JP3552838B2 - コンタクトレンズ溶液及びそれを用いた洗浄消毒方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンタクトレンズの洗浄及び消毒方法、これらを適切に行う為に必要なコンタクトレンズ溶液、特にソフトコンタクトレンズ溶液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンタクトレンズの洗浄は界面活性剤を主成分とする洗浄剤を用いる方法、または酵素剤への浸漬洗浄方法によってコンタクトレンズ表面上のタンパク質汚れや脂質汚れを乳化分解させている。特に酵素を用いた洗浄方法は有用性が確認されており粉末、顆粒、錠剤あるいは濃縮液体酵素製剤を保存液やリンス液等で希釈溶解して用いる。酵素としては蛋白分解酵素、脂質分解酵素、多糖類分解酵素、リゾチーム等が利用されている。これらの技術は例えば、特公昭53−47810号公報に有効量の蛋白分解酵素を含有する組成物による洗浄方法及びパパイン等の特定の蛋白分解酵素からなる洗浄剤が開示されている。特開昭62−913号公報には、アミラーゼやセルラーゼ等の特定酵素と尿素、アミノ酸等の活性化剤とからなる洗浄剤が開示されている。特開昭53−125412号公報にはリパーゼを用いた洗浄剤が開示されている。
【0003】
上述のように洗浄剤として蛋白分解酵素及び界面活性剤が主成分として用いられ、洗浄力を高める方法として蛋白分解酵素を活性化させるために加温する方法や活性化剤を利用する方法がとられる。活性化剤としてカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の金属イオンやSH基含有化合物が用いられるが、金属イオンのコンタクトレンズへの沈着固着やSH基含有化合物のコンタクトレンズの吸着変性による黄変化などの問題があり好ましいものではない。また、洗浄力の点でも満足するものではなく、汚れの残存による充血、濡れ性の低下による曇り発生等の問題点が指摘されている。界面活性剤の添加は洗浄力の向上に寄与するが満足するものでなく、界面活性剤の種類によってはコンタクトレンズを変色させてしまうものやコンタクトレンズに吸着して変形を起こすもの、あるいはコンタクトレンズに残存し眼障害を起こすものがあり十分な注意が必要である。
【0004】
一方、コンタクトレンズは洗浄あるいは消毒後に特定の保存液等に保存することが一般的であり、ハードコンタクトレンズでは親水性化剤等を含む保存液に保存する。ソフトコンタクトレンズでは塩化ナトリウムを主成分とする生理的浸透圧と等張性の保存液に保存あるいは煮沸保存するのが一般的であるが、近年では液体酵素洗浄剤数滴を保存液中に加え加熱煮沸しながらソフトコンタクトレンズを洗浄及び消毒する方法がとられるようになった。
【0005】
この方法は洗浄と消毒が1回の処理で済むため非常に便利であり急速に広まった。しかしながら適切な組成でないとコンタクトレンズの変形、変色あるいは眼障害が起きやいという欠点を持つ。また、これまでのに提案されてきた組成では洗浄力が十分満足できるものではなく、定期的なこすり洗浄等の処理が必要であった。したがって、眼に対する安全性を確保した上で十分な洗浄力と簡便性を兼ね備えた洗浄剤が望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、洗浄剤の活性を増すために活性化成分としてシステイン等のSH基賦活剤やカルシウム等の金属イオンを洗浄液等に加える方法が用いられるが、SH基賦活剤はスルフィド結合の形成によるコンタクトレンズの黄変化を、金属イオンはコンタクトレンズ上の蛋白質の水不溶化や汚れのデポジットを生じ、特に加熱によって促進されるため問題がある。この様な問題を回避するために、一般的には酵素剤あるいは洗浄剤で洗浄すすぎ後、生理食塩水あるいは専用保存液等を用いて煮沸消毒しているが、操作が煩雑であるだけでなくコンタクトレンズの破損及び紛失の危険性を高くしている一因でもある。
【0007】
改善された方法として液体酵素洗浄剤数滴を保存液中に加え加熱煮沸しながらソフトコンタクトレンズを洗浄及び消毒する方法がとられるようになった。この方法は洗浄と消毒が1回の処理で済むため非常に便利であるが、適切な組成でないとコンタクトレンズの変形変色あるいは眼障害が起きやいという欠点を持つ。また、これまでのに提案されてきた組成では洗浄力が十分満足できるものではなく、定期的なこすり洗浄等の処理が必要であった。
【0008】
そこで本発明は、これらの問題点を解決することを課題として鋭意研究を行い到達したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた技術的手段としては、洗浄力を飛躍的に高める成分として安全でコンタクトレンズへの影響のほとんどない多価カルボン酸を見いだし、また特定の濃度範囲内で有効であること、さらにこの洗浄力活性化が加温によって高まるため特別な処理は必要とせず、コンタクトレンズに対して影響を与えず、安全で最適なコンタクトレンズ溶液及び洗浄消毒方法を見いだした。
【0010】
本発明はこの様な知見に基づいて完成したものであり、
(1)最終調製組成物として、下記の成分を含むことを特徴とするコンタクトレンズ溶液、
1)クエン酸塩、酒石酸塩,リンゴ酸塩のうち少なくとも1種
0.01〜1 W/V%
2)界面活性剤 0.0005〜0.5 W/V%
3)蛋白質分解酵素 100〜5000 PUN単位/dl
(2)界面活性剤が非イオン性界面活性剤で、そのHLBが12〜18であることを特徴とするコンタクトレンズ溶液、
(3)(1)記載のコンタクトレンズ溶液にコンタクトレンズを浸漬して、約35〜75℃にて加温洗浄することを特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法、
(4)(1)記載のコンタクトレンズ溶液にコンタクトレンズを浸漬して、約35〜75℃にて加温洗浄後、続いて煮沸消毒することを特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法を要旨とするものである。
【0011】
本発明を具体的に説明すると、本発明のコンタクトレンズ溶液の洗浄力を飛躍的に高める成分として多価カルボン酸塩を用いることを特徴とする。特に多価カルボン酸塩類の中でクエン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩が生体に対する安全性上好ましい。クエン酸塩及びリンゴ酸塩は生体で重要な成分であり、代謝系回路のTCA回路(Krebsサイクル)では重要な役割を持つ。また、医薬品としては抗凝固剤,顆粒等の矯味剤,錠剤の発砲成分として用いられ、医薬品の塩としてはクロミフェン、ジエチルカルバマジン、ペントキシベリン等に利用されている。多価カルボン酸塩の濃度としては0.01〜1%であることが好ましい。0.01%未満であると洗浄力の向上が認められず、1%を越えると洗浄力の向上があまり認められなくなり、またコンタクトレンズの形状に対して影響を与えるので好ましくない。更に好ましくは0.05〜0.2%の範囲がよい。
【0012】
本発明のコンタクトレンズ溶液は、油脂性汚れに対する洗浄性及び汚れの再付着防止のために適当な界面活性剤を含み、界面活性剤はコンタクトレンズへの影響及び生物学的安全性の面から非イオン性のものが選択される。非イオン性界面活性剤の中でもコンタクトレンズへの影響がほとんどなく、蛋白質分解酵素の作用に影響を与えずに生物学的安全性の高いものが選ばれる。本発明ではこの条件に適合する界面活性剤としてHLB(親水性−疎水性バランス値)12〜18のものが好ましく、特にHLB15〜17の非イオン性界面活性剤が好ましい。
【0013】
代表的な界面活性剤としてポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンアルキルエステル及びコラーゲンペプチドアルキルエステルが挙げられる。これらの界面活性剤はPBC−34、PBC−44、TS−10、MYS−40、CCK−40、HCO60、HCO100(日本サーファクタント工業株式会社)、TW−L120、エマノーンCH−60、エマノーンCH−80(花王株式会社)、ニユーポールPE−108、PE−68(三洋化成工業株式会社)等の商品名で市販されている。界面活性剤の濃度としては0.0005〜0.5W/V%が好ましい。0.0005W/V%未満であれば界面活性剤としての機能を果たさず、0.5W/V%を越えるとコンタクトレンズへの吸着残存の面で好ましくなく洗浄性もあまり向上しない。
【0014】
本発明の洗浄方法は、本発明のコンタクトレンズ溶液中にコンタクトレンズを浸漬し、加温した状態で洗浄することによって高い洗浄効果が現れる。特に蛋白質分解酵素等の酵素洗浄剤を用いた場合、加温することでより洗浄効果が向上することを見いだした。一般に酵素は加温によって洗浄効果が増大するが、本発明のコンタクトレンズ溶液に用いる多価カルボン酸塩を共存させることで洗浄効果が飛躍的に向上することを示した。したがって少量の酵素で高い洗浄性を確保することができ、これは酵素あるいは変性蛋白質で刺激を誘発されるユーザーに対しても使用できる可能性を提供できる。加温する温度は35〜75℃が好ましく、より好ましくは40〜60℃である。このようにして安全で効率的なコンタクトレンズを洗浄する方法を提供することができる。
【0015】
本発明の洗浄消毒方法は、本発明のコンタクトレンズ溶液中にコンタクトレンズを浸漬し加温した状態で洗浄する。引き続いて温度を約100℃付近まで上昇させて煮沸消毒することによって本発明の目的が達成される。実際にはコンタクトレンズ用煮沸消毒器(一般名称はライザー)にセットし、煮沸温度約100℃に達するまでの昇温時間である約30分の間に洗浄させることになるが、より好ましくは40〜60℃で約15〜40分間の洗浄時間を経て、その後煮沸温度まで昇温する設定を持つ煮沸消毒器が好ましい。例えばマイクロバイオライザー(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)が好適である。本発明のコンタクトレンズ溶液を用いて洗浄煮沸を行えば、コンタクトレンズを十分に洗浄することができ、さらに同一行程で煮沸消毒を行うことができる。したがってコンタクトレンズに対して影響を与えることなく、安全性を十分に確保しながら適切で簡単なコンタクトレンズケアを提供することができる。
【0016】
本発明のコンタクトレンズ用溶液は、コンタクトレンズの形状変化に影響を与えるような浸透圧は好ましくないため生理的等張に近い浸透圧にすることが好ましい。浸透圧としては約220〜350mmol/lであることが好ましく、より生理的浸透圧値である300mmol/lに近いことが理想的である。浸透圧が生理的浸透圧値から離れるにしたがいコンタクトレンズの形状変化が大きくなり装用時のフィッティングに問題が生じ、装用時の違和感や角膜輪部の圧迫障害を生じ易いため好ましくない。
【0017】
コンタクトレンズ溶液のpHは中性であり、特にpH6.5〜7.5が好ましい。この範囲を逸脱すると生理学的に好ましくなく、また極端にpH値がずれるとコンタクトレンズの変形やコンタクトレンズポリマー鎖の切断等が発生するため不適である。
【0018】
本発明では、コンタクトレンズに影響を与えない範囲内で従来既知の成分を用いることができる。即ち、適正な浸透圧を維持するための塩化ナトリウムや塩化カリウム等の無機塩、カルシウムイオンや鉄イオン等の金属イオンをキレートして取り除くことができるエチレンジアミン四酢酸塩等の金属キレート剤、リン酸塩、ホウ酸塩等の緩衝剤等を含むことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0020】
(実施例1)
塩化ナトリウム 700 mg
ホウ酸 50 mg
ホウ砂 5 mg
酒石酸2ナトリウム 50 mg
MYS−401) 10 mg
サブチリシンA2) 500 PUN
蒸留水 全量100 ml
1)ポリオキシエチレン(40)ラウリルエステル(日本サーファクタント工業株式会社製)
2)細菌由来蛋白質分解酵素(ノボ・ノルディスク・バイオインダストリー・ジャパン株式会社製)
上記のコンタクトレンズ溶液2.4mlをレンズケース(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)に入れ、ソフトコンタクトレンズ(セイコーコンタクトレンズ株式会社製、セイコーソフトCSI)を入れ、45℃,20分間の加温工程と引き続いて100℃,15分間の煮沸消毒工程を持つ煮沸消毒器マイクロバイオライザー(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)を用いて洗浄及び煮沸消毒を行った。冷後新しいコンタクトレンズ溶液でコンタクトレンズをリンスした。この操作を100回繰り返した。ソフトコンタクトレンズのスペックは初期値がベスカーブ8.60mm、サイズ13.75mmであったが、処理後はベースカーブ8.75mm、サイズ13.80mmであり問題なく、また紫外線透過率の変化(200nm〜800nm)も認められずコンタクトレンズへの影響はなかった。
【0021】
また人工タンパク質汚れを付着させたソフトコンタクトレンズを用い、コンタクトレンズ溶液で洗浄及び煮沸消毒し、冷後ビーカー中のコンタクトレンズ溶液で軽くリンス後、暗室にてスリットランプ(カールツァイス株式会社製)で汚れの付着程度を判定した。その結果、タンパク質汚れはきれいに除去されており評価ランクはAであった。
【0022】
<人工タンパク質汚れ付着ソフトコンタクトレンズの作成方法>
牛血清アルブミン0.4g、牛血清γ−グロブリン0.2g、卵製リゾチーム0.2g、豚胃由来ムチン0.05gを生理食塩水100ml懸濁溶解させ、不溶物を濾紙(TOYO No.1) にて濾過した。この汚れ液を200mlビーカーに25ml入れ、ソフトコンタクトレンズを浸漬して65℃にて30分間変性付着させ、50℃にて30分間乾燥させた。この操作を3回行いソフトコンタクトレンズ全面に白くタンパク質が付着した人工タンパク質汚れ付着ソフトコンタクトレンズを作成した。
【0023】
<洗浄力の評価基準>
A レンズに白濁がない
B レンズがわずかに白濁している
C レンズの白濁が全体の20%以上
D レンズの白濁が全体の50%以上
E レンズの白濁が全体の75%以上
F レンズ全面が白濁している
(実施例2〜10)
表1の組成を実施例1と同様な方法でコンタクトレンズ溶液を調合し、同様の試験を実施した。その結果、表2に示すとおりソフトコンタクトレンズのスペック変化は許容できるレベル(±0.2mm以内)であり、変色変形及び紫外線透過率の変化もなく、また洗浄力も十分満足できる水準であった。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
(実施例11)
塩化ナトリウム 700 mg
ホウ酸 50 mg
ホウ砂 5 mg
酒石酸2ナトリウム 100 mg
EDTA−2ナトリウム 10 mg
蒸留水 全量100 ml
上記のコンタクトレンズ溶液2.4ml及びスーパーバイオステップ1液1滴(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)の混合液を用いて実施例1と同様に評価した。その結果、ソフトコンタクトレンズのスペック変化は許容できるレベル(±0.2mm以内)であり、変色変形及び紫外線透過率の変化もなく、また洗浄力も十分満足できる水準(ランクA)であった。
【0027】
(実施例12)
実施例3のコンタクトレンズ溶液を用いて、洗浄温度による洗浄効力を比較した。洗浄温度は25℃、35℃、40℃、50℃、60℃、75℃、80℃の7水準で行い、洗浄時間は30分間として評価は実施例1に従った。その結果、25℃での洗浄効力は不十分(ランクE)であったが35℃ではランクB、40℃から75℃の間においてはランクAで満足できるものであった。また80℃ではランクDで洗浄効力は低下した。これは熱変性で酵素が失活して人工汚れタンパク質が分解される前に変性したためと考えられる。
【0028】
(比較例1〜6)
表3の組成を実施例1と同様な方法でコンタクトレンズ液を調合し、同様の試験を実施した。その結果、比較例1では多価カルボン酸塩が存在しないため洗浄力が弱く、比較例2では多価カルボン酸塩の量が多いためコンタクトレンズのスペック変化が大きく、比較例3では蛋白質分解酵素が少なく十分な洗浄力を示さず、比較例4では界面活性剤の量が多いためコンタクトレンズに吸着し透過率の減少と少しの変形が見られ、比較例5では界面活性剤が存在しないため洗浄力が不十分であり、比較例6ではHLBが13以下の界面活性剤であるため界面活性剤がコンタクトレンズに吸着、白濁して好ましくなかった。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】
本発明は、請求項1及び2により洗浄活性化成分として安全性の高い多価カルボン酸塩を最終調製濃度として0.01〜1%含むことで洗浄効力を飛躍的に向上させることができ、特に酵素を用いた洗浄剤の洗浄能力を有効に働かせることができる。また特定の界面活性剤を適正量用いることで洗浄を更に有効なものとすることができる。請求項3及び4により35〜75℃に加温することでより高い洗浄効力を得ることができ、さらに適正なコンタクトレンズ溶液の組成によりコンタクトレンズへ影響を与えることなく洗浄後、続いて煮沸消毒することができるためコンタクトレンズケアが容易にしかも簡単に行うことができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンタクトレンズの洗浄及び消毒方法、これらを適切に行う為に必要なコンタクトレンズ溶液、特にソフトコンタクトレンズ溶液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンタクトレンズの洗浄は界面活性剤を主成分とする洗浄剤を用いる方法、または酵素剤への浸漬洗浄方法によってコンタクトレンズ表面上のタンパク質汚れや脂質汚れを乳化分解させている。特に酵素を用いた洗浄方法は有用性が確認されており粉末、顆粒、錠剤あるいは濃縮液体酵素製剤を保存液やリンス液等で希釈溶解して用いる。酵素としては蛋白分解酵素、脂質分解酵素、多糖類分解酵素、リゾチーム等が利用されている。これらの技術は例えば、特公昭53−47810号公報に有効量の蛋白分解酵素を含有する組成物による洗浄方法及びパパイン等の特定の蛋白分解酵素からなる洗浄剤が開示されている。特開昭62−913号公報には、アミラーゼやセルラーゼ等の特定酵素と尿素、アミノ酸等の活性化剤とからなる洗浄剤が開示されている。特開昭53−125412号公報にはリパーゼを用いた洗浄剤が開示されている。
【0003】
上述のように洗浄剤として蛋白分解酵素及び界面活性剤が主成分として用いられ、洗浄力を高める方法として蛋白分解酵素を活性化させるために加温する方法や活性化剤を利用する方法がとられる。活性化剤としてカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の金属イオンやSH基含有化合物が用いられるが、金属イオンのコンタクトレンズへの沈着固着やSH基含有化合物のコンタクトレンズの吸着変性による黄変化などの問題があり好ましいものではない。また、洗浄力の点でも満足するものではなく、汚れの残存による充血、濡れ性の低下による曇り発生等の問題点が指摘されている。界面活性剤の添加は洗浄力の向上に寄与するが満足するものでなく、界面活性剤の種類によってはコンタクトレンズを変色させてしまうものやコンタクトレンズに吸着して変形を起こすもの、あるいはコンタクトレンズに残存し眼障害を起こすものがあり十分な注意が必要である。
【0004】
一方、コンタクトレンズは洗浄あるいは消毒後に特定の保存液等に保存することが一般的であり、ハードコンタクトレンズでは親水性化剤等を含む保存液に保存する。ソフトコンタクトレンズでは塩化ナトリウムを主成分とする生理的浸透圧と等張性の保存液に保存あるいは煮沸保存するのが一般的であるが、近年では液体酵素洗浄剤数滴を保存液中に加え加熱煮沸しながらソフトコンタクトレンズを洗浄及び消毒する方法がとられるようになった。
【0005】
この方法は洗浄と消毒が1回の処理で済むため非常に便利であり急速に広まった。しかしながら適切な組成でないとコンタクトレンズの変形、変色あるいは眼障害が起きやいという欠点を持つ。また、これまでのに提案されてきた組成では洗浄力が十分満足できるものではなく、定期的なこすり洗浄等の処理が必要であった。したがって、眼に対する安全性を確保した上で十分な洗浄力と簡便性を兼ね備えた洗浄剤が望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、洗浄剤の活性を増すために活性化成分としてシステイン等のSH基賦活剤やカルシウム等の金属イオンを洗浄液等に加える方法が用いられるが、SH基賦活剤はスルフィド結合の形成によるコンタクトレンズの黄変化を、金属イオンはコンタクトレンズ上の蛋白質の水不溶化や汚れのデポジットを生じ、特に加熱によって促進されるため問題がある。この様な問題を回避するために、一般的には酵素剤あるいは洗浄剤で洗浄すすぎ後、生理食塩水あるいは専用保存液等を用いて煮沸消毒しているが、操作が煩雑であるだけでなくコンタクトレンズの破損及び紛失の危険性を高くしている一因でもある。
【0007】
改善された方法として液体酵素洗浄剤数滴を保存液中に加え加熱煮沸しながらソフトコンタクトレンズを洗浄及び消毒する方法がとられるようになった。この方法は洗浄と消毒が1回の処理で済むため非常に便利であるが、適切な組成でないとコンタクトレンズの変形変色あるいは眼障害が起きやいという欠点を持つ。また、これまでのに提案されてきた組成では洗浄力が十分満足できるものではなく、定期的なこすり洗浄等の処理が必要であった。
【0008】
そこで本発明は、これらの問題点を解決することを課題として鋭意研究を行い到達したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた技術的手段としては、洗浄力を飛躍的に高める成分として安全でコンタクトレンズへの影響のほとんどない多価カルボン酸を見いだし、また特定の濃度範囲内で有効であること、さらにこの洗浄力活性化が加温によって高まるため特別な処理は必要とせず、コンタクトレンズに対して影響を与えず、安全で最適なコンタクトレンズ溶液及び洗浄消毒方法を見いだした。
【0010】
本発明はこの様な知見に基づいて完成したものであり、
(1)最終調製組成物として、下記の成分を含むことを特徴とするコンタクトレンズ溶液、
1)クエン酸塩、酒石酸塩,リンゴ酸塩のうち少なくとも1種
0.01〜1 W/V%
2)界面活性剤 0.0005〜0.5 W/V%
3)蛋白質分解酵素 100〜5000 PUN単位/dl
(2)界面活性剤が非イオン性界面活性剤で、そのHLBが12〜18であることを特徴とするコンタクトレンズ溶液、
(3)(1)記載のコンタクトレンズ溶液にコンタクトレンズを浸漬して、約35〜75℃にて加温洗浄することを特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法、
(4)(1)記載のコンタクトレンズ溶液にコンタクトレンズを浸漬して、約35〜75℃にて加温洗浄後、続いて煮沸消毒することを特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法を要旨とするものである。
【0011】
本発明を具体的に説明すると、本発明のコンタクトレンズ溶液の洗浄力を飛躍的に高める成分として多価カルボン酸塩を用いることを特徴とする。特に多価カルボン酸塩類の中でクエン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩が生体に対する安全性上好ましい。クエン酸塩及びリンゴ酸塩は生体で重要な成分であり、代謝系回路のTCA回路(Krebsサイクル)では重要な役割を持つ。また、医薬品としては抗凝固剤,顆粒等の矯味剤,錠剤の発砲成分として用いられ、医薬品の塩としてはクロミフェン、ジエチルカルバマジン、ペントキシベリン等に利用されている。多価カルボン酸塩の濃度としては0.01〜1%であることが好ましい。0.01%未満であると洗浄力の向上が認められず、1%を越えると洗浄力の向上があまり認められなくなり、またコンタクトレンズの形状に対して影響を与えるので好ましくない。更に好ましくは0.05〜0.2%の範囲がよい。
【0012】
本発明のコンタクトレンズ溶液は、油脂性汚れに対する洗浄性及び汚れの再付着防止のために適当な界面活性剤を含み、界面活性剤はコンタクトレンズへの影響及び生物学的安全性の面から非イオン性のものが選択される。非イオン性界面活性剤の中でもコンタクトレンズへの影響がほとんどなく、蛋白質分解酵素の作用に影響を与えずに生物学的安全性の高いものが選ばれる。本発明ではこの条件に適合する界面活性剤としてHLB(親水性−疎水性バランス値)12〜18のものが好ましく、特にHLB15〜17の非イオン性界面活性剤が好ましい。
【0013】
代表的な界面活性剤としてポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンアルキルエステル及びコラーゲンペプチドアルキルエステルが挙げられる。これらの界面活性剤はPBC−34、PBC−44、TS−10、MYS−40、CCK−40、HCO60、HCO100(日本サーファクタント工業株式会社)、TW−L120、エマノーンCH−60、エマノーンCH−80(花王株式会社)、ニユーポールPE−108、PE−68(三洋化成工業株式会社)等の商品名で市販されている。界面活性剤の濃度としては0.0005〜0.5W/V%が好ましい。0.0005W/V%未満であれば界面活性剤としての機能を果たさず、0.5W/V%を越えるとコンタクトレンズへの吸着残存の面で好ましくなく洗浄性もあまり向上しない。
【0014】
本発明の洗浄方法は、本発明のコンタクトレンズ溶液中にコンタクトレンズを浸漬し、加温した状態で洗浄することによって高い洗浄効果が現れる。特に蛋白質分解酵素等の酵素洗浄剤を用いた場合、加温することでより洗浄効果が向上することを見いだした。一般に酵素は加温によって洗浄効果が増大するが、本発明のコンタクトレンズ溶液に用いる多価カルボン酸塩を共存させることで洗浄効果が飛躍的に向上することを示した。したがって少量の酵素で高い洗浄性を確保することができ、これは酵素あるいは変性蛋白質で刺激を誘発されるユーザーに対しても使用できる可能性を提供できる。加温する温度は35〜75℃が好ましく、より好ましくは40〜60℃である。このようにして安全で効率的なコンタクトレンズを洗浄する方法を提供することができる。
【0015】
本発明の洗浄消毒方法は、本発明のコンタクトレンズ溶液中にコンタクトレンズを浸漬し加温した状態で洗浄する。引き続いて温度を約100℃付近まで上昇させて煮沸消毒することによって本発明の目的が達成される。実際にはコンタクトレンズ用煮沸消毒器(一般名称はライザー)にセットし、煮沸温度約100℃に達するまでの昇温時間である約30分の間に洗浄させることになるが、より好ましくは40〜60℃で約15〜40分間の洗浄時間を経て、その後煮沸温度まで昇温する設定を持つ煮沸消毒器が好ましい。例えばマイクロバイオライザー(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)が好適である。本発明のコンタクトレンズ溶液を用いて洗浄煮沸を行えば、コンタクトレンズを十分に洗浄することができ、さらに同一行程で煮沸消毒を行うことができる。したがってコンタクトレンズに対して影響を与えることなく、安全性を十分に確保しながら適切で簡単なコンタクトレンズケアを提供することができる。
【0016】
本発明のコンタクトレンズ用溶液は、コンタクトレンズの形状変化に影響を与えるような浸透圧は好ましくないため生理的等張に近い浸透圧にすることが好ましい。浸透圧としては約220〜350mmol/lであることが好ましく、より生理的浸透圧値である300mmol/lに近いことが理想的である。浸透圧が生理的浸透圧値から離れるにしたがいコンタクトレンズの形状変化が大きくなり装用時のフィッティングに問題が生じ、装用時の違和感や角膜輪部の圧迫障害を生じ易いため好ましくない。
【0017】
コンタクトレンズ溶液のpHは中性であり、特にpH6.5〜7.5が好ましい。この範囲を逸脱すると生理学的に好ましくなく、また極端にpH値がずれるとコンタクトレンズの変形やコンタクトレンズポリマー鎖の切断等が発生するため不適である。
【0018】
本発明では、コンタクトレンズに影響を与えない範囲内で従来既知の成分を用いることができる。即ち、適正な浸透圧を維持するための塩化ナトリウムや塩化カリウム等の無機塩、カルシウムイオンや鉄イオン等の金属イオンをキレートして取り除くことができるエチレンジアミン四酢酸塩等の金属キレート剤、リン酸塩、ホウ酸塩等の緩衝剤等を含むことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0020】
(実施例1)
塩化ナトリウム 700 mg
ホウ酸 50 mg
ホウ砂 5 mg
酒石酸2ナトリウム 50 mg
MYS−401) 10 mg
サブチリシンA2) 500 PUN
蒸留水 全量100 ml
1)ポリオキシエチレン(40)ラウリルエステル(日本サーファクタント工業株式会社製)
2)細菌由来蛋白質分解酵素(ノボ・ノルディスク・バイオインダストリー・ジャパン株式会社製)
上記のコンタクトレンズ溶液2.4mlをレンズケース(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)に入れ、ソフトコンタクトレンズ(セイコーコンタクトレンズ株式会社製、セイコーソフトCSI)を入れ、45℃,20分間の加温工程と引き続いて100℃,15分間の煮沸消毒工程を持つ煮沸消毒器マイクロバイオライザー(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)を用いて洗浄及び煮沸消毒を行った。冷後新しいコンタクトレンズ溶液でコンタクトレンズをリンスした。この操作を100回繰り返した。ソフトコンタクトレンズのスペックは初期値がベスカーブ8.60mm、サイズ13.75mmであったが、処理後はベースカーブ8.75mm、サイズ13.80mmであり問題なく、また紫外線透過率の変化(200nm〜800nm)も認められずコンタクトレンズへの影響はなかった。
【0021】
また人工タンパク質汚れを付着させたソフトコンタクトレンズを用い、コンタクトレンズ溶液で洗浄及び煮沸消毒し、冷後ビーカー中のコンタクトレンズ溶液で軽くリンス後、暗室にてスリットランプ(カールツァイス株式会社製)で汚れの付着程度を判定した。その結果、タンパク質汚れはきれいに除去されており評価ランクはAであった。
【0022】
<人工タンパク質汚れ付着ソフトコンタクトレンズの作成方法>
牛血清アルブミン0.4g、牛血清γ−グロブリン0.2g、卵製リゾチーム0.2g、豚胃由来ムチン0.05gを生理食塩水100ml懸濁溶解させ、不溶物を濾紙(TOYO No.1) にて濾過した。この汚れ液を200mlビーカーに25ml入れ、ソフトコンタクトレンズを浸漬して65℃にて30分間変性付着させ、50℃にて30分間乾燥させた。この操作を3回行いソフトコンタクトレンズ全面に白くタンパク質が付着した人工タンパク質汚れ付着ソフトコンタクトレンズを作成した。
【0023】
<洗浄力の評価基準>
A レンズに白濁がない
B レンズがわずかに白濁している
C レンズの白濁が全体の20%以上
D レンズの白濁が全体の50%以上
E レンズの白濁が全体の75%以上
F レンズ全面が白濁している
(実施例2〜10)
表1の組成を実施例1と同様な方法でコンタクトレンズ溶液を調合し、同様の試験を実施した。その結果、表2に示すとおりソフトコンタクトレンズのスペック変化は許容できるレベル(±0.2mm以内)であり、変色変形及び紫外線透過率の変化もなく、また洗浄力も十分満足できる水準であった。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
(実施例11)
塩化ナトリウム 700 mg
ホウ酸 50 mg
ホウ砂 5 mg
酒石酸2ナトリウム 100 mg
EDTA−2ナトリウム 10 mg
蒸留水 全量100 ml
上記のコンタクトレンズ溶液2.4ml及びスーパーバイオステップ1液1滴(セイコーコンタクトレンズ株式会社製)の混合液を用いて実施例1と同様に評価した。その結果、ソフトコンタクトレンズのスペック変化は許容できるレベル(±0.2mm以内)であり、変色変形及び紫外線透過率の変化もなく、また洗浄力も十分満足できる水準(ランクA)であった。
【0027】
(実施例12)
実施例3のコンタクトレンズ溶液を用いて、洗浄温度による洗浄効力を比較した。洗浄温度は25℃、35℃、40℃、50℃、60℃、75℃、80℃の7水準で行い、洗浄時間は30分間として評価は実施例1に従った。その結果、25℃での洗浄効力は不十分(ランクE)であったが35℃ではランクB、40℃から75℃の間においてはランクAで満足できるものであった。また80℃ではランクDで洗浄効力は低下した。これは熱変性で酵素が失活して人工汚れタンパク質が分解される前に変性したためと考えられる。
【0028】
(比較例1〜6)
表3の組成を実施例1と同様な方法でコンタクトレンズ液を調合し、同様の試験を実施した。その結果、比較例1では多価カルボン酸塩が存在しないため洗浄力が弱く、比較例2では多価カルボン酸塩の量が多いためコンタクトレンズのスペック変化が大きく、比較例3では蛋白質分解酵素が少なく十分な洗浄力を示さず、比較例4では界面活性剤の量が多いためコンタクトレンズに吸着し透過率の減少と少しの変形が見られ、比較例5では界面活性剤が存在しないため洗浄力が不十分であり、比較例6ではHLBが13以下の界面活性剤であるため界面活性剤がコンタクトレンズに吸着、白濁して好ましくなかった。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】
本発明は、請求項1及び2により洗浄活性化成分として安全性の高い多価カルボン酸塩を最終調製濃度として0.01〜1%含むことで洗浄効力を飛躍的に向上させることができ、特に酵素を用いた洗浄剤の洗浄能力を有効に働かせることができる。また特定の界面活性剤を適正量用いることで洗浄を更に有効なものとすることができる。請求項3及び4により35〜75℃に加温することでより高い洗浄効力を得ることができ、さらに適正なコンタクトレンズ溶液の組成によりコンタクトレンズへ影響を与えることなく洗浄後、続いて煮沸消毒することができるためコンタクトレンズケアが容易にしかも簡単に行うことができる。
Claims (4)
- 最終調製組成物として、下記の成分を含むことを特徴とするコンタクトレンズ溶液。
1)クエン酸塩、酒石酸塩,リンゴ酸塩のうち少なくとも1種
0.01〜1 W/V%
2)界面活性剤 0.0005〜0.5 W/V%
3)蛋白質分解酵素 100〜5000 PUN単位/dl - 界面活性剤が非イオン性界面活性剤で、そのHLBが12〜18であることを特徴とする請求項1記載のコンタクトレンズ溶液。
- 請求項1記載のコンタクトレンズ溶液にコンタクトレンズを浸漬して、約35〜80℃にて加温洗浄することを特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法。
- 請求項1記載のコンタクトレンズ溶液にコンタクトレンズを浸漬して、約35〜75℃にて加温洗浄後、続いて煮沸消毒することを特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法。
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