JP2016082195A - 切断装置及び切断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断装置において、切断済基板の表面に付着している汚れを確実に除去する。【解決手段】切断装置において、洗浄機構10にスクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14とを設ける。スクラブ洗浄機構12は駆動可能であって、スクラブ洗浄機構12の先端部にはスポンジ部材22を取り付ける。スポンジ部材22に洗浄水を供給する。切断済基板9を載置している切断用テーブル4を洗浄機構10の下方において直線的に移動させて、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13とによって切断済基板9を洗浄する。洗浄水を含むスポンジ部材22によって、切断済基板9の表面に付着していた切り屑や樹脂カスなどを物理的に擦りとる。噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26によって切り屑や樹脂カスなどを除去する。スクラブ洗浄機構12による洗浄と噴射洗浄機構13による洗浄とを組み合わせることによって効果的な洗浄をすることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、被切断物を切断して個片化された複数の製品を製造する切断装置及び切断方法に関するものである。
プリント基板やリードフレームなどからなる基板を格子状の複数の領域に仮想的に区画して、それぞれの領域にチップ状の素子(例えば、半導体チップ)を装着した後、基板全体を樹脂封止したものを封止済基板という。封止済基板は、基板側の面と樹脂側の面とを有する。回転刃などを使用した切断機構によって封止済基板を切断し、それぞれの領域単位に個片化したものが製品となる。
従来から、切断装置を用いて封止済基板の所定領域を回転刃などの切断機構によって切断している。まず、封止済基板を切断用テーブルの上に載置して吸着する。次に、封止済基板をアライメント(位置合わせ)する。アライメントすることによって、複数の領域を区切る仮想的な切断線の位置を設定する。次に、封止済基板を吸着した切断用テーブルと切断機構とを相対的に移動させる。切削水を封止済基板の切断箇所に噴射するとともに、切断機構によって封止済基板に設定された切断線に沿って封止済基板を切断する。封止済基板を切断することによって個片化された製品が製造される。
樹脂封止する技術としては、圧縮成形、トランスファ成形などの樹脂成形技術が使用される。集積回路(Integrated Circuit :IC)などの半導体を樹脂封止する場合には、例えば、熱硬化性のエポキシ樹脂に着色剤として導電性を有するカーボン粒を添加した樹脂材料が用いられる。したがって、ICはカーボン粒を添加した黒色の樹脂材料を用いて樹脂封止される。一方、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)などの光半導体素子は、例えば、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性で光を透過する透明な液状樹脂を用いて樹脂封止される。したがって、LEDにおいては、光の透過を妨げないように、透明樹脂の表面を汚れや傷などがない清浄な状態にしておくことが重要となる。
また、近年は基板の大型化や薄膜化に伴い、封止済基板を切断する距離が非常に長くなっている。切断する距離が長くなれば、切断によって発生する切り屑や樹脂カスなどの量が多くなり、切断済基板(個片化された複数の製品)の表面や切断部に沿って切り屑や樹脂カスなど付着しやすくなる。したがって、切断済基板の表面や切断部に付着した切り屑や樹脂カスなどのコンタミネーション(汚染物)を除去して、切断済基板の表面を清浄な状態にすることが重要となる。
コンタミネーションを除去する力を向上させたダイシング装置として、「ワークを搭載してX方向に加工送りされるとともに、(略)θ回転されるワークテーブルと、(略)Y方向にインデックス送りされる回転ブレードとを有し、前記回転ブレードによりワークの(略)切断加工を行うダイシング装置において、高圧の気体が混入された液体をワーク直径よりも大きな幅で線状に噴射する噴射部材が設けられ、前記噴射部材は、(略)ワークの加工送りストロークの一端において、前記液体をワークに噴射可能な位置に配置された」ダイシング装置が提案されている(例えば、特許文献1の段落〔0007〕、図2〜図5参照)。
特開2006−073828号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたダイシング装置では、次のような課題が発生する。特許文献1の図2に示されるように、噴射部材4につながる供給パイプ5には高圧気体Aとして加圧されたエア等が供給され、供給パイプ6へは洗浄水Bとして純水又は水道水が供給される。噴射部材4は円柱状又は角柱状の外形であり、その側面に設けられた多数の噴射口4A、4A、・・・は直線状にワーク直径を超える幅で斜め方向又は真下に向かって形成されている。
このような装置の構成によれば、供給パイプ6から供給された洗浄水Bは、供給パイプ5から供給された高圧気体Aにより流速が増し、ワーク上面に残留するコンタミを除去する力が増す為、従来の噴射部材では除去することができなかったコンタミを除去することが可能となる。しかしながら、高圧気体を加えた液体を噴射する洗浄だけでは、ワークの表面及び加工溝に沿って付着したコンタミを完全に除去することがやはり難しい。特に、LEDなどの光半導体素子では、汚れや傷などがない清浄な表面状態にすることが強く望まれる。
本発明は上記の課題を解決するもので、切断済基板の表面の汚れや異物などを確実に除去することができる切断装置及び切断方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る切断装置は、被切断物が載置されるテーブルと、被切断物を切断する切断機構と、テーブルと切断機構とを相対的に移動させる第一の移動機構と、テーブルの上方に設けられ被切断物が個片化されて形成された複数の製品を有する集合体の少なくとも一方の面を洗浄する洗浄機構とを備える切断装置であって、洗浄機構に設けられ被切断物に対して相対的に進退するスクラブ洗浄機構と、スクラブ洗浄機構の下部に設けられた洗浄部材と、洗浄部材に対して洗浄水を供給する洗浄水供給機構と、テーブルと洗浄機構とを相対的に移動させる第二の移動機構とを備え、スクラブ洗浄機構と被切断物とを近づけて洗浄部材を一方の面に接触させてテーブルと洗浄機構とを相対的に移動させることによって、洗浄部材に含まれる洗浄水が一方の面の上に供給された状態において一方の面が洗浄されることを特徴とする。
また、本発明に係る切断装置は、上述の切断装置において、洗浄部材は少なくとも集合体の幅寸法以上の長さを有することを特徴とする。
また、本発明に係る切断装置は、上述の切断装置において、洗浄部材はウレタンスポンジ又はPVAスポンジを有することを特徴とする。
また、本発明に係る切断装置は、上述の切断装置において、テーブルと洗浄機構とを相対的に複数回移動させることを特徴とする。
また、本発明に係る切断装置は、上述の切断装置において、洗浄機構に設けられ一方の面に向かって少なくとも液体を噴射することによって一方の面を洗浄する噴射洗浄機構を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る切断装置は、上述の切断装置において、噴射洗浄機構は気体と液体とを混合して噴射する二流体ノズルを有することを特徴とする。
また、本発明に係る切断装置は、上述の切断装置において、洗浄機構に設けられ被切断物の一方の面に向かって気体を噴射することによって一方の面を乾燥する乾燥機構を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る切断装置は、上述の切断装置において、被切断物は封止済基板であることを特徴とする。
また、本発明に係る切断装置は、上述の切断装置において、被切断物は、複数の製品にそれぞれ対応する複数の領域において機能素子が作りこまれた基板であることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る切断方法は、被切断物をテーブルに載置する工程と、被切断物を切断する切断機構とテーブルとを相対的に移動させる工程と、切断機構を使用して被切断物を切断することによって個片化された複数の製品を有する集合体を形成する工程と、テーブルの上方に設けられた洗浄機構によって集合体の少なくとも一方の面を洗浄する工程とを備えた切断方法であって、一方の面を洗浄する工程は、洗浄機構に設けられたスクラブ洗浄機構とテーブルとを相対的に移動させる工程と、スクラブ洗浄機構の下部に設けられた洗浄部材に対して洗浄水を供給する工程と、洗浄部材を被切断物に近づけて一方の面に洗浄部材を接触させる工程と、一方の面に洗浄部材を接触させた状態において洗浄部材とテーブルとを相対的に移動させる工程とを備え、洗浄部材とテーブルとを相対的に移動させる工程において、洗浄部材に含まれる洗浄水を一方の面の上に供給して一方の面を洗浄することを特徴とする。
また、本発明に係る切断方法は、上述の切断方法において、洗浄部材は少なくとも集合体の幅寸法以上の長さを有することを特徴とする。
また、本発明に係る切断方法は、上述の切断方法において、洗浄部材はウレタンスポンジ又はPVAスポンジを有することを特徴とする。
また、本発明に係る切断方法は、上述の切断方法において、洗浄部材とテーブルとを相対的に移動させる工程において、洗浄機構とテーブルとを相対的に複数回移動させることを特徴とする。
また、本発明に係る切断方法は、上述の切断方法において、洗浄機構に設けられた噴射洗浄機構から一方の面に向かって少なくとも液体を噴射することによって液体を使用して一方の面を洗浄する工程を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る切断方法は、上述の切断方法において、液体を使用して一方の面を洗浄する工程において、噴射洗浄機構から一方の面に向かって気体と液体とを混合して噴射することを特徴とする。
また、本発明に係る切断方法は、上述の切断方法において、洗浄機構に設けられた乾燥機構から一方の面に向かって気体を噴射することによって一方の面を乾燥する工程を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る切断方法は、上述の切断方法において、被切断物は封止済基板であることを特徴とする。
また、本発明に係る切断方法は、上述の切断方法において、被切断物は、複数の製品にそれぞれ対応する複数の領域において機能素子が作りこまれた基板であることを特徴とする。
本発明によれば、切断装置において、被切断物が載置されるテーブルと、被切断物を切断する切断機構と、テーブルと切断機構とを相対的に移動させる第一の移動機構と、テーブルの上方に設けられ被切断物が個片化されて形成された複数の製品を有する集合体の少なくとも一方の面を洗浄する洗浄機構とを備える。洗浄機構には、被切断物に対して相対的に進退するスクラブ洗浄機構と、スクラブ洗浄機構の下部に設けられた洗浄部材と、洗浄部材に対して洗浄水を供給する洗浄水供給機構と、テーブルと洗浄機構とを相対的に移動させる第二の移動機構とを備える。スクラブ洗浄機構を被切断物に近づけて洗浄部材を一方の面に接触させてテーブルと洗浄機構とを相対的に移動させる。洗浄部材による物理的な洗浄によって一方の面における汚れや異物などを確実に除去し、個片化された複数の製品の表面をコンタミネーションがない清浄な状態にすることができる。
本発明に係る切断装置の実施例1において、切断装置の概要を示す平面図である。 (a)〜(c)は、図1に示された切断装置における洗浄機構の態様をそれぞれ示す概略断面図である。 図2(a)に示された洗浄機構によって切断済基板を洗浄する状態を示す概観図であり、図3(a)は概略平面図、図3(b)は概略断面図である。 (a)〜(d)は、本発明に係る切断装置の実施例2において、スクラブ洗浄機構と噴射洗浄機構とを使用して1方向に沿って切断済基板を洗浄する過程を示す概略断面図である。 (a)〜(d)は、実施例2において、スクラブ洗浄機構と噴射洗浄機構とを使用して1方向とは反対の方向に沿って切断済基板を洗浄する過程を示す概略断面図である。 (a)〜(d)は、本発明に係る切断装置の実施例3において、スクラブ洗浄機構を使用して1方向と1方向とは反対の方向とに沿って切断済基板を洗浄する過程を示す概略断面図である。 (a)〜(d)は、実施例3において、噴射洗浄機構を使用して1方向と1方向とは反対の方向とに沿って切断済基板を洗浄する過程を示す概略断面図である。 (a)〜(d)は、本発明に係る切断装置の実施例4において、複数の噴射洗浄機構とスクラブ洗浄機構とを使用して、1方向と1方向とは反対の方向とに沿って切断済基板を洗浄する過程を示す概略断面図である。
図3に示されるように、切断装置において、洗浄機構10にスクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14とを設ける。スクラブ洗浄機構12は上下に駆動可能であって、スクラブ洗浄機構12の先端部にはスポンジ部材22を取り付ける。洗浄水供給機構から洗浄水供給通路を経由してスポンジ部材22に洗浄水を供給する。切断済基板9を載置している切断用テーブル4を洗浄機構10の下方において直線的に移動させて、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13とによって切断済基板9の表面を洗浄する。洗浄水を含むスポンジ部材22によって、切断済基板9の表面に付着あるいは固着していた切り屑や樹脂カスなどを物理的に擦りとる。噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26によって切り屑や樹脂カスなどを除去する。スクラブ洗浄機構12による物理的な洗浄と噴射洗浄機構13による液体洗浄とを組み合わせることによって効果的な洗浄をすることができる。したがって、個片化された複数の製品Pの表面をコンタミネーションがない清浄な状態にすることができる。
本発明に係る切断装置の実施例1について、図1〜図3を参照して説明する。本出願書類におけるいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図1に示されるように、切断装置1は、被切断物を複数の製品に個片化する装置である。切断装置1は、基板供給ユニットAと基板切断ユニットBと検査ユニットCと収容ユニットDとを、それぞれ構成要素として備える。各構成要素(各ユニットA〜D)は、それぞれ他の構成要素に対して着脱可能かつ交換可能である。
基板供給ユニットAには基板供給機構2が設けられる。被切断物に相当する封止済基板3が、基板供給機構2から搬出され、移送機構(図示なし)によって基板切断ユニットBに移送される。封止済基板3は、基板側の面を上にして移送される場合と樹脂側の面を上にして移送される場合とがある。例えば、BGA(Ball Grid Array Package)方式の封止済基板は、基板側の面を上にして移送される。一方、LEDのように透明な樹脂材料を用いて樹脂封止された封止済基板は、樹脂側の面を上にして移送されることが多い。図1においては、LEDが樹脂封止された封止済基板3を切断する場合について説明する。したがって、封止済基板3は樹脂側の面を上にして移送される。
図1に示される切断装置1は、シングルカットテーブル方式の切断装置である。したがって、基板切断ユニットBには、1個の切断用テーブ4が設けられる。切断用テーブル4は、移動機構5によって図のY方向に移動可能であり、かつ、回転機構6によってθ方向に回動可能である。切断用テーブル4の上には封止済基板3が載置されて吸着される。なお、それぞれ細長い列状の形状を有する、複数の密着イメージセンサ(Contact Image Sensor)、複数のサーマルプリントヘッド(Thermal Print Head)などが作り込まれたセラミック基板(ceramic substrate )、プリント基板(printed wiring board )などを個片化する場合には、回転機構6を省略してもよい。
基板切断ユニットBには、切断手段として2個のスピンドル7A、7Bが設けられる。切断装置1は、2個のスピンドル7A、7Bが設けられるツインスピンドル構成の切断装置である。2個のスピンドル7A、7Bは、独立してX方向に移動可能である。2個のスピンドル7A、7Bには、それぞれ回転刃8A、8Bが設けられる。これらの回転刃8A、8Bは、それぞれY方向とZ方向とを含む面内において回転することによって封止済基板3を切断する。
各スピンドル7A、7Bには、例えば、高速回転する回転刃8A、8Bによって発生する摩擦熱を抑えるために被加工点に向かって切削水を噴射する切削水供給用ノズルが設けられる(図示なし)。切断用テーブル4とスピンドル7A、7Bとを相対的に移動させることによって封止済基板3を切断する。図1においては、スピンドル7A、7Bを固定して、切断用テーブル4をY方向に移動させることによって封止済基板3を切断する場合を示す。
基板切断ユニットBには、封止済基板3を切断して個片化された複数の製品Pからなる集合体、すなわち、切断済基板9の一方の面(図1においては樹脂側の面)を洗浄する洗浄機構10と他方の面(図1においては基板側の面)を洗浄する洗浄機構11とが設けられる。
洗浄機構10には、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14とが一体的に設けられる。切断用テーブル4は、移動機構5によって洗浄機構10の下方においてY方向に沿って直線的に往復移動する。切断用テーブル4が洗浄機構10の下方において直線的に往復移動することによって、切断済基板9の樹脂側の面(被洗浄面)が、スクラブ洗浄機構12又は噴射洗浄機構13によって洗浄され、乾燥機構14によって乾燥される。スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14とを有する洗浄機構10は一体的に移動する。
洗浄機構11には、Y方向を軸にして回転可能である洗浄ローラ15が設けられる。基板側の面を洗浄する洗浄機構11の上方には、切断済基板9が配置される。切断済基板9は、樹脂側の面を搬送機構(図示なし)によって吸着されて固定される。言い換えれば、切断済基板9は、基板側の面を下にして搬送機構に固定される。搬送機構はX方向及びZ方向に移動可能である。搬送機構が下降してX方向に往復移動することによって、切断済基板9の基板側の面が洗浄ローラ15によって洗浄される。
検査ユニットCには検査用ステージ16が設けられる。切断済基板9は、検査用ステージ16に移載される。検査用ステージ16はX方向に移動可能であり、かつ、Y方向を軸にして回転できるように構成される。個片化された複数の製品Pは、樹脂側の面及び基板側の面を検査用のカメラ17によって検査されて、良品と不良品とに選別される。検査済みの切断済基板9は、インデックステーブル18に移載される。検査ユニットCには、インデックステーブル18に配置された複数の製品Pをトレイに移送するため複数の移送機構19が設けられる。
収容ユニットDには良品を収容する良品用トレイ20と不良品を収容する不良品用トレイ21とが設けられる。移送機構19によって良品と不良品とに選別された製品Pが各トレイ20、21に収容される。図1においては、各トレイ20、21を1個のみ示しているが、各トレイ20、21は複数個収容ユニットD内に設けられる。
なお、本実施例においては、切断装置1の動作や切断条件、洗浄条件などを設定して制御する制御部CTLを基板供給ユニットA内に設けた。これに限らず、制御部CTLを他のユニット内に設けてもよい。
図2(a)に示されるように、洗浄機構10は、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14とを一体的に備える。スクラブ洗浄機構12は駆動機構(図示なし)によって上下に駆動可能である。スクラブ洗浄機構12の先端部には洗浄部材としてブロック状のスポンジ部材22が取り付けられる。洗浄機構10には、洗浄水供給機構23からスポンジ部材22の根元(図2(a)では上部)に洗浄水24(図2(a)において破線の矢印で示す)を直接供給するための洗浄水供給通路25が設けられる。洗浄水供給通路25は1個又は複数個設けられる。スポンジ部材22の長手方向(X方向)の全体にわたって、洗浄水供給通路25が洗浄水24を大量に供給することが、好ましい。
洗浄機構10の所定位置からスクラブ洗浄機構12を下降させ、洗浄水24を大量に含むスポンジ部材22を切断済基板9(図1参照)の表面に接触させる。具体的には、大量に供給された洗浄水24がスポンジ部材22の先端部(図2(a)では下部)の表面から押し出される状態において、スポンジ部材22を切断済基板9(図1参照)の表面に接触させる。このことによって、切断済基板9の表面が洗浄される。スポンジ部材22としては、優れた吸水能力及び保水性と小さい気孔径とを有するウレタンスポンジ又はPVA(polyvinyl alcohol)スポンジを使用することが好ましい。
噴射洗浄機構13は、洗浄機構10に固定された一流体又は二流体からなるノズルである。一流体ノズルの場合には、ノズルの先端から洗浄水26が切断済基板9に向かって噴射される。洗浄水26としては、純水、炭酸水、オゾン水などを使用することが好ましい。二流体ノズルの場合には、洗浄水26の中に圧縮空気や窒素ガスなどの気体が供給される。気体が混合された洗浄水26は、微細な霧状の粒子となって切断済基板9に向かって噴射される。また、噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26に超音波を印加して噴射することもできる。
乾燥機構14は、洗浄機構10に固定された乾燥機構である。乾燥機構14から切断済基板9に向かって圧縮空気や窒素ガスなどの気体27を吹き付けることによって、切断済基板9の表面を乾燥させる。
なお、スクラブ洗浄機構12(特にスポンジ部材22)、噴射洗浄機構13及び乾燥機構14のそれぞれは、切断済基板9の幅方向に沿って配列された複数の製品Pからなる集合体(図1参照)を一括して洗浄又は乾燥させる長さを有していればよい。図1及び図2において、この長さはX方向に沿う長さである。上述した幅方向は、切断済基板9の長手方向及び短手方向のどちらでもよい。スクラブ洗浄機構12(特にスポンジ部材22)、噴射洗浄機構13及び乾燥機構14のそれぞれは、切断済基板9の長手方向に沿って配列された複数の製品Pからなる集合体を一括して洗浄又は乾燥させる長さを有することが好ましい。
図2(b)には、洗浄機構10の変形例が示される。図2(a)との違いは、スクラブ洗浄機構12におけるスポンジ部材として、X方向を軸にして回転可能なロール状のスポンジ部材28を用いることである。図2(a)と同様に、洗浄機構10にはスポンジ部材28に洗浄水24を供給する洗浄水供給通路25が設けられる。スポンジ部材28を回転させながら、洗浄水24を大量に含むスポンジ部材28を切断済基板9の表面に接触させる。このことによって、スポンジ部材28から押し出された洗浄水24が切断済基板9の表面を洗浄する。軸を回転駆動させることによってスポンジ部材28を回転させてもよい。軸を従動軸にして、スポンジ部材28に接触する切断済基板9が移動することによってスポンジ部材28を回転させてもよい。
図2(c)には、洗浄機構10の他の変形例が示される。図2(a)、(b)との違いは、洗浄機構10において、2個の噴射洗浄機構13A、13Bが設けられたことである。2個の噴射洗浄機構13A、13Bの間にスクラブ洗浄機構12が設けられる。図2(a)と同様に、噴射洗浄機構13A、13Bとしては一流体ノズル又は二流体ノズルが用いられる。
図3(a)、(b)に示されるように、封止済基板3を切断して個片化された複数の製品Pからなる切断済基板9が、切断用テーブル4に載置される。切断済基板9の長手方向と、スクラブ洗浄機構12、噴射洗浄機構13及び乾燥機構14とがそれぞれ延びる方向とを、同じ方向(図ではX方向)に合わせることが好ましい。切断済基板9は、長手方向に10個、短手方向に4個の製品Pを有している。切断済基板9において、長手方向に配列された10個の製品Pの列からなる集合体を、洗浄機構10に近い側(図においては左側)から順にそれぞれ集合体G1、G2、G3、G4と呼ぶ。したがって、切断済基板9は、複数の製品Pからなる集合体G1、G2、G3、G4から構成される。切断用テーブル4が洗浄機構10の下方を通過する際に、スクラブ洗浄機構12、噴射洗浄機構13、乾燥機構14のいずれかによって、集合体G1、G2、G3、G4が一つのまとまりとしてそれぞれ洗浄又は乾燥される。
洗浄機構10において、スクラブ洗浄機構12には、X方向に沿って集合体G1、G2、G3、G4に接触する長さを有するブロック状のスポンジ部材22が取り付けられる。噴射洗浄機構13には、下方向(−Z方向)又は斜め下方向に向かって洗浄水28を噴射する噴射孔29が複数個設けられ、X方向に均等に配置される。乾燥機構14には、例えば、圧縮空気からなる気体27を下方向(−Z方向)に供給する供給孔30が複数個設けられ、X方向に均等に配置される。したがって、洗浄機構10の下方を切断用テーブル4が通過することによって、切断用テーブル4に載置されている切断済基板9(集合体G1、G2、G3、G4)を均等に洗浄及び乾燥させることができる。
図3(a)、(b)を参照して、洗浄機構10によって切断済基板9の表面(図においては上面)を洗浄する動作を説明する。切断用テーブル4は、移動機構5を使用して、Y方向の所定位置である待機位置S1、洗浄位置S2、停止位置S3の間を往復移動する。まず、洗浄機構10において、スクラブ洗浄機構12に取り付けられたスポンジ部材22に、洗浄水供給通路25(図2参照)を経由して洗浄水24を供給する。次に、洗浄機構10の所定位置からスクラブ洗浄機構12を下降させて、切断済基板9の表面を洗浄できる位置においてスクラブ洗浄機構12(スポンジ部材22)を停止させる。次に、待機位置S1から洗浄位置S2に向けて切断用テーブル4を−Y方向に移動させる。洗浄位置S2において、切断用テーブル4に載置されている切断済基板9を、洗浄水24を含むスポンジ部材22に接触させる。
洗浄水24を含むスポンジ部材22を切断済基板9に接触させた状態で、切断用テーブル4を−Y方向に(言い換えれば直線的に)移動させる。このことによって、切断済基板9の表面における洗浄される部分に向かってスポンジ部材22の表面から洗浄水24が直接供給された状態において、物理的な力によって切断済基板9の表面を擦る。言い換えれば、切断済基板9の表面におけるスポンジ部材22が接触する部分に向かってスポンジ部材22の表面から押し出された洗浄水24が直接供給された状態において、スポンジ部材22が物理的な力によって切断済基板9の表面を擦る(このことについては、他の実施例においても同様である。)。したがって、切断済基板9の表面に付着あるいは固着していた切り屑や樹脂カスなどを擦りとることができる。
次に、スポンジ部材22によって擦りとられた切り屑や樹脂カスなどを、スポンジ部材22の表面から押し出される洗浄水24と、噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26とによって除去する。洗浄機構10において、スクラブ洗浄機構12による物理的な洗浄と噴射洗浄機構13による流体洗浄とを組み合わせることによって、切断済基板9の表面に付着あるいは固着していた切り屑や樹脂カスなどのコンタミネーションを効果的に除去することができる。噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26を使用することによって、コンタミネーションをいっそう効果的に除去することができる。また、スポンジ部材22に使用しているウレタンスポンジやPVAスポンジは、給水した状態で柔軟性や弾力性に優れているので、切断済基板9の表面を擦った場合においてその表面を傷つけることを防止できる。
洗浄位置S2において切断済基板9を洗浄した後は、切断用テーブル4を更に−Y方向に移動させ停止位置S3において停止させる。噴射洗浄機構13による洗浄水26の噴射を止める。スクラブ洗浄機構12を上昇させ、スクラブ洗浄する際の位置よりも所定の待機位置において停止させる。ここまでの工程によって、1回の洗浄を完了する。ここまでの工程による洗浄は、切断済基板9を1回だけ−Y方向に直線的に移動させる片道の洗浄である。
次に、切断用テーブル4を停止位置S3から待機位置S1に戻す。スクラブ洗浄機構12による洗浄と噴射洗浄機構13による洗浄とを含む片道の洗浄を複数回繰り返してもよい。スクラブ洗浄機構12による洗浄又は噴射洗浄機構13による洗浄によって切断済基板9を洗浄し終わった後に、乾燥機構14によって切断済基板9の表面を乾燥させる。洗浄し終わった切断済基板9の表面を乾燥機構14によって乾燥させることについては、他の実施例においても同様である。
本実施例によれば、切断装置1において、洗浄機構10にスクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14とを設ける。スクラブ洗浄機構12は上下に駆動可能であって、スクラブ洗浄機構12の先端部には洗浄部材としてスポンジ部材22を取り付ける。洗浄水供給機構23(図2(a)参照)から洗浄水供給通路25を経由して、スポンジ部材22に洗浄水24を供給する。個片化された複数の製品Pからなる切断済基板9を載置している切断用テーブル4を洗浄機構10の下方において直線的に移動させて、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13とによって切断済基板9の表面を洗浄する。洗浄水24を含むスポンジ部材22によって、切断済基板9の表面に付着あるいは固着していた切り屑や樹脂カスなどを物理的に擦りとる。スポンジ部材22の表面から押し出される洗浄水24に加えて、噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26によって、擦りとられた切り屑や樹脂カスなどを除去する。スクラブ洗浄機構12による物理的な洗浄と噴射洗浄機構13による液体洗浄とを組み合わせることによって効果的な洗浄をすることができる。したがって、個片化された複数の製品Pの表面をコンタミネーションがない清浄な状態にすることができるので、製品の品質を向上させることができる。また、洗浄水24を含み柔軟で弾力性のあるスポンジ部材22によって切断済基板9の表面を洗浄するので、複数の製品Pの表面を擦った場合においてそれらの表面を傷つけることを防止できる。
また、本実施例によれば、スクラブ洗浄機構12による物理的な洗浄と噴射洗浄機構13による流体洗浄とを組み合わせた複合的な洗浄によって、従来は除去することが困難であった、切断済基板9の表面に固着していたコンタミネーションを、確実に除去することができる。したがって、コンタミネーションを低減するために従来行っていた、切断することによって得られる製品(IC製品やLED製品など)に合わせて切断条件や洗浄水の流量などを変更するという作業を、廃止又は削減できる。したがって、第一に、本実施例に係る切断装置1において洗浄機構10を使用することによって、生産効率を向上させることができる。第二に、洗浄工程と乾燥工程とを同じ洗浄機構において行うので、生産効率を向上させることができる。加えて、第三に、コンタミネーションを確実に除去できるので製品の品質を向上させることができる。これら3つの効果については、他の実施例においても同様である。
本発明に係る切断装置の実施例2について、図4〜図5を参照して説明する。図4(a)に示されるように、切断済基板9は、複数の製品Pの列からなる集合体G1、G2、G3、G4を有する(図3(a)参照)。待機位置S1において、洗浄位置S2に近い方から順に集合体G1、G2、G3、G4が並ぶ。まず、洗浄機構10において、スポンジ部材22に洗浄水24(図2(a)参照)を供給する。スクラブ洗浄機構12を所定位置まで下降させる。切断用テーブル4を待機位置S1から洗浄位置S2に向けて−Y方向に移動させる。
次に、図4(b)に示されるように、切断用テーブル4に載置されている切断済基板9のうち、左端の集合体G1をスポンジ部材22に接触させる。切断用テーブル4を更に−Y方向に直線的に移動させて、洗浄水24を含むスポンジ部材22によって集合体G1の表面を、図4(b)における左側から右側に向かって物理的に擦る。このことによって、集合体G1の表面に付着していた切り屑や樹脂カスなどを、集合体G1から集合体G4に向かう方向に沿って擦りとる。噴射洗浄機構13による洗浄水26の噴射を始める。
次に、図4(c)に示されるように、洗浄位置S2において、切断用テーブル4を更に−Y方向に直線的に移動させる。洗浄水24を含むスポンジ部材22によって、集合体G2、G3、G4の表面を、集合体G1から集合体G4に向かう方向に沿って順次擦る。並行して、噴射洗浄機構13による洗浄を集合体G1から順次始める。噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26によって、スポンジ部材22によって擦りとられた切り屑や樹脂カスなどを除去する。したがって、切断用テーブル4の上に載置されている切断済基板9を、集合体G1、G2、G3、G4の順に、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13とによって連続して洗浄する。
次に、図4(d)に示されるように、切断用テーブル4を停止位置S3において停止させる。噴射洗浄機構13による洗浄水26の噴射を止める。スクラブ洗浄機構12を上昇させ、スクラブ洗浄する際の位置よりも上方の所定の待機位置において停止させる。切断用テーブル4を停止位置S3から待機位置S1に戻す。
次に、図5(a)に示されるように、待機位置S1において、回転機構6を使用して切断用テーブル4を180度回転させる。このことによって、切断済基板9は、洗浄位置S2に近い方から集合体G4、G3、G2、G1の順に並ぶ。洗浄機構10において、スポンジ部材22に洗浄水24を供給する。スクラブ洗浄機構12を所定位置まで下降させる。その後に、切断用テーブル4を待機位置S1から洗浄位置S2に向けて−Y方向に移動させる。
次に、図5(b)に示されるように、切断用テーブル4に載置されている切断済基板9のうち、左端の集合体G4をスポンジ部材22に接触させる。切断用テーブル4を更に−Y方向に直線的に移動させて、洗浄水24を含むスポンジ部材22によって集合体G4の表面を、図5(b)における左側から右側に向かって物理的に擦る。このことによって、集合体G4の表面に付着していた切り屑や樹脂カスなどを、図4に示された方向とは180度異なる方向に沿って擦りとる。言い換えれば、集合体G4から集合体G1に向かう方向に沿って、集合体G4の表面に付着していた切り屑や樹脂カスなどを擦りとる。噴射洗浄機構13による洗浄水26の噴射を始める。
次に、図5(c)に示されるように、洗浄位置S2において、切断用テーブル4を更に−Y方向に直線的に移動させる。洗浄水24を含むスポンジ部材22によって、集合体G3、G2、G1の表面を、集合体G4から集合体G1に向かう方向に沿って順次擦る。並行して、噴射洗浄機構13による洗浄を集合体G4から順次始める。噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26によって、スポンジ部材22によって擦りとられた切り屑や樹脂カスなどを除去する。したがって、切断用テーブル4の上に載置されている切断済基板9を、集合体G4、G3、G2、G1の順に、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13とによって連続して洗浄する。図5に示された工程によって、図4に示された工程においては除去できなかった切り屑など(例えば、図4における集合体G4の右上の稜(図5における集合体G4の左上の稜)に付着した切り屑など)を、除去することができる。
次に、図5(d)に示されるように、切断用テーブル4を停止位置S3において停止させる。噴射洗浄機構13による洗浄水26の噴射を止める。スクラブ洗浄機構12を上昇させ、洗浄機構10の所定位置で停止させる。切断用テーブル4を停止位置S3から待機位置S1に戻す。待機位置S1において、回転機構6を使用して切断用テーブル4を180度回転させる。このことによって、切断用テーブル4に載置されている切断済基板9を、再度洗浄位置S2に近い方から集合体G1、G2、G3、G4の順に並べる。ここまでの工程によって1往復の洗浄を完了する。1往復の洗浄によって洗浄を完了してもよい。同様の洗浄を複数の往復回数だけ繰り返してもよい。
本実施例によれば、切断装置1において、切断用テーブル4に載置された切断済基板9を、まず集合体G1、G2、G3、G4の順に、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13とによって、連続して洗浄する。洗浄水24を含むスポンジ部材22によって、切断済基板9の表面を擦って表面に付着していた切り屑や樹脂カスなどを擦りとる。噴射洗浄機構13による洗浄によって、擦りとられた切り屑や樹脂カスなどを除去する。更に、切断用テーブル4を180度回転させ、集合体G4、G3、G2、G1の順に、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13とによって、連続して洗浄する。切断済基板9の洗浄を、反対方向である2つの方向に沿って直線的にそれぞれ洗浄することによって、切断部の周辺などに強固に付着している切り屑や樹脂カスなどを確実に除去することができる。このような洗浄を1往復又は複数の往復回数だけ行うことによって、個片化された複数の製品Pの表面をコンタミネーションがない清浄な状態にすることができる。
本発明に係る切断装置の実施例3について、図6〜図7を参照して説明する。図6(a)に示されるように、実施例2と同様に、待機位置S1において、洗浄位置S2に近い方から順に集合体G1、G2、G3、G4が並ぶ。まず、スポンジ部材22に洗浄水24を供給する。スクラブ洗浄機構12を所定位置まで下降させる。切断用テーブル4を待機位置S1から洗浄位置S2に向けて−Y方向に移動させる。
次に、図6(b)に示されるように、切断用テーブル4に載置されている切断済基板9のうち、左端の集合体G1をスポンジ部材22に接触させる。切断用テーブル4を更に−Y方向に直線的に移動させて、洗浄水24を含むスポンジ部材22によって集合体G1の表面を、図6(b)における左側から右側に向かって物理的に擦る。このことにより、集合体G1の表面に付着していた切り屑や樹脂カスなどを、集合体G1から集合体G4に向かう方向に沿って擦りとる。引き続き、洗浄水24を含むスポンジ部材22によって集合体G2、G3、G4の順に洗浄する。この場合には、噴射洗浄機構13による洗浄を行わないで、切断用テーブル4を更に−Y方向に移動させて、停止位置S3において停止させる。
次に、図6(c)に示されるように、切断用テーブル4を、今度は停止位置S3から洗浄位置S2に向けて+Y方向に直線的に移動させる。洗浄位置S2においては、噴射洗浄機構13による洗浄を行わないで、洗浄水24を含むスポンジ部材22によって集合体G4、G3、G2、G1の順に洗浄する。言い換えれば、集合体G4、G3、G2、G1の表面に付着していた切り屑や樹脂カスなどを、図6(b)に示された方向とは180度異なる方向(集合体G4から集合体G1に向かう方向)に沿って擦りとる。
次に、図6(d)に示されるように、切断用テーブル4を更に+Y方向に移動させて、待機位置S1において停止させる。スクラブ洗浄機構12を上昇させ、スクラブ洗浄する際の位置よりも上方の所定の待機位置において停止させる。ここまでの工程によって、スクラブ洗浄機構12による1往復の洗浄を完了する。1往復の洗浄によって、スクラブ洗浄機構12による洗浄を完了してもよい。このようなスクラブ洗浄機構12による洗浄を複数の往復回数だけ繰り返してもよい。
図7(a)に示されるように、スクラブ洗浄機構12による洗浄を終了した後は、切断済基板9は、洗浄位置S2に近い方から集合体G1、G2、G3、G4の順にそのまま並ぶ。次に、スクラブ洗浄機構12を上方の待機位置に保った状態で、切断用テーブル4を待機位置S1から洗浄位置S2に向けて−Y方向に移動させる。
次に、図7(b)に示されるように、噴射洗浄機構13による洗浄水26の噴射を始める。切断用テーブル4を更に−Y方向に直線的に移動させて、噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26によって集合体G1、G2、G3、G4の順に洗浄する。この噴射洗浄機構13による洗浄によって、スクラブ洗浄機構12によって擦りとられた切り屑や樹脂カスなどを除去する。切断用テーブル4を更に−Y方向に移動させて、停止位置S3において停止させる。
次に、図7(c)に示されるように、切断用テーブル4を停止位置S3から洗浄位置S2に向けて+Y方向に移動させる。洗浄位置S2においては、噴射洗浄機構13から噴射される洗浄水26によって集合体G4、G3、G2、G1の順に洗浄する。噴射洗浄機構13による洗浄によって、スクラブ洗浄機構12によって擦りとられた切り屑や樹脂カスなどを除去する。
次に、図7(d)に示されるように、切断用テーブル4を+Y方向に移動させて、待機位置S1において停止させる。噴射洗浄機構13による洗浄水26の噴射を止める。ここまでの工程によって、噴射洗浄機構13による1往復の洗浄を完了する。1往復の洗浄によって、噴射洗浄機構13による洗浄を完了してもよい。噴射洗浄機構13による同様の洗浄を複数の往復回数だけ繰り返してもよい。
本実施例によれば、切断装置1において、切断用テーブル4を待機位置S1から停止位置S3に移動させることによって、まず集合体G1、G2、G3、G4の順に、スクラブ洗浄機構12によって切断済基板9を洗浄する。次に、切断用テーブル4を停止位置S3から待機位置S1に移動させることによって、集合体G4、G3、G2、G1の順に、スクラブ洗浄機構12によって切断済基板9を洗浄する。反対方向である2つの方向に沿ってそれぞれスクラブ洗浄機構12による洗浄を、1往復又は複数の往復回数だけ行う。このことによって、切断部の周辺などに強固に付着している切り屑や樹脂カスなどを確実に擦りとることができる。スクラブ洗浄機構12による洗浄が終了した後は、噴射洗浄機構13による洗浄を、1往復又は複数の往復回数だけ行う。スクラブ洗浄機構12による洗浄によって擦りとられた切り屑や樹脂カスなどを噴射洗浄機構13による洗浄によって除去する。このような洗浄をすることによって、個片化された複数の製品Pの表面をコンタミネーションがない清浄な状態にすることができる。
本発明に係る切断装置の実施例4について、図8を参照して説明する。実施例1〜3との違いは、図2(c)に示したように、洗浄機構10に、2個の噴射洗浄機構13A、13Bを設けて、それらの間にスクラブ洗浄機構12を設けたことである。図8(a)に示されるように、待機位置S1において、切断用テーブル4に載置されている切断済基板9は、洗浄位置S2に近い方から集合体G1、G2、G3、G4の順に並ぶ。まず、スポンジ部材22に洗浄水24を供給する。スクラブ洗浄機構12を所定位置まで下降させる。切断用テーブル4を待機位置S1から洗浄位置S2に向けて−Y方向に移動させる。
次に、図8(b)に示されるように、噴射洗浄機構13A、13Bから洗浄水26A、26Bを噴射する。洗浄位置S2において、まず切断用テーブル4に載置されている切断済基板9のうち、集合体G1を噴射洗浄機構13A、スクラブ洗浄機構12、噴射洗浄機構13Bの順に洗浄する。更に、切断用テーブル4を−Y方向に直線的に移動させて、集合体G2、G3、G4をそれぞれ噴射洗浄機構13A、スクラブ洗浄機構12、噴射洗浄機構13Bによって順に洗浄する。切断用テーブル4を更に−Y方向に移動させて、停止位置S3において停止させる。
次に、図8(c)に示されるように、切断用テーブル4を、今度は停止位置S3から洗浄位置S2に向けて+Y方向に移動させる。洗浄位置S2において、噴射洗浄機構13B、スクラブ洗浄機構12、噴射洗浄機構13Aの順に、図8(b)に示された方向とは180度異なる方向に沿って集合体G4を洗浄する。切断用テーブル4を更に+Y方向に直線的に移動させて、噴射洗浄機構13B、スクラブ洗浄機構12、噴射洗浄機構13Aの順に、図8(b)に示された方向とは180度異なる方向に沿って、集合体G3、G2、G1を順次洗浄する。
次に、図8(d)に示されるように、切断用テーブル4を更に+Y方向に移動させて、待機位置S1において停止させる。噴射洗浄機構13A、13Bによる洗浄水26A、26Bの噴射を止める。スクラブ洗浄機構12を上昇させ、上方の所定の待機位置において停止させる。ここまでの工程によって、1往復の洗浄を完了する。同様の洗浄を複数の往復回数だけ繰り返してもよい。
本実施例によれば、切断装置1において、洗浄機構10に2個の噴射洗浄機構13A、13Bを設け、それらの間にスクラブ洗浄機構12を設けた。切断装置1において、切断用テーブル4を待機位置S1から停止位置S3へ、及び、停止位置S3から待機位置S1へと、直線的に往復移動させ、180度異なる2つの方向に沿って切断済基板9を洗浄する。どちらの方向に沿って直線的に移動させる場合であっても、噴射洗浄機構、スクラブ洗浄機構、噴射洗浄機構の順に切断済基板9を洗浄する。したがって、スクラブ洗浄機構12による洗浄によって擦りとられた切り屑や樹脂カスなどを、噴射洗浄機構13A、13Bのどちらかによって除去することができる。このような洗浄を行うことによって、個片化された複数の製品Pの表面をコンタミネーションがない清浄な状態にすることができる。
なお、各実施例においては、切断用テーブル4を移動させる速度、洗浄機構10の下方において切断用テーブル4を通過させる回数、スクラブ洗浄機構12に取り付けられたスポンジ部材22に供給する洗浄水24の流量、噴射洗浄機構13から噴射する洗浄水26の流量などを最適にして、切断済基板9を洗浄することができる。
各実施例においては、切断用テーブル4の長手方向を、言い換えれば切断済基板9の長手方向を、洗浄機構10に設けられたスクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14とがそれぞれ延びる方向(X方向)に平行になるように配置した。これに限らず、切断用テーブル4の短手方向を、言い換えれば切断済基板9の短手方向を、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14とがそれぞれ延びる方向(X方向)に平行になるように配置して洗浄してもよい。
また、各実施例においては、切断用テーブル9を往復移動させることによって、1方向又は2方向に沿って切断済基板9を洗浄する場合を示した。これに限らず、切断用テーブル4を90度回転させて、互いに直交する4つの方向に沿って直線的にそれぞれ切断済基板9を洗浄することもできる。このような洗浄を行うことによって、個片化された複数の製品Pの表面をコンタミネーションがないいっそう清浄な状態にすることができる。
また、各実施例においては、スクラブ洗浄機構12の先端にブロック状のスポンジ部材22を取り付けて切断済基板9を洗浄する場合を示した。これに限らず、図2(b)に示したようなロール状のスポンジ部材28を、スクラブ洗浄機構12取り付けて切断済基板9を洗浄してもよい。
また、各実施例においては、洗浄機構10は、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14とを一体的に備える例を説明した。これに限らず、第1に、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13と乾燥機構14との3つの構成要素を別々に設けてもよい。この場合には、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13とを一体的に移動させることが好ましい。第2に、3つの構成要素のうちの2つを一体的に設け、他の構成要素を別に設けてもよい。この場合には、スクラブ洗浄機構12と噴射洗浄機構13とを一体的に設けることが好ましい。
また、各実施例においては、切断用テーブル4が、共通する移動機構5によって、洗浄機構10の下方をY方向に移動し、回転機構6に対してY方向に移動しθ方向に回動する例を説明した。これに限らず、切断用テーブル4と洗浄機構10とが相対的に移動できればよい。この相対的な移動は、直線的であって、1方向に移動する場合と往復する場合とのいずれでもよい。相対的な移動が直線的である構成を採用した場合には、被切断物が有する被洗浄面におけるすべての部分において同じ条件の下でスポンジ部材22によって擦られる。したがって、この構成は、被切断物が有する被洗浄面におけるすべての部分が均等に洗浄及び乾燥されるという効果を奏する。
加えて、この相対的な移動は、回転的であって(1回転未満を含む)、1方向に移動する場合と往復する場合とのいずれでもよい。相対的な移動が回転的である構成を採用した場合には、回転の中心付近において被切断物が洗浄されにくいという不具合が発生するおそれがある。この不具合への対策として、相対的な移動として直線的な移動と回転的な移動とを組み合わせてもよい。
第一の移動機構である移動機構5とは別の第二の移動機構を設けて、その移動機構によって切断用テーブル4と洗浄機構10とを相対的に移動させる(例えば、洗浄機構10を移動させる)こともできる。この構成を採用する場合においても、各実施例において説明した第一の移動機構と第二の移動機構とを共通の移動機構5にする構成と同様に、集合体を一括して洗浄又は乾燥できる。
また、各実施例においては、スクラブ洗浄機構12が駆動機構によって上下に駆動される例を説明した。これに限らず、スクラブ洗浄機構12に回転軸を設けて、駆動機構によって回転軸の回りをスクラブ洗浄機構12が回転するようにしてもよい。このことにより、スポンジ部材22、26が切断済基板9に対して進退できる。具体的には、スポンジ部材22、26が切断済基板9に近づいて接触することができ、切断済基板9から離れて遠ざかることができる。
また、各実施例においては、洗浄水供給通路25からスポンジ部材22、28の上部に洗浄水24を供給する例を説明した。これに限らず、第1に、スポンジ部材22、28の側方からスポンジ部材22、28に洗浄水24を供給してもよい。この場合には、図2におけるX方向に沿って延びる洗浄水24の供給機構を設け、その供給機構からスポンジ部材22、28の下部に洗浄水24を供給することが好ましい。第2に、同様の供給機構を使用して、スポンジ部材22、28の側方から、スポンジ部材22、28と切断済基板9の表面とが接触する部分付近における切断済基板9の表面に洗浄水24を供給してもよい。各実施例を含むいずれの場合においても、スポンジ部材22、28に対して、供給機構から洗浄水24が直接供給され、又は、切断済基板9の表面において反射した洗浄水24が直接供給される。各実施例を含むいずれの場合においても、直接供給された洗浄水24を含んだスポンジ部材22、28が切断済基板9(図3参照)の表面に接触する。したがって、スポンジ部材22、28から押し出された洗浄水24によって切断済基板9の表面が効果的に洗浄される。
また、各実施例においては、被切断物としてチップ状の素子を含む封止済基板1を切断する場合を示した。これに限らず、封止済基板1以外の被切断物として、次の被切断物を切断して個片化する場合に本発明を適用できる。第1に、シリコン、化合物半導体からなり回路素子、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等の機能素子が作り込まれた半導体ウェーハ(semiconductor wafer )を個片化する場合である。第2に、抵抗体、コンデンサ、センサ、表面弾性波デバイスなどの機能素子が作り込まれたセラミックス基板、ガラス基板などを個片化してチップ抵抗、チップコンデンサ、チップ型のセンサ、表面弾性波デバイスなどの製品を製造する場合である。これら2つの場合には、半導体ウェーハ、セラミックス基板などが、複数の領域にそれぞれ対応する機能素子が作りこまれた基板に該当する。第3に、樹脂成形品を個片化して、レンズ、光学モジュール、導光板などの光学部品を製造する場合である。第4に、樹脂成形品を個片化して、一般的な成形製品を製造する場合である。第5に、様々な電子機器のカバーとして使用されるガラス板を製造する場合である。上述した5つの場合を含む様々な場合において、ここまで説明した内容を適用できる。
実質的に円形の形状を有する半導体ウェーハなどを個片化する場合には、スクラブ洗浄機構12(特にスポンジ部材22)、噴射洗浄機構13及び乾燥機構14のそれぞれは、複数の製品Pからなる集合体の幅方向(すなわち直径方向)の領域を含みその領域以上の範囲を対象にして集合体を一括して洗浄又は乾燥させる長さを有することが好ましい。
また、各実施例においては、切断手段として回転刃8A、8Bを使用する場合を示した。これに限らず、切断手段として、回転刃8A、8B以外に、ワイヤソー、バンドソー、ブラスト、ウォータージェット、細い柱状に噴射された噴射水の中を進行するレーザ光などを使用してもよい。
本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
1 切断装置
2 基板供給機構
3 封止済基板(被切断物)
4 切断用テーブル(テーブル)
5 移動機構(第一の移動機構、第二の移動機構)
6 回転機構(第一の移動機構、第二の移動機構)
7A、7B スピンドル
8A、8B 回転刃(切断手段)
9 切断済基板(複数の領域を有する集合体)
10 洗浄機構
11 洗浄機構
12 スクラブ洗浄機構
13、13A、13B 噴射洗浄機構
14 乾燥機構
15 洗浄ローラ
16 検査用ステージ
17 検査用のカメラ
18 インデックステーブル
19 移送機構
20 良品用トレイ
21 不良品用トレイ
22 スポンジ部材(洗浄部材)
23 洗浄水供給機構
24 洗浄水
25 洗浄水供給通路
26、26A、26B 洗浄水(液体)
27 気体
28 スポンジ部材(洗浄部材)
29 噴射孔
30 供給孔
A 基板供給ユニット
B 基板切断ユニット
C 検査ユニット
D 収容ユニット
P 製品
CTL 制御部
G1、G2、G3、G4 複数の製品の列からなる集合体
S1 待機位置
S2 洗浄位置
S3 停止位置

Claims (18)

  1. 被切断物が載置されるテーブルと、前記被切断物を切断する切断機構と、前記テーブルと前記切断機構とを相対的に移動させる第一の移動機構と、前記テーブルの上方に設けられ前記被切断物が個片化されて形成された複数の製品を有する集合体の少なくとも一方の面を洗浄する洗浄機構とを備える切断装置であって、
    前記洗浄機構に設けられ前記被切断物に対して相対的に進退するスクラブ洗浄機構と、
    前記スクラブ洗浄機構の下部に設けられた洗浄部材と、
    前記洗浄部材に対して洗浄水を供給する洗浄水供給機構と、
    前記テーブルと前記洗浄機構とを相対的に移動させる第二の移動機構とを備え、
    前記スクラブ洗浄機構と前記被切断物とを近づけて前記洗浄部材を前記一方の面に接触させて前記テーブルと前記洗浄機構とを相対的に移動させることによって、前記洗浄部材に含まれる前記洗浄水が前記一方の面の上に供給された状態において前記一方の面が洗浄されることを特徴とする切断装置。
  2. 請求項1に記載された切断装置において、
    前記洗浄部材は少なくとも前記集合体の幅寸法以上の長さを有することを特徴とする切断装置。
  3. 請求項1に記載された切断装置において、
    前記洗浄部材はウレタンスポンジ又はPVAスポンジを有することを特徴とする切断装置。
  4. 請求項1に記載された切断装置において、
    前記テーブルと前記洗浄機構とを相対的に複数回移動させることを特徴とする切断装置。
  5. 請求項1に記載された切断装置において、
    前記洗浄機構に設けられ前記一方の面に向かって少なくとも液体を噴射することによって前記一方の面を洗浄する噴射洗浄機構を備えることを特徴とする切断装置。
  6. 請求項5に記載された切断装置において、
    前記噴射洗浄機構は気体と前記液体とを混合して噴射する二流体ノズルを有することを特徴とする切断装置。
  7. 請求項1に記載された切断装置において、
    前記洗浄機構に設けられ前記被切断物の前記一方の面に向かって気体を噴射することによって前記一方の面を乾燥する乾燥機構を備えることを特徴とする切断装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載された切断装置において、
    前記被切断物は封止済基板であることを特徴とする切断装置。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載された切断装置において、
    前記被切断物は、前記複数の製品にそれぞれ対応する複数の領域において機能素子が作りこまれた基板であることを特徴とする切断装置。
  10. 被切断物をテーブルに載置する工程と、前記被切断物を切断する切断機構と前記テーブルとを相対的に移動させる工程と、前記切断機構を使用して前記被切断物を切断することによって個片化された複数の製品を有する集合体を形成する工程と、前記テーブルの上方に設けられた洗浄機構によって前記集合体の少なくとも一方の面を洗浄する工程とを備えた切断方法であって、
    前記一方の面を洗浄する工程は、
    前記洗浄機構に設けられたスクラブ洗浄機構と前記テーブルとを相対的に移動させる工程と、
    前記スクラブ洗浄機構の下部に設けられた洗浄部材に対して洗浄水を供給する工程と、
    前記洗浄部材を前記被切断物に近づけて前記一方の面に前記洗浄部材を接触させる工程と、
    前記一方の面に前記洗浄部材を接触させた状態において前記洗浄部材と前記テーブルとを相対的に移動させる工程とを備え、
    前記洗浄部材と前記テーブルとを相対的に移動させる工程において、前記洗浄部材に含まれる前記洗浄水を前記一方の面の上に供給して前記一方の面を洗浄することを特徴とする切断方法。
  11. 請求項10に記載された切断方法において、
    前記洗浄部材は少なくとも前記集合体の幅寸法以上の長さを有することを特徴とする切断方法。
  12. 請求項10に記載された切断方法において、
    前記洗浄部材はウレタンスポンジ又はPVAスポンジを有することを特徴とする切断方法。
  13. 請求項10に記載された切断方法において、
    前記洗浄部材と前記テーブルとを相対的に移動させる工程において、前記洗浄機構と前記テーブルとを相対的に複数回移動させることを特徴とする切断方法。
  14. 請求項10に記載された切断方法において、
    前記洗浄機構に設けられた噴射洗浄機構から前記一方の面に向かって少なくとも液体を噴射することによって前記液体を使用して前記一方の面を洗浄する工程を備えることを特徴とする切断方法。
  15. 請求項14に記載された切断方法において、
    前記液体を使用して前記一方の面を洗浄する工程において、前記噴射洗浄機構から前記一方の面に向かって気体と前記液体とを混合して噴射することを特徴とする切断方法。
  16. 請求項1に記載された切断方法において、
    前記洗浄機構に設けられた乾燥機構から前記一方の面に向かって気体を噴射することによって前記一方の面を乾燥する工程を備えることを特徴とする切断方法。
  17. 請求項10〜16のいずれかに記載された切断方法において、
    前記被切断物は封止済基板であることを特徴とする切断方法。
  18. 請求項10〜16のいずれかに記載された切断方法において、
    前記被切断物は、前記複数の製品にそれぞれ対応する複数の領域において機能素子が作りこまれた基板であることを特徴とする切断方法。
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