JP5365440B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Description
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、文書画像中の表の破線や鎖線のような不連続な罫線を、簡単な処理で、高速に抽出することを目的とし、文書画像を二値原画像の形で読み取り、読み取られた二値原画像に対して水平及び垂直方向の各方向に走査して黒ビット列とそれに連結した白ビット列を検出し、検出された黒ビット列とそれに連結した白ビット列に対して白ビット列の長さの判定を行い、該白ビット列の長さが閾値以下の黒ビット列とそれに連結した閾値以下の白ビット列を検出し、検出された黒ビット列とそれに連結した閾値以下の白ビット列の連続に対し、基本ビット列を検出し、検出された基本ビット列が規則的に所定回数以上繰返される制限付繰返しビット列を検出して制限付繰返しパタンを抽出することが開示されている。
請求項1の発明は、画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像内における黒画素又は白画素が連続する度数を画素値として有する連続度数画像を作成する連続度数画像作成手段と、前記連続度数画像作成手段によって作成された連続度数画像に基づいて、切れ目のある線を実線に変更する実線化を行う実線化手段を具備し、前記実線化手段は、前記連続度数画像内の画素であって、水平方向又は垂直方向に連続している度数を画素値として有する画素の画素値と、予め定められた第1の閾値とを比較することにより2つの第1の画素を抽出し、前記2つの第1の画素に挟まれた線分は前記度数の方向と直角に交差しており、前記2つの第1の画素の間に挟まれた画素の画素値と予め定められた第2の閾値とを比較することにより、前記第1の画素に挟まれた線分上にある第2の画素を抽出し、該第2の画素を前記切れ目のある線の切れ目部分として実線化を行うものであることを特徴とする画像処理装置である。
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
また、画素塊とは、罫線以外であって4連結又は8連結で連続する画素領域を少なくとも含み、これらの画素領域の集合をも含む。これらの画素領域の集合とは、4連結等で連続した画素領域が複数あり、その複数の画素領域は近傍にあるものをいう。ここで、近傍にあるものとは、例えば、互いの画素領域が距離的に近いもの、文章としての1行から1文字ずつ切り出すように縦又は横方向に射影し、空白地点で切り出した画像領域、又は予め定められた間隔で切り出した画像領域等がある。
なお、1つの画素塊として、1文字の画像となる場合が多い。ただし、実際に人間が文字として認識できる画素領域である必要はない。文字の一部分、文字を形成しない画素領域等もあり、何らかの画素の塊であればよい。
また、罫線は、黒色であるのが一般的であるが、白色である罫線にも対応できる。ただし、以下の説明では黒色の罫線の場合について主に説明する。
例えば、表罫線補正モジュール120は、連続度数画像内の画素であって、予め定められた第1の閾値と比較して抽出された2つの第1の画素を両端とし、その第1の画素の間にある画素が、予め定められた第2の閾値と比較して抽出された第2の画素である場合に、その第2の画素を切れ目のある線の切れ目部分として実線化を行うようにしてもよい。なお、表罫線補正モジュール120内の構成、処理内容等についての詳細は、図2等を用いて後述する。
このランマップ画像は、画像受付モジュール110によって受け付けられた画像と同じ大きさ(幅×縦長)である。ただし、画像受付モジュール110によって受け付けられた画像は2値画像であるが、ランマップ画像は1画素が度数を表せるような多値画像である。例えば、8bit/画素としてもよい。この場合、度数が256以上となる場合は、画素値を255と固定してもよい。
また、実線化とは、切れ目のある線を実線に変更することをいい、具体的には、切れ目のある線をつないで(短線間の空白を埋めて)実線にすることをいう。
画像受付モジュール110は、白ランマップ画像作成モジュール222H、論理和処理モジュール224H、白ランマップ画像作成モジュール222V、論理和処理モジュール224V、論理積処理モジュール233と接続されている。受け付ける画像としては、図3(a)に例示する受付画像300がある。受付画像300内の領域310のように、文字と罫線が接触している接触発生領域311、312がある(図3(b)参照)。また、受付画像300内の領域320のように、罫線として実線321以外にも、点線322、破線323、一点鎖線324等がある(図3(c)参照)。
例えば、具体的には、画像の白画素を注目画素として特定し、各白画素のランレングス長(白ランマップ画像作成モジュール222Hの処理の場合は水平方向につながっている白画素数、白ランマップ画像作成モジュール222Vの処理の場合は垂直方向につながっている白画素数)をカウントし、そのランレングスに属する白画素にランレングス長を画素値とする値を与える。より具体的には、ある白画素の塊のランレングス長が10であった場合、その塊に属する白画素10画素の画素値を10とする。
図4は、白ランマップ画像の例を示す説明図である。図4(a)に例示する白ランマップ画像410は、白ランマップ画像作成モジュール222Hによって作成されたものであり、図4(b)に例示する白ランマップ画像420は、白ランマップ画像作成モジュール222Vによって作成されたものである。この図では、黒いほど白ランレングス長値が大きい画素を示している。つまり、長い白ランレングスがある部分ほど黒く表示されている。なお、ランレングス長が255を超えるものは255としている。
ここで、白ランマップ画像の性質について図5、図6の例を用いて説明する。
図5(b)の白ランマップ画像の例は、白ランマップ画像作成モジュール222Vが図5(a)に例示する文字の画像を対象としたものであり、図6(b)の白ランマップ画像の例は、白ランマップ画像作成モジュール222Vが図6(a)に例示する点線の画像を対象としたものである。このように、文字画素隣接領域には比較的短い白ラン画素が多いが、点線隣接領域には比較的長い白ランレングスの画素が多い。白ランマップフィルタリングモジュール223は、この性質を利用するものである。
(1)点線の横には長い白ランレングスが存在する。図7(a)の例では、両端の画素(右上がり線で示された矩形であり、例えば、画素701)は長い白ランレングスである。
(2)点線を構成する白画素は短い。図7(a)の例では、点線を構成する黒画素(画素703)の間に挟まれた白画素(右下がり線で示された矩形であり、例えば、画素702)は短い白ランレングスである。
このフィルタ処理により、点線を構成する白画素のみをON、それ以外の画素をOFF(文字と実線)とする2値画像が作成される。
また、白ランマップフィルタリングモジュール223Hも、縦方向1×9画素フィルタを用いて同等のフィルタ処理を行う。
なお、フィルタのサイズは、検出する点線幅に応じたものとなるように可変としてもよい。前述の9×1画素フィルタは7画素までの点線を検出することができる。
図8は、論理和処理モジュール224V等による処理例を示す説明図である。受付画像300は、画像受付モジュール110が受け取った画像であり、領域811、812、813内にそれぞれ点線、破線、一点鎖線がある。白ランマップ画像420は、白ランマップ画像作成モジュール222Vが作成した白ランマップ画像である。この白ランマップ画像420に対して、白ランマップフィルタリングモジュール223Vは、点線を構成する白画素をON、それ以外の画素をOFFとした2値画像を作成する。実線化画像(垂直方向)800は、論理和処理モジュール224Vが作成した画像であり、領域811、812、813に対応する領域821、822、823内の点線等は実線になっている。
図9は、黒ランマップ画像作成モジュール225、しきい値処理モジュール226による処理例を示す説明図である。
図9(a)に例示する実線化画像(水平方向)900は、論理和処理モジュール224Hの出力画像であり、この実線化画像(水平方向)900に対して黒ランマップ画像作成モジュール225H、しきい値処理モジュール226Hによって処理した結果が横罫線画像910である。このように、水平方向の点線を実線化した画像からしきい値以上の横罫線だけを抽出する。
図9(b)に例示する実線化画像(垂直方向)800に対しても黒ランマップ画像作成モジュール225V、しきい値処理モジュール226Vによる同等の処理を行い、処理結果が縦罫線画像920である。
図10は、論理和処理モジュール227による処理例を示す説明図である。論理和処理モジュール227は、しきい値処理モジュール226Hから横罫線画像910、しきい値処理モジュール226Vから縦罫線画像920を受け取り、論理和合成して罫線画像1000を作成する。
反転処理モジュール231は、論理和処理モジュール227、収縮処理モジュール232と接続されている。論理和処理モジュール227から罫線のみとなった画像を受け取り、反転処理(論理否定処理)を行う。そして、その反転処理した画像を収縮処理モジュール232へ渡す。
収縮処理モジュール232は、反転処理モジュール231、論理積処理モジュール233と接続されている。反転処理モジュール231から反転処理した画像を受け取り、収縮処理を行う。そして、その収縮処理した画像を論理積処理モジュール233へ渡す。ここで、収縮処理とは、黒領域の境界にある画素の値を背景成分の白画素の値に変換して、黒領域を1画素以上縮める処理のことである。例えば、1画素移動させた画像と元の画像との論理積処理を行うようにしてもよい。その他、従来から知られている画像処理としての収縮処理を行えばよい。これによって、罫線に接触している文字を切り離すための画像が作成されることとなる。
論理積処理モジュール233は、画像受付モジュール110、収縮処理モジュール232、論理和処理モジュール241と接続されている。画像受付モジュール110から画像を受け取り、収縮処理モジュール232から収縮処理した画像を受け取り、論理積処理を行う。そして、その論理積処理した画像を論理和処理モジュール241へ渡す。これによって、罫線以外の文字だけの画像が作成される。また、罫線に接触していた文字は、その接触部分を削除した文字となっている。
論理和処理モジュール241は、論理和処理モジュール227、論理積処理モジュール233、画像出力モジュール150と接続されている。論理和処理モジュール227から論理和処理した画像(罫線だけの画像)を受け取り、論理積処理モジュール233から論理積処理した画像(文字だけの画像)を受け取り、論理和処理を行う。そして、その論理和処理した画像を画像出力モジュール150へ渡す。
図11は、反転処理モジュール231、収縮処理モジュール232、論理積処理モジュール233、論理和処理モジュール241による処理例を示す説明図である。反転処理モジュール231が罫線画像1000に対して反転処理を行って反転画像1010を作成し、収縮処理モジュール232が反転画像1010に対して収縮処理を行って接触文字分離用マスク1020を作成し、論理積処理モジュール233が受付画像300と接触文字分離用マスク1020に対して論理積処理を行って文字画像1030を作成し、論理和処理モジュール241が罫線画像1000と文字画像1030に対して論理和処理を行って出力画像1040を作成することを示している。
図12は、第1の実施の形態による処理例を示す説明図である。図12(a1)に例示する受付画像300は、画像受付モジュール110が受け付ける画像の例であり、領域310内には図12(b1)に例示するように罫線と接触発生領域311、312で接触している文字があり、また領域1210には図12(c1)に例示するように点線、破線、一点鎖線が含まれている。図12(a2)に例示する出力画像1040は、画像出力モジュール150によって出力された画像の例であり、接触文字があった領域1230内は図12(b2)に例示するように接触部分が分離しており(分離領域1231、1232)、点線、破線、一点鎖線が含まれていた領域1220内は図12(c2)に例示するように実線となっている。
第2の実施の形態は、受け付けた画像から文字を削除して罫線のみの画像とするものである。第1の実施の形態とは異なり、出力する画像は、点線を実線化していない。例えば、画像のフォーム(文字が記載される前の原型文書)を認識する場合等に用いられるものである。
点線実線化モジュール1320は、画像受付モジュール1310、線分抽出モジュール1330と接続されている。画像受付モジュール1310が受け付けた画像内の点線を実線化するものである。図1に例示した表罫線補正モジュール120の途中までの処理と同等のものを行うものである。なお、点線実線化モジュール1320内の構成、処理内容等についての詳細は、図14等を用いて後述する。
具体的には、例えば、点線実線化モジュール1320によって実線化が行われた画像から白ランマップ画像と黒ランマップ画像を作成する。そして、その作成された白ランマップ画像と黒ランマップ画像に基づいて、画像受付モジュール1310によって受け付けられた画像から線分を抽出する。なお、線分抽出モジュール1330内の構成、処理内容等についての詳細は、図14等を用いて後述する。
画像受付モジュール1310は、白ランマップ画像作成モジュール1421H、論理和処理モジュール1423H、白ランマップ画像作成モジュール1421V、論理和処理モジュール1423V、論理積処理モジュール1441と接続されている。図2に例示した画像受付モジュール110と同等のものである。
線分抽出モジュール1330は、論理和処理モジュール1434を有しており、その他のモジュールは水平方向処理モジュール1400Hと垂直方向処理モジュール1400Vに分かれており、線分抽出モジュール1330内の水平方向処理モジュール1400Hは、白ランマップ画像作成モジュール1431H、黒ランマップ画像作成モジュール1432H、黒白ランマップフィルタリングモジュール1433Hを有しており、線分抽出モジュール1330内の垂直方向処理モジュール1400Vは、白ランマップ画像作成モジュール1431V、黒ランマップ画像作成モジュール1432V、黒白ランマップフィルタリングモジュール1433Vを有している。
水平方向処理モジュール1400Hと垂直方向処理モジュール1400Vの両者は水平方向、垂直方向の罫線を扱う点では異なるが、90度回転させれば同じ処理を行っているものであり、同等の対応するモジュールを有している。以下の説明では、いずれか一方又は両者を統合して説明する。
黒ランマップ画像作成モジュール1432は、論理和処理モジュール1423、黒白ランマップフィルタリングモジュール1433と接続されている。論理和処理モジュール1423から受け取った画像(点線が実線化された画像)を用いて黒ランマップ画像を作成する。そして、作成した黒ランマップ画像を黒白ランマップフィルタリングモジュール1433へ渡す。
実線だけの画像(点線が実線化された画像を含む)において、「文字の黒ランレングスに隣接する白ランレングスの長さは、実線の黒ランレングスに隣接する白ランレングスに比較して短い」という性質がある。図15は、黒ランレングスと白ランレングスとの関係例を示す説明図である。図15(b)に例示するように文字画像1550の隣接領域1560、1570の白ランレングス長は、図15(a)に例示する直線画像1510の隣接領域1520、1530の白ランレングス長よりも短い。
ここでのフィルタリング処理とは、以下の4つの条件を満たす場合に、その注目画素を黒画素(ON)として出力し、それ以外の場合は白画素(OFF)として出力するものである。
(1V)横方向9×1画素フィルタ(図16(a)(b)に例示するフィルタ1610、1620)内の中央に位置する注目画素が黒画素であること
(2V)注目画素における黒ランレングス長が予め定められたしきい値(TH_AV)以上であること
(3V)注目画素の右半分4画素のいずれかの白ランレングス長が予め定められたしきい値(TH_BV)以上であること
(4V)注目画素の左半分4画素のいずれかの白ランレングス長が予め定められたしきい値(TH_CV)以上であること
(1H)縦方向1×9画素フィルタ内の中央に位置する注目画素が黒画素であること
(2H)注目画素における黒ランレングス長が予め定められたしきい値(TH_AH)以上であること
(3H)注目画素の上半分4画素のいずれかの白ランレングス長が予め定められたしきい値(TH_BH)以上であること
(4H)注目画素の下半分4画素のいずれかの白ランレングス長が予め定められたしきい値(TH_CH)以上であること
なお、これらの条件を満たすか否かについては、白ランマップ画像と黒ランマップ画像の両方を参照する。また、TH_AV、TH_BV、TH_CV、TH_AH、TH_BH、TH_CHは、それぞれ異なる値であってもよいし、同じ値が含まれていてもよい。
なお、フィルタのサイズは、検出する線幅に応じたものとなるように可変としてもよい。
論理積処理モジュール1441は、画像受付モジュール1310、論理和処理モジュール1434、画像出力モジュール1350と接続されている。論理和処理モジュール1434からの点線が実線化された罫線だけの画像と画像受付モジュール1310からの画像との論理積処理を行うことによって、点線を含む罫線だけの画像を作成する。そして、その作成された画像を画像出力モジュール1350へ渡す。
図17は、第2の実施の形態による処理例を示す説明図である。受付画像1710は、画像受付モジュール1310が受け付ける画像の例であり、文字、写真画像、点線、実線等の罫線が含まれている。出力画像1720は、第2の実施の形態による処理結果であり、画像出力モジュール1350が出力する画像である。このように点線、実線等の罫線だけの画像になっている。
反転・論理積処理モジュール1840は、反転処理モジュール1841、論理積処理モジュール1842を有している。
反転処理モジュール1841は、論理和処理モジュール1434、論理積処理モジュール1842と接続されている。論理和処理モジュール1434から受け取った点線が実線化された罫線だけの画像の反転処理を行う。反転処理は、第1の実施の形態の反転処理モジュール231と同等の処理である。そして、反転処理した画像を論理積処理モジュール1842へ渡す。
論理積処理モジュール1842は、画像受付モジュール1310、反転処理モジュール1841、画像出力モジュール1350と接続されている。画像受付モジュール1310から受け取った画像と反転処理モジュール1841から受け取った反転画像との論理積処理を行うことによって、罫線を削除した文字だけの画像を作成する。そして、その文字だけの画像を画像出力モジュール1350へ渡す。
画像出力モジュール1350は、論理積処理モジュール1842と接続されている。論理積処理モジュール1842から受け取った画像を出力する。例えば、文字認識装置へ出力して、文字認識装置が文字認識を行うようにしてもよい。
なお、前述の各種の実施の形態を組み合わせてもよく(例えば、ある実施の形態内のモジュールを他の実施の形態内に適用する、入れ替えする等も含む)、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
また、前述の実施の形態の説明において、予め定められた値との比較において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…表罫線補正モジュール
130…接触文字分離モジュール
140…論理和合成モジュール
150…画像出力モジュール
221H…水平方向処理モジュール
221V…垂直方向処理モジュール
222…白ランマップ画像作成モジュール
223…白ランマップフィルタリングモジュール
224…論理和処理モジュール
225…黒ランマップ画像作成モジュール
226…しきい値処理モジュール
227…論理和処理モジュール
231…反転処理モジュール
232…収縮処理モジュール
233…論理積処理モジュール
241…論理和処理モジュール
1310…画像受付モジュール
1320…点線実線化モジュール
1330…線分抽出モジュール
1340…論理積合成モジュール
1350…画像出力モジュール
1400H…水平方向処理モジュール
1400V…垂直方向処理モジュール
1421…白ランマップ画像作成モジュール
1422…白ランマップフィルタリングモジュール
1423…論理和処理モジュール
1431…白ランマップ画像作成モジュール
1432…黒ランマップ画像作成モジュール
1433…黒白ランマップフィルタリングモジュール
1434…論理和処理モジュール
1441…論理積処理モジュール
1840…反転・論理積処理モジュール
1841…反転処理モジュール
1842…論理積処理モジュール
Claims (4)
- 画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像内における黒画素又は白画素が連続する度数を画素値として有する連続度数画像を作成する連続度数画像作成手段と、
前記連続度数画像作成手段によって作成された連続度数画像に基づいて、切れ目のある線を実線に変更する実線化を行う実線化手段
を具備し、
前記実線化手段は、前記連続度数画像内の画素であって、水平方向又は垂直方向に連続している度数を画素値として有する画素の画素値と、予め定められた第1の閾値とを比較することにより2つの第1の画素を抽出し、前記2つの第1の画素に挟まれた線分は前記度数の方向と直角に交差しており、前記2つの第1の画素の間に挟まれた画素の画素値と予め定められた第2の閾値とを比較することにより、前記第1の画素に挟まれた線分上にある第2の画素を抽出し、該第2の画素を前記切れ目のある線の切れ目部分として実線化を行うものである
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記実線化手段によって実線化された線に基づいて作成された画像に基づいて、前記受付手段によって受け付けられた画像内の実線又は切れ目のある線と接触している画素塊を分離する分離手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記実線化手段によって実線化が行われた画像内の白画素が連続する度数を画素値として有する白連続度数画像を作成する白連続度数画像作成手段と、
前記実線化手段によって実線化が行われた画像内の黒画素が連続する度数を画素値として有する黒連続度数画像を作成する黒連続度数画像作成手段と、
前記白連続度数画像作成手段によって作成された白連続度数画像と前記黒連続度数画像作成手段によって作成された黒連続度数画像に基づいて、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から線分を抽出する線分抽出手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - コンピュータを、
画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像内における黒画素又は白画素が連続する度数を画素値として有する連続度数画像を作成する連続度数画像作成手段と、
前記連続度数画像作成手段によって作成された連続度数画像に基づいて、切れ目のある線を実線に変更する実線化を行う実線化手段
として機能させ、
前記実線化手段は、前記連続度数画像内の画素であって、水平方向又は垂直方向に連続している度数を画素値として有する画素の画素値と、予め定められた第1の閾値とを比較することにより2つの第1の画素を抽出し、前記2つの第1の画素に挟まれた線分は前記度数の方向と直角に交差しており、前記2つの第1の画素の間に挟まれた画素の画素値と予め定められた第2の閾値とを比較することにより、前記第1の画素に挟まれた線分上にある第2の画素を抽出し、該第2の画素を前記切れ目のある線の切れ目部分として実線化を行うものである
ことを特徴とする画像処理プログラム。
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