JP2018154550A - 薄膜形成用ジルコニアスラリー及びその製造方法 - Google Patents

薄膜形成用ジルコニアスラリー及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた光透過性を有する薄膜を形成することのできる、酸化ジルコニウムを用いた薄膜形成用ジルコニアスラリー及びその製造方法を提供する。【解決手段】次の成分(X)〜(Y):(X)平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバーに、平均粒子径が0.1nm〜40nmである複数のジルコニアナノ粒子が、直線的に連続して担持してなるジルコニアナノ粒子集合体、(Y)分散媒を含有する薄膜形成用ジルコニアスラリー。【選択図】図1

Description

本発明は、透明性に優れ、薄膜の形成性に優れた薄膜形成用ジルコニアスラリー及びその製造方法に関する。
酸化ジルコニウムを用いた光学薄膜は、機械的強度や耐熱性に優れると共に、340nm〜8μmを透過波長域に持つ高屈折率材料とすることができることから、従来より、酸化ジルコニウムと透明な樹脂やフィルムとを複合化させる技術が種々開発されている。
例えば、発光ダイオード(LED)を覆う封止樹脂に酸化ジルコニウムを用いる技術や、粒子径が1〜20nmの表面修飾したジルコニア粒子をシリコーン樹脂に配合したLEDの封止材を得るための技術等が知られている。
このような酸化ジルコニウムを用いた光学薄膜を得る場合、酸化ジルコニウムの粒子径を透過光の波長(可視光の場合:380〜800nm)よりも十分に小さくする必要があることから、かかる酸化ジルコニウム粒子の微粒子化や、酸化ジルコニウム分散液の均質化を図る試みもなされている。
例えば、特許文献1には、水酸化ジルコニウムのスラリーに塩酸を加えて加熱した酸化ジルコニウム分散液が開示されており、特許文献2には、カルボン酸とジルコニウム塩を含む水溶液にアルカリ水溶液を加えた水酸化ジルコニウムゲルから得られる酸化ジルコニウム分散液が開示されている。また特許文献3には、ジルコニウム塩をアルカリと反応させて得られた酸化ジルコニウムのスラリーを濾過、洗浄、リパルプ後、得られたスラリーに有機酸を加えて水熱処理することにより、酸化ジルコニウム分散水を得ている。
特開平5−24844号公報 特開2006-143535号公報 特開2014−80361号公報
しかしながら、特許文献1に記載の酸化ジルコニウムでは、平均粒子径が50nm以上であって依然として微粒子化が不充分であり、また特許文献2に記載のジルコニア分散液では、充分な濃度を確保するのが困難である。さらに、特許文献3に記載のジルコニア分散液では、波長400nmにおける透過率が50%以下と低く、これらいずれの文献に記載の技術であっても、光透過率の高い薄膜を得るには未だ改善の余地がある。
したがって、本発明の課題は、優れた光透過性を有する薄膜を形成することのできる、酸化ジルコニウム(以下、「ジルコニア」と称する場合もある。)を用いた薄膜形成用ジルコニアスラリー及びその製造方法を提供することにある。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、特定の繊維径を有するセルロースナノファイバーを軸又は基材として、これに特定の粒子径を有する複数のジルコニア微粒子が直線的に連続して担持してなる、特異な形状を呈するジルコニアナノ粒子集合体を用いることにより、優れた光透過性を有する薄膜を形成することができるジルコニアスラリーが得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(X)〜(Y):
(X)平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバーに、平均粒子径が0.1nm〜40nmである複数のジルコニアナノ粒子が、直線的に連続して担持してなるジルコニアナノ粒子集合体、
(Y)分散媒
を含有する薄膜形成用ジルコニアスラリーを提供するものである。
さらに、本発明は、次の工程(I)〜(III):
(I)ジルコニウム原料化合物、セルロースナノファイバー、及びアルカリ溶液を用いてスラリーAを調製する工程、
(II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を含有するスラリーBを得る工程、
(III)得られたスラリーBをろ過して水洗した後、分散媒(Y)でリパルプする工程
を備える、上記薄膜形成用ジルコニアスラリーの製造方法を提供するものである。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーによれば、非常に微細な複数のジルコニアナノ粒子がセルロースナノファイバーに直線的に連続して担持されている、特異な形状を呈するジルコニアナノ粒子集合体を含有しているため、かかるジルコニアナノ粒子が凝集して二次粒子となるおそれがなく、均質性の高い分散状態を保持することができる。したがって、かかる薄膜形成用ジルコニアスラリーを用いれば、光透過性を充分に高めることができるジルコニア薄膜を容易に製造することが可能である。
さらに、得られたジルコニア薄膜を焼成等することにより、ジルコニアナノ粒子集合体中のセルロースナノファイバーを炭化させ、これを構成していたセルロース分子鎖由来の周期的構造を有する炭素鎖軸を残存させることができるため、優れた導電性をも付与することが可能となる。
図1は、実施例1で得られた薄膜形成用ジルコニアスラリー中のジルコニアナノ粒子集合体を示すTEM写真である。 比較例1で得られた薄膜形成用ジルコニアスラリー中のジルコニアナノ粒子を示すTEM写真である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーは、成分(X)として、平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバー(以下、「CNF」とも称する。)に、平均粒子径が0.1nm〜40nmである複数のジルコニアナノ粒子が、直線的に連続して担持してなるジルコニアナノ粒子集合体を含有し、成分(Y)として分散媒を含有する、良好かつ均質に分散したスラリーである。
ここで、平均粒子径とは、SEM又はTEMの電子顕微鏡による観察において、数十個の粒子の粒子径(長軸の長さ)の測定値の平均値を意味する。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーは、含有するジルコニアナノ粒子集合体(X)が分散媒(Y)中において良好な分散性を発揮するので、凝集抑制を目的としてジルコニアナノ粒子等に表面修飾を施す必要がなく、さらにジルコニアナノ粒子が適度な分散状態を保持しているため、これを用いて簡便に薄膜への加工を行うことができる。
成分(X)のジルコニアナノ粒子集合体を構成するセルロースナノファイバー(CNF)とは、全ての植物細胞壁の約5割を占める骨格成分であって、かかる細胞壁を構成する植物繊維をナノサイズまで解繊等することにより得ることができる軽量高強度繊維であり、成分(Y)の分散媒への良好な分散性も有している。
CNFの平均繊維径は、50nm以下であって、好ましくは20nm以下であり、より好ましくは10nm以下である。下限値については特に制限はないが、通常1nm以上である。
またCNFの平均長さは、薄膜への加工を効率的に行う観点から、好ましくは100nm〜100μmであり、より好ましくは1μm〜100μmであり、さらに好ましくは5μm〜100μmである。
さらに本発明で用いるCNFは、屈折率が1.4〜1.6、屈折率が1.58でのフレネル反射(表面反射)の理論値が5.1%であり、また多重フレネル反射を考慮した全光線透過率理論値が90.1%であり、非常に光透過性の高い透明な物質である。
成分(X)のジルコニアナノ粒子集合体を構成するジルコニアナノ粒子は、微結晶粒子からなる微細な粒子である。具体的には、かかるジルコニアナノ粒子の平均粒子径は、40nm以下であって、好ましくは20nm以下であり、下限値は0.1nm以上である。
また、ジルコニアナノ粒子の晶癖(結晶の外形)としては、板状、針状、立方体、直方体、六角柱等が挙げられる。なかでも、CNFとの担持が強固である観点から、CNFの軸長方向に伸延した六面体粒子が好ましい。
なお、光学特性を安定させるため、かかるジルコニアナノ粒子集合体は、粒子径や形状が均一なジルコニアナノ粒子の集合体であることが好ましい。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーは、成分(Y)として分散媒を含有する。かかる分散媒としては、水、有機溶媒、又はこれらの混合物を適用することができる。
上記有機溶媒としては、特に限定されるものではなく、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール等の脂肪族アルコール類、酢酸エチル、ギ酸メチル等の脂肪族カルボン酸エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン類、エチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、又はこれらの混合物から選ばれる。なかでも、好ましくは、メタノール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はこれらの混合物である。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーにおける成分(X)のジルコニアナノ粒子集合体の含有量は、薄膜形成用ジルコニアスラリー中の成分(Y)の分散媒100質量部に対して、好ましくは0.5質量部〜25質量部であり、より好ましくは1質量部〜18質量部であり、さらに好ましくは1.5質量部〜14質量部である。また、本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーにおけるジルコニアナノ粒子集合体(X)の含有量は、スラリー中にジルコニアナノ粒子集合体(X)を十分に分散させる観点から、薄膜形成用ジルコニアスラリー100質量%中に、0.5質量%〜20質量%が好ましく、より好ましくは1質量%〜15質量%であり、さらに好ましくは1.5質量%〜12質量%である。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーは、次の工程(I)〜(III):
(I)ジルコニウム原料化合物、セルロースナノファイバー、及びアルカリ溶液を用いてスラリーAを調製する工程、及び
(II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付してジルコニアナノ粒子集合体を含有するスラリーBを得る工程
(III)得られたスラリーBをろ過して水洗した後、分散媒(Y)でリパルプする工程
を備える製造方法により、得ることができる。
工程(I)は、ジルコニウム原料化合物、セルロースナノファイバー、及びアルカリ溶液を用いてスラリーAを調製する工程である。
かかる工程(I)では、先ず、ジルコニウム原料化合物、及びセルロースナノファイバーとともに水を混合してスラリーを得るのがよい。
かかるジルコニウム原料化合物としては、ジルコニウムの硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酸化物、水酸化物、ハロゲン化物等を好適に使用することができる。
水の使用量は、ジルコニウム原料化合物及びCNFの溶解性又は分散性、撹拌の容易性、及び水熱反応の効率等の点から、原料中のジルコニウム1モルに対して10モル〜300モルが好ましく、さらに50モル〜200モルが好ましい。
また、スラリーA中におけるセルロースナノファイバーの含有量は、スラリーA中の水100質量部に対し、炭素原子換算量で、好ましくは0.01質量部〜10質量部であり、より好ましくは0.05質量部〜8質量部である。
工程(I)では、ジルコニウム原料化合物、CNF及び水を混合して得られたスラリーに、アルカリ溶液を添加してスラリーAとし、中和反応によって、スラリーA中に溶解又は分散しているジルコニウムを水酸化物にする。アルカリ溶液は、スラリーAのpHを7〜14に保持するのに充分な量を滴下するのが好ましい。かかるアルカリ溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の水溶液を用いることができるが、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム又はそれらの混合溶液を用いることが好ましい。
上記スラリーAは、ジルコニウム水酸化物を良好に生成させる観点から、撹拌して中和反応を進行させるのが好ましい。中和反応中におけるスラリーAの温度は、5℃以上が好ましく、より好ましくは10℃〜60℃である。また、スラリーAの撹拌時間は、5分間〜120分間が好ましく、30分間〜60分間がより好ましい。
工程(II)は、工程(I)で得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaの水熱反応に付して、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を含有するスラリーBを得る工程である。
かかる水熱反応の温度は、100℃以上であればよく、130℃〜180℃が好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、130℃〜180℃で反応を行う場合、この時の圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましく、140℃〜160℃で反応を行う場合の圧力は0.3MPa〜0.6MPaであるのが好ましい。水熱反応時間は、0.5時間〜24時間が好ましく、さらに0.5時間〜15時間が好ましい。
工程(III)では、工程(II)で得られたスラリーBをろ過して水洗した後、分散媒(Y)でリパルプする工程であり、かかる工程を経ることにより、薄膜形成用ジルコニアスラリーを得ることができる。
工程(II)で得られたスラリーB中の水熱反応生成物は、セルロースナノファイバーとジルコニアナノ粒子からなるジルコニアナノ粒子集合体(X)であり、スラリーBをろ過して水で洗浄することにより、これを単離することができる。
ろ過手段には、減圧ろ過、加圧ろ過、遠心ろ過等を用いることができるが、操作の簡便性等からフィルタープレス等の加圧ろ過が好ましい。また、ろ過後のジルコニアナノ粒子集合体(X)を水で洗浄する際、ジルコニアナノ粒子集合体(X)1質量部に対し、水を5質量部〜100質量部用いるのが好ましい。
分散媒(Y)でリパルプする前に、予め水洗後のジルコニアナノ粒子集合体(X)中の水を有機溶媒と置換するには、洗浄水を含むジルコニアナノ粒子集合体(X)を一旦乾燥してから、新たに有機溶媒を加えればよい。この際の乾燥方法としては、恒温乾燥、温風乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥等が挙げられる。なかでも、得られるジルコニアナノ粒子集合体(X)が凝集するのを有効に制御できる観点から、凍結乾燥又は噴霧乾燥が好ましい。
また、例えば、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を所定の有機溶媒に浸漬して、ジルコニアナノ粒子集合体中の水をかかる有機溶媒と置換して、有機溶媒を分散媒とする薄膜形成用ジルコニアスラリーを得ることもできる。なお、この溶媒の置換操作は、有機溶媒の濃度を変えながら複数回の操作を行って完了してもよい。
次に、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を分散媒(Y)でリパルプ(再懸濁)して、本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーを得る。リパルプする手段としては特に制限はなく、ジルコニアナノ粒子集合体(X)の含有量が上記範囲となるような量の分散媒(Y)を用いてリパルプすればよい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1:ジルコニアナノ粒子集合体]
Zr(NO・5HO1.81g、CNF19.29g(スギノマシン社製TMa−10002、含水量98質量%)、及び水55mLを60分間混合してスラリーA1を作製した。得られたスラリーA1に、10質量%濃度のNaOH水溶液20mLを添加し、5分間混合してスラリーB1を作製した。スラリーB1をオートクレーブに投入し、140℃で1時間水熱反応を行った。得られた水熱反応生成物を放冷した後、ろ過して水洗し、次いでエタノールでリパルプして、分散媒(Y)100質量部に対し、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を1質量部含有する薄膜形成用ジルコニアスラリーを得た。なお、薄膜形成用ジルコニアスラリー中の、ジルコニアナノ粒子集合体のBET比表面積は150m/g、ジルコニアナノ粒子の平均粒子径は10nmであった。
得られた薄膜形成用ジルコニアスラリーに含有されるジルコニアナノ粒子集合体のTEM観察像を図1に示す。なお、使用したTEMは、日本電子株式会社製JEM−ARM200Fであった。
[比較例1:ジルコニアナノ粒子(ゾルゲル法)]
Zr(NO・5HO20gと脱水エタノ−ル60mLを混合後、40℃に加熱してZr(NO・5HOが溶解した溶液A2を得た。得られたスラリー溶液A2を90℃で加熱してエタノールを揮発させて、多孔質ジルコニアのゲルを得た。得られたゲルを2時間乾燥した後、大気中で600℃×2時間焼成して、ジルコニアナノ粒子を得た。かかるジルコニアナノ粒子の、BET比表面積は130m/g、平均粒子径は7nmであった。得られたジルコニアナノ粒子は、乳鉢で解砕後、エタノールと混合して、かかるエタノール100質量部に対し、ジルコニアナノ粒子が1質量部となるように調製した後、超音波分散機で分散させて薄膜形成用ジルコニアスラリーを得た。
得られた薄膜形成用ジルコニアスラリーに含有されるジルコニアナノ粒子のTEM写真を図2に示す。
≪ジルコニア薄膜の光透過性の評価≫
実施例1及び比較例1で得られた薄膜形成用ジルコニアスラリーを、ガラス基板にディップコーティングしてジルコニア薄膜を作製した。具体的には、ガラス基板を各々の薄膜形成用ジルコニアスラリーに浸漬した後、5μm/秒の速度でガラス基板を引き上げた。得られたガラス基板を80℃で12時間乾燥した後、大気中で500℃×3時間焼成した。
作製したジルコニア薄膜に波長440nmの光を照射し、紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所製、UV3600Plus)を用いて透過光の強度を測定した後、下記式(1)により光透過率を算出した。結果を表1に示す。
光透過率(%)=
(ジルコニア薄膜を透過した光の強度)/(ブランク光の強度)×100・・・(I)
ブランク光の強度:空気での透過強度
表1から明らかなように、実施例1で得られたジルコニアナノ粒子集合体を使用したジルコニア薄膜は、比較例1で得られたジルコニアナノ粒子を使用したジルコニア薄膜と比べ、光透過率が優れている。
これは、実施例1で得られたジルコニアナノ粒子集合体は、微細なジルコニアナノ粒子がセルロースナノファイバーに直線的に連続して担持してなる特異な形状を呈することにより、セルロースナノファイバーが介在して、ジルコニアナノ粒子自体が不要に凝集することがなくスラリー中に良好に分散していたためと考えられる。一方、比較例1のジルコニアナノ粒子は、微細ではあるものの、実施例1のようにセルロースナノファイバーに担持されることがないため、強い凝集状態が生じてしまったものと判断される。
本発明は、透明性に優れ、薄膜の形成性に優れた薄膜形成用ジルコニアスラリー及びその製造方法に関する。
酸化ジルコニウムを用いた光学薄膜は、機械的強度や耐熱性に優れると共に、340nm〜8μmを透過波長域に持つ高屈折率材料とすることができることから、従来より、酸化ジルコニウムと透明な樹脂やフィルムとを複合化させる技術が種々開発されている。
例えば、発光ダイオード(LED)を覆う封止樹脂に酸化ジルコニウムを用いる技術や、粒子径が1〜20nmの表面修飾したジルコニア粒子をシリコーン樹脂に配合したLEDの封止材を得るための技術等が知られている。
このような酸化ジルコニウムを用いた光学薄膜を得る場合、酸化ジルコニウムの粒子径を透過光の波長(可視光の場合:380〜800nm)よりも十分に小さくする必要があることから、かかる酸化ジルコニウム粒子の微粒子化や、酸化ジルコニウム分散液の均質化を図る試みもなされている。
例えば、特許文献1には、水酸化ジルコニウムのスラリーに塩酸を加えて加熱した酸化ジルコニウム分散液が開示されており、特許文献2には、カルボン酸とジルコニウム塩を含む水溶液にアルカリ水溶液を加えた水酸化ジルコニウムゲルから得られる酸化ジルコニウム分散液が開示されている。また特許文献3には、ジルコニウム塩をアルカリと反応させて得られた酸化ジルコニウムのスラリーを濾過、洗浄、リパルプ後、得られたスラリーに有機酸を加えて水熱処理することにより、酸化ジルコニウム分散水を得ている。
特開平5−24844号公報 特開2006-143535号公報 特開2014−80361号公報
しかしながら、特許文献1に記載の酸化ジルコニウムでは、平均粒子径が50nm以上であって依然として微粒子化が不充分であり、また特許文献2に記載のジルコニア分散液では、充分な濃度を確保するのが困難である。さらに、特許文献3に記載のジルコニア分散液では、波長400nmにおける透過率が50%以下と低く、これらいずれの文献に記載の技術であっても、光透過率の高い薄膜を得るには未だ改善の余地がある。
したがって、本発明の課題は、優れた光透過性を有する薄膜を形成することのできる、酸化ジルコニウム(以下、「ジルコニア」と称する場合もある。)を用いた薄膜形成用ジルコニアスラリー及びその製造方法を提供することにある。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、特定の繊維径を有するセルロースナノファイバーを軸又は基材として、これに特定の粒子径を有する複数のジルコニア微粒子が直線的に連続して担持してなる、特異な形状を呈するジルコニアナノ粒子集合体を用いることにより、優れた光透過性を有する薄膜を形成することができるジルコニアスラリーが得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(X)〜(Y):
(X)平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバーに、平均粒子径が0.1nm〜40nmである複数のジルコニアナノ粒子が、直線的に連続して担持してなるジルコニアナノ粒子集合体、
(Y)分散媒
を含有する薄膜形成用ジルコニアスラリーを提供するものである。
さらに、本発明は、次の工程(I)〜(III):
(I)ジルコニウム原料化合物、セルロースナノファイバー、及びアルカリ溶液を用いてスラリーAを調製する工程、
(II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を含有するスラリーBを得る工程、
(III)得られたスラリーBをろ過して水洗した後、分散媒(Y)でリパルプする工程
を備える、上記薄膜形成用ジルコニアスラリーの製造方法を提供するものである。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーによれば、非常に微細な複数のジルコニアナノ粒子がセルロースナノファイバーに直線的に連続して担持されている、特異な形状を呈するジルコニアナノ粒子集合体を含有しているため、かかるジルコニアナノ粒子が凝集して二次粒子となるおそれがなく、均質性の高い分散状態を保持することができる。したがって、かかる薄膜形成用ジルコニアスラリーを用いれば、光透過性を充分に高めることができるジルコニア薄膜を容易に製造することが可能である。
さらに、得られたジルコニア薄膜を焼成等することにより、ジルコニアナノ粒子集合体中のセルロースナノファイバーを炭化させ、これを構成していたセルロース分子鎖由来の周期的構造を有する炭素鎖軸を残存させることができるため、優れた導電性をも付与することが可能となる。
図1は、実施例1で得られた薄膜形成用ジルコニアスラリー中のジルコニアナノ粒子集合体を示すTEM写真である。 比較例1で得られた薄膜形成用ジルコニアスラリー中のジルコニアナノ粒子を示すTEM写真である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーは、成分(X)として、平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバー(以下、「CNF」とも称する。)に、平均粒子径が0.1nm〜40nmである複数のジルコニアナノ粒子が、直線的に連続して担持してなるジルコニアナノ粒子集合体を含有し、成分(Y)として分散媒を含有する、良好かつ均質に分散したスラリーである。
ここで、平均粒子径とは、SEM又はTEMの電子顕微鏡による観察において、数十個の粒子の粒子径(長軸の長さ)の測定値の平均値を意味する。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーは、含有するジルコニアナノ粒子集合体(X)が分散媒(Y)中において良好な分散性を発揮するので、凝集抑制を目的としてジルコニアナノ粒子等に表面修飾を施す必要がなく、さらにジルコニアナノ粒子が適度な分散状態を保持しているため、これを用いて簡便に薄膜への加工を行うことができる。
成分(X)のジルコニアナノ粒子集合体を構成するセルロースナノファイバー(CNF)とは、全ての植物細胞壁の約5割を占める骨格成分であって、かかる細胞壁を構成する植物繊維をナノサイズまで解繊等することにより得ることができる軽量高強度繊維であり、成分(Y)の分散媒への良好な分散性も有している。
CNFの平均繊維径は、50nm以下であって、好ましくは20nm以下であり、より好ましくは10nm以下である。下限値については特に制限はないが、通常1nm以上である。
またCNFの平均長さは、薄膜への加工を効率的に行う観点から、好ましくは100nm〜100μmであり、より好ましくは1μm〜100μmであり、さらに好ましくは5μm〜100μmである。
さらに本発明で用いるCNFは、屈折率が1.4〜1.6、屈折率が1.58でのフレネル反射(表面反射)の理論値が5.1%であり、また多重フレネル反射を考慮した全光線透過率理論値が90.1%であり、非常に光透過性の高い透明な物質である。
成分(X)のジルコニアナノ粒子集合体を構成するジルコニアナノ粒子は、微結晶粒子からなる微細な粒子である。具体的には、かかるジルコニアナノ粒子の平均粒子径は、40nm以下であって、好ましくは20nm以下であり、下限値は0.1nm以上である。
また、ジルコニアナノ粒子の晶癖(結晶の外形)としては、板状、針状、立方体、直方体、六角柱等が挙げられる。なかでも、CNFとの担持が強固である観点から、CNFの軸長方向に伸延した六面体粒子が好ましい。
なお、光学特性を安定させるため、かかるジルコニアナノ粒子集合体は、粒子径や形状が均一なジルコニアナノ粒子の集合体であることが好ましい。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーは、成分(Y)として分散媒を含有する。かかる分散媒としては、水、有機溶媒、又はこれらの混合物を適用することができる。
上記有機溶媒としては、特に限定されるものではなく、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール等の脂肪族アルコール類、酢酸エチル、ギ酸メチル等の脂肪族カルボン酸エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン類、エチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、又はこれらの混合物から選ばれる。なかでも、好ましくは、メタノール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はこれらの混合物である。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーにおける成分(X)のジルコニアナノ粒子集合体の含有量は、薄膜形成用ジルコニアスラリー中の成分(Y)の分散媒100質量部に対して、好ましくは0.5質量部〜25質量部であり、より好ましくは1質量部〜18質量部であり、さらに好ましくは1.5質量部〜14質量部である。また、本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーにおけるジルコニアナノ粒子集合体(X)の含有量は、スラリー中にジルコニアナノ粒子集合体(X)を十分に分散させる観点から、薄膜形成用ジルコニアスラリー100質量%中に、0.5質量%〜20質量%が好ましく、より好ましくは1質量%〜15質量%であり、さらに好ましくは1.5質量%〜12質量%である。
本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーは、次の工程(I)〜(III):
(I)ジルコニウム原料化合物、セルロースナノファイバー、及びアルカリ溶液を用いてスラリーAを調製する工程、及び
(II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付してジルコニアナノ粒子集合体を含有するスラリーBを得る工程
(III)得られたスラリーBをろ過して水洗した後、分散媒(Y)でリパルプする工程
を備える製造方法により、得ることができる。
工程(I)は、ジルコニウム原料化合物、セルロースナノファイバー、及びアルカリ溶液を用いてスラリーAを調製する工程である。
かかる工程(I)では、先ず、ジルコニウム原料化合物、及びセルロースナノファイバーとともに水を混合してスラリーを得るのがよい。
かかるジルコニウム原料化合物としては、ジルコニウムの硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酸化物、水酸化物、ハロゲン化物等を好適に使用することができる。
水の使用量は、ジルコニウム原料化合物及びCNFの溶解性又は分散性、撹拌の容易性、及び水熱反応の効率等の点から、原料中のジルコニウム1モルに対して10モル〜300モルが好ましく、さらに50モル〜200モルが好ましい。
また、スラリーA中におけるセルロースナノファイバーの含有量は、スラリーA中の水100質量部に対し、炭素原子換算量で、好ましくは0.01質量部〜10質量部であり、より好ましくは0.05質量部〜8質量部である。
工程(I)では、ジルコニウム原料化合物、CNF及び水を混合して得られたスラリーに、アルカリ溶液を添加してスラリーAとし、中和反応によって、スラリーA中に溶解又は分散しているジルコニウムを水酸化物にする。アルカリ溶液は、スラリーAのpHを7〜14に保持するのに充分な量を滴下するのが好ましい。かかるアルカリ溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の水溶液を用いることができるが、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム又はそれらの混合溶液を用いることが好ましい。
上記スラリーAは、ジルコニウム水酸化物を良好に生成させる観点から、撹拌して中和反応を進行させるのが好ましい。中和反応中におけるスラリーAの温度は、5℃以上が好ましく、より好ましくは10℃〜60℃である。また、スラリーAの撹拌時間は、5分間〜120分間が好ましく、30分間〜60分間がより好ましい。
工程(II)は、工程(I)で得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaの水熱反応に付して、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を含有するスラリーBを得る工程である。
かかる水熱反応の温度は、100℃以上であればよく、130℃〜180℃が好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、130℃〜180℃で反応を行う場合、この時の圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましく、140℃〜160℃で反応を行う場合の圧力は0.3MPa〜0.6MPaであるのが好ましい。水熱反応時間は、0.5時間〜24時間が好ましく、さらに0.5時間〜15時間が好ましい。
工程(III)では、工程(II)で得られたスラリーBをろ過して水洗した後、分散媒(Y)でリパルプする工程であり、かかる工程を経ることにより、薄膜形成用ジルコニアスラリーを得ることができる。
工程(II)で得られたスラリーB中の水熱反応生成物は、セルロースナノファイバーとジルコニアナノ粒子からなるジルコニアナノ粒子集合体(X)であり、スラリーBをろ過して水で洗浄することにより、これを単離することができる。
ろ過手段には、減圧ろ過、加圧ろ過、遠心ろ過等を用いることができるが、操作の簡便性等からフィルタープレス等の加圧ろ過が好ましい。また、ろ過後のジルコニアナノ粒子集合体(X)を水で洗浄する際、ジルコニアナノ粒子集合体(X)1質量部に対し、水を5質量部〜100質量部用いるのが好ましい。
分散媒(Y)でリパルプする前に、予め水洗後のジルコニアナノ粒子集合体(X)中の水を有機溶媒と置換するには、洗浄水を含むジルコニアナノ粒子集合体(X)を一旦乾燥してから、新たに有機溶媒を加えればよい。この際の乾燥方法としては、恒温乾燥、温風乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥等が挙げられる。なかでも、得られるジルコニアナノ粒子集合体(X)が凝集するのを有効に制御できる観点から、凍結乾燥又は噴霧乾燥が好ましい。
また、例えば、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を所定の有機溶媒に浸漬して、ジルコニアナノ粒子集合体中の水をかかる有機溶媒と置換して、有機溶媒を分散媒とする薄膜形成用ジルコニアスラリーを得ることもできる。なお、この溶媒の置換操作は、有機溶媒の濃度を変えながら複数回の操作を行って完了してもよい。
次に、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を分散媒(Y)でリパルプ(再懸濁)して、本発明の薄膜形成用ジルコニアスラリーを得る。リパルプする手段としては特に制限はなく、ジルコニアナノ粒子集合体(X)の含有量が上記範囲となるような量の分散媒(Y)を用いてリパルプすればよい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1:ジルコニアナノ粒子集合体]
Zr(NO・5HO1.81g、CNF19.29g(スギノマシン社製TMa−10002、含水量98質量%)、及び水55mLを60分間混合してスラリーA1を作製した。得られたスラリーA1に、10質量%濃度のNaOH水溶液20mLを添加し、5分間混合してスラリーB1を作製した。スラリーB1をオートクレーブに投入し、140℃で1時間水熱反応を行った。得られた水熱反応生成物を放冷した後、ろ過して水洗し、次いでエタノールでリパルプして、分散媒(Y)100質量部に対し、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を1質量部含有する薄膜形成用ジルコニアスラリーを得た。なお、薄膜形成用ジルコニアスラリー中の、ジルコニアナノ粒子集合体のBET比表面積は150m/g、ジルコニアナノ粒子の平均粒子径は10nmであった。
得られた薄膜形成用ジルコニアスラリーに含有されるジルコニアナノ粒子集合体のTEM観察像を図1に示す。なお、使用したTEMは、日本電子株式会社製JEM−ARM200Fであった。
[比較例1:ジルコニアナノ粒子(ゾルゲル法)]
Zr(NO・5HO20gと脱水エタノ−ル60mLを混合後、40℃に加熱してZr(NO・5HOが溶解した溶液A2を得た。得られたスラリー溶液A2を90℃で加熱してエタノールを揮発させて、多孔質ジルコニアのゲルを得た。得られたゲルを2時間乾燥した後、大気中で600℃×2時間焼成して、ジルコニアナノ粒子を得た。かかるジルコニアナノ粒子の、BET比表面積は130m/g、平均粒子径は7nmであった。得られたジルコニアナノ粒子は、乳鉢で解砕後、エタノールと混合して、かかるエタノール100質量部に対し、ジルコニアナノ粒子が1質量部となるように調製した後、超音波分散機で分散させて薄膜形成用ジルコニアスラリーを得た。
得られた薄膜形成用ジルコニアスラリーに含有されるジルコニアナノ粒子のTEM写真を図2に示す。
≪ジルコニア薄膜の光透過性の評価≫
実施例1及び比較例1で得られた薄膜形成用ジルコニアスラリーを、ガラス基板にディップコーティングしてジルコニア薄膜を作製した。具体的には、ガラス基板を各々の薄膜形成用ジルコニアスラリーに浸漬した後、5μm/秒の速度でガラス基板を引き上げた。得られたガラス基板を80℃で12時間乾燥した後、大気中で500℃×3時間焼成した。
作製したジルコニア薄膜に波長440nmの光を照射し、紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所製、UV3600Plus)を用いて透過光の強度を測定した後、下記式(1)により光透過率を算出した。結果を表1に示す。
光透過率(%)=
(ジルコニア薄膜を透過した光の強度)/(ブランク光の強度)×100・・・(I)
ブランク光の強度:空気での透過強度
表1から明らかなように、実施例1で得られたジルコニアナノ粒子集合体を使用したジルコニア薄膜は、比較例1で得られたジルコニアナノ粒子を使用したジルコニア薄膜と比べ、光透過率が優れている。
これは、実施例1で得られたジルコニアナノ粒子集合体は、微細なジルコニアナノ粒子がセルロースナノファイバーに直線的に連続して担持してなる特異な形状を呈することにより、セルロースナノファイバーが介在して、ジルコニアナノ粒子自体が不要に凝集することがなくスラリー中に良好に分散していたためと考えられる。一方、比較例1のジルコニアナノ粒子は、微細ではあるものの、実施例1のようにセルロースナノファイバーに担持されることがないため、強い凝集状態が生じてしまったものと判断される。

Claims (5)

  1. 次の成分(X)〜(Y):
    (X)平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバーに、平均粒子径が0.1nm〜40nmである複数のジルコニアナノ粒子が、直線的に連続して担持してなるジルコニアナノ粒子集合体、
    (Y)分散媒
    を含有する薄膜形成用ジルコニアスラリー。
  2. 成分(Y)が、水、有機溶媒、又はこれらの混合物である、請求項1に記載の薄膜形成用ジルコニアスラリー。
  3. 有機溶媒が、脂肪族アルコール類、脂肪族カルボン酸エステル類、脂肪族ケトン類、多価アルコール類、及びこれらの混合物から選ばれる、請求項2に記載の薄膜形成用ジルコニアスラリー。
  4. 成分(X)の含有量が、成分(Y)100質量部に対して0.5質量部〜25質量部である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄膜形成用ジルコニアスラリー。
  5. 次の工程(I)〜(III):
    (I)ジルコニウム原料化合物、セルロースナノファイバー、及びアルカリ溶液を用いてスラリーAを調製する工程、
    (II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、ジルコニアナノ粒子集合体(X)を含有するスラリーBを得る工程、
    (III)得られたスラリーBをろ過して水洗した後、分散媒(Y)でリパルプする工程
    を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄膜形成用ジルコニアスラリーの製造方法。
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