入力、以前に決定された位置情報、クラウドソーシングによる位置情報、ならびに、セルラータワー、ＧＰＳ衛星、コンパス、加速度計、ジャイロスコープ、ルータ、モデム、および無線周波数識別装置の１つ以上から受信された位置データの１つ以上に少なくとも部分的に基づく。位置情報は、離散的な位置情報、連続的な位置情報、地理的位置情報、ネットワーク位置情報、住所番地、アドレスのセット、近接情報、およびテレメトリ情報の形式を取り得る。位置情報に少なくとも部分的に基づいて、ワークフロー、ワークフローの中の新たな動作、および第２のワークフローの少なくとも１つをインスタンス化することが有利である。ワークフローに影響を及ぼすことは、位置情報に基づいてワークフローの中の少なくとも１つの動作に干渉することを含む場合がある。ワークフローの影響される部分は、請求（たとえば保険金請求）処理動作、および位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の候補フォームの中から標準フォームを選択することを含む。たとえば、標準フォームは位置情報（管轄区域、地域、地区等において特定の目的のために典型的に利用されているフォームなどに対応し得る。例示的な標準フォームは、ローン申請フォーム、保険金請フォーム等を含み得る。位置情報に少なくとも部分的に基づいて、選択したフォームの少なくとも１つのフィールドをポピュレートすることは、別の有用な特徴である。ワークフローの影響される部分が金融取引動作を含む場合、影響を及ぼすことは、随意に、位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の候補受取人の中から支払の対象受取人を決定すること、および対象受取人を、金融取引に対応する支払の受取人に指定することを含む。代替的におよび／または追加的に、ワークフローの影響される部分が金融取引動作を含む場合、影響を及ぼすことは、金融取引に従事するオファーを提示することを含み、オファーは、位置情報と、履歴位置情報、金融リスクプロファイル、金融投資プロファイル、金融資産プロファイル、および金融債務プロファイル等の１つ以上とに少なくとも部分的に基づく。さらに、ワークフローの影響される部分が金融取引要求を含む場合、影響を及ぼすことは、位置情報に基づいて金融取引要求をルーティングすることを含む。同様に、ワークフローの影響される部分がデータ管理動作を含む場合、影響を及ぼすことは、位置情報に少なくとも部分的に基づいて処理ジョブを開始すること、位置情報に少なくとも部分的に基づいて処理ジョブを終了すること、処理のための１つ以上の処理パラメータを修正すること、修正することは、位置情報に少なくとも部分的に基づいており、および位置情報に少なくとも部分的に基づいてモバイル装置にデータを送信すること、の少なくとも１つを含む。処理パラメータを修正することは、処理ジョブの優先度を変更すること、１つ以上の処理リソースを、処理ジョブを実行するように指定すること、処理ジョブを実行するための専用の１つ以上の処理リソースの数を修正すること、および処理ジョブを実行するための専用の１つ以上の処理リソースのＩＤを修正すること、の少なくとも１つを含む。ワークフローの影響される部分が機会主義的スケジューリング動作を含む場合、影響を及ぼすことは、随意におよび／または追加的に、ワークフローの少なくとも一部が、複数の適格なエンティティのうちの１つ以上のエンティティからの参加を要求すると判断すること、位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の適格なエンティティのうちの１つ以上の好ましいエンティティを識別すること、好ましいエンティティにとって互いに都合の良いミーティング時間を決定すること、位置情報に少なくとも部分的に基づいて、好ましいエンティティにとって互いに都合の良いミーティング場所を決定すること、および好ましいエンティティについてのミーティング要求を生成することを含み、ミーティング要求は、互いに都合の良いミーティング時間および互いに都合の良いミーティング場所に対応している。本明細書に開示されるシステム、技術、プログラム等は、追加的および／または代替的に、好ましいエンティティのうちの少なくともいくつかは利用不可能であると判断することと、位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の適格なエンティティの中から少なくとも１つの代替エンティティを識別することとを含み得る。いくつかのアプローチでは、ワークフローの影響される部分は、監督動作を含み、影響を及ぼすことは、ワークフローの少なくとも一部が、認可エンティティからの認可を必要としていると判断すること、および位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の適格な認可エンティティの中から好ましい認可エンティティを識別することを含む。さらに、技術、システム、および／またはコンピュータプログラムプロダクトは、好ましい認可エンティティが、予め定められた期間内にワークフローの一部を認可するのに利用不可能であると判断することと、位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の適格な認可エンティティの中から代替認可エンティティを識別することとを含み得る。好ましくは、ワークフローの影響される部分は、データ抽出動作を実行することを含み、影響を及ぼすことは、位置情報に少なくとも部分的に基づいて抽出モデルを構築することを含む。技術／システム／プログラムプロダクト等は、随意に、抽出モデルに少なくとも部分的に基づいて、ワークフローに関連するドキュメントから内容を抽出することを含む。ワークフローの影響される部分は、分類動作を実行すること、および位置情報に少なくとも部分的に基づいて、あるドキュメントが複数のドキュメントクラスのうちの特定のドキュメントクラスに属すると判断することを含み得る。判断することは、位置情報に少なくとも部分的に基づいてクラスに重みを適用することを含み得、重みはドキュメントが特定のドキュメントクラスに属することを示している。

さまざまな実施形態が上記に説明されたが、それらは例として提示されたに過ぎず、限定ではないことが理解されるべきである。よって、本発明の実施形態の広さおよび範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきでなく、以下の請求項およびその均等物に従ってのみ定義されるべきである。

Claims (30)

1. ワークフローを開始することと、
   モバイル装置のプロセッサを用いて前記ワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行することと、
   前記ワークフローに関連する位置情報を受信することと、
   前記位置情報に基づいて、前記ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼすこととを備え、
   前記ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される、方法。
2. 位置トリガ条件を検出することと、
   前記位置トリガ条件を検出したことに応答して、前記位置情報を決定することとをさらに備える、請求項１に記載の方法。
3. 前記位置トリガ条件を検出したことに応答して、画像をキャプチャするようにユーザに促すことと、
   前記モバイル装置を介して前記画像をキャプチャすることと、
   前記位置情報をキャプチャした前記画像と関連付けることと、
   前記位置情報およびキャプチャした前記画像を前記モバイル装置のメモリに記憶することとをさらに備える、請求項２に記載の方法。
4. 前記位置情報を要求することをさらに備える、請求項１に記載の方法。
5. 前記位置情報は、ユーザ入力、以前に決定された位置情報、クラウドソーシングによる位置情報、ならびに、セルラータワー、ＧＰＳ衛星、コンパス、加速度計、ジャイロスコープ、ルータ、モデム、および無線周波数識別装置の１つ以上から受信された位置データの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、請求項１に記載の方法。
6. 前記位置情報は、離散的な位置情報および連続的な位置情報の１つ以上を備える、請求項１に記載の方法。
7. 前記位置情報は、地理的位置情報、ネットワーク位置情報、住所番地、アドレスのセット、近接情報、およびテレメトリ情報の１つ以上を備える、請求項１に記載の方法。
8. 前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ワークフロー、前記ワークフローの中の新たな動作、および第２のワークフローの少なくとも１つをインスタンス化することをさらに備える、請求項１に記載の方法。
9. 前記影響を及ぼすことは、前記位置情報に基づいて前記ワークフローの中の少なくとも１つの動作に干渉することを備える、請求項１に記載の方法。
10. 前記ワークフローの影響される部分は、請求処理動作を備える、請求項１に記載の方法。
11. 前記影響を及ぼすことは、前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の候補フォームの中から標準フォームを選択することを備える、請求項１０に記載の方法。
12. 前記標準フォームは前記位置情報に対応する、請求項１１に記載の方法。
13. 前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、選択した前記フォームの少なくとも１つのフィールドをポピュレートすることをさらに備える、請求項１１に記載の方法。
14. 前記ワークフローの影響される部分は、金融取引動作を備え、
    前記影響を及ぼすことは、
    前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の候補受取人の中から支払の対象受取人を決定すること、および
    前記対象受取人を、前記金融取引に対応する支払の受取人に指定することを備える、請求項１に記載の方法。
15. 前記ワークフローの影響される部分は、金融取引動作を備え、
    前記影響を及ぼすことは、金融取引に従事するオファーを提示することを備え、前記オファーは、前記位置情報と、
    履歴位置情報、
    金融リスクプロファイル、
    金融投資プロファイル、
    金融資産プロファイル、および
    金融債務プロファイル
    の１つ以上とに少なくとも部分的に基づく、請求項１に記載の方法。
16. 前記ワークフローの影響される部分は、金融取引要求を備え、
    前記影響を及ぼすことは、前記位置情報に基づいて前記金融取引要求をルーティングすることを備える、請求項１に記載の方法。
17. 前記ワークフローの影響される部分は、データ管理動作を備え、
    前記影響を及ぼすことは、
    前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて処理ジョブを開始すること、
    前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて前記処理ジョブを終了すること、
    前記処理のための１つ以上の処理パラメータを修正すること、前記修正することは、前記位置情報に少なくとも部分的に基づいており、および
    前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて前記モバイル装置にデータを送信すること
    の少なくとも１つを備える、請求項１に記載の方法。
18. 前記１つ以上の処理パラメータを修正することは、
    前記処理ジョブの優先度を変更すること、
    １つ以上の処理リソースを、前記処理ジョブを実行するように指定すること、
    前記処理ジョブを実行するための専用の前記１つ以上の処理リソースの数を修正すること、および
    前記処理ジョブを実行するための専用の前記１つ以上の処理リソースのＩＤを修正すること
    の少なくとも１つを備える、請求項１７に記載の方法。
19. 前記ワークフローの影響される部分は、機会主義的スケジューリング動作を備え、
    前記影響を及ぼすことは、
    ワークフローの少なくとも一部が、複数の適格なエンティティのうちの１つ以上のエンティティからの参加を要求すると判断すること、および
    前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の適格なエンティティのうちの１つ以上の好ましいエンティティを識別することを備える、請求項１に記載の方法。
20. 前記好ましいエンティティにとって互いに都合の良いミーティング時間を決定することと、
    前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、前記好ましいエンティティにとって互いに都合の良いミーティング場所を決定することと、
    前記好ましいエンティティについてのミーティング要求を生成することとをさらに備え、前記ミーティング要求は、前記互いに都合の良いミーティング時間および前記互いに都合の良いミーティング場所に対応している、請求項１９に記載の方法。
21. 前記好ましいエンティティのうちの少なくともいくつかは利用不可能であると判断することと、
    前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の適格なエンティティの中から少なくとも１つの代替エンティティを識別することとをさらに備える、請求項１９に記載の方法。
22. 前記ワークフローの影響される部分は、監督動作を備え、
    前記影響を及ぼすことは、
    ワークフローの少なくとも一部が、認可エンティティからの認可を必要としていると判断すること、および
    前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の適格な認可エンティティの中から好ましい認可エンティティを識別することを備える、請求項１に記載の方法。
23. 前記好ましい認可エンティティが、予め定められた期間内に前記ワークフローの前記一部を認可するのに利用不可能であると判断することと、
    前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、複数の適格な認可エンティティの中から代替認可エンティティを識別することとをさらに備える、請求項２２に記載の方法。
24. 前記ワークフローの影響される部分は、データ抽出動作を備え、
    前記影響を及ぼすことは、前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて抽出モデルを構築することを備える、請求項１に記載の方法。
25. 前記抽出モデルに少なくとも部分的に基づいて、前記ワークフローに関連するドキュメントから内容を抽出することをさらに備える、請求項２４に記載の方法。
26. 前記ワークフローの影響される部分は、分類動作を備え、
    前記影響を及ぼすことは、前記位置情報に少なくとも部分的に基づいて、あるドキュメントが複数のドキュメントクラスのうちの特定のドキュメントクラスに属すると判断することを備える、請求項１に記載の方法。
27. 前記判断することは、前記位置情報に少なくとも部分的に基づいてクラスに重みを適用することを備え、前記重みは前記ドキュメントが前記特定のドキュメントクラスに属することを示している、請求項２６に記載の方法。
28. プロセッサと、
    前記プロセッサ内の、および／または前記プロセッサによって実行可能なロジックとを備えるシステムであって、前記ロジックは、前記プロセッサに、
    ワークフローを開始させ、
    モバイル装置のプロセッサを用いて前記ワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行させ、
    前記ワークフローに関連する位置情報を受信させ、
    前記位置情報に基づいて、前記ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼさせるように構成され、
    前記ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される、システム。
29. コンピュータ読取可能プログラム命令を包含しているコンピュータ読取可能記憶媒体を備えるコンピュータプログラムプロダクトであって、前記コンピュータ読取可能プログラム命令は、プロセッサに、
    ワークフローを開始させ、
    モバイル装置のプロセッサを用いて前記ワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行させ、
    前記ワークフローに関連する位置情報を受信させ、
    前記位置情報に基づいて、前記ワークフローの少なくとも一部に影響を及ぼさせるように構成され、
    前記ワークフローはビジネスプロセスを容易にするように構成される、コンピュータプログラムプロダクト。
30. ワークフローを開始することと、
    モバイル装置のプロセッサを用いて前記ワークフローの中の少なくとも１つの動作を実行することとを備える方法であって、前記ワークフローは、
    位置トリガ条件を検出することと、
    前記位置トリガ条件を検出したことに少なくとも部分的に応答して、
    前記モバイル装置に対応する位置情報を決定することと、
    ドキュメントの画像をキャプチャするようにユーザに促すことと、
    前記モバイル装置を介して前記画像をキャプチャすることと、
    前記位置情報を、位置メタデータとして、キャプチャした前記画像と関連付けることと、
    前記位置メタデータおよびキャプチャした前記画像を前記モバイル装置のメモリに記憶することとを備え、前記方法はさらに、
    前記ワークフローに関連するビジネスプロセスを容易にすることを備え、前記容易にすることは前記位置メタデータに基づく、方法。