JP2002299478A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電荷蓄積層及び制御ゲートを有する半導体記
憶装置のバックバイアス効果による影響を低減させるこ
とにより集積度を向上させ、占有面積を増加させずに浮
遊ゲートと制御ゲートとの容量の比をより一層増大させ
るとともに、製造プロセスに起因するセル特性のばらつ
きが抑制された半導体記憶装置及びその製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 半導体基板と、少なくとも1つの島状半
導体層110、該島状半導体層の側壁の周囲の全部又は
一部に形成された電荷蓄積層及び制御ゲートから構成さ
れる少なくとも1つのメモリセルとを有する半導体記憶
装置であって、 前記メモリセルの少なくとも1つが前
記半導体基板から電気的に絶縁され、かつ前記電荷蓄積
層と島状半導体層との間の少なくとも一部の領域で電荷
を通過させ得る絶縁膜613を有する半導体記憶装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置及
びその製造方法に関し、より詳細には、電荷蓄積層と制
御ゲートを備えるメモリトランジスタを用いた半導体記
憶装置に関する。
【0002】
【従来技術】EEPROMのメモリセルとして、ゲート
部に電荷蓄積層と制御ゲートを有し、トンネル電流を利
用して電荷蓄積層への電荷の注入、電荷蓄積層からの電
荷の放出を行うMOSトランジスタ構造のデバイスが知
られている。このメモリセルでは、電荷蓄積層の電荷蓄
積状態の相違によるしきい値電圧の相違をデータ
“0”、“1”として記憶する。例えば、電荷蓄積層と
して浮遊ゲートを用いたnチャネルのメモリセルの場
合、浮遊ゲートに電子を注入するには、ソース、ドレイ
ン拡散層と基板を接地して制御ゲートに正の高電圧を印
加する。このとき基板側からトンネル電流によって浮遊
ゲートに電子が注入される。この電子注入により、メモ
リセルのしきい値電圧は正方向に移動する。浮遊ゲート
の電子を放出させるには、制御ゲートを接地してソー
ス、ドレイン拡散層または基板のいずれかに正の高電圧
を印加する。このとき浮遊ゲートからトンネル電流によ
って基板側の電子が放出される。この電子放出により、
メモリセルのしきい値電圧は負方向に移動する。
【0003】以上の動作において、電子注入と放出すな
わち書き込みと消去を効率よく行うためには、浮遊ゲー
トと制御ゲート及び浮遊ゲートと基板との間の容量結合
の関係が重要である。すなわち浮遊ゲートと制御ゲート
間の容量が大きいほど、制御ゲートの電位を効果的に浮
遊ゲートに伝達することができ、書き込み、消去が容易
になる。しかし、近年の半導体技術の進歩、とくに微細
加工技術の進歩により、EEPROMのメモリセルの小
型化と大容量化が急速に進んでいる。したがってメモリ
セル面積が小さくてしかも、浮遊ゲートと制御ゲート間
の容量を如何に大きく確保するかが重要な問題となって
いる。
【0004】浮遊ゲートと制御ゲートとの間の容量を大
きくするためには、これらの間のゲート絶縁膜を薄くす
るか、その誘電率を大きくするか、または浮遊ゲートと
制御ゲートの対向面積を大きくすることが必要である。
しかし、ゲート絶縁膜を薄くすることは、信頼性上限界
がある。ゲート絶縁膜の誘電率を大きくすることは、例
えば、シリコン酸化膜に代ってシリコン窒素膜等を用い
ることが考えられるが、これも主として信頼性上問題が
あって実用的でない。したがって十分な容量を確保する
ためには、浮遊ゲートと制御ゲートのオーバラップ面積
を一定値以上確保することが必要となる。これは、メモ
リセルの面積を小さくしてEEPROMの大容量化を図
る上で障害となる。
【0005】これに対し、特許第2877462号公報
に記載されるEEPROMは、半導体基板に格子縞状の
溝により分離されてマトリクス配列された複数の柱状半
導体層の側壁を利用してメモリ・トランジスタが構成さ
れる。すなわちメモリ・トランジスタは、各柱状半導体
層の上面に形成されたドレイン拡散層、溝底部に形成さ
れた共通ソース拡散層及び各柱状半導体層の側壁部の周
囲全体を取り囲む電荷蓄積層と制御ゲートをもって構成
され、制御ゲートが一方向の複数の柱状半導体層につい
て連続的に配設されて制御ゲート線となる。また、制御
ゲート線と交差する方向の複数のメモリ・トランジスタ
のドレイン拡散層に接続されたビット線が設けられる、
上述したメモリ・トランジスタの電荷蓄積層と制御ゲー
トが柱状半導体層の下部に形成される。また、1トラン
ジスタ/1セル構成では、メモリ・トランジスタが過消
去の状態、すなわち、読出し電位が0Vであってしきい
値が負の状態になると、非選択でもセル電流が流れるこ
とになり、不都合である。これを確実に防止するため
に、メモリ・トランジスタに重ねて、柱状半導体層の上
部にその周囲の少くとも一部を取り囲むようにゲート電
極が形成された選択ゲート・トランジスタが設けられて
いる。
【0006】これにより、従来例であるEEPROMの
メモリセルは、柱状半導体層の側壁を利用して、柱状半
導体層を取り囲んで形成された電荷蓄積層及び制御ゲー
トを有するから、小さい占有面積で電荷蓄積層と制御ゲ
ートの間の容量を十分大きく確保することができる。ま
た各メモリセルのビット線に繋がるドレイン拡散層は、
それぞれ柱状半導体層の上面に形成され、溝によって電
気的に完全に分離されている。さらに素子分離領域が小
さくでき、メモリセルサイズが小さくなる。したがっ
て、優れた書き込み、消去効率をもつメモリセルを集積
した大容量化EEPROMを得ることができる。図26
9では、柱状シリコン層2が円柱状である場合、すなわ
ち上面が円形である場合を示している。この柱状シリコ
ン層の外形は円柱状でなくてもよい。以下、従来例を図
面を参照して説明する。図269は、従来のEEPRO
Mの平面図であり、図270は図269のA−A’、B
−B’断面図である。なお、図269では、選択ゲート
・トランジスタのゲート電極が連続して形成される選択
ゲート線は、複雑になるので示していない。
【0007】従来例では、p型シリコン基板1の上に格
子縞状の溝3により分離された複数の柱状p型シリコン
層2がマトリクス配列され、これら各柱状シリコン層2
がそれぞれメモリセル領域となっている。各シリコン層
2の上面にドレイン拡散層10が形成され、溝3の底部
に共通ソース拡散層9が形成され、溝3の底部に所定厚
みの酸化膜4が埋込み形成されている。また、柱状シリ
コン層2の周囲を取り囲むように、柱状シリコン層2の
下部に、トンネル酸化膜5を介して浮遊ゲート6が形成
され、さらにその外側に層間絶縁膜7を介して制御ゲー
ト8が形成されて、メモリ・トランジスタが構成され
る。ここで、制御ゲート8は、図269及び図270
(b)に示すように、一方向の複数のメモリセルについ
て連続的に配設されて、制御ゲート線すなわちワード線
WL(WL1,WL2,…)となっている。そして柱状シリコン層
2の上部には、メモリ・トランジスタと同様にその周囲
を取り囲むように、ゲート酸化膜31を介してゲート電
極32が配設されて選択ゲート・トランジスタが構成さ
れている。このトランジスタのゲート電極32は、メモ
リセルの制御ゲート8と同様に、制御ゲート線と同じ方
向には連続して配設されて選択ゲート線となる。
【0008】このように、メモリ・トランジスタ及び選
択ゲート・トランジスタが、溝の内部に重ねられた状態
で埋込み形成される。制御ゲート線は、その一端部をシ
リコン層表面にコンタクト部14として残し、選択ゲー
ト線も制御ゲートと逆の端部のシリコン層にコンタクト
部15を残して、これらにそれぞれワード線WL及び制御
ゲート線CGとなるAl配線13、16をコンタクトさせて
いる。溝3の底部には、メモリセルの共通ソース拡散層
9が形成され、各柱状シリコン層2の上面には各メモリ
セル毎のドレイン拡散層10が形成されている。このよ
うに形成されたメモリセルの基板上はCVD酸化膜11
により覆われ、これにコンタクト孔が開けられて、ワー
ド線WLと交差する方向のメモリセルのドレイン拡散層1
0を共通接続するビット線BL(BL1,BL2,…)となるAl
配線12が配設されている。制御ゲート線のパターニン
グの際に、セルアレイの端部の柱状シリコン層位置にP
EPによるマスクを形成しておいてその表面に制御ゲー
ト線と連続する多結晶シリコン膜からなるコンタクト部
14を残し、ここにビット線BLと同時に形成されるA
l膜によってワード線となるAl配線13をコンタクト
させている。このような図270(a)に対応する構造
を得るための具体的な製造工程例を図271(a)〜図
274(g)を参照して説明する。
【0009】高不純物濃度のp型シリコン基板1に低不
純物濃度のp-型シリコン層2をエピタキシャル成長させ
たウェハを用い、その表面にマスク層21を堆積し、公
知のPEP工程によりフォトレジスト・パターン22を
形成して、これを用いてマスク層21をエッチングする
(図271(a))。そして、マスク層21を用いて、
反応性イオンエッチング法によりシリコン層2をエッチ
ングして、基板1に達する深さの格子縞状の溝3を形成
する。これにより、シリコン層2は、柱状をなして複数
の島に分離される。その後CVD法によりシリコン酸化
膜23を堆積し、これを異方性エッチングにより各柱状
シリコン層2の側壁に残す。そしてn型不純物をイオン
注入によって、各柱状シリコン層2の上面にそれぞれド
レイン拡散層10を形成し、溝底部には共通ソース拡散
層9を形成する(図271(b))。その後、等方性エ
ッチングにより各柱状シリコン層2の周囲のに酸化膜2
3をエッチング除去した後、必要に応じて斜めイオン注
入を利用して各シリコン層2の側壁にチャネルイオン注
入を行う。チャネルイオン注入に代って、CVD法によ
りボロンを含む酸化膜を堆積し、その酸化膜からのボロ
ン拡散を利用してもよい。そしてCVDシリコン酸化膜
4を堆積し、これを等方性エッチングによりエッチング
して、溝3の底部に所定厚みの酸化膜を埋め込む。
【0010】次いで、熱酸化によって各シリコン層2の
周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜5を形成
した後、第1層多結晶シリコン膜を堆積する。この第1
層多結晶シリコン膜を異方性エッチングによりエッチン
グして、柱状シリコン層2の下部側壁に残して、シリコ
ン層2を取り囲む形の浮遊ゲート6を形成する(図27
2(c))。続いて、各柱状シリコン層2の周囲に形成
された浮遊ゲート6の表面に層間絶縁膜7を形成する。
この層間絶縁膜7は、例えば、ONO膜とする。具体的
には浮遊ゲート6の表面を所定厚み酸化した後、プラズ
マCVD法によりシリコン窒化膜を堆積してその表面を
熱酸化することにより、ONO膜を形成する。そして第
2層多結晶シリコン膜を堆積して異方性エッチングによ
りエッチングすることにより、やはり柱状シリコン層2
の下部に制御ゲート8を形成する(図272(d))。
このとき制御ゲート8は、柱状シリコン層2の間隔を、
図269の縦方向について予め所定の値以下に設定して
おくことによって、マスク工程を用いることなく、その
方向に連続する制御ゲート線として形成される。そして
不要な層間絶縁膜7及びその下のトンネル酸化膜2をエ
ッチング除去した後、CVDシリコン酸化膜111を堆
積し、これをエッチングして溝3の途中まで、すなわち
メモリセルの浮遊ゲート7及び制御ゲート8が隠れるま
で埋め込む(図273(e))。
【0011】その後、露出した柱状シリコン層2の上部
に熱酸化により20nm程度のゲート酸化膜31を形成
した後、第3層多結晶シリコン膜を堆積し、これを異方
性エッチングによりエッチングしてMOSトランジスタ
のゲート電極32を形成する(図273(f))。この
ゲート電極32も制御ゲート線と同じ方向に連続的にパ
ターン形成されて選択ゲート線となる。選択ゲート線も
セルフアラインで連続的に形成することができるが、メ
モリセルの制御ゲート8の場合に比べて難しい。これ
は、メモリ・トランジスタ部は2層ゲートであるのに対
し、選択ゲート・トランジスタが単層ゲートであるた
め、隣接セル間のゲート電極間隔が制御ゲート間隔より
広いからである。したがって確実にゲート電極32を連
続させるためには、これを二層多結晶シリコン構造とし
て、最初の多結晶シリコン膜についてはマスク工程でゲ
ート電極を繋げる部分にのみ残し、次の多結晶シリコン
膜に対して側壁残しの技術を利用すればよい。なお、制
御ゲート線及び選択ゲート線はそれぞれ異なる端部にお
いて、柱状シリコン層上面にコンタクト部14、15が
形成されるように、多結晶シリコン膜エッチングに際し
てマスクを形成しておく。最後にCVDシリコン酸化膜
112を堆積して、必要なら平坦化処理を行った後、コ
ンタクト孔を開けて、Alの蒸着、パターニングによ
り、ビット線BLとなるAl配線12、制御ゲート線C
GとなるAl配線13及びワード線WLとなるAl配線
16を同時に形成する(図274(g))。
【0012】図275(a)は、この従来例のEEPR
OMの1メモリセルの要部断面構造を、図275(b)
は等価回路を示している。図275(a)及び(b)を
用いて、この従来例のEEPROMの動作を簡単に説明
する。まず、書込みにホットキャリア注入を利用する場
合の書込みは、選択ワード線WLに十分高い正電位を与
え、選択制御ゲート線CG及び選択ビット線BLに所定の正
電位を与える。これにより選択ゲート・トランジスタQs
を介して正電位をメモリ・トランジスタQcのドレインに
伝達して、メモリ・トランジスタQcでチャネル電流を流
して、ホットキャリア注入を行う。これにより、そのメ
モリセルのしきい値は正方向に移動する。消去は、選択
制御ゲートCGを0Vとし、ワード線WL及びビット線BLに
高い正電位を与えて、ドレイン側に浮遊ゲートの電子を
放出させる。一括消去の場合には、共通ソースに高い正
電位を与えれてソース側に電子を放出させることもでき
る。これにより、メモリセルのしきい値は負方向に移動
する。
【0013】読出し動作は、ワード線WLにより選択ゲー
ト・トランジスタQsを開き、制御ゲート線CGの読出し電
位を与えて、電流の有無により“0”、“1”判別を行
う。電子注入にFNトンネリングを利用する場合には、選
択制御ゲート線CG及び選択ワード線WLに高い正電位を与
え、選択ビット線BLを0Vとして、基板から浮遊ゲート
に電子を注入する。また、この従来例によれば、選択ゲ
ート・トランジスタがあるため、過消去状態になっても
誤動作しないEEPROMが得られる。ところで、この
従来例では、図275(a)に示したように、選択ゲー
ト・トランジスタQsとメモリ・トランジスタQcの間には
拡散層がない。これは、柱状シリコン層の側面に選択的
に拡散層を形成することが困難だからである。したがっ
て、図270(a)及び(b)の構造において、メモリ
・トランジスタのゲート部と選択ゲート・トランジスタ
のゲート部の間の分離酸化膜はできるだけ薄いことが望
ましい。特に、ホットエレクトロン注入を利用する場合
には、メモリ・トランジスタのドレイン部に十分な
“H”レベル電位を伝達するために、この分離酸化膜厚
が30〜40nm程度であることが必要になる。このよ
うな微小間隔は、先の製造工程で説明したCVD法によ
る酸化膜埋込みのみでは実際上は困難である。したがっ
てCVD酸化膜による埋込みは浮遊ゲート6及び制御ゲ
ート8が露出する状態とし、選択ゲート・トランジスタ
用のゲート酸化の工程で同時に浮遊ゲート6及び制御ゲ
ート8の露出部に薄い酸化膜を形成する方法が望まし
い。また、従来例によれば、格子縞状の溝底部を分離領
域として、柱状シリコン層が配列され、この柱状シリコ
ン層の周囲を取り囲むように形成された浮遊ゲートをも
つメモリセルが構成されるから、メモリセルの占有面積
が小さい、高集積化EEPROMが得られる。しかも、
メモリセル占有面積が小さいにも拘らず、浮遊ゲートと
制御ゲート間の容量は十分大きく確保することができ
る。なお、従来例では、マスクを用いることなく各メモ
リセルの制御ゲートを一方向について連続するように形
成した。これは、柱状シリコン層の配置が対称的でない
場合に初めて可能である。すなわち、ワード線方向の柱
状シリコン層の隣接間隔を、ビット線方向のそれより小
さくすることにより、ビット線方向には分離され、ワー
ド線方向に繋がる制御ゲート線がマスクなしで自動的に
得られる。
【0014】これに対して、例えば、柱状シリコン層の
配置を対称的にした場合には、PEP工程を必要とす
る。具体的に説明すれば、第2層多結晶シリコン膜を厚
く堆積して、PEP工程を経て、制御ゲート線として連
続させるべき部分にこれを残すように選択エッチングす
る。ついで、第3層多結晶シリコン膜を堆積して、従来
例で説明したと同様に側壁残しのエッチングを行う。ま
た、柱状シリコン層の配置が対称的でない場合にも、そ
の配置の間隔によっては従来例のように自動的に連続す
る制御ゲート線が形成できないこともある。この様な場
合にも、上述のようなマスク工程を用いることにより、
一方向に連続する制御ゲート線を形成すればよい。ま
た、従来例では浮遊ゲート構造のメモリセルを用いた
が、電荷蓄積層は必ずしも浮遊ゲート構造である必要は
なく、電荷蓄積層を多層絶縁膜へのトラップにより実現
している、例えばMNOS構造の場合にも有効である。
【0015】図276は、MNOS構造のメモリセルを
用いた場合の図270(a)に対応する断面図である。
電荷蓄積層となる積層絶縁膜24は、トンネル酸化膜と
シリコン窒化膜の積層構造、またはその窒化膜表面にさ
らに酸化膜を形成した構造とする。図277は、上記従
来例において、メモリ・トランジスタと選択ゲート・ト
ランジスタを逆にした例、すなわち、柱状シリコン層2
の下部に選択ゲート・トランジスタを形成し、上部にメ
モリ・トランジスタを形成した図270(a)に対応す
る断面図である。共通ソース側に選択ゲート・トランジ
スタを設けるこの構造は、書き込み方式としてホットエ
レクトロン注入方式が用いる場合に採用することができ
る。図278は、一つの柱状シリコン層に複数のメモリ
セルを構成した従来例である。先の従来例と対応する部
分には先の従来例と同一符号を付して詳細な説明は省略
する。この従来例では、柱状シリコン層2の最下部に選
択ゲート・トランジスタQs1を形成し、その上に3個の
メモリ・トランジスタQc1、Qc2、Q3cを重ね、さらにそ
の上に選択ゲート・トランジスタQs2を形成している。
この構造は基本的に先に説明した製造工程を繰り返すこ
とにより得られる。図277及び図278で説明した従
来例においても、メモリ・トランジスタとして浮遊ゲー
ト構造に代り、MNOS構造を用いることができること
はいうまでもない。以上述べたように従来技術によれ
ば、格子縞状溝によって分離された柱状半導体層の側壁
を利用して、電荷蓄積層と制御ゲートをもつメモリ・ト
ランジスタを用いたメモリセルを構成することにより、
制御ゲートと電荷蓄積層間の容量を十分大きく確保して
しかもメモリセル占有面積を小さくして高集積化を図っ
たEEPROMを得ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一つの柱状半
導体層に複数のメモリセルを直列に接続して構成し、各
メモリセルの閾値が同じであると考えた場合、制御ゲー
ト線CGに読出し電位を与えて、電流の有無により
“0”、“1”判別を行う読み出し動作の際、直列に接続
された両端に位置するメモリセルにおいては基板からの
バックバイアス効果により閾値の変動が顕著となる。こ
れにより直列に接続するメモリセルの個数がデバイス上
制約される為、大容量化を行った際に問題となる。ま
た、このことは、一つの柱状半導体層に複数のメモリセ
ルを直列に接続する場合のみならず、一つの柱状半導体
層に一つのメモリセルが形成されている場合において
も、面内方向における基板からのバックバイアス効果の
ばらつきに伴って、各メモリセルの閾値の変化が生じさ
せるという問題を生じる。さらに、従来例では柱状半導
体層に対して自己整合に電荷蓄積層及び制御ゲートが形
成されるが、セルアレイの大容量化を考えた場合、柱状
半導体層は最小加工寸法にて形成することが好ましい。
ここで電荷蓄積層として浮遊ゲートを用いた場合、浮遊
ゲートと制御ゲート及び浮遊ゲートと基板との間の容量
結合の関係は柱状半導体層外周の面積と浮遊ゲート外周
の面積、柱状半導体層と浮遊ゲートを絶縁するトンネル
酸化膜厚、浮遊ゲートと制御ゲートを絶縁する層間絶縁
膜厚で決まる。この従来例では柱状半導体層の側壁を利
用して、柱状半導体層を取り囲んで形成された電荷蓄積
層及び制御ゲートを有し、小さい占有面積で電荷蓄積層
と制御ゲートの間の容量を十分大きく確保することを目
的としているが、柱状半導体層を最小加工寸法にて形成
した場合でかつ、トンネル酸化膜厚と層間絶縁膜厚を固
定とした場合、電荷蓄積層と制御ゲートの間の容量は単
純に浮遊ゲート外周の面積つまり浮遊ゲートの膜厚で決
まる。したがって、これ以上、メモリセルの占有面積を
増加させずに電荷蓄積層と制御ゲートの間の容量を増大
させることは困難である。言換えればメモリセルの占有
面積を増加させずに浮遊ゲートと島状半導体層との容量
に対する浮遊ゲートと制御ゲートとの容量の比を増大さ
せることは困難である。また、基板に対して垂直方向に
トランジスタを形成していく際、各段毎にトランジスタ
を形成していけば、各段毎の熱履歴の違いによるトンネ
ル膜質の違いや拡散層のプロファイルの違いによるセル
特性のばらつきが発生する。本発明は上記課題に鑑みな
されたものであり、電荷蓄積層及び制御ゲートを有する
半導体記憶装置のバックバイアス効果による影響を低減
させることにより集積度を向上させ、メモリセルの占有
面積を増加させずに電荷蓄積層と制御ゲートの間の容量
比をより一層増大させるとともに、製造プロセスに起因
する各メモリセルトランジスタの熱履歴の遍歴を最小限
に抑えることでメモリセルの特性のばらつきを抑える半
導体記憶装置及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
基板と、少なくとも1つの島状半導体層、該島状半導体
層の側壁の周囲の全部又は一部に形成された電荷蓄積層
及び制御ゲートから構成される少なくとも1つのメモリ
セルとを有する半導体記憶装置であって、前記メモリセ
ルの少なくとも1つが前記半導体基板から電気的に絶縁
され、かつ前記電荷蓄積層と島状半導体層との間の少な
くとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜を有する
半導体記憶装置が提供される。また、本発明によれば、
半導体基板上に少なくとも1つの島状半導体層を形成す
る工程と、該島状半導体層上に、その表面の少なくとも
一部を覆う絶縁膜と、その表面を覆う第一導電膜とを形
成する工程と、前記島状半導体層の側壁上に位置する第
一導電膜の上に、高さ方向に分割された絶縁膜からなる
サイドウォールスペーサを形成する工程と、該サイドウ
ォールスペーサをマスクとして用いて第一導電膜を分割
する工程と、該分割された第一導電膜に対して自己整合
的に不純物を導入する工程と、該第一導電膜上に層間容
量膜及び第二導電膜を形成する工程とを含むことによ
り、前記島状半導体層と、該島状半導体層の側壁の1部
又はその周囲に形成された電荷蓄積層及び制御ゲート
と、前記電荷蓄積層と島状半導体層との間の少なくとも
一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜とから構成され
る少なくとも1つのメモリセルを有する半導体記憶装置
を製造することからなる半導体記憶装置の製造方法が提
供される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の半導体記憶装置は、主と
して、半導体基板と、少なくとも1つの島状半導体層、
この島状半導体層の側壁の周囲に形成された少なくとも
1つの電荷蓄積層及び少なくとも1つの制御ゲート(第
三電極)とから構成される少なくとも1つのメモリセル
とを有し、さらに、島状半導体層におけるメモリセルの
少なくとも1つが前記半導体基板から電気的に絶縁さ
れ、かつ電荷蓄積層と島状半導体層との間の少なくとも
一部の領域に電荷を通過させ得る絶縁膜を備えてなる。
ここで、メモリセルの少なくとも1つが半導体基板から
電気的に絶縁されているとは、半導体基板と島状半導体
層との間が電気的に絶縁されているものでもよく、メモ
リセルが2個以上形成されている場合には、メモリセル
間が電気的に絶縁されることにより、この絶縁された個
所よりも上方に位置するメモリセルが半導体基板と電気
的に絶縁されているものでもよく、また、後述するよう
に、任意に、メモリセルの下部に選択ゲート(メモリゲ
ート)が形成されている場合には、選択ゲートによって
構成される選択トランジスタと半導体基板との間が電気
的に絶縁されているものでもよく、選択トランジスタと
メモリセルとの間が電気的に絶縁されることにより、こ
の絶縁された領域よりも上方に位置するメモリセルが半
導体基板と電気的に絶縁されているものでもよい。なか
でも、半導体基板と島状半導体層との間、あるいはメモ
リセルの下部に選択トランジスタが形成されている場合
であって、選択トランジスタと半導体基板との間が電気
的に絶縁されているものが好ましい。電気的な絶縁は、
例えば、半導体基板と異なる導電型の不純物拡散層を、
絶縁しようとする領域の全部にわたって形成することに
より行ってもよいし、絶縁しようとする領域の一部に不
純物拡散層を形成し、その接合部における空乏層を利用
して行ってもよいし、さらには、電気的に導電しない程
度に間隔をあけることにより、結果的に電気的に絶縁さ
れるようにしてもよい。また、半導体基板とセル又は選
択トランジスタは、例えばSiO2などの絶縁膜で電気
的に絶縁されていてもよい。また、電荷蓄積層と制御ゲ
ートとは、島状半導体層の側壁の全周囲にわたって形成
されていてもよいし、周囲の一部の領域を除く領域に形
成されていてもよい。さらに、1つの島状半導体層に
は、メモリセルが1個のみ形成されていてもよいし、2
個以上形成されていてもよい。メモリセルが3個以上形
成されている場合には、メモリセルの下部及び/又は上
部に選択ゲートが形成され、この選択ゲートと島状半導
体層とにより構成される選択トランジスタが形成されて
いることが好ましい。
【0019】電荷蓄積層と島状半導体層との間に形成さ
れる絶縁膜は、例えば、通常、トンネル絶縁膜として機
能するものであり、少なくとも一部の領域で電荷を通過
させ得るように形成されていればよい。つまり、島状半
導体層のほぼ全面にわたってゲート絶縁膜として形成さ
れ、電荷蓄積層の直下の全領域又は一部の領域において
のみトンネル絶縁膜として配置されていればよい。この
絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、これらの
積層膜(例えば、NO膜、NO膜、ONO膜等)等によ
り形成することができる。なお、この絶縁膜は、電荷を
通過させ得る限り、均一な膜厚で形成されていてもよい
し、部分的に薄膜状に形成されていてもよい。例えば、
半導体装置に印加する電圧により適宜調整することがで
きるが、例えば、シリコン酸化膜換算で7nm〜15n
m程度の膜厚が適当である。以下においては、選択トラ
ンジスタのゲート電極は、下方ゲート電極を第二電極、
上方ゲート電極を第五電極として示す。また、トンネル
絶縁膜は第三絶縁膜、サイドウォールスペーサは第四絶
縁膜、選択トランジスタを構成するゲート絶縁膜は第十
三絶縁膜として示す。また、上記半導体記憶装置は、島
状半導体層にメモリセルの電荷蓄積状態を読み出すため
の不純物拡散層がメモリセルのソース又はドレイン(第
一配線)として形成され、この不純物拡散層によって、
半導体基板と島状半導体層とが電気的に絶縁している。
さらに、複数の島状半導体層に形成された制御ゲートが
一方向に連続的に配置されて制御ゲート線(第三配線)
を構成する。また、島状半導体層には、別の不純物拡散
層がメモリセルのドレイン又はソースとして形成されて
おり、制御ゲート線と交差する方向の複数の不純物拡散
層が電気的に接続されてビット線(第四配線)を構成す
る。なお、制御ゲート線及びこれに直交するビット線
は、三次元的にいずれの方向に形成されていてもよい
が、以下においては、いずれも半導体基板に対して水平
方向に形成された構成について説明する。
【0020】メモリセルアレイの平面図における実施の
形態 本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの平
面図を図1〜図9に基づいて説明する。図1〜図9は、
電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEPROMのメ
モリセルアレイを示す平面図である。なお、これらの図
においては、メモリセルを選択するためのゲート電極
(以下「選択ゲート」と記す)として第二の配線又は第
五の配線である選択ゲート線、第三の配線である制御ゲ
ート線、第四の配線であるビット線及び第一の配線であ
るソース線のレイアウトを含めて説明する。図1は、メ
モリセルを形成する円柱状の島状半導体層が、例えば二
種の平行線が直交する交点へそれぞれ配置するような配
列をなし、例えば、島状半導体層が、縦、横方向に、互
い違いにならずに整列しており、各々のメモリセルを選
択、制御するための第一の配線層、第二の配線層、第三
の配線層及び第四の配線層840は、それぞれ基板面に
対して平行に配置されている。第四の配線層840と交
差する方向であるA−A’方向と第四の配線層840方
向であるB−B’方向とで、島状半導体層の配置間隔を
変えることにより、各々のメモリセルの制御ゲートであ
る第二の導電膜が一方向に、図1ではA−A’方向に連
続して形成され、第三の配線層となる。同様に選択ゲー
ト・トランジスタのゲートである第二の導電膜が一方向
に連続して形成され、第二の配線層となる。島状半導体
層の基板側に配置されてなる第一の配線層と電気的に接
続するための端子を、例えば図1のA−A’方向に接続
するメモリセルのA’側の端部に設け、第二の配線層及
び第三の配線層と電気的に接続するための端子を、例え
ば図1のA−A’方向に接続するメモリセルのA側の端
部に設け、島状半導体層の基板とは反対側に配置されて
なる第四の配線層840とはメモリセルを形成する円柱
状の島状半導体層のそれぞれに電気的に接続しており、
例えば図1においては第二の配線層及び第三の配線層と
交差する方向に第四の配線層840が形成されている。
第一の配線層と電気的に接続するための端子は島状半導
体層で形成されており、第二の配線層及び第三の配線層
と電気的に接続するための端子は島状半導体層に被覆さ
れてなる第二の導電膜で形成されている。第一の配線
層、第二の配線層及び第三の配線層と電気的に接続する
ための端子は、それぞれ第一のコンタクト部910、第
二のコンタクト部921、924、第三のコンタクト部
932、933と接続している。図1では第一のコンタ
クト部910を介して第一の配線層810が半導体記憶
装置上面に引き出されている。なお、メモリセルを形成
する円柱状の島状半導体層の配列は図1のような配列で
なくてもよく、上述のような配線層の位置関係や電気的
な接続関係があれば、メモリセルを形成する円柱状の島
状半導体層の配列は限定されない。
【0021】例えば、第一のコンタクト部910に接続
されてなる島状半導体層は、図1ではA−A’方向に接
続するメモリセルのA’側の全ての端部に配置されてい
るが、A側の端部の一部若しくは全てに配置してもよい
し、第四の配線層840と交差する方向であるA−A’
方向に接続するメモリセルを形成している島状半導体層
のいずれかに配置してもよい。また、第二のコンタクト
部921、924、第三のコンタクト部932、933
に接続されてなる第二の導電膜で被覆される島状半導体
層は第一のコンタクト部910が配置されない側の端部
に配置してもよいし、第一のコンタクト部910が配置
される側の端部に連続して配置してもよいし、第四の配
線層840と交差する方向であるA−A’方向に接続す
るメモリセルを形成している島状半導体層のいずれかに
配置してもよいし、第二のコンタクト部921、92
4、第三のコンタクト部932などを分割して配置して
もよい。第一の配線層810や第四の配線層840は所
望の配線が得られれば幅や形状は問わない。
【0022】また、島状半導体層の基板側に配置されて
なる第一の配線層が第二の導電膜で形成されてなる第二
の配線層及び第三の配線層と自己整合で形成される場
合、第一の配線層と電気的に接続するための端子となる
島状半導体層が第二の導電膜で形成されてなる第二の配
線層及び第三の配線層と電気的には絶縁されているが、
絶縁膜を介して接する状態であることが必要である。例
えば、図1では第一のコンタクト部910が接続してい
る島状半導体層側面の一部に絶縁膜を介して第一の導電
膜が形成されており、この第一の導電膜はメモリセルを
形成している島状半導体層との間に配置されており、第
一の導電膜の側面に絶縁膜を介して第二の導電膜が形成
されており、第二の導電膜が第四の配線層840と交差
する方向であるA−A’方向に、連続して形成されてな
る第二の配線層及び第三の配線層と接続されている。こ
のとき島状半導体層側面に形成される第一及び第二の導
電膜の形状は問わない。また、第一の配線層と電気的に
接続するための端子となる島状半導体層とメモリセルが
形成されている島状半導体層にある第一の導電膜との距
離を、例えば第二の導電膜の膜厚の2倍以下とすること
により第一の配線層と電気的に接続するための端子とな
る島状半導体層の側面の第一の導電膜を全て取り除いて
しまってもよい。また、図1においては第二及び第三の
コンタクト部は、島状半導体層頂上部を覆うように形成
した第二の導電膜521〜524の上に形成している
が、各々接続できるのならば、第二及び第三の配線層の
形状は問わない。なお、図1では選択ゲート・トランジ
スタは複雑になるため省略している。また、図1では製
造工程例に用いる断面、すなわちA−A’断面、B−
B’断面、C−C’断面、D−D’断面、E−E’断
面、F−F’断面を併記している。
【0023】図2は、メモリセルを形成する円柱状の島
状半導体層が、例えば二種の平行線が直交せずに交差し
た点へそれぞれ配置するような配列をなし、各々のメモ
リセルを選択、制御するための第一の配線層及び第二の
配線層及び第三の配線層及び第四の配線層は基板面に対
し平行に配置されている。第四の配線層840と交差す
る方向であるA−A’方向と図中のB−B’方向で島状
半導体層の配置間隔を変えることにより、各々のメモリ
セルの制御ゲートである第二の導電膜が一方向に、図2
ではA−A’方向に、連続して形成され第三の配線層と
なる。同様に選択ゲート・トランジスタのゲートである
第二の導電膜が一方向に連続して形成され第二の配線層
となる。さらに、島状半導体層の基板側に配置されてな
る第一の配線層と電気的に接続するための端子を、例え
ば図2のA−A’方向に接続するメモリセルのA’側の
端部に設け、第二の配線層及び第三の配線層と電気的に
接続するための端子を、例えば図2のA−A’方向に接
続するメモリセルのA側の端部に設け、島状半導体層の
基板とは反対側に配置されてなる第四の配線層840と
はメモリセルを形成する円柱状の島状半導体層のそれぞ
れに電気的に接続しており、例えば図2においては第二
の配線層及び第三の配線層と交差する方向に第四の配線
層840が形成されている。第一の配線層と電気的に接
続するための端子は島状半導体層で形成されており、第
二の配線層及び第三の配線層と電気的に接続するための
端子は島状半導体層に被覆されてなる第二の導電膜で形
成されている。第一の配線層、第二の配線層及び第三の
配線層と電気的に接続するための端子はそれぞれ第一の
コンタクト部910、第二のコンタクト部921、92
4、第三のコンタクト部932、933と接続してい
る。図2では第一のコンタクト部910を介して第一の
配線層810が半導体記憶装置上面に引き出されてい
る。
【0024】なお、メモリセルを形成する円柱状の島状
半導体層の配列は図2のような配列でなくてもよく、上
述のような配線層の位置関係や電気的な接続関係があれ
ばメモリセルを形成する円柱状の島状半導体層の配列は
限定しない。また、第一のコンタクト部910に接続さ
れてなる島状半導体層は、図2ではA−A’方向に接続
するメモリセルのA’側の全ての端部に配置されている
が、A側の端部の一部又は全てに配置してもよいし、第
四の配線層840と交差する方向であるA−A’方向に
接続するメモリセルを形成している島状半導体層のいず
れかに配置してもよい。第二のコンタクト部921や9
24、第三のコンタクト部932、933に接続されて
なる第二の導電膜で被覆される島状半導体層は第一のコ
ンタクト部910が配置されてない側の端部に配置して
もよいし、第一のコンタクト部910が配置される側の
端部に連続して配置してもよいし、第四の配線層840
と交差する方向であるA−A’方向に接続するメモリセ
ルを形成している島状半導体層のいずれかに配置しても
よいし、第二のコンタクト部921や924、第三のコ
ンタクト部932などを分割して配置してもよい。第一
の配線層810や第四の配線層840は所望の配線が得
られれば幅や形状は問わない。
【0025】島状半導体層の基板側に配置されてなる第
一の配線層が第二の導電膜で形成されてなる第二の配線
層及び第三の配線層と自己整合で形成される場合、第一
の配線層と電気的に接続するための端子となる島状半導
体層が第二の導電膜で形成されてなる第二の配線層及び
第三の配線層と電気的には絶縁されているが、絶縁膜を
介して接する状態であることを要する。例えば図2では
第一のコンタクト部910が接続している島状半導体層
側面の一部に絶縁膜を介して第一の導電膜が形成されて
おり、この第一の導電膜はメモリセルを形成している島
状半導体層との間に配置されており、第一の導電膜の側
面に絶縁膜を介して第二の導電膜が形成されており、こ
の第二の導電膜は第四の配線層840と交差する方向で
あるA−A’方向に、連続して形成されてなる第二の配
線層及び第三の配線層と接続されている。このとき島状
半導体層側面に形成される第一及び第二の導電膜の形状
は問わない。第一の配線層と電気的に接続するための端
子となる島状半導体層とメモリセルが形成されている島
状半導体層にある第一の導電膜との距離を、例えば第二
の導電膜の膜厚の2倍以下とすることにより、第一の配
線層と電気的に接続するための端子となる島状半導体層
の側面の第一の導電膜を全て取り除いてしまってもよ
い。また、図2においては第二及び第三のコンタクト部
は、島状半導体層頂上部を覆うように形成した第二の導
電膜2521〜2524の上に形成しているが、各々接
続できるのならば第二及び第三の配線層の形状は問わな
い。なお、図2では選択ゲート・トランジスタは複雑に
なるため省略している。また、図2では製造工程例に用
いる断面、すなわちA−A’断面、B−B’断面を併記
している。
【0026】図3及び図4は、図1及び図2に対し、メ
モリセルを形成する島状半導体層の断面形状が四角形で
あり、図3と図4とで配置している向きがそれぞれ異な
っている場合の例をそれぞれ示している。この島状半導
体層の断面形状は円形や四角形に限らない。例えば楕円
形や六角形あるいは八角形などでもよい。ただし、島状
半導体層の大きさが加工限界近くである場合には、設計
時に四角形や六角形や八角形など角をもつものであって
も、フォト工程やエッチング工程などにより角が丸みを
帯び、島状半導体層の断面形状は円形や楕円形に近づ
く。なお、図3及び図4では選択ゲート・トランジスタ
は複雑になるため省略している。図5は、図1に対し、
メモリセルを形成する島状半導体層に直列に形成するメ
モリセルの数を2つとし、選択ゲート・トランジスタを
形成しない場合の一例を示している。また、図5では製
造工程例に用いる断面、すなわちA−A’断面、B−
B’断面を併記している。図6及び図7は、図1に対
し、メモリセルを形成する島状半導体層の断面形状が楕
円であり、楕円の長軸の向きが、それぞれB−B’方向
及びA−A’方向である場合を示している。この楕円の
長軸の向きはA−A’方向及びB−B’方向に限らず、
どの方向に向いていてもよい。なお、図6及び図7では
選択ゲート・トランジスタは複雑になるため省略してい
る。図8は図1に対し、島状半導体層110の側面に形
成する第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の半導
体基板と平行な方向の膜厚を均一の厚さとせず、第三の
絶縁膜であるシリコン酸化膜420の膜厚をA−A’側
の部分のみ厚くした場合の一例を示している。この場
合、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420のB−
B’側の薄い部分のみをトンネル酸化膜として有効にす
ることで浮遊ゲートと島状半導体層との容量に対する浮
遊ゲートと制御ゲートとの容量の比が向上する。なお、
図8では選択ゲート・トランジスタは複雑になるため省
略している。図9は、 図1に対し、島状半導体層11
0の側面に形成する第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜
420の半導体基板と平行な方向の膜厚を均一の厚さと
せず、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の膜厚
をB−B’側の部分のみ厚くした場合の一例を示してい
る。この場合、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜42
0のA−A’側の薄い部分のみをトンネル酸化膜として
有効にすることで浮遊ゲートと島状半導体層との容量に
対する浮遊ゲートと制御ゲートとの容量の比が向上す
る。なお、図9では選択ゲート・トランジスタは複雑に
なるため省略している。上記図1〜図9の配置及び構造
は種々組み合わせて用いてもよい。
【0027】メモリセルアレイの断面図における実施の
形態 図10〜図37は、電荷蓄積層として浮遊ゲートを有す
る半導体記憶装置であるEEPROMのメモリセルアレ
イの断面図である。これらのうち、偶数の図面は図1の
A−A’断面図、奇数の図面はB−B’断面図を示す。
これらの半導体記憶装置は、p型シリコン基板100上
に複数の柱状の島状半導体層110がマトリクス配列さ
れ、これら各島状半導体層110の上部と下部に選択ゲ
ートとなる第二の電極又は第五の電極を有するトランジ
スタを配置し、選択ゲート・トランジスタに挟まれてメ
モリ・トランジスタを複数個、例えば2個配置し、各々
トランジスタを島状半導体層に沿って直列に接続した構
造となっている。すなわち、島状半導体層間の溝底部に
所定厚みの第八の絶縁膜であるシリコン酸化膜460が
配置され、島状半導体層110の周囲を取り囲むよう
に、島状半導体層側壁にゲート絶縁膜を介して選択ゲー
ト500が配置され選択ゲート・トランジスタを構成
し、この選択ゲート・トランジスタ上方に島状半導体層
110の周囲を取り囲むように、島状半導体層側壁にト
ンネル酸化膜としての第三の絶縁膜であるシリコン酸化
膜420を介して浮遊ゲート510が配置され、さらに
その外側に複層膜からなる層間絶縁膜610を介して制
御ゲート520が配置されてメモリ・トランジスタとし
た構造となっている。また、このメモリ・トランジスタ
を同様に複数個配置した上方に、上記と同様に選択ゲー
トとなる第五の電極500を有する選択トランジスタを
配置する。選択ゲート500及び制御ゲート520は、
図1及び図11に示すように、一方向の複数のトランジ
スタについて連続的に配設されて、第二の配線又は第五
の配線である選択ゲート線及び第三の配線である制御ゲ
ート線となっている。半導体基板面には、メモリセルの
活性領域が半導体基板に対してフローテイング状態とな
るようにメモリセルのソース拡散層710として配置さ
れ、さらに、各々のメモリセルの活性領域がフローテイ
ング状態となるように拡散層720が配置され、各島状
半導体層110の上面には各メモリセル毎のドレイン拡
散層725が配置されている。このように配置されたメ
モリセルの間にはドレイン拡散層725の上部が露出さ
れるよう第八の絶縁膜である酸化膜460が配置され、
制御ゲート線と交差する方向のメモリセルのドレイン拡
散層725を共通接続するビット線となるAl配線84
0が配設されている。
【0028】なお、拡散層720の不純物濃度分布は均
一であるよりも、例えば、不純物を島状半導体層110
に導入し、熱拡散処理を行うことにより、島状半導体層
110の表面から内側へ進む方向につれて徐々に濃度が
薄くなるような分布をもつことが好ましい。これにより
拡散層720と島状半導体層110との接合耐圧が向上
し、かつ寄生容量も減少する。同様に、ソース拡散層7
10の不純物濃度分布についても半導体基板100の表
面から半導体基板内部へ進む方向につれて徐々に濃度が
薄くなるような分布をもつことが好ましい。これにより
ソース拡散層710と半導体基板100との接合耐圧が
向上し、かつ第一の配線層における寄生容量も減少す
る。図10及び図11は、選択ゲート・トランジスタの
ゲート絶縁膜厚が、メモリ・トランジスタのゲート絶縁
膜厚と等しい場合の例を示す。図12及び図13は、図
10及び図11に対し、層間絶縁膜610を単層膜で形
成した場合の例を示す。図14及び図15は、図10及
び図11に対し、メモリセルにおいて制御ゲート520
の膜厚が浮遊ゲート510の膜厚より厚く、第三の配線
層の低抵抗化が容易に行える場合の例を示す。図16及
び図17は、図10及び図11に対し、第三の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜420の表面が島状半導体層110
の周囲よりも外側へ位置する場合の例を示す。図18及
び図19は、図10及び図11に対し、選択ゲート・ト
ランジスタのゲートを一回の導電膜の堆積で形成せず、
複数回、例えば2回の導電膜の堆積により形成する場合
の例を示す。
【0029】図20及び図21は、図10及び図11に
対し、メモリセルの制御ゲート520と浮遊ゲート51
0の材料が異なる場合の例を示す。図22及び図23
は、図10及び図11に対し、メモリセルの制御ゲート
520の外周の大きさと選択ゲート・トランジスタのゲ
ート500の外周の大きさが異なる場合の例を示す。図
24及び図25は、選択ゲート・トランジスタのゲート
絶縁膜厚がメモリ・トランジスタのゲート絶縁膜厚より
大きい場合の例を示す。図26及び図27は、図24及
び図25に対し、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
20及び第十三の絶縁膜であるシリコン酸化膜480の
表面が島状半導体層110の周囲よりも外側へ位置する
場合の例を示す。図28及び図29は、各トランジスタ
の間に拡散層720が配置されない場合の例を示す。図
30及び図31は、拡散層720が配置されず、さらにメ
モリ・トランジスタ及び選択ゲート・トランジスタのゲ
ート電極である500、510、520の間に配置する
第三の電極である多結晶シリコン膜530を形成した場
合の例を示す。図32及び図33は、図30及び図31
に対し、第三の電極である多結晶シリコン膜530の底
部や上端の位置がそれぞれ選択ゲート・トランジスタの
ゲート500の上端の位置と異なる場合の例を示す。な
お、図1では、第三の電極である多結晶シリコン膜53
0は複雑になるため省略している。図34及び図35
は、半導体基板100と島状半導体層110とが接続さ
れるようにソース拡散層710を配置し、かつ隣り合う
トランジスタの活性領域が接続されるように拡散層72
0を配置した場合において、読み出し又は消去時に与え
られるソース拡散層710の電位と半導体基板100に
与えられる電位の電位差によりソース拡散層710と半
導体基板又は島状半導体層110とからなるPN接合の
半導体基板100又は島状半導体層110側に形成され
る空乏層により島状半導体層110と半導体基板100
とが電気的にフローテイング状態になり、かつ拡散層7
20の電位と島状半導体層110に与えられる電位の電
位差により拡散層720と島状半導体層110とからな
るPN接合の島状半導体層110側に形成される空乏層
により隣り合うトランジスタの活性領域が電気的に絶縁
される場合の例を示す。図36及び図37は、島状半導
体層110はソース拡散層710によりフローテイング
状態となっているが、各々のメモリセルの活性領域は拡
散層720により電気的に絶縁されていない場合の例を
示す。
【0030】メモリセルアレイの動作原理における実施
の形態 このようにして構成された電荷蓄積層として浮遊ゲート
を有するメモリセルは、電荷蓄積層に蓄積される電荷の
状態によってメモリ機能を有する。まず、ゲート電極と
して第2の電極を備えるトランジスタとゲート電極とし
て第5の電極を備えるトランジスタを選択ゲート・トラ
ンジスタとして有し、これらの選択ゲート・トランジス
タの間に電荷蓄積層を有し、制御ゲート電極として第3
の電極を備えるメモリセルを複数個、例えばL個(Lは
正の整数)直列に接続した島状半導体層を有し、これらの
島状半導体層を複数個、例えばM×N個(M、Nは正の
整数)備え、かつこのメモリセルアレイにおいて、半導体
基板に平行に配置される複数本、例えばM本の第4の配
線がこれら島状半導体層の各々の一方の端部に接続し、
他方の端部には第1の配線が接続しており、また半導体
基板に平行で、かつ第4の配線と交差する方向に配置さ
れる複数個、例えばN×L個の第3の配線がメモリセル
の第3の電極と接続している場合において、第1の配線
を第3の配線と平行に配置したときの読出し方法、書込
み方法及び消去方法の一例についてそれぞれ述べる。図
38は、上記メモリセルアレイ構造の等価回路を示す。
なおメモリセルの書込みの定義を、例えばメモリセルの
閾値を0.5V以上、消去の定義を、例えばメモリセル
の閾値を−0.5V以下とした場合について述べる。読
出し方法の一例として、図39に読出しにおける各電極
に与える電位のタイミングの一例を示す。最初に、第1
の配線(1-1〜1-N)、第2の配線(2-1〜2-N)、第3の配線
(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)、第5の配線
(5-1〜5-N)それぞれに例えば0Vを与えた状態から、
第4の配線(4-i)に、例えば3Vを与え、その後、第
2の配線(2-j)に、例えば3Vを与え、第5の配線(5-
j)に、例えば3Vを与え、その後、第3の配線(3-j-
h)以外の第3の配線(≠3-j-h)に、例えば3Vを与え
ることで、第4の配線(4-i)を流れる電流又は第1の配
線(1-j)に流れる電流により“0”、“1”を判定す
る。
【0031】その後、第3の配線(3-j-h)以外の第3
の配線(≠3-j-h)を、例えば0Vに戻し、第2の配線
(≠2-j)及び第5の配線(≠5-j)を、例えば0Vに戻
し、第4の配線(4-i)を、例えば0Vに戻す。この
際、それぞれの配線に電位を与えるタイミングは前後し
ても同時でもよい。また、上述においては第3の配線
(3-j-h)をゲート電極とするメモリセルを選択セルと
した場合の読出し方法について述べたが、第3の配線
(3-j-h)以外の第3の配線の1つをゲート電極とする
メモリセルを選択セルとした場合の読出し方法について
も同様に行う。また、第3の配線(3-j-L)から第3の配
線(3-j-1)まで連続して読み出してもよいし、順番は逆
でもよいし、ランダムでもよい。さらに第3の配線(3-
j-h)に接続している複数又は全てのメモリセルの読出
しを同時に行ってもよい。以上、複数(例えばL個)の
直列に並んだメモリセルと、直列に並んだメモリセルを
間にはさむように形成した選択ゲート・トランジスタを
もつ島状半導体層をM×N個に配列し、第1の配線と第3
の配線が平行に配置している場合の読出し動作原理の一
例を述べたが、このように複数のメモリセル部の上部と
下部に選択ゲートを配置することで、メモリセルトラン
ジスタが過剰消去の状態、すなわちしきい値が負の状態
である場合に、非選択セルが、例えば読出しゲート電圧
0Vでセル電流の流れる現象の防止を行う。つづいて、
書込み方法の一例として、図40に書込みにおける各電
極に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0032】最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第2の配線
(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の配線(4
-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-N))それぞれに、例えば
0Vを与えた状態から、第4の配線(4-i)以外である第
4の配線(≠4-i)に、例えば3Vを与え、その後、第5
の配線(5-j)に、例えば1Vを与え、その後、第3の配
線(3-j-h)以外である第3の配線(≠3-j-h)に、例えば3
Vを与え、その後、第3の配線(3-j-h)に、例えば20V
を与え、この状態を所望の時間保持することにより選択
セルのチャネル部と制御ゲート間のみに高電位が印加さ
れる状態をつくり、F−Nトンネリング現象により、チ
ャネル部より電荷蓄積層へ電子を注入する。なお第4の
配線(4-i)を除く第4の配線(≠4-i)に、例えば3Vを与
えることにより選択セルを含まない島状半導体層内の第
5の電極を備える選択ゲート・トランジスタはカットオ
フし、書込みは行われない。その後、例えば第3の配線
(3-j-h)を、例えば0Vに戻してから、第2の配線(2-j)
及び第5の配線(5-j) を、例えば0Vに戻し、その後、
第3の配線(3-j-h)以外である第3の配線(≠3-j-h)を、
例えば0Vに戻し、その後、第4の配線 (4-i)を、例
えば0Vに戻す。この際、それぞれの配線に電位を与え
るタイミングは前後しても同時でもよい。与える電位は
所望のセルの電荷蓄積層に負の電荷を一定量以上蓄積す
るための条件を満たすならば、いかなる電位の組み合わ
せでもよい。また、上述においては第3の配線(3-j-h)
をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の
書込み方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-h)
以外の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセル
を選択セルとした場合の書込み方法についても同様に行
う。第3の配線(3-j-L)から第3の配線(3-j-1)まで連続
して書き込みしてもよいし、順番は逆でもよいし、順番
はランダムでもよい。さらに第3の配線(3-j-h)に接続
している複数又は全てのメモリセルの書込みを同時に行
ってもよい。
【0033】選択セルを含まない島状半導体層内の第5
の電極を備える選択ゲート・トランジスタをカットオフ
させずに書込みを行う場合として、図41に各電極に与
える電位のタイミングの一例を示す。最初に第1の配線
(1-1〜1-N)、第2の配線(2-1〜2-N)、第3の配線(3-1-1
〜3-N-L)、第4の配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-1〜5-
N)それぞれに、例えば0Vを与えた状態から、第4の配
線(4-i)以外である第4の配線(≠4-i)に、例えば7Vを
与え、その後、第5の配線(5-j)に、例えば20Vを与
え、その後、第3の配線(3-j-h)以外である第3の配線
(≠3-j-h)に、例えば3Vを与え、その後、第3の配線(3
-j-h)に、例えば20Vを与え、この状態を所望の時間
保持することにより選択セルのチャネル部と制御ゲート
間に20V程度の電位差を発生させ、F−Nトンネリン
グ現象により、チャネル部より電荷蓄積層へ電子を注入
し、書込みを行う。なお第3の配線(3-j-h)に接続する
非選択セルのチャネル部と制御ゲート間には13V程度
の電位差が発生するが、選択セルの書込み時間内にこの
セルの閾値を変動させるほどの十分な電子の注入は行わ
れなれず、よってこのセルの書込みは実現しない。その
後、例えば第3の配線(3-j-h)を、例えば0Vに戻して
から、第5の配線(5-j) を、例えば0Vに戻し、その
後、第3の配線(3-j-h)以外である第3の配線(≠3-j-h)
を、例えば0Vに戻し、その後、第4の配線(≠4-i)
を、例えば0Vに戻す。
【0034】この際、それぞれの配線に電位を与えるタ
イミングは前後しても同時でもよい。また与える電位は
所望のセルの電荷蓄積層に負の電荷を一定量以上蓄積す
るための条件を満たすならばいかなる電位の組み合わせ
でもよい。また、上述においては第3の配線(3-j-h)を
ゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書
込み方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-h)以
外の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを
選択セルとした場合の書込み方法についても同様に行
う。第3の配線(3-j-L)から第3の配線(3-j-1)まで連続
して書き込みしてもよいし、順番は逆でもよいし、順番
はランダムでもよい。さらに第3の配線(3-j-h)に接続
している複数又は全てのメモリセルの書込みを同時に行
ってもよい。消去方法の一例として、図42に消去にお
ける各電極に与える電位のタイミングの一例を示す。消
去単位は図43に示す選択範囲のように1ブロックある
いはチップ一括で行う。最初に第1の配線(1-1〜1-N)、
第2の配線(2-j)、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)、第4の
配線(4-1〜4-M)、第5の配線(5-j)それぞれに、例えば
0Vを与えた状態から、第4の配線(4-1〜4-M)に、例え
ば20Vを与え、第1の配線(1-j)に、例えば20Vを
与え、その後、第2の配線(2-j)に、例えば20Vを与
え、第5の配線(5-j)に、例えば20Vを与え、この状態
を所望の時間保持することにより選択セルの電荷蓄積層
内の電子をF−Nトンネリング現象により引き抜き消去
を行う。
【0035】その後、第2の配線(2-j)及び第5の配線
(5-j) を、例えば0Vに戻し、その後、第4の配線(4-1
〜4-M) を、例えば0Vに戻し、第1の配線(1-j) を、
例えば0Vに戻す。この際、それぞれの配線に電位を与
えるタイミングは前後しても同時でもよい。また与える
電位は所望のセルの閾値を下げるための条件を満たすな
らばいかなる電位の組み合わせでもよい。上述において
は第3の配線(3-j-1〜3-j-L)をゲート電極とするメモリ
セルを選択セルとした場合の消去方法について述べてき
たが、第3の配線(3-j-1〜3-j-L)以外の第3の配線の1
つをゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合
の消去方法についても同様に行う。第3の配線(3-j-1〜
3-j-L)に接続している全てのメモリセルの消去を同時に
行ってもよいし、第3の配線(3-1-1〜3-N-L)に接続して
いる複数若しくは全てのメモリセルの消去を同時に行っ
てもよい。つづいて、本発明の半導体記憶装置のアレイ
構造の一例として、電荷蓄積層を有し制御ゲート電極と
して第3の電極を備えるメモリセルを2個直列に接続し
た島状半導体層を有し、これらの島状半導体層を複数
個、例えばM×N個(M、Nは正の整数)、備える場合で、
かつ、これらのメモリセルアレイにおいて、半導体基板
に平行に配置される複数、例えばM本の第4の配線がこ
れらの島状半導体層の各々の一方の端部に接続し、他方
の端部には第1の配線が接続しており、また半導体基板
に平行で、かつ第4の配線と交差する方向に配置される
複数個、例えばN×2個の第3の配線はメモリセルの第
3の電極と接続している場合において、第1の配線を第
3の配線と平行に配置したときの読出し方法、書込み方
法及び消去方法の一例についてそれぞれ述べる。
【0036】図44に上記メモリセルアレイ構造の等価
回路を示す。なお、メモリセルの書込みの定義を、例え
ばメモリセルの閾値を4V以上、消去の定義を、例えば
メモリセルの閾値を0.5V以上、3V以下とした場合
について述べる。まず、読出し方法の一例として、図4
5に読出しにおける各電極に与える電位のタイミングの
一例を示す。最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第3配線
(3-j-1、3-j-2)、第3配線(≠3-j-1、≠3-j-2)、第
4の配線(4-1〜4-M)それぞれに、例えば0Vを与えた
状態から、第4の配線(4-i)に、例えば1Vを与え、
その後、第3の配線(3-j‐2)に、例えば5Vを与える
ことにより、第4の配線(4-i)を流れる電流又は第1の
配線(1-j) (jは1≦j≦Nの正の整数)に流れる電流によ
り“0”、“1”を判定する。その後、第3の配線(3-j
‐2)を、例えば0Vに戻し、その後、第4の配線(4-
i)を、例えば0Vに戻す。この際、それぞれの配線に
電位を与えるタイミングは前後しても同時でもよい。ま
た、上述においては第3の配線(3-j-1)をゲート電極
とするメモリセルを選択セルとした場合の読出し方法に
ついて述べてきたが、第3の配線(3-j-1)以外の第3
の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選択セル
とした場合の読出し方法についても同様に行う。第3の
配線(3-j-2)から第3の配線(3-j-1)まで連続して読
み出してもよいし、順番は逆でもよいし、ランダムでも
よい。さらに第3の配線(3-j-1)に接続している複数
又は全てのメモリセルの読出しを同時に行ってもよい。
つづいて、書込み方法の一例として、図46に書込みに
おける各電極に与える電位のタイミングの一例を示す。
【0037】最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第3の配線
(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)、それぞれに例
えば0Vを与えた状態から、第4の配線(4-i)以外であ
る第4の配線(≠4-i)を開放状態にし、その後第4の配
線(4-i)に、例えば6Vを与え、その後第3の配線(3-j-
2)に、例えば6Vを与え、その後第3の配線(3-j-1)に例
えば12Vを与え、この状態を所望の時間保持すること
により選択セルの高電位側拡散層近傍にチャネルホット
エレクトロンを発生させ、かつ、第3の配線(3-j-1)に
印加される高電位により選択セルの電荷蓄積層へ発生し
た電子を注入させて書込みを行う。その後、例えば第3
の配線(3-j-1)を、例えば0Vに戻してから第3の配線
(3-j-2)を、例えば0Vに戻し、その後第4の配線(4-i)
を、例えば0Vに戻し、その後第4の配線(≠4-i)を、
例えば0Vに戻す。この際、それぞれの配線に電位を与
えるタイミングは前後しても同時でもよい。与える電位
は所望のセルの電荷蓄積層に負の電荷を一定量以上蓄積
するための条件を満たすならばいかなる電位の組み合わ
せでもよい。上述においては第3の配線(3-j-1)をゲー
ト電極とするメモリセルを選択セルとした場合の書込み
方法について述べてきたが、第3の配線(3-j-1)以外の
第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選択
セルとした場合の書込み方法についても同様に行う。第
3の配線(3-j-2)、第3の配線(3-j-1)の順序で書き込み
してもよいし、順番は逆でもよい。さらに第3の配線(3-
j-1)に接続している複数又は全てのメモリセルの書込み
を同時に行ってもよい。消去方法の一例として、図47
に消去における各電極に与える電位のタイミングの一例
を示す。消去単位はブロック単位、1ワードラインある
いはブロック内の上段のみあるいは下段のみで行う。
【0038】最初に第1の配線(1-1〜1-N)、第3の配線
(3-1-1〜3-N-2)、第4の配線(4-1〜4-M)、それぞれに例
えば0Vを与えた状態から、第4の配線(4-1〜4-M)を開
放状態にし、その後第1の配線(1-j)に、例えば5Vを
与え、その後、第3の配線(3-j-2)に、例えば5Vを与
え、その後、第3の配線(3-j-1)に、例えば−10Vを
与え、この状態を所望の時間保持することにより選択セ
ルの電荷蓄積層内の電子をF−Nトンネリング現象によ
り引き抜き消去を行う。その後、第3の配線(3-j-1)
を、例えば0Vに戻してから第3の配線(3-j-2)を、例
えば0Vに戻し、その後、第1の配線(1-j)を、例えば
0Vに戻し、その後、第4の配線(4-1〜4-M)を0Vに戻
す。この際、それぞれの配線に電位を与えるタイミング
は前後しても同時でもよい。与える電位は所望のセルの
閾値を下げるための条件を満たすならばいかなる電位の
組み合わせでもよい。上述においては第3の配線(3-j-
1)をゲート電極とするメモリセルを選択セルとした場合
の消去方法について述べたが、第3の配線(3-j-1)以外
の第3の配線の1つをゲート電極とするメモリセルを選
択セルとした場合の消去方法についても同様に行う。ま
た、第3の配線(3-j-1〜3-j-2)に接続している複数又は
全てのメモリセルの消去を同時に行ってもよいし、第3
の配線(3-1-1〜3-N-2)に接続している複数又は全てのメ
モリセルの消去を同時に行ってもよい。以上、読出し、
書込み及び消去について、P型半導体で形成される複数
の直列に並んだメモリセルと、直列に並んだメモリセル
を間にはさむように形成した選択トランジスタをもつ島
状半導体層、あるいはP型半導体で形成される2つの直
列に並んだメモリセルをもつ島状半導体層を、M×N (
M,Nは正の整数)個に配列し第1の配線と第3の配線が平
行に配置している場合の動作原理の一例をそれぞれ述べ
たが、例えばN型半導体で形成される島状半導体層の場
合のように全ての電極の極性が入れ替わってもよい。こ
のとき電位の大小関係は上述したものに対して反対にな
る。また上述の読出し、書込み及び消去の各動作例は第
1の配線を第3の配線と平行に配置した場合について述
べたが、第1の配線を第4の配線と平行に配置した場
合、及び第1の配線をアレイ全体で共通にした場合にお
いても、同様にそれぞれに対応する電位を与えることに
より動作させることが可能である。第1の配線を第4の
配線と平行に配置した場合はブロック単位でもビットラ
イン単位でも消去が可能となる。
【0039】図48及び図49は、図30及び図31、
図32及び図33で示される一実施例で、各トランジス
タ間に拡散層720が配置されず、さらにメモリ・トラ
ンジスタ及び選択ゲート・トランジスタのゲート電極で
ある500、510、520の間に配置する第三の導電
膜である多結晶シリコン膜530を形成した場合のメモ
リセルアレイの一部分を示す等価回路図である。図48
は、一つの島状半導体層110に配置される構造とし
て、各メモリ・トランジスタ及び選択ゲート・トランジ
スタのゲート電極の間に配置する第三の導電膜である多
結晶シリコン膜530が形成される場合のメモリセルア
レイの等価回路図を示す。図49は、島状半導体層11
0が複数配置される場合の等価回路を示す。以下、図4
8の等価回路について説明する。
【0040】ゲート電極として第32の電極32を備え
るトランジスタとゲート電極として第35の電極35を
備えるトランジスタを選択ゲート・トランジスタとして
有し、この選択ゲート・トランジスタの間に電荷蓄積層
を有し、制御ゲート電極として第33の電極(33-h)(h
は1≦h≦Lの正の整数、Lは正の整数)を備えるメモリセ
ルを複数個、例えばL個直列に配置し、かつ、各トラン
ジスタの間にゲート電極として第36の電極を備えるト
ランジスタを配置した島状半導体層110において、第
34の電極34がこれらの島状半導体層110の各々の
一方の端部に接続し、他方の端部には第31の電極31
が接続し、かつ複数の36の電極が全て一つに接続し、
第36の電極36として島状半導体層110に備えられ
る。次に、図49の等価回路について説明する。以下、
複数の島状半導体層110が配置されるメモリセルアレ
イにおいて、図48で示される各島状半導体層110に
配置される各回路素子の電極と各配線の接続関係を示
す。これらの島状半導体層110を複数個、例えばM×N
個(M,Nは正の整数、またiは1≦i≦Mの正の整数、jは1≦
j≦Nの正の整数)備え、かつ、これらのメモリセルアレイ
において、半導体基板に平行に配置される複数本、例え
ばM本の第34の配線が各々の島状半導体層110に備
える上述の第34の電極34とそれぞれ接続する。ま
た、半導体基板に平行で、かつ第34の配線34と交差
する方向に配置される複数本、例えばN×L本の第33
の配線は各々のメモリセルの上述の第33の電極(33-h)
と接続する。また、第34の配線と交差する方向に配置
される複数本、例えばN本の第31の配線が各々の島状
半導体層110に備える上述の第31の電極31と接続
し、かつ、第31の配線を第33の配線と平行に配置す
る。また、半導体基板に平行で、かつ第34の配線34
と交差する方向に配置される複数本、例えばN本の第3
2の配線は各々のメモリセルの上述の第32の電極32
と接続し、同様に半導体基板に平行で、かつ第34の配
線34と交差する方向に配置される複数本、例えばN本
の第35の配線は各々のメモリセルの上述の第35の電
極35と接続する。また各々の島状半導体層110に備
える上述の第36の電極36は第36の配線によって全
て一つに接続する。
【0041】なお、各々の島状半導体層110に備える
上述の第36の電極36は第36の配線によって全て一
つに接続しなくてもよく、第36の配線によってメモリ
セルアレイを2つ以上に分割して接続してもよい。つま
り各々の第36の電極を、例えばブロック毎に接続する
ような構造をとってもよい。選択ゲートトランジスタと
選択ゲートトランジスタに隣接するメモリセル及び隣接
するメモリセル同士が不純物拡散層を介して繋がってお
らず、代わりに選択トランジスタとメモリセル及びメモ
リセル同士の間隔が30nm以下と選択トランジスタと
メモリセル及びメモリセル同士が不純物拡散層を介して
接続されている場合に比べて非常に接近した構造をもつ
場合の動作原理について述べる。隣接する素子が十分接
近していると、選択ゲートトランジスタのゲートやメモ
リセルの制御ゲートに印加される閾値以上の電位により
形成するチャネルは隣接する素子のチャネルと接続し、
全ての素子のゲートに閾値以上の電位が与えられる場
合、全ての素子をチャネルは繋がることになる。この状
態は選択トランジスタとメモリセルやメモリセルが不純
物拡散層を介して接続されている場合とほぼ等価なた
め、動作原理も選択トランジスタとメモリセルやメモリ
セルが不純物拡散層を介して接続されている場合と同様
である。選択ゲートトランジスタやメモリセルが不純物
拡散層を介して繋がっておらず、代わりに選択トランジ
スタとメモリセルやメモリセルのゲート電極の間に第三
の導電膜が配置された構造をもつ場合の動作原理につい
て述べる。第三の導電膜は各素子の間に位置し、絶縁
膜、例えばシリコン酸化膜を介して島状半導体層と接続
している。即ち、第三の導電膜と該絶縁膜と島状半導体
層はMISキャパシタを形成している。第三の導電膜に
島状半導体層と絶縁膜との界面に反転層が形成するよう
な電位を与えるとチャネルが形成する。形成したチャネ
ルは隣接する素子にとっては各素子を接続する不純物拡
散層と同じ働きをする。そのため、第三の導電膜にチャ
ネルを形成し得る電位が与えられている場合、選択ゲー
トトランジスタやメモリセルが不純物拡散層を介して接
続している場合と同様な動作となる。また第三の導電膜
にチャネルを形成し得る電位が与えられていなくても、
例えば島状半導体層がP型半導体の場合、電荷蓄積層か
ら電子を引き抜く場合には、選択ゲートトランジスタや
メモリセルが不純物拡散層を介して接続している場合と
同様な動作となる。
【0042】メモリセルアレイの製造方法における実施
の形態 従来例に対し柱状に加工された半導体基板又は半導体層
に形成された各々のメモリセルの活性領域を半導体基板
に対してフローテイング状態となるように不純物拡散層
を形成し、さらに、半導体基板又は半導体層を最小加工
寸法以下で形成する実施の形態を説明する。 製造例1 この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、半導体基
板を、例えば柱状に加工することで島状半導体層を形成
し、該島状半導体層の側面を活性領域面とし、該活性領
域面に異方性をもつトンネル酸化膜及び電荷蓄積層とし
て浮遊ゲートを複数形成し、各々の島状半導体層を半導
体基板に対して電気的にフローテイング状態とし、各々
のメモリセルの活性領域を電気的にフローテイング状態
とする半導体記憶装置において、島状半導体層の上部と
下部に選択ゲート・トランジスタを配置し、選択ゲート
・トランジスタに挟まれてメモリ・トランジスタを複数
個、例えば2個配置し、各々トランジスタを該島状半導
体層に沿って直列に接続した構造であり、選択ゲート・
トランジスタのゲート絶縁膜厚がメモリ・トランジスタ
のゲート絶縁膜厚と等しく、各々のトランジスタの選択
ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成する本発明の実施の
形態を説明する。なお、図50〜図70及び図71〜図
90は、それぞれEEPROMのメモリセルアレイを示
す図1のA−A’及びB−B’断面図である。また、図
91〜図96は各工程における島状半導体層の平面図で
あり、そのうち図91、図93〜図95は島状半導体層
のみの拡大平面図である。まず、半導体基板となる、例
えばp型シリコン基板100の表面にマスク層となる第
一の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜310を20
0〜2000nm堆積し、公知のフォトリソグラフィ技
術によりパターンニングされたレジストR1をマスクと
して用いて(図50及び図71)、反応性イオンエッチ
ングにより第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310を
エッチングする。そして第一の絶縁膜であるシリコン窒
化膜310をマスクに用いて、反応性イオンエッチング
により半導体基板であるp型シリコン基板100を20
00〜20000nmエッチングして、格子縞状の第一
の溝部210を形成する(図51及び図72)。これに
より、半導体基板であるp型シリコン基板100は、柱
状をなして複数の島状半導体層110に絶縁される。こ
こで例えば、形成した島状半導体層110の形状がほぼ
円柱に近い形となる場合を考える。なお、半導体基板と
しては、シリコン基板のほか、ゲルマニウム等の元素半
導体基板、GaAs、ZnSe等の化合物半導体基板、
シリコンゲルマニウム等の混晶の半導体基板等を使用す
ることができる。また、バルク基板のみならず、SOI
基板、多層SOI基板等を用いてもよい。なかでも、シ
リコン基板が好ましい。
【0043】次に、第二の絶縁膜として熱酸化膜410
を形成する際、島状半導体層110側面の半導体基板1
00に対して平行な方向への熱酸化膜の成長速度が結晶
方位によって異方性がある場合、例えば島状半導体層1
10がシリコンで作られており、図91(a)に示すよ
うにA−A’方向及びB−B’方向がシリコン結晶の<
110>方向であり、C−C’方向及びD−D’方向がシリ
コン結晶の<100>方向とした場合には、シリコン結晶
は、<110>方向の酸化速度が<100>方向より早くなり
易いため、半導体基板100に対して平行な方向への酸
化膜厚に異方性ができる。その結果、図91(b),9
1(c)及び図92に示すように、島状半導体層110
は円柱からやや四角柱に近い形になる(図52及び図7
3)。また、第二の絶縁膜として熱酸化膜410に異方
性ができる別の例として、図94(a)〜94(c)に
示すように、島状半導体層110の形状が、島状半導体
層110を反応性イオンエッチングにより形成する際、
周囲の影響を受けて、例えば、八角形になったり、図9
4(a)に対して、例えば、+22.5°(図94
(b))又は−22.5°(図94(c))ずれること
がある。また、さらに別の例として、図95(a)に示
すように、熱酸化膜410の外周の形状が円形である場
合、図95(b)に示すように、例えば、+45°すれ
る場合、図95(c)に示すように、島状半導体層11
0と熱酸化膜410との界面の形状が円形である場合、
図95(d)に示すように、例えば、+45°すれる場
合もある。例えば、酸素雰囲気中において、800〜9
00℃程度の温度で10〜100分間程度の反応律速酸
化を行う。本発明は、上記手法に限らず、島状半導体層
110の側面に少なくとも2種類の膜厚が形成される条
件であればよい。この時、島状半導体層110が最小加
工寸法で形成されていた場合、熱酸化膜410の形成に
より島状半導体層110の大きさが小さくなる。つま
り、最小加工寸法以下に形成される。
【0044】次に、例えば等方性エッチングにより各島
状半導体層110の周囲の第二の絶縁膜である熱酸化膜
410をエッチング除去し、必要に応じて斜めイオン注
入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイ
オン注入を行う。例えば、5〜45°程度傾斜した方向
から5〜100keVの注入エネルギー、硼素1×10
11〜1×1013/cm2程度のドーズが挙げられる。チ
ャネルイオン注入の際には、島状半導体層110の多方
向から注入される方が表面不純物濃度を均一とできるた
め好ましい。あるいはチャネルイオン注入に代って、C
VD法により硼素を含む酸化膜を堆積し、その酸化膜か
らの硼素拡散を利用してもよい。なお、島状半導体層1
10の表面からの不純物導入に関しては島状半導体層1
10の表面を第二の絶縁膜である熱酸化膜410で被覆
する前に行ってもよいし、島状半導体層110を形成す
る前に導入を完了しておいてもよいし、島状半導体層1
10の不純物濃度分布が同等であれば手段を限定しな
い。つづいて第二の絶縁膜である熱酸化膜410を除去
し、熱酸化によりトンネル酸化膜として第三の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜420を形成すると(図53及び図
74)、同様に熱酸化速度の異方性により酸化膜厚に異
方性ができ、島状半導体層110はさらに四角柱に近い
形になる。この場合、シリコン結晶の<100>であるC−
C’方向及びD−D’方向へ成長する酸化膜が薄いた
め、トンネル酸化膜としてはC−C’方向及びD−D’
方向へ成長する酸化膜が有効となり、実質的にトンネル
酸化膜の面積を減少させることになり、浮遊ゲートと島
状半導体層との容量に対する浮遊ゲートと制御ゲートと
の容量の比が向上する。また、A−A’方向及びB−
B’方向がシリコン結晶の<100>方向であり、C−C’
方向及びD−D’方向がシリコン結晶の<110>方向と
した場合(図95、図96)には、先に述べたA−A’
方向及びB−B’方向がシリコン結晶の<110>方向で
あり、C−C’方向及びD−D’方向がシリコン結晶の
<100>方向とした場合と同様に行うと、トンネル酸化膜
として第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420を形成
後には、島状半導体層は菱柱に近い形となって得られる
(図95)。この場合でも、実質的なトンネル酸化膜の面
積減少効果があるため、浮遊ゲートと島状半導体層との
容量に対する浮遊ゲートと制御ゲートとの容量の比が向
上する。
【0045】また、上記のように、島状半導体層110
を加工した場合、島状半導体層110の形状が、ほぼ円
柱にならなくてもよく、例えば、多角形、楕円形等の種
々の形状であってもよい。第3の絶縁膜を形成した場
合、島状半導体層110の形状が四角柱であってもよ
く、島状半導体層110の側面に少なくとも2種類の膜
厚が形成されればよい。この際、トンネル酸化膜は熱酸
化膜に限らず、窒素酸化膜でもよい。つづいて第一の導
電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50nm
〜200nm程度堆積した(図54及び図75)後、C
VD法により第四の絶縁膜として、例えばシリコン窒化
膜321を5〜50nm堆積させる。つづいて、第四の
絶縁膜であるシリコン窒化膜321を、例えば反応性イ
オンエッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコ
ン膜510の側壁にサイドウォール状に残存させ(図5
5及び図76)、格子縞状の第一の溝部210にCVD
法により第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
31を50nm〜500nm堆積する(図56及び図7
7)。格子縞状の第一の溝部210の所望の深さまで第
五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431を埋む(図57
及び図78)。第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜43
1をマスクに第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321
を等方性エッチングにより、第五の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜431と第一の導電膜である多結晶シリコン膜
510の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図
58及び図79)。この際、第五の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜431の上面より第四の絶縁膜であるシリコン
窒化膜321が窪みを生じた状態となる。
【0046】この窪みに第六の絶縁膜としてシリコン酸
化膜441を3〜30nm堆積する。この際、第六の絶
縁膜であるシリコン酸化膜441の膜厚は第四の絶縁膜
であるシリコン窒化膜321の約半分程度以上の膜であ
れば上記窪みが埋まる。なお、第一の導電膜である多結
晶シリコン膜510の側壁にも酸化膜441堆積するた
め、例えば等方性エッチングにより第一の導電膜である
多結晶シリコン膜510の側壁の酸化膜441を除去す
る。これにより、前記窪み部には第六の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜441が残存し、第四の絶縁膜であるシリ
コン窒化膜321は第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜
431、第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜441によ
って埋没する。つづいて、同様にCVD法により第四の
絶縁膜であるシリコン窒化膜322を5〜50nm堆積
させ、反応性イオンエッチングにより第一の導電膜であ
る多結晶シリコン膜510の側壁にサイドウォール状に
第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜322を残存させる
(図59及び図80)。その後、同様に第五の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜432を埋めこみ、サイドウォール
状の第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜322の上部
に、第六の絶縁膜と同様に第六の絶縁膜であるシリコン
酸化膜442を配置する。その後、同様に第一の導電膜
である多結晶シリコン膜510の側壁に第四の絶縁膜で
あるシリコン窒化膜323のサイドウォールを形成する
(図60及び図81)。これらを繰り返すことにより第
一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側壁に複数
の第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜のサイドウォール
を形成する(図61及び図82)。等方性エッチングに
より第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の分割
を行う。
【0047】第一の導電膜である多結晶シリコン膜51
0を第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜51
4に分割形成する手段として、 第四の絶縁膜であるシ
リコン窒化膜321〜324をマスクに、例えば熱酸化
により分離形成を行ってもよい。また、エッチングと熱
酸化を組み合わせて分離形成を行ってもよい。分割され
た第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514
及び第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310と自己整
合で島状半導体層110、半導体基板100に不純物導
入を行う。例えば、拡散法(例えば、固層気相拡散又は
気相拡散等)を用いて710〜724のN型不純物拡散
層として砒素1×1018〜1×1021/cm3程度のド
ーズで形成する。この際、第一の配線層となる不純物拡
散層710はイオン注入法などにより不純物濃度の調整
を行ってもよい(図62及び図83)。例えば、0〜7
°程度傾斜した方向から5〜100keVの注入エネル
ギー、燐を1×1013〜1×1015/cm2程度のドー
ズが挙げられる。第一の配線層である不純物拡散層71
0の形成するタイミングはN型半導体層721〜724
の形成と同時でなくてもよい。例えば、第二の絶縁膜で
ある熱酸化膜410形成後に、例えばイオン注入法など
により第一の配線層である不純物拡散層710の形成を
行ってもよいし、例えば、第三の絶縁膜であるシリコン
酸化膜420の形成後に行ってもよい。また、先に述べ
たタイミングを組み合わせて複数回行ってもよい。その
後、第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜51
4の露出部を、例えば熱酸化法によって第七の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜450を5nm〜50nm選択的に
形成する。この際、熱処理を施すことにより不純物拡散
層710〜724を拡散させ島状半導体層110のP型
領域を電気的にフローティング状態とする(図63及び
図84)。また、第一の導電膜である多結晶シリコン膜
511〜514の不純物の導入は第一の導電膜である多
結晶シリコン膜510の成膜時に行ってもよいし、島状
半導体層110に不純物導入を行う際に行ってもよい
し、導電膜としてなれば導入時期は制限されない。
【0048】その後、第四の絶縁膜であるシリコン窒化
膜サイドウォール321〜324を、例えば等方性エッ
チングにより除去した後、CVD法により第八の絶縁膜
となるシリコン酸化膜461を50〜500nm堆積
し、異方性エッチング及び等方性エッチングにより第一
の導電膜である多結晶シリコン膜511の側部を埋設す
るように酸化膜461を埋めこむ。第一の導電膜である
多結晶シリコン膜512〜514及び第七の絶縁膜であ
るシリコン酸化膜450に、第九の絶縁膜となる、例え
ばシリコン窒化膜331を5〜50nm堆積し、サイド
ウォールを形成する(図64及び図85)。つづいて、
第一の導電膜である多結晶シリコン膜511の側部を露
出する程度に第八の絶縁膜であるシリコン酸化膜461
をエッチバックして、第二の導電膜となる、例えば多結
晶シリコン膜521を15nm〜150nm堆積する
(図65及び図86)。その後、図86のように第二の
導電膜である多結晶シリコン膜521と自己整合で半導
体基板であるp型シリコン基板100に第二の溝部22
0を形成し、不純物拡散層710を分離する。つまり第
二の導電膜の分離部と自己整合的に第一の配線層の分離
部を形成する。つづいて、第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜511と接触しうる程度に、第二の導電膜であ
る多結晶シリコン膜521をエッチバックし選択ゲート
とする。その際、島状半導体層110の間隔を、図1の
A−A’方向について予め所定の値以下に設定しておく
ことによって、マスク工程を用いることなく、その方向
に連続する選択ゲート線となる第二の配線層として形成
される。その後、第八の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
62を50〜500nm堆積し、異方性エッチング及び
等方性エッチングにより第二の導電膜である多結晶シリ
コン膜521の側部及び上部を埋設するように第八の絶
縁膜であるシリコン酸化膜461を埋めこむ。
【0049】次に、等方性エッチングにより第九の絶縁
膜であるシリコン窒化膜331のサイドウォールを除去
し、露出した第一の導電膜である多結晶シリコン膜51
2〜514の表面に層間絶縁膜612を形成する(図6
6及び図87)。この層間絶縁膜612は、例えばON
O膜とする。具体的には熱酸化法により多結晶シリコン
膜表面に5〜10nmのシリコン酸化膜とCVD法によ
り5〜10nmのシリコン窒化膜とさらに5〜10nm
のシリコン酸化膜を順次堆積する。つづいて同様に第二
の導電膜となる多結晶シリコン膜522を15〜150
nm堆積し、エッチバックすることで、第一の導電膜で
ある多結晶シリコン膜512の側部に層間絶縁膜612
を介して第二の導電膜である多結晶シリコン膜522を
配置させる(図67及び88)。このとき、図1のA−
A’方向について予め所定の値以下に設定しておくこと
によって、マスク工程を用いることなく、その方向に連
続する制御ゲート線となる第三の配線層として形成され
る。その後、第八の絶縁膜であるシリコン酸化膜463
を50〜500nm堆積し、異方性エッチング及び等方
性エッチングにより第二の導電膜である多結晶シリコン
膜522の側部及び上部を埋設するように第八の絶縁膜
である酸化膜463を埋めこむ。同様に繰り返すことで
第一の導電膜である多結晶シリコン膜513の側部に層
間絶縁膜613を介して第二の導電膜である多結晶シリ
コン膜523を配置させ(図68及び図89)、第二の
導電膜である多結晶シリコン膜522の側部及び上部を
埋設するように酸化膜463を埋めこむ。
【0050】最上段第一の導電膜である多結晶シリコン
膜514においては最下段第一の導電膜である多結晶シ
リコン膜511と同様に第一の導電膜である多結晶シリ
コン膜514と接触しうる程度に、第二の導電膜である
多結晶シリコン膜524をエッチバックする。第二の導
電膜である多結晶シリコン膜524の上層に第十の絶縁
膜となる、例えばシリコン酸化膜465を100〜50
0nm堆積し、エッチバック又はCMP法などにより不
純物拡散層724を備える島状半導体層110の上部を
露出させ、第四の配線層を第二又は第三の配線層と方向
が交差するよう島状半導体層110の上部と接続する。
その後、公知の技術により層間絶縁膜を形成しコンタク
トホール及びメタル配線を形成する(図69及び図9
0)。なお、図69では、メタル配線がアライメントズ
レなく不純物拡散層724上に配置されている状態を示
しているが、アライメントズレが発生しても、図70に
示したように、メタル配線は不純物拡散層724に接続
させることができる(以下の製造例についても同様)。
これにより、第一の導電膜となる多結晶シリコン膜を浮
遊ゲートとする電荷蓄積層に蓄積される電荷状態によっ
てメモリ機能を有する半導体記憶装置が実現する。ま
た、熱酸化膜の異方性が得られれば、結晶方位は<110>
と<100>の組み合わせでなくてもよく、また、材料はシ
リコンでなくてもよいし、島状半導体層が四角柱ではな
く六角柱などの形に近くなってもよい。また、この実施
例では第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310、第四
の絶縁膜であるシリコン窒化膜321、322、32
3、324、第九の絶縁膜であるシリコン窒化膜331
のような半導体基板又は多結晶シリコン膜の表面に形成
される膜はシリコン表面側からシリコン酸化膜/シリコ
ン窒化膜の複層膜としてもよい。シリコン酸化膜の埋め
込みに用いる際のシリコン酸化膜の形成手段はCVD法
に限らず、例えばシリコン酸化膜を回転塗布により形成
してもよい。
【0051】なお、実施例では、マスクを用いることな
く各メモリセルの制御ゲートを一方向について連続する
ように形成した。これは、島状半導体層の配置が対称的
でない場合に初めて可能である。すなわち、第二又は第
三の配線層方向の島状半導体層との隣接間隔を、第四の
配線層方向にそれより小さくすることにより、第四の配
線層方向には分離され、第二又は第三の配線層方向に繋
がる配線層がマスク無しで自動的に得られる。これに対
して、例えば、島状半導体層の配置を対称にした場合に
はフォトリソグラフィによりレジストのパターンニング
工程により配線層の分離を行ってもよい。また、複数の
メモリセル部の上部と下部に選択ゲートを配置すること
でメモリセルトランジスタが過剰消去の状態、すなわ
ち、読み出し電圧が0Vであってしきい値が負の状態に
なり、非選択セルでもセル電流が流れる現象を防止する
ことができる。さらに、上記製造例では、p型半導体基
板に格子島状の第1の溝部210を形成しているが、n
型半導体基板内に形成されたp型不純物拡散層又はp型
半導体基板内に形成されたn型不純物拡散層内に、半導
体基板と同じ導電型の不純物拡散層が形成され、この不
純物拡散層上に格子島状の第1の溝部210を形成して
もよい。また、島状半導体層内に形成された基板と逆導
電型の不純物拡散層内に、半導体基板と同じ導電型の不
純物拡散層が形成されていてもよい。この製造例は、以
降の種々の製造例に適用することができる。
【0052】製造例2 先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島
状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的
な製造工程例を次に示す。なお、図97〜図104及び
図105〜図112は、それぞれEEPROMのメモリ
セルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面
図である。本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜4
10をエッチング除去し、必要に応じて斜めイオン注入
を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオ
ン注入を行うまで(図97及び図105)は、先の製造
例1と同様である。その後、第五の絶縁膜として、例え
ばシリコン酸化膜430を50〜200nm堆積し、反
応性イオンエッチングにより島状半導体層110の側壁
にサイドウォール状に残存させ、第四の絶縁膜として、
例えばシリコン窒化膜320を堆積し、図1のA−A’
方向について島状半導体層110が第四の絶縁膜である
シリコン窒化膜320を介して連続するようにし、B−
B’方向については連続しない状態にする(図98及び
図106)。なお、A−A’方向についてもB−B’方
向についても島状半導体層110を第四の絶縁膜である
シリコン窒化膜320を介して連続するようにし、後か
ら公知のフォトリソグラフィ技術によりパターンニング
されたレジストを用いて第四の絶縁膜であるシリコン窒
化膜320をB−B’方向について分離してもよい。次
に、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を等方性
エッチングすることにより、B−B’方向については第
五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430が露出するよう
にし、A−A’方向についてはまだ島状半導体層110
が第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を介して連
続している状態を保つようにする(図99及び図10
7)。つまり第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430
の周囲の一部に第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜32
0を残存させる。つづいて、第四の絶縁膜であるシリコ
ン窒化膜320と島状半導体層110に挟まれた領域に
第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430を残存させる
よう、第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430の露出
している部分を等方性エッチングにより除去する(図1
00及び図108)。その後、第四の絶縁膜であるシリ
コン窒化膜320を等方性エッチングにより除去する
(図101及び図109)。この際第一の絶縁膜である
シリコン窒化膜310が完全に除去されないようエッチ
ング量を調整する。つづいて、例えば熱酸化法を用いて
露出した各島状半導体層110の周囲に10nm程度の
トンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリ
コン酸化膜420を形成する(図102及び図11
0)。この際、トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、C
VD酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。その後、第一の導
電膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50nm
〜200nm程度堆積する以降は先の製造例1に準ずる
(図103〜図104及び図111〜図112)。これ
により島状半導体層110のA−A’方向に互いに面す
る領域には第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜430が
残存し、トンネル酸化膜が形成されない。従って、本実
施例においてはメモリセルにおける浮遊ゲートと制御ゲ
ートの面する領域に対するトンネル酸化膜面積が小さく
なり、カップリング比向上に繋がる利点を有する。
【0053】製造例3 先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島
状半導体層110の周囲の一部に形成する一例として図
1におけるA−A’方向に面する領域にのみトンネル酸
化膜を形成するための具体的な製造工程例を次に示す。
なお、図113〜図122及び図123〜図132は、
それぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1の
A−A’及びB−B’断面図である。本実施例では第一
の絶縁膜であるシリコン窒化膜310をマスクに用い
て、反応性イオンエッチングにより半導体基板であるp
型シリコン基板100を2000〜20000nmエッ
チングして、格子縞状の溝210を形成するまで(図1
13及び図123)は先の製造例1と同様である。その
後、島状半導体層110の表面を酸化することで第二の
絶縁膜となる、例えば熱酸化膜410を10nm〜10
0nm程度形成する(図114及び図124)。つづい
て、第四の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜320
を50nm〜500nm程度堆積し、図9のA−A’方
向について島状半導体層110が第二の絶縁膜である熱
酸化膜410を介して連続するようにし、B−B’方向
については連続しない状態にする(図115及び図12
5)。その後、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜32
0を等方性エッチングによりエッチングし、島状半導体
層110のA−A’方向に面する第四の絶縁膜であるシ
リコン窒化膜320のみ残存させる(図116及び図1
26)。すなわちB−B’方向については第二の絶縁膜
である熱酸化膜410が露出する状態にする。なお、A
−A’方向についてもB−B’方向についても島状半導
体層110を第二の絶縁膜である熱酸化膜410及び第
四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320を介して連続す
るようにし、後から公知のフォトリソグラフィ技術によ
りパターンニングされたレジストを用いて第四の絶縁膜
であるシリコン窒化膜320をB−B’方向について分
離してもよい。その後、露出した第二の絶縁膜である熱
酸化膜410に対してさらに酸化を行うことにより第二
の絶縁膜である熱酸化膜411を形成する(図117及
び図127)。
【0054】第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜320
を等方性エッチングにより除去する(図118及び図1
28)。この際第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜31
0が完全に除去されないようエッチング量を調整する。
つづいて、等方性エッチングにより第二の絶縁膜である
熱酸化膜410の膜厚程度のシリコン酸化膜を除去する
ことにより、A−A’方向に互いに面する領域において
島状半導体層110を露出させる(図119及び図12
9)。次に、例えば熱酸化法を用いて露出した各島状半
導体層110の表面に、例えば10nm程度のトンネル
酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化
膜420を形成する(図120及び図130)。この際
トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、CVD酸化膜又は
窒素酸化膜でもよい。なお、上記第三の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜420を形成した時点で、第二の絶縁膜で
ある熱酸化膜410は、トンネル電流により電荷蓄積層
の電荷の状態に影響を与えないように膜厚及びエッチン
グ量を予め設定しておく。その後、第一の導電膜とな
る、例えば多結晶シリコン膜510を50nm〜200
nm程度堆積する以降は先の製造例1に準ずる(図12
1〜図122及び図131から図132)。これにより
島状半導体層110のB−B’方向に互いに面する領域
には第二の絶縁膜である熱酸化膜411が残存し、トン
ネル酸化膜が形成されない。従って本実施例においては
メモリセルにおける浮遊ゲートと制御ゲートの面する領
域に対するトンネル酸化膜面積が小さくなり、カップリ
ング比向上に繋がる利点を有する。
【0055】製造例4 先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島
状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的
な製造工程例を次に示す。なお、図133〜図143及
び図144〜図146はそれぞれEEPROMのメモリ
セルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面
図である。本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜4
10を形成し(図133及び図144)、その後、第二
の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除去し、必
要に応じて、例えば斜めイオン注入を利用して各島状半
導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行うまでは
先の製造例1と同様である。その後、第二十八の絶縁膜
として、例えばシリコン酸化膜452を5〜50nm程
度堆積し、異方性エッチングにより島状半導体層110
の側壁にサイドウォール状に残存させる。この際、第二
十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は熱酸化によ
り形成してもよく、また、第二の絶縁膜である熱酸化膜
410を除去せずに用いてもよい。また、第二十八の絶
縁膜であるシリコン酸化膜452をサイドウォール状に
せず、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を
堆積し、そのまま用いてもよい。さらに第二十七の絶縁
膜として、例えばシリコン窒化膜362を5〜50nm
程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体
層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化
膜452を介してサイドウォール状に残存させる。次
に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
35を50〜500nm堆積し、その後、例えば等方性
エッチングにより後工程で形成する第一の導電膜512
の少なくとも上端部に達する程度まで埋め込む(図13
4及び図145)。
【0056】第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
35をマスクに、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化
膜362を、等方性エッチングにより第二十八の絶縁膜
であるシリコン酸化膜452と第二十五の絶縁膜である
シリコン酸化膜435の間にのみ残存させるようエッチ
ングを行う(図135及び図146)。この際、第二十
五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の上面より第二
十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362が窪みを生じ
た状態となる。この窪みに第二十六の絶縁膜として、例
えばシリコン酸化膜445を3〜30nm堆積する(図
136及び図147)。この際、第二十六の絶縁膜であ
るシリコン酸化膜445の膜厚は、第二十七の絶縁膜で
あるシリコン窒化膜362の約半分程度以上の膜であれ
ば上記窪みが埋まる。なお、第二十八の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜452の側壁にも第二十六の絶縁膜である
シリコン酸化膜445が堆積するため、例えば等方性エ
ッチングにより第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜
452の側壁の第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜
445を除去する。なお、第二十五の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜435の上面の第二十八の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜452を一度除去し、再度同程度の膜を形成
してもよい。これにより、前記窪み部には第二十六の絶
縁膜であるシリコン酸化膜445が残存し、第二十七の
絶縁膜であるシリコン窒化膜362は第二十五の絶縁膜
であるシリコン酸化膜435、第二十六の絶縁膜である
シリコン酸化膜445によって埋没する(図137及び
図148)。つづいて第二十七の絶縁膜として、例えば
シリコン窒化膜363を5〜50nm程度堆積し、その
後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁に
第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介して
サイドウォール状に残存させる(図138及び14
9)。その後、同様に第二十五の絶縁膜であるシリコン
酸化膜436を埋め込み、サイドウォール状の第二十七
の絶縁膜であるシリコン窒化膜363の上部に、第二十
六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445と同様に第二十
六の絶縁膜であるシリコン酸化膜446を配置する。次
に、同様により島状半導体層110の側壁に第二十八の
絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介して第二十七の
絶縁膜であるシリコン窒化膜364をサイドウォール状
に残存させる(図139及び図150)。その後、第二
十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、3
64をマスクに等方性エッチングにより第二十五の絶縁
膜であるシリコン酸化膜435、436及び第二十六の
絶縁膜であるシリコン酸化膜445、446及び第二十
八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を除去する(図
140及び図151)。つづいて第二十七の絶縁膜であ
るシリコン窒化膜362、363、364を等方性エッ
チングにより除去し、例えばCVD法を用いて各島状半
導体層110の周囲に10nm程度のトンネル酸化膜と
なる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420
を形成する(図141及び図152)。この際、トンネ
ル酸化膜は熱酸化膜に限らず、熱酸化膜又は、窒素酸化
膜でもよい。また、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸
化膜452は第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420
の形成に伴い膜厚が増加し、第三の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜420よりも必ず厚い膜となる。
【0057】その後、第一の導電膜となる、例えば多結
晶シリコン膜510を50〜200nm程度堆積する以
降は先の製造例1に準ずる(図142及び図153)。
なお、トンネル酸化膜となる第三の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜420はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半
導体層110との間に形成されればよく、配置は限定し
ない。例えば、第一の導電膜である多結晶シリコン膜の
上部若しくは下部に偏って形成されてもよいし、第三の
絶縁膜であるシリコン酸化膜420の一部が不純物拡散
層と重なりをもつてもよい。その一例として図143及
び図154を示す。また、トンネル酸化膜となる第三の
絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を熱酸化法
により形成した場合の一例を示す(図155〜図156
及び図157〜158)。さらに、第三の絶縁膜である
シリコン酸化膜420などを熱酸化法により形成する
際、先の製造例1のように形成した熱酸化膜の膜厚が異
方性をもっていてもよいし異方性をもっていなくてもよ
い。上記方法により、島状半導体層110の側面にトン
ネル酸化膜及び電荷蓄積層として浮遊ゲートを複数有す
るメモリセルを有し、島状半導体層110を半導体基板
に対して電気的にフローテイング状態とし、各々のメモ
リセルの活性領域を電気的にフローテイング状態とする
半導体記憶装置において、島状半導体層の上部と下部に
選択ゲートを配置し、かつ、メモリ・トランジスタの浮
遊ゲートの島状半導体層との間に配置するトンネル酸化
膜の面積が浮遊ゲートの島状半導体層と接する面積より
も小さい、各々トランジスタの選択ゲート及び浮遊ゲー
トを一括で形成することができる。
【0058】製造例5 先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島
状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的
な製造工程例を次に示す。なお、図159〜図160及
び図161〜図162はそれぞれEEPROMのメモリ
セルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面
図である。本実施例では第二十七の絶縁膜であるシリコ
ン窒化膜362、363、364をマスクに等方性エッ
チングにより第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
35、436及び第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化
膜445、446及び第二十八の絶縁膜であるシリコン
酸化膜452を除去するまでは先の製造例1と同様であ
る。つづいて、例えばCVD法を用いて各島状半導体層
110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜
となる第三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜42
0を形成する(図159及び図161)。この際、トン
ネル酸化膜はCVD膜に限らず、熱酸化膜又は窒素酸化
膜でもよい。その後、第一の導電膜となる、例えば多結
晶シリコン膜510を50〜200nm程度堆積する以
降は先の製造例1に準ずる(図160及び図162)。
また、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362と
363及び363と364の間に形成するトンネル酸化
膜として用いる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜42
0はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層110
との間に形成されればよく、配置は限定しない。例えば、
第一の導電膜である多結晶シリコン膜の上部若しくは下
部に偏って形成されてもよいし、第三の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜420の一部が不純物拡散層と重なりをも
ってもよい。第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420
を形成する際に第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜
362、363、364が残存しているところでは選択
ゲート及び浮遊ゲートと島状半導体層110を介する絶
縁膜が第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452及
び第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、36
3、364及び第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜42
0によりMONOS構造となるが、選択ゲート及び浮遊ゲ
ートと島状半導体層110、第二十八の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜452の膜厚を制御することによりMON
OS構造のシリコン窒化膜へのトンネル電流を防止でき
る。また、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420な
どを熱酸化法により形成する際、先の製造例1のように
形成した熱酸化膜の膜厚が異方性をもっていてもよいし
異方性をもっていなくてもよい。上記方法により、島状
半導体層の上部と下部に選択ゲートを配置し、かつ、メ
モリ・トランジスタの浮遊ゲートの島状半導体層との間
に配置するトンネル酸化膜の面積が浮遊ゲートの島状半
導体層と接する面積よりも小さい、各々トランジスタの
選択ゲート及び浮遊ゲートを一括で形成することができ
る。
【0059】製造例6 先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を、柱状をなす
島状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体
的な製造工程例を次に示す。なお、図163〜図174
及び図175〜図186は、それぞれEEPROMのメ
モリセルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’
断面図である。本実施例では半導体基板であるp型シリ
コン基板100を、柱状をなして複数の島状半導体層1
10に分離するまで(図163及び図175)は先の製
造例1と同様である。その後、第二十五の絶縁膜とし
て、例えばシリコン酸化膜435を50〜500nm堆
積し、例えば等方性エッチングにより後工程で形成する
第一の導電膜512の下端部に達しない程度まで埋め込
む(図164及び176)。つづいて、第二十八の絶縁
膜として、例えばシリコン酸化膜452を5〜50nm
程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体
層110の側壁にサイドウォール状に残存させる。さら
に、第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜3
62を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチン
グにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜
であるシリコン酸化膜452を介してサイドウォール状
に残存させる(図165及び図177)。この際、第二
十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は形成しなく
てもよいが、形成するほうが好ましい。また、第二十八
の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を堆積後、サイド
ウォール状に形成せずに第二十七の絶縁膜である.シリ
コン窒化膜362を堆積してもよい。つづいて、第二十
六の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜445を50
〜500nm堆積し、例えば等方性エッチングにより後
工程で形成する第一の導電膜512の少なくとも上端部
に達する程度まで埋め込む(図166及び図178)。
【0060】その後、第二十六の絶縁膜であるシリコン
酸化膜445をマスクとして、第二十七の絶縁膜である
シリコン窒化膜362及び第二十五の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜435を等方性エッチングにより島状半導体
層110と第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜44
5の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図16
7及び図179)。この際、第二十五の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜435はエッチングしなくてもよい。次
に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
36を50〜500nm堆積し、例えば等方性エッチン
グにより後工程で形成する第一の導電膜513の下端部
に達しない程度まで埋め込み、つづいて第二十八の絶縁
膜として、例えばシリコン酸化膜453を5〜50nm
程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体
層110の側壁にサイドウォール状に残存させる。さら
に、第二十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜3
63を5〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチン
グにより島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜
であるシリコン酸化膜453を介してサイドウォール状
に残存させる(図168及び図180)。この際、第二
十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜453は形成しなく
てもよいが、形成するほうが好ましい。また、第二十八
の絶縁膜であるシリコン酸化膜453を堆積後、サイド
ウォール状に形成せずに第二十七の絶縁膜であるシリコ
ン窒化膜363を堆積してもよい。つづいて、第二十六
の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜446を50〜
500nm堆積し、例えば等方性エッチングにより後工
程で形成する第一の導電膜513の少なくとも上端部に
達する程度まで埋め込む。その後、第二十六の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜446をマスクとして第二十七の絶
縁膜であるシリコン窒化膜363及び第二十五の絶縁膜
であるシリコン酸化膜436を等方性エッチングにより
島状半導体層110と第二十六の絶縁膜であるシリコン
酸化膜446の間にのみ残存させるようエッチングを行
う(図169及び図181)。つづいて、第二十七の絶
縁膜であるシリコン窒化膜362及び363をマスクに
島状半導体層110の表面を酸化することで第二の絶縁
膜となる、例えば熱酸化膜410を10〜100nm程
度形成する(図170及び図182)。その後、第二十
七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363及び第
二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452、453を
等方性エッチングにより除去し、島状半導体層110を
露出する(図171及び図183)。必要に応じて斜め
イオン注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチ
ャネルイオン注入を行う。例えば、5〜45°程度傾斜
した方向から5〜100keVの注入エネルギー、硼素
1×1011〜1×1013/cm2程度のドーズが挙げら
れる。チャネルイオン注入の際には、島状半導体層11
0の多方向から注入される方が表面不純物濃度を均一と
できるため好ましい。なお、島状半導体層110の表面
からの不純物導入に関しては第二十五の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜435を堆積する前に行ってもよいし、島
状半導体層110を形成する前に導入を完了しておいて
もよいし、島状半導体層110の不純物濃度分布が同等
であれば手段を限定しない。
【0061】つづいて、例えば熱酸化法を用いて露出し
た各島状半導体層110の周囲に、例えば10nm程度
のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例えばシ
リコン酸化膜420を形成する(図172及び図18
4)。このとき、第二の絶縁膜となる、例えばシリコン
酸化膜411は第二の絶縁膜である熱酸化膜410がさ
らに膜厚が増加したものとする。トンネル酸化膜は熱酸
化膜に限らず、CVD酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。
その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコン膜
510を50〜200nm程度堆積する以降は先の製造
例1に準ずる(図173及び図185)。なお、トンネ
ル酸化膜となる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜42
0はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層110
との間に形成されればよく、配置は限定しない。例えば、
図174及び図186のように第一の導電膜である多結
晶シリコン膜の上部若しくは下部に偏って形成されても
よいし、第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420の一
部が不純物拡散層と重なりをもつてもよい。また、第三
の絶縁膜であるシリコン酸化膜420などを熱酸化法に
より形成する際、先の製造例1のように形成した熱酸化
膜の膜厚が異方性をもっていてもよいし異方性をもって
いなくてもよい。上記方法により、島状半導体層の上部
と下部に選択ゲートを配置し、かつ、メモリ・トランジ
スタの浮遊ゲートの島状半導体層との間に配置するトン
ネル酸化膜の面積が浮遊ゲートの島状半導体層と接する
面積よりも小さい、各々トランジスタの選択ゲート及び
浮遊ゲートを一括で形成することができる。
【0062】製造例7 先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島
状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的
な製造工程例を次に示す。なお、図187〜図196、
図207〜図209及び図197〜図206、図210
〜図212は、それぞれEEPROMのメモリセルアレ
イを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面図であ
る。本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜410を
形成し、その後第二の絶縁膜である熱酸化膜410をエ
ッチング除去し、必要に応じて、例えば斜めイオン注入
を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネルイオ
ン注入を行うまでは先の製造例1と同様である。次に、
第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜434
を50〜500nm程度堆積し、その後、例えば等方性
エッチングにより後工程で形成するN型半導体層である
不純物拡散層721と重なりを有する位置まで埋め込
む。その後、第二十八の絶縁膜として、例えばシリコン
酸化膜452を5〜50nm程度堆積し、その後異方性
エッチングにより島状半導体層110の側壁にサイドウ
ォール状に残存させる。この際、第二十八の絶縁膜であ
るシリコン酸化膜452は熱酸化により形成してもよ
く、また、第二の絶縁膜である熱酸化膜410を除去せ
ずに用いてもよい。また、第二十八の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜452をサイドウォール状にせず、第二十八
の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を堆積し、そのま
ま用いてもよい。さらに、第二十七の絶縁膜として、例
えばシリコン窒化膜362を5〜50nm程度堆積し、
その後異方性エッチングにより島状半導体層110の側
壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介
してサイドウォール状に残存させる(図187及び図1
97)。次に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコ
ン酸化膜435を50〜500nm程度堆積し、その
後、例えば等方性エッチングにより後工程で形成する第
一の導電膜512の少なくとも上端部に達する程度まで
埋め込む(図188及び図198)。つづいて、第二十
五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435をマスクに、第
二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362を、等方性
エッチングにより第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化
膜452と第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜43
5の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図18
9及び図199)。この際、第二十五の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜435の上面より第二十七の絶縁膜である
シリコン窒化膜362が窪みを生じた状態となる。この
窪みに第二十六の絶縁膜としてシリコン酸化膜445を
3〜30nm堆積する(図190及び図200)。この
際、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445の膜
厚は第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362の約
半分程度以上の膜であれば上記窪みが埋まる。第二十八
の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の側壁にも酸化膜
441堆積するため、例えば等方性エッチングにより第
二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452の側壁の第
二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445を除去す
る。なお、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜43
5の上面の第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜45
2を一度除去し、再度同程度の膜を形成してもよい。こ
れにより、窪み部には第二十六の絶縁膜であるシリコン
酸化膜445が残存し、第二十七の絶縁膜であるシリコ
ン窒化膜362は第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化
膜435、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜44
5によって埋没する(図191及び図201)。
【0063】つづいて、第二十七の絶縁膜として、例え
ばシリコン窒化膜363を5〜50nm程度堆積し、そ
の後異方性エッチングにより島状半導体層110の側壁
に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介し
てサイドウォール状に残存させる(図192及び図20
2)。その後、同様に第二十五の絶縁膜であるシリコン
酸化膜436を埋め込み、サイドウォール状の第二十七
の絶縁膜であるシリコン窒化膜363の上部に、第二十
六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445と同様に第二十
六の絶縁膜であるシリコン酸化膜446を配置する。次
に、同様により島状半導体層110の側壁に第二十八の
絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介して第二十七の
絶縁膜であるシリコン窒化膜364をサイドウォール状
に残存させる。続いて、同様に第二十五の絶縁膜である
シリコン酸化膜437を将来形成するN型半導体層であ
る不純物拡散層723と重なりを有する位置まで埋め込
み、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362及び
363と同様に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜
452と第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜437
の間にのみ第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜36
4を残存させるようエッチングを行う(図193及び図
203)。その後、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒
化膜362、363、364をマスクに等方性エッチン
グにより第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜43
5、436及び第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜
445、446及び第二十八の絶縁膜であるシリコン酸
化膜452を除去する(図194及び図204)。つづ
いて、例えばCVD法を用いて各島状半導体層110の
周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化膜となる第
三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜420を形成
する(図195及び205)。この際、トンネル酸化膜
はCVD膜に限らず、熱酸化膜又は窒素酸化膜でもよ
い。その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シリコ
ン膜510を50〜200nm程度堆積する以降は先の
製造例1に準ずる(図196及び図206)。
【0064】なお、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒
化膜362と363及び363と364の間に形成する
トンネル酸化膜として用いる第三の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜420はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半
導体層110との間に形成されればよく、配置は限定し
ない。例えば、第一の導電膜である多結晶シリコン膜の
上部若しくは下部に偏って形成されてもよいし、第三の
絶縁膜であるシリコン酸化膜420の一部が不純物拡散
層と重なりをもつてもよい。また、第三の絶縁膜である
シリコン酸化膜420を形成する際に第二十七の絶縁膜
であるシリコン窒化膜362、363、364が残存し
ているところでは浮遊ゲートと島状半導体層110を介
する絶縁膜が第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜4
52及び第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜36
2、363、364及び第三の絶縁膜であるシリコン酸
化膜420によりMONOS構造となるが、選択ゲート
及び浮遊ゲートと島状半導体層110、第二十八の絶縁
膜であるシリコン酸化膜452の膜厚を制御することに
よりMONOS構造のシリコン窒化膜へのトンネル電流
を防止できる。第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜42
0などを熱酸化法により形成する際、先の製造例1のよ
うに形成した熱酸化膜の膜厚が異方性をもっていてもよ
いし異方性をもっていなくてもよい。また、必要に応じ
て、例えば斜めイオン注入を利用して各島状半導体層1
10の側壁にチャネルイオン注入を行った後(図50〜
図52及び図71〜図73)、第十一の絶縁膜となる、
例えばシリコン酸化膜471を50〜500nm堆積
し、異方性エッチング又は等方性エッチングにより下部
の選択ゲートの上端が位置する高さ程度に第一の溝部2
10に埋めこみ、その後、第十二の絶縁膜となる、例え
ばシリコン窒化膜340を5〜50nm堆積し、サイド
ウォールを形成し(図207及び210)、つづいて、
第十一の絶縁膜と同様にシリコン酸化膜472を50〜
500nm堆積し、異方性エッチング又は等方性エッチ
ングにより上部の選択ゲートの下端が位置する高さ程度
に第一の溝部210に埋めこみ、その後、第十一の絶縁
膜であるシリコン酸化膜472をマスクに等方性エッチ
ングにより第十二の絶縁膜であるシリコン窒化膜サイド
ウォール340を部分的に除去し(図208及び図21
1)、つづいて、例えば熱酸化法を用いて各島状半導体
層110の周囲に熱酸化法を用いて第十三の絶縁膜とな
る15〜25nm程度の酸化膜480を形成し(図20
9及び図212)、その後、第十二の絶縁膜であるシリ
コン窒化膜サイドウォール340を除去し、第二十五の
絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜434を50〜500
nm堆積する以降は本実施例と同様に行うことで、選択
ゲート・トランジスタのゲート絶縁膜厚をメモリ・トラ
ンジスタのゲート絶縁膜厚より大きくする構造を採って
もよい。また、第十二の絶縁膜であるシリコン窒化膜サ
イドウォール340を除去した後、他の製造例のいずれ
と組み合わせてもよい。上記方法により、島状半導体層
の上部と下部に選択ゲートを配置し、かつ、メモリ・ト
ランジスタの浮遊ゲートの島状半導体層との間に配置す
るトンネル酸化膜の面積が浮遊ゲートの島状半導体層と
接する面積よりも小さい、各々トランジスタの選択ゲー
ト及び浮遊ゲートを一括で形成することができる。
【0065】製造例8 先の製造例1に対して、トンネル酸化膜を柱状をなす島
状半導体層110の周囲の一部に形成するための具体的
な製造工程例を次に示す。なお、図213〜図216及
び図217〜図220はそれぞれEEPROMのメモリ
セルアレイを示す図1のA−A’及び及びB−B’断面
図である。本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化膜4
10を形成、その後第二の絶縁膜である熱酸化膜410
をエッチング除去し、必要に応じて、例えば斜めイオン
注入を利用して各島状半導体層110の側壁にチャネル
イオン注入を行うまでは先の製造例1と同様である。つ
づいて、第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜4
31を格子縞状である第一の溝部210にCVD法によ
り50〜500nm堆積し、格子縞状である第一の溝部
210を所望の深さまでエッチバックし、第五の絶縁膜
であるシリコン酸化膜431を所望の深さまで埋め込
む。この際、第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431
は、第二の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除
去せずに堆積し、所望の深さまでエッチバックを行って
もよい。その後、例えばCVD法を用いて各島状半導体
層110の周囲に、例えば10nm程度のトンネル酸化
膜となる第十三の絶縁膜として、例えばシリコン酸化膜
481を形成する。この際、トンネル酸化膜はCVD酸
化膜に限らず、熱酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。つづ
いて、第一の導電膜として、例えば多結晶シリコン膜5
11を50〜200nm程度堆積する(図213及び2
17)。その後、例えば反応性イオンエッチングにより
サイドウォール状に所望の高さだけ残存させる(図21
4及び218)。つづいて、第五の絶縁膜として、例え
ばシリコン酸化膜432を50〜500nm堆積し、例
えば等方性エッチングにより第五の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜432を少なくとも第一の導電膜である多結晶
シリコン膜511が露出しない程度エッチバックし、所
望の深さまで埋め込む。その後、第二十八の絶縁膜とし
て、例えばシリコン酸化膜452を5〜50nm程度堆
積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層11
0の側壁にサイドウォール状に残存させる。この際、第
二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は熱酸化に
より形成してもよく、また、第二の絶縁膜である熱酸化
膜410を除去せずに用いてもよい。また、第二十八の
絶縁膜であるシリコン酸化膜452をサイドウォール状
にせず、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452
を堆積し、そのまま用いてもよい。さらに、第二十七の
絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜362を5〜50
nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半
導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン
酸化膜452を介してサイドウォール状に残存させる。
【0066】次に、第二十五の絶縁膜として、例えばシ
リコン酸化膜435を50〜500nm堆積し、その
後、例えば等方性エッチングにより、後工程で形成する
第一の導電膜512の少なくとも上端部に達する程度ま
で埋め込む(図215及び図219)。その後、第二十
七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362を等方性エッチ
ングによりエッチングし、以降は先の製造例7(図18
9〜図196及び図199及び図206)に準ずる。た
だし、下段選択ゲート・トランジスタの選択ゲートはす
でに形成しているため、行わなくてよい。この際、第三の
絶縁膜であるシリコン酸化膜420は第十三の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜481と同程度の膜厚が好ましい。
また、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362と
363及び363と364の間に形成するトンネル酸化
膜として用いる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜42
0はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層110
との間に形成されればよく、配置は限定しない。例えば、
第一の導電膜である多結晶シリコン膜の上部若しくは下
部に偏って形成されてもよいし、第三の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜420の一部が不純物拡散層と重なりをも
ってもよい。第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420
を形成する際に第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜
362、363、364が残存しているところでは浮遊
ゲートと島状半導体層110を介する絶縁膜が第二十八
の絶縁膜であるシリコン酸化膜452及び第二十七の絶
縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364及び
第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420によりMON
OS構造となるが、選択ゲート及び浮遊ゲートと島状半
導体層110、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜
452の膜厚を制御することによりMONOS構造のシ
リコン窒化膜へのトンネル電流を防止できる。また、第
三の絶縁膜であるシリコン酸化膜420などを熱酸化法
により形成する際、先の製造例1のように形成した熱酸
化膜の膜厚が異方性をもっていてもよいし異方性をもっ
ていなくてもよい。以上方法により、メモリ・トランジ
スタの浮遊ゲートの島状半導体層との間に配置するトン
ネル酸化膜の面積が浮遊ゲートの島状半導体層とが接す
る面積よりも小さく、各々のトランジスタの浮遊ゲート
を一括で形成することができる。
【0067】製造例9 この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、半導体基
板を、例えば柱状に加工することで島状半導体層を形成
し、該島状半導体層の側面を活性領域面とし、該活性領
域面にトンネル酸化膜及び電荷蓄積層として浮遊ゲート
を複数形成し、各々の島状半導体層を半導体基板に対し
て電気的にフローテイング状態とし、各々のメモリセル
の活性領域を電気的にフローテイング状態とする半導体
記憶装置において、島状半導体層の上部と下部に選択ゲ
ート・トランジスタを配置し、選択ゲート・トランジス
タに挟まれてメモリ・トランジスタを複数個、例えば2
個配置し、各々トランジスタを該島状半導体層に沿って
直列に接続した構造であり、選択ゲート・トランジスタ
のゲート絶縁膜厚がメモリ・トランジスタのゲート絶縁
膜厚と等しく、各々のトランジスタの選択ゲート及び浮
遊ゲートを一括で形成する本発明の実施の形態を説明す
る。図221〜図234及び図235〜図248はそれ
ぞれEEPROMのメモリセルアレイを示す図1のA−
A’及びB−B’断面図である。本実施例では第二の絶
縁膜である熱酸化膜410を、例えば等方性エッチング
によりエッチング除去するまでは先の製造例1と同じで
ある。その後、第十一の絶縁膜となる、例えばシリコン
酸化膜471を50〜500nm堆積し、異方性エッチ
ング又は等方性エッチングにより下段のメモリセルの電
荷蓄積層の上端部と下端部の間に第十一の絶縁膜である
シリコン酸化膜471の上端部が位置するように第一の
溝部210に埋め込む。次に、第十二の絶縁膜となる、
例えばシリコン窒化膜340を5〜500nm堆積し、
サイドウォールを形成する(図221及び図235)。つ
づいて、第十一の絶縁膜と同様にシリコン酸化膜472
を50〜500nm堆積し、異方性エッチング又は等方
性エッチングにより上段のメモリセルの電荷蓄積層の上
端部と下端部の間に第十一の絶縁膜であるシリコン酸化
膜472の上端部が位置するように第一の溝部210に
埋め込む。その後、第十一の絶縁膜であるシリコン酸化
膜472をマスクに等方性エッチングにより第十二の絶
縁膜であるシリコン窒化膜サイドウォール340を部分
的に除去する(図222及び図236)。つづいて、例え
ば熱酸化法を用いて各島状半導体層110の周囲に、例
えば10nm程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜
として酸化膜420を形成する(図223及び図23
7)。この際、トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、C
VD酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。次に、第一の導電
膜となる、例えば多結晶シリコン膜510を50〜20
0nm程度堆積する(図224及び238)。その後、C
VD法により第四の絶縁膜として、例えばシリコン窒化
膜321を5〜50nm堆積させる。つづいて、第四の
絶縁膜であるシリコン窒化膜321を、例えば反応性イ
オンエッチングにより第一の導電膜である多結晶シリコ
ン膜510の側壁にサイドウォール状に残存させる(図
225及び図239)。格子縞状の第一の溝部210に
CVD法により第五の絶縁膜として、例えばシリコン酸
化膜431を50〜500nm堆積する(図226及び
図240)。格子縞状の第一の溝部210の所望の深さ
まで第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431を埋めこ
む(図227及び図241)。
【0068】第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜431
をマスクに第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321を
等方性エッチングにより第五の絶縁膜であるシリコン酸
化膜431と第一の導電膜である多結晶シリコン膜51
0の間にのみ残存させるようエッチングを行う(図22
8及び図242)。この際、第五の絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜431の上面より第四の絶縁膜であるシリコン
窒化膜321が窪みを生じた状態となる。この窪みに第
六の絶縁膜としてシリコン酸化膜441を3〜30nm
堆積する。この際、第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜
441の膜厚は、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜3
21の約半分程度以上の膜であれば上記窪みが埋まる。
また、第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の側
壁にも酸化膜441堆積するため、例えば等方性エッチ
ングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510
の側壁の酸化膜441を除去する。これにより、窪み部
には第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜441が残存
し、第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜321は第五の
絶縁膜であるシリコン酸化膜431、第六の絶縁膜であ
るシリコン酸化膜441によって埋没する。つづいて、
同様にCVD法により第四の絶縁膜であるシリコン窒化
膜322を5〜50nm堆積させ、反応性イオンエッチ
ングにより第一の導電膜である多結晶シリコン膜510
の側壁にサイドウォール状に第四の絶縁膜であるシリコ
ン窒化膜322を残存させる(図229及び図243)。
その後、同様に第五の絶縁膜であるシリコン酸化膜43
2を埋めこんだ後、サイドウォール状の第四の絶縁膜で
あるシリコン窒化膜322の上部に、第六の絶縁膜と同
様に第六の絶縁膜であるシリコン酸化膜442を配置す
る。続いて、同様に第一の導電膜である多結晶シリコン
膜510の側壁に第四の絶縁膜であるシリコン窒化膜3
23のサイドウォールを形成する(図230及び図24
4)。これらを繰り返すことにより第一の導電膜である
多結晶シリコン膜510の側壁に複数の第四の絶縁膜で
あるシリコン窒化膜のサイドウォールを形成する(図2
31及び図245)。等方性エッチングにより第一の導
電膜である多結晶シリコン膜510の分割を行う(図2
32及び図246)。その後、例えば等方性エッチング
により第一の絶縁膜であるシリコン窒化膜310及び第
十二の絶縁膜であるシリコン窒化膜340及び第四の絶
縁膜であるシリコン窒化膜サイドウォール321〜32
4をエッチングする。つづいて、分割された第一の導電
膜である多結晶シリコン膜511〜514及び第一の絶
縁膜であるシリコン窒化膜310と自己整合で島状半導
体層110、半導体基板100に不純物導入を行う。例
えば固層気相拡散を用いて710〜724のN型不純物
拡散層として砒素1×1018〜1×1031/cm3程度
のドーズで形成する。この際、第一の配線層となる不純
物拡散層710はイオン注入法などにより不純物濃度の
調整を行ってもよい(図233及び図247)。例えば、
0〜7°程度傾斜した方向から5〜100keVの注入
エネルギー、燐を1×10 13〜1×1015/cm2程度
のドーズが挙げられる。
【0069】その後、第一の導電膜である多結晶シリコ
ン膜511〜514の露出部を、例えば熱酸化法によっ
て第七の絶縁膜であるシリコン酸化膜450を5〜50
nm選択的に形成する。この際、熱処理を施すことによ
り不純物拡散層710〜724を拡散させ島状半導体層
110のP型領域を電気的にフローティング状態とし、
さらに、不純物拡散層710〜724はトンネル酸化膜
となる第三の絶縁膜である酸化膜420を介して隣接す
る第一の導電膜である多結晶シリコン膜511〜514
のそれぞれ最も近接する端部の位置まで達していなけれ
ばならない(図233及び図247)。また、第一の導電
膜である多結晶シリコン膜511〜514の不純物の導
入は第一の導電膜である多結晶シリコン膜510の成膜
時に行ってもよいし、島状半導体層110に不純物導入
を行う際に行ってもよいし、導電膜としてなれば導入時
期は制限されない。その後、第四の絶縁膜であるシリコ
ン窒化膜サイドウォール321〜324を、例えば等方
性エッチングにより除去する以降は先の製造例1に準ず
る。なお、実施例では、マスクを用いることなく各メモ
リセルの制御ゲートを一方向について連続するように形
成した。これは、島状半導体層の配置が対称的でない場
合に初めて可能である。すなわち、第二又は第三の配線
層方向の島状半導体層との隣接間隔を、第四の配線層方
向にそれより小さくすることにより、第四の配線層方向
には分離され、第二又は第三の配線層方向に繋がる配線
層がマスク無しで自動的に得られる。これに対して、例
えば、島状半導体層の配置を対称にした場合にはフォト
リソグラフィによりレジストのパターンニング工程によ
り配線層の分離を行ってもよい。また、複数のメモリセ
ル部の上部と下部に選択ゲートを配置することでメモリ
セルトランジスタが過剰消去の状態すなわち、読み出し
電圧が0Vであってしきい値が負の状態になり、非選択
セルでもセル電流が流れる現象を防止することができ
る。
【0070】製造例10 製造例1に対して、島状半導体層にメモリ・トランジス
タを2個配置し、各々トランジスタを島状半導体層に沿
って直列に接続した構造であり、トンネル酸化膜を柱状
をなす島状半導体層110の周囲の一部に形成するため
の具体的な製造工程例を次に示す。なお、図249〜図
258及び図259〜図268はそれぞれEEPROM
のメモリセルアレイを示す図1のA−A’及びB−B’
断面図である。本実施例では第二の絶縁膜である熱酸化
膜410を形成し(図249及び図259)、その後第
二の絶縁膜である熱酸化膜410をエッチング除去し、
必要に応じて、例えば斜めイオン注入を利用して各島状
半導体層110の側壁にチャネルイオン注入を行うまで
は先の製造例1と同様である。その後、第二十八の絶縁
膜として、例えばシリコン酸化膜452を5〜50nm
程度堆積し、その後異方性エッチングにより島状半導体
層110の側壁にサイドウォール状に残存させる。この
際、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452は熱
酸化により形成してもよく、また、第二の絶縁膜である
熱酸化膜410を除去せずに用いてもよい。また、第二
十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452をサイドウォ
ール状にせず、第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜
452を堆積し、そのまま用いてもよい。さらに、第二
十七の絶縁膜として、例えばシリコン窒化膜362を5
〜50nm程度堆積し、その後異方性エッチングにより
島状半導体層110の側壁に第二十八の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜452を介してサイドウォール状に残存さ
せる。次に、第二十五の絶縁膜として、例えばシリコン
酸化膜435を50〜500nm堆積し、その後、例え
ば等方性エッチングにより後工程で形成する第一の導電
膜511の少なくとも上端部に達する程度まで埋め込む
(図250及び図260)。第二十五の絶縁膜であるシ
リコン酸化膜435をマスクに第二十七の絶縁膜である
シリコン窒化膜362を等方性エッチングにより第二十
八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452と第二十五の絶
縁膜であるシリコン酸化膜435の間にのみ残存させる
ようエッチングを行う(図251及び図261)。この
際、第二十五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435の上
面より第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362が
窪みを生じた状態となる。この窪みに、第二十六の絶縁
膜として、例えばシリコン酸化膜445を3〜30nm
堆積する(図252及び図262)。この際、第二十六
の絶縁膜であるシリコン酸化膜445の膜厚は第二十七
の絶縁膜であるシリコン窒化膜362の約半分程度以上
の膜であれば上記窪みが埋まる。また、第二十八の絶縁
膜であるシリコン酸化膜452の側壁にも第二十六の絶
縁膜であるシリコン酸化膜445が堆積するため、例え
ば等方性エッチングにより第二十八の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜452の側壁の第二十六の絶縁膜であるシリ
コン酸化膜445を除去する。なお、第二十五の絶縁膜
であるシリコン酸化膜435の上面の第二十八の絶縁膜
であるシリコン酸化膜452を一度除去し、再度同程度
の膜を形成してもよい。これにより、窪み部には第二十
六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445が残存し、第二
十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362は第二十五の
絶縁膜であるシリコン酸化膜435、第二十六の絶縁膜
であるシリコン酸化膜445によって埋没する(図25
3及び図263)。つづいて、第二十七の絶縁膜とし
て、例えばシリコン窒化膜363を5〜50nm程度堆
積し、その後異方性エッチングにより島状半導体層11
0の側壁に第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜45
2を介してサイドウォール状に残存させる(図254及
び図264)。その後、同様に第二十五の絶縁膜である
シリコン酸化膜436を埋め込み、サイドウォール状の
第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜363の上部
に、第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445と同
様に第二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜446を配
置する。次に、同様に島状半導体層110の側壁に第二
十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を介して第二
十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜364をサイドウォ
ール状に残存させる(図255及び図265)。その
後、第二十七の絶縁膜であるシリコン窒化膜362、3
63、364をマスクに等方性エッチングにより第二十
五の絶縁膜であるシリコン酸化膜435、436及び第
二十六の絶縁膜であるシリコン酸化膜445、446及
び第二十八の絶縁膜であるシリコン酸化膜452を除去
する(図256及び図266)。つづいて、第二十七の
絶縁膜であるシリコン窒化膜362、363、364を
等方性エッチングにより除去した後、例えばCVD法を
用いて各島状半導体層110の周囲に、例えば10nm
程度のトンネル酸化膜となる第三の絶縁膜として、例え
ばシリコン酸化膜420を形成する(図257及び図2
67)。この際、トンネル酸化膜は熱酸化膜に限らず、
熱酸化膜又は窒素酸化膜でもよい。また、第二十八の絶
縁膜であるシリコン酸化膜452は第三の絶縁膜である
シリコン酸化膜420の形成に伴い膜厚が増加し、第三
の絶縁膜であるシリコン酸化膜420よりも必ず厚い膜
となる。その後、第一の導電膜となる、例えば多結晶シ
リコン膜510を50〜200nm程度堆積する以降は
先の製造例1に準ずる(図258及び図268)。ただ
し、選択ゲート・トランジスタは形成しない。また、ト
ンネル酸化膜となる第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜
420はそれぞれ所望の第一の導電膜と島状半導体層1
10との間に形成されればよく、配置は限定しない。例
えば、第一の導電膜である多結晶シリコン膜の上部若し
くは下部に偏って形成されてもよいし、第三の絶縁膜で
あるシリコン酸化膜420の一部が不純物拡散層と重な
りをもつてもよい。第三の絶縁膜であるシリコン酸化膜
420などを熱酸化法により形成する際、先の製造例1
のように形成した熱酸化膜の膜厚が異方性をもっていて
もよいし異方性をもっていなくてもよい。なお、上記製
造例では、半導体基板を加工することにより形成した島
状半導体層1110の側面に電荷蓄積層を一括で形成す
る方法について述べたが、種々組み合わせて用いてもよ
い。
【0071】また、上記製造例に示すように、半導体基
板面の垂線方向に電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複
数のメモリセルを直列に接続し、メモリセルは半導体基
板と該半導体基板上に格子縞状に絶縁されてなるマトリ
クス状に配列された複数の島状半導体層の側壁部に形成
され、該島状半導体層に配置された不純物拡散層をメモ
リセルのソース又はドレインとし、該不純物拡散層によ
り半導体基板と島状半導体層が電気的に絶縁しており、
前記制御ゲートが一方向の複数の島状半導体層について
連続的に、かつ、半導体基板面に対し水平方向に配置さ
れてなる制御ゲート線を有し、該制御ゲート線と交差す
る方向に不純物拡散層と電気的に接続し、且つ、半導体
基板面に対し水平方向に配置されてなるビット線を有す
る本発明の実施の形態について述べてきたが、種々組み
合わせて用いてもよい。
【0072】
【発明の効果】本発明の半導体記憶装置によれば、半導
体基板と、少なくとも1つの島状半導体層、該島状半導
体層の側壁の周囲の全部又は一部に形成された電荷蓄積
層及び制御ゲートから構成される少なくとも1つのメモ
リセルとを有する半導体記憶装置であって、前記メモリ
セルの少なくとも1つが前記半導体基板から電気的に絶
縁され、かつ前記電荷蓄積層と島状半導体層との間の少
なくとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶縁膜を有す
るため、島状半導体層の垂直方向における基板のバック
バイアス効果の回避又はばらつきを防止することが可能
となり、ビットラインとソースライン間に直列に接続す
るメモリセルを複数形成することが可能となる。これに
より、基板からのバックバイアス効果に起因する読み出
し時における各メモリセルの閾値の低下によるメモリセ
ルの特性のばらつきの発生を防止することができる。ま
た、大容量化が可能となる。例えば、メモリトランジス
タを備える半導体基板円柱の直径を最小加工寸法で形成
し、互いの半導体基板柱とのスペース幅の最短距離を最
小加工寸法で構成した場合、半導体基板円柱当りのメモ
リトランジスタの段数が2段であれば、従来の2倍の容
量が得られる。つまり、半導体基板円柱当りのメモリト
ランジスタ段数倍の大容量化が行える。一般的に段数が
多ければ多いほど大容量化が実現する。これによりビッ
ト当りのセル面積が縮小し、チップの縮小化及び低コス
ト化が図れる。しかも、デバイス性能を決定する方向で
ある垂直方向は最小加工寸法に依存せず、デバイスの性
能を維持することができる。さらに、各メモリセルは、
島状半導体層を取り囲むように配置するため、駆動電流
の向上及びS値の増大が実現する。また、本発明の半導
体記憶装置の製造方法によれば、円形のパターンを用い
て半導体基板を柱状に加工した後、該半導体基板側面を
犠牲酸化することで、基板表面のダメージ、欠陥及び凹
凸を取り除くことで、良好な活性領域面として用いるこ
とができる。この際、酸化膜厚を制御することで柱の直
径を操作することが可能となり、トンネル酸化膜の表面
積と浮遊ゲートと制御ゲートの層間容量膜の表面積でき
まる浮遊ゲートと制御ゲート間の容量の増大が容易に行
える。さらに、円形のパターンを用いることで、活性領
域面に局所的な電界集中の発生が回避でき、電気的制御
が容易に行える。さらに、柱状の半導体基板にトランジ
スタのゲート電極を取り囲むように配置することで駆動
電流の向上及びS値の増大が実現する。各メモリセルの
活性領域を基板に対してフローテイング状態となるよう
に不純物拡散層を形成することで基板からのバックバイ
アス効果が無くなり読み出し時における各メモリセルの
閾値の低下によるメモリセルの特性のばらつきが発生し
なくなる。また、トンネル酸化膜及び浮遊ゲート堆積
後、浮遊ゲート側壁に絶縁膜のサイドウォールを垂直方
向に複数形成することで、浮遊ゲートの加工が一括で行
える。つまり、トンネル酸化膜は各々のメモリセルに対
して同質のものが得られる。これらの手法を用いること
により、メモリセルの特性ばらつきが抑制され、デバイ
スの性能のばらつきが抑制され、制御が容易となり低コ
スト化実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体記憶装置において電荷蓄積層
として浮遊ゲートを有するEEPROMのメモリセルア
レイを示す平面図である。
【図2】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEP
ROMの別のメモリセルアレイを示す平面図である。
【図3】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEP
ROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図であ
る。
【図4】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEP
ROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図であ
る。
【図5】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEP
ROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図であ
る。
【図6】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEP
ROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図であ
る。
【図7】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEP
ROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図であ
る。
【図8】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEP
ROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図であ
る。
【図9】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するEEP
ROMのさらに別のメモリセルアレイを示す平面図であ
る。
【図10】 本発明の半導体記憶装置において電荷蓄積
層として浮遊ゲートを有する半導体記憶装置の図1にお
けるA−A’断面図に対応する断面図である。
【図11】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する半導
体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応する断
面図である。
【図12】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する別の
半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に対応す
る断面図である。
【図13】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有する別の
半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に対応す
る断面図である。
【図14】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図15】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図16】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図17】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図18】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図19】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図20】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図21】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図22】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図23】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図24】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図25】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図26】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図27】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図28】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図29】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図30】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図31】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図32】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図33】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図34】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図35】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図36】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるA−A’断面図に
対応する断面図である。
【図37】 電荷蓄積層として浮遊ゲートを有するさら
に別の半導体記憶装置の図1におけるB−B’断面図に
対応する断面図である。
【図38】 本発明の半導体記憶装置の等価回路図であ
る。
【図39】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図40】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図41】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時の別
のタイミングチャートの一例を示す図である。
【図42】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイミ
ングチャートの一例を示す図である。
【図43】 本発明の半導体記憶装置の消去単位を説明
するための等価回路図である。
【図44】 本発明の半導体記憶装置の別の等価回路図
である。
【図45】 本発明の半導体記憶装置の読み出し時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図46】 本発明の半導体記憶装置の書き込み時のタ
イミングチャートの一例を示す図である。
【図47】 本発明の半導体記憶装置の消去時のタイミ
ングチャートの一例を示す図である。
【図48】 本発明の半導体記憶装置のさらに別の等価
回路図である。
【図49】 本発明の半導体記憶装置のさらに別の等価
回路図である。
【図50】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図51】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図52】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図53】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図54】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図55】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図56】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図57】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図58】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図59】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図60】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図61】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図62】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図63】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図64】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図65】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図66】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図67】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図68】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図69】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図70】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図71】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図72】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図73】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図74】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図75】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図76】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図77】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図78】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図79】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図80】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図81】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図82】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図83】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図84】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図85】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図86】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図87】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図88】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図89】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図90】 本発明の半導体記憶装置の製造例1を示す
断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図91】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工
程における島状半導体層の拡大平面図である。
【図92】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工
程における島状半導体層の平面図である。
【図93】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工
程における島状半導体層の拡大平面図である。
【図94】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工
程における島状半導体層の拡大平面図である。
【図95】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工
程における島状半導体層の拡大平面図である。
【図96】 本発明の半導体記憶装置の製造例1の各工
程における島状半導体層の平面図である。
【図97】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図98】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図99】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示す
断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図100】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図101】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図102】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図103】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図104】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図105】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図106】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図107】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図108】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図109】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図110】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図111】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図112】 本発明の半導体記憶装置の製造例2を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図113】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図114】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図115】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図116】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図117】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図118】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図119】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図120】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図121】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図122】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図123】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図124】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図125】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図126】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図127】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図128】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図129】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図130】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図131】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図132】 本発明の半導体記憶装置の製造例3を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図133】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図134】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図135】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図136】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図137】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図138】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図139】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図140】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図141】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図142】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図143】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図144】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図145】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図146】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図147】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図148】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図149】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図150】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図151】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図152】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図153】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図154】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図155】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図156】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図157】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図158】 本発明の半導体記憶装置の製造例4を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図159】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図160】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図161】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図162】 本発明の半導体記憶装置の製造例5を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図163】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図164】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図165】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図166】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図167】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図168】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図169】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図170】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図171】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図172】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図173】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図174】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図175】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図176】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図177】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図178】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図179】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図180】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図181】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図182】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図183】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図184】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図185】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図186】 本発明の半導体記憶装置の製造例6を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図187】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図188】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図189】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図190】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図191】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図192】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図193】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図194】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図195】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図196】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図197】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図198】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図199】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図200】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図201】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図202】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図203】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図204】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図205】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図206】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図207】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図208】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図209】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図210】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図211】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図212】 本発明の半導体記憶装置の製造例7を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図213】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図214】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図215】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図216】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図217】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図218】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図219】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図220】 本発明の半導体記憶装置の製造例8を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図221】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図222】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図223】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図224】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図225】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図226】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図227】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図228】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図229】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図230】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図231】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図232】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図233】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図234】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図235】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図236】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図237】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図238】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図239】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図240】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図241】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図242】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図243】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図244】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図245】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図246】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図247】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図248】 本発明の半導体記憶装置の製造例9を示
す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図249】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図250】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図251】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図252】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図253】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図254】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図255】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図256】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図257】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図258】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のA−A’線)工程図である。
【図259】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図260】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図261】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図262】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図263】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図264】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図265】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図266】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図267】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図268】 本発明の半導体記憶装置の製造例10を
示す断面(図1のB−B’線)工程図である。
【図269】 従来のEEPROMを示す平面図であ
る。
【図270】 図269のA−A’及びB−B’断面図
である。
【図271】 従来のEEPROMの製造方法を示す工
程断面図である。
【図272】 従来のEEPROMの製造方法を示す工
程断面図である。
【図273】 従来のEEPROMの製造方法を示す工
程断面図である。
【図274】 従来のEEPROMの製造方法を示す工
程断面図である。
【図275】 従来のEEPROMの平面図及び対応す
る等価回路図である。
【図276】 従来のMNOS構造のメモリセルの断面図で
ある
【図277】 従来の別のMNOS構造のメモリセルの断面
図である
【図278】 一つの柱状シリコン層に複数のメモリセ
ルを形成した半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
100 シリコン基板(半導体基板) 110 島状半導体層 210 第一の溝部 220 第二の溝部 310 シリコン窒化膜(第一の絶縁膜、マスク層) 320、321〜324 シリコン窒化膜(第四の絶縁
膜、サイドウォールスペーサ) 331 シリコン窒化膜(第九の絶縁膜) 340〜343 シリコン窒化膜(第十二の絶縁膜、サ
イドウォールスペーサ) 350〜353 シリコン窒化膜(第十四の絶縁膜) 410、411 熱酸化膜(第二の絶縁膜) 420 シリコン酸化膜(第三の絶縁膜、トンネル酸化
膜) 430、431、432 シリコン酸化膜(第五の絶縁
膜) 441、442、443 シリコン酸化膜(第六の絶縁
膜) 450 シリコン酸化膜(第七の絶縁膜) 460、461、462、463 シリコン酸化膜(第
八の絶縁膜) 465 シリコン酸化膜(第十の絶縁膜) 471、472 シリコン酸化膜(第十一の絶縁膜) 480、481、484 酸化膜(第十三の絶縁、ゲー
ト酸化膜) 490、491、492、495、499 シリコン酸
化膜(第十五の絶縁膜) 500 選択ゲート 510 浮遊ゲート 511〜514 多結晶シリコン膜(第一の導電膜) 520 制御ゲート 521〜524 多結晶シリコン膜(第二の導電膜) 530 多結晶シリコン膜(第三の電極) 612、613 ONO膜(層間絶縁膜) 622、623 積層絶縁膜(電荷蓄積層) 710、720〜727 N型不純物拡散層 810、810-1〜810-N 第一の配線層 821、824 第二の配線層 832、833 第三の配線層 840、840-1〜840-M 第四の配線層(ビット
線) 910 第一のコンタクト部 921、924 第二のコンタクト部 932、933 第三のコンタクト部 R1 レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷上 拓司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 横山 敬 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 竹内 昇 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B025 AA02 AC02 AC03 AE00 5F083 EP03 EP18 EP22 EP32 EP43 EP76 ER09 ER15 ER16 GA09 HA02 HA06 JA04 JA36 PR37 PR39 PR40 5F101 BA12 BA45 BB02 BC02 BD22 BD34

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、少なくとも1つの島状半
    導体層、該島状半導体層の側壁の周囲の全部又は一部に
    形成された電荷蓄積層及び制御ゲートから構成される少
    なくとも1つのメモリセルとを有する半導体記憶装置で
    あって、 前記メモリセルの少なくとも1つが前記半導体基板から
    電気的に絶縁され、かつ前記電荷蓄積層と島状半導体層
    との間の少なくとも一部の領域で電荷を通過させ得る絶
    縁膜を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 メモリセルが、半導体基板又は島状半導
    体層内に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物
    拡散層により、あるいは前記半導体基板又は前記島状半
    導体層内に形成された前記半導体基板と逆導電型の不純
    物拡散層と該不純物拡散層内に形成された前記半導体基
    板と同じ導電型の不純物拡散層とにより、前記半導体基
    板から電気的に絶縁されてなる請求項1に記載の半導体
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 メモリセルが、複数形成され、該複数の
    メモリセルの少なくとも1つ以上が他のメモリセルか
    ら、島状半導体層内に形成された半導体基板と逆導電型
    の不純物拡散層により、あるいは前記島状半導体層内に
    形成された前記半導体基板と逆導電型の不純物拡散層と
    該不純物拡散層内に形成された前記半導体基板と同じ導
    電型の不純物拡散層とにより、電気的に絶縁されてなる
    請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 不純物拡散層と半導体基板又は島状半導
    体層との接合部に形成される空乏層とにより前記半導体
    基板から電気的に絶縁されてなる請求項1〜3のいずれ
    か1つに記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 メモリセルが、複数形成され、該複数の
    メモリセルの少なくとも1つ以上が他のメモリセルか
    ら、島状半導体層内に形成された半導体基板と逆導電型
    の不純物拡散層と、該不純物拡散層と半導体基板又は島
    状半導体層との接合部に形成される空乏層とにより前記
    半導体基板から電気的に絶縁されてなる請求項1〜4の
    いずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 絶縁膜が、電荷蓄積層の直下にトンネル
    絶縁膜として形成されてなる請求項1〜5のいずれか1
    つに記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に形成された不純物拡散層
    が少なくとも1つ以上のメモリセルに対する共通配線で
    ある請求項1〜6のいずれか1つに記載の半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 メモリセルが、1つの島状半導体層に対
    して複数個形成され、かつこれらメモリセルが直列に配
    列されてなる請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導
    体記憶装置。
  9. 【請求項9】 島状半導体層が、マトリクス状に複数個
    配列され、該島状半導体層内に、メモリセルの電荷蓄積
    状態を読み出すための配線が形成され、かつ複数の制御
    ゲートが、一方向に連続的に配置されて制御ゲート線を
    構成し、 該制御ゲート線と交差する方向の複数の配線が接続され
    てビット線を構成する請求項1〜8のいずれか1つに記
    載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記島状半導体層の側壁の1部もしく
    はその周囲を取り囲むようにメモリセルを選択するため
    のゲート電極が、島状半導体層に形成されたメモリセル
    の少なくとも一方の端部に形成され、該ゲート電極が前
    記メモリセルに対して直列に配置されてなる請求項1〜
    9のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 ゲート電極に対向する島状半導体層
    が、半導体基板又はメモリセルから、半導体基板表面又
    は前記島状半導体層に形成された前記半導体基板と逆導
    電型の不純物拡散層により電気的に絶縁されてなる請求
    項10に記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 メモリセル同士のチャネル層が電気的
    に接続するように、制御ゲート同士が近接して配置され
    てなる請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体記憶
    装置。
  13. 【請求項13】 ゲート電極に対向する島状半導体層内
    に配置するチャネル層とメモリセルのチャネル層とが電
    気的に接続するように、制御ゲートとゲート電極とが近
    接して配置されてなる請求項10又は11に記載の半導
    体記憶装置。
  14. 【請求項14】 制御ゲート間に、さらに、メモリセル
    同士のチャネル層を電気的に接続するための電極を有す
    る請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体記憶装
    置。
  15. 【請求項15】 制御ゲートとゲート電極との間に、さ
    らに、ゲート電極に対向する島状半導体層内に配置する
    チャネル層とメモリセルのチャネル層とを電気的に接続
    するための電極を有する請求項10又は11に記載の半
    導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 制御ゲートとゲート電極の全部又は一
    部とが同じ材料で形成されてなる請求項10、11、1
    3、15のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 電荷蓄積層とゲート電極とが同じ材料
    で形成されてなる請求項10、11、13、15のいず
    れか1つに記載の半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 島状半導体層が、マトリクス状に複数
    個配列され、島状半導体層の一方向の幅が、同方向に隣
    接する島状半導体層間の距離よりも小さい請求項1〜1
    7のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 島状半導体層が、マトリクス状に複数
    個配列され、一方向における島状半導体層間の距離が、
    異なる方向における島状半導体層間の距離よりも小さい
    請求項1〜18のいずれか1つに記載の半導体記憶装
    置。
  20. 【請求項20】 半導体基板の垂線方向の下側から順に
    下方ゲート電極、制御ゲート及び/又は上方ゲート電極
    が配置しており、メモリセルが形成された島状半導体層
    がマトリクス状に配置したメモリセルアレイの端部にお
    いて、上方ゲート電極、制御ゲート及び/又は下方ゲー
    トの順で半導体記憶装置の表面に電極が引き出されてな
    る請求項1〜19のいずれか1つに記載の半導体記憶装
    置。
  21. 【請求項21】 島状半導体層が、少なくとも2つ以上
    の面方位を有する請求項1〜20のいずれか1つに記載
    の半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】 半導体基板上に少なくとも1つの島状
    半導体層を形成する工程と、 該島状半導体層上に、その表面の少なくとも一部を覆う
    絶縁膜と、その表面を覆う第一導電膜とを形成する工程
    と、 前記島状半導体層の側壁上に位置する第一導電膜の上
    に、高さ方向に分割された絶縁膜からなるサイドウォー
    ルスペーサを形成する工程と、 該サイドウォールスペーサをマスクとして用いて第一導
    電膜を分割する工程と、 該分割された第一導電膜に対して自己整合的に不純物を
    導入する工程と、 該第一導電膜上に層間容量膜及び第二導電膜を形成する
    工程と、以上の工程を少なくとも用いて、 前記島状半導体層と、該島状半導体層の側壁の1部又は
    その周囲に形成された電荷蓄積層及び制御ゲートと、前
    記電荷蓄積層と島状半導体層との間の少なくとも一部の
    領域で電荷を通過させ得る絶縁膜とから構成される少な
    くとも1つのメモリセルを有する半導体記憶装置の製造
    方法。
  23. 【請求項23】 導入された不純物が、半導体基板表面
    に対して水平な方向において、島状半導体層内で不純物
    拡散層がつながるように不純物を拡散する請求項22に
    記載の半導体記憶装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 島状半導体層を複数マトリクス状に形
    成し、さらに、該島状半導体層の側壁を酸化して該酸化
    膜を除去することにより、一方向における前記島状半導
    体層の幅を島状半導体層間の距離よりも小さくする請求
    項22又は23に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 分割された第一導電膜間に、第三導電
    膜を形成する請求項22〜24のいずれか1つに記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 第一導電膜を2以上に分割する際に、
    島状半導体層に側して第一導電膜直下に形成されるチャ
    ネル層が、隣接するチャネル層と互いに電気的に接続さ
    れる程度に第一導電膜を互いに近接して配置する請求項
    22〜25のいずれか1つに記載の半導体記憶装置の製
    造方法。
  27. 【請求項27】 半導体基板の垂線方向の下側から順に
    下方ゲート電極、制御ゲート及び/又は上方ゲート電極
    が配置され、メモリセルが形成された島状半導体層がマ
    トリクス状に配置したメモリセルアレイの端部におい
    て、上方ゲート電極、制御ゲート及び/又は下方ゲート
    の順で半導体記憶装置の表面に電極を引き出すことから
    なる請求項22〜26のいずれか1つに記載の半導体記
    憶装置の製造方法。
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