JP2001230329A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2001230329A
JP2001230329A JP2000043593A JP2000043593A JP2001230329A JP 2001230329 A JP2001230329 A JP 2001230329A JP 2000043593 A JP2000043593 A JP 2000043593A JP 2000043593 A JP2000043593 A JP 2000043593A JP 2001230329 A JP2001230329 A JP 2001230329A
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Tadashi Ikeda
直史 池田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配線数を低減し、ゲインセルの面積を縮小す
る。 【解決手段】メモリセルMC内に、書き込みトランジス
タTWと読み出しトランジスタTRを有する。読み出し
トランジスタTRは、たとえば薄膜トランジスタからな
り、ゲートが読み出しワード線RWLに接続され、ソー
スおよびドレインの一方がビット線BLに接続され、他
方が電源線VDDに接続されている。書き込みトランジ
スタTWは、ゲートが書き込みワード線WWLに接続さ
れ、ソースおよびドレインの一方がビット線BLに接続
され、他方が読み出しトランジスタTRの能動層に容量
結合している。書き込みトランジスタTWを、SOI型
トランジスタとしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるDRAM
ゲインセルの一種であるメモリセルを有し、当該セル内
で保持された記憶データを、読み出しトランジスタによ
り増幅してビット線に読み出す半導体記憶装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在主流の1トランジスタ−1キャパシ
タ型のDRAMセルは、キャパシタ蓄積電荷をビット線
に読み出すため、セル面積の縮小にともなってキャパシ
タ容量が低下すると、DRAMセルの読み出し信号が小
さくなり、ついにはメモリセルに記憶されたデータを検
出することができなくなる。
【0003】そこで、書き込み用と読み出し用に少なく
とも2つのトランジスタを有し、記憶データを読み出し
トランジスタで増幅してビット線に出力する、いわゆる
ゲインセルが再び注目を集めている。このゲインセルの
一種として、たとえば、文献“A New SOI DRAM Gain Ce
ll for Mbit DRAM's, H.Shichijo et al., Extended Ab
stracts of the 16th Conference on Solid State Devi
ce and Materials, A-7-3, 1984, pp.265-268 ”には、
2トランジスタ−1キャパシタ型のDRAMゲインセル
(以下、従来のメモリセルという)が記載されている。
【0004】この従来のメモリセルについて、図12に
回路図を、図13(A)にメモリセル2個分の平面図
を、図13(B)に図13(A)のA−A’線に沿った
断面図をそれぞれ示す。従来のメモリセル100は、図
12に示すように、書き込みトランジスタTW、読み出
しトランジスタTRおよびキャパシタCAPから構成さ
れる。書き込みトランジスタTWは、ゲートが書き込み
ワード線WWLに接続され、ソース,ドレインの一方が
書き込みビット線WBLに接続されている。読み出しト
ランジスタTRは、ゲートが書き込みトランジスタTW
のソース,ドレインの他方に接続され、ソースが読み出
しビット線RBLに接続され、ドレインが電源線VDD
に接続されている。キャパシタCAPは、一方電極が読
み出しトランジスタTRと書き込みトランジスタTWの
接続中点に接続され、他方電極が読み出しワード線RW
Lに接続されている。このキャパシタCAPの一方電
極、および、これに接続された読み出しトランジスタT
Rと書き込みトランジスタTWの接続中点が、当該メモ
リセル100の記憶ノードSNをなす。
【0005】このメモリセルの素子構造において、図1
3に示すように、半導体バルクに形成したトランジスタ
に対し、薄膜トランジスタおよびキャパシタを集積化さ
せている。半導体基板101の表面に所定の繰り返しパ
ターンにて形成した素子分離絶縁層102の周囲に、半
導体能動領域が形成されている。半導体能動領域のパタ
ーンは、ビット線方向(図の横方向)に長く互いに平行
な2本の配線部分を有する。これにより、電源線VDD
および読み出しビット線RBLが形成されている。この
能動領域の2本の配線部分は、各セルごとに設けた短い
短絡部103で連結されている。この短絡部103をト
ランジスタの能動領域として、半導体バルク型のトラン
ジスタ(読み出しトランジスタTR)が設けられてい
る。すなわち、読み出しトランジスタTRのゲート電極
となるポリシリコン層105が、短絡部103の能動領
域上にゲート絶縁膜104を介して交差し、かつ、素子
分離絶縁層102上に延びて配線されることで隣接する
2つのセル間で共通に設けられている。
【0006】この第1の導電層であるポリシリコン層1
05上に、図13に示すように、所定の膜厚の絶縁膜1
06,107を介してそれぞれ、第2、第3の導電層1
08,109が形成されている。第2の導電層108
は、素子分離絶縁層102上でポリシリコン層105と
交差し、ワード線方向(図の縦方向)に配線されてい
る。この第2の導電層108とポリシリコン層105と
の交差部に薄膜トランジスタ(書き込みトランジスタT
W)が形成されている。第2の導電層108は、書き込
みトランジスタTWのゲート電極を兼ねる書き込みワー
ド線WWLを構成する。ポリシリコン層105は、この
第2の導電層108の直下のみp型不純物が導入され、
他はn型不純物が導入されている。
【0007】第3の導電層109は、読み出しトランジ
スタTR上を覆うほど広い幅を有し、ワード線方向(図
の縦方向)に配線されている。第3の導電層109は、
ポリシリコン層105に対し薄いキャパシタ誘電膜10
7を介して容量結合している。第3の導電層109は、
キャパシタCAPの上部電極を兼ねる読み出しワード線
RWLを構成する。
【0008】このようなトランジスタTR,TWおよび
キャパシタCAP上は、比較的厚い層間絶縁膜110で
覆われている。層間絶縁膜110は、その表面が平坦化
され、その2セル間の境界部分中央付近には、コンタク
ト孔が開口されている。コンタクト孔内はタングステン
等の導電材料で埋め込まれ、これによりビットコンタク
トBCが形成されている。図13(A)では図示を省略
しているが、ビットコンタクトBC上を通りビット線方
向に長い書き込みビット線WBLが、層間絶縁膜110
上に配線されている。
【0009】このメモリセル100では、記憶ノードS
Nの電荷蓄積量を変えることによって、読み出しトラン
ジスタTRのゲート電極のバイアス値を変化させる。た
とえば、記憶ノードSNの電荷蓄積量がゼロ、または、
読み出し時の所定バイアス条件下で読み出しトランジス
タTRがオンしない程度に少ない状態を記憶データの
“0”に対応させ、読み出しトランジスタTRがオンす
るほど電荷の蓄積がある状態を記憶データの“1”に対
応させる。
【0010】書き込み時には、書き込みワード線WWL
を活性化して書き込みトランジスタTWをオンさせて、
書き込みビット線WBLの設定電位に応じて、上記した
記憶ノードSNの電荷蓄積量を変更する。
【0011】また、読み出し時には、記憶データ“1”
の場合、上記した記憶ノードSNの電荷蓄積量が相対的
に多いので読み出しトランジスタTRがオンして、電荷
が電源線VDDから読み出しビット線RBLに供給さ
れ、その電位が上昇する。一方、記憶データ“0”の場
合、記憶ノードSNの電荷蓄積量がゼロまたは相対的に
少ないので読み出しトランジスタTRはオフのままとな
り、ビット線RBLの電圧は初期状態(プリチャージ電
圧)を維持する。この記憶データに応じた読み出しビッ
ト線RBLの電位変化を、図示しないセンスアンプで検
出し、記憶データとして判別する。
【0012】このように、キャパシタCAPの電荷蓄積
量は、記憶データに応じて読み出しトランジスタTRの
オン/オフが制御できる程度でよい。つまり、このメモ
リセルでは、1トランジスタ−1キャパシタ型DRAM
セルのようにキャパシタの蓄積電荷で直接、大きな容量
のビット線を充放電する必要がないため、キャパシタの
電荷蓄積量が小さくて済む。この結果、この構造のメモ
リセルでは、とくにキャパシタ構造を工夫して単位面積
当たりの電荷蓄積量を向上させなくてもよく、また、高
い誘電率のキャパシタ誘電材料を開発する必要がない。
つまり、構造が複雑でないため作り易いうえ、プロセス
の煩雑化に伴う製造コストの上昇がないという利点があ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この2トラ
ンジスタ−1キャパシタ型のメモリセル100では、書
き込み用と読み出し用の2本のワード線にくわえ、書き
込み用と読み出し用の2本のビット線が必要であり、配
線層が非常に多い。したがって、この配線層の多さがセ
ル面積の縮小化の制限要因となる可能性が高い。
【0014】本発明の目的は、いわゆるゲインセルを有
し、ゲインセルに接続される配線数を低減してセル面積
の縮小が可能な半導体記憶装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体記憶
装置は、メモリセル内に、書き込みトランジスタと読み
出しトランジスタを有し、上記読み出しトランジスタ
は、ゲートが読み出しワード線に接続され、ソースおよ
びドレインの一方がビット線に接続され、他方が電源線
に接続され、上記書き込みトランジスタは、ゲートが書
き込みワード線に接続され、ソースおよびドレインの一
方がビット線に接続され、他方が上記読み出しトランジ
スタの能動層に容量結合している。好適に、上記書き込
みトランジスタおよび読み出しトランジスタは、チャネ
ルの導電型が同じであり、上記能動層と、ソースおよび
ドレインをなす他方の不純物領域とは、異なる導電型の
不純物が添加され、誘電膜を介して絶縁分離されてい
る。
【0016】好適に、上記読み出しトランジスタが薄膜
トランジスタからなる。この場合の具体的構成として、
たとえば、上記薄膜トランジスタは、上記書き込みトラ
ンジスタのソースおよびドレインの他方をなす不純物領
域上に誘電膜を介して積層された第1導電型の半導体薄
膜と、当該半導体薄膜上に、ゲート絶縁膜を介して積層
された読み出しワード線とを有し、上記読み出しワード
線を挟んで両側の上記半導体薄膜部分に、第2導電型の
ソースおよびドレイン不純物領域が形成され、当該ソー
スおよびドレイン不純物領域の一方が、上記書き込みト
ランジスタのソースおよびドレインの一方をなす不純物
領域とともに上層のビット線に接続され、薄膜トランジ
スタのソースおよびドレイン不純物領域の他方が電源線
と一体に形成されている。
【0017】また、書き込みトランジスタをSOI型ト
ランジスタとしてもよい。すなわち、上記書き込みトラ
ンジスタが、基板表面に絶縁層を介して形成された半導
体層に形成されている。
【0018】本発明に係る他の半導体記憶装置は、メモ
リセル内に、書き込みトランジスタと読み出しトランジ
スタを有し、上記読み出しトランジスタは、ゲートが読
み出しワード線に接続され、ソースおよびドレインの一
方がビット線に接続され、他方が電源電圧の供給線に接
続され、上記書き込みトランジスタは、ゲートが書き込
みワード線に接続され、ソースおよびドレインの一方が
ビット線に接続され、他方が上記読み出しトランジスタ
の能動層に接続されている。好適に、上記書き込みトラ
ンジスタおよび読み出しトランジスタは、チャネルの導
電型が同じであり、上記能動層と、ソースおよびドレイ
ンの他方をなす不純物領域とは、異なる導電型の不純物
が添加されて互いに接触している。
【0019】このような構成の半導体記憶装置ではビッ
ト線が単線化され、その分、セル面積が小さい。書き込
み時には、読み出しトランジスタをオフさせた状態で書
き込みトランジスタをオンさせ、ビット線の設定電位に
応じて、書き込みトランジスタのソースおよびドレイン
をなす他方の不純物領域と基板(または半導体層)との
接合容量に電荷を蓄積する。この他方の不純物領域は、
読み出しトランジスタの能動層に対し誘電膜を介して容
量結合(あるいは接触)しているため、バックバイアス
電極として機能する。このため、書き込みトランジスタ
の他の不純物領域における蓄積電荷量に応じて、読み出
しトランジスタのしきい値電圧が変化する。電荷保持時
には、書き込みトランジスタおよび読み出しトランジス
タは共にオフしている。読み出し時には、ビット線をプ
リチャージした後、読み出しワード線を活性化する。こ
のときの読み出しワード線電圧は、読み出しトランジス
タのしきい値電圧の変化幅の間に設定され、このため、
書き込みトランジスタの他の不純物領域における蓄積電
荷量に応じて読み出しトランジスタのオン/オフが決ま
る。読み出しトランジスタがオンする場合はビット線電
圧がプリチャージ電圧から変化し、読み出しトランジス
タがオフの場合はビット線電圧はプリチャージ電圧のま
まである。このビット線電圧変化を、たとえばセンスア
ンプで検出し、記憶データとして読み出す。
【0020】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明の実施形態に係る半導体記憶装置のメモ
リセルアレイおよびその周辺回路の要部を示すブロック
図である。この半導体記憶装置1において、メモリセル
アレイ内にm個×n個(m,n:任意の自然数)のメモ
リセルMCij(i=1〜m,j=1〜n、以下、単に
MCと表記)がマトリックス状に配置されている。ま
た、各列に1つずつ、参照セルRC、センスアンプS
A、プリチャージ回路PCHおよび列選択回路が設けら
れている。各メモリセルMCがビット線BLに接続され
ているのに対し、参照セルRCは、ビット線BLと対を
なすビット補線BL_に接続されている。センスアンプ
SA、プリチャージ回路PCHおよび列選択回路は、ビ
ット線BLとビット補線BL_の双方に接続されてい
る。
【0021】図2にメモリセルの回路図を示す。このメ
モリセルMCは、読み出しトランジスタTRと書き込み
トランジスタTWを有する。読み出しトランジスタTR
は、ゲートが読み出しワード線RWLに接続され、ソー
スがビット線BLに接続され、ドレインが電源線VDD
に接続されている。書き込みトランジスタTWは、ゲー
トが書き込みワード線WWLに接続され、ドレインがビ
ット線BLに接続され、ソースが読み出しトランジスタ
TRの能動層に誘電膜を介して容量結合している。この
書き込みトランジスタTWのソースをなす不純物領域
(ソース不純物領域)と基板との間のpn接合容量に信
号電荷が蓄積され、記憶ノードSNとして機能する。書
き込みトランジスタTWのソースが読み出しトランジス
タTRの基板バイアス電極として機能し、蓄積電荷量に
応じて、読み出しトランジスタTRのしきい値電圧が制
御される。
【0022】参照セルRCは、特に図示しないが、メモ
リセルMCとほぼ同様に構成され、参照読み出しワード
線RRWL、参照書き込みワード線RWWL、ビット補
線BL_および電源線VDDに接続されている。センス
アンプSAは、たとえば、入力端子と出力端子が互いに
交差して接続された2つのCMOSインバータ(ラッチ
回路)から構成され、ビット線BL、ビット補線BL
_、正側駆動電圧の供給線SPLおよび負側駆動電圧の
供給線SNLに接続されている。プリチャージ回路PC
Hは、たとえば、ビット線BLとビット補線BL_との
間に接続され制御信号EQに応じてオンする等化トラン
ジスタと、これら等化される信号線を制御信号EQに応
じて電源電圧VDDの供給線に接続するプリチャージトラ
ンジスタとからなる。列選択回路は、ビット線BLとデ
ータ入出力線I/Oとの間に接続されたトランジスタQ
4と、ビット補線BL_とデータ入出力補線I/O_と
の間に接続されたトランジスタQ5とからなる。両トラ
ンジスタQ4,Q5は、たとえばnMOSトランジスタ
からなり、ゲートが相互接続されて図示しない列デコー
ダに入力されている。
【0023】つぎに、実施形態に係る単一ビット線タイ
プのメモリセルMCのパターンおよび断面の構造を、図
3を参照しながら説明する。ここで図3(A)は、隣接
する2つのメモリセルの平面図、図3(B)は図3
(A)におけるA−A’線に沿った断面図である。
【0024】図3に示すように、p型半導体基板1の表
面に、たとえばトレンチ素子分離法により素子分離絶縁
層2が形成され、その周囲にp型の半導体能動領域3が
形成されている。この能動領域3のパターンは、2セル
間で共通に設けられ、かつ周囲を素子分離絶縁層2によ
り完全に囲まれた横長の孤立パターンにて形成されてい
る。能動領域3の表面に、書き込みトランジスタTWが
形成されている。具体的に、酸化シリコンからなる第1
ゲート絶縁膜4が、能動領域3の表面に成膜されてい
る。ポリシリコンを含む導電層5からなる書き込みワー
ド線WWLと、オフセット絶縁層6との積層パターン
が、能動領域3上に第1ゲート絶縁膜4を介在させた状
態で直交している。この積層パターンの幅方向両側の側
面に、サイドウォール絶縁層7が形成されている。サイ
ドウォール絶縁層7の下方の能動領域3に、n型不純物
が比較的低濃度に導入されたLDD領域8aが形成され
ている。LDD領域8aより外側の能動領域部分に、そ
れぞれn型不純物が比較的高濃度に導入されている。こ
れによって、2セル間で共通の第1ソース・ドレイン不
純物領域8bと、能動領域3の端部に位置する各セルご
との第2ソース・ドレイン不純物領域8cとが形成され
ている。
【0025】このように形成された書き込みトランジス
タTWの表面を含む全面に、たとえば酸化シリコンから
なる誘電膜9が成膜されている。多結晶シリコンまたは
単結晶シリコンからなり、所定形状にパターンニングさ
れた半導体薄膜10が、誘電膜9上に形成されている。
半導体薄膜10は、ワード線方向(図の縦方向)に長く
2セルおきの間隔で設けられた平行ストライプ状の配線
部10aと、2つのメモリセルの能動領域3と平行に配
線部間をビット線方向(図の横方向)に連結する素子形
成部とを有する。半導体薄膜10上を含む全面に、酸化
シリコンからなる第2ゲート絶縁膜11が成膜されてい
る。この第2ゲート絶縁膜11を介して、半導体薄膜1
0の素子形成部上にワード線方向に長い第3層目のポリ
シリコン層12からなる読み出しワード線RWLが交差
している。読み出しワード線RWLは、書き込みトラン
ジスタTWの第2ソース・ドレイン不純物領域8cの上
方から書き込みワード線WWLの幅中央まで、幅が広く
形成されている。読み出しワード線RWLが交差する半
導体薄膜部分10bは、読み出しトランジスタTRのチ
ャネルが形成される能動層でありp型不純物領域が導入
されている。その他の半導体薄膜部分には、n型不純物
領域が比較的に高濃度に導入されている。これによっ
て、半導体薄膜10の配線部10aが低抵抗化され、こ
の配線部10aが電源線VDDとして機能する。また、
半導体薄膜の素子形成部の中央に位置する部分に、2つ
のメモリセルMC間で共通なソース・ドレイン不純物領
域10cが形成されている。
【0026】このようにして形成された読み出しトラン
ジスタTR上を含む全面に、層間絶縁膜13が厚く堆積
され、表面が平坦化されている。層間絶縁膜13には、
書き込みトランジスタTWの第1ソース・ドレイン不純
物領域8bに達するコンタクトホール13aが開口さ
れ、その中にタングステンなどからなるプラグ14が埋
め込まれている。コンタクトホール13aは、半導体薄
膜10のソース・ドレイン不純物領域10cの中央を貫
いて形成されているため、プラグによって、書き込みト
ランジスタTWの第1ソース・ドレイン不純物領域8b
と、読み出しトランジスタTRのソース・ドレイン不純
物領域10cとが相互接続されている。プラグ14上に
接触して、たとえば金属配線層15からなるビット線B
Lが横方向に配線されている。
【0027】このような構造のメモリセルMCでは、図
13の従来技術のメモリセル構造と比較すると、ビット
線が単線化されている分、セル面積が小さくなってい
る。
【0028】図4(A)〜図6(B)に、第1実施形態
に係る半導体記憶装置の製造途中の断面図を示す。
【0029】この半導体記憶装置の製造においては、ま
ず、図4(A)に示すように、用意したp型半導体基板
1に、たとえばトレンチ素子分離法を用いて素子分離絶
縁層2を形成する。素子分離絶縁層2に囲まれた能動領
域3の表面を10nmほど熱酸化して、第1ゲート絶縁
膜4を形成する。
【0030】図4(B)の工程では、多結晶シリコンと
金属あるいは金属シリサイドとの積層膜をCVD法によ
り堆積する。このとき多結晶シリコンの膜厚を100n
m、金属または金属シリサイドの膜厚を50nmとす
る。続いて、酸化シリコンの膜を150nmほど堆積す
る。この積層膜をパターンニングして、書き込みワード
線WWLをなす導電層5、当該導電層上のオフセット絶
縁層6を形成する。
【0031】図4(C)の工程では、導電層5とオフセ
ット絶縁層6の積層パターンをマスクとしてn型不純物
を比較的低い濃度でイオン注入し、LDD領域8aを能
動領域3の表面に形成する。
【0032】図5(A)の工程では、たとえば酸化シリ
コン系の絶縁膜を厚く堆積し、この絶縁膜を全面エッチ
ング(エッチバック)して、導電層5とオフセット絶縁
層6の積層パターンの側面に、サイドウォール絶縁層7
を形成する。
【0033】図5(B)の工程では、このサイドウォー
ル絶縁層7が形成された積層パターンをマスクとしてn
型不純物を比較的高い濃度でイオン注入し、サイドウォ
ール絶縁層7より外側の能動領域にソース・ドレイン不
純物領域を形成する。このとき、2つのトランジスタ間
に第1ソース・ドレイン不純物領域8bが形成され、2
つのトランジスタの外側に、第2ソース・ドレイン不純
物領域8cが形成される。その後、図5(C)に示すよ
うに、CVD法により全面に絶縁膜(誘電膜)9を10
〜30nmほど成膜する。
【0034】図6(A)の工程では、多結晶シリコンを
50〜100nmほどCVDし、続いて、600℃,1
0時間の熱処理を行って結晶粒を大粒径化した後、パタ
ーンニングする。
【0035】図6(B)の工程では、TFT型の読み出
しトランジスタTRのゲート絶縁膜11となる酸化シリ
コン膜を、10〜30nmほど全面にCVDする。ま
た、読み出しトランジスタTRのゲート電極(読み出し
ワード線RWL)となる多結晶シリコンの膜を100〜
200nmほどCVDにより堆積し、この多結晶シリコ
ンの膜をパターンニングして、読み出しワード線RWL
となるポリシリコン層12を形成する。さらに、このポ
リシリコン層12をマスクとして半導体薄膜10にn型
不純物を高濃度にイオン注入する。これにより、電源線
VDDと、2つのメモリセルMCに共通なソース・ドレ
イン不純物領域10cとがポリシリコン層12の両側に
形成される。また、ポリシリコン層12の下方はイオン
注入から保護されるため、p型が維持され読み出しトラ
ンジスタTRの能動層10bとなる。
【0036】その後は、図3(B)に示すように、全面
に層間絶縁膜13を堆積して表面を平坦化し、層間絶縁
膜13に、書き込みトランジスタTWの第1ソース・ド
レイン不純物領域8bに達するコンタクトホール13a
を開口する。形成したコンタクトホール13aに、たと
えば薄い密着層を介してタングステンを埋め込みプラグ
14を形成する。これにより、プラグ14を介して、書
き込みトランジスタTWの第1ソース・ドレイン不純物
領域8bと読み出しトランジスタTRのソース・ドレイ
ン不純物領域10cが接続される。ビット線BLとし
て、たとえばアルミニウムからなる配線層15をプラグ
14上に接続させて形成する。
【0037】つぎに、図3のメモリセルMCにおいて、
正常動作のためのトランジスタしきい値電圧の条件を提
示する。
【0038】いま、書き込みトランジスタTWのしきい
値をVthW 、読み出しトランジスタTRのしきい値をV
thR と表記する。また、書き込み時に所定の印加電圧を
加えたときの各共通線の電位は、書き込みワード線WW
Lの電位がVWWL 、読み出しワード線の電位が0V、
“0”書き込み時のビット線BLの電位がVBL0 、
“1”書き込み時のビット線BLの電位がVBL1 (>V
BL0 )、電源線VDDの電位が基準電位VSS(=0V)
であるとする。
【0039】書き込み時に、ビット線BLに、書き込み
データの論理に応じてVBL0 またはVBL1 が設定され
る。読み出しワード線RWLの電位を0Vとした状態
で、書き込みトランジスタTWをオンさせる。“0”デ
ータ書き込みの場合、ビット線BL電位が低い電圧レベ
ルのVBL0 に予め設定されていることから、書き込みト
ランジスタTWがオンすると、記憶ノードSNから電荷
が引き抜かれ、記憶ノードSNの電位はVBL0 になる。
このため、読み出しトランジスタTRのしきい値電圧は
高いレベルの値VthR0をとる。
【0040】一方、“1”データ書き込みの場合、ビッ
ト線BL電位が高い電圧レベルのVBL1 に予め設定され
ていることから、書き込みトランジスタTWがオンする
と、記憶ノードSNに電荷が供給される。この場合の記
憶ノードSNの電位は、書き込みトランジスタTWにお
ける、いわゆる“nMOSトランジスタのVth落ち”
により、VBL1 と (VWWL-VthW)のうち何れか小さい方
の電位、即ち、MIN (VBL1,VWWL-VthW)で表される
電位となる。このため、読み出しトランジスタTRのし
きい値電圧は低いレベルの値VthR1(<VthR0)をと
る。
【0041】このように、書き込み後の記憶ノードSN
の電位はビット線BLに設定された書き込みデータに応
じて変化し、記憶ノードSNの電位に容量結合している
読み出しトランジスタTRの能動層に対する基板バイア
ス電圧値が変化する。その結果、読み出しトランジスタ
TRのしきい値電圧VthR は、高い電圧レベルVthR0と
なるか、低い電圧レベルVthR1となるかが決まる。
【0042】書き込み後のデータ保持時において、書き
込みワード線WWLと読み出しワード線RWLをともに
0V、電源線VDDの電位を基準電位VSSとし、ビット
線BLの電位は任意の値に設定されているとする。この
とき、読み出しワード線RWLの電位が0Vで、読み出
しトランジスタTRが“1”書き込みか“0”書き込み
かにかかわらずオフしている必要がある。したがって、
次式を満たすことがデータ保持のための条件となる。
【0043】
【数1】VthR1<VthR0 …(1)
【0044】一方、読み出し時の各共通線における電位
に関しては、書き込みワード線WWLの電位が0V、読
み出しワード線RWLの電位をVRWL 、ビット線のプリ
チャージ電圧を電源電圧VDD、電源線VDDの電位を基
準電位VSSに設定する。すなわち、まず、ビット線BL
を電源電圧VDDに予めプリチャージする。また、書き込
みトランジスタTWをオフしておくため、書き込みワー
ド線WWLの電位を0Vに設定する。その後、読み出し
ワード線RWLに読み出し電圧VRWL を印加すると、書
き込みデータに応じて読み出しトランジスタTRがオン
またはオフする。つまり、書き込みデータが“1”の場
合に読み出しトランジスタTRがオンし、書き込みデー
タが“0”の場合に読み出しトランジスタTRがオフ状
態を維持する。このためには、読み出しワード線RWL
の電位VRWL が次式を満足することが、正常な読み出し
のための条件となる。
【0045】
【数2】VthR1<VRWL <VthR0 …(2)
【0046】この条件が満たされれば、記憶データが
“1”の場合にビット線BLから電荷が電源線VDDに
引き抜かれて、ビット線BLの電位が基準電位VSS近く
まで降下する一方で、記憶データが“0”の場合はトラ
ンジスタのオフリーク電流程度しか電流の流出はないの
で、ビット線BLの電位は殆ど変化しない。このように
して、記憶ノードSNに保持されたデータをビット線B
Lの電位変化に変換して読み出すことができる。
【0047】メモリセルMCにおける正常動作のための
トランジスタしきい値電圧の条件は、上記(1)式およ
び(2)式より、次式のようになる。
【0048】
【数3】 0<VthR1<VRWL <VthR0 …(3)
【0049】ここで、VBL0 =0V、VBL1 =VWWL =
VRWL =VDDとして、上記(3)式を満足するトランジ
スタしきい値VthR を設定できれば、当該メモリセルM
Cを電源電圧VDDと基準電位VSS(たとえば、接地電位
0V)以外を使用せずに動作させることが可能となる。
したがって、この場合は周辺回路において別の内部電源
電圧を発生させたり、高電圧用の特別なトランジスタを
形成する必要がない。
【0050】最後に、図2に示す回路の動作を、図7お
よび図8のタイミングチャートを用いて説明する。図7
は読み出しおよびリフレッシュ時、図8は書き換え時
に、各信号線における電圧波形変化を示している。
【0051】図7の読み出しの前に、プリチャージ回路
PCHによりビット線BLが電源電圧VDDに充電され
る。読み出しのとき、図7(A)に示すように、まずロ
ーレベルで保持されていた読み出しワード線RWLにハ
イレベルの読み出し電圧(たとえば、電源電圧VDD)が
印加される。これにより、読み出し対象のメモリセルを
含む同一ワード線に接続された全てのメモリセルにおい
て、記憶ノードSNの電圧、すなわち基板バイアス電圧
に応じて読み出しトランジスタTRがオンまたはオフす
る。たとえば、“1”データ保持の場合のみ、読み出し
トランジスタTRがオンして、ビット線BLが放電さ
れ、その電位が電源電圧VDDから低下する。“0”デー
タ保持の場合、読み出しトランジスタTRがオフのまま
でビット線BLに電位変化はない。
【0052】このビット線BL電位変化は、参照セルが
接続されたビット補線BL_の電圧を基準としてセンス
アンプSAにより検出される。すなわち、正側駆動電圧
SPLが正の電圧、たとえば電源電圧VDDになり、続い
て負側駆動電圧SNLがたとえば接地電位0Vに変化す
ると、中間のビット補線BL_の電圧を基準としてビッ
ト線BLの電位が電源電圧VDDまたは基準電位VSSに急
激に開いて信号増幅が行われる。センスアンプSAによ
り読み出されたデータは、列デコーダにより選択された
ものだけが、トランジスタQ4のオンによってデータ入
出力線I/Oに送出され、外部に出力される。
【0053】センスアンプSAはラッチ回路から構成さ
れているので、続いてリフレッシュ動作を行うことがで
きる。すなわち、トランジスタQ4およびQ5をオフさ
せた後、図7(A),(B)に示すように、読み出しワ
ード線RWLをローレベルにし、続いて書き込みワード
線WWLをハイレベルにする。すると、センスアンプS
Aで増幅されビット線BLにラッチされている信号が、
そのまま書き込みデータとして、オン状態の書き込みト
ランジスタTWを介して記憶ノードSNに再書込みされ
る。なお、前記した読み出しは基本的に非破壊のデータ
読み出しである。すなわち、読み出し期間中に書き込み
トランジスタTWはオフしているので、電荷の消失は書
き込みトランジスタTWのオフリーク電流によるものが
主である。したがって、リフレッシュは読み出しのたび
に行う必要はなく、比較的に長い時間ごとに定期的に行
えば足りる。
【0054】つぎに、書き換え動作を説明する。書き換
えのためには、書き込みワード線WWLをハイレベルに
して書き込みトランジスタTWをオンさせる必要がある
が、このとき選択セルと同一書き込みワード線WWLに
接続された全てのセル内で書き込みトランジスタTWが
オンしてしまう。したがって、これら選択セルと同一行
の非選択セルの記憶データを再現するには、新しいデー
タを選択セルに書き込む前に、まず同一行のセル全ての
データを読み出す必要がある。この読み出しは上述した
と同様に行い、ビット線BL1本につき1つずつ接続さ
れているセンスアンプSAに元データをラッチする。
【0055】読み出し後、図8(A)に示すように、読
み出しワード線RWLをハイレベルからローレベルに推
移させる。その後、図8(C)に示すように、選択セル
が接続された選択ビット線BLのみ行デコーダで選択し
て、図示しない書き込み用のラッチ回路に保持されてい
た新データを、強制的に選択ビット線BLに設定してセ
ンスアンプSAにラッチする。このとき、非選択ビット
線BLに接続されたセンスアンプSAに、元データがラ
ッチされている。続いて、図8(B)に示すように、書
き込みワード線WWLをローレベルからハイレベルに設
定して、ラッチされていたデータを選択セルと同一行の
セル全てに対し一斉に書き込む。これにより、非選択セ
ルでは元データが再書き込みされ、選択セルは新データ
に書き換えられる。
【0056】なお、本実施形態では、種々の変更が可能
である。上記説明では、読み出しトランジスタTRが接
続された電源線VDDの設定電圧を基準電位VSSとして
いた。これは、ビット線BLに読み出した後のデータを
ラッチして、そのまま論理反転させずにリフレッシュ時
のデータまたは書き換え時の非選択セルデータとして用
いることができるためである。したがって、ラッチデー
タを強制反転させる機能を有する場合、読み出しトラン
ジスタTRが接続された電源線VDDの電圧を電源電圧
DDとしてもよい。この場合、図1のプリチャージ回路
PCHに代えて、ビット線BLおよびビット補線BL_
をローレベルの電圧に設定するディスチャージ回路を設
ける。
【0057】また、書き込みトランジスタTWおよび読
み出しトランジスタTRをともにpチャネルMOSトラ
ンジスタに変更してもよい。この場合、ラッチデータの
論理反転を不要とする観点から、読み出しトランジスタ
TRが接続された電源線VDDの電圧を電源電圧VDD
する構成が望ましい。トランジスタをPMOSとしたこ
とにともない、信号レベルのハイレベルとローレベルを
全て反対に置き換えれば上述した動作説明をそのまま適
用できる。
【0058】図3(B)の構造では、書き込みトランジ
スタTWの第2ソース・ドレイン不純物領域8cと読み
出しトランジスタTRの能動層10bとの間に絶縁膜
4,9を介在させないで、両者を直接接触させる構造も
採用できる。電荷保持時には両者間のpn接合が逆バイ
アスされることから、電荷保持が可能なうえ、接合容量
が大きいため電荷保持量が増大するという利点がある。
【0059】さらに、書き込みトランジスタTWおよび
読み出しトランジスタTRの一方をnチャネル型、他方
をpチャネル型とすることもできる。
【0060】本実施形態に係る半導体記憶装置では、そ
のメモリセルが2トランジスタ型であり、書き込みトラ
ンジスタTWの第2ソース・ドレイン不純物領域と基板
との間のpn接合容量に電荷蓄積を行う。この書き込み
データに応じた電荷蓄積量の差を読み出しトランジスタ
TRのしきい値電圧差に変換し、増幅して電源電圧VDD
の振幅で読み出せる。このため、セル動作が安定してお
り、ノイズに強く、誤動作が少ない。また、キャパシタ
素子を必要とせず、ビット線BLが1本であり、このビ
ット線BLに書き込みトランジスタTWと読み出しトラ
ンジスタTRがともに接続されている。したがって、従
来の2トランジスタ−1キャパシタ型DRAMゲインセ
ルよりセル面積を小さくできる。
【0061】第2実施形態 図9に、第2実施形態に係るメモリセルを2セル分、断
面図で示す。
【0062】このメモリセルでは、書き込みトランジス
タTWがSOI型の基板分離構造を有する。すなわち、
基板20に基板分離絶縁膜21を介してp型の半導体層
22が形成され、半導体層22に書き込みトランジスタ
TWが形成されている。半導体層22のゲート電極より
外側部分にn型のLDD領域23aとソース・ドレイン
不純物領域23b,23cが形成されている。トランジ
スタ間で共通な第1ソース・ドレイン不純物領域23b
は、プラグ14により上層のビット線BLに接続され、
半導体層22両端の第2ソース・ドレイン不純物領域2
3cは、絶縁膜4,9を介して読み出しトランジスタT
Rの能動層10bに容量結合している。他の構成、しき
い値電圧条件および動作は、第1実施形態と同様であ
る。
【0063】図10および図11に、第2実施形態に係
る半導体記憶装置の製造途中の断面図を示す。図10
(A)の工程では、たとえば基板張り合わせ法またはS
IMOX(Separation by Implanted Oxygen)法により、
基板20上に基板分離絶縁膜21を介して半導体層22
が形成されたSOI基板を作製する。このとき半導体層
22は、基板分離絶縁膜21内に孤立パターンとして形
成される。半導体層22の表面を含む全面に、膜厚が1
0nmほどの第1ゲート絶縁膜4を成膜する。
【0064】その後、第1実施形態と同様に、書き込み
ワード線WWLとなる導電層5とオフセット絶縁層6の
積層パターンを形成し(図10(B))、これをマスク
としたイオン注入によりLDD領域23aを半導体層2
2内に形成する(図10(C))。また、積層パターン
の側面にサイドウォール絶縁層7を形成し(図11
(A)、その周囲の半導体層22部分にソース・ドレイ
ン不純物領域23b,23cを形成する(図11
(B))。
【0065】その後は、特に図示しないが、第1実施形
態と同様にして、読み出しトランジスタTR,プラグ1
4およびビット線BL等を形成し、当該メモリセルMC
を完成させる。
【0066】このメモリセルMCでは、第1実施形態と
同様な効果に加え、書き込みトランジスタTWがSOI
型基板分離構造の半導体層22に形成されることから、
書き込みトランジスタTWの動作速度が速くでき、また
低消費電力であるという利点がある。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る半導体記憶装置によれば、
2つのトランジスタによりメモリセルを構成でき、また
ビット線が1本であることから、その分、セル面積が小
さい。また、書き込みトランジスタのソース・ドレイン
不純物領域と基板(または半導体層)との間のpn接合
容量に信号電荷を蓄積し、その蓄積量に応じて読み出し
トランジスタのしきい値電圧を制御し、読み出し時に、
この読み出しトランジスタのオン/オフによりビット線
電位を変化させることから、電荷蓄積量が少なくても、
確実に正常動作させることができる。以上より、セル面
積が小さくて低コストで、かつ動作信頼性が高い半導体
記憶装置が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルア
レイおよびその周辺回路の要部を示すブロック図であ
る。
【図2】実施形態に係るメモリセルの回路図である。
【図3】第1実施形態に係るメモリセルの平面図を断面
図である。
【図4】第1実施形態に係るメモリセルの製造におい
て、LDD領域形成後の断面図である。
【図5】図4に続く、誘電膜の成膜後の断面図である。
【図6】図5に続く、読み出しワード線形成後の断面図
である。
【図7】実施形態に係る半導体基板において、読み出し
およびリフレッシュ時の各信号線の電圧波形変化を示す
タイミングチャートである。
【図8】実施形態に係る半導体基板において、書き換え
時の各信号線の電圧波形変化を示すタイミングチャート
である。
【図9】第2実施形態に係るメモリセルの断面図であ
る。
【図10】第2実施形態に係るメモリセルの製造におい
て、書き込みトランジスタのゲート積層パターン形成後
の断面図である。
【図11】図10に続く、書き込みトランジスタ形成後
の断面図である。
【図12】従来の2トランジスタ−1キャパシタ型メモ
リセルの回路図である。
【図13】図12に示す従来のメモリセルの平面図およ
び断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…素子分離絶縁層、3…書き込みト
ランジスタの能動領域、4……第1ゲート絶縁膜、5…
書き込みワード線となる導電層、6…オフセット絶縁
層、7…サイドウォール絶縁層、8a…LDD領域、8
b…第1ソース・ドレイン不純物領域、8c…第2ソー
ス・ドレイン不純物領域、9…誘電膜、10…半導体薄
膜、10a…配線部(電源線)、10b…読み出しトラ
ンジスタの能動層、10c…ソース・ドレイン不純物領
域、11…第2ゲート絶縁膜、12…ポリシリコン層、
13…層間絶縁膜、13a…コンタクトホール、14…
プラグ、15…ビット線となる配線層、20…基板、2
1…基板分離絶縁膜、22…半導体層、23a…LDD
領域、23b…第1ソース・ドレイン不純物領域、23
c…第2ソース・ドレイン不純物領域、MC…メモリセ
ル、RC…参照セル、SA…センスアンプ、PCH…プ
リチャージ回路、TW…書き込みトランジスタ、TR…
読み出しトランジスタ、WWL…書き込みワード線、R
WL…読み出しワード線、BL…ビット線、BL_…ビ
ット補線、VDD…電源線、SN…記憶ノード。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリセル内に、書き込みトランジスタと
    読み出しトランジスタを有し、 上記読み出しトランジスタは、ゲートが読み出しワード
    線に接続され、ソースおよびドレインの一方がビット線
    に接続され、他方が電源線に接続され、 上記書き込みトランジスタは、ゲートが書き込みワード
    線に接続され、ソースおよびドレインの一方がビット線
    に接続され、他方が上記読み出しトランジスタの能動層
    に容量結合している半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】上記読み出しトランジスタは、薄膜トラン
    ジスタからなる請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】上記薄膜トランジスタは、上記書き込みト
    ランジスタのソースおよびドレインの他方をなす不純物
    領域上に誘電膜を介して積層された第1導電型の半導体
    薄膜と、 当該半導体薄膜上に、ゲート絶縁膜を介して積層された
    読み出しワード線とを有し、 上記読み出しワード線を挟んで両側の上記半導体薄膜部
    分に、第2導電型のソースおよびドレイン不純物領域が
    形成され、 当該ソースおよびドレイン不純物領域の一方が、上記書
    き込みトランジスタのソースおよびドレインの一方をな
    す不純物領域とともに上層のビット線に接続され、 薄膜トランジスタのソースおよびドレイン不純物領域の
    他方が電源線と一体に形成されている請求項2記載の半
    導体記憶装置。
  4. 【請求項4】上記書き込みトランジスタが、基板表面に
    絶縁層を介して形成された半導体層に形成されている請
    求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】上記書き込みトランジスタおよび読み出し
    トランジスタは、チャネルの導電型が同じであり、 上記能動層と、ソースおよびドレインをなす他方の不純
    物領域とは、異なる導電型の不純物が添加され、誘電膜
    を介して絶縁分離されている請求項1に記載の半導体記
    憶装置。
  6. 【請求項6】メモリセル内に、書き込みトランジスタと
    読み出しトランジスタを有し、 上記読み出しトランジスタは、ゲートが読み出しワード
    線に接続され、ソースおよびドレインの一方がビット線
    に接続され、他方が電源電圧の供給線に接続され、 上記書き込みトランジスタは、ゲートが書き込みワード
    線に接続され、ソースおよびドレインの一方がビット線
    に接続され、他方が上記読み出しトランジスタの能動層
    に接続されている半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】上記書き込みトランジスタおよび読み出し
    トランジスタは、チャネルの導電型が同じであり、 上記能動層と、ソースおよびドレインの他方をなす不純
    物領域とは、異なる導電型の不純物が添加されて互いに
    接触している請求項6に記載の半導体記憶装置。
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