JP2006237776A - 強誘電体コンデンサラッチ回路 - Google Patents

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正美 橋本
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光宏 山村
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Abstract

【課題】
従来の主な強誘電体メモリはデータを破壊読み出しするので再書き込みを必要とするか、あるいはメモリセルを行列状に配置して、データを破壊しなとような制御をしていた。したがって、制御回路が複雑で、かつデータ読み出しの際のサイクルタイムが長く、一般的ICの中に取り組むのが容易でなかった。
【解決手段】
強誘電体薄膜を有する強誘電体コンデンサと、MOSFETからなるインバータ回路を2個たすき掛けにしたラッチ回路を組み合わせた構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体集積回路において、不揮発性の回路を内蔵する際の電界効果型トランジスタと強誘電体コンデンサとによるラッチ回路の構成に関する。
近年、メモリ分野のなかで電気的に書き込み、消去可能な不揮発性メモリの重要性が増している。また、集積回路の一部に書き込み、消去可能な不揮発性の回路を内蔵することがしばしば要請される。
不揮発性メモリも様々にあるが、高速性、低電圧特性、低消費電力等の観点から強誘電体メモリが注目されている。強誘電体メモリの具体的な構成は以下の例に示すように様々にある。
強誘電体メモリの一例としては強誘電体膜内部の残留分極状態により2状態を定義する強誘電体コンデンサに、書き込みの際には強誘電体薄膜の抗電界以上の電圧を極性の異なる2種のかけ方で1か0かの内部分極状態を作り出し、残留分極による保存状態を経て、読み出しの際には強誘電体薄膜の抗電界以上の電圧をかけて電荷を取り出し、1か0かの内部の記憶状態を検知する方法がある。この方法を簡単に示したのが図12、図13、図14、図15である。
図12は強誘電体コンデンサの構造を示す断面図である。図12において、1240は無機の強誘電体からなる強誘電体薄膜であり、1241と1242は金属からなる電極である。金属電極1241と1242によって強誘電体薄膜1240を挟む構造により強誘電体コンデンサが構成されている。
図13は図12に示した強誘電体コンデンサの分極電荷−印加電圧特性を示すものである。図13において1301、1302、1303、1304、1305、1306の各点の特性点を通る曲線が図12の強誘電体コンデンサの第1端子1241と第2端子1242の間に加えた電圧Vと内部分極電荷Qの特性を表している。図13の特性点1301は図12の第2端子1242に第1端子1241より正の高い電圧Vを加えた状態を示し、図13の特性点1304は図12の第1端子1241に第2端子1242より正の高い電圧Vを加えた状態を示している。図13の特性点1301と特性点1304においては内部の分極は正負、逆の分極をする。特性点1301の状態にあった強誘電体コンデンサの第1端子と第2端子の電位差を0として開放すると、内部の分極は残留分極として保存され、特性点1302に示す状態となる。また、特性点1304の状態にあった強誘電体コンデンサの第1端子と第2端子の電位差を0として開放すると、内部の分極は残留分極として保存されて、特性点1305に示す状態となる。したがって、強誘電体コンデンサの内部分極電荷と印加電圧はヒステリシス特性を持っていると同時に、強誘電体コンデンサの両端の端子を開放し、電圧を0としても前の状態によって、異なった残留分極を有している。この状態が特性点1302と特性点1305に相当して、不揮発性のデータを残留分極の形で記憶できることが解る。
なお、以上において説明した強誘電体コンデンサの両端の電圧Vと強誘電体薄膜内部の分極電荷の関係を模式的に図示したのが図14である。図13の各特性点の番号と図14の内部分極状態を示した各模式図の番号は対応していている。ただし、図13における印加電圧Vは図14において上部のコンデンサの電極を基準として正負を定めている。
さて、強誘電体コンデンサの両端の端子が開放された状態から第2端子1242を基準として第1端子1241に電圧V(△V)をかけると特性点1304に移動する。このとき、前の状態が特性点1302であれば図13に示す△QHBの電荷が取り出され、特性点1305の状態であれば△QLBが取り出される。図13から明らかに△QLB≪△QHBであるので残留分極として記憶されていた前の状態を1,0として判別できる。
以上を実際に行う回路構成の例として図15がある。図15は1個のトランジスタと1個の強誘電体コンデンサを用いて1ビットの不揮発性データを記憶する強誘電体メモリ装置の単位メモリセルの構造を示す回路図である。図15において1511は強誘電体コンデンサ、1512はN型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタ(以下MOSFETと略す場合もある。なお、MOSFETとはMeatal−Oxide−Semiconductor−Field−Effect−Transistor)である。また、1513はワード線であり、前記MOSFET1512のゲート電極に接続されている。また、1514はビット線であり、前記MOSFET1512のソース・もしくはドレインとなる電極に接続されている。また、1515はプレート線で前記強誘電体コンデンサ1511の一端に接続されている。強誘電体コンデンサ1511の他端は前記MOSFET1512のドレイン・もしくはソースとなる電極に接続されている。以上の回路によって、ビット線1514とプレート線1515に強誘電体コンデンサ1511にかける電位を供給し、ワード線1513によってMOSFET1512をオン(ON)、オフ(OFF)することにより、前述した電荷の書き込み動作と読み出し動作を行う。なお、この方法はデータを読み出す際に電荷を取り出す、つまりデータを破壊してしまうので、破壊読み出しと一般的に呼ばれる方式であり、特許例として特許文献1がある。
次に、データを読み出す際にデータを破壊しない、いわゆる非破壊読み出しの強誘電体メモリの従来例を3例、図16、図17、図18に示す。
図16は特許文献2に示された非破壊読み出しの強誘電体メモリの回路図である。図16において、P型MOSFET1611とN型MOSFET1613によるインバータ回路と、P型MOSFET1612とN型MOSFET1614によるインバータ回路とをたすきがけに配線してラッチ回路を構成し、各インバータ回路の出力とプレート線1622の間に強誘電体コンデンサ1601と1602を設けている。また、アクセス用のMOSFET1615と1616、およびワード線1621、データ線1623、1624を設け、いわゆるスタティックランダムアクセスメモリと強誘電体コンデンサを組み合わせた構成によって、不揮発性かつ非破壊読み出しの強誘電体メモリを具現化している。
図17は特許文献3に示された非破壊読み出しの強誘電体メモリの回路図である。図17において、N型MOSFET1713と、1714のゲート電極とドレイン電極を互いにたすきがけに配線し、かつ負荷として、前記N型MOSFET1713と1714のドレイン電極と、制御プレート線1722の各間に強誘電体コンデンサ1701と1702を設けている。また、アクセス用のMOSFET1715と1716、およびワード線1721、ビット線1723、1724を設け、それらを組み合わせた構成によって、不揮発性かつ非破壊読み出しの強誘電体メモリを具現化している。
図18は非特許文献1に示された非破壊読み出しの強誘電体メモリの回路図である。図18において、制御信号付きインバータ回路1821と1822の入力端子と出力端子を互いにたすきがけにしてラッチ回路を構成し、制御信号付きインバータ回路1821と1822の出力端子にそれぞれ強誘電体コンデンサ1801と1802を設けている。また、トランスミッションゲート1824、1825と図18における制御信号ENB、CL等を制御することにより、不揮発性かつ非破壊読み出しの強誘電体メモリを具現化している。
なお、以上に述べた非破壊読み出しの図16、図17、図18の回路方式はいずれも強誘電体コンデンサの片側に接続されたプレート線を特別のシーケンスとタイミングで制御することが必須の方式である。
特開平11−39882号公報 特開2001−283584号公報 特開2003−59259号公報 「日経エレクトロニクス2002年1月14日号」日経BP社出版、p.26−27
しかしながら、上記従来の強誘電体メモリでは以下に述べる問題点を有していた。図12、13、14、15で説明した方法、あるいは特許文献1に示した方法によるデータを破壊読み出しする方式は読み出し後、消えたデータを再書き込みする必要がある。したがって、データを読み出した後に書き込み動作を行うので余計な膨大な素子数の制御回路と無視できない時間を要し、アクセスタイムやサイクルタイムに影響を与えるとともにデバイスとしての寿命を短くする方式であった。
また、非破壊読み出しの図16、図17、図18に示した方法、あるいは特許文献2、3もしくは非特許文献1に示した方法はメモリ動作としてのプレート線の制御をはじめとして各制御信号や動作手順を必要とする為に、集積回路にいわゆるエンベディド型として不揮発性メモリを内蔵するときにはメモリの制御を意識して設計する必要があり、集積回路の全体の制御に制約を与え、また専用メモリを扱う知識を必要として、一般的なロジック主体の設計者には扱い難かった。
また、前記非破壊読み出しの従来回路例は専用メモリとしての構成を前提としている為に、大規模メモリの場合にはよいが、集積回路の中に比較的小容量の読み書き可能な不揮発性メモリを内蔵する場合には周辺回路の大きさと制御回路が大きな面積を占有するので、小容量の不揮発性メモリを効率よく搭載するのには適していなかった。
そこで本発明はこのような問題点を解決するもので、その目的とするところは、読み書き可能な不揮発性の回路であって、かつ、データの読み出しの際や書き込みの際に格別な制御方式や手順を必要とせず、通常の絶縁ゲート電界効果型トランジスタ回路と同じような取り扱いが可能で、かつ占有面積も少なく、集積回路に容易に内蔵することに適した強誘電体メモリとその回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決して、本発明の目的を達成するために、各発明は以下のように構成した。
すなわち第1の発明は、第1の強誘電体コンデンサおよび第2の強誘電体コンデンサと、第1、第2、第3、第4のコンデンサと、第1電源端子および第2電源端子を電源とする第1のインバータ回路と第2のインバータ回路と、を有し、前記第1インバータ回路と第2インバータ回路の入力端子と出力端子を互いに襷がけにしてラッチ回路を構成し、前記第1の強誘電体コンデンサを前記第1インバータ回路の出力端子と、入力端子の間に接続し、前記第2の強誘電体コンデンサを前記第2インバータ回路の出力端子と入力端子の間に接続し、前記第1コンデンサを前記第1インバータ回路の出力端子と前記第2電源端子の間に接続し、前記第2コンデンサを前記第2インバータ回路の出力端子と前記第2電源端子の間に接続し、前記第3コンデンサを前記第1インバータ回路の出力端子と前記第1電源端子の間に接続し、前記第4コンデンサを前記第2インバータ回路の出力端子と前記第1電源端子の間に接続したものである。
第2の発明は、第1の発明に加え、更に前記第2のインバータ回路の出力端子と前記第1のインバータ回路の入力端子の間に第1の抵抗手段を介し、前記第1のインバータ回路の出力端子と前記第2のインバータ回路の入力端子の間に第2の抵抗手段を介したものである。
第3の発明は、第2の発明に加え、更に前記第1の強誘電体コンデンサの一端と前記第1のインバータ回路の出力端子の間に第3の抵抗手段を介し、前記第2の強誘電体コンデンサの一端と前記第2のインバータ回路の出力端子の間に第4の抵抗手段を介したものである。
第4の発明は、第1または第2あるいは第3の発明において、第1、第2、第3、第4のコンデンサの一部、もしくは全部を前記第1、第2の強誘電体コンデンサと同じ構造で形成したものである。
第5の発明は第1または第2または第3あるいは第4の発明において、第1のインバータ回路もしくは第2のインバータ回路は、第1の導電型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタと第2の導電型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタを組み合わせた構成からなるものである。
第6の発明は第2あるいは第3の発明において、前記抵抗手段の一部、もしくは全部にポリシリコンを用いたものである。
第7の発明は第2あるいは第3の発明において、前記抵抗手段の一部、もしくは全部に絶縁ゲート電界効果型トランジスタを用いたものである。
第8の発明は第7の発明において、絶縁ゲート電界効果型トランジスタを用いた前記抵抗手段がトランスミッションゲート回路の構成からなるものである。
第9の発明は第1または第2あるいは第3の発明において、前記強誘電体コンデンサを構成する強誘電体薄膜は無機強誘電体からなるものである。
第10の発明は第9の発明において、前記無機強誘電体からなる強誘電体薄膜はPZTNからなるものである。
第11の発明は第1または第2あるいは第3の発明において、前記強誘電体コンデンサを構成する強誘電体薄膜は有機強誘電体からなるものである。
第12の発明は第11の発明において、前記有機強誘電体からなる強誘電体薄膜はPVDF、P(VDF/TrFE)、もしくはナイロン7、ナイロン11等の奇数ナイロンからなるものである。
以上のように上記の構成からなる本発明によれば、2個のインバータ回路によって構成されるラッチ回路で二つの安定状態を有し、そのどちらかの安定状態において、強誘電体コンデンサにその安定状態における電位によって分極を起こし、かつ電源切断時においても残留分極を記憶させ、電源再投入後も強誘電体コンデンサの残留分極による電荷の偏りによって、電源切断時におけるラッチ回路のデータの保持状態に速やかに復帰する構成とした。
また、前記インバータ回路をP型とN型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタによって構成した。
また、前記インバータ回路と強誘電体コンデンサの間に抵抗手段を介した。またラッチ回路を構成する2個のインバータ回路の出力端子と入力端子間に抵抗手段を介した。
また、前記抵抗手段の一部、もしくは全部をポリシリコンで形成した。
また、前記抵抗手段の一部、もしくは全部を絶縁ゲート電界効果型トランジスタで構成した。
また、前記強誘電体コンデンサの強誘電体薄膜を分極電荷−印加電圧のヒステリシス特性において残留分極が大きく、角型特性の良い無機強誘電体のPZTNを用いる構成とした。
また、前記前記強誘電体コンデンサの強誘電体薄膜を有機強誘電体であるPVDF、P(VDF/TrFE)、もしくはナイロン7、ナイロン11等の奇数ナイロンを用いる構成とした。
したがって、上記の構成によれば電源切断時におけるラッチ回路のデータを反映した強誘電体コンデンサの残留分極による電荷の偏りによって、電源再投入後において、
電源切断時のデータ保持状態が確実に復元するという効果がある。
また、ラッチ回路自体の構成がデータの書き込み回路とデータ出力回路を兼ねているので余分な制御回路や読み出し、書き込みの手順を不要としており、高速かつ少ない回路素子となって、小容量の不揮発性メモリ内蔵の半導体集積回路にコストと占有面積の観点から非常に適した回路を提供できるという効果がある。
また、抵抗手段を適切に用いたことで動作が安定、かつ確実性が増すという効果がある。
また、インバータ回路を絶縁ゲート電界効果型トランジスタによって構成するので、低コストで特性や製造工程が安定した集積回路を提供できる効果がある。
また、分極電荷−印加電圧のヒステリシス特性において残留分極が大きく、角型特性の良い無機強誘電体のPZTNや、低温で強誘電体が形成できる有機強誘電体であるPVDF、P(VDF/TrFE)、あるいはナイロン7、ナイロン11等の奇数ナイロンを前記強誘電体薄膜に用いることにより、諸特性が改善され、製造が容易かつ安定性を増す効果がある。そしてその結果、品質信頼性が高まるとともに、製造コストが低下するという効果がある。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の実施例1)
図1は本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第1例を示す回路図である。
図1において、11と12は強誘電体コンデンサである。13はN型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタ(MOSFET)であり、15はP型MOSFETである。N型MOSFET13のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET15のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET13とP型MFSFET15のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET13とP型MFSFET15によってインバータ回路135が構成されている。
また、14はN型MOSFETであり、16はP型MOSFETである。N型MOSFET14のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET16のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET14とP型MFSFET16のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET14とP型MFSFET16によってインバータ回路146が構成されている。
インバータ回路135の出力はポリシリコンで形成する抵抗手段197を介してインバータ回路146の入力に接続されている。また、インバータ回路146の出力は前記構造からなる抵抗手段198を介してインバータ回路135の入力に接続されている。以上により、インバータ回路135とインバータ回路146によってラッチ回路が構成されている。
インバータ回路135の出力は抵抗手段195を介して入出力端子17に接続されている。強誘電体コンデンサ11は一端を前記入出力端子17に接続され、また他端はインバータ回路135の入力に接続されている。コンデンサ191の一端は入出力端子17に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。コンデンサ193の一端は入出力端子17に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
インバータ回路146の出力は抵抗手段196を介して入出力端子18に接続されている。強誘電体コンデンサ12は一端を前記入出力端子18に接続され、また他端はインバータ回路146の入力に接続されている。コンデンサ192の一端は入出力端子18に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。コンデンサ194の一端は入出力端子18に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
以上において、強誘電体コンデンサ11と12、N型MOSFET13と14、P型MOSFET15と16、コンデンサ191と192、コンデンサ193と194、抵抗手段195と196、および抵抗手段197と198はそれぞれ同一形状であり、同一特性である。かつ以上の素子を配列し、接続したレイアウトパターンも同一もしくは対称形の配置であることが望ましい。
さて、インバータ回路135とインバータ回路146は前述したようにラッチ回路を構成しているので、ラッチ回路としては二つの安定状態を有している。すなわち入出力端子17が低電位に相当する−VSSであり、入出力端子18が高電位に相当する+VDDの第1状態と、入出力端子17が高電位に相当する+VDDであり、入出力端子18が低電位に相当する−VSSの第2状態である。
図2は図1を機能的により解りやすく表現した回路図であるが、図2の回路図で電源が供給されたときの安定状態を図3に示している。図3の(31A)が前記第1状態であり、(32A)が前記第2状態を示している。すなわち第1状態では入出力端子17が低電位に相当する−VSSであり、入出力端子18が高電位に相当する+VDDである。また、第2状態では入出力端子17が高電位に相当する+VDDであり、入出力端子18が低電位に相当する−VSSである。さて、この状態の電位状況によって図1および図2の強誘電体コンデンサ11と12は内部に分極を起こす。このときの分極の状態を図3における前記第1状態を示す(31A)と第2状態を示す(32A)の各図で各状態における強誘電体コンデンサの内部の分極状態を表現している。すなわち強誘電体コンデンサ11と12は入出力端子17が−VSSで入出力端子18が+VDDの状況では、入出力端子17側のコンデンサの電極側は正極性、入出力端子18側のコンデンサの電極側は負極性の分極を強誘電体薄膜の内部に起こす。また、強誘電体コンデンサ11と12は入出力端子17が+VDDで入出力端子18が−VSSの状況では、入出力端子17側のコンデンサの電極側は負極性、入出力端子18側のコンデンサの電極側は正極性の分極を強誘電体薄膜の内部に起こす。
次に、電源を切った場合について述べる。以上に説明した分極は図1において電源を切った場合において、分極電荷量は減少するものの、図13、図14における特性点1302と1305における残留分極が残り、記憶される。この電源が切断された状況すなわち、入出力端子17と18がともにグラウンド電位の0電位になった場合の内部分極の状態を図3の(31B)と(32B)に表している。なお、図1の回路図では負極性電源である−VSSをグラウンド電位としている。さて、電源を切り、しばらくすると各回路の電位はグラウンド電位に落ち着く。ただし、前述したように強誘電体コンデンサの内部分極は残留分極として保存されている。
次に再度、電源を投入した場合について説明する。図1におけるコンデンサ191と192は電源を切断時には電荷は0となっている。そして、コンデンサの一端は正極性の電源端子+VDDに接続されているので、電源の再投入時には入出力端子17と18は正極性の電源端子+VDD側の電位に追従しようとする。すなわち強誘電体コンデンサ11と12の入出力端子17と18側のコンデンサの電極は正極性の電源端子+VDD側の電位に追従しようとする。一方、コンデンサ193と194は電源を切断時には電荷は0となっているとともに、コンデンサの一端は負極性の電源端子−VSSに接続されているので、電源の再投入時には強誘電体コンデンサ11と12の入出力端子と反対側の端子は負極性の電源端子−VSS側の電位に追従しようとする。
実際には強誘電体コンデンサ11と12の静電容量をCf、コンデンサ191と192の静電容量をC1、コンデンサ193と194の静電容量をC2とすれば、強誘電体コンデンサ11と12の一端である入出力端子17と18の電位V1は電源投入時において、
V1=VDD・C1(Cf+C2)/(C2Cf+C1C2+C1Cf)
となる。
また、強誘電体コンデンサ11と12の他端の電位V2は電源投入時において、
V2=VDD・(C1Cf)/(C2Cf+C1C2+C1Cf)
となる。したがって、Cf、C1、C2の値を如何に選択するかによって電源投入時のV1、V2の電位は変わるが、極端な例として、Cf≪C1、かつ、Cf≪C2、
の場合はV1≒VDD 、かつ、V2≒0 、となる。つまり、強誘電体コンデンサ11と12は電源投入時において、一端は+VDD、他端は−VSS(0電位)の電位に近い電位が加えることもできる。したがって、強誘電体コンデンサ電極の両端に電源間の電圧+VDDに近い電圧が加わることになる。
これは図13において、電極間の電圧が0である特性点1302もしくは1305にあった強誘電体コンデンサに電圧Vが加わり、特性点1304の状態にされることに相当する。このとき、特性点1305に相当する残留分極であれば電荷の変動量は少なく、1302であれば電荷の変動量は大きいことを意味している。ここで、電荷の変動量が少ないということは、電位を加えた電極の他端の電極の電位変動が少ないことを意味し、電荷の変動量が大きいということは電位を加えた電極の他端の電極の電位変動が大きいことを意味している。
したがって、電源再投入時に入出力端子17と18にコンデンサ191と192の作用により、+VDDが加わって動作したかのように作用するが、このとき強誘電体コンデンサ11もしくは12の内部分極が入出力端子17もしくは18側の電極において、負の残留分極、すなわち電極の外側に正の電荷を誘起している方は図13、図14の特性点1305に相当し、電荷移動が少なく、他端の電位変動も少ない。また、強誘電体コンデンサ11もしくは12の内部分極が入出力端子17もしくは18側の電極において、正の残留分極、すなわち電極の外側に負の電荷を誘起している方は図13、図14の特性点1302に相当し、電荷移動が大きく、他端の電位変動も大きい。
したがって、例えば図3の(31B)のように残留分極がある状態で電源を再投入すると、コンデンサ191の作用により、強誘電体コンデンサ11の入出力端子17側の電極には+VDDが加わって動作したかのように作用するが、このとき、強誘電体コンデンサ11の入出力端子17側の電極は(31B)の状態では正の残留分極、すなわち電極の外側に負の電荷を誘起している状態なので、相対的に電荷移動量が大きく、かつ電位変動が大きい。したがって、強誘電体コンデンサ11の他端は0電位から正の電位側へ大きく変動し、インバータ回路135の入力端子に大きな正の電位を加える。
一方、コンデンサ192の作用により、同様に強誘電体コンデンサ12の入出力端子18側の電極には+VDDが加わって動作したかのように作用するが、このとき、強誘電体コンデンサ12の入出力端子18側の電極は(31B)の状態では負の残留分極、すなわち電極の外側に正の電荷を誘起している状態なので、移動電荷量は相対的に少なく、電位変動が少ない。したがって、強誘電体コンデンサ12の他端は0電位からの変動は少なく、インバータ回路146の入力端子に0電位に近い電位を加える。
したがって、以上より、インバータ回路135の入力端子に相対的に大きな正の電位が加わり、インバータ回路146の入力端子には相対的に0電位に近い電位が加わる。この結果、インバータ回路135と146からなるラッチ回路は入出力端子17が−VSS(0電位)となり、入出力端子18が+VDDとなる安定状態に落ち着く。これは電源切断前の(31A)の状態である。すなわち、電源再投入後に電源切断前の状態に復帰したことを意味している。実際にはCfとC1とC2は互いに無視のできない値となるので、V1は+VDDより、低い電位となり、V2は0より高い電位となるので、強誘電体コンデンサ11と12の電極間には+VDDより低い電圧しか加わらないが、残留分極の差異による電荷量の差は図13、図14からあることは明確であり、対称形に構成されたラッチ回路が元の状態を選択するには充分な偏りとなる。
また、第2の状態である図3の(32B)のように残留分極がある状態で電源を再投入すると、コンデンサ191の作用により、強誘電体コンデンサ11の入出力端子17側の電極には+VDDに近い電位が加わって動作したかのように作用するが、このとき、強誘電体コンデンサ11の入出力端子17側の電極は(31B)の状態では負の残留分極、すなわち電極の外側に正の電荷を誘起している状態なので、電位変動が少ない。したがって、強誘電体コンデンサ11の他端は0電位からの変動は少なく、インバータ回路135の入力端子に0電位に近い電位を加える。
一方、コンデンサ192の作用により、同様に強誘電体コンデンサ12の入出力端子18側の電極には+VDDに近い電位が加わって動作したかのように作用するが、このとき、強誘電体コンデンサ12の入出力端子18側の電極は(32B)の状態では正の残留分極、すなわち電極の外側に負の電荷を誘起している状態なので、電位変動が大きい。したがって、強誘電体コンデンサ12の他端は0電位から正の電位側へ大きく変動し、インバータ回路146の入力端子に大きな正の電位を加える。
したがって、以上より、インバータ回路135の入力端子に相対的に0電位に近い電位が加わり、インバータ回路146の入力端子には相対的に大きな正の電位が加わる。この結果、インバータ回路135と146からなるラッチ回路は入出力端子17が+VDDとなり、入出力端子18が−VSS(0電位)となる安定状態に落ち着く。これは電源切断前の(32A)の状態である。すなわち、電源再投入後に電源切断前の状態に復帰したことを意味している。
以上、二つの安定状態のいずれにおける場合でも、強誘電体コンデンサの残留分極により、電源再投入後に電源切断前の状態に復帰する。また、図3は以上、述べた電源切断前の安定時における回路の各電位と分極の状態と、電源切断時における回路の各電位と分極の状態を示していると同時に、電源再投入後に電源切断前の状態に復帰する関係を模式的に表現している。
なお、以上の動作が目的通り、かつ、速やかに進行するために図1において、抵抗手段195、196、197、198を設けている。すなわち、電源再投入後、ラッチ回路が電源切断前の状態に向かう過渡的な短い時間において、強誘電体コンデンサから読み出された電荷がインバータ回路の入力端子以外に散逸するのを避け、また、他の経路から余計な電荷や電位が入り込むことを防止している。
また、図1、図2における強誘電体コンデンサ11、12の構造は前述した図12の構造を持っている。図12において強誘電体薄膜1240はPZTNやPZTやSBTが適している。このなかでもPZTNが残留分極の大きさと、角型性のよいヒステリシス特性を持っていることから、より望ましい。なお、PZTとはPb(Zr,Ti)Oの総称であり、またPZTNとはPZTのTiの一部をNbで置き換えたものの総称であり、またSBTとはSrBiTaもしくはそれに近い組成の総称である。また、図12における金属電極1241、1242は白金(Pt)が一般的によく用いられる。
(本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の実施例2)
図4は本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第2の実施例を示す回路図である。
図4において、11と12は強誘電体コンデンサである。13はN型MOSFETであり、15はP型MOSFETである。N型MOSFET13のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET15のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET13とP型MOSFET15のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET13とP型MOSFET15によってインバータ回路135が構成されている。
また、14はN型MOSFETであり、16はP型MOSFETである。N型MOSFET14のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET16のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET14とP型MOSFET16のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET14とP型MOSFET16によってインバータ回路146が構成されている。
インバータ回路135の出力はインバータ回路146の入力に接続されている。また、インバータ回路146の出力はインバータ回路135の入力に接続されている。以上により、インバータ回路135とインバータ回路146によってラッチ回路が構成されている。
インバータ回路135の出力は入出力端子17に接続されている。強誘電体コンデンサ11は一端を前記入出力端子17に接続され、また他端はインバータ回路135の入力に接続されている。コンデンサ191の一端は入出力端子17に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。コンデンサ193の一端は強誘電体コンデンサ11の第2端子に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
インバータ回路146の出力は入出力端子18に接続されている。強誘電体コンデンサ12は一端を前記入出力端子18に接続され、また他端はインバータ回路146の入力に接続されている。コンデンサ192の一端は入出力端子18に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。コンデンサ194の一端は強誘電体コンデンサ12の第2端子に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
以上において、強誘電体コンデンサ11と12、N型MOSFET13と14、P型MOSFET15と16、コンデンサ191と192、コンデンサ193と194、はそれぞれ同一形状であり、同一特性である。かつ以上の素子を配列し、接続したレイアウトパターンも同一もしくは対称形の配置であることが望ましい。
図4の構成は図1の回路における抵抗手段195、196、197、198を省略した構成であり、他の構成は図1の回路と同一である。図4においてはN型MOSFET13とP型MOSFET15のチャネル長等を変えることにより、インバータ回路135の出力インピーダンスを大きくして、図1の抵抗手段195の機能をインバータ回路135に持たせて兼用している。また、同様に図1の抵抗手段196の機能をインバータ回路146に持たせて兼用している。また、図1における抵抗手段197や198を図4のMOSFET13、14、15、16のゲート電極に使用されるポリシリコンで代用させ、実質的な機能を持たせている。したがって、図4では図1の抵抗手段195、196、197、198は回路図上ではないが、抵抗手段の機能は代用することにより、図1の回路と同様の強誘電体コンデンサラッチ回路としての機能を持っている。図4の場合ではレイアウトパターンの占有面積が少なくてすむという効果がある。
(本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の実施例3)
図5は本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第3の実施例を示す回路図である。
図5において、11と12は強誘電体コンデンサである。13はN型MOSFETであり、15はP型MOSFETである。N型MOSFET13のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET15のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET13とP型MOSFET15のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET13とP型MOSFET15によってインバータ回路135が構成されている。
また、14はN型MOSFETであり、16はP型MOSFETである。N型MOSFET14のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET16のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET14とP型MOSFET16のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET14とP型MOSFET16によってインバータ回路146が構成されている。
インバータ回路135の出力は抵抗手段197を介してインバータ回路146の入力に接続されている。また、インバータ回路146の出力は抵抗手段198を介してインバータ回路135の入力に接続されている。以上により、インバータ回路135とインバータ回路146によってラッチ回路が構成されている。
インバータ回路135の出力は抵抗手段195を介して入出力端子17に接続されている。強誘電体コンデンサ11は一端を前記入出力端子17に接続され、また他端はインバータ回路135の入力に接続されている。高誘電体コンデンサ591の一端は入出力端子17に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。高誘電体コンデンサ593の一端は強誘電体コンデンサ11の第2端子に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
インバータ回路146の出力は抵抗手段196を介して入出力端子18に接続されている。強誘電体コンデンサ12は一端を前記入出力端子18に接続され、また他端はインバータ回路146の入力に接続されている。高誘電体コンデンサ592の一端は入出力端子18に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。高誘電体コンデンサ594の一端は強誘電体コンデンサ12の第2端子に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
以上の図5の回路構成は図1の回路構成と比較すると、図1におけるコンデンサ191、192、193、194を図5ではそれぞれ、高誘電体コンデンサ591、592、593、594に置き換えたもので、それ以外の構成は図1と図5は同じ構成となっている。図1において、コンデンサ191、192、193、194は強誘電体コンデンサ11と12に比較し得る大きな静電容量の値が望ましい。このときに一般的にコンデンサとして用いる二酸化珪素(SiO2)や窒素を含むナイトライド系材料を金属電極で挟んだ構造で形成すると、前記物質の比誘電率が強誘電体の比誘電率に比較して非常に小さいので大きな占有面積を必要としてしまう。したがって、図5では占有面積を小さくする為に比誘電率の大きい高誘電体コンデンサを用いる。なお、実際には図5の高誘電体コンデンサ591、592、593、594の構造は強誘電体コンデンサ11、12と同一の構造で形成する。同一の構造であっても高誘電体コンデンサ591、592、593、594には同一方向の電圧しかかからないので、強誘電体コンデンサ11、12と同一の構造でありながらヒステリシス特性を殆ど持たない高誘電体コンデンサの働きをする。
図5の回路は図1の回路のコンデンサ191、192、193、194が図5において高誘電体コンデンサ591、592、593、594となることにより、占有面積が小さくなるという効果がある。
(本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の実施例4)
図7は本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第4の実施例を示す回路図である。
図7において、11と12は強誘電体コンデンサである。13はN型MOSFETであり、15はP型MOSFETである。N型MOSFET13のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET15のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET13とP型MOSFET15のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET13とP型MOSFET15によってインバータ回路135が構成されている。
また、14はN型MOSFETであり、16はP型MOSFETである。N型MOSFET14のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET16のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET14とP型MOSFET16のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET14とP型MOSFET16によってインバータ回路146が構成されている。
インバータ回路135の出力はP型MOSFET754とN型MOSFET753からなるトランスミッションゲートの抵抗手段197を介してインバータ回路146の入力に接続されている。また、インバータ回路146の出力はP型MOSFET752とN型MOSFET751からなるトランスミッションゲートの抵抗手段198を介してインバータ回路135の入力に接続されている。以上により、インバータ回路135とインバータ回路146によってラッチ回路が構成されている。
インバータ回路135の出力は抵抗手段195を介して入出力端子17に接続されている。強誘電体コンデンサ11は一端を前記入出力端子17に接続され、また他端はインバータ回路135の入力に接続されている。コンデンサ191の一端は入出力端子17に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。コンデンサ193の一端は強誘電体コンデンサ11の第2端子に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
インバータ回路146の出力は抵抗手段196を介して入出力端子18に接続されている。強誘電体コンデンサ12は一端を前記入出力端子18に接続され、また他端はインバータ回路146の入力に接続されている。コンデンサ192の一端は入出力端子18に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。コンデンサ194の一端は強誘電体コンデンサ12の第2端子に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
以上、図1では抵抗手段195、196、197、198を用いていたが、図5では抵抗手段197と198にP型MOSFETとN型MOSFETを用いたトランスミッションゲートを用いている。なお、P型MOSFET752、754のゲート電極はVSSに接続され、N型MOSFET751、753のゲート電極はVDDに接続されている。他の構成は図1と図5で同じである。
さて、図6は一般的なトランスミッションゲートの回路構成を表している。図6において、651はN型MOSFETであり、652はP型MOSFETである。N型MOSFET651とP型MOSFET652のソース電極もしくはドレイン電極は互いに接続され、一端は端子653、他端は端子654となっている。N型MOSFET651のゲート電極はVDDに接続され、P型MOSFET652のゲート電極はVSSに接続され、共にオン(ON)している。P型MOSFET652は高電位側の信号電位を伝達しやすく、N型MOSFET651は低電位の信号電位を伝達しやすい。したがって、N型MOSFET651とP型MOSFET652は並列に接続されているので、低電位側の信号も高電位側の信号も伝達する。
図7においては前述したように抵抗手段197と198にMOSFETによるトランスミッションゲートを用いている。MOSFETによる抵抗手段の場合にはMOSFET13、15および14、16によるインバータ回路のインピーダンスとの大小関係を保ちやすく、適切なインピーダンスの抵抗手段を構成しやすいとともに、容易に高抵抗も作りやすいので小さな占有面積で形成できるという効果がある。
(本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の実施例5)
図8は本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第5の実施例を示す回路図である。
図8において、11と12は強誘電体コンデンサである。13はN型MOSFETであり、15はP型MOSFETである。N型MOSFET13のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET15のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET13とP型MOSFET15のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET13とP型MOSFET15によってインバータ回路135が構成されている。
また、14はN型MOSFETであり、16はP型MOSFETである。N型MOSFET14のソース電極はVSSの電位を持つ負極の電源端子に接続され、P型MOSFET16のソース電極はVDDの電位を持つ正極の電源端子に接続され、N型MOSFET14とP型MOSFET16のそれぞれのゲート電極とは互いに接続され、またドレイン電極も互いに接続され、N型MOSFET14とP型MOSFET16によってインバータ回路146が構成されている。
インバータ回路135の出力はP型MOSFET754とN型MOSFET753からなるトランスミッションゲートの抵抗手段197を介してインバータ回路146の入力に接続されている。また、インバータ回路146の出力はP型MOSFET752とN型MOSFET751からなるトランスミッションゲートの抵抗手段198を介してインバータ回路135の入力に接続されている。以上により、インバータ回路135とインバータ回路146によってラッチ回路が構成されている。
インバータ回路135の出力は入出力端子17に接続されている。強誘電体コンデンサ11は一端を前記入出力端子17に接続され、また他端はインバータ回路135の入力に接続されている。高誘電体コンデンサ591の一端は入出力端子17に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。高誘電体コンデンサ593の一端は強誘電体コンデンサ11の第2端子に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
インバータ回路146の出力は入出力端子18に接続されている。強誘電体コンデンサ12は一端を前記入出力端子18に接続され、また他端はインバータ回路146の入力に接続されている。高誘電体コンデンサ592の一端は入出力端子18に接続され、他端は正極の電源端子VDDに接続されている。高誘電体コンデンサ594の一端は強誘電体コンデンサ12の第2端子に接続され、他端は負極の電源端子VSSに接続されている。
以上の図8の構成は図1の抵抗手段195と196を除く基本構成と、図5のコンデンサに高誘電体コンデンサ591、592、593、594を用いた点と、図7の抵抗手段197、198にMOSFETによるトランスミッションゲートを用いた点の各特徴を組み合わせたものである。したがって、強誘電体コンデンサラッチ回路としての基本動作と機能は前述した実施例1、2、3、4と同様である。各特徴を活かすことにより、動作の安定を確保しつつ、占有面積を小さくして、実用的な構成としたものである。
なお、図8において、図1の抵抗手段195と196に相当するものがないが、図8のトランスミッションゲートによる抵抗手段197と198があると、前記抵抗手段195と196は事実上、省くことが可能である。
また、図8において、高誘電体コンデンサ591、592、593、594は強誘電体コンデンサ11、12と同一の構造で形成している。
(本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の応用例1)
次に本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路を実際の回路に用いる応用例をあげる。
まず、本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第1、第2、第3、第4、第5の実施例として図1、図4、図5、図7、図8をあげたが、これらの等価回路を図9に示す回路で定義、表現する。
図10は本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路を実際の回路に用いる第1の応用例である。図10において、1022は集積回路の外部から信号を入力するパッドからなる入力端子である。1021はインバータ回路によるバッファ回路であり、パッド1022からの信号を入力し、出力端子から集積回路内部へ信号を出力している。1010は本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路であり、1つの入出力端子がインバータ回路1021の入力端子とパッド1022に接続されている。なお、強誘電体コンデンサラッチ回路の入出力端子は出力端子として作用する場合のインピーダンスは集積回路外部の信号源のインピーダンスより充分高く設定する。
さて、パッド1022に集積回路外部より制御信号を加える場合、高電位(High)もしくは低電位(Low)の信号を供給する。このとき、外部より加える制御信号の信号源のインピーダンスは充分低いので、強誘電体コンデンサラッチ回路1010に阻害されることなくインバータ回路1021の入力端子に制御信号を送ることができる。また、強誘電体コンデンサラッチ回路1010はこの制御信号のデータ情報をラッチして記憶する。さて、インバータ回路1021の入力端子には常に高電位(High)もしくは低電位(Low)の信号電位が無いと、動作が不安定になったり、貫通電流が流れたりする。したがって、強誘電体コンデンサラッチ回路1010が無い場合には集積回路外部からいつまでも制御信号を与え続けなければならないことになる。ここで、図10に示すように強誘電体コンデンサラッチ回路1010をパッドである入力端子1022に電気的に接続することにより、強誘電体コンデンサラッチ回路1010に記憶された信号がインバータ回路1021の入力端子に加わるので、集積回路外部から信号を与え続けることが不要になる効果がある。そして、電源を切断し、その後、再投入した場合でも前の状態を記憶して、信号を供給する不揮発性のラッチ回路となっている。
なお、図10の強誘電体コンデンサラッチ回路1010の用い方は強誘電体コンデンサラッチ回路1010からみると2個の入出力端子の一方のみに信号配線を接続しているので、電源を再投入しデータを復元させる際に残留分極以外に偏りの要因として寄生静電容量の偏りが生じてしまう可能性がある。したがって、信号配線を接続する入出力端子の他端の入出力端子にダミー配線を設けてバランスをとることが誤動作を防ぐ上で望ましい。
(本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の応用例2)
図11は本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路を実際の回路に用いる第2の応用例である。
図11において、1143、1144はMOSFETから構成されたNAND回路(非論理積回路)である。NAND回路1143の第1入力ゲートはNAND回路1144の出力端子に接続され、NAND回路1144の第2入力ゲートはNAND回路1143の出力端子に接続されている。つまり、2個のNAND路1143、1144の入力端子、出力端子を相互にたすき掛けすることにより、ラッチ回路が構成されている。なお、NAND回路1143の第2入力ゲート、およびNAND回路1144の第1入力ゲートは他の信号が入力する。さて、2個のNAND路1143、1144によるラッチ回路は前の状態を記憶していて、次の動作に影響を与える役目をしているが、NAND路1143、1144のラッチ回路だけでは電源を切ると、状態を示すデータは消えてしまい、電源を再投入した場合には、所望の動作をさせる為には、あらためて状態を設定する必要がある。しかし、図11に示すように本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路1141の入出力端子をNAND回路1143の出力端子に接続し、また強誘電体トランジスタラッチ回路1142の入出力端子をNAND回路1144の出力端子に接続しておくと、NAND路1143、1144のラッチ回路の状態を記憶しているので、電源を一度切断し、再投入後においても、NAND路1143、1144のラッチ回路の状態を再現できる。したがって、電源再投入後に状態を再設定することが不要で、電源再投入直後から動作可能となる効果がある。なお、この際、NAND路1143、1144と強誘電体コンデンサラッチ回路1141と1142を対称性よくレイアウトすることは正常な動作上、重要である。また、その為に場合によってはダミー配線等を設けて寄生静電容量等のバランスをとり、対称性を確保することもある。
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。以下に例をあげる。
図1、図4、図5、図7、図8の実施例において、P型MOSFETとN型MOSFETによるインバータ回路の構成例を示したが、機能としてはインバータ回路であればよいので、MOSFET以外のインバータ回路でもよい。また、MOSFETであっても他の構成でも可能である。
また、図1の実施例において、抵抗手段195、196、197、198をポリシリコンで形成した例をあげたが、P拡散やN拡散やノンドープポリシリコン等の他の要素で形成してもよい。
また、図7、図8の実施例において、抵抗手段としてMOSFETによるトランスミッションゲートの例をあげたが、MOSFETを組み合わせたことによる抵抗手段は数多く知られているので、トランスミッションゲートに限る必要はない。
また、図10、図11において、本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の集積回路での適用例をあげたが、図10のように入力端子のフローティング防止のみならず、同様のフローティング防止ということではデータのバスラインに用いてもよい。
また、データを記憶するという目的においても図11のラッチ回路のみならず、集積回路の電源再投入後に速やかに以前の状態から動作させるに必要な回路の信号の各箇所に本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路を接続することが効果的である。
また、本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路を行列状に配置し、比較的大きなメモリ容量のメモリセルアレイを構成して一括して効率的に制御してもよい。
また、図12において無機の強誘電体薄膜はPZTNを好ましい例にあげたが、必ずしもPZTNに拘らない。例えばすでに強誘電体としてあげたPZTやSBTでもよい。更に、他にもBLT(Bi4XLaTi12)、(Ba,Sr)TiO、BiTi12、BaBiNb等々がある。また、組成の割合が変われば無数にある。また、強誘電体薄膜の上層部と下層部で組成のことなる材料を積層させたものを用いてもよい。
また、金属膜としてまた、金属膜の電極の材質として前述した白金(Pt)以外でも可能で、Ta、Tiを用いてもよいし、Pt/Tiの合金を用いてもよい。あるいはRuO、IrO、SrRuO、RhO等の酸化物導電性膜を用いることも場合により可能である。
また、以上の説明において、強誘電体コンデンサに用いる強誘電体の材質をPZTNやPZTやSBTの無機の強誘電体としていた。しかし、半導体製造ラインにおいて前記無機の成分がMOS製造工程において汚染の要因となることがあり、また結晶化の温度が高温すぎてMOSICの構成要素に影響を与えることがしばしば起こる。この場合において、無機の強誘電体材料ではなく図12において強誘電体薄膜1240に有機強誘電体を用いる方法がある。有機強誘電体は無機強誘電体に比べ低温で形成されるため、金属配線工程等に影響が少ない。前記有機強誘電体の材料としてはPVDF(poly(vinylidene fluoride))、P(VDF/TrFE)(poly(vinylidene fluoride−trifluoroethylene)、もしくはナイロン7、ナイロン11等の奇数ナイロンが適している。
また、強誘電体薄膜として有機強誘電体を用いた場合には電極材料の結晶軸の制約がとれるので更に広い電極材料の選定が可能となる。
どのような材質を選択するかは電気的特性のみならず、品質の信頼性、製造上の容易さ、製造コスト等を総合的に検討するなかで選択される。
また、強誘電体薄膜として有機強誘電体を選択する場合には回路構成要素もMOSFETに拘らず、薄膜トランジスタ、いわゆるTFT(Thin Film Transistor)を採用し、組み合わせると様々な新しい用途、応用が展開する。
本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第1の実施例を示す回路図である。 本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第1の実施例を機能面から表現した回路図である。 本発明の第1の実施例の回路における電源供給時と電源オフ時の各電位と分極状態を表した模式図である。 本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第2の実施例を示す回路図である。 本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第3の実施例を示す回路図である。 本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第4の実施例のなかで使用するトランスミッションゲートの回路構成を示す回路図である。 本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第4の実施例を示す回路図である。 本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路の第5の実施例を示す回路図である。 本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路をシンボルとして表現した回路図である。 本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路を集積回路に適用した第1の応用例を示す回路である。 本発明の強誘電体コンデンサラッチ回路を集積回路に適用した第2の応用例を示す回路である。 本発明および従来の強誘電体メモリ装置に用いる強誘電体コンデンサの構造例を示す断面図である。 本発明および従来の強誘電体メモリ装置に用いる強誘電体コンデンサの強誘電体薄膜の印加電圧と分極電荷の代表的なヒステリシス特性を示す特性図である。 本発明および従来の強誘電体メモリ装置に用いる強誘電体コンデンサの強誘電体薄膜の印加電圧と分極電荷の状態を示す模式図である。 従来の強誘電体メモリ装置に用いるメモリセルの構造の第1例を示す回路図である。 従来の強誘電体メモリ装置に用いるメモリセルの構造の第2例を示す回路図である。 従来の強誘電体メモリ装置に用いるメモリセルの構造の第3例を示す回路図である。 従来の強誘電体メモリ装置に用いるメモリセルの構造の第4例を示す回路図である。
符号の説明
11、12、1511、1601、1602、1701、1702、1801、1802 ・・・ 強誘電体コンデンサ
13、14、651、751、753、1512、1613、1614、1615、1616、1713、1714 ・・・ N型MOSFET
15、16、652、752、754、1611、1612、1715、1716 ・・・ P型MOSFET
17、18 ・・・ 入出力端子
135、146、1021、1823 ・・・ インバータ回路
191、192、193、194 ・・・ コンデンサ
195、196、197、198 ・・・ 抵抗手段
591、592、593、594 ・・・ 高誘電体コンデンサ
653、654 ・・・ 端子
1010、1141、1142 ・・・ 強誘電体コンデンサラッチ回路
1022 ・・・ パッド入力端子
1143、1144 ・・・ NAND回路
1240 ・・・ 強誘電体薄膜
1241、1242 ・・・ コンデンサ電極
1301、1302、1303、1304、1305、1306 ・・・ 特性点
1513、1621、1721 ・・・ ワード線
1514、1623、1624、1723、1724 ・・・ ビット線
1515、1622、1722 ・・・ プレート線
1824、1825 ・・・ トランスミッションゲート
1821、1822 ・・・ 制御信号付きインバータ回路


Claims (12)

  1. 電源となる第1電源端子および第2電源端子と、
    第1の強誘電体コンデンサおよび第2の強誘電体コンデンサと、
    第1、第2、第3および第4のコンデンサと、
    前記第1電源端子および第2電源端子を電源とする第1のインバータ回路と第2のインバータ回路と、
    を有し、
    前記第1のインバータ回路の出力端子は前記第2のインバータ回路の入力端子に接続され、かつ前記第2のインバータ回路の出力端子は前記第1のインバータ回路の入力端子に接続され、
    前記第1の強誘電体コンデンサの第1端子と第2端子は前記第1のインバータ回路の出力端子と、入力端子にそれぞれ接続され、
    前記第2の強誘電体コンデンサの第1端子と第2端子は前記第2のインバータ回路の出力端子と、入力端子にそれぞれ接続され、
    前記第1のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第1のインバータ回路の出力端子と前記第2電源端子にそれぞれ接続され、
    前記第2のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第2のインバータ回路の出力端子と前記第2電源端子にそれぞれ接続され、
    前記第3のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第1のインバータ回路の出力端子と前記第1電源端子にそれぞれ接続され、
    前記第4のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第2のインバータ回路の出力端子と前記第1電源端子にそれぞれ接続され、
    た構成を特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  2. 電源となる第1電源端子および第2電源端子と、
    第1の強誘電体コンデンサおよび第2の強誘電体コンデンサと、
    第1、第2、第3、および第4のコンデンサと、
    第1および第2の抵抗手段と、
    前記第1電源端子および第2電源端子を電源とする第1のインバータ回路と第2のインバータ回路と、
    を有し、
    前記第1のインバータ回路の出力端子は前記第2の抵抗手段を介して前記第2のインバータ回路の入力端子に接続され、かつ前記第2のインバータ回路の出力端子は前記第1の抵抗手段を介して前記第1のインバータ回路の入力端子に接続され、
    前記第1の強誘電体コンデンサの第1端子と第2端子は前記第1のインバータ回路の出力端子と、入力端子にそれぞれ接続され、
    前記第2の強誘電体コンデンサの第1端子と第2端子は前記第2のインバータ回路の出力端子と、入力端子にそれぞれ接続され、
    前記第1のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第1の強誘電体コンデンサの第1端子と前記第2電源端子にそれぞれ接続され、
    前記第2のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第2の強誘電体コンデンサの第1端子と前記第2電源端子にそれぞれ接続され、
    前記第3のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第1の強誘電体コンデンサの第2端子と前記第1電源端子にそれぞれ接続され、
    前記第4のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第2の強誘電体コンデンサの第2端子と前記第1電源端子にそれぞれ接続され、
    た構成を特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  3. 電源となる第1電源端子および第2電源端子と、
    第1の強誘電体コンデンサおよび第2の強誘電体コンデンサと、
    第1、第2、第3、および第4のコンデンサと、
    第1、第2、第3、および第4の抵抗手段と、
    前記第1電源端子および第2電源端子を電源とする第1のインバータ回路と第2のインバータ回路と、
    を有し、
    前記第1のインバータ回路の出力端子は前記第2の抵抗手段を介して前記第2のインバータ回路の入力端子に接続され、かつ前記第2のインバータ回路の出力端子は前記第1の抵抗手段を介して前記第1のインバータ回路の入力端子に接続され、
    前記第1の強誘電体コンデンサの第1端子は前記第3の抵抗手段を介して前記第1のインバータ回路の出力端子に接続され、第2端子は前記第1のインバータ回路の入力端子にそれぞれ接続され、
    前記第2の強誘電体コンデンサの第1端子は前記第4の抵抗手段を介して前記第2のインバータ回路の出力端子に接続され、第2端子は前記第2のインバータ回路の入力端子にそれぞれ接続され、
    前記第1のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第1の強誘電体コンデンサの第1端子と前記第2電源端子にそれぞれ接続され、
    前記第2のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第2の強誘電体コンデンサの第1端子と前記第2電源端子にそれぞれ接続され、
    前記第3のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第1の強誘電体コンデンサの第2端子と前記第1電源端子にそれぞれ接続され、
    前記第4のコンデンサの第1端子と第2端子は前記第2の強誘電体コンデンサの第2端子と前記第1電源端子にそれぞれ接続され、
    た構成を特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  4. 請求項1もしくは請求項2もしくは請求項3において、
    前記第1、第2、第3、および第4のコンデンサの一部、もしくは全部が前記第1、第2の強誘電体コンデンサと同一の構造で形成されていることを特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  5. 請求項1もしくは請求項2もしくは請求項3において、
    前記第1のインバータ回路もしくは第2のインバータ回路は、第1の導電型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタと第2の導電型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタを有し、
    前記第1の導電型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタのソース電極は第1電源端子に接続され、前記第2の導電型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタのソース電極は第2電源端子に接続され、前記第1の導電型と第2の導電型の2個の絶縁ゲート電界効果型トランジスタのドレイン電極とゲート電極はそれぞれ互いに接続された構成からなることを特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  6. 請求項2もしくは請求項3において、
    前記抵抗手段の一部、もしくは全部がポリシリコンで形成されたことを特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  7. 請求項2もしくは請求項3において、
    前記抵抗手段の一部、もしくは全部が絶縁ゲート電界効果型トランジスタを用いたことを特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  8. 請求項7において、
    前記絶縁ゲート電界効果型トランジスタを用いた抵抗手段が第1の導電型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタと第2の導電型の絶縁ゲート電界効果型トランジスタを並列に接続した構成のトランスミッションゲート回路からなることを特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  9. 請求項1もしくは請求項2もしくは請求項3もしくは請求項4において、
    前記強誘電体コンデンサの強誘電体薄膜は無機強誘電体からなることを特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  10. 請求項9において、
    前記無機強誘電体からなる強誘電体薄膜はPZTNからなることを特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  11. 請求項1もしくは請求項2もしくは請求項3もしくは請求項4において、
    前記強誘電体コンデンサの強誘電体薄膜は有機強誘電体からなることを特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
  12. 請求項11において、
    前記有機強誘電体からなる強誘電体薄膜はPVDF、P(VDF/TrFE)、もしくはナイロン7、ナイロン11等の奇数ナイロンからなることを特徴とする強誘電体コンデンサラッチ回路。
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JP2007273065A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nscore:Kk Cmis型半導体不揮発記憶回路
JP2012099165A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Fujitsu Semiconductor Ltd 強誘電体メモリおよびその動作方法
KR101288840B1 (ko) * 2006-11-30 2013-07-23 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치

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