JP6595028B2 - 排ガス浄化用触媒の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、排ガス浄化用触媒、特に自動車などの内燃機関から排出される排ガスの浄化用触媒に関する。また、本発明は、このような排ガス浄化用触媒の製造方法に関する。
自動車などの内燃機関から排出される排ガスには、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、炭化水素(Cxy)などの、人体に有害な成分が含まれている。これらの有害成分は排ガス浄化用触媒によって浄化されてから大気中に放出される。この触媒として、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、又はロジウム(Rh)などの貴金属を多孔質担体に担持させてなる三元触媒が広く用いられている。
この三元触媒として、担体であるアルミナ(Al23)の表面に、触媒材料としての貴金属である白金(Pt)、パラジウム(Pd)、又はロジウム(Rh)と、酸素吸蔵能を有する助触媒体材料としての、酸化セリウム(CeO2:「セリア」と称する場合もある。)、酸化セリウムと酸化ジルコニウムの複合酸化物(CeO2-ZrO2)、又は酸化セリウムと酸化ランタンの複合酸化物(CeO2-La23)とが担持されたものが用いられる。
ところで、内燃機関から排出される排ガスの温度は、内燃機関の負荷条件等によって、200℃〜1200℃の幅広い温度域をとる。特に1000℃以上の高温域では、触媒である貴金属は、シンタリングによって比表面積が小さくなり、三元触媒の触媒活性が低下する。その対策として、貴金属を多量に有する排ガス浄化用触媒が考えられるものの、コスト面から現実的でなく、多量の貴金属を用いなくても高温環境下で高い触媒活性を維持する排ガス浄化用触媒が求められている。
例えば、特許文献1には触媒と助触媒体の微粒子に加えて、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、ランタン(La)及びストロンチウム(Sr)のうちの1種又は2種以上の元素と、鉄(Fe)とを多孔質の担体に担持することで、高温域での助触媒のシンタリングを抑制する技術が開示されている。
更に、例えば、内燃機関と電動機(モーター)を動力源として備えたハイブリッド自動車のように、動力源のハイブリッド化等の進展によって、内燃機関から排出される排ガス温度は、より低温域に拡大していくと考えられ、排ガス浄化用触媒には低温域においても高い触媒活性が求められる。
例えば、特許文献2には、触媒の貴金属としてAuとRhを用い、Auを中央部分の最大成分とし、Rhを外周部分の最大成分としたAuとRhを含む複合微粒子とすることで、Rhの酸化による触媒活性の低下を抑制して、低温域での触媒活性を向上できることが記載されている。また、特許文献3には、炭化ケイ素の表面に酸化物層に覆われた貴金属粒子を担持することで、貴金属粒子と酸化物層の界面相互作用によって、低温での触媒活性を向上できることが記載されている。
特開2016−209862号公報 特開2012−179573号公報 特開2015−9213号公報
しかしながら、特許文献1の方法では高温域での助触媒のシンタリングは抑制できるものの、触媒を構成する貴金属自体のシンタリングの抑制については言及されておらず、高温域において触媒活性を維持する技術については、検討の余地がある。
また、特許文献2の方法では、高温域での貴金属のシンタリングによる三元触媒の触媒活性の低下を抑制することはできない。更に、特許文献3の方法では炭化ケイ素が800℃以上で酸化してしまうため、やはり高温域での三元触媒の触媒活性の低下を抑制することができない。
本発明は、上記の課題に鑑み、貴金属の担持量を増加させることなく、高温域及び低温域の双方において、良好な触媒活性を示す三元触媒からなる排ガス浄化用触媒及びその製造方法を提供することを目的とする。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、酸素吸蔵能を有する金属酸化物又は金属複合酸化物のナノ粒子が鎖状に連なり、かかるナノ粒子の表面に特定の貴金属粒子が担持されてなる特異な形状を呈する複合化物を、特定の担体に担持することで、低温域から高温域にわたって高い触媒活性を保持することのできる排ガス浄化用触媒が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、耐熱性に優れる酸化物(M1)からなる担体(X)の表面に、酸素吸蔵能を有する金属酸化物(M2)からなる助触媒体(Y)が鎖状に連接して担持されてなり、且つ、助触媒体(Y)の表面に、貴金属(M3)粒子(Z)が担持されてなる排ガス浄化用触媒を提供するものである。
更に、本発明は、貴金属粒子(Z)が、助触媒体(Y)の表面に選択的に担持されてなる排ガス浄化用触媒を提供するものである。より具体的には、排ガス浄化用触媒に含まれる貴金属粒子(Z)のうちの、95質量%以上の貴金属粒子(Z)が助触媒体(Y)の表面に担持されてなる、排ガス浄化用触媒を提供するものである。
更に、本発明は、担体(X)が、中空のナノロッド形状を呈する、排ガス浄化用触媒を提供するものである。
担体(X)を構成する酸化物(M1)は、好ましくは、Al23、TiO2、ZrO2、及びSiO2からなる群より選ばれた1種又は2種以上である。助触媒体(Y)を構成する金属酸化物(M2)は、好ましくは、CeO2、CeO2-ZrO2、CeO2-La23、及びCeO2-ZrO2-La23からなる群より選ばれた1種又は2種以上である。貴金属粒子(Z)を構成する貴金属(M3)は、Pt、Pd、及びRhからなる群より選ばれた1種又は2種以上である。
また、本発明は、次の工程(I)〜(II):
(I) 前記助触媒体(Y)を構成する前記金属酸化物(M2)の原料及び繊維状物質を100℃以上の水熱反応に付す工程、及び、
(II) 工程(I)で得られた鎖状に連接した前記金属酸化物(M2)からなる前記助触媒体(Y)、前記担体(X)を構成する前記酸化物(M1)の原料若しくは前記担体(X)自体、及び前記貴金属粒子(Z)の原料を、100℃以上の水熱反応に付す工程
を備える、前記排ガス浄化用触媒の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、貴金属の担持量を増加させることなく、低温域では高い触媒活性を保持しつつ、高温域における貴金属のシンタリングを有効に抑制して触媒活性の低下を効果的に抑制し、幅広い温度範囲において高い触媒活性を発現する排ガス浄化用触媒を実現することができる。
実施例1で得られた排ガス浄化用触媒を示すSTEM写真である。
以下、本発明について詳細に説明する。
[排ガス浄化用触媒の構成]
本発明の排ガス浄化用触媒は、耐熱性に優れる酸化物(M1)からなる担体(X)に、酸素吸蔵能を有する金属酸化物(M2)からなる助触媒体(Y)が鎖状に連接して担持されてなり、且つ、助触媒体(Y)の表面に貴金属(M3)の粒子(Z)が担持されてなる。なお、以下では、金属酸化物(M2)がセリウム(Ce)含有酸化物であるものとして説明する。
すなわち、本発明の排ガス浄化用触媒は、表面に貴金属(M3)粒子(Z)が担持されたセリウム含有酸化物(M2)からなる助触媒体(Y)が、直線的に連接してなる鎖状の複合化物が、金属酸化物(M1)からなる担体(X)の表面に担持した特異な形状を有している。この特異な形状を呈することにより、耐熱性に優れる金属酸化物(M1)の表面に強固に担持された酸化物(M2)は、高温下においても酸化物(M2)同士のシンタリングが有効に抑制される。
更に、助触媒体(Y)を、セリウム含有酸化物(M2)で構成することで、貴金属(M3)粒子(Z)は、セリウム含有酸化物(M2)とのアンカー効果によって助触媒体(Y)の表面に強固に担持されるので、高温域における貴金属(M3)のシンタリングも有効に抑制することを可能とする。なお、「アンカー効果」とは、セリウム含有酸化物(M2)中のCeと、貴金属(M3)粒子(Z)間に生じる、Pt−O−Ce、Rh−O−Ce、Pd−O−Ce等の強固な化学結合をいう。
好ましくは、貴金属粒子(Z)は、担体(X)には全く又はほとんど担持されず、そのほとんどが酸素吸蔵能を有する金属酸化物からなる助触媒体(Y)の表面に「選択的に」担持される。かかる構成によれば、排ガス浄化用触媒が備える貴金属粒子(Z)は、そのほとんどが、助触媒体(Y)との間で上記アンカー効果が作用して、助触媒体(Y)の表面に強固に担持される。この結果、高温域における貴金属(M3)のシンタリングの抑制効果が更に高められる。
以下、担体(X)、助触媒体(Y)、及び貴金属粒子(Z)のそれぞれについて、詳述する。
<担体(X)>
上述したように、本発明の排ガス浄化用触媒を構成する担体(X)は、助触媒体(Y)を担持させる基材を構成すると共に、シンタリングによる助触媒体(Y)の比表面積の減少を抑制する目的で設けられている。
上記、担体(X)への助触媒体(Y)の担持は、非常に強固なため、高温下においても、助触媒体(Y)が担体(X)上を移動して助触媒体(Y)同士がシンタリングすることは生じにくい。つまり、この担体(X)による助触媒体(Y)の担持は、助触媒体(Y)の初期の分散状態を維持し、その結果、貴金属粒子(Z)の初期分散状態をも維持する作用を奏する。
排ガス浄化用触媒は、1000℃にも達する高温の排ガスが通過する可能性があることから、高い耐熱性を有することが好ましい。より具体的には、本発明の排ガス浄化用触媒が備える担体(X)に用いられる酸化物(M1)としては、Al23(アルミナ)、TiO2、ZrO2、及びSiO2からなる群より選ばれた1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、耐熱性の観点から、Al23、ZrO2が好ましく、Al23がより好ましい。更に、多量の助触媒体(Y)を担持できる観点から、Al23の中でも比表面積が大きいγ-Al23が更に好ましい。
本発明の排ガス浄化用触媒が備える担体(X)を構成する酸化物(M1)の一次粒子の平均粒子径(DX)は、効果的に助触媒体(Y)を担持する観点から、5nm〜5μmが好ましく、5nm〜3μmがより好ましく、5nm〜1μmが更に好ましい。
本明細書において、粒子の平均粒子径とは、SEM又はTEMの電子顕微鏡による観察において、数十個の粒子の粒子径(長軸の長さ)の測定値の平均値を意味する。
担体(X)の形状に、特に制限はないが、より多くの助触媒体(Y)を担持する観点から、中空ナノロッド形状(以下では、「中空ファイバー形状」とも称することがある。)が好ましい。中空ナノロッドと称される、長軸方向に伸延した棒状を呈する外形を有し、且つ短軸を有する両側面が開孔部となって、長軸方向に連続した中空構造を有する特異な形状によって、外形部表面と中空部表面からなる大きな表面を有し、それら表面に担持される助触媒体(Y)の全てを充分に雰囲気(排ガス)と接触させることが可能になる。以下、このような中空ナノロッド形状(中空ファイバー形状)を呈する担体(X)を、「中空担体(X)」と称することがある。
担体(X)の二次粒子の平均粒子径(DX)には、特に制限はないが、後述の助触媒体(Y)を強固に担持する観点からは、かかる助触媒体(Y)の鎖状方向(鎖状に連接される方向)の長さよりも大きいものが望ましく、好ましくは100nm〜1000μmであり、より好ましくは500nm〜800μmであり、更に好ましくは1μm〜500μmである。
なお、担体(X)が中空担体(X)の場合、担体(X)の二次粒子の平均粒子径(DX)は、中空担体(X)の長軸方向の平均長さを指す。
本発明の排ガス浄化用触媒中の担体(X)の含有量(WX)は、低温域における高い触媒活性の保持効果と、高温域における触媒活性の低下抑制効果とを兼ね備える観点から、好ましくは60質量%〜98.99質量%であり、より好ましくは70質量%〜95.95質量%であり、更に好ましくは77質量%〜93.9質量%である。
<助触媒体(Y)>
本発明の排ガス浄化用触媒が備える助触媒体(Y)は、担体(X)の表面に担持されてなる鎖状の構造体であって、酸素吸蔵能を有する金属酸化物(M2)のnmオーダーの大きさの粒子(「ナノ粒子」とも呼ばれる。)が直線的に連接してなる特異な形状を呈する。以下では、助触媒体(Y)の構造を「ナノアレイ構造」と呼ぶことがある。
助触媒体(Y)を、金属酸化物(M2)のナノ粒子が鎖状に連接されてなる、上記「ナノアレイ構造」とすることで、金属酸化物(M2)の一次粒子が凝集しにくくなり、シンタリングが進行しにくい。
本発明の排ガス浄化用触媒が備える助触媒体(Y)は、酸素吸蔵能を有する金属酸化物(M2)からなる。金属酸化物(M2)としては、好ましくは、セリウムを含有する酸化物が選ばれる。具体的には、CeO2、CeO2-ZrO2、CeO2-La23、及びCeO2-ZrO2-La23からなる群より選ばれる1種又は2種以上が好ましく、CeO2-ZrO2、CeO2-La23、及びCeO2-ZrO2-La23からなる群より選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、CeO2-ZrO2、CeO2-La23が更に好ましい。すなわち、本明細書において、「金属酸化物」とは、複合金属酸化物を含む概念である。
助触媒体(Y)を構成する金属酸化物(M2)のナノ粒子の平均粒子径(DY)は、良好な酸素吸蔵能を確保する観点、及びアンカー効果によって後述する貴金属(M3)のシンタリングを有効に抑制しつつ充分な量の貴金属(M3)を担持する観点から、好ましくは1nm〜20nmであり、より好ましくは2nm〜15nmであり、更に好ましくは2nm〜12nmである。
なお、助触媒体(Y)を構成する金属酸化物(M2)のナノ粒子の晶癖(結晶の外形)は、板状、針状、六面体、柱状等が挙げられ、なかでも、低温域での高い触媒活性の保持効果と、高温域における触媒活性の低下抑制効果とを兼ね備える観点から、長軸方向に伸延した六面体粒子であるのが好ましい。
助触媒体(Y)の、鎖状方向における平均長さは、幅広い温度範囲において高い触媒活性を発現させる観点から、好ましくは30nm〜100μmであり、より好ましくは50nm〜80μmであり、更に好ましくは100nm〜50μmである。すなわち、鎖状の助触媒体(Y)の長軸方向には、数個〜10000個以上の上記金属酸化物(M2)のナノ粒子が連接している。
また、上記担体(X)の平均粒子径(DX)と助触媒体(Y)の平均粒子径(DY)との比(DX/DY)は、低温域での高い触媒活性の保持効果と高温域における触媒活性の低下抑制効果とを兼ね備える観点から、好ましくは1〜50であり、より好ましくは1.5〜35であり、更に好ましくは2〜25である。
助触媒体(Y)の含有量(WY)は、アンカー効果によって、後述する貴金属(M3)のシンタリングを有効に抑制する観点から、本発明の排ガス浄化用触媒中に、好ましくは1質量%〜30質量%であり、より好ましくは4質量%〜25質量%であり、更に好ましくは6質量%〜20質量%である。
また、上記担体(X)の含有量(WX)と助触媒体(Y)の含有量(WY)との質量比(WX/WY)は、低温域での高い触媒活性の保持効果と高温域における触媒活性の低下抑制効果とを兼ね備える観点から、好ましくは2〜100であり、より好ましくは2.8〜23.8であり、更に好ましくは3.1〜15.7である。
更に、助触媒体(Y)による担体(X)の被覆率は、低温域における高い触媒活性の保持効果と、高温域における触媒活性の低下抑制効果とを兼ね備える観点から、好ましくは0.5面積%〜20面積%であり、より好ましくは2面積%〜17面積%であり、更に好ましくは3面積%〜15面積%である。ここで、助触媒体(Y)による担体(X)の被覆率(面積%)とは、SEM又はTEMの電子顕微鏡によって排ガス浄化用触媒を観察した場合に測定される、担体(X)が観察される領域の大きさ(ピクセル数)をPx1とし、担体(X)上の助触媒体(Y)が観察される領域の大きさ(ピクセル数)をPx2としたときの、[Px2/(Px1+Px2)]×100の値である。
<貴金属粒子(Z)>
本発明の排ガス浄化用触媒が備える貴金属粒子(Z)は、その少なくとも一部が、助触媒体(Y)の表面に担持されてなる、触媒としての作用を担う粒子であり、好ましくは、その全て又はほとんど全てが助触媒体(Y)の表面に担持されてなる。より詳細には、本発明の排ガス浄化用触媒に含まれる貴金属粒子(Z)のうち、助触媒体(Y)の表面に担持される貴金属粒子(Z)の割合は、95質量%以上であるのが好ましく、97質量%以上であるのが更に好ましく、98質量%以上であるのが更により好ましい。
貴金属粒子(Z)は、貴金属(M3)からなる。貴金属(M3)は、Pt、Pd、及びRhからなる群より選ばれた1種又は2種以上である。
貴金属(M3)粒子(Z)の平均粒子径(DZ)は、良好な触媒活性を発現させる観点から、好ましくは0.1nm〜5nmであり、より好ましくは0.1nm〜3nmであり、更に好ましくは0.1nm〜2nmである。
また、助触媒体(Y)の平均粒子径(DY)と貴金属(M3)粒子(Z)の平均粒子径(DZ)との比(DY/DZ)は、アンカー効果によって貴金属(M3)のシンタリングを有効に抑制する観点から、好ましくは1〜200であり、より好ましくは1〜150であり、更に好ましくは1〜120である。
貴金属(M3)粒子(Z)の含有量(WZ)は、幅広い温度範囲において高い触媒活性を発現させる観点から、本発明の排ガス浄化用触媒中に、好ましくは0.01質量%〜10質量%であり、より好ましくは0.05質量%〜5質量%であり、更に好ましくは0.1質量%〜3質量%である。
また、助触媒体(Y)の含有量(WY)と貴金属粒子(Z)の含有量(WZ)との質量比(WY/WZ)は、アンカー効果によって貴金属(M3)のシンタリングを有効に抑制する観点から、好ましくは1〜3000であり、より好ましくは1〜500であり、更に好ましくは1〜200である。
また、本発明の排ガス浄化用触媒における貴金属粒子(Z)による助触媒体(Y)の被覆率は、低温域における高い触媒活性の保持効果と、高温域における触媒活性の低下抑制効果とを兼ね備える観点から、好ましくは10面積%〜90面積%であり、より好ましくは20面積%〜90面積%であり、更に好ましくは30面積%〜90面積%である。ここで、貴金属粒子(Z)による助触媒体(Y)の被覆率(面積%)とは、SEM又はTEMの電子顕微鏡によって排ガス浄化用触媒を観察した場合に測定される、助触媒体(Y)が観察される領域の大きさ(ピクセル数)をPx2とし、助触媒体(Y)上の貴金属粒子(Z)が観察される領域の大きさ(ピクセル数)をPx3としたときの、[Px3/(Px2+Px3)]×100の値に対応する。
本発明の排ガス浄化用触媒において、好ましくは、上記の貴金属粒子(Z)は、その全て又はほとんど全てが、助触媒体(Y)を構成するセリウム酸化物(M2)の表面に担持される。この場合、本発明の排ガス浄化用触媒が備える貴金属粒子(Z)は、その全て又はほとんど全てが、助触媒体(Y)の表面に、アンカー効果によって強固に担持される。この結果、排ガス浄化用触媒が高温域で長時間にわたって稼働されても、これらの貴金属粒子(Z)同士が移動して、シンタリングすることはないか、又は極めてシンタリングが生じにくい。
[作用]
すなわち、本発明の排ガス浄化用触媒によれば、高温域でのシンタリングが生じにくく、助触媒体(Y)及び貴金属粒子(Z)の双方が高い比表面積を維持できるため、触媒活性の低下が抑制される。特に、助触媒体(Y)がナノアレイ構造を呈するため、高温域でのシンタリングの抑制効果が高められる。
また、担体(X)を中空ナノロッド形状にすることによって、助触媒体(Y)及び貴金属粒子(Z)が担持できる表面が増大し、担持される助触媒体(Y)同士又は貴金属粒子(Z)同士の間隔を有効に確保しつつ、多量の貴金属粒子(Z)を担持することができるため、より優れた触媒性能を得ることができる。
[製造方法]
次に、本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法について説明する。なお、詳細は実施例の項で後述される。
本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法は、次の工程(I)〜(II):
(I) 助触媒体(Y)を構成する金属酸化物(M2)の原料及び繊維状物質を100℃以上の水熱反応に付す工程、及び、
(II)工程(I)で得られた鎖状に連接した金属酸化物(M2)からなる助触媒体(Y)、担体(X)を構成する酸化物(M1)の原料若しくは担体(X)、及び貴金属粒子(Z)の原料を、100℃以上の水熱反応に付す工程
を備える。
<工程(I)>
上述したように、工程(I)は、金属酸化物(M2)の原料及び繊維状物質を100℃以上の水熱反応に付す工程である。この工程により、鎖状に連接した金属酸化物(M2)からなる助触媒体(Y)が生成される。
繊維状物質としては、例えば、セルロースナノファイバー(CNF)、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、タンパク質系繊維、アラミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維等の有機質繊維;ガラス繊維、ジルコニア繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維等の無機質繊維などが挙げられ、以下に示す有用性の高い特徴を有する観点から、特にCNFが好ましい。
CNFとは、全ての植物細胞壁の約5割を占める骨格成分であって、かかる細胞壁を構成する植物繊維をナノサイズまで解繊等することにより得ることができる軽量高強度繊維であり、水への良好な分散性も有している。また、CNFを構成するセルロース分子鎖では、炭素による周期的構造が形成されていることから、貴金属(M3)粒子(Z)が表面に担持されてなる金属酸化物(M2)のナノ粒子が、不要な凝集をすることを有効に防止しつつ、鎖状に連接するよう誘導することができる。
以下では、繊維状物質がCNFからなる場合を例として説明する。
CNFの平均繊維径は、好ましくは50nm以下であり、より好ましくは20nm以下であり、更に好ましくは10nm以下である。下限値については特に制限はないが、通常1nm以上である。また、CNFの平均長さは、助触媒体(Y)となって担体(X)の表面に強固に担持される観点から、好ましくは30nm〜100μmであり、より好ましくは50nm〜80μmであり、更に好ましくは100nm〜50μmである。
金属酸化物(M2)の原料としては、Ce、Zr、及びLaの硝酸塩、硫酸塩、塩化物、有機酸塩、及びアルコキシドを用いることができる。
100℃以上の水熱反応に付すにあたり、金属酸化物(M2)の上記原料、及び上記繊維状物質の添加順序は特に制限されない。
水熱反応に付す際は、水を用いることにより、混合された各原料が良好に溶解又は分散したスラリーAとするのがよい。かかる水の使用量は、各原料の溶解性又は分散性、撹拌の容易性、及び水熱反応の効率等の観点から、添加した金属酸化物(M2)の原料の、各金属原子合計1モルに対して10モル〜300モルが好ましく、50モル〜200モルがより好ましい。
繊維状物質としてCNFを用いる場合、上記スラリーA中におけるCNFの含有量は、スラリーA100質量%中に、CNFが固形分換算で、好ましくは0.01質量%〜10質量%であり、より好ましくは0.05質量%〜8質量%である。
水熱反応に付す際の上記スラリーAのpHは、7〜14が好ましい。従って、上記スラリーAを調製する際、適宜pH調整剤を用いるのが好ましい。かかるpH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、及びアンモニア水が挙げられ、水酸化ナトリウム及びアンモニア水が好ましい。
上記スラリーAを水熱反応に付す際、耐圧容器中で行うのが好ましい。水熱反応に付すときの温度は100℃以上であって、好ましくは100℃〜160℃であり、圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましい。水熱反応に付す時間は10分〜24時間であるのが好ましく、雰囲気は空気又は不活性ガスであるのが好ましい。
水熱反応後のスラリーBは、そのまま次工程(II)で使用することができる。また、スラリーBのまま保存することもでき、更には、スラリーB中の水和反応生成物である助触媒体(Y)を、分離して保存することもできる。
助触媒体(Y)の分離は、得られたスラリーBをろ過後、助触媒体(Y)を水で洗浄し、乾燥することにより単離すればよい。この助触媒体(Y)を水洗する際は、助触媒体(Y)1質量部に対して水を5質量部〜100質量部用いるのが好ましい。乾燥手段には、凍結乾燥及び真空乾燥が用いられ、凍結乾燥が好ましい。
<工程(II)>
工程(II)は、工程(I)で得られたナノアレイ構造を呈する助触媒体(Y)と、担体(X)若しくは担体(X)の原料と、貴金属粒子(Z)の原料とを水熱反応に付す工程である。すなわち、工程(II)は、以下の2種類の製造工程、工程(II−1)又は工程(II−2):
(II−1) 工程(I)で得られた鎖状に連接した金属酸化物(M2)のナノ粒子からなる助触媒体(Y)、担体(X)を構成する酸化物(M1)の原料、及び貴金属粒子(Z)の原料を100℃以上の水熱反応に付す工程、又は、
(II−2) 工程(II)で得られた鎖状に連接した金属酸化物(M2)のナノ粒子からなる助触媒体(Y)、担体(X)、及び貴金属粒子(Z)の原料を100℃以上の水熱反応に付す工程
を採用することができる。
工程(II)において、かかる水熱反応(水熱合成)を利用することで、貴金属粒子(Z)が、担体(X)の表面にはほとんど又は全く担持されず、助触媒体(Y)を構成する金属酸化物(M2)のナノ粒子の表面に選択的に担持させることができる。更に、この水熱反応において、助触媒体(Y)を担体(X)に担持させることができる。
工程(II−1)及び工程(II−2)の双方で用いられる貴金属(M3)粒子(Z)の原料としては、Pt、Pd、及びRhの硝酸塩、硫酸塩、塩化物、有機酸塩、及びアルコキシドを用いることができる。
工程(II−1)は、スラリーB、担体(X)の原料、及び前記貴金属(M3)粒子(Z)の原料が、良好に溶解及び分散したスラリーC1a、又は、水、助触媒体(Y)、前記担体(X)の原料、及び前記貴金属(M3)粒子(Z)の原料が、良好に溶解及び分散したスラリーC1bを、水熱反応に付す工程である。以下、スラリーC1a及びスラリーC1bを、「スラリーC1」と総称する。
また、工程(II−2)は、スラリーB、担体(X)、及び貴金属(M3)粒子(Z)の原料が、良好に溶解及び分散したスラリーC2a、又は、水、助触媒体(Y)、担体(X)、及び貴金属(M3)粒子(Z)の原料が、良好に溶解及び分散したスラリーC2bを、水熱反応に付す工程である。以下、スラリーC2a及びスラリーC2bを、「スラリーC2」と総称する。
スラリーC1又はスラリーC2において、一旦単離した助触媒体(Y)を用いる場合の水の使用量は、添加した助触媒体(Y)中の金属原子の合計1モルに対して10モル〜300モルが好ましく、50モル〜200モルがより好ましい。
スラリーC1に用いられる、担体(X)の原料としては、Al、Ti、Zr、及びSiの硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、有機酸塩、及びアルコキシド等を好適に使用することができる。
スラリーC2に用いられる、担体(X)であるAl23、TiO2、ZrO2、及びSiO2には、粒状の市販品又はその粉砕品を用いることもできるが、別途製造された中空ナノロッド形状の酸化物(M1)、すなわち中空担体(X)を用いることもできる。以下では、例としてAl23の中空担体(X)の製造方法を説明する。
Al23の中空担体(X)の製造方法は、次の工程(II−2−1)〜(II−2−3):
(II−2−1)Alを主要成分とするセラミックス原料化合物と、有機質繊維と、アルカリ溶液とを含有するスラリーDを調製する工程、
(II−2−2)得られたスラリーDを水熱反応に付して、前記有機質繊維と該有機質繊維を被覆するベーマイトからなる複合物を得る工程、及び
(II−2−3)得られた複合物を焼成反応に付して、Al23の中空担体(X)を得る工程
を備える。
工程(II−2−1)で用いられるセラミックス原料化合物に含まれる金属元素は、Alを主体とするが、Al以外の元素を、Alを含む全ての金属元素100モル%中30モル%以下含有していてもよく、かかるセラミックス原料化合物としては、具体的には、Al、又はAlとAl以外の元素とからなる金属化合物の硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、有機酸塩、アルコキシド等を好適に使用することができる。前記Al以外の元素としては、例えばFe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Tb、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Mn、Eu、Y、Nb、Ce、Ba等の金属元素が挙げられる。
得られるAl23の中空担体(X)は、有機質繊維を鋳型とするので、必要とするAl23の中空担体(X)の長さと内径に応じて、適当な大きさを有する有機質繊維が選定される。なお、Al23の中空担体(X)の外径(肉厚)は、後述する工程(II−2−2)の水熱反応において制御することができる。
上記の有機質繊維としては、後述する工程(II−2−2)の水熱反応においてベーマイト(AlOOH)が表面に生成し、更に後述する工程(II−2−3)の焼成反応において焼失するものであれば特に制限されず、天然繊維ではセルロース、セルロースナノファイバー(CNF)、ウール、綿、麻、絹等が、合成繊維ではアラミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、アクリル、レーヨン等が使用できる。なお、上記スラリーDの調整において、水への良好な分散性を有する観点からは、有機質繊維としてCNFの使用が好ましい。
上記セラミックス原料化合物と上記有機質繊維とを混合してスラリーDを調製する際、分散媒には水を用いることができる。そして、スラリーD中に溶解又は分散している金属成分が金属水酸化物となるように、適宜、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、アンモニア等のpH調整剤を用いて、スラリーDのpHを9.5〜14とする。スラリーDのpHが9.5未満の場合、NaAl3(SO4)2(OH)6が副生する傾向があり、水熱反応によるAl23前駆体の生成効率が悪くなってしまう場合がある。
スラリーDを調製する際の、水の使用量は、各原料の溶解性又は分散性、撹拌の容易性、及び水熱反応の効率等の点から、セラミックス原料化合物100質量部に対して50質量部〜100000質量部が好ましく、更に50質量部〜80000質量部が好ましい。また、スラリーDの有機質繊維の含有量は、セラミックス原料化合物100質量部に対して5質量部〜2000質量部であることが好ましく、5質量部〜1000質量部であることがより好ましい。
工程(II−2−2)では、上記のスラリーDを水熱反応に付して、上記有機質繊維がベーマイト(AlOOH)で被覆された複合物(以下、「ベーマイト被覆複合物」と称する場合がある。)を得る。かかる水熱反応の温度は100℃以上であることが好ましく、100℃〜200℃がより好ましい。水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、100℃以上で反応を行う場合、この時の圧力は0.3MPa以上であるのが好ましく、100℃〜200℃で反応を行う場合の圧力は0.3MPa〜1.4MPaであるのが好ましい。水熱反応時間は、0.1時間〜12時間が好ましく、更に0.2時間〜6時間がより好ましい。水熱反応の温度が100℃未満、且つ水熱反応の時間が0.1時間未満の場合、Al23前駆体の結晶成長が十分に生じず、Al23の中空担体(X)の機械的強度が劣ってしまう場合がある。また、水熱反応の温度が200℃を超え、水熱反応の時間が12時間を超える場合、有機質繊維が溶解し、ベーマイト被覆複合物を得ることができなくなるおそれが生じる。
なお、有機質繊維を被覆するベーマイトの被覆厚さを厚くする場合、すなわち肉厚のAl23の中空担体(X)を得る場合は、上記スラリーにおける、セラミックス原料化合物/有機質繊維の質量比を大きく設定する。具体的には、セラミックス原料化合物/有機質繊維の質量比を0.5よりも大きくする。そして、水熱反応においては、ベーマイトの個々の結晶の結晶成長が促進するように、低目の温度・圧力環境を長時間継続させる。具体的には、例えば、130℃、0.3MPaで12時間の水熱反応を行うとよい。
上記水熱反応後には、上記有機質繊維の表面がベーマイトで被覆されており、これをろ過等により分散媒より分取した後、好ましくは水等で洗浄し、乾燥すること等により、後述する工程(II−2−3)の焼成反応に付するためのベーマイト被覆複合物を単離することができる。かかるベーマイト被覆複合物を水で洗浄する際には、副生成物を除去する観点から、ベーマイト被覆複合物の1質量部に対し、水を5質量部〜50質量部用いるのが好ましい。また、乾燥手段としては、凍結乾燥、真空乾燥、温風乾燥等が用いられ、凍結乾燥又は温風乾燥が好ましい。
工程(II−2−3)では、上記のようにして得られたベーマイト被覆複合物を、更に焼成反応に付する。これにより、上記工程(II−2−2)において得られたベーマイト被覆複合物に含まれる有機質繊維を焼失させると同時に、筒状のベーマイトを焼成反応に付して、Al23の中空担体(X)を得ることができる。ここで、得られるAl23を緻密にする観点からは、焼成温度は、酸素雰囲気下で、600℃〜1200℃であることが好ましく、700℃〜1200℃であることがより好ましい。また、焼成時間は、10分間〜10時間であることが好ましく、30分間〜5時間であることがより好ましい。焼成温度が600℃未満又は焼成時間が10分未満の場合、Al23前駆体からの脱水を伴うAl23の生成及びAl23の結晶成長が不十分となり、Al23の中空担体(X)の機械的強度が劣ってしまう場合がある。また、焼成温度が1200℃を超え、焼成時間が10時間を超える場合、Al23のシンタリングが著しく生じ、中空の形態が得られないおそれが生じる。なお、焼成反応のための雰囲気酸素濃度は特別なものではなく、通常の大気を使用すればよい。
上記の通り、Al23の中空担体(X)の長さや内空部の太さは、用いる有機質繊維で任意に制御できるので、均一な大きさのAl23の中空担体(X)の集合体であっても、大きさが異なるAl23の中空担体(X)の集合体であってもよく、また化学組成が異なる2種以上のAl23の中空担体(X)の集合体であってもよい。
工程(II−1)又は工程(II−2)において、水熱反応に付す際の上記スラリーC1又は上記スラリーC2のpHは、7〜14が好ましく、必要に応じてpH調整剤を用いればよい。かかるpH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、及びアンモニア水が挙げられ、水酸化ナトリウム及びアンモニア水が好ましい。
スラリーC1又はスラリーC2を水熱反応に付す際、耐圧容器中で行うのが好ましい。水熱反応に付すときの温度は100℃以上であって、好ましくは100℃〜160℃であり、圧力は0.3MPa〜0.9MPaであるのが好ましい。水熱反応に付す時間は10分〜24時間であるのが好ましく、雰囲気は空気又は不活性ガスであるのが好ましい。
得られる水熱反応生成物は、担体(X)又は担体(X)の前駆体(例えばAlOOH(ベーマイト))の表面に、貴金属粒子(Z)を表面に担持しつつ鎖状に連接した金属酸化物(M2)のナノ粒子からなる助触媒体(Y)が担持された、複合物Eである。
より具体的には、
工程(II−1)の場合は、表面に貴金属(M3)粒子(Z)を担持しつつ鎖状に連接した金属酸化物(M2)のナノ粒子からなる助触媒体(Y)が、担体(X)又は担体(X)の前駆体(例えばAlOOH)に担持された複合物Eが、水熱反応生成物として得られる。
工程(II−2)の場合は、表面に貴金属(M3)粒子(Z)を担持しつつ鎖状に連接した金属酸化物(M2)のナノ粒子からなる助触媒体(Y)が、担体(X)に担持された複合物Eが、水熱反応生成物として得られる。
複合物Eが、担体(X)を備えるものである場合、上記水熱反応生成物(複合物E)は、ろ過後、水熱反応生成物1質量部に対し、水を5質量部〜100質量部用いて洗浄し、乾燥することによって単離できる。かかる単離して得られたものが、本発明の排ガス浄化用触媒に相当する。なお、上記の乾燥手段は、凍結乾燥又は真空乾燥が用いられ、凍結乾燥が好ましい。
一方、複合物Eが、担体(X)の前駆体を備えるものである場合(特に、工程(II−1)の場合)、得られた水熱反応生成物に対して、更に焼成反応に付する。これにより、担体(X)の前駆体を、担体(X)(酸化物)に変化させることができる。ここで、得られる担体(X)を緻密にする観点からは、焼成温度は、酸素を含む雰囲気下で、300℃〜1000℃であることが好ましく、400℃〜1000℃であることがより好ましい。また、焼成時間は、10分間〜10時間であることが好ましく、30分間〜6時間であることがより好ましい。この焼成反応を経て得られたものが、本発明の排ガス浄化用触媒に相当する。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
[製造例1]<粒状Al23からなる担体(X)の製造>
水300mLにNaOH 120gを混合して、水溶液A1を得た。また、水500mLにAl2(SO4)3・16H2O 315.1gを混合して水溶液A2を得た。次いで、得られた水溶液A2を25℃の温度に保持しながら撹拌速度300rpmにて撹拌し、水溶液A1を50mL/分で滴下してスラリーA3を得た。かかるスラリーA3のpHは9.5であった。
得られたスラリーA3をオートクレーブに投入し、140℃、0.4MPaでの水熱反応を1時間行った。生成した固形分を吸引ろ過し、次いで得られた固形分を、固形分1質量部に対して10質量部の水で洗浄した。洗浄後の固形分を、固形分2質量部に対して8質量部の水でリパルプし、スラリーA4を得た。得られたスラリーA4を180℃で噴霧乾燥し、得られた固形分を空気雰囲気下600℃で1時間焼成することにより粒状のAl23(一次粒子径:10nm、二次粒子径:1μm、BET比表面積:180m2/g)を得た。
[製造例2]<中空ナノロッド形状のAl23からなる担体(X)の製造>
Al2(SO4)3・16H2O 0.79g、セルロースナノファイバー 2.31g(ダイセルファインケム社製 PC110T、含水量65質量%)、及び水72.3mLを60分間混合してスラリーB1を作製した。得られたスラリーB1に、10質量%濃度のNaOH水溶液3.0mLを添加し、5分間混合してpH10のスラリーB2を作製した。
スラリーB2をオートクレーブに投入し、140℃、0.3MPaで1時間水熱反応を行った。得られた水熱反応生成物を放冷した後、ろ過して、水で洗浄し、4時間80℃で温風乾燥して、Al23の前駆体とセルロースナノファイバーからなる複合物B3を得た。得られた複合物B3を電気炉に入れて、空気雰囲気下で、昇温速度10℃/分で700℃まで昇温した後、700℃で1時間焼成して、中空ナノロッド形状のγ-Al23(一次粒子径:10nm、繊維長:300μm、BET比表面積:220m2/g)を得た。
[実施例1]<担体(X):粒状のAl23、助触媒体(Y):ナノアレイ構造のCeO2(繊維状物質:CNF)、貴金属粒子(Z):Pt+Rh>
Ce(NO3)3・6H2O 1.11g、CNF 19.29g(スギノマシン社製Ima−10002、含水量98質量%)、及び水55mLを60分間混合してスラリーC1を作製した。得られたスラリーC1に、10質量%濃度のNaOH水溶液9mLを添加し、5分間混合してスラリーC2を作製した。
スラリーC2をオートクレーブに投入し、140℃で3時間水熱反応を行った。得られたCeO2ナノアレイのスラリーに、1%RhCl水溶液2.19g及び1%ヘキサクロリド白金酸(H2PtCl6)水溶液9.14gを混合して、スラリーC3を得た。
スラリーC3をオートクレーブに投入し、140℃で1時間水熱反応を行った。水熱反応生成物を放冷した後、ろ過して、水で洗浄し、水50mLを混合してリパルプすることにより、Pt−Rh/CeO2ナノアレイのスラリーC4を得た。
得られたPt−Rh/CeO2ナノアレイのスラリーC4に、製造例1で得られた粒状のAl23 1.28gを混合して、スラリーC5を得た。このスラリーC5は、Al 1モルに対して0.03モルのCe、0.001モルのRh及び0.002モルのPtを含有していた。
スラリーC5の水分をエバポレータを用いて留去し、得られた固形分を空気雰囲気下500℃で3時間焼成して、Pt−Rh/CeO2ナノアレイ/粒状Al23(Al23:CeO2:Rh:Pt(モル比)=1:0.03:0.001:0.002)の構成を有する排ガス浄化用触媒P1を得た。得られた排ガス浄化用触媒P1のBET比表面積は175m2/gであった。排ガス浄化用触媒P1において、Pt−Rhは、CeO2ナノアレイに担持されており、粒状Al23には担持されていなかった。
[実施例2]<担体(X):中空ナノロッド形状のAl23、助触媒体(Y):ナノアレイ構造のCeO2(繊維状物質:CNF)、貴金属粒子(Z):Pt+Rh>
実施例1において、粒状Al23を、製造例2で得られた中空ナノロッド形状のγ-Al23に変えた以外、実施例1と同様にして、Pt−Rh/CeO2ナノアレイ/中空ナノロッド形状のAl23(Al23:CeO2:Rh:Pt(モル比)=1:0.03:0.001:0.002)の構成を有する排ガス浄化用触媒P2を得た。得られた排ガス浄化用触媒P2のBET比表面積は185m2/gであった。排ガス浄化用触媒P2において、Pt−Rhは、CeO2ナノアレイに担持されており、中空ナノロッド形状のAl23には担持されていなかった。
[比較例1]<担体(X):粒状のAl23、助触媒体(Y’):粒状のCeO2、貴金属粒子(Z):Pt+Rh>
水20mLに、Ce(NO3)3・6H2O 1.11g、及び製造例1で得られた粒状Al23 1.28gを混合して、スラリーD1を得た。かかるスラリーD1は、Al 1モルに対して0.03モルのCeを含有していた。次いで、得られたスラリーD1を25℃の温度に保持しながら撹拌速度300rpmにて3時間撹拌し、エバポレータを用いて水を除去し、粉末D2を得た。得られた粉末D2を、空気雰囲気下500℃で3時間焼成し、粉末D3を得た。
水20mLに、得られた粉末D3 1.41g、1%RhCl3水溶液2.19g及び1%H2PtCl6水溶液9.14gを混合してスラリーD4を得た。次いで、得られたスラリーD4を25℃の温度に保持しながら撹拌速度300rpmにて3時間撹拌し、エバポレータを用いて水を除去し、粉末D5を得た。得られた粉末D5を、空気雰囲気下500℃で3時間焼成することにより、Pt−Rh/粒状CeO2/粒状Al23(Al23:CeO2:Rh:Pt(モル比)=1:0.03:0.001:0.002)の構成を有する排ガス浄化用触媒Q1を得た。得られた排ガス浄化用触媒Q1のBET比表面積は155m2/gであった。排ガス浄化用触媒Q1において、Pt−Rhは、粒状のCeO2にも粒状のAl23にも担持されていた。
<STEM(走査型透過電子顕微鏡)像>
実施例1で得られた排ガス浄化用触媒P1について、STEM観察(ARM−200F、日本電子社製)を行った。得られたSTEM写真を図1に示す。
<触媒活性の評価>
全ての実施例及び全ての比較例で得られた排ガス浄化用触媒を用い、有害成分であるCO、C36及びNOの分解活性を評価した。
具体的には、ステンレス製の反応管に、実施例1、実施例2、及び比較例1で得られた各排ガス浄化用触媒(P1、P2、Q1)を充填し、かかる排ガス浄化用触媒(P1、P2、Q1)の両側を石英ウールで充填することにより排ガス浄化用触媒(P1、P2、Q1)を反応管に固定した。当該反応管に自動車の排ガスを模擬した混合ガス(NO 500ppm、CO 5000ppm、C36 250ppm、O2 3300ppm、CO2 6000ppm、N2バランス)を400mL/分(空間速度:24L/時間)で流通させた。
次いで、反応管を電気炉で100℃〜400℃に加熱し、排ガス分析計(リエロ・ジャパン社製、Auto5.1)を用いて、CO、C36、及びNOの転化率が50%になる反応温度T50を評価した。また、加熱温度1000℃において、1時間後と48時間後の、CO、C36、及びNOの転化率を測定することにより、高温域での排ガス浄化用触媒の耐久性を評価した。
この結果を表1に示す。
Figure 0006595028
表1のT50から、実施例1及び実施例2のCO、C36、NOの転化率が50%となる反応温度が、それぞれ比較例1よりも低く、本発明の排ガス浄化用触媒は、低温での触媒活性が高いことが分かる。
更に、表1の1000℃での転化率の評価結果から、実施例1及び実施例2は48時間後の転化率について比較例1と比較して高い値を示しており、本発明の排ガス浄化用触媒は、高温域における触媒活性の低下の抑制効果に優れることが分かる。更に、実施例1と実施例2を比較すると、48時間後の転化率について、実施例2は実施例1よりも更に高い値を示している。この結果から、中空担体(X)にナノアレイ構造を呈する助触媒体(Y)を担持させることで、高温域における触媒活性の低下の抑制効果が極めて優れることが分かる。
本発明の排ガス浄化用触媒における上記の触媒活性の優位性は、担体(X)に、ナノアレイ構造を呈した助触媒体(Y)が担持され、且つ、このナノアレイ構造を呈した助触媒体(Y)に貴金属粒子(Z)が担持された構成としたことによるものである。かかる構造を採用したことで、助触媒体(Y)を構成する金属酸化物(M2)のシンタリングが進みにくく、この結果、助触媒体(Y)の表面に強固に担持されている貴金属粒子(Z)が初期の分散状態を維持して貴金属粒子(Z)がシンタリングせずに大きな比表面積を維持できることによる。
なお、本発明の排ガス浄化用触媒は、少なくとも一部の貴金属粒子(Z)が、助触媒体(Y)の表面に担持されていればよく、一部の貴金属粒子(Z)が担体(X)の表面に担持されている構成を排除するものではない。

Claims (7)

  1. 酸化物(M1)からなる担体と、
    前記担体の表面に鎖状に連接して担持されてなる、酸素吸蔵能を有する金属酸化物(M2)からなる助触媒体と、
    前記助触媒体の表面に担持された貴金属粒子とを有してなる排ガス浄化用触媒の製造方法であって、
    次の工程(I)〜(II):
    (I) 前記助触媒体を構成する前記金属酸化物(M2)の原料及び繊維状物質を100℃以上の水熱反応に付す工程、及び、
    (II) 工程(I)で得られた鎖状に連接した前記金属酸化物(M2)からなる前記助触媒体、前記担体を構成する前記酸化物(M1)の原料若しくは前記担体、及び前記貴金属粒子の原料を、100℃以上の水熱反応に付す工程
    を備えることを特徴とする、排ガス浄化用触媒の製造方法。
  2. 前記繊維状物質がセルロースナノファイバーであることを特徴とする、請求項に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法。
  3. 前記金属酸化物(M2)は、CeO2、CeO2-ZrO2、CeO2-La23、及びCeO2-ZrO2-La23からなる群より選ばれた1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法
  4. 前記貴金属粒子は、Pt、Pd、及びRhからなる群より選ばれた1種又は2種以上からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法
  5. 前記酸化物(M1)は、Al23、TiO2、ZrO2、及びSiO2からなる群より選ばれた1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法
  6. 前記工程(I)は、前記助触媒体を構成する前記金属酸化物(M2)の原料及び繊維状物質を含むスラリー(A)に対してpH調整剤を含有してpH7〜14に調整した状態で、100℃以上の水熱反応に付す工程であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法。
  7. 前記工程(II)は、前記工程(I)で水熱反応に付された後のスラリー(A)に、前記担体を構成する前記酸化物(M1)の原料若しくは前記担体、及び前記貴金属粒子の原料を含有することで得られたスラリー(B)に対して、100℃以上の水熱反応に付す工程であることを特徴とする、請求項6に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法。
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