JP3393141B2 - ハンドオーバ方法 - Google Patents

ハンドオーバ方法

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JP3393141B2
JP3393141B2 JP51452998A JP51452998A JP3393141B2 JP 3393141 B2 JP3393141 B2 JP 3393141B2 JP 51452998 A JP51452998 A JP 51452998A JP 51452998 A JP51452998 A JP 51452998A JP 3393141 B2 JP3393141 B2 JP 3393141B2
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知行 大谷
基 田村
亜紀子 中島
久志 清水
隆明 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、移動通信システムに適用して好適なハンド
オーバ方法に関する。
背景技術 移動局が複数の基地局と同時に通信を行いながら基地
局間を移動する、所謂ダイバーシチハンドオーバ方式が
特願平6−106953に開示されている。ここでは、基地局
が受信する無線フレームの状態から信頼度情報を生成し
てフレームに付加し、網内で選択合成する方法が開示さ
れている。また特願平6−210193では移動局と上位装置
間でフレーム識別情報を用いることにより、基地局毎の
遅延の差異によるフレーム選択合成のスキップや重複を
防ぎ、ダイバーシチハンドオーバを行うための方法が開
示されている。
しかし、これらの技術においては、以下のような問題
点があった。
(1)特願平6−210193では、移動局(MS)と交換局
(MSC)間でフレーム識別番号を用いて、基地局毎の遅
延の差異をバッファ吸収して、最大比合成/選択合成を
行っているが、下りのフレームについて移動局で遅延の
差異を吸収するためには、相応のバッファを設ける必要
があり、端末の小型化が困難となる。また、フレーム識
別情報を無線区間でもやりとりする必要があるため、無
線伝送容量の有効利用という点からも非効率的である。
(2)従来技術におけるフレーム受信装置では、サービ
ス種別によって伝送遅延が異なることを考慮していなか
ったため、サービス種別とは無関係に伝送区間で生じる
最大伝送遅延をシステムで固定的に設定していた。その
ためサービス種別によって伝送遅延が異なるような伝送
方式(例えばATMにおけるType5,Type2伝送)を実現した
い場合に、受信装置では、伝送遅延の少ないサービスに
ついても無駄な遅延を生じてしまう。
(3)従来のフレーム受信装置では、伝送区間で生じる
最大伝送遅延をシステムで固定的に設定していたので、
伝達経路やトラヒック変動により想定した以上の伝送遅
延が生じた場合には同期はずれとなり、通信を切断しな
ければならない。
(4)従来のハンドオーバ方法においては、通信品質
は、使用する無線リンクの品質に1対1で対応している
ため、無線の受信部で使用している無線品質をモニタす
ればよかったが、ダイバーシチハンドオーバ方式では、
通信品質は、ダイバーシチハンドオーバ中のすべてのブ
ランチの最大比合成後/選択合成後の結果であり、無線
の受信部だけでは品質の判定ができなくなった。
ここに、最大比合成とは、移動局において、サイトダ
イバーシチ効果により、複数基地局から到来する下り無
線フレームから受信信号を合成し、受信品質を向上する
技術である。この技術は、同一の基地局において、複TR
Xを用いて、移動局から到来する上り無線フレームを合
成する技術としても用いられる。
すなわち、基地局内における複数のセクタ間のダイバ
ーシチハンドオーバ(セル内セクタ間ダイバーシチハン
ドオーバ)の上り無線フレームの合成には、基地局内に
おいて、最大比合成処理が適用される。
一方、選択合成は、基地局をまたがるダイバーシチハ
ンドオーバの上り無線フレームの合成に適用される。複
数基地局を経由して到来する上り無線フレームは、各経
路毎に付加される信頼度情報により、ダイバーシチハン
ドオーバトランクにて、最も良い無線フレームの一つが
選択される。
基地局をまたがるダイバーシチハンドオーバの上り無
線フレームの合成に最大比合成を適用しない理由は、最
大比合成処理を行うための多大な情報を複数基地局と移
動通信交換局との間の伝送路に送出することを防止し、
トラヒックを増大させないためである。選択合成は、最
大比合成に比べて、合成利得は低いが、合成のための信
頼度情報が少なくてすむという利点がある。
(5)従来技術では基地局が同期はずれを検知すると、
各基地局は個別に制御リンクを用いて交換機のプロセッ
サに同期外れ通知を行っている。しかしダイバーシチハ
ンドオーバ方式では送信電力制御によりMSの上り送信電
力がある特定の基地局で最も効率的になるように制御さ
れているので、送信電力制御の対象となっていない基地
局からは頻繁に同期はずれが通知されるという状況が起
こり得るため、基地局〜プロセッサ間に多量の制御信号
が送信されるとともにプロセッサに多大な負荷がかかっ
てしまう。
発明の開示 この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであ
り、同期外れが発生した場合においても同期回復させ、
さらに、適正で効率的な品質監視、同期外れ通知を行う
ことができるハンドオーバ方法を提供することを目的と
している。
上記課題を解決するため、この発明は、 第1の基地局を介してダイバーシチハンドオーバトラ
ンクと移動局とを結び第1の遅延時間を生じさせる第1
の伝送経路と、第2の基地局を介して前記ダイバーシチ
ハンドオーバトランクと前記移動局とを結び前記第1の
遅延時間よりも長い第2の遅延時間を生じさせる第2の
伝送経路とを用いるハンドオーバ方法において、 前記ダイバーシチハンドオーバトランクが、前記第1
の基地局を介して、前記第1の遅延時間で前記移動局と
通信する過程と、 前記移動局が前記第2の基地局の無線チャンネルを受
信する過程と、 前記移動局が前記第2の基地局に係るハンドオーバト
リガ信号を前記第1の基地局を介して前記ダイバーシチ
ハンドオーバトランクに供給する過程と、 前記第1の伝送経路における遅延時間を前記第2の遅
延時間に変更する過程と、 前記移動局宛の信号を、前記第1および第2の伝送経
路の双方を介して送信する過程と、 前記移動局が、前記第1および第2の伝送経路を介し
て供給された信号を合成または選択して受信する過程と を有することを特徴とする。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の一実施形態の構成を示すブロック図
である。
図2は、移動通信交換局3の要部のブロック図であ
る。
図3は、基地局2の要部のブロック図である。
図4は、コネクション管理表を示す図である。
図5は、MSC〜BS間遅延時間管理表を示す図である。
図6は、交換局プロセッサ32で管理される品質劣化測
定関連パラメータおよび同期外れ検出関連パラメータの
例を示す図である。
図7は、交換局プロセッサ32で管理されるトラヒック
情報の例を示す図である。
図8は、アップダウンカウンタを用いた品質測定の動
作説明図である。
図9は、アップダウンカウンタを用いた品質測定のフ
ローチャートである。
図10は、アップダウンカウンタを用いた品質測定のフ
ローチャートである。
図11は、ダイバーシチハンドオーバ制御処理シーケン
スのフローチャートである。
図12は、ダイバーシチハンドオーバ制御処理シーケン
スのフローチャートである。
図13は、ブランチ切り替えハンドオーバ制御処理シー
ケンスのフローチャートである。
図14は、ブランチ切り替えハンドオーバ制御処理シー
ケンスのフローチャートである。
図15は、通信開始/終了時における品質劣化/同期外
れ報告処理のフローチャートである。
図16は、通信開始/終了時における品質劣化/同期外
れ報告処理のフローチャートである。
図17は、各区間における伝送フレームの詳細を説明す
るための図である。
図18は、各区間における伝送フレームの詳細を説明す
るための図である。
図19は、ユーザフレームの選択合成処理の動作説明図
である。
図20は、局間ダイバーシチハンドオーバの動作説明図
である。
図21は、上り処理の概要を示すフローチャートであ
る。
図22は、制御範囲から見たハンドオーバの分類を示す
図である。
図23は、ハンドオーバブランチ制御別のハンドオーバ
ブランチ状態を示す図である。
図24は、移動通信に於いて起動されるハンドオーバの
トリガとハンドオーバ種類の対応の例を示した図であ
る。
図25は、移動通信に於いて起動されるハンドオーバの
トリガとハンドオーバ種類の対応の例を示した図であ
る。
図26は、無線フレームオフセット値OFSおよび無線フ
レーム番号FNの算出方法を示す動作説明図である。
図27は、各装置における処理タイムチャートである。
図28は、各装置における処理タイムチャートである。
図29は、タイミング関連パラメータの算出例を示す図
である。
図30は、タイミング関連パラメータの算出例を示す図
である。
図31は、ブランチ切替ハンドオーバの動作説明図であ
る。
図32は、FNスライド処理パラメータ管理表の一例を示
す図である。
図33,34は、上りFNスライド処理の動作説明図であ
る。
図35,36は、上りFNスライド処理の動作説明図であ
る。
図37は、実施形態の変形例の動作説明図である。
図38は、移動通信交換局間ハンドオーバの説明図であ
る。
図39は、移動通信交換局の構成を示すブロック図であ
る。
発明を実施するための最良の形態 1.実施形態の構成 次に、本発明の実施形態の構成を図1を参照し説明す
る。
図において1,10は移動局(MS)、2,4〜9は基地局(B
S)、3,11は移動通信交換局(MSC)であり、各々移動通
信システム内におけるノードを形成している。
基地局2の内部において23は基地局内MSCインターフ
ェース装置(MIF)であり、移動通信交換局3内に設け
られたMSC内基地局インターフェース装置(BIF)33との
間で通信リンクおよび信号リンクを形成する。21は基地
局無線フレーム同期装置(MFC−B)であり、基地局2
内におけるフレーム同期を確定し、基地局2内の各部に
動作基準クロックを供給する。
25は無線送受信装置(TRX)であり、移動局1との間
で無線フレームの送受信を行う。24は基地局変復調装置
(MDE)であり、該無線フレームに対する変復調や誤り
訂正等を行う。22は基地局プロセッサ(PRC)であり、
所定の制御プログラムに基づいて基地局2内の各部を制
御する。また、他の基地局4〜9も基地局2と同様に構
成されている。
次に、移動通信交換局3の内部において38はスイッチ
部(SW)であり、交換局内においてフレームのスイッチ
ングを行う。31は交換局無線フレーム同期装置(MFC−
M)であり、基地局無線フレーム同期装置21と同様に移
動通信交換局3内における無線フレーム同期を確定し、
移動通信交換局3内の各部に動作基準クロックを供給す
る。32は交換局プロセッサ(PRC−M)であり、基地局
プロセッサ22と同様に移動通信交換局3内に各部を制御
する。
ところで、本実施形態においては、移動局1,10と基地
局2,4〜9との通信方式としてCDMA無線方式を採用して
いる。CDMA無線方式においては、移動局1,10は同一周波
数を用いて複数の基地局と通信できるため、品質向上や
無線容量の向上のために、ダイバーシチ最大比合成/選
択合成処理を行うことが可能である。また、この能力を
用いて、移動局1が複数の基地局のゾーンに亘って移動
した場合に、無瞬断のハンドオーバ(ダイバーシチハン
ドオーバ)を実現することができる。
これは、下り無線フレームに関して、移動局1が同時
に複数の基地局からの電波を受け、最大比合成を行う一
方、上り無線フレームに関してダイバーシチハンドオー
バトランクが、通信状態が良好である方の基地局の無線
フレームを選択して通信を行う方式である。
34はダイバーシチハンドオーバトランク(DHT)であ
り、フレーム同期調整および複数基地局にまたがったハ
ンドオーバ制御を行う。ダイバーシチハンドオーバトラ
ンク34は、複数経路における上り無線フレームの揺らぎ
を吸収した後に選択合成を行うものである。
すなわち、ダイバーシチハンドオーバトランク34にお
いては、その内部で設定された遅延時間に至るまでフレ
ームを待ち合わせて伝送するものであり、その遅延時間
は各経路における伝送遅延の差を吸収するように逐次設
定される。
35は高能率音声符号化装置(VXC)であり、音声ユー
ザフレームに対してトランスコーディング等の処理を行
う。36はデータサービス制御装置(DSC)であり、デー
タサービスフレームに対してトランスコーディング等の
処理を行う。37は、中継網インターフェース装置であ
り、図示しない通信中継網、信号中継網、同期中継網等
との間で各種信号および信号のやりとりを行う。
ここで、基地局2の基地局プロセッサ22から移動通信
交換局3の交換局プロセッサ32に供給される制御信号
は、基地局プロセッサ22、基地局内MSCインターフェー
ス装置23およびMSC内基地局インターフェース装置33を
順次介して、交換局プロセッサ32に伝送される。
交換局プロセッサ32から基地局プロセッサ22に供給さ
れる制御信号は、この逆の順で伝送される。また、移動
局1から基地局2の基地局プロセッサ22に供給される制
御信号は、移動局1、無線送受信装置25、基地局変復調
装置24を順次介して基地局プロセッサ22に伝送される。
基地局プロセッサ22から移動局1に供給される制御信号
は、この逆の順で伝送される。
また、移動局1から移動通信交換局3内の交換局プロ
セッサ32に供給される制御信号は、無線送受信装置25、
基地局変復調装置24、基地局内MSCインターフェース装
置23、MSC内基地局インターフェース装置33,ダイバーシ
チハンドオーバトランク34を介して交換局プロセッサ32
に伝送される。また、交換局プロセッサ32から移動局1
に供給される情報は、この逆の順で伝送される。
2.実施形態の動作 2.1.無線フレーム同期設定 移動通信網を構成する各通信ノード(図示のもので
は、基地局2,4〜9および移動通信交換局3,11)におい
ては、各通信ノード内の無線フレーム同期装置21,31に
より相互の無線フレーム同期位相調整が行われる。
以下の説明においては、無線フレームの伝送について
不当な遅延が増大しないように、これらノード間の無線
フレーム同期位相誤差は、移動局1〜基地局2間の無線
フレーム間隔に対して、「1/2」未満であることとす
る。例えば、無線フレーム間隔が「10msec」であれば、
「5msec」未満の無線フレーム同期位相誤差で全てのノ
ード(基地局2,4〜9および移動通信交換局3,11)が同
期することになる。
無線フレーム同期装置21,31は、自ノード内の各装置
に動作基準クロックを配信する。動作基準クロックは、
所定のクロック単位と周期とを有している。ここでは、
クロック単位は「0.625msec」、周期は「640msec」であ
ることとする。ここで、クロック単位の「16倍」(ここ
では0.625×16=10msec)を無線フレームクロックとい
う。
また、この無線フレームクロック毎に「0」〜「63」
の範囲で巡回的にインクリメントされる番号を無線フレ
ーム番号FNという。また、「1」無線フレームクロック
内でクロック単位毎に「0」〜「15」の範囲で順にイン
クリメントされる番号を無線フレームオフセット値OFS
という。
なお、図1においては、各基地局が屋外の無線電波を
受信できない場所に設置されていることを考慮して、各
ノード間の無線フレーム同期位相調整を有線伝送路を用
いて実現しているが、例えばGPS等の無線手段を用いて
無線フレーム同期位相調整を行ってもよいことは言うま
でもない。
本明細書で使用するクロックに関する「同期」と「同
期誤差(または同期位相差)」について、日常使用して
いる時計の例を用いて説明する。
世界中のあらゆる時計は一日24時間を刻み、同一の周
期と同一の単位を有する。ここで、基準時刻の異なる二
地点における時計を比較した場合、各々の地点における
時計の示す時刻は異なっている。この時計の示す時刻の
差が「同期誤差(または同期位相差)」に相当する。
しかし、この差は、時計の精度にもよるが、基本的に
どの任意の時刻においても保たれている。従って、この
二つの時計は、一定の時間差を保ちながら「同期」して
いると言える。
2.2.通信開始 2.2.1.発呼およびリンク設定 移動局1において発呼が行われた場合および内外のネ
ットワーク(図示せず)から移動局1に対する発呼が行
われた場合は、移動局1、基地局プロセッサ22および交
換局プロセッサ32間で制御信号が通信され、サービス種
別により必要となる通信リソースのハントおよび起動が
実行される。
同時に、それらの通信リソースを結ぶ通信リンクおよ
び付随制御リンクが移動通信システム内において設定さ
れる。ここで、通信リンクは、音声通信を行う場合は、
移動局1、無線送受信装置25、基地局変復調装置24、基
地局内MSCインターフェース装置、MSC内基地局インター
フェース装置33、ダイバーシチハンドオーバトランク3
4、高能率音声符号化装置35および中継網インターフェ
ース装置37を順次結ぶリンクである。
一方、データ通信を行う場合は、高能率音声符号化装
置35に変えてデータサービス制御装置36を介挿させたリ
ンクになる。また、付随制御リンクは、移動局1、無線
送受信装置25、基地局変復調装置24、基地局内MSCイン
ターフェース装置23、MSC基地局インターフェース装置3
3、ダイバーシチハンドオーバトランク34および交換局
プロセッサ32を結ぶリンクである。
この付随制御リンクは、通信リンクに付随して設定さ
れ、通信開始時および通信中における第2コールの設定
や、移動局〜基地局間の無線回線の設定、ハンドオーバ
等の呼制御、無線制御、モビリティ制御に利用される。
ここで、図17、図18を参照し、各区間における伝送フ
レームの名称およびその形態について説明する。本実施
形態では、基地局〜移動通信交換局間の有線区間の伝送
方式として、ATMのAAL Type 2伝送(ITU−T I.363.2勧
告草案に明示)を用いているが、本実施形態において提
案する方式は、パケット、フレームリレー、ATMのその
他のAAL Type伝送等にも適用可能である。
ここでは、各装置における上りフレーム処理を例とし
て説明する。10msec単位に分割されたユーザフレーム
は、移動局において符号化や変調等の無線区間のための
処理が施され、無線フレームとして出力される。無線フ
レームは、基地局において復調や復号化等の処理を受け
た後、無線フレーム番号FNおよび信頼度情報が付与され
る。付与される無線フレーム番号FNおよび信頼度情報の
内訳を図19に示す。
基地局〜移動通信交換局間の伝送フレームを基地局交
換局間フレームと呼ぶ。基地局〜移動通信交換局間でAT
MのType 2伝送を用いた場合、音声等のユーザフレーム
長が短いものを低速度無線回線で伝送した場合の無線フ
レーム(45oct以下)は一つのType2 CPSパケットで伝
送可能であるが、データ通信のようにユーザフレーム長
が長いものを高速無線回線で伝送した場合の無線フレー
ム(45octを超える)は一つのType2 CPSパケットに収
まらず、複数の基地局交換局間フレームに分割されて伝
送される。例では、一つの無線フレームが3分割され、
それぞれがType 2 CPSパケットで伝送される。
ダイバーシチハンドオーバトランクにおいては、受信
した有線フレームについて、基地局交換局間フレーム単
位に選択合成しMSC内フレームとして、高能率音声符号
化装置35およびデータサービス制御装置36等のサービス
トランクに伝送される。MSC内フレームは、サービスト
ランクでユーザフレームに復元され、各サービスに適し
た処理を受け、中継フレームとして中継網に適した伝送
フレームで送出される。
2.2.2.パラメータ設定 ここで、図2および図15を参照し、ダイバーシチハン
ドオーバトランク34における動作の詳細を説明する。
まず、交換局プロセッサ32における通信制御部32−1
は、ハントした(リンク内に介挿した)ダイバーシチハ
ンドオーバトランク34のDHT制御部34−1に対して、品
質劣化測定関連パラメータ、同期外れ検出関連パラメー
タ、タイミング補正関連パラメータ、DHOブランチ情
報、網側コネクション識別子、トラヒック情報を通知す
る。
ここで、品質劣化測定関連パラメータおよび同期外れ
検出関連パラメータの例を図6に示す。また、トラヒッ
ク情報の例を図7に示す。ここに品質劣化測定関連パラ
メータとは、品質劣化の測定周期、その通知閾値等のパ
ラメータである。また、同期外れ検出関連パラメータと
は、同期外れであるとみなされる場合の連続同期外れセ
ル検出数等のパラメータである。
また、トラヒック情報とは、基地局〜移動通信交換局
間の有線伝送路において、ATM伝送を適用した場合の、
セルが到達する間隔および一タイミングにおける受信セ
ル数等である。これらのパラメータや情報は、各サービ
ス毎に交換局プロセッサ32において管理されている。
また、タイミング補正関連パラメータとは、上/下無
線フレーム番号補正値、上/下無線フレームオフセット
補正値から成り、記憶部32−2に含まれる「MSC〜BS間
遅延時間管理表」(図5参照)に基づいて算出される。
なお、図5に示されている遅延時間には、ノード間の最
大無線フレーム同期位相誤差(5msec)も含まれてい
る。また、基地局2と移動通信交換局3との間で他の交
換局を中継させる場合には、その交換局を中継するため
に生ずる遅延も含まれる。
次に、図26を参照して、上/下無線フレーム番号補正
値および上/下無線フレームオフセット補正値の算出方
法を説明する。まず、下りフレームについては、 (1)MSC内のDHTは、オフセットタイミングを考慮し、
MFC−Mの動作基準クロックタイミングに最大揺らぎ遅
延分を加算したフレーム番号FNを付加し、BSにフレーム
を送出する。送出されたフレームは、BSにおいて受信さ
れた後、(2)BS内のMDEにおいて、MFC−Bの動作基準
クロックタイミングに従ったフレーム番号FNおよびオフ
セットタイミングで取り出し制御され、無線フレーム番
号として無線区間に送出される。
また、上りについては、無線フレームは、(3)BS内
のTRXにおいて、MFC−Bの動作基準クロックに従ったオ
フセットタイミングで受信され、MDEにおいてMDC−Bの
無線フレーム番号FNを付加してMSCに送出される。送出
されたフレームは、(4)MSC内のDHTにおいて、MFC−
Mの動作基準クロックに最大ゆらぎ遅延分を減算したフ
レーム番号FNおよびオフセットタイミングで取り出し制
御され、後段装置に送信される。
次に、移動局1が基地局2,4を介して、音声通信のダ
イバーシチハンドオーバを実行することを想定し、これ
らの具体的な算出例を説明する。かかる場合、図5のBS
1,2(基地局2,4)の欄によれば、遅延時間は「30msec」
および38msec」であるから、最大伝送遅延時間として
「38msec」が選択される。
すなわち、基地局2,4を介して到着する無線フレーム
の揺らぎを吸収するために、上りフレーム取出し制御部
34−8における最大伝送遅延時間が「38msec」に設定さ
れる。なお、ダイバーシチハンドオーバの実行想定範囲
を限定せず、表中の全ての基地局に対して無線フレーム
の揺らぎを吸収する場合には、最大伝送遅延時間を表中
の最大値の「40msec」に設定すればよい。
さて、「38msec」を無線フレームクロックに換算する
と、「3」無線フレームクロック+「13」無線フレーム
オフセットに相当する。従って、上無線フレーム番号補
正値は「3」に、上り無線フレームオフセット補正値は
「13」に各々設定される。下り無線フレーム番号補正値
および下り無線フレームオフセット補正値も、同値に設
定される。
但し、上下回線で遅延特性が異なる場合には、「MSC
〜BS間遅延時間管理表」において上下別の値が記憶され
ているため、これらの値に基づいて、上下無線フレーム
番号補正値および上下無線フレームオフセット補正値に
対して各々の値が設定される。
上り無線フレーム番号補正値および上り無線フレーム
オフセット補正値は、交換局無線フレーム同期装置31か
ら出力される動作基準クロックに対して減算補正に用い
られる。一方、下り無線フレーム番号補正値および下り
無線フレームオフセット補正値は、動作基準クロックに
対して加算補正に用いられる。
また、上記DHOブランチ情報とは、ダイバーシチハン
ドオーバ用としてダイバーシチハンドオーバトランク34
に接続される回線の数およびコネクション識別子から成
る。ここで、上述した網側コネクション識別子とは、ダ
イバーシチハンドオーバトランク34に接続されるネット
ワーク側のコネクション識別子の意味である。これら
は、コネクション管理表(図4)として、交換局プロセ
ッサ32内で管理されており、上りの選択合成の、下りの
複製分配を行うコネクション数やフレームの識別に用い
られる。以降、図27,図29を参照して下りフレーム処理
の詳細説明を行う。
2.3.移動通信交換局3内の下りフレーム処理 さて、ネットワーク側より中継網インターフェース装
置37を介してダイバーシチハンドオーバトランク34に無
線フレーム単位を考慮して分割された下りMSC内フレー
ムが供給されると、該MSC内フレームは下りフレーム受
信部34−2で受信される。
次に、下りフレーム取出し制御部34−3においては、
受信されたMSC内フレームの取出しが行われる。その際
の取出しタイミングは、DHT制御部34−1通知される下
り無線フレームオフセット補正値を用いて補正したタイ
ミングに従う。
すなわち、MSC内フレームは、「16」から下り無線フ
レームオフセット補正値を減算したタイミングで取り出
される。例えば下り無線フレームオフセット補正値が
「13」であった場合には、「16−13=3」となるから、
交換局無線フレーム同期装置31から供給される各無線フ
レームクロックの周期内で「3」番目の動作基準クロッ
クに同期してMSC内フレームが取り出されることにな
る。
また、MSC内フレームとして取り出されるセル数やセ
ル間隔はトラヒック情報に従って設定される。なお、こ
のセル間隔は、基本的には無線フレーム間隔の整数倍で
ある。さて、下りフレーム取出し制御部34−3によって
MSC内フレームが取り出されると、下りフレームFN付与
部34−4は該MSC内フレームに無線フレーム番号FNを付
与する。
ここで、付与される無線フレーム番号FNは、交換局無
線フレーム同期装置31から通知される動作基準クロック
の無線フレーム番号FNに下り無線フレーム番号補正値
(上記例では「3」)と、さらに先に無線フレームオフ
セットタイミングとして補正した分の「1」を加算し、
しかる後に加算結果を「64」で除算した余に等しい。
このように、本実施形態においては、下りフレーム受
信部34−2においては下り無線フレームオフセット補正
値に基づいて動作基準クロック単位のタイミング補正が
行われ、下りフレームFN付与部34−4においては無線フ
レームクロック単位の補正が行われる。
そして、基地局内における下り無線フレームの取出し
処理は、基地局無線フレーム同期装置21から通知される
動作基準クロックの無線フレーム番号FNおよび無線フレ
ームオフセット補正値「0」のタイミングで行えばよい
ため、かかる処理を簡易に実行させることができる。
次に、下りフレーム複製部34−5は、DHT制御部34−
1から通知されるDHOブランチ情報(図4)に基づい
て、ダイバーシチハンドオーバ中のブランチ相当数分の
MSC内フレームを複製し、複製したフレームを基地局交
換局間フレームとし、各ユーザフレームのアドレス情報
として、各ブランチに対応したコネクション識別子を付
与する。
図1の例にあっては、基地局2,4を介して移動局1に
対するダイバーシチハンドオーバが行われるから、ブラ
ンチ数は「2」である。さらに、MSC内フレームおよび
有機フレームがATMセルで伝達される場合には、各セル
が1回複製され、オリジナルのセルと複製されたセルの
うち一方には基地局2のコネクション識別子が付与さ
れ、他方には基地局4のコネクション識別子が付与され
ることになる。
このように、必要に応じて複製された基地局交換局間
フレームは、下りフレーム送出部34−6に供給される。
そして、各有線フレームに付与されたコネクション識別
子に基づいて、MSC内基地局インターフェース装置33を
介して、各有線ブランチすなわち基地局2,4に各基地局
交換局間フレームが送出される。
2.4.基地局内の下りフレーム処理 次に、MSC内基地局インターフェース装置33を介して
基地局2に下り基地局交換局間フレームが供給された後
の動作を図27を参照し説明する。供給された下り基地局
交換局間フレームは、基地局内MSCインターフェース装
置23によって受信され、さらに基地局変復調装置24内の
下りフレーム受信部24−1において受信され、下りフレ
ーム取出し制御部24−2に供給される。ここでは、該下
り基地局交換局間フレームの中から、基地局無線フレー
ム同期装置21から通知される動作基準クロックに従った
基地局交換局間フレームが取り出される。
通信開始時の通信同期設定の基準となる基地局(上記
例では基地局2)における基地局交換局間フレームの取
出しは、動作基準クロックの無線フレームオフセット値
OFSが「0」であるタイミングでフレームの取出しが行
われる。そのタイミングで取り出すべき基地局交換局間
フレームが存在しない場合には、次のタイミング
(「1」無線フレームクロック周期後)まで待機され、
再度基地局交換局間フレームの取出しが試みられること
になる。
通信開始時、または通信中にダイバーシチハンドオー
バ用に追加されたブランチを収容する従たる基地局(上
記例では基地局4)においては、移動局と通信同期設定
の基準となる基地局(上記例では基地局2)との間で送
受される無線フレームのタイミングに、該従たる基地局
の無線送受信タイミングを合わせるような処理が行われ
る。
これは、移動通信網を構成する各通信ノードが、有機
伝送路を用い、5msec未満の誤差で無線フレーム同期位
相調整を行っている場合に、移動局においてダイバーシ
チハンドオーバの最大比合成処理を行うためには、ダイ
バーシチハンドオーバ中の各基地局から到達する無線フ
レームには最大5msec程度のばらつきがあるために、そ
の分だけ受信バッファを設ける必要がある。
しかし、この受信バッファの増大は、移動局の小型化
の弊害となるために、この最大5msecで生ずる誤差を従
たる基地局が無線フレームオフセット値を基準の「0」
から前後させることによって、最大「0.625msec」程度
まで減少させることを目的とする。
通信同期設定の基準となる基地局と従たる基地局との
無線フレーム同期位相誤差は、移動局がダイバーシチハ
ンドオーバを起動する際に測定される。すなわち、移動
局における通信中の無線フレームと、新たに追加しよう
とする従たる基地局の報知チャンネル等の無線フレーム
との同期位相誤差が測定される。
この測定結果は、移動通信交換局を介して、従たる基
地局に通知される。これにより、従たる基地局の無線フ
レームオフセット値の微調整が可能である。この微調整
のために、無線フレームクロック単位をまたがる場合
は、該基地局における無線フレーム番号FN自体もシフト
される。
さて、図3に戻り、取り出された基地局交換局間フレ
ームが下りフレーム処理部24−3に供給されると、無線
区間の誤り保護のため符号化処理や無線送信のための変
調等が行われ、無線フレームが形成される。そして、形
成された無線フレームは、無線送受信装置25を介して、
各基地局のゾーン内に送信される。
移動局1においては、ダイバーシチハンドオーバが行
われている場合は、複数の基地局2,4からの無線フレー
ムが受信される。そして、最大比合成後に移動局1内で
ユーザフレームの処理が行われる。
なお、下りフレーム受信部24−1は、その内部のバッ
ファに格納されている基地局交換局間フレームに付与さ
れている無線フレーム番号FNを監視する。そして、下り
フレーム取出し制御部24−2と連携して取り出すべき無
線フレーム番号FNを有する基地局交換局間フレームが遅
れている旨が検出された場合には、「フレーム遅れ」が
発生したと判定される。かかる判定がなされた場合に
は、該基地局から、ダイバーシチハンドオーバトランク
34に対して、「下りFN補正要求」が供給される。
この下りFN補正要求がダイバーシチハンドオーバトラ
ンク34に供給されると、DHT制御部34−1においては下
り無線フレーム番号補正値が更新される。この更新され
た下り無線フレーム番号補正値は、下りフレームFN付与
部34−4に通知され、以後の基地局交換局間フレームに
付与される無線フレーム番号FNに反映される。かかる処
理を下りFNスライド処理という。
以下、図35を参照して下りFNスライド処理の詳細につ
いて説明する。
この処理は、基地局の下りフレーム受信部24−1およ
び下りフレーム取出し制御部24−2において取り出しタ
イミングに遅延して到達したフレームを定常的に検出し
た場合に、ダイバーシチハンドオーバトランク34が下り
向けに付与する無線フレーム番号FNを変更することによ
り同期を回復する処理である。
下りFNスライド処理においては、複数基地局における
下り無線フレーム番号FNと無線区間に送出された情報と
の不一致を防ぐ必要がある。この不一致を防止するため
には、基地局間でFNスライド量やスライドタイミングの
意識合わせの手順を設けることが考えられるが、本実施
形態においては、個々の基地局の下りフレーム受信部24
−1で下りFNスライド処理を行うのではなく、遅延を検
出した基地局から情報配分元のダイバーシチハンドオー
バトランクに通知を行い、ダイバーシチハンドオーバト
ランクの下りフレームFN付与部34−4において下りFNス
ライド処理を行う。そこで、基地局およびダイバーシチ
ハンドオーバトランクの双方の動作について詳述する。
2.4.1.基地局の動作 基地局においては、基地局無線フレーム同期装置21か
ら供給される動作基準クロックに従い、受信バッファか
ら所定の無線フレーム番号FNを有するユーザフレームを
取り出す。下りフレーム受信部24−1および下りフレー
ム取出し制御部24−2において、取出しタイミングに遅
延して到達したユーザフレームが検出されると、下りFN
補正要求通知情報が生成され、上りフレーム送信部24−
10からMIF23を介して、MSC内のDHTに対して、ユーザ信
号ルートでFN補正情報が通知される。別ルートの通知方
法として、制御信号ルートで通知することも可能であ
る。その場合は、取り出しタイミングに遅延して到達し
たユーザフレームが検出されると、基地局内のMDEからP
RC−B22に下りFN補正要求が伝えられ、PRC−B22からPRC
−M32に制御信号として下りFN補正要求が通知される。
その後、MSC内でPRC−M32からDHT内のDHT制御部34−1
に下りFN補正要求が伝えられ、最終的に下りフレームFN
付与部34−4において下りスライド処理が実行されて下
りFN補正要求が出力される。
この下りFN補正要求を制御信号またはユーザ信号を用
いてダイバーシチハンドオーバトランクに通知した場合
の得失を述べる。ここで、制御信号を用いる場合は、そ
の実行における遅延時間や制御プロセッサの負荷が増大
する可能性がある。また、ユーザ信号を用いる場合に
は、無線区間から受信した上りユーザフレームに下りFN
スライド要求を含ませる場合と、通知専用ユーザフレー
ムを用いる場合とが考えられる。
前者の場合は、例えばパケットのようにユーザフレー
ムが間欠的に送出される時に下りFNスライド要求を通知
できなくなる可能性がある。一方、後者の通知専用ユー
ザフレームを用いる場合は、トラヒックは増大するが、
高速にしかも確実に必要なタイミングで通知を行うこと
が可能である。この通知専用ユーザフレームを、「下り
有線同期外れ通知ユーザフレーム」と呼ぶ。下り有線同
期外れ通知ユーザフレームは、上りユーザフレームの送
出とは独立に送出される。また、下り有線同期外れ通知
ユーザフレームに下りFNスライド量を含めて、ダイバー
シチハンドオーバトランクに通知してもよい。
2.4.2.ダイバーシチハンドオーバトランクの動作 無線区間においては、有線区間の全てのブランチがダ
イバーシチハンドオーバの合成利得に寄与していること
を前提として送信電力制御が行われる。従って、複数の
ブランチ中の1ブランチから下りFNスライド要求が供給
された場合であっても、下りフレームFN付与部34−4
は、この要求を下りFNスライド処理のトリガにする。下
りフレームFN付与部34−4は、下り有線同期外れ通知ユ
ーザフレームすなわち下りFNスライド要求を受信する
と、一定量(もしくは通知された下りFNスライド量)だ
け、下り無線フレーム番号補正値を補正する。但し、一
回の処理における下りFNスライド幅は、検出された遅延
幅に拘らず、所定の下りFNスライド刻み幅パラメータ以
下の値に制限される。さらに、通信開始から終了までの
累計の下りFNスライド幅は、所定の下りFNスライド最大
幅パラメータ以下の値に制限される。
下りFNスライド幅の累計が下りFNスライド最大幅パラ
メータを超えた場合は、DHT制御部34−1は、下りFNス
ライド最大幅超過アラームを交換局プロセッサ32に報告
する。アラーム報告後は、交換局プロセッサ32から応答
が返送されるが、この応答が返送されるまでは、基地局
から下りFNスライド要求を受信したとしても下りFNスラ
イド処理は実行されない。すなわち、この期間中は下り
FNスライド最大幅超過アラームは停止される。
これらの下りFNスライド処理のためのパラメータは、
交換局プロセッサ32に記憶されたFNスライド処理パラメ
ータ管理表でサービス種別毎にFNスライドのスライド幅
と最大幅が通信中サービスに与える影響を鑑みて、適し
た値が管理されており、下りフレームFN付与部34−4は
この情報を参照して下りFNスライド処理を実行する。例
えば、音声サービスであれば、VXC35における遅延吸収
能力や、消失フレーム補充能力を考慮してFNスライド幅
を設定し、スライド最大幅は通話に生じる遅延の影響を
考慮して設定すればよい。
また、データサービスであれば、DSC36の遅延吸収能
力や、複数フレーム(例えば8フレーム)にわたる誤り
訂正を行っていれば、そのフレーム周期を考慮すること
で、フレーム欠損の影響を最小限にできる。
尚、1回のFNスライド実行量をFNスライド幅に限定し
た場合に、それ以上の到達遅延がフレーム受信側で生じ
ていた場合には、複数回にわたって、FNスライドが実行
される。この時、複数回のFNスライドがすべて実行する
まで、通信が有線同期外れのために中断している訳では
なく、FNスライド実行経過段階においても、ダイバーシ
ティハンドオーバ中であれば、有線同期外れの生じてい
ない他のブランチ経由で通信が可能である。FNスライド
処理パラメータ管理表の一例を図32に示す。
下りFNスライド処理における動作の概要を図36を用い
て説明する。図36において、ダイバーシチハンドオーバ
トランク34と基地局2との間には同期位相は0であると
する。但し、基地局4はダイバーシチハンドオーバトラ
ンク34との間に同期位相誤差があり、基地局4の動作基
準クロックは基地局2の動作基準クロックに対して、1
クロック単位(OFS)だけ遅延している。また、ダイバ
ーシチハンドオーバトランク34から基地局2および4ま
での最大ゆらぎ遅延時間は、各38msec(3フレームクロ
ック(FN)+13クロック単位(OFS)に相当する)であ
るとする。
また、下りFNスライド刻み幅パラメータは「1」、下
りFNスライド最大幅パラメータは「5」であることとす
る。最大ゆらぎ遅延時間が38msecであるから、基地局2
で無線フレーム番号FN=6,OFS=0(時刻t2)において
取り出されるべきフレームは、ダイバーシチハンドオー
バトランク34においては、FN=2,OFS=3のタイミング
(時刻t1)で出力される。
しかし、図示の例においては、時刻t2よりも若干遅れ
た時刻t3にフレームが検出された。なお、基地局4にお
いては同フレームが正常なタイミング(FN=5,OFS=1
5)で検出されている。この場合、基地局2からダイバ
ーシチハンドオーバトランク34に対して、下り有機同期
外れ通知ユーザフレームが送信される。これがFN=10
(下り有線同期外れ通知ユーザフレームは、ユーザフレ
ームに識別子を設けてFNに従った取り出し制御の対象と
せずに、受信と同時に処理を起動させても良い。)にお
いてダイバーシチハンドオーバトランク34に受信される
と、(時刻t4)以降のフレームに付与される無線フレー
ム番号FNに対してスライド処理が施される。すなわち、
FN=10,OFS=3(時刻t5)において送信されるフレーム
は、以前であれば無線フレーム番号FN=14が付与される
筈であったが、ここではFN=15が付与される。これによ
り、以後、ダイバーシチハンドオーバトランク34から基
地局2へのフレーム同期は回復する。
次に図28、図30を考慮して上りフレーム処理の詳細説
明を行う。
2.5.基地局内の上りフレーム処理 図3において、移動局1から上り無線フレームが送信
されると、ダイバーシチハンドオーバ中の各基地局にお
いて、無線送受信装置25によって該上り無線フレームが
受信されMDE内の上りフレーム受信部24−5に送られ
る。そして、上りフレーム取出し制御部24−6では、通
信開始時に通信同期設定の基準となった基地局(上記例
では基地局2)にあっては、動作基準クロックの無線フ
レームオフセット値OFSが「0」であるタイミングで無
線フレームの取出しが行われる。そのタイミングで取り
出すべき無線フレームが存在しない場合には、次のタイ
ミング(「1」無線フレームクロック周期後)まで待機
され、再度無線フレームの取出しが試みられることにな
る。
従たる基地局すなわち基地局14においては、基地局2
との無線フレーム同期位相差(これは移動局で測定され
移動通信交換局より通知される)相当の無線フレームオ
フセット値OFSを、基地局4の有する動作基準クロック
のタイミング「0」より調整したタイミングで無線フレ
ームの取出しが行われる。なお、この微調整した無線フ
レームオフセット値OFSが無線フレームクロックに亙る
場合は、無線フレーム番号FN自体もシフトされる。(図
28)これらの位相差に伴う調整処理は上りのそれと同様
である。
さて図3に戻り、取り出された無線フレームが上りフ
レーム処理部24−7に供給されると、無線区間の誤り保
護のため復号化処理や無線受信のための復調等が行わ
れ、無線フレームが基地局〜交換局間フレームに変換さ
れる。また、上りフレーム処理部24−7においては、無
線フレームの受信状態が品質パラメータとして評価され
る。次に、上りフレーム信頼度情報付与部24−8におい
ては、先に得られた品質パラメータが基地局〜交換局間
フレームに付加される。
この基地局〜交換局間フレームが上りフレームFN付与
部24−9に供給されると、該基地局〜交換局間フレーム
に無線フレーム番号FNが付与される。ここで、付与され
る無線フレーム番号FNは、基地局無線フレーム同期装置
21から通知される動作基準クロックの無線フレーム番号
FNに等しい。
但し、従たる基地局において先の無線フレーム同期位
相微調整の結果、無線フレーム番号FNをシフトした場合
には、シフトした無線フレーム番号FNが付与される。無
線フレーム番号FNが付与された基地局〜交換局間フレー
ムは、上りフレーム送信部24−10を介して基地局内MSC
インターフェース装置23に供給され、さらに移動通信交
換局3に供給される。
2.6.移動通信交換局3内の上りフレーム処理 次に、図2において、ダイバーシチハンドオーバトラ
ンク34の上りフレーム受信部34−7においては、各基地
局から到着した基地局交換局間フレームを受信する。
上りフレーム取出し制御部34−8は上りフレーム受信
部より、DHT制御部34−1より通知されるDHOブランチ情
報(図4)に基づき、各ブランチ対応のコネクション識
別子をも持つもので、かつ、上り無線フレーム番号補正
値に従って交換局無線フレーム同期装置31から通知され
る基準クロックを補正した無線フレーム番号FNを持つも
のを取出し、上りフレーム比較部34−9に供給する。ま
た、受信したフレームが下り有線同期外れ通知ユーザフ
レームである場合には、DHT制御部34−1に通知を行
う。
この取り出しタイミングは、DHT制御部34−1より通
知される上り無線フレームオフセット補正値を用いて算
出したタイミングに従う。この取り出しタイミングの調
整は、先の上りフレームFN付与部24−9の処理に、基地
局−移動通信交換局間のゆらぎ遅延を加味して取り出し
を実行するためのものである。
上記例にあっては、上りフレーム取出し制御部34−8
の取り出しタイミングは、上り無線フレームオフセット
補正値のタイミングを「13」に相当するタイミングにな
る。また、取り出し対象の基地局交換局間フレームの無
線フレーム番号FNは交換局無線フレーム同期装置31から
通知される基準クロックの無線フレーム番号FNにDHT制
御部34−1から通知される下り無線フレーム番号補正値
「3」を減じた値である(図30)。
なお、移動通信交換局3は、上りフレーム受信部34−
7のバッファに格納されている基地局交換局間フレーム
に付与されている無線フレーム番号FNを監視する。そし
て、取り出すべき無線フレーム番号FNを有する基地局交
換局間フレームが定常的に遅れてきていることを検出し
た場合には、基地局交換局間フレーム遅れが発生したと
判断し、DHT制御部に対して基地局交換局間フレーム同
期補正報告を行うとともに、上り無線フレーム番号補正
値を更新する。
これにより、以降の取り出し対象の無線フレーム番号
FN値は適正な値に変更される。この処理を「上りFNスラ
イド処理」と呼ぶ。なお、基地局交換局間フレームの取
出し頻度(基地局交換局間フレームをATM伝送した場合
の例では、取出しセル数およびセル間隔)は、DHT制御
部34−1より通知されるトラヒック情報に従って決定さ
れる。
ここで、上りFNスライド処理の詳細を説明する。
この処理は、上りフレーム受信部34−7および上りフ
レーム取出し制御部34−8において取り出しタイミング
に遅延して到達したフレームが検出されると、以降の基
地局交換局間区間のフレーム同期を回復する処理であ
る。
なお、無線区間においては、基地局交換局間区間の全
てのブランチがダイバーシチハンドオーバの合成利得に
寄与していることを前提として送信電力制御が行われ
る。従って、複数のブランチ中の1ブランチが遅延した
場合であっても、これを上りFNスライド処理のトリガに
する。また、遅延しているブランチが複数存在する場合
は、遅延幅の大きいブランチに合わせて上りFNスライド
処理が実行される。
上りFNスライド処理で用いられるパラメータには、検
出された遅延幅に関係せず一回の処理における上りFNス
ライド幅を制限するパラメータ(上りFNスライド刻み幅
パラメータ)と、通信開始から終了までの累計の上りFN
スライド幅を制限するパラメータ(上りFNスライド最大
幅パラメータ)とが用いられる。
なお、上りFNスライド幅の累計が上りFNスライド最大
幅パラメータを超えた場合には、DHT制御部34−1は上
りFNスライド最大幅超過アラームを交換局プロセッサ32
に報告する。アラーム報告後は、交換局プロセッサ32か
ら応答が返送されるが、この応答が返送されるまでは、
以降の受信フレームの取出しにおいてフレームの遅延を
検出したとしても、上りFNスライド処理は実行されな
い。すなわち、この期間中は上りFNスライド最大幅超過
アラームは停止される。
これらの上りFNスライド処理のためのパラメータは、
交換局プロセッサ32に記憶されたFNスライド処理パラメ
ータ管理表でサービス種別毎に管理されており、上りフ
レーム取出し制御部34−8はこの情報を参照して上りFN
スライド処理を実行する。FNスライド処理パラメータ管
理表の一例を図32に示す。
上りFNスライド処理における動作の概要を図33,図34
に示す。図34において、細実線は基地局4からダイバー
シチハンドオーバトランク34への許容遅延内のフレーム
フローであり、太実線は基地局2からダイバーシチハン
ドオーバトランク34への許容遅延を超えたフレームのフ
レームフローである。
この例における最大ゆらぎ遅延条件および各基地局に
おける同期位相誤差、FNスライド関連パラメータは、下
りFNスライドの説明で用いた基地局2において無線フレ
ーム番号FN=2が付与されたフレームは許容遅延を超え
ているため、 仮に正常な制御が行われた場合は、FN=6,OFS=13のタ
イミングでFN=3のフレームが取り出されるが、この場
合は「1」FNだけスライドしているため、このタイミン
グではFN=2のフレームが取り出される。尚、ここでダ
イバーシチハンドオーバ中であって、FN=2のフレーム
の重複取り出しを望まない場合には、取り出しを1回ス
キップして、FN=3から取り出しを再開しても良い。こ
れにより、以後、基地局2からダイバーシチハンドオー
バトランク34へのフレームの同期は回復する。
次に、上りフレーム比較部34−9は、各ダイバーシチ
ハンドオーバ中の各ブランチから取得した基地局交換局
間フレームについて、無線フレームに対応して付加され
ている信頼度情報を参照し、これらを比較し選択合成を
行う。その詳細を図19を参照して説明する。
まず、図19に、無線フレームに対応して基地局〜交換
局間フレームに付加される無線フレーム番号FNと、信頼
度情報のフォーマット例を示す。信頼度情報は、無線同
期外れ判定ビット(Sync)、CRC判定ビット(CRC)、受
信SIR値(Con)、レベル劣化判定ビット(Level)、BER
劣化判定ビット(BER)から成る。また、リザーブビッ
ト(RES)は、機能拡張に使用される。例えば、前述の
下り有線同期外れ通知ユーザフレームと通常のユーザフ
レームとの識別に用いても良い。
上りフレーム比較部34−9における選択合成は受信SI
R値の大小とCRC判定ビットに基づいて判定される。具体
的には、CRC OKがある場合には、その中で受信SIR値の
最も高いものが選択され、すべての候補がCRC NGの場
合には、全ての中で受信SIR値の最も高いものが選択さ
れる。また、CRC NGフレームしか存在しないときに
は、複数フレーム間のビットデータを比較して、ビット
値の多数決判定や論理演算を行って、フレーム合成を行
ってもよい。
但し、全てブランチから到達する有線フレームの信頼
度情報に無線同期外れ判定ビットが設定されていた場合
には、通信同期外れの処理を行う。この選択合成の基本
動作を図21に示す。
次に、上りフレーム分析部34−10は、選択合成後の通
信品質を無線フレームを一単位として統計的に算出し、
基準FER(フレームエラーレート)を満たさなくなった
場合に交換局プロセッサ32に品質劣化アラーム信号を送
信する。品質の劣化測定関連パラメータ(図6)は、呼
設定時にダイバーシチハンドオーバトランク34から通知
される。
無線区間同期外れについては無線フレーム同期外れ判
定ビットを監視し、無線フレーム同期外れが連続N回
(N=自然数)を上回った場合にPRC−Mに通信同期は
ずれアラーム信号を送信する。無線フレーム連続同期外
れ回数はコネクション設定時にDHT制御部から通知され
る。ここで、図8〜10を参照して、アップダウンカウン
タを用いた簡単な品質測定方法について示す。
まず、図8を用いて基本的な動作原理を説明する。一
以上の基地局交換局間フレームで伝送される無線フレー
ムをN無線フレーム受信した中に品質劣化フレームがM
フレーム含まれる場合のFERはM/Nで表すことができる。
図8ではFER品質測定の方法として、N無線フレーム
を受信する中にCRC NGフレームを2以上含まないこと
を監視することによってFER≦1/Nを監視する。AER≦1/6
を監視するためにN=6と設定した場合に、CRC NGフ
レームを受け取った場合にカウンタ値を5加算し、CRC
OKフレームを受け取った際のカウンタ値を1減算す
る。
この場合に監視部はカウンタ値が5を越えないことを
監視することによって、AER≦1/6を監視することができ
る。このNを可変設定可能とすれば、10-4の監視のため
にはN=10000フレームと設定すればよい。但し、品質
規定が高品質であるために、Nが非常で大きな数になる
場合もある。
例えばN=100000フレームでは1無線フレームの受信
周期が10msであったとすると、10ms×100000=約16分と
なり、通信の平均保留時間を越えて無線フレーム監視周
期を設定しても有効に測定できないことが考えられる。
従って、N=0を設定することにより1回目のCRC NG
フレーム受信で品質劣化アラームカウンタを加算するこ
とができるようにする。
図9および図10に以上のことを考慮した処理フローを
示す。REPORTFERは規定FERを上回った回数をカウント
し、或る回数に達した場合にPRC−Mに品質劣化を通知
するための保護段数である。これは品質劣化が頻繁に生
じるような特性を持っている場合に、PRC−Mの報告頻
度を加減するためのもである。
また、REPORTSOUTは連続無線フレーム同期外れの回数
である。選択合成の同期外れがこの回数分連続で起こっ
た場合に通信同期外れを通知するための保護段数であ
る。
尚、図8〜図10にはアップダウンカウンタを用いた品
質測定方法を例示したが、それ以外の方法で品質測定・
同期外れを検出してもよい。例えば、一定ウインドウ幅
を設けて、そのウインドウ内の品質測定を行うようなウ
インドウスライド方式が考えられる(そのような場合に
は、品質劣化測定関連パラメータは、上述した例とは異
なった設定方法となる)。
次に、上りフレーム送出部34−11は、MSC内フレーム
に網側コネクション識別子を付与し、該MSC内フレーム
をサービストランクへ送出する。MSC内フレームは、サ
ービスに応じた処理を行うサービストランク(例えば、
音声の場合には高能率音声符号化装置35、データサービ
スの場合にはデータサービス制御装置36)に送信され
る。
これらサービストランクで処理されたMSC内フレーム
は、中継フレームとして、中継網インターフェース装置
37経由で中継網12に接続され、目的地にルーチングされ
る。但し、移動局同士で通信を行う場合には、品質向
上、遅延削減、トランクソース節減等の理由により、必
要に応じてサービストランクをバイパスする処理が行わ
れる。
ダイバーシチハンドオーバによりブランチを追加/削
除する場合には、交換局プロセッサ32は追加削除対象ブ
ランチのコネクション識別子をDHT制御部34−1を通知
し、さりにDHT制御部34−1は追加削除対象ブランチの
コネクション識別子を関連内部機能部に通知する。これ
によりDHT内における処理が更新される。また、上りフ
レーム分析部34−10においては、品質測定結果がリセッ
トされ、再度最初から測定が開始される。
さて、これまで、下りフレーム処理、下りFNスライド
処理、上りフレーム処理、上りFNスライド処理の説明の
中では説明の簡略化のため、通信同期設定の基準となる
基地局におけるフレームの送受信タイミングを「0」乃
至「15」に自由に設定した場合であっても、前述までの
フレーム同期制御が同様に可能であることは言うまでも
ない。通信システムの運用者は、通信呼毎にこの基準オ
フセットタイミングについて、「0」乃至「15」でラン
ダムもしくは意図的に割り振ることにより、通信装置の
負荷や伝送路を分散的に使用でき、統計多重効果を得る
ことが出来る。
2.7.ハンドオーバ制御 以降このダイバーシチハンドオーバトランク34を用い
た、移動通信におけるハンドオーバについて述べる。
まず、ハンドオーバの分類について、(a)制御範
囲、(b)周波数、(c)ハンドオーバブランチ制御の
3つの観点から説明する。
(a)制御範囲から見た分類 ・制御範囲から見た分類を図22に示す。
図22において、まず、移動通信交換局内に制御が閉じ
たハンドオーバか、移動通信交換局間に制御がまたがる
(局間)ハンドオーバかによってハンドオーバの種類が
大別されている。
前者の移動通信交換局内のハンドオーバについては、
さらに、基地局内(セル内)に制御が閉じたハンドオー
バであるか、基地局間(セル間)のハンドオーバである
かによって分類されている。さらに、セル内のハンドオ
ーバについては、一基地局内に複数のセクタが存在する
場合は、セクタ内かセクタ間かによって細分されてい
る。
尚、移動通信交換局(MSC)間をまたがるハンドオー
バ(MSC局間ハンドオーバ)は、セクタ間ハンドオーバ
に分類されるが、図20に示す接続構成のように在圏移動
通信交換局(MSC−V)は、加入者線延長方式によりア
ンカ移動通信交換局(MSC−A)と接続され、選択合成
はアンカ移動通信交換局で実行されることになる。
また、図38に示すようにMSC局間ハンドオーバが実行
され、複数のMSCにまたがった通信が行われると伝送遅
延が増大し、DHTでの揺らぎ遅延吸収範囲を超える可能
性が高まる。この場合、前述したFNスライド処理を行
い、同期回復を計る。
(b)周波数からみた分類 ・同周波ハンドオーバ:同周波間で行うハンドオーバ ・異周波ハンドオーバ:同周波間で行うハンドオーバ (c)ハンドオーバブランチ制御から見た分類 ・ダイバーシチハンドオーバ(DHO):ダイバーシチ状
態を保ちながら実行されるハンドオーバ(ブランチ追
加、削除、追加削除) ・ブランチ切り替えハンドオーバ:通信中のハンドオー
バブランチを全て切断し、通信瞬断後新たなブランチで
通信を再開するハンドオーバ。
・再接続型ハンドオーバ:通信中のハンドオーバブラン
チが全て同期外れとなり、通信中断後、新たに同期確立
した新たなブランチで通信を再開するハンドオーバ。
・ハンドオーバブランチ制御別のハンドオーバブランチ
状態を図23に示す。
上記(a)〜(c)の各分類名を順につなぎ合わせる
ことにより、ハンドオーバを呼称することができる。
(例:セル内セクタ間異周波Br切替HO、セル間追加/削
除DHO等) ここで、再接続型ハンドオーバとは、移動局と基地局
との通信が無線同期外れになった場合に、ネットワーク
側は中継回線を一定期間保留し、移動局側は周辺基地局
のサーチを行う方式である。所定の保留期間を経過する
までに移動局が新たな基地局(または以前に通信してい
た基地局)からの報知チャンネルを発見すると、この移
動局は保留されていた中継回線に接続される。
また、これと同様の目的を達成するものとして、再発
呼型ハンドオーバを採用することもできる。この方式に
おいて再発呼を行う際に、移動局は、以前の通信状態の
情報を含む再発呼信号を基地局に送信する。これによ
り、基地局においては、以前の通信状態を取得すること
ができる。
図24、図25は、移動通信に於いて起動されるハンドオ
ーバのトリガとハンドオーバ種類の対応の例を示した表
である。
図24、図25の縦のパラメータである。種別「狭義」の
大分類の3つのトリガについて本実施形態との関係を説
明する。
(1)伝搬損失測定によるDHO起動 伝搬損失測定は下りについて移動局で測定される。移
動局は通信中のセクタのとまり木チャンネルに報知され
る自セクタおよび周辺セクタの出力電力と現在MSで受信
している受信電力から伝搬損失を計算する。その後、低
伝搬損失セクタ順に候補を選出しセルコンディションレ
ポート/ハンドオーバトリガとしてMSCに報告する。
(報告タイミングは候補に差分が生じた場合を想定) 先に述べたように、ダイバーシチハンドオーバとは、
移動局が無線ゾーン間を移動する際に、ハンドオーバ元
回線を解放せずに同周波数帯域ハンドオーバ先回線を設
定し、サイトダイバーシチを実行するハンドオーバであ
る。サイトダイバーシチによる通信品質向上分を送信パ
ワーの低減にまわすことにより、干渉量を低減して無線
区間容量を増加させることが可能である。
ダイバーシチハンドオーバ(DHO)ブランチの追加/
削除は、通信中ブランチの伝搬損失値と追加/削除候補
ブランチの値の差に閾値を設けることにより判断する。
(閾値には、DHO追加閾値(DHO_ADD)、DHO削除閾値(D
HO_DEL)、ブランチ切替ハンドオーバ閾値(BHO_INI)
がある。) 従って、ダイバーシチハンドオーバエリアは、移動局
と各基地局の伝搬損失に基づき、図31に示すように設定
される。
移動先基地局において、上り干渉量が許容値を越えて
いる場合、ダイバーシチハンドオーバを実施したとして
も上りの送信電力はあがらないため、ダイバーシチハン
ドオーバを実施してもよい。しかし、下りの容量(基地
局最大送信電力値)を越えている場合は実施不可であ
る。
この場合、移動局はハンドオーバを実施せず、ハンド
オーバ先候補のエリアに進入し、ハンドオーバ先候補エ
リアに在圏する移動局の通信品質劣化を誘発する。この
状態が頻発しないよう、ハンドオーバ呼受付の容量を確
保するために発信呼受付を制限する等の処理が必要であ
る。その後、ダイバーシチハンドオーバエリアを通過
し、通信中のゾーンから外への移動等により、通信品質
が劣化し、ブランチ切替ハンドオーバしきい値を超えた
場合、後述のブランチ切替ハンドオーバを実施する。
(2)ブランチ切替ハンドオーバ起動 プランチ切替ハンドオーバとは、品質劣化が発生した
場合や、DHOを実施できずにDHOエリアを通過し、ブラン
チ切替ハンドオーバ閾値を超える場合等に、ハンドオー
バ元回線を解放しハンドオーバ先回線を設定するハンド
オーバである。本ハンドオーバの起動条件に関し、図2
4、図25および本実施例の説明では、ハンドオーバ実行
の有効性と制御負荷の軽減の観点から品質劣化の発生と
BHO_INIしきい値を超えることをAND条件で記載している
が、OR条件として、どちらか一方を満たした場合にブラ
ンチ切替ハンドオーバを起動しても良い。
品質劣化測定は、上りはダイバーシチハンドオーバト
ランク34、下りは移動局で行われる。以下にダイバーシ
チハンドオーバトランク34における品質劣化測定につい
て示す。
ダイバーシチハンドオーバトランク34では選択合成後
のユーザフレーム内のCRCチェック結果NG率を統計的に
計算し、測定FERが要求FERを上回った場合、交換局プロ
セッサ32に品質劣化アラーム信号を送信し、これをトリ
ガとして交換局プロセッサ32がハンドオーバを起動す
る。
具体的な起動例としては、同周波数帯域の通信回線が
容量不足等で割り当てられない場合で、異周波数帯域に
おいて、受付可能(容量的に許容可能かつ空きリソース
有り)であればブランチ切替ハンドオーバを実施し、そ
うでない場合は、スケルチ終話を待つか、解放処理を行
う。ブランチ切替ハンドオーバ境界は、図31に示すよう
に設定される。
他の例として、ダイバーシチエリア内の移動局は移行
先基地局に通信チャンネル(TRX)の空きがない場合に
は、その移動局はダイバーシチハンドオーバを実施しな
い。通信チャンネルが空きに遷移すると、速やかにダイ
バーシチハンドオーバを実施するが、ブランチ切替ハン
ドオーバの境界を越える場合、ブランチ切替ハンドオー
バを実施する。
また、移行先基地局において同周波通信チャンネルの
設定がない場合は、その移動局はダイバーシチハンドオ
ーバの要求を行わず、ブランチ切替ハンドオーバの境界
を越える場合はブランチ切替ハンドオーバを実施する。
さらに、上記のようにゾーン移行を伴わない場合であ
っても、在圏基地局のサービスエリア内において容量オ
ーバー(下り送信電力が最大値、または上り送信電極が
許容値を超える)場合、ブランチ切替ハンドオーバの境
界を超えていない場合であってもブランチ切替ハンドオ
ーバを実施可能とする。
(3)通信同期外れ検出による再接続型ハンドオーバ起
動もしくは呼切断 品質劣化状態のまま通信を継続した結果、通話品質が
一定期間著しく劣化(同期外れの検出)した場合、通信
の切断を実行するが、ユーザが希望する場合、再接続型
ハンドオーバを実施する。再接続型ハンドオーバとは、
呼を保留したまま、無線リンクを切り換える制御であ
る。
通信同期外れ検出は、上りはダイバーシチハンドオー
バトランク34、下りは移動局1で行われる。以下にダイ
バーシチハンドオーバトランク34における上り通信同期
外れ検出について示す。
各基地局においては、無線回線に無線フレーム同期外
れが生じた場合には、保護段数経過後、無線フレーム同
期外れが移動通信交換局3に通知される。通知方法はユ
ーザフレームの信頼度情報内の無線フレーム同期外れ判
定ビットを設定することにより行う。
ダイバーシチハンドオーバトランク34では選択合成後
のユーザフレーム内の無線フレーム同期外れ判定ビット
を監視し、無線フレーム同期外れが連続REPORTSOUT
(REPORTSOUT=自然数)を上回った場合、交換局プロセ
ッサ32に同期外れアラーム信号を送信し、これをトリガ
として交換局プロセッサ32が再接続型ハンドオーバを起
動もしくは呼切断を行う。
上記のさまざまな状態において適切なハンドオーバを
起動するために、基地局や移動局に以下の機能を持たせ
る。
まず、基地局において、上り干渉量および総送信電力
値を常時測定し、報知情報にそれぞれの値とある閾値と
の比較結果を設定する。ハンドオーバ呼を発着信よりも
優先するため、発着信用とハンドオーバ用とにそれぞれ
閾値を設定する。発着信用はハンドオーバ用よりも厳し
い値に設定しておくと好適である。
移動局に対しては、待ち受け中および通信中に報知情
報を監視する機能を設け、発着信やハンドオーバ実施可
否を移動局内で判断可能とする。移動局は、通信中周波
数帯域と同じ周波数帯域の周辺とまり木チャンネルの受
信を行う。そして、報知情報に設定されたとまり木チャ
ンネル送信電力値および上り干渉量と、移動局における
とまり木チャンネルの受信レベルとに基づいて、上り干
渉量を考慮した伝搬損失が算出され、その値の最も小さ
い基地局と通信を行う。また、周辺基地局から上り干渉
量を考慮した伝搬損失と比較して、ゾーン移行を判定す
る。
ダイバーシチハンドオーバ制御処理シーケンスを図11
〜図12、ブランチ切替ハンドオーバ制御処理シーケンス
を図13〜14に示す。まず、ダイバーシチハンドオーバ制
御処理シーケンス(図11〜12)を説明する。これは移動
局が基地局2(BSI)の配下から基地局4(BS2)の配下
のエリアに移動した場合に、通信に瞬断なくハンドオー
バを実行するものである。
<ブランチ追加> (1)MSにて低伝搬損失ブランチ(複数可)を検出する
と、基準のブランチすなわち移動局における通信中の無
線フレームと、追加基地局との同期位相差を測定し、ブ
ランチ追加要求を移動通信交換局3(MSC)に通知す
る。
(2)移動通信交換局3では、追加するブランチを候補
の中から決定し、追加するブランチを収容する基地局4
(BS2)に対して無線回線等のリソースの有無の確認・
選択を行い回答を得る。なお、この手順と(4)での手
順を統合してもよい。
(3)交換局プロセッサ32はダイバーシチハンドオーバ
トランク34に対してブランチ追加のオーダを通知し、ダ
イバーシチハンドオーバトランク34側の設定を行う。
(4)移動通信交換局3(MSC)は基地局4(BS2)に対
して、移動通信交換局3〜基地局4間の有線回線の設定
と、無線回線の設定指示を行う。
(5)基地局4では有線回線を設定し、下り無線回線の
送出を開始するとともに上り無線回線の受信を開始し、
移動通信交換局3に応答を返す。なお、基準局4はこの
段階で移動局からの無線フレームに関し同期が確立して
いるとは限らない。(移動局上り送信電力制御が基地局
4以外を対象に行われている場合) (6)移動通信交換局3は移動局(MS)に対して新規ブ
ランチの追加指示を行う。
(7)移動局は、移動通信交換局3の新規ブランチ追加
指示に対する応答を返す。
(8)移動局は該当ブランチを最大比合成に追加し、以
降ダイバーシチハンドオーバ状態となる。尚、(7)、
(8)の順序は逆でも良い。
<ブランチ削除> (9)移動局にて最大比合成に寄与しなくなったブラン
チ(複数可)を検出すると、ブラン削除要求を移動通信
交換局3に送出する。
(10)移動通信交換局3は、移動局に対してブランチ削
除要求を指示する。
(11)移動局では該当ブランチの削除処理を行う。
(12)移動通信交換局3では、基地局2(BS1)に対し
て旧無線、有線削除要求を指示する。
(13)基地局2では、無線、有線回線を解放し、MSCに
報告する。
(14)移動通信交換局3はダイバーシチハンドオーバト
ランク34にブランチ削除のオーダーを通知する。
次に、ブランチ切り替えハンドオーバ制御処理シーケ
ンス(図13,図14)を説明する。
これは移動局が基地局2の配下から基地局4の配下の
エリアに移動した場合に、何等かの理由によりダイバー
シチハンドオーバとして実行できず、品質劣化に至った
場合もしくはBHOしきい値を超過した場合に瞬断をとも
なうハンドオーバとして実行される。
(1)移動局にて低伝搬損失ブランチ、あるいは切替候
補ブランチ(複数可)を検出すると、基準のブランチと
の損失同期位相差を測定し、定期的に、または条件が変
った倍などのタイミングで不定期に、その結果をセル状
態報告として移動通信交換局3に通知し、移動通信交換
局3ではそれを記憶しておく。
(2)移動局またはダイバーシチハンドオーバトランク
34で品質劣化を検出した場合には、移動通信交換局3で
記憶していた移動局におけるセル状態から、ハンドオー
バ先のブランチを決定する。
(3)移動通信交換局3では、切り替えるブランチを収
容する基地局4に対して無線回線等のリソースの有無の
確認・選択を行い、その回答を得る。なお、この手順を
後述の(5)の手順に統合してもよい。
(6)交換局プロセッサ32はダイバーシチハンドオーバ
トランク34に対してブランチ追加のオーダを通知し、ダ
イバーシチハンドオーバトランク34の設定を行う。
(5)移動通信交換局3は基地局4に対して、移動通信
交換局3〜基地局4間の有線回線の設定と、無線回線の
設定指示を行う。
(6)基地局4では有線回線を設定し、無線回線の送出
を開始し、移動通信交換局3に応答を返す。
(7)移動通信交換局3は移動局に対して切り替えブラ
ンチの指示を行う。
(8)移動局は旧ブランチを切断し、新ブランチでの通
信を開始する。
(9)基地局4は、移動局との新ブランチでの通信が確
立したことを確認し、移動通信交換局3に同期確立報告
を行う。
(10)移動通信交換局3では、基地局4から同期確立報
告を受信すると、基地局2に対して旧無線、有線削除要
求を指示する。
(11)基地局2では、無線、有線回線を解放し、移動通
信交換局3に報告する。
(13)移動通信交換局3はダイバーシチハンドオーバト
ランク34にブランチ削除のオーダーを通知する。
先の図11〜14のシーケンスに於いて、交換局プロセッ
サ32〜ダイバーシチハンドオーバトランク34間でブラン
チ追加/削除コマンドのやりとりを行うが、通信開始/
終了時、品質劣化/同期外れ報告時の情報フローを図15
および図16に示す。
まず、通信開始時の情報フローについて説明する。
交換局プロセッサ32では、呼を受け付けると、(1)
サービス種別を判定し、(2)コネクション識別子の決
定、(3)タイミング補正関連パラメータの算出、
(4)品質劣化測定関連パラメータの決定、(5)同期
外れ検出関連パラメータ決定、(6)トラヒック情報の
決定を行い、(2)〜(6)のパラメータをDHTにDHT設
定指示コマンドと共に通知する。
ダイバーシチハンドオーバトランク34では通知された
コマンドとパラメータに従って、装置内を設定し、ダイ
バーシチハンドオーバ動作を開始する。
次に、ハンドオーバ起動時の情報フローについて説明
する。
交換局プロセッサ32では、有線ブランチ追加/削除時
に、(7)対象DHOコネクション識別子を決定し、ダイ
バーシチハンドオーバトランク34にハンドオーバブラン
チ追加/削除指示コマンドと共に通知する。
ダイバーシチハンドオーバトランク34では通知された
コマンドとパラメータに従って、装置内の状態を更新
し、新しいブランチ状態でのダイバーシチハンドオーバ
動作を開始する。
呼切断時には、交換局プロセッサ32からダイバーシチ
ハンドオーバトランク34に対して開放指示を通知する。
品質劣化発生時/同期外れ発生時においては、ダイバ
ーシチハンドオーバトランク34は、アラーム通知を交換
局プロセッサ32に行い、交換局プロセッサ32はアラーム
の内容に応じた適切な通信処理を行う。
3.実施形態の効果 以上詳述した特徴により、本実施形態は、以下のよう
な効果を奏する。
(1)本実施形態では移動局、基地局、交換局間で共通
の同期タイミングを保証することにより、フレーム識別
情報はBS〜MSC間のみ適用し、基地局毎に異なる遅延差
をMSCとBSで吸収する。また、各BSからの無線フレーム
を移動局は同期したタイミングで受信できるのでバッフ
ァをより少なくすることができる。また、フレーム識別
情報は移動通信交換局〜基地局間のみで使用するもので
あり、無線区間に設定する必要がないため、無線伝送容
量を有効に利用することができる。
(2)本実施形態は、通信開始時に通信制御部からフレ
ーム受信装置に対して、適正な伝送遅延を通知し、フレ
ーム取出制御部でサービス種別に応じたフレームの取り
出しを行うため、サービス種別毎の適正な遅延での通信
が可能である。
(3)本実施形態ではフレーム取出部で受信フレームの
同期外れを検出した場合には、フレームの取り出しタイ
ミングを必要なフレーム周期分ずらすことにより、以降
のフレームから同期回復されることができるため、通信
を切断することなく継続可能である。
(4)本実施形態では選択合成後の品質劣化判定を行う
ことにより、品質劣化をトリガとするハンドオーバを起
動させることが可能となり、通信品質の改善を図ること
ができる。
(5)本実施形態では各基地局は通信リンクを用いて同
期外れをダイバーシチハンドオーバトランクに通知し、
ダイバーシチハンドオーバトランクにおいて同期はずれ
を判定させた後にプロセッサに通知するため、従来方式
におけるプロセッサに対する同期はずれ通知に用いる信
号量およびプロセッサに対する負荷を軽減することがで
きる。
4.変形例 本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱するこ
となく、他のいろいろな形で実施することができる。そ
のため、前述の実施形態はあらゆる点で例示に過ぎず、
限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範
囲によって示すものであって、明細書本文にはなんら拘
束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変
形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、上記実施形態においては、各種ノードにおけ
るクロック誤差や送受信装置間の遅延時間の揺らぎが既
知である場合を想定したが、本発明は送信側および受信
側のクロックの位相が同期していない場合や、送受信装
置間の遅延時間の揺らぎが未知である場合も考えられ
る。
このような場合の動作を説明する。図37において、送
信装置100にはクロック信号CL1を発生させるクロック回
路101が設けられており、受信装置120にはクロック信号
CL2を発生させるクロック回路102が設けられている。こ
こで、クロック信号CL1およびCL2の位相は非同期であ
る。また、送信装置100と受信装置120間の最大揺らぎ遅
延も未知であることとする。この場合において、送信装
置100から送信されたフレームを受信装置120において同
期させる方法を説明する。
まず、送信装置100においては、フレームを送信する
際に、クロック信号CL1の位相を無線フレーム番号FNと
してフレームに付加する。受信装置120においては、こ
の送信されたフレームを受信し、受信フレームに付加さ
れた無線フレーム番号FNを読出し、クロック信号CL2の
位相との差分を算出する。この算出は過去の送信装置か
ら送信されたフレームに関して一回以上繰り返えされ、
その最大差に対して必要に応じて安全値を加算したもの
が補正値として記憶される。以降到着するフレームにつ
いては、クロック信号CL2とこの補正値とを用いて、フ
レームの取出しが行われる。なお、この補正値は随時、
最新の受信履歴により更新可能とすることができる。
次に、この変形例の具体例について説明する。
送信装置100においてクロック信号CL1の位相FNが「5
5」であるときにフレームを送信するのであれば、無線
フレーム番号FNを「55」に設定する。受信装置120にお
いてこのフレームを受信した時のクロック信号CL2が「6
0」であれば、差分は[60−55=5」になる。同様にし
て送信時のクロック信号CL1の位相FNが「62」であっ
て、受信時のクロック信号CL2が「5」であれば、差分
は「64+5−62=7」になる(無線フレーム番号FNは
「0〜63」の範囲で巡回するため)。
ここで、安全値を「2)とすれば、2回の位相差分の
うち最大値である「7」に「2」を加算した「9」が補
正値になる。以降の処理においては、この補正値に基づ
いて、受信装置120で取り出される。例えば、受信装置1
20におけるクロック信号CL2が「6」であれば、「6−
9+64=61」であるから、無線フレーム番号FN=61のフ
レームが取り出され、クロック信号CL2が「7」であれ
ば無線フレーム番号FN=62のフレームが取り出される。
このようにして、送信装置100と受信装置120との同期を
確保することが可能になる。
また、上記実施形態においては、図39(ケース1)に
示すように、各種トランク類を一つの移動通信交換局に
配置する例を説明した。しかし、本発明は同図のケース
2に示すように、移動通信交換局を複数のブロックに分
割し、それぞれのブロックにトランク類を配置し機能分
散させても適用可能であることは言うまでもない。な
お、図示の例にあっては、移動通信交換局は、MSC−1,2
に分割されている。さらに、この場合、MSC−1の位置
および数には特に制限は無く、基地局BSの近傍に配置し
てもよく、一つのMSC−2に複数のMSC−1を接続しても
よい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 久志 東京都国分寺市西恋ケ窪2丁目 13−1 NTT西恋ケ窪寮 B−412号 (72)発明者 佐藤 隆明 神奈川県横浜市神奈川区片倉町79−3− 405 (56)参考文献 特開 平5−328428(JP,A) 特開 平6−169484(JP,A) 特開 平8−280056(JP,A) 国際公開95/8899(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基地局を介してダイバーシチハンド
    オーバトランクと移動局とを結び第1の遅延時間を生じ
    させる第1の伝送経路と、第2の基地局を介して前記ダ
    イバーシチハンドオーバトランクと前記移動局とを結び
    前記第1の遅延時間よりも長い第2の遅延時間を生じさ
    せる第2の伝送経路と、前記ダイバーシチハンドオーバ
    トランクを制御する制御手段とを用いるハンドオーバ方
    法において、 前記ダイバーシチハンドオーバートランクが第1クロッ
    クを受信し、この第1クロックに基いて送信するフレー
    ムにフレーム番号を付ける過程と、 前記基地局が第2クロックを受信し、この第2クロック
    に基いて送信するフレームにフレーム番号を付ける過程
    と、 前記ダイバーシチハンドオーバートランクが第1クロッ
    クに基いてフレームを取り出す過程と、 前記基地局が第2クロックに基いてフレームを取り出す
    過程と、 前記ダイバーシチハンドオーバトランクが、前記第1の
    基地局を介して、前記第1の遅延時間で前記移動局と通
    信する過程と、 前記移動局が前記第2の基地局の無線チャンネルを受信
    する過程と、 前記移動局が前記第2の基地局に係るハンドオーバトリ
    ガ信号を前記第1の基地局を介して前記制御手段に供給
    する過程と、 前記ダイバーシチハンドオーバートランクが、フレーム
    取り出し時期とフレーム番号を変更することにより、前
    記第1の伝送経路における遅延時間を前記第2の遅延時
    間に変更する過程と、 前記移動局宛の信号を、前記第1および第2の伝送経路
    の双方を介して送信する過程と、 前記移動局が、前記第1および第2の伝送経路を介して
    供給された信号を合成または選択して受信する過程と を有することを特徴とするハンドオーバ方法。
  2. 【請求項2】前記第1または第2の伝送経路を介して供
    給された信号が所定のタイミングよりも遅れて到達した
    ことを検出する過程と、 この検出に応答して、前記第1および第2の伝送経路の
    遅延時間を前記第2の遅延時間よりも長い第3の遅延時
    間に設定する過程と を有することを特徴とする請求項1記載のハンドオーバ
    方法。
  3. 【請求項3】前記第1の基地局と前記移動局との間にお
    ける通信品質を統計的に測定する過程を具備し、 この通信品質が所定の閾値よりも劣化したことを含む所
    定の条件が満たされると、前記ハンドオーバトリガ信号
    を供給する過程を実行することを特徴とする請求項1記
    載のハンドオーバ方法。
  4. 【請求項4】前記第2の基地局がハンドオーバを受付可
    能か否かを示すハンドオーバ受付情報を、前記移動局が
    受信する過程を有し、 このハンドオーバ受付情報が肯定的である場合に限り、
    前記ハンドオーバトリガ信号を前記制御手段に供給する
    過程を実行することを特徴とする請求項1記載のハンド
    オーバ方法。
  5. 【請求項5】前記第2の基地局が新たな呼を受付可能か
    否かを示す呼受付情報を、前記移動局が受信する過程を
    有し、 前記呼受付情報が肯定的になる条件を、前記ハンドオー
    バ受付情報が肯定的になる条件よりも厳しくしたことを
    特徴とする請求項4記載のハンドオーバ方法。
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