JPH0555600A - 半導体不揮発性記憶装置 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置

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JPH0555600A
JPH0555600A JP3212305A JP21230591A JPH0555600A JP H0555600 A JPH0555600 A JP H0555600A JP 3212305 A JP3212305 A JP 3212305A JP 21230591 A JP21230591 A JP 21230591A JP H0555600 A JPH0555600 A JP H0555600A
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film
memory cell
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voltage
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JP3212305A
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Hironobu Nakao
広宣 中尾
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】トラップ型不揮発性半導体記憶装置の微細化と
集積化を促すため書込電圧を低電圧化し電荷保持性能を
向上させる。 【構成】p型Si基板3内にn+型ドレイン22及びn+型ソ
ース24の形成によりチャンネル領域28が形成され、その
上にSiO2薄膜26が形成され、その上面にSi窒化膜とTiO2
との混合膜が形成され、さらにその上にポリSi膜20が形
成されている。混合膜16の表面を酸化しバリア酸化膜18
を形成する。メモリセル2を用いた記憶装置では、ポリ
Si膜とチャンネル領域28間に電界印加時、SiO2膜を通抜
けたチャンネル領域内の電子が混合膜16にトラップされ
て情報が記憶される。書込時と反対方向の電界を印加
し、トラップ電子をチャンネル領域に戻してやれば情報
は消去される。情報を読出す場合はメモリセル2のn+
型のドレインとソース間に電圧を印加時、チャンネル領
域に電流が流れるか否かで判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体不揮発性記憶
装置に関するものであり、特に書込電圧の低電圧化およ
びメモリセルの電荷保持性能の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置のメモリセルと
して、ゲート電極21、シリコン窒化膜19、シリコン酸化
膜17、n形のソース層13およびn形ドレイン層15を有す
るp形シリコン基版11からなるMNOS(Metal-Nitrid
e-Oxide-Semicondactor)構造がよく知られている(図
9)。MNOSメモリセルは、メモリセルに電界を印加
し、シリコン窒化膜19に電子をトラップすることによっ
て情報を記録する。このMNOSメモリセルの書込電圧
の低電圧化を図る方法として、次に報告された半導体装
置を利用することが考えられる。
【0003】その半導体装置とは、一導電形半導体基板
片に反対導電形ソース領域およびドレイン領域を有し、
この両領域間の基板面に形成された導電チャンネルを制
御する絶縁ゲート形半導体装置であって、上記基板面に
シリコン酸化被膜を介して高誘電率絶縁被膜と無定形絶
縁被膜(Al2O3を含む)との混合膜を設けたことを特徴
としている(特開昭47ー26963)。
【0004】この半導体装置を利用した不揮発精記憶装
置のメモリセル1の断面構成略図を図10に示す。
【0005】p形シリコン基板3内に設けられたn+
ドレイン22とn+形ソース24によってチャンネル領域28
が形成されている。チャンネル領域28の上面には、シリ
コン酸化膜26が形成され、その上面には酸化チタンとAl
2O3との混合膜12(膜厚30nm程度)が形成されている。
さらに、その上面にはゲート電極であるアルミニウム電
極14を形成されている。また、メモリセル1をバンド図
で示すと、図11のようになる。
【0006】上記の様なメモリセル1は、情報”0”を
記憶した状態すなわち混合膜12に電子がトラップされた
状態と、情報”0”を消去した状態(情報”1”を記憶
した状態)すなわち混合膜12に電子がトラップされてい
ない状態との二通りを有する。二通り状態を取り得るこ
とが記憶手段に利用される。
【0007】上記のメモリセル1に対する情報の書込お
よび消去について、図12に示すメモリセル1のヒステリ
シスループを基づいて説明する。図12の横軸はゲート電
圧Vgを表わし、縦軸は閾電圧Vthを表わす。ゲート電
圧Vgとは、メモリセルのゲート電極に印加された電圧
である。また、閾電圧Vthとは、ゲート電極に印加する
電圧を大きくしていった場合に、一定ドレイン電圧にお
いてソース・ドレイン間に電流が流れ出す時のゲート電
圧である。なお、閾電圧Vthは、以下の式によって与え
られる。
【0008】
【数1】
【0009】メモリセル1に情報”0”を書込む場合、
15V程度の高電圧をメモリセル1のゲート電極14に印加
する。この時、ゲート電極14とチャンネル領域28間に発
生する電界によって、チャンネル領域28内の電子は高い
エネルギーを持つようになり、いくつかの電子はシリコ
ン酸化膜26をトンネリングして混合膜12にはいり、トラ
ップされる。
【0010】この場合、MNOS構造メモリセルのシリ
コン窒化膜19に比べ、混合膜12の誘電率は高いから、シ
リコン酸化膜26にかかる分圧比が高い。従って、MNO
S構造メモリセルに比べ低電圧で書込むことが出来る。
【0011】混合膜12に電子がトラップされることによ
って、閾電圧が1.6V程度まで上昇する(図12のQ1参
照)。すなわち、メモリセル1は、閾電圧約1.6Vのエ
ンハンスメント形トランジスタとして働くようになる。
なお、ゲート電圧が遮断されても閾電圧はそのままの状
態である(図12のR1参照)。
【0012】一方、情報”0”を消去する為にはトラッ
プされた電子をチャンネル領域28に戻してやる必要があ
る。従って、チャンネル領域28に15V程度の電圧を印加
し、情報の書込時とは反対方向の電界を発生させて、チ
ャンネル領域28に電子を戻してやる。この様な変化によ
って、1.6V程度の閾電圧が−0.6V程度に変化する(図
12のS1参照)。すなわち、メモリセル1は、閾電圧約
−0.6Vのディプレッション形トランジスタとして働く
ようになる。情報”0”が消去されたこの状態は、メモ
リセル1が情報”1”を記憶した状態を意味する。な
お、ゲート電圧が遮断されても閾電圧はそのままの状態
である(図12のT1参照)。
【0013】さらに、情報の書込および消去についてメ
モリセル1のバンド図である図11を用いて説明する。
【0014】情報を書込む場合、印加された電界によっ
て高いエネルギーを持った電子は、電位順位の高いシリ
コン酸化膜26をトンネリングし、多くの電子は混合膜12
内を移動中にトラップされる。一方、情報を消去する場
合、トラップされている電子は、情報の書込時とは反対
方向の電界に引っ張られて、混合膜12内からシリコン酸
化膜26をトンネリングしてP形シリコン基板3に戻る。
【0015】次に、メモリセル1からの情報の読み出し
について説明する。メモリセル1のソース24とドレイン
22間に5V程度の電圧を印加した時にチャンネル領域28
を電流が流れるかどうかで、情報”1”が記憶されてい
るか、情報”0”が記憶されているかが判断される。つ
まり、情報”1”が記憶されている場合は、上述したよ
うにメモリセル1の閾電圧は負の値(-0.6V)である。
よって、メモリセル1はディプレッション形トランジス
タであるから、チャンネル領域13は通電状態にある。従
って、チャンネル領域28には電流が流れる。一方、情
報”0”が記憶されている場合は、メモリセル1の閾電
圧は正の値(1.6V)である。よって、メモリセル1は
エンハンスメント形トランジスタであるから、チャンネ
ル領域28は通電状態にない。従って、チャンネル領域28
には電流が流れない。
【0016】半導体不揮発性記憶装置(図示せず)は、
上記のようなメモリセル1および選択トランジスタ(図
示せず)を用いて構成される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】半導体産業の発展にと
もない、不揮発性半導体記憶装置の微細化および集積化
が要求されている。しかしながら、従来のメモリセル1
を用いた半導体不揮発性記憶装置においては、微細化お
よび集積化の推進を阻む問題点があった。
【0018】メモリセルへの書込電圧が低電圧であるほ
ど容易に高集積化を行うことが出来る。なぜなら、書込
電圧が高い場合、装置の微細化をすすめる上で高耐圧構
造等が必要であり、集積化が阻まれるからである。
【0019】従来のメモリセル1への書込電圧を低くす
る方法として、混合膜12を薄くするという方法がある。
なぜなら、混合膜12が薄いほど書込電圧のシリコン酸化
膜18に対する分圧比が上昇する。すなわち、書込電圧が
同じ場合でもシリコン酸化膜18にかかる電圧が高くな
り、効率よく電子をトンネリングすることが出来るから
である。
【0020】しかしながら、混合膜12をあまり薄くする
と、混合膜12に注入された電子のうち多くがゲート電極
14に到達し、効率よくトラップ出来なくなる。従って、
混合膜12の膜厚をある一定以上にする必要があった。す
なわち、混合膜12の薄膜化による低電圧化には、限度が
あった。
【0021】また、従来のメモリセル1を長期使用した
場合、メモリウインド幅が減少する傾向にあった。な
お、メモリウインド幅とは、メモリセルのヒステリシス
ループの閾電圧の変化幅をいう。メモリウインド幅があ
まりに小さくなると、情報”0”(混合膜12に電子がト
ラップされた状態)と情報”1”(混合膜12に電子がト
ラップされない状態)とを区別出来ず、誤読み出しを起
こす恐れがあった。従って、不揮発性記憶装置の信頼性
を長期(10年程度)維持する為には、メモリウインド幅
のあまり減少しない、すなわち電荷保持性能に優れてい
ることが要求された。
【0022】ところが、従来のメモリセル1の場合、一
旦トラップされた電子がアルミニウム電極14へ漏れてし
まことがあった。また、アルミニウム電極14から混合膜
12に流入したホールがシリコン酸化膜26に到達し、シリ
コン酸化膜26を劣化させることがあった。
【0023】シリコン酸化膜26が劣化すると、一旦トラ
ップされた電子がチャンネル領域28に戻ってしまう可能
性が高くなっていた。
【0024】以上のことから、従来のメモリセ1の電荷
保持性能は、装置の信頼性を長期維持する為には十分と
はいえなかった。
【0025】よって、本発明は、半導体不揮発性記憶装
置の微細化および集積化を促す為に、低電圧で情報を書
込むことが出来る、また電荷保持性能に優れた不揮発性
半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体不揮
発性記憶装置は、第一導電型の半導体基板と、前記半導
体基板内に形成された第二導電型の少なくとも一対の拡
散領域と、前記半導体基板上に形成された第一絶縁膜
と、第一絶縁膜上に形成された高誘電率絶縁物質と無定
形絶縁物質(シリコン窒化を含む)との混合膜と、前記
混合膜上に形成された制御電極とを備える半導体不揮発
性記憶装置において、前記混合膜と前記制御電極との間
に第二絶縁膜を設けたことを特徴としている。
【0027】
【作用】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、前記
混合膜と前記制御電極との間に第二絶縁膜を設けたこと
を特徴としている。
【0028】従って、書込電圧印加時に前記混合膜中を
移動する電子が前記制御電極に抜けることを防止する。
【0029】また、一旦トラップされた電子が、制御電
極に漏れることを防止する。
【0030】また、前記制御電極から第一絶縁膜へのホ
ールの移動を抑制する。
【0031】
【実施例】本発明の一実施例による不揮発性半導体記憶
装置のメモリセル2の断面構成略図を図1に示す。
【0032】第一導電型の基板であるp形シリコン基板
3内に設けられた第二導電型の一対の拡散領域であるn
+形ドレイン22とn+形ソース24によってチャンネル領域
28が形成される。チャンネル領域28の上面には、第一絶
縁膜であるシリコン酸化膜26(膜厚2.5nm程度)、無定
形絶縁物質であるシリコン窒化と高誘電率絶縁物質であ
る酸化チタンとの混合膜16(膜厚18nm程度)、第二絶縁
膜であるバリア酸化膜18が順に積層される。さらにその
上面には制御電極であるポリシリコン膜20が成形されて
いる。
【0033】なお、本発明に係る混合膜とは、TiO2、Ta
2O5、ZrO2、Nb2O5、Y203等の高誘電率を有する所謂多結
晶性絶縁物質とSiO2、Si3N4等の様な所謂無定形(Amorp
hous)絶縁物質とを混合することにより高誘電率を有し
かつ無定形の上記SiO2やSi3N4膜と同程度の比抵抗を有
する性質を兼備える。
【0034】また、メモリセル2の構造をバンド図で示
すと。図2のようになる。
【0035】上記の様なメモリセル2は、情報”0”を
書込んだ状態すなわち混合膜16に電子がトラップされた
状態と、情報”0”を消去した状態(情報”1”を記憶
した状態)すなわち混合膜16に電子がトラップされてい
ない状態との二通りを有する。二通りの状態を取り得る
ことが記憶手段に利用される。
【0036】上記の様なメモリセル2に対する情報の書
込および消去について以下に説明する。
【0037】情報”0”をメモリセル2に書込む場合、
8V程度の電圧をメモリセル2の制御電極20に印加す
る。この時、制御電極20とチャンネル領域28間に発生す
る電界によって、チャンネル領域28内の電子は高いエネ
ルギーを持つようになり、いくつかの電子はシリコン酸
化膜26をトンネリングする。次に、トンネリングした電
子は混合膜16にトラップされる。この状態は、情報”
0”が記憶されたことを意味する。
【0038】一方、情報”0”を消去する(情報”1”
を記憶した状態にする)為には、トラップされた電子を
チャンネル領域28に戻してやる必要がある。従って、チ
ャンネル領域28に8V程度の電圧を印加し、情報の書込
時とは反対方向の電界を発生させて、チャンネル領域28
に電子を戻してやる。
【0039】なお、情報の書込と消去についてメモリセ
ル2のバンド図である図2を用いて説明する。情報を書
込む場合、印加された電界によって高いエネルギーを持
った電子は、電位順位の高いシリコン酸化膜26をトンネ
リングした後、混合膜16中を移動し、バリア酸化膜18に
せき止められる。この時、多くの電子がバリア酸化膜18
付近でトラップされる。一方、情報を消去する場合、ト
ラップされている電子は、情報の書込時とは反対方向の
電界に引っ張られて、混合膜16からシリコン酸化膜26を
トンネリングしてP形シリコン基板3に戻る。
【0040】さらに上記の状態変化を、図3に示すメモ
リセル2のヒステリシスループに基づいて説明する。
【0041】メモリセル2に情報”0”を書込む場合、
制御電極20に電圧が印加されると混合膜16に電子がトラ
ップされる。この変化によって、閾電圧が1.6V程度ま
で上昇する(図3のQ2参照)。すなわち、メモリセル
2は、閾電圧約1.6Vのエンハンスメント形トランジス
タとして働くようになる。なお、ゲート電圧が遮断され
ても閾電圧はそのままの状態である(図3のR2参
照)。
【0042】次に、情報”0”を消去する(情報”1”
を記憶した状態にする)為に、書込時と反対方向の電界
を印加し、チャンネル領域28に電子を戻してやる。この
変化によって、1.6V程度の閾電圧が−0.6V程度に変化
する(図3のS2参照)。すなわち、メモリセル1は、
閾電圧−0.6Vのディプレッション形トランジスタとし
て働くようになる。なお、ゲート電圧が遮断されても閾
電圧はそのままの状態である(図3のT2参照)。
【0043】次に、情報の読み出しについて説明する。
メモリセル2のソース24とドレイン22間に5V程度の電
圧を印加した時にチャンネル領域28を電流が流れるかど
うかで、情報”1”が記憶されているか、情報”0”が
記憶されているかが判断される。
【0044】つまり、情報”1”が記憶されている場合
は、上述したようにメモリセル2の閾電圧は負の値(約
−0.6V)である。よって、メモリセル2はディプレッ
ション形トランジスタであるから、チャンネル領域28は
通電状態にある。従って、チャンネル領域28には電流が
流れる。一方、情報”0”が記憶されている場合は、メ
モリセル2の閾電圧は正の値(約1.6V)である。よっ
て、メモリセル2はエンハンスメント形トランジスタで
あるから、チャンネル領域28は通電状態にない。従っ
て、チャンネル領域28には電流が流れない。
【0045】次に、上記のメモリセル2を用いて、メモ
リ回路を構成した一例を示す。
【0046】まず、情報を書込む場合の動作原理を説明
する。図4に1024ビットのメモリLSIの構成を概
念図で示す。
【0047】メモリセルアレイAには、メモリセル2
が、32(行)×32(列)で計1024個(1Kビッ
ト)、マトリクス状に並んでいる。各メモリセル2のソ
ース24には、選択トランジスタ4のドレインがそれぞれ
接続されている。また、ロウデコーダ8からは、各選択
トランジスタ4のゲート電極に接続するワードラインW
Lが配線されている。また、コントロールゲートライン
CGLは、各メモリセル2の制御電極20に接続されてい
る。さらに、コラムデコーダ6からは、各メモリセル2
のドレイン22に接続するデータラインDLが配線されて
いる。また、p形シリコン基板3には、ウエルラインWe
llが接続されている。
【0048】例えば、メモリセル2m,nに情報を書込む
場合について考える。コントロールゲートラインCGL
nだけにプログラミング電圧Vppが印加される。この
時、データラインDLm以外のラインには、デコーダ6
によってプログラミング禁止電圧Viが印加されている。
また、ワードラインWLnには、基板と同電位の接地電
圧が印加される。従って、プログラミング電圧Vppが印
加されたコントロールゲートラインCGLnとゲートで
接続するメモリセル2のうち、ドレインとソースと基板
の電位がすべて0となっているのは、プログラミング禁
止電圧Viが印加されないデータラインDLmと接続する
メモリセル2m,nだけである。つまり、メモリセル2m,n
だけにプログラミング電圧Vppによる電界効果が作用
し、チャンネル領域28内の電子が混合膜16にトラップさ
れる。以上の様に、メモリセル2m,nだけに情報”0”
が書込まれる。
【0049】次に、メモリセル2m,nの情報を読み出す
場合の動作原理を、図5に基づいて説明する。
【0050】図5の構成は、図4と同じである。ロウデ
コーダ8によってワードラインWLnだけに電圧Vddを
印加する。また、全てデータラインDLには電圧Vddが
印加されている。この時、情報”0”が記憶されている
メモリセル2のチャンネル領域28は、上述したように通
電状態にないので、各データラインDLを流れる電流
は、そのままコラムデコーダ6に入力される。
【0051】一方、情報”1”が記憶されているメモリ
セル2のチャンネル領域28は通電状態にある。さらに、
選択トランジスタ4がON状態にある(選択トランジス
タ4のゲート電極に電圧Vddを印加されている)場合に
は、各データラインDLを流れる電流はメモリセル2、
選択トランジスタ4を介して接地電位に落ちる。従っ
て、コラムデコーダ6には電流が入力されない。
【0052】この時、コラムデコーダ6では、データラ
インDLmからの電流だけを出力することになってい
る。この出力は、センスアンプ10によって、増幅され、
読み出される。以上より、メモリセル2m,nからの情報
だけが読み出されることになる。 次に、上記の102
4ビットのメモリLSIに記憶された情報を一括消去す
る場合の動作原理を、図6に基づいて説明する。図6の
構成は、図4と同じである。各コントロールゲートCG
ラインを接地した上で、ウエルラインWellを介して各メ
モリセル2のp形シリコン基板3にプログラミング電圧
Vppを印加する。この時、トラップされている電子は電
界効果によりチャンネル領域28に戻る。つまり、書込ま
れている情報”0”は全て消去され、全てのメモリセル
2が情報”1”を記憶した状態となる。
【0053】また、上記のような構造をもつメモリセル
2の製造工程を、図7、図8に基づいて以下に説明す
る。
【0054】薄膜のp形シリコン基板3が準備され、p
形シリコン基板3の上面に熱酸化によってシリコン酸化
膜26を形成する(図7A)。次に、シリコン酸化膜26の
上面に、以下の反応式を利用したCVD法によって混合
膜16を堆積させ、さらに混合膜16の上面を酸化すること
によってバアリ酸化膜18を形成する(図7B)。
【0055】
【数2】
【0056】次に、混合膜16の上面にCVD法によりポ
リシリコン膜20を成長形成させる(図8C)。次に、レ
ジストをマスクにしてエッチングすることによって、ポ
リシリコン膜20と混合膜16とシリコン酸化膜26とを成形
する(図8D)。次に、ヒ素またはリンをイオン注入お
よび熱拡散させて、n+形ドレイン22およびn+形ソース
24を形成する(図1)。この時、n+形ドレイン22とn+
形ソース24によってチャンネル領域28が形成される。
【0057】なお、上記実施例では、第一導電型をp型
とし第二導電型をn型としたが、第一導電型をn型と
し、第二導電型をp型としてもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置
は、前記混合膜と前記制御電極との間に第二絶縁膜を設
けたことを特徴としている。
【0059】従って、書込電圧印加時に前記混合膜に注
された電子が前記混合膜から前記制御電極へ抜けること
を防止するから、混合膜を薄膜化することが出来る。す
なわち、従来より低電圧で情報を書込むことが出来る。
【0060】また、一旦トラップされた電子が、制御電
極に漏れることを防止するから、メモリセルの電荷保持
性能を向上させることが出来る。
【0061】また、前記制御電極から第一絶縁膜へのホ
ールの移動を抑制するから、第一絶縁膜の劣化を減少さ
せることが出来る。すなわち、メモリセルの電荷保持性
能をさらに向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるメモリセル2の断面構
成略図である。
【図2】メモリセル2の構造をバンド図で示した図であ
る。
【図3】メモリセル2のヒステリシスループを示す図で
ある。
【図4】本発明の一実施例によるメモリセルへの情報の
書込原理を説明する為のメモリLSIの構成を概念図で
ある。
【図5】本発明の一実施例によるメモリセルからの情報
の読み出し原理を説明する為のメモリLSIの構成を概
念図である。
【図6】本発明の一実施例によるメモリセルに記憶され
た情報の消去原理を説明する為のメモリLSIの構成を
概念図である。
【図7】メモリセル2の製造工程を示す図である。
【図8】メモリセル2の製造工程を示す図である。
【図9】MNOS構造メモリセルの断面構成略図であ
る。
【図10】従来のメモリセル1の断面構成略図である。
【図11】メモリセル1の構造をバンド図で示した図で
ある。
【図12】メモリセル1のヒステリシスループを示す図
である。
【符号の説明】
3・・・p形シリコン基板 22・・・n+形ドレイン 24・・・n+形ソース 28・・・チャンネル領域 26・・・シリコン酸化膜 16・・・混合膜 20・・・ポリシリコン膜 18・・・バリア酸化膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型の半導体基板と、 前記半導体基板内に形成された第二導電型の少なくとも
    一対の拡散領域と、 前記半導体基板上に形成された第一絶縁膜と、 第一絶縁膜上に形成された高誘電率絶縁物質と無定形絶
    縁物質(シリコン窒化を含む)との混合膜と、 前記混合膜上に形成された制御電極と、 を備える半導体不揮発性記憶装置において、 前記混合膜と前記制御電極との間に第二絶縁膜を設けた
    ことを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
JP3212305A 1991-08-23 1991-08-23 半導体不揮発性記憶装置 Pending JPH0555600A (ja)

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JP (1) JPH0555600A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19955602A1 (de) * 1999-11-18 2001-05-31 Infineon Technologies Ag Nichtflüchtige Halbleiter- Speicherzelle sowie Verfahren zu deren Herstellung
US6753568B1 (en) 1996-11-15 2004-06-22 Hitachi, Ltd. Memory device
KR100822587B1 (ko) * 2006-09-29 2008-04-16 주식회사 하이닉스반도체 비휘발성 메모리 소자의 제조 방법

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