JP6315484B2 - メモリセル及び記憶装置 - Google Patents

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Description

この発明は、メモリセル及び記憶装置に関する。
抵抗変化型の記憶素子である磁気トンネル接合素子(Magnetic Tunneling Junction:MTJ)を使用したメモリであるSTT−MRAM(Spin Transfer Torque-Magnetoresistive Random Access Memory)が注目されている。STT−MRAMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)に近い高速性と書き換え耐性が得られる不揮発性メモリであり、例えば、差動対型に構成して、SRAM(Static Random Access Memory)の代わりに、キャッシュに導入することが検討されている。
しかし、STT−MRAMでは、磁気トンネル接合素子の駆動用のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor field-effect transistor)のサブスレッショルド電流(弱反転電流)、磁気トンネル接合素子を流れる電流等のリーク電流が発生する。
リーク電流に対する対策として、回路が動作していない期間はその回路への電源の供給を遮断する(パワーゲーティング)対策がある。
パワーゲーティングの例として、非特許文献1には、ワード線に沿った32個の差動対型STT−MRAMセル毎に1個のPLドライバを設け、PLドライバによってMTJセルへの電源供給を制御することが記載されている。つまり、32個のセルを制御対象となるグループ(グレイン)としている。
T.Ohsawa et al.,"A 1 Mb Nonvolatile Embedded Memory Using 4T2MTJ Cell With 32 b Fine−Grained Power Gating Scheme",IEEE Jornal of Solid−State Circuits,Vol.48,No.6,p.1511,2013
しかしながら、アクセスタイム、サイクルタイム、動作電流の効率の観点からは、グレインの大きさをできるだけ小さくして、つまり、1つのグレインに含まれるメモリセル数をできるだけ少なくして、パワーゲーティングを行う方が望ましい。
しかし、例えば、1グレインに1つのメモリセルとすると、メモリセル毎にパワーセーブ用のアンドゲートが必要となる。しかしながら、非特許文献1に記載されたアンドゲートを用いたパワーゲーティングでは、アンドゲートが通常6個のトランジスタを使用するため、構成が複雑になると共にパワーゲーティングのための占有面積が大きくなってしまい、高集積化の妨げになるという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、小ビット単位のパワーゲーティングを簡単な構成で行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るメモリセルは、
第1の磁気トンネル接合素子と第1の電界効果トランジスタとから構成された第1のインバータと、第2の磁気トンネル接合素子と第2の電界効果トランジスタとから構成された第2のインバータと、をクロスカップルして構成されたフリップフロップと、
パワーゲーティング用電界効果トランジスタと、
第3の電界効果トランジスタと、
第4の電界効果トランジスタと、を備え、
前記第1の磁気トンネル接合素子及び前記第2の磁気トンネル接合素子のピン層は、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタを介して、電力供給ラインに接続され、
前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子は、ビットセレクトラインに接続され、
前記第1のインバータの出力端は、前記第1の磁気トンネル接合素子のフリー層と前記第2の電界効果トランジスタの制御端子とが接続されたノードであり、前記第1の電界効果トランジスタを介して接地され、前記第3の電界効果トランジスタを介してビットラインに接続され、
前記第2のインバータの出力端は、前記第2の磁気トンネル接合素子のフリー層と前記第1の電界効果トランジスタの制御端子とが接続されたノードであり、前記第2の電界効果トランジスタを介して接地され、前記第4の電界効果トランジスタを介して反転ビットラインに接続され、
前記第3の電界効果トランジスタ及び前記第4の電界効果トランジスタの制御端子は、ワードラインに接続される。
前記フリップフロップへのデータの書き込み時には、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタはオフに制御され、前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとはオンに制御されてもよい。
前記電力供給ラインが前記ワードラインと共用されていてもよい。
前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子が、同一導電型の制御用電界効果トランジスタを介して前記ビットセレクトラインに接続され、前記制御用電界効果トランジスタの制御端子には、所定電圧が印加されていてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係るメモリセルは、
第1の磁気トンネル接合素子と第1の電界効果トランジスタとから構成された第1のインバータと、第2の磁気トンネル接合素子と第2の電界効果トランジスタとから構成された第2のインバータと、をクロスカップルして構成されたフリップフロップと、
パワーゲーティング用電界効果トランジスタと、
第3の電界効果トランジスタと、
第4の電界効果トランジスタと、を備え、
前記第1の磁気トンネル接合素子及び前記第2の磁気トンネル接合素子のフリー層は、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタを介して、制御ラインに接続され、
前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子は、ビットセレクトラインに接続され、
前記第1のインバータの出力端は、前記第1の磁気トンネル接合素子のピン層と前記第2の電界効果トランジスタの制御端子とが接続されたノードであり、前記第1の電界効果トランジスタを介して電源端子に接続され、前記第3の電界効果トランジスタを介してビットラインに接続され、
前記第2のインバータの出力端は、前記第2の磁気トンネル接合素子のピン層と前記第1の電界効果トランジスタの制御端子とが接続されたノードであり、前記第2の電界効果トランジスタを介して前記電源端子に接続され、前記第4の電界効果トランジスタを介して反転ビットラインに接続され、
前記第3の電界効果トランジスタ及び前記第4の電界効果トランジスタの制御端子は、ワードラインに接続される。
前記フリップフロップへのデータの書き込み時には、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタはオフに制御され、前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとはオンに制御されてもよい。
前記制御ラインが前記ワードラインと共用されていてもよい。
前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子が、同一導電型の制御用電界効果トランジスタを介して前記ビットセレクトラインに接続され、前記制御用電界効果トランジスタの制御端子には、所定電圧が印加されていてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係るメモリセルは、
第1のP型電界効果トランジスタと第1のN型電界効果トランジスタとから構成された第1のCMOSインバータと、第2のP型電界効果トランジスタと第2のN型電界効果トランジスタとから構成された第2のCMOSインバータと、第1の磁気トンネル接合素子と、第2の磁気トンネル接合素子と、から構成されたフリップフロップと、
パワーゲーティング用電界効果トランジスタと、
第3の電界効果トランジスタと、
第4の電界効果トランジスタと、を備え、
前記第1のP型電界効果トランジスタ及び前記第2のP型電界効果トランジスタのソース端子は、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタを介して、電力供給ラインに接続され、
前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子は、ビットセレクトラインに接続され、
前記第1のCMOSインバータの出力端は、前記第2のP型電界効果トランジスタ及び前記第2のN型電界効果トランジスタの制御端子が接続されたノードであり、前記第4の電界効果トランジスタを介して反転ビットラインに接続され、前記第2の磁気トンネル接合素子を介して制御ラインに接続され、
前記第2のCMOSインバータの出力端は、前記第1のP型電界効果トランジスタ及び前記第1のN型電界効果トランジスタの制御端子が接続されたノードであり、前記第3の電界効果トランジスタを介してビットラインに接続され、前記第1の磁気トンネル接合素子を介して前記制御ラインに接続され、
前記第1の磁気トンネル接合素子及び前記第2の磁気トンネル接合素子のフリー層は、前記制御ラインに接続され、
前記第3の電界効果トランジスタ及び前記第4の電界効果トランジスタの制御端子は、ワードラインに接続される。
前記フリップフロップへのデータの書き込み時には、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタはオフに制御され、前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとはオンに制御されてもよい。
前記電力供給ラインが前記ワードラインと共用されていてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点に係るメモリセルは、
第1のP型電界効果トランジスタと第1のN型電界効果トランジスタとから構成された第1のCMOSインバータと、第2のP型電界効果トランジスタと第2のN型電界効果トランジスタとから構成された第2のCMOSインバータと、第1の磁気トンネル接合素子と、第2の磁気トンネル接合素子と、から構成されたフリップフロップと、
パワーゲーティング用電界効果トランジスタと、
第3の電界効果トランジスタと、
第4の電界効果トランジスタと、を備え、
前記第1のN型電界効果トランジスタ及び前記第2のN型電界効果トランジスタのソース端子は、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタを介して、制御ラインに接続され、
前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子は、ビットセレクトラインに接続され、
前記第1のCMOSインバータの出力端は、前記第2のP型電界効果トランジスタ及び前記第2のN型電界効果トランジスタの制御端子が接続されたノードであり、前記第4の電界効果トランジスタを介して反転ビットラインに接続され、前記第2の磁気トンネル接合素子を介して電力供給ラインに接続され、
前記第2のCMOSインバータの出力端は、前記第1のP型電界効果トランジスタ及び前記第1のN型電界効果トランジスタの制御端子が接続されたノードであり、前記第3の電界効果トランジスタを介してビットラインに接続され、前記第1の磁気トンネル接合素子を介して前記電力供給ラインに接続され、
前記第1の磁気トンネル接合素子及び前記第2の磁気トンネル接合素子のピン層は、前記電力供給ラインに接続され、
前記第3の電界効果トランジスタ及び前記第4の電界効果トランジスタの制御端子は、ワードラインに接続される。
前記フリップフロップへのデータの書き込み時には、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタはオフに制御され、前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとはオンに制御されてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第5の観点に係るメモリセルは、
ワードラインと共用される電力供給ラインに接続され、
磁気トンネル接合素子の抵抗値の変化によりデータを記憶するフリップフロップと、
前記電力供給ラインに電流路の一端が接続され、電流路の他端が前記フリップフロップに接続され、制御端子に印加される制御信号により、オン・オフが制御されるパワーゲーティング用電界効果トランジスタと、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の第6の観点に係るメモリセルは、
電力供給ラインに接続され、
磁気トンネル接合素子の抵抗値の変化によりデータを記憶するフリップフロップと、
前記電力供給ラインに電流路の一端が接続され、電流路の他端が前記フリップフロップに接続され、制御端子に印加される制御信号により、オン・オフが制御されるパワーゲーティング用電界効果トランジスタと、を備え、
前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子には、同一導電型の制御用電界効果トランジスタが接続され、前記制御用電界効果トランジスタの制御端子には、所定電圧が印加されている。
上記目的を達成するために、本発明の第7の観点に係るメモリセルは、
ワードラインと共用される電力供給ラインに接続され、
不揮発性メモリ素子の抵抗値の変化によりデータを記憶するフリップフロップと、
前記電力供給ラインに電流路の一端が接続され、電流路の他端が前記フリップフロップに接続され、制御端子に印加される制御信号により、オン・オフが制御されるパワーゲーティング用電界効果トランジスタと、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の第8の観点に係るメモリセルは、
電力供給ラインに接続され、
不揮発性メモリ素子の抵抗値の変化によりデータを記憶するフリップフロップと、
前記電力供給ラインに電流路の一端が接続され、電流路の他端が前記フリップフロップに接続され、制御端子に印加される制御信号により、オン・オフが制御されるパワーゲーティング用電界効果トランジスタと、を備え、
前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子には、同一導電型の制御用電界効果トランジスタが接続され、前記制御用電界効果トランジスタの制御端子には、所定電圧が印加されている。
上記目的を達成するために、本発明の第9の観点に係る記憶装置は、
マトリクス状に配列された上記第1又は第3の観点に係るメモリセルを備え、
前記マトリクス状に配列されたメモリセルは、ワードラインと、前記ワードラインに直交するビットラインと、前記ワードラインに直交する反転ビットラインと、前記ワードラインに並行する電力供給ラインと、前記電力供給ラインに直交するビットセレクトラインと、に接続され、
前記ワードラインは、同一行の複数のメモリセルに接続されており、
前記ビットラインと前記反転ビットラインとは、同一列の複数のメモリセルに接続されており、
前記電力供給ラインは、同一行の複数のメモリセルが備えるパワーゲーティング用電界効果トランジスタの電流路の一端に接続されており、
前記ビットセレクトラインは、同一列の複数のメモリセルが備えるパワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子に、直接または制御用電界効果トランジスタを介して接続されている。
前記電力供給ラインは前記ワードラインと共用されていてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第10の観点に係る記憶装置は、
マトリクス状に配列された上記第2又は第4の観点に係るメモリセルを備え、
前記マトリクス状に配列されたメモリセルは、ワードラインと、前記ワードラインに直交するビットラインと、前記ワードラインに直交する反転ビットラインと、前記ワードラインに並行する制御ラインと、前記制御ラインに直交するビットセレクトラインと、に接続され、
前記ワードラインは、同一行の複数のメモリセルに接続されており、
前記ビットラインと前記反転ビットラインとは、同一列の複数のメモリセルに接続されており、
前記制御ラインは、同一行の複数のメモリセルが備えるパワーゲーティング用電界効果トランジスタの電流路の一端に接続されており、
前記ビットセレクトラインは、同一列の複数のメモリセルが備えるパワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子に、直接または制御用電界効果トランジスタを介して接続されている。
前記制御ラインは前記ワードラインと共用されていてもよい。
本発明によれば、占有面積の小さい素子を用いて、小ビット単位でのパワーゲーティングを行うことができる。
実施形態1に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 メモリセルの配置例を示す図である。 MTJ素子の構成を示す図である。 MTJ素子の構成を示す図である。 MTJ素子の電流−抵抗特性を示す図である。 書き込み動作時の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の信号波形を示す図である。 実施形態2に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態3に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態4に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態5に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態6に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態7に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態8に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態9に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態10に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態11に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態12に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態13に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態14に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態15に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 実施形態16に係るメモリセルの回路構成を示す図である。 書き込み動作時の各部の信号波形を示す図である。 読み出し動作時の各部の信号波形を示す図である。 wake−up時間のグレインサイズ依存性をシミュレーションした結果を示す図である。 シミュレーションに用いたPLドライバを示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
(実施形態1)
図1に実施形態1に係るメモリセル101の回路構成を示す。メモリセル101は、MTJ素子とMTJ素子の駆動用のMOSFETを含むインバータ10、20から構成されたフリップフロップ回路を有する。インバータ10は、MTJ素子11と電流路が直列に接続された駆動用MOSFET12とから構成される。インバータ20は、MTJ素子21と電流路が直列に接続された駆動用MOSFET22とから構成される。N型のMOSFET(以下、NMOSFETと呼ぶ)12,22は、差動対を構成する。
MTJ素子11のフリー層11cは、NMOSFET12のドレインに接続されている。MTJ素子21のフリー層21cは、NMOSFET22のドレインに接続されている。NMOSFET12、22のソースは共通に接続されて接地されている。
NMOSFET12のドレインは、NMOSFET22のゲートに接続され、NMOSFET22のドレインは、NMOSFET12のゲートに接続されている。MTJ素子11とMTJ素子21とNMOSFET12とNMOSFET22とは、差動回路を構成する。
MTJ素子11とNMOSFET12の接続ノードSNは、トランスファゲートであるNMOSFET13の電流路を介して、ビットラインBLに接続されている。MTJ素子21とNMOSFET22の接続ノード/SNは、トランスファゲートであるNMOSFET23の電流路を介して、反転ビットライン/BLに接続されている。NMOSFET13のゲートとNMOSFET23のゲートは、それぞれワードラインWLに接続されている。
メモリセル101はパワーゲーティング用のトランジスタとして、P型のMOSFET(以下、PMOSFETと呼ぶ)31を有する。PMOSFET31のソースはパワーラインPLに、PMOSFET31のゲートはビットセレクトライン/BSに、PMOSFET31のドレインはMTJ素子11のピン層11aとMTJ素子21のピン層21aに接続されている。
パワーラインPLから制御信号(電圧信号)が入力されている状態で、ビットセレクトライン/BSからローレベルの選択制御信号(電圧信号)が入力されると、PMOSFET31がオン状態になり、パワーラインPLからMTJ素子11、21に電圧が印加される。
上記構成のメモリセル101は、図2に示すように、配置される。なお、図2は、メモリセルが2行4列に配列された例を示す。個々のメモリセル101には、それぞれ1本のパワーラインPLと1本のビットセレクトライン/BSが割当てられている。ローデコーダ200は、ワードラインWLを選択駆動すると共に、パワーラインPLを介して接続されているメモリセル101に動作電力を供給する。カラムデコーダ300は、書き込み時には、ビットラインBLと反転ビットライン/BLに相補的な電圧を印加することにより、データをメモリセル101に書き込む。カラムデコーダ300は、読み出し時には、ビットラインBLと反転ビットライン/BLの電圧関係をセンスアンプで判別することにより、データをメモリセル101から読み出す。また、カラムデコーダ300は、ビットセレクトライン/BSを介して、メモリセル101に電力を供給するためのパワーゲーティング用トランジスタに制御信号を出力する。
図1に示すMTJ素子11、21は互いに同一の構成を有する。そこで、以下、MTJ素子11を例に、その構成を説明する。図3A、図3Bに示すように、MTJ素子11は、ピン層11a、絶縁層11b、フリー層11cの3層から構成されている。絶縁層11bは、MgOやAlの薄膜から形成され、ピン層11a、フリー層11cは、鉄(Fe)やコバルト(Co)等の強磁性体、またはこれらの合金からなる単層や複数の層で形成される。さらに、ピン層11aには電極11d、フリー層11cには電極11eが形成されている。
フリー層11cは二点破線矢印で示す磁化の向きが固定されておらず、電流が供給されると、その磁化の向きは変化する。また、ピン層11aは磁化の向きが固定されている。図3Aの左の図は、ピン層11aとフリー層11cの磁化の向きが揃っている状態(平行状態)を示し、図3Bの左の図は、ピン層11aとフリー層11cの磁化の向きが逆である状態(反平行状態)を示す。
抵抗変化型の記憶素子であるMTJ素子11は、平行状態と反平行状態とで、その抵抗値が異なるという性質を有する。図4にMTJ素子11の電流−抵抗特性を示す。ここで、縦軸は抵抗を示し、横軸はMTJ素子11に供給される電流を示す。MTJ素子11の抵抗値は、ピン層11aとフリー層11cの磁化方向の相対的な向きによって変化する。この抵抗変化は、トンネル磁気抵抗効果と呼ばれている。ピン層11aとフリー層11cの磁化の向きが互いに平行の場合、MTJ素子11の磁気抵抗が小さくなる。この状態は低抵抗状態Rと呼ばれている。一方、磁化の向きが互いに逆の場合、磁気抵抗は大きくなる。この状態は高抵抗状態RAPと呼ばれている。
図3Bに示すように、反平行状態のとき、フリー層11cからピン層11aへ向かう方向へ電流(順方向電流Ic0)が供給されると、ピン層11aからフリー層11cに注入される、ピン層11aの磁化に平行なスピンの電子により、フリー層11cの磁化が反転し、MTJ素子11は平行状態(低抵抗状態R)となる。一方、図3Aに示すように、平行状態のとき、ピン層11aからフリー層11cへ向かう電流(逆方向電流Ic1)が供給されると、スピンの電子がフリー層11cからピン層11aに注入されるが、フリー層11cの磁化に反平行なスピンの電子は、絶縁層11bで反射される。これにより、フリー層11cの磁化が反転し、MTJ素子11は反平行状態(高抵抗状態RAP)となる。
反平行状態のときに逆方向電流Ic1が供給された場合、その状態は変化せずに維持され、平行状態のときに順方向電流Ic0が供給された場合もその状態は維持される。
平行状態と反平行状態とをそれぞれ、例えば”0”、”1”と対応付け、MTJ素子11、21のそれぞれについて、平行状態(”0”)と反平行状態(”1”)とを制御することで、MTJ素子11、21を使用して、1ビットの情報を記憶することができる。
次に、メモリセル101の動作を、図5A、図5Bを参照して説明する。図5Aに、メモリセル101へ書き込みを行う際の各信号線から供給される信号波形を示す。なお、図5Bには、メモリセル101からデータを読み出す際の各信号線から供給される信号波形ならびに読み出し波形を示す。以下に示す波形についても同様であるものとする。
なお、以下の例では、アクセス対象のメモリセル101が図2におけるメモリセル(1,1)であると仮定して説明する。書き込み動作時、ローデコーダ200は、ローアドレスデータをデコードして、アクセス対象のメモリセル101が接続されているワードラインWL1をハイレベル(アクティブレベル)とする。これにより、NMOSFET13、NMOSFET23はオン状態になる。
一方、カラムデコーダ300は、ビットセレクトライン/BS1をハイレベルに設定する。これにより、PMOSFET31はオフとなる。従って、パワーラインPL1にはどのような電圧が印加されても、メモリセル101へは影響しない。従って、ローデコーダ200は、パワーラインPL1に任意の電圧を印加する(省エネルギーの観点から、グランドレベルが望ましい)。
また、カラムデコーダ300の書き込み回路は、書き込み対象のメモリセル(1,1)に接続されているビットラインBL1と反転ビットライン/BL1に、書き込み対象のデータが「1」であるか「0」であるかに応じて、ハイレベルとローレベル、又は、ローレベルとハイレベルの電圧を印加する。
ここでは、ビットラインBL1にハイレベル、反転ビットライン/BL1にローレベルが印加されたと仮定する。すると、電流が、ビットラインBL1から、NMOSFET13とノードSNとを介してMTJ素子11のフリー層11cからピン層11aへ流れる。MTJ素子11を通過した電流は、MTJ素子21のピン層21aからフリー層21cへ流れ、ノード/SNとNMOSFET23とを介して反転ビットライン/BL1に流れる。
このように、MTJ素子11のフリー層11cからピン層11aへ電流が流れるため、MTJ素子11が高抵抗状態RAPである場合、MTJ素子11は低抵抗状態Rへ遷移する。つまり、MTJ素子11が書き換えられる。一方、MTJ素子11が低抵抗状態Rである場合、MTJ素子11の抵抗状態は変わらない。
また、MTJ素子21については、ピン層11aからフリー層11cへ電流が流れるため、MTJ素子21が低抵抗状態Rである場合、MTJ素子21は高抵抗状態RAPへ遷移する、つまり、MTJ素子21が書き換えられる。一方、MTJ素子21が高抵抗状態R AP である場合、MTJ素子21の抵抗状態は変わらない。
このように、MTJ素子11、21が直列に、さらに、電流に対して、MTJ素子11、21のピン層の向きが異なるように配置されているため、MTJ素子11、21が同時に書き換えられる。
読み出し動作時、ローデコーダ200は、ローアドレスデータをデコードして、アクセス対象のメモリセル101が接続されているワードラインWL1とパワーラインPL1をハイレベル(アクティブレベル)とする。これにより、NMOSFET13、NMOSFET23はオン状態になる。一方、カラムデコーダ300は、カラムアドレスをデコードして、ビットセレクトライン/BS1をローレベルに設定する。これにより、PMOSFET31がオンする。
PMOSFET31がオンするため、パワーラインPL1から電流が、MTJ素子11、21を介して流れ、フリップフロップへの電力供給が行われる。
MTJ素子11が高抵抗状態RAPであり、MTJ素子21が低抵抗状態Rである場合、MTJ素子11、21を流れる電流により、第2の接続ノード/SNの電位が相対的に高くなり、接続ノードSNの電位が相対的に低くなる。インバータ10と20は、これを増幅すると共に固定する。
このため、プリチャージされているビットラインBL1の電位が低下し、反転ビットライン/BL1の電位はハイレベルを維持する。カラムデコーダ300内の読み出し回路は、ビットラインBL1と反転ビットライン/BL1の電圧関係をセンスアンプにより判別することにより、メモリセル(1,1)に記憶されているデータを読み出す。このように、ビットセレクトライン/BSとパワーラインPLによって、個々のメモリセルを選択して、1ビット単位のパワーゲーティングを行うことが可能である。このようにして、本実施の形態によれば、パワーコントロール用の1個のPMOSFET31で、メモリセル101への電力の供給を制御しつつ、メモリセル101へのデータの書き込み及びメモリセル101からのデータの読み出しを行うことができる。
(実施形態2)
実施形態1においては、図5A、図5Bに示すように、書き込み時のパワーラインPLの電圧はどのようなものであってもよく、読み出し時のワードラインWLとパワーラインPLの電圧波形は同一である。よって、以下に、ワードラインWLとパワーラインPLを共通化した実施形態2を説明する。
図6Aに、実施形態2に係るメモリセル102の回路構成を示す。メモリセル102の回路構成は、実施形態1に係るメモリセルの回路構成とほぼ同一であるが、実施形態1で使用したパワーラインPLをワードラインWLと共通化しており、ワードラインWLからパワーゲーティング用のトランジスタであるPMOSFET31のソースに電流が供給される。メモリセル102の書き込み、読み出しの動作は、図6、図6Bに示すように、基本的には実施形態1と同様である。即ち、書き込み動作時、ローデコーダ200は、ローアドレスデータをデコードして、アクセス対象のメモリセル101が接続されているワードラインWLをハイレベル(アクティブレベル)とする。これにより、NMOSFET13、NMOSFET23はオン状態になる。一方、カラムデコーダ300は、ビットセレクトライン/BS1をハイレベルに維持する。これにより、PMOSFET31はオフとなる。また、カラムデコーダ300の書き込み回路は、ビットラインBL1と/BL1に、書き込み対象のデータに応じた電圧を印加する。これにより、直列接続されたMTJ素子11とMTJ素子21に電流が流れ、書き込みデータに対応した抵抗状態に設定する。
読み出し動作時、ローデコーダ200は、ローアドレスデータをデコードして、アクセス対象のメモリセル101が接続されているワードラインWLをハイレベル(アクティブレベル)とする。これにより、NMOSFET13、NMOSFET23はオン状態になる。一方、カラムデコーダ300は、カラムアドレスをデコードして、ビットセレクトライン/BS1をローレベルに設定する。これにより、PMOSFET31がオンする。
PMOSFET31がオンするため、パワーラインPL1から電流が、MTJ素子11、21を介して流れる。これにより、接続ノードSNと/SNに、記憶データに対応する電圧が現れ、それが、ビットラインBL1と反転ビットライン/BL1に伝達される。この電圧関係をセンスアンプにより判別することにより、メモリセル(1,1)に記憶されているデータが読み出される。
以上説明したように、実施形態2においては、パワーラインPLとワードラインWLを共通化することで、メモリセル内の配線数を減らすことができ、メモリセルをコンパクトに構成することが可能である。
(実施形態3)
次に実施形態3に係るメモリセル103について説明する。実施形態3においては、パワーゲーティング用のトランジスタとして、2個のNMOSFETを使用する。図7Aに実施形態3に係るメモリセル103の回路構成を示す。メモリセル103の回路構成は、実施形態1のメモリセル101とほぼ同様であるが、メモリセル103は、実施形態1のPMOSFET31の代わりに、パワーゲーティング用のNMOSFET33、NMOSFET33を制御するトランジスタであるNMOSFET32を有する。
以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。MTJ素子11のピン層11aとMTJ素子21のピン層21aは共に、NMOSFET33のドレインに接続されている。NMOSFET33のソースはパワーラインPLに接続されており、ゲートはNMOSFET32のドレインに接続されている。
NMOSFET32のゲートには、NMOSFET32を動作させるための電源Vddが常時供給される。NMOSFET32のソースは、ビットセレクトラインBSに接続される。このような構成では、NMOSFET33がオン状態である場合に、MTJ素子11、21にパワーラインPLからの電源が供給される。
図7Bに、メモリセル103へ書き込みを行う際の各信号線上の信号の波形を示す。書き込みの際に、ビットセレクトラインBSから供給される制御信号(電圧信号)が実施形態1とは逆相であり、ローレベルである。
書き込み動作時、ビットセレクトラインBSはローレベルに設定されているので、NMOSFET33はオフとなる。従って、パワーラインPLにどのような電圧が印加されても、メモリセル103へは影響しない。一方、ワードラインWLの電圧がハイレベルになることにより、トランスファゲートであるNMOSFET13とNMOSFET23が開く。このため、ビットラインBLと反転ビットライン/BLとの間に電流が流れ、MTJ素子11,21に書き込みが行われる。
図7Cに、メモリセル103の読み出しを行う際の各信号線上の信号の波形を示す。メモリセル103への動作電力の供給は、パワーラインPLから、ビットセレクトラインBSがハイレベルになったときにオン状態になるNMOSFET32と、NMOSFET32がオン状態になったときに連動するNMOSFET33を介して行われる。このため、パワーラインPLをハイレベルに設定する前に、あらかじめビットセレクトラインBSをハイレベルにしておく必要がある。
ビットセレクトラインBSとワードラインWLの電圧が共にハイレベルとなることにより、NMOSFET33がオンし、パワーラインPLからMTJ素子11,21に電流が流れる。接続ノードSNと/SNの電圧がビットラインBLと反転ビットライン/BLに伝達され、データが読み出される。
メモリセル103は、PMOSFETを含まない回路であり、このためメモリセルを形成する際に基板上にPMOSFETのためのNwellを形成する必要がなく、NMOSFET、PMOSFETのいずれをも含む回路に比べてセルサイズを小さくすることが可能である。
(実施形態4)
上述の実施形態1から実施形態3においては、書き込み時に、MTJ素子11、21を含む閉ループの電流路に電流を供給して、MTJ素子11、21に対して同時に書き込みを行った。しかし、書き込みの方法はこれに限られず、例えば、以下のような方法であってもよい。
図8Aに実施形態4に係るメモリセル104の回路構成を示す。メモリセル104は、実施形態3に係るメモリセル103と同一の回路構成を有する。図8Bに、メモリセル104へ書き込みを行う際の各信号線上の信号の波形を示す。
NMOSFET32のゲートには電源Vddが印加されている。ビットセレクトラインBSがハイレベルに設定され、NMOSFET33のゲート電位がVdd−Vthまで上昇する。ここで、VthはNMOSFET32の閾値電圧である。ビットセレクトラインBSがハイレベルになってから所定時間経過後、ワードラインWLがハイレベルに設定され、NMOSFET13、NMOSFET23がオン状態になる。ワードラインWLと共にパワーラインPLもハイレベルに設定され、NMOSFET33のゲートの電圧が電源Vddの電圧を超え、NMOSFET33がオン状態になる。
第1の接続ノードSNと第2の接続ノード/SNは、ビットラインBLと反転ビットライン/BLに接続されるNMOSFET13、23を介して、それぞれ、ハイレベル、ローレベルに設定される。従って、前半の半周期のパワーラインPLがハイレベルであるとき、電流はパワーラインPLから、MTJ素子21を介して第1のノードSNへ流れる。MTJ素子21が低抵抗状態Rである場合、電流量がしきい値を超え、MTJ素子21は高抵抗状態RAPへ遷移する。一方、MTJ素子11には電流が流れないため、MTJ素子11の抵抗状態は変わらない。
続いて、パワーラインPLがローレベルに設定される。すると、電流は、第1のノードSNからMTJ素子11を介してパワーラインPLへ流れる。MTJ素子11が高抵抗状態RAPである場合、電流量がしきい値を超え、MTJ素子11は低抵抗状態Rへ遷移する。一方、MTJ素子21には電流が流れないため、MTJ素子21の抵抗状態は変わらない。このように、メモリセル104に書き込みが行われる。
メモリセル104の読み出し時の動作は、基本的には実施形態3と同様である。このような構成によれば、データの書き込み時に、MTJ素子11と21に個別に電圧を印加できる。従って、直列接続されたMTJ素子11,21に電圧を印加する場合に比して、低電圧でデータの書き込みを行うことができる。
(実施形態5)
実施形態3に係るメモリセル103でも、パワーラインPLをワードラインWLと共通化することができる。以下、パワーラインPLとワードラインWLとを共通化した実施形態5に係るメモリセル105について説明する。図9Aに実施形態5に係るメモリセル105の回路構成を示す。実施形態5に係るメモリセル105の回路構成は、実施形態3に係るメモリセル103の回路構成とほぼ同一であるが、パワーラインPLをワードラインWLと共通化している。
NMOSFET33のドレインは、ワードラインWLに接続されている。よって、NMOSFET32を介して、NMOSFET33のゲートに電圧が印加され、ワードラインWLから電流が供給されると、NMOSFET33がオン状態になる。
メモリセル105の書き込み動作、読み出し動作は、基本的には実施形態3と同様である。図9Bに、メモリセル105へ書き込みを行う際の各信号線上の信号の波形を示す。書き込みの際に、ビットセレクトラインBSから供給される制御信号(電圧信号)が実施形態1とは逆相であり、ローレベルである。
書き込み動作時、ビットセレクトラインBSはローレベルに設定されているので、NMOSFET33はオフとなる。一方、ワードラインWLの電圧がハイレベルになることにより、トランスファゲート13と23は開く。このため、ビットラインBLと反転ビットライン/BLとの間に電流が流れ、MTJ素子11,21に書き込みが行われる。
次に、図9Cに、メモリセル105の読み出しを行う際の各信号線上の信号の波形を示す。メモリセル105への動作電力の供給は、NMOSFET32を介してゲート電位が制御されるNMOSFET33を介して行われる。このため、パワーラインPLをハイレベルに設定する前に、あらかじめビットセレクトラインBSをハイレベルにしておく必要がある。ビットセレクトラインBSとワードラインWLの電圧が共にハイレベルとなることにより、NMOSFET33がオンし、パワーラインPLからMTJ素子11,21に電流が流れる。接続ノードSNと/SNの電圧がビットラインBLと反転ビットライン/BLに伝達され、データが読み出される。実施形態5においては、パワーラインPLをワードラインWLを共通化することで、メモリセル内の配線数を減らすことができ、メモリセルをコンパクトに構成することが可能である。
(実施形態6)
次に、実施形態6を説明する。実施形態6では、実施形態1に係るメモリセル101に含むNMOSFET、PMOSFETの極性を反転した回路を使用する。
図10(a)に実施形態6に係るメモリセル106の回路構成を示す。メモリセル106は、MTJ素子11、21と駆動用のPMOSFET14、24から構成される差動回路を含む。
MTJ素子11、21は、実施形態1におけるMTJ素子11と同様の構成を備える。MTJ素子11のピン層11aは、PMOSFET14のドレインに接続されている。MTJ素子21のピン層21aは、PMOSFET24のドレインに接続されている。MTJ素子11のフリー層11cとMTJ素子21のフリー層21cは共通に接続されて、パワーゲーティング用のNMOSFET34のドレインに接続されている。PMOSFET14、24のソースは共通に接続されて、電源Vddに接続されている。
PMOSFET14のドレインは、PMOSFET24のゲートに接続されている。PMOSFET24のドレインは、PMOSFET14のゲートに接続されている。第1のインバータ10と第2のインバータ20は相互に、襷掛け配線で接続されている。
第1の接続ノードSNは、トランスファゲートであるPMOSFET15を介して、ビットラインBLに接続されている。第2の接続ノード/SNは、トランスファゲートであるPMOSFET25を介して、反転ビットライン/BLに接続されている。PMOSFET15のゲートとPMOSFET25のゲートは、ワードライン/WLに接続されている。
パワーゲーティング用のNMOSFET34のソースは、コントロールラインSLに接続され、ゲートはビットセレクトラインBSに接続されている。コントロールラインSLは、実施形態1のパワーラインPLに相当し、NMOSFET34を動作させる電流を供給するための信号線である。ビットセレクトラインBSは、実施形態1と同様に、メモリセル106を選択するための制御信号(電圧信号)を供給するための信号線である。
次に、メモリセル106の動作について説明する。図10Bに、メモリセル106へ書き込みを行う際の各信号線上の信号の波形を示す。
書き込み動作時、ローデコーダ200からワードライン/WLにローレベルの選択信号が出力される。従って、PMOSFET15、PMOSFET25はオン状態になる。一方、カラムデコーダ300は、ビットセレクトラインBSをローレベルに維持する。このため、NMOSFET34はオフしている。従って、コントロールラインSLには、どのような電圧が印加されていても、メモリセル106へは影響しない。
また、カラムデコーダ300は、書き込みデータに応じて、例えば、ビットラインBLをハイレベル、反転ビットライン/BLをローレベルに設定する。このため、電流が、ビットラインBLからPMOSFET15と第1の接続ノードSNとを介してMTJ素子11のピン層11aからフリー層11cへ流れる。MTJ素子11を通過した電流は、MTJ素子21のフリー層21cからピン層21aへ流れ、PMOSFET25と第2の接続ノード/SNとを介して、反転ビットライン/BLに流れる。
このように、MTJ素子11のピン層11aからフリー層11cへ電流が流れるため、MTJ素子11が低抵抗状態Rである場合、MTJ素子11は高抵抗状態RAPへ遷移する。つまり、MTJ素子11が書き換えられる。
また、MTJ素子21については、フリー層21cからピン層21aへ電流が流れるため、MTJ素子21が高抵抗状態RAPである場合、MTJ素子21は低抵抗状態Rへ遷移する。つまり、MTJ素子21が書き換えられる。
また、読み出し動作時、メモリセル106は以下のように動作する。
図10Cに示すように、ローデコーダ200は、ワードライン/WLの電圧をローレベルに設定する。これにより、PMOSFET15、PMOSFET25はオン状態になる。また、ローデコーダ200は、コントロールラインSLをローレベルに設定する。併行して、カラムデコーダ300は、ビットセレクトラインBSの電圧をハイレベルに設定する。これにより、NMOSFET34はオン状態になる。
従って、電源Vddから供給される電流が、MTJ素子11、21に流れる。ここで、MTJ素子11が高抵抗状態RAP、MTJ素子21が低抵抗状態Rであると仮定すると、第1の接続ノードSNの電圧が第2接続ノード/SNの電圧よりも低くなる。この電位差がインバータ10,20により増幅され、固定される。
第1の接続ノードSNの電圧は、ビットラインBLに伝播し、第2の接続ノード/SNの電圧は、反転ビットライン/BLに伝播する。ビットラインBLの電圧と反転ビットライン/BLの電位差をセンスアンプで検出することで、メモリセル106に記憶されているデータを読み出す。
(実施形態7)
次に、実施形態7のメモリセル107について説明する。図11Aに、実施形態7に係るメモリセル107の回路構成を示す。メモリセル107の回路構成は、実施形態6に係るメモリセルの回路構成とほぼ同一であるが、本実施形態では、実施形態で使用したコントロールラインSLをワードライン/WLと共通化しており、パワーゲーティング用のNMOSFET34のソースは、ワードライン/WLに接続されている。実施形態7の書き込み動作、読み出し動作は、基本的に実施形態6と同様である。図11Bに、メモリセル107へ書き込みを行う際の各信号線上の信号の波形を示す。
書き込み動作時、ローデコーダ200からワードライン/WLにローレベルの選択信号が出力される。従って、PMOSFET15、PMOSFET25はオン状態になる。一方、カラムデコーダ300は、ビットセレクトラインBSをローレベルに維持する。このため、NMOSFET34はオフしている。
また、カラムデコーダ300は、書き込みデータに応じて、例えば、ビットラインBLをハイレベル、反転ビットライン/BLをローレベルに設定する。このため、電流が、ビットラインBLからMTJ素子11とMTJ素子21とを介して反転ビットライン/BL、又はその逆方向に流れる。このため、MTJ素子11と21の抵抗状態が適宜書き換えられる。
また、読み出し動作時、メモリセル107は以下のように動作する。図11Cに示すように、ローデコーダ200は、ワードライン/WLの電圧をローレベルに設定する。これにより、PMOSFET15、PMOSFET25はオン状態になる。併行して、カラムデコーダ300は、ビットセレクトラインBSの電圧をハイレベルに設定する。これにより、NMOSFET34はオン状態になる。
従って、電源Vddから供給される電流が、MTJ素子11、21に流れ、MTJ素子11、21の抵抗値に応じた電圧がそれぞれ第1の接続ノードSNと第2接続ノード/SNに現れる。その電位差がインバータ10,20により増幅される。第1の接続ノードSNの電圧は、ビットラインBLに伝播し、第2の接続ノード/SNの電圧は、反転ビットライン/BLに伝播する。ビットラインBLの電圧と反転ビットライン/BLの電位差をセンスアンプで検出する。こうして、メモリセル107に記憶されているデータが読み出される。
実施形態7においては、コントロールラインSLをワードライン/WLを共通化することで、メモリセル内の配線数を減らすことができ、メモリセルをコンパクトに構成することが可能である。
(実施形態8)
次に、実施形態8のメモリセル108について説明する。図12Aに、実施形態8に係るメモリセル108の回路構成を示す。メモリセル108は、実施形態6のNMOSFET34の代わりに、パワーゲーティング用のPMOSFET36、制御用のPMOSFET35を有する。
MTJ素子11のフリー層11cとMTJ素子21のフリー層21cは共に、PMOSFET36のドレインに接続されている。PMOSFET36のソースはコントロールラインSLに接続されており、ゲートはPMOSFET35のドレインに接続されている。PMOSFET35のゲートは接地されており、ソースは、ビットセレクトライン/BSに接続される。このような構成により、PMOSFET35を介してPMOSFET36のゲート電位が負電位まで下がり、PMOSFET36がON状態になった場合に、MTJ素子11、21にビットセレクトライン/BSからの信号が供給される。
図12B、図12Cに、書き込み動作、読み出し動作の際にメモリセル108に供給される信号の波形を示す。本実施形態では、実施形態6のビットセレクトラインBSの代わりに、逆相のビットセレクトライン/BSを使用する。
書き込み動作時、ローデコーダ200からワードライン/WLにローレベルの選択信号が出力される。従って、PMOSFET15、PMOSFET25はオン状態になる。一方、カラムデコーダ300は、ビットセレクトライン/BSをハイレベルに維持する。このため、PMOSFET35を介してゲート電位が制御されるPMOSFET36はオフ状態となっている。従って、コントロールラインSLには、どのような電圧が印加されていても、メモリセル108へは影響しない。
また、カラムデコーダ300は、書き込みデータに応じて、ビットラインBLと反転ビットライン/BLの電圧を設定する。このため、電流が、ビットラインBLからMTJ素子11とMTJ素子21とを介して、反転ビットライン/BLに流れ、或いは、その逆方向に流れる。これにより、MTJ素子11と21の抵抗状態が書き込みデータに対応したものに設定される。
図12Cに示すように、読み出し時には、まず、ビットセレクトライン/BSがローレベルに設定され、PMOSFET36がオン状態になる。ローデコーダ200は、ビットセレクトライン/BSがローレベルに設定されてから所定時間経過後、ワードライン/WLの電圧をローレベルに設定する。これにより、PMOSFET15、PMOSFET25はオン状態になる。また、ローデコーダ200は、コントロールラインSLをローレベルに設定する。
従って、電源Vddから供給される電流が、MTJ素子11、21に流れ、MTJ素子11、21の抵抗状態に応じた電圧がそれぞれ第1の接続ノードSNと第2接続ノード/SNに現れる。この電位差がインバータ10,20により増幅される。
第1の接続ノードSNの電圧は、ビットラインBLに伝播し、第2の接続ノード/SNの電圧は、反転ビットライン/BLに伝播する。ビットラインBLの電圧と反転ビットライン/BLの電位差をセンスアンプで検出することで、メモリセル108に記憶されているデータを読み出す。
メモリセル108は、NMOSFETを含まない回路であり、このためメモリセルを形成する際にN型基板上にNMOSFETのためのPwellを形成する必要がなく、あるいは全ての素子をP型基板上のNウェル中に形成できる。このため、メモリセル108は、NMOSFET、PMOSFETのいずれをも含む回路に比べてセルサイズを小さくすることが可能である。
(実施形態9)
次に、実施形態9のメモリセル109について説明する。図13Aに、実施形態9に係るメモリセル109の回路構成を示す。メモリセル109は、実施形態8に係るメモリセル108と同一の回路構成を有するが、書き込み方法が実施形態8とは異なる。
以下、実施形態9に係る書き込み動作を説明する。図13Bに、メモリセル109へ書き込みを行う際の各信号線の信号波形を示す。
まず、ビットセレクトライン/BSがローレベルに設定され、PMOSFET35がオン状態になる。ビットセレクトライン/BSがローレベルに設定されてから所定時間経過後、ワードライン/WLがハイレベルに設定され、PMOSFET15、PMOSFET25がオン状態になる。ワードライン/WLと同時にコントロールラインSLがローレベルに設定され、PMOSFET36のゲートの印加電圧が負電位になり、PMOSFET36がオン状態になる。
第1の接続ノードSNと第2の接続ノード/SNは、ビットラインBLと反転ビットラインBLに接続されるPMOSFET15、25を介して、それぞれ、ハイレベル、ローレベルに設定される。前半の半周期のコントロールラインSLがローレベルであるとき、電流は第1の接続ノードSNからMTJ素子21を介してコントロールラインSLへ流れる。MTJ素子21が低抵抗状態Rである場合、電流量がしきい値を超え、MTJ素子21は高抵抗状態RAPへ遷移する。一方、MTJ素子11には電流が流れないため、MTJ素子11の抵抗状態は変わらない。
また、ローデコーダ200は、後半の半周期には、コントロールラインSLをハイレベルに設定し、電流は、第2の接続ノード/SNからMTJ素子11を介してコントロールラインSLへ流れる。MTJ素子11が低抵抗状態Rである場合、電流量がしきい値を超え、MTJ素子11は高抵抗状態RAPへ遷移する。一方、MTJ素子21には電流が流れないため、MTJ素子21の抵抗状態は変わらない。このようにして、メモリセル109に書き込みが行われる。
メモリセル109の読み出し時の動作は、基本的には実施形態8と同様であるため、ここでは説明を省略する。以上が、実施形態9に係るメモリセル109の動作である。
(実施形態10)
次に、実施形態10のメモリセル110について説明する。図14Aに、実施形態10に係るメモリセル110の回路構成を示す。メモリセル110は、実施形態8に係るメモリセル108と同様の回路構成を有するが、本実施形態では、実施形態8で使用したコントロールラインSLをワードライン/WLと共通化しており、パワーゲーティング用のPMOSFET36のソースは、ワードライン/WLに接続されている。
メモリセル110の書き込み、読み出しの動作は、基本的には実施形態8と同様であるため、ここでは説明を省略する。実施形態10においては、セレクトラインPLをワードライン/WLを共通化することで、メモリセル内の配線数を減らすことができ、メモリセルをコンパクトに構成することが可能である。
ここまで、実施形態1から実施形態10において、4個のトランジスタと2個のMTJからなる4T2MTJセルをベースとした回路の例を説明したが、以下、6個のトランジスタと2個のMTJからなる6T2MTJセルをベースとした回路構成について説明する。
(実施形態11)
図15Aに、実施形態11に係るメモリセル111の回路構成を示す。メモリセル111は、MTJ素子とMTJ素子の駆動用のCMOS回路を含むインバータ2個から構成したフリップフロップ回路を含む。PMOSFET16pとNMOSFET16nから構成されるCMOSインバータ16とPMOSFET17pとNMOSFET17nから構成されるCMOSインバータ17とはループ回路を構成する。
CMOSインバータ17の出力端子は第1の接続ノードSNであり、CMOSインバータ16の出力端子は第2の接続ノード/SNである。
トランスファゲートであるNMOSFET13のドレインは第1の接続ノードSNに、NMOSFET13のソースはビットラインBLに接続されている。NMOSFET23のドレインは第2の接続ノード/SNに、NMOSFET13のソースはビットライン/BLに接続されている。NMOSFET13のゲートと、NMOSFET23のゲートはそれぞれワードラインWLに接続されている。
CMOSインバータ17の出力端子は、MTJ素子11のピン層11aに接続されている。MTJ素子11のフリー層11cは、コントロールラインSLに接続されている。CMOSインバータ16の出力端子は、MTJ素子21のピン層11aに接続されている。MTJ素子21のフリー層21cは、コントロールラインSLに接続されている。
本実施形態では、メモリセル111はパワーゲーティング用のトランジスタとして、PMOSFET35を有している。PMOSFET35のソースはパワーラインPLに接続されており、PMOSFET35のゲートはビットセレクトライン/BSに接続されている。PMOSFET35のドレインは、CMOSインバータ16とCMOSインバータ17の電源電圧端子にそれぞれ接続されている。
よって、パワーラインPLから電力が供給されている状態で、ビットセレクトライン/BSからローレベルの信号が入力されると、パワーラインPLからCMOSインバータ16、17の電源電圧端子にハイレベルの信号が供給される。
次に、メモリセル111の書き込み動作について説明する。図15Bに、メモリセル111へ書き込みを行う際の各信号線上の信号波形を示す。
書き込み動作時、ワードラインWLがハイレベルに設定される。従って、NMOSFET13、NMOSFET23はオン状態になる。このとき、ビットセレクトライン/BSはハイレベルに維持されているので、PMOSFET35はオフとなる。従って、パワーラインPLからはどのような信号が入力されても、メモリセル111へは影響しない。
また、ビットラインBLと反転ビットライン/BLの電圧は、書き込みデータに応じた電圧に設定される。ここでは、ビットラインBLはハイレベル、反転ビットライン/BLはローレベルに設定されたと仮定する。この場合、コントロールラインSLは、中間電位(あるいはフローティング状態)に設定されるので、電流が、ビットラインBLからNMOSFET13を介して、MTJ素子11のピン層11aからフリー層11cの方向へ流れる。MTJ素子11を通過した電流は、コントロールラインSLを介してMTJ素子21のフリー層21cからピン層21aへと流れ、NMOSFET23を介してビットライン/BLに流れる。
MTJ素子11のピン層11aからフリー層11cへ電流が流れるため、MTJ素子11が低抵抗状態Rである場合、MTJ素子11は高抵抗状態RAPへ遷移する。つまり、MTJ素子11が書き換えられる。一方、MTJ素子11が高抵抗状態RAPである場合、MTJ素子11の抵抗状態は変わらない。
また、MTJ素子21については、フリー層21cからピン層21aへ電流が流れるため、MTJ素子21が高抵抗状態RAPである場合、MTJ素子21は低抵抗状態Rへ遷移する、つまり、MTJ素子21が書き換えられる。一方、MTJ素子21が低抵抗状態Rである場合、MTJ素子21の抵抗状態は変わらない。
本実施形態においても、MTJ素子11、21を直列に、さらに、電流パスに対してピン層11aとフリー層11cの向きを変えて配置しているため、同時にMTJ素子11、21を書き換えることができる。
また、図15Cに示すように、読み出し時には、ワードラインWLがハイレベルに設定されるので、NMOSFET13、NMOSFET23がオン状態になる。第1の接続ノードSNと第2の接続ノード/SNは、MTJ素子11が高抵抗状態RAPでMTJ素子21が低抵抗状態Rである場合、それぞれ、ハイレベル、ローレベルに設定されている。このため、コントロールラインSLがフローティングである場合、電流が第1の接続ノードSNからMTJ素子11を通してコントロールラインSLに流れる。このとき、電流はピン層11aからフリー層11cに向かって流れる。MTJ素子11を通過した電流は、コントロールラインSLに流れる。
また、ワードラインWLをハイレベルにするのと同時に、ビットセレクトライン/BSがローレベルに、パワーラインPLがハイレベルに設定される。従って、PMOSFET35がオン状態になる。
PMOSFET35がオン状態になるため、パワーラインPLのハイレベル電圧が、CMOSインバータ16、17に印加される。また、電流が、MTJ素子21を介してコントロールラインSLに流れる。このとき、電流はピン層11aからフリー層11cに向かって流れる。また、共にハイレベルにプリチャージされているビットラインBL、反転ビットライン/BLのうち、反転ビットライン/BLからNMOSFET16nを介してグランドに、電流が流れる。
これにより、ビットラインBLと反転ビットライン/BLの電圧が徐々に変化する。センスアンプでこの電圧差を増幅して判別することにより、メモリセル111に記憶されているデータを読み出す。
なお、読み出し時においては、コントロールラインSLはどのような電位であっても構わない。
(実施形態12)
実施形態11においては、図15B、図15Cに示すように、書き込み時のパワーラインPLの印加電圧はどのようなものであってもよく、読み出し時のワードラインWLとパワーラインPLの電圧波形は同一である。よって、以下に、ワードラインWLとパワーラインPLを共通化した例を説明する。
図16Aに、実施形態12に係るメモリセル112の回路構成を示す。図16Bに、書き込み動作時の信号波形を示す。図16Cに、読み出し動作時の信号波形を示す。実施形態12に係るメモリセル112の回路構成は、実施形態11に係るメモリセルの回路構成とほぼ同一であるが、本実施形態では、実施形態11で使用したパワーラインPLをワードラインWLと共通化しており、ワードラインWLからPMOSFET31のソースに電流が供給される。
実施形態12の書き込み動作、読み出し動作は、基本的に実施形態11と同様であるので、ここでは説明を省略する。実施形態12においては、パワーラインPLとワードラインWLを共通化することで、メモリセル内の配線数を減らすことができ、メモリセルをコンパクトに構成することが可能である。
(実施形態13)
上述の実施形態11、12においては、書き込み時に、MTJ素子11、21を含む閉ループの電流路に電流を供給して、MTJ素子11、21に対して同時に書き込みを行った。しかし、書き込みの方法はこれにかぎられず以下のような方法であってもよい。
図17Aに実施形態13に係るメモリセル113の回路構成を示す。メモリセル113は、実施形態11に係るメモリセル111と同一の回路構成を有する。
図17Bに、メモリセル113に書き込みを行う際の各信号線の信号波形を示す。ビットセレクトライン/BSがハイレベルに設定されるため、PMOSFET35はオフ状態となる。ワードラインWLがハイレベルに設定されるため、NMOSFET13、NMOSFET23がオン状態になる。
第1の接続ノードSNと第2の接続ノード/SNは、ビットラインBLとビットライン/BLに接続されるNMOSFET13、23を介して、それぞれ、ハイレベル又はローレベルに設定される。前半の半周期のコントロールラインSLがハイレベルであるとき、電流はコントロールラインSLから、MTJ素子21を介して第2の接続ノード/SNへ流れる。MTJ素子21が高抵抗状態RAPである場合、電流量がしきい値を超えると、MTJ素子21は低抵抗状態Rへ遷移する。一方、MTJ素子11には電流が流れないため、MTJ素子11の抵抗状態は変わらない。
また、後半の半周期では、コントロールラインSLがローレベルに設定され、電流は、第1の接続ノードSNからMTJ素子11を介してコントロールラインSLへ流れる。MTJ素子11が低抵抗状態Rである場合、電流がしきい値を超え、MTJ素子11は高抵抗状態RAPへ遷移する。一方、MTJ素子21には電流が流れないため、MTJ素子21の抵抗状態は変わらない。このように、メモリセル113に書き込みが行われる。
メモリセル113の読み出し時の動作は、基本的には実施形態11と同様であるため、ここでは説明を省略する。以上が、実施形態13に係るメモリセル113の動作である。
(実施形態14)
上述の書き込み方法は、ワードラインWLとパワーラインPLを共通化した回路においても同様に採用することができる。
図18Aに実施形態14に係るメモリセル114の回路構成を示す。メモリセル114は、実施形態12に係るメモリセル112と同一の回路構成を有する。図18Bに示すように、書き込み時には、サイクル前半でコントロールラインSLをハイレベルに、サイクル後半でコントロールラインSLがローレベルに設定される。書き込み時のメモリセル114の動作は、実施形態13と同様であるためここでは説明を省略する。また、読み出し時の動作についても、基本的には実施形態12と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(実施形態15)
実施形態11から実施形態14にかかるメモリセルは、パワーゲーティング用のトランジスタとしてPMOSFETを有していたが、パワーゲーティング用のトランジスタとしてNMOSFETを使用してもよい。
図19Aに実施形態15に係るメモリセル115の回路構成を示す。メモリセル115は、実施形態11に係るメモリセル111とほぼ同一の回路構成を有するが、パワーゲーティング用のPMOSFET35の代わりに、NMOSFET34を有する。
以下、実施形態11に係るメモリセル11と異なる点を中心に説明する。
CMOSインバータ16の出力端子(第2の接続ノード/SN)は、MTJ素子21のフリー層21cに接続されている。MTJ素子21のピン層21aは、パワーラインPLに接続されている。CMOSインバータ17の出力端子(第1の接続ノードSN)は、MTJ素子11のフリー層11cに接続されている。MTJ素子11のピン層11aは、パワーラインPLに接続されている。つまり、MTJ素子11、21は、第1の接続ノードSNと第2の接続ノードの間に直列に配置されている。
パワーゲーティング用のNMOSFET34のソースはコントロールラインSLに接続されており、ゲートはビットセレクトラインBSに接続されている。NMOSFET34のドレインは、CMOSインバータ16とCMOSインバータ17のグランド端子にそれぞれ接続されている。
よって、コントロールラインSLから信号が入力されている状態で、ビットセレクトラインBSから制御信号が入力されると、NMOSFET34がオンとなり、コントロールラインSLからCMOS16、17のグランド端子に0Vが供給される。
次に、メモリセル115の書き込み動作について説明する。図19Bに、メモリセル115へ書き込みを行う際の各信号線から供給される信号波形を示す。
書き込み動作時、ワードラインWLからハイレベルが入力される。従って、NMOSFET13、NMOSFET23はオン状態になる。このとき、ビットセレクトラインBSはローレベルに設定されているので、NMOSFET34はオフとなる。従って、コントロールラインSLからはどのような信号が入力されても、メモリセル115へ影響しない。
また、ビットラインBLと反転ビットライン/BLは、ハイレベル又はローレベルに設定され、パワーラインPLは、中間電位(あるいはフローティング状態)に設定される。ここでは、ビットラインBLがハイレベルであるとする。この場合、電流が、ビットラインBLからNMOSFET13を介してMTJ素子11のフリー層11cからピン層11aへ流れる。MTJ素子11を通過した電流は、パワーラインPLを介してMTJ素子21のピン層21aからフリー層21cへ流れ、NMOSFET23を介してビットライン/BLに流れる。
このように、MTJ素子11のフリー層11cからピン層11aへ電流が流れるため、MTJ素子11が高抵抗状態RAPである場合、MTJ素子11は低抵抗状態Rへ遷移する。
また、MTJ素子21については、ピン層11aからフリー層11cへ電流が流れるため、MTJ素子21が低抵抗状態Rである場合、MTJ素子21は高抵抗状態RAPへ遷移する。
本実施形態においても、MTJ素子11、21が直列に、さらに、電流パスに対してピン層11aとフリー層11cの向きを変えて配置されているため、同時にMTJ素子11、21を書き換えられる。
また、読み出し時には、メモリセル115は以下のように動作する。図19Cに、メモリセル115からデータを読み出す際の各信号線の信号波形を示す。
読み出し動作時、ワードラインWLがハイレベルに設定されるので、NMOSFET13、NMOSFET23がオン状態になる。従って、第1の接続ノードSNと第2の接続ノード/SNは、MTJ素子11,21の抵抗値に応じて、それぞれ、相対的にハイレベルとローレベルの一方に設定される。
また、ワードラインWLをハイレベルにするのとほぼ同時に、ビットセレクトラインBSがハイレベルに、コントロールラインSLがローレベルに設定される。従って、NMOSFET34がオン状態となる。従って、CMOSインバータ16、17がオンし、第1の接続ノードSNと第2の接続ノード/SNの電位差を増幅する。
続いて、増幅された電位差が、ビットラインBLと反転ビットライン/BLに伝わり、これをセンスアンプで増幅することにより、メモリセル115に記憶されているデータを読み出す。以上が、実施形態15に係るメモリセル115の動作である。
(実施形態16)
次に、実施形態16のメモリセル116について説明する。図20Aに実施形態16に係るメモリセル116の回路構成を示す。メモリセル116の回路構成は、実施形態15に係るメモリセル115の回路構成と同じである。
実施形態16では、MTJ素子11、21へ書き込む際に、パワーラインPLの電位が前半の半周期はローレベルに、後半の半周期はハイレベルに設定され、2個のMTJ素子11、21の抵抗状態が別々にスイッチされる。また、読み出し方法は、実施形態15と同じである。
以上、説明したように本発明に係る実施形態に示すメモリセルにおいては、1ビット単位でのパワーゲーティングを行うことが可能である。しかも、パワーゲーティングを行うための素子がMOSFET1個又は2個であり、ANDゲートを使用する場合と比較して、サイズも小さい。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されない。メモリ素子の構造は、適宜変更可能である。また、1個のメモリセルを単位にパワーゲーティングを行ったが、比較的少数、例えば、4個或いは、8個のメモリセルを単位にパワーゲーティングを行ってもよい。この場合、例えば、メモリセル4又は8個単位でビットセレクトラインBSあるいは/BSを配置し、パワーゲーティング用のMOSFETの電流の一端をパワーラインPL(又はコントロールラインSL)に接続し、他端を、4つ又は8つのメモリセルに接続する。
また、上述の実施形態においては、MOSFETが使用された回路を説明したが、MOSFETの代わりにバイポーラトランジスタが使用されてもよい。更に、上述の実施形態においては、不揮発性メモリ素子としてMTJ素子が使用された例を説明したが、MTJ素子の代わりに、相変化型メモリ(PCRAM:Phase Change Random Access Memory)素子、抵抗変化型メモリ(ReRAM:Resistance Random Access Memory)素子、などのその他の不揮発性メモリ素子が使用されてもよい。
図21に、2個のMOSFETによってパワーゲーティングを行う場合の、wake−up時間(パワーラインPLを立ち上げてから、ビットラインBLと反転ビットライン/BLとの間に100mVの電位差が生じるまで時間)のグレインサイズ依存性をシミュレーションした結果を示す。図21に示すように、グレインサイズを128から4に減らすことで、wake−up時間は、2.0ナノ秒から1.5〜1.6ナノ秒へ、約0.5ナノ秒短縮できる。このように、グレインサイズを小さくすることによって、アクセス時間を短縮できる効果が期待できる。なお、このシミュレーションに用いたPLドライバは、図22に示すような2個のMOSFET(NMOSFET37、38)を用いたものである。図22では、各メモリセル117にパワーラインPLとワードラインWLとが接続されている。非特許文献2には、より詳細な情報が開示されている。
T. Ohsawa, S. Ikeda, T. Hanyu, H. Ohno, and T.Endoh, "A 1-Mb STT-MRAM with Zero-Array Standby Power and 1.5-ns Quick Wake-Up by 8-b Fine-Grained Power Gating," 2013 5th IEEE International Memory Workshop (IMW), Monterey, pp. 80-83, May 2013.
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2013年9月20日に出願された日本国特許出願2013−196203号に基づく。本明細書中に、この明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、磁気トンネル接合素子を用いたメモリセルに適用可能である。
10、20 インバータ
11、21 MTJ素子
11a、21a ピン層
11b、21b 絶縁層
11c、21c フリー層
11d、11e 電極
12、13、22、23、32、33、34、37、38 NMOSFET
14、15、24、25、31、35、36 PMOSFET
16、17 CMOSインバータ
200 ローデコーダ
300 カラムデコーダ
BL ビットライン
/BL 反転ビットライン
BS、/BS ビットセレクトライン
PL パワーライン
SL コントロールライン
SN 第1の接続ノード
/SN 第2の接続ノード
WL ワードライン

Claims (21)

  1. 第1の磁気トンネル接合素子と第1の電界効果トランジスタとから構成された第1のインバータと、第2の磁気トンネル接合素子と第2の電界効果トランジスタとから構成された第2のインバータと、をクロスカップルして構成されたフリップフロップと、
    パワーゲーティング用電界効果トランジスタと、
    第3の電界効果トランジスタと、
    第4の電界効果トランジスタと、を備え、
    前記第1の磁気トンネル接合素子及び前記第2の磁気トンネル接合素子のピン層は、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタを介して、電力供給ラインに接続され、
    前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子は、ビットセレクトラインに接続され、
    前記第1のインバータの出力端は、前記第1の磁気トンネル接合素子のフリー層と前記第2の電界効果トランジスタの制御端子とが接続されたノードであり、前記第1の電界効果トランジスタを介して接地され、前記第3の電界効果トランジスタを介してビットラインに接続され、
    前記第2のインバータの出力端は、前記第2の磁気トンネル接合素子のフリー層と前記第1の電界効果トランジスタの制御端子とが接続されたノードであり、前記第2の電界効果トランジスタを介して接地され、前記第4の電界効果トランジスタを介して反転ビットラインに接続され、
    前記第3の電界効果トランジスタ及び前記第4の電界効果トランジスタの制御端子は、ワードラインに接続される、
    メモリセル。
  2. 前記フリップフロップへのデータの書き込み時には、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタはオフに制御され、前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとはオンに制御される、
    請求項1に記載のメモリセル。
  3. 前記電力供給ラインが前記ワードラインと共用されている、
    請求項1又は2に記載のメモリセル。
  4. 前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子が、同一導電型の制御用電界効果トランジスタを介して前記ビットセレクトラインに接続され、前記制御用電界効果トランジスタの制御端子には、所定電圧が印加されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のメモリセル。
  5. 第1の磁気トンネル接合素子と第1の電界効果トランジスタとから構成された第1のインバータと、第2の磁気トンネル接合素子と第2の電界効果トランジスタとから構成された第2のインバータと、をクロスカップルして構成されたフリップフロップと、
    パワーゲーティング用電界効果トランジスタと、
    第3の電界効果トランジスタと、
    第4の電界効果トランジスタと、を備え、
    前記第1の磁気トンネル接合素子及び前記第2の磁気トンネル接合素子のフリー層は、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタを介して、制御ラインに接続され、
    前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子は、ビットセレクトラインに接続され、
    前記第1のインバータの出力端は、前記第1の磁気トンネル接合素子のピン層と前記第2の電界効果トランジスタの制御端子とが接続されたノードであり、前記第1の電界効果トランジスタを介して電源端子に接続され、前記第3の電界効果トランジスタを介してビットラインに接続され、
    前記第2のインバータの出力端は、前記第2の磁気トンネル接合素子のピン層と前記第1の電界効果トランジスタの制御端子とが接続されたノードであり、前記第2の電界効果トランジスタを介して前記電源端子に接続され、前記第4の電界効果トランジスタを介して反転ビットラインに接続され、
    前記第3の電界効果トランジスタ及び前記第4の電界効果トランジスタの制御端子は、ワードラインに接続される、
    メモリセル。
  6. 前記フリップフロップへのデータの書き込み時には、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタはオフに制御され、前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとはオンに制御される、
    請求項5に記載のメモリセル。
  7. 前記制御ラインが前記ワードラインと共用されている、
    請求項5又は6に記載のメモリセル。
  8. 前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子が、同一導電型の制御用電界効果トランジスタを介して前記ビットセレクトラインに接続され、前記制御用電界効果トランジスタの制御端子には、所定電圧が印加されている、
    請求項5から7のいずれか1項に記載のメモリセル。
  9. 第1のP型電界効果トランジスタと第1のN型電界効果トランジスタとから構成された第1のCMOSインバータと、第2のP型電界効果トランジスタと第2のN型電界効果トランジスタとから構成された第2のCMOSインバータと、第1の磁気トンネル接合素子と、第2の磁気トンネル接合素子と、から構成されたフリップフロップと、
    パワーゲーティング用電界効果トランジスタと、
    第3の電界効果トランジスタと、
    第4の電界効果トランジスタと、を備え、
    前記第1のP型電界効果トランジスタ及び前記第2のP型電界効果トランジスタのソース端子は、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタを介して、電力供給ラインに接続され、
    前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子は、ビットセレクトラインに接続され、
    前記第1のCMOSインバータの出力端は、前記第2のP型電界効果トランジスタ及び前記第2のN型電界効果トランジスタの制御端子が接続されたノードであり、前記第4の電界効果トランジスタを介して反転ビットラインに接続され、前記第2の磁気トンネル接合素子を介して制御ラインに接続され、
    前記第2のCMOSインバータの出力端は、前記第1のP型電界効果トランジスタ及び前記第1のN型電界効果トランジスタの制御端子が接続されたノードであり、前記第3の電界効果トランジスタを介してビットラインに接続され、前記第1の磁気トンネル接合素子を介して前記制御ラインに接続され、
    前記第1の磁気トンネル接合素子及び前記第2の磁気トンネル接合素子のフリー層は、前記制御ラインに接続され、
    前記第3の電界効果トランジスタ及び前記第4の電界効果トランジスタの制御端子は、ワードラインに接続される、
    メモリセル。
  10. 前記フリップフロップへのデータの書き込み時には、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタはオフに制御され、前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとはオンに制御される、
    請求項9に記載のメモリセル。
  11. 前記電力供給ラインが前記ワードラインと共用されている、
    請求項9又は10に記載のメモリセル。
  12. 第1のP型電界効果トランジスタと第1のN型電界効果トランジスタとから構成された第1のCMOSインバータと、第2のP型電界効果トランジスタと第2のN型電界効果トランジスタとから構成された第2のCMOSインバータと、第1の磁気トンネル接合素子と、第2の磁気トンネル接合素子と、から構成されたフリップフロップと、
    パワーゲーティング用電界効果トランジスタと、
    第3の電界効果トランジスタと、
    第4の電界効果トランジスタと、を備え、
    前記第1のN型電界効果トランジスタ及び前記第2のN型電界効果トランジスタのソース端子は、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタを介して、制御ラインに接続され、
    前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子は、ビットセレクトラインに接続され、
    前記第1のCMOSインバータの出力端は、前記第2のP型電界効果トランジスタ及び前記第2のN型電界効果トランジスタの制御端子が接続されたノードであり、前記第4の電界効果トランジスタを介して反転ビットラインに接続され、前記第2の磁気トンネル接合素子を介して電力供給ラインに接続され、
    前記第2のCMOSインバータの出力端は、前記第1のP型電界効果トランジスタ及び前記第1のN型電界効果トランジスタの制御端子が接続されたノードであり、前記第3の電界効果トランジスタを介してビットラインに接続され、前記第1の磁気トンネル接合素子を介して前記電力供給ラインに接続され、
    前記第1の磁気トンネル接合素子及び前記第2の磁気トンネル接合素子のピン層は、前記電力供給ラインに接続され、
    前記第3の電界効果トランジスタ及び前記第4の電界効果トランジスタの制御端子は、ワードラインに接続される、
    メモリセル。
  13. 前記フリップフロップへのデータの書き込み時には、前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタはオフに制御され、前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとはオンに制御される、
    請求項12に記載のメモリセル。
  14. ワードラインと共用される電力供給ラインに接続され、
    磁気トンネル接合素子の抵抗値の変化によりデータを記憶するフリップフロップと、
    前記電力供給ラインに電流路の一端が接続され、電流路の他端が前記フリップフロップに接続され、制御端子に印加される制御信号により、オン・オフが制御されるパワーゲーティング用電界効果トランジスタと、を備える、
    メモリセル。
  15. 電力供給ラインに接続され、
    磁気トンネル接合素子の抵抗値の変化によりデータを記憶するフリップフロップと、
    前記電力供給ラインに電流路の一端が接続され、電流路の他端が前記フリップフロップに接続され、制御端子に印加される制御信号により、オン・オフが制御されるパワーゲーティング用電界効果トランジスタと、を備え、
    前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子には、同一導電型の制御用電界効果トランジスタが接続され、前記制御用電界効果トランジスタの制御端子には、所定電圧が印加されている、
    メモリセル。
  16. ワードラインと共用される電力供給ラインに接続され、
    不揮発性メモリ素子の抵抗値の変化によりデータを記憶するフリップフロップと、
    前記電力供給ラインに電流路の一端が接続され、電流路の他端が前記フリップフロップに接続され、制御端子に印加される制御信号により、オン・オフが制御されるパワーゲーティング用電界効果トランジスタと、を備える、
    メモリセル。
  17. 電力供給ラインに接続され、
    不揮発性メモリ素子の抵抗値の変化によりデータを記憶するフリップフロップと、
    前記電力供給ラインに電流路の一端が接続され、電流路の他端が前記フリップフロップに接続され、制御端子に印加される制御信号により、オン・オフが制御されるパワーゲーティング用電界効果トランジスタと、を備え、
    前記パワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子には、同一導電型の制御用電界効果トランジスタが接続され、前記制御用電界効果トランジスタの制御端子には、所定電圧が印加されている、
    メモリセル。
  18. マトリクス状に配列された請求項1−4、9−11のいずれか1項に記載のメモリセルを備え、
    前記マトリクス状に配列されたメモリセルは、ワードラインと、前記ワードラインに直交するビットラインと、前記ワードラインに直交する反転ビットラインと、前記ワードラインに並行する電力供給ラインと、前記電力供給ラインに直交するビットセレクトラインと、に接続され、
    前記ワードラインは、同一行の複数のメモリセルに接続されており、
    前記ビットラインと前記反転ビットラインとは、同一列の複数のメモリセルに接続されており、
    前記電力供給ラインは、同一行の複数のメモリセルが備えるパワーゲーティング用電界効果トランジスタの電流路の一端に接続されており、
    前記ビットセレクトラインは、同一列の複数のメモリセルが備えるパワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子に、直接または制御用電界効果トランジスタを介して接続されている、
    記憶装置。
  19. 前記電力供給ラインは前記ワードラインと共用されている、
    請求項18に記載の記憶装置。
  20. マトリクス状に配列された請求項5−8、12、13のいずれか1項に記載のメモリセルを備え、
    前記マトリクス状に配列されたメモリセルは、ワードラインと、前記ワードラインに直交するビットラインと、前記ワードラインに直交する反転ビットラインと、前記ワードラインに並行する制御ラインと、前記制御ラインに直交するビットセレクトラインと、に接続され、
    前記ワードラインは、同一行の複数のメモリセルに接続されており、
    前記ビットラインと前記反転ビットラインとは、同一列の複数のメモリセルに接続されており、
    前記制御ラインは、同一行の複数のメモリセルが備えるパワーゲーティング用電界効果トランジスタの電流路の一端に接続されており、
    前記ビットセレクトラインは、同一列の複数のメモリセルが備えるパワーゲーティング用電界効果トランジスタの制御端子に、直接または制御用電界効果トランジスタを介して接続されている、
    記憶装置。
  21. 前記制御ラインは前記ワードラインと共用されている、
    請求項20に記載の記憶装置。
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