JPH10302286A - 光ディスクのトラック判別方法および光ディスク装置 - Google Patents

光ディスクのトラック判別方法および光ディスク装置

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Publication number
JPH10302286A
JPH10302286A JP10870897A JP10870897A JPH10302286A JP H10302286 A JPH10302286 A JP H10302286A JP 10870897 A JP10870897 A JP 10870897A JP 10870897 A JP10870897 A JP 10870897A JP H10302286 A JPH10302286 A JP H10302286A
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track
skew
light receiving
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Application number
JP10870897A
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English (en)
Inventor
Hajime Yano
肇 矢野
Chiaki Nonaka
千明 野中
Masato Hattori
真人 服部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同心円状またはスパイラル状のランドとグル
ーブとが、光ディスクの半径方向に交互に配置され、ラ
ンドがトラックとされると共に、グルーブの一つおきの
ものに対しては、当該グルーブを挟む2つのトラックで
共通して用いられる光ディスク上のアドレス情報がウォ
ブリングにより記録されている場合において、現在走査
トラックが、2つのトラックのいずれであるかを、ラジ
アルスキューの影響をできるだけ、排除して判別するト
ラック判別方法を提供する。 【解決手段】 ディスクの半径方向に異なる領域であっ
て、ウォブリンググルーブを含む領域の受光出力と、ウ
ォブリンググルーブを含まない領域の受光出力とにそれ
ぞれ含まれるウォブリング成分の大小関係によりトラッ
ク判別する。このトラック判別の際のスレッショールド
値をディスクのラジアルスキューの大きさに応じて変化
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円盤状の光ディ
スクに、同心円状またはスパイラル状のランドとグルー
ブとが、光ディスクの半径方向に交互に配置され、ラン
ドがトラックとされると共に、グルーブの一つおきのも
のに対しては、当該グルーブを挟む2つのトラックで共
通して用いられる光ディスク上の絶対アドレス情報が記
録されている場合において、光ピックアップの現在走査
トラックが、絶対アドレス情報が記録されているグルー
ブを挟む2つのトラックのいずれであるかを判別するト
ラック判別方法およびこの方法が適用される光ディスク
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、ランダムアクセスが可能
であり、記録密度も高いので、いわゆるマルチメディア
のデータをデジタル記録(データの書き込み)または再
生(データの読み出し)する記録媒体として多用されて
いる。この光ディスクのうちの光磁気ディスクは、書き
換えが可能であり、その使用用途は大きい。
【0003】この光磁気ディスクの多くは、情報記録層
にグルーブとランドと呼ばれる凹凸を有しており、グル
ーブにディスク上の絶対アドレスを示すアドレス情報が
記録されている。図17は、光磁気ディスクの断面を示
すもので、例えばポリカーボネートからなる基板1の上
に、記録層2が形成され、この記録層2の上に保護層3
が形成されて、ディスクは構成されている。
【0004】なお、この明細書では、レーザ光が入射さ
れる方向の面(記録/読み取り面)とは反対側の面側か
ら見て、記録層2が凹んでいる溝状の部分をグルーブと
称し、グルーブとグルーブの間の平坦部をランドと称す
るものである。
【0005】グルーブの絶対アドレス情報は、ディスク
上の絶対アドレスを示すトラック暗号、クラスタ番号、
セクタ番号などによって、所定の周波数のキャリアを変
調(FM変調)し、その変調された信号に対応してグル
ーブをウォブリング(蛇行)させることにより記録され
る。すなわち、グルーブのウォブリング形状として、絶
対アドレス情報が記録される。
【0006】図18は、このようなウォブリングさせた
グルーブを有する従来の光ディスクの一例の情報記録層
の状況を示す図である。この光ディスクでは、グルーブ
がトラックとされてデータが記録されると共に、このグ
ルーブの両側のウォブリングされたエッジに、そのグル
ーブのアドレス情報が記録されている。
【0007】したがって、この光ディスクに対してデー
タの記録または再生を行う際には、図18に示すよう
に、レーザ光をグルーブに照射してデータの記録または
再生を行うと共に、図18においてディスク上のレーザ
光スポットLS内の領域A,B,C,Dからの反射光
を、それぞれ独立に受光して、トラックのディスク半径
方向の一方の側の領域Aの光量と領域Dの光量の和(A
+D)と、トラックのディスク半径方向の他方の側の領
域Bの光量と領域Cの光量の和(B+C)との差((A
+D)−(B+C))を算出し、この差分(プッシュプ
ル成分)からウォブリング形状を検出し、アドレス情報
をデコードするようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な光磁気ディスクを含む光ディスク記録媒体について
は、より大容量化への要請は大きく、このため、トラッ
クピッチをより狭くしたり、記録データのトラック方向
の線密度記録を小さくしたりすることにより、さらに大
容量のデータを記録可能にするための工夫が行われてい
る。
【0009】しかしながら、上述のようにグルーブやラ
ンドをウォブリングさせて絶対アドレス情報をディスク
に予め記録しておき、その絶対アドレス情報をディスク
から読み出して記録再生に利用する場合、記録密度を上
げるためにトラックピッチを狭くすると、目的とするグ
ルーブからの絶対アドレス情報中に、隣接するグルーブ
からの絶対アドレス情報のクロストーク成分が含まれて
しまい、目的とするアドレス情報の読み取りが困難にな
るという問題がある。
【0010】すなわち、図18において、レーザビーム
スポットに比べて、トラックピッチが狭くなると、トラ
ックT1のアドレス情報を読み出すときに、レーザビー
ムの照射スポットLSは、同図のような状況になり、ト
ラックT1の両側のエッジ(トラックT1となるグルー
ブのウォブリングエッジ;トラックT1のアドレス情報
を有する)だけでなく、ディスク内周側のトラックT0
のウォブリングエッジ(トラックT0のアドレス情報を
有する)や、外周側のトラックT2のウォブリングエッ
ジ(トラックT2のアドレス情報を有する)部分を含む
領域に渡るものとなってしまう。
【0011】このため、ディスクから抽出したアドレス
情報中には、目的とするトラックT1のアドレス情報に
加えて、トラックT0やトラックT2のアドレス情報が
クロストークとして混入し、信号にはビートが現れてし
まい、目的のトラックT1のアドレス情報を確実に読み
取ることが困難になる。このことは、記録密度を上げる
ように、トラックピッチを小さくするときの限界を狭め
ることになる。
【0012】このようなウォブリングにより記録される
アドレス情報の読み取りの問題点を解決するアドレス記
録方法を、本出願人は、先に、提案している(提出日平
成8年3月25日、整理番号S96009691)。
【0013】この先に提案した発明においては、半径方
向に交互になるように、スパイラル状あるいは同心円状
のグルーブとランドとが形成された光ディスクの、一つ
おきのグルーブまたはランドのみにアドレス情報を記録
するようにする。
【0014】例えば、図19の例は、グルーブは幅が狭
いものとして、一つおきのグルーブを、絶対アドレス情
報のFM変調信号に応じてウォブリングするようにし、
ランドをトラックとした場合の例を示すものである。以
下の説明においては、ウォブリングされてアドレス情報
が記録されているグルーブGRwをウォブリンググルー
ブと呼び、ウォブリングされておらずアドレス情報が記
録されていないグルーブGRoをDCグルーブと呼ぶこ
ととする。
【0015】なお、図19(B)は、グルーブGRwお
よびGRoが形成された基板1の斜視図である。光磁気
ディスクは、この基板1の上に記録層および保護層が図
17に示すように形成されるものである。
【0016】この図19に示したようなパターン形状に
なるディスクの生成方法は、種々考えられるが、その一
つして、図20に示すようなダブルスパイラル方式が有
益である。すなわち、この場合、図20に示すように、
ディスクの記録層に対して、2本のグルーブをそれぞれ
スパイラル状に形成する。そして、その2本のグルーブ
の一方をアドレス情報に応じてウォブリングすることに
より、この一方のグルーブにのみアドレス情報を記録す
るようにする。図20で、太線のグルーブがウォブリン
ググルーブGRwであり、細線のグルーブは、DCグル
ーブGRoである。
【0017】このように構成した光ディスクの場合、隣
接するウォブリンググルーブGRwは、2トラック分離
れた位置になるので、レーザビームスポットLSは、図
19(A)に示すように、ランドを走査して、記録再生
する際に、隣接するグルーブに跨がっていても、その一
方はウォブリンググルーブGRwであるが、他方はDC
グルーブGRoとなり、隣接するウォブリンググルーブ
GRwからのクロストークはほとんど考慮する必要がな
くなる。
【0018】したがって、すべてのグルーブをウォブリ
ンググルーブにする従来の光磁気ディスクのようなアド
レス情報についてのクロストークの問題を回避でき、ト
ラックピッチを狭くして、記録容量を大容量にすること
ができるようになる。
【0019】ところで、このように一つおきのグルーブ
をウォブリンググルーブGRwとする場合には、このウ
ォブリンググルーブGRwを挟む2本のトラック(ラン
ド)Ta,Tbにおける記録、再生にあたっては、当該
挟まれているウォブリンググルーブGRwのアドレス情
報が共通に使われることになる。したがって、その2本
のトラックTa,Tbを別個独立の情報トラックとして
使用する場合に、現在走査トラックが、ウォブリンググ
ルーブGRwをディスクの内周側に持つトラックTaで
あるのか、ウォブリンググルーブGRwをディスクの外
周側に持つトラックTbであるのかを判別する必要があ
る。
【0020】このトラック判別の方法は、光ディスク装
置において、トラッキングサーボのために、3スポット
を用いた差動プッシュプル法を用いるものの場合、次の
ようにして実現することができる。
【0021】この場合、3スポットは、1本のメインビ
ームと、2本のサイドビームとにより形成されるが、光
ディスク上では、図21に示すように、2本のサイドビ
ームによるサイドスポットSS1およびSS2の位置
が、メインビームによるメインスポットMSの位置より
も、それぞれディスクの半径方向に左右に、つまり内周
側および外周側にずれたものとなるようにされている。
この場合、メインスポットMSの位置に対するサイドス
ポットSS1,SS2の位置のずれ量は、図21の例で
は、1/2トラックピッチ分とされている。なお、前記
3ビームは、1個のレーザ光源からの光ビームを回折格
子により3ビームにして得る場合であっても、また、そ
れぞれのビーム用の3個のレーザ光源を用いて得る場合
のいずれであってもよい。
【0022】図22は、光ディスクからの反射光を受光
する受光部側において、図21に示した前記3スポット
を投影した状態を示す図である。この場合、受光部とし
て、メインスポットMSに対しては、4分割フォトディ
テクタ4が設けられ、2個のサイドスポットSS1,S
S2のそれぞれに対して、2分割フォトディテクタ5お
よび6が設けられる。
【0023】4分割フォトディテクタ4は、分割受光部
A,B,C,Dを備える。そして、図22に示されるよ
うに、分割受光部AとB、また、分割受光部DとCと
は、互いにディスクの半径方向に異なる領域からの反射
光を受光し、分割受光部AとD、また、分割受光部Bと
Cとは、互いにトラック方向に異なる領域からの反射光
を受光するように配置されている。したがって、図22
のように、メインスポットの中心が、例えばトラックT
aの中央に一致するような位置にある場合、分割受光部
A,Dは、当該トラックTaの幅方向の内周側の半分の
領域からの反射光を受光し、分割受光部B,Cは、当該
トラックTaの幅方向の外周側の半分の領域からの反射
光を受光するものとなる。
【0024】また、2分割フォトディテクタ5および6
は、それぞれ分割受光部E,FおよびG,Hを備える。
そして、分割受光部EとF、また、分割受光部GとHと
は、トラックの延長方向に平行な線により仕切られた状
態の、ディスク半径方向に異なる領域からの反射光を、
それぞれ受光するように配置されている。
【0025】この3スポットを用いるトラック判別の原
理は、次の通りである。すなわち、図22に示すよう
に、メインスポットMSがトラックTa上にあるときに
は、サイドスポットSS1はウォブリンググルーブGR
w上にあるが、サイドスポットSS2はDCグルーブG
Ro上にある。したがって、分割受光部EおよびFの受
光出力信号には、ウォブリングの信号が含まれるが、分
割受光部GおよびHの受光出力信号には、ウォブリング
成分は含まれない。
【0026】また、メインスポットMSがトラックTb
上にあるときには、サイドスポットSS1はDCグルー
ブGRo上にあるが、サイドスポットSS2はウォブリ
ンググルーブGRw上にある。したがって、上記の場合
とは逆に、分割受光部GおよびHの受光出力信号には、
ウォブリングの信号が含まれるが、分割受光部Eおよび
Fの受光出力信号には、ウォブリング成分は含まれな
い。
【0027】以上のことから、分割受光部EとFの受光
出力の差(E−F)と、分割受光部GとHの受光出力の
差(G−H)との、いずれにウォブリング成分が現れる
かを判別することにより、メインスポットMSは、現
在、トラックTa上にあるのか、あるいはトラックTb
上にあるのかを判別することができる。すなわち、現在
走査位置がトラックTa上であるのか、あるいはトラッ
クTb上であるのかを判別することができる。
【0028】この原理によるトラック判別回路の例を、
図23に示す。以下の説明では、分割受光部E,F,
G,Hからの受光出力を、説明の簡単のため、同じ記号
E,F,G,Hで表すものとする。以下、この明細書で
は、同様に、分割受光部A〜Hの受光出力は同じ記号A
〜Hで表すものとする。
【0029】すなわち、分割受光部EおよびFの受光出
力は、互いに減算器11に供給されて減算され、これよ
り減算出力(E−F)が得られる。この減算出力(E−
F)は、ウォブリング成分を抽出するためのバンドパス
フィルタ12に供給されて、ウォブリング成分が抽出さ
れる。このバンドパスフィルタ12は、ウォブリングの
FM変調信号のキャリア周波数、例えば84kHzを中
心に、変調分を含む帯域(84kHz±変調分)のみを
通過周波数帯域とするもので、ウォブリング成分以外を
ノイズとして除去するためのものである。
【0030】このバンドパスフィルタ12の出力は、バ
ッファアンプ13を通じて、エンベロープ検波器14に
供給されてエンベロープ検波され、これよりは、ウォブ
リング成分の大きさに応じたほぼ直流電圧Eefが得られ
る。
【0031】また、分割受光部GおよびHの受光出力
は、互いに減算器16に供給されて減算され、これより
減算出力(G−H)が得られる。この減算出力(G−
H)は、バンドパスフィルタ12と同特性のバンドパス
フィルタ17に供給されて、ウォブリング成分以外のノ
イズ成分が除去される。そして、このバンドパスフィル
タ17の出力は、バッファアンプ18を通じて、エンベ
ロープ検波器19に供給されてエンベロープ検波され、
これよりは、ウォブリング成分の大きさに応じたほぼ直
流電圧Eghが得られる。
【0032】そして、エンベロープ検波器14および1
9の出力EefおよびEghは、この例の判定回路を構成す
る比較器15の一方および他方の入力端に供給されて、
両者の大小関係が判定される。
【0033】前述したように、理想的には、エンベロー
プ検波器14と19の一方にしか、ウォブリング成分に
よる直流電圧は発生しない。したがって、減算出力(E
−F)にウォブリング成分が含まれていたときには、比
較器15の出力は正になり、減算出力(G−H)にウォ
ブリング成分が含まれていたときには、比較器15の出
力は負になる。
【0034】このため、比較器15の出力の正、負によ
り、減算出力(E−F)と、減算出力(G−H)のどち
らにウォブリング成分が含まれていたかが判定される。
そして、この判定結果により、現在のメインスポットM
Sは、トラックTa上にあるのか、トラックTb上にあ
るのかが判別できる。
【0035】しかしながら、上述の説明は、理想的な場
合であって、光ディスクに半径方向のスキュー(ラジア
ルスキュー)が存在する場合には、サイドスポットSS
1またはSS2に隣接するウォブリンググルーブからの
クロストークが生じる。この様子を、図24に示す。
【0036】この図24は、ラジアルスキューによっ
て、著しいコマ収差が発生したときのスポットの様子
を、受光素子側に投影した状態で示したもので、同図に
おいて、斜線を付した部分がラジアルスキューによるコ
マ収差により変形したスポット形状部分を示すものであ
る。
【0037】これは、光学針が太くなった(すなわち、
スポット径が大きくなった)と考えることができ、図2
4では、分割受光部Gの出力には隣のウォブリンググル
ーブGRwからのウォブリング成分が含まれることにな
る。すなわち、メインスポットがトラックTa上にある
ときに、前記減算出力(E−F)だけでなく、減算出力
(G−H)にもウォブリング成分が生じ、エンベロープ
検波器19の出力にも直流電圧が発生してしまう。した
がって、この減算出力(G−H)のエンベロープ検波器
19の出力電圧Eghが大きいと、減算出力(E−F)の
エンベロープ検波器14の出力電圧Eefとの差が少なく
なり、ノイズ等で誤判定を生じる問題がある。
【0038】また、分割受光部A〜Hにおけるトラック
方向(ディスク上での接線方向)の分割線は、ディスク
上のどの半径位置においても、正しく接線方向となって
いることが好ましいが、光ピックアップの取り付け位置
の関係上、ディスク上の半径位置によっては、サイドス
ポットが見掛上、回転したような状態となることがあ
る。このような場合には、図から明らかなように、前述
のラジアルスキューの影響は大きくなり、事態は、さら
に悪くなる。
【0039】この発明は、以上の点にかんがみ、一つお
きのグルーブにのみアドレス情報が記録されており、当
該アドレス情報が記録されているグルーブを挟む2本の
トラックに対してアクセス可能なディスクにおいて、デ
ィスクにラジアルスキューがあっても、確実にトラック
判別ができるようにする方法および装置を提供すること
を目的とする。換言すれば、この発明の目的は、トラッ
ク判別のスキュートレランス(トラック判別が確実にで
きる大きさ)を広げることができるようにすることであ
る。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によるトラック判別方法は、円盤状の光デ
ィスクに、同心円状またはスパイラル状のランドとグル
ーブとが、前記光ディスクの半径方向に交互に配置さ
れ、前記ランドがトラックとされると共に、前記グルー
ブの一つおきのものに対しては、当該グルーブを挟む2
つのトラックで共通して用いられる前記光ディスク上の
アドレス情報が記録されている場合において、現在走査
トラックが、前記2つのトラックのいずれであるかを判
別するトラック判別方法であって、前記光ディスクに光
ビームを照射したときに前記光ディスクの半径方向に異
なる領域からの反射光をそれぞれ受光する第1および第
2の受光部を、前記アドレス情報が記録されている前記
グルーブを含む第1の領域からの反射光を前記第1およ
び第2の受光部の一方で受光するときに、前記アドレス
情報が記録されている前記グルーブを含まない第2の領
域からの反射光を、前記第1および第2の受光部の他方
で受光するように配置し、前記第1および第2の受光部
の受光出力に含まれる前記アドレス情報の成分のレベル
をそれぞれ検出し、前記検出した前記アドレス情報の成
分の2つのレベルの大小関係を、前記光ディスクの半径
方向のスキューの大きさを加味して判定し、この判定結
果により、前記トラック判別を行う。
【0041】特に、前記第1および第2の受光部の受光
出力に含まれる前記アドレス情報の成分のレベルの一方
から他方を減算した差分に基づきトラック判別を行うと
共に、前記差分からトラック判別を行うためのスレッシ
ョールド値を前記スキューの大きさに対応する信号によ
り変化させるようにするとよい。
【0042】このような構成のこの発明によるトラック
判別方法によれば、トラック判別の際に、スキューによ
る影響を除去することができるので、トラック判別に対
するスキュートレランスを大きくすることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、この発明によるトラック判
別方法および光ディスク装置の実施の形態について説明
する。
【0044】[光ディスク装置の全体のブロック図につ
いて]まず、この発明の実施の形態の光ディスク装置に
ついて説明する。この実施の形態の光ディスク装置は、
画像データなどのデジタルデータを記録し、再生する記
録再生装置である。図2は、この実施の形態の記録再生
装置の構成例を示すブロック図である。
【0045】図2に示すように、この実施の形態に用い
る光ディスクは、光磁気ディスクである。この例の光磁
気ディスク21は、直径64mmの小型ディスクであ
り、図示しないが、防塵及び傷付着防止のためカートリ
ッジ内に収納されて構成されている。そして、この光磁
気ディスク21は、図19および図20に示したものと
される。したがって、図19および図20を用いて説明
した光ディスクに関する説明事項は、この実施の形態に
おいても全く同様に有効である。
【0046】この光磁気ディスク21には、前述の図2
0に示したように、予め、2本のグルーブGRwおよび
GRoがダブルスパイラルとして形成されている。そし
て、2本のグルーブの一方のグルーブGRwは、絶対ア
ドレスデータにより、例えば84kHzのキャリアがF
M変調されたFM変調信号に応じてウォブリングされて
いる。すなわち、図19に示したように、光磁気ディス
ク21の半径方向の1本おきのグルーブはウォブリング
され、絶対アドレス情報が記録されている。
【0047】光磁気ディスク21は、スピンドルモータ
22により回転される。スピンドルモータ22の回転
は、サーボ回路23により制御され、光磁気ディスク2
1が線速度一定の状態で回転するように制御される。前
述したように、この線速度一定の制御は、光磁気ディス
ク21のグルーブGRwのウォブリング情報中に含まれ
るFMキャリアに基づいて行われる。
【0048】光磁気ディスク21のディスクカートリッ
ジにはシャッターが設けられており、ディスクカートリ
ッジがディスク装着トレイ上に載置されて、装置に装填
されると、シャッターが開かれる。そして、光磁気ディ
スク21のシャッター開口部の上部には記録用の磁界ヘ
ッド24が対向して配置される。また、光磁気ディスク
21のシャッター開口部の下部には光ピックアップを含
む光学系25が対向して配置される。
【0049】光学系25は、例えば、レーザダイオード
等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レンズ、偏光
ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部品
及びフォトディテクタ等から構成されている。フォトデ
ィテクタは、前述の図21および図22を用いて説明し
たメインスポットMS用の4個の分割受光部A,B,
C,Dと、サイドスポットSS1およびSS2用の、そ
れぞれ2個の分割受光部E,FおよびG,Hを備える。
したがって、この光学系25のフォトディテクタに関す
る事項についても、前述の図21、図22を用いて説明
した部分の記載は有効である。
【0050】また、磁界ヘッド24と光学系25とは、
共に同期して光磁気ディスク21の半径方向に沿って移
動できるように構成されている。このトラッキング制御
および前記フォーカス制御のためには、2軸アクチエー
タ(2軸デバイス)が用いられている。
【0051】光学系25のフォトディテクタの分割受光
部A〜Hから得られる受光出力は、RF回路26に供給
される。このRF回路26においては、後述するよう
に、フォトディテクタの8個の分割受光部A〜Hからの
受光出力を用いて、トラッキングエラー信号TEおよび
フォーカスエラー信号FEを生成し、サーボ回路23に
供給する。この実施の形態の場合、トラッキングエラー
信号TEは、いわゆる差動プッシュプル法により形成
し、フォーカスエラー信号FEは、いわゆる非点収差法
により形成する。
【0052】また、RF回路26は、受光出力からウォ
ブリング信号を抽出し、アドレスデコード部27に送る
と共に、ウォブリングのキャリア成分はスピンドルモー
タの線速度一定サーボのためにサーボ回路23に送る。
アドレスデコード部27は、ウォブリング信号から光磁
気ディスク21の現在走査位置の絶対アドレス情報をデ
コードし、システムコントロール部100に送る。
【0053】また、RF回路26は、後述するように、
トラック判別部を備え、現在のメインスポット位置がト
ラックTa上またはトラックTb上のどちらであるかを
判別し、その判別出力をシステムコントロール部100
に供給する。さらに、RF回路26は、再生時には、メ
インスポットに対応する4個の分割受光部A〜Dからの
受光出力により、データ成分を抽出し、復調部41に供
給する。RF回路26およびトラック判別部の詳細につ
いては後述する。
【0054】サーボ回路23は、前記トラッキングエラ
ー信号TEに基づき光学系25のディスク半径方向の微
細位置を2軸アクチュエータをドライブして制御してト
ラッキング制御を行うと共に、フォーカスエラー信号F
Eに基づきレンズ位置などを2軸アクチュエータをドラ
イブして制御してフォーカス制御を行う。さらに、シス
テムコントロール部100からの走査位置指示信号に応
じて、光学系25を磁界ヘッド24と共に、図示しない
送りモータにより、光磁気ディスク21の半径方向に移
動制御して、光ピックアップおよび磁界ヘッド24の走
査位置制御を行う。
【0055】この実施の形態の場合の、光磁気ディスク
21のフォーマットの例を挙げると、トラックピッチは
0.9μm、また、光学系25のレーザ光源からのレー
ザ光の波長は、650nmで、開口数NAは、0.52
とされている。そして、光磁気ディスク21は、線速=
2.05m/sで回転するように制御されて、ビット長
は、0.35μm/bitとされる。これにより、光磁
気ディスク21は、640Mバイトのユーザ記録容量を
備えるものとされる。
【0056】システムコントロール部100は、マイク
ロコンピュータを搭載して構成されており、外部ブロッ
クとの通信を、図示しない通信インターフェースを介し
て行い、記録再生装置全体の動作を管理している。記録
時と再生時とでは、システムコントロール部100から
のモード切換信号により、各部がモード切り換えされる
ようにされている。
【0057】入力された記録すべきデータは、データ入
力部31を通じてID,EDCエンコード部32に供給
され、識別データIDのエンコードが行われると共に、
エラー検出コードを生成し付加するEDCエンコードが
行われる。このID,EDCエンコード部32からのデ
ータは、ECCエンコード部33に供給されて、セクタ
構造のデータとされると共に、エラー訂正エンコードが
行われる。この実施の形態では、セクタサイズは、例え
ば2Kバイトとされ、エラー訂正符号としては、積符号
などのブロック完結型の符号が用いられる。
【0058】ECCエンコード部33からのECCエン
コードされたデータは、バッファメモリ34に一度蓄え
られる。そして、システムコントロール部100の制御
に応じて変調部35に転送される。
【0059】なお、この場合、例えば16セクタ分から
なる32Kバイトが書き換えデータ単位とされ、この書
き換えデータ単位のデータを間欠的に光ディスク21に
記録し、また、再生することができるようにされてい
る。
【0060】変調部35では、記録に適した変調処理を
施す。一例として、変調方式は、RLL(1,7)が用
いられる。そして、この変調部35からの記録データが
磁界変調ドライバ36を通じて磁界ヘッド24に供給さ
れる。これにより、記録データで変調された磁界が光磁
気ディスク21に印加される。また、このとき、光学系
25の光ピックアップからのレーザービームが光磁気デ
ィスク21に照射される。
【0061】光学系25は、この記録時は、記録トラッ
クには、再生時より大きな一定のパワーのレーザ光が照
射されている。この光照射と、磁界ヘッド24による変
調磁界とにより、光磁気ディスク21には、カー(Ke
rr)効果を利用した光磁気記録によってデータが記録
される。
【0062】この記録時において、光学系25からの受
光出力のウォブリング成分がRF回路26を介してアド
レスデコード部27に供給されて、トラックTaおよび
トラックTbの間のグルーブGRwに記録されている絶
対アドレスデータが抽出され、デコードされ、システム
コントロール部100に供給される。また、RF回路2
6からのトラック判別信号JDがシステムコントロール
部100に供給される。システムコントロール部100
は、これらトラック判別信号JDと、絶対アドレスデー
タとを、記録位置の認識及び位置制御のために用いる。
【0063】また、RF回路26からのトラッキングエ
ラー信号TEおよびフォーカスエラー信号FE、さらに
は、ウォブリングのキャリアがサーボ回路205に供給
され、光磁気ディスク21上でのトラッキング制御およ
びフォーカス制御、さらには、スピンドルモータ22の
線速度一定制御がなされる。
【0064】次に、再生時について説明する。光学系2
5は、目的トラックに照射したレーザ光の反射光を検出
する。光学系25の出力は、RF回路26に供給され
る。RF回路26では、前述したように、非点収差法に
よりフォーカスエラーを検出し、また、差動プッシュプ
ル法によりトラッキングエラーを検出すると共に、目的
トラックからの反射光の偏光角(カー回転角)の違いを
検出して、再生RF信号を出力する。
【0065】RF回路26は、生成したフォーカスエラ
ー信号FEやトラッキングエラー信号TEをサーボ回路
23に供給すると共に、再生RF信号を復調部41に供
給する。また、この再生時には、記録時と同様にして、
RF回路26からのウォブリングキャリアに基づいて、
サーボ回路23により、スピンドルモータ22が記録時
と同じ線速度一定の回転速度制御される。
【0066】また、RF回路26で抽出されたウォブリ
ング成分は、アドレスデコーダ27に供給され、このア
ドレスデコーダ27において、グルーブGRwからの絶
対アドレスデータが抽出され、デコードされ、システム
コントロール部100に供給される。また、RF回路2
6からのトラック判別信号JDがシステムコントロール
部100に供給される。システムコントロール部100
は、これらトラック判別信号JDと、絶対アドレスデー
タとを、サーボ回路23による光学系25のディスク半
径方向の再生位置制御のために使用する。また、システ
ム制御回路100は、再生データ中から抽出されるセク
タ単位のアドレス情報も、光学系25が走査している記
録トラック上の位置を管理するために用いることができ
る。
【0067】復調部41は、再生RF信号を2値化し
て、バッファメモリ42に一時記憶すると共に、IDデ
コード部43に供給して識別データIDをデコードし、
デコードしたデータIDをバッファメモリ42に蓄え
る。そして、システムコントロール部100の制御に応
じてバッファメモリ42からデータが読み出される。
【0068】バッファメモリ42から読み出されたデー
タは、EDCデコード部44に供給されて、エラー検出
デコードが行われ、エラーが検出されたデータについて
は、エラーフラグが付加されて、ECCデコード部45
に供給される。このECCデコード部45では、エラー
フラグが付加されたエラーデータのうち、訂正可能なエ
ラーが訂正され、データ出力部46に出力される。デー
タ出力部は、この記録再生装置が接続されるデータ処理
部にデータを出力する。
【0069】[トラック判別について]次に、この実施
の形態におけるトラック判別に関して説明する。この実
施の形態においては、RF回路26は、機能的には図3
に示すような構成を有する。すなわち、図3に示すよう
に、この実施の形態のRF回路26は、データ抽出部2
61と、ウォブリング信号抽出部262と、トラッキン
グエラーおよびスキュー検出部263と、フォーカスエ
ラー検出部264と、トラック判別部265とを備え
る。
【0070】そして、データ抽出部261は、光学系2
5からの受光出力A〜D(前述したように、説明の便宜
上、分割受光部A〜Hからの受光出力のそれぞれも受光
出力A〜Hと記載することとする)から再生RF信号を
生成し、復調部41に供給する。また、ウォブリング信
号抽出部262は、受光出力からウォブリング信号成分
を抽出し、アドレスデコード部27に供給すると共に、
ウォブリングキャリアをサーボ回路23に供給する。
【0071】トラッキングエラーおよびスキュー検出部
263は、8個の受光出力A〜Hからトラッキングエラ
ー信号TEおよびスキューの大きさに応じた信号SKE
を後述のようにして生成する。このトラッキングエラー
およびスキュー検出部263には、後述するように、光
学系25を構成する2軸アクチュエータからの信号が供
給される。
【0072】フォーカスエラー検出部264は、受光出
力A〜Dからフォーカスエラー信号FEを生成する。す
なわち、周知のように、非点収差法を用いて、 FE=(A+C)−(B+D) としてフォーカスエラー信号FEを生成する。
【0073】トラック判別部265は、後述するよう
に、基本的には、受光出力A〜Dを用いて、メインスポ
ットMSがトラックTaとトラックTbのどちらの上に
あるかを判別する。すなわち、3スポットの内のメイン
スポットMSからの受光出力のみを用いる。そして、こ
のトラック判別に当たって、トラッキングエラーおよび
スキュー検出部263からの光磁気ディスク21のスキ
ューに応じた信号SKEを用いて、光磁気ディスクのス
キューの大きさを反映したトラック判別を行うようにす
る。
【0074】ここで、この実施の形態におけるトラック
判別方法の原理について説明する。前述したように、メ
インスポットMSがトラックTa上にあるか、トラック
Tb上にあるかの判別は、基本的には、前述したよう
に、ディスクの半径方向の異なる領域からの受光出力に
含まれるウォブリング成分の大きさを直流化して比較す
ることで行う。
【0075】しかし、スキューがあると、図24を用い
て前述したように、隣接するウォブリンググルーブから
のウォブリング情報がクロストークとして混入するた
め、ディスクの半径方向にずれた位置の2個のサイドス
ポットSS1とSS2からの受光出力を、そのまま用い
た場合には、スキューが無ければウォブリング成分が本
来含まれないはずである分割受光部にウォブリング成分
が漏れ込み、2つのサイドスポット間で、ウォブリング
成分の大きさに差がなくなる方向になるために、トラッ
ク判別が困難になる。
【0076】そこで、光磁気ディスク21のスキュー
を、後述するように、フォトディテクタ出力から、ある
いは、機構的に検出して、検出したスキューの大きさに
応じた電圧を生成し、この生成したスキューの大きさに
応じた電圧を、ウォブリング成分がクロストークとして
混入する受光出力のエンベロープ検波出力である直流電
圧から差し引くか、あるいは、本来のウォブリング成分
が含まれる受光出力のエンベロープ検波出力である直流
電圧に足し込めば、トラック判別マージンを大きくする
ことができる。なぜなら、2つのサイドスポットSS
1,SS2からの反射光に含まれるウォブリング成分の
大きさの差を、スキューの大きさに応じた分だけ、見掛
上、より大きくなるように補正することができるからで
ある。
【0077】なお、スキューの大きさに応じた電圧を、
ウォブリング成分がクロストークとして混入する受光出
力のエンベロープ検波出力である直流電圧から差し引く
のと、本来のウォブリング成分が含まれる受光出力のエ
ンベロープ検波出力である直流電圧に足し込むのを両方
行ってもよい。
【0078】しかしながら、サイドスポットSS1とS
S2のどちらのスポットが、本来のアドレス情報を含む
のかは、前もって知る方法はない。この方法があるとす
れば、トラック判別ができていることになる。そこで、
回路の構成上、対称性を保ちつつ、サイドスポットの双
方に補正電圧として、スキューの大きさに応じた電圧を
足し込む、あるいは差し引くようにする。
【0079】すなわち、図4に示すように、図23のエ
ンベロープ検波器14および19の出力端と比較器15
の一方および他方の入力端との間に、それぞれ電圧加算
器51および電圧減算器52を設ける。どちらに加算器
を挿入し、どちらに減算器を挿入するかは、スキューの
大きさに応じた信号SKEの極性により定める。そし
て、後述するようにして検出されるスキューの大きさに
応じた電圧が、電圧調整用の可変抵抗器53を通じ、バ
ッファアンプ54を通じてこれら電圧加算器51および
電圧減算器52に供給される。そして、これら電圧加算
器51および電圧減算器52の出力が、比較器15の一
方および他方の入力端に供給される。
【0080】この場合、電圧加算器51および電圧減算
器52においてスキューの大きさに応じた電圧を加算お
よび減算する動作は、比較器15から見ると、エンベロ
ープ検波器14の検波出力Eefと、エンベロープ検波器
19の検波出力Eghとの差に対するスレッショールド値
が、スキューの大きさに応じた電圧に応じて変えられる
動作に等しい。
【0081】この図4の構成によれば、図24に示した
ように、メインスポットMSがトラックTaにあると
き、正の電圧がスキューの大きさに応じた電圧として供
給されるとすると、エンベロープ検波器14の出力Eef
の絶対値は大きくなり、かつ、エンベロープ検波器19
の出力Eghの絶対値が小さくなるように働く。したがっ
て、比較器15での判断上では、本来のウォブリングを
より大きく、かつ、クロストーク成分をより小さくした
ことと同じ効果を発揮する。
【0082】しかしながら、この図4の回路構成では、
メインスポットMSがトラックTaの上にあるときに
は、上述のように働き、クロストーク成分の影響を最小
にすることができるが、メインスポットMSがトラック
Tbの上にあるときには、逆に、スキューの大きさに応
じた電圧による加算分は、本来のウォブリングはより小
さく、かつ、クロストーク成分はより大きくなるように
働いてしまう。このため、メインスポットMSがトラッ
クTa上にあるか、トラックTb上にあるかで、スキュ
ーの大きさに応じた電圧を加算するエンベロープ検波出
力と、減算するエンベロープ検波出力とを切り換えなけ
ればならなくなり、このままでは、トラック判別は不能
になる。
【0083】そこで、この実施の形態では、メインスポ
ットMSの受光出力のみに着目するようにする。すなわ
ち、図22に示したように、メインスポットMSが正し
くトラックであるランドの上にあるときには、その反射
光を受光する4個の分割受光部A〜Dのうち、分割受光
部AおよびDからの受光出力にはウォブリンググルーブ
からのウォブリング成分が含まれ、分割受光部Bおよび
Cからの受光出力にはウォブリンググルーブからのウォ
ブリング成分は含まれない。つまり、ウォブリング成分
に関しては、分割受光部A,Dと、分割受光部B,Cと
の関係は、前述の分割受光部E,Fおよび分割塾部G,
Hとの関係にほぼ等しい。
【0084】しかも、メインスポットMSは、サイドス
ポットSS1,SS2よりも1/2トラックピッチ分ず
れているので、それぞれの分割受光部A,Dと、分割受
光部B,Cの受光出力に対する隣接するウォブリンググ
ルーブからのクロストークに対するマージンは、分割受
光部E,FおよびG,Hの受光出力に対する隣接するウ
ォブリンググルーブからのクロストークに対するマージ
ンよりも、1/2トラック分だけ大きい。
【0085】したがって、この4個の分割受光部A〜D
の受光出力を用いることにより、スキューの大きさに応
じた電圧の加算、減算の関係を、上述の分割受光部E,
FおよびG,Hの受光出力を用いた図4の例の場合のよ
うに切り換える必要なく、トラック判別を行うことがで
きる。以下に、このトラック判別部265の具体的構成
例を、図1を参照して説明する。
【0086】すなわち、図1は、このトラック判別部2
65の第1の実施形態を示す回路図である。
【0087】すなわち、分割受光部AおよびDの受光出
力は、互いに加算器61に供給されて加算され、これよ
り加算出力(A+D)が得られる。この加算出力(A+
D)は、ウォブリング成分を抽出するためのバンドパス
フィルタ62に供給されて、ウォブリング成分が抽出さ
れる。このバンドパスフィルタ62は、ウォブリングの
FM変調信号のキャリア周波数、例えば84kHzを中
心に、変調分を含む帯域(84kHz±変調分)のみを
通過周波数帯域とするもので、ウォブリング成分以外を
ノイズとして除去するためのものである。
【0088】このバンドパスフィルタ62の出力は、バ
ッファアンプ63を通じて、エンベロープ検波器64に
供給されてエンベロープ検波され、これよりは、ウォブ
リング成分の大きさに応じたほぼ直流電圧Eadが得られ
る。そして、この直流電圧Eadは、電圧加算器51を通
じて比較器65の一方の入力端に供給される。
【0089】また、分割受光部BおよびCの受光出力
は、互いに加算器66に供給されて加算され、これより
加算出力(B+C)が得られる。この加算出力(B+
C)は、バンドパスフィルタ62と同特性のバンドパス
フィルタ67に供給されて、ウォブリング成分以外のノ
イズ成分が除去される。そして、このバンドパスフィル
タ67の出力は、バッファアンプ68を通じて、エンベ
ロープ検波器69に供給されてエンベロープ検波され、
そのウォブリング成分の大きさに応じたほぼ直流電圧E
bcが得られる。そして、この直流電圧Ebcは、電圧減算
器52を通じて比較器65の他方の入力端に供給され
る。
【0090】すなわち、図1の構成においては、判定回
路は、電圧加算器51、電圧減算器52および比較器6
5で構成される。
【0091】そして、トラッキングエラーおよびスキュ
ー検出部263からのスキューの大きさに応じた信号S
KEは、電圧調整用の可変抵抗器53を通じ、バッファ
アンプ54を通じて電圧加算器51および電圧減算器5
2に供給される。すなわち、スキューの大きさに応じた
信号SKEに応じた電圧が、分割受光部A,Dからの受
光出力から得られたウォブリング成分の直流電圧Eadに
は加算され、分割受光部B,Cからの受光出力から得ら
れたウォブリング成分の直流電圧Ebcからは減算され
る。そして、電圧加算器51の出力電圧と、電圧減算器
52の出力電圧の差が、比較器65で求められて、その
正、負の出力がトラック判別出力JDとされる。
【0092】この図1のトラック判別動作について、図
5〜図8を参照しながら説明する。この場合、ラジアル
スキューによりディスク外周側にコマが発生した場合に
は、このスキューの大きさに応じた信号SKEは正であ
り、逆に、コマがディスクの内周側に発生した場合に
は、スキューの大きさに応じた信号SKEは負であると
する。
【0093】前述したように、このスキューの大きさに
応じた信号SKEの極性に合わせて、電圧Eadと電圧E
bcのどちらに対して電圧加算器と電圧減算器を設けるか
が決められている。
【0094】今、図5に示すように、メインスポットM
SがトラックTa上にあるときに、図5において斜線を
付して示すように、ラジアルスキューによりディスク外
周側にコマが発生した場合を考える。この状態では、分
割受光部B,Cに隣接するウォブリンググルーブからの
ウォブリング成分が大きなクロストークとして混入す
る。
【0095】この場合、スキューの大きさに応じた信号
SKEが正であるから、図1の回路においては、本来の
絶対アドレス情報を含むウォブリンググルーブ成分が得
られる分割受光部A,Dのエンベロープ検波出力Eadに
対しては、スキューの大きさに応じた電圧は、出力Ead
の直流レベルを増大するように働く。一方、クロストー
クが含まれる分割受光部B,Cのエンベロープ検波出力
Ebcに対しては、スキューの大きさに応じた電圧は、ク
ロストーク成分の直流出力であるエンベロープ検波出力
Ebcのレベルを小さくする方向に働く。したがって、こ
の図5の場合、クロストークの影響はほとんど除去され
て、正しくトラック判別が行われる。
【0096】次に、図6に示すように、メインスポット
MSがトラックTb上にあるときに、図6において斜線
を付して示すように、ラジアルスキューによりディスク
外周側にコマが発生した場合を考える。この状態では、
本来の絶対アドレス情報を含むウォブリング成分は分割
受光部B,Cに含まれ、分割受光部A,Dのウォブリン
グ成分がクロストーク成分となるが、分割受光部A,D
にはほとんどウォブリング成分のクロストーク成分は混
入せず、また、分割受光部B,Cにも同様に、隣接する
ウォブリンググルーブからのクロストークはほとんど混
入しない。
【0097】そして、この場合、スキューの大きさに応
じた信号SKEが正であるから、図1の回路において
は、前述したように、スキューの大きさに応じた電圧
は、分割受光部A,Dのエンベロープ検波出力Eadに対
しては、出力Eadの直流レベルを増大するように働き、
一方、分割受光部B,Cのエンベロープ検波出力Ebcに
対しては、エンベロープ検波出力Ebcのレベルを小さく
する方向に働く。したがって、本来のウォブリング成分
が減少し、これと比較すべきクロストーク成分が増大す
ることになるが、上述したように、このときに分割受光
部A,Dに含まれるウォブリング成分は極小であるの
で、トラック判別は正しく行われる。
【0098】次に、図7に示すように、メインスポット
MSがトラックTa上にあるときに、図7において斜線
を付して示すように、ラジアルスキューによりディスク
内周側にコマが発生した場合を考える。この状態では、
本来の絶対アドレス情報を含むウォブリング成分は分割
受光部A,Dに含まれ、分割受光部B,Cのウォブリン
グ成分がクロストーク成分となるが、分割受光部B,C
にはほとんどウォブリング成分のクロストーク成分は混
入せず、また、分割受光部A,Dにも同様に、隣接する
ウォブリンググルーブからのクロストークはほとんど混
入しない。
【0099】そして、この場合には、スキューの大きさ
に応じた信号SKEが負になるから、図1の回路におい
ては、前述したように、スキューの大きさに応じた電圧
は、本来のウォブリング成分を含む分割受光部A,Dの
エンベロープ検波出力Eadに対しては、出力Eadの直流
レベルを減少させるように働き、一方、クロストーク側
の分割受光部B,Cのエンベロープ検波出力Ebcに対し
ては、エンベロープ検波出力Ebcのレベルを大きくする
方向に働くが、図6の場合と同様に、このときに分割受
光部B,Cに含まれるウォブリング成分は極小であるの
で、トラック判別は正しく行われる。
【0100】次に、図8に示すように、メインスポット
MSがトラックTb上にあるときに、図8において斜線
を付して示すように、ラジアルスキューによりディスク
内周側にコマが発生した場合を考える。この状態では、
本来の絶対アドレス情報を含むウォブリング成分は分割
受光部B,Cに含まれ、分割受光部A,Dのウォブリン
グ成分がクロストーク成分となる。そして、このA,D
のクロストーク成分は大きなものとなる。
【0101】しかし、この場合、スキューの大きさに応
じた信号SKEが負であるから、図1の回路において
は、本来の絶対アドレス情報を含むウォブリンググルー
ブ成分が得られる分割受光部B,Cのエンベロープ検波
出力Ebcに対しては、スキューの大きさに応じた電圧
は、出力Ebcの直流レベルを増大するように働く。一
方、クロストークが含まれる分割受光部A,Dのエンベ
ロープ検波出力Eadに対しては、スキューの大きさに応
じた電圧は、クロストーク成分の直流出力であるエンベ
ロープ検波出力Eadのレベルを小さくする方向に働く。
したがって、この図8の場合、クロストークの影響はほ
とんど除去されて、正しくトラック判別が行われる。
【0102】以上のように、この分割受光部A〜Dの受
光出力を用いるトラック判別によれば、ある程度のラジ
アルスキューがあっても良好にトラック判別ができる。
すなわち、トラック判別に対するスキュートレランスが
大きくなる。
【0103】なお、図4の分割受光部E〜Hを用いる場
合であっても、初期的には、トラックTaおよびTbの
双方にあるものとして、トラック判別を行い、より確か
らしさの大きい方のトラック判別結果を用いるように
し、その後は、走査トラック位置が大きくずれた時を除
き(大きくずれた時には上述した初期的なトラック判別
を行う)、初期的な判別結果にしたがって、電圧Eadと
電圧Ebcに対する、スキューの大きさに応じた電圧の電
圧加算と電圧減算を切り換えるようにすることより、正
しくトラック判別を行うことができる。
【0104】[トラッキングエラーおよびスキュー検出
部263の構成例]次に、この実施の形態におけるトラ
ッキングエラーおよびスキュー検出部263の構成例に
ついて説明する。図9は、このトラッキングエラーおよ
びスキュー検出部263の一例の回路図である。
【0105】まず、この回路において、トラッキングエ
ラー信号TEの形成について説明する。この例のトラッ
キングエラー信号TEの生成は、前述したように、いわ
ゆる差動プッシュプル法によるものである。
【0106】すなわち、分割受光部AおよびDの受光出
力が加算器71に供給されて、これより両者の加算出力
Sadが得られ、この加算出力Sadが、減算器73の一方
の入力端に供給される。また、分割受光部BおよびCの
受光出力が加算器72に供給されて、これより両者の加
算出力Sbcが得られ、この加算出力Sbcが、減算器73
の他方の入力端に供給される。そして、この減算器73
の出力S73が減算器74の一方の入力端に供給される。
【0107】また、分割受光部E,Fの受光出力がそれ
ぞれ減算器75の一方および他方の入力端に供給され
て、これより両者の減算出力Sefが得られ、この減算出
力Sefが加算回路77に供給される。また、分割受光部
G,Hの受光出力がそれぞれ減算器76の一方および他
方の入力端に供給されて、これより両者の減算出力Sgh
が得られ、この減算出力Sghが加算回路77に供給され
る。そして、この加算回路77の出力が可変減衰器78
を通じてレベル調整され、このレベル調整後の信号S78
が減算器74の他方の入力端に供給される。
【0108】そして、この減算器74の出力として、ト
ラッキングエラー信号TEが取り出される。この場合、
このトラッキングエラー信号TEは、 TE=S73−S78 =((B+C)−(A+D))−α((E−F)+(G−H)) …(1) なる演算式により求められたことになる。この演算式
で、αは、可変減衰器78での減衰係数を示すもので、
α≦1である。この差動プッシュプル法により得られる
トラッキングエラー信号TEは、係数αが適当な値に選
ばれることにより、周知のように、スポット移動や光磁
気ディスク21の半径方向およびトラック方向のスキュ
ーによるオフセットを含まず、いわゆるプッシュプル法
の問題点が改善されたものとなる。
【0109】すなわち、演算式(1)において、出力S
78はスポット移動およびスキュー分である。そこで、前
記αを調整して、減算出力S73に含まれる、これらスポ
ット移動およびスキュー分にレベルを合わせて、減算出
力S73から出力S78を減算することにより、スポット移
動やスキューによるオフセット分を含まない、トラック
エラー信号TEが得られるものである。
【0110】次に、ラジアルスキューの大きさに応じた
信号SKEの生成方法について説明する。すなわち、こ
の実施の形態においては、この信号SKEの生成のため
に、図9に示すように、加算器81を設け、この加算器
81に、減算器73の出力S73と、可変減衰器78の出
力S78を供給する。したがって、この加算器81の出力
DCEは、 DCE=S73+S78 =((B+C)−(A+D))+α((E−F)+(G−H)) …(2) となる。
【0111】この演算式(2)による出力DCEは、交
流分がすべて消え、直流分のみからなることは容易に理
解できよう。つまり、出力DCEには、トラッキングエ
ラー成分は含まれないが、その代わりに、スポット移動
とラジアルスキューによる分が現れる。そこで、演算式
(2)に基づく出力DCEから、スポット移動による分
を減算すれば、ラジアルスキューの分が得られることに
なる。
【0112】この実施の形態においては、光学系25
は、2軸デバイスによりフォーカス方向およびトラッキ
ング方向を制御している。このような場合、トラッキン
グサーボが掛かっているときには、スポット移動は2軸
デバイスのドライブ電圧(もしくはドライブ電流)で代
表させても、2軸デバイスの共振周波数fo以下の周波
数成分を基本波に持つ動きに限れば、大きな誤差はな
い。したがって、2軸デバイスのドライブ電圧(もしく
はドライブ電流を電圧変換したもの)を適当に分圧し
て、前記出力DCEから減算すれば、ラジアルスキュー
分が検出できる。
【0113】以上のような考えに基づき、この実施の形
態では、図9に示すようにして、スキューの大きさに応
じた信号SKEを求める。
【0114】すなわち、前記加算器81の出力DCE
は、減算器82の一方の入力端に供給される。
【0115】一方、減算器74からのトラッキングエラ
ー信号TEは、光学系25の2軸駆動系の可変減衰器9
1およびバッファアンプ92を通じて2軸ドライブ回路
93に供給されている。この2軸ドライブ回路93から
は、2軸アクチュエータのトラッキングコイル94にド
ライブ電流が供給されて、トラッキング制御がかかる。
【0116】この実施の形態においては、トラッキング
コイル94に対して電流検出用抵抗95を設け、この抵
抗95に得られる電圧を、バッファアンプ83に供給す
る。このバッファアンプ83では、入力電圧の極性が切
り換えられると共に、そのローパスフィルタ特性によ
り、低域成分のみが通過するようにされている。そし
て、このバッファアンプ83の出力が、分圧器84によ
り適当なレベルとされた後、減算器82の他方の入力端
に供給される。
【0117】したがって、上述したことから理解される
ように、減算器82からは、出力DCEからスポット移
動に関わる成分が減算されて、ラジアルスキューに応じ
た信号SKEが得られる。そして、前述したように、こ
の信号SKEが、図3のトラック判別部264に供給さ
れて、トラック判別の補正電圧として利用される。
【0118】このように、この実施の形態では、ラジア
ルスキューに応じた信号SKEが、トラッキングエラー
信号TEを形成する信号処理の一部を利用して、容易に
得られるものである。
【0119】[フォトディテクタの配置について]この
実施の形態においては、少なくとも分割受光部A〜D
は、共焦点型の構成とされている。すなわち、図10
は、この共焦点型のレーザカップラーの構成を示すもの
で、光ディスク21を含めた光学系において、レーザ部
201と、分割受光部A〜Dのそれぞれは、共に焦点位
置になるように構成される。
【0120】この図10のレーザカップラーは、一つの
半導体チップとして形成されるものである。すなわち、
レーザ部201と、分割受光部A〜Dとが半導体プロセ
スにより生成されると共に、ミラー面202も半導体プ
ロセスにより生成される。この場合、レーザ部201と
分割受光部C,Dとの間の距離は、例えば数μmと非常
に近接して設けられる。
【0121】レーザ部201からのレーザ光は、ミラー
面202で反射されて光ディスク21に照射され、その
反射光が分割受光部A〜Dで受光される。
【0122】この場合、分割受光部A〜Dおよびレーザ
部201が共焦点位置に設けられることにより、光ディ
スク21でのスポット領域形状がそのまま分割受光部A
〜Dに投影されて、各領域から対応する分割受光部A〜
Dに良好な分離度を持って入射するようになる。したが
って、このような共焦点型のレーザカップラーの構成と
することにより、上述したトラック判別は、より確実か
つ安定になされるものである。
【0123】[トラック判別部265の他の実施の形
態]この実施の形態では、エンベロープ検波出力Eadお
よびEbcをボトムホールドすることにより、トラック判
定をより確実なものとしている。この実施の形態の原理
を、まず、説明する。
【0124】図11は、図1のバッファアンプ63およ
びエンベロープ検波器64の部分を抽出したものであ
る。この図11の回路部分の入力点Pinに、図12
(A)に示すような、トラック判別のための本来のウォ
ブリング信号成分が入力されたとすると、エンベロープ
検波器64の出力点Pout に得られる出力信号波形は、
図12(B)に示すようなものとなる。
【0125】一方、図11の回路部分の入力点Pinに、
図13(A)に示すような、本来のウォブリング信号成
分ではなく、クロストーク側の受光出力が入力されたと
すると、エンベロープ検波器64の出力点Pout に得ら
れる出力信号波形は、図13(B)に示すようなものと
なる。
【0126】図12(B)と図13(B)との比較から
も分かるように、トラック判別のための本来のウォブリ
ング成分は受光出力に安定に含まれるため、そのエンベ
ロープ検波出力は、零になることはなく、所定レベル以
上となる。これに対して、クロストークとして受光出力
に含まれるウォブリング成分の特徴は、図13(B)に
も示すように、非常に不安定であり、しばしばそのエン
ベロープ検波出力も零付近のレベルになる。
【0127】そこで、この実施の形態では、エンベロー
プ検波出力EadとEbcとを、図12(B)および図13
(B)に示すように、エンベロープ検波出力のピーク値
であるX点で比較するのではなく、ボトム値であるY点
で比較することにより、トラック判別の確実性を向上さ
せるものである。
【0128】この場合のトラック判別部265の回路構
成例を図14に示す。この図14において、図1と同一
部分には、図1と同一符号を付して示す。
【0129】すなわち、この例の場合には、エンベロー
プ検波器64の出力Eadは、ボトムホールド回路101
に供給され、そのホールドコンデンサC1に出力Eadの
ボトム値がホールドされる。そして、このボトムホール
ド回路101の出力Badが、バッファアンプ102を通
じて減算器103の一方の入力端に供給される。また、
エンベロープ検波器69の出力Ebcは、ボトムホールド
回路104に供給され、そのホールドコンデンサC2に
出力Ebcのボトム値がホールドされる。
【0130】この場合、ボトムホールド回路101およ
び104の時定数は、エンベロープ検波器64および6
9の時定数に比較して長くする。ボトム値を安定して取
得するためである。
【0131】そして、ボトムホールド回路104の出力
Bbcが、バッファアンプ105を通じて減算器103の
他方の入力端に供給される。すなわち、この減算器10
3の出力は、ボトムホールド出力BadとBbcのいずれに
本来のウォブリング成分が含まれているかによって大
(正)または小(負)となる減算出力が得られる。
【0132】そして、この減算器103からの減算出力
が比較器106の一方の入力端に供給される。この比較
器106の他方の入力端には、バッファアンプ54から
のラジアルスキューの大きさに応じた信号SKEが可変
減衰器53で調整された電圧が供給される。したがっ
て、比較器106では、減算器103の判別出力を、ス
キューに応じた電圧をスレッショールド値として、さら
に判定して、トラック判別信号JDとする。なお、比較
器106の入出力端に接続されている抵抗107は、比
較結果にヒステリシスを持たせるためのものである。
【0133】この図14の実施の形態の場合、図1の場
合と異なり、スキューの大きさに応じた電圧を、エンベ
ロープ検波出力EadおよびEbcのボトムホールド出力B
adおよびBbcに加算、または減算するのではなく、比較
器106のスレッショールド値として供給するようにし
ているが、スキューの大きさに応じた電圧の働きは同一
である。すなわち、スキューの大きさに応じた電圧を、
ボトムホールド出力BadおよびBbcに加算、または減算
した後、これらの加算および減算後のボトムホールド出
力BadおよびBbcを比較器106で比較するのと、ボト
ムホールド出力BadとBbcとの差を求め、その差とスキ
ューの大きさに応じた電圧とを比較器106で比較する
のとは等価である。
【0134】[その他の変形例]上述の実施の形態のト
ラック判別部265は、その一部または全部をソフトウ
エアにより構成することも可能である。全部をソフトウ
エアにより実現する場合には、受光出力A〜DをA/D
変換してデジタル信号に変換し、このデジタル信号をマ
イクロコンピュータに供給すると共に、スキューの大き
さに応じた信号SKEも、A/D変換してデジタル信号
にし、前記マイクロコンピュータに供給する。
【0135】また、一部をソフトウエアで構成する場合
には、図1または図14のいずれかの部分以降をソフト
ウエアで実現する。例えば、エンベロープ検波出力Ead
およびEbcをA/D変換してデジタル信号に変換し、こ
のデジタル信号をマイクロコンピュータに供給すると共
に、スキューの大きさに応じた信号SKEも、A/D変
換してデジタル信号にし、前記マイクロコンピュータに
供給する。
【0136】一方、マイクロコンピュータには、上述の
図1の実施の形態または図14の実施の形態の、対応す
る部分の動作内容と同一の処理をするプログラムを用意
しておく。このようにすれば、マイクロコンピュータの
ソフトウエアにより、容易にトラック判別を行うことが
できる。
【0137】また、ラジアルスキューの大きさに応じた
電圧は、上述の実施の形態では、フォトディテクタから
の受光出力を用いた信号処理により検出し、生成するよ
うにしたが、機械的にスキューセンサを設けて、スキュ
ーの大きさを検出して生成するようにすることもでき
る。
【0138】図15は、スキューセンサの例としての反
射型スキューセンサを示すもので、光磁気ディスク21
の所定の半径位置において、接線方向にずれた位置に、
発光素子例えばLED(発光ダイオード)110と、受
光素子例えば2分割フォトディテクタ111とを設ける
と共に、LED110からの光をディスク21に照射
し、その反射光を2分割ディテクタ111で受光するよ
うに構成する。
【0139】この場合、2分割フォトディテクタ111
の分割受光部K,Lは、分割線が接線方向で、互いにデ
ィスク半径方向にずれた位置となるようにされる。そし
て、LED110および2分割フォトディテクタ111
の配置関係は、光磁気ディスク21にラジアルスキュー
がないときに、2分割フォトディテクタ111の分割受
光部KおよびLの受光出力レベルが等しくなるように構
成される。したがって、分割受光部KおよびLの受光出
力レベルの差を検出すれば、光磁気ディスク21のラジ
アルスキューの大きさに応じた信号SKEを生成するこ
とができる。
【0140】図16は、そのスキューの大きさに応じた
信号SKEを生成する回路の一例を示すものである。す
なわち、電源端子からの電源電圧VccがLED110に
供給されて、このLED110が発光し、その発光光が
ディスク21に照射される。ディスク21からの反射光
は、2分割フォトディテクタ111にて受光される。2
分割フォトディテクタ111の分割受光部K,Lのそれ
ぞれは、受光した光量に応じたレベルの受光出力Kおよ
びLを出力する。
【0141】そして、受光出力Kはバッファアンプ11
2を通じて減算器114の一方の入力端に供給され、受
光出力Lはバッファアンプ113を通じて減算器114
の他方の入力端に供給される。そして、この減算器11
4からは、(L−K)なる減算結果として、スキューに
応じた信号SKEが得られ、これがトラック判別部26
5に供給されるものである。
【0142】なお、以上の実施の形態で用いた光学系2
5は、3スポットを用いているが、この発明は、3スポ
ットのメインスポットMSに対応する1個のスポットの
みを用いて、データRF信号の取得、トラッキングサー
ボ、フォーカスサーボを行うものにも適用することがで
きることは言うまでもない。
【0143】また、光ディスクは、上述のような光磁気
ディスクに限られるものではなく、また、再生専用の光
ディスクであってもこの発明は適用可能である。
【0144】また、光ディスク装置は、上述のような記
録再生装置ではなく、例えば光ディスクを記録媒体とす
るカメラシステムの場合にも、この発明は適用できるこ
とは言うまでもない。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光ディスクに、その半径方向の1本おきのグルーブ
にアドレス情報が記録されている場合に、そのグルーブ
を挟む2本のトラックのどちらを現在走査しているか
を、光ディスクのラジアルスキューの影響を軽減して判
別することができる。すなわち、トラック判別を正しく
行うことができるスキューの大きさの範囲を広げること
ができ、光ディスク装置のシステム設計において、許容
するスキューの大きさを大きく設定することができ、光
ディスク装置のシステム設計がそれだけ容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態のトラック判別部の回
路図である。
【図2】この発明による光ディスク装置の一実施の形態
のブロック図である。
【図3】図2の装置の一部のブロック図である。
【図4】図3の一部回路の構成例を示す図である。
【図5】この発明の一実施の形態におけるトラック判別
動作を説明するための図である。
【図6】この発明の一実施の形態におけるトラック判別
動作を説明するための図である。
【図7】この発明の一実施の形態におけるトラック判別
動作を説明するための図である。
【図8】この発明の一実施の形態におけるトラック判別
動作を説明するための図である。
【図9】この発明の一実施の形態におけるラジアルスキ
ューに応じた信号を得る回路の例の構成を示す図であ
る。
【図10】この発明による光ディスク装置の一実施の形
態における光学系の要部を説明するための図である。
【図11】この発明の他の実施の形態のトラック判別部
の原理を説明するための図である。
【図12】この発明の他の実施の形態のトラック判別部
の原理を説明するための図である。
【図13】この発明の他の実施の形態のトラック判別部
の原理を説明するための図である。
【図14】この発明の他の実施の形態のトラック判別部
の回路図である。
【図15】この発明の一実施の形態におけるラジアルス
キューに応じた信号を得るためのスキューセンサの例を
示す図である。
【図16】図15のスキューセンサを用いてラジアルス
キューに応じた信号を得るための回路の例を示す図であ
る。
【図17】光ディスク上のランドおよびグルーブを説明
するための図である。
【図18】従来の光ディスクのアドレス情報の記録再生
を説明するための図である。
【図19】この発明の対象となる光ディスクにおけるア
ドレス情報の記録再生を説明するための図である。
【図20】この発明の対象となる光ディスクにおけるア
ドレス情報の記録再生を説明するための図である。
【図21】この発明の対象となる光ディスクにおいて考
えられるトラック判別方法を説明するための図である。
【図22】この発明の対象となる光ディスクにおいて考
えられるトラック判別方法を説明するための図である。
【図23】この発明の対象となる光ディスクにおいて考
えられるトラック判別方法を説明するための図である。
【図24】図21〜図23によるトラック判別方法の問
題点を説明するための図である。
【符号の説明】
12、17、62、67…ウォブリング成分を抽出する
ためのバンドパスフィルタ、14、19、64、69…
エンベロープ検波器、51…電圧加算器、52…電圧減
算器、15、65、103…比較器、101、104…
ボトムホールド回路、Ta,Tb…トラック、GRw…
ウォブリンググルーブ、GRo…DCグルーブ、A〜H
…分割受光部またはその受光出力、MS…メインスポッ
ト、SS1,SS2…サイドスポット、263…トラッ
キングエラーおよびスキュー検出部、265…トラック
判別部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状の光ディスクに、同心円状またはス
    パイラル状のランドとグルーブとが、前記光ディスクの
    半径方向に交互に配置され、前記ランドがトラックとさ
    れると共に、前記グルーブの一つおきのものに対して
    は、当該グルーブを挟む2つのトラックで共通して用い
    られる前記光ディスク上のアドレス情報が記録されてい
    る場合において、現在走査トラックが、前記2つのトラ
    ックのいずれであるかを判別するトラック判別方法であ
    って、 前記光ディスクに光ビームを照射したときに前記光ディ
    スクの半径方向に異なる領域からの反射光をそれぞれ受
    光する第1および第2の受光部を、前記アドレス情報が
    記録されている前記グルーブを含む第1の領域からの反
    射光を前記第1および第2の受光部の一方で受光すると
    きに、前記アドレス情報が記録されている前記グルーブ
    を含まない第2の領域からの反射光を、前記第1および
    第2の受光部の他方で受光するように配置し、 前記第1および第2の受光部の受光出力に含まれる前記
    アドレス情報の成分のレベルをそれぞれ検出し、 前記検出した前記アドレス情報の成分の2つのレベルの
    大小関係を、前記光ディスクの半径方向のスキューの大
    きさを加味して判定し、この判定結果により、前記トラ
    ック判別を行うことを特徴とする光ディスクのトラック
    判別方法。
  2. 【請求項2】前記アドレス情報は、前記グルーブが前記
    アドレス情報に対応してウォブリングされて記録されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクのト
    ラック判別方法。
  3. 【請求項3】前記グルーブを挟む2つのトラックは、互
    いに独立なスパイラルトラックとして形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ディ
    スクのトラック判別方法。
  4. 【請求項4】前記第1および第2の受光部は、目的トラ
    ック上を走査する光スポット領域内を前記光ディスクの
    半径方向に2等分した、前記光ディスクの半径方向に異
    なる領域からの反射光を受光するものであることを特徴
    とする請求項1、請求項2または請求項3に記載のトラ
    ック判別方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のトラック判別方法におい
    て、前記第1および第2の受光部および発光源は、共焦
    点位置に設けられていることを特徴とするトラック判別
    方法。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2または請求項3に記載
    のトラック判別方法において、 前記第1および第2の受光部の受光出力に含まれる前記
    アドレス情報の成分のレベルの一方から他方を減算した
    差分に基づきトラック判別を行うと共に、前記差分から
    トラック判別を行うためのスレッショールド値を前記ス
    キューの大きさに対応する信号により変化させることを
    特徴とするトラック判別方法。
  7. 【請求項7】前記光ディスクに対して、目的トラック上
    を走査するメインスポットと、このメインスポット位置
    を中心として前記光ディスクの半径方向に左右にずれた
    位置を走査する2個のサイドスポットとからなる3スポ
    ットからの反射光をそれぞれ分離して受光し、その受光
    出力を用いて前記目的トラックに対するトラッキングサ
    ーボを行うようにすると共に、 前記第1および第2の受光部は、前記メインスポット領
    域内を前記光ディスクの半径方向に2等分した前記光デ
    ィスクの半径方向に異なる領域からの反射光を受光する
    ものであることを特徴とする請求項1、請求項2または
    請求項3に記載のトラック判別方法。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記トラッキングサーボのエラー信号は、差動プッシュ
    プル法により生成し、 前記スキューの大きさに応じた信号は、前記トラッキン
    グエラー信号の生成過程で得られる信号から生成した信
    号であってスキュー分とスポット移動による成分とを含
    む信号から、トラッキングドライブ信号に基づく信号を
    減算することにより生成することを特徴とするトラック
    判別方法。
  9. 【請求項9】請求項1に記載のトラック判別方法におい
    て、前記スキューの大きさに応じた信号は、反射型スキ
    ューセンサにより生成することを特徴とするトラック判
    別方法。
  10. 【請求項10】同心円状またはスパイラル状のランドと
    グルーブとが、半径方向に交互に配置され、前記ランド
    がトラックとされると共に、前記グルーブの一つおきの
    ものに対しては、当該グルーブを挟む2つのトラックで
    共通して用いられるアドレス情報が記録されている光デ
    ィスクを用いて、データの書き込みまたは読み出しを行
    う光ディスク装置であって、 前記光ディスクに光ビームを照射する発光源と、少なく
    とも第1および第2の受光部を備え、前記第1および第
    2の受光部は、前記アドレス情報が記録されている前記
    グルーブを含む第1の領域からの反射光を前記第1およ
    び第2の受光部の一方で受光するときに、前記アドレス
    情報が記録されている前記グルーブを含まない第2の領
    域からの反射光を前記第1および第2の受光部の他方で
    受光するように配置されている光学系と、 前記光学系の前記第1および第2の受光部の受光出力に
    含まれる前記アドレス情報の成分のレベルをそれぞれ検
    出する第1および第2のレベル検出手段と、 前記光ディスクの半径方向のスキューの大きさに応じた
    信号を生成するスキュー検出手段と、 前記第1および第2のレベル検出手段の検出出力の大小
    関係についての判定を、前記スキュー検出手段からの前
    記スキューの大きさに応じた信号を加味して行い、現在
    走査トラックが前記2つのトラックのいずれであるかを
    判定する判定手段と、 を備える光ディスク装置。
  11. 【請求項11】前記判定手段は、 前記第1および第2のレベル検出手段の検出出力の一方
    に、前記スキュー検出手段からの前記スキューの大きさ
    に応じた信号を加算する加算手段と、 前記第1および第2のレベル検出手段の検出出力の他方
    から前記スキュー検出手段からの前記スキューの大きさ
    に応じた信号を減算する減算手段と、 前記加算手段の出力と、前記減算手段の出力との大小関
    係を判定する比較手段と、 で構成されることを特徴とする請求項10に記載の光デ
    ィスク装置。
  12. 【請求項12】前記判定手段は、 前記第1および第2のレベル検出手段の検出出力の一方
    から他方を減算する減算手段と、 前記減算手段の出力と、前記スキュー検出手段からの前
    記スキューの大きさに応じた信号とを比較する比較手段
    と、 で構成され、前記比較手段から現在走査トラックが前記
    2つのトラックのいずれであるかの判定出力を得ること
    を特徴とする請求項10に記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】前記グルーブを挟む2つのトラックは、
    互いに独立なスパイラルトラックとして形成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】前記アドレス情報は、前記グルーブが前
    記アドレス情報に対応してウォブリングされて記録され
    ており、 前記第1および第2の検出手段のそれぞれは、前記第1
    および第2の受光部の受光出力に含まれる前記アドレス
    情報の成分を抽出する抽出手段と、この抽出手段の出力
    をエンベロープ検波するエンベロープ検波手段と、前記
    エンベロープ検波手段の出力をボトムホールドするボト
    ムホールド手段とを備え、前記ボトムホールドの時定数
    を、前記エンベロープ検波手段の時定数よりも長く設定
    したことを特徴とする請求項10または請求項13に記
    載の光ディスク装置。
  15. 【請求項15】前記第1および第2の受光部は、目的ト
    ラック上を走査する光スポット領域内を前記光ディスク
    の半径方向に2等分した、前記光ディスクの半径方向に
    異なる領域からの反射光を受光するものであることを特
    徴とする請求項10または請求項13に記載のトラック
    判別方法。
  16. 【請求項16】前記第1および第2の受光部および発光
    源は、共焦点位置に設けられていることを特徴とする請
    求項15に記載の光ディスク装置。
  17. 【請求項17】前記光ディスクに対して、目的トラック
    上を走査するメインスポットと、このメインスポット位
    置を中心として前記光ディスクの半径方向に左右にずれ
    た位置を走査する2個のサイドスポットとからなる3ス
    ポットからの反射光をそれぞれ分離して受光し、その受
    光出力を用いて前記目的トラックに対するトラッキング
    サーボを行うサーボ回路を備えると共に、 前記第1および第2の受光部は、前記メインスポット内
    において、前記光ディスクの半径方向に異なる領域から
    の反射光を受光するものであることを特徴とする請求項
    10または請求項13に記載の光ディスク装置。
  18. 【請求項18】請求項17において、 前記トラッキングサーボのエラー信号を、差動プッシュ
    プル法により生成するトラッキングエラー生成手段を備
    えると共に、 前記スキュー検出手段は、前記スキューの大きさに応じ
    た信号を、前記トラッキングエラー信号の生成過程で得
    られる信号から生成した信号であってスキュー分とスポ
    ット移動による成分とを含む信号から、トラッキングド
    ライブ信号に基づく信号を減算することにより生成する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  19. 【請求項19】請求項10または請求項13において、 前記スキュー検出手段は、反射型スキューセンサにより
    構成されていることを特徴とする光ディスク装置。
  20. 【請求項20】請求項10、請求項11または請求項1
    2において、 少なくとも前記判定手段がマイクロコンピュータによる
    ソフトウエアにより構成されることを特徴とする光ディ
    スク装置。
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