JP4872780B2 - 画像処理システム及び画像処理プログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理システム及び画像処理プログラムに関する。
画像から文字・図形等の構成要素を抽出し、これらの構成要素を統合して、文字を構成し、その文字に対して文字認識、圧縮処理等の画像処理を行う技術が開発されている。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、画像処理をして文書画像から文字行(又は文字列)を切り出し、前記文書画像から切り出された文字行(又は文字列)と直角な方向にその投影をとった後、文字の存在部分を矩形領域としてそれぞれ切り出し、これらを予め定められている標準文字サイズをもとに統合、分解処理をして個々の文字を切り出す文字切り出し方法が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、文書画像上の連結した黒画素の外接矩形を文字素矩形として、1行を構成する文字素矩形のデータを抽出し、文字素データメモリに格納する処理と、前記文字素データメモリ内のデータに基づき文字素矩形統合のためのパラメータを設定し、パラメータメモリに格納する処理と、前記パラメータメモリ内のパラメータを用い、前記文字素データメモリ内のデータによって表される文字素矩形を統合して前記文字素データメモリ内のデータを修正する複数回の統合処理と、前記統合処理が1回終わるたびに前記文字素データメモリ内のデータに基づき前記パラメータメモリ内のパラメータを修正する処理とによって文書画像の文字の外接矩形を生成することを特徴とする文字切り出し方法が開示されている。
また、例えば、特許文献3には、書式が未知であり、文書の入力方向が未知である文書画像において、文字領域、写真領域、図形領域等の性質の異なる複数の画像領域を高精度に識別できる画像処理方法及び画像処理装置を提供することを課題とし、画像入力部で入力された文書画像から黒連結成分を抽出して、その外接矩形のサイズから写真領域抽出部、図形領域抽出部、文字領域抽出部のいずれかに振り分け、それぞれにおいて、各画像領域の特性に合った画像領域抽出処理を行い、写真領域抽出部、図形領域抽出部、文字領域抽出部のそれぞれで抽出された領域間に空間的重なりが見られる場合には、領域重複解消部で各領域間の排他関係と共存関係に基づき、組み合わせを抽出することが開示されている。
特開平01−114992号公報 特開平04−017086号公報 特開平09−167233号公報
本発明は、このような背景技術の状況の中でなされたもので、文字認識、圧縮処理等の画像処理に適した画像内の構成要素の統合処理ができる。つまり、文字行の切り出し等を行うことをしないでマッチング処理を行うことができ、統合処理を行うことによってマッチング処理の回数を減少させることができ、計算量をより減少させることができるようにした画像処理システム及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 画像から構成要素を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された構成要素を分類する分類手段と、
前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形に重なりがあるもの同士を統合し、該統合した構成要素を前記分類手段によって分類させる統合処理を行う統合手段と、
前記統合手段によって統合された構成要素に対してマッチング処理を行うマッチング手段
を具備し、
前記分類手段は、構成要素の大きさを閾値と比較することによって、構成要素を大の分類、中の分類、小の分類に分類し、
前記統合手段は、分類毎に異なる方法で構成要素を統合し、構成要素を統合できなくなるまで統合処理を繰り返すようにし、該統合では、小の分類に属する構成要素同士、中の分類に属する構成要素同士、又は小の分類に属する構成要素と中の分類に属する構成要素を統合した結果、該統合した構成要素が大の分類になる場合は、該統合は行わず、中の分類に属する構成要素と大の分類に属する構成要素の統合は行わない
ことを特徴とする画像処理システム。
] 前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形を拡大する拡大手段
をさらに具備し、
前記統合手段は、前記拡大手段によって拡大された構成要素の外接矩形に対して統合処理を行う
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理システム。
] 前記統合手段によって統合された構成要素を除外する除外手段
をさらに具備し、
前記マッチング手段は、前記除外手段によって除外された構成要素以外の構成要素に対してマッチング処理を行い、
前記除外手段が除外する構成要素は、前記分類手段によって大の分類又は小の分類に分類された構成要素である
ことを特徴とする[1]又は[2]に記載の画像処理システム。
] 画像から構成要素を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された構成要素を少なくとも背景画像を含む分類に分類する分類手段と、
前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形に重なりがあるもの同士を統合し、該統合した構成要素を前記分類手段によって分類させる統合処理を行う統合手段と、
前記統合手段によって統合された構成要素のうち、背景画像の分類に属する構成要素はマッチング処理の対象としないマッチング手段
を具備し、
前記分類手段は、構成要素の大きさを閾値と比較することによって、構成要素を大の分類、中の分類、小の分類、背景画像の分類に分類し、
前記統合手段は、小の分類に属する構成要素同士、中の分類に属する構成要素同士、又は小の分類に属する構成要素と中の分類に属する構成要素を統合した結果、該統合した構成要素が大の分類になる場合は、該統合は行わず、中の分類に属する構成要素と大の分類に属する構成要素の統合は行わず、大の分類に属する構成要素又は小の分類に属する構成要素は背景画像の分類に統合する
ことを特徴とする画像処理システム。
] コンピュータに、
画像から構成要素を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された構成要素を分類する分類手段と、
前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形に重なりがあるもの同士を統合し、該統合した構成要素を前記分類手段によって分類させる統合処理を行う統合手段と、
前記統合手段によって統合された構成要素に対してマッチング処理を行うマッチング手段
として機能させ
前記分類手段は、構成要素の大きさを閾値と比較することによって、構成要素を大の分類、中の分類、小の分類に分類し、
前記統合手段は、分類毎に異なる方法で構成要素を統合し、構成要素を統合できなくなるまで統合処理を繰り返すようにし、該統合では、小の分類に属する構成要素同士、中の分類に属する構成要素同士、又は小の分類に属する構成要素と中の分類に属する構成要素を統合した結果、該統合した構成要素が大の分類になる場合は、該統合は行わず、中の分類に属する構成要素と大の分類に属する構成要素の統合は行わない
ことを特徴とする画像処理プログラム。
] コンピュータに、
画像から構成要素を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された構成要素を少なくとも背景画像を含む分類に分類する分類手段と、
前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形に重なりがあるもの同士を統合し、該統合した構成要素を前記分類手段によって分類させる統合処理を行う統合手段と、
前記統合手段によって統合された構成要素のうち、背景画像の分類に属する構成要素はマッチング処理の対象としないマッチング手段
として機能させ
前記分類手段は、構成要素の大きさを閾値と比較することによって、構成要素を大の分類、中の分類、小の分類、背景画像の分類に分類し、
前記統合手段は、小の分類に属する構成要素同士、中の分類に属する構成要素同士、又は小の分類に属する構成要素と中の分類に属する構成要素を統合した結果、該統合した構成要素が大の分類になる場合は、該統合は行わず、中の分類に属する構成要素と大の分類に属する構成要素の統合は行わず、大の分類に属する構成要素又は小の分類に属する構成要素は背景画像の分類に統合する
ことを特徴とする画像処理プログラム。
請求項1の画像処理システムによれば、文字行の切り出し等を行うことをしないでマッチング処理を行うことができる。また、統合処理を行うことによってマッチング処理の回数を減少させることができる。これによって、本構成を有していない場合に比較して、計算量をより減少させることができる。構成要素の大きさによって分類しているので、マッチング処理が不要な構成要素を統合し、無駄なマッチング処理を低減することができるので、計算量をより減少させることができる。マッチング処理が不要なノイズや罫線等の構成要素を統合し、無駄なマッチング処理を低減することができるので、計算量をより減少させることができる。
請求項の画像処理システムによれば、請求項1の画像処理システムによる効果に加えて、例えば、文字又はディザ画像等を統合することができるようになり、無駄なマッチング処理を低減することができるので、計算量をより減少させることができる。
請求項の画像処理システムによれば、請求項1又は2の画像処理システムによる効果に加えて、マッチング処理を行う必要のない構成要素を除外することができるので、計算量をより減少させることができる。さらに、例えば、巨大な図形、ノイズ等のマッチング処理を行う必要のない構成要素を除外することができるので、計算量をより減少させることができる。
請求項の画像処理システムによれば、文字行の切り出し等を行うことをしないでマッチング処理を行うことができる。統合処理を行うことによってマッチング処理の回数を減少させることができる。また、背景画像として分類するので情報量を減少させることができる。これによって、本構成を有していない場合に比較して、計算量及び情報量をより減少させることができる。構成要素の大きさによって分類しているので、マッチング処理が不要な構成要素を統合し、無駄なマッチング処理を低減することができるので、計算量をより減少させることができる。マッチング処理が不要なノイズや罫線等の構成要素を統合し、無駄なマッチング処理を低減することができるので、計算量をより減少させることができる。
請求項の画像処理プログラムによれば、文字行の切り出し等を行うことをしないでマッチング処理を行うことができる。また、統合処理を行うことによってマッチング処理の回数を減少させることができる。これによって、本構成を有していない場合に比較して、計算量をより減少させることができる。構成要素の大きさによって分類しているので、マッチング処理が不要な構成要素を統合し、無駄なマッチング処理を低減することができるので、計算量をより減少させることができる。マッチング処理が不要なノイズや罫線等の構成要素を統合し、無駄なマッチング処理を低減することができるので、計算量をより減少させることができる。
請求項の画像処理プログラムによれば、文字行の切り出し等を行うことをしないでマッチング処理を行うことができる。統合処理を行うことによってマッチング処理の回数を減少させることができる。また、背景画像として分類するので情報量を減少させることができる。これによって、本構成を有していない場合に比較して、計算量及び情報量をより減少させることができる。構成要素の大きさによって分類しているので、マッチング処理が不要な構成要素を統合し、無駄なマッチング処理を低減することができるので、計算量をより減少させることができる。マッチング処理が不要なノイズや罫線等の構成要素を統合し、無駄なマッチング処理を低減することができるので、計算量をより減少させることができる。
実施の形態の理解を容易にするために、本実施の形態における背景技術が行う画像の構成要素の統合処理について説明する。
構成要素の統合処理を文字・図形等のパターン・マッチング技術に適用する技術がある。特に、複写機等の画像処理装置では、画像圧縮技術が用いられており、画像の構成要素である文字画像を文字コードに変換して圧縮する方式が提案されている。例えば、「ISO/IEC JTC 1 / SC 29 /WG 1 N 1359」には、JBIG2について開示されている。また、「I. H. Witten, A. Moffat, and T. C. Bell 著 「Managing Gigabytes」 Morgan Kaufmmann Publishers pp. 320-332.」には、文字の抽出方法に関する技術が開示されている。
これらの技術における構成要素の統合処理は、文字認識における文字統合処理と類似するものの、異なる性能が要求される。
つまり、前者では、例えば、以下に掲げる4例のような場合があるからである。
(1)文字の構成要素を統合して、正確に文字を構成したほうがよい場合(圧縮では圧縮率・高解像度化では画質向上)が多いが、完全に1文字を復元できなくてもよい場合もある。
(2)複数の文字がひとつの構成要素として切り出されたとしても(例えばイタリックの単語は、本実施の形態では統合してしまう)、その構成要素が文書画像中で繰り返されるならば、圧縮技術等にとっては問題にならない場合が多い。
(3)特に圧縮技術では、正確な統合処理よりも処理時間や装置規模が重視される場合が多い。
(4)また、ノイズ(孤立点等)、図形(罫線、絵柄等)に対しても適切な処理が求められる。
一方、文字認識における文字統合処理では、例えば、以下に掲げるような3つの性能が求められる。
(1)文字行を抽出し、正確に1文字を構成するように統合処理を行う必要がある。
(2)処理時間よりも認識率が重視される場合が多い。
(3)ノイズや図形を無視できる。
このように、圧縮技術における構成要素の統合処理は、文字認識における文字統合処理とは異なる性能が要求されるものの、前述の背景技術では、文字認識における文字統合処理に類似の技術が用いられている。
ここで、パターンマッチングを用いた圧縮技術で、文字の構成要素からその文字を構成して、対象としたほうが圧縮率・画質が向上する理由について、補足として説明する。
文字の構成要素のみをパターンマッチングする場合に比べて、構成要素を統合して文字を構成した場合には、パターンマッチングしやすくなり、そのパターンマッチングの結果が圧縮率・画質を向上させるからである。
例えば、「程」という文字が複数記載されている文書をスキャナで読み取って、統合処理を行った結果を図17(A)、(B)に示す。統合処理を行わずに、図17(A)、(B)の右上に位置する「口」という部分だけを取り出したものを図18(A)、(B)に示す。
この場合、図17(A)、(B)は、同じ「程」という文字であるとしてパターンマッチングされる可能性が高い。しかし、図18(A)、(B)では同じ文字としてパターンマッチングされる可能性は低い。
これは「視野」の選択による効果(飯島泰蔵 著「パターン認識理論」森北出版株式会社(1989) P.62で論じられている)として、観測が行われるスケールの拡大に応じて、無視できる差が増大するためと考えられるためである。
従来の文字切り出し技術の現状は、以下のいずれかである。
(1)文字・図形要素の統合に先立って、行の切り出し処理を行う必要があるため、計算量が多い。
(2)文字・図形要素の統合結果を確定するために、文字認識やパターンマッチングが行われ、計算量が多い。
(3)ノイズや罫線等、文字要素ではない図形に対して、統合処理が考慮されていない。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態の例を説明する。
図1は、第1の実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(1対1通信を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。
第1の実施の形態は、図1に示すように、構成要素抽出モジュール11、分類モジュール12、統合モジュール13、マッチングモジュール14、符号化モジュール15を有している。
構成要素抽出モジュール11は、分類モジュール12と接続されている。構成要素抽出モジュール11は、対象である画像から構成要素を抽出する。そして、抽出した構成要素を分類モジュール12へ渡す。なお、対象とする画像は、多値画像であってもよいが、2値画像の例を説明する。多値画像の場合は、いったん2値画像に変換して処理するようにしてもよい。また、対象とする画像は、複数枚であってもよいが、1枚であってもよい。複数枚の場合は、その枚数分だけ繰り返して処理を行うようにすればよい。
構成要素の抽出は、黒画素の塊を抽出することであり、黒画素と4連結又は8連結で連続する画素領域をいう。いわゆるラベリングと呼ばれる処理である。例えば、対象である画像を図2に示す文書画像20とする。この場合、構成要素抽出モジュール11は、図3に示すように構成要素31、32、33、34、35、36、37を抽出する。
分類モジュール12は、構成要素抽出モジュール11、統合モジュール13と接続されている。分類モジュール12は、構成要素抽出モジュール11によって抽出された構成要素を分類する。また、構成要素の大きさを閾値と比較することによって、構成要素を分類するようにしてもよい。分類した結果、つまり構成要素に分類コードを付したものを統合モジュール13へ渡す。
分類モジュール12が行う分類は、例えば、図4に示す規則に従う。つまり、「Small」、「Mediam」、「Large」の3種類に分類する例を示す。
「Small」の分類は、文字画像の構成要素又はノイズのような小さなものを意図しており、その分類方法は、構成要素の外接矩形の幅、高さの両方がある閾値以下(例えば2画素等)のものとする。
「Mediam」の分類は、文字画像である構成要素を意図しており、その分類方法は、「Small」/「Large」以外の構成要素とする。
「Large」の分類は、罫線などの図形画像の構成要素を意図しており、その分類方法は、外接矩形の幅、高さの一方もしくは両方が閾値以上(例えば、256画素又は72ポイント等)のものとする。
なお、「Small」又は「Large」の一方を省略してもよい。つまり、2種類に分類(「Small」と「Mediam」に分類、「Mediam」と「Large」に分類)してもよい。
統合モジュール13は、分類モジュール12、マッチングモジュール14と接続されている。統合モジュール13は、分類モジュール12によって分類された構成要素をその構成要素間の重なりに基づいて統合し、その統合した構成要素を分類モジュール12によって分類させる統合処理を行う。また、分類毎に異なる方法で構成要素を統合し、構成要素を統合できなくなるまで統合処理を繰り返すようにしてもよい。
具体的には、統合処理は次のように行う。
(1)外接矩形に重なりがある構成要素同士を統合し、新たな構成要素を生成する。なお、外接矩形とは、構成要素を囲む最小の矩形のことをいう。
(2)統合結果の構成要素を、再度分類モジュール12により分類し、統合可能な要素がなくなるまで繰り返し統合処理を行う。
(3)「Small」の構成要素同士、「Mediam」の構成要素同士、もしくは「Small」の構成要素と「Mediam」の構成要素を統合した結果、「Large」の構成要素が生じる場合、その統合は禁止する。
(4)「Mediam」の構成要素と「Large」の構成要素の統合は禁止する。
図5を用いて、外接矩形を用いた統合処理について説明する。
図5(A)〜(C)は統合処理の経過を示したものである。図5(A)に示す構成要素(構成要素32)の外接矩形は、「問」内の「口」の構成要素(構成要素33)の外接矩形と重なっている。また、構成要素32と構成要素33は分類モジュール12によって「Mediam」と分類されている。したがって、統合処理の規則(1)に従って構成要素32と構成要素33を統合した新たな構成要素(図5(B))を生成する(なお、規則(3)及び(4)には反していない)。
次に、規則(2)を適用することによって、この新たな構成要素に対する分類モジュール12による分類結果は「Mediam」である。
同様に、図5(B)の構成要素と構成要素34に対して、規則(1)が適用され、新たな構成要素(図5(C))を生成する。次に、規則(2)を適用することによって、この新たな構成要素に対する分類モジュール12による分類結果は「Mediam」である。
これによって、図5(C)に示す構成要素が新たに生成される。
ただし、この新たな構成要素を囲んでいる構成要素35とは、統合されない。つまり、図5(C)の状態から図5(D)が1つの構成要素となる状態へは進行しない。構成要素35は分類モジュール12によって「Large」と分類され、規則(4)によって、統合が禁止されるからである。
したがって、図2に示す文書画像20に対して、統合モジュール13による処理が終了した場合の構成要素は、図6に示す4つの構成要素(構成要素31、構成要素61、構成要素35、構成要素62)である。
マッチングモジュール14は、統合モジュール13、符号化モジュール15と接続されている。マッチングモジュール14は、統合モジュール13によって統合された構成要素に対してマッチング処理を行う。ここでのマッチング処理は、例えば、文字認識処理等であってもよい。
符号化モジュール15は、マッチングモジュール14と接続されている。符号化モジュール15は、マッチングモジュール14によってマッチング処理が行われた結果に対して、圧縮処理を行う。
次に、第1の実施の形態による作用・働き(動作)を図7に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS71で、構成要素抽出モジュール11は、入力された対象画像から構成要素を抽出する。
ステップS72で、分類モジュール12は、ステップS71で抽出された構成要素を分類する。
ステップS73で、統合モジュール13は、ステップS72で分類された構成要素を統合処理の規則に基づいて、統合する。
ステップS74で、統合モジュール13は、統合可能な構成要素がなくなるまで統合を繰り返す。つまり、統合可能な構成要素がある場合はステップS72へ戻り、それ以外の場合はステップS75へ進む。
ステップS75で、マッチングモジュール14は、統合処理された構成要素に対して、パターンマッチング処理を行う。
ステップS76で、符号化モジュール15は、ステップS75によるパターンマッチング処理の結果に対して、符号化処理を行う。
第2の実施の形態は、図8に示すように、構成要素抽出モジュール11、分類モジュール12、拡大モジュール81、統合モジュール13、マッチングモジュール14、符号化モジュール15を有している。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
構成要素抽出モジュール11は、分類モジュール12と接続されており、分類モジュール12は、構成要素抽出モジュール11、統合モジュール13、拡大モジュール81と接続されており、拡大モジュール81は、分類モジュール12、統合モジュール13と接続されており、統合モジュール13は、分類モジュール12、マッチングモジュール14、拡大モジュール81と接続されており、マッチングモジュール14は、統合モジュール13、符号化モジュール15と接続されており、符号化モジュール15は、マッチングモジュール14と接続されている。
拡大モジュール81は、分類モジュール12によって分類された構成要素を拡大する。つまり、構成要素の外接矩形を拡大する。そして、統合モジュール13は、拡大モジュール81によって拡大された構成要素に対して統合処理を行う。つまり、外接矩形を拡大してから、重なりを判定するようにしている。
拡大処理は、例えば、以下の通りである。
(1)上下左右方向に、規定の値だけ外接矩形を拡大する。
(2)上下左右方向に、画像解像度に比例した値だけ(比は規定値とするようにしてもよい)外接矩形を拡大する。
(3)もとの外接矩形の大きさに比例して、その外接矩形の中心から拡大する。また、拡大率は規定値とするようにしてもよい
また、拡大処理は、前述したもの以外の他の処理であってもよい。例えば、拡大処理又は規定値は構成要素の分類別に選択できるようにしてもよい。
拡大モジュール81を付加することによって、文字画像の構成要素に重なりが無い場合でも、文字を統合できる効果がある。例えば、図9(A)に示すような「和」という文字画像の場合、偏(構成要素91)と旁(構成要素92)の外接矩形は、図9(B)に示す外接矩形94、外接矩形95となり、両者の外接矩形には重なりがないので、第1の実施の形態では統合できなかった。拡大モジュール81は、外接矩形94と外接矩形95に対して、拡大処理を施し、図9(C)に示すような外接矩形96と外接矩形97を生成する。外接矩形96と外接矩形97は重なり合っているので、統合モジュール13によって統合される。
また、特に、「Small」に属する構成要素の外接矩形を大きく拡大することで、ディザのかかった画像を統合できることとなる。例えば、図10(A)に示すように、ディザのかかった画像を対象とした場合(図10(A)に示す例は、ディザのかかった画像の一部分である)、外接矩形を拡大することによって、図10(B)に示すように、各外接矩形を重ね合わせることができる。そして、これに対して、統合処理を行うことによって、図10(C)に示すように、ディザのかかった画像を統合できる。
次に、第2の実施の形態による作用・働き(動作)を図11に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS111で、構成要素抽出モジュール11は、入力された対象画像から構成要素を抽出する。
ステップS112で、分類モジュール12は、ステップS111で抽出された構成要素を分類する。
ステップS113で、拡大モジュール81は、ステップS112で分類された構成要素の外接矩形を拡大する。
ステップS114で、統合モジュール13は、ステップS113で拡大処理された構成要素を統合処理の規則に基づいて、統合する。
ステップS115で、統合モジュール13は、統合可能な構成要素がなくなるまで統合を繰り返す。つまり、統合可能な構成要素がある場合はステップS112へ戻り、それ以外の場合はステップS116へ進む。
ステップS116で、マッチングモジュール14は、統合処理された構成要素に対して、パターンマッチング処理を行う。
ステップS117で、符号化モジュール15は、ステップS116によるパターンマッチング処理の結果に対して、符号化処理を行う。
第3の実施の形態は、図12に示すように、構成要素抽出モジュール11、分類モジュール12、統合モジュール13、対象除外モジュール121、マッチングモジュール14、符号化モジュール15を有している。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
構成要素抽出モジュール11は、分類モジュール12と接続されており、分類モジュール12は、構成要素抽出モジュール11、統合モジュール13と接続されており、統合モジュール13は、分類モジュール12、対象除外モジュール121と接続されており、対象除外モジュール121は、統合モジュール13、マッチングモジュール14と接続されており、マッチングモジュール14は、対象除外モジュール121、符号化モジュール15と接続されており、符号化モジュール15は、マッチングモジュール14と接続されている。
対象除外モジュール121は、統合モジュール13によって統合された構成要素を除外する。
マッチングモジュール14は、対象除外モジュール121によって除外された構成要素以外の構成要素に対してマッチング処理を行う。
より具体的には、対象除外モジュール121は、統合モジュール13によって統合された各構成要素に対して、フラグを付与する。そのフラグは、マッチングモジュール14によってマッチング処理すべき対象であるか否かを示すものである。構成要素を除外する場合は、例えば、フラグをたてる。
フラグをたてる対象は、「Large」又は「Small」に属する構成要素とし、これらをパターンマッチングの対象から除外するものである。
「Large」に分類される構成要素は、罫線等の巨大な図形であり、同一とみなせる図形が繰り返し出現する可能性は低いものである。「Large」の構成要素をパターンマッチング対象から除外することで、パターンマッチングの処理負荷を軽減させることができる。
「Small」の構成要素をパターンマッチング対象から除外することで、パターンマッチングの処理負荷を軽減させることができる。「Small」に分類される構成要素は、小さな文字である可能性があり、パターンマッチングの誤判定が生じやすい。「Small」の構成要素をパターンマッチング対象から除外することで、文字化けを軽減させることができる。
次に、第3の実施の形態による作用・働き(動作)を図13に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS131で、構成要素抽出モジュール11は、入力された対象画像から構成要素を抽出する。
ステップS132で、分類モジュール12は、ステップS131で抽出された構成要素を分類する。
ステップS133で、統合モジュール13は、ステップS132で分類された構成要素を統合処理の規則に基づいて、統合する。
ステップS134で、統合モジュール13は、統合可能な構成要素がなくなるまで統合を繰り返す。つまり、統合可能な構成要素がある場合はステップS132へ戻り、それ以外の場合はステップS135へ進む。
ステップS135で、対象除外モジュール121は、統合処理された構成要素に対して、「Large」又は「Small」に属する構成要素を除外する。
ステップS136で、マッチングモジュール14は、ステップS135で除外された構成要素以外の構成要素に対してパターンマッチング処理を行う。
ステップS137で、符号化モジュール15は、ステップS136によるパターンマッチング処理の結果に対して、符号化処理を行う。
第4の実施の形態は、図14に示すように、構成要素抽出モジュール11、分類モジュール12、背景統合モジュール141、マッチングモジュール14、符号化モジュール15を有している。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
構成要素抽出モジュール11は、分類モジュール12と接続されており、分類モジュール12は、構成要素抽出モジュール11、背景統合モジュール141と接続されており、背景統合モジュール141は、分類モジュール12、マッチングモジュール14と接続されており、マッチングモジュール14は、背景統合モジュール141、符号化モジュール15と接続されており、符号化モジュール15は、マッチングモジュール14と接続されている。
構成要素抽出モジュール11は、第1の実施の形態の構成要素抽出モジュール11による構成要素の抽出処理に加えて、背景画像という構成要素をも抽出する。背景画像の構成要素とは、第1の実施の形態による構成要素抽出モジュール11によって抽出される構成要素以外のものである。したがって、背景画像の構成要素とは、一般的には、対象画像における空白部分であり、最も面積の広い構成要素となる場合が多い。
分類モジュール12は、構成要素抽出モジュール11によって抽出された構成要素を、「背景画像」の分類、「Large」の分類、「Small」の分類、「Mediam」の分類に分類する。
背景統合モジュール141は、第1の実施の形態の統合モジュール13の統合処理を行い、さらに、「Large」の分類に属する構成要素又は「Small」の分類に属する構成要素を「背景画像」の分類に統合する。
具体的には、「Small」の分類、「Large」の分類の一方、もしくは両方の分類に属する構成要素は、全てひとつの要素(背景画像)に統合する。そして、背景画像はパターンマッチングの対象から除外する。このようにすることによって、前述の第3の実施の形態と同様に、「Small」の分類、「Large」の分類に属する構成要素を対象外とし、計算量を低減すること等となる。
さらに、構成要素を入力画像から抽出し、その構成要素のサイズや描画位置を記憶するように構成した場合、その記憶する情報量が増加する。特に、「Small」と分類されるような微小な構成要素が大量に含まれる場合、記憶する情報量は入力画像の数倍にもおよぶ。「Small」と分類される構成要素を背景画像に統合することで、記憶する情報量を削減できる。
特にパターンマッチングの目的がテキスト画像の圧縮である場合、前記理由から情報量が増加し、「Small」と分類される構成要素をパターン辞書に登録しても、圧縮率が逆に低下する場合がある。その場合、「Small」の構成要素を背景画像に統合することで、圧縮率の向上効果が得られる。
なお、統合処理には優先順位があり、背景画像の分類への統合は、最後に行う。
次に、第4の実施の形態による作用・働き(動作)を図15に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS151で、構成要素抽出モジュール11は、入力された対象画像から構成要素を抽出する。
ステップS152で、分類モジュール12は、ステップS151で抽出された構成要素を分類する。
ステップS153で、背景統合モジュール141は、ステップS152で分類された構成要素を統合処理の規則(最後に、背景画像の分類への統合を含む)に基づいて、統合する。
ステップS154で、背景統合モジュール141は、統合可能な構成要素がなくなるまで統合を繰り返す。つまり、統合可能な構成要素がある場合はステップS152へ戻り、それ以外の場合はステップS155へ進む。
ステップS155で、マッチングモジュール14は、統合処理された構成要素に対して、パターンマッチング処理を行う。
ステップS156で、符号化モジュール15は、ステップS155によるパターンマッチング処理の結果に対して、符号化処理を行う。
前述の実施の形態によって、次に示すことを実現できる。
(1)文字行の切り出しが不要で、従って、計算量をより減少させる又は装置の規模をより小さくすることができる。
(2)文字・図形等の構成要素の統合に際し、統合結果を確定するために、文字認識やパターンマッチングが不要で、従って、計算量をより減少させる又は装置の規模をより小さくすることができる。
(3)ノイズや罫線等、入力画像に繰り返し出現する可能性が低いと考えられる文字・図形等の構成要素に対しては、パターンマッチング処理回数が軽減されるように統合するか、パターンマッチング処理から除外することが可能で、従って、計算量をより減少させる又は装置の規模をより小さくすることができる。
図16を参照して、前述の実施の形態のハードウェア構成例について説明する。図16に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1617と、プリンタなどのデータ出力部1618を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)1601は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、構成要素抽出モジュール11、分類モジュール12、統合モジュール13、マッチングモジュール14、符号化モジュール15、拡大モジュール81、対象除外モジュール121、背景統合モジュール141等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)1602は、CPU1601が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1603は、CPU1601の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1604により相互に接続されている。
ホストバス1604は、ブリッジ1605を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1606に接続されている。
キーボード1608、マウス等のポインティングデバイス1609は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1610は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)1611は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1601によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクは、文書画像20や文書画像20内の構成要素などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ1612は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1613に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1607、外部バス1606、ブリッジ1605、及びホストバス1604を介して接続されているRAM1603に供給する。リムーバブル記録媒体1613も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート1614は、外部接続機器1615を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1614は、インタフェース1607、及び外部バス1606、ブリッジ1605、ホストバス1604等を介してCPU1601等に接続されている。通信部1616は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1617は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1618は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図16に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図16に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図16に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、前述の実施の形態においては、符号化モジュール15によって圧縮技術への応用を示したが、超解像度技術に応用してもよい。超解像度技術とは、例えば、1枚の画像から同じ文字を抽出し、その複数の文字は位相が異なっていることが多いので、その位相の違いを利用して、原画像の解像度よりも高解像度な文字画像を再現しようとする技術である。前記の実施の形態において、符号化モジュール15を超解像度変換モジュールにしてもよい。なお、この場合は、マッチングモジュール14は類似している文字画像を抽出し、超解像度変換モジュールは、その文字画像を用いて、高解像度の文字画像を生成する。
なお、前述の第2の実施の形態以後の実施の形態を任意に組み合わせてもよい。つまり、第2と第3の実施の形態との組み合わせ、第2と第4の実施の形態との組み合わせ、第3と第4の実施の形態との組み合わせ、第2と第3と第4の実施の形態との組み合わせでもよい。例えば、第2と第3と第4の実施の形態との組み合わせでは、構成要素抽出モジュール11、分類モジュール12、拡大モジュール81、背景統合モジュール141、対象除外モジュール121、マッチングモジュール14、符号化モジュール15の構成例となる。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 対象となる文書画像の例を示す説明図である。 構成要素の例を示す説明図である。 分類モジュールの分類の規則の例を示す説明図である。 統合モジュールの処理例を示す説明図である。 文書画像に対する第1の実施の形態による処理例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 拡大モジュールによる処理例を示す説明図である。 拡大モジュールによる処理例を示す説明図である。 第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第3の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第4の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第1〜4の実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。 文字を対象とした場合に、圧縮率・画質が向上する理由を示す説明図である。 文字を対象とした場合に、圧縮率・画質が向上する理由を示す説明図である。
符号の説明
11…構成要素抽出モジュール
12…分類モジュール
13…統合モジュール
14…マッチングモジュール
15…符号化モジュール
81…拡大モジュール
121…対象除外モジュール
141…背景統合モジュール
1601…CPU
1602…ROM
1603…RAM
1604…ホストバス
1605…ブリッジ
1606…外部バス
1607…インタフェース
1608…キーボード
1609…ポインティングデバイス
1610…ディスプレイ
1611…HDD
1612…ドライブ
1613…リムーバブル記録媒体
1614…接続ポート
1615…外部接続機器
1616…通信部
1617…データ読み取り部
1618…データ出力部

Claims (6)

  1. 画像から構成要素を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された構成要素を分類する分類手段と、
    前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形に重なりがあるもの同士を統合し、該統合した構成要素を前記分類手段によって分類させる統合処理を行う統合手段と、
    前記統合手段によって統合された構成要素に対してマッチング処理を行うマッチング手段
    を具備し、
    前記分類手段は、構成要素の大きさを閾値と比較することによって、構成要素を大の分類、中の分類、小の分類に分類し、
    前記統合手段は、分類毎に異なる方法で構成要素を統合し、構成要素を統合できなくなるまで統合処理を繰り返すようにし、該統合では、小の分類に属する構成要素同士、中の分類に属する構成要素同士、又は小の分類に属する構成要素と中の分類に属する構成要素を統合した結果、該統合した構成要素が大の分類になる場合は、該統合は行わず、中の分類に属する構成要素と大の分類に属する構成要素の統合は行わない
    ことを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形を拡大する拡大手段
    をさらに具備し、
    前記統合手段は、前記拡大手段によって拡大された構成要素の外接矩形に対して統合処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記統合手段によって統合された構成要素を除外する除外手段
    をさらに具備し、
    前記マッチング手段は、前記除外手段によって除外された構成要素以外の構成要素に対してマッチング処理を行い、
    前記除外手段が除外する構成要素は、前記分類手段によって大の分類又は小の分類に分類された構成要素である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理システム。
  4. 画像から構成要素を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された構成要素を少なくとも背景画像を含む分類に分類する分類手段と、
    前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形に重なりがあるもの同士を統合し、該統合した構成要素を前記分類手段によって分類させる統合処理を行う統合手段と、
    前記統合手段によって統合された構成要素のうち、背景画像の分類に属する構成要素はマッチング処理の対象としないマッチング手段
    を具備し、
    前記分類手段は、構成要素の大きさを閾値と比較することによって、構成要素を大の分類、中の分類、小の分類、背景画像の分類に分類し、
    前記統合手段は、小の分類に属する構成要素同士、中の分類に属する構成要素同士、又は小の分類に属する構成要素と中の分類に属する構成要素を統合した結果、該統合した構成要素が大の分類になる場合は、該統合は行わず、中の分類に属する構成要素と大の分類に属する構成要素の統合は行わず、大の分類に属する構成要素又は小の分類に属する構成要素は背景画像の分類に統合する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  5. コンピュータに、
    画像から構成要素を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された構成要素を分類する分類手段と、
    前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形に重なりがあるもの同士を統合し、該統合した構成要素を前記分類手段によって分類させる統合処理を行う統合手段と、
    前記統合手段によって統合された構成要素に対してマッチング処理を行うマッチング手段
    として機能させ
    前記分類手段は、構成要素の大きさを閾値と比較することによって、構成要素を大の分類、中の分類、小の分類に分類し、
    前記統合手段は、分類毎に異なる方法で構成要素を統合し、構成要素を統合できなくなるまで統合処理を繰り返すようにし、該統合では、小の分類に属する構成要素同士、中の分類に属する構成要素同士、又は小の分類に属する構成要素と中の分類に属する構成要素を統合した結果、該統合した構成要素が大の分類になる場合は、該統合は行わず、中の分類に属する構成要素と大の分類に属する構成要素の統合は行わない
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  6. コンピュータに、
    画像から構成要素を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された構成要素を少なくとも背景画像を含む分類に分類する分類手段と、
    前記分類手段によって分類された構成要素の外接矩形に重なりがあるもの同士を統合し、該統合した構成要素を前記分類手段によって分類させる統合処理を行う統合手段と、
    前記統合手段によって統合された構成要素のうち、背景画像の分類に属する構成要素はマッチング処理の対象としないマッチング手段
    として機能させ
    前記分類手段は、構成要素の大きさを閾値と比較することによって、構成要素を大の分類、中の分類、小の分類、背景画像の分類に分類し、
    前記統合手段は、小の分類に属する構成要素同士、中の分類に属する構成要素同士、又は小の分類に属する構成要素と中の分類に属する構成要素を統合した結果、該統合した構成要素が大の分類になる場合は、該統合は行わず、中の分類に属する構成要素と大の分類に属する構成要素の統合は行わず、大の分類に属する構成要素又は小の分類に属する構成要素は背景画像の分類に統合する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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