JP6831360B2 - 洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転する半導体ウエハ等の基板の表面に洗浄液を供給しながら基板を洗浄する洗浄装置及び洗浄方法に関するものである。
半導体ウエハ等の基板の製造過程では、基板上に形成された金属等の膜を研磨する研磨工程が含まれ、この研磨工程の後には、研磨屑である微小パーティクルを除去するための洗浄が行われる。例えば、基板表面の絶縁膜内に形成した配線溝を金属で埋めて配線を形成するダマシン配線形成工程においては、ダマシン配線形成後に化学機械的研磨(CMP)によって基板表面の余分な金属が研磨除去される。CMP後の基板表面には、CMPに使用されたスラリの残渣(スラリ残渣)や金属研磨屑などのパーティクル(ディフェクト)が存在するので、これを洗浄によって除去する必要がある。
基板表面の洗浄が不十分で基板表面に残渣物が残ると、基板表面の残渣物が残った部分からリークが発生したり、密着性不良の原因になるなど信頼性の点で問題となる。このため、金属膜、バリア膜、及び絶縁膜などが露出した基板表面を高い洗浄度で洗浄する必要がある。近年は、半導体デバイスの微細化に伴い、除去すべきパーティクルの径は小さくなってきており、洗浄に対する要求も厳しくなっている。
CMP装置内の研磨後における洗浄方式として、ロール洗浄部材を用いた洗浄、ペンシル洗浄部材を用いた洗浄、二流体ノズルを用いた洗浄等が知られている。これらの洗浄では、基板がその中心軸周りに回転させられるとともに、基板の表面(上面)に薬液やリンス液(以下、薬液及びリンス液を総称して「洗浄液」という。)が供給される。また、これらの洗浄では、ロール洗浄部材、ペンシル洗浄部材、二流体ノズルを作用させて行う洗浄(薬液洗浄)が行われた後に、洗浄液として少なくともリンス液が供給され、ロール洗浄部材、ペンシル洗浄部材、二流体ノズルを作用させないで行う洗浄(濯ぎ洗浄)が行われる。
洗浄液を基板の表面に供給する方法として、単管ノズルから洗浄液を吐出して基板表面に着水させる方法、噴霧ノズルから霧状の洗浄液を噴霧して基板表面に着水させる方法、多孔管ノズル(バーノズル)から洗浄液を吐出して基板表面に着水させる方法等が知られている。基板の表面に供給された洗浄液は、基板の回転による遠心力を受けて、基板の外周に向けて流れる。なお、基板に着水した後の洗浄液の流動は、この遠心力だけでなく、基板の表面に着水する前に洗浄液に基板の表面に平行な方向への流れがある場合には、その流れの慣性の影響を受け、基板の表面が傾いている場合には、重力の影響を受け、また、洗浄液と基板の表面との接触角も洗浄液の流動を決定する要因となる。
薬液洗浄であるか濯ぎ洗浄であるかに関わらず、基板の一部に洗浄液の流動の少ない箇所や洗浄液が淀む箇所があると、その部分においてスラリ残渣や金属研磨屑などのパーティクルなどが残ってしまい、洗浄が不十分となる。よって、洗浄液は、基板の全半径において均等に流動することが望ましい。
なお、本発明に関連する先行技術として、以下の先行技術文献がある。
特許第4007766号公報 特開平11−47665号公報
近年の半導体デバイスの微細化に伴って、洗浄装置における洗浄度への要求も高まってきている。しかしながら、従来の洗浄装置では、微小なパーティクル(例えば、65nm以下のパーティクル)の除去がきわめて困難である。特に、基板の直径が現在主流の300mmから将来的に450mmになると、基板の一部においてこのような不十分な洗浄が顕著となる。
微小パーティクルの除去が困難であるという問題を、水平平置き基板を回転させて基板表面に濯ぎ洗浄を行う場合を例に説明する。残パーティクル及び残薬液を除去する濯ぎ洗浄において、単管ノズルからリンス液を吐出して基板表面に着水させる方法を採用して、単管ノズルから吐出されるリンス液を基板の中心付近に着水させると、中心付近では比較的高い洗浄度が得られるが、基板の中心付近の外側ではパーティクルが残ってしまう。一方、単管ノズルから吐出されるリンス液を基板の半径の半ばに着水させると、着水位置では比較的高い洗浄度が得られるが、それ以外の箇所ではパーティクルが残ってしまう。すなわち、単管ノズルを用いてリンス液を供給する場合には、着水位置の周辺では好適に濯ぎ洗浄が行われるが、基板上の他の箇所への液広がりによる濯ぎ効果は小さい。
また、単管ノズルから吐出されるリンス液が高角度で基板表面に着水すると、基板表面が銅配線やlow−k膜のような脆弱な表面である場合は、単管ノズルから吐出されるリンス液の着水によるダメージを受けて、着水位置(例えば、中心付近)で欠陥を生じてしまう。
一方、基板外側上方の噴霧ノズルから霧状の洗浄液を噴霧して基板表面に着水させる方法や多孔管ノズル(バーノズル)からリンス液を吐出して基板表面に着水させる方法では、平置き回転機構による排出のため、遠心力によって基板外周に向けて除去パーティクルや残薬液が排出されるが、着水エリアが中心から外周にかけて広いので、この着水エリアにおいて着水したリンス液が、除去パーティクルや残薬液の遠心力による外周に向けた移動を妨げて、内側に押し戻してしまう。
また、中心部では、洗浄液は遠心力により速やかに外周に向けて移動することから、濯ぎ効率は中心付近以外の回転により洗浄液が広がるエリアと比較すると低くなる。さらに、噴霧ノズルや多孔管ノズルによるエリア着水は、着水までにリンス液が接触する空気の量が多くなり、本来低酸素濃度(例えば、≦10ppb)にて工場からCMP装置内に供給されたリンス液(例えば、超純水)の酸素濃度を上げてしまい(例えば、4.0ppm=4000ppb)、基板の表面の銅などを酸化させてしまう。
以上の問題は、上記の例で説明した濯ぎ洗浄に限らず、薬液洗浄においても同様に生じ得る。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、回転する半導体ウエハ等の基板の表面に洗浄液を供給しながら基板を洗浄する洗浄装置において、洗浄液を基板の全半径において流動させることで洗浄度を向上させることを目的とする。
本発明の洗浄装置は、基板を保持して前記基板の中心軸を回転軸として前記基板を回転させる基板回転機構と、前記基板回転機構に保持された前記基板の上面に向けて第1の洗浄液を吐出する第1の単管ノズルとを備え、前記第1の単管ノズルは、前記第1の洗浄液が前記基板の中心の手前に着水して、着水した前記第1の洗浄液が前記基板の上面を前記基板の中心に向けて流れるように前記第1の洗浄液を吐出し、前記第1の単管ノズルから吐出された前記第1の洗浄液の着水後の前記基板の上面おける液流が前記基板の中心を通過する構成を有している。この構成により、基板の中心部では、第1の単管ノズルから吐出される洗浄液の基板と水平な方向の流れの慣性力によって洗浄液が流れ、基板の中心部の外側では基板の回転による遠心力によって洗浄液が基板の外周に向けて流れるので、基板の全半径で洗浄液を流動させることができる。
上記の洗浄装置において、前記第1の単管ノズルの吐出方向の前記基板の上面に対する入射角は、45度以下であってよい。この構成により、第1の単管ノズルから吐出される洗浄液の基板と水平な方向の流れの慣性力を十分に得ることができる。
上記の洗浄装置において、前記第1の洗浄液の前記基板への着水位置から前記基板の中心までの距離は、前記基板の半径の3分の1より小さくてよい。この構成により、着水後の基板の上面おける液流が確実に基板の中心を通過するようにすることができる。
上記の洗浄装置において、前記基板回転機構に保持された前記基板の上面に向けて第2の洗浄液を噴霧する噴霧ノズルをさらに備えていてよく、前記第1の単管ノズルによる前記第1の洗浄液の吐出と、前記噴霧ノズルによる前記第2の洗浄液の噴霧とを同時に行ってよい。この構成により、より確実に洗浄液を基板の全半径において流動させることができる。
上記の洗浄装置において、前記第2の洗浄液の着水位置は、前記第1の洗浄液の着水位置より前記基板の回転方向の上流側にあってよい。この構成により、噴霧ノズルによる洗浄液の着水位置は、基板の中心を通過した第1の洗浄液の下流に位置することになり、第1の洗浄液が遠心力によって基板の外周から排出され、第1の洗浄液が少なくなった位置において、噴霧ノズルによって第2の洗浄液を供給することができる。
上記の洗浄装置において、前記噴霧ノズルにおいて噴霧量が最大となる噴霧量最大方向は、噴霧中心から前記基板の中心寄りにずれていてよい。この構成により、噴霧ノズルによって基板の中心寄りにより多くの第2の洗浄液を供給できる。
上記の洗浄装置において、前記噴霧ノズルは、前記基板の半径のほぼ全長にわたって前記第2の洗浄液を噴霧してよく、前記噴霧量最大方向は、前記基板の中心又は中心近傍に向けられていてよい。この構成により、噴霧による第2の洗浄液の基板の中心向きの流れと、基板の中心部における第2の洗浄液の遠心力による基板の外周向きの流れとがぶつかり合って、基板の中心部で第2の洗浄液が淀むことが防止ないし軽減され、基板の中心部から外周に向けて第2の洗浄液が流動する。
上記の洗浄装置において、前記基板回転機構に保持された前記基板の上面に向けて第3の洗浄液を吐出する第2の第2の単管ノズルをさらに備えていてよく、前記第2の単管ノズルは、前記第3の洗浄液が前記基板の中心を超えて着水して、着水位置から前記基板の外周に向けて流れるように前記第3の洗浄液を吐出してよく、前記第3の洗浄液の着水位置から前記基板の中心までの距離は、前記第1の洗浄液の着水位置から前記基板の中心までの距離よりも大きく、前記第3の洗浄液の着水位置は、前記第1の洗浄液の着水位置から前記基板の回転方向の下流側にあってよい。この構成により、第1の洗浄液の基板の表面での流動を妨げないように、第2の単管ノズルで第3の洗浄液を基板上に供給できる。
上記の洗浄装置は、前記基板の直径のほぼ全長にわたって直線状に延び、前記基板に平行な中心軸周りに自転しながら前記基板の上面に摺接するロール洗浄部材をさらに備えていてよく、前記第1の単管ノズルは、前記第1の洗浄液を前記ロール洗浄部材のロール巻込側エリアに着水させてよい。この構成により、ロール洗浄に必要な洗浄液を基板の全半径で洗浄液を流動させることができる。
上記の洗浄装置において、前記第1の単管ノズルの吐出方向と前記ロール洗浄部材の延在方向とのなす角度が、平面視で90度±30度であってよい。この構成により、第1の洗浄液がロール洗浄部材の下に潜り込んでロール掻出し側エリアに入り、基板の回転によってカウンタ洗浄エリアに供給されるので、カウンタ供給エリアの洗浄液による洗浄性を向上できる。
上記の洗浄装置は、前記ロール洗浄部材のロール掻出し側エリアに位置する前記ロール洗浄部材の表面に直接第4の洗浄液を供給するノズルをさらに備えていてよい。この構成により、第4の洗浄液が直接ロール洗浄部材に供給されるので、ロール洗浄部材は、第4の洗浄液を含浸した状態で洗浄エリアにて基板と摺動するので、洗浄液による洗浄性を向上できる。
上記の洗浄装置は、アームの先端部に支持され、前記基板に垂直な中心軸周りに自転するとともに、前記アームの回動によって前記基板の中心から外周にかけて、前記基板の上面に摺接しながら移動するペンシル洗浄部材をさらに備えていてよく、前記第1の単管ノズルは、前記第1の洗浄液を前記ペンシル洗浄部材の移動軌跡より前記基板の回転方向の上流側に着水させてよい。この構成により、ペンシル洗浄に必要な洗浄液を基板の全半径で洗浄液を流動させることができる。
上記の洗浄装置は、さらに、アームの先端部に支持され、前記アームの回動によって前記基板の中心から外周にかけて移動するペンシル洗浄部材又は二流体ジェットノズルと、前記アームに設けられ、前記ペンシル洗浄部材又は前記二流体ジェットノズルの近傍で前記基板の上面に洗浄液を供給するオンアームの洗浄液供給ノズルとを備えていてよい。この構成により、洗浄箇所に新鮮な洗浄液を供給できる。
上記の洗浄装置において、前記オンアームの洗浄液供給ノズルは、前記ペンシル洗浄部材又は前記二流体ジェットノズルによる前記基板の洗浄箇所に向けて洗浄液を供給するように傾けられていてよい。この構成により、洗浄液が洗浄箇所に向かう方向に流れて、洗浄箇所に洗浄液を供給できる。
上記の洗浄装置において、前記アームの先端部に前記ペンシル洗浄部材が支持されている場合に、前記オンアームの洗浄液供給ノズルは、前記ペンシル洗浄部材に対して前記基板の回転方向の上流側に設けられてよい。この構成により、基板の上面に供給された洗浄液が、基板の回転によって運ばれて、基板とペンシル洗浄部材とが摺接する洗浄箇所に供給される。
上記の洗浄装置において、前記アームの先端部に前記二流体ジェットノズルが支持されている場合に、前記オンアームの洗浄液供給ノズルは、前記二流体ジェットノズルに対して前記基板の回転方向の下流側に設けられてよい。この構成により、基板の上面に供給された洗浄液は、基板の回転によって、二流体ジェットノズルからのジェット流が基板の上面と衝突する洗浄箇所から遠ざかる方向に運ばれるので、洗浄箇所において洗浄液が厚い層を形成することがなく、クッション効果による洗浄力の低下を低減できる。
上記の洗浄装置において、前記オンアームの洗浄液供給ノズルは、前記ペンシル洗浄部材又は前記二流体ジェットノズルによる前記基板の洗浄箇所よりも前記基板の中心に近い位置に設けられてよい。この構成により、オンアームの洗浄液供給ノズルから供給された洗浄液は、基板の回転による遠心力によって、洗浄箇所ないし洗浄箇所の近傍に向かった後に、スムーズに基板の半径方向の外側に向けて流れ、基板の外縁から排出される。
本発明の別の態様の洗浄装置は、基板を保持して前記基板の中心軸を回転軸として前記基板を回転させる基板回転機構と、前記基板回転機構に保持された前記基板の上面に向けて第2の洗浄液を扇形状に噴霧する噴霧ノズルとを備え、前記噴霧ノズルにおいて噴霧量が最大となる噴霧量最大方向は、噴霧中心から前記基板の中心寄りにずれている構成を有している。この構成により、噴霧ノズルによって基板の中心寄りにより多くの第2の洗浄液を供給でき、基板の中心部より外側では、基板の遠心力によって第2の洗浄液が基板の外周に向けて流れるので、基板の中心部から外周部に第2の洗浄液を流すことができる。
本発明のさらに別の態様の洗浄装置は、基板を保持して前記基板の中心軸を回転軸として前記基板を回転させる基板回転機構と、前記基板回転機構に保持された前記基板の上面に向けて第1の洗浄液を吐出する第1の単管ノズルと、前記基板回転機構に保持された前記基板の上面に向けて第2の洗浄液を噴霧する噴霧ノズルとを備え、前記第1の単管ノズルによる前記第1の洗浄液の吐出と、前記噴霧ノズルによる前記第2の洗浄液の噴霧とを同時に行う構成を有している。この構成により、単管ノズルによる洗浄液の吐出と噴霧ノズルによる洗浄液との噴霧を同時に行うので、基板の全半径において洗浄液の流動性を向上でき、高い洗浄度を実現できる。
本発明の洗浄方法は、基板の中心軸を回転軸として前記基板を回転させ、前記基板の上面に向けて第1の洗浄液を吐出する洗浄方法であって、前記第1の洗浄液は、前記基板の中心の手前に着水して、着水後の前記基板の上面おける液流が前記基板の中心を通過する構成を有している。この構成により、基板の中心部では、第1の単管ノズルから吐出される洗浄液の基板と水平な方向の流れの慣性力によって洗浄液が流れ、基板の中心部の外側では基板の回転による遠心力によって洗浄液が基板の外周に向けて流れるので、基板の全半径で洗浄液を流動させることができる。
本発明によれば、基板の中心部では、第1の単管ノズルから吐出される洗浄液の基板と水平な方向の流れの慣性力によって洗浄液が流れ、基板の中心部の外側では基板の回転による遠心力によって洗浄液が基板の外周に向けて流れるので、基板の全半径で洗浄液を流動させることができる。
本発明の実施の形態における洗浄装置を備えた基板処理装置の全体構成を示す平面図 (a)本発明の第1の実施の形態の洗浄装置における基板と単管ノズルとの位置関係を示す平面図 (b)(a)の正面図 (a)本発明の第2の実施の形態の洗浄装置における基板と単管ノズルと噴霧ノズルとの位置関係を示す平面図 (b)(a)の正面図 (a)本発明の第3の実施の形態の洗浄装置における基板と2つの単管ノズルとの位置関係を示す平面図 (b)(a)の正面図 図4(a)における基板の中心付近の拡大図 (a)本発明の第4の実施の形態の洗浄装置における基板と噴霧ノズルとの位置関係を示す平面図 (b)(a)の正面図 噴射ノズルにおける扇状に広がるリンス液の位置と流量との関係を示す図 本発明の第4の実施の形態の変形例の洗浄装置における基板と噴霧ノズルとの位置関係を示す平面図 本発明の実施の形態におけるロール洗浄装置の概要を示す斜視図 本発明の第5の実施の形態における洗浄装置の平面図 基板上の各エリアを説明するための平面図 従来のロール洗浄装置の平面図 図12のA−A’断面図 図13の部分拡大図 図12のB−B’断面図 本発明の第6の実施の形態における洗浄装置を示す平面図 (a)本発明の第6の実施の形態において単管ノズル63から吐出された薬液の基板Wの表面上での挙動を示す平面図 (b)(a)の正面図 本発明の第7の実施の形態におけるロール洗浄装置の平面図 図18のA−A’断面図 図19の部分拡大図 図18のB−B’断面図 本発明の第7の実施の形態におけるロール洗浄装置の平面図 図22のA−A’断面図 本発明の実施の形態におけるペンシル洗浄装置の概要を示す斜視図 本発明の第9の実施の形態における洗浄装置の平面図 本発明の第10の実施の形態における洗浄装置の平面図 本発明の第11の実施の形態における洗浄装置の平面図 本発明の第11の実施の形態における洗浄装置のアームの長手方向を横から見た図 本発明の第11の実施の形態における噴霧ノズルによる噴霧の着水領域を示す図 本発明の第12の実施の形態における洗浄装置の平面図 本発明の第12の実施の形態における洗浄装置の部分拡大図 本発明の第12の実施の形態における洗浄装置のアームの長手方向を横から見た図 本発明の第12の実施の形態の変形例における洗浄装置の平面図 本発明の第13の実施の形態における洗浄装置の平面図 本発明の第13の実施の形態における洗浄装置の部分拡大図 本発明の第13の実施の形態における洗浄装置のアームの長手方向を横から見た図 本発明の第13の実施の形態の変形例における洗浄装置の平面図 本発明の第14の実施の形態における洗浄装置の平面図 本発明の第14の実施の形態の変形例における洗浄装置の平面図 本発明の第15の実施の形態における洗浄装置の側面図 本発明の第16の実施の形態の洗浄装置の斜視図
以下、本発明の実施の形態の洗浄装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
図1は、本発明の実施の形態における洗浄装置を備えた基板処理装置の全体構成を示す平面図である。図1に示すように、基板処理装置は、略九形状のハウジング10と、多数の半導体ウエハ等の基板をストックする基板カセットが載置されるロードポート12を備えている。ロードポート12は、ハウジング10に隣接して配置されている。ロードポート12には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、又はFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができる。SMIFポッド、FOUPは、内部に基板カセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
ハウジング10の内部には、複数(この例では4つ)の研磨ユニット14a〜14dと、研磨後の基板を洗浄する第1洗浄ユニット16及び第2洗浄ユニット18と、洗浄後の基板を乾燥させる乾燥ユニット20が収容されている。研磨ユニット14a〜14dは、基板処理装置の長手方向に沿って配列され、洗浄ユニット16、18及び乾燥ユニット20も基板処理装置の長手方向に沿って配列されている。
ロードポート12、該ロードポート12側に位置する研磨ユニット14a及び乾燥ユニット20に囲まれた領域には、第1搬送ロボット22が配置され、研磨ユニット14a〜14dと平行に、搬送ユニット24が配置されている。第1搬送ロボット22は、研磨前の基板をロードポート12から受け取って搬送ユニット24に受け渡すとともに、乾燥後の基板を乾燥ユニット20から受け取った基板を搬送して、各研磨ユニット14a〜14dとの間で基板の受け渡しを行う。
第1洗浄ユニット16と第2洗浄ユニット18との間に、これらの各ユニット16、18との間で基板の受け渡しを行う第2搬送ロボット26が配置され、第2洗浄ユニット18と乾燥ユニット20との間に、これらの各ユニット18、20との間で基板の受け渡しを行う第3搬送ユニット28が配置されている。さらに、ハウジング10の内部には、基板処理装置の各機器の動きを制御する制御部30が配置されている。
この例では、第1洗浄ユニット16として、洗浄液の存在下で、基板の直径のほぼ全長にわたって直線状に延びるロール洗浄部材を接触させ、基板に平行な中心軸周りに自転させながら基板表面をスクラブ洗浄するロール洗浄装置が使用されており、第2洗浄ユニット18として、洗浄液の存在下で、鉛直方向に延びる円柱状のペンシル洗浄部材の下端接触面を接触させ、ペンシル洗浄部材を自転させながら一方向に向けて移動させて、基板表面をスクラブ洗浄するペンシル洗浄装置が使用されている。また、乾燥ユニット20として、水平に回転する基板に向けて、移動する噴射ノズルからIPA蒸気を噴出して基板を乾燥させ、さらに基板を高速で回転させて遠心力によって基板を乾燥させるスピン乾燥ユニットが使用されている。
なお、この例では、第1洗浄ユニット16としてロール洗浄装置を使用しているが、第1洗浄ユニット16として第2洗浄ユニット18と同様のペンシル洗浄装置を使用したり、二流体ジェットにより基板表面を洗浄する二流体ジェット洗浄装置を使用してもよい。また、この例では、第2洗浄ユニット18としてペンシル洗浄装置を使用しているが、第2洗浄ユニット18として第1洗浄ユニット16と同様のロール洗浄装置を使用したり、二流体ジェットにより基板表面を洗浄する二流体ジェット洗浄装置を使用してもよい。本発明の実施の形態の洗浄装置は、第1洗浄ユニット16にも第2洗浄ユニット18にも適用でき、ロール洗浄装置にも、ペンシル洗浄装置にも、二流体ジェット洗浄装置にも適用できる。
以下、具体的な適用例を本発明の洗浄装置の実施の形態として説明する。まず、第1〜第4の実施の形態として、第1洗浄ユニット16又は第2洗浄ユニット18における濯ぎ洗浄における本発明の適用を説明する。濯ぎ洗浄の際には、第1洗浄ユニット16におけるロール洗浄部材及び第2洗浄ユニットにおけるペンシル洗浄部材は作用しないため、基板の上方から完全に除去される。これは、ロール洗浄部材やペンシル洗浄部材等の部材に付着したパーティクルや薬液が、濯ぎ洗浄時に基板上に落下して基板を汚染しないようにするためである。
基板Wは、表面を上にして、図示しない基板回転機構に保持される。基板回転機構が基板Wを保持して回転すると、基板Wはその中心軸(中心Oを通って基板Wの表面に垂直な軸)を回転軸として回転する。
(第1の実施の形態)
図2(a)は、第1の実施の形態の洗浄装置における基板と単管ノズルとの位置関係を示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)の正面図である。図2(a)及び(b)は、平置き基板表面への単管ノズルによる洗浄液供給を示している。洗浄液供給ノズルとしての単管ノズル41は、基板Wの上方であって基板Wの上部空間の外側から基板Wの表面(上面)に向けてリンス液Lを吐出する。即ち、単管ノズル41は、基板Wの表面に対して斜め上からリンス液Lを供給する。リンス液Lは、超純水(DIW)であっても、水素水等の機能水であってもよい。
単管ノズル41の位置、吐出方向、口径、及び流速は、単管ノズル41から吐出されたリンス液Lが以下の条件を満たすように設計される。まず、図2(a)に示すように、単管ノズル41から吐出されたリンス液の基板Wの表面への着水位置Aは、基板Wの中心Oではなく、基板Wの中心Oから距離Raだけ離れた位置とされる。平面視にて単管ノズル41と着水位置Aとを結ぶ線上に基板Wの中心Oがあるように単管ノズル41の向きが決定される。即ち、平面視にて単管ノズル41は、基板Wの中心Oに向けてリンス液Lを吐出するが、その着水位置Aは、基板Wの中心Oから距離Raだけ手前の位置とする。
図2(b)に示すように、正面視において、単管ノズル41から吐出されて基板Wの表面に着水するまでの液流Laと基板Wの表面との間の角度(入射角)αは、約30度に設定される。この入射角αは30度に限られないが45度以下であることが望ましい。このように、単管ノズル41は、基板Wの表面に対して斜め上からリンス液を供給するので、リンス液Lの液流Laは、基板Wの平面方向に沿った方向の流れ、具体的には基板Wの中心Oに向く方向の流れをもって基板Wの表面に着水することになる。そうすると、リンス液Lは、この液流Laの基板Wの中心Oに向く方向の流れの慣性によって、着水した後にも基板Wの中心Oに向く方向に流れる。
上述のように基板Wは回転をしているので、基板Wの表面に着水したリンス液Lは、この回転による遠心力を受けて基板Wの外側に向けて流れることになるが、図2に示すように、本実施の形態では、基板Wの中心Oの付近に着水するので、このような中心Oに近い位置では大きな遠心力は働かず、また、着水前にすでに中心Oに向かう流れがあるので、この慣性によって、リンス液Lは平面視で単管ノズル41の供給方向と一致する方向に直線状に進む液束(液ライン)Lbを形成して基板Wの表面を流れる。この結果、基板Wの表面に着水したリンス液Lは基板Wの中心Oを通過することになる。リンク液Lは、基板Wの中心Oを通過すると、単管ノズル41の供給方向の慣性力が徐々に弱まり、外周に向かうに従って遠心力が大きくなるので、外周に向けて徐々に幅が広がるように、基板の回転方向にカーブを描いて外周部に向かって流れる液流Lcとなり、最終的には基板Wの外周部から排出される。
上記のようなリンス液Lの基板Wの表面上での挙動は、単管ノズル41の位置、吐出方向、口径、流速(口径×流速は流量)、着水位置のほか、基板Wの表面特性(親水性や疎水性)、回転速度(遠心力の大きさ)による。着水位置が基板Wの中心Oから離れているほど液流Laの基板Wの表面に平行な成分が大きい方が望ましく、このために入射角αを小さくすることが望ましい。また、基板Wの回転速度が速すぎると、液流Lbにおける慣性力が遠心力に負けて液流Lbが基板の中心Oを通過しなくなるので、基板Wを過度に高速回転することは望ましくなく、回転速度は1500rpmとするのが望ましく、1000rpm以下であることがより望ましい。
また、基板Wの表面が疎水性である場合には、着水位置を中心Oに近づけ(Raを小さくし)、入射角度を下げることが望ましい。基板Wの表面の親水度は、接触角が0〜70度となるようにする。また、単管ノズル41の口径が1〜5mmであるときに、流量は500〜2000ml/minとし、単管ノズル41の口径が5〜10mmであるときに、流量は2000ml/min以上とする。また、着水位置Aの基板Wの中心Oからの距離Raは、大きすぎると、上述のように着水後の液流が慣性力によって基板Wの中心Oを通過するようにするためにその流速を大きくしなければならないため、半径Rの3分の1以下とするのが望ましい。
以上のように、本実施の形態の洗浄装置によれば、単管ノズル41からリンス液Lを基板Wの表面に供給するが、基板Wの上方から基板Wの中心Oに大きい入射角(例えば90度)で吐出するのではなく、斜め上方向から比較的低い入射角で、平面視で中心O方向に向けて、中心Oの手前に着水するように吐出し、着水したリンス液Lは、基板Wの中心Oを通過するように流れるので、遠心力が小さい基板Wの中心Oにおいても速やかな液置換がされ、基板Wの中心部にリンス液Lが淀むことが防止される。また、基板Wの表面が銅などの柔らかい材料の層である場合にも、入射角が大きい場合と比較して表面が受けるダメージを低減できる。
(第2の実施の形態)
図3(a)は、第2の実施の形態の洗浄装置における基板と単管ノズルと噴霧ノズルとの位置関係を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)の正面図である。図3(a)及び(b)は、平置き基板表面への単管ノズル及び噴霧ノズルによる洗浄液供給を示している。洗浄液供給ノズルとしての単管ノズル41は、第1の実施の形態と同様に構成される。本実施の形態では、第1の実施の形態に対してさらに、洗浄液供給ノズルとして噴霧ノズル42が追加されている。単管ノズル41によるリンス液L1の吐出と、噴霧ノズル42によるリンス液L2の噴霧とは同時に行われる。
図3(b)に示すように、噴霧ノズル42は、基板Wの上方であって基板Wの上部空間の外側から基板Wの表面(上面)に向けてリンス液L2を噴霧する。即ち、噴霧ノズル42は、基板Wの表面に対して斜め上からリンス液L2を供給する。よって、噴霧ノズル42から噴霧されたリンス液La2は、噴霧ノズル42を頂点とした円錐状に広がって噴霧され、基板Wの表面には楕円形の着水エリアLb2にて着水する。
この着水エリアLb2は、基板Wの外周から中心Oにまで広がっており、かつ、単管ノズル41が吐出するリンス液L1の着水位置より基板Wの回転方向の上流にある。なおここで、ある基準位置を基準として基板Wの回転方向の上流/下流とは、基準位置から基板Wの回転方向の逆向き/順向きに180度回転したところまでの位置をいい、図3の例の場合には、基準位置であるリンス液L1の着水位置は基板Wの中心Oの右にあるので、図3(a)の基板Wの上半分が、基準位置であるリンス液L1の着水位置から見た上流であり、図3(a)の基板Wの下半分が、基準位置であるリンス液L1の着水位置からみた下流である。
図3(a)に示すように、噴霧ノズル42の噴霧方向(噴霧ノズル42から噴霧されて基板Wに着水する前の円錐状のリンス液La2の中心線の方向)121は、平面視で概略基板Wの中心Oに向けられている。図3(b)に示すように、この噴霧方向121が正面視で基板Wの表面となす角度(入射角)βは、単管ノズル41の入射角αより大きく、約45度とされる。噴霧されたリンス液La2の粒は微小であり、軽いので、高速回転する基板Wの表面に対して入射角が低いと、基板Wの表面ないし表面付近でリンス液La2がはじかれてしまい、着水率が低下して供給効率が下がってしまうので、噴霧方向121は大きい方が望ましく、90度であってもよい。
本実施の形態のように、洗浄装置の濯ぎ洗浄において、単管ノズル41によるリンス液L1の供給と噴霧ノズル42によるリンス液L2の供給とを同時に行うと、洗浄度が向上することが実験から明らかになっている。すなわち、基板Wの中心部については、第1の実施の形態で説明した単管ノズル41によるリンス液L1の作用によって、基板Wの中心部より外側の周辺部については、噴霧ノズル42によるリンス液L2の作用によって、基板Wの表面の中心部及び周辺部のいずれにおいてもリンス液の流動を促すことで、洗浄度が向上する。よって、噴霧ノズル42の着水エリアLa2は、必ずしも基板Wの中心Oにまで達している必要はない。なお、噴霧ノズル42は円錐状にリンス液を噴霧するものに限られず、扇状にリンス液を噴霧するものであってもよい。
(第3の実施の形態)
図4(a)は、第3の実施の形態の洗浄装置における基板と2つの単管ノズルとの位置関係を示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)の正面図である。図4(a)及び(b)は、平置き基板表面への2つの単管ノズルによる洗浄液供給を示している。第1の単管ノズル41は、第1の実施の形態と同様に構成される。本実施の形態では、第1の実施の形態に対してさらに第2の単管ノズル43が追加されている。単管ノズル41によるリンス液L1の吐出と、単管ノズル43によるリンス液L3の吐出とは同時に行われる。図4(b)に示すように、単管ノズル43は、基板Wの上方であって基板Wの上部空間の外側から基板Wの表面(上面)に向けてリンス液L3を吐出する。即ち、単管ノズル43は、基板Wの表面に対して斜め上からリンス液L3を供給する。
単管ノズル43の位置、吐出方向、口径、及び流速は、単管ノズル43から吐出されたリンス液L3が以下の条件を満たすように設計される。図4(a)に示すように、単管ノズル43は、平面視で、単管ノズル41に対して基板Wの中心の反対側に設けられる。単管ノズル43から吐出されたリンス液の基板Wの表面への着水位置Bは、単管ノズル41の着水位置Aの下流に設定される。これにより、図4(a)に示すように、単管ノズル43から吐出されたリンス液L3は、基板Wの表面に着水してから、単管ノズル41のリンス液L1と混ざることなく着水位置Aの下流側において液流Lb3として基板Wの表面を外周に向けて広がって流れる。
図5は、図4(a)における基板Wの中心Oの付近の拡大図である。図4(a)及び図5に示すように、着水位置Bは、単管ノズル43から見て、基板Wの中心Oを超えた位置にあり、基板Wの中心Oから距離Rbだけ離れた位置とされる。着水位置B(の中心)の基板Wの中心Oからの距離Rbは、着水位置A(の中心)の基板Wの中心Oからの距離Raより長く設定される。ただし、距離Rbが長くなると、単管ノズル43からのリンス液L3によって洗浄できる範囲が狭くなるので、距離Rbは基板Wの半径Rの4分の1以下とされる。
なお、単管ノズル43から吐出されるリンス液L3については、着水後に基板Wの表面を直線状に流動する必要はない。よって、単管ノズル43から吐出されるリンス液L3については、着水直後に遠心力によって外周に向けて流れるように、その口径、流速等の条件が設定されればよい。ただし、入射角が大きいと基板Wの表面がダメージを受ける点については、単管ノズル41の場合と同じであるから、単管ノズル43についても、その入射角は小さくすることが望ましい。図4の例では、単管ノズル43の入射角も単管ノズル41と同様に約30度としている。
本実施の形態のように、洗浄装置の濯ぎ洗浄において、2つの単管ノズル41、単管ノズル43によるリンス液L1、L3の供給を同時に行うと、洗浄度が向上することが実験から明らかになっている。すなわち、基板Wの中心部については、第1の実施の形態で説明した単管ノズル41によるリンス液L1の作用によって、基板Wの中心部より外側の周辺部については、単管ノズル43によるリンス液L3の作用によって、基板Wの表面の中心部及び周辺部のいずれにおいてもリンス液の流動を促すことで、洗浄度が向上する。
(第4の実施の形態)
図6(a)は、第4の実施の形態の洗浄装置における基板と噴霧ノズルとの位置関係を示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)の正面図である。図6(a)及び(b)は、平置き基板表面への噴霧ノズルによる洗浄液供給を示している。図6(a)及び(b)に示すように、噴霧ノズル44は、基板Wの上方であって基板Wの上部空間の外側から基板Wの表面(上面)に向けてリンス液L4を噴霧する。即ち、噴霧ノズル44は、基板Wの表面に対して斜め上からリンス液L4を供給する。本実施の形態の噴射ノズル44からはリンス液La4が扇状に広がって噴霧されるが、噴射ノズル44は、この噴霧されたリンス液La4において流量(噴霧量)が最大となる方向が噴霧されたリンス液La4の中心からずれている非対称扇状噴射ノズルである。
図7は、噴射ノズル44における扇状に広がるリンス液La4の位置と流量との関係を示す図である。通常の噴射ノズル44は、扇状に広がるリンス液の中心位置で流量が最も多くなり、両縁に行くほど流量が少なくなる左右対称の分布となるが、本実施の形態の噴射ノズル44から噴霧されたリンス液L4は、図7に示すように、扇状に広がるリンス液La4の縁の方で流量が最大となり、反対側の縁に行くほど流量が少なくなる不均等扇分布となる。
本実施の形態では、流量が最大となる方向(噴霧量最大方向)141が平面視で基板Wの中心Oの方向に寄っており、かつ、着水エリアLb4が基板Wの中心から外周にまで至るように、噴射ノズル44の位置及び角度が設定される。具体的には、噴霧量最大方向141は、平面視で基板Wの中心Oに向いている。また、図6(a)に示すように、着水エリアLb4には基板Wの中心Oが含まれている。この結果、着水エリアLb4において、基板Wの中心Oが最も流量(着水量)が多く、基板Wの縁に行くほど流量(着水量)が少なくなる。なお、図6(a)及び(b)では基板Wの表面に着水した後のリンス液L4については図示を省略している。
仮に、噴霧量最大方向141が平面視で基板Wの中心Oに向かっているが、着水エリアLb4が基板Wの中心Oから離れすぎていると、上記の背景技術にて説明したように、着水後に慣性力によって基板Wの中心Oに向けて流れようとするリンス液L4と、基板Wの中心O付近から遠心力によって外周に流れようとするリンス液L4とがぶつかり合って、この部分でリンス液L4の流動性が低くなる。これに対して、本実施の形態の噴射ノズル44は、噴霧量最大方向141を平面視で基板Wの中心Oに向けているだけでなく、上述のように、基板Wの表面に対して斜め上から、着水エリアLb4に基板Wの中心Oが含まれるように噴射しているので、基板Wの中心Oの付近で着水したリンス液L4は、そのまま慣性力によって中心Oから離れる方向に流れ、中心Oから離れた後に遠心力によって外周に向けて流れるので、上記のようなリンス液L4のぶつかり合いが生じず、流動性が低くなることもない。
図8は、第4の実施の形態の変形例の洗浄装置における基板と噴霧ノズルとの位置関係を示す平面図である。この例では、上記のような非対称扇状噴射ノズルを2つ設けている。即ち、洗浄装置は、上記の噴射ノズル44に加えて、同様の構成の噴射ノズル45を備えており、これらの2つの噴射ノズル44、15を同時に利用する。2つの噴射ノズル44、15は、噴射量最大方向141、151が平面視で約90度となるように設定される。この変形例によっても、それぞれの噴射ノズル44、15が図6の噴射ノズル44と同様に作用して、上記と同様の効果を得ることができる。なお、噴射ノズル44、15の噴射量最大方向141、151の間の角度は、90度に限定されない。
なお、上記の第1〜4の実施の形態では、濯ぎ洗浄においてリンス液を供給する場合を例に本発明の実施の形態を説明したが、第1の実施の形態、第2の実施の形態、第4の実施の形態及びその変形例については、このような洗浄液の供給をロール洗浄やペンシル洗浄等の薬液洗浄にも適用することができる。すなわち、基板に少なくとも薬液を供給するとともに(同時にリンス液を供給することもある)、ロール洗浄部材やペンシル洗浄部材を用いて基板をスクラブ洗浄する場合にも、第1の実施の形態、第2の実施の形態、第4の実施の形態及びその変形例で説明したように、薬液(及びリンス液)を供給してよい。
以下では、第5〜第7の実施の形態の形態として、ロール洗浄装置に本発明を適用する例を説明するが、各実施の形態の説明に先立って、ロール洗浄装置の一般的な構成を説明する。
図9は、本発明の実施の形態におけるロール洗浄装置の概要を示す斜視図である。図9に示すように、ロール洗浄装置50は、基板回転機構として、表面を上にして基板Wの周縁部を支持し基板Wを水平回転させる、水平方向に移動自在な複数本(図9では4本)のスピンドル51と、図示しないロールホルダに回転自在に支承される上部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)52と、図示しないロールホルダに回転自在に支承される下部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)53とを備えている。上部ロール洗浄部材52及び下部ロール洗浄部材53は、円柱状であり、長尺状に延びており、例えばPVAからなる。なお、上部ロール洗浄部材52は、そのロールホルダによって基板Wの表面に対して昇降自在であり、下部ロール洗浄部材53は、そのロールホルダによって基板Wの裏面に対して昇降自在である。
上部ロール洗浄部材52は、図示しない駆動機構によって、矢印F1に示すように回転し、下部ロール洗浄部材53は、図示しない駆動機構によって、矢印F2に示すように回転する。スピンドル51で支持して回転させる基板Wの上方に位置して、基板Wの表面に洗浄液を供給する2つの洗浄液供給ノズル54、55が配置されている。洗浄液供給ノズル54は、基板Wの表面にリンス液(例えば、超純水)を供給するノズルであり、洗浄液供給ノズル55は、基板Wの表面に薬液を供給するノズルである。
ロール洗浄装置50は、スピンドル51の上部に設けたコマ51aの外周側面に形成した嵌合溝内に基板Wの周縁部を位置させて内方に押し付けてコマ51aを回転(自転)させることにより、基板Wを水平に回転させる。この例では、4個のコマ51aのうち2個のコマ51aが基板Wに回転力を与え、他の2個のコマ51aは、基板Wの回転を受けるベアリングの働きをしている。なお、全てのコマ51aを駆動機構に連結して、基板Wに回転力を付与するようにしてもよい。
このように基板Wを水平に回転させた状態で、洗浄液供給ノズル54から基板Wの表面にリンス液を供給し、かつ洗浄液供給ノズル55から基板Wの表面に薬液を供給しつつ、上部ロール洗浄部材52を回転させながら下降させて回転中の基板Wの表面に接触させ、これによって、洗浄液(リンス液及び薬液)の存在下で、基板Wの表面を上部ロール洗浄部材52でスクラブ洗浄する。上部ロール洗浄部材52の長さは、基板Wの直径より僅かに長く設定されている。そして、上部ロール洗浄部材52は、その中心軸(回転軸)ORが、基板Wの中心軸(即ち回転中心)OWとほぼ直交し、かつ基板Wの直径の全長に亘って延びるように配置される。これによって、基板Wの全表面が同時に洗浄される。
以下、第5〜第7の実施の形態を説明するが、これらの実施の形態は、上記の洗浄液供給ノズルの構成がそれぞれ異なっている。
(第5の実施の形態)
図10は、本発明の第5の実施の形態の洗浄装置の平面図である。図10では、スピンドルは図示を省略している。洗浄装置には、洗浄液としてリンス液を吐出する単管ノズル61と、洗浄液として薬液を吐出する単管ノズル63とが備えられている。単管ノズル61、63は、基板Wの上方であって基板Wの上部空間の外側から基板Wの表面(上面)に向けて洗浄液を吐出する。即ち、単管ノズル61、63は、基板Wの表面に対して斜め上から洗浄液を供給する。リンス液は、超純水(DIW)であっても、水素水等の機能水であってもよい。薬液には電解液(pH7付近の溶液)以外の溶液(酸性薬液または弱アルカリ性薬液)を用いる。酸性薬液としては、例えばクエン酸またはシュウ酸などの有機酸が用いられ、弱アルカリ性薬液としては、例えば有機アルカリが用いられる。
単管ノズル61、63は、それぞれ第1の実施の形態の単管ノズル41について説明した条件と同様の条件で、その位置、吐出方向、口径、及び流速が設定される。なお、洗浄液は、上部ロール洗浄部材52と基板Wとが接触する洗浄エリア(スクラブエリア)521の手前に着水するように、単管ノズル61、63から吐出される。単管ノズル61、63は、いずれも後述する基板Wのロール巻込み側エリア(図10に示す基板Wの右半分のエリア)に洗浄液を供給する。単管ノズル61、63の吐出方向611、631の間の角度γは、平面視で約90度とされているが、この角度γは90度に限られない。
洗浄装置には、さらに洗浄液としてリンス液を噴霧する噴霧ノズル62と、洗浄液として薬液を噴霧する噴霧ノズル64が設けられる。これらの噴霧ノズル62、64も、基板Wのロール巻込み側エリアに洗浄液を供給する。噴霧ノズル62、64は、それぞれ平面視で単管ノズル61、63とほぼ同一の位置にあるが、図3(b)に示したのと同様に、噴霧ノズル62、64の入射角は、単管ノズル61、63の入射角より大きく、噴霧ノズル62、64はより上方から洗浄液を噴霧する。
これらの噴霧ノズル62、64は、いずれも第4の実施の形態で説明した非対称扇状噴射ノズルであり、その位置、噴射方向等は、第4の実施の形態の変形例(図8)で説明した噴霧ノズル44、45と同じである。即ち、その噴霧量最大方向621、641は、平面視で基板Wの中心Oに向けられている。この噴霧量最大方向621、641の間の角度も約90度とされるが、これに限定されるものではない。噴霧ノズル62、64の着水エリアは、基板Wの中心O付近の洗浄エリア521から基板Wの外周までわたっている。
リンス液を供給する単管ノズル61及び噴霧ノズル62は、薬液を供給する単管ノズル63及び噴霧ノズル64よりも、基板Wの回転方向の上流側に洗浄液を供給する。このリンス液と薬液とがいずれも基板Wのロール巻込み側エリアに供給されることで、洗浄エリア521の下半分のエリアに移動する基板Wの表面では、薬液とリンス液とが混合された状態になっている。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態の説明に先立って、第6の実施の形態の洗浄装置で解決される従来の問題を説明する。図11は、基板上の各エリアを説明するための平面図である。図11に示すように、基板Wの回転中心OWを通り、上部ロール洗浄部材52の回転軸ORと直交する直線をX軸とし、上部ロール洗浄部材52の回転軸ORに沿った直線をY軸とする。上部ロール洗浄部材52は、正面視で時計回り方向に回転(自転)し、基板Wは平面視で時計回り方向に回転している。
上部ロール洗浄部材52を挟んで、即ちY軸を挟んで基板Wの表面を左右に2つのエリアRI、ROに分ける。上部ロール洗浄部材52が時計回りに回転している図11において、右側の片側エリアをロール巻込み側エリアRIと定義し、左側の片側エリアをロール掻出し側エリアROと定義する。即ち、ロール巻込み側エリアRIは、上部ロール洗浄部材52の回転によって洗浄液が巻き込まれる方の片側エリア(図11において右側)であり、ロール掻出し側エリアROは、上部ロール洗浄部材52の回転によって洗浄液が掻き出される方の片側エリア(図11において左側)である。
さらに、ロール巻込み側エリアRIとロール掻出し側エリアROを、それぞれX軸を境にして基板Wの回転方向に対して上流側エリアWUと下流側エリアWDに分ける。ロール巻込み側エリアRIのうち、X軸上方の上流側エリアWIをロール巻込み上流側エリアRI−WUと定義し、X軸下方の下流側エリアWDをロール巻き込み下流側エリアRI−WDと定義する。同様に、ロール掻出し側エリアROのうち、X軸下方の上流側エリアWUをロール掻出し上流側エリアRO−WUと定義し、X軸上方の下流側エリアWDをロール掻出し下流側エリアRO−WDと定義する。
図12は、従来のロール洗浄装置の平面図であり、図13は、図12のA−A’断面図であり、図14は、図13の部分拡大図であり、図15は、図12のB−B’断面図である。なお、図13、14では、噴霧ノズル71、74の図示は省略している。図12に示すように、ロール洗浄装置は、4つの噴霧ノズル71〜74を備えている。噴霧ノズル71〜74は、いずれも円錐状に洗浄液を噴霧するノズルである。
また、噴霧ノズル71〜74は、いずれも基板Wのロール巻込み側エリアに洗浄液を供給する。噴霧ノズル71、74は洗浄液としてリンス液を噴霧し、噴霧ノズル72、73は洗浄液として薬液を噴霧する。噴霧ノズル71、74から噴霧されたリンス液の着水エリアは、それぞれ上部ロール洗浄部材52にまで達しており、一部のリンス液は上部ロール部材52に直接噴霧される。
図12及び図13に示すように、カウンタ洗浄エリア521cでは、上部ロール洗浄部材52と基板Wとの移動方向が逆方向となるので、両者の相対的移動速度(摺動速度)は大きくなる。従って、カウンタ洗浄エリア521cの物理洗浄性は高くなる。
一方、非液供給側エリアであるロール掻出し下流側エリアRO−WDの薬液は、半回転前に洗浄エリア521の下側のフォワード洗浄エリア521fで上部ロール洗浄部材52によるスクラブ洗浄に用いたられた薬液であり、かつ、フォワード洗浄エリア521fで上部ロール洗浄部材52によるスクラブ洗浄に用いたられた薬液の多くが基板Wの外周へ排出されているので、カウンタ洗浄エリア521cでは非常に少なくなっている。また、液供給側エリアであるロール巻込み上流側エリアRI−WUでは、カウンタ洗浄エリア521c付近に供給された洗浄液は、基板Wの回転によってカウンタ洗浄エリア521cが遠ざかる方向に搬送されてカウンタ洗浄エリア521cには供給されない。
さらに、上部ロール洗浄部材52の表面には小さな突起が複数形成されている(図14では、3つの突起522a〜522cのみを示している)が、上部ロール洗浄部材52のロール巻込み側エリアRI側の突起522aは、上述のように、直接リンス液が供給されて、リンス液が浸漬しており、又は上部ロール洗浄部材52の内部からリンス液が供給されて、リンス液が浸漬している。このリンス液が浸漬された突起522aが、上部ロール洗浄部材52の自転によって、カウンタ洗浄エリア521cに至ると、突起522bのように、基板Wによって押しつぶされて、浸漬していたリンス液がロール巻込み側エリアRI及びロール掻出し側エリアROに漏れ出す。
そうすると、ロール掻出し下流側エリアRO−WDから基板Wの回転によって搬送されてカウンタ洗浄エリア521cに潜り込もうとする少量の洗浄液も、この漏れ出したリンス液によって押し出されて、カウンタ洗浄エリア521cに供給されにくくなる。従って、カウンタ洗浄エリア521cには、十分な量の新鮮な洗浄液が供給されず、薬液洗浄性は低くなる。
一方、図15に示すように、フォワード洗浄エリア521fでは、上部ロール洗浄部材52と基板Wとの移動方向が順方向となるので、両者の相対的移動速度(摺動速度)は小さくなる。従って、フォワード洗浄エリア521fの物理洗浄性は低くなる。一方、液供給側エリアであるロール巻込み下流側エリアRI−WDでは、噴霧ノズル73によってフォワード洗浄エリア521f付近に新鮮な洗浄液が十分に供給され、また、フォワード洗浄エリア521f付近に供給されたが洗浄液は、基板Wの回転によってフォワード洗浄エリア521fに供給される。従って、フォワード洗浄エリア521cの薬液洗浄性は高くなる。
以上のように、従来のロール洗浄装置では、カウンタ洗浄エリア521cは、物理洗浄性が高いが、薬液洗浄性が低く、フォワード洗浄エリア521fは、薬液洗浄性が高いが、物理洗浄性が低い。そこで、本実施の形態では、カウンタ洗浄エリア521cにおける薬液洗浄性を向上させることを目的とする。
図16は、本発明の第6の実施の形態における洗浄装置を示す平面図である。本実施の形態では、単管ノズル63の配置のみが第5の実施の形態と異なっており、その他の構成は第5の実施の形態と同様である。薬液を吐出する単管ノズル63は、上記の第5の実施の形態と同様に基板Wのロール巻込み側エリアに薬液を供給するが、単管ノズル63の吐出方向631と上部ロール洗浄部材52の延在方向(回転軸)とのなす角度が、平面視で90度とされる。この角度は、90度に限定されないが、90度±30度の範囲内にあることが望ましい。即ち、本実施の形態では、薬液を吐出する単管ノズル63の吐出方向と薬液を噴霧する噴霧ノズル64の噴霧量最大方向641とが平面視で略同方向とはされない。
図17(a)は、本実施の形態において単管ノズル63から吐出された薬液の基板Wの表面上での挙動を示す平面図であり、図17(b)は図17(a)の正面図である。図17に示すように、基板Wのロール巻込み側エリアRIは、単管ノズル61、63、及び噴霧ノズル62、64によって洗浄液が供給される液供給側エリアであり、基板Wのロール掻出し側エリアROは、洗浄液が供給されない非液供給側エリアである。
単管ノズル63は、基板Wの表面に対して比較的低い入射角で基板Wの中心O付近に着水するように薬液を供給する。基板Wの表面に着水した薬液は、基板Wの表面と平行な方向への流れを有し、また、基板Wの中心Oの付近では遠心力も弱いので、薬液は上部ロール洗浄部材52の下を潜り抜けて、非液供給側エリアに入り、その後、基板Wの回転によって、非液供給側エリアからカウンタ洗浄エリア521cに供給される。これにより、従来は十分な量の新鮮な(汚染されていない)薬液が供給されていなかったカウンタ洗浄エリア521cに、十分な量の新鮮な薬液が供給されることになる。このような薬液の潜り込みを実現するために、上述のように、単管ノズル63の吐出方向631と上部ロール洗浄部材52の延在方向(回転軸)とのなす角度は、90度であることが最も望ましく、少なくとも90度±30度の範囲内にあることが望ましい。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態も第6の実施の形態と同様の課題を解決することを目的とする。図18は、本発明の第7の実施の形態におけるロール洗浄装置の平面図であり、図19は、図18のA−A’断面図であり、図20は、図19の部分拡大図であり、図21は、図18のB−B’断面図である。図18に示すように、ロール洗浄装置は、4つの噴霧ノズル71〜74を備えている。噴霧ノズル71〜74は、いずれも円錐状に洗浄液を噴霧するノズルである。噴霧ノズル71〜74は、いずれも基板Wのロール巻込み側エリアに洗浄液を供給する。噴霧ノズル71、74は洗浄液としてリンス液を噴霧し、噴霧ノズル72、73は洗浄液として薬液を噴霧する。噴霧ノズル71、74から噴霧されたリンス液の着水エリアは、それぞれ上部ロール洗浄部材52にまで達しており、一部のリンス液は上部ロール部材52に直接噴霧される。なお、噴霧ノズル71〜74として、円錐状に洗浄液を噴霧するノズルの代わりに、扇状にリンス液を噴霧するノズルや流量(噴霧量)が最大となる方向が噴霧されたリンス液の中心からずれている非対称扇状噴射ノズルを採用することもできる。
本実施の形態の洗浄装置は、さらに、基板Wのロール掻出し側から上部ロール洗浄部材52のロール掻き出し側に直接薬液を噴霧する噴霧ノズル66、67を備えている。噴霧ノズル66、67は、扇状噴霧ノズルである。図18に示すように、噴霧ノズル66は、ロール掻出し下流側エリアRO−WDにおいて、上部ロール洗浄部材52のロール掻き出し側に薬液を噴霧し、噴霧ノズル67は、ロール掻出し上流側エリアRO−WDにおいて、上部ロール洗浄部材52のロール掻き出し側に薬液を噴霧する。図19、21に示すように、噴霧ノズル66、67は、それぞれ上部ロール部材52の高さ方向の中段の位置に薬液を噴霧する。なお、上部ロール洗浄部材52のロール掻出し側に薬液を直接供給するノズルは、噴霧ノズルに限られず、多孔ノズルやスリットノズルであってもよい。
上述し、図19にも示したように、噴霧ノズル72からロール巻込み側上流エリアRI−WUに供給される薬液は、基板Wの回転によってカウンタ洗浄エリア521cには到達せずにカウンタ洗浄エリア521cから遠ざかるように流れてしまう。
また、上述のように、従来の洗浄装置では、カウンタ洗浄エリア521cに達するロール洗浄部材52の突起にはあらかじめリンス液が浸漬しており、その突起がカウンタ洗浄エリア521cにて押しつぶされて浸漬していたリンス液が突起から排出されるので、非液供給エリアであるロール掻出し下流側エリアRO−WDからの洗浄液がカウンタ洗浄エリア521cに侵入しにくかった。
本実施の形態の洗浄装置によれば、カウンタ洗浄エリア521cでつぶされた突起は、回転により解放されて形状が膨らみ、液体を吸収しやすい状態となる。そして、図19に示すように、そのような状態の突起に噴霧ノズル66によって新鮮な薬液が供給され、この薬液は突起に浸漬する。上部ロール洗浄部材52に回転によって、薬液が浸漬された突起がカウンタ洗浄エリア521cに至ると、図20に示すように、そこで突起が押しつぶされて、カウンタ洗浄エリア521cに新鮮な薬液が供給される。また、噴霧ノズル66によって供給された新鮮な薬液は、上部ロール洗浄部材52の複数の突起の間にも保持されるので、この新鮮な薬液もカウンタ洗浄エリア521cに供給される。
さらに、図19に示すように、噴霧ノズル66によって、上部ロール洗浄部材52に向けて噴霧された薬液のうち、上部ロール洗浄部材52によって吸収又は保持されなかった薬液は、そこから基板Wの表面に落下する。この落下した薬液は、基板Wの回転によってカウンタ洗浄エリア521cに運ばれる。よって、この落下した薬液によっても、カウンタ洗浄エリア521cに噴霧ノズル66からの新鮮な薬液が供給されることになる。
なお、図21に示すように、フォワード洗浄エリア521fにおいても、噴霧ノズル67から噴霧された薬液が上部ロール洗浄部材52のロール掻出し側に直接噴霧され、上部ロール洗浄部材52に吸収又は保持された薬液は、上部ロール洗浄部材52の回転によってロール巻込み側からフォワード洗浄エリア521fに供給される。一方、噴霧ノズル67から噴霧されたが上部ロール洗浄部材52に吸収又は保持されずに基板Wの表面に落下した薬液は、基板Wの回転によってカウンタ洗浄エリア521cまで運ばれる。
以上のように、本実施の形態の洗浄装置によれば、カウンタ洗浄エリア521cに十分な量の新鮮な薬液を供給でき、カウンタ洗浄エリア521cにおける薬液洗浄性を向上できる。
なお、第7の実施の形態では、噴霧ノズル66によって上部ロール洗浄部材52に直接薬液を供給したが、本発明はこれに限られず、多孔ノズルやスリットノズルによって上部ロール洗浄部材52に直接薬液を供給してもよい。
(第8の実施の形態)
本発明の第8の実施の形態も第7の実施の形態と同様の課題を解決することを目的とする。図22は、本発明の第8の実施の形態におけるロール洗浄装置の平面図であり、図23は図22のA−A’断面図である。図22に示すように、ロール洗浄装置は、2つの噴霧ノズル62、64を備えている。噴霧ノズル62、64は、基板Wのロール巻き込み側エリアに薬液を噴霧する。噴霧ノズル62、64は、いずれも第4の実施の形態で説明した非対称扇状噴射ノズルである。それらの噴霧量最大方向621、641は、平面視でいずれも基板Wの中心Oに向けられている。この噴霧量最大方向621、641の間の角度は約90度とされるが、これに限定されるものではない。
噴霧ノズル62の着水エリアは、基板Wの中心Oからカウンタ洗浄エリア521cに沿って基板Wの外周までわたっている。噴霧ノズル64の着水エリアは、基板Wの中心Oからフォワード洗浄エリア521fに沿って基板Wの外周までわたっている。噴霧ノズル62、64の着水エリアはいずれも上部ロール洗浄部材52に重なっており、即ち、図23に示すように、噴霧ノズル62、64から噴霧される薬液の少なくとも一部ないし全部が、上部ロール部材52のロール巻込み上流側(右側部分)に直接到達する。
このように、本実施の形態でも非対称扇状噴射ノズルを用いて基板Wの中心Oに向かう薬液の流量を多くすることで、基板Wの中心Oの付近に供給された薬液は、そのまま慣性力によって中心Oから離れる方向に流れ、中心Oから離れた後に遠心力によって外周に向けて流れるので、中心O付近より外側から中心Oに向かって流れる薬液と中心O付近から遠心力によって外周に向けて流れる薬液とのぶつかり合いは生じず、流動性が低くなることがない。
また、本実施の形態では、噴霧ノズル62からの少なくとも一部ないし全部の薬液を直接上部ロール部材52のロール巻込み上流側に噴霧しているので、その部分の突起の間に新鮮な薬液を十分に供給することができ、図14を参照して上記で説明した問題を解決できる。
以下では、第9及び第10の実施の形態の形態として、ペンシル洗浄装置に本発明を適用する例を説明するが、各実施の形態の説明に先立って、ペンシル洗浄装置の一般的な構成を説明する。
図24は、本発明の実施の形態におけるペンシル洗浄装置の概要を示す斜視図である。図24に示すように、ペンシル洗浄装置80は、基板回転機構として、図9を用いて説明したロール洗浄装置50と同様の複数本(図では4本)のスピンドル51と、昇降可能な鉛直方向に延びる支柱56と、一端が支柱56の先端に回転可能に取り付けられ、水平方向に延びるアーム57と、アーム57の他端の下面に回転可能に取り付けられた円柱状のペンシル洗浄部材58(円柱状スポンジ)を備えている。また、スピンドル51で支持して回転させる基板Wの上方に位置して、基板Wの表面に洗浄液を供給する2つの洗浄液供給ノズル54、55が配置されている。洗浄液供給ノズル54は、基板Wの表面にリンス液(例えば、超純水)を供給するノズルであり、洗浄液供給ノズル55は、基板Wの表面に薬液を供給するノズルである。
ペンシル洗浄部材58は、図示しない保持部材に保持されてアーム57の先端部の下面に回転可能に設けられ、図示しない駆動機構によってその中心軸を回転軸として回転(自転)する。この回転軸は基板Wに垂直な軸である。ペンシル洗浄部材58は、例えばPVAからなる。アーム57が支柱56周りに回転すると、アーム57の先端部に取り付けられたペンシル洗浄部材58は、円弧状の軌跡を描いて基板Wの上を移動する。アーム57の先端部は基板Wの中心Oまで延びているので、ペンシル洗浄部材58の移動軌跡は、基板Wの中心Oを通過する。また、ペンシル洗浄部材58は、基板Wの外周まで移動させられる。よって、アーム57の回転によるペンシル洗浄部材58の移動軌跡は、アーム57の長さを半径とする円弧状となり、その移動範囲は、基板Wの外周から基板Wの中心Oを過ぎたところまでである。
基板回転機構によって基板Wを水平に回転させた状態で、洗浄液供給ノズル54から基板Wの表面にリンス液を供給し、かつ洗浄液供給ノズル55から基板Wの表面に薬液を供給しつつ、ペンシル洗浄部材58を回転(自転)させながら、アーム57を回転させることでペンシル洗浄部材58を公転させて、回転中の基板Wの表面に接触させ、これによって、洗浄液(リンス液及び薬液)の存在下で、基板Wの表面をペンシル洗浄部材58でスクラブ洗浄する。
以下、第9及び第10の実施の形態を説明するが、これらの実施の形態は、上記の洗浄液供給ノズルの構成がそれぞれ異なっている。
(第9の実施の形態)
図25は、本発明の第9の実施の形態における洗浄装置の平面図である。図25では、スピンドル51、支柱56、及びアーム57は図示を省略している。また、上述のようにペンシル洗浄部材58の移動軌跡は、アーム57を半径とする円弧状となるが、アーム57が十分に長い場合には、ペンシル洗浄部材58の軌跡はほぼ直線状とみることができるので、図25では、ペンシル洗浄部材58の移動軌跡を直線で示している。また、図25では、基板Wは反時計回りに回転している。
洗浄装置には、洗浄液としてリンスを吐出する単管ノズル81と、洗浄液として薬液を吐出する単管ノズル83とが備えられている。単管ノズル81、83は、基板Wの上方であって基板Wの上部空間の外側から基板Wの表面(上面)に向けて洗浄液を吐出する。即ち、単管ノズル81、83は、基板Wの表面に対して斜め上から洗浄液を供給する。リンス液は、超純水(DIW)であっても、水素水等の機能水であってもよい。薬液には電解液(pH7付近の溶液)以外の溶液(酸性薬液または弱アルカリ性薬液)を用いる。酸性薬液としては、例えばクエン酸またはシュウ酸などの有機酸が用いられ、弱アルカリ性薬液としては、例えば有機アルカリが用いられる。
単管ノズル81、83は、それぞれ第1の実施の形態の単管ノズル41について説明した条件と同様の条件で、その位置、吐出方向、口径、及び流速が設定される。なお、単管ノズル81は、その吐出方向が平面視で基板Wの中心Oに向き、着水位置が基板Wの中心Oの手前となるように設定されるが、単管ノズル81、83は、いずれもペンシル洗浄部材58の移動軌跡より基板Wの回転方向の上流側にリンス液を供給する。即ち、単管ノズル81、83は、着水位置がペンシル洗浄部材58の軌跡の上流側となるように、リンス液を吐出する。単管ノズル81、83の吐出方向811、831の間の角度σは、平面視で約30度とされているが、この角度σは30度に限られない。
洗浄装置には、さらに洗浄液としてリンス液を噴霧する噴霧ノズル82と、洗浄液として薬液を噴霧する噴霧ノズル84が設けられる。これらの噴霧ノズル82、84も、ペンシル洗浄部材58の移動軌跡より基板Wの回転方向の上流側に薬液を供給する。噴霧ノズル82、84は、それぞれ平面視で単管ノズル81、83とほぼ同一の位置にあるが、図3(b)に示したのと同様に、噴霧ノズル82、84の入射角は、単管ノズル81、83の入射角より大きく、噴霧ノズル82、84はより上方から洗浄液を噴霧する。
これらの噴霧ノズル82、84は、いずれも第4の実施の形態で説明した非対称扇状噴射ノズルであり、その位置、噴射方向等は、第4の実施の形態の変形例(図8)で説明した噴霧ノズル44、45と同じである。即ち、その噴霧量最大方向821、841は、平面視で基板Wの中心Oに向けられている。この噴霧量最大方向821、841の間の角度も約30度とされる。噴霧ノズル82、84の着水エリアは、基板Wの中心O付近の洗浄エリア521から基板Wの外周までわたっている。
リンス液を供給する単管ノズル81及び噴霧ノズル82は、薬液を供給する単管ノズル83及び噴霧ノズル84よりも、基板Wの回転方向の上流側に洗浄液を供給する。特に、薬液を噴霧する噴霧ノズル84の着水エリアは、ペンシル洗浄部材58の移動軌跡に沿って、この移動軌跡の直前(上流)の位置とされる。このリンス液と薬液とがいずれも基板Wの表面に供給されることで、ペンシル洗浄部材58の移動軌跡を通過する基板Wの表面では、薬液とリンス液とが混合された状態になっている。なお、ペンシル洗浄部材58の移動軌跡より基板Wの回転方向の下流側では、ペンシル洗浄部材58の移動軌跡を通過した洗浄液が、基板Wの回転による遠心力によって、基板Wの外周から排出される。
本実施の形態の洗浄装置によれば、ペンシル洗浄部材58によってスクラブ洗浄が行われる箇所に、十分な量の新鮮な洗浄液を供給できる。
(第10の実施の形態)
図26は、本発明の第10の実施の形態における洗浄装置の平面図である。本実施の形態では、単管ノズル81、82及び噴霧ノズル83の平面視での配置のみが第9の実施の形態と異なっており、その他の構成は第9の実施の形態と同様である。本実施の形態では、単管ノズル81、83は、噴霧ノズル82、84よりも基板Wの回転方向の上流側に設けられる。単管ノズル81、83は、第9の実施の形態と同様に、その吐出方向811、831が平面視で基板Wの中心Oに向けられる。また、噴霧ノズル82の噴霧量最大方向821が平面視で基板Wの中心Oに向けられる。
本実施の形態では、第9の実施の形態と比較すると、単管ノズル81、83の吐出方向811、831の間の角度、及び噴霧ノズル82、84の噴霧量最大方向821、841の間の角度がそれぞれ、第9の実施の形態の場合より小さくなっている。従って、単管ノズル81、83から吐出された洗浄液が基板Wの表面で対局して洗浄液の流動が妨げられることを回避ないし軽減でき、同様に噴霧ノズル82、84から噴霧された洗浄液が基板Wの表面で対局して洗浄液の流動が妨げられることを回避ないし軽減できる。
なお、第9及び第10の実施の形態では、ペンシル洗浄部材58よりも基板Wの回転方向の上流側に洗浄液を供給したが、これに限られず、ペンシル洗浄部材58よりも基板Wの回転方向の下流側に洗浄液を供給してもよい。
(第11の実施の形態)
図27は、本発明の第11の実施の形態における洗浄装置の平面図であり、図28は、アーム57の長手方向を横から見た図である。本実施の形態の洗浄装置では、アーム57の先端部にペンシル洗浄部材58が支持されている。ペンシル洗浄部材58は、基板Wに垂直な中心軸周りに自転するとともに、アーム57の回動によって基板Wの中心から外周にかけて、基板Wの上面に摺接しながら移動することで、基板Wの上面を洗浄する。基板Wの外周の外側には、洗浄液としてリンスを吐出する単管ノズル81と、洗浄液としてリンス液を噴霧する噴霧ノズル82と、洗浄液として薬液を噴霧する噴霧ノズル84が、第9の実施の形態(図25参照)と同様の配置で設けられている。
本実施の形態では、さらに、洗浄液として薬液を噴霧するための噴霧ノズル85が、アーム57に設けられている。このように、アーム57に固定されており、アーム57の回動によって搖動する洗浄液供給ノズルをオンアーム(On Arm)の洗浄液供給ノズルという。オンアームの噴霧ノズル85は、ペンシル洗浄部材58の近傍に設けられている。具体的には、噴霧ノズル85は、ペンシル洗浄部材58に対して基板Wの回転の上流側に、ペンシル洗浄部材58に隣接して設けられている。
図28に示すように、噴霧ノズル85の噴霧方向は、ペンシル洗浄部材58に向けて若干傾けられている。図29は、噴霧ノズル85による噴霧の着水領域を示す図である。図29に示すように、噴霧ノズル85は洗浄液を扇形状に噴霧するノズルであり、かつ、上述のように、その噴霧方向がペンシル洗浄部材58に向けて若干傾いているので、噴霧ノズル85から噴霧される洗浄液は、ペンシル洗浄部材58の半径方向に広がって噴霧ノズル85とペンシル洗浄部材58との間に着水する。
オンアームの洗浄液供給ノズルとして、単管ノズルを採用することも可能であるが、単管ノズルの場合には、ペンシル洗浄部材58に向けて洗浄液を吐出した場合に、洗浄液が塊となってペンシル洗浄部材58に対して局所的に供給されることになる。そうすると、洗浄液はペンシル洗浄部材58によってはじかれてしまって、洗浄箇所であるペンシル洗浄部材58の下面(洗浄面)に供給される洗浄液が少なくなってしまう。これと比較して、ペンシル洗浄部材58の近傍にてペンシル洗浄部材58に向かう方向に傾けて設けられた洗浄液供給ノズルとして噴霧ノズル85を用いた場合には、洗浄液がペンシル洗浄部材58の周囲の比較的広い範囲に供給されるので、そのような問題が軽減される。
また、本実施の形態では、オンアームの噴霧ノズル85をペンシル洗浄部材58に対して基板Wの回転方向の上流側に設けて、ペンシル洗浄部材58に向けて洗浄液を噴霧しているので、噴霧されて着水したばかりの新鮮な洗浄液をペンシル洗浄部材58と基板Wとの摺接箇所(洗浄箇所)に提供できる。
なお、本実施の形態では、オンアームの洗浄液供給ノズルのみではなく、基板Wの外側からも基板Wの中心を含む領域に洗浄液を供給しているが、これは、オンアームの噴霧ノズル85のみでは、ペンシル洗浄部材58及びそれと一体的に移動する噴霧ノズル85が基板Wの外周側にあるときに、基板Wの中心部に洗浄液が供給されずに基板Wの上面が乾いてしまうことを防ぐためである。従って、ペンシル洗浄部材58にオンアームの洗浄ノズルを設ける場合には、固定して設けられた少なくとも一つの洗浄ノズルによって、常に基板Wの中心部に洗浄液を供給すると、基板Wの全面について乾燥を防ぐことができるので望ましい。
なお、上述の実施の形態のようにオンアームの洗浄液供給ノズルから薬液を供給して、基板Wの外側からリンス液及び/又は薬液を供給してもよいし、オンアームの洗浄ノズルからリンス液を供給して、基板Wの外側から薬液及び/又はリンス液を供給してもよい。また、基板Wの外側からの洗浄液の供給は噴霧ノズルによるものであっても、単管ノズルによるものであっても、上記の実施の形態のようにその両方であってもよい。
なお、ペンシル洗浄部材58は、オンアームの洗浄液供給ノズルによって洗浄液が供給される側(基板Wの回転方向の上流側)が基板の半径方向の外側に向かって移動するように回転する、すなわち、平面視で基板Wと同じ向き(図28の場合は反時計回り)に回転するのが望ましい。この回転方向であると、噴霧ノズル85によってペンシル洗浄部材58の上流側からペンシル洗浄部材58に向けて供給された薬液のうち、ペンシル洗浄部材58の側面ではじかれた洗浄液が、ペンシル洗浄部材58の回転によって基板W外周に向けて排出されやすくなる。
(第12の実施の形態)
図30は、本発明の第12の実施の形態における洗浄装置の平面図であり、図31は、図30の部分拡大図であり、図32は、アーム57の長手方向を横から見た図である。本実施の形態の洗浄装置では、アーム57の先端部に二流体ジェット(2FJ)ノズル59が支持されている。また、本実施の形態でも、アーム57には洗浄液として薬液を噴霧するオンアームの噴霧ノズル86が設けられている。
また、基板Wの外側には洗浄液としてリンス液を吐出する単管ノズル81が設けられている。単管ノズル81は、上記の実施の形態と同様に、リンス液が基板Wの中心の手前に着水して、着水したリンス液が基板Wの中心に向けて流れるようにリンス液を吐出する。
図31に明確に示すように、噴霧ノズル86は、2FJノズル59の近傍に設けられており、2FJノズル59よりも基板Wの中心に近く、かつ、2FJノズル59よりも基板Wの回転方向の上流側に設けられている。噴霧ノズル86は、コーンスプレーノズルであり、円錐状に薬液を噴霧する。噴霧ノズル86から噴射された薬液は、2FJノズル59の直下の位置に対して基板Wの回転に対する上流側に着水(着液)する。
図32に示すように、噴霧ノズル86は、2FJノズル59に向けて若干傾けて設けられる。上述のように、噴霧ノズル86は、2FJノズル59に対して、基板Wの中心側、かつ、基板Wの回転に対する上流側に設けられるので、噴霧ノズル86からは、基板Wの外側、かつ、基板Wの回転に対して下流側に向けて薬液が噴霧される。
2FJノズル59の近傍に噴霧ノズル86を設けて薬液を供給することの意義について説明する。1つは、2FJノズル59からのジェット流が基板Wに衝突する箇所の近傍に新鮮な薬液を常に供給することで、薬液によって基板Wの表面からリフトアップされたパーティクルをジェット流の流れによって速やかに除去すること、あるいはジェット流の物理的作用により基板W表面から離脱されたパーティクルが薬液の作用により基板Wに再付着することなく除去されることである。もう一つの意義は、基板Wの帯電を防ぐ効果である。2FJノズル59では液体を気体と混ぜてジェット流を生成して、基板Wの表面に吹き付けることで基板Wの表面を洗浄するが、このときに液体として超純水(DIW)を用いると、ジェット流が基板Wの表面に衝突することで、基板Wの表面が帯電してしまう。そこで、このような帯電を避けるために、従来はジェット流を生成するための液体として炭酸ガス水を用いていた。しかしながら、この炭酸ガス水は超純水と比較してコストが高かった。
本実施の形態では、2FJノズル59の近傍に噴霧ノズル86を設けて、ジェット流が基板表面に衝突する洗浄箇所の付近に薬液を供給する。薬液は、それ自体が導電性を有するものものあり、そのような薬液を採用すると、2FJノズル59から噴射する液体を炭酸ガス水にせず、例えば比較的コストの安い超純水(DIW)を採用したとしても、(薬液が導電性を有するので)基板Wの帯電を軽減ないし防止できる。
また、本実施の形態においても、第11の実施の形態と同様にオンアームの噴霧ノズル86を2FJノズル59による洗浄箇所に向かう方向に若干傾けて、噴霧を行うので、ジェット流が基板Wと衝突する洗浄箇所に十分に薬液を供給できる。また、本実施の形態では、噴霧ノズル86は、基板Wの半径方向の外側にも向けて傾いているので、噴霧ノズル86から噴霧した薬液を基板Wの回転による遠心力によって基板Wの外縁に向けてスムーズに排出できる。
図33は、第12の実施の形態の変形例における洗浄装置の平面図である。この変形例では、基板Wの外側には単管ノズルではなく、噴霧ノズル71を設けている。この噴霧ノズル71は、基板Wの中心に向けてリンス液を噴霧し、かつ着水領域が基板Wの中心の手前から中心にかかり、着水したリンス液が基板Wの中心に向けて流れるように設けられる。
なお、上記の実施の形態では、基板Wの外側に単管ノズル81を設け、その変形例では、基板Wの外側に噴霧ノズル71を設けたが、2FJノズル59から噴射された液体は、噴射位置から全方向に向けて広がるので、2FJノズル59が基板Wの外縁に移動したときにも2FJノズル59から噴射された液体が基板Wの中心にまで達する場合には、基板Wの外側には洗浄液供給ノズルを設けなくても基板Wの中央付近による乾燥を防ぐことができる。よって、この場合は、オンアームの噴霧ノズル86とは別に基板Wの外周の外側に洗浄液供給ノズルを設けない構成としてもよい。
(第13の実施の形態)
図34は、本発明の第13の実施の形態における洗浄装置の平面図であり、図35は、図34の部分拡大図であり、図36は、アーム57の長手方向を横から見た図である。本実施の形態の洗浄装置においても、第12の実施の形態と同様に、アーム57の先端部に2FJノズル59が設けられている。また、本実施の形態でも、第12の実施の形態と同様に、アーム57には洗浄液として薬液を噴霧するオンアームの噴霧ノズル87が設けられている。
また、基板Wの外側には洗浄液としてリンス液を吐出する単管ノズル81が設けられている。単管ノズル81は、上記の実施の形態と同様に、リンス液が基板Wの中心の手前に着水して、着水したリンス液が基板Wの中心に向けて流れるようにリンス液を吐出する。
図35に明確に示すように、噴霧ノズル87は、2FJノズル59の近傍に設けられており、2FJノズル59よりも基板Wの中心に近く、かつ2FJノズル59よりも基板Wの回転方向の下流側に設けられている。噴霧ノズル87は、コーンスプレーノズルであり、円錐状に薬液を噴霧する。噴霧ノズル87から噴射された薬液は、2FJノズル59の直下の位置に対して基板Wの回転に対する下流側に着水(着液)する。
図36に示すように、噴霧ノズル87は、2FJノズル59に向けて若干傾けて設けられる。上述のように、噴霧ノズル87は、2FJノズル59に対して、基板Wの中心側、かつ、基板Wの回転に対する下流側に設けられるので、噴霧ノズル87からは、基板Wの外側、かつ基板Wの回転に対して上流側に向けて薬液が噴霧される。
2FJノズル59の近傍に噴霧ノズル87を設けて薬液を供給することで、2FJノズル59から気体とともに噴射する液体として超純水(DIW)を用いた場合にも基板Wの帯電を軽減ないし防止できることは、第12の実施の形態と同様である。本実施の形態では、さらに、噴霧ノズル87を2FJノズル59よりも基板Wの回転方向の下流側に設けたことによって、以下の有利な効果が得られる。
上述のように、噴霧ノズル87は2FJノズル59の近傍に設けられ、2FJノズル59から噴射された気体と液体のジェット流が基板Wの上面と衝突する洗浄箇所の近傍に、噴霧ノズル87から薬液が供給されるが、洗浄箇所において、噴霧ノズル87から供給された薬液の層が厚くなりすぎると、薬液の層がクッションとなって、ジェット流による基板Wの上面の洗浄が不十分になることがある。
そこで、本実施の形態では、噴霧ノズル87による着水領域が2FJノズル59のジェット流による洗浄箇所よりも基板Wの回転方向の下流側に配置している。これにより、噴霧ノズル87から基板Wの上面に提供された薬液は、基板Wの回転によって、洗浄箇所から遠ざかる方向に運ばれる。よって、洗浄箇所において薬液の層が厚くなりすぎることがなく、薬液の層のクッション効果による不十分な洗浄も軽減ないし回避できる。
また、本実施の形態においても、第12の実施の形態と同様に、噴霧ノズル87は、基板Wの半径方向の外側に向けて傾いているので、噴霧ノズル87から噴霧した薬液を基板Wの回転による遠心力によって基板Wの外縁に向けてスムーズに排出できる。なお、第12、第13の実施の形態において、アーム57には洗浄液として薬液を噴霧するオンアームの噴霧ノズル86または87が設けられているが、噴霧ノズルに代えて薬液を供給する単管ノズルを設けても良い。
図37は、第13の実施の形態の変形例における洗浄装置の平面図である。この変形例では、基板Wの外側には単管ノズルではなく、噴霧ノズル71が設けられている。この噴霧ノズル71は、基板Wの中心に向けてリンス液を噴霧し、かつ着水領域が基板Wの中心の手前から中心にかかり、着水したリンス液が基板Wの中心に向けて流れるように設けられる。その他の構成は上記と同様である。
なお、本実施の形態でも、第12の実施の形態と同様に、2FJノズル59から噴射される液体が基板Wの中心にまで達する場合には、オンアームの噴霧ノズル87とは別に基板Wの外側に洗浄液供給ノズルを設けない構成としてもよい。
(第14の実施の形態)
図38は、本発明の第14の実施の形態における洗浄装置の平面図である。本実施の形態の洗浄装置では、アーム57の先端部に2FJノズル59が設けられているが、オンアームの洗浄ノズルは設けられていない。基板Wの外側に、洗浄液として薬液を吐出する単管ノズル83が設けられている。この単管ノズル83は、上記の実施の形態と同様に、薬液が基板Wの中心の手前に着水して、着水した薬液が基板Wの中心に向けて流れるように薬液を吐出する。これによって、基板Wの中心付近で薬液の液流が形成されて、基板Wの中心付近で薬液が淀むことがなくなる。
図39は、本発明の第14の実施の形態の変形例における洗浄装置の平面図である。この変形例では、単管ノズル83の代わりに、洗浄液として薬液を噴霧する噴霧ノズル73が用いられている。この噴霧ノズル73は、基板Wの中心に向けて薬液を噴霧し、かつ着水領域が基板Wの中心の手前から中心にかかり、着水した薬液が基板Wの中心に向けて流れるように設けられる。このような噴霧ノズル73を用いた場合にも、基板Wの中心付近で薬液が淀むことが防止される。
(第15の実施の形態)
図40は、本発明の第15の実施の形態における洗浄装置の側面図である。本実施の形態でも、一端が支柱56に回転可能に支持されるアーム57の他端側(先端部)に、2FJノズル59が設けられる。この2FJノズル59’は、上記の実施の形態のように鉛直方向に向けられるのではなく、基板Wの半径方向の外側に向かって傾いて設けられる。
本実施の形態の洗浄装置によれば、ジェット流に含まれる液体が基板Wの半径方向外側の流れをもって基板Wに衝突するので、基板Wの上面に衝突した後の液体は、基板Wの外縁に向かって流れ、基板Wの回転による遠心力とも相まって、スムーズに基板Wの外縁から排出される。
なお、上記の構成の2FJノズ59’とともに、第12ないし第13の実施の形態と同様に、オンアームの洗浄ノズルを設けてもよい。また、上記では、2FJノズルを用い、かつオンアームの洗浄ノズルを設ける場合には、必ずしも基板Wの外側から基板Wの中心に向けて洗浄液を供給するノズルを設ける必要がないことを説明したが、本実施の形態のように、2FJノズル59’が基板Wの半径方向の外側に向けて傾斜している場合には、2FJノズル59’から噴射された液体の基板Wの中心に向かう流れが弱くなるため、上記の実施の形態と同様に、基板Wの外側に、噴霧ノズル81及び/又は単管ノズル71を一つ以上設けることが望ましい。
(第16の実施の形態)
図41は、本発明の第16の実施の形態の洗浄装置の斜視図である。本実施の形態のペンシル洗浄装置80’は、図24を参照して説明したペンシル洗浄装置80と同様に、基板回転機構として4本のスピンドル51と、昇降可能な鉛直方向に延びる支柱56と、一端が支柱56の先端部に回転可能に取り付けられ、水平方向に延びるアーム57と、アーム57の他端の下面に回転可能に取り付けられた円柱状のペンシル洗浄部材58を備えている。
本実施の形態のペンシル洗浄装置80’は、スピンドル51で支持して回転させる基板Wの上方に位置して、基板Wの表面に洗浄液を供給する1つの洗浄液供給ノズル88が配置されているが、この洗浄液供給ノズル88は、供給口が上下に2段になっている。本実施の形態の洗浄液供給ノズル88は、2つの供給口5411、5412がいずれも洗浄液を扇形状に噴霧する噴霧ノズルである。
図41に示すように、上段の供給口5412から供給される洗浄液は、ペンシル洗浄部材58のスキャン領域SAに沿って、スキャン領域SAの上流側に着水する。下段の供給口5411から供給される洗浄液は、上段の供給口5412の着水エリアよりも上流で、かつ、基板Wの半径方向に延びた領域に着水する。この下段の供給口5411の着水エリアは、基板Wの中心には達しておらず、基板Wの周縁には達している。
上記のいくつかの実施の形態では、2つの洗浄液供給ノズルが隣接して設けられる例を説明したが、それらの例のように1つの洗浄液供給ノズルを隣接して設けると、互いの洗浄液が基板Wの上面に着水する前に容易に干渉してしまい、この干渉を避けるための調整が容易ではない。これに対して、本実施の形態のように上下二段の供給口を有する1つの洗浄液供給ノズルを用いることで、そのような調整の困難さを回避して、互いに干渉しないように2カ所から洗浄液を基板Wの上面に供給することができる。
なお、本実施の形態では、洗浄液供給ノズル88は、2つの供給口5411、5412のいずれもが扇形状に洗浄液を噴霧する噴霧ノズルとして機能するが、これに限られず、一方が単管ノズルであって他方が噴霧ノズルであってもよく、両方が単管ノズルであってもよい。上記のオンアームの洗浄液供給ノズルは、いずれもアーム57の下面に設けられているが、オンアームの洗浄液供給ノズルは、アームの側方の面又は先端側の面に外付けされてもよい。また、洗浄液供給ノズル88は、供給口が3つ以上ある3段以上の他段ノズルであってもよい。また、洗浄液供給ノズル88の複数の供給口からはそれぞれ同一の洗浄液が供給されてもよいし、互いに異なる洗浄液(例えば、薬液とリンス液)が供給されてもよい。
また、第1〜第16の実施の形態では、CMP工程において洗浄を行う洗浄装置を説明したが、本発明の洗浄装置は、例えば、フラットパネル製造工程、CMOSやCCDなどのイメージセンサ製造工程、MRAMの磁性膜製造工程などにも適用される。
さらに、第1〜第16の実施の形態では、基板Wが水平方向に保持されて回転されたが、本発明の洗浄装置は、これに限らず、基板Wの表面が水平方向から傾いて保持されて回転されてもよい。また、基板回転機構も複数のスピンドルによるものに限らず、基板の外周部を保持するチャック部材を複数備え、それらのチャック部材が基板の中心軸を回転軸として回転する構成であってもよいし、基板Wを載置する保持テーブルを有し、保持テーブルが基板の中心軸を回転軸として回転する構成であってもよい。
本発明は、基板の中心部では、第1の単管ノズルから吐出される洗浄液の基板と水平な方向の流れの慣性力によって洗浄液が流れ、基板の中心部の外側では基板の回転による遠心力によって洗浄液が基板の外周に向けて流れるので、基板の全半径で洗浄液を流動させることができるという効果を有し、回転する半導体ウエハ等の基板の表面に洗浄液を供給しながら基板を洗浄する洗浄装置等として有用である。
10 ハウジング
12 ロードポート
14a〜14d 研磨ユニット
16 第1洗浄ユニット
18 第2洗浄ユニット
20 乾燥ユニット
22 第1搬送ロボット
24 搬送ユニット
26 第2搬送ロボット
41、43 単管ノズル
42、44、45 噴霧ノズル
50 ロール洗浄装置
51 スピンドル
51a コマ
52 上部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)
53 下部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)
54、55 洗浄液供給ノズル
56 支柱
57 アーム
58 ペンシル洗浄部材
59、59’ 二流体ジェットノズル
61、63 単管ノズル
62、64 噴霧ノズル
66、67 噴霧ノズル
71〜74 噴霧ノズル
80、80’ ペンシル洗浄装置
81、83 単管ノズル
82、84 噴霧ノズル
85、86、87 噴霧ノズル(オンアーム)
88 洗浄液供給ノズル(二段)

Claims (9)

  1. 基板を保持して回転させる基板回転機構と、
    前記基板回転機構に保持された前記基板に向けて第1の洗浄液を吐出する第1の単管ノズルと、
    アームの先端に支持され、前記アームの回動によって前記基板の中心から外周にかけて移動する際であって基板洗浄時に、その中心軸を回転軸として平面視で前記基板回転機構によって回転する基板と同じ回転方向に駆動機構によって自転するペンシル洗浄部材と、
    前記アームの先端に設けられ、前記ペンシル洗浄部材の近傍で前記基板に第2の洗浄液を供給するオンアームの洗浄液供給ノズルと、
    を備え、
    前記第2の洗浄液を供給するとともにペンシル洗浄部材を基板に接触させながらアームを回動させる際に、前記第1の単管ノズルは、前記第1の洗浄液が前記基板の中心の手前に着水して、着水した前記第1の洗浄液が平面視で第1の単管ノズルの供給方向と一致する方向に前記基板の上面を前記基板の中心に向けて直線状に進んで流れるように前記第1の洗浄液を吐出し、前記第1の単管ノズルから吐出された前記第1の洗浄液の着水後の前記基板の上面における液流の液束が前記基板の中心を直線状に進んで通過するように構成したことを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記アームを前記基板の中心から基板の周縁へと移動すると同時に、前記単管ノズルから第1の洗浄液及び前記オンアームノズルから第2の洗浄液をそれぞれ回転する基板上に供給しながら前記ペンシル洗浄部材を前記回転する基板に接触させて前記基板をスクラブ洗浄するように、前記基板回転機構による基板の回転、前記第1の単管ノズルからの第1の洗浄液の吐出、前記洗浄液供給ノズルからの第2の洗浄液の供給及び前記アームの移動を制御するための制御装置をさらに備えたことを特徴とする、請求項1記載の洗浄装置。
  3. 前記ペンシル洗浄部材及び前記基板がともに反時計回りに回転するように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の洗浄装置。
  4. 前記オンアームの洗浄液供給ノズルは、基板面に対して傾斜して設けられたことを特徴とする、請求項1記載の洗浄装置。
  5. 前記第1の単管ノズルは、さらに、第1の洗浄液を基板の外周の地点と基板中心を過ぎた基板中心付近の地点とを通過する前記ペンシル洗浄部材の移動軌跡より前記基板の回転方向の上流側に着水させるように、前記移動軌跡を挟んで前記アームの反対側に配置されたことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  6. 前記第1の単管ノズルは、さらに、第1の洗浄液を前記ペンシル洗浄部材の移動軌跡より前記基板の回転方向の下流側に着水させるように配置されたことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  7. 基板を保持して前記基板の中心軸を回転軸として前記基板を回転させる基板回転機構と、
    前記基板回転機構に保持された前記基板の上面に向けて第2の洗浄液を扇形状に噴霧する噴霧ノズルと、
    を備え、
    前記噴霧ノズルにおいて噴霧量が最大となる噴霧量最大方向は、噴霧中心から前記基板の中心寄りにずれていることを特徴とする洗浄装置。
  8. 基板を基板回転機構に保持させて回転させ、
    前記基板回転機構に保持された前記基板に向けて第1の単管ノズルから第1の洗浄液を吐出し、
    アームの先端に支持され、その中心軸を回転軸として平面視で前記基板回転機構によって回転する基板と同じ回転方向に自転するペンシル洗浄部材を基板に接触させ、前記アームの先端に設けられたオンアームの洗浄液供給ノズルから、前記ペンシル洗浄部材の近傍で前記基板に第2の洗浄液を供給しながら前記アームの回動によって前記ペンシル洗浄部材を前記基板の中心から外周にかけて移動させ、
    前記アームを回動させる際に、前記第1の単管ノズルは、前記第1の洗浄液が前記基板の中心の手前に着水して、着水した前記第1の洗浄液が平面視で第1の単管ノズルの供給方向と一致する方向に前記基板の上面を前記基板の中心に向けて流れるように前記第1の洗浄液を吐出し、前記第1の単管ノズルから吐出された前記第1の洗浄液の着水後の前記基板の上面における液流の液束が前記基板の中心を直線状に進んで通過するようにしたことを特徴とする基板洗浄方法。
  9. 基板を基板回転機構に保持させて前記基板の中心軸を回転軸として前記基板を回転させ、
    前記基板の上面に向けて噴霧ノズルから洗浄液を扇形状に噴霧する
    基板洗浄方法において、
    前記噴霧ノズルにおいて噴霧量が最大となる噴霧量最大方向は、噴霧中心から前記基板の中心寄りにずれていることを特徴とする基板洗浄方法。
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