JPH06118355A - ソフトコンタクトレンズ用溶液及びソフトコンタクトレンズの洗浄殺菌方法 - Google Patents

ソフトコンタクトレンズ用溶液及びソフトコンタクトレンズの洗浄殺菌方法

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JPH06118355A
JPH06118355A JP5130806A JP13080693A JPH06118355A JP H06118355 A JPH06118355 A JP H06118355A JP 5130806 A JP5130806 A JP 5130806A JP 13080693 A JP13080693 A JP 13080693A JP H06118355 A JPH06118355 A JP H06118355A
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soft contact
contact lens
sterilizing
boiling
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JP5130806A
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Yasuhiko Iwadare
安彦 岩垂
Tadao Kojima
忠雄 児島
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/0005Other compounding ingredients characterised by their effect
    • C11D3/0078Compositions for cleaning contact lenses, spectacles or lenses

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ソフトコンタクトレンズの洗浄剤の希釈液及
びまたは活性化希釈液であり、且つ保存煮沸殺菌用保存
液及びリンス液である溶液を用いて洗浄、煮沸殺菌、保
存及びまたはソフトコンタクトレンズのリンスを行なう
ことを特徴とするソフトコンタクトレンズ用溶液及び洗
浄殺菌方法。 【効果】 ソフトコンタクトレンズの光学性能及び形状
を損なうことなく十分な保存安定性を確保しながら、洗
浄剤の希釈液としても煮沸殺菌用保存液及びリンス液と
しても使用でき、またいずれの用途にも使用できるため
ソフトコンタクトレンズの適切なケアが容易にしかも簡
単に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトコンタクトレン
ズの洗浄希釈液及び保存殺菌溶液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズには、主成分がメチル
メタクリレートから成るハードコンタクトレンズと、2
−ヒドロキシエチルメタクリレートから成るソフトコン
タクトレンズが広く利用されている。しかし、メチルメ
タクリレートから成るハードコンタクトレンズでは角膜
への酸素供給不足による合併症の指摘もあり、有機シラ
ン化合物やフッ素含有化合物を一成分とするより高酸素
透過性のコンタクトレンズが主流に成りつつある。しか
しながら、これらのレンズは汚れ易いという欠点があ
り、脂質、タンパク質、化粧品、塵等による汚染の為に
レンズに曇りが発生して視力の低下や眼の障害を引き起
こすことがある。また、従来のハードコンタクトレンズ
に比べ割れ易くコンタクトレンズの洗浄が難しいという
欠点も持つ。2−ヒドロキシエチルメタクリレートから
成るソフトコンタクトレンズは装用感、含水率等の面で
非常に優れているが、しかし汚れ易い、破れ易いと言う
欠点を持つ。これらを改良するためにグリセロールメタ
クリレートやビニルピロリドンを一成分とするソフトコ
ンタクトレンズが利用されている。
【0003】従来、レンズの洗浄としては界面活性剤を
主成分とする洗浄剤で擦り洗いをする。または浸漬洗浄
によってコンタクトレンズ表面上のタンパク質汚れや脂
質汚れを乳化・分散させている。特にソフトコンタクト
レンズではその高い含水性のために、レンズへの吸着が
起こり限られた洗浄剤しか使用できない。一般的には界
面活性剤または研磨剤入り洗浄剤で毎日擦り洗浄してお
り、キズの発生防止、洗浄性の向上のためにカルボキシ
メチルセルロ−ス、メチルセルロース、アルギン酸等の
増粘剤を添加している。これらの技術は例えば、特開昭
55−115497号公報、特開昭57−186733
号公報、特開昭61−61127号公報、特開昭56−
6215号公報、特開昭62−242916号公報等に
開示されている。
【0004】さらには、酵素を用いた洗浄方法も多く用
いられその有用性が確認されており、粉末、顆粒、錠剤
あるいは濃縮液体酵素製剤を保存液やリンス液等で希釈
溶解して用いる。酵素としてはプロテアーゼ、リパー
ゼ、ムチン分解酵素、リゾチーム等が利用されている。
これらの技術は例えば、特公昭53−47810号公報
に有効量の蛋白分解酵素を含有する組成物による洗浄方
法及びパパイン等の特定の蛋白分解酵素からなる洗浄剤
が開示されている。特開昭62−913号公報には、ア
ミラーゼやセルラーゼ等の特定酵素と尿素、アミノ酸等
の活性化剤とからなる洗浄剤が開示されている。特開昭
53−125412号公報にはリパーゼを用いた洗浄剤
が開示されている。その他に酸化剤の様な化学処理を用
いた洗浄剤として特開平1−32962号公報には次亜
塩素酸ソーダを用いた洗浄剤が開示されている。また、
カルシウムや鉄等を取り除くためにEDTA−2Naや
クエン酸の様な金属キレート剤、微生物汚染防止のため
にソルビン酸や塩化ベンザルコニウムの様な殺菌・防腐
剤、浸透圧調整のために塩化ナトリウムの様な無機塩、
適正pHの維持のためにクエン酸とその塩の様なpH緩
衝剤を一成分として含有している。
【0005】これらの洗浄剤・保存洗浄剤はいずれも、
コンタクトレンズの汚れ除去には有用であり、これらを
用いることで適正なレンズ管理を行うことが期待でき
る。また、ソフトコンタクトレンズは長期に渡って不適
切な管理のもとで装用し続けると、レンズ上で微生物が
繁殖して角膜に障害を生じることがある。このため時
々、好ましくは毎日消毒殺菌しなければならない。消毒
殺菌方法としては煮沸消毒と過酸化剤による殺菌が一般
的である。これらを用いることで微生物汚染を未然に防
止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、酵素を
用いて洗浄する場合、酵素剤を保存液や専用リンス液等
の希釈液で適時希釈溶解してからソフトコンタクトレン
ズを処理すると、酵素剤が溶解することで浸透圧が高く
なり、ソフトコンタクトレンズ形状が変化し好ましくな
い状態に陥ることがある。また、この状態で煮沸消毒す
るとソフトコンタクトレンズ内部に汚れ成分や酵素剤成
分が入り込み、レンズの白濁、変形、破れ等が発生して
好ましくない。さらに酵素剤の活性を増すために、活性
化成分としてシステイン等のSH基賦活剤やCaを希釈
液に添加する方法が用いられるが、SH基賦活剤はスル
フィド結合の形成によるレンズの黄変を、Caは蛋白質
の水不溶化や汚れデポジット形成を生じるために問題が
ある。この様な問題を回避するために、一般的には酵素
剤あるいは洗浄剤で洗浄後、生理食塩水あるいは専用リ
ンス液等を用いて煮沸消毒しているが、操作が煩雑でレ
ンズの破損、紛失の危険性を高くしている一因でもあ
る。さらに酵素剤を溶解する専用希釈液と生理食塩水あ
るいは専用リンス液が別に設定されている場合は、両者
を間違えて使用するとレンズの変形あるいは生理学的に
好ましくない成分の吸着が起こり危険である。
【0007】そこで本発明は、これらの問題点を解決す
ることを課題として鋭意研究を行い到達したものであ
る。即ち本発明の目的は、洗浄剤の希釈液としても使用
でき、且つ保存液、煮沸消毒用溶液及びリンス液として
も使用できるソフトコンタクトレンズ用溶液を生理学的
に許容できる条件で可能とし、ユーザーがより安心して
使用できる使用性の向上したソフトコンタクトレンズ用
溶液及び洗浄殺菌方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段としては、ある一定の物性を有す
る溶液を用いることで本目的が達成されることを見いだ
した。本発明のソフトコンタクトレンズ用溶液は洗浄剤
の希釈液及びまた活性化希釈液としても、保存、煮沸殺
菌用保存液及びリンス液としてもレンズに悪影響を及ぼ
すことなく用いることができる。
【0009】本発明はこの様な知見に基づいて完成した
ものであり、本発明は、(1)ソフトコンタクトレンズ
洗浄剤の希釈液であり、且つ保存液、煮沸殺菌用保存液
及びリンス液の機能を少なくとも1つ以上兼ね備えてい
るでことを特徴とするソフトコンタクトレンズ用溶液、
(2)溶液の浸透圧が、150〜270mOsmである
ことを特徴とするソフトコンタクトレンズ用溶液、
(3)溶液のpHが、6〜8であることを特徴とするソ
フトコンタクトレンズ用溶液、(4)ソフトコンタクト
レンズ洗浄剤の活性化希釈溶液であり、且つ保存液、煮
沸殺菌用保存液及びリンス液の機能を少なくとも1つ以
上兼ね備えていることを特徴とするソフトコンタクトレ
ンズ用溶液、(5)ソフトコンタクトレンズの活性化成
分としてMgイオンを1×10-5〜5×10-3mEq/
l含むことを特徴とするソフトコンタクトレンズ用溶
液、(6)溶液の浸透圧が、150〜270mOsmで
あることを特徴とするソフトコンタクトレンズ用溶液、
(7)溶液のpHが、6〜8であることを特徴とするソ
フトコンタクトレンズ用溶液、(8)洗浄剤を請求項1
及び4記載のソフトコンタクトレンズ用溶液で希釈した
溶液中で、ソフトコンタクトレンズを室温または加熱洗
浄し続いて煮沸殺菌し、さらに請求項1及び4に記載の
ソフトコンタクトレンズ用溶液でリンスを行い装用する
ことを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗浄殺菌方
法、(9)洗浄剤を請求項1ないし3のいずれか1項に
記載のソフトコンタクトレンズ用溶液及びまたは請求項
4ないし7のいずれか1項に記載のソフトコンタクトレ
ンズ用溶液で希釈した溶液中で、ソフトコンタクトレン
ズを室温または加熱洗浄後、請求項1ないし3のいずれ
か1項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶液及びまた
は請求項4ないし7のいずれか1項に記載のソフトコン
タクトレンズ用溶液で完全に置換後、煮沸殺菌してから
装用することを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗
浄殺菌方法、(10)洗浄剤を請求項1ないし3のいず
れか1項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶液及びま
たは請求項4ないし7のいずれか1項に記載のソフトコ
ンタクトレンズ用溶液で希釈した溶液中で、ソフトコン
タクトレンズを室温または加熱洗浄後、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶
液及びまたは請求項4ないし7のいずれか1項に記載の
ソフトコンタクトレンズ用溶液で完全に置換後、煮沸殺
菌して保存することを特徴とするソフトコンタクトレン
ズの洗浄殺菌方法、(11)洗浄剤を請求項1ないし3
のいずれか1項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶液
及びまたは請求項4ないし7のいずれか1項に記載のソ
フトコンタクトレンズ用溶液で希釈した溶液中で、ソフ
トコンタクトレンズを室温または加熱洗浄後、続いて煮
沸殺菌して保存することを特徴とするソフトコンタクト
レンズの洗浄殺菌方法、(12)洗浄剤を請求項1ない
し3のいずれか1項に記載のソフトコンタクトレンズ用
溶液及びまたは請求項4ないし7のいずれか1項に記載
のソフトコンタクトレンズ用溶液で希釈した溶液中で、
ソフトコンタクトレンズを室温または加熱洗浄後、続い
て煮沸殺菌し、請求項1ないし3のいずれか1項に記載
のソフトコンタクトレンズ用溶液及びまたは請求項4な
いし7のいずれか1項に記載のソフトコンタクトレンズ
用溶液でリンスを行い装用することを特徴とするソフト
コンタクトレンズの洗浄殺菌方法、(13)洗浄剤が蛋
白分解酵素、脂質分解酵素、多糖類分解酵素、過酸化物
の少なくとも1種以上を含むことを特徴とするソフトコ
ンタクトレンズの洗浄殺菌方法、(14)請求項1ない
し3のいずれか1項に記載のソフトコンタクトレンズ用
溶液及びまたは請求項4ないし7のいずれか1項に記載
のソフトコンタクトレンズ用溶液中で、ソフトコンタク
トレンズを煮沸殺菌し、さらにリンスを行い装用するこ
とを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗浄殺菌方
法、(15)請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
ソフトコンタクトレンズ用溶液及びまたは請求項4ない
し7のいずれか1項に記載のソフトコンタクトレンズ用
溶液中で、ソフトコンタクトレンズを煮沸殺菌し、保存
することを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗浄殺
菌方法、を要旨とするものである。
【0010】本発明のソフトコンタクトレンズ用溶液
は、洗浄剤の希釈溶解用希釈液であり、且つ保存液、煮
沸殺菌用保存液、リンス液としても使用することができ
る。また洗浄剤の作用を賦活させる成分を含む活性化希
釈液であり、且つ保存液、煮沸殺菌用保存液、リンス液
としても使用することができる溶液で、そのソフトコン
タクトレンズに対する悪影響が認められないことを特徴
とし、これは限られた以下の条件によって達成すること
ができる。本発明のソフトコンタクトレンズ用溶液の浸
透圧は、150〜270mOsmであり、好ましくは1
80〜240mOsmである。150mOsm未満であ
れば、煮沸殺菌保存液及びリンス液として用いた場合に
低浸透圧によってレンズの変形が起こり易く、270m
Osmを越えると洗浄剤の希釈液として用いた場合に高
浸透圧によってレンズの変形や汚れ成分等のレンズ内部
への侵入によるレンズの白濁、黄変が発生し易く好まし
くない。 本発明のソフトコンタクトレンズ用溶液のp
Hは、6〜8であり、好ましくは6.5〜7.5であ
る。この範囲を逸脱すると生理学的に好ましくなく、ま
たレンズの変形やポリマー鎖の切断等が発生するため不
適である。
【0011】本発明の活性化希釈液のMgイオンは、1
×10-5〜1×10-3mEq/l含まれる。1×10-5
mEq/l未満では活性化効果が認められず、1×10
-3mEq/lを越えると活性化効果の上昇が認められな
くなるだけでなく、Mgのレンズへの付着や煮沸殺菌に
よる沈澱が発生するために好ましくない。本発明のソフ
トコンタクトレンズ用溶液は、従来既知の成分を用いる
ことができる。即ち、適正な浸透圧を維持するための塩
化ナトリウムや塩化カリウム等の無機塩、カルシウムイ
オンや鉄イオン等の金属イオンをキレートして取り除く
ことができるEDTA−2Naやクエン酸等の金属キレ
ート剤、pHを保つためのリン酸とその塩やホウ酸とそ
の塩等のpH緩衝剤、微生物汚染を防ぐための塩化ベン
ザルコニウムやソルビン酸等の防腐・殺菌剤等を含むこ
とができる。
【0012】本発明の洗浄殺菌方法は、第1の方法とし
て上記のようにして得られたソフトコンタクトレンズ用
溶液を用いて洗浄剤を希釈し、ソフトコンタクトレンズ
を室温または加熱洗浄後、続いて煮沸殺菌し本発明のソ
フトコンタクトレンズ用溶液でリンス(すすぐ)して装
用する。第2及び第3の方法として、本発明のソフトコ
ンタクトレンズ用溶液を用いて洗浄剤を希釈し、ソフト
コンタクトレンズを室温または加熱洗浄後、本発明のソ
フトコンタクトレンズ用溶液で完全に置換して煮沸殺菌
して、本発明のソフトコンタクトレンズ用溶液でリンス
し装用するかまたは保存する。第4及び第5の方法とし
て、本発明のソフトコンタクトレンズ用溶液を用いて煮
沸殺菌して、本発明のソフトコンタクトレンズ用溶液で
リンスし装用するかまたは保存する。第6及び第7の方
法として、本発明のソフトコンタクトレンズ用溶液を用
いて洗浄剤を希釈し、ソフトコンタクトレンズを室温ま
たは加熱洗浄後、続いて煮沸殺菌して本発明のソフトコ
ンタクトレンズ用溶液でリンスし装用するかまたは保存
する。これらの方法によってレンズの変形、変色するこ
となく適切なソフトコンタクトレンズのケアが可能であ
る。
【0013】本発明のソフトコンタクトレンズの洗浄殺
菌方法に用いられる洗浄剤は、蛋白分解酵素、脂質分解
酵素、多糖類分解酵素、過酸化物の少なくとも1種以上
を含むものであり、蛋白分解酵素としては例えば、パパ
イン、ブロメライン、トリプシン、ペニシリウム由来の
蛋白分解酵素、バシラス由来の蛋白分解酵素等が挙げら
れる。脂質分解酵素としては例えば、シュードモナス由
来の脂質分解酵素、リキニホルム由来の脂質分解酵素、
バシラス由来の脂質分解酵素等が挙げられる。多糖類分
解酵素としては例えば、キトサン分解酵素、ムチン分解
酵素、リゾチーム、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ等
が挙げられる。過酸化物としては例えば、過酸化水素、
過塩素酸塩、過炭酸塩、過ほう酸塩等が挙げられる。こ
れらは粉末、顆粒、錠剤、液体のいずれでもよい。
【0014】本発明のソフトコンタクトレンズ用溶液及
び洗浄殺菌方法は、ソフトコンタクトレンズのどのよう
な溶液としても用いることができるソフトコンタクトレ
ンズ用溶液であるため、使用方法の異なる溶液を間違え
て使用した時に発生するレンズの変形、変色等のトラブ
ルがなく、安全にしかも簡単にレンズケアを行うことが
できる。
【0015】
【作用】本発明によるソフトコンタクトレンズ用溶液及
び洗浄殺菌方法は、洗浄剤の希釈液と煮沸殺菌用保存液
及びリンス液を兼用して洗浄、殺菌及び保存することに
より、コンタクトレンズの保存安定性を確保しながら安
全性の高い方法でソフトコンタクトレンズの適切なケア
が可能であり、さらに洗浄剤の希釈液と煮沸殺菌用保存
液及びリンス液の兼用によってユーザーのケア方法がよ
り簡単に使い易くなる。
【0016】
【実施例】以下実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0017】(実施例1)表1に示す1〜14の溶液各
々2.5mlで、セイコーハード用酵素クリーナー(セ
イコーコンタクトレンズ株式会社製)1滴を溶解した。
この溶液をレンズケース(セイコーコンタクトレンズ株
式会社製)に入れ、さらにソフトコンタクトレンズ(セ
イコーコンタクトレンズ株式会社製、CSIソフトレン
ズ)を入れて30分間室温放置した。放置後マイクロラ
イザー(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)にレン
ズケースをセットして煮沸殺菌し、冷後本実施例で用い
たソフトコンタクトレンズ用溶液でリンスした。この操
作を300回繰り返したが、いずれの場合もソフトコン
タクトレンズのベースカーブ変化は±0.2mm以下で
あり、白濁等変色も認められなかった。
【0018】(実施例2)表1に示す1〜14の溶液各
々2.5mlで、セイコーハード用酵素クリーナー(セ
イコーコンタクトレン株式会社製)1滴を溶解した。こ
の溶液をレンズケース(セイコーコンタクトレンズ株式
会社製)に入れ、さらにソフトコンタクトレンズ(セイ
コーコンタクトレンズ株式会社製、CSIソフトレン
ズ)を入れて30分間室温放置した。放置後、本実施例
で用いたソフトコンタクトレンズ用溶液で置換しマイク
ロライザー(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)に
レンズケースをセットして煮沸殺菌した。この操作を3
00回繰り返したが、いずれの場合もソフトコンタクト
レンズのベースカーブ変化は±0.2mm以下であり、
白濁等変色も認められなかった。
【0019】(実施例3)表1に示す1〜14の溶液を
各々レンズケース(セイコーコンタクトレンズ株式会社
製)に2.5ml入れ、さらにソフトコンタクトレンズ
(セイコーコンタクトレンズ株式会社製、CSIソフト
レンズ)を入れてマイクロライザー(セイコーコンタク
トレンズ株式会社製)にレンズケースをセットし煮沸殺
菌した。この操作を300回繰り返したが、いずれの場
合もソフトコンタクトレンズのベースカーブ変化は±
0.1mm以下であり、白濁等変色も認められなかっ
た。
【0020】
【表1】
【0021】(比較例1)表2に示す1〜8の溶液を用
いて実施例1と同様の評価を行ったが、いずれの場合も
ソフトコンタクトレンズのベースカーブ変化は±0.5
〜3.1mmと大きく変動し、1及び2の溶液ではソフ
トコンタクトレンズの1部分に白濁が認められた。ま
た、5の溶液ではソフトコンタクトレンズが肥大化して
簡単に破れ、ソフトコンタクトレンズ用溶液としては好
ましくなかった。
【0022】(比較例2)表2に示す1〜8の溶液を用
いて実施例2と同様の評価を行ったが、いずれの場合も
ソフトコンタクトレンズのベースカーブ変化は±0.4
〜2.9mmと大きく変動し、1及び2の溶液ではソフ
トコンタクトレンズの1部分に白濁が認められた。ま
た、5の溶液ではソフトコンタクトレンズが肥大化して
簡単に破れ、ソフトコンタクトレンズ用溶液としては好
ましくなかった。
【0023】(比較例3)表2に示す1〜8の溶液を用
いて実施例3と同様の評価を行ったが、いずれの場合も
ソフトコンタクトレンズのベースカーブ変化は±0.4
〜3.2mmと大きく変動し、1及び2の溶液ではソフ
トコンタクトレンズの1部分に白濁が認められた。ま
た、5の溶液ではソフトコンタクトレンズが肥大化して
簡単に破れ、ソフトコンタクトレンズ用溶液としては好
ましくなかった。
【0024】比較例1〜3のCSIソフトコンタクトレ
ンズのベースカーブ変化量を表3に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】本発明は、ソフトコンタクトレンズの光
学性能及び形状を損なうことなく十分な保存安定性を確
保しながら、洗浄剤の希釈液としても煮沸殺菌用保存液
及びリンス液としても使用できる。またいずれの用途に
も使用できるためソフトコンタクトレンズのケアが容易
にしかも簡単に行うことができる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトコンタクトレンズ洗浄剤の希釈液
    であり、且つ保存液、煮沸殺菌用保存液、リンス液の機
    能を少なくとも1つ以上兼ね備えていることを特徴とす
    るソフトコンタクトレンズ用溶液。
  2. 【請求項2】 溶液の浸透圧が、150〜270mOs
    mであることを特徴とする請求項1記載のソフトコンタ
    クトレンズ用溶液。
  3. 【請求項3】 溶液のpHが、6〜8であることを特徴
    とする請求項1記載のソフトコンタクトレンズ用溶液。
  4. 【請求項4】 ソフトコンタクトレンズ洗浄剤の活性化
    希釈溶液であり、且つ保存液、煮沸殺菌用保存液、リン
    ス液の機能を少なくとも1つ以上兼ね備えていることを
    特徴とするソフトコンタクトレンズ用溶液。
  5. 【請求項5】 ソフトコンタクトレンズの活性化成分と
    してMgイオンを1×10-5〜5×10-3mEq/l含
    むことを特徴とする請求項4記載のソフトコンタクトレ
    ンズ用溶液。
  6. 【請求項6】 溶液の浸透圧が、150〜270mOs
    mであることを特徴とする請求項4記載のソフトコンタ
    クトレンズ用溶液。
  7. 【請求項7】 溶液のpHが、6〜8であることを特徴
    とする請求項4記載のソフトコンタクトレンズ用溶液。
  8. 【請求項8】 洗浄剤を請求項1及び4に記載のソフト
    コンタクトレンズ用溶液で希釈した溶液中で、ソフトコ
    ンタクトレンズを室温または加熱洗浄し続いて煮沸殺菌
    し、さらに請求項1及び4記載のソフトコンタクトレン
    ズ用溶液でリンスを行い装用することを特徴とするソフ
    トコンタクトレンズの洗浄殺菌方法。
  9. 【請求項9】 洗浄剤を請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶液及びまたは請
    求項4ないし7のいずれか1項に記載のソフトコンタク
    トレンズ用溶液で希釈した溶液中で、ソフトコンタクト
    レンズを室温または加熱洗浄後、請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶液及び
    または請求項4ないし7のいずれか1項に記載のソフト
    コンタクトレンズ用溶液で完全に置換後、煮沸殺菌して
    から装用することを特徴とするソフトコンタクトレンズ
    の洗浄殺菌方法。
  10. 【請求項10】 洗浄剤を請求項1ないし3のいずれか
    1項記載のソフトコンタクトレンズ用溶液及びまたは請
    求項4ないし7のいずれか1項に記載のソフトコンタク
    トレンズ用溶液で希釈した溶液中で、ソフトコンタクト
    レンズを室温または加熱洗浄後、請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶液及び
    または請求項4ないし7のいずれか1項に記載のソフト
    コンタクトレンズ用溶液で完全に置換後、煮沸殺菌して
    保存することを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗
    浄殺菌方法。
  11. 【請求項11】 洗浄剤を請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶液及びまたは
    請求項4ないし7のいずれか1項に記載のソフトコンタ
    クトレンズ用溶液で希釈した溶液中で、ソフトコンタク
    トレンズを室温または加熱洗浄後、続いて煮沸殺菌して
    保存することを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗
    浄殺菌方法。
  12. 【請求項12】 洗浄剤を請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶液及びまたは
    請求項4ないし7のいずれか1項に記載のソフトコンタ
    クトレンズ用溶液で希釈した溶液中で、ソフトコンタク
    トレンズを室温または加熱洗浄後、続いて煮沸殺菌し、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のソフトコンタ
    クトレンズ用溶液及びまたは請求項4ないし7のいずれ
    か1項に記載のソフトコンタクトレンズ用溶液でリンス
    を行い装用することを特徴とするソフトコンタクトレン
    ズの洗浄殺菌方法。
  13. 【請求項13】 洗浄剤が蛋白分解酵素、脂質分解酵
    素、多糖類分解酵素、過酸化物の少なくとも1種以上を
    含むことを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に
    記載のソフトコンタクトレンズの洗浄殺菌方法。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載のソフトコンタクトレンズ用溶液及びまたは請求項4
    ないし7のいずれか1項に記載のソフトコンタクトレン
    ズ用溶液中で、ソフトコンタクトレンズを煮沸殺菌し、
    さらにリンスを行い装用することを特徴とするソフトコ
    ンタクトレンズの洗浄殺菌方法。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載のソフトコンタクトレンズ用溶液及びまたは請求項4
    ないし7のいずれか1項に記載のソフトコンタクトレン
    ズ用溶液中で、ソフトコンタクトレンズを煮沸殺菌して
    保存することを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗
    浄殺菌方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6977903B1 (en) 1996-12-26 2005-12-20 Ntt Mobile Communications Network, Inc. Frame synchronization circuit

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