JP4123299B1 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データをベクトル情報に変換する際に、画像データの中の一部の画像データを共通化してベクトル情報に変換することで、変換処理の負荷を減らし、変換後の情報量を少なくする画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置の切出手段は、画像データから画素の塊を切り出し、前記切出手段によって切り出された画素の塊から同様の画素の塊をまとめて代表の画素の塊を生成し、ベクトル変換手段は、代表画像生成手段によって生成された代表の画素の塊をベクトル情報に変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
画像データ全体又はその画像内の個々の文字画像に対して、ベクトル情報(アウトライン情報を含む)に変換する技術が知られている。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、紙原稿中の文字をアウトライン化する際には、できるだけ高解像度で二値化した文字オブジェクト二値画像をアウトライン化した方が、高画質なアウトラインデータを生成できるが、一方で、高解像度二値画像をアウトライン化する際には、情報量が大きいためにアウトライン化処理時間がかかるという問題点を鑑み、処理時間を短縮しつつ、高品位なアウトライン化画像を生成することを目的とし、小さな文字は高解像度二値画像よりアウトライン化し、大きな文字は低解像度二値画像よりアウトライン化することが開示されている。
また、文書画像を対象とした文字認識では、その文書画像内から認識すべき文字を1つずつ切り出す技術が必要である。
これに関連する技術として、例えば、特許文献2には、文字の種類を誤りなく自動的に認識し、文字認識の際に操作者が文字の種類を切り分ける負荷を軽減すると共に、無駄な動作をさせないようにすることを目的とし、文書画像を認識する文書認識装置におけるマーク取り出し手段は、文書画像内の文字行に対して、連結した黒画素塊を取り出し、マーク解析手段により前記黒画素塊の最下辺の座標における黒画素塊の分布を解析し、文字識別手段は、前記マーク解析手段により解析された黒画素塊の分布に基づいて文字の種類を識別し、マークの解析は、黒画素塊の外接矩形間の接触関係を取り出し、その接触関係にある個数を計数したり、あるいは黒画素塊の外接矩形の縦方向又は横方向のマークの個数を計数することによって行うことが開示されている。
また、例えば、特許文献3には、文書画像から、認識との併用を必要とせずに、高速、高精度に文字を切り出すことを目的とし、縮小した文書画像から文字列を切り出し、文字の変化を文字変形率という形で推定し、接触文字を複数の特徴で複数に切り分け、文字列中の文字外接矩形の考えられるすべての組み合わせに対し、それぞれ評価関数を計算し、その評価関数の値が最適な矩形の組み合わせを文字切り出し結果とする、高速、高精度な文字切り出し方法が開示されている。
また、例えば、特許文献4には、漢字、仮名文字等の文字幅が揃っている一般文字に、英文字などの特殊文字が混在し、文字幅が変動しても、正確に、短時間で切り出し、認識を行うことを目的とし、入力部より入力された画像から黒画素連結成分の外接矩形を外接矩形抽出部により抽出し、抽出された外接矩形で垂直方向に重なる外接矩形を統合し、基本矩形作成部により基本矩形を作成し、この基本矩形の形状位置より、一般文字列、特殊文字列のどちらの文字列であるかを文字列判定部により判定し、一般文字列であれば、推定しておいた標準文字幅に基づき、基本矩形を統合し、認識を行い、特殊文字列であれば、統合は行わず、基本矩形単独で認識を行い、これにより、切り出し,認識の繰り返しを最小限に抑え、切り出し精度の向上、処理時間の短縮を実現できることが開示されている。
また、例えば、特許文献5には、日本語文字認識において、文字間の区切位置を明確にし、誤切出し、誤認識を最小限とすることを目的とし、最も確からしい認識文字コードを出力するため、文字部分の連結成分の外接矩形を抽出する手段と、隣接する外接矩形が横書き文書ならば上下方向に、縦書き文書ならば左右方向に重なっている場合に統合を行う(基本矩形)手段と、基本矩形が単独で1文字として決定できるか否かを判定し、決定できない場合、該基本矩形の範囲を検出し、この範囲に対し切出し候補として隣接する基本矩形の統合の組み合わせを求め、それぞれに優先順位をつける手段と、全切出候補を認識し、切出し優先順位及び認識類似度より最も確からしい認識文字コードを出力する手段を有する日本語文字認識装置が開示されている。
特開2006−253892号公報 特開平05−028301号公報 特開平05−120481号公報 特開平05−143776号公報 特開平05−174185号公報
ところで、画像データ全体又はその画像内の個々の文字画像の全てに対して、ベクトル情報に変換すると、変換処理の負荷が増え、変換後の情報量が大きくなる。
本発明は、画像データをベクトル情報に変換する際に、画像データの中の一部の画像データを共通化してベクトル情報に変換することで、変換処理の負荷を減らし、変換後の情報量を少なくする画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
本願請求項1記載の発明は、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の大きさ位置を抽出する切出手段と、前記切出手段によって切り出された画素の塊と他の画素の塊との相似度が近いか否かに基づいて、該画素の塊と相似度が近い他の画素の塊を基に重心を用いて移動させた画像の平均値を二値化することによって代表画像を生成する代表画像生成手段と、前記代表画像生成手段によって代表画像を生成するときに用いた画素の塊及び他の画素の塊の重心を一致させるように位相を移動させ、該位相に基づいて画素値を補間することによって、前記代表画像を高解像度の代表画像に変換することによって拡大処理を行う拡大処理手段と、前記代表画像生成手段によって生成された代表画像又は前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像を識別できる符号を決定する符号決定手段と、前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像をベクトル情報に変換するベクトル変換手段と、前記切出手段によって切り出された画素の塊の大きさ位置、前記符号決定手段によって決定された符号及び前記ベクトル変換手段によって変換されたベクトル情報を含み、該符号によって該ベクトル情報を参照でき、該画素の塊の大きさと位置を用いて画像を生成できるように、該画素の塊の大きさと位置、該符号及び該ベクトル情報を対応させたファイルを形成するファイル形成手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項2記載の発明は、前記切出手段は、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の位置を抽出し、該画素の塊及び該画素の塊の位置に対して第2の符号を割り当て、前記画像処理装置は、さらに、前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像に対して第1の符号を割り当て、第1の符号と該第1の符号に対応する画素の塊の第2の符号を対応付ける第1の符号割当手段を具備し、前記ベクトル変換手段は、前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像と前記第1の符号割当手段によって割り当てられた第1の符号を関連付けた画素塊・符号関連情報を生成し、前記画像処理装置は、さらに、前記代表画像生成手段によって生成された代表画像又は前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像に対して、文字認識を行う文字認識手段と、前記第1の符号割当手段によって割り当てられた第1の符号と前記文字認識手段によって文字認識された結果である第3の符号を対応付ける第1の符号・第3の符号対応付手段を具備し、前記ファイル形成手段は、前記ベクトル変換手段によって生成された画素塊・符号関連情報、前記第1の符号割当手段によって対応付けられた第1の符号と前記切出手段によって抽出された該第1の符号に対応する画素の塊の位置、及び前記第1の符号・第3の符号対応付手段によって対応付けられた第1の符号と第3の符号の対応に基づいて、ファイルを形成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
本願請求項3記載の発明は、前記ファイル形成手段は、前記ベクトル変換手段によって生成された画素塊・符号関連情報、前記第1の符号割当手段によって対応付けられた第1の符号と第2の符号の対応と該第2の符号に対応する画素の塊の位置、及び前記第1の符号・第3の符号対応付手段によって対応付けられた第1の符号と第3の符号の対応に基づいて、ファイルを形成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置である。
本願請求項4記載の発明は、前記文字認識手段は、さらに、文字認識を行った代表画像又は高解像度の代表画像の第2の符号と該文字認識の結果である第3の符号とを対応付け、前記ファイル形成手段は、前記文字認識手段によって対応付けられた第2の符号と第3の符号を用いて、第1の符号と第2の符号の対応及び第1の符号と第3の符号の対応に反映させてファイルを形成することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置である。
本願請求項5記載の発明は、コンピュータを、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の大きさ位置を抽出する切出手段と、前記切出手段によって切り出された画素の塊と他の画素の塊との相似度が近いか否かに基づいて、該画素の塊と相似度が近い他の画素の塊を基に重心を用いて移動させた画像の平均値を二値化することによって代表画像を生成する代表画像生成手段と、前記代表画像生成手段によって代表画像を生成するときに用いた画素の塊及び他の画素の塊の重心を一致させるように位相を移動させ、該位相に基づいて画素値を補間することによって、前記代表画像を高解像度の代表画像に変換することによって拡大処理を行う拡大処理手段と、前記代表画像生成手段によって生成された代表画像又は前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像を識別できる符号を決定する符号決定手段と、前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像をベクトル情報に変換するベクトル変換手段と、前記切出手段によって切り出された画素の塊の大きさ位置、前記符号決定手段によって決定された符号及び前記ベクトル変換手段によって変換されたベクトル情報を含み、該符号によって該ベクトル情報を参照でき、該画素の塊の大きさと位置を用いて画像を生成できるように、該画素の塊の大きさと位置、該符号及び該ベクトル情報を対応させたファイルを形成するファイル形成手段として機能させることを特徴とする画像処理プログラムである。
本願請求項6記載の発明は、前記切出手段は、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の位置を抽出し、該画素の塊及び該画素の塊の位置に対して第2の符号を割り当て、前記コンピュータを、さらに、前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像に対して第1の符号を割り当て、第1の符号と該第1の符号に対応する画素の塊の第2の符号を対応付ける第1の符号割当手段として機能させ、前記ベクトル変換手段は、前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像と前記第1の符号割当手段によって割り当てられた第1の符号を関連付けた画素塊・符号関連情報を生成し、前記コンピュータを、さらに、前記代表画像生成手段によって生成された代表画像又は前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像に対して、文字認識を行う文字認識手段と、前記第1の符号割当手段によって割り当てられた第1の符号と前記文字認識手段によって文字認識された結果である第3の符号を対応付ける第1の符号・第3の符号対応付手段として機能させ、前記ファイル形成手段は、前記ベクトル変換手段によって生成された画素塊・符号関連情報、前記第1の符号割当手段によって対応付けられた第1の符号と前記切出手段によって抽出された該第1の符号に対応する画素の塊の位置、及び前記第1の符号・第3の符号対応付手段によって対応付けられた第1の符号と第3の符号の対応に基づいて、ファイルを形成することを特徴とする請求項5に記載の画像処理プログラムである。
本願請求項7記載の発明は、前記ファイル形成手段は、前記ベクトル変換手段によって生成された画素塊・符号関連情報、前記第1の符号割当手段によって対応付けられた第1の符号と第2の符号の対応と該第2の符号に対応する画素の塊の位置、及び前記第1の符号・第3の符号対応付手段によって対応付けられた第1の符号と第3の符号の対応に基づいて、ファイルを形成することを特徴とする請求項6に記載の画像処理プログラムである。
本願請求項8記載の発明は、前記文字認識手段は、さらに、文字認識を行った代表画像又は高解像度の代表画像の第2の符号と該文字認識の結果である第3の符号とを対応付け、前記ファイル形成手段は、前記文字認識手段によって対応付けられた第2の符号と第3の符号を用いて、第1の符号と第2の符号の対応及び第1の符号と第3の符号の対応に反映させてファイルを形成することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理プログラムである。
本願請求項9記載の発明は、前記切出手段は、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の位置を抽出し、前記代表画像生成手段は、前記切出手段によって切り出された画素の塊から類似している画素の塊を抽出し、該画素の塊を一意に識別できる符号を対応付け、前記画像処理装置は、さらに、前記代表画像生成手段によって抽出された類似の画素の塊に基づいて、画素の塊の位相を推定する位相推定手段を具備し、前記拡大処理手段は、前記代表画像生成手段によって抽出された類似の画素の塊と前記位相推定手段によって推定された位相に基づいて、拡大処理を行い、前記ベクトル変換手段は、前記拡大処理手段によって拡大処理された代表画像をベクトル情報に変換し、前記画像処理装置は、さらに、前記切出手段によって抽出された画素の塊の位置、前記代表画像生成手段によって該画素の塊に対応付けられた符号、前記位相推定手段によって推定された位相及び前記ベクトル変換手段によって変換されたベクトル情報に基づいて、符号化を行う符号化手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
本願請求項10記載の発明は、請求項9に記載の画像処理装置によって符号化されたデータから、画素の塊の位置、該画素の塊の位相、該画素の塊に対応する代表画像の符号及び該代表画像のベクトル情報を復号する復号手段と、前記復号手段によって復号されたベクトル情報から代表画像を生成する代表画像生成手段と、前記代表画像生成手段によって生成された代表画像と前記復号手段によって復号された符号とを対応付けて記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に記憶されている画素の塊と前記復号手段によって復号された位相に基づいて、より低解像度の画素の塊を生成する低解像度画像生成手段と、前記低解像度画像生成手段によって生成された画素の塊と前記復号手段によって復号された該画素の塊の位置に基づいて、画像を生成する画像生成手段を具備することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置である。
本願請求項11記載の発明は、請求項9に記載の画像処理装置によって符号化されたデータから、画素の塊の位置、該画素の塊の位相、該画素の塊に対応する代表画像の符号及び該代表画像のベクトル情報を復号する復号手段と、前記復号手段によって復号されたベクトル情報と前記復号手段によって復号された符号とを対応付けて記憶するベクトル情報記憶手段と、前記ベクトル情報記憶手段に記憶されているベクトル情報と前記復号手段によって復号された位相に基づいて、代表画像を生成する代表画像生成手段と、前記代表画像生成手段によって生成された代表画像と前記復号手段によって復号された該画素の塊の位置に基づいて、画像を生成する画像生成手段を具備することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置である。
本願請求項12記載の発明は、前記切出手段は、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の位置を抽出し、前記代表画像生成手段は、前記切出手段によって切り出された画素の塊から類似している画素の塊を抽出し、該画素の塊を一意に識別できる符号を対応付け、前記コンピュータを、さらに、前記代表画像生成手段によって抽出された類似の画素の塊に基づいて、画素の塊の位相を推定する位相推定手段として機能させ、前記拡大処理手段は、前記代表画像生成手段によって抽出された類似の画素の塊と前記位相推定手段によって推定された位相に基づいて、拡大処理を行い、前記ベクトル変換手段は、前記拡大処理手段によって拡大処理された代表画像をベクトル情報に変換し、前記コンピュータを、さらに、前記切出手段によって抽出された画素の塊の位置、前記代表画像生成手段によって該画素の塊に対応付けられた符号、前記位相推定手段によって推定された位相及び前記ベクトル変換手段によって変換されたベクトル情報に基づいて、符号化を行う符号化手段として機能させることを特徴とする請求項5に記載の画像処理プログラムである。
本願請求項13記載の発明は、コンピュータを、請求項12に記載の画像処理プログラムの実行によって符号化されたデータから、画素の塊の位置、該画素の塊の位相、該画素の塊に対応する代表画像の符号及び該代表画像のベクトル情報を復号する復号手段と、前記復号手段によって復号されたベクトル情報から代表画像を生成する代表画像生成手段と、前記代表画像生成手段によって生成された代表画像と前記復号手段によって復号された符号とを対応付けて記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に記憶されている画素の塊と前記復号手段によって復号された位相に基づいて、より低解像度の画素の塊を生成する低解像度画像生成手段と、前記低解像度画像生成手段によって生成された画素の塊と前記復号手段によって復号された該画素の塊の位置に基づいて、画像を生成する画像生成手段として機能させることを特徴とする請求項12に記載の画像処理プログラムである。
本願請求項14記載の発明は、コンピュータを、請求項12に記載の画像処理プログラムの実行によって符号化されたデータから、画素の塊の位置、該画素の塊の位相、該画素の塊に対応する代表画像の符号及び該代表画像のベクトル情報を復号する復号手段と、前記復号手段によって復号されたベクトル情報と前記復号手段によって復号された符号とを対応付けて記憶するベクトル情報記憶手段と、前記ベクトル情報記憶手段に記憶されているベクトル情報と前記復号手段によって復号された位相に基づいて、代表画像を生成する代表画像生成手段と、前記代表画像生成手段によって生成された代表画像と前記復号手段によって復号された該画素の塊の位置に基づいて、画像を生成する画像生成手段として機能させることを特徴とする請求項12に記載の画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像データをベクトル情報に変換する際に、代表画像を生成してベクトル情報に変換することで、変換処理の負荷を減らし、変換後の情報量を少なくすることができるようになり、さらに、画素の塊を用いて拡大しているため、高品質なベクトル情報を得ることができ、画像データをさらに忠実に再現することができるようになる。
請求項2の画像処理装置によれば、請求項1の画像処理装置による効果に加えて、切り出した画素の塊内に複数の文字がある場合でも、本画像処理装置による処理後の結果によって、第1の符号と画素の塊の位置から、元の画像を忠実に再現することができ、第1の符号の割り当ての処理の負荷を減らし、変換後の情報量を少なくすることができるようになる。
請求項3の画像処理装置によれば、請求項2の画像処理装置による効果に加えて、本画像処理装置による処理後の結果によって、第1の符号、第2の符号と画素の塊の位置から、元の画像を忠実に再現することができるようになる。
請求項4の画像処理装置によれば、請求項2又は3の画像処理装置による効果に加えて、代表の画素の塊に対して、複数の第3の符号が割り当てられる場合でも、元の画像を忠実に再現することができるようになる。
請求項5の画像処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、画像データをベクトル情報に変換する際に、代表画像を生成してベクトル情報に変換することで、変換処理の負荷を減らし、変換後の情報量を少なくすることができるようになり、さらに、画素の塊を用いて拡大しているため、高品質なベクトル情報を得ることができ、画像データをさらに忠実に再現することができるようになる。
請求項6の画像処理プログラムによれば、請求項5の画像処理プログラムによる効果に加えて、切り出した画素の塊内に複数の文字がある場合でも、本画像処理装置による処理後の結果によって、第1の符号と画素の塊の位置から、元の画像を忠実に再現することができ、第1の符号の割り当ての処理の負荷を減らし、変換後の情報量を少なくすることができるようになる。
請求項7の画像処理プログラムによれば、請求項6の画像処理プログラムによる効果に加えて、本画像処理装置による処理後の結果によって、第1の符号、第2の符号と画素の塊の位置から、元の画像を忠実に再現することができるようになる。
請求項8の画像処理プログラムによれば、請求項6又は7の画像処理プログラムによる効果に加えて、代表の画素の塊に対して、複数の第3の符号が割り当てられる場合でも、元の画像を忠実に再現することができるようになる。
請求項9の画像処理装置によれば、請求項1の画像処理装置による効果に加えて、本構成を有していない場合に比較して、代表画像を符号化するので、圧縮率を高くすることができ、また、代表画像について位相を再現することができるようになるので、画質の劣化を少なくすることができるようになる。
請求項10の画像処理装置によれば、請求項9の画像処理装置による効果に加えて、画像を復号する場合に、元の画像よりも高い解像度の画像を用いて復号することができるので、本構成を有していない場合に比較して、画質を高めることができるようになる。
請求項11の画像処理装置によれば、請求項9の画像処理装置による効果に加えて、本構成を有していない場合に比較して、画像を復号する場合に、元の画像よりも高い解像度の画像のベクトル情報を用いて復号することができるので、画像を拡大又は縮小した場合であっても画質を高めることができるようになる。
請求項12の画像処理プログラムによれば、請求項5の画像処理プログラムによる効果に加えて、本構成を有していない場合に比較して、代表画像を符号化するので、圧縮率を高くすることができ、また、代表画像について位相を再現することができるようになるので、画質の劣化を少なくすることができるようになる。
請求項13の画像処理プログラムによれば、請求項12の画像処理プログラムによる効果に加えて、画像を復号する場合に、元の画像よりも高い解像度の画像を用いて復号することができるので、本構成を有していない場合に比較して、画質を高めることができるようになる。
請求項14の画像処理プログラムによれば、請求項12の画像処理プログラムによる効果に加えて、本構成を有していない場合に比較して、画像を復号する場合に、元の画像よりも高い解像度の画像のベクトル情報を用いて復号することができるので、画像を拡大又は縮小した場合であっても画質を高めることができるようになる。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を実現するにあたっての第1の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはプログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示等)を含む。
また、システムとは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。
なお、画像データとは、画像を、数値を有した点(ドット)の羅列として表現したデータをいい、ビットマップ画像、ラスタ画像ともいわれる。圧縮又は暗号化等が行われた画像データでもよいが、ベクトル情報又はアウトライン情報は含まれない。画像データを格納するファイル形式として、BMP(BitMaP)、TIFF(Tagged Image File Format)、PNG(Portable Network Graphics)、JPEG/JPEG2000(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphics Interchange Format)などがある。また、本実施の形態で扱う画像データは、1枚の画像であってもよいし、複数枚の画像データであってもよい。
また、画素の塊とは、4連結又は8連結で連続する画素領域を少なくとも含み、これらの画素領域の集合をも含む。これらの画素領域の集合とは、4連結等で連続した画素領域が複数あり、その複数の画素領域は近傍にあるものをいう。ここで、近傍にあるものとは、例えば、互いの画素領域が距離的に近いもの、文章としての1行から1文字ずつ切り出すように縦又は横方向に射影し、空白地点で切り出した画像領域、又は一定間隔で切り出した画像領域等がある。
なお、1つの画素の塊として、1文字の画像となる場合が多い。ただし、実際に人間が文字として認識できる画素領域である必要はない。文字の一部分、文字を形成しない画素領域等もあり、何らかの画素の塊であればよい。以下、「文字」又は「文字画像」という場合は、特に断りがない限り「画素の塊」の意で用いる。
また、ベクトル化には、アウトライン化を含む。アウトライン化とは、文字画像の輪郭形状をベジエのような曲線等で近似して表す方法である。このような手法の例として、特許文献1記載の技術を挙げることができる。また、ベクトル化とは、対象として文字画像に限られず、前述の画素の塊を対象として、直線、円弧、ベジエ曲線、面、塗り潰し等の数式(アルゴリズム等を含む)等の描画情報によってその画像を表現するものである。以下、アウトライン化を主に例示して説明するが、その他のベクトル化であってもよい。
また、第1の符号としてフォントコード、第2の符号として画像コード、第3の符号として文字コードを主に例示して説明する。また、画素の塊と第1の符号を関連付けた画素塊・符号関連情報として、フォントファイルを主に例示して説明する。
また、ファイルとは、一つの単位として記憶又は処理される、名前の付いた情報の集合であり、OS(オペレーティングシステム)や応用ソフトウェアがプログラムやデータを扱う際のひとまとまりの単位となるものである。
本実施の形態は、図1に示すように、文字切り出しモジュール110、文字コード決定モジュール120、フォント登録モジュール130、出力ファイル形成モジュール140を有している。
文字切り出しモジュール110は、図1に示すように、文字コード決定モジュール120、フォント登録モジュール130、出力ファイル形成モジュール140と接続されており、入力画像から文字画像(画素の塊)を切り出す。切り出した文字画像を文字コード決定モジュール120、フォント登録モジュール130へ渡し、切り出した文字画像の文字サイズ(画素の塊のサイズ)と入力画像における位置を出力ファイル形成モジュール140へ渡す。
文字コード決定モジュール120は、図1に示すように、文字切り出しモジュール110、フォント登録モジュール130、出力ファイル形成モジュール140と接続されており、文字切り出しモジュール110によって切り出された文字画像に対して、その文字画像を一意に識別できる文字コードを割り当てる(決定する)。この割り当てとしては、入力画像内で一意に識別できるようにすれば、どのような方法でもよい。例えば、出現順に文字コードを割り当てるようにしてもよい。ただし、本実施の形態による処理結果をワープロのような文字処理用のソフトウェア等で用いる場合は、エスケープコードなどには割り当てないようにするとよい。また、文字認識を行って、JIS等の文字コードを割り当ててもよいし、その文字コード体系にはない文字形状として外字コードを割り当てるようにしてもよい。なお、入力画像を再現することに、文字認識の精度は依存しない。
割り当てた文字コードをフォント登録モジュール130、出力ファイル形成モジュール140へ渡す。
フォント登録モジュール130は、図1に示すように、文字切り出しモジュール110、文字コード決定モジュール120、出力ファイル形成モジュール140と接続されており、文字切り出しモジュール110によって切り出された文字画像と文字コード決定モジュール120によって割り当てられた文字コードを関連付ける。つまり、文字コードに対応する文字画像をフォントファイル形式で登録(フォントファイルを作成)する。つまり、後にその文字コードによって、フォントを参照できるようにし、文字コード、位置、文字サイズを指定すれば、元の画像が再現できるようにする。フォントとしては、文字画像をアウトライン化して、アウトラインフォントとして登録してもよいし、ビットマップ形状のまま、ビットマップフォントとして登録してもよい。登録したフォントファイルを出力ファイル形成モジュール140へ渡す。
出力ファイル形成モジュール140は、図1に示すように、文字切り出しモジュール110、文字コード決定モジュール120、フォント登録モジュール130と接続されており、文字切り出しモジュール110によって切り出された文字画像の文字サイズと位置、文字コード決定モジュール120によって決定された文字コード、フォント登録モジュール130によって登録されたフォントファイルを受け取り、これらを一つのファイルにまとめる(形成する)。そのファイルをさらに符号化してもよい。
なお、各文字コードに対して、全て文字サイズと位置が必要なわけではない。相対的にサイズと位置が決定できる場合には、必要な部分のみ指定すればよい。例えば、文字サイズが変化しない場合は、最初に1回のみ指定すればよい。あるいは、Y座標が変化しない場合には、X座標のみ指定すればよい。あるいは、フォントのサイズが固定されている場合には、サイズを指定する必要はない。
出力ファイル形成モジュール140でまとめたファイルは、出力ファイルとして出力される。このファイル形式としては、フォント情報を含めることができるものであればよく、例えばPDF(Portable Document Format)(登録商標)を挙げることができる。
次に、第1の実施の形態による作用・働き(動作)を説明する。図2に示すフローチャートを用いて、第1の実施の形態による処理例を説明する。
ステップS202では、文字切り出しモジュール110が、入力画像から全ての文字画像を切り出し、その文字画像の文字サイズと位置を抽出する。
ステップS204では、文字コード決定モジュール120が、ステップS202で切り出された各文字画像に文字コードを割り当てる。
ステップS206では、フォント登録モジュール130が、ステップS202で切り出された文字画像とステップS204で割り当てられた文字コードとを対応付けてフォントファイルを生成する。
ステップS208では、出力ファイル形成モジュール140が、ステップS202で抽出された文字サイズと位置、ステップS204で割り当てられた文字コード、ステップS206で作成されたフォントファイルをまとめて、出力ファイルを形成する。
なお、ステップS202で、全ての文字画像を切り出したが、1つの文字画像を切り出して、ステップS204〜ステップS208の処理を行ってもよい。その場合、ステップS202〜ステップS208までを繰り返して処理を行うことになる。
図3は、第2の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。第2の実施の形態は、第1の実施の形態に代表文字決定モジュール320を付加したものである。
文字切り出しモジュール310は、図3に示すように、代表文字決定モジュール320、出力ファイル形成モジュール350と接続されており、その機能は第1の実施の形態の文字切り出しモジュール110と同様であり、切り出した文字画像を代表文字決定モジュール320へ渡し、切り出した文字画像の文字サイズと入力画像における位置を出力ファイル形成モジュール350へ渡す。
代表文字決定モジュール320は、図3に示すように、文字切り出しモジュール310、文字コード決定モジュール330、フォント登録モジュール340と接続されており、文字切り出しモジュール310で切り出された文字画像を比較して、類似する形状の文字画像をまとめる。
文字の相似度を検証して代表文字を決定する方式として以下を例に挙げる。
(1)切り出された文字画像である2枚の二値画像を入力する。
(2)2枚の入力画像の黒画素の重心をあわせる。
(3)重心をあわせた2枚の入力画像のXOR(eXclusive OR:排他的論理和)演算を行う。
(4)XOR演算の結果、1となった画素(相違する画素)の個数を数える。この個数が閾値以下であれば、類似する文字画像であると判断する。
(5)切り出された文字画像に対して、他の文字画像との相似度を前記の手法で計算し、次々に似ている文字画像をまとめる。
(6)このように似ている文字画像を共通化して、代表文字を生成する。
つまり、代表文字を生成することによって、入力画像の中から一部の画像データである文字画像を共通化している。具体的には、文字画像を共通化するとは、前述したように、複数の文字画像から1つの共通した代表文字を生成すること、又は複数の文字画像の中から1つの文字画像を代表文字として選択すること等がある。
したがって、代表文字としては、例えば、似ている文字画像の平均値を計算し、それを二値化した文字画像、又は、似ている文字画像の中から1つを選択したもの等となる。
なお、文字画像が類似するか否かの判定として、前述した他に、例えば、切り出された文字画像を1つのベクトルデータとして扱い、クラスタリングを行い、当該文字画像と類似する文字画像を抽出してもよい。この場合、当該文字画像を表すベクトルデータと判定対象の文字画像を表すベクトルデータとの距離(例えば、ユークリッド距離等)が所定値以下(すなわち、2つのベクトルデータの距離が近いとき)の場合は、当該文字画像と判定対象の文字画像とが類似していると判定する。
さらに、2つの文字画像パターンの論理演算の結果画像に基づいて膨張画像を生成し、その膨張画像と重なり合う割合に基づいて、類似しているか否かを判定するようにしてもよい。つまり、完全に一致する場合の膨張させる度合い(膨張半径)によって、相違度を判定するようにしてもよい。
この他に、特開平07−200745号公報、I. H. Witten, A.Moffat, and T. C. Bell 著 「Managing
Gigabytes」 Morgan Kaufmmann Publishers pp. 320-332.等に記載されている方法を用いてもよい。
なお、類似度とは、2つの画像が合同である場合に最大となり、相違する度合いに応じて減少する量のことである。
類似度の代わりに、2つの画像が合同である場合に最小となり、相違する度合いに応じて増加する量を用いてもよい。この場合は、「距離」又は「相違度」と呼ばれる。距離とは、画像をベクトルで表した場合(画素値そのものをベクトルとする、又は画像の特徴量をベクトルとする等)に、ベクトルで表現した画像を空間内に配置し、その空間内での各画像同士の隔たり(距離)のことである。例えば、ユークリッド距離、マンハッタン距離、ハウスドルフ距離、マハラノビス距離、ベクトル間の角度θ、cosθ、cosθの2乗等がある。
文字コード決定モジュール330は、図3に示すように、代表文字決定モジュール320、フォント登録モジュール340、出力ファイル形成モジュール350と接続されており、入力する文字画像が代表文字決定モジュール320によって生成された代表文字である以外は、第1の実施の形態の文字コード決定モジュール120と同様である。ただし、類似する文字画像の代表文字に対してのみ文字コードの割り当て(文字認識を含む)を行っている。つまり、類似する文字画像に対しては、同じ文字コードを割り当てている。
フォント登録モジュール340は、図3に示すように、代表文字決定モジュール320、文字コード決定モジュール330、出力ファイル形成モジュール350と接続されており、入力する文字画像が代表文字決定モジュール320によって生成された代表文字である以外は、第1の実施の形態のフォント登録モジュール130と同様である。ただし、類似する文字画像(入力画像内に複数出現している文字画像)に対して、1つの文字コードが割り当てられ、その1つの文字コードには1つのフォントが対応していることになる。
出力ファイル形成モジュール350は、図3に示すように、文字切り出しモジュール310、文字コード決定モジュール330、フォント登録モジュール340と接続されており、第1の実施の形態の出力ファイル形成モジュール140と同様である。ただし、類似する文字画像に対して、1つのフォントが対応している。したがって、出力ファイル形成モジュール350が形成した出力ファイルを用いて、元の画像(入力画像)を再現する場合、1つのフォントを複数回(入力画像内に類似する文字画像が出現している回数分)参照して、元の画像を描画することになる。
次に、第2の実施の形態による作用・働き(動作)を説明する。図4に示すフローチャートを用いて、第2の実施の形態による処理例を説明する。
ステップS402では、文字切り出しモジュール310が、入力画像から全ての文字画像を切り出し、その文字画像の文字サイズと位置を抽出する。
ステップS404では、代表文字決定モジュール320が、ステップS402で切り出された文字画像から代表文字を決定する。
ステップS406では、文字コード決定モジュール330が、ステップS404で決定された代表文字に文字コードを割り当てる。
ステップS408では、フォント登録モジュール340が、ステップS404で決定された代表文字とステップS406で割り当てられた文字コードとを対応付けてフォントファイルを生成する。
ステップS410では、出力ファイル形成モジュール350が、ステップS402で抽出された文字サイズと位置、ステップS406で割り当てられた文字コード、ステップS408で作成されたフォントファイルをまとめて、出力ファイルを形成する。
図5は、第3の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。第3の実施の形態は、第2の実施の形態に拡大モジュール540を付加したものである。
文字切り出しモジュール510は、図5に示すように、代表文字決定モジュール520、出力ファイル形成モジュール560と接続されており、第2の実施の形態の文字切り出しモジュール310と同様である。
代表文字決定モジュール520は、図5に示すように、文字切り出しモジュール510、文字コード決定モジュール530、拡大モジュール540と接続されており、決定した代表文字を拡大モジュール540へ渡すこと以外は、第2の実施の形態の代表文字決定モジュール320と同様である。
拡大モジュール540は、図5に示すように、代表文字決定モジュール520、フォント登録モジュール550と接続されており、代表文字決定モジュール520によって決定された代表文字を受け取り、その代表文字の拡大代表文字(高解像度化した文字画像)を生成する。つまり、入力画像全体に対して拡大を行うわけではなく、代表文字決定モジュール520によって代表文字を決定した後に、その代表文字画像を拡大する。この生成方法については、図7を用いて後述する。
文字コード決定モジュール530は、図5に示すように、代表文字決定モジュール520、フォント登録モジュール550、出力ファイル形成モジュール560と接続されており、第2の実施の形態の文字コード決定モジュール330と同様である。
フォント登録モジュール550は、図5に示すように、文字コード決定モジュール530、拡大モジュール540、出力ファイル形成モジュール560と接続されており、入力する文字画像が拡大モジュール540によって拡大された代表文字である以外は、第2の実施の形態のフォント登録モジュール340と同様である。
なお、フォント登録モジュール550は、次のような処理を行ってもよい。
異なる代表文字画像に対して、文字コード決定モジュール530によって(特に文字認識を行った場合)同じ文字コードが付されることもありえる。この場合、各々の代表文字を別のフォント種として登録してもよい。
つまり、次のように行う。
(1)フォント種X(X=0,1,2,...)を登録するとする。
(2)代表文字画像の文字認識を行い、文字コードがYとなったとする。この文字コードYの文字画像を、フォント種Xに登録する。ただし、フォント種Xは、文字コードYが登録されていないフォント種Xの中で、最もXの値が小さいものとする。
(2−1)すなわち、文字コードYが初めて出現した場合は、フォント種0に登録する。
(2−2)フォント種0,1,,,,N−1に文字コードYが登録されている場合、フォント種Nに文字コードYを登録する。
出力ファイル形成モジュール560は、図5に示すように、文字切り出しモジュール510、文字コード決定モジュール530、フォント登録モジュール550と接続されており、第2の実施の形態の出力ファイル形成モジュール350と同様である。
図6を用いて、第3の実施の形態の処理例を説明する。
文字切り出しモジュール510は、複数の「2」という文字が記載された入力画像610を対象画像とする。文字切り出しモジュール510は、図6に示すように、文字画像611、文字画像612、文字画像613を文字画像611の解像度で切り出す。そして、文字サイズ/文字位置データ650を抽出する。
代表文字決定モジュール520は、これらの複数の「2」という文字画像が類似していると判定する。
文字コード決定モジュール530は、「2」という文字画像の文字コード・データ640を割り当てる。
拡大モジュール540は、文字画像611、文字画像612、文字画像613の重点(重心線611A等の交差点)を求め、その重点を一致させるように位相を移動して高解像度文字画像620を生成する。
フォント登録モジュール550は、高解像度文字画像620からアウトライン情報であるフォント・データ630を生成する。
出力ファイル形成モジュール560は、フォント・データ630、文字コード・データ640、文字サイズ/文字位置データ650から出力ファイルを形成する。
図7を用いて、拡大モジュール540の処理例を説明する。
図7(A)は、入力画像610の解像度(第1の解像度)における標本化格子(第1の標本化格子71、第1の標本化格子72、第1の標本化格子73、第1の標本化格子74)及び文字画像の重心位置(重心71A、重心72A、重心73A、重心74A)を表している。
拡大モジュール540は、まず、図7(B)に示すように、文字画像の重心に基づいて、4つの標本化格子の位相を移動させる。
図7(C)、図7(D)は、第1の解像度よりも高い第2の解像度の標本化格子を設定する手法の例を説明する図である。図7(C)に記載された丸数字(1、2、3、4)は、第1の解像度における文字画像の値を例示している。ここで、文字画像は、丸数字が第1の解像度における標本化格子の格子点上に表されるようにプロットされている。
図7(D)において、第2の標本化格子76は高解像度画像の標本化格子である。
拡大モジュール540は、第1の解像度における4つの標本化格子の位相が移動されると、図7(C)に示すように、第2の解像度における標本化格子を設定し、図7(D)に示すように、文字画像の重心が一致するように、第2の解像度における標本化格子の位相を移動させる。
図7(E)は、第2の解像度における文字画像の値を算出する手法の例を説明する図である。第2の標本化格子76A、第2の標本化格子76B、第2の標本化格子76C、第2の標本化格子76D内の中心にある丸数字は、第2の解像度における文字画像の値を例示しているものである。ここで、第2の解像度における文字画像は、中心にある丸数字が、第2の解像度における標本化格子の格子点上に表されるように示されている。
そして、拡大モジュール540は、第1の解像度における各文字画像の位相に基づいて、その各文字画像の画素値から、第2の解像度における文字画像の画素値を補間する。本例では、拡大モジュール540は、最近傍補間法を適用して、第2の解像度における文字画像の画素値を補間する。すなわち、拡大モジュール540は、第1の解像度における文字画像の4つの値(図7(E)では、丸数字の1、2、3、4)のうち、第2の解像度における標本化格子点に最も近い値を選択して、第2の解像度における文字画像の値とする。具体的には、第2の標本化格子76Aでは、中心に最も近い値は「1」であり、「1」を採用している(丸数字は1である)。なお、補間方法は、この方法に限定されるものではなく、その他の方法(例えば、線形補間法など)を適用してもよい。
なお、拡大モジュール540の処理は、前述の処理に限られず、線形補間、キュービックコンボリューション等でもよい。
次に、第3の実施の形態による作用・働き(動作)を説明する。図8に示すフローチャートを用いて、第3の実施の形態による処理例を説明する。
ステップS802では、文字切り出しモジュール510が、入力画像から全ての文字画像を切り出し、その文字画像の文字サイズと位置を抽出する。
ステップS804では、代表文字決定モジュール520が、ステップS802で切り出された文字画像から代表文字を決定する。
ステップS806では、文字コード決定モジュール530が、ステップS804で決定された代表文字に文字コードを割り当てる。
ステップS808では、拡大モジュール540が、ステップS804で決定された代表文字を拡大する。
ステップS810では、フォント登録モジュール550が、ステップS808で拡大された代表文字とステップS806で割り当てられた文字コードとを対応付けてフォントファイルを生成する。
ステップS812では、出力ファイル形成モジュール560が、ステップS802で抽出された文字サイズと位置、ステップS806で割り当てられた文字コード、ステップS810で作成されたフォントファイルをまとめて、出力ファイルを形成する。
図9は、第4の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。第4の実施の形態は、第3の実施の形態とは、文字コード決定モジュール940が拡大代表文字に対して文字コードを決定するようにしたことが異なる。
文字切り出しモジュール910は、図9に示すように、代表文字決定モジュール920、出力ファイル形成モジュール960と接続されており、第3の実施の形態の文字切り出しモジュール510と同様である。
代表文字決定モジュール920は、図9に示すように、文字切り出しモジュール910、拡大モジュール930と接続されており、拡大モジュール930にのみ代表文字を渡すこと以外は、第3の実施の形態の代表文字決定モジュール520と同様である。
拡大モジュール930は、図9に示すように、代表文字決定モジュール920、文字コード決定モジュール940、フォント登録モジュール950と接続されており、拡大代表文字を文字コード決定モジュール940にも渡す以外は、第3の実施の形態の拡大モジュール540と同様である。
文字コード決定モジュール940は、図9に示すように、拡大モジュール930、フォント登録モジュール950、出力ファイル形成モジュール960と接続されており、拡大モジュール930によって拡大された代表文字を受け取り、その代表文字の文字コードを割り当てる。代表文字は高解像度化が行われており、例えば、文字コードの割り当てとして文字認識を行わせ、誤認識の少ない文字認識を行わせるようにしてもよい。そして、その文字コードをフォント登録モジュール950、出力ファイル形成モジュール960へ渡す。
フォント登録モジュール950は、図9に示すように、拡大モジュール930、文字コード決定モジュール940、出力ファイル形成モジュール960と接続されており、第3の実施の形態のフォント登録モジュール550と同様である。
出力ファイル形成モジュール960は、図9に示すように、文字切り出しモジュール910、文字コード決定モジュール940、フォント登録モジュール950と接続されており、第3の実施の形態の出力ファイル形成モジュール560と同様である。
次に、第4の実施の形態による作用・働き(動作)を説明する。図10に示すフローチャートを用いて、第4の実施の形態による処理例を説明する。
ステップS1002では、文字切り出しモジュール910が、入力画像から全ての文字画像を切り出し、その文字画像の文字サイズと位置を抽出する。
ステップS1004では、代表文字決定モジュール920が、ステップS1002で切り出された文字画像から代表文字を決定する。
ステップS1006では、拡大モジュール930が、ステップS1004で決定された代表文字を拡大する。
ステップS1008では、文字コード決定モジュール940が、ステップS1006で拡大された代表文字に文字コードを割り当てる。
ステップS1010では、フォント登録モジュール950が、ステップS1006で拡大された代表文字とステップS1008で割り当てられた文字コードとを対応付けてフォントファイルを生成する。
ステップS1012では、出力ファイル形成モジュール960が、ステップS1002で抽出された文字サイズと位置、ステップS1008で割り当てられた文字コード、ステップS1010で作成されたフォントファイルをまとめて、出力ファイルを形成する。
次に、第5〜第7の実施の形態を説明する。
第1〜第4の実施の形態では、文字の切り出しを行った後、その切り出した画像に対して文字コードを一つ与えていた。
しかし、文字の切り出しの手法、又は文字の画像的特徴から切り出した文字画像に2つ以上の文字コードを付与すべき場合が生じる。つまり、切り出した画像に対して、文字コードが2つ以上存在するような場合に対応できない場合が生じる。
そこで、第5〜第7の実施の形態では、切り出した画像に対して文字コードを2つ以上対応させるべき場合にも対応できるようにしたものである。
第5〜第7の実施の形態では、文字切り出しを文字認識のためにも行う。
文字切り出しの手法としては、文字認識のために行うものとして様々な手法が提案されている。例えば、特許文献2〜5に挙げるものの他、特開平06−44406号公報、特開平06−187489号公報、特開平06−348911号公報、特開平07−13994号公報、特開平07−160810号公報、特開平08−161432号公報、特開平08−297718号公報、特開平10−69524号公報、特開平10−134145号公報、特開平10−261047号公報等の文献に記載された手法を用いればよい。
文字切り出しを行った後で、その切り出した画像に対して文字認識を行う。文字認識は、切り出した個々の画像ごとに独立に行ってもよい。あるいは、文字列の情報を利用するため、複数の切り出し画像を用いて認識を行ってもよい。
図11は、文字切り出し処理の結果の例を示したものである。図11に示すように、「A」、「B」、「C」などのように、通常の場合には、一つの文字に対して、一つの矩形(画像)を対応させることができる。
しかし、「ff」などのように、どうしても文字ごとに矩形に分割することができず、矩形の中に複数の文字がある場合が存在する。
第5〜第7の実施の形態は、このような場合にも対応しようとするものである。
図12は、第5の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。第5の実施の形態は、図12に示すように、文字切り出しモジュール1210、フォント登録モジュール1220、フォントコード決定モジュール1230、文字コード決定モジュール1240、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250、出力ファイル形成モジュール1260を有している。
文字切り出しモジュール1210は、フォント登録モジュール1220、フォントコード決定モジュール1230、文字コード決定モジュール1240、出力ファイル形成モジュール1260と接続されている。第1の実施の形態の文字切り出しモジュール110等と同様である。前述した文字切り出しの手法を用いるようにしてもよい。つまり、入力画像から文字画像を切り出し、その文字画像の位置を抽出する。また、さらに、切り出した文字画像のサイズ(文字サイズ)を抽出するようにしてもよい。さらに、その文字画像に対して画像コードを割り当てるようにしてもよい。
切り出した文字画像を、フォント登録モジュール1220、フォントコード決定モジュール1230、文字コード決定モジュール1240へ渡し、文字サイズと文字画像の位置を出力ファイル形成モジュール1260へ渡す。また、画像コードをそれぞれのモジュールへ渡し、その画像コードによって対応をとれるようにしてもよい。
例えば、文字切り出しモジュール1210に、図13に示すような画像が入力画像として入力されたとする。文字切り出しモジュール1210では、この入力画像から、図14に示すような文字切り出しを行う。つまり、8つの矩形に囲まれた画像が文字画像として切り出された結果である。例えば、「ff」は1つの文字画像として切り出されている。
また、文字切り出しモジュール1210では、各切り出し文字画像に番号(画像コード)を付与する。この画像コードは、各切り出し文字画像が特定できればよい符号である。図15に示す例は、1から順に画像コードを割り当てた例である。
フォント登録モジュール1220は、文字切り出しモジュール1210、フォントコード決定モジュール1230、出力ファイル形成モジュール1260と接続されている。
フォント登録モジュール1220は、文字切り出しモジュール1210によって切り出された文字画像とフォントコード決定モジュール1230によって割り当てられたフォントコードを関連付けたフォントファイルを生成する。つまり、フォント登録モジュール1220では、文字画像つまりフォントを図16に示すように登録する。フォントファイルは、図16に示すようなフォント情報1600の構成となっており、フォントコード欄1601とフォント欄1602を有するテーブルである。図16の内容は、図15に示した例を示している。
なお、本実施の形態では、フォントコードを画像コードと同じ番号として定義する。画像形成時(つまり、復元時)には、画像コードから、フォントコードを決めて、フォント画像を取得すればよい。又は、フォントコードとして、現実のフォントに利用可能なコードを割り当ててもよい。例えば、外字コードを重複がないように割り当ててもよい。
生成したフォントファイルを出力ファイル形成モジュール1260へ渡す。
フォントコード決定モジュール1230は、文字切り出しモジュール1210、フォント登録モジュール1220、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250、出力ファイル形成モジュール1260と接続されている。
フォントコード決定モジュール1230は、文字切り出しモジュール1210によって切り出された文字画像に対してフォントコードを割り当てる。また、フォントコードとそのフォントコードに対応する文字画像の画像コードを対応付けるようにしてもよい。その結果を、フォント登録モジュール1220、出力ファイル形成モジュール1260、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250へ渡す。
文字コード決定モジュール1240は、文字切り出しモジュール1210、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250と接続されている。
文字コード決定モジュール1240は、文字切り出しモジュール1210によって切り出された文字画像に対して、文字認識を行う。つまり、切り出した文字画像それぞれに対して、文字認識を行った結果の文字コードを与える。文字認識の結果である文字コードをフォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250へ渡す。
フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250は、フォントコード決定モジュール1230、文字コード決定モジュール1240、出力ファイル形成モジュール1260と接続されている。
フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250は、フォントコード決定モジュール1230によって割り当てられたフォントコードと文字コード決定モジュール1240によって文字認識された結果である文字コードを対応付ける。その結果を出力ファイル形成モジュール1260へ渡す。
文字コード決定モジュール1240で、切り出した各文字画像(あるいはフォント)に対して文字コードが一つ対応する場合には、画像コード、又は、フォントコードとして、文字コードを再割当するようにしてもよい。
しかし、切り出した各文字画像(すなわち、画像コード、又は、フォントコードに対応)に対して文字コードが2つ以上対応する場合には、前述の対応を行うことができない。
そこで、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250において、フォントコードと文字コードの対応表(フォントコード・文字コード対応表1700)を作成する。
フォントコード・文字コード対応表1700は、図17に示すように、フォントコードを入力として、一つあるいは複数の文字コードを出力するものであり、より具体的には、フォントコード・文字コード対応表1700はフォントコード欄1701と文字コード欄1702を有しているテーブルである。ただし、図17において、<X>は、文字「X」のコードを示している。
出力ファイル形成モジュール1260は、文字切り出しモジュール1210、フォント登録モジュール1220、フォントコード決定モジュール1230、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250と接続されている。
出力ファイル形成モジュール1260は、フォント登録モジュール1220によって生成されたフォントファイル及びフォントコード決定モジュール1230によって割り当てられたフォントコードと文字切り出しモジュール1210によって抽出されたそのフォントコードに対応する文字画像の位置に基づいて、出力ファイルを形成する。
また、出力ファイル形成モジュール1260は、フォント登録モジュール1220によって生成されたフォントファイル及びフォントコード決定モジュール1230によって割り当てられたフォントコードと文字切り出しモジュール1210によって抽出されたそのフォントコードに対応する文字画像の位置とその文字画像のサイズに基づいて、ファイルを形成するようにしてもよい。
さらに、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250によって対応付けられたフォントコードと文字コードの対応に基づいて、ファイルを形成するようにしてもよい。
また、出力ファイル形成モジュール1260は、フォント登録モジュール1220によって生成されたフォントファイル、フォントコード決定モジュール1230によって割り当てられたフォントコードと文字切り出しモジュール1210によって抽出されたそのフォントコードに対応する画素の塊の位置、及びフォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250によって対応付けられたフォントコードと文字コードの対応に基づいて、ファイルを形成するようにしてもよい。
例えば、出力ファイル形成モジュール1260では、図16に示したフォント情報1600、図17に示したフォントコード・文字コード対応表1700、及び、図18に示すようなフォントコード・文字サイズ・位置対応表1800をまとめて、出力ファイルとする。フォントコード・文字サイズ・位置対応表1800は、フォントコード欄1801、文字サイズ欄1802、文字位置X欄1803、文字位置Y欄1804を有しているテーブルである。文字サイズは文字画像の縦と横の画素数、又はポイント数等である。位置情報として、文字位置X、文字位置Yがあり、例えば、文字位置Xとは文字画像の左上の入力画像におけるX座標、文字位置Yとは文字画像の左上の入力画像におけるY座標を表している。
図19に、出力ファイル形成モジュール1260が出力するファイルの内容の例を示す。図19に示す出力ファイル1900は、フォントファイル1901、フォントコード・文字サイズ・位置対応表1902、フォントコード・文字コード対応表1903を有している。フォントファイル1901は、フォント登録モジュール1220によって生成されたフォントファイル(内容はフォントコード・文字コード対応表1700)である。フォントコード・文字サイズ・位置対応表1902は、フォントコード・文字サイズ・位置対応表1800である。フォントコード・文字コード対応表1903は、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250によって作成されたフォントコード・文字コード対応表1700である。
以上において、フォントコード・文字コード対応表1903は、必須ではない。出力ファイルで文字コードを取得する必要がない場合には、削除することも可能である。この場合の出力ファイルの例を図20に示す。つまり、出力ファイル2000は、フォントファイル2001、フォントコード・文字サイズ・位置対応表2002を有している。
この場合、図12に示した文字コード決定モジュール1240とフォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250も不要である。つまり、文字切り出しモジュール1210、フォント登録モジュール1220、フォントコード決定モジュール1230、出力ファイル形成モジュール1260を有しているものであってもよい。
次に、第5の実施の形態による作用・働き(動作)を説明する。図21に示すフローチャートを用いて、第5の実施の形態による処理例を説明する。
ステップS2102では、文字切り出しモジュール1210が、入力画像から全ての文字画像を切り出し、その文字画像の文字サイズと位置を抽出する。
ステップS2104では、フォントコード決定モジュール1230が、ステップS2102で切り出された各文字画像に対して、フォントコードを割り当てる。
ステップS2106では、フォント登録モジュール1220が、ステップS2102で切り出された各文字画像とステップS2104で割り当てられたフォントコードを用いて、フォントファイルを生成する。
ステップS2108では、文字コード決定モジュール1240が、ステップS2102で切り出された各文字画像に対して、文字コードを割り当てる。
ステップS2110では、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250が、ステップS2104で割り当てられたフォントコードとステップS2108で割り当てられた文字コードとを対応付けてフォントコード・文字コード対応表1700を作成する。
ステップS2112では、出力ファイル形成モジュール1260が、ステップS2106で生成されたフォントファイル、ステップS2104で割り当てられたフォントコード、ステップS2110で作成されたフォントコード・文字コード対応表1700、ステップS2102で抽出された文字サイズと位置をまとめて、出力ファイルを形成する。
図22は、第6の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。第6の実施の形態は、図22に示すように、文字切り出しモジュール2210、代表文字決定モジュール2220、文字コード決定モジュール2230、フォント登録モジュール2240、フォントコード決定モジュール2250、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260、出力ファイル形成モジュール2270を有している。
第6の実施の形態は、文字画像の切り出し結果の中から、類似の文字を発見して、その類似文字群から、代表文字画像を作成し、代表文字画像をフォント登録する構成である。
文字切り出しモジュール2210は、代表文字決定モジュール2220、文字コード決定モジュール2230、出力ファイル形成モジュール2270と接続されている。
文字切り出しモジュール2210は、図12に示した文字切り出しモジュール1210と同様である。切り出した文字画像を、代表文字決定モジュール2220、文字コード決定モジュール2230へ渡し、文字サイズと文字画像の位置を出力ファイル形成モジュール2270へ渡す。また、画像コードをそれぞれのモジュールへ渡し、その画像コードによって対応をとれるようにしてもよい。
文字コード決定モジュール2230は、文字切り出しモジュール2210、代表文字決定モジュール2220、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260と接続されている。
文字コード決定モジュール2230は、文字切り出しモジュール2210によって切り出された文字画像に対して、文字認識を行う。さらに、文字認識を行った文字画像の画像コードとその文字認識の結果である文字コードとを対応付けるようにしてもよい。その文字コードと画像コードとの対応を代表文字決定モジュール2220、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260へ渡す。
代表文字決定モジュール2220は、文字切り出しモジュール2210、文字コード決定モジュール2230、フォント登録モジュール2240、フォントコード決定モジュール2250と接続されている。
代表文字決定モジュール2220は、文字切り出しモジュール2210によって切り出された文字画像から同様の画素の塊をまとめて代表の文字画像を生成する。そして、その代表の文字画像に文字コード決定モジュール2230による文字認識の結果である文字コードを対応させる。類似文字発見手法、代表文字作成手法は、図3に示した代表文字決定モジュール320と同様である。その結果をフォント登録モジュール2240、フォントコード決定モジュール2250へ渡す。
なお、1つの文字画像に複数の文字が含まれている場合は、複数の画像コードに1つのフォントコードを割り当てることになる。
例えば、図13に示した画像が入力され、文字切り出しモジュール2210によって図14に示すような文字切り出しが行われ、図15に示すように画像コードが割り当てられた場合、代表文字決定モジュール2220は、画像コード1と画像コード7とに対応する文字画像が同じ形状であると判断し、代表文字を生成する。同様に、画像コード2と画像コード5とに対応する文字画像が同じ形状、画像コード4と画像コード6と画像コード8とに対応する文字画像が同じ形状、であると判断し、代表文字を生成する。なお、画像コード3に対応する文字画像には類似するものがないので、代表文字は画像コード3に対応する文字画像である。そして、フォントコードは、4つの代表文字に付与することになる。
フォント登録モジュール2240は、代表文字決定モジュール2220、フォントコード決定モジュール2250、出力ファイル形成モジュール2270と接続されている。
フォント登録モジュール2240は、代表文字決定モジュール2220によって生成された代表の文字画像とフォントコード決定モジュール2250によって割り当てられたフォントコードを関連付けたフォントファイルを生成する。そのフォントファイルを出力ファイル形成モジュール2270へ渡す。
代表文字決定モジュール2220の説明で示した例では、フォント登録モジュール2240は、図23に示すような登録を行う。つまり、フォント情報2300には、フォントコード欄2301にフォントコードとして1〜4を記憶し、フォント欄2302に、それぞれのフォント(画像コード1,7の代表文字画像、画像コード2,5の代表文字画像、画像コード3の代表文字画像、画像コード4,6,8の代表文字画像)を記憶する。
フォントコード決定モジュール2250は、代表文字決定モジュール2220、フォント登録モジュール2240、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260、出力ファイル形成モジュール2270と接続されている。
フォントコード決定モジュール2250は、代表文字決定モジュール2220によって生成された代表の文字画像に対してフォントコードを割り当て、フォントコードとそのフォントコードに対応する文字画像の画像コードを対応付ける。その結果をフォント登録モジュール2240、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260、出力ファイル形成モジュール2270に渡す。
例えば、画像コードからフォントコードへ変換する際に用いる画像コード・フォントコード変換表2400を作成して、画像コードからフォントコードへの変換を行う。画像コード・フォントコード変換表2400は、図24に示すように、画像コード欄2401、フォントコード欄2402を有するテーブルである。代表文字決定モジュール2220の説明で示した例では、フォントコード決定モジュール2250は、図24に示すような画像コード・フォントコード変換表2400を作成する。つまり、画像コード1,7はフォントコードコード1に対応し、画像コード2,5はフォントコードコード2に対応し、画像コード3はフォントコードコード3に対応し、画像コード4,6,8はフォントコードコード4に対応している。
フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260は、文字コード決定モジュール2230、フォントコード決定モジュール2250、出力ファイル形成モジュール2270と接続されている。
フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260は、フォントコード決定モジュール2250によって割り当てられたフォントコードと文字コード決定モジュール2230によって文字認識された結果である文字コードを対応付ける。その結果を出力ファイル形成モジュール2270へ渡す。
例えば、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260は、フォントコードと文字コードとの対応表を作成する。
1つの代表文字に対応する複数の文字画像に対して、同じ文字コードである場合には、フォントコードに対して、文字コードをそのまま割り当てればよい。例えば、画像コードと文字コードとの対応が図25の場合を説明する。画像コード・文字コード対応表2500は、画像コード欄2501、文字コード欄2502を有している。画像コード1,7には文字コード<A>を、画像コード2,5には文字コード<B>を、画像コード3には文字コード<C>を、画像コード4,6,8には文字コード<ff>を対応させる。そして、この場合には、フォントコードから文字コードの関係を、図26のように求めることができる。つまり、フォントコード・文字コード対応表2600は、フォントコード欄2601、文字コード欄2602を有している。フォントコード1には文字コード<A>、フォントコード2には文字コード<B>、フォントコード3には文字コード<C>、フォントコード4には文字コード<f><f>に対応している。なお、<f><f>は、2つのフォントコード<f>を意味している。
ところが、1つの代表文字に対して、認識される文字が異なる場合は問題となる。次に示すような処理を行えばよい。例えば、画像コードと文字コードとの関係が図27に示すような場合、つまり、図25に示す画像コード・文字コード対応表2500と異なるのは、画像コード6に対応する文字コードが<U>である。これは、文字コード決定モジュール2230が文字認識を誤った場合等に発生する。
この場合には、代表文字決定モジュール2220が代表文字決定時に、画像コード1と画像コード7、画像コード2と画像コード5、画像コード4と画像コード8を類似画像として決定すればよい。つまり、文字コードが同じものを類似文字とする。画像コードからフォントコードへの変換表は、図28に示すような画像コード・フォントコード変換表2400となる。つまり、図24に示す画像コード・フォントコード変換表2400とは、画像コード6に対応するフォントコードが5であることが異なる。つまり、文字コードが異なるものはフォンコードも異ならせるようにする。
そして、フォントコードと文字コードの関係は図29に示すフォントコード・文字コード対応表2600となる。つまり、図26に示すフォントコード・文字コード対応表2600とは、フォントコード5があり、そのフォントコード5に文字コード<U>を対応させていることが異なる。
出力ファイル形成モジュール2270は、文字切り出しモジュール2210、フォント登録モジュール2240、フォントコード決定モジュール2250、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260と接続されている。
出力ファイル形成モジュール2270は、フォント登録モジュール2240によって生成されたフォントファイル、フォントコード決定モジュール2250によって対応付けられたフォントコードと文字切り出しモジュール2210によって抽出されたそのフォントコードに対応する文字画像の位置及びフォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260によって対応付けられたフォントコードと文字コードの対応に基づいて、ファイルを形成する。
また、出力ファイル形成モジュール2270は、フォント登録モジュール2240によって生成されたフォントファイル、フォントコード決定モジュール2250によって対応付けられたフォントコードと画像コードの対応とその画像コードに対応する文字画像の位置、及びフォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260によって対応付けられたフォントコードと文字コードの対応に基づいて、ファイルを形成するようにしてもよい。
また、出力ファイル形成モジュール2270は、文字コード決定モジュール2230によって対応付けられた画像コードと文字コードを用いて、フォントコードと画像コードの対応及びフォントコードと文字コードの対応に反映させてファイルを形成するようにしてもよい。
また、出力ファイル形成モジュール2270は、さらに、文字切り出しモジュール2210によって抽出された文字画像の文字サイズに基づいて、ファイルを形成するようにしてもよい。
出力ファイルは、図19に示した出力ファイル1900又は図20に示した出力ファイル2000と同様である。ただし、フォントコード・文字サイズ・位置対応表1902(フォントコード・文字サイズ・位置対応表2002)の内容である図18に示したフォントコード・文字サイズ・位置対応表1800の代わりに、図30に示す画像コード・フォントコード・文字サイズ・位置対応表3000であってもよい。つまり、画像コード・フォントコード・文字サイズ・位置対応表3000は、画像コード欄3001、フォントコード欄3002、文字サイズ欄3003、文字位置X欄3004、文字位置Y欄3005を有している。つまり、フォントコード・文字サイズ・位置対応表1800に画像コード欄3001を付加したテーブルであってもよい。
図18に示したフォントコード・文字サイズ・位置対応表1800は、フォントコードと画像コードが一対一に対応している場合に利用できるものである。図24に示した画像コード・フォントコード変換表2400のように、画像コードとフォントコードが一対一に対応していない場合には、図30に示す画像コード・フォントコード・文字サイズ・位置対応表3000のように、各画像コードに対応するフォントコードと文字サイズ、位置を対応させるようにする。
次に、第6の実施の形態による作用・働き(動作)を説明する。図31に示すフローチャートを用いて、第6の実施の形態による処理例を説明する。
ステップS3102では、文字切り出しモジュール2210が、入力画像から全ての文字画像を切り出し、その文字画像の文字サイズと位置を抽出する。
ステップS3104では、文字コード決定モジュール2230が、ステップS3102で切り出された各文字画像に対して、文字コードを割り当てる。
ステップS3106では、代表文字決定モジュール2220が、ステップS3102で切り出された文字画像から代表文字画像を生成する。そして、代表文字画像にステップS3104で認識された文字コードを割り当てる。
ステップS3108では、フォントコード決定モジュール2250が、ステップS3106で生成された代表文字画像に対して、フォントコードを割り当てる。
ステップS3110では、フォント登録モジュール2240が、ステップS3106で生成された代表文字画像とステップS3108で割り当てられたフォントコードを用いて、フォントファイルを生成する。
ステップS3112では、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260が、ステップS3108で割り当てられたフォントコードとステップS3104で割り当てられた文字コードとを対応付けてフォントコード・文字コード対応表2600を作成する。
ステップS3114では、出力ファイル形成モジュール2270が、ステップS3110で生成されたフォントファイル、ステップS3108で割り当てられたフォントコード、ステップS3112で作成されたフォントコード・文字コード対応表2600、ステップS3102で抽出された文字サイズと位置をまとめて、出力ファイルを形成する。
図32は、第7の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。第7の実施の形態は、図32に示すように、文字切り出しモジュール3210、代表文字決定モジュール3220、フォント登録モジュール3230、フォントコード決定モジュール3240、文字コード決定モジュール3250、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール3260、出力ファイル形成モジュール3270を有している。第7の実施の形態は、第6の実施の形態と異なり、代表文字画像に対して文字コード決定(例えば、文字認識)を行うものである。
文字切り出しモジュール3210は、代表文字決定モジュール3220、出力ファイル形成モジュール3270と接続されている。その機能は、図22の文字切り出しモジュール2210と同様である。つまり、画像データから文字画像を切り出し、その文字画像の位置を抽出し、その文字画像に対して画像コードを割り当てる。その切り出した文字画像を代表文字決定モジュール3220へ渡し、抽出した文字サイズとその位置は出力ファイル形成モジュール3270へ渡す。
代表文字決定モジュール3220は、文字切り出しモジュール3210、フォント登録モジュール3230、フォントコード決定モジュール3240、文字コード決定モジュール3250と接続されている。図22の代表文字決定モジュール2220と同様の代表文字を生成する。つまり、文字切り出しモジュール3210によって切り出された文字画像から同様の文字画像をまとめて代表の文字画像を生成する。その結果をフォント登録モジュール3230、フォントコード決定モジュール3240、文字コード決定モジュール3250へ渡す。
なお、この場合は、文字コード決定モジュール3250からのフィードバック(文字コードを受け取ること)は不要である。代表文字とフォントコードを一対一に対応させればよいからである。
フォント登録モジュール3230は、代表文字決定モジュール3220、フォントコード決定モジュール3240、出力ファイル形成モジュール3270と接続されている。図22のフォント登録モジュール2240と同様である。つまり、代表文字決定モジュール3220によって生成された代表の文字画像とフォントコード決定モジュール3240によって割り当てられたフォントコードを関連付けたフォントファイルを生成する。そのフォントファイルを出力ファイル形成モジュール3270へ渡す。
フォントコード決定モジュール3240は、代表文字決定モジュール3220、フォント登録モジュール3230、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール3260、出力ファイル形成モジュール3270と接続されている。図22のフォントコード決定モジュール2250と同様である。つまり、代表文字決定モジュール3220によって生成された代表の文字画像に対してフォントコードを割り当て、フォントコードとそのフォントコードに対応する文字画像の画像コードを対応付ける。その結果をフォント登録モジュール3230、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール3260、出力ファイル形成モジュール3270へ渡す。
文字コード決定モジュール3250は、代表文字決定モジュール3220、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール3260と接続されている。代表文字決定モジュール3220によって生成された代表の文字画像に対して文字認識を行い、その文字画像の画像コードとその文字認識の結果である文字コードとを対応付ける。その結果をフォントコード・文字コード対応表作成モジュール3260へ渡す。
フォントコード・文字コード対応表作成モジュール3260は、フォントコード決定モジュール3240、文字コード決定モジュール3250、出力ファイル形成モジュール3270と接続されている。図22のフォントコード・文字コード対応表作成モジュール2260と同様である。つまり、フォントコード決定モジュール3240によって割り当てられたフォントコードと文字コード決定モジュール3250によって文字認識された結果である文字コードを対応付ける。その結果を出力ファイル形成モジュール3270へ渡す。
出力ファイル形成モジュール3270は、文字切り出しモジュール3210、フォント登録モジュール3230、フォントコード決定モジュール3240、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール3260と接続されている。図22の出力ファイル形成モジュール2270と同様である。つまり、フォント登録モジュール3230によって生成されたフォントファイル、フォントコード決定モジュール3240によって対応付けられたフォントコードと画像コードの対応とその画像コードに対応する文字画像の位置、及びフォントコード・文字コード対応表作成モジュール3260によって対応付けられたフォントコードと文字コードの対応に基づいて、ファイルを形成するようにしてもよい。
出力ファイル形成モジュール3270が出力するファイルは、第6の実施の形態と同様である。
次に、第7の実施の形態による作用・働き(動作)を説明する。図33に示すフローチャートを用いて、第7の実施の形態による処理例を説明する。
ステップS3302では、文字切り出しモジュール3210が、入力画像から全ての文字画像を切り出し、その文字画像の文字サイズと位置を抽出する。
ステップS3304では、代表文字決定モジュール3220が、ステップS3302で切り出された文字画像から代表文字画像を生成する。
ステップS3306では、フォントコード決定モジュール3240が、ステップS3304で生成された代表文字画像に対して、フォントコードを割り当てる。
ステップS3308では、フォント登録モジュール3230が、ステップS3304で生成された代表文字画像とステップS3306で割り当てられたフォントコードを用いて、フォントファイルを生成する。
ステップS3310では、文字コード決定モジュール3250が、ステップS3304で生成された代表文字画像に対して、文字コードを割り当てる。
ステップS3312では、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール3260が、ステップS3306で割り当てられたフォントコードとステップS3310で割り当てられた文字コードとを対応付けてフォントコード・文字コード対応表2600を作成する。
ステップS3314では、出力ファイル形成モジュール3270が、ステップS3308で生成されたフォントファイル、ステップS3306で割り当てられたフォントコード、ステップS3312で作成されたフォントコード・文字コード対応表2600、ステップS3302で抽出された文字サイズと位置をまとめて、出力ファイルを形成する。
第5〜第7の実施の形態の変形例を説明する。
第6の実施の形態の代表文字決定モジュール2220、第7の実施の形態の代表文字決定モジュール3220に、図5に示した拡大モジュール540を付加してもよい。つまり、代表文字決定モジュール(2220、3220)は、代表の文字画像に対して拡大処理を行い、その拡大処理した文字画像を生成した画素の塊として、フォント登録モジュール(2240、3230)に渡してもよい。つまり、高品質な文字画像を再現するような場合に適している。
また、第5〜第7の実施の形態では、フォントコードの割当は限定していないが、文字コードをそのままフォントコードとして割り当ててもよい。この場合には、文字コードが重複する虞がある。文字コードが重複すると、異なる画像(代表文字画像)に対して複数のコードを割り当てることになり、問題である。
そこで、文字コードが重複する場合には、異なるフォント種として登録するか、あるいは、1つは文字コードをそのまま割り当て、その他は外字コードを割り当てるなどとすればよい。
次に、第8〜第10の実施の形態を説明する。以下、画像圧縮技術として、特に、JBIG2 Text Region(以後、JBIG2 TRという)を例示して説明する。
JBIG2 TRでは、2値画像データから文字画像らしき部分画像を抽出し(以後、これを入力部分画像ともいう)、既に辞書に登録してある部分画像データ(以後、これらを登録部分画像ともいう)と比較し、似ている部分画像が見つからない場合には、入力部分画像を辞書に登録する。似ている部分画像が見つかった場合には、辞書内におけるその部分画像を示すインデックス、及び、2値画像データにおける入力部分画像の位置により、入力部分画像を符号化する。
一方で、文書画像の中にある複数の同一形状の文字画像データを切り出し、それら各々がスキャン・インされた位相を推定し、推定した位相に基づいて、より解像度の高い文字画像データを生成する文字超解像技術がある。
第8〜第10の実施の形態は、文字超解像技術を用いて、JBIG2 TR等の画像圧縮の性能を向上させる場合に用いられる。
図37〜図40を用いて、JBIG2 TR等を説明する。
もともと同じ文字画像をスキャン・インした複数の文字画像データをJBIG2 TRで符号化するときに、スキャン・インの解像度と位相によって、異なる文字画像データとして符号化した方がよい場合(つまり、画質を重視する場合)と、同じ文字画像データとして符号化した方がよい場合(つまり、圧縮率を重視する場合)があり、いずれか一方を選択しなくてはならない。
異なる文字画像データとして符号化した方がよい場合について、図37を用いて説明する。文書画像3701、3702内には、同じ文字画像(部分画像3711、3712、3713)が複数含まれているのが一般的である。
同じ文字画像であるが、スキャン・インの位相がずれているため異なる文字画像データ(部分画像3721、3722、3723)として符号化する。
復号すると、文書画像3741、3742内の部分画像3731、3732、3733は、元の文字画像データがそのまま復号されるため画質劣化がない。しかし、別々の文字として符号化するため、圧縮率は低くなる。
同じ文字画像データとして符号化した方がよい場合について、図38を用いて説明する。図37と同様に、文書画像3801、3802内には、同じ文字画像(部分画像3811、3812、3813)が複数含まれているのが一般的である。
同じ文字画像(部分画像3821、3822、3823)であるので、スキャン・インの位相がずれていてもひとつの文字画像データ(部分画像3831)で代表させて、符号化する。この場合、代表の文字画像だけを対象としているので、圧縮率は高くなる。
しかし、復号すると、文書画像3851、3852内の部分画像3841、3842、3843は、元の文字画像データと位相が異なる文字画像データに置き換わるため、文字列の乱れなどが生じ、画質劣化の要因となり得る。
図39を用いて、JBIG2 TRの符号化について説明する。図39は、JBIG2 TRの符号化を行う符号化装置の典型的なモジュール構成図である。この符号化装置は、文字切り出しモジュール3910、類似文字画像抽出モジュール3920、代表文字画像構成モジュール3930、符号化モジュール3940を有している。
文字切り出しモジュール3910は、類似文字画像抽出モジュール3920、符号化モジュール3940と接続されており、類似文字画像抽出モジュール3920は、文字切り出しモジュール3910、代表文字画像構成モジュール3930、符号化モジュール3940と接続されており、代表文字画像構成モジュール3930は、類似文字画像抽出モジュール3920、符号化モジュール3940と接続されており、符号化モジュール3940は、文字切り出しモジュール3910、類似文字画像抽出モジュール3920、代表文字画像構成モジュール3930と接続されている。
文字切り出しモジュール3910は、原稿をスキャン・インして得た画像データから、複数の文字画像データを切り出す。このとき切り出した文字画像データの位置を求める。
類似文字画像抽出モジュール3920は、切り出した文字画像データ同士を比較し、形状の似ている文字画像データを抽出する。そして、代表文字画像データを表すインデックスを割り当てる。
代表文字画像構成モジュール3930は、似ている文字画像データから代表文字画像データを得る。
符号化モジュール3940は、切り出した文字画像データごとに、位置、インデックスを符号化する。そして、代表文字画像データは別途符号化する。
図40を用いて、JBIG2 TRの復号について説明する。図40は、JBIG2 TRの復号を行う復号装置の典型的なモジュール構成図である。この復号装置は、復号モジュール4010、代表文字画像記憶モジュール4020、文字画像貼り付けモジュール4030を有している。復号モジュール4010は、代表文字画像記憶モジュール4020、文字画像貼り付けモジュール4030と接続されており、代表文字画像記憶モジュール4020は、復号モジュール4010、文字画像貼り付けモジュール4030と接続されており、文字画像貼り付けモジュール4030は、復号モジュール4010、代表文字画像記憶モジュール4020と接続されている。
復号モジュール4010は、文字画像データごとに、位置、インデックスを復号する。代表文字画像データは別途復号して代表文字画像記憶モジュール4020に一時記憶しておく。
文字画像貼り付けモジュール4030は、文字画像データごとに、インデックスに対応する代表文字画像データを取り出す。代表文字画像データを位置に応じて、画像内に貼り付ける。すべての文字画像データに対して同様の処理を行い出力画像データを生成する。
図34は、第8の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。第8の実施の形態は、図34に示すように、文字切り出しモジュール3410、類似文字画像抽出モジュール3420、文字画像位相推定モジュール3430、高解像度代表文字画像構成モジュール3440、アウトライン・ベクトル・データ変換モジュール3450、符号化モジュール3460を有している。
文字切り出しモジュール3410は、類似文字画像抽出モジュール3420、符号化モジュール3460と接続されており、画像データから文字画像を切り出し、その文字画像の位置を抽出する。つまり、原稿をスキャン・インして得た画像データから、複数の文字画像データを切り出す。このとき切り出した文字画像データの位置を求める。文字画像は類似文字画像抽出モジュール3420へ、その文字画像の位置は符号化モジュール3460へ渡す。
類似文字画像抽出モジュール3420は、文字切り出しモジュール3410、文字画像位相推定モジュール3430、高解像度代表文字画像構成モジュール3440、符号化モジュール3460と接続されており、文字切り出しモジュール3410によって切り出された文字画像同士を比較し、類似している文字画像を抽出し、その文字画像を一意に識別できるインデックスを対応付ける。類似している文字画像を文字画像位相推定モジュール3430、高解像度代表文字画像構成モジュール3440へ渡し、インデックスを符号化モジュール3460へ渡す。
文字画像位相推定モジュール3430は、類似文字画像抽出モジュール3420、高解像度代表文字画像構成モジュール3440、符号化モジュール3460と接続されており、類似文字画像抽出モジュール3420によって抽出された類似の文字画像に基づいて、文字画像の位相を推定する。つまり、似ている文字画像データ各々に対して一画素以下の精度でスキャン・イン(標本化)されたときの位相を各々推定する。その位相を高解像度代表文字画像構成モジュール3440、符号化モジュール3460へ渡す。
高解像度代表文字画像構成モジュール3440は、類似文字画像抽出モジュール3420、文字画像位相推定モジュール3430、アウトライン・ベクトル・データ変換モジュール3450と接続されており、類似文字画像抽出モジュール3420によって抽出された類似の文字画像と文字画像位相推定モジュール3430によって推定された位相に基づいて、より高解像度の代表の文字画像を生成する。つまり、各々の推定した位相と似ている文字画像データから、スキャン・イン解像度以上の解像度の代表文字画像データを得る。高解像度の文字画像を生成する処理は、第3の実施の形態の拡大モジュール540と同様である。高解像度の代表文字画像をアウトライン・ベクトル・データ変換モジュール3450へ渡す。
アウトライン・ベクトル・データ変換モジュール3450は、高解像度代表文字画像構成モジュール3440、符号化モジュール3460と接続されており、高解像度代表文字画像構成モジュール3440によって生成された文字画像をベクトル情報に変換する。つまり、代表文字画像データをアウトライン・ベクトル・データに変換する。代表文字画像データを表すインデックスを割り当てる。結果を符号化モジュール3460へ渡す。
符号化モジュール3460は、文字切り出しモジュール3410、類似文字画像抽出モジュール3420、文字画像位相推定モジュール3430、アウトライン・ベクトル・データ変換モジュール3450と接続されており、文字切り出しモジュール3410によって抽出された文字画像の位置、類似文字画像抽出モジュール3420によってその文字画像に対応付けられた符号、文字画像位相推定モジュール3430によって推定された位相及びアウトライン・ベクトル・データ変換モジュール3450によって変換されたベクトル情報に基づいて、符号化を行う。つまり、切り出した文字画像データごとに、位置、位相、インデックスを符号化する。アウトライン・ベクトル・データに変換した代表文字ベクトル・データは別途符号化する。
本実施の形態は、圧縮率が高く、また、画質が劣化し難いように画像を圧縮する場合に用いてもよい。つまり、圧縮率を高めるために、もともと同じ文字画像データであった複数の文字画像データを1つの代表文字画像データで符号化してもよく、また、画質が劣化し難くするために、各々のスキャン・イン位相を忠実に再現するようにしてもよい。
図35は、第9の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。第9の実施の形態は、図35に示すように、復号モジュール3510、高解像度代表文字画像変換モジュール3520、高解像度代表文字画像記憶モジュール3530、低解像度代表文字画像生成モジュール3540、文字画像貼り付けモジュール3550を有している。
復号モジュール3510は、高解像度代表文字画像変換モジュール3520、高解像度代表文字画像記憶モジュール3530、低解像度代表文字画像生成モジュール3540、文字画像貼り付けモジュール3550と接続されており、符号化されたデータから、文字画像ごとに、その文字画像の位置、その文字画像の位相、その文字画像に対応する代表の文字画像のインデックス及びその代表の文字画像のベクトル情報を復号する。それぞれを文字画像貼り付けモジュール3550、低解像度代表文字画像生成モジュール3540、高解像度代表文字画像記憶モジュール3530、高解像度代表文字画像変換モジュール3520へ渡す。
高解像度代表文字画像変換モジュール3520は、復号モジュール3510、高解像度代表文字画像記憶モジュール3530と接続されており、復号モジュール3510によって復号されたベクトル情報から高解像度の代表文字画像を生成する。生成した代表文字画像を高解像度代表文字画像記憶モジュール3530に記憶する。
高解像度代表文字画像記憶モジュール3530は、復号モジュール3510、高解像度代表文字画像変換モジュール3520、低解像度代表文字画像生成モジュール3540と接続されており、高解像度代表文字画像変換モジュール3520によって生成された高解像度の代表文字画像と復号モジュール3510によって復号されたインデックスとを対応付けて記憶して、文字画像データごとに、インデックスに対応する代表文字画像データを取り出して、低解像度代表文字画像生成モジュール3540へ渡す。
低解像度代表文字画像生成モジュール3540は、復号モジュール3510、高解像度代表文字画像記憶モジュール3530、文字画像貼り付けモジュール3550と接続されており、高解像度代表文字画像記憶モジュール3530に記憶されている文字画像と復号モジュール3510によって復号された位相に基づいて、より低解像度の文字画像を生成する。つまり、高解像度代表文字画像記憶モジュール3530から取り出した高解像度の代表文字画像を位相に応じて縮小し、低解像度の代表文字画像データを生成する。低解像度の文字画像を文字画像貼り付けモジュール3550へ渡す。
文字画像貼り付けモジュール3550は、復号モジュール3510、低解像度代表文字画像生成モジュール3540と接続されており、低解像度代表文字画像生成モジュール3540によって生成された文字画像と復号モジュール3510によって復号されたその文字画像の位置に基づいて、画像を生成する。つまり、低解像度の代表文字画像データを位置に応じて貼り付ける。
そして、すべての文字画像データに対して同様の処理を行い出力画像データを生成する。
本実施の形態は、第8の実施の形態で符号化された場合、つまり圧縮率が高い符号データから高画質に復号する場合に用いられる。これは、復号画像を拡大する場合に、元の解像度よりも高い解像度の代表文字画像データを利用できるためである。
図36は、第10の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。第10の実施の形態は、図36に示すように、復号モジュール3610、代表文字ベクトル・データ記憶モジュール3620、文字画像生成モジュール3630、文字画像貼り付けモジュール3640を有している。
復号モジュール3610は、代表文字ベクトル・データ記憶モジュール3620、文字画像生成モジュール3630、文字画像貼り付けモジュール3640と接続されており、符号化されたデータから、文字画像ごとに、その文字画像の位置、その文字画像の位相、その文字画像に対応する代表の文字画像のインデックス及びその代表の文字画像のベクトル情報を復号する。文字画像の位置を文字画像貼り付けモジュール3640へ、文字画像の位相を文字画像生成モジュール3630へ、文字画像のインデックス及びその代表の文字画像のベクトル情報を代表文字ベクトル・データ記憶モジュール3620へ渡す。
代表文字ベクトル・データ記憶モジュール3620は、復号モジュール3610、文字画像生成モジュール3630と接続されており、復号モジュール3610によって復号されたベクトル情報とインデックスとを対応付けて記憶して、文字画像データごとに、インデックスに対応する代表文字ベクトル・データを取り出して、文字画像生成モジュール3630へ渡す。
文字画像生成モジュール3630は、復号モジュール3610、代表文字ベクトル・データ記憶モジュール3620、文字画像貼り付けモジュール3640と接続されており、代表文字ベクトル・データ記憶モジュール3620に記憶されているベクトル情報と復号モジュール3610によって復号された位相に基づいて、代表の文字画像を生成し、文字画像貼り付けモジュール3640へ渡す。
文字画像貼り付けモジュール3640は、復号モジュール3610、文字画像生成モジュール3630と接続されており、文字画像生成モジュール3630によって生成された代表の文字画像と復号モジュール3610によって復号されたその文字画像の位置に基づいて、画像を生成する。つまり、代表文字画像データを位置に応じて貼り付ける。
そして、すべての文字画像データに対して同様の処理を行い出力画像データを生成する。
本実施の形態は、第8の実施の形態で符号化された場合、つまり圧縮率が高い符号データから高画質に復号する場合に用いられるようにしたものである。これは、代表文字画像データをアウトライン・ベクトル・データに変換して符号化した符号データを復号する場合にあって、復号画像を拡大又は縮小する場合に、画質を高めるようにするためである。
なお、前述した実施の形態において説明したデータ構造(フォント情報1600等)は、例示であり、テーブル構造の場合は、そのテーブル内の欄に記憶されているデータから対応する他の欄に記憶されているデータを抽出できるようなものであればよい。例えば、テーブル構造は、リスト構造のデータ構造等であってもよい。
図41を参照して、前述の実施の形態のハードウェア構成例について説明する。図41に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部4117と、プリンタなどのデータ出力部4118を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)4101は、上述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、文字切り出しモジュール110、文字コード決定モジュール120、フォント登録モジュール130、出力ファイル形成モジュール140、フォントコード・文字コード対応表作成モジュール1250、アウトライン・ベクトル・データ変換モジュール3450、低解像度代表文字画像生成モジュール3540等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムに従った処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)4102は、CPU4101が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)4103は、CPU4101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス4104により相互に接続されている。
ホストバス4104は、ブリッジ4105を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス4106に接続されている。
キーボード4108、マウス等のポインティングデバイス4109は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ4110は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などからなり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)4111は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU4101によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクは、入力された画像やフォントファイルなどが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ4112は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体4113に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース4107、外部バス4106、ブリッジ4105、及びホストバス4104を介して接続されているRAM4103に供給する。リムーバブル記録媒体4113も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート4114は、外部接続機器4115を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート4114は、インタフェース4107、及び外部バス4106、ブリッジ4105、ホストバス4104等を介してCPU4101等に接続されている。通信部4116は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部4117は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部4118は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図41に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、前述の実施の形態は、図41に示す構成に限らず、前述の実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図41に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(多機能複写機とも呼ばれ、スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等の機能を有している)などのハードウェアに組み込まれていてもよい。
また、コンピュータプログラムとして実現する場合は、PDF、EPS(Encapsulated PostScript)、XDW(登録商標)などの画像をベクトル情報で扱うことができるファイルを生成するソフトウェアに組み込まれていてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第3の実施の形態による処理例を示す説明図である。 拡大モジュールによる高解像度文字画像データの生成処理例を示す説明図である。 第3の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第4の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 文字切り出し処理を行った結果の例を示す説明図である。 第5の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 対象とする画像の例を示す説明図である。 対象画像に対して文字切り出し処理を行った結果の例を示す説明図である。 切り出された文字画像に対して画像コードを割り当てた例を示す説明図である。 フォント情報のデータ構造の例を示す説明図である。 フォントコード・文字コード対応表のデータ構造の例を示す説明図である。 フォントコード・文字サイズ・位置対応表のデータ構造の例を示す説明図である。 出力ファイルのデータ構造の例を示す説明図である。 出力ファイルのデータ構造の例を示す説明図である。 第5の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第6の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 フォント情報のデータ構造の例を示す説明図である。 画像コード・フォントコード変換表のデータ構造の例を示す説明図である。 画像コード・文字コード対応表のデータ構造の例を示す説明図である。 フォントコード・文字コード対応表のデータ構造の例を示す説明図である。 画像コード・文字コード対応表内のデータの一例を示す説明図である。 画像コード・フォントコード変換表内のデータの一例を示す説明図である。 フォントコード・文字コード対応表内のデータの一例を示す説明図である。 画像コード・フォントコード・文字サイズ・位置対応表のデータ構造の例を示す説明図である。 第6の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第7の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第7の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第8の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第9の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第10の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 JBIG2 TRの技術を示す説明図である。 JBIG2 TRの技術を示す説明図である。 JBIG2 TRにおける符号化技術を示す説明図である。 JBIG2 TRにおける復号技術を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
符号の説明
110…文字切り出しモジュール
120…文字コード決定モジュール
130…フォント登録モジュール
140…出力ファイル形成モジュール
310…文字切り出しモジュール
320…代表文字決定モジュール
330…文字コード決定モジュール
340…フォント登録モジュール
350…出力ファイル形成モジュール
510…文字切り出しモジュール
520…代表文字決定モジュール
530…文字コード決定モジュール
540…拡大モジュール
550…フォント登録モジュール
560…出力ファイル形成モジュール
910…文字切り出しモジュール
920…代表文字決定モジュール
930…拡大モジュール
940…文字コード決定モジュール
950…フォント登録モジュール
960…出力ファイル形成モジュール
1210…文字切り出しモジュール
1220…フォント登録モジュール
1230…フォントコード決定モジュール
1240…文字コード決定モジュール
1250…フォントコード・文字コード対応表作成モジュール
1260…出力ファイル形成モジュール
2210…文字切り出しモジュール
2220…代表文字決定モジュール
2230…文字コード決定モジュール
2240…フォント登録モジュール
2250…フォントコード決定モジュール
2260…フォントコード・文字コード対応表作成モジュール
2270…出力ファイル形成モジュール
3210…文字切り出しモジュール
3220…代表文字決定モジュール
3230…フォント登録モジュール
3240…フォントコード決定モジュール
3250…文字コード決定モジュール
3260…フォントコード・文字コード対応表作成モジュール
3270…出力ファイル形成モジュール
3410…文字切り出しモジュール
3420…類似文字画像抽出モジュール
3430…文字画像位相推定モジュール
3440…高解像度代表文字画像構成モジュール
3450…アウトライン・ベクトル・データ変換モジュール
3460…符号化モジュール
3510…復号モジュール
3520…高解像度代表文字画像変換モジュール
3530…高解像度代表文字画像記憶モジュール
3540…低解像度代表文字画像生成モジュール
3550…文字画像貼り付けモジュール
3610…復号モジュール
3620…代表文字ベクトル・データ記憶モジュール
3630…文字画像生成モジュール
3640…文字画像貼り付けモジュール
3910…文字切り出しモジュール
3920…類似文字画像抽出モジュール
3930…代表文字画像構成モジュール
3940…符号化モジュール
4010…復号モジュール
4020…代表文字画像記憶モジュール
4030…文字画像貼り付けモジュール

Claims (14)

  1. 画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の大きさ位置を抽出する切出手段と、
    前記切出手段によって切り出された画素の塊と他の画素の塊との相似度が近いか否かに基づいて、該画素の塊と相似度が近い他の画素の塊を基に重心を用いて移動させた画像の平均値を二値化することによって代表画像を生成する代表画像生成手段と、
    前記代表画像生成手段によって代表画像を生成するときに用いた画素の塊及び他の画素の塊の重心を一致させるように位相を移動させ、該位相に基づいて画素値を補間することによって、前記代表画像を高解像度の代表画像に変換することによって拡大処理を行う拡大処理手段と、
    前記代表画像生成手段によって生成された代表画像又は前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像を識別できる符号を決定する符号決定手段と、
    前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像をベクトル情報に変換するベクトル変換手段と、
    前記切出手段によって切り出された画素の塊の大きさ位置、前記符号決定手段によって決定された符号及び前記ベクトル変換手段によって変換されたベクトル情報を含み、該符号によって該ベクトル情報を参照でき、該画素の塊の大きさと位置を用いて画像を生成できるように、該画素の塊の大きさと位置、該符号及び該ベクトル情報を対応させたファイルを形成するファイル形成手段
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記切出手段は、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の位置を抽出し、該画素の塊及び該画素の塊の位置に対して第2の符号を割り当て、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像に対して第1の符号を割り当て、第1の符号と該第1の符号に対応する画素の塊の第2の符号を対応付ける第1の符号割当手段
    を具備し、
    前記ベクトル変換手段は、前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像と前記第1の符号割当手段によって割り当てられた第1の符号を関連付けた画素塊・符号関連情報を生成し、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記代表画像生成手段によって生成された代表画像又は前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像に対して、文字認識を行う文字認識手段と、
    前記第1の符号割当手段によって割り当てられた第1の符号と前記文字認識手段によって文字認識された結果である第3の符号を対応付ける第1の符号・第3の符号対応付手段
    を具備し、
    前記ファイル形成手段は、前記ベクトル変換手段によって生成された画素塊・符号関連情報、前記第1の符号割当手段によって対応付けられた第1の符号と前記切出手段によって抽出された該第1の符号に対応する画素の塊の位置、及び前記第1の符号・第3の符号対応付手段によって対応付けられた第1の符号と第3の符号の対応に基づいて、ファイルを形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ファイル形成手段は、前記ベクトル変換手段によって生成された画素塊・符号関連情報、前記第1の符号割当手段によって対応付けられた第1の符号と第2の符号の対応と該第2の符号に対応する画素の塊の位置、及び前記第1の符号・第3の符号対応付手段によって対応付けられた第1の符号と第3の符号の対応に基づいて、ファイルを形成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記文字認識手段は、さらに、文字認識を行った代表画像又は高解像度の代表画像の第2の符号と該文字認識の結果である第3の符号とを対応付け、
    前記ファイル形成手段は、前記文字認識手段によって対応付けられた第2の符号と第3の符号を用いて、第1の符号と第2の符号の対応及び第1の符号と第3の符号の対応に反映させてファイルを形成する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. コンピュータを、
    画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の大きさ位置を抽出する切出手段と、
    前記切出手段によって切り出された画素の塊と他の画素の塊との相似度が近いか否かに基づいて、該画素の塊と相似度が近い他の画素の塊を基に重心を用いて移動させた画像の平均値を二値化することによって代表画像を生成する代表画像生成手段と、
    前記代表画像生成手段によって代表画像を生成するときに用いた画素の塊及び他の画素の塊の重心を一致させるように位相を移動させ、該位相に基づいて画素値を補間することによって、前記代表画像を高解像度の代表画像に変換することによって拡大処理を行う拡大処理手段と、
    前記代表画像生成手段によって生成された代表画像又は前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像を識別できる符号を決定する符号決定手段と、
    前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像をベクトル情報に変換するベクトル変換手段と、
    前記切出手段によって切り出された画素の塊の大きさ位置、前記符号決定手段によって決定された符号及び前記ベクトル変換手段によって変換されたベクトル情報を含み、該符号によって該ベクトル情報を参照でき、該画素の塊の大きさと位置を用いて画像を生成できるように、該画素の塊の大きさと位置、該符号及び該ベクトル情報を対応させたファイルを形成するファイル形成手段
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  6. 前記切出手段は、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の位置を抽出し、該画素の塊及び該画素の塊の位置に対して第2の符号を割り当て、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像に対して第1の符号を割り当て、第1の符号と該第1の符号に対応する画素の塊の第2の符号を対応付ける第1の符号割当手段
    として機能させ、
    前記ベクトル変換手段は、前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像と前記第1の符号割当手段によって割り当てられた第1の符号を関連付けた画素塊・符号関連情報を生成し、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記代表画像生成手段によって生成された代表画像又は前記拡大処理手段によって拡大処理された高解像度の代表画像に対して、文字認識を行う文字認識手段と、
    前記第1の符号割当手段によって割り当てられた第1の符号と前記文字認識手段によって文字認識された結果である第3の符号を対応付ける第1の符号・第3の符号対応付手段
    として機能させ、
    前記ファイル形成手段は、前記ベクトル変換手段によって生成された画素塊・符号関連情報、前記第1の符号割当手段によって対応付けられた第1の符号と前記切出手段によって抽出された該第1の符号に対応する画素の塊の位置、及び前記第1の符号・第3の符号対応付手段によって対応付けられた第1の符号と第3の符号の対応に基づいて、ファイルを形成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理プログラム。
  7. 前記ファイル形成手段は、前記ベクトル変換手段によって生成された画素塊・符号関連情報、前記第1の符号割当手段によって対応付けられた第1の符号と第2の符号の対応と該第2の符号に対応する画素の塊の位置、及び前記第1の符号・第3の符号対応付手段によって対応付けられた第1の符号と第3の符号の対応に基づいて、ファイルを形成する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理プログラム。
  8. 前記文字認識手段は、さらに、文字認識を行った代表画像又は高解像度の代表画像の第2の符号と該文字認識の結果である第3の符号とを対応付け、
    前記ファイル形成手段は、前記文字認識手段によって対応付けられた第2の符号と第3の符号を用いて、第1の符号と第2の符号の対応及び第1の符号と第3の符号の対応に反映させてファイルを形成する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理プログラム。
  9. 前記切出手段は、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の位置を抽出し、
    前記代表画像生成手段は、前記切出手段によって切り出された画素の塊から類似している画素の塊を抽出し、該画素の塊を一意に識別できる符号を対応付け、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記代表画像生成手段によって抽出された類似の画素の塊に基づいて、画素の塊の位相を推定する位相推定手段
    を具備し、
    前記拡大処理手段は、前記代表画像生成手段によって抽出された類似の画素の塊と前記位相推定手段によって推定された位相に基づいて、拡大処理を行い、
    前記ベクトル変換手段は、前記拡大処理手段によって拡大処理された代表画像をベクトル情報に変換し、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記切出手段によって抽出された画素の塊の位置、前記代表画像生成手段によって該画素の塊に対応付けられた符号、前記位相推定手段によって推定された位相及び前記ベクトル変換手段によって変換されたベクトル情報に基づいて、符号化を行う符号化手段
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 請求項9に記載の画像処理装置によって符号化されたデータから、画素の塊の位置、該画素の塊の位相、該画素の塊に対応する代表画像の符号及び該代表画像のベクトル情報を復号する復号手段と、
    前記復号手段によって復号されたベクトル情報から代表画像を生成する代表画像生成手段と、
    前記代表画像生成手段によって生成された代表画像と前記復号手段によって復号された符号とを対応付けて記憶する画像記憶手段と、
    前記画像記憶手段に記憶されている画素の塊と前記復号手段によって復号された位相に基づいて、より低解像度の画素の塊を生成する低解像度画像生成手段と、
    前記低解像度画像生成手段によって生成された画素の塊と前記復号手段によって復号された該画素の塊の位置に基づいて、画像を生成する画像生成手段
    を具備することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 請求項9に記載の画像処理装置によって符号化されたデータから、画素の塊の位置、該画素の塊の位相、該画素の塊に対応する代表画像の符号及び該代表画像のベクトル情報を復号する復号手段と、
    前記復号手段によって復号されたベクトル情報と前記復号手段によって復号された符号とを対応付けて記憶するベクトル情報記憶手段と、
    前記ベクトル情報記憶手段に記憶されているベクトル情報と前記復号手段によって復号された位相に基づいて、代表画像を生成する代表画像生成手段と、
    前記代表画像生成手段によって生成された代表画像と前記復号手段によって復号された該画素の塊の位置に基づいて、画像を生成する画像生成手段
    を具備することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 前記切出手段は、画像データから画素の塊を切り出し、該画素の塊の位置を抽出し、
    前記代表画像生成手段は、前記切出手段によって切り出された画素の塊から類似している画素の塊を抽出し、該画素の塊を一意に識別できる符号を対応付け、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記代表画像生成手段によって抽出された類似の画素の塊に基づいて、画素の塊の位相を推定する位相推定手段
    として機能させ、
    前記拡大処理手段は、前記代表画像生成手段によって抽出された類似の画素の塊と前記位相推定手段によって推定された位相に基づいて、拡大処理を行い、
    前記ベクトル変換手段は、前記拡大処理手段によって拡大処理された代表画像をベクトル情報に変換し、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記切出手段によって抽出された画素の塊の位置、前記代表画像生成手段によって該画素の塊に対応付けられた符号、前記位相推定手段によって推定された位相及び前記ベクトル変換手段によって変換されたベクトル情報に基づいて、符号化を行う符号化手段
    として機能させることを特徴とする請求項5に記載の画像処理プログラム。
  13. コンピュータを、
    請求項12に記載の画像処理プログラムの実行によって符号化されたデータから、画素の塊の位置、該画素の塊の位相、該画素の塊に対応する代表画像の符号及び該代表画像のベクトル情報を復号する復号手段と、
    前記復号手段によって復号されたベクトル情報から代表画像を生成する代表画像生成手段と、
    前記代表画像生成手段によって生成された代表画像と前記復号手段によって復号された符号とを対応付けて記憶する画像記憶手段と、
    前記画像記憶手段に記憶されている画素の塊と前記復号手段によって復号された位相に基づいて、より低解像度の画素の塊を生成する低解像度画像生成手段と、
    前記低解像度画像生成手段によって生成された画素の塊と前記復号手段によって復号された該画素の塊の位置に基づいて、画像を生成する画像生成手段
    として機能させることを特徴とする請求項12に記載の画像処理プログラム。
  14. コンピュータを、
    請求項12に記載の画像処理プログラムの実行によって符号化されたデータから、画素の塊の位置、該画素の塊の位相、該画素の塊に対応する代表画像の符号及び該代表画像のベクトル情報を復号する復号手段と、
    前記復号手段によって復号されたベクトル情報と前記復号手段によって復号された符号とを対応付けて記憶するベクトル情報記憶手段と、
    前記ベクトル情報記憶手段に記憶されているベクトル情報と前記復号手段によって復号された位相に基づいて、代表画像を生成する代表画像生成手段と、
    前記代表画像生成手段によって生成された代表画像と前記復号手段によって復号された該画素の塊の位置に基づいて、画像を生成する画像生成手段
    として機能させることを特徴とする請求項12に記載の画像処理プログラム。
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