JPH10302264A - 光ディスクのトラック判別方法および光ディスク装置 - Google Patents

光ディスクのトラック判別方法および光ディスク装置

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JPH10302264A
JPH10302264A JP9112289A JP11228997A JPH10302264A JP H10302264 A JPH10302264 A JP H10302264A JP 9112289 A JP9112289 A JP 9112289A JP 11228997 A JP11228997 A JP 11228997A JP H10302264 A JPH10302264 A JP H10302264A
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Application number
JP9112289A
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English (en)
Inventor
Hajime Yano
肇 矢野
Chiaki Nonaka
千明 野中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同心円状またはスパイラル状のランドとグル
ーブとが、光ディスクの半径方向に交互に配置され、ラ
ンドがトラックとされると共に、グルーブの一つおきの
ものに対しては、当該グルーブを挟む2つのトラックで
共通して用いられる光ディスク上のアドレス情報がウォ
ブリングにより記録されている場合において、現在走査
トラックが、2つのトラックのいずれであるかを、ラジ
アルスキューの影響をできるだけ、排除して判別するト
ラック判別方法を提供する。 【解決手段】 メインスポットMSからの反射光に含ま
れるウォブリング成分とサイドスポットSS1からの反
射光に含まれるウォブリング成分との相関を加算器52
を用いて検出し、メインスポットMSからの反射光に含
まれるウォブリング成分とサイドスポットSS2からの
反射光に含まれるウォブリング成分との相関を加算器5
4を用いて検出する。この検出した相関の大小に応じて
トラック判別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円盤状の光ディ
スクに、同心円状またはスパイラル状のランドとグルー
ブとが、光ディスクの半径方向に交互に配置され、ラン
ドがトラックとされると共に、グルーブの一つおきのも
のに対しては、当該グルーブを挟む2つのトラックで共
通して用いられる光ディスク上の絶対アドレス情報が記
録されている場合において、光ピックアップの現在走査
トラックが、絶対アドレス情報が記録されているグルー
ブを挟む2つのトラックのいずれであるかを判別するト
ラック判別方法およびこの方法が適用される光ディスク
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、ランダムアクセスが可能
であり、記録密度も高いので、いわゆるマルチメディア
のデータをデジタル記録(データの書き込み)または再
生(データの読み出し)する記録媒体として多用されて
いる。この光ディスクのうちの光磁気ディスクは、書き
換えが可能であり、その使用用途は大きい。
【0003】この光磁気ディスクの多くは、情報記録層
にグルーブとランドと呼ばれる凹凸を有しており、グル
ーブにディスク上の絶対アドレスを示すアドレス情報が
記録されている。図8は、光磁気ディスクの断面を示す
もので、例えばポリカーボネートからなる基板1の上
に、記録層2が形成され、この記録層2の上に保護層3
が形成されて、ディスクは構成されている。
【0004】なお、この明細書では、レーザ光が入射さ
れる方向の面(記録/読み取り面)とは反対側の面側か
ら見て、記録層2が凹んでいる溝状の部分をグルーブと
称し、グルーブとグルーブの間の平坦部をランドと称す
るものである。
【0005】グルーブの絶対アドレス情報は、ディスク
上の絶対アドレスを示すトラック番号、クラスタ番号、
セクタ番号などによって、所定の周波数のキャリアを変
調(FM変調)し、その変調された信号に対応してグル
ーブをウォブリング(蛇行)させることにより記録され
る。すなわち、グルーブのウォブリング形状として、絶
対アドレス情報が記録される。
【0006】図9は、このようなウォブリングさせたグ
ルーブを有する従来の光ディスクの一例の情報記録層の
状況を示す図である。この光ディスクでは、グルーブが
トラックとされてデータが記録されると共に、このグル
ーブの両側のウォブリングされたエッジに、そのグルー
ブのアドレス情報が記録されている。
【0007】したがって、この光ディスクに対してデー
タの記録または再生を行う際には、図9に示すように、
レーザ光をグルーブに照射してデータの記録または再生
を行うと共に、図9においてディスク上のレーザ光スポ
ットLS内の領域A,B,C,Dからの反射光を、それ
ぞれ独立に受光して、トラックのディスク半径方向の一
方の側の領域Aの光量と領域Dの光量の和(A+D)
と、トラックのディスク半径方向の他方の側の領域Bの
光量と領域Cの光量の和(B+C)との差((A+D)
−(B+C))を算出し、この差分(プッシュプル成
分)からウォブリング形状を検出し、アドレス情報をデ
コードするようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な光磁気ディスクを含む光ディスク記録媒体について
は、より大容量化への要請は大きく、このため、トラッ
クピッチをより狭くしたり、記録データのトラック方向
の線密度記録を小さくしたりすることにより、さらに大
容量のデータを記録可能にするための工夫が行われてい
る。
【0009】しかしながら、上述のようにグルーブやラ
ンドをウォブリングさせて絶対アドレス情報をディスク
に予め記録しておき、その絶対アドレス情報をディスク
から読み出して記録再生に利用する場合、記録密度を上
げるためにトラックピッチを狭くすると、目的とするグ
ルーブからの絶対アドレス情報中に、隣接するグルーブ
からの絶対アドレス情報のクロストーク成分が含まれて
しまい、目的とするアドレス情報の読み取りが困難にな
るという問題がある。
【0010】すなわち、図9において、レーザビームス
ポットLSに比べて、トラックピッチが狭くなると、ト
ラックT1のアドレス情報を読み出すときに、レーザビ
ームの照射スポットLSは、同図のような状況になり、
トラックT1の両側のエッジ(トラックT1となるグル
ーブのウォブリングエッジ;トラックT1のアドレス情
報を有する)だけでなく、ディスク内周側のトラックT
0のウォブリングエッジ(トラックT0のアドレス情報
を有する)や、外周側のトラックT2のウォブリングエ
ッジ(トラックT2のアドレス情報を有する)部分を含
む領域に渡るものとなってしまう。
【0011】このため、ディスクから抽出したアドレス
情報中には、目的とするトラックT1のアドレス情報に
加えて、トラックT0やトラックT2のアドレス情報が
クロストークとして混入し、信号にはビートが現れてし
まい、目的のトラックT1のアドレス情報を確実に読み
取ることが困難になる。このことは、記録密度を上げる
べく、トラックピッチを小さくするときの限界を狭める
ことになる。
【0012】このようなウォブリングにより記録される
アドレス情報の読み取りの問題点を解決するアドレス記
録方法を、本出願人は、先に、提案している(提出日平
成8年3月25日、整理番号S96009691)。
【0013】この先に提案した発明においては、半径方
向に交互になるように、スパイラル状あるいは同心円状
のグルーブとランドとが形成された光ディスクの、一つ
おきのグルーブまたはランドのみにアドレス情報を記録
するようにする。
【0014】例えば、図10の例は、グルーブは幅が狭
いものとして、一つおきのグルーブを、絶対アドレス情
報のFM変調信号に応じてウォブリングするようにし、
ランドをトラックとした場合の例を示すものである。以
下の説明においては、ウォブリングされてアドレス情報
が記録されているグルーブGRwをウォブリンググルー
ブと呼び、ウォブリングされておらずアドレス情報が記
録されていないグルーブGRoをDCグルーブと呼ぶこ
ととする。
【0015】なお、図10(B)は、グルーブGRwお
よびGRoが形成された基板1の斜視図である。光磁気
ディスクは、この基板1の上に記録層および保護層が図
8に示すように形成されるものである。
【0016】この図10に示したようなパターン形状に
なるディスクの生成方法は、種々考えられるが、その一
つして、図11に示すようなダブルスパイラル方式が有
益である。すなわち、この場合、図11に示すように、
ディスクの記録層に対して、2本のグルーブをそれぞれ
スパイラル状に形成する。そして、その2本のグルーブ
の一方をアドレス情報に応じてウォブリングすることに
より、この一方のグルーブにのみアドレス情報を記録す
るようにする。図11で、太線のグルーブがウォブリン
ググルーブGRwであり、細線のグルーブは、DCグル
ーブGRoである。
【0017】このように構成した光ディスクの場合、隣
りのウォブリンググルーブGRwは、2トラック分離れ
た位置になるので、レーザビームスポットLSは、図1
0(A)に示すように、ランドを走査して、記録再生す
る際に、隣りのグルーブに跨がっていても、その一方は
ウォブリンググルーブGRwであるが、他方はDCグル
ーブGRoとなり、隣りのウォブリンググルーブGRw
からのクロストークはほとんど考慮する必要がなくな
る。
【0018】したがって、すべてのグルーブをウォブリ
ンググルーブにする従来の光磁気ディスクのようなアド
レス情報についてのクロストークの問題を回避でき、ト
ラックピッチを狭くして、記録容量を大容量にすること
ができるようになる。
【0019】ところで、このように一つおきのグルーブ
をウォブリンググルーブGRwとする場合には、このウ
ォブリンググルーブGRwを挟む2本のトラック(ラン
ド)Ta,Tbにおける記録、再生にあたっては、当該
挟まれているウォブリンググルーブGRwのアドレス情
報が共通に使われることになる。したがって、その2本
のトラックTa,Tbを別個独立の情報トラックとして
使用する場合に、現在走査トラックが、ウォブリンググ
ルーブGRwをディスクの内周側に持つトラックTaで
あるのか、ウォブリンググルーブGRwをディスクの外
周側に持つトラックTbであるのかを判別する必要があ
る。
【0020】このトラック判別の方法は、光ディスク装
置において、トラッキングサーボのために、3スポット
を用いた差動プッシュプル法を用いるものの場合、次の
ようにして実現することができる。
【0021】この場合、3スポットは、1本のメインビ
ームと、2本のサイドビームとにより形成されるが、光
ディスク上では、図12に示すように、2本のサイドビ
ームによるサイドスポットSS1およびSS2の位置
が、メインビームによるメインスポットMSの位置より
も、それぞれディスクの半径方向に左右に、つまり内周
側および外周側にずれたものとなるようにされている。
この場合、メインスポットMSの位置に対するサイドス
ポットSS1,SS2の位置のずれ量は、図12の例で
は、1/2トラックピッチ分とされている。なお、前記
3ビームは、1個のレーザ光源からの光ビームを回折格
子により3ビームにして得る場合であっても、また、そ
れぞれのビーム用の3個のレーザ光源を用いて得る場合
のいずれであってもよい。
【0022】図13は、光ディスクからの反射光を受光
する受光部側において、図12に示した前記3スポット
を投影した状態を示す図である。この場合、受光部とし
て、メインスポットMSに対しては、4分割フォトディ
テクタ4が設けられ、2個のサイドスポットSS1,S
S2のそれぞれに対して、2分割フォトディテクタ5お
よび6が設けられる。
【0023】4分割フォトディテクタ4は、分割受光部
A,B,C,Dを備える。そして、図13に示されるよ
うに、分割受光部AとB、また、分割受光部DとCと
は、互いにディスクの半径方向に異なる領域からの反射
光を受光し、分割受光部AとD、また、分割受光部Bと
Cとは、互いにトラック方向に異なる領域からの反射光
を受光するように配置されている。したがって、図13
のように、メインスポットの中心が、例えばトラックT
aの中央に一致するような位置にある場合、分割受光部
A,Dは、当該トラックTaの幅方向の内周側の半分の
領域からの反射光を受光し、分割受光部B,Cは、当該
トラックTaの幅方向の外周側の半分の領域からの反射
光を受光するものとなる。
【0024】また、2分割フォトディテクタ5および6
は、それぞれ分割受光部E,FおよびG,Hを備える。
そして、分割受光部EとF、また、分割受光部GとHと
は、トラックの延長方向に平行な線により仕切られた状
態の、ディスク半径方向に異なる領域からの反射光を、
それぞれ受光するように配置されている。
【0025】この3スポットを用いるトラック判別の原
理は、次の通りである。すなわち、図13に示すよう
に、メインスポットMSがトラックTa上にあるときに
は、サイドスポットSS1はウォブリンググルーブGR
w上にあるが、サイドスポットSS2はDCグルーブG
Ro上にある。したがって、分割受光部EおよびFの受
光出力信号には、ウォブリングの信号が含まれるが、分
割受光部GおよびHの受光出力信号には、ウォブリング
成分は含まれない。
【0026】また、メインスポットMSがトラックTb
上にあるときには、サイドスポットSS1はDCグルー
ブGRo上にあるが、サイドスポットSS2はウォブリ
ンググルーブGRw上にある。したがって、上記の場合
とは逆に、分割受光部GおよびHの受光出力信号には、
ウォブリングの信号が含まれるが、分割受光部Eおよび
Fの受光出力信号には、ウォブリング成分は含まれな
い。
【0027】以上のことから、分割受光部EとFの受光
出力の差(E−F)と、分割受光部GとHの受光出力の
差(G−H)との、いずれにウォブリング成分が現れる
かを判別することにより、メインスポットは、現在、ト
ラックTa上にあるのか、あるいはトラックTb上にあ
るのかを判別することができる。
【0028】しかしながら、上述の説明は、理想的な場
合であって、光ディスクに半径方向のスキュー(ラジア
ルスキュー)が存在する場合には、サイドスポットSS
1またはSS2に隣接するウォブリンググルーブからの
クロストークが生じる。この様子を、図14に示す。
【0029】この図14は、ラジアルスキューによっ
て、著しいコマ収差が発生したときのスポットの様子
を、受光素子側に投影した状態で示したもので、同図に
おいて、斜線を付した部分がラジアルスキューによるコ
マ収差により変形したスポット形状部分を示すものであ
る。
【0030】これは、光学針が太くなった(すなわち、
スポット径が大きくなった)と考えることができ、図1
4では、分割受光部Gの出力には隣のウォブリンググル
ーブGRwからのウォブリング成分が含まれることにな
る。すなわち、メインスポットがトラックTa上にある
ときに、前記減算出力(E−F)だけでなく、減算出力
(G−H)にもウォブリング成分が生じてしまい、誤判
定を生じる問題がある。
【0031】また、分割受光部A〜Hにおけるトラック
方向(ディスク上での接線方向)の分割線は、ディスク
上のどの半径位置においても、正しく接線方向となって
いることが好ましいが、光ピックアップの取り付け位置
の関係上、ディスク上の半径位置によっては、サイドス
ポットが見掛上、回転したような状態となることがあ
る。このような場合には、図から明らかなように、前述
のラジアルスキューの影響は大きくなり、事態は、さら
に悪くなる。
【0032】この発明は、以上の点にかんがみ、一つお
きのグルーブにのみアドレス情報が記録されており、当
該アドレス情報が記録されているグルーブを挟む2本の
トラックに対してアクセス可能なディスクにおいて、デ
ィスクのラジアルスキューの影響を軽減して安定にトラ
ック判別ができるようにする方法および装置を提供する
ことである。換言すれば、トラック判別のスキュートレ
ランス(トラック判別が確実にできる大きさ)を広げる
ことができるようにすることである。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によるトラック判別方法は、円盤状の光デ
ィスクに、同心円状またはスパイラル状のランドとグル
ーブとが、前記光ディスクの半径方向に交互に配置さ
れ、前記ランドがトラックとされると共に、前記グルー
ブの一つおきのものに対しては、当該グルーブを挟む2
つのトラックで共通して用いられる前記光ディスク上の
アドレス情報が記録されている場合において、現在走査
トラックが、前記2つのトラックのいずれであるかを判
別するトラック判別方法であって、前記光ディスクに対
して、目的トラックを走査するメインスポットと、この
メインスポットが走査する前記光ディスク上の位置を中
心として前記光ディスクの半径方向に左右にずれた位置
を走査する第1、第2のサイドスポットを、前記メイン
スポットが目的トラックを走査しているときに、前記メ
インスポットと前記第1、第2のサイドスポットのうち
の一方とが、前記目的トラックのアドレス情報が記録さ
れている前記グルーブ上を含んで走査するように照射
し、前記メインスポットからの反射光を受光する第1の
受光部からの受光出力と、前記第1のサイドスポットか
らの反射光を受光する第2の受光部からの受光出力とに
基づいて、前記第1の受光部の受光出力と前記第2の受
光部の受光出力とに含まれるアドレス情報に関する相関
の度合いを検出するとともに、前記第1の受光部の受光
出力と、前記第2のサイドスポットからの反射光を受光
する第3の受光部からの受光出力とに基づいて、前記第
1の受光部の受光出力と前記第3の受光部の受光出力と
に含まれるアドレス情報に関する相関の度合いを検出
し、前記2つの相関の度合いに応じて、前記トラック判
別を行うことを特徴とする。
【0034】このような構成のこの発明によるトラック
判別方法においては、メインスポットからの反射光の受
光出力には、目的トラックのアドレス情報が含まれる。
また、第1および第2のサイドスポットの一方からの反
射光の受光出力にも目的トラックのアドレス情報が含ま
れる。これに対して、第1および第2のサイドスポット
の他方には、アドレス情報は含まれないか、あるいは、
図14のようなスキューがある場合には、目的トラック
とは異なるアドレス情報が含まれる。
【0035】したがって、メインスポットからの反射光
の受光出力に含まれるアドレス情報と、第1および第2
のサイドスポットの一方からの反射光の受光出力に含ま
れるアドレス情報とは、同じであるから両者の相関は強
い。これに対して、メインスポットからの反射光の受光
出力に含まれるアドレス情報と第1および第2のサイド
スポットの他方からの反射光に含まれるアドレス情報と
の相関はない、あるいは小さい。
【0036】そして、メインスポットからの反射光の受
光出力に含まれるアドレス情報に対する、第1および第
2のサイドスポットからの反射光の受光出力に含まれる
アドレス情報の相関関係の大小は、メインスポットがア
ドレス情報が記録されているグルーブを挟む2本のトラ
ックのうちのいずれの上にあるかにより逆転する。
【0037】したがって、前記の相関関係に基づいて、
トラック判別が良好に行われる。そして、図14のよう
なスキューがあっても、その影響を軽減して安定にトラ
ック判別が行われる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明によるトラック判
別方法および光ディスク装置の実施の形態について説明
する。
【0039】[光ディスク装置の全体のブロック図につ
いて]まず、この発明の実施の形態の光ディスク装置に
ついて説明する。この実施の形態の光ディスク装置は、
画像データなどのデジタルデータを記録し、再生する記
録再生装置である。図2は、この実施の形態の記録再生
装置の構成例を示すブロック図である。
【0040】図2に示すように、この実施の形態に用い
る光ディスクは、光磁気ディスクである。この例の光磁
気ディスク21は、直径64mmの小型ディスクであ
り、図示しないが、防塵及び傷付着防止のためカートリ
ッジ内に収納されて構成されている。そして、この光磁
気ディスク21は、図10および図11に示したものと
される。したがって、図10および図11を用いて説明
した光ディスクに関する説明事項は、この実施の形態に
おいても全く同様に有効である。
【0041】この光磁気ディスク21には、前述の図1
1に示したように、予め、2本のグルーブGRwおよび
GRoがダブルスパイラルとして形成されている。そし
て、2本のグルーブの一方のグルーブGRwは、絶対ア
ドレスデータにより、例えば84kHzのキャリアがF
M変調されたFM変調信号に応じてウォブリングされて
いる。すなわち、図10に示したように、光磁気ディス
ク21の半径方向の1本おきのグルーブはウォブリング
され、絶対アドレス情報が記録されている。
【0042】光磁気ディスク21は、スピンドルモータ
22により回転される。スピンドルモータ22の回転
は、サーボ回路23により制御され、光磁気ディスク2
1が線速度一定の状態で回転するように制御される。前
述したように、この線速度一定の制御は、光磁気ディス
ク21のグルーブGRwのウォブリング情報中に含まれ
るFMキャリアに基づいて行われる。
【0043】光磁気ディスク21のディスクカートリッ
ジにはシャッターが設けられており、ディスクカートリ
ッジがディスク装着トレイ上に載置されて、装置に装填
されると、シャッターが開かれる。そして、光磁気ディ
スク21のシャッター開口部の上部には記録用の磁界ヘ
ッド24が対向して配置される。また、光磁気ディスク
21のシャッター開口部の下部には光ピックアップを含
む光学系25が対向して配置される。
【0044】光学系25は、例えば、レーザダイオード
等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レンズ、偏光
ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部品
及びフォトディテクタ等から構成されている。フォトデ
ィテクタは、前述の図12および図13を用いて説明し
たメインスポットMS用の4個の分割受光部A,B,
C,Dと、サイドスポットSS1およびSS2用の、そ
れぞれ2個の分割受光部E,FおよびG,Hを備える。
したがって、この光学系25のフォトディテクタに関す
る事項についても、前述の図12、図13を用いて説明
した部分の記載は有効である。なお、この明細書では、
説明を簡単にするため、分割受光部A〜Hの受光出力は
同じ記号A〜Hで表すものとする。
【0045】また、磁界ヘッド24と光学系25とは、
共に同期して光磁気ディスク21の半径方向に沿って移
動できるように構成されている。このトラッキング制御
および前記フォーカス制御のためには、2軸アクチエー
タ(2軸デバイス)が用いられている。
【0046】光学系25のフォトディテクタの分割受光
部A〜Hから得られる受光出力は、RF回路26に供給
される。このRF回路26においては、後述するよう
に、フォトディテクタの8個の分割受光部A〜Hからの
受光出力を用いて、トラッキングエラー信号TEおよび
フォーカスエラー信号FEを生成し、サーボ回路23に
供給する。この実施の形態の場合、トラッキングエラー
信号TEは、いわゆる差動プッシュプル法により形成
し、フォーカスエラー信号FEは、いわゆる非点収差法
により形成する。
【0047】また、RF回路26は、受光出力からウォ
ブリング信号を抽出し、アドレスデコード部27に送る
と共に、ウォブリングのキャリア成分はスピンドルモー
タの線速度一定サーボのためにサーボ回路23に送る。
アドレスデコード部27は、ウォブリング信号から光磁
気ディスク21の現在走査位置の絶対アドレス情報をデ
コードし、システムコントロール部100に送る。
【0048】また、RF回路26は、後述するように、
トラック判別部を備え、現在のメインスポット位置がト
ラックTa上またはトラックTb上のどちらであるかを
判別し、その判別出力をシステムコントロール部100
に供給する。さらに、RF回路26は、再生時には、メ
インスポットに対応する4個の分割受光部A〜Dからの
受光出力により、データ成分を抽出し、復調部41に供
給する。RF回路26およびトラック判別部の詳細につ
いては後述する。
【0049】サーボ回路23は、前記トラッキングエラ
ー信号TEに基づき光学系25のディスク半径方向の微
細位置を2軸アクチュエータをドライブして制御してト
ラッキング制御を行うと共に、フォーカスエラー信号F
Eに基づきレンズ位置などを2軸アクチュエータをドラ
イブして制御してフォーカス制御を行う。さらに、シス
テムコントロール部100からの走査位置指示信号に応
じて、光学系25を磁界ヘッド24と共に、図示しない
送りモータにより、光磁気ディスク21の半径方向に移
動制御して、光ピックアップおよび磁界ヘッド24の走
査位置制御を行う。
【0050】この実施の形態の場合の、光磁気ディスク
21のフォーマットの例を挙げると、トラックピッチは
0.9μm、また、光学系25のレーザ光源からのレー
ザ光の波長は、650nmで、開口数NAは、0.52
とされている。そして、光磁気ディスク21は、線速=
2.05m/sで回転するように制御されて、ビット長
は、0.35μm/bitとされる。これにより、光磁
気ディスク21は、640Mバイトのユーザ記録容量を
備えるものとされる。
【0051】また、この実施の形態においては、前述し
たように、トラッキングサーボのために、3スポットを
用いた差動プッシュプル法を用いるようにされている。
そして、この実施の形態において、メインスポットMS
の位置に対するサイドスポットSS1,SS2の半径方
向の位置のずれ量は、図12の例と同様に1/2トラッ
クピッチ分とされている。また、メインスポットMSの
位置に対するサイドスポットSS1,SS2のトラック
方向の位置のずれ量(ビームスペーシング)は、それぞ
れ16μmとされている。
【0052】システムコントロール部100は、マイク
ロコンピュータを搭載して構成されており、外部ブロッ
クとの通信を、図示しない通信インターフェースを介し
て行い、記録再生装置全体の動作を管理している。記録
時と再生時とでは、システムコントロール部100から
のモード切換信号により、各部がモード切り換えされる
ようにされている。
【0053】入力された記録すべきデータは、データ入
力部31を通じてID,EDCエンコード部32に供給
され、識別データIDのエンコードが行われると共に、
エラー検出コードを生成し付加するEDCエンコードが
行われる。このID,EDCエンコード部32からのデ
ータは、ECCエンコード部33に供給されて、セクタ
構造のデータとされると共に、エラー訂正エンコードが
行われる。この実施の形態では、セクタサイズは、例え
ば2Kバイトとされ、エラー訂正符号としては、積符号
などのブロック完結型の符号が用いられる。
【0054】ECCエンコード部33からのECCエン
コードされたデータは、バッファメモリ34に一度蓄え
られる。そして、システムコントロール部100の制御
に応じて変調部35に転送される。
【0055】なお、この場合、例えば16セクタ分から
なる32Kバイトが書き換えデータ単位とされ、この書
き換えデータ単位のデータを間欠的に光ディスク21に
記録し、また、再生することができるようにされてい
る。
【0056】変調部35では、記録に適した変調処理を
施す。一例として、変調方式は、RLL(1,7)が用
いられる。そして、この変調部35からの記録データが
磁界変調ドライバ36を通じて磁界ヘッド24に供給さ
れる。これにより、記録データで変調された磁界が光磁
気ディスク21に印加される。また、このとき、光学系
25の光ピックアップからのレーザービームが光磁気デ
ィスク21に照射される。
【0057】光学系25は、この記録時は、記録トラッ
クには、再生時より大きな一定のパワーのレーザ光を照
射する。この光照射と、磁界ヘッド24による変調磁界
とにより、光磁気ディスク21には、カー(Kerr)
効果を利用した光磁気記録によってデータが記録され
る。
【0058】この記録時において、光学系25からの受
光出力のウォブリング成分がRF回路26を介してアド
レスデコード部27に供給されて、トラックTaおよび
トラックTbの間のグルーブGRwに記録されている絶
対アドレスデータが抽出され、デコードされ、システム
コントロール部100に供給される。また、RF回路2
6からのトラック判別信号JDがシステムコントロール
部100に供給される。システムコントロール部100
は、これらトラック判別信号JDと、絶対アドレスデー
タとを、記録位置の認識及び位置制御のために用いる。
【0059】また、RF回路26からのトラッキングエ
ラー信号TEおよびフォーカスエラー信号FE、さらに
は、ウォブリングのキャリアがサーボ回路205に供給
され、光磁気ディスク21上でのトラッキング制御およ
びフォーカス制御、さらには、スピンドルモータ22の
線速度一定制御がなされる。
【0060】次に、再生時について説明する。光学系2
5は、目的トラックに照射したレーザ光の反射光を検出
する。光学系25の出力は、RF回路26に供給され
る。RF回路26では、前述したように、非点収差法に
よりフォーカスエラーを検出し、また、差動プッシュプ
ル法によりトラッキングエラーを検出すると共に、目的
トラックからの反射光の偏光角(カー回転角)の違いを
検出して、再生RF信号を出力する。
【0061】RF回路26は、生成したフォーカスエラ
ー信号FEやトラッキングエラー信号TEをサーボ回路
23に供給すると共に、再生RF信号を復調部41に供
給する。また、この再生時には、記録時と同様にして、
RF回路26からのウォブリングキャリアに基づいて、
サーボ回路23により、スピンドルモータ22が記録時
と同じ線速度一定の回転速度制御される。
【0062】また、RF回路26で抽出されたウォブリ
ング成分は、アドレスデコーダ27に供給され、このア
ドレスデコーダ27において、グルーブGRwからの絶
対アドレスデータが抽出され、デコードされ、システム
コントロール部100に供給される。また、RF回路2
6からのトラック判別信号JDがシステムコントロール
部100に供給される。システムコントロール部100
は、これらトラック判別信号JDと、絶対アドレスデー
タとを、サーボ回路23による光学系25のディスク半
径方向の再生位置制御のために使用する。また、システ
ム制御回路100は、再生データ中から抽出されるセク
タ単位のアドレス情報も、光学系25が走査している記
録トラック上の位置を管理するために用いることができ
る。
【0063】復調部41は、再生RF信号を2値化し
て、バッファメモリ42に一時記憶すると共に、IDデ
コード部43に供給して識別データIDをデコードし、
デコードしたデータIDをバッファメモリ42に蓄え
る。そして、システムコントロール部100の制御に応
じてバッファメモリ42からデータが読み出される。
【0064】バッファメモリ42から読み出されたデー
タは、EDCデコード部44に供給されて、エラー検出
デコードが行われ、エラーが検出されたデータについて
は、エラーフラグが付加されて、ECCデコード部45
に供給される。このECCデコード部45では、エラー
フラグが付加されたエラーデータのうち、訂正可能なエ
ラーが訂正され、データ出力部46に出力される。デー
タ出力部は、この記録再生装置が接続されるデータ処理
部にデータを出力する。
【0065】[トラック判別について]次に、この実施
の形態におけるトラック判別に関して説明する。この実
施の形態においては、RF回路26は、機能的には図3
に示すような構成を有する。すなわち、図3に示すよう
に、この実施の形態のRF回路26は、データ抽出部2
61と、ウォブリング信号抽出部262と、トラッキン
グエラー検出部263と、フォーカスエラー検出部26
4と、トラック判別部265とを備える。
【0066】そして、データ抽出部261は、光学系2
5からの受光出力A〜D(前述したように、説明の便宜
上、分割受光部A〜Hからの受光出力のそれぞれも受光
出力A〜Hと記載することとする)から再生RF信号を
生成し、復調部41に供給する。また、ウォブリング信
号抽出部262は、受光出力A〜Dからウォブリング信
号成分を抽出し、アドレスデコード部27に供給すると
共に、ウォブリングキャリアをサーボ回路23に供給す
る。
【0067】トラッキングエラー検出部263は、8個
の受光出力A〜Hからトラッキングエラー信号TEを生
成する。図4は、この実施の形態のトラッキング検出部
263の一例を示す回路図である。この例のトラッキン
グエラー信号TEの生成は、前述したように、いわゆる
差動プッシュプル法によるものである。
【0068】すなわち、分割受光部AおよびDの受光出
力が加算器71に供給されて、これより両者の加算出力
Sadが得られ、この加算出力Sadが、減算器73の一方
の入力端に供給される。また、分割受光部BおよびCの
受光出力が加算器72に供給されて、これより両者の加
算出力Sbcが得られ、この加算出力Sbcが、減算器73
の他方の入力端に供給される。そして、この減算器73
の出力S73が減算器74の一方の入力端に供給される。
【0069】また、分割受光部E,Fの受光出力がそれ
ぞれ減算器75の一方および他方の入力端に供給され
て、これより両者の減算出力Sefが得られ、この減算出
力Sefが加算回路77に供給される。また、分割受光部
G,Hの受光出力がそれぞれ減算器76の一方および他
方の入力端に供給されて、これより両者の減算出力Sgh
が得られ、この減算出力Sghが加算回路77に供給され
る。そして、この加算回路77の出力が可変減衰器78
を通じてレベル調整され、このレベル調整後の信号S78
が減算器74の他方の入力端に供給される。
【0070】そして、この減算器74の出力として、ト
ラッキングエラー信号TEが取り出される。この場合、
このトラッキングエラー信号TEは、 TE=S73−S78 =((B+C)−(A+D))−α((E−F)+(G−H)) …(1) なる演算式により求められたことになる。この演算式
で、αは、可変減衰器78での減衰係数を示すもので、
α≦1である。この差動プッシュプル法により得られる
トラッキングエラー信号TEは、係数αが適当な値に選
ばれることにより、周知のように、スポット移動や光磁
気ディスク21の半径方向およびトラック方向のスキュ
ーによるオフセットを含まず、いわゆるプッシュプル法
の問題点が改善されたものとなる。
【0071】すなわち、演算式(1)において、出力S
78はスポット移動およびスキュー分である。そこで、前
記αを調整して、減算出力S73に含まれる、これらスポ
ット移動およびスキュー分にレベルを合わせて、減算出
力S73から出力S78を減算することにより、スポット移
動やスキューによるオフセット分を含まない、トラック
エラー信号TEが得られるものである。
【0072】フォーカスエラー検出部264は、受光出
力A〜Dからフォーカスエラー信号FEを生成する。図
5は、この実施の形態のフォーカスエラー検出部264
の一例を示す回路図である。この例のフォーカスエラー
信号FEの生成は、前述したように、いわゆる非点収差
法を用いて行うものである。
【0073】すなわち、分割受光部AおよびCの受光出
力が加算器81に供給されて、これより両者の加算出力
Sacが得られ、この加算出力Sacが、減算器83の一方
の入力端に供給される。また、分割受光部BおよびDの
受光出力が加算器82に供給されて、これより両者の加
算出力Sbdが得られ、この加算出力Sbdが、減算器83
の他方の入力端に供給される。
【0074】そして、この減算器84の出力として、フ
ォーカスエラー信号FEが取り出される。この場合、こ
のフォーカスエラー信号FEは、 FE=(A+C)−(B+D) なる演算式により求められたことになる。
【0075】トラック判別部265は、後述するよう
に、メインスポットMSからの反射光と、2個のサイド
スポットSS1、SS2からの反射光とのそれぞれに含
まれるアドレス情報の相関の度合いを求め、この求めた
相関の度合いに応じて、メインスポットMSがトラック
TaとトラックTbのどちらの上にあるかを判別する。
【0076】ここで、この実施の形態におけるトラック
判別方法の原理について説明する。前述したように、メ
インスポットMSがトラックTa上にあるか、トラック
Tb上にあるかの判別は、基本的には、前述したよう
に、ディスクの半径方向の異なる領域からの受光出力に
含まれるウォブリング成分の大きさを比較することで行
うことができる。
【0077】しかし、スキューがあると、図14を用い
て前述したように、例えば、隣接するウォブリンググル
ーブからのウォブリング情報がクロストークとして混入
するため、ディスクの半径方向にずれた位置の2個のサ
イドスポットSS1とSS2からの受光出力を、そのま
ま用いた場合には、スキューが無ければウォブリング成
分が本来含まれないはずである分割受光部にウォブリン
グ成分が漏れ込み、2つのサイドスポット間で、ウォブ
リング成分の大きさに差がなくなる方向になるために、
トラック判別が困難になる。
【0078】そこで、この実施の形態においては、以下
の点に着目し、隣接するスポットからの反射光に含まれ
るアドレス情報の相関の度合いを求め、この求めた相関
の度合いに応じて、メインスポットMSが走査している
トラックが、トラックTaかトラックTbかを判別す
る。
【0079】すなわち、前述にもしたように、メインス
ポットMSの位置に対するサイドスポットSS1,SS
2の半径方向の位置のずれ量は、1/2トラックピッチ
分とされているため、メインスポットMSと、サイドス
ポットSS1、SS2との位置関係は、以下のようにな
る。
【0080】例えば、メインスポットMSが、トラック
Ta上にあるときには、図6に示すように、メインスポ
ットMSとサイドスポットSS1とは、同じウォブリン
ググルーブ上を含んで走査するが、サイドスポットSS
2は、メインスポットMSと同じウォブリンググルーブ
上はほとんど走査しない。ただし、前述の図14に示し
たようなスキューがあった場合には、メインスポットM
Sが含んで走査するウォブリンググルーブの隣のウォブ
リンググルーブを走査するようになる。
【0081】同様に、メインスポットMSが、トラック
Tb上にあるときには、図7に示すように、メインスポ
ットMSとサイドスポットSS2とは、同じウォブリン
ググルーブ上を含んで走査するが、サイドスポットSS
1は、メインスポットMSと同じウォブリンググルーブ
はほとんど走査しない。ただし、前述の図14に示した
ようなスキューがあった場合には、メインスポットMS
が含んで走査するウォブリンググルーブの隣のウォブリ
ンググルーブを走査するようになる。
【0082】したがって、メインスポットMSからの反
射光を受光する受光部からの受光出力と、メインスポッ
トMSと同じウォブリンググルーブを走査するサイドス
ポットからの反射光を受光する受光部からの受光出力と
に含まれるアドレス情報に応じたウォブリング成分の相
関は、メインスポットMSからの反射光を受光する受光
部からの受光出力と、このメインスポットMSと同じウ
ォブリンググルーブを走査しないサイドスポットからの
反射光を受光する受光部からの受光出力とに含まれるア
ドレス情報に応じたウォブリング成分との相関に比べ高
くなる。
【0083】そこで、メインスポットMSからの反射光
に含まれるウォブリング成分とサイドスポットSS1か
らの反射光に含まれるウォブリング成分との相関の度合
いと、メインスポットMSからの反射光に含まれるウォ
ブリング成分とサイドスポットSS2からの反射光に含
まれるウォブリング成分との相関の度合いとを求め、い
ずれの相関が高いかに応じて、メインスポットMSが走
査するトラックを判別するようにする。
【0084】しかし、メインスポットMSと、サイドス
ポットSS1またはSS2の一方とがウォブリンググル
ーブを含んで走査するといっても、図6、図7に示すよ
うに、各スポット間には、16μmのビームスペーシン
グを有するようにされている。したがって、この場合、
サイドスポットSS2よりメインスポットMSが、メイ
ンスポットMSよりサイドスポットSS1が先行して光
ディスク21上を走査する。
【0085】このため、このまま、各スポットからの反
射光に含まれるウォブリング成分の相関をとると、トラ
ック方向のずれ分だけ信号内容が異なっている信号間の
相関をとることになる。そこで、各スポットの再生タイ
ミングのずれを補正して、時間軸上で、再生タイミング
を一致させたようにした後に相関をとる必要がある。
【0086】したがって、この実施の形態においては、
メインスポットMSとサイドスポットSS1とからの反
射光に含まれるウォブリング成分の相関の度合いを検出
する場合には、サイドスポットSS1からの反射光の受
光出力を遅延させ、メインスポットMSとサイドスポッ
トSS2とからの反射光に含まれるウォブリング成分の
相関の度合いを検出する場合には、メインスポットMS
からの反射光の受光出力を遅延させるようにする。
【0087】このときの遅延量(時間)は、ビームスペ
ーシング(16μm)を線速度(2.05m/秒)で割
り算することにより求めることができ、この実施の形態
においては、約7.8μ秒となる。
【0088】このようにすることによって、メインスポ
ットMSとサイドスポットSS1、および、メインスポ
ットMSとサイドスポットSS2とが時間軸上において
一致した位置にあるときの反射光に含まれるウォブリン
グ成分の相関の度合いを求めることができる。
【0089】これにより、メインスポットMSからの反
射光に含まれるウォブリング成分とサイドスポットSS
1からの反射光に含まれるウォブリング成分の相関が、
メインスポットMSからの反射光に含まれるウォブリン
グ成分とサイドスポットSS2からの反射光に含まれる
ウォブリング成分の相関より高い場合には、メインスポ
ットMSは、トラックTa上にあると判別することがで
きる。
【0090】これとは逆に、メインスポットMSからの
反射光に含まれるウォブリング成分とサイドスポットS
S2からの反射光に含まれるウォブリング成分の相関
が、メインスポットMSからの反射光に含まれるウォブ
リング成分とサイドスポットSS1からの反射光に含ま
れるウォブリング成分の相関より高い場合には、メイン
スポットMSは、トラックTb上にあると判別すること
ができる。
【0091】以下に、このトラック判別部265の具体
的構成例を、図1を参照して説明する。すなわち、図1
は、このトラック判別部265の第1の実施形態を示す
回路図である。
【0092】図1に示すように、この実施の形態のトラ
ック判別部265は、相関検出回路50、トラック判定
回路60とを備えている。相関検出回路50は、第1の
相関検出部を形成する遅延回路51、加算器52と、第
2の相関検出部を形成する遅延回路53、加算器54と
を備えている。
【0093】そして、図1に示すように、受光出力Eと
Fとの和(E+F)が、遅延回路51に供給される。遅
延回路51は、前述したように、これに供給された受光
出力の和(E+F)をビームスペーシング(16μm)
/線速度(2.05m/秒)分遅延させた後に、加算器
52の一方の入力端に供給する。
【0094】また、受光出力AとBとCとDとの和(A
+B+C+D)が、加算器52の他方の入力端に供給さ
れるとともに、遅延回路53に供給される。そして、遅
延回路53は、前述した遅延回路51と同様に、これに
供給された受光出力の和(A+B+C+D)をビームス
ペーシング(16μm)/線速度(2.05m/秒)分
遅延させた後に、加算器54の一方の入力端に供給す
る。
【0095】また、受光出力GとHとの和(G+H)
が、加算器54の他方の入力端に供給される。
【0096】したがって、加算器52には、メインスポ
ットMSからの反射光に応じた受光出力と、上述のよう
に遅延されてメインスポットMSとのトラック方向のず
れ分が調整されたサイドスポットSS1からの反射光に
応じた受光出力とが供給される。これにより、加算器5
2からは、遅延された受光出力の和(E+F)と受光出
力の和(A+B+C+D)とが加算されて、その加算出
力AD1が出力される。
【0097】この加算器52は、受光出力の和(A+B
+C+D)と受光出力の和(E+F)とに含まれている
ウォブリング成分の相関の度合いを検出する相関検出器
を構成する。すなわち、両者に含まれるウォブリング成
分が同じ、つまりアドレス情報が同じであれば相関が強
いから加算出力AD1中のウォブリング成分は増大す
る。両者に含まれるウォブリング成分が異なる、つまり
アドレス情報が異なれば相関は小さいから加算出力AD
1中のウォブリング成分はほとんど増大しないのであ
る。
【0098】また、相関検出器54には、サイドスポッ
トSS2からの反射光に応じた受光出力と、上述のよう
に遅延されてサイドスポットSS2とのトラック方向の
ずれ分が調整されたメインスポットMSからの反射光に
応じた受光出力が供給される。これにより、加算器54
からは、遅延された受光出力の和(A+B+C+D)と
受光出力の和(G+H)とが加算されて、その加算出力
AD2が出力される。
【0099】この加算器54は、受光出力の和(A+B
+C+D)と受光出力の和(G+H)とに含まれている
ウォブリング成分の相関の度合いを検出する相関検出器
を構成する。すなわち、前述した加算器52と同様に、
両者に含まれるウォブリング成分が同じ、つまりアドレ
ス情報が同じであれば相関が強いから加算出力AD2中
のウォブリング成分は増大する。両者に含まれるウォブ
リング成分が異なる、つまりアドレス情報が異なれば相
関は小さいから加算出力AD2中のウォブリング成分は
ほとんど増大しないのである。
【0100】そして、加算器52からの加算出力AD1
は、加算出力AD1に含まれるウォブリング成分を抽出
するためのバンドパスフィルタ61に供給されて、ウォ
ブリング成分が抽出される。このバンドパスフィルタ6
1は、ウォブリングのFM変調信号のキャリア周波数、
例えば84kHzを中心に、変調分を含む帯域(84k
Hz±変調分)のみを通過周波数帯域とするもので、ウ
ォブリング成分以外をノイズとして除去するためのもの
である。
【0101】このバンドパスフィルタ61の出力は、バ
ッファアンプ62を通じて、エンベロープ検波器63に
供給されてエンベロープ検波され、これよりは、ウォブ
リング成分の大きさに応じたほぼ直流電圧S1が得られ
る。
【0102】また、加算器54からの加算出力AD2
は、バンドパスフィルタ61と同特性のバンドパスフィ
ルタ65に供給されて、加算出力AD2に含まれるウォ
ブリング成分以外のノイズ成分が除去される。そして、
このバンドパスフィルタ65の出力は、バッファアンプ
66を通じて、エンベロープ検波器67に供給されてエ
ンベロープ検波され、そのウォブリング成分の大きさに
応じたほぼ直流電圧S2が得られる。
【0103】そして、エンベロープ検波器63および6
7の出力S1およびS2は、この例の判定回路を構成す
る比較器64の一方および他方の入力端に供給されて、
両者の大小関係が判定される。
【0104】例えば、図6に示したように、メインスポ
ットMSがトラックTa上にある場合には、サイドスポ
ットSS1がメインスポットMSと同じウォブリンググ
ルーブを走査するから、サイドスポットSS1からの反
射光に含まれるウォブリング成分とメインスポットMS
からの反射光に含まれるウォブリング成分との相関が高
い。したがって、加算器52からの加算出力AD1に含
まれるウォブリング成分が増大する。
【0105】一方、図6に示したように、メインスポッ
トMSがトラックTa上にある場合には、サイドスポッ
トSS2は。メインスポットMSと同じウォブリンググ
ルーブを走査しないから、サイドスポットSS2からの
反射光に含まれるウォブリング成分とメインスポットM
Sからの反射光に含まれるウォブリング成分との相関は
小さい。したがって、加算器54からの加算出力AD2
に含まれるウォブリング成分はほとんど増大しない。
【0106】したがって、この場合には、加算出力AD
1に含まれるウォブリング成分の大きさに応じた直流電
圧S1が、加算出力AD2に含まれるウォブリング成分
の大きさに応じた直流電圧S2よりも大きくなり、比較
器64の出力JDは正となる。この結果により、現在の
メインスポットMSは、トラックTa上にあることが判
別できる。
【0107】同様に、例えば、図7に示したように、メ
インスポットMSがトラックTb上にある場合には、サ
イドスポットSS2がメインスポットMSと同じウォブ
リンググルーブを走査するから、サイドスポットSS2
からの反射光に含まれるウォブリング成分とメインスポ
ットMSからの反射光に含まれるウォブリング成分との
相関が高い。したがって、加算器54からの加算出力A
D2に含まれるウォブリング成分が増大する。
【0108】一方、図7に示したように、メインスポッ
トMSがトラックTa上にる場合には、サイドスポット
SS1とメインスポットMSとが同じウォブリンググル
ーブを走査しないから、サイドスポットSS1からの反
射光に含まれるウォブリング成分とメインスポットMS
からの反射光に含まれるウォブリング成分との相関は小
さい。したがって、加算器54からの加算出力AD2に
含まれるウォブリング成分はほとんど増大しない。
【0109】したがって、この場合には、加算出力AD
2に含まれるウォブリング成分の大きさに応じた直流電
圧S2が、加算出力AD2に含まれるウォブリング成分
の大きさに応じた直流電圧S1よりも大きくなり、比較
器64の出力JDは負となる。この結果により、現在の
メインスポットMSは、トラックTb上にあることが判
別できる。
【0110】なお、前述の遅延回路51、53は、例え
ば、ベッセルフィルタなどのオペアンプを使用したオー
ルパスフィルタなどを用いて形成することができる。も
ちろん、いわゆるベッセルフィルタに限らず、遅延回路
51、53は、入力信号をビームスペーシング(16μ
m)/線速度(2.05m/秒)分遅延させることがで
きるものであればよい。
【0111】そして、この実施の形態においては、前述
したように、隣り合う2つのスポットからの反射光に含
まれるアドレス情報の相関をとるようにしているので、
例えば、ある程度のスキューが発生して、コマ収差が発
生した場合にも、安定してメインスポットMSがトラッ
クがトラックTa、Tbのいずれにあるかを判別するこ
とができる。
【0112】例えば、図6の場合であって、コマ収差が
ディスクの外周側に発生し、サイドスポットSS2が、
メインスポットMSとは異なるウォブリンググルーブを
走査するようになっても、サイドスポットSS2が走査
するウォブリンググルーブは、メインスポットMSが走
査するウォブリンググルーブとは異なるので、メインス
ポットMSからの反射光に含まれるウォブリング成分と
サイドスポットSS1からの反射光に含まれるウォブリ
ング成分の相関よりも、メインスポットMSからの反射
光に含まれるウォブリング成分とサイドスポットSS2
の反射光に含まれるウォブリング成分との相関が高くな
ることはない。したがって、外周側へのスキューが発生
した場合であっても、安定してメインスポットMSの走
査しているトラックを判別することができる。
【0113】図7に示したメインスポットMSがトラッ
クTbを走査する場合も同様に、スキューが発生するこ
とにより、コマ収差が発生した場合にも、メインスポッ
トMSからの反射光に含まれるウォブリング成分とサイ
ドスポットSS1からの反射光に含まれるウォブリング
成分との相関が、メインスポットMSからの反射光に含
まれるウォブリング成分とサイドスポットSS2からの
反射光に含まれるウォブリング成分との相関よりも高く
なることはない。
【0114】したがって、前述したように、隣り合うサ
イドスポット同士でウォブリング成分の相関を取ること
により、ある程度のスキューが発生した場合であっても
安定にトラック判別を行うことができる。
【0115】以上のように、隣り合うスポットからの反
射光に含まれるアドレス情報の相関を用いたトラック判
別によれば、ある程度のラジアルスキューがあっても良
好にトラック判別ができる。すなわち、トラック判別に
対するスキュートレランスが大きくなる。
【0116】[その他の変形例]上述の実施の形態のト
ラック判別部265は、その一部または全部をソフトウ
エアにより構成することも可能である。全部をソフトウ
エアにより実現する場合には、受光出力A〜HをA/D
変換してデジタル信号に変換し、このデジタル信号をマ
イクロコンピュータに供給する。
【0117】そして、隣り合う2つのスポットからの反
射光に含まれるウォブリング成分の相関は、時間軸上の
ずれを補正した上で、隣り合う2つのスポットからの反
射光に応じたデジタル化された受光出力との間で、イク
スクルーシブオアを取ることにより求めることができ
る。
【0118】また、一部をソフトウエアで構成する場合
には、図1のいずれかの部分以降をソフトウエアで実現
する。例えば、エンベロープ検波出力S1およびS2を
A/D変換してデジタル信号に変換し、このデジタル信
号をマイクロコンピュータに供給する。
【0119】一方、マイクロコンピュータには、上述の
図1の実施の形態の対応する部分の動作内容と同一の処
理をするプログラムを用意しておく。このようにすれ
ば、マイクロコンピュータのソフトウエアにより、容易
にトラック判別を行うことができる。
【0120】なお、エンベロープ検波出力S1とS2と
を、エンベロープ検波出力のピーク値で比較するのでは
なく、エンベロープ検波出力S1およびS2のボトム値
をホールドするようにして、ボトム値で比較するように
してもよい。
【0121】また、光ディスクは、上述のような光磁気
ディスクに限られるものではなく、再生専用の光ディス
クであってもこの発明は適用可能である。
【0122】また、光ディスク装置は、上述のような記
録再生装置ではなく、例えば光ディスクを記録媒体とす
るカメラシステムの場合にも、この発明は適用できるこ
とは言うまでもない。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光ディスクに、その半径方向の1本おきのグルーブ
にアドレス情報が記録されている場合に、そのグルーブ
を挟む2本のトラックのどちらを現在走査しているか
を、光ディスクのラジアルスキューの影響を軽減して判
別することができる。すなわち、トラック判別を正しく
行うことができるスキューの大きさの範囲を広げること
ができ、光ディスク装置のシステム設計において、許容
するスキューの大きさを大きく設定することができ、光
ディスク装置のシステム設計がそれだけ容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態のトラック判別部の回
路図である。
【図2】この発明による光ディスク装置の一実施の形態
のブロック図である。
【図3】図2の装置の一部のブロック図である。
【図4】図3のトラッキングエラー検出部の構成例を示
す図である。
【図5】図3のフォーカスエラー検出部の構成例を示す
図である。
【図6】この発明の一実施の形態におけるトラック判別
動作を説明するための図である。
【図7】この発明の一実施の形態におけるトラック判別
動作を説明するための図である。
【図8】光ディスク上のランドおよびグルーブを説明す
るための図である。
【図9】従来の光ディスクのアドレス情報の記録再生を
説明するための図である。
【図10】この発明の対象となる光ディスクにおけるア
ドレス情報の記録再生を説明するための図である。
【図11】この発明の対象となる光ディスクにおけるア
ドレス情報の記録再生を説明するための図である。
【図12】この発明の対象となる光ディスクにおいて考
えられるトラック判別方法を説明するための図である。
【図13】この発明の対象となる光ディスクにおいて考
えられるトラック判別方法を説明するための図である。
【図14】図12、図13によるトラック判別方法の問
題点を説明するための図である。
【符号の説明】 51、53…遅延回路、52、54…相関検出器、6
1、65…ウォブリング成分を抽出するためのバンドパ
スフィルタ、63、67…エンベロープ検波器、64、
103…比較器、101、104…ボトムホールド回
路、Ta,Tb…トラック、GRw…ウォブリンググル
ーブ、GRo…DCグルーブ、A〜H…分割受光部また
はその受光出力、MS…メインスポット、SS1,SS
2…サイドスポット、263…トラッキングエラー検出
部、265…トラック判別部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状の光ディスクに、同心円状またはス
    パイラル状のランドとグルーブとが、前記光ディスクの
    半径方向に交互に配置され、前記ランドがトラックとさ
    れると共に、前記グルーブの一つおきのものに対して
    は、当該グルーブを挟む2つのトラックで共通して用い
    られる前記光ディスク上のアドレス情報が記録されてい
    る場合において、現在走査トラックが、前記2つのトラ
    ックのいずれであるかを判別するトラック判別方法であ
    って、 前記光ディスクに対して、目的トラックを走査するメイ
    ンスポットと、このメインスポットが走査する前記光デ
    ィスク上の位置を中心として前記光ディスクの半径方向
    に左右にずれた位置を走査する第1、第2のサイドスポ
    ットを、前記メインスポットが目的トラックを走査して
    いるときに、前記メインスポットと前記第1、第2のサ
    イドスポットのうちの一方とが、前記目的トラックのア
    ドレス情報が記録されている前記グルーブ上を含んで走
    査するように照射し、 前記メインスポットからの反射光を受光する第1の受光
    部からの受光出力と、前記第1のサイドスポットからの
    反射光を受光する第2の受光部からの受光出力とに基づ
    いて、前記第1の受光部の受光出力と前記第2の受光部
    の受光出力とに含まれるアドレス情報に関する相関の度
    合いを検出するとともに、 前記第1の受光部の受光出力と、前記第2のサイドスポ
    ットからの反射光を受光する第3の受光部からの受光出
    力とに基づいて、前記第1の受光部の受光出力と前記第
    3の受光部の受光出力とに含まれるアドレス情報に関す
    る相関の度合いを検出し、 前記2つの相関の度合いに応じて、前記トラック判別を
    行うことを特徴とするトラック判別方法。
  2. 【請求項2】前記第1の受光部からの受光出力と前記第
    2の受光部からの受光出力とに含まれるアドレス情報に
    関する相関の度合いの検出は、前記第1の受光部からの
    受光出力と前記第2の受光部からの受光出力とを時間軸
    上において位置を揃えた後に行い、 前記第1の受光部からの受光出力と前記第3の受光部か
    らの受光出力とに含まれるアドレス情報に関する相関の
    度合いの検出は、前記第1の受光部からの受光出力と前
    記第3の受光部からの受光出力とを時間軸上において位
    置を揃えた後に行うことを特徴とする請求項1に記載の
    トラック判別方法。
  3. 【請求項3】前記アドレス情報は、前記グルーブが前記
    アドレス情報に対応してウォブリングされて記録されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    光ディスクのトラック判別方法。
  4. 【請求項4】前記グルーブを挟む2つのトラックは、互
    いに独立なスパイラルトラックとして形成されているこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記
    載の光ディスクのトラック判別方法。
  5. 【請求項5】同心円状またはスパイラル状のランドとグ
    ルーブとが、半径方向に交互に配置され、前記ランドが
    トラックとされると共に、前記グルーブの一つおきのも
    のに対しては、当該グルーブを挟む2つのトラックで共
    通して用いられるアドレス情報が記録されている光ディ
    スクを用いて、データの書き込みまたは読み出しを行う
    光ディスク装置であって、 前記光ディスクに対して、目的トラック上を走査するメ
    インビームと、このメインビームが走査する前記光ディ
    スク上の位置を中心として前記光ディスクの半径方向に
    左右にずれた位置を走査する第1、第2のサイドビーム
    を、前記メインビームが、目的トラックを走査している
    ときに、前記メインビームと、前記第1、第2のサイド
    ビームのうちの一方とが、前記目的トラックのアドレス
    情報が記録されている前記グルーブ上を含んで走査する
    ように照射する光ビーム照射部と、 前記メインビームが前記光ディスク上に形成するメイン
    スポットからの反射光を受光する第1の受光部と、 前記第1のサイドビームが前記光ディスク上に形成する
    第1のサイドスポットからの反射光を受光する第2の受
    光部と、 前記第2のサイドビームが前記光ディスク上に形成する
    第2のサイドスポットからの反射光を受光する第3の受
    光部と、 前記第1の受光部からの受光出力と、前記第2の受光部
    からの受光出力とに基づいて、前記第1の受光部の受光
    出力と、前記第2受光部の受光出力とに含まれるアドレ
    ス情報に関する相関の度合いを検出する第1の相関検出
    部と、 前記第1の受光部からの受光出力と、前記第3の受光部
    からの受光出力とに基づいて、前記第1の受光部の受光
    出力と、前記第3の受光部の受光出力とに含まれるアド
    レス情報に関する相関の度合いを検出する第2の相関検
    出部と、 前記第1の相関検出部により検出された前記第1の受光
    部の受光出力と前記第2の受光部の受光出力とに含まれ
    るアドレス情報に関する相関の度合いと、前記第2の相
    関検出部により検出された前記第1の受光部の受光出力
    と前記第3の受光部の受光出力とに含まれるアドレス情
    報に関する相関の度合いとに応じて、トラック判別を行
    うトラック判別部とを備えたことを特徴とする光ディス
    ク装置。
  6. 【請求項6】前記第1の相関検出部は、前記光ディスク
    上において走査位置が先行するスポットからの反射光を
    受光する受光部からの受光出力を遅延させて、前記第1
    の受光部の受光出力と前記第2の受光部の受光出力とを
    時間軸上において位置を揃えるようにする第1の遅延素
    子を備え、 前記第2の相関検出部は、前記光ディスク上において走
    査位置が先行するスポットからの反射光を受光する受光
    部からの受光出力を遅延させて、前記第1の受光部の受
    光出力と前記第3の受光部の受光出力とを時間軸上にお
    いて位置を揃えるようにする第2の遅延素子を備えるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】前記アドレス情報は、前記グルーブが前記
    アドレス情報に対応してウォブリングされて記録されて
    いることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の
    光ディスク装置。
  8. 【請求項8】前記グルーブを挟む2つのトラックは、互
    いに独立なスパイラルトラックとして形成されているこ
    とを特徴とする請求項5、請求項6または請求項7に記
    載の光ディスク装置。
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