JP3552598B2 - 連続媒体印刷装置 - Google Patents

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Description

(目次)
発明の属する技術分野
従来の技術(図46,図47)
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の実施の形態
(A)本発明の第1実施形態の説明(図1〜図32)
(B)本発明の第2実施形態の説明(図33〜図38)
(C)本発明の第3実施形態の説明(図39,図40)
(D)本発明の第4実施形態の説明(図41〜図45)
(E)その他
発明の効果
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真方式を用いて連続記録紙等の連続媒体に印刷を施す連続媒体印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像データを連続記録紙(以下、連続紙、あるいは、単に用紙と称することがある。)に印刷する方式は、数種類の方式が知られており、そのうちの電子写真方式は、低廉であるため普及率が高い。
図46は、電子写真方式を採用した連続媒体印刷装置の模式図である。この図46に示すように、上位コントローラ部93から送出された印刷すべきデータ(元のデータ)は、プリンタ90内の機構制御部91に入力され、露光部90dによって、感光体ドラム(感光ドラム)90eに転写される。ここで、感光体ドラム90eは、この図46において、時計方向に回転しており、まず、前帯電器90cによりその表面が一様に帯電され、そして、露光部90dにより露光されて印刷すべきデータの静電潜像が形成され、現像器90gによりその静電潜像が現像されてトナー像となり、転写帯電器90fにより感光体ドラム90e上のトナーが転写されるようになっている。
【0003】
続いて、残留トナーは、クリーナ部90bにおいて、除去され、そして、次の転写工程にそなえ、感光体ドラム90eの表面が、再度前帯電器90cによって、一様に帯電される。一方、連続紙92は、搬送トラクタ(用紙搬送機構)90hにより搬送され、定着器90aにおいて、転写されたトナーが熱によって定着され、連続紙溜め内に格納されるようになっている。
【0004】
ところで、このプリンタ90は、上位コントローラ部93が送出する印刷すべきデータを印刷したときに、連続紙92の折れや汚れにより、印刷像が抜けたり、汚れが発生することがある。従って、この印刷像の抜けや汚れが発生しても印刷を継続できるように、また、これらを検出できるように、操作者がチェックする必要がある。
【0005】
このため、印刷した後の連続紙の画像を読取装置で読み取り、読み取った印刷像データと印刷すべきデータとを照合する装置が提案されている。それらの装置は、予め決められた用紙サイズと印刷すべきデータとの対応により、照合を行なっており、それらの装置に関しては、次に示すような5種類の刊行物にて提案がなされている。
【0006】
まず、特開平7−81191(以下、刊行物1と称する)には、印字結果が正しく出力されているか否かの判定を自動的にかつ高速に行なう機能を有する、印字結果照合機能付きプリンタが開示されている。この刊行物1に記載された技術は、印刷像データとして読み取ったデータから印刷すべきデータと照合するための領域を設定する切り出しウインド枠指定手段32をそなえ、この手段が指定した領域のデータが切り出し文字として認識され、照合されるようになっている。
【0007】
また、特開平6−237350( 以下、刊行物2と称する)には、印字中のエラーを検出し、エラーが発生した場合に、そのエラーの発生したページのみを再印字することによって、印字中のエラーを回復させるファクシミリ装置が開示されている。この刊行物2に記載された技術は、印字された文書データは、ファクシミリ装置内にて読み取られ、チェックされ、そして、エラーが生じたページについては、再印字要求が出されてリトライされるようになっている。
【0008】
次に、特開平9−216441( 以下、刊行物3と称する)には、印刷された画像の欠陥を短時間でかつ確実に検出できるようにした画像欠陥検出装置が開示されている。この刊行物3に記載された技術は、光学的に読み取った画像データのうち重要部分の位置情報に基づいて抽出した画像データを、印刷に供された元画像データと照合し、そして、両者が一致していないときには、欠陥検出信号を出力するようになっている。ここで、その重要部分の位置情報の付し方は、3通りあって、予め登録しておく方法と、ページ記述言語PDL(Page Description Language) から抽出する方法と、重要部分の位置情報を含むコード情報からなるシェーディングを検出し画像のシェーディングの欠落の有無を判断する方法とが開示されている。
【0009】
また、特開平3−36071(以下、刊行物4と称する)には、印刷結果と印刷データとの比較を行ない誤印刷検出を可能とした印刷装置が開示されている。そして、この刊行物4に記載された位相差制御回路は、印刷位置からデータ読み取り器までの時間を修正制御するようになっており、誤印刷検出が可能となり、印刷保証の信頼性を非常に高めることができるようになる。
【0010】
さらに、特開平8−25764(以下、刊行物5と称する)には、印字装置のみで印字エラーの訂正が行なえ、かつ再印字の回数を制限できる印字装置が開示されている。この刊行物5に記載された技術は、印字装置で印字エラーの訂正が行なわれ、上位装置のエラー処理にかかる負担が軽減されるとともに、チャネルの効率も上昇して、短時間でエラー訂正ができるものである。また、再印字の回数を制限するカウンタが設けられて、再印字による時間の浪費を一定以下にできるようになっている。
【0011】
ところで、これらの装置を用いて、連続紙への印刷を行なう場合は、複数のプリンタが、一本のプリンタラインに接続されており、各プリンタが別々のサイズの用紙に印刷し、別々の解像度で印刷していることが多い。また、一箇所の上位コントローラ部が送出した印刷すべきデータは、複数のプリンタにおいて連続印刷されており、さらに、一つのプリンタが、複数の用紙サイズや複数の解像度で印刷することもある。従って、刊行物1〜刊行物5に記載された技術では、複数のプリンタが各々の用紙サイズや各々の解像度で印刷する場合は、各プリンタにおいて、用紙サイズや解像度に応じた照合ができないという課題がある。
【0012】
加えて、プリンタと照合装置とに連続紙を装着する、所謂ロード動作を行なう場合は、プリンタと照合装置との間にある連続紙のページ枚数を操作者が計数する必要があるので、操作が不便であった。このため、プリンタが、連続紙上の印刷面の印字領域の外に制御マークを印刷し、照合装置がこの制御マークの位置を認識して、印字面の1ページの領域を確定する方法も提案されている。
【0013】
この方法は、機構制御部91(図46参照)が制御マーク用のデータを作成し、この制御マーク用のデータと上位コントローラ部93から送出される印刷すべきデータとを合成して印刷する方法である。この方法では、印刷すべきデータを照合装置に送信することにより、読み取られた印刷像データと印刷すべきデータとを照合することが可能となる。しかし、この方法では、照合装置に送出する印刷すべきデータは、機構制御部91で、制御マークのデータを合成されたものなので、機構制御部91の故障があった場合は、照合装置に送られた印刷すべきデータと連続紙上に印字したデータとが、同一となって、不良を検出できないという課題がある。
【0014】
一方、操作者が許容値を設定できる技術も提案されている。すなわち、照合時に不良が検出されたときに、どの程度の不良まで許容されるかについて、印刷ジョブの重要性のレベルを可変にすることによって、予め操作者が設定しておき、これによって、操作者が、不良検出時に、即刻停止するか、又は、不良のページ枚数が所定の枚数になったときに停止するかの選択を設定できるような技術である。
【0015】
しかし、この技術は、操作者が各印刷ジョブ毎に設定を行なう作業が必要であるので、設定の誤りがある場合は、不良が発生したとき、印刷照合装置はすぐに停止してしまう。また、操作者が再印刷処理をさせたいときに連続印刷されて出力されたり、逆に、操作者が印刷処理を停止させたくないときに不良を検出して即停止したり等、不具合が発生してしまうという課題がある。
【0016】
また、従来は、照合装置において、印刷すべきデータと印刷像データとの照合を行なって印字不良を検出したときに、照合装置に異常が発生して印字不良の検出がなされても、プリンタ側に通知がされないので、印字不良のままプリンタから印刷出力されてしまうという課題があった。
加えて、従来の技術では、プリンタの用紙搬送制御と印刷・照合装置(印字・照合装置)の用紙搬送制御とが同期しており、印刷・照合動作が停止したときのページに関して、正確な印刷・照合動作ができないという課題がある。
【0017】
図47は、プリンタの用紙搬送速度と印刷・照合装置の用紙搬送速度とが同期している場合のプリンタの用紙搬送速度を示す図である。この図47の横軸は時間(秒)であり、縦軸は速度(ミリメートル/秒)を表す。そして、横軸より上側の領域は、速度が正である。また、この図47に示すQ1,Q2,Q3,Q4は、時刻のサンプル点である。
【0018】
この図47に示すQ1−Q2間では、印刷搬送方向に用紙が搬送され、読み取り照合動作が行なわれる。ここで、Q2−Q3間にて印刷動作が停止すると、プリンタから印刷・照合装置までの距離だけ用紙が搬送されたQ3から、読み取りがされるが、その結果が不定となり、ページ途中で印刷・照合動作が停止してしまう。そして、再度印刷が再開されると、読み取りが開始されるので、印刷・照合動作が停止したときのページに関しては、正確な印刷・照合動作ができないという課題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、オンライン接続された複数のプリンタが各々連続紙の印刷動作をしている間でも、各プリンタが、それぞれ、連続紙の用紙サイズのほか、ページ区切り位置,連続紙の長さ,幅,印刷すべきデータの大きさ及び位置,解像度の設定を、適時に変更できるようにして、印刷すべきデータと印刷像データとの画像照合を行なえる連続媒体印刷装置を提供することを第1の目的とする。
【0020】
また、プリンタの印刷・搬送の制御と照合部の用紙読み取り・搬送の制御とを個別に設定できるようにして、正確な印刷・照合動作が行なえる連続媒体印刷装置を提供することを第2の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の連続媒体印刷装置は、オンライン接続された連続媒体印刷装置であって、印刷すべきデータを連続媒体に印刷して印刷搬送方向に搬送するとともに印刷すべきデータ及び印刷すべきデータに関し、連続媒体の頁区切り位置情報を含み、読み取り動作を制御する第1指示信号を出力しうる印刷手段と、連続媒体の印刷搬送方向に設けられて連続媒体の印刷像を読み取りその読み取った印刷像データと印刷手段から入力される印刷すべきデータとを画像照合するとともに、少なくとも印刷像データに関し印刷手段から出力される第1指示信号に含まれる頁区切り位置情報に基づいて各頁毎の印刷手段の印刷動作を制御し、上記の画像照合の照合結果を通知する第2指示信号を出力しうる判定手段と、印刷手段と判定手段とに接続されて印刷手段からの印刷すべきデータ及び第1指示信号を判定手段に入力するとともに、判定手段からの第2指示信号を印刷手段に入力しうる指示手段とをそなえ、判定手段が指示手段からの第1指示信号により連続媒体の読み取り動作を制御され、印刷手段が指示手段からの第2指示信号により少なくとも判定手段の状態を通知され又は連続媒体の印刷動作を制御されることにより、連続媒体印刷装置が用紙サイズや解像度により印刷し、また、用紙サイズや解像度に応じて照合するようにように構成されたことを特徴としている。
【0022】
また、印刷手段は、連続媒体に印刷像を形成して連続媒体を印刷搬送方向に搬送する印刷像作成手段と、第1指示信号を送出する機構制御手段とをそなえて構成することもできる。
そして、この機構制御手段は、印刷すべきデータを受信する印字データ受信手段と、読み取り動作の開始・停止を制御する制御マークに関するデータを生成して保持しうるマークデータ作成手段と、印刷すべきデータと制御マークに関するデータとを同一の印刷像に合成しうる印字データ加算手段とをそなえて構成してもよく、照合手段が、読取手段が検出した制御マークと印刷手段が送出した制御マークに関するデータとを照合するように構成してもよい。
【0023】
さらに、上記の指示手段は、印刷手段と判定手段とに接続され双方向から読み書きしうる記憶手段をそなえて構成してもよく、所定の時間間隔を有するパルス信号を送出する制御データ送出手段をそなえて構成してもよい。
さらに、上記の第1指示信号は、連続媒体の頁区切り位置情報,連続媒体の長さ,幅,印刷すべきデータの大きさの情報,印刷すべきデータの位置の情報,解像度情報の一部又は全ての情報を含んで構成することができる。
【0024】
そして、判定手段は、連続媒体の印刷搬送方向に設けられて連続媒体を搬送させながらその印刷像を読み取る読取手段と、印刷すべきデータを保持しうる第1記憶手段と、印刷像データを保持しうる第2記憶手段と、読取手段と第2記憶手段とに接続されて印刷像データと印刷すべきデータとを画像照合しうる照合手段とをそなえて構成することもできる。
【0025】
加えて、その第1指示信号は、判定手段における読み取り動作を制御する制御信号として構成され、読取手段において連続媒体に照射される光量が所定値に達した後に印刷手段における印刷動作を開始させるタイミング信号として構成されたり、照合手段において連続媒体に一定間隔で形成された折り畳み用のミシン目部分の照合を禁止する通知信号として構成されたり、照合手段における照合結果が不良の場合に照合手段の停止条件を通知する停止条件通知信号として構成されたり、印刷手段が印刷を停止した時に印刷すべきデータの消去を照合手段に対して通知するデータ消去通知信号として構成されたり、連続媒体の所定の長さが印刷された後に印刷手段が読取手段に対して印刷像の読み取りの開始を通知する開始信号として構成されたりしてもよい。
【0026】
さらに、加えて、その第1指示信号は、判定手段における読み取り動作を制御する制御信号として構成され、照合手段に出力した印刷すべきデータと印刷像データとを照合する際の照合判定基準情報として構成してもよく、その照合判定基準情報は、印刷搬送方向と印刷搬送方向とは垂直な方向との複数の領域に分割された各領域毎に設定されうるように構成することができる。
【0027】
そして、上記の読取手段が読み取り動作の開始・停止を制御する制御マークを連続媒体の印刷像から検出することにより、印刷手段が読取手段を制御するように構成することができ、照合手段が、第1指示信号から抽出された連続媒体の印刷予定距離と読取手段にて計数された連続媒体の印刷された距離との差分値を出力しうる検出手段と、検出手段からの差分値が所定値を超えると印刷手段に対してその動作を停止させるべく停止信号を入力しうる停止信号入力手段とをそなえて構成することもできる。
【0028】
また、判定手段の印刷搬送方向側に連続媒体を切断する後処理装置が設けられて、その後処理装置における連続媒体の切断後、切断されたその連続媒体のオフセット動作を指示すべく、照合手段が、連続媒体の切断後、切断されたその連続媒体のオフセット動作を指示するオフセット指示信号を制御マークに基づいて生成し後処理装置に出力しうるオフセット指示信号生成手段をそなえて構成してもよい。
【0029】
そして、印刷手段が印刷動作を停止した場合は、読取手段が、印刷搬送方向とは逆方向に制御マークで表示される位置まで搬送された連続媒体を読み取るように構成することもでき、また、印刷手段と判定手段との間に連続媒体のたるみ量を検出するバッファ量検出手段が設けられ、その読取手段が、バッファ量検出手段にて検出された上記たるみ量が所定値以下になった場合は、その検出した後最初の制御マークを検出すると読み取り動作を停止するように構成することもできる。
【0030】
また、上記の第2指示信号は、印刷手段の印刷動作を制御する制御信号として構成することができ、この第2指示信号は、照合手段における照合結果を通知する品質信号として構成してもよく、照合手段における照合結果が不良の場合に、その不良の頁についての印刷像データを読取手段から印刷手段に送出すべく再印字データ送出手段をそなえて構成してもよい。そして、照合手段における照合結果が不良の場合は、読取手段が、連続媒体を照合手段の内側から外側方向に操作者が目視にて検査できる位置まで戻して印刷手段の印刷動作を停止するように構成することができる。
【0031】
そして、また、判定手段が、罫線・文字・記号等からなるプレプリント情報の複数の印刷像のそれぞれを保持しうるプレプリント情報格納手段と、プレプリント情報格納手段に記憶された複数の印刷像の中から操作者によって選択された1種類のプレプリント情報を入力するプレプリント情報登録指示手段とをそなえ、照合手段が、選択された1種類のプレプリント情報と、印刷すべきデータと、印刷像データとから照合するように構成することができ、そのプレプリント情報格納手段は、連続媒体を印刷手段と読取手段とに装着した後に、その装着された連続媒体のプレプリント情報の印刷像を取得するように構成することができる。
【0032】
加えて、印刷手段に連続媒体を供給すべく前処理装置が設けられ、この前処理装置が、連続媒体の終端と他の連続媒体の先端とが接続された位置を示すつなぎ目穴を検出し検出信号を出力しうる検出手段と、検出手段からの検出信号によりつなぎ目穴情報を機構制御手段に通知しうる前処理装置制御手段とをそなえ、機構制御手段が、つなぎ目穴が付された頁の印刷を禁止するとともに、照合手段に対し少なくともつなぎ目穴を有する前後の頁の非印刷領域の照合を禁止するように構成してもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)本発明の第1実施形態の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係る連続媒体印刷装置の構成を示す図である。この図1に示す連続媒体印刷装置1は、上位コントローラ部33と、印刷部(印刷手段)30と、判定部(判定手段)11と、指示手段32aとをそなえて構成されており、この図1に示す連続媒体印刷装置1は、連続記録紙等の連続媒体上に上位コントローラ部33から送出される印刷すべきデータを順次高速に印刷する印刷データ照合システムとして機能している。
【0034】
この図1において、連続紙(連続媒体)9は、印刷部30内の所定の位置と判定部11の所定の位置とに装着され、そして、この連続紙9は図1の左側の印刷搬送方向に搬送され、所定のたるみ量を保持しつつ、判定部11において、読み取りされるようになっている。
なお、この連続媒体印刷装置1は、以下の他の実施形態及びその変形例において、特に断らない場合は、同様の構成で用いられている。また、以下の説明中で印刷部30を単にプリンタあるいはプリンタ装置と称したり、また、印刷搬送方向をスキャン方向と称することがあるが、これらは、それぞれ、同一の意味内容を表す。
【0035】
この上位コントローラ部33は、印刷すべきデータを印刷部30に送出するものである。この印刷すべきデータとは、元のデータを意味し、また、この印刷すべきデータに別の制御のためのデータが合成されたデータを印字データと称する。さらに、この印字データが連続紙9に印刷され、読取部12にて読み取られたデータを印刷像データと称する。これらの語句は、以下の説明において、特に断らない限り、同様な意味で用いる。
【0036】
そして、この印刷部30は、印刷すべきデータを連続紙9に印刷して印刷搬送方向に搬送するとともに印刷すべきデータ及び印刷すべきデータに関する第1指示信号を出力しうるものであり、感光体ドラム30eのほか、この感光体ドラム30eの周囲に、前帯電器30c,露光部30d,機構制御部(機構制御手段)31,現像器30g,転写帯電器30f,定着器30a,クリーナ部30b,搬送トラクタ(用紙搬送機構)30hを有する。
【0037】
ここで、第1指示信号とは、連続紙9のページ区切り位置情報,連続紙9の長さ,幅,印刷すべきデータの大きさの情報,印刷すべきデータの位置の情報,解像度情報の一部又は全ての情報を含んだ信号である。また、この第1指示信号は、判定部11における読み取り動作を制御する制御信号として用いられている。
そして、感光体ドラム30eは、連続紙9の印刷搬送方向に回転しながらこの連続紙9に印刷像を形成しうるものである。この印刷搬送方向とは、この図1では、時計方向である。そして、前帯電器30cは、この感光体ドラム30eを一様に帯電させるものであり、露光部30dは、感光体ドラム30cの表面に、露光して印刷すべきデータの静電潜像を形成するものである。
【0038】
また、現像器30gは、その静電潜像を現像してトナー像を作成するものであり、転写帯電器30fは、連続紙9を挟んで感光体ドラム30eと対向して配置されて感光体ドラム30e上のトナーを転写するものである。さらに、搬送トラクタ30hは、この転写帯電器30fの周囲に設けられて搬送体30i及び搬送ベルト(図示せず)からなる。加えて、定着器30aは連続紙9上に転写されたトナー像を熱,圧力,光等で定着させるものであり、クリーナ部30bは、連続紙9に転写されずに残留したトナーを感光体ドラム30eから除去するものである。
【0039】
また、感光体ドラム30e,前帯電器30c,露光部30d,機構制御部31,現像器30g,転写帯電器30f,搬送トラクタ30h,搬送体30i,定着器30a,クリーナ部30bが印刷像作成手段として機能しており、この印刷像作成手段が、連続紙9に印刷像を形成して連続紙9を印刷搬送方向に搬送する。
これにより、感光体ドラム30eが時計方向に回転するに従い、連続紙9に印刷動作が施される。すなわち、前帯電器30cにおいて、感光体ドラム30eの表面電位は一様に帯電され、露光部30dにおいて、感光体ドラム30eの表面に印刷すべきデータの静電潜像が形成され、現像器30gにおいて、その静電潜像が現像されてトナー像が作成され、そして、転写帯電器30fにおいて、連続紙9に感光体ドラム30e上のトナーが転写される。
【0040】
一方、連続紙9は、搬送トラクタ30hにより搬送され、定着器30aにおいて、連続紙9上に転写されたトナー像が熱,圧力,光等で定着され、クリーナ部30bにおいて、連続紙9に転写されずに残留したトナーが感光体ドラム30eから除去され、そして、次の転写工程にそなえ、感光体ドラム30eの表面が、再度前帯電器30cによって、一様に帯電されるのである。
【0041】
さらに、機構制御部31は、第1指示信号を送出するものである。すなわち、この機構制御部31は、第1指示信号を送出すべく、印刷するサイズを示す情報、印刷すべきデータのスキャン方向のドット数及び、副操作方向のドット数を示すデータのサイズ情報、プリンタの転写位置から、読み取られる側の位置までの距離を示す情報等を、デュアルポートメモリ32に書き込むようになっている。なお、この情報がデュアルポートメモリ32に書き込まれる例については、後述する。また、副操作方向とは、印刷搬送方向と垂直な方向を意味する。
【0042】
また、この機構制御部31は、このほか、現像器30gの制御、前帯電器30c、転写帯電器30fの制御、クリーナ部30bの駆動制御、定着器30aの制御を行なう。そして、これにより、機構制御部31は、上位コントローラ部33からの印刷指示を受けて、印刷すべきデータを感光体ドラム30eへ入力するようになっている。
【0043】
また、判定部11は、連続紙9の印刷搬送方向に設けられて連続紙9の印刷像を読み取りその読み取った印刷像データと指示手段32aから入力される印刷すべきデータとを画像照合するとともに、印刷像データに関する第2指示信号を出力しうるものであって、読取部(読取手段)12と、第1メモリ(第1記憶手段)14aと、第2メモリ(第2記憶手段)14bと、照合部(照合手段)13と、読取部搬送制御部(用紙搬送制御回路)15と、用紙搬送機構16a,16bとをそなえて構成されている。
【0044】
ここで、読取部12は、連続紙9の印刷搬送方向に設けられて連続紙9を搬送させながらその印刷像を読み取るものであり、例えばCCD(Charge Coupled Device) カメラによりその機能が実現される。また、第1メモリ14aは、印刷すべきデータを保持しうるものであり、第2メモリ14bは、印刷像データを保持しうるものであり、これらの第1メモリ14a,第2メモリ14bの機能は、例えば、RAM(Random Access Memory)によって実現される。なお、図面においては、この第1メモリ14aをメモリ1,第2メモリ14bをメモリ2と表記する。
【0045】
そして、照合部13は、読取部12と第2メモリ14bとに接続されて印刷像データと印刷すべきデータとを画像照合しうるものであり、この機能は例えばソフトウェアにより実現される。さらに、読取部搬送制御部15は、用紙搬送機構16a,16bの搬送制御を行なうものであり、この機能は例えば用紙搬送制御回路により実現される。また、用紙搬送機構16a,16bは、読取部搬送制御部15からの制御を受けて連続紙9を印刷搬送方向に搬送するものであって、例えば円筒形状のローラ等が用いられる。
【0046】
指示手段32aは、印刷部30と判定部11とに接続されて印刷部30からの印刷すべきデータ及び第1指示信号を判定部11に入力するとともに、判定部11からの第2指示信号を印刷部30に入力しうるものであって、デュアルポートメモリ32から構成されており、4種類のデータライン21a,21b,21c,21dが機構制御部31と照合部13との間に設けられている。
【0047】
これにより、判定部11が指示手段32aからの第1指示信号により連続紙9の読み取り動作を制御され、印刷部30が指示手段32aからの第2指示信号により判定部11の状態を通知され又は連続紙9の印刷動作を制御されるようになっている。なお、この第2指示信号については、後述する。
ここで、上記のデュアルポートメモリ32は、印刷部30と判定部11とに接続され双方向から読み書きしうる記憶手段として機能している。すなわち、このデュアルポートメモリ32は、機構制御部31と照合部13との双方からアクセスできて、読み書きできるようになっている。
【0048】
図2は、本発明の第1実施形態に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図である。この図2に示すデュアルポートメモリ32には、各領域に制御情報が割り当てられており、印刷部30から送出される第1指示信号、すなわち、コマンド情報,印字サイズ(用紙サイズ)情報,スキャン方向のドット数情報,副走査方向のドット数情報,印刷解像度の情報,プリンタ(印刷部30)から読取部12までの距離情報等の各情報が書き込まれている。
【0049】
ここで、コマンド情報は、印刷開始のトリガに相当するものであり、印字サイズとは、印刷すべきデータのサイズ,連続紙9のサイズ,連続紙9のページ数(用紙枚数)を表示する。また、スキャン方向のドット数情報とは、例えば1ページ内のスキャン方向のドット数が数100dpi(Dot per Inch)であることを通知するためのものであり、同様に、副走査方向とのドット数情報とは、副走査方向のドット数を通知するものである。また、印刷解像度の情報とは、印刷面の解像度を表示する情報であり、例えば240dpi,300dpi等の解像度が通知されるようになっている。
【0050】
さらに、印刷部30から読取部12までの距離情報とは、印刷部30の例えば転写位置の位置から、読取部12の例えば読み取り開始位置までの連続紙9のページ枚数又は、距離の情報であって、その距離情報は、任意に設定できるようになっている。そして、この距離情報を有する第1指示信号は、印刷部30が読取部12に対して、連続紙9の所定の距離が印刷された後に送出されるものであるので、この第1指示信号は、連続紙9上の印刷像の読み取りの開始を通知する開始信号として機能している。なお、これらの情報は複数のビットからなり、この値に応じて意味を有する。例えば、印字サイズ情報は、1LSB(Least Significant Bit) を1/60インチとして表現すると、11インチは、16進数で”0294”と表現できる。
【0051】
これにより、読取部12は、所定の印刷距離、所定の枚数毎に印刷部30から送出される信号をカウントし、読取部12は、そのカウント値と、読み取りした距離、読み取りした枚数の値とを比較判断し、そして、連続紙9上の印刷像の読み出しを開始するので、精度の高い運用ができるようになる。
また、これにより、用紙サイズ,印字サイズの情報,スキャン方向のドット数情報,副走査方向のドット数情報,印刷解像度の情報が、ページ毎に動的に変更できるようになる。すなわち、デュアルポートメモリ32を設けて第1指示信号が照合部13に通知されるので、印刷部30は各種の指示が可能となる。
【0052】
次に、データライン21a(図1参照)は、機構制御部31と照合部13とに接続され、機構制御部31から印刷すべきデータが照合部13に送出されるようになっている。同様に、データライン21bは、機構制御部31と照合部13とに接続され、機構制御部31から、所定の時間間隔を有するパルス信号が送出されるものであり、このデータライン21bは、制御データ送出手段として機能している。そして、照合部13は、この所定の時間間隔を有するパルス信号を元に、連続紙9の搬送距離を認識できるようになっている。なお、その詳細については後述する。
【0053】
さらに、データライン21cは、デュアルポートメモリ32と照合部13とに接続され、デュアルポートメモリ32から照合部13に対して第1指示信号が送出されるようになっており、その具体的な使用例については、以下の各実施形態及び各変形例にて説明する。
同様に、データライン21dは、デュアルポートメモリ32と照合部13とに接続され、照合部13からデュアルポートメモリ32に対して第2指示信号が送出されるようになっている。この第2指示信号とは、少なくとも印刷像データに関するものであって、判定部11の状態を通知するのに用いられたり、又は、印刷部30の印刷動作を制御する制御信号として用いられるものであって、判定部11から印刷部30に対して送出される。なお、この第2指示信号については、以下の各実施形態及び各変形例において、具体的に説明する。
【0054】
これにより、印刷部30で印刷された連続紙9は、読取部12に搬送され、読取部12において、連続紙9上の印刷像は、CCDカメラにより画像データとして読み取られ、その印刷像データは、第2メモリ14bに格納される。一方、印刷部30が送出する印刷すべきデータは、第1メモリ14aに格納され、そして、照合部13において、第1メモリ14aに格納された印刷すべきデータと、第2メモリ14bに格納された印刷像データとが照合されるようになっている。
【0055】
また、これにより、機構制御部31は、上位コントローラ部33からの印刷すべきデータをデータライン21aを介して照合部13に送出するとともに、第1指示信号を、デュアルポートメモリ32に書き込み、この書き込まれた第1指示信号は、データライン21cを介して照合部13によって、読み出される。
図3は、本発明の第1実施形態に係るデュアルポートメモリ32の動作を説明するための図である。この図3に示す判定部11内の照合部13は、メモリデータ処理部13aと、MPU(Micro Processing Unit) 13bとを有する。ここで、メモリデータ処理部13aは、印刷すべきデータをページ毎に管理を行なうものであって、この機能は例えばソフトウェアにより実現される。また、MPUは、割り込みを検出したり、計算処理を行なうものであり、その他の公知な内容については、その詳細な説明を省略する。
【0056】
そして、デュアルポートメモリ32が、照合部13内のMPU13bと機構制御部31とに接続されており、デュアルポートメモリ32とMPU13bとは、割り込み,アドレスバス,データバス,チップセレクト信号ライン(*CSと表記されている),読み/書きイネーブル信号(R/Wと表記されている)の各信号線が接続されている。また、デュアルポートメモリ32と機構制御部31とは、アドレスバス,データバス,チップセレクト信号ライン(*CSと表記されている),読み/書きイネーブル信号(R/Wと表記されている)の各信号線が接続されている。
【0057】
ここで、デュアルポートメモリ32は、機構制御部31によって、特定アドレス領域に情報が書き込まれると、書き込まれたことを示す割り込み信号が、MPU13bに通知される。そして、MPU13bは、デュアルポートメモリ32からの割り込み信号を受けると、メモリデータ処理部13aを介して、第1メモリ14aに書き込まれた印刷すべきデータの読み出しを行なう。また、MPU13bは、メモリデータ処理部13aを介して、第2メモリ14bに書き込まれた印刷像データの読み出しを行なう。なお、この第1メモリ14a内を一定の時間間隔でアクセスし、ポーリングによっても書き替えがあったことを確認できる。
【0058】
一方、機構制御部31とメモリデータ処理部13aとは、データライン21a,21bを介して直接接続されている。
これにより、上位コントローラ部33(図1参照)から送出された印刷すべきデータは、データライン21aを介して直接、機構制御部31から照合部13に転送される。また、照合部13のMPU13bは、機構制御部31より送出された印刷すべきデータのスキャン方向のドット数及び、副走査方向のドット数を示すデータのサイズ情報に従い、印刷すべきデータを第1メモリ14aに格納し、メモリデータ処理部13aにおいて、ページ毎のデータの管理が行なわれ、印刷すべきデータの格納処理がなされるのである。
【0059】
次に、図4と、図5(a)から(d)とを用いて印刷部30の用紙搬送速度と読取部12の用紙搬送速度とが同一の場合の動作を説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る読み取り開始タイミングの同期方法を説明するための図である。この図4に示すように、判定部11と印刷部30との双方に連続紙9が装着されており、連続紙9は、印刷部30内の搬送トラクタ30hにより搬送され、その連続紙9は、判定部11内の用紙搬送機構16a,16bによって、さらに、搬送されるようになっている。また、この図4に示すものであって、上記の図1において使用したものと同一の符号を有するものは、それらと同一のものであるので、更なる説明を省略し、説明上必要なものだけを表示している。
【0060】
ここで、印刷部30内の機構制御部31は、デュアルポートメモリ32,データライン21bを介して、判定部11内の照合部13に対して、制御データを送出している。そして、照合部13は、この制御データにより、読取部搬送制御部15に対して制御信号を入力し、読取部搬送制御部15は、用紙搬送機構16a,16bの回転制御を行なうようになっている。なお、この制御データとは、後述するように、1/6インチ毎の搬送パルス信号データか、あるいは、読み取り開始タイミング信号データである。そして、この制御データにより、印刷部30の搬送速度と読取部12の搬送速度とが同期するようになっている。
【0061】
図5(a)から(d)は、それぞれ、本発明の第1実施形態に係る読み取り開始タイミングを示すタイムチャートであり、印刷部30の用紙搬送速度と読取部12の用紙搬送速度とが同一の場合のものである。また、この図5(a)から(d)に示す信号は、正論理の信号である。この図5(a)に示す用紙搬送と付された信号は、連続紙9(図5(a)には用紙と表記されている)の搬送のイネーブル信号である。また、図5(b)に示す1/6インチ搬送毎のパルス信号は、連続紙9を搬送する毎に刻まれる時間信号であって、この信号が印刷部30から判定部11に対して通知されることにより、連続紙9が印刷搬送された距離を計測できるようになっている。
【0062】
さらに、図5(c)に示す読出開始タイミングと付された信号は、印刷部30から判定部11に対して通知される開始信号であって、この開始信号がハイになると、読取部12の読み取りが開始される。また、この開始信号がハイになるタイミングは、図5(a)に示す用紙搬送信号がハイになった後、印刷部30から読取部12までの距離だけ連続紙9が搬送された時間後である。そして、図5(d)に示す読出期間と付された信号は、読取部12が連続紙9上の印刷像を読み取ってその読み取った印刷像データを、第2メモリ14bに格納できる期間(データ格納期間)であって、図5(c)に示す読出開始タイミングと同期している。
【0063】
そして、照合部13において、データライン21cからの第1指示信号と、データライン21bからのパルス信号とが入力され、このパルスの個数をカウントすることにより、事前に通知された搬送距離と等しくなると、読み取りを開始し、読み取ったデータを印刷像データとして管理開始するのである。
このように、印刷部30の用紙搬送速度と読取部12の用紙搬送速度とが同一の場合は、判定部11は、パルス信号のパルス数をカウントすることにより、連続紙9の所定の搬送距離を知ることができ、また、読み取り開始信号を正確に知ることができるので、第2メモリ14bに格納するタイミングを正確に把握でき、連続紙9の印刷像データとして管理可能となる。
【0064】
また、連続紙9が同一速度で搬送される場合は、別の態様で制御することも可能である。この別の態様とは、ページ毎に印刷管理を行なう態様である。すなわち、印刷部30の機構制御部31が連続紙9の搬送をも制御しているので、所定の距離分の搬送が行なわれた後に、連続紙9上の印刷像の読み取りを開始するためのタイミング、又は、読み取られたデータが第2メモリ14bに格納されるタイミングを照合部13に通知するのである。そして、照合部13は、機構制御部31から送出された連続紙9上の印刷像の読み取り開始用のタイミング信号を受信すると、読取部12に対して読み取り開始の指示を行ない、また、照合部13は、読み取ったデータを第2メモリ14bに格納するためのタイミング信号を受信すると、読取部12からの印刷像データを第2メモリ14bに格納するのである。
【0065】
このように、判定部11は、読み取り開始信号を正確に知ることができるので、第2メモリ14bに格納するタイミングを正確に把握でき、連続紙9の印刷像データとして管理可能となる。
次に、印刷部30の用紙搬送速度と読取部12の用紙搬送速度とが同一でない場合は、ページ毎に管理を行なうようにする。ここで、同一でない場合とは、用紙の搬送を制御する部分が装置構成によって独立している場合や、完全に同一速度で搬送することが困難である場合を含み、速度差は、連続印刷時に累積誤差として拡大される。具体的には、印刷部30(図4参照)の用紙搬送速度と、読取部12の用紙搬送速度とが同一で無く、搬送タイミングが同期してない場合、読取部12の用紙搬送速度が印刷部30の用紙搬送速度より速いと、印刷部30と読取部12との間で連続紙9が張り過ぎてしまい、連続紙9が切れてしまう。逆に、印刷部30の用紙搬送速度が読取部12の用紙搬送速度より速いと、連続紙9のたるみの量が大きくなり、動作不良が生ずる。
【0066】
このため、読取部12における連続紙9の用紙搬送速度を印刷部30よりも速く搬送するようにし、図5(b)に示すような、例えば1/6インチ毎のパルス信号で所定の距離の連続紙9の搬送を行なうとともに、読取部12において、連続紙9上の印刷像の読み取りを行なうことで、印刷像データとしてページ毎に管理を行なうようにする。
【0067】
これにより、連続紙9に、累積誤差の影響が及ばなくなるので、安定した印刷動作が続行できるようになる。また、用紙搬送速度が同一・非同一のそれぞれの場合について、制御が行なえて、動作の信頼性が高まるようになる。
さて、次に、連続紙9に付された制御マークにより、印刷部30が判定部11側を制御する態様について説明する。
【0068】
図6は、本発明の第1実施形態に係る印字データの生成方法を説明するための図である。この図6に示す機構制御部31は、印字データ受信部(印字データ受信手段)31aと、マークデータ作成部(マークデータ作成手段)31bと、印字データ加算部(印字データ加算手段)31cとをそなえて構成されている。
この印字データ受信部31aは、印刷すべきデータを受信するものであり、マークデータ作成部31bは、読み取り動作の開始・停止を制御する制御マークに関するデータを生成して保持しうるものであり、また、印字データ加算部31cは、印刷すべきデータと制御マークに関するデータとを同一の印刷像に合成しうるものであり、この合成された印刷像が印字データとして露光部30dに入力される。これらは、例えばソフトウェアによりそれらの機能は実現される。
【0069】
また、これにより、上位コントローラ部33から送出された印刷すべきデータは、印刷部30内の印字データ受信部31aに入力され、印字データ受信部31aは、印刷すべきデータを照合部13と印字データ加算部31cとに入力する。さらに、印字データ加算部31cにおいては、その印刷すべきデータとマークデータ作成部31bから入力される制御マークとが入力され、同一の印刷像に合成されて、その合成された印刷像が印字データとして露光部30dに入力される。そして、露光部30dにて露光されてから、連続紙9に印字データが印刷され、露光部30dから出力される点線で表示した想像線のように、印刷すべきデータと印字データとが判定部11に入力されるようになっている。
【0070】
また、読取部12は、連続紙9上の印刷像を読み取り、この読み取った印刷像データを照合部13に入力する。さらに、照合部13は、予め制御マークを第2メモリ14bに登録しておき、読取部12からの印刷像データを、その登録された制御マークとパターンマッチングを行なって、実際に読み取るべき印刷像データのみを抽出し、制御マーク部分を除いたパターンと、機構制御部31から送出されて第1メモリ14aに格納されたパターンとを照合するのである。すなわち、照合部13は、上述した機能のほかに、制御マークを識別できる機能をも有し、その機能は、照合部13が第2メモリ14bに、予めマークパターンを登録しておき、そのマークパターンと印刷像データとを照合することにより発揮される。
【0071】
図7は、本発明の第1実施形態に係る連続紙9上の印字領域とマーク印刷位置との関係を示す図である。この図7の左側が用紙搬送方向(印刷搬送方向)であって、この連続紙9は、印刷搬送方向と平行に3種類の領域を有する。すなわち、図7における上下の両側には、搬送穴用の領域が設けられ、それらの間に印字領域が設けられており、そのうち下側の領域には、黒い四角形をした制御マークが付されている。そして、読取部12は、読み取り動作の開始・停止を制御する制御マークを連続紙9の印刷像から検出することにより、印刷部30が読取部12を制御するようになっている。
【0072】
なお、L1,L2と付された記号は、この制御マークの位置を表す値(単位:インチ)であって、これらの値は、任意に設定することができる。また、この制御マークは、上位コントローラ部33からの印刷すべきデータには含まれない。
これにより、印刷部30は、印刷を開始する時、印刷ページ毎に制御マークを印刷する。具体的には、上位コントローラ部33から送出された印刷すべきデータは、印字データ受信部31aに入力され、また、マークデータ作成部31bにおいて、制御マークが生成される。そして、印字データ加算部31cにおいて、印刷すべきデータと制御マークに関するデータとが、同一の印刷像に合成され、図1に示すように、その合成された印刷像データが、露光部30dに入力されて、感光体ドラム30cの表面に、印刷すべきデータの静電潜像が形成されて印刷が行なわれる。また、露光部30dにおいて印刷された連続紙9は、図6で示した想像線のように、判定部11に搬送されて、照合部13にて照合が行なわれるのである。
【0073】
一方、図6に示す印字データ受信部31aは、受信した印刷すべきデータをデータライン21aを介して、読取部12に送出する。そして、読取部12において、連続紙9上の印刷像が読み取られ、印刷像データが第2メモリ14bに格納され、照合部13においては、その印刷像データから、予め登録したマークパターンがパターンマッチングで抽出され、その制御マークの位置に基づいて連続紙9に印刷された面の1ページの読み取るべきデータが選択され、マークパターン部分を除いた部分と第1メモリ14aに格納された印刷すべきデータとが照合される。
【0074】
このように、制御マークは、通常の印刷される領域より外側に印刷されるものであって、上位コントローラ部33から送出される印刷すべきデータには含まれないので、上位コントローラ部33からのデータと連続紙9上の印刷像のデータとの照合により、印刷部30での印刷処理に異常があったことが検出可能となる。また、照合部13は、制御マークと印刷すべきデータとを、それぞれを認識でき、照合異常を検出できる。
【0075】
このような構成によって、印刷・読み取り・照合が行なわれる。図8は、本発明の第1実施形態に係る印刷部30の印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートである。まず、ステップA1は、印刷部30における印刷指示の待ち状態である。そして、ステップA2において、印刷部30は、上位コントローラ部33から印刷指示を受信しない間は、NOルートをとり、ステップA1に戻るが、上位コントローラ部33から印刷指示を受信すると、YESルートをとり、ステップA3において、機構制御部31によって、印字サイズ情報,スキャン方向のドット数情報,副走査方向のドット数情報,印刷解像度(情報),プリンタ(印刷部30)から読取部12までの距離情報等の各情報が、デュアルポートメモリ32に書き込まれる。
【0076】
次に、ステップA4において、印刷スタート(印刷開始)のコマンドがデュアルポートメモリ32のコマンド情報のアドレスに対応した領域(図2参照)に書き込まれ、ステップA5において、印刷のために、感光体ドラム30e,前帯電器30c,転写帯電器30f,現像器30g,クリーナ部30bの制御が行なわれる。
【0077】
そして、ステップA6において、印刷部30は、1ページの露光を行なうとともに、照合部13内のメモリデータ処理部13a(図3参照)に、印刷すべきデータを送信し、ステップA7において、印刷部30は、露光,現像後のトナー像に合わせて用紙(連続紙9)を搬送し転写する。また、このステップA7では、用紙搬送用の1/6毎タイマがスタートされ、転写されたトナー像の定着が開始される。
【0078】
次に、ステップA8において、用紙搬送の1/6インチ毎に、パルス信号が照合部13内のメモリデータ処理部13aに出力される。
そして、ステップA9において、1ページの転写と用紙搬送が終了したか否かが検査され、終了しない間は、NOルートをとり、その転写及び搬送動作が続行され、終了した場合は、YESルートをとり、ステップA10において、全体の印刷が終了したか否かが検査され、印刷が終了しない間は、NOルートをとり、再度ステップA1から始まる処理が行なわれ、また、印刷が終了したときは、YESルートをとり、ステップA11において、印刷停止処理がなされる。
【0079】
このように、印刷部30から照合部13に対して、1ページ毎に、用紙サイズや印刷すべきデータのサイズを通知するので、複数ページの印刷像データが連続送信されても、照合部13は、1ページ毎にデータを正確に判断でき、高速な連続処理が可能となり、また、読み取ったデータは、ページ毎に照合できるので、エラーを未然に防止することができる。
【0080】
図9は、本発明の第1実施形態に係る照合部13における処理動作を示すフローチャートである。この図9に示すステップB1は、照合部13が、プリンタから印刷スタートコマンドの割り込み処理によって、呼ばれるものである。まず、ステップB2において、照合部13は、プリンタから送出されるその印刷スタートコマンドを受信すると、YESルートをとり、ステップB3において、照合部13は、印字サイズ情報,スキャン方向のドット数情報,副走査方向のドット数情報,印刷解像度(情報),プリンタ(印刷部30)から読取部12までの距離情報等の各情報を、デュアルポートメモリ32から読み込む。
【0081】
続いて、ステップB4において、照合部13は第1メモリ14aに、印刷すべきデータの1ページ分の格納領域を確保し、ステップB5において、照合部13は、1ページ分の印刷すべきデータを受信するとともに、その印刷すべきデータを第1メモリ14a(メモリ1)に格納することを開始し、ステップB6において、メモリデータ処理部13aのメイン処理へ行く。なお、ステップB4,B5においては、第1メモリ14aをメモリ1と表記している。また、ステップB2において、照合部13が、プリンタから送出される印刷スタートコマンドを受信しなければ、NOルートをとり、ステップB6からメモリデータ処理部13aのメイン処理へ行く。
【0082】
図10は、本発明の第1実施形態に係るメインデータ処理部13aのメイン処理を示すフローチャートである。この図10に示すステップC1において、照合部13内のメインデータ処理部13aのメイン処理が開始され、ステップC2において、メインデータ処理部13aは、プリンタからの印刷スタートコマンドが既に受信済であるか否かを検査する。ここで、受信済ならYESルートをとり、ステップC3に移行し、受信済でない間は、NOルートをとり、同一処理が続けられる。
【0083】
そして、ステップC3において、メインデータ処理部13aは、用紙ロード後の最初の印刷であるか否かを検査し、最初の印刷の場合は、YESルートをとり、ステップC4において、メインデータ処理部13aは、用紙搬送の1/6インチ毎のパルス信号を受信して用紙を搬送し、ステップC5において、メインデータ処理部13aは、プリンタから読取部12までの距離に相当する1/6インチ毎のパルス信号を受信したか否かを検査する。
【0084】
このステップC5において、メインデータ処理部13aがパルス信号を受信しなければ、NOルートをとり、ステップC4の処理を行なうが、メインデータ処理部13aが、そのパルス信号を受信すると、YESルートをとり、ステップC6において、メインデータ処理部13aは、読取部12の印刷像データの読み取りを開始し、1ページ分の印刷像データを第2メモリ14b(メモリ2)に格納する。また、ステップC7において、メインデータ処理部13aは、1ページ分の読み取られた印刷像データを、第2メモリ14bに格納し、この格納が終了すると、格納完了の割り込み信号を出力する。
【0085】
さらに、ステップC3において、メインデータ処理部13aが用紙ロード後の最初の印刷でないと判定した場合は、NOルートをとり、ステップC8において、用紙搬送の1/6インチ毎のパルス信号の受信により、用紙搬送を行なうとともに、読取部12の印刷像データの読み取りを開始し、1ページ分の印刷像データが第2メモリ14bに格納される。
【0086】
このように、照合部13は、印刷部30から送出される印刷ページのサイズから計算したり、または、印刷サイズに対応したデータを第2メモリ14bから読み出すことができ、また、読取部12は、所定のタイミング信号を基にして、読み取りを開始できるので、印刷すべきデータに対応した照合が可能となる。
次に、印刷部30と読取部12との間を連続紙9が同一速度で搬送される場合の処理は、次のようになる。図11は、本発明の第1実施形態に係る機構制御部31の印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートである。この図11に示すステップH1は、機構制御部31における印刷指示の待ち状態である。そして、ステップH2において、機構制御部31は、上位コントローラ部33から印刷指示を受信しない間は、NOルートをとり、ステップH1に戻るが、上位コントローラ部33から印刷指示を受信すると、YESルートをとり、ステップH3において、機構制御部31は、印字サイズ情報,スキャン方向のドット数情報,副走査方向のドット数情報,印刷解像度(情報),プリンタ(印刷部30)から読取部12までの距離情報等の各情報を、デュアルポートメモリ32に書き込む。
【0087】
次に、ステップH4において、機構制御部31は、印刷スタートのコマンドをデュアルポートメモリ32のコマンド情報のアドレスに書き込み、ステップH5において、機構制御部31は、印刷のための制御を行なう。具体的には、機構制御部31は、感光体ドラム30eの回転駆動、前帯電器30c,転写帯電器30f,現像器30g,クリーナ部30bの制御を行なう。
【0088】
そして、ステップH6において、機構制御部31は、1ページの露光を行なうとともに、照合部13内のメモリデータ処理部13a(図3参照)に、印刷すべきデータを送信し、ステップH7において、機構制御部31は、露光,現像後のトナー像に合わせて用紙を搬送し転写する。また、このステップH7で、機構制御部31は、用紙搬送用の1/6毎タイマをスタートさせ、転写されたトナー像の定着を開始させる。
【0089】
次に、ステップH8において、機構制御部31は、用紙ロード後の最初の印刷であるか否かを検査し、最初の印刷のときは、YESルートをとり、ステップH9において、機構制御部31は、用紙搬送用の1/6インチ毎のタイマによるカウント値が、プリンタから読取部12までの距離の値に達しているか否かを検査し、達していなければ、NOルートをとり、ステップH10において、機構制御部31は、1ページ分の転写と用紙の搬送が終了したか否かを検査する。そして、搬送が終了した場合は、YESルートをとり、ステップH11において、印刷が終了したか否かを検査し、印刷終了の場合は、YESルートをとり、ステップH12において、機構制御部31は、印刷停止処理と読み取り停止処理とを行ない、そして、ステップH1に戻って最初からの処理が行なわれる。また、ステップH10において、1ページ分の転写と用紙の搬送が終了していなければ、NOルートをとり、ステップH9に戻る。なお、ステップH11において、印刷が終了してなければ、NOルートをとり、ステップH1からの処理が行なわれる。
【0090】
また、ステップH8でNOルートをとる場合と、ステップH9でYESルートをとる場合は、それぞれ、ステップH13において、機構制御部31は、用紙搬送用の1/6インチ毎のタイマの値をクリアさせるとともに、タイマを停止させ、ステップH14において、機構制御部31は、読み取り開始タイミング信号を出力し、ステップH10の処理を行なう。
【0091】
このように、印刷部30で印刷開始したときに送出される印刷すべきデータが、読取部12の読み取り位置に到達するまでの距離を計算できるので、読取部12の印刷像の読み取り開始タイミングを確定できるようになる。
また、このようにして、印刷部30と照合部13との間で、1ページ毎の用紙サイズや印刷すべきデータのサイズを通知するので、高速な連続処理が可能となり、エラーを未然に防止することができる。さらに、印刷部30と読取部12との間のタイミング信号によって、読み取りが開始されるので、適切に照合が可能となる。さらに、制御マークを用いた制御により、操作者が連続紙9をロードする場合の操作性が向上する。
【0092】
そして、このようにして、複数のプリンタが、一本のプリンタラインに接続されていても、複数のプリンタが各々の用紙サイズや各々の解像度で印刷でき、また、各プリンタが、用紙サイズや解像度に応じて照合できるようになる。
(A1)本発明の第1実施形態の第1変形例の説明
第1実施形態における制御マークは、連続紙9の印刷位置を可変にすることもできる。
【0093】
本変形例においても、第1実施形態の連続媒体印刷装置1(図1参照)と同一の構成であるので、その説明を省略する。
図12は、本発明の第1実施形態の第1変形例に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図であるが、この図12に示すアドレス$1E0に書き込まれる印刷開始位置情報が、印刷像データが連続紙9の正常な印刷位置に対してずれた量を読取部12に通知されるようになっている。
【0094】
図13は、本発明の第1実施形態の第1変形例に係る連続紙9上の印字領域とマーク印刷位置との関係を示す図であり、この図13に示す印字領域は、ページの区切り位置からL3(インチ)ずれている。この場合、印字領域は正常時に比べて先に読取部12に到達する。ここで、L3の値は読取部12がページ区切り位置よりどの程度手前から読み取るべきかを識別するのに使用される。なお、同様に、黒い四角形をした制御マークは、各ページに設けられた印字領域とは別の領域に付されている。
【0095】
このL3の可変範囲は、1インチから−1インチとし、1LSBを1/24としてカウントする。例えばL3=1インチのときは、上記の印刷開始位置情報は“0000(HEX)”とし、また、L3=3/24インチのときは、印刷開始位置情報は“0003(HEX)”とすることによって、読取部12は、それぞれ、1インチ,3/24インチだけ手前から読み込まれる。逆に、印字領域が読取部12から離れる方向にずれた場合、例えばL3=−1インチのときは、印刷開始位置情報は“0030(HEX)”とする。ここで、(HEX)は、16進数の表現であることを表す。
【0096】
これにより、機構制御部31から送出される印刷すべきデータの位置と制御マーク位置との関係や、あるいは、連続紙9のページとの位置関係を示すデータがデュアルポートメモリ32を介して照合部13に通知される。
このような構成によって、印刷部30がデュアルポートメモリ32の情報を書き替えることにより、印刷すべきデータの位置と制御マーク位置との関係を変更するとともに、その変更された位置に基づいて、読取部12は印刷像を読み取り、第2メモリ14bに格納された印刷像データから予め登録したマークパターンをパターンマッチングで抽出し、その制御マークの位置より印刷像の1ページの読み取られた印刷像データを判断する。
【0097】
なお、上述した印刷部30の用紙搬送速度と読取部12の用紙搬送速度とが同一の場合と、同一でない場合のそれぞれにおいて、照合部13は、印刷中のページと読み取り中のページとの位置関係を通知されることにより、読取部12で読み取った印刷像データを第2メモリ14bへ格納するタイミングを補正できる。そして、これにより、印刷すべきデータと印刷像データとのページ毎の管理及び照合が可能となる。
【0098】
このように、制御マークは、通常の印刷される領域より外側に印刷されて、印刷すべきデータとは別の印刷されるので、印刷部30での印刷処理に異常があったことを検出可能となる。
また、このように、その印刷された位置が、読取部12で読み取られ、その指示が正しく実行されたかが判断されるので、印刷部30が印刷位置が制御マークに対してどれだけ移動しているかを示す情報を照合部13に通知することにより、照合部13は、制御マークを基準として、印刷すべきデータと印刷像の読み取りデータとの正しい照合をできるようになる。
【0099】
そして、このようにして、印刷すべきデータの位置が制御マークに対してずれて印刷されて、位置関係が変化して、照合の際に正確に判断することが可能となり、印字不良とされ無くなる。
また、このようにして、連続紙9上での位置関係の移動分が補正されて、印刷像の1ページ毎のデータとして管理できるので、制御マークの印刷位置を設定するための回路が不要となるので、回路規模を拡大することなく照合が可能となる。
(A2)本発明の第1実施形態の第2変形例の説明
連続紙9上の印刷像は、必ずしも、白地では無く、罫線・文字・記号等が予め印刷されており、これは、プレプリントと称されている。この場合は、プレプリントされた連続紙9に印刷を行なうと、照合部13が印刷すべきデータと印刷像データとの照合を行なうに際し、読取部12はプレプリントの情報まで読み出して、これを第2メモリ14bに格納するので、印刷すべきデータを格納している第1メモリ14aの内容と照合したときに、不良と判断することがある。
【0100】
図14は、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る判定部11の構成を示す図である。この図14に示す判定部11は、読取部12,照合部13をそなえるほか、プレプリント情報格納部(プレプリント情報格納手段)14cと、プレプリント情報登録指示部(プレプリント情報登録指示手段)18とをそなえて構成されている。
なお、本変形例における連続媒体印刷装置も、図1に示す構成と同様な構成をとるので、更なる説明を省略する。また、読取部12,照合部13は、上述したものと同様なものなので、更なる説明を省略する。
【0101】
ここで、プレプリント情報格納部14cは、罫線・文字・記号等からなるプレプリント情報の複数の印刷像のそれぞれを保持しうるものであり、この機能は、例えばハードディスクのような第3メモリ(図示せず)により実現される。また、このプレプリント情報格納部14cは、連続紙9を印刷部30と読取部12とに装着した後に、その装着された連続紙9のプレプリント情報の印刷像を取得するようになっている。
【0102】
そして、また、プレプリント情報登録指示部14cは、プレプリント情報格納部14cに記憶された複数の印刷像の中から操作者によって選択された1種類のプレプリント情報を入力するものであり、操作者が直接手で入力する登録用パネルによって、その機能が実現される。
図15は、本発明の第1実施形態の第2変形例に係るプレプリント登録用パネルの模式図である。この図15に示すプレプリント登録用パネル18′は、2種類の表示部18a,18cと、用紙サイズ設定スイッチ18bと、プレプリント登録スイッチ18dを有する。ここで、表示部18aは、用紙サイズを表示するものであって、例えば11.0インチ等のサイズを表示し、用紙サイズ設定スイッチ18bを操作者が設定することによって、その表示が切り替わるようになっている。さらに、表示部18cは、プレプリント登録コードを表示するものであって、例えばA001等のコードを表示し、プレプリント登録スイッチ18dを操作者が設定することによって、その表示が切り替わるようになっている。
【0103】
そして、プレプリント情報の登録処理は、プレプリント情報登録指示部18(図14参照)より照合部13に対して登録指示が出され、読取部12においてプレプリント情報が読み取られ、その読み取られたプレプリント情報は、プレプリント情報格納部14cに格納され、照合の際に照合部13によって読み出されるようになっている。さらに、照合部13が、その選択された1種類のプレプリント情報と、印刷すべきデータと、印刷像データとから照合するのである。なお、プレプリント登録コードは、操作者によって、パソコン等のキーボード(図示せず)から直接入力するようにもできる。
【0104】
これにより、操作者は、印刷されてない連続紙9のプレプリント情報を予め、上記のプレプリント登録用パネル18′を用いて登録しておき、照合動作時には、照合部13において、第1メモリ14aの内容とプレプリント情報とがビット加算され、加算後のデータと第2メモリ14bのデータとが照合され、そして、印字結果の良・不良の判断が行なわれる。
【0105】
このような構成によって、プレプリント情報を用いた照合動作が行なわれる。図16は、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る照合部13の照合動作を示すフローチャートである。この図16に示すステップE1において、プレプリント情報の登録処理が開始され、ステップE2において、照合部13は、プレプリント情報登録指示部18からの指示かあるいはスイッチオン信号を受信したかどうかを検査し、受信されていると、YESルートをとり、ステップE3において、この照合部13は、連続紙9を搬送し、1ページ分のプレプリント状態を読み込み、ステップE4において、照合部13は、読み込んだデータのコードをプレプリント登録コードに対応させて、ハードディスク等(図示せず)に保存し、そして、ステップE5において、照合部13のメイン処理が行なわれる。また、ステップE2において、照合部13は、プレプリント情報登録指示部18からの指示又はスイッチオン信号を受信しなければ、NOルートをとり、ステップE5の処理が行なわれる。
【0106】
図17は、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る照合部13のメイン処理動作を示すフローチャートである。この図17に示すステップF1は、1ページ分の読み取りデータの格納が完了して割り込み処理がされるときに呼ばれる。
まず、ステップF2において、照合部13は、1ページの読み取りデータ格納完了の割り込みを受信すると、YESルートをとり、ステップF3において、照合部13は、照合のための比較実行のページに対応した第1メモリ14aのデータと、プレプリント情報のデータとをそれぞれ、読み出し、ビットマップのビット毎の加算を行ない、その加算されたデータAを得る。次に、ステップF4において、照合部13は、格納が完了した印字面読み取りデータ(印刷像データ)を第2メモリ14bから読み出し、そのデータBを得て、ステップF5において、照合部13は、データAとデータBとの比較を行なって、比較結果の判定をプリンタの機構制御部31に通知する。
【0107】
このように、プレプリントされた連続紙9を用いても、照合部13が印刷すべきデータと印刷像データとの照合を行なうに際し、読取部12はプレプリントの情報まで読み出して、印刷すべきデータと照合するので、適切に判断できるようになる。
なお、印刷部30が連続紙9のロードを行なう場合は、印刷開始前に、プレプリント情報を読み取るようにもできる。すなわち、印刷開始前に、印刷されていないページが、読取部12に装着できるくらい十分な枚数あるいは距離だけ、ロードされるようにして、読取部12が、そのプレプリント情報を読み取るようにするのである。
【0108】
図18は、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る照合部13での第2の照合動作を示すフローチャートである。この図18のステップG1から始まるプレプリント情報の登録処理は、まず、ステップG2において、照合部13は、用紙ロード処理が行なわれたか否か検査され、用紙ロード処理が行なわれているときは、YESルートをとり、ステップG3において、照合部13は、用紙の搬送をし、1ページ分のプレプリント状態を、読み込み、プレプリント情報格納部14cにそのデータを格納し、ステップG4において、照合部13のメイン処理に進む(図17参照)。なお、ステップG2において、用紙ロード処理が行なわれていなければ、NOルートをとり、ステップG4の照合部13のメイン処理に進む。
【0109】
このように、操作者が連続紙9を読取部12にロードするときに、照合部13はプレプリント情報を読み取り、それを保持するので、印刷が開始されたときに、印刷すべきデータにプレプリント情報を補正できて、最初に使用するプレプリント用紙でも、正しく照合ができるようになる。
また、このように、予めプレプリントの情報が登録され、印刷部30から照合部13に対して、印刷しようとしている用紙の種類が通知されるので、読取部12は、読み取ったデータをプレプリントのデータで補正して印刷すべきデータと比較できて、正しい判断が可能となる。
【0110】
そして、このようにして、プレプリント情報がロード時に読み取られるので、新しい連続紙9を使用する度に、操作者は、プレプリント情報を登録する手間が省略され、印刷開始までの時間を短縮することができ、プレプリント情報の登録処理の時間や操作性が改善される。
(A3)本発明の第1実施形態の第3変形例の説明
図19は、本発明の第1実施形態の第3変形例に係るミシン目を有する連続紙9の模式図である。この図19に示す連続紙9の印刷搬送方向と平行な中央部には、折り畳み用のミシン目(以下、中間ミシン目と称する)が施されている。ここで、読取部12は、CCDカメラを使用しているので、読取部12が、この中間ミシン目の部分を、汚れ又は印刷像として読み取ってしまい、中間ミシン目の部分については、照合の対象から除外する必要がある。
【0111】
また、本変形例においても、第1実施形態の連続媒体印刷装置1(図1参照)と同一の構成であるので、その説明を省略する。そして、第1指示信号により、この中間ミシン目のある旨が、印刷部30から照合部13に対して通知されるようになっている。
図20(a)は、本発明の第1実施形態の第3変形例に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図であり、また、図20(b)は、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る用紙情報領域の使用例を示す図である。この図20(a)に示すアドレス$1E1の用紙情報領域が、図20(b)の用紙情報領域に対応する。この用紙情報領域は、16ビットからなり、第0ビットが“1”の場合は、中間ミシン目有りで、第0ビットが“0”の場合は、中間ミシン目無しを意味する。
【0112】
従って、第1指示信号が、照合部13において、連続紙9に一定間隔で形成された中間ミシン目部分の照合を禁止する通知信号として構成されていることになる。
そして、第0ビットが“1”の場合は、照合部13でミシン目部分の照合がされず、照合部13は、第1メモリ14aに格納された印刷すべきデータと第2メモリ14bに格納された印刷像データとを照合するときに、中間ミシン目の領域以外の領域を照合するのである。
【0113】
このような構成によって、印刷・読み取り・照合が行なわれる。図21は、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートである。ステップJ1は、機構制御部31における印刷指示の待ち状態である。そして、ステップJ2において、機構制御部31は、上位コントローラ部33から印刷指示を受信しない間は、NOルートをとり、ステップJ1に戻るが、上位コントローラ部33から印刷指示を受信すると、YESルートをとり、ステップJ3において、機構制御部31は、印字サイズ情報,スキャン方向のドット数情報,副走査方向のドット数情報,印刷解像度(情報),プリンタ(印刷部30)から読取部12までの距離情報等の各情報を、デュアルポートメモリ32に書き込む。
【0114】
続いて、ステップJ4において、機構制御部31は、上位コントローラ部33から中間ミシン目の指示を受信すると、YESルートをとり、ステップJ5において、機構制御部31は、中間ミシン目有りの用紙情報を、デュアルポートメモリ32に書き込み、ステップJ6において、機構制御部31は、印刷開始(スタート)のコマンドをデュアルポートメモリ32のコマンド情報のアドレスに書き込む。また、ステップJ4において、機構制御部31が、上位コントローラ部33からの中間ミシン目の指示を受信しなければ、NOルートをとり、直接、ステップJ6における処理がなされる。
【0115】
さらに、ステップJ7において、感光体ドラム30eの回転駆動、前帯電器30c,転写帯電器30f,現像器30g,クリーナ部30bの制御が行なわれる。そして、ステップJ8において、機構制御部31は、1ページの露光を行なうとともに、照合部13内のメモリデータ処理部13a(図3参照)に、印刷すべきデータを送信し、ステップJ9において、機構制御部31は、露光,現像後のトナー像に合わせて用紙を搬送し転写する。また、このステップJ9において、機構制御部31は、用紙搬送用の1/6毎タイマをスタートさせ、転写されたトナー像の定着を開始させる。
【0116】
次に、ステップJ10において、機構制御部31は、用紙をロードした後の最初の印刷であるか否かを検査し、最初の印刷の場合は、YESルートをとり、ステップJ11において、機構制御部31は、用紙搬送用の1/6インチ毎のタイマによるカウント値が、プリンタから読取部12までの距離の値に達しているか否かを検査し、達していなければ、NOルートをとり、ステップJ12において、機構制御部31は、1ページ分の転写と用紙の搬送が終了したか否かを検査する。そして、搬送が終了した場合は、YESルートをとり、ステップJ13において、印刷が終了したか否かを検査し、印刷終了の場合は、ステップJ14において、印刷停止処理と読み取り停止処理とがなされ、そして、ステップJ1に戻って最初からの処理が行なわれる。同様に、ステップJ13において、印刷終了でなければ、NOルートをとり、ステップJ1に戻る。なお、ステップJ12において、1ページ分の転写と用紙の搬送が終了してなければ、NOルートをとり、ステップJ11の処理が行なわれる。
【0117】
また、ステップJ10において、用紙ロードした後の最初の印刷でない場合は、NOルートをとり、ステップJ15において、機構制御部31は、用紙搬送用の1/6インチ毎のタイマの値をクリアさせるとともに、タイマを停止させる。同様に、ステップJ11において、用紙搬送用の1/6インチ毎のタイマによるカウント値が、プリンタから読取部12までの距離の値に達している場合は、YESルートをとり、ステップJ15の処理が行なわれる。そして、ステップJ16において、機構制御部31は、読み取り開始タイミング信号を出力し、ステップJ12の処理を行なう。
【0118】
このように、上位コントローラ部33が機構制御部31に対して、中間ミシン目のある連続紙9の印刷ジョブであることを通知するので、印刷ジョブの種類と印刷する連続紙9の種類との対応により、連続紙9の種類を決定でき、また、機構制御部31が、デュアルポートメモリ32に中間ミシン目の有無の情報を書き込むことにより、中間ミシン目のある連続紙9の印刷ジョブである旨が、照合部13に通知される。
【0119】
そして、このようにして、使用する用紙が中間ミシン目付きの用紙である場合は、印刷部30が照合部13に中間ミシン目があることを通知するので、照合部13において、中間ミシン目での照合が不一致となることが無くなり、正確な照合ができるようになる。また、このようにして、連続紙9に折り畳み用のミシン目があっても、対応できるので、印刷する用紙の種類を増加させることが可能となる。
(A4)本発明の第1実施形態の第4変形例の説明
第1指示信号が、照合部13に出力した印刷すべきデータと印刷像データとを照合する際の照合判定基準情報として使用されることも可能である。すなわち、印刷部30で印刷ジョブの内容が異なる場合は、照合レベルを厳しくする必要のあるものと、そうでないものとがある。照合レベルを厳しくする必要のあるものとは、例えば重要書類の印刷であり、それらの照合判定基準情報を設定できるようにするのである。
【0120】
なお、本変形例においても、第1実施形態の連続媒体印刷装置1(図1参照)と同一の構成であるので、それらの更なる説明を省略する。
図22(a)は、本発明の第1実施形態の第4変形例に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図である。この図22(a)に示すデュアルポートメモリ32内のアドレス$1E3の領域には、照合判定基準情報が書き込まれており、これによって、照合レベルを変更できるようになっている。なお、本変形例においても、第1実施形態のそれと同一の構成であるので、その説明を省略する。
【0121】
図22(b)は、本発明の第1実施形態の第4変形例に係る照合判定方法を説明するための図である。この図22(b)には、2種類の印刷像データが示されており、○印は印刷すべきデータと印刷像データとが一致したドットであり、また、×印は印刷すべきデータと印刷像データとが不一致のドットである。そして、この図22(b)に示す左側の印刷像データは、2個の不一致ドットを有し、また、右側のドット群は、3個の不一致ドットを有する。
【0122】
そして、照合判定基準情報の値が、“0003”と設定されていると、左側の印刷像データは良と判定されるが、右側の印刷像データは不良と判定される。従って、この照合判定基準情報の値は、その値が小さいほど、厳しい判定となり、また、この照合判定基準情報の値は、“0001”以上に設定される。
そして、このような構成によって、印刷ジョブの内容に応じて、上位コントローラ部33は、照合判定基準情報を機構制御部31に通知し、機構制御部31は、この通知に従い、デュアルポートメモリ32にその照合判定基準情報を書き込み、照合部13にページ単位で通知する。
【0123】
そして、照合部13は、この照合判定基準情報に応じて、第1メモリ14aに格納された印刷すべきデータと、第2メモリ14bに格納された印刷像データとを照合して、良・不良の判断を行なう。具体的には、照合部13が印刷すべきデータと印刷像データとを画像照合して各ドットを比較する際に、不一致のドットを検出すると、そのドットの周囲で、不一致のドットが連続して表れる数を評価する。そして、照合部13は、不一致のドットが連続して表れる数と、設定された照合判定基準情報とを比較して、連続する不一致ドットが照合判定基準情報の値以上になった場合は、照合部13は、不良と判定する。
【0124】
このように、重要でない印刷の場合は判定を厳しくせずに、また、重要な書類の印刷の場合は厳しく判定するので、さほど重要でない印刷をしているときは、照合レベルを緩和でき、重要でない印刷をしているときに厳しく照合されて、不良と判断されて印刷が停止することを防止できる。
また、このように、照合部13における照合判定基準情報の設定が、印刷ジョブに応じて自動的に行なえるので、印刷ジョブの内容に応じて、照合時の判断基準を変更できるようになる。さらに、このようにして、ページ単位で照合判定基準情報を設定できるので、適切な印刷品質を設定でき、また、読み取り処理速度の低下を防止できるようになる。
(A5)本発明の第1実施形態の第5変形例の説明
第1実施形態の第4変形例において、印刷内容によっては、同一ページでも、左半分は、請求書、右半分は、連絡内容のように重要度の度合いが異なる場合も存在する。そのような場合は、照合判定基準情報を複数にすることもできる。
【0125】
また、本変形例においても、第1実施形態の連続媒体印刷装置1(図1参照)と同一の構成であるので、それらの更なる説明を省略する。
図23は、本発明の第1実施形態の第5変形例に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図である。この図23に示すデュアルポートメモリ32内のアドレス$1E3の領域には、照合判定基準情報1が書き込まれ、また、同様に、アドレス$1E2,$1E1,$1E0の各領域には、それぞれ、照合判定基準情報2,照合判定基準情報3,照合判定基準情報4が個別に書き込まれている。そして、照合部13が照合判定をする時に、過剰な品質の判定とならないように、ページ内を二以上の複数に分割して、第4変形例のものと同様に判定を行なえるようになっている。
【0126】
図24は、本発明の第1実施形態の第5変形例に係る連続紙9の模式図である。この図24に示す連続紙9の1ページは、4分割され、照合判定基準情報1対象領域,照合判定基準情報2対象領域,照合判定基準情報3対象領域,照合判定基準情報4対象領域に分割されている。従って、照合判定基準情報が、スキャン方向(印刷搬送方向)と副走査方向(印刷搬送方向とは垂直な方向)との複数の領域に分割された各領域毎に設定されうるようになっている。
【0127】
このような構成によって、印刷ジョブの内容に応じて、上位コントローラ部33からの複数の照合判定基準情報が、機構制御部31を介して、デュアルポートメモリ32に書き込まれ、さらに、照合部13は、その複数の照合判定基準情報に応じて、第1メモリ14aに格納された印刷すべきデータと、第2メモリ14bに格納された印刷像データとを、各領域毎に照合して、良・不良の判断を行なう。
【0128】
このように、照合判定基準情報が印刷ジョブに応じて自動で行なえるので、印刷ジョブの内容に応じて、照合時の判断基準を変更できるようになる。
また、このようにして、ページ単位、ページ内の領域毎に、複数の照合判定基準情報を設定できるほか、部分的に厳しくしその領域以外の部分の基準を下げて照合することができるので、適切な印刷品質を維持できるようになり、また、読み取り処理速度の低下を防止できるようになる。
(A6)本発明の第1実施形態の第6変形例の説明
また、第1指示信号が、照合部13における照合結果が不良の場合に照合部13の停止条件を通知する停止条件通知信号として使用されることもできる。なお、本変形例においても、第1実施形態の連続媒体印刷装置1(図1参照)と同一の構成であるので、それらの更なる説明を省略する。
【0129】
図25(a)は、本発明の第1実施形態の第6変形例に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図である。この図25(a)に示すデュアルポートメモリ32のアドレス$1DF,$1DEには、それぞれ、不良検出時の処理情報1,不良検出時の処理情報2が書き込まれており、これらが停止条件通知信号として機能している。
【0130】
図25(b)は、本発明の第1実施形態の第6変形例に係る不良検出時の処理情報1の使用例を示す図である。この図25(b)に示すアドレス$1DFの第0ビットは、“1”のとき不良検出を行なわないことを示し、“0”のとき不良検出時の処理が有ることを示す。同様に、第13ビットは、“1”のとき不良検出ページに印を付する処理が有ることを示し、“0”のとき不良検出ページに印を付する処理が無いことを示す。第14ビットは、“1”のとき不良検出されたページが所定枚数になると停止処理が有ることを示し、“0”のとき不良検出されたページが所定枚数になっても停止処理が無いことを示す。さらに、第15ビットは、“1”のとき不良検出時に即刻の停止処理が有ることを示し、“0”のとき不良検出時に即刻の停止処理が無いことを示す。
【0131】
図25(c)は、本発明の第1実施形態の第6変形例に係る不良検出時の処理情報2の使用例を示す図である。この図25(c)に示すアドレス$1DEの領域は、図25(c)の第14ビットでの不良検出枚数を設定するための領域であり、処理情報2の値が、不良検出時のページが連続して所定枚数続いた場合における、その連続枚数が設定されうる。例えば、3枚連続して不良検出された場合は、不良検出時の処理情報2を“0002”と設定する。
【0132】
そして、このような構成によって、上記の第1実施形態の第4変形例,第5変形例と同様に、印刷ジョブに応じて、上位コントローラ部33は、機構制御部31に対して、不良検出時の処理方法を指示し、この指示が機構制御部31によって、デュアルポートメモリ32に書き込まれて、照合部13に通知される。
このように、照合部13で不良が検出された場合に、即停止するか、不良枚数が連続して所定の枚数分だけ継続したときに停止するか、不良ページに印を付けるか等の各条件を指示できるので、不良検出のレベル緩和が可能である。
【0133】
また、このようにして、操作者による設定作業を無くし、設定ミスによる印刷効率の低下を防止できるようになる。
(A7)本発明の第1実施形態の第7変形例の説明
また、第1指示信号が、印刷部30が印刷を停止した時に印刷すべきデータの消去を照合部13に対して通知するデータ消去通知信号としても使用でき、印刷部30における印刷動作が中断した場合に、読み込んだデータの消去処理が、次のように行なわれる。なお、本変形例においても、第1実施形態の連続媒体印刷装置1(図1参照)と同一の構成であるので、それらの更なる説明を省略する。
【0134】
図26は、本発明の第1実施形態の第7変形例に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図であるが、この図26に示すデュアルポートメモリ32内のアドレス$1FFのコマンド情報領域に、16進数で“C0”と書き込むことによって、印字データクリア指示が、照合部13に通知される。
これにより、印刷部30の機構制御部31は、印刷動作が開始されると、照合部13に対して、印刷すべきデータの送信を開始するが、連続紙9の搬送開始前に、印刷部30でのジャム(紙詰まり)等が検出されると、連続紙9は搬送されずに、印刷が中止される。
【0135】
その後、次の印刷動作が再開された場合は、機構制御部31は、印刷すべきデータを再度、照合部13に送出するが、照合部13は、中断したページに関する印刷すべきデータを残している。従って、照合部13がこのデータを使用しないように、機構制御部31は、印刷動作が中止されたときの印刷すべきデータをクリアする指示をデュアルポートメモリ32に書き込むようになっている。
【0136】
そして、このような構成によって、通常の印刷・照合動作を行なうほか、印刷動作が中止したときには、機構制御部31が印字データクリア指示を、デュアルポートメモリ32に書き込むと、照合部13は、割り込み信号によって、この指示を受けとり、そのページのデータを破棄する。
このように、印刷部30が、用紙のジャムやその他の異常を検出したときは、印刷部30から照合部13に送信した印刷すべきデータをキャンセルする指示を照合部13に送信するので、印刷部30で印刷動作が行なわれずに停止した後に印刷が再開された場合に、正しい照合動作が継続できるようになる。また、このようにして、操作者による設定作業を無くし、設定ミスによる印刷効率の低下を防止できるようになる。
(A8)本発明の第1実施形態の第8変形例の説明
また、第1指示信号が読取部12において連続紙9に照射される光量が所定値に達した後に印刷部30における印刷動作を開始させるタイミング信号として使用して、読取部12における連続紙9上の印刷像に照射される光量の制御を行なうことも可能である。
【0137】
なお、本変形例においても、第1実施形態の連続媒体印刷装置1(図1参照)と同一の構成であるので、それらの更なる説明を省略する。また、図26に示すデュアルポートメモリ32のコマンド情報領域に、所定の情報を書き込むことによって行なわれる。
ここで、読取部12において、CCDカメラを使用する場合には、印刷像の像を安定して読み取るために、連続紙9上の印刷像に安定した光量で、照明用の光を照射する必要があるが、照明用のランプを用いて照射する場合は、発光を開始してから、所定の光量が得られるまでに時間を要することがある。この場合、印刷部30が連続紙9の搬送信号の出力を開始した時点から、照明用のランプの発光を開始すると、照合部13における照合動作の開始が間に合わないので、印刷動作の連続紙9の搬送が開始される所定の時間前から、照明用のランプの発光を開始するようにする。
【0138】
この場合も、図26に示すデュアルポートメモリ32内のアドレス$1FFのコマンド情報領域を使用し、ここに、16進数で“01”と書き込むことによって、印刷スタート指示が、照合部13に通知される。
そして、このような構成によって、機構制御部31は、デュアルポートメモリ32に、印刷スタート指示を書き込むことにより、その旨が、照合部13に通知され、また、照合部13は、この通知により、発光を開始し、照明用のランプの光量が十分安定し、さらに、この発光が開始された所定時間後から、印刷部30における印刷動作が開始される。
【0139】
このように、用紙の搬送信号に先立ち、印刷部30は、読取部12の準備を指示する信号やコマンド情報を読取部12に出力し、読取部12は、この指示を受信してから、照明用の光の照射を開始するので、照合のエラーを防止することができるようになる。そして、このようにして、印刷部30の処理速度の低下が防止できるようになり、また、安定して読み取りを行なうことができる。
(A9)本発明の第1実施形態の第9変形例の説明
上記の第1実施形態及び各変形例において、エラーが検出される態様は、パリティチェックによる場合もあり、その場合でも対処できるようにする必要がある。なお、本変形例においても、第1実施形態の連続媒体印刷装置1(図1参照)と同一の構成であるので、それらの更なる説明を省略する。
【0140】
図27(a)は、本発明の第1実施形態の第9変形例に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図であり、この図27(a)に示すデュアルポートメモリ32のアドレス$0FFの領域には、一旦停止要求情報が書き込まれている。
また、図27(b)は、本発明の第1実施形態の第9変形例に係る一旦停止要求情報の使用例を示す図である。この図27(b)に示すアドレス$0FFの第0ビットは、“1”のとき一旦停止要求が有ることを示し、“0”のとき一旦停止要求が無いことを示す。これにより、印刷部30と読取部12間での連続紙9の溜まり量が過剰に増加することが防止され、ジャムの発生確率を低減できるようになる。
【0141】
すなわち、判定部11内の読取部12,照合部13において、第1メモリ14aと第2メモリ14bとにアクセスするときに、パリティチェックを行ないながら、アクセス処理を行なう。ここで、パリティの結果によって異常が検出されて再処理を行なった場合、照合部13での照合動作が、印刷部30の印刷動作に追従できなくなり、印刷部30と読取部12との間に連続紙9が溜まってしまい、また、連続紙9の折れ等が発生する。
【0142】
そのため、照合部13は、連続紙9の印刷予定距離を第1指示信号から抽出し、また、読取部12は連続紙9の搬送1/6インチ毎に送られるパルス信号を基に連続紙9の搬送距離をカウントする。そして、照合部13は連続紙9の印刷予定距離と搬送距離との差を検出してその差分値を出力する。さらに、この差が所定の値以上となったら、照合部13は、差が大きくなった旨を印刷部30の機構制御部31に通知して印刷部30の印刷動作を一旦停止する。
【0143】
また、読取部12での読み取り動作が印刷部30の搬送に追いついたときには、照合部13は、その旨を機構制御部31に通知し、機構制御部31は、印刷動作を再開をするようになっている。
従って、照合部13が、第1指示信号から抽出された連続紙9の印刷予定距離と読取部12にてカウントされた連続媒体の印刷された距離との差分値を出力しうる検出手段(図示せず)と、この検出手段からの差分値が所定値を超えると印刷部30に対してその動作を停止させるべく停止信号を入力しうる停止信号入力手段(図示せず)とをそなえて構成されたことになる。
【0144】
なお、照合部13から機構制御部31への通知は、照合部13がデュアルポートメモリ32に一旦停止要求をハイに書き込み、機構制御部31がこのハイ信号を読み込むことにより処理される。
そして、このような構成によって、通常の印刷・照合動作が行なわれるとともに、照合部13は、デュアルポートメモリ32に、一旦停止要求をハイに書き込み、その旨が、機構制御部31に通知される。
【0145】
このように、読取部12の読み取り処理や照合部13の照合処理が、印刷部30の印刷速度に追従できなくなっても、印刷部30に対して印刷動作を一旦停止するための一旦停止要求信号が出力され、そして、読取部12及び照合部13の動作が印刷部30の印刷に追従できるようになったときに、その一旦停止要求信号がオフにされる。さらに、印刷部30は、一旦停止要求信号がオフされたことを検出すると印刷動作を再開するので、自動的に再開が可能である。
【0146】
また、このように、照合部13は、連続紙9の搬送予定距離と実際に読取部12で検出する搬送距離との差分値を監視するので、連続紙9が過剰に用紙溜めに溜まる前に、印刷動作を停止できるようになる。
そして、このようにして、ジャム発生の確率を低減させることができ、また、照合のエラーを防止することができるようになり、印刷部30の処理速度の低下が防止できるようになる。
(A10)本発明の第1実施形態の第10変形例の説明
また、第1指示信号は、解像度に関しても、設定可能である。
【0147】
図28は、本発明の第1実施形態の第10変形例に係る連続媒体印刷装置1bの構成を示す図であり、この図28に示す連続媒体印刷装置1bは、連続記録紙等の連続媒体上に上位コントローラ部33から送出されるデータを順次高速に印刷する印刷データ照合システムとして機能しており、印刷部30と判定部11とデュアルポートメモリ32とが表示されている。なお、この図28に示すもので、上述したものと同一の符号を有するものは、同様なものなので、更なる説明を省略する。
【0148】
この図28に示す判定部11内の読取部12は、複数の解像度に対応できるように、第1解像度処理部12aと、第2解像度処理部12bとをそなえて構成されている。この第1解像度処理部12aは、低解像度用のCCDカメラであり、例えば240dpiの解像度に対応しており、また第2解像度処理部12bは、高解像度用のCCDであり、例えば300dpiの解像度に対応している。
【0149】
図29(a)は、本発明の第1実施形態の第10変形例に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図であり、アドレス$1DCの領域に、解像度情報が書き込まれる。
また、図29(b)は、本発明の第1実施形態の第10変形例に係る解像度情報0使用例を示す図であり、この解像度情報の第0ビットが“1”のときは、300dpiであり、“0”のときは、240dpiであることを示す。そして、この2種類の解像度の切り替え信号は、照合部13から送出される第1指示信号(データライン21c)により、行なわれる。なお、この例では、2種類の解像度であるが、それ以上の種類の解像度にしてもよい。
【0150】
そして、このような構成によって、印刷部30の機構制御部31(図1参照)が、解像度情報をデュアルポートメモリ32に書き込み、解像度情報が照合部13に通知される。また、照合部13は、その解像度情報に応じて、対応するページの読み取り時に読取部12の解像度を切り替え、読取部12では、その解像度に応じてセンサを切り替えて、連続印刷中でも、別の解像度により、印刷像のデータの読み取りと照合とが行なわれる。
【0151】
このように、複数解像度の印刷すべきデータに対応可能となり、解像度の設定が、印刷すべきデータの解像度に応じて、また、印刷ページ毎に対応できるようになる。そして、このようにして、読取部12は、この解像度の指定によって、印刷像データを読み出す解像度を切り替えて読み出すことが可能となり、適切な照合を行なえるようになる。
(A11)本発明の第1実施形態の第11変形例の説明
図30は、本発明の第1実施形態の第11変形例に係る連続媒体印刷装置1cの構成を示す図である。この図30に示す連続媒体印刷装置1cは、連続記録紙等の連続媒体上に上位コントローラ部33から送出されるデータを順次高速に印刷する印刷データ照合システムとして機能しており、判定部11,印刷部30を有し、判定部11内の照合部13が、印刷部30内の機構制御部31に対して、判定良信号を送出するようになっている。
【0152】
この判定良信号は、印刷部30の印刷動作を制御する制御信号として構成されており、第2指示信号として機能している。また、この判定良信号は、照合部13における照合結果を通知する品質信号であって、データライン21d(図1参照)を用いて送出される。
図31(a)は、本発明の第1実施形態の第11変形例に係る判定良信号のタイムチャートであり、図31(b)は、本発明の第1実施形態の第11変形例に係る印刷期間信号のタイムチャートであり、図31(c)は、本発明の第1実施形態の第11変形例に係る照合部異常信号のタイムチャートである。
【0153】
そして、図31(a)に示す判定良信号は、照合部13から印刷部30に対して照合結果が良であったことをページ毎に通知するための信号であって、一定の時間間隔で、ハイになっている。また、図31(b)に示す印刷期間信号は、印刷部30のイネーブル信号であって、この信号がハイになっている間は、印刷動作が行なわれる。さらに、図31(a)に示す判定良信号が、ハイになった後、所定の時間の間に、次の判定良信号が検出されない場合は、タイムアウトとなって、図31(c)に示すように、照合部異常信号が、ハイにされて、印刷が中止される。
【0154】
このような構成によって、判定良信号を用いた制御が行なわれる。図32は、本発明の第1実施形態の第11変形例に係る照合部13での照合動作を示すフローチャートである。この図32に示すステップL1は、1ページ分の読み取りデータを第2メモリ14bに格納が完了して割り込み処理がされるときに呼ばれる。
【0155】
まず、ステップL2において、照合部13は、1ページの読み取りデータ格納完了の割り込みを受信すると、YESルートをとり、ステップL3において、照合部13は、格納完了した印刷像読み取りデータを第2メモリ14bから読み出し、このページに対応した印刷すべきデータを第1メモリ14aから読み出し、そして、それらのデータの照合を実行する。そして、ステップL4において、照合部13は、比較結果の判定をプリンタの機構制御部31に通知し、ステップL5において、メモリデータ処理部のメイン処理が行なわれる。
【0156】
また、ステップL2において、照合部13が1ページの読み取りデータ格納完了の割り込みを受信しなければ、NOルートをとり、ステップL5のメイン処理が行なわれる。
このように、第2指示信号が、判定良信号として使用され、そして、この判定良信号がページ毎に送出される所定の期間以内に通知されない場合は、印刷部30は、照合部13の異常として検出するので、不良となったときに、そのページを再度印刷して連続紙9を搬送するようにできる。
【0157】
また、このようにして、リカバリー印刷動作が可能となり、印刷処理が遅滞無く行なえるようになる。そして、このようにして、各制御データを組み合わせることにより、各プリンタが、それぞれ、連続紙の用紙サイズのほか、ページ区切り位置,連続紙の長さ,幅,印刷すべきデータの大きさ,印刷すべきデータの位置,解像度の設定を、適切に変更できるようになる。
(B)本発明の第2実施形態の説明
図33は、本発明の第2実施形態に係る連続媒体印刷装置1dの構成を示す図である。この図33に示す連続媒体印刷装置1dは、連続記録紙等の連続媒体上に上位コントローラ部33から送出されるデータを順次高速に印刷する印刷データ照合システムとして機能し、判定部11,印刷部30をそなえて構成されており、印刷部30に連続紙9を供給すべく前処理装置23が設けられている。
【0158】
この前処理とは、箱詰めされた連続紙9が無くなっても、次の連続紙9を連続して供給できるように、箱から出した連続紙9の後端と次の連続紙9の先端とをテープで張り合わせて使用するための処理を意味する。
そして、この前処理装置23は、穴検出センサ23aと、前処理装置制御部(前処理装置制御手段)23bと、搬送機構23cとをそなえて構成されている。
【0159】
ここで、穴検出センサ23aは、連続紙9の終端と他の連続紙9の先端とが接続された位置を示すつなぎ目穴を検出し検出信号を出力しうるものであり、検出手段として機能している。また、前処理装置制御部23bは、穴検出センサ23aからの検出信号によりつなぎ目穴を機構制御部31に通知しうるものである。
そして、機構制御部31がつなぎ目穴が付されたページの印刷を禁止するとともに、照合部13に対し、つなぎ目穴を有する前後のページの非印刷領域の照合を禁止するようになっている。なお、この図33に示すもので、上述したものと、同一の符号を有するものは、同一のものあるいは、同様の機能を有するものであるので、更なる説明を省略する。
【0160】
図34は、本発明の第2実施形態に係る連続紙9のつなぎ目の模式図である。この図34に示す連続紙9は、No.1ページからNo.4ページまでの4ページを有し、No.2ページからNo.3ページとの間に、テープで張りつけられたつなぎ目がある。この印刷中の連続紙9の後端と次の連続紙9の先端とを張り合わせたつなぎ目部分は、テープがあるので、印刷領域としては、使用できない。すなわち、このつなぎ目の前後のページ(No.2ページとNo.3ページ)は、空白印刷部として、印刷の対象外である。
【0161】
そして、No.3ページには、穴9aが設けられており、この穴9aが検出用に使用されるのである。また、機構制御部31が穴9aが付されたページの印刷を禁止し照合部13に対して穴9aを有する前後のページの非印刷領域の照合を禁止するようになっている。
図35(a)は、本発明の第2実施形態に係るデュアルポートメモリ32の使用例を示す図であるが、この図35(a)に示すデュアルポートメモリ32のアドレス$1E2の領域には、つなぎ目空白印刷情報が書き込まれるようになっている。また、この情報は、ページ毎に送信されるものである。
【0162】
さらに、図35(b)は、本発明の第2実施形態に係るつなぎ目空白印刷情報の使用例を示す図であるが、このつなぎ目空白印刷情報の領域は、16ビットからなり、第0ビットが“1”の場合は、つなぎ目空白印刷有りで、第0ビットが“0”の場合は、つなぎ目空白印刷無しを意味する。
また、つなぎ目部分がある場合の具体的な検出方法は、次のようになる。図36は、本発明の第2実施形態に係る照合部13の照合方法を説明するための図である。この図36に示す第1メモリ14aは、ページ毎に印刷すべきデータを格納している。そして、No.1ページの印字データ(ここでは、印刷すべきデータを意味する)に続いて、No.4ページの印字データ,No.5ページの印字データ,…,No.Nページの印字データ(Nは、自然数を表す)が格納されている。ここで、No.2ページ,No.3ページの印字データについては、上位コントローラ部33から送信されないので、格納されていない。
【0163】
一方、この図36に示す第2メモリ14bは、ページ毎に読み取られた印刷像データを格納している。そして、No.1ページの印字面読み取りデータ(ここでは、印刷像データを意味する)と、上記のNo.1ページの印字データとが照合される。また、No.2ページの印字面読み取りデータ,No.3ページの印字面読み取りデータは、それぞれ、空白領域として、照合されず、無視されるようになっている。そして、No.4ページの印字面読み取りデータからは、再度、照合動作が開始され、No.4ページの印字面読み取りデータとNo.4ページの印字データとが照合され、以下、同様な処理がなされる。
【0164】
これにより、前処理装置23(図33参照)において、予め、つなぎ目部分に穴9aを設けられた連続紙9が装着される。そして、印刷動作が開始し、搬送機構23cの回転にともない、連続紙9が搬送され、最初の連続紙9が終わる位置の近くになると、穴検出センサ23aにおいて、その穴9aが検出され検出信号が出力される。そして、前処理装置制御部23bにおいて、穴検出センサ23aからの検出信号により、つなぎ目穴情報が、印刷部30内の機構制御部31に通知される。
【0165】
そして、印刷部30は、このつなぎ目の前後の数ページを空白印刷とすべく、露光を行なわずに、連続紙9の搬送のみを行なう。また、機構制御部31は、つなぎ目で空白印刷動作が行なわれていることを、照合部13に通知するために、その情報をデュアルポートメモリ32に書き込む。このとき、上位コントローラ部33からの印刷すべきデータは照合部13に送信されないようにし、機構制御部31から照合部13側への送信もないようにする。
【0166】
さらに、照合部13においては、空白印刷部分の印刷像の読み込みデータは無視され、また、空白印刷のページが終了すると、次の印刷ページから印刷像データと印刷すべきデータとが照合される。
このような構成によって、印刷・読み取り・照合動作が行なわれる。図37は、本発明の第2実施形態に係る機構制御部31の印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートである。ステップD1は、機構制御部31における印刷指示の待ち状態である。そして、ステップD2において、機構制御部31は、上位コントローラ部33から印刷指示を受信しない間は、NOルートをとり、ステップD1に戻るが、上位コントローラ部33から印刷指示を受信すると、YESルートをとる。また、ステップD3において、機構制御部31は、印字サイズ情報,スキャン方向のドット数情報,副走査方向のドット数情報,印刷解像度(情報),プリンタ(印刷部30)から読取部12までの距離情報等の各情報を、デュアルポートメモリ32に書き込む。
【0167】
続いて、ステップD4において、機構制御部31は、印刷開始(スタート)のコマンドをデュアルポートメモリ32のコマンド情報のアドレスに書き込み、ステップD5において、感光体ドラム30eの回転駆動、前帯電器30c,転写帯電器30f,現像器30g,クリーナ部30bの制御を行ない、さらに、ステップD6において、機構制御部31は、1ページの露光を行なうとともに、照合部13内のメモリデータ処理部13a(図3参照)に、印字データを送信する。
【0168】
また、ステップD7において、機構制御部31は、露光,現像後のトナー像に合わせて用紙を搬送し転写する。また、このステップD7において、機構制御部31は、用紙搬送用の1/6毎タイマをスタートさせ、転写されたトナー像の定着を開始させる。
次に、ステップD8において、機構制御部31は、用紙をロードした後の最初の印刷であるか否かを検査し、最初の印刷の場合は、YESルートをとり、ステップD9において、機構制御部31は、用紙搬送用の1/6インチ毎のタイマによるカウント値が、プリンタから読取部12までの距離の値に達しているか否かを検査し、達していなければ、NOルートをとり、ステップD10において、機構制御部31は、1ページ分の転写と用紙の搬送が終了したか否かを検査する。ここで、搬送が終了している場合は、YESルートをとり、ステップD11において、穴9a(前処理用穴)を検出したか否かを検査し、空白印刷処理を行なうか否かを決定する。そして、穴9aが検出されたときは、YESルートをとり、ステップD16において、照合部13は、空白印刷処理を実行し、照合部13へ空白印刷を通知し、ステップD12において、照合部13は、印刷終了したか否かを検査し、印刷終了ならば、YESルートをとり、ステップD13において、照合部13は、印刷停止,読み取り停止処理を行ない、ステップD1に戻って最初からの処理が行なわれる。また、ステップD11において、穴9aを検出しないときは、NOルートをとり、ステップD12の処理がなされる。
【0169】
なお、ステップD8でNOルートをとったときと、ステップD9でYESルートをとったときは、それぞれ、ステップD14に進み、このステップD14において、照合部13は、用紙搬送用の1/6インチ毎のタイマをクリアし、タイマを停止し、また、ステップD15において、照合部13は、読み取り開始タイミング信号を出力し、ステップD10の処理がなされる。
【0170】
また、照合部13の空白印刷処理の動作は、次のようになる。図38は、本発明の第2実施形態に係る照合部13の空白印刷処理動作を示すフローチャートである。この図38に示すステップK1は、照合部13が1ページの読み取りデータ(ここでは、印刷像データを意味する)の格納が完了したときに発生する割り込みによって呼ばれるものである。
【0171】
まず、ステップK2において、照合部13は、その割り込み信号を受信すると、YESルートをとり、ステップK3において、照合部13は、比較実行対象ページが空白印刷であるか否かを検査し、空白印刷ならYESルートをとり、ステップK7において、印字面読み取りデータ(印刷像データ)を参照して、メモリ領域(第2メモリ14b領域)のアドレスを1ページ分インクリメントする。そして、このルーチンは終了し、ステップK6において、メインデータ処理部13aのメイン処理へ戻る。
【0172】
一方、ステップK2において、照合部13が、割り込み信号を受信しなければ、NOルートをとり、ステップK6のメイン処理へ進む。また、ステップK3において、照合部13は、照合実行対象ページが空白印刷でないと判断すると、NOルートをとり、ステップK4において、照合部13は、格納が完了した印字面読み取りデータ(印刷像データ)を第2メモリ14bから読み出すとともに、このページに対応した第1メモリ14aの印刷すべきデータを読み出して、両者の比較を実行する。さらに、ステップK5において、照合部13は、比較結果の判定情報をプリンタの機構制御部31に通知し、ステップK6のメイン処理へ進む。
【0173】
このように、照合部13は、空白印刷としたページが存在することを認識でき、また、空白の連続紙9が連続しても、照合部13が印字不良と判断されないので、正確な照合が行なえるようになる。
そして、このようにして、つなぎ目を有する連続紙9を処理できるので、連続した印刷処理ができるようになる。
(C)本発明の第3実施形態の説明
連続紙9を切断処理するために、読取部12の後に、後処理装置が接続される場合があり、その後処理装置にて、連続紙9が切断された後、切断された連続紙9のオフセット動作ができるように、オフセット指示信号を用いて制御を行なうこともできる。
【0174】
図39は、本発明の第3実施形態に係る連続媒体印刷装置1eの構成を示す図である。この図39に示す連続媒体印刷装置1eは、連続記録紙等の連続媒体上に上位コントローラ部33から送出されるデータを順次高速に印刷する印刷データ照合システムとして機能し、印刷部30,判定部11をそなえるほか、判定部11の印刷搬送方向側に後処理装置20が設けられている。
【0175】
この後処理装置20は、連続紙9を切断するものであって、カッター20bを有する切断部20aと、後処理装置制御部20cとを有する。そして、切断部20aは、カッター20bを用いて印刷された連続紙9を所定の間隔で切断するものであり、また、その間隔に関する情報は、外部から入力されるようになっている。さらに、後処理装置制御部20cは、判定部11内の照合部13から、オフセット指示信号を受信して、切断した連続紙9のオフセット制御信号を、上記の切断部20aに入力するものであり、この機能は、例えばソフトウェアにより実現される。なお、この後処理装置20は、バースタとも称されることがある。
【0176】
さらに、判定部11は、読取部12,第2メモリ14b,照合部13をそなえるほか、オフセットマーク登録データ記憶部17をそなえて構成されている。
ここで、照合部13は、メモリデータ処理部13a,MPU13bをそなえるほか、オフセット指示信号生成部(手段)13cをそなえて構成されている。このオフセット指示信号生成部13cは、後処理装置20における切断した連続紙9の切断後、連続紙9のオフセット動作を指示すべく、連続紙9の切断後、その連続紙9のオフセット動作を指示するオフセット指示信号を制御マーク(オフセット指示マーク)に基づいて生成し後処理装置20に出力しうるものである。
【0177】
さらに、オフセットマーク登録データ記憶部17は、オフセット指示マークのパターンを予め登録しておくものであり、この機能は、例えばハードディスクのような第4メモリ(図示せず)により実現される。また、オフセット指示マークとは、連続紙9上の印刷像において印刷可能な領域外に印刷されたマークであり、制御マークとして機能している。
【0178】
また、図39に示す印刷部30は、第1実施形態にて説明(図1参照)したものと、同一なものであるが、本実施形態に関するものを説明するために必要なものだけを表示している。また、上述したものと、同一の符号を有するものは、同一のもの、または、同様な機能を有するものであるので、更なる説明を省略する。さらに、印刷部30は、連続媒体印刷装置1(図1参照)の印刷部30と同様なものであるが、例えば、用紙搬送のためのもの、機構制御部31、デュアルポートメモリ32等の表示は、省略してある。同様に、判定部11も、上述の連続媒体印刷装置1(図1参照)の印刷部30と同様なものであるが、その詳細な表示は省略している。
【0179】
これにより、印刷部30において、連続紙9が印刷され、この連続紙9は搬送トラクタ30hにより搬送されて、判定部11内の読取部12において、連続紙9上の印刷像の読み取りが行なわれる。さらに、その連続紙9は、後処理装置20内の切断部20aで、所定の間隔で切断処理される。
また、判定部11内にある照合部13内のオフセット指示信号生成部13cは、後処理装置制御部20cに対して、オフセット指示信号を送出し、後処理装置制御部20cは、そのオフセット指示信号に基づいて、切断部20aに対して制御信号を送出するようになっている。
【0180】
図40(a)は、本発明の第3実施形態に係る連続紙9の模式図である。この図40(a)に示す連続紙9上には、□型のオフセット指示マークが印刷されており、このオフセット指示マークは、印刷部30によって連続紙9上のデータ領域以外に印刷されたものである。なお、黒い四角形は制御マークを表している。
また、図40(b)は、本発明の第3実施形態に係るオフセット指示信号のタイムチャートである。この図40(b)に示すオフセット指示信号は、照合部13において、オフセット指示マークが検出されたときに出力されるものであり、具体的には、オフセット指示信号がハイになった時点に、後処理装置20のオフセット処理が行なわれる。
【0181】
そして、このような構成によって、照合部13において、印刷像データを格納した第2メモリ14b内のデータと、予め登録しておいたオフセット指示マークとのパターン照合が行なわれ、ここで、オフセット指示マークが検出されると、後処理装置20の後処理装置制御部20cに対して、オフセット指示信号が出力される。
【0182】
このように、印刷部30で印刷した印字面が、読取部12で読み取られ、読み取られた印刷像データがオフセット指示のマークを有する場合は、読取部12の下流に接続された後処理装置20にオフセット動作を指示できるようになり、連続紙9の切断位置に関して調整可能となる。そして、このようにして、後処理装置等の別の装置が付加されても、その制御ができるようになるので、操作性が向上する利点がある。
(D)本発明の第4実施形態の説明
図41は、本発明の第4実施形態に係る連続媒体印刷装置1fの構成を示す図であり、連続紙9に付された認識マークによって、印刷,搬送,読み取り制御が行なわれる。この認識マークとは、制御マークを意味し、本実施形態においては、認識マークと称する。
【0183】
この図41に示す連続媒体印刷装置1fは、連続記録紙等の連続媒体上に上位コントローラ部33から送出されるデータを順次高速に印刷する印刷データ照合システムとして機能し、判定部11,印刷部30,指示手段32a,上位コントローラ部33をそなえるほか、印刷部30と判定部11との間に、用紙バッファ量検出部(用紙バッファ量検出手段)25bが設けられている。
【0184】
また、指示手段32aは、デュアルポートメモリ32からなり、データライン21a,21c,21dのほか、データライン21e,21fを有する。このデータライン21e,21fは、それぞれ、照合部13と機構制御部31とに接続されており、データライン21eは制御用であり、データライン21fは読取部12が読み取りに失敗したときに、読み取った印刷像データを、印刷部30に送出するためのものであって、印刷部30が再印刷できるために用いられる。
【0185】
なお、この図41に示すもので、上述したものと同一の符号を有するものは、上述したものと同様なものなので、更なる説明を省略する。
ここで、用紙バッファ量検出部25bは、印刷部30と判定部11との間に設けられて、連続紙9のたるみ量を検出するものであり、この機能は、例えば投光型センサにより実現される。すなわち、図41に示すように、この用紙バッファ量検出部25bは、連続紙9のたるみ量の上下間の距離を、用紙バッファ量として検出し、その検出方法は、投光型センサにより、用紙に光を照射することにより行なわれる。また、このバッファ量検出部25bは、印刷部30内の用紙搬送速度と判定部11内の用紙搬送速度との差分を吸収するようになっている。
【0186】
図42は、本発明の第4実施形態に係る連続媒体印刷装置1fの機能ブロック図である。この図42に示す判定部11は、認識マーク検出部(認識マーク検出手段)25a,光照射部25c,比較回路26,第5メモリ14e,CPU(Central Processing Unit) 24,用紙搬送機構16a,16b,読取部12,第1メモリ14a,読取部搬送制御部(用紙搬送制御回路)15,用紙バッファ量検出部25bをそなえて構成されている。
【0187】
ここで、認識マーク検出部25aは、読取部12からの印刷像データの中から、認識マークを検出するものであり、この機能は例えばソフトウェアにより実現される。また、光照射部25cは、印刷像に読み取り用の所定の光量を有する光を照射するものであり、CPU24から制御信号が入力されるようになっている。さらに、比較回路26は、読取部12からの印刷像データと第1メモリ14aからの印刷すべきデータとを入力されて画像照合し、その照合結果をデータライン21eを介して、CPU24と、後述する印刷部30内の用紙搬送機構制御部31aとに出力されるようになっている。
【0188】
そして、第5メモリ14eは、比較回路26にて照合した結果、エラーと判定された場合に、そのエラーとされたNG(No Good) ページの印字データを保持するものである。この第5メモリ14eとデータライン21fが協働することにより、再印字データ送出手段として機能しており、従って、第2指示信号が、照合部13における照合結果が不良の場合に、その不良の頁についての印刷像データを読取部12から印刷部30に送出すべく再印字データ送出手段をそなえて構成されたことになる。
【0189】
これにより、照合結果がエラーとなった場合は、判定部11は、印刷すべきデータを第5メモリ14eに書き込み、書き込まれたことが、例えば割り込み等により、機構制御部31に通知される。そして、印刷部30は、データライン21fを介して、この第5メモリ14eの内容を読み込んで、それを印刷部30にフィードバックして再印刷するので、印刷不良のページを迅速にリカバリ(回復)させることができる。
【0190】
また、用紙搬送機構16a,16bにおける用紙搬送速度は、印刷部30内の搬送トラクタ30hにおける用紙搬送速度とは独立して制御される。ここで、用紙搬送機構16a,16bの用紙搬送速度を、搬送トラクタ30hの用紙搬送速度以上になるようにする。なお、読取部搬送制御部15は、照合速度が印刷部30の用紙搬送速度よりも速くて、用紙バッファ量が所定の値を下回った場合は、次の認識マークを検出したところで、照合動作を停止する。
【0191】
さらに、判定部11内の読取部12は、CCDカメラが用いられており、光学的センサをも有している。そして、読取部12はバッファ量検出部25bにて検出されたたるみ量が所定値以下になった場合は、その検出した後最初の認識マークを検出すると読み取り動作を停止するようになっている。なお、CCDカメラの物理的位置の制御は、FCB(Forms Control Block) 長毎にその位置を変えるという方法が有効であり、CCDカメラの位置を高い精度で固定することによって、実現できる。
【0192】
また、読取部12は、印刷部30が印刷動作を停止した場合は、印刷搬送方向とは逆方向に認識マークで表示される位置まで搬送された連続紙9を読み取るものである。なお、その場合、読取部12は、用紙搬送機構16a,16bと協働して、連続紙9を搬送するようになっている。
すなわち、この読取部12は、一定周期で付加された認識マークを画像とともに読み取り、照合部13は、その認識マーク位置を基準として、一定単位で照合を行ない、印刷・照合動作中に印刷動作が停止された場合は、読取部12の連続紙9を一つ前の認識マークを検出するまでバックフィード(逆搬送)させうるものである。
【0193】
図43は、本発明の第4実施形態に係る連続紙9の模式図であり、この図43の左側が印刷搬送方向である。また、この図43に示す連続紙9は、ページ毎に認識マーク(黒い四角形)が、それぞれ、Q1,Q2,Q3,Q4の位置に印刷されており、判定部11は、この認識マークを基準にして、連続紙9をバックフィードさせて、読み取るべき印刷像の位置を特定する。
【0194】
すなわち、図43における認識マークQ2,Q3間で、印刷動作が停止した場合は、用紙搬送機構制御部15は、連続紙9を再度Q2を検出するまでバックフィードさせて、連続紙9の搬送を停止する。そして、印刷動作が再開したら、判定部11の連続紙9の搬送を再開させ、Q2の認識マークを検出したら、印刷・照合動作を再開するのである。
【0195】
図44は、本発明の第4実施形態に係る連続媒体印刷装置1fの用紙搬送速度を示す図である。この図44の横軸は時間(秒)であり、縦軸は速度(ミリメートル/秒)を表す。そして、横軸より上側の領域は、速度が正であり、用紙は、印刷搬送方向に搬送されている一方、横軸より下側の領域は、速度が負であり、用紙は、印刷搬送方向とは逆の方向に搬送されていることを表す。なお、この用紙搬送速度の制御は、用紙搬送機構制御部15によって行なわれ、また、この図44に示すQ1,Q2,Q3,Q4は、図43のQ1,Q2,Q3,Q4に相当する。
【0196】
この図44に示すQ1−Q2間では、印刷搬送方向に用紙が搬送され、Q2−Q3間にて印刷動作が停止すると、用紙搬送速度の大きさは、直線的に小さくなり0になる。そして、用紙搬送機構制御部15が、連続紙9を再度Q2を検出するまでバックフィードさせるので、用紙搬送速度の大きさは、直線的に小さくなり負の最小値をとり、再度Q2を検出すると、逆方向の用紙搬送速度は、再び0になる。ここで、印刷動作が再開すると、判定部11の連続紙9の搬送が再開し、Q2の認識マークを検出したら、印刷・照合動作が再開される。
【0197】
また、判定部11内の用紙搬送用のモータの立ち下がり時間分、連続紙9をオーバーランさせることにより、再度、印刷・照合動作を開始したときに、用紙搬送用のモータの立ち上がり時間により生ずる連続紙9の距離損失を避けることができるので、低速時間内に正確な印刷・照合動作を行なうことが可能となる。
なお、読取部搬送制御部15については、上述したものと同一または同様の機能を有するものである。
【0198】
さらに、図42に示す印刷部30は、搬送トラクタ(用紙搬送機構)30h,印刷機構39,機構制御部31をそなえて構成されている。ここで、印刷機構39は、感光体ドラム30e,前帯電器30c,露光部30d,現像器30g,転写帯電器30f,搬送体30i,定着器30a,クリーナ部30bからなる。
そして、機構制御部31は、用紙搬送機構制御部(メカコン)31a,印字データバッファ31bを有する。この用紙搬送機構制御部31aは、搬送トラクタ30hの搬送動作と印刷機構39の印刷動作とを制御するものであり、データライン21bを介して判定部11内の比較回路26に接続され、第1指示信号が入力されている。さらに、印字データバッファ31bは、上位コントローラ部33から送出される印刷すべきデータを保持し、この印刷すべきデータを印刷機構39内の露光部30dに送出するとともに、判定部11内の第5メモリ14eから送出されるNGページの印字データとを保持するものであって、例えばRAMにより、その機能が実現される。
【0199】
このような構成によって、印刷・読み取り・照合が行なわれる。図45は、本発明の第4実施形態に係る判定部11の印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートであり、ステップN1から開始される。まず、ステップN2において、判定部11の待ち状態であり、ステップN3において、照合部13は、プリンタからのスタート命令を受信したか否かを検査する。ここで、スタート命令を受信しない間は、nルートをとり、またステップN3に戻るが、スタート命令を受信すると、yルートをとり、ステップN4において、読取部搬送制御部15は、用紙搬送機構16a,16bを前進させる。
【0200】
ここで、ステップN5において、読取部12のセンサは、認識マークQnを検査し、検出しないと、nルートをとり、またステップN5に戻るが、認識マークQnを検出すると、yルートをとり、ステップN6において、読取部12は、1ページ分の画像を読み取る。そして、ステップN7において、読取部搬送制御部15は、印刷部30からの停止命令信号を受信したか否かを検査し、受信していなければ、nルートをとり、ステップN5からの処理が繰り返される。
【0201】
また、ステップN7において、読取部搬送制御部15が、印刷部30からの停止命令信号を受信すると、ステップN8において、読取部搬送制御部15は、読取部12の画像の読み取りを停止させて、ステップN9において、照合機(ここでは用紙搬送機構16a,16bを意味する)の搬送動作を停止させる。さらに、ステップN10において、照合機をバックフィードさせてから、ステップN11において、読取部12のセンサは、認識マークQyを検出したか否かを検査し、検出しない場合は、nルートをとり、ステップN10に戻るが、検出した場合は、yルートをとり、ステップN12において、バックフィードを停止させて、ステップN2からの処理が行なわれる。
【0202】
このように、ページ単位に印刷・照合動作が行なわれるので、ページの途中で印刷動作が停止した場合でも、印刷・照合速度が一定速度になっている間で、印刷・照合が行なわれるため、精度の高い印刷・照合動作が可能となる。また、このようにして、印刷・照合動作が停止してその後印刷が再開されたときに、印刷・照合動作が停止したときのページに関しても、正確に印刷・照合動作ができるようになる。
(D1)本発明の第4実施形態の変形例の説明
上述した第4実施形態の態様は、種々変形可能である。なお、本変形例においても、第4実施形態の連続媒体印刷装置1f(図41参照)と同一の構成であるので、その更なる説明を省略する。
【0203】
まず、判定部11において、印刷部30が送出した印刷すべきデータと、読取部12で読み取った印刷像データとを照合した結果がエラーとなった場合は、その結果を印刷部30に送信するとともに、直ちに印刷動作を停止することによって、印刷不良の連続紙9を最小限に抑えることができる。
同様に、照合部13における照合結果がエラーの場合は、読取部12が、連続紙9を照合部13の内側から外側方向に操作者が目視にて検査できる位置まで戻して印刷部30の印刷動作を停止するようになっている。ここで、目視にて検査できる位置まで戻すとは、連続紙9を、用紙搬送機構16a,16b内部の奥から、操作者が確認できる位置まで用紙をずらすことを意味する。
【0204】
これにより、目視で確認できる位置まで搬送された後に、印刷動作が停止するので、操作者は、エラーとなり奥に詰まったページを容易に確認・除去することができる。また、このようにして、操作性が向上し、印刷・照合動作が継続しながら、そのページを除去できるようになる。
(E)その他
本発明は上述した実施態様及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0205】
例えば、上記の各実施形態の各制御態様を複数組み合わせて実施することもできる。また、各フローチャートにおける論理は、正論理の代わりに負論理を使用することもできる。
そして、上記の各実施形態及び各変形例の説明において、デュアルポートメモリ32は、印刷部30側と一緒に設けられているが、印刷部30とは、別個に設けてもよく、また、判定部11側と一緒に設けることも可能である。
【0206】
さらに、各機能ブロックの名称,機能モジュールの名称に、“印字”という語が使用されているが、これらは、単なる名称であって、機能説明では区別するようになっている。
なお、上記の第1実施形態において、パターンマッチングのための制御マークを書き込むメモリは、第2メモリ14bに限らず、第1メモリ14aやその他のメモリであってもよい。また、第1実施形態の第7変形例において、前処理装置23でのジャムを検出信号に使用してもよい。
【0207】
さらに、第1実施形態の印刷像作成手段と、第4実施形態の印刷機構39との関係は、次のようになる。すなわち、印刷像作成手段は、印刷機構39と、機構制御部31と、搬送トラクタ30hとからなり、また、印刷機構39は、感光体ドラム30e,前帯電器30c,露光部30d,現像器30g,転写帯電器30f,定着器30a,クリーナ部30bからなる。
【0208】
また、さらに、第2指示信号を用いて送出する判定部11の状態とは、読取部12の読み取り動作の状態や照合部13の照合動作の状態のほか、判定部11内にあるものの動作状態を意味する。
【0209】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の連続媒体印刷装置によれば、オンライン接続された連続媒体印刷装置であって、印刷すべきデータを連続媒体に印刷して印刷搬送方向に搬送するとともに印刷すべきデータ及び印刷すべきデータに関し、連続媒体の頁区切り位置情報を含み、読み取り動作を制御する第1指示信号を出力しうる印刷手段と、連続媒体の印刷搬送方向に設けられて連続媒体の印刷像を読み取りその読み取った印刷像データと印刷手段から入力される印刷すべきデータとを画像照合するとともに、少なくとも印刷像データに関し印刷手段から出力される第1指示信号に含まれる頁区切り位置情報に基づいて各頁毎の印刷手段の印刷動作を制御し、上記の画像照合結果を通知する第2指示信号を出力しうる判定手段と、印刷手段と判定手段とに接続されて印刷手段からの印刷すべきデータ及び第1指示信号を判定手段に入力するとともに、判定手段からの第2指示信号を印刷手段に入力しうる指示手段とをそなえ、判定手段が指示手段からの第1指示信号により連続媒体の読み取り動作を制御され、印刷手段が指示手段からの第2指示信号により少なくとも判定手段の状態を通知され又は連続媒体の印刷動作を制御される判定手段の状態を通知され又は連続媒体の印刷動作を制御されることにより、連続媒体印刷装置が用紙サイズや解像度により印刷し、また、用紙サイズや解像度に応じて照合するように構成されているので、複数のプリンタが、一本のプリンタラインに接続されていても、複数のプリンタが各々の用紙サイズや各々の解像度で印刷でき、また、各プリンタが、用紙サイズや解像度に応じて照合でき、適切な照合を行なえる利点がある。
【0210】
また、上記の指示手段は、印刷手段と判定手段とに接続され双方向から読み書きしうる記憶手段をそなえて構成してもよく、このようにすれば、各制御データを組み合わせることにより、各プリンタが、それぞれ、連続紙の用紙サイズのほか、ページ区切り位置,連続紙の長さ,幅,印刷すべきデータの大きさ,印刷すべきデータの位置,解像度の設定を、適切に変更できるようになる。
【0211】
さらに、判定手段が、プレプリント情報格納手段と、プレプリント情報登録指示手段とをそなえて構成することもでき、また、照合手段が、選択された1種類のプレプリント情報と、印刷すべきデータと、印刷像データとから照合するように構成することもでき、そして、そのプレプリント情報格納手段が、連続媒体を印刷手段と読取手段とに装着した後に、その装着された連続媒体のプレプリント情報の印刷像を取得するように構成でき、このようにすれば、新しい連続紙を使用する度に、操作者は、プレプリント情報を登録する手間が省略され、印刷開始までの時間を短縮することができて、プレプリント情報の登録処理の時間や操作性が改善さる利点がある。
【0212】
そして、第1指示信号は、照合手段において連続媒体に一定間隔で形成された折り畳み用のミシン目部分の照合を禁止する通知信号として構成することもでき、このようにすれば、正確な照合ができるようになり、連続紙に折り畳み用のミシン目があっても、対応できるので、印刷する用紙の種類を増加させることが可能となる。
【0213】
加えて、第1指示信号が、照合手段に出力した印刷すべきデータ印刷像データとを照合する際の照合判定基準情報として構成することもでき、さらに、その照合判定基準情報は複数の領域に分割された各領域毎に設定されうるように構成することもでき、このようにすれば、適切な印刷品質を設定でき、また、読み取り処理速度の低下を防止できるようになる。
【0214】
また、第1指示信号が、照合手段における照合結果が不良の場合に照合手段の停止条件を通知する停止条件通知信号として構成することもでき、また、印刷手段が印刷を停止した時に印刷すべきデータの消去を照合手段に対して通知するデータ消去通知信号として構成することもでき、このようにすれば、操作者による設定作業が無くなり、設定ミスによる印刷効率の低下を防止できるようになる。
【0215】
さらに、第1指示信号は、読取手段において連続媒体に照射される光量が所定値に達した後に印刷手段における印刷動作を開始させるタイミング信号として構成することができ、このようにすれば、印刷手段の処理速度の低下が防止でき、安定した読み取りを行なうことができる。
また、照合手段が、第1指示信号から抽出された連続媒体の印刷予定距離と読取手段にて計数された連続媒体の印刷された距離との差分値を出力しうる検出手段と、検出手段からの差分値が所定値を超えると印刷手段に対してその動作を停止させるべく停止信号を入力しうる停止信号入力手段とをそなえて構成することもでき、このようにすれば、ジャム発生の確率を低減させることができ、また、照合のエラーを防止することができるようになり、印刷手段の処理速度の低下が防止できるようになる。
【0216】
そして、また、上記の第2指示信号は、印刷手段の印刷動作を制御する制御信号として構成したり、照合手段における照合結果を通知する品質信号として構成してもよく、このようにすれば、リカバリー印刷動作が可能となり、印刷処理が遅滞なく行なえるようになる。
加えて、印刷手段に連続媒体を供給すべく前処理装置が設けられ、この前処理装置が、連続媒体の終端と他の連続媒体の先端とが接続された位置を示すつなぎ目穴を検出し検出信号を出力しうる検出手段と、検出手段からの検出信号によりつなぎ目穴情報を機構制御手段に通知しうる前処理装置制御手段とをそなえ、機構制御手段が、つなぎ目穴が付された頁の印刷を禁止するとともに、照合手段に対し少なくともつなぎ目穴を有する前後の頁の非印刷領域の照合を禁止するように構成してもよく、このようにすれば、連続した印刷処理ができるようになる。
【0217】
また、判定手段の印刷搬送方向側に連続媒体を切断する後処理装置が設けられて、その後処理装置における連続媒体の切断位置を調整すべく、照合手段が、連続媒体の切断位置を調整するオフセット指示信号を制御マークに基づいて生成し後処理装置に出力しうるオフセット指示信号生成手段をそなえて構成してもよく、このようにすれば、後処理装置等の別の装置が付加されても、その制御ができるようになるので、操作性が向上する利点がある。
【0218】
そして、印刷手段が印刷動作を停止した場合は、読取手段が、印刷搬送方向とは逆方向に認識マークで表示される位置まで搬送された連続媒体を読み取るように構成することもでき、また、印刷手段と判定手段との間に連続媒体のたるみ量を検出するバッファ量検出手段が設けられ、その読取手段が、バッファ量検出手段にて検出された上記たるみ量が所定値以下になった場合は、その検出した後最初の制御マークを検出すると読み取り動作を停止するように構成することもでき、このようにすれば、印刷・照合動作が停止してその後印刷が再開されたときに、印刷・照合動作が停止したときのページに関しても、正確に印刷・照合動作ができるようになる。
【0219】
さらに、照合手段における照合結果が不良の場合に、その不良の頁についての印刷像データを読取手段から印刷手段に送出すべく再印字データ送出手段をそなえて構成してもよく、このようにすれば、印刷不良のページを迅速にリカバリさせることができる。そして、照合手段における照合結果が不良の場合は、読取手段が、連続媒体を照合手段の内側から外側方向に操作者が目視にて検査できる位置まで戻して印刷手段の印刷動作を停止するように構成することができ、このようにすれば、操作性が向上し、印刷・照合動作が継続しながら、そのページを除去できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る連続媒体印刷装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るデュアルポートメモリの動作を説明するための図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る読み取り開始タイミングの同期方法を説明するための図である。
【図5】(a)から(d)は、それぞれ、本発明の第1実施形態に係る読み取り開始タイミングを示すタイムチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態に係る印字データの生成方法を説明するための図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る連続紙上の印字領域とマーク印刷位置との関係を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る印刷部の印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態に係る照合部における処理動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態に係るメインデータ処理部のメイン処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態に係る機構制御部の印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1実施形態の第1変形例に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図である。
【図13】本発明の第1実施形態の第1変形例に係る連続紙上の印字領域とマーク印刷位置との関係を示す図である。
【図14】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る判定部の構成を示す図である。
【図15】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るプレプリント登録用パネルの模式図である。
【図16】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る照合部の照合動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る照合部のメイン処理動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る照合部での第2の照合動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第1実施形態の第3変形例に係るミシン目を有する連続紙の模式図である。
【図20】(a)は本発明の第1実施形態の第3変形例に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図であり、(b)は本発明の第1実施形態の第3変形例に係る用紙情報領域の使用例を示す図である。
【図21】本発明の第1実施形態の第3変形例に係る印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートである。
【図22】(a)は本発明の第1実施形態の第4変形例に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図であり、(b)は本発明の第1実施形態の第4変形例に係る照合判定方法を説明するための図である。
【図23】本発明の第1実施形態の第5変形例に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図である。
【図24】本発明の第1実施形態の第5変形例に係る連続紙の模式図である。
【図25】(a)は本発明の第1実施形態の第6変形例に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図であり、(b)は本発明の第1実施形態の第6変形例に係る不良検出時の処理情報の使用例を示す図であり、(c)は本発明の第1実施形態の第6変形例に係る不良検出時の処理情報の他の使用例を示す図である。
【図26】本発明の第1実施形態の第7変形例に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図である。
【図27】(a)は本発明の第1実施形態の第9変形例に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図であり、(b)は本発明の第1実施形態の第9変形例に係る一旦停止要求情報の使用例を示す図である。
【図28】本発明の第1実施形態の第10変形例に係る連続媒体印刷装置の構成を示す図である。
【図29】(a)は本発明の第1実施形態の第10変形例に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図であり、(b)は本発明の第1実施形態の第10変形例に係る解像度情報の使用例を示す図である。
【図30】本発明の第1実施形態の第11変形例に係る連続媒体印刷装置の構成を示す図である。
【図31】(a)は本発明の第1実施形態の第11変形例に係る判定良信号のタイムチャートであり、(b)は本発明の第1実施形態の第11変形例に係る印刷期間信号のタイムチャートであり、(c)は本発明の第1実施形態の第11変形例に係る照合部異常信号のタイムチャートである。
【図32】本発明の第1実施形態の第11変形例に係る照合部での照合動作を示すフローチャートである。
【図33】本発明の第2実施形態に係る連続媒体印刷装置の構成を示す図である。
【図34】本発明の第2実施形態に係る連続紙のつなぎ目の模式図である。
【図35】(a)は本発明の第2実施形態に係るデュアルポートメモリの使用例を示す図であり、(b)は本発明の第2実施形態に係るつなぎ目空白印刷情報の使用例を示す図である。
【図36】本発明の第2実施形態に係る照合部の照合方法を説明するための図である。
【図37】本発明の第2実施形態に係る機構制御部の印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートである。
【図38】本発明の第2実施形態に係る照合部の空白印刷処理動作を示すフローチャートである。
【図39】本発明の第3実施形態に係る連続媒体印刷装置の構成を示す図である。
【図40】(a)は本発明の第3実施形態に係る連続紙の模式図であり、(b)は本発明の第3実施形態に係るオフセット指示信号のタイムチャートである。
【図41】本発明の第4実施形態に係る連続媒体印刷装置の構成を示す図である。
【図42】本発明の第4実施形態に係る連続媒体印刷装置の機能ブロック図である。
【図43】本発明の第4実施形態に係る連続紙の模式図であり、
【図44】本発明の第4実施形態に係る連続媒体印刷装置の用紙搬送速度を示す図である。
【図45】本発明の第4実施形態に係る判定部の印刷・読み取り・照合動作を示すフローチャートである。
【図46】電子写真方式を採用した連続媒体印刷装置の模式図である。
【図47】プリンタの用紙搬送速度と印刷・照合装置の用紙搬送速度とが同期している場合のプリンタの用紙搬送速度を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f 連続媒体印刷装置
9 連続紙
11 判定部
12 読取部
12a 第1解像度処理部
12b 第2解像度処理部
13 照合部
13a メモリデータ処理部
13b MPU
14a 第1メモリ
14b 第2メモリ
14c プレプリント情報格納部
14e 第5メモリ
15 読取部搬送制御部
16a,16b 用紙搬送機構
17 オフセットマーク登録データ記憶部
18 プレプリント情報登録指示部
18′ プレプリント登録用パネル
18a,18c 表示部
18b 用紙サイズ設定スイッチ
18d プレプリント登録スイッチ
20 後処理装置
20a 切断部
20b カッター
20c 後処理装置制御部
21a,21b,21c,21d,21e,21f データライン
23a 穴検出センサ
23b 前処理装置制御部
23c 搬送機構
24 CPU
25a 認識マーク検出部
25b 用紙バッファ量検出部
25c 光照射部
26 比較回路
30 印刷部
30a 定着器
30b クリーナ部
30c 前帯電器
30d 露光部
30e 感光体ドラム
30f 転写帯電器
30g 現像器
30h 搬送トラクタ
30i 搬送体
31 機構制御部
31a 印字データ受信部
31b マークデータ作成部
31c 印字データ加算部
32 デュアルポートメモリ
32a 指示手段
33 上位コントローラ部
39 印刷機構

Claims (25)

  1. オンライン接続された連続媒体印刷装置であって、
    印刷すべきデータを連続媒体に印刷して印刷搬送方向に搬送するとともに該印刷すべきデータ及び該印刷すべきデータに関し、該連続媒体の頁区切り位置情報を含み、読み取り動作を制御する第1指示信号を出力しうる印刷手段と、
    該連続媒体の印刷搬送方向に設けられて該連続媒体の印刷像を読み取りその読み取った印刷像データと該印刷手段から入力される該印刷すべきデータとを画像照合するとともに、少なくとも該印刷像データに関し該印刷手段から出力される該第1指示信号に含まれる該頁区切り位置情報に基づいて各頁毎の該印刷手段の印刷動作を制御し、上記の画像照合の照合結果を通知する第2指示信号を出力しうる判定手段と、
    該印刷手段と該判定手段とに接続されて該印刷手段からの該印刷すべきデータ及び該第1指示信号を該判定手段に入力するとともに、該判定手段からの該第2指示信号を該印刷手段に入力しうる指示手段とをそなえ、
    該判定手段が該指示手段からの該第1指示信号により該連続媒体の読み取り動作を制御され、該印刷手段が該指示手段からの第2指示信号により少なくとも該判定手段の状態を通知され又は該連続媒体の印刷動作を制御されることにより、該連続媒体印刷装置が用紙サイズや解像度により印刷し、また、用紙サイズや解像度に応じて照合するように構成されたことを特徴とする、連続媒体印刷装置。
  2. 該印刷手段が、
    該連続媒体に印刷像を形成して該連続媒体を印刷搬送方向に搬送する印刷像作成手段と、
    該第1指示信号を送出する機構制御手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載の連続媒体印刷装置。
  3. 該判定手段が、
    該連続媒体の印刷搬送方向に設けられて該連続媒体を搬送させながらその印刷像を読み取る読取手段と、
    該印刷すべきデータを保持しうる第1記憶手段と、
    該印刷像データを保持しうる第2記憶手段と、
    該読取手段と該第2記憶手段とに接続されて該印刷像データと該印刷すべきデータとを画像照合しうる照合手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載の連続媒体印刷装置。
  4. 該指示手段が、
    該印刷手段と該判定手段とに接続され双方向から読み書きしうる記憶手段をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項2記載の連続媒体印刷装置。
  5. 該機構制御手段が、
    該印刷すべきデータを受信する印字データ受信手段と、
    読み取り動作の開始・停止を制御する制御マークに関するデータを生成して保持しうるマークデータ作成手段と、
    該印刷すべきデータと該制御マークに関するデータとを同一の印刷像に合成しうる印字データ加算手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項2記載の連続媒体印刷装置。
  6. 該第1指示信号が、
    該連続媒体の頁区切り位置情報,該連続媒体の長さ,幅,該印刷すべきデータの大きさの情報,該印刷すべきデータの位置の情報,解像度情報の一部又は全ての情報を含んで構成されたことを特徴とする、請求項2記載の連続媒体印刷装置。
  7. 該指示手段が、
    所定の時間間隔を有するパルス信号を送出する制御データ送出手段をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項4記載の連続媒体印刷装置。
  8. 該第1指示信号が、該判定手段における読み取り動作を制御する制御信号として構成され、該読取手段において該連続媒体に照射される光量が所定値に達した後に該印刷手段における印刷動作を開始させるタイミング信号として構成されたことを特徴とする、請求項記載の連続媒体印刷装置。
  9. 該第1指示信号が、該判定手段における読み取り動作を制御する制御信号として構成され、該照合手段において該連続媒体に一定間隔で形成された折り畳み用のミシン目部分の照合を禁止する通知信号として構成されたことを特徴とする、請求項記載の連続媒体印刷装置。
  10. 該第1指示信号が、該判定手段における読み取り動作を制御する制御信号として構成され、該照合手段に出力した該印刷すべきデータと該印刷像データとを照合する際の照合判定基準情報として構成されたことを特徴とする、請求項記載の連続媒体印刷装置。
  11. 該照合判定基準情報が、
    該印刷搬送方向と該印刷搬送方向とは垂直な方向との複数の領域に分割された各領域毎に設定されうるように構成されたことを特徴とする、請求項10記載の連続媒体印刷装置。
  12. 該第1指示信号が、該判定手段における読み取り動作を制御する制御信号として構成され、該照合手段における照合結果が不良の場合に該照合手段の停止条件を通知する停止条件通知信号として構成されたことを特徴とする、請求項記載の連続媒体印刷装置。
  13. 該第1指示信号が、該判定手段における読み取り動作を制御する制御信号として構成され、該印刷手段が印刷を停止した時に該印刷すべきデータの消去を該照合手段に対して通知するデータ消去通知信号として構成されたことを特徴とする、請求項記載の連続媒体印刷装置。
  14. 該第1指示信号が、該判定手段における読み取り動作を制御する制御信号として構成され、該連続媒体の所定の長さが印刷された後に該印刷手段が該読取手段に対して該印刷像の読み取りの開始を通知する開始信号として構成されたことを特徴とする、請求項記載の連続媒体印刷装置。
  15. 該読取手段が読み取り動作の開始・停止を制御する制御マークを該連続媒体の該印刷像から検出することにより、該印刷手段が該読取手段を制御するように構成されたことを特徴とする、請求項3記載の連続媒体印刷装置。
  16. 該照合手段が、
    該読取手段が検出した該制御マークと該印刷手段が送出した該制御マークに関するデータとを照合するように構成されたことを特徴とする、請求項5記載の連続媒体印刷装置。
  17. 該照合手段が、
    該第1指示信号から抽出された該連続媒体の印刷予定距離と該読取手段にて計数された該連続媒体の印刷された距離との差分値を出力しうる検出手段と、
    該検出手段からの該差分値が所定値を超えると該印刷手段に対してその動作を停止させるべく停止信号を入力しうる停止信号入力手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項15記載の連続媒体印刷装置。
  18. 該判定手段の印刷搬送方向側に該連続媒体を切断する後処理装置が設けられて、
    該後処理装置における該連続媒体の切断後、切断された該連続媒体のオフセット動作を指示すべく、
    該照合手段が、
    該連続媒体の切断後、切断された該連続媒体のオフセット動作を指示するオフセット指示信号を該制御マークに基づいて生成し該後処理装置に出力しうるオフセット指示信号生成手段をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項15記載の連続媒体印刷装置。
  19. 該印刷手段が印刷動作を停止した場合は、
    該読取手段が、
    該印刷搬送方向とは逆方向に該制御マークで表示される位置まで搬送された該連続媒体を読み取るように構成されたことを特徴とする、請求項15記載の連続媒体印刷装置。
  20. 該印刷手段と該判定手段との間に該連続媒体のたるみ量を検出するバッファ量検出手段が設けられ、
    該読取手段が、
    該バッファ量検出手段にて検出された該たるみ量が所定値以下になった場合は、その検出した後最初の該制御マークを検出すると該読み取り動作を停止するように構成されたことを特徴とする、請求項15記載の連続媒体印刷装置。
  21. 該第2指示信号が、該印刷手段の印刷動作を制御する制御信号として構成され、かつ該照合手段における照合結果を通知する品質信号として構成され、
    該照合手段における照合結果が不良の場合は、
    該読取手段が、
    該連続媒体を該照合手段の内側から外側方向に操作者が目視にて検査できる位置まで戻して該印刷手段の印刷動作を停止するように構成されたことを特徴とする、請求項記載の連続媒体印刷装置。
  22. 該第2指示信号が、該印刷手段の印刷動作を制御する制御信号として構成され、かつ該照合手段における照合結果を通知する品質信号として構成され、
    該第2指示信号が、
    該照合手段における照合結果が不良の場合に、その不良の頁についての該印刷像データを該読取手段から該印刷手段に送出すべく再印字データ送出手段をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項記載の連続媒体印刷装置。
  23. 該判定手段が、
    罫線・文字・記号等からなるプレプリント情報の複数の印刷像のそれぞれを保持しうるプレプリント情報格納手段と、
    該プレプリント情報格納手段に記憶された該複数の印刷像の中から操作者によって選択された1種類のプレプリント情報を入力するプレプリント情報登録指示手段とをそなえ、
    該照合手段が、
    該選択された1種類のプレプリント情報と、該印刷すべきデータと、該印刷像データとから照合するように構成されたことを特徴とする、請求項3記載の連続媒体印刷装置。
  24. 該プレプリント情報格納手段が、
    該連続媒体を該印刷手段と該読取手段とに装着した後に、その装着された該連続媒体のプレプリント情報の印刷像を取得するように構成されたことを特徴とする、請求項23記載の連続媒体印刷装置。
  25. 該印刷手段に該連続媒体を供給すべく前処理装置が設けられ、
    該前処理装置が、
    該連続媒体の終端と他の連続媒体の先端とが接続された位置を示すつなぎ目穴を検出し検出信号を出力しうる検出手段と、
    該検出手段からの検出信号により該つなぎ目穴情報を該機構制御手段に通知しうる前処理装置制御手段とをそなえ、
    該機構制御手段が、該つなぎ目穴が付された頁の印刷を禁止するとともに、該照合手段に対し少なくとも該つなぎ目穴を有する前後の頁の非印刷領域の照合を禁止するように構成されたことを特徴とする、請求項2記載の連続媒体印刷装置。
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