JPH08247746A - インキの塗布量測定方法とその装置 - Google Patents

インキの塗布量測定方法とその装置

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JPH08247746A
JPH08247746A JP7054036A JP5403695A JPH08247746A JP H08247746 A JPH08247746 A JP H08247746A JP 7054036 A JP7054036 A JP 7054036A JP 5403695 A JP5403695 A JP 5403695A JP H08247746 A JPH08247746 A JP H08247746A
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ink application
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slip
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JP7054036A
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English (en)
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Takeo Yamada
健夫 山田
Masaya Ogura
正也 小倉
Tamotsu Matsumoto
保 松本
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Original Assignee
Nireco Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像処理技術により印刷中に印刷の終わった
部分のインキ塗布量を測定する。 【構成】 照明装置5により伝票2を照射し、この透過
光をテレビカメラ7で撮像し、画像処理装置10で撮像
したインキ塗布範囲と塗布してない範囲の各画像の平均
濃度レベルを求め、インキ塗布範囲の平均濃度レベルと
インキ非塗布範囲の平均濃度との濃度比と、そのインキ
塗布量との関係を表す相関データを求めておき、この相
関データに基づき測定対象の濃度比からインキ塗布量を
算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は所定範囲に塗布されたイ
ンキの量を測定する方法および装置に係り、特に伝票な
どの複写用に塗布された顕色インキの塗布量を測定する
インキの塗布量測定方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、伝票など複数枚の書類に複写する
方法として、カーボン紙を記入する紙と複写する紙の間
に入れて記入することが行われてきたが、カーボン紙に
代わり、複写される紙に顕色インキを塗布して複写する
方法が一般的になってきている。顕色インキは透明であ
るが、加圧されると発色するので、カーボン紙と同じ働
きをする。
【0003】図6はこのような伝票の一例を示す図であ
る。1点鎖線で示す範囲には罫線が黒とか青で印刷さ
れ、宛先、日付、品名、金額などを記載するようになっ
ており、この1点鎖線内に透明な顕色インキが塗布され
ている。このような伝票を数枚重ねて上からボールペン
などで記入すると、顕色インキがボールペンの圧力で発
色して複写される。
【0004】このような顕色インキの塗布量は単位面積
当たり適切な量があり、少なすぎれば、薄く複写され、
多すぎればコストが増大する。このため適当な単位面積
当たりの重量となるようにインキ塗布作業の管理が行わ
れる。このインキ塗布量の測定方法としては、従来、顕
色インキを塗布した伝票と、塗布する前の伝票の重量と
を精密な天秤ではかり、単位面積当たりのインキ重量を
出していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】伝票は印刷機によって
罫線の印刷および顕色インキの塗布が高速で行われる。
このため上述した方法でインキ塗布量を測定する方法で
は、印刷中の伝票のインキ塗布量を測定することができ
ない。このため、ある量の印刷をする度に印刷を停止し
てインキ塗布量が適切な量となっているか確認する必要
があった。このような状況のため印刷中に印刷の終わっ
た部分の伝票等のインキ塗布量の測定方法が望まれてい
た。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、画像処理技術を用いることにより、印刷中に印
刷の終わった部分のインキ塗布量を測定する方法とその
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明では、用紙のインキ塗布範囲とインキが
塗布されていない範囲の透過光を別々に撮像し、撮像し
た各画像の平均濃度レベルを求め、インキ塗布範囲の平
均濃度レベルとインキ非塗布範囲の平均濃度レベルの濃
度比を算出し、予めインキ塗布量のわかったインキ塗布
範囲の濃度比とそのインキ塗布量との関係を表す相関デ
ータを求めておき、この相関データと測定対象の濃度比
からインキ塗布量を算出する。
【0008】請求項2の発明では、用紙を照明する照明
手段と、この照明手段による照明の用紙透過光を撮像す
る撮像手段と、この撮像手段の撮像した画像のうちイン
キ塗布範囲の画像の平均濃度レベルとインキ非塗布範囲
の画像の平均濃度レベルとを求め、両者の濃度比を算出
する濃度比算出手段と、予め塗布量のわかったインキ塗
布範囲の平均濃度レベルとインキ非塗布範囲の平均濃度
レベルとの濃度比とそのインキ塗布量との関係を表す相
関データを記憶する記憶手段と、前記濃度比算出手段が
算出した測定対象の濃度比と前記相関データに基づき測
定対象のインキ塗布範囲のインキ塗布量を算出するイン
キ塗布量算出手段とを備えたものである。
【0009】請求項3の発明では、前記撮像手段はカラ
ーイメージセンサを有し、前記濃度比算出手段は青成分
により平均濃度レベルを算出する。
【0010】請求項4の発明では、前記相関データは濃
度比の対数と単位面積当たりのインキ重量の関係を表す
ものとする。
【0011】請求項5の発明では、前記用紙には伝票が
印刷され、その伝票の所定範囲にインキが塗布されてお
り、前記インキ非塗布範囲として伝票が印刷されていな
い範囲を用いる。
【0012】請求項6の発明では、前記用紙には伝票が
印刷され、その伝票の所定範囲にインキが塗布されてお
り、前記インキ非塗布範囲として伝票内のインキ非塗布
範囲を用いる。
【0013】請求項7の発明では、前記濃度比算出手段
は、インキが塗布された用紙とインキが塗布されていな
い別の用紙とからインキ塗布範囲の平均濃度レベルと、
インキ非塗布範囲の平均濃度レベルを算出する。
【0014】請求項8の発明では、前記インキは、圧力
を加えると発色する顕色インキである。
【0015】請求項9の発明では、前記撮像手段の撮像
した画像のうち、インキ非塗布範囲の画像の平均濃度レ
ベルとインキ塗布範囲の画像の濃度レベルを求め、両者
の濃度レベル差を演算する濃度差演算手段と、この濃度
レベル差を、濃度レベルを複数の区間に分けその区間特
有の色表示により表示する塗布むら表示手段とを備え
る。
【0016】
【作用】請求項1の発明では、インキ塗布部と非塗布部
の透過光を撮像した画像の平均濃度レベルの比が、単位
面積当たりのインキ塗布重量に対応して変化することを
実験的に求め、これを相関データとする。測定対象のイ
ンキ塗布範囲と非塗布範囲の透過光を撮像して各画像の
平均濃度データを求め、両者の濃度比を算出し、相関デ
ータから単位面積当たりのインキ塗布重量を得ることが
できる。
【0017】請求項2の発明では、照明手段で照明した
用紙の透過光を撮像手段で撮像する。濃度比算出手段で
は撮像された画像のインキ塗布範囲の画像の平均濃度レ
ベルとインキ非塗布範囲の画像の平均濃度レベルを求
め、両者の濃度比を算出する。記憶手段には、インキ塗
布量と、その塗布量でのインキ塗布範囲の平均濃度レベ
ルとインキ非塗布範囲の平均濃度レベルとの濃度比との
相関データが格納されているので、インキ塗布量算出手
段は、測定対象の濃度比と相関データから測定対象のイ
ンキ塗布量を求めることができる。
【0018】請求項3の発明では、カラーイメージセン
サによって得られる青成分の濃度データがインキ塗布量
と相関関係が最も大きいことが実験的にわかったので、
青成分より平均濃度レベルを求める。
【0019】請求項4の発明によれば、相関データとし
ては、画像濃度は吸光量により決まり、吸光量は吸光物
の厚さの指数関数であり、濃度比の対数値と単位面積当
たりのインキ重量の間に強い相関関係を表す直線が実験
的に得られているので、この直線を用いてインキ塗布量
を精度よく算出することができる。
【0020】請求項5の発明によれば、用紙に伝票が印
刷されている場合、インキ非塗布範囲としては伝票の印
刷されていない範囲を用いる。例えばウエブに印刷を開
始する場合、ウエブの最初の巻き出し部分は印刷されな
いので、この部分をインキ非塗布範囲とする。これによ
り印刷開始前にインキ非塗布部の平均濃度レベルが得ら
れるので、これを記憶し、以降はインキ塗布範囲の平均
濃度レベルのみ求めればよいので、濃度比が求めやすく
なる。
【0021】請求項6の発明によれば、用紙に伝票が印
刷されている場合、伝票内のインキが塗布されていない
部分をインキ非塗布範囲とする。これにより同一伝票内
の濃度比が求められるので、用紙の厚みなどがばらつく
場合でも精度よくインキ塗布量を測定することができ
る。
【0022】請求項7の発明によれば、インキ非塗布範
囲として、別の用紙の非塗布範囲を用いて濃度レベルを
記憶する。この場合、用紙は同一仕様のものを用いる。
これによりいつでもインキ非塗布範囲の平均濃度を得る
ことができる。
【0023】請求項8の発明によれば、インキとしては
顕色インキを用いる。顕色インキは塗布した状態で透明
であり、反射光では検出できないので本発明の透過光に
よる画像処理が適している。
【0024】請求項9の発明によれば、インキ塗布範囲
の濃度レベルとインキ非塗布範囲の平均濃度レベルとの
濃度レベル差により用紙の影響を除いたインキ塗布範囲
の濃度むらが得られ、これはインキの塗布むらに対応す
る。濃度レベルを複数の区間に分け、それぞれの区間特
有の色表示することにより濃度むらを表示すると濃度む
らの状態が色で表示され、濃度むらの状態を把握しやす
くなる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は実施例の構成を示す図である。ウエブ1に
は図示しない印刷機により伝票2が印刷されており、ロ
ーラ3により矢印方向に高速で走行している。伝票2は
版胴により印刷され、版胴1回転で寸法がB6の伝票2
であるなら9面印刷される。図6で示したように複写範
囲には顕色インキが塗布されている。エンコーダ4はロ
ーラ3の回転位置を示すパルスを発生する。このパルス
によりウエブ1上の伝票の位置も算出できる。照明装置
5はウエブ1を下面から照射する。照射はフラッシュ照
射でコントローラ9からの指示により、走行する伝票が
通過するのに合わせて瞬間的に照射する。光源としては
キセノンランプなどが用いられる。照明用移動トラバー
ス6は照射する伝票位置へ照明装置5を横移動(ウエブ
1の進行方向と直角方向で矢印で示す方向)させる。
【0026】テレビカメラ7は3CCDカラーテレビカ
メラで、赤(R),緑(G),青(B)の3色の画像を
出力する。カメラ移動用トラバース8はテレビカメラ7
を照明装置5と同期して同じ伝票の位置へ移動する。コ
ントローラ9はエンコーダ4のパルスを入力して照明装
置5の照射、照明移動用トラバース6、カメラ移動用ト
ラバース8を制御する。コントローラ9はエンコーダ4
のパルスより測定対象の伝票2がテレビカメラ7の下に
来ることを予測し、照明装置5、テレビカメラ7の横移
動を指示及び認識する。また測定対象の伝票2がテレビ
カメラ7の下にきたとき、照明装置5を照射させ、その
時のテレビカメラ7の撮像した画像を得て、インキ塗布
範囲の平均濃度レベルを求め、既に求めたインキ非塗布
範囲の平均濃度レベルとの濃度比を求め、判定データか
らインキの塗布量を算出する。モニタテレビ11は画像
処理装置10の処理画面を必要に応じ表示する。
【0027】図2は画像処理装置10の構成を示すブロ
ック図である。A/D変換器12はテレビカメラ7から
の入力データをアナログからデジタルに変換し、入力バ
ッファ13はこのデジタルデータを一時格納する。バス
14は信号の伝達を行い、プログラムメモリ15は、本
装置の動作を規定するプログラムを格納し、CPU16
はこのプログラムに従い装置全体の制御を行う。画像プ
ロセッサ17は入力した画像データの濃淡処理、2値化
処理、画像解析等を行い、濃淡画像メモリ18は濃淡画
像データを格納し、2値化メモリ19は2値化画像デー
タを格納する。コントローラインタフェース20はコン
トローラ9との取り合いを調整する。出力バッファ21
は出力するデータを一旦格納し、D/A変換器22はこ
の出力をデジタルよりアナログに変換してテレビモニタ
11に出力する。キーボード23はオペレータの指示や
データを入力する。
【0028】図3は本装置によって得られたインキ塗布
量と、そのインキ塗布量の場合の濃度比との関係を表す
実験結果を示す。インキは顕色インキを使用し、塗布量
は単位面積当たりの重量(g/m2 )で示す。用紙は伝
票に通常使用されている用紙とし、濃度比はインキ塗布
範囲の平均濃度レベルをインキ非塗布範囲の平均濃度レ
ベルで割った濃度比を自然対数で表示している。テスト
はR,G,B成分の濃度比の自然対数値をそれぞれ求
め、赤(R)成分の濃度比の自然対数値LPrは「四
角」、緑(G)成分の濃度比の自然対数値LPgは「菱
形」、青(B)成分の濃度比の自然対数値LPbは
「+」で表示している。図3より明らかなように 0>LPr>LPg>LPb となっている。これはB成分の検定線の傾きが1番大き
いことを示している。また回帰分析の結果もB成分が最
も直線性に優れているため、判定データとしてはB成分
の濃度比の自然対数表示を用いる。しかし図3は1つの
種類の用紙のデータであるが、他の用紙でも殆ど同じ傾
向を示している。なお、この判定データ(検定線)は用
紙の種類毎に実験的に定設しておく。
【0029】次に本装置の動作について説明する。本装
置の動作は、インキ非塗布範囲の平均濃度レベルを求め
る動作と、インキ塗布範囲の平均濃度レベルを求め、こ
れをインキ非塗布範囲の平均濃度レベルで割った濃度比
を算出し、予め実験的に求めてある判定データと比較し
てインキが適正に塗布されているか検査する動作とがあ
る。インキ非塗布範囲の平均濃度レベルを測定する画像
を基準画像と称する。この基準画像の設定には、3通り
の方法があり、第1の方法は、ウエブ1に伝票2を印刷
開始する前にウエブ1の始めの部分の伝票が印刷されて
いない範囲を基準画像として設定する。図7はウエブ1
に伝票が版胴の1回転により印刷された状態を示す。
(A)に示すように伝票2の印刷開始前のウエブ1には
伝票2が印刷されていない部分があるので、ここに基準
画像を設定する。第2の方法は伝票2内のインキ非塗布
範囲を基準画像とするもので、図6で示す伝票の場合、
1点鎖線の外の左側の部分である。第3の方法は測定す
るウエブ1とは別の用紙を用いるもので、測定するウエ
ブ1と同じ仕様の用紙を用いる。
【0030】図4はウエブ1の始めの部分を基準画像と
する場合の平均濃度レベル測定の動作フロー図である。
測定は伝票2の印刷部分が現れないウエブ1が送られて
いる状態で行われる。伝票2の印刷なしの状態のウエブ
1が何秒間か走行するので、その間に画像を、例えば、
8視野(1視野はほぼ1つの伝票のインキ塗布範囲の大
きさ)取り込み、各視野の中の対応する同一箇所の濃度
レベルを求め、この8箇所の濃度を平均して基準画像の
平均濃度レベルとし、画像処理装置10のメモリに格納
する。
【0031】まず準備として測定する用紙の種類を選択
をする(S1)。これは伝票2が印刷されているウエブ
1の用紙の仕様により判定データが異なるためである。
用紙の選択が済むと基準画像の平均濃度レベルの測定が
開始される(S2)。図1に示す照明移動用トラバース
6,カメラ移動用トラバース8により、照明装置5とテ
レビカメラ7をウエブ1の中央へ移動する(S3)。照
明装置5でウエブ1をフラッシュ照射し、伝票のインキ
のない特定場所の透過光の画像を入力し(S4)、この
入力濃度レベルは青色成分についてのみ行う(S5)。
ウエブ1がテレビカメラ7の下を移動してゆく間に伝票
の中の特定の同一場所に相当する8点のデータを取り込
み(S6)、この8画面を平均して画像処理装置10の
メモリに格納し(S7)、これを基準画像とする。
【0032】次にウエブ1に印刷された伝票2の顕色イ
ンキ塗布量の検定を行う。検定はインキの単位面積当た
りの塗布重量が計画値以下となっているか否かの判定を
する。インキ塗布量は平均濃度比が算出されれば用紙の
仕様毎の図3に示す判定データより得られるが、伝票印
刷中に、印刷の終わった伝票のインキ塗布量について、
計画通りのインキ塗布量があるかないかの判定を行えば
よい。伝票2は図7に示すようにウエブ1に複数枚、ブ
ロックとしてまとまって印刷されている。(A)は寸法
A6の伝票2,(B)は寸法B6の伝票2を示し、記入
された番号は測定される伝票2の順番を示す。インキ塗
布量の測定に当たり、伝票2の1ブロックが通過すると
きその内の1つの伝票2を撮像する。故に図7(A)に
示すように1ブロック12枚の伝票2が印刷されている
ときは、12ブロック通過しないと1〜12までの伝票
2の濃度測定はできない。なお、各ブロックの通過ごと
でなく、複数ブロック通過ごとに1伝票2の濃度測定を
行ってもよい。平均濃度レベルが求まれば、これを基準
画像の平均濃度レベルで割った濃度比と計画インキ塗布
量に対応する濃度比とをそれぞれ自然対数値にして比較
することにより、計画インキ塗布量以下となっていない
かの検定ができる。
【0033】図5はインキ塗布量の検定を行う動作フロ
ー図である。まずウエブ1の用紙の仕様を調べ、図3に
示す検定用の判定データを決定する(S11)。この用
紙に応じた基準画像の平均濃度データを画像処理装置1
0のメモリから読み出し(S12)、検定を開始する
(S13)。伝票2の寸法がA6かB6か判定し(S1
4)、A6の場合は図7の(A)に示すように1ブロッ
ク分の伝票2の検定を行う。伝票2の寸法がA6の場
合、まず番号1の伝票が視野に入るように照明装置5と
テレビカメラ7を各トラバース6,8で移動し(S1
5)、照明装置5のフラッシュ照射による画像を入力し
て番号1の伝票の平均濃度レベルを求め、基準画像の平
均濃度レベルで割って濃度比を求め、この自然対数値L
Pnを求める(S16)。伝票測定画像も青成分につい
て計算する。
【0034】次の伝票2へ横方向にはトラバース移動
し、ウエブ1の進行方向にはエンコーダ4のパルス列よ
り次の伝票がテレビカメラ7と照明装置5の位置にくる
タイミングを調べておく(S17)。判定値LPsはイ
ンキの塗布計画量、例えば2g/m2 に対応する図3に
示す青成分の濃度比の自然対数値を表したものである。
図3に示すようにLPsはインキ塗布量が大きくなるほ
ど、右下がりに小さな値となる。故にインキ塗布量はL
Ps,又はLPnの値が小さい程、インキの塗布量が多
くなる。そこでLPnがLPsより大きくならない場合
は、インキ塗布量は適切であるとし、何の指示も行わな
いが(S18)、大きくなる場合はブザーを鳴らすと共
に、判定が不合格になった伝票2の位置(図7の伝票番
号の位置)を発光ダイオードLEDで表示してオペレー
タに知らせる(S19)。以上の動作は各伝票番号全て
について繰り返される。なお、S14でB6用の場合、
9分割以外はA6の場合と同じである。
【0035】S20〜23のステップはインキ塗布範囲
の濃度差を塗布むらとして擬似カラーで色付けし、モニ
タテレビ11に表示してオペレータに示すものである。
これはA6の場合、12個の伝票のそれぞれの塗布量判
定が終わると擬似カラーで濃度むらの分布を表示するも
ので、モニタテレビ11の画面には12個の伝票が表示
され、インキ塗布量の測定が終わったものから順次表示
される。むら分の濃度差の色付けは、例えば0〜255
の階調で濃度を表示する場合は、0〜3を赤、4〜10
を緑、11〜255を青といった判定テーブルを作成
し、これに基づき濃度むらのカラー表示をする。
【0036】インキ塗布濃度のむらを表示するために
は、用紙の吸光による濃度の減少分を除く必要がある。
なお光源のむらも発生するが、これは照明装置5がテレ
ビカメラ7と共に移動するので視野ごとの変動は消去さ
れる。また、同一光源で基準画像を作るので光源むらは
0としてよい。基準画像の平均濃度レベルから入力した
画像の濃度を引き算すると、用紙による濃度を除くの
で、これはインキのむら分の濃度分布となる(S2
0)、この平滑化を例えば3×3のマトリックスにより
行い、ある程度滑らかにした濃度分布データとする(S
21)。このデータはモニタテレビ11にA6の場合は
12個,B6の場合は9個同時に表示するので、A6の
場合1/12に画像を縮小処理(縦1/3,横1/
4),B6の場合は1/9に画像を縮小処理(縦1/
3,横1/3)する(S22)。次に上述した判定テー
ブルにより濃度むらの色付けをしてモニタテレビ11に
表示する(S23)。この濃度むらの表示がなされる
と、次の伝票2の処理に移りS16〜S23を繰り返
し、12個の伝票2のインキ塗布量の判定および濃度む
らの表示を行う。
【0037】図4で用いた基準画像はウエブ1の始めの
まだ伝票が印刷されていない領域をインキ非塗布範囲と
して設定し、その濃度レベルを求めたが、図6に示す伝
票内のインキ非塗布範囲を基準画像として濃度レベルを
求める場合は、伝票1枚分を1視野に納め、画像処理装
置10でインキ塗布範囲と非塗布範囲の平均濃度レベル
を算出して濃度比を求めてもよい。また測定中のウエブ
1と別の用紙に基準画像を設定する時は、伝票のインキ
塗布範囲の濃度レベル測定を開始する前に設定してイン
キ非塗布範囲の濃度レベルを測定すればよい。なお、伝
票などには顕色インキ以外に罫線などの印刷があるが、
これらは面積的に顕色インキの面積よりはるかに少ない
ので、濃度比にはほとんど影響しない。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、インキの塗布範囲と非塗布範囲との透過光による画
像の平均濃度レベルの濃度比が、インキ塗布量と強い相
関関係を有し、濃度比を対数表示とすると直線関係にな
ることを実験的に見出して、これに基づき、測定対象の
濃度比を求めればインキ塗布量が測定できる。特に青色
成分で求めた濃度比で測定すると精度が高くなる。また
顕色インキの塗布量の測定に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示す図である。
【図2】画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】濃度比の自然対数値とインキ塗布量との相関関
係を示す実験例である。
【図4】インキ非塗布範囲の平均濃度レベルを求めるフ
ロー図である。
【図5】インキ塗布量の検定とインキの塗布むらを表示
する動作フロー図である。
【図6】伝票と顕色インキの塗布範囲の一例を示す図で
ある。
【図7】ウエブに印刷された寸法A6,B6の伝票例を
示す図である。
【符号の説明】
1 ウエブ 2 伝票 3 ローラ 4 エンコーダ 5 照明装置 6 照明移動用トラバース 7 テレビカメラ 8 カメラ移動用トラバース 9 コントローラ 10 画像処理装置 11 モニタテレビ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙のインキ塗布範囲とインキが塗布さ
    れていない範囲の透過光を別々に撮像し、撮像した各画
    像の平均濃度レベルを求め、インキ塗布範囲の平均濃度
    レベルとインキ非塗布範囲の平均濃度レベルの濃度比を
    算出し、予めインキ塗布量のわかったインキ塗布範囲の
    濃度比とそのインキ塗布量との関係を表す相関データを
    求めておき、この相関データと測定対象の濃度比からイ
    ンキ塗布量を算出することを特徴とするインキ塗布量測
    定方法。
  2. 【請求項2】 用紙を照明する照明手段と、この照明手
    段による照明の用紙透過光を撮像する撮像手段と、この
    撮像手段の撮像した画像のうちインキ塗布範囲の画像の
    平均濃度レベルとインキ非塗布範囲の画像の平均濃度レ
    ベルとを求め、両者の濃度比を算出する濃度比算出手段
    と、予め塗布量のわかったインキ塗布範囲の平均濃度レ
    ベルとインキ非塗布範囲の平均濃度レベルとの濃度比と
    そのインキ塗布量との関係を表す相関データを記憶する
    記憶手段と、前記濃度比算出手段が算出した測定対象の
    濃度比と前記相関データに基づき測定対象のインキ塗布
    範囲のインキ塗布量を算出するインキ塗布量算出手段と
    を備えたことを特徴とするインキ塗布量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像手段はカラーイメージセンサを
    有し、前記濃度比算出手段は青成分により平均濃度レベ
    ルを算出することを特徴とする請求項2記載のインキ塗
    布量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記相関データは濃度比の対数と単位面
    積当たりのインキ重量の関係を表すものであることを特
    徴とする請求項2または3記載のインキ塗布量測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記用紙には伝票が印刷され、その伝票
    の所定範囲にインキが塗布されており、前記インキ非塗
    布範囲として伝票が印刷されていない範囲を用いること
    を特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のイン
    キ塗布量測定装置。
  6. 【請求項6】 前記用紙には伝票が印刷され、その伝票
    の所定範囲にインキが塗布されており、前記インキ非塗
    布範囲として伝票内のインキ非塗布範囲を用いることを
    特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のインキ
    塗布量測定装置。
  7. 【請求項7】 前記濃度比算出手段は、インキが塗布さ
    れた用紙とインキが塗布されていない別の用紙とからイ
    ンキ塗布範囲の平均濃度レベルと、インキ非塗布範囲の
    平均濃度レベルを算出することを特徴とする請求項2な
    いし4のいずれかに記載のインキ塗布量測定装置。
  8. 【請求項8】 前記インキは、圧力を加えると発色する
    顕色インキであることを特徴とする請求項2ないし7記
    載のインキ塗布量測定装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像手段の撮像した画像のうち、イ
    ンキ非塗布範囲の画像の平均濃度レベルとインキ塗布範
    囲の画像の濃度レベルを求め、両者の濃度レベル差を演
    算する濃度差演算手段と、この濃度レベル差を、濃度レ
    ベルを複数の区間に分けその区間特有の色表示により表
    示する塗布むら表示手段とを備えたことを特徴とする請
    求項2ないし8のいずれかに記載のインキ塗布量測定装
    置。
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