JPH06253363A - 移動無線電話端末の呼処理方法、および無線アクセス通信システム - Google Patents

移動無線電話端末の呼処理方法、および無線アクセス通信システム

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JPH06253363A
JPH06253363A JP4198952A JP19895292A JPH06253363A JP H06253363 A JPH06253363 A JP H06253363A JP 4198952 A JP4198952 A JP 4198952A JP 19895292 A JP19895292 A JP 19895292A JP H06253363 A JPH06253363 A JP H06253363A
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可能な限り既存の実証済みの方式および構成
単位を用いて、CDMAセルラ無線電話システムなどの
安価で高信頼性の無線アクセス通信システムを与える。 【構成】 セル(基地局202)と他のセルと、セルと公
衆電話網100とを相互接続するパケット交換網202、207、2
01からなる。呼の処理は、一方向の仮想的な各呼経路に
対し異なるLAPDのDLCIを用いる静的アドレッシ
ング方式、セル間、セルと呼処理ユニット264との間の
制御情報の直接交換、ならびに呼トラヒックと制御通信
による呼経路の共有および異なる呼経路による物理資源
の共有を可能とするパケット交換方式の独特な組み合わ
せで行う。これにより、ソフト渡しに関わるとシステム
の呼処理能力に悪影響を及ぼすようなシステム制御要素
134、261をほとんど巻き込むことなく呼の当事者にとり
透過的にソフト渡しを扱うことができ、その呼を処理中
の呼処理ユニットの変更なしにソフト渡しができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線アクセスの呼処理
構造に関し、さらに詳細には、セルラ無線電話の通信シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムは、当分野でにおいて
周知である。これは、利用者の通信端末と電話網などの
通信交換・移送網との間に(例えば、無線周波、赤外線
など)空中を媒体とする接続を与えるものである。この
説明に役立つ例は、セルラ無線電話システムである。
【0003】セルラ無線電話システムにおいて、複数の
無線セル(基地局とも称する)が、地理的な範囲全体に
分散して配置され、それぞれが、セル地域と称するその
付近に位置する無線電話に無線電話サービスを提供す
る。セルは、当分野において集合的に移動電話交換局
(MTSO)または移動交換局(MSC)として知られ
る回線交換通信網を通して公衆電話網に都合良く接続さ
れている。移動無線電話が1つのセル地域から別のセル
地域に移る場合、そのサービス処理は、前者のセル地域
を管轄するセルから後者のセル地域を管轄するセルへと
「ハード渡し(hardhandoff)」として知られる処理に
よって移転される。近隣のセル局は、異なる無線周波数
で作動するので、「ハード渡し処理」には、その移動電
話のサービスに使用される無線周波数の変更が必然的に
伴う。さらに、この変更のために、セルラ無線電話シス
テムは、その移動電話への第2の接続を行うと同時に最
初の接続を断つ必要がある。これには、時間もかかり、
処理能力および構成資源も使用するので、システムの呼
伝送能力にマイナスの影響を及ぼす。
【0004】移動電話は、非常に好評で、無線電話の数
は増え続けている。この結果、現在割り当てられている
無線周波スペクトルの過密状態が起こり、この無線周波
スペクトルをさらに有効に使用する必要性が生じてい
る。周波数分割多重アクセス(FDMA)として知られ
る従来の移動無線電話技術によって、利用可能な帯域幅
を周波数領域における別個のチャネル(例えば、30K
Hzのチャネル)に分割することにより容量を最大化し
ようとしているが、移動無線電話サービスに割り当てら
れた無線周波スペクトルは、60MHzに限られてい
る。
【0005】当分野では、時分割多重アクセス(TDM
A)として知られる容量拡張方式が知られているが、こ
れは、方式の標準化の1つの主題である。これは、30
KHzの各チャネル周波数を複数のタイムスロットに分
割するデジタル無線方式で、分割された各タイムスロッ
トが別個のチャネルとして動作できるものである。渡し
処理は、通常の移動無線電話に対して用いられるものと
同様であるから、多くの場合、無線装置、即ち無線周波
送受信装置を完全に交換するだけで通常どうり構成され
た無線電話システムによって扱うことができる。しか
し、これだけでは、全体のシステム容量が移動無線の用
途に対し3倍程度増加するだけで、セルラ通信の通話量
が非常に多い混んだ地域では十分でないことが多い。
【0006】これに代わって、符号分割多重アクセス
(CDMA)として知られる容量拡張方式が提案され
た。これは、動的伝送電力制御およびデジタル直列スペ
クトル拡散による方式であり、近隣のセルにおける同じ
無線周波スペクトラムの重複利用を可能とするものであ
る。これにより、通常のFDMAシステムより約20倍
の容量の増加が得られる。CDMAセルラ無線電話シス
テムにおける移動電話も、セルの間で「ハード渡し処
理」をしてもよいが、隣接するセルの間で周波数を重複
利用しているために、1つのセル地域から他のセル地域
に移動中の移動無線電話が、時として同一の無線チャネ
ルで2つのセルと同時に通信していること(「ソフト渡
し」として知られる状況)もある。移動無線電話が一連
のセルを通って移動する場合、「ソフト渡し」全体のシ
ーケンスが発生する。
【0007】通常のFDMAアーキテクチャを有する通
常の移動無線電話システムにおいて、CDMAの呼容量
および「ソフト渡し」の扱いを実現することは容易でな
い。これは、一般に典型的なCDMAシステムには、通
常のシステムにおいて「ハード渡し」がある以上に、多
くの「ソフト渡し」があり、かつ「ソフト渡し」の方が
「ハード渡し」より一般に継続時間が長いため、システ
ムの資源、ならびに処理および交換のための設備に対し
て「ソフト渡し」によって課せられる要求は、さらに広
範で厳しくなるという事実が大きな原因である。「ソフ
ト渡し」の処理には、さらに:2つのセルにおいて受信
される1台の移動電話からの重複した通信をシステム内
の共通の呼処理点に経路選択して送り、その一方を実時
間で選択するとともに他方の重複する通信を捨てるこ
と、返信を複製し2つのセルに経路選択して送ること、
および2つのセルが重複する返信を移動電話に同時に送
信するように2つのセルの動作を調和させることが、特
に必要となる。従来の方式で構成された無線電話システ
ムにおいてこれらの必要条件を満たすような考えられる
方法は、厄介で非効率的かつ複雑であり、その上高くつ
く。
【0008】セルにおける各無線装置は、電話網への独
自のトランク接続を一般に必要とするので、1つの無線
装置から他の無線装置に呼を渡すには、新たな無線装置
およびトランクが元の通信網トランク接続に接続される
ように移動電話交換構造を再編成する必要がある。通常
のシステムでは、システム全体の容量は、システムが処
理し得る最初の無線装置対通信網トランク接続の量およ
びシステムが実行しなければならない再編成(即ち、渡
し処理)の量の関数である。再編成には、システムの制
御構造が介在する必要であり、かつトランクの再編成に
要する時間が長いことにより、これらのシステム制御構
造の複雑さが増加する。CDMAシステムは、通常の渡
し処理に必要な速度より速い速度の「ソフト渡し」のた
めに第2の無線接続の確立を必要とし、これによって、
従来の設計のシステムの処理能力および再編成能力を超
えて、重い負担をかける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の以上およびその他の問題および不都合を解決すること
により移動無線電話システムの容量を拡張することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】端的に言えば、本発明に
よれば、静的アドレッシング方式、セル間およびセルと
呼処理ユニットとの間の制御情報の直接交換、およびパ
ケット交換方式の応用の独特な組み合わせにより、無線
アクセス・システムの呼処理能力に悪影響を及ぼすこと
無くある種の呼渡し(チャネル切り替え)、とりわけソ
フト的な呼渡しを扱うことが可能となる。具体的には、
システム制御要素には、無線呼サービス・ノード(即
ち、セル)、およびインタフェース・ノード(例えば、
交換機)または普段はインタフェース・ノードの呼処理
ユニットを呼に接続する働きをするインタフェース・ノ
ード・コントローラ、ならびに普段はこれらの動作の関
係を調整するシステム・コントローラなどがあり、これ
らが渡し処理に関与すると、システムの呼処理能力に悪
影響を及ぼすので、ソフト渡しは、システム制御要素の
関与を必要としない単純な制御手順によって、呼の当事
者にとって透過的に行う。さらに、その呼を処理してい
る呼処理ユニットを変更することなく行うので、呼が多
くのソフト渡しを経る場合でも1つの呼処理ユニットが
同じ呼を終始一貫して扱う。その上、静的アドレッシン
グ方式の使用により、呼経路の確立および廃止に必要な
処理量が減少する一方、パケット交換方式の使用---例
えば、トラヒック情報および制御情報を伝送するための
フレーム中継、および呼経路の確立に仮想回路を使用す
ることなど---により、ソフト渡しを扱うために付加的
な交換構造および伝送設備(例えば、トランク)を使用
する必要はない。
【0010】本発明は、少なくとも1つの移動無線電話
の利用者端末、付近の無線電話利用者端末に無線電話サ
ービスをそれぞれ与える複数のサービス・ノード、およ
びサービス・ノードに接続され、利用者端末とサービス
・ノードとの間にわたる無線の呼に電気通信設備へのイ
ンタフェースをそれぞれ与える複数の呼処理ユニットを
有する少なくとも1つのインタフェース・ノードを備え
た無線アクセス電気通信システムに関する。これには、
例えば、移動無線電話、特定のサービス地域をそれぞれ
管轄するセル(またはセル地域)、如何なる場合も1度
に1つの呼を処理してその呼トラヒックに電話系のトラ
ンクへのインタフェースを与える音声処理ユニット・サ
ービス回路を備えたセルラ交換システムを備えたCDM
Aセルラ無線電話システムがある。本発明によれば、こ
のようなシステムにおいて第1のサービス・ノードの近
辺から第2のサービス・ノードの近辺に移動中の(即
ち、呼渡しの状態にある)移動利用者端末の呼は、次の
ように処理される。移動利用者端末が依然として第1の
サービス・ノードの付近にあるときは、その呼の呼トラ
ヒックは、その移動利用者端末と第1のサービス・ノー
ドとの間、そして通常のように呼処理ユニットの1つと
電気通信設備との間で伝達される。しかし、呼トラヒッ
クは、第1のサービス・ノードと前記1つの呼処理ユニ
ットとの間では、これらの間の通信チャネルによって呼
トラヒックを送るための呼経路の異なる端点に対する異
なる固定アドレスを用いて、そのチャネル上にその呼に
対して確立されたパケット交換呼経路によって伝達され
る。次に、移動利用者端末が第1のサービス・ノードの
近辺から第2のサービス・ノードの近辺へと移動してい
ることが検出されると、これに応じて、その識別情報が
第1のサービス・ノードから第2のサービス・ノードに
送られる。第2のサービス・ノードにおいてその識別情
報が受信されると、これに応じて、第2のサービス・ノ
ードと前記1つの呼処理ユニットとの間の通信チャネル
で通信することにより、その呼に対するパケット交換呼
経路がその通信チャネル上に確立される。その後、その
呼を複製して2重化した呼トラヒックが、第1および第
2のサービス・ノードと前記1つの呼処理ユニットとの
間で、これらの間の通信チャネル上の呼に対して確立さ
れたパケット交換呼経路によって、2重の呼トラヒック
をそれらのチャネルにそって経路選択して送ために1つ
ひとつの呼経路の異なる端点に対し異なる固定のアドレ
スを用いて、通信される。また、この2重化された呼ト
ラヒックは、移動利用者端末と第1および第2のサービ
ス・ノードとの間でも、通信される。しかし、その呼の
サービスを単独で続けている前記1つの呼処理ユニット
においては、サービス・ノードに向かって出ていく呼ト
ラヒックのコピーを1つだけ複製し、かつサービス・ノ
ードから入ってくる2重化された呼トラヒックの1つを
捨てることによって、呼の2重化された呼トラヒックの
1つのコピーだけが、その1つの呼処理ユニットと電気
通信設備との間で通信される。
【0011】後述の説明のための実施例の説明において
は、分かりやすくするために、水準3の「パケット」と
水準2の「フレーム」とを区別するが、本文および特許
請求の範囲において「パケット」という用語を使用する
場合、「パケット」および「フレーム」の何れかまたは
両方を含むものとする。
【0012】本発明の実施例によれば、第1のサービス
・ノードの近辺から第2のサービス・ノードの近辺に移
動している移動無線電話の利用者端末の呼は、次のよう
に処理される。第1のサービス・ノードにおいて移動利
用者端末から呼の入接続呼トラヒックを受信すると、こ
れに応じて、受信された入接続呼トラヒックを収容し、
呼処理ユニットの中でその呼に対応するものを特定する
第1のアドレスをそれぞれ有する最初のパケットを第1
のサービス・ノードからインタフェース・ノードに送
る。1つの呼処理ユニットにおいて第1のパケットを受
信すると、これに応じて、その第1のパケットに収容さ
れている入接続呼トラヒックを、その1つの呼処理ユニ
ットから電気通信設備に送る。1つの呼処理ユニットに
おいて電気通信設備から呼の出接続呼トラヒックを受信
すると、これに応じて、受信された出接続呼トラヒック
を収容し、第1のアドレスとは異なり第1のサービス・
ノードを特定する第2のアドレスをそれぞれ有する第2
のパケットを、その1つの呼処理ユニットから第1のサ
ービス・ノードに送る。この第1のサービス・ノードに
おいて第2のパケットを受信すると、これに応じて、第
2のパケットに収容されている出接続呼トラヒックを第
1のサービス・ノードから移動利用者端末に送る。移動
利用者端末が第1のサービス・ノードの近辺から第2の
サービス・ノードの近辺に移動していることを検出する
と、第1のアドレスとは異なり前記1つの呼処理ユニッ
トを特定する第3のアドレスを指定するメッセージを第
1のサービス・ノードから第2のサービス・ノードに送
る。第2のサービス・ノードにおいてそのメッセージを
受信すると、これに応じて、第2および第3のアドレス
とは異なり第2のサービス・ノードを特定する第4のア
ドレスを指定する(a)とともに第3のアドレスを有する
(b)第3のパケットを、第3のサービス・ノードからイ
ンタフェース・ノードに送る。次に、第2のサービス・
ノードにおいて前記のメッセージの受信に続いて移動利
用者端末から呼の入接続呼トラヒックを受信すると、第
1のサービス・ノードにおいてそのトラヒックに対して
行っていることと同様に、その受信した入接続呼トラヒ
ックを収容し第3のアドレスをそれぞれ有する第4のパ
ケットを第2のサービス・ノードからインタフェース・
ノードに送る。前記1つの呼処理ユニットにおいて第3
のパケットを受信すると、これに応じて、第4のアドレ
スをその呼に使用するために、この呼処理ユニットによ
り第4のアドレスを保存する。その後、第3のパケット
の受信に続いて電気通信設備から呼の出接続呼トラヒッ
クを受信すると、これに応じて、前記1つの呼処理ユニ
ットから第1のサービス・ノードへと第2のパケットを
送り続けるが、第2のパケットと同様の受信した出接続
呼トラヒックを収容し第4のアドレスをそれぞれ有する
第5のパケットも前記1つの呼処理ユニットから第2の
サービス・ノードに送る。第2のサービス・ノードにお
いて第5のパケットを受信すると、これに応じて、第1
のサービス・ノードにおいてそのトラヒックについて行
っていることと同様に、第5のパケットに収容されてい
る出接続呼トラヒックを第2のサービス・ノードから移
動利用者端末に送る。さらに、第3のパケットの受信に
続いて、受信された同じ入接続呼トラヒックを共に収容
する第1および第4のパケットを前記1つの呼処理ユニ
ットにおいて受信すると、これに応じて、その受信した
同じトラヒックを収容する第1および第4のパケットの
うちの一方にのみ収容されている入接続呼トラヒックを
選択し、その選択した入接続呼トラヒックのみを電気通
信設備に送る。
【0018】
【実施例】本発明の説明に役立つ実施例を説明する前
に、比較の基準として役立つ既存のセルラ移動無線電話
システムを考察する。このシステムを図1に示す。この
種のシステムの説明は、1988年の「AT&Tテクノ
ロジー」誌、第3巻、第3号p.42-p.51のK.W.スト
ローム(Strome)による「オートプレックス・システム
1000と共に巡業して(On the Road with AUTOPLEX
System 1000)」、および1990年の「AT&Tテク
ノロジー」誌、第5巻、第4号p.20-.p25のR.A.レ
ンプ(Lemp)による「新オートプレックス・セル局がデ
ジタル・セルラ通信に道を開く(New AUTOPLEX Cell Si
te Paves The Way For Digital Cellular Communicatio
ns)」に見られる。
【0019】図1のシステムは、単にセル102と称す
るセル局として知られる地理的に散在するサービス・ノ
ードを複数備え、それらの各々が、その付近にある無線
式の利用者端末(移動無線電話103として周知であ
る)に無線電話サービスを提供する。異なるセル102
によって管轄される移動無線電話103の間、および移
動無線電話103と公衆電話網100との間に無線電話
サービスを与えるために、セル102は、本明細書にお
いてデジタル・セルラ交換機(DCS)101と称する
移動無線電話交換ノードによって、相互に且つ公衆電話
網へとインタフェースがとられている。各交換機101
は、実例としては、AT&TのAutoplex(登録商標)セ
ルラ通信システムのデジタル・セルラ交換機である。各
デジタル・セルラ交換機101は、通信トランク107
によって複数の異なるセル102に接続され、通信トラ
ンク106によって電話網100に接続される。各トラ
ンク106および107は、実例としては、DS0(6
4Kbpsの時分割多重化)チャネルであり、複数のDS
0チャネルが、陸上回線(T1回線)、光伝送、マイク
ロ波などの設備を介して運ばれるDS1設備によって実
現されている。図1のシステムの制御ならびに種々のセ
ル102およびDCS101の動作関係の調整は、管理
セルラ・プロセッサ(ECP:Executive Cellula Proc
essor)105によって実行される。ECP105は、
各セル102およびセルラ交換機にプロセス間メッセー
ジ交換機(IMS:Interprocess-Message Switch)1
04を通して制御リンク108によって接続される。E
CP105およびIMS104が一体となってECP複
合装置134を構成する。ECP複合装置134および
DCS101により、移動交換局(MSC:mobil swit
ching center)199が形成される。ECP105およ
びIMS104は、実例としては、AT&TのAutoplex
ECPおよびAT&TのAutoplex IMS(IMSリン
グによって相互接続された複数のセル局ノード・プロセ
ッサ、デジタル交換機ノード・プロセッサおよびデータ
ベース・ノード・プロセッサを含む)であり、リンク1
08は、実例としては、MSC内部のRS−449デー
タ・リンクである。これ代わって、制御リンク108
は、セル102と移動交換局199との間においてDS
1設備の64KbpsのDS0チャネルとして実施しても
良い。
【0020】各移動無線電話103は、一般に、複数の
無線周波数の対のうちの任意の1対で動作可能なアナロ
グFM無線電話からなる。各セル102は、それぞれが
移動無線電話103の無線周波数の対のうちの1つで動
作する複数のアナログFM無線機143を備えている。
隣接するセル102の無線機143は、互いに干渉する
のを避けるために、異なる周波数の対で動作する。しか
し、各移動無線電話103は、一般に、すべてのセル1
02の周波数の対の任意の対で動作することができる。
【0021】これに代わる実施例では、アナログ式のF
M無線機および無線電話を時分割多重アクセス(TDM
A)モードで動作するデジタル式の無線機および無線電
話で代用している。音声帯域圧縮機能は、この実施例で
は無線ユニットの一部とすることも可能であり、また交
換機101に配置すること可能である。
【0022】セルラ・システムにおいては、移動無線電
話の受信部が、所定の信号報知(ページング)チャネル
の集合を走査する。しかし、最も強い信号報知チャネル
に固定すると、以降、移動無線電話103は、システム
から指示を得て、到来する呼を受信する。また、移動無
線電話103は、呼を発するために、チャネルに送信も
行う。呼(発信または受信を問わず)が成立すると、受
信部は、特定の音声チャネルが割り当てられ、その送信
および受信の周波数対に同調するように指示される。そ
れと同時に、そのセル102と電話網100との間にデ
ジタル・セルラ交換機101を介して接続が確立され、
この交換機101により、通話できるように音声経路が
完成される。
【0023】この音声接続が確立されると、セルの無線
機143によって、その無線信号レベルが監視される。
移動無線電話103が、あるセルから別のセルへと移動
するにつれて、受信中のセル102は、信号強度の減少
を検出し、周囲のセル102による測定を要求する。こ
れらの測定の結果、別のセル102の方が良好なサービ
スを提供できることが示された場合、音声接続は、「ハ
ード渡し」として周知の処理によって、そのセル102
に切り替えられる。ハード渡しの処理は、ECP105
の制御下にあり、まずDCS101によりサービス中の
トランク106からサービス中のセル102と目標とす
るセル102との双方の無線チャネルへと音声回路を延
長する3方向の接続を形成することを必要とする。この
接続が確認されると、無線電話103は、目標のセル1
02において割り当てられた無線機143の周波数に同
調し直すように指示される。その無線電話の目標のセル
102との通信が確認されると、直ちに、DCS101
は、新たにサービスしている(目標の)セル102とサ
ービス中のトランク106との間の接続はそのままにし
て、元からサービス中のセル102から音声接続を取り
除くように指示される。この渡し処理によって、電話の
会話は、大した中断もなく継続する。このようにしてい
る間に、元の音声チャネルは、別の加入者の使用に利用
できるようになる。
【0024】このように行われるハード渡しには、EC
P複合装置134およびデジタル・セルラ交換機101
の両方のプロセッサ機能が使用される。3方向の接続の
持続期間中は、ハード渡しに、付加的な交換構造(TD
Mバス130)の機能も使用される。選択された無線機
143を収容する目標のセル102が、サービス中のト
ランク106を含む交換機モジュール120でない交換
機モジュール120に接続されている場合、時間多重交
換機(TMS)121を通して、その交換機要素の交換
構造をさらに用いて3方向の接続を延長する必要があ
る。システムにおけるセル102の数が多くなるにつれ
て、渡しの数が、増加し、これに比例して多くのシステ
ム・プロセッサおよび交換構造の資源を使用するので、
システムの全体的な容量が減少する。
【0025】各セル102は、高速の時分割多重(TD
M)バス140の周囲に編成される。TDMバス140
は、実例としては、AT&TのDefinity(登録商標)通
信システムのユニバーサル・モジュールの2.048M
HzのTDMバスであり、物理的には、1フレームあた
り256のタイムスロットをそれぞれ有する1つ以上の
TDMバスからなる。具体的には、多数のTDMバス
が、それらに接続されたユニットにより同時に使用され
て、論理的には、1フレーム当たり256の倍数のタイ
ムスロットを有する単一のTDMバスとして動作する。
各タイムスロットは、64Kbpsの速度である。セル1
02の内部では、無線機143がTDMバス140に接
続される。無線機143は、64Kbpsの速度のDS0
チャネル・フォーマットで、無線伝送用の情報をTDM
バス140から受信し、受信した無線情報をTDMバス
140に供給する。各無線機への入力およびそれへの出
力は、完全レートのパルス符号変調(PCM)で符号化
された音声である。TDMバス140には、インタフェ
ース142も1つ以上接続され、これらの各々によっ
て、TDMバス140がトランク107に結合される。
具体的には、トランク107は、DS1通信フォーマッ
トを使用し且つ1.544Mbpsの速度で動作するT1
設備によって維持されるので、インタフェース142
は、DS1インタフェースである。DS1および前記の
DS0のフォーマットは、1989年2月の「電気通信
(Telecommunications)」p.39-p.47のT.H.マレー
(Murray)による「DDS網の発展---その1(The Evo
lution of DDS Networks: Part 1)」において説明され
ている。インタフェース142は、複数の無線機143
によって供給された情報をTDMバス140から受け取
り、それらをDS1フォーマットに多重化して、トラン
ク107に送る。逆方向には、インタフェース142
は、DS1フォーマットに書式化された情報をトランク
107から受信し、それらを分離(デマルチプレクス)
して、無線機143に伝えるためにTDMバス140に
供給する。TDMバス140は、コントローラ141の
制御の下で動作する。このコントローラ141により、
バス140上のタイムスロットが、無線機143および
インタフェース142のうちの別個のものに割り当てら
れる。具体的には、コントローラ141は、ECP複合
装置によって制御リンク108を介して、それ自体に供
給される制御情報に基づいて、この割り当てを行う。ま
たは、コントローラ141が、それ自体で自動的に割り
当てを行うことを可能ならしめるデータベースを備えて
も良い。
【0026】各デジタル・セルラ交換機101は、1つ
以上のデジタル交換機モジュール(DSM)120を備
えている。モジュール120は、TDMバス140と同
様のTDMバス130、コントローラ141と同様のT
DMバス制御機能を与えるコントローラ131、および
バス130に接続されてインタフェース142と同様の
機能を与える複数のインタフェース132からなるとい
う点において、構造的にセル102に似ている。コント
ローラ131は、ECP複合装置134から発生する制
御情報に基づいて、TDMバス130によりインタフェ
ース132の間で情報が切り替えられるようにする。セ
ル102から延びている各トランク107は、交換機モ
ジュール120においてインタフェース132によって
終端される。モジュール120の他のインタフェース1
32は、トランク106を終端する。トランク106
は、トランク107と全く同じものであるが、公衆電話
網100に接続されている。
【0027】交換機101が1つ以上のモジュール12
0を含む場合、その交換機101は、時間多重交換機
(TMS)121も含む。この場合、TMSインタフェ
ース133が、各モジュール120のTDMバス130
に接続されて、TMS121に続くリンク109を終端
する。インタフェース133は、例えば、AT&TのDe
finity通信システムのユニバーサル・モジュールのモジ
ュール制御複合装置(MCC)である。TMS121
は、1つの移動無線電話交換機101のモジュール間に
直接切り替えによる相互接続を与える。異なる移動無線
電話交換機101のモジュール間の相互接続は、公衆電
話網100によるか、または交換機101を直に相互接
続するトランクによって与えられる。
【0028】デジタル・セルラ交換機101の全体的な
制御、およびそのモジュール120および121の間の
動作関係の調整は、DCSコントローラ161によって
実施れる。DCSコントローラ161は、制御リンク1
08を介してECP複合装置134と直接連絡する。コ
ントローラ161は、TMS121にはリンク150を
通して、交換機モジュール120のコントローラ131
にはリンク150およびTMSインタフェース133を
通して、独自の制御接続を持つ。コントローラ161
は、例えば、AT&TのDefinity通信システムの501
CCプロセッサである。
【0029】次に、図2は、本発明によって構成された
セルラ移動無線電話システムの説明に役立つ実施例であ
る。図1および2の両システムに共通の要素は、図1に
おいて使用したものと同じ番号表記を用いて図2に示
す。
【0030】図2は、図1のものと同じではないが多く
の点で類似したシステム・トポロジーである。図2のシ
ステムは、複数の地理的に散在するセル202を備え、
それらの各々が、その付近の移動無線電話203に無線
電話サービスを提供する。本明細書において用いる場
合、セル202とは、地理的な独立したセル局、または
所与のセル局に接する複数の「面」の1つを指す。ただ
し、「面」とは、一般にセル局における方向性の送信ア
ンテナを用いることによって実施されるようなセルの扇
状区域である。すべての移動無線電話203およびセル
202の動作は、例えば全地球的測位システムの衛星に
よって発生・放送されるタイミング信号のような共通の
マスター・クロックに同期させる。セル202間の相互
接続、およびセル202と公衆電話網100との間の相
互接続は、デジタル・セルら交換機201によって2段
階に行われる。まず、個々のセル202が、DCS20
1の1つ以上のセル相互接続モジュール(CIM)20
9にトランク207によって接続される。さらに、個々
のDCS201のセル相互接続モジュール209が、そ
のDCS201の各音声符号器モジュール(SCM)2
20に光ファイバ光学的パケット交換トランク210に
よってそれぞれ接続される。デジタル・セルラ交換機2
01は、図1と同様に、それぞれ電話網100に複数の
トランク106によって接続され、トランク106と機
能的に等しいトランク206によって互いに直接接続さ
れる。交換機201の動作は、公衆電話網100のマス
ター・タイミング信号(図示せず)に同期されている。
さらに、図1と同様に、セル202およびデジタル・セ
ルラ交換機201は、これらが制御リンク108によっ
て接続されるECP複合装置134の制御下で動作す
る。同様に、DCS201の種々のモジュール209お
よび220が、共通のDCSコントローラ261に制御
リンク208によって接続されて、その制御下で動作す
る。物理的には、DCSコントローラ261は、この場
合も、例えば501CCプロセッサである。
【0031】図2のシステムにおいて、必ずしも全てで
はないが、移動無線電話203の幾つかは、デジタル無
線電話である。説明のために移動体に登載されているよ
うに示したが、移動無線電話203は、携帯式の無線電
話でも、たとえ定置式の無線電話でもよい。デジタル無
線電話は、無線チャネル上で必要とされるデジタル伝送
速度を下げるために音声圧縮技術を用いる。各デジタル
無線電話は、その送信機に音声圧縮回路、その受信器に
音声伸張回路を備えている。各無線電話は、広帯域無線
周波数の複数の対のうちの任意の対で動作することがで
きる。
【0032】パケット化トラヒックを扱う一方で、図1
のシステムによって扱われるものと類似の非パケット化
トラヒックを扱うために、図2のシステムのDCS20
1は、波線で示した要素---トランク109によってモ
ジュール209および220に接続されたTMS12
1、およびCIM209を公衆電話網100に直接接続
するトランク106---を含む。これらの用途を以下に
おいてさらに説明する。
【0033】デジタル無線電話203は、時分割多重ア
クセス(TDMA)モード、符号分割多重アクセス(C
DMA)モード、または他の何らかのデジタル若しくは
アナログ的なモードの1つまたはそれ以上のモードで動
作することができる。TDMAは、当分野において周知
であり、無線チャネル(周波数)を多数のタイムスロッ
トに分割することにより、多数の利用者に無線チャネル
へのアクセスを与えるものである。一人の利用者に対し
て1つ以上のタイムスロットを割り当てることができ
る。TDMA無線機203は、例えば、TIA IS5
4デジタル・セルラ無線機である。TDMAでは、隣接
するセルにおいて異なる周波数の用いるので、前述の
「ハード渡し」処理を必要とする。
【0034】現在の実施例において、デジタル無線電話
203は、CDMAモードで動作するか、または減速動
作(フォールバック)時にはFDMA(アナログ)モー
ドで動作する。CDMAは、隣接するセル202によっ
てサービスされる地域における周波数の再使用を可能と
する直接連続スペクトラム拡散方式である。従って、隣
接するセル202は、異なる無線周波数で動作する必要
がないので、そのようにせずに、同じ周波数を重複利用
する。1つのセル202の周辺から他のセル202の周
辺に移動する場合、移動無線電話203は、前記のよう
に「ハード渡し」処理を受けるかもしれないが、図2の
システムのCDMA移動無線電話203の場合には、そ
うする代わりに、同一の周波数のセルの双方と同時に通
信しながら選択的に「ソフト渡し」処理を受けても良
い。CDMA方式およびそれに関係する処理および装置
は、当分野において周知である。直接連続符号分割多重
アクセスの基本原理は、絶対的または統計的に互いに直
交する複数のそれぞれ異なる高速デジタル信号を用い、
各々によって低速の(即ち、基本波の)利用者の信号を
変調し、それら複数の変調信号を共通のデジタル信号へ
と結合し、これらのデジタル信号を無線周波変調機能に
使用することである。元の基本波信号の復元および分離
は、対応するデジタル変調信号を用いて時間同期的に復
調することによって行われる。CDMAの説明は、例え
ば、米国特許第4,904,307号、および公布済みの国際特
許出願WO91/07020、WO91/07036およびWO91/07037にあ
る。
【0035】図3において、図1のセル102と同様
に、セル202は、コントローラ241の制御下で動作
するTDMバス140、およびTDMバス140をトラ
ンク207に結合するDS1インタフェース242を含
む。コントローラ241は、例えば、AT&TのAutopl
exシリーズIIのセル局の制御複合装置である。これは、
セル102のコントローラ141と機能的に全く同じで
あるが、セル202が複数のデジタル無線機243から
なる事実を考慮して、新たに後述の付加的な機能も果た
す。デジタル無線機の信号の入出力は、すべて、対応す
る1つ以上のチャネル要素およびクラスタ・コントロー
ラ244によってTDMバス140へとインタフェース
がとられる。チャネル要素245は、個別の利用者にサ
ービスを行うデジタル無線機243へのインタフェース
である。チャネル要素245は、関係付けられた無線機
243によって送受信されている個々のセルに対し、信
号処理機能---この例では、基本波および拡散スペクト
ラム(CDMA)の信号処理機能---を与える。
【0036】各クラスタ・コントローラ244は、Cバ
ス(CBUS)390を備えている。Cバス390は、
例えば、通常のコンピュータの入出力(I/O)バスで
あり、Cバス390にはコンピュータのI/O装置とし
てチャネル要素245が接続されている。Cバス390
およびチャネル要素245は、コントローラ393の制
御下で動作する。コントローラ393は、例えば、汎用
のマイクロプロセッサであり、具体的には通常のマイク
ロプロセッサの主要なバスであるバス391を備えてい
る。バス391は、通常の設計によるI/Oインタフェ
ースとして機能するCバス・インタフェース392によ
ってCバス390に接続されている。コントローラ39
3は、チャネル要素245とセル202のTDMバス1
40との間のデータの移動(具体的には、20ミリ秒毎
に、各チャネル要素245に対し各方向に1回の転送)
が行われるようにし、クラスタ・コントローラ244に
対する運用、管理、および維持(OA&M)機能を果た
し、さらにチャネル要素245とTDMバス140との
間を通るデータ(呼のトラヒックおよび信号)に関する
水準2および水準3のプロトコル書式化/書式解消(デ
ィフォーマッティング)機能を果たす。バス391にメ
モリ(MEMORY)394が接続され、このメモリ394
は、トラヒック・バッファ用の一時記憶装置、およびコ
ントローラ393用の命令記憶装置の役を果たす。ま
た、バス391には、HDLCコントローラ(HDLC CON
TROLLER)395も接続される。これは、チャネル要素
245とTDMバス140との間を流れるトラヒックに
ついてHDLC書式化/書式解消を行い、クラスタ・コ
ントローラ244で使用されるバイト構成形式とTDM
バス140上で使用されるビット構成形式との間でトラ
ヒック変換も行い、さらにビット充填およびLAPDフ
ラグ挿入の機能も含む。HDLCコントローラ395
は、これをバス140に接続する通常の設計のTDMバ
ス・インタフェース396を通してTDMバス140と
の間でHDLCのシリアル・ビット流を送受信する。
【0037】圧縮された呼のトラヒックおよび信号が、
バイト構成の情報の区分ごとの形式でチャネル要素24
5とクラスタ・コントローラ244との間で伝送され
る。各チャネル要素245は、例えば20ミリ秒ごとの
ように規則的な間隔でバイト構成の情報の1区分を送受
信する。クラスタ・コントローラ244は、DCS20
1に送るために、バイト構成の情報の各区分を水準3の
プロトコルを含むLAPDプロトコル形式にフォーマッ
トする。適切な水準3のプロトコルであれば何を使用し
てもよいが、典型的な水準3のプロトコル350および
351を図9および10に示す。
【0038】図9は、呼のトラヒック、信号またはその
両方を伝えるために使用されるプロトコル350であ
り、一方、図10は、専ら特別な種類の信号を伝えるプ
ロトコル351である。プロトコル350および351
は、共に図7および8のフレームによって実現される。
水準2のプロトコルによって伝達される水準3のプロト
コルのデータ単位は、一般にパケットと称し、水準2の
プロトコルのデータ単位は、一般にフレームと称する。
図9のプロトコル350は、少なくとも320−327
の情報フィールドからなる。別の種類の情報のための付
加的なフィールドをパケット350に含めることもでき
るが、そのようなフィールドは現在の説明には無関係で
ある。パケット番号フィールド320には、所与の方向
に送信される一連のパケットにおけるこのパケット35
0の通し番号が入る。DCS201からチャネル要素2
45へと出て行くパケット350の場合、パケット番号
は、新たな各呼の開始時に0で始まる。チャネル要素2
45からDCS201に入って来るパケット350の場
合、パケット番号は、全ての移動電話203およびセル
202が同期しているマスター・タイミング信号から得
られる。パケット・タイプのフィールド321により、
そのパケットが図9のパケット350に相当するトラヒ
ック・パケットか、または図10のパケット351に相
当する信号パケットかを識別する。クロック調整フィー
ルド322に入るのは、移動電話203およびセル20
2が同期させられるマスター・クロックと公衆電話網1
00およびDCS201が同期させられるマスター・ク
ロックとの間の現実的かつ実質的な変位を補償するため
に使用されるクラスタ・コントローラ244からDCS
201への情報である。フィールド322は、逆方向に
のみ使用され、順方向の場合は、空である。空中CRC
フィールド323は、移動電話203の送信トラヒック
についてそれ自体が計算した通常のチェックサムの結果
であり、移動電話203によってそのトラヒックと共に
送られる。信号品質フィールド324には、チャネル要
素245が移動電話203から受信する呼トラヒックの
信号の品質に関してチャネル要素245により算出され
る報告が入る。フィールド323および324も逆方向
の場合にのみ使用され、順方向の場合は空である。電力
制御フィールド325には、チャネル要素245によっ
てそれに対応する移動電話203に送られる電力制御指
示の動向に関するセル202からの情報が入る。通常
は、このフィールドも逆方向の場合にのみ使用される
が、さらに後述するように、ソフト渡しの最中は両方向
で使用される。音声/信号タイプのフィールド326に
より、パケット350によって伝達される情報の種類--
-音声トラヒックのみか、音声と信号か、または信号の
みか---が識別される。そして、音声/信号データ・フ
ィールド327により、呼の音声トラヒック、信号情
報、または両者の混合体がチャネル要素245との間で
伝達される。
【0039】図10に示した信号パケット351は、図
9の信号パケットより単純であり、この説明に関係する
321および328−331のフィールドを有する。図
9に関連して既に説明したパケット・タイプ・フィール
ド321は、信号パケットとしてパケット351を識別
する。メッセージ・タイプ・フィールド328により、
パケット351によって伝達される信号の種類が識別さ
れる。チャネル要素IDフィールド329により、この
メッセージ交換に関与する特定のチャネル要素245が
識別される。フレーム選択IDフィールド330によ
り、このメッセージ交換に関与するプロセッサ602
(図6参照)上の特定の仮想ポートが識別される。これ
らのフィールド329および330は、安全確保、保
守、実行結果の観測、課金、経路選択などに使用しても
よい。チャネル要素245およびフレーム選択IDは、
システムの編成時に管理のために割り当てられ、それ以
降、一定に維持される。そして、信号データ・フィール
ド331によって、伝送中の信号情報が伝達される。
【0040】セルラ・コントローラ244により、複数
のチャネル要素245がTDMバス140に結合され
る。各クラスタ・コントローラ244は、割り当てられ
た入力および出力の「パイプ」を通してTDMバス14
0上で通信を行う。この割り当ては、管理が可能で、一
般にシステムの初期化の際に行われる。具体的には、各
「パイプ」によって、TDMバス140上に複数(例え
ば4つ)のタイムスロット(即ち、4つの64Kbpsの
チャネル)が形成される。逆(内向きの)方向の場合、
クラスタ・コントローラ244は、チャネル要素245
から受信されたトラヒック区分を待ち行列に加え、それ
らをパケットへと書式化し、それらのパケットを逆HD
LC形式のLAPD(水準2のプロトコルの)フレーム
に包んで、それらのLAPDフレームをTDMバス14
0上のそれに割り当てられた出力パイプへと次々に送信
する。順(外向きの)方向の場合、クラスタ・コントロ
ーラ244は、TDMバス140上で割り当てられた入
力パイプからLAPDフレームを受信して、そのLAP
Dプロトコルを打ち切り、パケットのフォーマットを解
消して、それらのパケットの内容を受信したフレームに
収容されているアドレス・フィールドに従ってチャネル
要素245に分配する。クラスタ・コントローラ244
の動作の結果として、それらが送受信したフレームは、
TDMバス140上に統計的に多重化され、これによっ
て、TDMバス140の帯域幅のトラヒック処理能力
は、他の伝送方式を超えて大幅に増大する。
【0041】実例となるLAPDフレーム300を図7
に示す。具体的には、301−305の複数フィールド
からなる。301はフレームの境界を決めるために使用
されるフラグ・フィールド、302はデータ・リンク接
続識別子(DLCI)フィールド、303はLAPDフ
レームの種類を指定する制御フィールド、303は前記
の水準3のプロトコル(パケット)350および351
を収容する利用者データ・フィールド、そして305は
誤りの検出に使用されるフレーム・チェック・シーケン
ス(FCS)フィールドである。DLCIフィールド3
02は、フレームの発着アドレス・フィールドであり、
そのフレームを特定のセルに関係付ける仮想リンク番号
またはインデックス(DLCI)が収容される。順方向
の場合、DLCIにより特定のチャネル要素245が特
定され、逆方向の場合、これによって、特定の音声処理
ユニット264のサービス回路(図6参照)に対応する
プロセッサ612の複数(例えば2つ)の仮想ポートの
うちの特定の1つが特定される。クラスタ・コントロー
ラ244の内部において、フレームの発信元または受信
先となるチャネル要素245がDLCIによって特定さ
れる。この実施例では、システムの編成時にDLCIが
ポートおよびチャネル要素に管理的に割り当てられた
後、一定に維持される。
【0042】クラスタ・コントローラ244とのフレー
ム伝送は、フレーム中継伝送方式によって実現されるの
で、フレームに関するプロトコルの終了は伝送の端点以
外では起こることはなく、このため図2のシステムによ
るフレーム伝送の効率および速度は大いに高まる。フレ
ーム中継方式は、米国特許第4,894,822号に説明があ
る。これを参照によって本明細書に取り入れる。
【0043】同一のシステムにおいて通常のアナログ式
またはデジタルTDMA式の無線電話103に無線電話
サービスを提供するために、図3において波線のブロッ
クによって提案したようにセル102に対して説明した
要領でセル202におけるTDMバス140にアナログ
FM式またはTDMAデジタル式の無線機143も接続
することができるので、好都合である。この代わりに、
図2のシステム内部において、セル202と平行して従
来のセル102を使用してもよい。TDMAトラヒック
は、アナログ無線のトラヒックのような回路交換形式ま
たはCDMAトラヒックのようなパケット交換形式の何
れかで図2のシステム全体に伝えることができる。
【0044】図3のセル202において、DS1インタ
フェース242は、通常の機能を果たす。即ち、TDM
バス140から64Kbpsのタイムスロットを収集し
て、それらをトランク207で伝送するためにDS1フ
ォーマットに多重化し、またこの逆の処理も行う。この
用途のために重要なことは、インタフェース242の内
部において各DS0チャネルの信号に与えられる遅延時
間が等しいことが各インタフェース242によって保証
されることであるが、AT&TのTN464Cなど、多
くの商用DS1インタフェースは、確かにこの条件を実
際に満たしている。クラスタ・コントローラ244が果
たす機能を考察すると、フレームはトランク207上に
統計的に多重化され、トランク207を実施する設備の
形式は、論理的にみれば、もはや図1のトランク107
を実施するような純粋に従来的なDS1設備形式ではな
い。即ち、DS1設備に関しては24の独立したDS0
チャネルからなるのに対し、この場合の各設備は、それ
ぞれ1つ以上のDS0チャネルの帯域幅からなる多数の
独立した「パイプ」からなる。単一のクラスタ・コント
ローラ244によって生成されるLAPDフレームまた
はこれを宛先とするLAPDフレームが、これらのパイ
プの各々によって伝達される。これにより、トランク2
07によって与えられる帯域幅のトランク処理容量は、
通常の回路交換方式のような他の伝送方式より大いに増
大する。「パイプ」に組み込まれていない残りのトラン
ク207(即ち、DS0チャネル)は、例えば通常の無
線機143との間で情報を伝えるというように、回路交
換ベースでそれぞれ単独に引き続き使用される。
【0045】図4にセル相互接続モジュール(CIM)
209を示す。セル相互接続モジュール209は、具体
的にはAT&TのDefinity通信システムのユニバーサル
・モジュールにある。このモジュール209には、コン
トローラ251の制御下で動作するローカル・エリア・
ネットワーク・バス(LAN BUS)250が含まれる。汎
用DS1インタフェース252により、トランク207
がLANバス250に接続される。各インタフェース2
52には、DS1インタフェース242のDS1設備イ
ンタフェース回路と同じ動作をするDS1トランク・イ
ンタフェース442、および集中ハイウェイ400によ
って相互に接続されたパケット処理要素(PPE)が含
まれる。集中ハイウェイ400は、64Kbpsの速度を
それぞれ有する64のタイムスロットの時分割多重バス
である。DS1トランク・インタフェース442は、集
中ハイウェイ400から64Kbpsのタイムスロットを
収集し、逆HDLCフォーマット(図3のセル202に
関連して説明済み)を逆にして正常に戻し、さらにその
データをトランク207上に送るためにDS1フォーマ
ットへと多重化する機能およびその逆の機能を果たす。
【0046】PPE(パケット処理要素)401は、集
中ハイウェイ400とLANバス250との間でLAP
Dフレームの中継機能を果たす。PPE401は、各D
LCI302に対する回路基板アドレスおよびポート・
アドレスを収容した変換テーブル(TABLE)411を備
えている。変換テーブル411は、初期化時に処理され
る。PPE401は、集中ハイウェイ400の指定され
たタイムスロット上のLAPDフレーム300を受け取
るように管理される。集中ハイウェイ400上で受信さ
れた各LAPDフレームに対し、PPE401は、その
フレームのDLCIフィールド302の内容を用いてテ
ーブル411の中のそれに対応する回路基板とポートの
アドレスを見つける。その基板アドレスおよびポートア
ドレスによって、LANバス250上におけるフレーム
300の意図された受信先が特定される。次に、PPE
401は、フレーム300からフラグ・フィールド30
1を取り除き、さらに前記の発見した基板アドレスおよ
びポート・アドレスをフレームの前に付けて、図8に示
した変形LAPDフレーム310を形成する。図7との
比較により、フラグ・フィールド301が基板アドレス
311およびポート・アドレス312によって置き換え
られたことが分かる。次に、PPE401は、変形LA
PDフレームをLANバス250上に送り出す。逆方向
の場合、PPE401は、基板アドレス311を知るた
めに、LANバス250上に送られた変形LAPDフレ
ーム310を調べる。PPEは、求めるアドレス311
を持つフレームを全て受信し、フレーム310からアド
レス311および312を取り除き、それらをフラグ・
フィールド301で置き換えてLAPDフレーム300
を形成し、さらにそのフレーム300を集中ハイウェイ
400上に送る。取り除いたアドレス312により、そ
の特定のフレーム300が伝送されるべき特定のタイム
スロットをPPE401に特定して知らせる。
【0047】セル相互接続モジュール209のLANバ
ス250には、拡張インタフェース253も接続されて
いる。各拡張インタフェース253によって、光ファイ
バ・トランク210がLANバス250に結合される。
拡張インタフェース253は、単に経路選択要素として
作用する。各拡張インタフェース253には、予め与え
られたDLCI302、基板アドレス311およびポー
ト・アドレス312を有する変形LAPDフレーム31
0を求めてLANバス250を監視するLANバス・イ
ンタフェース(LAN BUS INTFC.)450が含まれる。イ
ンタフェース450は、求めるDLCI302、基板ア
ドレス311およびポート・アドレス312を有するフ
レーム310をすべて捕捉し、前に付けられた基板アド
レス311を取り除いて、そのフレーム310をFIF
Oバッファ451に格納する。FIFOバッファ451
は、そのフレーム310の前に付けられたポート・アド
レス312、およびDLCI302を変換テーブル(TA
BLE)452に出力し、フレーム310のフィールド3
002−305を変換挿入器453に出力する。テーブ
ル452は、音声符号器モジュール220の基板アドレ
スおよびポート・アドレスの予め管理されたテーブルで
ある。テーブル452では、テーブルがFIFOバッフ
ァ451からポインタとして受け取ったポート・アドレ
ス312およびDLCI302を用いて、そのフレーム
310に対する新たな基板アドレス311およびポート
・アドレス312を見つけて、それらの新たなアドレス
311および312を変換挿入器453に送る。挿入器
453は、テーブル452から受信した新たな基板およ
びポートのアドレス311および312をFIFOバッ
ファ451から受信したフレーム310のフィールドの
前に付け加え、その新たなフレーム310をファイバ・
インタフェース(FIBER INTFC.)454に送る。対応す
るアドレスが、テーブル452において見つからず送ら
れて来ない場合、挿入器453は、受信したフレーム3
10を捨てる。ファイバ・インタフェース454は、フ
レーム310を光ファイバ・トランク210上に送る。
トランク210上では、如何なる所望のプロトコルおよ
び伝送のフォーマットを使用してもよい。反対の方向の
場合、ファイバ・インタフェース454は、トランク2
10上のフレーム310を受信し、それらをFIFOバ
ッファ455に格納する。LANバス・インタフェース
450は、FIFOバッファ455から格納されている
フレーム310を取り出し、それらをLANバス250
に送る。この結果、拡張インタフェース253は、それ
に取り付けられているファイバ・トランク210から受
信したフレーム310を単にLANバス250に送るだ
けである。これらのフレーム310は、LANバス25
0上の送信先のインタフェース252を識別する基板ア
ドレス311、およびLANバス250上で何れの拡張
インタフェース253も捜さないポート・アドレス31
2を持つ。
【0048】通常の回路交換セルラ無線電話通信を扱う
ために、セル相互接続モジュール209は、図4におい
て波線で示した要素を備えている。具体的には、セル相
互接続モジュール(CIM)209が、TDMバス13
0と同じ機能を果たすTDMバス230を備え、各汎用
DS1インタフェース252が、集中ハイウェイ400
をTDMバス230に結合するタイムスロット交換器
(TSI)402を備えている。TSI402は、通常
のタイムスロット交換機能を果たす。即ち、集中ハイウ
ェイ400およびTDMバス230上の指定された64
Kbpsのチャネル(タイムスロット)を受信し、それら
をTDMバス230および集中ハイウェイ400の指定
されたタイムスロットにそれぞれ送り出す。TSI40
2は、セル毎にプログラムされる。これらの通常の通信
を切り替えるために、TDMバス230は、図1につい
て説明したように、TMSインタフェース133および
トランク109によってTMS121(図2参照)に接
続される。これらの通常の通信を公衆電話網100に接
続するために、TDMバス230は、DS1インタフェ
ース132およびトランク106によって公衆電話網1
00にも接続される。
【0048】デジタル・セルラ交換機201の音声符号
器モジュール220を図5に示す。各DCS201は、
1つ以上の同じモジュール220を持つ。モジュール2
20は、具体的には、AT&TのDefinity通信システム
のユニバーサル・モジュールである。モジュール220
には、TDMバス130およびLANバス250と全く
同様のLANバス260が含まれるが、双方ともコント
ローラ231の制御下で動作する。図1の場合のよう
に、TDMバス130は、DS1インタフェース132
およびトランク106によって公衆電話網100に接続
される。拡張インタフェース253と同様の機能を有す
る拡張インタフェース263によって、セル相互接続モ
ジュール209からのファイバ・トランク210が、L
ANバス260に接続される。DCS201の各セル相
互接続モジュール209は、そのDCS201の各音声
符号器モジュール220に接続されている。DCS20
1どおしの間の相互接続は、トランク106を通して公
衆電話網100によって与えられる。
【0049】本明細書において音声符号器ユニット(S
PU)264と称する複数の呼処理ノードによって、バ
ス260および130が相互接続される。セル相互接続
モジュール209の拡張インタフェース253によって
各フレーム310の前に付けられた基板アドレス311
に基づいて、各音声処理ユニット264が、それにアド
レス指定されたフレーム310を受信し、それらの内容
のパケット化を解除し(即ち、それらのプロトコルを終
了させる)、受信された各フレームの内容について音声
伸張を含む種々の処理機能を果たし、さらに処理された
フレームの内容を1つ1つの呼ごとに割り当てられたタ
イムスロットにTDMバス130上に送り出す。逆方向
の場合、音声処理ユニット264は、1つ1つの呼ごと
に割り当てられたタイムスロットにTDMバス130上
の情報を受信し、それを基に音声圧縮を含む種々の処理
機能を果たし、処理された情報をパケット化し、特定の
セル202の特定のチャネル要素245を特定するDL
CI302を各フレームに含め、LANバス260上の
そのフレームの受信先を特定する基板アドレス311お
よびポート・アドレス312を各フレームの前に付け
て、そのフレーム310をLANバス260上に送り出
す。
【0050】セル相互接続モジュール209および音声
符号器モジュール220の動作の結果として、それらの
間で伝送中のフレーム310は、トランク210上に統
計的に多重化され、このトランク上でフレーム中継され
るので、トランク210によって与えられる帯域幅のト
ラヒック伝送容量は、回路交換などの他の伝送方式を超
えて大いに増大する。
【0051】図3に関連して説明したように、通常の無
線電話通信に対応するためにDCS201にTMS12
1を備えることができる。TMS121には、図1の交
換モジュールについて説明した要領でトランク109お
よびTMSインタフェース133によって音声符号器モ
ジュール220が接続される。
【0052】説明用の音声処理ユニット(SPU)26
4を図6に示す。各SPU264は、LANバス・イン
タフェース601を含む。インタフェース601は、所
与の基板アドレス311を求めてLANバス260を進
むフレーム310を監視し、求めるアドレス311を有
するものを捕捉する。LANバス・インタフェース60
1は、バッファ620を含む。LANバス・インタフェ
ース601は、フレーム310を捕捉すると直ちに、そ
れにタイム・スタンプを追加し、それをバッファ620
に格納してプロセッサ602に割り込み指示を出す。タ
イム・スタンプは、さらに後述するカウンタ623の現
在の計数である。
【0053】フレーム310のポート・アドレス312
により、SPU264によって実施される複数のサービ
ス回路612のうちの1つが特定される。1つのセルに
対し、そのセルの期間中またはハード渡しが起こるま
で、サービス回路612が1つ割り当てられる。各サー
ビス回路612は、独自の自動処理回路を持つ。しか
し、すべてのサービス回路612が、時分割ベースでプ
ロセッサ602のサービスを受ける。プロセッサ602
は、SPU264のすべてのサービス回路612に対し
て、フレーム選択およびプロトコル処理の機能を果た
す。LANバス・インタフェース601から受信される
フレーム310に対してプロセッサ602によって実行
される関数を図11−14および図17−18に示し、
サービス回路612から受信されるトラヒック区分(以
下においては、トラヒック・フレームとも称する)につ
いてプロセッサ602によって実行される関数を図15
に示す。プロセッサ602は、各サービス回路612に
対し、これらの関数の各々を20ミリ秒ごとに実行す
る。すべての関数の実行は、適応同期回路611および
インタフェース601によって与えられる割り込み信号
により、割り込み駆動的に行われる。
【0054】出入りする呼トラヒックのトラヒック・フ
レームの交換は、プロセッサ602とサービス回路61
2との間でプロセッサ602のバッファ603を通して
実行される。各サービス回路612は、それ自体の対応
するバッファ603を持っている。プロセッサ602お
よびボコーダ604の入出力動作のタイミングにおける
小さな差異および変動を補償するために、バッファ60
3により、サービス回路612のプロセッサ602とボ
コーダ604との間を通るトラヒック・フレームを緩衝
する。
【0055】各サービス回路612は、独自のボコーダ
604を有する。ボコーダ604は、音声の圧縮および
伸張の機能を与える。各ボコーダは、プロセッサ602
からバッファ603を介して圧縮された音声のトラヒッ
ク・フレームを規則的な間隔で(例えば、20ミリ秒ご
とに)受信し、そのトラヒック・フレームを所定数(例
えば、160バイト)のパルス符号変調(PCM)され
た音声標本へと伸張する。各バイトは、この例では12
5μ秒の期間(これを(「チックタック」の)「チック」と称す
る)を有する。逆方向の場合、ボコーダ604は、16
0バイトのCPM音声標本を受信し、それに対し音声圧
縮関数を実行して、圧縮された音声のトラヒック・フレ
ームをバッファ603を介してプロセッサ602に規則
的な間隔で(20ミリ秒ごとに)出力する。ボコーダ6
04とプロセッサ602との間のトラヒック・フレーム
の交換は、ボコーダ604内部の入力クロック621お
よび出力クロック622によって発生されるクロック信
号によってタイミングをとる一方、ボコーダ604によ
るCPM標本の送受信は、クロック回路600によって
発生されるクロック信号によってタイミングをとる。ク
ロック621および622は、システムの初期化時およ
びサービス回路612のリセット時に、回路600のク
ロック信号のエッジによって同期がとられる。ボコーダ
604は、当分野において周知である。具体的には、各
ボコーダ604は、カルコム社(Qualcomm Inc.)のQ
CELP低ビット・レート可変速音声符号化/復号アル
ゴリズムを実施するAT&Tの16Aデジタル信号プロ
セッサ(DSP)を用いて実施される。QCELPアル
ゴリズムは、音声活動が低いか無い期間には極力少ない
情報を送るように対応する。この実施例のフレーム伝送
機構は、時間的に変化するトラヒック負荷に理想的に適
応する。
【0056】CDMAおよびTDMAの両方のトラヒッ
クを扱ってTDMAトラヒックもフレーム中継されるよ
うなシステムの場合、サービス回路612の幾つかは、
TDMAトラヒックを専門に扱い、それらのボコーダ6
04は、具体的にはTDMA通信のためのTIA IS
−54規格に従ってプログラムされたAT&Tの16A
デジタル信号プロセッサである。
【0057】ボコーダ604から送られるPCM標本
は、トーン挿入回路605を通る。各サービス回路61
2には独自のトーン挿入回路605がある。トーン挿入
回路605は、プロセッサ602からのコマンドにより
直ちに、ボコーダ604により出力されたPCM標本を
一時的に阻止して放棄し、これに替えて、前記のコマン
ドによって指定されたタッチ・トーン信号のPCM標本
を代用する。トーン挿入回路605は、ボコーダ604
に入力されているPCM標本には影響しない。トーン挿
入回路605の動作は、クロック回路600によって発
生されるクロック信号によってボコーダ604の出力に
同期される。
【0058】サービス回路612の構成順では、トーン
挿入回路605の次にエコー・キャンセラー606が続
く。サービス回路612には、それぞれ独自のエコー・
キャンセラー606がある。これにより、ボコーダによ
り生成され電話網に向かうトラヒックを減衰させたコピ
ーを取っておき、適切に遅らせたコピーを受信された電
話網に向かうトラヒックから引くことによって、電話網
100からの呼トラヒックから電話網100に向かう呼
トラヒックのエコーを中和する。各エコー・キャンセラ
ー606は、当分野において周知である。エコー・キャ
ンセラー606の動作にタイミングは、クロック回路6
00によって発生されるクロック信号によって制御され
る。
【0059】エコー・キャンセラー606は、電話網か
らのトラヒックを集中ハイウェイ607から受信し、電
話網に向かうトラヒックを集中ハイウェイ607に送り
出す。集中ハイウェイ607は、64Kbpsのタイムス
ロットを伝送する受動直列TDMバスである。エコー・
キャンセラー606は、集中ハイウェイ607において
それ自体の入力タイムスロットおよびそれ自体の出力タ
イムスロットを静的に割り当てられる。
【0060】TDMバス・インタフェース608によ
り、集中ハイウェイ607がTDMバス130に接続さ
れる。インタフェース608は、集中ハイウェイ607
とバス130との間でタイムスロット交換(TSI)機
能を果たす。この動作は、回路600によって発生され
るクロック信号によってタイミングがとられ、変換維持
ユニット609によって制御される。ユニット609
は、その音声符号器モジュール220のコントローラ2
31の指示のもとで、各セルごとに集中ハイウェイ60
7からバス130へタイムスロットを割り当てる機能を
果たす。ユニット609は、バス130によって実施さ
れる制御チャネルを介してコントローラ231と連絡を
とる。この制御チャネルは、インタフェース608およ
び(変換維持制御)バス613を通してユニット609
へのインタフェースが与えられる。ユニット609は、
制御リンク616を介してLANバス・インタフェース
601に維持機能を施す。
【0061】ユニット609は、インタフェース608
に対し、双方が接続されている変換維持制御バス613
を介して制御を行う。同様に、プロセッサ602もプロ
セッサ制御バス610を介して回路601、603−6
06、および611を制御する。プロセッサ602とユ
ニット609との間の通信は、バス610とバス613
を結合するバッファ(BUFF.)614によって円滑に行
われる。
【0062】クロック回路600は、TDMバス130
に接続されていて、通常の要領でこれからタイミング情
報を引き出す。そして、この情報を種々の速度のクロッ
ク信号の形で分配する。この信号には、2.048MH
z、8KHzおよび50Hz(それぞれ500nsec、
125μsecおよび20msecの周期に相当する)が含ま
れるが、これらをすべてクロック・バス615を介して
回路604−606、608および611に同期させる
ことにより、それらの動作をTDMバス130に同期さ
せている。また、クロック回路600は、その情報をL
ANバス・インタフェース601にも与え、LANバス
260のビット時間の同期化を図っている。TDMバス
130の動作は、電話網100に同期されているので、
クロック回路600により、種々の要素の動作が電話網
100のマスター・クロックに同期する。
【0063】適応同期回路611においては、クロック
回路600から得たクロック信号を用いて、クロック回
路600によって発生された20msecのクロック信号
に周波数は同期しているがそれから位相が変位している
(変位量はプロセッサ602によって制御される)よう
なクロック信号が生成される。これらのオフセット・ク
ロック信号は、プロセッサ602の動作の時間調整に使
用される。これらのオフセット・クロック信号の生成お
よび使用については、以下においてさらに説明する。物
理的には、回路611および600を1つの装置として
実施してもよい。
【0064】回路611には、現在時カウンタ623も
含まれる。カウンタ623は、PCM標本チック(標本
周期で、例えば125μsec)ごとに1回その計数をイ
ンクリメントする。この計数は、クロック回路600か
らの50Hzの各クロック・パルスによって20msec
ごとにリセットされる。このように、カウンタ623
は、クロック回路600によって発生される信号に関す
る現在時を示す。カウンタ623の第2の部分により、
125μsecの計数をリセットする20msecのクロック
・パルスによってインクリメントされるモジュロ8の計
数が維持される。LANバス・インタフェース601が
受信したフレーム310のタイム・スタンプとして使用
できるように、カウンタ623は、計数をインタフェー
ス601に与える。
【0065】ここで、プロセッサ602とそのパケット
処理およびフレーム処理の説明に戻る。(水準2のプロ
トコル処理は一般にフレーム処理と称し、水準3のプロ
トコル処理は一般にパケット処理と称する。)プロセッ
サ602がLANバス260から受信したフレームに対
してプロセッサ602が実行する関数を図11−14に
示す。プロセッサ602は、これらの関数を各サービス
回路612に対して20msecごとに実行する。特定の
サービス回路612に対するこれらの関数の個別の関数
の実行は、LANバス・インタフェース601および適
応同期回路611から相応の受信割り込み信号を受信す
ることを契機として行われる。
【0066】既に述べたように、LANバス・インタフ
ェース601は、対応する音声処理ユニット(SPU)
264にアドレス指定されたフレームを受信すると直ち
に、その受信したフレームにタイム・スタンプを追加
し、それをバッファ620に格納して、プロセッサ60
2に割り込みを掛ける。ステップ900において、プロ
セッサ602がLANバス・インタフェース601から
受信割り込み信号によって呼び出されると、プロセッサ
602は、ステップ902において、LANバス・イン
タフェース601のバッファ620から受信されたフレ
ームを取り出す。次に、ステップ904において、その
フレームに対し通常の水準2の処理、即ちLAPDプロ
トコル処理を実行する。この処理にフレーム受信の承認
を含めてもよい。水準2の処理が終わりしだい、ステッ
プ906において、制御フィールド303を調べて、こ
れが水準2のみのフレーム(例えば、鉢巻検査フレー
ム)かどうかを調べる。そうならば、フレームの処理を
終了し、ステップ908において、単に呼び出し点に戻
る。しかし、このフレームが水準2のみのフレームでな
い場合、即ち、その利用者データ・フールド304に水
準3のプロトコルが入っている場合、ステップ910に
おいて、そのフレームのDLCI302を用いて、その
メモリからフレームが関係する呼に関して格納されてい
る呼の状態情報を選択する。次に、ステップ911にお
いて、受信した水準3のプロトコルのパケット・タイプ
・フィールド321を調べて、そのパケットの種類---
トラヒックか、信号か---を判断する。フィールド32
1が、パケットが信号パケットであることを示す場合、
そのパケットがセルから交換機への信号情報、即ちDC
S201向けの信号を伝えることを意味する。従って、
プロセッサ602は、ステップ970において、信号に
より指示された関数を実行する。これは、3つの関数の
うちの何れかである。即ち、呼の確立もしくは破棄また
はソフト渡し中の第2の呼の追加もしくは削除の何れか
によって呼の状態情報を更新する関数、呼の電話網に向
かう部分にトーンを挿入する関数、または初期クロック
同期化(図17に関連して説明する)を行う関数の何れ
かである。次に、プロセッサ602は、ステップ946
において、呼び出し点に戻る。音声/信号パケット35
0が、20msecの周期で送受信されるのに対し、信号
のみのパケット351は、信号情報の送信要求に応じて
何時でも送ることができる。
【0067】パケットがトラヒック・パケットであるこ
とをフィールド321が示す場合、プロセッサ602
は、ステップ912において、クロック調整および同期
化の関数を実行して、回路600によって発生されたク
ロック信号に対する回路611によって発生されたクロ
ック信号のオフセットをプロセッサ602により決定さ
れた量または受信されたパケットのクロック調整フィー
ルドにより指示された量だけ変化させる。これについて
は図18に関連して説明する。次に、ステップ914に
おいて、受信された水準3のパケットの音声/信号タイ
プ・フィールド326を調べて、そのパケットによって
伝えられる情報の種類---音声のみ、音声と信号、また
は信号のみの何れか---を特定する。そのトラヒック・
パケットが音声のみのパケットであるならば、ステップ
916において、取り出した呼の状態情報を調べて、そ
の呼がソフト渡し中かどうかを判断する。ソフト渡し中
でない場合、ステップ918において、フレームの空中
CRCフィールド323(セル202と移動電話203
との間のCDMA伝送に関して算出されたチェック・サ
ムの結果が収容されている)を検査する。空中CRCの
検査結果が合わない場合、そのパケットは欠陥のある情
報を伝えることになるので、ステップ923において、
そのパケットを捨て、ステップ946において、戻る。
このトラヒックの損失はボコーダ604により隠蔽され
る。ステップ918において空中CRC検査の結果が一
致した場合、ステップ919において、パケットの信号
品質フィールド324を調べて、音声品質が所定のしき
い値を満たすかどうかを判断する。音声品質がそのしき
い値を確かに満たす場合、ステップ920において、パ
ケットにコマンドを追加することにより、そのパケット
に「可」の印を付け、ステップ922において、その音
声情報パケットを適切なサービス回路612に割り当て
られたバッファ603に格納した後、ステップ946に
おいて、呼び出し点に戻る。音声品質が最小のしきい値
を満たさない場合、ステップ921において、パケット
に「不可」の印を付け、ステップ922において、その
音声情報パケットを適切なサービス回路612に割り当
てられたバッファ603に格納した後、ステップ946
において、戻る。
【0068】以上の処理において、プロセッサ602
は、受信されたパケットのパケット番号フィールド32
0を用いて、失われたり順序不同となったりしたパケッ
トを通常の方法で検出し、処理する。
【0069】ステップ916に戻り、呼がソフト渡し中
であるなら、プロセッサ602は、その呼に対し2つの
パケット---それぞれ異なるセル202からであるが、
一般に同一の情報を伝える---を20msecごとに受信し
ているはずである。従って、ステップ932において、
2つの同じのパケットをまた受信したかどうかを調べ
る。同じパケットは、フィールド320に同じパケット
番号を持つことから識別される。同じでない場合、予想
される同じパケットのうちの一方だけを受信したか、ま
たは両方のセルからパケット番号の異なるパケットを受
信したことになるので、ステップ933において、受信
直後のパケットのパケット番号を調べて、そのパケット
番号が、予想されるパケット番号と比較して大きいか、
等しいか、または小さいかを判断する。受信されたパケ
ットの番号が予測されるパケット番号より大きい場合、
ステップ934において、受信されたパケットを記憶
し、ステップ935において、以降に予測されるパケッ
トが受信されたことを示すように、関係付けられた呼の
状態情報を更新し、ステップ946において戻る。ステ
ップ935における呼の状態情報の更新には、受信され
たパケットの電力制御フィールド325の内容の記憶も
含まれる。受信されたパケットの番号が予測されるパケ
ット番号に等しい場合、前述のようにパケットを処理す
るためにステップ918およびそれ以降のステップを進
む。そして、受信されたパケットのパケット番号が予測
されるパケット番号より小さい場合、ステップ936に
おいて、その受信されたパケットを捨てて、ステップ9
46において戻る。この場合も、そのトラヒックの損失
は、ボコーダ604により隠蔽される。
【0070】ステップ932に戻り、プロセッサ602
が予想どおりの両パケットを受け取ったと分かった場
合、プロセッサ602は、ステップ938において、そ
の事を示すように呼の状態情報を更新する。これには、
その受信されたパケットの電力制御フィールド325の
内容を記憶することも含まれる。次に、ステップ940
において、何れのパケットの方がよいか判断するため
に、(現在はバッファ603に記憶されている)最初に
受信された予想どおりのパケットを取り出して、両方の
パケットの空中CRCおよび信号品質の表示を比較す
る。次に、ステップ941において、良い方のパケット
の音声品質を調べて、音声品質が所定のしきい値を満た
すかどうかを判断する。満たす場合、ステップ943に
おいて、良い方のパケットにコマンドを追加することに
よって、そのパケットに「可」の印を付ける。満たさな
い場合、ステップ942において、その良い方のパケッ
トに「不可」の印を付ける。そして、悪い方のパケット
を捨て、ステップ944において、対応する呼のチャネ
ルのバッファ603に良い方のパケットを格納する。次
に、ステップ946において、戻る。
【0071】ステップ946に続いて図12に移る。ス
テップ950において、特定の(X番目の)サービス回
路612に対する受信割り込み信号RX_INT_Xによって、
プロセッサ602が呼び出されると、プロセッサ602
は、ステップ951において、そのサービス回路612
に対応するバッファ603を調べて、そのバッファ60
3が空かどうかを判断する。空でない場合、ステップ9
52において、バッファ603の内容を取り出し、取り
出した内容をそのサービス回路612のボコーダ604
に渡す。バッファ603が空の場合、ステップ953に
おいて、適切なサービス回路612のボコーダ604に
おいて、捨てられたパケットによって伝達される音声区
分の損失を隠蔽する関数を呼び出す。ボコーダ604
は、それが前に受信したパケットの関数として生成する
PCM標本を回路605への出力として生成することに
よって前記の損失を隠蔽する。そして、プロセッサ60
2は、ステップ954において、呼び出し点に戻る。
【0072】再びステップ914を説明する。通常の状
況の下では、所与の呼に関与するセル202から移動電
話203に信号が直接送られるので、プロセッサ602
は、「ソフト渡し」の期間に限って、信号情報を伝える
トラヒック・パケットに遭遇する。トラヒック・パケッ
トが信号情報しか伝えない場合、プロセッサ602は図
13のステップ955に進む。そこで、さらに音声/信
号タイプ・フィールド326の内容を調べて、信号の方
向---順方向か、逆方向か、または両方向か---を判断す
る。向きが順方向の場合、その信号がセル202によっ
て発生され、かつ移動電話203に向かうものと見な
し、ステップ956において、そのパケットを単に記憶
して、ステップ970において、戻る。両方の信号方向
が示された場合、ステップ957において、順方向の信
号を記憶して、ステップ958に進む。方向が逆の場
合、その信号が移動電話203によって発生され、かつ
セル202に向かうものと見なし、ステップ958にお
いて、信号パケットを両側から(即ち、その「ソフト渡
し」に必然的に引き込まれたセル202の両方から)受
信したかどうかを検査する。そうでない場合、ステップ
960において、そのパケットを記憶し、ステップ96
2において、一方から信号パケットを受信したことを示
すように、対応する呼の状態情報を更新する。そして、
ステップ970において戻る。ステップ958の検査に
よって、両方から信号パケットを受信したことが分かっ
た場合、ステップ964において、その事を示すように
対応する呼の状態情報を更新し、ステップ966におい
て、2つのパケットの空中CRCおよび信号品質のフィ
ールド323および324を比較して、何れのパケット
の方が信号品質が良いかを判断する。次に、ステップ9
68において、悪い方のパケットを捨て、良い方のパケ
ットを記憶して、ステップ970において、戻る。
【0073】ステップ914に戻り、パケットが音声お
よび信号の両方の情報を伝えると判断した場合、プロセ
ッサ602は、図14のステップ985に進み、図13
の信号処理ステップ955−968と全く同様の図14
のステップ985−998を実行し、さらに図11のス
テップ932に進んで音声処理ステップを実行する。
【0074】ボコーダ604から受信されたトラヒック
・フレーム(音声情報の区分)についてプロセッサ60
2によって実行される関数を図15に示す。これらの関
数は、各サービス回路612に対して20msecごとに
実行される。特定のサービス回路612に対する関数の
実行も、適応同期回路611によって与えられる相応の
送信割り込み信号の受信によって、割り込み駆動され
る。
【0075】ステップ1200において、特定の(X番
目の)サービス回路612に対する処理を開始するよう
に送信割り込み信号TX_INT_Xによって呼び出されると、
プロセッサ602は、ステップ1202において、この
サービス回路612によってサービスを受けている呼に
ついて記憶されている呼の状態情報を調べて、その呼が
ソフト渡し中であるかどうかを判断する。ソフト渡し中
でない場合、ステップ1227において、サービスされ
ているサービス回路612のボコーダ604にアクセス
して、完全レートで符号化された呼情報のトラヒック・
フレームを要求する。ステップ1228において、ボコ
ーダ604からトラヒック・フレームを受信すると直ち
に、ステップ1230において、そのトラヒック・フレ
ームを水準3のプロトコルで書式化する。これには、そ
の呼トラヒックの先頭にパケット番号およびパケット・
タイプを付けることも含まれる。次に、ステップ123
2において、書式化されたトラヒック・フレームをLA
PDフレーム・フォーマットで包んで、LAPDフレー
ム300(図7参照)を形成する。これには、その呼の
移動電話に向かう方向に関係付けられたDLCIで、且
つその呼をサービスしている特定のセル202(図3参
照)の特定のチャネル要素245を特定するものを取り
出して、そのDLCIをLAPDフレーム300に含め
ることも含まれる。次に、ステップ1234において、
このDLCIを用いて、このDLCIに対応する基板ア
ドレス311およびポート・アドレス312をテーブル
から捜し、発見したアドレス311および312をLA
PDフレーム300の先頭に付けて、変形LAPDフレ
ーム310(図8参照)を形成する。ステップ1236
において、フレーム310をLANバス260へと送る
出すために、これをLANバス・インタフェース601
に渡す。そして、プロセッサ602は、ステップ123
8において、呼び出し点に戻る。
【0076】ステップ1202に戻り、呼がソフト渡し
中であるとプロセッサ602が判断した場合、プロセッ
サ602は、ステップ1204において、その呼につい
て記憶されている呼の状態情報を調べて、この回路に対
して順方向の信号が何か記憶されているかどうかを判断
する。順方向の信号であれば、その呼を扱ってきたセル
202(マスター・セル202と称する)のみから受信
されて、図13のステップ956もしくは957、また
は図14のステップ986もしくは987で記憶されて
いることになる。順方向の信号が記憶されていない場
合、ステップ1206において、サービスされているサ
ービス回路612のボコーダ604にアクセスして、完
全レートで符号化された通信情報のトラヒック・フレー
ムを要求する。ただし、順方向の信号が記憶されている
場合は、順方向の信号情報のための余地をパケット中に
確保しなければならないので、ステップ1208におい
て、ボコーダ604をアクセスして、不完全レートで符
号化された通信情報のみのトラヒック・フレームを要求
する。
【0077】ボコーダ604は、一般に完全レートで符
号化された情報のトラヒック・フレームを与えるので、
不完全レートで符号化された情報のトラヒック・フレー
ムに対する要求には即座に応答できない可能性がある。
さらに、音声活動に中断があれば、完全レートで符号化
されたトラヒック・フレームが要求された場合でも、不
完全レートで符号化されたトラヒック・フレームが供給
されることもある。プロセッサ602は、ステップ12
18において、この状態を検査することになる。
【0078】プロセッサ602は、ステップ1209に
おいて、ボコーダ604からトラヒック・フレームを受
信すると、ソフト渡しに関係する両方のセル202に送
るために複製を持つように、ステップ1210におい
て、トラヒック・フレームの複製を作る。次に、ステッ
プ1212において、ソフト渡しに関係する両方のセル
202から図11のステップ935および938におい
て格納されたと思われるの電力制御情報を取り出し、そ
れら2つのセル202の各々に対し双方のセル202の
他方から受信された電力制御情報が送られるように、前
記の取り出した情報を交換して、交換した情報を複製の
パケットに電力制御フィールド325として挿入する。
次に、ステップ1214において、呼の状態情報(ステ
ータス)を調べて、呼に対し逆方向の信号が受信されて
図13のステップ968または図14のステップ998
で記憶されたかどうかを判断する。逆方向の信号が利用
できる場合、ステップ1216において、それを複製の
パケットの両方に追加する。ステップ1216に続い
て、あるいは逆方向の信号が利用できない場合、ステッ
プ1218において、完全レートで符号化されるか不完
全レートで符号化されたフレームがボコーダ604によ
って供給されているかどうかを判断する。トラヒック・
フレームが完全レートで符号化されている場合、そのフ
レームには順方向の信号情報のための余地がないので、
プロセッサ602は、ステップ1230以降に進んで、
両方の複製パケットのフォーマット化、パケット化、お
よび送信を行う。ステップ1234におけるパケット化
には、各複製パケットのフレーム・プロトコル300に
異なるDLCIを含めることにより、2つのパケットが
ソフト渡しに関わる異なるセル202にそれぞれ進むよ
うにすることも含まれる。ステップ1218に戻り、ト
ラヒック・フレームが不完全レートで符号化されている
場合、ステップ1220において、呼の状態情報を調べ
て、その呼に対する順方向の信号が図13のステップ9
56または図14のステップ986で受信され記憶され
たかどうかを判断する。順方向の信号が利用できる場
合、ステップ1222において、それを両方の複製パケ
ットに加える。ステップ1222に続いて、あるいは順
方向の信号が利用できない場合、ステップ1230以降
に進む。
【0079】ここで、セル202および音声処理ユニッ
ト(SPU)264の動作の同期化を図16−22に関
係付けて詳細に説明する。
【0080】電話網100から移動無線電話203への
トラヒックの流れに対する初期のタイミング調整の状況
を図19に示す。前述のように、すべての移動無線電話
203およびすべてのセル202のすべてのチャネル要
素245の動作は、全地球的測位衛星によって放送され
る信号などの共通のタイミング信号によって駆動され同
期化される。これから、各セル202が20msecのセ
ル・クロック1000信号を獲得し、このクロック10
00が誘引となって、20msecごとに時刻1300に
おいて、呼に関係する各チャネル要素245が、対応す
る移動電話203への送信を行う。所与の呼に対し、プ
ログラムされた一定のオフセット(これはゼロの場合も
ある)が、存在することがある(即ち、セル・クロック
1000の立ち上がりと時刻Tx1300との間のオフ
セット)。この一定のオフセットにより、信号130
4、1307、1308および1309の相対位置が、
このオフセット分だけ影響を受ける。
【0081】時刻1300に呼トラヒックを送ることが
できるためには、チャネル要素245が、時刻1300
の最低でもある最小の期間だけ前の時刻tmin1301
には、呼トラヒックを受信しなければならない。チャネ
ル要素245は、前の送信の時刻1300のわずか後で
現在の送信に関する前記の受信期限1301のわずか前
に存在する時間枠1302の期間内に、送信情報を受信
することが望ましい。このように、時間枠1302によ
り、小さな時間的変動に対して余裕が与えられる。しか
し、呼が確立されつつあるときは、その呼を扱うチャネ
ル要素245が、送信するための呼トラヒックのパケッ
トをSPU264から何時受信するかは不明である。こ
れは、既に述べたように、移動電話交換機201の動作
が、セル202のクロックとは異なるクロックによって
制御され、このクロックが、セル・クロック1000か
ら独立していて、これに同期していないからである。さ
らに、その他の要因、即ち移動電話交換機201と異な
るセル202との間の距離の相違、およびこれらの間で
伝送される異なるトラヒック負荷---さらにこれらの間
で結果的に異なる伝送遅延時間---なども、受信時刻を
不明にする。従って、チャネル要素245とSPU26
4との間で呼の経路が最初に確立され、かつ空のトラヒ
ックがこれらの間を流れ始めたとき、SPU264から
のパケットは、時間枠1302の外側にある時刻130
3---さらに最悪の場合には、時刻tmin1301の後の
時刻1303---に、チャネル要素245によって受信
される可能性がある。このような場合、そのチャネル要
素に対応するチャネル・コントローラ244が、信号パ
ケットをSPU264に送って、SPU264からのパ
ケットの送信時間の調整の必要性を示すと共に、チャネ
ル要素245におけるパケットの受信時間を時間枠13
02内に安全に位置付けるために送信時間を調節しなけ
ればならない分の時間も示す。
【0082】セル202において実行されるクロック調
整関数を図16に示す。これらの関数によって、クラス
タ・コントローラ244においてパケットの受信時に呼
び出されプロセッサによって実行されるルーチンが構成
される。ステップ1001において、このルーチンが呼
び出されると、ステップ1002において、受信された
パケットが呼に対して受信された最初のトラヒック・パ
ケットかどうかを調べる。最初のパケットである場合、
ステップ1004において、そのパケットが受信された
時間を時間枠1302(この範囲はクラスタ・コントロ
ーラ244に記憶されている)と比較し、ステップ10
06において、時間枠1302との関連で何時、そのパ
ケットが受信されたかを判断する。パケットが枠130
2のほぼ中心で受信された場合、クロックの調整は必要
ないので、ステップ1022において、ルーチンは、単
にその呼び出し点に戻る。パケットの受信が早すぎた場
合、ステップ1008において、セル交換機タイプの信
号パケットが呼を処理しているSPU264のプロセッ
サ602に送られるようにすることで、その呼に対する
TX_INT_X割り込みの時間を同様にパケット中で指定され
た時間だけ遅らせるようにプロセッサ602に要求する
ことにより、受信時間を枠1302のほぼ中央に移すよ
うにする。逆に、パケットの受信が遅すぎた場合、ステ
ップ1010において、セル交換機タイプの信号パケッ
トがプロセッサ602に送られるようにすることで、そ
の呼に対するTX_INT_X割り込みの時間を指定された時間
だけ早めすように要求する。そして、ステップ1022
において、ルーチンはその呼び出し点に戻る。
【0083】また一方では、最初に受信されるトラヒッ
ク・パケットのみに応じる必要はなく、複数の受信され
るトラヒック・パケットの受信に基づいて必要とされる
クロック調整の平均時間を算出してもよい。
【0084】チャネル要素245のパケット受信時間1
303は、SPU264におけるパケット送信時間に対
応する。前述のように、SPU264からチャネル要素
245へのパケットの送信は、適応同期回路611によ
ってプロセッサ602に発行される送信割り込み信号TX
_INT_Xによって誘発される。結果的に、チャネル要素2
45におけるパケットの受信時間をある量だけ調節する
ためには、回路611のTX_INT_X信号を同じ量だけ調節
する必要がある。従って、プロセッサ602は、前記の
信号パケットをチャネル要素245から受信すると、こ
れに応じて、図11ステップの970において、適応同
期回路611に指示して、対応するサービス回路612
に対するTX_INT信号を指定された量だけ調節させる。回
路611は、これに応じて、その送信割り込み信号を指
定された期間(図19において1310として示した)
だけ変更する。このようにして、パケットの送信時間
は、SPU264において時刻1304から時刻130
5へと変更される。時刻1305は、チャネル要素24
5において枠1302の中にあるパケット受信時刻13
06に相当する。
【0085】しかし、パケットを所与の時刻に送信でき
るためには、プロセッサ602が、ボコーダ604から
のそのパケットに含まれているトラヒック・フレーム
(呼トラヒックの区分)を送信時刻よりある程度早い時
刻に受信しなければならない。パケット送信時刻130
4が、フレーム受信時刻1307に対応し、さらにこれ
が、ボコーダ604のトラヒック・フレーム送信時刻1
308に対応するのに対し、変更されたパケット送信時
刻1305は、変更されたトラヒック・フレーム受信時
刻1311に対応し、さらにこれが、ボコーダ604の
トラヒック・フレーム送信時刻1309に対応する。結
果として、プロセッサ602は、ボコーダ604がその
トラヒック・フレーム送信時刻を時刻1308から時刻
1309に変更するようにしなければならない。
【0086】ボコーダ604では、内部の出力クロック
622を用いてトラヒック・フレームの送信時刻が調節
される。X番目のサービス回路612のクロック622
は、クロック回路600から受信したクロック入力信号
に最初に同期される。プロセッサ602は、ボコーダ6
04にコマンドを送り、回路600のクロックの入力信
号に対するボコーダ604の出力クロック622信号の
オフセットをプロセッサ602がチャネル要素245か
ら受信した信号パケットにおいて指定された前記の期間
だけ調節させる。ボコーダ604は、これを実行するこ
とにより、そのトラヒック・フレーム送信時刻を時刻1
3008から時刻1309に変更する。最終的な結果と
して、チャネル要素245、サービス回路612、およ
びプロセッサ602の同期を要する動作が互いに同期化
された。
【0087】セル202からのクロック調整制御パケッ
トの受信に対するプロセッサ602の応答状況を図17
に示す。ステップ1050において、受信された信号パ
ケットによりクロック調整の実行を要求していると判断
すると、プロセッサ602は、ステップ1052におい
て、パケットの内容を調べて、タイミング信号を移動さ
せるべき方向を判断する。それを遅らせなければならな
い場合、ステップ1054において、適応同期回路61
1にコマンドを送り、後続のTX_INT_X割り込み信号をそ
のパケットで指定された量の時間だけ遅らせるようにす
る。また、ステップ1056において、ボコーダ604
にもコマンドを送り、クロック600信号に対するボコ
ーダ604の出力クロック622のオフセットを指定さ
れた同じ量の時間だけ増加させようにして、ステップ1
062において、戻る。タイミング信号を時間的に進め
る場合、ステップ1058において、適応同期回路61
1にコマンドを送り、後続のTX_INT_X割り込み信号を受
信した信号パケットで指定される量の時間だけ進めるよ
うにする。また、ステップ1060において、ボコーダ
604にもコマンドを送り、クロック600信号に対す
るボコーダ604の出力クロック622のオフセットを
同じ量の指定時間だけ小さくするようにして、ステップ
1062において、戻る。
【0088】移動無線電話203から電話網100への
トラヒックの流れに対する最初の時間調整のようすを図
20示す。前述のように、移動無線電話203およびセ
ル202を互いに同期させる。セル・クロック1000
に相当するクロック(これは、セル202から移動電話
が受信したトラヒックからそれが得る)により、移動無
線電話203が、その呼を扱っているチャネル要素24
5に20msecごとに送信を行い、これによって、チャ
ネル要素245は、その送信を時刻1400に受信し、
さらにそれをパケットでSPU264に宛て時刻140
3に送る。チャネル要素245におけるパケット送信時
刻1403は、SPU264のプロセッサ602におけ
るパケット受信時刻に対応する。受信時刻1400は、
セル・クロック1000から、送信時刻1300に関し
てプログラムされた一定の(セル202における)オフ
セットの量だけ相対的に変位している。従って、送信時
刻1300におけるオフセットのため、受信時刻140
0にも同様のオフセットが生じる。このオフセットは、
ここで説明する機構によって補償される。
【0089】特定の(X番目の)サービス・チャネル6
12に対するチャネル要素245からのパケットの受信
は、適応同期回路611によって発生されたそのサービ
ス・チャネル612に対する受信割り込み信号RX_INT_X
によってプログラム602において誘発される。パケッ
トを処理するための時間をプロセッサ602に十分与え
るためには、そのパケットに収容されている呼のトラヒ
ック・フレームをボコーダ604に送るより、そのパケ
ットの受信の方が、ある最小時間だけ先行しなければな
らない。まず、プロセッサ602からのトラヒック・フ
レーム送信時刻1406に対応する時刻1408に、ボ
コーダ604はトラヒック・フレームを受信することに
なっている。従って、ボコーダ604に対しトラヒック
・フレームを時刻1406に送るためには、プロセッサ
602が、相応のパケットをチャネル要素245から遅
くとも時刻tmin1401には受信しなければならな
い。なるべく、プロセッサ602は、ボコーダ604へ
の前のフレーム伝送の送信時刻1406の少し後で現在
のフレームの送信時刻tmin1401の少し前にある時
間枠1402の中で、各パケットを受信することが好ま
しい。このように、時間枠1402によって、少々の時
間的変動に対しては、ある程度の余裕が与えられる。
【0090】しかし、呼が確立される途上にあるとき
は、プロセッサ602がチャネル要素245から情報パ
ケットを受信する時刻は不明である。これは、前記のよ
うに、チャネル要素245もプロセッサ602からパケ
ットを何時受信するか不明だからである。従って、チャ
ネル要素245とSPU264との間で呼の経路が最初
に確立され、さらにこれらの間で空のトラヒックが流れ
始めると、チャネル要素245からのパケットは、枠1
402の外側にある時刻1404、さらに最悪の場合に
は、時刻tmin1401の後の時刻1404にプロセッ
サ602によって受信される。プロセッサ602は、チ
ャネル要素245がパケットを送信する時刻1403を
変更することはできないので、それらのパケットをプロ
セッサ602が受信する時刻1404も変更できない。
プロセッサ602は、ボコーダ604にフレームを送る
時刻1406を変更できるだけである。従って、時刻1
404が枠1402の外にある場合、プロセッサ602
がパケットを受信する時刻1404を枠1402の中に
安全に位置付けるために、プロセッサ602は、ボコー
ダ604にフレームを送る時間を調節しなければならな
い期間1410を決定する。次に、プロセッサ602
は、適応同期回路611にコマンドを送り、対応するサ
ービス回路612に対する受信割り込み信号RX_INT_Xを
指定した量だけ調節させる。回路611は、これに応じ
て、受信した割り込み信号を指定された期間1410だ
け変更する。このように、プロセッサ602からボコー
ダ604へのフレーム送信時刻が、時刻1406から時
刻1407へと変更され、これによって、プロセッサ6
02におけるパケット受信時刻1404が、枠1402
の内側に移される。
【0091】しかし、フレーム送信時刻を時刻1406
から時刻1407に移すことができるためには、プロセ
ッサ602は、ボコーダ604に、そのフレーム受信時
刻を時刻1408から時刻1409に変更させる必要が
ある。ボコーダ604は、内部の入力クロック621の
出力を用いてフレームの受信時刻を調節する。出力クロ
ック622と同様に、入力クロック621もクロック6
00の入力信号に同期している。従って、プロセッサ6
02は、ボコーダ604にコマンドを送り、クロック6
00入力信号に対する入力クロック621信号のオフセ
ットを前記の期間1410だけ調節させる。ボコーダ6
04は、これを行うことによって、そのフレーム受信時
刻を時刻1408から時刻1409へと変更する。この
場合も、最終的な結果として、チャネル要素245、サ
ービス回路612およびプロセッサ602の同期を要す
る動作が互いに同期した。
【0092】以上の説明したクロック調整関数は、図1
1のステップ912においてプロセッサ602によって
実行されが、これを図18に示す。ステップ1070に
おいてクロック調整関数の実行を開始すると、プロセッ
サ602は、ステップ1072において、取り出した呼
の状態情報および受信したパケット・タイプから、その
受信したパケットがその呼に対する最初のパケットかど
うかを判断する。そうならば、ステップ1073におい
て、そのパケットの受信タイム・スタンプ(LANバス
・インタフェース601によってパケットに追加され
る)を枠1402(この範囲は、プロセッサ602が扱
う各呼に対して計算し記憶している)と比較し、ステッ
プ1074において、その枠1402との関連において
何時パケットが受信されたかを判断する。前記のパケッ
トが枠1302のほぼ中央で受信された場合、クロック
調整の必要はないので、ステップ1090に進む。パケ
ットの受信が早すぎた場合、ステップ1075におい
て、適応同期回路611にコマンドを送り、受信時刻を
枠1402のほぼ中央に移すのに必要であるとプロセッ
サ602が判断した量の時間だけ、後続のRX_INT_X割り
込み信号を進めるようにする。また、ボコーダ604に
もコマンドを送り、クロック600信号に対するボコー
ダ604の入力クロック621のオフセットを同じ量の
指定時間だけ増やすようにする。逆に、パケットの受信
が遅すぎた場合、ステップ1077において、適応同期
回路611にコマンドを送り、受信時刻を枠1402の
ほぼ中央に移すために必要であるとプロセッサ602が
判断した量の時間だけ、後続のRX_INT_X割り込み信号を
遅らせるようにする。また、ステップ1078におい
て、ボコーダ604にもコマンドを送り、クロック60
0信号に対するボコーダ604の入力クロック621の
オフセットを同じ量の指定時間だけ小さくするようにす
る。ステップ1076および1078に続いて、ステッ
プ1090(以下において説明する)に進む。
【0093】呼が進むにつれて、システムのトラヒック
負荷の変化、またはセル202が同期化されるマスター
・クロックと移動電話交換機201が同期化されるマス
ター・クロックとの間のドリフトによって、図21に例
示したようにチャネル要素245のパケット受信時刻1
306が枠1302から外れたり、図22に例示したよ
うにSPU264のプロセッサ602におけるパケット
受信時刻1404が枠1402から外れたりすることも
ある。システムのトラヒック負荷の変化によるドリフト
は、時刻1306および1404に関して同じ方向とな
る傾向にある。枠1302に関して時刻1306を進ま
せるようなドリフト(図21に示した)は、一般に枠1
402に関して時刻1404も進ませる(図示せず)の
に対し、枠1402に関して時刻1404を遅らせるド
リフト(図2に示した)は、一般に枠1302に関して
時刻1306も遅らさせる(図示せず)。逆に、マスタ
ー・クロック間の非同期性によるドリフトは、逆向きと
なる傾向がある。
【0094】時刻1306の枠1302外へのドリフト
は、チャネル要素の対応するクラスタ・コントローラ2
44によって検出される。これに対するその応答を図1
6に示す。クラスタ・コントローラ244においてパケ
ットが受信されると、ステップ1001において図16
のルーチンが呼び出される。このルーチンは、ステップ
1002において、受信されたパケットがその呼に対し
て受信された最初のトラヒック・パケットかどうかを調
べる。呼は進行するので、これが最初に受信されたトラ
ヒック・パケットではないであろうから、ステップ10
14に進む。ここで、ステップ1004の場合と同様
に、パケットが受信された時刻を枠1302と比較し、
ステップ1016において、枠1302との関連におい
て何時そのパケットが受信されたかを判断する。そのパ
ケットが枠1302の中で受信された場合、クロック調
整の必要はないので、ステップ1022において、戻る
だけである。そのパケットが枠1302の発生の前に受
信された場合、ステップ1018において、その呼を扱
っているSPU264のプロセッサ602に送られるこ
の呼に対する次のトラヒック・パケットに、そのクロッ
ク調整フィールド322の中にこの呼に対するTX_INT_X
割り込みの時刻を1チック(例えば、PCM音声の1標
本時間)だけ遅らせる要求を入れて運ばせる。逆に、パ
ケットが枠1302の発生の後に受信された場合、ステ
ップ1022において、この呼に対する次のトラヒック
・パケットに、そのクロック調整フィールド322の中
にこの呼に対するTX_INT_X割り込みの時刻を1チック
(例えば、PCM音声の1標本時間)だけ進める要求を
入れて運ばせる。
【0095】そのトラヒック・パケットを受信すると、
プロセッサ602は、続いて図11のステップ912に
おいて、その必要な調整を行う。時刻1404の枠14
02から外れるドリフトは、プロセッサ602自体によ
って検出される。プロセッサ602は、調整の必要性お
よび調整の方向を記録し、また図11のステップ912
において、引き続き、必要な調整をチックずつ行う。
【0096】プロセッサ602の動作のタイミングの変
化によってパケット送信時刻が時刻1305から時刻1
505へと進み、このためにパケット受信時刻1306
が枠1302に対して進むと、結果的に、図21に示し
たように、枠1302の中の後方に位置する新たなパケ
ット受信時刻1506となる。プロセッサ602602
の動作のタイミングの変化によって、枠1402および
フレーム送信時刻1406が時刻1404に関して進む
と、結果的に、図22に示したように、新たなフレーム
送信時刻1606、および枠1402の中で後方に位置
するパケット受信時刻1404が生じる。
【0097】回路611によって出力されるTX_INT_Xお
よびRX_INT_Xの変移には、ボコーダ604のクロック6
21および622の出力信号に相応の変移を起こさせる
ことにより、図21および22の例において、ボコーダ
604のトラヒック・フレーム送信時刻を時刻1309
から時刻1509に変化させ、かつボコーダ604のト
ラヒック・フレーム受信時刻を時刻1409から時刻1
609に変化させ、このようにしてボコーダ604の動
作をプロセッサ602の時間変移された動作に揃えるこ
とが必要となる。しかし、この揃える瞬間に、ボコーダ
604は、割り込み信号を進めるべきかまたは遅らせる
べきかの判断によって、20msecに相当する通常の1
60の標本の代わりに、それぞれ159または161の
PCM標本を回路605から収集するだけの時間がたっ
てから呼トラヒックのトラヒック・フレームをプロセッ
サ602に送らなければならず、さらに通常の160の
代わりにそれぞれ159または161のPCM標本の期
間内に呼トラヒックのフレームを回路605に出力しな
ければならない。この状態を補償するために、プロセッ
サ602は、回路611に命じて、図21および22に
それぞれ示したこのサービス回路612に対する信号TX
_INT_XおよびRX_INT_Xに時間転移を起こさせるようにす
ると同時に、プロセッサ602は、この同じサービス回
路612のボコーダ604に命じて、そのPCM出力か
ら1つのPCM標本バイトを落とすようにさせ、さらに
そのPCM入力において付加的に1つのPCM標本バイ
トを生成させる。ボコーダ604がこれらを行うと、こ
の場合も結果として、ボコーダ604のトラヒック・フ
レームの入力および出力の動作が、PCM標本の出力お
よび入力の動作にそれぞれ揃うようになる。
【0098】図21および22に示したものと反対のド
リフトの場合、そのドリフトを補償するためにとるステ
ップは、図21および22に対して説明したものと反対
である。具体的には、プロセッサ602によって、回路
601に指示を与え、このサービス回路612に対する
回路601のTX_INT_XおよびRX_INT_Xの割り込み信号出
力を1PCM標本期間だけ遅らせる、さらにボコーダ6
04に命じて、そのPCM出力において1PCM標本バ
イトを付加的に生成させ、かつそのPCM入力から1P
CM標本バイトだけ削除させる。
【0099】プロセッサ602のこれらの動作を図18
においてステップ1080以降に示す。既に述べたよう
に、プロセッサ602が図11のステップ912のクロ
ック調整動作を始めると、ステップ1070において、
新たに受信されたパケットが呼の最初のトラヒック・パ
ケットかどうかを判断する。呼が進むうちに、受信され
るパケットは最初に受信されたパケットではなくなるの
で、プロセッサ602はステップ1080に進む。そこ
で、受信されたパケットのタイム・スタンプを受信枠1
404と比較し、ステップ1081において、そのパケ
ットがその枠1404との関係において何時受信された
かを判断する。パケットが枠1404の中で受信された
場合、タイミングの調整の必要がないので、ステップ1
090に進む。パケットが枠1404の前で受信された
場合、ステップ1082において、適応同期回路611
に命じて、それに対応するサービス回路612に対する
RX_INT_X信号を1チックだけ進ませ、さらにステップ1
083において、ボコーダ604に、その入力クロック
621のオフセットを1チックだけ小さくするように命
令する。ボコーダ604では、これを実行するために、
クロック621を160という通常の計数の代わりに計
数159の後にリセットする。しかし、ボコーダ604
は、160のPCM標本バイトの情報に匹敵する分を収
容して到来する呼トラヒックの満杯のトラヒック・フレ
ームを依然として受信する。そこで、ボコーダ604
は、そのPCM出力においてタイミングの再整列を隠す
ために、それらの標本バイトの1つを捨てる。
【0100】ステップ1081に戻り、パケットが枠1
404の後に受信されていたことが分かった場合、ステ
ップ1084において、プロセッサ602は、適応同期
回路611に、それに対応するサービス回路612に対
するRX_INT_X信号を1チックだけ遅らせるように命令
し、さらにステップ1085において、ボコーダ604
に、その入力クロック621のオフセットを1チックだ
け大きくするように命令する。ボコーダ604では、こ
れを行うために、通常の計数160の代わりに計数16
1の後にクロック621をリセットする。しかし、ボコ
ーダ604は、160のPCM標本バイトの情報に匹敵
する分を収容して到来する呼トラヒックのトラヒック・
フレームを依然として受信する。そこで、ボコーダ60
4は、そのPCM出力においてタイミングの再整列を隠
すために、付加的な標本バイトを生成する。
【0101】プロセッサ602は、ステップ1083ま
たは1085に続いてステップ1090に進む。そこ
で、受信されたトラヒック・フレームのクロック調整フ
ィールド322を調べて、クロック調整があれば、呼を
取扱い中のセル202によってどのようなクロック調整
が要求されたかを判断する。調整が要求された場合、ス
テップ1091において、適応同期回路611に命じ
て、呼に対応するサービス回路612に対するTX_INT_X
割り込みの発生時刻を要求された方向に1チックだけ調
節させ、さらにステップ1092において、ボコーダ6
04に命じて、その出力クロック621のオフセットを
同じ方向に1チックだけ調節させる。このために、ボコ
ーダ604では、クロック621が通常の計数である1
60の代わりに159または161の計数の後にリセッ
トするようにする。従って、ボコーダ604では、15
9または161のPCMバイトの外に向かうトラヒック
標本を集めて、160のPCM標本バイトを収容したフ
レームでプロセッサ602に供給する。プロセッサ60
2への出力においてタイミングの再整列を隠すために、
ボコーダ604は、第1の場合には付加的なPCM標本
を1つ生成し、第2の場合にはPCM標本の1つを捨て
る。ステップ1092に続いてクロック調整動作を終了
し、ステップ1093において、図11のセルの処理動
作に戻る。
【0102】さらに早い速度で同期を達成するために、
クロック調整を125μsecの倍数のチックで行っても
良い。また、同期化が行われる速度を制御するために、
(異なる20msec周期で)複数チックの調整と単一チ
ックの調整との組み合わせを用いることも可能である。
さらに、目の粗い調整(多数の125μsecチックを伴
う)を行って、1つの呼の間に大幅な同期の変更を行う
ことも可能である。この大きな調整は、音声活動の低い
期間中に行うと好都合である。
【0103】ソフト渡しの開始時に、その時まで単独で
呼を処理してきたセル202のチャネル要素245と平
行して、第2のセル202のチャネル要素245が、そ
の呼の処理を開始する。正に呼が初めて確立されるとき
のように、第2のチャネル要素245におけるパケット
受信時刻1302が、枠1302の中にあるか外にある
か(図19参照)も、第2のチャネル要素245によっ
て送られるパケットのパケット受信時刻1404が、プ
ロセッサ602において枠1402の中にあるか外にあ
るか(図20参照)も事前に知ることはできない。受信
時刻1306および1404が、それぞれ第2のチャネ
ル要素245に対する枠1302および1402の外側
にある場合、呼が最初に確立されるときに使用された図
19および20のクロック調整方式をここで使用するこ
とはできない。これは、その呼が既に確立された進行中
の呼であるため、その方式を用いると、知覚できる混乱
(聞こえるほどの「欠陥(グリッチ)」)が呼に発生す
るからである。従って、図21および22のさらに漸進
的ではあるが事実上「無欠陥」のクロック調整方式を用
いて、受信時刻1306および1404を第2のチャネ
ル要素245に対する枠1302および1402の内側
にそれぞれ移すように試みる。所望の効果を上げるため
には、この調整を何度も繰り返す必要もありうる。
【0104】しかし、図21および22の調整はその呼
を扱っているチャネル要素245の両方に対して受信時
刻1306および1404に影響を及ぼすことに注意す
る必要がある。従って、第2のチャネル要素245して
時刻1306および1404を枠1302および140
2の中に移そうとする調整のために、第1のチャネル要
素245に対して時刻1306および1404を枠13
02および1402の外に移す結果となる可能性もあ
る。
【0105】2つのチャネル要素245の何れの時刻1
306および1404もそれぞれの枠1302および1
402より遅れない(即ち、それらの後に発生しない)
ことが必須である。これに対して、枠1302および1
404にそれぞれ先行する(即ち、それらの前にそれぞ
れ発生する)時刻1306および1404は、チャネル
要素245およびSPU264において時期尚早に受信
されたパケットをバッファで緩衝することによって補償
することができる。従って、ソフト渡しの期間に、一方
のチャネル要素245によって進んでいる時刻1306
が報告され、他方のチャネル要素245によって遅れて
いる時刻1306が報告されている場合、プロセッサ6
02602は、進んでいる時刻1306を報告中のチャ
ネル要素245のクロック調整要求は無視して、遅れて
いる時刻1306を報告中のべつのチャネル要素245
の要求のみに応答する。
【0106】プロセッサ602およびソフト渡しに関わ
る2つのチャネル要素245の間の伝播遅延時間の差が
非常に大きいために、セル・クロック1000の同じク
ロック周期に双方のチャネル要素245によって送られ
るパケットが、プロセッサ602において、そのチャネ
ル要素245に対するプロセッサ602の受信割り込み
クロックRX_INT_Xの異なるクロック周期に受信されると
考えられる。また、プロセッサ602によって送信割り
込みクロックTX_INT_Xの同じクロック周期にソフト渡し
に関わる双方のチャネル要素245に送られる複製のパ
ケットは、それらのチャネル要素245によってセル・
クロック1000の異なるクロック周期に受信されると
考えられる。受信されたパケットを正しいクロック周期
に関係付けることが、トラヒック・フレーム350のパ
ケット番号フィールド320(図9参照)によって運ば
れるパケット番号の目的である。この関係付けは図11
のステップ932−036において行われる。
【0107】既に言及したように、チャネル要素245
が使用するパケット番号は、セル・クロック1000か
ら計算されるので、これとは明確な関係がある。これゆ
え、セル・クロック1000の何れのクロック周期にお
いても、すべてのチャネル要素245が、同じパケット
番号を有するパケットを送信する。従って、プロセッサ
602は、受信された2つのパケットのパケット番号を
比較することによって、両方のパケットがセル・クロッ
ク1000の同じクロック周期に対応するものかどうか
を、そしてそれらが対応しない場合には、それらが関係
する順序は何かを直ちに判断することができる。
【0108】パケット流が、プロセッサ602からチャ
ネル要素245に向かい、逆方向である場合、パケット
番号とセル・クロック1000のクロック周期との間に
は明確に定義された関係がない。しかし、ソフト渡しの
最初に、その時まで呼を処理していたチャネル要素24
5が、その呼の扱いを始めかけているチャネル要素24
5にメッセージ(HANDOFF_REQ)が送られるようにし、
このメッセージによって、セル・クロック1000の最
新のクロック周期の番号およびそのクロック周期に第1
のチャネル要素245が受信したパケットのパケット番
号が報告される。パケット番号は連続しているので、第
2のチャネル要素245は、どのパケット番号がセル・
クロック1000の後続のどのクロック周期に関係付け
られるかをこの受信した情報から容易に判断することが
できる。このようにして、第2のチャネル要素245
は、受信されたパケットが対応するセル・クロック10
00のクロック周期を決定する。
【0109】ここで、図2のシステムにおける呼の確
立、渡し(チャネル切り替え)、中止の状況を図23−
35との関連で説明する。例示する動作は、例えばSP
U264とセル202、セル202とECP複合装置1
34、またはECP複合装置134とDCSコントロー
ラ261などの要素の対の間で水準3でパケット化され
た信号メッセージを交わす結果として起こる。これらの
図は、その要素対のみの間のメッセージ交換のタイミン
グ関係を表すのであり、不定の要素対の間のものではな
い。ECP複合装置134が送受信するメッセージは、
すべて制御リンク108を流れるものと仮定し、チャネ
ル要素245とサービス回路612との間のパケット
は、すべてトランク207および210によってフレー
ム中継されるものと仮定する。
【0110】図23は、移動電話203において発生し
た呼に対してパケット交換(される)呼経路を確立する
ための制御信号を示す。移動電話203では、アクセス
・チャネル上で呼び出される電話の電話番号を伝えるOR
IGINATION信号(具体的には、1つ以上のデジタル・メ
ッセージ)を送信することによって呼を開始する。図面
において、信号の空中経由の送信または受信は、信号の
矢印の垂直な部分によって示す。ORGINATION信号は、セ
ル202の中の1つにおいてDCMAアクセス・チャネ
ルとして設計されたチャネル要素245によって受信さ
れ、これによって、メッセージとしてそのクラスタ・コ
ントローラ244に送られ、さらにこれによって、その
セル202のコントローラ241に渡される。各コント
ローラ241は、その呼を送るための自由なCDMA空
中チャネルを指定した後、指定したチャネルの対応する
チャネル要素245の識別情報と共に前記のメッセージ
を通常の要領でECP複合装置134に送る。
【0111】ECP複合装置134において、CELL_ORI
GINATIONメッセージを受信し、その呼を処理するために
DCS201、CIM209、SCM220を選択し、
さらに選択された音声符号器モジュール220のサービ
ス回路612およびトランク106群を選択する。次
に、MSC_FS_ASSIGNMENTメッセージを呼を発信中のセル
202のコントローラ241に送って、選択されたサー
ビス回路612のDLCIを知らせる。また、ECP複
合装置134は、呼び出された電話番号を伝えるととも
に選択されたSCM220、トランク106群、および
サービス回路612を特定するSETUPメッセージを選択
されたSCM220を制御するDCSコントローラ26
1に送る。
【0112】コントローラ241は、MSC_FS_ASSIGNMEN
Tメッセージを受信すると、これを選択されたチャネル
要素245のクラスタ・コントローラ244に渡す。ク
ラスタ・コントローラ244は、そのメッセージに含ま
れる情報を呼を処理するために選択されたチャネル要素
245に知らせる。選択されたチャネル要素245は、
その呼を処理するために、それ自体を確立した後、相互
接続設備のチャネルによってパケットを伝送するフレー
ム中継方式を用いてFS_CONNECTパケット351を選択さ
れたサービス回路612に送る。パケット351は、選
択されたサービス回路612の受信されたDLCIをフ
ィールド302におけるパケット・アドレスとして使用
し、選択されたチャネル要素245のDLCIをデータ
・フィールド304に入れて運ぶ。
【0113】選択されたサービス回路612を補助する
プロセッサ602が、FS_CONNECTパケットを受信する
と、そのプロセッサ602は、FS_CONNECTパケットのフ
ィールド304に含まれるDLCIをFS_ACKパケットの
フィールド302におけるパケット・アドレスとして用
いて、FS_ACKパケット351をFS_ACKパケット受信の承
認として選択されたチャネル要素245に返す。具体的
には、このとき、プロセッサ602は、選択されたサー
ビス回路612に対応するすべてのDLCIをセル20
2に送る。プロセッサ602は、これらの作業をLAP
D処理の一部として図11のステップ904において実
行する。次に、プロセッサ602は、選択されたチャネ
ル要素245の送られたDLCIを選択されたサービス
回路612に関係付けられた呼の状態情報の一部として
格納し、さらにその呼の状態情報に有効な呼に該当する
として印す。このとき、選択されたチャネル要素245
とサービス回路612との間に接続が成立する。次に、
選択されたクラスタ・コントローラ244が、FS_CLOCK
_ADJUSTパケットで応答し、これに初期クロック調整情
報を入れて選択されたサービス回路612を補助するプ
ロセッサ602に送る。このパケットは、図16のステ
ップ1001−1010に関連して説明済みである。プ
ロセッサ602は、これに応じて、FS_ACKパケットをク
ラスタ・コントローラ244に送り、その受信したパケ
ットを図17に関して説明した要領で処理する。ここ
で、チャネル要素245とサービス回路612との間に
呼の経路が確立し、呼トラヒックが利用できるようにな
るまで、両者によって、空のトラヒック・パケットが2
0msecごとに交換され始める。選択されたチャネル要
素245は、第2のFS_ACKパケットを受信すると、これ
に応じて、CHANNEL_CONFIRMATIONメッセージがそのセル
のコントローラ241によってECP複合装置134に
送られるようにして、その接続のこの端の完成をコント
ローラ241に通知する。
【0114】DCSコントローラ261は、前記のSETU
Pメッセージを受信すると、これに応じて、選択された
SCM220のコントローラ231に、特定されたトラ
ンク106群のトランク106(DS0チャネル)を捕
捉させ、その捕捉されたトランク106上に呼び出され
た電話番号をパルス出力させる。選択されたトランク1
06は、TDMバス130上の特定のタイムスロットに
応答する。また、DCSコントローラ261は、選択さ
れたサービス回路612を収容している音声処理ユニッ
ト264の変換維持プロセッサ609に、前記のDS0
チャネルをTDMバス130からTDMバス・インタフ
ェース608を介して選択されたサービス回路612に
割り当てられた集中ハイウェイ607のそのタイムスロ
ットに接続させることにより、そのサービス回路612
に問題の呼を処理するように指示する。次に、DCSコ
ントローラ261は、CONNACKメッセージをECP複合
装置134に送って、それに対し接続のこの端の順調な
完成を通知する。応答指示が、電話網100の電気通信
設備から選択されたトランク106を介してコントロー
ラ231によって受信されると、これによりDCSコン
トローラ261に通知され、代わって、DCSコントロ
ーラ261が、ANSWERメッセージをECP複合装置13
4に送り、これに呼の完成を知らせる。このとき、図2
のシステムによって呼が完全に成立し、呼のトラヒック
が、電話網100の電気通信設備および呼の受信先との
間で双方向にサービス回路612およびトランク106
を通してチャネル要素245の間で流れることができ
る。
【0115】図4は、公衆電話網100において発生す
る呼に対する呼経路の確立のための制御信号を示す。電
話網100において通常の要領で、トランク106を捕
捉し、それに呼び出される電話番号の数をパルス出力す
ることによって、呼を開始する。そのトランク106を
補助する音声符号器モジュール220のコントローラ2
31が、この場合も通常のようにTDMバス130のそ
のトランクの対応するタイムスロットの捕捉を検出し、
ダイヤルされた数を収集した後、DCSコントローラ2
61に知らせる。次に、DCSコントローラ261が、
ECP複合装置134にINCALLメッセージを送ることに
よって、それに知らせる。このINCALLメッセージによっ
て、呼び出される電話番号、ならびにSCM220およ
びトランク106のI.D.(識別情報)が送られる。
【0116】ECP複合装置134は、INCALLメッセー
ジに応じて、MSC_PAGE_REQUSTメッセージを図2のシス
テムにおけるすべてのセル202に放送する。MSC_PAGE
_REQUSTメッセージにより、呼び出される移動電話20
3が特定される(例えば、呼び出される電話番号が伝え
られる)。
【0117】各セル202のコントローラ142は、MS
C_PAGE_REQUSTメッセージに応じて、このMSC_PAGE_REQU
STメッセージをクラスタ・コントローラ244を介して
CDMAアクセスチャネル要素245に送る。これに応
じて、アクセスチャネル要素245が、CDMA構造に
対して指定された要領で、呼び出される移動電話203
の信号報知(ページング)を行う。
【0118】これに応じて、呼び出された移動電話20
3が、RESPONSE信号を送信すると、ページング・チャネ
ル要素245のうちの1つ以上がその信号を受信し、各
々が、その信号をそれぞれのクラスタ・コントローラ2
44に渡す。クラスタ・コントローラ244は、そのメ
ッセージをそれぞれのセル202のコントローラ241
に渡す。すべてのセル202のコントローラ241は、
絶えずメッセージ(図示せず)を交わして、既存の呼お
よび未解決の呼に対するそれぞれの状態情報の相互のデ
ータベースを更新する。それぞれのセル202のコント
ローラ241は、これらのメッセージから、その呼を扱
うには何れのセル202が最適であるかを決定する。次
に、その選択されたセル202のコントローラ241
が、CELL_PAGE_RESPONSEメッセージをECP複合装置1
34に送り、呼処理のためにそのセルを選択したことを
ECP複合装置134に知らせる。
【0119】ECP複合装置134は、CELL_PAGE_RESP
ONSEメッセージを受信し、呼経路の他端において呼を扱
うために呼が接続される先のSCM220のサービス回
路612を選択する。次に、ECP複合装置134は、
MSC_FS_ASSIGNMENTメッセージを選択されたセル202
のコントローラ241に送る。このメッセージは、移動
電話の呼の発信について説明したものと同じであり、同
様の応答を引き出す---即ち、図23に対して説明した
とおり、セル202とSPU264との間のFS_CONNEC
T、FS_ACK、FS_CLOCK_ADJUST、およびFS_ACKのパケット
交換シーケンスに続いて、CHANNEL_CONFIRMATIONメッセ
ージがセル202からECP複合装置134に送られ
る。また、ECP複合装置134は、呼が接続されるS
CM220を制御するDCSコントローラ261にTONE
_REQUESTメッセージを送る。これに応じて、DCSコン
トローラ261は、SCM220のコントローラ231
が電話網100の電気通信設備との間で双方向に呼を伝
えるトランク106に呼び出し音(リングバック)を与
えるようにする。
【0120】ECP複合装置134へのCHANNEL_CUNFOR
MATIONメッセージの送信に続いて、選択されたチャネル
要素245が、呼び出される移動電話203にRINGING
信号を送信する。呼び出された移動電話203が、ANSW
ER信号で応答すると、選択されたチャネル要素245に
よって、そのセルのコントローラ241からECP複合
装置134へとANSWERメッセージが送られる。ECP複
合装置134は、これに応じて、呼が接続されるSCM
220のDCSコントローラ261にACCEPTメッセージ
を送る。このメッセージにより、呼を扱うために選択さ
れたサービス回路612のI.D.が伝えられる。これ
に応じて、DCSコントローラ261は、コントローラ
231が呼から呼び出し音を除去するようにした後、移
動電話を発端とする呼に対する説明の要領で、TDMバ
ス130上で呼を伝えるDS0チャネルと選択されたサ
ービス回路612との間で接続が行われるようにする。
次に、DCSコントローラ261が、CONNACKメッセー
ジをECP複合装置134に送り、その接続のこの端の
順調な完了をそれに知らせる。ここで、図2のシステム
全体に渡って呼経路が完全に確立され、呼トラヒックを
収容するパケットが、選択されたチャネル要素245と
呼の発信元との間をサービス回路612を通して流れる
ことができる。
【0121】図25において、移動電話203が、共に
している確立された呼の切断を、HANGUP信号を送ること
により開始する。この信号は、その呼を扱っているチャ
ネル要素245が受信する。これに応じて、チャネル要
素245は、FS_REMOVEパケット351をその呼を扱っ
ているサービス回路612に送り、それに呼の切断を知
らせる。
【0122】そのFS_REMOVEに応じて、プロセッサ60
2が、FS_REMOVEパケットのプロトコル処理の一部とし
てFS_ACKパケット351をチャネル要素245に返し、
さらに呼を扱っているサービス回路612に対する呼の
状態情報を更新して、呼が切断されたことを示す。その
呼のトラヒックは、このときチャネル要素245とサー
ビス回路612との間で流れなくなり、チャネル要素2
45は、RELEASE_MSCメッセージがセルのコントローラ
241によってECP複合装置134に送られるように
して、呼経路のこの端の切断をそれに知らせる。
【0123】これに応じて、ECP複合装置134は、
CLEARメッセージを呼を扱っている音声符号器モジュー
ル220のDCSコントローラ261に送り、さらにMS
C_RELEASE_ACKメッセージをその呼を扱っていたセル2
02のコントローラ241に送って、その呼を扱ってき
たチャネル要素245が現在自由であり、新たな呼を扱
うのに利用できることを知らせる。DCSコントローラ
261は、CLEARメッセージに応じて、SCM220の
コントローラ231にその呼を伝えるトランク106を
開放させ、さらにその呼を扱っているサービス回路61
2を収容している音声処理ユニット264の変換維持プ
ロセッサ609に、そのサービス回路612に割り当て
られた集中ハイウェイ607からその呼を運んでいるD
S0チャネルを切断させる。次に、DCSコントローラ
261は、CLEAR_ACKメッセージをECP複合装置10
5に送って、呼経路のこの端も切断されたことを知らせ
る。
【0124】図26において、電話網100が呼を運ぶ
トランク106を開放する。この開放は、その呼を扱っ
ている音声符号器モジュール220のコントローラ23
1が検出して、DCSコントローラ261に知らせ、さ
らにDCSコントローラ261が、DISCONNECTメッセー
ジをECP複合装置134に送って、これに知らせる。
【0125】ECP複合装置134は、このDISCONNECT
メッセージの受信に応じて、その呼を扱っているチャネ
ル要素245に対しセルのコントローラ241およびク
ラスタ・コントローラ244を通してMSC_NETWORK_RELE
ASEメッセージを送る。これに応じて、チャネル要素2
45は、その呼に関与する移動電話203にRELEASE信
号を送るとともに、FS_REMOVEパケット351がその呼
を扱っているサービス回路612に送られるようにす
る。FS_REMOVE信号は、移動電話主導の切断に対して説
明したものと同じであり、同様の応答を引き出す。
【0126】RELEASE信号の受信に応じて、移動電話2
03は、その呼を中止して、HANGUP信号を送る。この信
号は、その呼を扱っているチャネル要素245が受信す
る。チャネル要素245は、これに応じて、RELEASE_CO
NFIRMATIONメッセージがセルのコントローラ241によ
ってECP複合装置134に送られるようにして、呼の
この端の切断をそれに知らせる。
【0127】これに応じて、ECP複合装置134は、
その呼を扱ってきた音声符号器モジュール220のDC
Sコントローラ261にCLEARメッセージを送る。このC
LEARメッセージは、移動電話主導の切断に対する説明の
ものと同じであり、同様の応答を引き出す。
【0128】図27−29は、一方のセル202から他
方への呼のソフト渡しに対する制御信号を示す。第2の
セル202(スレーブ・セル称する)が、その呼をその
時まで扱ってきたセル202(マスター・セルと称す
る)と連携して、その呼を扱い始めるときのソフト渡し
の開始に対する信号授受を図27に示す。呼に関係する
移動電話203は、マスター・セル202を含む複数の
セル202から受信する監視チャネル信号の強度を監視
して、これらの受信した電力レベルに関するPWR.INFO.
報告をマスター・セル202に周期的に送る。その呼を
扱っているチャネル要素245が、この報告をマスター
・セル202のコントローラ241に渡す。この情報お
よびセル202自体の間で交換された情報に基づいて、
マスター・セル202のコントローラ241は、マスタ
ー・セル202のみがその呼の扱いを続けるべきかどう
か、またはその呼に別のセル202が加わるべきかどう
かを判断する。マスター・セル202のコントローラ1
41が、その呼に別の呼を加えるべきであり、かつこの
スレーブ・セル202がCDMAおよびマスター・セル
202と同じ移動チャネルを用いてその呼を扱うことが
できると判断した場合、マスター・セル202のコント
ローラ142が、HANDOFF_REQメッセージを制御リンク
108およびIMS104を通してスレーブ・セル20
2のコントローラ241に送る。HANDOFF_REQメッセー
ジにより、この呼に対しマスター・セル202によって
使用されていない呼処理中のサービス回路612のDL
CI、およびその呼を伝送中の移動チャネルのI.D.
が送られる。
【0129】スレーブ・セル202のコントローラ24
1は、そのHANDOFF_REQを受信し、その呼を処理するた
めに、スレーブ・セル202のチャネル要素245およ
び呼を扱っている回路612の受信されたDLCIの中
の1つを選択する。(このようにする代わりに、この呼
に対するマスター・セル202によって使用される呼処
理中のサービス回路612のDLCIをHANDOFF_REQメ
ッセージで送り、スレーブ・セル202のコントローラ
241によって、そのメッセージに含まれるそのDLC
Iの最下位ビットの値を単に反転させることにより、そ
のDLCIの値をその呼を扱っているサービス回路61
2に対応する第2のDLCIへと変更してもよい。)次
に、コントローラ241は、選択したDLCIを受信し
たメッセージの他の内容と共にクラスタ・コントローラ
244を通して選択されたチャネル要素245に送る。
選択されたチャネル要素245は、指定された移動チャ
ネルにおいて呼を処理するために自体を確立した後、FS
_JOINパケット351がその呼を扱っているサービス回
路612に送られるようにする。このパケットでは、コ
ントローラ241から選択されたチャネル要素245に
よって受信されたサービス回路612のDLCIがフィ
ールド302においてパケット・アドレスとして使用さ
れ、選択されたチャネル要素245のDLCIがこのデ
ータ・フィールド304に収容される。
【0130】その呼を扱っているサービス回路612を
補助するプロセッサ602において、FS_JOINパケット
を受信すると、図11のステップ904におけるLAP
D処理の一部として、FS_JOINパケットの受信を承認し
てFS_ACKパケット351を選択されたチャネル要素24
5に返す。次に、選択されたチャネル要素245に関し
て送られたDLCIをその呼を扱っているサービス回路
612に関係付けられた呼の状態情報の一部として記憶
し、呼の状態情報にソフト渡し中の印を付ける。ここ
で、スレーブ・セル202の選択されたチャネル要素2
45とその呼を扱っているサービス回路612との間に
接続が確立し、これらの間で呼のトラヒック・パケット
の交換を開始する。
【0131】スレーブ・セル202のチャネル要素24
5において、FS_ACKパケットを受信すると、これに応じ
て、HANDOFF_ACKメッセージをこのセルのコントローラ
241から制御リンク108およびIMS104を介し
てマスター・セル202に送り、接続の完了を知らせ
る。スレーブ・セル202のコントローラ241もHAND
OFF_INFORMATIONメッセージをECP複合装置134に
送って、ソフト渡しを知らせる。さらにECP複合装置
134において、そのデータベースを更新する。ここ
で、その1つのサービス回路612とその呼を扱ってい
るマスターおよびスレーブの両セル202のチャネル要
素245との間で呼のトラヒック・パケットが流れるよ
うになる。
【0132】図28および29は、呼を処理している2
つのセル202の一方がその処理を終えるソフト渡しの
終了時の信号授受を示す。必ずしもそうとは限らない
が、この時処理を終了するのは、一般にマスター・セル
202である。このようすを図28に示す。ソフト渡し
の期間中、マスターおよびスレーブのセル202におい
て、移動電話203により測定された監視チャネルの電
力レベルに関するPWR.INFO.報告を受信する。尚、このP
WR.INFO.報告は、ソフト渡し中に両方のセル202から
プロセッサ602によって受信されてその2つのセル2
02の間で交換される電力制御向き情報とは異なる。各
セル202では、その呼を扱っているサービス回路61
2に送る次のパケットに、受信したPWR.INFO.を逆方向
の信号として含める。
【0134】その呼を扱っているサービス回路612を
補助するプロセッサ602では、PWR.INFO.を逆方向の
信号として両方の202から受信し、図13のステップ
968または図14のステップ998において、1つの
セル202のみからPWR.INFO.を選択して保存した後、
図15のステップ1216および1236において保存
したPWR.INFOを両方のセル202に送り返す。プロセッ
サ602が行う動作を考慮して、移動電話203から比
較的良好な品質の信号を受信したセル202によって送
られるPWR.INFO.をこの渡しに関係する各セル202で
受信する。受信されたPWR.INFO.は、その受信中のセル
のコントローラ241に渡される。
【0135】コントローラ241では、この情報を用い
て、両者の中の一方が呼の処理を何時止めるべきかを決
定する。マスター・セル202のコントローラ241に
おいて、それが呼の処理を止めるべきであると判断する
と、HANDOFF_DIRECTION信号パケットをその呼を扱って
いるサービス回路612を補助するプロセッサ602に
送る。このパケットにより、その呼の処理がスレーブ・
セル202に引き渡されていることを示す。プロセッサ
602では、図15に示したように、その信号を複製し
てマスターおよびスレーブの両セル202に返す。
【0136】マスターおよびスレーブの両セル202の
チャネル要素245では、HANDOFF_DIRECTION信号を受
信すると直ちに、そのHANDOFF_DIRECTION情報を移動電
話203に送り、それからこれを評価する。次に、マス
ター・セル202のコントローラ241が、MASTER_TRA
NSFERメッセージを制御リンク108およびIMS10
4を介してそのソフト渡しに関係する他方のセル202
に送り、渡しの完了およびそれが新たなマスター・セル
202となったことを知らせ、さらにその情報のコピー
を呼を、その扱っているそれ自体のセル202のチャネ
ル要素245に渡す。これに応じて、チャネル要素24
5が、移動電話203との通信を中止し、FS_REMOVEパ
ケットがその呼を扱っているサービス回路612に送ら
れるようにして、その呼へのその関わりの中止を知らせ
る。
【0137】プロセッサ602では、そのFS_REMOVEパ
ケットに応じて、FS_REMOVEパケットのプロトコル処理
の一部としてFS_ACKパケットを送信中のチャネル要素2
45に返し、さらにサービス回路612に対する呼の状
態情報を更新して、その呼が既にソフト渡し中ではない
ことを示す。前のマスター・セル202のコントローラ
241が、FS_ACKパケットを受信すると、これに応じ
て、そのセルのその呼への関係を断つ。その呼のトラヒ
ックは、前のマスター・セル202とその呼を扱ってい
るサービス回路612との間で流れなくなるが、サービ
ス回路612と前のスレーブ・セル202のチャネル要
素245との間で流れ続ける。ここで、HANDOFF_INFORM
ATIONメッセージを前のマスター・セル202のコント
ローラ241からECP複合装置134に送って、渡し
の完了およびその結果を知らせる。ECP複合装置13
4において、そのデータベースを相応に更新する。
【0138】サービスを行うDCS201のDCSコン
トローラ261は、図27および28の処理に全く関与
しない状態を維持し、そのECP複合装置134もその
処理の完了を通知される以外は関係しない。従って、D
CSコントローラ261およびECP複合装置134の
呼処理動作は、ソフト渡し処理によって悪影響を受ける
ことはない。
【0139】スレーブ・セル202が呼のサービスを中
止し、マスター・セル202が単独で呼のサービスを続
けるようなソフト渡し完成の状況を図29に示す。この
場合も処理の最初に、マスター・セル202およびスレ
ーブ・セル202が、監視チャネルのPWR.INFO.報告を
呼を扱っているサービス回路612を補助するプロセッ
サ602に送り、プロセッサ602が、移動電話203
から比較的良好な信号を受信しているセル202によっ
て与えられたPWR.INFO.を両方のセル202に返す。マ
スター・セル202のコントローラ241において、そ
れらと他の報告に基づいて、スレーブ・セル202がそ
の呼の処理を中止するべきであると判断した場合、呼の
処理がマスター・セル202によって取り戻されようと
していることを示すHANDOFF_DIRECTION信号パケットを
プロセッサ602に送る。プロセッサ602では、この
場合も図15に示したように、この信号を複製して、マ
スターおよびスレーブの両セル202に返す。
【0140】マスターおよびスレーブの両セル202の
チャネル要素245において、HANDOFF_DIRECTION信号
を受信すると直ちに、HANDOFF_DIRECTION情報を移動電
話203に送り、それからこれを評価する。次に、マス
ター・セル202のコントローラ241が、INTRA/INTE
R_CELL_HANDOFF_REMOVEメッセージを制御リンク108
およびIMS104を介してスレーブ・セル202のコ
ントローラ241に送り、渡しが完了したことおよびそ
れが呼の処理を中止するべきであることを知らせる。ス
レーブ・セル202のコントローラ241は、その呼を
扱っているスレーブ・セル202をチャネル要素245
に知らせる。チャネル要素245は、マスター・セル2
02のチャネル要素245に対して図28に関連して説
明したように応答して、移動電話203との間で呼トラ
ヒックを交わすことを中止して、プロセッサ602と共
にFS_REMOVE、およびFS_ACKのパケット交換を開始す
る。トランクの流れは、スレーブ・セル202のチャネ
ル要素245とその呼を扱っているサービス回路612
との間では中止されるが、サービス回路612とマスタ
ー・セル202のチャネル要素245との間では継続す
る。ここで、前のスレーブ・セル202のコントローラ
241から、INTRA/INTER_CELL_HANDOFF_ACKメッセージ
をマスター・セル202に、HANDOFF_INFORMATIONメッ
セージをECP複合装置134に送って、渡しの完了お
よびその結果をそれらに知らせる。ECP複合装置13
4は、そのデータベースをそのように更新する。
【0141】図28の場合のように、DCSコントロー
ラ261および134は、この渡し終了処理にはほとん
ど、あるいは全く関係しない。
【0142】呼のソフト渡し中に移動電話203によっ
て開始される呼の切断に関する制御信号を図30に示
す。移動電話203において、RELEASE信号を送ること
によって呼の切断を開始する。この信号は、マスターお
よびスレーブの両セル202においてその呼を扱ってい
るチャネル要素245によって受信される。各チャネル
要素245では、これに応じて、そのRELEASE信号を伝
えるセル・移動体間の逆方向の信号情報をその呼を扱っ
ているサービス回路612への次のパケット350で送
る。
【0143】サービス回路612を補助するプロセッサ
602において、両方のセル202から信号情報を受信
するが、図13のステップ968または図14のステッ
プ998において1つだけ複製を保存して、図15のス
テップ1216または1222およびステップ1236
においてRELEASE信号の保存した方のコピーを次のパケ
ット530でマスターおよびスレーブの両セル202の
チャネル要素245に送り返す。マスター・セル202
のコントローラ241では、そのRELESE信号情報の戻り
に応じて、セル・移動体間のMOBILE_DISCONNECT順方向
信号情報を、その呼を扱っているサービス回路612に
送られる次のパケット351で送る。
【0144】サービス回路612を補助するプロセッサ
602では、図13のステップ956または図14のス
テップ986においてその信号情報を受信して格納し、
さらに図15のステップ1222および1236におい
て、それをつぎのパケットでマスターおよびスレーブの
両セル202のチャネル要素245に返す。マスターお
よびスレーブの両セル202のチャネル要素245は、
それぞれ、MOBILE_DISCONNECT信号情報の受信に応じてR
ELEASE信号を移動電話203に送る。次に、マスター・
セル202のコントローラ241が、セル・移動体間の
信号情報であるNULL_TRAFFICコマンドを次のパケットで
サービス回路612に送る。このコマンドは、MOBILE_D
ISCONNECT信号情報に対して正に説明した要領でプロセ
ッサ602によって両方のセル202に返される。マス
ターおよびスレーブの両セル202の各チャネル要素2
45により、NULL_TRAFFICコマンドの受信に応じて、移
動電話203への呼トラヒックの送信を止め、代わり
に、空のトラヒックの送信を開始する。また、両方のチ
ャネル要素245により、FS_REMOVEパケット351が
その呼を扱っているサービス回路612に送られる。こ
れらのパケットは、既に説明したものと同じであり、プ
ロセッサ602から同様の応答を引き出す。各セルのチ
ャネル要素245は、プロセッサ602からFS_ACKパケ
ットを受信すると、直ちに移動電話203との通信を止
め、そのセルのコントローラ241によってRELEASE_MS
CメッセージがECP複合装置134に送られるように
し、対応するセルがその呼の処理を中止したことをEC
P複合装置134に知らせる。ECP複合装置134
は、そのデータベースを相応に更新し、MSC_RELEASE_AC
Kメッセージをマスターおよびスレーブの両セル202
のコントローラ241に送る。また、ECP複合装置1
34では、第2のRELEASE_MSCメッセージの受信に続い
て、CLEARメッセージをその呼を扱っている音声符号器
モジュール220のDCSコントローラ261に送る。
このメッセージは、図25に対して説明したものと同じ
であり、DCSコントローラ261から同様の応答を引
き出す。
【0145】呼のソフト渡し中に公衆電話網100から
開始される呼切断に対する制御信号を図31に示す。電
話網100において、呼を伝達しているトランク106
を開放する。この開放は、その呼を扱っている音声符号
器モジュール220のコントローラ231によって検出
され、コントローラ231によってDCSコントローラ
261に通知され、さらに、これがDISCONNECTメッセー
ジをECP複合装置134に送って知らせる。
【0146】ECP複合装置134では、これに応じ
て、NETWORK_RELEASEメッセージをマスターおよびスレ
ーブの両セル202のセル・コントローラ241に送
る。これに応じて、マスター・セル202のコントロー
ラ241が、RELEASE信号を伝えるセル・移動体間の順
方向の信号情報をその呼を扱っているサービス回路61
2への次のパケットで送る。
【0147】サービス回路612を補助するプロセッサ
602では、図13のステップ956または図14のス
テップ986において、そのRELEASE信号を受信して格
納した後、図15のステップ1222および1236に
おいて、格納したRELEASE信号を次のトラヒック・パケ
ットでマスターおよびスレーブの両セル202のチャネ
ル要素245に送る。マスターおよびスレーブの両セル
202の各チャネル要素245は、その信号情報に応じ
て、RELEASE信号をその呼に関わる移動電話203に送
る。
【0148】移動電話203では、そのチャネル要素2
45によって送られたRELEASE信号を受信すると、これ
に応じて、その呼を中止し、確認としてMOBILE_DISCONN
ECT信号を送信する。この信号は、マスターおよびスレ
ーブの両セル202のチャネル要素245によって受信
される。その呼を扱っている各チャネル要素245は、
これに応じて、FS_REMOVEパケット351がその呼を扱
っているサービス回路612に送られるようにする。こ
のパケットは、既に説明したものと同じであり、プロセ
ッサ602から同様の応答を引き出す。各チャネル要素
245において、プロセッサ602からのFS_ACKパケッ
トを受信すると、これに応じて、RELEASE_CONFIRMATION
メッセージがECP複合装置134に送られるようにし
て、これに呼切断を知らせる。
【0149】ECP複合装置134では、第2のRELEAS
E_CONFIRMATIONメッセージの受信に続いて、CLEARメッ
セージをその呼を扱っている音声符号器モジュール22
0のDCSコントローラ261に送る。このメッセージ
は、図25に対して説明したものと同じであり、同様の
応答を引き出す。
【0150】1つのチャネル要素245から別のものへ
の部分ソフト渡しに対する制御信号を図32に示す。部
分ソフト渡しは、同じセル202または同じDCS20
1に接続された異なるセル202のチャネル要素245
の間で発生し、その呼を伝えている移動チャネルの変更
を伴う。ソフト渡しに関しては、その呼を扱っているセ
ル202(処理中のセル202)のコントローラ241
が、移動電話203によって供給されるPWR.INFO.を監
視して、処理中のチャネル要素245がその処理を継続
するべきかどうか、あるいはその呼は同じセル202ま
たは異なる(新たな)セル202にある新たなチャネル
要素245に渡すべきかどうかを判断する。処理中のセ
ル202のコントローラ241が、その呼を新たなチャ
ネル要素245にソフト渡しするべきであり、新たなセ
ル202がCDMAを用いて呼を処理できると判断した
場合、処理中のコントローラ241からHANDOFF_REQメ
ッセージが制御リンク108およびIMS104を介し
て新たなセル202のコントローラ241に送る。(処
理中のセル202および新たなセル202が、同じセル
ならば、このメッセージは、そのセルから外には送られ
ない。)このメッセージは、ソフト渡しに対して説明し
たものと同じであり、スレーブ・セル202から引き出
すのとお同じ応答を新たなセル202から引き出す。し
かし、新たなチャネル要素245は、移動電話203お
よび処理中のチャネル要素245と同じ移動チャネル上
で動作しないので、新たなチャネル要素245は、移動
電話203と通信状態ではなく、新たなチャネル要素2
45からその呼を扱っているサービス回路612に空の
トラヒック・パケットが流れるだけである。
【0151】新たなセル202によって処理中のセル2
02に送り返されるHANDOFF_ACKメッセージによって、
新たなチャネル要素245が動作対象とする移動チャネ
ルが指定される。処理中のセル202のコントローラ2
41において、HANDOFF_ACKメッセージを受信し、これ
に応じて、処理中のチャネル要素245に移動電話20
3宛に信号を送らせ、そのチャネル要素245の動作を
新たなチャネル要素245が動作対象とする移動チャネ
ルへと切り替えるように指示させる。移動電話203が
これを実行すると、移動電話203、新たなチャネル要
素245、およびサービス回路612の間でトラヒック
が流れ始めるが、移動電話203と処理中のチャネル要
素245との間では流れなくなり、空のトラヒック・パ
ケットのみが処理中のチャネル要素245からサービス
回路612に流れ始める。
【0152】新たなチャネル要素245において、移動
電話203からの呼トラヒックの受信が始まると、これ
に応じて、HANDOFF_INFORMATIONメッセージがECP複
合装置134に、INTERCELL_HANDOFFメッセージが処理
中のサービス回路612に送られるようにして、それら
に渡しを知らせる。ECP複合装置134がそのデータ
ベースを更新し、一方で処理中のセル202のコントロ
ーラ241は、そのセル202にその呼のサービスを止
めさせる。具体的には、処理中のセル202のチャネル
要素245により、FS_REMOVEパケットがその呼を扱っ
ているサービス回路612に送られる。このパケット
は、既に説明したものと同じであり、同じ応答を引き出
す。このようにして、処理中のチャネル要素245とサ
ービス回路612との間でトラヒックは流れなくなる。
処理中のチャネル要素245では、サービス回路612
からFS_ACKパケットを受信すると、これに応じて、HAND
OFF_INFORMATIONメッセージがECP複合装置134に
送られるようにして、これに渡しの完了を知らせる。
【0153】この場合も、処理中のDCS201のDC
Sコントローラ261は、図31の処理には全く無関係
のままであり、ECP複合装置134も処理の完了を通
知される以外は無関係である点に注目される。結果とし
て、DCSコントローラ261およびECP複合装置1
34の呼処理能力は、部分ソフト渡し処理によって悪影
響を受けることはない。
【0154】図33は、CDMAセル202から他のセ
ルへのハード渡しに対する制御信号を示す。CDMAに
おいて、ハード渡しは、移動チャネルの変更を必ずしも
伴わないが、その呼を扱っているデジタル・セルラ交換
機201(図2参照)の変更を伴う。
【0155】ソフト渡しおよび部分ソフト渡しについて
は、その呼を扱っているセル202(処理中のセル20
2と称する)のコントローラ241によって、移動電話
203によって供給されるPWR.INFO.を監視し、これと
共に他の状態情報を用いて、処理中のセル202がその
呼の処理を継続するべきかどうか、あるいは処理中のセ
ル202ではなく異なる移動電話交換機201に接続さ
れた別のセル202(新たなセル202と称する)にそ
の呼渡すべきかを判断する。処理中のセル202のコン
トローラ241が、その呼を渡すことに決めた場合、コ
ントローラ241は、HARD_HANDOFF_REQメッセージをE
CP複合装置134に送る。このメッセージにより、そ
の呼、提示された新たなセル202、処理中のセル20
2によってその呼のために使用されていている移動チャ
ネルが指定される。
【0156】ECP複合装置134では、そのメッセー
ジに応じてその呼を扱うために、何れのDCS201が
新たなセル202に接続されるかを判断し、そのDCS
201の内部で新たな音声符号器モジュール220を選
択し、さらにその新たなモジュールのサービス回路61
2を選択する。次に、ECP複合装置134において、
処理中のDCS201の処理中の音声符号器モジュール
220を新たなDCS201の新たな音声符号器モジュ
ール220に接続するトランク206を選択し、さらに
その選択した新たな音声符号器モジュール220、サー
ビス回路612、およびトランク206を特定するほ
か、処理中の音声符号器モジュール220にあってその
呼を伝えるトランク106も特定するSETUPメッセージ
を、処理中のDCS201のコントローラ261に送
る。
【0157】処理中のDCS201のDCSコントロー
ラ261は、SETUPメッセージを受信し、これに応じ
て、処理中のSCM220のコントローラ231に特定
されたトランク206を捕捉させ、選択されたSCM2
20およびサービス回路612の識別情報をそのトラン
ク206上にパルス出力させ、さらに呼伝送中のトラン
ク106を会議配置にあるトランク206に接続する。
この結果、新たなSCM220におけるトランク206
の捕捉、および新たなSMCのコントローラ231によ
るパルス出力された識別情報の収集が行われる。次に、
DCS201のDCSコントローラ261により、CONN
ACKメッセージをECP複合装置134に送り、処理中
のSCM220と新たなSCM220との間の接続の成
立を知らせ、他方では、新たなSCM220のコントロ
ーラ231により、収集されパルス出力された情報を新
たなDCS201のDCSコントローラ261に送り、
これによって、収集されパルス出力された情報を伝える
INCALLメッセージをECP複合装置134に送り、これ
に入ってくる呼を知らせる。
【0158】ECP複合装置134は、受信したCONNAC
KおよびINCALLメッセージをそれらの内容を基に関係付
ける。これらのメッセージは、新たなSCM220およ
び処理中のSCM220のTDMバス130が206に
よって既に相互接続されていることをECP複合装置1
34に確認する働きをする。次に、ECP複合装置13
4は、MSC_NEW_HANDOFFメッセージを新たなセル202
のコントローラ241に送る。このメッセージにより、
新たなセル202に対し、それがその呼を扱うように選
択されたことを知らせるとともに、その呼を現在運んで
いる移動チャネルの識別情報を伝える。新たなセルのコ
ントローラ241では、これに応じて、新たなセル20
2が呼を扱う呼とができるかどうか、そして可能なら
ば、何れの移動チャネルに対してかを判断する。次に、
新たなセルのコントローラ241が、呼の情報を伝える
CHANNEL_ACTIVATION_CONFIRMATIONメッセージをECP
複合装置134に送り返す。その新たなセル202が呼
を扱う呼とができるものとして、ECP複合装置134
が、呼を扱うように選択された新たなSCM220のサ
ービス回路612のDLCIを伝えるMSC_FS_ASSIGNMEN
Tメッセージを新たなセルのコントローラ241に送
る。このメッセージは、図23に関連して既に説明した
ものと同じであり、それと同様の応答を引き出す。新た
なセル202は、FS_CONFIRMATIONメッセージをECP
複合装置134に返し、代わって、ECP複合装置13
4が、MSC_OLD_HANDOFFメッセージを処理中のセル20
2に送って、新たなチャネル要素245と新たなサービ
ス回路612との間の接続の完成、およびその新たなチ
ャネル要素245の動作対象である移動チャネルをそれ
らに知らせる。
【0159】ECP複合装置134は、FS_CONFIRMATIO
Nメッセージに応じて、ACCEPTメッセージを新たなDC
S201のDCSコントローラ261に送る。これに応
じて、新たなDCS201のDCSコントローラ261
は、既にACCEPTメッセージに対して説明した要領で、新
たなSCM220のコントローラ231に、新たなサー
ビス回路612と新たなSCM220を処理中の22に
接続するトランク206との間に接続を形成させる。こ
の結果、新たなサービス回路612および処理中のサー
ビス回路612の出力が処理中の音声符号器モジュール
220のTDMバス130の同じタイムスロットに接続
され、会議配置となる。新たなチャネル要素245およ
び処理中のそれが、共に同一の移動チャネル上で動作し
ている場合、同じタイムスロットに完全に符合する出力
が重なり合うので、タイムスロットの内容にはほとんど
全く影響しない。それら2つのチャネル要素245が、
同一の移動チャネル上で動作していない場合、同じタイ
ムスロットに実際のトラヒック標本と空のトラヒック標
本---音声またはデータと無音---が重なり合うので、こ
の場合も、タイムスロットの内容にはほとんど全く影響
しない。次に、新たなDCS201のDCSコントロー
ラ261が、CONNACKメッセージをECP複合装置13
4に返し、これに接続の完了を知らせる。接続の完了
は、処理中のSCM220のコントローラ231が、検
出して処理中のDCS201のDCSコントローラ26
1に知らせ、これがANSWERメッセージをECP複合装置
134に返して知らせる。
【0160】処理中のセル・コントローラ241は、E
CP複合装置134から受信したMSC_OLD_HANDOFFメッ
セージに応じて、そのメッセージの内容を調べ、新たな
チャネル要素245が処理中のチャネル要素245と同
じ移動チャネルで動作しているかどうかを判断する。そ
うでない場合、処理中のセル・コントローラ241の制
御によって、処理中のチャネル要素245が移動電話2
03に信号を送り、(図33において波線で示したよう
に)それが現在使用中の移動チャネルから新たなチャネ
ル要素245によって使用されている移動チャネルへと
動作を切り替えるように命令する。移動電話203がこ
れを実行すると、トラヒックの流れは、(波線で示した
ように)処理中のセル202から新たなセル202へと
切り替えられる。
【0161】新たなセル202のチャネル要素245
は、呼トラヒックの受信開始に応じて、新たなセル・コ
ントローラ241にHANDOFF_VOICE_CHANNEL_CONFIRMATI
ONメッセージをECP複合装置134宛に送らせる。こ
のメッセージにより、その渡しの成功をECP複合装置
134に知らせる。これに応じて、ECP複合装置13
4は、MSC_CHANNEL_DEACTIVATIONメッセージを処理中の
セル202に、CLEARメッセージを処理中のDCS20
1のDCSコントローラ261に送り、処理中のセル2
02および処理中のSPU264にその呼の扱いを止め
させる。
【0162】処理中のセル202のコントローラ241
では、MSC_CHANNEL_DEACTIVATIONメッセージを処理中の
チャネル要素245に渡すと、これに応じて、このチャ
ネル要素245は、FS_REMOVEパケットが処理中のサー
ビス回路612へと中継されるようにする。このパケッ
トは、既に説明したものと同じであり、同様の応答を引
き出す。処理中のセル202が呼を扱うのを止めると、
そのコントローラ241が、FS_CONFIRMATIONメッセー
ジをECP複合装置134に送り、そのことをこれに知
らせる。
【0163】処理中のDCS201のDCSコントロー
ラ261では、受信したCLEARメッセージを処理中のS
CM220のコントローラ231に渡す。これに応じ
て、コントローラ231が、処理中のサービス回路61
2を含む音声処理ユニット264の変換維持プロセッサ
609にそのサービス回路612に割り当てられた集中
ハイウェイ607のタイムスロットからその呼を分離さ
せる。しかし、新たなSCM220の新たなサービス回
路612は、処理中のSCM220のTDMバス130
との間で呼を双方向に伝えるトランク106にトランク
206を介して接続されているので、処理中のSCM2
20のコントローラ231は、そのトランク106およ
びTDMバス130のタイムスロットは開放しない。次
に、処理中のDCS201のDCSコントローラ261
は、CLEAR_ACKメッセージをECP複合装置134に送
り、処理中のSCM220の処理中のSPU264がそ
の呼のサービスを中止したことを知らせる。CLEAR_ACK
およびFS_CONFIRMATIONの両メッセージの受信によっ
て、渡しが完了したことをECP複合装置134に示
す。
【0164】図34および35は、処理中のセル202
のCDMA無線機243から新たなセル102または2
02の通常のアナログ無線機143へのハード渡しに対
する制御信号を示す。図34は、同一のDCS201に
接続された2つのセル202の間の渡しに対する制御信
号を示し、図34は、異なるDCS201に接続された
2つのセル202の間の渡しに対する制御信号を示す。
【0165】図34を考察する。通常の移動電話方式の
セル102であればCDMA監視チャネルが装備されて
いる。装備されている場合、制御通信は、(新たなセル
202についてそうであるように)新たなセル102を
続行する。新たなセル102がCDMA監視チャネルを
備えていない場合、通常の移動電話方式への呼の変換
が、処理中のセル202で発生するが、通常のハード渡
しの要領で呼が処理中のセル202から新たなセル10
2に渡されるのは、この時のみである。
【0166】既に説明した渡しの種類について、処理中
のセル202のコントローラ241が、移動電話203
によって供給されるPWR.INFO.を監視して、その呼を別
なセルに渡すべきかどうかを判断する。処理中のセル2
02のコントローラ241が、その呼をセル202また
は102の通常の無線機143に渡すべきであると判断
し、かつ新たなセル202または102が処理中のセル
202と同じ移動電話交換機201に接続されている場
合、そのコントローラ241は、ANALOG_HANDOFF_REQUE
STメッセージをECP複合装置134に送る。このメッ
セージによって、提示された新たなセル102または2
02が特定される。ECP複合装置134では、これに
応じて、新たなセル102または202が接続されてい
る交換機モジュール120または220のトランク10
9を選択し、さらにMSC_NEW_HANDOFFメッセージを新た
なセル102または202のコントローラ141または
241に送る。このメッセージにより、選択されたトラ
ンク109を特定するとともに、新たなセル102また
は202がその呼を扱うことができるかどうかを問い合
わせる。新たなセル102または202のコントローラ
141または241は、それが呼を処理するところの通
常の移動チャネルを特定するCHANNEL_ACTIVATION_CONFI
RMATIONメッセージによってECP複合装置134に応
答するとともに、その移動チャネルを選択されたトラン
ク109に接続する。ECP複合装置134は、これに
応じて、処理中のSCM220に接続されているトラン
ク109を選択し、CONNECTメッセージを処理中のDC
S201のDCSコントローラ261に送る。これによ
り、新たなセル102または202が接続された新たな
モジュール120または220、新たなモジュール12
0または220が接続されている選択されたトランク1
09、および処理中の音声符号器モジュール220から
出る選択されたトランク109が特定される。
【0167】DCS201のDCSコントローラ261
では、CONNECTメッセージを受信し、これに応じて、処
理中のSCM220のコントローラ231に、呼(TD
Mバス130のタイムスロット)を会議配置にある特定
された出トランク109に接続させ、さらにTMS12
1に、2つの特定されたトランク109を互いに接続さ
せる。次に、DCS201のDCSコントローラ261
は、CONNACKメッセージをECP複合装置134に送っ
て処理中のSCMと新たなSMCとの間の接続の完成を
知らせる。
【0168】ECP複合装置134では、これに応じ
て、MSC_OLD_HANDOFFメッセージを処理中のセル202
のコントローラ241に送り、新たなセル102または
202が呼を処理するところの移動チャネルを知らせ
る。これに応じて、そのコントローラ241の制御によ
り、処理中のチャネル要素245が、信号を移動電話2
03に送り、移動電話203が通常の移動電話式の処理
に切り替えてMSC_NEW_HANDOFFメッセージにおいて指定
された移動チャネルを使用するよう、これに命令する。
【0169】移動電話203が、これを実行し、さらに
新たな移動チャネル上の送信を始めると、新たなセル1
02または202が、その送信を受信して、HANDOFF_VO
ICE_CHANNEL_CONFIRMATIONメッセージによってECP複
合装置134に通知する。ECP複合装置134は、こ
れに応じて、MSC_CHANNEL_DEACTIVATIONメッセージを処
理中のセル202へ、そしてCLEARメッセージを処理中
のDCS201のDCSコントローラ261へ送ること
により、処理中のセル202および処理中のSPU26
4に、その呼の処理を止めさせる。このメッセージは、
CDMAどうしの間のハード渡しに関して説明したもの
と同じであり、同様の応答を引き出す。その場合のよう
に、CLEAR_ACKおよびFS_CONFIRMATIONの両メッセージの
受信により、その渡しが完了したことをECP複合装置
134に示す。
【0170】ここで、図35について説明する。処理中
のセル202以外の異なる交換機101または201に
接続された新たなセル102または202への渡しは、
図34で示したように始まる。しかし、新たなDCS1
01または201によってサービスされるセル102に
呼を渡すことに決定すると、以降、処理中のセル202
のコントローラ241は、ANALOG_HANDOFF_REQUESTメッ
セージをECP複合装置134に送り渡しを要求する。
このメッセージにより、提示された新たなセル102ま
たは202を特定する。ECP複合装置134では、こ
のメッセージに応じて、その呼を扱うために、交換機1
01または201の何れが新たなセル102または20
2に接続されているかを判断し、その交換機101また
は201の新たな交換機モジュール120または220
を選択し、さらにその選択したモジュール120または
220に接続されたトランク106を選択する。次に、
このECP複合装置134は、処理中のSCM220に
接続された出トランク106を選択し、SETUPメッセー
ジを処理中のDCS201のDCSコントローラ261
に送ることにより、選択された新たなモジュール120
または220およびそれに接続されたトランク106、
処理中の音声符号器モジュール220から出るトランク
106、および呼を伝える処理中の音声符号器モジュー
ル220のトランク106を知らせる。
【0171】SETUPメッセージは、図33に関して説明
したものと同じであり、同様の応答を引き出す。従っ
て、渡しは図33に説明したように進行する。しかし、
新たなDCS101または210における呼の処理には
何れのSPU264も関与しないので、ECP複合装置
134は、図33のようにFS_ASSIGNメッセージを新た
なセル102または202に送る代わりに、直にACCEPT
メッセージを新たなDCS101または210のDSC
コントローラ161または261に送る。DCS161
または261では、これに応じて、新たなモジュール1
20のコントローラ131またはセル相互接続モジュー
ル(CIM)209のコントローラ251が新たなモジ
ュール120または220の選択されたトランク106
をその呼(即ち、モジュール120のTDMバス130
またはCIM209のTDMバス230の何れかのその
セルの対応するタイムスロット)に接続することによっ
て、その選択されたトランク106と新たなセル102
または202との間に接続を確立する。図33と同様
に、この結果、新たなセル102または202、および
処理中のセル202の両方の出力が、処理中の音声符号
器モジュール220のTDMバス130の同じタイムス
ロットに接続される。次に、新たなDCS101または
201のDCSコントローラ161または261が、CO
NNACKメッセージをECP複合装置134に返して接続
の完成をそれに知らせる一方、処理中のSCM220の
コントローラ231が、その接続の完成を検出してDC
Sコントローラ261に知らせると、DCSコントロー
ラ261は、これに応じて、ANSWERメッセージをECP
複合装置134に返す。
【0172】ECP複合装置134では、CONNACKメッ
セージの受信に応じて、MSC_OLD_HANDOFFメッセージを
処理中のセル202のコントローラ241に送る。この
メッセージは、図34に関連して説明したものと同じで
あり、従って、渡しは、完了するまで図34に関する説
明のように進行する。
【0173】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考えられる。例えば、非同期伝送モード(A
TM)のような他のパケット伝送方式を用いることも可
能である。あるいは、セル、ECP複合装置、およびデ
ジタル・セルラ交換機のすべての制御部分の間で機能の
分割を行うことができる。また、デジタル・セルラ交換
機内部のモジュール(CIM209およびSCM22
0)は、直にトランクによって接続する代わりに、中央
段の交換機によって接続してもよい。さらに、以上説明
したシステムは、移動電話以外の疑似同期無線アクセス
・システム---例えば、個人通信網(PCN)---に応用
することも可能である。以上のような変更および修正い
ずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0174】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、可
能な限り既存の実証済みの方式および構成単位を用いる
ことにより、符号化された(パケット交換)無線電話ト
ラヒックおよび符号化されていない(回路交換)無線電
話トラヒックを平行して扱うことができるので、CDM
Aセルラ無線電話システム(図2)などの高容量、高効
率かつ高速の無線アクセス通信システムを安価に実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のセルラ無線電話システムのブロック図で
ある。
【図2】本発明の説明に役立つ実施例を取り入れたセル
ラ無線電話システムのブロック図である。
【図3】図2のシステムの1つのセルのブロック図であ
る。
【図4】図2のシステムのセル相互接続モジュールのブ
ロック図である。
【図5】図2のシステムの音声符号器モジュールのブロ
ック図である。
【図6】図5のモジュールの音声処理ユニットのブロッ
ク図である。
【図7】図2のシステムのLAPDフレームのブロック
図である。
【図8】図2のシステムのLAPDフレームを修正した
フレームのブロック図である。
【図9】音声および(または)信号の情報を図7および
8のフレームで送るために使用される水準3のプロトコ
ルのブロック図である。
【図10】信号情報を図7および8のフレームで送るた
めに使用される水準3のプロトコルのブロック図であ
る。
【図11】図6のユニットのプロセッサの受信パケット
処理関数の流れ図である。
【図12】図6のユニットのプロセッサの受信パケット
処理関数の流れ図である。
【図13】図6のユニットのプロセッサの受信パケット
処理関数の流れ図である。
【図14】図6のユニットのプロセッサの受信パケット
処理関数の流れ図である。
【図15】図6のユニットのプロセッサの送信パケット
処理関数の流れ図である。
【図16】図3のセルのクラスタ・コントローラのクロ
ック調整関数の流れ図である。
【図17】図11のステップ970において実行される
図6のユニットのプロセッサのクロック調整関数の流れ
図である。
【図18】図11のステップ912において実行される
図6のユニットのプロセッサのクロック調整関数の流れ
図である。
【図19】図6のユニットのサービス回路に対して呼の
確立時に行われるパケット送信のクロック調整のタイミ
ング図である。
【図20】図6のユニットのサービス回路に対して呼の
確立時に行われるパケット受信のクロック調整のタイミ
ング図である。
【図21】図6のユニットのサービス回路に対して、確
立された呼の期間に行われるパケット送信のクロック調
整のタイミング図である。
【図22】図6のユニットのサービス回路に対して、確
立された呼の期間に行われるパケット受信のクロック調
整のタイミング図である。
【図23】図2のシステムにおける移動電話を発端とす
る呼の確立の信号図である。
【図24】図2のシステムにおける通信網を発端とする
呼の確立の信号図である。
【図25】図2の信号における呼の移動電話を発端とす
る切断の信号図である。
【図26】図2の信号における呼の通信網を発端とする
切断の信号図である。
【図27】図2の信号における呼のソフト渡しの開始の
信号図である。
【図28】マスター・セルが離れるようなソフト渡しの
終了の信号図である。
【図29】スレーブ・セルが離れるようなソフト渡しの
終了の信号図である。
【図30】図2のシステムにおけるソフト渡し処理中の
呼の移動電話を発端とする切断の信号図である。
【図31】図2のシステムにおけるソフト渡し処理中の
呼の通信網を発端とする切断の信号図である。
【図32】図2のシステムにおける呼の部分ソフト渡し
処理の信号図である。
【図33】図2のシステムにおける呼のCDMAからC
DMAへのハード渡し処理の信号図である。
【図34】図2のシステムにおいて同一のデジタル・セ
ルラ交換機によって管轄されるセル間の呼のCDMAか
らアナログへのハード渡し処理の信号図である。
【図35】図2のシステムにおいて異なるデジタル・セ
ルラ交換機によって管轄されるセル間の呼のCDMAか
らアナログへのハード渡し処理の信号図である。
【符号の説明】
100 公衆電話網 101、201 DCS(デジタル・セルラ交換機) 102、202 CELL(セル) 103、203 利用者端末(移動無線電話) 104 IMS(プロセス間メッセージ交換機) 105 ECP(管理セルラ・プロセッサ:Executive
Cellula Processor) 106 通信トランク 121 時間多重交換機(TMS) 132、142、242 DS1インタフェース(DS1 INTFC.) 133 TMSインタフェース(TMS INTFC.) 134 ECP複合装置 143 アナログFM無線機(またはTDMAデジタル
無線機) 161、261 DCSコントローラ 199 移動交換局(MSC:mobil switching cente
r) 209 セル相互接続モジュール(CIM) 210 光ファイバ光学的パケット交換トランク 220 音声符号器モジュール(SCM) 241 コントローラ 243 デジタル無線機 244 クラスタ・コントローラ 245 チャネル要素 390 Cバス(CBUS) 392 Cバス・インタフェース(CBUS INTFC.) 394 メモリ(MEMORY) 395 HDLCコントローラ(HDLC CONTROLLER) 396 TDMバス・コントローラ(TDM BUS CONTROLL
ER) 252 汎用DS1インタフェース 253 拡張インタフェース 400 集中ハイウェイ 401 パケット処理要素(PPE) 402 タイムスロット交換器(TSI) 411、452 変換テーブル(TABLE) 442 DS1トランク・インタフェース 450 LANバス・インタフェース(LAN BUS INTF
C.) 451、455 FIFO 453 変換挿入器 454 ファイバ・インタフェース(FIBER INTFC.) 600 クロック回路(CLK. CKT.) 601 LANバス・インタフェース 602 プロセッサ 603、614、620 バッファ(BUFFERまたはBUFF.) 604 ボコーダ 605 トーン挿入回路 606 エコー・キャンセラー 607 集中ハイウェイ 608 TDMバス・インタフェース 609 変換維持ユニット 610 プロセッサ制御バス 611 適応同期回路 612 サービス回路 613 変換維持制御バス 615 クロック・バス 621 入力クロック(INPUT CLK.) 622 出力クロック(OUTPUT CLK.) 623 現在時カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブライアン ディー.ボリジャー アメリカ合衆国 60190 イリノイ ウィ ンフィールド、キンボール ロード オー エヌ480 (72)発明者 タルメーズ ピー.バーシュ ジュニア. アメリカ合衆国 07079 ニュージャージ ー サウス オレンジ、アーヴィントン アヴェニュー 200、アパートメント 4 ビー (72)発明者 ケルヴィン キーユィ ホ アメリカ合衆国 08873 ニュージャージ ー サマセット、ハーレシュ ウェイ 232 (72)発明者 アラン エス.ムルバーグ アメリカ合衆国 80303 コロラド ボル ダー、タルボット ドライヴ 4627 (72)発明者 ラリアーナ エヌ.ロバーツ アメリカ合衆国 07921 ニュージャージ ー ベッドミンスター、ベントレー コー ト 17 (72)発明者 ケニス エフ.スモリク アメリカ合衆国 60563 イリノイ ネイ パーヴィル、モンティセロ ドライヴ 922 (72)発明者 ダグラス エー.スペンサー アメリカ合衆国 80302 コロラド ボル ダー、ウィロー グレン コート 265 (72)発明者 ケニス ウェイン ストラム アメリカ合衆国 60565 イリノイ ネイ パーヴィル、キルディール ドライヴ 1621 (72)発明者 ジョン エス.トンプソン アメリカ合衆国 80303 コロラド ボル ダー、エンポリア ロード 695

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動無線電話の利用者端末、付近の無線
    電話利用者端末に無線電話サービスをそれぞれ与える複
    数のサービス・ノード、および前記サービス・ノードに
    接続されて、利用者端末とサービス・ノードとの間に展
    開する無線の呼に通信設備へのインタフェースをそれぞ
    れ与える複数の呼処理ユニットを備えた少なくとも1つ
    のインタフェース・ノードを備えた無線アクセス通信シ
    ステムにおいて、第1のサービス・ノードの近辺から第
    2のサービス・ノードの近辺に移動している移動無線呼
    利用者端末の呼を処理する方法において、 前記の移動利用者端末と第1のサービス・ノードとの
    間、および呼処理ユニットの1つと通信設備との間にお
    いて、前記呼の呼トラヒックを伝送するステップと、 前記第1のサービス・ノードと前記1つの呼処理ユニッ
    トとの間において、前記呼の呼トラヒックを、前記第1
    のサービス・ノードと前記1つの呼処理ユニットとの間
    の通信チャネル上でその呼に対して確立されたパケット
    交換呼経路を通して、そのチャネルを通して呼トラヒッ
    クを送るための呼経路の異なる端点に対し異なる固定ア
    ドレスを用いて、伝送するステップと、 前記の移動利用者端末が、第1のサービス・ノードの近
    辺から第2のサービス・ノードの近辺に移動しているこ
    とを検出し、これに応じて、その通知を第1のサービス
    ・ノードから第2のサービス・ノードに送るステップ
    と、 第2のサービス・ノードにおいて、前記通知の受信に応
    じて、第2のサービス・ノードと前記1つの呼処理ユニ
    ットとの間の通信チャネルを通して通信することによ
    り、前記通信チャネル上にその呼に対するパケット交換
    呼経路を確立するステップと、 前記の移動利用者端末と前記の第1および第2のサービ
    ス・ノードとの間において、前記呼を複製して2重化し
    た呼トラヒックを伝送するステップと、 前記の第1および第2のサービス・ノードと前記1つの
    呼処理ユニットとの間において、前記呼の前記の2重化
    された呼トラヒックを、前記の第1および第2のサービ
    ス・ノードと前記1つの呼処理ユニットとの間の通信チ
    ャネル上でその呼に対して確立されたパケット交換呼経
    路を通して、そのチャネルを通して前記の2重化された
    呼トラヒックを送る各呼経路の異なる端点に対し異なる
    固定アドレスを用いて、伝送するステップと、そして前
    記サービス・ノードに出ていく呼トラヒックを複製して
    2重化し、かつ前記サービス・ノードから2重に入って
    くる呼トラヒックの一方を捨てることにより、前記1つ
    の呼処理ユニットと通信設備との間で前記呼の2重の呼
    トラヒックの1つのコピーを伝送するステップとを備え
    たことを特徴とする移動無線電話端末の呼を処理する方
    法。
  2. 【請求項2】 サービス・ノードと呼処理ユニットとの
    間において、前記呼の呼トラヒックを伝送する各ステッ
    プが、前記サービス・ノードと前記呼処理ユニットとの
    間において、前記呼トラヒックを収容したパケットをフ
    レーム中継するステップを含むことを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 サービス・ノードに位置する呼経路の端
    点の各アドレスによって、前記呼に対応するサービス・
    ノードの無線チャネルが特定されることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記1つの呼処理ユニットに位置する呼
    経路の端点の各アドレスによって、前記1つの呼処理ユ
    ニットの別個の論理ポートが特定されることを特徴とす
    る請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 呼経路の端点のそれぞれの異なるアドレ
    スが、前記呼の呼トラヒックを運ぶLAPDパケットの
    異なるDLCI(データ・リンク接続識別子)からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 呼処理ユニットを呼に接続するためのコ
    ントローラをさらに備えた無線アクセス通信システムに
    おいて、前記のすべてのステップが、前記コントローラ
    を巻き込むことなく、発生することを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記サービス・ノードおよび前記インタ
    フェース・ノードの動作関係を調整するシステム・コン
    トローラをさらに含む無線アクセス通信システムにおい
    て、前記のすべてのステップが、該コントローラを巻き
    込むことなく、発生することを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 呼処理ユニットを呼に接続するインタフ
    ェース・ノード・コントローラ、ならびに前記サービス
    ・ノードおよび前記インタフェース・ノードの動作関係
    を調整する監視用コントローラをさらに備えた無線アク
    セス通信システムにおいて、前記のすべてのステップ
    が、該コントローラを巻き込むことなく、発生すること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記のすべてのステップに先立ち、 前記呼の発信を検出するステップと、 前記発信の検出に応じて、これを前記の監視用コントロ
    ーラに通知するステップと、 前記の通知に応じて、前記第1のサービス・ノードと前
    記1つの呼処理ユニットとの間に前記呼に対する呼経路
    を確立するために、第1のメッセージを前記監視用コン
    トローラから前記第1のサービス・ノードに送るステッ
    プと、 前記の通知に応じて、前記1つの呼処理ユニットと前記
    通信設備との間に前記呼に対する電話接続を確立するた
    めに、第2のメッセージを前記の監視用コントローラか
    ら前記インタフェース・ノード・コントローラに送るス
    テップと、 前記インタフェース・ノード・コントローラにおいて、
    前記第2のメッセージを受信し、これに応じて、前記イ
    ンタフェース・ノード・コントローラの動作によって、
    前記1つの呼処理ユニットと前記通信設備との間に前記
    呼に対する電話接続を確立するステップと、 前記第1のサービス・ノードにおいて、前記第1のメッ
    セージを受信し、これに応じて、前記第1のサービス・
    ノードと前記1つの呼処理ユニットとの間の通信チャネ
    ルを通して通信することにより、該通信チャネル上に前
    記呼に対するパケット交換呼経路を確立するステップと
    をさらに実行することを特徴とする請求項8記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記の移動利用者端末が、前記の第1
    および第2の両サービス・ノードの付近から前記の第1
    および第2のサービス・ノードのうちの特定のサービス
    ・ノードの付近にのみ移動しつつあることを検出し、こ
    れに応じて、前記呼に対する責任が前記の第1および第
    2のサービス・ノードのうちの特定のサービス・ノード
    のみに移転することを示すために、前記第の1および第
    2のサービス・ノードのうちの検出したサービス・ノー
    ドから前記の第1および第2のサービス・ノードのもう
    一方に通知するステップと、 前記検出に応じて、前記の第1および第2のサービス・
    ノードのうちの前記特定のサービス・ノードでない方か
    らの呼トラヒックの通信を停止するステップと、 前記検出に応じて、前記の第1および第2のサービス・
    ノードのうちの前記特定のサービス・ノードでない方か
    ら前記1つの呼処理ユニットに、その間の通信チャネル
    を通して、前記検出の通知を送るステップと、 前記1つの呼処理ユニットにおいて、前記通知を受信
    し、これに応じて、該呼処理ユニットから前記の第1お
    よび第2のサービス・ノードにうちの前記特定のサービ
    ス・ノードでない方への前記呼の呼トラヒックの通信を
    停止するステップとをさらに備えたことを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 移動無線電話の利用者端末、付近の無
    線電話利用者端末に無線電話サービスをそれぞれ与える
    複数のサービス・ノード、および前記サービス・ノード
    に接続され、利用者端末とサービス・ノードとの間に展
    開する無線呼に通信設備へのインタフェースをそれぞれ
    与える複数の呼処理ユニットを有する少なくとも1つの
    インタフェース・ノードを備えた無線アクセス通信シス
    テムにおいて、第1のサービス・ノードの近辺から第2
    のサービス・ノードの近辺に移動中の移動無線電話利用
    者端末の呼を処理する方法において、 前記第1のサービス・ノードにおいて、前記呼の移動利
    用者端末から入来する呼トラヒックを受信し、これに応
    じて、その受信した入来(する)呼トラヒックを収容
    し、かつ前記呼処理ユニットのうちの前記呼の対応する
    ものを特定する第1のアドレスをそれぞれ有する第1の
    パケットを、前記第1のサービス・ノードから前記イン
    タフェース・ノードに送るステップと、 前記1つの呼処理ユニットにおいて、前記第1のパケッ
    トを受信し、これに応じて、該第1のパケットに収容さ
    れている入接続呼トラヒックを該呼処理ユニットから通
    信設備に送るステップと、 前記1つの呼処理ユニットにおいて、前記通信設備から
    前記呼の出接続呼トラヒックを受信し、これに応じて、
    その受信した出接続呼トラヒックを収容し、かつ前記第
    1のアドレスとは異なり前記第1のサービス・ノードを
    特定する第2のアドレスをそれぞれ有する第2のパケッ
    トを該呼処理ユニットから前記第1のサービス・ノード
    に送るステップと、 前記第1のサービス・ノードにおいて、前記第2のパケ
    ットを受信し、これに応じて、該第2のパケットに収容
    されている出接続呼トラヒックを該第1のサービス・ノ
    ードから前記移動利用者端末に送るステップと、 前記移動利用者端末が、前記第1のサービス・ノードの
    近辺から前記第2のサービス・ノードの近辺に移動して
    いることを検出するステップと、 前記の検出に応じて、前記第1のアドレスとは異なり前
    記1つの呼処理ユニットを特定する第3のアドレスを指
    定するメッセージを前記第1のサービス・ノードから前
    記第2のサービス・ノードに送るステップと、 第2のサービス・ノードにおいて、前記メッセージを受
    信し、これに応じて、前記の第2および第3のアドレス
    とは異なり第2のサービス・ノードを特定する第4のア
    ドレスを指定し(a)、かつ前記第3のアドレスを有する
    (b)ような第3のパケットを該第2のサービス・ノード
    から前記インタフェース・ノードに送るステップと、 第2のサービス・ノードにおいて、前記メッセージの受
    信に続いて前記移動利用者端末から前記呼の入接続呼ト
    ラヒックを受信し、これに応じて、その受信した入接続
    呼トラヒックを収容し、かつ前記第3のアドレスをそれ
    ぞれ有する第4のパケットを該第2のサービス・ノード
    から前記インタフェース・ノードに送るステップと、 前記1つの呼処理ユニットにおいて、前記第3のパケッ
    トを受信し、これに応じて、前記第4のアドレスを、該
    呼処理ユニットによって前記呼に使用できるように記憶
    するステップと、 前記第3のパケットの受信に続いて、通信設備から前記
    呼の出接続呼トラヒックを受信し、これに応じて、前記
    第2のパケットを前記1つの呼処理ユニットから前記第
    1のサービス・ノードに送り、さらに該第2のパケット
    と同様の受信した出接続呼トラヒックを収容し、かつ前
    記第4のアドレスをそれぞれ有する第5のパケットを該
    呼処理ユニットから前記第2のサービス・ノードに送る
    ステップと、 前記第2のサービス・ノードにおいて、前記第5のパケ
    ットを受信し、これに応じて、前記第5のパケットに収
    容されている前記出接続呼トラヒックを前記第2のサー
    ビス・ノードから前記移動利用者端末に送るステップ
    と、 前記1つの呼処理ユニットにおいて、前記第3のパケッ
    トの受信に続き、受信された同じ入接続呼トラヒックを
    共に収容する前記の第1および第4のパケットを受信
    し、これに応じて、前記の同じトラヒックを収容してい
    る前記の受信した第1および第4のパケットの一方によ
    って収容されている入接続呼トラヒックを選択して、そ
    の選択した入接続呼トラヒックのみを通信設備に送るス
    テップと備えたことを特徴とする移動無線電話端末の呼
    を処理する方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つの移動無線電話の利用
    者端末、付近の無線電話利用者端末に無線電話サービス
    をそれぞれ与える複数のサービス・ノード、および前記
    サービス・ノードに接続されて、利用者端末とサービス
    ・ノードとの間に展開する無線の呼に通信設備へのイン
    タフェースをそれぞれ与える複数の呼処理ユニットを有
    する少なくとも1つのインタフェース・ノードを備えた
    無線アクセス通信システムにおいて、 第1のサービス・ノードの付近にある移動利用者端末と
    該第1のサービス・ノードで前記呼の呼トラヒックの通
    信を行う第1の手段と、 前記第1の手段と連携して、前記第1のサービス・ノー
    ドと前記呼処理ユニットのうちの前記呼に関係付けられ
    た1つの呼処理ユニットとの間の通信チャネルを通して
    呼トラヒックを送る呼経路の異なる端点に対する異なる
    固定アドレスを用いることにより、前記チャネル上で前
    記呼に対して確立されたパケット交換呼経路を通して、
    前記第1のサービス・ノードと前記1つの呼処理ユニッ
    トのとの間で前記呼の呼トラヒックを伝達する第2の手
    段と、 前記第2の手段と連携して、前記1つの呼処理ユニット
    と通信設備との間で前記呼の呼トラヒックを伝達する第
    3の手段と、 前記第1のサービス・ノードにおいて、前記移動利用者
    端末が前記第1のサービス・ノードの近辺から前記第2
    のサービス・ノードの近辺に移動していることを検出
    し、これに応じて、その通知を該第2のサービス・ノー
    ドに送る第4の手段と、 前記第2のサービス・ノードにおいて、前記通知を受信
    し、これに応じて、該第2のサービス・ノードと前記1
    つの呼処理ユニットとの間の通信チャネルを通して前記
    1つの呼処理ユニットと伝達することにより、該通信チ
    ャネル上に前記呼に対するパケット交換呼経路を確立す
    る第5の手段と、 前記移動利用者端末が前記第1のサービス・ノードの近
    辺から前記第2のサービス・ノードの近辺に移動してい
    るときは該移動利用者端末と前記の第1および第2のサ
    ービス・ノードとの間で前記呼の前記呼トラヒックを複
    製した2つのコピーが伝達されるように、前記第2のサ
    ービス・ノードの近辺に移動中の移動利用者端末と前記
    第2のサービス・ノードとの間の前記呼トラヒックの通
    信を行う第6の手段と、 前記移動利用者端末が第1のサービス・ノードの近辺か
    ら第2のサービス・ノードの近辺に移動しているときに
    は、前記1つの呼処理ユニットと前記の第1および第2
    のサービス・ノードとの間で前記呼の呼トラヒックの2
    つのコピーが伝達されるように、前記第2のサービス・
    ノードと前記1つの呼処理ユニットとの間の通信チャネ
    ルを通して前記呼トラヒックを送る各呼経路の異なる端
    点に対し異なる固定アドレスを用いることにより、前記
    通信チャネル上で前記呼に対して確立されたパケット交
    換呼経路を通して、前記第2のサービス・ノードと前記
    1つの呼処理ユニットとの間で前記呼トラヒックを、前
    記第6の手段と連携して伝達する第7の手段と、 前記1つの呼処理ユニットにおいて前記の第2、第3お
    よび第7の手段と連携して動作して、通信設備から伝送
    されサービス・ノードへと出行する呼トラヒックを2つ
    に複製し、かつ前記サービス・ノードから2重に入来し
    通信設備へと伝達される呼トラヒックの一方を廃棄する
    ことにより、前記移動利用者端末が第1のサービス・ノ
    ードの近辺から第2のサービス・ノードの近辺に移動し
    ているときは、前記1つの呼処理ユニットと通信設備と
    の間で前記呼トラヒックの1つのコピーのみが伝送され
    るようにする第8の手段とを備えたことを特徴とする無
    線アクセス通信システム。
  13. 【請求項13】 前記の第2および第7の手段が、サー
    ビス・ノードと呼処理ユニットとの間で呼トラヒックを
    収容するパケットをフレーム中継する手段をそれぞれ備
    えたことを特徴とする請求項12記載のシステム。
  14. 【請求項14】 サービス・ノードに位置する呼経路の
    端点の各アドレスによって、前記呼に対応するサービス
    ・ノードの無線チャネルが特定されることを特徴とする
    請求項12記載のシステム。
  15. 【請求項15】 前記1つの呼処理ユニットに位置する
    呼経路の端点の各アドレスによって、前記1つの呼処理
    ユニットの異なる論理ポートが特定されることを特徴と
    する請求項12記載のシステム。
  16. 【請求項16】 呼経路の端点のそれぞれの異なるアド
    レスが、前記呼の呼トラヒックを運ぶLAPDパケット
    の異なるDLCIからなることを特徴とする請求項12
    記載のシステム。
  17. 【請求項17】 呼処理ユニットを呼に接続するための
    コントローラをさらに備えた無線アクセス通信システム
    において、移動利用者端末が第1のサービス・ノードの
    近辺から第2のサービス・ノードの近辺に移動している
    間に、前記のすべての手段が、前記コントローラを巻き
    込むことなく、機能を果たすことを特徴とする請求項1
    2記載のシステム。
  18. 【請求項18】 サービス・ノードおよびインタフェー
    ス・ノードの動作関係を調整するシステム・コントロー
    ラをさらに備えた無線アクセス通信システムにおいて、
    移動利用者端末が第1のサービス・ノードの近辺から第
    2のサービス・ノードの近辺に移動している間に、前記
    のすべての手段が、前記システム・コントローラを巻き
    込むことなく、機能を果たすことを特徴とする請求項1
    2記載のシステム。
  19. 【請求項19】 呼処理ユニットを呼に接続するインタ
    フェース・ノード・コントローラ、ならびにサービス・
    ノードおよびインタフェース・ノードの動作関係を調整
    する監視用コントローラをさらに備えた無線アクセス通
    信システムにおいて、移動利用者端末が第1のサービス
    ・ノードの近辺から第2のサービス・ノードの近辺に移
    動している間に、前記のすべての手段が、前記コントロ
    ーラを巻き込むことなく、機能を果たすことを特徴とす
    る請求項12記載のシステム。
  20. 【請求項20】 移動利用者端末が第1および第2の両
    方のサービス・ノードの近辺から前記第2のサービス・
    ノードのみの近辺に移動していることを検出し、これに
    応じて、前記呼に対する責任が前記第2のサービス・ノ
    ードのみに移転すること示すために、前記の第1および
    第2のサービス・ノードのうちの検出した方からもう一
    方に前記検出の通知を送る第9の手段をさらに備え、 前記第1の手段が、前記検出に応じて、前記第1のサー
    ビス・ノードと前記移動利用者端末との間の前記呼の呼
    トラヒックの通信を停止し、 前記第2の手段が、前記検出に応じて、前記第1のサー
    ビス・ノードと前記1つの呼処理ユニットとの間の前記
    呼の呼トラヒックの通信を停止し、さらに前記第1のサ
    ービス・ノードと前記1つの呼処理ユニットとの間の通
    信チャネルを通して前記1つの呼処理ユニットに前記通
    信停止の通知を送り、 前記第8の手段が、前記第2の手段から前記通知を受信
    し、これに応じて、呼トラヒックの複製および廃棄を停
    止することを特徴とする請求項12記載のシステム。
  21. 【請求項21】 移動利用者端末が前記の第1および第
    2の両サービス・ノードの近辺から前記第1のサービス
    ・ノードのみの近辺に移動していることを検出し、これ
    に応じて、前記呼に対する責任が前記第1のサービス・
    ノードのみに移動することを示すために、前記検出の通
    知を前記の第1および第2のサービス・ノードのうちの
    検出した方からもう一方に送る第9の手段をさらに備
    え、 前記第6の手段が、前記の検出に応じて、前記第2のサ
    ービス・ノードと前記移動利用者端末との間の前記呼の
    呼トラヒックの通信を停止し、 第7の手段が、前記の検出に応じて、前記第2のサービ
    ス・ノードと前記1つの呼処理ユニットとの間の前記呼
    の呼トラヒックの通信を停止し、さらに前記第2のサー
    ビス・ノードと前記1つの呼処理ユニットとの間の通信
    チャネルを通して前記通信停止の通知を前記1つの呼処
    理ユニットに送り、 前記第8の手段が、前記第7の手段から前記通知を受信
    し、これに応じて、前記呼トラヒックの複製および廃棄
    を停止することを特徴とする請求項12記載のシステ
    ム。
  22. 【請求項22】 少なくとも1つの移動利用者端末、付
    近の無線電話利用者端末に無線電話サービスをそれぞれ
    与える複数のサービス・ノード、および前記サービス・
    ノードに接続されて、利用者端末とサービス・ノードと
    の間に展開する無線の呼に通信設備へのインタフェース
    をそれぞれ与える複数の呼処理ユニットを有する少なく
    とも1つのインタフェース・ノードを備えた無線アクセ
    ス通信システムにおいて、次のような9つの手段を備
    え、 第1の手段は、第1のサービス・ノードにおいて、該第
    1のサービス・ノードの付近の移動利用者端末から前記
    呼の入接続呼トラヒックを受信し、これに応じて、その
    受信した入接続呼トラヒックを収容し、呼処理ユニット
    のうちの前記呼に対応するものを特定する第1のアドレ
    スをそれぞれ有する第1のパケットを前記インタフェー
    ス・ノードに送り、 第2の手段は、前記1つの呼処理ユニットにおいて、前
    記第1のパケットを受信し、これに応じて、前記第1の
    パケットに収容されている前記の入接続呼トラヒックを
    前記通信設備に送り、 第3の手段は、前記1つの呼処理ユニットにおいて、前
    記通信設備から前記呼の出接続呼トラヒックを受信し、
    これに応じて、その受信した出接続呼トラヒックを収容
    し、かつ前記第1のアドレスとは異なり前記第1のサー
    ビス・ノードを特定する第2のアドレスをそれぞれ有す
    る第2のパケットを前記第1のサービス・ノードに送
    り、 第4の手段は、前記第1のサービス・ノードにおいて、
    前記第2のパケットを受信し、これに応じて、前記第2
    のパケットに収容されている前記出接続呼トラヒックを
    前記移動利用者端末に送り、 第5の手段は、前記第1のサービス・ノードにおいて、
    前記移動利用者端末が前記第1のサービス・ノードの近
    辺から前記第2のサービス・ノードの近辺に移動してい
    ることを検出し、これに応じて、前記第1のアドレスと
    は異なり前記1つの呼処理ユニットを特定する第3のア
    ドレスを指定するメッセージを前記第2のサービス・ノ
    ードに送り、 第6の手段は、前記第2のサービス・ノードにおいて、
    前記メッセージを受信し、これに応じて、前記の第2お
    よび第3のアドレスとは異なり前記第2のサービス・ノ
    ードを特定する第4のアドレスを指定し(a)、かつ前記
    第3のアドレスを有する(b)ような第3のパケットを前
    記インタフェース・ノードに送り、 第7の手段は、前記第2のサービス・ノードにおける前
    記メッセージの受信に続いて、前記第2のサービス・ノ
    ードにおいて、前記移動利用者端末から前記呼の入接続
    呼トラヒックを受信し、これに応じて、その受信した入
    接続呼トラヒックを収容し、かつ前記第3のアドレスを
    それぞれ有する第4のパケットを前記インタフェース・
    ノードに送り、 第8の手段は、前記1つの呼処理ユニットにおいて、前
    記第3のパケットを受信し、これに応じて、該1つの呼
    処理ユニットによって前記呼に使用できるように、前記
    第4のアドレスを記憶し、 前記第3の手段は、さらに、前記1つの呼処理ユニット
    による前記第3のパケットの受信に続いて、前記通信設
    備から前記呼の出接続呼トラヒックを受信し、これに応
    じて、前記第2のパケットを前記第1のサービス・ノー
    ドに送るとともに、該第2のパケットと同様の受信した
    出接続呼トラヒックを収容し前記第4のアドレスをそれ
    ぞれ有する第5のパケットを前記第2のサービス・ノー
    ドに送り、 第9の手段は、前記第2のサービス・ノードにおいて、
    前記第5のパケットの受信に応じて、前記第5のパケッ
    トに収容されている前記出接続呼トラヒックを前記移動
    利用者端末に送り、さらに前記第2の手段は、前記1つ
    の呼処理ユニットによる前記第3のパケットの受信に続
    いて、受信された同じ入接続呼トラヒックを共に収容す
    る前記の第1および第4のパケットを共に受信し、これ
    に応じて、前記の同じトラヒックを収容する前記の受信
    された第1および第4のパケットの一方によって収容さ
    れている入接続呼トラヒックを選択し、その選択した入
    接続呼トラヒックのみを通信設備に送ることを特徴とす
    る無線アクセス通信システム。
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