JP6608967B2 - 経路上輸送を監視するシステム及び方法 - Google Patents

Description

関連出願の相互参照
本願は、参照によりそれぞれの内容全体が本願明細書に援用される、２０１６年１月２６日出願の中国特許出願第２０１６１００５１３２４．７号、２０１６年２月１７日出願の中国特許出願第２０１６１００９３２８６．１号、及び２０１６年１０月９日出願の中国特許出願第２０１６１０８８１２７６．４号の優先権を主張する。

技術分野
本願は、全般的にサービスの輸送の管理に関する。特に本開示は、車両の経路上輸送のオンライン監視に関する。

輸送サービス、配車サービスなどのオンデマンドサービスは、車両派遣のための車両管理システムに大きく依存する。タクシー及びリムジンに採用される車両管理システムは、典型的には、運転手を派遣するために、車内メーターデバイス、ラジオ、及び携帯電話を使用する。そのようなシステムは、典型的には、輸送サービスをリクエストする顧客である乗客と通信せず、且つ／又は乗車待ちをしている顧客の分布を監視しない。

本開示の第１の態様では、システムが提供される。システムは、少なくとも１つのプロセッサと、対象車両を監視するための第１セットの命令を記憶するコンピュータ可読ストレージ媒体とを含む。第１セットの命令を実行すると該少なくとも１つのプロセッサは、対象車両の走行経路を取得することと、対象車両の第１現在位置から離れた走行経路上の参照位置を取得することと、参照時間後の対象車両の第２現在位置を判断することと、第２現在位置と参照位置との間の距離が予め設定された距離よりも大きいと判断することと、対象車両が経路外にあると示す信号を対象端末に送ることと、をするよう命じられる。

本開示の第２の態様では、方法が提供される。本方法は、対象車両を監視する方法に関する。本方法は、対象車両の走行経路を取得するステップと、対象車両の第１現在位置から離れた走行経路上の参照位置を取得するステップと、参照時間後の対象車両の第２現在位置を判断するステップと、第２現在位置と参照位置との間の距離が予め設定された距離よりも大きいと判断するステップと、対象車両が経路外にあると示す信号を対象端末に送るステップと、を含む。

本開示の第３の態様では、システムが提供される。システムは、少なくとも１つのプロセッサと、緊急情報を送るための第２セットの命令を記憶するコンピュータ可読ストレージ媒体とを含む。第２セットの命令を実行すると該少なくとも１つのプロセッサは、オンライン輸送サービスプラットフォームを通した第１パーティと第２パーティとの間の輸送トランザクションを開始することと、第２パーティの登録情報を第１パーティに送ることと、第１パーティに対する緊急事態の発生を判断することと、緊急事態の発生の位置及び登録情報を含む緊急通報を対象端末に送ることと、をするよう命じられる。

本開示の第４の態様では、方法が提供される。本方法は、緊急情報を送る方法に関する。本方法は、オンライン輸送サービスプラットフォームを通した第１パーティと第２パーティとの間の輸送トランザクションを開始するステップと、第２パーティの登録情報を第１パーティに送るステップと、第１パーティに対する緊急事態の発生を判断するステップと、緊急事態の発生の位置及び登録情報を含む緊急通報を対象端末に送るステップと、を含む。

本開示の第５の態様では、システムが提供される。システムは、少なくとも１つのプロセッサと、セーフモードの識別情報を送るための第３セットの命令を記憶するコンピュータ可読ストレージ媒体とを含む。第３セットの命令を実行すると該少なくとも１つのプロセッサは、オンライン輸送サービスプラットフォームを通した第１パーティと第２パーティとの間の通信を確立することと、第１パーティのセーフモードの識別情報を第１パーティから取得することと、セーフモードの識別情報を取得すると、第１パーティがセーフモードであると第２パーティに報告することと、をするよう命じられる。

本開示の第６の態様では、方法が提供される。本方法は、セーフモードの識別情報を送る方法に関する。本方法は、オンライン輸送サービスプラットフォームを通した第１パーティと第２パーティとの間の通信を確立するステップと、第１パーティのセーフモードの識別情報を第１パーティから取得するステップと、セーフモードの識別情報を取得すると、第１パーティがセーフモードであると第２パーティに報告するステップと、を含む。

本開示の第７の態様では、システムが提供される。システムは、少なくとも１つのプロセッサと、少なくとも１つのポイントオブインタレスト（ＰＯＩ：ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ）を送るための第４セットの命令を記憶するコンピュータ可読ストレージ媒体とを含む。第４セットの命令を実行すると該少なくとも１つのプロセッサは、オンライン輸送サービスプラットフォームを通した第１パーティと第２パーティとの間の輸送トランザクションを開始することと、第１パーティのＰＯＩ走行経路を取得することであって、ＰＯＩ走行経路は、少なくとも１つのＰＯＩを含む、取得することと、第１パーティが該少なくとも１つのＰＯＩから所定の距離以内にある場合、ＰＯＩ走行経路を第１パーティに送ることと、をするよう命じられる。

本開示の第８の態様では、方法が提供される。本方法は、少なくとも１つのポイントオブインタレスト（ＰＯＩ）を送る方法に関する。本方法は、オンライン輸送サービスプラットフォームを通した第１パーティと第２パーティとの間の輸送トランザクションを開始するステップと、第１パーティのＰＯＩ走行経路を取得するステップであって、ＰＯＩ走行経路は、少なくとも１つのＰＯＩを含む、取得するステップと、第１パーティが該少なくとも１つのＰＯＩから所定の距離以内にある場合、ＰＯＩ走行経路を第１パーティに送るステップと、を含む。

さらなる特徴について、一部は以下の説明に記載され、一部は以下の事項及び添付図面を検討すると当業者には明らかとなり、又は各例を作製もしくは運用することにより分かることもある。本開示の各特徴は、後述の詳細な例の中に記載される手順、手段、及び組み合わせの様々な態様を実施又は使用することにより実現及び獲得されることもある。

本願明細書に記載の方法、システム、及び／又はプログラミングについて、例示的な実施形態の点からさらに記載する。例示的な実施形態は、図面を参照して詳しく記載される。これら実施形態は、非限定的な例示的実施形態であり、類似した参照符号は、図面のうちいくつかの図面にわたって同様の構造を表現する。

本開示の一部の実施形態による、例示的なオンデマンドサービスシステムのブロック図である。 本開示の一部の実施形態による、サーバ、リクエスタ端末、及び／又はプロバイダ端末が実装されてもよいコンピューティングデバイスの例示的なハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを示す概略図である。 本開示の一部の実施形態による例示的な処理エンジンを示すブロック図である。 本開示の一部の実施形態による、パーティ間でセーフモードの識別情報を送信する例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。 本開示の一部の実施形態による、第１パーティ及び／又は第２パーティを乗車位置に誘導する例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。 本開示の一部の実施形態による、対象車両を監視する例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。 本開示の一部の実施形態による例示的な走行経路及び参照位置を示す概略図である。 本開示の一部の実施形態による、緊急情報を送る例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。 本開示の一部の実施形態による、通報チュートリアル情報を表示するオンライン輸送サービスプラットフォームの例示的なユーザインターフェースの基本ビューである。 本開示の一部の実施形態による、通報ボタンを表示する例示的なユーザインターフェースの変形図である。 本開示の一部の実施形態による、オンラインヘルプ情報を表示する例示的なユーザインターフェースの変形図である。 本開示の一部の実施形態による、第１パーティ及び／又は第２パーティにＰＯＩ走行経路を送る例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。 本開示の一部の実施形態による、乗車位置を含む地図を表示するオンライン輸送サービスプラットフォームの例示的なユーザインターフェースの基本ビューである。 本開示の一部の実施形態による、ＰＯＩ走行経路の一部を含む地図を表示するオンライン輸送サービスプラットフォームの例示的なユーザインターフェースの基本ビューである。

以下の詳細な説明では、関連する教示の完全な理解を提供するために、具体的な詳細が多数、例として記載される。なお、当業者には当然のことながら、本開示はそのような詳細を用いずに実施されてもよい。他の場合には、本開示の態様を不必要にわかりにくくするのを避けるために、周知の方法、手順、システム、コンポーネント、及び／又は回路は、詳細を伴わずに相対的に高レベルで記載されている。

本開示は、サービスリクエスタ、サービスプロバイダ、及び／又は物品を運搬することもある経路上輸送を監視する方法及びシステムについて記載する。本願明細書に開示される方法及びシステムは、輸送と関連付けられる１つ以上のパーティの移動状態を判断することを目指す。移動状態は、輸送の走行経路、輸送の現在位置、輸送が経路に沿っている否か、緊急事態の発生があるかどうか、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。本願明細書に開示される方法及びシステムはさらに、緊急事態の発生を防止し且つ／又はそれに対応する方途を提供する。この方途は、輸送の経路を送ること、セーフモード輸送を提供すること、輸送を監視もしくは記録すること、緊急通報を送ること、又は同様のこと、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。

輸送を監視するシステム及び方法は、タクシー及びリムジンに採用される車両管理システム、都市内速達システム、又は同様のものなどを含む、種々の輸送システムにおいて使用されてもよい（輸送は陸上輸送、海上輸送、及び航空輸送、又は同様のもの、又はそれらの組み合わせを含むがこれに限定されない）。当然のことながら、本願明細書に開示されるシステム及び方法のこれら例示的な応用は、例示目的で提供され、本開示の範囲を限定する意図はない。開示されるシステム及び方法は、例えば他のオンデマンドサービスなどの他の文脈で応用されてもよい。

これらの特徴及び他の特徴、ならびに本開示の特性、ならびに動作の方法、及び構造の関連要素の機能、及び部品の組み合わせ、及び製造の簡潔さが、添付の図面を参照しながら以下の記載を検討するとより明らかとなるであろう。添付図面はすべて本開示の一部を構成する。なお、当然のことながら、図面は例示及び説明のためのものでしかなく、本開示の範囲を限定することは意図されていない。当然のことながら、図面は正確な縮尺ではない。

本開示において使用されるフローチャートは、本開示におけるいくつかの実施形態によりシステムが実装する動作を示す。当然のことながら、フローチャートの動作は、順序通りに実装されなくてもよい。逆に、動作は逆順で又は同時に実装されてもよい。さらに、他の１つ以上の動作がフローチャートに追加されてもよい。１つ以上の動作がフローチャートから削除されもよい。

本開示では、「ユーザ」、「乗客」、「リクエスタ」、「サービスリクエスタ」、及び「顧客」は、区別なく用いられ、サービスをリクエスト又は注文する個体を指す。さらに、「プロバイダ」、「サービスプロバイダ」、及び「サプライヤ」は、サービスを提供し得る又はサービスの提供を促進し得る個体、事業体、又はツールを指すよう区別なく使用される。「パーティ」という用語は、サービスをリクエストもしくは注文する個体、又はサービスを提供し得る個体、事業体を指すこともある。本開示における「ユーザ端末」という用語は、サービスをリクエスト、サービスを注文、サービスのリクエストを促進、サービスを提供、又はサービスの提供を促進するために使用され得るツールを指すこともある。

輸送システムの車両は、タクシー、自家用車、ヒッチハイクに応じる車、バス、電車、超特急列車、高速鉄道、地下鉄、船、航空機、宇宙船、熱気球、自動運転車両、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含むこともある。輸送システムはさらに、例えば速達を発送及び／又は受領するためのシステムなど、管理及び／又は配布のための任意の輸送システムも含んでもよい。本開示のシステム又は方法の応用は、ウェブページ、ブラウザのプラグイン、クライアント端末、カスタムシステム、内部分析システム、人工知能ロボット、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。

本開示の「サービスリクエスト」及び「注文（オーダー）」という用語は区別なく使用され、乗客、リクエスタ、サービスリクエスタ、顧客、運転手、プロバイダ、サービスプロバイダ、サプライヤ、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせにより開始され得るリクエストを指す。サービスリクエストは、乗客、リクエスタ、サービスリクエスタ、顧客、運転手、プロバイダ、サービスプロバイダ、又はサプライヤのいずれか１つにより受諾されてもよい。サービスリクエストは有料でも無料でもよい。

本開示において使用される測位技術は、グローバルポジショニングシステム（ＧＰＳ：ｇｌｏｂａｌ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍ）、グローバルナビゲーション衛星システム（ＧＬＯＮＡＳＳ：ｇｌｏｂａｌ ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ ｓａｔｅｌｌｉｔｅ ｓｙｓｔｅｍ）、コンパスナビゲーションシステム（ＣＯＭＰＡＳＳ）、ガリレオ測位システム、準天頂衛星システム（ＱＺＳＳ：ｑｕａｓｉ−ｚｅｎｉｔｈ ｓａｔｅｌｌｉｔｅ ｓｙｓｔｅｍ）、ワイヤレスフィディリティ（ＷｉＦｉ：ｗｉｒｅｌｅｓｓ ｆｉｄｅｌｉｔｙ）測位技術、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせに基づいてもよい。本開示では上記の測位システムの１つ以上が区別なく使用され得る。

本開示の或る態様は、経路上輸送を監視するオンラインシステム及び方法に関する。システム及び方法はこれを、対象車両の走行経路を取得し、対象車両の走行経路上の参照位置を取得し、対象車両の現在位置を判断し、対象車両が経路上にあるか否かを参照位置及び現在位置に基づき判断することにより行ってもよい。

なお、タクシー配車連携サービスを含むオンラインタクシー配車など、オンラインのオンデマンド輸送サービスは、ポストインターネット時代にのみ根ざす新たな形態のサービスである。オンラインのオンデマンド輸送サービスは、ポストインターネット時代にのみ生じ得る技術的ソリューションをユーザ及びサービスプロバイダに提供する。プレインターネット時代には、ユーザが道でタクシーを呼び止めるとき、タクシーのリクエスト及び受諾は、乗客と乗客を見る１人のタクシー運転手との間でのみ発生する。乗客が電話でタクシーを呼ぶ場合、サービスリクエスト及び受諾は、乗客と１つのサービスプロバイダ（例えば１つのタクシー会社又は仲介業者）との間でのみ発生し得る。一方、オンラインタクシーは、サービスのユーザが、ユーザから距離の離れた膨大な数の個々のサービスプロバイダ（例えばタクシー）にサービスリクエストをリアルタイムに自動で配信できるようにする。オンラインタクシーはさらに、複数のサービスプロバイダが同時にリアルタイムでサービスリクエストに応答できるようにする。したがって、オンラインのオンデマンド輸送システムは、インターネットを通して、はるかに効率が高いトランザクションプラットフォームを、従来のプレインターネットの輸送サービスシステムでは決して出会わなかったかもしれないユーザとサービスプロバイダとに提供してもよい。

図１は、本開示の一部の実施形態による、例示的なオンデマンドサービスシステム１００のブロック図である。例えばオンデマンドサービスシステム１００は、タクシー配車、運転サービス、急行車、相乗り、バスサービス、運転手雇用、及びシャトルサービスなどの輸送サービスのためのオンライン輸送サービスプラットフォームであってもよい。オンデマンドサービスシステム１００は、サーバ１１０、ネットワーク１２０、リクエスタ端末１３０、プロバイダ端末１４０、及びデータベース１５０を含むオンラインプラットフォームであってもよい。サーバ１１０は処理エンジン１１２を含んでもよい。

一部の実施形態において、サーバ１１０は、単一サーバであっても、又はサーバグループであってもよい。サーバグループは、集中型であっても、又は分散型であってもよい（例えばサーバ１１０は分散型システムであってもよい）。一部の実施形態において、サーバ１１０はローカルであっても又はリモートであってもよい。例えばサーバ１１０は、リクエスタ端末１３０、プロバイダ端末１４０、及び／又はデータベース１５０に記憶された情報及び／又はデータにネットワーク１２０を介してアクセスしてもよい。別の例としてサーバ１１０は、記憶された情報及び／又はデータにアクセスするために、リクエスタ端末１３０、プロバイダ端末１４０、及び／又はデータベース１５０に直接接続されてもよい。一部の実施形態において、サーバ１１０はクラウドプラットフォーム上に実装されてもよい。単なる例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態において、サーバ１１０は、本開示の図２に示される１つ以上のコンポーネントを有するコンピューティングデバイス２００上に実装されてもよい。

一部の実施形態において、サーバ１１０は処理エンジン１１２を含んでもよい。処理エンジン１１２は、本開示に記載された１つ以上の機能を実行するために、サービスリクエストに関する情報及び／又はデータを処理してもよい。例えば処理エンジン１１２は、リクエスタ端末１３０から取得したサービスリクエストに基づき対象車両を判断してもよい。一部の実施形態において処理エンジン１１２は、１つ以上の処理エンジンを含んでもよい（例えばシングルコア処理エンジン（単数又は複数）又はマルチコアプロセッサ（単数又は複数））。単なる例として処理エンジン１１２は、中央処理ユニット（ＣＰＵ：ｃｅｎｔｒａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ：ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ−ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ）、特定用途向け命令セットプロセッサ（ＡＳＩＰ：ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ−ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｉｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ−ｓｅｔ ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）、グラフィックス処理ユニット（ＧＰＵ：ｇｒａｐｈｉｃｓ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ）、物理処理ユニット（ＰＰＵ：ｐｈｙｓｉｃｓ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ）、デジタルシグナルプロセッサ（ＤＳＰ：ｄｉｇｉｔａｌ ｓｉｇｎａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ：ｆｉｅｌｄ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｇａｔｅ ａｒｒａｙ）、プログラマブルロジックデバイス（ＰＬＤ：ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｌｏｇｉｃ ｄｅｖｉｃｅ）、コントローラ、マイクロコントローラユニット、縮小命令セットコンピュータ（ＲＩＳＣ：ｒｅｄｕｃｅｄ ｉｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ−ｓｅｔ ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、マイクロプロセッサ、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。

ネットワーク１２０は、情報及び／又はデータのやり取りを促進してもよい。一部の実施形態において、オンデマンドサービスシステム１００内の１つ以上のコンポーネント（例えばサーバ１１０、リクエスタ端末１３０、プロバイダ端末１４０、及びデータベース１５０）が、情報及び／又はデータをオンデマンドサービスシステム１００内の他のコンポーネント（単数又は複数）にネットワーク１２０を介して送ってもよい。例えばサーバ１１０は、サービスリクエストをリクエスタ端末１３０からネットワーク１２０を介して取得／獲得してもよい。一部の実施形態においてネットワーク１２０は、任意のタイプの有線もしくは無線ネットワーク、又はそれらの組み合わせであってもよい。単なる例としてネットワーク１３０は、ケーブルネットワーク、有線ネットワーク、光ファイバネットワーク、電気通信ネットワーク、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ：ｌｏｃａｌ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ：ｗｉｄｅ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ：ｗｉｒｅｌｅｓｓ ｌｏｃａｌ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、メトロポリタンエリアネットワーク（ＭＡＮ：ｍｅｔｒｏｐｏｌｉｔａｎ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、公衆交換電話（ｔｅｌｅｐｈｏｎｅ ｓｗｉｔｃｈｅｄ）網（ＰＳＴＮ：ｐｕｂｌｉｃ ｓｗｉｔｃｈｅｄ ｔｅｌｅｐｈｏｎｅ（ｔｅｌｅｐｈｏｎｅ ｓｗｉｔｃｈｅｄ）ｎｅｔｗｏｒｋ）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）ネットワーク、ＺｉｇＢｅｅネットワーク、近距離無線通信（ＮＦＣ：ｎｅａｒ ｆｉｅｌｄ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）ネットワーク、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてネットワーク１２０は、１つ以上のネットワークアクセスポイントを含んでもよい。例えばネットワーク１２０は、基地局及び／又はインターネット相互接続点１２０−１、１２０−２、・・・、などの有線又は無線ネットワークアクセスポイントを含んでもよく、それらを通してオンデマンドサービスシステム１００の１つ以上のコンポーネントがデータ及び／又は情報をやり取りするためにネットワーク１２０に接続されてもよい。

一部の実施形態においてリクエスタは、リクエスタ端末１３０のユーザであってもよい。一部の実施形態において、リクエスタ端末１３０のユーザはリクエスタ以外の或る者であってもよい。例えばリクエスタ端末１３０のユーザＡは、リクエスタ端末１３０を使用して、ユーザＢに対するサービスリクエストを送ってもよく、又はサーバ１１０からサービス及び／もしくは情報もしくは指示を受信してもよい。一部の実施形態においてプロバイダは、プロバイダ端末１４０のユーザであってもよい。一部の実施形態において、プロバイダ端末１４０のユーザはプロバイダ以外の或る者であってもよい。例えば、プロバイダ端末１４０のユーザＣは、プロバイダ端末１４０を使用して、ユーザＤに対するサービスリクエストを受信してもよく、及び／又はサーバ１１０から情報もしくは指示を受信してもよい。一部の実施形態において、「リクエスタ」と「リクエスタ端末」とは区別なく使用されることもあり、「プロバイダ」と「プロバイダ端末」とが区別なく使用されることもある。

一部の実施形態においてリクエスタ端末１３０は、モバイルデバイス１３０−１、タブレットコンピュータ１３０−２、ラップトップコンピュータ１３０−３、自動車両の組み込みデバイス１３０−４、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてモバイルデバイス１３０−１は、スマートホームデバイス、ウェアラブルデバイス、スマートモバイルデバイス、仮想現実デバイス、拡張現実デバイス、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてスマートホームデバイスは、スマート照明デバイス、インテリジェント電気器具の制御デバイス、スマート監視デバイス、スマートテレビ、スマートビデオカメラ、インターホン、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてウェアラブルデバイスは、スマートブレスレット、スマート履物、スマートグラス、スマートヘルメット、スマートウォッチ、スマート衣類、スマートバックパック、スマートアクセサリ、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてスマートモバイルデバイスは、スマートフォン、携帯情報端末（ＰＤＡ：ｐｅｒｓｏｎａｌ ｄｉｇｉｔａｌ ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ）、ゲーム用デバイス、ナビゲーションデバイス、販売時点情報管理（ＰＯＳ：ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｓａｌｅ）デバイス、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態において、仮想現実デバイス及び／又は拡張現実デバイスは、仮想現実ヘルメット、仮想現実グラス、仮想現実パッチ、拡張現実ヘルメット、拡張現実グラス、拡張現実パッチ、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば仮想現実デバイス及び／又は拡張現実デバイスは、Ｇｏｏｇｌｅ Ｇｌａｓｓ、Ｏｃｕｌｕｓ Ｒｉｆｔ、Ｈｏｌｏｌｅｎｓ、Ｇｅａｒ ＶＲなどを含んでもよい。一部の実施形態において、自動車両の組み込みデバイス１３０−４は、オンボードコンピュータ、オンボードテレビなどを含んでもよい。一部の実施形態においてリクエスタ端末１３０は、リクエスタ及び／又はリクエスタ端末１３０の位置を特定する測位技術を備えたデバイスであってもよい。

一部の実施形態においてプロバイダ端末１４０は、リクエスタ端末１３０と類似した又は同じデバイスであってもよい。一部の実施形態において、プロバイダ端末１４０は、プロバイダ及び／又はプロバイダ端末１４０の位置を特定する測位技術を備えたデバイスであってもよい。一部の実施形態においてリクエスタ端末１３０及び／又はプロバイダ端末１４０は、リクエスタ、リクエスタ端末１３０、プロバイダ、及び／又はプロバイダ端末１４０の位置を判断するために他の測位デバイスと通信してもよい。一部の実施形態においてリクエスタ端末１３０及び／又はプロバイダ端末１４０は、測位情報をサーバ１１０に送ってもよい。

データベース１５０は、データ及び／又は命令を記憶してもよい。一部の実施形態においてデータベース１５０は、リクエスタ端末１３０及び／又はプロバイダ端末１４０から取得されたデータを記憶してもよい。一部の実施形態においてデータベース１５０は、本開示に記載された例示的な方法を実行するためにサーバ１１０が実行又は使用し得るデータ及び／又は命令を記憶してもよい。一部の実施形態においてデータベース１５０は、大容量ストレージ、リムーバブルストレージ、揮発性読み取り書き込みメモリ、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ：ｒｅａｄ−ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ）、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例示的な大容量ストレージは、磁気ディスク、光ディスク、ソリッドステートドライブなどを含んでもよい。例示的なリムーバブルストレージは、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、光ディスク、メモリカード、ジップディスク、磁気テープなどを含んでもよい。例示的な揮発性読み取り書き込みメモリは、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ：ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ）を含んでもよい。例示的なＲＡＭは、ダイナミックＲＡＭ（ＤＲＡＭ：ｄｙｎａｍｉｃ ＲＡＭ）、ダブルデータ（ｄａｔｅ）レートシンクロナスダイナミックＲＡＭ（ＤＤＲ ＳＤＲＡＭ：ｄｏｕｂｌｅ ｄａｔａ （ｄａｔｅ） ｒａｔｅ ｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ｄｙｎａｍｉｃ ＲＡＭ）、スタティックＲＡＭ（ＳＲＡＭ：ｓｔａｔｉｃ ＲＡＭ）、サイリスタＲＡＭ（Ｔ−ＲＡＭ：ｔｈｙｒｉｓｔｏｒ ＲＡＭ）、及びゼロキャパシタＲＡＭ（Ｚ−ＲＡＭ：ｚｅｒｏ−ｃａｐａｃｉｔｏｒ ＲＡＭ）などを含んでもよい。例示的なＲＯＭは、マスクＲＯＭ（ＭＲＯＭ：ｍａｓｋ ＲＯＭ）、プログラマブルＲＯＭ（ＰＲＯＭ：ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、消去可能プログラマブルＲＯＭ（ＥＰＲＯＭ（ＰＥＲＯＭ）：ｅｒａｓａｂｌｅ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、電気的消去可能プログラマブルＲＯＭ（ＥＥＰＲＯＭ：ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ ｅｒａｓａｂｌｅ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、コンパクトディスクＲＯＭ（ＣＤ−ＲＯＭ：ｃｏｍｐａｃｔ ｄｉｓｋ ＲＯＭ）、及びデジタル多用途ディスクＲＯＭなどを含んでもよい。一部の実施形態においてデータベース１５０は、クラウドプラットフォーム上に実装されてもよい。単なる例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。

一部の実施形態においてデータベース１５０は、オンデマンドサービスシステム１００内の１つ以上のコンポーネント（例えばサーバ１１０、リクエスタ端末１３０、プロバイダ端末１４０など）と通信するためにネットワーク１２０に接続されてもよい。オンデマンドサービスシステム１００内の１つ以上のコンポーネントは、データベース１５０に記憶されたデータ又は命令にネットワーク１２０を介してアクセスしてもよい。一部の実施形態においてデータベース１５０は、オンデマンドサービスシステム１００内の１つ以上のコンポーネント（例えばサーバ１１０、リクエスタ端末１３０、プロバイダ端末１４０など）と直接接続されてもよく、又は直接通信してもよい。いくつかの実施形態においてデータベース１５０は、サーバ１１０の一部であってもよい。

一部の実施形態において、オンデマンドサービスシステム１００内の１つ以上のコンポーネント（例えばサーバ１１０、リクエスタ端末１３０、プロバイダ端末１４０など）はデータベース１５０にアクセスする許可を有してもよい。一部の実施形態において、オンデマンドサービスシステム１００内の１つ以上のコンポーネントは、１つ以上の条件が満たされると、リクエスタ、プロバイダ、及び／又は公衆に関する情報を読み取り及び／又は修正してもよい。例えばサーバ１１０は、サービスの後、１人以上のユーザの情報を読み取り及び／又は修正してもよい。別の例としてプロバイダ端末１４０は、リクエスタ端末１３０からサービスリクエストを受信するとリクエスタに関する情報にアクセスしてもよいが、プロバイダ端末１４０はリクエスタの関連情報を修正してはならない。

一部の実施形態では、オンデマンドサービスシステム１００内の１つ以上のコンポーネントの情報のやり取りは、サービスをリクエストすることによって達成されてもよい。サービスリクエストの目的は、任意の製品であってもよい。一部の実施形態において製品は、有形の製品であっても又は無形の製品であってもよい。有形の製品は、食品、薬、日用品、化学製品、電気器具、衣料、自動車、住宅、高級品、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。無形の製品は、サービス商品、金融商品、知識商品、インターネット商品、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。インターネット商品は、個別のホスト商品、ウェブ商品、モバイルインターネット商品、商業用ホスト商品、組み込み商品、もしくは同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。モバイルインターネット商品は、モバイル端末のソフトウェア、プログラム、システム、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせにおいて使用されてもよい。モバイル端末は、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、移動電話、携帯情報端末（ＰＤＡ）、スマートウォッチ、販売時点情報管理（ＰＯＳ）デバイス、オンボードコンピュータ、オンボードテレビ、ウェアラブルデバイス、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば製品は、コンピュータ又はモバイル電話で使用される任意のソフトウェア及び／又はアプリケーションであってもよい。ソフトウェア及び／又はアプリケーションは、社交、買物、輸送、娯楽、学習、投資、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせに関係してもよい。一部の実施形態において、輸送に関係するソフトウェア及び／又はアプリケーションは、旅行ソフトウェア及び／又はアプリケーション、車両スケジューリングソフトウェア及び／又はアプリケーション、地図作成ソフトウェア及び／又はアプリケーションなどを含んでもよい。車両スケジューリングソフトウェア及び／又はアプリケーションにおいて、車両は、馬、馬車、人力車（例えば手押し車、自転車、三輪車など）、自動車（例えばタクシー、バス、自家用車など）、電車、地下鉄、船、航空機（例えば飛行機、ヘリコプター、スペースシャトル、ロケット、熱気球など）、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。

図２は、本開示の一部の実施形態による、サーバ１１０、リクエスタ端末１３０、及び／又はプロバイダ端末１４０が実装され得るコンピューティングデバイス２００の例示的なハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを示す概略図である。例えば処理エンジン１１２は、コンピューティングデバイス２００に実装されて、本開示で開示される処理エンジン１１２の機能を実行するよう構成されてもよい。

コンピューティングデバイス２００は、汎用コンピュータであっても又は専用コンピュータであってもよく、どちらも本開示にかかるオンデマンドシステムを実装するために使用され得る。コンピューティングデバイス２００は、本願明細書に記載されるオンデマンドサービスの任意のコンポーネントを実装するために使用されてもよい。例えば処理エンジン１１２は、コンピューティングデバイス２００上にそのハードウェア、ソフトウェアプログラム、ファームウェア、又はそれらの組み合わせを用いて実装されてもよい。便宜上、かかるコンピュータは１つだけ示されているが、本願明細書に記載されるオンデマンドサービスに関するコンピュータ機能は、処理負荷を分散させるためにいくつかの類似のプラットフォーム上に分散方式で実装されてもよい。

コンピューティングデバイス２００は、例えば、データ通信を促進するためにそれに接続されたネットワークと相互接続される、ＣＯＭポート２５０を含んでもよい。コンピューティングデバイス２００はさらに、プログラム命令を実行する、１つ以上のプロセッサの形態の中央処理ユニット（ＣＰＵ）２２０を含んでもよい。例示的なコンピュータプラットフォームは、コンピュータによる様々なデータファイルの処理及び／又は送信のため、内部通信バス２１０、種々の形態のプログラムストレージ及びデータストレージ、例えばディスク２７０、及び読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）２３０、又はランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）２４０などを含んでもよい。例示的なコンピュータプラットフォームはさらに、ＣＰＵ２２０により実行されるようにＲＯＭ２３０、ＲＡＭ２４０、及び／又は他のタイプの非一時的ストレージ媒体に記憶されたプログラム命令を含んでもよい。本開示の方法及び／又はプロセスは、プログラム命令として実装されてもよい。コンピューティングデバイス２００はさらに、コンピュータとその中の他のコンポーネント、例えばユーザインターフェース要素２８０などとの入出力をサポートするＩ／Ｏ（ｉｎｐｕｔ／ｏｕｔｐｕｔ：入出力）コンポーネント２６０を含んでもよい。コンピューティングデバイス２００はさらに、ネットワーク通信を介してプログラミング及びデータを受信してもよい。

単なる例示のために、コンピューティングデバイス２００の中には１つのみのＣＰＵ及び／又はプロセッサが示される。しかしながら、本開示におけるコンピューティングデバイス２００は、複数のＣＰＵ及び／又はプロセッサも含んでもよく、したがって、１つのＣＰＵ及び／又はプロセッサにより実行されると本開示に記載される動作及び／又は方法ステップは、複数のＣＰＵ及び／又はプロセッサにより一緒又は別々にも実行され得ることに留意されたい。例えば、本開示においてコンピューティングデバイス２００のＣＰＵ及び／又はプロセッサがステップＡ及びステップＢ両方を実行する場合、当然のことながらステップＡ及びステップＢは、コンピューティングデバイス２００において異なる２つのＣＰＵ及び／又はプロセッサにより一緒に又は別々に実行されることもできる（例えば第１プロセッサがステップＡを実行して第２プロセッサがステップＢを実行する、又は第１及び第２プロセッサが一緒にステップＡ及びＢを実行する）。

図３は、本開示の一部の実施形態による例示的な処理エンジン１１２を示すブロック図である。処理エンジン１１２は、獲得モジュール３０２、判断モジュール３０４、照合モジュール３０６、及び割り当てモジュール３０８を含んでもよい。

獲得モジュール３０２は、複数のリクエスタから複数の注文を取得するように構成されてもよい。本願明細書で使用されるシステム１００は、リクエスタにより送られるオンデマンドサービスのリクエストに基づき注文を生成してもよい。なお、本開示において、注文とリクエストとの間に実質的な違いはない。

オンデマンドサービスは、タクシー、自家用車両、バス、トラック、試乗、指名運転、又は同様のもの、又はそれらの組み合わせに関する輸送サービスとされてもよい。一部の実施形態においてオンデマンドサービスは、食事の予約、買物、又は同様のもの、又はそれらの組み合わせなど、任意のオンラインサービスとされてもよい。一部の実施形態においてリクエスタは、オンデマンドサービスリクエストの中で、他のリクエスタとサービスを共有することに同意するかどうかを選んでもよい。例えばリクエスタは、いかなる事情でも他のリクエスタとサービスを共有することに同意しなくてもよい。別の例としてリクエスタは、状況によって（例えば交通量がピークの期間には）他のリクエスタとサービスを共有することに同意してもよい。

獲得モジュール３０２は、複数の注文をリクエスタ端末１３０からネットワーク１２０を介して取得してもよい。獲得モジュール３０２は、複数の注文の特徴（例えば開始場所、行先地）をさらに取得してもよい。

判断モジュール３０４は、複数の注文の一致する情報を特徴に基づき判断するよう構成されてもよい。判断モジュール３０４は、複数の注文のうち任意の２つの間の一致する情報を判断してもよい。一致する情報は、２つの注文が共有可能と考えられるかどうかを示してもよい。

照合モジュール３０６は、共有可能な注文のセットを一致する情報に基づき判断するよう構成されてもよい。本願明細書で使用される共有可能な注文は、他の注文（単数又は複数）と組み合わせられ得る注文を指してもよい。例えば、注文Ａ及び注文Ｂが類似の開始場所又は類似の行先地を含めば、照合モジュール３０６は、注文Ａ及び注文Ｂは共有可能な注文であると判断してもよい。本願明細書で使用される類似の開始場所は、当業者にとって、注文Ａの開始場所と注文Ｂの開始場所とが合理的に近いことを指してもよい。例えば、注文Ａの開始場所と注文Ｂの開始場所との間の距離が、５００メートル、１キロメートル、又は１．５キロメートルなどの閾値未満であれば、システム１００は、注文Ａと注文Ｂとは類似の開始場所を含むと判断してもよい。同じくシステムは、類似の行先地を同様の形で判断してもよい。

割り当てモジュール３０８は、共有可能な注文のセットをプロバイダに割り当ててもよい。例えば割り当てモジュール３０８は、共有可能な注文のセットのうち２つの注文を注文グループとして組み合わせて、その注文グループをプロバイダ（例えば運転手）に割り当ててもよい。

処理エンジン１１２内のモジュールは、有線接続又は無線接続を介して相互に接続され又は通信してもよい。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、ハイブリッドケーブル、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。無線接続は、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＺｉｇＢｅｅ、近距離無線通信（ＮＦＣ）、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。モジュールのうちの２つ以上が単一モジュールとして組み合わされてもよく、任意の１つのモジュールが２つ以上のユニットに分割されてもよい。例えば獲得モジュール３０２は、判断モジュール３０４に単一モジュールとして統合されてもよく、この単一モジュールは、注文の特徴の取得と注文の一致する情報の判断との両方を行ってもよい。

図４は、本開示の一部の実施形態による、パーティ間でセーフモードの識別情報を送信する例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。プロセス及び／又は方法は、オンデマンドサービスシステム１００のオンライン輸送サービスプラットフォームのコンピュータサーバ（例えばサーバ１１０）により運用されてもよい。例えば方法及び／又はプロセスは、命令のセットとして実装されて、オンライン輸送サービスプラットフォームの少なくとも１つのストレージ媒体に記憶されてもよい。プラットフォームのコンピュータサーバの少なくとも１つのプロセッサは、ストレージ媒体と通信して命令のセットを実行し、以下のステップを実行してもよい。

一部の実施形態において、１人以上の乗客が、オンデマンドサービスシステム１００などのオンライン輸送サービスプラットフォームを介して輸送サービスを予約及び／又は取得してもよく、１人以上の運転手が、オンライン輸送サービスプラットフォームを用いて輸送サービスを提供してもよい。乗客（単数又は複数）は、ユーザ端末（例えばリクエスタ端末１３０）を用いてオンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスしてもよい。運転手（単数又は複数）は、別のユーザ端末（例えばプロバイダ端末１４０）を通してオンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスしてもよい。ユーザ端末は、モバイル端末であってもパーソナルコンピュータ（ＰＣ：ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ）であってもよい。ユーザ端末は、スマートフォン、携帯情報端末（ＰＤＡ）、タブレットコンピュータ、ラップトップ、カーピュータ（ボードコンピュータ）、プレイステーションポータブル（ＰＳＰ：ｐｌａｙ ｓｔａｔｉｏｎ ｐｏｒｔａｂｌｅ）、スマートグラス、スマートウォッチ、ウェアラブルデバイス、仮想ディスプレイデバイス、又は表示拡張機器（例えばＧｏｏｇｌｅ Ｇｌａｓｓ、Ｏｃｕｌｕｓ Ｒｉｆｔ、Ｈｏｌｏｌｅｎｓ、Ｇｅａｒ ＶＲ）、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。

乗客（単数又は複数）は、乗客端末を通してオンライン輸送サービスプラットフォームのコンピュータサーバにサービスリクエストを送ってもよい。サービスリクエストは、一般に、乗客（単数又は複数）の出発地情報及び行先地情報を含んでもよい。サービスリクエストはさらに、乗客のリアルタイムの位置、乗客の身元、サービスリクエストの具体的な送信時間、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。その中で乗客の身元は、電話番号、身元情報番号、ＩＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ：インターネットプロトコル）アドレス、ＭＡＣ（Ｍｅｄｉａ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ：媒体アクセス制御）アドレス、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。コンピュータサーバは、サービスリクエストを受信してもよい。コンピュータサーバは、乗客（単数又は複数）の位置を取得してもよい。

コンピュータサーバは、プラットフォームにログインする１つ以上の運転手端末にサービスリクエストを送ってもよい。運転手（単数又は複数）は、運転手端末を通してサービスリクエストを受信し、サービスリクエストに応答するか否かを決定してもよい。運転手がサービスリクエストを受諾すると、コンピュータサーバは乗客（単数又は複数）と運転手との間の輸送トランザクションを開始してもよい。

一部の実施形態において、２人以上の乗客がオンライン輸送サービスプラットフォームを介して相乗りしてもよい。運転手が第１輸送サービスを第１乗客に提供しているとき、運転手が、第２乗客から送られた第２輸送サービスに応答してもよいことが示されてもよい。運転手は、第１乗客を降ろす前に第２乗客を乗せてもよく、２人の乗客が相乗りしてもよい。

一部の実施形態において、輸送トランザクションには２つのパーティが関与してもよい。一方のパーティは輸送サービスプロバイダ（例えば運転手）を指してもよく、他方のパーティはサービスリクエスタ（例えば１人以上の乗客）を指してもよい。一部の実施形態において、２つ以上の輸送トランザクションが結びつけられてもよい。例えば、輸送サービスプロバイダは２つの輸送サービスを同時に提供してもよく、この２つの輸送サービスは異なる２つの輸送トランザクションから生じたものでもよい（すなわち２人以上の乗客が相乗りしてもよい）。つまり、走行中の車両には、輸送サービスプロバイダ、第１サービスリクエスタ、及び／又は第２サービスリクエスタ、又は同様のものを含む、２つ以上のパーティが関与してもよい。

一部の実施形態において、走っている車両で危険又は緊急状況が発生してもよい。一部の実施形態において、危険又は緊急状況は事故に由来してもよい。一部の実施形態において、危険又は緊急状況は、上記で示した１つ以上のパーティに由来してもよい。単なる例として、緊急事態は、輸送サービスプロバイダがサービスリクエスタから強奪した（例えば運転手が強盗である）場合に発生してもよい。別の例として、緊急事態は、サービスリクエスタが輸送サービスプロバイダから強奪した（例えば乗客が強盗である）場合に発生してもよい。さらに別の例として、緊急事態は、第１サービスリクエスタが第２サービスリクエスタから強奪した（例えば誘拐犯がタクシーを呼び止める）場合に発生してもよい。

危険又は緊急状況の発生を防止するために、オンライン輸送サービスプラットフォームは、輸送トランザクションのパーティの１つ以上にセーフモードサービス（単数又は複数）を提供してもよい。例えばオンライン輸送サービスプラットフォームは、タクシーサービスの間、乗客及び／又は運転手にセーフモードサービスを提供してもよい。セーフモードの下では、オンライン輸送サービスプラットフォームは、パーティの安全を確保するためにパーティのうちの１つ以上を監視してもよい。例えば、輸送サービスプロバイダがセーフモードにアクセスすると、オンライン輸送サービスプラットフォームはサービスリクエスタ（単数又は複数）を監視してもよい。別の例として、サービスリクエスタがセーフモードにアクセスすると、オンライン輸送サービスプラットフォームは輸送サービスプロバイダを監視してもよい。あるいはオンライン輸送サービスプラットフォームは、輸送サービスリクエスタ及び／又はプロバイダを、どちらのパーティが自身の対応する端末デバイスを通してセーフモードサービスを開始したかにかかわらず監視してもよい。例えばセーフモードは、タクシー運転手及び／又は乗客のスマートフォンにインストールされたアプリケーションにおいて提供される機能であってもよい。タクシー運転手と乗客とのいずれも、そのスマートフォンを介してオンライン輸送サービスプラットフォームにログインしてもよい。乗客は、アプリケーションを介してタクシーを呼んでもよい。タクシーが乗客を乗せると、タクシー運転手、乗客、又は両方は、独立してセーフモードを開始してもよい。タクシー運転手及び／又は乗客からセーフモードにアクセスするリクエストを受信すると、オンライン輸送サービスプラットフォームの１つ以上のコンピュータサーバが、タクシー運転手、タクシー、及び／又は乗客をそれぞれのスマートフォンを介して監視してもよい。

一部の実施形態においてオンライン輸送サービスプラットフォームは、トランザクションの１つのパーティがセーフモードの場合に他のパーティに報告してもよい。例えば、乗客がセーフモードを開始すると、オンライン輸送サービスプラットフォームは、乗客がセーフモードを開始したことを運転手に報告してもよく、その結果、運転手は、その輸送サービスが監視されていること又は監視されることを知る。下記に示すとおり、オンライン輸送サービスプラットフォームは、パーティ間でセーフモードの識別情報を送信してもよい。

ステップ４１０において、コンピュータサーバは、サービスリクエスト及び／又はセーフモードの識別情報を第１パーティから取得してもよい。オンライン輸送サービスプラットフォームは、第１パーティに一般モードサービス（単数又は複数）及びセーフモードサービス（単数又は複数）を提供してもよい。第１パーティは、一般モード及びセーフモードにアクセスすることを選んでもよい。一部の実施形態において、サービス（単数又は複数）は、一般モードをシステムデフォルトとして設定してもよい。セーフモードの識別情報は、第１パーティがセーフモードにアクセスしたことを示す情報（例えば通知、タグ、又は同様のもの）を指してもよい。第１パーティは、サービスリクエスタ／受領者又は同様のものを指してもよい。第１パーティは、第１ユーザ端末のユーザインターフェースを通してセーフモードにアクセスしてもよい。例えば乗客は、乗客端末にインストールされたアプリケーションのユーザインターフェースを通してセーフモードにアクセスしてもよい。一部の実施形態において第１ユーザ端末のユーザインターフェースは、第１パーティがセーフモードにアクセスするためのセーフモードボタンを提供してもよい。一部の実施形態において、第１ユーザ端末のユーザインターフェースは、第１パーティに対してモード選択機能を提供してもよい。第１パーティは、輸送トランザクションが開始される前にセーフモードにアクセスしてもよい。

一部の実施形態において、第１パーティが、例えば乗客などのサービスリクエスタである場合、乗客がサービスリクエストをコンピュータサーバに送るときにセーフモードの識別情報が生成されてもよい。乗客は、乗客端末を使用して、オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスし、出発地情報及び行先地情報又は同様のものなどの移動情報を入力してもよい。同時に乗客は、セーフモードにアクセスすることを選んでもよい。一部の実施形態において乗客は、オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスするときにセーフモードを選択してもよい。乗客端末は、移動情報と関連付けられる輸送サービスリクエストをコンピュータサーバに送ってもよい。セーフモードでは、乗客端末は、セーフモードの識別情報を、輸送サービスリクエストとともにコンピュータサーバに送ってもよい。コンピュータサーバは、オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスしている第１パーティから送られた情報をネットワーク１２０を介して取得してもよい。情報は、セーフモードの識別情報及び／又は輸送サービスリクエスト、又は同様のものを含んでもよい。

ステップ４２０においてコンピュータサーバは、サービスリクエスト及び／又はセーフモードの識別情報に基づき輸送注文を生成してもよい。注文情報は、セーフモードの識別情報、移動情報、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。

ステップ４３０において、コンピュータサーバは輸送注文を第２パーティに送ってもよい。一部の実施形態において第２パーティは、１つ以上の輸送サービスプロバイダ又は同様のものを指してもよい。一部の実施形態において第２パーティは、出発地位置又はサービスリクエストが発信される位置から所定範囲内の複数の運転手端末を指してもよい。

セーフモードでは、コンピュータサーバは、輸送注文がセーフモードの識別情報と関連付けられると運転手端末（単数又は複数）にリマインドしてもよい。一部の実施形態において運転手端末（単数又は複数）は、セーフモードの識別情報をユーザインターフェースに表示してもよい。運転手（単数又は複数）は、一般モード及びセーフモードの輸送注文を、運転手端末（単数又は複数）のユーザインターフェースの色により区別してもよい。例えば一般モードのユーザインターフェースの色は黄色でもよく、セーフモードのユーザインターフェースの色は赤でもよい。本開示の範囲は、セーフモードの識別情報の表示方式の限定を意図するものではない。

一部の実施形態において、例えば運転手などの輸送サービスプロバイダがセーフモードにアクセスしてもよい。運転手は、運転手端末を使用してオンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスしてもよい。運転手は、オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスするとき、サービスリクエストに応答するとき、又はそれらの間の任意のときにセーフモードを選んでもよい。セーフモードの識別情報は、運転手がサービスリクエストに応答するときに生成されてもよい。セーフモードでは、運転手端末は、セーフモードの識別情報を、受注リクエストとともにコンピュータサーバに送ってもよい。コンピュータサーバは、サービスリクエスト及び受注リクエストに従って運転手と乗客との間の輸送トランザクションを開始すると、セーフモードの識別情報を乗客の乗客端末に送ってもよい。乗客端末は、セーフモードの識別情報を乗客端末にインストールされたアプリケーションのユーザインターフェースに表示してもよい。

一部の実施形態において、コンピュータサーバがサービスリクエスタと輸送サービスプロバイダとの間の輸送トランザクションを開始した後、サービスリクエスタ及び／又は輸送サービスプロバイダがセーフモードにアクセスしてもよい。セーフモードの識別情報は、リアルタイムで生成されてコンピュータサーバに送られてもよい。コンピュータサーバは、乗客端末は、セーフモードの識別情報を、輸送サービスプロバイダ又はサービスリクエスタに送ってもよい。輸送サービスプロバイダ又はサービスリクエスタのユーザ端末は、セーフモードの識別情報を表示してもよい。

一部の実施形態において、コンピュータサーバが輸送トランザクションを開始したとき又はその後に、サービスプロバイダが乗車位置でサービスリクエスタを乗せてもよい。一部の実施形態において、輸送トランザクションの乗車位置は、サービスリクエスタの現在位置であってもよい。あるいは、乗車位置はサービスリクエスタの現在位置と異なってもよい。一部の実施形態において、乗車位置は、輸送サービスプロバイダの現在位置とは異なってもよい。コンピュータサーバは、サービスリクエスタ及び／又は輸送サービスプロバイダのために１つ以上のナビゲーション経路を生成してもよい。ナビゲーション経路は、サービスリクエスタ及び／又は輸送サービスプロバイダを乗車位置に誘導してもよい。一部の実施形態において乗車位置は、サービスリクエストがコンピュータサーバに送られるときにサービスリクエスタにより予め設定されてもよい。一部の実施形態において、乗車位置はコンピュータサーバにより決定されてもよい。例えばコンピュータサーバは、ポイントオブインタレスト（ＰＯＩ）を乗車位置として決定してもよい。ＰＯＩは、サービスリクエスタ又は輸送サービスプロバイダの現在位置の近くであってもよい。下記に示すとおり、詳細なプロセスは図５に示され得る。

図５は、本開示の一部の実施形態による、第１パーティ及び／又は第２パーティを乗車位置に誘導する例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。プロセス及び／又は方法は、オンデマンドサービスシステム１００のオンライン輸送サービスプラットフォームのコンピュータサーバ（例えばサーバ１１０）により運用されてもよい。例えば方法及び／又はプロセスは、命令のセットとして実装されて、オンライン輸送サービスプラットフォームの少なくとも１つのストレージ媒体に記憶されてもよい。プラットフォームのコンピュータサーバの少なくとも１つのプロセッサは、ストレージ媒体と通信して命令のセットを実行し、以下のステップを実行してもよい。

ステップ５１０においてコンピュータサーバは、ＰＯＩデータベース及び分類ＰＯＩ情報を予め設定してもよい。ＰＯＩデータベースは、１つ以上のＰＯＩを含んでもよい。ＰＯＩは、例えばショッピングモール、公園、学校、病院、ホテル、レストラン、スーパー、観光名所、ランドマーク、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなど、建物又は道路を含むポイントオブインタレストを指してもよい。各ＰＯＩは対応するＰＯＩ情報を有してもよい。ＰＯＩのＰＯＩ情報は、例えばＰＯＩの名称、ＰＯＩの位置、ＰＯＩの向き、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含む、ＰＯＩに関する情報を指してもよい。単なる例として、ニューヨーク市では、ＰＯＩの名称はタイムズスクエアであってもよく、ＰＯＩの位置はタイムズスクエアの地理的な場所であってもよく、ＰＯＩの向きはタイムズスクエアの南であってもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、例えばブロック、都市、地区、地方、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなど、適切な範囲内のＰＯＩ情報を取得してもよい。ＰＯＩ情報は、手動収集、パッケージアップロード、ストリートビュー収集、衛星データ収集、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせにより取得されてもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、端末（例えばリクエスタ端末１３０、プロバイダ端末１４０など）のフィードバック情報に基づいてＰＯＩ情報を更新してもよい。コンピュータサーバは、取得したＰＯＩ情報に基づいてＰＯＩデータベースを予め設定してもよい。ＰＯＩデータベースは、１つ以上のＰＯＩのＰＯＩ情報を含んでもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、ＰＯＩデータベース内のＰＯＩ情報を分類してもよい。コンピュータサーバは、道路の方向に基づきＰＯＩ情報を分類してもよい。道路には２つの方向があってもよい。道路の別々の方向に沿って別々のＰＯＩ情報があってもよい。一部の実施形態において、道路の同一方向に沿ったＰＯＩ情報は同じ分類とみなされてもよい。一部の実施形態において、道路にいくつかのＰＯＩが存在することもあるが、ＰＯＩ情報はそれぞれの進行方向ではっきりと異なってもよい。例えば、北南方向に沿って延びる道路にＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、及びＥという名称の５つのＰＯＩがあってもよい。運転手の進行方向が北から南である場合、ＰＯＩは、道路の片側（例えば進行方向の右側、すなわち道路の西側）の運転手の可視範囲内にあるＡ、Ｂ、及びＤであってもよく、運転手の進行方向が同じ道路の南から北である場合、ＰＯＩは、道路の他方の側（例えば、進行方向の右側、すなわち道路の東側）の運転手の可視範囲内にあるＣ及びＥであってもよい。一部の実施形態において、ＰＯＩの向きは、ＰＯＩの出入り口、ＰＯＩの角、運転手の進行方向の片側、運転手の進行方向の反対側、ＰＯＩの斜め向かいの位置、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、北京大学東門、中関村広場北側、又は同様のもの。

ステップ５２０においてコンピュータサーバは、第１パーティと第２パーティとの間の輸送トランザクションを開始してもよい。第１パーティ及び／又は第２パーティは、上述したパーティのうちの１つであってもよい。例えば、第１パーティは乗客であってもよく、第２パーティは運転手であってもよい。コンピュータサーバは、乗客から送られたサービスリクエストに基づいて輸送トランザクションを開始してもよい。サービスリクエストは所望の出発地位置を含んでもよい。

ステップ５３０において、コンピュータサーバは乗車位置を決定してもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、乗車位置を、乗客の所望の出発地位置、乗客の現在位置、運転手の現在位置、又は同様のものに決定してもよい。一部の実施形態において、乗車位置は、乗客の所望の出発地位置の所定範囲内のＰＯＩ（例えば最も近いＰＯＩ）、乗客の現在位置、運転手の現在位置、又は同様のものに決定されてもよい。一部の実施形態において、最も近いＰＯＩのＰＯＩ情報は、第１パーティ及び／又は第２パーティを乗車位置に導くのに十分具体的であってもよい。そうでなければ、ＰＯＩ情報は、乗客の体験に悪影響を与えたり、輸送トランザクションの取り消しの原因となったり、又は運転手の収入を減らすことになったりするかもしれない。一部の実施形態において、乗車位置は、例えばＰＯＩの名称、ＰＯＩの位置座標、ＰＯＩに対応する向き、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなどのＰＯＩ情報を含んでもよい。

ステップ５４０においてコンピュータサーバは、第１パーティ（例えば乗客）を乗車位置に導く第１ナビゲーション経路を取得してもよい。一部の実施形態において第１ナビゲーション経路は、乗客の出発地位置又は乗客の現在位置から乗車位置までの経路であってもよい。一部の実施形態において第１ナビゲーション経路は、比較的短い歩行距離、又は比較的短い歩行時間の経路であってもよい。コンピュータサーバは、第１ナビゲーション経路を第１パーティのユーザ端末に送ってもよい。第１パーティのユーザ端末は第１ナビゲーション経路を表示してもよく、第１ナビゲーション経路は第１パーティを乗車位置に誘導してもよい。

ステップ５５０において、コンピュータサーバは第２パーティ（例えば運転手）を乗車位置に導く第２ナビゲーション経路を取得してもよい。一部の実施形態において、第２ナビゲーション経路は、運転手の現在位置から乗車位置までの経路であってもよい。一部の実施形態において第２ナビゲーション経路は、比較的短い走行時間、比較的短い走行距離の経路であってもよい。一部の実施形態において第２ナビゲーション経路は、道路の渋滞を回避する経路であってもよい。コンピュータサーバは、第２ナビゲーション経路を第２パーティのユーザ端末に配信してもよい。第２パーティのユーザ端末は、第２ナビゲーション経路を表示してもよく、第２ナビゲーション経路は、第２パーティを乗車位置に誘導してもよい。

一部の実施形態において第１（又は第２）走行経路は、乗車位置とは異なる１つ以上のＰＯＩを有してもよい。第１（又は第２）パーティが第１（又は第２）走行経路に沿って進行するとき、コンピュータサーバは、ＰＯＩ（単数又は複数）の名称、方向転換が必要かどうか、及び／又は方向転換をいつするべきかに関する情報を第１（又は第２）パーティに送ってもよい。したがって、第１（又は第２）パーティは、ユーザ端末において示される走行経路を見る必要はないかもしれない。

一部の実施形態において、第２パーティ（例えば運転手）が第１パーティ（例えば乗客）を乗せると、第２パーティは、所望の行先地位置に向かって車両を運転してもよい。一部の実施形態において、無人車両が輸送サービスを乗客に提供してもよい。一部の実施形態において、運転手により運転される車両又は無人車両が、出発地位置から行先地位置へ物品を輸送してもよい。車両輸送状況を把握し又は乗客、運転手、及び／又は車両の安全を確保するために、車両が監視されてもよい。下記に示すとおり、詳細な監視プロセスは図６に示され得る。

図６は、本開示の一部の実施形態による、対象車両を監視する例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。プロセス及び／又は方法は、オンデマンドサービスシステム１００のオンライン輸送サービスプラットフォームのコンピュータサーバ（例えばサーバ１１０）により運用されてもよい。例えば方法及び／又はプロセスは、命令のセットとして実装されて、オンライン輸送サービスプラットフォームの少なくとも１つのストレージ媒体に記憶されてもよい。プラットフォームのコンピュータサーバの少なくとも１つのプロセッサは、ストレージ媒体と通信して命令のセットを実行し、以下のステップを実行してもよい。

ステップ６１０においてコンピュータサーバは、対象車両の走行経路を取得してもよい。

対象車両は、輸送サービスリクエストを受諾する車両であってもよい。対象車両は、自動車、貨車、鉄道車両、スポーツユーティリティビークル（ＳＵＶ：Ｓｐｏｒｔｓ Ｕｔｉｌｉｔｙ Ｖｅｈｉｃｌｅ）、無人航空機（ＵＡＶ：Ｕｎｍａｎｎｅｄ Ａｅｒｉａｌ Ｖｅｈｉｃｌｅ）、無人地上車両（ＵＧＶ：Ｕｎｍａｎｎｅｄ Ｇｒｏｕｎｄ Ｖｅｈｉｃｌｅ）、又は同様のものを含んでもよい。対象車両は、乗客、運転手、及び／又は物品を積んでいてもよい。一部の実施形態において対象車両は、走行経路に沿って進行してもよい。一部の実施形態において対象車両は、所定の走行経路から逸脱してもよい。

走行経路は、出発地位置から開始して行先地位置にて終了してもよい。走行経路は、対象車両の出発地情報及び行先地情報に基づき決定されてもよい。一部の実施形態において走行経路は、比較的短い走行時間、比較的短い走行距離の経路であってもよい。一部の実施形態において走行経路は、道路の渋滞を回避する経路であってもよい。

一部の実施形態において走行経路は、１つ以上の中間地点を含んでもよい。中間地点（単数又は複数）は、乗客、運転手、物品所有者、又は同様のものにより要求されるとおり車両が通過し得る位置（単数又は複数）であってもよい。さらに中間地点（単数又は複数）は、オンライン輸送サービスプラットフォームにより予め決定されても、又は部分的に予め決定されてもよい。一部の実施形態において１つ以上の中間地点は、１つ以上のポイントオブインタレスト（ＰＯＩ）であってもよい。例えば旅行者は、走行経路が１つ以上の観光名所を通ることを望むかもしれない。一部の実施形態において中間地点は、乗客が、例えば誰かに会うため又は荷物を載せるために立ち寄りたい場所であってもよい。

走行経路は、出発地位置、行先地位置、ＰＯＩ（あれば）、及び／又は中間地点（単数又は複数）（あれば）、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせに基づき予め決定されてもよい。例えば乗客は、出発地情報、行先地情報、ＰＯＩ（単数又は複数）、及び／又は中間地点（単数又は複数）を、乗客がサービスリクエストをコンピュータサーバに送るときにユーザ端末を通して入力してもよい。コンピュータサーバは、それに応じて１つ以上の走行経路を生成してもよい。一部の実施形態において、走行経路（単数又は複数）は閉ループ（単数又は複数）であってもよい。例えば、輸送サービスリクエスタが旅行者でありそのホテルから観光のために出発することを計画して、同じホテルに戻る場合、輸送サービスの走行経路は閉ループであってもよい。このシナリオでは、出発地位置と行先地位置とが同じであってもよい。走行経路がＰＯＩを含む場合、走行経路はＰＯＩ走行経路とみなされてもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、乗客の出発地情報と行先地情報に基づいて２つ以上の走行経路を取得してもよい。コンピュータサーバは、複数のＰＯＩを含む最適な走行経路を乗客端末及び／又は対象車両上の運転手端末に配信してもよい。一部の実施形態において、運転手の走行経路は乗客の走行経路に従ってもよい。

ステップ６３０においてコンピュータサーバは、走行経路上の参照位置を取得してもよい。一部の実施形態において参照位置は、走行経路上の固定位置であってもよい。参照位置は、対象車両が適切な期間後に到着するとよい走行経路上の位置を指してもよい。一部の実施形態において参照位置は、ＰＯＩ、中間地点、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなど、走行経路上の所定位置であってもよい。一部の実施形態において、参照位置が予め決定されている場合は、走行経路はステップ６１０において参照位置に基づいて取得されてもよい。すなわち、参照位置がＰＯＩ、中間地点、又は同様のものに基づいて予め決定されている場合、走行経路は、走行経路の参照位置、出発地情報、及び行先地情報に基づいて取得されてもよい。

一部の実施形態において、参照位置は、対象車両の第１現在位置及び走行経路に基づいて動的に決定されてもよい。この目的でコンピュータサーバは、対象車両の第１現在位置を判断し、次に第１現在位置に基づいて参照位置を決定してもよい。対象車両の第１現在位置は、第１時点における対象車両のリアルタイム位置であってもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、ユーザ端末の現在位置を対象車両のリアルタイム位置として記憶してもよい。ここでユーザ端末は、対象車両内の輸送サービストランザクションのパーティ（例えば運転手又は乗客）のうちの少なくとも１つと関連付けられてもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、運転手及び／又は乗客のユーザ端末の第１現在位置をオンライン輸送サービスプラットフォームの命令に基づき取得してもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、対象車両に取り付けられたグローバルポジショニングシステム（ＧＰＳ）を用いて第１現在位置を判断してもよい。

参照位置は、例えば車両の現在の速度、車両の現在の加速度、第１現在位置の現在の交通条件、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含む１つ以上の要因に基づき推定されてもよい。交通条件は、交通渋滞の程度、車両の数、及び信号機の状況を含んでもよい。コンピュータサーバは、第１現在位置の交通条件をデータベース１５０、又はコンピュータサーバのデータベース、又はアプリケーションソフトウェアの他のアプリケーション（単数又は複数）から取得してもよい。

一部の実施形態において参照位置は、参照時間及び／又は参照距離に基づいて決定されてもよい。例えば参照時間は５分と設定されてもよく、対象車両の第２現在位置は、第１現在位置から５分間走行した後に対象車両が到達した位置であってもよい。参照距離は、５０メートル、１００メートル、１０００メートルなど、状況に応じて設定されてもよい。例えば対象車両の参照位置は、対象車両が２００メートル走行した後に到達した位置であってもよい。別の例として、参照距離は１００メートルと設定されてもよく、対象車両の第２現在位置は、第１現在位置から１００メートル走行した後に対象車両が到達した位置であってもよい。本開示の範囲は、参照時間及び／又は参照距離の具体的な値を限定することは意図しない可能性がある。

一部の実施形態において、出発地と行先地との間に２つ以上の走行経路があってもよい。したがって、対象車両が参照時間及び／又は参照距離走行した後の参照位置は複数あってもよい。一方では、複数の参照位置は複数の走行経路に基づいて決定されてもよい。例えば各参照位置は、各走行経路に対して決定されてもよい。

ステップ６４０においてコンピュータサーバは、参照時間又は参照距離後の対象車両の第２現在位置を判断してもよい。一部の実施形態において、対象車両の第２現在位置は、参照時間及び／又は参照距離にわたって走行した後の対象車両のリアルタイム位置であってもよい。第２現在位置の判断は、第１現在位置の判断と類似していてもよい。例えばコンピュータサーバは、ユーザ端末の現在位置を対象車両の第２現在位置として記憶してもよい。ここでユーザ端末は、対象車両内のパーティ（例えば運転手又は乗客）のうちの少なくとも１つと関連付けられてもよい。別の例としてコンピュータサーバは、運転手及び／又は乗客のユーザ端末の第２現在位置をオンライン輸送サービスプラットフォームの命令に基づき取得してもよい。さらに別の例としてコンピュータサーバは、対象車両に取り付けられたグローバルポジショニングシステム（ＧＰＳ）を用いて第２現在位置を判断してもよい。

ステップ６５０においてコンピュータサーバは、第２現在位置と参照位置との距離が予め設定された距離以内であるかどうかを判断してもよい。予め設定された距離は、第２現在位置と参照位置との間の妥当な距離であってもよい。一部の実施形態において、対象車両の第２現在位置は参照位置から遠くてもよい。例えば、対象車両は交通渋滞に巻き込まれる可能性があり、参照時間内に参照位置周辺の位置に到達しないかもしれない。

コンピュータサーバが、第２現在位置と参照位置との間の距離が予め設定された距離以内であると判断すると、ステップ６６０においてコンピュータサーバは、対象車両が無事に経路上にあると判断してもよい。一部の実施形態において、第２現在位置と参照位置との間の距離は予め設定された距離よりも短くてもよい。例えば第２現在位置は、参照位置と同じであってもよい。対象車両が所定の走行経路（例えばステップ６１０で取得された走行経路）を走行していること、すなわち対象車両が無事な状態にあると考えられることが示されてもよい。

ステップ６６５においてコンピュータサーバは、参照位置の情報を送ってもよく、その結果、セーフモードを開始するパーティは、車両が経路上にあることを通知されてもよい。例えば、運転手がセーフモードを開始した場合、且つ／又は運転手が走行経路内の参照位置を設定した場合、対象車両が参照位置に接近し且つ／又は付近を通るとき、コンピュータサーバは、参照位置の名称を送ることにより、車両が計画された経路に沿って進んでいることを運転手に通知してもよい。結果として運転手は、自身が経路上にあるかどうかを特定するためにＧＰＳ画面を見る必要がなくてもよい。

別の例として、乗客がセーフモードを開始した場合、且つ／又は乗客が走行経路内の参照位置を設定した場合、対象車両が参照位置に接近し且つ／又は付近を通るとき、コンピュータサーバは、参照位置の名称を送ることにより、車両が計画された経路に沿って進んでいることを乗客に通知してもよい。さらなる例として、参照位置が旅行者のＰＯＩである場合、対象車両がＰＯＩに接近し且つ／又は付近を通ると、コンピュータサーバはＰＯＩの名称及び関連情報を送ってもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、走行経路内の第２現在位置の近くにＰＯＩがあるかどうかさえも判断してもよい。答えがはいであれば、コンピュータサーバは、運転手及び／もしくは乗客のユーザ端末、又は対象車両のプレーヤにオーディオ指示を送ってもよい。一部の実施形態において、送られる情報は、第２現在位置、第２現在位置から次のＰＯＩまでの距離、ＰＯＩの名称、対象車両が動いている方向、方向が転換されるべきかどうか、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態において、ユーザ端末は走行経路を報知してもよい。運転手は、車両を運転するとき、運転手端末のユーザインターフェース上の可視領域内の走行経路を注視すること、及び／又はＰＯＩ走行経路の報知を聞くことができる。なお、ステップ６６５は、ステップ６３０〜ステップ６９０のうち任意のステップより前、又は後に、又はそれと同時に実行されてもよい。

ステップ６７０において、コンピュータサーバは、対象車両の現在位置及び／又は現在位置の交通条件を関連する端末に送ってもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、関連する端末に次の参照位置を送ってもよい。関連する端末とは、対象車両の運転手又は乗客のユーザ端末に関連する端末であってもよい。或る者が、関連する端末を介して対象車両の移動状態を把握してもよい。この者は、対象車両の運転手又は乗客の保護者、身内、友人、又は同様の者であってもよい。一部の実施形態において、関連する端末は対象車両と関連付けられる端末であってもよい。例えば対象車両は、無人車両であってもよく、無人車両の管理人又は所有者が、関連する端末を介して対象車両の移動状態を把握してもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、上述した情報を関連する端末に定期的な間隔で送ってもよい。一部の実施形態において、関連する端末は、定期的な間隔で又は必要な任意の時点で情報を自動的に獲得してもよい。

コンピュータサーバが、第２現在位置と参照位置との間の距離が予め設定された距離以内でないと判断すると、ステップ６８０においてコンピュータサーバは、対象車両が経路外にあると判断してもよい。一部の実施形態において、対象車両が経路外にある場合、コンピュータサーバは、対象車両と関連付けられる緊急事態が発生するかもしれないと判断してもよい。例えば、対象車両に交通事故の危険性があるかもしれない。別の例として、対象車両が乗車中の運転手又は乗客により強奪されるかもしれない。一部の実施形態において、緊急事態の発生は、対象車両が経路外であるとのリマインドに基づいて乗客端末／運転手端末により開始されてもよい。

ステップ６９０においてコンピュータサーバは、信号を対象端末に送ってもよい。

対象端末は、例えば車両端末、ユーザ端末、第３パーティ（サードパーティ、第三者）端末、既定のプラットフォーム、データセンタ（例えば公安省データセンタもしくは警察署）、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含む、対象車両に関係する端末を指してもよい。車両端末は、対象車両の管理者又は所有者と関連付けられてもよい。一部の実施形態においてユーザ端末は、運転手端末（例えば対象車両の運転手）、及び／又は乗客端末（例えば対象車両の乗客）、及び／又はセーフモードを開始するパーティの端末を含んでもよい。一部の実施形態において、第３パーティ端末はユーザ端末と関連付けられてもよい。第３パーティは、例えばユーザ端末のユーザの身内、保護者、又は友人など、既定の端末と関連付けられてもよい。一部の実施形態において第３パーティ端末は、対象車両の現在位置の周囲にある１つ以上の端末であってもよい。第３パーティ端末は、対象車両が経路外にあるとリマインドする信号を捕捉してもよい。

この信号は、例えば対象車両の現在位置、現在位置の現在の交通条件、参照位置、現在時刻、現在位置と参照位置との差、対象車両の走行経路、運転手もしくは乗客の身元情報、運転手又は乗客の写真、対象車両の識別情報（例えば対象車両のライセンスプレート、対象車両の画像、車種、車両の経年数、対象車両の動作状態、対象車両の色など）、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなどを含む、対象車両に関する情報を含んでもよい。一部の実施形態において、信号は、運転手、乗客、又は既定の第３パーティが措置（単数又は複数）を講じるための指示を含んでもよい。一部の実施形態において、対象車両と関連付けられる緊急事態の発生は信号に基づいて判断されてもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、信号を自動的に対象端末に送ってもよい。信号は、メッセージ、呼、コマンド、もしくは同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせの形態で送られてもよい。したがって、対象端末は、信号を受信して、対応する情報をメッセージ、振動、音、光の明滅、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせとして提示してもよい。例えば信号は、対象車両の運転手又は乗客からの音声メッセージであってもよい。一部の実施形態において音声メッセージは、ユーザ端末と第３パーティ端末との（例えばネットワーク１２０を介した）通信接続を介して送信されてもよい。コンピュータサーバは、リアルタイム音声通話を発して、運転手又は乗客と第３パーティとの通信接続を確立してもよく、その結果、第３パーティは、リアルタイム音声通話に基づいて、対象車両の運転手又は乗客の安全状態を確認してもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、対象車両の運転手又は乗客に車両が経路外にあるかもしれないとリマインドするために、ユーザ端末に１つ以上の指示を送ってもよい。この指示（単数又は複数）は、運転手又は乗客が自力救助するか又は助けを要求するよう誘導してもよい。例えばユーザ端末は、運転手又は乗客が助けの要求を発出するためのグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ：ｇｒａｐｈｉｃａｌ ｕｓｅｒ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）を表示してもよい。運転手又は乗客はＧＵＩの緊急ボタンをトリガしてもよい。一部の実施形態において、輸送トランザクションのパーティ（例えば運転手又は乗客）は、ステップ６１０〜ステップ６９０の任意のステップの前又は後に、又はそれと同時にセーフモードを開始してもよく、そのパーティは、指示に従って助けを要求してもよい。一部の実施形態において、助けの要求を発出すると、ユーザ端末は、緊急情報を対象端末（例えば第３パーティ端末、既定のプラットフォーム、公安省データセンタ、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせ）に送信してもよい。一部の実施形態において、助けの要求を発出すると、ユーザ端末は、コンピュータサーバに緊急情報を送信してもよく、コンピュータサーバは、信号を対象端末に送ってもよい。

単なる例として、ユーザ端末のユーザは乗客であってもよい。乗客は、高齢者、子ども、妊婦、障害者、又は同様の者であってもよい。乗客の安全を確保して安全性の監視を実現するために、コンピュータサーバは、乗客端末と関連付けられる対象車両の交通条件及び走行経路を対象端末に送ってもよい。別の例として、ユーザ端末のユーザは運転手であってもよい。運転手の安全を確保して安全性の監視を実現するために、コンピュータサーバは、運転手端末と関連付けられる対象車両の交通条件及び走行経路を対象端末に送ってもよい。

なお、一部の実施形態において、ステップ６５０より前に、ユーザ端末はリアルタイム位置をコンピュータサーバにリアルタイムで自動的に送ってもよい。コンピュータサーバは、ユーザ端末のリアルタイム位置を取得して、ユーザ端末と関連付けられる対象車両が予め決定された走行経路上を走っているかどうか判断してもよく、その結果、ユーザ端末のユーザの安全を確保するために、対象車両の監視が効果的に達成されてもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、出発地位置から行先地位置までの対象車両の走行経路をいくつか取得してもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、対応する走行経路上の参照位置をいくつか取得してもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、対象車両が経路上にあるか又は経路外にあるかどうかを判断するために対象車両を監視してもよい。コンピュータサーバは、対象車両がまさに到達しようとしている場所（例えば図６に示された第２現在位置）と参照位置との間の距離が予め設定された距離以内であるかどうかを判断してもよい。下記に示すとおり、いくつかの走行経路の詳しい状況は図７に示され得る。

図７は、本開示の一部の実施形態による例示的な走行経路及び参照位置を示す概略図である。図７の概略図は単に例示のためのものであり、本開示の範囲は走行経路の限定を意図するものではない。一部の実施形態において、走行経路は閉ループである。例えば、出発地及び行先地は同じ位置を指してもよい。別の例として、出発地と行先地との間の距離は予め設定された値未満であってもよい。

図７には、出発地位置から行先地位置までの３つの走行経路、すなわち第１走行経路７１０、第２走行経路７２０、及び第３走行経路７３０がある。ここで３つの走行経路には、別々に３つの参照位置があり、すなわち第１走行経路７１０上の参照位置Ｒ、第２走行経路７２０上の参照位置Ｒ’、及び第３走行経路７３０上の参照位置Ｒ’’がある。参照位置Ｒ、Ｒ’、及びＲ’’は単に例示目的で示されており、他の参照位置（図示せず）が第１走行経路７１０、第２走行経路７２０、及び／又は第３走行経路７３０の種々の位置に分散していてもよい。

一部の実施形態において、参照位置Ｒ、Ｒ’、及びＲ’’のうちの１つ以上は、対象車両が付近を通りたい中間地点であってもよい。コンピュータサーバは、参照位置Ｒ、Ｒ’、及びＲ’’のうちの１つ以上に基づき第１走行経路７１０、第２走行経路７２０、及び／又は第３走行経路７３０を決定してもよい。一部の実施形態において、第１走行経路７１０、第２走行経路７２０、及び／又は第３走行経路７３０はコンピュータサーバにより予め決定された走行経路であってもよい。コンピュータサーバは、第１走行経路７１０、第２走行経路７２０、及び第３走行経路７３０のうちの１つ以上に基づいて参照位置Ｒ、Ｒ’、及びＲ’’のうちの１つ以上を動的に決定してもよい。

単なる例として、第１走行経路７１０上の、対象車両の第１現在位置ＦＣが、グローバルポジショニングシステム（ＧＰＳ）を用いて判断されてもよい。参照位置Ｒ、Ｒ’、及びＲ’’は、参照期間又は参照距離後に対象車両が到達し得る位置であってもよい。

一例においてコンピュータサーバは、第１現在位置ＦＣから第２現在位置ＳＣ１までの実際の走行経路７４０を監視してもよい。一部の実施形態において、第２現在位置ＳＣ１は、第１現在位置ＦＣから参照時間（例えば５分）及び／又は参照距離にわたり走行した後に実際に対象車両が到達した位置であってもよい。コンピュータサーバは、第２現在位置ＳＣ１と第１走行経路７１０上の参照位置Ｒとの距離が予め設定された距離以内であると判断してもよい。一部の実施形態において、円形領域７６０は参照位置Ｒを中心としてもよい。円形領域７６０は、参照位置Ｒからの距離が予め設定された距離以内である複数の位置を含んでもよい。図７に示されるとおり、円形領域７６０内の第２現在位置ＳＣ１は、対象車両が経路上にあると示し得る。

別の例においてコンピュータサーバは、第１現在位置ＦＣから第２現在位置ＳＣ２までの実際の走行経路７５０を監視してもよい。一部の実施形態において、第２現在位置ＳＣ２は、第１現在位置ＦＣから参照時間及び／又は参照距離（例えば５００メートル）にわたり走行した後に実際に対象車両が到達した位置であってもよい。コンピュータサーバは、第２現在位置ＳＣ２と第１走行経路７１０上の参照位置Ｒとの間の距離が予め設定された距離以内でないと判断してもよい。図７に示されるとおり、円形領域７６０を越えた第２現在位置ＳＣ２は、対象車両が経路外にあると示してもよい。

一部の実施形態において、対象車両が無事に経路上にあると判断された場合でも、輸送トランザクションの１つ以上のパーティ（例えば運転手及び／又は乗客）に緊急事態が発生してもよい。パーティ（例えば運転手又は乗客）の安全を確保するために、コンピュータサーバは、パーティのユーザ端末を監視して緊急事態の発生の有無を判断してもよい。一部の実施形態において、パーティは、助けを要求するために緊急情報を自動的に送ってもよい。下記に示すとおり、詳細なプロセスは図８に示され得る。

図８は、本開示の一部の実施形態による、緊急情報を送る例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。プロセス及び／又は方法は、オンデマンドサービスシステム１００のオンライン輸送サービスプラットフォームのコンピュータサーバ（例えばサーバ１１０）により運用されてもよい。例えば方法及び／又はプロセスは、命令のセットとして実装されて、オンライン輸送サービスプラットフォームの少なくとも１つのストレージ媒体に記憶されてもよい。プラットフォームのコンピュータサーバの少なくとも１つのプロセッサは、ストレージ媒体と通信して命令のセットを実行し、以下のステップを実行してもよい。

ステップ８１０においてコンピュータサーバは、第１パーティと第２パーティとの間の輸送トランザクションを開始してもよい。第１パーティ及び第２パーティは、オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスしてもよい。輸送トランザクションは、貨物輸送トランザクション、タクシー予約、観光バストランザクション、又は同様のものを含んでもよい。第１パーティは、第１ユーザ端末を介してオンライン輸送プラットフォームにアクセスしてもよい。第２パーティは、第２ユーザ端末を介してオンライン輸送プラットフォームにアクセスしてもよい。第１パーティは運転手端末及び／もしくは車両端末であってもよく、第２パーティは乗客端末であってもよく、又はその逆であってもよい。

一部の実施形態において、第１ユーザ端末が乗客端末である場合、乗客は、乗客端末を使用して、オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスし、出発地情報及び行先地情報又は同様のものなどの移動情報を入力してもよい。第１ユーザ端末は、車両の乗客と関連付けられる電子デバイスであってもよい。第２ユーザ端末は運転手端末であってもよい。運転手は、運転手端末を使用してオンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスしてもよい。第２ユーザ端末は、車両の運転手と関連付けられる電子デバイスであってもよい。

コンピュータサーバはトランザクション情報を取得してもよい。トランザクション情報は、例えば出発地情報、行先地情報、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなど、サービスリクエストに関する情報を含んでもよい。トランザクション情報は、例えば第１パーティの現在位置、第１パーティの登録情報、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなど、第１パーティに関する情報を含んでもよい。トランザクション情報は、例えば第２パーティの現在位置、第２パーティの登録情報、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなど、第２パーティに関する情報を含んでもよい。トランザクション情報は、第１パーティ、第２パーティ、及び／又は情報を記憶する所定のデータベース（例えばデータベース１５０）から取得されてもよい。

一部の実施形態において、輸送トランザクションは、注文・送出モード又は注文・リクエストモードに基づき確立されてもよい。注文・送出モードでは、コンピュータサーバは複数の運転手端末のうちの１つに輸送注文を送出してもよい。注文・リクエストモードでは、コンピュータサーバは、輸送注文を複数の運転手端末に送ってもよく、複数の運転手端末は、輸送注文に応答してもよい。

注文・送出モードでは、コンピュータサーバがトランザクション注文を第２パーティに送出した後に第２パーティの登録情報と関連付けられるトランザクション情報が生成されてもよい。注文・リクエストモードでは、第２パーティがトランザクション注文を受諾したとき又はその後に第２パーティの登録情報と関連付けられるトランザクション情報が生成されてもよい。本開示の範囲は、注文・送出モード及び／又は注文・リクエストモードなどのトランザクション注文割り当てのモードの限定を意図するものではない可能性がある。

一部の実施形態において、輸送トランザクションが開始されたとき又は後に、第２パーティは第１パーティの可視範囲外にあり得る。コンピュータサーバは、第１パーティが第２パーティを発見すること、又はその逆を促進するために、第２パーティの現在位置を第１パーティに送ってもよい。例えばコンピュータサーバは、乗客の現在位置を運転手に送ってもよく、よって運転手は、乗客の現在位置まで走行して乗客を乗せてもよい。別の例として、コンピュータサーバは運転手の現在位置を乗客に送ってもよく、よって乗客は、運転手の現在位置まで歩いて車両に乗り込んでもよい。

ステップ８２０においてコンピュータサーバは、第２パーティの登録情報を第１パーティに送ってもよい。第２パーティの登録情報は、車両の登録済み識別情報（例えば車両の登録ライセンスプレート、車両の登録画像、登録車種、登録車両の経年数、車両の登録動作状態、車両の登録色など）、車両の運転手の身元情報、車両の画像、運転手の電話番号、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、車両の登録された識別情報（例えば車両の登録ライセンスプレート）を登録情報から獲得してもよい。コンピュータサーバが第２パーティの登録情報を送ると、第１パーティは登録情報を受信してもよく、第１ユーザ端末は登録情報を表示してもよい。第１ユーザは、登録情報が車両及び／又は第２パーティの実際の情報と一致するかどうかを判断してもよい。一部の実施形態において、コンピュータサーバはリマインダを第１パーティに送ってもよく、第１パーティはリマインダを取得してもよい。リマインダは、車両の登録済み識別情報が第１パーティの観測する実際の情報と一致するかどうか確認するよう第１パーティにリマインドしてもよい。

一部の実施形態において第１パーティは、車両に乗り込む前にリマインダを取得してもよい。車両の実際の情報（例えば実際のライセンスプレート）が車両の登録済み識別情報（例えば登録ライセンスプレート）と一致しない場合、第１パーティ（例えば乗客）は車両に乗り込むのを拒否してもよい。一部の実施形態において、走行前に、乗客端末は第２パーティの写真（例えば運転手の写真）を取得して写真をコンピュータサーバに送ってもよい。一部の実施形態において運転手端末は、トランザクションの請求をする前にカメラプログラムを呼び出すことにより運転手の写真を撮ってもよい。コンピュータサーバは、写真を受信した後にリマインダを生成してリマインダを運転手端末に送ってもよい。運転手端末は、トランザクションが監視され得ることを示すリマインダをコンピュータサーバから受信して表示してもよい。例えば運転手端末は、「ＸＸ公安省（ＰＳＢ：Ｐｕｂｌｉｃ Ｓｅｃｕｒｉｔｙ Ｂｕｒｅａｕ）が輸送トランザクションを記録しました」と示すリマインダをプロンプトボックス内に表示してもよい。ここでＸＸ公安省（ＰＳＢ）は、輸送トランザクションの法的管轄権を有してもよい。したがって、偽の識別情報（例えば偽造ライセンスプレート）と関連付けられる車両に乗ることの安全上のリスクが回避されてもよく、乗客の安全性が改善されてもよい。

一部の実施形態において乗客は、車両の画像をリアルタイムで撮って車両の画像をコンピュータサーバに送ってもよい。コンピュータサーバは、アップロードされた車両の画像に基づきリマインダを生成して、リマインダを運転手端末及び／又は車両端末に送ってもよい。リマインダは、車両の画像が撮られアップロードされたと運転手にリマインドしてもよい。リマインダは、車両が監視されたこと、又は監視されることを運転手にリマインドしてもよい。運転手端末及び／又は車両端末はリマインダを表示してもよい。一部の実施形態においてリマインダは、車両端末と関連付けられる運転手の犯行意欲を消失させる可能性がある。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、車両画像を保存し、緊急事態発生の場合に車両画像を１つ以上の対象端末に送ってもよい。車両画像は、対象端末（単数又は複数）が乗客を救助すべき車両を探すのを助けてもよい。

一部の実施形態において、第１ユーザ端末が車両の運転手と関連付けられる電子デバイスである場合、第２ユーザ端末は車両の乗客と関連付けられる電子デバイスであってもよい。第２パーティの登録情報は、乗客の身元情報、乗客の電話番号、乗客の写真、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。第２ユーザ端末の登録情報は第１ユーザ端末に送られてもよい。

ステップ８３０においてコンピュータサーバは、第１パーティに緊急事態が発生したと判断してもよい。第１パーティに対する緊急事態の発生は、第１パーティにより開始されてもよい。緊急情報は、緊急事態の発生の位置、第２パーティの登録情報、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。

一部の実施形態において第１ユーザ端末は、緊急通報を備えたユーザインターフェースを表示してもよい。一部の実施形態において第１ユーザは、第１ユーザ端末上で表示される１つ以上の指示に従って、第１ユーザ端末上で緊急通報を備えたユーザインターフェースを開くことを選んでもよい。一部の実施形態において第１ユーザ端末は、輸送トランザクションが開始された後、システムデフォルトとして緊急通報を備えたユーザインターフェースを表示してもよい。一部の実施形態において第１ユーザは、緊急通報を備えたユーザインターフェースと他のインターフェース（単数又は複数）とを切り替えてもよい。通報ボタンは、通報ボタンがアクティブ化されると、緊急事態確認信号を送ることを第１パーティに行わせるよう構成されてもよい。通報ボタンがアクティブ化される（例えば第１パーティにより押される）とコンピュータサーバは、第１パーティに対する緊急事態の発生が確認されたと判断してもよい。一方、第１ユーザ端末は緊急情報をコンピュータサーバに送ってもよく、コンピュータサーバは緊急情報を受信してもよい。緊急情報は、緊急事態の発生の場所、緊急事態の発生時刻、第１パーティの登録情報、第２パーティの登録情報、車両の登録済み識別情報（例えば登録ライセンスプレート）、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。緊急事態の発生場所は、第１ユーザ端末の現在の場所、第２ユーザ端末の現在の場所、車両端末の現在の場所、又は同様のものであってもよい。

ステップ８４０においてコンピュータサーバは、緊急通報を対象端末に送ってもよい。緊急通報は緊急情報を含んでもよい。対象端末は、第３パーティ端末、既定のプラットフォーム、及び公安省データセンタ、又は同様のもののうちの少なくとも１つ、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。第３パーティ端末は、デフォルト端末であってもよく、又は緊急事態を確認した端末のユーザにより予め設定されたものでもよい。コンピュータサーバは、第１ユーザ端末から緊急事態確認信号を受信するのに基づき緊急通報を対象端末に送ってもよい。

単なる例として、第１パーティが乗客端末である場合、乗客は、乗客端末のユーザインターフェースに設定されている通報ボタンをクリックすることにより助けを求めてもよい。乗客は、危険に気づくと、車両の登録済み識別情報（例えば登録ライセンスプレート）、緊急事態の発生場所をコンピュータサーバ及び／又は公安省データセンタに送るために通報ボタンをクリックしてもよい。コンピュータサーバは、緊急事態の発生場所周辺の予め設定された領域内の複数の端末を捕捉して、緊急情報をこの複数の端末に送ってもよい。通報ボタンがアクティブ化されると、コンピュータサーバは、乗客端末から緊急情報を受領し、緊急情報をこの複数の端末に送ってもよい。複数の端末と緊急事態の発生場所との間の距離は、予め設定された値よりも短くてもよい。これによってコンピュータサーバは、複数の端末と関連付けられる運転手及び／又は乗客に助けを求めることにより乗客を支援してもよい。一部の実施形態において複数の端末は、緊急情報を受信して救助行為への参加を確認してもよい。複数の端末と関連付けられる車両端末は、緊急事態の発生場所まで走行するためにナビゲーションを有効化してもよい。こうして乗客は、通報ボタンに基づきサポートを得てもよく、車両に乗る乗客の安全性が改善されてもよい。

一部の実施形態において、第１パーティが乗客端末である場合、第２パーティは無人車両であってもよく、乗客は、緊急の場合に乗客端末のユーザインターフェースの通報ボタンをアクティブ化してもよい。通報ボタンがアクティブ化されると、無人車両は、例えば信号を送る、警告サイレンを鳴らす、又は緊急ブレーキをかける、又は同様のこと、又はそれらの任意の組み合わせなどを含む措置を講じてもよい。

別の例として、第１パーティが運転手端末である場合、運転手は、運転手端末のユーザインターフェースに設定されている通報ボタンをクリックすることにより助けを求めてもよい。緊急情報は、乗客の身元情報をさらに含んでもよい。通報ボタンがアクティブ化されると、コンピュータサーバは、運転手端末から緊急情報を受信して緊急情報を対象端末に送ってもよい。緊急情報は、車両の登録済み識別情報（例えば登録ライセンスプレート）、緊急事態の発生場所、乗客の身元情報、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。緊急事態の発生場所は、通報ボタンがアクティブ化されたときの運転手端末の場所であってもよい。さらに、乗客の身元情報は、名前、連絡先情報、乗客の写真、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。運転手の安全が乗客の脅威にさらされているときに乗客を発見するのが容易となり得る。運転手は、危険に気づくと、車両の登録済み識別情報（例えば登録ライセンスプレート）、緊急事態の発生場所、又は同様のものをコンピュータサーバ及び／又は公安省データセンタに送るために通報ボタンをクリックしてもよい。運転手は、警報ボタンに基づきサポートを得てもよく、運転手の安全性が改善されてもよい。

一部の実施形態において乗客は、予め設定された連絡先に、緊急事態が発生する前にメッセージを送ってもよい。メッセージは、車両の登録済み識別情報（例えば登録ライセンスプレート）、車両のリアルタイムの位置、運転手の写真、車両画像、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせに関する情報を含んでもよい。乗客の安全性をさらに改善し運転手の犯行意欲を消失させるために、乗客は、走行工程中に、予め設定された連絡先に乗客端末を介してメッセージを送ってもよい。一部の実施形態において乗客は、必要に応じて連絡先を予め設定し且つ／又は連絡先を選択してもよい。乗客端末は、車両の登録済み識別情報（例えば登録ライセンスプレート）及び／又は車両のリアルタイムの位置と関連付けられるＨＴＭＬ５リンクの形態で、メッセージを予め設定された連絡先に送ってもよい。予め設定された連絡先（例えば対象端末）は、メッセージを取得し、ＨＴＭＬ５リンクをクリックして乗客と関連付けられる車両のリアルタイムの位置を確認してもよい。

なお、一部の実施形態において、ステップ８３０及びステップ８４０は必要ないかもしれない。代わりに、緊急事態の発生が確認されると、第１ユーザ端末は、緊急事態確認信号をコンピュータサーバに送らずに、１つ以上の対象端末に緊急通報を自動的に送ってもよい。例えば、第１パーティは、危険に気づくと、第１ユーザ端末のユーザインターフェースに示された通報ボタンをクリックしてもよく、その結果、第１ユーザ端末は、緊急情報（例えば車両の登録済み識別情報、緊急事態の発生場所など）を対象端末（単数又は複数）に送ってもよい。

一部の実施形態において、輸送トランザクションの１つ以上のパーティは、１つ以上の指示に従って、助けを要求し且つ／又は助けを取り消してもよい。指示（単数又は複数）は、ユーザ端末にインストールされたアプリケーションのユーザインターフェース上に表示されてもよい。一部の実施形態において、指示（単数又は複数）の表示はコンピュータサーバにより起動されてもよい。あるいは、パーティは、指示（単数又は複数）を表示するユーザインターフェースを自動で呼び出してもよい。下記に示すとおり、指示（単数又は複数）の詳細は図９−Ａ〜図９−Ｃに示され得る。

図９−Ａは、本開示の一部の実施形態による、通報チュートリアル情報を表示するオンライン輸送サービスプラットフォームの例示的なユーザインターフェースの基本ビューである。図９−Ａに示されるとおり、インターフェースは、グレーのマスクレイヤを表示してもよく、グレーのマスクレイヤの上に通報チュートリアル情報のプロンプトボックスを表示してもよい。通報チュートリアル情報は、輸送サービスの移動経路中の緊急事態の場合には、ユーザ端末（すなわちスマートフォン）を振るようユーザに促してもよい。ユーザがユーザ端末を振ると、インターフェースは、図９−Ｂに示される通報ボタンのインターフェースにジャンプしてもよい。

図９−Ｂは、本開示の一部の実施形態による、通報ボタンを表示する例示的なユーザインターフェースの変形図である。インターフェースの上部セクションは通報に対応するプロンプト情報を示す表示エリアであってもよく、インターフェースの下部セクションは通報ボタンを表示してもよい。一部の実施形態においてインターフェースは、非緊急状況で通報ボタンをトリガしないようパーティにリマインドする警告メッセージを表示してもよい。緊急状況では、パーティが通報ボタンをクリックすると、インターフェースは図９−Ｃに示されるオンラインヘルプ情報を表示するインターフェースにジャンプしてもよい。

図９−Ｃは、本開示の一部の実施形態による、オンラインヘルプ情報を表示する例示的なユーザインターフェースの変形図である。インターフェースの上部セクションは、ヘルプモードオプションを示す表示エリアであってもよい。パーティがヘルプモードオプションの１つを選択すると、ユーザ端末は移動情報、及び／又はユーザに対応する緊急情報を対象端末に送信してもよい。ここで対象端末は、パーティにより予め決定されても、又はヘルプモードオプションにおいてパーティにより選択されてもよく、すなわちユーザは、対象端末と関連付けられる第３パーティに助けを求めてもよい。一部の実施形態において、ユーザインターフェースは、パーティの助けをキャンセルする機能を提供してもよい。インターフェースの下部セクションは、キャンセルボタンを表示してもよい。ユーザがキャンセルボタンをクリックすると、ユーザは助け求めるリクエストをキャンセルできる。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、対象車両が出発地位置から行先地位置へ走行するとき、輸送トランザクションの第１パーティ及び／又は第２パーティに走行経路を送ってもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、運転手が対象車両を、乗客を乗せるために乗車位置まで運転するとき、運転手端末に走行経路を送ってもよい。一部の実施形態において、運転手端末は走行経路を運転手に報知してもよい。その結果、１つ以上のパーティが報知を聞いて、ユーザ端末にインストールされたアプリケーションのユーザインターフェース上に表示されるナビゲーション経路を見ずに、自身が経路上にあるであろうと確認してもよい。下記に示すとおり、詳細なプロセスは図１０に示され得る。

図１０は、本開示の一部の実施形態による、第１パーティ及び／又は第２パーティにＰＯＩ走行経路を送る例示的な方法及び／又はプロセスのフローチャートである。プロセス及び／又は方法は、オンデマンドサービスシステム１００のオンライン輸送サービスプラットフォームのコンピュータサーバ（例えばサーバ１１０）により運用されてもよい。例えば方法及び／又はプロセスは、命令のセットとして実装されて、プラットフォームの少なくとも１つのストレージ媒体に記憶されてもよい。プラットフォームのコンピュータサーバの少なくとも１つのプロセッサは、ストレージ媒体と通信して命令のセットを実行し、以下のステップを実行してもよい。

ステップ１０１０においてコンピュータサーバは、ＰＯＩデータベース及び分類ＰＯＩ情報を予め設定してもよい。ＰＯＩデータベースは、１つ以上のＰＯＩを含んでもよい。ＰＯＩは、例えばショッピングモール、公園、学校、病院、ホテル、レストラン、スーパー、観光名所、ランドマーク、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなど、建物又は道路を含むポイントオブインタレストを指してもよい。各ＰＯＩは対応するＰＯＩ情報を有してもよい。ＰＯＩのＰＯＩ情報は、例えばＰＯＩの名称、ＰＯＩの位置、ＰＯＩの向き、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含む、ＰＯＩに関する情報を指してもよい。単なる例として、ニューヨーク市では、ＰＯＩの名称はタイムズスクエアであってもよく、ＰＯＩの位置はタイムズスクエアの地理的な場所であってもよく、ＰＯＩの向きはタイムズスクエアの南であってもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、例えばブロック、都市、地区、地方、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなど、適切な範囲内のＰＯＩ情報を取得してもよい。ＰＯＩ情報は、手動収集、パッケージアップロード、ストリートビュー収集、衛星データ収集、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせにより取得されてもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、端末（例えばリクエスタ端末１３０、プロバイダ端末１４０など）のフィードバック情報に基づいてＰＯＩ情報を更新してもよい。コンピュータサーバは、取得したＰＯＩ情報に基づいてＰＯＩデータベースを予め設定してもよい。ＰＯＩデータベースは、１つ以上のＰＯＩのＰＯＩ情報を含んでもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、ＰＯＩデータベース内のＰＯＩ情報を分類してもよい。コンピュータサーバは、道路の方向に基づきＰＯＩ情報を分類してもよい。道路には２つの方向があってもよい。道路の別々の方向に沿って別々のＰＯＩ情報があってもよい。一部の実施形態において、道路の同一方向に沿ったＰＯＩ情報は同じ分類とみなされてもよい。一部の実施形態において、道路にいくつかのＰＯＩが存在することもあるが、ＰＯＩ情報はそれぞれの進行方向ではっきりと異なってもよい。例えば、北南方向に沿って延びる道路にＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、及びＥという名称の５つのＰＯＩがあってもよい。運転手の進行方向が北から南である場合、ＰＯＩは、道路の片側（例えば進行方向の右側、すなわち道路の西側）の運転手の可視範囲内にあるＡ、Ｂ、及びＤであってもよく、運転手の進行方向が同じ道路の南から北である場合、ＰＯＩは、道路の他方の側（例えば、進行方向の右側、すなわち道路の東側）の運転手の可視範囲内にあるＣ及びＥであってもよい。一部の実施形態において、ＰＯＩの向きは、ＰＯＩの出入り口、ＰＯＩの角、運転手の進行方向の片側、運転手の進行方向の反対側、ＰＯＩの斜め向かいの位置、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、北京大学東門、中関村広場北側、又は同様のもの。

ステップ１０２０においてコンピュータサーバは、第１パーティと第２パーティとの間の輸送トランザクションを開始してもよい。第１パーティ及び／又は第２パーティは、上述したパーティのうちの１つであってもよい。例えば、第１パーティは乗客であってもよく、第２パーティは運転手であってもよい。コンピュータサーバは、乗客から送られたサービスリクエストに基づいて輸送トランザクションを開始してもよい。サービスリクエストは所望の出発地位置及び行先地位置を含んでもよい。

ステップ１０２５において、コンピュータサーバは乗車位置を決定してもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、乗車位置を、乗客の所望の出発地位置、乗客の現在位置、運転手の現在位置、又は同様のものに決定してもよい。一部の実施形態において、乗車位置は、乗客の所望の出発地位置の所定範囲内のＰＯＩ（例えば最も近いＰＯＩ）、乗客の現在位置、運転手の現在位置、又は同様のものに決定されてもよい。一部の実施形態において、最も近いＰＯＩのＰＯＩ情報は、第１パーティ及び／又は第２パーティを乗車位置に導くのに十分具体的であってもよい。そうでなければ、ＰＯＩ情報は、乗客の体験に悪影響を与えたり、輸送トランザクションの取り消しの原因となったり、又は運転手の収入を減らすことになったりするかもしれない。一部の実施形態において、乗車位置は、例えばＰＯＩの名称、ＰＯＩの位置座標、ＰＯＩに対応する向き、又は同様のもの、又はそれらの任意の組み合わせなどのＰＯＩ情報を含んでもよい。

ステップ１０３０においてコンピュータサーバは、第１パーティ（例えば乗客）を乗車位置に導く第１ナビゲーション経路を取得してもよい。一部の実施形態において第１ナビゲーション経路は、乗客の出発地位置又は乗客の現在位置から乗車位置までの経路であってもよい。一部の実施形態において第１ナビゲーション経路は、比較的短い歩行距離、又は比較的短い歩行時間の経路であってもよい。コンピュータサーバは、第１ナビゲーション経路を第１パーティのユーザ端末に送ってもよい。第１パーティのユーザ端末は第１ナビゲーション経路を表示してもよく、第１ナビゲーション経路は第１パーティを乗車位置に誘導してもよい。

ステップ１０４０において、コンピュータサーバは第２パーティ（例えば運転手）を乗車位置に導く第２ナビゲーション経路を取得してもよい。一部の実施形態において、第２ナビゲーション経路は、運転手の現在位置から乗車位置までの経路であってもよい。一部の実施形態において第２ナビゲーション経路は、比較的短い走行時間、比較的短い走行距離の経路であってもよい。一部の実施形態において第２ナビゲーション経路は、道路の渋滞を回避する経路であってもよい。コンピュータサーバは、第２ナビゲーション経路を第２パーティのユーザ端末に配信してもよい。第２パーティのユーザ端末は、第２ナビゲーション経路を表示してもよく、第２ナビゲーション経路は、第２パーティを乗車位置に誘導してもよい。

一部の実施形態において第１（又は第２）ナビゲーション経路は、乗車位置とは異なる１つ以上のＰＯＩを有してもよい。第１（又は第２）パーティが第１（又は第２）ナビゲーション経路に沿って進行するとき、コンピュータサーバは、ＰＯＩ（単数又は複数）の名称、方向転換が必要かどうか、及び／又は方向転換をいつするべきかに関する情報を第１（又は第２）パーティに送ってもよい。一部の実施形態において、第１（又は第２）パーティと関連付けられるユーザ端末は、ナビゲーション経路を報知してもよい。したがって、第１（又は第２）パーティは、ユーザ端末において示される走行経路を見る必要はないかもしれない。

ステップ１０５０において、コンピュータサーバは第２パーティ（例えば運転手）を行先地位置に導く第３ＰＯＩ走行経路を取得してもよい。ＰＯＩ走行経路は、１つ以上のＰＯＩを含んでもよい。一部の実施形態において、第３ＰＯＩ走行経路は、運転手の現在位置から行先地位置までの経路であってもよい。一部の実施形態において、第３ＰＯＩ走行経路は、乗車位置から行先地位置までの経路であってもよい。一部の実施形態において、第１パーティ及び／又は第２パーティは、輸送トランザクションの行先地位置を変更してもよく、コンピュータサーバは、変更された行先地位置に基づき第３ＰＯＩ走行経路を更新してもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、第３ＰＯＩ走行経路を第１パーティ及び／又は第２パーティのユーザ端末（単数又は複数）に送ってもよい。第１パーティ及び／又は第２パーティのユーザ端末（単数又は複数）は、第３ＰＯＩ走行経路を表示してもよい。第１パーティ及び／又は第２パーティは、第３ＰＯＩ走行経路を見ることを、自身が望む任意の時点で選んでもよい。

一部の実施形態において、第３ＰＯＩ走行経路上の１つ以上のＰＯＩは、第１パーティ及び／又は第２パーティにより予め決定されてもよく、コンピュータサーバは、予め決定されたＰＯＩ（単数又は複数）に基づき第３ＰＯＩ走行経路を決定してもよい。例えば第１パーティ（例えば旅行者）は、第３ＰＯＩ走行経路が１つ以上の観光名所を通過することを望むかもしれない。別の例として第１パーティ（例えば乗客）は、乗客が誰かに会うため又は荷物を載せるために立ち寄りたい１つ以上のＰＯＩを予め決定してもよい。一部の実施形態において、ＰＯＩ（単数又は複数）は第１パーティがサービスリクエストを送るときに第１パーティにより予め決定されてもよい。一部の実施形態において、ＰＯＩ（単数又は複数）は第２パーティがサービスリクエストを受諾したときに第２パーティにより予め決定されてもよい。

一部の実施形態においてコンピュータサーバは、１つ以上のＰＯＩ走行経路を決定してもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、ＰＯＩ走行経路の中で最適な経路を第１パーティ及び／又は第２パーティの第３ＰＯＩ走行経路として決定してもよい。最適な経路は、現在の交通条件情報に基づいて決定されてもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、ＰＯＩ走行経路を第１パーティ及び／又は第２パーティに送ってもよく、第１パーティ及び／又は第２パーティが、最適な経路を第３ＰＯＩ走行経路として選択してもよい。

一部の実施形態において、対象車両が第３ＰＯＩ走行経路上を走行しているとき、コンピュータサーバは、現在の交通条件情報（例えば第３ＰＯＩ走行経路上に交通渋滞があるかもしれない）に基づき対象車両の現在位置から行先地位置までの第４ＰＯＩ走行経路を取得してもよい。コンピュータサーバは、第１パーティ及び／又は第２パーティのユーザ端末（単数又は複数）にメッセージを送って、第３ＰＯＩ走行経路を第４ＰＯＩ走行経路に変更することを選ぶか尋ねてもよい。

ステップ１０６０においてコンピュータサーバは、第１パーティ及び／又は第２パーティのリアルタイム位置を監視してもよい。第１パーティ及び／又は第２パーティのユーザ端末（単数又は複数）は、リアルタイム位置をコンピュータサーバにリアルタイムで自動的に送ってもよい。コンピュータサーバは、第１パーティ及び／又は第２パーティのリアルタイム位置を取得して、第１パーティ及び／又は第２パーティが第３ＰＯＩ走行経路中のＰＯＩの近くに向かって動いているかどうかを判断してもよい。

ステップ１０７０においてコンピュータサーバは、第１パーティ及び／又は第２パーティのリアルタイム位置に基づき、第３ＰＯＩ走行経路を第１パーティ及び／又は第２パーティに送ってもよい。一部の実施形態において、第１パーティ及び／又は第２パーティのリアルタイム位置がＰＯＩ（例えばリアルタイム位置の最寄りのＰＯＩ）の所定の距離以内にあると、コンピュータサーバは、第３ＰＯＩ走行経路を第１パーティ及び／又は第２パーティに送ってもよい。一部の実施形態において所定の距離とは、運転手の可視範囲（例えば７０メートル、８０メートルなど）以内であってもよい。一部の実施形態において、第３ＰＯＩ走行経路は、第２パーティ（例えば運転手）を行先地位置まで導いてもよい。一部の実施形態において第３ＰＯＩ走行経路は、第２パーティを１つ以上の所定の中間地点（単数又は複数）に導いてもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、ＰＯＩ（単数又は複数）の名称、方向転換が必要かどうか、及び／又は方向転換をいつするべきかに関する情報を第１及び／又は第２パーティに送ってもよい。一部の実施形態において、第１及び／又は第２パーティと関連付けられるユーザ端末は、第３ＰＯＩ走行経路を報知してもよい。第１パーティ及び／又は第２パーティは、第３ＰＯＩ走行経路の報知を聞くと、ユーザ端末（単数又は複数）上で表示される第３ＰＯＩ走行経路を見る必要がないかもしれない。

なお、一部の実施形態において、ステップ１０３０及び／又はステップ１０４０は必要ないかもしれない。例えば第１パーティの現在位置が乗車位置と同じであると思われれば、ステップ１０３０は省略されてもよい。別の例として、第２パーティの現在位置が乗車位置と同じであると思われれば、ステップ１０４０は省略されてもよい。ＰＯＩ走行経路を送ることに関する例は、図１１−Ａ及び図１１−Ｂに示され得る。

図１１−Ａは、本開示の一部の実施形態による、乗車位置を含む地図を表示するオンライン輸送サービスプラットフォームの例示的なユーザインターフェースの基本ビューである。コンピュータサーバは、第１パーティ（例えば乗客）の現在位置（例えば北京語言大学（ＢＬＣＵ：Ｂｅｉｊｉｎｇ Ｌａｎｇｕａｇｅ ａｎｄ Ｃｕｌｔｕｒｅ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ））を取得してもよい。さらにコンピュータサーバは、第１パーティの現在位置に基づき、或るＰＯＩ（例えばＢＬＣＵ南門）を第１パーティの推奨される乗車位置として決定してもよい。一部の実施形態においてコンピュータサーバは、第１パーティの現在位置から推奨される乗車位置まで（例えばＢＬＣＵからＢＬＣＵ南門まで）の第１ナビゲーション経路を取得してもよい。コンピュータサーバは、推奨される乗車位置及び／又は第１ナビゲーション経路を第１パーティのユーザ端末に送ってもよい。第１パーティのユーザ端末にインストールされているアプリケーションのユーザインターフェースは、第１パーティの現在位置を示す地図、推奨される乗車位置、及び／又は第１ナビゲーション経路（図示せず）を表示してもよい。一部の実施形態において、第１パーティの現在位置、推奨される乗車位置、及び／又は第１ナビゲーション経路は強調表示され（例えば異なる色、異なるフォント又はサイズ、異なるタグで示され）てもよい。

第１ナビゲーション経路は、第１パーティを乗車位置に誘導してもよい。一部の実施形態において第２パーティ（例えば運転手）は、第１パーティの現在位置に詳しくなくても、推奨される乗車位置はより容易に発見できる。推奨される乗車位置を決定すると、第２パーティは、第１パーティの現在位置に行く必要も、又は電話通信（単数又は複数）を介して第１パーティに現在位置を確認する必要さえもないかもしれない。こうして第２パーティは、より容易に第１パーティを乗せることができ、第１パーティの待ち時間が短縮されてもよく、それに応じて注文キャンセル率が抑制されてもよい。

図１１−Ｂは、本開示の一部の実施形態による、ＰＯＩ走行経路の一部を含む地図を表示するオンライン輸送サービスプラットフォームの例示的なユーザインターフェースの基本ビューである。運転手のユーザ端末は、地図にＰＯＩ走行経路を表示してもよい。一部の実施形態において、図１１−Ｂに示されたＰＯＩ走行経路は、第１ナビゲーション経路、第２ナビゲーション経路、又は第３ＰＯＩ走行経路の一部であってもよい。図１１−Ｂに示されるとおり、ＰＯＩ走行経路は１つ以上の矢印で強調表示されてもよく、矢印（単数又は複数）は進行方向を示してもよい。運転手がＰＯＩ走行経路に沿って前進するとき、コンピュータサーバは運転手のリアルタイム位置を監視してもよい（例えば図１１−Ｂの地点Ａ）。リアルタイム位置が次のＰＯＩ（例えば電力医院（Ｄｉａｎｌｉ Ｈｏｓｐｉｔａｌ））の所定範囲（例えば８０メートル）以内になると、コンピュータサーバはＰＯＩ走行経路を運転手に送ってもよい（例えば８０メートル先の電力医院の正門で右折）。運転手端末はＰＯＩ走行経路を運転手に報知してもよい。したがって、運転手は、ユーザ端末において示される走行経路を見る必要はないかもしれない。なお、コンピュータサーバは、方向情報及び距離情報に加えて特定のＰＯＩの向き（例えば上述した電力医院正門）を運転手に送ってもよい。その結果、運転手は、特に２つ以上の交差点が互いの近くにあるとき、どこで方向を転換するべきかより容易且つより正確に判断できる。

基本的な概念を上述したが、この詳細な開示を読んだ後、当業者には、前述の詳細な開示が例示としてのみの提示を意図されており限定的でないことが、相当に明らかであろう。本願明細書で明示的に述べてはいないが、当業者や様々な変更、改善、及び修正に想到でき、それが意図される。これらの変更、改善、及び修正は、本開示により示唆されることを意図されており、本開示の例示的な実施形態の意図及び範囲内にある。

さらに、本開示の実施形態について記載するために特定の用語が使用された。例えば、「一実施形態」、「或る実施形態」、及び／又は「一部の実施形態」という用語は、実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造、又は特性が、本開示の少なくとも１つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、強調され且つ当然のことであるが、本明細書の様々な部分における「或る実施形態」又は「一実施形態」又は「代わりの実施形態」への２つ以上の言及は、必ずしもすべて同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性は、本開示の１つ以上の実施形態に適するように組み合わされてもよい。

さらに、当業者には当然のことながら、本開示の各態様は、任意の新規及び有用なプロセス、機械、製品、もしくは組成物、又はそれらの任意の新規及び有用な改善を含む特許を受けられるいくつかの分類又は文脈のいずれかで本願明細書に示され記載され得る。したがって、本開示の各態様は、完全にハードウェア、完全にソフトウェア（ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む）、又は本願明細書においてすべて概して「モジュール」、「ユニット」、「コンポーネント」、「デバイス」、もしくは「システム」と呼ばれ得るソフトウェア及びハードウェアの実装の組み合わせで実装されてもよい。さらに、本開示の各態様は、コンピュータ可読プログラムコードが具現化された１つ以上のコンピュータ可読媒体において具現化された、コンピュータプログラム製品の形態をとることもできる。

コンピュータ可読信号媒体は、例えば、ベースバンドに、又は搬送波の一部として、コンピュータ可読プログラムコードが具現化された伝搬データ信号を含んでもよい。そのような伝搬信号は、電磁気、光学、又は同様のもの、又はそれらの任意の適切な組み合わせを含む様々な形態のいずれかをとってよい。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体でなく、且つ命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、又はそれに関連して使用されるプログラムの伝達、伝搬又は搬送をすることができる、任意のコンピュータ可読媒体としてもよい。コンピュータ可読信号媒体上に具現化されたプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、ＲＦ、又は同様のもの、又は前述のものの任意の適切な組み合わせを含む、任意の適切な媒体を使用して送信されてもよい。

本開示の態様の動作を実行するコンピュータプログラムコードは、Ｊａｖａ（登録商標）、Ｓｃａｌａ、Ｓｍａｌｌｔａｌｋ、Ｅｉｆｆｅｌ、ＪＡＤＥ、Ｅｍｅｒａｌｄ、Ｃ＋＋、Ｃ＃、ＶＢ．ＮＥＴ、Ｐｙｔｈｏｎ、もしくは同様のものなどのオブジェクト指向プログラミング言語、「Ｃ」プログラミング言語、Ｖｉｓｕａｌ Ｂａｓｉｃ、Ｆｏｒｔｒａｎ ２００３、Ｐｅｒｌ、ＣＯＢＯＬ ２００２、ＰＨＰ、ＡＢＡＰなどの従来の手続きプログラミング言語、Ｐｙｔｈｏｎ、Ｒｕｂｙ、及びＧｒｏｏｖｙなどの動的プログラミング言語、又は他のプログラミング言語などを含む、１つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれていてよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で実行されても、部分的にユーザのコンピュータ上で実行されても、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されても、部分的にユーザのコンピュータ上で且つ部分的にリモートコンピュータ上で実行されても、又は完全にリモートコンピュータもしくはサーバ上で実行されてもよい。後者のシナリオでは、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）もしくはワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）を含む任意の種類のネットワークを介してリモートコンピュータがユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は接続は、（例えばインターネットサービスプロバイダを使用しインターネットを介して）外部コンピュータに対して行われるものであっても、もしくはクラウドコンピューティング環境におけるものであっても、もしくはソフトウェアアズアサービス（ＳａａＳ：Ｓｏｆｔｗａｒｅ ａｓ ａ Ｓｅｒｖｉｃｅ）などのサービスとして提供されるものであってもよい。

さらに、処理要素もしくはシーケンスの記載された順序、又はそれらに対する数字、文字、もしくは他の指定の使用は、特許請求されるプロセス及び方法を、特許請求の範囲に指定され得る以外にいかなる順序にも限定する意図はない。上記開示は、本開示の多様である有用な実施形態と現在考えられるものを様々な例を通して検討するが、当然のことながら、そのような詳細は、当該目的のものでしかなく、添付の特許請求の範囲は、開示された実施形態に限定されず、それどころか、開示された実施形態の意図及び範囲内の修正及び等価な構成を対象とすることが意図される。例えば、上述した様々なコンポーネントの実装は、ハードウェアデバイスにおいて具現化されてもよいが、例えば既存のサーバ又はモバイルデバイスにインストールするなど、ソフトウェアのみのソリューションとして実装されることもあり得る。

同じく当然のことながら、本開示の実施形態の前述の説明においては、様々な特徴が、ときには本開示を簡素化する目的で単一の実施形態、図面、又はそれらの説明にグループ化されて、様々な実施形態の１つ以上の理解を支援している。しかしながら、この開示方法は、特許請求される主題が各請求項に明示的に記載されるよりも多くの特徴を必要とするとの意図を反映したものであるとは解釈されてはならない。むしろ、請求項の主題は、前述の開示された単一の実施形態のうち一部の特徴にある。

Claims (16)

1. バスと、
   前記バスと電気的に接続され、緊急情報を送るためのセットの命令を記憶するストレージ媒体と、
   前記ストレージ媒体と電気的に接続された少なくとも１つのプロセッサと、
   を備えるシステムであって、前記セットの命令を実行すると前記少なくとも１つのプロセッサは、
   オンライン輸送サービスプラットフォームを通した第１パーティと第２パーティとの間の輸送トランザクションを開始することと、
   前記第２パーティの登録情報を前記第１パーティに送ることと、
   前記第１パーティに対する緊急事態の発生を判断することと、
   前記緊急事態の前記発生の位置及び前記登録情報を含む緊急通報を対象端末に送ることと、
   をするよう命じられ、
   前記第１パーティは車両の乗客と関連付けられる第１ユーザ端末を介して前記オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスし、
   前記第２パーティは前記車両の運転手と関連付けられる第２ユーザ端末を介して前記オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスし、
   前記少なくとも１つのプロセッサは、
   前記第２パーティの前記登録情報を前記第１パーティに送るために、前記登録情報を前記第１ユーザ端末に送ることと、
   前記第２パーティと関連付けられる前記車両の画像を前記第１ユーザ端末を通して取得することと、
   前記画像を取得すると、第１リマインダを生成することと、
   前記画像が撮られてアップロードされたと前記運転手にリマインドするために、前記第１リマインダを前記第２ユーザ端末に送ることと、
   をするようさらに命じられ、
   前記第１パーティは前記車両の乗客であり、前記第２パーティは前記車両の運転手である、
   システム。
2. 前記第２ユーザ端末は、前記車両の運転手と関連付けられる電子デバイスであり、
   前記第１ユーザ端末は、前記車両の乗客と関連付けられる電子デバイスであり、
   前記第２パーティの前記登録情報は、
   前記車両の登録済み識別情報、
   前記車両の運転手身元情報、又は
   前記車両の登録画像
   のうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載のシステム。
3. 前記第１ユーザ端末は、前記車両の乗客と関連付けられる電子デバイスであり、
   前記第２ユーザ端末は、前記車両の運転手と関連付けられる電子デバイスであり、
   前記第２パーティの前記登録情報は、前記乗客の身元情報を含む、請求項１に記載のシステム。
4. 前記緊急通報を前記対象端末に送るために、前記少なくとも１つのプロセッサは、
   前記緊急事態の前記発生を判断すると、通報ボタンを備えたインターフェースを表示するよう第１ユーザ端末に命令し、前記通報ボタンは、前記通報ボタンがアクティブ化されると緊急事態確認信号を送ることを前記第１ユーザ端末にさせるよう構成されることと、
   前記緊急事態確認信号を前記第１ユーザ端末から受信することと、
   前記緊急通報を前記対象端末に送り、前記対象端末は、第３パーティ端末、既定のプラットフォーム、又はデータセンタのうちの少なくとも１つであることと、
   をするようさらに命じられる、請求項１に記載のシステム。
5. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
   前記第２パーティの現在位置を前記第１パーティに送るようさらに命じられる、請求項１に記載のシステム。
6. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
   前記車両の実際の識別情報が前記登録済み識別情報と一致するかどうかを確かめるよう前記乗客にリマインドするために、第２リマインダを前記第１ユーザ端末に送るようさらに命じられる、請求項２に記載のシステム。
7. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
   前記第１パーティから前記第１パーティのセーフモードの識別情報を取得すること、
   前記セーフモードの前記識別情報を取得すると、前記第１パーティが前記セーフモードにあることを前記第２パーティに通知することと、
   をするようさらに命じられる、請求項１に記載のシステム。
8. 前記少なくとも１つのプロセッサは、
   前記第１パーティのＰＯＩ走行経路を取得し、前記ＰＯＩ走行経路は、少なくとも１つのＰＯＩを含み、
   前記第１パーティが前記少なくとも１つＰＯＩから所定距離内であるとき、前記ＰＯＩ走行経路を前記第１パーティへ送ること、
   をするようさらに命じられる、請求項１に記載のシステム。
9. 緊急情報を送るための方法であって、
   オンライン輸送サービスプラットフォームの少なくとも１つの電子デバイスによって、前記オンライン輸送サービスプラットフォームを通した第１パーティと第２パーティとの間の輸送トランザクションを開始するステップと、
   前記少なくとも１つの電子デバイスによって、前記第２パーティの登録情報を前記第１パーティへ送るステップと、
   前記少なくとも１つの電子デバイスによって、前記第１パーティへの緊急事態の発生を判断するステップと、
   前記少なくとも１つの電子デバイスによって、前記緊急事態の発生の位置及び前記登録情報を含む緊急通報を対象端末へ送るステップと、
   を備え、
   前記第１パーティは、車両の乗客と関連付けられる第１ユーザ端末を介して前記オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスし、
   前記第２パーティは、前記車両の運転手と関連付けられる第２ユーザ端末を介して前記オンライン輸送サービスプラットフォームにアクセスし、
   前記第２パーティの前記登録情報を前記第１パーティへ送るステップは、前記登録情報を前記第１ユーザ端末へ送るステップを含み、
   前記方法は、
   前記少なくとも１つの電子デバイスによって、前記第２パーティと関連付けられる前記車両の画像を前記第１ユーザ端末を通して取得するステップと、
   前記画像を取得すると、前記少なくとも１つの電子デバイスによって第１リマインダを生成するステップと、
   前記画像が撮られてアップロードされたと前記運転手にリマインドするために、前記少なくとも１つの電子デバイスによって前記第１リマインダを前記第２ユーザ端末に送るステップと、
   をさらに含み、
   前記第１パーティは前記車両の乗客であり、前記第２パーティは前記車両の運転手である、
   方法。
10. 前記第２ユーザ端末は、前記車両の運転手と関連付けられる電子デバイスであり、
    前記第１ユーザ端末は、前記車両の乗客と関連付けられる電子デバイスであり、
    前記第２パーティの前記登録情報は、
    前記車両の登録済み識別情報、
    前記車両の運転手身元情報、又は
    前記車両の登録画像
    のうちの少なくとも１つを含む、請求項９に記載の方法。
11. 前記第１ユーザ端末は、前記車両の乗客と関連付けられる電子デバイスであり、
    前記第２ユーザ端末は、前記車両の運転手と関連付けられる電子デバイスであり、
    前記第２パーティの前記登録情報は、前記乗客の身元情報を含む、請求項９に記載の方法。
12. 前記緊急通報を前記対象端末に前記送るステップは、
    前記緊急事態の前記発生を判断すると、前記少なくとも１つの電子デバイスによって、通報ボタンを備えたインターフェースを表示するよう第１ユーザ端末に命令するステップであって、前記通報ボタンは、前記通報ボタンがアクティブ化されると緊急事態確認信号を送ることを前記第１ユーザ端末にさせるよう構成される、ステップと、
    前記少なくとも１つの電子デバイスによって、前記緊急事態確認信号を前記第１ユーザ端末から受信するステップと、
    前記少なくとも１つのコンピュータサーバによって、前記緊急通報を前記対象端末に送るステップであって、前記対象端末は、第３パーティ端末、既定のプラットフォーム、又はデータセンタのうちの少なくとも１つであるステップと、
    を含む、請求項９に記載の方法。
13. 前記少なくとも１つの電子デバイスによって、前記第２パーティの現在位置を前記第１パーティに送るステップ
    をさらに含む、請求項９に記載の方法。
14. 前記車両の実際の識別情報が前記登録済み識別情報と一致するかどうかを確かめるよう前記乗客にリマインドするために、前記少なくとも１つの電子デバイスによって第２リマインダを前記第１ユーザ端末に送るステップ
    をさらに含む、請求項１０に記載の方法。
15. 前記少なくとも１つの電子デバイスによって、前記第１パーティから前記第１パーティのセーフモードの識別情報を取得するステップと、
    前記少なくとも１つの電子デバイスによって、前記セーフモードの前記識別情報を取得すると、前記第１パーティが前記セーフモードにあることを前記第２パーティに通知するステップと、
    をさらに含む、請求項９に記載の方法。
16. 前記第１パーティのＰＯＩ走行経路を取得するステップであって、前記ＰＯＩ走行経路は、少なくとも１つのＰＯＩを含む、ステップと、
    前記第１パーティが前記少なくとも１つＰＯＩから所定距離内であるとき、前記ＰＯＩ走行経路を前記第１パーティへ送るステップと、
    をさらに含む、請求項９に記載の方法。

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