JP4602912B2 - ゲインセル・メモリ回路及びその駆動方法 - Google Patents

ゲインセル・メモリ回路及びその駆動方法 Download PDF

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本発明は、メモリ情報となる電子または正孔が長時間保持された状態で、これらによる情報を増幅するゲインセル・メモリ回路及びその駆動方法に関する。
現在、半導体メモリで多く利用されているダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)は、図15(a)に示すように、情報となる電子を蓄積するメモリセル1501と、電子を蓄積・放出するビットライン1502、メモリセルを選択するワードライン1503、及び電子情報を増幅するセンス増幅器1504から構成されている。メモリ回路の大容量化は、メモリセル1501や他の素子群を小さくし、素子密度を上げることで行われている。
メモリセル1501は、図15(b)に示すように電荷が蓄積されるメモリキャパシタ1511と、メモリキャパシタ1511への電子蓄積及び放出を行うアクセス・トランジスタ1512とから構成されている。大容量化に伴いセルサイズが小さくなり、蓄積する電子の数が減少すると、相対的にノイズが大きくなりセンス増幅器1504の誤動作に繋がる。また、ビットライン1502の寄生容量によるカップリング・ノイズの影響も素子微細化に伴い大きくなる。なお、ビットライン1502には、ビットライン容量1513が接続されている。これらのため、メモリキャパシタの容量はビットライン容量の数から数十分の1程度は必要となり、メモリキャパシタ1511の縮小化に制限が生じる。
これらのことにより、現在では、メモリキャパシタ151の材料や構造を工夫することにより、メモリキャパシタ容量を確保して大容量化を進めているため、製造方法が複雑になっている。また、大容量化に伴い消費電力が大きくなるのが、低消費電力化を目指して電源電圧を小さくすると、蓄積される電子数も減少して誤動作に繋がるため、電源電圧も容易に小さくすることができない。このため消費電力は、メモリセルの数とともに大きくなっている。
これらの問題を解決する1つの方法として、ゲインセル・メモリがある。これは、図15(c)に示すように、メモリセル1501に1つのゲイン・トランジスタ1514を組み込んだ構造となる。この構造では、メモリキャパシタ1511に蓄積された電荷を、ゲインキャパシタ1515で容量結合したゲイン・トランジスタ1514により増幅することで、ノイズの影響を減少させることができる。究極的には、メモリノード1517の寸法を数〜数十nmとすることで、電子を数個蓄積することで動作するメモリセルも実現できている(非特許文献1,特許文献1参照)。なお、メモリノード1517は、コントロールキャパシタ1516を介してワードライン1503に接続されている。
このように、ゲインセル・メモリを用いることで、小さなメモリキャパシタでも誤動作を避けることが可能となるので、メモリセルの縮小化に伴う問題も解決できる。また、大容量のメモリキャパシタを作る専用のプロセスが不用になるため、論理回路とモノリシックに組み込むことも容易となり、LSI回路の高性能化が可能となる。また、ゲインセル・メモリにより、電源電圧を小さくすることが可能となり、低消費電力化が図れる。
しかしながら、キャパシタ容量を小さくして蓄積電荷量が少なくなると、これに対応してゲイン・トランジスタ1514による増幅率も大きくしなくてはならない。この増幅率は、メモリノード1517の全容量に対するゲインキャパシタ1515の容量の比と共に大きくなる。従って、ゲイン・トランジスタ1514による増幅率を大きくするためには、上記容量比を大きくする必要がある。非特許文献1によれば、電子を1つずつ正確にメモリキャパシタに蓄積することに成功しているが、メモリ回路に用いるのに十分な増幅率が得られていなかった。これは、構造的にメモリノードとゲイン・トランジスタの距離が遠く、十分なゲインキャパシタ容量が得られていなかったことが原因である。
また、メモリ回路の重要な性能として、メモリ情報の保持時間がある。メモリ情報は、時間とともに失われるので、DRAMでは一定時間間隔で情報を再度書き込むリフレッシュ動作が行われ、無駄な電力を消費している。このため、情報保持時間が長くなれば、リフレッシュ動作の頻度を下げることが可能となり、低消費電力化が可能となる。また、リフレッシュ動作の頻度を保つ場合でも、大容量化によってリフレッシュ動作させるメモリセルが増えるため、情報保持時間を長くしなくてはならない。
上述した、電子保持時間(情報保持時間)を決める要因は、図16に示すように、まず、p型のシリコンよりなる基板1601とn型の不純物領域1603との間のpn接合部分でのリークがある。また、n型の不純物領域1603と不純物領域1602とワードラインを構成するゲート電極1606と絶縁層1605とから構成されるアクセス・トランジスタのリークがある。また、不純物領域1603と基板1601とn型の不純物領域1604とからなる寄生フィールド・トランジスタのリークがある。また、電極1607より構成されるメモリキャパシタの誘電膜(絶縁層1605)のリークがある。また、メモリキャパシタにおけるアルファ線照射による素電荷の発生なども、蓄積されている情報の消失を招く。なお、不純物領域1602に、プラグ1608を介して図示しないビットラインが接続されている。
上述したリークの中では、pn接合部分でのリークが最も問題となっている。DRAMはp型シリコン基板の上にn型の不純物領域よりなるアクセス・トランジスタを形成している。この構成では、メモリキャパシタの部分に形成されるn型のシリコン領域(不純物領域1603)とp型のシリコンからなる基板1601との境界で不純物や欠陥などにより電子−正孔対が発生し、電子がメモリキャパシタ(電極1607)に蓄積され、メモリ情報が失われる。また、アクセス・トランジスタのリーク及び寄生フィールド・トランジスタのリークは、各トランジスタを完全にオフ状態にしてもトランジスタを少しずつ電流が流れることに起因する。これらのリークは、素子縮小化に伴い大きくなる。
メモリキャパシタの誘電膜のリークは、小さい占有面積でメモリキャパシタ容量を大きくするために当該誘電膜を薄くすることに起因し、トンネル電流が増えてメモリ情報が失われる。また、アルファ線照射による素電荷発生は、パッケージなどに極微量含まれているウランやトリウムなどの放射性元素から放出されるアルファ線が照射されることによる。
特開2002−176167号公報 K.Nishiguchi, et al. ,"Multilevel memory using an electrically formed single-electron box", Applie Physics Letters, vol.85, No.7, pp.1277-1279, 2004.
情報保持特性は、上述した各問題を解決したうえで、長くする必要がある。しかしながら、現状のDRAMでは、既に、多くの対策がなされているが、更に素子の縮小化が進むと、上記の問題はより大きな影響を与えるようになる。このため、DRAMの情報保持時間をより長くするためには、大きなブレークスルーが必要である。特に、ゲインセル・メモリは、メモリキャパシタ容量が小さく、情報の消失がより早くなるため、各条件は更に厳しくなる。
以上のように、メモリ回路の大容量化を実現するゲインセル・メモリでは、主要素子の縮小化と同時にメモリ情報の増幅率増加が求められ、また、メモリ情報が、より長い時間保持されるようにする必要がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、蓄積した電荷を検出可能なレベルまで増幅することで、より微細化したDRAMにおける情報の保持時間をより長くすることを目的とする。
本発明に係るゲインセル・メモリ回路は、第1導電型の半導体基板の上に第1絶縁層を介して形成され、第1領域から第2領域にかけて第1方向に延在し、第1導電型の半導体からなる線の書き込みビットラインと、この書き込みビットラインの上に第2絶縁層を介して形成され、第1領域と第2領域の境界部において第2方向に延在する線の書き込みワードラインと、書き込みビットラインと書き込みワードラインとが交差する箇所を含む第1領域から第2領域にわたる書き込みビットラインより短い範囲の所定の領域に配置され、書き込みワードラインを跨ぎ、かつ第1方向に書き込みワードラインの線幅よりも広い幅を備えることで、書き込みワードラインの両端部で書き込みワードラインからはみ出て書き込みビットラインに面する領域を有するように形成された読み出しワードラインと、第1領域において、読み出しワードラインの両脇の半導体基板に形成され、第2導電型とされた第1の第2導電型領域と、第2領域において、読み出しワードラインの配置領域より延在している書き込みビットラインに形成され、第2導電型とされた第2の第2導電型領域と、第1領域における書き込みビットラインに配置されたメモリノードと、第1領域における読み出しワードラインの配置領域の書き込みビットラインの領域及び第2の第2導電型領域をソース・ドレインとし、書き込みビットラインと交差する部分の書き込みワードラインをゲートとする電界効果型トランジスタから構成されたアクセス・トランジスタと、第1の第2導電型領域をソース・ドレインとし、これらの形成領域の読み出しワードラインをゲートとする電界効果型トランジスタから構成されたゲイン・トランジスタと、一方の第1の第2導電型領域より構成された読み出しビットラインと、メモリノードと読み出しワードラインとこれらの間の第2絶縁層とより構成されたコントロールキャパシタと、メモリノードと半導体基板とこれらの間の第1絶縁層とより構成されたゲインキャパシタとを少なくとも備え、メモリノードは、アクセス・トランジスタの読み出しワードラインの配置領域に形成されるソース・ドレインに接続され、メモリノードは、コントロールキャパシタを介して読み出しワードラインに接続され、メモリノードは、ゲインキャパシタを介してゲイン・トランジスタのゲートに接続され、アクセス・トランジスタのゲート電圧制御によりメモリノードに蓄積される電荷の量が制御され、ゲイン・トランジスタによりメモリノードに蓄積されている電荷の量が検出されるようにしたものである。
上記ゲインセル・メモリ回路において、メモリノードは、クーロンブロッケード現象が発現する範囲の寸法とされていれば、メモリノードに蓄積される素電荷の数が制御可能となる。
上記ゲインセル・メモリ回路において、書き込みビットラインの上に第2絶縁層を介して形成され、書き込みワードラインとメモリノードとの間の第1領域において第2方向に延在する線の追加書き込みワードラインと、第2領域における読み出しワードラインの配置領域の書き込みビットラインの領域をソース・ドレインとし、書き込みビットラインと交差する部分の追加書き込みワードラインをゲートとする電界効果型トランジスタから構成された追加アクセス・トランジスタと、書き込みビットラインのアクセス・トランジスタと追加アクセス・トランジスタとの間に形成されたノードとを備え、メモリノードは、追加アクセス・トランジスタを介してアクセス・トランジスタに接続され、アクセス・トランジスタのゲート電圧制御と追加アクセス・トランジスタのゲート電圧制御とを交互に行うことでメモリノードに蓄積される電荷の量が制御されるようにしてもよい。
上記ゲインセル・メモリ回路において、ノードは、クーロンブロッケード現象が発現する範囲の寸法とされているようにすることで、素電荷の数が制御可能である。
また、本発明に係るゲインセル・メモリ回路の駆動方法は、上述したゲインセル・メモリ回路において、所定回数のクロック信号の印加によりアクセス・トランジスタ及びゲイン・トランジスタを制御するようにしたものである。このような制御により、メモリノードに蓄積されたメモリ情報の積算などの演算機能が得られる。なお、所定回数のクロック信号の印加によりアクセス・トランジスタ,追加アクセス・トランジスタ,及びゲイン・トランジスタを制御するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、書き込みビットラインにメモリノードを配置し、書き込みビットラインにチャネルを備えるようにアクセス・トランジスタを構成し、メモリノードが配置された領域の読み出しワードラインをゲートとするようにゲイン・トランジスタを構成したので、より微細化した状態でも、蓄積した電荷を検出可能なレベルまで増幅することが可能となり、また、情報の保持時間をより長くすることが可能となるなど、優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1(a)は本発明の実施の形態におけるゲインセル・メモリ回路の構成例を示す構成図である。図1(a)に示すゲインセル・メモリ回路について説明すると、電荷が蓄積されるメモリキャパシタ101と、メモリキャパシタ101への電子蓄積及び放出を行うアクセス・トランジスタ102とを備える。また、図1(a)に示すゲインセル・メモリ回路は、アクセス・トランジスタ102のメモリキャパシタ101が接続されている側(ドレイン側)に、メモリノード103を介してゲインキャパシタ104が接続され、ゲインキャパシタ104には、ゲイン・トランジスタ105のゲートが接続されている。
また、図1(a)に示すゲインセル・メモリ回路は、アクセス・トランジスタ102のソース側に書き込みビットライン106が接続され、ゲイン・トランジスタ105のソース側に読み出しビットライン107が接続されている。また、アクセス・トランジスタ102のゲート側に書き込みワードライン108が接続され、アクセス・トランジスタ102のドレイン側には、メモリノード103及びコントロールキャパシタ109を介して読み出しワードライン110が接続されている。また、メモリキャパシタ101及びゲイン・トランジスタ105のドレイン側は、コモンライン111に接続されている。なお、ここでは、メモリノード103に蓄積される電荷や、アクセス・トランジスタ102に流れる電荷を電子とするが、以降に説明するように、正孔を用いても良い。
図1(a)に示すゲインセル・メモリ回路は、例えば図1(b)〜図1(e)に示すように、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板120の上に形成することができる。SOI基板120は、図1(c)に示すように、埋め込み絶縁層121を介してSOI層122を備えている。SOI層122において、所定方向に延在する線の書き込みビットライン106が形成され、この上部に絶縁層123を挟んで、書き込みビットラインとは異なる方向に延在する線の書き込みワードライン108が形成されている。書き込みビットライン106及び書き込みワードライン108は、例えば、所定の方向に延在している直方体である。図1に示す例では、書き込みビットライン106と書き込みワードライン108とが直交した場合を示している。なお、シリコンに限らず、他の半導体材料から構成してもよい。
また、書き込みビットライン106の一部領域を覆うように、絶縁層123及び絶縁層124を介して読み出しワードライン110が形成されている。読み出しワードライン110は、書き込みビットライン106と書き込みワードライン108とが交差する箇所を含み、書き込みビットライン106より短い範囲の所定の領域に配置され、書き込みワードライン108を跨ぐように形成されている。例えば、書き込みワードライン108を境に、図1(b)の平面図の上方の領域(第2領域)と下方の領域(第1領域)とを考えると、書き込みワードライン108は、下方の領域から上方の領域にかけて形成されている。同様に、書き込みビットライン106も、下方の領域から上方の領域にかけて形成されている。
また、図1(d)及び図1(c)において、読み出しワードライン110の領域より紙面の上方に延在している書き込みビットライン106の部分(上方の領域)に、n型不純物が導入されたn+拡散領域106aが形成されている。例えば、書き込みワードライン108及び読み出しワードライン110は、不純物が高濃度に導入されたポリシリコンから構成することができる。また、書き込みワードライン108及び読み出しワードライン110は、高融点金属など他の導電性材料から構成してもよい。なお、図1(b)の平面図では、各絶縁層を省略して示している。
上述した構成において、書き込みワードライン108と直交する領域の書き込みビットライン106をチャネル102aとし、このチャネル102a上の書き込みワードライン108をゲートとし、n+拡散領域106aをソース・ドレインの一方とするように、アクセス・トランジスタ102が構成されている。チャネル102aは、p型とされている。ここで、アクセス・トランジスタ102のソース・ドレインの他方は、読み出しワードライン110に電位が印加されたときに、読み出しワードライン110と絶縁層123のみを介して配置されている書き込みビットライン106の領域(p型の領域)のポテンシャルの変化により形成されるようになる。
また、メモリノード103は、アクセス・トランジスタ102のチャネル102aの延長線上の端部の領域(p型の領域)より構成される。従って、アクセス・トランジスタ102のソース・ドレインの他方の一部が、メモリノード103とされている。言い換えると、読み出しワードライン110と絶縁層123のみを介して配置されている書き込みビットライン106の領域に、アクセス・トランジスタ102のソース・ドレインの他方と、メモリノード103とが設けられている。
ここで、図1に示すゲインセル・メモリ回路では、図1(d)の断面に示すように、ワードライン108が、アクセス・トランジスタ102のチャネル102a部分を跨って形成されている。この部分では、チャネル102aが、ワードライン108を囲うように形成されている。このような構成とすることで、アクセス・トランジスタ102のリークに起因する情報保持時間の悪化が抑制できるようになる。
また、メモリノード103の領域では、図1(e)に示すように、読み出しワードライン110が、メモリノード103を囲うように形成されているが、このように形成されている必要はない。例えば、絶縁層124をメモリノード103の領域にまで延在させ、図2(c)に示すように、メモリノード103の上方に、平坦な形状に配置されていてもよい。
また、図1に示すゲインセル・メモリ回路は、基板201の下方の領域において、n型不純物が導入されたn+拡散領域である読み出しビットライン107及びコモンライン111が形成されている。これらの不純物導入領域と、この領域における読み出しワードライン110をゲートとして、ゲイン・トランジスタ105が構成されている。読み出しビットライン107及びコモンライン111は、読み出しワードライン110の領域を挾むように形成されている。
上述した2つのn+拡散領域の、メモリノード103とゲイン・トランジスタ105との間に、ゲインキャパシタ104が形成される。ゲインキャパシタ104は、メモリノード103と基板201とこれらの間の絶縁層(埋め込み絶縁層121)とより構成される。また、上述した2つのn+拡散領域の、メモリノード103と読み出しワードライン110との間にコントロールキャパシタ109が形成される。コントロールキャパシタ109は、メモリノード103と読み出しワードライン110とこれらの間の絶縁層123とより構成される。また、メモリノード103の領域の周囲に形成される、ゲインキャパシタ104及びコントロールキャパシタ109を含めた容量の合計が、メモリキャパシタ101に相当するものとなる。
上述したように構成されたゲインセル・メモリ回路の各部分の寸法は、例えば、図2(a)〜図2(c)に示す値とされている。ここに示した寸法であれば、メモリノード103に電子が1つ蓄積されると、ゲイン・トランジスタ105は、1μA程度の電流値に増幅することができ、メモリ回路として実用的な増幅率が得られる。また、情報の保持時間は、室温で104秒以上となり、従来よりある通常のDRAMより4〜5桁長くなる。増幅率は、メモリノード103に接続された全容量に対するゲインキャパシタ104の比と共に大きくなる。
従って、増幅率を大きくするためには、図2に示すW3,L2,及びH1を小さくし、H6/H5,Wl/W2、L2/L3の各比を大きくすれば良い。また、必要な増幅率は、メモリノード103に蓄積する電荷量に依存するので、これに合わせて寸法を決めればよい。一方、情報保持特性の観点から、L1は大きく、H1は小さい方が良い。これは、L1の減少及びH1の増加とともに、アクセス・トランジスタ102の特性が悪化し、図16に示した、アクセス・トランジスタのリークに起因する情報保持時間の劣化が大きくなるためである。また図16を用いて説明したアルファ線による影響を避けるためには、H1は小さい方が良い。
また、H6は、図16を用いて説明した絶縁膜リークを押さえる程度の膜厚が必要である。トランジスタ動作の観点では、H1,H5,及びH6が大きいほど、トランジスタを駆動するのに必要な電圧が大きくなる。一方、H7は、小さすぎると、この部分での直列抵抗が大きくなり、大きすぎると、L2,L3,及びH6の寸法によっては、ゲイン・トランジスタ105の短チャネル効果により、正常に動作しない可能性がある。また、H2及びH4は、メモリセル単体の特性へは影響は小さいが、回路全体で見た時、ワードラインの抵抗や容量による遅延、及び構造の凸凹に影響するので、これらのバランスで決める必要がある。
次に、不純物濃度について説明する。基板201に形成される読み出しビットライン107及びコモンライン111を構成するn+拡散領域は、導入されたリンなどのドナーでシリコンの電気伝導が金属的な特性を示すほどの濃度が望ましく、1020cm-3程度あればよい。p型の不純物については、金属的な特性を示さない程度であれば良いが、例えば、1018cm-3程度の不純物濃度であれば動作可能である。またドナー不純物によるn型シリコンでも金属的な特性を示さなければ、素子の寸法やワードラインの電圧やベース基板に印加する電圧を制御することで動作可能である。アクセス・トランジスタ102のチャネル102a部分の不純物濃度は、書き込みワードライン108の下部で半導体的な性質を示す程度であれば良い。
次に、ゲイン・トランジスタ105でメモリノード103に蓄積された電荷情報を増幅する方法を説明する。ここでは簡単のため、アクセス・トランジスタはオフ状態で、図3(a)に示すように、メモリノード103は、書き込みビットライン(図示せず)と電気的に切断されていると考える。ゲイン・トランジスタ105に流れる読み出しビットライン電流−読み出しワードライン電圧特性は、図3(b)に示すようになる。メモリノード103に電子が蓄積されていない時は、左側の線に示した特性となり、メモリノード103に電子が蓄積されると、右側の線に示した特性にシフトする。これは、メモリノード103内の電子が、ゲイン・トランジスタ105に流れる電子を電気的な反発力によって減少させるためである。この特性の変化により、点線で示した一定の読み出しワードライン電圧で電流をモニタすると、メモリノード103に対する電子の蓄積状態の違いにより電流の差が生じる。
このように、図3(a)に例示する構成とすることで、微小な電荷情報を電流として増幅したことになる。この時、ノイズに埋もれないように電荷情報を増幅するためには、ゲイン・トランジスタ105の電流変化量を大きくする必要があり、図3(b)に示した2つの特性のシフト量を大きくすれば良い。これは、メモリノード103のサイズ(全容量)を小さくし、メモリノード103に接続された全容量に対するゲインキャパシタ104の比を大きくすることで実現できる。これらにより、メモリセルサイズが小さくなってもメモリとしての動作が可能となる。
また、図1に示すゲインセル・メモリ回路によれば、情報保持時間についても通常のDRAMよりも長くなる。これはアクセス・トランジスタ102が、図1に示したような絶縁層123上の細線構造を有していることにより、図16を用いて説明した「アクセス・トランジスタのリークに起因する情報保持時間の劣化」及び「アルファ線による影響」を抑えることができるためである。また、個々のメモリセルにおけるメモリノード103を絶縁層で分離していることから、図16を用いて説明した「寄生フィールド・トランジスタのリーク」によるリークも抑えることもできる。
ところで、上述では、2つのワードライン、2つビットラインを用いる場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、図4(a)に示すように、アクセス・トランジスタ102とゲイン・トランジスタ105とで、ビットライン106aを共有することもできる。これにより、セルサイズを小さくすることが可能となる。更に、各トランジスタの電流特性を図4(d)及び図4(e)に示すようにすることで、図4(c)に示すように、ワードライン108aも共有することが可能となる。図4(d)の特性は、ゲイン・トランジスタ105の電流を担うキャリアを正孔、アクセス・トランジスタ102のキャリアを電子にすることによって得られるようになる。
また、図4(e)に示す特性は、ゲイン・トランジスタ105の電流を担うキャリアを電子、アクセス・トランジスタ102のキャリアを正孔にすることによって得られるようになる。これらのことにより、セルサイズを更に小さくすることが可能となる。なお、図4においては、メモリキャパシタは省略している。
次に、本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路について説明する。例えば、図1に示したゲインセル・メモリ回路のメモリノード103の寸法を小さくし、クーロンブロッケード現象が発現される状態とすることで、メモリノード103に蓄積される電子の量を数個レベルに制御することが可能となる。
まず、クーロンブロッケード現象について説明する。図5(a)に等価回路を示す。この等価回路について説明すると、端子501とメモリノード503との間にトンネル接合502が設けられ、端子504がメモリノード503に容量505を介して接続(接合)されている。メモリノード503は、トンネル接合502と容量505に挟まれているため、電子1個がメモリノード503に入ることによるエネルギー増加分に相当するエネルギー準位が形成される。端子501と端子504との間の電圧Vが小さく、端子501と端子504との準位の間に、メモリノード503の準位がないと、電子はメモリノード503に入ることができない。
一方、端子501と端子504との間の電圧Vが大きくなり、端子501と端子504との準位の間にメモリノード503の準位のいずれかが存在するようになると、電子は端子501からメモリノード503の準位に入る。このように、2つ端子の間の電圧Vを変化させたとき、図5(b)のように単電子箱となるメモリノード503の電子の数が階段状に変わる。この段階の幅は、メモリノード503の量子サイズ効果を無視した場合、ほぼe/Cgとなり2端子間の電圧Vに応じてメモリノード503内の電子数が決まる。なお、eは電気素量であり、Cgはメモリノード503と端子504との間のキャパシタ容量である。
このようなクーロンブロッケード現象を利用することで、精確に電子数を制御することが可能となる。このクーロンブロッケード現象を利用するためには、メモリノードに電子が1個入ることによるエネルギーの増加分(dE)が、熱エネルギー(kBT)よりも大きくなければならない。なお、kBはボルツマン定数、Tは絶対温度である。「dE=e2/2Ctotal(Ctotalは、メモリノードの全容量)の関係より、Ctotalが小さいほど、高い温度でクーロンブロッケード現象を利用することができる。本発明の回路では、図1(a)に示す等価回路において、アクセス・トランジスタ102が、トンネル接合として機能すればよい(非特許文献1参照)。
totalは、メモリノードに接続される全ての容量なので、クーロンブロッケード現象を高温で利用するためには、メモリノードは小さいことが望ましい。図2(a)においてW3=100nm程度、H1=20nm程度、L2=10nm程度にすると、室温でもクーロンブロッケード現象を利用することが可能となり、小さくなればなるほど蓄積する電子数制御の精度も向上する。これにより、メモリノードに蓄積する電子数が減り、低消費電力化が可能となる。なお、通常のDRAMでは、約10万個の電子が蓄積される。
また、1つの蓄積電子で1つのメモリ情報とすると、メモリノードに蓄積された電子数分だけメモリ情報とする多値メモリが実現できる。これにより、少ないメモリセル数で多くの情報を保存することが可能となり、メモリ回路の大容量化が可能となる。以降にも示すように、フラッシュメモリでも多値化は可能であるが、この場合に比較して、上述した本発明のゲインセル・メモリ回路によれば、書き込みや読み出しの速度が速いと言う特徴もある。
次に、本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路について説明する。以下では、2つのアクセス・トランジスタと2つのメモリノードを有する場合について説明する。図6は、本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路の構成例を示す回路図、平面図、及び断面図である。図6に示すゲインセル・メモリ回路は、図1に示したゲインセル・メモリ回路に、新たにアクセス・トランジスタ602を加え、また、アクセス・トランジスタ602のゲートに接続する書き込みワードライン608を加えたものである。これは、読み出しワードライン110に覆われている領域の書き込みビットライン106の上に、2つのゲートを形成することで実現可能である。ここで、書き込みワードライン108がアクセス・トランジスタ102のゲートとなり、書き込みワードライン608が、アクセス・トランジスタ602となる。また、各々のゲートに対応してチャネル102a及びチャネル602aが形成される。
このような構成において、読み出しワードライン110と絶縁層123のみを介して配置されている書き込みビットライン106の領域(p型の領域)のポテンシャルの変化により、アクセストランジスタ602のソース・ドレインが構成される。また、図6に示すゲインセル・メモリ回路では、アクセス・トランジスタ602のソース・ドレインの他方の一部が、メモリノード103とされている。言い換えると、読み出しワードライン110と絶縁層123のみを介して配置されている書き込みビットライン106の領域に、アクセス・トランジスタ602のソース・ドレインの他方と、メモリノード103とが設けられている。なお、図6においては、メモリキャパシタは省略している。
次に、動作方法について説明する。まず、図7(b)に示すように、初期状態として、2つの書き込みワードライン108,608に、書き込みビットライン106の電圧よりも小さな電圧を加え、アクセス・トランジスタ102とアクセス・トランジスタ602とをオフの状態にする。この状態では、書き込みビットライン106とメモリノード103との間には2つのエネルギーの山が形成されることになり、2つのエネルギーの山の間にはノード703が形成される。ノード703は、アクセストランジスタ102とアクセストランジスタ602との間の書き込みビットライン106の領域(p型領域)に形成される。
次に、図7(b−1)に示すように、アクセス・トランジスタ102をオンの状態にしてから、図7(b−2)に示すように、アクセス・トランジスタ102をオフの状態にすることで電子701がノード703に蓄積された状態とする。
次に、図7(b−3)に示すように、アクセス・トランジスタ602をオンの状態にしてから、図7(b−4)に示すように、アクセス・トランジスタ602をオフの状態にすることでノード703に蓄積された電子701がメモリノード103に移動した状態とする。これらの4つのステップを電子蓄積が行われる1サイクルとすると、このサイクルを繰り返すことによって、書き込みビットライン106からメモリノード103に次々と電子が蓄積されていく。このように、図7(c)に示すようなサイクル数により、メモリノード103に蓄積される全電子数が、制御可能となる。
また、他の電子数制御方法として、図7(c−1)に示すように、書き込みビットライン106のポテンシャルを上げる(書き込みビットライン電圧を小さくする)ことで、図7(b−2)に示す段階でノード703に蓄積する電子数を増やすことも可能となる。図7(c−1)及び図7(c−2)に示す状態では、図7(c−2)に比較して図7(c−1)の方が、2倍の電子がメモリノード103に蓄積される場合を示している。
更に、メモリノード103に電子を蓄積させた状態で、書き込みビットライン106の電圧を図7(d−1),図7(d−2),図7(d−3),図7(d−4)に示すような順に変化するポテンシャルになるように制御する(電圧を大きくする)ことで、メモリノード103から電子を放出することもできる。
これらの特徴を利用することで、メモリセルの多値化が可能となる。通常のメモリセルでは、情報として1または0の状態を扱う。これに対し、上述した本発明のメモリセル(ゲインセル・メモリ回路)では蓄積サイクル数あるいは書き込みビットライン電圧によって蓄積する電子数を幾つかのレベルで制御できるので、1つのメモリで多くの情報(状態)を扱うことができ、メモリ大容量化が容易である。
図7(c)に示す場合であれば、8=23レベルを情報として持つことができ、3bit分の情報、つまり通常の3つのメモリセルの情報を1つのメモリセルで表していることになる。このような多値化は、フラッシュメモリでも実現できる。フラッシュメモリではメモリノードが図8(a)に示すようなトランジスタの絶縁膜の中に浮遊しているフローティングゲート801に対応する。フローティングゲート801に電子を蓄積,放出するためには、コントロールゲート802とソース803及びドレイン804との間に所定の電圧(書き込みビットライン電圧)を印加することで、電子が絶縁膜をトンネルさせればよい。
この制御では、電子数は書き込みビットライン電圧の大きさや印加時間で制御することになる。しかし、このようなトンネル現象では、トンネルする電子数は確率的に決まるものとなり、正確な制御を行うこことが難しい。よって、蓄積,放出などの動作ごとにメモリノード(フローティングゲート801)に蓄積された電子数をモニタし、動作完了を確認する必要があり動作時間が長くなる。また、トンネル現象を実現するために書き込みビットライン電圧も大きくなり、回路の複雑化、消費電力の増加に繋がるだけでなく、データの書き込み、消去時間も長くなる。
上述したフラッシュメモリに対し、本発明に係るゲインセル・メモリ回路では、ノード703に蓄積される電子数は、メモリノード103の全容量と書き込みビットライン電圧で決まるので、蓄積電子数の精度が上がることが期待できる。また、トンネル現象を利用しないので、書き込みビットライン電圧も小さくすることが可能となり、蓄積時間もトランジスタのオンオフの速度で決定されるので短くなる。
更に、フラッシュメモリで情報を書き換える場合は、一度、電子を全て放出した後に、新たな情報を書き込む必要がある。また、各々の動作ごとに動作が完了したかモニタしている。これはメモリノード(フローティングゲート)に蓄積された状態によって、新たな情報を書き込むための電圧が変わることが原因として挙げられる。本発明のゲインセル・メモリ回路では、メモリノードに蓄積された電子状態に関係なく、ノードに一度電子を蓄積した後にメモリノードに蓄積しているので、データを直接書き換えることが可能となる。これにより、ゲインセル・メモリ回路によれば、トータルの情報書き換え時間を短くすることが可能となる。
また、2つのアクセス・トランジスタを用いてメモリノード内の電子を保持するので、電子がトランジスタのリークによって放出されにくい。これにより、長い電子保持特性が実現できる。
次に、本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路について説明する。以下では、図7に示したゲインセル・メモリ回路におけるノード703の寸法を小さくしてクーロンブロッケード現象を利用することで、ノード703に蓄積される電子数を数個とするようにしたものである。図9(a)は、本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路の構成例を示す等価回路であり、より微細なノード903を用いるようにした。クーロンブロッケード現象を利用するためには、ノード903のサイズが小さい方が好ましい。
例えば、図2においてW3=100nm程度、H1=20nm程度、L1=10nm程度にし、図6(b)の書き込みワードライン108と書き込みワードライン608の中心間距離が100nm程度であれば、室温でクーロンブロッケード現象を利用することができる。これらの間隔を小さくするほど、ノード903に蓄積する電子数を正確に制御することができる。なお、図9においては、メモリキャパシタを省略している。
次に、このゲインセル・メモリ回路の動作例について説明する。まず、図9(b)に示すように、初期状態として、2つの書き込みワードライン108,608に、書き込みビットライン106の電圧よりも小さな電圧を加え、アクセス・トランジスタ102とアクセス・トランジスタ602とをオフの状態にする。この状態では、書き込みビットライン106とメモリノード103との間には2つのエネルギーの山が形成されることになり、2つのエネルギーの山の間にノード903が形成される。
次に、図9(b−1)に示すように、アクセス・トランジスタ102をオンの状態にしてから、図9(b−2)に示すように、アクセス・トランジスタ102をオフの状態にすることで電子701がノード703に蓄積された状態とする。これらの制御で、クーロンブロッケード現象によりメモリノード103に蓄積される電子の数を1個レベルで制御することができる。この、電子数は図9(c)に示すような書き込みビットライン電圧で制御することができる。
次に、図9(b−3)に示すように、アクセス・トランジスタ602をオンの状態にしてから、図9(b−4)に示すように、アクセス・トランジスタ602をオフの状態にすることで、電子はノード903からメモリノード103に移る。これらの4つのステップを電子蓄積を行う1サイクルとすると、このサイクルを繰り返すことによって、書き込みビットライン106からメモリノード103に次々と電子が蓄積されていく。
これらのサイクルの回数や、書き込みビットライン電圧で、図9(d)に示すように、メモリノード103に蓄積する電子数を制御できる。なお、図9(d)において、黒丸は、書き込みビットライン電圧を−2(.A.U.)として2個の電子を移動させる場合を示し、黒四角は、書き込みビットライン電圧を−1(.A.U.)として1個の電子を移動させる場合を示している。
上述した構成とされた図9に例示するゲインセル・メモリ回路によれば、図7に示した例と同様の特徴に加え、クーロンブロッケードを利用することで正確にノードに蓄積する電子数を制御することができる。図7に示した例では、メモリノード103に蓄積される電子数が多く、電子数を正確に蓄積するための要因もないため、蓄積サイクルの度に電子数に揺らぎが生じやすい。また、図9に例示するゲインセル・メモリ回路によれば、蓄積する電子数も少ないので、消費電力を低減することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路について説明する。以下では図9(図6)に例示したゲインセル・メモリ回路を、メモリ情報を積算する多値メモリセルとして利用した場合について説明する。以降に説明するように、所定回数のクロック信号の印加によりアクセス・トランジスタ及びゲイン・トランジスタを制御することで、多値メモリが実現できる。まず、上記多値メモリセルの概念図を図10(a)に示す。入力信号InputIi(1または0)と、重み付け信号WeightWi(ノード903に蓄積される電子数)を入力し、ci回のCLK(クロック信号)を印加すると出力はOi=Ii×Wi×Ciとなる回路である。この時、入力信号として読み出しワードライン110にa1またはa0の電圧を加える。また、重み付け信号として書き込みビットラインにbiの電圧を加える。この時、図10(c)に例示する関係が得られるように電圧を調整する。なお、図10(a)においては、メモリキャパシタを省略している。
図10(c)は、ノード903に蓄積される電子数と書き込みビットライン電圧の関係を示している。Ii=f(a1)=1の時、biに対してノード903に蓄積される電子数がWiとなるようにする。一方、Ii=f(a0)=0では、全てのbiに対してWi=0となるようにする。これは、読み出しワードライン110とノード903の容量結合のため、a1>a0とすると図10(c)に示す特性がビットライン電圧に対して正側にシフトすることを利用している。
また、CLKは、図10(d)に例示する書き込みワードライン108(CLK1)及び書き込みワードライン608(CLK2)に印加する信号で、1回のCLKでアクセス・トランジスタ102とアクセス・トランジスタ602とを交互にオン・オフさせて電子をメモリノード103に蓄積する。このCLKを増やせば、回数Ciにノード903に蓄積される電子数Wiを乗じた電子が、メモリノード103に蓄積されることになる。これらによってメモリノードに蓄積された電子数を出力Oiとすることで、Oi=Ii×Wi×Ciの関係が得られる。この積算機能を利用することで、幾つかの応用が可能となる。
図11(a)は、デジタル−アナログ変換機能を持つメモリの構成例を示している。nビットの2進数の入力信号(In-1,In-2,・・・,I1,I0)に対し、n個のメモリセルと重付け(2n-1,2n-2,・・・,21,20)、1回のCLK回数を用いることで入力信号をメモリノード103に蓄積する電子数に変換することになる。変換した電子数をゲイン・トランジスタでモニタすれば、デジタル−アナログ変換器として機能する。
また、図11(b)に示すように、重み付け信号を全て1にして、Iiに対してCLK回数を2iとすることでも、上述同様のデジタル−アナログ変換器が実現できる。
更に、メモリノード103には電子を次々に蓄積できることを利用すると、図11(c)及び図11(d)に示すように、1つのメモリセルで同等の機能を持たせることができる。図11(c)では時刻T=t0にW0=20及びI0を入力してCLKを与えると、出力としてメモリノード103にW0×I0個の電子が蓄積される。次の、時刻T=t1でW1及びI1を入力してCLKを与えると、W0=21×I1個の電子が追加される。これらを、T=tn-1まで行うことにより、図11(a)に示す構成例と同様の結果が得られる。図11(d)に示す構成例も同様で、ここでは、重みはWi=1と固定し、CLK数Ciを2iとして順番に入力することで、図11(b)に示す構成例と同様の結果となる。
図11(e)に、図11(c)の構成例による方法で3bit(I210)信号を入力したときの結果を示す。いずれの入力信号の場合も、Wiを与えるbiは1つの電源を用いて抵抗などによる分圧を行えばよいので、複数の電源を用いる必要はない。
通常のデジタル−アナログ変換器は、基本的には抵抗とトランジスタなどのスイッチング素子を利用することで実現できるが、出力信号の精度を上げるためには回路が複雑になる。これは入力信号によって回路を構成する抵抗成分が変動するためである。これに対して、図11に例示するゲインセル・メモリ回路では、入力信号に関係なく、出力を電子の数で表すこととなるので、精度が確保できる。
また、信号を電子数個レベルに変換することになるので、消費電力も小さくなる。また、上述に例示した本発明のゲインセル・メモリ回路によれば、デジタル信号をアナログ信号として保持でき、いつでも信号を出力できるので、液晶ディスプレーの駆動素子に用いれば、情報の書き換え時のみ駆動すればよく、低消費電力化が可能となる。
更に図11(c)及び図11(d)に例示した構成の場合、素子数を少なくすることが可能となり、より高集積化が可能となる。また、更なる延長として、図12(a)及び図12(b)に例示するような構成にすると、加算器や乗算器(入力信号Yをアナログ信号に変換して信号Xをアナログ変換する回路のクロックに入力する)が実現可能となり、通常のトランジスタで構成するよりも少ない素子数で実現できるとともに、低消費電力などの上記の利点が得られる。また、これらのデジタル−アナログ変換機能は、2進数以外の信号もWiを調整することで利用できるので、多値論理回路にも用いることができる。なお、図1に示したゲインセル・メモリ回路においても、所定回数のクロック信号の印加によりアクセス・トランジスタ及びゲイン・トランジスタを制御することにより、メモリ情報を積算する多値メモリセルとして利用可能である。
ところで、上述したゲインセル・メモリ回路では、3つのワードライン、2つのビットラインを備えるようにしたが、図14(a)に例示するように、アクセス・トランジスタ102とゲイン・トランジスタ105とで、ビットライン106bを共有することもできる。これにより、セルサイズを小さくすることが可能となる。
更に、アクセス・トランジスタ602とゲイン・トランジスタ105の電流特性を図14(c)に示す状態とすることで、図14(b)に例示するように、ワードライン108bにより、読み出しワードラインと書き込みワードラインを共有した構成とすることも可能である。
また、アクセス・トランジスタ102及びアクセス・トランジスタ602の電流特性と、ゲイン・トランジスタ105の電流特性とを図14(d)及び図14(e)に示す特性とすることでも、図14(b)に例示するセル構成が可能となる。これにより、セルサイズを更に小さくすることが可能となる。なお、図14(a)及び図14(b)では、メモリキャパシタを省略している。
次に、本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路について説明する。例えば、上述したメモリノード103及びノード703(ノード903)、言い換えると、書き込みビットライン106を形成する半導体層の不純物濃度をするなくすることで、情報の保持時間を長くすることが可能となる。通常のDRAMでは、図16に示した、pn接合部分でのリーク電流が、保持時間を主に決めている。これは、形成されたpn接合に生じる欠陥などに起因している。ここで、不純物の濃度を小さくすれば、pn接合に欠陥が生じにくくすることができる。
このように、書き込みビットライン106に対する不純物濃度を小さくしても、読み出しワードライン110に、書き込みビットライン106及び書き込みワードライン108より大きな電圧を印加した状態を形成すればよい。このような電圧印加状態とすることで、読み出しワードライン110と絶縁層123のみを介して配置されている領域に、通常のDRAMで形成されるメモリキャパシタ部分のn型不純物領域が形成されているように、メモリノード103に電子を蓄積することができる。
上述した不純物濃度としては、例えばアクセス・トランジスタを形成するp型チャネルが1014cm-3程度の不純物濃度の場合、これ以上の濃度としなければ、図13に示すように、85℃において104秒程度の情報保持時間が得られる。
ところで、上述では、メモリノードに蓄積される電荷やアクセス・トランジスタに流れる電荷が、電子の場合について説明したが、この電荷は、正孔でも良い。これは、トランジスタのソース・ドレインを高濃度にp型不純物が導入された状態とし、各々に印加する電圧の正負を反転させることで可能となる。
上述した本発明のゲインセル・メモリ回路によれば、極微量の電荷を正確に検出できるので、メモリセルサイズを小さくすることや、構造も簡素化することが可能となり、高集積化や論理回路の組み込みが実現可能となる。また、2つのアクセス・トランジスタを用いることで、多値メモリ動作や演算機能を持つメモリ動作も実現できる。また、アクセストランジスタを絶縁膜の上の半導体細線で形成することで情報保持時間を長くすることができる。更に、アクセス・トランジスタにpn接合を形成せず、欠陥を生じさせないことにより、更に情報保持時間を長くできる。
本発明の実施の形態におけるゲインセル・メモリ回路の構成例を示す構成図及び断面図である。 本発明の実施の形態におけるゲインセル・メモリ回路の構成例を示す構成図及び断面図である。 ゲイン・トランジスタ105でメモリノード103に蓄積された電荷情報を増幅する方法を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路の構成例を示す構成図である。 クーロンブロッケード現象について説明する説明図である。 本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路の構成例を示す構成図及び断面図である。 図6に示すゲインセル・メモリ回路の動作例を示す説明図である。 フラッシュメモリの動作を説明するための説明図である。 図6に示すゲインセル・メモリ回路の他の動作例を示す説明図である。 本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路の構成例を示す構成図及び説明図である。 本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路の構成例を示す構成図及び説明図である。 本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路の構成例を示す構成図である。 情報保持の特性について示す特性図である。 本発明の実施の形態における他のゲインセル・メモリ回路の構成例を示す構成図及び説明図である。 従来よりあるダイナミック・ランダム・アクセス・メモリの構成例を示す構成図である。 従来よりあるダイナミック・ランダム・アクセス・メモリの構成例を示す構成図である。
符号の説明
101…メモリキャパシタ、102…アクセス・トランジスタ、102a…チャネル、103…メモリノード、104…ゲインキャパシタ、105…ゲイン・トランジスタ、106…書き込みビットライン、106a…n+拡散領域、107…読み出しビットライン、108…書き込みワードライン、109…コントロールキャパシタ、110…読み出しワードライン、111…コモンライン、120…SOI基板、121…埋め込み絶縁層、122…SOI層、123,124…絶縁層。

Claims (6)

  1. 第1導電型の半導体基板の上に第1絶縁層を介して形成され、第1領域から第2領域にかけて第1方向に延在し、第1導電型の半導体からなる線の書き込みビットラインと、
    この書き込みビットラインの上に第2絶縁層を介して形成され、前記第1領域と第2領域の境界部において第2方向に延在する線の書き込みワードラインと、
    前記書き込みビットラインと前記書き込みワードラインとが交差する箇所を含む前記第1領域から第2領域にわたる前記書き込みビットラインより短い範囲の所定の領域に配置され、前記書き込みワードラインを跨ぎ、かつ前記第1方向に前記書き込みワードラインの線幅よりも広い幅を備えることで、前記書き込みワードラインの両端部で前記書き込みワードラインからはみ出て前記書き込みビットラインに面する領域を有するように形成された読み出しワードラインと、
    前記第1領域において、前記読み出しワードラインの両脇の前記半導体基板に形成され、第2導電型とされた第1の第2導電型領域と、
    前記第2領域において、前記読み出しワードラインの配置領域より延在している前記書き込みビットラインに形成され、第2導電型とされた第2の第2導電型領域と、
    前記第1領域における前記書き込みビットラインに配置されたメモリノードと、
    前記第1領域における前記読み出しワードラインの配置領域の前記書き込みビットラインの領域及び前記第2の第2導電型領域をソース・ドレインとし、前記書き込みビットラインと交差する部分の前記書き込みワードラインをゲートとする電界効果型トランジスタから構成されたアクセス・トランジスタと、
    前記第1の第2導電型領域をソース・ドレインとし、これらの形成領域の前記読み出しワードラインをゲートとする電界効果型トランジスタから構成されたゲイン・トランジスタと、
    一方の前記第1の第2導電型領域より構成された読み出しビットラインと、
    前記メモリノードと前記読み出しワードラインとこれらの間の前記第2絶縁層とより構成されたコントロールキャパシタと、
    前記メモリノードと前記半導体基板とこれらの間の前記第1絶縁層とより構成されたゲインキャパシタと
    を少なくとも備え、
    前記メモリノードは、前記アクセス・トランジスタの前記読み出しワードラインの配置領域に形成されるソース・ドレインに接続され、
    前記メモリノードは、前記コントロールキャパシタを介して前記読み出しワードラインに接続され、
    前記メモリノードは、前記ゲインキャパシタを介して前記ゲイン・トランジスタのゲートに接続され、
    前記アクセス・トランジスタのゲート電圧制御により前記メモリノードに蓄積される電荷の量が制御され、
    前記ゲイン・トランジスタにより前記メモリノードに蓄積されている電荷の量が検出される
    ことを特徴とするゲインセル・メモリ回路。
  2. 請求項1記載のゲインセル・メモリ回路において、
    前記メモリノードの幅と長さと厚みは、クーロンブロッケード現象が発現する範囲の寸法とされている
    ことを特徴とするゲインセル・メモリ回路。
  3. 請求項1又は2記載のゲインセル・メモリ回路において、
    前記書き込みビットラインの上に前記第2絶縁層を介して形成され、前記書き込みワードラインと前記メモリノードとの間の前記第1領域において前記第2方向に延在する線の追加書き込みワードラインと、
    前記第2領域における前記読み出しワードラインの配置領域の前記書き込みビットラインの領域をソース・ドレインとし、前記書き込みビットラインと交差する部分の前記追加書き込みワードラインをゲートとする電界効果型トランジスタから構成された追加アクセス・トランジスタと、
    前記書き込みビットラインの前記アクセス・トランジスタと前記追加アクセス・トランジスタとの間に形成されたノードと
    を備え、
    前記メモリノードは、前記追加アクセス・トランジスタを介して前記アクセス・トランジスタに接続され、
    前記アクセス・トランジスタのゲート電圧制御と前記追加アクセス・トランジスタのゲート電圧制御とを交互に行うことで前記メモリノードに蓄積される電荷の量が制御される
    ことを特徴とするゲインセル・メモリ回路。
  4. 請求項3記載のゲインセル・メモリ回路において、
    前記ノードの幅と長さと厚みは、クーロンブロッケード現象が発現する範囲の寸法とされている
    ことを特徴とするゲインセル・メモリ回路。
  5. 請求項1又は2記載のゲインセル・メモリ回路の駆動方法であって、
    所定回数のクロック信号の印加により前記アクセス・トランジスタ及び前記ゲイン・トランジスタを制御する
    ことを特徴とするゲインセル・メモリ回路の駆動方法。
  6. 請求項3又は4記載のゲインセル・メモリ回路の駆動方法であって、
    所定回数のクロック信号の印加により前記アクセス・トランジスタ,追加アクセス・トランジスタ,及び前記ゲイン・トランジスタを制御する
    ことを特徴とするゲインセル・メモリ回路の駆動方法。
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