JP3768504B2 - 不揮発性フリップフロップ - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、通常時にはフリップフロップにより高速に動作する一方で、電源断時などにおいては抵抗変化素子を用いて不揮発性の動作が可能な不揮発性フリップフロップに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯型端末の普及などに伴って、半導体素子の小型化、低消費電力化の要求が高まっている。そのため、このような携帯型端末において不揮発性メモリの必要性が高まってきている。
【0003】
現在、不揮発性メモリとしてはフラッシュメモリおよび強誘電体メモリ(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)などが実用化されている。また、携帯型端末の場合、小型化を図る必要があるため、不揮発性メモリがシリコンデバイスに混載されることもある。
【0004】
シリコンを中心に構成されるデータ処理素子では、小型化、低消費電力化のみならず、高速化も求められており、いかに高速データ処理を小型、低消費電力で行うのかが課題となっている。
【0005】
ところで、不揮発性メモリとして代表的なフラッシュメモリは、書き込み動作が遅く、しかも高電圧を必要とする。したがって、携帯型端末に内蔵させる不揮発性メモリとしては不向きである。
【0006】
一方、強誘電体メモリは、フラッシュメモリと比べて低消費電力で高速動作が可能である。しかしながら、強誘電体メモリをシリコンデバイスに混載する場合、強誘電体の成膜温度が高く、しかも電極にPt(プラチナ)などの貴金属が必要になるなど、プロセスコストが増大するといった問題がある。
【0007】
また、不揮発性メモリをシリコンデバイスに混載せず、外付けで回路を構成する場合、実装面積が増大するため、機器の小型化および軽量化を実現することができない。さらに、シリコン素子で構成された論理デバイスの動作速度は、不揮発性メモリよりも高速であるため、不揮発性メモリへのデータの入出力が速度のオーバーヘッドとなってしまうという問題がある。
【0008】
そこで、シリコンデバイスの高速化と、不揮発性メモリの不揮発性であるという利点とを併せた回路構成として、例えば特開2000−293889号公報、特開2000−48576号公報に提案されているような不揮発性回路が提案されている。
【0009】
これらの公報では、シリコンデバイスで多く用いられるフリップフロップ(FF)回路と強誘電体キャパシタとを組み合わせ、通常は従来のシリコン論理素子と同様に高速に動作し、必要なときに強誘電体キャパシタへのデータ書き込みを行っている。
【0010】
以下、特開2000−293889号公報の詳細について説明する。図13は、従来の不揮発性メモリの構成を示す回路図である。図13に示すように、2つのインバータ101、102は互いの入力と出力とが接続されてフリップフロップ103を構成している。このフリップフロップ103の2つのノードQ0、Q1はそれぞれ、トランスファゲートとして機能するNMOSトランジスタM0、M1を介してビット線BLN、BLTに接続されている。また、NMOSトランジスタM0、M1のゲート電極は、共通のワード線WLに接続されている。
【0011】
また、一端が共通のプレート線PLに接続された強誘電体キャパシタF0、F1は、ノードQ0、Q1にそれぞれ接続されている。さらに、プレート線PLはプレート線駆動回路104に接続されている。
【0012】
なお、特開2000−48576号公報では、各ノードQ0、Q1と各強誘電体キャパシタF0、F1との間にFETが設けられているが、強誘電体キャパシタF0、F1を用いる基本的な構成はこれらの公報に共通している。
【0013】
以上のように構成された従来例において、通常時は一般のフリップフロップと同様の動作を行う。一方、電源断時などにおいては強誘電体キャパシタF0、F1への書き込み(ストア)を実行する。この場合、まず通常時では1/2Vcc(電源電圧)に設定されているプレート線PLをVccに設定する。これにより、一対の強誘電体キャパシタF0、F1へは、各ノードQ0、Q1の電位に応じてそれぞれ逆向きの電界が印加されることになる。したがって、一対の強誘電体キャパシタF0、F1の分極はそれぞれ逆向きに設定されることになる。
【0014】
一方、強誘電体キャパシタF0、F1からの読み出し(リコール)を行う場合、電源投入と同時にプレート線PLの電位を上昇させる。この場合、分極状態によって、一対の強誘電体キャパシタF0、F1の一方では分極反転が生じ、他方では分極反転が生じない。その結果、実効的なキャパシタンスが異なるため、プレート線PLの電位上昇に伴う各ノードQ0、Q1の電位上昇に差が生じる。この差を利用してフリップフロップ103内部の電位を再設定することにより、リコール動作を終了する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
以上のような従来例においては以下のような問題がある。第1に、前述したとおり、強誘電体は高温での成膜が必要であるとともに、還元雰囲気に弱い。そのため、素子の製造プロセスにおけるエッチング処理、水素還元処理後の酸化処理、および水素による還元を防ぐためのバリア層の形成処理などの追加工程が必要となる。これにより、製造コストが増大するのみならず、微細化を達成することができない。
【0016】
第2に、強誘電体は、ある閾値電界(抗電界)を超えると分極が反転し、この分極の状態によってデータの有無を判定するが、抗電界以下の電界であっても分極の反転が生じる場合がある。そのため、ストア動作時およびリコール動作時以外の場合に強誘電体に電圧が加わると、抗電界以下であっても、分極状態がわずかながら変化することがある。このような分極状態の変化が繰り返されることによって、分極状態が破壊されるディスターブと呼ばれる現象が生じる。したがって、このディスターブを防止するために、強誘電体に印加される電圧を制御する必要がある。
【0017】
また、図13に示すように、フリップフロップ103の各ノードQ0、Q1と強誘電体キャパシタF0、F1とが直接接続されている場合には、各ノードQ0、Q1の配線容量が増大することになる。また、フリップフロップ103の動作中においても、強誘電体キャパシタF0、F1およびプレート線PL、さらには別の強誘電体キャパシタなどの経路で各ノードQ0、Q1に電界が加わることになる。そのため、これらの経路においてリーク電流が存在する。一般に強誘電体キャパシタのリークは、SiOなどのシリコンデバイスに使用される絶縁膜および層間膜のリークよりも大きなリーク電流を発生する。フリップフロップ3の動作中には各ノードQ0、Q1は頻繁に反転するため、その都度順方向および逆方向にリーク電流が発生することになる。
【0018】
第4に、通常時でのフリップフロップ動作中においても、プレート線PLを1/2Vccに固定しておく必要があるため、省電力化を十分に図ることができない。
【0019】
本発明はこのような事情に鑑みてなされており、その目的は、抵抗変化素子を用いることにより、通常動作時のリーク電流を少なくするとともに、電気的に安定動作することが可能な不揮発性フリップフロップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上述した目的を達成するために、本発明に係る不揮発性フリップフロップは、一対の逆論理のデータを記憶するための一対の記憶ノードを有するフリップフロップ部と、前記一対の記憶ノードとそれぞれ接続され、その抵抗が保存可能に変化する一対の不揮発性抵抗変化素子とを備え、ストア動作において、前記一対の記憶ノードのそれぞれの電位に応じて、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の抵抗を変化させ、リコール動作において、前記一対の記憶ノードのそれぞれを前記一対の不揮発性抵抗変化素子の抵抗の差に応じた電位にすることが可能なように構成されており、ストア動作において、前記一対の記憶ノードのそれぞれの電位に応じて、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方を高抵抗状態にするとともに他方を低抵抗状態にし、リコール動作において、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の抵抗の差に応じて、前記一対の記憶ノードの一方を高電位にするとともに他方を低電位にするように構成されており、前記一対の不揮発性抵抗変化素子は、いずれもアモルファス状態においては高抵抗状態となり、結晶状態においては低抵抗状態となる相変化材料で構成されている
【0021】
ここで、「抵抗が保存可能に変化する」とは、抵抗を変化させるために外部から供給されたエネルギーが停止されても、その変化した抵抗が実質的に維持されること、すなわち不揮発性であることをいう。
【0024】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、ストア動作において、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方がアモルファス状態となり、他方が結晶状態となることが好ましい。
【0025】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、前記一対の記憶ノードと一対の不揮発性抵抗変化素子との間には一対のスイッチング素子が挟まれており、前記一対の不揮発性抵抗変化素子はプレート線と接続されており、前記一対の記憶ノードの一方の電位が高電位であって、他方の電位が低電位であって、前記一対のスイッチング素子がオン状態にされて前記一対の記憶ノードと前記プレート線との間に電位差を生じさせることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方をアモルファス状態にするとともに他方を結晶状態にすることが好ましい。
【0026】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、前記一対の記憶ノードと前記プレート線との間に電位差を生じさせて、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方をアモルファス状態とした後、前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方を結晶状態に変化させることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方をアモルファス状態にするとともに他方を結晶状態にすることが好ましい。
【0027】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にし、前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高い電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にすることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方をアモルファス状態とすることが好ましい。
【0028】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にし、前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低い電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にすることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方をアモルファス状態とすることが好ましい。
【0029】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、双方ともアモルファス状態となっている一対の不揮発性抵抗変化素子のうち、前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にすることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方を結晶状態に変化させることが好ましい。
【0030】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、双方ともアモルファス状態となっている一対の不揮発性抵抗変化素子のうち、前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にすることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方を結晶状態に変化させることが好ましい。
【0031】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、前記一対の記憶ノードと前記プレート線との間に電位差を生じさせて、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方を結晶状態とした後、前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方をアモルファス状態に変化させることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方をアモルファス状態にするとともに他方を結晶状態にすることが好ましい。
【0032】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にし、前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高い電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にすることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方を結晶状態とすることが好ましい。
【0033】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にし、 前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低い電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にすることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方を結晶状態とすることが好ましい。
【0034】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、双方とも結晶状態となっている一対の不揮発性抵抗変化素子のうち、前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にすることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方をアモルファス状態に変化させることが好ましい。
【0035】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、双方とも結晶状態となっている一対の不揮発性抵抗変化素子のうち、前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にすることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方をアモルファス状態に変化させることが好ましい。
【0036】
また、前記発明に係る不揮発性フリップフロップにおいて、リコール動作において、前記一対のスイッチング素子がオン状態にされ、前記プレート線の電位を接地電位から電源電位に向けて上昇させ、前記フリップフロップ部の電源がオンにされるとともに前記一対のスイッチング素子がオフ状態にされることにより、前記一対の記憶ノードの一方を高電位にするとともに他方を低電位にすることが好ましい。
【0042】
本発明の前記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
【発明の効果】
【0043】
本発明の不揮発性フリップフロップは、抵抗変化素子を用いることにより、通常動作時のリーク電流を少なくするとともに、電気的に安定動作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0045】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップの構成を示す回路図である。
【0046】
(不揮発性フリップフロップの構成について)
図1に示すとおり、互いの入力と出力とが接続されている一対のインバータ1、2によって帰還回路部3が構成されている。この帰還回路部3の一対のノード5、6は、スイッチングトランジスタ7、8を介して、ビット線BL1、BL2にそれぞれ接続されている。また、スイッチングトランジスタ7、8のゲート部は共通のワード線WLに接続されている。
【0047】
一端が共通のプレート線PLに接続された抵抗変化素子11、12は、制御トランジスタ9、10を介して、ノード5、6にそれぞれ接続されている。また、制御トランジスタ9、10のゲート部は共通の制御信号線CLに接続されている。
【0048】
なお、以下では帰還回路部3およびスイッチングトランジスタ7、8を含む部分をフリップフロップ部4と呼ぶことにする。
【0049】
帰還回路部3における一対のノード5、6の電位は、フリップフロップ部4の電源がオンにされている場合には、論理反転した状態、すなわち一方が電源電位、他方が接地電位となるように保持されている。
【0050】
図1に示すように、制御トランジスタ9、10は帰還回路部3のノード5、6にそれぞれぶら下がった状態であるが、前述した従来例の強誘電体キャパシタの場合と比べて小さな寄生容量とすることが可能であるため、通常動作時におけるフリップフロップ部4に対する負荷の増大はわずかである。また、制御トランジスタ9、10によって、ノード5、6とプレート線PLとが電気的に分離されているため、プレート線PLを介してノード5、6へリーク電流が流れることもない。
【0051】
(相変化材料について)
本実施の形態では、抵抗変化素子11、12として、相変化材料を用いる。以下、相変化材料の特性について説明する。
【0052】
相変化材料は、アモルファス状態と結晶状態とで抵抗が異なるため、その相を変化させることによって抵抗を変化させることが可能な材料である。このような相変化材料は一般に光ディスクなどに用いられており、代表的な系としてGe−Te−Sb系がある。以下ではGeSbTeを例に説明する。
【0053】
光ディスクにおいては、レーザー光を結晶状態の相変化材料に照射して溶解温度にし、その後急冷することによりその相変化材料をアモルファス状態に変化させてデータを記録する。データの読み出しは、相変化材料の結晶状態とアモルファス状態との光の反射率の差を利用して行われる。
【0054】
このように光ディスクの場合は相変化材料の光学的な性質の変化を利用しているが、本実施の形態の不揮発性フリップフロップにおいてはその電気的な性質の変化を利用する。すなわち、相変化材料がアモルファス状態にある場合には高抵抗であり、結晶状態にある場合には低抵抗であるという性質を利用する。
【0055】
図5は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップの抵抗変化素子周辺の配線領域の構成を模式的に示す断面図である。
【0056】
図5に示すように、下方に設けられた層間膜51A上にはAl配線52、層間膜51Bが順に積層されている。この層間膜51Bにはコンタクトホール54が形成されており、そのコンタクトホール54内で、下部バリアメタル層53、相変化材料57、上部バリアメタル層55が順に積層されている。また、層間膜51B上には、上部配線56、層間膜51Cが順に積層されている。ここで、下部バリアメタル層53はAlと相変化材料57との拡散を防止するための層であり、上部バリアメタル層55は上部配線56の材料と相変化材料57との拡散を防止するための層である。
【0057】
以上のように構成される抵抗変化素子周辺の配線領域は、次のような手順で作製される。まず、下方に設けられる層間膜51A上にAl配線52、TiAlNで構成される下部バリアメタル層53を順に形成する。そして、その下部バリアメタル層53の上に層間膜51Bを形成した後、層間膜51Bにコンタクトホール54を形成する。
【0058】
次に、基板温度を常温とし、GeSbTe層(相変化材料)57を基板の表面にスパッタリング法によって形成する。そして、エッチングまたはCMP(Chemical Mechanical Polishing)によってコンタクトホール54の外部のGeSbTe層57をエッチングする。その後、GeSbTe層57の上に上部バリアメタル層55、上部配線56、層間膜51Cを順に形成する。
【0059】
以上に説明した相変化材料で構成される抵抗変化素子において注目すべき点は、抵抗変化素子に電荷を注入することによってGeSbTe層57にてジュール熱が発生し、その熱によってGeSbTe層57の結晶化が起き、または溶融した後に急冷することによりアモルファス化が起きることである。
【0060】
したがって、パルス幅の大きい電圧パルスまたは電流パルスがGeSbTe層57に加えられた場合であって、溶融温度まで温度が達したとき、その後のパルス断に起因する急冷によってGeSbTe層57はアモルファス状態となる。その結果、GeSbTe層57は高抵抗化する。これに対し、パルス幅の小さい電圧パルスまたは電流パルスがGeSbTe層57に加えられた場合、結晶化温度まで温度が達し、GeSbTe層57は結晶状態となる。その結果、GeSbTe層57は低抵抗化する。
【0061】
なお、この場合にさらにパルス幅が小さい電圧パルスまたは電流パルス、もしくは閾値以下の低電圧をGeSbTe層57に加えたとしても、結晶化は生じないことになる。
【0062】
相変化材料の相変化を起こさせるために、どの程度の電圧を印加または電流を供給するのかは、相変化材料の熱伝導と、印加される電圧または供給される電流による温度上昇とによって決定されることになる。相変化材料に印加する電圧を電源電圧とすると、パルス幅の大きい電圧パルスを印加した後に溶融急冷することによってアモルファス状態を実現でき、パルス幅が小さい電圧パルスを印加した場合には結晶状態を実現することができる。また、電位に差を設けることによっても同様にアモルファス状態および結晶状態を実現することができる。したがって、本実施の形態の不揮発性フリップフロップを備えるセル部分の熱設計に応じて、動作に適した抵抗変化が生じるように、相変化材料の膜圧、材料組成比などを調節することになる。
【0063】
GeSbTe層57がアモルファス状態の場合の比抵抗値は100Ωcm程度であり、結晶状態の場合の比抵抗値は0.05Ωcm程度である。したがって、GeSbTe層57においては、高抵抗状態と低抵抗状態とで2桁から3桁の抵抗変化が生じる。
【0064】
(不揮発性フリップフロップの動作について)
次に、本実施の形態の不揮発性フリップフロップの動作について説明する。
【0065】
(通常の動作について)
まず、通常時のフリップフロップ部4におけるデータ書き込み動作について説明する。一対のビット線BL1、BL2に一対の逆論理のデータがそれぞれ設定されているとする。この場合にワード線WLが駆動されてスイッチングトランジスタ7、8がオンとなると、逆論理の一対のデータが帰還回路部3に入力され、ノード5、6にそれぞれ設定される。ここでスイッチングトランジスタ7、8がオフとなると、逆論理の一対のデータがノード5、6にそれぞれ保持されることになる。すなわち、ノード5、6の一方の電位が電源電位に代表される高電位となり、他方の電位が接地電位に代表される低電位となる。
【0066】
なお、このような通常時のデータ書き込み動作中、制御トランジスタ9、10は制御信号線CLの信号(通常では接地電位)によってオフとなっている。したがって、帰還回路部3と一対の抵抗変化素子11、12とは制御トランジスタ9、10によって分離された状態となっている。したがって、抵抗変換素子11、12に対して電気的な影響は与えられない。
【0067】
次に通常時のフリップフロップ部4におけるデータ読み出し動作について説明する。前述したような動作により、帰還回路部3の各ノード5、6にはそれぞれ一対の逆論理のデータが保持されている。この場合に、ビット線BL1、BL2を接地電位とした後、ワード線WLが駆動されてスイッチングトランジスタ7、8がオンとなると、帰還回路部3の各ノード5、6から一対の逆論理のデータがビット線BL1、BL2にそれぞれ導出される。ここでビット線BL1、BL2の電位をセンスすることにより、データの読み出しを行うことができる。
【0068】
このような通常時のフリップフロップ部4におけるデータ読み出し動作中においても、データ書き込み動作中と同様に、帰還回路部3と一対の抵抗変化素子11、12とは制御トランジスタ9、10によって分離された状態となっている。したがって、抵抗変化素子11、12に対して電気的な影響は与えられない。
【0069】
通常時において、本実施の形態の不揮発性フリップフロップは前述したようにしてフリップフロップ部4にてデータの書き込みおよび読み出し動作を行う。この場合は高速動作が可能である。そして、フリップフロップ部4の電源がオフにされる前に、抵抗変化素子11、12を用いてストア動作を行う。また、フリップフロップ部4の電源が投入されるとき、または電源が投入される前に、同じくリコール動作を行う。以下では、これらの抵抗変化素子11、12を用いたストア動作およびリコール動作の詳細について説明する。
【0070】
(ストア動作について)
本実施の形態の不揮発性フリップフロップの抵抗変化素子11、12を用いたストア動作は次のように行われる。図2は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップのストア動作の一例を示すタイミングチャートである。図2において、21はリセットシーケンスを、22は書き込みシーケンスをそれぞれ示している。ここでリセットシーケンスとは、抵抗変化素子11、12の双方をアモルファス状態(高抵抗状態)または結晶状態(低抵抗状態)の何れかの状態に設定する手順をいう。また、図2において、状態1、状態2はそれぞれ、抵抗変化素子11、12が高抵抗状態(H)であるか、低抵抗状態(L)であるか、またはその何れであるのかが不定であるかをそれぞれ示している。
【0071】
帰還回路部3の各ノード5、6に一対の逆論理のデータがそれぞれ設定されている。図2に示す例においては、ノード5に正のデータ(電源電位)が、ノード6に負のデータ(接地電位)がそれぞれ設定されている。ここで、抵抗変化素子11、12の状態は不定である。
【0072】
まず、プレート線PLを接地電位に設定した状態で、制御信号線CLに100nsのパルス幅の信号を入力し、パルス制御トランジスタ9、10をその信号が入力されている間オンにする。これにより、正のデータが設定されているノード5と接続されている抵抗変化素子11に電源電圧が100nsのパルス幅で印加される。これにより、抵抗変化素子11を挟むノード5とプレート線PLは、それぞれ電源電位および接地電位に設定されることになるため、抵抗変化素子11に電位差が生じ、この抵抗変化素子11に印加される電圧のパルス幅は100nsと比較的大きいので、その結果、抵抗変化素子11がアモルファス状態(高抵抗状態)となる。
【0073】
次に、プレート線PLを電源電位に設定した状態で、制御信号線CLに100nsのパルス幅の信号を入力し、制御トランジスタ9、10をその信号が入力されている間オンにする。これにより、負のデータが設定されているノード6と接続されている抵抗変化素子12に電源電圧が100nsのパルス幅で印加される。これにより、抵抗変化素子12を挟むノード6とプレート線PLは、それぞれ接地電位および電源電位に設定されることになるため、抵抗変化素子11に電位差が生じ、この抵抗変化素子11に印加される電圧のパルス幅は100nsと比較的大きいので、その結果、抵抗変化素子12がアモルファス状態(高抵抗状態)となる。
【0074】
以上のようにして抵抗変化素子11、12の双方をアモルファス状態にすることにより、リセットシーケンス21が終了する。なお、本実施の形態のリセットシーケンス21では抵抗変化素子11、12を双方ともアモルファス状態としているが、双方とも結晶状態としてもよい。
【0075】
次に、プレート線PLを接地電位に戻した状態で、制御信号線CLに10nsのパルス幅の信号を入力し、制御トランジスタ9、10をその信号が入力されている間オンにする。これにより、正のデータが設定されているノード5と接続されている抵抗変化素子11に電源電圧が10nsのパルス幅で印加される。これにより、抵抗変化素子11を挟むノード5とプレート線PLは、それぞれ電源電位および接地電位に設定されることになるため、抵抗変化素子11に電位差が生じ、この抵抗変化素子11に印加される電圧のパルス幅は10nsと比較的小さいので、その結果、抵抗変化素子11が結晶状態(低抵抗状態)となる。一方、負のデータが設定されているノード6と接続されている抵抗変化素子12には電圧が印加されない。なぜなら、抵抗変化素子12を挟むノード6とプレート線PLは、いずれも接地電位に設定されることになるため、抵抗変化素子12に電位差が生じないからである。その結果、抵抗変化素子12はアモルファス状態(高抵抗状態)を維持する。
【0076】
以上のようにして、抵抗変化素子11が低抵抗状態となり、抵抗変化素子12が高抵抗状態を保持することにより、書き込みシーケンス22が終了する。そして、この抵抗変化素子11,12の抵抗状態は電源が切断されても保存される。すなわち、不揮発である。
【0077】
(ストア動作の変形例について)
本実施の形態の不揮発性フリップフロップの抵抗変化素子を用いたストア動作は次のようにして行うことも可能である。
【0078】
図3は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップのストア動作の変形例を示すタイミングチャートである。図3に示すように、この変形例のリセットシーケンス21において、プレート線PLを接地電位よりも低い電位に設定した状態で、制御信号線CLに10nsのパルス幅の信号を供給して制御トランジスタ9、10をオンにする。前述したように、これにより、正のデータが設定されているノード5と接続されている抵抗変化素子11に電源電圧が10nsのパルス幅で印加される。その結果、抵抗変化素子11がアモルファス状態(高抵抗状態)となる。
【0079】
図2に示す例では、抵抗変化素子11に対して100nsのパルス幅で電源電圧を印加することによって抵抗変化素子11をアモルファス状態とした。これに対し、変形例では、抵抗変化素子11に対して10nsのパルス幅で電源電圧を印加することによって抵抗変化素子11をアモルファス状態としている。これは、プレート線PLを接地電位よりも低い電位に設定することにより、電源電圧よりも大きな電圧を抵抗変化素子11に印加することができるためである。
【0080】
次に、プレート線PLを電源電位よりも高い電位に設定した状態で、制御信号線CLに10nsのパルス幅の信号を入力し、制御トランジスタ9、10をその信号が入力されている間オンにする。前述したように、これにより、負のデータが設定されているノード6と接続されている抵抗変化素子12に電源電圧が10nsのパルス幅で印加される。その結果、抵抗変化素子11がアモルファス状態(高抵抗状態)となる。
【0081】
図2に示す例では、抵抗変化素子12に対して100nsのパルス幅で電源電圧を印加することによって抵抗変化素子12をアモルファス状態とした。これに対し、変形例では、抵抗変化素子12に対して10nsのパルス幅で電源電圧を印加することによって抵抗変化素子12をアモルファス状態としている。これは、プレート線PLを電源電位よりも高い電位に設定することにより、電源電圧よりも大きな電圧を抵抗変化素子12に印加することができるためである。
【0082】
以上のようにしてリセットシーケンス21が終了する。変形例における書き込みシーケンス22は、図2に示す例における書き込みシーケンス22と同様である。すなわち、プレート線PLを接地電位に戻した状態で、制御信号線CLに10nsのパルス幅の信号を供給して制御トランジスタ9、10をオンにし、それによりノード5、6の電位に応じた電圧を抵抗変化素子11、12に10nsのパルス幅で印加する。これにより、正のデータが設定されているノード5と接続されている抵抗変化素子11に電源電圧が印加され、抵抗変化素子11が結晶状態(低抵抗状態)となる。
【0083】
このように、変形例においても、書き込みシーケンス22では制御トランジスタ9、10に供給する信号のパルス幅は10nsとなる。その結果、変形例では、リセットシーケンス21および書き込みシーケンス22の何れにおいても、制御トランジスタ9、10に供給する信号のパルス幅は10nsである。すなわち、図2に示す例のように、リセットシーケンス21と書き込みシーケンス22とで異なるパルス幅の信号を制御トランジスタ9、10に供給する必要はない。したがって、変形例では制御トランジスタ9、10に供給する信号のパルス幅を一定にすることができ、パルス幅の制御を行う必要がないため、簡便な回路で実現することができるという利点がある。
【0084】
なお、以上のストア動作において、どの程度のパルス幅の電圧を抵抗変化素子11、12に印加すればよいのかは、抵抗変化素子11、12が相変化を起こすのに必要な電荷量による。したがって、各ノード5、6とプレート線との電位差と、抵抗変化素子11、12が相変化を起こすのに必要な電荷量とに基づいて、抵抗変化素子11、12に印加する電圧のパルス幅が決定されることになる。この点については後述するリコール動作においても同様である。
【0085】
図2および図3を参照して前述したストア動作は、通常フリップフロップ部4の電源が切断される直前に実施される。しかしながら、フリップフロップ部4が通常に動作している場合にこのようなストア動作を行うようにすれば、複数のフリップフロップ部4から構成されるフリップフロップ回路についてブロック単位で電源を切断することが可能となる。したがって、フリップフロップ回路の低消費電力化を実現することができる。
【0086】
(リコール動作について)
次に、本実施の形態の不揮発性フリップフロップのリコール動作について説明する。図4は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップのリコール動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0087】
フリップフロップ部4の電源が切断されている状態において、抵抗変化素子11、12の一方がアモルファス状態(高抵抗状態)となっており、他方が結晶状態(低抵抗状態)となっている。図4に示す例においては、抵抗変化素子11が低抵抗状態となっており、抵抗変化素子12が高抵抗状態となっている。
【0088】
フリップフロップ部4の電源が切断されている場合、各ノード5、6の状態は不定である。したがって、制御トランジスタ9、10に対してストア動作時よりも小さいパルス幅の電圧を印加するとともに、プレート線PLを接地電位に設定する。これにより、各ノード5、6の電荷を放出させる。なお、フリップフロップ部4の電源が切断されている時間が長時間にわたる場合にはノード5、6の電位は実質的に接地電位となっているため、このような動作は不要である。
【0089】
次に、制御トランジスタ9、10がオンの状態のままプレート線PLの電位を徐々に上昇させる。このようにしてプレート線PLの電位を上昇させると、ノード5、6の電位も上昇する。ここで、抵抗変化素子11、12の抵抗が2桁程度異なる状態にあるため、低抵抗状態である抵抗変化素子11に接続されているノード5の方が、高抵抗状態である抵抗変化素子12に接続されているノード6と比べて、より速く電位が上昇する。このとき、フリップフロップ部4の電源をオンにするのとほぼ同時に制御トランジスタ9、10をオフすることによって、ノード5、6にデータをリコールすることができる。このようにしてノード5、6にデータをリコールすることができるのは、フリップフロップ部4の電源がオンにされた場合、ノード5、6間の電位差がわずかであっても、その差に応じて一方のノードの電位が接地電位に設定され、他方のノードの電位が電源電位に設定されるためである。
【0090】
なお、この場合、プレート線PLの電位が電源電位に到達する前に制御トランジスタ9、10がオフにされるため、抵抗変化素子11、12の状態が変化することなくリコール動作が完了することになる。
【0091】
以上の処理において、プレート線PLの電位が電源電位に留まる時間を制御トランジスタ9、10に入力される信号のパルス幅よりも短くした場合、抵抗変化素子11、12にデータ書き込みされることなくリコール動作を行うことができる。そのため、再ストア動作は不要である。
【0092】
また、プレート線PLの電位を電源電位よりも低い値までしか上昇させないことによっても、抵抗変化素子11、12にデータ書き込みされることなくリコール動作を行うことができる。したがってこの場合も再ストア動作は不要である。
【0093】
また、前述したリコール動作時において、スイッチングトランジスタ7、8および制御トランジスタ9、10をオンにし、その後プレート線PLの電位を接地電位とする。次に、ビット線BL1、BL2の電位を接地電位から電源電位に上昇させた後にフリップフロップ部4の電源を投入する。このような制御を行うことによって、ビット線BL1、BL2に導出されるデータを用いてリコールを行うことができる。したがって、同一のセルが集積されたメモリデバイスおよび不揮発性ロジックにおいて、セル単位でのリコール動作が可能となる。
【0094】
以上のように、抵抗変化素子として相変化材料を用いた本実施の形態の不揮発性フリップフロップにおいては、抵抗変化素子の抵抗の変化率が2桁以上であること、抵抗を変化させるために電圧または電流のパルスで容易に行えること、データの書き込みおよび読み出しを同一の端子を用いて行うことができるため回路構成が単純であること、などの利点がある。
【0095】
前述したように、通常の場合ではフリップフロップ部4の電源がオフになる前にストア動作を行い、電源がオンとなった場合、または電源がオンになる前に、データを帰還回路部3に読み出すことによってリコール動作を行う。しかしながら、フリップフロップ部4の電源がオンにある間に、このようなストア動作およびリコール動作を行うことにより、データの一次保存用として本発明の不揮発性フリップフロップを利用してもよいことは言うまでもない。
【0096】
本実施の形態では、抵抗変化素子10、11にパルスを印加して抵抗値を変化させるためにプレート線PL以外の特別な書き込みラインは不要であるため、回路が簡便になる。また、相変化材料からなる抵抗変化素子10、11では、抵抗値の変化が2桁程度以上得られる。したがって、前述した従来例の強誘電体キャパシタを用いた場合のように、微妙な容量変化をセンスする必要がなく、ストア動作およびリコール動作の信頼性が向上する。
【0097】
なお、本実施の形態では、ワード線WLに接続されたスイッチングトランジスタ7、8を設けているが、このスイッチングトランジスタ7、8の代わりにワード線WLの駆動によって開閉するインバータゲートを用いてもよい。また、本実施の形態では、2つのトランジスタからなる一対のインバータ1、2によって帰還回路部3が構成されているが、抵抗とトランジスタとを電源電位、接地電位間に接続することによって帰還回路部を構成するようにしてもよい。
【0098】
参考例1
参考例1の不揮発性フリップフロップは抵抗変化素子として相変化材料を用いた。これに対して、参考例1の不揮発性フリップフロップは、抵抗変化素子として強誘電体を用いている。
【0099】
(不揮発性フリップフロップの構成について)
図6は、本発明の参考例1に係る不揮発性フリップフロップの構成を示す回路図である。図6に示すとおり、抵抗変化素子61、62はそれぞれ、強誘電体63、64とスイッチング素子(MISトランジスタ)65、66とを備えている。この抵抗変化素子61、62は、半導体基板上に形成されたMISトランジスタ65、66のゲート酸化膜の一部に強誘電体63を用いた強誘電体ゲートトランジスタである。したがって、以下では抵抗変化素子61、62を強誘電体ゲートトランジスタ61、62と呼ぶことにする。
【0100】
(強誘電体ゲートトランジスタの構成について)
図7は、本発明の参考例1に係る不揮発性フリップフロップが備える強誘電体ゲートトランジスタの構成を模式的に示す断面図である。図6を併せて参照すると、図7に示すように、本参考例の不揮発性フリップフロップが備える強誘電体ゲートトランジスタ61は、シリコンからなる半導体基板70の表面にソース領域およびドレイン領域101、102が形成され、このソース領域およびドレイン領域101、102の間のチャネル領域103上に、絶縁膜71、フローティング電極72、強誘電体63(64)、上部電極74が順に積層されて構成されている。本参考例では、強誘電体ゲートトランジスタ61、62はnチャネル型MISトランジスタである。
【0101】
強誘電体ゲートトランジスタの構造にはいくつかの種類がある。例えば、強誘電体をシリコン基板のような半導体基板上に直接形成したゲート電極(M)−強誘電体(F)−半導体基板(S)の構造はMFS構造と呼ばれる。また、強誘電体を半導体基板上に直接形成することが困難であるために、半導体基板と強誘電体との間に絶縁膜層(I)が形成された構造はMFIS構造と呼ばれる。さらに、強誘電体と絶縁膜層との間にフローティング電極が形成された構造はMFMIS構造と呼ばれる。本実施の形態の不揮発性フリップフロップが備える強誘電体ゲートトランジスタはMFMIS構造をなしている。
【0102】
なお、強誘電体63としては、SrBiTaなどのビスマスを基本とする材料、またはPZT(PbZrTiO)などのPb系の材料を用いることができる。
【0103】
このように構成された強誘電体ゲートトランジスタ61、62が備える強誘電体63、64の一端は、半導体基板70、絶縁膜71、およびフローティング電極72で構成されるMISトランジスタ65、66のゲート部(フローティング電極72)と接続されている。このMISトランジスタ65、66の主端子部(ソース領域およびドレイン領域101、102)は、共通のプレート線PLとノード5、6とにそれぞれ接続されている。
【0104】
また、強誘電体ゲートトランジスタ61が備える強誘電体63の他端は、上部電極74およびスイッチング素子68を介してビット線BL2と接続されるとともに、上部電極74を介して強誘電体ゲートトランジスタ62が備える半導体基板70と接続されている。一方、強誘電体ゲートトランジスタ62が備える強誘電体64の他端は、上部電極74およびスイッチング素子67を介してビット線BL1と接続されるとともに、上部電極74を介して強誘電体ゲートトランジスタ61が備える半導体基板70と接続されている。
【0105】
さらに、スイッチング素子67、68のゲート部は、共通の第2のワード線WL2に接続されている。
【0106】
なお、本参考例の不揮発性フリップフロップのその他の構成については、ワード線WLが第1のワード線WL1となっている以外は実施の形態1の場合と同様であるので同一符号を付して説明を省略する。
【0107】
強誘電体ゲートトランジスタ61、62は、上部電極74と半導体基板70との間に電圧を印加して強誘電体63、64の分極を生じさせる。そのときに絶縁膜71に誘起される電荷によって、MOSトランジスタの閾値(Vt)が変化する。この閾値(Vt)の変化に応じて、強誘電体ゲートトランジスタ61、62としては、その抵抗値が変化するので、強誘電体ゲートトランジスタ61、62は抵抗変化素子として機能する。
【0108】
参考例ではこのような原理を利用してデータを記憶する。すなわち、上部電極74と半導体基板70との間に印加する電圧を順方向または逆方向に変化させることによって、強誘電体63、64の分極の方向を変化させる。そして、その変化に対応するVt値により、1または0のデータを記憶する。
【0109】
図7に示したように、強誘電体ゲートトランジスタ61、62がnチャネル型である場合、半導体基板70に正バイアスの電圧が印加されると、チャネル方向へ順バイアスとなり、電流が流れてしまうおそれがある。そのため、ソース領域およびドレイン領域101、102をフローティング電位に設定するなどによって順バイアス電流を防止することが必要になる。
【0110】
なお、強誘電体63、64を分極させるために別の手順を採用してもよい。例えば、半導体基板70の電位を接地電位に設定しておき、上部電極74に正または負のバイアス電圧を印加することによって、強誘電体63、64の分極の方向を変化させるようにしてもよい。
【0111】
(通常の動作について)
以下、本参考例の不揮発性フリップフロップの動作について説明する。
【0112】
通常時の動作については参考例1の場合と同様であるので説明を省略する。なお、この通常時においては、スイッチング素子67、68はオフにされている。そのため、ビット線BL1、BL2と強誘電体ゲートトランジスタ61、62とはそれぞれ電気的に分離された状態になっている。
【0113】
(ストア動作について)
参考例の不揮発性フリップフロップのストア動作は次のように行われる。図6において、フリップフロップ部4の電源をオフにする前に、第2のワード線WL2を駆動してスイッチング素子67、68をオンにする。予めビット線BL1、BL2に一対の逆論理のデータを設定しておくと、強誘電体ゲートトランジスタ61、62の上部電極74および半導体基板70に1または0、すなわち電源電位または接地電位がそれぞれ設定される。その結果、一対の強誘電体63、64は分極の方向が互いに逆方向に設定されることになる。そして、半導体基板70に負のバイアス電圧が印加された方の強誘電体ゲートトランジスタ61または62のVt値が高い状態となる。一方、半導体基板70に正のバイアス電圧が印加された方の強誘電体ゲートトランジスタ61または62のVt値が低い状態となる。なお、以下では説明の便宜上、強誘電体ゲートトランジスタ62のVt値が高い状態にあり、強誘電体ゲートトランジスタ61のVt値が低い状態にあると仮定する。
【0114】
以上のようにしてストア動作が完了する。このストア動作により得られた抵抗変化素子61、62の強誘電体63、64の分極状態はバイアス電圧が印加されなくなっても保存されている。そのため、次のようなリコール動作が可能となる。
【0115】
(リコール動作について)
参考例の不揮発性フリップフロップのリコール動作は、参考例1の場合と基本的には同様であり、強誘電体ゲートトランジスタの抵抗差を利用して行われる。
【0116】
まず、一対のビット線BL1、BL2の電位を接地電位とした状態で、第1のワード線WL1を駆動してスイッチングトランジスタ7、8をオンにする。これにより、帰還回路部3の各ノード5、6の電位が接地電位となる。
【0117】
次に、制御信号線CLを駆動して制御トランジスタ9、10をオンにした後、プレート線PLの電位を徐々に上昇させるとともに、帰還回路部3のインバータ1、2の電源電位を上昇させる。このとき、Vt値が高い状態にある抵抗変化素子62は高抵抗状態となり、Vt値が低い状態にある抵抗変化素子61は低抵抗状態となる。したがって、参考例1の場合と同様に、低抵抗状態の抵抗変化素子61に接続されているノード5の電位上昇が速く、高抵抗状態の抵抗変化素子62に接続されているノード6の電位上昇が遅くなる。このとき、フリップフロップ部4の電源をオンにするのとほぼ同時に制御トランジスタ9、10をオフすることによって、ノード5、6にデータをリコールすることができる。
【0118】
なお、このとき、抵抗変化素子61、62の上部電極74へは0バイアス電圧を印加しているが、このように0バイアス電圧の印加時であっても高抵抗状態または低抵抗状態を保つことができるように抵抗変化素子61、62の設計を行えば安定動作が可能となる。
【0119】
参考例1の変形例1について)
ところで、一対の抵抗変化素子61、62のVt値を高い状態に設定し、上部電極74へ印加するバイアス電圧が0である場合にスイッチング素子65、66がオフとなるようにVt値を設定するようにすれば、制御信号線CLおよび制御トランジスタ9、10が不要となる(図8参照)。
【0120】
図8に示すように、制御信号線および制御トランジスタがない構成であっても、通常の動作時においては、強誘電体ゲートトランジスタ61、62はオフ状態となるため、ノード5、6に電気的な影響が与えられることはない。
【0121】
この場合に、ストア動作時にフリップフロップ部4の電源をオフにしてハイインピーダンス状態とし、プレート線PLも同様にハイインピーダンス状態とすれば、抵抗変化素子61、62へのデータ書き込みを行うことができる。
【0122】
一方リコール時には、0バイアス電圧が印加された場合にMISトランジスタ65、66がオフになるようにVt値が設定されている。そのため、強誘電体ゲートトランジスタ61、62の双方のゲート部(フローティング電極72)にVt値以上の電圧を印加するか、または何れか一方のゲート部がオンになる電圧を双方のゲート部に印加することによってリコール動作が行われる。
【0123】
また他の例として、図9に示す構成としてもよい。図9に示すように、この構成では、強誘電体ゲートトランジスタ61、62が備える強誘電体63、64の一端はMISトランジスタ65、66のゲート部にそれぞれ接続されている。そして、強誘電体63、64の他端は、上部電極74およびスイッチング素子67、68を介してビット線BL1、BL2とそれぞれ接続されている。なお、その他の構成については図6に示す場合と同様である。
【0124】
参考例1の変形例2について)
さらに他の例として、図10に示す構成としてもよい。図10に示すように、この構成では、ビット線BL1、BL2に加えて別途ビット線BL3、BL4を設けている。そして、強誘電体63、64の他端が、上部電極74およびスイッチング素子67、68を介してビット線BL3、BL4とそれぞれ接続されている。なお、その他の構成については図9に示す場合と同様である。
【0125】
これらの図9および図10に示す構成においては、強誘電体ゲートトランジスタにおいて、書き込みを半導体基板と上部電極との間で行う場合において、半導体基板の電位を接地電位で一定とし、上部電極に印加する電圧をプラスおよびマイナス電位とすることにして書き込みを行う。上部電極の電位をプラスまたはマイナスに設定するため、ビットラインBL1、BL2の電位がフリップフロップ部4に書き込む電圧と異なることになる。そのため、フリップフロップ部4に書き込む通常動作以外にデータを書き込む必要がある。なお、図10に示すように、別途ビット線BL3、BL4を設けた場合、フリップフロップ部4の動作とは別に強誘電体ゲートトランジスタに書き込みを行うことができるようになる。
【0126】
参考例2
参考例2の不揮発性フリップフロップは、参考例1の場合と同様にして不揮発性抵抗変化素子として強誘電体ゲートトランジスタを用いている。参考例2参考例1と異なる点は、半導体層上に形成された強誘電体の分極によってその半導体層の空乏層の厚みを変化させることにより、当該半導体層の抵抗を変化させることにある。
【0127】
(不揮発性フリップフロップの構成について)
参考例の不揮発性フリップフロップの全体の構成については、図6を参照して前述した参考例1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0128】
(強誘電体ゲートトランジスタの構成について)
図11は、本発明の参考例2に係る不揮発性フリップフロップが備える強誘電体ゲートトランジスタの構成を模式的に示す断面図である。図6を併せて参照すると、図11に示すように、本参考例の不揮発性フリップフロップが備える抵抗変化素子61は、シリコンからなる半導体層81上に、強誘電体63、上部電極82が順に積層されて構成されている。なお、参考例1の場合と同様に、強誘電体63と半導体層81との間に絶縁体層を設けてもよい。
【0129】
以上のように構成された抵抗変化素子61において、上部電極82と半導体層81との間に電圧を印加して強誘電体63の分極を反転させると、半導体層81の空乏層の厚みが変化する。このとき、半導体層81の面内方向の抵抗値は空乏層の厚み変化に相当する分だけ変化することになる。この空乏層の厚みの変化に応じて、強誘電体ゲートトランジスタとしては、その抵抗値が変化するので、強誘電体ゲートトランジスタは抵抗変化素子として機能する。
【0130】
参考例ではこのような原理を利用してデータを記憶する。すなわち、上部電極82と半導体層81との間に印加する電圧を順方向または逆方向に変化させることによって、強誘電体63の分極の方向を変化させる。そして、その分極の方向の変化に対応して変化する空乏層の厚みにより、1または0のデータを記憶する。
【0131】
なお、本参考例の場合、通常のシリコン基板上にトランジスタを作製する場合と異なり、半導体層81の空乏層の厚みの変化を利用するだけであるため、半導体層81の材料の選択肢は広がる。例えば、シリコンの他にも、AlN、ZnO、InOなどの酸化物半導体により半導体層81を構成してもよい。
【0132】
以下、本参考例の不揮発性フリップフロップの動作について説明する。
【0133】
通常時の動作については参考例1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0134】
(ストア動作について)
参考例の不揮発性フリップフロップのストア動作は次のように行われる。参考例1の場合と同様にして、抵抗変化素子61、62の上部電極82または半導体層81に1または0、すなわち電源電位または接地電位をそれぞれ設定することによって、一対の強誘電体63、64の分極の方向を互いに逆方向に設定する。この場合、上部電極82に正のバイアス電圧が印加された方の抵抗変化素子61または62の半導体層81の空乏層83の厚みは大きくなる(図12(a)参照)。一方、半導体基板81に正のバイアス電圧が印加された方の抵抗変化素子61または62の半導体基板81の空乏層83の厚みは小さくなる(図12(b)参照)。なお、以下では、説明の便宜上、抵抗変化素子62が備える半導体層81の空乏層83の厚みが大きく、抵抗変化素子61が備える半導体層81の空乏層83の厚みが小さいと仮定する。
【0135】
以上のようにしてストア動作が完了する。
【0136】
(リコール動作について)
次に、本参考例の不揮発性フリップフロップのリコール動作について説明する。
【0137】
参考例1の場合と同様にして帰還回路部3の各ノード5、6の電位が接地電位とした後、制御トランジスタ9、10をオンにし、プレート線PLの電位を徐々に上昇させるとともに、帰還回路部3のインバータ1、2の電源電位を上昇させる。このとき、空乏層83の厚みが大きい半導体層81を備える抵抗変化素子62は高抵抗状態となり、空乏層83の厚みが小さい半導体層81を備える抵抗変化素子61は低抵抗状態となる。したがって、参考例1の場合と同様に、低抵抗状態の抵抗変化素子61に接続されているノード5の電位上昇が速く、高抵抗状態の抵抗変化素子62に接続されているノード6の電位上昇が遅くなる。このとき、フリップフロップ部4の電源をオンにするのとほぼ同時に制御トランジスタ9、10をオフすることによって、ノード5、6にデータをリコールすることができる。
【0138】
参考例1における強誘電体ゲートトランジスタでは、ソースおよびドレインがデータの読み出しの端子になっている。一方、参考例2における抵抗変化素子では、半導体層の面内方向の抵抗値の変化を検知できる2点がデータの読み出しの端子になっている。また、何れの参考例でも、上部電極と半導体基板との間に電圧を印加することによって強誘電体の分極を反転させ、これによりデータの書き込みを行っているため、上部電極および半導体基板がデータの書き込みの端子になっている。
【0139】
すなわち、参考例1および参考例2における抵抗変化素子は、データの書き込みと読み出しとで異なった2つの端子を用いることが可能な4端子素子であることが必要である。したがって、そのような4端子素子であれば、本発明に適用可能である。
【0140】
(その他の事項)
前述した各参考例の不揮発性フリップフロップをマルチプレクサまたはルックアップテーブルを有するフィールドプログラマブルデバイスへ適用した場合、高速にプログラムデータを復活させることができるとともに、フリップフロップ部の通常動作にプログラムデータを抵抗変化素子にストアすることができるようになる。
【0141】
また、ロジックデバイスで多用されるフリップフロップを本発明の各参考例の不揮発性フリップフロップにすることによって、ロジック部分の処理途中のデータなどをフリップフロップ部の近傍で保持することが可能になる。したがって、外部のメモリが不要となるばかりでなく、処理の高速化が図られる。また、不揮発の特性を利用して回路ブロックごとなどの回路規模が小さい範囲で電源を頻繁にオフにすることが可能になるため、消費電力の低減化が図られる。また、フリップフロップが不揮発動作となるため、フリップフロップを基本型とするシフトレジスタなどのデータを保存することができる。このとき、通常の場合はクロックによってデータが移動する構造となっているが、本発明の各参考例の不揮発性フリップフロップを用いた場合には不揮発動作が可能になるため、非同期回路などへの適用が可能になるという利点もある。
【0142】
さらに、本発明の各参考例の不揮発性フリップフロップを、複数のビット線および複数のワード線の交点にマトリックス状に配置することによって、通常動作時はSRAMなどと同等の速度でデータの読み書きを行い、フリップフロップ部の電源がオフになる場合には不揮発動作を行うといった、2つのモードを有した半導体メモリ装置を実現することができる。
【0143】
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0144】
本発明に係る不揮発性フリップフロップは、携帯型端末における不揮発性メモリとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップの構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップのストア動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップのストア動作の変形例を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップのリコール動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1に係る不揮発性フリップフロップの半導体素子周辺の配線領域の構成を模式的に示す断面図である。
【図6】本発明の参考例1に係る不揮発性フリップフロップの構成を示す回路図である。
【図7】本発明の参考例1に係る不揮発性フリップフロップが備える強誘電体ゲートトランジスタの構成を模式的に示す断面図である。
【図8】本発明の参考例1に係る不揮発性フリップフロップの構成の他の例を示す回路図である。
【図9】本発明の参考例1に係る不揮発性フリップフロップの構成の他の例を示す回路図である。
【図10】本発明の参考例1に係る不揮発性フリップフロップの構成の他の例を示す回路図である。
【図11】本発明の参考例2に係る不揮発性フリップフロップが備える強誘電体ゲートトランジスタの構成を模式的に示す断面図である。
【図12】(a)および(b)は、本発明の参考例2に係る不揮発性フリップフロップが備える強誘電体ゲートトランジスタの半導体基板の空乏層の厚みの変化を概念的に示す断面図である。
【図13】従来の不揮発性メモリの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
【0146】
1,2 インバータ
3 帰還回路部
4 フリップフロップ部
5,6 ノード
7,8 スイッチングトランジスタ
9,10 制御トランジスタ
11,12 抵抗変化素子
21 リセットシーケンス
22 書き込みシーケンス
51A,51B,51C 層間膜
52 Al配線
53 下部バリアメタル層
54 コンタクトホール
55 上部バリアメタル層
56 上部配線
57 相変化材料
61,62 強誘電体ゲートトランジスタ
63,64 強誘電体
65,66 MISトランジスタ
67,68 スイッチング素子
70 半導体基板
71 絶縁膜
72 フローティング電極
74 上部電極
81 半導体層
82 上部電極
83 空乏層
101,102 ドレイン電極
103 フリップフロップ
BL1,BL2 ビット線
CL 制御信号線
PL プレート線
WL ワード線

Claims (14)

  1. 一対の逆論理のデータを記憶するための一対の記憶ノードを有するフリップフロップ部と、
    前記一対の記憶ノードとそれぞれ接続され、その抵抗が保存可能に変化する一対の不揮発性抵抗変化素子とを備え、
    ストア動作において、前記一対の記憶ノードのそれぞれの電位に応じて、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の抵抗を変化させ、
    リコール動作において、前記一対の記憶ノードのそれぞれを前記一対の不揮発性抵抗変化素子の抵抗の差に応じた電位にすることが可能なように構成された、
    不揮発性フリップフロップであって、
    ストア動作において、前記一対の記憶ノードのそれぞれの電位に応じて、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方を高抵抗状態にするとともに他方を低抵抗状態にし、
    リコール動作において、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の抵抗の差に応じて、前記一対の記憶ノードの一方を高電位にするとともに他方を低電位にするように構成されており、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子は、いずれもアモルファス状態においては高抵抗状態となり、結晶状態においては低抵抗状態となる相変化材料で構成されている、
    不揮発性フリップフロップ。
  2. ストア動作において、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方がアモルファス状態となり、他方が結晶状態となる、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  3. 前記一対の記憶ノードと一対の不揮発性抵抗変化素子との間には一対のスイッチング素子が挟まれており、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子はプレート線と接続されており、
    前記一対の記憶ノードの一方の電位が高電位であって、他方の電位が低電位であって、
    前記一対のスイッチング素子がオン状態にされて前記一対の記憶ノードと前記プレート線との間に電位差を生じさせることにより、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方をアモルファス状態にするとともに他方を結晶状態にする、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  4. 前記一対の記憶ノードと前記プレート線との間に電位差を生じさせて、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方をアモルファス状態とした後、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方を結晶状態に変化させることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方をアモルファス状態にするとともに他方を結晶状態にする、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  5. 前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にし、
    前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高い電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にすることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方をアモルファス状態とする、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  6. 前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にし、
    前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低い電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にすることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方をアモルファス状態とする、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  7. 双方ともアモルファス状態となっている一対の不揮発性抵抗変化素子のうち、前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にすることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方を結晶状態に変化させる、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  8. 双方ともアモルファス状態となっている一対の不揮発性抵抗変化素子のうち、前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にすることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方を結晶状態に変化させる、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  9. 前記一対の記憶ノードと前記プレート線との間に電位差を生じさせて、前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方を結晶状態とした後、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方をアモルファス状態に変化させることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子の一方をアモルファス状態にするとともに他方を結晶状態にする、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  10. 前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にし、
    前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高い電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にすることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方を結晶状態とする、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  11. 前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にし、
    前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低い電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に低パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子を結晶状態にすることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子の双方を結晶状態とする、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  12. 双方とも結晶状態となっている一対の不揮発性抵抗変化素子のうち、前記プレート線に低電位の電圧を印加することにより、高電位である一方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている一方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記一方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記一方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にすることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方をアモルファス状態に変化させる、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  13. 双方とも結晶状態となっている一対の不揮発性抵抗変化素子のうち、前記プレート線に高電位の電圧を印加することにより、低電位である他方の記憶ノードと前記プレート線との間に挟まれている他方の不揮発性抵抗変化素子の両端に電位差を生じさせると共に、前記他方の不揮発性抵抗変化素子に高パルス幅の電圧を印加することにより、前記他方の不揮発性抵抗変化素子をアモルファス状態にすることにより、
    前記一対の不揮発性抵抗変化素子のいずれか一方をアモルファス状態に変化させる、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
  14. リコール動作において、
    前記一対のスイッチング素子がオン状態にされ、前記プレート線の電位を接地電位から電源電位に向けて上昇させ、
    前記フリップフロップ部の電源がオンにされるとともに前記一対のスイッチング素子がオフ状態にされることにより、前記一対の記憶ノードの一方を高電位にするとともに他方を低電位にする、
    請求項に記載の不揮発性フリップフロップ。
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