JP2005011284A - 輸送サービス評価システム及び方法並びに評価センタ端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を第三者が評価できる輸送サービス評価システムを提供する。
【解決手段】利用者200が乗車したタクシー100の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置が、利用者200の携帯端末300から評価センタ端末500へネットワーク400経由で送信される。評価センタ端末500は、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明するタクシー100の乗車経路の妥当性を判定し、その判定結果に基づいて、車両情報記憶部501に記憶されているそのタクシー100の評価値を更新する。タクシー100に対する評価値は、タクシー100の車体に表示される。
【選択図】 図1
【解決手段】利用者200が乗車したタクシー100の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置が、利用者200の携帯端末300から評価センタ端末500へネットワーク400経由で送信される。評価センタ端末500は、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明するタクシー100の乗車経路の妥当性を判定し、その判定結果に基づいて、車両情報記憶部501に記憶されているそのタクシー100の評価値を更新する。タクシー100に対する評価値は、タクシー100の車体に表示される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は輸送サービスを提供するタクシーなどの車両のサービス品質を評価する輸送サービス評価システムおよび方法ならびに評価センタ端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
タクシーのサービス品質を向上させ、利用者が安心して利用できる仕組みを構築することは、サービスを利用する顧客のみならず、競争の厳しいタクシー業界にとっても重要な課題である。
【0003】
タクシーのサービス品質を向上させるための従来技術の一例が特許文献1に記載されている。この従来技術では、タクシーにGPS端末を搭載し、乗車した利用者から指定された目的地の情報と乗車時点の現在地情報をネットワーク経由でセンタへ送信し、センタ側においてVICS(Vehicle Information and Communication System)情報を使って目的地までの最適ルートおよび料金を算出してタクシーに送信し、利用者に提示する。これにより、最適ルールと料金の目安が利用者の知るところとなるため、故意に遠回りされ、不当な料金を請求されるような不正が防止でき、結果としてサービス品質の向上が期待される。
【0004】
タクシーのサービス品質を向上させるための従来技術の他の例が特許文献2に記載されている。この従来技術では、携帯電話機などの携帯端末を使って利用者が希望する乗車地と降車地とを配車センタへ送信すると、配車センタにおいて、タクシーの営業走行の履歴情報を管理する走行履歴記憶部を参照して、利用者の希望する乗降地間の移動に必要な料金を算出し、利用者の携帯端末へ送信する。これにより、料金の目安を利用者が配車前に確認できるため、故意に遠回りされ、不当な料金を請求されるような不正が防止でき、結果としてサービス品質の向上が期待される。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−331894号公報
【特許文献2】
特開2003−58984号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したようにタクシーのサービス品質の向上を目的とした技術が従来より幾つか提案されているが、実際に提供されたサービスの品質の評価は、各タクシー会社において勤務評価の一環として実施されているのが現状であり、第三者によって評価する仕組みは従来存在しなかった。若し、個々のタクシーのサービス品質を第三者によって個別に評価する仕組みが導入されれば、個々のタクシーの乗務員は自身の評価を高めるために自ずとサービス品質の向上に努めるようになり、利用者はタクシーを安心して利用できるようになると考えられる。
【0007】
そこで本発明の目的は、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を第三者が評価できる輸送サービス評価システムおよび方法ならびに評価センタ端末を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の輸送サービス評価システムは、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末と評価センタ端末とがネットワーク経由で通信可能に接続され、前記携帯端末は、自携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記評価センタ端末へ送信する手段を備え、前記評価センタ端末は、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えている。
【0009】
この第1の輸送サービス評価システムにあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置が利用者の携帯端末から評価センタ端末へ送信され、評価センタ端末において、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性が判定され、その判定結果に基づいてその車両の評価値が更新されることにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価される。
【0010】
本発明の第2の輸送サービス評価システムは、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末と評価センタ端末とがネットワーク経由で通信可能に接続され、前記携帯端末は、自携帯端末を所持する利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記評価センタ端末へ送信する手段を備え、前記評価センタ端末は、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記利用者の利用者IDに対応してサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段と、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新し、且つ、前記利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算する評価手段を備えている。
【0011】
この第2の輸送サービス評価システムにあっては、第1の輸送サービス評価システムと同様にしてタクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価され、且つ、サービス品質の調査に協力する利用者に対してその協力の見返りとしてサービスポイントが提供される。
【0012】
本発明の第3の輸送サービス評価システムは、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末と評価センタ端末とがネットワーク経由で通信可能に接続され、前記携帯端末は、自携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を前記評価センタ端末へ送信する手段を備え、前記評価センタ端末は、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えている。
【0013】
この第3の輸送サービス評価システムにあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および車両の乗務員のマナー採点値が利用者の携帯端末から評価センタ端末へ送信され、評価センタ端末において、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性が判定され、その判定結果と乗務員のマナー採点値とに基づいてその車両の評価値が更新されることにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価され、且つ、サービス品質の調査に協力した利用者にその見返りとしてサービスポイントが付与される。
【0014】
本発明の第4の輸送サービス評価システムは、第1乃至第3の輸送サービス評価システムにおいて、前記評価手段は、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段と、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を前記VICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出する最適経路算出手段と、該最適経路算出手段で算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定する比較手段とを備えている。
【0015】
この第4の輸送サービス評価システムにあっては、評価手段における最適経路算出手段が、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を乗車当時のVICS情報を利用して算出し、比較手段が、この算出された最適経路と車両の実際の乗車経路とを比較することにより、乗車経路の妥当性を判定する。ここで、乗車当時のVICS情報を利用するのは、利用者が車両に乗車した時刻と評価センタ端末が評価を行う時刻とに時間的なずれがあるため、評価時点のVICS情報を利用したのでは乗車当時の最適経路を求めることができないためである。
【0016】
本発明の第5の輸送サービス評価システムは、第1乃至第3の輸送サービス評価システムにおいて、前記車両に、自車両の車両IDに対応して前記車両情報記憶手段に記憶されている評価値を表示する手段を備えている。
【0017】
この第5の輸送サービス評価システムにあっては、評価センタで評価された各車両の評価値が各車両に表示されるため、利用者は、表示された評価値を目安に車両を選択することができる。
【0018】
本発明の第1の輸送サービス評価方法は、a)輸送サービスを提供する車両に乗車した利用者の所持する地理的位置を検出する機能を有する携帯端末が、評価センタ端末に対して、利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を送信するステップ、b)前記評価センタ端末が、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップ、c)前記評価センタ端末が、判定結果に基づいて、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新するステップ、を含んで構成されている。
【0019】
この第1の輸送サービス評価方法にあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置が利用者の携帯端末から評価センタ端末へ送信され、評価センタ端末において、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性が判定され、その判定結果に基づいてその車両の評価値が更新されることにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価される。
【0020】
本発明の第2の輸送サービス評価方法は、a)輸送サービスを提供する車両に乗車した利用者の所持する地理的位置を検出する機能を有する携帯端末が、評価センタ端末に対して、利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を送信するステップ、b)前記評価センタ端末が、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップ、c)前記評価センタ端末が、判定結果に基づいて前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新し、且つ、前記利用者の利用者IDに対応してサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算するステップ、を含んで構成されている。
【0021】
この第2の輸送サービス評価方法にあっては、第1の輸送サービス評価方法と同様にしてタクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価され、且つ、サービス品質の調査に協力する利用者に対してその協力の見返りとしてサービスポイントが提供される。
【0022】
本発明の第3の輸送サービス評価方法は、a)輸送サービスを提供する車両に乗車した利用者の所持する地理的位置を検出する機能を有する携帯端末が、評価センタ端末に対して、利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を送信するステップ、b)前記評価センタ端末が、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップ、c)前記評価センタ端末が、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新するステップ、を含んで構成されている。
【0023】
この第3の輸送サービス評価方法にあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および車両の乗務員のマナー採点値が利用者の携帯端末から評価センタ端末へ送信され、評価センタ端末において、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性が判定され、その判定結果と乗務員のマナー採点値とに基づいてその車両の評価値が更新されることにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価され、且つ、サービス品質の調査に協力した利用者にその見返りとしてサービスポイントが付与される。
【0024】
本発明の第4の輸送サービス評価方法は、第1乃至第3の輸送サービス評価方法において、前記ステップbにおいては、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出するステップと、算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップとを含んで構成されている。
【0025】
この第4の輸送サービス評価方法にあっては、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路が乗車当時のVICS情報を利用して算出し、この算出した最適経路と車両の実際の乗車経路とを比較することにより、乗車経路の妥当性が判定される。
【0026】
本発明の第1の評価センタ端末は、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記携帯端末から受信し、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えている。
【0027】
この第1の評価センタ端末にあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置を利用者の携帯端末から受信し、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性を判定し、その判定結果に基づいてその車両の評価値を更新することにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を評価する。
【0028】
本発明の第2の評価センタ端末は、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者の利用者IDおよびサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記携帯端末から受信し、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新し、且つ、前記利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算する評価手段を備えている。
【0029】
この第2の評価センタ端末にあっては、第1の評価センタ端末と同様にしてタクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を評価し、且つ、サービス品質の調査に協力する利用者に対してその協力の見返りとしてサービスポイントを提供する。
【0030】
本発明の第3の評価センタ端末は、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を前記携帯端末から受信し、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えている。
【0031】
この第3の評価センタ端末にあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および車両の乗務員のマナー採点値を利用者の携帯端末から受信し、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性を判定し、その判定結果および車両の乗務員のマナー採点値に基づいてその車両の評価値を更新することにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を評価する。
【0032】
本発明の第4の評価センタ端末は、第1乃至第3の評価センタ端末において、前記評価手段は、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段と、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を前記VICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出する最適経路算出手段と、該最適経路算出手段で算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定する比較手段とを備えている。
【0033】
この第4の評価センタ端末にあっては、評価手段における最適経路算出手段が、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を乗車当時のVICS情報を利用して算出し、比較手段が、この算出された最適経路と車両の実際の乗車経路とを比較することにより、乗車経路の妥当性を判定する。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
図1を参照すると、本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムは、タクシー100のサービス品質の調査に協力する利用者200が所持する携帯電話機などの携帯端末300とネットワーク400経由でデータ通信可能な評価センタ端末500を備えている。また、評価センタ端末500は、タクシー会社の会社端末600ともネットワーク400経由でデータ通信可能になっている。
【0036】
ネットワーク400は、移動通信網やインターネット等を含んで構成される。
【0037】
評価センタ端末500は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置で構成され、車両情報記憶部501、利用者情報記憶部502および利用者プログラム記憶部503が設けられている。
【0038】
車両情報記憶部501は、各タクシー100の車両IDおよびサービス品質の評価値などを記憶する部分である。自社のタクシー100に対して評価センタで実施するサービス品質評価を希望するタクシー会社は、会社端末600から評価センタ端末500にネットワーク400経由で接続し、車両情報記憶部501に自社のタクシー100の車両IDを事前に登録しておく。車両IDの登録は、会社端末600から行う以外に、評価センタ端末500に接続されたローカルな入力装置から行うこともできる。本実施の形態では、同じ車両のタクシー100は常に同じ運転手101が運転することを前提としているため、各タクシー毎に車両IDを登録するが、その時々の都合により運転手101が代わる場合には、各タクシー100毎でなく各運転手毎に車両IDを登録する。登録された車両IDは、利用者200がそのタクシー100を利用する際に確認できるように、タクシー100の車両内の利用者200に良く見える場所、例えばダッシュボードや前部座席の背面などに取り付けられているタクシー会社名や運転手名などを記載したプレート102上に表示しておく。
【0039】
利用者情報記憶部502は、タクシー100のサービス品質の調査に協力してくれる利用者200の利用者ID、およびその協力に対する見返りとしてのサービスポイントなどを記憶する部分である。また、利用者プログラム記憶部503は、協力を申し出た利用者200の携帯端末300をタクシーのサービス品質調査用の端末として機能させるための利用者プログラムを記憶する部分であり、ここに記憶された利用者プログラムは携帯端末300にダウンロードして利用される。利用者IDの登録と利用者プログラムのダウンロードは、携帯端末300をネットワーク400経由で評価センタ端末500に接続して実施することができる。勿論、ネットワーク400経由でなく、評価センタ端末500に接続されたローカルな入力装置から利用者IDの登録操作を行ったり、利用者プログラムのダウンロード操作を行うこともできる。
【0040】
携帯端末300は、自端末の地理的な位置を測位する機能を持ち、また評価センタ端末500からダウンロードした利用者プログラムを実行する機能を持っている。利用者200は、タクシー100を利用する際、この携帯端末300を使って、タクシー100の車両ID、自身の利用者IDおよび乗車経路上の各移動位置など、利用したタクシー100のサービス品質を評価するために必要な情報をネットワーク400経由で評価センタ端末500に対して送信する。
【0041】
評価センタ端末500は、携帯端末300から送られてくる情報を受信して分析することで、どの利用者200がどのタクシー100を利用し、どういう乗車経路を辿ったか等を調査する。そして、その調査結果に基づいて、評価センタ端末500は、そのタクシー100がその利用者200に提供したサービスの品質を評価し、車両情報記憶部501に記憶されているそのタクシー100の評価値を更新する。また、今回の調査に協力してくれた利用者200に対してサービスポイントを付与し、利用者情報記憶部502に記憶されたサービスポイントを加算する。
【0042】
タクシー100が利用者200に提供したサービスの品質を評価する際には、少なくとも、乗車経路の妥当性を考慮し、乗車経路が適切であった場合には加点対象に、そうでなければ減点対象とする。乗車経路が適切であったかどうかの判定は、最短距離を通ったかどうかで判定する方法、渋滞などの交通事情を考慮し最適な経路を通ったかどうかで判定する方法などが考えられる。
【0043】
評価センタ端末500の車両情報記憶部501で管理されている各タクシー100毎のサービス品質の評価値は、各種の目的に利用することが可能である。例えば、タクシー会社の会社端末600に一定時期毎に通知すれば、タクシー会社で勤務管理の一資料としての利用が可能になる。また、各タクシー会社毎にその会社が保有する全てのタクシー100のサービス品質の評価値の平均値を計算し、会社別のサービス品質の平均値を、Web上の評価センタのホームページで公開すれば、利用者200がタクシー会社を選択する際の判断基準の一つに利用することができる。
【0044】
しかし、利用者200が安心してタクシーを利用できるようにするには、このような方法よりは、各タクシー100の車体にそのサービスの品質の評価結果を表示するのが好適である。表示する場所としては、車両の外から良く見える場所であればどこでも良い。一般にタクシーのルーフにはタクシー会社の広告塔が付いているので、その広告塔に表示することが考えられる。表示する具体的な媒体は任意でよく、シールなどの媒体に評価結果を記載したり、車体のルーフなどに設けた電光表示盤に評価結果を表示しても良い。評価結果のタクシー100への表示は、タクシー会社経由で実施しても良いし、電光表示盤の表示内容を評価センタ500からネットワーク400を通じて遠隔制御できるようにして、評価センタ500自体が実施しても良い。評価結果は、「優」、「良」、「可」など文字で表示しても良いし、優は青、良は黄色、可は赤など、色で表示しても良い。3段階評価に限らず、4段階以上の評価や2段階評価にしても良く、最高の評価結果あるいは最低の評価結果だけを表示するようにしても良い。
【0045】
次に、本実施の形態の各部の好適な実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0046】
図2を参照すると、携帯端末300の一実施例は、CPUで構成される制御装置301と、この制御装置301に接続されたROM302、RAM303、読み書き可能な不揮発性メモリ、例えばEEPROM304、GPSセンサ305、入力部306、表示部307、受話部308、送話部309および通信部310とで構成されるGPS機能を持つ携帯電話機である。
【0047】
ROM302は、携帯端末300で必要な各種のプログラムを記憶する。RAM303は、制御装置301の制御などに一時的に使用されるデータを記憶する。EEPROM304は、評価センタ端末500からダウンロードした利用者プログラム等を記憶する。GPSセンサ305はGPS衛星からのGPS信号を受信する。入力部306は、数字キーや各種のファンクションキーなどで構成される。表示部307は、LCD等で構成され、利用者200に提示すべき各種の情報を含む画面を表示する。受話部308はスピーカ、送話部309はマイクロフォンであり、電話機として使用する際に利用される。通信部310は、無線によって音声データや各種データを送受信する機能を有する。
【0048】
制御装置301は、GPS機能部311、JAVA(登録商標)機能部312、HTTP機能部313および電話機能部314を備える。これらの各機能部は、ROM302に記憶されたプログラムと制御装置301を構成するCPUとで実現される。即ち、ROM302に記憶されたプログラムによってCPUの動作が制御されることにより、CPU上にこれらの機能部が実現される。
【0049】
GPS機能部311は、GPSセンサ305で受信されるGPS信号に基づいて自端末の地理的な位置を測位する部分である。一般に携帯電話機におけるGPS測位には、通常のGPSによる単独測位やディファレンシャルGPS情報による補正付きの測位などの自律型GPS測位、移動通信網経由で測位のための情報を受け取ったり、GPS補助サーバの計算能力を利用するネットワークアシスト型のGPS測位が知られているが、本発明はそれらの何れの方式でも構わない。
【0050】
JAVA機能部312は、JAVAアプリケーションプログラムの実行を行う部分である。本実施例では、評価センタ端末500からダウンロードするプログラムはJAVAアプリケーションプログラムであり、JAVA機能部312によって実行される。
【0051】
HTTP機能部313は、HTTP(Hyper Text TransferProtocol)による通信を制御する部分である。本実施例では、評価センタ端末500は、1つのWebサイトとして設けられており、利用者登録時おおびタクシー利用時に、携帯端末300からこのHTTP機能部313を使って評価センタ端末500と通信を行う。
【0052】
電話機能部314は、携帯端末300を携帯電話本来の機能である電話機として機能させる部分である。
【0053】
図3を参照すると、評価センタ端末500の一実施例は、CPUで構成される制御装置504と、この制御装置504に接続された車両情報記憶部501、利用者情報記憶部502、利用者プログラム記憶部503、ROM505、RAM506、通信部507、入力装置508および表示装置509とを含んで構成される。
【0054】
ROM505は、評価センタ端末500で必要な各種のプログラムを記憶する。RAM506は、制御装置504の制御などに一時的に使用されるデータを記憶する。入力装置508および表示装置509は、評価センタ端末500のローカルな入出力装置である。通信部507は、無線によってネットワーク400経由で携帯端末300および会社端末600と各種データを送受信する機能を有する。車両情報記憶部501、利用者情報記憶部502および利用者プログラム記憶部503は、図1に示したものと同じである。これらの記憶部の内容の一例を図4、図5、図6にそれぞれ示す。
【0055】
図4を参照すると、車両情報記憶部501には、タクシー100毎或いはタクシー100の運転手101毎の管理レコード5011が記憶される。1つの管理レコード5011は、車両ID5012、評価値5013および車両情報5014を含んで構成される。車両ID5012は、タクシー100毎或いはタクシー100の運転手101毎に割り当てられたIDである。評価値5013は、現在の最新の評価値である。車両情報5014は、タクシー会社名、運転手名、会社端末600の通信アドレス、連絡先eメールアドレス等を含む。
【0056】
図5を参照すると、利用者情報記憶部502には、タクシー100のサービス品質の調査に協力してくれる各利用者200毎の管理レコード5021が記憶される。1つの管理レコード5021は、利用者ID5022、サービスポイント5023および利用者情報5024を含んで構成される。利用者ID5022は、各利用者200毎に割り当てられたIDである。サービスポイント5023は、現在までのサービスポイントの合計値である。利用者情報5024は、利用者200の氏名、住所、eメールアドレス等を含む。
【0057】
図6を参照すると、利用者プログラム記憶部503には、JAVAアプリケーションプログラム5031が記憶されている。このJAVAアプリケーションプログラム5031は携帯端末300にダウンロードされる利用者プログラムであり、携帯端末300のJAVA機能部312で実行される。JAVAアプリケーションプログラム5031が実行する処理の一例を図7のフローチャートに示す。
【0058】
図7を参照すると、JAVAアプリケーションプログラム5031は、起動されると、携帯端末300の表示部307に乗車時入力画面を表示する(S101)。乗車時入力画面の一例を図8に示す。この例の乗車時入力画面I100は、利用者IDの入力欄I101、車両IDの入力欄I102、乗車ボタンI103を有する。JAVAアプリケーションプログラム5031は、次に、入力欄I101に利用者200が利用者IDを入力するのを待ち(S102)、入力されたら、その利用者IDをプログラム終了まで記憶しておく(S103)。次に、入力欄I102に利用者200が車両IDを入力するのを待ち(S104)、入力されたら、その車両IDをプログラム終了まで記憶しておく(S105)。入力欄I101に利用者IDが入力され、入力欄I102に車両IDが入力された状態で、乗車ボタンI103がオンされると(S106でYES)、GPS機能部311から現在の位置情報と現在時刻を取得し(S107)、乗車時情報を生成してHTTP機能部313を利用して通信部310からネットワーク400経由で評価センタ端末500に乗車時情報を送信する(S108)。JAVAアプリケーションプログラム5031から評価センタ端末500に送信される乗車時情報J100には、図9(a)に示すように、当該情報が乗車時情報であることを示す種別(乗車)J101、入力欄I102に入力された車両ID J102、入力欄I101に入力された利用者ID J103、GPS機能部311で測位された携帯端末300の現在位置J104および現在時刻J105が含まれる。
【0059】
JAVAアプリケーションプログラム5031は、乗車時情報の送信を終えると、携帯端末300の表示部307に降車時入力画面を表示する(S109)。降車時入力画面の一例を図10に示す。この例の降車時入力画面K100は、乗車時入力画面I100で入力された利用者ID J102および車両ID J101と、利用者200が運転手のマナーを採点するためのマナー採点欄K101と、何らかの不都合があった場合などに意見を入力するための意見入力欄K102と、運転手に支払ったタクシー料金を入力する入力欄K103と、降車ボタンK104とを有する。マナー採点欄K101は、良い、普通、悪いのそれぞれに対応するチェック欄があり、その何れかにチェックマークを入力する。なお、マナー採点欄K101、意見入力欄K102、料金の入力欄K103は、任意設定事項であり、利用者200は必ずしも入力する必要はない。
【0060】
JAVAアプリケーションプログラム5031は、降車時入力画面K100を表示すると、利用者200によるデータ入力があるかどうか(S110)、予め定められた一定期間が経過したかどうか(S111)、降車ボタンK104がオンされたかどうか(S112)を、判別する。
【0061】
利用者200が入力部306の操作によって、降車時入力画面K100のマナー採点欄K101の何れかのチェック欄にマークを入力したり、意見入力欄K102に文字列を入力したり、入力欄K103に料金を入力すると、入力されたデータを記憶する(S113)。
【0062】
また、予め定められた一定期間が経過すると、GPS機能部311から現在の位置情報と現在時刻を取得し(S114)、途中情報を生成してHTTP機能部313を利用して通信部310からネットワーク400経由で評価センタ端末500に送信する(S115)。ここで、予め定められた一定期間は、タクシー100の乗車経路を適当な精度で検出きるように設定される。例えば、タクシー100の平均速度を50Km/hとすると、30秒間隔では約420m走行する毎に最新の位置が検出できる。JAVAアプリケーションプログラム5031から評価センタ端末500に送信される途中情報T100には、図9(b)に示すように、当該情報が途中情報であることを示す種別(途中)T101、入力欄I102に入力された車両ID T102、入力欄I101に入力された利用者ID T103、GPS機能部311で測位された携帯端末300の現在位置T104および現在時刻T105が含まれる。
【0063】
さらに、降車ボタンK104がオンされると、JAVAアプリケーションプログラム5031は、GPS機能部311から現在の位置情報と現在時刻を取得し(S116)、降車時情報を生成してHTTP機能部313を利用して通信部310からネットワーク400経由で評価センタ端末500に送信し(S117)、今回の一連の処理を終える。JAVAアプリケーションプログラム5031から評価センタ端末500に送信される降車時情報L100には、図9(c)に示すように、当該情報が降車時情報であることを示す種別(降車)L101、入力欄I102に入力された車両ID L102、入力欄I101に入力された利用者ID L103、GPS機能部311で測位された携帯端末300の現在位置L104および現在時刻L105、降車時入力画面K100に入力されたマナー採点値L106、料金L107および意見L108が含まれる。
【0064】
以上の説明では、乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100に現在時刻を含ませたが、これらの情報に現在時刻を含ませずに評価センタ端末500へ送信し、評価センタ端末500が受信時刻を乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100に付加するようにしても良い。また、乗車時情報J100以外に、途中情報T100および降車時情報L100にも車両IDと利用者IDとを含ませたが、例えば乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100に一連のユニークなシリアル番号を付加して送信するようにすれば、乗車時情報J100以降に送信される途中情報T100および降車時情報L100がどの乗車時情報J100に関連するものであるかが評価センタ端末500で判明するため、途中情報T100および降車時情報L100中の車両IDおよび利用者IDを省略することが可能である。さらに、評価センタ端末500がJAVAアプリケーションプログラム5031を携帯端末300にダウンロードする際に、利用者IDを初期設定したJAVAアプリケーションプログラム5031をダウンロードするようにして、利用者200による利用者IDの入力を不要にすることもできる。
【0065】
再び図3を参照すると、制御装置504は、車両管理部511、利用者管理部512、評価部513および利用者プログラム管理部514を備えている。これらの各機能部は、ROM505に記憶されたプログラムと制御装置504を構成するCPUとで実現される。即ち、ROM505に記憶されたプログラムによってCPUの動作が制御されることにより、CPU上にこれらの機能部が実現される。
【0066】
車両管理部511は、車両情報記憶部501への管理レコード5011の新規登録、登録された管理レコード5011中の評価値5013の会社端末600等への通知などを行う部分である。
【0067】
利用者管理部512は、利用者情報記憶部502への管理レコード5021の新規登録、登録された管理レコード5021中のサービスポイント5023の利用者200への払い出しなどを行う部分である。
【0068】
評価部513は、利用者200の携帯端末300にダウンロードされたJAVAアプリケーションプログラム5013からネットワーク400経由で送られてくる乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100等を受信分析して、その利用者200が利用したタクシー100のサービス品質を評価し、車両情報記憶部501に記憶されているそのタクシー100のサービス品質の評価値5013を更新し、また利用者情報記憶部502に記憶されているその利用者200のサービスポイント5023を加算する処理を行う部分である。
【0069】
利用者プログラム管理部514は、利用者200の携帯端末300に対して、利用者プログラム記憶部503に記憶されているJAVAアプリケーションプログラム5031をダウンロードする部分である。
【0070】
評価部513の実施例を図11に示す。この例の評価部513は、タクシー100が実際に走行した乗車経路と、VICS情報を利用してセンタ側で独自に算出した乗降地間の最適経路とを比較することにより、実際の乗車経路の妥当性を判定する。VICS情報は、VICS情報収集部5138で収集され、各地点別のVICS情報記憶部513Bに過去一定期間分のVICS情報がどの時間帯で有効なVICS情報であるかを示す時刻情報と共に蓄積されている。評価部513は、携帯端末300から送られてくる乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100を受信部5131で受け取り、収集情報記憶部5132に蓄積する。収集情報記憶部5132は、受信部5131が乗車時情報J100を受け取る毎に、その乗車時情報J100から降車時情報L100までの一連の情報を格納するために動的に主記憶などに生成される。収集情報記憶部5132に記憶された情報は、乗車経路算出部5133、最適経路算出部5134および評価値更新部5136にそれぞれ入力される。
【0071】
乗車経路算出部5133は、収集情報記憶部5132に記憶されている乗車時情報J100中の現在位置J104、途中情報T100中の現在位置T104、降車時情報L100中の現在位置L104を地図上にプロットし、プロット点を各情報中の現在時刻J105、T105、L105の時刻順につなげることにより、乗車経路を算出し、乗車経路記憶部5139に記憶する。
【0072】
最適経路算出部5134は、収集情報記憶部5132に記憶されている乗車時情報J100中の現在位置J104を出発点、降車時情報L100中の現在位置L104を目的地として、カーナビゲーションシステムにおけるルート検索アルゴリズムと同様の方法を使って、地図上で最適経路を検索する。また、VICS情報を使用して通行止めの個所や渋滞箇所を迂回し、最短時間で到達する経路を算出する。使用するVICS情報は、乗車時情報J100中の現在位置J104の地点におけるVICS情報を蓄積するVICS情報記憶部513Bの中の、現在時刻J105の時点におけるVICS情報である。最適経路算出部5134で算出された地図上の最適経路は、最適経路記憶部513Aに記憶される。
【0073】
比較部5135は、乗車経路記憶部5139に記憶された乗車経路と最適経路記憶部513Aに記憶された最適経路とを比較し、その比較結果を評価値更新部5136に通知する。比較結果は、例えば、乗車経路が最適経路に完全に一致しているか、ほぼ一致していれば「一致」、そうでなければ「不一致」とする2つの比較結果で示す。勿論、比較結果を3つ以上のレベルに細分化することもできる。
【0074】
評価値更新部5136は、比較部5135の比較結果と、収集情報記憶部5132中の降車時情報L100中にマナー採点値L106があればこのマナー採点値L106とに基づいて、収集情報記憶部5132中の乗車時情報J100中の車両ID J102に対応して車両情報記憶部501に記憶されている現在の評価値5013を更新する。具体的な計算式を下記に示す。
評価値=現在の評価値+(比較結果に基づく値+マナー採点値に基づく値)
…(1)
但し、再計算された評価値が予め定められた最低点より小さくなる場合には最低点にまるめられ、予め定められた最高点を超える場合には最高点に制限される。
【0075】
例えば、評価値の最低点は0、最高点は100とし、比較結果に基づく値を「一致」ならば「1」、「不一致」ならば「−1」、マナー採点値に基づく値を「良い」なら「1」、「悪い」なら「−1」とする。この場合、現在の評価値が「50」のとき、比較結果が「一致」で、マナー採点値が「良い」なら、再計算後の評価値は「52」に上がる。他方、比較結果が「不一致」で、マナー採点値が「悪い」なら、再計算後の評価値は「48」に下がる。
【0076】
他方、サービスポイント更新部5137は、収集情報記憶部5132中の乗車時情報J100中の利用者ID J103に対応して利用者情報記憶部502に記憶されている現在のサービスポイント5023を更新する。具体的な計算式を下記に示す。
サービスポイント=現在のサービスポイント+乗車距離に基づくポイント
…(2)
ここで、乗車距離は、乗車経路記憶部5139に記憶されている乗車経路から求められる。また、乗車距離に基づくポイントは、例えば、乗車距離が5Km未満であればポイント「1」、5Km以上であればポイント「2」とする如く事前に定められている。
【0077】
図11に示した評価部513の例では、最適経路計算部513Aは、乗車時点のVICS情報だけを使って最適経路を算出したが、乗車時点のVICS情報を使って算出した経路上をタクシーが移動したと過程して、単位時間だけその移動経路上を移動したときの移動場所と移動時刻とから新たなVICS情報がVICS情報記憶部513Bに存在するか否かを調べ、存在すればそのVICS情報を使って経路を修正しながら最適経路を算出するようにしても良い。
【0078】
また、評価値更新部5136は、乗車経路の妥当性とマナー採点値に基づいてタクシーの評価を再計算したが、さらに、乗車経路記憶部5139に記憶されている乗車経路の乗車距離と、乗車時情報J100中の現在時刻J105と降車時情報L100中の現在時刻L105から特定される乗車時間とからタクシー料金を見積もり、この見積もったタクシー料金と降車時情報L100中の料金L107とを比較し、利用者200が支払った料金が妥当な金額であるかどうかを判断し、その判断結果に基づく加点、減点を評価に加えるようにしても良い。
【0079】
さらに、サービスポイント更新部5137は、利用者情報記憶部502に保持されている各利用者200のサービスポイントに有効期限を設定し、時間の経過と共に減算する処理を実施しても良い。こうすれば、利用者200はサービスポイントを維持するために、より高い頻度でタクシーを利用する。なお、サービスポイントが最後に更新された時刻から一定期間にわたって更新がされない場合、サービスポイントの全部または一部を無効にするようにしても良い。
【0080】
次に本実施の形態の動作について説明する。
【0081】
(1)タクシー登録
自社のタクシー100に対して評価センタで実施するサービス品質評価を希望するタクシー会社は、会社端末600から評価センタ端末500にネットワーク400経由で接続し、自社のタクシー100の車両IDを事前に登録しておく。この際の会社端末600と評価センタ端末500の処理例を図12に示す。
【0082】
会社端末600の操作員がネットワーク400経由で評価センタ端末500にアクセスし、車両IDの登録を要求すると(S201)、評価センタ端末500の車両管理部511は、車両登録画面を会社端末600にネットワーク400経由で送信し(S301)、会社端末600はこれを表示装置に表示する(S202)。車両登録画面には、タクシー会社名、登録を受ける車両の登録番号、連絡先eメールアドレス等、所定の項目の入力欄が設定されており、会社端末600の操作員は各入力欄に必要な事項を入力し(S203)、車両登録画面にある送信ボタンを押して、入力済みの車両登録画面を評価センタ端末500へ送信する(S204)。
【0083】
評価センタ端末500の車両管理部511は、受信した車両登録画面の各入力欄からデータを取り込み、車両IDを割り当てる(S302)。割り当てる車両IDは、車両情報記憶部501に既に登録されている他の車両と重複しないように割り当てる。次に、車両管理部511は、1つの管理レコード5011を新たに生成し、その管理レコード5011の車両ID5012に前記割り当てた車両IDを設定し、評価値5013に初期値(例えば中間の評価値)を設定し、車両情報5014にタクシー会社名や車両の登録番号、連絡先eメールアドレス等を設定して、車両情報記憶部501に登録する(S303)。そして、前記割り当てた車両IDを会社端末600にネットワーク400経由で通知する(S304)。会社端末600は、評価センタ端末500から送信されてきた車両IDを受信し、記憶する(S205)。この記憶された車両IDは、操作員の操作によって会社端末600の表示装置に表示されるか、プリンタ等から出力される。タクシー会社は、割り当てられた車両IDを、割り当ての対象となったタクシー100の車両内の利用者200に良く見える場所に表示しておく。
【0084】
(2)利用者登録
タクシー100のサービス品質の調査に協力したい利用者200は、GPS機能を有する携帯端末300からネットワーク400経由で評価センタ端末500に接続し、利用者200自身のIDを事前に登録しておくと共に、調査に使用するJAVAアプリケーションプログラム5031を携帯端末300にダウンロードしておく。この際の携帯端末300と評価センタ端末500の処理例を図13に示す。
【0085】
利用者200が携帯端末300を操作してネットワーク400経由で評価センタ端末500にアクセスし、利用者IDの登録を要求すると(S401)、評価センタ端末500の利用者管理部512は、利用者登録画面を携帯端末300にネットワーク400経由で送信し(S501)、携帯端末300はこれを表示部307に表示する(S402)。利用者登録画面には、利用者200の氏名、住所、年齢、連絡先eメールアドレス等、所定の項目の入力欄が設定されており、利用者200は入力部306を操作して各入力欄に必要な事項を入力し(S403)、利用者登録画面にある送信ボタンを押して、入力済みの利用者登録画面を評価センタ端末500へ送信する(S404)。
【0086】
評価センタ端末500の利用者管理部512は、受信した利用者登録画面の各入力欄からデータを取り込み、利用者IDを割り当てる(S502)。割り当てる利用者IDは、利用者情報記憶部502に既に登録されている他の利用者と重複しないように割り当てる。次に、利用者管理部512は、1つの管理レコード5021を新たに生成し、その管理レコード5021の利用者ID5022に前記割り当てた利用者IDを設定し、サービスポイント5023に例えばポイント0の初期値を設定し、利用者情報5024に利用者200の氏名、住所、年齢、連絡先eメールアドレス等を設定して、利用者情報記憶部502に登録する(S503)。そして、前記割り当てた利用者IDを携帯端末300にネットワーク400経由で通知する(S504)。携帯端末300は、評価センタ端末500から送信されてきた利用者IDを受信し、表示部307に表示すると共にEEPROM304に記憶する(S405)。
【0087】
続いて携帯端末300の利用者200は、受信した利用者IDを指定して利用者プログラムのダウンロード要求をネットワーク400経由で評価センタ端末500に送信する(S406)。評価センタ端末500の利用者プログラム管理部514は、ダウンロード要求で指定された利用者IDが利用者情報記憶部502に登録されていることを確認した上で、利用者プログラム記憶部503に記憶されているJAVAアプリケーションプログラム5031をネットワーク400経由で携帯端末300にダウンロードする(S505)。携帯端末300のJAVA機能部312は、ダウンロードされたJAVAアプリケーションプログラム5031をEEPROM304に記憶する(S407)。
【0088】
(3)JAVAアプリケーションプログラム5031による情報収集
利用者200は、タクシー100に乗車する際、自身の携帯端末300の入力部306を操作してJAVA機能部312によりEEPROM304に記憶されたJAVAアプリケーションプログラム5031を起動する。起動されたJAVAアプリケーションプログラム5031は、図7で説明したように以下の如き処理を実行する。
【0089】
先ずJAVAアプリケーションプログラム5031は、図8に示した乗車時入力画面を表示部307に表示する(S101)。利用者200は入力部306を操作して、入力欄I101に自身の利用者IDを、入力欄I102に利用したタクシー100の車内に表示されている車両IDをそれぞれ入力し、乗車ボタンI103をオンする(S102〜S106)。これにより、JAVAアプリケーションプログラム5031は、その時点の携帯端末300の位置情報と現在時刻をGPS機能部311から取得し(S107)、図9(a)に示したように、種別(乗車)J101、車両ID J102、利用者ID J103、現在位置J104および現在時刻J105を含む乗車時情報J100をHTTP機能部313により通信部310およびネットワーク400経由で評価センタ端末500へ送信する(S108)。
【0090】
その後、JAVAアプリケーションプログラム5031は、図10に示したような降車時入力画面を表示部307に表示し(S109)、利用者200の入力を受け付けると共に、一定期間経過する毎に、携帯端末300の位置情報と現在時刻をGPS機能部311から取得し(S114)、図9(b)に示したように、種別(途中)T101、車両ID T102、利用者ID T103、現在位置T104および現在時刻T105を含む途中情報T100をHTTP機能部313により通信部310およびネットワーク400経由で評価センタ端末500へ送信する(S115)。そして、目的地に到着した利用者200が、降車時入力画面K100の降車ボタンK104をオンすると、JAVAアプリケーションプログラム5031は、携帯端末300の位置情報と現在時刻をGPS機能部311から取得し(S116)、図9(c)に示したように、種別(降車)L101、車両ID L102、利用者ID L103、現在位置L104、現在時刻L105、マナー採点値L106、料金L107および意見L108を含む降車時情報L100をHTTP機能部313により通信部310およびネットワーク400経由で評価センタ端末500へ送信する(S117)。
【0091】
(4)評価センタ端末500における情報の収集と分析
評価センタ端末500の評価部513は、携帯端末300から送られてくる乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100を受信部5131で受け取って収集情報記憶部5132に蓄積する。
【0092】
次に、評価部513は、乗車経路算出部5133により、収集情報記憶部5132に記憶されている乗車時情報J100中の現在位置J104、途中情報T100中の現在位置T104、降車時情報L100中の現在位置L104から乗車経路を算出し、乗車経路記憶部5139に記憶する。また、最適経路算出部5134により、収集情報記憶部5132に記憶されている乗車時情報J100中の現在位置J104を出発点、降車時情報L100中の現在位置L104を目的地とし、乗車当時のVICS情報を利用して、最適経路を検索し、最適経路記憶部513Aに記憶する。
【0093】
次に、評価部513は、比較部5135により、乗車経路記憶部5139に記憶された乗車経路と最適経路記憶部513Aに記憶された最適経路とを比較し、その比較結果を評価値更新部5136に通知する。次に、評価値更新部5136により、比較部5135の比較結果と、収集情報記憶部5132中の降車時情報L100中にマナー採点値L106があればこのマナー採点値L106とに基づいて、収集情報記憶部5132中の乗車時情報J100中の車両ID J102に対応して車両情報記憶部501に記憶されている現在の評価値5013を、例えば前述した計算式(1)を使って更新する。
【0094】
また、評価部513は、サービスポイント更新部5137により、収集情報記憶部5132中の乗車時情報J100中の利用者ID J103に対応して利用者情報記憶部502に記憶されている現在のサービスポイント5023を、前述した計算式(2)により更新する。
【0095】
(5)タクシーの評価値のタクシーへの表示
評価センタ端末500の車両管理部511は、予め定められた時期(例えば月末)が到来すると、車両情報記憶部501に記憶されている管理レコード5011の評価値5013を、その管理レコード5011の車両情報5014に記憶されているタクシー会社にeメールを使って通知する。同じタクシー会社の複数のタクシーの評価値を1つのメールで通知するようにしても良い。また、降車時情報L100に含まれている意見L108の内容もあわせてタクシー会社に通知することで、利用者200の声をサービスに反映させることが可能である。タクシー会社の管理者は、通知された評価値5013をタクシー100の車体に表示する。これにより、利用者200は優良なタクシーを容易に選択することが可能となる。
【0096】
(6)サービスポイントの利用
評価センタ端末500の利用者情報記憶部502に記憶されている各利用者200のサービスポイント5023は、景品との交換やサービスの割引などに利用することができる。例えば、評価センタ端末500の利用者管理部512は、利用者200から利用者IDを指定して景品との交換要求を受けた場合、その利用者IDで利用者情報記憶部502を検索して現在のサービスポイント5023の値を調べ、利用者200から指定された景品への交換が可能であれば景品の配送手配書を生成し、サービスポイント5023を0に初期化する。
【0097】
以上説明した本実施の形態によれば以下のような効果が得られる。
【0098】
第1の効果は、乗客が安心してタクシーに乗車できることである。その理由は、タクシーが通った経路が妥当であったかどうかが評価センタにより評価される為、タクシーの運転手による遠回りなどの不正な行為を抑止できるからである。また利用者によってマナーが採点されるため、運転手のマナーの向上が期待できるからである。
【0099】
第2の効果は、乗客がより優良なタクシーを選択できることである。その理由は、評価センタによる評価結果がタクシーの車体に表示されているため、優良な運転手かどうかを知ることができるためである。
【0100】
第3の効果は、利用者が積極的にタクシーに乗ることが促されることである。その理由は、タクシーに乗車することによりサービスポイントが与えられるので、積極的に利用するようになるためである。
【0101】
第4の効果は、サービス品質の向上に努めるタクシー会社は他のタクシー会社と明確に差別化でき、収益の向上が期待できることである。その理由は、評価センタによる高評価を受けているタクシーを利用者が積極的に選択するようになるからである。
【0102】
第5の効果は、タクシーの評価が適正に行えることである。その理由は、タクシーが既に使用しているシステムと連携することなく、第三者が評価サービスの運営を行うことができる構成になっているためである。
【0103】
第6の効果は、初期投資の少ない評価システムを実現できることである。その理由は、GPS機能付き携帯電話機などの利用者の携帯端末にJAVAアプリケーションプログラムをダウンロードして、タクシーのサービス品質調査用の端末として機能させるため、それ専用の端末を開発する必要がないためである。
【0104】
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。
【0105】
例えば、図14に示されるように、SMS(Short Message Service)機能部315を持つ携帯電話機などの携帯端末300を使用し、携帯端末300と評価センタ端末500との間にSMSサーバ700を介在させ、携帯端末300のJAVAアプリケーションプログラムが送信する乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100の内容を、携帯端末300のSMS機能部700によってショートメッセージでSMSサーバ700に通知し、SMSサーバ700が携帯端末300から通知された内容を評価センタ端末500に転送するように構成することもできる。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を第三者が評価できる輸送サービス評価システム及び方法ならびに評価センタ端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する携帯端末の一実施例のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末の一実施例のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末に備わる車両情報記憶部の内容例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末に備わる利用者情報記憶部の内容例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末に備わる利用者プログラム記憶部の内容例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する利用者プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する利用者プログラムが表示する乗車時入力画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する利用者プログラムが携帯端末から評価センタ端末へ送信する乗車時情報、途中情報、降車時情報の内容例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する利用者プログラムが表示する降車時入力画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末に備わる評価部の実施例のブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムにおけるタクシー登録時における会社端末と評価センタ端末の処理例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムにおける利用者登録時における携帯端末と評価センタ端末の処理例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の別の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムの要部ブロック図である。
【符号の説明】
100…タクシー
101…運転手
102…車両IDを表示するプレート
200…利用者
300…携帯端末
400…ネットワーク
500…評価センタ端末
501…車両情報記憶部
502…利用者情報記憶部
503…利用者プログラム記憶部
600…会社端末
【発明の属する技術分野】
本発明は輸送サービスを提供するタクシーなどの車両のサービス品質を評価する輸送サービス評価システムおよび方法ならびに評価センタ端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
タクシーのサービス品質を向上させ、利用者が安心して利用できる仕組みを構築することは、サービスを利用する顧客のみならず、競争の厳しいタクシー業界にとっても重要な課題である。
【0003】
タクシーのサービス品質を向上させるための従来技術の一例が特許文献1に記載されている。この従来技術では、タクシーにGPS端末を搭載し、乗車した利用者から指定された目的地の情報と乗車時点の現在地情報をネットワーク経由でセンタへ送信し、センタ側においてVICS(Vehicle Information and Communication System)情報を使って目的地までの最適ルートおよび料金を算出してタクシーに送信し、利用者に提示する。これにより、最適ルールと料金の目安が利用者の知るところとなるため、故意に遠回りされ、不当な料金を請求されるような不正が防止でき、結果としてサービス品質の向上が期待される。
【0004】
タクシーのサービス品質を向上させるための従来技術の他の例が特許文献2に記載されている。この従来技術では、携帯電話機などの携帯端末を使って利用者が希望する乗車地と降車地とを配車センタへ送信すると、配車センタにおいて、タクシーの営業走行の履歴情報を管理する走行履歴記憶部を参照して、利用者の希望する乗降地間の移動に必要な料金を算出し、利用者の携帯端末へ送信する。これにより、料金の目安を利用者が配車前に確認できるため、故意に遠回りされ、不当な料金を請求されるような不正が防止でき、結果としてサービス品質の向上が期待される。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−331894号公報
【特許文献2】
特開2003−58984号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したようにタクシーのサービス品質の向上を目的とした技術が従来より幾つか提案されているが、実際に提供されたサービスの品質の評価は、各タクシー会社において勤務評価の一環として実施されているのが現状であり、第三者によって評価する仕組みは従来存在しなかった。若し、個々のタクシーのサービス品質を第三者によって個別に評価する仕組みが導入されれば、個々のタクシーの乗務員は自身の評価を高めるために自ずとサービス品質の向上に努めるようになり、利用者はタクシーを安心して利用できるようになると考えられる。
【0007】
そこで本発明の目的は、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を第三者が評価できる輸送サービス評価システムおよび方法ならびに評価センタ端末を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の輸送サービス評価システムは、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末と評価センタ端末とがネットワーク経由で通信可能に接続され、前記携帯端末は、自携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記評価センタ端末へ送信する手段を備え、前記評価センタ端末は、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えている。
【0009】
この第1の輸送サービス評価システムにあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置が利用者の携帯端末から評価センタ端末へ送信され、評価センタ端末において、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性が判定され、その判定結果に基づいてその車両の評価値が更新されることにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価される。
【0010】
本発明の第2の輸送サービス評価システムは、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末と評価センタ端末とがネットワーク経由で通信可能に接続され、前記携帯端末は、自携帯端末を所持する利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記評価センタ端末へ送信する手段を備え、前記評価センタ端末は、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記利用者の利用者IDに対応してサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段と、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新し、且つ、前記利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算する評価手段を備えている。
【0011】
この第2の輸送サービス評価システムにあっては、第1の輸送サービス評価システムと同様にしてタクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価され、且つ、サービス品質の調査に協力する利用者に対してその協力の見返りとしてサービスポイントが提供される。
【0012】
本発明の第3の輸送サービス評価システムは、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末と評価センタ端末とがネットワーク経由で通信可能に接続され、前記携帯端末は、自携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を前記評価センタ端末へ送信する手段を備え、前記評価センタ端末は、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えている。
【0013】
この第3の輸送サービス評価システムにあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および車両の乗務員のマナー採点値が利用者の携帯端末から評価センタ端末へ送信され、評価センタ端末において、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性が判定され、その判定結果と乗務員のマナー採点値とに基づいてその車両の評価値が更新されることにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価され、且つ、サービス品質の調査に協力した利用者にその見返りとしてサービスポイントが付与される。
【0014】
本発明の第4の輸送サービス評価システムは、第1乃至第3の輸送サービス評価システムにおいて、前記評価手段は、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段と、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を前記VICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出する最適経路算出手段と、該最適経路算出手段で算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定する比較手段とを備えている。
【0015】
この第4の輸送サービス評価システムにあっては、評価手段における最適経路算出手段が、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を乗車当時のVICS情報を利用して算出し、比較手段が、この算出された最適経路と車両の実際の乗車経路とを比較することにより、乗車経路の妥当性を判定する。ここで、乗車当時のVICS情報を利用するのは、利用者が車両に乗車した時刻と評価センタ端末が評価を行う時刻とに時間的なずれがあるため、評価時点のVICS情報を利用したのでは乗車当時の最適経路を求めることができないためである。
【0016】
本発明の第5の輸送サービス評価システムは、第1乃至第3の輸送サービス評価システムにおいて、前記車両に、自車両の車両IDに対応して前記車両情報記憶手段に記憶されている評価値を表示する手段を備えている。
【0017】
この第5の輸送サービス評価システムにあっては、評価センタで評価された各車両の評価値が各車両に表示されるため、利用者は、表示された評価値を目安に車両を選択することができる。
【0018】
本発明の第1の輸送サービス評価方法は、a)輸送サービスを提供する車両に乗車した利用者の所持する地理的位置を検出する機能を有する携帯端末が、評価センタ端末に対して、利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を送信するステップ、b)前記評価センタ端末が、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップ、c)前記評価センタ端末が、判定結果に基づいて、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新するステップ、を含んで構成されている。
【0019】
この第1の輸送サービス評価方法にあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置が利用者の携帯端末から評価センタ端末へ送信され、評価センタ端末において、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性が判定され、その判定結果に基づいてその車両の評価値が更新されることにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価される。
【0020】
本発明の第2の輸送サービス評価方法は、a)輸送サービスを提供する車両に乗車した利用者の所持する地理的位置を検出する機能を有する携帯端末が、評価センタ端末に対して、利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を送信するステップ、b)前記評価センタ端末が、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップ、c)前記評価センタ端末が、判定結果に基づいて前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新し、且つ、前記利用者の利用者IDに対応してサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算するステップ、を含んで構成されている。
【0021】
この第2の輸送サービス評価方法にあっては、第1の輸送サービス評価方法と同様にしてタクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価され、且つ、サービス品質の調査に協力する利用者に対してその協力の見返りとしてサービスポイントが提供される。
【0022】
本発明の第3の輸送サービス評価方法は、a)輸送サービスを提供する車両に乗車した利用者の所持する地理的位置を検出する機能を有する携帯端末が、評価センタ端末に対して、利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を送信するステップ、b)前記評価センタ端末が、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップ、c)前記評価センタ端末が、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新するステップ、を含んで構成されている。
【0023】
この第3の輸送サービス評価方法にあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および車両の乗務員のマナー採点値が利用者の携帯端末から評価センタ端末へ送信され、評価センタ端末において、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性が判定され、その判定結果と乗務員のマナー採点値とに基づいてその車両の評価値が更新されることにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質が評価され、且つ、サービス品質の調査に協力した利用者にその見返りとしてサービスポイントが付与される。
【0024】
本発明の第4の輸送サービス評価方法は、第1乃至第3の輸送サービス評価方法において、前記ステップbにおいては、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出するステップと、算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップとを含んで構成されている。
【0025】
この第4の輸送サービス評価方法にあっては、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路が乗車当時のVICS情報を利用して算出し、この算出した最適経路と車両の実際の乗車経路とを比較することにより、乗車経路の妥当性が判定される。
【0026】
本発明の第1の評価センタ端末は、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記携帯端末から受信し、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えている。
【0027】
この第1の評価センタ端末にあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置を利用者の携帯端末から受信し、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性を判定し、その判定結果に基づいてその車両の評価値を更新することにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を評価する。
【0028】
本発明の第2の評価センタ端末は、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者の利用者IDおよびサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記携帯端末から受信し、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新し、且つ、前記利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算する評価手段を備えている。
【0029】
この第2の評価センタ端末にあっては、第1の評価センタ端末と同様にしてタクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を評価し、且つ、サービス品質の調査に協力する利用者に対してその協力の見返りとしてサービスポイントを提供する。
【0030】
本発明の第3の評価センタ端末は、地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を前記携帯端末から受信し、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えている。
【0031】
この第3の評価センタ端末にあっては、利用者が乗車したタクシーなどの車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および車両の乗務員のマナー採点値を利用者の携帯端末から受信し、乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する車両の乗車経路の妥当性を判定し、その判定結果および車両の乗務員のマナー採点値に基づいてその車両の評価値を更新することにより、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を評価する。
【0032】
本発明の第4の評価センタ端末は、第1乃至第3の評価センタ端末において、前記評価手段は、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段と、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を前記VICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出する最適経路算出手段と、該最適経路算出手段で算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定する比較手段とを備えている。
【0033】
この第4の評価センタ端末にあっては、評価手段における最適経路算出手段が、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を乗車当時のVICS情報を利用して算出し、比較手段が、この算出された最適経路と車両の実際の乗車経路とを比較することにより、乗車経路の妥当性を判定する。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
図1を参照すると、本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムは、タクシー100のサービス品質の調査に協力する利用者200が所持する携帯電話機などの携帯端末300とネットワーク400経由でデータ通信可能な評価センタ端末500を備えている。また、評価センタ端末500は、タクシー会社の会社端末600ともネットワーク400経由でデータ通信可能になっている。
【0036】
ネットワーク400は、移動通信網やインターネット等を含んで構成される。
【0037】
評価センタ端末500は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置で構成され、車両情報記憶部501、利用者情報記憶部502および利用者プログラム記憶部503が設けられている。
【0038】
車両情報記憶部501は、各タクシー100の車両IDおよびサービス品質の評価値などを記憶する部分である。自社のタクシー100に対して評価センタで実施するサービス品質評価を希望するタクシー会社は、会社端末600から評価センタ端末500にネットワーク400経由で接続し、車両情報記憶部501に自社のタクシー100の車両IDを事前に登録しておく。車両IDの登録は、会社端末600から行う以外に、評価センタ端末500に接続されたローカルな入力装置から行うこともできる。本実施の形態では、同じ車両のタクシー100は常に同じ運転手101が運転することを前提としているため、各タクシー毎に車両IDを登録するが、その時々の都合により運転手101が代わる場合には、各タクシー100毎でなく各運転手毎に車両IDを登録する。登録された車両IDは、利用者200がそのタクシー100を利用する際に確認できるように、タクシー100の車両内の利用者200に良く見える場所、例えばダッシュボードや前部座席の背面などに取り付けられているタクシー会社名や運転手名などを記載したプレート102上に表示しておく。
【0039】
利用者情報記憶部502は、タクシー100のサービス品質の調査に協力してくれる利用者200の利用者ID、およびその協力に対する見返りとしてのサービスポイントなどを記憶する部分である。また、利用者プログラム記憶部503は、協力を申し出た利用者200の携帯端末300をタクシーのサービス品質調査用の端末として機能させるための利用者プログラムを記憶する部分であり、ここに記憶された利用者プログラムは携帯端末300にダウンロードして利用される。利用者IDの登録と利用者プログラムのダウンロードは、携帯端末300をネットワーク400経由で評価センタ端末500に接続して実施することができる。勿論、ネットワーク400経由でなく、評価センタ端末500に接続されたローカルな入力装置から利用者IDの登録操作を行ったり、利用者プログラムのダウンロード操作を行うこともできる。
【0040】
携帯端末300は、自端末の地理的な位置を測位する機能を持ち、また評価センタ端末500からダウンロードした利用者プログラムを実行する機能を持っている。利用者200は、タクシー100を利用する際、この携帯端末300を使って、タクシー100の車両ID、自身の利用者IDおよび乗車経路上の各移動位置など、利用したタクシー100のサービス品質を評価するために必要な情報をネットワーク400経由で評価センタ端末500に対して送信する。
【0041】
評価センタ端末500は、携帯端末300から送られてくる情報を受信して分析することで、どの利用者200がどのタクシー100を利用し、どういう乗車経路を辿ったか等を調査する。そして、その調査結果に基づいて、評価センタ端末500は、そのタクシー100がその利用者200に提供したサービスの品質を評価し、車両情報記憶部501に記憶されているそのタクシー100の評価値を更新する。また、今回の調査に協力してくれた利用者200に対してサービスポイントを付与し、利用者情報記憶部502に記憶されたサービスポイントを加算する。
【0042】
タクシー100が利用者200に提供したサービスの品質を評価する際には、少なくとも、乗車経路の妥当性を考慮し、乗車経路が適切であった場合には加点対象に、そうでなければ減点対象とする。乗車経路が適切であったかどうかの判定は、最短距離を通ったかどうかで判定する方法、渋滞などの交通事情を考慮し最適な経路を通ったかどうかで判定する方法などが考えられる。
【0043】
評価センタ端末500の車両情報記憶部501で管理されている各タクシー100毎のサービス品質の評価値は、各種の目的に利用することが可能である。例えば、タクシー会社の会社端末600に一定時期毎に通知すれば、タクシー会社で勤務管理の一資料としての利用が可能になる。また、各タクシー会社毎にその会社が保有する全てのタクシー100のサービス品質の評価値の平均値を計算し、会社別のサービス品質の平均値を、Web上の評価センタのホームページで公開すれば、利用者200がタクシー会社を選択する際の判断基準の一つに利用することができる。
【0044】
しかし、利用者200が安心してタクシーを利用できるようにするには、このような方法よりは、各タクシー100の車体にそのサービスの品質の評価結果を表示するのが好適である。表示する場所としては、車両の外から良く見える場所であればどこでも良い。一般にタクシーのルーフにはタクシー会社の広告塔が付いているので、その広告塔に表示することが考えられる。表示する具体的な媒体は任意でよく、シールなどの媒体に評価結果を記載したり、車体のルーフなどに設けた電光表示盤に評価結果を表示しても良い。評価結果のタクシー100への表示は、タクシー会社経由で実施しても良いし、電光表示盤の表示内容を評価センタ500からネットワーク400を通じて遠隔制御できるようにして、評価センタ500自体が実施しても良い。評価結果は、「優」、「良」、「可」など文字で表示しても良いし、優は青、良は黄色、可は赤など、色で表示しても良い。3段階評価に限らず、4段階以上の評価や2段階評価にしても良く、最高の評価結果あるいは最低の評価結果だけを表示するようにしても良い。
【0045】
次に、本実施の形態の各部の好適な実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0046】
図2を参照すると、携帯端末300の一実施例は、CPUで構成される制御装置301と、この制御装置301に接続されたROM302、RAM303、読み書き可能な不揮発性メモリ、例えばEEPROM304、GPSセンサ305、入力部306、表示部307、受話部308、送話部309および通信部310とで構成されるGPS機能を持つ携帯電話機である。
【0047】
ROM302は、携帯端末300で必要な各種のプログラムを記憶する。RAM303は、制御装置301の制御などに一時的に使用されるデータを記憶する。EEPROM304は、評価センタ端末500からダウンロードした利用者プログラム等を記憶する。GPSセンサ305はGPS衛星からのGPS信号を受信する。入力部306は、数字キーや各種のファンクションキーなどで構成される。表示部307は、LCD等で構成され、利用者200に提示すべき各種の情報を含む画面を表示する。受話部308はスピーカ、送話部309はマイクロフォンであり、電話機として使用する際に利用される。通信部310は、無線によって音声データや各種データを送受信する機能を有する。
【0048】
制御装置301は、GPS機能部311、JAVA(登録商標)機能部312、HTTP機能部313および電話機能部314を備える。これらの各機能部は、ROM302に記憶されたプログラムと制御装置301を構成するCPUとで実現される。即ち、ROM302に記憶されたプログラムによってCPUの動作が制御されることにより、CPU上にこれらの機能部が実現される。
【0049】
GPS機能部311は、GPSセンサ305で受信されるGPS信号に基づいて自端末の地理的な位置を測位する部分である。一般に携帯電話機におけるGPS測位には、通常のGPSによる単独測位やディファレンシャルGPS情報による補正付きの測位などの自律型GPS測位、移動通信網経由で測位のための情報を受け取ったり、GPS補助サーバの計算能力を利用するネットワークアシスト型のGPS測位が知られているが、本発明はそれらの何れの方式でも構わない。
【0050】
JAVA機能部312は、JAVAアプリケーションプログラムの実行を行う部分である。本実施例では、評価センタ端末500からダウンロードするプログラムはJAVAアプリケーションプログラムであり、JAVA機能部312によって実行される。
【0051】
HTTP機能部313は、HTTP(Hyper Text TransferProtocol)による通信を制御する部分である。本実施例では、評価センタ端末500は、1つのWebサイトとして設けられており、利用者登録時おおびタクシー利用時に、携帯端末300からこのHTTP機能部313を使って評価センタ端末500と通信を行う。
【0052】
電話機能部314は、携帯端末300を携帯電話本来の機能である電話機として機能させる部分である。
【0053】
図3を参照すると、評価センタ端末500の一実施例は、CPUで構成される制御装置504と、この制御装置504に接続された車両情報記憶部501、利用者情報記憶部502、利用者プログラム記憶部503、ROM505、RAM506、通信部507、入力装置508および表示装置509とを含んで構成される。
【0054】
ROM505は、評価センタ端末500で必要な各種のプログラムを記憶する。RAM506は、制御装置504の制御などに一時的に使用されるデータを記憶する。入力装置508および表示装置509は、評価センタ端末500のローカルな入出力装置である。通信部507は、無線によってネットワーク400経由で携帯端末300および会社端末600と各種データを送受信する機能を有する。車両情報記憶部501、利用者情報記憶部502および利用者プログラム記憶部503は、図1に示したものと同じである。これらの記憶部の内容の一例を図4、図5、図6にそれぞれ示す。
【0055】
図4を参照すると、車両情報記憶部501には、タクシー100毎或いはタクシー100の運転手101毎の管理レコード5011が記憶される。1つの管理レコード5011は、車両ID5012、評価値5013および車両情報5014を含んで構成される。車両ID5012は、タクシー100毎或いはタクシー100の運転手101毎に割り当てられたIDである。評価値5013は、現在の最新の評価値である。車両情報5014は、タクシー会社名、運転手名、会社端末600の通信アドレス、連絡先eメールアドレス等を含む。
【0056】
図5を参照すると、利用者情報記憶部502には、タクシー100のサービス品質の調査に協力してくれる各利用者200毎の管理レコード5021が記憶される。1つの管理レコード5021は、利用者ID5022、サービスポイント5023および利用者情報5024を含んで構成される。利用者ID5022は、各利用者200毎に割り当てられたIDである。サービスポイント5023は、現在までのサービスポイントの合計値である。利用者情報5024は、利用者200の氏名、住所、eメールアドレス等を含む。
【0057】
図6を参照すると、利用者プログラム記憶部503には、JAVAアプリケーションプログラム5031が記憶されている。このJAVAアプリケーションプログラム5031は携帯端末300にダウンロードされる利用者プログラムであり、携帯端末300のJAVA機能部312で実行される。JAVAアプリケーションプログラム5031が実行する処理の一例を図7のフローチャートに示す。
【0058】
図7を参照すると、JAVAアプリケーションプログラム5031は、起動されると、携帯端末300の表示部307に乗車時入力画面を表示する(S101)。乗車時入力画面の一例を図8に示す。この例の乗車時入力画面I100は、利用者IDの入力欄I101、車両IDの入力欄I102、乗車ボタンI103を有する。JAVAアプリケーションプログラム5031は、次に、入力欄I101に利用者200が利用者IDを入力するのを待ち(S102)、入力されたら、その利用者IDをプログラム終了まで記憶しておく(S103)。次に、入力欄I102に利用者200が車両IDを入力するのを待ち(S104)、入力されたら、その車両IDをプログラム終了まで記憶しておく(S105)。入力欄I101に利用者IDが入力され、入力欄I102に車両IDが入力された状態で、乗車ボタンI103がオンされると(S106でYES)、GPS機能部311から現在の位置情報と現在時刻を取得し(S107)、乗車時情報を生成してHTTP機能部313を利用して通信部310からネットワーク400経由で評価センタ端末500に乗車時情報を送信する(S108)。JAVAアプリケーションプログラム5031から評価センタ端末500に送信される乗車時情報J100には、図9(a)に示すように、当該情報が乗車時情報であることを示す種別(乗車)J101、入力欄I102に入力された車両ID J102、入力欄I101に入力された利用者ID J103、GPS機能部311で測位された携帯端末300の現在位置J104および現在時刻J105が含まれる。
【0059】
JAVAアプリケーションプログラム5031は、乗車時情報の送信を終えると、携帯端末300の表示部307に降車時入力画面を表示する(S109)。降車時入力画面の一例を図10に示す。この例の降車時入力画面K100は、乗車時入力画面I100で入力された利用者ID J102および車両ID J101と、利用者200が運転手のマナーを採点するためのマナー採点欄K101と、何らかの不都合があった場合などに意見を入力するための意見入力欄K102と、運転手に支払ったタクシー料金を入力する入力欄K103と、降車ボタンK104とを有する。マナー採点欄K101は、良い、普通、悪いのそれぞれに対応するチェック欄があり、その何れかにチェックマークを入力する。なお、マナー採点欄K101、意見入力欄K102、料金の入力欄K103は、任意設定事項であり、利用者200は必ずしも入力する必要はない。
【0060】
JAVAアプリケーションプログラム5031は、降車時入力画面K100を表示すると、利用者200によるデータ入力があるかどうか(S110)、予め定められた一定期間が経過したかどうか(S111)、降車ボタンK104がオンされたかどうか(S112)を、判別する。
【0061】
利用者200が入力部306の操作によって、降車時入力画面K100のマナー採点欄K101の何れかのチェック欄にマークを入力したり、意見入力欄K102に文字列を入力したり、入力欄K103に料金を入力すると、入力されたデータを記憶する(S113)。
【0062】
また、予め定められた一定期間が経過すると、GPS機能部311から現在の位置情報と現在時刻を取得し(S114)、途中情報を生成してHTTP機能部313を利用して通信部310からネットワーク400経由で評価センタ端末500に送信する(S115)。ここで、予め定められた一定期間は、タクシー100の乗車経路を適当な精度で検出きるように設定される。例えば、タクシー100の平均速度を50Km/hとすると、30秒間隔では約420m走行する毎に最新の位置が検出できる。JAVAアプリケーションプログラム5031から評価センタ端末500に送信される途中情報T100には、図9(b)に示すように、当該情報が途中情報であることを示す種別(途中)T101、入力欄I102に入力された車両ID T102、入力欄I101に入力された利用者ID T103、GPS機能部311で測位された携帯端末300の現在位置T104および現在時刻T105が含まれる。
【0063】
さらに、降車ボタンK104がオンされると、JAVAアプリケーションプログラム5031は、GPS機能部311から現在の位置情報と現在時刻を取得し(S116)、降車時情報を生成してHTTP機能部313を利用して通信部310からネットワーク400経由で評価センタ端末500に送信し(S117)、今回の一連の処理を終える。JAVAアプリケーションプログラム5031から評価センタ端末500に送信される降車時情報L100には、図9(c)に示すように、当該情報が降車時情報であることを示す種別(降車)L101、入力欄I102に入力された車両ID L102、入力欄I101に入力された利用者ID L103、GPS機能部311で測位された携帯端末300の現在位置L104および現在時刻L105、降車時入力画面K100に入力されたマナー採点値L106、料金L107および意見L108が含まれる。
【0064】
以上の説明では、乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100に現在時刻を含ませたが、これらの情報に現在時刻を含ませずに評価センタ端末500へ送信し、評価センタ端末500が受信時刻を乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100に付加するようにしても良い。また、乗車時情報J100以外に、途中情報T100および降車時情報L100にも車両IDと利用者IDとを含ませたが、例えば乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100に一連のユニークなシリアル番号を付加して送信するようにすれば、乗車時情報J100以降に送信される途中情報T100および降車時情報L100がどの乗車時情報J100に関連するものであるかが評価センタ端末500で判明するため、途中情報T100および降車時情報L100中の車両IDおよび利用者IDを省略することが可能である。さらに、評価センタ端末500がJAVAアプリケーションプログラム5031を携帯端末300にダウンロードする際に、利用者IDを初期設定したJAVAアプリケーションプログラム5031をダウンロードするようにして、利用者200による利用者IDの入力を不要にすることもできる。
【0065】
再び図3を参照すると、制御装置504は、車両管理部511、利用者管理部512、評価部513および利用者プログラム管理部514を備えている。これらの各機能部は、ROM505に記憶されたプログラムと制御装置504を構成するCPUとで実現される。即ち、ROM505に記憶されたプログラムによってCPUの動作が制御されることにより、CPU上にこれらの機能部が実現される。
【0066】
車両管理部511は、車両情報記憶部501への管理レコード5011の新規登録、登録された管理レコード5011中の評価値5013の会社端末600等への通知などを行う部分である。
【0067】
利用者管理部512は、利用者情報記憶部502への管理レコード5021の新規登録、登録された管理レコード5021中のサービスポイント5023の利用者200への払い出しなどを行う部分である。
【0068】
評価部513は、利用者200の携帯端末300にダウンロードされたJAVAアプリケーションプログラム5013からネットワーク400経由で送られてくる乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100等を受信分析して、その利用者200が利用したタクシー100のサービス品質を評価し、車両情報記憶部501に記憶されているそのタクシー100のサービス品質の評価値5013を更新し、また利用者情報記憶部502に記憶されているその利用者200のサービスポイント5023を加算する処理を行う部分である。
【0069】
利用者プログラム管理部514は、利用者200の携帯端末300に対して、利用者プログラム記憶部503に記憶されているJAVAアプリケーションプログラム5031をダウンロードする部分である。
【0070】
評価部513の実施例を図11に示す。この例の評価部513は、タクシー100が実際に走行した乗車経路と、VICS情報を利用してセンタ側で独自に算出した乗降地間の最適経路とを比較することにより、実際の乗車経路の妥当性を判定する。VICS情報は、VICS情報収集部5138で収集され、各地点別のVICS情報記憶部513Bに過去一定期間分のVICS情報がどの時間帯で有効なVICS情報であるかを示す時刻情報と共に蓄積されている。評価部513は、携帯端末300から送られてくる乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100を受信部5131で受け取り、収集情報記憶部5132に蓄積する。収集情報記憶部5132は、受信部5131が乗車時情報J100を受け取る毎に、その乗車時情報J100から降車時情報L100までの一連の情報を格納するために動的に主記憶などに生成される。収集情報記憶部5132に記憶された情報は、乗車経路算出部5133、最適経路算出部5134および評価値更新部5136にそれぞれ入力される。
【0071】
乗車経路算出部5133は、収集情報記憶部5132に記憶されている乗車時情報J100中の現在位置J104、途中情報T100中の現在位置T104、降車時情報L100中の現在位置L104を地図上にプロットし、プロット点を各情報中の現在時刻J105、T105、L105の時刻順につなげることにより、乗車経路を算出し、乗車経路記憶部5139に記憶する。
【0072】
最適経路算出部5134は、収集情報記憶部5132に記憶されている乗車時情報J100中の現在位置J104を出発点、降車時情報L100中の現在位置L104を目的地として、カーナビゲーションシステムにおけるルート検索アルゴリズムと同様の方法を使って、地図上で最適経路を検索する。また、VICS情報を使用して通行止めの個所や渋滞箇所を迂回し、最短時間で到達する経路を算出する。使用するVICS情報は、乗車時情報J100中の現在位置J104の地点におけるVICS情報を蓄積するVICS情報記憶部513Bの中の、現在時刻J105の時点におけるVICS情報である。最適経路算出部5134で算出された地図上の最適経路は、最適経路記憶部513Aに記憶される。
【0073】
比較部5135は、乗車経路記憶部5139に記憶された乗車経路と最適経路記憶部513Aに記憶された最適経路とを比較し、その比較結果を評価値更新部5136に通知する。比較結果は、例えば、乗車経路が最適経路に完全に一致しているか、ほぼ一致していれば「一致」、そうでなければ「不一致」とする2つの比較結果で示す。勿論、比較結果を3つ以上のレベルに細分化することもできる。
【0074】
評価値更新部5136は、比較部5135の比較結果と、収集情報記憶部5132中の降車時情報L100中にマナー採点値L106があればこのマナー採点値L106とに基づいて、収集情報記憶部5132中の乗車時情報J100中の車両ID J102に対応して車両情報記憶部501に記憶されている現在の評価値5013を更新する。具体的な計算式を下記に示す。
評価値=現在の評価値+(比較結果に基づく値+マナー採点値に基づく値)
…(1)
但し、再計算された評価値が予め定められた最低点より小さくなる場合には最低点にまるめられ、予め定められた最高点を超える場合には最高点に制限される。
【0075】
例えば、評価値の最低点は0、最高点は100とし、比較結果に基づく値を「一致」ならば「1」、「不一致」ならば「−1」、マナー採点値に基づく値を「良い」なら「1」、「悪い」なら「−1」とする。この場合、現在の評価値が「50」のとき、比較結果が「一致」で、マナー採点値が「良い」なら、再計算後の評価値は「52」に上がる。他方、比較結果が「不一致」で、マナー採点値が「悪い」なら、再計算後の評価値は「48」に下がる。
【0076】
他方、サービスポイント更新部5137は、収集情報記憶部5132中の乗車時情報J100中の利用者ID J103に対応して利用者情報記憶部502に記憶されている現在のサービスポイント5023を更新する。具体的な計算式を下記に示す。
サービスポイント=現在のサービスポイント+乗車距離に基づくポイント
…(2)
ここで、乗車距離は、乗車経路記憶部5139に記憶されている乗車経路から求められる。また、乗車距離に基づくポイントは、例えば、乗車距離が5Km未満であればポイント「1」、5Km以上であればポイント「2」とする如く事前に定められている。
【0077】
図11に示した評価部513の例では、最適経路計算部513Aは、乗車時点のVICS情報だけを使って最適経路を算出したが、乗車時点のVICS情報を使って算出した経路上をタクシーが移動したと過程して、単位時間だけその移動経路上を移動したときの移動場所と移動時刻とから新たなVICS情報がVICS情報記憶部513Bに存在するか否かを調べ、存在すればそのVICS情報を使って経路を修正しながら最適経路を算出するようにしても良い。
【0078】
また、評価値更新部5136は、乗車経路の妥当性とマナー採点値に基づいてタクシーの評価を再計算したが、さらに、乗車経路記憶部5139に記憶されている乗車経路の乗車距離と、乗車時情報J100中の現在時刻J105と降車時情報L100中の現在時刻L105から特定される乗車時間とからタクシー料金を見積もり、この見積もったタクシー料金と降車時情報L100中の料金L107とを比較し、利用者200が支払った料金が妥当な金額であるかどうかを判断し、その判断結果に基づく加点、減点を評価に加えるようにしても良い。
【0079】
さらに、サービスポイント更新部5137は、利用者情報記憶部502に保持されている各利用者200のサービスポイントに有効期限を設定し、時間の経過と共に減算する処理を実施しても良い。こうすれば、利用者200はサービスポイントを維持するために、より高い頻度でタクシーを利用する。なお、サービスポイントが最後に更新された時刻から一定期間にわたって更新がされない場合、サービスポイントの全部または一部を無効にするようにしても良い。
【0080】
次に本実施の形態の動作について説明する。
【0081】
(1)タクシー登録
自社のタクシー100に対して評価センタで実施するサービス品質評価を希望するタクシー会社は、会社端末600から評価センタ端末500にネットワーク400経由で接続し、自社のタクシー100の車両IDを事前に登録しておく。この際の会社端末600と評価センタ端末500の処理例を図12に示す。
【0082】
会社端末600の操作員がネットワーク400経由で評価センタ端末500にアクセスし、車両IDの登録を要求すると(S201)、評価センタ端末500の車両管理部511は、車両登録画面を会社端末600にネットワーク400経由で送信し(S301)、会社端末600はこれを表示装置に表示する(S202)。車両登録画面には、タクシー会社名、登録を受ける車両の登録番号、連絡先eメールアドレス等、所定の項目の入力欄が設定されており、会社端末600の操作員は各入力欄に必要な事項を入力し(S203)、車両登録画面にある送信ボタンを押して、入力済みの車両登録画面を評価センタ端末500へ送信する(S204)。
【0083】
評価センタ端末500の車両管理部511は、受信した車両登録画面の各入力欄からデータを取り込み、車両IDを割り当てる(S302)。割り当てる車両IDは、車両情報記憶部501に既に登録されている他の車両と重複しないように割り当てる。次に、車両管理部511は、1つの管理レコード5011を新たに生成し、その管理レコード5011の車両ID5012に前記割り当てた車両IDを設定し、評価値5013に初期値(例えば中間の評価値)を設定し、車両情報5014にタクシー会社名や車両の登録番号、連絡先eメールアドレス等を設定して、車両情報記憶部501に登録する(S303)。そして、前記割り当てた車両IDを会社端末600にネットワーク400経由で通知する(S304)。会社端末600は、評価センタ端末500から送信されてきた車両IDを受信し、記憶する(S205)。この記憶された車両IDは、操作員の操作によって会社端末600の表示装置に表示されるか、プリンタ等から出力される。タクシー会社は、割り当てられた車両IDを、割り当ての対象となったタクシー100の車両内の利用者200に良く見える場所に表示しておく。
【0084】
(2)利用者登録
タクシー100のサービス品質の調査に協力したい利用者200は、GPS機能を有する携帯端末300からネットワーク400経由で評価センタ端末500に接続し、利用者200自身のIDを事前に登録しておくと共に、調査に使用するJAVAアプリケーションプログラム5031を携帯端末300にダウンロードしておく。この際の携帯端末300と評価センタ端末500の処理例を図13に示す。
【0085】
利用者200が携帯端末300を操作してネットワーク400経由で評価センタ端末500にアクセスし、利用者IDの登録を要求すると(S401)、評価センタ端末500の利用者管理部512は、利用者登録画面を携帯端末300にネットワーク400経由で送信し(S501)、携帯端末300はこれを表示部307に表示する(S402)。利用者登録画面には、利用者200の氏名、住所、年齢、連絡先eメールアドレス等、所定の項目の入力欄が設定されており、利用者200は入力部306を操作して各入力欄に必要な事項を入力し(S403)、利用者登録画面にある送信ボタンを押して、入力済みの利用者登録画面を評価センタ端末500へ送信する(S404)。
【0086】
評価センタ端末500の利用者管理部512は、受信した利用者登録画面の各入力欄からデータを取り込み、利用者IDを割り当てる(S502)。割り当てる利用者IDは、利用者情報記憶部502に既に登録されている他の利用者と重複しないように割り当てる。次に、利用者管理部512は、1つの管理レコード5021を新たに生成し、その管理レコード5021の利用者ID5022に前記割り当てた利用者IDを設定し、サービスポイント5023に例えばポイント0の初期値を設定し、利用者情報5024に利用者200の氏名、住所、年齢、連絡先eメールアドレス等を設定して、利用者情報記憶部502に登録する(S503)。そして、前記割り当てた利用者IDを携帯端末300にネットワーク400経由で通知する(S504)。携帯端末300は、評価センタ端末500から送信されてきた利用者IDを受信し、表示部307に表示すると共にEEPROM304に記憶する(S405)。
【0087】
続いて携帯端末300の利用者200は、受信した利用者IDを指定して利用者プログラムのダウンロード要求をネットワーク400経由で評価センタ端末500に送信する(S406)。評価センタ端末500の利用者プログラム管理部514は、ダウンロード要求で指定された利用者IDが利用者情報記憶部502に登録されていることを確認した上で、利用者プログラム記憶部503に記憶されているJAVAアプリケーションプログラム5031をネットワーク400経由で携帯端末300にダウンロードする(S505)。携帯端末300のJAVA機能部312は、ダウンロードされたJAVAアプリケーションプログラム5031をEEPROM304に記憶する(S407)。
【0088】
(3)JAVAアプリケーションプログラム5031による情報収集
利用者200は、タクシー100に乗車する際、自身の携帯端末300の入力部306を操作してJAVA機能部312によりEEPROM304に記憶されたJAVAアプリケーションプログラム5031を起動する。起動されたJAVAアプリケーションプログラム5031は、図7で説明したように以下の如き処理を実行する。
【0089】
先ずJAVAアプリケーションプログラム5031は、図8に示した乗車時入力画面を表示部307に表示する(S101)。利用者200は入力部306を操作して、入力欄I101に自身の利用者IDを、入力欄I102に利用したタクシー100の車内に表示されている車両IDをそれぞれ入力し、乗車ボタンI103をオンする(S102〜S106)。これにより、JAVAアプリケーションプログラム5031は、その時点の携帯端末300の位置情報と現在時刻をGPS機能部311から取得し(S107)、図9(a)に示したように、種別(乗車)J101、車両ID J102、利用者ID J103、現在位置J104および現在時刻J105を含む乗車時情報J100をHTTP機能部313により通信部310およびネットワーク400経由で評価センタ端末500へ送信する(S108)。
【0090】
その後、JAVAアプリケーションプログラム5031は、図10に示したような降車時入力画面を表示部307に表示し(S109)、利用者200の入力を受け付けると共に、一定期間経過する毎に、携帯端末300の位置情報と現在時刻をGPS機能部311から取得し(S114)、図9(b)に示したように、種別(途中)T101、車両ID T102、利用者ID T103、現在位置T104および現在時刻T105を含む途中情報T100をHTTP機能部313により通信部310およびネットワーク400経由で評価センタ端末500へ送信する(S115)。そして、目的地に到着した利用者200が、降車時入力画面K100の降車ボタンK104をオンすると、JAVAアプリケーションプログラム5031は、携帯端末300の位置情報と現在時刻をGPS機能部311から取得し(S116)、図9(c)に示したように、種別(降車)L101、車両ID L102、利用者ID L103、現在位置L104、現在時刻L105、マナー採点値L106、料金L107および意見L108を含む降車時情報L100をHTTP機能部313により通信部310およびネットワーク400経由で評価センタ端末500へ送信する(S117)。
【0091】
(4)評価センタ端末500における情報の収集と分析
評価センタ端末500の評価部513は、携帯端末300から送られてくる乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100を受信部5131で受け取って収集情報記憶部5132に蓄積する。
【0092】
次に、評価部513は、乗車経路算出部5133により、収集情報記憶部5132に記憶されている乗車時情報J100中の現在位置J104、途中情報T100中の現在位置T104、降車時情報L100中の現在位置L104から乗車経路を算出し、乗車経路記憶部5139に記憶する。また、最適経路算出部5134により、収集情報記憶部5132に記憶されている乗車時情報J100中の現在位置J104を出発点、降車時情報L100中の現在位置L104を目的地とし、乗車当時のVICS情報を利用して、最適経路を検索し、最適経路記憶部513Aに記憶する。
【0093】
次に、評価部513は、比較部5135により、乗車経路記憶部5139に記憶された乗車経路と最適経路記憶部513Aに記憶された最適経路とを比較し、その比較結果を評価値更新部5136に通知する。次に、評価値更新部5136により、比較部5135の比較結果と、収集情報記憶部5132中の降車時情報L100中にマナー採点値L106があればこのマナー採点値L106とに基づいて、収集情報記憶部5132中の乗車時情報J100中の車両ID J102に対応して車両情報記憶部501に記憶されている現在の評価値5013を、例えば前述した計算式(1)を使って更新する。
【0094】
また、評価部513は、サービスポイント更新部5137により、収集情報記憶部5132中の乗車時情報J100中の利用者ID J103に対応して利用者情報記憶部502に記憶されている現在のサービスポイント5023を、前述した計算式(2)により更新する。
【0095】
(5)タクシーの評価値のタクシーへの表示
評価センタ端末500の車両管理部511は、予め定められた時期(例えば月末)が到来すると、車両情報記憶部501に記憶されている管理レコード5011の評価値5013を、その管理レコード5011の車両情報5014に記憶されているタクシー会社にeメールを使って通知する。同じタクシー会社の複数のタクシーの評価値を1つのメールで通知するようにしても良い。また、降車時情報L100に含まれている意見L108の内容もあわせてタクシー会社に通知することで、利用者200の声をサービスに反映させることが可能である。タクシー会社の管理者は、通知された評価値5013をタクシー100の車体に表示する。これにより、利用者200は優良なタクシーを容易に選択することが可能となる。
【0096】
(6)サービスポイントの利用
評価センタ端末500の利用者情報記憶部502に記憶されている各利用者200のサービスポイント5023は、景品との交換やサービスの割引などに利用することができる。例えば、評価センタ端末500の利用者管理部512は、利用者200から利用者IDを指定して景品との交換要求を受けた場合、その利用者IDで利用者情報記憶部502を検索して現在のサービスポイント5023の値を調べ、利用者200から指定された景品への交換が可能であれば景品の配送手配書を生成し、サービスポイント5023を0に初期化する。
【0097】
以上説明した本実施の形態によれば以下のような効果が得られる。
【0098】
第1の効果は、乗客が安心してタクシーに乗車できることである。その理由は、タクシーが通った経路が妥当であったかどうかが評価センタにより評価される為、タクシーの運転手による遠回りなどの不正な行為を抑止できるからである。また利用者によってマナーが採点されるため、運転手のマナーの向上が期待できるからである。
【0099】
第2の効果は、乗客がより優良なタクシーを選択できることである。その理由は、評価センタによる評価結果がタクシーの車体に表示されているため、優良な運転手かどうかを知ることができるためである。
【0100】
第3の効果は、利用者が積極的にタクシーに乗ることが促されることである。その理由は、タクシーに乗車することによりサービスポイントが与えられるので、積極的に利用するようになるためである。
【0101】
第4の効果は、サービス品質の向上に努めるタクシー会社は他のタクシー会社と明確に差別化でき、収益の向上が期待できることである。その理由は、評価センタによる高評価を受けているタクシーを利用者が積極的に選択するようになるからである。
【0102】
第5の効果は、タクシーの評価が適正に行えることである。その理由は、タクシーが既に使用しているシステムと連携することなく、第三者が評価サービスの運営を行うことができる構成になっているためである。
【0103】
第6の効果は、初期投資の少ない評価システムを実現できることである。その理由は、GPS機能付き携帯電話機などの利用者の携帯端末にJAVAアプリケーションプログラムをダウンロードして、タクシーのサービス品質調査用の端末として機能させるため、それ専用の端末を開発する必要がないためである。
【0104】
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。
【0105】
例えば、図14に示されるように、SMS(Short Message Service)機能部315を持つ携帯電話機などの携帯端末300を使用し、携帯端末300と評価センタ端末500との間にSMSサーバ700を介在させ、携帯端末300のJAVAアプリケーションプログラムが送信する乗車時情報J100、途中情報T100および降車時情報L100の内容を、携帯端末300のSMS機能部700によってショートメッセージでSMSサーバ700に通知し、SMSサーバ700が携帯端末300から通知された内容を評価センタ端末500に転送するように構成することもできる。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、タクシーなど輸送サービスを提供する車両のサービス品質を第三者が評価できる輸送サービス評価システム及び方法ならびに評価センタ端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する携帯端末の一実施例のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末の一実施例のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末に備わる車両情報記憶部の内容例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末に備わる利用者情報記憶部の内容例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末に備わる利用者プログラム記憶部の内容例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する利用者プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する利用者プログラムが表示する乗車時入力画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する利用者プログラムが携帯端末から評価センタ端末へ送信する乗車時情報、途中情報、降車時情報の内容例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する利用者プログラムが表示する降車時入力画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムで使用する評価センタ端末に備わる評価部の実施例のブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムにおけるタクシー登録時における会社端末と評価センタ端末の処理例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムにおける利用者登録時における携帯端末と評価センタ端末の処理例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の別の実施の形態にかかる輸送サービス評価システムの要部ブロック図である。
【符号の説明】
100…タクシー
101…運転手
102…車両IDを表示するプレート
200…利用者
300…携帯端末
400…ネットワーク
500…評価センタ端末
501…車両情報記憶部
502…利用者情報記憶部
503…利用者プログラム記憶部
600…会社端末
Claims (17)
- 地理的位置を検出する機能を有する携帯端末と評価センタ端末とがネットワーク経由で通信可能に接続され、前記携帯端末は、自携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記評価センタ端末へ送信する手段を備え、前記評価センタ端末は、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えることを特徴とする輸送サービス評価システム。
- 地理的位置を検出する機能を有する携帯端末と評価センタ端末とがネットワーク経由で通信可能に接続され、前記携帯端末は、自携帯端末を所持する利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記評価センタ端末へ送信する手段を備え、前記評価センタ端末は、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記利用者の利用者IDに対応してサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段と、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新し、且つ、前記利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算する評価手段を備えることを特徴とする輸送サービス評価システム。
- 地理的位置を検出する機能を有する携帯端末と評価センタ端末とがネットワーク経由で通信可能に接続され、前記携帯端末は、自携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を前記評価センタ端末へ送信する手段を備え、前記評価センタ端末は、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えることを特徴とする輸送サービス評価システム。
- 前記評価手段は、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段と、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を前記VICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出する最適経路算出手段と、該最適経路算出手段で算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定する比較手段とを備えることを特徴とする請求項1、2または3記載の輸送サービス評価システム。
- 前記車両に、自車両の車両IDに対応して前記車両情報記憶手段に記憶されている評価値を表示する手段を備えることを特徴とする請求項1、2または3記載の輸送サービス評価システム。
- a)輸送サービスを提供する車両に乗車した利用者の所持する地理的位置を検出する機能を有する携帯端末が、評価センタ端末に対して、利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を送信するステップ、b)前記評価センタ端末が、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップ、c)前記評価センタ端末が、判定結果に基づいて、前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新するステップ、を含むことを特徴とする輸送サービス評価方法。
- a)輸送サービスを提供する車両に乗車した利用者の所持する地理的位置を検出する機能を有する携帯端末が、評価センタ端末に対して、利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を送信するステップ、b)前記評価センタ端末が、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップ、c)前記評価センタ端末が、判定結果に基づいて前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新し、且つ、前記利用者の利用者IDに対応してサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算するステップ、を含むことを特徴とする輸送サービス評価方法。
- a)輸送サービスを提供する車両に乗車した利用者の所持する地理的位置を検出する機能を有する携帯端末が、評価センタ端末に対して、利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を送信するステップ、b)前記評価センタ端末が、前記携帯端末から受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップ、c)前記評価センタ端末が、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両の車両IDに対応して前記車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新するステップ、を含むことを特徴とする輸送サービス評価方法。
- 前記ステップbにおいては、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出するステップと、算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定するステップとを含むことを特徴とする請求項6、7または8記載の輸送サービス評価方法。
- 地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記携帯端末から受信し、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えることを特徴とする評価センタ端末。
- 地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者の利用者IDおよびサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記携帯端末から受信し、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新し、且つ、前記利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算する評価手段を備えることを特徴とする評価センタ端末。
- 地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を前記携帯端末から受信し、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定し、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する評価手段を備えることを特徴とする評価センタ端末。
- 前記評価手段は、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段と、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を前記VICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出する最適経路算出手段と、該最適経路算出手段で算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定する比較手段とを備えることを特徴とする請求項10、11または12記載の評価センタ端末。
- 地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段を備えた評価センタ端末を構成するコンピュータを、前記携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記携帯端末から受信する手段、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定する手段、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する手段、として機能させるプログラム。
- 地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段と、前記携帯端末を所持する利用者の利用者IDおよびサービスポイントを記憶する利用者情報記憶手段とを備えた評価センタ端末を構成するコンピュータを、前記携帯端末を所持する利用者の利用者ID、前記利用者が乗車した車両の車両IDおよび乗車から降車までの各時点における地理的位置を前記携帯端末から受信する手段、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定する手段、判定結果に基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する手段、前記利用者情報記憶手段における前記利用者IDに対応するサービスポイントを加算する手段、として機能させるプログラム。
- 地理的位置を検出する機能を有する携帯端末とネットワーク経由で通信可能に接続され、輸送サービスを提供する車両の車両IDおよびその車両のサービス品質の評価値を記憶する車両情報記憶手段を備えた評価センタ端末を構成するコンピュータを、前記携帯端末を所持する利用者が乗車した車両の車両ID、乗車から降車までの各時点における地理的位置および前記利用者が入力した前記車両の乗務員のマナー採点値を前記携帯端末から受信する手段、受信した乗車から降車までの各時点における地理的位置から判明する前記車両の乗車経路の妥当性を判定する手段、判定結果と前記マナー採点値とに基づいて前記車両情報記憶手段における前記車両IDに対応する評価値を更新する手段、として機能させるプログラム。
- 前記乗車経路の妥当性を判定する手段は、乗車時の地理的位置から降車時の地理的位置までの最適経路を、VICS情報の履歴を記憶するVICS情報記憶手段に記憶された乗車当時のVICS情報を利用して算出する手段と、算出された最適経路と前記車両の乗車経路とを比較して前記車両の乗車経路の妥当性を判定する手段とを含む請求項14、15または16記載のプログラム。
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