JP4721968B2 - スピンナ洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転可能なスピンナテーブルに保持された被洗浄物に対して洗浄流体を噴射することにより被洗浄物を洗浄するスピンナ洗浄装置に関するものである。
IC,LSI等のデバイスが複数形成されたウエーハは、裏面が研削されて所定の厚さに形成され、ダイシング装置等の加工装置によって個々のデバイスに分割されて携帯電話機、パソコン等の電子機器に利用される。加工装置には、加工後に切断中に被加工物表面に付着した切削屑等のコンタミネーションを洗い流すために、スピンナ洗浄装置が内蔵されている。スピンナ洗浄装置には、洗浄流体が被加工物に向かって垂直方向に噴射される流体噴射ノズルが、スピンナテーブルの回転中心を通るように配設され、スピンナテーブルが数百rpmの速度で回転しているところへ、流体噴射ノズルが揺動しながら洗浄流体を噴射して、被加工物表面の洗浄を行っている。流体噴射ノズルから被加工物表面に洗浄流体が噴射された箇所の洗浄ポイント近辺の切削溝の中から吐き出されたコンタミネーションがスピンナテーブルの回転による遠心力によりウエーハ外周部に流れ、ウエーハ外に排出される。
特開2000−33346号公報 特開2003−243333号公報
しかしながら、例えばCCDやC−MOS等のデバイスのようにコンタミネーションを完璧に除去する必要があり、さらに樹脂コーティング等によって表面の撥水性が高いウエーハを対象とする洗浄の場合には、洗浄時にスピンナテーブルの回転により水が弾かれ、ウエーハ外周部がドライ状態になり、切削溝から吐き出されたコンタミネーションがウエーハ外に排出されずに残ってしまう不具合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、洗浄流体噴出部からの洗浄流体の噴射によって吐き出されたコンタミネーションをスムーズに被洗浄物外に排出させることができるスピンナ洗浄装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るスピンナ洗浄装置は、被洗浄物を保持する保持面を有し回転可能なスピンナテーブルと、前記保持面上に保持された被洗浄物に洗浄流体を供給する洗浄流体供給手段とを備えるスピンナ洗浄装置であって、前記洗浄流体供給手段は、ノズルアームと、該ノズルアームの先端に配設されて洗浄流体が前記保持面に向かって鉛直方向に噴射される洗浄流体噴出部と、前記保持面に保持されて前記スピンナテーブルの所要速度の回転に伴って回転する被洗浄物に対して前記洗浄流体噴出部が前記スピンナテーブルの回転中心を通るように前記ノズルアームを揺動させる揺動手段と、前記スピンナテーブルの半径相当の長さを有して前記ノズルアームの側部に配設されて洗浄流体が複数の噴出口から前記保持面に向かって噴射される2本のウォータブラシと、を備え、前記2本のウォータブラシからは、同時にまたは一方を選択して洗浄流体が噴射されることを特徴とする。
本発明に係るスピンナ洗浄装置によれば、スピンナテーブル上の被洗浄物表面に対して鉛直方向に洗浄流体を噴射させてコンタミネーションを吐き出させる通常の洗浄流体噴出部に加えて、被洗浄物の半径部分をカバーする長さを有して被洗浄物上に洗浄流体を噴射するウォータブラシを備えるので、撥水性の高い被洗浄物であっても被洗浄物外周付近に対してウォータブラシによって洗浄流体を供給することでドライ状態の発生を回避でき、洗浄流体噴出部の作用で吐き出されたコンタミネーションをスムーズに被洗浄物外に排出させることができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態であるスピンナ洗浄装置について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態のスピンナ洗浄装置が内蔵された切削装置の構成例を示す外観斜視図である。本実施の形態の切削装置10は、半導体ウエーハ等を分割予定ラインに沿って切削するための装置であり、ウエーハWを切削する場合、被洗浄物11は、ウエーハWが保持テープTを介してフレームFと一体となった状態でカセット部12に複数収容される。ここで、ウエーハWは、図1中に拡大して示すように、表面Waに格子状に形成された複数の分割予定ラインSによって複数の矩形領域が区画され、この区画された矩形領域にCCDやC−MOS等を含む半導体チップ構成のデバイスDが形成されている。このように構成されたウエーハWは、環状のフレームFに装着された保持テープTに表面Waを上側にして裏面が貼付される。
また、本実施の形態の切削装置10は、搬出入手段13、搬送手段14、スピンナ洗浄装置15、搬送手段16とともに、フレームFと一体となったウエーハWからなる被洗浄物11を保持するチャックテーブル17と、アライメント用のカメラ18と、チャックテーブル17に保持されたウエーハWを切削する切削手段19と、を備える。
搬出入手段13は、カセット部12に収納された被洗浄物11(ウエーハW)を搬送手段14が搬送可能な載置領域に搬出するとともに、切削処理および洗浄処理済みの被洗浄物11(ウエーハW)をカセット部12に搬入するものである。搬送手段14は、搬出入手段13によって載置領域に搬出された被洗浄物11(ウエーハW)をチャックテーブル17上に搬送するものである。また、スピンナ洗浄装置15は、後述するような構成によってウエーハWが切削手段19による処理済みの被洗浄物11を洗浄するものである。搬送手段16は、切削処理済みの被洗浄物11(ウエーハW)をチャックテーブル17上からスピンナ洗浄装置15へ搬送するものである。
また、チャックテーブル17は、図示しない駆動源に連結されて回転可能である。また、チャックテーブル17は、ボールネジ、ナット、パルスモータ等による送り機構によってX軸方向に移動可能に設けられている。カメラ18は、チャックテーブル17に保持されたウエーハWの表面を撮像するためのものであり、図示しないアライメント部は、カメラ18によって取得した画像を基に切削すべき領域部分を検出し、切削手段19による切削動作の位置づけに供する。
切削手段19は、チャックテーブル17に保持された被洗浄物11中のウエーハWを切削ブレード20によって切削するもので、ボールネジ、ナット、パルスモータ等による図示しない切り込み送り機構によってZ軸方向に昇降移動可能に設けられ、また、ボールネジ、ナット、パルスモータ等による図示しない割り出し送り機構によってY軸方向に移動可能に設けられている。
次いで、スピンナ洗浄装置15の構成について説明する。図2は、スピンナ洗浄装置15の一部を切り欠いて示す斜視図であり、図3は、スピンナテーブルを被洗浄物搬入・搬出位置に位置付けた状態を断面図的に示す説明図であり、図4は、スピンナテーブルを作業位置に位置付けた状態を断面図的に示す説明図であり、図5は、洗浄流体噴出部およびウォータブラシを含む洗浄流体供給手段41の原理的構成例を断面図的に示す説明図であり、図6は、洗浄流体供給手段の原理的構成例を平面図的に示す説明図である。
本実施の形態のスピンナ洗浄装置15は、スピンナテーブル機構21とスピンナテーブル機構21を包囲して配設された洗浄水受け手段31とを備えている。スピンナテーブル機構21は、スピンナテーブル211と、このスピンナテーブル211を回転駆動する電動モータ212と、この電動モータ212を上下方向に移動可能に支持する支持機構213とを備えている。スピンナテーブル211は、多孔性材料から形成された吸着チャックによる保持面211aを備え、この保持面211aが図示しない吸引手段に連通されている。したがって、スピンナテーブル211は、保持面211aに被洗浄物11を載置し図示しない吸引手段により負圧を作用させることにより保持面211a上に被洗浄物11を吸引保持する。電動モータ212は、その駆動軸212aの上端にスピンナテーブル211が連結されている。支持機構213は、複数本、例えば3本の支持脚213aと、これら支持脚213aをそれぞれ連結し電動モータ212に取り付けられた複数本、例えば3本のエアシリンダ213bとからなり、エアシリンダ213bを作動することにより電動モータ212およびスピンナテーブル211を図3に示す上方位置である被洗浄物搬入・搬出位置と、図4に示す下方位置である作業位置とに位置付ける。
また、洗浄水受け手段31は、洗浄水受け容器311と、この洗浄水受け容器311を支持する複数本、例えば3本の支持脚312と、電動モータ212の駆動軸212aに装着されたカバー部材313とを備えている。洗浄水受け容器311は、図3および図4に示すように、円筒状の外側壁311aと底壁311bと内側壁311cとからなる。底壁311bの中央部には電動モータ212の駆動軸212aが挿通する孔311dが形成され、この孔311dの周縁から上方に突出する内側壁311cが形成されている。また、図2に示すように、底壁311bには排液口311eが形成され、この排液口311eにドレンホース314が接続されている。カバー部材313は、円盤状に形成され、その外周縁から下方に突出するカバー部313aを備えている。このように構成されたカバー部材313は、電動モータ212およびスピンナテーブル211が図4に示す作業位置に位置付けられると、カバー部313aが洗浄水受け容器311を構成する内側壁311cの外側に隙間をもって重合するように位置付けられる。
また、本実施の形態のスピンナ洗浄装置15は、スピンナテーブル211の保持面211a上に保持された加工後のウエーハWを含む被洗浄物11に洗浄流体を供給して洗浄する洗浄流体供給手段41およびエアーを供給して乾燥させるエアー供給手段51を備えている。
洗浄流体供給手段41は、図5等に示すように、水平面内で揺動自在に設けられたノズルアーム411と、このノズルアーム411の先端に配設されてスピンナテーブル211の保持面211a上に保持された加工後のウエーハWを含む被洗浄物11に向けて純水とエアーとからなる洗浄流体61が鉛直方向に噴射される洗浄流体噴出部412と、保持面211aに保持されてスピンナテーブル211の所要速度の回転に伴って回転する被洗浄物11に対して洗浄流体噴出部412がスピンナテーブル211の回転中心を通るようにノズルアーム211を円弧状に揺動させる揺動手段413と、を備えている。
ここで、ノズルアーム411は、先端の洗浄流体噴出部412がスピンナテーブル211の回転中心を通るようにスピンナテーブル211の半径相当の長さを有して水平に配設され、後端側が連結部411aを介して揺動手段413の上下方向に延びた揺動軸413aに連結され、駆動軸413a部分を回動軸心として図6に示すように水平面内で揺動自在に設けられている。駆動軸413a部分は、洗浄液受け容器311を構成する底壁311bに形成された図示しない挿通孔を挿通して回動自在に配設され、挿通孔周縁はシール部材によりシールされている。また、ノズルアーム411は、洗浄流体噴出部412に連通する中空パイプ状に形成され、洗浄液受け容器311外に配設された図示しない洗浄流体供給源に連結部411aを介して接続されている。洗浄流体噴出部412は、純水とエアーとからなる洗浄流体61が被洗浄物11に向けて噴出されるいわゆる2流体ノズルとして構成されている。揺動手段413は、正転・逆転自在な電動モータからなり、ノズルアーム411を洗浄液受け容器311内で往復揺動させる。揺動方向の切り換えは、ノズルアーム411下部に配設された図示しない機械的なスイッチの検知により行われる。
また、本実施の形態の洗浄流体供給手段41は、洗浄流体噴出部412に加えて、ウォータブラシ414を備えている。図5および図6に示すように、ウォータブラシ414は、スピンナテーブル211の半径相当の長さを有してノズルアーム411の側部に配設されて洗浄流体63が保持面211aに向かってシャワー状に噴射される多数の噴出口415を備えるパイプ状のものである。ここで、本実施の形態のウォータブラシ414は、揺動変位するノズルアーム411の進行方向の前後に位置するようにノズルアーム411の前後両側に平行に配設されて固定具416により固定された2本のウォータブラシ414a,414bからなる。これらウォータブラシ414a,414bは、洗浄液受け容器311外に配設された図示しない洗浄流体供給源に連結部411aを介して接続されている。
また、エアー供給手段51は、スピンナテーブル411の保持面411a上に保持された洗浄後のウエーハWを含む被洗浄物11に向けてエアーを噴出するノズル部511aを先端に有するエアーノズル511と、このエアーノズル511を水平面内で揺動させる正転・逆転可能な電動モータ512とを備えており、エアーノズル511が図示しないエアー供給源に接続されている。
次に、本実施の形態の切削装置10の動作について説明する。まず、環状のフレームFに保持テープTを介して支持された加工前のウエーハWは、加工面である表面Waを上側にしてカセット部12の所定位置に収容されている。カセット部12の所定位置に収容された加工前のウエーハWは、図示しない昇降手段によって上下動することにより搬出位置に位置付けられ、進退作動する搬出入手段13により載置領域に搬出される。載置領域に搬出されたウエーハW(被洗浄物11)は、中心位置合わせが行われた後、搬送手段14の旋回動作でチャックテーブル17上に搬送され、チャックテーブル17上に吸引保持される。ウエーハW(被洗浄物11)を吸引保持したチャックテーブル17は、送り機構によってX軸方向に移動し、カメラ18の直下に位置付けられる。
チャックテーブル17がカメラ18の直下に位置付けられると、カメラ18および図示しない制御手段によってウエーハWの所定方向に形成されている分割予定ラインSと分割予定ラインSに沿って切削溝Kを形成する切削ブレード20との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理が実行され、切削位置のアライメントが遂行される。このアライメントは、直交する分割予定ラインSの両方向について遂行される。アライメント処理が遂行されると、チャックテーブル17を送り機構によって切削ブレード20が位置する切削領域に移動し、分割予定ラインSに沿って切削ブレード20によって切削することで切削溝Kを形成する。この切削処理は、一つの分割予定ラインSの切削が終了する毎に切削ブレード20をY軸方向に1ライン分ずつ割り出し送りすることにより、同一方向の全ての分割予定ラインSについて切削溝Kが形成されることとなる。この後、チャックテーブル17を90°回転させ、同様の切削処理を繰り返すことで、直交する残りの分割予定ラインSの全てについても同様に切削溝Kが形成される。
全ての分割予定ラインSについて切削溝Kの形成が終了したら、ウエーハW(被洗浄物11)を吸引保持しているチャックテーブル17は、最初の吸引保持位置に戻され、ウエーハW(被洗浄物11)の吸引保持を解除する。そして、切削処理済みのウエーハW(被洗浄物11)は搬送手段16によってスピンナ洗浄装置15のスピンナテーブル211に搬送され、保持面211a上に吸引保持される。この際、ノズルアーム411およびエアーノズル511は、図2および図3に示すように、スピンナテーブル211の上方から離隔した待機位置に位置付けられている。
切削処理済みのウエーハW(被洗浄物11)がスピンナテーブル211の保持面211a上に保持されると、洗浄工程が実行される。すなわち、図4に示すように、スピンナテーブル211を作業位置に位置付け、スピンナテーブル211を電動モータ212によって300〜500rpm程度の所要速度で回転させることで、保持面211a上に吸引保持されているウエーハW(被洗浄物11)を回転させる。これと並行して、図6に示すように、揺動手段413を駆動して洗浄流体噴出部412がスピンナテーブル211の回転中心(ウエーハWの回転中心)を通るようにノズルアーム411を揺動させるとともに、洗浄流体供給源から洗浄流体噴出部412に純水とエアーとからなる洗浄流体61を供給し、洗浄流体噴出部412からウエーハWに向かって鉛直方向に洗浄流体61を噴射させる。例えば、200ミリリットル程度の洗浄水が0.4MPa程度のエアー圧とともに噴射され、ウエーハWの表面Waを洗浄する。
ここで、図7に模式的に示すように、ウエーハWの表面Waにおいて洗浄流体噴出部412直下で洗浄流体噴出部412から洗浄流体61の噴射を受けた部分に存在する切削屑等のコンタミネーション62は、切削溝Kから吐き出され、スピンナテーブル211の回転方向に広がりながら遠心力でウエーハWの外部に排出される。この際、洗浄流体噴出部412による洗浄流体61の噴射位置は、ノズルアーム411の揺動に伴い順次変化し、ウエーハW外から回転中のウエーハWの回転中心を通るように少なくともウエーハWを半径方向に横切って移動するので、ウエーハWの全域について漏れなく洗浄流体噴出部412から洗浄流体61の噴射がなされ、コンタミネーション62は全ての切削溝Kから吐き出される。
このような洗浄流体噴出部412からの洗浄流体61の噴射によるウエーハWの表面Waの洗浄時に、ノズルアーム411の揺動に追従して揺動するウォータブラシ414に対して洗浄流体供給源から洗浄流体が供給され、ウォータブラシ414の多数の噴出口415からウエーハW上に洗浄流体63がシャワー状に噴射される。ここで、ウォータブラシ414は、スピンナテーブル211の半径相当の長さを有するので、洗浄流体噴出部412からの洗浄流体61の噴射位置の直ぐそばでウエーハWの半径部分をカバーする領域に対して洗浄流体63を供給することとなる。これにより、ウエーハWの表面Waの撥水性が高い場合であっても、ウエーハWの外周付近に対してウォータブラシ414によって洗浄流体63を供給して万遍なく濡らすことができ、ドライ状態の発生が回避される。よって、洗浄流体噴出部412の作用で切削溝Kから吐き出されたコンタミネーション62は、直ぐそばでウォータブラシ414から供給された洗浄流体63とともにウエーハWの回転に伴う遠心力に従いスムーズにウエーハW外に排出され、ウエーハW上に付着したまま残ってしまうことが防止される。
ここで、本実施の形態では、2本のウォータブラシ414a,414bを備えており、例えば両方のウォータブラシ414a,414bから同時に洗浄流体63をウエーハW上に噴射させることで、十分な洗浄流体63をウエーハW上に万遍なく供給することができる。また、洗浄流体63の供給を、2本のウォータブラシ414a,414bのうちでノズルアーム411の揺動方向に応じて、揺動方向前方に位置するウォータブラシまたは揺動方向後方に位置するウォータブラシを選択するように交互に切り換えるようにしてもよい。
例えば、図6中に矢印Aで示す方向にノズルアーム411が揺動する場合には揺動方向後方に位置するウォータブラシ414bを選択してこのウォータブラシ414b側から洗浄流体63を供給し、図6中に矢印Bで示す方向にノズルアーム411が揺動する場合には揺動方向後方に位置するウォータブラシ414aを選択してこのウォータブラシ414a側から洗浄流体63を供給するようにしてもよい。これによれば、ウォータブラシ414bまたは414aからウエーハW上に供給される洗浄流体63がノズルアーム411の揺動に従いコンタミネーション62をブラシ状に掃きながらウエーハW外に排出させることができ、洗浄効果が向上する。この際、2本のウォータブラシ414a,414bの多数の噴出口415を、真下向きよりも、やや内側向きとなるように斜めに形成しておくことで、噴出口415から噴射される洗浄流体63によるコンタミネーション62の押し出し効果が向上する。
ウエーハWの洗浄が完了したら、ノズルアーム411をスピンナテーブル211の上方から離隔した待機位置に位置付けるとともに、電動モータ512の作動によりエアーノズル511を揺動させてノズル部511aを図8に示すようにスピンナテーブル211の中心位置に位置付ける。そして、スピンナテーブル211を電動モータ212によって2000〜3000rpm程度の速度で高速回転させることで、保持面211a上に吸引保持されているウエーハW(被洗浄物11)を回転させる。これと並行して、ノズル部511aからウエーハWの表面に向けてエアーを噴射させることで、ウエーハWの表面を乾燥させる。
ウエーハWの乾燥が完了したら、スピンナテーブル211に保持されているウエーハW(被洗浄物11)の吸引保持を解除する。そして、スピンナテーブル211上のウエーハW(被洗浄物11)は、搬送手段14によって載置領域に搬出され、搬出入手段13によってカセット部12内の所定位置に収納される。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、スピンナ洗浄装置15は、切削装置10の一部に内蔵される例で説明したが、切削装置とは別個に単体として設けるようにしてもよい。また、本実施の形態では、ウエーハWが切削手段19の切削ブレード20により切削されて切削溝Kが形成される場合への適用例として説明したが、レーザ光線照射によりウエーハWに切削溝が形成される場合であっても同様に適用可能である。さらには、本実施の形態では、洗浄流体61,63として、純水とエアーとからなる流体を用いるようにしたが、純水単体であってもよい。また、本実施の形態では、エアーノズル511とノズルアーム411とを別個の箇所に設けたが、エアーノズル511をノズルアーム411と一体的に設けるようにしてもよい。
本実施の形態のスピンナ洗浄装置が内蔵された切削装置の構成例を示す外観斜視図である。 スピンナ洗浄装置の一部を切り欠いて示す斜視図である。 スピンナテーブルを被洗浄物搬入・搬出位置に位置付けた状態を断面図的に示す説明図である。 スピンナテーブルを作業位置に位置付けた状態を断面図的に示す説明図である。 洗浄流体噴出部およびウォータブラシを含む洗浄流体供給手段の原理的構成例を断面図的に示す説明図である。 洗浄流体供給手段の原理的構成例を平面図的に示す説明図である。 ウォータブラシの効果を平面図的に示す説明図である。 乾燥時の状態を断面図的に示す説明図である。
符号の説明
41 洗浄流体供給手段
61 洗浄流体
63 洗浄流体
211 スピンナテーブル
211a 保持面
411 ノズルアーム
412 洗浄流体噴出部
413 揺動手段
414 ウォータブラシ

Claims (1)

  1. 被洗浄物を保持する保持面を有し回転可能なスピンナテーブルと、前記保持面上に保持された被洗浄物に洗浄流体を供給する洗浄流体供給手段とを備えるスピンナ洗浄装置であって、
    前記洗浄流体供給手段は、
    ノズルアームと、
    該ノズルアームの先端に配設されて洗浄流体が前記保持面に向かって鉛直方向に噴射される洗浄流体噴出部と、
    前記保持面に保持されて前記スピンナテーブルの所要速度の回転に伴って回転する被洗浄物に対して前記洗浄流体噴出部が前記スピンナテーブルの回転中心を通るように前記ノズルアームを揺動させる揺動手段と、
    前記スピンナテーブルの半径相当の長さを有して前記ノズルアームの側部に配設されて洗浄流体が複数の噴出口から前記保持面に向かって噴射される2本のウォータブラシと、
    を備え
    前記2本のウォータブラシからは、同時にまたは一方を選択して洗浄流体が噴射されることを特徴とするスピンナ洗浄装置。
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