JP4133149B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体記憶装置に関し、特に、ラッチ回路および2つの磁気抵抗素子を備えた半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、低消費電力で不揮発的なデータ記憶が可能なメモリとして、磁気抵抗素子を用いたMRAM(Magnetic Random Access Memory)が注目されている。図7は、従来のMRAMのメモリセル51の構成を示す回路ブロック図である。このようなメモリセル51は、たとえば米国特許第6304477号に開示されている。
【0003】
図7において、このメモリセル51は、ワード線WLおよびディジット線DLとビット線対BL,ZBLおよび書込ビット線対WBL,ZBLとの交差部に配置され、PチャネルMOSトランジスタ52,53、NチャネルMOSトランジスタ54〜59およびトンネル磁気抵抗素子60,61を含む。
【0004】
NチャネルMOSトランジスタ54は、ビット線BLと記憶ノードN51との間に接続され、そのゲートはワード線WLに接続される。NチャネルMOSトランジスタ55は、ビット線ZBLと記憶ノードN52との間に接続され、そのゲートはワード線WLに接続される。PチャネルMOSトランジスタ52,53は、それぞれ電源電位VDDのラインと記憶ノードN51,N52との間に接続され、それらのゲートはそれぞれ記憶ノードN52,N51に接続される。NチャネルMOSトランジスタ56,57のドレインはそれぞれ記憶ノードN51,N52に接続され、それらのゲートはそれぞれ記憶ノードN52,N51に接続される。NチャネルMOSトランジスタ58,59のドレインはそれぞれNチャネルMOSトランジスタ56,57のソースに接続され、それらのソースはそれぞれトンネル磁気抵抗素子60,61裏面の電極に接続され、それらのゲートはともに信号ENを受ける。トンネル磁気抵抗素子60,61表面のプログラム線PL,ZPLはそれぞれ書込ビット線WBL,ZWBLに接続される。トンネル磁気抵抗素子60,61の裏面近傍にはディジット線DLが配置される。
【0005】
信号ENを「H」レベルにしてNチャネルMOSトランジスタ58,59を導通させるとともに書込ビット線WBL,ZWBLを「L」レベルにすると、このメモリセル51はSRAMのメモリセルと同じ構成になる。記憶ノードN51とN52には、互いに相補な信号が保持される。各信号は、「H」レベルおよび「L」レベル(2値)のうちのいずれか一方のレベルになる。たとえば、記憶ノードN51、N52にそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルを保持することによってデータ「1」を記憶し、記憶ノードN51、N52にそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルを保持することによってデータ「0」を記憶する。記憶ノードN51,N52の信号の書込/読出動作は、通常のSRAMと同様に行なわれる。
【0006】
記憶ノードN51,52の信号をトンネル磁気抵抗素子60,61に書込む場合は、記憶ノードN51,N52の信号をビット線対BL,ZBLを介して外部に一旦読出した後、専用の書込回路を使用してディジット線DLおよび書込ビット線WBL,ZWBLに所定の電流を流してトンネル磁気抵抗素子60,61に信号を書込む。トンネル磁気抵抗素子60,61の各々の抵抗値は、書込まれた信号の論理レベルに応じた値になり、電源電圧VDDを遮断しても変化しない。
【0007】
電源電位VDDを遮断し再投入した場合は、信号ENを「H」レベルにすることにより、書込ビット線WBL,ZWBLを「L」レベルにする。これにより、トンネル磁気抵抗素子60,61の抵抗値の差によって記憶ノードN51,N52を「L」レベルに引下げる電流駆動力に差が生じ、この差に応じた論理レベルの信号が記憶ノードN1,N2に読出される。したがって、このMRAMは不揮発性メモリとして動作する。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第6304477号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のMRAMでは、記憶ノードN51,N52の信号をトンネル磁気抵抗素子60,61に書込む場合は、記憶ノードN51,N52の信号を外部に一旦読出した後に専用の書込回路および書込ビット線WBL,ZWBLを用いてトンネル磁気抵抗素子60,61にそれらの信号を書込む必要があったので、信号の書込に長時間を要するという問題があった。また、専用の書込回路および書込ビット線WBL,ZWBLの分だけレイアウト面積が大きくなるという問題があった。
【0010】
それゆえに、この発明の主たる目的は、記憶ノードの信号を磁気抵抗素子に迅速に書込むことができ、かつレイアウト面積が小さな半導体記憶装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体記憶装置は、各々が、磁性体膜と、その表面および裏面にそれぞれ形成されたプログラム線および電極とを含み、プログラム線に所定のしきい値電流を超える電流が流されたことに応じてプログラム線および電極間の抵抗値が変化し、その抵抗値によって2値の信号を記憶する第1および第2の磁気抵抗素子と、電源電位と第2の磁気抵抗素子のプログラム線および電極を介して与えられる接地電位とによって駆動され、第1の記憶ノードに与えられた信号の反転信号を第2の記憶ノードに与える第1のインバータと、電源電位と第1の磁気抵抗素子のプログラム線および電極を介して与えられる接地電位とによって駆動され、第2の記憶ノードに与えられた信号の反転信号を第1の記憶ノードに与える第2のインバータと、第1および第2の記憶ノードの信号の第1および第2の磁気抵抗素子への書込を許可する書込許可信号に応答して、第1および第2の磁気抵抗素子のプログラム線をそれぞれ第1および第2の記憶ノードと基準電位のラインとの間に接続する第1の切換回路とを備えたものである。
【0012】
好ましくは、第1のインバータは、電源電位のラインと第2の記憶ノードとの間に接続され、そのゲートが第1の記憶ノードに接続された第1のP型トランジスタと、第2の記憶ノードと第2の磁気抵抗素子のプログラム線との間に接続され、そのゲートが第1の記憶ノードに接続された第1のN型トランジスタを含む。第2のインバータは、電源電位のラインと第1の記憶ノードとの間に接続され、そのゲートが第2の記憶ノードに接続された第2のP型トランジスタと、第1の記憶ノードと第1の磁気抵抗素子のプログラム線との間に接続され、そのゲートが第2の記憶ノードに接続された第2のN型トランジスタを含む。第1および第2の磁気抵抗素子の電極は、ともに接地電位のラインに接続されている。基準電位は接地電位である。第1の切換回路は、第1の記憶ノードと第1の磁気抵抗素子のプログラム線の一方端との間に接続された第3のN型トランジスタと、第2の記憶ノードと第2の磁気抵抗素子のプログラム線の一方端との間に接続された第4のN型トランジスタと、それぞれ第1および第2の磁気抵抗素子のプログラム線の他方端と接地電位のラインとの間に接続された第5および第6のN型トランジスタを含む。第3〜第6のN型トランジスタの各々は、書込許可信号に応答して導通する。第3〜第6のN型トランジスタの電流駆動力は、第1および第2のN型トランジスタの電流駆動力よりも大きく設定されている。
【0013】
また好ましくは、さらに、第1および第2の記憶ノード間に接続されたトランジスタと、電源電が投入されたことに応じてトランジスタを導通させ、その後にトランジスタの抵抗値を徐々に上昇させてトランジスタを非導通にし、第1および第2の磁気抵抗素子に記憶された信号を第1および第2の記憶ノードに読出す読出制御回路とが設けられる。
【0014】
また好ましくは、さらに、第1および第2の磁気抵抗素子の裏面近傍に延在するディジット線と、第1および第2の記憶ノードの信号を第1および第2の磁気抵抗素子に書込む際に、ディジット線に予め定められた電流を流して補助磁場を形成する書込制御回路と、ワード線と、第1および第2のビット線を含むビット線対と、ワード線が選択レベルにされたことに応じて、第1の記憶ノードと第1のビット線とを接続するとともに第2の記憶ノードと第2のビット線とを接続する第2の切換回路とが設けられる。第1の磁気抵抗素子、第2の磁気抵抗素子、第1のインバータ、第2のインバータ、第1の切換回路、トランジスタ、および第2の切換回路は1つのメモリセルを構成する。複数のメモリセルが複数行複数列に配列される。書込許可信号を伝達するための第1の信号線、読出制御回路の出力信号を伝達するための第2の信号線、ディジット線、およびワード線は各行に対応して設けられる。ビット線対は各列に対応して設けられる。半導体記憶装置は、さらに、行アドレス信号に従って複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択し、そのワード線を選択レベルにする行選択回路と、列アドレス信号に従って複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択する列選択回路と、列選択回路によって選択されたビット線対を介して行選択回路によって選択されたワード線に対応するメモリセルの第1および第2の記憶ノードの信号の読出/書込を行なう読出/書込回路とを備える。
また、この発明に係る他の半導体記憶装置は、第1の電源電位と第2の電源電位の間に直列に接続された第1のPチャネルトランジスタ、第1のNチャネルトランジスタおよび第1の磁気抵抗素子と、直列接続された第1のPチャネルトランジスタ、第1のNチャネルトランジスタおよび第1の磁気抵抗素子と並列に、かつ第1の電源電位と第2の電源電位の間に直列に接続された第2のPチャネルトランジスタ、第2のNチャネルトランジスタおよび第2の磁気抵抗素子と、第1の磁気抵抗素子にプログラム磁場を与える第1のプログラム線と、第2の磁気抵抗素子にプログラム磁場を与える第2のプログラム線と、互いに対をなす第1および第2のビット線と、第1のPチャネルトランジスタと第1のNチャネルトランジスタの接続ノード、第2のPチャネルトランジスタのゲート、および第2のNチャネルトランジスタのゲートとが互いに接続された第1の記憶ノードと第1のビット線との間に接続された第3のNチャネルトランジスタと、第2のPチャネルトランジスタと第2のNチャネルトランジスタの接続ノード、第1のPチャネルトランジスタのゲート、および第1のNチャネルトランジスタのゲートとが互いに接続された第2の記憶ノードと第2のビット線との間に接続された第4のNチャネルトランジスタと、第1および第2の磁気抵抗素子へのデータ書込を許可する書込許可信号に応答して導通し、第1の記憶ノードの電位に応じて第1の記憶ノードと基準電位の間に第1のプログラム線を介した電流経路を形成する第1の切換回路と、書込許可信号に応答して導通し、第2の記憶ノードの電位に応じて第2の記憶ノードと基準電位の間に第2のプログラム線を介した電流経路を形成する第2の切換回路と、第1の記憶ノードと第2の記憶ノードの間に接続されたイコライズトランジスタとを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態によるMRAMのメモリセル1の構成を示す回路ブロック図である。図1において、このメモリセル1は、ワード線WLおよびディジット線DLとビット線対BL,ZBLの交差部に配置され、PチャネルMOSトランジスタ2,3、NチャネルMOSトランジスタ4〜12およびトンネル磁気抵抗素子13,14を含む。
【0016】
トンネル磁気抵抗素子13は、図2に示すように、電極15と、電極15の表面に順次積層された固定磁化層16、トンネルバリア層17および自由磁化層18と、自由磁化層18の表面に形成されたプログラム線PLとを含む。固定磁化層16は、固定された一定の磁化方向を有する強磁性体層である。トンネルバリア層17は、絶縁体膜で形成される。自由磁化層18は、外部からの印加磁界に応じた方向に磁化される強磁性体層である。これらの固定磁化層16、トンネルバリア層17および自由磁化層18によって磁気トンネル接合が形成される。電極15の下方にはディジット線DLが配置される。ディジット線DLとプログラム線PLは、互いに直交する方向に延在している。
【0017】
自由磁化層18は、書込データ信号の論理レベルに応じて、固定磁化層16と同一方向または反対方向に磁化される。プログラム線PLと電極15の間の電気抵抗値は、自由磁化層18と固定磁化層16の磁化方向が同一の場合は最小値になり、自由磁化層18と固定磁化層16の磁化方向が反対の場合は最大値になる。
【0018】
ここでは、トンネル磁気抵抗素子13,14の製造時に強磁界を印加することにより、自由磁化層18と固定磁化層16の磁化方向が同一にされているものとする。ディジット線DLに所定の電流を流し、かつプログラム線PLに所定のしきい値電流を超える電流を流すと、自由磁化層18の磁化方向が反転し、プログラム線PLと電極15の間の抵抗値が増大する。なお、ディジット線DLに流す電流を大きくすると、自由磁化層18の磁化方向を反転させるのに必要なしきい値電流は小さくなる。トンネル磁気抵抗素子14もトンネル磁気抵抗素子13と同じ構成である。
【0019】
図1に戻って、PチャネルMOSトランジスタ2,3は、電源電位VDDのラインと記憶ノードN1,N2との間にそれぞれ接続され、それらのゲートはそれぞれ記憶ノードN2,N1に接続される。NチャネルMOSトランジスタ7は、記憶ノードN1とトンネル磁気抵抗素子13のプログラム線の一方端との間に接続され、そのゲートは記憶ノードN2に接続される。NチャネルMOSトランジスタ8は、記憶ノードN2とトンネル磁気抵抗素子14のプログラム線PLの一方端との間に接続され、そのゲートは記憶ノードN1に接続される。トンネル磁気抵抗素子13,14の電極は、ともに接地電位GNDのラインに接続される。トンネル磁気抵抗素子13,14の各々の抵抗値は30k〜60kΩであり、この抵抗値は記憶ノードN1またはN2を「L」レベルに保つのに十分に低い値である。NチャネルMOSトランジスタ5は、ビット線BLと記憶ノードN1の間に接続され、そのゲートはワード線WLに接続される。NチャネルMOSトランジスタ6は、ビット線ZBLと記憶ノードN2の間に接続され、そのゲートはワード線WLに接続される。これらの素子2,3,5〜8,13,14はSRAMのメモリセルを構成する。
【0020】
PチャネルMOSトランジスタ3およびNチャネルMOSトランジスタ8は、記憶ノードN1に与えられた信号の反転信号を記憶ノードN2に与える第1のインバータを構成する。PチャネルMOSトランジスタ2およびNチャネルMOSトランジスタ7は、記憶ノードN2に与えられた信号の反転信号を記憶ノードN1に与える第2のインバータを構成する。第1および第2のインバータは、ラッチ回路を構成している。記憶ノードN1,N2には、互いに相補な信号がラッチされる。たとえば、記憶ノードN1,N2にそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルをラッチすることによってデータ「1」が記憶され、記憶ノードN1,N2にそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルをラッチすることによってデータ「0」が記憶される。
【0021】
NチャネルMOSトランジスタ9,10は、それぞれNチャネルMOSトランジスタ7,8に並列接続され、それらのゲートはともに書込許可信号WEを受ける。NチャネルMOSトランジスタ11,12はそれぞれトンネル磁気抵抗素子13,14のプログラム線PLの他方端と接地電位GNDのラインとの間に接続され、それらのゲートはともに書込許可信号WEを受ける。
【0022】
信号WEが活性化レベルの「H」レベルにされるとNチャネルMOSトランジスタ912が導通し、記憶ノードN1,N2のうちの「H」レベルにされているノード(たとえばN1)からNチャネルMOSトランジスタ9、トンネル磁気抵抗素子13のプログラム線PLおよびNチャネルMOSトランジスタ11を介して接地電位GNDのラインに大電流が流れ、トンネル磁気抵抗素子13の自由磁化層18の磁化方向が反転し、トンネル磁気抵抗素子13の抵抗値が増大する。
【0023】
NチャネルMOSトランジスタ4は、記憶ノードN1とN2の間に接続され、そのゲートが信号SEを受ける。信号SEは、電源投入時に「H」レベルにされ、その後に徐々に低下されて「L」レベルにされる信号である。これにより、トンネル磁気抵抗素子13,14の信号を記憶ノードN1,N2に安定に読出すことができる。
【0024】
次に、このメモリセル1の動作について説明する。上述のように、素子2,3,5〜8,13,14は通常のSRAMのメモリセルを構成している。したがって、記憶ノードN1,N2へのデータ信号の書込は、通常のSRAMと同様の方法で行なわれる。
【0025】
すなわち、信号SE,WEを「L」レベルにするとともにディジット線DLを「L」レベルにする。次いでワード線WLを選択レベルの「H」レベルにするとともに、書込データ信号に従って、ビット線BL,ZBLのうちのいずれか一方のビット線(たとえばBL)を「H」レベルにするとともに他方のビット線(この場合はZBL)を「L」レベルにする。これにより、NチャネルMOSトランジスタ5,6が導通するとともに、MOSトランジスタ2,3,7,8によってビット線BL,ZBLの電位がそれぞれ記憶ノードN1,N2にラッチされる。ワード線WLを非選択レベルの「L」レベルにすると、記憶ノードN1,N2にデータが記憶される。
【0026】
記憶ノードN1,N2のデータをトンネル磁気抵抗素子13,14に書込む場合は、信号SE,WEを「L」レベルにするとともに、ワード線WLを「L」レベルにしておく。次に、ディジット線DLに所定の電流を流して、いわゆる磁化難化方向の補助磁場を与える。次いで信号WEを「H」レベルにしてNチャネルMOSトランジスタ9〜12を導通させる。
【0027】
記憶ノードN1,N2にそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルがラッチされている場合は、電源電位VDDのラインからPチャネルMOSトランジスタ2、記憶ノードN1、NチャネルMOSトランジスタ9、トンネル磁気抵抗素子13表面のプログラム線PLおよびNチャネルMOSトランジスタ11を介して接地電位GNDのラインに電流が流れる。この電流により、いわゆる磁化容易化方向の磁場が発生してトンネル磁気抵抗素子13の自由磁化層18の磁化方向が反転し、トンネル磁気抵抗素子13の抵抗値が増大する。
【0028】
記憶ノードN1,N2にそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルがラッチされている場合は、電源電位VDDのラインからPチャネルMOSトランジスタ3、記憶ノードN2、NチャネルMOSトランジスタ10、トンネル磁気抵抗素子14表面のプログラム線PLおよびNチャネルMOSトランジスタ12を介して接地電位GNDのラインに電流が流れる。この電流により、磁化容易化方向の磁場が発生してトンネル磁気抵抗素子14の自由磁化層18の磁化方向が反転し、トンネル磁気抵抗素子14の抵抗値が増大する。信号WEを「L」レベルにすると、記憶ノードN1,N2からトンネル磁気抵抗素子13,14へのデータ転送は終了する。
【0029】
自由磁化層18の磁化方向が反転すると、トンネル磁気抵抗素子13または14の抵抗値は20%程度高くなるが、記憶ノードN1,N2のレベルを保持することへの影響はない。したがって、記憶ノードN1,N2の信号の読出は、通常のSRAMと同様の方法で行われる。
【0030】
すなわち、信号SE,WEを「L」レベルにするとともに、ディジット線DLを「L」レベルにする。ビット線BL,ZBLの各々を「H」レベルに充電した後、ワード線WLを選択レベルの「H」レベルにしてNチャネルMOSトランジスタ5,6を導通させる。
【0031】
記憶ノードN1,N2がそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルの場合は、ビット線ZBLからNチャネルMOSトランジスタ6,8およびトンネル磁気抵抗素子14を介して接地電位GNDのラインに電流が流出し、ビット線ZBLの電位が低下する。
【0032】
記憶ノードN1,N2がそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルの場合は、ビット線BLからNチャネルMOSトランジスタ5,7およびトンネル磁気抵抗素子13を介して接地電位GNDのラインに電流が流出し、ビット線BLの電位が低下する。したがって、ビット線BLとZBLの電位を比較することにより、記憶ノードN1,N2の信号を読出すことができる。
【0033】
電源電圧VDDを遮断すると、記憶ノードN1,N2はともに「L」レベルになって記憶ノードN1,N2の信号は消滅するが、トンネル磁気抵抗素子13,14の磁化方向は変化しない。電源電圧VDDを遮断し再投入した場合は、次の手順でトンネル磁気抵抗素子13,14に記憶させた信号を記憶ノードN1,N2に読出す。
【0034】
すなわち、信号SEを「H」レベルにしてNチャネルMOSトランジスタ4を導通させ、記憶ノードN1,N2の電位をイコライズする。次に、信号SEを「H」レベルから「L」レベルに徐々に変化させていく。このとき、トンネル磁気抵抗素子13,14の抵抗値の差(6k〜12kΩ)により、記憶ノードN1,N2を「L」レベルに引下げる電流駆動力に差ができ、この差が検知および増幅される。
【0035】
トンネル磁気抵抗素子13の抵抗値がトンネル磁気抵抗素子1の抵抗値よりも高い場合は記憶ノードN1,N2がそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルになり、トンネル磁気抵抗素子14の抵抗値がトンネル磁気抵抗素子13の抵抗値よりも高い場合は記憶ノードN1,N2がそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルになる。この関係は、記憶ノードN1,N2の信号をトンネル磁気抵抗素子13,14に書込んだときの記憶ノードN1,N2の電位とトンネル磁気抵抗素子13,14の抵抗値の関係と一致している。したがって、このMRAMは不揮発性メモリとして機能する。
【0036】
図3は、図1および図2に示したメモリセル1を用いたMRAMの全体構成を示すブロック図である。図3において、このMRAMは、メモリアレイ20、行デコーダ21、制御回路22、列デコーダ23、ビット線周辺回路24および読出/書込回路25を備える。
【0037】
メモリアレイ20は、図4に示すように、n行m列(ただし、n,mの各々は2以上の整数である)に配置されたn×m個のメモリセル1と、それぞれn行に対応して設けられたn本のワード線WL1〜WLnと、それぞれn行に対応して設けられたディジット線DL1〜DLnと、それぞれn行に対応して設けられたn本の信号線WSL1〜WSLnと、それぞれn行に対応して設けられたn本の信号線SSL1〜SSLnと、それぞれm列に対応して設けられたm個のビット線対BL1,ZBL1〜BLm,ZBLmとを含む。各メモリセル1は、対応の行のワード線WL、ディジット線DLおよび信号線WSL,SSLに接続されるとともに、対応の列のビット線BL,ZBLに接続されている。
【0038】
なお、ディジット線DL1〜DLnの各々は、図1および図2で示したように、対応の行の各メモリセル1のトンネル磁気抵抗素子13,14の裏面近傍を通過している。ディジット線DL1〜DLnの各々の一方端は行デコーダ21に接続され、その他方端は直接または所定の抵抗値を有する抵抗素子などを介して接地されている。
【0039】
図3に戻って、行デコーダ21は、行アドレス信号RAおよび制御回路22からの内部制御信号に従って、ワード線WL、ディジット線DLおよび信号線WSL,SSLを駆動する。すなわち行デコーダ21は、通常の書込/読出動作時は、行アドレス信号RAに従ってn本のワード線WL1〜WLnのうちのいずれかのワード線WLを選択し、そのワード線WL選択レベルの「H」レベルにしてそのワード線WLに対応する各メモリセル1を活性化させる。
【0040】
また、行デコーダ21は、記憶ノードN1,N2の信号をトンネル磁気抵抗素子13,14に書込む場合は、各ディジット線DLに所定の電流を流す。また、行デコーダ21は、電源投入時にトンネル磁気抵抗素子13,14のデータ信号を記憶ノードN1,N2に読出す場合は、信号線SSLを介してその行の各メモリセル1に信号SEを与える。信号SEは、電源電位VDDが投入されたことに応じて「H」レベルにされ、その後に徐々に「H」レベルから「L」レベルに変化する。
【0041】
制御回路22は、外部制御信号CNTに従って種々の内部制御信号/BLEQ,WE,SE,…を生成し、それらの内部制御信号/BLEQ,WE,SE,…によってMRAM全体を制御する。列デコーダ23は、列アドレス信号CAに従って、後述のm本の列選択線CSL1〜CSLmのうちのいずれかの列選択線CSLを選択し、その列選択線CSLを選択レベルの「H」レベルにする。
【0042】
ビット線負荷回路24は、図5に示すように、各ビット線BLまたはZBLに対応して設けられたビット線負荷30と、各ビット線対BL,ZBLに対応して設けられたイコライザ31とを含む。ビット線負荷30は、電源電位VDDのラインと対応のビット線BLまたはZBLの一方端との間にダイオード接続されたNチャネルMOSトランジスタを含み、対応のビット線BLまたはZBLを「H」レベルに充電する。イコライザ31は、対応のビット線対BL,ZBL間に接続され、そのゲートがビット線イコライズ信号/BLEQを受けるPチャネルMOSトランジスタを含む。ビット線イコライズ信号/BLEQが活性化レベルの「L」レベルにされると、PチャネルMOSトランジスタが導通してビット線BLとZBLの電位がイコライズされる。
【0043】
読出/書込回路25は、データ入出力線対IO,ZIOと、各ビット線対BL,ZBLに対応して設けられたNチャネルMOSトランジスタ32,33と、書込回路34と、読出回路35とを含む。NチャネルMOSトランジスタ32は、対応のビット線BLの他方端とデータ入出力線IOの一方端との間に接続され、そのゲートは対応の列選択線CSLに接続される。NチャネルMOSトランジスタ33は、対応のビット線ZBLの他方端とデータ入出力線ZIOの一方端との間に接続され、そのゲートは対応の列選択線CSLに接続される。書込回路34および読出回路35は、ともにデータ入出力線対IO,ZIOの他方端に接続される。書込回路34は、外部から与えられたデータを、行デコーダ21および列デコーダ22によって選択されたメモリセル1に書込む。読出回路35は、行デコーダ21および列デコーダ22によって選択されたメモリセル1からの読出データを外部に出力する。
【0044】
次に、図3〜図5に示したMRAMの動作について説明する。通常の書込動作時は、行デコーダ21によってたとえばワード線WL1が選択レベルの「H」れに立上げられて、そのワード線WLに対応するm個のメモリセル1が活性化される。次いで、列デコーダ22によってたとえば列選択線CSL1が選択レベルの「H」レベルに立上げられてその列のNチャネルMOSトランジスタ32,33が導通し、活性化されたメモリセル1がビット線対BL1,ZBL1およびデータ入出力線対IO,ZIOを介して書込回路34に接続される。
【0045】
書込回路34は、外部から与えられたデータに従って、データ入出力線IO,ZIOのうちの一方のデータ入出力線を「H」レベルにし、他方のデータ入出力線を「L」レベルにしてメモリセル1にデータを書込む。ワード線WL1および列選択線CSL1が「L」レベルに立下げられると、1つのメモリセル1にデータが記憶される。
【0046】
通常の読出動作時は、列デコーダ22によってたとえば列選択線CSL1が選択レベルの「H」レベルに立上げられてその列のNチャネルMOSトランジスタ32,33が導通し、ビット線対BL1,ZBL1がデータ入出力線対IO,ZIOを介して読出回路35に接続される。次いで、ビット線イコライズ信号/BLEQが活性化レベルの「L」レベルにされて各イコライザ31が導通し、ビット線BLとZBLの電位がイコライズされる。ビット線イコライズ信号/BLEQが非活性化レベルの「H」レベルになってイコライザ31が非導通になった後、行デコーダ21によってたとえばワード線WL1が選択レベルの「H」レベルに立上げられて、そのワード線WL1に対応するm個のメモリセル1が活性化される。これにより、メモリセル1が記憶しているデータに応じてビット線BL1,ZBL1のうちの一方のビット線からメモリセル1に電流が流入し、これに応じてデータ入出力線IO,ZIOのうちの一方のデータ入出力線の電位が低下する。読出回路35は、データ入出力線IOとZIOの電位を比較し、比較結果に応じた論理のデータを外部に出力する。
【0047】
記憶ノードN1,N2のデータをトンネル磁気抵抗素子13,14に書込む場合、およびトンネル磁気抵抗素子13,14のデータを記憶ノードN1,N2に読出す場合については、図1および図2を用いて詳述したので、その説明は繰返さない。
【0048】
この実施の形態では、書込許可信号WEを「H」レベルにしてNチャネルMOSトランジスタ9〜12を導通させることにより、記憶ノードN1,N2の信号をトンネル磁気抵抗素子13,14に直接書込むので、記憶ノードN51,N52の信号をビット線対BL,ZBLを介して外部に読出した後に、書込回路および書込ビット線対WBL,ZWBLを介してトンネル磁気抵抗素子60,61に信号を書込んでいた従来に比べ、記憶ノードN1,N2の信号のトンネル磁気抵抗素子13,14への書込を迅速に行なうことができる。
【0049】
また、従来のように、書込回路および書込ビット線対WBL,ZWBLを設ける必要がないので、レイアウト面積を小さくすることができる。
【0050】
なお、図6はメモリセル1におけるMOSトランジスタ2〜12のサイズ差を明確にしたものである。MOSトランジスタのシンボルの大きさは、そのMOSトランジスタのサイズすなわち電流駆動力を示している。信号WEによって制御されるNチャネルMOSトランジスタ9〜12のサイズは、他のMOSトランジスタ2〜8のサイズよりも大きく設定されている。これは、トンネル磁気抵抗素子13,14の自由磁化層18の磁化方向を変える場合に、NチャネルMOSトランジスタ9,11または10,12に大きな電流を流す必要があるからである。一方、MOSトランジスタ2〜8は記憶ノードN1,N2の電位を保持すれば足りるので、MOSトランジスタ2〜8のサイズは小さくてもよい。このように、MOSトランジスタ2〜12の各々のサイズをそのMOSトランジスタの機能に応じて最適化することにより、安定したラッチ動作および書込動作を実現するとともにメモリセル1のレイアウト面積を小さく抑えることができる。
【0051】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る半導体記憶装置では、各々が、磁性体膜と、その表面および裏面にそれぞれ形成されたプログラム線および電極とを含み、プログラム線に所定のしきい値電流を超える電流が流されたことに応じてプログラム線および電極間の抵抗値が変化し、その抵抗値によって2値の信号を記憶する第1および第2の磁気抵抗素子と、電源電位と第2の磁気抵抗素子のプログラム線および電極を介して与えられる接地電位とによって駆動され、第1の記憶ノードに与えられた信号の反転信号を第2の記憶ノードに与える第1のインバータと、電源電位と第1の磁気抵抗素子のプログラム線および電極を介して与えられる接地電位とによって駆動され、第2の記憶ノードに与えられた信号の反転信号を第1の記憶ノードに与える第2のインバータと、第1および第2の記憶ノードの信号の第1および第2の磁気抵抗素子への書込を許可する書込許可信号に応答して、第1および第2の磁気抵抗素子のプログラム線をそれぞれ第1および第2の記憶ノードと基準電位のラインとの間に接続する第1の切換回路とが設けられる。したがって、記憶ノードの信号を磁気抵抗素子に直接書込むので、記憶ノードの信号を一旦外部に読出した後に、書込回路および書込ビット線を用いて磁気抵抗素子に書込んでいた従来に比べ、記憶ノードの信号の磁気抵抗素子への書込を迅速に行なうことができる。また、書込回路および書込ビット線を設ける必要がないので、レイアウト面積の縮小化を図ることができる。
【0053】
好ましくは、第1のインバータは、電源電位のラインと第2の記憶ノードとの間に接続され、そのゲートが第1の記憶ノードに接続された第1のP型トランジスタと、第2の記憶ノードと第2の磁気抵抗素子のプログラム線との間に接続され、そのゲートが第1の記憶ノードに接続された第1のN型トランジスタとを含む。第2のインバータは、電源電位のラインと第1の記憶ノードとの間に接続され、そのゲートが第2の記憶ノードに接続された第2のP型トランジスタと、第1の記憶ノードと第1の磁気抵抗素子のプログラム線との間に接続され、そのゲートが第2の記憶ノードに接続された第2のN型トランジスタとを含む。第1および第2の磁気抵抗素子の電極は、ともに接地電位のラインに接続されている。基準電位は接地電位である。第1の切換回路は、第1の記憶ノードと第1の磁気抵抗素子のプログラム線の一方端との間に接続された第3のN型トランジスタと、第2の記憶ノードと第2の磁気抵抗素子のプログラム線の一方端との間に接続された第4のN型トランジスタと、それぞれ第1および第2の磁気抵抗素子のプログラム線の他方端と接地電位のラインとの間に接続された第5および第6のN型トランジスタとを含む。第3〜第6のN型トランジスタの各々は、書込許可信号に応答して導通する。第3〜第6のN型トランジスタの電流駆動力は、第1および第2のN型トランジスタの電流駆動力よりも大きく設定されている。この場合は、書込許可信号に応答して、電源電位にされた方の記憶ノードから磁気抵抗素子を介して接地電位のラインに電流が流れ、その磁気抵抗素子の抵抗値が変化する。また、トランジスタサイズを最適化することにより、ラッチ動作および書込動作の安定化を図るとともに、レイアウト面積の増大を抑制することができる。
【0054】
また好ましくは、さらに、第1および第2の記憶ノード間に接続されたトランジスタと、電源電が投入されたことに応じてトランジスタを導通させ、その後にトランジスタの抵抗値を徐々に上昇させてトランジスタを非導通にし、第1および第2の磁気抵抗素子に記憶された信号を第1および第2の記憶ノードに読出す読出制御回路とが設けられる。この場合は、電源投入時は第1および第2の記憶ノードの電位をイコライズしておき、その後に第1および第2の記憶ノード間の抵抗値を増大させるので、第1および第2の磁気抵抗素子の記憶信号を第1および第2の記憶ノードに安定に読出すことができる。
【0055】
また好ましくは、さらに、第1および第2の磁気抵抗素子の裏面近傍に延在するディジット線と、第1および第2の記憶ノードの信号を第1および第2の磁気抵抗素子に書込む際に、ディジット線に予め定められた電流を流して補助磁場を形成する書込制御回路と、ワード線と、第1および第2のビット線を含むビット線対と、ワード線が選択レベルにされたことに応じて、第1の記憶ノードと第1のビット線とを接続するとともに第2の記憶ノードと第2のビット線とを接続する第2の切換回路とが設けられる。第1の磁気抵抗素子、第2の磁気抵抗素子、第1のインバータ、第2のインバータ、第1の切換回路、トランジスタ、および第2の切換回路は1つのメモリセルを構成する。複数のメモリセルは複数行複数列に配列される。書込許可信号を伝達するための第1の信号線、読出制御回路の出力信号を伝達するための第2の信号線、ディジット線、およびワード線は各行に対応して設けられる。ビット線対は各列に対応して設けられる。半導体記憶装置は、さらに、行アドレス信号に従って複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択し、そのワード線を選択レベルにする行選択回路と、列アドレス信号に従って複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択する列選択回路と、列選択回路によって選択されたビット線対を介して行選択回路によって選択されたワード線に対応するメモリセルの第1および第2の記憶ノードの信号の読出/書込を行なう読出/書込回路とを備える。この場合は、複数のメモリセルのうちの所望のメモリセルを選択し、そのメモリセルのデータ信号の読出/書込を行なうことができる。
また、この発明に係る他の半導体記憶装置では、第1の電源電位と第2の電源電位の間に直列に接続された第1のPチャネルトランジスタ、第1のNチャネルトランジスタおよび第1の磁気抵抗素子と、直列接続された第1のPチャネルトランジスタ、第1のNチャネルトランジスタおよび第1の磁気抵抗素子と並列に、かつ第1の電源電位と第2の電源電位の間に直列に接続された第2のPチャネルトランジスタ、第2のNチャネルトランジスタおよび第2の磁気抵抗素子と、第1の磁気抵抗素子にプログラム磁場を与える第1のプログラム線と、第2の磁気抵抗素子にプログラム磁場を与える第2のプログラム線と、互いに対をなす第1および第2のビット線と、第1のPチャネルトランジスタと第1のNチャネルトランジスタの接続ノード、第2のPチャネルトランジスタのゲート、および第2のNチャネルトランジスタのゲートとが互いに接続された第1の記憶ノードと第1のビット線との間に接続された第3のNチャネルトランジスタと、第2のPチャネルトランジスタと第2のNチャネルトランジスタの接続ノード、第1のPチャネルトランジスタのゲート、および第1のNチャネルトランジスタのゲートとが互いに接続された第2の記憶ノードと第2のビット線との間に接続された第4のNチャネルトランジスタと、第1および第2の磁気抵抗素子へのデータ書込を許可する書込許可信号に応答して導通し、第1の記憶ノードの電位に応じて第1の記憶ノードと基準電位の間に第1のプログラム線を介した電流経路を形成する第1の切換回路と、書込許可信号に応答して導通し、第2の記憶ノードの電位に応じて第2の記憶ノードと基準電位の間に第2のプログラム線を介した電流経路を形成する第2の切換回路と、第1の記憶ノードと第2の記憶ノードの間に接続されたイコライズトランジスタとが設けられる。したがって、記憶ノードの信号を磁気抵抗素子に直接書込むので、記憶ノードの信号を一旦外部に読出した後に、書込回路および書込ビット線を用いて磁気抵抗素子に書込んでいた従来に比べ、記憶ノードの信号の磁気抵抗素子への書込を迅速に行なうことができる。また、書込回路および書込ビット線を設ける必要がないので、レイアウト面積の縮小化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態によるMRAMのメモリセルの構成を示す回路ブロック図である。
【図2】 図1に示したトンネル磁気抵抗素子の構成を示す回路ブロック図である。
【図3】 図1に示したメモリセルを含むMRAMの全体構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示したメモリアレイの構成を示すブロック図である。
【図5】 図3に示したビット線周辺回路および読出/書込回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図6】 この実施の形態の変更例を示す回路ブロック図である。
【図7】 従来のMRAMのメモリセルの構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1,51 メモリセル、2,3,31,52,53 PチャネルMOSトランジスタ、4〜12,30,32,33,54〜59 NチャネルMOSトランジスタ、13,14,60,61 トンネル磁気抵抗素子、WL ワード線、BL,ZBL ビット線、PL プログラム線、DL ディジット線、15 電極、16 固定磁化層、17 トンネルバリア層、18 自由磁化層、20 メモリアレイ、21 行デコーダ、22 制御回路、23 列デコーダ、24 ビット線負荷回路、25 読出/書込回路、WSL,SSL 信号線、CSL 列選択線、34 書込回路、35 読出回路、WBL,ZWBL 書込ビット線。

Claims (5)

  1. 半導体記憶装置であって、
    各々が、磁性体膜と、その表面および裏面にそれぞれ形成されたプログラム線および電極とを含み、前記プログラム線に所定のしきい値電流を超える電流が流されたことに応じて前記プログラム線および前記電極間の抵抗値が変化し、その抵抗値によって2値の信号を記憶する第1および第2の磁気抵抗素子、
    電源電位と前記第2の磁気抵抗素子のプログラム線および電極を介して与えられる接地電位とによって駆動され、第1の記憶ノードに与えられた信号の反転信号を第2の記憶ノードに与える第1のインバータ、
    前記電源電位と前記第1の磁気抵抗素子のプログラム線および電極を介して与えられる前記接地電位とによって駆動され、前記第2の記憶ノードに与えられた信号の反転信号を前記第1の記憶ノードに与える第2のインバータ、および
    前記第1および第2の記憶ノードの信号の前記第1および第2の磁気抵抗素子への書込を許可する書込許可信号に応答して、前記第1および第2の磁気抵抗素子のプログラム線をそれぞれ前記第1および第2の記憶ノードと基準電位のラインとの間に接続する第1の切換回路を備える、半導体記憶装置。
  2. 前記第1のインバータは、
    前記電源電位のラインと前記第2の記憶ノードとの間に接続され、そのゲートが前記第1の記憶ノードに接続された第1のP型トランジスタ、および
    前記第2の記憶ノードと前記第2の磁気抵抗素子のプログラム線との間に接続され、そのゲートが前記第1の記憶ノードに接続された第1のN型トランジスタを含み、
    前記第2のインバータは、
    前記電源電位のラインと前記第1の記憶ノードとの間に接続され、そのゲートが前記第2の記憶ノードに接続された第2のP型トランジスタ、および
    前記第1の記憶ノードと前記第1の磁気抵抗素子のプログラム線との間に接続され、そのゲートが前記第2の記憶ノードに接続された第2のN型トランジスタを含み、
    前記第1および第2の磁気抵抗素子の電極は、ともに前記接地電位のラインに接続され、
    前記基準電位は前記接地電位であり、
    前記第1の切換回路は、
    前記第1の記憶ノードと前記第1の磁気抵抗素子のプログラム線の一方端との間に接続された第3のN型トランジスタ、
    前記第2の記憶ノードと前記第2の磁気抵抗素子のプログラム線の一方端との間に接続された第4のN型トランジスタ、および
    それぞれ前記第1および第2の磁気抵抗素子のプログラム線の他方端と前記接地電位のラインとの間に接続された第5および第6のN型トランジスタを含み、
    前記第3〜第6のN型トランジスタの各々は、前記書込許可信号に応答して導通し、
    前記第3〜第6のN型トランジスタの電流駆動力は、前記第1および第2のN型トランジスタの電流駆動力よりも大きく設定されている、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. さらに、前記第1および第2の記憶ノード間に接続されたトランジスタ、および
    前記電源電が投入されたことに応じて前記トランジスタを導通させ、その後に前記トランジスタの抵抗値を徐々に上昇させて前記トランジスタを非導通にし、前記第1および第2の磁気抵抗素子に記憶された信号を前記第1および第2の記憶ノードに読出す読出制御回路を備える、請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. さらに、前記第1および第2の磁気抵抗素子の裏面近傍に延在するディジット線、
    前記第1および第2の記憶ノードの信号を前記第1および第2の磁気抵抗素子に書込む際に、前記ディジット線に予め定められた電流を流して補助磁場を形成する書込制御回路、
    ワード線、
    第1および第2のビット線を含むビット線対、および
    前記ワード線が選択レベルにされたことに応じて、前記第1の記憶ノードと前記第1のビット線とを接続するとともに前記第2の記憶ノードと前記第2のビット線とを接続する第2の切換回路を備え、
    前記第1の磁気抵抗素子、前記第2の磁気抵抗素子、前記第1のインバータ、前記第2のインバータ、前記第1の切換回路、前記トランジスタ、および前記第2の切換回路は1つのメモリセルを構成し、
    複数のメモリセルが複数行複数列に配列され、
    前記書込許可信号を伝達するための第1の信号線、前記読出制御回路の出力信号を伝達するための第2の信号線、前記ディジット線、および前記ワード線は各行に対応して設けられ、
    前記ビット線対は各列に対応して設けられ、
    前記半導体記憶装置は、
    さらに、行アドレス信号に従って前記複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択し、そのワード線を前記選択レベルにする行選択回路、
    列アドレス信号に従って前記複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択する列選択回路、および
    前記列選択回路によって選択されたビット線対を介して前記行選択回路によって選択されたワード線に対応するメモリセルの前記第1および第2の記憶ノードの信号の読出/書込を行なう読出/書込回路を備える、請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 第1の電源電位と第2の電源電位の間に直列に接続された第1のPチャネルトランジスタ、第1のNチャネルトランジスタおよび第1の磁気抵抗素子、
    前記直列接続された第1のPチャネルトランジスタ、第1のNチャネルトランジスタおよび第1の磁気抵抗素子と並列に、かつ前記第1の電源電位と前記第2の電源電位の間に直列に接続された第2のPチャネルトランジスタ、第2のNチャネルトランジスタおよび第2の磁気抵抗素子、
    前記第1の磁気抵抗素子にプログラム磁場を与える第1のプログラム線、
    前記第2の磁気抵抗素子にプログラム磁場を与える第2のプログラム線、
    互いに対をなす第1および第2のビット線、
    前記第1のPチャネルトランジスタと前記第1のNチャネルトランジスタの接続ノード、前記第2のPチャネルトランジスタのゲート、および前記第2のNチャネルトランジスタのゲートとが互いに接続された第1の記憶ノードと前記第1のビット線との間に接続された第3のNチャネルトランジスタ、
    前記第2のPチャネルトランジスタと前記第2のNチャネルトランジスタの接続ノード、前記第1のPチャネルトランジスタのゲート、および前記第1のNチャネルトランジスタのゲートとが互いに接続された第2の記憶ノードと前記第2のビット線との間に接続された第4のNチャネルトランジスタ、
    前記第1および第2の磁気抵抗素子へのデータ書込を許可する書込許可信号に応答して導通し、前記第1の記憶ノードの電位に応じて前記第1の記憶ノードと基準電位の間に前記第1のプログラム線を介した電流経路を形成する第1の切換回路、
    前記書込許可信号に応答して導通し、前記第2の記憶ノードの電位に応じて前記第2の記憶ノードと前記基準電位の間に前記第2のプログラム線を介した電流経路を形成する第2の切換回路、および
    前記第1の記憶ノードと前記第2の記憶ノードの間に接続されたイコライズトランジスタを備える、半導体記憶装置。
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