JP2003068885A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003068885A
JP2003068885A JP2001190270A JP2001190270A JP2003068885A JP 2003068885 A JP2003068885 A JP 2003068885A JP 2001190270 A JP2001190270 A JP 2001190270A JP 2001190270 A JP2001190270 A JP 2001190270A JP 2003068885 A JP2003068885 A JP 2003068885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
electrode
wiring
island
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001190270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3963664B2 (ja
Inventor
Tetsuo Endo
哲郎 遠藤
Fujio Masuoka
富士雄 舛岡
Takuji Tanigami
拓司 谷上
Takashi Yokoyama
敬 横山
Noboru Takeuchi
昇 竹内
Masahisa Wada
昌久 和田
Kouta Satou
功太 佐藤
Kazuji Kinoshita
和司 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001190270A priority Critical patent/JP3963664B2/ja
Priority to US10/175,259 priority patent/US6870215B2/en
Priority to TW091113616A priority patent/TW580758B/zh
Priority to KR10-2002-0035094A priority patent/KR100454192B1/ko
Publication of JP2003068885A publication Critical patent/JP2003068885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3963664B2 publication Critical patent/JP3963664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
    • H10B41/20Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by three-dimensional arrangements, e.g. with cells on different height levels
    • H10B41/23Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by three-dimensional arrangements, e.g. with cells on different height levels with source and drain on different levels, e.g. with sloping channels
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0483Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells having several storage transistors connected in series

Landscapes

  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電荷蓄積層及び制御ゲートを有する半導体記
憶装置のバックバイアス効果による影響を低減させるこ
とにより集積度を向上させ、占有面積を増加させずに浮
遊ゲートと制御ゲートとの容量の比をより一層増大させ
るとともに、製造プロセスに起因するセル特性のばらつ
きが抑制された半導体記憶装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 半導体基板と、少なくとも一つの島状半
導体層、該島状半導体層の側壁の周囲の全部又は一部に
形成された電荷蓄積層及び制御ゲートから構成されるメ
モリセルとを有する半導体記憶装置であって、該メモリ
セルが直列に配置され、該メモリセルが配置する前記島
状半導体層が、半導体基板に対する水平方向の断面積が
段階的に異なる形状を有する半導体記憶装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置及びそ
の製造方法に関し、より詳細には、電荷蓄積層と制御ゲー
トとを備えるメモリ・トランジスタを用いた半導体記憶
装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMのメモリセルとして、ゲー
ト部に電荷蓄積層と制御ゲートをもち、トンネル電流を
利用して電荷蓄積層への電荷の注入、電荷蓄積層からの
電荷の放出を行うMOSトランジスタ構造のものが知ら
れている。このメモリセルでは、電荷蓄積層の電荷蓄積
状態の相違によるしきい値電圧の相違をデータ“0”、
“1”として記憶する。
【0003】例えば、電荷蓄積層として浮遊ゲートを用
いたnチャネルのメモリセルの場合、浮遊ゲートに電子
の注入するには、ソース、ドレイン拡散層と基板を接地
して制御ゲートに正の高電圧を印加する。このとき基板
側からトンネル電流によって浮遊ゲートに電子が注入さ
れる。この電子注入により、メモリセルのしきい値電圧
は正方向に移動する。浮遊ゲートの電子を放出させるに
は、制御ゲートを接地してソース、ドレイン拡散層又は
基板のいずれかに正の高電圧を印加する。このとき浮遊
ゲートからトンネル電流によって基板側の電子が放出さ
れる。この電子放出により、メモリセルのしきい値電圧
は負方向に移動する。
【0004】以上の動作において、電子注入と放出、す
なわち書き込みと消去を効率よく行うためには、浮遊ゲ
ートと制御ゲート及び基板との間の容量結合の関係が重
要である。いいかえると、浮遊ゲート−制御ゲート間の
容量が大きいほど、制御ゲートの電位を効果的に浮遊ゲ
ートに伝達することができ、書き込み、消去が容易にな
る。
【0005】しかし、近年の半導体技術の進歩、特に微
細加工技術の進歩により、EEPROMのメモリセルの
小型化と大容量化が急速に進んでいる。
【0006】したがってメモリセル面積が小さくて、し
かも浮遊ゲート−制御ゲート間の容量をいかに大きく確
保するかが重要な問題となっている。
【0007】浮遊ゲートと制御ゲートとの間の容量を大
きくするためには、これらの間のゲート絶縁膜を薄くす
るか、その誘電率を大きくするか又は浮遊ゲートと制御
ゲートとの対向面積を大きくすることが必要である。
【0008】しかし、ゲート絶縁膜を薄くすることは、
信頼性上限界がある。
【0009】ゲート絶縁膜の誘電率を大きくすること
は、例えば、シリコン酸化膜に代えてシリコン窒素膜等
を用いることが考えられるが、これも主として信頼性上
問題があって実用的でない。
【0010】したがって十分な容量を確保するために
は、浮遊ゲートと制御ゲートとのオーバラップ面積を一
定値以上確保することが必要となるが、これは、メモリ
セルの面積を小さくしてEEPROMの大容量化を図る
上で障害となる。
【0011】これに対し、特許第2877462号公報
に記載されているEEPROMは、半導体基板に格子縞
状の溝により分離されてマトリクス配列された複数の柱
状半導体層の側壁を利用してメモリ・トランジスタが構
成される。すなわちメモリ・トランジスタは、各柱状半
導体層の上面に形成されたドレイン拡散層、溝底部に形
成された共通ソース拡散層及び各柱状半導体層の側壁部
の周囲全体を取り囲む電荷蓄積層と制御ゲートとをもっ
て構成され、制御ゲートが一方向の複数の柱状半導体層
について連続的に配設されて制御ゲート線となる。ま
た、制御ゲート線と交差する方向の複数のメモリ・トラ
ンジスタのドレイン拡散層に接続されたビット線が設け
られる。上述したメモリ・トランジスタの電荷蓄積層と
制御ゲートが柱状半導体層の下部に形成される。また、
1トランジスタ/1セル構成では、メモリ・トランジス
タが過消去の状態、すなわち、読出し電位が0Vであっ
て、しきい値が負の状態になると、非選択でもセル電流
が流れることになり不都合である。これを確実に防止す
るために、メモリ・トランジスタに直列に直列に、柱状
半導体層の上部にその周囲の少くとも一部を取り囲むよ
うにゲート電極が形成された選択ゲート・トランジスタ
が設けられている。
【0012】これにより、従来例であるEEPROMの
メモリセルは、柱状半導体層の側壁を利用して、柱状半
導体層を取り囲んで形成された電荷蓄積層及び制御ゲー
トを有するから、小さい占有面積で電荷蓄積層と制御ゲ
ートの間の容量を十分大きく確保することができる。ま
た各メモリセルのビット線に繋がるドレイン拡散層は、
それぞれ柱状半導体層の上面に形成され、溝によって電
気的に完全に分離されている。さらに素子分離領域が小
さくでき、メモリセルサイズが小さくなる。したがっ
て、優れた書き込み、消去効率をもつメモリセルを集積
した大容量化EEPROMを得ることができる。
【0013】円柱状の柱状シリコン層2を有する従来の
EEPROMを、図562に示す。また、図563
(a)及び(b)は、それぞれ図562のEEPROM
のA−A′及びB−B′断面図である。なお、図562
では、選択ゲート・トランジスタのゲート電極が連続し
て形成される選択ゲート線は、複雑になるので示してい
ない。
【0014】このEEPROMでは、p型シリコン基板
1を用い、この上に格子縞状の溝3により分離された複
数の柱状p-型シリコン層2がマトリクス配列され、こ
れら各柱状シリコン層2がそれぞれメモリセル領域とな
っている。各シリコン層2の上面にドレイン拡散層10
が形成され、溝3の底部に共通ソース拡散層9が形成さ
れ、溝3の底部に所定厚みの酸化膜4が埋込み形成され
ている。また、柱状シリコン層2の周囲を取り囲むよう
に、柱状シリコン層2の下部に、トンネル酸化膜5を介
して浮遊ゲート6が形成され、さらにその外側に層間絶
縁膜7を介して制御ゲート8が形成されて、メモリ・ト
ランジスタが構成される。
【0015】ここで、制御ゲート8は、図562及び図
563(b)に示すように、一方向2の複数のメモリセ
ルについて連続的に配設されて、制御ゲート線すなわち
ワード線WL(WL1,WL2,…)となっている。そして柱状
シリコン層2の上部には、メモリ・トランジスタと同様
にその周囲を取り囲むように、ゲート酸化膜31を介し
てゲート電極32が配設されて選択ゲート・トランジス
タが構成されている。このトランジスタのゲート電極3
2は、メモリセルの制御ゲート8と同様に、制御ゲート
線と同じ方向には連続して配設されて選択ゲート線とな
る。
【0016】このように、メモリ・トランジスタ及び選
択ゲート・トランジスタが、溝の内部に重ねられた状態
で埋込み形成される。制御ゲート線は、その一端部をシ
リコン層表面にコンタクト部14として残し、選択ゲー
ト線も制御ゲートと逆の端部のシリコン層にコンタクト
部15を残して、これらにそれぞれワード線WL及び制
御ゲート線CGとなるAl配線13、16をコンタクト
させている。
【0017】溝3の底部には、メモリセルの共通ソース
拡散層9が形成され、各柱状シリコン層2の上面には各
メモリセル毎のドレイン拡散層10が形成されている。
このように形成されたメモリセルの基板上はCVD酸化
膜11により覆われ、これにコンタクト孔が開けられ
て、ワード線WLと交差する方向のメモリセルのドレイ
ン拡散層10を共通接続するビット線BL(BL1,BL2,
…)となるAl配線12が配設されている。
【0018】制御ゲート線のパターニングの際に、セル
アレイの端部の柱状シリコン層位置にPEPによるマス
クを形成し、その表面に制御ゲート線と連続する多結晶
シリコン膜からなるコンタクト部14を残し、ここにビ
ット線BLと同時に形成されるAl膜によってワード線
となるAl配線13をコンタクトさせている。
【0019】上記のEEPROMは、以下のように製造
することができる。
【0020】まず、高不純物濃度のp型シリコン基板1
に低不純物濃度のp-型シリコン層2をエピタキシャル
成長させたウェハを用い、その表面にマスク層21を堆
積し、公知のPEP工程によりフォトレジスト・パター
ン22を形成して、これを用いてマスク層21をエッチ
ングする(図564(a))。
【0021】次いで、マスク層21を用いて、反応性イ
オンエッチング法によりシリコン層2をエッチングし
て、基板1に達する深さの格子縞状の溝3を形成する。
これにより、シリコン層2は、柱状をなして複数の島に
分離される。その後、CVD法によりシリコン酸化膜2
3を堆積し、これを異方性エッチングにより各柱状シリ
コン層2の側壁に残す。そしてn型不純物をイオン注入
によって、各柱状シリコン層2の上面にそれぞれドレイ
ン拡散層10を形成し、溝底部には共通ソース拡散層9
を形成する(図564(b))。
【0022】その後、等方性エッチングにより各柱状シ
リコン層2の周囲のに酸化膜23をエッチング除去した
後、必要に応じて斜めイオン注入を利用して各シリコン
層2の側壁にチャネルイオン注入を行う。チャネルイオ
ン注入に代えて、CVD法によりボロンを含む酸化膜を
堆積し、その酸化膜からのボロン拡散を利用してもよ
い。
【0023】そして、CVDシリコン酸化膜4を堆積
し、これを等方性エッチングによりエッチングして、溝
3の底部に所定厚み埋め込む。その後、熱酸化によって
各シリコン層2の周囲に例えば10nm程度のトンネル
酸化膜5を形成した後、第1層多結晶シリコン膜を堆積
する。この第1層多結晶シリコン膜を異方性エッチング
によりエッチングして、柱状シリコン層2の下部側壁に
残して、シリコン層2を取り囲む形の浮遊ゲート5を形
成する(図565(c))。
【0024】次に、各柱状シリコン層2の周囲に形成さ
れた浮遊ゲート6の表面に層間絶縁膜7を形成する。こ
の層間絶縁膜7は、例えば、ONO膜とする。そして、
第2層多結晶シリコン膜を堆積して異方性エッチングに
よりエッチングすることにより、やはり柱状シリコン層
2の下部に制御ゲート8を形成する(図565
(d))。このとき、制御ゲート8は、柱状シリコン層
2の間隔を、図562の縦方向について予め所定の値以
下に設定しておくことによって、マスク工程を用いるこ
となく、その方向に連続する制御ゲート線として形成さ
れる。そして不要な層間絶縁膜7及びその下のトンネル
酸化膜2をエッチング除去した後、CVDシリコン酸化
膜111を堆積し、これをエッチングして溝3の途中ま
で、すなわちメモリセルの浮遊ゲート7及び制御ゲート
8が隠れるまで埋め込む(図566(e))。
【0025】その後、露出した柱状シリコン層2の上部
に熱酸化により20nm程度のゲート酸化膜31を形成
し、第3層多結晶シリコン膜を堆積し、これを異方性エ
ッチングによりエッチングしてMOSトランジスタのゲ
ート電極32を形成する(図566(f))。このゲー
ト電極32も制御ゲート線と同じ方向に連続的にパター
ン形成されて選択ゲート線となる。選択ゲート線もセル
フアラインで連続的に形成することができるが、メモリ
セルの制御ゲート8の場合に比べて難しい。なぜなら、
メモリ・トランジスタ部は2層ゲートであるのに対し、
選択ゲート・トランジスタが単層ゲートであるため、隣
接セル間のゲート電極間隔が制御ゲート間隔より広いか
らである。したがって確実にゲート電極32を連続させ
るためには、これを二層多結晶シリコン構造として、最
初の多結晶シリコン膜についてはマスク工程でゲート電
極を繋げる部分にのみ残し、次の多結晶シリコン膜に対
して側壁残しの技術を利用すればよい。
【0026】なお、制御ゲート線及び選択ゲート線はそ
れぞれ異なる端部において、柱状シリコン層上面にコン
タクト部14、15が形成されるように、多結晶シリコ
ン膜エッチングに際してマスクを形成しておく。
【0027】最後に、CVDシリコン酸化膜112を堆
積して、必要なら平坦化処理を行った後、コンタクト孔
を開けて、Alの蒸着、パターニングにより、ビット線
BLとなるAl配線12、制御ゲート線CGとなるAl
配線13及びワード線WLとなるAl配線16を同時に
形成する(図567(g))。
【0028】この従来例のEEPROMの1メモリセル
の要部断面構造を平面構造に置き換えたものを図568
(a)に示し、図568(b)に、等価回路を示す。
【0029】図568(a)及び(b)を用いて、この
EEPROMの動作を説明すれば、次の通りである。
【0030】まず、書込みにホットキャリア注入を利用
する場合の書込みは、選択ワード線WLに十分高い正電
位を与え、選択制御ゲート線CG及び選択ビット線BL
に所定の正電位を与える。これにより選択ゲート・トラ
ンジスタQsを介して正電位をメモリ・トランジスタQ
cのドレインに伝達して、メモリ・トランジスタQcで
チャネル電流を流して、ホットキャリア注入が行われ、
そのメモリセルのしきい値が正方向に移動する。
【0031】消去は、選択制御ゲートCGを0Vとし、
ワード線WL及びビット線BLに高い正電位を与えて、
ドレイン側に浮遊ゲートの電子を放出させる。一括消去
の場合には、共通ソースに高い正電位を与えてソース側
に電子を放出させることもできる。これにより、メモリ
セルのしきい値は負方向に移動する。
【0032】読出し動作は、ワード線WLにより選択ゲ
ート・トランジスタQsを開き、制御ゲート線CGの読
出し電位を与えて、電流の有無により“0”、“1”判
別を行う。電子注入にFNトンネリングを利用する場合
には、選択制御ゲート線CG及び選択ワード線WLに高
い正電位を与え、選択ビット線BLを0Vとして、基板
から浮遊ゲートに電子を注入する。
【0033】また、このEEPROMでは、選択ゲート
・トランジスタがあるため、過消去状態になっても誤動
作しない。
【0034】ところで、この従来例のEEPROMで
は、図568(a)に示したように、選択ゲート・トラ
ンジスタQsとメモリ・トランジスタQcの間には拡散
層がない。これは、柱状シリコン層の側面に選択的に拡
散層を形成することが困難だからである。したがって、
図563(a)及び(b)の構造において、メモリ・ト
ランジスタのゲート部と選択ゲート・トランジスタのゲ
ート部の間の分離酸化膜はできるだけ薄いことが望まし
い。特に、ホットエレクトロン注入を利用する場合に
は、メモリ・トランジスタのドレイン部に十分な“H”
レベル電位を伝達するために、この分離酸化膜厚が30
〜40nm程度であることが必要になる。
【0035】このような、微小間隔は、先の製造工程で
説明したCVD法による酸化膜埋込みのみでは実際上は
困難である。したがってCVD酸化膜埋込みは浮遊ゲー
ト6及び制御ゲート8が露出する状態とし、選択ゲート
・トランジスタ用のゲート酸化の工程で同時に浮遊ゲー
ト6及び制御ゲート8の露出部に薄い酸化膜を形成する
方法が望ましい。
【0036】また、この従来例によれば、格子縞状の溝
底部を分離領域として、柱状シリコン層が配列され、こ
の柱状シリコン層の周囲を取り囲むように形成された浮
遊ゲートをもつメモリセルが構成されるから、メモリセ
ルの占有面積が小さい、高集積化EEPROMが得られ
る。しかも、メモリセル占有面積が小さいにも拘らず、
浮遊ゲート−制御ゲート間の容量は十分大きく確保する
ことができる。
【0037】なお、従来例では、マスクを用いることな
く各メモリセルの制御ゲートを一方向について連続する
ように形成した。これは、柱状シリコン層の配置が対称
的でない場合に初めて可能である。すなわち、ワード線
方向の柱状シリコン層の隣接間隔を、ビット線方向にそ
れより小さくすることにより、ビット線方向には分離さ
れ、ワード線方向に繋がる制御ゲート線がマスクなしで
自動的に得られる。これに対して例えば、柱状シリコン
層の配置を対称的にした場合には、PEP工程を必要と
する。
【0038】具体的に説明すれば、第2層多結晶シリコ
ン膜を厚く堆積して、PEP工程を経て、制御ゲート線
として連続させるべき部分にこれを残すように選択エッ
チングする。ついで第3層多結晶シリコン膜を堆積し
て、上記で説明したと同様に側壁残しのエッチングを行
う。
【0039】柱状シリコン層の配置が対称的でない場合
にも、その配置の間隔によっては、従来例のように自動
的に連続する制御ゲート線が形成できないこともある。
【0040】このような場合にも、上述のようなマスク
工程を用いることにより、一方向に連続する制御ゲート
線を形成すればよい。
【0041】また、従来例では、浮遊ゲート構造のメモ
リセルを用いたが、電荷蓄積層は必ずしも浮遊ゲート構
造である必要はなく、電荷蓄積層を多層絶縁膜へのトラ
ップにより実現している、例えばMNOS構造の場合に
も有効である。
【0042】このようなMNOS構造のメモリセルを図
569に示す。なお、図569のMNOS構造のメモリ
セルは、図563(a)のメモリセルに対応するもので
ある。
【0043】電荷蓄積層となる積層絶縁膜24は、トン
ネル酸化膜とシリコン窒化膜の積層構造又はその窒化膜
表面にさらに酸化膜を形成した構造とする。
【0044】上記MNOSにおいて、メモリ・トランジ
スタと選択ゲート・トランジスタを逆にした従来例、す
なわち、柱状シリコン層2の下部に選択ゲート・トラン
ジスタを形成し、上部にメモリ・トランジスタを形成し
たメモリセルを図570に示す。
【0045】共通ソース側に選択ゲート・トランジスタ
を設けるこの構造は、書き込み方式としてホットエレク
トロン注入方式が用いる場合に採用することができる。
【0046】図571は、一つの柱状シリコン層に複数
のメモリセルを構成した従来例である。先の従来例と対
応する部分には先の従来例と同一符号を付して詳細な説
明は省略する。この従来例では、柱状シリコン層2の最
下部に選択ゲート・トランジスタQs1を形成し、その
上に3個のメモリ・トランジスタQc1、Qc2、Qc
3を重ね、さらにその上に選択ゲート・トランジスタQ
s2を形成している。この構造は基本的に先に説明した
製造工程を繰り返すことにより得られる。
【0047】図570及び図571に示した従来例にお
いても、メモリ・トランジスタとして浮遊ゲート構造に
代え、MNOS構造を用いることができる。
【0048】このように、上記従来技術によれば、格子
縞状溝によって分離された柱状半導体層の側壁を利用し
て、電荷蓄積層と制御ゲートとをもつメモリ・トランジ
スタを用いたメモリセルを構成することにより、制御ゲ
ートと電荷蓄積層間の容量を十分大きく確保して、しか
もメモリセル占有面積を小さくして高集積化を図ったE
EPROMを得ることができる。
【0049】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの従来例で
は、図568(a)に示したように、選択ゲート・トラ
ンジスタQsとメモリ・トランジスタQcの間には拡散層が
ない。これは、柱状シリコン層の側面に選択的に拡散層を
形成することが困難だからである。
【0050】したがって、図563(a)及び(b)の構造に
おいて、メモリ・トランジスタのゲート部と選択ゲート
・トランジスタのゲート部の間の分離酸化膜はできるだ
け薄いことが望ましい。特に、ホットエレクトロン注入を
利用する場合には、メモリ・トランジスタのドレイン部
に十分な“H”レベル電位を伝達するために、この分離
酸化膜厚が30〜40nm程度であることが必要になる。この
ような微小間隔は、先の製造工程で説明したCVDによ
る酸化膜埋込みのみでは実際上は困難である。
【0051】また、従来例では、基板に対して垂直方向
にトランジスタを形成していく際、各段毎にトランジス
タを形成していけば工程数が増大し、コスト高、製造期間
の増加、歩留りの低下を招き、さらに製造されたメモリ・
トランジスタにおいては各段毎の熱履歴の違いによるト
ンネル膜質の違いや拡散層のプロファイルの違いによる
セル特性のばらつきをもつようになる。
【0052】さらに、従来例では、一つの柱状半導体層
に複数のメモリセルを直列に接続して構成し、各メモリ
セルの閾値が同じであると考えた場合、制御ゲート線C
Gに読出し電位を与えて、電流の有無により“0”、
“1”判別を行う読み出し動作の際、直列に接続された
両端に位置するメモリセルにおいては基板からのバック
バイアス効果により閾値の変動が顕著となる。これによ
り直列に接続するメモリセルの個数がデバイス上制約さ
れるため、大容量化を行った際に問題となる。
【0053】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、メモリ・トランジスタ間及び選択ゲート・トラン
ジスタとメモリ・トランジスタ間に不純物拡散層を制御
よく容易に形成し、複数のメモリセルが半導体基板面に
対し垂直方向に直列に配置されてなる構造を有する半導
体記憶装置を、段数の増加に伴って工程数が増加するこ
となく、より少ない工程で制御よく形成し、安価に、短期
間で製造することができ、さらに、電荷蓄積層及び制御
ゲートを有する半導体記憶装置のバックバイアス効果に
よる影響を少なくすることにより集積度の向上を図るこ
とができる半導体記憶装置及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0054】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
基板と、少なくとも一つの島状半導体層、該島状半導体
層の側壁の周囲の全部又は一部に形成された電荷蓄積層
及び制御ゲートから構成されるメモリセルとを有する半
導体記憶装置であって、該メモリセルが直列に配置さ
れ、該メモリセルが配置する前記島状半導体層が、半導体
基板に対する水平方向の断面積が段階的に異なる形状を
有する半導体記憶装置が提供される。
【0055】また、本発明によれば、半導体基板上に少
なくとも一つの島状半導体層を形成する工程と、該島状
半導体層の側壁に第一の絶縁膜のサイドウォールを形成
する工程と、該サイドウォールをマスクとして前記半導
体基板をさらに掘り下げ、前記半導体基板に対する水平
方向の断面積が段階的に異なる島状半導体層を形成する
工程と、該島状半導体層上に単層又は積層構造の絶縁膜
及び第一の導電膜を形成する工程と、該第一の導電膜を
前記島状半導体層の側壁に絶縁膜を介してサイドウォー
ル状に形成することで分離する工程とを含むことによ
り、前記島状半導体層と、該島状半導体層の側壁の一部
若しくはその周囲に形成された電荷蓄積層及び制御ゲー
トから構成される少なくとも一つのメモリセルを有する
半導体記憶装置を製造することからなる半導体記憶装置
の製造方法が提供される。
【0056】
【発明の実施の形態】本発明の半導体記憶装置では、半
導体基板面の垂線方向に電荷蓄積層及び制御ゲートとな
る第三の電極を有する複数のメモリセルが直列に接続さ
れている。このメモリセルは半導体基板と該半導体基板
上に格子縞状に分離されてなるマトリクス状に配列され
た複数の島状半導体層の側壁部に形成され、かつ該電荷
蓄積層は該島状半導体層の側壁部に形成された段の内側
に備えられている。直列に接続する複数のメモリセルの
両端部には、選択ゲートとなる第十三の電極を有する選
択ゲート・トランジスタが接続されており、該選択ゲー
トは該島状半導体層の側壁部に形成された段の内側に備
えられている。島状半導体層に配置された不純物拡散層
は、メモリセルのソース又はドレインとして形成されて
いる。制御ゲートは一方向の複数の島状半導体層につい
て連続的に、かつ、半導体基板面に対し水平方向に配置さ
れてなる第三の配線である制御ゲート線を有している。
また、制御ゲート線と交差する方向に不純物拡散層と電
気的に接続し、かつ、半導体基板面に対して水平方向に、
第四の配線であるビット線を配置している。
【0057】なお、島状半導体層は、半導体基板に対す
る水平方向の断面積が段階的に異なる形状を有していれ
ば、下、すなわち半導体基板側にいくほど小さい断面積
を有するような形状でもよいし、大きい断面積を有する
ような形状でもよいし、一旦小さくなり又は大きくな
り、半導体基板側と等しい断面積を有するような形状等
でもよい。電荷蓄積層と制御ゲートとは、島状半導体層
の側壁の全周囲にわたって形成されていてもよいし、周
囲の一部の領域を除く領域に形成されていてもよい。電
荷蓄積層と制御ゲートとは、島状半導体層の段の内側、
つまり小さな断面積を有する部分に形成されていてもよ
いし、外側(大きな断面積を有する部分に形成されてい
てもよいし、段をまたがって形成されていてもよいし、
その形成部分は問わない。ただし、製造プロセスの容易
の観点から、小さな断面積を有する部分に形成されるこ
とが好ましい。
【0058】また、1つの島状半導体層には、メモリセ
ルが1個のみ形成されていてもよいし、2個以上形成さ
れていてもよい。メモリセルが3個以上形成されている
場合には、メモリセルの下部及び/又は上部に選択ゲー
トが形成され、この選択ゲートと島状半導体層とにより
構成される選択トランジスタが形成されていることが好
ましい。
【0059】本発明の半導体装置において、メモリセル
の少なくとも1つが半導体基板から「電気的に絶縁」さ
れているとは、半導体基板と島状半導体層との間が電気
的に絶縁されているものでもよく、メモリセルが2個以
上形成されている場合には、メモリセル間が電気的に絶
縁されることにより、この絶縁された個所よりも上方に
位置するメモリセルが半導体基板と電気的に絶縁されて
いるものでもよく、また、後述するように、任意に、メ
モリセルの下部に選択ゲート(ゲート電極)が形成され
ている場合には、選択ゲートによって構成される選択ト
ランジスタと半導体基板との間が電気的に絶縁されてい
るものでもよく、選択トランジスタとメモリセルとの間
が電気的に絶縁されることにより、この絶縁された領域
よりも上方に位置するメモリセルが半導体基板と電気的
に絶縁されているものでもよい。なかでも、半導体基板
と島状半導体層との間、あるいはメモリセルの下部に選
択トランジスタが形成されている場合であって、選択ト
ランジスタと半導体基板との間が電気的に絶縁されてい
るものが好ましい。電気的な絶縁は、例えば、半導体基
板と異なる導電型の不純物拡散層を、絶縁しようとする
領域の全部にわたって形成することにより行ってもよい
し、絶縁しようとする領域の一部に不純物拡散層を形成
し、その接合部における空乏層を利用して行ってもよい
し、さらには、電気的に導電しない程度に間隔をあける
ことにより、結果的に電気的に絶縁されるようにしても
よい。また、半導体基板とセル又は選択トランジスタ
は、例えばSiO2等の絶縁膜で電気的に絶縁されてい
てもよい。なお、メモリセルが複数個形成されている場
合、任意に、メモリセルの上下部に選択トランジスタが
形成されている場合には、任意のメモリセル間及び/又
は選択トランジスタとメモリセルとの間が、電気的に絶
縁されていてもよい。メモリセルアレイの平面図における実施の形態 上記メモリセルアレイの平面図において第二の配線若し
くは第五の配線である選択ゲート線、第三の配線である
制御ゲート線、第四の配線であるビット線及び第一の配
線であるソース線のレイアウトを含めて図1から図8に
まとめて説明する。
【0060】図1〜図7は、電荷蓄積層として浮遊ゲー
トを有するEEPROMのメモリセルアレイを示す平面
図の一実施例である。図8は、電荷蓄積層として積層絶
縁膜を有するMONOS構造であるメモリセルアレイを
示す平面図の一実施例である。図1〜図8における平面
図は、上記メモリセルアレイの下段メモリセルにおける
断面を示している。
【0061】図1は、メモリセルを形成する円柱状の島
状半導体部が、例えば二種の平行線が直交する交点へそ
れぞれ配置するような配列をなし、各々のメモリセルを
選択、制御するための第一の配線層及び第二の配線層及
び第三の配線層及び第四の配線層は、基板面に対し平行
に配置されている。また、第四の配線層840と交差する方
向であるA−A’方向と第四の配線層840方向であるB
−B’方向で、島状半導体部の配置間隔を変えることに
より、各々のメモリセルの制御ゲートである第二の導電
膜が一方向に、図1ではA−A’方向に連続して形成さ
れ、第三の配線層となる。同様に選択ゲート・トランジ
スタのゲートである第二の導電膜が一方向に連続して形
成され、第二の配線層となる。
【0062】さらに、島状半導体部の基板側に配置され
てなる第一の配線層と電気的に接続するための端子を、
例えば図1のA−A’方向に接続するメモリセルのA側
の端部に設け、第二の配線層及び第三の配線層と電気的
に接続するための端子を、例えば図1のA−A’方向に
接続するメモリセルのA’側の端部に設け、島状半導体
部の基板とは反対側に配置されてなる第四の配線層840
とは、メモリセルを形成する円柱状の島状半導体部のそ
れぞれに電気的に接続しており、図1では、第二の配線
層及び第三の配線層と交差する方向に第四の配線層840
が形成されている。
【0063】また、第一の配線層と電気的に接続するた
めの端子は、島状半導体部で形成されており、第二の配
線層及び第三の配線層と電気的に接続するための端子
は、島状半導体部に被覆されてなる第二の導電膜で形成
されている。
【0064】第一の配線層、第二の配線層及び第三の配
線層と電気的に接続するための端子は、それぞれ第一の
コンタクト部910、第二のコンタクト部921、924、第三のコ
ンタクト部932、933と接続している。図1では、第一の
コンタクト部910を介して第一の配線層810が半導体記憶
装置上面に引き出されている。
【0065】なお、メモリセルを形成する円柱状の島状
半導体部の配列は、図1のような配列でなくてもよく、
上述のような配線層の位置関係や電気的な接続関係があ
れば、メモリセルを形成する円柱状の島状半導体部の配
列は限定されない。
【0066】第一のコンタクト部910に接続される島状
半導体部は、図1ではA−A’方向に接続するメモリセ
ルのA側の全ての端部に配置されているが、A’側の端
部の一部若しくは全てに配置してもよいし、第四の配線
層840と交差する方向であるA−A’方向に接続するメ
モリセルを形成している島状半導体部のいずれかに配置
してもよい。また、第二のコンタクト部921や924、第三の
コンタクト部932や933に接続されてなる第二の導電膜で
被覆される島状半導体部は、第一のコンタクト部910が
配置されない側の端部に配置してもよいし、第一のコン
タクト部910が配置される側の端部に連続して配置して
もよいし、第四の配線層840と交差する方向であるA−
A’方向に接続するメモリセルを形成している島状半導
体部のいずれかに配置してもよし、第二のコンタクト部9
21や924、第三のコンタクト部932などを分割して配置し
てもよい。
【0067】第一の配線層810や第四の配線層840は、所
望の配線が得られれば、幅や形状は問わない。また、島状
半導体部の基板側に配置されてなる第一の配線層が第二
の導電膜で形成されてなる第二の配線層及び第三の配線
層と自己整合で形成される場合、第一の配線層と電気的
に接続するための端子となる島状半導体部が第二の導電
膜で形成されてなる第二の配線層及び第三の配線層と電
気的には絶縁されているが、絶縁膜を介して接する状態
であることを有する。
【0068】例えば、図1では、第一のコンタクト部91
0が接続している島状半導体部側面の一部に絶縁膜を介
して第一の導電膜が形成されており、該第一の導電膜は
メモリセルを形成している島状半導体部との間に配置さ
れており、該第一の導電膜の側面に絶縁膜を介して第二
の導電膜が形成されており、該第二の導電膜が第四の配
線層840と交差する方向であるA−A’方向に、連続して
形成されてなる第二の配線層及び第三の配線層と接続さ
れている。このとき該島状半導体部側面に形成される第
一及び第二の導電膜の形状は問わない。
【0069】また、第一の配線層と電気的に接続するた
めの端子となる島状半導体部とメモリセルが形成されて
いる島状半導体部にある第一の導電膜との距離を、例え
ば第二の導電膜の膜厚の2倍以下とすることにより、第
一の配線層と電気的に接続するための端子となる該島状
半導体部の側面の第一の導電膜を全て取り除いてもよ
い。
【0070】図1においては、第二及び第三のコンタク
ト部は、島状半導体部頂上部を覆うように形成した第二
の配線層921や924、第三の配線層932などの上に形成して
いるが、各々接続できるならば、第二及び第三の配線層
の形状は問わない。また、図1では、選択ゲート・トラ
ンジスタは複雑になるため省略しているが、製造例に用
いる断面、すなわちA−A’断面、B−B’断面、C−
C’断面、D−D’断面、E−E’断面、F−F’断面
を併記している。
【0071】図2は、メモリセルを形成する円柱状の島
状半導体部が、例えば二種の平行線が直交せずに交差し
た点へそれぞれ配置するような配列をなし、各々のメモ
リセルを選択、制御するための第一の配線層及び第二の
配線層及び第三の配線層及び第四の配線層は、基板面に
対し平行に配置されているメモリセルアレイを示す。
【0072】また、第四の配線層840と交差する方向であ
るA−A’方向と図中のB−B’方向で島状半導体部の
配置間隔を変えることにより、各々のメモリセルの制御
ゲートである第二の導電膜が一方向に、図2ではA−
A’方向に、連続して形成され、第三の配線層となる。
同様に、選択ゲート・トランジスタのゲートである第二
の導電膜が一方向に連続して形成され第二の配線層とな
る。
【0073】さらに、島状半導体部の基板側に配置され
てなる第一の配線層と電気的に接続するための端子を、
例えば図2のA−A’方向に接続するメモリセルのA側
の端部に設け、第二の配線層及び第三の配線層と電気的
に接続するための端子を、例えば図2のA−A’方向に
接続するメモリセルのA’側の端部に設け、島状半導体
部の基板とは反対側に配置されてなる第四の配線層840
とはメモリセルを形成する円柱状の島状半導体部のそれ
ぞれに電気的に接続しており、例えば図2においては、
第二の配線層及び第三の配線層と交差する方向に第四の
配線層840が形成されている。
【0074】また、第一の配線層と電気的に接続するた
めの端子は、島状半導体部で形成されており、第二の配
線層及び第三の配線層と電気的に接続するための端子
は、島状半導体部に被覆されてなる第二の導電膜で形成
されている。また、第一の配線層、第二の配線層及び第三
の配線層と電気的に接続するための端子は、それぞれ第
一のコンタクト部910、第二のコンタクト部921、924、第三
のコンタクト部932、933と接続している。図2では、第
一のコンタクト部910を介して第一の配線層810が半導体
記憶装置上面に引き出されている。
【0075】なお、メモリセルを形成する円柱状の島状
半導体部の配列は、図2のような配列でなくてもよく、
上述のような配線層の位置関係や電気的な接続関係があ
れば、メモリセルを形成する円柱状の島状半導体部の配
列は限定されない。また、第一のコンタクト部910に接続
されてなる島状半導体部は、図2では、A−A’方向に
接続するメモリセルのA側の全ての端部に配置されてい
るが、A’側の端部の一部若しくは全てに配置してもよ
いし、第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方
向に接続するメモリセルを形成している島状半導体部の
いずれかに配置してもよい。
【0076】また、第二のコンタクト部921や924、第三の
コンタクト部932や933に接続さる第二の導電膜で被覆さ
れる島状半導体部は、第一のコンタクト部910が配置さ
れてない側の端部に配置してもよいし、第一のコンタク
ト部910が配置される側の端部に連続して配置してもよ
いし、第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方
向に接続するメモリセルを形成している島状半導体部の
いずれかに配置してもよいし、第二のコンタクト部921や
924、第三のコンタクト部932などを分割して配置しても
よい。
【0077】第一の配線層810や第四の配線層840は、所
望の配線が得られれば幅や形状は問わない。
【0078】島状半導体部の基板側に配置されてなる第
一の配線層が第二の導電膜で形成されてなる第二の配線
層及び第三の配線層と自己整合で形成される場合、第一
の配線層と電気的に接続するための端子となる島状半導
体部が第二の導電膜で形成されてなる第二の配線層及び
第三の配線層と電気的には絶縁されているが、絶縁膜を
介して接する状態であることを有する。
【0079】例えば、図2では、第一のコンタクト部91
0が接続している島状半導体部側面の一部に絶縁膜を介
して第一の導電膜が形成されており、第一の導電膜はメ
モリセルを形成している島状半導体部との間に配置され
ており、第一の導電膜の側面に絶縁膜を介して第二の導
電膜が形成されており、第二の導電膜は第四の配線層840
と交差する方向であるA−A’方向に、連続して形成さ
れてなる第二の配線層及び第三の配線層と接続されてい
る。このとき島状半導体部側面に形成される第一及び第
二の導電膜の形状は問わない。
【0080】第一の配線層と電気的に接続するための端
子となる島状半導体部とメモリセルが形成されている島
状半導体部にある第一の導電膜との距離を、例えば第二
の導電膜の膜厚の2倍以下とすることにより第一の配線
層と電気的に接続するための端子となる該島状半導体部
の側面の第一の導電膜を全て取り除いてもよい。
【0081】図2では、第二及び第三のコンタクト部
は、島状半導体部頂上部を覆うように形成した第二の配
線層921や924、第三の配線層932などの上に形成している
が、各々接続できるのであれば、第二及び第三の配線層
の形状は問わない。また、図2では、選択ゲート・トラン
ジスタは複雑になるため省略しているが、製造例に用い
る断面、すなわちA−A’断面、B−B’断面を併記し
ている。
【0082】図3及び図4は、図1及び図2に対し、メ
モリセルを形成する島状半導体部の断面形状が四角形
で、配置している向きがそれぞれ異なっている場合の例
をそれぞれ示している。なお、島状半導体部の断面形状
は、円形や四角形に限らない。例えば、楕円形や六角形
あるいは八角形などでもよい。但し、島状半導体部の大き
さが加工限界近くである場合には、設計時に四角形や六
角形や八角形など角をもつものであっても、フォト工程
やエッチング工程などにより角が丸みを帯び、該島状半
導体部の断面形状は円形や楕円形に近づく。図3及び図
4では、選択ゲート・トランジスタは複雑になるため省
略している。
【0083】図6及び図7は、図1に対し、メモリセル
を形成する島状半導体部の断面形状が円形でなく楕円で
あり、楕円の長軸の向きがB−B’方向及びA−A’方
向である場合をそれぞれ示している。この楕円の長軸の
向きはA−A’方向及びB−B’方向に限らず、どの方
向に向いていてもよい。図6及び図7では、選択ゲート
・トランジスタは複雑になるため省略している。
【0084】以上、電荷蓄積層として浮遊ゲートを有す
る半導体記憶装置の平面図について説明したが、図1〜
図7の配置及び構造は種々組み合わせて用いてもよい。
【0085】電荷蓄積層として浮遊ゲート以外を用いる
メモリセルアレイも平面図について説明する。
【0086】図8は、図1に対し、例えばMONOS構
造のように電荷蓄積層に積層絶縁膜を用いた場合の一例
を示しており、電荷蓄積層が浮遊ゲートから積層絶縁膜
に変わったこと以外は同様である。図8では、製造例に
用いる断面、すなわちA−A’断面、B−B’断面を併
記しているが、選択ゲート・トランジスタは複雑になる
ため省略している。メモリセルアレイの断面図における実施の形態 本発明の半導体記憶装置の断面図を、図9〜図56に示
す。
【0087】電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の断面図を、図9〜図50に示す。これらの
図9〜図50の断面図において、奇数の図面は、図1に
おけるA−A′断面図であり、偶数の図面は図1におけ
るB−B′断面図である。
【0088】この実施の形態では、p型シリコン基板1
00上に複数の、例えば少なくとも一つの段を有する柱
状をなした島状半導体層110がマトリクス配列され、
これら各島状半導体層110の上部と下部に選択ゲート
となる第二の電極若しくは第五の電極を有するトランジ
スタを配置し、選択ゲート・トランジスタに挟まれてメ
モリ・トランジスタを複数個、図9〜図50では、例え
ば2個配置し、各々トランジスタを該島状半導体層に沿
って直列に接続した構造となっている。すなわち、島状
半導体層間の溝底部に所定厚みの第七の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜460が配置され、島状半導体層110の
周囲を取り囲むように形成される窪みの内部に、ゲート
絶縁膜480を介して選択ゲートとなる第二の電極50
0が配置されて選択ゲート・トランジスタとし、該選択
ゲート・トランジスタ上方に、島状半導体層110の側
壁部に形成される段の内側にトンネル酸化膜440を介
して浮遊ゲート510が配置され、さらにその浮遊ゲー
ト510の側壁の少なくとも一部に複層膜からなる層間
絶縁膜610を介して制御ゲート520が配置されてメ
モリ・トランジスタとした構造となっている。
【0089】さらに、このメモリ・トランジスタを同様
に複数個配置した上方に、先ほどと同様に選択ゲートと
なる第五の電極500を有するトランジスタを島状半導
体層110の側壁部に形成される段の内側にゲート絶縁
膜480を介して配置する。
【0090】また、選択ゲート500及び制御ゲート5
20は、図1及び図9に示すように、一方向の複数のト
ランジスタについて連続的に配設されて、第二の配線若
しくは第五の配線である選択ゲート線及び第三の配線で
ある制御ゲート線となっている。
【0091】半導体基板面には、メモリセルのソース拡
散層710が配置され、さらに、各々のメモリセル間及び
選択ゲート・トランジスタとメモリセル間に拡散層72
0が配置され、各島状半導体層110の上面には各メモ
リセル毎のドレイン拡散層725が配置されている。
【0092】なお、メモリセルのソース拡散層710
は、メモリセルの活性領域が半導体基板に対してフロー
ティング状態となるように配置してもよいし、半導体基
板面の下方に絶縁性の膜を挿入するような構造、例えば
SOI基板を用いてもよい。
【0093】このように配置されたメモリセルの間に
は、ドレイン拡散層725の上部が露出されるよう第八
の絶縁膜である酸化膜460が配置され、制御ゲート線
と交差する方向のメモリセルのドレイン拡散層725を
共通接続するビット線となるアルミニウム配線840が
配設されている。なお、拡散層720の不純物濃度分布
は均一であるよりも、例えば、不純物を島状半導体層1
10に導入し、熱拡散処理を行うことにより、島状半導
体層110の表面から内側へ進む方向につれて徐々に濃
度が薄くなるような分布であることが好ましい。これに
より拡散層720と島状半導体層110との接合耐圧が
向上し、かつ寄生容量も減少する。
【0094】また、同様にソース拡散層710の不純物
濃度分布についても半導体基板100の表面から半導体
基板内部へ進む方向につれて徐々に濃度が薄くなるよう
な分布であることが好ましい。これによりソース拡散層
710と半導体基板100との接合耐圧が向上し、かつ
第一の配線層における寄生容量も減少する。
【0095】図9及び図10では、浮遊ゲート510の
膜厚が制御ゲート520の膜厚と等しい場合の一例を示
している。
【0096】図11及び図12は、各トランジスタの間
には拡散層720が配置されない場合の一例を示してい
る。
【0097】図13及び図14では、拡散層720が配
置されず、さらにメモリ・トランジスタ及び選択ゲート
・トランジスタのゲート電極である500、510、52
0の間に配置する第三の電極である多結晶シリコン膜5
50を形成した場合の一例を示している。
【0098】なお、図1では、第三の電極である多結晶
シリコン膜550は複雑になるため省略している。
【0099】図15及び図16は、層間絶縁膜610を
単層膜で形成した場合の一例を示す。
【0100】図17及び図18は、一つのゲートの材料
が他のゲートの材料と異なる場合の一例として、メモリ
セルの制御ゲート520及び制御ゲートを接続する第三
の導電膜530の材料が、浮遊ゲート510の材料と異
なる場合を示している。
【0101】図19及び図20は、ソース拡散層710
によりメモリセルの活性領域が半導体基板に対してフロ
ーティング状態となる場合の一例を示している。
【0102】図21及び図22は、ソース拡散層710
及びメモリセル間拡散層720によりメモリセルの活性
領域が半導体基板に対してフローティング状態となる場
合の一例を示している。
【0103】図23及び図24は、図9及び図10に対
し、一つの段に浮遊ゲート510と制御ゲート520の
両方がはみ出ることなく配置された場合の一例を示して
いる。
【0104】図25及び図26は、図9及び図10に対
し、制御ゲート520が段から完全にはみ出して配置さ
れた場合の一例を示している。
【0105】図27及び図28は、図9及び図10に対
し、島状半導体層の各段の形状が鈍角に形成された場合
の一例を示している。
【0106】図29及び図30は、図9及び図10に対
し、島状半導体層の各段の形状が鋭角に形成された場合
の一例を示している。
【0107】図31及び図32は、図9及び図10に対
し、島状半導体層の各段の横幅が半導体基板上面より順
に小さくなる場合の一例を示している。
【0108】図33及び図34は、図9及び図10に対
し、島状半導体層の各段の横幅が半導体基板上面より順
に大きくなる場合の一例を示している。
【0109】図35及び図36は、図9及び図10に対
し、島状半導体層の各段の中心軸が一方向に偏った場合
の一例を示している。
【0110】図37及び図38は、図9及び図10に対
し、島状半導体層の各段の中心軸がランダムにずれた場
合の一例を示している。
【0111】図39及び図40は、図9及び図10に対
し、島状半導体層の各段の角部が丸い形状を有する場合
の一例を示している。
【0112】図41及び図42は、図9及び図10に対
し、島状半導体層の各段の高さが偏ってずれた場合の一
例を示している。
【0113】図43及び図44は、図9及び図10に対
し、島状半導体層の各段の高さがランダムにずれた場合
の一例を示している。
【0114】図45及び図46は、図9及び図10に対
し、ゲート絶縁膜480の膜厚がトンネル酸化膜440
の膜厚より大きい場合の一例を示している。
【0115】図47及び図48は、図9及び図10に対
し、制御ゲート520の膜厚が浮遊ゲート510の膜厚
より大きい場合の一例を示している。
【0116】図49及び図50は、図9及び図10に対
し、制御ゲート520の膜厚が浮遊ゲート510の膜厚
より小さい場合の一例を示している。
【0117】電荷蓄積層として積層絶縁膜を有する半導
体記憶装置の断面図を、図51〜図56に示す。これら
の図51〜図56の断面図において、奇数の図面は、図
8におけるA−A’断面図であり、偶数の図面は図8に
おけるB−B’断面図である。
【0118】この実施の形態では、図51〜図56の順
に、図9から図14に対して電荷蓄積層が浮遊ゲートか
ら積層絶縁膜に変わったこと以外は同様である。メモリセルアレイの動作原理における実施の形態 本発明の半導体記憶装置は、電荷蓄積層に蓄積される電
荷の状態によってメモリ機能を有する。
【0119】以下に、電荷蓄積層として浮遊ゲートを有
するメモリセルを一例に読み出し、書き込み、消去の動作
原理について説明する。ただし、以下の読み出し、書き
込み及び消去は、本発明のすべての半導体記憶装置に適
応することができる。また、以下においては、p型半導
体で形成されるメモリセルの動作原理の一例を述べる
が、n型半導体で形成される場合のように、全ての電極
の極性が入れ代わってもよい。このときの電位の大小関
係はp型半導体の場合の反対になる。まず、本発明の半
導体記憶装置のアレイ構造は、電荷蓄積層を有し、制御
ゲート電極として第3の電極を備えるメモリセルを有す
る島状半導体部において、第4の電極が、該島状半導体
部の各々の一方の端部に接続し、他方の端部には第1の
電極が接続している場合における読み出し手法について
述べる。
【0120】図57は、上記メモリセル構造の等価回路
を示す。
【0121】例えば、島状半導体部がp型半導体で形成
される場合、図57に示す選択セルを読み出すには、第1
の電極に第一の電位を与え、選択セルに接続される第3
の電極に第三の電位を与え、選択セルに接続される第4
の電極に第四の電位を与える。電位の大小関係は、第四
の電位>第一の電位であり、第4の電極を流れる電流若
しくは第1の電極に流れる電流により“0”、“1”を
判定する。このとき第三の電位は電荷蓄積層の蓄積電荷
量を区別できる、つまり、“0”、“1”を判定し得る電
位とする。
【0122】読み出し時のタイミングチャートの一例を
図90に示す。図90は、第一の電位として接地電位を
与え、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの
閾値が、例えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜3V
とした場合の読み出しにおける各電位に与える電位のタ
イミングの一例を示す。
【0123】最初に、第1の電極、第3の電極、第4の電
極、それぞれに第一の電位である接地電位を与えた状態
から、第4の電極に第四の電位として、例えば1Vを与え、
その後に選択セルと接続されてなる第3の電極に、例え
ば第三の電位として、例えば4Vを与え、第4の電極を流
れる電流若しくは第1の電極に流れる電流をセンスす
る。
【0124】その後、第3の電極を第一の電位である接
地電位に戻し、第4の電極を第一の電位である接地電位
に戻す。この際、それぞれの電極に電位を与えるタイミン
グは、前後しても、同時でもよい。さらに、それぞれの
電極を第一の電位である接地電位に戻すタイミングは、
前後しても同時でもよい。ここで最初に第1の電極、第3
の電極、第4の電極、それぞれに同電位である第一の電位
を与えるのが好ましいが、異なる電位を与えてもよい。さ
らに、第3の電極に関しては常に第三の電位を与えつづ
けてもよい。
【0125】続いて、読み出し時のタイミングチャート
の別の例を図91に示す。図91は、第一の電位として
接地電位を与え、メモリセルの書き込み状態の定義をメ
モリセルの閾値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義
を−1.0V以下とした場合の読み出しにおける各電位に与
える電位のタイミングの一例を示す。
【0126】最初に、第1の電極、第3の電極、第4の電
極、それぞれに第一の電位である接地電位を与えた状態
から、第4の電極に第四の電位として、例えば1Vを与え、
その後に選択セルと接続されてなる第3の電極に、例え
ば第三の電位として、例えば0Vを与え、第4の電極を流
れる電流若しくは第1の電極に流れる電流をセンスす
る。
【0127】その後、第3の電極を第一の電位である接
地電位に戻し、第4の電極を第一の電位である接地電位
に戻す。この際、それぞれの電極に電位を与えるタイミン
グは、前後しても、同時でもよい。さらに、それぞれの電
極を第一の電位である接地電位に戻すタイミングは、前
後しても、同時でもよい。ここで最初に第1の電極、第3
の電極、第4の電極それぞれに同電位である第一の電位
を与えるのが好ましいが、異なる電位を与えてもよい。
さらに、第3の電極に関しては、常に第三の電位を与え
つづけてもよい。
【0128】次に、本発明の半導体記憶装置のアレイ構
造の一例として、ゲート電極として第2の電極を備える
トランジスタとゲート電極として第5の電極を備えるト
ランジスタを選択ゲート・トランジスタとして有し、該
選択ゲート・トランジスタの間に電荷蓄積層を有し、制
御ゲート電極として第3の電極を備えるメモリセルを複
数個、例えばL個(Lは正の整数)直列に接続した島状半導
体部を有している場合の読み出し手法について述べる。
【0129】図58は、上記メモリセル構造の等価回路
を示す。例えば該島状半導体部がp型半導体で形成され
る場合、図58に示す選択セルを読み出すには、選択セル
を含む島状半導体部に接続する第1の電極10に第一の電
位を与え、選択セルと直列に配置される第2の電極20
に第二の電位を与え、選択セルに接続される第3の電極
(30-h)(hは1≦h≦Lの正の整数)に第三の電位を与え、選
択セルと直列に配置される非選択セルと接続する第3の
電極(30-1〜 30-(h-1))には第七の電位を与え、同じく
第3の電極(30-(h+1)〜 30-L)には第十一の電位
を与え、第4の電極40に第四の電位を与え、選択セルと直
列に配置される第5の電極50に第五の電位を与え、電位
の大小関係は第四の電位>第一の電位であり、第4の電
極40を流れる電流若しくは第1の電極10に流れる電流に
より“0”、“1”を判定する。このとき、第三の電位
は電荷蓄積層の蓄積電荷量を区別できる、つまり、
“0”、“1”を判定し得る電位とし、第七の電位および
第十一の電位は電荷蓄積層の蓄積電荷量にかかわらず、
メモリセルに常にセル電流が流れ得る電位、つまりメモ
リセルのチャネル部に反転層が形成され得る電位であれ
ばよい。
【0130】例えば、第3の電極をゲート電極とするメ
モリ・トランジスタのとり得る閾値以上の電位であれば
よい。なお、h=1の時には、第3の電極(30-2〜30-L)に
は、2≦h≦L-1のときの第3の電極(30-(h+1)〜30-L)と
同様の電位が与えられる。また、h=Lの時には、第3の
電極(30-1〜30-(L-1))には、2≦h≦L-1のときの第3の
電極(30-1〜30-(h-1))と同様の電位が与えられる。
【0131】第二の電位および第五の電位はセル電流が
流れ得る電位、例えば第2の電極および第5の電極をゲ
ート電極とするトランジスタの閾値以上の電位であれば
よい。また、第1の電極10が半導体基板内に不純物拡散層
として形成されており、メモリセルのチャネル部が半導
体基板と電気的に繋がっている場合、選択セルを含む島
状半導体部に接続する第1の電極10に与える第一の電位
は、該電位を加えることで半導体基板側に拡がる空乏層
により該島状半導体層と半導体基板と電気的にフローテ
ィング状態となる電位とする。これにより、該島状半導体
層の電位が第一の電位と等しくなり、島状半導体部上の
選択セルは基板電位による影響を受けずに読み出し動作
が行える。
【0132】また、半導体基板と島状半導体層のメモリ
セルのチャネル部が電気的に接続し同電位である場合に
起こり得るバックバイアス効果が防ぐことができる。つ
まり、第一の電極に読み出し電流が流れた時、選択された
メモリセルを含む島状半導体層の第1の電極から電源ま
での間の不純物拡散層の抵抗成分が起因して、第1の電
極の電位が基板電位に対して上昇し、選択セルは見かけ
上、基板にバックバイアスが与えられた状態となる。バッ
クバイアスにより閾値の上昇が生じ読み出し電流の低下
することが防げる。
【0133】第1の電極10が半導体基板内に不純物拡散
層として形成され、半導体基板に与えられる第十の電位
が接地電位である場合は、一般的に第一の電位は接地電
位である。さらに、第1の電極10が半導体基板と電気的
に絶縁されて形成されている場合、例えばSOI基板に
不純物拡散層からなる第1の電極10が形成され半導体基
板とは絶縁膜で絶縁されている時は、第一の電位は第十
の電位と必ずしも等しくする必要はない。
【0134】第3の電極(30-L)に接続しているメモリセ
ルから第3の電極(30-1)に接続しているメモリセルまで
連続して読み出してもよいし、順番は逆でもよいし、ラン
ダムでもよい。
【0135】読み出し時のタイミングチャートの一例を
図92に示す。図92は、第一の電位として接地電位を
与え、第2の電極、第5の電極を有するトランジスタの
閾値が、例えば0.5Vとし、メモリセルの書き込み状態の
定義をメモリセルの閾値が、例えば5.0V〜7.5V、消去状
態の定義を0.5V〜3.0Vとした場合の読み出しにおける各
電位に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0136】最初に、第1の電極10、第2の電極20、第3
の電極30、第4の電極40、第5の電極50それぞれに第一の
電位である接地電位を与えた状態から、第2の電極20
に、例えば第二の電位として、例えば3Vを与え、第5の
電極50に、例えば第五の電位として第二の電位と等しい
3Vを与え、その後に第4の電極40に第四の電位として、
例えば1Vを与え、選択セルと接続されてなる第3の電極
(30-h)に、例えば第三の電位として例えば4.0Vを与え、
選択セルと直列に配置されている非選択セルと接続され
る第3の電極(30-1〜30-(h-1))に、例えば第七の電位
として、例えば8Vを与え、同じく第3の電極(30-(h+1)
〜30-L)に、例えば第十一の電位として、例えば第七の
電位と等しい8Vを与え、第4の電極40を流れる電流若し
くは第1の電極10に流れる電流をセンスする。
【0137】その後、第3の電極(30-h)以外である第3
の配線(≠30-h)を第一の電位である接地電位に戻し、第
3の電極(30-h)を第一の電位である接地電位に戻し、第
4の電極40を第一の電位である接地電位に戻し、第2の
電極20および第5の電極50を第一の電位である接地電位
に戻す。この際、それぞれの電極に電位を与えるタイミン
グは前後しても同時でもよい。さらに、それぞれの電極を
第一の電位である接地電位に戻すタイミングは前後して
も同時でもよい。
【0138】また、第二の電位と第五の電位は異なる電
位でもよく、第十一の電位と第七の電位は異なる電位で
もよい。ここで、最初に第1の電極10、第2の電極20、第
3の電極(30‐1〜30-L)、第4の電極40、第5の電極50そ
れぞれに同電位である第一の電位を与えるのが好ましい
が、異なる電位を与えてもよい。
【0139】さらに、第3の電極(30-h)に関しては、常
に第三の電位を与えつづけてもよい。
【0140】上述においては第3の電極(30-h)をゲート
電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み出し
方法について述べたが、第3の電極(30-h)以外の一つの
第3の電極をゲート電極とするメモリセルを選択セルと
した場合の読み出し方法についても同様に行う。また、第
一の電位と第四の電位を入れ代えてもよい。
【0141】読み出し時のタイミングチャートの別の例
を図93に示す。図93は、第一の電位として接地電位
を与え、第2の電極・第5の電極を有するトランジスタの
閾値が、例えば0.5Vとし、メモリセルの書き込み状態の
定義をメモリセルの閾値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状
態の定義を−1.0V以下とした場合の読み出しにおける各
電位に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0142】最初に、第1の電極10、第2の電極20、第3
の電極30、第4の電極40、第5の電極50それぞれに第一の
電位である接地電位を与えた状態から、第2の電極20
に、例えば第二の電位として、例えば3Vを与え、第5の
電極50に、例えば第五の電位として第二の電位と等しい
3Vを与え、その後に第4の電極40に第四の電位として、
例えば1Vを与え、選択セルと接続されてなる第3の電極
(30-h)に、例えば第三の電位として、例えば第一の電位
である接地電位を与え続け、選択セルと直列に配置され
ている非選択セルと接続される第3の電極(30-1〜30-
(h-1))に、例えば第七の電位として、えば5Vを与え、同
じく第3の電極(30-(h+1)〜30-L)に、例えば第十一の
電位として、例えば第七の電位と等しい5Vを与え、第4
の電極40を流れる電流若しくは第1の電極10に流れる電
流をセンスする。
【0143】その後、第3の電極(30-h)以外である第3
の電極(≠30-h)を第一の電位である接地電位に戻し、第
4の電極40を第一の電位である接地電位に戻し、第2の
電極20および第5の電極50を第一の電位である接地電位
に戻す。この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミン
グは前後しても同時でもよい。さらに、それぞれの電極を
第一の電位である接地電位に戻すタイミングは前後して
も同時でもよい。
【0144】また、第二の電位と第五の電位は異なる電
位でもよく、第十一の電位と第七の電位は異なる電位で
もよい。ここで、最初に第1の電極10、第2の電極20、第
3の電極(30‐1〜30-L)、第4の電極40、第5の電極50そ
れぞれに同電位である第一の電位を与えるのが好ましい
が、異なる電位を与えてもよい。さらに、第3の電極(30-
h)に関しては、常に第三の電位を与えつづけてもよい。
第三の電位は接地電位をとり得る。
【0145】上述においては、第3の電極(30-h)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み出
し方法について述べてきたが、第3の電極(30-h)以外の
一つの第3の電極をゲート電極とするメモリセルを選択
セルとした場合の読み出し方法についても同様に行う。
また、第一の電位と第四の電位を入れ代えてもよい。
【0146】さらに、本発明の半導体記憶装置の構造の
一例として、電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極として
第3の電極を備えるメモリセルを、例えば2個直列に接
続した島状半導体部を有している場合の読み出し手法に
ついて述べる。
【0147】図60は、上記メモリセル構造の等価回路
を示す。
【0148】例えば、この島状半導体部がp型半導体で
形成される場合、図60に示す選択セルを読み出すには、
選択セルを含む島状半導体部に接続する第1の電極10に
第一の電位を与え、選択セルに接続される第3の電極(30
-1)に第三の電位を与え、選択セルと直列に配置されてい
る非選択セルと接続される第3の電極(30-2)には第十一
の電位を与え、選択セルを含む島状半導体部に接続する
第4の電極40に第四の電位を与え、電位の大小関係は第
四の電位>第一の電位であり、第4の電極40を流れる電流
若しくは第1の電極10に流れる電流により“0”、
“1”を判定する。このとき第三の電位は電荷蓄積層の
蓄積電荷量を区別できる、つまり、“0”、“1”を判定
し得る電位とし、第十一の電位は電荷蓄積層の蓄積電荷
量にかかわらず、メモリセルに常にセル電流が流れ得る
電位、つまりメモリセルのチャネル部に反転層が形成さ
れ得る電位であればよい。例えば、第3の電極をゲート
電極とするメモリ・トランジスタのとり得る閾値以上の
電位であればよい。
【0149】また、第1の電極10が半導体基板内に不純物
拡散層として形成され、メモリセルのチャネル部が半導
体基板と電気的に繋がっている場合、選択セルを含む島
状半導体部に接続する第1の電極10に与える第一の電位
は、この電位を加えることで半導体基板側に拡がる空乏
層により該島状半導体層と半導体基板と電気的にフロー
ティング状態となる電位とする。これにより、該島状半導
体層の電位が第一の電位と等しくなり、島状半導体部上
の選択セルは基板電位による影響を受けずに読み出し動
作が行える。
【0150】また、半導体基板と島状半導体層のメモリ
セルのチャネル部が電気的に接続し同電位である場合に
起こり得るバックバイアス効果が防ぐことができる。つ
まり、第一の電極10に読み出し電流が流れた時、選択され
たメモリセルを含む島状半導体層の第1の電極10から電
源までの間の不純物拡散層の抵抗成分が起因して、第1
の電極10の電位が基板電位に対して上昇し、選択セルは
見かけ上、基板にバックバイアスが与えられた状態とな
る。バックバイアスにより閾値の上昇が生じ、読み出し
電流の低下することが防げる。
【0151】第1の電極10が半導体基板内に不純物拡散
層として形成され、半導体基板に与えられる第十の電位
が接地電位である場合は、一般的に第一の電位は接地電
位である。
【0152】また、第1の電極10が半導体基板と電気的
に絶縁されて形成されている場合、例えばSOI基板に
不純物拡散層からなる第1の電極が形成され半導体基板
とは絶縁膜で絶縁されている時は、第一の電位は第十の
電位と必ずしも等しくする必要はない。
【0153】読み出し時のタイミングチャートの一例を
図94に示す。図94は、第一の電位として接地電位を
与え、第2の電極・第5の電極を有するトランジスタの閾
値が、例えば0.5Vとし、メモリセルの書き込み状態の定
義をメモリセルの閾値が、例えば5.0V〜7.5V、消去状態
の定義を0.5V〜3.0Vとした場合の読み出しにおける各電
位に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0154】最初に、第1の電極10、第3の電極(30-1〜
30-2)、第4の電極40それぞれに第一の電位である接地電
位を与えた状態から、第4の電極40に第四の電位として
例えば1Vを与え、その後に選択セルと接続されてなる第
3の電極(30-1)に、例えば第三の電位として、例えば4V
を与え、その後に選択セルと直列に配置されている非選
択セルと接続される第3の電極(30-2)に、例えば第十一
の電位として、例えば第七の電位と等しい8Vを与え、第4
の電極(40)を流れる電流若しくは第1の電極(10)に流れ
る電流をセンスする。
【0155】その後、第3の電極(30-2)を第一の電位で
ある接地電位に戻し、第3の電極(30-1)を第一の電位で
ある接地電位に戻し、第4の電極40を第一の電位である
接地電位に戻す。この際、それぞれの電極に電位を与える
タイミングは前後しても同時でもよい。さらに、それぞれ
の電極を第一の電位である接地電位に戻すタイミングは
前後しても同時でもよい。ここで、最初に第1の電極10、
第3の電極(30-1〜30-2)、第4の電極40それぞれに同電
位である第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる電
位を与えてもよい。さらに、第3の電極(30-1)に関して
は常に、第三の電位を与えつづけてもよい。また、第三の
電位は接地電位をとり得る。
【0156】上述においては、第3の電極(30-1)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み出
し方法について述べたが、第3の電極(30-1)以外の一つ
の第3の電極をゲート電極とするメモリセルを選択セル
とした場合の読み出し方法についても同様に行う。また、
第一の電位と第四の電位を入れ代えてもよい。読み出し
時のタイミングチャートの一例を図95に示す。図95
は、第一の電位として接地電位を与え、第2の電極、第
5の電極を有するトランジスタの閾値が、例えば0.5Vと
し、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾
値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下
とした場合の読み出しにおける各電位に与える電位のタ
イミングの一例を示す。
【0157】最初に、第1の電極10、第3の電極(30-1〜
30-2)、第4の電極40それぞれに第一の電位である接地電
位を与えた状態から、第4の電極40に第四の電位とし
て、例えば1Vを与え、その後に選択セルと接続されてな
る第3の電極(30-1)に、例えば第三の電位として、例え
ば第一の電位である接地電位を与え、選択セルと直列に
配置されている非選択セルと接続される第3の電極(30-
2)に、例えば第十一の電位として、例えば第七の電位と
等しい5Vを与え、第4の電極40を流れる電流若しくは第
1の電極10に流れる電流をセンスする。
【0158】その後、第3の配線(30-2)を第一の電位で
ある接地電位に戻し、第3の電極(30-1)を第一の電位で
ある接地電位に戻し、第4の電極40を第一の電位である
接地電位に戻す。この際、それぞれの電極に電位を与える
タイミングは前後しても同時でもよい。さらに、それぞれ
の電極を第一の電位である接地電位に戻すタイミングは
前後しても同時でもよい。ここで、最初に第1の電極10、
第3の電極(30-1〜30-2)、第4の電極40それぞれに同電
位である第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる電
位を与えてもよい。さらに、第3の電極(30-1)に関して
は、常に第三の電位を与えつづけてもよい。第三の電位
は、接地電位をとり得る。
【0159】上述においては、第3の電極(30-1)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み出
し方法について述べたが、第3の電極(30-1)以外の一つ
の第3の電極をゲート電極とするメモリセルを選択セル
とした場合の読み出し方法についても同様に行う。また、
第一の電位と第四の電位を入れ替えてもよい。
【0160】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、ゲート電極として第2の電極を備えるトラン
ジスタとゲート電極として第5の電極を備えるトランジ
スタを選択ゲート・トランジスタとして有し、この選択
ゲート・トランジスタの間に電荷蓄積層を有し、制御ゲ
ート電極として第3の電極を備えるメモリセルを複数
個、例えばL個(Lは正の整数)直列に接続した島状半導体
部を有し、該島状半導体部を複数個、例えばM×N個(M,Nは
正の整数)備える場合で、かつ、該メモリセルアレイにお
いて半導体基板に平行に配置される複数、例えばM本の第
4の配線が該島状半導体部の各々一方の端部に接続し、
他方の端部には第1の配線が接続しており、また、半導体
基板に平行で、かつ、第4の配線と交差する方向に配置さ
れる複数個、例えばN×L個の第3の配線は、メモリセル
の第3の電極と接続している場合の読み出し手法につい
て述べる。
【0161】図62は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときの上記メモリセルアレイ構造の等価回路
を示す。
【0162】例えば、島状半導体部がp型半導体で形成
される場合、図62に示す選択セルを読み出すには、選択
セルを含む島状半導体部に接続する第1の配線(1-j) (j
は1≦j≦Nの正の整数)に第一の電位を与え、選択セルと
直列に配置される第2の電極に接続する第2の配線(2-
j)に第二の電位を与え、選択セルに接続される第3の配
線(3-j-h) (hは1≦h≦Lの正の整数)に第三の電位を与
え、選択セルと直列に配置されている非選択セルと接続
される第3の配線(3-j-1〜 3-j-(h−1))には第七
の電位を与え、同じく第3の配線(3-j-(h+1)〜 3-j-L)
には第十一の電位を与え、選択セルと直列に配置されず
非選択セルと接続される第3の配線(≠3-j-1〜 3-j-L)
には第十二の電位を与え、選択セルを含む島状半導体部
に接続する第4の配線(4-i) (iは1≦i≦Mの正の整数)に
第四の電位を与え、前記以外の第4の配線(≠4-i)に
第八の電位を与え、選択セルと直列に配置される第5の
電極に接続する第5の配線(5-j)に第五の電位を与
え、第2の配線(2-j)を除く第2の配線(≠2-j)若し
くは第5の配線(5-j)を除く第5の配線(≠5-j)の少な
くともどちらか一方に第六の電位を与える。但し、h=1
の時には第3の電極(3-j-2〜3-j-L)には2≦h≦L-1の
ときの第3の電極(3-j-(h+1)〜3-j-L)と同様の電
位が与えられる。
【0163】また、h=Lの時には第3の電極(3-j-1〜3
-j-(L-1))には2≦h≦L-1のときの第3の電極(3-j-
1〜3-j-(h-1))と同様の電位が与えられる。電位の大
小関係は、第四の電位>第一の電位であり、第4の配線(4
-i)を流れる電流若しくは第1の配線(1-j)に流れる電流
により“0”、“1”を判定する。このとき第三の電位
は、電荷蓄積層の蓄積電荷量を区別できる、つまり、
“0”、“1”を判定し得る電位とし、第七の電位および
第十一の電位は、電荷蓄積層の蓄積電荷量にかかわらず
メモリセルに、常にセル電流が流れ得る電位、つまりメ
モリセルのチャネル部に反転層が形成され得る電位であ
ればよい。
【0164】例えば、第3の配線に接続されてなる第3
の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタのとり
得る閾値以上の電位であればよい。また、第二の電位およ
び第五の電位はセル電流が流れ得る電位、例えば第2の
配線に接続されてなる第2の電極および第5の配線に接
続されてなる第5の電極をゲート電極とするトランジス
タの閾値以上の電位であればよい。
【0165】また、第六の電位はセル電流が流れ得ない
電位、例えば第2の配線に接続されてなる第2の電極お
よび第5の配線に接続されてなる第5の電極をゲート電
極とするトランジスタの閾値以下の電位であればよい。
第八の電位は第一の電位と同等が好ましい。
【0166】第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板内に不
純物拡散層として形成され、メモリセルのチャネル部が
半導体基板と電気的に繋がっている場合、選択セルを含
む島状半導体部に接続する第1の配線(1-j)に与える第一
の電位は、該電位を加えることで半導体基板側に拡がる
空乏層により該島状半導体層と半導体基板と電気的にフ
ローティング状態となる電位とする。これにより、該島状
半導体層の電位が第一の電位と等しくなり、島状半導体
部上の選択セルは基板電位による影響を受けずに読み出
し動作が行える。
【0167】また、半導体基板と島状半導体層のメモリ
セルのチャネル部が電気的に接続し、同電位である場合
に起こり得るバックバイアス効果が防ぐことができる。
つまり、選択セルを含む島状半導体層に接続される第1
の配線(1-j)に読み出し電流が流れた時、選択されたメモ
リセルを含む島状半導体層の第1の電極から電源までの
間の不純物拡散層の抵抗成分が起因して、第1の電極の
電位が基板電位に対して上昇し、選択セルは見かけ上、基
板にバックバイアスが与えられた状態となる。バックバ
イアスにより閾値の上昇が生じ読み出し電流の低下する
ことが防げる。
【0168】さらに、第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基
板内に不純物拡散層として形成され、半導体基板に与え
られる第十の電位が接地電位である場合は、一般的に第
一の電位は接地電位である。また、第1の配線(1-1〜1-
N)が半導体基板と電気的に絶縁されて形成されている場
合、例えばSOI基板に不純物拡散層からなる第1の配
線(1-1〜1-N)が形成され半導体基板とは絶縁膜で絶縁さ
れている時は、第一の電位は第十の電位と必ずしも等し
くする必要はない。
【0169】第3の配線(3-j-L)に接続しているメモリ
セルから第3の配線(3-j-1)に接続しているメモリセル
まで連続して読み出してもよいし、順番は逆でもよいし、
ランダムでもよい。第3の配線(3-j-h)に接続している
複数若しくは全てのメモリセルの読み出しを同時に行っ
てもよく、その特別な場合として、第3の配線(3-j-h)に
接続しているメモリセルをある一定間隔、例えば8つお
きの第4の配線(即ち、第4の配線(4-(i−16))、第4の
配線(4-(i−8))、第4の配線(4-i)、第4の配線(4-(i
+8))、第4の配線(4-(i+16))…のような)ごとに
読み出しを同時に行ってもよい。また、共通でない第4
の配線をもつ複数の第3の配線の読み出しを同時に行っ
てもよい。上記読み出し方法を組み合わせて用いてもよ
い。
【0170】図67に、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-i)に第一の電位を与える以外は図62
の読み出しの電圧配置と同様である。
【0171】図69に、複数の第1の配線が電気的に繋
がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-1)に第一の電位を与える以外は図6
2の読み出しの電圧配置と同様である。
【0172】図96に、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときの読み出し時のタイミングチャートの一
例を示す。図96は、第一の電位として接地電位を与
え、第2の配線、・第5の配線に接続されるゲート電極
を有するトランジスタの閾値が、例えば0.5Vとし、メモ
リセルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾値が、例
えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜3.0Vとした場
合の読み出しにおける各電位に与える電位のタイミング
の一例を示す。
【0173】最初に、第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配
線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4
-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N)それぞれに第一の電位
である接地電位を与えた状態から、第2の配線(2-j)に、
例えば第二の電位として、例えば3Vを与え、第5の配線
(5-j)に、例えば第五の電位として第二の電位と等しい
3Vを与え、その後に第4の配線(4-i)に第四の電位と
して、例えば1Vを与え、選択セルと接続されてなる第3
の配線(3-j-h)に、例えば第三の電位として、例えば4V
を与え、選択セルと直列に配置されている非選択セルと
接続される第3の配線(3-j-1〜3-j-(h-1))に、例えば
第七の電位として、例えば8Vを与え、同じく第3の配線
(3-j-(h+1)〜3-j-L)に、例えば第十一の電位とし
て、例えば第七の電位と等しい8Vを与え、第4の配線(4
-i)を流れる電流若しくは第1の配線(1-j)に流れる
電流をセンスする。
【0174】その後、第3の配線(3-j-h)以外である第3
の配線(≠3-j-h)を第一の電位である接地電位に戻し、第
3の配線(3-j-h)を第一の電位である接地電位に戻し、第
4の配線(4-i)を第一の電位である接地電位に戻し、第2
の配線(2-j)および第5の配線(5-j)を第一の電位である
接地電位に戻す。この際、それぞれの配線に電位を与える
タイミングは前後しても同時でもよい。さらに、それぞれ
の配線を第一の電位である接地電位に戻すタイミングは
前後しても同時でもよい。
【0175】また、第二の電位と第五の電位は異なる電
位でもよく、第十一の電位と第七の電位は異なる電位で
もよい。ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配
線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4
-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N)それぞれに同電位であ
る第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる電位を与
えてもよい。さらに、第3の配線(3-j-h)に関しては、常
に第三の電位を与えつづけてもよい。
【0176】上述においては、第3の配線(3-j-h)をゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み
出し方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-h)以外
の一つの第3の配線をゲート電極とするメモリセルを選
択セルとした場合の読み出し方法についても同様に行
う。
【0177】第1の配線を第3の配線と平行に配置した
ときの読み出し時のタイミングチャートの一例を図97
に示す。図97は、第一の電位として接地電位を与え、
第2の配線、第5の配線に接続されるゲート電極を有す
るトランジスタの閾値が、例えば0.5Vとし、メモリセル
の書き込み状態の定義をメモリセルの閾値が、例えば1.
0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下とした場合の読
み出しにおける各電位に与える電位のタイミングの一例
を示す。
【0178】最初に、第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配
線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4
-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N)それぞれに第一の電位
である接地電位を与えた状態から、第2の配線(≠2-j)
及び第5の配線(≠5-j)に第六の電位として、例えば−
1Vを与え、第2の配線(2-j)に、例えば第二の電位と
して、例えば3Vを与え、第5の配線(5-j)に、例えば
第五の電位として第二の電位と等しい3Vを与え、第4の
配線(4-i)に第四の電位として、例えば1Vを与え、選択
セルと接続されてなる第3の配線(3-j-h)に、例えば第
三の電位として、例えば第一の電位である接地電位を与
え続け、選択セルと直列に配置されている非選択セルと
接続される第3の配線(3-j-1〜3-j-(h-1))に、例えば
第七の電位として、例えば5Vを与え、同じく第3の配線
(3-j-(h+1)〜3-j-L)に、例えば第十一の電位とし
て、例えば第七の電位と等しい5Vを与え、選択セルと直
列に配置されず非選択セルと接続される第3の配線(≠
3-j-1〜 3-j-L)には第十二の電位を与え、第4の配線
(4-i)を流れる電流若しくは第1の配線(1-j)に流れる
電流をセンスする。
【0179】その後、第3の配線(3-j-h)以外である第3
の配線(≠3-j-h)を第一の電位である接地電位に戻し、第
4の配線(4-i)を第一の電位である接地電位に戻し、第2
の配線(2-j)および第5の配線(5-j)、第2の配線(≠2-j)
及び第5の配線(≠5-j)を第一の電位である接地電位に
戻す。この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミング
は前後しても同時でもよい。さらに、それぞれの配線を第
一の電位である接地電位に戻すタイミングは前後しても
同時でもよい。
【0180】また、第二の電位と第五の電位は異なる電
位でもよく、第十一の電位と第七の電位は異なる電位で
もよい。ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配
線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4
-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N)それぞれに同電位であ
る第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる電位を与
えてもよい。さらに、第3の配線(3-j-h)に関しては、常
に第三の電位を与えつづけてもよい。また、第六の電位は
接地電位をとり得る。
【0181】上述においては、第3の配線(3-j-h)をゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み
出し方法について述べたが、第3の配線(3-j-h)以外の一
つの第3の配線をゲート電極とするメモリセルを選択セ
ルとした場合の読み出し方法についても同様に行う。
【0182】第1の配線を第4の配線と平行に配置して
いる場合の読み出し時のタイミングチャートの一例を図
98に示す。図98は、第一の電位として接地電位を与
え、第2の配線、第5の配線に接続されるゲート電極を
有するトランジスタの閾値が、例えば0.5Vとし、メモリ
セルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾値が、例え
ば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜3.0Vとした場合
の読み出しにおける各電位に与える電位のタイミングの
一例を示す。
【0183】図98は、選択されたセルを含む島状半導
体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第1の配線(1-
i)に替わった以外は図96に準ずる。
【0184】続いて、第1の配線を第4の配線と平行に
配置している場合の読み出し時のタイミングチャートの
一例を、図99に示す。図99は、第一の電位として接
地電位を与え、第2の配線、第5の配線に接続されるゲ
ート電極を有するトランジスタの閾値が、例えば0.5Vと
し、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾
値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下
とした場合の読み出しにおける各電位に与える電位のタ
イミングの一例を示す。
【0185】図99は、選択されたセルを含む島状半導
体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第1の配線(1-
i)に替え、第六の電位を第一の電位としたこと以外は図
97に準ずる。また、必ずしも第六の電位を第一の電位と
する必要はない。
【0186】次いで、第1の配線がアレイ全体で共通に
接続している場合の読み出し時のタイミングチャートの
一例を、図100に示す。図100は、第一の電位とし
て接地電位を与え、第2の配線、第5の配線に接続され
るゲート電極を有するトランジスタの閾値を、例えば0.
5Vとし、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセル
の閾値を、例えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜
3.0Vとした場合の読み出しにおける各電位に与える電位
のタイミングの一例を示す。
【0187】図98は、選択されたセルを含む島状半導
体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第1の配線(1-
1)に替わった以外は図96に準ずる。
【0188】続いて、第1の配線がアレイ全体で共通に接
続している場合の読み出し時のタイミングチャートの一
例を図101に示す。図101は、第一の電位として接
地電位を与え、第2の配線、第5の配線に接続されるゲ
ート電極を有するトランジスタの閾値を、例えば0.5Vと
し、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾
値を、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下
とした場合の読み出しにおける各電位に与える電位のタ
イミングの一例を示す。
【0189】図101は、選択されたセルを含む島状半
導体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第1の配線(1
-1)に替わった以外は図97に準ずる。
【0190】さらに、本発明の半導体記憶装置のアレイ
構造の一例として、電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極
として第3の電極を備えるメモリセルを、例えば2個直
列に接続した島状半導体部を有し、該島状半導体部を複
数個、例えばM×N個(M,Nは正の整数)備える場合で、かつ、
該メモリセルアレイにおいて半導体基板に平行に配置さ
れる複数、例えばM本の第4の配線が該島状半導体部の各
々一方の端部に接続し、他方の端部には第1の配線が接続
しており、また、半導体基板に平行で、かつ、第4の配線
と交差する方向に配置される複数個、例えばN×2個の第
3の配線がメモリセルの第3の電極と接続している場合
の読み出し手法について述べる。
【0191】図72は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときの上記メモリセルアレイ構造の等価回路
を示す。
【0192】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図72に示す選択セルを読み出すには、選
択セルを含む島状半導体部に接続する第1の配線(1-j)
(jは1≦j≦Nの正の整数)に第一の電位を与え、選択セル
に接続される第3の配線(3-j-1)に第三の電位を与え、
選択セルと直列に配置されている非選択セルと接続され
る第3の配線(3-j-2)に第十一の電位を与え、選択セル
と直列に配置されない非選択セルと接続される第3の配
線(3-j-1〜3-j-2)には第十二の電位を与え、選択セル
を含む島状半導体部に接続する第4の配線(4-i) (iは1
≦i≦Mの正の整数)に第四の電位を与え、前記以外の第4
の配線(≠4-i)に第八の電位を与える。電位の大小関係
は、第四の電位>第一の電位であり、第4の配線(4-i)を
流れる電流若しくは第1の配線(1-j)に流れる電流によ
り“0”、“1”を判定する。このとき、第三の電位は、
電荷蓄積層の蓄積電荷量を区別できる、つまり、“0”、
“1”を判定し得る電位とし、第十一の電位は電荷蓄積
層の蓄積電荷量にかかわらず、メモリセルに常にセル電
流が流れ得る電位、つまりメモリセルのチャネル部に反
転層が形成され得る電位であればよい。
【0193】例えば、第3の配線に接続されてなる第3
の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタのとり
得る閾値以上の電位であればよい。
【0194】第八の電位は第一の電位と同等が好まし
い。第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板内に不純物拡散層
として形成されている場合においてメモリセルのチャネ
ル部が半導体基板と電気的に繋がっている場合、選択セ
ルを含む島状半導体部に接続する第1の配線(1-j)に与え
る第一の電位は、該電位を加えることで半導体基板側に
拡がる空乏層により該島状半導体層と半導体基板と電気
的にフローティング状態となる電位とする。これにより、
該島状半導体層の電位が第一の電位と等しくなり、島状
半導体部上の選択セルは基板電位による影響を受けずに
読み出し動作が行える。
【0195】また、半導体基板と島状半導体層のメモリ
セルのチャネル部が電気的に接続し同電位である場合に
起こり得るバックバイアス効果が防ぐことができる。つ
まり、選択セルを含む島状半導体層に接続される第1の
配線(1-j)に読み出し電流が流れた時、選択されたメモリ
セルを含む島状半導体層の第1の電極から電源までの間
の不純物拡散層の抵抗成分が起因して、第1の電極の電
位が基板電位に対して上昇し、選択セルは見かけ上、基板
にバックバイアスが与えられた状態となる。バックバイ
アスにより閾値の上昇が生じ読み出し電流の低下するこ
とが防げる。また、第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板
内に不純物拡散層として形成され、半導体基板に与えら
れる第十の電位が接地電位である場合は、一般的に第一
の電位は接地電位である。
【0196】第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板と電気
的に絶縁されて形成されている場合、例えばSOI基板
に不純物拡散層からなる第1の配線(1-1〜1-N)が形成さ
れ半導体基板とは絶縁膜で絶縁されている時は、第一の
電位は第十の電位と必ずしも等しくする必要はない。第
3の配線(3-j-2)に接続しているメモリセルから第3の
配線(3-j-1)に接続しているメモリセルまで連続して読
み出してもよいし、順番は逆でもよいし、ランダムでもよ
い。さらに、例えば第3の配線(3-j-1)に接続している複
数若しくは全てのメモリセルの読み出しを同時に行って
もよく、その特別な場合として、例えば第3の配線(3-j-
1)に接続しているメモリセルをある一定間隔、例えば8
つおきの第4の配線(即ち、第4の配線(4-(i−16))、第
4の配線(4-(i−8))、第4の配線(4-i)、第4の配線
(4-(i+8))、第4の配線(4-(i+16))…のよう
な)ごとに読み出しを同時に行ってもよい。また、共通
でない第4の配線をもつ複数の第3の配線の読み出しを
同時に行ってもよい。上記読み出し方法を組み合わせて
用いてもよい。
【0197】図76は、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。
【0198】第1の配線(1-i)に第一の電位を与える以
外は、図72の読み出しの電圧配置と同様である。
【0199】図80は、複数の第1の配線が電気的に繋
がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。
【0200】第1の配線(1-1)に第一の電位を与える以
外は、図72の読み出しの電圧配置と同様である。
【0201】第1の配線を第3の配線と平行に配置した
ときの読み出し時のタイミングチャートの一例を図10
2に示す。図102は、第一の電位として接地電位を与
え、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾
値を、例えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜3.0V
とした場合の読み出しにおける各電位に与える電位のタ
イミングの一例を示す。
【0202】最初に、第1の配線(1-1〜1-N)、第3の配
線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞれに第
一の電位である接地電位を与えた状態から、第4の配線
(4-i)に第四の電位として、例えば1Vを与え、その後に
選択セルと接続されてなる第3の配線(3-j-1)に、例え
ば第三の電位として、例えば4Vを与え、選択セルと直列
に配置されている非選択セルと接続される第3の配線
(3-j-2)に、例えば第十一の電位として、例え8Vを与
え、第4の配線(4-i)を流れる電流若しくは第1の配線
(1-j)に流れる電流をセンスする。
【0203】その後、第3の配線(3-j-2)を第一の電位
である接地電位に戻し、その後に第3の配線(3-j-1)を
第一の電位である接地電位に戻し、第4の配線(4-i)を
第一の電位である接地電位に戻す。この際、それぞれの
配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよ
い。さらに、それぞれの配線を第一の電位である接地電
位に戻すタイミングは前後しても同時でもよい。ここ
で、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配線(2-1〜2-
N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)
それぞれに同電位である第一の電位を与えるのが好まし
いが、異なる電位を与えてもよい。さらに第3の配線(3-
j-1)関しては、常に第三の電位を与えつづけてもよい。
【0204】上述においては、第3の配線(3-j-1)ゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み出
し方法について述べたが、第3の配線(3-j-2)をゲート
電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み出し
方法についても同様に行う。
【0205】また、第1の配線を第3の配線と平行に配
置したときの読み出し時のタイミングチャートの一例を
図103に示す。図103は、第一の電位として接地電
位を与え、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセ
ルの閾値を、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−3.
0V〜−1.0Vとした場合の読み出しにおける各電位に与え
る電位のタイミングの一例を示す。
【0206】最初に、第1の配線(1-1〜1-N)、第3の配
線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞれに第
一の電位である接地電位を与えた状態から、選択セルと
直列に配置されない非選択セルと接続される第3の配線
(≠3-j-1〜3-j-2)に、例えば第十二の電位として、例
えば−4Vを与え、その後に第4の配線(4-i)に第四の電
位として、例えば1Vを与え、選択セルと接続されてなる
第3の配線(3-j-1)に、例えば第三の電位として、例
えば第一の電位である接地電位を与え、選択セルと直列
に配置されている非選択セルと接続される第3の配線(3
-j-2)に、例えば第十一の電位として、例えば5Vを与え、
第4の配線(4-i)を流れる電流若しくは第1の配線(1-j)
に流れる電流をセンスする。
【0207】その後、第3の配線(3-j-2)を第一の電位
である接地電位に戻し、第3の配線(3-j-1)を第一の電
位である接地電位に戻し、第4の配線(4-i)を第一の電
位である接地電位に戻し、第3の配線(≠3-j-1〜3-j-
2)に第一の電位である接地電位に戻す。この際、それぞ
れの配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時で
もよい。さらに、それぞれの配線を第一の電位である接
地電位に戻すタイミングは前後しても同時でもよい。こ
こで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第3の配線(3-1-1
〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞれに同電位であ
る第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる電位を与
えてもよい。さらに、第3の配線(3-j-1)関しては、常に
第三の電位を与えつづけてもよい。
【0208】上述においては、第3の配線(3-j-1)ゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み出
し方法について述べたが、第3の配線(3-j-2)をゲート
電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読み出し
方法についても同様に行う。
【0209】第1の配線を第4の配線と平行に配置して
いる場合の読み出し時のタイミングチャートの一例を図
104に示す。図104は、第一の電位として接地電位
を与え、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセル
の閾値を、例えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜
3.0Vとした場合の読み出しにおける各電位に与える電位
のタイミングの一例を示す。図104は、選択されたセ
ルを含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-j)
から第1の配線(1-i)に替わった以外は図102に準ず
る。
【0210】次いで、第1の配線を第4の配線と平行に
配置している場合の読み出し時のタイミングチャートの
一例を図105に示す。図105は、第一の電位として
接地電位を与え、メモリセルの書き込み状態の定義を、
メモリセルの閾値を、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定
義を−1.0V以下とした場合の読み出しにおける各電位に
与える電位のタイミングの一例を示す。図105は、選
択されたセルを含む島状半導体の端部に接続する第1の
配線(1-j)から第1の配線(1-i)に替え、第十二の電位を
第一の電位としたこと以外は、図103に準ずる。必ず
しも第十二の電位を第一の電位とする必要はない。
【0211】第1の配線がアレイ全体で共通に接続して
いる場合の読み出し時のタイミングチャートの一例を図
88に示す。図88は、第一の電位として接地電位を与
え、メモリセルの書き込み状態の定義を、メモリセルの
閾値を例えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜3.0V
とした場合の読み出しにおける各電位に与える電位のタ
イミングの一例を示す。図88は、選択されたセルを含
む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第
1の配線(1-1)に替わった以外は図102に準ずる。
【0212】第1の配線がアレイ全体で共通に接続して
いる場合の読み出し時のタイミングチャートの一例を図
89に示す。図89は、第一の電位として接地電位を与
え、メモリセルの書き込み状態の定義を、メモリセルの
閾値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以
下とした場合の読み出しにおける各電位に与える電位の
タイミングの一例を示す。図89は、選択されたセルを
含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-j)から
第1の配線(1-1)に替わった以外は図103に準ずる。
【0213】本発明の半導体記憶装置の構造の一例とし
て、島状半導体部に電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極
として第3の電極を備えるメモリセルのFowler-Nordhei
mトンネリング電流(以下F-N電流と称す))を用いた書き
込み手法について述べる。
【0214】例えば、島状半導体部がp型半導体で形成
される場合、図57に示す選択セルを書き込むには、選
択セルを含む島状半導体部の第1の電極に第一の電位を
与え、選択セルに接続される第3の電極に第三の電位を
与え、島状半導体部の第4の電極に第四の電位を与え
る。これらの電圧配置により、選択セルのトンネル酸化
膜のみにF-N電流を発生させ電荷蓄積層の電荷の状態を
変化させることができる。
【0215】電荷蓄積層に負の電荷を蓄積することを
“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係は、第三
の電位>第四の電位である。電荷蓄積層から負の電荷を
引き抜くこと、即ち正の電荷を蓄積することを“1”の
書き込みとする場合、電位の大小関係は、第三の電位<
第四の電位である。これにより電荷蓄積層の電荷の状態
の変化を利用し“0”、“1”を設定することができ
る。このとき、第三の電位は該電位と第四の電位との電
位差により“1”が書き込める電位、例えば該電位差に
より、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート電極
とする、例えばメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜
に流れ、電荷の状態を変化させる手段としてのF-N電流
が十分発生する電位とする。第1の電極は、開放状態でも
よい。
【0216】メモリセルのチャネル部が、半導体基板と
電気的に繋がっている場合、例えば不純物拡散層が、島
状半導体部を半導体基板よりフローティング状態にして
いない場合、半導体基板に与える第十の電位が第三の電
位と第十の電位による電位差により、“1”が書き込ま
れる、例えば該電位差により、第三の電位が与えられる
第3の電極をゲート電極とする、例えばメモリ・トラン
ジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分大きく
なる電位である場合、メモリセルに書き込みを行うこと
もできる。
【0217】第1の電極が半導体基板内に不純物拡散層
として形成され、半導体基板に与えられる第十の電位が
接地電位である場合は、一般的に第一の電位は接地電位
である。第1の電極が半導体基板と電気的に絶縁されて形
成されている場合、例えばSOI基板に不純物拡散層か
らなる第1の電極が形成され、半導体基板とは絶縁膜で
絶縁されている時は、第一の電位は第十の電位と必ずし
も等しくする必要はない。
【0218】電荷蓄積層は、フローティングゲート以
外、例えば誘電体や積層絶縁膜などでもよい。また、電
荷蓄積層の電荷の状態を変化させることを“0”を書き
込む、変化させないことを“1”を書き込むとしてもよ
い。さらに、電荷蓄積層の電荷の状態を小さく変化させ
ることを“0”を書き込む、大きく変化させることを
“1”を書き込むとしてもよいし、その逆でもよい。さ
らに、電荷蓄積層の電荷の状態を負に変化させることを
“0”を書き込む、正に変化させることを“1”を書き
込むとしてもよいし、その逆でもよい。また、上記の
“0”、“1”の定義を組み合わせてもよい。なお、電
荷蓄積層の電荷の状態を変化させる手段はF-N電流に限
らない。
【0219】p型半導体で形成される島状半導体部に1
個のメモリセルを配置している場合の上述の書き込み動
作の各電圧のタイミングチャートの一例について述べ
る。
【0220】図106に、第1の電極開放状態にした場
合の書き込みにおける各電位に与える電位のタイミング
の一例を示す。例えば電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、最初に、第1の電
極、第3の電極、第4の電極それぞれに第一の電位であ
る接地電位を与えた状態から、第1の電極を開放状態と
し、第4の電極に第四の電位として、例えば第一の電位
である接地電位を与え続け、その後に第3の電極に第三
の電位として、例えば20Vを与える。この状態を所望の時
間保持することにより“1”の書き込みを行う。この
際、それぞれの電極に電位を与えるタイミングは前後し
ても同時でもよい。
【0221】その後に、例えば第3の電極を第一の電位
である接地電位に戻し、第1の電極を第一の電位である
接地電位に戻す。この際、それぞれの電極を接地電位に
戻すタイミングは前後しても同時でもよい。また、与え
る電位は、所望のセルに“1”の書き込むための条件を
満たすならば、いかなる電位の組合せでもよい。
【0222】ここで、最初に第1の電極、第3の電極、
第4の電極それぞれに同電位である第一の電位を与える
のが好ましいが、異なる電位を与えてもよい。また、第1
の電極と第4の電極を入れ替えてもよい。
【0223】図107に、全ての第1の電極に第一の電
位として、例えば接地電位を与えた場合の書き込みにお
ける各電位に与える電位のタイミングの一例を示す。例
えば電荷蓄積層に負の電荷を蓄積することを“1”の書
き込みとする場合、最初に、第1の電極、第3の電極、
第4の電極それぞれに第一の電位である接地電位を与え
た状態から、第4の電極に第四の電位として、例えば第
一の電位である接地電位を与え続け、その後に、第3の
電極に第三の電位として、例えば20Vを与える。この状態
を所望の時間保持することにより“1”の書き込みを行
う。
【0224】その後、例えば第3の電極を第一の電位で
ある接地電位に戻す。また、与える電位は所望のセルに
“1”の書き込むための条件を満たすならば、いかなる
電位の組合せでもよい。
【0225】ここで、最初に第1の電極、第3の電極、
第4の電極それぞれに同電位である第一の電位を与える
のが好ましいが、異なる電位を与えてもよい。
【0226】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、選択ゲート・トランジスタの間に電荷蓄積層
を有し、制御ゲート電極として第3の電極を備えるメモ
リセルを2個直列に接続した島状半導体部を有している
場合のチャネルホットエレクトロン電流(以下CHE電流と
称す)を用いた書き込み手法について述べる。
【0227】島状半導体部がp型半導体で形成される場
合、図57に示す選択セルを書き込むには、選択セルを
含む島状半導体部の第1の電極に第一の電位を与え、選
択セルに接続される第3の電極に第三の電位を与え、選
択セルを含む島状半導体部の第4の電極に第四の電位を
与え、これらの電圧配置により選択セルのチャネル部に
CHE電流を発生させ、電荷蓄積層の電荷の状態を変化さ
せることができる。
【0228】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係
は、第四の電位>第一の電位であり、第三の電位>第一
の電位であり、このとき第一の電位は接地電位が望まし
く、第三の電位若しくは第四の電位は第三の電位と第一
の電位との電位差および第四の電位と第一の電位との電
位差により“1”が書き込める電位、例えばこれら電位
差により、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート
電極とする、例えばメモリ・トランジスタのトンネル酸
化膜に流れる、電荷の状態を変化させる手段としてのCH
E電流が十分発生する電位とする。
【0229】また、第1の電極が、半導体基板内に不純
物拡散層として形成され、半導体基板に与えられる第十
の電位が接地電位である場合は、一般的に第一の電位は
接地電位である。第1の電極が半導体基板と電気的に絶
縁されて形成されている場合、例えばSOI基板に不純
物拡散層からなる第1の電極が形成され、半導体基板と
は絶縁膜で絶縁されている時は、第一の電位は第十の電
位と必ずしも等しくする必要はない。
【0230】なお、電荷蓄積層はフローティングゲート
以外、例えば誘電体や積層絶縁膜などでもよい。また、
電荷蓄積層の電荷の状態を変化させることを“0”を書
き込む、変化させないことを“1”を書き込むとしても
よい。さらに、電荷蓄積層の電荷の状態を小さく変化さ
せることを“0”を書き込む、大きく変化させることを
“1”を書き込むとしてもよいし、その逆でもよい。
【0231】また、電荷蓄積層の電荷の状態を負に変化
させることを“0”を書き込む、正に変化させることを
“1”を書き込むとしてもよいし、その逆でもよい。上
記の“0”、“1”の定義を組み合わせてもよい。電荷
蓄積層の電荷の状態を変化させる手段はCHEに限らな
い。
【0232】p型半導体で形成される島状半導体部に1
個のメモリセルを配置している場合の上述の書き込み動
作の各電圧のタイミングチャートの一例について述べ
る。
【0233】図108に、第1の電極に第一の電位とし
て、例えば接地電位を与えた場合の書き込みにおける各
電位に与える電位のタイミングの一例を示す。例えば電
荷蓄積層に負の電荷を蓄積することを“1”の書き込み
とする場合、最初に、第1の電極、第3の電極、第4の
電極それぞれに第一の電位である接地電位を与えた状態
から、第4の電極に第四の電位として、例えば6Vを与
え、その後選択セルに接続される第3の電極に第三の電
位として、例えば12Vを与える。この状態を所望の時間保
持することにより“1”の書き込みを行う。この際、そ
れぞれの電極に電位を与えるタイミングは前後しても同
時でもよい。
【0234】その後、例えば第3の電極を接地電位に戻
してから、第4の電極を接地電位に戻す。この際、それ
ぞれの電極を接地電位に戻すタイミングは前後しても同
時でもよい。また与える電位は、所望のセルに“1”の
書き込むための条件を満たすならば、いかなる電位の組
合せでもよい。
【0235】ここで、最初に第1の電極、第3の電極、
第4の電極それぞれに同電位である第一の電位を与える
のが好ましいが、異なる電位を与えてもよい。
【0236】図109に、図108に対して第一の電極
と第四の電極を入れ替えた場合の書き込み時のタイミン
グチャートの一例を示す。第一の電位と第四の電位を入
れ替わった以外は図108に準ずる。
【0237】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、ゲート電極として第2の電極を備えるトラン
ジスタとゲート電極として第5の電極を備えるトランジ
スタを選択ゲート・トランジスタとして有し、該選択ゲ
ート・トランジスタの間に電荷蓄積層を有し、制御ゲー
ト電極として第3の電極を備えるメモリセルを数個、例
えばL個(Lは正の整数)直列に接続した島状半導体部を有
している場合のFowler-Nordheimトンネリング電流(以下
F-N電流と称す))を用いた書き込み手法について述べ
る。
【0238】図58は上記メモリセル構造の等価回路を
示す。
【0239】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図58に示す選択セルを書き込むには、
選択セルを含む島状半導体部の第1の電極10に第一の電
位を与え、選択セルと直列に配置される第2の電極20に
第二の電位を与え、選択セルに接続される第3の電極(3
0-h) (hは1≦h≦Lの正の整数)に第三の電位を与え、選
択セルと直列に配置されている非選択セルと接続される
第3の電極(3-j-1〜3-j-(h-1))には第七の電位を与
え、同じく第3の電極(3-j-(h+1)〜 3-j-L)には
第十一の電位を与え、選択セルを含む島状半導体部の第
4の電極40に第四の電位を与え、選択セルと直列に配置
される第5の電極50に第五の電位を与える。これらの電
圧配置により選択セルのトンネル酸化膜のみにF-N電流
を発生させ電荷蓄積層の電荷の状態を変化させることが
できる。
【0240】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係は
第三の電位>第四の電位であり、例えば電荷蓄積層から
負の電荷を引き抜くこと、即ち正の電荷を蓄積すること
を“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係は第三
の電位<第四の電位であり、これにより電荷蓄積層の電
荷の状態の変化を利用し“0”、“1”を設定すること
ができる。このとき第三の電位は該電位と第四の電位と
の電位差により“1”が書き込める電位、例えば該電位
差により、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート
電極とする、例えばメモリ・トランジスタのトンネル酸
化膜に流れ、電荷の状態を変化させる手段としてのF-N
電流が十分発生する電位とする。
【0241】また、第七の電位は電荷蓄積層の電荷の状
態に関わらずメモリセルに常にセル電流が流れ得る電
位、つまりメモリセルのチャネル部に反転層が形成され
得る電位で、かつトンネル酸化膜に流れるF-N電流によ
る電荷の変動が生じない電位とする。例えば電荷蓄積層
に電子を蓄積することを“1”の書き込みとする場合、
第3の電極(3-j-1〜 3-j-(h-1))に接続されてなる第3
の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタのとり
得る閾値以上の電位で、かつ第七の電位が与えられる第
3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタのト
ンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分に小さくなる電位
であればよい。
【0242】第十一の電位は第十一の電位が与えられる
第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタの
トンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分に小さくなる電
位であればよい。第二の電位はセル電流が流れ得ない電
位、例えば第二の電位が第2の電極20に接続されてなる
第2の電極20をゲート電極とするトランジスタの閾値以
下であればよい。第五の電位はセル電流が流れ得る電
位、例えば第5の電極50に接続されてなる第5の電極を
ゲート電極とするトランジスタの閾値以上の電位であれ
ばよい。また、第1の電極10は開放状態でもよい。
【0243】また、メモリセルのチャネル部が、半導体
基板と電気的に繋がっている場合、例えば不純物拡散層
が、島状半導体部を半導体基板よりフローティング状態
にしていない場合、半導体基板に与える第十の電位が第
三の電位と第十の電位による電位差により、“1”が書
き込まれる、例えば該電位差により、第三の電位が与え
られる第3の電極をゲート電極とする、例えばメモリ・
トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分
大きくなる電位である場合、第3の電位が与えられてい
る第3の電極を有する全てのメモリセルに同時に書き込
みを行うこともできる。
【0244】また、第1の電極が半導体基板内に不純物
拡散層として形成され、半導体基板に与えられる第十の
電位が接地電位である場合は一般的に第一の電位は接地
電位である。第1の電極が半導体基板と電気的に絶縁され
て形成されている場合、例えばSOI基板に不純物拡散
層からなる第1の電極が形成され半導体基板とは絶縁膜
で絶縁されている時は、第一の電位は第十の電位と必ず
しも等しくする必要はない。
【0245】第3の電極(30-L) に接続しているメモリ
セルから第3の電極(30-1) に接続しているメモリセル
まで連続して書き込みしてもよいし、順番は逆でもよい
し、順番はランダムでもよい。さらに、第3の電極(30-
h)に接続している複数若しくは全てのメモリセルの書き
込みを同時に行ってもよいし、第3の電極(30-1〜30-L)
に接続している複数若しくは全てのメモリセルの書き込
みを同時に行ってもよい。
【0246】なお、電荷蓄積層はフローティングゲート
以外、例えば誘電体や積層絶縁膜などでもよい。また、
電荷蓄積層の電荷の状態を変化させることを“0”を書
き込む、変化させないことを“1”を書き込むとしても
よい。さらに、電荷蓄積層の電荷の状態を小さく変化さ
せることを“0”を書き込む、大きく変化させることを
“1”を書き込むとしてもよいし、その逆でもよい。電
荷蓄積層の電荷の状態を負に変化させることを“0”を
書き込む、正に変化させることを“1”を書き込むとし
てもよいし、その逆でもよい。上記の“0”、“1”の
定義を組み合わせてもよい。電荷蓄積層の電荷の状態を
変化させる手段はF-N電流に限らない。
【0247】p型半導体で形成される複数(例えばL個、
Lは正の整数)の直列に並んだメモリセルの場合の上述の
書き込み動作の各電圧のタイミングチャートの一例につ
いて述べる。
【0248】図110に、第1の電極が開放状態であ
り、第2の電極、第5の電極に接続されるゲート電極を
有するトランジスタの閾値が、例えば0.5Vとし、メモリ
セルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾値が、例え
ば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下とした場合
の書き込みにおける各電位に与える電位のタイミングの
一例を示す。
【0249】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、最初に、第1の電
極10、第2の電極20、第3の電極(30-1〜30-L)、第4の
電極40、第5の電極50それぞれに第一の電位である接地
電位を与えた状態から、第1の電極10を開放状態とし、
第2の電極20に第二の電位として、例えば−1Vを与え、
第5の電極50に第五の電位として、例えば1Vを与え、そ
の後に第4の電極40に第四の電位として、例えば第一の
電位である接地電位を与え続け、第3の電極(30-1〜30
-(h-1)) (hは1≦h≦Lの正の整数)に、例えば第七の電
位として、例えば10Vを与え、第3の電極(30-(h+1)〜30
-L) (hは1≦h≦Lの正の整数)に、例えば第十一の電位
として、例えば10Vを与え、第3の電極(30-h)に第三の電
位として、例えば20Vを与える。この状態を所望の時間
保持することにより“1”の書き込みを行う。それぞれ
の電極に電位を与えるタイミングは前後しても同時でも
よい。その後に、例えば第3の電極(30-h)を第一の電位
である接地電位に戻し、第3の電極(≠30-h)を第一の電
位である接地電位に戻し、その後に第2の電極20および
第5の電極50を第一の電位である接地電位に戻し、第1
の電極10を第一の電位である接地電位に戻す。それぞれ
の電極を接地電位に戻すタイミングは前後しても同時で
もよい。また、与える電位は所望のセルに“1”の書き
込むための条件を満たすならば、いかなる電位の組合せ
でもよい。
【0250】ここで、最初に第1の電極10、第2の電極
20、第3の電極30‐h、第4の電極40、第5の電極50そ
れぞれに同電位である第一の電位を与えるのが好ましい
が、異なる電位を与えてもよい。
【0251】また、上述においては第3の電極(30-h)を
ゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書
き込み方法について述べてきたが、第3の電極(30-h)以
外の第3の電極の一つをゲート電極とするメモリセルを
選択セルとした場合の書き込み方法についても同様に行
う。
【0252】図110に対して第十一の電位が接地電位
である場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を
図111に示す。
【0253】第3の電極(30-(h+1)〜30-L) (hは1≦h
≦Lの正の整数)に、例えば第十一の電位として、例えば
第一の電位である接地電位を与えても選択セルの書き込
み動作には影響を与えず、書き込み動作は図110に準
ずる。
【0254】図110に対して第一の電極が接地電位で
ある場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
112に示す。
【0255】第二の電位が、第2の電極20をゲート電極
とするトランジスタの閾値以下であれば第1の電極10
に、例えば第一の電位として接地電位を与えても選択セ
ルの書き込み動作には影響を与えず、書き込み動作は図
110に準ずる。
【0256】図111に対して第一の電極が接地電位で
ある場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
113に示す。
【0257】第二の電位が、第2の電極20をゲート電極
とするトランジスタの閾値以下であれば、第1の電極10
に、例えば第一の電位として接地電位を与えても選択セ
ルの書き込み動作には影響を与えず、書き込み動作は図
111に準ずる。
【0258】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極として第
3の電極を備えるメモリセルを2個、直列に接続した島
状半導体部を有している場合のFowler-Nordheimトンネ
リング電流(以下F-N電流と称す))を用いた書き込み手法
について述べる。
【0259】図60は、上記メモリセル構造の等価回路
を示す。
【0260】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図60に示す選択セルを書き込むには、
選択セルを含む島状半導体部の第1の電極10に第一の電
位を与え、選択セルに接続される第3の電極(30-1)に第
三の電位を与え、選択セルと直列に配置されている非選
択セルと接続される第3の電極(30-2)には第十一の電位
を与え、選択セルを含む島状半導体部の第4の電極40に
第四の電位を与える。これらの電圧配置により選択セル
のトンネル酸化膜のみにF-N電流を発生させ電荷蓄積層
の電荷の状態を変化させることができる。
【0261】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係は
第三の電位>第四の電位であり、例えば電荷蓄積層から
負の電荷を引き抜くこと、即ち正の電荷を蓄積すること
を“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係は第三
の電位<第四の電位であり、これにより電荷蓄積層の電
荷の状態の変化を利用し“0”、“1”を設定すること
ができる。このとき第三の電位は、該電位と第四の電位
との電位差により“1”が書き込める電位、例えば該電
位差により、第三の電位が与えられる第3の電極をゲー
ト電極とする、例えばメモリ・トランジスタのトンネル
酸化膜に流れ、電荷の状態を変化させる手段としてのF-
N電流が十分発生する電位とする。
【0262】また、十一の電位は、トンネル酸化膜に流
れるF-N電流による電荷の変動が生じない電位とする。例
えば電荷蓄積層に電子を蓄積することを“1”の書き込
みとする場合、第3の電極(30-2)に接続されてなる第3
の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタのとり
得る閾値以上の電位で、かつ第十一の電位が与えられる
第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタの
トンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分に小さくなる電
位であればよい。第1の電極10は開放状態でもよい。
【0263】メモリセルのチャネル部が、半導体基板と
電気的に繋がっている場合、例えば不純物拡散層が、島
状半導体部を半導体基板よりフローティング状態にして
いない場合、半導体基板に与える第十の電位が第三の電
位と第十の電位による電位差により、“1”が書き込ま
れる、例えば該電位差により、第三の電位が与えられる
第3の電極をゲート電極とする、例えばメモリ・トラン
ジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分大きく
なる電位である場合、第3の電位が与えられている第3
の電極を有する全てのメモリセルに同時に書き込みを行
うこともできる。
【0264】また、第1の電極が半導体基板内に不純物
拡散層として形成され、半導体基板に与えられる第十の
電位が接地電位である場合は、一般的に第一の電位は接
地電位である。第1の電極が半導体基板と電気的に絶縁さ
れて形成されている場合、例えばSOI基板に不純物拡
散層からなる第1の電極が形成され半導体基板とは絶縁
膜で絶縁されている時は、第一の電位は第十の電位と必
ずしも等しくする必要はない。
【0265】電荷蓄積層はフローティングゲート以外、
例えば誘電体や積層絶縁膜などでもよい。また、電荷蓄
積層の電荷の状態を変化させることを“0”を書き込
む、変化させないことを“1”を書き込むとしてもよ
い。。さらに、電荷蓄積層の電荷の状態を小さく変化さ
せることを“0”を書き込む、大きく変化させることを
“1”を書き込むとしてもよいし、その逆でもよい。電
荷蓄積層の電荷の状態を負に変化させることを“0”を
書き込む、正に変化させることを“1”を書き込むとし
てもよいし、その逆でもよい。また、上記の“0”、
“1”の定義を組み合わせてもよい。電荷蓄積層の電荷
の状態を変化させる手段はF-N電流に限らない。p型半導
体で形成される2個の直列に並んだメモリセルの場合の
上述の書き込み動作の各電圧のタイミングチャートの一
例について述べる。
【0266】図114に、第1の電極が開放状態であ
り、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾
値が例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下と
した場合の書き込みにおける各電位に与える電位のタイ
ミングの一例を示す。
【0267】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、最初に、第1の電
極10、第3の電極(30-1〜30-2)、第4の電極40それぞれ
に第一の電位である接地電位を与えた状態から、第1の
電極10を開放状態とし、その後に第4の電極40に第四の
電位として、例えば第一の電位である接地電位を与え続
け、第3の電極(30-2) に第十一の電位として、例えば
第一の電位である接地電位を与え、第3の電極(30-1)に
第三の電位として、例えば20Vを与える。この状態を所望
の時間保持することにより“1”の書き込みを行う。そ
れぞれの電極に電位を与えるタイミングは前後しても同
時でもよい。
【0268】その後に、例えば第3の電極(30-1)を第一
の電位である接地電位に戻し、その後に第1の電極10を
第一の電位である接地電位に戻す。それぞれの電極を接
地電位に戻すタイミングは前後しても同時でもよい。ま
た与える電位は所望のセルに“1”の書き込む為の条件
を満たすならば、いかなる電位の組合せでもよい。
【0269】ここで、最初に第1の電極10、第3の電極
30‐1〜2、第4の電極40それぞれに同電位である第一の
電位を与えるのが好ましいが、異なる電位を与えてもよ
い。上述においては、第3の電極(30-1)をゲート電極と
するメモリセルを選択セルとした場合の書き込み方法に
ついて述べたが、第3の電極(30-2)をゲート電極とする
メモリセルを選択セルとした場合の書き込み方法につい
ても同様に行う。
【0270】図110に対して第3の電極(30-2)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合について
述べる。
【0271】図115に、第1の電極が開放状態であ
り、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾
値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下
とした場合の書き込みにおける各電位に与える電位のタ
イミングの一例を示す。
【0272】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、最初に、第1の電
極10、第3の電極(30-1〜30-2)、第4の電極40、それぞ
れに第一の電位である接地電位を与えた状態から、第1
の電極10を開放状態とし、その後に第4の電極40に第四
の電位として、例えば第一の電位である接地電位を与え
続け、第3の電極(30-1)に、例えば第七の電位として、
例えば10Vを与え、第3の電極(30-2)に第三の電位とし
て、例えば20Vを与える。この状態を所望の時間保持する
ことにより“1”の書き込みを行う。それぞれの電極に
電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。
【0273】その後、例えば第3の電極(30-2)を第一の
電位である接地電位に戻し、に第3の電極(30-1)を第一
の電位である接地電位に戻し、第1の電極10を第一の電
位である接地電位に戻す。それぞれの電極を接地電位に
戻すタイミングは前後しても同時でもよい。与える電位
は所望のセルに“1”の書き込む為の条件を満たすなら
ば、いかなる電位の組合せでもよい。
【0274】ここで、最初に第1の電極10、第3の電極
30‐1〜2、第4の電極40、それぞれに同電位である第一
の電位を与えるのが好ましいが、異なる電位を与えても
よい。
【0275】図114に対して第一の電極が接地電位で
あるの場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を
図116に示す。
【0276】第1の電極10に、例えば第一の電位として
接地電位を与えても選択セルの書き込み動作には影響を
与えず、書き込み動作は図114に準ずる。
【0277】図115に対して第一の電極が接地電位で
あるの場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を
図117に示す。
【0278】第1の電極10に、例えば第一の電位として
接地電位を与えても選択セルの書き込み動作には影響を
与えず、書き込み動作は図115に準ずる。
【0279】本発明の半導体記憶装置の構造の一例とし
て、電荷蓄積層を有し制御ゲート電極として第3の電極
を備えるメモリセルを2個直列に接続した島状半導体部
のチャネルホットエレクトロン電流(以下CHE電流と称
す)を用いた書き込み手法について述べる。
【0280】図60は、上記メモリセル構造の等価回路
を示す。
【0281】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図60に示す選択セルを書き込むには、
選択セルを含む島状半導体部の第1の電極10に第一の電
位を与え、選択セルに接続される第3の電極(30-1)に第
三の電位を与え、選択セルと直列に配置されている非選
択セルと接続される第3の電極(30-2)には第十一の電位
を与え、選択セルを含む島状半導体部の第4の電極に接
続する第4の電極40に第四の電位を与え、これらの電圧
配置により選択セルのチャネル部にCHE電流を発生さ
せ電荷蓄積層の電荷の状態を変化させることができる。
【0282】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係は
第四の電位>第一の電位であり、第三の電位>第一の電
位であり、このとき第一の電位は接地電位が望ましく、
第三の電位若しくは第四の電位は第三の電位と第一の電
位との電位差および第四の電位と第一の電位との電位差
により“1”が書き込める電位、例えばこれら電位差に
より、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート電極
とする、例えばメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜
に流れる、電荷の状態を変化させる手段としてのCHE
電流が十分発生する電位とする。
【0283】また、第十一の電位は電荷蓄積層の電荷の
状態にかかわらず、メモリセルに常にセル電流が流れ得
る電位、つまりメモリセルのチャネル部に反転層が形成
され得る電位で、かつ第十一の電位により電荷蓄積層の
電荷の状態に変動が生じない電位とする。
【0284】例えば、電荷蓄積層に電子を蓄積すること
を“1”の書き込みとする場合、第3の電極(30-2)に接
続されてなる第3の電極をゲート電極とするメモリ・ト
ランジスタのとり得る閾値以上の電位で、かつ第十一の
電位が与えられる第3の電極をゲート電極とするメモリ
・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流若し
くはCHE電流が十分に小さくなる電位であればよい。
【0285】第1の電極10が半導体基板内に不純物拡散
層として形成され、半導体基板に与えられる第十の電位
が接地電位である場合は、一般的に第一の電位は接地電
位である。
【0286】また、第1の電極10が半導体基板と電気的
に絶縁されて形成されている場合、例えばSOI基板に
不純物拡散層からなる第1の電極10が形成され、半導体
基板とは絶縁膜で絶縁されている時は、第一の電位は第
十の電位と必ずしも等しくする必要はない。
【0287】電荷蓄積層はフローティングゲート以外、
例えば誘電体や積層絶縁膜などでもよい。電荷蓄積層の
電荷の状態を変化させることを“0”を書き込む、変化
させないことを“1”を書き込むとしてもよい。電荷蓄
積層の電荷の状態を小さく変化させることを“0”を書
き込む、大きく変化させることを“1”を書き込むとし
てもよいし、その逆でもよい。電荷蓄積層の電荷の状態
を負に変化させることを“0”を書き込む、正に変化さ
せることを“1”を書き込むとしてもよいし、その逆で
もよい。上記の“0”、“1”の定義を組み合わせても
よい。電荷蓄積層の電荷の状態を変化させる手段はCHEに
限らない。
【0288】p型半導体で形成される2個の直列に並ん
だメモリセルの上述の書き込み動作の各電圧のタイミン
グチャートの一例について述べる。
【0289】図118に、第1の電極に第一の電位とし
て、例えば接地電位を与え、メモリセルの書き込み状態
の定義をメモリセルの閾値が、例えば5.0V〜7.5V、消去
状態の定義を0.5V〜3.0Vとした場合の書き込みにおける
各電位に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0290】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、最初に、第1の電
極10、第3の電極(30-1〜30-2)、第4の電極40それぞれ
に第一の電位である接地電位を与えた状態から、第4の
電極40に第四の電位として例えば6Vを与え、その後に選
択セルと直列に配置されている非選択セルと接続される
第3の電極(30-2)に、例えば第十一の電位として、例え
ば8Vを与え、その後、選択セルに接続される第3の電極
(30-1)に第三の電位として、例えば12Vを与える。この状
態を所望の時間保持することにより“1”の書き込みを
行う。この際、それぞれの電極に電位を与えるタイミン
グは前後しても同時でもよい。
【0291】その後、例えば第3の電極(30-1)を接地電
位に戻してから第3の電極(30-2)を接地電位に戻し、第
4の電極40を接地電位に戻す。この際、それぞれの電極
を接地電位に戻すタイミングは前後しても同時でもよ
い。与える電位は所望のセルに“1”の書き込むための
条件を満たすならば、いかなる電位の組合せでもよい。
【0292】ここで、最初に第1の電極10、第3の電極
(30-1〜30-2)、第4の電極40、それぞれに同電位である
第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる電位を与え
てもよい。
【0293】また、上述においては第3の電極(30-1)を
ゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書
き込み方法について述べてきたが、第3の電極(30-2)を
ゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書
き込み方法についても同様に行う。
【0294】図118に対して選択セルが第3の電極 (3
0-2)に接続されるメモリセルの場合の書き込み時のタイ
ミングチャートの一例を図119に示す。
【0295】図119は選択セルと直列に配置されてい
る非選択セルと接続される第3の電極に与えられる電位
が第十一の電位から第七の電位に替わった以外は図1に
準ずる。この時、第七の電位は第十一の電位と同等であ
る。
【0296】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、ゲート電極として第2の電極を備えるトラン
ジスタとゲート電極として第5の電極を備えるトランジ
スタを選択ゲート・トランジスタとして有し、該選択ゲ
ート・トランジスタの間に電荷蓄積層を有し、制御ゲー
ト電極として第3の電極を備えるメモリセルを複数個、
例えばL個(Lは正の整数)、直列に接続した島状半導体部
を有し、該島状半導体部を複数個、例えばM×N個(M,Nは
正の整数)備える場合で、かつ、該メモリセルアレイにお
いて半導体基板に平行に配置される複数、例えばM本の
第4の配線が該島状半導体部の各々一方の端部に接続
し、他方の端部には第1の配線が接続しており、また、
半導体基板に平行で、かつ、第4の配線と交差する方向
に配置される複数個、例えばN×L個の第3の配線はメモ
リセルの第3の電極と接続している場合のFowler-Nordh
eimトンネリング電流(以下F-N電流と称す))を用いた書
き込み手法について述べる。
【0297】図62は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときの上記メモリセルアレイ構造の等価回路
を示す。
【0298】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図62に示す選択セルを書き込むには、
選択セルを含む島状半導体部の第1の電極に接続する第
1の配線(1-j) (jは1≦j≦Nの正の整数)に第一の電位
を与え、前記以外の第1の配線である第1の配線(≠1-j)
に第九の電位を与え、選択セルと直列に配置される第2
の電極に接続する第2の配線(2-j)に第二の電位を与
え、選択セルに接続される第3の配線(3-j-h) (hは1≦
h≦Lの正の整数)に第三の電位を与え、選択セルと直列
に配置されている非選択セルと接続される第3の配線(3
-j-1〜 3-j-(h-1))には第七の電位を与え、同じく第3
の配線(3-j-(h+1)〜 3-j-L)には第十一の電位を与え、
前記以外の第3の配線(≠3-j-1〜 3-j-L)に第十二の電
位を与え、選択セルを含む島状半導体部の第4の電極に
接続する第4の配線(4-i) (iは1≦i≦Mの正の整数)に第
四の電位を与え、前記以外の第4の配線(≠4-i)に第八
の電位を与え、選択セルと直列に配置される第5の電極
に接続する第5の配線(5-j)に第五の電位を与え、第2
の配線(2-j)を除く第2の配線(≠2-j)若しくは第5の配
線(5-j)を除く第5の配線(≠5-j)に第六の電位を与え
る。これらの電圧配置により選択セルのトンネル酸化膜
のみにF-N電流を発生させ電荷蓄積層の電荷の状態を変
化させることができる。
【0299】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係は
第三の電位>第四の電位であり、例えば電荷蓄積層から
負の電荷を引き抜くこと、即ち正の電荷を蓄積すること
を“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係は第三
の電位<第四の電位であり、これにより電荷蓄積層の電
荷の状態の変化を利用し“0”、“1”を設定すること
ができる。このとき第三の電位は該電位と第四の電位と
の電位差により“1”が書き込める電位、例えば該電位
差により、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート
電極とする、例えばメモリ・トランジスタのトンネル酸
化膜に流れ、電荷の状態を変化させる手段としてのF-N
電流が十分発生する電位とする。また、第七の電位は電
荷蓄積層の電荷の状態にかかわらず、メモリセルに常に
セル電流が流れ得る電位、つまりメモリセルのチャネル
部に反転層が形成され得る電位で、かつトンネル酸化膜
に流れるF-N電流による電荷の変動が生じない電位とす
る。
【0300】例えば、電荷蓄積層に電子を蓄積すること
を“1”の書き込みとする場合、第3の配線(3-j-1〜
3-j-(h-1))に接続されてなる第3の電極をゲート電極と
するメモリ・トランジスタのとり得る閾値以上の電位
で、かつ第七の電位が与えられる第3の電極をゲート電
極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れ
るF-N電流が十分に小さくなる電位であればよい。また、
第十一の電位は第十一の電位が与えられる第3の電極を
ゲート電極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化
膜に流れるF-N電流が十分に小さくなる電位であればよ
い。
【0301】第二の電位は、セル電流が流れ得ない電
位、例えば第二の電位が第2の配線(2-j)に接続されて
なる第2の電極をゲート電極とするトランジスタの閾値
以下であればよい。
【0302】第五の電位は、セル電流が流れ得る電位、
例えば第5の配線(5-j)に接続されてなる第5の電極を
ゲート電極とするトランジスタの閾値以上の電位であれ
ばよい。
【0303】第六の電位は、セル電流が流れ得ない電
位、例えば第2の配線(≠2-j)に接続されてなる第2の
電極および第5の配線(≠5-j)に接続されてなる第5の
電極をゲート電極とするトランジスタの閾値以下の電位
であればよい。第八の電位は第5の配線(5-j)に接続され
てなる第5の電極をゲート電極とし、第4の配線(≠4-
i)に接続されてなる第4の電極をソース若しくはドレイ
ン電極とするトランジスタにおいて第八の電位と第五の
電位による電位差が閾値以上となってカットオフ状態と
なり、前記トランジスタと直列に配置されるメモリセル
のチャネル領域に反転層が形成されないような電位であ
ればよい。
【0304】第1の配線(1-1〜1-N)は開放状態でもよい。
第4の配線(≠4-i)が開放状態であるか、第一の電位と
第二の電位が、前述したカットオフ状態となる電位であ
ってもよい。第八の電位は、第八の電位<第五の電位であ
っても、第三の電位と第八の電位による電位差により、
“1”が書き込まれない、例えば該電位差により、第三
の電位が与えられる第3の電極をゲート電極とするメモ
リ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が
十分小さい電位であればよい。
【0305】メモリセルのチャネル部が、半導体基板と
電気的に繋がっている場合、例えば不純物拡散層が、島
状半導体部を半導体基板よりフローティング状態にして
いない場合、半導体基板に与える第十の電位が第三の電
位と第十の電位による電位差により、“1”が書き込ま
れる、例えば該電位差により、第三の電位が与えられる
第3の電極をゲート電極とする、例えばメモリ・トラン
ジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分大きく
なる電位である場合、第3の電位が与えられている第3
の配線に接続する第3の電極を有する全てのメモリセル
に同時に書き込みを行うこともできる。
【0306】この時、第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基
板内に不純物拡散層として形成されの場合、選択セルを
含まない島状半導体部に接続する第1の配線(≠1-j)に与
える第九の電位は、与えた電位により拡がる空乏層が該
島状半導体層と半導体基板と電気的にフローティング状
態とする電位とするのが好ましい。これにより、該島状
半導体層の電位が第九の電位となり、第九の電位が選択
セルを含まない島状半導体部上のセルにはメモリ・トラ
ンジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分小さ
くなる電位とした場合、書き込みが行われない。
【0307】つまり、第九の電位と第三の電位との電位
差若しくは第九の電位と第七の電位、第九の電位と第十
一の電位との電位差がメモリ・トランジスタのトンネル
酸化膜に流れるF-N電流が十分小さくなる電位差となる。
メモリセルのチャネル部が、半導体基板と電気的に繋が
っていない場合は、第九の電位による空乏層の拡がりは
いずれでもよい。
【0308】第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板内に不
純物拡散層として形成され、半導体基板に与えられる第
十の電位が接地電位である場合は、一般的に第一の電位
は接地電位である。
【0309】第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板と電気
的に絶縁されて形成されている場合、例えばSOI基板
に不純物拡散層からなる第1の配線(1-1〜1-N)が形成さ
れ、半導体基板とは絶縁膜で絶縁されている時は、第一
の電位は第十の電位と必ずしも等しくする必要はない。
第3の配線(3-j-L) に接続しているメモリセルから第3
の配線(3-j-1) に接続しているメモリセルまで連続して
書き込みしてもよいし、順番は逆でもよいし、順番はラ
ンダムでもよい。
【0310】第3の配線(3-j-h)に接続している複数若
しくは全てのメモリセルの書き込みを同時に行ってもよ
いし、第3の配線(3-j-1〜3-j-L)に接続している複数若
しくは全てのメモリセルの書き込みを同時に行ってもよ
いし、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)に接続している複数若
しくは全てのメモリセルの書き込みを同時に行ってもよ
い。第3の配線(3-(j−8)-h)、第3の配線(3-j-h)、第3
の配線(3-(j+8)-h)、第3の配線(3-(j+16)-h) のように
ある規則性をもって第3の配線を選択し、該配線に接続
している複数若しくは全てのメモリセルを同時に書き込
みを行ってもよい。
【0311】第4の配線(4-i)に接続される一つの島状
半導体部に含まれる複数若しくは全てのメモリセルの書
き込みを同時に行ってもよいし、第4の配線(4-i)に接
続される複数若しくは全ての島状半導体部に含まれる複
数若しくは全てのメモリセルの書き込みを同時に行って
もよい。
【0312】複数の第4の配線それぞれに接続される一
つの島状半導体部にそれぞれ含まれる一つ若しくは複数
若しくは全てのメモリセルの書き込みを同時に行っても
よいし、複数の第4の配線それぞれに接続される複数若
しくは全ての島状半導体部に含まれる複数若しくは全て
のメモリセルの書き込みを同時に行ってもよい。
【0313】第3の配線(3-j-h)に接続しているメモリ
セルをある一定間隔、例えば8つおきの第4の配線(即
ち、第4の配線(4-(i−16))、第4の配線(4-(i−8))、
第4の配線(4-i)、第4の配線(4-(i+8))、第4の配線(4
-(i+16))のような)ごとに書き込みを同時に行ってもよ
い。全ての第4の配線に第一の電位を与え、第1の配線
(1-j)に第四の電位を与え、第1の配線(≠1-j)に第八の
電位を与え、第2の配線と第5の配線の電位を交換し、
第3の配線(3-j-h)に第三の電位を与えることで第3の
配線(3-j-h)に接続する第3の電極をゲート電極とする
メモリセル全てに同時に書き込みを行うこともできる。
【0314】複数の第1の配線に第四の電位を与え、該
第1の配線が接続する第1の電極を有する島状半導体部
に含まれるメモリセルの第3の電極が接続する第3の配
線に第三の電位を与えることによって第三の電位を与え
られた第3の配線に接続する第3の電極をゲート電極と
するメモリセル全てに同時にも書き込みを行うことがで
きる。上記の書き込み方法を組み合わせて用いてもよい。
【0315】電荷蓄積層はフローティングゲート以外、
例えば誘電体や積層絶縁膜などでもよい。電荷蓄積層の
電荷の状態を変化させることを“0”を書き込む、変化
させないことを“1”を書き込むとしてもよい。電荷蓄
積層の電荷の状態を小さく変化させることを“0”を書
き込む、大きく変化させることを“1”を書き込むとし
てもよいし、その逆でもよい。電荷蓄積層の電荷の状態
を負に変化させることを“0”を書き込む、正に変化さ
せることを“1”を書き込むとしてもよいし、その逆で
もよい。上記の“0”、“1”の定義を組み合わせても
よい。電荷蓄積層の電荷の状態を変化させる手段はF-N電
流に限らない。
【0316】続いて、図67は、第1の配線を第4の配
線と平行に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価
回路を示す。、第1の配線(1-i)に第一の電位を与え、第
1の配線(≠1-i)に第九の電位を与える以外は図62の
書き込みの電圧配置と同様である。
【0317】続いて、図69は、複数の第1の配線が電
気的に繋がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価
回路を示す。
【0318】第1の配線(1-1)に第一の電位を与える以
外は図62の書き込みの電圧配置と同様である。
【0319】p型半導体で形成される複数(例えばL個、
Lは正の整数)の直列に並んだメモリセルと、メモリセル
を間にはさむように形成した選択トランジスタをもつ島
状半導体部をM×N ( M,Nは正の整数)個に配列し、第1
の配線と第3の配線が平行に配置している場合の上述の
書き込み動作の各電圧のタイミングチャートの一例につ
いて述べる。
【0320】図120に、第1の配線を開放状態で、第
2の配線、第5の配線に接続されるゲート電極を有する
トランジスタの閾値が、例えば0.5Vとし、メモリセルの
書き込み状態の定義をメモリセルの閾値が、例えば1.0V
〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下とした場合の書き
込みにおける各電位に与える電位のタイミングの一例を
示す。
【0321】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、最初に、第1の配
線(1-1〜1-N)、第2の配線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1
-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜
5-N))それぞれに第一の電位である接地電位を与えた状
態から、第1の配線(1-1〜1-N)を開放状態とし、第2の
配線(≠2-j)及び第5の配線(≠5-j)に第六の電位とし
て、例えば-1Vを与え、第2の配線(2-j)に第二の電位と
して、例えば−1Vを与え、第5の配線(5-j)に第五の電位
として、例えば1Vを与え、その後に第4の配線(4-i)に第
四の電位として、例えば第一の電位である接地電位を与
え続け、第4の配線(4-i)以外である第4の配線(≠4-i)
に第八の電位として、例えば3Vを与え、その後に第3の
配線(3-j-h)以外である第3の配線(3-j-1〜3-j-(h−
1))(hは1≦h≦Lの正の整数)に、例えば第七の電位と
して、例えば10Vを与え、第3の配線(3-j-(h+1)〜3
-j-L)(hは1≦h≦Lの正の整数)に、例えば第十一の電位
として、例えば10Vを与え、前記以外の第3の配線(≠3-j
-1〜 3-j-L)に第十二の電位として第一の電位である接
地電位を与え、第3の配線(3-j-h)に第三の電位とし
て、例えば20Vを与える。この状態を所望の時間保持する
ことにより“1”の書き込みを行う。
【0322】この際、第3の配線(3-j-h)に第三の電位
として、例えば20Vが与えられている間に少なくとも第
4の配線(≠4-i)に第八の電位として、例えば3Vが与え
られているか、第5の配線(≠5-j)が接地電位であれ
ば、それぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後し
ても同時でもよい。
【0323】その後に、例えば第3の配線(3-j-h)を第
一の電位である接地電位に戻し、第3の配線(3-j-h)以
外である第3の配線(≠3-j-h)を第一の電位である接地
電位に戻し、第4の配線(≠4-i)を第一の電位である接
地電位に戻し、第2の配線(2-j)および第5の配線(5-j)
を第一の電位である接地電位に戻し、第2の配線(≠2-
j)及び第5の配線(≠5-j)を第一の電位である接地電位
に戻し、第1の配線(1-1〜1-N) を第一の電位である接
地電位に戻す。
【0324】この際、第3の配線(3-j-h)に第三の電位
として、例えば20Vが与えられている間に少なくとも第
4の配線(≠4-i)に第八の電位として、例えば3Vが与え
られているか、第5の配線(≠5-j)が第一の電位である
接地電位であれば、それぞれの配線を接地電位に戻すタ
イミングは前後しても同時でもよい。与える電位は所望
のセルに“1”の書き込む為の条件を満たすならば、い
かなる電位の組合せでもよい。
【0325】ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第
2の配線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4
の配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N)それぞれに同
電位である第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる
電位を与えてもよい。
【0326】上述においては、第3の配線(3-j-h)をゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書き
込み方法について述べたが、第3の配線(3-j-h)以外の
第3の配線の一つをゲート電極とするメモリセルを選択
セルとした場合の書き込み方法についても同様に行う。
【0327】図120に対して第十一の電位が接地電位
である場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を
図121に示す。
【0328】第3の配線(30-(h+1)〜30-L) (hは1≦h
≦Lの正の整数)に、例えば第十一の電位として、例えば
第一の電位である接地電位を与えても選択セルの書き込
み動作には影響を与えず、書き込み動作は図120に準
ずる。
【0329】図120に対して第1の配線が接地電位で
あるの場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を
図122に示す。
【0330】第二の電位が、第2の配線(2-j)をゲート
電極とするトランジスタの閾値以下であれば、第1の配
線(1-j)に、例えば第一の電位として接地電位を与えて
も選択セルの書き込み動作には影響を与えず、書き込み
動作は図120に準ずる。
【0331】図121に対して第1の配線が接地電位で
あるの場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を
図123に示す。第二の電位が第2の電極20をゲート電
極とするトランジスタの閾値以下であれば、第1の配線
(1-j)に、例えば第一の電位として、例えば接地電位を
与えても選択セルの書き込み動作には影響を与えず、書
き込み動作は図121に準ずる。
【0332】第1の配線を第4の配線と平行に配置して
いる場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
124〜図127に示す。
【0333】図124〜図127は、選択されたセルを
含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-j)から
第1の配線(1-i)に替わった以外はそれぞれ図124〜
図127に準ずる。
【0334】第1の配線がアレイ全体で共通に接続して
いる場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
128〜図131に示す。
【0335】図128〜図131は,選択されたセルを
含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第
1の配線(1-1)に替わった以外は図120〜図123に準
ずる。
【0336】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極として第
3の電極を備えるメモリセルを2個直列に接続した島状
半導体部を有し、該島状半導体部を複数個、例えばM×N
個(M,Nは正の整数)備える場合で、かつ、該メモリセルア
レイにおいて半導体基板に平行に配置される複数、例え
ばM本の第4の配線が該島状半導体部の各々一方の端部
に接続し、他方の端部には第1の配線が接続しており、
また、半導体基板に平行で、かつ、第4の配線と交差す
る方向に配置される複数個、例えばN×2個の第3の配
線はメモリセルの第3の電極と接続している場合のFowl
er-Nordheimトンネリング電流(以下F-N電流と称す))を
用いた書き込み手法について述べる。
【0337】図72は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときの上記メモリセルアレイ構造の等価回路
を示す。
【0338】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図72に示す選択セルを書き込むには、
選択セルを含む島状半導体部の第1の電極に接続する第
1の配線(1-j)(jは1≦j≦Nの正の整数)に第一の電位を
与え、前記以外の第1の配線である第1の配線(≠1-j)
に第九の電位を与え、選択セルに接続される第3の配線
(3-j-1)に第三の電位を与え、選択セルと直列に配置さ
れている非選択セルと接続される第3の配線(3-j-2)に
は第十一の電位を与え、前記以外の第3の配線(≠3-j-
1〜 3-j-2)に第十二の電位を与え、選択セルを含む島
状半導体部の第4の電極に接続する第4の配線(4-i) (i
は1≦i≦Mの正の整数)に第四の電位を与え、前記以外の
第4の配線(≠4-i)に第八の電位を与える。
【0339】これらの電圧配置により選択セルのトンネ
ル酸化膜のみにF-N電流を発生させ、電荷蓄積層の電荷
の状態を変化させることができる。例えば、電荷蓄積層
に負の電荷を蓄積することを“1”の書き込みとする場
合、電位の大小関係は第三の電位>第四の電位であり、
例えば電荷蓄積層から負の電荷を引き抜くこと、即ち正
の電荷を蓄積することを“1”の書き込みとする場合、
電位の大小関係は第三の電位<第四の電位であり、これ
により電荷蓄積層の電荷の状態の変化を利用し“0”、
“1”を設定することができる。
【0340】このとき、第三の電位は該電位と第四の電
位との電位差により“1”が書き込める電位、例えば該
電位差により、第三の電位が与えられる第3の電極をゲ
ート電極とする、例えばメモリ・トランジスタのトンネ
ル酸化膜に流れ、電荷の状態を変化させる手段としての
F-N電流が十分発生する電位とする。
【0341】第十一の電位は、第十一の電位が与えられ
る第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタ
のトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分に小さくなる
電位であればよい。
【0342】第1の配線(1-1〜1-N)は開放状態でもよ
い。第八の電位は、第三の電位と第八の電位による電位
差により、“1”が書き込まれない、例えば該電位差に
より、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート電極
とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れる
F-N電流が十分小さい電位であればよい。
【0343】メモリセルのチャネル部が、半導体基板と
電気的に繋がっている場合、例えば不純物拡散層が、島
状半導体部を半導体基板よりフローティング状態にして
いない場合、半導体基板に与える第十の電位が第三の電
位と第十の電位による電位差により、“1”が書き込ま
れる、例えば該電位差により、第三の電位が与えられる
第3の電極をゲート電極とする、例えばメモリ・トラン
ジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分大きく
なる電位である場合、第3の電位が与えられている第3
の配線に接続する第3の電極を有する全てのメモリセル
に同時に書き込みを行うこともできる。
【0344】この時、第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基
板内に不純物拡散層として形成されの場合、選択セルを
含まない島状半導体部に接続する第1の配線(≠1-j)に
与える第九の電位は、与えた電位により拡がる空乏層が
該島状半導体層と半導体基板と電気的にフローティング
状態とする電位とするのが好ましい。これにより、該島
状半導体層の電位が第九の電位となり、第九の電位が選
択セルを含まない島状半導体部上のセルにはメモリ・ト
ランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分小
さくなる電位とした場合、書き込みが行われない。
【0345】つまり、第九の電位と第三の電位との電位
差若しくは第九の電位と第七の電位、第九の電位と第十
一の電位との電位差がメモリ・トランジスタのトンネル
酸化膜に流れるF-N電流が十分小さくなる電位差となる。
メモリセルのチャネル部が、半導体基板と電気的に繋が
っていない場合は、第九の電位による空乏層の拡がりは
いずれでもよい。
【0346】また、第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板
内に不純物拡散層として形成され、半導体基板に与えら
れる第十の電位が接地電位である場合は、一般的に第一
の電位は接地電位である。
【0347】第1の配線(1-1〜1-N)が、半導体基板と電
気的に絶縁されて形成されている場合、例えばSOI基
板に不純物拡散層からなる第1の配線(1-1〜1-N)が形成
され半導体基板とは絶縁膜で絶縁されている時は、第一
の電位は第十の電位と必ずしも等しくする必要はない。
【0348】第3の配線(3-j-2) に接続しているメモ
リセルから第3の配線(3-j-1) に接続しているメモリセ
ルまで連続して書き込みしてもよいし、順番は逆でもよ
いし、順番はランダムでもよい。第3の配線(3-j-1)に接
続している複数若しくは全てのメモリセルの書き込みを
同時に行ってもよいし、第3の配線(3-j-1〜3-j-2)に接
続している複数若しくは全てのメモリセルの書き込みを
同時に行ってもよいし、第3の配線(3-1-1〜3-N-2)に接
続している複数若しくは全てのメモリセルの書き込みを
同時に行ってもよい。
【0349】第3の配線(3-(j−8)-h)、第3の配線(3-j
-h)、第3の配線(3-(j+8)-h)、第3の配線(3-(j+16)-h)
…、(h=1または2) のようにある規則性をもって第3の
配線を選択し、該配線に接続している複数若しくは全て
のメモリセルを同時に書き込みを行ってもよい。
【0350】第4の配線(4-i)に接続される一つの島状
半導体部に含まれる複数若しくは全てのメモリセルの書
き込みを同時に行ってもよいし、第4の配線(4-i)に接
続される複数若しくは全ての島状半導体部に含まれる複
数若しくは全てのメモリセルの書き込みを同時に行って
もよい。複数の第4の配線それぞれに接続される一つの
島状半導体部にそれぞれ含まれる一つ若しくは複数若し
くは全てのメモリセルの書き込みを同時に行ってもよい
し、複数の第4の配線それぞれに接続される複数若しく
は全ての島状半導体部に含まれる複数若しくは全てのメ
モリセルの書き込みを同時に行ってもよい。
【0351】第3の配線(3-j-h)に接続しているメモリ
セルをある一定間隔、例えば8つおきの第4の配線(即
ち、第4の配線(4-(i−16))、第4の配線(4-(i−8))、
第4の配線(4-i)、第4の配線(4-(i+8))、第4の配線(4
-(i+16))のような)ごとに書き込みを同時に行ってもよ
い。また、全ての第4の配線に第一の電位を与え、第1
の配線(1-j)に第四の電位を与え、第1の配線(≠1-j)に
第八の電位を与え、第2の配線と第5の配線の電位を交
換し、第3の配線(3-j-h)に第三の電位を与えることで
第3の配線(3-j-h)に接続する第3の電極をゲート電極
とするメモリセル全てに同時に書き込みを行うこともで
きる。
【0352】複数の第1の配線に第四の電位を与え、該
第1の配線が接続する第1の電極を有する島状半導体部
に含まれるメモリセルの第3の電極が接続する第3の配
線に第三の電位を与えることによって第三の電位を与え
られた第3の配線に接続する第3の電極をゲート電極と
するメモリセル全てに同時にも書き込みを行うことがで
きる。上記の書き込み方法を組み合わせて用いてもよい。
【0353】電荷蓄積層はフローティングゲート以外、
例えば誘電体や積層絶縁膜などでもよい。また、電荷蓄
積層の電荷の状態を変化させることを“0”を書き込
む、変化させないことを“1”を書き込むとしてもよ
い。電荷蓄積層の電荷の状態を小さく変化させることを
“0”を書き込む、大きく変化させることを“1”を書
き込むとしてもよいし、その逆でもよい。電荷蓄積層の
電荷の状態を負に変化させることを“0”を書き込む、
正に変化させることを“1”を書き込むとしてもよい
し、その逆でもよい。上記の“0”、“1”の定義を組
み合わせてもよい。また、電荷蓄積層の電荷の状態を変
化させる手段はF-N電流に限らない。
【0354】図76は、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。
【0355】第1の配線(1-i)に第一の電位を与え、第
1の配線(≠1-i)に第九の電位を与える以外は図72の
書き込みの電圧配置と同様である。図80は、複数の第1
の配線が電気的に繋がって共通であるメモリセルアレイ
構造の等価回路を示す。
【0356】第1の配線(1-1)に第一の電位を与える以
外は図72の書き込みの電圧配置と同様である。
【0357】p型半導体で形成される2個の直列に並ん
だメモリセルをもつ島状半導体部をM×N ( M,Nは正の整
数)個に配列し、第1の配線と第3の配線が平行に配置
している場合の上述の書き込み動作の各電圧のタイミン
グチャートの一例について述べる。
【0358】図132に、第1の配線に開放状態とし、
メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾値
が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下と
した場合の書き込みにおける各電位に与える電位のタイ
ミングの一例を示す。
【0359】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、最初に、第1の配
線(1-1〜1-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線
(4-1〜4-M)それぞれに第一の電位である接地電位を与え
た状態から、第1の配線(1-1〜1-N)を開放状態とし、そ
の後に第4の配線(4-i)に第四の電位として、例えば第
一の電位である接地電位を与え続け、第4の配線(4-i)
以外である第4の配線(≠4-i)に第八の電位として、例
えば10Vを与え、第3の配線(3-j-1)に、例えば第十一
の電位として、例えば第一の電位である接地電位を与
え、前記以外の第3の配線(≠3-j-1〜 3-j-2)に第十二
の電位として第一の電位である接地電位を与え、第3の
配線(3-j-1)に第三の電位として、例えば20Vを与える。
この状態を所望の時間保持することにより“1”の書き
込みを行う。
【0360】この際、第3の配線(3-j-1)に第三の電位
として、例えば20Vが与えられている間に少なくとも第
4の配線(≠4-i)に第八の電位として、例えば10Vが与え
られていれば、それぞれの配線に電位を与えるタイミン
グは前後しても同時でもよい。
【0361】その後に、例えば第3の配線(3-j-1)を第
一の電位である接地電位に戻し、第3の配線(3-j-1)以
外である第3の配線(≠3-j-1)を第一の電位である接地
電位に戻し、第4の配線(≠4-i)を第一の電位である接
地電位に戻す。この際、第3の配線(3-j-1)に第三の電位
として、例えば20Vが与えられている間に少なくとも第
4の配線(≠4-i)に第八の電位として、例えば10Vが与え
られてれば、それぞれの配線を接地電位に戻すタイミン
グは前後しても同時でもよい。
【0362】また、与える電位は所望のセルに“1”の
書き込むための条件を満たすならば、いかなる電位の組
合せでもよい。
【0363】ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第
3の配線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞ
れに同電位である第一の電位を与えるのが好ましいが、
異なる電位を与えてもよい。
【0364】上述においては、第3の配線(3-j-1)をゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書き
込み方法について述べたが、第3の配線(3-j-2)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書き込
み方法についても同様に行う。
【0365】続いて、図132に対して選択セルが第3
の電極 (3-j-2)に接続されるメモリセルの場合の書き込
み時のタイミングチャートの一例を図133に示す。ま
た、図73は選択セルが第3の電極 (3-j-2)に接続され
るメモリセルとした時の等価回路を示す。
【0366】図133は選択セルと直列に配置されてい
る非選択セルと接続される第3の電極に与えられる電位
が第十一の電位から第七の電位に替わった以外は図13
2に準ずる。
【0367】この時、第七の電位は電荷蓄積層の電荷の
状態にかかわらずメモリセルに常にセル電流が流れ得る
電位、つまりメモリセルのチャネル部に反転層が形成さ
れ得る電位で、かつトンネル酸化膜に流れるF-N電流に
よる電荷の変動が生じない電位とする。例えば、電荷蓄
積層に電子を蓄積することを“1”の書き込みとする場
合、第3の配線(3-j-1)に接続されてなる第3の電極を
ゲート電極とするメモリ・トランジスタのとり得る閾値
以上の電位で、かつ第七の電位が与えられる第3の電極
をゲート電極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸
化膜に流れるF-N電流が十分に小さくなる電位であれば
よい。
【0368】第1の配線を第4の配線と平行に配置して
いる場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
134〜図137に示す。図134〜図137は、選択
されたセルを含む島状半導体の端部に接続する第1の配
線(1-j)から第1の配線(1-i)に替わった以外はそれぞれ
図132〜図133に準ずる。
【0369】また、図134〜図137は、選択された
セルを含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-
i)に第一の電位である接地電位を与えつづけても選択セ
ルの書き込み動作には影響を与えず、書き込み動作は図
132〜図133に準ずる。図77は、選択セルが第3
の電極 (3-j-2)に接続されるメモリセルとした時の等価
回路を示す。この時、非選択である第1の配線(≠1-i)は
第八の電位を与えるのが好ましい。
【0370】第1の配線がアレイ全体で共通に接続して
いる場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
138〜図139に示す。図138〜図139は、選択
されたセルを含む島状半導体の端部に接続する第1の配
線(1-j)から第1の配線(1-1)に替わった以外は図132
〜図133に準ずる。
【0371】図81は、選択セルが第3の電極 (3-j-2)
に接続されるメモリセルとした時の等価回路を示す。
【0372】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、電荷蓄積層を有し制御ゲート電極として第3
の電極を備えるメモリセルを2個直列に接続した島状半
導体部を有し、該島状半導体部を複数個、例えばM×N個
(M,Nは正の整数)備える場合で、かつ、該メモリセルアレ
イにおいて半導体基板に平行に配置される複数、例えば
M本の第4の配線が該島状半導体部の各々一方の端部に
接続し、他方の端部には第1の配線が接続しており、ま
た、半導体基板に平行で、かつ、第4の配線と交差する
方向に配置される複数個、例えばN×2個の第3の配線は
メモリセルの第3の電極と接続している場合のチャネル
ホットエレクトロン電流(以下CHE電流と称す)を用いた
書き込み手法について述べる。
【0373】図72は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときの上記メモリセルアレイ構造の等価回路
を示す。
【0374】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図72に示す選択セルを書き込むには、
選択セルを含む島状半導体部の第1の電極に接続する第
1の配線(1-j) (jは1≦j≦Nの正の整数)に第一の電位
を与え、前記以外の第1の配線である第1の配線(≠1-
j)に第九の電位を与え、選択セルに接続される第3の配
線(3-j-1) に第三の電位を与え、選択セルと直列に配
置されている非選択セルと接続される第3の配線(3-j-
2)には第十一の電位を与え、前記以外の第3の配線(≠
3-j-1〜 3-j-2)に第十二の電位を与え、選択セルを含
む島状半導体部の第4の電極に接続する第4の配線(4-
i) (iは1≦i≦Mの正の整数)に第四の電位を与え、前記
以外の第4の配線(≠4-i)に第八の電位を与え、これら
の電圧配置により選択セルのチャネル部にCHE電流を
発生させ電荷蓄積層の電荷の状態を変化させることがで
きる。例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積することを
“1”の書き込みとする場合、電位の大小関係は第四の
電位>第一の電位であり、第三の電位>第一の電位であ
り、このとき第一の電位は接地電位が望ましく、第三の
電位若しくは第四の電位は第三の電位と第一の電位との
電位差および第四の電位と第一の電位との電位差により
“1”が書き込める電位、例えばこれら電位差により、
第三の電位が与えられる第3の電極をゲート電極とす
る、例えばメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流
れる、電荷の状態を変化させる手段としてのCHE電流
が十分発生する電位とする。
【0375】また、第十一の電位は電荷蓄積層の電荷の
状態に関わらずメモリセルに常にセル電流が流れ得る電
位、つまりメモリセルのチャネル部に反転層が形成され
得る電位で、かつ第十一の電位により電荷蓄積層の電荷
の状態に変動が生じない電位とする。例えば電荷蓄積層
に電子を蓄積することを“1”の書き込みとする場合、
第3の配線(3-j-2)に接続されてなる第3の電極をゲー
ト電極とするメモリ・トランジスタのとり得る閾値以上
の電位で、かつ第十一の電位が与えられる第3の電極を
ゲート電極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化
膜に流れるF-N電流若しくはCHE電流が十分に小さく
なる電位であればよい。
【0376】第八の電位は、該電位と第一の電位及び第
三の電位及び第十一の電位との電位差により、“1”が
書き込まれない電位、例えば該電位差により、第3の電
極をゲート電極とする、例えばメモリ・トランジスタの
トンネル酸化膜に流れる、CHE及びF-N電流が十分小さい
電位であればよい。この時、第八の電位は接地電位が望
ましく開放状態であってもよい。第九の電位は第八の電
位若及び第四の電位及び第十二の電位との電位差で
“1”の書き込みが起こらない任意の電位でよいが、第
八の電位と同等の電位が望ましい。第九の電位は開放状
態でもよい。第十二の電位は接地電位が望ましい。
【0377】第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板内に不
純物拡散層として形成され、半導体基板に与えられる第
十の電位が接地電位である場合は、一般的に第一の電位
は接地電位である。また、第1の配線(1-1〜1-N)が半導体
基板と電気的に絶縁されて形成されている場合、例えば
SOI基板に不純物拡散層からなる第1の配線(1-1〜1-
N)が形成され半導体基板とは絶縁膜で絶縁されている時
は、第一の電位は第十の電位と必ずしも等しくする必要
はない。
【0378】第3の配線(3-j-2)、第3の配線(3-j-1)の
順序で書き込みしてもよいし、順番は逆でもよい。さらに
第3の配線(3-j-1)に接続している複数若しくは全ての
メモリセルの書き込みを同時に行ってもよいし、第3の
配線(3-1-1〜3-N-2)に接続している複数若しくは全ての
メモリセルの書き込みを同時に行ってもよい。
【0379】第3の配線(3-(j−8)-1)、第3の配線(3-j
-1)、第3の配線(3-(j+8)-1)、第3の配線(3-(j+16)-1)
のようにある規則性をもって第3の配線を選択し、該配
線に接続している複数若しくは全てのメモリセルを同時
に書き込みを行ってもよい。
【0380】第4の配線(4-i)に接続される複数若しく
は全ての島状半導体部に含まれるメモリセルの書き込み
を同時に行ってもよい。複数の第4の配線それぞれに接
続される一つの島状半導体部にそれぞれ含まれるメモリ
セルの書き込みを同時に行ってもよいし、複数の第4の
配線それぞれに接続される複数若しくは全ての島状半導
体部に含まれるメモリセルの書き込みを同時に行っても
よい。
【0381】第3の配線(3-j-1)に接続しているメモリ
セルをある一定間隔、例えば8つおきの第4の配線(即
ち、第4の配線(4-(i−16))、第4の配線(4-(i−8))、
第4の配線(4-i)、第4の配線(4-(i+8))、第4の配線(4
-(i+16))のような)ごとに書き込みを同時に行ってもよ
い。全ての第4の配線に第一の電位を与え、第1の配線
(1-j)に第四の電位を与え、第1の配線(≠1-j)に第八の
電位を与え、第3の配線(3-j-1)に第三の電位を与える
ことで第3の配線(3-j-1)に接続する第3の電極をゲー
ト電極とするメモリセル全てに同時に書き込みを行うこ
ともできる。
【0382】選択セルを含まない第4の配線(≠4-i)に
第九の電位として、例えば第一の電位<第九の電位<第
四の電位となる電位を与え、 第4の配線(1-i)に第一の
電位を与え、第1の配線(1-j)に第四の電位を与え、第
1の配線(≠1-j)に第八の電位を与え、第3の配線(3-j-
1)に第三の電位を与えることで選択セルに書き込みを行
うこともできる。さらに複数の第1の配線に第四の電位
を与え、該第1の配線が接続する第1の電極を有する島
状半導体部に含まれるメモリセルの第3の電極が接続す
る第3の配線(3-j-1)に第三の電位を与え、第3の配線
(≠3-j-1)に第十一の電位を与えることによって第三の
電位を与えられた第3の配線に接続する第3の電極をゲ
ート電極とするメモリセル全てに同時にも書き込みを行
うことができる。上記の書き込み方法を組み合わせて用
いてもよい。
【0383】電荷蓄積層はフローティングゲート以外、
例えば誘電体や積層絶縁膜などでもよい。また、電荷蓄
積層の電荷の状態を変化させることを“0”を書き込
む、変化させないことを“1”を書き込むとしてもよ
い。電荷蓄積層の電荷の状態を小さく変化させることを
“0”を書き込む、大きく変化させることを“1”を書
き込むとしてもよいし、その逆でもよい。電荷蓄積層の
電荷の状態を負に変化させることを“0”を書き込む、
正に変化させることを“1”を書き込むとしてもよい
し、その逆でもよい。上記の“0”、“1”の定義を組
み合わせてもよい。また、電荷蓄積層の電荷の状態を変
化させる手段はCHEに限らない。
【0384】図76は、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。
【0385】第1の配線(1-i)に第一の電位を与え、第
1の配線(≠1-i)に第九の電位を与える以外は図72の
書き込みの電圧配置と同様である。
【0386】図80は、複数の第1の配線が電気的に繋
がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。
【0387】第1の配線(1-1)に第一の電位を与える以
外は図72の書き込みの電圧配置と同様である。
【0388】p型半導体で形成される、例えば2個の直
列に並んだメモリセルと、島状半導体部をM×N ( M,Nは
正の整数)個に配列し、第1の配線と第3の配線が平行
に配置している場合の上述の書き込み動作の各電圧のタ
イミングチャートの一例について述べる。
【0389】図140に、第1の配線に第一の電位及び
第九の電位として、例えば接地電位を与え、メモリセル
の書き込み状態の定義をメモリセルの閾値が、例えば5.
0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜3.0Vとした場合の書
き込みにおける各電位に与える電位のタイミングの一例
を示す。
【0390】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の書き込みとする場合、最初に、第1の配
線(1-1〜1-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線
(4-1〜4-M)それぞれに第一の電位である接地電位を与え
た状態から、第4の配線(4-i)に第四の電位として、例
えば6Vを与え、第4の配線(4-i)以外である第4の配線
(≠4-i)に第八の電位として、例えば第一の電位である
接地電位を与え、選択セルと直列に配置されない非選択
セルと接続される第3の配線(≠3-j-1〜 3-j-2)に第十
二の電位を与え、その後に選択セルと直列に配置されて
いる非選択セルと接続される第3の配線(3-j-2)に、例
えば第十一の電位として、例えば8Vを与え、選択セルに
接続される第3の配線(3-j-1)に第三の電位として、例
えば12Vを与える。この状態を所望の時間保持することに
より“1”の書き込みを行う。この際、それぞれの配線
に電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。
その後、例えば第3の配線(3-j-1)を接地電位に戻して
から第3の配線(3-j-2)を接地電位に戻し、第4の配線
(4-i)を接地電位に戻す。この際、それぞれの配線を接地
電位に戻すタイミングは前後しても同時でもよい。与え
る電位は所望のセルに“1”の書き込むための条件を満
たすならば、いかなる電位の組合せでもよい。
【0391】ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第
3の配線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞ
れに同電位である第一の電位を与えるのが好ましいが、
異なる電位を与えてもよい。
【0392】上述においては、第3の配線(3-j-1)をゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書き
込み方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-1)以
外の第3の配線の一つをゲート電極とするメモリセルを
選択セルとした場合の書き込み方法についても同様に行
う。
【0393】図140に対して選択セルが第3の配線(3
-j-2)に接続されるメモリセルの場合の書き込み時のタ
イミングチャートの一例を図141に示す。
【0394】図141は、選択セルと直列に配置されて
いる非選択セルと接続される第3の配線に与えられる電
位が第十一の電位から第七の電位に替わった以外は図1
40に準ずる。この時、第七の電位は第十一の電位と同
じである。
【0395】図72は、選択セルが第3の配線 (3-j-2)
に接続されるメモリセルとした時の等価回路を示す。
【0396】第1の配線を第4の配線と平行に配置して
いる場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
142に示す。
【0397】図142は、第一の電位として接地電位を
与え、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの
閾値が、例えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜3.
0Vとした場合の書き込みにおける各電位に与える電位の
タイミングの一例を示す。図142は、選択されたセル
を含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-j)か
ら第1の配線(1-i)に替わった以外は図142に準ずる。
【0398】続いて、図142に対して選択セルが第3
の配線(3-j-2)に接続されるメモリセルの場合の書き込
み時のタイミングチャートの一例を図143に示す。
【0399】図143は、選択セルと直列に配置されて
いる非選択セルと接続される第3の配線に与えられる電
位が第十一の電位から第七の電位に替わった以外は図1
42に準ずる。この時、第七の電位は第十一の電位と同
じである。
【0400】図77は選択セルが第3の配線 (3-j-2)に
接続されるメモリセルとした時の等価回路を示す。
【0401】第1の配線がアレイ全体で共通に接続して
いる場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
144に示す。図144は、第一の電位として接地電位
を与え、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセル
の閾値が、例えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜
3.0Vとした場合の書き込みにおける各電位に与える電位
のタイミングの一例を示す。
【0402】図144は、選択されたセルを含む島状半
導体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第1の配線(1
-1)に替わった以外は図140に準ずる。
【0403】続いて、図144に対して選択セルが第3
の配線(3-j-2)に接続されるメモリセルの場合の書き込
み時のタイミングチャートの一例を図145に示す。
【0404】図145は、選択セルと直列に配置されて
いる非選択セルと接続される第3の配線に与えられる電
位が第十一の電位から第七の電位に替わった以外は図1
44に準ずる。この時、第七の電位は第十一の電位と同
じである。
【0405】図81は選択セルが第3の電配線(3-j-2)
に接続されるメモリセルとした時の等価回路を示す。
【0406】本発明の半導体記憶装置の構造の一例とし
て、電荷蓄積層を有し制御ゲート電極として第3の電極
を備えるメモリセルを接続した島状半導体部を有してい
る場合のF-Nトンネリング電流を用いた消去手法につい
て述べる。
【0407】図57は、上記メモリセル構造の等価回路
を示す。
【0408】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図57に示す選択セルを消去するには、
島状半導体部に接続する第1の電極に第一の電位を与
え、選択セルに接続される第3の電極に第三の電位を与
え、選択セルを含む島状半導体部に接続する第4の電極
に第四の電位を与える。これらの電圧配置により選択セ
ルのトンネル酸化膜のみにF-N電流を発生させ電荷蓄積
層の電荷の状態を変化させることができる。
【0409】例えば、電荷蓄積層から負の電荷を引き抜
くことを消去とする場合、電位の大小関係は第三の電位
<第四の電位であり、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積した
状態を“1”とすると電荷蓄積層の電荷の状態が変化
し、“0”にすることができる。このとき第三の電位
は、該電位と第四の電位との電位差により“0”にでき
る電位、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート電
極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流
れ、電荷の状態を変化させる手段としてのF-N電流が十
分発生する電位とする。
【0410】また、第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板
内に不純物拡散層として形成され、第1の電極が浮遊の
場合においてメモリセルのチャネル部が半導体基板と電
気的に繋がっている場合、選択セルを含む島状半導体部
に接続する第1の電極に与える第四の電位は、該電位加
えることで半導体基板側に拡がる空乏層により該島状半
導体層と半導体基板と電気的にフローティング状態とな
る電位とする。これにより、該島状半導体層の電位が第
四の電位と等しくなり、島状半導体部上の選択セルには
メモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電
流が十分大きくなる電位となり、消去が行われる。
【0411】つまり、第四の電位と第三の電位との電位
差がメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-
N電流が十分流れる電位差となる。メモリセルのチャネル
部が、半導体基板と電気的に繋がっていない場合は、第
四の電位による空乏層の拡がりはいずれでもよい。
【0412】第1の電極が半導体基板と電気的に絶縁さ
れて形成されている場合、例えばOI基板に不純物拡散
層からなる第1の電極が形成され半導体基板とは絶縁膜
で絶縁されている時は、第一の電位は第十の電位と必ず
しも等しくする必要はない。電荷蓄積層の電荷の状態を
変化させ、選択したメモリ・トランジスタの閾値を上げ
ることを消去としてもよい。この場合には第三の電位>第
四の電位とし、第三の電位は第三の電位と第四の電位と
の電位差による電荷蓄積層の電荷の状態が十分に変化す
る電位、例えばF-N電流が十分に大きい電位であればよ
い。また、電荷蓄積層の電荷の状態を変化させる手段はF
-N電流に限らない。p型半導体で形成されるメモリセル
をもつ島状半導体部の場合で選択された第3の電極をゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去
動作の各電圧のタイミングチャートの一例について述べ
る。
【0413】図146に、図57に示すような選択され
た第3の電極に負バイアスを与え、メモリセルの書き込
み状態の定義をメモリセルの閾値が例えば1.0V〜3.5V、
消去状態の定義を−1.0V以下とした場合の消去における
各電位に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0414】例えば、電荷蓄積層より負の電荷を引きぬ
く場合、最初に第1の電極、第3の電極、第4の電極に
それぞれに第一の電位である接地電位を与えた状態か
ら、第1の電極に第四の電位として、例えば6Vを与え、
第4の電極に第四の電位として、例えば6Vを与え、その
後に第3の電極に第三の電位として、例えば−12を与え
る。この状態を所望の時間保持することにより“0”の
消去状態を行う。また、それぞれの電極に電位を与える
タイミングは前後しても同時でもよい。
【0415】その後に、例えば第3の電極を第一の電位
である接地電位に戻し、第1の電極を第一の電位である
接地電位に戻し、第4の電極を第一の電位である接地電
位に戻す。それぞれの電極を接地電位に戻すタイミング
は前後しても同時でもよい。与える電位は、所望のセル
を消去するための条件を満たすならば、いかなる電位の
組合せでもよい。
【0416】ここで、最初に第1の電極、第3の電極、
第4の電極それぞれに同電位である第一の電位を与える
のが好ましいが、異なる電位を与えてもよい。
【0417】これにより、図57に示すような選択され
たセルの消去動作が行われる。図146に対して第1の
電極が開放状態である場合の消去動作時のタイミングチ
ャートの一例を図147に示す。
【0418】第1の電極が開放状態とする以外は図14
6に準じ、第3の電極と第4の電極との間に生じる電位
差により消去動作が行われる。この際、図57に示すよ
うな選択されたセルの消去動作には影響を与えない。
【0419】図148に、第1の電極に第四の電位とし
て、例えば18Vを与え、メモリセルの書き込み状態の定
義をメモリセルの閾値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態
の定義を−1.0V以下とした場合の消去における各電位に
与える電位のタイミングの一例を示す。
【0420】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を引きぬく
場合、最初に、第1の電極、第3の電極、第4の電極そ
れぞれに第一の電位である接地電位を与えた状態から、
第1の電極に第四の電位として、例えば18Vを与え、第
4の電極に第四の電位として、例えば18Vを与え、その
後に第3の電極に第三の電位として、例えば第一の電位
である接地電位を与え続ける。この状態を所望の時間保
持することにより“0”の消去状態を行う。それぞれの
電極に電位を与えるタイミングは、前後しても同時でも
よい。
【0421】その後に、第4の電極を第一の電位である
接地電位に戻す。それぞれの配線を接地電位に戻すタイ
ミングは前後しても同時でもよい。与える電位は所望の
セルを消去するための条件を満たすならば、いかなる電
位の組合せでもよい。
【0422】ここで、最初に第1の電極、第3の電極、
第4の電極それぞれに同電位である第一の電位を与える
のが好ましいが、異なる電位を与えてもよい。これによ
り、図57に示すような選択されたセルの消去動作が行
われる。
【0423】本発明の半導体記憶装置の構造の一例とし
て、ゲート電極として第2の電極を備えるトランジスタ
とゲート電極として第5の電極を備えるトランジスタを
選択ゲート・トランジスタとして有し、該選択ゲート・
トランジスタの間に電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極
として第3の電極を備えるメモリセルを複数個、例えば
L個(Lは正の整数)、直列に接続した島状半導体部を有し
ている場合のF-Nトンネリング電流を用いた消去手法に
ついて述べる。
【0424】図58は、上記メモリセル構造の等価回路
を示す。
【0425】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図58に示す選択セルを消去するには、
選択セルを含む島状半導体部に接続する第1の電極10に
第一の電位を与え、選択セルと直列に配置される第2の
電極20に第二の電位を与え、選択セルに接続される第3
の電極(30-h)(hは1≦h≦Lの正の整数)に第三の電位を与
え、選択セルと直列に配置されている非選択セルと接続
される第3の電極(30-1〜 30-(h-1))には第七の電位を
与え、同じく第3の電極(30-(h+1)〜 30-L)には第
十一の電位を与え、選択セルを含む島状半導体部に接続
する第4の電極40に第四の電位を与え、選択セルと直列
に配置される第5の電極50に第五の電位を与える。これ
らの電圧配置により選択セルのトンネル酸化膜のみにF-
N電流を発生させ電荷蓄積層の電荷の状態を変化させる
ことができる。
【0426】例えば、電荷蓄積層から負の電荷を引き抜
くことを消去とする場合、電位の大小関係は、第三の電
位<第四の電位であり、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積し
た状態を“1”とすると電荷蓄積層の電荷の状態が変化
し、“0”にすることができる。このとき第三の電位は
該電位と第四の電位との電位差により“0”にできる電
位、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート電極と
するメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れ、電
荷の状態を変化させる手段としてのF-N電流が十分発生
する電位とする。第1の電極10は開放状態でもよい。
【0427】第1の電極10が半導体基板内に不純物拡散
層として形成され、第1の電極10の電位が浮遊であり、
メモリセルのチャネル部が半導体基板と電気的に繋がっ
ている場合、選択セルを含む島状半導体部に接続する第
1の電極10に与える第四の電位は、該電位加えること
で、半導体基板側に拡がる空乏層により該島状半導体層
と半導体基板と電気的にフローティング状態となる電位
とする。これにより、該島状半導体層の電位が第四の電
位と等しくなり、島状半導体部上の選択セルにはメモリ
・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十
分大きくなる電位となり、消去が行われる。
【0428】つまり、第四の電位と第三の電位との電位
差がメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-
N電流が十分流れる電位差となる。
【0429】メモリセルのチャネル部が、半導体基板と
電気的に繋がっていない場合は、第四の電位による空乏
層の拡がりはいずれでもよい。第七の電位は電荷蓄積層
の電荷の状態の変化が選択セルに比べ十分小さいような
電位、例えば第七の電位と第四の電位との電位差によ
り、第七の電位が与えられる第3の電極(30-1〜 30-(h
-1))をゲート電極とするメモリ・トランジスタのトンネ
ル酸化膜のF-N電流が十分に小さい電位であればよい。
【0430】第十一の電位は、電荷蓄積層の電荷の状態
の変化が選択セルに比べ、十分小さいような電位、例え
ば第十一の電位と第四の電位との電位差により、第十一
の電位が与えられる第3の電極(30-(h+1)〜 30-L)をゲ
ート電極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜
のF-N電流が十分に小さい電位であればよい。
【0431】第二の電位は、第2の電極20をゲート電極
とするトランジスタのゲート酸化膜にF-N電流が流れな
い電位であればよい。
【0432】第五の電位は、第5の電極50をゲート電極
とするトランジスタのゲート酸化膜にF-N電流が流れな
い電位であればよい。第1の電極10が半導体基板と電気
的に絶縁されて形成されている場合、例えばSOI基板
に不純物拡散層からなる第1の電極10が形成され半導体
基板とは絶縁膜で絶縁されている時は、第一の電位は第
十の電位と必ずしも等しくする必要はない。
【0433】メモリセルのチャネル部が、半導体基板と
電気的に繋がっている場合、例えば不純物拡散層が、島
状半導体部を基板よりフローティング状態にしていない
場合、半導体基板に与える第十の電位は第十の電位と第
三の電位との電位差による電荷蓄積層の電荷の状態が十
分に変化する電位であるなら、第三の電位が与えられて
いる第三の電極をゲート電極とする全てのメモリセルに
対し、同時に消去を行うこともできる。
【0434】第3の電極(30-L)から第3の電極(30-1)ま
で連続して消去してもよいし、順番は逆でもよいし、順
番はランダムでもよい。電荷蓄積層の電荷の状態を変化
させ、選択したメモリ・トランジスタの閾値を上げるこ
とを消去としてもよい。この場合には第三の電位>第四
の電位とし、第三の電位は第三の電位と第四の電位との
電位差による電荷蓄積層の電荷の状態が十分に変化する
電位、例えばF-N電流が十分に大きい電位であればよい。
電荷蓄積層の電荷の状態を変化させる手段はF-N電流に
限らない。
【0435】p型半導体で形成される複数(例えばL個、
Lは正の整数)の直列に並んだメモリセルをもつ島状半導
体部をM×N ( M,Nは正の整数)個に配列している場合で
選択された第3の電極をゲート電極とするメモリセルを
選択セルとした場合の消去動作の各電圧のタイミングチ
ャートの一例について述べる。
【0436】図149に、図58に示すような選択され
た第3の電極に負バイアスを与え、第2の電極、第5の
電極をゲート電極とするトランジスタの閾値が、例えば
0.5Vとし、メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセ
ルの閾値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.
0V以下とした場合の消去における各電位に与える電位の
タイミングの一例を示す。
【0437】例えば、電荷蓄積層より負の電荷を引きぬ
く場合、最初に、第1の電極10、第2の電極20、第3の
電極(30-1〜30-L)、第4の電極40、第5の電極50それぞ
れに第一の電位である接地電位を与えた状態から、第2
の電極20に第二の電位として、例えば6Vを与え、第5の
電極50に第五の電位として、例えば6Vを与え、第1の電
極10に第四の電位として、例えば6Vを与え、第4の電極
40に第四の電位として、例えば6Vを与え、第3の電極(3
0-h)以外である第3の電極(30-1〜30-(h-1))(hは1≦h
≦Lの正の整数)に、例えば第七の電位として、例えば6V
を与え、第3の電極(30-(h+1)〜30-L)(hは1≦h≦Lの正
の整数)に、例えば第十一の電位として、例えば6Vを与
え、第3の電極(30-h)に第三の電位として、例えば−12
を与える。この状態を所望の時間保持することにより
“0”の消去状態を行う。それぞれの電極に電位を与え
るタイミングは前後しても同時でもよい。例えば、第3
の電極(30-h)を第一の電位である接地電位に戻し、第3
の電極(30-h)以外である第3の電極(≠30-h)を第一の電
位である接地電位に戻し、第4の電極40を第一の電位で
ある接地電位に戻し、第1の電極10を第一の電位である
接地電位に戻し、第2の電極20を第一の電位である接地
電位に戻し、第5の電極50を第一の電位である接地電位
に戻す。それぞれの電極を接地電位に戻すタイミングは
前後しても同時でもよい。与える電位は所望のセルを消
去するための条件を満たすならば、いかなる電位の組合
せでもよい。
【0438】第二の電位として、例えば接地電位を与
え、第5の電極50に第五の電位として、例えば接地電位
を与えてもよい。
【0439】ここで、最初に第1の電極20、第2の電極
20、第3の電極(30-1〜30-L) 、第4の電極40、第5
の電極50それぞれに同電位である第一の電位を与えるの
が好ましいが、異なる電位を与えてもよい。
【0440】これにより、図58に示すような選択され
たセルの消去動作が行われる。
【0441】上述においては、第3の電極(30-h)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去方
法について述べてきたが、第3の電極(30-h)以外の第3
の電極に接続されるゲート電極とするメモリセルを選択
セルとした場合の消去方法についても同様に行う。
【0442】図149に対して第一の電極が開放状態で
ある場合の消去時のタイミングチャートの一例を図15
0に示す。
【0443】非選択の第3の電極(≠30-h)(hは1≦h≦L
の正の整数)及び第4の電極40を第一の電位として、例
えば接地電位を与え、第一の電極が開放状態とする以外
は図149に準じ、図58に示すような選択されたセル
の消去動作には影響を与えない。
【0444】第3の電極(30-1〜30-(h-1))及び第3の電
極(30-(h-1)〜30-L)に第三の電位として−12V与えた場
合、図59に示すような第3の電極(30-1〜30-L)に接続
される複数のセルの消去動作が行われる。
【0445】図151に、第1の電極に第四の電位とし
て、例えば18Vを与え、第2の電極、第5の電極をゲー
ト電極とするトランジスタの閾値が、例えば0.5Vとし、
メモリセルの書き込み状態の定義をメモリセルの閾値
が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下と
した場合の消去における各電位に与える電位のタイミン
グの一例を示す。
【0446】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を引きぬく
場合、最初に第1の電極10、第2の電極20、第3の電極
(30-1〜30-L)、第4の電極40、第5の電極50それぞれに
第一の電位である接地電位を与えた状態から、第2の電
極20に第二の電位として、例えば18Vを与え、第5の電極
50に第五の電位として、例えば18Vを与え、第4の電極40
に第四の電位として、例えば18Vを与え、第1の電極10
に、第四の電位として、例えば18Vを与え、第3の電極
(30-h)以外である第3の電極(30-1〜30-(h-1))(hは1≦
h≦Lの正の整数)に、例えば第七の電位として、例えば1
0Vを与え、第3の配線(30-(h+1)〜30-L)(hは1≦h≦Lの
正の整数)に、例えば第十一の電位として、例えば10Vを
与え、第3の配線(30-h)に第三の電位として、例えば第
一の電位である接地電位を与え続ける。この状態を所望
の時間保持することにより“0”の消去状態を行う。そ
れぞれの電極に電位を与えるタイミングは前後しても同
時でもよい。
【0447】その後に、第3の電極(30-h)以外である第
3の電極(≠30-h)を第一の電位である接地電位に戻し、
第4の電極40を第一の電位である接地電位に戻し、第1
の電極10を第一の電位である接地電位に戻し、第2の電
極20及び第5の電極50 を第一の電位である接地電位に
戻す。それぞれの電極を接地電位に戻すタイミングは前
後しても同時でもよい。与える電位は、所望のセルを消
去するための条件を満たすならば、いかなる電位の組合
せでもよい。
【0448】ここで、最初に第1の電極10、第2の電極
20、第3の電極 (30-1〜30-L)、第4の電極40、第5の
電極50それぞれに同電位である第一の電位を与えるのが
好ましいが、異なる電位を与えてもよい。これにより、
図58に示すような選択されたセルの消去動作が行われ
る。
【0449】上述においては、第3の電極(30-h)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去方
法について述べてきたが、第3の電極(30-h)以外の第3
の電極の一つをゲート電極とするメモリセルを選択セル
とした場合の消去方法についても同様に行う。図152
に示す各電位に与える電位のタイミングのように、第3
の電極(30-1〜30-(h-1))及び第3の電極(30-(h-1)〜30-
L)に第三の電位として18V与えた場合、図59に示すよ
うな第3の電極(30-1〜30-L)に接続される複数のセルの
消去動作が行われる。
【0450】本発明の半導体記憶装置の構造の一例とし
て、電荷蓄積層を有し制御ゲート電極として第3の電極
を備えるメモリセルを、例えば2個、直列に接続した島
状半導体部を有している場合のF-Nトンネリング電流を
用いた消去手法について述べる。
【0451】図60は、上記メモリセル構造の等価回路
を示す。
【0452】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図60に示す選択セルを消去するには、
選択セルを含む島状半導体部に接続する第1の電極10に
第一の電位を与え、選択セルに接続される第3の電極(3
0-1)に第三の電位を与え、選択セルと直列に配置されて
いる非選択セルと接続される第3の電極(30-2)には第十
一の電位を与え、選択セルを含む島状半導体部に接続す
る第4の電極40に第四の電位を与える。これらの電圧配
置により選択セルのトンネル酸化膜のみにF-N電流を発
生させ電荷蓄積層の電荷の状態を変化させることができ
る。
【0453】例えば、電荷蓄積層から負の電荷を引き抜
くことを消去とする場合、電位の大小関係は第三の電位
<第四の電位であり、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積した
状態を“1”とすると電荷蓄積層の電荷の状態が変化
し、“0”にすることができる。このとき第三の電位
は、該電位と第四の電位との電位差により“0”にでき
る電位、第三の電位が与えられる第3電極をゲート電極
とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れ、
電荷の状態を変化させる手段としてのF-N電流が十分発
生する電位とする。第1電極10は開放状態でもよ。
【0454】第1電極10が半導体基板内に不純物拡散層
として形成され、第1電極10の電位が浮遊であり、メモ
リセルのチャネル部が半導体基板と電気的に繋がってい
る場合、選択セルを含む島状半導体部に接続する第1の
電極10に与える第四の電位は、該電位を加えることで半
導体基板側に拡がる空乏層により該島状半導体層と半導
体基板と電気的にフローティング状態となる電位とす
る。これにより、該島状半導体層の電位が第四の電位と
等しくなり、島状半導体部上の選択セルにはメモリ・ト
ランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十分大
きくなる電位となり、消去が行われる。
【0455】つまり、第四の電位と第三の電位との電位
差がメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-
N電流が十分流れる電位差となる。
【0456】メモリセルのチャネル部が、半導体基板と
電気的に繋がっていない場合は、第四の電位による空乏
層の拡がりはいずれでもよい。
【0457】第十一の電位は、電荷蓄積層の電荷の状態
の変化が選択セルに比べ十分小さいような電位、例えば
第十一の電位と第四の電位との電位差により、第十一の
電位が与えられる第3の電極(30-2)をゲート電極とする
メモリ・トランジスタのトンネル酸化膜のF-N電流が十
分に小さい電位であればよい。
【0458】第1の電極10が、半導体基板と電気的に絶
縁されて形成されている場合、例えばSOI基板に不純
物拡散層からなる第1の電極10が形成され半導体基板と
は絶縁膜で絶縁されている時は、第一の電位は第十の電
位と必ずしも等しくする必要はない。
【0459】また、メモリセルのチャネル部が、半導体
基板と電気的に繋がっている場合、例えば不純物拡散層
が、島状半導体部を基板よりフローティング状態にして
いない場合、半導体基板に与える第十の電位は第十の電
位と第三の電位との電位差による電荷蓄積層の電荷の状
態が十分に変化する電位であるなら、第三の電位が与え
られている第三の電極をゲート電極とする全てのメモリ
セルに対し同時に消去を行うこともできる。
【0460】第3の電極(30-2)から第3の電極(30-1)ま
で連続して消去してもよいし、順番は逆でもよいし、順
番はランダムでもよい。
【0461】電荷蓄積層の電荷の状態を変化させ、選択
したメモリ・トランジスタの閾値を上げることを消去と
してもよい。この場合には第三の電位>第四の電位と
し、第三の電位は第三の電位と第四の電位との電位差に
よる電荷蓄積層の電荷の状態が十分に変化する電位、例
えばF-N電流が十分に大きい電位であればよい。電荷蓄積
層の電荷の状態を変化させる手段はF-N電流に限らない。
【0462】p型半導体で形成される2個の直列に並ん
だメモリセルをもつ島状半導体部の場合で、選択された
第3の電極に接続されるゲート電極とするメモリセルを
選択セルとした場合の消去動作の各電圧のタイミングチ
ャートの一例について述べる。
【0463】図153に、図60に示すような選択され
た第3の電極に負バイアスを与え、メモリセルの書き込
み状態の定義をメモリセルの閾値が、例えば1.0V〜3.5
V、消去状態の定義を−1.0V以下とした場合の消去にお
ける各電位に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0464】例えば、電荷蓄積層より負の電荷を引きぬ
く場合、最初に、第1の電極10、第3の電極(30-1〜30-
2)、第4の電極40それぞれに第一の電位である接地電位
を与えた状態から、第1の電極10に第四の電位として、
例えば6Vを与え、第4の電極40に第四の電位として、例
えば6Vを与え、第3の電極(30-2)に、例えば第十一の電
位として、例えば6Vを与え、第3の電極(30-1)に第三の
電位として、例えば−12を与える。この状態を所望の時
間保持することにより“0”の消去状態を行う。それぞ
れの電極に電位を与えるタイミングは前後しても同時で
もよい。
【0465】その後に、例えば第3の電極(30-1)を第一
の電位である接地電位に戻し、第3の電極(30-2)を第一
の電位である接地電位に戻し、第4の電極40を第一の電
位である接地電位に戻し、第1の電極10を第一の電位で
ある接地電位に戻す。それぞれの電極を接地電位に戻す
タイミングは前後しても同時でもよい。与える電位は所
望のセルを消去するための条件を満たすならば、いかな
る電位の組合せでもよい。
【0466】第十一の電位は、電荷蓄積層の電荷の状態
の変化が選択セルに比べ十分小さいような電位、例えば
第十一の電位と第四の電位との電位差により、第十一の
電位が与えられる第3の電極(30-2)をゲート電極とする
メモリ・トランジスタのトンネル酸化膜のF-N電流が十
分に小さい電位であればよい。第十一の電位は、接地電
位でもよい。
【0467】ここで、最初に第1の電極10、第3の電極
(30-1〜30-2)、第4の電極40それぞれに同電位である
第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる電位を与え
てもよい。
【0468】これにより、図60に示すような選択され
たセルの消去動作が行われる。
【0469】上述においては、第3の電極(30-1)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去方
法について述べたが、第3の電極(30-2)に接続されるゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去
方法についても同様に行う。図153に対して第1の電
極が開放状態である場合の消去時のタイミングチャート
の一例を図154に示す。
【0470】非選択の第3の電極(30-2)及び第4の電極
40に第一の電位として、例えば接地電位を与え、第1の
電極10が開放状態とする以外は図153に準じ、図60
に示すような選択されたセルの消去動作には影響を与え
ない。
【0471】第3の電極(30-1〜30-2)に第三の電位とし
て−12V与えた場合、図61に示すような第3の電極(30
-1〜30-2)に接続される複数のセルの消去動作が行われ
る。図155に、第1の電極に第四の電位として、例え
ば18Vを与え、メモリセルの書き込み状態の定義をメモ
リセルの閾値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態の定義を
−1.0V以下とした場合の消去における各電位に与える電
位のタイミングの一例を示す。
【0472】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を引きぬく
場合、最初に、第1の電極10、第3の電極(30-1〜30-
2)、第4の電極40それぞれに第一の電位である接地電位
を与えた状態から、第4の電極40に第四の電位として、
例えば18Vを与え、第1の電極10に第四の電位として、
例えば18Vを与え、第3の配線(30-2)に、例えば第十一
の電位として、例えば10Vを与え、第3の配線(30-1)に第
三の電位として、例えば第一の電位である接地電位を与
え続ける。この状態を所望の時間保持することにより
“0”の消去状態を行う。それぞれの電極に電位を与え
るタイミングは前後しても同時でもよい。
【0473】その後に、第3の電極(30-2)を第一の電
位である接地電位に戻し、第4の電極40を第一の電位で
ある接地電位に戻し、第1の電極10を第一の電位である
接地電位に戻す。それぞれの電極を接地電位に戻すタイ
ミングは前後しても同時でもよい。与える電位は所望の
セルを消去するための条件を満たすならば、いかなる電
位の組合せでもよい。
【0474】ここで、最初に第1の電極10、第3の電極
(30-1〜30-2)、第4の電極40それぞれに同電位である
第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる電位を与え
てもよい。これにより、図60に示すような選択された
セルの消去動作が行われる。上述においては、第3の電
極(30-1)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとし
た場合の消去方法について述べたが、第3の電極(30-2)
をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の
消去方法についても同様に行う。
【0475】図156に示す各電位に与える電位のタイ
ミングのように、第3の電極(30-1〜30-2)に第三の電位
として18V与えた場合、図61に示すような第3の電極
(30-1〜30-2)に接続される複数のセルの消去動作が行わ
れる。
【0476】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、ゲート電極として第2の電極を備えるトラン
ジスタとゲート電極として第5の電極を備えるトランジ
スタを選択ゲート・トランジスタとして有し、該選択ゲ
ート・トランジスタの間に電荷蓄積層を有し、制御ゲー
ト電極として第3の電極を備えるメモリセルを複数個、
例えばL個(Lは正の整数)直列に接続した島状半導体部を
有し、該島状半導体部を複数個、例えばM×N個(M,Nは正
の整数)備える場合で、かつ、該メモリセルアレイにおい
て半導体基板に平行に配置される複数、例えばM本の第
4の配線が該島状半導体部の各々一方の端部に接続し、
他方の端部には第1の配線が接続しており、また、半導
体基板に平行で、かつ、第4の配線と交差する方向に配
置される複数個、例えばN×L個の第3の配線はメモリセ
ルの第3の電極と接続している場合のF-Nトンネリング
電流を用いた消去手法について述べる。
【0477】図62は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときの上記メモリセルアレイ構造の等価回路
を示す。
【0478】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図504−1に示す選択セルを消去するに
は、選択セルを含む島状半導体部に接続する第1の電極
に接続する第1の配線(1-j)(jは1≦j≦Nの正の整数)に
第一の電位を与え、前記以外の第1の配線である第1の
配線(≠1-j)に第九の電位を与え、選択セルと直列に配
置される第2の電極に接続する第2の配線(2-j)に第二
の電位を与え、選択セルに接続される第3の配線(3-j-
h)(hは1≦h≦Lの正の整数)に第三の電位を与え、選択セ
ルと直列に配置されている非選択セルと接続される第3
の配線(3-j-1〜3-j-(h-1))には第七の電位を与え、同
じく第3の配線(3-j-(h+1)〜 3-j-L)には第十一の電位
を与え、前記以外の第3の配線(≠3-j-1〜 3-j-L)に第
十二の電位を与え、選択セルを含む島状半導体部に接続
する第4の電極に接続する第4の配線(4-i) (iは1≦i≦
Mの正の整数)に第四の電位を与え、前記以外の第4の配
線(≠4-i)に第八の電位を与え、選択セルと直列に配置
される第5の電極に接続する第5の配線(5-j)に第五の
電位を与え、第2の配線(2-j)を除く第2の配線(≠2-j)
若しくは第5の配線(5-j)を除く第5の配線(≠5-j)に第
六の電位を与える。これらの電圧配置により選択セルの
トンネル酸化膜のみにF-N電流を発生させ電荷蓄積層の
電荷の状態を変化させることができる。
【0479】例えば、電荷蓄積層から負の電荷を引き抜
くことを消去とする場合、電位の大小関係は第三の電位
<第四の電位であり、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積した
状態を“1”とすると電荷蓄積層の電荷の状態が変化
し、“0”にすることができる。このとき第三の電位
は、該電位と第四の電位との電位差により“0”にでき
る電位、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート電
極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流
れ、電荷の状態を変化させる手段としてのF-N電流が十
分発生する電位とする。
【0480】第七の電位は、電荷蓄積層の電荷の状態の
変化が選択セルに比べ十分小さいような電位、例えば第
七の電位と第四の電位との電位差により、第七の電位が
与えられる第3の配線(3-j-1〜3-j-(h-1))に接続する
第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタの
トンネル酸化膜のF-N電流が十分に小さい電位であれば
よい。
【0481】第十一の電位は、電荷蓄積層の電荷の状態
の変化が選択セルに比べ十分小さような電位、例えば第
十一の電位と第四の電位との電位差により、第十一の電
位が与えられる第3の配線(3-j-(h+1)〜3-j-L)に接続
する第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジス
タのトンネル酸化膜のF-N電流が十分に小さい電位であ
ればよい。
【0482】第二の電位は、第2の配線に接続されてな
る第2の電極をゲート電極とするトランジスタのゲート
酸化膜にF-N電流が流れない電位であればよい。
【0483】第五の電位は、第5の配線に接続されてな
る第5の電極をゲート電極とするトランジスタのゲート
酸化膜にF-N電流が流れない電位であればよい。
【0484】第六の電位は、第二の電位若しくは第五の
電位と同様に第2の電極若しくは第5の電極をゲート電
極とするトランジスタのゲート酸化膜にF-N電流が流れ
ない電位であればよい。
【0485】第八の電位は、島状半導体層を介して接続
される端子に与えられる第四の電位若しくは第九の電位
と等しい電位が好ましい。
【0486】第十二の電位は、電荷蓄積層の電荷の状態
の変化が選択セルに比べ、十分小さような電位、例えば
第十二の電位と第八の電位との電位差および第十二の電
位と第四の電位により、第十二の電位が与えられる第3
の配線(≠3-j-1〜 3-j-L)に接続する第3の電極をゲー
ト電極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜の
F-N電流が十分に小さい電位であればよい。
【0487】また、第1の配線(1-1〜1-M)は開放状態で
もよいし、第九の電位は開放状態でもよい。第1の配線
(1-1〜1-N)が半導体基板内に不純物拡散層として形成さ
れ、第1の配線(1-1〜1-N)の電位が浮遊の場合において
メモリセルのチャネル部が半導体基板と電気的に繋がっ
ている場合、選択セルを含む島状半導体部に接続する第
1の配線(1-j)に与える第四の電位は、該電位加えるこ
とで半導体基板側に拡がる空乏層により該島状半導体層
と半導体基板と電気的にフローティング状態となる電位
とする。これにより、該島状半導体層の電位が第四の電
位と等しくなり、島状半導体部上の選択セルにはメモリ
・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-N電流が十
分大きくなる電位となり、消去が行われる。
【0488】つまり、第四の電位と第三の電位との電位
差がメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-
N電流が十分流れる電位差となる。メモリセルのチャネル
部が半導体基板と電気的に繋がっていない場合は、第四
の電位による空乏層の拡がりはいずれでもよい。
【0489】第1の配線(1-1〜1-N)が、半導体基板と電
気的に絶縁されて形成されている場合、例えばSOI基
板に不純物拡散層からなる第1の配線(1-1〜1-N)が形成
され半導体基板とは絶縁膜で絶縁されている時は、第一
の電位は第十の電位と必ずしも等しくする必要はない。
【0490】メモリセルのチャネル部が、半導体基板と
電気的に繋がっている場合、例えば不純物拡散層が、島
状半導体部を基板よりフローティング状態にしていない
場合、半導体基板に与える第十の電位は第十の電位と第
三の電位との電位差による電荷蓄積層の電荷の状態が十
分に変化する電位であるなら、第三の電位が与えられて
いる第三の配線に接続される第三の電極をゲート電極と
する全てのメモリセルに対し同時に消去を行うこともで
きる。
【0491】第3の配線(3-j-L)から第3の配線(3-j-1)
まで連続して消去してもよいし、順番は逆でもよいし、
順番はランダムでもよい。第3の配線(3-j-h)に接続して
いる複数若しくは全てのメモリセルの消去を同時に行っ
てもよいし、第3の配線(3-j-1〜3-j-L)に接続している
複数若しくは全てのメモリセルの消去を同時に行っても
よいし、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)に接続している複数
若しくは全てのメモリセルの消去を同時に行ってもよ
い。また、第3の配線(3-(j−8)-h)、第3の配線(3-j-
h)、第3の配線(3-(j+8)-h)、第3の配線(3-(j+16)-h)
のようにある規則性をもって第3の配線を選択し、該配
線に接続している複数若しくは全てのメモリセルを同時
に消去を行ってもよい。
【0492】第4の配線(4-i)に接続される一つの島状
半導体部に含まれる複数若しくは全てのメモリセルの消
去を同時に行ってもよいし、第4の配線(4-i)に接続さ
れる複数若しくは全ての島状半導体部に含まれる複数若
しくは全てのメモリセルの消去を同時に行ってもよい。
複数の第4の配線それぞれに接続される一つの島状半導
体部にそれぞれ含まれる一つ若しくは複数若しくは全て
のメモリセルの消去を同時に行ってもよいし、複数の第
4の配線それぞれに接続される複数若しくは全ての島状
半導体部に含まれる複数若しくは全てのメモリセルの消
去を同時に行ってもよい。
【0493】第3の配線(3-j-h)に接続しているメモリ
セルをある一定間隔、例えば8つおきの第4の配線(即
ち、第4の配線(4-(i−16))、第4の配線(4-(i−8))、
第4の配線(4-i)、第4の配線(4-(i+8))、第4の配線(4
-(i+16))のような)ごとに消去を同時に行ってもよい。全
ての第4の配線に第一の電位を与え、第1の配線(1-j)
に第四の電位を与え、第1の配線(≠1-j)に第八の電位
を与え、第2の配線と第5の配線の電位を交換し、第3
の配線(3-j-h)に第三の電位を与えることで第3の配線
(3-j-h)に接続する第3の電極をゲート電極とするメモ
リセル全てに同時に消去を行ってもよいし、任意の第4
の配線に第四の電位を与えてもよい。複数の第1の配線
に第四の電位を与え、該第1の配線が接続する第1の電
極を有する島状半導体部に含まれるメモリセルの第3の
電極が接続する第3の配線に第三の電位を与えることに
よって第三の電位を与えられた第3の配線に接続する第
三の電極をゲート電極とするメモリセル全てに同時にも
消去を行うことができる。上記の消去方法を組み合わせ
て用いてもよい。
【0494】電荷蓄積層の電荷の状態を変化させ、選択
したメモリ・トランジスタの閾値を上げることを消去と
してもよい。この場合には第三の電位>第四の電位と
し、第三の電位は第三の電位と第四の電位との電位差に
よる電荷蓄積層の電荷の状態が十分に変化する電位、例
えばF-N電流が十分に大きい電位であればよい。電荷蓄積
層の電荷の状態を変化させる手段はF-N電流に限らない。
【0495】図63は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
し、第1の配線(1-j)と第4の配線(4-i)で決まる島状半
導体層上の全てのメモリセルを選択して、消去すること
ができる。
【0496】第3の配線(3-j-1〜3-j-L)に第三の電位を
与える以外は図62の消去の電圧配置と同様である。
【0497】図64は、第1の配線を第3の配線と平行に
配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。
【0498】第1の配線(1-j)に接続する全ての島状半
導体層上の全てのメモリセルを選択して、消去すること
ができる。第3の配線(3-j-1〜3-j-L)に第三の電位を与
え、第4の配線(4-1〜4-M)に第四の電位を与える以外は
図62の消去の電圧配置と同様である。
【0499】図65は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-1〜1‐N)に接続する全ての島状半導
体層上の全てのメモリセルを選択して、消去することが
できる。第1の配線(1-1〜1‐N)に第四の電位を与え、第
3の配線(3-j-1〜3-N-L)に第三の電位を与え、第4の配
線(4-1〜4-M)に第四の電位を与える以外は図62の消去
の電圧配置と同様である。
【0500】図67は、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-i)に第四の電位を与え、第1の配線
(≠1-i)に第九の電位を与える以外は図62の消去の電
圧配置と同様である。
【0501】図68は、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-i)と第4の配線(4-i)で決まる島状半
導体層上の全てのメモリセルを選択して、消去すること
ができる。第3の配線(3-j-1〜3-N-L)に第三の電位を与
える以外は図62の消去の電圧配置と同様である。図6
9は、複数の第1の配線が電気的に繋がって共通である
メモリセルアレイ構造の等価回路を示す。第1の配線(1-
1)に第四の電位を与える以外は図62の消去の電圧配置
と同様である。
【0502】図70は、複数の第1の配線が電気的に繋
がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-1)に接続する全ての島状半導体層上
の全てのメモリセルを選択して、消去することができ
る。第1の配線(1-1)に第四の電位を与え、第3の配線(3
-j-1〜3-(j+1)-L)に第三の電位を与え、第4の配線(4-1
〜4-M)に第四の電位を与える以外は図62の消去の電圧
配置と同様である。図71は、複数の第1の配線が電気
的に繋がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価回
路を示す。第3の配線(3-j-h)に接続する全てのメモリ
セルを選択して、消去することができる。第1の配線(1-
1)に第四の電位を与え、第3の配線(3-j-h)に第三の電
位を与え、第4の配線(4-1〜4-M)に第四の電位を与える
以外は図62の消去の電圧配置と同様である。
【0503】p型半導体で形成される複数(例えばL個、
Lは正の整数)の直列に並んだメモリセルと、メモリセル
を間にはさむように形成した選択トランジスタをもつ島
状半導体部をM×N ( M,Nは正の整数)個に配列し、第1
の配線と第3の配線が平行に配置している場合で選択さ
れた第3の配線に接続されるゲート電極とするメモリセ
ルを選択セルとした場合の消去動作の各電圧のタイミン
グチャートの一例について述べる。
【0504】図157に、図66に示すような選択され
た第3の配線に負バイアスを与え、第2の配線、第5の
配線に接続されるゲート電極を有するトランジスタの閾
値が、例えば0.5Vとし、メモリセルの書き込み状態の定
義をメモリセルの閾値が、例えば1.0V〜3.5V、消去状態
の定義を−1.0V以下とした場合の消去における各電位に
与える電位のタイミングの一例を示す。
【0505】例えば、電荷蓄積層より負の電荷を引きぬ
く場合、最初に、第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配線(2
-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1
〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N))それぞれに第一の電位
である接地電位を与えた状態から、第1の配線(1-j)以
外である第1の配線(≠1-j)に第八の電位として、例え
ば第四の電位と等しい6Vを与え、第4の配線(4-i)以外
である第4の配線(≠4-i)に第八の電位として、例えば
第四の電位と等しい6Vを与え、第1の配線(1-j)に第四
の電位として、例えば6Vを与え、第4の配線(4-i)に第
四の電位として、例えば6Vを与え、第3の配線(3-j-h)
以外である第3の配線(3-j-1〜3-j-(h-1))(hは1≦h≦L
の正の整数)に、例えば第七の電位として、例えば6Vを
与え、第3の配線(3-j-(h+1)〜3-j-L)(hは1≦h≦L
の正の整数)に、例えば第十一の電位として、例えば6V
を与え、前記以外の第3の配線(≠3-j-1〜 3-j-L)に第
十二の電位として、例えば6Vを与え、その後に第3の配
線(3-j-h)に第三の電位として、例えば−12Vを与える。
この状態を所望の時間保持することにより“0”の消去
状態を行う。それぞれの配線に電位を与えるタイミング
は前後しても同時でもよい。
【0506】その後に、例えば第3の配線(3-j-h)を第
一の電位である接地電位に戻し、第3の配線(3-j-h)以
外である第3の配線(≠3-j-h)を第一の電位である接地
電位に戻し、第4の配線(4-1〜4-M)を第一の電位である
接地電位に戻し、第1の配線(1-1〜1-N)を第一の電位で
ある接地電位に戻す。それぞれの配線を接地電位に戻す
タイミングは前後しても同時でもよい。与える電位は、
所望のセルを消去するための条件を満たすならば、いか
なる電位の組合せでもよい。
【0507】ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第
2の配線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4
の配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N)それぞれに同
電位である第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる
電位を与えてもよい。
【0508】これにより、図66に示すような選択され
た第3の配線に接続される複数のセルの消去動作が行わ
れる。
【0509】上述においては第3の配線(3-j-h)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去方
法について述べたが、第3の配線(3-j-h)以外の第3の
配線に接続されるゲート電極とするメモリセルを選択セ
ルとした場合の消去方法についても同様に行う。
【0510】図157に対して第一の配線が開放状態で
ある場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
158に示す。
【0511】非選択の第3の配線(≠3-i-h) (hは1≦h
≦Lの正の整数)及び及び第4の配線(≠4-i)に第一の電
位として、例えば接地電位を与え、第一の配線が開放状
態とする以外は図157に準じ、図62に示すような選
択されたセルの消去動作には影響を与えない。
【0512】第4の配線(≠4-i)に第八の電位として6V
を与えた場合、図66に示すような選択された第3の配
線に接続される複数のセルの消去動作が行われる。
【0513】第4の配線(≠4-i)に第八の電位として6V
を与え、かつ第3の配線(3-i-1〜3-i-(h-1))及び第3の
配線(3-i-(h-1)〜3-i-L)に第三の電位として−12V与え
た場合、図64に示すような第1の配線(1-j)に接続さ
れる複数のセルの消去動作が行われる。
【0514】全ての第4の配線(4-1〜4-M)に第四の電位
として6Vを与え、全ての第3の配線(3-1-1〜3-N-L)に
第三の電位として−12Vを与えた場合、図65に示すよ
うな全てのセルの消去動作が行われる。
【0515】図159に、第1の配線に第四の電位及び
第九の電位として、例えば18Vを与え、第2の配線、第
5の配線に接続されるゲート電極を有するトランジスタ
の閾値が、例えば0.5Vとし、メモリセルの書き込み状態
の定義をメモリセルの閾値が、例えば1.0V〜3.5V、消去
状態の定義を−1.0V以下とした場合の消去における各電
位に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0516】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を引きぬく
場合、最初に、第11の配線(1-1〜1-N)、第2の配線(2-
1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1
〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N))それぞれに第一の電位
である接地電位を与えた状態から、第2の配線(≠2-j)
及び第5の配線(≠5-j)に第六の電位として、例えば18V
を与え、第2の配線(2-j)に第二の電位として、例えば1
8Vを与え、第5の配線(5-j)に第五の電位として、例えば
18Vを与え、第4の配線(4-i)以外である第4の配線(≠4-
i)に第八の電位として、例えば第四の電位と等しい18V
を与え、第1の配線(1-j)以外である第1の配線(≠1-j)
に第八の電位として、例えば第四の電位と等しい18Vを
与え、第4の配線(4-i)に第四の電位として、例えば18V
を与え、第1の配線(1-j)に第四の電位として、例えば1
8Vを与え、第3の配線(3-j-h)以外である第3の配線(3
-j-1〜3-j-(h-1))(hは1≦h≦Lの正の整数)に例えば
第七の電位として、例えば10Vを与え、第3の配線(3-j-
(h+1)〜3-j-L)(hは1≦h≦Lの正の整数)に、例えば第
十一の電位として、例えば10Vを与え、前記以外の第3の
配線(≠3-j-1〜 3-j-L)に第十二の電位として、例えば
10Vを与え、その後に第3の配線(3-j-h)に第三の電位と
して例えば第一の電位である接地電位を与え続ける。こ
の状態を所望の時間保持することにより “0”の消去
状態を行う。それぞれの配線に電位を与えるタイミング
は前後しても同時でもよい。その後に、第3の配線(3-j
-h)以外である第3の配線(≠3-j-h)を第一の電位である
接地電位に戻し、第4の配線(4-1〜4-M)を第一の電位で
ある接地電位に戻し、第1の配線(1-1〜1-N)を第一の電
位である接地電位に戻し、第2の配線(2-1〜2-N)及び第
5の配線(5-1〜5-N) を第一の電位である接地電位に戻
す。それぞれの配線を接地電位に戻すタイミングは前後
しても同時でもよい。与える電位は所望のセルを消去す
るための条件を満たすならば、いかなる電位の組合せで
もよい。
【0517】ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第
2の配線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4
の配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N)それぞれに同
電位である第一の電位を与えるのが好ましいが、異なる
電位を与えてもよい。
【0518】これにより、図66に示すような選択され
た第3の配線に接続される複数のセルの消去動作が行わ
れる。
【0519】上述においては、第3の配線(3-j-h)をゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去
方法について述べたが、第3の配線(3-j-h)以外の第3
の配線の一つをゲート電極とするメモリセルを選択セル
とした場合の消去方法についても同様に行う。
【0520】第3の配線(3-i-1〜3-i-(h-1))及び第3の
配線(3-i-(h-1)〜3-i-L)に第三の電位として接地電位を
与えた場合、図64に示すような第1の配線(1-j)に接
続される複数のセルの消去動作が行われる。全ての第3
の配線(3-1-1〜3-N-L)に第三の電位として接地電位を
与え、例えば、図160に示す各電位に与える電位のタ
イミングとした場合、図65に示すような全てのセルの
消去動作が行われる。
【0521】第1の配線を第4の配線と平行に配置して
いる場合の消去時のタイミングチャートの一例を図16
1〜図164に示す。
【0522】図161〜図164は、選択されたセルを
含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-j)から
第1の配線(1-i)に替わった以外はそれぞれ図157〜
図160に準ずる。この時、図161〜図164のよう
に第5の配線(≠5-j)、第4の配線(≠4-i)、第3の配線
(≠3-j-1〜3-j-L) 、第2の配線(≠2-j)、第1の配線
(≠1-i)を第一の電位として接地電位としてもよい。第
3の配線(3-j-1〜3-j-L)に第三の電位として接地電位
を与え、例えば、図164に示す各電位に与える電位の
タイミングとした場合、図64に示すような第1の配線
(1-i)に接続されるセルの消去動作が行われる。
【0523】また、図165に示すように、第5の配線
(≠5-j)に第五の電位として、例えば18Vを与え、第2の
配線(≠2-j) に第二の電位として、例えば18Vを与え、
第4の配線(≠4-i)及び第1の配線(≠1-i)に第四の電位
として、例えば18Vを与えることにより、図65に示す
ような全てのセルの消去動作が行われる。
【0524】第1の配線がアレイ全体で共通に接続して
いる場合の消去時のタイミングチャートの一例を図16
6〜図169に示す。
【0525】図166〜図169は、選択されたセルを
含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-j)から
第1の配線(1-1)に替わった以外は図157〜図160
に準ずる。全ての第3の配線(3-1-1〜3-N-L)に第三の
電位として接地電位を与えた場合、例えば、図169に
示す各電位に与える電位のタイミングとした場合、図6
5に示すような全てのセルの消去動作が行われる。
【0526】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、電荷蓄積層を有し制御ゲート電極として第3
の電極を備えるメモリセルを、例えば2個、直列に接続
した島状半導体部を有し、該島状半導体部を複数個、例
えばM×N個(M,Nは正の整数)備える場合で、かつ、該メモ
リセルアレイにおいて半導体基板に平行に配置される複
数、例えばM本の第4の配線が該島状半導体部の各々一
方の端部に接続し、他方の端部には第1の配線が接続し
ており、また、半導体基板に平行で、かつ、第4の配線
と交差する方向に配置される複数個、例えばN×L個の第
3の配線はメモリセルの第3の電極と接続している場合
のF-Nトンネリング電流を用いた消去手法について述べ
る。
【0527】図72は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときの上記メモリセルアレイ構造の等価回路
を示す。
【0528】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図72に示す選択セルを消去するには、
選択セルを含む島状半導体部に接続する第1の電極に接
続する第1の配線(1-j)(jは1≦j≦Nの正の整数)に第一
の電位を与え、前記以外の第1の配線である第1の配線
(≠1-j)に第九の電位を与え、選択セルと直列に配置さ
れる非選択のセルに接続される第3の配線(3-j-2)に
は、第十一の電位を与え、前記以外の非選択のセルに接
続される第3の配線(≠3-j-1〜 3-j-2)に第十二の電位
を与え、選択セルを含む島状半導体部に接続する第4の
電極に接続する第4の配線(4-i) (iは1≦i≦Mの正の整
数)に第四の電位を与え、前記以外の第4の配線(≠4-i)
に第八の電位を与え、これらの電圧配置により選択セル
のトンネル酸化膜のみにF-N電流を発生させ電荷蓄積層
の電荷の状態を変化させることができる。
【0529】例えば、電荷蓄積層から負の電荷を引き抜
くことを消去とする場合、電位の大小関係は第三の電位
<第四の電位であり、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積した
状態を“1”とすると電荷蓄積層の電荷の状態が変化
し、“0”にすることができる。このとき第三の電位
は、該電位と第四の電位との電位差により“0”にでき
る電位、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート電
極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流
れ、電荷の状態を変化させる手段としてのF-N電流が十
分発生する電位とする。第十一の電位は電荷蓄積層の電
荷の状態の変化が選択セルに比べ、十分小さような電
位、例えば第十一の電位と第四の電位との電位差によ
り、第十一の電位が与えられる第3の配線(3-j-2)に接
続する第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジ
スタのトンネル酸化膜のF-N電流が十分に小さい電位で
あればよい。
【0530】第八の電位は、島状半導体層を介して接続
される端子に与えられる第四の電位若しくは第九の電位
と等しい電位が好ましい。
【0531】第十二の電位は、電荷蓄積層の電荷の状態
の変化が選択セルに比べ十分小さような電位、例えば第
十二の電位と第八の電位との電位差および第十二の電位
と第四の電位により、第十二の電位が与えられる第3の
配線(≠3-j-1〜 3-j-2)に接続する第3の電極をゲート
電極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜のF-
N電流が十分に小さい電位であればよい。
【0532】第1の配線(1-1〜1-M)は開放状態でもよい
し、第九の電位は開放状態でもよい。
【0533】第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板内に不
純物拡散層として形成され、第1の配線(1-1〜1-N)の電
位が浮遊であって、メモリセルのチャネル部が半導体基
板と電気的に繋がっている場合、選択セルを含む島状半
導体部に接続する第1の配線(1-j)に与える第四の電位
は、該電位を加えることで半導体基板側に拡がる空乏層
により該島状半導体層と半導体基板と電気的にフローテ
ィング状態となる電位とする。これにより、該島状半導
体層の電位が第四の電位と等しくなり、島状半導体部上
の選択セルにはメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜
に流れるF-N電流が十分大きくなる電位となり、消去が
行われる。
【0534】つまり、第四の電位と第三の電位との電位
差がメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に流れるF-
N電流が十分流れる電位差となる。メモリセルのチャネ
ル部が、半導体基板と電気的に繋がっていない場合は、
第四の電位による空乏層の拡がりはいずれでもよい。
【0535】第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板と電気
的に絶縁されて形成されている場合、例えばSOI基板
に不純物拡散層からなる第1の配線(1-1〜1-N)が形成さ
れ半導体基板とは絶縁膜で絶縁されている時は、第一の
電位は第十の電位と必ずしも等しくする必要はない。
【0536】メモリセルのチャネル部が、半導体基板と
電気的に繋がっている場合、例えば不純物拡散層が、島
状半導体部を基板よりフローティング状態にしていない
場合、半導体基板に与える第十の電位は第十の電位と第
三の電位との電位差による電荷蓄積層の電荷の状態が十
分に変化する電位であるなら、第三の電位が与えられて
いる第三の配線に接続される第三の電極をゲート電極と
する全てのメモリセルに対し同時に消去を行うこともで
きる。
【0537】第3の配線(3-j-2)から第3の配線(3-j-1)
まで連続して消去してもよいし、順番は逆でもよいし、
順番はランダムでもよい。さらに第3の配線(3-j-1)に
接続している複数若しくは全てのメモリセルの消去を同
時に行ってもよいし、第3の配線(3-j-1〜3-j-2)に接続
している複数若しくは全てのメモリセルの消去を同時に
行ってもよいし、第3の配線(3-1-1〜3-N-2)に接続して
いる複数若しくは全てのメモリセルの消去を同時に行っ
てもよい。また、第3の配線(3-(j−8)-h)、第3の配線
(3-j-h)、第3の配線(3-(j+8)-h)、第3の配線(3-(j+1
6)-h)、 …(h=1または2)のようにある規則性をもって
第3の配線を選択し,該配線に接続している複数若しく
は全てのメモリセルを同時に消去を行ってもよい。
【0538】さらに、第4の配線(4-i)に接続される一
つの島状半導体部に含まれる複数若しくは全てのメモリ
セルの消去を同時に行ってもよいし、第4の配線(4-i)
に接続される複数若しくは全ての島状半導体部に含まれ
る複数若しくは全てのメモリセルの消去を同時に行って
もよい。複数の第4の配線それぞれに接続される一つの
島状半導体部にそれぞれ含まれる一つ若しくは複数若し
くは全てのメモリセルの消去を同時に行ってもよいし、
複数の第4の配線それぞれに接続される複数若しくは全
ての島状半導体部に含まれる複数若しくは全てのメモリ
セルの消去を同時に行ってもよい。
【0539】また、第3の配線(3-j-h)に接続している
メモリセルをある一定間隔、例えば8つおきの第4の配
線(即ち、第4の配線(4-(i−16))、第4の配線(4-(i−
8))、第4の配線(4-i)、第4の配線(4-(i+8))、第の配
線(4-(i+16))…のような)ごとに消去を同時に行っても
よい。
【0540】複数の第1の配線に第四の電位を与え、該
第1の配線が接続する第1の電極を有する島状半導体部
に含まれるメモリセルの第3の電極が接続する第3の配
線に第三の電位を与えることによって、第三の電位を与
えられた第3の配線に接続する第三の電極をゲート電極
とするメモリセル全てに同時にも消去を行うことができ
る。上記の消去方法を組み合わせて用いてもよい。
【0541】また、電荷蓄積層の電荷の状態を変化さ
せ、選択したメモリ・トランジスタの閾値を上げること
を消去としてもよい。この場合には第三の電位>第四の
電位とし、第三の電位は第三の電位と第四の電位との電
位差による電荷蓄積層の電荷の状態が十分に変化する電
位、例えばF-N電流が十分に大きい電位であればよい。
電荷蓄積層の電荷の状態を変化させる手段はF-N電流に
限らない。
【0542】図73は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
し、選択セルに接続される第3の配線 (3-j-2)に第三の
電位を与え、非選択セルに接続される第3の配線 (3-j-
1)には第七の電位を与える以外は図62の消去の電圧配
置と同様である。ここで、第七の電位は電荷蓄積層の電
荷の状態の変化が選択セルに比べ十分小さいような電
位、例えば第七の電位と第四の電位との電位差により、
第七の電位が与えられる第3の配線(3-j-1)に接続する
第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタの
トンネル酸化膜のF-N電流が十分に小さい電位であれば
よい。
【0543】図74は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-j)に接続し、かつ第3の配線 (3-j-
1)に接続するメモリセルを選択して、消去することがで
きる。第4の配線(4-1〜4-M)に第四の電位を与える以外
は図62の消去の電圧配置と同様である。図75は、第
1の配線を第3の配線と平行に配置したときのメモリセ
ルアレイ構造の等価回路を示す。選択セルに接続される
第3の配線 (3-j-2)に第三の電位を与え、非選択セルに
接続される第3の配線 (3-j-1)には第七の電位を与える
以外は図73の消去の電圧配置と同様である。ここで、
第七の電位は電荷蓄積層の電荷の状態の変化が選択セル
に比べ十分小さいような電位、例えば第七の電位と第四
の電位との電位差により、第七の電位が与えられる第3
の配線(3-j-1)に接続する第3の電極をゲート電極とす
るメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜のF-N電流が
十分に小さい電位であればよい。
【0544】図76は、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-i)に第四の電位を与え、第1の配線
(≠1-i)に第九の電位を与える以外は図72の消去の電
圧配置と同様である。
【0545】図77は、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。選択セルに接続される第3の配線 (3-j-2)に第三の
電位を与え、非選択セルに接続される第3の配線 (3-i-
1)には第七の電位を与える以外は図76の消去の電圧配
置と同様である。ここで、第七の電位は電荷蓄積層の電
荷の状態の変化が選択セルに比べ十分小さいような電
位、例えば第七の電位と第四の電位との電位差により、
第七の電位が与えられる第3の配線(3-j-1)に接続する
第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタの
トンネル酸化膜のF-N電流が十分に小さい電位であれば
よい。
【0546】図78は、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-i)に接続し、かつ第3の配線 (3-j-
1)に接続するメモリセルを選択して、消去することがで
きる。第4の配線(4-1〜4-M)に第四の電位を与える以外
は図76の消去の電圧配置と同様である。
【0547】図79は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。選択セルに接続される第3の配線 (3-j-2)に第三の
電位を与え、非選択セルに接続される第3の配線 (3-j-
1)には第七の電位を与える以外は図78の消去の電圧配
置と同様である。ここで、第七の電位は電荷蓄積層の電
荷の状態の変化が選択セルに比べ十分小さいような電
位、例えば第七の電位と第四の電位との電位差により、
第七の電位が与えられる第3の配線(3-j-1)に接続する
第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタの
トンネル酸化膜のF-N電流が十分に小さい電位であれば
よい。
【0548】図80は、複数の第1の配線が電気的に繋
がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-1)に第四の電位を与える以外は図7
2の消去の電圧配置と同様である。
【0549】図81は、複数の第1の配線が電気的に繋
がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。選択セルに接続される第3の配線 (3-j-2)に第三の
電位を与え、非選択セルに接続される第3の配線 (3-i-
1)には第七の電位を与える以外は図80の消去の電圧配
置と同様である。ここで、第七の電位は電荷蓄積層の電
荷の状態の変化が選択セルに比べ十分小さいような電
位、例えば第七の電位と第四の電位との電位差により、
第七の電位が与えられる第3の配線(3-j-1)に接続する
第3の電極をゲート電極とするメモリ・トランジスタの
トンネル酸化膜のF-N電流が十分に小さい電位であれば
よい。
【0550】図82は、複数の第1の配線が電気的に繋
がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-1)に接続し、かつ第3の配線 (3-j-
1)に接続するメモリセルを選択して、消去することがで
きる。第4の配線(4-1〜4-M)に第四の電位を与える以外
図81の消去の電圧配置と同様である。図83は、複
数の第1の配線が電気的に繋がって共通であるメモリセ
ルアレイ構造の等価回路を示す。選択セルに接続される
第3の配線 (3-j-2)に第三の電位を与え、非選択セルに
接続される第3の配線 (3-j-1)には第七の電位を与える
以外は図82の消去の電圧配置と同様である。ここで、
第七の電位は電荷蓄積層の電荷の状態の変化が選択セル
に比べ十分小さいような電位、例えば第七の電位と第四
の電位との電位差により、第七の電位が与えられる第3
の配線(3-j-1)に接続する第3の電極をゲート電極とす
るメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜のF-N電流が
十分に小さい電位であればよい。
【0551】p型半導体で形成される2個の直列に並ん
だメモリセルとを持つ島状半導体部をM×N ( M,Nは正の
整数)個に配列し、第1の配線と第3の配線が平行に配
置している場合で選択された第3の配線に接続されるゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去
動作の各電圧のタイミングチャートの一例について述べ
る。
【0552】図170に、図74に示すような選択され
た第3の配線に負バイアスを与え、メモリセルの書き込
み状態の定義をメモリセルの閾値が例えば1.0V〜3.5V、
消去状態の定義を−1.0V以下とした場合の消去における
各電位に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0553】例えば、電荷蓄積層より負の電荷を引きぬ
く場合、最初に、第1の配線(1-1〜1-N)、第3の配線(3
-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞれに第一の
電位である接地電位を与えた状態から、第1の配線(1-
j)以外である第1の配線(≠1-j)に第八の電位として、
例えば第四の電位と等しい6Vを与え、第4の配線(4-i)
以外である第4の配線(≠4-i)に第八の電位として、例
えば第四の電位と等しい6Vを与え、第1の配線(1-j)に
第四の電位として、例えば6Vを与え、第4の配線(4-i)
に第四の電位として、例えば6Vを与え、第3の配線(3-j
-1)以外である第3の配線(3-j-2)に、例えば第十一の電
位として、例えば6Vを与え、前記以外の第3の配線(≠3-
j-1〜 3-j-2)に第十二の電位として、例えば6Vを与
え、第3の配線(3-j-1)に第三の電位として、例えば−1
2を与える。この状態を所望の時間保持することにより
“0”の消去状態を行う。それぞれの配線に電位を与え
るタイミングは前後しても同時でもよい。
【0554】その後に、例えば第3の配線(3-j-1)を第
一の電位である接地電位に戻し、第3の配線(3-j-1)以
外である第3の配線(≠3-j-1)を第一の電位である接地
電位に戻し、第4の配線(4-1〜4-M)を第一の電位である
接地電位に戻し、第1の配線(1-1〜1-N)を第一の電位で
ある接地電位に戻す。それぞれの配線を接地電位に戻す
タイミングは前後しても同時でもよい。与える電位は所
望のセルを消去するための条件を満たすならば、いかな
る電位の組合せでもよい。
【0555】ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第
3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞ
れに同電位である第一の電位を与えるのが好ましいが、
異なる電位を与えてもよい。
【0556】これにより、図74に示すような選択され
た第3の配線に接続される複数のセルの消去動作が行わ
れる。
【0557】上述においては、第3の配線(3-j-1)をゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去
方法について述べたが、第3の配線(3-j-2)に接続され
るゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の
消去方法についても同様に行う。
【0558】図170に対して第一の配線が開放状態で
ある場合の書き込み時のタイミングチャートの一例を図
171に示す。
【0559】非選択の第3の配線(3-i-2)及び第4の
配線(≠4-i)に第一の電位として、例えば接地電位を与
え、第一の配線が開放状態とする以外は図170に準
じ、図72に示すような選択されたセルの消去動作には
影響を与えない。
【0560】第4の配線(≠4-i)に第八の電位として6V
を与えた場合、図74に示すような選択された第3の配
線に接続される複数のセルの消去動作が行われる。第4
の配線(≠4-i)に第八の電位として6Vを与え、かつ第3
の配線(3-i-1〜3-i-L)に第三の電位として−12V与え
た場合、第1の配線(1-j)に接続される複数のセルの
消去動作が行われる。全ての第4の配線(4-1〜4-M)に第
四の電位として6Vを与え、全ての第3の配線(3-1-1〜3-
N-2)に第三の電位として−12Vを与えた場合、全てのセ
ルの消去動作が行われる。
【0561】図172に、第1の配線に第四の電位及び
第九の電位として、例えば18Vを与え、メモリセルの書
き込み状態の定義をメモリセルの閾値が、例えば1.0V〜
3.5V、消去状態の定義を−1.0V以下とした場合の消去に
おける各電位に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0562】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を引きぬく
場合、最初に、第1の配線(1-1〜1-N)、第3の配線(3-1
-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞれに第一の電
位である接地電位を与えた状態から、第4の配線(4-i)
以外である第4の配線(≠4-i)に第八の電位として、例
えば第四の電位と等しい18Vを与え、第1の配線(1-j)以
外である第1の配線(≠1-j)に第八の電位として、例え
ば第四の電位と等しい18Vを与え、第4配線(4-i)に第四
の電位として、例えば18Vを与え、第1の配線(1-j)に第
四の電位として、例えば18Vを与え、第3配線(3-j-2)
に、例えば第十一の電位として、例えば10Vを与え、前記
以外の第3配線(≠3-j-1〜 3-j-2)に第十二の電位とし
て、例えば10Vを与え、その後に第3の配線(3-j-1)に第
三の電位として、例えば第一の電位である接地電位を与
え続ける。この状態を所望の時間保持することにより
“0”の消去状態を行う。それぞれの配線に電位を与え
るタイミングは前後しても同時でもよい。
【0563】その後に、第3の配線(3-j-1)以外である
第3の配線(≠3-j-1)を第一の電位である接地電位に戻
し、第4の配線(4-1〜4-M)を第一の電位である接地電位
に戻し、第1の配線(1-1〜1-N)を第一の電位である接地
電位に戻す。それぞれの配線を接地電位に戻すタイミン
グは前後しても同時でもよい。与える電位は所望のセル
を消去するための条件を満たすならば、いかなる電位の
組合せでもよい。
【0564】ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第
3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞ
れに同電位である第一の電位を与えるのが好ましいが、
異なる電位を与えてもよい。これにより、図82に示す
ような選択された第3の配線に接続される複数のセルの
消去動作が行われる。また、上述においては第3の配線
(3-j-1)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとし
た場合の消去方法について述べたが、第3の配線(3-j-
2)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合
の消去方法についても同様に行う。
【0565】図173に示す消去動作の各電圧のタイミ
ングチャートの一例のように第3の配線(3-i-1〜3-i-
2)に第三の電位として第一の電位である接地電位与え
た場合、第1の配線(1-j)に接続される複数のセルの
消去動作が行われる。全ての第3の配線(3-1-1〜3-N-
2)に第三の電位として接地電位与えた場合、全てのセル
の消去動作が行われる。
【0566】第1の配線を第4の配線と平行に配置して
いる場合の消去時のタイミングチャートの一例を図17
4〜図177に示す。
【0567】図174〜図177は、選択されたセルを
含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第
1の配線(1-i)に替わった以外はそれぞれ図170〜図
173に準ずる。この時、図174〜図177のように
第4の配線(≠4-i)、第3の配線(≠3-j-1〜3-j-L) 、
第1の配線(≠1-i)を第一の電位として接地電位として
もよい。
【0568】第1の配線がアレイ全体で共通に接続して
いる場合の消去時のタイミングチャートの一例を図17
8〜図181に示す。図178〜図181は選択された
セルを含む島状半導体の端部に接続する第1の配線(1-
j)から第1の配線(1-1)に替わった以外は図170〜図
173に準ずる。
【0569】本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一
例として、電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極として第
3の電極を備えるメモリセルを2個直列に接続した島状
半導体部を有し、該島状半導体部を複数個、例えばM×N
個(M,Nは正の整数)備える場合で、かつ、該メモリセルア
レイにおいて半導体基板に平行に配置される複数、例え
ばM本の第4の配線が該島状半導体部の各々一方の端部
に接続し、他方の端部には第1の配線が接続しており、
また、半導体基板に平行で、かつ、第4の配線と交差す
る方向に配置される複数個、例えばN×2個の第3の配線
はメモリセルの第3の電極と接続している場合のチャネ
ルホットエレクトロン電流(以下CHE電流と称す)を用い
た消去手法について述べる。
【0570】図74は、第1の配線を第3の配線と平行
に配置したときの上記メモリセルアレイ構造の等価回路
を示す。
【0571】例えば、該島状半導体部がp型半導体で形
成される場合、図74に示す選択セルを消去するには、
選択セルを含む島状半導体部の第1の電極に接続する第
1の配線(1-j)(jは1≦j≦Nの正の整数)に第一の電位
を与え、前記以外の第1の配線である第1の配線(≠1-
j)に第九の電位を与え、選択セルに接続される第3の配
線(3-j-1)に第三の電位を与え、選択セルと直列に配
置されている非選択セルと接続される第3の配線(3-j-
2)には第十一の電位を与え、前記以外の第3の配線(≠
3-j-1〜 3-j-2)に第十二の電位を与え、選択セルを含
む島状半導体部の第4の電極に接続する第4の配線(4-
i) (iは1≦i≦Mの正の整数)に第四の電位を与え、前記
以外の第4の配線(≠4-i)に第八の電位として第四の電
位を与え、これらの電圧配置により選択セルのチャネル
部にCHE電流を発生させ電荷蓄積層の電荷の状態を変化
させることができる。
【0572】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の消去とする場合、電位の大小関係は第四
の電位>第一の電位であり、第三の電位>第一の電位で
あり、このとき第一の電位は接地電位が望ましく、第三
の電位若しくは第四の電位は第三の電位と第一の電位と
の電位差および第四の電位と第一の電位との電位差によ
り“1”が書き込める電位、例えばこれら電位差によ
り、第三の電位が与えられる第3の電極をゲート電極と
する、例えばメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜に
流れる、電荷の状態を変化させる手段としてのCHE電流
が十分発生する電位とする。
【0573】第十一の電位は、電荷蓄積層の電荷の状態
にかかわらず、メモリセルに常にセル電流が流れ得る電
位、つまりメモリセルのチャネル部に反転層が形成され
得る電位で、かつ第十一の電位により電荷蓄積層の電荷
の状態に変動が生じない電位とする。例えば電荷蓄積層
に電子を蓄積することを“1”の消去とする場合、第3
の配線(3-j-2)に接続されてなる第3の電極をゲート
電極とするメモリ・トランジスタのとり得る閾値以上の
電位で、かつ第十一の電位が与えられる第3の電極をゲ
ート電極とするメモリ・トランジスタのトンネル酸化膜
に流れるF-N電流若しくはCHE電流が十分に小さくなる電
位であればよい。第九の電位は第八の電位若及び第四の
電位及び第十二の電位との電位差で“1”の消去が起こ
らない任意の電位でよいが、第八の電位と同等の電位が
望ましい。第九の電位は開放状態でもよい。十二の電位
は接地電位が望ましい。
【0574】第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板内に不
純物拡散層として形成され、半導体基板に与えられる第
十の電位が接地電位である場合は、一般的に第一の電位
は接地電位である。第1の配線(1-1〜1-N)が半導体基板
と電気的に絶縁されて形成されている場合、例えばSO
I基板に不純物拡散層からなる第1の配線(1-1〜1-N)が
形成され半導体基板とは絶縁膜で絶縁されている時は、
第一の電位は第十の電位と必ずしも等しくする必要はな
い。
【0575】第3の配線(3-j-2)、第3の配線(3-j-1)の
順序で消去してもよいし、順番は逆でもよい。第3の配
線(3-j-1)に接続している複数若しくは全てのメモリセ
ルの消去を同時に行ってもよいし、第3の配線(3-1-1〜
3-N-2)に接続している複数若しくは全てのメモリセルの
消去を同時に行ってもよい。第3の配線(3-(j−8)-
1)、第3の配線(3-j-1)、第3の配線(3-(j+8)-1)、第3
の配線(3-(j+16)-1)のようにある規則性をもって第3の
配線を選択し、該配線に接続している複数若しくは全て
のメモリセルを同時に消去を行ってもよい。
【0576】第4の配線(4-i)に接続される複数若しく
は全ての島状半導体部に含まれるメモリセルの消去を同
時に行ってもよい。複数の第4の配線それぞれに接続さ
れる一つの島状半導体部にそれぞれ含まれるメモリセル
の消去を同時に行ってもよいし、複数の第4の配線それ
ぞれに接続される複数若しくは全ての島状半導体部に含
まれるメモリセルの消去を同時に行ってもよい。
【0577】第3の配線(3-j-1)に接続しているメモ
リセルをある一定間隔、例えば8つおきの第4の配線
(即ち、第4の配線(4-(i−16))、第4の配線(4-
(i−8))、第4の配線(4-i)、第4の配線(4-(i+
8))、第4の配線(4-(i+16))のような)ごとに消
去を同時に行ってもよい。全ての第4の配線に第一の電
位を与え、第1の配線(1-j)に第四の電位を与え、第1
の配線(≠1-j)に第八の電位を与え、第3の配線(3-j-1)
に第三の電位を与えることで、第3の配線(3-j-1)に接
続する第3の電極をゲート電極とするメモリセル全てに
同時に消去を行うこともできる。選択セルを含まない第
4の配線(≠4-i)に第九の電位として、例えば第一の電
位<第九の電位<第四の電位となる電位を与え、第4の
配線(1-i)に第一の電位を与え、第1の配線(1-j)に第四
の電位を与え、第1の配線(≠1-j)に第八の電位を与
え、第3の配線(3-j-1)に第三の電位を与えることで選
択セルに消去を行うこともできる。
【0578】複数の第1の配線に第四の電位を与え、該
第1の配線が接続する第1の電極を有する島状半導体部
に含まれるメモリセルの第3の電極が接続する第3の配
線(3-j-1)に第三の電位を与え、第3の配線(≠3-j-1)に
第十一の電位を与えることによって第三の電位を与えら
れた第3の配線に接続する第3の電極をゲート電極とす
るメモリセル全てに同時にも消去を行うことができる。
上記の消去方法を組み合わせて用いてもよい。
【0579】電荷蓄積層はフローティングゲート以外、
例えば誘電体や積層絶縁膜などでもよい。また、電荷蓄
積層の電荷の状態を変化させることを“0”への消去、
変化させないことを“1”への消去としてもよい。電荷
蓄積層の電荷の状態を小さく変化させることを“0”
への消去、大きく変化させることを“1”への消去とし
てもよいし、その逆でもよい。電荷蓄積層の電荷の状態
を負に変化させることを“0”への消去、正に変化させ
ることを“1”への消去としてもよいし、その逆でもよ
い。上記の“0”、“1”の定義を組み合わせてもよ
い。また、電荷蓄積層の電荷の状態を変化させる手段は
CHEに限らない。
【0580】図76は、第1の配線を第4の配線と平行
に配置したときのメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-i)に第一の電位を与え、第1の配線
(≠1-i)に第九の電位を与える以外は図72の消去の電
圧配置と同様である。
【0581】図80は、複数の第1の配線が電気的に繋
がって共通であるメモリセルアレイ構造の等価回路を示
す。第1の配線(1-1)に第一の電位を与える以外は図7
21の消去の電圧配置と同様である。
【0582】p型半導体で形成される2個の直列に並ん
だメモリセルと、島状半導体部をM×N ( M,Nは正の整
数)個に配列し、第1の配線と第3の配線が平行に配置
している場合の上述の消去動作の各電圧のタイミングチ
ャートの一例について述べる。
【0583】図182に、第1の配線に第一の電位及び
第九の電位として、例えば接地電位を与え、メモリセル
の消去状態の定義をメモリセルの閾値が、例えば5.0V〜
7.5V、書き込み状態の定義を0.5V〜3.0Vとした場合の消
去における各電位に与える電位のタイミングの一例を示
す。
【0584】例えば、電荷蓄積層に負の電荷を蓄積する
ことを“1”の消去とする場合、最初に、第1の配線(1
-1〜1-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1
〜4-M)それぞれに第一の電位である接地電位を与えた状
態から、第4の配線(4-i)に第四の電位として、例えば6
Vを与え、第4の配線(4-i)以外である第4の配線(≠4-
i)に第八の電位として、例えば第四の電位として、例え
ば6Vを与え、選択セルと直列に配置されない非選択セル
と接続される第3の配線(≠3-j-1〜 3-j-2)に第十二の
電位として、例えば接地電位を与え、選択セルと直列に
配置されている非選択セルと接続される第3の配線(3-
j-2)に、例えば第十一の電位として、例えば8Vを与え、
選択セルに接続される第3の配線(3-j-1)に第三の電
位として、例えば12Vを与える。この状態を所望の時間
保持することにより“1”の消去を行う。この際、それ
ぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時
でもよい。
【0585】その後、例えば第3の配線(3-j-1)を接地
電位に戻してから第3の配線(3-j-2)を接地電位に戻
し、第4の配線(4-1〜4-M)を接地電位に戻す。この際、
それぞれの配線を接地電位に戻すタイミングは前後して
も同時でもよい。また与える電位は、所望のセルに
“1”の書き込むための条件を満たすならば、いかなる
電位の組合せでもよい。
【0586】ここで、最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第
3の配線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞ
れに同電位である第一の電位を与えるのが好ましいが、
異なる電位を与えてもよい。
【0587】上述においては、第3の配線(3-j-1)をゲ
ート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去
方法について述べたが、第3の配線(3-j-1)以外の第3
の配線の一つをゲート電極とするメモリセルを選択セル
とした場合の消去方法についても同様に行う。
【0588】図182に対して選択セルが第3の配線(3
-j-2)に接続される全てのメモリセルの場合の消去時の
タイミングチャートの一例を図183に示す。
【0589】図183は、選択セルと直列に配置されて
いる非選択セルと接続される第3の配線に与えられる電
位が第十一の電位から第七の電位に替わった以外は図1
82に準ずる。この時、第七の電位は、第十一の電位と
同じである。
【0590】図75は選択セルが第3の電極 (3-j-2)に
接続される全てのメモリセルとした時の等価回路を示
す。
【0591】第1の配線を第4の配線と平行に配置して
いる場合の消去時のタイミングチャートの一例を図18
4に示す。図184は、第一の電位として接地電位を与
え、メモリセルの消去状態の定義をメモリセルの閾値
が、例えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜3.0Vと
した場合の消去における各電位に与える電位のタイミン
グの一例を示す。
【0592】図184は選択されたセルを含む島状半導
体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第1の配線(1-
i)に替わった以外は図182に準ずる。
【0593】図184に対して選択セルが第3の配線(3
-j-2)に接続される全てのメモリセルの場合の消去時の
タイミングチャートの一例を図185に示す。
【0594】図185は選択セルと直列に配置されてい
る非選択セルと接続される第3の配線に与えられる電位
が第十一の電位から第七の電位に替わった以外は図18
4に準ずる。この時、第七の電位は第十一の電位と同じ
である。
【0595】図79は選択セルが第3の電極 (3-j-2)に
接続される全てメモリセルとした時の等価回路を示す。
【0596】第1の配線がアレイ全体で共通に接続して
いる場合の消去時のタイミングチャートの一例を図18
6に示す。
【0597】図186は第一の電位として接地電位を与
え、メモリセルの消去状態の定義をメモリセルの閾値
が、例えば5.0V〜7.5V、消去状態の定義を0.5V〜3.0Vと
した場合の消去における各電位に与える電位のタイミン
グの一例を示す。
【0598】図186は選択されたセルを含む島状半導
体の端部に接続する第1の配線(1-j)から第1の配線(1-
1)に替わった以外は図182に準ずる。図186に対し
て選択セルが第3の配線(3-j-2)に接続されるメモリセ
ルの場合の消去時のタイミングチャートの一例を図18
7に示す。
【0599】図187は選択セルと直列に配置されてい
る非選択セルと接続される第3の配線に与えられる電位
が第十一の電位から第七の電位に替わった以外は図18
6に準ずる。この時、第七の電位は第十一の電位と同じ
である。
【0600】図83は選択セルが第3の電極 (3-j-2)に
接続されるメモリセルとした時の等価回路を示す。
【0601】電荷蓄積層はフローティングゲート以外、
例えば誘電体やMONOS構造の窒化膜などでもよい。
また、電荷蓄積層の電荷の状態を変化させ、選択したメ
モリ・トランジスタの閾値を上げることを消去としても
よい。電荷蓄積層の電荷の状態を変化させる手段はCHE
に限らなく、例えばホットホールを利用してもよい。
【0602】以下に、電荷蓄積層として浮遊ゲートを有
するメモリセル以外のものについて説明する。
【0603】図84及び図85は、図8及び図51〜図
56で示されるMONOS構造をとるメモリセルアレイ
の一部分を示す等価回路図である。
【0604】図84は、一つの島状半導体層110に配
置されるMONOS構造のメモリセルアレイの等価回路
図を示す。
【0605】図85は、島状半導体層110が複数配置
される場合の等価回路を示す。
【0606】以下、図84に示す等価回路について説明
する。ゲート電極として第12の電極12を備えるトランジ
スタとゲート電極として第15の電極15を備えるトランジ
スタを選択ゲート・トランジスタとして有し、該選択ゲ
ート・トランジスタの間に電荷蓄積層として積層絶縁膜
を有し、制御ゲート電極として第13の電極(13-h)(hは1
≦h≦Lの正の整数、Lは正の整数)を備えるメモリセルを
複数個、例えばL個、直列に接続した島状半導体層11
0において、第14の電極14が該島状半導体層110の各
々の一方の端部に接続し、他方の端部には第11の電極11
が接続する。
【0607】図85に示す等価回路について説明する。
【0608】以下、複数の島状半導体層110が配置さ
れるメモリセルアレイにおいて、図84で示される各島
状半導体層110に配置される各回路素子の電極と各配
線の接続関係を示す。該島状半導体層110を複数個、
例えばM×N個(M,Nは正の整数、またiは1≦i≦Mの正の整
数、jは1≦j≦Nの正の整数)備える場合で、かつ、該メモ
リセルアレイにおいて、半導体基板に平行に配置される
複数本、例えばM本の第14の配線が各々の島状半導体層
110に備える上述の第14の電極14とそれぞれ接続す
る。また、半導体基板に平行で、かつ第14の配線14と交
差する方向に配置される複数本、例えばN×L本の第13の
配線は各々のメモリセルの上述の第13の電極(13-h)(hは
1≦h≦Lの正の整数)と接続する。第14の配線と交差する
方向に配置される複数本、例えばN本の第11の配線が各
々の島状半導体層110に備える上述の第11の電極11と
接続し、かつ、第11の配線を第13の配線と平行に配置す
る。半導体基板に平行で、かつ第14の配線14と交差する
方向に配置される複数本、例えばN本の第12の配線は各
々のメモリセルの上述の第12の電極12と接続し、同様に
半導体基板に平行で、かつ第14の配線14と交差する方向
に配置される複数本、例えばN本の第15の配線は各々の
メモリセルの上述の第15の電極15と接続する。
【0609】図86及び図87は、図13及び図14、
図55及び図56で示される一実施例で、各トランジス
タ間に拡散層720が配置されず、さらにメモリ・トラン
ジスタ及び選択ゲート・トランジスタのゲート電極であ
る500、510、520の間に配置する第五の導電膜である多
結晶シリコン膜550を形成した場合のメモリセルアレ
イの一部分を示す等価回路図である。
【0610】図86は、一つの島状半導体層110に配
置される構造として、各メモリ・トランジスタ及び選択
ゲート・トランジスタのゲート電極の間に配置する第五
の導電膜である多結晶シリコン膜550が形成される場
合のメモリセルアレイの等価回路図を示す。
【0611】図87は、島状半導体層110が複数配置
される場合の等価回路を示す。
【0612】図86に示す等価回路について説明する。
ゲート電極として第32の電極32を備えるトランジスタと
ゲート電極として第35の電極35を備えるトランジスタを
選択ゲート・トランジスタとして有し、該選択ゲート・
トランジスタの間に電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極
として第33の電極(33-h)(hは1≦h≦Lの正の整数、Lは
正の整数)を備えるメモリセルを複数個、例えばL個、直
列に配置し、かつ、各トランジスタの間にゲート電極と
して第36の電極を備えるトランジスタを配置した島状半
導体層110において、第34の電極34が該島状半導体層
110の各々の一方の端部に接続し、他方の端部には第
31の電極31が接続し、かつ複数の36の電極が全て一つに
接続し第36の電極36として島状半導体層110に備えら
れる。
【0613】図87に示す等価回路について説明する。
【0614】以下、複数の島状半導体層110が配置さ
れるメモリセルアレイにおいて、図86で示される各島
状半導体層110に配置される各回路素子の電極と各配
線の接続関係を示す。
【0615】該島状半導体層110を複数個、例えばM
×N個(M,Nは正の整数、またiは1≦i≦Mの正の整数、jは
1≦j≦Nの正の整数)備える場合で、かつ、該メモリセルア
レイにおいて、半導体基板に平行に配置される複数本、
例えばM本の第34の配線が各々の島状半導体層110に
備える上述の第34の電極34とそれぞれ接続する。また、
半導体基板に平行で、かつ第34の配線34と交差する方向
に配置される複数本、例えばN×L本の第33の配線は各々
のメモリセルの上述の第33の電極(33-h)と接続する。第
34の配線と交差する方向に配置される複数本、例えばN
本の第31の配線が各々の島状半導体層110に備える上
述の第31の電極31と接続し、かつ、第31の配線を第33の
配線と平行に配置する。半導体基板に平行で、かつ第34
の配線34と交差する方向に配置される複数本、例えばN
本の第32の配線は各々のメモリセルの上述の第32の電極
32と接続し、かつ、同様に半導体基板に平行で、第34の
配線34と交差する方向に配置される複数本、例えばN本
の第35の配線は各々のメモリセルの上述の第35の電極35
と接続する。各々の島状半導体層110に備える上述の
第36の電極36は第36の配線によって全て一つに接続す
る。
【0616】なお、各々の島状半導体層110に備える
上述の第36の電極36は第36の配線によって全て一つに接
続しなくてもよく、第36の配線によってメモリセルアレ
イを2つ以上に分割して接続してもよい。つまり各々の
第36の電極を、例えばブロック毎に接続するような構造
をとってもよい。
【0617】また、選択ゲート・トランジスタと選択ゲ
ート・トランジスタに隣接するメモリセルおよび隣接す
るメモリセル同士が不純物拡散層を介して繋がっておら
ず、代わりに選択トランジスタとメモリセルおよびメモ
リセル同士の間隔が約30nm以下と、選択トランジスタと
メモリセルおよびメモリセル同士が不純物拡散層を介し
て接続されている場合に比べて非常に接近した構造をも
つ場合の動作原理について述べる。
【0618】隣接する素子が十分接近していると、選択
ゲート・トランジスタのゲートやメモリセルの制御ゲー
トに印加される閾値以上の電位により形成するチャネル
は隣接する素子のチャネルと接続し、全ての素子のゲー
トに閾値以上の電位が与えられる場合、全ての素子をチ
ャネルは繋がることになる。この状態は選択トランジス
タとメモリセルやメモリセルが不純物拡散層を介して接
続されている場合とほぼ等価なため、動作原理も選択ト
ランジスタとメモリセルやメモリセルが不純物拡散層を
介して接続されている場合と同様である。
【0619】選択ゲート・トランジスタやメモリセルが
不純物拡散層を介して繋がっておらず、代わりに選択ト
ランジスタとメモリセルやメモリセルのゲート電極の間
に第五の導電膜が配置された構造をもつ場合の動作原理
について述べる。
【0620】第五の導電膜は、各素子の間に位置し、絶
縁膜、例えばシリコン酸化膜を介して島状半導体層と接
続している。即ち、第五の導電膜と該絶縁膜と島状半導
体層はMISキャパシタを形成している。第五の導電膜
に島状半導体層と該絶縁膜との界面に反転層が形成する
ような電位を与えるとチャネルが形成する。形成したチ
ャネルは隣接する素子にとっては各素子を接続する不純
物拡散層と同じ働きをする。そのため、第五の導電膜に
チャネルを形成し得る電位が与えられている場合、選択
ゲート・トランジスタやメモリセルが不純物拡散層を介
して接続している場合と同様な動作となる。また、第五
の導電膜にチャネルを形成し得る電位が与えられていな
くても、例えば島状半導体層がp型半導体の場合,電荷蓄
積層から電子を引き抜く場合には、選択ゲート・トラン
ジスタやメモリセルが不純物拡散層を介して接続してい
る場合と同様な動作となる。
【0621】メモリセルアレイの製造方法における実施
の形態 本発明の半導体記憶装置の製造方法及びこの方法により
形成された半導体記憶装置の実施の形態を図面に基づい
て説明する。従来例に対し少なくとも一つの段を有する
柱状に加工された半導体基板若しくは半導体層を形成
し、各々の段の側部の少なくとも一部にトンネル酸化膜
及び電荷蓄積層として浮遊ゲートを一括で形成し、段の
角部に不純物拡散層をゲートに対して自己整合で形成す
る半導体記憶装置の実施の形態について説明する。な
お、以下の製造例で行われる各工程又は態様は、別の製
造例で行われる各工程又は態様と種々組み合わせて適用
することができる。また、以下に説明する半導体の導電
型は一例であり、不純物拡散層等の導電型は逆導電型で
もよい。
【0622】製造例1 この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、半導体基
板を、例えば少なくとも一つの段を有する柱状の島状半
導体層に加工し、該島状半導体層の側面を活性領域面と
し、各段の側部にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として
浮遊ゲートが複数形成され、浮遊ゲートの側部の少なく
とも一部に層間絶縁膜を介して制御ゲートが形成され、
各段の角部に不純物拡散層を浮遊ゲートに対して自己整
合で形成する半導体記憶装置において、島状半導体層の
上部と下部にさらに段を設け、その段の側部にゲート酸
化膜と選択ゲートを形成した選択ゲート・トランジスタ
を配置し、選択ゲート・トランジスタに挟まれてメモリ
・トランジスタを複数個、例えば2個配置し、各々トラ
ンジスタを該島状半導体層に沿って直列に接続し、選択
ゲート・トランジスタのチャネル層とメモリ・トランジ
スタのチャネル層とが電気的に接続するよう不純物拡散
層を浮遊ゲート及び選択ゲートに対して自己整合で形成
した構造であり、選択ゲート・トランジスタのゲート絶
縁膜厚がメモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚と等し
く、各々のトランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲートを
一括で形成する製造方法である。
【0623】なお、図188〜図217及び図218〜
図247は、それぞれ、EEPROMのメモリセルアレ
イを示す平面図である図1のA−A′線及びB−B′線
断面図である。
【0624】まず、半導体基板として例えばp型シリコ
ン基板100の表面にマスク層となる第一の絶縁膜とし
て、例えばシリコン酸化膜410を200〜2000nm堆積し、
公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニングさ
れたレジストR1をマスクとして用いて、反応性イオン
エッチングにより第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
10をエッチングする(図188及び図218)。
【0625】なお、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜
410は、例えばシリコン窒化膜でもよく、また導電膜
でもよく、また二種以上の材料からなる積層膜でもよ
く、p型シリコン基板100に対する反応性エッチング
時においてエッチングされない、若しくはエッチング速
度がシリコンのものより遅くなる材料であれば限定され
ない。
【0626】第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410
をマスクに用いて、反応性イオンエッチングにより半導
体基板であるp型シリコン基板100を50〜5000nmエッ
チングし、その後p型シリコン基板100の露出部に対
し熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシリコ
ン酸化膜421を5nm〜100nm形成する(図189及び図
219)。
【0627】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜311を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び柱状
に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、第二の
絶縁膜であるシリコン酸化膜421を介してサイドウォ
ール状に配置する(図190及び図220)。
【0628】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜421をエッチング除去し、続いて露出
したp型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングす
る。これにより、p型シリコン基板100を一つの段を
有する柱状に加工する。
【0629】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し、熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えば
シリコン酸化膜422を5nm〜100nm形成する(図191
及び図221)。
【0630】第三の絶縁膜として、例えばシリコン窒化
膜312を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッチング
により第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312を、第
一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び第三の絶縁
膜であるシリコン窒化膜311及び一つの段を有する柱
状に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、第二
の絶縁膜であるシリコン酸化膜422を介してサイドウ
ォール状に配置する。
【0631】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜422をエッチング除去し、露出したp
型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングする。こ
れにより、p型シリコン基板100を二つの段を有する
柱状に加工する。
【0632】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシ
リコン酸化膜423を5nm〜100nm形成する(図192及
び図222)。
【0633】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜313を10〜1000nm堆積し、異方性エッチング
により第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313を、第
一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び第三の絶縁
膜であるシリコン窒化膜312及び二つの段を有する柱
状に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、第二
の絶縁膜であるシリコン酸化膜423を介してサイドウ
ォール状に配置する。
【0634】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜423をエッチング除去し、露出したp
型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングすること
で、p型シリコン基板100を三つの段を有する柱状に
加工する。以上の工程により半導体基板であるp型シリ
コン基板100は、段を有する柱状をなして複数の島状
半導体層110に分離される。
【0635】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し、例えば熱酸化により、第二の絶縁膜として、例
えばシリコン酸化膜424を5nm〜100nm形成する(図1
93及び図223)。なお、第二の絶縁膜であるシリコン
酸化膜424は堆積によって形成してもよいし、シリコ
ン酸化膜に限らず、例えばシリコン窒化膜でもよく、そ
の材料は、限定されない。
【0636】段を有する島状半導体層110の底部に対
し不純物導入を行い、n型不純物拡散層710を形成す
る。例えばイオン注入法により、0〜7°程度傾斜した方
向から5〜100 keVの注入エネルギー、砒素あるいは燐を
1×1013〜1×1017/cm2程度のドーズが条件として
挙げられる。
【0637】続いて、例えば等方性エッチングによりシ
リコン窒化膜、シリコン酸化膜を選択除去する(図19
4及び図224)。
【0638】島状半導体層110の表面を酸化すること
により、第四の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜4
30を10nm〜100nm形成する(図195及び図225)。こ
の時、島状半導体層110の最上段の径が最小加工寸法
で形成されていた場合、第四の絶縁膜であるシリコン酸
化膜430の形成により島状半導体層110の最上段の
径の大きさが小さくなる。つまり、最小加工寸法以下に
形成される。
【0639】その後、必要に応じてシリコン酸化膜など
の絶縁膜の堆積を行い、例えば等方性エッチングにより
所望の高さまでエッチバックすることにより第五の絶縁
膜であるシリコン酸化膜441を島状半導体層110の
底部に埋め込む(図196及び図226)。
【0640】次に、必要に応じて斜めイオン注入を利用
して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入
を行う。例えば、5〜45°程度傾斜した方向から5〜100 k
eVの注入エネルギー、硼素1×1011〜1×1013/cm2
程度のドーズが挙げられる。チャネルイオン注入の際に
は、島状半導体層110の多方向から注入される方が表
面不純物濃度を均一とできるため、好ましい。あるいは
チャネルイオン注入に代わって、CVD法により硼素を
含む酸化膜を堆積し、その酸化膜からの硼素拡散を利用
してもよい。なお、島状半導体層110の表面からの不
純物導入に関しては、島状半導体層110の表面を第四
の絶縁膜であるシリコン酸化膜430で被覆する前に行
ってもよいし、島状半導体層110を形成する前に導入
を完了しておいてもよいし、島状半導体層110の不純
物濃度分布が同等であれば手段を限定されない。
【0641】続いて、例えば熱酸化法を用いて各島状半
導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化
膜となる第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
40を形成する(図197及び図227)。この際、トン
ネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜若しくは
オキシナイトライド膜でもよい。
【0642】第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコ
ン膜510を20nm〜200nm程度堆積し(図198及び図2
28)、第六の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
51を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深さまでエッチ
バックを行う(図199及び図229)。例えば異方性エ
ッチングを行うことにより、島状半導体層110の各段
の側壁にそれぞれ第一の導電膜である多結晶シリコン膜
510をサイドウォール状に形成することで第一の導電
膜である多結晶シリコン膜511、512、513、5
14を一括分離形成する。なお、最下段の選択ゲート、
すなわち第一の導電膜である多結晶シリコン膜511は
第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜451の保護により
全て接続された状態を保つ。
【0643】次に、段を有する島状半導体層110の角
部に対して不純物導入を行い、n型不純物拡散層72
1、722、723、724を形成する(図200及び
図230)。例えば、0〜45°程度傾斜した方向から5〜10
0 keVの注入エネルギー、砒素あるいは燐を1×1012
〜1×1015/cm2程度のドーズが挙げられる。ここで、
n型不純物拡散層721、722、723、724を形
成するためのイオン注入は島状半導体層110の全周囲
に対して行ってもよく、一方向あるいは数方向からの注
入だけでもよい。すなわちn型不純物拡散層721、7
22、723、724は島状半導体層110の周囲を取
り囲むように形成しなくてもよい。
【0644】その後、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジストR2をマスクとして
用いて、反応性イオンエッチングにより第六の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜451をエッチングし、第一の導電
膜である多結晶シリコン膜511、第四の絶縁膜である
シリコン酸化膜430、不純物拡散層710をエッチン
グし第一の溝部211を形成する(図201及び図23
1)。これにより図1のA−A’方向について連続する第
一の配線層及び選択ゲート線となる第二の配線層を分離
形成する。
【0645】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜461を20nm〜200nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第一の溝部211及び第一の導電膜である
多結晶シリコン膜511の上部を埋設するように第七の
絶縁膜であるシリコン酸化膜461を埋め込む(図20
2及び図232)。
【0646】続いて、露出した第一の導電膜である多結
晶シリコン膜512、513、514の表面に対し、層
間絶縁膜610を形成する。この層間絶縁膜610は、
例えばONO膜とする。具体的には熱酸化法により多結
晶シリコン膜表面に5〜10nmのシリコン酸化膜とCVD
法により5〜10nmのシリコン窒化膜とさらに5〜10nmのシ
リコン酸化膜を順次堆積する。
【0647】次に、第二の導電膜として例えば多結晶シ
リコン膜520を15nm〜150nm堆積する(図203及び図
233)。
【0648】その後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜452を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深
さまでエッチバックを行う(図204及び図234)。例
えば異方性エッチングを行うことにより、島状半導体層
110の各段において第一の導電膜である多結晶シリコ
ン膜512、513、514の側壁に、層間絶縁膜61
0を介して第二の導電膜である多結晶シリコン膜520
をサイドウォール状にそれぞれ形成することで第二の導
電膜である多結晶シリコン膜522、523、524を
一括分離形成する(図205及び図235)。なお、下段
の制御ゲート、すなわち第二の導電膜である多結晶シリ
コン膜522は第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜45
2の保護により全て接続された状態を保つ。
【0649】続いて、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジストR3をマスクとして
用いて、反応性イオンエッチングにより第六の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜452をエッチングし、続けて第二
の導電膜である多結晶シリコン膜522をエッチングし
第一の溝部212を形成する(図206及び図236)。
これにより図1のA−A’方向について連続する制御ゲ
ート線となる第三の配線層を分離形成する。
【0650】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜462を20nm〜200nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第一の溝部212及び第二の導電膜である
多結晶シリコン膜522の上部を埋設するように第七の
絶縁膜であるシリコン酸化膜462を埋め込む(図20
7及び図237)。
【0651】続いて、第三の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜533を15nm〜150nm堆積する(図208及
び図238)。その後、第六の絶縁膜として、例えばシ
リコン酸化膜453を20nm〜200nm程度堆積し、所望の
深さまでエッチバックを行う(図209及び図239)。
【0652】等方性エッチングにより第六の絶縁膜であ
るシリコン酸化膜453をマスクにして第三の導電膜で
ある多結晶シリコン膜533の露出部及び第二の導電膜
である多結晶シリコン膜524を選択除去する(図21
0及び図240)。上段の制御ゲート、すなわち第二の
導電膜である多結晶シリコン膜523は第三の導電膜で
ある多結晶シリコン膜533により接続され、第六の絶
縁膜であるシリコン酸化膜453の保護により等方性エ
ッチ後も全て接続された状態を保つ。
【0653】その後、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジストR4をマスクとして
用いて、反応性イオンエッチングにより第六の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜453をエッチングし、続けて第三
の導電膜である多結晶シリコン膜533をエッチング
し、第一の溝部213を形成する(図211及び図24
1)。これにより図1のA−A’方向について連続する制
御ゲート線となる第三の配線層を分離形成する。
【0654】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜463を20nm〜400nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第一の溝部213、及び第二の導電膜であ
る多結晶シリコン膜523、第三の導電膜である多結晶
シリコン膜533の上部を埋設するように第七の絶縁膜
であるシリコン酸化膜463を埋め込む(図212及び
図242)。
【0655】その後、第七の絶縁膜であるシリコン酸化
膜463に対して露出した層間絶縁膜610を除去し、
島状半導体層110の頂上部及び島状半導体層110の
最上段に形成された選択ゲート、すなわち第一の導電膜
である多結晶シリコン膜514の少なくとも一部を露出
させる(図213及び図243)。
【0656】続いて、第三の導電膜として例えば多結晶
シリコン膜534を15nm〜150nm堆積する(図214及び
図244)。
【0657】その後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜454を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深
さまでエッチバックを行う(図215及び図245)。最
上段の選択ゲート、すなわち第一の導電膜である多結晶
シリコン膜514は第三の導電膜である多結晶シリコン
膜534により全て接続された状態を保つ。
【0658】続いて、第六の絶縁膜であるシリコン酸化
膜454に対して露出した第三の導電膜である多結晶シ
リコン膜534を等方性エッチングにより選択的に除去
する(図216及び図246)。この際、島状半導体層1
10の頂上部及び島状半導体層110の最上段に形成さ
れた選択ゲート、すなわち第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜514の一部がエッチングされるが、エッチン
グされた島状半導体層110の頂上部の高さが、エッチ
ング後の第三の導電膜である多結晶シリコン膜534の
最上端の高さより上であることが保たれていればよい。
【0659】公知のフォトリソグラフィ技術によりパタ
ーンニングされたレジストR5をマスクとして用いて、
反応性イオンエッチングにより第六の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜454をエッチングし、続けて第三の導電膜
である多結晶シリコン膜534をエッチングし、第一の
溝部214を形成する。これにより図1のA−A’方向
について連続する選択ゲート線となる第二の配線層を分
離形成する。
【0660】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜464を20nm〜400nm程度堆積し、エッチバッ
ク若しくは公知の化学機械的研磨(CMP)技術などによ
り不純物拡散層724を備える島状半導体層110の上
部を露出させ、必要に応じて島状半導体層110の頂上
部に対して、例えばイオン注入法により不純物濃度調整
を行い、第四の配線層840を第二若しくは第三の配線
層と方向が交差するよう島状半導体層110の上部と接
続する。
【0661】その後、公知の技術により層間絶縁膜を形
成しコンタクトホール及びメタル配線を形成する。これ
により、第一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮遊ゲ
ートとする電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によってメ
モリ機能を有する半導体記憶装置が実現する(図217
及び図247)。
【0662】なお、この製造例では、p型半導体基板に
対し、島状半導体層110を形成しているが、n型半導
体基板内に形成されたp型不純物拡散層若しくはp型シ
リコン基板内に形成されたn型不純物拡散層内にさらに
形成されたp型不純物拡散層に対し、島状半導体層11
0を形成してもよいし、各不純物拡散層の導電型は逆導
電型でもよい。
【0663】また、この製造例では、島状半導体層11
0を階段状に形成するために、第三の絶縁膜であるシリ
コン窒化膜311、312及び313をサイドウォール
状に形成し、該サイドウォールをp型シリコン基板10
0の反応性イオンエッチング時におけるマスクとして用
いることで段の加工を実現したが、例えば絶縁膜若しく
は導電膜の埋め込みにより島状半導体層110の先端部
のみを露出させ、該露出部に対し、例えば熱酸化若しく
は等方性エッチングを行うことで島状半導体層110の
先端部を細らせ、上述の工程を繰り返すことにより島状
半導体層110を少なくとも一つの段を有する形状に形
成してもよい。
【0664】さらに、埋め込みにおいては、所望の溝部
に対し、例えばシリコン酸化膜や多結晶シリコン膜若し
くはシリコン酸化膜やシリコン窒化膜の積層膜を堆積
し、半導体基板上面より、例えば等方性エッチングを行
うことにより直接埋め込みを行ってもよいし、例えばレ
ジストエッチバック法により間接的に埋め込みを行って
もよい。
【0665】レジストエッチバック法による埋め込み高
さの制御は、露光時間によって行ってもよいし、露光量
によって行ってもよいしあるいは露光時間と露光量を併
用して制御を行ってもよいし、露光後の現像工程を含め
て制御方法は限定されない。また、露光ではなく、例え
ばアッシングによりレジストエッチバックを行ってもよ
いし、エッチバックを行わず、レジスト塗布の時点で所
望の深さになるような埋込みを行ってもよい。後者の手
法においてはレジストは粘性の低いものを用いることが
望ましい。これらの手法は、種々組み合わせて用いても
よい。さらに、レジストの塗布表面は親水性にすること
が望ましく、例えばシリコン酸化膜上に塗布することが
望ましい。
【0666】埋め込みに用いる際のシリコン酸化膜の形
成手段はCVD法に限らず、例えばシリコン酸化膜を回
転塗布により形成してもよい。
【0667】このように複数のメモリセル部の上部と下
部に選択ゲートを配置することで、メモリセルトランジ
スタが過剰消去の状態、すなわち読み出し電圧が0Vであ
ってしきい値が負の状態になり、非選択セルでもセル電
流が流れる現象を防止することができる。
【0668】製造例2 第一、第二及び第三の配線層の分離を一括で行う具体的
な製造例を次に示す。このような半導体記憶装置は以下
の製造方法により形成することができる。なお、図24
8及び図249は、EEPROMのメモリセルアレイを
示す平面図である図1のA−A′線及びB−B′線断面
図である。
【0669】この製造例では、製造例で説明される半導
体記憶装置において、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジスト R2、R3及びR
4をマスクとして用いた第一、第二及び第三の配線層の
分離工程を省略し、公知のフォトリソグラフィ技術によ
りパターンニングされたレジストR5による配線層の分
離工程において、最上段の第三の配線層のみならず、第
一、第二及び第三の配線層の全ての分離を一括で行う。
【0670】なお、配線層の一括分離を行う段階は実施
の形態1における公知のフォトリソグラフィ技術により
パターンニングされたレジストR5の形成直後に限ら
ず、例えば第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜464を
堆積した後でもよく、第三の導電膜である多結晶シリコ
ン膜534の堆積後であれば限定されない。
【0671】これによりA−A’線方向に連続する第
一、第二及び第三の配線層が一括で分離形成された、第
一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮遊ゲートとする
電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によってメモリ機能を
有する半導体記憶装置が実現する。
【0672】製造例3 最上段の選択ゲートと接続する第三の配線層を形成する
際に、第三の配線層のみをエッチングし、島状半導体層
110の頂上部をエッチングしない具体的な製造例を次
に示す。このような半導体記憶装置は以下の製造方法に
より形成することができる。なお、図150〜図156
及び図157〜図163は、それぞれ、EEPROMの
メモリセルアレイを示す平面図である図1のA−A′線
及びB−B′線断面図である。
【0673】この製造例では、製造例1で説明される半
導体記憶装置において、第七の絶縁膜であるシリコン酸
化膜463に対して露出した層間絶縁膜610を除去
し、島状半導体層110の頂上部及び島状半導体層11
0の最上段に形成された選択ゲート、すなわち第一の導
電膜である多結晶シリコン膜514の少なくとも一部を
露出させる(図213及び図243)。
【0674】その後、第八の絶縁膜として、例えばシリ
コン窒化膜320を10nm〜200nm程度堆積し、シリコン
酸化膜若しくはレジスト若しくはその双方の埋め込みを
行い、第八の絶縁膜であるシリコン窒化膜320の露出
部に対し、等方性エッチングを行うことによって、島状
半導体層110の上端部及び第一の導電膜である多結晶
シリコン膜514の少なくとも一部を露出させる。
【0675】続いて、埋め込みに用いたシリコン酸化膜
若しくはレジスト若しくはその双方を選択除去する(図
250及び図257)。
【0676】さらに、島状半導体層110の上端部及び
第一の導電膜である多結晶シリコン膜514の露出部に
対し、熱酸化することで第九の絶縁膜として、例えばシ
リコン酸化膜471を15nm〜200nm程度形成する(図25
1及び図258)。
【0677】その後、等方性エッチングにより第八の絶
縁膜であるシリコン窒化膜320を選択除去し、第一の
導電膜である多結晶シリコン膜514の一部を露出させ
る(図252及び図259)。
【0678】続いて、第三の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜534を15nm〜150nm堆積する(図253及
び図260)。
【0679】その後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜454を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深
さまでエッチバックを行う(図254及び図261)。最
上段の選択ゲート、すなわち第一の導電膜である多結晶
シリコン膜514は第三の導電膜である多結晶シリコン
膜534により全て接続された状態を保つ。
【0680】続いて、第七の絶縁膜であるシリコン酸化
膜464に対して露出した第三の導電膜である多結晶シ
リコン膜534を等方性エッチングにより、選択的に除
去する(図255及び図262)。
【0681】第九の絶縁膜であるシリコン酸化膜471
の保護により、島状半導体層110の頂上部及び島状半
導体層110の最上段に形成された選択ゲート、すなわ
ち第一の導電膜である多結晶シリコン膜514はエッチ
ングされない。
【0682】その後、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジストR5をマスクとして
用いて、反応性イオンエッチングにより第六の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜454及び第三の導電膜である多結
晶シリコン膜534をエッチングする。
【0683】以降の工程は、製造例に準じることによ
り、第一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮遊ゲート
とする電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によってメモリ
機能を有する半導体記憶装置が実現する(図256及び
図263)。
【0684】これにより、製造例1と同様の効果が得ら
れ、さらに第三の導電膜である多結晶シリコン膜534
に対する等方性エッチング時において島状半導体層11
0の頂上部や第一の導電膜である多結晶シリコン膜51
4がエッチングを受けることが無くなるため、エッチン
グ制御の困難さが解消する利点を有する。
【0685】製造例4 第一、第二及び第三の配線層の分離をマスクを用いるこ
となく行う具体的な製造例を次に示す。このような半導
体記憶装置は以下の製造方法により形成することができ
る。なお、図264〜図291及び図292〜図319
は、それぞれ、EEPROMのメモリセルアレイを示す
平面図である図1のA−A′線及びB−B′線断面図で
ある。
【0686】まず、半導体基板として、例えばp型シリ
コン基板100の表面にマスク層となる第一の絶縁膜と
して、例えばシリコン酸化膜410を200〜2000nm堆積
し、公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニン
グされたレジストR11をマスクとして用いて、反応性イ
オンエッチングにより第一の絶縁膜であるシリコン酸化
膜410をエッチングする(図264及び図292)。
【0687】なお、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜
410は、例えばシリコン窒化膜でもよく、また導電膜
でもよく、また二種以上の材料からなる積層膜でもよ
く、p型シリコン基板100に対する反応性エッチング
時においてエッチングされない若しくはエッチング速度
がシリコンのものより遅くなる材料であれば限定されな
い。
【0688】第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410
をマスクに用いて、反応性イオンエッチングにより半導
体基板であるp型シリコン基板100を50〜5000nmエッ
チングし、その後p型シリコン基板100の露出部に対
し、熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシリ
コン酸化膜421を5nm〜100nm形成する(図265及び
図293)。
【0689】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜311を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び柱状
に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、第二の
絶縁膜であるシリコン酸化膜421を介してサイドウォ
ール状に配置する(図266及び図294)。
【0690】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜421をエッチング除去し、続いて露出
したp型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングす
ることで、p型シリコン基板100を一つの段を有する
柱状に加工する。その後、p型シリコン基板100の露
出部に対し、熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例
えばシリコン酸化膜422を5nm〜100nm形成する(図2
67及び図295)。
【0691】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜312を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410、及び第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311及び一つの段を
有する柱状に加工されたp型シリコン基板100の側壁
に、第二の絶縁膜であるシリコン酸化膜422を介して
サイドウォール状に配置する。
【0692】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜422をエッチング除去し、続いて露出
したp型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングす
ることで、p型シリコン基板100を二つの段を有する
柱状に加工する。その後p型シリコン基板100の露出
部に対し、熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例え
ばシリコン酸化膜423を5nm〜100nm形成する(図26
8及び図296)。
【0693】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜313を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び第三
の絶縁膜であるシリコン窒化膜312及び二つの段を有
する柱状に加工されたp型シリコン基板100の側壁
に、第二の絶縁膜であるシリコン酸化膜423を介して
サイドウォール状に配置する。
【0694】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜423をエッチング除去する。露出した
p型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングするこ
とで、p型シリコン基板100を三つの段を有する柱状
に加工する。以上の工程により半導体基板であるp型シ
リコン基板100は、段を有する柱状をなして複数の島
状半導体層110に分離される。
【0695】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し、例えば熱酸化することで第二の絶縁膜として、
例えばシリコン酸化膜424を5nm〜100nm形成する(図
269及び図297)。なお第二の絶縁膜であるシリコン
酸化膜424は堆積によって形成してもよいし、シリコ
ン酸化膜に限らず、例えばシリコン窒化膜でもよく、そ
の材料は限定されない。
【0696】段を有する島状半導体層110の底部に対
し不純物導入を行い、n型不純物拡散層710を形成す
る。例えばイオン注入法により、0〜7°程度傾斜した方
向から5〜100 keVの注入エネルギー、砒素あるいは燐を
1×1013〜1×1017/cm2程度のドーズが条件として
挙げられる。
【0697】続いて、例えば等方性エッチングによりシ
リコン窒化膜、シリコン酸化膜を選択除去する(図27
0及び図298)。島状半導体層110の表面を酸化す
ることで第四の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜4
30を10nm〜100nm形成する(図271及び図299)。こ
の時、島状半導体層110の最上段の径が最小加工寸法
で形成されていた場合、第四の絶縁膜であるシリコン酸
化膜430の形成により島状半導体層110の最上段の
径の大きさが小さくなる。つまり、最小加工寸法以下に
形成される。
【0698】公知のフォトリソグラフィ技術によりパタ
ーンニングされたレジストR2をマスクとして用いて、
反応性イオンエッチングにより第四の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜430をエッチングし、露出したシリコン基
板に対してさらに反応性イオンエッチングを行うことで
不純物拡散層710をB−B’方向に分離させ、第一の
溝部210を形成する(図272及び図300)。これに
より図1のA−A’方向について連続する第一の配線層
を分離形成する。シリコン基板に対する異方性エッチン
グは、第四の絶縁膜であるシリコン酸化膜430の側壁
に沿って自己整合的に行われるため、レジストR2に十
分な合わせ余裕を持たせることが実現し、加工が容易と
なる利点を有する。
【0699】その後、第七の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜460を20nm〜200nm程度堆積し、例えば等
方性エッチングにより所望の高さまでエッチバックする
ことにより第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜460を
第一の溝部210若しくは第一の溝部210及び島状半
導体層110の底部に埋め込む(図273及び図30
1)。
【0700】次に、必要に応じて斜めイオン注入を利用
して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入
を行う。例えば、5〜45°程度傾斜した方向から5〜100 k
eVの注入エネルギー、硼素1×1011〜1×1013/cm2
程度のドーズが挙げられる。チャネルイオン注入の際に
は、島状半導体層110の多方向から注入される方が表
面不純物濃度を均一とできるため好ましい。あるいはチ
ャネルイオン注入に代わって、CVD法により硼素を含
む酸化膜を堆積し、その酸化膜からの硼素拡散を利用し
てもよい。なお、島状半導体層110の表面からの不純
物導入に関しては島状半導体層110の表面を第四の絶
縁膜であるシリコン酸化膜430で被覆する前に行って
もよいし、島状半導体層110を形成する前に導入を完
了しておいてもよいし、島状半導体層110の不純物濃
度分布が同等であれば手段を限定されない。
【0701】続いて、例えば熱酸化法を用いて各島状半
導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化
膜となる第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
40を形成する(図274及び図302)。この際、トン
ネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜若しくは
オキシナイトライド膜でもよい。
【0702】第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコ
ン膜510を20nm〜200nm程度堆積する(図275及び図
303)。
【0703】その後、例えば異方性エッチングを行うこ
とにより、島状半導体層110の各段の側壁にそれぞれ
第一の導電膜である多結晶シリコン膜510をサイドウ
ォール状に形成することで第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜511、512、513、514を一括分離形
成する(図276及び図304)。その際、島状半導体層1
10の間隔を、図1のA−A’方向について予め所定の
値以下に設定しておくことによって、マスク工程を用い
ることなく、その方向に連続する選択ゲート線となる第
二の配線層として形成される。
【0704】なお、第一の配線層の分離形成を、先に説
明したように公知のフォトリソグラフィ技術によりパタ
ーンニングされたレジストR2をマスクとして用いても
よいし、このサイドウォール状に形成した第一の導電膜
である多結晶シリコン膜511の側壁に沿って自己整合
でシリコン基板に対し第一の溝部211を形成し、不純
物拡散層710を分離することで行ってもよい。
【0705】次に、段を有する島状半導体層110の角
部に対して不純物導入を行い、n型不純物拡散層72
1、722、723、724を形成する(図277及び
図305)。例えば、0〜45°程度傾斜した方向から5〜10
0 keVの注入エネルギー、砒素あるいは燐を1×1012
〜1×1015/cm2程度のドーズが挙げられる。ここで、
n型不純物拡散層721、722、723、724を形
成するためのイオン注入は、島状半導体層110の全周
囲に対して行ってもよく、一方向あるいは数方向からの
注入だけでもよい。すなわちn型不純物拡散層721、
722、723、724は島状半導体層110の周囲を
取り囲むように形成しなくてもよい。
【0706】次いで、第七の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜461を20nm〜200nm程度堆積し、等方性エ
ッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜5
11の上部及び側部を埋設するように第七の絶縁膜の絶
縁膜であるシリコン酸化膜461を埋め込む(図278
及び図306)。
【0707】続いて、露出した第一の導電膜である多結
晶シリコン膜512、513、514の表面に対し層間
絶縁膜610を形成する。この層間絶縁膜610は、例
えばONO膜とする。
【0708】続いて、第二の導電膜として例えば多結晶
シリコン膜520を15nm〜150nm堆積する(図279及び
図307)。
【0709】その後、例えば異方性エッチングを行うこ
とにより、島状半導体層110の各段において第一の導
電膜である多結晶シリコン膜512、513、514の
側壁に、層間絶縁膜610を介して第二の導電膜である
多結晶シリコン膜520をサイドウォール状にそれぞれ
形成することで第二の導電膜である多結晶シリコン膜5
22、523、524を一括分離形成する(図280及
び308)。その際、島状半導体層110の間隔を、図1の
A−A’方向について予め所定の値以下に設定しておく
ことによって、マスク工程を用いることなく、その方向に
連続する制御ゲート線となる第三の配線層として形成さ
れる。
【0710】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜462を20nm〜200nm程度堆積し、等方性エッ
チングに第二の導電膜である多結晶シリコン膜522の
上部及び側部を埋設するように第七の絶縁膜の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜462を埋め込む(図281及び図
309)。
【0711】続いて、第三の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜533を15nm〜150nm堆積する(図282及
び図310)。
【0712】その後、例えば異方性エッチングを行うこ
とにより、島状半導体層110の各段において第二の導
電膜である多結晶シリコン膜523、524の側壁に、
第三の導電膜である多結晶シリコン膜530をサイドウ
ォール状にそれぞれ形成することで第三の導電膜である
多結晶シリコン膜533、534を一括分離形成する
(図283及び図311)。その際、島状半導体層110の
間隔を、図1のA−A’方向について予め所定の値以下
に設定しておくことによって、マスク工程を用いること
なく、その方向に連続する制御ゲート線となる第三の配
線層として形成される。
【0713】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜463-1を20nm〜400nm程度堆積し、等方性エ
ッチングにより第二の導電膜である多結晶シリコン膜5
23、第三の導電膜である多結晶シリコン膜533の上
部及び側部を埋設するように第七の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜463-1を埋め込む(図284及び図31
2)。
【0714】続いて、第七の絶縁膜であるシリコン酸化
膜463-1に対して露出した、第二の導電膜である多
結晶シリコン膜524及び第三の導電膜である多結晶シ
リコン膜534を、例えば等方性エッチングにより選択
除去する(図285及び図313)。なお、この等方性エ
ッチング時において同時に第二の導電膜である多結晶シ
リコン膜523の一部若しくは第三の導電膜である多結
晶シリコン膜533の一部若しくはその双方がエッチン
グを受けてもよいし、また、第二の導電膜である多結晶
シリコン膜524及び第三の導電膜である多結晶シリコ
ン膜534の一部のみがエッチングを受けてもよいし、
上下に隣接する第二の配線層と第三の配線層とが電気的
に絶縁される状態が保たれるのであれば限定されない。
【0715】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜463-2を20nm〜400nm程度堆積し、等方性エ
ッチングにより第二の導電膜である多結晶シリコン膜5
23の上部を埋設するように第七の絶縁膜の絶縁膜であ
るシリコン酸化膜463-2を埋め込む(図286及び図
314)。
【0716】その後、第七の絶縁膜であるシリコン酸化
膜463-2に対して露出した層間絶縁膜610を除去
し、島状半導体層110の頂上部及び島状半導体層11
0の最上段に形成された選択ゲート、すなわち第一の導
電膜である多結晶シリコン膜514の少なくとも一部を
露出させる(図287及び図315)。
【0717】続いて、第三の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜534を15nm〜150nm堆積する(図288及
び図316)。
【0718】その後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜454を20nm〜200nm程度堆積し、反応性イ
オンエッチングにより凸状に形成される第三の導電膜で
ある多結晶シリコン膜534の側壁にサイドウォール状
に配置する(図289及び図317)。島状半導体層11
0の間隔を、図1のA−A’方向について予め所定の値
以下に設定しておくか若しくは第六の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜454の堆積膜厚を調整することにより、図
1のA−A’方向については第六の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜454は連続して接続し、図1のB−B’方向
については個々に分離した状態にする。
【0719】続いて、第六の絶縁膜であるシリコン酸化
膜454に対して露出した第三の導電膜である多結晶シ
リコン膜534を等方性エッチングにより選択的に除去
する(図290及び図318)。この際、島状半導体層1
10の頂上部及び島状半導体層110の最上段に形成さ
れた選択ゲート、すなわち第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜514の一部がエッチングを受けるが、エッチ
ングを受けた島状半導体層110の頂上部の高さが、エ
ッチング後の第三の導電膜である多結晶シリコン膜53
4の最上端の高さより上であることが保たれていればよ
い。また、この等方性エッチングによりマスク工程を用
いることなく、その方向に連続する選択ゲート線となる
第二の配線層として形成される。
【0720】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜464を20nm〜400nm程度堆積し、エッチバッ
ク若しくはCMP法などにより不純物拡散層724を備
える島状半導体層110の上部を露出させ、必要に応じ
て島状半導体層110の頂上部に対して、例えばイオン
注入法により不純物濃度調整を行い、第四の配線層84
0を第二若しくは第三の配線層と方向が交差するよう島
状半導体層110の上部と接続する。
【0721】その後、公知の技術により層間絶縁膜を形
成し、コンタクトホール及びメタル配線を形成する。こ
れにより、第一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮遊
ゲートとする電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によって
メモリ機能を有する半導体記憶装置が実現する(図29
1及び図319)。
【0722】これにより、製造例1と同様の効果が得ら
れ、さらに第一、第二、第三の配線層の分離形成がマス
クを用いることなく自己整合的に形成することができ、
工程数削減等の利点を有する。
【0723】なお、本製造例は、島状半導体層110の
配置が対称的でない場合に初めて可能である。すなわち、
第二若しくは第三の配線層方向の島状半導体層との隣接
間隔を、第四の配線層方向にそれより小さくすることに
より、第四の配線層方向には分離され、第二若しくは第三
の配線層方向に繋がる配線層がマスク無しで自動的に得
られる。これに対して、例えば、島状半導体層の配置を対
称にした場合にはフォトリソグラフィによりレジストの
パターンニング工程により配線層の分離を行ってもよ
い。
【0724】製造例5 第三の配線層を形成する際、最上段の選択ゲートに余分
なゲート等を形成させることなしに第三の配線層を形成
する具体的な製造例を次に示す。このような半導体記憶
装置は以下の製造方法により形成することができる。な
お、図320〜図344及び図345〜図369は、そ
れぞれ、EEPROMのメモリセルアレイを示す平面図
である図1のA−A′線及びB−B′線断面図である。
【0725】まず、半導体基板として、例えばp型シリ
コン基板100の表面にマスク層となる第一の絶縁膜と
して、例えばシリコン酸化膜410を200〜2000nm堆積
し、公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニン
グされたレジストR11をマスクとして用いて、反応性イ
オンエッチングにより第一の絶縁膜であるシリコン酸化
膜410をエッチングする(図320及び図345)。
【0726】なお、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜
410は、例えばシリコン窒化膜でもよく、また導電膜
でもよく、また二種以上の材料からなる積層膜でもよ
く、p型シリコン基板100に対する反応性エッチング
時においてエッチングされない若しくはエッチング速度
がシリコンのものより遅くなる材料であれば限定されな
い。
【0727】第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410
をマスクに用いて、反応性イオンエッチングにより半導
体基板であるp型シリコン基板100を50〜5000nmエッ
チングし、その後p型シリコン基板100の露出部に対
し熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシリコ
ン酸化膜421を5nm〜100nm形成する(図321及び図
346)。
【0728】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜311を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び柱状
に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、第二の
絶縁膜であるシリコン酸化膜421を介してサイドウォ
ール状に配置する(図322及び図347)。
【0729】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜421をエッチング除去し、続いて露出
したp型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングす
ることで、p型シリコン基板100を一つの段を有する
柱状に加工する。
【0730】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシ
リコン酸化膜422を5nm〜100nm形成する(図323及
び図348)。
【0731】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜312を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び第三
の絶縁膜であるシリコン窒化膜311及び一つの段を有
する柱状に加工されたp型シリコン基板100の側壁
に、第二の絶縁膜であるシリコン酸化膜422を介して
サイドウォール状に配置する。
【0732】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜422をエッチング除去し、続いて露出
したp型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングす
ることで、p型シリコン基板100を二つの段を有する
柱状に加工する。
【0733】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシ
リコン酸化膜423を5nm〜100nm形成する(図324及
び図349)。
【0734】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜313を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び第三
の絶縁膜であるシリコン窒化膜312及び二つの段を有
する柱状に加工されたp型シリコン基板100の側壁
に、第二の絶縁膜であるシリコン酸化膜423を介して
サイドウォール状に配置する。
【0735】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜423をエッチング除去し、続いて露出
したp型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングす
ることで、p型シリコン基板100を三つの段を有する
柱状に加工する。以上の工程により半導体基板であるp
型シリコン基板100は、段を有する柱状をなして複数
の島状半導体層110に分離される。
【0736】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し、例えば熱酸化することで第二の絶縁膜として、
例えばシリコン酸化膜424を5nm〜100nm形成する(図
325及び図350)。なお、第二の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜424は堆積によって形成してもよいし、シリ
コン酸化膜に限らず、例えばシリコン窒化膜でもよく、
その材料は限定されない。
【0737】段を有する島状半導体層110の底部に対
し、不純物導入を行い、n型不純物拡散層710を形成
する。例えばイオン注入法により、0〜7°程度傾斜した
方向から5〜100 keVの注入エネルギー、砒素あるいは燐
を1×1013〜1×1017/cm2程度のドーズが条件とし
て挙げられる。
【0738】続いて、例えば等方性エッチングによりシ
リコン窒化膜、シリコン酸化膜を選択除去する(図32
6及び図351)。
【0739】島状半導体層110の表面を酸化すること
で第四の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜430を
10nm〜100nm形成する(図327及び図352)。この時、
島状半導体層110の最上段の径が最小加工寸法で形成
されていた場合、第四の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
30の形成により島状半導体層110の最上段の径の大
きさが小さくなる。つまり、最小加工寸法以下に形成さ
れる。
【0740】続いて、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジストR2をマスクとして
用いて、反応性イオンエッチングにより第四の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜430をエッチングし、露出したシ
リコン基板に対してさらに反応性イオンエッチングを行
うことで不純物拡散層710をB−B’方向に分離さ
せ、第一の溝部210を形成する(図328及び図35
3)。これにより図1のA−A’方向について連続する
第一の配線層を分離形成する。シリコン基板に対する異
方性エッチングは第四の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
30の側壁に沿って自己整合的に行われるため、レジス
トR2に十分な合わせ余裕をもたせることが実現し、加
工が容易となる利点を有する。
【0741】その後、第七の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜460を20nm〜200nm程度堆積し、例えば等
方性エッチングにより所望の高さまでエッチバックする
ことにより第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜460を
第一の溝部210、若しくは第一の溝部210及び島状
半導体層110の底部に埋め込む。
【0742】次に、必要に応じて斜めイオン注入を利用
して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入
を行う。例えば、5〜45°程度傾斜した方向から5〜100 k
eVの注入エネルギー、硼素1×1011〜1×1013/cm2
程度のドーズが挙げられる。チャネルイオン注入の際に
は、島状半導体層110の多方向から注入される方が表
面不純物濃度を均一とできるため好ましい。あるいはチ
ャネルイオン注入に代えて、CVD法により硼素を含む
酸化膜を堆積し、その酸化膜からの硼素拡散を利用して
もよい。なお、島状半導体層110の表面からの不純物
導入に関しては島状半導体層110の表面を第四の絶縁
膜であるシリコン酸化膜430で被覆する前に行っても
よいし、島状半導体層110を形成する前に導入を完了
しておいてもよいし、島状半導体層110の不純物濃度
分布が同等であれば手段を限定されない。
【0743】続いて、例えば熱酸化法を用いて各島状半
導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化
膜となる第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
40を形成する(図329及び図354)。この際、トン
ネル酸化膜は、熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜若しく
はオキシナイトライド膜でもよい。
【0744】第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコ
ン膜510を20nm〜200nm程度堆積する(図330及び図
355)。
【0745】その後、例えば異方性エッチングを行うこ
とにより、島状半導体層110の各段の側壁にそれぞれ
第一の導電膜である多結晶シリコン膜510をサイドウ
ォール状に形成することで第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜511、512、513、514を一括分離形
成する(図331及び図356)。その際、島状半導体層1
10の間隔を、図1のA−A’方向について予め所定の
値以下に設定しておくことによって、マスク工程を用い
ることなく、その方向に連続する選択ゲート線となる第
二の配線層として形成される。
【0746】次に、段を有する島状半導体層110の角
部に対して不純物導入を行い、n型不純物拡散層72
1、722、723、724を形成する(図332及び
図357)。例えば、0〜45°程度傾斜した方向から5〜10
0 keVの注入エネルギー、砒素あるいは燐を1×1012
〜1×1015/cm2程度のドーズが挙げられる。ここで、
n型不純物拡散層721、722、723、724を形
成するためのイオン注入は島状半導体層110の全周囲
に対して行ってもよく、一方向あるいは数方向からの注
入だけでもよい。すなわちn型不純物拡散層721、7
22、723、724は島状半導体層110の周囲を取
り囲むように形成しなくてもよい。
【0747】続いて、第一の導電膜である多結晶シリコ
ン膜511に対して、例えば熱酸化法により第九の絶縁
膜として、例えばシリコン酸化膜472を10nm〜180nm
程度形成する。その後、第四の導電膜である多結晶シリ
コン膜540を20nm〜200nm程度堆積し、等方性エッチ
ングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜511
の上部及び側部を、第九の絶縁膜であるシリコン酸化膜
472を介して埋設するように第四の導電膜である多結
晶シリコン膜540を埋め込む(図333及び図35
8)。
【0748】なお、埋め込み材料として第四の導電膜で
ある多結晶シリコン膜540を用いたが、シリコン酸化
膜でも、あるいはシリコン窒化膜でもよいが、埋め込み
性の良好な材料であることが望ましい。シリコン酸化膜
やシリコン窒化膜のような絶縁膜を用いた場合は、第九
の絶縁膜であるシリコン酸化膜472を形成しなくても
よい。
【0749】次いで、露出した第一の導電膜である多結
晶シリコン膜512、513、514の表面に対し層間
絶縁膜612を形成する(図334及び図359)。この
層間絶縁膜612は、例えばONO膜とする。続いて、第二
の導電膜として、例えば多結晶シリコン膜522を15nm
〜150nm堆積する(図335及び図360)。
【0750】その後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜452を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深
さまでエッチバックを行った後、例えば等方性エッチン
グを行うことにより第二の導電膜である多結晶シリコン
膜522の露出部を選択除去し、第一の導電膜である多
結晶シリコン膜512の側壁に、層間絶縁膜612を介
して第二の導電膜である多結晶シリコン膜522を配置
する(図336及び図361)。なお、下段の制御ゲー
ト、すなわち第二の導電膜である多結晶シリコン膜52
2は第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の保護に
より全て接続された状態を保つ。
【0751】その後、層間絶縁膜612の露出部を除去
した後、公知のフォトリソグラフィ技術によりパターン
ニングされたレジストR3をマスクとして用いて、反応
性イオンエッチングにより第六の絶縁膜であるシリコン
酸化膜452をエッチングし、続けて第二の導電膜であ
る多結晶シリコン膜522をエッチングし、第一の溝部
212を形成する(図337及び図362)。これによ
り、図1のA−A’方向について連続する制御ゲート線
となる第三の配線層を分離形成する。
【0752】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜462を20nm〜200nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第一の溝部212及び第二の導電膜である
多結晶シリコン膜522の上部を埋設するように第七の
絶縁膜であるシリコン酸化膜462を埋め込む(図33
8及び図363)。なお、第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜513、514上に形成される層間絶縁膜61
2の除去は、第一の溝部212の形成後に行ってもよい
し、第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜462の埋め込
み後に行ってもよいし、限定されない。あるいは除去し
なくてもよい。
【0753】続いて、露出した第一の導電膜である多結
晶シリコン膜513、514の表面に対し、層間絶縁膜
613を形成する。なお、先の工程において第一の導電
膜である多結晶シリコン膜513、514上に形成され
る層間絶縁膜612の除去を行わなかった場合は、CV
D法により5〜10nmのシリコン酸化膜を堆積する。
【0754】次いで、第二の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜523を15nm〜150nm堆積する。
【0755】その後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜453を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深
さまでエッチバックを行い、例えば等方性エッチングを
行うことにより第二の導電膜である多結晶シリコン膜5
23の露出部を選択除去し、第一の導電膜である多結晶
シリコン膜513の側壁に、層間絶縁膜613を介して
第二の導電膜である多結晶シリコン膜523を配置す
る。なお、上段の制御ゲート、すなわち第二の導電膜で
ある多結晶シリコン膜523は第六の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜453の保護により全て接続された状態を保
つ。
【0756】層間絶縁膜613の露出部を除去した後、
公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニングさ
れたレジストR4をマスクとして用いて、反応性イオン
エッチングにより第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
53をエッチングし、続けて第二の導電膜である多結晶
シリコン膜523をエッチングし、第一の溝部213を
形成する。これにより、図1のA−A’方向について連
続する制御ゲート線となる第三の配線層を分離形成す
る。
【0757】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜463を20nm〜200nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第一の溝部213及び第二の導電膜である
多結晶シリコン膜523の上部を埋設するように第七の
絶縁膜であるシリコン酸化膜463を埋め込む(図33
9及び図364)。なお、第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜514上に形成される層間絶縁膜613の除去
は、第一の溝部213の形成後に行ってもよいし、第七
の絶縁膜であるシリコン酸化膜463の埋め込み後に行
ってもよいし、限定されない。
【0758】続いて、第八の絶縁膜として、例えばシリ
コン窒化膜320を10nm〜200nm程度堆積し、シリコン
酸化膜若しくはレジスト若しくはその双方の埋め込みを
行い、第八の絶縁膜であるシリコン窒化膜320の露出
部に対し、等方性エッチングを行うことによって、島状
半導体層110の上端部及び第一の導電膜である多結晶
シリコン膜514の少なくとも一部を露出させる。その
後、埋め込みに用いたシリコン酸化膜若しくはレジスト
若しくはその双方を選択除去する(図340及び図36
5)。
【0759】続いて、島状半導体層110の上端部及び
第一の導電膜である多結晶シリコン膜514の露出部に
対し、熱酸化することで第九の絶縁膜として、例えばシ
リコン酸化膜471を15nm〜200nm程度形成する(図34
1及び図366)。
【0760】その後、等方性エッチングにより第八の絶
縁膜であるシリコン窒化膜320を選択除去し、第一の
導電膜である多結晶シリコン膜514の一部を露出させ
る(図342及び図367)。
【0761】続いて、第三の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜534を15nm〜150nm堆積する。その後第
六の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜454を20nm
〜200nm程度堆積し、所望の深さまでエッチバックを行
う。最上段の選択ゲート、すなわち第一の導電膜である
多結晶シリコン膜514は第三の導電膜である多結晶シ
リコン膜534により全て接続された状態を保つ。
【0762】その後、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジストR5をマスクとして
用いて、反応性イオンエッチングにより第六の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜454をエッチングし、第一の溝部
214を形成し、第一の溝部214の底部において第三
の導電膜である多結晶シリコン膜534を露出させる。
【0763】続いて、第七の絶縁膜であるシリコン酸化
膜464に対して露出した第三の導電膜である多結晶シ
リコン膜534を等方性エッチングにより選択的に除去
する(図343及び図368)。第九の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜471の保護により、島状半導体層110の
頂上部、及び島状半導体層110の最上段に形成された
選択ゲート、すなわち第一の導電膜である多結晶シリコ
ン膜514はエッチングされない。
【0764】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜464を20nm〜400nm程度堆積し、エッチバッ
ク若しくはCMP法などにより不純物拡散層724を備
える島状半導体層110の上部を露出させ、必要に応じ
て島状半導体層110の頂上部に対して、例えばイオン
注入法により不純物濃度調整を行い、第四の配線層84
0を第二若しくは第三の配線層と方向が交差するよう島
状半導体層110の上部と接続する。
【0765】その後、公知の技術により層間絶縁膜を形
成し、コンタクトホール及びメタル配線を形成する。こ
れにより、第一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮遊
ゲートとする電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によって
メモリ機能を有する半導体記憶装置が実現する(図34
4及び図369)。 これにより製造例1と同様の効果が得られる。
【0766】製造例6 第三の配線層を形成する際、最上段の選択ゲートに形成
される余分なゲート等を予め除去しておき、第三の配線
層を形成する際の工程を極力簡素化させる具体的な製造
例を次に示す。
【0767】このような半導体記憶装置は以下の製造方
法により形成することができる。なお、図370〜図4
03及び図404〜図437は、それぞれ、EEPRO
Mのメモリセルアレイを示す平面図である図1のA−
A′線及びB−B′線断面図である。
【0768】まず、半導体基板として、例えばp型シリ
コン基板100の表面にマスク層となる第一の絶縁膜と
して、例えばシリコン酸化膜410を200〜2000nm堆積
し、公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニン
グされたレジストR1をマスクとして用いて、反応性イ
オンエッチングにより第一の絶縁膜であるシリコン酸化
膜410をエッチングする(図370及び図404)。
【0769】なお、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜
410は、例えばシリコン窒化膜でもよく、導電膜でも
よく、二種以上の材料からなる積層膜でもよく、p型シ
リコン基板100に対する反応性エッチング時において
エッチングされない若しくはエッチング速度がシリコン
のものより遅くなる材料であれば限定されない。
【0770】第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410
をマスクに用いて、反応性イオンエッチングにより半導
体基板であるp型シリコン基板100を50〜5000nmエッ
チングし、その後p型シリコン基板100の露出部に対
し、熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシリ
コン酸化膜421を5nm〜100nm形成する(図371及び
図405)。
【0771】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜311を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び柱状
に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、第二の
絶縁膜であるシリコン酸化膜421を介してサイドウォ
ール状に配置する(図372及び図406)。
【0772】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜421をエッチング除去し、露出したp
型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングすること
で、p型シリコン基板100を一つの段を有する柱状に
加工する。
【0773】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシ
リコン酸化膜422を5nm〜100nm形成する(図373及
び図407)。
【0774】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜312を10〜1000nm堆積し、異方性エッチング
により第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312を、第
一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び第三の絶縁
膜であるシリコン窒化膜311及び一つの段を有する柱
状に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、第二
の絶縁膜であるシリコン酸化膜422を介してサイドウ
ォール状に配置する。
【0775】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜422をエッチング除去し、露出したp
型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングすること
で、p型シリコン基板100を二つの段を有する柱状に
加工する。
【0776】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシ
リコン酸化膜423を5nm〜100nm形成する(図374及
び図408)。
【0777】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜313を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び第三
の絶縁膜であるシリコン窒化膜312及び二つの段を有
する柱状に加工されたp型シリコン基板100の側壁
に、第二の絶縁膜であるシリコン酸化膜423を介して
サイドウォール状に配置する。
【0778】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜423をエッチング除去し、露出したp
型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングすること
で、p型シリコン基板100を三つの段を有する柱状に
加工する。以上の工程により半導体基板であるp型シリ
コン基板100は、段を有する柱状をなして複数の島状
半導体層110に分離される。
【0779】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し、例えば熱酸化することで第二の絶縁膜として、
例えばシリコン酸化膜424を5nm〜100nm形成する(図
375及び図409)。なお、第二の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜424は堆積によって形成してもよいし、シリ
コン酸化膜に限らず、例えばシリコン窒化膜でもよく、
その材料は限定されない。
【0780】その後、段を有する島状半導体層110の
底部に対し不純物導入を行い、n型不純物拡散層710
を形成する。例えばイオン注入法により、0〜7°程度傾
斜した方向から5〜100 keVの注入エネルギー、砒素ある
いは燐を1×1013〜1×1017/cm2程度のドーズが条
件として挙げられる。
【0781】続いて、例えば等方性エッチングによりシ
リコン窒化膜、シリコン酸化膜を選択除去する(図37
6及び図410)。
【0782】島状半導体層110の表面を酸化すること
で第四の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜430を
10nm〜100nm形成する(図377及び図411)。この時、
島状半導体層110の最上段の径が最小加工寸法で形成
されていた場合、第四の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
30の形成により島状半導体層110の最上段の径の大
きさが小さくなる。つまり、最小加工寸法以下に形成さ
れる。
【0783】その後、必要に応じてシリコン酸化膜など
の絶縁膜の堆積を行った後、例えば等方性エッチングに
より所望の高さまでエッチバックすることにより第四の
絶縁膜であるシリコン酸化膜430を島状半導体層11
0の底部に埋め込む(図378及び図412)。
【0784】次に、必要に応じて斜めイオン注入を利用
して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入
を行う。例えば、5〜45°程度傾斜した方向から5〜100 k
eVの注入エネルギー、硼素1×1011〜1×1013/cm2
程度のドーズが挙げられる。チャネルイオン注入の際に
は、島状半導体層110の多方向から注入される方が表
面不純物濃度を均一とできるため好ましい。あるいはチ
ャネルイオン注入に代えて、CVD法により硼素を含む
酸化膜を堆積し、その酸化膜からの硼素拡散を利用して
もよい。なお、島状半導体層110の表面からの不純物
導入に関しては島状半導体層110の表面を第四の絶縁
膜であるシリコン酸化膜430で被覆する前に行っても
よいし、島状半導体層110を形成する前に導入を完了
しておいてもよいし、島状半導体層110の不純物濃度
分布が同等であれば手段を限定されない。
【0785】続いて、例えば熱酸化法を用いて各島状半
導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化
膜となる第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
40を形成する(図379及び図413)。この際、トン
ネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜若しくは
オキシナイトライド膜でもよい。
【0786】続いて、第一の導電膜となる、例えば多結
晶シリコン膜510を20nm〜200nm程度堆積した(図38
0及び図414)後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜451を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深
さまでエッチバックを行う(図381及び図415)。そ
の後、例えば異方性エッチングを行うことにより、島状
半導体層110の各段の側壁にそれぞれ第一の導電膜で
ある多結晶シリコン膜510をサイドウォール状に形成
し、第一の導電膜である多結晶シリコン膜511、51
2、513、514を一括分離形成する。なお、最下段
の選択ゲート、すなわち第一の導電膜である多結晶シリ
コン膜511は第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜45
1の保護により全て接続された状態を保つ。
【0787】次に、段を有する島状半導体層110の角
部に対して不純物導入を行い、n型不純物拡散層72
1、722、723、724を形成する(図382及び
図416)。例えば、0〜45°程度傾斜した方向から5〜10
0 keVの注入エネルギー、砒素あるいは燐を1×1012
〜1×1015/cm2程度のドーズが挙げられる。ここで、n
型不純物拡散層721、722、723、724を形成
するためのイオン注入は、島状半導体層110の全周囲
に対して行ってもよく、一方向あるいは数方向からの注
入だけでもよい。すなわちn型不純物拡散層721、7
22、723、724は島状半導体層110の周囲を取
り囲むように形成しなくてもよい。
【0788】その後、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジストR2をマスクとして
用いて、反応性イオンエッチングにより第六の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜451をエッチングし、続けて第一
の導電膜である多結晶シリコン膜511、第四の絶縁膜
であるシリコン酸化膜430、不純物拡散層710をエ
ッチングし、第一の溝部211を形成する(図383及
び図417)。これにより図1のA−A’方向について連
続する第一の配線層及び選択ゲート線となる第二の配線
層を分離形成する。
【0789】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜461を20nm〜200nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第一の溝部211及び第一の導電膜である
多結晶シリコン膜511の上部を埋設するように第七の
絶縁膜であるシリコン酸化膜461を埋め込む(図38
4及び図418)。
【0790】続いて、第十の絶縁膜として、例えばシリ
コン窒化膜330を10nm〜200nm程度堆積し、シリコン
酸化膜若しくはレジスト若しくはその双方の埋め込みを
行い、第十の絶縁膜であるシリコン窒化膜330の露出
部に対し等方性エッチングを行うことによって、島状半
導体層110の上端部及び第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜514の少なくとも一部を露出させる。その
後、埋め込みに用いたシリコン酸化膜若しくはレジスト
若しくはその双方を選択除去する(図385及び図41
9)。
【0791】その後、第十の絶縁膜であるシリコン窒化
膜330に対し、露出している第一の導電膜である多結
晶シリコン膜514を等方性エッチングにより選択除去
する(図386及び図420)。なお、この際に島状半導
体層110の頂上部もエッチングを受けるため、島状半
導体層110の最上段の高さは大きめに形成しておくこ
とが望ましい。また、図386及び図420では不純物
拡散層724が全てエッチング除去された場合を示して
いるが、不純物拡散層724の一部が残っていてもよ
い。
【0792】次に、等方性エッチングにより第十の絶縁
膜であるシリコン窒化膜330を選択除去する(図38
7及び図421)。
【0793】続いて、露出した第一の導電膜である多結
晶シリコン膜512、513の表面に対し層間絶縁膜6
12を形成する。この層間絶縁膜612は、例えばON
O膜とする。第二の導電膜として、例えば多結晶シリコ
ン膜520を15nm〜150nm堆積する(図388及び図42
2)。
【0794】その後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜452を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深
さまでエッチバックを行う(図389及び図423)。公
知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニングされ
たレジストR3をマスクとして用いて、反応性イオンエ
ッチングにより第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜45
2をエッチングし、第一の溝部212を形成する。続い
て、例えば異方性エッチングを行うことにより、島状半
導体層110の各段において第一の導電膜である多結晶
シリコン膜512、513、514の側壁に、層間絶縁
膜612を介して第二の導電膜である多結晶シリコン膜
520をサイドウォール状にそれぞれ形成することで第
二の導電膜である多結晶シリコン膜522、523、5
24を一括分離形成し、同時に図1のA−A’方向につ
いて連続する制御ゲート線となる第三の配線層を分離形
成する(図390及び図424)。
【0795】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜462を20nm〜400nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第一の溝部212及び第二の導電膜である
多結晶シリコン膜522の上部を埋設するように第七の
絶縁膜であるシリコン酸化膜462を埋め込む(図39
1及び図425)。
【0796】続いて、第七の絶縁膜であるシリコン酸化
膜462に対して露出した第二の導電膜である多結晶シ
リコン膜523及び524を等方性エッチングにより選
択除去する(図392及びず426)。その後、層間絶縁
膜612の露出部を除去する(図393及び図427)。
【0797】次に、露出した第一の導電膜である多結晶
シリコン膜513の表面に対し、層間絶縁膜613を形
成し、続いて第二の導電膜として例えば多結晶シリコン
膜520を15nm〜150nm堆積する(図394及び図42
8)。
【0798】その後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜453を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深
さまでエッチバックを行う(図395及び図429)。公
知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニングされ
たレジストR4をマスクとして用いて、反応性イオンエ
ッチングにより第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜45
3をエッチングし、第一の溝部213を形成する。続い
て、例えば異方性エッチングを行うことにより、島状半
導体層110の各段の側壁に、層間絶縁膜613を介し
て第二の導電膜である多結晶シリコン膜520をサイド
ウォール状にそれぞれ形成することで第二の導電膜であ
る多結晶シリコン膜523、524を一括分離形成し、
同時に図1のA−A’方向について連続する制御ゲート
線となる第三の配線層を分離形成する(図396及び図
430)。
【0799】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜463を20nm〜400nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第一の溝部213及び第二の導電膜である
多結晶シリコン膜523の上部を埋設するように第七の
絶縁膜であるシリコン酸化膜463を埋め込む(図39
7及び図431)。
【0800】続いて、第七の絶縁膜であるシリコン酸化
膜463に対して露出した第二の導電膜である多結晶シ
リコン膜524を等方性エッチングにより選択除去する
(図398及び図432)。その後、層間絶縁膜613の
露出部を除去する(図399及び図433)。
【0801】次いで、露出した島状半導体層110の表
面に対し、必要に応じてチャネルイオン注入を行い、チ
ャネル濃度を再調整し、例えば熱酸化法を用いて島状半
導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化
膜となる第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
44を形成する(図400及び434)。この際、トンネ
ル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜若しくはオ
キシナイトライド膜でもよい。
【0802】続いて、第一の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜514を15nm〜150nm堆積する(図401及
び図435)。その後、第六の絶縁膜として、例えばシ
リコン酸化膜454を20nm〜200nm程度堆積し、所望の
深さまでエッチバックを行った後、公知のフォトリソグ
ラフィ技術によりパターンニングされたレジストR5を
マスクとして用いて、反応性イオンエッチングにより第
六の絶縁膜であるシリコン酸化膜454をエッチングし
第一の溝部214を形成する。
【0803】次いで、反応性イオンエッチングにより第
一の導電膜である多結晶シリコン膜514をエッチング
する(図402及び図436)。これにより、図1のA−
A’方向について連続する制御ゲート線となる第二の配
線層を分離形成する。
【0804】なお、第一の導電膜である多結晶シリコン
膜514へのエッチングは異方性でなくとも、例えば等
方性エッチングでもよい。また、公知のフォトリソグラ
フィ技術によりパターンニングされたレジストR5をマ
スクとして用いて、第二の配線層を分離形成してもよい
し、島状半導体層110の間隔を、図1のA−A’方向
について予め所定の値以下に設定しておき、かつ第一の
導電膜である多結晶シリコン膜514の膜厚を調整する
ことによって、マスク工程を用いることなく、その方向
に連続する選択ゲート線となる第二の配線層として形成
してもよい。
【0805】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜464を20nm〜400nm程度堆積し、エッチバッ
ク若しくはCMP法などにより不純物拡散層724を備
える島状半導体層110の上部を露出させ、必要に応じ
て島状半導体層110の頂上部に対して、例えばイオン
注入法により不純物濃度調整を行い、第四の配線層84
0を第二若しくは第三の配線層と方向が交差するよう島
状半導体層110の上部と接続する。
【0806】その後、公知の技術により層間絶縁膜を形
成し、コンタクトホール及びメタル配線を形成する。こ
れにより、第一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮遊
ゲートとする電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によって
メモリ機能を有する半導体記憶装置が実現する(図40
3及び図437)。 これにより。製造例1と同様の効果が得られる。
【0807】製造例7 この製造例で形成する半導体記憶装置は、半導体基板
を、例えば少なくとも一つの段を有する柱状の島状半導
体層に加工し、該島状半導体層の側面を活性領域面と
し、各段の側部にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として
浮遊ゲートを複数形成し、同じ段内において浮遊ゲート
の側部の少なくとも一部に層間絶縁膜を介して制御ゲー
トを形成し、各段の角部に不純物拡散層を浮遊ゲートに
対して自己整合で形成する半導体記憶装置において、島
状半導体層の上部と下部にさらに段を設け、その段の側
部にゲート酸化膜と選択ゲートを形成した選択ゲート・
トランジスタを配置し、選択ゲート・トランジスタに挟
まれてメモリ・トランジスタを複数個、例えば2個配置
し、各々トランジスタを該島状半導体層に沿って直列に
接続し、選択ゲート・トランジスタのチャネル層とメモ
リ・トランジスタのチャネル層とが電気的に接続するよ
う不純物拡散層を浮遊ゲート及び選択ゲートに対して自
己整合で形成した構造であり、選択ゲート・トランジス
タのゲート絶縁膜厚がメモリ・トランジスタのゲート絶
縁膜厚と等しく、各々のトランジスタの選択ゲート及び
浮遊ゲートを一括で形成する。
【0808】なお、図438及び図439は、EEPR
OMのメモリセルアレイを示す平面図である図1のA−
A′線及びB−B′線断面図である。この製造例では、
製造例1で説明される半導体記憶装置において、図43
8及び図439に示されるように、メモリセルが形成さ
れる一つの段内においてトンネル酸化膜、浮遊ゲート、
層間絶縁膜及び制御ゲートが全て配置される場合の一例
を示しているが、このような配置関係でもよく、メモリ
セルや選択ゲート・トランジスタが構成され、かつ他の
段のゲートや島状半導体層110と直接電気的に短絡す
るようなことがなければ、段における配置関係は限定さ
れない。
【0809】製造例8 この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、半導体基
板を、例えば少なくとも一つの段を有する柱状の島状半
導体層に加工し、該島状半導体層の側面を活性領域面と
し、各段の側部にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として
浮遊ゲートを複数形成し、浮遊ゲートの側部の少なくと
も一部に層間絶縁膜を介して制御ゲートを形成し、各段
の角部に不純物拡散層を浮遊ゲートに対して自己整合で
形成する半導体記憶装置において、島状半導体層の上部
と下部にさらに段を設け、その段の側部にゲート酸化膜
と選択ゲートを形成した選択ゲート・トランジスタを配
置し、選択ゲート・トランジスタに挟まれてメモリ・ト
ランジスタを複数個、例えば2個配置し、各々トランジ
スタを該島状半導体層に沿って直列に接続し、選択ゲー
ト・トランジスタのチャネル層とメモリ・トランジスタ
のチャネル層とが電気的に接続するよう不純物拡散層を
浮遊ゲート及び選択ゲートに対して自己整合で形成した
構造であり、選択ゲート・トランジスタのゲート絶縁膜
厚がメモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚と等しく、
各々のトランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲートを一括
で形成する。
【0810】なお、図440及び図441は、EEPR
OMのメモリセルアレイを示す平面図である図1のA−
A′線及びB−B′線断面図である。この製造例では、
製造例1で説明される半導体記憶装置と同様に、図44
0及び図441に示されるように、メモリセルが形成さ
れる一つの段内においてトンネル酸化膜、浮遊ゲート及
び層間絶縁膜が配置され、層間絶縁膜を介して浮遊ゲー
トと対向して配置される制御ゲートの一部は同一の段内
からはみ出すように配置される場合の一例を示している
が、このような配置関係でもよく、メモリセルや選択ゲ
ート・トランジスタが構成され、かつ他の段のゲートや
島状半導体層110と直接電気的に短絡するようなこと
がなければ、段における配置関係は限定されない。
【0811】製造例9 この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、半導体基
板を、例えば少なくとも一つの段を有する柱状の島状半
導体層に加工し、該島状半導体層の側面を活性領域面と
し、各段の側部にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として
浮遊ゲートを複数形成し、浮遊ゲートの側部の少なくと
も一部に層間絶縁膜を介して制御ゲートを形成し、各段
の角部に不純物拡散層を浮遊ゲートに対して自己整合で
形成する半導体記憶装置において、島状半導体層の上部
と下部にさらに段を設け、その段の側部にゲート酸化膜
と選択ゲートを形成した選択ゲート・トランジスタを配
置し、選択ゲート・トランジスタに挟まれてメモリ・ト
ランジスタを複数個、例えば2個配置し、各々トランジ
スタを該島状半導体層に沿って直列に接続し、選択ゲー
ト・トランジスタのチャネル層とメモリ・トランジスタ
のチャネル層とが電気的に接続するよう不純物拡散層を
浮遊ゲート及び選択ゲートに対して自己整合で形成した
構造であり、選択ゲート・トランジスタのゲート絶縁膜
厚がメモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚と等しく、
各々のトランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲートを一括
で形成する。
【0812】なお、図442及び図443は、EEPR
OMのメモリセルアレイを示す平面図である図1のA−
A′線及びB−B′線断面図である。この製造例では、
製造例1で説明される半導体記憶装置において、図44
2及び図443に示されるように、メモリセルが形成さ
れる一つの段内において少なくともトンネル酸化膜及び
浮遊ゲートが配置され、層間絶縁膜及び層間絶縁膜を介
して浮遊ゲートと対向して配置される制御ゲートは同一
の段内から一部若しくは全部がはみ出すように配置され
る場合の一例を示しているが、このような配置関係でも
よく、メモリセルや選択ゲート・トランジスタが構成さ
れ、かつ他の段のゲートや島状半導体層110と直接電
気的に短絡するようなことがなければ、段における配置
関係は限定されない。
【0813】製造例10 この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、半導体基
板を、例えば少なくとも一つの段を有する柱状の島状半
導体層に加工し、該島状半導体層の側面を活性領域面と
し、各段の側部にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として
積層絶縁膜を形成し、積層絶縁膜の少なくとも一部に制
御ゲートを形成し、各段の角部に不純物拡散層を浮遊ゲ
ートに対して自己整合で形成する半導体記憶装置におい
て、島状半導体層の上部と下部にさらに段を設け、その
段の側部にゲート酸化膜と選択ゲートを形成した選択ゲ
ート・トランジスタを配置し、選択ゲート・トランジス
タに挟まれてメモリ・トランジスタを複数個、例えば2
個配置し、各々トランジスタを該島状半導体層に沿って
直列に接続し、選択ゲート・トランジスタのチャネル層
とメモリ・トランジスタのチャネル層とが電気的に接続
するよう不純物拡散層を浮遊ゲート及び選択ゲートに対
して自己整合で形成した構造であり、選択ゲート・トラ
ンジスタのゲート絶縁膜厚がメモリ・トランジスタのゲ
ート絶縁膜厚と等しく、各々のトランジスタの選択ゲー
ト及び浮遊ゲートを一括で形成する。
【0814】このような半導体記憶装置は以下の製造方
法により形成することができる。なお、図444及び図
445は、MNOS又はMONOSのメモリセルアレイ
を示す平面図である図5のA−A′線及びB−B′線断
面図である。また、図8では、島状半導体層110が円
柱である場合を示しているが、島状半導体層110の外
形は円柱状でなくても四角パターンで形成してもよい。
但し、島状半導体層110の大きさが加工限界近くまで
小さい場合には、設計パターンが四角形であっても、コー
ナーに丸みがつく結果、実質的には円柱と同様のものと
なる。
【0815】この製造例では、製造例1で説明される半
導体記憶装置において、図444及び図445に示され
るように、メモリセルにおいて第五の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜440を形成する替わりに積層絶縁膜620
を形成し、かつ層間絶縁膜610を形成しないことによ
って実現される。
【0816】なお、ここでいう積層絶縁膜は、例えばト
ンネル酸化膜とシリコン窒化膜の積層構造若しくはその
シリコン窒化膜表面にさらにシリコン酸化膜を形成した
構造とし、電荷蓄積層を製造例1のような浮遊ゲートへ
の電子注入ではなく、積層絶縁膜へのトラップにより実
現している。これにより、製造例1と同様の効果が得ら
れる。
【0817】製造例11 この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、酸化膜が
挿入された半導体基板、例えばSOI基板の酸化膜上の
半導体部を、例えば少なくとも一つの段を有する柱状の
島状半導体層に加工し、該島状半導体層の側面を活性領
域面とし、各段の側部にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層
として浮遊ゲートを複数形成し、浮遊ゲートの側部の少
なくとも一部に層間絶縁膜を介して制御ゲートを形成
し、各段の角部に不純物拡散層を浮遊ゲートに対して自
己整合で形成する半導体記憶装置において、島状半導体
層の上部と下部にさらに段を設け、その段の側部にゲー
ト酸化膜と選択ゲートを形成した選択ゲート・トランジ
スタを配置し、選択ゲート・トランジスタに挟まれてメ
モリ・トランジスタを複数個、例えば2個配置し、各々
トランジスタを該島状半導体層に沿って直列に接続し、
選択ゲート・トランジスタのチャネル層とメモリ・トラ
ンジスタのチャネル層とが電気的に接続するよう不純物
拡散層を浮遊ゲート及び選択ゲートに対して自己整合で
形成した構造であり、選択ゲート・トランジスタのゲー
ト絶縁膜厚がメモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚と
等しく、各々のトランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲー
トを一括で形成する。
【0818】このような半導体記憶装置は以下の製造方
法により形成することができる。なお、図446、図4
48及び図447、図449は、EEPROMのメモリ
セルアレイを示す平面図である図1のA−A′線及びB
−B′線断面図である。
【0819】この製造例によっても、製造例1と同様の
効果が得られる。さらに、第一の配線層となる不純物拡
散層710の接合容量が抑制若しくは除外される。ま
た、基板としてSOI基板を用いることは本発明におけ
る全ての製造例において適応できる。
【0820】また、SOI基板を用いる際、第一の配線
層である不純物拡散層710はSOI基板の酸化膜に達
してもよいし(図446及び図447)、達しなくてもよ
い(図448及び図449)。なお、第一の配線層を分離
形成するための溝は、SOI基板の酸化膜に達してもよ
いし、達しなくてもよいし、SOI基板の酸化膜を突き
抜けるまで深く形成してもよいし、不純物拡散層710
が分離されていれば限定されない。また、この製造例で
は、絶縁膜として基板に酸化膜が挿入されたSOI基板
を用いたが、該絶縁膜はシリコン窒化膜でもよいし、絶
縁膜の種類は問わない。
【0821】製造例12 この製造例で形成する半導体記憶装置は、半導体基板
を、例えば少なくとも一つの段を有する柱状の島状半導
体層に加工し、該島状半導体層の側面を活性領域面と
し、各段の側部にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として
浮遊ゲートを複数形成し、浮遊ゲートの側部の少なくと
も一部に層間絶縁膜を介して制御ゲートを形成し、各段
の角部に不純物拡散層を浮遊ゲートに対して自己整合で
形成する半導体記憶装置において、島状半導体層にメモ
リ・トランジスタを複数個、例えば2個配置し、各々ト
ランジスタを該島状半導体層に沿って直列に接続した構
造であり、各々のトランジスタの浮遊ゲートを一括で形
成する。
【0822】このような半導体記憶装置は以下の製造方
法により形成することができる。なお、図450及び図
451は、EEPROMのメモリセルアレイを示す平面
図である図5のA−A′線及びB−B′線断面図であ
る。
【0823】この製造例では、製造例1で説明される半
導体記憶装置において、第一の導電膜である多結晶シリ
コン膜510の堆積後、島状半導体層110の各段の側
壁にそれぞれ第一の導電膜である多結晶シリコン膜51
0をサイドウォール状に形成することで第一の導電膜で
ある多結晶シリコン膜511、512を一括分離形成す
る。
【0824】その後、段を有する島状半導体層110の
角部に対して不純物導入を行い、続いて層間絶縁膜61
0を堆積し、第二の導電膜である多結晶シリコン520
を堆積し、以下、選択ゲート・トランジスタを形成する
工程を省略すること以外は製造例1と同様に行うことに
より実現される(図450及び図451)。 この製造例では、電荷蓄積層として浮遊ゲートを用いた
が、電荷蓄積層は別の形態でもよい。
【0825】製造例13 この製造例で形成する半導体記憶装置は、半導体基板
を、例えば少なくとも一つの段を有する柱状の島状半導
体層に加工し、該島状半導体層の側面を活性領域面と
し、各段の側部にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として
浮遊ゲートを複数形成し、浮遊ゲートの側部の少なくと
も一部に層間絶縁膜を介して制御ゲートを形成する半導
体記憶装置において、島状半導体層の上部と下部にさら
に段を設け、その段の側部にゲート酸化膜と選択ゲート
を形成した選択ゲート・トランジスタを配置し、選択ゲ
ート・トランジスタに挟まれてメモリ・トランジスタを
複数個、例えば2個配置し、各々トランジスタを該島状
半導体層に沿って直列に接続した構造であり、選択ゲー
ト・トランジスタのゲート絶縁膜厚がメモリ・トランジ
スタのゲート絶縁膜厚と等しく、各々のトランジスタの
選択ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成する。
【0826】このような半導体記憶装置は以下の製造方
法により形成することができる。なお、図452及び図
453は、それぞれ、EEPROMのメモリセルアレイ
を示す平面図である図1のA−A′線及びB−B′線断
面図である。
【0827】この製造例では、製造例1で説明される半
導体記憶装置において、島状半導体層110に配置され
る各メモリ・トランジスタ及び選択ゲート・トランジス
タの素子間距離を20nm〜40nm程度に保ち、素子間拡散層
721〜723を導入しないことにより実現される(図
452及び図453)。
【0828】この製造例によって、製造例1と同様の効
果が得られる。
【0829】読み出しの際は、図452に示すように、
各々のゲート電極521、522、523、524にD1
からD4に示す空乏層及び反転層が電気的に接続すること
により、不純物拡散層710と724の間に電流が流れ
得る経路が設定できる。この状態において、電荷蓄積層
512、513の状態によりD2、D3に反転層が形成され
るかどうかを選択できるようゲート521、522、5
23、524の印加電圧を設定しておけばメモリセルの
情報を読み出すことができる。
【0830】またD1〜D4の分布は、図454に示すよう
に完全空乏型になる方が望ましく、この場合メモリセル
及び選択ゲート・トランジスタにおけるバックバイアス
効果の抑制が期待され、素子性能のばらつき低減等の効
果が得られる。不純物導入量の調整若しくは熱処理の調
整により不純物拡散層710〜724の拡散が抑制で
き、島状半導体層110の高さ方向の距離を短く設定す
ることができ、コストの削減及びプロセスのばらつき抑
制に貢献する。
【0831】製造例14 この製造例で形成する半導体記憶装置は、半導体基板
を、例えば少なくとも一つの段を有する柱状の島状半導
体層に加工し、該島状半導体層の側面を活性領域面と
し、各段の側部にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として
浮遊ゲートを複数形成し、浮遊ゲートの側部の少なくと
も一部に層間絶縁膜を介して制御ゲートを形成する半導
体記憶装置において、島状半導体層の上部と下部にさら
に段を設け、その段の側部にゲート酸化膜と選択ゲート
を形成した選択ゲート・トランジスタを配置し、選択ゲ
ート・トランジスタに挟まれてメモリ・トランジスタを
複数個、例えば2個配置し、各々トランジスタを該島状
半導体層に沿って直列に接続した構造であり、選択ゲー
ト・トランジスタのゲート絶縁膜厚がメモリ・トランジ
スタのゲート絶縁膜厚と等しく、各々のトランジスタの
選択ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成し、各々のメモ
リ・トランジスタの活性領域に電位を伝達すべく各々の
トランジスタの間に伝達ゲートを配置する。
【0832】このような半導体記憶装置は以下の製造方
法により形成することができる。なお、図455及び図
456は、EEPROMのメモリセルアレイを示す平面
図である図1のA−A′線及びB−B′線断面図であ
る。
【0833】この製造例では、不純物拡散層721〜7
23を導入せず、第二の導電膜である多結晶シリコン膜
522、523、524を形成させた後、第五の導電膜と
して、例えば多結晶シリコン膜550によるゲート電極
の形成を行う工程が追加されたこと以外は製造例1と同
様に行うことにより実現される(図455及び図45
6)。
【0834】読み出しの際は、図455に示すように、
各々のゲート電極521、522、523、524、5
30にD1からD7に示す空乏層及び反転層が電気的に接続
することにより、不純物拡散層710と724の間に電
流が流れ得る経路が設定できる。この状態において、電
荷蓄積層512、513の状態によりD2、D3に反転層が
形成されるかどうかを選択できるようゲート電極52
1、522、523、524、530の印加電圧を設定
しておけばメモリセルの情報を読み出すことができる。
【0835】またD1〜D4の分布は図457に示すよう
に、完全空乏型になる方が望ましく、この場合メモリセ
ル及び選択ゲート・トランジスタにおけるバックバイア
ス効果の抑制が期待され素子性能のばらつき低減等の効
果が得られる。
【0836】この製造例によっても製造例1と同様の効
果が得られる。また、製造工程が削減され、島状半導体
層110の必要な高さを低くすることができプロセスば
らつきが抑制される。
【0837】なお、第三の導電膜である多結晶シリコン
膜530の上端、下端の位置は図456に示されるよう
な位置でもよく、上端は少なくとも第一の導電膜である
多結晶シリコン膜514の下端より上に、上端は少なく
とも第一の導電膜である多結晶シリコン膜511の上端
より下に位置しておけばよい。
【0838】製造例15 第一の配線層の方向と第四の配線層の方向が平行である
構造を得るための具体的な製造例を次に示す。このよう
な半導体記憶装置は以下の製造方法により形成すること
ができる。なお、図458及び図459は、EEPRO
Mのメモリセルアレイを示す平面図である図1のA−
A′線及びB−B′線断面図である。
【0839】この製造例では、製造例1で説明される半
導体記憶装置において、A−A’線方向に連続する第一
の配線を例えばパターニングされたレジストを用いて異
方性エッチングを行い、第七の絶縁膜として、例えばシ
リコン酸化膜460を埋め込むことで分離し、一方、B
−B’線方向には第一の配線を分離しないよう、公知の
フォトリソグラフィ技術によりパターンニングされたレ
ジストR22をマスクとして用いた不純物拡散層710
の分離工程を省略する。
【0840】これにより、第一の配線層と第四の配線層
が平行である第一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮
遊ゲートとする電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によっ
てメモリ機能を有する半導体記憶装置が実現する(図4
58及び図459)。
【0841】製造例16 第一の配線層がメモリアレイに対し電気的に共通である
構造を得るための具体的な製造例を次に示す。このよう
な半導体記憶装置は以下の製造方法により形成すること
ができる。なお、図460及び図461は、EEPRO
Mのメモリセルアレイを示す平面図である図1のA−
A′線及びB−B′線断面図である。
【0842】この製造例では、製造例1で説明される半
導体記憶装置において、半導体基板100に第一の溝部
211を形成せず、製造例1からこれにかかわる工程を
省略することにより、少なくともアレイ内の第一の配線
層が分割されずに共通となる、第一の導電膜となる多結
晶シリコン膜を浮遊ゲートとする電荷蓄積層に蓄積され
る電荷状態によってメモリ機能を有する半導体記憶装置
が実現する(図460及び図461)。
【0843】製造例17 メモリ・トランジスタ及び選択ゲート・トランジスタの
ゲートの垂直な方向の長さが異なる場合の具体的な製造
例を次に示す。なお、図462、464及び図463、
図465は、それぞれ、EEPROMのメモリセルアレ
イを示す平面図である図1のA−A′線及びB−B′線
断面図である。
【0844】このようにメモリセルのゲート若しくは選
択ゲートとなる第一の導電膜である多結晶シリコン膜5
11、512、513、514の半導体基板に対して垂
直な方向の長さは、図462及び図463に示すように
第一の導電膜である多結晶シリコン膜512、513の
メモリセルのゲート長が異なっても、図464及び図4
65に示すように第一の導電膜である多結晶シリコン膜
511、514の選択ゲート長が異なっても、第二の導
電膜である多結晶シリコン膜521、522、523、
524の垂直な方向の長さが同じ長さでなくてもよい。
むしろ、島状半導体層110において直列に接続されて
なるメモリセルを読み出す際の、基板からのバックバイ
アス効果によるしきい値低下を考慮して、各々のトラン
ジスタのゲート長を変化させることで対応する方が望ま
しい。この際、階層毎にゲート長である第一及び第二の
導電膜の高さが制御できるため、各メモリセルの制御は
容易に行える。
【0845】製造例18 島状半導体層110の各段の形状が単純な垂直ではない
場合の具体的な製造例を次に示す。なお、図466及び
図467は、EEPROMのメモリセルアレイを示す平
面図である図1のA−A′線及びB−B′線断面図であ
る。このように、島状半導体層110の各段の形状は図
466及び図467に示すように、部分的若しくは全体
が鈍角を帯びた傾斜構造を呈してもよい。同様に島状半
導体層110の各段の形状は、部分的若しくは全体が鋭
角を帯びた傾斜構造を呈してもよく、また段の角部が丸
みを帯びた構造を呈してもよい。
【0846】製造例19 島状半導体層110が不純物拡散層710により電気的
にフローティング状態になる場合の具体的な製造例を次
に示す。なお、図468、図470及び図469、図4
71は、EEPROMのメモリセルアレイを示す平面図
である図1のA−A′線及びB−B′線断面図である。
この製造例では、製造例1で説明される半導体記憶装置
において、不純物拡散層710、721〜723の配置
を変更することにより実現される。
【0847】図468及び図469に示されるように、
半導体基板100と島状半導体層110とが電気的に接
続されないように不純物拡散層710を配置してもよ
い。
【0848】また、図470及び図471に示されるよ
うに、島状半導体層110に配置される各々のメモリセ
ル及び選択ゲート・トランジスタの活性領域も電気的に
絶縁されるよう、不純物拡散層721、722、723
を配置してもよい。
【0849】読み出し時若しくは消去時、書き込み時に
与える電位により広がる空乏層で同等の効果が得られる
よう不純物拡散層710、721、722、723を配
置してもよい。
【0850】この製造例によって製造例1と同様の効果
が得られ、さらに各メモリセルの活性領域を基板に対し
てフローティング状態となるように不純物拡散層を配置
したことで、基板からのバックバイアス効果がなくな
り、読み出し時における各メモリセルのしきい値の低下
によるメモリセルの特性のばらつきが抑制される。な
お、各メモリセル及び選択ゲート・トランジスタは完全
空乏型になることが望ましい。
【0851】製造例20 島状半導体層110の底部の形状が単純な円柱状でない
場合の具体的な製造例を次に示す。なお、図472、図
474及び図473、図475は、それぞれ、EEPR
OMのメモリセルアレイを示す平面図である図1のA−
A′線及びB−B′線断面図である。図472及び図4
73に示すように、隣接する島状半導体層110間の底
部形状は、部分的若しくは全体が丸みを帯びた傾斜構造
を呈してもよい。
【0852】また、第一の導電膜となる多結晶シリコン
膜511の下端部が底部の傾斜部に差しかかっても、差
しかからなくてもよい。同様に、隣接する島状半導体層
110間の底部形状は、図474及び図475に示すよ
うな傾斜構造を呈してもよく、第一の導電膜となる多結
晶シリコン膜511の下端部が底部の傾斜部に差しかか
っても、差しかからなくてもよい。
【0853】製造例21 段を有する島状半導体層110の形状が単純な同心円柱
状でない場合の具体的な製造例を次に示す。なお、図4
76、図478、図480及び図477、図479、図
481は、それぞれ、EEPROMのメモリセルアレイ
を示す平面図である図1のA−A′線及びB−B′線断
面図である。複数回の反応性イオンエッチングにより段
を有する島状半導体層110を形成する際、図476及
び図477に示すように、島状半導体層110の上端部
と下端部の水平方向の位置がずれてもよい。
【0854】また、図478及び図479に示すように
島状半導体層110の各段内での上端部と下端部の外形
が異なってもよい。
【0855】例えば、上面からの図1のように島状半導
体層110が円形を呈している場合は、図476及び図
477では斜め円柱を呈しており、図478及び図47
9では円錐形を呈した構造となる。
【0856】また段を有する島状半導体層110の各段
内での中心軸の位置がずれていてもよく、例えば図48
0及び図481に示すように、一方向に偏っていてもよ
く、またランダムでもよい。
【0857】また、半導体基板100に対して垂直な方
向に直列にメモリセルを配置できる構造であるならば、
島状半導体層110の形状は特に限定されない。
【0858】製造例22 各制御ゲート及び各選択ゲートをそれぞれ電気的に接続
する配線に多結晶シリコン膜以外の低抵抗配線を用いた
場合の具体的な製造例を次に示す。なお、図482及び
図483は、EEPROMのメモリセルアレイを示す平
面図である図1のA−A′線及びB−B′線断面図であ
る。この製造例では、製造例1で説明される半導体記憶
装置において、図482及び図483に示すように、第
三の導電膜である多結晶シリコン膜533、534を用
いる代わりにより低抵抗な導電膜、例えばコンタクトで
用いるタングステン等を用いてもよいし、あるいは第三
の導電膜である多結晶シリコン膜533、534に対し
てチタンやモリブデン、タングステン、コバルト等の金
属とシリサイドを形成させ低抵抗化を図ってもよい。ま
た、選択ゲートである第一の導電膜である多結晶シリコ
ン膜511、514、及び制御ゲートである第二の導電
膜である多結晶シリコン膜522、523に対しても同
様の低抵抗化を図ってもよい。
【0859】製造例23 第四の配線層840が島状半導体層110に対してアラ
イメントずれを発生させた場合の具体的な製造例を次に
示す。なお、図484及び図485は、EEPROMの
メモリセルアレイを示す平面図である図1のA−A′線
及びB−B′線断面図である。第四の配線層840を不
純物拡散層724に対して電気的に接続するよう形成す
る場合、第四の配線層840は島状半導体層110の露
出部に対してアライメントずれなく形成してもよいし、
図484及び図485に示すようにアライメントずれを
発生させた状態で形成してもよいし、第四の配線層84
0と不純物拡散層724とが電気的に接続するのであれ
ば、接続状態は限定されない。また、図484及び図4
85に示すように島状半導体層110の上端露出部を第
四の配線層840で完全に覆っていてもよいし、完全に
覆わなくてもよい。 製造例24 第二及び第三の配線層の絶縁を図る目的で堆積される第
七の絶縁膜461〜464の埋め込み深さが、第二及び
第三の配線層の接続方向と分離方向とで異なる場合の具
体的な製造例を次に示す。
【0860】このような半導体記憶装置は以下の製造方
法により形成することができる。なお、図486〜図5
22及び図523〜図559は、それぞれ、EEPRO
Mのメモリセルアレイを示す平面図である図1のA−
A′線及びB−B′線断面図である。
【0861】まず、半導体基板として、例えばp型シリ
コン基板100の表面に、マスク層となる第一の絶縁膜
として、例えばシリコン酸化膜410を200〜2000nm堆
積し、公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニ
ングされたレジストR1をマスクとして用いて、反応性
イオンエッチングにより第一の絶縁膜であるシリコン酸
化膜410をエッチングする(図486及び図523)。
【0862】なお、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜
410は、例えばシリコン窒化膜でもよく、また導電膜
でもよく、また二種以上の材料からなる積層膜でもよ
く、p型シリコン基板100に対する反応性エッチング
時においてエッチングされない又はエッチング速度がシ
リコンのものより遅くなる材料であれば限定されない。
【0863】第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410
をマスクに用いて、反応性イオンエッチングによりp型
シリコン基板100を50〜5000nmエッチングし、その後
p型シリコン基板100の露出部に対し熱酸化すること
で第二の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜421を
5nm〜100nm形成する(図487及び図524)。
【0864】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜311を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410及び柱状
に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、第二の
絶縁膜であるシリコン酸化膜421を介してサイドウォ
ール状に配置する(図488及び図523)。
【0865】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜311をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜421をエッチング除去し、続いて露出
したp型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングす
ることで、p型シリコン基板100を一つの段を有する
柱状に加工する。
【0866】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し熱酸化することで第二の絶縁膜となる、例えばシ
リコン酸化膜422を5nm〜100nm形成する(図489及
び図526)。
【0867】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜312を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410、第三の
絶縁膜であるシリコン窒化膜311及び一つの段を有す
る柱状に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、
第二の絶縁膜であるシリコン酸化膜422を介してサイ
ドウォール状に配置する。
【0868】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜312をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜422をエッチング除去し、続いて露出
したp型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングす
ることで、p型シリコン基板100を二つの段を有する
柱状に加工する。
【0869】その後、p型シリコン基板100の露出部
に対し熱酸化することで第、二の絶縁膜となる、例えば
シリコン酸化膜423を5nm〜100nm形成する(図490
及び図527)。
【0870】次に、第三の絶縁膜として、例えばシリコ
ン窒化膜313を10〜1000nm堆積し、その後異方性エッ
チングにより第三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313
を、第一の絶縁膜であるシリコン酸化膜410、第三の
絶縁膜であるシリコン窒化膜312及び二つの段を有す
る柱状に加工されたp型シリコン基板100の側壁に、
第二の絶縁膜であるシリコン酸化膜423を介してサイ
ドウォール状に配置する。
【0871】続いて、サイドウォール状に形成された第
三の絶縁膜であるシリコン窒化膜313をマスクにし
て、反応性イオンエッチングにより第二の絶縁膜である
シリコン酸化膜423をエッチング除去し、続いて露出
したp型シリコン基板100を50〜5000nmエッチングす
ることで、p型シリコン基板100を三つの段を有する
柱状に加工する。
【0872】以上の工程により、半導体基板であるp型
シリコン基板100は、段を有する柱状をなして複数の
島状半導体層110に分離される(図491及び図52
8)。
【0873】続いて、例えば等方性エッチングによりシ
リコン窒化膜、シリコン酸化膜を選択除去する(図49
2及び図529)。
【0874】島状半導体層110の表面を酸化すること
で、第四の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜430
を10nm〜100nm形成する(図493及び図530)。この
時、島状半導体層110の最上段の径が最小加工寸法で
形成されていた場合、第四の絶縁膜であるシリコン酸化
膜430の形成により島状半導体層110の最上段の径
の大きさが小さくなる。つまり、最小加工寸法以下に形
成される。
【0875】なお、図493に示すように、図1のA−
A’線方向での最下段はこの第四の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜430により塞がっていてもよいし、塞がらな
くてもよい。また、図1のB−B’線方向についても同
様である。
【0876】その後、等方性エッチング等により第四の
絶縁膜であるシリコン酸化膜430を除去する(図49
4及び図531)。
【0877】続いて、第十一の絶縁膜として、例えばシ
リコン窒化膜340を、少なくとも第三の絶縁膜である
シリコン窒化膜の堆積膜厚よりも厚くなるように、例え
ば15nm〜1500nm堆積する(図495及び図532)。
【0878】なお、島状半導体層110に対して行われ
る第四の絶縁膜であるシリコン酸化膜430の堆積を、
シリコン酸化膜を介して行ってもよい。
【0879】次に、異方性エッチングにより第四の絶縁
膜であるシリコン酸化膜430を、島状半導体層110
の側壁にサイドウォール状に配置する(図496及び図
533)。
【0880】その後、露出した島状半導体層110の頂
上部及び底部に対して不純物導入を行い、n型不純物拡
散層710及び724を形成する(図497及び図53
4)。例えば、イオン注入法により、0〜7°程度傾斜した
方向から5〜100 keVの注入エネルギー、砒素あるいは燐
を1×1013〜1×1017/cm2程度のドーズが条件とし
て挙げられる。
【0881】続いて、露出している島状半導体層110
の頂上部及び底部に対し熱酸化法により、第十三の絶縁
膜として、例えばシリコン酸化膜490及び495を50
nm〜500nm形成する(図498及び図535)。
【0882】その後、熱酸化時に第十一の絶縁膜である
シリコン窒化膜340の表面に形成されるシリコン酸化
膜を必要に応じて等方性エッチングにより除去し、同じ
く等方性エッチングにより第十一の絶縁膜であるシリコ
ン窒化膜340を選択的に除去する。
【0883】次に、必要に応じて斜めイオン注入を利用
して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入
を行う。例えば、5〜45°程度傾斜した方向から5〜100 k
eVの注入エネルギー、硼素1×1011〜1×1013/cm2
程度のドーズが挙げられる。チャネルイオン注入の際に
は、島状半導体層110の多方向から注入される方が表
面不純物濃度を均一にすることができるため好ましい。
あるいはチャネルイオン注入に代わって、CVD法によ
り硼素を含む酸化膜を堆積し、その酸化膜からの硼素拡
散を利用してもよい。なお、島状半導体層110の表面
からの不純物導入に関しては、島状半導体層110の表
面を第四の絶縁膜であるシリコン酸化膜430で被覆す
る前に行ってもよいし、島状半導体層110を形成する
前に導入を完了してもよいし、島状半導体層110の不
純物濃度分布が同等であれば手段を限定されない。
【0884】続いて、例えば熱酸化法を用いて各島状半
導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化
膜となる第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
40を形成する(図499及び図536)。この際、トン
ネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜又はオキ
シナイトライド膜でもよい。
【0885】次に、第一の導電膜となる、例えば多結晶
シリコン膜510を20nm〜200nm程度堆積する(図500
及び図537)。その後、第六の絶縁膜として、例えば
シリコン酸化膜451を20nm〜200nm程度堆積し、所望
の深さまでエッチバックを行う(図501及び図53
8)。次いで、例えば異方性エッチングを行うことによ
り、島状半導体層110の各段の側壁にそれぞれ第一の
導電膜である多結晶シリコン膜510をサイドウォール
状に形成して、第一の導電膜である多結晶シリコン膜5
11、512、513、514を一括分離形成する。な
お、最下段の選択ゲート、すなわち第一の導電膜である
多結晶シリコン膜511は、第六の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜451の保護により全て接続された状態を保
つ。
【0886】次に、段を有する島状半導体層110の角
部に対して不純物導入を行い、n型不純物拡散層72
1、722、723、724を形成する(図502及び
図539)。例えば、0〜45°程度傾斜した方向から5〜10
0 keVの注入エネルギー、砒素あるいは燐を1×1012
〜1×1015/cm2程度のドーズが挙げられる。ここで、
n型不純物拡散層721、722、723、724を形
成するためのイオン注入は、島状半導体層110の全周
囲に対して行ってもよく、一方向あるいは数方向からの
注入だけでもよい。すなわちn型不純物拡散層721、
722、723、724は島状半導体層110の周囲を
取り囲むように形成しなくてもよい。
【0887】その後、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジストR2をマスクとして
用いて、反応性イオンエッチングにより第六の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜451をエッチングし、続けて第一
の導電膜である多結晶シリコン膜511、第十三の絶縁
膜であるシリコン酸化膜490、不純物拡散層710を
エッチングし、第一の溝部211を形成する(図503
及び図540)。これにより、図1のA−A’方向につい
て連続する第一の配線層及び選択ゲート線となる第二の
配線層を分離形成する。
【0888】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜461を20nm〜200nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第一の溝部211及び第一の導電膜である
多結晶シリコン膜511の上部を埋設するように第七の
絶縁膜であるシリコン酸化膜461を埋め込む(図50
4及び図541)。
【0889】続いて、露出した第一の導電膜である多結
晶シリコン膜512、513、514の表面に対し、層
間絶縁膜610を形成する。この層間絶縁膜610は、
例えばONO膜とする。
【0890】次いで、第二の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜520を15nm〜150nm堆積する(図505及
び図542)。
【0891】その後、第十四の絶縁膜として、例えばシ
リコン窒化膜352を15nm〜300nm堆積する(図506及
び図543)。
【0892】異方性エッチングにより第二の導電膜であ
る多結晶シリコン膜520の側壁にサイドウォール状に
配置する(図507及び図544)。なおこの際、島状半
導体層110の配置間隔や第十四の絶縁膜であるシリコ
ン窒化膜352の膜厚等を調整することにより図1のA
−A’方向には第十四の絶縁膜であるシリコン窒化膜3
52が連続して接続するよう、一方、B−B’方向では
互いに分離するように配置する。
【0893】続いて、第十四の絶縁膜であるシリコン窒
化膜352をマスクにして、第二の導電膜である多結晶
シリコン膜520を反応性イオンエッチング法などによ
りエッチングし、第二の導電膜である多結晶シリコン膜
520を図1のA−A’方向のみ連続して接続させ、B
−B’方向では互いに分離させるようにする(図508
及び図545)。
【0894】その後、等方性エッチングにより第十四の
絶縁膜であるシリコン窒化膜352を選択的に除去す
る。続いて、第六の絶縁膜として、例えばシリコン酸化
膜452を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深さまでエ
ッチバックを行う(図509及び図546)。例えば異方
性エッチングを行うことにより、島状半導体層110の
各段において第一の導電膜である多結晶シリコン膜51
2、513、514の側壁に、層間絶縁膜610を介し
て第二の導電膜である多結晶シリコン膜520をサイド
ウォール状にそれぞれ形成することで第二の導電膜であ
る多結晶シリコン膜522、523、524を一括分離
形成する(図510及び図547)。なお、下段の制御ゲ
ート、すなわち第二の導電膜である多結晶シリコン膜5
22はこれにより、図1のA−A’方向について連続す
る制御ゲート線となる第三の配線層として分離形成され
る。
【0895】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜462を20nm〜200nm程度堆積し、第二の導電
膜である多結晶シリコン膜522を埋没させる。なお、
この埋め込みにおいて、島状半導体層110が完全に埋
没するように第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜462
を堆積し、必要に応じて平坦化を行った後、等方性エッ
チング若しくは異方性エッチングにより半導体基板上面
よりエッチバックを行うことで、図1のA−A’方向と
B−B’方向とで埋め込み高さが同じになるようにして
もよいし、図511及び図548に示すように、島状半
導体層110を隙間なく埋没させることのないよう、若
干第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜462を薄く堆積
させ、図1のA−A’方向とB−B’方向、即ち島状半
導体層110配置間隔の狭部と広部とで堆積深さを変
え、等方性エッチング若しくは異方性エッチングによ
り、図1のA−A’方向とB−B’方向とで埋め込み高
さが異なるようにしてもよい。
【0896】このように、島状半導体層110配置間隔
の狭部と広部とで埋め込み高さが異なるようにすること
で、平坦化工程の削減及びエッチバック量の低減による
プロセスばらつきの抑制を図ることができる。すなわち
第七の絶縁膜の埋め込み深さ、換言すれば第二及び第三
の配線層の配置高さは、図1のA−A’方向とB−B’
方向とで同じにする必要はなく、異ならせることで半導
体記憶装置をより少ない工程で制御よく形成することが
できる。
【0897】また、以上述べたような埋め込み方法は、
島状半導体層110の配置が図1のA−A’方向とB−
B’方向とで異なる場合において実現可能であり、A−
A’方向とB−B’方向とで配置間隔が同じであれば、
埋め込み高さは同じとなるが、このような島状半導体層
110の配置においても上記埋め込み方法を適用しても
よいし、図2に示されるような最密充填型配置に適用し
てもよいし、島状半導体層110のいかなる配置におい
ても適用することができる。
【0898】続いて、第三の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜533を15nm〜150nm堆積する(図512及
び図549)。この際、第七の絶縁膜であるシリコン酸化
膜462の埋め込み高さの違いによって、第三の導電膜
である多結晶シリコン膜533の配置高さは、図1のA
−A’方向とB−B’方向とで異なり、A−A’方向で
高く配置されるようになる。
【0899】その後、第十四の絶縁膜として、例えばシ
リコン窒化膜353を15nm〜300nm堆積する(図513及
び図550)。異方性エッチングにより第三の導電膜で
ある多結晶シリコン膜533の側壁にサイドウォール状
に配置する。なおこの際、島状半導体層110の配置間
隔や第十四の絶縁膜であるシリコン窒化膜353の膜厚
等を調整することにより、図1のA−A’方向には第十
四の絶縁膜であるシリコン窒化膜353が連続して接続
するよう、一方、B−B’方向では互いに分離するよう
に配置する。
【0900】続いて、第十四の絶縁膜であるシリコン窒
化膜353をマスクにして、第三の導電膜である多結晶
シリコン膜533を反応性イオンエッチング法などによ
りエッチングし、第三の導電膜である多結晶シリコン膜
533を図1のA−A’方向のみ連続して接続させ、B
−B’方向では互いに分離させるようにする(図514
及び図551)。
【0901】その後、等方性エッチングにより第十四の
絶縁膜であるシリコン窒化膜353を選択的に除去し、
続いて第六の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜45
3を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深さまでエッチバ
ックを行う(図515及び図552)。等方性エッチング
により第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜453をマス
クにして第三の導電膜である多結晶シリコン膜533の
露出部及び第二の導電膜である多結晶シリコン膜524
を選択除去する(図516及び図553)。なお、上段の
制御ゲート、すなわち第二の導電膜である多結晶シリコ
ン膜523及び第三の導電膜である多結晶シリコン膜5
33は、これにより図1のA−A’方向について連続す
る制御ゲート線となる第三の配線層として分離形成され
る。
【0902】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜463を20nm〜400nm程度堆積し、等方性エッ
チングにより第二の導電膜である多結晶シリコン膜52
3、第三の導電膜である多結晶シリコン膜533の上部
を埋設するように第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
63を埋め込む(図517及び図554)。
【0903】その後、第七の絶縁膜であるシリコン酸化
膜463に対して露出した層間絶縁膜610を除去し、
島状半導体層110の頂上部及び島状半導体層110の
最上段に形成された選択ゲート、すなわち第一の導電膜
である多結晶シリコン膜514の少なくとも一部を露出
させる(図518及び図555)。
【0904】続いて、第三の導電膜として、例えば多結
晶シリコン膜534を15nm〜150nm堆積する(図519及
び図556)。
【0905】その後、第六の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜454を20nm〜200nm程度堆積し、所望の深
さまでエッチバックを行う(図520及び図557)。
【0906】最上段の選択ゲート、すなわち第一の導電
膜である多結晶シリコン膜514は第三の導電膜である
多結晶シリコン膜534により全て接続された状態を保
つ。
【0907】続いて、第六の絶縁膜であるシリコン酸化
膜454に対して露出した第三の導電膜である多結晶シ
リコン膜534を等方性エッチングにより選択的に除去
する(図521及び図558)。この際、島状半導体層1
10の頂上部及び島状半導体層110の最上段に形成さ
れた選択ゲート、すなわち第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜514の一部がエッチングを受けるが、エッチ
ングを受けた島状半導体層110の頂上部の高さが、エ
ッチング後の第三の導電膜である多結晶シリコン膜53
4の最上端の高さより上であることが保たれていればよ
い。
【0908】その後、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりパターンニングされたレジストR5をマスクとして
用いて、反応性イオンエッチングにより第六の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜454をエッチングし、続けて第三
の導電膜である多結晶シリコン膜534をエッチング
し、第一の溝部214を形成する。これにより図1のA
−A’方向について連続する選択ゲート線となる第二の
配線層を分離形成する。
【0909】次に、第七の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜464を20nm〜400nm程度堆積し、エッチバッ
ク又はCMP技術などにより不純物拡散層724を備え
る島状半導体層110の上部を露出させ、必要に応じて
島状半導体層110の頂上部に対して、例えばイオン注
入法により不純物濃度調整を行い、第四の配線層840
を第二若しくは第三の配線層と方向が交差するよう島状
半導体層110の上部と接続する。
【0910】その後、公知の技術により層間絶縁膜を形
成し、コンタクトホール及びメタル配線を形成する。こ
れにより、第一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮遊
ゲートとする電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によって
メモリ機能を有する半導体記憶装置が実現する(図52
2及び図559)。
【0911】なお、上記においてはn型半導体基板内に
形成されたp型不純物拡散層若しくはp型シリコン基板
内に形成されたn型不純物拡散層内にさらに形成された
p型不純物拡散層に対し島状半導体層110を形成して
もよい。
【0912】また、この製造例では、島状半導体層11
0を階段状に形成するために、第三の絶縁膜であるシリ
コン窒化膜311、312、及び313をサイドウォー
ル状に形成し、このサイドウォールをp型シリコン基板
100の反応性イオンエッチング時におけるマスクとし
て用いることで段の加工を実現してきたが、例えば絶縁
膜若しくは導電膜の埋め込みにより島状半導体層110
の先端部のみを露出させ、この露出部に対し、例えば熱
酸化若しくは等方性エッチングを行うことで島状半導体
層110の先端部を細らせ、上述の工程を繰り返すこと
により島状半導体層110を少なくとも一つの段を有す
る形状に形成してもよい。
【0913】第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜462
について、図1のA−A’方向とB−B’方向とで埋め
込み高さが異なる場合の一例を示したが、他の埋め込み
材料、例えば第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜46
1、463及び464、第六の絶縁膜であるシリコン酸
化膜451〜454に対して適用してもよい。
【0914】第一の導電膜である多結晶シリコン膜51
1及び第三の導電膜である多結晶シリコン膜534の分
離を公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニン
グされたレジストR2及びR5をマスクにして行った場
合の一例を示しているが、これら導電膜の分離に対して
も第十四の絶縁膜であるシリコン窒化膜のサイドウォー
ルにより形成してもよい。
【0915】また、この製造例では、第二の導電膜であ
る多結晶シリコン膜520の分離を、第十四の絶縁膜で
あるシリコン窒化膜352のサイドウォールにより一旦
第三の配線層の接続方向に分離してから、第十四の絶縁
膜であるシリコン窒化膜352の除去した後、島状半導
体層110の各段で分離する二段階の工程を経て行って
いるが、第十四の絶縁膜であるシリコン窒化膜352の
サイドウォールの形成後、例えばレジストエッチバック
法により第十四の絶縁膜であるシリコン窒化膜352の
サイドウォールの上部を除去させ、レジスト除去後、反
応性イオンエッチングを施すことにより第三の配線層の
接続方向の分離と、島状半導体層110の各段の分離を
一括で行ってもよい。また、この分離形成方法を、第二
の導電膜である多結晶シリコン膜520に限らず、例え
ば第三の導電膜である多結晶シリコン膜533に対して
適用してもよく、いかなる導電膜、若しくは絶縁膜に対
して適用してもよい。
【0916】埋め込みについて、この製造例で述べたよ
うに、所望の溝部に対し、例えばシリコン酸化膜や多結
晶シリコン膜、若しくはシリコン酸化膜やシリコン窒化
膜の積層膜を堆積し、半導体基板上面より、例えば等方
性エッチングを行うことにより直接埋め込みを行っても
よいし、レジストエッチバック法により間接的に埋め込
みを行ってもよい。
【0917】なお、レジストエッチバック法による埋め
込み高さの制御は、露光時間によって行ってもよいし、
露光量によって行ってもよいし、あるいは露光時間と露
光量を併用して制御を行ってもよいし、露光後の現像工
程を含めて制御方法は限定されない。
【0918】また、例えばアッシングによりレジストエ
ッチバックを行ってもよいし、エッチバックを行わず、
レジスト塗布の時点で所望の深さになるような埋込みを
行ってもよい。後者の手法においてはレジストは粘性の
低いものを用いることが望ましい。またこれらの手法を
種々組み合わせて用いてもよい。さらにレジストの塗布
表面は親水性にすることが望ましく、例えばシリコン酸
化膜上に塗布することが望ましい。
【0919】埋め込みに用いる際のシリコン酸化膜の形
成手段はCVD法に限らず、例えばシリコン酸化膜を回
転塗布により形成してもよい。
【0920】このように複数のメモリセル部の上部と下
部に選択ゲートを配置することで、メモリセルトランジ
スタが過剰消去の状態、すなわち読み出し電圧が0Vで
あって、しきい値が負の状態になり、非選択セルでもセ
ル電流が流れる現象を防止することができる。
【0921】製造例25 図560及び図561は、EEPROMのメモリセルア
レイを示す平面図である図1のA−A′線及びB−B′
線断面図である。この半導体記憶装置は、1つの段に浮
遊ゲート510と制御ゲート520の両方がはみ出るこ
となく配置され、島状半導体層の上部と下部の段に選択
ゲートトランジスタが配置され、選択ゲートトランジス
タに挟まれてメモリトランジスタが複数個、例えば2個
配置されている。選択ゲートトランジスタ及びメモリト
ランジスタの浮遊ゲート510と制御ゲート520は一
括で加工されている。選択ゲートトランジスタの少なく
とも一部分の浮遊ゲート510は、制御ゲート520と
電気的に接続されていることにより、選択ゲートとな
る。
【0922】なお、本発明の半導体記憶装置を製造する
にあたっては、製造例1〜25に記載のメモリトランジ
スタの構造と、選択トランジスタの構造とを、それぞれ
任意にくみあわせることができる。
【0923】
【発明の効果】本発明の半導体記憶装置によれば、メモ
リ・トランジスタを島状半導体層に形成することによ
り、メモリ・トランジスタの大容量化が可能となり、ビ
ット当りのセル面積が縮小し、チップの縮小化及び低コ
スト化が図れる。特に、メモリ・トランジスタを備える
島状半導体層が、最小加工寸法の直径(長さ)となるよ
うに形成され、互いの半導体基板柱とのスペース幅の最
短距離を最小加工寸法で構成した場合には、島状半導体
層当りのメモリ・トランジスタの数が2つであれば、従
来の2倍の容量が得られる。よって、島状半導体層当り
のメモリ・トランジスタ段数倍の大容量化が実現する。
また、デバイス性能を決定する方向である垂直方向は最
小加工寸法に依存せず、デバイスの性能を維持できる。
【0924】また、段を有する島状半導体層の表面に対
して、例えば熱酸化法によりトンネル酸化膜を形成し、
続いて多結晶シリコン膜を堆積させた状態において、反
応性イオンエッチングにより多結晶シリコン膜に異方性
エッチングを施ことにより、各段毎に多結晶シリコン膜
がサイドウォール状に一括に分離形成されるため、ゲー
ト形成工程が段数に依存することなく、レジストエッチ
バック法等による困難な高さ位置合わせ工程を要するこ
とが無くなり、特性ばらつきの小さい半導体記憶装置を
得ることが可能となる。
【0925】また、各メモリセルの活性領域を基板に対
してフローティング状態となるように不純物拡散層を形
成することで、基板からのバックバイアス効果がなくな
り、読み出し時における各メモリセルの閾値の低下によ
るメモリセルの特性のばらつきが発生しなくなり、ビッ
トラインとソースライン間に直列に接続するセルの数を
多くでき大容量化が可能となる。なお、島状半導体層の
底部をソースとした場合、各メモリセルの活性領域を基
板に対してフローティング状態としない場合において
も、ソースにおいては段を有する島状半導体層内で最大
の径を有しており、島状半導体層を階段状構造にするこ
とによってソース抵抗は低減化し、バックバイアス効果
を抑制する効果が期待され、高性能の半導体記憶装置を
得ることが可能となる。
【0926】また、本発明の半導体記憶装置によれば、
半導体基板若しくは半導体層を、少なくとも一つの段を
有する柱状に加工した側面を活性領域面とし、各段の側
部にそれぞれトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として浮遊
ゲートを配置し、浮遊ゲートの側部の少なくとも一部に
層間絶縁膜を介して制御ゲートを配置することで、例え
ば制御性の高いイオン注入法を用いることにより、ゲー
トに対して自己整合で素子間拡散層を容易に形成するこ
とが可能となる。浮遊ゲート及び制御ゲートへの不純物
導入時に同時に素子間拡散層を形成することも可能であ
り、実質的に素子間拡散層形成工程を導入することな
く、該拡散層を形成することも可能である。
【0927】さらに、高濃度に不純物導入した膜からの
拡散による素子間拡散層形成と比較して、イオン注入法
は、偏析の問題による拡散種の制限が無いため、大変自
由度が高く、拡散では困難である砒素の導入等も比較的
容易に行うことが可能であり、所望の拡散層分布をより
自由に得ることができる。
【0928】しかも、以上の理由からn型のみならずp
型半導体記憶装置の形成も比較的容易に実現され、半導
体基板円柱を用いたトランジスタによるインバータ若し
くは論理回路等の構築の実現も期待される。
【0929】また、ゲートの一括分離形成が極めて容易
に実現し、かつ段数に依存しないため、複数のメモリセ
ルが半導体基板面に対し垂直方向に直列に配置されてな
る構造を有する半導体記憶装置を、少ない工程で制御よ
く形成し、安価に、短期間で製造することができるととも
に、トンネル酸化膜及び電荷蓄積層、若しくはゲート酸
化膜及び制御ゲートは各々のメモリセル若しくは選択ゲ
ート・トランジスタに対して同質のものが得られ、同様
に、層間絶縁膜及び制御ゲートも各々のメモリセルに対
して同質のものが得られ、特性ばらつきの小さい半導体
記憶装置を容易に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体記憶装置において電荷蓄積層
として浮遊ゲートを有するEEPROMのメモリセルアレイを
示す平面図である。
【図2】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROM
の別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図3】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROM
の別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図4】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROM
の別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図5】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROM
の別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図6】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROM
の別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図7】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROM
の別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図8】 本発明の半導体記憶装置における電荷蓄積層
として積層絶縁膜を有するMONOS構造であるメモリセル
アレイを示す平面図である。
【図9】 本発明の半導体記憶装置において電荷蓄積層
として浮遊ゲートを有する半導体記憶装置の図1におけ
るA−A′断面図に対応する断面図である。
【図10】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する別の
半導体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応す
る断面図である。
【図11】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する別の
半導体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応す
る断面図である。
【図12】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図13】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図14】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図15】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図16】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図17】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図18】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図19】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図20】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図21】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図22】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図23】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図24】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図25】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図26】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図27】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図28】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図29】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図30】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図31】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図32】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図33】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図34】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図35】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図36】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図37】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図38】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図39】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図40】電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導体
記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断面
図である。
【図41】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図42】電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導体
記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断面
図である。
【図43】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図44】電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導体
記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断面
図である。
【図45】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図46】電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導体
記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断面
図である。
【図47】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図48】電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導体
記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断面
図である。
【図49】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図50】電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導体
記憶装置の図1におけるB−B′断面図に対応する断面
図である。
【図51】 本発明の半導体記憶装置において電荷蓄積
層として積層絶縁膜を有する半導体記憶装置の図8にお
けるA−A′断面図に対応する断面図である。
【図52】 本発明の半導体記憶装置において電荷蓄積
層として積層絶縁膜を有する半導体記憶装置の図8にお
けるB−B′断面図に対応する断面図である。
【図53】 電荷蓄積層として積層絶縁膜を有する半導
体記憶装置の図8におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図54】 電荷蓄積層として積層絶縁膜を有する半導
体記憶装置の図8におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図55】 電荷蓄積層として積層絶縁膜を有する半導
体記憶装置の図8におけるA−A′断面図に対応する断
面図である。
【図56】 電荷蓄積層として積層絶縁膜を有する半導
体記憶装置の図8におけるB−B′断面図に対応する断
面図である。
【図57】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図58】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図59】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図60】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図61】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図62】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図63】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図64】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図65】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図66】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図67】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図68】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図69】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図70】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図71】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図72】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図73】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図74】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図75】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図76】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図77】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図78】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図79】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図80】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図81】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図82】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図83】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図84】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図85】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図86】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図87】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図88】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図89】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図90】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図91】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図92】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図93】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図94】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図95】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図96】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図97】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図98】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図99】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図100】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図101】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図102】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図103】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図104】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図105】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図106】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図107】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図108】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図109】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図110】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図111】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図112】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図113】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図114】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図115】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図116】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図117】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図118】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図119】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図120】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図121】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図122】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図123】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図124】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図125】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図126】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図127】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図128】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図129】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図130】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図131】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図132】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図133】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図134】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図135】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図136】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図137】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図138】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図139】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図140】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図141】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図142】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図143】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図144】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図145】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の
タイミングチャートの一例を示す図である。
【図146】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図147】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図148】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図149】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図150】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図151】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図152】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図153】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図154】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図155】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図156】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図157】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図158】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図159】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図160】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図161】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図162】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図163】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図164】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図165】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図166】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図167】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図168】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図169】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図170】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図171】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図172】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図173】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図174】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図175】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図176】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図177】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図178】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図179】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図180】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図181】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図182】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図183】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図184】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図185】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図186】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図187】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図188】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図189】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図190】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図191】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図192】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図193】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図194】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図195】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図196】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図197】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図198】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図199】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図200】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図201】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図202】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図203】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図204】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図205】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図206】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図207】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図208】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図209】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図210】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図211】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図212】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図213】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図214】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図215】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図216】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図217】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図218】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図219】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図220】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図221】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図222】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図223】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図224】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図225】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図226】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図227】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図228】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図229】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図230】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図231】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図232】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図233】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図234】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図235】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図236】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図237】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図238】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図239】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図240】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図241】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図242】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図243】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図244】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図245】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図246】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図247】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図248】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図249】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図250】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図251】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図252】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図253】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図254】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図255】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図256】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図257】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図258】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図259】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図260】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図261】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図262】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図263】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図264】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図265】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図266】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図267】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図268】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図269】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図270】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図271】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図272】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図273】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図274】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図275】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図276】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図277】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図278】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図279】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図280】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図281】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図282】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図283】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図284】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図285】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図286】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図287】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図288】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図289】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図290】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図291】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図292】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図293】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図294】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図295】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図296】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図297】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図298】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図299】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図300】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図301】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図302】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図303】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図304】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図305】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図306】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図307】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図308】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図309】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図310】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図311】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図312】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図313】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図314】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図315】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図316】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図317】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図318】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図319】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図320】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図321】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図322】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図323】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図324】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図325】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図326】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図327】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図328】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図329】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図330】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図331】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図332】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図333】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図334】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図335】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図336】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図337】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図338】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図339】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図340】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図341】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図342】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図343】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図344】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図345】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図346】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図347】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図348】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図349】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図350】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図351】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図352】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図353】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図354】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図355】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図356】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図357】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図358】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図359】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図360】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図361】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図362】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図363】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図364】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図365】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図366】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図367】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図368】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図369】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図370】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図371】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図372】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図373】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図374】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図375】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図376】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図377】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図378】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図379】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図380】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図381】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図382】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図383】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図384】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図385】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図386】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図387】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図388】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図389】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図390】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図391】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図392】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図393】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図394】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図395】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図396】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図397】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図398】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図399】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図400】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図401】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図402】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図403】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図404】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図405】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図406】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図407】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図408】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図409】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図410】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図411】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図412】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図413】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図414】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図415】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図416】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図417】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図418】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図419】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図420】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図421】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図422】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図423】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図424】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図425】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図426】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図427】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図428】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図429】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図430】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図431】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図432】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図433】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図434】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図435】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図436】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図437】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図438】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図439】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図440】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図441】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図442】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図443】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図444】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図8のA−A’線)工程図である。
【図445】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図8のB−B’線)工程図である。
【図446】 本発明の半導体記憶装置の製造例11を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図447】 本発明の半導体記憶装置の製造例11を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図448】 本発明の半導体記憶装置の製造例11を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図449】 本発明の半導体記憶装置の製造例11を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図450】 本発明の半導体記憶装置の製造例12を
示す断面(図5のA−A’線)工程図である。
【図451】 本発明の半導体記憶装置の製造例12を
示す断面(図5のB−B’線)工程図である。
【図452】 本発明の半導体記憶装置の製造例13を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図453】 本発明の半導体記憶装置の製造例13を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図454】 本発明の半導体記憶装置の製造例13を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図455】 本発明の半導体記憶装置の製造例14を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図456】 本発明の半導体記憶装置の製造例14を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図457】 本発明の半導体記憶装置の製造例14を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図458】 本発明の半導体記憶装置の製造例15を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図459】 本発明の半導体記憶装置の製造例15を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図460】 本発明の半導体記憶装置の製造例16を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図461】 本発明の半導体記憶装置の製造例16を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図462】 本発明の半導体記憶装置の製造例17を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図463】 本発明の半導体記憶装置の製造例17を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図464】 本発明の半導体記憶装置の製造例17を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図465】 本発明の半導体記憶装置の製造例17を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図466】 本発明の半導体記憶装置の製造例18を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図467】 本発明の半導体記憶装置の製造例18を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図468】 本発明の半導体記憶装置の製造例19を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図469】 本発明の半導体記憶装置の製造例19を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図470】 本発明の半導体記憶装置の製造例19を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図471】 本発明の半導体記憶装置の製造例19を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図472】 本発明の半導体記憶装置の製造例20を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図473】 本発明の半導体記憶装置の製造例20を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図474】 本発明の半導体記憶装置の製造例20を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図475】 本発明の半導体記憶装置の製造例20を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図476】 本発明の半導体記憶装置の製造例21を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図477】 本発明の半導体記憶装置の製造例21を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図478】 本発明の半導体記憶装置の製造例21を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図479】 本発明の半導体記憶装置の製造例21を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図480】 本発明の半導体記憶装置の製造例21を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図481】 本発明の半導体記憶装置の製造例21を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図482】 本発明の半導体記憶装置の製造例22を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図483】 本発明の半導体記憶装置の製造例22を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図484】 本発明の半導体記憶装置の製造例23を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図485】 本発明の半導体記憶装置の製造例23を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図486】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図487】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図488】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図489】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図490】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図491】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図492】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図493】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図494】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図495】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図496】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図497】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図498】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図499】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図500】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図501】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図502】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図503】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図504】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図505】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図506】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図507】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図508】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図509】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図510】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図511】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図512】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図513】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図514】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図515】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図516】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図517】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図518】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図519】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図520】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図521】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図522】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図523】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図524】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図525】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図526】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図527】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図528】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図529】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図530】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図531】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図532】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図533】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図534】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図535】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図536】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図537】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図538】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図539】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)図である。
【図540】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図541】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図542】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図543】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図544】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図545】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図546】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図547】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図548】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図549】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図550】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図551】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図552】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図553】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図554】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図555】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図556】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図557】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図558】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図559】 本発明の半導体記憶装置の製造例24を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図560】 本発明の半導体記憶装置の製造例25を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図561】 本発明の半導体記憶装置の製造例25を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図562】 従来のEEPROMを示す平面図である。
【図563】 図562のA−A′及びB−B′断面図
である。
【図564】 従来のEEPROMの製造方法を示す工程断面
図である。
【図565】 従来のEEPROMの製造方法を示す工程断面
図である。
【図566】 従来のEEPROMの製造方法を示す工程断面
図である。
【図567】 従来のEEPROMの製造方法を示す工程断面
図である。
【図568】 従来のEEPROMの平面図及び対応する等価
回路図である。
【図569】 従来のMNOS構造のメモリセルの断面図で
ある
【図570】 従来の別のMNOS構造のメモリセルの断面
図である
【図571】 一つの柱状シリコン層に複数のメモリセ
ルを形成した半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
100 p型半導体基板 101 p型SOI半導体基板層 110 島状半導体層 210,211,212,213,214 溝部 410,421,422,423,424,430,440,444,451,452,453,454,46
0,461,462,463,463-1,463-2,463,464,471,472,480,490,
495 シリコン酸化膜 311,312,313,320,330,340,353,354 シリコン窒化膜 500,510,511,512,513,514,520,521,522,523,524,530,53
3,534,540,550,563,564 多結晶シリコン膜 610,611,612,613 層間絶縁膜 620 積層絶縁膜 710,720,721,722,723,724,725 不純物拡散層 810,821,824,832,833,840 配線層 910,921,932,933,924 コンタクト部 R1,R2,R3,R4,R5 レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷上 拓司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 横山 敬 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 竹内 昇 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 和田 昌久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 佐藤 功太 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 木下 和司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B025 AA01 AA04 AA05 AA06 AA07 AB01 AB03 AC01 AE00 5F083 EP02 EP18 EP22 EP33 EP34 EP42 EP44 EP52 EP55 EP76 ER02 ER03 ER09 ER14 ER21 ER30 GA09 HA02 JA02 JA04 JA05 JA32 PR03 PR05 PR21 PR37 PR39 PR40 5F101 BA13 BA29 BA36 BA44 BA45 BB02 BC02 BC11 BD05 BD16 BD30 BD34 BE05 BH02 BH04 BH05 BH09 BH14 BH15

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、少なくとも一つの島状半導
    体層、該島状半導体層の側壁の周囲の全部又は一部に形
    成された電荷蓄積層及び制御ゲートから構成されるメモ
    リセルとを有する半導体記憶装置であって、該メモリセ
    ルが直列に配置され、該メモリセルが配置する前記島状
    半導体層が、半導体基板に対する水平方向の断面積が段
    階的に異なる形状を有することを特徴とする半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】島状半導体層の断面積が、半導体基板側か
    ら順に小さい請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】島状半導体層の断面積が、半導体基板側か
    ら順に大きい請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】島状半導体層の断面積が、半導体基板側と
    等しい部分を有してなる請求項1に記載の半導体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】メモリセルが、半導体基板又は島状半導体
    層内に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡
    散層により、あるいは前記半導体基板又は前記島状半導
    体層内に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物
    拡散層と該不純物拡散層内に形成された前記半導体基板
    と同じ導電型の不純物拡散層とにより、前記半導体基板
    から電気的に絶縁されてなる請求項1〜4に記載の半導
    体記憶装置。
  6. 【請求項6】メモリセルが複数形成され、該複数のメモ
    リセルの少なくとも一つが他のメモリセルから、島状半
    導体層内に形成された半導体基板と逆導電型の不純物拡
    散層により、あるいは前記島状半導体層内に形成された
    前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層と該不純物拡
    散層内に形成された前記半導体基板と同じ導電型の不純
    物拡散層とにより、電気的に絶縁されてなる請求項1〜
    5に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】不純物拡散層と半導体基板又は島状半導体
    層との接合部に形成される空乏層とにより前記半導体基
    板から電気的に絶縁されてなる請求項1〜6のいずれか
    一つに記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】メモリセルが複数形成され、該複数のメモ
    リセルの少なくとも一つが他のメモリセルから、島状半
    導体層内に形成された半導体基板と逆導電型の不純物拡
    散層と、該不純物拡散層と半導体基板又は島状半導体層
    との接合部に形成される空乏層とにより前記半導体基板
    から電気的に絶縁されてなる請求項1〜7のいずれか一
    つに記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】半導体基板上に形成された不純物拡散層が
    少なくとも一つのメモリセルに対する共通配線である請
    求項1〜8のいずれか一つに記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】島状半導体層が、マトリクス状に複数個
    配列され、該島状半導体層内に、メモリセルの電荷蓄積状
    態を読み出すための配線が形成され、かつ複数の制御ゲ
    ートが、一方向に連続的に配置されて制御ゲート線を構
    成し、該制御ゲート線と交差する方向の複数の配線が接
    続されてビット線を構成する請求項1〜9のいずれか一
    つに記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】島状半導体層の側壁の一部又はその周囲
    を取り囲むようにメモリセルを選択するためのゲート電
    極が、島状半導体層に形成されたメモリセルの少なくと
    も一方の端部に形成され、該ゲート電極が前記メモリセ
    ルに対して直列に配置されてなる請求項1〜10のいず
    れか一つに記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】ゲート電極に対向する島状半導体層が、
    半導体基板又はメモリセルから、半導体基板表面又は前
    記島状半導体層に形成された前記半導体基板と逆導電型
    の不純物拡散層により電気的に絶縁されてなる請求項1
    1に記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】メモリセル同士のチャネル層が電気的に
    接続するよう、電荷蓄積層に対し自己整合に段状の構造
    を有する島状半導体層の角部の一部又は全部に半導体基
    板と逆導電型の不純物拡散層が、あるいは前記半導体基
    板と逆導電型の不純物拡散層と該不純物拡散層内に形成
    された前記半導体基板と同じ導電型の不純物拡散層が形
    成されてなる請求項11又は12に記載の半導体記憶装
    置。
  14. 【請求項14】ゲート電極に対向する島状半導体層に配
    置するチャネル層とメモリセルのチャネル層とが電気的
    に接続するよう、電荷蓄積層及びゲート電極に対し自己
    整合に段状の構造を有する島状半導体層の角部の一部又
    は全部に半導体基板と逆導電型の不純物拡散層が、ある
    いは前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層と該不純
    物拡散層内に形成された前記半導体基板と同じ導電型の
    不純物拡散層が形成されてなる請求項11又は12に記
    載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】メモリセル同士のチャネル層が電気的に
    接続するように、制御ゲート同士が近接して配置されて
    なる請求項1〜10のいずれか一つに記載の半導体記憶
    装置。
  16. 【請求項16】ゲート電極に対向する島状半導体層内に
    配置するチャネル層とメモリセルのチャネル層とが電気
    的に接続するように、制御ゲートとゲート電極とが近接
    して配置されてなる請求項11又は12に記載の半導体
    記憶装置。
  17. 【請求項17】制御ゲート間に、さらに、メモリセル同士
    のチャネル層を電気的に接続するための電極を有する請
    求項1〜10のいずれか一つに記載の半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】制御ゲートとゲート電極との間に、さら
    に、ゲート電極に対向する島状半導体層内に配置するチ
    ャネル層とメモリセルのチャネル層とを電気的に接続す
    るための電極を有する請求項11又は12に記載の半導
    体記憶装置。
  19. 【請求項19】制御ゲートとゲート電極の全部又は一部
    とが同じ材料で形成されてなる請求項11、12、14、
    16、18のいずれか一つに記載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】電荷蓄積層とゲート電極とが同じ材料で
    形成されてなる請求項11、12、14、16、18のいず
    れか一つに記載の半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】島状半導体層がマトリクス状に複数個配
    列され、島状半導体層の一方向の幅が、同方向に隣接する
    島状半導体層間の距離よりも小さい請求項1〜20のい
    ずれか一つに記載の半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】島状半導体層がマトリクス状に複数個配
    列され、一方向における島状半導体層間の距離が、異なる
    方向における島状半導体層間の距離よりも小さい請求項
    1〜21のいずれか一つに記載の半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】半導体基板上に少なくとも一つの島状半
    導体層を形成する工程と、該島状半導体層の側壁に第一
    の絶縁膜のサイドウォールを形成する工程と、該サイド
    ウォールをマスクとして前記半導体基板をさらに掘り下
    げ、前記半導体基板に対する水平方向の断面積が段階的
    に異なる島状半導体層を形成する工程と、該島状半導体
    層上に単層又は積層構造の絶縁膜及び第一の導電膜を形
    成する工程と、該第一の導電膜を前記島状半導体層の側
    壁に絶縁膜を介してサイドウォール状に形成することで
    分離する工程とを含むことにより、 前記島状半導体層と、該島状半導体層の側壁の一部若し
    くはその周囲に形成された電荷蓄積層及び制御ゲートか
    ら構成される少なくとも一つのメモリセルを有する半導
    体記憶装置を製造することからなる半導体記憶装置の製
    造方法。
  24. 【請求項24】さらに、半導体基板に対する水平方向の
    断面積が段階的に異なる島状半導体層の角部の一部又は
    全部に第一の導電膜に対して自己整合的に不純物を導入
    する工程とを含む請求項23に記載の半導体記憶装置の
    製造方法。
  25. 【請求項25】さらに、第一の導電膜上に層間容量膜を
    形成する工程と、該層間容量膜上に第二の導電膜を形成
    する工程と、該第二の導電膜を前記第一の導電膜の側壁
    に層間容量膜を介してサイドウォール状に形成すること
    により分離する工程とを含む請求項24に記載の半導体
    記憶装置の製造方法。
  26. 【請求項26】導入された不純物が、半導体基板表面に
    対して水平な方向において、島状半導体層内で不純物拡
    散層が繋がるように不純物を拡散する請求項24又は2
    5に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  27. 【請求項27】島状半導体層を複数マトリクス状に形成
    し、さらに、該島状半導体層の側壁を酸化して該酸化膜を
    除去することにより、一方向における前記島状半導体層
    の幅を島状半導体層間の距離よりも小さくする請求項2
    3〜26のいずれか一つに記載の半導体記憶装置の製造
    方法。
  28. 【請求項28】分割された第一の導電膜間に、第五の導
    電膜を形成する請求項23〜27のいずれか一つに記載
    の半導体記憶装置の製造方法。
  29. 【請求項29】第一の導電膜を分割する際に、島状半導
    体層に側して第一の導電膜直下に形成されるチャネル層
    が、隣接するチャネル層と互いに電気的に接続される程
    度に第一の導電膜を互いに近接して配置する請求項23
    〜28のいずれか一つに記載の半導体記憶装置の製造方
    法。
JP2001190270A 2001-06-22 2001-06-22 半導体記憶装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3963664B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190270A JP3963664B2 (ja) 2001-06-22 2001-06-22 半導体記憶装置及びその製造方法
US10/175,259 US6870215B2 (en) 2001-06-22 2002-06-20 Semiconductor memory and its production process
TW091113616A TW580758B (en) 2001-06-22 2002-06-21 A semiconductor memory and its production process
KR10-2002-0035094A KR100454192B1 (ko) 2001-06-22 2002-06-21 반도체기억장치 및 그 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190270A JP3963664B2 (ja) 2001-06-22 2001-06-22 半導体記憶装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003068885A true JP2003068885A (ja) 2003-03-07
JP3963664B2 JP3963664B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=19029069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001190270A Expired - Fee Related JP3963664B2 (ja) 2001-06-22 2001-06-22 半導体記憶装置及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6870215B2 (ja)
JP (1) JP3963664B2 (ja)
KR (1) KR100454192B1 (ja)
TW (1) TW580758B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078044A (ja) * 2001-06-23 2003-03-14 Fujio Masuoka 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2005505918A (ja) * 2001-10-04 2005-02-24 ゼネラル セミコンダクター,インク. フローティングアイランドを形成するための雛壇状のトレンチを有する電圧維持層を備える半導体パワーデバイスの製造方法
WO2005088703A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Sharp Kabushiki Kaisha 半導体装置、その製造方法及びそれを備えてなる携帯電子機器
JP2008171918A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2014517535A (ja) * 2011-06-06 2014-07-17 マイクロン テクノロジー, インク. 半導体記憶装置を提供するための技法
CN114765180A (zh) * 2021-01-15 2022-07-19 旺宏电子股份有限公司 存储器装置

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4226205B2 (ja) * 2000-08-11 2009-02-18 富士雄 舛岡 半導体記憶装置の製造方法
JP2005243709A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
CA2567301A1 (en) * 2004-05-19 2005-11-24 Melbourne Health Therapeutic, prophylactic and diagnostic agents for hepatitis b
JP5016832B2 (ja) 2006-03-27 2012-09-05 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP4768557B2 (ja) * 2006-09-15 2011-09-07 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP4945248B2 (ja) * 2007-01-05 2012-06-06 株式会社東芝 メモリシステム、半導体記憶装置及びその駆動方法
JP4939955B2 (ja) * 2007-01-26 2012-05-30 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
JP2008192708A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP5091526B2 (ja) 2007-04-06 2012-12-05 株式会社東芝 半導体記憶装置及びその製造方法
JP4455615B2 (ja) * 2007-06-20 2010-04-21 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2009164349A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP4691124B2 (ja) * 2008-03-14 2011-06-01 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JP5086851B2 (ja) 2008-03-14 2012-11-28 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
JP2009224612A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法
JP5253875B2 (ja) * 2008-04-28 2013-07-31 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法
US7867831B2 (en) 2008-05-28 2011-01-11 Hynix Semiconductor Inc. Manufacturing method of flash memory device comprising gate columns penetrating through a cell stack
US7732891B2 (en) * 2008-06-03 2010-06-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device
JP5086933B2 (ja) * 2008-08-06 2012-11-28 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置の駆動方法
JP5279403B2 (ja) * 2008-08-18 2013-09-04 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2010050127A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
KR101498676B1 (ko) 2008-09-30 2015-03-09 삼성전자주식회사 3차원 반도체 장치
JP2010118530A (ja) 2008-11-13 2010-05-27 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP2010161132A (ja) 2009-01-07 2010-07-22 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法
KR101512494B1 (ko) * 2009-01-09 2015-04-16 삼성전자주식회사 반도체 장치의 제조 방법
JP5364394B2 (ja) * 2009-02-16 2013-12-11 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
JP5383241B2 (ja) * 2009-02-16 2014-01-08 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2010192569A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP5395460B2 (ja) * 2009-02-25 2014-01-22 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法
JP2010225918A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP5398378B2 (ja) * 2009-06-24 2014-01-29 株式会社東芝 半導体記憶装置及びその製造方法
KR101524830B1 (ko) * 2009-07-20 2015-06-03 삼성전자주식회사 반도체 소자 및 그 형성방법
JP5457815B2 (ja) * 2009-12-17 2014-04-02 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
JP5491982B2 (ja) 2010-06-21 2014-05-14 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2012009701A (ja) 2010-06-25 2012-01-12 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP2012028537A (ja) 2010-07-22 2012-02-09 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP5422530B2 (ja) 2010-09-22 2014-02-19 株式会社東芝 半導体記憶装置及びその製造方法
TWI620176B (zh) * 2010-10-05 2018-04-01 半導體能源研究所股份有限公司 半導體記憶體裝置及其驅動方法
US9443844B2 (en) * 2011-05-10 2016-09-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Gain cell semiconductor memory device and driving method thereof
KR101826221B1 (ko) 2011-05-24 2018-02-06 삼성전자주식회사 반도체 메모리 소자 및 그의 제조 방법
JP2013012553A (ja) 2011-06-28 2013-01-17 Toshiba Corp 半導体記憶装置
US8957495B2 (en) 2012-02-09 2015-02-17 Micron Technology, Inc. Memory cell profiles
KR101884002B1 (ko) * 2012-04-13 2018-08-01 삼성전자주식회사 콘택 구조물 형성 방법
JP2014027181A (ja) 2012-07-27 2014-02-06 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP5819570B1 (ja) 2014-03-03 2015-11-24 ユニサンティス エレクトロニクス シンガポール プライベート リミテッドUnisantis Electronics Singapore Pte Ltd. 半導体装置
US11043499B2 (en) 2017-07-27 2021-06-22 Micron Technology, Inc. Memory arrays comprising memory cells
JP2021150592A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 キオクシア株式会社 半導体記憶装置

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5460988A (en) * 1994-04-25 1995-10-24 United Microelectronics Corporation Process for high density flash EPROM cell
US5414287A (en) * 1994-04-25 1995-05-09 United Microelectronics Corporation Process for high density split-gate memory cell for flash or EPROM
US6433382B1 (en) * 1995-04-06 2002-08-13 Motorola, Inc. Split-gate vertically oriented EEPROM device and process
JP3315321B2 (ja) * 1996-08-29 2002-08-19 株式会社東芝 半導体装置とその製造方法および不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
US5929477A (en) * 1997-01-22 1999-07-27 International Business Machines Corporation Self-aligned diffused source vertical transistors with stack capacitors in a 4F-square memory cell array
US5990509A (en) * 1997-01-22 1999-11-23 International Business Machines Corporation 2F-square memory cell for gigabit memory applications
TW454339B (en) * 1997-06-20 2001-09-11 Hitachi Ltd Semiconductor integrated circuit apparatus and its fabricating method
JPH1154731A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Nec Corp 半導体装置
US6121655A (en) * 1997-12-30 2000-09-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Nonvolatile semiconductor memory device and method for fabricating the same and semiconductor integrated circuit
JPH11220112A (ja) * 1998-01-30 1999-08-10 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
US5923063A (en) * 1998-02-19 1999-07-13 Advanced Micro Devices, Inc. Double density V nonvolatile memory cell
JP2001035943A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置および製造方法
JP4226205B2 (ja) * 2000-08-11 2009-02-18 富士雄 舛岡 半導体記憶装置の製造方法
US6387757B1 (en) * 2001-01-17 2002-05-14 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd Sacrificial self aligned spacer layer ion implant mask method for forming a split gate field effect transistor (FET) device
JP3664987B2 (ja) * 2001-03-14 2005-06-29 シャープ株式会社 電子顕微鏡観察用試料の作成方法及び半導体装置の解析方法
KR100483035B1 (ko) * 2001-03-30 2005-04-15 샤프 가부시키가이샤 반도체 기억장치 및 그 제조방법
EP1271652A3 (en) * 2001-06-22 2004-05-06 Fujio Masuoka A semiconductor memory and its production process
JP3875047B2 (ja) * 2001-06-22 2007-01-31 シャープ株式会社 半導体基板の面方位依存性評価方法及びそれを用いた半導体装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078044A (ja) * 2001-06-23 2003-03-14 Fujio Masuoka 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2005505918A (ja) * 2001-10-04 2005-02-24 ゼネラル セミコンダクター,インク. フローティングアイランドを形成するための雛壇状のトレンチを有する電圧維持層を備える半導体パワーデバイスの製造方法
WO2005088703A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Sharp Kabushiki Kaisha 半導体装置、その製造方法及びそれを備えてなる携帯電子機器
US7388245B2 (en) 2004-03-10 2008-06-17 Fujio Masuoka Semiconductor device, method for manufacturing the semiconductor device and portable electronic device provided with the semiconductor device
JP2008171918A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2014517535A (ja) * 2011-06-06 2014-07-17 マイクロン テクノロジー, インク. 半導体記憶装置を提供するための技法
US9559216B2 (en) 2011-06-06 2017-01-31 Micron Technology, Inc. Semiconductor memory device and method for biasing same
CN114765180A (zh) * 2021-01-15 2022-07-19 旺宏电子股份有限公司 存储器装置
KR20220103575A (ko) * 2021-01-15 2022-07-22 매크로닉스 인터내셔널 컴퍼니 리미티드 메모리 장치
JP2022109849A (ja) * 2021-01-15 2022-07-28 旺宏電子股▲ふん▼有限公司 メモリデバイス
KR102558751B1 (ko) 2021-01-15 2023-07-24 매크로닉스 인터내셔널 컴퍼니 리미티드 메모리 장치
JP7331305B2 (ja) 2021-01-15 2023-08-23 旺宏電子股▲ふん▼有限公司 メモリデバイス
US11968833B2 (en) 2021-01-15 2024-04-23 Macronix International Co., Ltd. Memory device with vertically separated channels

Also Published As

Publication number Publication date
KR100454192B1 (ko) 2004-10-26
US6870215B2 (en) 2005-03-22
JP3963664B2 (ja) 2007-08-22
US20030157763A1 (en) 2003-08-21
KR20030016159A (ko) 2003-02-26
TW580758B (en) 2004-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3963664B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
KR100482258B1 (ko) 반도체기억장치 및 그 제조방법
JP4226205B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法
US6727544B2 (en) Semiconductor memory including cell(s) with both charge storage layer(s) and control gate laterally surrounding island-like semiconductor layer
US6696724B2 (en) Two-transistor flash cell
JP3566944B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JPH0479369A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP4391741B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP3459240B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2002368141A (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
JP3957482B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3963678B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法
JP3957481B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3963677B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法
JP3933424B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3933412B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2009099997A (ja) 半導体記憶装置
JP2012256932A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3963664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees