JP3173907B2 - 不揮発性記憶素子およびその製造方法 - Google Patents
不揮発性記憶素子およびその製造方法Info
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Landscapes
- Semiconductor Memories (AREA)
- Non-Volatile Memory (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラッシュEEPROM(Ele
ctrically Erasable Programmable Read OnMemory)
等、電荷を注入したり、取り出すことで情報の記憶を行
う不揮発性記憶素子およびその製造方法に関する。
ctrically Erasable Programmable Read OnMemory)
等、電荷を注入したり、取り出すことで情報の記憶を行
う不揮発性記憶素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電荷を注入したり、取り出す
ことで情報の記憶を行うメモリトランジスタと、メモリ
トランジスタに対してアドレスを行うためのアドレスト
ランジスタとを備えた不揮発性記憶素子が、単一の半導
体基板上に行方向および列方向にマトリクス状に配列形
成された不揮発性記憶装置が種々提案されていた。
ことで情報の記憶を行うメモリトランジスタと、メモリ
トランジスタに対してアドレスを行うためのアドレスト
ランジスタとを備えた不揮発性記憶素子が、単一の半導
体基板上に行方向および列方向にマトリクス状に配列形
成された不揮発性記憶装置が種々提案されていた。
【0003】近年の半導体産業の発展に伴い、素子の微
細化が要望されている。しかしながら、上記の不揮発性
記憶装置は、1セル/2トランジスタ構造を有している
ため、あまり微細化に貢献できないでいた。そこで、微
細化に対応するため、メモリゲートとアドレスゲートと
を備えた1つのトランジスタのみからなる不揮発性記憶
素子を、単一の半導体基板上に行方向および列方向にマ
トリクス状に配列形成した不揮発性記憶装置が提案され
た。この不揮発性記憶装置に係る不揮発性記憶素子の一
例を図8に示す。図8は従来の不揮発性記憶素子の構造
を示す概略断面図である。
細化が要望されている。しかしながら、上記の不揮発性
記憶装置は、1セル/2トランジスタ構造を有している
ため、あまり微細化に貢献できないでいた。そこで、微
細化に対応するため、メモリゲートとアドレスゲートと
を備えた1つのトランジスタのみからなる不揮発性記憶
素子を、単一の半導体基板上に行方向および列方向にマ
トリクス状に配列形成した不揮発性記憶装置が提案され
た。この不揮発性記憶装置に係る不揮発性記憶素子の一
例を図8に示す。図8は従来の不揮発性記憶素子の構造
を示す概略断面図である。
【0004】従来の不揮発性記憶素子は、図8の如く、
P型シリコン基板1と、P型シリコン基板1の表層面に
所定の間隔をあけて形成されたN+ 型ソース領域2およ
びN + 型ドレイン領域3と、ソース領域2およびドレイ
ン領域3の間で挟まれるように生じるチャネル領域4
の、ドレイン領域3側の予め定める領域を除く領域上に
形成されたゲート絶縁膜5と、ゲート絶縁膜5に形成さ
れたアドレスゲート6と、チャネル領域4の予め定める
領域上に、アドレスゲート6の一部領域を覆う状態で形
成され、エレクトロンを蓄積するONO(oxide-nitride
-oxide) 膜7と、ONO膜7上に、アドレスゲート6の
一部領域を覆う状態で形成されたメモリゲート8とを備
えている。つまり、図8に示した不揮発性記憶素子は、
アドレスゲート6と、メモリゲート8との間に誘電率の
高い窒化膜を含むONO膜7が介在されている。
P型シリコン基板1と、P型シリコン基板1の表層面に
所定の間隔をあけて形成されたN+ 型ソース領域2およ
びN + 型ドレイン領域3と、ソース領域2およびドレイ
ン領域3の間で挟まれるように生じるチャネル領域4
の、ドレイン領域3側の予め定める領域を除く領域上に
形成されたゲート絶縁膜5と、ゲート絶縁膜5に形成さ
れたアドレスゲート6と、チャネル領域4の予め定める
領域上に、アドレスゲート6の一部領域を覆う状態で形
成され、エレクトロンを蓄積するONO(oxide-nitride
-oxide) 膜7と、ONO膜7上に、アドレスゲート6の
一部領域を覆う状態で形成されたメモリゲート8とを備
えている。つまり、図8に示した不揮発性記憶素子は、
アドレスゲート6と、メモリゲート8との間に誘電率の
高い窒化膜を含むONO膜7が介在されている。
【0005】そして、アドレスゲート6およびメモリゲ
ート8は層間絶縁膜9で覆われており、層間絶縁膜9に
開口されたコンタクトホール10を通してドレイン配線
11がドレイン領域3に接触するように形成されてい
る。また、ドレイン配線11上においては、パッシベー
ション膜12で全面が覆われている。
ート8は層間絶縁膜9で覆われており、層間絶縁膜9に
開口されたコンタクトホール10を通してドレイン配線
11がドレイン領域3に接触するように形成されてい
る。また、ドレイン配線11上においては、パッシベー
ション膜12で全面が覆われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した不揮発性
記憶素子にあっては、アドレスゲート6と、メモリゲー
ト8との間に誘電率の高い窒化膜を含むONO膜7が介
在しているため、メモリゲート8の電圧で充分チャネル
を低抵抗にでき、情報の読出速度が速くなっている。
記憶素子にあっては、アドレスゲート6と、メモリゲー
ト8との間に誘電率の高い窒化膜を含むONO膜7が介
在しているため、メモリゲート8の電圧で充分チャネル
を低抵抗にでき、情報の読出速度が速くなっている。
【0007】しかしながら、上記不揮発性記憶素子は、
さらなる素子の微細化には限界がある。というのは、ア
ドレスゲート6およびメモリゲート8をマスクとして、
自己整合的にソース領域2およびドレイン領域3を形成
しているため、ソース領域2およびドレイン領域3で挟
まれるように生じるチャネル領域4の長さ(チャネル
長)がアドレスゲート6およびメモリゲート8により規
制され、チャネル長を短くするのに限界があるからであ
る。
さらなる素子の微細化には限界がある。というのは、ア
ドレスゲート6およびメモリゲート8をマスクとして、
自己整合的にソース領域2およびドレイン領域3を形成
しているため、ソース領域2およびドレイン領域3で挟
まれるように生じるチャネル領域4の長さ(チャネル
長)がアドレスゲート6およびメモリゲート8により規
制され、チャネル長を短くするのに限界があるからであ
る。
【0008】本発明は、上記に鑑み、高速動作を確保し
つつ、チャネル長を短くでき、素子のさらなる微細化に
貢献する不揮発性記憶素子およびその製造方法の提供を
目的とする。
つつ、チャネル長を短くでき、素子のさらなる微細化に
貢献する不揮発性記憶素子およびその製造方法の提供を
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するための不揮発性記憶素子は、電荷を注入したり、
取り出すことで情報の記憶を行う不揮発性記憶素子であ
って、予め定める第1の導電型式をした半導体基板、上
記半導体基板の表面層に所定の間隔をあけて形成され、
上記第1の導電型式とは反対の第2の導電型式をしたソ
ース領域およびドレイン領域、上記ソース領域およびド
レイン領域で挟まれるように生じるチャネル領域の、ド
レイン領域側の予め定める領域を除く領域上に形成され
たゲート絶縁膜、上記ゲート絶縁膜上に形成されたアド
レスゲート、上記チャネル領域の予め定める領域上に、
アドレスゲートの一部領域を覆う状態で形成された、窒
化膜を含む電荷を蓄積する電荷蓄積膜、上記アドレスゲ
ートのドレイン領域側側方に対応する電荷蓄積膜に被着
形成されたサイドウォールゲート、ならびに上記サイド
ウォールゲート上に、アドレスゲートの一部領域を覆う
状態で形成されたメモリゲートを含むものである。
成するための不揮発性記憶素子は、電荷を注入したり、
取り出すことで情報の記憶を行う不揮発性記憶素子であ
って、予め定める第1の導電型式をした半導体基板、上
記半導体基板の表面層に所定の間隔をあけて形成され、
上記第1の導電型式とは反対の第2の導電型式をしたソ
ース領域およびドレイン領域、上記ソース領域およびド
レイン領域で挟まれるように生じるチャネル領域の、ド
レイン領域側の予め定める領域を除く領域上に形成され
たゲート絶縁膜、上記ゲート絶縁膜上に形成されたアド
レスゲート、上記チャネル領域の予め定める領域上に、
アドレスゲートの一部領域を覆う状態で形成された、窒
化膜を含む電荷を蓄積する電荷蓄積膜、上記アドレスゲ
ートのドレイン領域側側方に対応する電荷蓄積膜に被着
形成されたサイドウォールゲート、ならびに上記サイド
ウォールゲート上に、アドレスゲートの一部領域を覆う
状態で形成されたメモリゲートを含むものである。
【0010】上記不揮発性記憶素子において、情報の読
み出し時に、ソース領域を接地電位としておき、アドレ
スゲートに対して高電圧を印加し、ドレイン領域に対し
て低電圧を印加し、メモリゲートに対してセンス電圧を
印加すると、アドレスゲート直下の半導体基板の表面に
は、反転層が生じる。このとき、電荷蓄積膜に電荷が蓄
積されておれば、メモリゲートの電荷は電荷蓄積膜に蓄
積されている電荷で打ち消されてしまい、メモリゲート
の電荷の影響がサイドウォールゲート直下の半導体基板
の表面まで到達しない。したがって、不揮発性記憶素子
にチャネルが形成されず、ドレイン領域−ソース領域間
に電流が流れない。一方、電荷蓄積膜に電荷が蓄積され
ていなければ、メモリゲートの電荷の影響がサイドウォ
ールゲート直下の半導体基板の表面まで及び、不揮発性
記憶素子にチャネルが形成され、ドレイン領域−ソース
領域間に電流が流れる。この状態をセンシングすれば、
不揮発性記憶素子に記憶されている情報の読み出しが行
われる。
み出し時に、ソース領域を接地電位としておき、アドレ
スゲートに対して高電圧を印加し、ドレイン領域に対し
て低電圧を印加し、メモリゲートに対してセンス電圧を
印加すると、アドレスゲート直下の半導体基板の表面に
は、反転層が生じる。このとき、電荷蓄積膜に電荷が蓄
積されておれば、メモリゲートの電荷は電荷蓄積膜に蓄
積されている電荷で打ち消されてしまい、メモリゲート
の電荷の影響がサイドウォールゲート直下の半導体基板
の表面まで到達しない。したがって、不揮発性記憶素子
にチャネルが形成されず、ドレイン領域−ソース領域間
に電流が流れない。一方、電荷蓄積膜に電荷が蓄積され
ていなければ、メモリゲートの電荷の影響がサイドウォ
ールゲート直下の半導体基板の表面まで及び、不揮発性
記憶素子にチャネルが形成され、ドレイン領域−ソース
領域間に電流が流れる。この状態をセンシングすれば、
不揮発性記憶素子に記憶されている情報の読み出しが行
われる。
【0011】この情報の読み出し時において、アドレス
ゲートとメモリゲートとの間に、誘電率の高い窒化膜を
含む電荷蓄積膜を介在させてチャネル抵抗を低くしてい
るから、メモリゲートがチャネル領域から離れていて
も、メモリゲート電圧(センス電圧)で充分チャネルを
ONすることができ、従来と同様に速い読出速度を確保
するこができる。
ゲートとメモリゲートとの間に、誘電率の高い窒化膜を
含む電荷蓄積膜を介在させてチャネル抵抗を低くしてい
るから、メモリゲートがチャネル領域から離れていて
も、メモリゲート電圧(センス電圧)で充分チャネルを
ONすることができ、従来と同様に速い読出速度を確保
するこができる。
【0012】上記不揮発性記憶素子を製造するための方
法は、予め定める第1の導電型式をした半導体基板の所
定領域上に、ゲート絶縁膜およびアドレスゲートを順次
形成する工程、ゲート絶縁膜およびアドレスゲートの一
側方で露出している半導体基板上に、アドレスゲートの
一部領域を覆う状態で、窒化膜を含む電荷を蓄積する電
荷蓄積膜を形成する工程、アドレスゲートの一側方に対
応する電荷蓄積膜にサイドウォールゲートを被着形成す
る工程、アドレスゲートおよびサイドウォールゲートを
マスクとして、第1の導電型式とは反対の第2の導電型
式をした不純物イオンを注入し、ソース領域およびドレ
イン領域を自己整合的に形成する工程、ならびにサイド
ウォールゲート上に、アドレスゲートの一部領域を覆う
状態でメモリゲートを形成する工程を含むものである。
法は、予め定める第1の導電型式をした半導体基板の所
定領域上に、ゲート絶縁膜およびアドレスゲートを順次
形成する工程、ゲート絶縁膜およびアドレスゲートの一
側方で露出している半導体基板上に、アドレスゲートの
一部領域を覆う状態で、窒化膜を含む電荷を蓄積する電
荷蓄積膜を形成する工程、アドレスゲートの一側方に対
応する電荷蓄積膜にサイドウォールゲートを被着形成す
る工程、アドレスゲートおよびサイドウォールゲートを
マスクとして、第1の導電型式とは反対の第2の導電型
式をした不純物イオンを注入し、ソース領域およびドレ
イン領域を自己整合的に形成する工程、ならびにサイド
ウォールゲート上に、アドレスゲートの一部領域を覆う
状態でメモリゲートを形成する工程を含むものである。
【0013】上記製造方法においては、メモリゲートを
形成する前に、サイドウォールゲートを形成し、このサ
イドウォールゲートとアドレスゲートとをマスクとして
イオンを注入し、ソース領域およびドレイン領域を自己
整合的に形成しているので、アドレスゲートおよびメモ
リゲートを備えていても、チャネル長を短くできる。
形成する前に、サイドウォールゲートを形成し、このサ
イドウォールゲートとアドレスゲートとをマスクとして
イオンを注入し、ソース領域およびドレイン領域を自己
整合的に形成しているので、アドレスゲートおよびメモ
リゲートを備えていても、チャネル長を短くできる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を添付図面に基
づき詳述する。図1は本発明の一実施例に係る不揮発性
記憶素子の構造を示す概略断面図である。図1を参照し
つつ、本実施例に係る不揮発性記憶素子MDの構造につ
いて説明する。
づき詳述する。図1は本発明の一実施例に係る不揮発性
記憶素子の構造を示す概略断面図である。図1を参照し
つつ、本実施例に係る不揮発性記憶素子MDの構造につ
いて説明する。
【0015】本実施例の不揮発性記憶素子MDは、図1
の如く、N型シリコン基板20と、N型シリコン基板2
0の上部に形成されたPウェル21と、Pウェル21の
表面層に所定の間隔をあけて形成されたN+ 型ソース領
域22およびN+ 型ドレイン領域23と、ソース領域2
2およびドレイン領域23で挟まれるように生じるチャ
ネル領域24の、ドレイン領域23側の予め定める領域
を除く領域上に形成されたゲート酸化膜25と、ゲート
酸化膜25上に形成されたアドレスゲート26と、チャ
ネル領域24の、ドレイン領域23側の予め定める領域
上に形成され、エレクトロンを蓄積するONO膜27
と、ONO膜27上に、アドレスゲート26のドレイン
領域23側の端部と絶縁状態で形成されたサイドウォー
ルゲート28と、サイドウォールゲート28上に、アド
レスゲート26の上面と絶縁状態で形成されたメモリゲ
ート29とを備えている。
の如く、N型シリコン基板20と、N型シリコン基板2
0の上部に形成されたPウェル21と、Pウェル21の
表面層に所定の間隔をあけて形成されたN+ 型ソース領
域22およびN+ 型ドレイン領域23と、ソース領域2
2およびドレイン領域23で挟まれるように生じるチャ
ネル領域24の、ドレイン領域23側の予め定める領域
を除く領域上に形成されたゲート酸化膜25と、ゲート
酸化膜25上に形成されたアドレスゲート26と、チャ
ネル領域24の、ドレイン領域23側の予め定める領域
上に形成され、エレクトロンを蓄積するONO膜27
と、ONO膜27上に、アドレスゲート26のドレイン
領域23側の端部と絶縁状態で形成されたサイドウォー
ルゲート28と、サイドウォールゲート28上に、アド
レスゲート26の上面と絶縁状態で形成されたメモリゲ
ート29とを備えている。
【0016】N型シリコン基板20は、例えば基板濃度
が2〜4×1015cm-3程度のものが使用されている。
Pウェル21の拡散深さは、相対的に深く設定されてい
る。ゲート酸化膜25は、SiO2 からなり、その膜厚
は相対的に薄く設定されている。
が2〜4×1015cm-3程度のものが使用されている。
Pウェル21の拡散深さは、相対的に深く設定されてい
る。ゲート酸化膜25は、SiO2 からなり、その膜厚
は相対的に薄く設定されている。
【0017】アドレスゲート26は、例えばリンを高濃
度にドープして低抵抗化したポリシリコン等の導電性物
質からなり、ONO膜27で覆われている。ONO膜2
7は、例えばSi3 N4 等の誘電率の高い窒化膜を、例
えばSiO 2 等の酸化膜で上下からサンドイッチした構
造を有している。ボトム酸化膜の膜厚は約20Å程度
に、窒化膜の膜厚は約50Å程度に、ブロック酸化膜の
膜厚は約40Å程度にそれぞれ設定されている。
度にドープして低抵抗化したポリシリコン等の導電性物
質からなり、ONO膜27で覆われている。ONO膜2
7は、例えばSi3 N4 等の誘電率の高い窒化膜を、例
えばSiO 2 等の酸化膜で上下からサンドイッチした構
造を有している。ボトム酸化膜の膜厚は約20Å程度
に、窒化膜の膜厚は約50Å程度に、ブロック酸化膜の
膜厚は約40Å程度にそれぞれ設定されている。
【0018】サイドウォールゲート28は、アドレスゲ
ート26と同様に、例えばポリシリコン等の導電性物質
からなり、アドレスゲート26のドレイン領域23側を
覆っているONO膜27に被着している。つまり、サイ
ドウォールゲート28とアドレスゲート26との間に
は、ONO膜27が介在されており、このONO膜27
により、サイドウォールゲート28とアドレスゲート2
6とが絶縁されている。
ート26と同様に、例えばポリシリコン等の導電性物質
からなり、アドレスゲート26のドレイン領域23側を
覆っているONO膜27に被着している。つまり、サイ
ドウォールゲート28とアドレスゲート26との間に
は、ONO膜27が介在されており、このONO膜27
により、サイドウォールゲート28とアドレスゲート2
6とが絶縁されている。
【0019】メモリゲート29は、アドレスゲート26
と同様に、例えばポリシリコン等の導電性物質からな
り、アドレスゲート26の所定領域まで延ばされた状態
でサイドウォールゲート28に接続している。つまり、
メモリゲート29とアドレスゲート26の延設部との間
には、ONO膜27が介在されており、このONO膜2
7により、メモリゲート29とアドレスゲート26とが
絶縁されている。
と同様に、例えばポリシリコン等の導電性物質からな
り、アドレスゲート26の所定領域まで延ばされた状態
でサイドウォールゲート28に接続している。つまり、
メモリゲート29とアドレスゲート26の延設部との間
には、ONO膜27が介在されており、このONO膜2
7により、メモリゲート29とアドレスゲート26とが
絶縁されている。
【0020】また、シリコン基板20の全面は、Pドー
プのSiO2 であるPSG(phospho-silicate glass)中
にBを混入したBPSG(boron-phospho-silicate glas
s)等の層間絶縁膜30で被覆されている。そして、層間
絶縁膜30およびONO膜27において、ドレイン領域
23と対応する部分には、コンタクトホール31が開口
されており、コンタクトホール31を通してドレイン配
線32がドレイン領域23と接触するように形成されて
いる。なお、図示していないが、ソース領域22および
アドレスゲート26、メモリゲート29と対応する部分
にもそれぞれコンタクトホールが開口されており、各コ
ンタクトホールを通してソース配線およびアドレスゲー
ト配線、メモリゲート配線がそれぞれソース領域22お
よびアドレスゲート26、メモリゲート29と接触する
ように形成されている。
プのSiO2 であるPSG(phospho-silicate glass)中
にBを混入したBPSG(boron-phospho-silicate glas
s)等の層間絶縁膜30で被覆されている。そして、層間
絶縁膜30およびONO膜27において、ドレイン領域
23と対応する部分には、コンタクトホール31が開口
されており、コンタクトホール31を通してドレイン配
線32がドレイン領域23と接触するように形成されて
いる。なお、図示していないが、ソース領域22および
アドレスゲート26、メモリゲート29と対応する部分
にもそれぞれコンタクトホールが開口されており、各コ
ンタクトホールを通してソース配線およびアドレスゲー
ト配線、メモリゲート配線がそれぞれソース領域22お
よびアドレスゲート26、メモリゲート29と接触する
ように形成されている。
【0021】ドレイン配線32を含む配線は、Al等の
導電性物質からなり、各配線上においては、不揮発性記
憶素子MDの表面を保護すると共に、外部から汚染物質
の侵入を防止するための、例えば窒化膜(Si3 N4 )
等の絶縁物質からなるパッシベーション膜33が、全面
に積層されている。図2は不揮発性記憶素子を備えた不
揮発性記憶装置の等価回路図である。図2を参照しつ
つ、上記不揮発性記憶素子MDを備えた不揮発性記憶装
置Mの電気的構成について説明する。
導電性物質からなり、各配線上においては、不揮発性記
憶素子MDの表面を保護すると共に、外部から汚染物質
の侵入を防止するための、例えば窒化膜(Si3 N4 )
等の絶縁物質からなるパッシベーション膜33が、全面
に積層されている。図2は不揮発性記憶素子を備えた不
揮発性記憶装置の等価回路図である。図2を参照しつ
つ、上記不揮発性記憶素子MDを備えた不揮発性記憶装
置Mの電気的構成について説明する。
【0022】不揮発性記憶装置Mは、図2の如く、点線
で囲んだメモリセルMC1,MC2,MC3,MC4が
行方向Xおよび列方向Yにマトリクス状に配列されてお
り、各メモリセルMC1,MC2,MC3,MC4は、
1つの不揮発性記憶素子MD1,MD2,MD3,MD
4のみからなる構造を有している。行方向に配列された
不揮発性記憶素子MD1,MD2のメモリゲートには、
ワードラインWL1が、アドレスゲートには、アドレス
ゲートラインAGL1がそれぞれ接続されている。同様
に、行方向に配列された不揮発性記憶素子MD3,MD
4のメモリゲートには、ワードラインWL2が、アドレ
スゲートには、アドレスゲートラインAGL2がそれぞ
れ接続されている。
で囲んだメモリセルMC1,MC2,MC3,MC4が
行方向Xおよび列方向Yにマトリクス状に配列されてお
り、各メモリセルMC1,MC2,MC3,MC4は、
1つの不揮発性記憶素子MD1,MD2,MD3,MD
4のみからなる構造を有している。行方向に配列された
不揮発性記憶素子MD1,MD2のメモリゲートには、
ワードラインWL1が、アドレスゲートには、アドレス
ゲートラインAGL1がそれぞれ接続されている。同様
に、行方向に配列された不揮発性記憶素子MD3,MD
4のメモリゲートには、ワードラインWL2が、アドレ
スゲートには、アドレスゲートラインAGL2がそれぞ
れ接続されている。
【0023】また、行方向に配列する不揮発性記憶素子
MD1,MD2のドレインが直列に接続されており、当
該接続中間点にビットラインBLが接続されている。同
様に、行方向に配列する不揮発性記憶素子MD3,MD
4のドレインが直列に接続されており、当該接続中間点
にビットラインBLが接続されている。つまり、行方向
に配列する不揮発性記憶素子MD1,MD2およびMD
3,MD4でビットラインBLを共有している。
MD1,MD2のドレインが直列に接続されており、当
該接続中間点にビットラインBLが接続されている。同
様に、行方向に配列する不揮発性記憶素子MD3,MD
4のドレインが直列に接続されており、当該接続中間点
にビットラインBLが接続されている。つまり、行方向
に配列する不揮発性記憶素子MD1,MD2およびMD
3,MD4でビットラインBLを共有している。
【0024】そして、各不揮発性記憶素子MD1,MD
2,MD3,MD4のソースには、ソースラインSLが
共通接続されている。ここで、主に図2および表1を参
照しつつ、不揮発性記憶素子MDの情報の書き込み、消
去および読み出し動作について説明する。なお、表1に
おいてはメモリセルMC1,MC2を選択した場合を想
定している。
2,MD3,MD4のソースには、ソースラインSLが
共通接続されている。ここで、主に図2および表1を参
照しつつ、不揮発性記憶素子MDの情報の書き込み、消
去および読み出し動作について説明する。なお、表1に
おいてはメモリセルMC1,MC2を選択した場合を想
定している。
【0025】
【表1】
【0026】<書き込み(WRITE)>情報の書き込
みは、ワードラインWL2、アドレストゲートラインA
GL2、ソースラインSLおよびビットラインBLを接
地電位0Vとしておき、情報の書き込みを行うメモリセ
ルMC1,MC2を選択すべく、アドレスゲートライン
AGL1を接地電位0Vとし、ワードラインWL1に対
して高電圧8Vを印加する。
みは、ワードラインWL2、アドレストゲートラインA
GL2、ソースラインSLおよびビットラインBLを接
地電位0Vとしておき、情報の書き込みを行うメモリセ
ルMC1,MC2を選択すべく、アドレスゲートライン
AGL1を接地電位0Vとし、ワードラインWL1に対
して高電圧8Vを印加する。
【0027】そうすると、図3に示すように、選択され
たメモリセルMC1,MC2内の不揮発性記憶素子MD
1,MD2では、メモリゲート291,292とPウェ
ル21との間に高電圧がかかり、Pウェル21からメモ
リゲート291,292に向かってFN(Fowler Nordhe
im) トンネル電流が発生する。その結果、エレクトロン
がサイドウォールゲート281,282直下のONO膜
271,272に注入され、情報「1」の書き込み状態
となる。
たメモリセルMC1,MC2内の不揮発性記憶素子MD
1,MD2では、メモリゲート291,292とPウェ
ル21との間に高電圧がかかり、Pウェル21からメモ
リゲート291,292に向かってFN(Fowler Nordhe
im) トンネル電流が発生する。その結果、エレクトロン
がサイドウォールゲート281,282直下のONO膜
271,272に注入され、情報「1」の書き込み状態
となる。
【0028】一方、情報の書き込みを行わない場合に
は、ワードラインWL1,WL2、アドレストゲートラ
インAGL1,AGL2およびソースラインSLを接地
電位0Vとし、ビットラインBLに対して5Vを印加す
る。そうすると、メモリセルMC1,MC2内の不揮発
性記憶素子MD1,MD2では、FNトンネル電流が発
生せず、ONO膜271,272にエレクトロンが注入
されることはない。よって、情報の書き込みが行われな
い。
は、ワードラインWL1,WL2、アドレストゲートラ
インAGL1,AGL2およびソースラインSLを接地
電位0Vとし、ビットラインBLに対して5Vを印加す
る。そうすると、メモリセルMC1,MC2内の不揮発
性記憶素子MD1,MD2では、FNトンネル電流が発
生せず、ONO膜271,272にエレクトロンが注入
されることはない。よって、情報の書き込みが行われな
い。
【0029】ONO膜にエレクトンが蓄積されている状
態と、蓄積されていない状態とでは、不揮発性記憶素子
のソース−ドレイン間を導通させるための必要なゲート
電圧が変化する。すなわち、不揮発性記憶素子のソース
−ドレインを導通させるためのしきい値電圧VTHは、O
NO膜にエレクトロンを注入した状態で高いしきい値V
1をとり、エレクトロンが未注入の状態では低いしきい
値電圧V2をとる。このように、しきい値電圧VTHを2
種類に設定することで「1」または「0」の二値データ
を不揮発性記憶素子に記憶させることができる。 <消去(ERASE)>情報の消去は、ワードラインW
L2、アドレストゲートラインAGL2およびソースラ
インSLを接地電位0Vとし、ビットラインBLを接地
電位0Vまたは開放(open)状態としておき、情報の消去
を行うメモリセルMC1,MC2を選択すべく、アドレ
スゲートラインAGL1を接地電位0Vとし、ワードラ
インWL1に対して負の高電圧−8Vを印加する。
態と、蓄積されていない状態とでは、不揮発性記憶素子
のソース−ドレイン間を導通させるための必要なゲート
電圧が変化する。すなわち、不揮発性記憶素子のソース
−ドレインを導通させるためのしきい値電圧VTHは、O
NO膜にエレクトロンを注入した状態で高いしきい値V
1をとり、エレクトロンが未注入の状態では低いしきい
値電圧V2をとる。このように、しきい値電圧VTHを2
種類に設定することで「1」または「0」の二値データ
を不揮発性記憶素子に記憶させることができる。 <消去(ERASE)>情報の消去は、ワードラインW
L2、アドレストゲートラインAGL2およびソースラ
インSLを接地電位0Vとし、ビットラインBLを接地
電位0Vまたは開放(open)状態としておき、情報の消去
を行うメモリセルMC1,MC2を選択すべく、アドレ
スゲートラインAGL1を接地電位0Vとし、ワードラ
インWL1に対して負の高電圧−8Vを印加する。
【0030】そうすると、図4に示すように、選択され
たメモリセルMC1,MC2内の不揮発性記憶素子MD
1,MD2では、メモリゲート291,292とPウェ
ル21との間に書き込み時とは逆のバイアスがかかり、
メモリゲート291,292からにPウェル21に向か
ってFNトンネル電流が発生する。その結果、ONO膜
271,272内に蓄積されていたエレクトロンがPウ
ェル21に流入し、ONO膜271,272からエレク
トロンが取り出される。よって、情報の消去状態、すな
わち情報「0」の書き込み状態となる。 <読み出し(READ)>情報の読み出しは、ワードラ
インWL2およびアドレスゲートラインAGL2および
ソースラインSLを接地電位0Vとしておき、読み出し
を行うメモリセルMC1,MC2を選択すべく、アドレ
スゲートラインSGL1に対して5Vを印加し、ビット
ラインBLに対して1Vを印加し、ワードラインWL1
に対してセンス電圧2Vを印加する。
たメモリセルMC1,MC2内の不揮発性記憶素子MD
1,MD2では、メモリゲート291,292とPウェ
ル21との間に書き込み時とは逆のバイアスがかかり、
メモリゲート291,292からにPウェル21に向か
ってFNトンネル電流が発生する。その結果、ONO膜
271,272内に蓄積されていたエレクトロンがPウ
ェル21に流入し、ONO膜271,272からエレク
トロンが取り出される。よって、情報の消去状態、すな
わち情報「0」の書き込み状態となる。 <読み出し(READ)>情報の読み出しは、ワードラ
インWL2およびアドレスゲートラインAGL2および
ソースラインSLを接地電位0Vとしておき、読み出し
を行うメモリセルMC1,MC2を選択すべく、アドレ
スゲートラインSGL1に対して5Vを印加し、ビット
ラインBLに対して1Vを印加し、ワードラインWL1
に対してセンス電圧2Vを印加する。
【0031】そうすると、図5(a)(b)に示すよう
に、選択されたメモリセルMC1,MC2内の不揮発性
記憶素子MD1,MD2では、アドレスゲート261,
262に5Vが印加されているため、アドレスゲート2
61,262直下のPウェル21の表面には、このウェ
ル21のホール濃度と等しい濃度のエレクトロンが誘起
され、反転層(inversion layer) ILが生じることにな
る。
に、選択されたメモリセルMC1,MC2内の不揮発性
記憶素子MD1,MD2では、アドレスゲート261,
262に5Vが印加されているため、アドレスゲート2
61,262直下のPウェル21の表面には、このウェ
ル21のホール濃度と等しい濃度のエレクトロンが誘起
され、反転層(inversion layer) ILが生じることにな
る。
【0032】このとき、図5(a)に示すように、不揮
発性記憶素子MD1,MD2のONO膜271,272
にエレクトロンが蓄積されておれば、メモリゲート29
1,292の正電荷はONO膜271,272に蓄積さ
れているエレクトロンで打ち消されてしまい、この正電
荷の影響がサイドウォールゲート281,282直下の
Pウェル21の表面まで到達しない。したがって、不揮
発性記憶素子MD1,MD2にチャネルが形成されず、
ドレイン領域231,232からソース領域221,2
22に電流が流れない。一方、図5(b)に示すよう
に、不揮発性記憶素子MD1,MD2のONO膜27
1,272にエレクトロンが蓄積されていなければ、メ
モリゲート291,292の正電荷の影響がサイドウォ
ールゲート281,282直下のPウェル21の表面ま
で及び、不揮発性記憶素子MD1,MD2にチャネルが
形成され、ドレイン領域231,232からソース領域
221,222に電流が流れる。この状態を図示しない
デコーダおよびセンスアンプでセンシングすれば、不揮
発性記憶素子MD1,MD2に記憶されている情報の読
み出しが行われる。
発性記憶素子MD1,MD2のONO膜271,272
にエレクトロンが蓄積されておれば、メモリゲート29
1,292の正電荷はONO膜271,272に蓄積さ
れているエレクトロンで打ち消されてしまい、この正電
荷の影響がサイドウォールゲート281,282直下の
Pウェル21の表面まで到達しない。したがって、不揮
発性記憶素子MD1,MD2にチャネルが形成されず、
ドレイン領域231,232からソース領域221,2
22に電流が流れない。一方、図5(b)に示すよう
に、不揮発性記憶素子MD1,MD2のONO膜27
1,272にエレクトロンが蓄積されていなければ、メ
モリゲート291,292の正電荷の影響がサイドウォ
ールゲート281,282直下のPウェル21の表面ま
で及び、不揮発性記憶素子MD1,MD2にチャネルが
形成され、ドレイン領域231,232からソース領域
221,222に電流が流れる。この状態を図示しない
デコーダおよびセンスアンプでセンシングすれば、不揮
発性記憶素子MD1,MD2に記憶されている情報の読
み出しが行われる。
【0033】ところで、センス電圧とは、上記しきい値
電圧VTHの2種類のV1,V2の中間的な電圧である。
したがって、このセンス電圧を印加すると、ONO膜に
エレクトロンが蓄積されているか否かで、不揮発性記憶
素子の導通/非導通が決定される。上記情報の読み出し
時において、図1の如く、アドレスゲート26とメモリ
ゲート29との間に、誘電率の高い窒化膜を含むONO
膜27を介在させてチャネル抵抗を低くしているから、
メモリゲート29がチャネル領域24から離れていて
も、メモリゲート電圧(センス電圧)で充分チャネルを
ONすることができる。そのため、従来と同様に速い読
出速度を確保することができる。
電圧VTHの2種類のV1,V2の中間的な電圧である。
したがって、このセンス電圧を印加すると、ONO膜に
エレクトロンが蓄積されているか否かで、不揮発性記憶
素子の導通/非導通が決定される。上記情報の読み出し
時において、図1の如く、アドレスゲート26とメモリ
ゲート29との間に、誘電率の高い窒化膜を含むONO
膜27を介在させてチャネル抵抗を低くしているから、
メモリゲート29がチャネル領域24から離れていて
も、メモリゲート電圧(センス電圧)で充分チャネルを
ONすることができる。そのため、従来と同様に速い読
出速度を確保することができる。
【0034】図6および図7は不揮発性記憶素子の製造
方法を工程順に示す概略断面図である。図6および図7
を参照しつつ、上記不揮発性記憶素子MDの製造方法に
ついて説明する。まず、図6(a)に示すように、Pウ
ェル21を形成する。すなわち、N型シリコン基板20
上に、熱酸化によりSiO2 を全面に成長させた後、フ
ォトリソグラフィー技術(photolithorraphy technolog
y) によってウェル形成領域のみレジストパターンを形
成する。レジストをマスクとしてこの部分のSiO2 を
エッチング除去し、さらにインプラ(implantation)等に
より、P型の不純物である、例えばボロンをイオン注入
する。レジストを除去した後、イオン注入したボロンを
熱拡散させPウェル21を相対的に深く形成する。ここ
で、レジストおよびSiO2 は用済みであるので除去す
る。
方法を工程順に示す概略断面図である。図6および図7
を参照しつつ、上記不揮発性記憶素子MDの製造方法に
ついて説明する。まず、図6(a)に示すように、Pウ
ェル21を形成する。すなわち、N型シリコン基板20
上に、熱酸化によりSiO2 を全面に成長させた後、フ
ォトリソグラフィー技術(photolithorraphy technolog
y) によってウェル形成領域のみレジストパターンを形
成する。レジストをマスクとしてこの部分のSiO2 を
エッチング除去し、さらにインプラ(implantation)等に
より、P型の不純物である、例えばボロンをイオン注入
する。レジストを除去した後、イオン注入したボロンを
熱拡散させPウェル21を相対的に深く形成する。ここ
で、レジストおよびSiO2 は用済みであるので除去す
る。
【0035】上記Pウェル形成工程が終了すると、図6
(b)に示すように、ゲート酸化膜25およびアドレス
ゲート26を形成する。すなわち、Pウェル21の表面
に、熱酸化温度900〜1000℃で相対的に薄い熱酸
化膜を形成する。そして、LPCVD(Low Pressure Cm
emical Vapor Deposition)法により、熱酸化膜上にポリ
シリコンを全面に堆積し、ポリシリコンに対して高濃度
にリン等の導電性物質をドープする。次に、ポリシリコ
ン上にレジストパターンを形成し、レジストパターンを
マスクとしてポリシリコンおよび熱酸化膜をエッチング
してゲート酸化膜25およびアドレスゲート26を形成
する。なお、エッチングについてはRIE(reactive io
n etching)を用いるのが好ましい。
(b)に示すように、ゲート酸化膜25およびアドレス
ゲート26を形成する。すなわち、Pウェル21の表面
に、熱酸化温度900〜1000℃で相対的に薄い熱酸
化膜を形成する。そして、LPCVD(Low Pressure Cm
emical Vapor Deposition)法により、熱酸化膜上にポリ
シリコンを全面に堆積し、ポリシリコンに対して高濃度
にリン等の導電性物質をドープする。次に、ポリシリコ
ン上にレジストパターンを形成し、レジストパターンを
マスクとしてポリシリコンおよび熱酸化膜をエッチング
してゲート酸化膜25およびアドレスゲート26を形成
する。なお、エッチングについてはRIE(reactive io
n etching)を用いるのが好ましい。
【0036】上記ゲート酸化膜およびアドレスゲートの
形成工程が終了すると、図6(c)に示すように、ON
O膜27を形成する。すなわち、CVD法により、全面
に酸化シリコン膜を約70Å程度に厚く積層し、酸化シ
リコン膜の上部を約50Å程度熱窒化して窒化シリコン
膜を形成する。さらに、CVD法により、窒化シリコン
膜上に酸化シリコン膜を40Å程度薄く積層する。これ
により、窒化膜をボトム酸化膜、ブロック酸化膜でサン
ドイッチしたONO膜27が形成される。
形成工程が終了すると、図6(c)に示すように、ON
O膜27を形成する。すなわち、CVD法により、全面
に酸化シリコン膜を約70Å程度に厚く積層し、酸化シ
リコン膜の上部を約50Å程度熱窒化して窒化シリコン
膜を形成する。さらに、CVD法により、窒化シリコン
膜上に酸化シリコン膜を40Å程度薄く積層する。これ
により、窒化膜をボトム酸化膜、ブロック酸化膜でサン
ドイッチしたONO膜27が形成される。
【0037】上記ONO膜形成工程が終了すると、図6
(d)に示すように、サイドウォールゲート28を形成
する。すなわち、LPCVD法により、全面にポリシリ
コンを堆積し、ポリシリコンに対して高濃度にリン等の
導電性物質をドープする。つづけて、ポリシリコンをエ
ッチバックして、ゲート酸化膜25およびアドレスゲー
ト26の両側(ソース領域およびドレイン領域側)にサ
イドウォールを形成する。そして、他方(ソース領域
側)のサイドウォールをエッチング除去する。これによ
り、一方(ドレイン領域側)のサイドウォールはサイド
ウォールゲート28となる。
(d)に示すように、サイドウォールゲート28を形成
する。すなわち、LPCVD法により、全面にポリシリ
コンを堆積し、ポリシリコンに対して高濃度にリン等の
導電性物質をドープする。つづけて、ポリシリコンをエ
ッチバックして、ゲート酸化膜25およびアドレスゲー
ト26の両側(ソース領域およびドレイン領域側)にサ
イドウォールを形成する。そして、他方(ソース領域
側)のサイドウォールをエッチング除去する。これによ
り、一方(ドレイン領域側)のサイドウォールはサイド
ウォールゲート28となる。
【0038】上記サイドウォールゲート形成工程が終了
すると、図6(e)に示すように、ソース領域22およ
びドレイン領域23を形成する。すなわち、サイドウォ
ールゲート28、ONO膜27、アドレスゲート26お
よびゲート酸化膜25をマスクとして、インプラ等によ
り、N型の不純物である、例えばリン等をイオン注入
し、ソース領域22およびドレイン領域23を自己整合
的に形成する。
すると、図6(e)に示すように、ソース領域22およ
びドレイン領域23を形成する。すなわち、サイドウォ
ールゲート28、ONO膜27、アドレスゲート26お
よびゲート酸化膜25をマスクとして、インプラ等によ
り、N型の不純物である、例えばリン等をイオン注入
し、ソース領域22およびドレイン領域23を自己整合
的に形成する。
【0039】上記サイドウォールゲート形成工程が終了
すると、図7(a)ないし図7(c)に示すように、メ
モリゲート29を形成する。すなわち、図7(a)に示
すように、CVD(Cmemical Vapor Deposition) 法によ
り、BPSG30aを全面に厚く堆積した後、図7
(b)に示すように、サイドウォールゲート28の上部
が少し露出する程度までリフローを行ってBPSG30
aを平坦にする。
すると、図7(a)ないし図7(c)に示すように、メ
モリゲート29を形成する。すなわち、図7(a)に示
すように、CVD(Cmemical Vapor Deposition) 法によ
り、BPSG30aを全面に厚く堆積した後、図7
(b)に示すように、サイドウォールゲート28の上部
が少し露出する程度までリフローを行ってBPSG30
aを平坦にする。
【0040】そして、図7(c)に示すように、LPC
VD法により、ポリシリコンを全面に堆積し、ポリシリ
コンに対して高濃度にリン等の導電性物質をドープす
る。次に、ポリシリコン上にレジストパターンを形成す
る。つづけて、レジストパターンをマスクとして、ポリ
シリコンがアドレスゲート26の一部を覆うように、ポ
リシリコンの所定領域をエッチングしてサイドウォール
ゲート28上にメモリゲート29を形成する。
VD法により、ポリシリコンを全面に堆積し、ポリシリ
コンに対して高濃度にリン等の導電性物質をドープす
る。次に、ポリシリコン上にレジストパターンを形成す
る。つづけて、レジストパターンをマスクとして、ポリ
シリコンがアドレスゲート26の一部を覆うように、ポ
リシリコンの所定領域をエッチングしてサイドウォール
ゲート28上にメモリゲート29を形成する。
【0041】上記メモリゲート形成工程が終了すると、
図7(d)に示すように、メタライゼーションおよびパ
ッシベーション膜33を形成する。すなわち、CVD法
により、BPSG30bを全面に厚く堆積する。ここ
で、BPSG30a,30bが層間絶縁膜30となる。
そして、全面にレジストを塗布し、配線の取り出し口に
のみレジストに孔を開ける。次に、レジストをマスクに
して、層間絶縁膜30およびONO膜27をRIEによ
ってエッチング除去し、ドレイン領域23上にコンタク
トホール31を開口する。このとき、図示していない
が、同様にソース領域22およびアドレスゲート26、
メモリゲート29と対応する部分にもそれぞれコンタク
トホールを開口する。つづけて、レジストを剥離した
後、例えばスッパタリング等によりAl等を堆積し、マ
スク合わせおよびRIEを用いて、ドレイン配線32を
含む配線を形成する。しかる後、CVD法により、全面
に窒化膜(Si3 N4 )等の絶縁物質を堆積してパッシ
ベーション膜33を形成する。
図7(d)に示すように、メタライゼーションおよびパ
ッシベーション膜33を形成する。すなわち、CVD法
により、BPSG30bを全面に厚く堆積する。ここ
で、BPSG30a,30bが層間絶縁膜30となる。
そして、全面にレジストを塗布し、配線の取り出し口に
のみレジストに孔を開ける。次に、レジストをマスクに
して、層間絶縁膜30およびONO膜27をRIEによ
ってエッチング除去し、ドレイン領域23上にコンタク
トホール31を開口する。このとき、図示していない
が、同様にソース領域22およびアドレスゲート26、
メモリゲート29と対応する部分にもそれぞれコンタク
トホールを開口する。つづけて、レジストを剥離した
後、例えばスッパタリング等によりAl等を堆積し、マ
スク合わせおよびRIEを用いて、ドレイン配線32を
含む配線を形成する。しかる後、CVD法により、全面
に窒化膜(Si3 N4 )等の絶縁物質を堆積してパッシ
ベーション膜33を形成する。
【0042】このように、メモリゲート29を形成する
前に、サイドウォールゲート28を形成し、このサイド
ウォールゲート28とアドレスゲート26とをマスクと
してイオンを注入し、ソース領域22およびドレイン領
域23を自己整合的に形成しているので(図6(d)
(e)参照)、アドレスゲート26およびメモリゲート
29を備えていても、チャネル長を短くできる。そのた
め、素子のさらなる微細化にも対応することができる。
前に、サイドウォールゲート28を形成し、このサイド
ウォールゲート28とアドレスゲート26とをマスクと
してイオンを注入し、ソース領域22およびドレイン領
域23を自己整合的に形成しているので(図6(d)
(e)参照)、アドレスゲート26およびメモリゲート
29を備えていても、チャネル長を短くできる。そのた
め、素子のさらなる微細化にも対応することができる。
【0043】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更
を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施例で
は、P型シリコン基板を使用した場合について記載した
が、N型シリコン基板を使用してもよい。また、電荷蓄
積膜を、ONO膜に代えてNO(nitride-oxide) 膜とし
てもよい。
ものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更
を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施例で
は、P型シリコン基板を使用した場合について記載した
が、N型シリコン基板を使用してもよい。また、電荷蓄
積膜を、ONO膜に代えてNO(nitride-oxide) 膜とし
てもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、高速動作を確保しつつ、チャネル長を短くでき
る。そのため、素子のさらなる微細化に貢献するといっ
た優れた効果がある。
よると、高速動作を確保しつつ、チャネル長を短くでき
る。そのため、素子のさらなる微細化に貢献するといっ
た優れた効果がある。
【図1】本発明の一実施例に係る不揮発性記憶素子の構
造を示す概略断面図である。
造を示す概略断面図である。
【図2】不揮発性記憶素子を備えた不揮発性記憶装置の
等価回路図である。
等価回路図である。
【図3】情報の書き込み時における不揮発性記憶素子の
動作を図解的に示す図である。
動作を図解的に示す図である。
【図4】情報の消去時における不揮発性記憶素子の動作
を図解的に示す図である。
を図解的に示す図である。
【図5】情報の読み出し時における不揮発性記憶素子の
動作を図解的に示す図である。
動作を図解的に示す図である。
【図6】不揮発性記憶素子の製造方法を工程順に示す概
略断面図である。
略断面図である。
【図7】図6につづく不揮発性記憶素子の製造方法を工
程順に示す概略断面図である。
程順に示す概略断面図である。
【図8】従来の不揮発性記憶素子の構造を示す概略断面
図である。
図である。
20 N型シリコン基板 21 Pウェル 22 ソース領域 23 ドレイン領域 24 チャネル領域 25 ゲート酸化膜 26 アドレスゲート 27 ONO膜 28 サイドウォールゲート 29 メモリゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−170970(JP,A) 特開 平5−218449(JP,A) 特開 昭62−131581(JP,A) 特開 昭64−59949(JP,A) 特開 昭62−49670(JP,A) 特開 昭62−158358(JP,A) 特開 平5−198823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792
Claims (2)
- 【請求項1】電荷を注入したり、取り出すことで情報の
記憶を行う不揮発性記憶素子であって、 予め定める第1の導電型式をした半導体基板、 上記半導体基板の表面層に所定の間隔をあけて形成さ
れ、上記第1の導電型式とは反対の第2の導電型式をし
たソース領域およびドレイン領域、 上記ソース領域およびドレイン領域で挟まれるように生
じるチャネル領域の、ドレイン領域側の予め定める領域
を除く領域上に形成されたゲート絶縁膜、 上記ゲート絶縁膜上に形成されたアドレスゲート、 上記チャネル領域の予め定める領域上に、アドレスゲー
トの一部領域を覆う状態で形成された、窒化膜を含む電
荷を蓄積する電荷蓄積膜、 上記アドレスゲートのドレイン領域側側方に対応する電
荷蓄積膜に被着形成されたサイドウォールゲート、なら
びに上記サイドウォールゲート上に、アドレスゲートの
一部領域を覆う状態で形成されたメモリゲートを含むこ
とを特徴とする不揮発性記憶素子。 - 【請求項2】請求項1記載の不揮発性記憶素子を製造す
るための方法であって、 予め定める第1の導電型式をした半導体基板の所定領域
上に、ゲート絶縁膜およびアドレスゲートを順次形成す
る工程、 ゲート絶縁膜およびアドレスゲートの一側方で露出して
いる半導体基板上に、アドレスゲートの一部領域を覆う
状態で、窒化膜を含む電荷を蓄積する電荷蓄積膜を形成
する工程、 アドレスゲートの一側方に対応する電荷蓄積膜にサイド
ウォールゲートを被着形成する工程、 アドレスゲートおよびサイドウォールゲートをマスクと
して、第1の導電型式とは反対の第2の導電型式をした
不純物イオンを注入し、ソース領域およびドレイン領域
を自己整合的に形成する工程、ならびにサイドウォール
ゲート上に、アドレスゲートの一部領域を覆う状態でメ
モリゲートを形成する工程を含むことを特徴とする不揮
発性記憶素子の製造方法。
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---|---|---|---|
JP34196592A JP3173907B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 不揮発性記憶素子およびその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34196592A JP3173907B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 不揮発性記憶素子およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06188430A JPH06188430A (ja) | 1994-07-08 |
JP3173907B2 true JP3173907B2 (ja) | 2001-06-04 |
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ID=18350139
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JP4546795B2 (ja) * | 2004-09-15 | 2010-09-15 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置 |
JP4611878B2 (ja) * | 2005-12-01 | 2011-01-12 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置 |
JP5563109B2 (ja) * | 2013-01-28 | 2014-07-30 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP34196592A patent/JP3173907B2/ja not_active Expired - Fee Related
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