JP2018155748A - 一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一酸化炭素ガスセンサにおいて、高い検知感度を発現させることのできる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体、及びその製造方法を提供する。【解決手段】平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバーに、直線的に連続して担持してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体。【選択図】図1

Description

本発明は、酸化物半導体粒子の表面に貴金属微粒子を担持させた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体及びその製造方法に関する。
SnO、ZnO等のn型半導体の性質を有する酸化物半導体は、当該酸化物半導体に吸着している酸素が還元性物質で消費された際に電気抵抗変化を生じる特性を有することから、一酸化炭素ガスセンサとして利用されている。
こうした酸化物半導体の一酸化炭素ガスセンサとしての検知感度は、半導体酸化物の結晶子径が小さいほど良好であることが知られており、種々の開発もなされている。例えば、特許文献1には、SnCl水溶液をアンモニア水で加水分解して得られた生成物を塩化アンモニウムの水溶液に含浸した後、600℃で焼成することにより得られる、比表面積が60m/g弱であり、結晶子径が7nm以下である金属酸化物半導体(SnO)が開示されている。
また、半導体酸化物粒子上にPdやPtなどの貴金属微粒子を担持すると、それら貴金属が増感剤となり、さらに検知感度が向上することも知られており、種々の試みもなされている。例えば、特許文献2では、SnOの水性ゾルに、SnOへ配位する少なくとも2個の配位子と貴金属へ配位する少なくとも2個の配位子とを備えたキレート化合物を添加して、キレート化合物をSnOに配位させ、後に焼成することにより、SnOガスセンサを得ている。
特開平08−178882号公報 特開2010−32343号公報
しかしながら、上記特許文献に記載のいずれの技術を適用しても、良好な検知感度を保持することのできる一酸化炭素ガスセンサ用の半導体材料を得るには、未だ改善の余地がある。
したがって、本発明の課題は、一酸化炭素ガスセンサにおいて、高い検知感度を発現させることのできる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体、及びその製造方法を提供することにある。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、特定の平均結晶子径を有する酸化物半導体ナノ粒子の表面に、特定の平均粒子径を有する貴金属微粒子が担持されてなり、これら複数の酸化物半導体ナノ粒子が特定の繊維径を有するセルロースナノファイバーに直線的に連続して担持してなるか、或いはこれら複数の酸化物半導体ナノ粒子が鎖状に集結してなる、特異な形状を呈した一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体により、一酸化炭素ガスセンサの検知感度が飛躍的に高められることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ
複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、平均繊維径が50nm以下のセルロースナノファイバーに、直線的に連続して担持してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を提供するものである。
さらに、本発明は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ
複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、鎖状に集結してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を提供するものである。
また、本発明は、次の工程(I)〜(IV):
(I)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーAを調製する工程、
(II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーBを得る工程、
(III)得られたスラリーBに、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーCとした後、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーDを得る工程、
(IV)得られたスラリーDをろ過、洗浄後、乾燥する工程
を備え、かつ焼成する工程を含まない、上記一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の製造方法を提供するものである。
さらに、本発明は、次の工程(I’)〜(IV’):
(I’)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーA’を調製する工程、
(II’)得られたスラリーA’を、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーB’を得る工程、
(III’)得られたスラリーB’に、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーC’を得た後、
温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーD’を得る工程、
(IV’)得られたスラリーD’をろ過して洗浄した後、乾燥して焼成する工程
を備える、上記一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の製造方法を提供するものである。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体によれば、その表面に貴金属微粒子を担持してなる非常に小さな酸化物半導体ナノ粒子がセルロースナノファイバーに直線的に連続してなる形状を呈しているか、又はかかる複数の酸化物半導体ナノ粒子が鎖状に集結してなる形状を呈していることから、これら酸化物半導体ナノ粒子が非常に凝集しにくく、酸化物半導体ナノ粒子間のシンタリングが生じにくい構造となっている。そのため、こうした一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を用いれば、良好な検知感度を維持した一酸化炭素ガスセンサを得ることができる。
また、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体であれば、バインダーの機能を有するセルロースナノファイバーを含む態様も採りうるため、電極(Au、Pt、Pdなど)に塗工してセンサ素子とした際に、電極からの剥離の発生を有効に抑制することも可能となる。
さらに、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の製造方法は、汎用性の高い水熱反応を活用するものであり、簡易な方法でありながら優れた性能を発揮する一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を得ることができる。
図1は、実施例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を示すSTEM写真である。 比較例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を示すSTEM写真である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmの酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmの特定の貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバー(以下、「CNF」とも称する。)に、直線的に連続して担持してなるか、或いは上記複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が鎖状に集結してなるかの、2つの態様を有する、いわゆる「ナノ粒子集合体」である。以後、特に前者の態様である一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を「一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)」と称し、後者の態様である一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を「一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)」と称し、「一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体」とは、特記しない限りこれら2つの態様を包含する意味を有するものとする。
このように、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、その表面に貴金属微粒子(Y)を担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)が、CNFに直線的に連続して担持してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)であるか、或いは複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が鎖状に集結してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)であるため、凝集抑制を目的として酸化物半導体ナノ粒子(X)に表面修飾を施す必要がなく、さらに酸化物半導体ナノ粒子(X)が適度な大きさを有していることから、これを用いて簡便な成型体加工を行うことが可能となる。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)は、内包するCNFの表面が酸化物半導体ナノ粒子(X)の不均質核生成の核生成部位となっているものと推定される。すなわち、酸化物半導体ナノ粒子(X)が極細のCNFを囲い込むように、又は太めのCNF表面に付着するように結晶成長し、結晶成長中の隣接する酸化物半導体ナノ粒子(X)と接するまでその結晶成長を継続することにより、酸化物半導体ナノ粒子(X)が不要に凝集することなく、整然と連なりながらCNFに連続して堅固に担持されて、全体として串団子様又はトウモロコシ様の特異な形状を形成してなるものと考えられる。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)において、セルロースナノファイバー(CNF)は、特異な形状を呈する一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)の軸又は基材となり、テンプレートとして機能する。かかるセルロースナノファイバー(CNF)とは、全ての植物細胞壁の約5割を占める骨格成分であって、かかる細胞壁を構成する植物繊維をナノサイズまで解繊等することにより得ることができる軽量高強度繊維であり、水への良好な分散性も有している。
CNFの平均繊維径は、50nm以下であって、好ましくは20nm以下であり、より好ましくは10nm以下である。下限値については特に制限されないが、通常1nm以上である。
また、CNFの平均長さは、一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の電極への塗工を効率的に行う観点から、好ましくは100nm〜100μmであり、より好ましくは1μm〜100μmであり、さらに好ましくは5μm〜100μmである。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を構成する酸化物半導体ナノ粒子(X)としては、少なくとも1種の金属元素を含み、かつ一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を形成することが可能なn型半導体としての特性を有しているものであればよく、特に限定されない。このような酸化物半導体ナノ粒子(X)としては、例えば、NiO、CuO、SnO、ZnO、Ga−ZnO、Co−ZnO、Al−ZnO、Co、In、In−ZnO、TiO、Nb−TiO、TiO−CeO、F−SnO、Ni−SnO、及びZn−SnOから選択される1種又は2種以上が好ましく、SnO、ZnO、In、In−ZnO、Ni−SnO、及びZn−SnOから選択される1種又は2種以上がより好ましく、SnO、ZnOがさらに好ましい。
なお、これらの「化学元素−酸化物」の表記は、化学元素がドープされた酸化物を表すものであり、例えば「In−ZnO」であれば、「In」がドープされた「ZnO」を意味する。
上記酸化物半導体ナノ粒子(X)は、微結晶粒子からなる。具体的には、かかる酸化物半導体ナノ粒子(X)の平均結晶子径は、0.5nm〜30nmであって、好ましくは0.5nm〜20nmである。ここで、かかる結晶子径は、JIS H 7805「X線回折法による金属触媒の結晶子径測定方法」に準拠して得られた値を示す。
また、上記酸化物半導体ナノ粒子(X)の平均粒子径は、好ましくは0.5nm〜30nmであり、より好ましくは0.5nm〜20nmである。ここで、平均粒子径とは、SEM又はTEMの電子顕微鏡による観察において、数十個の粒子の粒子径(長軸の長さ)の測定値の平均値を意味する。
また、酸化物半導体ナノ粒子(X)の晶癖(結晶の外形)としては、板状、針状、立方体、直方体、六角柱等が挙げられる。なかでも、CNFとの担持が強固である観点から、CNFの軸長方向に伸延した、又は酸化物半導体ナノ粒子(X)の鎖状の伸長方向に延伸した六面体粒子が好ましい。
なお、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、粒子径や形状が均一な酸化物半導体ナノ粒子(X)により形成されてなるものであることが好ましいが、粒子径や形状が異なる複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)により形成されてなるものであってもよく、また化学組成が異なる2種以上の酸化物半導体ナノ粒子(X)により形成されてなるものであってもよい。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を構成する貴金属微粒子(Y)は、酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に担持されてなる、平均粒子径が0.1nm〜5nmの粒子であり、増感剤としての作用を担う粒子である。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を構成する貴金属微粒子(Y)としては、被検ガスを活性化する化学的効果と、酸化物半導体との仕事関数の相違による貴金属−n型半導体間の電子移行が生じる電子的効果とを有するものであればよく、具体的には、Pd、Pt、及びAgから選択される1種又は2種以上が挙げられる。
また、貴金属微粒子(Y)と上記酸化物半導体ナノ粒子(X)との組合せ((Y)−(X))としては、Pd−SnO、Pt−SnO、Ag−SnO、Pd−ZnO、Pt−ZnO、及びAg−ZnOから選択される1種又は2種以上が好ましく、Pd−SnO、Pt−SnO、及びPt−ZnOから選択される1種又は2種以上がより好ましい。
貴金属微粒子(Y)の平均粒子径は、0.1nm〜5nmであって、好ましくは0.1〜3nmであり、より好ましくは0.1〜2nmであり、さらに好ましくは0.1〜1nmである。
なお、貴金属微粒子(Y)の平均粒子径は、酸化物半導体ナノ粒子(X)と同様の測定により求められる値を意味する。
貴金属微粒子(Y)の含有量は、増感剤としての作用を効果的に発現させる観点から、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体中に、好ましくは0.01質量%〜5質量%であり、より好ましくは0.05質量%〜4質量%であり、さらに好ましくは0.1質量%〜3質量%である。
酸化物半導体ナノ粒子(X)の含有量と貴金属微粒子(Y)の含有量との質量比(X/Y)は、好ましくは10〜2000であり、より好ましくは50〜1000であり、さらに好ましくは100〜500である。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の平均長さは、CNFの軸長方向の平均長さ、又は酸化物半導体ナノ粒子(X)の鎖状の伸長方向の平均長さを意味し、良好な成形性を確保する観点から、好ましくは30nm〜100μmであり、より好ましくは50nm〜80μmであり、さらに好ましくは100nm〜50μmである。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)は、こうした酸化物半導体ナノ粒子(X)が複数で鎖状に集結してなるものである。すなわち、表面に貴金属微粒子(Y)を担持してなる各々の酸化物半導体ナノ粒子が、結晶成長中の隣接する酸化物半導体ナノ粒子と接するまで結晶成長を継続し、「ネッキング」とも称されるような「弱い焼結」を介することによって鎖状に集結してなるものであり、隣接する酸化物半導体ナノ粒子間に結晶構造の変化を生じる程ではない「弱い焼結」を経て得られるものであることから、必ずしも一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)程に整然と連なってはいない場合があるものの、酸化物半導体ナノ粒子が不要に凝集することなく適度に分散しながら、全体として数珠様又は海ブドウ様の特異な形状を呈している。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)は、次の工程(I)〜(IV):
(I)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーAを調製する工程、
(II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーBを得る工程、
(III)得られたスラリーBに、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーCを得た後、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーDを得る工程、
(IV)得られたスラリーDをろ過して洗浄した後、乾燥する工程
を備え、かつ焼成する工程を含まない製造方法により、得ることができる。
また、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)は、次の工程(I’)〜(IV’):
(I’)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーA’を調製する工程、
(II’)得られたスラリーA’を、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーB’を得る工程、
(III’)得られたスラリーB’に、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーC’を得た後、
温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーD’を得る工程、
(IV’)得られたスラリーD’をろ過して洗浄した後、乾燥して焼成する工程
を備える製造方法により、得ることができる。
上記工程(I)〜(IV)を備え、焼成する工程を含まない製造方法により得られる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、平均繊維径が50nm以下であるCNFに直線的に連続して担持してなるものであり、上記工程(I’)〜(IV’)で得られる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が鎖状に集結してなるものである。
以後、工程(I)〜(IV)を備え、かつ焼成する工程を含まない一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)の製造方法を製造方法(Z)、工程(I’)〜(IV’)を備える一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)の製造方法を製造方法(Z’)と称する。
製造方法(Z)について説明する。
製造方法(Z)を適用可能な一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)としては、酸化物半導体ナノ粒子(X)を生成させる上で、水熱反応を経ればよく、焼成する必要のないものに限定される。具体的には、上記酸化物半導体ナノ粒子(X)中、SnO、ZnO、Ga−ZnO、Co−ZnO、Al−ZnO、In−ZnO、TiO、Nb−TiO、TiO−CeO、F−SnO、Ni−SnO、及びZn−SnOから選択される1種又は2種以上が挙げられる。
工程(I)は、少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーAを調製する工程である。
かかる工程(I)では、先ず、少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、水、及びセルロースナノファイバーを混合してスラリーAを得る。
かかる酸化物半導体原料化合物としては、具体的には、例えば、セリウム化合物、亜鉛化合物、スズ化合物、ニオブ化合物、ニッケル化合物、インジウム化合物、ガリウム化合物、アルミニウム化合物、コバルト化合物、又はチタン化合物等の金属化合物が挙げられる。なかでも、上記金属元素の硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酸化物、水酸化物、ハロゲン化物等を好適に使用することができる。
これら酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを混合してスラリーAを調製する際、水を用いる。かかる水の使用量は、各原料の溶解性又は分散性、撹拌の容易性、及び水熱反応の効率等の観点から、酸化物半導体原料化合物の金属元素1モルに対して10モル〜300モルが好ましく、さらに50モル〜200モルが好ましい。
また、スラリーA中におけるセルロースナノファイバーの含有量は、スラリーA中の水100質量部に対し、炭素原子換算量で、好ましくは0.01質量部〜10質量部であり、より好ましくは0.05質量部〜8質量部である。
工程(I)では、次に、アルカリ溶液を添加し、中和反応によって、スラリーA中に溶解又は分散している金属成分を金属水酸化物にする。アルカリ溶液を添加するには、スラリーAのpHを7〜14に保持するのに充分な量を滴下するのが好ましい。かかるアルカリ溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の水溶液を用いることができるが、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム又はそれらの混合溶液を用いることが好ましい。
上記スラリーAは、金属水酸化物を良好に生成させる観点から、撹拌して中和反応を進行させるのが好ましい。中和反応中におけるスラリーAの温度は、5℃以上が好ましく、より好ましくは10℃〜60℃である。また、スラリーAの撹拌時間は、5分間〜120分間が好ましく、30分間〜60分間がより好ましい。
工程(II)では、得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーBを得る工程である。かかる工程(II)を経ることにより、セルロースナノファイバーに酸化物半導体ナノ粒子(X)が直線的に連続して担持してなる態様のナノ粒子集合体Aを含有するスラリーBを得ることができる。
かかる水熱反応中の温度は、100℃以上であればよく、130℃〜180℃が好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、130℃〜180℃で反応を行う場合、この時の圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましく、140℃〜160℃で反応を行う場合の圧力は0.3MPa〜0.6MPaであるのが好ましい。水熱反応時間は、0.5時間〜24時間が好ましく、さらに0.5時間〜15時間が好ましい。
工程(III)は、工程(II)により得られたスラリーBに、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーCを得た後、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、セルロースナノファイバーに、貴金属微粒子(Y)を表面に担持する酸化物半導体ナノ粒子(X)が担持してなるナノ粒子集合体Bを含有するスラリーDを得る工程である。かかる工程(III)を経ることにより、貴金属微粒子(Y)を表面に担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)が、セルロースナノファイバーに担持してなるナノ粒子集合体Bを含有するスラリーDを得ることができる。
かかる工程(III)では、先ず、得られたスラリーBに、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーCを得る。
かかる貴金属原料化合物としては、具体的には、パラジウム化合物、白金化合物、又は銀化合物が挙げられる。なかでも、上記貴金属元素の硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酸化物、水酸化物、ハロゲン化物等を好適に使用することができる。
スラリーBに上記貴金属原料化合物を混合してスラリーCを調製する際、かかる貴金属原料化合物の添加量は、酸化物半導体ナノ粒子(X)に所定量の貴金属微粒子(Y)を良好に分散させる観点から、スラリーBの固形分(ナノ粒子集合体A)100質量部に対して0.01質量部〜300質量部が好ましく、さらに50質量部〜200質量部が好ましい。
また、スラリーB中におけるセルロースナノファイバーの含有量は、スラリーB中の水100質量部に対し、炭素原子換算量で、好ましくは0.01質量部〜5.3質量部であり、より好ましくは0.05質量部〜5.3質量部であり、さらに好ましくは0.05質量部〜3.1質量部である。
上記スラリーCは、貴金属水酸化物を良好に生成させ、かかる貴金属水酸化物とナノ粒子集合体Aとの均一な混合状態を得る観点から、撹拌するのが好ましい。撹拌中におけるスラリーCの温度は、5℃以上が好ましく、より好ましくは10℃〜60℃である。また、スラリーCの撹拌時間は、5分間〜120分間が好ましく、30分間〜60分間がより好ましい。この撹拌によって、貴金属水酸化微粒子とナノ粒子集合体Aとが均一に混合したスラリーCが得られる。
次いで、得られたスラリーCを、温度が100℃以上であり、圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーDを得る。かかるスラリーDは、セルロースナノファイバーに、貴金属微粒子(Y)を表面に担持する酸化物半導体ナノ粒子(X)が直線的に連続して担持してなるナノ粒子集合体Bを含有する。
かかる水熱反応中の温度は、100℃以上であればよく、130℃〜180℃が好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、130℃〜180℃で反応を行う場合、この時の圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましく、140℃〜160℃で反応を行う場合の圧力は0.3MPa〜0.6MPaであるのが好ましい。水熱反応時間は、0.5時間〜24時間が好ましく、さらに0.5時間〜15時間が好ましい。
工程(IV)は、工程(III)により得られたスラリーDをろ過して洗浄した後、乾燥する工程である。かかる工程(IV)を経ることにより、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)を得ることができる。
ろ過手段には、減圧ろ過、加圧ろ過、遠心ろ過等を用いることができるが、操作の簡便性等からフィルタープレス等の加圧ろ過が好ましい。また、ろ過して得られたナノ粒子集合体Bを水で洗浄する際、ナノ粒子集合体B 1質量部に対し、水を5質量部〜100質量部用いるのが好ましい。
乾燥手段は、凍結乾燥、真空乾燥が用いられ、凍結乾燥が好ましい。
次に、製造方法(Z’)について説明する。
製造方法(Z’)は、酸化物半導体ナノ粒子(X)を生成させる上で、水熱反応を経るのみでは足りず、焼成する必要がある酸化物半導体ナノ粒子(X)に適用することができ、また製造方法(Z)を適用できる酸化物半導体ナノ粒子(X)にも適用できる。すなわち、製造方法(Z’)は、上記全ての酸化物半導体ナノ粒子(X)に適用することのできる製造方法である。
工程(I’)は、少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーA’を調製する工程であり、上記酸化物半導体ナノ粒子(X)の種類が限定されない以外、上記工程(I)と同じである。
工程(II’)は、得られたスラリーA’を、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーB’を得る工程である。かかる工程(II’)を経ることにより得られるスラリーB’は、セルロースナノファイバーに、酸化物半導体ナノ粒子(X)が担持してなるナノ粒子集合体Aを含有するスラリーB’−1であるか、又はセルロースナノファイバーに、酸化物半導体ナノ粒子(X)の前駆体が担持してなるナノ粒子集合体A’を含有するスラリーB’−2である。
かかる水熱反応中の温度は、100℃以上であればよく、130℃〜180℃が好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、130℃〜180℃で反応を行う場合、この時の圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましく、140℃〜160℃で反応を行う場合の圧力は0.3MPa〜0.6MPaであるのが好ましい。水熱反応時間は、0.5時間〜24時間が好ましく、さらに0.5時間〜15時間が好ましい。
得られるスラリーB’に含有される水熱反応生成物は、スラリーB’−1の場合、上記工程(II)と同様に、セルロースナノファイバーに酸化物半導体ナノ粒子(X)が直線的に連続して担持してなる態様のナノ粒子集合体Aである。一方、スラリーB’ −2の場合、セルロースナノファイバーに酸化物半導体ナノ粒子(X)の前駆体(水和物)が直線的に連続して担持してなる態様のナノ粒子集合体A’である。
工程(III’)は、得られたスラリーB’に、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーC’を得た後、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーD’を得る工程である。
かかる工程(III’)を経ることにより得られるスラリーD’は、貴金属微粒子(Y)を表面に担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)が、セルロースナノファイバーに担持してなるナノ粒子集合体Bを含有するスラリーD’−1であるか、又は貴金属微粒子(Y)を表面に担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)の前駆体が、セルロースナノファイバーに担持してなるナノ粒子集合体B’を含有するスラリーD’−2である。
この工程(III’)は、上記工程(III)と同じ手順を行えばよい。
最終的に得られるスラリーD’がスラリーD’−1の場合、上記工程(III)のスラリーDと同じナノ粒子集合体Bが含有されてなり、得られるスラリーD’がスラリーD’−2の場合、貴金属微粒子(Y)を表面に担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)の前駆体がセルロースナノファイバーに直線的に連続して担持してなるナノ粒子集合体B’が含有されてなる。
工程(IV’)は、得られたスラリーD’−1又はスラリーD’−2をろ過して洗浄した後、乾燥して焼成する工程である。工程(IV’)において乾燥した後に得られるのは、ナノ粒子集合体B又はナノ粒子集合体B’であり、これらを焼成することによって、一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)を得る。
工程(IV’)におけるろ過から乾燥までの処理は、上記工程(IV)と同じである。
ナノ粒子集合体B又はナノ粒子集合体B’の焼成は、酸化物半導体ナノ粒子(X)同士の過度に強固となる焼結を回避する観点から、焼成温度は、好ましくは300℃〜1000℃であり、より好ましくは300℃〜800℃である。また焼成時間は、好ましくは10分間〜10時間であり、より好ましくは10分間〜5時間である。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1:Pt−SnO−CNF一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体]
SnCl・2HO4.60g、CNF19.29g(スギノマシン社製TMa−10002、含水量98質量%)、及び水55mLを60分間混合してスラリーA1を作製した。得られたスラリーA1に、10質量%濃度のNaOH水溶液12mLを添加し、5分間混合してスラリーB1を作製した。スラリーB1をオートクレーブに投入し、140℃で1時間水熱反応を行った。得られたスラリーC1に、H(PtCl)1%水溶液8.00gを添加して得られたスラリーD1をオートクレーブに投入し、140℃で1時間水熱反応を行った。この際のスラリーD1のpHは13.0であり、Sn 1モルに対して0.008モルのPtを含有していた。
得られた水熱反応生成物を放冷した後、ろ過、水洗浄した後、水でリパルプ(再懸濁)して、表面にPt微粒子を担持するSnOナノ粒子がCNFに担持してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体Aを10質量%含むスラリーAを得た。(SnOナノ粒子の平均結晶子径10nm、Pt微粒子の平均粒子径0.6nm、得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体のBET比表面積220m/g)
スラリーA中の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体のSTEM観察像を図1に示す。なお、使用したTEMは、日本電子株式会社製JEM−ARM200Fであった。
[比較例1:Pt−SnO一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体]
セルロースナノファイバーを添加しなかった以外、実施例1と同様にしてスラリーD1を得た。得られたスラリーD1を、25℃の温度に保持しながら撹拌速度300rpmにて3時間撹拌して、Pt(OH)を担持したSnO粒子を含有するスラリーA2を得た。
エバポレータを用いてスラリーA2の水を除去して固形物B2とした後、固形物B2を大気雰囲気下500℃×3時間焼成してPt(OH)をPtとした後、水でリパルプして、表面にPt微粒子を担持するSnOナノ粒子からなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体Bを10質量%含むスラリーBを得た。(SnOナノ粒子の平均結晶子径10nm、Pt微粒子の平均粒子径1nm、得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体のBET比表面積210m/g)
スラリーB中の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体のSTEM観察像を図2に示す。
≪一酸化炭素ガスセンサの感度評価≫
実施例1及び比較例1で得られたスラリー10μLを、指状構造のAu電極(電極の幅は5mm、回路間の幅は5mm)に塗工し、室温で12時間乾燥させ、一酸化炭素ガスセンサ素子を得た。得られた一酸化炭素ガスセンサ素子を用いて、250℃環境での電気抵抗を測定することにより感度を評価した。
具体的には、250℃の恒温槽内において、2.5Lの密閉容器の中に静置した一酸化炭素ガスセンサ素子に、マルチメーターを接続して電気抵抗を測定できるようにした後、密閉容器を窒素ガスで充填し、その後、注射針を用いて当該密閉容器内の一酸化炭素ガス濃度が100ppmとなるように一酸化炭素ガスを導入した。一酸化炭素ガスセンサ素子の感度は、次式(1)により算出した。結果を表1に示す。
一酸化炭素ガスセンサ素子の感度=
[(一酸化炭素ガス導入前の電気抵抗)−(一酸化炭素ガス導入後の電気抵抗)]/
(一酸化炭素ガス導入前の電気抵抗)×100・・・(1)
表1から明らかなように、実施例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を使用した一酸化炭素ガスセンサ素子は、比較例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を使用した一酸化炭素ガスセンサ素子と比べ、感度が非常に高い。
これは、比較例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、Ptを担持したSnOナノ粒子が凝集構造を形成していたのに対し、実施例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、Ptを担持したSnOナノ粒子が凝集し難い構造であることによる。
本発明は、酸化物半導体粒子の表面に貴金属微粒子を担持させた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体及びその製造方法に関する。
SnO、ZnO等のn型半導体の性質を有する酸化物半導体は、当該酸化物半導体に吸着している酸素が還元性物質で消費された際に電気抵抗変化を生じる特性を有することから、一酸化炭素ガスセンサとして利用されている。
こうした酸化物半導体の一酸化炭素ガスセンサとしての検知感度は、半導体酸化物の結晶子径が小さいほど良好であることが知られており、種々の開発もなされている。例えば、特許文献1には、SnCl水溶液をアンモニア水で加水分解して得られた生成物を塩化アンモニウムの水溶液に含浸した後、600℃で焼成することにより得られる、比表面積が60m/g弱であり、結晶子径が7nm以下である金属酸化物半導体(SnO)が開示されている。
また、半導体酸化物粒子上にPdやPtなどの貴金属微粒子を担持すると、それら貴金属が増感剤となり、さらに検知感度が向上することも知られており、種々の試みもなされている。例えば、特許文献2では、SnOの水性ゾルに、SnOへ配位する少なくとも2個の配位子と貴金属へ配位する少なくとも2個の配位子とを備えたキレート化合物を添加して、キレート化合物をSnOに配位させ、後に焼成することにより、SnOガスセンサを得ている。
特開平08−178882号公報 特開2010−32343号公報
しかしながら、上記特許文献に記載のいずれの技術を適用しても、良好な検知感度を保持することのできる一酸化炭素ガスセンサ用の半導体材料を得るには、未だ改善の余地がある。
したがって、本発明の課題は、一酸化炭素ガスセンサにおいて、高い検知感度を発現させることのできる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体、及びその製造方法を提供することにある。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、特定の平均結晶子径を有する酸化物半導体ナノ粒子の表面に、特定の平均粒子径を有する貴金属微粒子が担持されてなり、これら複数の酸化物半導体ナノ粒子が特定の繊維径を有するセルロースナノファイバーに直線的に連続して担持してなるか、或いはこれら複数の酸化物半導体ナノ粒子が鎖状に集結してなる、特異な形状を呈した一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体により、一酸化炭素ガスセンサの検知感度が飛躍的に高められることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ
複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、平均繊維径が50nm以下のセルロースナノファイバーに、直線的に連続して担持してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を提供するものである。
さらに、本発明は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ
複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、鎖状に集結してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を提供するものである。
また、本発明は、次の工程(I)〜(IV):
(I)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーAを調製する工程、
(II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーBを得る工程、
(III)得られたスラリーBに、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーCとした後、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーDを得る工程、
(IV)得られたスラリーDをろ過、洗浄後、乾燥する工程
を備え、かつ焼成する工程を含まない、上記一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の製造方法を提供するものである。
さらに、本発明は、次の工程(I’)〜(IV’):
(I’)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーA’を調製する工程、
(II’)得られたスラリーA’を、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーB’を得る工程、
(III’)得られたスラリーB’に、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーC’を得た後、
温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーD’を得る工程、
(IV’)得られたスラリーD’をろ過して洗浄した後、乾燥して焼成する工程
を備える、上記一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の製造方法を提供するものである。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体によれば、その表面に貴金属微粒子を担持してなる非常に小さな酸化物半導体ナノ粒子がセルロースナノファイバーに直線的に連続してなる形状を呈しているか、又はかかる複数の酸化物半導体ナノ粒子が鎖状に集結してなる形状を呈していることから、これら酸化物半導体ナノ粒子が非常に凝集しにくく、酸化物半導体ナノ粒子間のシンタリングが生じにくい構造となっている。そのため、こうした一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を用いれば、良好な検知感度を維持した一酸化炭素ガスセンサを得ることができる。
また、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体であれば、バインダーの機能を有するセルロースナノファイバーを含む態様も採りうるため、電極(Au、Pt、Pdなど)に塗工してセンサ素子とした際に、電極からの剥離の発生を有効に抑制することも可能となる。
さらに、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の製造方法は、汎用性の高い水熱反応を活用するものであり、簡易な方法でありながら優れた性能を発揮する一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を得ることができる。
図1は、実施例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を示すSTEM写真である。 比較例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を示すSTEM写真である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmの酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmの特定の貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバー(以下、「CNF」とも称する。)に、直線的に連続して担持してなるか、或いは上記複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が鎖状に集結してなるかの、2つの態様を有する、いわゆる「ナノ粒子集合体」である。以後、特に前者の態様である一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を「一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)」と称し、後者の態様である一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を「一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)」と称し、「一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体」とは、特記しない限りこれら2つの態様を包含する意味を有するものとする。
このように、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、その表面に貴金属微粒子(Y)を担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)が、CNFに直線的に連続して担持してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)であるか、或いは複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が鎖状に集結してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)であるため、凝集抑制を目的として酸化物半導体ナノ粒子(X)に表面修飾を施す必要がなく、さらに酸化物半導体ナノ粒子(X)が適度な大きさを有していることから、これを用いて簡便な成型体加工を行うことが可能となる。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)は、内包するCNFの表面が酸化物半導体ナノ粒子(X)の不均質核生成の核生成部位となっているものと推定される。すなわち、酸化物半導体ナノ粒子(X)が極細のCNFを囲い込むように、又は太めのCNF表面に付着するように結晶成長し、結晶成長中の隣接する酸化物半導体ナノ粒子(X)と接するまでその結晶成長を継続することにより、酸化物半導体ナノ粒子(X)が不要に凝集することなく、整然と連なりながらCNFに連続して堅固に担持されて、全体として串団子様又はトウモロコシ様の特異な形状を形成してなるものと考えられる。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)において、セルロースナノファイバー(CNF)は、特異な形状を呈する一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)の軸又は基材となり、テンプレートとして機能する。かかるセルロースナノファイバー(CNF)とは、全ての植物細胞壁の約5割を占める骨格成分であって、かかる細胞壁を構成する植物繊維をナノサイズまで解繊等することにより得ることができる軽量高強度繊維であり、水への良好な分散性も有している。
CNFの平均繊維径は、50nm以下であって、好ましくは20nm以下であり、より好ましくは10nm以下である。下限値については特に制限されないが、通常1nm以上である。
また、CNFの平均長さは、一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の電極への塗工を効率的に行う観点から、好ましくは100nm〜100μmであり、より好ましくは1μm〜100μmであり、さらに好ましくは5μm〜100μmである。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を構成する酸化物半導体ナノ粒子(X)としては、少なくとも1種の金属元素を含み、かつ一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を形成することが可能なn型半導体としての特性を有しているものであればよく、特に限定されない。このような酸化物半導体ナノ粒子(X)としては、例えば、NiO、CuO、SnO、ZnO、Ga−ZnO、Co−ZnO、Al−ZnO、Co、In、In−ZnO、TiO、Nb−TiO、TiO−CeO、F−SnO、Ni−SnO、及びZn−SnOから選択される1種又は2種以上が好ましく、SnO、ZnO、In、In−ZnO、Ni−SnO、及びZn−SnOから選択される1種又は2種以上がより好ましく、SnO、ZnOがさらに好ましい。
なお、これらの「化学元素−酸化物」の表記は、化学元素がドープされた酸化物を表すものであり、例えば「In−ZnO」であれば、「In」がドープされた「ZnO」を意味する。
上記酸化物半導体ナノ粒子(X)は、微結晶粒子からなる。具体的には、かかる酸化物半導体ナノ粒子(X)の平均結晶子径は、0.5nm〜30nmであって、好ましくは0.5nm〜20nmである。ここで、かかる結晶子径は、JIS H 7805「X線回折法による金属触媒の結晶子径測定方法」に準拠して得られた値を示す。
また、上記酸化物半導体ナノ粒子(X)の平均粒子径は、好ましくは0.5nm〜30nmであり、より好ましくは0.5nm〜20nmである。ここで、平均粒子径とは、SEM又はTEMの電子顕微鏡による観察において、数十個の粒子の粒子径(長軸の長さ)の測定値の平均値を意味する。
また、酸化物半導体ナノ粒子(X)の晶癖(結晶の外形)としては、板状、針状、立方体、直方体、六角柱等が挙げられる。なかでも、CNFとの担持が強固である観点から、CNFの軸長方向に伸延した、又は酸化物半導体ナノ粒子(X)の鎖状の伸長方向に延伸した六面体粒子が好ましい。
なお、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、粒子径や形状が均一な酸化物半導体ナノ粒子(X)により形成されてなるものであることが好ましいが、粒子径や形状が異なる複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)により形成されてなるものであってもよく、また化学組成が異なる2種以上の酸化物半導体ナノ粒子(X)により形成されてなるものであってもよい。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を構成する貴金属微粒子(Y)は、酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に担持されてなる、平均粒子径が0.1nm〜5nmの粒子であり、増感剤としての作用を担う粒子である。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を構成する貴金属微粒子(Y)としては、被検ガスを活性化する化学的効果と、酸化物半導体との仕事関数の相違による貴金属−n型半導体間の電子移行が生じる電子的効果とを有するものであればよく、具体的には、Pd、Pt、及びAgから選択される1種又は2種以上が挙げられる。
また、貴金属微粒子(Y)と上記酸化物半導体ナノ粒子(X)との組合せ((Y)−(X))としては、Pd−SnO、Pt−SnO、Ag−SnO、Pd−ZnO、Pt−ZnO、及びAg−ZnOから選択される1種又は2種以上が好ましく、Pd−SnO、Pt−SnO、及びPt−ZnOから選択される1種又は2種以上がより好ましい。
貴金属微粒子(Y)の平均粒子径は、0.1nm〜5nmであって、好ましくは0.1〜3nmであり、より好ましくは0.1〜2nmであり、さらに好ましくは0.1〜1nmである。
なお、貴金属微粒子(Y)の平均粒子径は、酸化物半導体ナノ粒子(X)と同様の測定により求められる値を意味する。
貴金属微粒子(Y)の含有量は、増感剤としての作用を効果的に発現させる観点から、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体中に、好ましくは0.01質量%〜5質量%であり、より好ましくは0.05質量%〜4質量%であり、さらに好ましくは0.1質量%〜3質量%である。
酸化物半導体ナノ粒子(X)の含有量と貴金属微粒子(Y)の含有量との質量比(X/Y)は、好ましくは10〜2000であり、より好ましくは50〜1000であり、さらに好ましくは100〜500である。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の平均長さは、CNFの軸長方向の平均長さ、又は酸化物半導体ナノ粒子(X)の鎖状の伸長方向の平均長さを意味し、良好な成形性を確保する観点から、好ましくは30nm〜100μmであり、より好ましくは50nm〜80μmであり、さらに好ましくは100nm〜50μmである。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)は、こうした酸化物半導体ナノ粒子(X)が複数で鎖状に集結してなるものである。すなわち、表面に貴金属微粒子(Y)を担持してなる各々の酸化物半導体ナノ粒子が、結晶成長中の隣接する酸化物半導体ナノ粒子と接するまで結晶成長を継続し、「ネッキング」とも称されるような「弱い焼結」を介することによって鎖状に集結してなるものであり、隣接する酸化物半導体ナノ粒子間に結晶構造の変化を生じる程ではない「弱い焼結」を経て得られるものであることから、必ずしも一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)程に整然と連なってはいない場合があるものの、酸化物半導体ナノ粒子が不要に凝集することなく適度に分散しながら、全体として数珠様又は海ブドウ様の特異な形状を呈している。
本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)は、次の工程(I)〜(IV):
(I)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーAを調製する工程、
(II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーBを得る工程、
(III)得られたスラリーBに、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーCを得た後、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーDを得る工程、
(IV)得られたスラリーDをろ過して洗浄した後、乾燥する工程
を備え、かつ焼成する工程を含まない製造方法により、得ることができる。
また、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)は、次の工程(I’)〜(IV’):
(I’)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーA’を調製する工程、
(II’)得られたスラリーA’を、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーB’を得る工程、
(III’)得られたスラリーB’に、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーC’を得た後、
温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーD’を得る工程、
(IV’)得られたスラリーD’をろ過して洗浄した後、乾燥して焼成する工程
を備える製造方法により、得ることができる。
上記工程(I)〜(IV)を備え、焼成する工程を含まない製造方法により得られる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、平均繊維径が50nm以下であるCNFに直線的に連続して担持してなるものであり、上記工程(I’)〜(IV’)で得られる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)は、平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が鎖状に集結してなるものである。
以後、工程(I)〜(IV)を備え、かつ焼成する工程を含まない一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)の製造方法を製造方法(Z)、工程(I’)〜(IV’)を備える一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)の製造方法を製造方法(Z’)と称する。
製造方法(Z)について説明する。
製造方法(Z)を適用可能な一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)としては、酸化物半導体ナノ粒子(X)を生成させる上で、水熱反応を経ればよく、焼成する必要のないものに限定される。具体的には、上記酸化物半導体ナノ粒子(X)中、SnO、ZnO、Ga−ZnO、Co−ZnO、Al−ZnO、In−ZnO、TiO、Nb−TiO、TiO−CeO、F−SnO、Ni−SnO、及びZn−SnOから選択される1種又は2種以上が挙げられる。
工程(I)は、少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーAを調製する工程である。
かかる工程(I)では、先ず、少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、水、及びセルロースナノファイバーを混合してスラリーAを得る。
かかる酸化物半導体原料化合物としては、具体的には、例えば、セリウム化合物、亜鉛化合物、スズ化合物、ニオブ化合物、ニッケル化合物、インジウム化合物、ガリウム化合物、アルミニウム化合物、コバルト化合物、又はチタン化合物等の金属化合物が挙げられる。なかでも、上記金属元素の硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酸化物、水酸化物、ハロゲン化物等を好適に使用することができる。
これら酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを混合してスラリーAを調製する際、水を用いる。かかる水の使用量は、各原料の溶解性又は分散性、撹拌の容易性、及び水熱反応の効率等の観点から、酸化物半導体原料化合物の金属元素1モルに対して10モル〜300モルが好ましく、さらに50モル〜200モルが好ましい。
また、スラリーA中におけるセルロースナノファイバーの含有量は、スラリーA中の水100質量部に対し、炭素原子換算量で、好ましくは0.01質量部〜10質量部であり、より好ましくは0.05質量部〜8質量部である。
工程(I)では、次に、アルカリ溶液を添加し、中和反応によって、スラリーA中に溶解又は分散している金属成分を金属水酸化物にする。アルカリ溶液を添加するには、スラリーAのpHを7〜14に保持するのに充分な量を滴下するのが好ましい。かかるアルカリ溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の水溶液を用いることができるが、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム又はそれらの混合溶液を用いることが好ましい。
上記スラリーAは、金属水酸化物を良好に生成させる観点から、撹拌して中和反応を進行させるのが好ましい。中和反応中におけるスラリーAの温度は、5℃以上が好ましく、より好ましくは10℃〜60℃である。また、スラリーAの撹拌時間は、5分間〜120分間が好ましく、30分間〜60分間がより好ましい。
工程(II)では、得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーBを得る工程である。かかる工程(II)を経ることにより、セルロースナノファイバーに酸化物半導体ナノ粒子(X)が直線的に連続して担持してなる態様のナノ粒子集合体Aを含有するスラリーBを得ることができる。
かかる水熱反応中の温度は、100℃以上であればよく、130℃〜180℃が好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、130℃〜180℃で反応を行う場合、この時の圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましく、140℃〜160℃で反応を行う場合の圧力は0.3MPa〜0.6MPaであるのが好ましい。水熱反応時間は、0.5時間〜24時間が好ましく、さらに0.5時間〜15時間が好ましい。
工程(III)は、工程(II)により得られたスラリーBに、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーCを得た後、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、セルロースナノファイバーに、貴金属微粒子(Y)を表面に担持する酸化物半導体ナノ粒子(X)が担持してなるナノ粒子集合体Bを含有するスラリーDを得る工程である。かかる工程(III)を経ることにより、貴金属微粒子(Y)を表面に担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)が、セルロースナノファイバーに担持してなるナノ粒子集合体Bを含有するスラリーDを得ることができる。
かかる工程(III)では、先ず、得られたスラリーBに、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーCを得る。
かかる貴金属原料化合物としては、具体的には、パラジウム化合物、白金化合物、又は銀化合物が挙げられる。なかでも、上記貴金属元素の硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酸化物、水酸化物、ハロゲン化物等を好適に使用することができる。
スラリーBに上記貴金属原料化合物を混合してスラリーCを調製する際、かかる貴金属原料化合物の添加量は、酸化物半導体ナノ粒子(X)に所定量の貴金属微粒子(Y)を良好に分散させる観点から、スラリーBの固形分(ナノ粒子集合体A)100質量部に対して0.01質量部〜300質量部が好ましく、さらに50質量部〜200質量部が好ましい。
また、スラリーB中におけるセルロースナノファイバーの含有量は、スラリーB中の水100質量部に対し、炭素原子換算量で、好ましくは0.01質量部〜5.3質量部であり、より好ましくは0.05質量部〜5.3質量部であり、さらに好ましくは0.05質量部〜3.1質量部である。
上記スラリーCは、貴金属水酸化物を良好に生成させ、かかる貴金属水酸化物とナノ粒子集合体Aとの均一な混合状態を得る観点から、撹拌するのが好ましい。撹拌中におけるスラリーCの温度は、5℃以上が好ましく、より好ましくは10℃〜60℃である。また、スラリーCの撹拌時間は、5分間〜120分間が好ましく、30分間〜60分間がより好ましい。この撹拌によって、貴金属水酸化微粒子とナノ粒子集合体Aとが均一に混合したスラリーCが得られる。
次いで、得られたスラリーCを、温度が100℃以上であり、圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーDを得る。かかるスラリーDは、セルロースナノファイバーに、貴金属微粒子(Y)を表面に担持する酸化物半導体ナノ粒子(X)が直線的に連続して担持してなるナノ粒子集合体Bを含有する。
かかる水熱反応中の温度は、100℃以上であればよく、130℃〜180℃が好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、130℃〜180℃で反応を行う場合、この時の圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましく、140℃〜160℃で反応を行う場合の圧力は0.3MPa〜0.6MPaであるのが好ましい。水熱反応時間は、0.5時間〜24時間が好ましく、さらに0.5時間〜15時間が好ましい。
工程(IV)は、工程(III)により得られたスラリーDをろ過して洗浄した後、乾燥する工程である。かかる工程(IV)を経ることにより、本発明の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z)を得ることができる。
ろ過手段には、減圧ろ過、加圧ろ過、遠心ろ過等を用いることができるが、操作の簡便性等からフィルタープレス等の加圧ろ過が好ましい。また、ろ過して得られたナノ粒子集合体Bを水で洗浄する際、ナノ粒子集合体B 1質量部に対し、水を5質量部〜100質量部用いるのが好ましい。
乾燥手段は、凍結乾燥、真空乾燥が用いられ、凍結乾燥が好ましい。
次に、製造方法(Z’)について説明する。
製造方法(Z’)は、酸化物半導体ナノ粒子(X)を生成させる上で、水熱反応を経るのみでは足りず、焼成する必要がある酸化物半導体ナノ粒子(X)に適用することができ、また製造方法(Z)を適用できる酸化物半導体ナノ粒子(X)にも適用できる。すなわち、製造方法(Z’)は、上記全ての酸化物半導体ナノ粒子(X)に適用することのできる製造方法である。
工程(I’)は、少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーA’を調製する工程であり、上記酸化物半導体ナノ粒子(X)の種類が限定されない以外、上記工程(I)と同じである。
工程(II’)は、得られたスラリーA’を、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーB’を得る工程である。かかる工程(II’)を経ることにより得られるスラリーB’は、セルロースナノファイバーに、酸化物半導体ナノ粒子(X)が担持してなるナノ粒子集合体Aを含有するスラリーB’−1であるか、又はセルロースナノファイバーに、酸化物半導体ナノ粒子(X)の前駆体が担持してなるナノ粒子集合体A’を含有するスラリーB’−2である。
かかる水熱反応中の温度は、100℃以上であればよく、130℃〜180℃が好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、130℃〜180℃で反応を行う場合、この時の圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましく、140℃〜160℃で反応を行う場合の圧力は0.3MPa〜0.6MPaであるのが好ましい。水熱反応時間は、0.5時間〜24時間が好ましく、さらに0.5時間〜15時間が好ましい。
得られるスラリーB’に含有される水熱反応生成物は、スラリーB’−1の場合、上記工程(II)と同様に、セルロースナノファイバーに酸化物半導体ナノ粒子(X)が直線的に連続して担持してなる態様のナノ粒子集合体Aである。一方、スラリーB’ −2の場合、セルロースナノファイバーに酸化物半導体ナノ粒子(X)の前駆体(水和物)が直線的に連続して担持してなる態様のナノ粒子集合体A’である。
工程(III’)は、得られたスラリーB’に、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーC’を得た後、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーD’を得る工程である。
かかる工程(III’)を経ることにより得られるスラリーD’は、貴金属微粒子(Y)を表面に担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)が、セルロースナノファイバーに担持してなるナノ粒子集合体Bを含有するスラリーD’−1であるか、又は貴金属微粒子(Y)を表面に担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)の前駆体が、セルロースナノファイバーに担持してなるナノ粒子集合体B’を含有するスラリーD’−2である。
この工程(III’)は、上記工程(III)と同じ手順を行えばよい。
最終的に得られるスラリーD’がスラリーD’−1の場合、上記工程(III)のスラリーDと同じナノ粒子集合体Bが含有されてなり、得られるスラリーD’がスラリーD’−2の場合、貴金属微粒子(Y)を表面に担持してなる酸化物半導体ナノ粒子(X)の前駆体がセルロースナノファイバーに直線的に連続して担持してなるナノ粒子集合体B’が含有されてなる。
工程(IV’)は、得られたスラリーD’−1又はスラリーD’−2をろ過して洗浄した後、乾燥して焼成する工程である。工程(IV’)において乾燥した後に得られるのは、ナノ粒子集合体B又はナノ粒子集合体B’であり、これらを焼成することによって、一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体(Z’)を得る。
工程(IV’)におけるろ過から乾燥までの処理は、上記工程(IV)と同じである。
ナノ粒子集合体B又はナノ粒子集合体B’の焼成は、酸化物半導体ナノ粒子(X)同士の過度に強固となる焼結を回避する観点から、焼成温度は、好ましくは300℃〜1000℃であり、より好ましくは300℃〜800℃である。また焼成時間は、好ましくは10分間〜10時間であり、より好ましくは10分間〜5時間である。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1:Pt−SnO−CNF一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体]
SnCl・2HO4.60g、CNF19.29g(スギノマシン社製TMa−10002、含水量98質量%)、及び水55mLを60分間混合してスラリーA1を作製した。得られたスラリーA1に、10質量%濃度のNaOH水溶液12mLを添加し、5分間混合してスラリーB1を作製した。スラリーB1をオートクレーブに投入し、140℃で1時間水熱反応を行った。得られたスラリーC1に、H(PtCl)1%水溶液8.00gを添加して得られたスラリーD1をオートクレーブに投入し、140℃で1時間水熱反応を行った。この際のスラリーD1のpHは13.0であり、Sn 1モルに対して0.008モルのPtを含有していた。
得られた水熱反応生成物を放冷した後、ろ過、水洗浄した後、水でリパルプ(再懸濁)して、表面にPt微粒子を担持するSnOナノ粒子がCNFに担持してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体Aを10質量%含むスラリーAを得た。(SnOナノ粒子の平均結晶子径10nm、Pt微粒子の平均粒子径0.6nm、得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体のBET比表面積220m/g)
スラリーA中の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体のSTEM観察像を図1に示す。なお、使用したTEMは、日本電子株式会社製JEM−ARM200Fであった。
[比較例1:Pt−SnO一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体]
セルロースナノファイバーを添加しなかった以外、実施例1と同様にしてスラリーD1を得た。得られたスラリーD1を、25℃の温度に保持しながら撹拌速度300rpmにて3時間撹拌して、Pt(OH)を担持したSnO粒子を含有するスラリーA2を得た。
エバポレータを用いてスラリーA2の水を除去して固形物B2とした後、固形物B2を大気雰囲気下500℃×3時間焼成してPt(OH)をPtとした後、水でリパルプして、表面にPt微粒子を担持するSnOナノ粒子からなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体Bを10質量%含むスラリーBを得た。(SnOナノ粒子の平均結晶子径10nm、Pt微粒子の平均粒子径1nm、得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体のBET比表面積210m/g)
スラリーB中の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体のSTEM観察像を図2に示す。
≪一酸化炭素ガスセンサの感度評価≫
実施例1及び比較例1で得られたスラリー10μLを、指状構造のAu電極(電極の幅は5mm、回路間の幅は5mm)に塗工し、室温で12時間乾燥させ、一酸化炭素ガスセンサ素子を得た。得られた一酸化炭素ガスセンサ素子を用いて、250℃環境での電気抵抗を測定することにより感度を評価した。
具体的には、250℃の恒温槽内において、2.5Lの密閉容器の中に静置した一酸化炭素ガスセンサ素子に、マルチメーターを接続して電気抵抗を測定できるようにした後、密閉容器を窒素ガスで充填し、その後、注射針を用いて当該密閉容器内の一酸化炭素ガス濃度が100ppmとなるように一酸化炭素ガスを導入した。一酸化炭素ガスセンサ素子の感度は、次式(1)により算出した。結果を表1に示す。
一酸化炭素ガスセンサ素子の感度=
[(一酸化炭素ガス導入前の電気抵抗)−(一酸化炭素ガス導入後の電気抵抗)]/
(一酸化炭素ガス導入前の電気抵抗)×100・・・(1)
表1から明らかなように、実施例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を使用した一酸化炭素ガスセンサ素子は、比較例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体を使用した一酸化炭素ガスセンサ素子と比べ、感度が非常に高い。
これは、比較例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、Ptを担持したSnOナノ粒子が凝集構造を形成していたのに対し、実施例1で得られた一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体は、Ptを担持したSnOナノ粒子が凝集し難い構造であることによる。

Claims (6)

  1. 平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ
    複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、平均繊維径が50nm以下であるセルロースナノファイバーに、直線的に連続して担持してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体。
  2. 平均結晶子径が0.5nm〜30nmである酸化物半導体ナノ粒子(X)の表面に、平均粒子径が0.1nm〜5nmである貴金属微粒子(Y)が担持してなり、かつ
    複数の酸化物半導体ナノ粒子(X)が、鎖状に集結してなる一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体。
  3. 酸化物半導体ナノ粒子(X)が、NiO、CuO、SnO、ZnO、Ga−ZnO、Co−ZnO、Al−ZnO、Co、In、In−ZnO、TiO、Nb−TiO、TiO−CeO、F−SnO、Ni−SnO、及びZn−SnOから選択される1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体。
  4. 貴金属微粒子(Y)が、Pd、Pt、及びAgから選択される1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体。
  5. 次の工程(I)〜(IV):
    (I)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーAを調製する工程、
    (II)得られたスラリーAを、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaの水熱反応に付して、スラリーBを得る工程、
    (III)得られたスラリーBに、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーCを得た後、
    温度が100℃以上であり、圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーDを得る工程、
    (IV)得られたスラリーDをろ過して洗浄した後、乾燥する工程
    を備え、かつ焼成する工程を含まない、請求項1、3又は4のいずれか1項に記載の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の製造方法。
  6. 次の工程(I’)〜(IV’):
    (I’)少なくとも1種の金属元素を含む酸化物半導体原料化合物、及びセルロースナノファイバーを含有するスラリーA’を調製する工程、
    (II’)得られたスラリーA’を、温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーB’を得る工程、
    (III’)得られたスラリーB’に、少なくとも1種の貴金属元素を含む貴金属原料化合物を混合してスラリーC’を得た後、
    温度が100℃以上であり、かつ圧力が0.3MPa〜0.9MPaである水熱反応に付して、スラリーD’を得る工程、
    (IV’)得られたスラリーD’をろ過して洗浄した後、乾燥して焼成する工程
    を備える、請求項2〜4のいずれか1項に記載の一酸化炭素ガスセンサ用酸化物半導体の製造方法。
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