JP6265702B2 - 基板洗浄装置及び基板洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄液の存在下で、半導体ウエハ等の基板の表面に円柱状で長尺状に水平に延びるロール洗浄部材を接触させながら、基板及びロール洗浄部材をそれぞれ一方向に回転させて基板表面をスクラブ洗浄する基板洗浄装置及び基板洗浄方法に関する。本発明の基板洗浄装置及び基板洗浄方法は、φ450mmの大口径の半導体ウエハにも対応でき、フラットパネル製造工程やCMOSやCCDなどのイメージセンサー製造工程、MRAMの磁性膜製造工程などにも適用される。
近年の半導体デバイスの微細化に伴い、基板上に物性の異なる様々な材料の膜を形成してこれを洗浄することが広く行われている。例えば、基板表面の絶縁膜内に形成した配線溝を金属で埋めて配線を形成するダマシン配線形成工程においては、ダマシン配線形成後に化学機械的研磨(CMP)で基板表面の余分な金属を研磨除去するようにしており、CMP後の基板表面には、金属膜、バリア膜及び絶縁膜などの水に対する濡れ性の異なる複数種の膜が露出する。
CMPによって、金属膜、バリア膜及び絶縁膜などが露出した基板表面には、CMPに使用されたスラリの残渣(スラリ残渣)や金属研磨屑などのパーティクル(ディフェクト)が存在し、基板表面の洗浄が不十分となって基板表面に残渣物が残ると、基板表面の残渣物が残った部分からリークが発生したり、密着性不良の原因になるなど信頼性の点で問題となる。このため、金属膜、バリア膜及び絶縁膜などの水に対する濡れ性の異なる膜が露出した基板表面を高い洗浄度で洗浄する必要がある。
例えばCMP後の基板表面を洗浄する洗浄方法として、洗浄液の存在下で、半導体ウエハ等の基板の表面に円柱状の長尺状に延びるロール洗浄部材(ロールスポンジまたはロールブラシ)を接触させながら、基板及びロール洗浄部材をそれぞれ一方向に回転させて基板の表面を洗浄するスクラブ洗浄が知られている(特許文献1〜3参照)。
特開2010−278103号公報 特開2010−74191号公報 特開2003−77876号公報
従来の一般的なダマシン配線にあっては、金属としてタングステンが、絶縁膜として酸化膜がそれぞれ使用されていた。タングステン及び酸化膜は、例えば水に対する接触角が15°以下の親水性の表面特性を有している。近年、ダマシン配線にあっては、配線金属として銅が、絶縁膜として、誘電率が低い、いわゆるlow−k膜が採用されるようになってきている。この銅及びlow-k膜のCMP後の表面特性は、例えば水に対する接触角が30°以上の疎水性である。
洗浄後に基板表面上に残存するスラリ残渣等のパーティクル(ディフェクト)は、半導体デバイスの歩留まり低下を招くことから、表面状態が疎水性である半導体デバイスにおけるCMP研磨後の基板表面のように、たとえ表面状態が疎水性であっても、基板表面を高い洗浄度で洗浄して基板表面に残存するディフェクト数を低減できるようにした基板洗浄装置及び基板洗浄方法の開発が強く望まれている。このためには、CMPによって、銅及びlow-k膜が露出した基板表面を、洗浄液の存在下で、水平方向に延びるロール洗浄部材を使用したスクラブ洗浄で洗浄する場合に、スクラブ洗浄が行われる、基板表面のロール洗浄部材と接触する洗浄エリアに新鮮な洗浄液(薬液やリンス液)を過不足なく安定して供給する必要がある。
水平に回転している基板の表面に薬液等の洗浄液を供給すると、基板表面上の洗浄液に基板の回転による遠心力が働き、更にロール洗浄部材の接触による物理洗浄性を高めるために、基板をより高速で回転させると、洗浄液に更に大きな遠心力が作用する。このため、基板表面上に接触した洗浄液は、基板表面の接触点よりも内部へは殆ど行かずに、遠心力の作用を受けて基板の外方に向けて移動する。特に、特性が疎水性の基板表面上に存在する洗浄液は、基板表面の洗浄液に対する濡れ性が悪いことから、この傾向が顕著となる。このため、基板表面に供給された洗浄液の大半は、基板とロール洗浄部材との接触領域である洗浄エリアに到達する前に基板の外方に排出されてしまい、僅かな量の洗浄液しか洗浄に用いられなくなる。
特に、今後シリコンウエハのサイズが、最大でφ300mmからφ450mmの大口径となることから、φ450mmのシリコンウエハ等の基板の表面のほぼ全域に洗浄液を行き渡らせることが更に困難になると考えられる。
なお、洗浄液に界面活性剤を混入することで、洗浄液の基板表面等に対する塗れ性を高められることが広く知られている。しかしながら、最先端デバイスでは、界面活性剤の残留などが懸念され、このためCMP後の基板を洗浄する基板洗浄装置には、一般に界面活性剤を含まない洗浄液が使用される傾向がある。
本発明は上記事情を鑑みて為されたもので、水平に回転している基板の表面にロール洗浄部材を接触させて基板の表面を洗浄する際、たとえ表面特性が疎水性であっても、ロール洗浄部材と互いに接触する基板表面の洗浄エリアに新鮮な洗浄液(薬液及びリンス液)を最適に供給することで、基板表面を高い洗浄度で効率的に洗浄して、基板表面に残存するディフェクト数を低減できるようにした基板洗浄装置及び基板洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明の基板洗浄装置は、基板の直径のほぼ全長に亘って直線状に水平に延びるロール洗浄部材と基板とをそれぞれ一方向に回転させつつ、洗浄液の存在下で、前記ロール洗浄部材と基板表面とを互いに接触させて基板表面をスクラブ洗浄する。この基板洗浄装置は、基板表面の前記ロール洗浄部材を挟んで分かれる2つのエリアのうちの一つの片側エリアに薬液を供給する第1薬液供給ノズル及び第2薬液供給ノズルと、基板表面にリンス液を供給するリンス液供給ノズルとを有している。前記第1薬液供給ノズルは、細長く長尺状に延びる第1接触領域で薬液が基板に接触するように基板に向けて薬液を供給するノズルから構成され、前記第2薬液供給ノズルは、楕円状に広がる第2接触領域で薬液が基板に接触するように基板に向けて薬液を供給するノズルから構成され、前記第1薬液供給ノズルと前記第2薬液供給ノズルは、前記第1接触領域が基板の回転方向に沿った前記第2接触領域の下流側に位置するように配置されている。前記リンス液供給ノズルは、基板の回転方向に沿った前記第2接触領域の上流側でリンス液が基板に接触するように配置されている。
本発明において楕円状とは、細長い楕円形、長円形など丸みを帯びた形状を含む概念である。
これにより、基板の回転中心及びその周辺を含む、基板とロール洗浄部材とが互いに接触する洗浄エリアに、遠距離及び近距離から効率的に過不足なく新鮮な洗浄液(薬液及びリンス液)を供給することができ、これによって、基板表面を高い洗浄度で効率的に洗浄して、基板表面に残存するディフェクト数を低減することができる。
本発明の好ましい一態様において、前記片側エリアは、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が掻き出されるロール掻出し側エリアである。
例えば、基板表面上のロール洗浄部材が正面からみて右方向(時計回り方向)に回転している時、ロール洗浄部材を挟んで分かれる2つの基板表面エリアのうち、ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が掻き出されるエリア、つまり左側のエリアがロール掻出し側エリアとなる。このロール掻出し側エリアに洗浄液を供給することで、基板の回転中心を挟んで、基板の回転速度の向きとロール洗浄部材の回転速度の向きが互いに逆向きになってロール洗浄部材と基板が互いに接触することで高い物理洗浄性が得られる、逆方向洗浄エリアに効果的に洗浄液を供給することができる。
本発明の好ましい一態様において、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が巻き込まれるロール巻込み側エリアの方向から、前記ロール洗浄部材に洗浄液を供給する。
例えば、基板表面上のロール洗浄部材が正面からみて右方向(時計回り方向)に回転している時、基板表面のロール洗浄部材を挟んで分かれる2つのエリアのうち、ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が巻き込まれるエリア、つまり右側のエリアがロール巻込み側エリアとなる。このように、ロール巻込み側エリアでロール洗浄部材に洗浄液を供給することで、ロール洗浄部材に洗浄液を保持させて洗浄エリアに効果的に洗浄液を供給することができる。
本発明の好ましい一態様において、前記片側エリアは、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が掻き出されるロール掻出し側エリアと、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が巻き込まれるロール巻込み側エリアの双方である。
このように、基板表面のロール掻出し側エリアとロール巻込み側エリアの双方に洗浄液を供給することで、洗浄効果を更に高めることができる。
本発明の好ましい一態様において、前記第1接触領域は、前記片側エリアにおいて基板の回転方向に沿った下流側に位置し、前記ロール洗浄部材と平行に延びている。
これにより、基板とロール洗浄部材とが互いに接触する洗浄エリアに、ロール洗浄部材の近傍からより均一に薬液を供給することができる。
本発明の好ましい一態様において、前記第1接触領域は、基板の外周端部付近から基板の回転中心を通り前記ロール洗浄部材と直交して水平に延びる直線を越えて前記ロール洗浄部材と平行に延びている。
これにより、基板の回転中心及びその近傍に第1薬液供給ノズルから薬液を確実に供給することができる。
本発明の好ましい一態様において、前記第1薬液供給ノズルの薬液噴射中心線を基板表面上に投影した線と、前記第1接触領域内で前記投影した線と交わる前記ロール洗浄部材の回転軸に直交する直線とのなす角は、前記直交する直線から時計回り方向にみた角度を正の角度θとした場合、−80°≦θ≦60°である。
これにより、第1薬液供給ノズルから供給された薬液が、基板とロール洗浄部材とが互いに接触する洗浄エリアに達する前に基板の側方から外部に流出してしまうことを防止することができる。
本発明の好ましい一態様において、前記第2薬液供給ノズルの薬液噴射中心線を基板表面上に投影した線は、基板の回転中心または該回転中心よりも基板の回転方向に沿った下流側で前記ロール洗浄部材の回転軸に沿って延びる線と交叉する。
これにより、基板の回転中心及びその近傍に第2薬液供給ノズルから薬液を確実に供給することができる。
本発明の好ましい一態様において、前記第2薬液供給ノズルの薬液噴射中心線を基板表面上に投影した線と前記ロール洗浄部材の回転軸に沿って延びる線とのなす角は、30°以上で90°未満である。
本発明の好ましい一態様において、前記リンス液供給ノズルのリンス液噴射中心線を基板表面上に投影した線は、基板の回転中心または該回転中心よりも基板の回転方向に沿った下流側で前記ロール洗浄部材の回転軸に沿って延びる線と交叉する。
これにより、基板の回転中心及びその近傍にリンス液供給ノズルからリンス液を確実に供給することができる。
本発明の好ましい一態様において、前記リンス液供給ノズルのリンス液噴射中心線を基板表面上に投影した線と前記ロール洗浄部材の回転軸に沿って延びる線とのなす角は、10°以上で60°以下である。
本発明の基板洗浄方法は、基板の直径のほぼ全長に亘って直線状に水平に延びるロール洗浄部材と基板とをそれぞれ一方向に回転させつつ、洗浄液の存在下で、前記ロール洗浄部材と基板表面とを互いに接触させて基板表面をスクラブ洗浄する。この基板洗浄方法は、基板表面の前記ロール洗浄部材を挟んで分かれる2つのエリアのうちの一つの片側エリアの細長く延びる第1接触領域で薬液が基板に接触し、該第1接触領域より基板の回転方向に沿った上流側に位置する楕円状に広がる第2接触領域で薬液が基板に接触するように薬液を供給しつつ、前記ロール洗浄部材を基板表面に接触させて基板表面を洗浄する。そして、前記ロール洗浄部材を基板表面から離間させ薬液の供給を停止した後、前記第2接触領域より基板の回転方向に沿った上流側にリンス液を供給して基板表面をリンスする。
本発明の好ましい一態様において、前記第2接触領域より基板の回転方向に沿った上流側に位置する第3接触領域でリンス液が基板に接触するようにリンス液を更に供給する。
これにより、基板に供給される薬液を基板に供給されるリンス液で希釈することができる。
本発明によれば、基板の回転中心及びその周辺を含む、基板とロール洗浄部材とが互いに接触する洗浄エリアに、遠距離及び近距離から新鮮な洗浄液(薬液及びリンス液)を効率的に過不足なく供給することができ、これによって、基板表面を高い洗浄度で効率的に洗浄して、基板表面に残存するディフェクト数を低減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る基板洗浄装置を備えた基板処理装置の全体構成を示す平面図である。 図2は、図1に示す基板処理装置において第1洗浄ユニットとして使用される、本発明の実施形態の基板洗浄装置を示す斜視図である。 図3は、基板表面の各エリアの定義の説明に付する図である。 図4は、基板の回転速度、ロール洗浄部材の回転速度、及び洗浄エリアの説明に付する図である。 図5は、本発明の実施形態の基板洗浄装置を示す平面図である。 図6は、本発明の実施形態の基板洗浄装置を背面側から見た斜視図である。 図7は、図5に示す基板洗浄装置を示す図であり、第2薬液供給ノズル及びリンス液供給ノズルの図示を省略した正面図である。 図8は、発明の実施形態の基板洗浄装置において、第1薬液供給ノズル及び第2薬液供給ノズルから基板に供給される薬液、並びにリンス液供給ノズルから基板に供給されるリンス液が、基板に接触した後に拡がる状態を模式的に示す平面図である。 図9は、本発明の他の実施形態の基板洗浄装置を示す斜視図である。 図10は、図9に示す基板洗浄装置の平面図である。 図11は、本発明の更に他の実施形態の基板洗浄装置を示す平面図である。 図12は、図11に示す基板洗浄装置の斜視図である。 図13は、図12のXIII矢視図である。 図14は、ロール洗浄部材の一部を拡大して示す斜視図である。 図15は、実施例1〜3及び比較例における基板表面のディフェクト数の測定結果を示すグラフである。 図16は、実施例1〜3及び比較例における基板表面のディフェクトムラの発生率を示すグラフである。 図17(a)は、実施例1における基板表面のディフェクトムラの分布状態を示す図で、図17(b)は、比較例における基板表面のディフェクトムラの分布状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る基板洗浄装置を備えた基板処理装置の全体構成を示す平面図である。図1に示すように、基板処理装置は、略矩形状のハウジング10と、多数の半導体ウエハ等の基板をストックする基板カセットが載置されるロードポート12を備えている。ロードポート12は、ハウジング10に隣接して配置されている。ロードポート12には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができる。SMIF、FOUPは、内部に基板カセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
ハウジング10の内部には、複数(この例では4つ)の研磨ユニット14a〜14dと、研磨後の基板を洗浄する第1洗浄ユニット16及び第2洗浄ユニット18と、洗浄後の基板を乾燥させる乾燥ユニット20が収容されている。研磨ユニット14a〜14dは、基板処理装置の長手方向に沿って配列され、洗浄ユニット16,18及び乾燥ユニット20も基板処理装置の長手方向に沿って配列されている。この例では、第1洗浄ユニット16に本発明の実施形態に係る基板洗浄装置が適用されている。なお、第2洗浄ユニット18として、第1洗浄ユニット16と同じ構成の洗浄ユニットを使用してもよい。
ロードポート12、該ロードポート12側に位置する研磨ユニット14a及び乾燥ユニット20に囲まれた領域には、第1搬送ロボット22が配置され、研磨ユニット14a〜14dと平行に、搬送ユニット24が配置されている。第1搬送ロボット22は、研磨前の基板をロードポート12から受け取って搬送ユニット24に受け渡すとともに、乾燥後の基板を乾燥ユニット20から受け取ってロードポート12に戻す。搬送ユニット24は、第1搬送ロボット22から受け取った基板を搬送して、各研磨ユニット14a〜14dとの間で基板の受け渡しを行う。
第1洗浄ユニット16と第2洗浄ユニット18の間に位置して、これらの各ユニット16,18との間で基板の受け渡しを行う第2搬送ロボット26が配置され、第2洗浄ユニット18と乾燥ユニット20との間に位置して、これらの各ユニット18,20との間で基板の受け渡しを行う第3搬送ロボット28が配置されている。更に、ハウジング10の内部に位置して、基板処理装置の各機器の動きを制御する制御部30が配置されている。
この例では、第1洗浄ユニット16として、本発明の実施形態の基板洗浄装置が使用されている。第2洗浄ユニット18として、洗浄液の存在下で、水平に回転している基板の表面に、鉛直方向に延びる円柱状のペンシル洗浄部材の下端接触面を接触させ、洗浄部材を自転させながら一方向に向けて移動させて、基板表面をスクラブ洗浄するペンシル洗浄装置が使用されている。また、乾燥ユニット20として、水平に回転する基板に向けて、移動する噴射ノズルからIPA蒸気を噴出して基板を乾燥させ、更に基板を高速で回転させ遠心力によって基板を乾燥させるスピン乾燥ユニットが使用されている。
なお、この例では、第2洗浄ユニット18として、ペンシル洗浄装置を使用しているが、本発明の実施形態の基板洗浄装置を使用したり、2流体ジェット洗浄により基板表面を洗浄する洗浄装置を使用したりしても良い。
図2は、図1に示す第1洗浄ユニット16として使用される、本発明の実施形態に係る基板洗浄装置の概要を示す斜視図である。図2に示すように、この第1洗浄ユニット(基板洗浄装置)16は、表面を上にして半導体ウエハ等の基板Wの周縁部を支持し基板Wを水平回転させる、水平方向に移動自在な複数本のスピンドル(図示せず)と、スピンドルで支持して回転させる基板Wの上方に昇降自在に配置される上部ロールホルダ40と、スピンドルで支持して回転させる基板Wの下方に昇降自在に配置される下部ロールホルダ42を備えている。
上部ロールホルダ40には、円柱状で長尺状に延びる、例えばPVAからなる上部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)44が回転自在に支承されている。下部ロールホルダ42には、円柱状で長尺状に延びる、例えばPVAからなる下部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)46が回転自在に支承されている。
上部ロール洗浄部材44の長さは、基板Wの直径より僅かに長く設定されている。そして、上部ロール洗浄部材44は、その中心軸(回転軸)Oが、基板Wの回転中心Oとほぼ直交する位置に位置して、基板Wの直径の全長に亘って延びるように配置され、これによって、基板Wの表面の直径の一方の端部から他方の端部に亘って同時に洗浄される。下部ロール洗浄部材46の長さも、基板Wの直径より僅かに長く設定されていて、前述の基板Wの表面とほぼ同様に、基板Wの裏面の直径の一方の端部から他方の端部に亘って同時に洗浄される。
上部ロールホルダ40は、上部ロールホルダ40を昇降させ、上部ロールホルダ40で回転自在に支承した上部ロール洗浄部材44を矢印Fに示す方向(左側から見て時計回り方向)に回転させる駆動機構(図示せず)に連結されている。下部ロールホルダ42は、下部ロールホルダ42を昇降させ、下部ロールホルダ42で回転自在に支承した下部ロール洗浄部材46を矢印Fに示す方向(左側から見て反時計回り方向)に回転させる駆動機構(図示せず)に連結されている。
以下、第1洗浄ユニット(基板洗浄装置)16の基板Wの表面(上面)を洗浄するための構成について、上部ロール洗浄部材44を単にロール洗浄部材44として説明する。なお、基板Wの裏面(下面)を基板Wの表面(上面)とほぼ同様の構成で洗浄しても良く、また従来の一般的なロールスクラブ洗浄で洗浄しても良い。
図3は、基板Wとロール洗浄部材44の位置関係を真上から見た図である。図3に示すように、基板Wの回転中心Oを通りロール洗浄部材44の回転軸Oと直交する直線をX軸とし、ロール洗浄部材44の回転軸Oに沿った直線をY軸とする。ロール洗浄部材44は、正面からみて時計回り方向に回転し、基板Wは、平面からみて時計回り方向に回転している。
図3に示すように、ロール洗浄部材44を挟んで、つまりY軸を挟んで、基板Wの表面を左右2つの片側エリアR、Rに分ける。ロール洗浄部材44が時計回りに回転している図3において、右側の片側エリアをロール巻込み側エリアRと定義し、左側の片側エリアをロール掻出し側エリアRと定義する。
基板表面のロール巻込み側エリアRとは、ロール洗浄部材44の回転によって洗浄液が巻き込まれるほうの片側エリア(図3において右側)であり、基板表面のロール掻出し側エリアRとは、ロール洗浄部材44の回転によって洗浄液が掻き出されるほうの片側エリア(図3において左側)である。
更に、片側エリアRと片側エリアRをさらにX軸を境に基板Wの回転方向に対して上流側エリアと下流側エリアに分ける。片側エリアRのうち、X軸上方の上流側エリアをロール巻込み上流側エリアR−Wと定義し、X軸下方の下流側エリアをロール巻込み下流側エリアR−Wと定義する。片側エリアRのうち、X軸下方の上流側エリアをロール掻出し上流側エリアR−Wと定義し、X軸上方の下流側エリアをロール掻出し下流側エリアR−Wと定義する。
図4に示すように、基板Wの表面とロール洗浄部材44とが互いに接触する、Y軸に沿ったエリアが長さLの洗浄エリア50となる。基板Wの回転中心Oを中心とした回転に伴う洗浄エリア50に沿った基板Wの回転速度Vの大きさは、基板Wの回転中心O上でゼロとなり、回転中心Oを挟んで基板Wの回転速度Vの向き(洗浄方向)が互いに逆となる。一方、ロール洗浄部材44の回転に伴う洗浄エリア50に沿った洗浄部分(接触部分)におけるロール洗浄部材44の回転速度Vの大きさは、洗浄エリア50の全長に亘って一定で、回転速度Vの向き(洗浄方向)も同じとなる。
このため、洗浄エリア50は、基板Wの回転中心Oを挟んで、基板Wの回転速度Vの向きとロール洗浄部材44の回転速度Vの向きが同じとなる、長さLの順方向洗浄エリア52と、基板Wの回転速度Vの向きとロール洗浄部材44の回転速度Vの向きが互いに逆向きとなる、長さLの逆方向洗浄エリア54に分けられる。
順方向洗浄エリア52では、基板Wの回転速度Vとロール洗浄部材44の回転速度
の相対回転速度の大きさが、両者の回転速度の大きさの差の絶対値となって相対的に低くなり、低い物理洗浄性しか得られない。しかも、基板Wの回転速度Vとロール洗浄部材44の回転速度Vの大きさによっては、両者の相対回転速度の大きさがゼロ(V=V)となって、基板Wが洗浄されない領域が生じることがある。この基板Wが洗浄されない領域は、基板Wとロール洗浄部材44とが単に接触しているだけで、基板Wの表面のロール洗浄部材44によるスクラブ洗浄が行われず、逆にロール洗浄部材44に付着した残渣等が基板Wの表面に押付けられて再付着し、基板Wの表面の汚染の原因となると考えられる。
一方、逆方向洗浄エリア54では、基板Wの回転速度Vとロール洗浄部材44の回転速度Vの相対回転速度の大きさが、両者の回転速度の大きさの和となって相対的に高くなり、高い物理洗浄性が得られる。
このため、この例では、基板Wの回転中心Oを含む逆方向洗浄エリア54に新鮮な洗浄液(薬液及びリンス液)を効率的に過不足なく供給するため、図2及び図5に示すように、基板Wのロール掻出し側エリアRに薬液を供給する第1薬液供給ノズル60及び第2薬液供給ノズル62、並びにリンス液として、この例では純水(DIW)を供給するリンス液供給ノズル64が備えられている。なお、リンス液としては、純水(DIW)の他に、水素水等の機能水が使用される。
第1薬液供給ノズル60として、図5及び図6に示すように、細長く長尺状に延びる第1接触領域60aで薬液が基板Wの表面に接触するように基板Wに向けて薬液を供給する扇状ノズルが使用されている。第2薬液供給ノズル62として、楕円状に広がる第2接触領域62aで薬液が基板Wの表面に接触するように基板Wに向けて薬液を供給する円錐ノズルが使用されている。リンス液供給ノズル64として、楕円状に広がる第3接触領域64aでリンス液としての純水(DIW)が基板Wの表面に接触するように基板Wに向けてリンス液を供給する円錐ノズルが使用されている。ここでは、第1薬液供給ノズルとして扇状ノズルを使用し、第2薬液供給ノズル及びリンス液供給ノズルとして円錐ノズルを使用しているが、いずれもノズル形状がこれらに限定されることはない。
第1薬液供給ノズル60及び第2薬液供給ノズル62は、第1接触領域60aが基板Wの回転方向Eに沿った第2接触領域62aの下流側に位置するように配置され、リンス液供給ノズル64は、基板Wの回転方向Eに沿った第2接触領域62aの上流側でリンス液が基板に接触するように配置されている。
第1薬液供給ノズル60から供給された薬液が基板Wの表面に接触する第1接触領域60aは、その大部分が基板Wの表面のロール掻出し下流側エリアR−Wに位置して、ロール洗浄部材44とほぼ平行に形成される。図5において、第1接触領域60aの右端
とロール洗浄部材44の最外周を基板Wの表面に投影した線との距離Aは、例えば5mm程度、或いはそれ以下であることが望ましい。
第1接触領域60aの長さAは、逆方向洗浄エリア54の長さLi以上であり(A>Li)、第1接触領域60aの一端部は、基板Wの表面のロール掻出し上流側エリアR−Wに達している。ロール掻出し下流側エリアR−Wを越えてロール掻出し上流側エリアR−W側に及んでいる第1接触領域60aの一端部の長さAは、例えば基板Wの半径をRとしたとき、1/6R〜1/12R(A=1/6R〜1/12R)程度が好ましい。第1接触領域60aの外周側端部は、ロール洗浄部材44に沿った基板Wの外周端部付近まで達している。更に、図5の平面において、第1薬液供給ノズル60の薬液噴射中心線Oと、第1接触領域60a内で薬液噴射中心線Oと交わるロール洗浄部材44に直交する直線Sとのなす角をθとし、直線Sから時計回り方向にみた角度を正の角度とした場合、角度θは、−80°≦θ≦60°になるように設定されている。図5に示される薬液噴射中心線O,O,Oは、それぞれノズルから噴射された液体が広がった角度(平面図における噴射角度)を等分する中心線をいい、中心線の方向は平面図からみた場合のノズルの向きの方向を表している。
上述のように第1薬液供給ノズル60を設置することにより、第1薬液供給ノズル60から基板Wに供給される薬液のほぼ全量が、基板Wの回転に伴う遠心力によって、基板Wの外方に流出することなく、基板Wの回転中心O及びその周辺を含む逆方向洗浄エリア54の全域に、より均等に供給される。
図7は、図5に示す基板洗浄装置をロール掻出し上流側エリアR−W及びロール巻込み下流側エリアR−W側から見た正面図であり、第2薬液供給ノズル62とリンス液供給ノズル64を省略した図である。
図7に示すように、第1薬液供給ノズル60の薬液噴射中心線Oと基板表面に沿った水平面とのなす角θは、5°〜60°(5°≦θ≦60°)に設定されている。角度θは、基板Wに対する第1薬液の供給角度と考えられる。図7における薬液噴射中心線は、ノズルから噴射された液体が広がった角度(正面図における噴射角度)を等分する中心線をいい、正面図からみた場合のノズルの向きの方向性を表している。このように第1薬液供給ノズル60を設置することにより、図8に示すように、基板Wの表面に接触した新鮮な薬液が、接触後第1接触領域60aを中心に横方向に均等に拡がって、逆向洗浄エリア54に、より均等に行き渡るようになっている。図8は、第1薬液供給ノズルから基板に供給される薬液が、基板に接触した後に拡がる状態を示している。
図5に示すように、第2薬液供給ノズル62から供給された薬液が基板Wの表面に接触する第2接触領域62aは、その大部分または全部が基板Wの表面のロール掻出し上流側エリアR−Wに位置して、楕円状に形成される。楕円状とは細長い楕円形や長円形も含む概念である。
図5の平面において、第2薬液供給ノズル62の薬液噴射中心線Oは、基板Wの回転中心Oでロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる直線(Y軸)と交叉している。第2薬液供給ノズル62の薬液噴射中心線Oとロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる直線(Y軸)とのなす角θは、例えば30°以上で90°未満である(30≦θ<90°)。このように第2薬液供給ノズル62を設置することにより、基板Wの表面に接触した薬液が基板Wの表面の全域に、より均等に行き渡るようになっている。
図7において、基板Wに対する第1薬液の供給角度θを示したが、ここでは、基板Wに対する第2薬液の供給角度を考える。第2薬液供給ノズル62の薬液噴射中心線Oと基板表面に沿った水平面とのなす角は、20°〜80°に設定されている。このように第2薬液供給ノズル62を設置することにより、図8に示すように、基板Wの表面に接触した新鮮な薬液が、接触後第2接触領域62aを中心に外方に均等に拡がって、基板Wの回転中心O及びその周辺まで均一に行き渡るようになっている。
図5に示すように、リンス液供給ノズル64から供給されたリンス液としての純水(DIW)が基板Wの表面に接触する第3接触領域64aは、その大部分または全部が基板Wの表面のロール掻出し上流側エリアR−Wに位置して、楕円状に形成される。楕円状とは細長い楕円形や長円形も含む概念である。
図5の平面において、リンス液供給ノズル64のリンス液噴射中心線Oは、基板Wの回転中心Oでロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる直線(Y軸)と交叉している。リンス液供給ノズル64のリンス液噴射中心線Oとロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる直線(Y軸)とのなす角θは、例えば10°以上で60°以下である(10≦θ≦60°)。このようにリンス液供給ノズル64を設置することにより、基板Wの表面に接触したリンス液としての純水(DIW)が基板Wの表面の全域に、より均等に行き渡るようになっている。θとθとの関係は、常にθ>θである。
ここで基板Wに対するリンス液の供給角度を考える。リンス液供給ノズル64のリンス液噴射中心線Oと基板表面に沿った水平面とのなす角は、20°〜80°で、かつ前記第2薬液供給ノズル62の薬液噴射中心線Oと水平面とのなす角よりも小さく設定されている。このようにリンス液供給ノズルを設置することにより、図8に示すように、基板Wの表面に接触したリンス液が、接触後第3接触領域64aを中心に外方に均等に拡がって、基板Wの回転中心O及びその周辺まで均一に行き渡り、かつリンス液供給ノズル64からリンス液を、第2薬液供給ノズル62から薬液を、基板Wに向けて同時に供給した時、リンス液の供給位置の上方の位置から薬液が基板Wの表面に供給されるようになっている。
図8は、第1薬液供給ノズル60及び第2薬液供給ノズル62から基板Wに供給される薬液、並びにリンス液供給ノズル64から基板に供給されるリンス液としての純水が、基板Wに接触した後に拡がる状態を模式的に示している。
この例にあっては、基板Wを水平に回転させた状態で、第1薬液供給ノズル60及び第2薬液供給ノズル62から基板Wの表面(上面)のロール掻出し側エリアRに薬液を供給しつつ、ロール洗浄部材44を回転させながら下降させて回転中の基板Wの表面に接触させることによって、薬液の存在下で、基板Wの全表面をロール洗浄部材44でスクラブ洗浄する。
この時、前述のように、基板Wのロール掻出し側エリアRの回転方向上流側で、楕円状に広がる第2接触領域62aで薬液が基板Wに接触するように基板Wに向けて第2薬液供給ノズル62から薬液が供給され、基板Wのロール掻出し側エリアRの回転方向下流側で、細長く長尺状に延びる第1接触領域60aで薬液が基板Wに接触するように基板Wに向けて第1薬液供給ノズル60から薬液が供給される。このため、基板Wの回転中心O及びその周辺を含む逆方向洗浄エリア54に、遠距離及び近距離から新鮮な薬液を効率的に過不足なく供給することができ、これによって、基板Wの表面を高い洗浄度で効率的に洗浄して、基板Wの表面に残存するディフェクト数を低減することができる。つまり、基板Wの表面に供給された薬液が、供給後、逆方向洗浄エリア54に到達する前に、速やかに基板Wの外周縁から外部へ排出されてしまい、基板表面の洗浄に殆ど機能していないといった従来の問題点が解消される。
ここに、第1薬液供給ノズル60及び第2薬液供給ノズル62から基板Wのロール掻出し側エリアRに供給される薬液を純水で希釈した場合には、リンス液として純水を使用し、リンス液供給ノズル64から基板Wに向けて純水を薬液の供給と同時に供給する。この時、この例では、基板Wの回転方向に沿った第2接触領域62aの上流側で純水(リンス液)が基板Wに接触し、これによって、第2薬液供給ノズル62から供給される薬液とリンス液供給ノズル64から供給されるリンス液(純水)が均一に混合されて逆方向洗浄エリア54に運ばれる。
そして、基板Wを水平に回転させた状態で、ロール洗浄部材44を基板Wの表面から引き離した後、リンス液供給ノズル64から基板Wの表面(上面)に純水(DIW)等のリンス液を供給することで、基板Wの表面をリンス液でリンスし、これによって、洗浄後に基板Wの表面に残った薬液を速やかに取り除く。
図1に示す基板処理装置では、ロードポート12内の基板カセットから取り出した基板の表面を、研磨ユニット14a〜14dのいずれかに搬送して研磨する。そして、研磨後の基板表面を第1洗浄ユニット(基板洗浄装置)16で粗洗浄した後、第2洗浄ユニット(ペンシル洗浄装置)18で仕上げ洗浄する。そして、洗浄後の基板を第2洗浄ユニット18から取り出し、乾燥ユニット20に搬入してスピン乾燥させ、しかる後、乾燥後の基板をロードポート12の基板カセット内に戻す。
図9は、本発明の他の実施形態の基板洗浄装置を示す斜視図で、図10は、図9の平面図である。この例の前述の例と異なる点は、以下の通りである。
すなわち、この例の基板洗浄装置は、基板Wのロール巻込み側エリアRにも、薬液を供給する第1薬液供給ノズル70及び第2薬液供給ノズル72、並びにリンス液として、この例では純水(DIW)を供給するリンス液供給ノズル74が備えられている。そして、第1薬液供給ノズル70として、細長く長尺状に延びる第1接触領域70aで薬液が基板Wの表面に接触するように基板Wに向けて薬液を供給する扇状ノズルが使用され、第2薬液供給ノズル72として、楕円状に広がる第2接触領域72aで薬液が基板Wの表面に接触するように基板Wに向けて薬液を供給する円錐ノズルが使用され、リンス液供給ノズル74として、楕円状に広がる第3接触領域74aでリンス液としての純水(DIW)が基板Wの表面に接触するように基板Wに向けてリンス液を供給する円錐ノズルが使用されている。ここでは、第1薬液供給ノズルとして扇状ノズルを使用し、第2薬液供給ノズル及びリンス液供給ノズルとして円錐ノズルを使用しているが、いずれもノズル形状がこれらに限定されることはない。また、楕円状とは細長い楕円形や長円形も含む概念である。
第1薬液供給ノズル70及び第2薬液供給ノズル72は、第1接触領域70aが基板Wの回転方向Eに沿った第2接触領域72aの下流側に位置するように配置され、リンス液供給ノズル74は、基板Wの回転方向Eに沿った第2接触領域72aの上流側でリンス液が基板に接触するように配置されている。
そして、図10に示す平面において、基板Wのロール掻出し側エリアRにリンス液を供給するリンス液供給ノズル64のリンス液噴射中心線Oは、基板Wの回転中心Oよりも基板Wの回転方向Eに沿った下流側でロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる線(Y軸)と交叉し、基板Wのロール巻込み側エリアRにリンス液を供給するリンス液供給ノズル74のリンス液噴射中心線Oも、基板Wの回転中心Oよりも基板Wの回転方向Eに沿った下流側でロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる線(Y軸)と交叉するようになっている。これによって、リンス液供給ノズル64,74から基板Wの表面に向けてリンス液を同時に供給した時に、この供給されるリンス液がその先端部で互いに衝突してリンス液が淀み、このリンス液の淀みによって、リンスが不完全になってしまうことを防止することができる。
なお、この例では、図10に示す平面において、基板Wのロール掻出し側エリアRに薬液を供給する第2薬液供給ノズル62の薬液噴射中心線Oは、基板Wの回転中心Oでロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる線(Y軸)と交叉し、基板Wのロール巻込み側エリアRに薬液を供給する第2薬液供給ノズル72の薬液噴射中心線Oも、基板Wの回転中心Oでロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる線(Y軸)と交叉するようになっている。しかしながら、図10に示すリンス液供給ノズル64,74と同様に、基板Wのロール掻出し側エリアRに薬液を供給する薬液供給ノズル62の薬液噴射中心線Oを、基板Wの回転中心Oよりも基板Wの回転方向に沿った下流側でロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる線(Y軸)と交叉させ、基板Wのロール巻込み側エリアRに薬液を供給する薬液供給ノズル72の薬液噴射中心線Oも、基板Wの回転中心Oよりも基板Wの回転方向に沿った下流側でロール洗浄部材44の回転軸Oに沿って延びる線(Y軸)と交叉させるようにしてもよい。
この例にあっては、基板Wを水平に回転させた状態で、第1薬液供給ノズル60及び第2薬液供給ノズル62から基板Wの表面(上面)のロール掻出し側エリアRに薬液を供給し、同時に第1薬液供給ノズル70及び第2薬液供給ノズル72から基板Wの表面(上面)のロール巻込み側エリアRに薬液を供給しつつ、ロール洗浄部材44を回転させながら下降させて回転中の基板Wの表面に接触させることによって、薬液の存在下で、基板Wの全表面をロール洗浄部材44でスクラブ洗浄する。この時、前述と同様に、第1薬液供給ノズル70及び第2薬液供給ノズル72から基板Wのロール巻込み側エリアRに供給される薬液を純水で希釈した場合には、リンス液として純水を使用し、リンス液供給ノズル74から基板Wに向けて純水を薬液の供給と同時に供給する。
このように、第1薬液供給ノズル60及び第2薬液供給ノズル62から基板Wの表面(上面)のロール掻出し側エリアRに薬液を供給し、同時に第1薬液供給ノズル70及び第2薬液供給ノズル72から基板Wの表面(上面)のロール巻込み側エリアRに薬液を供給することで、基板Wの回転中心O及びその周辺を含む逆方向洗浄エリア54の他に、順方向洗浄エリア52にも、遠距離及び近距離から新鮮な薬液を効率的に過不足なく供給することができ、これによって、基板Wの表面を高い洗浄度で効率的に洗浄して、基板Wの表面に残存するディフェクト数を更に低減することができる。
図11は、本発明の更に他の実施形態の基板洗浄装置を示す平面図である。図12は、図11の斜視図である。図13は、図12のXIII矢視図である。図13においては、図12に示す基板洗浄装置における第1薬液供給ノズル60及び第2リンス液供給ノズル82の図示を省略している。この例の図2乃至図8に示す例と異なる点は、以下の通りである。
すなわち、この基板洗浄装置には、基板Wのロール巻込み側エリアR側に位置するロール洗浄部材44の長さ方向のほぼ全長に向けて薬液を噴射する第3薬液供給ノズル80(図12においては一対の第3薬液供給ノズル80)と、基板Wのロール巻込み側エリアRにリンス液を楕円状に供給する第2リンス液供給ノズル82が配置されている。
この第3薬液供給ノズル80は、図12及び図13に示すように、細長く長尺状に延びる第4接触領域80aで薬液がロール巻込み側エリアRに位置するロール洗浄部材44の表面に接触するようにロール洗浄部材44に向けて薬液を供給する扇状ノズルから構成されている。ここでは、第1薬液供給ノズル及び第3薬液供給ノズルとして扇状ノズルを使用し、第2薬液供給ノズル、リンス液供給ノズル及び第2リンス液供給ノズルとして円錐ノズルを使用しているが、いずれもノズル形状がこれらに限定されることはない。また、楕円状とは細長い楕円形や長円形も含む概念である。
この例にあっては、基板Wを水平に回転させた状態で、第1薬液供給ノズル60及び第2薬液供給ノズル62から基板Wの表面(上面)のロール掻出し側エリアRに薬液を供給し、同時に第3薬液供給ノズル80からロール洗浄部材44に薬液を供給しつつ、ロール洗浄部材44を回転させながら下降させて回転中の基板Wの表面に接触させることによって、薬液の存在下で、基板Wの全表面をロール洗浄部材44でスクラブ洗浄する。第3薬液供給ノズル80からロール洗浄部材44に供給される薬液を純水で希釈した場合には、リンス液として純水を使用し、第2リンス液供給ノズル82から純水を供給する。
この例にあっては、ロール洗浄部材44のある部分が基板Wの表面との接触部である洗浄エリア50へ入り込む前に、ロール洗浄部材44のある部分を構成するスポンジ等に意図的に薬液を供給して新鮮な薬液を含ませ、スポンジ等の圧縮時にスポンジ等自体から新薬液を排出させることで、洗浄性を向上させることができる。この時、スポンジ等の内部だけでなく、図14に示すように、スポンジ等の突起部44aの間においても、薬液Cを保持させることでも、洗浄性を向上できる。
つまり、通常のPVAからなるロール洗浄部材44には、図14に示すように、多数の突起物44aが設けられ、この突起物44aが、供給されてきた薬液(洗浄液)を用いた洗浄に主として寄与する。接触におけるスクラブ洗浄は、個々の突起物においては一瞬であり、瞬間的に突起物44aの上端と洗浄液による基板の洗浄が行われる。
これらの突起物44aの上端面は、完全な被覆では無いが被膜が形成された構造になっており、物理的に接触して洗浄する面となる。しかしながら、突起物44aの上端面以外の側面側には被膜形成が無いのが一般的であり、スポンジ構造と成っている。通常は、洗浄時に接触して潰れていた突起物44aの形状が回復するときに薬液がロール洗浄部材のスポンジ構造に吸収されることが想定されるが、ロール洗浄部材44が一回転する間に、スポンジ構造に吸収されていた薬液が遠心力などにより減少してしまい、洗浄に効果を発揮する突起物44aの内部には薬液が殆ど無いことが観察されている。
そこで、この例では、突起物44aが潰れていない状態、すなわち、スポンジ構造を維持している状態の時に、突起物44aの間に薬液が入り込むように、ロール洗浄部材44に薬液を供給することで、突起物44aの側面側はスポンジ構造であることから、速やかに突起物44a内に薬液を吸収することができる。これにより、回転中の基板Wとロール洗浄部材44との接触による洗浄においては、基板Wに供給されて運搬されてきた薬液と、ロール洗浄部材44が基板Wに接触する時に突起物44aの内部から物理的に擦り面へ供給される新鮮な薬液が洗浄エリア50に供給されることから、効果的な洗浄効果が得られる。
ロール洗浄部材44への薬液供給は、基板Wの回転方向の上流側において行われることが最も効果的で、これにより、洗浄性が高い、ロール洗浄部材44の回転方向と基板Wの回転方向が逆方向となる逆方向洗浄エリア54に対して薬液を積極的に供給することができる。また、基板Wの回転方向下流側においてもロール洗浄部材44への薬液供給を行う場合には、基板の水平回転により遠心力で薬液が基板の外部へ排出されやすいような洗浄形態において、洗浄エリア50で不足しがちな薬液を確保しやすくなる。
表面特性が疎水性のlow-k膜(k=2.4)を表面に形成したサンプル基板の該表面(low-k膜)を研磨ユニットで研磨し、図2乃至図8に示す第1洗浄ユニット(基板洗浄装置)16を使用して、サンプル基板表面(low-k膜表面)を洗浄し、更に洗浄後のサンプル基板をIPA乾燥させた後に、サンプル基板表面に残った100nm以上のパーティクル(ディフェクト)の数を計測した時の結果を図15に実施例1として示す。同様に、図9及び図10に示す基板洗浄装置を使用してサンプル基板(low-k膜表面)を洗浄し、その他は実施例1と同様にして、サンプル基板表面に残った100nm以上のパーティクル(ディフェクト)の数を計測した時の結果を実施例2として示す。図11乃至図13に示す基板洗浄装置を使用してサンプル基板(low-k膜表面)を洗浄し、その他は実施例1と同様にして、サンプル基板表面に残った100nm以上のパーティクル(ディフェクト)の数を計測した時の結果を実施例3として示す。
図15において、従来の一般的な基板洗浄装置を使用してサンプル基板(low-k膜表面)を洗浄し、その他は実施例1と同様にして、サンプル基板表面に残った100nm以上のパーティクル(ディフェクト)の数を計測した時の結果を比較例として示している。
図15から、実施例1〜3は、比較例に比較して、洗浄後にサンプル基板表面に残存する100nm以上のディフェクト数を格段(約1/4以下)に減少させ得ることが判る。
図16は、前記実施例1〜3における基板表面のディフェクトムラ発生率を計測した結果を、前記比較例における基板表面のディフェクトムラ発生率を計測した結果とともに示すグラフである。図17(a)は、実施例1における基板表面のディフェクトムラの分布状態を示す図で、図17(b)は、比較例における基板表面のディフェクトムラの分布状態を示す図である。
この図16及び図17から、実施例1〜3においては、基板表面にディフェクトムラが発生しないことが判る。
本発明によれば、たとえ基板の表面特性が疎水性であっても、基板の表面を高い洗浄度で洗浄することができる。つまり、配線金属として銅を、絶縁膜としてlow−k膜をそれぞれ採用してダマシン配線を形成するため、CMPによって表面に疎水性の銅及びlow−k膜が露出した基板表面であっても、この基板表面を高い洗浄度で洗浄して表面に残存するディフェクト数を低減することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
14a〜14d 研磨ユニット
16 第1洗浄ユニット
18 第2洗浄ユニット
20 乾燥ユニット
24 搬送ユニット
40 上部ロールホルダ
42 下部ロールホルダ
44 上部ロール洗浄部材
46 下部ロール洗浄部材
50 洗浄エリア
52 順方向洗浄エリア
54 逆方向洗浄エリア
60,70 第1薬液供給ノズル
60a,70a 第1接触領域
62,72 第2薬液供給ノズル
62a,72a 第2接触領域
64,74 リンス液供給ノズル
64a,74a 第3接触領域
80 第3薬液供給ノズル
80a 第4接触領域
82 第2リンス液供給ノズル

Claims (18)

  1. 基板の直径のほぼ全長に亘って直線状に水平に延びるロール洗浄部材と基板とをそれぞれ一方向に回転させつつ、洗浄液の存在下で、前記ロール洗浄部材と基板表面とを互いに接触させて基板表面をスクラブ洗浄する基板洗浄装置において、
    基板表面の前記ロール洗浄部材を挟んで分かれる2つのエリアのうちの一つの片側エリアに薬液を供給する第1薬液供給ノズル及び第2薬液供給ノズルと、
    基板表面にリンス液を供給するリンス液供給ノズルとを有し、
    前記第1薬液供給ノズルは、細長く長尺状に延びる第1接触領域で薬液が基板に接触するように基板に向けて薬液を供給するノズルから構成され、前記第2薬液供給ノズルは、楕円状に広がる第2接触領域で薬液が基板に接触するように基板に向けて薬液を供給するノズルから構成され、
    前記第1薬液供給ノズルと前記第2薬液供給ノズルは、前記第1接触領域が基板の回転方向に沿った前記第2接触領域の下流側に位置するように配置され、
    前記リンス液供給ノズルは、基板の回転方向に沿った前記第2接触領域の上流側でリンス液が基板に接触するように配置されていることを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 前記片側エリアは、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が掻き出されるロール掻出し側エリアであることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄装置。
  3. 前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が巻き込まれるロール巻込み側エリアの方向から、前記ロール洗浄部材に洗浄液を供給することを特徴とする請求項2に記載の基板洗浄装置。
  4. 前記片側エリアは、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が掻き出されるロール掻出し側エリアと、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が巻き込まれるロール巻込み側エリアの双方であることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄装置。
  5. 前記第1接触領域は、前記片側エリアにおいて基板の回転方向に沿った下流側に位置し、前記ロール洗浄部材と平行に延びていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  6. 前記第1接触領域は、基板の外周端部付近から基板の回転中心を通り前記ロール洗浄部材と直交して水平に延びる直線を越えて前記ロール洗浄部材と平行に延びていることを特徴とする請求項5に記載の基板洗浄装置。
  7. 前記第1薬液供給ノズルの薬液噴射中心線を基板表面上に投影した線と、前記第1接触領域内で前記投影した線と交わる前記ロール洗浄部材の回転軸に直交する直線とのなす角は、前記直交する直線から時計回り方向にみた角度を正の角度θとした場合、−80°≦θ≦60°であることを特徴とする請求項6に記載の基板洗浄装置。
  8. 前記第2薬液供給ノズルの薬液噴射中心線を基板表面上に投影した線は、基板の回転中心または該回転中心よりも基板の回転方向に沿った下流側で前記ロール洗浄部材の回転軸に沿って延びる線と交叉することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  9. 前記第2薬液供給ノズルの薬液噴射中心線を基板表面上に投影した線と前記ロール洗浄部材の回転軸に沿って延びる線とのなす角は、30°以上で90°未満であることを特徴とする請求項8に記載の基板洗浄装置。
  10. 前記リンス液供給ノズルのリンス液噴射中心線を基板表面上に投影した線は、基板の回転中心または該回転中心よりも基板の回転方向に沿った下流側で前記ロール洗浄部材の回転軸に沿って延びる線と交叉することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  11. 前記リンス液供給ノズルのリンス液噴射中心線を基板表面上に投影した線と前記ロール洗浄部材の回転軸に沿って延びる線とのなす角は、10°以上で60°以下であることを特徴とする請求項10に記載の基板洗浄装置。
  12. 基板の直径のほぼ全長に亘って直線状に水平に延びるロール洗浄部材と基板とをそれぞれ一方向に回転させつつ、洗浄液の存在下で、前記ロール洗浄部材と基板表面とを互いに接触させて基板表面をスクラブ洗浄する基板洗浄方法において、
    基板表面の前記ロール洗浄部材を挟んで分かれる2つのエリアのうちの一つの片側エリアの細長く延びる第1接触領域で薬液が基板に接触し、該第1接触領域より基板の回転方向に沿った上流側に位置する楕円状に広がる第2接触領域で薬液が基板に接触するように薬液を供給しつつ、前記ロール洗浄部材を基板表面に接触させて基板表面を洗浄し、
    前記ロール洗浄部材を基板表面から離間させ薬液の供給を停止した後、前記第2接触領域より基板の回転方向に沿った上流側にリンス液を供給して基板表面をリンスすることを特徴とする基板洗浄方法。
  13. 前記片側エリアは、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が掻き出されるロール掻出し側エリアであることを特徴とする請求項12に記載の基板洗浄方法。
  14. 前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が巻き込まれるロール巻込み側エリアの方向から、前記ロール洗浄部材に洗浄液を供給することを特徴とする請求項13に記載の基板洗浄方法。
  15. 前記片側エリアは、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が掻き出されるロール掻出し側エリアと、前記ロール洗浄部材の回転によって洗浄液が巻き込まれるロール巻込み側エリアの双方であることを特徴とする請求項12に記載の基板洗浄方法。
  16. 前記第2接触領域より基板の回転方向に沿った上流側に位置する第3接触領域でリンス液が基板に接触するようにリンス液を更に供給することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  17. 前記第1接触領域は、前記片側エリアにおいて基板の回転方向に沿った下流側に位置し、前記ロール洗浄部材と平行に延びていることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  18. 前記第1接触領域は、基板の回転中心を通り前記ロール洗浄部材と直交して水平に延びる直線を越えて前記ロール洗浄部材と平行に延びていることを特徴とする請求項17に記載の基板洗浄方法。
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