JP2002198497A - 半導体装置及びその駆動方法 - Google Patents

半導体装置及びその駆動方法

Info

Publication number
JP2002198497A
JP2002198497A JP2001314749A JP2001314749A JP2002198497A JP 2002198497 A JP2002198497 A JP 2002198497A JP 2001314749 A JP2001314749 A JP 2001314749A JP 2001314749 A JP2001314749 A JP 2001314749A JP 2002198497 A JP2002198497 A JP 2002198497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
voltage
polarization
floating gate
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001314749A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Otsuka
隆 大塚
Kiyoyuki Morita
清之 森田
Michihito Ueda
路人 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001314749A priority Critical patent/JP2002198497A/ja
Publication of JP2002198497A publication Critical patent/JP2002198497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リードディスターブが少なく、飽和ドレイン
電流も容易に確保できるMFS型FETを提供する。 【解決手段】 不揮発性半導体記憶素子は、浮遊ゲート
電極9と、浮遊ゲート電極9にそれぞれ接続されている
常誘電体キャパシタ2及び強誘電体キャパシタ3とを備
えている。第1分極用電圧供給端子4と第2分極用電圧
供給端子5との間に電圧を印加することにより、強誘電
体キャパシタ3の強誘電体膜に情報としての分極が発生
する。また、ソース・ドレイン領域につながる接地端子
7及び電源電圧端子8の間に読み出し用電圧が印加され
ると、浮遊ゲート電極9の電荷保持状態に応じてMIS
FETがオン・オフいずれかに動作することにより、浮
遊ゲート電極9中の情報が読み出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体層を利用
した不揮発性のメモリセルや、FPGAなどの論理素子
デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の機器の小型化、携帯機器の進歩に
伴い、不揮発性メモリが重要なデバイスとなってきてい
る。不揮発性メモリとして、フラッシュメモリや、強誘
電体メモリ(FRAM(登録商標))が既に市場に供さ
れている。特に、小型で高速動作が可能な不揮発性メモ
リとして、MISFET(Metal Insulator Semiconduc
tor-Field Effect Transistor )のゲート絶縁膜など、
MISFETの絶縁膜の一部に強誘電体層(Ferroelect
rics)を用いたものが提案されてきている。このような
強誘電体層を用いたMISFETとして、電極(M),
強誘電体層(F),常誘電体材料からなる絶縁層(I)
及びSi基板(S)を用いたMFISFETや、上部電
極(M),強誘電体層(F),中間電極(M),常誘電
体材料からなるゲート絶縁膜(I)を用いたMFMIS
FETなどがあり、本明細書においては、これらを総称
して、MFS型FETと呼ぶ。
【0003】MFS型FETは、強誘電層を挟む半導体
基板と電極との間に、強誘電体の抗電界以上の電圧を印
加させることにより、強誘電体の分極を変化させ、電圧
除去後も強誘電体に残った残留分極により、MISFE
Tをノーマリーオンあるいはノーマリーオフ状態にし
て、この状態を情報“0”,“1”として記憶させるも
のである。このような強誘電体の分極の保持特性を利用
して、メモリやFPGAのノード等に用いられる不揮発
性を必要とする素子としての応用研究がなされている。
【0004】MFS型FETの例としては、特開200
0−138351号公報に開示されるように、電界効果
トランジスタのゲート電極に2つの強誘電体キャパシタ
を2つ接続する構造のデバイスが提案されている。
【0005】一方、一般にインバータ(INV)やフリ
ップフロップ(FF)といい機能素子が半導体回路素子
として広く用いられている。
【0006】図12は、一般的なインバータ回路の構成
を示す電気回路図である。図13は、一般的なインバー
タ回路を構成するCMOSデバイスの構造を示す断面図
である。
【0007】図12及び図13に示すように、一般的な
インバータ回路は、電源電圧VDDを供給する端子と接地
電圧Vssを供給する端子との間に、nチャンネル型MI
SFET(nMISFET)およびpチャンネル型MI
SFET(pMISFET)を直列に配置した構造を採
っている。そして、nMISFETとpMISFETの
各ゲート電極に入力信号Sinを入力し、nMISFET
とpMISFETのソース・ドレイン領域から出力信号
Sout を出力するように構成されている。
【0008】また、図13に示すように、p型不純物が
ドープされている半導体基板101にはnウエル102
が設けられ、p型領域にはnMISFETが、nウエル
102にはpMISFETがそれぞれ配置されている。
nMISFETは、SiO2からなるゲート絶縁膜10
5と、ゲート絶縁膜105の上に設けられたゲート電極
106と、Si基板101内のゲート電極106の両側
方に形成されたソース・ドレイン領域103a,103
bとを備えている。pMISFETは、SiO 2 からな
るゲート絶縁膜107と、ゲート絶縁膜107の上に形
成されたゲート電極108と、nウエル102内のゲー
ト電極108の両側方に形成されたソース・ドレイン領
域104a,104bとを備えている。また、nMIS
FETのソース領域103a上のノード111は接地電
圧Vssを受け、pMISFETのソース領域104b上
のノード112は電源電圧VDDを受けるようになってい
る。そして、各MISFETのゲート電極105,10
8には入力信号Sinが入力され、nMISFETのドレ
イン領域103bとpMISFEのドレイン領域104
aとに跨って設けられたノード113から出力信号Sou
t が出力される。
【0009】図14は、一般的なフリップフロップ回路
の等価回路図である。同図に示すように、フリップフロ
ップFFは、多数のnMISFETとpMISFETと
を組み合わせて構成され、入力データを保持する機能を
持っている。そのため、フリップフロップFFは、SR
AMの基本セルとして使用されるなど、用途は多い。
【0010】ただし、FFは、データの保持のためにI
NVを直列に接続して帰還をかける部分を有しており、
しかも揮発性であるために、電源を切ると保持していた
データが消滅する。
【0011】そこで、例えば、特開平5−250881
号公報あるいは特開2000−77986号公報に開示
されているように、揮発性を改良するために、フリップ
フロップFFのMISFETの代わりにMFS型素子を
用いた不揮発性のフリップフロップ回路が提案されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来の技術においては、それぞれ以下のような不具合が
あった。
【0013】従来のMFS型FETは、常誘電体材料か
らなる絶縁体層Iと強誘電体層Fとを順に積層した構造
を有している。そのため、ゲート電極に電圧を印加して
強誘電体層Fの分極を反転させようとする際に、印加し
た電圧が強誘電体層Fと絶縁体層Iとに分配され、強誘
電体層Fへの電圧の分配量は絶縁体層Iの容量Ciと強
誘電体層Fの容量Cfとの比で決定される。
【0014】すなわち、強誘電体層Fへの分極反転を生
じさせるためには、強誘電体層Fの容量Cfを小さくす
る必要がある。しかし、強誘電体層Fの分極によって絶
縁体層Iにしきい値シフトを生じさせるだけの電荷を誘
起する必要があるため、強誘電体材料の残留分極量など
の物理量と、絶縁体材料の誘電率,膜厚などの物理量
と、絶縁体層Iと強誘電体層Fとの面積比および強誘電
体層Fの厚みを調整することとなる。しかし、MFIS
FETでは、半導体基板とゲート電極との間に分極生成
用の電圧を印加するため、半導体基板の構造によっては
半導体基板の電圧印加部とゲート電極との間に空乏層を
挟みこんだり、トータルの容量がソース領域やドレイン
領域の電位の影響を受けやすいという構造的、あるいは
動作的な問題を含んでいる。
【0015】また、図11は、MFS型FETのドレイ
ン電流Id−ゲート電圧Vg特性を、面積比AR(=絶
縁体層Iの面積/強誘電体層Fの面積)をパラメータと
してシミュレーションした結果を示す図である。同図に
示すように、強誘電体層Fへの電圧の分配量を大きくす
べく面積比ARを大きくとると、飽和ドレイン電流は減
少することがわかる。つまり、互いに直列に配置された
絶縁体層Iと強誘電体層Fとを用いているために、ゲー
ト電極−半導体基板間のトータルの容量は減少すること
になり、ゲート絶縁膜を絶縁体層Iのみによって構成し
た場合に比べて、飽和ドレイン電流が減少する。したが
って、十分な飽和ドレイン電流を確保するためには、F
ETのサイズを大きくしておく必要がある。
【0016】一方、MFS型FETへの書きこみ時は、
ゲート電極−半導体基板間に分極が反転するのに必要な
電圧を印加し、読み出しの時にはゲート電極−半導体基
板間に書きこみ電圧以下の電圧を印加する。この読み出
しの際、強誘電体層Fに印加される電圧が抗電界以下で
あっても、強誘電体のヒステリシス特性のマイナールー
プによって、分極の一部が反転することになる。これ
は、リードディスターブと呼ばれる現象で、多数回の読
み出しを繰り返すと、読み出しに必要なしきい値シフト
が得られなくなる。
【0017】また、MFS型FETのうち,MFISF
ETやMFMISFETにおいては、読み出しと書きこ
みに同じゲート電極を使用するため、書きこみながら読
み出すといった動作は困難であった。
【0018】さらに、特開2000−138351号公
報に記載されているMFMISFETは、2つの強誘電
体キャパシタをMISFETのゲート電極に並列に接続
した構成を有しているため、ゲート電極にしきい値シフ
トに必要な電位を発生させるためには、各強誘電体キャ
パシタのサイズや各強誘電体の膜厚を複雑に調整する必
要があり、プロセス上の困難さとセル面積縮小の困難さ
が存在している。さらに、読み出し時には、互いに並列
に配置されている2つの強誘電体キャパシタのいずれか
一方のみに電圧が印加されるので、リードディスターブ
は減少するものの、確率的に半分になるだけである。ま
た、情報を読み出しながら強誘電体層Fに書き込むと言
った動作は実現することができない。
【0019】一方、特開平5−250881号公報に記
載されているフリップフロップ回路は、通常のフリップ
フロップ回路の各MISFETをMFS型FETに単に
置き換えたものであり、特開2000−77986号公
報に記載されているフリップフロップ回路は、通常のマ
スタースレーブ型のフリップフロップの各MISFET
をMFS型FETに単に置き換えたものである。したが
って、通常のフリップフロップ回路と同じFET数を必
要としており、書き込み電圧を変化させる必要や、回路
規模が大きくなるといった問題を有している。
【0020】本発明の第1の目的は、リードディスター
ブが少なく、飽和ドレイン電流も容易に確保でき、さら
に、読み出しと書きこみとを平行して行なうことが可能
なMFS型FETを提供することにある。
【0021】本発明の第2の目的は、少数の素子を用い
た簡素な構成を有する,フリップフロップなどの論理回
路を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板と、上記半導体基板の上に形成されたゲート
絶縁膜と、上記ゲート絶縁膜の上に形成された浮遊ゲー
ト電極と、上記半導体基板内の上記浮遊ゲート電極の両
側方に形成された第1導電型のソース・ドレイン領域
と、上記浮遊ゲート電極に接続され、常誘電体層を有す
る常誘電体キャパシタと、上記浮遊ゲート電極に接続さ
れ、強誘電体層を有する強誘電体キャパシタと、上記常
誘電体キャパシタ及び強誘電体キャパシタにそれぞれ接
続され、上記強誘電体キャパシタに分極を発生させるた
めの電圧を印加する第1及び第2分極用電圧印加端子と
を備えている。
【0023】これにより、第1,第2分極用電圧印加端
子間に、常誘電体キャパシタと強誘電体キャパシタとが
直列に接続された構造が得られる。そして、半導体基板
ではなく2つの分極用電圧印加端子を用いて、ほとんど
制約を受けずに強誘電体層の分極を発生させ、データの
書き込みを行なうことができる。しかも、読み出し時に
は強誘電体層に電圧を印加しなくても、浮遊ゲート電極
の電荷の大小又は正負に応じて、ソース・ドレイン間に
流れる電流が変化することを利用して、情報の読み出し
を行なうことができる。
【0024】上記常誘電体キャパシタの上記誘電体層
は、上記浮遊ゲート電極の上に設けられており、上記誘
電体層の上に設けられた分極用ゲート電極をさらに備
え、上記第1分極用電圧印加端子は、上記分極用ゲート
電極に接続されていて、上記常誘電体キャパシタは、上
記浮遊ゲート電極を下部電極とし、上記分極用ゲート電
極を上部電極として構成されていることが好ましい。
【0025】上記強誘電体キャパシタは、上記浮遊ゲー
ト電極の上方に設けられた下部電極と、上記強誘電体層
を挟んで上記下部電極に対向する上部電極とを有し、上
記第2分極用電圧印加端子は、上記強誘電体キャパシタ
の上部電極に接続されていることにより、強誘電体キャ
パシタの大きさを比較的自由に設計することができ、半
導体装置の情報記憶機能が向上する。
【0026】上記ソース・ドレイン領域のいずれか一方
の領域に接続され、制御信号によってオン・オフ制御す
るパストランジスタをさらに備えていることにより、動
作速度の向上を図ることができる。
【0027】上記浮遊ゲート電極の上に設けられた容量
結合用絶縁膜と、上記容量結合用絶縁膜の上に設けられ
た制御ゲート電極とをさらに備えていることにより、書
き込み動作と読み出し動作とを同時に行なうことが可能
になる。
【0028】上記半導体基板内の上記浮遊ゲート電極の
両側方に設けられ、上記第1導電型のソース・ドレイン
領域とは離間された第2導電型のソース・ドレイン領域
をさらに備え、上記2つのソース・ドレイン領域間の領
域をチャネル領域とする互いに逆導電型のMISFET
が構成されていて、不揮発性インバータとして機能する
半導体装置を構成することもできる。
【0029】その場合、上記浮遊ゲート電極の上に設け
られた2つの容量結合用絶縁膜と、上記各容量結合用絶
縁膜の上にそれぞれ設けられた制御ゲート電極とをさら
に備えていることが好ましい。
【0030】上記強誘電体キャパシタ及び常誘電体キャ
パシタに、相補的信号を入力するための前段インバータ
をさらに備え、不揮発性フリップフロップとして機能す
る半導体装置を構成することもできる。
【0031】上記前段インバータと上記強誘電体キャパ
シタ又は常誘電体キャパシタのいずれか一方との間に介
設された中間インバータをさらに備えていることによ
り、動作の確実性が向上する。
【0032】本発明の半導体装置の駆動方法は、半導体
基板と、上記半導体基板の上に形成されたゲート絶縁膜
と、上記ゲート絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電極
と、上記半導体基板内の上記浮遊ゲート電極の両側方に
形成された第1導電型のソース・ドレイン領域と、上記
浮遊ゲート電極に接続され、常誘電体層を有する常誘電
体キャパシタと、上記浮遊ゲート電極に接続され、強誘
電体層を有する強誘電体キャパシタと、上記常誘電体キ
ャパシタ及び強誘電体キャパシタにそれぞれ接続され、
上記強誘電体キャパシタに分極を発生させるための電圧
を印加する第1及び第2分極用電圧印加端子とを備えて
いる半導体装置の駆動方法であって、書き込み時には、
書き込まれる情報の“0”,“1”に応じて、上記第
1,第2分極用電圧印加端子への印加電圧を高低逆転さ
せる方法である。
【0033】この方法により、負の電圧を用いなくて
も、情報の書き込みと読み出しとが可能になるので、電
源電圧の低電圧化や半導体装置の構成の簡素化を図るこ
とができる。
【0034】その場合、読み出し時には、上記第1分極
用電圧印加端子に読み出し用電圧を印加することによ
り、読み出し電圧をしきい値シフトが確実に得られるよ
うに設定することが容易となる。
【0035】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) −不揮発性半導体記憶素子の基本構造− 図1は、本発明の第1の実施形態の不揮発性半導体記憶
素子(不揮発性メモリセル)の等価回路図である。
【0036】図1に示すように、本実施形態の不揮発性
半導体記憶素子は、MISFET1と、MISFET1
の浮遊ゲート電極9と、浮遊ゲート電極9にノード6
a,6bによってそれぞれ接続されている常誘電体キャ
パシタ2及び強誘電体キャパシタ3とを備えている。そ
して、第1分極用電圧供給端子4と第2分極用電圧供給
端子5との間に電圧を印加することにより、強誘電体キ
ャパシタ3の強誘電体膜に情報としての分極を発生させ
うるように構成されている。また、MISFET1のソ
ース・ドレイン領域につながる接地端子7及び電源電圧
端子8間に読み出し用電圧が印加されると、浮遊ゲート
電極9の電荷保持状態に応じてMISFET1がオン・
オフいずれかに動作することにより、浮遊ゲート電極9
中の情報を読み出すように構成されている。つまり、本
実施形態の不揮発性半導体記憶素子は、基本構造とし
て、MFMISFETの構造を有している。
【0037】図2(a),(b)は、それぞれ順に、本
実施形態の不揮発性半導体記憶素子のチャネル方向に直
交する断面における断面図、チャネル方向に平行な断面
における断面図である。
【0038】図2(a),(b)に示すように、不揮発
性半導体記憶素子(不揮発性メモリセル)は、p型のシ
リコン基板10の活性領域の上に設けられたMISFE
T1を備え、MISFET1は、ゲート絶縁膜11と、
ゲート絶縁膜11上に設けられた浮遊ゲート電極9と、
シリコン基板10内の浮遊ゲート電極9の両側方に形成
されたn型のソース・ドレイン領域20a,20bとを
有している。
【0039】また、メモリセルは、浮遊ゲート電極9の
上方に設けられた分極用ゲート電極13と、浮遊ゲート
電極9と分極用ゲート電極13との間に介在する常誘電
体層12とを備えている。この浮遊ゲート電極9,常誘
電体層12と、分極用ゲート電極13とにより、常誘電
体キャパシタ2が構成されている。また、シリコン基板
10の上に設けられた酸化シリコンからなる第1層間絶
縁膜14と、第1層間絶縁膜14の上に設けられた下部
電極15と、下部電極15の上方に設けられた上部電極
17と、下部電極15と上部電極17との間に介在する
強誘電体層16とを備えている。この下部電極15,強
誘電体層16及び上部電極17より、強誘電体キャパシ
タ3が構成されている。そして、強誘電キャパシタ3の
下部電極15は、第1層間絶縁膜14を貫通するプラグ
からなるノード6aによって、浮遊ゲート電極9に接続
されている。
【0040】また、第1層間絶縁膜14の上には、酸化
シリコンからなる第2層間絶縁膜18が設けられてお
り、上記接地端子7及び電源電圧端子8は、第2層間絶
縁膜18の上に設けられている。そして、接地端子7,
電源電圧端子8は、それぞれ第1,第2層間絶縁膜1
4,18を貫通するコンタクト21a,21bにより、
ソース・ドレイン領域20a,20bに接続されてい
る。
【0041】また、第1,第2分極用電圧供給端子4,
5は、第2層間絶縁膜18の上に設けられている。そし
て、第1分極用電圧供給端子4は、第1,第2層間絶縁
膜14,18を貫通するコンタクトであるノード6bに
より、分極用ゲート電極13に接続されている。また、
第2分極用電圧供給端子5は、第2層間絶縁膜18を貫
通するプラグ19により、強誘電体キャパシタ3の上部
電極17に接続されている。
【0042】つまり、浮遊ゲート電極9に対しては、常
誘電体キャパシタ2と強誘電体キャパシタ3とが互いに
並列に配置されている。また、第1分極用電圧供給端子
4と第2分極用電圧供給端子5との間に、常誘電体キャ
パシタ2と強誘電体キャパシタ3とが直列に接続されて
いることにもなる。
【0043】以下、本実施形態の不揮発性半導体記憶素
子(不揮発性メモリセル)の動作について、図1及び図
2(a),(b)を参照しながら説明する。
【0044】−書きこみ動作− MISFET1のドレイン電流は、浮遊ゲート電極9の
電位によって決定され、MISFET1の浮遊ゲート電
極9に蓄積される電荷量がゲート電位を決定する。した
がって、MISFET1のドレイン電流を制御するため
に、浮遊ゲート電極9の電荷量を調整する必要があるこ
とになる。
【0045】そして、浮遊ゲート電極9の電位がMIS
FET1のしきい値電圧Vt以下の電位である場合に
は、MISFET1はオフ状態であって、ドレイン電流
は流れない。一方、浮遊ゲート電極9の電位がしきい値
電圧Vt以上の電圧である場合には、ドレイン電流が流
れる。したがって、ドレイン電流をセンスすることで、
MISFET1のオン・オフの状態を判別する,つまり
記憶されている情報の“1”,“0”判定を行なう。し
たがって、ゲート電極9に発生する電位を閾値以下の電
位と閾値以上の電位に設定する必要がある。
【0046】MISFET1の基板電位をグランドレベ
ルとすると、情報“1”を書き込む場合には、第1分極
用電圧印加端子4と第2分極用電圧印加端子5との間
に、第1分極用電圧印加端子4の電圧の方が高くなる電
圧である正の電圧を印加して、強誘電体層16に正の分
極を発生させる。一方、情報“0”を書き込む場合に
は、第1分極用電圧印加端子4と第2分極用電圧印加端
子5との間に、第2分極用電圧印加端子5の電圧の方が
高くなる電圧である負の電圧を印加する。
【0047】図3は、強誘電体層16の電圧−分極のヒ
ステリシス特性を示す図である。ここでは、強誘電体層
16の下向きの分極を正の分極とし、上向きの分極を負
の分極として表している。つまり、第1分極用電圧印加
端子4と第2分極用電圧印加端子5との間に正の電圧V
を印加すると、強誘電体層16中に正の分極Qが生じ
る。そして、正の電圧Vを増大していくと、強誘電体層
16中における分極Qは正の方向に増大していき、ある
程度以上電圧Vを高くすると分極Qは飽和する。次に、
電圧Vの印加を停止すると、強誘電体層16の分極Qは
0になるのではなく、図3で表されるヒステリシス曲線
と、常誘電体キャパシタ2を中心とした負荷容量から作
図される負荷曲線の交点によって保持時の分極状態が表
される。このときの正の電荷の量によって定まる浮遊ゲ
ート電極9の電位が、MISFET1のしきい値電圧V
t以上であれば、ソース・ドレイン領域20a,20b
間に電圧が印加されるとMISFET1はオン動作す
る。このような電荷の保持状態を“1”とする。
【0048】一方、第1分極用電圧印加端子4と第2分
極用電圧印加端子5との間に、負の電圧Vを印加する
と、強誘電体層16中に負Qの分極が生じる。そして、
負の電圧Vを負の方向に増大していくと、強誘電体層1
6中における分極Qは負の方向に増大していき、ある程
度以上電圧Vを大きくすると分極Qは飽和する。次に、
電圧Vの印加を停止すると、強誘電体層16の分極Qは
0になるのではなく、図3で表されるヒステリシス曲線
と、常誘電体キャパシタ2を中心とした負荷容量から作
図される負荷曲線の交点によって保持時の分極状態が表
される。このときの負の電荷の量によって定まる浮遊ゲ
ート電極9の電位が、MISFET1のしきい値電圧V
t以上であれば、ソース・ドレイン領域20a,20b
間に電圧が印加しても、MISFET1はオフ動作す
る。このような電荷の保持状態を“0”とする。
【0049】ただし、情報の“1”,“0”は単に定義
付けだけの問題であるので、強誘電体層16中に上向き
の残留分極が存在している状態を“1”とし、下向きの
残留分極が存在している状態を“0”としてもよい。
【0050】ここで、MISFET1の浮遊ゲート電極
9−ゲート絶縁膜11−シリコン基板10間の容量をC
iとし、常誘電体キャパシタ2の容量をCrとし、強誘
電体キャパシタ3の容量をCfとする。そして、第1,
第2分極用電圧印加端子4,5間に印加される書きこみ
電圧をVwとすると、書き込み電圧Vwが常誘電体層1
2と強誘電体層16とゲート絶縁膜11に分配される。
ただし、シリコン基板10は接地されているものとす
る。
【0051】このとき、第1分極用電圧印加端子4に印
加される電圧が正で、第2分極用電圧印加端子5に印加
される電圧が0(接地電位)であるとすると(情報
“1”の書き込み)、第1,第2分極用電圧印加端子
4,5間に印加される書き込み電圧Vwは、容量(Cf
+Ci)と容量Crとの直列配置に応じた分配比で、浮
遊ゲート電極9に分配される。そして、書き込み電圧V
wの印加を停止して第1,第2分極用電圧印加端子4,
5間の電圧を0に戻すと、強誘電体層16には下向きの
残留分極が残留し、浮遊ゲート電極9には、しきい値電
圧Vt以上の電圧を与えるような正の電荷が誘起され
る。
【0052】一方、第2分極用電圧印加端子5に印加さ
れる電圧が正で、第1分極用電圧印加端子4に印加され
る電圧が0(接地電位)であるとすると(情報“0”の
書き込み)、第1,第2分極用電圧印加端子4,5間に
印加される書き込み電圧Vwは、容量(Cr+Ci)と
容量Cfとの直列配置に応じた分配比で、浮遊ゲート電
極9に分配される。そして、書き込み電圧Vwの印加を
停止して第1,第2分極用電圧印加端子4,5間の電圧
を0に戻すと、強誘電体層16には上向きの残留分極が
残留し、浮遊ゲート電極9には、しきい値電圧Vt以下
の電圧を与えるような負の電荷が誘起される。
【0053】書き換え時には、強誘電体キャパシタ3に
抗電圧以上の電圧が加わるように第1,第2分極用電圧
印加端子4,5間に電圧を印加すればよい。
【0054】なお、可能であれば、書き込み電圧Vw
は、強誘電体層16に分極が飽和する電圧以上の電圧を
印加して、図3の点A又はBにおける残留分極Qが存在
するように、第1,第2分極用電圧印加端子4,5間に
印加する書き込み電圧を設定することが好ましい。
【0055】なお、書き込み時におけるシリコン基板1
0の電圧はフローティングとしてもよい。その場合に
は、シリコン基板10の電圧が第1,第2分極用電圧印
加端子4,5間の電圧の中間電圧であるとして、例えば
シミュレーションにより、強誘電体層16に飽和電圧よ
りも大きい電圧が印加される書き込み電圧Vwを求め
て、書き込み電圧Vwをその値に設定すればよい。
【0056】−読み出し動作− 読み出しは、MISFET1の接地端子7と電源電圧端
子8との間に、読み出し用電圧Vrを印加し、そのとき
のドレイン電流を検出することによって行なわれる。す
なわち、浮遊ゲート電極9に情報“1”に相当する正の
電荷が保持されていれば、浮遊ゲート電極9の電圧がし
きい値電圧Vt以上になるので、MISFET1はオン
状態になり、大きいドレイン電流が流れる。一方、浮遊
ゲート電極9に情報“0”に相当する負の電荷が保持さ
れていれば、浮遊ゲート電極9の電圧がしきい値電圧V
t未満になるので、MISFET1はオフ状態になり、
ドレイン電流はほとんど流れない。したがって、ドレイ
ン電流をセンスアンプなどによって拡大すれば、その大
小に応じて記憶情報の“1”,“0”判定を容易に行な
うことができる。この読み出し時には、分極用ゲート電
極13には、電圧を印加する必要はなく、電圧を印加し
ない場合には、分極用ゲート電極13の電位をフローテ
ィング状態にしておけばよい。
【0057】本実施形態の不揮発性半導体記憶素子(不
揮発性メモリセル)によると、読み出し動作において、
強誘電体層16に電圧を印加することなく、ソース−ド
レイン間に電圧を印加して、そのときのドレイン電流を
検出することで記憶情報の“1”,“0”判定を行なう
ことができるので、強誘電体キャパシタ3のリードディ
スターブの低減を図ることができる。
【0058】なお、本実施形態と同じ読み出し方法は、
常誘電体層と強誘電体とを積層したゲート絶縁膜を有す
るMFISFETによっても可能に見えるが、MFIS
FETの場合には、書き込み時に、強誘電体層に分極を
発生させるための電圧がゲート電極−半導体基板間に印
加されるので、印加する電圧に制約が生じる。つまり、
半導体基板の電位は一般には接地電圧に設定されてお
り、これをメモリセルごとに変化させることは、実際上
困難である。
【0059】−読み出し動作の変形例− ただし、読み出し動作において、第1分極用電圧印加端
子4から分極用ゲート電極13にある電圧を印加しても
よい。その場合、浮遊ゲート電極9には常誘電体層12
の容量結合機能に応じた電圧が印加させることになるの
で、後述するように、浮遊ゲート電極9にMISFET
1のしきい値シフトを確実に起こさせるように適宜調整
することが可能になり、情報の検知精度が向上する。
【0060】特に、第2分極用電圧印加端子5にも第1
分極用電圧印加端子4と同じ電圧を印加することによ
り、強誘電体キャパシタ3に印加される電圧が低減され
るので、強誘電体層16の分極状態を変化させることは
なく、リードディスターブを低減することができる。
【0061】書き込みが終了した後の浮遊ゲート電極9
の電位は、強誘電体層16の残留分極によって発生する
浮遊ゲート電極9中の電荷量によって定まり、その残留
分極は書き込み電圧Vwの分配比によって決定されるの
で、書きこみ電圧Vwを電源電圧にすると、浮遊ゲート
電極9に発生する電位は電源電圧より必ず低くなる。そ
のため、第1の実施形態のように、読み出し時に浮遊ゲ
ート電極9に外部から電圧を印加しない方法を採ると、
ゲート電極に電源電圧を印加してドライブさせている通
常のMISFETに比較して、本実施形態のMISFE
T1のドレイン電流が小さくなってしまう。
【0062】そこで、読み出し時には、第2分極用電圧
印加端子5に電圧を印加することにより、常誘電体層1
2を介して分極用ゲート電極13から浮遊ゲート電極9
に読み出し用の電圧が加算される。つまり、読み出し時
には、浮遊ゲート電極9の電位が、強誘電体層16の残
留分極によって誘起される電荷による電位と、分極用ゲ
ート電極13から容量結合によって浮遊ゲート電極9に
印加される電圧とを加算した値になる。
【0063】これにより、例えば浮遊ゲート電極9の電
位が情報“1”あるいは“0”のいずれであってもMI
SFET1のしきい値電圧Vt以下になってしまう場合
にも、浮遊ゲート電極9の電位を上昇させて、しきい値
電圧Vt以上(情報“1”のとき)としきい値電圧Vt
未満(情報“0”のとき)とに制御することができる。
よって、強誘電体層16の分極によって与えられる浮遊
ゲート電極9の電位を低く設定することが可能となる。
そして、そのことにより、読み出し時に強誘電体層16
に印加される逆電界を低減できるとともに、スタンバイ
時のリーク電流の低減と、読み出し時のドレイン電流の
増大が達成できる。しかも、読み出し時のみ電流が流れ
るため、低消費電力化が可能となる。
【0064】また、例えば、複数のMISFET1を直
列に接続して、NAND型のメモリセルを形成した場合
には、読み出し時に選択メモリセル以外のメモリセルを
オフさせる必要があるが、その際に、分極用ゲート電極
13からの電圧の印加によってトランジスタのオン・オ
フを制御できるという利点がある。
【0065】また、本実施形態では、強誘電体キャパシ
タ3を第1層間絶縁膜14の上に設けたが、強誘電体層
16を浮遊ゲート電極9に接して形成することにより、
強誘電体キャパシタの下部電極を浮遊ゲート電極9と共
通化することも可能である。
【0066】また、本実施形態では、情報“1”を書き
込む場合と情報“0”を書き込む場合とでは、第1,第
2分極用電圧印加用端子4,5に印加する電圧を高低が
逆転するようにしたが、本発明における分極の印加方法
はかかる実施形態の方法に限定されるものではない。例
えば、情報“1”を書き込む時の第1,第2分極用電圧
印加端子4,5に印加する電圧は、本実施形態と同じと
し、情報“0”を書き込む時は、第1分極用電圧印加端
子4に負の電圧を印加し、第2分極用電圧印加端子5に
接地電圧0を印加するようにしてもよい。
【0067】ただし、第1の実施形態の電圧の印加方法
によると、不揮発性半導体記憶素子に負の電位を特別に
設ける必要がないので、本実施形態の不揮発性半導体記
憶素子を通常の論理回路に組み込みやすくなるととも
に、結果として低電圧化を図ることができる点で有利で
ある。
【0068】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態における不揮発性半導体記憶素子(不揮発性
メモリセル)の等価電気回路図である。
【0069】図4に示すように、本実施形態の不揮発性
半導体記憶素子は、第1の実施形態における半導体記憶
素子の構成に加えて、MISFET1と電源電圧端子8
との間に設けられたパストランジスタ25と、パストラ
ンジスタ25のゲート電極に接続される制御端子26と
を備えている。なお、本実施形態においても、MISF
ET1,常誘電体キャパシタ2,強誘電体キャパシタ
3,第1分極用電圧印加端子4,第2分極用電圧印加端
子5,接地端子7,電源電圧端子8などの部材の構造は
第1の実施形態と同じであるので、不揮発性半導体記憶
素子(不揮発性メモリセル)の構造の図示及び説明を省
略する。
【0070】パストランジスタ25のオン・オフは、制
御端子26からパストランジスタ25の読み出し用ゲー
ト電極に与えられる電位によって制御される。MISF
ET1のドレイン電流を読み出す時のみ、読み出し用ゲ
ート電極にパストランジスタをオンさせる電圧パルスを
印加することによって、読み出し用のソース−ドレイン
間電圧(読み出し信号)が得られる。
【0071】本実施形態の不揮発性半導体記憶素子によ
ると、第1の実施形態の半導体記憶素子の効果に加え
て、読み出し信号をパルスで与えることができるので、
高速な読み出しが可能となる。
【0072】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態における不揮発性半導体記憶素子の等価回路
図である。
【0073】図5に示すように、本実施形態の不揮発性
半導体記憶素子は、第1の実施形態における半導体記憶
素子の構成に加えて、MISFET1の浮遊ゲート電極
9の上に絶縁膜を挟んで設けられた制御ゲート電極27
と、制御ゲート電極27に読み出し用電圧を印加するた
めの制御電圧印加端子28とを備えている。すなわち、
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置(不揮発性メモリ
セル)においては、図2(a),(b)に示す第1の実
施形態の不揮発性半導体記憶素子におけるMISFET
1,常誘電体キャパシタ2,強誘電体キャパシタ3,第
1分極用電圧印加端子4,第2分極用電圧印加端子5,
接地端子7,電源電圧端子8などに加えて、浮遊ゲート
電極9の上に容量結合用絶縁膜と制御ゲート電極27と
が積層されていて、さらに、第1,第2層間絶縁膜1
4,18を貫通して制御ゲート電極に接続されるプラグ
と、このプラグに接続され第2層間絶縁膜の上に延びる
制御電圧印加端子28とが設けられている。
【0074】第1の実施形態においては、書き込みが終
了した後の浮遊ゲート電極9の電位は、強誘電体層16
の残留分極によって発生する浮遊ゲート電極9中の電荷
量によって定まり、その残留分極は書き込み電圧Vwの
分配比によって決定されるので、書きこみ電圧Vwを電
源電圧にすると、浮遊ゲート電極9に発生する電位は電
源電圧より必ず低くなる。そのため、本実施形態のよう
に、読み出し時に浮遊ゲート電極9に外部から電圧を印
加しない方法を採ると、ゲート電極に電源電圧を印加し
てドライブさせている通常のMISFETに比較して、
MISFET1のドレイン電流が小さくなってしまう。
【0075】それに対し、本実施形態では、読み出し時
には、制御ゲート電極27に電圧を印加することによ
り、常誘電体層12を介して分極用ゲート電極13から
浮遊ゲート電極9に読み出し用の電圧が加算される。つ
まり、読み出し時には、浮遊ゲート電極9の電位が、強
誘電体層16の残留分極によって誘起される電荷による
電位と、制御ゲート電極27から容量結合によって浮遊
ゲート電極9に印加される電圧とを加算した値になる。
【0076】これにより、例えば浮遊ゲート電極9の電
位が情報“1”あるいは“0”のいずれであってもMI
SFET1のしきい値電圧Vt以下になってしまう場合
にも、浮遊ゲート電極9の電位を上昇させて、しきい値
電圧Vt以上(情報“1”のとき)としきい値電圧Vt
未満(情報“0”のとき)とに制御することができる。
よって、強誘電体層16の分極によって与えられる浮遊
ゲート電極9の電位を低く設定することが可能となる。
そして、そのことにより、読み出し時に強誘電体層16
に印加される逆電界を低減できるとともに、スタンバイ
時のリーク電流の低減と、読み出し時のドレイン電流の
増大が達成できる。しかも、読み出し時のみ電流が流れ
るため、低消費電力化が可能となる。
【0077】また、例えば、複数のMISFET1を直
列に接続して、NAND型のメモリセルを形成した場合
には、読み出し時に選択メモリセル以外のメモリセルを
オフさせる必要があるが、その際に、制御ゲート電極2
7からの電圧の印加によってトランジスタのオン・オフ
を制御できるという利点がある。
【0078】特に、第2分極用電圧印加端子5にも制御
電圧印加端子28と同じ電圧を印加することにより、強
誘電体キャパシタ3に印加される電圧が低減されるの
で、強誘電体層16の分極状態を変化させることはな
く、リードディスターブを低減することができる。
【0079】以上の効果は、上記第1の実施形態におい
て、分極用ゲート電極13に読み出し用電圧を印加する
制御を行なった場合と同じであるが、本実施形態におい
ては、さらに以下のような効果を得ることができる。
【0080】すなわち、書き込みに必要な端子(第1,
第2分極用電圧印加端子4,5)と、読み出しに必要な
端子(接地端子7,電源電圧端子8及び制御電圧印加端
子28)とが個別に設けられた構成となるため、読み出
しと書き込みとを同時に行う,いわゆるデュアルポート
メモリとしても使用できることとなる。
【0081】(第4の実施形態)図6は、本発明の第4
の実施形態の不揮発性論理素子(不揮発性インバータ)
の等価回路図である。図7は、本発明の第4の実施形態
の不揮発性論理素子のチャネル方向に直交する断面にお
ける断面図である。
【0082】図6及び図7に示すように、本実施形態の
不揮発性論理素子は、電源電圧VDDを供給する端子と、
接地電圧Vssを供給する端子との間に、pチャネル型M
ISFET30と、nチャネル型MISFET31とを
直列に接続したインバータ構造を有している。ただし、
nチャネル型MISFET31は、p型のシリコン基板
10の基板領域に配置され、pチャネル型MISFET
30は、p型のシリコン基板10に設けられたnウェル
35に配置されている。また、シリコン基板10には活
性領域を囲むトレンチ分離用絶縁膜50が形成されてお
り、pチャネル型MISFET30が配置されている領
域と、nチャネル型MISFET31が配置されている
領域とは、トレンチ分離用絶縁膜50によって互いに分
離絶縁されている。
【0083】そして、シリコン基板10の上には、ゲー
ト絶縁膜11を挟んで、各MISFET30,31のゲ
ート電極として機能する浮遊ゲート電極32が設けられ
ていて、この浮遊ゲート電極32に、強誘電体層16を
有する強誘電体キャパシタ33と、常誘電体層12を有
する常誘電体キャパシタ24とが並列に接続されてい
る。さらに、常誘電体キャパシタ24の分極用ゲート電
極13に接続される第1分極用電圧印加端子37と、強
誘電体キャパシタ33の上部電極17に電圧を印加する
ための第2分極用電圧印加端子38と、出力信号を出力
するための出力端子39とが設けられている。その他の
構造は、図2(a)に示す第1の実施形態における不揮
発性半導体記憶素子に構造と同じであるので、同じ符号
を付して、説明を省略する。また、本実施形態の不揮発
性論理素子のチャネル方向に平行な断面における構造
(pチャネル型MISFET30及びnチャネル型MI
SFET31)は、図2(b)に示す構造と基本的に同
じであるので、図示及び説明を省略する。
【0084】本実施形態の不揮発性論理素子は、pチャ
ネル型MISFET30とnチャネル型MISFET3
1とを直列に接続したインバータ構造を有しており、2
つのMFMIS型FETを一体化したものに相当する。
そして、強誘電体層16の残留分極によって、第1の実
施形態において説明したような不揮発性記憶機能を有し
ている。以下、本実施形態の不揮発性論理素子(不揮発
性インバータ)の書き込み動作,読み出し動作について
説明する。
【0085】−書き込み動作,読み出し動作− 本実施形態の不揮発性論理素子への情報の書きこみ方法
の基本的な原理は、第1の実施形態と同じである。すな
わち、第1,第2分極用電圧印加端子37,38の間に
正又は負の電圧を印加したのち電圧を0に戻すことによ
り、強誘電体キャパシタ33の強誘電体層16に残留分
極(例えば、図3に示す点A又はBに示す残留分極)を
発生させて、浮遊ゲート電極32に残留分極によって生
じた電荷による電位を発生させる。浮遊ゲート電極32
の電位は、情報“1”を書きこむ場合には、pチャネル
型MISFET30がオン状態になり、nチャネル型M
ISFET31がオフ状態になるように設定する。一
方、情報“0”を書き込む場合には、pチャネル型MI
SFET30がオフ状態になり、nチャネル型MISF
ET31がオン状態になるように、浮遊ゲート電極32
の電位,つまり残留分極を設定する。このとき、強誘電
体層16と常誘電体層12とに対する印加電圧の分配比
は、第1の実施形態で説明したとおりである。
【0086】そして、本実施形態の不揮発性論理素子へ
の入力信号は、例えば第1分極用電圧印加端子37への
入力信号が高レベルで、第2分極用電圧印加端子38へ
の入力信号が低レベルのときを“H”とし、第1分極用
電圧印加端子37への入力信号が低レベルで、第2分極
用電圧印加端子38への入力信号が高レベルのときを
“L”とする。このとき、第1の実施形態と同様の情報
“1”,“0”の定義付けを行なっておくと、論理信号
“H”の入力に応じて情報“1”が書き込まれ、論理信
号“L”の入力に応じて情報“0”が書き込まれる。そ
して、情報“1”が書き込まれている場合は、出力端子
39から論理信号“L”が出力され、情報“0”が書き
込まれている場合は、出力端子39から論理信号“H”
が出力される。つまり、不揮発性論理素子からは、論理
信号“H”の入力に応じて論理信号“L”が出力され、
論理信号“L”の入力に応じて論理信号“H”が出力さ
れることになる。この論理信号の出力が、読み出し動作
に相当し、読み出しは、接地端子(図示せず)及び電源
電圧端子(図示せず)への電圧の印加に応じて行なわれ
ることになる。
【0087】すなわち、本実施形態の不揮発性論理素子
(不揮発性インバータ)を用いると、入力信号の論理と
は逆論理(反転論理)の出力信号が得られる。しかも、
出力信号は、浮遊ゲート電極32にラッチされた状態で
残っているので、電源を遮断しても情報が残るという,
不揮発性の論理素子(不揮発性インバータ)が得られる
ことになる。一般的なインバータを配置した回路におい
ては、動作中における各インバータの状態が電源の遮断
と共に消えるので、電源が遮断したときには、最初から
演算をやり直す必要がある。また、演算途中で演算を一
時的に停止する場合には、途中の演算結果を記憶装置に
保存する必要がある。それに対し、本実施形態の不揮発
性インバータを用いる場合には、演算途中の状態がその
まま残るので、演算中の一時停止や電源の遮断による途
中の演算結果の消失を考慮する必要がなく、全く新たな
論理回路を構築することが可能になる。
【0088】なお、本実施形態の不揮発性論理素子と同
等の機能は、第1の実施形態で説明したnチャネル型の
MFSMIS型FETと、それと基本的同じ構造でpチ
ャネル型のMFSMIS型FETとを組み合わせてイン
バータを構成することによっても得られるが、本実施形
態の構造の方が強誘電体キャパシタが1個で済む点で有
利といえる。
【0089】なお、本実施形態においても、第1の実施
形態と同様に、読み出し動作において、第1分極用電圧
印加端子37から分極用ゲート電極13に読み出し用の
電圧を印加してもよい。その場合、浮遊ゲート電極32
には常誘電体層12の容量結合機能に応じた電圧が印加
されることになるので、第1の実施形態の変形例で説明
したと同じ効果が得られる。
【0090】特に、第2分極用電圧印加端子38にも第
1分極用電圧印加端子37と同じ電圧を印加することに
より、強誘電体キャパシタ33に印加される電圧が低減
されるので、強誘電体層16の分極状態を変化させるこ
とはなく、リードディスターブを低減することができ
る。
【0091】(第5の実施形態)図8は、本発明の第5
の実施形態における不揮発性論理素子(不揮発性インバ
ータ)の等価回路図である。
【0092】図8に示すように、本実施形態の不揮発性
論理素子は、第4の実施形態における不揮発性論理素子
の構成に加えて、pチャネル型MISFET30及びn
チャネル型MISFET31において、浮遊ゲート電極
32の上に絶縁膜を挟んで設けられた制御ゲート電極4
0,41と、制御ゲート電極40,41に読み出し用電
圧を印加するための制御電圧印加端子42,43とを備
えている。すなわち、本実施形態の不揮発性論理素子
(不揮発性インバータ)においては、図7に示す第4の
実施形態の不揮発性論理素子におけるpチャネル型MI
SFET30,nチャネル型MISFET31,常誘電
体キャパシタ24,強誘電体キャパシタ33,第1分極
用電圧印加端子37,第2分極用電圧印加端子38など
に加えて、浮遊ゲート電極32の上に容量結合用絶縁膜
と制御ゲート電極40,41とが積層されていて、さら
に、第1,第2層間絶縁膜14,18を貫通して制御ゲ
ート電極に接続されるプラグと、このプラグに接続され
第2層間絶縁膜の上に延びる制御電圧印加端子42,4
3とが設けられている。
【0093】本実施形態によると、第3の実施形態と同
様に、読み出し動作において、制御電圧印加端子42,
43から制御ゲート電極40,41にある電圧を印加す
ることにより、浮遊ゲート電極32には容量結合用絶縁
膜の容量結合機能に応じた電圧が印加されることになる
ので、第3の実施形態で説明したと同じ効果が得られ
る。
【0094】特に、pチャネル型MISFET30とn
チャネル型MISFET31とでは、しきい値シフトを
生じさせるための適正なバイアスが異なる場合が多いこ
とを考慮すると、本実施形態では、各制御電圧印加端子
42,43に対して個別に制御電圧を印加することが可
能となり、不揮発性インバータの動作の最適化を図るこ
とが容易となる。
【0095】(第6の実施形態)図9は、本発明の第6
の実施形態における不揮発性論理素子(不揮発性フリッ
プフロップ)の等価回路図である。
【0096】図9に示すように、本実施形態の不揮発性
論理素子(不揮発性フリップフロップ)は、電源電圧V
DDを供給する端子と接地電圧Vssを供給する端子との間
に、通常の(不揮発性記憶機能を有していない)pチャ
ネル型MISFETとnチャネル型MISFETとを各
々2つずつ直列に接続してなる前段インバータ50を備
えている。そして、後段側に、上記第4の実施形態の構
造を有する後段不揮発性インバータ51が配置されてい
る。すなわち、後段インバータ51は、電源電圧VDDを
供給する端子と接地電圧Vssを供給する端子との間に、
pチャネル型MISFET30とnチャネル型MISF
ET31とを直列に配置して構成されている。また、後
段不揮発性インバータ51には、第4の実施形態と同様
に、各MISFET30,31に共通の浮遊ゲート電極
32と、浮遊ゲート電極32に並列に接続される強誘電
体キャパシタ33と常誘電体キャパシタ24とが設けら
れている。
【0097】本実施形態の不揮発性フリップフロップ
に、データ信号Dが入力されると、前段インバータ50
によってデータ信号Dが反転され、前段インバータ50
からデータ信号Dの反転信号/Dが出力される。そし
て、後段不揮発性インバータ51の強誘電体キャパシタ
33には、反転信号/Dが印加される一方、常誘電体キ
ャパシタ24にデータ信号D(非反転信号)が印加され
る。つまり、強誘電体キャパシタ33及び常誘電体キャ
パシタに相補的信号が入力される。
【0098】そして、第4の実施形態で説明したよう
に、常誘電体キャパシタ24と強誘電体キャパシタ33
とに印加される電圧の高低に応じて、強誘電体層に残留
分極が生じ、この残留分極によって発生する電荷に応じ
た電圧が浮遊ゲート電極32に印加される。その結果、
後段不揮発性インバータ51によって、データ信号Dが
“H”のときには、出力端子52から信号“L”が出力
され、データ信号Dが“L”のときには、出力端子52
から信号“H”が出力される。
【0099】すなわち、本実施形態の不揮発性論理素子
は、不揮発性のフリップフロップ回路として機能するこ
とになる。
【0100】本実施形態の不揮発性のフリップフロップ
回路として機能する不揮発性論理素子によると、図14
に示す通常のフリップフロップ回路に較べて、データラ
ッチ状態の不揮発化が達成できるとともに、トランジス
タ数が削減できるという効果が得られる。
【0101】−変形例− 図10は、第6の実施形態の変形例における不揮発性論
理素子(不揮発性フリップフロップ)の等価回路図であ
る。
【0102】この変形例においては、図9に示す構造に
加えて、前段インバータ50の出力側配線の分岐線に配
置された中間インバータ53をさらに備えている。そし
て、中間インバータ53の出力であるデータ信号Dが常
誘電体キャパシタ24に印加され、前段インバータ50
の出力である反転信号/Dが強誘電体キャパシタ33に
印加される。
【0103】したがって、本変形例の不揮発性論理素子
は、第6の実施形態の論理素子と基本的に同じ作用効果
を発揮することができる。加えて、本変形例では、前段
インバータ50が出力している時だけ、確実に後段不揮
発性インバータ51に書き込みが行なわれるので、正確
な書き込み動作が実現し、動作安定性が増すことにな
る。
【0104】(その他の実施形態)第3〜第6の実施形
態において、第2の実施形態のパストランジスタ25
(図4参照)を配置してもよい。
【0105】
【発明の効果】本発明によると、MFMISFET型の
構造において、浮遊ゲート電極に強誘電体キャパシタと
常誘電体キャパシタとを並列に接続し、各キャパシタに
分極用電圧印加端子を接続して、分極用電圧印加端子間
に各キャパシタを直列に配置した状態で電圧を印加して
強誘電キャパシタに分極を発生させる構造としたので、
強誘電体層へのリードディスターブが少なくかつ簡便な
不揮発性半導体素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の不揮発性半導体記憶
素子(不揮発性メモリセル)の等価回路図である。
【図2】(a),(b)は、それぞれ順に、第1の実施
形態の不揮発性半導体記憶素子のチャネル方向に直交す
る断面における断面図、チャネル方向に平行な断面にお
ける断面図である。
【図3】一般的な強誘電体層の電圧−分極のヒステリシ
ス特性を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の不揮発性半導体記憶
素子の等価回路図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の不揮発性半導体記憶
素子の等価回路図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の不揮発性論理素子の
等価回路図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の不揮発性論理素子の
チャネル方向に直交する断面における断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態の不揮発性論理素子の
等価回路図である。
【図9】本発明の第6の実施形態の不揮発性論理素子の
等価回路図である。
【図10】本発明の第6の実施形態の変形例における不
揮発性論理素子の等価回路図である。
【図11】MFMISFETのドレイン電流のキャパシ
タ面積比による分極特性の変化を示す図である。
【図12】一般的なインバータの等価回路図である。
【図13】一般的なインバータの断面構造を示す模式断
面図である。
【図14】一般的なフリップフロップの等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1 FET 2 常誘電体キャパシタ 3 強誘電体キャパシタ 4 第1の電極 5 第2の電極 6 フローティング電極 7 接地端子 8 電源電圧端子 9 浮遊ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 路人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F083 FR07 GA06 MA06 MA17 MA18 NA01 NA08 5F101 BA62

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 上記半導体基板の上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電極と、 上記半導体基板内の上記浮遊ゲート電極の両側方に形成
    された第1導電型のソース・ドレイン領域と、 上記浮遊ゲート電極に接続され、常誘電体層を有する常
    誘電体キャパシタと、 上記浮遊ゲート電極に接続され、強誘電体層を有する強
    誘電体キャパシタと、 上記常誘電体キャパシタ及び強誘電体キャパシタにそれ
    ぞれ接続され、上記強誘電体キャパシタに分極を発生さ
    せるための電圧を印加する第1及び第2分極用電圧印加
    端子とを備えている半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 上記常誘電体キャパシタの上記誘電体層は、上記浮遊ゲ
    ート電極の上に設けられており、 上記誘電体層の上に設けられた分極用ゲート電極をさら
    に備え、 上記第1分極用電圧印加端子は、上記分極用ゲート電極
    に接続されていて、 上記常誘電体キャパシタは、上記浮遊ゲート電極を下部
    電極とし、上記分極用ゲート電極を上部電極として構成
    されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 上記強誘電体キャパシタは、上記浮遊ゲート電極の上方
    に設けられた下部電極と、上記強誘電体層を挟んで上記
    下部電極に対向する上部電極とを有し、 上記第2分極用電圧印加端子は、上記強誘電体キャパシ
    タの上部電極に接続されていることを特徴とする半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、 上記ソース・ドレイン領域のいずれか一方の領域に接続
    され、制御信号によってオン・オフ制御するパストラン
    ジスタをさらに備えていることを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、 上記浮遊ゲート電極の上に設けられた容量結合用絶縁膜
    と、 上記容量結合用絶縁膜の上に設けられた制御ゲート電極
    とをさらに備えていることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のうちいずれか1つの半導
    体装置において、 上記半導体基板内の上記浮遊ゲート電極の両側方に設け
    られ、上記第1導電型のソース・ドレイン領域とは離間
    された第2導電型のソース・ドレイン領域をさらに備
    え、 上記2つのソース・ドレイン領域間の領域をチャネル領
    域とする互いに逆導電型のMISFETが構成されてい
    て、 不揮発性インバータとして機能することを特徴とする半
    導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体装置において、 上記浮遊ゲート電極の上に設けられた2つの容量結合用
    絶縁膜と、 上記各容量結合用絶縁膜の上にそれぞれ設けられた制御
    ゲート電極とをさらに備えていることを特徴とする半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体装置において、 上記強誘電体キャパシタ及び常誘電体キャパシタに、相
    補的信号を入力するための前段インバータをさらに備
    え、 不揮発性フリップフロップとして機能することを特徴と
    する半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置において、 上記前段インバータと上記強誘電体キャパシタ又は常誘
    電体キャパシタのいずれか一方との間に介設された中間
    インバータをさらに備えていることを特徴とする半導体
    装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板と、上記半導体基板の上に
    形成されたゲート絶縁膜と、上記ゲート絶縁膜の上に形
    成された浮遊ゲート電極と、上記半導体基板内の上記浮
    遊ゲート電極の両側方に形成された第1導電型のソース
    ・ドレイン領域と、上記浮遊ゲート電極に接続され、常
    誘電体層を有する常誘電体キャパシタと、上記浮遊ゲー
    ト電極に接続され、強誘電体層を有する強誘電体キャパ
    シタと、上記常誘電体キャパシタ及び強誘電体キャパシ
    タにそれぞれ接続され、上記強誘電体キャパシタに分極
    を発生させるための電圧を印加する第1及び第2分極用
    電圧印加端子とを備えている半導体装置の駆動方法であ
    って、 書き込み時には、書き込まれる情報の“0”,“1”に
    応じて、上記第1,第2分極用電圧印加端子への印加電
    圧を高低逆転させることを特徴とする半導体装置の駆動
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置の駆動方
    法において、 読み出し時には、上記第1分極用電圧印加端子に読み出
    し用電圧を印加することを特徴とする半導体装置の駆動
    方法。
JP2001314749A 2000-10-17 2001-10-12 半導体装置及びその駆動方法 Pending JP2002198497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001314749A JP2002198497A (ja) 2000-10-17 2001-10-12 半導体装置及びその駆動方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-316149 2000-10-17
JP2000316149 2000-10-17
JP2001314749A JP2002198497A (ja) 2000-10-17 2001-10-12 半導体装置及びその駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002198497A true JP2002198497A (ja) 2002-07-12

Family

ID=26602206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001314749A Pending JP2002198497A (ja) 2000-10-17 2001-10-12 半導体装置及びその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002198497A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004038919A1 (ja) * 2002-10-24 2004-05-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電圧発生回路、電圧発生装置及びこれを用いた半導体装置、並びにその駆動方法
JP2006303293A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 半導体集積回路
KR20140040010A (ko) * 2012-09-25 2014-04-02 팔로 알토 리서치 센터 인코포레이티드 강유전체 메모리 기록 및 비-파괴적 판독 시스템 및 방법
JP2014175457A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Toshiba Corp 半導体記憶装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004038919A1 (ja) * 2002-10-24 2004-05-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電圧発生回路、電圧発生装置及びこれを用いた半導体装置、並びにその駆動方法
CN100365935C (zh) * 2002-10-24 2008-01-30 松下电器产业株式会社 电压发生电路、电压发生装置、半导体器件及其驱动方法
JP2006303293A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 半導体集積回路
KR20140040010A (ko) * 2012-09-25 2014-04-02 팔로 알토 리서치 센터 인코포레이티드 강유전체 메모리 기록 및 비-파괴적 판독 시스템 및 방법
JP2014067478A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Palo Alto Research Center Inc 強誘電体メモリの書き込みおよび非破壊的な読み込みを行うシステムおよび方法
KR101952455B1 (ko) 2012-09-25 2019-02-26 팔로 알토 리서치 센터 인코포레이티드 강유전체 메모리 기록 및 비-파괴적 판독 시스템 및 방법
JP2014175457A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Toshiba Corp 半導体記憶装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6720596B2 (en) Semiconductor device and method for driving the same
JP3270765B2 (ja) 不揮発性記憶素子
JP3692450B2 (ja) 不揮発性ラッチ回路及びその駆動方法
JP3768504B2 (ja) 不揮発性フリップフロップ
US8148759B2 (en) Single transistor memory with immunity to write disturb
US5390143A (en) Non-volatile static memory devices and operational methods
TWI483387B (zh) Semiconductor device
JPH11162160A (ja) データ記憶装置
JPH08250673A (ja) 半導体装置
US7218142B2 (en) Switch matrix circuit, logical operation circuit, and switch circuit
JPH09326200A (ja) 不揮発性半導体メモリ装置およびその駆動方法
JPWO2002082460A1 (ja) 半導体不揮発性記憶装置
JP3039245B2 (ja) 半導体メモリ装置
JP2001230329A (ja) 半導体記憶装置
JPH04256361A (ja) 半導体記憶装置
KR100298439B1 (ko) 비휘발성 강유전체 메모리
US6493256B1 (en) Semiconductor memory device
US4287574A (en) Memory cell with non-volatile memory elements
JP2002198497A (ja) 半導体装置及びその駆動方法
US20050094457A1 (en) Ferroelectric memory and method of operating same
JP2002100744A (ja) 記憶装置
JP2006237143A (ja) 強誘電体トランジスタラッチ回路
JP2006237776A (ja) 強誘電体コンデンサラッチ回路
US11729989B2 (en) Depletion mode ferroelectric transistors
JPH0963281A (ja) 強誘電体メモリ装置