JP2874101B2 - 無瞬断チャネル切り替え方式 - Google Patents

無瞬断チャネル切り替え方式

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JP2874101B2
JP2874101B2 JP11668191A JP11668191A JP2874101B2 JP 2874101 B2 JP2874101 B2 JP 2874101B2 JP 11668191 A JP11668191 A JP 11668191A JP 11668191 A JP11668191 A JP 11668191A JP 2874101 B2 JP2874101 B2 JP 2874101B2
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準輝 品川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動機の無線ゾーンの
移動に伴い基地局と交換局間の有線区間をも無瞬断で切
り替える無瞬断チャネルの切り替え方式に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来技術によるチャネル切り替え方式を
実現する移動通信システム構成を図11に示す。同図に
おいて、1は移動機、2は移動機1の相手端末、31
2はそれぞれ旧,新基地局、4は交換局、5は通話路
装置、6は2チャネルのデータを論理演算して1チャネ
ルのデータを出力する論理演算回路、7は1チャネルの
データを2チャネルに出力するマルチ分配回路、8は基
地局から交換局への上り伝送路、9は交換局から基地局
への下り伝送路である。なお、図1では、伝送路8,
9、交換局4内通話路(パス)(1)〜(8)、及び交換局4
と端末2間の伝送路がチャネル対応に独立した線で描か
れているが、これらは同一区間内毎に時分割多重されて
いても構わない。
【0003】次に、基地局の内部構成を図12に示す。
同図において、10は送信機、11は受信機、12は移
動機からのデータを転送すべきでないときに無通信中に
相当するデータのパターンを送出する無通信パターン発
生回路、13は各受信機11のデータを上り伝送路8に
多重し、下り伝送路9のデータを各送信機10に分配す
る多重分配回路である。
【0004】次に、図13に交換局4内の論理演算回路
6の構成を示す。同図において、301は1入力2出力
のセレクタ、302はデータを1チャネルの時間だけ保
持するラッチ、303は2入力のOR(論理和)演算を
行うOR回路である。2つのチャネル(CH)の入力の
うち、CH0はセレクタ301を通してラッチ302に
CH1の時間まで保持される。次に、CH1のデータと
の間でOR回路303でOR演算が行われた後出力され
る。図2の例では、CH0のデータが「U」,CH1の
データが「0」であるので、OR演算によりCH0のデ
ータ「U」が出力される。
【0005】図14に交換局4内のマルチ分配回路7の
構成を示す。同図において、401は2入力1出力のセ
レクタ、402はデータを1チャネルの時間だけ保持す
るラッチである。図4の例では、入力CH0のデータ
は、セレクタ401を通して出力されると同時にラッチ
402に次のCH1までラッチ402で保持された後に
セレクタ401を通して出力され、CH0のデータDが
CH0とCH1の2つのチャネルに出力される。
【0006】従来技術(例えば、特願昭61−4035
4号)によるチャネル切り替え方式を図11を用いて説
明する。図11において、移動機1は基地局31、交換
局4を通して端末2と通信中であるとする。このとき、
交換局4の通話路装置5においては、移動機1から端末
2へのパスとしてパス(1)が設定され、端末2から移動
機1へのパスとしてパス(2)が設定されている。移動機
1が基地局31の無線ゾーンから基地局32の無線ゾーン
へ移動する場合は、まず、移動先の基地局32と交換局
4の間の伝送路8,9上の空きチャネルを捕捉する。次
に、交換局4の通話路装置5において、移動機1から端
末2へのパスとして、切り替え前の基地局31から交換
局4、および切り替え後の基地局32から交換局4の伝
送路8のチャネル上のデータを論理演算回路6に入力す
るパス(3)及びパス(4)を設定し、論理演算回路6の出力
データを端末2へ送るためのパス(5)を設定するように
パスを切り替える。端末2から移動機1へのパスとして
は、端末2からのデータをマルチ分配回路7に入力する
パス(6)を設定し、マルチ分配回路7の出力を基地局31
及び基地局32への伝送路9のチャネルに乗せるための
パス(7),(8)を設定するようにパスを切り替える。ま
た、基地局31,32では、無通信パターン発生回路12
により移動機1からのデータを転送すべきではないとき
には上り伝送路8上に捕捉されたチャネルに無通信デー
タ「0」を送出する。
【0007】このようにすることによって、移動機1が
基地局31のゾーンに存在する時には、基地局31からは
移動機1からのデータ「U」を、基地局32からは無通
信パターン「0」を交換局4に送り、移動機1が基地局
2のゾーンへ移動すると、基地局31からは無通信パタ
ーン「0」を、基地局32からは移動機1からのデータ
「U」を交換局4に送る。交換局4においては、論理演
算回路6においてこれら基地局31,32からのデータを
論理演算して端末2へ送る。また、端末2からのデータ
「D」は、交換局4のマルチ分配回路7により基地局3
1へ送り、移動機1は自分が存在するゾーンの基地局か
らデータを受信する。そして、移動機1が基地局32
無線ゾーンへの移動を完了し、無線チャネルを切り替え
た時点以降に、交換局4の通話路装置5において、移動
機1から端末2、及び端末2から移動機1へのパスとし
て、パス(1)’,(2)’に設定変更する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術によるチ
ャネル切り替え方式の欠点を図15,図16を用いて説
明する。これらの図において、F1,F2は時分割多重
のフレーム(通常は、125μSECのPCMフレーム)
番号、U1〜U4は移動機1からのデータ、D1〜D4は端
末2からのデータを示し、いま、フレームF3において
移動機1がゾーンを移動する場合を考える。このとき図
15の(a)に示すように、フレームF1,F2では、
基地局31から移動機1のデータ「U1」,「U2」を送
信し、基地局32から無通信パターン「0」を送信し、
フレームF3,F4では、基地局31から無通信データ
「0」を送信し、基地局32から移動機1のデータ
「U3」,「U4」を送信する。基地局31,32から交換
局4の論理演算回路6までの伝送遅延時間が等しけれ
ば、一方の基地局からのデータは「0」であるから論理
演算回路6は常に移動機1のデータを出力する。
【0009】また、図15(b)に示すように、端末2
からのデータはマルチ分配回路7で基地局31,32に送
られる。この場合、マルチ分配回路7から基地局31
2までの伝送遅延時間が等しければ、無線区間におい
て基地局31,32から同時に同一のデータを送信するの
で、移動機1はどちらの基地局からのデータでも瞬断す
ることなく受信できる。しかし、基地局31,32と交換
局4間では伝送経路が異なり、その途中の伝送端局およ
び中継局数も異なるため、一般に伝送遅延時間が異な
る。図15では、基地局32から交換局4への伝送遅延
時間が基地局31から交換局4への伝送遅延時間に比べ
てちょうど1フレーム分長くなる場合を示している。こ
の場合、図15(a)に示すように、基地局から交換局
への上り回線においては、チャネル切り替えを行った時
点F3において両基地局から論理演算回路6に入力する
データが双方共に無通信パターン「0」となり、即ち通
信の瞬断が発生する。そして、以降のデータは常に1フ
レーム分遅れてしまう。また、図15(b)に示すよう
に、交換局から基地局への下り回線においては、チャネ
ル切り替え前後のフレームF2,F3において移動機1
が同じデータ「D2」を2度受信することにより、即ち
通信の中断が発生する。そして、以降のデータは常に1
フレーム分遅れてしまう。
【0010】図16では、基地局32から交換局4への
伝送遅延時間が基地局31から交換局4への伝送遅延時
間に比べて1フレーム分短くなる場合を示す。この場
合、図16(a)に示すように、基地局から交換局への
上り回線においては、チャネル切り替えを行った時点F
3において論理演算回路6では基地局31のデータ
「U2」と基地局32のデータ「U3」が論理演算されて
しまい、通信の瞬断が発生する。そして、以降のデータ
は常に1フレーム分早まってしまう。また、図16
(b)に示すように、交換局から基地局への下り回線で
は、チャネル切り替えを行った時点F3において交換局
4がフレームF2のデータ[U2」を受信することなく
次のフレームF3のデータ「U3」を受信することにな
り、通信の瞬断が発生する。そして、以降のデータは常
に1フレーム早まってしまう。さらに、図11に示した
ように、チャネル切り替え時にのみ交換局4において論
理演算回路6及びマルチ分配回路7を接続する従来方式
では、チャネル切り替え前後においてデータが通話路装
置5を通過する回数が変更されることにより瞬断も発生
する。
【0011】以上からわかるように、従来技術を用いた
チャネル切り替え方式においては、チャネル切り替え前
後の基地局と交換局との間の伝送遅延時間の差、及びチ
ャネル切り替え時の交換局内の通話路装置のデータ通過
回数の変更による交換局内遅延時間の差だけ、通信が瞬
断するという欠点があった。本発明の目的は、従来技術
を用いたチャネル切り替え方式において、通信が瞬断す
るという欠点を解決し、これらの遅延時間差をなくして
無瞬断で通信中のチャネル切り替えを行う方式を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、全交換局及び
全基地局間で時分割多重フレームのクロック同期、及び
その整数倍である超フレーム(例えば、PCMフレーム
の160倍である20msecフレーム)のクロック同
期をとり、各局ではその超フレームクロックから一定時
間位相の遅れた遅延クロックを発生し、基地局から交換
局への上り回線においては基地局から1チャネル対応に
超フレームクロックを付加して送信し、交換局において
遅延クロックとその受信した超フレームクロックとの位
相差だけその対応するチャネルのデータを遅延し、ま
た、交換局から基地局への下り回線では交換局から1チ
ャネル対応に超フレームクロックを付加して送信し、基
地局において遅延クロックとその受信した超フレームク
ロックとの位相差だけその対応するチャネルのデータを
遅延させることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明のチャネル切り替え方式では、チャネル
切り替え前後の基地局から転送される移動機のデータ及
び無線通信パターンに対しては交換局でそれぞれ適正な
遅延時間を与え、スーパーフレーム(超フレームクロッ
ク)位相を揃えた後に論理演算して相手端末に転送し、
交換局から基地局への下り回線のチャネル切り替えで
は、相手端末からの通信データをチャネル切り替え前後
の基地局に送り各基地局でそれぞれ適正な遅延時間を与
え、スーパーフレーム位相を揃えた後に無線区間に送信
しておき、移動機がゾーン移動を完了して無線チャネル
を切り替えた時点以降で基地局と交換局間の有線区間の
チャネルを切り替える。
【0014】
【実施例】従来の技術を用いたチャネル切り替え方式で
は、基地局から交換局への上り回線のチャネル切り替え
では、チャネル切り替え前後の基地局から送信される移
動機からのデータと無通信パターンをそのまま交換局で
単に論理演算して相手端末へ転送し、交換局から基地局
への下り回線のチャネル切り替えでは、相手端末からの
通信データをチャネル切り替え前後の基地局を通してそ
のまま無線区間に送信しておき、移動機がゾーン移動を
完了し無線チャネルを切り替えた時点以降で基地局と交
換局間の有線区間のチャネルを切り替えていたのに対
し、本発明のチャネル切り替え方式では、チャネル切り
替え前後の基地局から転送される移動機のデータ及び無
線通信パターンに対しては交換局でそれぞれ適正な遅延
時間を与え、スーパーフレーム位相を揃えた後に論理演
算して相手端末に転送し、交換局から基地局への下り回
線のチャネル切り替えでは、相手端末からの通信データ
をチャネル切り替え前後の基地局に送り各基地局でそれ
ぞれ適正な遅延時間を与え、スーパーフレーム位相を揃
えた後に無線区間に送信しておき、移動機がゾーン移動
を完了して無線チャネルを切り替えた時点以降で基地局
と交換局間の有線区間のチャネルを切り替える点が異な
る。
【0015】以下、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明によるチャネル切り替え方式を
実現する移動通信システムの構成図である。同図におい
て、1は移動機、2はその相手端末、3は基地局、4は
交換局、5は通話路装置である。また、14は他局と超
フレームクロック同期をとり、その超フレームクロック
φ及びその超フレームクロックφから一定時間位相の遅
れた遅延クロックψを発生する可変クロック、15は外
部から入力される超フレームクロックφと可変クロック
14からの遅延クロックψとの位相差だけデータを遅延
させる位相整合バッファ、16は2チャネルのデータを
論理演算して1チャネルに出力する論理演算回路、17
は1チャネルのデータを2チャネルに分配し超フレーム
クロックφを付加して出力するマルチ分配回路である。
【0016】次に、基地局3の内部構成を図2に示す。
基地局3においては、従来方式を実現する基地局(図1
2参照)に可変クロック14及び位相整合バッファ15
を付加した構成をとる。ただし、基地局では無線区間の
遅延クロック位相を揃えるために受信機11Xから受信
した遅延クロックにより自局の遅延クロックの位相を微
調整できる構成をとる。可変クロック14から発生する
超フレームクロックφは、多重分離回路13を通して各
受信機11が受信したデータを運ぶ上り伝送路8のチャ
ネル対応に付加される。
【0017】次に、図3に位相整合バッファ15の構成
の1例を示す。同図において、901は1入力2出力の
セレクタ、902はデータを一旦蓄積するバッファ、9
03は外部から入力される超フレームクロックφでリセ
ットされバッファ902の書込みアドレスを指定する書
込みカウンタ、904は可変クロック14からの遅延ク
ロックψでリセットされバッファ902の読出しアドレ
スを指定する読出カウンタである。伝送路を通して受信
される超フレームクロックφとデータは、セレクタ90
1で分離され、各々書込みカウンタ903の指定するバ
ッファ902のアドレスへ書き込まれ、超フレームクロ
ックφと遅延クロックψの位相時間差だけ遅れて読出カ
ウンタ904によりバッファ902のアドレスを指定す
ることにより読み出される。
【0018】図4に位相整合バッファ15内の各信号の
タイミングチャートを示す。図4の例では、書込みカウ
ンタ903は、外部から受信した対応チャネルの超フレ
ームクロックφが「H」の時クリアされる。また、読出
カウンタ904は、局内の可変クロックからの遅延クロ
ックψが「H」の時にクリアされる。
【0019】図5に、論理演算回路16の構成の1例を
示す。同図において、1101は1入力2出力のセレク
タ、1102はデータを1チャネル保持するラッチ、1
103は3入力2出力のセレクタ、1104は無通信パ
ターンを発生する無通信パターン発生回路、1105は
2入力のOR演算を行うOR回路である。論理演算回路
16の動作は、従来技術において用いられた論理演算回
路6と同等であり、2チャネル(CH0及びCH1)の
入力のうち、チャネルCH0はラッチ1102でチャネ
ルCH1まで保持され、チャネル切り替え時には次のチ
ャネルCH1のデータとの間でOR回路1105でOR
演算が行われた後に出力される。また、論理演算回路6
はチャネル切り替え時のみ使用されるのに対して、論理
演算回路16は通信開始時から使われるため、チャネル
切り替え時以外はチャネルCH0,CH1の一方からは
移動機1からのデータ、また、他方からは意味のないデ
ータが送られる。これら2つのデータをOR演算すると
移動機1からのデータが損なわれるため、チャネル切り
替え時以外のときには、セレクタ1103で移動機1か
らのデータと無通信パターン発生回路1104からの無
通信パターンを選択するように制御する。
【0020】次に、図6に、マルチ分配回路17の構成
の1例を示す。同図おいて、1201はデータを1チャ
ネル時間保持するラッチ、1202は2入力1出力のセ
レクタ、1203はセレクタ1202から出力された各
チャネルのデータ対応に超フレームクロックφを付加す
るクロック回路である。ラッチ1201及びセレクタ1
202の動作は、従来技術で用いられたマルチ分配回路
の動作と同等である。
【0021】次に、本発明によるチャネル切り替えの動
作を図1,図2を用いて説明する。図1において、まず
移動機1は基地局31,交換局4を通して端末2と通信
を行うとする。このとき、移動機1から端末2への上り
回線として、交換局4において、基地局31から交換局
への上り伝送路8のチャネル上のデータを位相整合バッ
ファ151に引き込むために通話路装置5においてパス
(1)を設定し、位相整合バッファ151と論理演算回路1
6とを接続し、論理演算回路16の出力データを相手端
末2へ送信するために通話路装置5においてパス(2)を
設定する。また、端末2から移動機1への下り回線とし
て、交換局4において、端末2からのデータをマルチ分
配回路17に引き込むために通話路装置5においてパス
(3)を設定し、マルチ分配回路17の一方の出力を交換
局4から基地局31への下り伝送路9のチャネルに乗せ
るために通話路装置5においてパス(4)を設定する。移
動機1から端末2への上り回線においては、基地局31
において、図2に示したように、移動機1からのデータ
を或る受信機111で受信し、多重分離回路13により
可変クロック14からの超フレームクロックφを付加し
て上り伝送路8のチャネルを用いて交換局4に送信す
る。交換局4では、位相整合バッファ151においてそ
の付加された超フレームクロックφと局内の可変クロッ
ク14から送られる遅延クロックψとの時間差だけデー
タが格納され、論理演算回路16に入力され、無通信信
号パターン「0」とOR演算を行った後(データ「0」
とのOR演算なので移動機1からのデータがそのまま出
力される)、相手端末2へ送信される。また、端末2か
ら移動機1への下り回線においては、交換局4のマルチ
分配回路17において端末2からのデータに超フレーム
クロックφを付加して下り伝送路9のチャネルを用いて
基地局31へ送信し、基地局31においては、図2に示し
たように、多重分離回路13を通して、位相整合バッフ
ァ151においてその付加された超フレームクロックφ
と局内の可変クロック14から送られる遅延クロックψ
との時間差だけデータが格納され、送信機101により
移動機1へ送信される。
【0022】次に、移動機1が通信中に基地局31の無
線ゾーンから基地局32の無線ゾーンに移動する場合の
チャネル切り替え方法について以下に述べる。移動機1
から端末2への上り回線として、交換局4において、基
地局32から交換局4への上り伝送路8のチャネル上の
データを位相整合バッファ152に引き込むために通話
路装置5においてパス(5)を設定し、移動整合バッファ
152と論理演算回路16(チャネル切り替え前に基地
局31からのデータを格納している位相整合バッファ1
1が接続していた論理演算回路16)を接続する。ま
た、端末2から移動機1への下り回線として、交換局4
において、端末2からのデータをマルチ出力するマルチ
分配回路17の出力を交換局4から基地局32への下り
伝送路9のチャネルに乗せるために通話路装置5におい
てパス(6)を設定する。位相整合バッファ152の処理は
位相整合バッファ151と全く同様であり、この両バッ
ファの出力(移動機が存在するゾーンの基地局からのデ
ータを格納している位相整合バッファは移動機からのデ
ータを出力し、存在しないゾーンの基地局からのデータ
を格納している位相整合バッファは無通信パターン
「0」を出力)は、論理演算回路16においてOR演算
して相手端末2へ送信する。また、交換局4のマルチ分
配回路17において端末2からのデータに超フレームク
ロックφを付加して下り伝送路9のチャネルを用いて基
地局32へ送信する。基地局32における処理処理は、基
地局31における処理と全く同等である。移動機1は存
在する無線ゾーンの基地局からデータを受信する。そし
て、移動機1が基地局32の無線ゾーンへの移動を完了
し無線チャネルを切り替えた時点以降に、交換局4にお
いて、まず、論理演算回路16において、位相整合バッ
ファ152と無通信パターン信号とのOR演算を行うよ
うに図5に示した論理演算回路16内のセレクタ110
3の入力端子を切り替え、通話路装置5のパス(1),(5)
を切断する。
【0023】さらに、移動機1が再び別の無線ゾーンへ
移動する場合には、移動機1から端末2への上り回線と
して、交換局4において、その移動先の無線ゾーンの基
地局から交換局4への上り伝送路8のチャネル上のデー
タを位相整合バッファ151へ引き込むために通話路装
置5においてパスを設定し、移動整合バッファ151
論理演算回路16(チャネル切り替え前に基地局32
らのデータを格納している位相整合バッファ152が接
続していた論理演算回路16)を接続する。また、端末
2から移動機1への下り回線として、交換局4におい
て、端末2からのデータをマルチ出力するマルチ分配回
路17の出力を交換局4から該基地局への下り伝送路の
チャネルに乗せるために通話路装置5においてパスを設
定し、上記と同様の方法にしたがってチャネル切り替え
を行う。以降、チャネル切り替えを行う毎に同様の操作
を繰り返す。
【0024】以上のチャネル切り替え時の移動機1から
端末2へのデータの流れを図7に、また、端末2から移
動機1へのデータの流れを図8に示す。これらの図にお
いて、F1〜F5はフレーム番号、U1〜U5は移動機1
からのデータ、D1〜D5は端末2からのデータを示す。
各局において、遅延クロックψは、超フレームクロック
φよりも3フレーム遅延して発生させるものとする。い
ま、フレームF2において、移動機1がゾーンを移動す
る場合を考える。図7において、フレームF1では、基
地局31から移動機1のデータ「U1」を送信し、基地局
2からは無通信パターン「0」を送信する。フレーム
F2〜F5では、基地局31から無通信パターン「0」
を送信し、基地局32から移動機1のデータ「U2」,
「U3」,「U4」,「U5」を送信する。基地局31及び
基地局32からのデータは、伝送遅延により交換局4内
の位相整合バッファ151,152の入力においてそれぞ
れ1フレーム,2フレーム分遅延するものとする。位相
整合バッファ151,152では、基地局31及び基地局
2からのデータ対応に付加された超フレームクロック
φと局内の遅延クロックψの遅延差から、各々2フレー
ム及び1フレーム時間だけデータを格納した後に出力す
る。こうすることにより、基地局31,32からのデータ
遅延の合計が一致し、論理演算回路16で両データのO
R演算を行うことにより、通信中チャネル切り替えによ
る瞬断を発生することなく、移動機1からのデータは相
手端末2へ送信される。
【0025】また、図8において、端末2からのデータ
は交換局4内の論理演算回路16において基地局31
2に向けて送信される。そして、伝送遅延のために基
地局31の位相整合バッファ151及び基地局32の位相
整合バッファ152の入力においてそれぞれ1フレーム
及び2フレーム遅延するとする。位相整合バッファ15
1,152では、交換局4からのデータ対応に付加された
超フレームクロックφと局内の遅延クロックψの遅延差
から、各々2フレーム及び1フレーム時間データを格納
した後に無線区間に出力する。こうすることにより、無
線区間において基地局31,32から同時に同一のデータ
が送信されるために、移動機1はゾーン移動時に存在す
る無線ゾーンの基地局から無瞬断でデータを受信でき
る。
【0026】なお、データ対応に付加される超フレーム
クロックφは、データのチャネル内の所要ビットが1チ
ャネル内の規定ビット以下であれば、そのチャネル内に
超フレームクロックを挿入すれば良い。データによりチ
ャネル内のビットが全て使用される場合には超フレーム
クロック用に別チャネルが必要となるが、この場合に
は、転送路のチャネルの選択法として同一ハンドリング
グループ内のチャネルを選択することが必要であり、ま
た、各局におけるデータチャネルと超フレームクロック
φ用のチャネルの位相関係が変わらないように制御する
必要がある。
【0027】また、本発明の通信中チャネル切り替え方
式を実現するためには、全局において超フレームクロッ
ク同期をとる必要があり、その同期方法について図9を
用いて説明する。まず、或る交換局41を主局とし、そ
の可変クロック14の発生する超フレームクロックφを
配下の基地局31,32及び他の交換局42へ送信する。
交換局42では受信した超フレームクロックに同期して
自局の可変クロック14から超フレームクロックφを発
生し、配下の基地局33及び他の交換局に送信する。以
下、同様の手順により全局において同期をとり自局の可
変クロックから超フレームクロックφを発生する。さら
に、無線区間の遅延クロック同期をとるために、まず、
基地局31を主局とし、遅延クロックψを無線区間に送
信し、或る移動機1で折り返す。基地局32はこの移動
機1から折り返された遅延クロックを或る受信機11で
受信し、自局の可変クロック14の発生する遅延クロッ
クψの位相の微調整を行う。以下、同様の手順で各基地
局の可変クロックの超遅延クロックψの微調整を行うこ
とで無線区間の同期精度を上げることができる。
【0028】以上は、基地局間のチャネル切り替えにつ
いて述べたが、本発明の通信中チャネル切り替え方式
は、図10に示すような交換局間のチャネル切り替えに
対しても有効である。図10では、移動機1が基地局3
1の無線ゾーンから基地局32の無線ゾーンへ移動するの
に伴い基地局と交換局間の有線区間を、基地局31と交
換局41の伝送路のチャネルから、基地局32と交換局4
2の間の伝送路及び交換局42と交換局41の間の伝送路
のチャネルに切り替える場合の例を示す。この場合に
は、基地局31,32及び交換局41において上記と同様
のチャネル切り替え操作を行えば良く、交換機42にお
いては、基地局32と交換局42の間の伝送路のチャネル
と交換局42と交換局41の間の伝送路のチャネルを接続
するのみで良い。 このように、本発明では、各基地局
と交換局間の伝送遅延を同一に揃えることにより、従来
技術に対して、無瞬断でチャネル切り替えを実現すると
いう改善が施される。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信中のチャネル切り替えを無瞬断で行うことが可能と
なり、各種のデジタル移動通信システムにおいて通信品
質の著しい向上が期待できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無瞬断チャネル切り替え方式を適用し
た移動無線システムの構成図である。
【図2】上記移動通信システム内の基地局の構成図であ
る。
【図3】移動通信システムを構成する基地局及び交換局
内の位相整合バッファの構成図である。
【図4】位相整合バッファ内の各部のタイミングチャー
トである。
【図5】交換局内の論理演算回路の構成図である。
【図6】交換局内のマルチ分配回路の構成図である。
【図7】チャネル切り替え時のデータの流れを示す図で
ある。
【図8】チャネル切り替え時のデータの流れを示す図で
ある。
【図9】局間の超フレームクロック同期方法を示す図で
ある。
【図10】交換局間のチャネル切り替え方式を示す図で
ある。
【図11】従来の通信中チャネル切り替え方式を適用し
た移動通信システムの構成図である。
【図12】従来の基地局の構成図である。
【図13】従来の交換局内の論理演算回路の構成図であ
る。
【図14】従来の交換局内のマルチ分配回路の構成図で
ある。
【図15】従来の通信中チャネル切り替え方式を説明す
る図である。
【図16】従来の通信中チャネル切り替え方式を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 移動機 2 相手端末 3 基地局 4 交換局 5 通話路装置 8 上り伝送路 9 下り伝送路 10 送信機 11 受信機 12,1104 無通信パターン発生回路 13 多重分離回路 14 可変クロック 15 位相整合バッファ 16 論理演算回路 17 マルチ分配回路 301,401,901,1101,1103,120
2 セレクタ 302,402,1102,1201
ラッチ 303,1105
OR回路 902 バッファ 903 書込みカウンタ 904 読出カウンタ 1203 クロック付加回路
フロントページの続き 特許法第30条第1項適用申請有り 平成2年12月2−5 日San Diego,Californiaにおいて 開催されたIEEE Global Telecomm unications Conference & E xhibition Conference Reco rd Volume 1 of 3 No.404.3に おいて発表 (72)発明者 薮崎 正実 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−164141(JP,A) 特開 平2−222331(JP,A) 特開 平2−174320(JP,A) 特開 平2−237229(JP,A) 特開 平3−77442(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04Q 7/00 - 7/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信サービスエリアを複数の無線ゾーン
    に分割し、各無線ゾーンに基地局を配備し、ゾーン間を
    移動する移動端末と基地局とを無線回線で接続し、基地
    局と交換局及び交換局間を有線回線で接続したデジタル
    移動通信システムにおいて、 各基地局及び各交換局はデジタル形式の通信データを運
    ぶ1つまたは複数のチャネル対応にクロックを他局基地
    局または交換局に送信する第1の手段と、他局から受信
    したクロックに位相を揃えて自局のクロックを発生する
    第2の手段と、その自局で発生したクロックから一定時
    間遅延したクロックを発生する第3の手段と、2つのク
    ロックの時間差だけ通信データを蓄積してから出力する
    第4の手段とを備えるとともに、各基地局は各チャネル
    に無線通信中には無通信中であることを示すパターンを
    データとして送信する第5の手段を備え、さらに各交換
    局は2チャネルのデータを論理演算して1チャネルのデ
    ータを出力する第6の手段及び2つの基地局に対し同一
    の通信データを送信する第7の手段を備え、或る1つの
    交換局を主局として前記第1の手段を用いて隣接する基
    地局及び交換局に主局のクロックを送信し、隣接局は第
    2の手段を用いて主局のクロックに位相同期のとれたク
    ロックを発生し、以降同様の手順で全交換局のクロック
    位相同期をとり、各局において第3の手段を用いて遅延
    クロックを発生し、基地局と交換局間の有線区間のチャ
    ネル設定時にはその基地局及び交換局において第1の手
    段を用いて互いに相手の局にクロックを送信し、第4の
    手段を用いてその受信したクロックと第3の手段により
    発生した遅延クロックとの時間差だけ通信データを遅延
    させて転送する構成を設定し、移動機のゾーン移動に伴
    って基地局と交換局の有線区間のチャネル切り替えを行
    う時にはチャネル切り替え後の基地局と交換局間におい
    ても同様の構成を設定し、基地局から交換局への回線に
    対してはチャネル切り替え時に新旧2つの基地局におい
    て移動機からのデータを交換局へ転送すべきでない基地
    局からは第5の手段を用いて無通信データを送信し、新
    旧2つの基地局から第4の手段を用いて出力される移動
    機からの通信データと無通信データとを第6の手段を用
    いて論理演算することにより通信データを出力し、交換
    局から基地局への回線に対しては交換局において第7の
    手段を用いてチャネル切り替え時の新旧2つのチャネル
    に移動機に対する通信データを送信し、チャネル切り替
    え前後の2つの基地局において第4の手段を通して新旧
    2つの無線チャネルに通信データを送信し、移動機の無
    線ゾーン移動が完了し無線チャネルを切り替えた時点以
    降にチャネル切り替え前の基地局と交換局間の有線区間
    のチャネルを開放するようにしたことを特徴とする無瞬
    断チャネル切り替え方式。
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