JP5940824B2 - 基板洗浄方法 - Google Patents

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本発明は、洗浄液の存在下で、半導体ウエハ等の基板の表面に円柱状で長尺状に水平に延びるロール洗浄部材を接触させながら、基板及びロール洗浄部材を共に一方向に回転させて基板表面をスクラブ洗浄する基板洗浄方法に関する。
半導体デバイスの高集積化が益々進む中、製品の高い歩留まりを実現するため、基板の全表面(表面及び/または裏面)を高度に洗浄する技術の開発が強く要求されている。例えば、絶縁膜の平坦化、STI(Shallow Trench Isolation)、Wプラグの形成、銅多層配線の形成等のために行われる化学機械的研磨(CMP)工程では、研磨に使用された研磨剤の残渣や研磨により発生した各種の異物が研磨処理後の基板表面に残留する。これらの残留物を基板表面から有効に除去するために、接触式のスクラブ洗浄が広く採用されている。
CMP後の基板表面を洗浄する洗浄方法として、洗浄液の存在下で、半導体ウエハ等の基板の表面に円柱状の長尺状に延びるロール洗浄部材(ロールスポンジまたはロールブラシ)を接触させながら、基板及びロール洗浄部材を共に一方向に回転させて基板の表面を洗浄するスクラブ洗浄が知られている(特許文献1参照)。
この種のスクラブ洗浄装置にあっては、一般に、基板表面のロール洗浄部材を挟んだ片側に洗浄液を供給するようにしているが、基板表面のロール洗浄部材を挟んだ両側に洗浄液を供給することも知られている(特許文献2,3参照)。
特開2002−043267号公報 特開2003−77876号公報 特開平9−69502号公報
デバイスの寸法が微細になると、例えば研磨処理後に露出した金属配線が洗浄液(薬液)のエッチング力や機械力を受けて化学腐食や電気化学腐食を起こすことがあり、デバイスの信頼性に大きな悪影響を及ぼすと懸念されている。このため、基板表面に残留する残留物を有効に除去でき、かつデバイスに与える悪影響を最小限に抑制できるようにした適切な洗浄技術の開発が望まれている。このためには、基板表面の状態、例えば基板表面に露出する金属の種類や基板表面の汚れ具合等に合わせて適切な量の洗浄液を基板表面の適切な位置に供給し、洗浄に使用されて基板表面に残留する洗浄液を適切な量のリンス水でリンスし除去する必要がある。また、洗浄効率を向上させるためには、基板表面の性状(疎水性や親水性)の違いに合わせた可能な限りの短時間での処理が要求されると共に、洗浄部材に付着した残留物が基板表面に再付着するという不都合の回避も望まれている。
しかしながら、従来のスクラブ洗浄方式を採用した基板洗浄装置にあっては、基板表面の状態や性状等の違いに合わせて、洗浄液やリンス水の基板表面への供給方式を変化させるように構成されておらず、このため、洗浄液やリンス水の基板表面への最適な供給方式で基板表面を洗浄しリンスするためには、洗浄液やリンス水の供給方式の異なる複数の基板洗浄装置を予め用意して使い分ける必要があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、洗浄液やリンス水の供給方式の異なる複数の基板洗浄装置を予め用意して使い分けることなく、基板表面の状態や性状に合わせて、洗浄液やリンス水の最適な供給方式で基板表面を洗浄しリンスできるようにした基板洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明の一参考例に係る基板洗浄装置は、基板の直径のほぼ全長に亘って直線状に水平に延びるロール洗浄部材と基板とを共に一方向に回転させつつ、洗浄液の存在下で、前記ロール洗浄部材と基板表面とを互いに接触させて該表面をスクラブ洗浄する基板洗浄装置において、基板表面の前記ロール洗浄部材を挟んだ両側の複数位置に洗浄液をそれぞれ供給する複数の洗浄液供給ノズルと、基板表面の前記ロール洗浄部材を挟んだ両側の複数位置にリンス水をそれぞれ供給する複数のリンス水供給ノズルと、前記各洗浄液供給ノズルから基板表面に供給される洗浄液の流量をそれぞれ規制する流量制御弁と、前記各リンス水供給ノズルから基板表面に供給されるリンス水の流量をそれぞれ規制する流量制御弁と、前記各洗浄液供給ノズルから供給される洗浄液の流量をそれぞれ規制する流量制御弁及び前記各リンス水供給ノズルから供給されるリンス水の流量をそれぞれ規制する流量制御弁をそれぞれ制御する制御部を有する。
これにより、基板表面に洗浄液供給ノズルから供給される洗浄液の位置及び流量、並びに基板表面にリンス水供給ノズルから供給されるリンス水の位置及び流量を容易に調整して、基板表面の状態や性状に合わせて、洗浄液やリンス水の最適な供給方式で基板表面を洗浄しリンスすることができる。
前記各洗浄液供給ノズルから供給される洗浄液の流量をそれぞれ規制する流量制御弁及び前記各リンス水供給ノズルから供給されるリンス水の流量をそれぞれ規制する流量制御弁は、例えば開閉弁である。
このように、各洗浄液供給ノズルから基板表面に供給される洗浄液の流量及び各リンス水供給ノズルから基板表面に供給されるリンス水の流量を開閉弁によって開閉制御することによって、構造の簡素化を図ることができる。
前記ロール洗浄部材の少なくとも表面部は、吸水性に富んだスポンジ素材で形成されていることが望ましく、前記吸水性に富んだスポンジ素材は、例えばPVAである。
前記リンス水は、例えば純水(脱イオン水)またはガス溶存水である。ガス溶存水としては、純水に水素を溶存させた水素水や、純水に窒素を溶存させた窒素水等が挙げられる。
本発明の基板洗浄方法は、基板の直径のほぼ全長に亘って直線状に水平に延びるロール洗浄部材と基板とを共に一方向に回転させつつ、洗浄液の存在下で、前記ロール洗浄部材と基板表面とを互いに接触させて該表面をスクラブ洗浄する基板洗浄方法において、基板の一方の表面に前記ロール洗浄部材を接触させつつ、前記基板の一方の表面の前記ロール洗浄部材を挟んだ両側の少なくとも一方の側に洗浄液供給ノズルから洗浄液を供給して基板の一方の表面を洗浄する工程と、前記基板の一方の表面から前記ロール洗浄部材を離した状態で、前記基板の一方の表面の前記ロール洗浄部材を挟んだ両側の少なくとも一方の側の複数位置にリンス水をそれぞれ供給する複数のリンス水供給ノズルか前記基板の一方の表面にリンス水を供給して該基板の一方の表面をリンスする工程を有する。前記基板の一方の表面をリンスする工程では、前記複数のリンス水供給ノズルから選択されるリンス水供給ノズルの組み合わせを変えながら、前記リンス水を前記基板の一方の表面に供給する。
前記基板の一方の表面を洗浄する工程の前に、前記基板の一方の表面から前記ロール洗浄部材を離した状態で、前記複数のリンス水供給ノズルから選択されたリンス水供給ノズルから前記基板の一方の表面にリンス水を供給して基板の一方の表面をリンスし、前記リンス水の供給を停止し、前記洗浄液供給ノズルか前記基板の一方の表面に洗浄液を供給して基板の一方の表面のリンス水を洗浄液に置換するようにしてもよい。
前記基板の一方の表面を洗浄する工程では、前記ロール洗浄部材を前記基板の一方の表面に接触させて該基板の一方の表面を洗浄したまま、前記リンス水供給ノズルから前記基板の一方の表面にリンス水を供給し、しかる後、前記ロール洗浄部材を前記基板の一方の表面から離間させるようにしてもよい。
本発明によれば、基板表面に洗浄液供給ノズルから供給される洗浄液の位置及び流量、並びに基板表面にリンス水供給ノズルから供給されるリンス水の位置及び流量を容易に調整して、基板表面の状態や性状に合わせて、洗浄液やリンス水の最適な供給方式で基板表面を洗浄しリンスすることができる。
本発明の実施形態の基板洗浄装置の概要を示す斜視図である。 図1に示す基板洗浄装置の概要を示す平面図である。 図1及び図2に示す基板洗浄装置を使用して、例えばCMP後の基板の表面を洗浄する例をステップ毎に示す図である。 右側洗浄液供給ノズルから基板の表面に供給される洗浄液と、基板の回転方向及びロール洗浄部材の回転方向との関係を示す概要図である。 左側洗浄液供給ノズルから基板の表面に供給される洗浄液と、基板の回転方向及びロール洗浄部材の回転方向との関係を示す概要図である。 基板の表面のほぼ中央部にリンス水を供給した時におけるパーティクルの流れを示す基板の平面図である。 全てのリンス水供給ノズルから基板の表面にリンス水を供給した時にロール洗浄部材から汚染物質が除去される状態を示す概要図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態の基板洗浄装置の概要を示す斜視図で、図2は、図1に示す基板洗浄装置の概要を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、この基板洗浄装置は、表面を上にして半導体ウエハ等の基板Wの周縁部を支持し基板Wを矢印E方向(上から見て右方向)に水平回転させる、水平方向に移動自在な複数本のスピンドル(図示せず)と、スピンドルで支持して回転させる基板Wの上方に昇降自在に配置される上部ロールホルダ10と、スピンドルで支持して回転させる基板Wの下方に昇降自在に配置される下部ロールホルダ12を備えている。
上部ロールホルダ1には、円柱状で長尺状に延びる、例えばPVAや発泡ポリウレタンからなる上部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)14が回転自在に支承されている。下部ロールホルダ12には、円柱状で長尺状に延びる、例えばPVAや発泡ポリウレタンからなる下部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)16が回転自在に支承されている。
なお、ロール洗浄部材は、スポンジ状のものに限定されず、例えば表面に研磨布を取り付けたもの等でもよい。ロール洗浄部材を、円筒部分の表面に該円筒と同軸方向に延伸する同質の小径円柱状の突起部を複数設けた構成のものとすることもできる。この場合、洗浄に際して、この突起部を基板に押しつけることにより、基板の洗浄効果を更に高めることが可能となる。
上部ロールホルダ10は、上部ロールホルダ10を昇降させ、上部ロールホルダ10で回転自在に支承した上部ロール洗浄部材14を矢印Fに示す方向(左側から見て右方向)に回転させる、図示しない駆動機構に連結されている。下部ロールホルダ12は、下部ロールホルダ12を昇降させ、下部ロールホルダ12で回転自在に支承した下部ロール洗浄部材16を矢印Fに示す方向(左側から見て左方向)に回転させる、図示しない駆動機構に連結されている。
以下、基板洗浄装置の基板Wの表面(上面)を洗浄するための構成について、上部ロール洗浄部材14を単にロール洗浄部材14として説明する。なお、基板Wの裏面(下面)を基板Wの表面(上面)とほぼ同様の構成で洗浄しても良く、また従来の一般的なスクラブ洗浄で洗浄しても良い。
スピンドルで支持して回転させる基板Wの上方に位置して、ロール洗浄部材14を境に上方から見て基板Wの表面(上面)を左右の右側エリアWと左側エリアWに分けた時における右側エリアWの所定位置に洗浄液を供給する右側第1洗浄液供給ノズル20a、右側第2洗浄液供給ノズル20b及び右側第3洗浄液供給ノズル20cが並列に配置されている。右側第1〜第3洗浄液供給ノズル20a〜20cは、右側第2洗浄液供給ノズル20bが基板Wの表面のほぼ中央部に洗浄液を供給するように基板Wの回転方向に沿って配置されている。
同様に、スピンドルで支持して回転させる基板Wの上方に位置して、基板Wの表面の左側エリアWの所定位置に洗浄液を供給する左側第1洗浄液供給ノズル22a、左側第2洗浄液供給ノズル22b及び左側第3洗浄液供給ノズル22cが並列に配置されている。左側第1〜第3洗浄液供給ノズル22a〜22cは、左側第2洗浄液供給ノズル22bが基板Wの表面のほぼ中央部に洗浄液を供給するように、基板Wの回転方向に沿って配置されている。
更に、スピンドルで支持して回転させる基板Wの上方に位置して、基板Wの表面の右側エリアWの所定位置にリンス水を供給する右側第1リンス水供給ノズル24a、右側第2リンス水供給ノズル24b及び右側第3リンス水供給ノズル24cが並列に配置されている。右側第1〜第3リンス水ノズル24a〜24cは、右側第2リンス水供給ノズル24bが基板Wの表面のほぼ中央部にリンス水を供給するように基板Wの回転方向に沿って配置されている。
同様に、スピンドルで支持して回転させる基板Wの上方に位置して、基板Wの表面の左側エリアWの所定位置にリンス水を供給する左側第1リンス水供給ノズル26a、左側第2リンス水供給ノズル26b及び左側第3リンス水供給ノズル26cが並列に配置されている。左側第1〜第3リンス水供給ノズル26a〜26cは、左側第2リンス水供給ノズル26bが基板Wの表面のほぼ中央部にリンス水を供給するように基板Wの回転方向に沿って配置されている。
右側第1〜第3洗浄液供給ノズル20a〜20cは、洗浄液供給源28から延び、流量計30及び主流量調整弁32を介装した洗浄液供給ライン34から分岐した各分岐ラインに接続され、各分岐ラインには、開閉弁36a〜36cが介装されている。左側第1〜3洗浄液供給ノズル22a〜22cも、洗浄液供給源28から延び、流量計30及び主流量調整弁32を介装した洗浄液供給ライン34から分岐した各分岐ラインに接続され、各分岐ラインには、開閉弁38a〜38cが介装されている。
洗浄液としては、基板の表面に対してエッチング作用等の洗浄力を有する、例えば希フッ酸、過酸化水素水、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)等が使用される。
右側第1〜第3リンス水供給ノズル24a〜24cは、リンス水供給源40から延び、流量計42及び主流量調整弁44を介装したリンス水供給ライン46から分岐した各分岐ラインに接続され、各分岐ラインには、開閉弁48a〜48cが介装されている。左側第1〜第3リンス水供給ノズル26a〜26cも、リンス水供給源40から延び、流量計42及び主流量調整弁44を介装したリンス水供給ライン46から分岐した各分岐ラインに接続され、各分岐ラインには、開閉弁50a〜50cが介装されている。
リンス水としては、例えば純水(脱イオン水)や、純水に水素を溶存させた水素水や、純水に窒素を溶存させた窒素水等のガス溶存水が使用される。リンス水としてガス溶存水を使用することで、リンス水への酸素の混入を防止して、基板表面が腐食しにくくすることができる。
更に、この基板洗浄装置には、流量計30によって測定された洗浄液の流量を基に、主流量調整弁32を制御する制御部52が備えられている。この制御部52は、洗浄液供給ノズル20a〜20c,22a〜22cに接続された各分岐ラインに備えられた各開閉弁36a〜36c,38a〜38cの開閉制御も行う。
同様に、制御部52は、流量計42によって測定されたリンス水の流量を基に、主流量調整弁44を制御するとともに、リンス水供給ノズル24a〜24c,26a〜26cに接続された各分岐ラインに備えられた各開閉弁48a〜48c,50a〜50cの開閉制御も行う。
なお、この例では、開閉弁を使用して、洗浄液供給ノズル20a〜20c,22a〜22cに接続された各分岐ラインに沿って流れる洗浄液、及びリンス水供給ノズル24a〜24c,26a〜26cに接続された各分岐ラインに沿って流れるリンス水を開閉制御することで、基板洗浄装置としての構造の簡素化を図っているが、各分岐ラインを流れる流量を、流量調整が可能な流量調整弁を用いて制御するようにしてもよい。
また、この例では、共に合計6個の洗浄液供給ノズルとリンス水供給ノズルを使用しているが、洗浄液供給ノズルとリンス水供給ノズルの個数は、洗浄する基板の大きさ等によって増加させてもよい。
上記構成の基板洗浄装置において、基板Wを矢印Eで示す方向(上から見て右方向)に水平に回転させた状態で、洗浄液供給ノズル20a〜20c,22a〜22cの少なくとも一つから基板Wの表面に洗浄液(薬液)を供給しつつ、ロール洗浄部材14を回転させながら下降させて回転中の基板Wの表面に接触させ、これによって、洗浄液の存在下で、基板Wの表面をロール洗浄部材14でスクラブ洗浄する。ロール洗浄部材14の長さは、基板Wの直径より僅かに長く設定されている。そして、ロール洗浄部材14は、その中心軸(回転軸)Oが、基板Wの回転軸Oとほぼ直交する位置に位置して、基板Wの直径の全長に亘って延びるように配置され、これによって、基板Wの全表面が同時に洗浄される。
このように、この例では、基板Wの表面の右側エリアW及び左側エリアWに洗浄液をそれぞれ供給する各3個(計6個)の洗浄液供給ノズル20a〜20c,22a〜22cの内の少なくとも1個の洗浄液供給ノズルから基板Wの表面に洗浄液を供給しつつ該表面をスクラブ洗浄することで、基板の表面の状態や性状に合わせて、洗浄液の最適な供給方式で基板Wの表面を洗浄することができる。
一方、ロール洗浄部材14を基板Wの表面に接触させることなく、基板Wを矢印Eで示す方向(上から見て右方向)に水平に回転させた状態で、リンス水供給ノズル24a〜24c,26a〜26cの少なくとも一つから基板Wの表面(上面)に純水(脱イオン水)等のリンス水をすることで、基板Wの表面をリンス水でリンスする。
このように、この例では、基板Wの表面の右側エリアW及び左側エリアWにリンス水をそれぞれ供給する各3個(計6個)の洗浄液供給ノズル24a〜24c,26a〜26cの内の少なくとも1個のリンス水供給ノズルから基板Wの表面にリンス水を供給して該表面をリンスすることで、基板の表面の状態や性状に合わせて、リンス水の最適な供給方式で基板Wの表面をリンスすることができる。
図3は、図1及び図2に示す基板洗浄装置を使用して、例えばCMP後の基板Wの表面を洗浄する例をステップ順に示す。図3において、上段は、基板Wの表面への洗浄液供給ノズル20a〜20c,22a〜2cからの洗浄液の供給を、下段は、基板Wの表面へのリンス水供給ノズル24a〜24c,26a〜26cからのリンス水の供給をそれぞれ示している。
先ず、ロール洗浄部材14を基板Wの表面に接触させることなく、基板Wを矢印Eで示す方向(上から見て右方向)に水平に回転させた状態で、全てのリンス水供給ノズル24a〜24c,26a〜26cから基板Wの表面に純水(脱イオン水)等のリンス水を供給し(ステップ1)、これによって、基板Wの表面をリンス水でリンスする。このように、基板Wの表面に、そのほぼ全域に亘って多量のリンス水を同時に供給することで、例えばCMP後に基板の表面に残った多量のスラリー液をリンス水で洗い流す(リンスする)ことができる。
そして、リンス水供給ノズル24a〜24c,26a〜26cからのリンス水の供給を停止した後、右側第2,第3洗浄液供給ノズル20b,20c、及び左側第2,第3洗浄液供給ノズル22b,22cから基板Wの表面に洗浄液を供給し(ステップ2)、これによって、基板Wの表面のリンス水を洗浄液に置換する。
そして、右側第2,第3洗浄液供給ノズル20b,20c、及び左側第2,第3洗浄液供給ノズル22b,22cから基板Wの表面に洗浄液を供給したまま、ロール洗浄部材14を下降させて基板Wの表面に接触させ(ステップ3)、これによって、基板Wの表面を、洗浄液の存在下で、ロール洗浄部材14によるスクラブ洗浄を行う。
右側第1〜第3洗浄液供給ノズル20a〜20cから基板Wの表面に供給される洗浄液は、図4に示すように、基板Wの回転方向Eとロール洗浄部材14の回転方向Fが共に同じ方向(順方向)で両者が接触する順方向接触部に供給されてスクラブ洗浄に使用される。このため、基板Wとロール洗浄部材14の相対移動速度が小さくなって、弱い洗浄強度しか得られないものの、スクラブ洗浄によって除去されたパーティクルは、洗浄液の流れによって、容易に下流に運ばれて、順方向接触部から除去される。
左側第1〜第3洗浄液供給ノズル22a〜22cから基板Wの表面に供給される洗浄液は、図5に示すように、基板Wの回転方向Eとロール洗浄部材14の回転方向F1が互いに異なる方向(逆方向)で両者が接触する逆方向接触部に供給されてスクラブ洗浄に使用される。このため、基板Wとロール洗浄部材14の相対移動速度が大きくなって、高い洗浄強度が得られるものの、スクラブ洗浄によって除去されたパーティクルは、逆方向接触部に堰き止められ滞留する。
この例では、上記のような洗浄特性を考慮して、右側第2,第3洗浄液供給ノズル20b,20c、及び左側第2,第3洗浄液供給ノズル22b,22cから基板Wの表面に洗浄液を供給するようにしているが、洗浄すべき基板Wの表面の状態(例えば基板表面に露出する金属の種類や汚れ具合等)や性状(疎水性や親水性)等に合わせて、基板Wの表面に向けて洗浄液が供給される右側第1〜第3洗浄液供給ノズル20a〜20cと左側第1〜第3洗浄液供給ノズル22a〜22cの最適な組合せが任意に選択される。
次に、基板Wの表面を、洗浄液の存在下で、ロール洗浄部材14によるスクラブ洗浄を行ったまま、右側第2,第3リンス水供給ノズル24b,24c、及び左側第2,第3リンス水供給ノズル26b,26cから基板Wの表面にリンス水を供給し(ステップ4)、これによって、基板Wの表面の洗浄液を希釈化する。このように、基板Wの表面にリンス水と洗浄液を同時に供給する場合に、リンス水と洗浄液の着水位置を近くすることで、基板Wの表面における洗浄液の濃度のむらを少なくすることができる。
この時にあっても、基板Wの表面の洗浄液量等に合わせて、基板Wに供給されるリンス水の右側第1〜第3リンス水供給ノズル24a〜24cと左側第1〜第3リンス水供給ノズル26a〜26cの最適な組合せが任意に選択される。
そして、ロール洗浄部材14を上昇させて基板Wの表面から引き離し(ステップ5)、これによって、特にロール洗浄部材14との接触部において基板Wの表面に残ったパーティクルを、ロール洗浄部材14の上昇に伴って、基板Wの表面に供給される洗浄液及びリンス水の流れで基板Wの表面から除去する。
次に、右側第2,第3洗浄液供給ノズル20b,20c、及び左側第2,第3洗浄液供給ノズル22b,22cから洗浄液の供給、並びに右側第3リンス水供給ノズル24c、及び左側第2,第3リンス水供給ノズル26b,26cからのリンス水の供給を停止し、右側第2リンス水供給ノズル24bのみから基板Wの表面のほぼ中央部にリンス水を供給する(ステップ6)。これによって、基板Wの表面に残るパーティクルを除去するとともに、基板Wの表面の洗浄液を洗い流す。
つまり、図6に示すように、基板Wの表面のほぼ中央部に右側第2リンス水供給ノズル24bのみからリンス水を供給すると、基板Wの表面に残ったパーティクルPは、基板Wの回転に伴う遠心力を受けて、リンス水と共に基板Wの外方に除去される。
そして、全てのリンス水供給ノズル24a〜24c,26a〜26cから基板Wの表面にリンス水を供給し(ステップ7)、これによって、基板Wの表面に残った洗浄液をリンス水で完全に除去する。このように、基板Wの表面に、その全域に亘って多量のリンス水を供給することで、基板Wの表面に残った洗浄液を敏速に除去することができ、これによって、基板Wの表面が洗浄液と過度にエッチング反応することを防止することができる。
なお、全てのリンス水供給ノズル24a〜24c,26a〜26cから基板Wの表面に大量のリンス水を供給して、図7に示すように、この大量のリンス水がロール洗浄部材14に送り込まれるようにすることで、ロール洗浄部材14に取り込まれた汚染物質Cをリンス水に取り込んでロール洗浄部材14から効果的に除去することができる。全ての洗浄液供給ノズル20a〜20c,22a〜22cから基板Wの表面に大量の洗浄水を供給することによっても、ロール洗浄部材14に取り込まれた汚染物質Cを洗浄水に取り込んでロール洗浄部材14から効果的に除去することができる。
この例では、多量のスラリーを有する、CMP後の基板の表面を洗浄しリンスするようにした例を示しているが、本発明によれば、基板の表面の状態や性状に合わせて、洗浄液やリンス水の最適な供給方式が選択され、これによって、洗浄液やリンス水の最適な供給方式で基板表面を洗浄しリンスすることができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
10,12 ロールホルダ
14,16 ロール洗浄部材
20a〜20c,22a〜22c 洗浄液供給ノズル
24a〜24c,26a〜26c リンス水供給ノズル
28 洗浄液供給源
30,42 流量計
32,44 主流量調整弁
34 洗浄液供給ライン
36a〜36c,38a〜38c,48a〜48c,50a〜50c 開閉弁
40 リンス水供給源
46 リンス水供給ライン
52 制御部

Claims (3)

  1. 基板の直径のほぼ全長に亘って直線状に水平に延びるロール洗浄部材と基板とを共に一方向に回転させつつ、洗浄液の存在下で、前記ロール洗浄部材と基板表面とを互いに接触させて該表面をスクラブ洗浄する基板洗浄方法において、
    基板の一方の表面に前記ロール洗浄部材を接触させつつ、前記基板の一方の表面の前記ロール洗浄部材を挟んだ両側の少なくとも一方の側に洗浄液供給ノズルから洗浄液を供給して基板の一方の表面を洗浄する工程と、
    前記基板の一方の表面から前記ロール洗浄部材を離した状態で、前記基板の一方の表面の前記ロール洗浄部材を挟んだ両側の少なくとも一方の側の複数位置にリンス水をそれぞれ供給する複数のリンス水供給ノズルか前記基板の一方の表面にリンス水を供給して該基板の一方の表面をリンスする工程を有し、
    前記基板の一方の表面をリンスする工程では、前記複数のリンス水供給ノズルから選択されるリンス水供給ノズルの組み合わせを変えながら、前記リンス水を前記基板の一方の表面に供給することを特徴とする基板洗浄方法。
  2. 前記基板の一方の表面を洗浄する工程の前に、
    前記基板の一方の表面から前記ロール洗浄部材を離した状態で、前記複数のリンス水供給ノズルから選択されたリンス水供給ノズルから前記基板の一方の表面にリンス水を供給して基板の一方の表面をリンスし、
    前記リンス水の供給を停止し、前記洗浄液供給ノズルか前記基板の一方の表面に洗浄液を供給して基板の一方の表面のリンス水を洗浄液に置換することを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄方法。
  3. 前記基板の一方の表面を洗浄する工程では、前記ロール洗浄部材を前記基板の一方の表面に接触させて該基板の一方の表面を洗浄したまま、前記リンス水供給ノズルから前記基板の一方の表面にリンス水を供給し、しかる後、前記ロール洗浄部材を前記基板の一方の表面から離間させることを特徴とする請求項に記載の基板洗浄方法。
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