JP2003102047A - ハンドオーバ方法 - Google Patents

ハンドオーバ方法

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JP2003102047A JP2002205906A JP2002205906A JP2003102047A JP 2003102047 A JP2003102047 A JP 2003102047A JP 2002205906 A JP2002205906 A JP 2002205906A JP 2002205906 A JP2002205906 A JP 2002205906A JP 2003102047 A JP2003102047 A JP 2003102047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも一の交換局と、複数の基地局を含
むネットワークと、これら複数の基地局と同時に通信す
る移動局とから成り、移動局に提供可能な複数のサービ
ス種別に対応して交換局と基地局との間の伝送遅延が変
動する移動通信システムに関する技術を開示する。その
目的は、サービス種別に応じた適切な伝送遅延で通信を
行うことを可能ならしめることと、同期外れが発生した
場合においても同期を回復させることである。 【解決手段】 かかる目的を達成するため、移動局に提
供可能な複数のサービス種別に対応して、各サービス種
別毎の伝送遅延を記憶する記憶手段(交換局プロセッサ
32)を設けた。さらに、前記移動局に適用されるサー
ビス種別に対応する伝送遅延に基づいて、前記各基地局
における通信タイミングを設定する設定手段(ダイバー
シチハンドオーバトランク34)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
に適用して好適なハンドオーバ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動局が複数の基地局と同時に通信を行
いながら基地局間を移動する、所謂ダイバーシチハンド
オーバ方式が特願平6−106953に開示されてい
る。ここでは、基地局が受信する無線フレームの状態か
ら信頼度情報を生成してフレームに付加し、網内で選択
合成する方法が開示されている。また特願平6−210
193では移動局と上位装置間でフレーム識別情報を用
いることにより、基地局毎の遅延の差異によるフレーム
選択合成のスキップや重複を防ぎ、ダイバーシチハンド
オーバを行うための方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの技術
においては、以下のような問題点があった。 (1)特願平6−210193では、移動局(MS)と
交換局(MSC)間でフレーム識別番号を用いて、基地
局毎の遅延の差異をバッファ吸収して、最大比合成/選
択合成を行っているが、下りのフレームについて移動局
で遅延の差異を吸収するためには、相応のバッファを設
ける必要があり、端末の小型化が困難となる。また、フ
レーム識別情報を無線区間でもやりとりする必要がある
ため、無線伝送容量の有効利用という点からも非効率的
である。 (2)従来技術におけるフレーム受信装置では、サービ
ス種別によって伝送遅延が異なることを考慮していなか
ったため、サービス種別とは無関係に伝送区間で生じる
最大伝送遅延をシステムで固定的に設定していた。その
ためサービス種別によって伝送遅延が異なるような伝送
方式(例えばATMにおけるType5,Type2伝
送)を実現したい場合に、受信装置では、伝送遅延の少
ないサービスについても無駄な遅延を生じてしまう。 (3)従来のフレーム受信装置では、伝送区間で生じる
最大伝送遅延をシステムで固定的に設定していたので、
伝達経路やトラヒック変動により想定した以上の伝送遅
延が生じた場合には同期はずれとなり、通信を切断しな
ければならない。 (4)従来のハンドオーバ方法においては、通信品質
は、使用する無線リンクの品質に1対1で対応している
ため、無線の受信部で使用している無線品質をモニタす
ればよかったが、ダイバーシチハンドオーバ方式では、
通信品質は、ダイバーシチハンドオーバ中のすべてのブ
ランチの最大比合成後/選択合成後の結果であり、無線
の受信部だけでは品質の判定ができなくなった。
【0004】ここに、最大比合成とは、移動局におい
て、サイトダイバーシチ効果により、複数基地局から到
来する下り無線フレームから受信信号を合成し、受信品
質を向上する技術である。この技術は、同一の基地局に
おいて、複数TRXを用いて、移動局から到来する上り
無線フレームを合成する技術としても用いられる。すな
わち、基地局内における複数のセクタ間のダイバーシチ
ハンドオーバ(セル内セクタ間ダイバーシチハンドオー
バ)の上り無線フレームの合成には、基地局内におい
て、最大比合成処理が適用される。一方、選択合成は、
基地局をまたがるダイバーシチハンドオーバの上り無線
フレームの合成に適用される。複数基地局を経由して到
来する上り無線フレームは、各経路毎に付加される信頼
度情報により、ダイバーシチハンドオーバトランクに
て、最も良い無線フレームの一つが選択される。基地局
をまたがるダイバーシチハンドオーバの上り無線フレー
ムの合成に最大比合成を適用しない理由は、最大比合成
処理を行うための多大な情報を複数基地局と移動通信交
換局との間の伝送路に送出することを防止し、トラヒッ
クを増大させないためである。選択合成は、最大比合成
に比べて、合成利得は低いが、合成のための信頼度情報
が少なくてすむという利点がある。 (5)従来技術では基地局が同期はずれを検知すると、
各基地局は個別に制御リンクを用いて交換機のプロセッ
サに同期外れ通知を行っている。しかしダイバーシチハ
ンドオーバ方式では送信電力制御によりMSの上り送信
電力がある特定の基地局で最も効率的になるように制御
されているので、送信電力制御の対象となっていない基
地局からは頻繁に同期はずれが通知されるという状況が
起こり得るため、基地局〜プロセッサ間に多量の制御信
号が送信されるとともにプロセッサに多大な負荷がかか
ってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上述した事情
に鑑みてなされたものであり、同期外れが発生した場合
においても同期回復させ、さらに、適正で効率的な品質
監視、同期外れ通知を行うことができるハンドオーバ方
法を提供することを目的としている。上記課題を解決す
るため、この発明は、第1の基地局を介してダイバーシ
チハンドオーバトランクと移動局とを結び第1の遅延時
間を生じさせる第1の伝送経路と、第2の基地局を介し
て前記ダイバーシチハンドオーバトランクと前記移動局
とを結び前記第1の遅延時間よりも長い第2の遅延時間
を生じさせる第2の伝送経路と、前記ダイバーシチハン
ドオーバトランクを制御する制御手段とを用いるハンド
オーバ方法において、前記ダイバーシチハンドオーバト
ランクが前記第1の基地局を介して、予め第2の基地局
を介して通信する可能性を想定して前記第2の遅延時間
以上の遅延時間で、前記移動局と通信する過程と、前記
移動局から前記第1の基地局に供給された信号の同期外
れが検出されたことを条件として、第1の同期外れ情報
を出力する過程と、前記移動局から前記第2の基地局に
供給された信号の同期外れが検出されたことを条件とし
て、第2の同期外れ情報を出力する過程とを有し、前記
第1および第2の同期外れ情報が共に出力されたことを
条件として、再接続型ハンドオーバまたは再発呼型ハン
ドオーバを実行することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】1.実施形態の構成 次に、本発明の実施形態の構成を図1を参照し説明す
る。図において1,10は移動局(MS)、2,4〜9
は基地局(BS)、3,11は移動通信交換局(MS
C)であり、各々移動通信システム内におけるノードを
形成している。基地局2の内部において23は基地局内
MSCインターフェース装置(MIF)であり、移動通
信交換局3内に設けられたMSC内基地局インターフェ
ース装置(BIF)33との間で通信リンクおよび信号
リンクを形成する。21は基地局無線フレーム同期装置
(MFC−B)であり、基地局2内におけるフレーム同
期を確定し、基地局2内の各部に動作基準クロックを供
給する。25は無線送受信装置(TRX)であり、移動
局1との間で無線フレームの送受信を行う。24は基地
局変復調装置(MDE)であり、該無線フレームに対す
る変復調や誤り訂正等を行う。22は基地局プロセッサ
(PRC)であり、所定の制御プログラムに基づいて基
地局2内の各部を制御する。また、他の基地局4〜9も
基地局2と同様に構成されている。
【0007】次に、移動通信交換局3の内部において3
8はスイッチ部(SW)であり、交換局内においてフレ
ームのスイッチングを行う。31は交換局無線フレーム
同期装置(MFC−M)であり、基地局無線フレーム同
期装置21と同様に、移動通信交換局3内における無線
フレーム同期を確定し、移動通信交換局3内の各部に動
作基準クロックを供給する。32は交換局プロセッサ
(PRC−M)であり、基地局プロセッサ22と同様に
移動通信交換局3内に各部を制御する。ところで、本実
施形態においては、移動局1,10と基地局2,4〜9
との通信方式としてCDMA無線方式を採用している。CDMA
無線方式においては、移動局1,10は同一周波数を用
いて複数の基地局と通信できるため、品質向上や無線容
量の向上のために、ダイバーシチ最大比合成/選択合成
処理を行うことが可能である。また、この能力を用い
て、移動局1が複数の基地局のゾーンに亙って移動した
場合に、無瞬断のハンドオーバ(ダイバーシチハンドオ
ーバ)を実現することができる。これは、下り無線フレ
ームに関して、移動局1が同時に複数の基地局からの電
波を受け、最大比合成を行う一方、上り無線フレームに
関してダイバーシチハンドオーバトランクが、通信状態
が良好である方の基地局の無線フレームを選択して通信
を行う方式である。
【0008】34はダイバーシチハンドオーバトランク
(DHT)であり、フレーム同期調整および複数基地局
にまたがったハンドオーバ制御を行う。ダイバーシチハ
ンドオーバトランク34は、複数経路における上り無線
フレームの揺らぎを吸収した後に選択合成を行うもので
ある。すなわち、ダイバーシチハンドオーバトランク3
4においては、その内部で設定された遅延時間に至るま
でフレームを待ち合わせて伝送するものであり、その遅
延時間は各経路における伝送遅延の差を吸収するように
逐次設定される。35は高能率音声符号化装置(VX
C)であり、音声ユーザフレームに対してトランスコー
ディング等の処理を行う。36はデータサービス制御装
置(DSC)であり、データサービスフレームに対して
トランスコーディング等の処理を行う。37は中継網イ
ンターフェース装置であり、図示しない通信中継網、信
号中継網、同期中継網等との間で各種信号および信号の
やりとりを行う。ここで、基地局2の基地局プロセッサ
22から移動通信交換局3の交換局プロセッサ32に供
給される制御信号は、基地局プロセッサ22、基地局内
MSCインターフェース装置23およびMSC内基地局
インターフェース装置33を順次介して、交換局プロセ
ッサ32に伝送される。
【0009】交換局プロセッサ32から基地局プロセッ
サ22に供給される制御信号は、この逆の順で伝送され
る。また、移動局1から基地局2の基地局プロセッサ2
2に供給される制御信号は、移動局1、無線送受信装置
25、基地局変復調装置24を順次介して基地局プロセ
ッサ22に伝送される。基地局プロセッサ22から移動
局1に供給される制御信号は、この逆の順で伝送され
る。また、移動局1から移動通信交換局3内の交換局プ
ロセッサ32に供給される制御信号は、無線送受信装置
25、基地局変復調装置24、基地局内MSCインター
フェース装置23、MSC内基地局インターフェース装
置33,ダイバーシチハンドオーバトランク34を介し
て交換局プロセッサ32に伝送される。また、交換局プ
ロセッサ32から移動局1に供給される情報は、この逆
の順で伝送される。
【0010】2.実施形態の動作 2.1.無線フレーム同期設定 移動通信網を構成する各通信ノード(図示のものでは、
基地局2,4〜9および移動通信交換局3,11)にお
いては、各通信ノード内の無線フレーム同期装置21,
31により相互の無線フレーム同期位相調整が行われ
る。以下の説明においては、無線フレームの伝送につい
て不当な遅延が増大しないように、これらノード間の無
線フレーム同期位相誤差は、移動局1〜基地局2間の無
線フレーム間隔に対して、「1/2」未満であることと
する。例えば、無線フレーム間隔が「10msec」で
あれば、「5msec」未満の無線フレーム同期位相誤
差で全てのノード(基地局2,4〜9および移動通信交
換局3,11)が同期することになる。無線フレーム同
期装置21,31は、自ノード内の各装置に動作基準ク
ロックを配信する。動作基準クロックは、所定のクロッ
ク単位と周期とを有している。ここでは、クロック単位
は「0.625msec」、周期は「640msec」
であることとする。ここで、クロック単位の「16倍」
(ここでは0.625×16=10msec)を無線フ
レームクロックという。また、この無線フレームクロッ
ク毎に「0」〜「63」の範囲で巡回的にインクリメン
トされる番号を無線フレーム番号FNという。また、
「1」無線フレームクロック内でクロック単位毎に
「0」〜「15」の範囲で順にインクリメントされる番
号を無線フレームオフセット値OFSという。
【0011】なお、図1においては、各基地局が屋外の
無線電波を受信できない場所に設置されていることを考
慮して、各ノード間の無線フレーム同期位相調整を有線
伝送路を用いて実現しているが、例えばGPS等の無線
手段を用いて無線フレーム同期位相調整を行ってもよい
ことは言うまでもない。本明細書で使用するクロックに
関する「同期」と「同期誤差(または同期位相差)」に
ついて、日常使用している時計の例を用いて説明する。
世界中のあらゆる時計は一日24時間を刻み、同一の周
期と同一の単位を有する。ここで、基準時刻の異なる二
地点における時計を比較した場合、各々の地点における
時計の示す時刻は異なっている。この時計の示す時刻の
差が「同期誤差(または同期位相差)」に相当する。し
かし、この差は、時計の精度にもよるが、基本的にどの
任意の時刻においても保たれている。従って、この二つ
の時計は、一定の時間差を保ちながら「同期」している
と言える。
【0012】2.2.通信開始 2.2.1.発呼およびリンク設定 移動局1において発呼が行われた場合および内外のネッ
トワーク(図示せず)から移動局1に対する発呼が行わ
れた場合は、移動局1、基地局プロセッサ22および交
換局プロセッサ32間で制御信号が通信され、サービス
種別により必要となる通信リソースのハントおよび起動
が実行される。同時に、それらの通信リソースを結ぶ通
信リンクおよび付随制御リンクが移動通信システム内に
おいて設定される。ここで、通信リンクは、音声通信を
行う場合は、移動局1、無線送受信装置25、基地局変
復調装置24、基地局内MSCインターフェース装置2
3、MSC内基地局インターフェース装置33、ダイバ
ーシチハンドオーバトランク34、高能率音声符号化装
置35および中継網インターフェース装置37を順次結
ぶリンクである。一方、データ通信を行う場合は、高能
率音声符号化装置35に代えてデータサービス制御装置
36を介挿させたリンクになる。また、付随制御リンク
は、移動局1、無線送受信装置25、基地局変復調装置
24、基地局内MSCインターフェース装置23、MS
C内基地局インターフェース装置33、ダイバーシチハ
ンドオーバトランク34および交換局プロセッサ32を
結ぶリンクである。この付随制御リンクは、通信リンク
に付随して設定され、通信開始時および通信中における
第2コールの設定や、移動局〜基地局間の無線回線の設
定、ハンドオーバ等の呼制御、無線制御、モビリティ制
御に利用される。
【0013】ここで、図17、図18を参照し、各区間
における伝送フレームの名称およびその形態について説
明する。本実施形態では、基地局〜移動通信交換局間の
有線区間の伝送方式として、ATMのAAL Type 2伝送(ITU
-T I.363.2 勧告草案に明示)を用いているが、本実施
形態において提案する方式は、パケット、フレームリレ
ー、ATMのその他のAATType伝送等にも適用可能であ
る。ここでは、各装置における上りフレーム処理を例と
して説明する。10msec単位に分割されたユーザフ
レームは、移動局において符号化や変調等の無線区間の
ための処理が施され、無線フレームとして出力される。
無線フレームは、基地局において復調や復号化等の処理
を受けた後、無線フレーム番号FNおよび信頼度情報が
付与される。付与される無線フレーム番号FNおよび信
頼度情報の内訳を図19に示す。基地局〜移動通信交換
局間の伝送フレームを基地局交換局間フレームと呼ぶ。
基地局〜移動通信交換局間でATMのType 2伝送を用いた
場合、音声等のユーザフレーム長が短いものを低速度無
線回線で伝送した場合の無線フレーム(45oct以下)
は一つのType2 CPSパケットで伝送可能であるが、デ
ータ通信のようにユーザフレーム長が長いものを高速無
線回線で伝送した場合の無線フレーム(45octを超え
る)は一つのType 2 CPS パケットに収まらず、複数の
基地局交換局間フレームに分割されて伝送される。例で
は、一つの無線フレームが3分割され、それぞれがType
2 CPS パケットで伝送される。ダイバーシチハンドオ
ーバトランクにおいては、受信した有線フレームについ
て、基地局交換局間フレーム単位に選択合成しMSC内
フレームとして、高能率音声符号化装置35およびデー
タサービス制御装置36等のサービストランクに伝送さ
れる。MSC内フレームは、サービストランクでユーザ
フレームに復元され、各サービスに適した処理を受け、
中継フレームとして中継網に適した伝送フレームで送出
される。
【0014】2.2.2.パラメータ設定 ここで、図2および図15を参照し、ダイバーシチハン
ドオーバトランク34における動作の詳細を説明する。
まず、交換局プロセッサ32における通信制御部32−
1は、ハントした(リンク内に介挿した)ダイバーシチ
ハンドオーバトランク34のDHT制御部34−1に対
して、品質劣化測定関連パラメータ、同期外れ検出関連
パラメータ、タイミング補正関連パラメータ、DHOブ
ランチ情報、網側コネクション識別子、トラヒック情報
を通知する。ここで、品質劣化測定関連パラメータおよ
び同期外れ検出関連パラメータの例を図6に示す。ま
た、トラヒック情報の例を図7に示す。ここに品質劣化
測定関連パラメータとは、品質劣化の測定周期、その通
知閾値等のパラメータである。また、同期外れ検出関連
パラメータとは、同期外れであるとみなされる場合の連
続同期外れセル検出数等のパラメータである。また、ト
ラヒック情報とは、基地局〜移動通信交換局間の有線伝
送路において、ATM伝送を適用した場合の、セルが到達
する間隔および一タイミングにおける受信セル数等であ
る。これらのパラメータや情報は、各サービス毎に交換
局プロセッサ32において管理されている。
【0015】また、タイミング補正関連パラメータと
は、上/下無線フレーム番号補正値、上/下無線フレー
ムオフセット補正値から成り、記憶部32−2に含まれ
る「MSC〜BS間遅延時間管理表」(図5参照)に基
づいて算出される。なお、図5に示されている遅延時間
には、ノード間の最大無線フレーム同期位相誤差(5m
sec)も含まれている。また、基地局2と移動通信交
換局3との間で他の交換局を中継させる場合には、その
交換局を中継するために生ずる遅延も含まれる。次に、
図26を参照して、上/下無線フレーム番号補正値およ
び上/下無線フレームオフセット補正値の算出方法を説
明する。まず、下りフレームについては、(1)MSC
内のDHTは、オフセットタイミングを考慮し、MFC
−Mの動作基準クロックタイミングに最大揺らぎ遅延分
を加算したフレーム番号FNを付加し、BSにフレーム
を送出する。送出されたフレームは、BSにおいて受信
された後、(2)BS内のMDEにおいて、MFC−B
の動作基準クロックタイミングに従ったフレーム番号F
Nおよびオフセットタイミングで取り出し制御され、無
線フレーム番号として無線区間に送出される。また、上
りについては、無線フレームは、(3)BS内のTRX
において、MFC−Bの動作基準クロックに従ったオフ
セットタイミングで受信され、MDEにおいてMDC−
Bの無線フレーム番号FNを付加してMSCに送出され
る。送出されたフレームは、(4)MSC内のDHTに
おいて、MFC−Mの動作基準クロックに最大ゆらぎ遅
延分を減算したフレーム番号FNおよびオフセットタイ
ミングで取り出し制御され、後段装置に送信される。
【0016】次に、移動局1が基地局2,4を介して、
音声通信のダイバーシチハンドオーバを実行することを
想定し、これらの具体的な算出例を説明する。かかる場
合、図5のBS1,2(基地局2,4)の欄によれば、
遅延時間は「30msec」および「38msec」で
あるから、最大伝送遅延時間として「38msec」が
選択される。すなわち、基地局2,4を介して到着する
無線フレームの揺らぎを吸収するために、上りフレーム
取出し制御部34−8における最大伝送遅延時間が「3
8msec」に設定される。なお、ダイバーシチハンド
オーバの実行想定範囲を限定せず、表中の全ての基地局
に対して無線フレームの揺らぎを吸収する場合には、最
大伝送遅延時間を表中の最大値の「40msec」に設
定すればよい。さて、「38msec」を無線フレーム
クロックに換算すると、「3」無線フレームクロック+
「13」無線フレームオフセットに相当する。従って、
上り無線フレーム番号補正値は「3」に、上り無線フレ
ームオフセット補正値は「13」に各々設定される。下
り無線フレーム番号補正値および下り無線フレームオフ
セット補正値も、同値に設定される。但し、上下回線で
遅延特性が異なる場合には、「MSC〜BS間遅延時間
管理表」において上下別の値が記憶されているため、こ
れらの値に基づいて、上下無線フレーム番号補正値およ
び上下無線フレームオフセット補正値に対して別々の値
が設定される。
【0017】上り無線フレーム番号補正値および上り無
線フレームオフセット補正値は、交換局無線フレーム同
期装置31から出力される動作基準クロックに対して減
算補正に用いられる。一方、下り無線フレーム番号補正
値および下り無線フレームオフセット補正値は、動作基
準クロックに対して加算補正に用いられる。また、上記
DHOブランチ情報とは、ダイバーシチハンドオーバ用
としてダイバーシチハンドオーバトランク34に接続さ
れる回線の数およびコネクション識別子から成る。ここ
で、上述した網側コネクション識別子とは、ダイバーシ
チハンドオーバトランク34に接続されるネットワーク
側のコネクション識別子の意味である。これらは、コネ
クション管理表(図4)として、交換局プロセッサ32
内で管理されており、上りの選択合成、下りの複製分配
を行う際のコネクション数やフレームの識別に用いられ
る。以降、図27,図29を参照して下りフレーム処理
の詳細説明を行う。
【0018】2.3.移動通信交換局3内の下りフレー
ム処理 さて、ネットワーク側より中継網インターフェース装置
37を介してダイバーシチハンドオーバトランク34に
無線フレーム単位を考慮して分割された下りMSC内フ
レームが供給されると、該MSC内フレームは下りフレ
ーム受信部34−2で受信される。次に、下りフレーム
取出し制御部34−3においては、受信されたMSC内
フレームの取出しが行われる。その際の取出しタイミン
グは、DHT制御部34−1通知される下り無線フレー
ムオフセット補正値を用いて補正したタイミングに従
う。すなわち、MSC内フレームは、「16」から下り
無線フレームオフセット補正値を減算したタイミングで
取り出される。例えば下り無線フレームオフセット補正
値が「13」であった場合には、「16−13=3」と
なるから、交換局無線フレーム同期装置31から供給さ
れる各無線フレームクロックの周期内で「3」番目の動
作基準クロックに同期してMSC内フレームが取り出さ
れることになる。また、MSC内フレームとして取り出
されるセル数やセル間隔はトラヒック情報に従って設定
される。なお、このセル間隔は、基本的には無線フレー
ム間隔の整数倍である。さて、下りフレーム取出し制御
部34−3によってMSC内フレームが取り出される
と、下りフレームFN付与部34−4は該MSC内フレ
ームに無線フレーム番号FNを付与する。
【0019】ここで、付与される無線フレーム番号FN
は、交換局無線フレーム同期装置31から通知される動
作基準クロックの無線フレーム番号FNに下り無線フレ
ーム番号補正値(上記例では「3」)と、さらに先に無
線フレームオフセットタイミングとして補正した分の
「1」を加算し、しかる後に加算結果を「64」で除算
した余に等しい。このように、本実施形態においては、
下りフレーム受信部34−2においては下り無線フレー
ムオフセット補正値に基づいて動作基準クロック単位の
タイミング補正が行われ、下りフレームFN付与部34
−4においては無線フレームクロック単位の補正が行わ
れる。そして、基地局内における下り無線フレームの取
出し処理は、基地局無線フレーム同期装置21から通知
される動作基準クロックの無線フレーム番号FNおよび
無線フレームオフセット補正値「0」のタイミングで行
えばよいため、かかる処理を簡易に実行させることがで
きる。
【0020】次に、下りフレーム複製部34−5は、D
HT制御部34−1から通知されるDHOブランチ情報
(図4)に基づいて、ダイバーシチハンドオーバ中のブ
ランチ相当数分のMSC内フレームを複製し、複製した
フレームを基地局交換局間フレームとし、各ユーザフレ
ームのアドレス情報として、各ブランチに対応したコネ
クション識別子を付与する。図1の例にあっては、基地
局2,4を介して移動局1に対するダイバーシチハンド
オーバが行われるから、ブランチ数は「2」である。さ
らに、MSC内フレームおよび有線フレームがATMセル
で伝達される場合には、各セルが1回複製され、オリジ
ナルのセルと複製されたセルのうち一方には基地局2の
コネクション識別子が付与され、他方には基地局4のコ
ネクション識別子が付与されることになる。このよう
に、必要に応じて複製された基地局交換局間フレーム
は、下りフレーム送出部34−6に供給される。そし
て、各有線フレームに付与されたコネクション識別子に
基づいて、MSC内基地局インターフェース装置33を
介して、各有線ブランチすなわち基地局2,4に各基地
局交換局間フレームが送出される。
【0021】2.4.基地局内の下りフレーム処理 次に、MSC内基地局インターフェース装置33を介し
て基地局2に下り基地局交換局間フレームが供給された
後の動作を図27を参照し説明する。供給された下り基
地局交換局間フレームは、基地局内MSCインターフェ
ース装置23によって受信され、さらに基地局変復調装
置24内の下りフレーム受信部24−1において受信さ
れ、下りフレーム取出し制御部24−2に供給される。
ここでは、該下り基地局交換局間フレームの中から、基
地局無線フレーム同期装置21から通知される動作基準
クロックに従った基地局交換局間フレームが取り出され
る。通信開始時の通信同期設定の基準となる基地局(上
記例では基地局2)における基地局交換局間フレームの
取出しは、動作基準クロックの無線フレームオフセット
値OFSが「0」であるタイミングでフレームの取出し
が行われる。そのタイミングで取り出すべき基地局交換
局間フレームが存在しない場合には、次のタイミング
(「1」無線フレームクロック周期後)まで待機され、
再度基地局交換局間フレームの取出しが試みられること
になる。通信開始時、または通信中にダイバーシチハン
ドオーバ用に追加されたブランチを収容する従たる基地
局(上記例では基地局4)においては、移動局と通信同
期設定の基準となる基地局(上記例では基地局2)との
間で送受される無線フレームのタイミングに、該従たる
基地局の無線送受信タイミングを合わせるような処理が
行われる。
【0022】これは、移動通信網を構成する各通信ノー
ドが、有線伝送路を用い、5msec未満の誤差で無線
フレーム同期位相調整を行っている場合に、移動局にお
いてダイバーシチハンドオーバの最大比合成処理を行う
ためには、ダイバーシチハンドオーバ中の各基地局から
到達する無線フレームには最大5msec程度のばらつ
きがあるために、その分だけ受信バッファを設ける必要
がある。しかし、この受信バッファの増大は、移動局の
小型化の弊害となるために、この最大5msecで生ず
る誤差を従たる基地局が無線フレームオフセット値を基
準の「0」から前後させることによって、最大「0.6
25msec」程度まで減少させることを目的とする。
通信同期設定の基準となる基地局と従たる基地局との無
線フレーム同期位相誤差は、移動局がダイバーシチハン
ドオーバを起動する際に測定される。すなわち、移動局
における通信中の無線フレームと、新たに追加しようと
する従たる基地局の報知チャンネル等の無線フレームと
の同期位相誤差が測定される。
【0023】この測定結果は、移動通信交換局を介し
て、従たる基地局に通知される。これにより、従たる基
地局の無線フレームオフセット値の微調整が可能であ
る。この微調整のために、無線フレームクロック単位を
またがる場合は、該基地局における無線フレーム番号F
N自体もシフトされる。さて、図3に戻り、取り出され
た基地局交換局間フレームが下りフレーム処理部24−
3に供給されると、無線区間の誤り保護のため符号化処
理や無線送信のための変調等が行われ、無線フレームが
形成される。そして、形成された無線フレームは、無線
送受信装置25を介して、各基地局のゾーン内に送信さ
れる。移動局1においては、ダイバーシチハンドオーバ
が行われている場合は、複数の基地局2,4からの無線
フレームが受信される。そして、最大比合成後に移動局
1内でユーザフレームの処理が行われる。なお、下りフ
レーム受信部24−1は、その内部のバッファに格納さ
れている基地局交換局間フレームに付与されている無線
フレーム番号FNを監視する。そして、下りフレーム取
出し制御部24−2と連携して取り出すべき無線フレー
ム番号FNを有する基地局交換局間フレームが遅れてい
る旨が検出された場合には、「フレーム遅れ」が発生し
たと判定される。かかる判定がなされた場合には、該基
地局から、ダイバーシチハンドオーバトランク34に対
して、「下りFN補正要求」が供給される。
【0024】この下りFN補正要求がダイバーシチハン
ドオーバトランク34に供給されると、DHT制御部3
4−1においては下り無線フレーム番号補正値が更新さ
れる。この更新された下り無線フレーム番号補正値は、
下りフレームFN付与部34−4に通知され、以後の基
地局交換局間フレームに付与される無線フレーム番号F
Nに反映される。かかる処理を下りFNスライド処理と
いう。以下、図35を参照して下りFNスライド処理の
詳細について説明する。この処理は、基地局の下りフレ
ーム受信部24−1および下りフレーム取出し制御部2
4−2において取り出しタイミングに遅延して到達した
フレームを定常的に検出した場合に、ダイバーシチハン
ドオーバトランク34が下り向けに付与する無線フレー
ム番号FNを変更することにより同期を回復する処理で
ある。下りFNスライド処理においては、複数基地局に
おける下り無線フレーム番号FNと無線区間に送出され
た情報との不一致を防ぐ必要がある。この不一致を防止
するためには、基地局間でFNスライド量やスライドタ
イミングの意識合わせの手順を設けることが考えられる
が、本実施形態においては、個々の基地局の下りフレー
ム受信部24−1で下りFNスライド処理を行うのでは
なく、遅延を検出した基地局から情報配分元のダイバー
シチハンドオーバトランクに通知を行い、ダイバーシチ
ハンドオーバトランクの下りフレームFN付与部34−
4において下りFNスライド処理を行う。そこで、基地
局およびダイバーシチハンドオーバトランクの双方の動
作について詳述する。
【0025】2.4.1.基地局の動作 基地局においては、基地局無線フレーム同期装置21か
ら供給される動作基準クロックに従い、受信バッファか
ら所定の無線フレーム番号FNを有するユーザフレーム
を取り出す。下りフレーム受信部24−1および下りフ
レーム取出し制御部24−2において、取出しタイミン
グに遅延して到達したユーザフレームが検出されると、
下りFN補正要求通知情報が生成され、上りフレーム送
信部24−10からMIF23を介して、MSC内のD
HTに対して、ユーザ信号ルートでFN補正情報が通知
される。別ルートの通知方法として、制御信号ルートで
通知することも可能である。その場合は、取り出しタイ
ミングに遅延して到達したユーザフレームが検出される
と、基地局内のMDEからPRC−B22に下りFN補
正要求が伝えられ、PRC−B22からPRC−M32
に制御信号として下りFN補正要求が通知される。その
後、MSC内でPRC−M32からDHT内のDHT制
御部34−1に下りFN補正要求が伝えられ、最終的に
下りフレームFN付与部34−4において下りスライド
処理が実行されて下りFN補正要求が出力される。
【0026】この下りFN補正要求を制御信号またはユ
ーザ信号を用いてダイバーシチハンドオーバトランクに
通知した場合の得失を述べる。ここで、制御信号を用い
る場合は、その実行における遅延時間や制御プロセッサ
の負荷が増大する可能性がある。また、ユーザ信号を用
いる場合には、無線区間から受信した上りユーザフレー
ムに下りFNスライド要求を含ませる場合と、通知専用
ユーザフレームを用いる場合とが考えられる。前者の場
合は、例えばパケットのようにユーザフレームが間欠的
に送出される時に下りFNスライド要求を通知できなく
なる可能性がある。一方、後者の通知専用ユーザフレー
ムを用いる場合は、トラヒックは増大するが、高速にし
かも確実に必要なタイミングで通知を行うことが可能で
ある。この通知専用ユーザフレームを、「下り有線同期
外れ通知ユーザフレーム」と呼ぶ。下り有線同期外れ通
知ユーザフレームは、上りユーザフレームの送出とは独
立に送出される。また、下り有線同期外れ通知ユーザフ
レームに下りFNスライド量を含めて、ダイバーシチハ
ンドオーバトランクに通知してもよい。
【0027】2.4.2.ダイバーシチハンドオーバト
ランクの動作 無線区間においては、有線区間の全てのブランチがダイ
バーシチハンドオーバの合成利得に寄与していることを
前提として送信電力制御が行われる。従って、複数のブ
ランチ中の1ブランチから下りFNスライド要求が供給
された場合であっても、下りフレームFN付与部34−
4は、この要求を下りFNスライド処理のトリガにす
る。下りフレームFN付与部34−4は、下り有線同期
外れ通知ユーザフレームすなわち下りFNスライド要求
を受信すると、一定量(もしくは通知された下りFNス
ライド量)だけ、下り無線フレーム番号補正値を補正す
る。但し、一回の処理における下りFNスライド幅は、
検出された遅延幅に拘らず、所定の下りFNスライド刻
み幅パラメータ以下の値に制限される。さらに、通信開
始から終了までの累計の下りFNスライド幅は、所定の
下りFNスライド最大幅パラメータ以下の値に制限され
る。下りFNスライド幅の累計が下りFNスライド最大
幅パラメータを超えた場合は、DHT制御部34−1
は、下りFNスライド最大幅超過アラームを交換局プロ
セッサ32に報告する。アラーム報告後は、交換局プロ
セッサ32から応答が返送されるが、この応答が返送さ
れるまでは、基地局から下りFNスライド要求を受信し
たとしても下りFNスライド処理は実行されない。すな
わち、この期間中は下りFNスライド最大幅超過アラー
ムは停止される。
【0028】これらの下りFNスライド処理のためのパ
ラメータは、交換局プロセッサ32に記憶されたFNス
ライド処理パラメータ管理表でサービス種別毎にFNス
ライドのスライド幅と最大幅が通信中サービスに与える
影響を鑑みて、適した値が管理されており、下りフレー
ムFN付与部34−4はこの情報を参照して下りFNス
ライド処理を実行する。例えば、音声サービスであれ
ば、VXC35における遅延吸収能力や、消失フレーム
補充能力を考慮してFNスライド幅を設定し、スライド
最大幅は通話に生じる遅延の影響を考慮して設定すれば
よい。また、データサービスであれば、DSC36の遅
延吸収能力や、複数フレーム(例えば8フレーム)にわ
たる誤り訂正を行っていれば、そのフレーム周期を考慮
することで、フレーム欠損の影響を最小限にできる。
尚、1回のFNスライド実行量をFNスライド幅に限定
した場合に、それ以上の到達遅延がフレーム受信側で生
じていた場合には、複数回にわたって、FNスライドが
実行される。この時、複数回のFNスライドがすべて実
行するまで、通信が有線同期外れのために中断している
訳ではなく、FNスライド実行経過段階においても、ダ
イバーシティハンドオーバ中であれば、有線同期外れの
生じていない他のブランチ経由で通信が可能である。F
Nスライド処理パラメータ管理表の一例を図32に示
す。
【0029】下りFNスライド処理における動作の概要
を図36を用いて説明する。図36において、ダイバー
シチハンドオーバトランク34と基地局2との間には同
期位相は0であるとする。但し、基地局4はダイバーシ
チハンドオーバトランク34との間に同期位相誤差があ
り、基地局4の動作基準クロックは基地局2の動作基準
クロックに対して、1クロック単位(OFS)だけ遅延
している。また、ダイバーシチハンドオーバトランク3
4から基地局2および4までの最大ゆらぎ遅延時間は、
各38msec(3フレームクロック(FN)+13ク
ロック単位(OFS)に相当する)であるとする。ま
た、下りFNスライド刻み幅パラメータは「1」、下り
FNスライド最大幅パラメータは「5」であることとす
る。最大ゆらぎ遅延時間が38msecであるから、基
地局2で無線フレーム番号FN=6,OFS=0(時刻
t2)において取り出されるべきフレームは、ダイバーシ
チハンドオーバトランク34においては、FN=2,O
FS=3のタイミング(時刻t1)で出力される。
【0030】しかし、図示の例においては、時刻t2より
も若干遅れた時刻t3にフレームが検出された。なお、基
地局4においては同フレームが正常なタイミング(FN
=5,OFS=15)で検出されている。この場合、基
地局2からダイバーシチハンドオーバトランク34に対
して、下り有線同期外れ通知ユーザフレームが送信され
る。これがFN=10(下り有線同期外れ通知ユーザフ
レームは、ユーザフレームに識別子を設けてFNに従っ
た取り出し制御の対象とせずに、受信と同時に処理を起
動させても良い。)においてダイバーシチハンドオーバ
トランク34に受信されると、(時刻t4)以降のフレー
ムに付与される無線フレーム番号FNに対してスライド
処理が施される。すなわち、FN=10,OFS=3
(時刻t5)において送信されるフレームは、以前であれ
ば無線フレーム番号FN=14が付与される筈であった
が、ここではFN=15が付与される。これにより、以
後、ダイバーシチハンドオーバトランク34から基地局
2へのフレーム同期は回復する。次に図28、図30を
考慮して上りフレーム処理の詳細説明を行う。
【0031】2.5.基地局内の上りフレーム処理 図3において、移動局1から上り無線フレームが送信さ
れると、ダイバーシチハンドオーバ中の各基地局におい
て、無線送受信装置25によって該上り無線フレームが
受信されMDE内の上りフレーム受信部24−5に送ら
れる。そして、上りフレーム取出し制御部24−6で
は、通信開始時に通信同期設定の基準となった基地局
(上記例では基地局2)にあっては、動作基準クロック
の無線フレームオフセット値OFSが「0」であるタイ
ミングで無線フレームの取出しが行われる。そのタイミ
ングで取り出すべき無線フレームが存在しない場合に
は、次のタイミング(「1」無線フレームクロック周期
後)まで待機され、再度無線フレームの取出しが試みら
れることになる。従たる基地局すなわち基地局4におい
ては、基地局2との無線フレーム同期位相差(これは移
動局で測定され移動通信交換局より通知される)相当の
無線フレームオフセット値OFSを、基地局4の有する
動作基準クロックのタイミング「0」より調整したタイ
ミングで無線フレームの取出しが行われる。なお、この
微調整した無線フレームオフセット値OFSが無線フレ
ームクロックに亙る場合は、無線フレーム番号FN自体
もシフトされる。(図28)これらの位相差に伴う調整
処理は上りのそれと同様である。
【0032】さて図3に戻り、取り出された無線フレー
ムが上りフレーム処理部24−7に供給されると、無線
区間の誤り保護のため復号化処理や無線受信のための復
調等が行われ、無線フレームが基地局〜交換局間フレー
ムに変換される。また、上りフレーム処理部24−7に
おいては、無線フレームの受信状態が品質パラメータと
して評価される。次に、上りフレーム信頼度情報付与部
24−8においては、先に得られた品質パラメータが基
地局〜交換局間フレームに付加される。この基地局〜交
換局間フレームが上りフレームFN付与部24−9に供
給されると、該基地局〜交換局間フレームに無線フレー
ム番号FNが付与される。ここで、付与される無線フレ
ーム番号FNは、基地局無線フレーム同期装置21から
通知される動作基準クロックの無線フレーム番号FNに
等しい。但し、従たる基地局において先の無線フレーム
同期位相微調整の結果、無線フレーム番号FNをシフト
した場合には、シフトした無線フレーム番号FNが付与
される。無線フレーム番号FNが付与された基地局〜交
換局間フレームは、上りフレーム送信部24−10を介
して基地局内MSCインターフェース装置23に供給さ
れ、さらに移動通信交換局3に供給される。
【0033】2.6.移動通信交換局3内の上りフレー
ム処理 次に、図2において、ダイバーシチハンドオーバトラン
ク34の上りフレーム受信部34−7においては、各基
地局から到着した基地局交換局間フレームを受信する。
上りフレーム取出し制御部34−8は上りフレーム受信
部より、DHT制御部34−1より通知されるDHOブ
ランチ情報(図4)に基づき、各ブランチ対応のコネク
ション識別子をも持つもので、かつ、上り無線フレーム
番号補正値に従って交換局無線フレーム同期装置31か
ら通知される基準クロックを補正した無線フレーム番号
FNを持つものを取出し、上りフレーム比較部34−9
に供給する。また、受信したフレームが下り有線同期外
れ通知ユーザフレームである場合には、DHT制御部3
4−1に通知を行う。この取り出しタイミングは、DH
T制御部34−1より通知される上り無線フレームオフ
セット補正値を用いて算出したタイミングに従う。この
取り出しタイミングの調整は、先の上りフレームFN付
与部24−9の処理に、基地局−移動通信交換局間のゆ
らぎ遅延を加味して取り出しを実行するためのものであ
る。
【0034】上記例にあっては、上りフレーム取出し制
御部34−8の取り出しタイミングは、上り無線フレー
ムオフセット補正値のタイミングを「13」に相当する
タイミングになる。また、取り出し対象の基地局交換局
間フレームの無線フレーム番号FNは交換局無線フレー
ム同期装置31から通知される基準クロックの無線フレ
ーム番号FNにDHT制御部34−1から通知される下
り無線フレーム番号補正値「3」を減じた値である(図
30)。なお、移動通信交換局3は、上りフレーム受信
部34−7のバッファに格納されている基地局交換局間
フレームに付与されている無線フレーム番号FNを監視
する。そして、取り出すべき無線フレーム番号FNを有
する基地局交換局間フレームが定常的に遅れてきている
ことを検出した場合には、基地局交換局間フレーム遅れ
が発生したと判断し、DHT制御部に対して基地局交換
局間フレーム同期補正報告を行うとともに、上り無線フ
レーム番号補正値を更新する。これにより、以降の取り
出し対象の無線フレーム番号FN値は適正な値に変更さ
れる。この処理を「上りFNスライド処理」と呼ぶ。な
お、基地局交換局間フレームの取出し頻度(基地局交換
局間フレームをATM伝送した場合の例では、取出しセル
数およびセル間隔)は、DHT制御部34−1より通知
されるトラヒック情報に従って決定される。
【0035】ここで、上りFNスライド処理の詳細を説
明する。この処理は、上りフレーム受信部34−7およ
び上りフレーム取出し制御部34−8において取り出し
タイミングに遅延して到達したフレームが検出される
と、以降の基地局交換局間区間のフレーム同期を回復す
る処理である。なお、無線区間においては、基地局交換
局間区間の全てのブランチがダイバーシチハンドオーバ
の合成利得に寄与していることを前提として送信電力制
御が行われる。従って、複数のブランチ中の1ブランチ
が遅延した場合であっても、これを上りFNスライド処
理のトリガにする。また、遅延しているブランチが複数
存在する場合は、遅延幅の大きいブランチに合わせて上
りFNスライド処理が実行される。上りFNスライド処
理で用いられるパラメータには、検出された遅延幅に関
係せず一回の処理における上りFNスライド幅を制限す
るパラメータ(上りFNスライド刻み幅パラメータ)
と、通信開始から終了までの累計の上りFNスライド幅
を制限するパラメータ(上りFNスライド最大幅パラメ
ータ)とが用いられる。なお、上りFNスライド幅の累
計が上りFNスライド最大幅パラメータを超えた場合に
は、DHT制御部34−1は上りFNスライド最大幅超
過アラームを交換局プロセッサ32に報告する。アラー
ム報告後は、交換局プロセッサ32から応答が返送され
るが、この応答が返送されるまでは、以降の受信フレー
ムの取出しにおいてフレームの遅延を検出したとして
も、上りFNスライド処理は実行されない。すなわち、
この期間中は上りFNスライド最大幅超過アラームは停
止される。
【0036】これらの上りFNスライド処理のためのパ
ラメータは、交換局プロセッサ32に記憶されたFNス
ライド処理パラメータ管理表でサービス種別毎に管理さ
れており、上りフレーム取出し制御部34−8はこの情
報を参照して上りFNスライド処理を実行する。FNス
ライド処理パラメータ管理表の一例を図32に示す。上
りFNスライド処理における動作の概要を図33,図3
4に示す。図34において、細実線は基地局4からダイ
バーシチハンドオーバトランク34への許容遅延内のフ
レームフローであり、太実線は基地局2からダイバーシ
チハンドオーバトランク34への許容遅延を超えたフレ
ームのフレームフローである。この例における最大ゆら
ぎ遅延条件および各基地局における同期位相誤差、FN
スライド関連パラメータは、下りFNスライドの説明で
用いた基地局2において無線フレーム番号FN=2が付
与されたフレームは許容遅延を超えているため、仮に正
常な制御が行われた場合は、FN=6,OFS=13の
タイミングでFN=3のフレームが取り出されるが、こ
の場合は「1」FNだけスライドしているため、このタ
イミングではFN=2のフレームが取り出される。尚、
ここでダイバーシチハンドオーバ中であって、FN=2
のフレームの重複取り出しを望まない場合には、取り出
しを1回スキップして、FN=3から取り出しを再開し
ても良い。これにより、以後、基地局2からダイバーシ
チハンドオーバトランク34へのフレームの同期は回復
する。
【0037】次に、上りフレーム比較部34−9は、各
ダイバーシチハンドオーバ中の各ブランチから取得した
基地局交換局間フレームについて、無線フレームに対応
して付加されている信頼度情報を参照し、これらを比較
し選択合成を行う。その詳細を図19を参照して説明す
る。まず、図19に、無線フレームに対応して基地局〜
交換局間フレームに付加される無線フレーム番号FN
と、信頼度情報のフォーマット例を示す。信頼度情報
は、無線同期外れ判定ビット(Sync)、CRC判定
ビット(CRC)、受信SIR値(Con)、レベル劣
化判定ビット(Level)、BER劣化判定ビット
(BER)から成る。また、リザーブビット(RES)
は、機能拡張に使用される。例えば、前述の下り有線同
期外れ通知ユーザフレームと通常のユーザフレームとの
識別に用いても良い。
【0038】上りフレーム比較部34−9における選択
合成は受信SIR値の大小とCRC判定ビットに基づい
て判定される。具体的には、CRC OKがある場合に
は、その中で受信SIR値の最も高いものが選択され、
すべての候補がCRC NGの場合には、全ての中で受
信SIR値の最も高いものが選択される。また、CRC
NGフレームしか存在しないときには、複数フレーム
間のビットデータを比較して、ビット値の多数決判定や
論理演算を行って、フレーム合成を行ってもよい。但
し、全てブランチから到達する有線フレームの信頼度情
報に無線同期外れ判定ビットが設定されていた場合に
は、通信同期外れの処理を行う。この選択合成の基本動
作を図21に示す。次に、上りフレーム分析部34−1
0は、選択合成後の通信品質を無線フレームを一単位と
して統計的に算出し、基準FER(フレームエラーレー
ト)を満たさなくなった場合に交換局プロセッサ32に
品質劣化アラーム信号を送信する。品質の劣化測定関連
パラメータ(図6)は、呼設定時にダイバーシチハンド
オーバトランク34から通知される。
【0039】無線区間同期外れについては無線フレーム
同期外れ判定ビットを監視し、無線フレーム同期外れが
連続N回(N=自然数)を上回った場合にPRC−Mに
通信同期はずれアラーム信号を送信する。無線フレーム
連続同期外れ回数はコネクション設定時にDHT制御部
から通知される。ここで、図8〜10を参照して、アッ
プダウンカウンタを用いた簡単な品質測定方法について
示す。まず、図8を用いて基本的な動作原理を説明す
る。一以上の基地局交換局間フレームで伝送される無線
フレームをN無線フレーム受信した中に品質劣化フレー
ムがMフレーム含まれる場合のFERはM/Nで表すこ
とができる。図8ではFER品質測定の方法として、N
無線フレームを受信する中にCRCNGフレームを2以
上含まないことを監視することによってFER≦1/N
を監視する。FER≦1/6を監視するためにN=6と
設定した場合に、CRCNGフレームを受け取った場合
にカウンタ値を5加算し、CRC OKフレームを受け
取った際のカウンタ値を1減算する。
【0040】この場合に監視部はカウンタ値が5を越え
ないことを監視することによって、FER≦1/6を監
視することができる。このNを可変設定可能とすれば、
10 -4の監視のためにはN=10000フレームと設定
すればよい。但し、品質規定が高品質であるために、N
が非常で大きな数になる場合もある。例えばN=100
000フレームでは1無線フレームの受信周期が10m
sであったとすると、10ms×100000=約16
分となり、通信の平均保留時間を越えて無線フレーム監
視周期を設定しても有効に測定できないことが考えられ
る。従って、N=0を設定することにより1回目のCR
C NGフレーム受信で品質劣化アラームカウンタを加
算することができるようにする。図9および図10に以
上のことを考慮した処理フローを示す。REPORTFE
Rは規定FERを上回った回数をカウントし、或る回数
に達した場合にPRC−Mに品質劣化を通知するための
保護段数である。これは品質劣化が頻繁に生じるような
特性を持っている場合に、PRC−Mの報告頻度を加減
するためのもである。また、REPORTSOUTは連続無
線フレーム同期外れの回数である。選択合成の同期外れ
がこの回数分連続で起こった場合に通信同期外れを通知
するための保護段数である。
【0041】尚、図8〜図10にはアップダウンカウン
タを用いた品質測定方法を例示したが、それ以外の方法
で品質測定・同期外れを検出してもよい。例えば、一定
ウインドウ幅を設けて、そのウインドウ内の品質測定を
行うようなウインドウスライド方式が考えられる(その
ような場合には、品質劣化測定関連パラメータは、上述
した例とは異なった設定方法となる)。次に、上りフレ
ーム送出部34−11は、MSC内フレームに網側コネ
クション識別子を付与し、該MSC内フレームをサービ
ストランクへ送出する。MSC内フレームは、サービス
に応じた処理を行うサービストランク(例えば、音声の
場合には高能率音声符号化装置35、データサービスの
場合にはデータサービス制御装置36)に送信される。
これらサービストランクで処理されたMSC内フレーム
は、中継フレームとして、中継網インターフェース装置
37経由で中継網12に接続され、目的地にルーチング
される。但し、移動局同士で通信を行う場合には、品質
向上、遅延削減、トランクソース節減等の理由により、
必要に応じてサービストランクをバイパスする処理が行
われる。
【0042】ダイバーシチハンドオーバによりブランチ
を追加/削除する場合には、交換局プロセッサ32は追
加削除対象ブランチのコネクション識別子をDHT制御
部34−1に通知し、さらにDHT制御部34−1は追
加削除対象ブランチのコネクション識別子を関連内部機
能部に通知する。これによりDHT内における処理が更
新される。また、上りフレーム分析部34−10におい
ては、品質測定結果がリセットされ、再度最初から測定
が開始される。さて、これまで、下りフレーム処理、下
りFNスライド処理、上りフレーム処理、上りFNスラ
イド処理の説明の中では説明の簡略化のため、通信同期
設定の基準となる基地局におけるフレームの送受信タイ
ミングを「0」乃至「15」に自由に設定した場合であ
っても、前述までのフレーム同期制御が同様に可能であ
ることは言うまでもない。通信システムの運用者は、通
信呼毎にこの基準オフセットタイミングについて、
「0」乃至「15」でランダムもしくは意図的に割り振
ることにより、通信装置の負荷や伝送路を分散的に使用
でき、統計多重効果を得ることが出来る。
【0043】2.7.ハンドオーバ制御 以降このダイバーシチハンドオーバトランク34を用い
た、移動通信におけるハンドオーバについて述べる。ま
ず、ハンドオーバの分類について、(a)制御範囲、
(b)周波数、(c)ハンドオーバブランチ制御の3つ
の観点から説明する。
【0044】(a)制御範囲から見た分類 ・制御範囲から見た分類を図22に示す。 図22において、まず、移動通信交換局内に制御が閉じ
たハンドオーバか、移動通信交換局間に制御がまたがる
(局間)ハンドオーバかによってハンドオーバの種類が
大別されている。前者の移動通信交換局内のハンドオー
バについては、さらに、基地局内(セル内)に制御が閉
じたハンドオーバであるか、基地局間(セル間)のハン
ドオーバであるかによって分類されている。さらに、セ
ル内のハンドオーバについては、一基地局内に複数のセ
クタが存在する場合は、セクタ内かセクタ間かによって
細分されている。尚、移動通信交換局(MSC)間をま
たがるハンドオーバ(MSC局間ハンドオーバ)は、セ
クタ間ハンドオーバに分類されるが、図20に示す接続
構成のように在圏移動通信交換局(MSC−V)は、加
入者線延長方式によりアンカ移動通信交換局(MSC−
A)と接続され、選択合成はアンカ移動通信交換局で実
行されることになる。また、図38に示すようにMSC
局間ハンドオーバが実行され、複数のMSCにまたがっ
た通信が行われると伝送遅延が増大し、DHTでの揺ら
ぎ遅延吸収範囲を超える可能性が高まる。この場合、前
述したFNスライド処理を行い、同期回復を計る。
【0045】(b)周波数からみた分類 ・同周波ハンドオーバ:同周波間で行うハンドオーバ ・異周波ハンドオーバ:異周波間で行うハンドオーバ (c)ハンドオーバブランチ制御から見た分類 ・ダイバーシチハンドオーバ(DHO):ダイバーシチ
状態を保ちながら実行されるハンドオーバ(ブランチ追
加、削除、追加削除) ・ブランチ切り替えハンドオーバ:通信中のハンドオー
バブランチを全て切断し、通信瞬断後新たなブランチで
通信を再開するハンドオーバ。 ・再接続型ハンドオーバ:通信中のハンドオーバブラン
チが全て同期外れとなり、通信中断後、新たに同期確立
した新たなブランチで通信を再開するハンドオーバ。 ・ハンドオーバブランチ制御別のハンドオーバブランチ
状態を図23に示す。 上記(a)〜(c)の各分類名を順につなぎ合わせるこ
とにより、ハンドオーバを呼称することができる。
(例:セル内セクタ間異周波Br切替HO、セル間追加
/削除DHO 等)
【0046】ここで、再接続型ハンドオーバとは、移動
局と基地局との通信が無線同期外れになった場合に、ネ
ットワーク側は中継回線を一定期間保留し、移動局側は
周辺基地局のサーチを行う方式である。所定の保留期間
を経過するまでに移動局が新たな基地局(または以前に
通信していた基地局)からの報知チャンネルを発見する
と、この移動局は保留されていた中継回線に接続され
る。また、これと同様の目的を達成するものとして、再
発呼型ハンドオーバを採用することもできる。この方式
において再発呼を行う際に、移動局は、以前の通信状態
の情報を含む再発呼信号を基地局に送信する。これによ
り、基地局においては、以前の通信状態を取得すること
ができる。図24、図25は、移動通信に於いて起動さ
れるハンドオーバのトリガとハンドオーバ種類の対応の
例を示した表である。図24、図25の縦のパラメータ
である。種別「狭義」の大分類の3つのトリガについて
本実施形態との関係を説明する。
【0047】(1)伝搬損失測定によるDHO起動 伝搬損失測定は下りについて移動局で測定される。移動
局は通信中のセクタのとまり木チャンネルに報知される
自セクタおよび周辺セクタの出力電力と現在MSで受信
している受信電力から伝搬損失を計算する。その後、低
伝搬損失セクタ順に候補を選出しセルコンディションレ
ポート/ハンドオーバトリガとしてMSCに報告する。
(報告タイミングは候補に差分が生じた場合を想定)先
に述べたように、ダイバーシチハンドオーバとは、移動
局が無線ゾーン間を移動する際に、ハンドオーバ元回線
を解放せずに同周波数帯域ハンドオーバ先回線を設定
し、サイトダイバーシチを実行するハンドオーバであ
る。サイトダイバーシチによる通信品質向上分を送信パ
ワーの低減にまわすことにより、干渉量を低減して無線
区間容量を増加させることが可能である。ダイバーシチ
ハンドオーバ(DHO)ブランチの追加/削除は、通信
中ブランチの伝搬損失値と追加/削除候補ブランチの値
の差に閾値を設けることにより判断する。(閾値には、
DHO追加閾値(DHO_ADD)、DHO削除閾値
(DHO_DEL)、ブランチ切替ハンドオーバ閾値
(BHO_INI)がある。)従って、ダイバーシチハ
ンドオーバエリアは、移動局と各基地局の伝搬損失に基
づき、図31に示すように設定される。移動先基地局に
おいて、上り干渉量が許容値を越えている場合、ダイバ
ーシチハンドオーバを実施したとしても上りの送信電力
はあがらないため、ダイバーシチハンドオーバを実施し
てもよい。しかし、下りの容量(基地局最大送信電力
値)を越えている場合は実施不可である。
【0048】この場合、移動局はハンドオーバを実施せ
ず、ハンドオーバ先候補のエリアに進入し、ハンドオー
バ先候補エリアに在圏する移動局の通信品質劣化を誘発
する。この状態が頻発しないよう、ハンドオーバ呼受付
の容量を確保するために発信呼受付を制限する等の処理
が必要である。その後、ダイバーシチハンドオーバエリ
アを通過し、通信中のゾーンから外への移動等により、
通信品質が劣化し、ブランチ切替ハンドオーバしきい値
を超えた場合、後述のブランチ切替ハンドオーバを実施
する。
【0049】(2)ブランチ切替ハンドオーバ起動 ブランチ切替ハンドオーバとは、品質劣化が発生した場
合や、DHOを実施できずにDHOエリアを通過し、ブ
ランチ切替ハンドオーバ閾値を超える場合等に、ハンド
オーバ元回線を解放しハンドオーバ先回線を設定するハ
ンドオーバである。本ハンドオーバの起動条件に関し、
図24、図25および本実施例の説明では、ハンドオー
バ実行の有効性と制御負荷の軽減の観点から品質劣化の
発生とBHO_INIしきい値を超えることをAND条
件で記載しているが、OR条件として、どちらか一方を
満たした場合にブランチ切替ハンドオーバを起動しても
良い。品質劣化測定は、上りはダイバーシチハンドオー
バトランク34、下りは移動局で行われる。以下にダイ
バーシチハンドオーバトランク34における品質劣化測
定について示す。ダイバーシチハンドオーバトランク3
4では選択合成後のユーザフレーム内のCRCチェック
結果NG率を統計的に計算し、測定FERが要求FER
を上回った場合、交換局プロセッサ32に品質劣化アラ
ーム信号を送信し、これをトリガとして交換局プロセッ
サ32がハンドオーバを起動する。具体的な起動例とし
ては、同周波数帯域の通信回線が容量不足等で割り当て
られない場合で、異周波数帯域において、受付可能(容
量的に許容可能かつ空きリソース有り)であればブラン
チ切替ハンドオーバを実施し、そうでない場合は、スケ
ルチ終話を待つか、解放処理を行う。ブランチ切替ハン
ドオーバ境界は、図31に示すように設定される。
【0050】他の例として、ダイバーシチエリア内の移
動局は移行先基地局に通信チャンネル(TRX)の空き
がない場合には、その移動局はダイバーシチハンドオー
バを実施しない。通信チャンネルが空きに遷移すると、
速やかにダイバーシチハンドオーバを実施するが、ブラ
ンチ切替ハンドオーバの境界を越える場合、ブランチ切
替ハンドオーバを実施する。また、移行先基地局におい
て同周波通信チャンネルの設定がない場合は、その移動
局はダイバーシチハンドオーバの要求を行わず、ブラン
チ切替ハンドオーバの境界を越える場合はブランチ切替
ハンドオーバを実施する。さらに、上記のようにゾーン
移行を伴わない場合であっても、在圏基地局のサービス
エリア内において容量オーバー(下り送信電力が最大
値、または上り送信電力が許容値を超える)場合、ブラ
ンチ切替ハンドオーバの境界を超えていない場合であっ
てもブランチ切替ハンドオーバを実施可能とする。
【0051】(3)通信同期外れ検出による再接続型ハ
ンドオーバ起動もしくは呼切断 品質劣化状態のまま通信を継続した結果、通話品質が一
定期間著しく劣化(同期外れの検出)した場合、通信の
切断を実行するが、ユーザが希望する場合、再接続型ハ
ンドオーバを実施する。再接続型ハンドオーバとは、呼
を保留したまま、無線リンクを切り換える制御である。
通信同期外れ検出は、上りはダイバーシチハンドオーバ
トランク34、下りは移動局1で行われる。以下にダイ
バーシチハンドオーバトランク34における上り通信同
期外れ検出について示す。各基地局においては、無線回
線に無線フレーム同期外れが生じた場合には、保護段数
経過後、無線フレーム同期外れが移動通信交換局3に通
知される。通知方法はユーザフレームの信頼度情報内の
無線フレーム同期外れ判定ビットを設定することにより
行う。ダイバーシチハンドオーバトランク34では選択
合成後のユーザフレーム内の無線フレーム同期外れ判定
ビットを監視し、無線フレーム同期外れが連続REPO
RTSOUT回(REPORTSOUT=自然数)を上回った場
合、交換局プロセッサ32に同期外れアラーム信号を送
信し、これをトリガとして交換局プロセッサ32が再接
続型ハンドオーバを起動もしくは呼切断を行う。上記の
さまざまな状態において適切なハンドオーバを起動する
ために、基地局や移動局に以下の機能を持たせる。
【0052】まず、基地局において、上り干渉量および
総送信電力値を常時測定し、報知情報にそれぞれの値と
ある閾値との比較結果を設定する。ハンドオーバ呼を発
着信よりも優先するため、発着信用とハンドオーバ用と
にそれぞれ閾値を設定する。発着信用はハンドオーバ用
よりも厳しい値に設定しておくと好適である。移動局に
対しては、待ち受け中および通信中に報知情報を監視す
る機能を設け、発着信やハンドオーバ実施可否を移動局
内で判断可能とする。移動局は、通信中周波数帯域と同
じ周波数帯域の周辺とまり木チャンネルの受信を行う。
そして、報知情報に設定されたとまり木チャンネル送信
電力値および上り干渉量と、移動局におけるとまり木チ
ャンネルの受信レベルとに基づいて、上り干渉量を考慮
した伝搬損失が算出され、その値の最も小さい基地局と
通信を行う。また、周辺基地局から上り干渉量を考慮し
た伝搬損失と比較して、ゾーン移行を判定する。ダイバ
ーシチハンドオーバ制御処理シーケンスを図11〜図1
2、ブランチ切替ハンドオーバ制御処理シーケンスを図
13〜14に示す。まず、ダイバーシチハンドオーバ制
御処理シーケンス(図11〜12)を説明する。これは
移動局が基地局2(BSI)の配下から基地局4(BS
2)の配下のエリアに移動した場合に、通信に瞬断なく
ハンドオーバを実行するものである。
【0053】<ブランチ追加> (1)MSにて低伝搬損失ブランチ(複数可)を検出す
ると、基準のブランチすなわち移動局における通信中の
無線フレームと、追加基地局との同期位相差を測定し、
ブランチ追加要求を移動通信交換局3(MSC)に通知
する。 (2)移動通信交換局3では、追加するブランチを候補
の中から決定し、追加するブランチを収容する基地局4
(BS2)に対して無線回線等のリソースの有無の確認
・選択を行い回答を得る。なお、この手順と(4)での手
順を統合してもよい。 (3)交換局プロセッサ32はダイバーシチハンドオー
バトランク34に対してブランチ追加のオーダを通知
し、ダイバーシチハンドオーバトランク34側の設定を
行う。 (4)移動通信交換局3(MSC)は基地局4(BS
2)に対して、移動通信交換局3〜基地局4間の有線回
線の設定と、無線回線の設定指示を行う。 (5)基地局4では有線回線を設定し、下り無線回線の
送出を開始するとともに上り無線回線の受信を開始し、
移動通信交換局3に応答を返す。なお、基準局4はこの
段階で移動局からの無線フレームに関し同期が確立して
いるとは限らない。(移動局上り送信電力制御が基地局
4以外を対象に行われている場合) (6)移動通信交換局3は移動局(MS)に対して新規
ブランチの追加指示を行う。 (7)移動局は、移動通信交換局3の新規ブランチ追加
指示に対する応答を返す。 (8)移動局は該当ブランチを最大比合成に追加し、以
降ダイバーシチハンドオーバ状態となる。尚、(7)、
(8)の順序は逆でも良い。
【0054】<ブランチ削除> (9)移動局にて最大比合成に寄与しなくなったブラン
チ(複数可)を検出すると、ブラン削除要求を移動通信
交換局3に送出する。 (10)移動通信交換局3は、移動局に対してブランチ
削除要求を指示する。 (11)移動局では該当ブランチの削除処理を行う。 (12)移動通信交換局3では、基地局2(BS1)に
対して旧無線、有線削除要求を指示する。 (13)基地局2では、無線、有線回線を解放し、MS
Cに報告する。 (14)移動通信交換局3はダイバーシチハンドオーバ
トランク34にブランチ削除のオーダーを通知する。
【0055】次に、ブランチ切り替えハンドオーバ制御
処理シーケンス(図13,図14)を説明する。これは
移動局が基地局2の配下から基地局4の配下のエリアに
移動した場合に、何等かの理由によりダイバーシチハン
ドオーバとして実行できず、品質劣化に至った場合もし
くはBHOしきい値を超過した場合に瞬断をともなうハ
ンドオーバとして実行される。 (1)移動局にて低伝搬損失ブランチ、あるいは切替候
補ブランチ(複数可)を検出すると、基準のブランチと
の損失同期位相差を測定し、定期的に、または条件が変
った倍などのタイミングで不定期に、その結果をセル状
態報告として移動通信交換局3に通知し、移動通信交換
局3ではそれを記憶しておく。 (2)移動局またはダイバーシチハンドオーバトランク
34で品質劣化を検出した場合には、移動通信交換局3
で記憶していた移動局におけるセル状態から、ハンドオ
ーバ先のブランチを決定する。 (3)移動通信交換局3では、切り替えるブランチを収
容する基地局4に対して無線回線等のリソースの有無の
確認・選択を行い、その回答を得る。なお、この手順を
後述の(5)の手順に統合してもよい。 (4)交換局プロセッサ32はダイバーシチハンドオー
バトランク34に対してブランチ追加のオーダを通知
し、ダイバーシチハンドオーバトランク34の設定を行
う。 (5)移動通信交換局3は基地局4に対して、移動通信
交換局3〜基地局4間の有線回線の設定と、無線回線の
設定指示を行う。 (6)基地局4では有線回線を設定し、無線回線の送出
を開始し、移動通信交換局3に応答を返す。 (7)移動通信交換局3は移動局に対して切り替えブラ
ンチの指示を行う。 (8)移動局は旧ブランチを切断し、新ブランチでの通
信を開始する。 (9)基地局4は、移動局との新ブランチでの通信が確
立したことを確認し、移動通信交換局3に同期確立報告
を行う。 (10)移動通信交換局3では、基地局4から同期確立
報告を受信すると、基地局2に対して旧無線、有線削除
要求を指示する。 (11)基地局2では、無線、有線回線を解放し、移動
通信交換局3に報告する。 (13)移動通信交換局3はダイバーシチハンドオーバ
トランク34にブランチ削除のオーダーを通知する。
【0056】先の図11〜14のシーケンスに於いて、
交換局プロセッサ32〜ダイバーシチハンドオーバトラ
ンク34間でブランチ追加/削除コマンドのやりとりを
行うが、通信開始/終了時、品質劣化/同期外れ報告時
の情報フローを図15および図16に示す。まず、通信
開始時の情報フローについて説明する。交換局プロセッ
サ32では、呼を受け付けると、(1)サービス種別を
判定し、(2)コネクション識別子の決定、(3)タイ
ミング補正関連パラメータの算出、(4)品質劣化測定
関連パラメータの決定、(5)同期外れ検出関連パラメ
ータ決定、(6)トラヒック情報の決定を行い、(2)
〜(6)のパラメータをDHTにDHT設定指示コマン
ドと共に通知する。ダイバーシチハンドオーバトランク
34では通知されたコマンドとパラメータに従って、装
置内を設定し、ダイバーシチハンドオーバ動作を開始す
る。
【0057】次に、ハンドオーバ起動時の情報フローに
ついて説明する。交換局プロセッサ32では、有線ブラ
ンチ追加/削除時に、(7)対象DHOコネクション識
別子を決定し、ダイバーシチハンドオーバトランク34
にハンドオーバブランチ追加/削除指示コマンドと共に
通知する。ダイバーシチハンドオーバトランク34では
通知されたコマンドとパラメータに従って、装置内の状
態を更新し、新しいブランチ状態でのダイバーシチハン
ドオーバ動作を開始する。呼切断時には、交換局プロセ
ッサ32からダイバーシチハンドオーバトランク34に
対して開放指示を通知する。品質劣化発生時/同期外れ
発生時においては、ダイバーシチハンドオーバトランク
34は、アラーム通知を交換局プロセッサ32に行い、
交換局プロセッサ32はアラームの内容に応じた適切な
通信処理を行う。
【0058】3.実施形態の効果 以上詳述した特徴により、本実施形態は、以下のような
効果を奏する。 (1)本実施形態では移動局、基地局、交換局間で共通
の同期タイミングを保証することにより、フレーム識別
情報はBS〜MSC間のみ適用し、基地局毎に異なる遅
延差をMSCとBSで吸収する。また、各BSからの無
線フレームを移動局は同期したタイミングで受信できる
のでバッファをより少なくすることができる。また、フ
レーム識別情報は移動通信交換局〜基地局間のみで使用
するものであり、無線区間に設定する必要がないため、
無線伝送容量を有効に利用することができる。 (2)本実施形態は、通信開始時に通信制御部からフレ
ーム受信装置に対して、適正な伝送遅延を通知し、フレ
ーム取出制御部でサービス種別に応じたフレームの取り
出しを行うため、サービス種別毎の適正な遅延での通信
が可能である。 (3)本実施形態ではフレーム取出部で受信フレームの
同期外れを検出した場合には、フレームの取り出しタイ
ミングを必要なフレーム周期分ずらすことにより、以降
のフレームから同期回復されることができるため、通信
を切断することなく継続可能である。 (4)本実施形態では選択合成後の品質劣化判定を行う
ことにより、品質劣化をトリガとするハンドオーバを起
動させることが可能となり、通信品質の改善を図ること
ができる。 (5)本実施形態では各基地局は通信リンクを用いて同
期外れをダイバーシチハンドオーバトランクに通知し、
ダイバーシチハンドオーバトランクにおいて同期はずれ
を判定させた後にプロセッサに通知するため、従来方式
におけるプロセッサに対する同期はずれ通知に用いる信
号量およびプロセッサに対する負荷を軽減することがで
きる。
【0059】4.変形例 本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱すること
なく、他のいろいろな形で実施することができる。その
ため、前述の実施形態はあらゆる点で例示に過ぎず、限
定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲
によって示すものであって、明細書本文にはなんら拘束
されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形
や変更は、全て本発明の範囲内のものである。例えば、
上記実施形態においては、各種ノードにおけるクロック
誤差や送受信装置間の遅延時間の揺らぎが既知である場
合を想定したが、本発明は送信側および受信側のクロッ
クの位相が同期していない場合や、送受信装置間の遅延
時間の揺らぎが未知である場合も考えられる。このよう
な場合の動作を説明する。図37において、送信装置1
00にはクロック信号CL1を発生させるクロック回路1
01が設けられており、受信装置120にはクロック信
号CL2を発生させるクロック回路102が設けられてい
る。ここで、クロック信号CL1およびCL2の位相は非同期
である。また、送信装置100と受信装置120間の最
大揺らぎ遅延も未知であることとする。この場合におい
て、送信装置100から送信されたフレームを受信装置
120において同期させる方法を説明する。まず、送信
装置100においては、フレームを送信する際に、クロ
ック信号CL1の位相を無線フレーム番号FNとしてフレ
ームに付加する。受信装置120においては、この送信
されたフレームを受信し、受信フレームに付加された無
線フレーム番号FNを読出し、クロック信号CL2の位相
との差分を算出する。この算出は過去の送信装置から送
信されたフレームに関して一回以上繰り返えされ、その
最大差に対して必要に応じて安全値を加算したものが補
正値として記憶される。以降到着するフレームについて
は、クロック信号CL2とこの補正値とを用いて、フレー
ムの取出しが行われる。なお、この補正値は随時、最新
の受信履歴により更新可能とすることができる。
【0060】次に、この変形例の具体例について説明す
る。送信装置100においてクロック信号CL1の位相F
Nが「55」であるときにフレームを送信するのであれ
ば、無線フレーム番号FNを「55」に設定する。受信
装置120においてこのフレームを受信した時のクロッ
ク信号CL2が「60」であれば、差分は「60−55=
5」になる。同様にして送信時のクロック信号CL1の位
相FNが「62」であって、受信時のクロック信号CL2
が「5」であれば、差分は「64+5−62=7」にな
る(無線フレーム番号FNは「0〜63」の範囲で巡回
するため)。ここで、安全値を「2」とすれば、2回の
位相差分のうち最大値である「7」に「2」を加算した
「9」が補正値になる。以降の処理においては、この補
正値に基づいて、受信装置120で取り出される。例え
ば、受信装置120におけるクロック信号CL2が「6」
であれば、「6−9+64=61」であるから、無線フ
レーム番号FN=61のフレームが取り出され、クロッ
ク信号CL2が「7」であれば無線フレーム番号FN=6
2のフレームが取り出される。このようにして、送信装
置100と受信装置120との同期を確保することが可
能になる。
【0061】また、上記実施形態においては、図39
(ケース1)に示すように、各種トランク類を一つの移
動通信交換局に配置する例を説明した。しかし、本発明
は同図のケース2に示すように、移動通信交換局を複数
のブロックに分割し、それぞれのブロックにトランク類
を配置し機能分散させても適用可能であることは言うま
でもない。なお、図示の例にあっては、移動通信交換局
は、MSC−1,2に分割されている。さらに、この場
合、MSC−1の位置および数には特に制限は無く、基
地局BSの近傍に配置してもよく、一つのMSC−2に
複数のMSC−1を接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】 移動通信交換局3の要部のブロック図であ
る。
【図3】 基地局2の要部のブロック図である。
【図4】 コネクション管理表を示す図である。
【図5】 MSC〜BS間遅延時間管理表を示す図であ
る。
【図6】 交換局プロセッサ32で管理される品質劣化
測定関連パラメータおよび同期外れ検出関連パラメータ
の例を示す図である。
【図7】 交換局プロセッサ32で管理されるトラヒッ
ク情報の例を示す図である。
【図8】 アップダウンカウンタを用いた品質測定の動
作説明図である。
【図9】 アップダウンカウンタを用いた品質測定のフ
ローチャートである。
【図10】 アップダウンカウンタを用いた品質測定の
フローチャートである。
【図11】 ダイバーシチハンドオーバ制御処理シーケ
ンスのフローチャートである。
【図12】 ダイバーシチハンドオーバ制御処理シーケ
ンスのフローチャートである。
【図13】 ブランチ切り替えハンドオーバ制御処理シ
ーケンスのフローチャートである。
【図14】 ブランチ切り替えハンドオーバ制御処理シ
ーケンスのフローチャートである。
【図15】 通信開始/終了時における品質劣化/同期
外れ報告処理のフローチャートである。
【図16】 通信開始/終了時における品質劣化/同期
外れ報告処理のフローチャートである。
【図17】 各区間における伝送フレームの詳細を説明
するための図である。
【図18】 各区間における伝送フレームの詳細を説明
するための図である。
【図19】 ユーザフレームの選択合成処理の動作説明
図である。
【図20】 局間ダイバーシチハンドオーバの動作説明
図である。
【図21】 上り処理の概要を示すフローチャートであ
る。
【図22】 制御範囲から見たハンドオーバの分類を示
す図である。
【図23】 ハンドオーバブランチ制御別のハンドオー
バブランチ状態を示す図である。
【図24】 移動通信に於いて起動されるハンドオーバ
のトリガとハンドオーバ種類の対応の例を示した図であ
る。
【図25】 移動通信に於いて起動されるハンドオーバ
のトリガとハンドオーバ種類の対応の例を示した図であ
る。
【図26】 無線フレームオフセット値OFSおよび無
線フレーム番号FNの算出方法を示す動作説明図であ
る。
【図27】 各装置における処理タイムチャートであ
る。
【図28】 各装置における処理タイムチャートであ
る。
【図29】 タイミング関連パラメータの算出例を示す
図である。
【図30】 タイミング関連パラメータの算出例を示す
図である。
【図31】 ブランチ切替ハンドオーバの動作説明図で
ある。
【図32】 FNスライド処理パラメータ管理表の一例
を示す図である。
【図33】 上りFNスライド処理の動作説明図であ
る。
【図34】 上りFNスライド処理の動作説明図であ
る。
【図35】 上りFNスライド処理の動作説明図であ
る。
【図36】 上りFNスライド処理の動作説明図であ
る。
【図37】 実施形態の変形例の動作説明図である。
【図38】 移動通信交換局間ハンドオーバの説明図で
ある。
【図39】 移動通信交換局の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1・・・MS、2・・・BS、3・・・MSC、12・
・・中継網、21・・・無線フレーム同期装置、22・
・・基地局プロセッサ、23・・・基地局内MSCイン
ターフェース装置、24・・・基地局変復調装置、25
・・・無線送受信装置、31・・・無線フレーム同期装
置、32・・・交換局プロセッサ、33・・・MSC内
基地局インターフェース装置、34・・・ダイバーシチ
ハンドオーバートランク、35・・・高能率音声符号化
装置、36・・・データサービス制御装置、37・・・
中継網インターフェース装置、38・・・スイッチ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 亜紀子 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 清水 久志 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 佐藤 隆明 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5K067 AA33 BB04 EE02 EE10 EE16 EE24 JJ39

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基地局を介してダイバーシチハン
    ドオーバトランクと移動局とを結び第1の遅延時間を生
    じさせる第1の伝送経路と、第2の基地局を介して前記
    ダイバーシチハンドオーバトランクと前記移動局とを結
    び前記第1の遅延時間よりも長い第2の遅延時間を生じ
    させる第2の伝送経路と、前記ダイバーシチハンドオー
    バトランクを制御する制御手段とを用いるハンドオーバ
    方法において、 前記ダイバーシチハンドオーバトランクが前記第1の基
    地局を介して、予め第2の基地局を介して通信する可能
    性を想定して前記第2の遅延時間以上の遅延時間で、前
    記移動局と通信する過程と、 前記移動局から前記第1の基地局に供給された信号の同
    期外れが検出されたことを条件として、第1の同期外れ
    情報を出力する過程と、 前記移動局から前記第2の基地局に供給された信号の同
    期外れが検出されたことを条件として、第2の同期外れ
    情報を出力する過程とを有し、 前記第1および第2の同期外れ情報が共に出力されたこ
    とを条件として、再接続型ハンドオーバまたは再発呼型
    ハンドオーバを実行することを特徴とするハンドオーバ
    方法。
  2. 【請求項2】 前記移動局が第2の基地局の無線チャン
    ネルを受信する過程と、 前記移動局が前記第2の基地局に係るハンドオーバトリ
    ガ信号を前記第1の基地局を介して前記制御手段に供給
    する過程と、 前記第1の伝送経路における遅延時間を変更することな
    く通信を継続する過程と、 前記移動局宛の信号を、前記第1および第2の伝送経路
    の双方を介して送信する過程と、 前記移動局が前記第1および第2の伝送経路を介して供
    給された信号を合成または選択して受信する過程とを有
    することを特徴とする請求項1記載のハンドオーバ方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ハンドオーバトリガ信号は、前記第
    2の伝送経路の追加を指示する追加ハンドオーバトリガ
    信号または前記第2の伝送経路の削除を指示する削除ハ
    ンドオーバトリガ信号のうち何れかであり、前記追加ハ
    ンドオーバトリガ信号を出力する条件を、前記削除ハン
    ドオーバトリガ信号を出力する条件よりも厳しくしたこ
    とを特徴とする請求項2記載のハンドオーバ方法。
  4. 【請求項4】 前記第1または第2の伝送経路を介して
    供給された信号が所定のタイミングよりも遅れて到達し
    たことを検出する過程と、 この検出に応答して、前記第1および第2の伝送経路の
    遅延時間を前記第2の遅延時間よりも長い第3の遅延時
    間に設定する過程とを有することを特徴とする請求項1
    記載のハンドオーバ方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の基地局と前記移動局との間に
    おける通信品質を統計的に測定する過程を具備し、 この通信品質が所定の閾値よりも劣化したことを含む所
    定の条件が満たされると、前記ハンドオーバトリガ信号
    を供給する過程を実行することを特徴とする請求項1記
    載のハンドオーバ方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の基地局がハンドオーバを受付
    可能か否かを示すハンドオーバ受付情報を、前記移動局
    が受信する過程を有し、 このハンドオーバ受付情報が肯定的である場合に限り、
    前記ハンドオーバトリガ信号を前記制御手段に供給する
    過程を実行することを特徴とする請求項1記載のハンド
    オーバ方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の基地局が新たな呼を受付可能
    か否かを示す呼受付情報を、前記移動局が受信する過程
    を有し、 前記ハンドオーバ受付情報が肯定的になる条件を、前記
    呼受付情報が肯定的になる条件よりも厳しくしたことを
    特徴とする請求項6記載のハンドオーバ方法。
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