JPH06125094A - 不揮発性記憶素子およびこの素子の製造方法ならびにこの素子を利用した不揮発性記憶装置およびその駆動方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子およびこの素子の製造方法ならびにこの素子を利用した不揮発性記憶装置およびその駆動方法

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JPH06125094A
JPH06125094A JP27208492A JP27208492A JPH06125094A JP H06125094 A JPH06125094 A JP H06125094A JP 27208492 A JP27208492 A JP 27208492A JP 27208492 A JP27208492 A JP 27208492A JP H06125094 A JPH06125094 A JP H06125094A
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volatile memory
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JP27208492A
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Takanori Ozawa
孝典 小澤
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 情報の書き込み時における書込ディスターブ
を防止できるメモリトランジスタの提供を目的とする。 【構成】 メモリトランジスタのONO膜34及びゲー
ト電極35と、ソース領域31との間の予め定める領域
にオフセット領域を形成すべく、ONO膜34及びゲー
ト電極35をソース領域31と所定の間隔Dをあけて配
置した。なお、レジストを塗布したゲート電極35上で
斜めに不純物を注入拡散してソース領域31及びドレン
領域32を形成して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性記憶素子およ
びこの製造方法ならびにその不揮発性記憶素子を利用し
た不揮発性記憶装置およびこの記憶装置の駆動方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電荷を蓄積することで情報を
半永久的に記憶する不揮発性記憶素子(以下、「不揮発
性メモリセル」という。)を複数個接続して、所望の不
揮発性メモリセルに情報の書き込み、消去が自由に行な
える不揮発性記憶装置(以下、「不揮発性メモリ」とい
う。)が知られている。このような不揮発性メモリの一
例を図12に示す。
【0003】上記不揮発性メモリは、電荷を蓄積するゲ
ート絶縁膜を有するメモリトランジスタ1A,1B,1
C,1Dと、メモリセル選択用のセレクトトランジスタ
2A,2B,2C,2Dとをメモリセル3A,3B,3
C,3Dとした、いわゆる2トランジスタ/1セル構造
を有しており、これらメモリセル3A,3B,3C,3
Dは単一の半導体基板上でマトリクス状に配列形成して
構成されている。
【0004】ところで、近年、半導体産業の発展に伴
い、不揮発性メモリの高集積化が要求されている。この
要求に応えるためには、メモリセル回路の集積度を向上
させることが考えられるが、上記不揮発性メモリは、2
トランジスタ/1セル構造を有しているため、高集積化
に対応することに限界があった。そこで、不揮発性メモ
リの高集積化に対応するために、図13に示すようにメ
モリトランジスタのみを不揮発性メモリセルとした、1
トランジスタ/1セル構造を有する不揮発性メモリが提
案された。
【0005】上記不揮発性メモリは、メモリトランジス
タ1A,1B,1C,1Dをメモリセル3A,3B,3
C,3Dとした1トランジスタ/1セル構造を有してお
り、これらメモリセル3A,3B,3C,3Dが、単一
の半導体基板上でマトリクス状に配列形成して構成され
ている。なお、以下の説明において、これらメモリトラ
ンジスタ1A,1B,1C,1Dを総称するときは「メ
モリトランジスタ1」という。
【0006】しかしながら、この不揮発性メモリは、1
トランジスタ/1セル構造を有しているものの、情報を
読み出すために読出電圧が印加されるソースラインSL
1,SL2を独立させて、各メモリトランジスタ1のソ
ースに読出電圧を印加することで情報の読み出しを行な
っているので、ソースライン毎に読出電圧を印加する手
段が必要となって回路構成が複雑になるばかりか、さら
なる高集積化に貢献できなかった。
【0007】上記に対処するために、図14に示すよう
に、ソースラインを共通接続した1トランジスタ/1セ
ル構造の不揮発性メモリが提案された。この不揮発性メ
モリでは、ソースラインSLを共通接続したことによ
り、情報を読み出すための読出電圧を印加する手段をソ
ースライン毎に設ける必要が解消されたため、回路構成
が簡素化され、さらなる高集積化が可能となった。な
お、その他の構成は図13で示した不揮発性メモリと同
じである。
【0008】上記不揮発性メモリにおける情報の書込動
作について、図14を参照して説明する。たとえば、図
14において、メモリトランジスタ1Aに情報の書き込
みを行うとすると、ソースラインSLおよび基板ライン
SUBに接地電位をしておき、メモリトランジスタ1A
が接続されているワードラインWL1に高電圧10Vを
印加し、メモリトランジスタ1Aを選択するために、ビ
ットラインBL1に書込電圧6Vを印加する。一方、非
選択のメモリトランジスタが接続されているワードライ
ンWL2は接地電位としておき、ビットラインBL2に
は、書込禁止電圧0Vを印加する。
【0009】そうすると、メモリトランジスタ1Aのゲ
ート絶縁膜に電荷が蓄積され、情報の書き込みが行われ
る。上記メモリトランジスタの動作原理について、図1
5を参照しつつ説明する。図15は、メモリトランジス
タの原理的構成を示す概念図である。このメモリトラン
ジスタは、MONOSFET(Metal Oxide Nitride Ox
ideSilicon Field Effect Transistor )であって、チ
ャネル領域4を挟んで、N+型ソース領域5およびN+
型ドレイン領域6が形成されたP型シリコン基板7と、
このP型シリコン基板7上において、チャネル領域4上
に形成されたゲート絶縁膜8(以下、「ONO膜8」と
いう。)と、このONO膜8を介してチャネル領域4上
に設けられたゲート電極9とを備えている。ONO膜8
は、電荷を蓄積する窒化膜10を、トンネル酸化膜11
およびブロック酸化膜12で挟持した、いわゆるサンド
イッチ構造を有している。
【0010】そして、書き込み時においては、ソース領
域5およびシリコン基板7に接地電位0Vを印加してお
き、ゲート電極9に高電圧10Vを印加し、ドレイン領
域6に書込電圧6Vを印加すると、ソース−ドレイン間
に飽和チャネル電流が流れる。すると、ドレイン領域6
近傍のピンチオフ領域で、高電界により加速された電子
がイオン化を起こし、高エネルギーをもつ電子、いわゆ
るホットエレクトロンが発生する。このホットエレクト
ロンが、トンネル酸化膜11をFNトンネルして窒化膜
10に注入、蓄積される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記不
揮発性メモリにおいては、書き込み時に、非選択のメモ
リトランジスタにいわゆる書込ディスターブが起こると
いう欠点があった。たとえば、図13においてメモリト
ランジスタ1Aを選択した場合、メモリトランジスタ1
AとビットラインBL1を共有しているメモリトランジ
スタ1Cにおいては、図16(a),(b)のように、
このメモリトランジスタ1Cのゲート電極9に接地電位
0Vが、ドレイン領域6に書込電圧6Vがそれぞれ印加
されることになり、いわゆるドレインディスターブが発
生する。
【0012】すなわち、図16(a)のように、メモリ
トランジスタ1CのONO膜8にエレクトロンが蓄積さ
れている場合には、ゲート−ドレイン間には、選択され
たメモリトランジスタ1Aとの逆方向の電位差が生じる
ことによって、エレクトロンがドレイン領域6側に引き
抜かれて情報が破壊されてしまう。一方、図16(b)
のように、メモリトランジスタ1CのONO膜8にエレ
クトロンが蓄積されていない場合には、ソース−ドレイ
ン間の電位差によって、ドレイン領域6の近傍付近のピ
ンチオフ領域で発生した、わずかなホットエレクトロン
がONO膜8に注入され、いわゆるソフトライトが生じ
る。
【0013】また、メモリトランジスタ1Aとワードラ
インWL1を共有しているメモリトランジスタ1Bで
は、図17のように、このメモリトランジスタ1Bのゲ
ート電極9に高電圧10Vが印加されているため、ドレ
イン領域6に溜められている電子がゲート電極9側に引
き抜かれて、ONO膜8に注入される、いわゆるゲート
ディスターブが発生する。
【0014】本発明は、上記に鑑み、高集積化を図りつ
つ、書込ディスターブを防止できる不揮発性記憶素子お
よびこの製造方法ならびにその不揮発性記憶素子を利用
した不揮発性記憶装置およびこの装置の駆動方法の提供
である。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための本発明の不揮発性記憶素子は、電荷を蓄
積することで情報の記憶を行なう不揮発性記憶素子にお
いて、チャネル領域ならびに、そのチャネル領域を挟ん
でソース領域およびドレイン領域が形成された半導体基
板と、上記半導体基板上の、ソース領域と隣接する予め
定める領域を除くチャネル領域上に形成された電荷を蓄
積するための電荷蓄積膜と、上記予め定める領域を除く
チャネル領域上に、電荷蓄積膜を介して設けられたゲー
ト電極とを含むものである。
【0016】そして、上記不揮発性記憶素子を利用した
不揮発性記憶装置は、上記不揮発性記憶素子が、半導体
基板上にマトリクス状に配列形成され、上記マトリクス
状に配列された不揮発性記憶素子の行方向に並んだ素子
のゲート電極は、それぞれワードラインで接続され、列
方向に並んだ素子のドレイン領域は、それぞれビットラ
インで接続され、全素子のソース領域は、共通のソース
ラインで接続され、上記半導体基板には、共通の基板ラ
インが設けられているものである。
【0017】この不揮発性記憶装置は、1トランジスタ
/1セル構造を有しているので、高集積化に貢献する。
上記不揮発性記憶装置の駆動方法は、情報の書き込み時
に、ソースラインおよび基板ラインを接地電位としてお
き、書き込みを行なう不揮発性記憶素子が接続されてい
るワードラインに対して高電圧を印加し、書き込みを行
なう不揮発性記憶素子を選択するため、当該不揮発性記
憶素子が接続されているビットラインに対して書込電圧
を印加し、他のワードラインを接地電位とし、他のビッ
トラインに対して書込禁止電圧を印加し、情報の消去時
に、各不揮発性記憶素子に記憶されている情報を一括消
去するため、ビットラインおよびソースラインを開放状
態としておき、基板ラインに対して高電圧を印加し、ワ
ードラインを接地電位とし、情報の読み出し時に、ビッ
トラインおよび基板ラインを接地電位としておき、読み
出しを行なう不揮発性記憶素子が接続されているワード
ラインに対してセンス電圧を印加し、ソースラインに対
して読出電圧を印加し、他のワードラインを接地電圧と
するものである。
【0018】上記情報の書き込み時では、選択された不
揮発性記憶素子のソース領域およびゲート電極の間は、
常にオフセット領域となる。一方、上記不揮発性記憶素
子のゲート電極は高電圧が印加され、半導体基板は接地
電位とされているので、ゲート−基板間に電位差が生じ
る。このため、ゲート−基板間にはFNトンネル電流が
流れるとともに、オフセット領域を除くチャネル領域に
発生する電荷が、このFNトンネル電流によって電荷蓄
積膜に注入され、情報が書き込まれる。
【0019】また、非選択の不揮発性記憶素子におい
て、選択された不揮発性記憶素子とビットラインを共有
する不揮発性記憶素子では、ゲート−基板間に電位差が
生じない。このため、ゲート−基板間にFNトンネル電
流および電荷が発生しないので、情報は書き込まれな
い。つまり、非選択の不揮発性記憶素子では、いわゆる
ドレインディスターブは発生しない。
【0020】また、選択された不揮発性記憶素子とワー
ドラインを共有する不揮発性記憶素子では、ゲート−基
板間に電位差は生じるものの、ドレイン領域のPN接合
部の空乏層がオフセット領域の境界まで拡がり、この空
乏層がFNトンネル電流を遮断する。このため、電荷蓄
積膜に対するFNトンネル電流による電荷の注入は行な
われず、いわゆるゲートディスターブは発生しない。
【0021】この書き込み時においては、オフセット領
域を除くチャネル領域全体にチャネルが形成される。上
記情報の消去時では、不揮発性記憶素子に書き込み時の
逆バイアスがかかり、電荷蓄積膜に蓄積されている電荷
が半導体基板に逃げることにより、不揮発性記憶素子に
記憶されている情報の一括消去が行なわれる。
【0022】上記情報の読み出し時では、不揮発性記憶
素子のソース領域の空乏層がオフセット領域の境界まで
拡がるので、電荷蓄積膜に電荷が蓄積されている場合、
すなわち情報が書き込まれている場合は、空乏層が書き
込み時に形成されたチャネルと繋がって、ソース領域と
ドレイン領域との間にチャネルが形成され、不揮発性記
憶素子は導通する。一方、情報が書き込まれていない場
合は、ソース領域とドレイン領域との間にチャネルが形
成されないので、不揮発性記憶素子は導通しない。この
状態をセンシングすれば、ワードライン毎に一括読出が
行なわれる。
【0023】なお、上記駆動方法の消去時において、ビ
ットライン,ソースラインを開放状態にしておき、基板
ラインに対して高電圧を印加し、選択された不揮発性記
憶素子に接続されているワードラインを接地電位とし、
他のワードラインに対して高電圧を印加してもよい。こ
の場合、接地電位とされるワードラインに接続されてい
る不揮発性記憶素子にのみ、書込時の逆バイアスがかか
るため、情報がワードライン毎に分割消去される。
【0024】上記不揮発性記憶素子の製造方法は、半導
体基板上に、電荷蓄積膜およびゲート電極を順次形成し
た後、ゲート電極上にレジストを塗布し、レジストをマ
スクとして、ドレイン領域となる側からソース領域とな
る側に向かって斜め上方向から不純物を注入拡散させ
て、チャネル領域を挟んでソース領域およびドレイン領
域を形成する工程を含むものである。
【0025】このため、不純物の注入角あるいはレジス
トの厚みを変えるだけで、ゲート電極とソース領域との
間、すなわちオフセット領域の長さを容易かつ高精度に
形成できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図11
を参照して詳細に説明する。本実施例の不揮発性記憶装
置(以下、「不揮発性メモリ」という。)は、図1,2
に示すメモリトランジスタを図4のように配置して回路
構成したものである。
【0027】図1は、本実施例のメモリトランジスタの
原理的構成を示す概略図であり、この図を参照して、メ
モリトランジスタの原理的構成を説明する。本実施例の
メモリトランジスタは、MONOSFET(Metal Oxid
e NitrideOxide Semiconductor Field Effect Transist
or )であって、チャネル領域30ならびに、チャネル
領域30を挟んでN+ 型ソース領域31およびN+ 型ド
レイン領域32が形成されたP型シリコン基板33と、
シリコン基板33上のソース領域31の端部から所定の
間隔D(たとえば0.1〜0.5μm)をあけたソース
領域31と隣接する予め定める領域を除くチャネル領域
30上に形成されたゲート絶縁膜34と、前記予め定め
る領域を除くチャネル領域30上にゲート絶縁膜34を
介して設けられたゲート電極35とを備えており、ゲー
ト絶縁膜34に電荷を蓄積することにより情報の記憶を
行なう。
【0028】ゲート絶縁膜34は、電荷を蓄積するSi
3 4 からなる窒化膜34Aを、SiO2 からなるトン
ネル酸化膜34Bおよびブロック酸化膜34Cで挟持し
た、いわゆるサンドイッチ構造を有している。なお、以
下の説明において、ゲート絶縁膜34は「ONO(Oxid
e Nitride Oxide )膜34」という。さらに、図2の断
面図を参照して、メモリトランジスタの構成について、
詳細に説明する。
【0029】ゲート電極35は、ポリシリコンからな
り、その周囲は層間絶縁膜36で覆われている。そし
て、層間絶縁膜36上に、コンタクトホール37を通じ
てドレイン領域32と接続するよう、後述するビットラ
インとなるアルミニウム配線38が積層されており、ア
ルミニウム配線38上には、パッシベーション膜39が
積層されている。なお、図2中40は、素子分離のため
のフィールド酸化膜である。
【0030】図3は、上記メモリトランジスタの製造方
法を工程順に示す断面図であり、図4は図3(e)の工
程を拡大して示す図である。まず、図3(a)のよう
に、P型シリコン基板33上にLOCOS(Local Oxid
ation Of Silicon)法により、フィールド酸化膜40を
形成する。次いで、図3(b)のように、シリコン基板
33およびフィールド酸化膜40上にONO膜34を形
成する。すなわち、反応ガスとしてO2 ,N2 を使用し
てドライ酸化により、たとえば膜厚20〜30Å程度の
SiO2 からなるトンネル酸化膜34Bを形成し、トン
ネル酸化膜34B上に、LPCVD(Low PressureChem
ical Vapor Deposition)法により、膜厚80Å程度の
Si3 4 からなる窒化膜34Aを堆積し、さらに窒化
膜34A上に、水蒸気酸化により、たとえば膜厚35Å
程度のSiO2 からなるブロック酸化膜34Cを形成す
る。ドライ酸化条件は、反応ガスの割合をO2 :N2
1:10、酸化温度を900℃とすればよく、気相成長
条件は、成長温度を850℃とすればよく、水蒸気酸化
条件は、酸化温度を900℃とすればよい。
【0031】そして、図3(c)のように、たとえばL
PCVD法により、ONO膜34上にポリシリコン膜4
1を積層した後、導電性を付与するため、ポリシリコン
膜41に対してリンをドープする。そして、メモリトラ
ンジスタの動作領域となる箇所にレジスト42を塗布す
る。そして、図3(d)のように、RIE(Reactive I
on Ecthing)により、動作領域となる部分を残しなが
ら、ポリシリコン膜41およびONO膜34の一部を除
去して、ゲート電極35を形成する。
【0032】その後、図3(e)のように、レジスト4
2の右斜め上方向からレジスト42,ゲート電極35お
よびONO膜34をマスクとして、たとえばインプラ
(Implant )により、リンイオンをドープして拡散す
る。この際の不純物の注入角θは、たとえばシリコン基
板33の表面からレジスト42までの厚さdを1μm程
度とした場合、シリコン基板33の鉛直線に対して10
°程度とする(図4参照)。
【0033】そうすると、図3(f)のように、シリコ
ン基板33の表層部に、チャネル領域30を挟んでN+
型ソース領域31およびN+ ドレイン領域32が形成さ
れる。この工程において、ゲート電極35とソース領域
31との間隔は0.1〜0.5μm程度が望ましい。つ
ぎに、図3(g)のように、レジスト42を除去した
後、ゲート電極35およびONO膜34の周囲にSiO
2 からなる層間絶縁膜36を積層し、ドレイン領域32
上にコンタクトホール37を形成する。そして、このコ
ンタクトホール37を通じてドレイン領域32と接続す
るようにアルミニウム配線38が層間絶縁膜36上に積
層し、さらにアルミニウム配線38上にパッシベーショ
ン膜39を積層する。
【0034】このように、図3(e),(f)の工程に
おいて、ゲート電極35上にレジスト42を塗布し、レ
ジスト42,ゲート電極35およびONO膜34をマス
クとして、ドレイン領域32となる側からソース領域3
1となる側に向かって、斜め上方向からインプラして不
純物を注入拡散させて、チャネル領域30を挟んでソー
ス領域31およびドレイン領域32を形成しているの
で、不純物の注入角θあるいはレジスト42の厚みを変
えるだけで、ONO膜34およびゲート電極35と、ソ
ース領域31との間隔Dを制御でき、後述するオフセッ
ト領域となる長さを0.2〜0.3μm程度に容易かつ
高精度に形成できる。
【0035】また、斜めインプラすることで、図4のよ
うに、ソース領域31は、見掛け上、不純物濃度が濃い
+ 層31Aと不純物濃度が薄いN- 層31Bとを有す
る、いわゆる2重拡散構造を有するようになり、ソース
領域31に読出電圧を印加したときのソース領域31の
空乏層の拡がりが大きくなる。そのため、後述する情報
の読み出しの際において、低い読出電圧で空乏層がドレ
イン領域側のオフセット領域の境界まで延びるようにな
る。
【0036】上記メモリトランジスタを用いた不揮発性
メモリの電気的構成を図5を参照して説明する。図5
は、上記不揮発性メモリの等価回路図である。この不揮
発性メモリは、図5のように、上記メモリトランジスタ
50I,50J,50Kおよび50Lを不揮発性記憶素
子(以下、「不揮発性メモリセル」という。)60I,
60J,60Kおよび60Lとした1トランジスタ/1
セル構造を有しており、これら不揮発性メモリセル60
I,60J,60K,60Lが、単一のシリコン基板上
でマトリクス状に配列形成されている。なお、以下の説
明において、これらメモリトランジスタ50I,50
J,50K,50Lを総称するときは「メモリトランジ
スタ50」という。
【0037】そして、メモリトランジスタ50I,50
Jおよび50K,50LのゲートにはワードラインWL
1およびWL2がそれぞれ接続されている。また、メモ
リトランジスタ50I,50Kおよび50J,50Lの
ドレインにはビットラインBL1およびBL2がそれぞ
れ接続されており、ソースにはソースラインSLがそれ
ぞれ共通に接続されている。さらに、メモリトランジス
タ50の基板には、共通の基板ラインSUBが設けられ
ている。
【0038】上記不揮発性メモリにおける情報の書き込
み、消去、読み出しの動作について、表1および図6な
いし図8を参照して説明する。なお、表1および図6な
いし図8は、メモリトランジスタ50Iを選択した場合
を想定している。
【0039】
【表1】
【0040】<書き込み(WRITE) >図6は書き込み時の
不揮発性メモリの等価回路図である。たとえば、図6に
おけるメモリトランジスタ50Iに対して情報の書き込
みを行うとする。まず、ソースラインSLおよび基板ラ
インSUBに対してそれぞれ0Vを印加して接地電位と
するとともに、書き込みを行うメモリトランジスタ50
Iが接続されているワードラインWL1に対して高電圧
10Vを印加し、メモリトランジスタ50Iを選択する
ために、メモリトランジスタ50Iが接続されているビ
ットラインBL1に対して書込電圧0Vを印加する。一
方、非選択のメモリトランジスタ50Kが接続されてい
るワードラインWL2に対しては0Vを印加し接地電位
とするとともに、ビットラインBL2に対しては書込禁
止電圧7Vを印加する。
【0041】そうすると、メモリトランジスタ50Iの
ゲート−基板間にFNトンネル電流が生じ、このFNト
ンネル電流によってエレクトロンがONO膜34に注入
され、情報が書き込まれる。一方、メモリトランジスタ
50J,50Kおよび50Lでは、各メモリトランジス
タのゲート−基板間にFNトンネル電流が生じず、エレ
クトロンがONO膜34に注入されないので、情報は書
き込まれない。
【0042】次に、メモリトランジスタ50Jに対して
情報の書き込みを行なうとする。この場合、ワードライ
ンWL1,WL2、ソースラインSLおよび基板ライン
SUBには上記のメモリトランジスタ50Iに対するの
と同じように所定電圧を印加しておき、ビットラインB
L1に書込禁止電圧を印加し、ビットラインBL2に書
込電圧を印加する。
【0043】そうすると、メモリトランジスタ50Jの
ゲート−基板間にFNトンネル電流が流れ、これによ
り、メモリトランジスタ50JのONO膜34にエレク
トロンが注入されて、情報の書き込みが行なわれる。O
NO膜34にエレクトロンが蓄積された状態と、蓄積さ
れていない状態とでは、ソース−ドレイン間を導通させ
るために必要なゲート電圧が変化する。すなわち、ソー
ス−ドレイン間を導通させるためのしきい値電圧V
THは、ONO膜34にエレクトロンを注入した状態では
高いしきい値V1(たとえば5V)をとり、エレクトロ
ンが未注入の状態では低いしきい値V2(たとえば1
V)をとる。
【0044】このように、しきい値電圧VTHを2種類に
設定することで「1」または「0」の2値データをメモ
リトランジスタに記憶させることができる。 <消去(ERASE) >図7は消去時における不揮発性メモリ
の等価回路図である。情報の消去時においては、メモリ
トランジスタ50のソースラインSL、ビットラインB
L1,BL2をOPENとし、ワードラインWL1,W
L2を接地電位0Vとするとともに、基板ラインSUB
に対して高電圧10Vを印加する。なお、全てのビット
ラインBL1,BL2,BL3をOPENにするのは、
基板から拡散層に向かう方向が順方向となり、順方向電
流が流れるのを防ぐためである。
【0045】そうすると、各メモリトランジスタ50に
対して、書き込み時の逆バイアスがかかり、ONO膜3
4に蓄積されているエレクトロンが基板に逃げることに
なり、各メモリトランジスタ50に記憶されている情報
が一括消去される。 <読み出し(READ)>図8は読み出し時の不揮発性メモリ
の等価回路図である。情報の読み出しは、ソースライン
SLが共通接続されているので、ワードライン毎に一括
読出される。たとえば、ワードラインWL1に接続され
ているメモリトランジスタ50I,50Jに記憶されて
いる情報の読み出しを行うとする。まず、基板ラインS
UBおよびビットラインBL1,BL2に対して0Vを
印加し接地電位としておき、読み出しを行うメモリトラ
ンジスタ50I,50Jが接続されているワードライン
WL1に対してセンス電圧2Vを印加して、ソースライ
ンSLに対して読出電圧5Vを印加し、メモリトランジ
スタ50I,50Jが接続されていないワードラインW
L2に対しては0Vを印加して接地電位とする。
【0046】そうすると、メモリトランジスタ50I,
50JのONO膜34にエレクトロンが蓄積されてい
る、すなわち情報が記憶されていれば、メモリトランジ
スタ50I,50Jのソース−ドレイン間が導通し、チ
ャネルが形成される。一方、メモリトランジスタ50
I,50JのONO膜34にエレクトロンが蓄積されて
いない、すなわち情報が記憶されていなければ、メモリ
トランジスタ50I,50Jのソース−ドレイン間が導
通せず、チャネルが形成されない。この状態を外部に接
続したデコーダおよびセンスアンプ(図示せず)によっ
てセンシングすれば、メモリトランジスタ50I,50
Jに記憶されている情報を読み出すことができる。
【0047】ここで、センス電圧とは、上記しきい値電
圧VTHの2種類の値V1,V2の中間的な電圧である。
したがって、このセンス電圧を印加すると、ONO膜3
4にエレクトロンが蓄積されているか否かで、ソース−
ドレイン間の導通,非導通が決定される。上記メモリト
ランジスタ50の動作原理について、図9ないし図11
を参照して説明する。図9は情報の書き込み時、図10
は消去時、図11は読み出し時のメモリトランジスタ5
0の概念図を示す。 <書き込み>たとえば、図6において、メモリトランジ
スタ50Iに情報の書き込みを行うとする。このとき、
図9(a)のように、選択されたメモリトランジスタ5
0Iのソース領域31は接地電位0Vとされているの
で、ONO膜34とソース領域31との間のチャネル領
域30は、常にオフセット領域OSとなる。一方、メモ
リトランジスタ50Iのゲート電極35は高電圧10V
が印加され、ドレイン領域32およびシリコン基板33
は接地電位0Vとされているので、ゲート−基板間に電
位差が生じる。
【0048】このため、ゲート−基板間にはFNトンネ
ル電流が流れるとともに、オフセット領域OSを除くチ
ャネル領域30全体にエレクトロンが発生し、このエレ
クトロンがFNトンネル電流によってONO膜34に注
入され、情報が書き込まれる。このとき、図中の斜線で
示すように、オフセット領域OS領域を除くチャネル領
域全体にチャネルが形成される。
【0049】また、図9(b)のように、非選択のメモ
リトランジスタにおいて、選択されたメモリトランジス
タ50Iとビットラインを共有するメモリトランジスタ
50Kでは、ソース領域31,ドレイン領域32,ゲー
ト電極35およびシリコン基板33は全て接地電位0V
となっているので、ゲート−基板間に電位差が生じな
い。 このため、ゲート−基板間にFNトンネル電流お
よびエレクトロンが発生しないので、情報は書き込まれ
ない。つまり、メモリトランジスタ50Kでは、いわゆ
るドレインディスターブは発生しない。
【0050】すなわち、メモリトランジスタ50Kに情
報が書き込まれている場合は、ゲート−基板間に電位差
が生じていないことにより、ONO膜34に蓄積されて
いるエレクトロンがドレイン領域32に引き抜かれない
ため、情報は破壊されない。一方、メモリトランジスタ
50Kに情報が書き込まれていない場合は、エレクトロ
ンがONO膜34に注入されず、ソフトライトされな
い。
【0051】また、図9(c)のように、非選択のメモ
リトランジスタにおいて、選択されたメモリトランジス
タ50Iとワードラインを共有するメモリトランジスタ
50Jでは、ソース領域31および基板33は接地電位
とされており、ゲート電極35には高電圧10Vが印加
されており、ドレイン領域32には書込禁止電圧7Vが
印加されているので、ゲート−基板間に電位差は生じる
ものの、ドレイン領域32のPN接合部の空乏層46が
オフセット領域OSの境界まで拡がり、この空乏層46
がFNトンネル電流を遮断する。
【0052】このため、ONO膜34に対するFNトン
ネル電流によるエレクトロンの注入は行なわれず、いわ
ゆるゲートディスターブは発生しない。 <消去>図10(a)のように、消去時には、メモリト
ランジスタ50のソース領域31およびドレイン領域3
2はOPEN、ゲート電極35は接地電位0Vとされて
おり、シリコン基板33は高電圧10Vが印加されてい
るので、メモリトランジスタ50のゲート−基板間に書
き込み時の逆バイアスがかかる。
【0053】このため、ONO膜34に蓄積されている
エレクトロンが、シリコン基板33に逃げることによ
り、図10(b)のように、メモリトランジスタ50に
記憶されている情報の消去が行なわれる。 <読み出し>図11(a)のように、読み出し時には、
メモリトランジスタ50のドレイン領域32およびシリ
コン基板33は接地電位0Vとされており、ゲート電極
35にはセンス電圧2Vが印加され、ソース領域31に
は読出電圧5Vが印加されているので、ソース領域31
の空乏層47がオフセット領域OSの境界まで拡がる。
【0054】このとき、ONO膜34にエレクトロンが
蓄積されている場合、すなわち情報が書き込まれている
場合は、空乏層47が書き込み時に形成されたチャネル
(図中斜線で示す)と繋がって、図11(b)のよう
に、ソース領域31とドレイン領域32との間にチャネ
ルが形成され、メモリトランジスタ50が導通する。一
方、ONO膜34にエレクトロンが蓄積されていない場
合、すなわち情報が書き込まれている場合は、ソース領
域31とドレイン領域32との間にはチャネルは形成さ
れず、メモリトランジスタ50は導通しない。
【0055】以上のように、本実施例では、メモリトラ
ンジスタは、ゲート−基板間にオフセット領域を形成す
るために、ゲートおよびONO膜をソース領域と所定の
間隔をあけて配置しているので、情報の書き込み時に、
ソースラインおよび基板ラインを接地電位としておき、
書き込みを行なうメモリトランジスタに接続されている
ワードラインに高電圧を印加し、書き込みを行なうメモ
リトランジスタを選択するために、そのメモリトランジ
スタに接続されているビットラインに書込電圧を印加す
ると、選択されたメモリトランジスタにおいては、オフ
セット領域を除くチャネル領域にエレクトロンが発生
し、このエレクトロンがゲート−基板間に流れるFNト
ンネル電流によりONO膜に注入され、情報が書き込ま
れる。
【0056】一方、メモリトランジスタに対する書き込
み時において、非選択のメモリトランジスタが接続され
ているワードラインを接地電位とし、ビットラインに対
して書込禁止電圧を印加しているので、選択されたメモ
リトランジスタとビットラインを共有する非選択のメモ
リトランジスタにおいては、ゲート−基板間に電位差が
生じないため、FNトンネル電流およびエレクトロンが
発生せず、また選択されたメモリトランジスタとワード
ラインを共有する非選択のメモリトランジスタにおいて
は、ゲート−基板間に電位差は生じるものの、ドレイン
領域のPN接合部の空乏層がオフセット領域の境界にま
で拡がり、FNトンネル電流を遮断するため、ONO膜
に対するFNトンネル電流によるエレクトロンの注入は
行なわれない。
【0057】すなわち、書き込み時における非選択のメ
モリトランジスタの書込ディスターブを防止することが
できる。なお、本発明は上述の実施例に限定されるもの
ではない。たとえば、情報の消去時に、ビットラインお
よびソースラインをOPENとしておき、基板ラインに
対して高電圧を印加し、消去を行なうメモリトランジス
タに接続されているワードラインを接地電位とし、他の
ワードラインに対して高電圧を印加すれば、接地電位と
されるワードラインに接続されているメモリトランジス
タにのみ、書き込み時の逆バイアスがかかるため、情報
がワードライン毎に分割消去される。
【0058】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし4におい
ては、不揮発性記憶装置の高集積化を図りつつ、情報の
書き込み時において、書込ディスターブを防止できる。
さらに、請求項4においては、ワードライン毎の情報が
消去できる分割消去が可能である。
【0060】また、請求項5においては、ゲート電極と
ソース領域との間隔を、レジストの厚みや注入角で制御
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性記憶素子の原理的構成を示す
図である。
【図2】不揮発性記憶素子の断面図である。
【図3】不揮発性記憶素子の製造方法を工程順に示す図
である。
【図4】不純物を注入拡散する工程の拡大図である。
【図5】本発明の不揮発性記憶装置の等価回路図であ
る。
【図6】書き込み時の不揮発性記憶装置の等価回路図で
ある。
【図7】消去時の不揮発性記憶装置の等価回路図であ
る。
【図8】読み出し時の不揮発性記憶装置の等価回路図で
ある。
【図9】書き込み時の不揮発性記憶素子の動作原理を示
す図である。
【図10】消去時の不揮発性記憶素子の動作原理を示す
図である。
【図11】読み出し時の不揮発性記憶素子の動作原理を
示す図である。
【図12】2トランジスタ/1セル構造を有する従来の
不揮発性記憶装置の等価回路図である。
【図13】ソースラインを独立させた従来の不揮発性記
憶装置の等価回路図である。
【図14】ソースラインを共通にした従来の不揮発性記
憶装置の等価回路図である。
【図15】従来の不揮発性記憶素子の書き込み時の動作
原理を示す概念図である。
【図16】従来の不揮発性記憶素子のドレインディスタ
ーブを示す図である。
【図17】従来の不揮発性記憶素子のゲートディスター
ブを示す図である。
【符号の説明】
3A,3B,3C,3D,60I,60J,60K,6
0L 不揮発性メモリセル 1,1A,1B,1C,1D,50,50I,50J,
50K,50L メモリトランジスタ 4,30 チャネル領域 5,31 ソース領域 6,32 ドレイン領域 7,33 半導体基板 8,34 ONO膜 9,35 ゲート電極 42 レジスト D 所定の間隔 SL,SL1,SL2 ソースライン BL1,BL2 ビットライン WL1,WL2 ワードライン SUB 基板ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115 7210−4M H01L 27/10 434

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電荷を蓄積することで情報の記憶を行なう
    不揮発性記憶素子において、 チャネル領域ならびに、そのチャネル領域を挟んでソー
    ス領域およびドレイン領域が形成された半導体基板と、 上記半導体基板上の、ソース領域と隣接する予め定める
    領域を除くチャネル領域上に形成された電荷を蓄積する
    ための電荷蓄積膜と、 上記予め定める領域を除くチャネル領域上に、電荷蓄積
    膜を介して設けられたゲート電極とを含むことを特徴と
    する不揮発性記憶素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不揮発性記憶素子が、半導
    体基板上にマトリクス状に配列形成され、 上記マトリクス状に配列された不揮発性記憶素子の行方
    向に並んだ素子のゲート電極は、それぞれワードライン
    で接続され、列方向に並んだ素子のドレイン領域は、そ
    れぞれビットラインで接続され、全素子のソース領域
    は、共通のソースラインで接続され、 上記半導体基板には、共通の基板ラインが設けられてい
    ることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の不揮発性記憶装置を駆動さ
    せるための方法であって、 情報の書き込み時に、ソースラインおよび基板ラインを
    接地電位としておき、書き込みを行なう不揮発性記憶素
    子が接続されているワードラインに対して高電圧を印加
    し、書き込みを行なう不揮発性記憶素子を選択するた
    め、当該不揮発性記憶素子が接続されているビットライ
    ンに対して書込電圧を印加し、他のワードラインを接地
    電位とし、他のビットラインに対して書込禁止電圧を印
    加し、 情報の消去時に、各不揮発性記憶素子に記憶されている
    情報を一括消去するため、ビットラインおよびソースラ
    インを開放状態としておき、基板ラインに対して高電圧
    を印加し、ワードラインを接地電位とし、 情報の読み出し時に、ビットラインおよび基板ラインを
    接地電位としておき、読み出しを行なう不揮発性記憶素
    子が接続されているワードラインに対してセンス電圧を
    印加し、ソースラインに対して読出電圧を印加し、他の
    ワードラインに対して接地電圧を印加することを特徴と
    する不揮発性記憶装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の不揮発性記憶装置の駆動方
    法において、 情報の消去時に、上記一括消去に代えて不揮発性記憶素
    子に記憶されている情報を選択的に消去するため、ビッ
    トラインおよびソースラインを開放状態としておき、基
    板ラインに対して高電圧を印加し、消去を行なう不揮発
    性記憶素子に接続されているワードラインを接地電位と
    し、他のワードラインに対して高電圧を印加することを
    特徴とする不揮発性記憶装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の不揮発性記憶素子を製造す
    るための方法であって、 半導体基板上に、電荷蓄積膜およびゲート電極を順次形
    成した後、ゲート電極上にレジストを塗布し、レジスト
    をマスクとして、ドレイン領域となる側からソース領域
    となる側に向かって、半導体基板の鉛直線に対して所定
    の傾斜角をもって不純物を注入拡散させて、チャネル領
    域を挟んでソース領域およびドレイン領域を形成する工
    程を含むことを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方
    法。
JP27208492A 1992-10-09 1992-10-09 不揮発性記憶素子およびこの素子の製造方法ならびにこの素子を利用した不揮発性記憶装置およびその駆動方法 Pending JPH06125094A (ja)

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