JP2006253892A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 紙原稿中の文字をアウトライン化する際には、できるだけ高解像度で二値化した文字オブジェクト二値画像をアウトライン化した方が、高画質なアウトラインデータを生成できるが、一方で、高解像度二値画像をアウトライン化する際には、情報量が大きいためにアウトライン化処理時間がかかるため、以上の問題を鑑み、処理時間を短縮しつつ、高品位なアウトライン化画像を生成することを目的とする。
【解決手段】 小さな文字は高解像度二値画像よりアウトライン化し、大きな文字は低解像度二値画像よりアウトライン化する。
【選択図】 図1
【解決手段】 小さな文字は高解像度二値画像よりアウトライン化し、大きな文字は低解像度二値画像よりアウトライン化する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スキャナ等入力装置より読みこまれた紙文書におけるオブジェクトに対しアウトライン化を行う手法に係り、特にオブジェクトのアウトラインを直線、およびベジェ曲線により近似する手法に係る画像処理方法及び画像処理装置に関する。
近年、環境問題が叫ばれる中、紙原稿の電子化、再利用技術としてベクトル化技術が注目されている。ベクトル化技術とは、電子ラスター画像をテキスト、写真、表等のオブジェクトに像域分離し、例えばテキストオブジェクトであればOCR、アウトラインフォント化するなど、抽出される各オブジェクトに対し、それぞれ適応的に処理を施すことで高圧縮・高画質を実現するデータハンドリング技術である。本ベクトル化技術を用いれば、スキャナより読み込まれた紙原稿は再度原稿内容を編集可能なベクトルデータを作成できる。ところでベクトル化するにあたっては、テキストオブジェクトは文字形状を直線及び曲線により表現されたアウトライン化することで非解像度依存の高品位なアウトラインフォントデータが生成可能である。また、表や線画等も同様にしてアウトライン化処理により、拡縮しても画質の損失のない編集に適した画像データとなる。
以上アウトライン化処理は元原稿を表現するベクトルデータを生成するために非常に有効な技術であるが、アウトライン化する際には、例えば文字オブジェクトであれば、二値の文字形状ラスター画像に対し、ベジェのような曲線で形状を近似する複雑な処理が実施される。よって形状解析処理を含むような高品位なアウトライン画像を生成処理を行うには、多くの処理時間がかかってしまう。
特開平05−108823号公報
ところで、アウトライン化処理を実施する際には基となる二値のラスター画像の画像サイズが大きければ大きいほど細かな形状近似により細かな形状表現が得られるが、データ量が多いためためアウトライン化処理に非常に大きな時間を要する。一方で基となるラスター画像が小さければ小さいほど形状に対し粗雑な近似となるが、近似するための元のデータ量が小さいために処理時間が小さくなる。よって、従来処理では、画像中の文字全てを実時間でアウトライン化処理することを考えた場合、アウトライン化する元のラスター画像は粗雑となってもよいが処理時間があまりかからない一定の解像度を選択していた。
しかし、このような従来処理では文字サイズの小さいような細かな文字について文字を抽出する綺麗な二値画像を獲得することができず、結果として所望のアウトライン化処理が施されず、文字が潰れるなどの現象が生じていた。また、文字サイズの大きなアウトラインについては依然として処理時間が多くかかるという問題があった。
本発明は、以上の点に着目して成されたもので、処理時間を短縮しつつ、高品位なアウトライン化画像を生成する画像処理方法及び画像処理装置を提供することを目的とする。
以上の問題を解決するため、本発明では以下の構成をとる。
像域分離処理によって得られる文字オブジェクトについては、文字認識を行い、抽出される文字サイズに応じてアウトライン化する2値画像を選択する。また、像域分離処理によって線画・表といった属性領域については、像域分離処理によって得られる領域の大きさに応じてアウトライン化する2値画像を選択する。
すなわち、本発明の技術内容は以下の構成を備えることにより前記課題を解決できた。
(1)原稿画像の画素単位のデジタル信号を入力する入力ステップと、入力デジタル信号より複数解像度の2値画像を生成するステップと、2値画像を用いて像域分離するステップと、像域分離し得られる文字オブジェクトについて文字サイズを検出するステップと、文字サイズに応じて2値画像を選択し、アウトライン化するステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
本発明によれば、文字オブジェクトについては、文字認識より抽出される文字サイズに応じてアウトライン化する元の二値画像の解像度を選択するように構成したことで、小さな文字については、高解像度の二値画像を得ることで、より細かな曲線近似が行え、結果として小さな文字について高品位なアウトラインデータを獲得できる。一方で、大きな文字については低解像度の二値画像に対しアウトライン化することで、無駄な細かい部位について詳細なアウトライン化処理を省略し、処理時間を短縮することができる。
また、線画についても同様にして、像域分離処理により線画単体の大きさが把握でき線画の各大きさに応じてアウトライン化する元の2値画像を選択し、画像の損失を少なくしつつ、処理時間を短縮できる。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は本実施形態による文書処理装置の装置概観を示す図である。
図1において、101はコンピュータ装置であり、添付のフローチャートを参照して以下で説明する処理を実現するためのプログラムを含む、文書の電子化処理プログラムを実行する。コンピュータ装置101は、ユーザに状況や画像を表示するためのディスプレイ装置102、およびユーザの操作を受け付けるキーボードやマウス等のポインティングデバイスを含んで構成される入力装置103が付随する。ディスプレイ102表示デバイスとしては、CRTやLCD等が用いられる。104はスキャナ装置であり、文書画像を光学的に読み取り、電子化し、得られた画像データをコンピュータ装置101に送る。本実施形態では、カラースキャナを用いる。
図2は本実施形態による文書処理装置の構成を示すブロック図である。
図1において、201はCPUであり、ROM202或いはRAM203に格納された制御プログラムを実行することにより、後述の電子化処理を含む各種機能を実現する。202はROMであり、CPU201によって実行される各種制御プログラムやデータが格納される。203はRAMであり、CPU201によって実行される各種制御プログラムを格納したり、CPU201が各種処理を実行するのに必要な作業領域を提供する。204は外部記憶装置であり、添付のフローチャートを参照して説明する処理をCPU101によって実現するための制御プログラムや、画像入力装置104を読み取って得られた文書画像データ等を格納する。205はコンピュータバスであり、上述の各構成を接続する。
図3は本実施形態の文書処理装置による文書の電子化処理の概要を示す図である。
本実施形態による電子化処理の流れは、まず入力部300において電子化の対象とするカラー文書をスキャナ104を用いて読み込み、文書を画像データとして外部記憶装置204に格納する。ステップ301では、入力原稿より後段の処理で用いる2値画像を生成する。次に、領域分割部302では、入力画像より文字、図、表、枠、線などの要素を抽出し、各領域に分割する。ここで、領域分割処理により抽出される文字領域については、文字認識を行いそのテキストコードを抽出する(ステップ303)。
ステップ304では、領域分割された画像データに対し、ベクトル化処理を行う。ベクトル化処理では、文字・表・線画部の各領域について、ステップ301で作成した2値画像より最適な2値画像を選択し(ステップ305)、アウトラインベクトルデータへ変換する(ステップ306)。アウトライン化処理306により変換された画像データは、各オブジェクトの輪郭線が滑らかな曲線により表現される高画質で、解像度に依存しない、かつ編集容易なベクトルデータへ変換される。一方他の図、写真画、背景については、例えば背景についてはJPEG圧縮など、各々に適した形態で保持、圧縮される(ステップ308)。電子化文書作成部309は、分割された各要素毎の属性に基づいて文字認識データや表構造データを用い、各々変換された画像情報を用いて、電子化文書を作成する。出力部310は生成された電子化文書を外部記憶装置204に格納する。
なお、出力部310における出力の形態は外部記憶装置204への格納に限られるものではなく、ディスプレイ102へ表示出力したり、不図示のネットワークインターフェースを介してネットワーク上の他の装置へ出力したり、不図示のプリンタへ出力したりすることも可能である。
[2値画像生成]
二値画像生成部301では入力画像より複数の解像度の二値画像を生成する。入力画像を複数の解像度に変換し、各解像度画像に対して2値化処理を行う。ここでいう複数の解像度とは、後段の像域分離処理用の2値画像、文字認識用の2値画像、またアウトライン化処理で使用される細かい文字用の解像度2値画像、大きい文字用の解像度2値画像等を生成する。また、この時像域分離用に最適な2値画像、文字認識に適した2値画像を同時に生成してもよい。
二値画像生成部301では入力画像より複数の解像度の二値画像を生成する。入力画像を複数の解像度に変換し、各解像度画像に対して2値化処理を行う。ここでいう複数の解像度とは、後段の像域分離処理用の2値画像、文字認識用の2値画像、またアウトライン化処理で使用される細かい文字用の解像度2値画像、大きい文字用の解像度2値画像等を生成する。また、この時像域分離用に最適な2値画像、文字認識に適した2値画像を同時に生成してもよい。
[像域分離処理]
像域分離処理302とは、図4の右に示すステップ120で読み取った一頁のイメージデータを左に示す様に、各オブジェクト毎の塊として認識し、該ブロック各々を文字/図画/写真/線/表等の属性に判定し、異なる属性を持つ領域に分割する処理である。
像域分離処理302とは、図4の右に示すステップ120で読み取った一頁のイメージデータを左に示す様に、各オブジェクト毎の塊として認識し、該ブロック各々を文字/図画/写真/線/表等の属性に判定し、異なる属性を持つ領域に分割する処理である。
像域分離処理302では、まず入力文書画像データより像域分離に最適な解像度の2値画像を抽出する。尚、ここでいう最適な解像度とは、単に解像度が高すぎると処理が重くなるためあまり処理に負荷をかけない程度の解像度という意味であり、例えば300dpi以内であればそのままの解像度、300dpi以上であれば300dpiの2値画像を生成するという手法であってもよい。また、予め選択された次に抽出2値画像より、黒画素の輪郭線追跡をおこなって黒画素輪郭で囲まれる画素の塊を抽出する。面積の大きい黒画素の塊については、内部にある白画素に対しても輪郭線追跡をおこない白画素の塊を抽出、さらに一定面積以上の白画素の塊の内部からは再帰的に黒画素の塊を抽出する。
このようにして得られた黒画素の塊を、大きさおよび形状で分類し、異なる属性を持つ領域へ分類していく。たとえば、縦横比が1に近く、大きさが一定の範囲のものを文字相当の画素塊とし、さらに近接する文字が整列良くグループ化可能な部分を文字領域、扁平な画素塊を線領域、一定大きさ以上でかつ四角系の白画素塊を整列よく内包する黒画素塊の占める範囲を表領域、不定形の画素塊が散在している領域を写真領域、それ以外の任意形状の画素塊を図画領域、などとする。
像域分離処理で得られた各ブロックに対するブロック情報を図5に示す。尚、ここで、各領域のサイズが検出できる。
[文字認識]
文字認識処理305では、文字単位で切り出された画像に対し、パターンマッチの一手法を用いて認識を行い、対応する文字コードを得る。この認識処理は、文字画像から得られる特徴を数十次元の数値列に変換した観測特徴ベクトルと、あらかじめ字種毎に求められている辞書特徴ベクトルと比較し、最も距離の近い字種を認識結果とする処理である。特徴ベクトルの抽出には種々の公知手法があり、たとえば、文字をメッシュ状に分割し、各メッシュ内の文字線を方向別に線素としてカウントしたメッシュ数次元ベクトルを特徴とする方法がある。
文字認識処理305では、文字単位で切り出された画像に対し、パターンマッチの一手法を用いて認識を行い、対応する文字コードを得る。この認識処理は、文字画像から得られる特徴を数十次元の数値列に変換した観測特徴ベクトルと、あらかじめ字種毎に求められている辞書特徴ベクトルと比較し、最も距離の近い字種を認識結果とする処理である。特徴ベクトルの抽出には種々の公知手法があり、たとえば、文字をメッシュ状に分割し、各メッシュ内の文字線を方向別に線素としてカウントしたメッシュ数次元ベクトルを特徴とする方法がある。
像域分離処理301で抽出された文字領域に対して文字認識を行う場合は、まず該当領域に対し横書き、縦書きの判定をおこない、各々対応する方向に行を切り出し、その後文字を切り出して文字画像を得る。横書き、縦書きの判定は、該当領域内で画素値に対する水平/垂直の射影を取り、水平射影の分散が大きい場合は横書き領域、垂直射影の分散が大きい場合は縦書き領域と判断すればよい。文字列および文字への分解は、横書きならば水平方向の射影を利用して行を切り出し、さらに切り出された行に対する垂直方向の射影から、文字を切り出すことでおこなう。縦書きの文字領域に対しては、水平と垂直を逆にすればよい。尚この時文字を抽出することにより文字のサイズが検出出来る。
[2値画像選択]
ステップ305では、ステップ301で生成した複数の2値画像より、各オブジェクト領域に対して、ステップ306のアウトライン化処理に対し最適な二値画像を選択する。ここで、最適な2値画像とはステップ306アウトライン化処理において処理結果の画質、処理速度といったアウトライン化処理能力に依存した設定を行うものであり、処理能力に応じて予め設計者が設定しておく。
ステップ305では、ステップ301で生成した複数の2値画像より、各オブジェクト領域に対して、ステップ306のアウトライン化処理に対し最適な二値画像を選択する。ここで、最適な2値画像とはステップ306アウトライン化処理において処理結果の画質、処理速度といったアウトライン化処理能力に依存した設定を行うものであり、処理能力に応じて予め設計者が設定しておく。
文字オブジェクトであれば、ステップ305の文字認識処理により文字オブジェクト内の各文字サイズが抽出されているため、オブジェクトの平均文字サイズを求め、平均文字サイズに応じて最適な2値画像を選択する。例えば平均文字サイズが10ptであれば600dpiの二値画像を選出する、というように求められる平均文字サイズに応じてステップ302で生成された複数の二値画像から最適な二値画像が選出される。尚、ステップ306のアウトライン化処理をオブジェクト領域毎ではなく、1文字領域毎に行う場合は、文字毎に文字サイズに応じて最適な二値画像が選出してもよい。
また、線画、表については、各オブジェクト領域の大きさ、また領域内部の黒画素占有率に応じて最適な2値画像を選択する。
[アウトライン生成部]
アウトライン作成処理306では、像域分離処理に得られる文字について、輪郭形状を直線及び滑らかな曲線により表現されるアウトラインベクトルデータへ変換する。
アウトライン作成処理306では、像域分離処理に得られる文字について、輪郭形状を直線及び滑らかな曲線により表現されるアウトラインベクトルデータへ変換する。
図6は、像域分離処理により得られる1文字ブロックについてアウトライン化処理306を行うフローチャートを示したものである。尚、本フローチャートは、像域分離処理により得られるブロックに限定されるものではなく、文字認識より抽出される1文字領域ごとに行ってもよい。
ステップ601では、ステップ305で選出された2値のラスター画像データを、水平ベクトルと垂直ベクトルからなるアウトラインデータ(以後、粗輪郭データと呼ぶ)へ変換する。入力されるラスター画像データより抽出される粗輪郭データは一つだけとは限らず、殆どの場合、複数の粗輪郭データが抽出される。抽出された粗輪郭データに対し、一粗輪郭データごとに直線および曲線により表現されるアウトラインベクトルデータへ変換する(ステップ602)。粗輪郭データとアウトラインベクトルデータの一例をそれぞれ図24(a),(b)に示す。
以下各ステップについて詳説する。
ステップ601では、ラスター画像データを粗輪郭データへ変換する。ここで扱うラスター画像データの1画素を図7に示す。図7で示すように、ラスター画像データにおける1画素は、4つの頂点をもち、垂直ベクトルと水平ベクトルより構成される正方形として扱う。1画素を4つの頂点をもつ正方形として扱い、その集合であるラスター画像データのアウトラインを抽出すると、得られるアウトラインデータは、水平ベクトルと垂直ベクトルからなる粗輪郭データが抽出される。このような粗輪郭データの抽出方法は、種々提案されており、特に特許文献1で開示されている粗輪郭抽出方法を用いれば、ラスター画像一面より効率良くかつ高速に祖輪郭データを抽出することが可能である。抽出された輪郭データは、図8に示すような、水平ベクトル、垂直ベクトルが交互に並ぶ構成となる粗輪郭データとなる。粗輪郭データの抽出では、このような水平ベクトルと垂直ベクトルが交互に並ぶ構成となる輪郭データを抽出し、次ステップへ進む。
ステップ602では、ステップ601で得られた粗輪郭データを直線および曲線からなるアウトラインベクトルデータへ変換する。粗輪郭データよりアウトラインベクトルデータへ変換するフローチャートを図9に示す。粗輪郭データに対し、ノイズ除去を行い(ステップ901)、ノイズ除去された粗輪郭上の線分より主接線線分を抽出し(ステップ902)、準接線線分を抽出する(ステップ903)。主接線線分、準接線線分については後述する。
ステップ902、903により抽出される接線線分よりアンカーポイントを抽出し(ステップ904)、抽出されたアンカーポイント間が数個の線分により構成されるグループを2次もしくは3次ベジェ曲線、及び直線をあてはめる(ステップ905)。次に残りの線分についてベジェ曲線近似を行い、3次もしくは2次のベジェ曲線により置き換える(ステップ906)。最後にステップ907では、直線、および曲線より構成されるアウトラインベクトルデータに対し、補正処理を行う。
以下図9のフローチャートの各ステップについて詳説する。
[ノイズ除去]
先ずノイズ除去901では、粗輪郭データよりノイズ除去を行う。除去するノイズ例を図10にあげる。尚、図中’1’は、ラスター画像における1画素大のサイズを表し、1画素サイズの凹凸を除去することを目的とする。ノイズ除去では、図10(a),(b)に示す網点ノイズ、図10(c)に示す角欠けノイズを除去するが、図11に示すようにノイズに似た粗輪郭データも存在する。特に本手法では、小さな文字から大きな文字までを扱うことを前提としているので、図11に示す形状のものを全て除去しては画質の劣化を招く。よって、ノイズ解析が必要であり、例えば図10(a),(b),(c)におけるノイズはそれぞれ下記条件(a),(b),(c)を満たす場合に除去する。
先ずノイズ除去901では、粗輪郭データよりノイズ除去を行う。除去するノイズ例を図10にあげる。尚、図中’1’は、ラスター画像における1画素大のサイズを表し、1画素サイズの凹凸を除去することを目的とする。ノイズ除去では、図10(a),(b)に示す網点ノイズ、図10(c)に示す角欠けノイズを除去するが、図11に示すようにノイズに似た粗輪郭データも存在する。特に本手法では、小さな文字から大きな文字までを扱うことを前提としているので、図11に示す形状のものを全て除去しては画質の劣化を招く。よって、ノイズ解析が必要であり、例えば図10(a),(b),(c)におけるノイズはそれぞれ下記条件(a),(b),(c)を満たす場合に除去する。
尚、(b)の除去手法としては、
を比べ小さい方側を凸ノイズの上辺としてノイズを除去する。ところで、ノイズを判断するための各パラメータα1,Θ1,Θ2,Θ3は一定値でもよいが、小さなオブジェクトから大きなオブジェクトを扱う上で、全てのオブジェクトを一律に評価することは困難であるので、より詳細に行うためには、粗輪郭データそれぞれのオブジェクトサイズに応じて変更してもよい。オブジェクトサイズ情報即ち文字サイズはステップ305で、またアウトラインサイズはステップ303で既に抽出されているので、それを用いて簡単に閾値Θ1,Θ2,Θ3を導出することが可能である。
を比べ小さい方側を凸ノイズの上辺としてノイズを除去する。ところで、ノイズを判断するための各パラメータα1,Θ1,Θ2,Θ3は一定値でもよいが、小さなオブジェクトから大きなオブジェクトを扱う上で、全てのオブジェクトを一律に評価することは困難であるので、より詳細に行うためには、粗輪郭データそれぞれのオブジェクトサイズに応じて変更してもよい。オブジェクトサイズ情報即ち文字サイズはステップ305で、またアウトラインサイズはステップ303で既に抽出されているので、それを用いて簡単に閾値Θ1,Θ2,Θ3を導出することが可能である。
以上でノイズ除去が行えるが、元々粗輪郭抽出前に2値のラスター画像データにおいてノイズ除去することも可能であり、ラスター画像データでノイズ除去してあれば、このステップを行わなくてもよい。しかし、ラスター画像上でノイズを除去する場合は、画像一面を処理する必要があり、かつ前述した条件を満たす除去を行う場合は非常に処理が重くなってしまう。粗輪郭データでは、扱うデータ量も少なくて済むので、非常に効率的である。
[接線線分抽出]
次にステップ901、902では、ノイズ除去された粗輪郭データより、オブジェクトに対する接線線分を抽出する。接線線分とは、粗輪郭データの線分中、ある線分がそのままオブジェクト形状の接線成分となる線分である。図12に粗輪郭線より接線線分を抽出した例を示す。図12(a)が元の粗輪郭データで図12(b)の太線部が粗輪郭(a)より抽出された接線線分である。ここで、接線線分は以下の〔1〕〜〔4〕条件を満たす。
次にステップ901、902では、ノイズ除去された粗輪郭データより、オブジェクトに対する接線線分を抽出する。接線線分とは、粗輪郭データの線分中、ある線分がそのままオブジェクト形状の接線成分となる線分である。図12に粗輪郭線より接線線分を抽出した例を示す。図12(a)が元の粗輪郭データで図12(b)の太線部が粗輪郭(a)より抽出された接線線分である。ここで、接線線分は以下の〔1〕〜〔4〕条件を満たす。
以上の条件を満たす線分として接線線分が抽出される。尚、条件に使用されるパラメータθ1,θ2,θ3,θ4,θ5は、解像度に依存する一定値でも構わないが、ステップ305で抽出される文字サイズ、ステップ303で検出される領域サイズ、ステップ601で検出されるアウトラインサイズ等のオブジェクトサイズにより、適応的に変更してもよい。また、各オブジェクトサイズに応じて〔1〕〜〔4〕の条件のうち適用する条件を選択してもよい。オブジェクトのサイズにより条件を変更することで、文字サイズ、輪郭サイズに応じた最適な近似処理が可能である。
以降のステップ904〜906において粗輪郭データより直線と曲線により表現されるアウトラインデータへ変換する。具体的に曲線は図13(a)に示す3次ベジェ曲線と図13(b)に示す2次ベジェ曲線を使用する。図13(c)は直線を示す。尚、図13(a)の3次ベジェ曲線、図13(b)の2次ベジェ曲線は以下のそれぞれ[数式1]、[数式2]により表現される。
[数式1]
B(t)=(1−t)3・Q1+3(1−t)2・t・Q2+3(1−t)・t2・Q3+t3・Q4
B(t)=(1−t)3・Q1+3(1−t)2・t・Q2+3(1−t)・t2・Q3+t3・Q4
[数式2]
B(t)=(1−t)2・Q1’+2(1−t)・t・Q2’+t2・Q3’
B(t)=(1−t)2・Q1’+2(1−t)・t・Q2’+t2・Q3’
ここで、点Q1,Q4,Q1’,Q3’,Q1’’,Q2’’をアンカーポイントとし、曲線を制御しているQ2,Q3,Q2’をコントロールポイントと呼ぶ。ここで、コントロールポイントとアンカーポイントを結ぶ直線、例えば直線Q1Q2は、アンカーポイントQ1において曲線と接する。
アンカーポイント間にコントロールポイントが無ければ図13(c)のように直線となる。
以下904〜906の各ステップについて詳説する。
[アンカーポイント抽出]
まず、ステップ904では、ステップ902で抽出された接線線分上に新たな点を抽出し、それをアンカーポイントとする。アンカーポイントは接線線分の端2つに対しそれぞれ抽出される。よって、一つの接線線分に対し2つのアンカーポイントが抽出されるが、該2つのアンカーポイントが一致した場合には一つのアンカーポイントのみ抽出されることになる。2つのアンカーポイントが抽出される場合は、アンカーポイントに挟まれた部位は自動的にオブジェクト上の直線となる。
まず、ステップ904では、ステップ902で抽出された接線線分上に新たな点を抽出し、それをアンカーポイントとする。アンカーポイントは接線線分の端2つに対しそれぞれ抽出される。よって、一つの接線線分に対し2つのアンカーポイントが抽出されるが、該2つのアンカーポイントが一致した場合には一つのアンカーポイントのみ抽出されることになる。2つのアンカーポイントが抽出される場合は、アンカーポイントに挟まれた部位は自動的にオブジェクト上の直線となる。
接線線分上の一つの端点に対するアンカーポイント抽出方法の一例について図14を用いて説明する。図14(a),(b),(c)においてV2が接線線分を構成するベクトルとし、ベクトルV1側の端点に対するアンカーポイントの抽出方法について述べる。まず、図14(a)のように、隣接するベクトルH1が接線線分であれば、端点をアンカーポイントとする。隣接する線分が接線線分でない場合は、図14(b)のようにV2ベクトル上端点よりa|V1|となる点をアンカーポイントとする。もし図14(c)のように|V2|/2<a|V1|となる場合は、V2ベクトルの中心点をアンカーポイントとする。
[一次近似、二次近似]
次にステップ905、906では、904で抽出されたアンカーポイント間をベジェ関数で曲線近似する。尚、ステップ904で自動的に直線属性となった線分に対しては曲線近似処理を行わない。曲線近似処理は具体的に2つの種類の近似処理からなる。まず、アンカーポイント間が数個(<n1)の線分から構成されるようなオブジェクト上の細かい部位を纏めて一つの曲線で置き換える一次近似処理(ステップ905)と、数個より多くの線分から構成される線分に対して1つもしくは複数の曲線を用いて近似する二次近似処理(ステップ906)である。
次にステップ905、906では、904で抽出されたアンカーポイント間をベジェ関数で曲線近似する。尚、ステップ904で自動的に直線属性となった線分に対しては曲線近似処理を行わない。曲線近似処理は具体的に2つの種類の近似処理からなる。まず、アンカーポイント間が数個(<n1)の線分から構成されるようなオブジェクト上の細かい部位を纏めて一つの曲線で置き換える一次近似処理(ステップ905)と、数個より多くの線分から構成される線分に対して1つもしくは複数の曲線を用いて近似する二次近似処理(ステップ906)である。
前者の手法は線分の組み合わせに対し一つの曲線を当てはめる処理であるが、後者の手法を用いても数個の線分に対して近似を行うことも可能なため、後者の手法のみを用いてアンカーポイント間を曲線近似処理してもよい。しかし、前者の手法は、後者の手法に比べパフォーマンスの点で優れており、また少ない線分の組み合わせに対し確実に少ないポイント数で近似できるため、細かい部位については一次近似を用いることが望ましい。
まず、一次近似(ステップ905)の一例について図15を用いて説明する。
図15の点A1、A2がそれぞれステップ904で抽出されたアンカーポイントとする。アンカーポイント間の線分L0,L1,L2に対して、C1,C2といったコントロールポイントを設けることで曲線を近似する。尚、C1、C2の値はL0,L2との関係から求められる。また、アンカーポイント間が数個の線分により構成され、両端のアンカーポイントに対する接線成分が直交している場合は、二次ベジェ曲線で置き換える。尚、数個の線分がオブジェクトの大きさに対し、十分大きければ、3次ベジェを用いてより精密に置き換えてもよい。
ここで、一次近似処理はパターンに応じた置き換えであり、ステップ904のアンカーポイントの抽出もパターンに応じた処理であるため、これら二つのステップをまとめて行ってもよい。
次に二次近似処理(ステップ906)について説明する。
まず、二次近似処理で使用する曲線を図18に示す。図18に示すように、曲線は3次ベジェ曲線であり、アンカーポイントP0,P3とを結ぶ直線と、コントロールポイントP1,P2とを結ぶ直線とは平行になるよう構成されている。このような平行制限を設けると、3次ベジェ曲線L0上の点で直線P0P3より最も離れた点Pfとの距離をDf、直線P0P3とコントロールポイントP1,P2との距離をDcとすると、
[数式3]
Dc=4/3Df
の関係が成り立つ。尚、平行制限を用いたベジェ曲線を使用することで近似処理を簡易に行うことが可能となる。
[数式3]
Dc=4/3Df
の関係が成り立つ。尚、平行制限を用いたベジェ曲線を使用することで近似処理を簡易に行うことが可能となる。
以下、処理概要について説明する。二次近似処理では、まず区分曲線に分割し、各区分曲線に対し、曲線近似処理を行う。区分曲線とは、図18に示すように曲線が1つの弧を描く、即ち3次曲線において2つのアンカーポイントによる直線に対し、2つのコントロールポイントが同方向に構成されているような曲線である。区分曲線への分割では、まず、図16(b)のように複数の線分の組み合わせより、パターンマッチング的に方向ベクトルを抽出する。求められた方向ベクトルの変化を追っていき、方向ベクトル変化の正負が変化した点が分割点である。尚、分割点は曲線近似におけるアンカーポイントとなり、アンカーポイントにおける接線ベクトルは、方向ベクトルがそのままなる。図16(a)に区分曲線へ分割した例を示す。
次に区分曲線に対する曲線近似処理について図17を用いて説明する。
図17は一つの区分曲線を示しており、区分曲線上の線分郡よりN個の点を抽出したものをそれぞれp1,p2,…pNとする。このとき、区分曲線の始点はp1、終点はpNはアンカーポイントである。尚、各アンカーポイントにおける接線線分は、ステップ906、もしくは区分曲線への分割におけるアンカーポイント抽出時にそれぞれ抽出されている。ここで、アンカーポイントp1、pNを結ぶ線分p1pNより最も距離の離れている曲線上の点plを求める。二次近似処理においては、関数近似処理を簡易に行うため、コントロールポイントを結ぶ線分C1C2が線分p1pNに対し平行となるように近似する。よって、点Pfと線分P1PNとの距離をLとすると点C1、C2より線分p1pNへの距離が(4/3)*LとなるようにC1、C2を求める。
例えば、Pfの座標値を(pfx,pfy)であった場合、p1,pNの各座標値(p1x,p1y),(pNx,pNy)とp1における接線ベクトル
を用いると、C1の座標値(C1x,C1y)は
[数式4]
となり、Pfの座標値より一意に決定することができる。C2についても同様に求めることが可能である。
を用いると、C1の座標値(C1x,C1y)は
[数式4]
となり、Pfの座標値より一意に決定することができる。C2についても同様に求めることが可能である。
以上の区分曲線への曲線近似処理を全てのオブジェクト上全ての区分曲線へ行うことで、オブジェクトのアウトラインは、直線とベジェ曲線により構成されるアウトラインデータへ変換される。
[補正処理]
以上、ステップ901〜906により、オブジェクトの外形を直線及び曲線により構成されたアウトラインベクトルデータへ変換されるが、本手法では水平ベクトルと垂直ベクトルのみを使用した粗輪郭データから変換するため、また処理を効率化して行っているために、一連のステップで作成されたアウトラインベクトルデータは一種の癖をもつベクトルデータとなる。ステップ907では、アウトラインベクトルデータを解析し、これらの癖を補正する。
以上、ステップ901〜906により、オブジェクトの外形を直線及び曲線により構成されたアウトラインベクトルデータへ変換されるが、本手法では水平ベクトルと垂直ベクトルのみを使用した粗輪郭データから変換するため、また処理を効率化して行っているために、一連のステップで作成されたアウトラインベクトルデータは一種の癖をもつベクトルデータとなる。ステップ907では、アウトラインベクトルデータを解析し、これらの癖を補正する。
図19は、具体的にアウトラインベクトルデータの癖を表したものである。水平ベクトルと垂直ベクトルのみの粗輪郭データを用いて解析し、変換しているために、原図形における斜め直線は、曲線により表現されている。これらについてはアンカーポイント間を結ぶ直線とコントロールポイントとの距離を調べ、斜め直線か判別する。斜め直線と判断された場合は、アンカーポイント間のコントロールポイントを排除し斜め直線に置き換える。
[アプリデータへの変換処理]
以上の通り、一頁分のイメージデータを像域分離処理(ステップ303)し、ベクトル化処理(ステップ304)した結果は図20に示す様な中間データ形式のファイルとして変換されているが、このようなデータ形式はドキュメント・アナリシス・アウトプット・フォーマット(DAOF)と呼ばれる。図20はDAOFのデータ構造を示す図である。
以上の通り、一頁分のイメージデータを像域分離処理(ステップ303)し、ベクトル化処理(ステップ304)した結果は図20に示す様な中間データ形式のファイルとして変換されているが、このようなデータ形式はドキュメント・アナリシス・アウトプット・フォーマット(DAOF)と呼ばれる。図20はDAOFのデータ構造を示す図である。
図20において、791はHeaderであり、処理対象の文書画像データに関する情報が保持される。
レイアウト記述データ部792では、文書画像データ中のTEXT(文字)、TITLE(タイトル)、CAPTION(キャプション)、LINEART(線画)、EPICTURE(自然画)、FRAME(枠)、TABLE(表)等の属性毎に認識された各ブロックの属性情報とその矩形アドレス情報を保持する。文字認識記述データ部793では、TEXT、TITLE、CAPTION等のTEXTブロックを文字認識して得られる文字認識結果を保持する。表記述データ部794では、TABLEブロックの構造の詳細を格納する。画像記述データ部795は、PICTUREやLINEART等のブロックのイメージデータを文書画像データから切り出して保持する。
このようなDAOFは、中間データとしてのみならず、それ自体がファイル化されて保存される場合もあるが、このファイルの状態では、所謂一般の文書作成アプリケーションで個々のオブジェクトを再利用する事は出来ない。そこで、次に このDAOFからアプリデータに変換する処理(ステップ309)について詳説する。
図21は、全体の概略フローである。8000は、DAOFデータの入力を行う。
8002は、アプリデータの元となる文書構造ツリー生成を行う。8004は、文書構造ツリーを元に、DAOF内の実データを流し込み、実際のアプリデータを生成する。図22は、8002文書構造ツリー生成部の詳細フロー、図23は、文書構造ツリーの説明図である。全体制御の基本ルールとして、処理の流れはミクロブロック(単一ブロック)からマクロブロック(ブロックの集合体)へ移行する。以後ブロックとは、ミクロブロック、及びマクロブロック全体を指す。8100は、ブロック単位で縦方向の関連性を元に再グループ化する。スタート直後はミクロブロック単位での判定となる。ここで、関連性とは、距離が近い、ブロック幅(横方向の場合は高さ)がほぼ同一であることなどで定義することができる。また、距離、幅、高さなどの情報はGAOFを参照し、抽出する。
図23(a)は実際のページ構成、(b)はその文書構造ツリーである。8100の結果、T3、T4、T5が一つのグループV1、T6、T7が一つのグループV2が同じ階層のグループとしてまず生成される。8102は、縦方向のセパレータの有無をチェックする。セパレータは、例えば物理的にはDAOF中でライン属性を持つオブジェクトである。また論理的な意味としては、アプリ中で明示的にブロックを分割する要素である。ここでセパレータを検出した場合は、同じ階層で再分割する。8104は、分割がこれ以上存在し得ないか否かをグループ長を利用して判定する。
ここで、縦方向のグループ長がページ高さとなっている場合は、文書構造ツリー生成は終了する。図23の場合は、セパレータもなく、グループ高さはページ高さではないので、8106に進む。8106は、ブロック単位で横方向の関連性を元に再グループ化する。ここもスタート直後の第一回目はミクロブロック単位で判定を行うことになる。関連性、及びその判定情報の定義は、縦方向の場合と同じである。図23の場合は、T1,T2でH1、V1,V2でH2、がV1,V2の1つ上の同じ階層のグループとして生成される。8108は、横方向セパレータの有無をチェックする。
図23では、S1があるので、これをツリーに登録し、H1、S1、H2という階層が生成される。8110は、分割がこれ以上存在し得ないか否かをグループ長を利用して判定する。ここで、横方向のグループ長がページ幅となっている場合は、文書構造ツリー生成は終了する。そうでない場合は、8102に戻り、再びもう一段上の階層で、縦方向の関連性チェックから繰り返す。
図23の場合は、分割幅がページ幅になっているので、ここで終了し、最後にページ全体を表す最上位階層のV0が文書構造ツリーに付加される。文書構造ツリーが完成した後、その情報を元に8006においてアプリデータの生成を行う。図18の場合は、具体的には、以下のようになる。すなわち、H1は横方向に2つのブロックT1とT2があるので、2カラムとし、T1の内部情報(DAOFを参照、文字認識結果の文章、画像など)を出力後、カラムを変え、T2の内部情報出力、その後S1を出力となる。H2は横方向に2つのブロックV1とV2があるので、2カラムとして出力、V1はT3、T4、T5の順にその内部情報を出力、その後カラムを変え、V2のT6、T7の内部情報を出力する。
以上によりアプリデータへの変換処理が行える。
[別実施例]
先に述べた実施例では、あらかじめ入力原稿より複数の解像度の2値画像を用意し、文字や線画の大きさに応じて2値画像を選択するように構成した。しかし、本発明が主張するのは文字や線画の大きさに応じてアウトライン化する2値画像の解像度を選択することであり、予め複数の2値画像を生成することに限定するものではない。よって、入力原稿に対し、像域分離し、文字認識し、アウトライン化する際に入力原稿を用いて領域毎に各領域に適した解像度2値画像を生成し、該2値画像に対してアウトライン化してもよい。
先に述べた実施例では、あらかじめ入力原稿より複数の解像度の2値画像を用意し、文字や線画の大きさに応じて2値画像を選択するように構成した。しかし、本発明が主張するのは文字や線画の大きさに応じてアウトライン化する2値画像の解像度を選択することであり、予め複数の2値画像を生成することに限定するものではない。よって、入力原稿に対し、像域分離し、文字認識し、アウトライン化する際に入力原稿を用いて領域毎に各領域に適した解像度2値画像を生成し、該2値画像に対してアウトライン化してもよい。
101 コンピュータ装置
102 ディスプレイ装置
103 入力装置
104 スキャナ装置
102 ディスプレイ装置
103 入力装置
104 スキャナ装置
Claims (10)
- 原稿画像の画素単位のデジタル信号を入力する入力ステップと、
入力デジタル信号より複数解像度の2値画像を生成するステップと、
2値画像を用いて像域分離するステップと、
像域分離し得られる文字オブジェクトについて文字サイズを検出するステップと、
文字サイズに応じて2値画像を選択し、アウトライン化するステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 前記アウトライン化ステップでは、
2値画像の輪郭画素を求める輪郭処理ステップと、
前記輪郭線抽出ステップにより抽出された輪郭線より水平方向と垂直方向の接点を推定する接点推定ステップと、
前記接点推定ステップにより推定された接点について、隣接する接点間の輪郭を所定の関数で近似する関数近似ステップと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 原稿画像の画素単位のデジタル信号を入力する入力ステップと、
入力デジタル信号より複数解像度の2値画像を生成するステップと、
2値画像を用いて像域分離するステップと、
像域分離し得られる領域サイズに応じて2値画像を選択し、アウトライン化するステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 原稿画像の画素単位のデジタル信号を入力する入力ステップと、
像域分離するステップと、
像域分離し得られる文字オブジェクトについて文字サイズを検出するステップと、
文字サイズに応じて2値化する解像度を選択し、入力画像より2値画像を生成し、アウトライン化するステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 原稿画像の画素単位のデジタル信号を入力する入力ステップと、
像域分離するステップと、
像域分離より得られる属性領域のサイズに応じて2値化する解像度を選択し、入力画像より2値画像を生成し、アウトライン化するステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 原稿画像の画素単位のデジタル信号を入力する入力手段と、
入力デジタル信号より複数解像度の2値画像を生成する手段と、
2値画像を用いて像域分離する手段と、
像域分離し得られる文字オブジェクトについて文字サイズを検出する手段と、
文字サイズに応じて2値画像を選択し、アウトライン化する手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記アウトライン化手段では、
2値画像の輪郭画素を求める輪郭処理手段と、
前記輪郭線抽出手段により抽出された輪郭線より水平方向と垂直方向の接点を推定する接点推定手段と、
前記接点推定手段により推定された接点について、隣接する接点間の輪郭を所定の関数で近似する関数近似手段と、
を有することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。 - 原稿画像の画素単位のデジタル信号を入力する入力手段と、
入力デジタル信号より複数解像度の2値画像を生成する手段と、
2値画像を用いて像域分離する手段と、
像域分離し得られる領域サイズに応じて2値画像を選択し、アウトライン化する手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 原稿画像の画素単位のデジタル信号を入力する入力手段と、
像域分離する手段と、
像域分離し得られる文字オブジェクトについて文字サイズを検出する手段と、
文字サイズに応じて2値化する解像度を選択し、入力画像より2値画像を生成し、アウトライン化する手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 原稿画像の画素単位のデジタル信号を入力する入力手段と、
像域分離する手段と、
像域分離より得られる属性領域のサイズに応じて2値化する解像度を選択し、入力画像より2値画像を生成し、アウトライン化する手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
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2005
- 2005-03-09 JP JP2005065359A patent/JP2006253892A/ja not_active Withdrawn
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