JP2000293889A - 光ディスク、光ディスク装置および記録層識別方法 - Google Patents

光ディスク、光ディスク装置および記録層識別方法

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JP2000293889A
JP2000293889A JP11101042A JP10104299A JP2000293889A JP 2000293889 A JP2000293889 A JP 2000293889A JP 11101042 A JP11101042 A JP 11101042A JP 10104299 A JP10104299 A JP 10104299A JP 2000293889 A JP2000293889 A JP 2000293889A
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recording
optical disk
optical disc
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JP11101042A
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English (en)
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Kohei Nakada
浩平 中田
Hironori Deguchi
博紀 出口
Toshiya Akagi
俊哉 赤木
Mamoru Shoji
衛 東海林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームを照射して各記録層の情報を記録、
再生できる、少なくとも二つ以上の記録層を持つ多層光
ディスクにおいて、その記録層の識別を容易に可能にす
る多層光ディスクと、記録層の識別を行う装置および記
録層の識別の方法を提供する。 【解決手段】 二層光ディスクにおいて、第一の記録層
104には共通の第一のアドレスマーク109を配置
し、第二の記録層108には共通の第二のアドレスマー
ク110を配置する。第一のアドレスマーク109と第
二のアドレスマーク110は異なるピット列の凹凸の並
びで配置されており、アドレスマークの再生信号のパタ
ーンを検出することにより、現在記録、再生中の記録層
を容易に識別することを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも二層以
上の記録層からなる多層構成の光ディスクと、その光デ
ィスクに対して記録、再生する光ディスク装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年の情報の大容量化において、情報蓄
積の有効な方法として再生のみ可能な二層光ディスクD
VD−ROMおよび記録再生可能な単層光ディスクが利
用されている。
【0003】図6は二層光ディスクDVD−ROMのデ
ィスク構成を示している。図6(a)において、601
は記録層上にスパイラル状もしくは同心円状に配列され
たトラック、602はトラック601上に配列される所
定のフォーマットを持つセクタ、図6(b)はセクタ6
02の断面図であり、603および607は透明な基
板、604は基板603より入射する光ビームを反射お
よび透過する半透明反射膜、605は基板603と基板
607とを貼り合わせる透明な接着樹脂、606は基板
603、半透明反射膜604、接着樹脂605を透過し
てきた光ビームを反射する反射膜である。このような二
層光ディスクDVD−ROMでは、基板603側から入
射してくる光ビームが半透明反射膜604をある程度透
過するため、基板607の第二の記録層の情報を再生す
ることが可能となる。第一の記録層の情報を再生する場
合は、基板603の記録面上にフォーカス位置を合わ
せ、第二の記録層の情報を再生する場合は、基板607
の記録面上にフォーカス位置を合わせるようにして、さ
らにトラッキングをかけることによって再生する。
【0004】また、二層光ディスクDVD−ROMで
は、各記録層のセクタ602中のアドレス部に記録層識
別コードが配されており、記録層識別コードを再生する
ことにより現在再生中の記録層を識別することができ
る。図7は記録層識別コードを再生し、記録層を識別す
る方法を示している。図7において、701は従来の構
成の二層光ディスクDVD−ROM、702は二層光デ
ィスクDVD−ROMの一方の層に配置されている情報
である。703は、半導体レーザーなどの光ビームを発
生する光ビーム照射手段(図示せず)と、二層光ディス
クDVD−ROM701の記録面上に光ビームを収束さ
せる光収束手段(図示せず)と、光収束手段をフォーカ
ス方向およびトラッキング方向に駆動する駆動手段(図
示せず)と二層光ディスクDVD−ROM701の記録
面からの反射光を受光し電気信号704に変換する光検
出手段(図示せず)を備えた光ヘッドである。705は
光ヘッドからの電気信号704を増幅する増幅回路、7
07は増幅された信号706を二値化する二値化回路、
709は二値化信号708から情報の復調、エラー検出
処理などを行うディジタル信号処理回路である。ディジ
タル信号処理回路709では、二値化信号708からセ
クタ602のアドレス部の信号を検出(710)し、所
定の変調則に従って復調(711)し、さらに復調結果
にエラーがないか確認(712)する。ここでエラーが
なければ記録層識別コードの再生に成功したことにな
り、現在再生中の記録層を識別することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成の二層光ディスクにおいて、記録層識別コードの再生
にエラーがあった場合には、そのセクタの情報は読み飛
ばされ、次のセクタの再生を行うことになる。このよう
に、記録層識別コードによる記録層識別方法では、セク
タのアドレス部の記録層識別コードを含むIDコードを
1ビットのエラーもなく正確に再生することが要求さ
れ、容易に記録層を識別できるとはいえない。
【0006】本発明では、このような現状に鑑みて、多
層光ディスクの各記録層を容易に識別する情報を有した
多層光ディスクと、その情報の検出により記録層の識別
を行う光ディスク装置および記録層識別方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の本発明は、光ビームを照射して情報を記
録、再生できる、少なくとも二層以上の記録層から構成
され、前記記録層にはアドレス部とデータ部を有する多
層光ディスクであって、前記アドレス部もしくは前記デ
ータ部に、記録層内で共通であり、記録層毎に異なる物
理形態である記録層識別情報を配置することを特徴とす
る光ディスクである。
【0008】請求項6の本発明は、多層光ディスクの記
録層内で共通であり、記録層毎に異なる物理形態で配置
される記録層識別情報を検出する検出手段と、前記検出
手段による検出結果から記録層を識別する記録層識別手
段を備える構成にした光ディスク装置である。
【0009】請求項12の本発明は、多層光ディスクの
記録層内で共通であり、記録層毎に異なる物理形態で配
置される記録層識別情報から記録層を識別する記録層識
別方法である。
【0010】上記請求項1の構成によれば、多層光ディ
スクのアドレス部もしくはデータ部に記録層内で共通で
あり、記録層毎に異なる物理形態の記録層識別情報が配
置され、その記録層識別情報を検出することにより記録
層の識別が容易になる。
【0011】上記請求項6の構成によれば、多層光ディ
スクの記録層内で共通であり、記録層毎に異なる物理形
態で配置される記録層識別情報を検出し、その検出結果
から記録層を識別することが可能となる。
【0012】上記請求項12の構成によれば、多層光デ
ィスクの記録層内で共通であり、記録層毎に異なる物理
形態で配置される記録層識別情報を検出し、その検出結
果から記録層を識別することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。
【0014】第一の実施例は、第一の記録層のアドレス
マークと第二の記録層のアドレスマークのピット列の凹
凸方向が反対になっている二層光ディスクである。
【0015】図1は二層光ディスクのディスク構成を示
している。図1(a)において、101は記録層上にス
パイラル状もしくは同心円状に配列されたトラック、1
02はトラック101上に配列される所定のフォーマッ
トを持つセクタ、103はセクタ102中のアドレスマ
ーク領域である。アドレスマークは、セクタ102のア
ドレス部に含まれるIDコードの読出し開始位置を示す
ものであり、確実に読出し開始位置を検出するために所
定の変調則には従っていない特殊なコードパターンで配
置されている。図1(b)はセクタ102のアドレスマ
ーク領域103付近の断面図であり、104および10
8は透明な基板、105は基板104より入射する光ビ
ームを反射および透過する半透明反射膜、106は基板
104と基板108とを貼り合わせる透明な接着樹脂、
107は基板104、半透明反射膜105、接着樹脂1
06を透過してきた光ビームを反射する反射膜、109
は第一の基板104に配置される第一のアドレスマー
ク、110は第二の基板108に配置される第二のアド
レスマークである。このような二層光ディスクでは、基
板104側から入射してくる光ビームが半透明反射膜1
05をある程度透過するため、基板108の第二の記録
層の情報を記録、再生することが可能となる。第一の記
録層の情報を記録、再生する場合は、基板104の記録
面上にフォーカス位置を合わせ、第二の記録層の情報を
記録、再生する場合は、基板108の記録面上にフォー
カス位置を合わせるようにして、さらにトラッキングを
かけることによって記録、再生する。
【0016】第一のアドレスマーク109と第二のアド
レスマーク110は、ピットの並びのパターンは同じで
あるが、凹凸方向が反対になっており、それぞれに光ビ
ームを照射したときの反射光の極性が反対となる。第一
のアドレスマークのピット列の並びおよび凹凸方向を従
来の単層光ディスクのアドレスマークと同じにすること
により、従来の単層光ディスクとの互換性を保つことが
できる。
【0017】第二の実施例は、第一の実施例の二層光デ
ィスクに対して、第一のアドレスマークと第二のアドレ
スマークの反射光の極性が反対であることから記録層を
識別する光ディスク装置である。
【0018】図2は、本発明に係る光ディスク装置の構
成を示すブロック図である。図2において、201は光
ビームを照射したときの反射光の極性が互いに反対とな
る第一のアドレスマークと第二のアドレスマークが配置
された二層光ディスク、202は二層光ディスク201
を回転させるモーターである。203は、半導体レーザ
ーなどの光ビームを発生する光ビーム照射手段と、二層
光ディスク201の記録面上に光ビームを収束させる光
収束手段と、前記光収束手段をフォーカス方向およびト
ラッキング方向に駆動する駆動手段とを備えた光ヘッド
である。また、204は二層光ディスク201からの反
射光量を検出して電気信号に変換する光検出器である。
205は光ヘッド203における光ビーム照射手段の出
力を制御する光ビームパワー制御回路、206は光ヘッ
ド203におけるフォーカスおよびトラッキングの駆動
手段を駆動する光ヘッド駆動回路である。207は光ヘ
ッド駆動回路206およびモーター202に制御信号を
加えることで光ヘッド203の駆動手段およびモーター
202の回転を制御するサーボコントローラである。2
08は光検出器204の信号からフォーカスずれ信号、
トラッキング誤差信号、再生信号を生成するプリアンプ
であり、209はプリアンプ208からの再生信号を二
値化する信号処理回路である。210は信号処理回路2
09からの二値化された再生信号とクロック発生器21
1から供給される基準クロックとの位相同期をとるPL
L(位相同期ループ)であり、212は記録する情報の
変調、再生信号の復調、エラー検出などを行うディジタ
ル信号処理回路である。213はディジタル信号処理回
路212の一部であり、二層光ディスク201に配置さ
れたアドレスマークを再生信号から検出するアドレスマ
ーク検出手段、214は、アドレスマーク検出手段21
3による検出結果から記録層を区別する記録層識別手段
である。215は光ディスク装置全体の制御を行うCP
Uである。
【0019】次に、各構成ブロックの関連動作について
説明する。光ヘッド203から二層光ディスク201に
照射された光ビームの反射光は、光検出器204によっ
て検出され、反射光量に応じた電気信号に変換される。
光検出器204は、二層光ディスク201の記録面上で
の光ビームのフォーカス状態とトラッキング状態の各状
態を検出できるように構成されている。検出された各電
流はプリアンプ208に入力され、それぞれ電圧の振幅
信号に変換される。
【0020】プリアンプ208では、各電圧信号もとに
演算することにより、フォーカス信号、トラッキング信
号、再生信号を得る。再生信号は、信号処理回路209
に入力される。
【0021】信号処理回路209では、入力された再生
信号は、信号の電圧値を増幅する増幅器、信号帯域外の
雑音を除去するノイズフィルタなどを通過した後、電圧
コンパレータによって二値化される。
【0022】信号処理回路209で二値化された再生信
号は、PLL210においてクロック発生器211から
のクロック信号との位相同期がとられる。
【0023】同期がとられた再生信号とクロック信号
は、ディジタル信号処理回路212に送られる。ディジ
タル信号処理回路212中のアドレスマーク検出手段2
13では、二値化再生信号と第一のアドレスマークの期
待値の”1”と”0”の並びのパターンを比較して、パ
ターンが一致するか、もしくは”1”と”0”が全く反
対になっているアドレスマーク領域が見つかるまで探索
し、一致すれば記録層識別手段214へ第一のアドレス
マークを示す一致信号を出力し、全く反対になっている
場合は第二のアドレスマークを示す一致信号を出力す
る。図3は、アドレスマークの再生信号を示している。
図3において、301は第一の記録層に配置される第一
のアドレスマークの再生信号のパターン、303は第二
の記録層に配置される第二のアドレスマークの再生信号
のパターンであり、第一のアドレスマークの再生信号3
01と第二のアドレスマークの再生信号303の”1”
と”0”は反対になっている。302と304は、それ
ぞれのアドレスマークの再生信号がビットずれを起こし
ている例である。アドレスマークのコードパターンは、
所定の長さの長区間と短区間の組み合わせで構成されて
おり、このコードパターンは所定の変調則には従わない
ものである。このことから、アドレスマークの長区間
を、変調則内の最長のパターンよりも数ビット長くして
おくことにより、ビットずれが起こった302、304
のような場合でも、変調則にはない長区間が存在するこ
とからアドレスマークとして認識することが可能であ
る。
【0024】アドレスマークが特定されると、記録層識
別手段214において、一致信号からそのアドレスマー
クの再生信号がどのアドレスマークのパターンと一致し
たかを区別し、現在記録、再生中の記録層を識別する。
記録層識別結果を示す記録層信号は、光ビームパワー制
御回路205とサーボコントローラ207へと送られ
る。
【0025】なお、アドレスマーク検出手段213と記
録層識別手段214は、カウンタおよび比較器で簡単に
構成できる。
【0026】光ビームパワー制御回路205では、記録
層識別手段214からの記録層信号に応じて、現在の光
ヘッド203の光ビーム照射手段の出力値と、目的の記
録層に最適な出力値との誤差を求め、その誤差がなくな
る方向へと出力値を補正するように光ビーム照射手段の
出力値を制御する。
【0027】サーボコントローラ207では、プリアン
プ208からのフォーカスずれ信号、トラッキング誤差
信号と記録層識別手段214からの記録層信号などか
ら、フォーカス位置とトラッキングのずれ量に応じて、
目的の記録層に最適なフォーカス位置およびトラッキン
グ状態になるようにそれぞれの補正値信号が演算により
得られる。この補正値信号は光ヘッド駆動回路206へ
送られ、補正値信号を元に光ヘッド203のフォーカス
およびトラッキング駆動手段が駆動され、フォーカス位
置とトラッキングが最適な状態になるように制御され
る。
【0028】ディジタル信号処理回路212では、再生
信号とクロック信号から情報の復調およびエラー検出な
どの処理が行われる。また、情報の記録時においては、
所定の変調則に従って情報の変調を行い、変調信号が二
層光ディスク201に記録されるように光ビームパワー
制御回路205の制御も行う。
【0029】従来の光ディスク装置では、ディジタル信
号処理回路212において、アドレスマークを検出した
後に、カウンタによりフォーマットに従って記録層識別
コードを含むIDコードが配置されている部分までカウ
ントし、IDコードの再生信号を誤りなく復調すること
によって記録層を識別していたが、上記の光ディスク装
置の構成によって、復調処理を必要としないことに加え
て、再生信号のビットずれを許容する記録層の識別が可
能となる。
【0030】第三の実施例は、第一の記録層のアドレス
マークと第二の記録層のアドレスマークのピットの並び
のパターンが異なっている二層光ディスクである。
【0031】図4は、記録層毎にアドレスマークのピッ
トの並びのパターンが異なる二層光ディスクのディスク
構成を示している。図4において、409は第一の記録
層に配置される第一のアドレスマーク、410は第二の
記録層に配置される第二のアドレスマークである。その
他の構成は、第一の実施例の二層光ディスクのディスク
構成と同様である。本実施例のアドレスマークにおいて
も、第一の実施例のアドレスマークと同様に所定の変調
則に従わない特殊なコードパターンが用いられる。図5
は、アドレスマークの再生信号のパターンを示してい
る。501は第一のアドレスマークの再生信号のパター
ン、503は第二のアドレスマークの再生信号のパター
ンである。第一のアドレスマークの再生信号のパターン
501と第二のアドレスマークの再生信号のパターン5
03は、全く異なっているが、両方とも変調則には存在
しない長区間を含んでいる。これによって、アドレスマ
ーク部分を容易に特定することができる。
【0032】第四の実施例は、第三の実施例の二層光デ
ィスクに対して、第一の記録層のアドレスマークと第二
のアドレスマークのピットの並びのパターンが異なって
いることから記録層を識別する光ディスク装置である。
【0033】光ディスク装置の構成は、図2に示される
第二の実施例の光ディスク装置と同様であり、異なって
いるところは、ディジタル信号処理回路212に含まれ
るアドレスマーク検出手段213の処理である。
【0034】アドレスマーク検出手段213では、二値
化再生信号と第一のアドレスマークの期待値のパターン
501および第二のアドレスマークの期待値のパターン
503の”1”と”0”の並びのパターンを比較して、
いずれかのパターンが一致するアドレスマーク領域が見
つかるまで探索し、一致すれば記録層識別手段214へ
一致信号を出力する。一致信号には、第一のアドレスマ
ークと一致したときと第二のアドレスマークと一致した
ときとでは異なるパターンが出力される。図5におい
て、502、504はそれぞれのアドレスマークの再生
信号がビットずれを起こしている例である。アドレスマ
ークのコードパターンは、所定の長さの長区間と短区間
の組み合わせで構成されており、このコードパターンは
所定の変調則には従わないものである。このことから、
アドレスマークの長区間を、変調則内の最長のパターン
よりも数ビット長くしておくことにより、ビットずれが
起こった502、504のような場合でも、変調則には
ない長区間が存在することからアドレスマークとして認
識することが可能である。
【0035】なお、以上の実施例では、アドレスマーク
によって記録層を識別する場合について説明したが、本
発明は同期信号を利用した場合にも同様の効果を発揮す
る。同期信号とは、VFOおよびフレームSYNCであ
る。
【0036】VFOは、アドレス部、データ部の先頭に
位置し、ディスク回転に変動があっても確実に情報を再
生できるようにするために連続的な繰り返しパターンで
配されている。VFOの凹凸の方向もしくはパターンを
記録層毎に異なるように配置すれば、その再生信号を検
出することにより、そのパターンと記録層との対応から
記録層を識別することが可能である。
【0037】フレームSYNCは、データ部の読出し開
始位置を示すコードであり、アドレスマークと同様に所
定の変調則には従わない特殊コードのパターンで配置さ
れている。フレームSYNCの凹凸の方向もしくはパタ
ーンを記録層毎に異なるように配置すれば、その再生信
号を検出することにより、そのパターンと記録層との対
応から記録層を識別することが可能である。
【0038】また、以上の実施例においては、二層光デ
ィスクの場合について説明したが、本発明は二層光ディ
スクに限らず、三層、四層などの多層光ディスクとした
場合にも、記録層の数に対応して配置するパターンを設
けることにより、同様の効果を発揮する。
【0039】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によっ
て、多層光ディスクにおいて、記録層内で共通であり、
記録層毎に異なる物理形態である記録層識別情報を配置
することにより、各記録層を区別することが可能な光デ
ィスクを提供することができる。
【0040】この多層光ディスクの記録層内の共通であ
り、記録層毎に物理形態の異なる記録層識別情報の再生
信号パターンを識別する手段を設けることにより、現在
記録、再生中の記録層を、従来の光ディスク装置のよう
に再生信号の復調をすることなく、容易に識別する光デ
ィスク装置を提供することができる。
【0041】以上の光ディスクと光ディスク装置によ
り、これまでのアドレス部に配置された記録層識別コー
ドにより記録層を識別する手段に対して、再生信号を復
調する必要がないため容易に記録層を識別することが可
能であり、さらに、識別した記録層に対して光ビームの
パワーとフォーカス位置を最適な状態に補正することに
より、以後の情報を正確に記録、再生することが可能と
なる。
【0042】また、光ビームが最初に照射される最下層
の記録層のアドレスマークのピット列の並びおよび凹凸
方向を従来の単層光ディスクと同じにし、以上の記録層
のアドレスマークでは、その反射光の極性が最下層の記
録層のアドレスマークの反射光の極性と異なるように、
ピット列の凹凸方向を変化させた場合には、従来の単層
光ディスクとの互換性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アドレスマークの極性が異なる二層光ディスク
のディスク構成を示す図
【図2】本発明のアドレスマークの再生信号パターンの
違いから記録層を識別する光ディスク装置の構成図
【図3】本発明の二層光ディスクの極性が異なるアドレ
スマークの再生信号のパターンを示す図
【図4】アドレスマークのパターンが異なる二層光ディ
スクのディスク構成を示す図
【図5】本発明の二層光ディスクのパターンが異なるア
ドレスマークの再生信号のパターンを示す図
【図6】従来の二層光ディスクのディスク構成を示す図
【図7】従来の記録層識別手段を示す図
【符号の説明】
102 セクタ 103 アドレスマーク領域 109,409 第一のアドレスマーク 110,410 第二のアドレスマーク 205 光ビームパワー制御回路 207 サーボコントローラ 212 ディジタル信号処理回路 213 アドレスマーク検出手段 214 記録層識別手段 301,501 第一のアドレスマークの再生信号のパ
ターン 302,502 第一のアドレスマークの再生信号がビ
ットずれしたパターン 303,503 第二のアドレスマークの再生信号のパ
ターン 304,504 第二のアドレスマークの再生信号がビ
ットずれしたパターン 710 アドレス領域検出処理 712 エラー検出処理
フロントページの続き (72)発明者 赤木 俊哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 東海林 衛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D029 JB05 MA11 MA17 5D090 DD01 DD05 FF11 GG07 GG22

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを照射して情報を記録、再生でき
    る、少なくとも二層以上の記録層から構成され、前記記
    録層にはアドレス部とデータ部を有する多層光ディスク
    であって、前記アドレス部もしくは前記データ部に、記
    録層内で共通であり、記録層毎に異なる物理形態である
    記録層識別情報を配置することを特徴とする光ディス
    ク。
  2. 【請求項2】記録層内で共通であり、記録層毎に異なる
    物理形態である記録層識別情報が、アドレス部のアドレ
    スマークである請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】記録層内で共通であり、記録層毎に異なる
    物理形態である記録層識別情報が、同期信号である請求
    項1記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】記録層識別情報の記録層毎の物理形態の違
    いが、ピット列の凹凸方向である請求項1、2または3
    記載の光ディスク。
  5. 【請求項5】記録層識別情報の記録層毎の物理形態の違
    いが、ピットの並びのパターンである請求項1、2また
    は3記載の光ディスク。
  6. 【請求項6】光ビームを照射して情報を記録、再生でき
    る、少なくとも二層以上の記録層から構成され、前記記
    録層にはアドレス部とデータ部を有し、前記アドレス部
    もしくは前記データ部に、記録層内で共通であり、記録
    層毎に異なる物理形態である記録層識別情報を配置する
    多層光ディスクを記録、再生する光ディスク装置であっ
    て、前記記録層識別情報を検出する検出手段と、前記検
    出手段による検出結果から記録層を識別する記録層識別
    手段を具備した光ディスク装置。
  7. 【請求項7】検出手段がアドレス部のアドレスマークを
    検出する構成にした請求項6記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】検出手段が同期信号を検出する構成にした
    請求項6記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】検出手段がピット列の凹凸の方向の違いを
    検出する構成にした請求項6、7または8記載の光ディ
    スク装置。
  10. 【請求項10】検出手段がピットの並びのパターンの違
    いを検出する構成にした請求項6、7または8記載の光
    ディスク装置。
  11. 【請求項11】記録層の識別結果から、目的の記録層に
    対応して、照射する光ビームのパワーとフォーカス位置
    を補正する光ビーム制御手段を具備した請求項6、7、
    8、9または10記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】光ビームを照射して情報を記録、再生で
    きる、少なくとも二層以上の記録層から構成され、前記
    記録層にはアドレス部とデータ部を有し、前記アドレス
    部もしくは前記データ部に、記録層内で共通であり、記
    録層毎に異なる物理形態である記録層識別情報を配置す
    る多層光ディスクの記録層識別方法であって、前記記録
    層識別情報から記録層を識別する記録層識別方法。
  13. 【請求項13】アドレス部のアドレスマークから記録層
    を識別する請求項12記載の記録層識別方法。
  14. 【請求項14】同期信号から記録層を識別する請求項1
    2記載の記録層識別方法。
  15. 【請求項15】ピット列の凹凸方向の違いから記録層を
    識別する請求項12、13または14記載の記録層識別
    方法。
  16. 【請求項16】ピットの並びのパターンから記録層を識
    別する請求項12、13または14記載の記録層識別方
    法。
  17. 【請求項17】記録層の識別結果から、目的の記録層に
    対応して、照射する光ビームのパワーとフォーカス位置
    を補正する請求項12、13、14、15または16記
    載の記録層識別方法。
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