JP3933412B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置及びその製造方法に関し、より詳細には、電荷蓄積層と制御ゲートを備えるメモリトランジスタを用いた半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来技術】
EEPROMのメモリセルとして、ゲート部に電荷蓄積層と制御ゲートを有し、トンネル電流を利用して電荷蓄積層への電荷の注入、電荷蓄積層からの電荷の放出を行うMOSトランジスタ構造のデバイスが知られている。このメモリセルでは、電荷蓄積層の電荷蓄積状態の相違によるしきい値電圧の相違をデータ“0”、“1”として記憶する。例えば、電荷蓄積層として浮遊ゲートを用いたnチャネルのメモリセルの場合、浮遊ゲートに電子を注入するには、ソース、ドレイン拡散層と基板を接地して制御ゲートに正の高電圧を印加する。このとき基板側からトンネル電流によって浮遊ゲートに電子が注入される。この電子注入により、メモリセルのしきい値電圧は正方向に移動する。浮遊ゲートの電子を放出させるには、制御ゲートを接地してソース、ドレイン拡散層または基板のいずれかに正の高電圧を印加する。このとき浮遊ゲートからトンネル電流によって基板側の電子が放出される。この電子放出により、メモリセルのしきい値電圧は負方向に移動する。
【0003】
以上の動作において、電子注入と放出すなわち書き込みと消去を効率よく行うためには、浮遊ゲートと制御ゲート及び浮遊ゲートと基板との間の容量結合の関係が重要である。すなわち浮遊ゲートと制御ゲート間の容量が大きいほど、制御ゲートの電位を効果的に浮遊ゲートに伝達することができ、書き込み、消去が容易になる。
しかし、近年の半導体技術の進歩、とくに微細加工技術の進歩により、EEPROMのメモリセルの小型化と大容量化が急速に進んでいる。したがってメモリセル面積が小さくてしかも、浮遊ゲートと制御ゲート間の容量を如何に大きく確保するかが重要な問題となっている。
【0004】
浮遊ゲートと制御ゲートとの間の容量を大きくするためには、これらの間のゲート絶縁膜を薄くするか、その誘電率を大きくするか、または浮遊ゲートと制御ゲートの対向面積を大きくすることが必要である。
しかし、ゲート絶縁膜を薄くすることは、信頼性上限界がある。ゲート絶縁膜の誘電率を大きくすることは、例えば、シリコン酸化膜に代ってシリコン窒素膜等を用いることが考えられるが、これも主として信頼性上問題があって実用的でない。
したがって十分な容量を確保するためには、浮遊ゲートと制御ゲートのオーバラップ面積を一定値以上確保することが必要となる。これは、メモリセルの面積を小さくしてEEPROMの大容量化を図る上で障害となる。
【0005】
これに対し、特許第2877462号公報に記載されるEEPROMは、半導体基板に格子縞状の溝により分離されてマトリクス配列された複数の柱状半導体層の側壁を利用してメモリ・トランジスタが構成される。すなわちメモリ・トランジスタは、各柱状半導体層の上面に形成されたドレイン拡散層、溝底部に形成された共通ソース拡散層及び各柱状半導体層の側壁部の周囲全体を取り囲む電荷蓄積層と制御ゲートをもって構成され、制御ゲートが一方向の複数の柱状半導体層について連続的に配設されて制御ゲート線となる。また、制御ゲート線と交差する方向の複数のメモリ・トランジスタのドレイン拡散層に接続されたビット線が設けられる、上述したメモリ・トランジスタの電荷蓄積層と制御ゲートが柱状半導体層の下部に形成される。また、1トランジスタ/1セル構成では、メモリ・トランジスタが過消去の状態、すなわち、読出し電位が0Vであってしきい値が負の状態になると、非選択でもセル電流が流れることになり、不都合である。これを確実に防止するために、メモリ・トランジスタに重ねて、柱状半導体層の上部にその周囲の少くとも一部を取り囲むようにゲート電極が形成された選択ゲート・トランジスタが設けられている。
【0006】
これにより、従来例であるEEPROMのメモリセルは、柱状半導体層の側壁を利用して、柱状半導体層を取り囲んで形成された電荷蓄積層及び制御ゲートを有するから、小さい占有面積で電荷蓄積層と制御ゲートの間の容量を十分大きく確保することができる。また各メモリセルのビット線に繋がるドレイン拡散層は、それぞれ柱状半導体層の上面に形成され、溝によって電気的に完全に分離されている。さらに素子分離領域が小さくでき、メモリセルサイズが小さくなる。したがって、優れた書き込み、消去効率をもつメモリセルを集積した大容量化EEPROMを得ることができる。
図269では、柱状シリコン層2が円柱状である場合、すなわち上面が円形である場合を示している。この柱状シリコン層の外形は円柱状でなくてもよい。以下、従来例を図面を参照して説明する。
図269は、従来のEEPROMの平面図であり、図270は図269のA−A’、B−B’断面図である。なお、図269では、選択ゲート・トランジスタのゲート電極が連続して形成される選択ゲート線は、複雑になるので示していない。
【0007】
従来例では、p型シリコン基板1の上に格子縞状の溝3により分離された複数の柱状p型シリコン層2がマトリクス配列され、これら各柱状シリコン層2がそれぞれメモリセル領域となっている。各シリコン層2の上面にドレイン拡散層10が形成され、溝3の底部に共通ソース拡散層9が形成され、溝3の底部に所定厚みの酸化膜4が埋込み形成されている。また、柱状シリコン層2の周囲を取り囲むように、柱状シリコン層2の下部に、トンネル酸化膜5を介して浮遊ゲート6が形成され、さらにその外側に層間絶縁膜7を介して制御ゲート8が形成されて、メモリ・トランジスタが構成される。ここで、制御ゲート8は、図269及び図270(b)に示すように、一方向の複数のメモリセルについて連続的に配設されて、制御ゲート線すなわちワード線WL(WL1,WL2,…)となっている。そして柱状シリコン層2の上部には、メモリ・トランジスタと同様にその周囲を取り囲むように、ゲート酸化膜31を介してゲート電極32が配設されて選択ゲート・トランジスタが構成されている。このトランジスタのゲート電極32は、メモリセルの制御ゲート8と同様に、制御ゲート線と同じ方向には連続して配設されて選択ゲート線となる。
【0008】
このように、メモリ・トランジスタ及び選択ゲート・トランジスタが、溝の内部に重ねられた状態で埋込み形成される。制御ゲート線は、その一端部をシリコン層表面にコンタクト部14として残し、選択ゲート線も制御ゲートと逆の端部のシリコン層にコンタクト部15を残して、これらにそれぞれワード線WL及び制御ゲート線CGとなるAl配線13、16をコンタクトさせている。
溝3の底部には、メモリセルの共通ソース拡散層9が形成され、各柱状シリコン層2の上面には各メモリセル毎のドレイン拡散層10が形成されている。このように形成されたメモリセルの基板上はCVD酸化膜11により覆われ、これにコンタクト孔が開けられて、ワード線WLと交差する方向のメモリセルのドレイン拡散層10を共通接続するビット線BL(BL1,BL2,…)となるAl配線12が配設されている。制御ゲート線のパターニングの際に、セルアレイの端部の柱状シリコン層位置にPEPによるマスクを形成しておいてその表面に制御ゲート線と連続する多結晶シリコン膜からなるコンタクト部14を残し、ここにビット線BLと同時に形成されるAl膜によってワード線となるAl配線13をコンタクトさせている。
このような図270(a)に対応する構造を得るための具体的な製造工程例を図271(a)〜図274(g)を参照して説明する。
【0009】
高不純物濃度のp型シリコン基板1に低不純物濃度のp-型シリコン層2をエピタキシャル成長させたウェハを用い、その表面にマスク層21を堆積し、公知のPEP工程によりフォトレジスト・パターン22を形成して、これを用いてマスク層21をエッチングする(図271(a))。
そして、マスク層21を用いて、反応性イオンエッチング法によりシリコン層2をエッチングして、基板1に達する深さの格子縞状の溝3を形成する。これにより、シリコン層2は、柱状をなして複数の島に分離される。その後CVD法によりシリコン酸化膜23を堆積し、これを異方性エッチングにより各柱状シリコン層2の側壁に残す。そしてn型不純物をイオン注入によって、各柱状シリコン層2の上面にそれぞれドレイン拡散層10を形成し、溝底部には共通ソース拡散層9を形成する(図271(b))。
その後、等方性エッチングにより各柱状シリコン層2の周囲のに酸化膜23をエッチング除去した後、必要に応じて斜めイオン注入を利用して各シリコン層2の側壁にチャネルイオン注入を行う。チャネルイオン注入に代って、CVD法によりボロンを含む酸化膜を堆積し、その酸化膜からのボロン拡散を利用してもよい。そしてCVDシリコン酸化膜4を堆積し、これを等方性エッチングによりエッチングして、溝3の底部に所定厚みの酸化膜を埋め込む。
【0010】
次いで、熱酸化によって各シリコン層2の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜5を形成した後、第1層多結晶シリコン膜を堆積する。この第1層多結晶シリコン膜を異方性エッチングによりエッチングして、柱状シリコン層2の下部側壁に残して、シリコン層2を取り囲む形の浮遊ゲート6を形成する(図272(c))。
続いて、各柱状シリコン層2の周囲に形成された浮遊ゲート6の表面に層間絶縁膜7を形成する。この層間絶縁膜7は、例えば、ONO膜とする。具体的には浮遊ゲート6の表面を所定厚み酸化した後、プラズマCVD法によりシリコン窒化膜を堆積してその表面を熱酸化することにより、ONO膜を形成する。そして第2層多結晶シリコン膜を堆積して異方性エッチングによりエッチングすることにより、やはり柱状シリコン層2の下部に制御ゲート8を形成する(図272(d))。このとき制御ゲート8は、柱状シリコン層2の間隔を、図269の縦方向について予め所定の値以下に設定しておくことによって、マスク工程を用いることなく、その方向に連続する制御ゲート線として形成される。そして不要な層間絶縁膜7及びその下のトンネル酸化膜2をエッチング除去した後、CVDシリコン酸化膜111を堆積し、これをエッチングして溝3の途中まで、すなわちメモリセルの浮遊ゲート7及び制御ゲート8が隠れるまで埋め込む(図273(e))。
【0011】
その後、露出した柱状シリコン層2の上部に熱酸化により20nm程度のゲート酸化膜31を形成した後、第3層多結晶シリコン膜を堆積し、これを異方性エッチングによりエッチングしてMOSトランジスタのゲート電極32を形成する(図273(f))。このゲート電極32も制御ゲート線と同じ方向に連続的にパターン形成されて選択ゲート線となる。選択ゲート線もセルフアラインで連続的に形成することができるが、メモリセルの制御ゲート8の場合に比べて難しい。これは、メモリ・トランジスタ部は2層ゲートであるのに対し、選択ゲート・トランジスタが単層ゲートであるため、隣接セル間のゲート電極間隔が制御ゲート間隔より広いからである。したがって確実にゲート電極32を連続させるためには、これを二層多結晶シリコン構造として、最初の多結晶シリコン膜についてはマスク工程でゲート電極を繋げる部分にのみ残し、次の多結晶シリコン膜に対して側壁残しの技術を利用すればよい。
なお、制御ゲート線及び選択ゲート線はそれぞれ異なる端部において、柱状シリコン層上面にコンタクト部14、15が形成されるように、多結晶シリコン膜エッチングに際してマスクを形成しておく。
最後にCVDシリコン酸化膜112を堆積して、必要なら平坦化処理を行った後、コンタクト孔を開けて、Alの蒸着、パターニングにより、ビット線BLとなるAl配線12、制御ゲート線CGとなるAl配線13及びワード線WLとなるAl配線16を同時に形成する(図274(g))。
【0012】
図275(a)は、この従来例のEEPROMの1メモリセルの要部断面構造を、図275(b)は等価回路を示している。
図275(a)及び(b)を用いて、この従来例のEEPROMの動作を簡単に説明する。
まず、書込みにホットキャリア注入を利用する場合の書込みは、選択ワード線WLに十分高い正電位を与え、選択制御ゲート線CG及び選択ビット線BLに所定の正電位を与える。これにより選択ゲート・トランジスタQsを介して正電位をメモリ・トランジスタQcのドレインに伝達して、メモリ・トランジスタQcでチャネル電流を流して、ホットキャリア注入を行う。これにより、そのメモリセルのしきい値は正方向に移動する。
消去は、選択制御ゲートCGを0Vとし、ワード線WL及びビット線BLに高い正電位を与えて、ドレイン側に浮遊ゲートの電子を放出させる。一括消去の場合には、共通ソースに高い正電位を与えれてソース側に電子を放出させることもできる。これにより、メモリセルのしきい値は負方向に移動する。
【0013】
読出し動作は、ワード線WLにより選択ゲート・トランジスタQsを開き、制御ゲート線CGの読出し電位を与えて、電流の有無により“0”、“1”判別を行う。電子注入にFNトンネリングを利用する場合には、選択制御ゲート線CG及び選択ワード線WLに高い正電位を与え、選択ビット線BLを0Vとして、基板から浮遊ゲートに電子を注入する。
また、この従来例によれば、選択ゲート・トランジスタがあるため、過消去状態になっても誤動作しないEEPROMが得られる。
ところで、この従来例では、図275(a)に示したように、選択ゲート・トランジスタQsとメモリ・トランジスタQcの間には拡散層がない。これは、柱状シリコン層の側面に選択的に拡散層を形成することが困難だからである。したがって、図270(a)及び(b)の構造において、メモリ・トランジスタのゲート部と選択ゲート・トランジスタのゲート部の間の分離酸化膜はできるだけ薄いことが望ましい。特に、ホットエレクトロン注入を利用する場合には、メモリ・トランジスタのドレイン部に十分な“H”レベル電位を伝達するために、この分離酸化膜厚が30〜40nm程度であることが必要になる。
このような微小間隔は、先の製造工程で説明したCVD法による酸化膜埋込みのみでは実際上は困難である。したがってCVD酸化膜による埋込みは浮遊ゲート6及び制御ゲート8が露出する状態とし、選択ゲート・トランジスタ用のゲート酸化の工程で同時に浮遊ゲート6及び制御ゲート8の露出部に薄い酸化膜を形成する方法が望ましい。
また、従来例によれば、格子縞状の溝底部を分離領域として、柱状シリコン層が配列され、この柱状シリコン層の周囲を取り囲むように形成された浮遊ゲートをもつメモリセルが構成されるから、メモリセルの占有面積が小さい、高集積化EEPROMが得られる。しかも、メモリセル占有面積が小さいにも拘らず、浮遊ゲートと制御ゲート間の容量は十分大きく確保することができる。
なお、従来例では、マスクを用いることなく各メモリセルの制御ゲートを一方向について連続するように形成した。これは、柱状シリコン層の配置が対称的でない場合に初めて可能である。すなわち、ワード線方向の柱状シリコン層の隣接間隔を、ビット線方向のそれより小さくすることにより、ビット線方向には分離され、ワード線方向に繋がる制御ゲート線がマスクなしで自動的に得られる。
【0014】
これに対して、例えば、柱状シリコン層の配置を対称的にした場合には、PEP工程を必要とする。
具体的に説明すれば、第2層多結晶シリコン膜を厚く堆積して、PEP工程を経て、制御ゲート線として連続させるべき部分にこれを残すように選択エッチングする。
ついで、第3層多結晶シリコン膜を堆積して、従来例で説明したと同様に側壁残しのエッチングを行う。また、柱状シリコン層の配置が対称的でない場合にも、その配置の間隔によっては従来例のように自動的に連続する制御ゲート線が形成できないこともある。
この様な場合にも、上述のようなマスク工程を用いることにより、一方向に連続する制御ゲート線を形成すればよい。
また、従来例では浮遊ゲート構造のメモリセルを用いたが、電荷蓄積層は必ずしも浮遊ゲート構造である必要はなく、電荷蓄積層を多層絶縁膜へのトラップにより実現している、例えばMNOS構造の場合にも有効である。
【0015】
図276は、MNOS構造のメモリセルを用いた場合の図270(a)に対応する断面図である。電荷蓄積層となる積層絶縁膜24は、トンネル酸化膜とシリコン窒化膜の積層構造、またはその窒化膜表面にさらに酸化膜を形成した構造とする。
図277は、上記従来例において、メモリ・トランジスタと選択ゲート・トランジスタを逆にした例、すなわち、柱状シリコン層2の下部に選択ゲート・トランジスタを形成し、上部にメモリ・トランジスタを形成した図270(a)に対応する断面図である。共通ソース側に選択ゲート・トランジスタを設けるこの構造は、書き込み方式としてホットエレクトロン注入方式が用いる場合に採用することができる。
図278は、一つの柱状シリコン層に複数のメモリセルを構成した従来例である。先の従来例と対応する部分には先の従来例と同一符号を付して詳細な説明は省略する。この従来例では、柱状シリコン層2の最下部に選択ゲート・トランジスタQs1を形成し、その上に3個のメモリ・トランジスタQc1、Qc2、Q3cを重ね、さらにその上に選択ゲート・トランジスタQs2を形成している。この構造は基本的に先に説明した製造工程を繰り返すことにより得られる。
図277及び図278で説明した従来例においても、メモリ・トランジスタとして浮遊ゲート構造に代り、MNOS構造を用いることができることはいうまでもない。
以上述べたように従来技術によれば、格子縞状溝によって分離された柱状半導体層の側壁を利用して、電荷蓄積層と制御ゲートをもつメモリ・トランジスタを用いたメモリセルを構成することにより、制御ゲートと電荷蓄積層間の容量を十分大きく確保してしかもメモリセル占有面積を小さくして高集積化を図ったEEPROMを得ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一つの柱状半導体層に複数のメモリセルを直列に接続して構成し、各メモリセルの閾値が同じであると考えた場合、制御ゲート線CGに読出し電位を与えて、電流の有無により“0”、“1”判別を行う読み出し動作の際、直列に接続された両端に位置するメモリセルにおいては基板からのバックバイアス効果により閾値の変動が顕著となる。これにより直列に接続するメモリセルの個数がデバイス上制約される為、大容量化を行った際に問題となる。
また、このことは、一つの柱状半導体層に複数のメモリセルを直列に接続する場合のみならず、一つの柱状半導体層に一つのメモリセルが形成されている場合においても、面内方向における基板からのバックバイアス効果のばらつきに伴って、各メモリセルの閾値の変化が生じさせるという問題を生じる。
さらに、従来例では柱状半導体層に対して自己整合に電荷蓄積層及び制御ゲートが形成されるが、セルアレイの大容量化を考えた場合、柱状半導体層は最小加工寸法にて形成することが好ましい。ここで電荷蓄積層として浮遊ゲートを用いた場合、浮遊ゲートと制御ゲート及び浮遊ゲートと基板との間の容量結合の関係は柱状半導体層外周の面積と浮遊ゲート外周の面積、柱状半導体層と浮遊ゲートを絶縁するトンネル酸化膜厚、浮遊ゲートと制御ゲートを絶縁する層間絶縁膜厚で決まる。この従来例では柱状半導体層の側壁を利用して、柱状半導体層を取り囲んで形成された電荷蓄積層及び制御ゲートを有し、小さい占有面積で電荷蓄積層と制御ゲートの間の容量を十分大きく確保することを目的としているが、柱状半導体層を最小加工寸法にて形成した場合でかつ、トンネル酸化膜厚と層間絶縁膜厚を固定とした場合、電荷蓄積層と制御ゲートの間の容量は単純に浮遊ゲート外周の面積つまり浮遊ゲートの膜厚で決まる。したがって、これ以上、メモリセルの占有面積を増加させずに電荷蓄積層と制御ゲートの間の容量を増大させることは困難である。言換えればメモリセルの占有面積を増加させずに浮遊ゲートと島状半導体層との容量に対する浮遊ゲートと制御ゲートとの容量の比を増大させることは困難である。
また、基板に対して垂直方向にトランジスタを形成していく際、各段毎にトランジスタを形成していけば、各段毎の熱履歴の違いによるトンネル膜質の違いや拡散層のプロファイルの違いによるセル特性のばらつきが発生する。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、電荷蓄積層及び制御ゲートを有する半導体記憶装置のバックバイアス効果による影響を低減させることにより集積度を向上させ、メモリセルの占有面積を増加させずに電荷蓄積層と制御ゲートの間の容量比をより一層増大させるとともに、製造プロセスに起因する各メモリセルトランジスタの熱履歴の遍歴を最小限に抑えることでメモリセルの特性のばらつきを抑える半導体記憶装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、半導体基板と、少なくとも1つの島状半導体層、該島状半導体層の側壁の周囲の全部又は一部に形成された電荷蓄積層及び制御ゲートから構成される少なくとも1つのメモリセルとを有する半導体記憶装置であって、前記メモリセルの少なくとも1つが前記半導体基板から電気的に絶縁され、かつ前記電荷蓄積層と島状半導体層との間の少なくとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜を有する半導体記憶装置が提供される。
また、本発明によれば、半導体基板上に少なくとも1つの島状半導体層を形成する工程と、
該島状半導体層上に、その表面の少なくとも一部を覆う絶縁膜と、その表面を覆う第一導電膜とを形成する工程と、
前記島状半導体層の側壁上に位置する第一導電膜の上に、高さ方向に分割された絶縁膜からなるサイドウォールスペーサを形成する工程と、
該サイドウォールスペーサをマスクとして用いて第一導電膜を分割する工程と、
該分割された第一導電膜に対して自己整合的に不純物を導入する工程と、
該第一導電膜上に層間容量膜及び第二導電膜を形成する工程とを含むことにより、
前記島状半導体層と、該島状半導体層の側壁の1部又はその周囲に形成された電荷蓄積層及び制御ゲートと、前記電荷蓄積層と島状半導体層との間の少なくとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜とから構成される少なくとも1つのメモリセルを有する半導体記憶装置を製造することからなる半導体記憶装置の製造方法が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の半導体記憶装置は、主として、半導体基板と、少なくとも1つの島状半導体層、この島状半導体層の側壁の周囲に形成された少なくとも1つの電荷蓄積層及び少なくとも1つの制御ゲート(第三電極)とから構成される少なくとも1つのメモリセルとを有し、さらに、島状半導体層におけるメモリセルの少なくとも1つが前記半導体基板から電気的に絶縁され、かつ電荷蓄積層と島状半導体層との間の少なくとも一部の領域に電荷を通過させ得る絶縁膜を備えてなる。
ここで、メモリセルの少なくとも1つが半導体基板から電気的に絶縁されているとは、半導体基板と島状半導体層との間が電気的に絶縁されているものでもよく、メモリセルが2個以上形成されている場合には、メモリセル間が電気的に絶縁されることにより、この絶縁された個所よりも上方に位置するメモリセルが半導体基板と電気的に絶縁されているものでもよく、また、後述するように、任意に、メモリセルの下部に選択ゲート(メモリゲート)が形成されている場合には、選択ゲートによって構成される選択トランジスタと半導体基板との間が電気的に絶縁されているものでもよく、選択トランジスタとメモリセルとの間が電気的に絶縁されることにより、この絶縁された領域よりも上方に位置するメモリセルが半導体基板と電気的に絶縁されているものでもよい。なかでも、半導体基板と島状半導体層との間、あるいはメモリセルの下部に選択トランジスタが形成されている場合であって、選択トランジスタと半導体基板との間が電気的に絶縁されているものが好ましい。電気的な絶縁は、例えば、半導体基板と異なる導電型の不純物拡散層を、絶縁しようとする領域の全部にわたって形成することにより行ってもよいし、絶縁しようとする領域の一部に不純物拡散層を形成し、その接合部における空乏層を利用して行ってもよいし、さらには、電気的に導電しない程度に間隔をあけることにより、結果的に電気的に絶縁されるようにしてもよい。また、半導体基板とセル又は選択トランジスタは、例えばSiO2などの絶縁膜で電気的に絶縁されていてもよい。
また、電荷蓄積層と制御ゲートとは、島状半導体層の側壁の全周囲にわたって形成されていてもよいし、周囲の一部の領域を除く領域に形成されていてもよい。
さらに、1つの島状半導体層には、メモリセルが1個のみ形成されていてもよいし、2個以上形成されていてもよい。メモリセルが3個以上形成されている場合には、メモリセルの下部及び/又は上部に選択ゲートが形成され、この選択ゲートと島状半導体層とにより構成される選択トランジスタが形成されていることが好ましい。
【0019】
電荷蓄積層と島状半導体層との間に形成される絶縁膜は、例えば、通常、トンネル絶縁膜として機能するものであり、少なくとも一部の領域で電荷を通過させ得るように形成されていればよい。つまり、島状半導体層のほぼ全面にわたってゲート絶縁膜として形成され、電荷蓄積層の直下の全領域又は一部の領域においてのみトンネル絶縁膜として配置されていればよい。この絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、これらの積層膜(例えば、NO膜、NO膜、ONO膜等)等により形成することができる。なお、この絶縁膜は、電荷を通過させ得る限り、均一な膜厚で形成されていてもよいし、部分的に薄膜状に形成されていてもよい。例えば、半導体装置に印加する電圧により適宜調整することができるが、例えば、シリコン酸化膜換算で7nm〜15nm程度の膜厚が適当である。
以下においては、選択トランジスタのゲート電極は、下方ゲート電極を第二電極、上方ゲート電極を第五電極として示す。また、トンネル絶縁膜は第三絶縁膜、サイドウォールスペーサは第四絶縁膜、選択トランジスタを構成するゲート絶縁膜は第十三絶縁膜として示す。
また、上記半導体記憶装置は、島状半導体層にメモリセルの電荷蓄積状態を読み出すための不純物拡散層がメモリセルのソース又はドレイン(第一配線)として形成され、この不純物拡散層によって、半導体基板と島状半導体層とが電気的に絶縁している。さらに、複数の島状半導体層に形成された制御ゲートが一方向に連続的に配置されて制御ゲート線(第三配線)を構成する。また、島状半導体層には、別の不純物拡散層がメモリセルのドレイン又はソースとして形成されており、制御ゲート線と交差する方向の複数の不純物拡散層が電気的に接続されてビット線(第四配線)を構成する。
なお、制御ゲート線及びこれに直交するビット線は、三次元的にいずれの方向に形成されていてもよいが、以下においては、いずれも半導体基板に対して水平方向に形成された構成について説明する。
【0020】
メモリセルアレイの平面図における実施の形態
本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの平面図を図1〜図9に基づいて説明する。図1〜図9は、電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのメモリセルアレイを示す平面図である。なお、これらの図においては、メモリセルを選択するためのゲート電極(以下「選択ゲート」と記す)として第二の配線又は第五の配線である選択ゲート線、第三の配線である制御ゲート線、第四の配線であるビット線及び第一の配線であるソース線のレイアウトを含めて説明する。
図1は、メモリセルを形成する円柱状の島状半導体層が、例えば二種の平行線が直交する交点へそれぞれ配置するような配列をなし、例えば、島状半導体層が、縦、横方向に、互い違いにならずに整列しており、各々のメモリセルを選択、制御するための第一の配線層、第二の配線層、第三の配線層及び第四の配線層840は、それぞれ基板面に対して平行に配置されている。第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方向と第四の配線層840方向であるB−B’方向とで、島状半導体層の配置間隔を変えることにより、各々のメモリセルの制御ゲートである第二の導電膜が一方向に、図1ではA−A’方向に連続して形成され、第三の配線層となる。同様に選択ゲート・トランジスタのゲートである第二の導電膜が一方向に連続して形成され、第二の配線層となる。島状半導体層の基板側に配置されてなる第一の配線層と電気的に接続するための端子を、例えば図1のA−A’方向に接続するメモリセルのA’側の端部に設け、第二の配線層及び第三の配線層と電気的に接続するための端子を、例えば図1のA−A’方向に接続するメモリセルのA側の端部に設け、島状半導体層の基板とは反対側に配置されてなる第四の配線層840とはメモリセルを形成する円柱状の島状半導体層のそれぞれに電気的に接続しており、例えば図1においては第二の配線層及び第三の配線層と交差する方向に第四の配線層840が形成されている。第一の配線層と電気的に接続するための端子は島状半導体層で形成されており、第二の配線層及び第三の配線層と電気的に接続するための端子は島状半導体層に被覆されてなる第二の導電膜で形成されている。第一の配線層、第二の配線層及び第三の配線層と電気的に接続するための端子は、それぞれ第一のコンタクト部910、第二のコンタクト部921、924、第三のコンタクト部932、933と接続している。図1では第一のコンタクト部910を介して第一の配線層810が半導体記憶装置上面に引き出されている。
なお、メモリセルを形成する円柱状の島状半導体層の配列は図1のような配列でなくてもよく、上述のような配線層の位置関係や電気的な接続関係があれば、メモリセルを形成する円柱状の島状半導体層の配列は限定されない。
【0021】
例えば、第一のコンタクト部910に接続されてなる島状半導体層は、図1ではA−A’方向に接続するメモリセルのA’側の全ての端部に配置されているが、A側の端部の一部若しくは全てに配置してもよいし、第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方向に接続するメモリセルを形成している島状半導体層のいずれかに配置してもよい。また、第二のコンタクト部921、924、第三のコンタクト部932、933に接続されてなる第二の導電膜で被覆される島状半導体層は第一のコンタクト部910が配置されない側の端部に配置してもよいし、第一のコンタクト部910が配置される側の端部に連続して配置してもよいし、第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方向に接続するメモリセルを形成している島状半導体層のいずれかに配置してもよいし、第二のコンタクト部921、924、第三のコンタクト部932などを分割して配置してもよい。第一の配線層810や第四の配線層840は所望の配線が得られれば幅や形状は問わない。
【0022】
また、島状半導体層の基板側に配置されてなる第一の配線層が第二の導電膜で形成されてなる第二の配線層及び第三の配線層と自己整合で形成される場合、第一の配線層と電気的に接続するための端子となる島状半導体層が第二の導電膜で形成されてなる第二の配線層及び第三の配線層と電気的には絶縁されているが、絶縁膜を介して接する状態であることが必要である。例えば、図1では第一のコンタクト部910が接続している島状半導体層側面の一部に絶縁膜を介して第一の導電膜が形成されており、この第一の導電膜はメモリセルを形成している島状半導体層との間に配置されており、第一の導電膜の側面に絶縁膜を介して第二の導電膜が形成されており、第二の導電膜が第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方向に、連続して形成されてなる第二の配線層及び第三の配線層と接続されている。このとき島状半導体層側面に形成される第一及び第二の導電膜の形状は問わない。また、第一の配線層と電気的に接続するための端子となる島状半導体層とメモリセルが形成されている島状半導体層にある第一の導電膜との距離を、例えば第二の導電膜の膜厚の2倍以下とすることにより第一の配線層と電気的に接続するための端子となる島状半導体層の側面の第一の導電膜を全て取り除いてしまってもよい。
また、図1においては第二及び第三のコンタクト部は、島状半導体層頂上部を覆うように形成した第二の導電膜521〜524の上に形成しているが、各々接続できるのならば、第二及び第三の配線層の形状は問わない。
なお、図1では選択ゲート・トランジスタは複雑になるため省略している。また、図1では製造工程例に用いる断面、すなわちA−A’断面、B−B’断面、C−C’断面、D−D’断面、E−E’断面、F−F’断面を併記している。
【0023】
図2は、メモリセルを形成する円柱状の島状半導体層が、例えば二種の平行線が直交せずに交差した点へそれぞれ配置するような配列をなし、各々のメモリセルを選択、制御するための第一の配線層及び第二の配線層及び第三の配線層及び第四の配線層は基板面に対し平行に配置されている。
第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方向と図中のB−B’方向で島状半導体層の配置間隔を変えることにより、各々のメモリセルの制御ゲートである第二の導電膜が一方向に、図2ではA−A’方向に、連続して形成され第三の配線層となる。同様に選択ゲート・トランジスタのゲートである第二の導電膜が一方向に連続して形成され第二の配線層となる。さらに、島状半導体層の基板側に配置されてなる第一の配線層と電気的に接続するための端子を、例えば図2のA−A’方向に接続するメモリセルのA’側の端部に設け、第二の配線層及び第三の配線層と電気的に接続するための端子を、例えば図2のA−A’方向に接続するメモリセルのA側の端部に設け、島状半導体層の基板とは反対側に配置されてなる第四の配線層840とはメモリセルを形成する円柱状の島状半導体層のそれぞれに電気的に接続しており、例えば図2においては第二の配線層及び第三の配線層と交差する方向に第四の配線層840が形成されている。第一の配線層と電気的に接続するための端子は島状半導体層で形成されており、第二の配線層及び第三の配線層と電気的に接続するための端子は島状半導体層に被覆されてなる第二の導電膜で形成されている。
第一の配線層、第二の配線層及び第三の配線層と電気的に接続するための端子はそれぞれ第一のコンタクト部910、第二のコンタクト部921、924、第三のコンタクト部932、933と接続している。図2では第一のコンタクト部910を介して第一の配線層810が半導体記憶装置上面に引き出されている。
【0024】
なお、メモリセルを形成する円柱状の島状半導体層の配列は図2のような配列でなくてもよく、上述のような配線層の位置関係や電気的な接続関係があればメモリセルを形成する円柱状の島状半導体層の配列は限定しない。また、第一のコンタクト部910に接続されてなる島状半導体層は、図2ではA−A’方向に接続するメモリセルのA’側の全ての端部に配置されているが、A側の端部の一部又は全てに配置してもよいし、第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方向に接続するメモリセルを形成している島状半導体層のいずれかに配置してもよい。第二のコンタクト部921や924、第三のコンタクト部932、933に接続されてなる第二の導電膜で被覆される島状半導体層は第一のコンタクト部910が配置されてない側の端部に配置してもよいし、第一のコンタクト部910が配置される側の端部に連続して配置してもよいし、第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方向に接続するメモリセルを形成している島状半導体層のいずれかに配置してもよいし、第二のコンタクト部921や924、第三のコンタクト部932などを分割して配置してもよい。第一の配線層810や第四の配線層840は所望の配線が得られれば幅や形状は問わない。
【0025】
島状半導体層の基板側に配置されてなる第一の配線層が第二の導電膜で形成されてなる第二の配線層及び第三の配線層と自己整合で形成される場合、第一の配線層と電気的に接続するための端子となる島状半導体層が第二の導電膜で形成されてなる第二の配線層及び第三の配線層と電気的には絶縁されているが、絶縁膜を介して接する状態であることを要する。例えば図2では第一のコンタクト部910が接続している島状半導体層側面の一部に絶縁膜を介して第一の導電膜が形成されており、この第一の導電膜はメモリセルを形成している島状半導体層との間に配置されており、第一の導電膜の側面に絶縁膜を介して第二の導電膜が形成されており、この第二の導電膜は第四の配線層840と交差する方向であるA−A’方向に、連続して形成されてなる第二の配線層及び第三の配線層と接続されている。このとき島状半導体層側面に形成される第一及び第二の導電膜の形状は問わない。第一の配線層と電気的に接続するための端子となる島状半導体層とメモリセルが形成されている島状半導体層にある第一の導電膜との距離を、例えば第二の導電膜の膜厚の2倍以下とすることにより、第一の配線層と電気的に接続するための端子となる島状半導体層の側面の第一の導電膜を全て取り除いてしまってもよい。また、図2においては第二及び第三のコンタクト部は、島状半導体層頂上部を覆うように形成した第二の導電膜2521〜2524の上に形成しているが、各々接続できるのならば第二及び第三の配線層の形状は問わない。
なお、図2では選択ゲート・トランジスタは複雑になるため省略している。また、図2では製造工程例に用いる断面、すなわちA−A’断面、B−B’断面を併記している。
【0026】
図3及び図4は、図1及び図2に対し、メモリセルを形成する島状半導体層の断面形状が四角形であり、図3と図4とで配置している向きがそれぞれ異なっている場合の例をそれぞれ示している。この島状半導体層の断面形状は円形や四角形に限らない。例えば楕円形や六角形あるいは八角形などでもよい。ただし、島状半導体層の大きさが加工限界近くである場合には、設計時に四角形や六角形や八角形など角をもつものであっても、フォト工程やエッチング工程などにより角が丸みを帯び、島状半導体層の断面形状は円形や楕円形に近づく。なお、図3及び図4では選択ゲート・トランジスタは複雑になるため省略している。
図5は、図1に対し、メモリセルを形成する島状半導体層に直列に形成するメモリセルの数を2つとし、選択ゲート・トランジスタを形成しない場合の一例を示している。また、図5では製造工程例に用いる断面、すなわちA−A’断面、B−B’断面を併記している。
図6及び図7は、図1に対し、メモリセルを形成する島状半導体層の断面形状が楕円であり、楕円の長軸の向きが、それぞれB−B’方向及びA−A’方向である場合を示している。この楕円の長軸の向きはA−A’方向及びB−B’方向に限らず、どの方向に向いていてもよい。なお、図6及び図7では選択ゲート・トランジスタは複雑になるため省略している。
図8は図1に対し、島状半導体層110の側面に形成する第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の半導体基板と平行な方向の膜厚を均一の厚さとせず、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の膜厚をA−A’側の部分のみ厚くした場合の一例を示している。この場合、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420のB−B’側の薄い部分のみをトンネル酸化膜として有効にすることで浮遊ゲートと島状半導体層との容量に対する浮遊ゲートと制御ゲートとの容量の比が向上する。なお、図8では選択ゲート・トランジスタは複雑になるため省略している。
図9は、 図1に対し、島状半導体層110の側面に形成する第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の半導体基板と平行な方向の膜厚を均一の厚さとせず、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の膜厚をB−B’側の部分のみ厚くした場合の一例を示している。この場合、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420のA−A’側の薄い部分のみをトンネル酸化膜として有効にすることで浮遊ゲートと島状半導体層との容量に対する浮遊ゲートと制御ゲートとの容量の比が向上する。なお、図9では選択ゲート・トランジスタは複雑になるため省略している。
上記図1〜図9の配置及び構造は種々組み合わせて用いてもよい。
【0027】
メモリセルアレイの断面図における実施の形態
図10〜図37は、電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導体記憶装置であるEEPROMのメモリセルアレイの断面図である。これらのうち、偶数の図面は図1のA−A’断面図、奇数の図面はB−B’断面図を示す。
これらの半導体記憶装置は、p型シリコン基板100上に複数の柱状の島状半導体層110がマトリクス配列され、これら各島状半導体層110の上部と下部に選択ゲートとなる第二の電極又は第五の電極を有するトランジスタを配置し、選択ゲート・トランジスタに挟まれてメモリ・トランジスタを複数個、例えば2個配置し、各々トランジスタを島状半導体層に沿って直列に接続した構造となっている。すなわち、島状半導体層間の溝底部に所定厚みの第八の絶縁膜であるシリコン酸化膜460が配置され、島状半導体層110の周囲を取り囲むように、島状半導体層側壁にゲート絶縁膜を介して選択ゲート500が配置され選択ゲート・トランジスタを構成し、この選択ゲート・トランジスタ上方に島状半導体層110の周囲を取り囲むように、島状半導体層側壁にトンネル酸化膜としての第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420を介して浮遊ゲート510が配置され、さらにその外側に複層膜からなる層間絶縁膜610を介して制御ゲート520が配置されてメモリ・トランジスタとした構造となっている。また、このメモリ・トランジスタを同様に複数個配置した上方に、上記と同様に選択ゲートとなる第五の電極500を有する選択トランジスタを配置する。選択ゲート500及び制御ゲート520は、図1及び図11に示すように、一方向の複数のトランジスタについて連続的に配設されて、第二の配線又は第五の配線である選択ゲート線及び第三の配線である制御ゲート線となっている。半導体基板面には、メモリセルの活性領域が半導体基板に対してフローテイング状態となるようにメモリセルのソース拡散層710として配置され、さらに、各々のメモリセルの活性領域がフローテイング状態となるように拡散層720が配置され、各島状半導体層110の上面には各メモリセル毎のドレイン拡散層725が配置されている。このように配置されたメモリセルの間にはドレイン拡散層725の上部が露出されるよう第八の絶縁膜である酸化膜460が配置され、制御ゲート線と交差する方向のメモリセルのドレイン拡散層725を共通接続するビット線となるAl配線840が配設されている。
【0028】
なお、拡散層720の不純物濃度分布は均一であるよりも、例えば、不純物を島状半導体層110に導入し、熱拡散処理を行うことにより、島状半導体層110の表面から内側へ進む方向につれて徐々に濃度が薄くなるような分布をもつことが好ましい。これにより拡散層720と島状半導体層110との接合耐圧が向上し、かつ寄生容量も減少する。同様に、ソース拡散層710の不純物濃度分布についても半導体基板100の表面から半導体基板内部へ進む方向につれて徐々に濃度が薄くなるような分布をもつことが好ましい。これによりソース拡散層710と半導体基板100との接合耐圧が向上し、かつ第一の配線層における寄生容量も減少する。
図10及び図11は、選択ゲート・トランジスタのゲート絶縁膜厚が、メモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚と等しい場合の例を示す。
図12及び図13は、図10及び図11に対し、層間絶縁膜610を単層膜で形成した場合の例を示す。
図14及び図15は、図10及び図11に対し、メモリセルにおいて制御ゲート520の膜厚が浮遊ゲート510の膜厚より厚く、第三の配線層の低抵抗化が容易に行える場合の例を示す。
図16及び図17は、図10及び図11に対し、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の表面が島状半導体層110の周囲よりも外側へ位置する場合の例を示す。
図18及び図19は、図10及び図11に対し、選択ゲート・トランジスタのゲートを一回の導電膜の堆積で形成せず、複数回、例えば2回の導電膜の堆積により形成する場合の例を示す。
【0029】
図20及び図21は、図10及び図11に対し、メモリセルの制御ゲート520と浮遊ゲート510の材料が異なる場合の例を示す。
図22及び図23は、図10及び図11に対し、メモリセルの制御ゲート520の外周の大きさと選択ゲート・トランジスタのゲート500の外周の大きさが異なる場合の例を示す。
図24及び図25は、選択ゲート・トランジスタのゲート絶縁膜厚がメモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚より大きい場合の例を示す。
図26及び図27は、図24及び図25に対し、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420及び第十三の絶縁膜であるシリコン酸化膜480の表面が島状半導体層110の周囲よりも外側へ位置する場合の例を示す。
図28及び図29は、各トランジスタの間に拡散層720が配置されない場合の例を示す。
図30及び図31は、拡散層720が配置されず、さらにメモリ・トランジスタ及び選択ゲート・トランジスタのゲート電極である500、510、520の間に配置する第三の電極である多結晶シリコン膜530を形成した場合の例を示す。
図32及び図33は、図30及び図31に対し、第三の電極である多結晶シリコン膜530の底部や上端の位置がそれぞれ選択ゲート・トランジスタのゲート500の上端の位置と異なる場合の例を示す。なお、図1では、第三の電極である多結晶シリコン膜530は複雑になるため省略している。
図34及び図35は、半導体基板100と島状半導体層110とが接続されるようにソース拡散層710を配置し、かつ隣り合うトランジスタの活性領域が接続されるように拡散層720を配置した場合において、読み出し又は消去時に与えられるソース拡散層710の電位と半導体基板100に与えられる電位の電位差によりソース拡散層710と半導体基板又は島状半導体層110とからなるPN接合の半導体基板100又は島状半導体層110側に形成される空乏層により島状半導体層110と半導体基板100とが電気的にフローテイング状態になり、かつ拡散層720の電位と島状半導体層110に与えられる電位の電位差により拡散層720と島状半導体層110とからなるPN接合の島状半導体層110側に形成される空乏層により隣り合うトランジスタの活性領域が電気的に絶縁される場合の例を示す。
図36及び図37は、島状半導体層110はソース拡散層710によりフローテイング状態となっているが、各々のメモリセルの活性領域は拡散層720により電気的に絶縁されていない場合の例を示す。
【0030】
メモリセルアレイの動作原理における実施の形態
このようにして構成された電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するメモリセルは、電荷蓄積層に蓄積される電荷の状態によってメモリ機能を有する。
まず、ゲート電極として第2の電極を備えるトランジスタとゲート電極として第5の電極を備えるトランジスタを選択ゲート・トランジスタとして有し、これらの選択ゲート・トランジスタの間に電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極として第3の電極を備えるメモリセルを複数個、例えばL個(Lは正の整数)直列に接続した島状半導体層を有し、これらの島状半導体層を複数個、例えばM×N個(M、Nは正の整数)備え、かつこのメモリセルアレイにおいて、半導体基板に平行に配置される複数本、例えばM本の第4の配線がこれら島状半導体層の各々の一方の端部に接続し、他方の端部には第1の配線が接続しており、また半導体基板に平行で、かつ第4の配線と交差する方向に配置される複数個、例えばN×L個の第3の配線がメモリセルの第3の電極と接続している場合において、第1の配線を第3の配線と平行に配置したときの読出し方法、書込み方法及び消去方法の一例についてそれぞれ述べる。
図38は、上記メモリセルアレイ構造の等価回路を示す。なおメモリセルの書込みの定義を、例えばメモリセルの閾値を0.5V以上、消去の定義を、例えばメモリセルの閾値を−0.5V以下とした場合について述べる。
読出し方法の一例として、図39に読出しにおける各電極に与える電位のタイミングの一例を示す。
最初に、第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N)それぞれに例えば0Vを与えた状態から、第4の配線(4-i)に、例えば3Vを与え、その後、第2の配線(2-j)に、例えば3Vを与え、第5の配線(5-j)に、例えば3Vを与え、その後、第3の配線(3-j-h)以外の第3の配線(≠3-j-h)に、例えば3Vを与えることで、第4の配線(4-i)を流れる電流又は第1の配線(1-j)に流れる電流により“0”、“1”を判定する。
【0031】
その後、第3の配線(3-j-h)以外の第3の配線(≠3-j-h)を、例えば0Vに戻し、第2の配線(≠2-j)及び第5の配線(≠5-j)を、例えば0Vに戻し、第4の配線(4-i)を、例えば0Vに戻す。この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。また、上述においては第3の配線(3-j-h)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読出し方法について述べたが、第3の配線(3-j-h)以外の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読出し方法についても同様に行う。また、第3の配線(3-j-L)から第3の配線(3-j-1)まで連続して読み出してもよいし、順番は逆でもよいし、ランダムでもよい。さらに第3の配線(3-j-h)に接続している複数又は全てのメモリセルの読出しを同時に行ってもよい。
以上、複数(例えばL個)の直列に並んだメモリセルと、直列に並んだメモリセルを間にはさむように形成した選択ゲート・トランジスタをもつ島状半導体層をM×N個に配列し、第1の配線と第3の配線が平行に配置している場合の読出し動作原理の一例を述べたが、このように複数のメモリセル部の上部と下部に選択ゲートを配置することで、メモリセルトランジスタが過剰消去の状態、すなわちしきい値が負の状態である場合に、非選択セルが、例えば読出しゲート電圧0Vでセル電流の流れる現象の防止を行う。
つづいて、書込み方法の一例として、図40に書込みにおける各電極に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0032】
最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N))それぞれに、例えば0Vを与えた状態から、第4の配線(4-i)以外である第4の配線(≠4-i)に、例えば3Vを与え、その後、第5の配線(5-j)に、例えば1Vを与え、その後、第3の配線(3-j-h)以外である第3の配線(≠3-j-h)に、例えば3Vを与え、その後、第3の配線(3-j-h)に、例えば20Vを与え、この状態を所望の時間保持することにより選択セルのチャネル部と制御ゲート間のみに高電位が印加される状態をつくり、F−Nトンネリング現象により、チャネル部より電荷蓄積層へ電子を注入する。なお第4の配線(4-i)を除く第4の配線(≠4-i)に、例えば3Vを与えることにより選択セルを含まない島状半導体層内の第5の電極を備える選択ゲート・トランジスタはカットオフし、書込みは行われない。
その後、例えば第3の配線(3-j-h)を、例えば0Vに戻してから、第2の配線(2-j)及び第5の配線(5-j) を、例えば0Vに戻し、その後、第3の配線(3-j-h)以外である第3の配線(≠3-j-h)を、例えば0Vに戻し、その後、第4の配線 (4-i)を、例えば0Vに戻す。
この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。与える電位は所望のセルの電荷蓄積層に負の電荷を一定量以上蓄積するための条件を満たすならば、いかなる電位の組み合わせでもよい。また、上述においては第3の配線(3-j-h)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書込み方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-h)以外の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書込み方法についても同様に行う。第3の配線(3-j-L)から第3の配線(3-j-1)まで連続して書き込みしてもよいし、順番は逆でもよいし、順番はランダムでもよい。さらに第3の配線(3-j-h)に接続している複数又は全てのメモリセルの書込みを同時に行ってもよい。
【0033】
選択セルを含まない島状半導体層内の第5の電極を備える選択ゲート・トランジスタをカットオフさせずに書込みを行う場合として、図41に各電極に与える電位のタイミングの一例を示す。
最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N)それぞれに、例えば0Vを与えた状態から、第4の配線(4-i)以外である第4の配線(≠4-i)に、例えば7Vを与え、その後、第5の配線(5-j)に、例えば20Vを与え、その後、第3の配線(3-j-h)以外である第3の配線(≠3-j-h)に、例えば3Vを与え、その後、第3の配線(3-j-h)に、例えば20Vを与え、この状態を所望の時間保持することにより選択セルのチャネル部と制御ゲート間に20V程度の電位差を発生させ、F−Nトンネリング現象により、チャネル部より電荷蓄積層へ電子を注入し、書込みを行う。なお第3の配線(3-j-h)に接続する非選択セルのチャネル部と制御ゲート間には13V程度の電位差が発生するが、選択セルの書込み時間内にこのセルの閾値を変動させるほどの十分な電子の注入は行われなれず、よってこのセルの書込みは実現しない。その後、例えば第3の配線(3-j-h)を、例えば0Vに戻してから、第5の配線(5-j) を、例えば0Vに戻し、その後、第3の配線(3-j-h)以外である第3の配線(≠3-j-h)を、例えば0Vに戻し、その後、第4の配線(≠4-i)を、例えば0Vに戻す。
【0034】
この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。また与える電位は所望のセルの電荷蓄積層に負の電荷を一定量以上蓄積するための条件を満たすならばいかなる電位の組み合わせでもよい。また、上述においては第3の配線(3-j-h)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書込み方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-h)以外の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書込み方法についても同様に行う。第3の配線(3-j-L)から第3の配線(3-j-1)まで連続して書き込みしてもよいし、順番は逆でもよいし、順番はランダムでもよい。さらに第3の配線(3-j-h)に接続している複数又は全てのメモリセルの書込みを同時に行ってもよい。消去方法の一例として、図42に消去における各電極に与える電位のタイミングの一例を示す。消去単位は図43に示す選択範囲のように1ブロックあるいはチップ一括で行う。
最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配線(2-j)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-j)それぞれに、例えば0Vを与えた状態から、第4の配線(4-1〜4-M)に、例えば20Vを与え、第1の配線(1-j)に、例えば20Vを与え、その後、第2の配線(2-j)に、例えば20Vを与え、第5の配線(5-j)に、例えば20Vを与え、この状態を所望の時間保持することにより選択セルの電荷蓄積層内の電子をF−Nトンネリング現象により引き抜き消去を行う。
【0035】
その後、第2の配線(2-j)及び第5の配線(5-j) を、例えば0Vに戻し、その後、第4の配線(4-1〜4-M) を、例えば0Vに戻し、第1の配線(1-j) を、例えば0Vに戻す。
この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。また与える電位は所望のセルの閾値を下げるための条件を満たすならばいかなる電位の組み合わせでもよい。上述においては第3の配線(3-j-1〜3-j-L)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-1〜3-j-L)以外の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去方法についても同様に行う。第3の配線(3-j-1〜3-j-L)に接続している全てのメモリセルの消去を同時に行ってもよいし、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)に接続している複数若しくは全てのメモリセルの消去を同時に行ってもよい。
つづいて、本発明の半導体記憶装置のアレイ構造の一例として、電荷蓄積層を有し制御ゲート電極として第3の電極を備えるメモリセルを2個直列に接続した島状半導体層を有し、これらの島状半導体層を複数個、例えばM×N個(M、Nは正の整数)、備える場合で、かつ、これらのメモリセルアレイにおいて、半導体基板に平行に配置される複数、例えばM本の第4の配線がこれらの島状半導体層の各々の一方の端部に接続し、他方の端部には第1の配線が接続しており、また半導体基板に平行で、かつ第4の配線と交差する方向に配置される複数個、例えばN×2個の第3の配線はメモリセルの第3の電極と接続している場合において、第1の配線を第3の配線と平行に配置したときの読出し方法、書込み方法及び消去方法の一例についてそれぞれ述べる。
【0036】
図44に上記メモリセルアレイ構造の等価回路を示す。なお、メモリセルの書込みの定義を、例えばメモリセルの閾値を4V以上、消去の定義を、例えばメモリセルの閾値を0.5V以上、3V以下とした場合について述べる。
まず、読出し方法の一例として、図45に読出しにおける各電極に与える電位のタイミングの一例を示す。
最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第3配線(3-j-1、3-j-2)、第3配線(≠3-j-1、≠3-j-2)、第4の配線(4-1〜4-M)それぞれに、例えば0Vを与えた状態から、第4の配線(4-i)に、例えば1Vを与え、その後、第3の配線(3-j‐2)に、例えば5Vを与えることにより、第4の配線(4-i)を流れる電流又は第1の配線(1-j) (jは1≦j≦Nの正の整数)に流れる電流により“0”、“1”を判定する。
その後、第3の配線(3-j‐2)を、例えば0Vに戻し、その後、第4の配線(4-i)を、例えば0Vに戻す。この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。また、上述においては第3の配線(3-j-1)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読出し方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-1)以外の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の読出し方法についても同様に行う。
第3の配線(3-j-2)から第3の配線(3-j-1)まで連続して読み出してもよいし、順番は逆でもよいし、ランダムでもよい。さらに第3の配線(3-j-1)に接続している複数又は全てのメモリセルの読出しを同時に行ってもよい。
つづいて、書込み方法の一例として、図46に書込みにおける各電極に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0037】
最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)、それぞれに例えば0Vを与えた状態から、第4の配線(4-i)以外である第4の配線(≠4-i)を開放状態にし、その後第4の配線(4-i)に、例えば6Vを与え、その後第3の配線(3-j-2)に、例えば6Vを与え、その後第3の配線(3-j-1)に例えば12Vを与え、この状態を所望の時間保持することにより選択セルの高電位側拡散層近傍にチャネルホットエレクトロンを発生させ、かつ、第3の配線(3-j-1)に印加される高電位により選択セルの電荷蓄積層へ発生した電子を注入させて書込みを行う。
その後、例えば第3の配線(3-j-1)を、例えば0Vに戻してから第3の配線(3-j-2)を、例えば0Vに戻し、その後第4の配線(4-i)を、例えば0Vに戻し、その後第4の配線(≠4-i)を、例えば0Vに戻す。この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。与える電位は所望のセルの電荷蓄積層に負の電荷を一定量以上蓄積するための条件を満たすならばいかなる電位の組み合わせでもよい。上述においては第3の配線(3-j-1)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書込み方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-1)以外の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書込み方法についても同様に行う。第3の配線(3-j-2)、第3の配線(3-j-1)の順序で書き込みしてもよいし、順番は逆でもよい。さらに第3の配線(3-j-1)に接続している複数又は全てのメモリセルの書込みを同時に行ってもよい。消去方法の一例として、図47に消去における各電極に与える電位のタイミングの一例を示す。消去単位はブロック単位、1ワードラインあるいはブロック内の上段のみあるいは下段のみで行う。
【0038】
最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)、それぞれに例えば0Vを与えた状態から、第4の配線(4-1〜4-M)を開放状態にし、その後第1の配線(1-j)に、例えば5Vを与え、その後、第3の配線(3-j-2)に、例えば5Vを与え、その後、第3の配線(3-j-1)に、例えば−10Vを与え、この状態を所望の時間保持することにより選択セルの電荷蓄積層内の電子をF−Nトンネリング現象により引き抜き消去を行う。
その後、第3の配線(3-j-1)を、例えば0Vに戻してから第3の配線(3-j-2)を、例えば0Vに戻し、その後、第1の配線(1-j)を、例えば0Vに戻し、その後、第4の配線(4-1〜4-M)を0Vに戻す。この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。与える電位は所望のセルの閾値を下げるための条件を満たすならばいかなる電位の組み合わせでもよい。上述においては第3の配線(3-j-1)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去方法について述べたが、第3の配線(3-j-1)以外の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の消去方法についても同様に行う。また、第3の配線(3-j-1〜3-j-2)に接続している複数又は全てのメモリセルの消去を同時に行ってもよいし、第3の配線(3-1-1〜3-N-2)に接続している複数又は全てのメモリセルの消去を同時に行ってもよい。
以上、読出し、書込み及び消去について、P型半導体で形成される複数の直列に並んだメモリセルと、直列に並んだメモリセルを間にはさむように形成した選択トランジスタをもつ島状半導体層、あるいはP型半導体で形成される2つの直列に並んだメモリセルをもつ島状半導体層を、M×N ( M,Nは正の整数)個に配列し第1の配線と第3の配線が平行に配置している場合の動作原理の一例をそれぞれ述べたが、例えばN型半導体で形成される島状半導体層の場合のように全ての電極の極性が入れ替わってもよい。このとき電位の大小関係は上述したものに対して反対になる。また上述の読出し、書込み及び消去の各動作例は第1の配線を第3の配線と平行に配置した場合について述べたが、第1の配線を第4の配線と平行に配置した場合、及び第1の配線をアレイ全体で共通にした場合においても、同様にそれぞれに対応する電位を与えることにより動作させることが可能である。第1の配線を第4の配線と平行に配置した場合はブロック単位でもビットライン単位でも消去が可能となる。
【0039】
図48及び図49は、図30及び図31、図32及び図33で示される一実施例で、各トランジスタ間に拡散層720が配置されず、さらにメモリ・トランジスタ及び選択ゲート・トランジスタのゲート電極である500、510、520の間に配置する第三の導電膜である多結晶シリコン膜530を形成した場合のメモリセルアレイの一部分を示す等価回路図である。
図48は、一つの島状半導体層110に配置される構造として、各メモリ・トランジスタ及び選択ゲート・トランジスタのゲート電極の間に配置する第三の導電膜である多結晶シリコン膜530が形成される場合のメモリセルアレイの等価回路図を示す。図49は、島状半導体層110が複数配置される場合の等価回路を示す。
以下、図48の等価回路について説明する。
【0040】
ゲート電極として第32の電極32を備えるトランジスタとゲート電極として第35の電極35を備えるトランジスタを選択ゲート・トランジスタとして有し、この選択ゲート・トランジスタの間に電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極として第33の電極(33-h)(hは1≦h≦Lの正の整数、Lは正の整数)を備えるメモリセルを複数個、例えばL個直列に配置し、かつ、各トランジスタの間にゲート電極として第36の電極を備えるトランジスタを配置した島状半導体層110において、第34の電極34がこれらの島状半導体層110の各々の一方の端部に接続し、他方の端部には第31の電極31が接続し、かつ複数の36の電極が全て一つに接続し、第36の電極36として島状半導体層110に備えられる。
次に、図49の等価回路について説明する。
以下、複数の島状半導体層110が配置されるメモリセルアレイにおいて、図48で示される各島状半導体層110に配置される各回路素子の電極と各配線の接続関係を示す。
これらの島状半導体層110を複数個、例えばM×N個(M,Nは正の整数、またiは1≦i≦Mの正の整数、jは1≦j≦Nの正の整数)備え、かつ、これらのメモリセルアレイにおいて、半導体基板に平行に配置される複数本、例えばM本の第34の配線が各々の島状半導体層110に備える上述の第34の電極34とそれぞれ接続する。また、半導体基板に平行で、かつ第34の配線34と交差する方向に配置される複数本、例えばN×L本の第33の配線は各々のメモリセルの上述の第33の電極(33-h)と接続する。また、第34の配線と交差する方向に配置される複数本、例えばN本の第31の配線が各々の島状半導体層110に備える上述の第31の電極31と接続し、かつ、第31の配線を第33の配線と平行に配置する。また、半導体基板に平行で、かつ第34の配線34と交差する方向に配置される複数本、例えばN本の第32の配線は各々のメモリセルの上述の第32の電極32と接続し、同様に半導体基板に平行で、かつ第34の配線34と交差する方向に配置される複数本、例えばN本の第35の配線は各々のメモリセルの上述の第35の電極35と接続する。また各々の島状半導体層110に備える上述の第36の電極36は第36の配線によって全て一つに接続する。
【0041】
なお、各々の島状半導体層110に備える上述の第36の電極36は第36の配線によって全て一つに接続しなくてもよく、第36の配線によってメモリセルアレイを2つ以上に分割して接続してもよい。つまり各々の第36の電極を、例えばブロック毎に接続するような構造をとってもよい。
選択ゲートトランジスタと選択ゲートトランジスタに隣接するメモリセル及び隣接するメモリセル同士が不純物拡散層を介して繋がっておらず、代わりに選択トランジスタとメモリセル及びメモリセル同士の間隔が30nm以下と選択トランジスタとメモリセル及びメモリセル同士が不純物拡散層を介して接続されている場合に比べて非常に接近した構造をもつ場合の動作原理について述べる。
隣接する素子が十分接近していると、選択ゲートトランジスタのゲートやメモリセルの制御ゲートに印加される閾値以上の電位により形成するチャネルは隣接する素子のチャネルと接続し、全ての素子のゲートに閾値以上の電位が与えられる場合、全ての素子をチャネルは繋がることになる。この状態は選択トランジスタとメモリセルやメモリセルが不純物拡散層を介して接続されている場合とほぼ等価なため、動作原理も選択トランジスタとメモリセルやメモリセルが不純物拡散層を介して接続されている場合と同様である。
選択ゲートトランジスタやメモリセルが不純物拡散層を介して繋がっておらず、代わりに選択トランジスタとメモリセルやメモリセルのゲート電極の間に第三の導電膜が配置された構造をもつ場合の動作原理について述べる。
第三の導電膜は各素子の間に位置し、絶縁膜、例えばシリコン酸化膜を介して島状半導体層と接続している。即ち、第三の導電膜と該絶縁膜と島状半導体層はMISキャパシタを形成している。第三の導電膜に島状半導体層と絶縁膜との界面に反転層が形成するような電位を与えるとチャネルが形成する。形成したチャネルは隣接する素子にとっては各素子を接続する不純物拡散層と同じ働きをする。そのため、第三の導電膜にチャネルを形成し得る電位が与えられている場合、選択ゲートトランジスタやメモリセルが不純物拡散層を介して接続している場合と同様な動作となる。また第三の導電膜にチャネルを形成し得る電位が与えられていなくても、例えば島状半導体層がP型半導体の場合、電荷蓄積層から電子を引き抜く場合には、選択ゲートトランジスタやメモリセルが不純物拡散層を介して接続している場合と同様な動作となる。
【0042】
メモリセルアレイの製造方法における実施の形態
従来例に対し柱状に加工された半導体基板又は半導体層に形成された各々のメモリセルの活性領域を半導体基板に対してフローテイング状態となるように不純物拡散層を形成し、さらに、半導体基板又は半導体層を最小加工寸法以下で形成する実施の形態を説明する。
製造例1
この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、半導体基板を、例えば柱状に加工することで島状半導体層を形成し、該島状半導体層の側面を活性領域面とし、該活性領域面に異方性をもつトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として浮遊ゲートを複数形成し、各々の島状半導体層を半導体基板に対して電気的にフローテイング状態とし、各々のメモリセルの活性領域を電気的にフローテイング状態とする半導体記憶装置において、島状半導体層の上部と下部に選択ゲート・トランジスタを配置し、選択ゲート・トランジスタに挟まれてメモリ・トランジスタを複数個、例えば2個配置し、各々トランジスタを該島状半導体層に沿って直列に接続した構造であり、選択ゲート・トランジスタのゲート絶縁膜厚がメモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚と等しく、各々のトランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成する本発明の実施の形態を説明する。
なお、図50〜図70及び図71〜図90は、それぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及びB−B’断面図である。また、図91〜図96は各工程における島状半導体層の平面図であり、そのうち図91、図93〜図95は島状半導体層のみの拡大平面図である。
まず、半導体基板となる、例えばp型シリコン基板100の表面にマスク層となる第一の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜310を200〜2000nm堆積し、公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニングされたレジスト R1をマスクとして用いて(図50及び図71)、反応性イオンエッチングにより第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310をエッチングする。そして第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310をマスクに用いて、反応性イオンエッチングにより半導体基板であるp型シリコン基板100を2000〜20000nmエッチングして、格子縞状の第一の溝部210を形成する(図51及び図72)。これにより、半導体基板であるp型シリコン基板100は、柱状をなして複数の島状半導体層110に絶縁される。ここで例えば、形成した島状半導体層110の形状がほぼ円柱に近い形となる場合を考える。なお、半導体基板としては、シリコン基板のほか、ゲルマニウム等の元素半導体基板、GaAs、ZnSe等の化合物半導体基板、シリコンゲルマニウム等の混晶の半導体基板等を使用することができる。また、バルク基板のみならず、SOI基板、多層SOI基板等を用いてもよい。なかでも、シリコン基板が好ましい。
【0043】
次に、第二の絶縁膜として熱酸化膜410を形成する際、島状半導体層110側面の半導体基板100に対して平行な方向への熱酸化膜の成長速度が結晶方位によって異方性がある場合、例えば島状半導体層110がシリコンで作られており、図91(a)に示すようにA−A’方向及びB−B’方向がシリコン結晶の<110>方向であり、C−C’方向及びD−D’方向がシリコン結晶の<100>方向とした場合には、シリコン結晶は、<110>方向の酸化速度が<100>方向より早くなり易いため、半導体基板100に対して平行な方向への酸化膜厚に異方性ができる。その結果、図91(b),91(c)及び図92に示すように、島状半導体層110は円柱からやや四角柱に近い形になる(図52及び図73)。また、第二の絶縁膜として熱酸化膜410に異方性ができる別の例として、図94(a)〜94(c)に示すように、島状半導体層110の形状が、島状半導体層110を反応性イオンエッチングにより形成する際、周囲の影響を受けて、例えば、八角形になったり、図94(a)に対して、例えば、+22.5°(図94(b))又は−22.5°(図94(c))ずれることがある。また、さらに別の例として、図95(a)に示すように、熱酸化膜410の外周の形状が円形である場合、図95(b)に示すように、例えば、+45°すれる場合、図95(c)に示すように、島状半導体層110と熱酸化膜410との界面の形状が円形である場合、図95(d)に示すように、例えば、+45°すれる場合もある。
例えば、酸素雰囲気中において、800〜900℃程度の温度で10〜100分間程度の反応律速酸化を行う。本発明は、上記手法に限らず、島状半導体層110の側面に少なくとも2種類の膜厚が形成される条件であればよい。
この時、島状半導体層110が最小加工寸法で形成されていた場合、熱酸化膜410の形成により島状半導体層110の大きさが小さくなる。つまり、最小加工寸法以下に形成される。
【0044】
次に、例えば等方性エッチングにより各島状半導体層110の周囲の第二の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除去し、必要に応じて斜めイオン注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行う。例えば、5〜45°程度傾斜した方向から5〜100keVの注入エネルギー、硼素1×1011〜1×1013/cm2程度のドーズが挙げられる。チャネルイオン注入の際には、島状半導体層110の多方向から注入される方が表面不純物濃度を均一とできるため好ましい。あるいはチャネルイオン注入に代って、CVD法により硼素を含む酸化膜を堆積し、その酸化膜からの硼素拡散を利用してもよい。なお、島状半導体層110の表面からの不純物導入に関しては島状半導体層110の表面を第二の絶縁膜である熱酸化膜410で被覆する前に行ってもよいし、島状半導体層110を形成する前に導入を完了しておいてもよいし、島状半導体層110の不純物濃度分布が同等であれば手段を限定しない。
つづいて第二の絶縁膜である熱酸化膜410を除去し、熱酸化によりトンネル酸化膜として第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420を形成すると(図53及び図74)、同様に熱酸化速度の異方性により酸化膜厚に異方性ができ、島状半導体層110はさらに四角柱に近い形になる。この場合、シリコン結晶の<100>であるC−C’方向及びD−D’方向へ成長する酸化膜が薄いため、トンネル酸化膜としてはC−C’方向及びD−D’方向へ成長する酸化膜が有効となり、実質的にトンネル酸化膜の面積を減少させることになり、浮遊ゲートと島状半導体層との容量に対する浮遊ゲートと制御ゲートとの容量の比が向上する。
また、A−A’方向及びB−B’方向がシリコン結晶の<100>方向であり、C−C’方向及びD−D’方向がシリコン結晶の<110>方向とした場合(図95、図96)には、先に述べたA−A’方向及びB−B’方向がシリコン結晶の<110>方向であり、C−C’方向及びD−D’方向がシリコン結晶の<100>方向とした場合と同様に行うと、トンネル酸化膜として第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420を形成後には、島状半導体層は菱柱に近い形となって得られる(図95)。この場合でも、実質的なトンネル酸化膜の面積減少効果があるため、浮遊ゲートと島状半導体層との容量に対する浮遊ゲートと制御ゲートとの容量の比が向上する。
【0045】
また、上記のように、島状半導体層110を加工した場合、島状半導体層110の形状が、ほぼ円柱にならなくてもよく、例えば、多角形、楕円形等の種々の形状であってもよい。第3の絶縁膜を形成した場合、島状半導体層110の形状が四角柱であってもよく、島状半導体層110の側面に少なくとも2種類の膜厚が形成されればよい。
この際、トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、窒素酸化膜でもよい。つづいて第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50nm〜200nm程度堆積した(図54及び図75)後、CVD法により第四の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜321を5〜50nm堆積させる。
つづいて、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321を、例えば反応性イオンエッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁にサイドウォール状に残存させ(図55及び図76)、格子縞状の第一の溝部210にCVD法により第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜431を50nm〜500nm堆積する(図56及び図77)。
格子縞状の第一の溝部210の所望の深さまで第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431を埋む(図57及び図78)。
第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431をマスクに第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321を等方性エッチングにより、第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431と第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図58及び図79)。この際、第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431の上面より第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321が窪みを生じた状態となる。
【0046】
この窪みに第六の絶縁膜としてシリコン酸化膜441を3〜30nm堆積する。この際、第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜441の膜厚は第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321の約半分程度以上の膜であれば上記窪みが埋まる。なお、第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁にも酸化膜441堆積するため、例えば等方性エッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁の酸化膜441を除去する。これにより、前記窪み部には第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜441が残存し、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321は第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431、第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜441によって埋没する。
つづいて、同様にCVD法により第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜322を5〜50nm堆積させ、反応性イオンエッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁にサイドウォール状に第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜322を残存させる(図59及び図80)。
その後、同様に第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜432を埋めこみ、サイドウォール状の第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜322の上部に、第六の絶縁膜と同様に第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜442を配置する。その後、同様に第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁に第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜323のサイドウォールを形成する(図60及び図81)。
これらを繰り返すことにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁に複数の第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜のサイドウォールを形成する(図61及び図82)。
等方性エッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の分割を行う。
【0047】
第一の導電膜である多結晶シリコン膜510を第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514に分割形成する手段として、 第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321〜324をマスクに、例えば熱酸化により分離形成を行ってもよい。また、エッチングと熱酸化を組み合わせて分離形成を行ってもよい。
分割された第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514及び第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310と自己整合で島状半導体層110、半導体基板100に不純物導入を行う。例えば、拡散法(例えば、固層気相拡散又は気相拡散等)を用いて710〜724のN型不純物拡散層として砒素1×1018〜1×1021/cm3程度のドーズで形成する。この際、第一の配線層となる不純物拡散層710はイオン注入法などにより不純物濃度の調整を行ってもよい(図62及び図83)。例えば、0〜7°程度傾斜した方向から5〜100keVの注入エネルギー、燐を1×1013〜1×1015/cm2程度のドーズが挙げられる。第一の配線層である不純物拡散層710の形成するタイミングはN型半導体層721〜724の形成と同時でなくてもよい。例えば、第二の絶縁膜である熱酸化膜410形成後に、例えばイオン注入法などにより第一の配線層である不純物拡散層710の形成を行ってもよいし、例えば、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の形成後に行ってもよい。また、先に述べたタイミングを組み合わせて複数回行ってもよい。
その後、第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514の露出部を、例えば熱酸化法によって第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜450を5nm〜50nm選択的に形成する。この際、熱処理を施すことにより不純物拡散層710〜724を拡散させ島状半導体層110のP型領域を電気的にフローティング状態とする(図63及び図84)。また、第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514の不純物の導入は第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の成膜時に行ってもよいし、島状半導体層110に不純物導入を行う際に行ってもよいし、導電膜としてなれば導入時期は制限されない。
【0048】
その後、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜サイドウォール321〜324を、例えば等方性エッチングにより除去した後、CVD法により第八の絶縁膜となるシリコン酸化膜461を50〜500nm堆積し、異方性エッチング及び等方性エッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜511の側部を埋設するように酸化膜461を埋めこむ。
第一の導電膜である多結晶シリコン膜512〜514及び第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜450に、第九の絶縁膜となる、例えばシリコン窒化膜331を5〜50nm堆積し、サイドウォールを形成する(図64及び図85)。
つづいて、第一の導電膜である多結晶シリコン膜511の側部を露出する程度に第八の絶縁膜であるシリコン酸化膜461をエッチバックして、第二の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜521を15nm〜150nm堆積する(図65及び図86)。その後、図86のように第二の導電膜である多結晶シリコン膜521と自己整合で半導体基板であるp型シリコン基板100に第二の溝部220を形成し、不純物拡散層710を分離する。つまり第二の導電膜の分離部と自己整合的に第一の配線層の分離部を形成する。
つづいて、第一の導電膜である多結晶シリコン膜511と接触しうる程度に、第二の導電膜である多結晶シリコン膜521をエッチバックし選択ゲートとする。その際、島状半導体層110の間隔を、図1のA−A’方向について予め所定の値以下に設定しておくことによって、マスク工程を用いることなく、その方向に連続する選択ゲート線となる第二の配線層として形成される。その後、第八の絶縁膜であるシリコン酸化膜462を50〜500nm堆積し、異方性エッチング及び等方性エッチングにより第二の導電膜である多結晶シリコン膜521の側部及び上部を埋設するように第八の絶縁膜であるシリコン酸化膜461を埋めこむ。
【0049】
次に、等方性エッチングにより第九の絶縁膜であるシリコン窒化膜331のサイドウォールを除去し、露出した第一の導電膜である多結晶シリコン膜512〜514の表面に層間絶縁膜612を形成する(図66及び図87)。この層間絶縁膜612は、例えばONO膜とする。具体的には熱酸化法により多結晶シリコン膜表面に5〜10nmのシリコン酸化膜とCVD法により5〜10nmのシリコン窒化膜とさらに5〜10nmのシリコン酸化膜を順次堆積する。
つづいて同様に第二の導電膜となる多結晶シリコン膜522を15〜150nm堆積し、エッチバックすることで、第一の導電膜である多結晶シリコン膜512の側部に層間絶縁膜612を介して第二の導電膜である多結晶シリコン膜522を配置させる(図67及び88)。このとき、図1のA−A’方向について予め所定の値以下に設定しておくことによって、マスク工程を用いることなく、その方向に連続する制御ゲート線となる第三の配線層として形成される。
その後、第八の絶縁膜であるシリコン酸化膜463を50〜500nm堆積し、異方性エッチング及び等方性エッチングにより第二の導電膜である多結晶シリコン膜522の側部及び上部を埋設するように第八の絶縁膜である酸化膜463を埋めこむ。
同様に繰り返すことで第一の導電膜である多結晶シリコン膜513の側部に層間絶縁膜613を介して第二の導電膜である多結晶シリコン膜523を配置させ(図68及び図89)、第二の導電膜である多結晶シリコン膜522の側部及び上部を埋設するように酸化膜463を埋めこむ。
【0050】
最上段第一の導電膜である多結晶シリコン膜514においては最下段第一の導電膜である多結晶シリコン膜511と同様に第一の導電膜である多結晶シリコン膜514と接触しうる程度に、第二の導電膜である多結晶シリコン膜524をエッチバックする。第二の導電膜である多結晶シリコン膜524の上層に第十の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜465を100〜500nm堆積し、エッチバック又はCMP法などにより不純物拡散層724を備える島状半導体層110の上部を露出させ、第四の配線層を第二又は第三の配線層と方向が交差するよう島状半導体層110の上部と接続する。
その後、公知の技術により層間絶縁膜を形成しコンタクトホール及びメタル配線を形成する(図69及び図90)。なお、図69では、メタル配線がアライメントズレなく不純物拡散層724上に配置されている状態を示しているが、アライメントズレが発生しても、図70に示したように、メタル配線は不純物拡散層724に接続させることができる(以下の製造例についても同様)。これにより、第一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮遊ゲートとする電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によってメモリ機能を有する半導体記憶装置が実現する。
また、熱酸化膜の異方性が得られれば、結晶方位は<110>と<100>の組み合わせでなくてもよく、また、材料はシリコンでなくてもよいし、島状半導体層が四角柱ではなく六角柱などの形に近くなってもよい。
また、この実施例では第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321、322、323、324、第九の絶縁膜であるシリコン窒化膜331のような半導体基板又は多結晶シリコン膜の表面に形成される膜はシリコン表面側からシリコン酸化膜/シリコン窒化膜の複層膜としてもよい。
シリコン酸化膜の埋め込みに用いる際のシリコン酸化膜の形成手段はCVD法に限らず、例えばシリコン酸化膜を回転塗布により形成してもよい。
【0051】
なお、実施例では、マスクを用いることなく各メモリセルの制御ゲートを一方向について連続するように形成した。これは、島状半導体層の配置が対称的でない場合に初めて可能である。すなわち、第二又は第三の配線層方向の島状半導体層との隣接間隔を、第四の配線層方向にそれより小さくすることにより、第四の配線層方向には分離され、第二又は第三の配線層方向に繋がる配線層がマスク無しで自動的に得られる。これに対して、例えば、島状半導体層の配置を対称にした場合にはフォトリソグラフィによりレジストのパターンニング工程により配線層の分離を行ってもよい。
また、複数のメモリセル部の上部と下部に選択ゲートを配置することでメモリセルトランジスタが過剰消去の状態、すなわち、読み出し電圧が0Vであってしきい値が負の状態になり、非選択セルでもセル電流が流れる現象を防止することができる。
さらに、上記製造例では、p型半導体基板に格子島状の第1の溝部210を形成しているが、n型半導体基板内に形成されたp型不純物拡散層又はp型半導体基板内に形成されたn型不純物拡散層内に、半導体基板と同じ導電型の不純物拡散層が形成され、この不純物拡散層上に格子島状の第1の溝部210を形成してもよい。
また、島状半導体層内に形成された基板と逆導電型の不純物拡散層内に、半導体基板と同じ導電型の不純物拡散層が形成されていてもよい。
この製造例は、以降の種々の製造例に適用することができる。
【0052】
製造例2
先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的な製造工程例を次に示す。
なお、図97〜図104及び図105〜図112は、それぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面図である。
本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除去し、必要に応じて斜めイオン注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行うまで(図97及び図105)は、先の製造例1と同様である。
その後、第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜430を50〜200nm堆積し、反応性イオンエッチングにより島状半導体層110の側壁にサイドウォール状に残存させ、第四の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜320を堆積し、図1のA−A’方向について島状半導体層110が第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を介して連続するようにし、B−B’方向については連続しない状態にする(図98及び図106)。なお、A−A’方向についてもB−B’方向についても島状半導体層110を第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を介して連続するようにし、後から公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニングされたレジストを用いて第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320をB−B’方向について分離してもよい。
次に、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を等方性エッチングすることにより、B−B’方向については第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430が露出するようにし、A−A’方向についてはまだ島状半導体層110が第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を介して連続している状態を保つようにする(図99及び図107)。つまり第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430の周囲の一部に第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を残存させる。
つづいて、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320と島状半導体層110に挟まれた領域に第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430を残存させるよう、第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430の露出している部分を等方性エッチングにより除去する(図100及び図108)。
その後、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を等方性エッチングにより除去する(図101及び図109)。この際第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310が完全に除去されないようエッチング量を調整する。
つづいて、例えば熱酸化法を用いて露出した各島状半導体層110の周囲に10nm程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を形成する(図102及び図110)。この際、トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。
その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50nm〜200nm程度堆積する以降は先の製造例1に準ずる(図103〜図104及び図111〜図112)。これにより島状半導体層110のA−A’方向に互いに面する領域には第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430が残存し、トンネル酸化膜が形成されない。従って、本実施例においてはメモリセルにおける浮遊ゲートと制御ゲートの面する領域に対するトンネル酸化膜面積が小さくなり、カップリング比向上に繋がる利点を有する。
【0053】
製造例3
先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島状半導体層110の周囲の一部に形成する一例として図1におけるA−A’方向に面する領域にのみトンネル酸化膜を形成するための具体的な製造工程例を次に示す。
なお、図113〜図122及び図123〜図132は、それぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及びB−B’断面図である。
本実施例では第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310をマスクに用いて、反応性イオンエッチングにより半導体基板であるp型シリコン基板100を2000〜20000nmエッチングして、格子縞状の溝210を形成するまで(図113及び図123)は先の製造例1と同様である。
その後、島状半導体層110の表面を酸化することで第二の絶縁膜となる、例えば熱酸化膜410を10nm〜100nm程度形成する(図114及び図124)。
つづいて、第四の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜320を50nm〜500nm程度堆積し、図9のA−A’方向について島状半導体層110が第二の絶縁膜である熱酸化膜410を介して連続するようにし、B−B’方向については連続しない状態にする(図115及び図125)。
その後、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を等方性エッチングによりエッチングし、島状半導体層110のA−A’方向に面する第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320のみ残存させる(図116及び図126)。すなわちB−B’方向については第二の絶縁膜である熱酸化膜410が露出する状態にする。なお、A−A’方向についてもB−B’方向についても島状半導体層110を第二の絶縁膜である熱酸化膜410及び第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を介して連続するようにし、後から公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニングされたレジストを用いて第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320をB−B’方向について分離してもよい。
その後、露出した第二の絶縁膜である熱酸化膜410に対してさらに酸化を行うことにより第二の絶縁膜である熱酸化膜411を形成する(図117及び図127)。
【0054】
第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を等方性エッチングにより除去する(図118及び図128)。この際第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310が完全に除去されないようエッチング量を調整する。
つづいて、等方性エッチングにより第二の絶縁膜である熱酸化膜410の膜厚程度のシリコン酸化膜を除去することにより、A−A’方向に互いに面する領域において島状半導体層110を露出させる(図119及び図129)。
次に、例えば熱酸化法を用いて露出した各島状半導体層110の表面に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を形成する(図120及び図130)。この際トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。なお、上記第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420を形成した時点で、第二の絶縁膜である熱酸化膜410は、トンネル電流により電荷蓄積層の電荷の状態に影響を与えないように膜厚及びエッチング量を予め設定しておく。
その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50nm〜200nm程度堆積する以降は先の製造例1に準ずる(図121〜図122及び図131から図132)。これにより島状半導体層110のB−B’方向に互いに面する領域には第二の絶縁膜である熱酸化膜411が残存し、トンネル酸化膜が形成されない。従って本実施例においてはメモリセルにおける浮遊ゲートと制御ゲートの面する領域に対するトンネル酸化膜面積が小さくなり、カップリング比向上に繋がる利点を有する。
【0055】
製造例4
先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的な製造工程例を次に示す。
なお、図133〜図143及び図144〜図146はそれぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面図である。
本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜410を形成し(図133及び図144)、その後、第二の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除去し、必要に応じて、例えば斜めイオン注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行うまでは先の製造例1と同様である。
その後、第二十八の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜452を5〜50nm程度堆積し、異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁にサイドウォール状に残存させる。この際、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は熱酸化により形成してもよく、また、第二の絶縁膜である熱酸化膜410を除去せずに用いてもよい。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452をサイドウォール状にせず、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を堆積し、そのまま用いてもよい。
さらに第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜362を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介してサイドウォール状に残存させる。
次に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜435を50〜500nm堆積し、その後、例えば等方性エッチングにより後工程で形成する第一の導電膜512の少なくとも上端部に達する程度まで埋め込む(図134及び図145)。
【0056】
第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435をマスクに、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362を、等方性エッチングにより第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452と第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図135及び図146)。この際、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の上面より第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362が窪みを生じた状態となる。
この窪みに第二十六の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜445を3〜30nm堆積する(図136及び図147)。この際、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445の膜厚は、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362の約半分程度以上の膜であれば上記窪みが埋まる。なお、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の側壁にも第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445が堆積するため、例えば等方性エッチングにより第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の側壁の第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445を除去する。なお、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の上面の第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を一度除去し、再度同程度の膜を形成してもよい。これにより、前記窪み部には第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445が残存し、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362は第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445によって埋没する(図137及び図148)。
つづいて第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜363を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介してサイドウォール状に残存させる(図138及び149)。
その後、同様に第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜436を埋め込み、サイドウォール状の第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜363の上部に、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445と同様に第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜446を配置する。
次に、同様により島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介して第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜364をサイドウォール状に残存させる(図139及び図150)。
その後、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364をマスクに等方性エッチングにより第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435、436及び第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445、446及び第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を除去する(図140及び図151)。
つづいて第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364を等方性エッチングにより除去し、例えばCVD法を用いて各島状半導体層110の周囲に10nm程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を形成する(図141及び図152)。この際、トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、熱酸化膜又は、窒素酸化膜でもよい。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の形成に伴い膜厚が増加し、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420よりも必ず厚い膜となる。
【0057】
その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50〜200nm程度堆積する以降は先の製造例1に準ずる(図142及び図153)。
なお、トンネル酸化膜となる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層110との間に形成されればよく、配置は限定しない。例えば、第一の導電膜である多結晶シリコン膜の上部若しくは下部に偏って形成されてもよいし、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の一部が不純物拡散層と重なりをもつてもよい。その一例として図143及び図154を示す。
また、トンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を熱酸化法により形成した場合の一例を示す(図155〜図156及び図157〜158)。
さらに、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420などを熱酸化法により形成する際、先の製造例1のように形成した熱酸化膜の膜厚が異方性をもっていてもよいし異方性をもっていなくてもよい。
上記方法により、島状半導体層110の側面にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として浮遊ゲートを複数有するメモリセルを有し、島状半導体層110を半導体基板に対して電気的にフローテイング状態とし、各々のメモリセルの活性領域を電気的にフローテイング状態とする半導体記憶装置において、島状半導体層の上部と下部に選択ゲートを配置し、かつ、メモリ・トランジスタの浮遊ゲートの島状半導体層との間に配置するトンネル酸化膜の面積が浮遊ゲートの島状半導体層と接する面積よりも小さい、各々トランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成することができる。
【0058】
製造例5
先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的な製造工程例を次に示す。
なお、図159〜図160及び図161〜図162はそれぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面図である。
本実施例では第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364をマスクに等方性エッチングにより第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435、436及び第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445、446及び第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を除去するまでは先の製造例1と同様である。
つづいて、例えばCVD法を用いて各島状半導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を形成する(図159及び図161)。この際、トンネル酸化膜はCVD膜に限らず、熱酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。
その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50〜200nm程度堆積する以降は先の製造例1に準ずる(図160及び図162)。
また、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362と363及び363と364の間に形成するトンネル酸化膜として用いる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層110との間に形成されればよく、配置は限定しない。例えば、第一の導電膜である多結晶シリコン膜の上部若しくは下部に偏って形成されてもよいし、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の一部が不純物拡散層と重なりをもってもよい。
第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420を形成する際に第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364が残存しているところでは選択ゲート及び浮遊ゲートと島状半導体層110を介する絶縁膜が第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452及び第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364及び第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420によりMONOS構造となるが、選択ゲート及び浮遊ゲートと島状半導体層110、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の膜厚を制御することによりMONOS構造のシリコン窒化膜へのトンネル電流を防止できる。
また、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420などを熱酸化法により形成する際、先の製造例1のように形成した熱酸化膜の膜厚が異方性をもっていてもよいし異方性をもっていなくてもよい。
上記方法により、島状半導体層の上部と下部に選択ゲートを配置し、かつ、メモリ・トランジスタの浮遊ゲートの島状半導体層との間に配置するトンネル酸化膜の面積が浮遊ゲートの島状半導体層と接する面積よりも小さい、各々トランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成することができる。
【0059】
製造例6
先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を、柱状をなす島状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的な製造工程例を次に示す。
なお、図163〜図174及び図175〜図186は、それぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面図である。
本実施例では半導体基板であるp型シリコン基板100を、柱状をなして複数の島状半導体層110に分離するまで(図163及び図175)は先の製造例1と同様である。
その後、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜435を50〜500nm堆積し、例えば等方性エッチングにより後工程で形成する第一の導電膜512の下端部に達しない程度まで埋め込む(図164及び176)。
つづいて、第二十八の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜452を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁にサイドウォール状に残存させる。
さらに、第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜362を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介してサイドウォール状に残存させる(図165及び図177)。この際、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は形成しなくてもよいが、形成するほうが好ましい。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を堆積後、サイドウォール状に形成せずに第二十七の絶縁膜である.シリコン窒化膜362を堆積してもよい。
つづいて、第二十六の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜445を50〜500nm堆積し、例えば等方性エッチングにより後工程で形成する第一の導電膜512の少なくとも上端部に達する程度まで埋め込む(図166及び図178)。
【0060】
その後、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445をマスクとして、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362及び第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435を等方性エッチングにより島状半導体層110と第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図167及び図179)。この際、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435はエッチングしなくてもよい。
次に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜436を50〜500nm堆積し、例えば等方性エッチングにより後工程で形成する第一の導電膜513の下端部に達しない程度まで埋め込み、つづいて第二十八の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜453を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁にサイドウォール状に残存させる。
さらに、第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜363を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜453を介してサイドウォール状に残存させる(図168及び図180)。この際、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜453は形成しなくてもよいが、形成するほうが好ましい。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜453を堆積後、サイドウォール状に形成せずに第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜363を堆積してもよい。
つづいて、第二十六の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜446を50〜500nm堆積し、例えば等方性エッチングにより後工程で形成する第一の導電膜513の少なくとも上端部に達する程度まで埋め込む。
その後、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜446をマスクとして第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜363及び第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜436を等方性エッチングにより島状半導体層110と第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜446の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図169及び図181)。
つづいて、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362及び363をマスクに島状半導体層110の表面を酸化することで第二の絶縁膜となる、例えば熱酸化膜410を10〜100nm程度形成する(図170及び図182)。
その後、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363及び第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452、453を等方性エッチングにより除去し、島状半導体層110を露出する(図171及び図183)。
必要に応じて斜めイオン注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行う。例えば、5〜45°程度傾斜した方向から5〜100keVの注入エネルギー、硼素1×1011〜1×1013/cm2程度のドーズが挙げられる。チャネルイオン注入の際には、島状半導体層110の多方向から注入される方が表面不純物濃度を均一とできるため好ましい。なお、島状半導体層110の表面からの不純物導入に関しては第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435を堆積する前に行ってもよいし、島状半導体層110を形成する前に導入を完了しておいてもよいし、島状半導体層110の不純物濃度分布が同等であれば手段を限定しない。
【0061】
つづいて、例えば熱酸化法を用いて露出した各島状半導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を形成する(図172及び図184)。このとき、第二の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜411は第二の絶縁膜である熱酸化膜410がさらに膜厚が増加したものとする。トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。
その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50〜200nm程度堆積する以降は先の製造例1に準ずる(図173及び図185)。
なお、トンネル酸化膜となる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層110との間に形成されればよく、配置は限定しない。例えば、図174及び図186のように第一の導電膜である多結晶シリコン膜の上部若しくは下部に偏って形成されてもよいし、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の一部が不純物拡散層と重なりをもつてもよい。
また、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420などを熱酸化法により形成する際、先の製造例1のように形成した熱酸化膜の膜厚が異方性をもっていてもよいし異方性をもっていなくてもよい。
上記方法により、島状半導体層の上部と下部に選択ゲートを配置し、かつ、メモリ・トランジスタの浮遊ゲートの島状半導体層との間に配置するトンネル酸化膜の面積が浮遊ゲートの島状半導体層と接する面積よりも小さい、各々トランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成することができる。
【0062】
製造例7
先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的な製造工程例を次に示す。
なお、図187〜図196、図207〜図209及び図197〜図206、図210〜図212は、それぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面図である。
本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜410を形成し、その後第二の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除去し、必要に応じて、例えば斜めイオン注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行うまでは先の製造例1と同様である。
次に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜434を50〜500nm程度堆積し、その後、例えば等方性エッチングにより後工程で形成するN型半導体層である不純物拡散層721と重なりを有する位置まで埋め込む。
その後、第二十八の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜452を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁にサイドウォール状に残存させる。この際、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は熱酸化により形成してもよく、また、第二の絶縁膜である熱酸化膜410を除去せずに用いてもよい。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452をサイドウォール状にせず、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を堆積し、そのまま用いてもよい。
さらに、第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜362を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介してサイドウォール状に残存させる(図187及び図197)。
次に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜435を50〜500nm程度堆積し、その後、例えば等方性エッチングにより後工程で形成する第一の導電膜512の少なくとも上端部に達する程度まで埋め込む(図188及び図198)。
つづいて、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435をマスクに、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362を、等方性エッチングにより第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452と第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図189及び図199)。この際、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の上面より第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362が窪みを生じた状態となる。
この窪みに第二十六の絶縁膜としてシリコン酸化膜445を3〜30nm堆積する(図190及び図200)。この際、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445の膜厚は第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362の約半分程度以上の膜であれば上記窪みが埋まる。第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の側壁にも酸化膜441堆積するため、例えば等方性エッチングにより第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の側壁の第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445を除去する。なお、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の上面の第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を一度除去し、再度同程度の膜を形成してもよい。これにより、窪み部には第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445が残存し、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362は第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445によって埋没する(図191及び図201)。
【0063】
つづいて、第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜363を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介してサイドウォール状に残存させる(図192及び図202)。
その後、同様に第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜436を埋め込み、サイドウォール状の第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜363の上部に、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445と同様に第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜446を配置する。
次に、同様により島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介して第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜364をサイドウォール状に残存させる。
続いて、同様に第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜437を将来形成するN型半導体層である不純物拡散層723と重なりを有する位置まで埋め込み、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362及び363と同様に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452と第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜437の間にのみ第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜364を残存させるようエッチングを行う(図193及び図203)。
その後、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364をマスクに等方性エッチングにより第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435、436及び第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445、446及び第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を除去する(図194及び図204)。
つづいて、例えばCVD法を用いて各島状半導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を形成する(図195及び205)。この際、トンネル酸化膜はCVD膜に限らず、熱酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。
その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50〜200nm程度堆積する以降は先の製造例1に準ずる(図196及び図206)。
【0064】
なお、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362と363及び363と364の間に形成するトンネル酸化膜として用いる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層110との間に形成されればよく、配置は限定しない。例えば、第一の導電膜である多結晶シリコン膜の上部若しくは下部に偏って形成されてもよいし、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の一部が不純物拡散層と重なりをもつてもよい。
また、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420を形成する際に第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364が残存しているところでは浮遊ゲートと島状半導体層110を介する絶縁膜が第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452及び第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364及び第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420によりMONOS構造となるが、選択ゲート及び浮遊ゲートと島状半導体層110、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の膜厚を制御することによりMONOS構造のシリコン窒化膜へのトンネル電流を防止できる。
第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420などを熱酸化法により形成する際、先の製造例1のように形成した熱酸化膜の膜厚が異方性をもっていてもよいし異方性をもっていなくてもよい。
また、必要に応じて、例えば斜めイオン注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行った後(図50〜図52及び図71〜図73)、第十一の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜471を50〜500nm堆積し、異方性エッチング又は等方性エッチングにより下部の選択ゲートの上端が位置する高さ程度に第一の溝部210に埋めこみ、その後、第十二の絶縁膜となる、例えばシリコン窒化膜340を5〜50nm堆積し、サイドウォールを形成し(図207及び210)、つづいて、第十一の絶縁膜と同様にシリコン酸化膜472を50〜500nm堆積し、異方性エッチング又は等方性エッチングにより上部の選択ゲートの下端が位置する高さ程度に第一の溝部210に埋めこみ、その後、第十一の絶縁膜であるシリコン酸化膜472をマスクに等方性エッチングにより第十二の絶縁膜であるシリコン窒化膜サイドウォール340を部分的に除去し(図208及び図211)、つづいて、例えば熱酸化法を用いて各島状半導体層110の周囲に熱酸化法を用いて第十三の絶縁膜となる15〜25nm程度の酸化膜480を形成し(図209及び図212)、その後、第十二の絶縁膜であるシリコン窒化膜サイドウォール340を除去し、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜434を50〜500nm堆積する以降は本実施例と同様に行うことで、選択ゲート・トランジスタのゲート絶縁膜厚をメモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚より大きくする構造を採ってもよい。
また、第十二の絶縁膜であるシリコン窒化膜サイドウォール340を除去した後、他の製造例のいずれと組み合わせてもよい。
上記方法により、島状半導体層の上部と下部に選択ゲートを配置し、かつ、メモリ・トランジスタの浮遊ゲートの島状半導体層との間に配置するトンネル酸化膜の面積が浮遊ゲートの島状半導体層と接する面積よりも小さい、各々トランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成することができる。
【0065】
製造例8
先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的な製造工程例を次に示す。
なお、図213〜図216及び図217〜図220はそれぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面図である。
本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜410を形成、その後第二の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除去し、必要に応じて、例えば斜めイオン注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行うまでは先の製造例1と同様である。
つづいて、第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜431を格子縞状である第一の溝部210にCVD法により50〜500nm堆積し、格子縞状である第一の溝部210を所望の深さまでエッチバックし、第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431を所望の深さまで埋め込む。この際、第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431は、第二の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除去せずに堆積し、所望の深さまでエッチバックを行ってもよい。
その後、例えばCVD法を用いて各島状半導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜となる第十三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜481を形成する。この際、トンネル酸化膜はCVD酸化膜に限らず、熱酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。
つづいて、第一の導電膜として、例えば多結晶シリコン膜511を50〜200nm程度堆積する(図213及び217)。
その後、例えば反応性イオンエッチングによりサイドウォール状に所望の高さだけ残存させる(図214及び218)。
つづいて、第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜432を50〜500nm堆積し、例えば等方性エッチングにより第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜432を少なくとも第一の導電膜である多結晶シリコン膜511が露出しない程度エッチバックし、所望の深さまで埋め込む。
その後、第二十八の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜452を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁にサイドウォール状に残存させる。この際、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は熱酸化により形成してもよく、また、第二の絶縁膜である熱酸化膜410を除去せずに用いてもよい。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452をサイドウォール状にせず、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を堆積し、そのまま用いてもよい。
さらに、第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜362を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介してサイドウォール状に残存させる。
【0066】
次に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜435を50〜500nm堆積し、その後、例えば等方性エッチングにより、後工程で形成する第一の導電膜512の少なくとも上端部に達する程度まで埋め込む(図215及び図219)。
その後、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362を等方性エッチングによりエッチングし、以降は先の製造例7(図189〜図196及び図199及び図206)に準ずる。ただし、下段選択ゲート・トランジスタの選択ゲートはすでに形成しているため、行わなくてよい。
この際、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420は第十三の絶縁膜であるシリコン酸化膜481と同程度の膜厚が好ましい。
また、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362と363及び363と364の間に形成するトンネル酸化膜として用いる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層110との間に形成されればよく、配置は限定しない。例えば、第一の導電膜である多結晶シリコン膜の上部若しくは下部に偏って形成されてもよいし、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の一部が不純物拡散層と重なりをもってもよい。
第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420を形成する際に第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364が残存しているところでは浮遊ゲートと島状半導体層110を介する絶縁膜が第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452及び第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364及び第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420によりMONOS構造となるが、選択ゲート及び浮遊ゲートと島状半導体層110、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の膜厚を制御することによりMONOS構造のシリコン窒化膜へのトンネル電流を防止できる。
また、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420などを熱酸化法により形成する際、先の製造例1のように形成した熱酸化膜の膜厚が異方性をもっていてもよいし異方性をもっていなくてもよい。
以上方法により、メモリ・トランジスタの浮遊ゲートの島状半導体層との間に配置するトンネル酸化膜の面積が浮遊ゲートの島状半導体層とが接する面積よりも小さく、各々のトランジスタの浮遊ゲートを一括で形成することができる。
【0067】
製造例9
この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、半導体基板を、例えば柱状に加工することで島状半導体層を形成し、該島状半導体層の側面を活性領域面とし、該活性領域面にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として浮遊ゲートを複数形成し、各々の島状半導体層を半導体基板に対して電気的にフローテイング状態とし、各々のメモリセルの活性領域を電気的にフローテイング状態とする半導体記憶装置において、島状半導体層の上部と下部に選択ゲート・トランジスタを配置し、選択ゲート・トランジスタに挟まれてメモリ・トランジスタを複数個、例えば2個配置し、各々トランジスタを該島状半導体層に沿って直列に接続した構造であり、選択ゲート・トランジスタのゲート絶縁膜厚がメモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚と等しく、各々のトランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成する本発明の実施の形態を説明する。
図221〜図234及び図235〜図248はそれぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及びB−B’断面図である。
本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜410を、例えば等方性エッチングによりエッチング除去するまでは先の製造例1と同じである。
その後、第十一の絶縁膜となる、例えばシリコン酸化膜471を50〜500nm堆積し、異方性エッチング又は等方性エッチングにより下段のメモリセルの電荷蓄積層の上端部と下端部の間に第十一の絶縁膜であるシリコン酸化膜471の上端部が位置するように第一の溝部210に埋め込む。
次に、第十二の絶縁膜となる、例えばシリコン窒化膜340を5〜500nm堆積し、サイドウォールを形成する(図221及び図235)。
つづいて、第十一の絶縁膜と同様にシリコン酸化膜472を50〜500nm堆積し、異方性エッチング又は等方性エッチングにより上段のメモリセルの電荷蓄積層の上端部と下端部の間に第十一の絶縁膜であるシリコン酸化膜472の上端部が位置するように第一の溝部210に埋め込む。
その後、第十一の絶縁膜であるシリコン酸化膜472をマスクに等方性エッチングにより第十二の絶縁膜であるシリコン窒化膜サイドウォール340を部分的に除去する(図222及び図236)。
つづいて、例えば熱酸化法を用いて各島状半導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として酸化膜420を形成する(図223及び図237)。この際、トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。
次に、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50〜200nm程度堆積する(図224及び238)。
その後、CVD法により第四の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜321を5〜50nm堆積させる。
つづいて、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321を、例えば反応性イオンエッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁にサイドウォール状に残存させる(図225及び図239)。
格子縞状の第一の溝部210にCVD法により第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜431を50〜500nm堆積する(図226及び図240)。
格子縞状の第一の溝部210の所望の深さまで第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431を埋めこむ(図227及び図241)。
【0068】
第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431をマスクに第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321を等方性エッチングにより第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431と第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図228及び図242)。この際、第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431の上面より第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321が窪みを生じた状態となる。
この窪みに第六の絶縁膜としてシリコン酸化膜441を3〜30nm堆積する。この際、第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜441の膜厚は、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321の約半分程度以上の膜であれば上記窪みが埋まる。また、第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁にも酸化膜441堆積するため、例えば等方性エッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁の酸化膜441を除去する。これにより、窪み部には第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜441が残存し、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321は第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431、第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜441によって埋没する。
つづいて、同様にCVD法により第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜322を5〜50nm堆積させ、反応性イオンエッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁にサイドウォール状に第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜322を残存させる(図229及び図243)。
その後、同様に第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜432を埋めこんだ後、サイドウォール状の第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜322の上部に、第六の絶縁膜と同様に第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜442を配置する。
続いて、同様に第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁に第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜323のサイドウォールを形成する(図230及び図244)。
これらを繰り返すことにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁に複数の第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜のサイドウォールを形成する(図231及び図245)。
等方性エッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の分割を行う(図232及び図246)。
その後、例えば等方性エッチングにより第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310及び第十二の絶縁膜であるシリコン窒化膜340及び第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜サイドウォール321〜324をエッチングする。
つづいて、分割された第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514及び第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310と自己整合で島状半導体層110、半導体基板100に不純物導入を行う。例えば固層気相拡散を用いて710〜724のN型不純物拡散層として砒素1×1018〜1×1031/cm3程度のドーズで形成する。この際、第一の配線層となる不純物拡散層710はイオン注入法などにより不純物濃度の調整を行ってもよい(図233及び図247)。例えば、0〜7°程度傾斜した方向から5〜100keVの注入エネルギー、燐を1×1013〜1×1015/cm2程度のドーズが挙げられる。
【0069】
その後、第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514の露出部を、例えば熱酸化法によって第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜450を5〜50nm選択的に形成する。この際、熱処理を施すことにより不純物拡散層710〜724を拡散させ島状半導体層110のP型領域を電気的にフローティング状態とし、さらに、不純物拡散層710〜724はトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜である酸化膜420を介して隣接する第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514のそれぞれ最も近接する端部の位置まで達していなければならない(図233及び図247)。また、第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514の不純物の導入は第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の成膜時に行ってもよいし、島状半導体層110に不純物導入を行う際に行ってもよいし、導電膜としてなれば導入時期は制限されない。
その後、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜サイドウォール321〜324を、例えば等方性エッチングにより除去する以降は先の製造例1に準ずる。
なお、実施例では、マスクを用いることなく各メモリセルの制御ゲートを一方向について連続するように形成した。これは、島状半導体層の配置が対称的でない場合に初めて可能である。すなわち、第二又は第三の配線層方向の島状半導体層との隣接間隔を、第四の配線層方向にそれより小さくすることにより、第四の配線層方向には分離され、第二又は第三の配線層方向に繋がる配線層がマスク無しで自動的に得られる。これに対して、例えば、島状半導体層の配置を対称にした場合にはフォトリソグラフィによりレジストのパターンニング工程により配線層の分離を行ってもよい。
また、複数のメモリセル部の上部と下部に選択ゲートを配置することでメモリセルトランジスタが過剰消去の状態すなわち、読み出し電圧が0Vであってしきい値が負の状態になり、非選択セルでもセル電流が流れる現象を防止することができる。
【0070】
製造例10
製造例1に対して、島状半導体層にメモリ・トランジスタを2個配置し、各々トランジスタを島状半導体層に沿って直列に接続した構造であり、トンネル酸化膜を柱状をなす島状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的な製造工程例を次に示す。
なお、図249〜図258及び図259〜図268はそれぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−A’及びB−B’断面図である。
本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜410を形成し(図249及び図259)、その後第二の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除去し、必要に応じて、例えば斜めイオン注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行うまでは先の製造例1と同様である。
その後、第二十八の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜452を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁にサイドウォール状に残存させる。この際、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は熱酸化により形成してもよく、また、第二の絶縁膜である熱酸化膜410を除去せずに用いてもよい。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452をサイドウォール状にせず、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を堆積し、そのまま用いてもよい。
さらに、第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜362を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介してサイドウォール状に残存させる。
次に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜435を50〜500nm堆積し、その後、例えば等方性エッチングにより後工程で形成する第一の導電膜511の少なくとも上端部に達する程度まで埋め込む(図250及び図260)。
第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435をマスクに第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362を等方性エッチングにより第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452と第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図251及び図261)。この際、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の上面より第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362が窪みを生じた状態となる。
この窪みに、第二十六の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜445を3〜30nm堆積する(図252及び図262)。この際、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445の膜厚は第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362の約半分程度以上の膜であれば上記窪みが埋まる。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の側壁にも第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445が堆積するため、例えば等方性エッチングにより第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の側壁の第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445を除去する。なお、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の上面の第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を一度除去し、再度同程度の膜を形成してもよい。これにより、窪み部には第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445が残存し、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362は第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445によって埋没する(図253及び図263)。
つづいて、第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜363を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介してサイドウォール状に残存させる(図254及び図264)。
その後、同様に第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜436を埋め込み、サイドウォール状の第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜363の上部に、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445と同様に第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜446を配置する。
次に、同様に島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介して第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜364をサイドウォール状に残存させる(図255及び図265)。
その後、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364をマスクに等方性エッチングにより第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435、436及び第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445、446及び第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を除去する(図256及び図266)。
つづいて、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364を等方性エッチングにより除去した後、例えばCVD法を用いて各島状半導体層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を形成する(図257及び図267)。この際、トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、熱酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の形成に伴い膜厚が増加し、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420よりも必ず厚い膜となる。
その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50〜200nm程度堆積する以降は先の製造例1に準ずる(図258及び図268)。ただし、選択ゲート・トランジスタは形成しない。
また、トンネル酸化膜となる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層110との間に形成されればよく、配置は限定しない。例えば、第一の導電膜である多結晶シリコン膜の上部若しくは下部に偏って形成されてもよいし、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の一部が不純物拡散層と重なりをもつてもよい。
第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420などを熱酸化法により形成する際、先の製造例1のように形成した熱酸化膜の膜厚が異方性をもっていてもよいし異方性をもっていなくてもよい。
なお、上記製造例では、半導体基板を加工することにより形成した島状半導体層1110の側面に電荷蓄積層を一括で形成する方法について述べたが、種々組み合わせて用いてもよい。
【0071】
また、上記製造例に示すように、半導体基板面の垂線方向に電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルを直列に接続し、メモリセルは半導体基板と該半導体基板上に格子縞状に絶縁されてなるマトリクス状に配列された複数の島状半導体層の側壁部に形成され、該島状半導体層に配置された不純物拡散層をメモリセルのソース又はドレインとし、該不純物拡散層により半導体基板と島状半導体層が電気的に絶縁しており、前記制御ゲートが一方向の複数の島状半導体層について連続的に、かつ、半導体基板面に対し水平方向に配置されてなる制御ゲート線を有し、該制御ゲート線と交差する方向に不純物拡散層と電気的に接続し、且つ、半導体基板面に対し水平方向に配置されてなるビット線を有する本発明の実施の形態について述べてきたが、種々組み合わせて用いてもよい。
【0072】
【発明の効果】
本発明の半導体記憶装置によれば、半導体基板と、少なくとも1つの島状半導体層、該島状半導体層の側壁の周囲の全部又は一部に形成された電荷蓄積層及び制御ゲートから構成される少なくとも1つのメモリセルとを有する半導体記憶装置であって、前記メモリセルの少なくとも1つが前記半導体基板から電気的に絶縁され、かつ前記電荷蓄積層と島状半導体層との間の少なくとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜を有するため、島状半導体層の垂直方向における基板のバックバイアス効果の回避又はばらつきを防止することが可能となり、ビットラインとソースライン間に直列に接続するメモリセルを複数形成することが可能となる。これにより、基板からのバックバイアス効果に起因する読み出し時における各メモリセルの閾値の低下によるメモリセルの特性のばらつきの発生を防止することができる。
また、大容量化が可能となる。例えば、メモリトランジスタを備える半導体基板円柱の直径を最小加工寸法で形成し、互いの半導体基板柱とのスペース幅の最短距離を最小加工寸法で構成した場合、半導体基板円柱当りのメモリトランジスタの段数が2段であれば、従来の2倍の容量が得られる。つまり、半導体基板円柱当りのメモリトランジスタ段数倍の大容量化が行える。一般的に段数が多ければ多いほど大容量化が実現する。これによりビット当りのセル面積が縮小し、チップの縮小化及び低コスト化が図れる。しかも、デバイス性能を決定する方向である垂直方向は最小加工寸法に依存せず、デバイスの性能を維持することができる。
さらに、各メモリセルは、島状半導体層を取り囲むように配置するため、駆動電流の向上及びS値の増大が実現する。
また、本発明の半導体記憶装置の製造方法によれば、円形のパターンを用いて半導体基板を柱状に加工した後、該半導体基板側面を犠牲酸化することで、基板表面のダメージ、欠陥及び凹凸を取り除くことで、良好な活性領域面として用いることができる。この際、酸化膜厚を制御することで柱の直径を操作することが可能となり、トンネル酸化膜の表面積と浮遊ゲートと制御ゲートの層間容量膜の表面積できまる浮遊ゲートと制御ゲート間の容量の増大が容易に行える。
さらに、円形のパターンを用いることで、活性領域面に局所的な電界集中の発生が回避でき、電気的制御が容易に行える。さらに、柱状の半導体基板にトランジスタのゲート電極を取り囲むように配置することで駆動電流の向上及びS値の増大が実現する。各メモリセルの活性領域を基板に対してフローテイング状態となるように不純物拡散層を形成することで基板からのバックバイアス効果が無くなり読み出し時における各メモリセルの閾値の低下によるメモリセルの特性のばらつきが発生しなくなる。
また、トンネル酸化膜及び浮遊ゲート堆積後、浮遊ゲート側壁に絶縁膜のサイドウォールを垂直方向に複数形成することで、浮遊ゲートの加工が一括で行える。つまり、トンネル酸化膜は各々のメモリセルに対して同質のものが得られる。これらの手法を用いることにより、メモリセルの特性ばらつきが抑制され、デバイスの性能のばらつきが抑制され、制御が容易となり低コスト化実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体記憶装置において電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのメモリセルアレイを示す平面図である。
【図2】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMの別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図3】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図4】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図5】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図6】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図7】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図8】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図9】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図10】 本発明の半導体記憶装置において電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図11】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図12】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図13】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図14】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図15】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図16】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図17】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図18】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図19】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図20】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図21】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図22】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図23】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図24】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図25】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図26】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図27】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図28】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図29】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図30】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図31】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図32】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図33】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図34】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図35】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図36】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図37】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさらに別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断面図である。
【図38】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図である。
【図39】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタイミングチャートの一例を示す図である。
【図40】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時のタイミングチャートの一例を示す図である。
【図41】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の別のタイミングチャートの一例を示す図である。
【図42】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイミングチャートの一例を示す図である。
【図43】 本発明の半導体記憶装置の消去単位を説明するための等価回路図である。
【図44】 本発明の半導体記憶装置の別の等価回路図である。
【図45】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタイミングチャートの一例を示す図である。
【図46】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時のタイミングチャートの一例を示す図である。
【図47】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイミングチャートの一例を示す図である。
【図48】 本発明の半導体記憶装置のさらに別の等価回路図である。
【図49】 本発明の半導体記憶装置のさらに別の等価回路図である。
【図50】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図51】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図52】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図53】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図54】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図55】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図56】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図57】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図58】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図59】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図60】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図61】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図62】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図63】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図64】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図65】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図66】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図67】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図68】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図69】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図70】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図71】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図72】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図73】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図74】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図75】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図76】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図77】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図78】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図79】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図80】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図81】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図82】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図83】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図84】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図85】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図86】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図87】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図88】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図89】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図90】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図91】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工程における島状半導体層の拡大平面図である。
【図92】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工程における島状半導体層の平面図である。
【図93】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工程における島状半導体層の拡大平面図である。
【図94】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工程における島状半導体層の拡大平面図である。
【図95】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工程における島状半導体層の拡大平面図である。
【図96】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工程における島状半導体層の平面図である。
【図97】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図98】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図99】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図100】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図101】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図102】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図103】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図104】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図105】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図106】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図107】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図108】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図109】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図110】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図111】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図112】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図113】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図114】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図115】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図116】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図117】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図118】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図119】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図120】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図121】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図122】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図123】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図124】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図125】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図126】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図127】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図128】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図129】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図130】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図131】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図132】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図133】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図134】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図135】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図136】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図137】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図138】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図139】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図140】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図141】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図142】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図143】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図144】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図145】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図146】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図147】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図148】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図149】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図150】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図151】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図152】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図153】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図154】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図155】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図156】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図157】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図158】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図159】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図160】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図161】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図162】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図163】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図164】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図165】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図166】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図167】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図168】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図169】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図170】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図171】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図172】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図173】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図174】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図175】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図176】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図177】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図178】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図179】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図180】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図181】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図182】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図183】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図184】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図185】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図186】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図187】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図188】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図189】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図190】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図191】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図192】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図193】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図194】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図195】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図196】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図197】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図198】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図199】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図200】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図201】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図202】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図203】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図204】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図205】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図206】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図207】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図208】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図209】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図210】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図211】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図212】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図213】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図214】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図215】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図216】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図217】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図218】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図219】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図220】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図221】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図222】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図223】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図224】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図225】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図226】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図227】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図228】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図229】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図230】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図231】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図232】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図233】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図234】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図235】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図236】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図237】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図238】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図239】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図240】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図241】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図242】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図243】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図244】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図245】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図246】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図247】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図248】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図249】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図250】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図251】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図252】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図253】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図254】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図255】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図256】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図257】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図258】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図259】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図260】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図261】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図262】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図263】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図264】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図265】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図266】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図267】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図268】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図269】 従来のEEPROMを示す平面図である。
【図270】 図269のA−A’及びB−B’断面図である。
【図271】 従来のEEPROMの製造方法を示す工程断面図である。
【図272】 従来のEEPROMの製造方法を示す工程断面図である。
【図273】 従来のEEPROMの製造方法を示す工程断面図である。
【図274】 従来のEEPROMの製造方法を示す工程断面図である。
【図275】 従来のEEPROMの平面図及び対応する等価回路図である。
【図276】 従来のMNOS構造のメモリセルの断面図である
【図277】 従来の別のMNOS構造のメモリセルの断面図である
【図278】 一つの柱状シリコン層に複数のメモリセルを形成した半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
100 シリコン基板(半導体基板)
110 島状半導体層
210 第一の溝部
220 第二の溝部
310 シリコン窒化膜(第一の絶縁膜、マスク層)
320、321〜324 シリコン窒化膜(第四の絶縁膜、サイドウォールスペーサ)
331 シリコン窒化膜(第九の絶縁膜)
340〜343 シリコン窒化膜(第十二の絶縁膜、サイドウォールスペーサ)
350〜353 シリコン窒化膜(第十四の絶縁膜)
410、411 熱酸化膜(第二の絶縁膜)
420 シリコン酸化膜(第三の絶縁膜、トンネル酸化膜)
430、431、432 シリコン酸化膜(第五の絶縁膜)
441、442、443 シリコン酸化膜(第六の絶縁膜)
450 シリコン酸化膜(第七の絶縁膜)
460、461、462、463 シリコン酸化膜(第八の絶縁膜)
465 シリコン酸化膜(第十の絶縁膜)
471、472 シリコン酸化膜(第十一の絶縁膜)
480、481、484 酸化膜(第十三の絶縁、ゲート酸化膜)
490、491、492、495、499 シリコン酸化膜(第十五の絶縁膜)
500 選択ゲート
510 浮遊ゲート
511〜514 多結晶シリコン膜(第一の導電膜)
520 制御ゲート
521〜524 多結晶シリコン膜(第二の導電膜)
530 多結晶シリコン膜(第三の電極)
612、613 ONO膜(層間絶縁膜)
622、623 積層絶縁膜(電荷蓄積層)
710、720〜727 N型不純物拡散層
810、810-1〜810-N 第一の配線層
821、824 第二の配線層
832、833 第三の配線層
840、840-1〜840-M 第四の配線層(ビット線)
910 第一のコンタクト部
921、924 第二のコンタクト部
932、933 第三のコンタクト部
R1 レジスト

Claims (27)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された、前記半導体基板と同一導電型の少なくとも1つの島状半導体層
    前記島状半導体層の側壁の周囲の全部又は一部に形成された電荷蓄積層及び該電荷蓄積層上に層間容量膜を介して形成された制御ゲートから構成される少なくとも1つのメモリセルとを有する半導体記憶装置であって、
    前記少なくとも1つのメモリセルが、前記半導体基板と前記島状半導体層との境界部分に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層、または前記島状半導体層内に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層の少なくともいずれか一方により、前記半導体基板から電気的に絶縁され、かつ前記電荷蓄積層と前記島状半導体層との間の少なくとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記メモリセルが、1つの前記島状半導体層に対して複数個形成され、該複数のメモリセルの少なくとも1つ以上が他のメモリセルから、前記島状半導体層内に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層により、電気的に絶縁されてなる請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層内に、前記半導体基板と同一導電型の不純物拡散層が形成されている請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
  4. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された、前記半導体基板と同一導電型の少なくとも1つの島状半導体層と、
    前記島状半導体層の側壁の周囲の全部又は一部に形成された電荷蓄積層及び該電荷蓄積層上に層間容量膜を介して形成された制御ゲートから構成される少なくとも1つのメモリセルとを有する半導体記憶装置であって、
    前記少なくとも1つのメモリセルが、前記半導体基板と前記島状半導体層との境界部分に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層と、該不純物拡散層と前記半導体基板又は前記島状半導体層との接合部に形成される空乏層との組み合わせ、または前記島状半導体層内に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層と、該不純物拡散層と前記島状半導体層との接合部に形成される空乏層との組み合わせの少なくともいずれか一方により、前記半導体基板から電気的に絶縁され、かつ前記電荷蓄積層と前記島状半導体層との間の少なくとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 前記メモリセルが、1つの前記島状半導体層に対して複数個形成され、該複数のメモリセルの少なくとも1つ以上が他のメモリセルから、前記島状半導体層内に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層と、該不純物拡散層と前記島状半導体層との接合部に形成される空乏層とにより電気的に絶縁されてなる請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記絶縁膜が、前記電荷蓄積層の直下にトンネル絶縁膜として形成されてなる請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  7. 前記半導体基板と前記島状半導体層との境界部分に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層を備え、該不純物拡散層が少なくとも1つ以上の前記メモリセルに対する共通配線である請求項1〜6のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  8. 前記メモリセルが、1つの前記島状半導体層に対して複数個形成され、かつこれらメモリセルが直列に配列されてなる請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  9. 前記島状半導体層が、マトリクス状に複数個配列され、該島状半導体層内に、前記メモリセルの電荷蓄積状態を読み出すための配線が形成され、かつ
    複数の前記制御ゲートが、一方向に連続的に配置されて制御ゲート線を構成し、
    該制御ゲート線と交差する方向の複数の前記配線が接続されてビット線を構成する請求項1〜8のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  10. 前記島状半導体層の側壁の1部もしくはその周囲を取り囲むように形成された前記メモリセルを選択するためのゲート電極が、前記島状半導体層に形成された前記メモリセルの少なくとも一方の端部に形成され、該選択するためのゲート電極が前記メモリセルに対して直列に配置されてなる請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  11. 前記選択するためのゲート電極に対向する前記島状半導体層が、前記半導体基板又は前記メモリセルから、前記半導体基板と前記島状半導体層との境界部分又は前記島状半導体層に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層により電気的に絶縁されてなる請求項10に記載の半導体記憶装置。
  12. 前記メモリセルが、1つの前記島状半導体層に対して複数個形成され、前記メモリセル同士のチャネル層が電気的に接続するように、前記制御ゲート同士が近接して配置されてなる請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  13. 前記選択するためのゲート電極に対向する前記島状半導体層内に配置されるチャネル層と前記メモリセルのチャネル層とが電気的に接続するように、前記制御ゲートと前記選択するためのゲート電極とが近接して配置されてなる請求項10又は11に記載の半導体記憶装置。
  14. 前記メモリセルが、1つの前記島状半導体層に対して複数形成され、各前記メモリセルの前記制御ゲート間の前記島状半導体層の側壁の周囲に、さらに、前記メモリセル同士のチャネル層を電気的に接続するための電位を前記島状半導体層に対して印加する電極を有する請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  15. 前記制御ゲートと前記選択するためのゲート電極との間の前記島状半導体層の側壁の周囲に、さらに、前記選択するためのゲート電極に対向する前記島状半導体層内に配置されるチャネル層と前記メモリセルのチャネル層とを電気的に接続するための電位を前記島状半導体層に対して印加する電極を有する請求項10又は11に記載の半導体記憶装置。
  16. 前記制御ゲートと前記選択するためのゲート電極の膜厚方向の全部又は一部とが同じ材料で形成されてなる請求項10、11、13、15のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  17. 前記電荷蓄積層と前記選択するためのゲート電極とが同じ材料で形成されてなる請求項10、11、13、15のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  18. 前記島状半導体層が、マトリクス状に複数個配列され、前記島状半導体層の一方向の幅が、同方向に隣接する島状半導体層間の距離よりも小さい請求項1〜17のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  19. 前記島状半導体層が、マトリクス状に複数個配列され、一方向における島状半導体層間の距離が、異なる方向における島状半導体層間の距離よりも小さい請求項1〜18のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  20. 前記半導体基板の垂線方向に沿って、前記島状半導体層の側壁に少なくとも前記制御ゲートを含む複数のゲートが配置しており、前記メモリセルが形成された前記島状半導体層がマトリクス状に配置したメモリセルアレイの端部において、前記垂線方向の上方に位置するゲートから下方に位置するゲートの順で半導体記憶装置の表面に電極が引き出されてなる請求項1〜19のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  21. 前記島状半導体層が、少なくとも2つ以上の面方位を有する請求項1〜20のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  22. 導体基板上に、前記半導体基板と同一導電型の少なくとも1つの島状半導体層を形成する工程と、
    該島状半導体層の少なくとも側壁の一部を覆う絶縁膜と、その表面を覆う第一導電膜とを形成する工程と、
    前記島状半導体層の側壁上に位置する前記第一導電膜の上に、高さ方向に分割された絶縁膜からなるサイドウォールスペーサを形成する工程と、
    該サイドウォールスペーサをマスクとして用いて前記第一導電膜を分割する工程と、
    該分割された第一導電膜に対して自己整合的に、前記半導体基板と前記島状半導体層との境界部分に前記半導体基板と逆導電型の不純物を導入し、該導入した不純物が拡散されて前記半導体基板と前記島状半導体層との境界部分に不純物拡散層を形成することで前記島状半導体層と前記半導体基板とを電気的に絶縁する工程と、
    該第一導電膜上に層間容量膜及び第二導電膜を形成する工程と、
    以上の工程を少なくとも用いて、
    前記島状半導体層と、該島状半導体層の側壁の1部又はその周囲に形成された前記第一導電膜からなる電荷蓄積層及び前記第二導電膜からなる制御ゲートと、
    前記電荷蓄積層と島状半導体層との間の少なくとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜とから構成される少なくとも1つのメモリセルを有する半導体記憶装置の製造方法。
  23. 前記導入された不純物が、前記半導体基板表面に対して水平な方向において、前記島状半導体層内で前記不純物拡散層がつながるように不純物を拡散する請求項22に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  24. 前記島状半導体層を複数マトリクス状に形成し、さらに、該島状半導体層の側壁を酸化して該酸化膜を除去することにより、一方向における前記島状半導体層の幅を島状半導体層間の距離よりも小さくする請求項22又は23に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  25. 導体基板上に、前記半導体基板と同一導電型の少なくとも1つの島状半導体層を形成する工程と、
    該島状半導体層の少なくとも側壁の一部を覆う絶縁膜と、その表面を覆う第一導電膜とを形成する工程と、
    前記島状半導体層の側壁上に位置する前記第一導電膜の上に、高さ方向に分割された絶縁膜からなるサイドウォールスペーサを形成する工程と、
    該サイドウォールスペーサをマスクとして用いて前記第一導電膜を分割する工程と、
    前記半導体基板と前記島状半導体層との境界部分に前記半導体基板と逆導電型の不純物を導入し、該導入した不純物が拡散されて前記半導体基板と前記島状半導体層との境界部分に不純物拡散層を形成することで前記島状半導体層と前記半導体基板とを電気的に絶縁する工程と、
    該第一導電膜上に層間容量膜及び第二導電膜を形成する工程と、
    前記分割された第一導電膜間に、第三導電膜を形成する工程と、
    以上の工程を少なくとも用いて、
    前記島状半導体層と、該島状半導体層の側壁の1部又はその周囲に形成された前記第一導電膜からなる電荷蓄積層及び前記第二導電膜からなる制御ゲートと、前記電荷蓄積層と島状半導体層との間の少なくとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜とから構成される複数個のメモリセルと、各前記メモリセルの前記制御ゲート間の前記島状半導体層の側壁の周囲に形成され、前記メモリセル同士のチャネル層を電気的に接続するための電位を前記島状半導体層に対して印加する前記第三導電膜からなる電極と、を有する半導体記憶装置の製造方法。
  26. 前記第一導電膜を2以上に分割する際に、前記島状半導体層に側して第一導電膜直下に形成されるチャネル層が、隣接するチャネル層と互いに電気的に接続される程度に第一導電膜を互いに近接して配置する請求項22〜24のいずれか1つに記載の半導体記憶装置の製造方法。
  27. 前記半導体基板の垂線方向に沿って、前記島状半導体層の側壁に少なくとも前記制御ゲートを含む複数のゲートが配置され、前記メモリセルが形成された前記島状半導体層がマトリクス状に配置したメモリセルアレイの端部において、前記垂線方向の上方に位置するゲートから下方に位置するゲートの順で半導体記憶装置の表面に電極を引き出すことからなる請求項22〜26のいずれか1つに記載の半導体記憶装置の製造方法。
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