JP3674357B2 - 伝送路の監視制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
光通信を行う光伝送システムに用いられる光通信の送受信端局及び光増幅中継器等の光通信装置における伝送路の監視制御に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
伝送路内の光通信装置の状態を検出するための方法として、光通信装置内で障害が発生した時、その障害情報を送信する時に装置の時刻を付加する。
【0003】
各光通信装置は障害情報受信時に監視制御を行うフレームに障害情報を記載し、フレーム内の時刻を送信元装置毎に管理し、障害情報が記載されたフレームを受信した光通信装置は障害情報が記載されたフレーム内の時刻と自装置で管理している送信元装置の時刻とを比較し、フレーム内の時刻が小さい、または等しい場合に破棄していた。
【0004】
このためフレームが既に受信済か否かを判断するために、装置ではフレーム内の時刻を管理する領域を固定で持っている。
【0005】
また、障害情報のリセットを行うために、障害情報をリセットするためのリセット情報を乗せるフレームに固定の情報領域を付加し、リセットフレームを受信した光通信装置はその情報領域に受信済の情報を付加する事でフレームの回り込みを回避していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
障害情報が記載されたフレームの破棄を行う場合、従来は時刻で管理しているため、各光通信装置の時刻が変更になった場合、リセットフレームを送信して、ネットワーク内の各光通信装置で管理している時刻を更新する必要がある。
【0007】
又、ネットワーク内の時刻を合わせる必要があるために、ネットワーク内のシステムで頻繁に時刻合わせを行い、全装置が一斉に障害情報をリセットするためのリセット情報を乗せたフレームを頻繁に送信するため回線輻輳の原因になる。
【0008】
リセットフレームに固定の情報領域は情報格納位置と光通信装置番号が1対1で対応していたため、光通信装置に大きな番号を付加する場合には情報領域を拡張する必要があり、また光通信装置番号を連続でとらないシステムでは不要な情報まで付加する事になる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
手段1:
端局間を一対一で接続する複数の伝送路と、
該伝送路の中に光増幅中継を行う光増幅中継器とを有する光伝送システムと、該端局及び該光増幅中継器の各装置は隣接する該各装置と通信を行い監視制御を行う監視制御装置を有し、
該監視制御装置は隣接する該各装置に監視制御フレームを送信する際に該監視制御フレームが発生する度に更新されるシーケンス番号を付加して監視制御フレームを送信し、該隣接する該各装置から監視制御フレームを受信した時監視制御フレームの内の該シーケンス番号を検出して受信済か否かを判断し、監視制御フレームの破棄及び回送処理と該シーケンス番号の更新処理を行う光伝送路の監視制御装置であって、該監視制御装置は装置立ち上げ時及び該シーケンス番号のオーバーフロー時において、該シーケンス番号をリセットするためのリセットフレームが挿入された監視制御フレームを送信することを特徴とする光伝送路の監視制御装置。
手段2:
複数の光伝送路内に設けられた伝送装置の監視制御を行う装置に於いて、
既存の伝送路と新規の伝送路の監視制御プロトコルが異なる場合に、該新規の伝送路の監視制御装置側に該既存の伝送路の制御を監視制御装置でも制御を可能にするためのプロトコル変換及び制御の終端処理を行う中継装置を有することを特徴とする光伝送路の監視制御装置。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に本発明のネットワークの構成を示す。
【0011】
図中1〜6は端局装置を示し、7〜10は光増幅中継装置を示す。
【0012】
端局装置1と4は光伝送路に接続され伝送路中に光増幅中継器装置7及び8が挿入されている。
【0013】
端局装置2と5は光伝送路に接続され伝送路中に光増幅中継器装置9,7及び10が挿入されている。
【0014】
端局装置3と6は光伝送路に接続され伝送路中に光増幅中継器装置9及び10が挿入されている。
【0015】
光増幅中継装置9,7及び10は2つの伝送路が導入されているが、2つの伝送路はシステム的には切り離されており、伝送路をそれぞれ個別に光増幅中継する構成を取っている。
【0016】
光増幅中継装置の具体的な構成については後で図4を用いて説明する。
【0017】
図2に端局装置及び光増幅中継器等の光通有装置間での監視制御を行うための、監視制御フレームの流れを示す。
【0018】
図2(a)は端局装置1から光増幅中継装置7への監視制御を行う場合を示す。
【0019】
端局装置1は伝送路▲1▼を介して光増幅中継装置7に監視制御フレームを出力する。
【0020】
この時、監視制御フレーム毎に更新されるシーケンス番号を付加しておく。
【0021】
光増幅中継装置7では端局装置1から監視制御フレームを受信する。端局装置1からの監視制御フレーム内の送信先アドレスが光増幅中継装置7アドレスのため自装置に取り込む処理が行われる。
【0022】
図2(b)は端局装置1から端局装置3への監視制御を行う場合を示す。
a)端局装置1は伝送路aに監視制御フレームを送信する。この時、監視制御フレーム毎に更新されるシーケンス番号を付加しておく。
b)伝送路aからの監視制御フレームを受信した光増幅中継装置7は監視制御フレーム内の送信先アドレスが自装置宛でないので伝送路b,e,fに送信。
c)伝送路bからの監視制御フレームを受信した光増幅中継装置8は自装置宛でないので伝送路cに送信する。
【0023】
伝送路cからの監視制御フレームを受信した端局装置4は自装置宛でなくまた受信伝送路以外に伝送路を持たないため監視制御フレームを破棄する。
【0024】
伝送路fからの監視制御フレーム受信した光増幅中継装置10は自装置宛でないので伝送路g,i,jに送信する。
【0025】
伝送路g,jから受信した端局装置5,6は端局装置4と同じ理由で破棄する。
d)光増幅中継装置9は伝送路e,iから同じ監視制御フレームを受信するが、監視制御フレーム内のシーケンス番号が同じであるため後から受信した監視制御フレームを破棄し、1つの監視制御フレームのみを伝送路d,hに送信する。
【0026】
端局装置2は伝送路dから受信した監視制御フレームを端局装置4と同じ理由で破棄する。
e)伝送路hからのフレーム受信した端局装置3は監視制御フレーム内の送信先アドレスが自装置宛なので取り込む。
即ち、監視制御フレーム内のアドレスと監視制御フレームを出力する度に更新されるシーケンス番号を確認することにより自装置に対する監視制御フレームか否を判断して監視制御フレームを取り込み,転送する事が出来る。
【0027】
図3に図1の端局装置1〜6の具体的な構成を示す。
【0028】
図中11-1〜11-Nは下位多重化装置で、例えば20GHz,2.4GHz600MHz等の時分割多重された光信号または電気信号を出力している。
【0029】
光送信部12-1〜12-Nは下位多重化装置11-1〜11-Nからの光信号は電気信号に変換した後に所定の波長の光に変換して可変アッテネータVAT13 に出力し、下位多重化装置11-1〜11-Nから出力される信号が電気信号の場合はその信号を所定の波長の光に変換して可変アッテネータVAT13 に出力する。
【0030】
可変アッテネータVAT13 は光送信部12-1〜12-Nからの各波長の光を所定の光レベルに調整するための複数の可変光減衰器で構成さている。
【0031】
可変アッテネータVAT13 で所定の光レベルに調整れた各波長の光は波長多重部WDMMUX14で波長多重し光増幅器15に出力する。
【0032】
光増幅器15は波長多重部WDMMUX14からの波長多重された光を所定レベルに光増幅する。
【0033】
可変アッテネータVAT13 は監視制御信号処理部TEDS18-1に光増幅器15は監視制御信号処理部TEDS18-2にそれぞれ接続さている。
【0034】
監視制御信号処理部TEDS18-1は可変アッテネータVAT13 内の各波長光信号レベルを検出し所定レベルになるよう可変アッテネータVAT13 を監視制御すると共に、光送信部12-1〜12-Nの入力レベルを検出し、光送信部12-1〜12-Nに障害が発生した等の警報情報や使用出来る波長のチャンネル情報を作成する。
【0035】
さらに、光送信部12-1〜12-Nの波長の増減を行う場合の光レベルの制御を行っている。
【0036】
これらの情報は光増幅器15が接続されている監視制御信号処理部TEDS18-2に出力される。
【0037】
監視制御信号処理部TEDS18-2は光増幅器15のゲインを調整し、波長多重された光を監視制御信号処理部TEDS18-1からの使用している波長数に対応したレベルに増幅するように制御すると共に、光増幅器15出力を検出し波長多重された光が波長に対するゲインが一定になるように制御する。
【0038】
さらに、光増幅器15の入出力を検出して光増幅器15の状態を監視情報及び障害情報を作成し、監視制御信号処理部TEDS18-1で作成された情報とともに、インターフェースHUB24-1 に送る。
【0039】
また監視制御信号処理部TEDS18-2はインターフェースHUB24-1 からの情報に従い、他の端局装置御及び光増幅中継器の監視制御のための光監視制御チャネルOSC作成用電気信号を電気- 光変換部E/O17 に出力する。
【0040】
電気- 光変換部E/O17 は監視制御信号処理部TEDS18-2からの信号を電気- 光変換変換を行い光監視制御チャネルOSC の光波長を作成し、光カプラ16で光増幅器15の波長多重された光と合波され、伝送路に出力する。
【0041】
インターフェースHUB24-1 は監視制御信号処理部TEDS18-1と18-2の情報を所定の伝送フォーマットでインターフェースHED27 に送る。
【0042】
インターフェースHED27 は監視制御信号処理部TEDS18-1と18-2の情報を制御装置CPU28が処理出来る形式に変換して制御装置CPU28に出力する。
【0043】
制御装置CPU28 は監視制御信号処理部TEDS18-1と18-2の情報を基に監視制御信号処理部TEDS18-1と18-2の状態に応じて可変アッテネータVAT13,光増幅器15が所定の動作を行うように監視制御信号処理部TEDS18-1と18-2に対しての制御情報をインターフェースHED27 に出力する。
【0044】
さらに、制御装置CPU28 は監視制御信号処理部TEDS18-1と18-2に応じて端局装置, 光増幅中継装置に自局の装置状態を通知するための監視制御フレームに挿入する情報及び監視制御処理部TEDS18-1と18-2の情報を保守用コンソール端末31に中継するための中継器LICA30に送る情報を作成し監視制御フレーム作成装置CRF29に情報を出力する。
【0045】
監視制御フレーム作成装置CRF29は制御装置CPU28のプロトコルの終端を行うと共に、中継器LICA30と制御装置CPU28の間でやり取りする警報等の監視制御情報の受け渡し処理を行っている。
【0046】
さらに、監視制御フレーム作成装置CRF29は中継器LICA30と制御装置CPU28からの情報に基ずき、伝送路を介して隣接して接続されている端局装置及び光増幅中継装置を監視制御するための隣接監視フレームを有する監視制御フレームの作成、及び、可変アッテネータVAT13と光増幅器AMP15の運用状態が変化した時監視制御フレームに監視制御フレームを送信する度に付与されるシーケンス番号をリセットするためのリセットフーレムを監視制御フレーム内に作成し、インターフェースHED27に出力する。
【0047】
インターフェースHED27は監視制御フレームをインターフェースHUB27を介して監視制御信号処理部TEDS18-2に出力する。
【0048】
監視制御信号処理部TEDS18-2は監視制御フレーム作成装置CRF29からの監視制御フレームの情報と、端局装置の光増幅器14の構成状態(自動利得制御状態かレベル一定制御状態否かの通知)、可変アッテネータ13で検出した使用波長数及びそのレベル情報、連絡用のオーダワイヤーに用いる情報等をまとめてフレーム化した信号を電気-光変換部E/O17と光カプラ16を介して伝送路に出力する。
【0049】
一方、伝送路に配置されている他の端局装置や光増幅中継器からの光信号は光カプラ20で光監視制御チャネルOSCの光と実際の伝送信号が乗っている光とを分離し、光監視制御チャネルOSCの光は光電気変換部19に装置光増幅器21に実際の伝送信号が乗っている光は光増幅器21に出力する。
【0050】
光増幅器21は実際の伝送信号が乗っている光を所定の光レベルに増幅し、波長分離部WDMDMUX22に出力する。
【0051】
波長分離部WDMDMUX22は入力した光信号を各波長単位に分割を行い、各波長に対応する光受信器RX23-1〜23-Nに出力する。
【0052】
光受信器RX23-1〜23-Nでは波長分離部WDMDMUX22入力した光をそれぞれ光電気変換を行う。
【0053】
光電気変換部O/E19に入力した光監視制御チャネルOSCの信号は監視制御信号処理部TEDS 18-3に入力する。
【0054】
監視制御信号処理部TEDS 18-3は光監視制御チャネルOSCの信号を処理し、隣接装置からの情報に基ずき光増幅器21のゲイン調整制御を行うと共に、チャネル内の監視制御フレームを抽出し、インターフェースHUB24-1に出力する。
【0055】
インターフェースHUB24-1は所定のフォーマットでインターフェースHED27に出力する。
【0056】
インターフェースHED27は所定のフォーマットの信号を監視制御フレーム作成装置CRF29に出力する。
【0057】
監視制御フレーム作成装置CRF29はアドレスの確認と監視制御フレームを送信する度に付加されるシーケンス番号を確認する。
【0058】
アドレスが自局の場合はシーケンス番号を確認し、未受信の監視制御フレームであればシーケンス番号テーブルを更新し、データを取り込み中継器LICA30に対応したフレーム監視制御フレームに変換を行い出力する。また、既に受信済の場合は破棄する。
【0059】
さらに、アドレスが他の端局装置,光増幅中継器の場合は監視制御フレーム作成して隣接装置に送信をするが、監視制御フレームを送ってきた装置以外に隣接装置が無ければ監視制御フレームを破棄する。
【0060】
監視制御フレームにシーケンス情報のリセットを行うリセットフレームが含まれている場合リセットフレームの送信元に該当するシーケンス情報ケーブルを更新し、更新後、リセットフレームを他の装置ヘ送信するため、監視制御フレームを作成してインターフェースHED27に出力し、インターフェースHUB24-1,監視制御信号処理部18-2,電気-光変換部17,光カプラ16を介して伝送路に出力する。
【0061】
この時伝送路を介して隣接する端局装置及び光増幅中継装置が1つの場合はシーケンス番号の時と同じ様に破棄する。
【0062】
図4 に図1の光増幅中継装置7〜10の構成を示す。
【0063】
光カプラ25-1は伝送路からの波長多重された光の中から光監視制御チャネルOSC の波長の光を取り出し光- 電気変換して監視制御信号処理部TEDS 31-1 に出力し、他の波長の光は光増幅器26-1に出力する。
【0064】
光増幅器26-1は所定のゲインで光増幅を行い分散補償器DCM27 に出力する。
【0065】
分散補償器27は伝送路の分散を補償し光増幅器26-2に出力する。
【0066】
光増幅器26-2は所定のゲインで光増幅を行い光カプラ25-2に出力する。
【0067】
コントローラ28は通常は光増幅器26-1と26-2のゲインを調整し2 つの光増幅器の利得を調整し利得を有する波長に対するゲインが一定になるように自動利得制御行う。又、前段の光増幅中継装置または端局装置の光増幅器の状態に応じて自動利得制御から自動レベル制御に切替え光増幅を行う。
【0068】
これらの切替えは監視制御信号処理部TEDS31-1からの前段の端局装置または光増幅中継の光増幅器に接続された監視制御信号処理部TEDSの光増幅器の状態を乗せた光監視チャネル内の信号を基に行われる。
【0069】
さらに、コントローラ28は光増幅器26-1,26-2 状態を監視して監視制御信号処理部TEDS31-1に通知する。
【0070】
監視制御信号処理部TEDS31-1はインターフェースHUB24-2 に光監視制御チャネルの情報とコントローラ28からの光増幅器26-1,26-2 の情報を出力する。
【0071】
インターフェースHUB24-2 はインターフェースHED27 に出力する。
【0072】
インターフェースHED27 はHDLCフォーマットの監視制御信号処理部TEDS31の情報を制御装置CPU28 が処理出来る形式に変換して制御装置CPU28 に出力する。
【0073】
制御装置CPU28 は監視制御信号処理部TEDS31-1の情報を基に監視制御信号処理部TEDS31-1の状態に応じて光増幅器26-1,26-2 が所定の動作を行うように監視制御信号処理部TEDS31-1に対しての制御情報をインターフェースHED27 に出力する。
【0074】
さらに、制御装置CPU28 は監視制御信号処理部TEDS31-1に応じて端局装置, 光増幅中継装置に自局の装置状態を通知するための監視制御フレームに挿入する情報及び監視制御処理部TEDS31-1の情報を保守用コンソール端末31に中継するための中継器LICA30に送る情報を作成し監視制御フレーム作成装置CRF29 に情報を出力する。
【0075】
監視制御フレーム作成装置CRF29 は制御装置CPU28 のプロトコルの終端を行うと共に、中継器LICA30と制御装置CPU28 の間でやり取りする警報等の監視制御情報のプロトコル変換とプロトコルの違いによる処理の違いを調整する。
【0076】
さらに、監視制御フレーム作成装置CRF29 は中継器LICA30と制御装置CPU28 からの情報に基ずき、伝送路を介して隣接して接続されている端局装置及び光増幅中継装置を監視制御するための隣接監視フレームを有する監視制御フレーム、及び、光増幅器AMP26-1,26-2 の運用状態が変化した時監視制御フレームに監視制御フレームを送信する度に付与されるシーケンス番号をリセットするためのリセットフーレムを監視制御フレーム内に作成し、インターフェースHED27 に出力する。
【0077】
また、隣接する端局装置または光増幅中継装置からの光監視制御チャネルに含まれている監視制御フレームのアドレスの確認と監視制御フレームを送信する度に付加されるシーケンス番号を確認する。
【0078】
アドレスが自局の場合はシーケンス番号を確認し、未受信の監視制御フレームであればシーケンス番号テーブルを更新し、データを取り込み中継器LICA30にプロトコル変換を行い出力する。また、既に受信済の場合は破棄する。
【0079】
さらに、アドレスが他の端局装置, 光増幅中継器の場合は監視制御フレーム作成して隣接装置に送信をする。
【0080】
監視制御フレームにシーケンス情報のリセットを行うリセットフレームが含まれている場合リセットフレームの送信元に該当するシーケンス情報ケーブルを更新し、更新後、リセットフレームを他の装置ヘ送信するため、監視制御フレームを作成してインターフェースHED27 に出力し、インターフェースHUB24-2,監視制御信号処理部31-1, 電気- 光変換部30, 光カプラ25-2を介して伝送路に出力する。
図5に端局装置及び光僧服中継装置を監視する監視制御装置26内の監視制御フレーム作成装置CRF29の構成を示す。
【0081】
監視制御フレーム作成装置CRF29はCPUインターフェス回路29-1と、記憶装置29-3と、監視制御フレーム作成制御装置29-2から構成される。
インターフェス回路29-1はCPUと接続するためのインターフェース回路である。
【0082】
記憶装置29-3には視制御フレーム作成ためのプログラム及び自装置および伝送路に接続されいる端局装置及び光増幅中継装置の状態情報と各端局装置及び光増幅中継装置のからの監視制御フレーム内のシーケンス番号を記憶している。
【0083】
監視制御フレーム作成制御装置29-2は記憶部29-3のプログラムに従って制御装置CPU28と中継装置29からの要求により監視制御フレームの作成を作成しインターフェースHED27に出力し、制御装置CPU29-1から受信した自装置の状態および伝送路に接続されいる端局装置及び光増幅中継装置の監視制御フレーム情報の受信,転送,破棄の処理と、監視制御フレーム情報の受信,転送,破棄の処理を行うためのと監視制御フレーム情報毎に付与されるシーケンス番号の作成,更新およびリセットを管理と、監視制御フレームの送受信アドレスの管理を行っている。
【0084】
図6に監視制御フレーム作成装置29で作成する警報,監視,制御を行うための監視制御フレームの構成を示す。
【0085】
監視制御フレーム作成装置29で作成される監視制御フレームの構成LAPBフレームはフレームの先頭を示す固定パターンFLG1と、宛て先アドレスADRと、フレームの優先度もしくは応答フレームであるか示す制御コードCTLと、フレームがコマンド送信フレームかコマンドに対するレスポンスのACKフレームかのフレームタイプを示すFTと、隣接する端局装置及び光増幅中継器の監視制御に必要な隣接監視レイヤフレームIと、フレームチェックサムFCSと、フレームの終端を示すフッタフラグFLG2とから構成されている。
【0086】
隣接監視レイヤフレームIは通常フレームか隣接監視フレームかを示すセクションヘッドSHと、ネットワークレイヤフレームN-DATAまたはNS-DATAからなる。
【0087】
ネットワークフレイヤフレームNS-DATAは定周期で隣接する端局装置または光増幅中継装置の監視制御フレームLAPAB通信のセッション断の検出を行うもので空の情報が乗せられている。
【0088】
ネットワークレイヤフレームN-DATAは後で説明する図7に詳細を示するネットワークレイヤフレームヘッダNHと、アプリケーションレンヤフレームからなる。
【0089】
アプリケーションレンヤフレームは後で説明する図8に詳細を示す領域AHと警報及び監視制御情報をそのもの内容を記載したU-DATAからなる。
【0090】
図7は隣接監視レイヤフレームのネットワークレイヤフレームヘッダNHの詳細を説明する図である。
【0091】
ネットワークフレームタイプN-FTYPは領域NHはフレームのタイプが通常フレーム,個別リセットフレーム,全体リセットフレームかフレームのネットワークフレームタイプを示す情報が記載している。
【0092】
送信先装置種別DNは送信先が端局装置TERMか光増幅中継装置ILAかリセットフレームかの種別を示す情報を記載している。
【0093】
送信先アドレスD-ADRは個別の端局装置TERMか光増幅中継装置ILA送信先のアドレスか同報で全ての伝送路に接続されている全ての個別の端局装置TERMと光増幅中継装置ILAに送付するためのアドレスか、待ち受け状態を示す情報を記載している。
【0094】
送信元装置種別SNは送信元の装置が端局装置TERMか光増幅中継装置ILAを示す情報を記載している。
【0095】
送信元アドレスS-ADRは送信元アドレスが記載されている。
【0096】
シーケンス番号Seq-Noは監視制御フレームが送信される度に付加されるシーケンス番号が記載されている。
【0097】
ポート種別PORTはAHの起動先ポート(制御を行う先の端局装置または光増幅中継装置内の監視制御フレーム作成装置に接続されている制御装置CPUや中継器LICA)を記載している。
【0098】
アプリケーションレイヤフレームA-DATAは図8のように構成されている。
【0099】
図8はネットワークレイヤフレームのA-DATAの詳細を説明する図のである。
・フレームパターンFLAGはフレームの先頭を示すパターンを記載している。
・フレーム送信先装置種別DNは監視制御フレーム送信先の送信先が端局装置TERMか光増幅中継装置ILAかリセットフレームかの種別を示す情報を記載している。
・フレーム送信先アドレスD-ADRSは個別の端局装置TERMか光増幅中継装置ILA送信先のアドレスか同報で全ての伝送路に接続されている全ての個別の端局装置TERMと光増幅中継装置ILAに送付するためのアドレスか、待ち受け状態を示す情報を記載している。
・フレーム送信元装置種別SNは送信元の装置が端局装置TERMか光増幅中継装置ILAか中継器LICAか保守用端末かを示す情報を記載している。
・フレーム送信元アドレスS-ADRSは監視制御フレーム作成装置CRFが接続されている端局装置または光中継増幅器の固有番号を設定する。
・起動先ポートD-PORTはの起動先ポート(制御を行う先の端局装置または光増幅中継装置内の監視制御フレーム作成装置に接続されている制御装置CPUや中継器LICA)を記載している。
・U-DATAタイプTYPEは監視制御情報のプロトコル種類が記載されている。
・シーケンス番号SEQ-Noはは監視制御フレームが送信される度に付加されるシーケンス番号が記載されている。
・U-DATAのデータ長LENGは監視制御情報のデータの長さが記載されている。
・U-DATAは実際の監視制御コマンドが記載されている。
【0100】
図9 に監視制御フレーム作成装置CRF での監視制御フレーム作成装置CRF が属する端局装置または光増幅中継装置に隣接する端局装置または光増幅中継装置の監視制御フレームLAPBによるセッション断の検出制御の例を図1 の端局装置1 と光増幅中継装置7 の例を用いて説明する。
【0101】
図9(a)回線は端局装置1 と光増幅中継装置7 が正常時の動作シーケンス示している。
【0102】
端局装置1 の監視制御フレーム作成装置CRF は図5 のメモリ29-3内に格納されているアプリケーション処理を制御装置CPU が実行し隣接監視フレーム送信指示を出すと共に、図6 の監視制御フレームLAPBフレームのフレームタイプFTをコマンド送信にし、隣接監視レイヤフレームのSHは隣接監視フレームであることを記載し、さらにネットワークレイヤフレームはNS-DATA(空情報) を作成し、監視制御フレームLAPBフレームをインターフェースHED27,インターフェースHUB24-1,監視制御信号処理部TEDS18-2, 電気光変換部E/O17,光カプラ16を介して伝送路に光監視制御チャネルOSC として出力される。
【0103】
光増幅中継装置7 は光カプラ25-1で光監視制御チャネルOSC を分離し、光電気変換部OE29、監視制御信号処理部TEDS31-1, インターフェスHUB24-2,インターフェスHED27 を介して監視制御フレーム作成装置CRF29 に入力される。
【0104】
監視制御フレーム作成装置CRF29 では監視制御フレームLAPBフレームのフレーム種別フレームタイプFTをレスポンスを示すACK フレームに状態に変更し、アドレスADR を付け変え、インターフェスHED27,インターフェスHUB24-2,図示していない端局装置1 への下り回線の光増幅ユニットの監視制御信号処理部TEDS, 電気光変換部E/O,光カプラを介して端局装置1 の下り回線伝送路に光監視制御チャネルOSC として出力される。
【0105】
また監視制御フレーム作成装置CRF29 では端局装置1 からの隣接監視フレームがセッション断検出であったため内部処理を行わず、図5 内のメモリ29-3内のアプリ処理により監視制御フレーム作成制御装置CPU29-2 が端局装置1 からの監視制御フレームを破棄する。
【0106】
端局装置1 はACK フレームが下り回線から光カプラ20, 光- 電気変換部19, 監視制御信号処理部TEDS13-3インターフェースHUB24-1,インターフェースHED27 を介して監視制御フレーム作成装置CRF29 に入力され、監視制御フレーム作成装置CRF29 で、隣接装置とのセッション断がないことが確認される。
【0107】
これら一連の動作は図5 のメモリ29-3内のアプリケーション処理の情報と監視制御フレーム作成制御装置CPU29 -2の動作により定期的に実施される。
【0108】
図9 図(b) は図1 の端局装置1 と光増幅中継装置7 回線が断の場合を示す例である。
【0109】
端局装置1 の監視制御フレーム作成装置CRF は図5 のメモリ29-3内に格納されているアプリケーション処理を制御装置CPU が実行し隣接監視フレーム送信指示を出すと共に、図6 の隣接監視フレームNS-DATA(空情報) を作成しLAPBフレームを作成しインターフェースHED27,インターフェースHUB24-1,監視制御信号処理部TEDS18-2, 電気光変換部E/O17,光カプラ16を介して伝送路に光監視制御チャネルOSC として出力される。
【0110】
監視制御フレーム作成装置CRF は光増幅中継装置7 よりACK フレームが返送されないため監視制御フレーム作成装置CRF は光監視制御チャネルOSC を再送する手続きを所定時間間隔で再び行い、光増幅中継装置7 よりACK フレームの応答がある所定回数繰り返し、所定回数繰り返しても応答が無い場合は回線断通知を中継器LICA30及び制御装置CPU28 に回線断通知を行う。
【0111】
これらの動作は、図1 の伝送路に接続されている全ての端局装置および光増幅中継装置にてそれぞれ行われる。
【0112】
次に監視制御フレーム作成装置CRF29が通常フレームを扱う場合について説明する。 監視制御フレーム作成装置CRF29が通常フレームを扱う場合は、通常フレーム送信処理, 通常フレーム受信処理, リセットフレーム送信処理, リセットフレーム受信処理の4 つの動作状態がある。
・通常フレーム送信処理
監視制御フレーム作成装置CRFは制御装置CPUまたは中継器LICAから受信したアプリケーションレイヤフレームの送信先装置種別DN、送信先アドレスD-ADRSをチェックし、自装置宛であればCPUユニットに送信する(自装置宛のアプリケーションフレームは中継器LICAからしか来ない)。
【0113】
自装置宛でなければ,下記の要領でネットワークレイヤヘッダNHを付加した監視制御フレームLAPBフレームを作成し、端局装置または光増幅中継装置に接続されている伝送路回線の全てに送信する。
a)ネットワークフレームタイプ
監視制御フレームLAPBフレームタイプN-FTYPを通常フレームに設定する。
b)送信先装置種別
制御装置CPUまたは中継器LICAから受信したアプリケーションレイヤフレーム内の送信先装置種別を複写。
c)送信先アドレス
制御装置CPUまたは中継器LICAから受信したアプリケーションレイヤフレーム内の送信先アドレスを複写。
d)送信元装置種別
自装置の装置種別を設定する。
e)送信元アドレス
自装置のアドレス設定する。
f)シーケンス番号
監視制御フレーム作成装置CRF内部で管理している自装置のシーケンス番号に1加算後設定する。( 加算後シーケンス番号の最大値を超える場合は、内部で管理しているシーケンス番号を0に設定し、リセットフレームを送信する処理に移行する。)
新たに設定されたシーケンス番号をネットワークレイヤヘッダNF内のシーケンス番号Seq-Noに設定する。
g)ポート種別
制御装置CPUまたは中継器LICAから受信したアプリケーションヘッダ内の起動先ポートを複写し、アプリケーションヘッダ内の起動先ポートに下記の値を設定する。
・フレーム受信元が中継器LICAなら送信先の中継器LICAの番号を設定する。
・フレーム受信元が制御装置CPUなら送信先の制御装置CPUの番号を設定する。
【0114】
この際に制御装置CPU の処理内容により異なる値を設定する。
h) 制御装置CPUまたは中継器LICAから受信したアプリケーションレイヤフレームA-DATAとa)〜g)の処理により作成したネットワークレイヤーヘッダNHにセクションヘッドSH付加し、監視制御フレームLAPBフレームを作成し、端局装置または光増幅中継装置に接続されている伝送路の隣接する端局装置または光増幅中継装置に送信する。
・通常フレーム受信処理
伝送路に接続された隣接する端局装置または光増幅中継装置からの監視制御フレームを乗せた光監視制御チャネルの光りを受信した場合の監視制御フレーム作成装置CRF内部の処理は以下のa)〜 )の処理により行われる。
a)監視制御フレーム作成装置CRF内部で管理している各伝送路を介して接続される端局または光増幅中継装置のシーケンス番号から、受信したネットワークレイヤフレーム内き送信元装置種別、送信元アドレスに対応したシーケンス番号を獲得し、監視制御フレームLAPB内のシーケンス番号と比較する。
【0115】
・監視制御フレムー作成装置CRF内部管理シーケンス番号>=受信した監視制御フレームLAPBのシーケンス番号なら受信した監視制御フレームLAPBを破棄する。
【0116】
・監視制御フレムー作成装置CRF内部管理シーケンス番号<受信した監視制御フレームLAPB内のシーケンス番号また、過去に受信していない新しい端局装置及び光増幅中継装置の情報なら,CRF内部で管理している各装置のシーケンス番号の送信元装置に該当するシーケンス番号に、フレーム内のシーケンス番号を複写後、b)の処理を行う。
b)送信先装置種別DN、送信先アドレスD-ADR をチェックし、自装置宛でなければ受信した以外の伝送路に接続されている隣接する端局装置または光増幅中継装置に先に説明の通常フレーム送信手順に従い監視制御フレームを送信する。
【0117】
この時、監視制御フレーム作成装置CRF内部で管理している自装置のシーケンス番号は加算しない。
【0118】
自装置宛であれば下記の要領で、ポート種別に対応したポート( 制御装置CPU)か中継器LICA) にアプリケーションフレームを送信する。
・リセットフレーム送信処理
監視制御フレーム作成装置CRFユニットは下記の条件で、ネットワークレイヤフレーム内のA−DATAに図10のデータを付加しリセットフレームが入った監視制御フレームの送信を行う。
【0119】
リセットフレームのA-DATAは受信済装置種別SNと受信済アドレスADR から成る情報数を示す情報数NUM と受信済装置種別SNと受信済アドレスADR から構成されている。
【0120】
リセットフレームには個別リセットフレームと全体リセットフレームがある。
【0121】
個別リセットフレームと全体リセットフレームは下記の状態の時に発生する。
a)個別リセットフレーム
・装置立ち上げ時、制御装置CPUからの個別リセットフレーム送信要求が発生する。
・監視制御フレーム作成装置CRF 内部で管理している自装置のシーケンス番号加算時後、シーケンス番号の最大値を越えた場合に出力さる。
b)全体リセットフレーム
・光監視制御チャネルOSC回線立ち上げ時、制御装置CPUからのリセットフレーム送信要求有った場合に出力する。
【0122】
上記の状態の時監視制御フレーム作成装置CRFはリセットフレーム送信トリガを下記の要領でネットワークレイヤヘッダNHを付加後、自装置が接続されている全伝送路の隣接する端局装置および光増幅中継装置にリセットフレームを有する監視制御フレームを送信する。
a)ネットワークフレームタイプN-FTYP
ネットワークフレームタイプN-FTYPを個別リセットフレーム又は全体リセットフレームに設定する。
b)送信先装置種別DN
送信先装置種別DNはリセットフレームである事を示す情報を記載する。
c)送信先アドレスD-ADR
送信先アドレスD-ADR は同報通知を示す情報を記載する。
d)送信元装置種別SN
自装置の送信元装置種別SNを設定する。
e)送信元アドレスS-ADR
自装置の番号部を送信元アドレスS-ADR に設定する。
f)シーケンス番号Seq-No
シーケンス番号Seq-Noを0にを設定する。この時、内部で管理している自装置のシーケンス番号も0に設定する。
g)ポート種別PORT
ポート種別PORTを0に設定する。
・リセットフレーム受信処理
a)光監視制御チャネルOSC を受信し、光監視制御チャネルOSC の中の監視制御フレーム内の隣接監視フレームの送信元装置種別SNと、送信元アドレスS-ADR をチェックし、自装置が送信した監視制御フレームであれば破棄する。
b)自装置が送信した監視制御フレームでなければ、A−DATAをチェックし、A−DATA内に自装置の装置種別SN、アドレスADR があれば一度自装置を経由しているリセットフレームであるため破棄する。
【0123】
受信した監視制御フレームが個別リセットフレームの場合は監視制御フレーム作成装置CRF内部で管理している各装置のシーケンス番号から、送信元装置に対応したシーケンス番号に0を設定し、さらに、図10のリセットフレームのA−DATAのように自装置の装置種別SN、アドレスADR を付加後、受信した以外の伝送路に送信する。
【0124】
受信した監視制御フレームが全体リセットフレームの場合は監視制御フレーム作成装置CRF内部で管理している自装置以外の全装置のシーケンス情報を削除する。
【0125】
さらに、図10のリセットフレームのA−DATAのように自装置の装置種別SN、アドレスADR を付加後、受信した以外の伝送路に送信する。
【0126】
この時CRF内部で管理している自装置のシーケンス番号は加算しない。
【0127】
監視制御フレーム作成装置CRF は図5 の記憶部メモリ29-3と監視制御フレーム作成制御装置CPU29-2 によりシーケンス情報の登録及び削除も行っている。
【0128】
監視制御フレーム作成制御装置CPU29-2 は図11に示すように記憶部メモリ29-3にシーケンス情報テーブルを作成している。
【0129】
図11のFGはフレーム受信有無情報、SNは装置種別、ADR は装置アドレス、SEQ はシーケンス番号を示す。
【0130】
シーケンス情報の登録削除は以下の様に行われる。
・シーケンス情報の登録
監視制御フレーム作成装置CRFは装置立ち上がり時に自装置のシーケンス情報のみを作成する。
【0131】
この時のシーケンス番号は0に設定される。
【0132】
他装置から監視制御フレームを受信し、監視制御フレーム作成装置CRFで管理しているシーケンス情報に、フレーム送信元装置の情報がなければ、新規登録を行う。
【0133】
この時のシーケンス番号は受信したフレーム内のシーケンス番号を複写する。
・シーケンス情報の削除
長時間フレーム受信がなかった端局装置又は光増幅中継装置は、伝送路から削除されたとして、自装置内で管理している、該当装置のシーケンス情報を削除する。
【0134】
監視制御フレーム作成装置CRFユニットはシーケンス情報にフレーム受信有無情報を付加して持つ。
【0135】
制御装置CPUユニットは1時間に1回監視制御フレーム作成装置CRFに対して、監視制御フレーム受信有無チェック依頼を行ない、依頼を受けた監視制御フレーム作成装置CRFは監視制御フレーム受信有無情報をチェックし、受信がなければ、該当シーケンス情報を削除する。
フレーム受信有無情報の使用方法:
監視制御フレーム作成装置CRFは制御装置CPUユニットからの定期的なチェック依頼が有った時、フレーム受信有無情報が0なら受信フレーム有りとし、情報を1に書き換える。
【0136】
1なら受信フレーム無しとし、該当シーケンス情報を削除する。
【0137】
監視制御フレーム作成装置CRFは隣接する端局装置及び光増幅中継装置からの監視制御フレーム受信時、該当装置の監視制御フレーム受信有無情報に0を設定し、監視制御フレームが有った事をテーブルに記憶する。
【0138】
図12に中継器LICAと保守用コンソールとの関係について説明をする。
【0139】
保守用コンソール31-1,31 〓2 は図3,4 に示す端末31と同じものである。
【0140】
保守用コンソール31-1は光伝送装置端局25-1からの状態変化が発生した場合監視制御装置26-1にて中継器LICA30に対応する監視制御フレーム( ヘッダとアプリケーションレイヤフレームからなるフレーム) を作成し中継器LICA30に監視制御フレームを送る。
【0141】
中継器LICA30は中継器LICA30に接続さる保守用コンソール31-1及び保守用ネットワーク33を介し中継器30と接続される保守用コンソール31-2とそれぞれ接続されている。
【0142】
保守用コンソール31-1及び保守用コンソール31-2は既存のネットワーク35の監視制御のため既に敷設されており、既存のフロトコルにより制御されている。
【0143】
新規に敷設した新規敷設ネットとはプロトコルが異なる。
【0144】
そこで、中継器LICA30は監視制御装置26-1から監視制御フレーム( ヘッダとアプリケーションレイヤフレームからなるフレーム) を受信した時、または保守用コンソール31-1及び保守用コンソール31-2より監視制御要求が買った時に、保守用コンソール31-1及び保守用コンソール31-2及び監視制御装置25-1が受け取れるように、中継器LICAは監視制御フレームのデータフオーマット変換,代理応答,代理制御,代理破棄を行う機能を有する。
・データフォーマット変換:
保守用コンソール31-1,31-2の通信データと、監視制御装置26-1と光伝装置端局装置25-1間の通信データのフォーマットを変換する機能を中継装置に持たせ、保守用コンソール31-1,31-2と監視制御装置26-1間に中継器30を接続し、データフォーマット変換を行う事で保守用コンソール31-1,31-2から監視制御装置26-1と光伝装置端局装置25-1を監視/制御可能にする。
・代理応答:
保守用コンソール31-1,31-2からの制御に対する機能を監視制御装置26-1が持っていない場合に、中継器LICA30が機能未サポートの応答を保守用コンソール31-1,31-2に返す。
【0145】
また、監視制御装置26-1に無い機能を中継器LICA30に持たせる事で、中継器LICA30で処理して保守用コンソール31-1,31-2に応答を返する。
【0146】
この制御は保守用コンソール31-1,31-2から監視制御装置26-1と光伝装置端局装置25-1システムの立ち上げを行うときに行われる。
・代理制御:
監視制御装置26-1には必要な制御であるが、保守用コンソール31-1,31-2に制御手段が無い場合に、中継器30に機能を持たせる。
【0147】
この制御は図9に示すような端局装置とその端局装置に隣接される光中継増幅装置の間でのセッションの確率時に行われる。
・代理破棄:
監視制御装置26-1から通知される警報/状態変化等で保守用コンソール31-1,31-2で処理出来ない物、又は保守用コンソール31-1,31-2から通知される制御命令で監視制御装置26-1で処理出来ない物を中継器LICA30で破棄する。
【0148】
この破棄の作業は既存ネットのフレームの送受信を時刻管理で行いっているが本発明はシーケンス番号管理のため、中継器LICA30で行われる。
・データソート:
保守用コンソール31-1,31-2からの制御において、制御順序が監視制御装置26-1と異なる場合、中継器30で制御順序をソートする。
また、監視制御装置26-1からの応答/通知の順序が監視装置と異なる場合、中継器30で制御順序をソートする。
【0149】
このソートの動作は保守用コンソール31-1,31-2には一定時間に発生した警報とその回復の情報を時間単位で発生と回復をそれぞれ個別に通知する必要があるが、監視制御装置26-1は監視制御フレーム作成装置CRF29でシーケンス番号管理を行っているため、このシーケンス番号管理データを保守用コンソール31-1,31-2が扱えるようにデータのソーティングを行われる。
・装置統合機能:
保守用コンソール31-1,31-2が監視/制御する監視制御装置26-1台数に制限が有る場合、また監視/制御回線の設置上の制約で全ての監視制御装置26-1〜26-4に監視/制御回線が張れない場合、中継器LICA30配下の複数の監視制御装置26-1〜26-4を中継器LICA301台の監視制御装置として保守用コンソール31-1,31-2に見せる事で、ネットワーク内の全装置の監視/制御を可能にする。
【0150】
【発明の効果】
監視制御装置が監視制御フレームを出力する時にカウントアップされるシーケンス番号をフレーム内に挿入することより、ネットワーク内の監視制御装置の時刻管理を不要にし、監視制御装置の監視制御フレームのトラフィックを削減できる。
【0151】
リセットフレームに付加する回り込みを回避するための情報を可変にする。リセットフレームを受信した装置は自装置の装置番号を追加してフレームを回送する。リセットフレームの情報に自装置の装置番号があれば既に受信済として破棄するため、リセットフレームの周り込みを防止することができる。
【0152】
監視制御フレームが既に受信済か否かを判断するため領域を可変にする。装置立ち上がり時は自装置の領域しか持たず、フレームを受信する毎に必要な領域を追加する。また領域が不要と判断するとその領域を削除し、常に必要最低限の領域しか保持しないシステム作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のネットワーク構成図
【図2】監視制御フレームの流れを説明する図
【図3】端局装置を説明する図
【図4】光増幅中継器を説明する図
【図5】監視制御フレーム作成装置を説明する図
【図6】監視制御フレームの構成を説明する図
【図7】ネットワークレイヤフレームを説明する図
【図8】アプリケーションレイヤフレームを説明する図
【図9】装置間のセッションの確立を示すチャート
【図10】リセットフレームの構成を示す図
【図11】シーケンス情報テーブルを示す図
【図12】監視制御ネットワークを示す図
【符号の説明】
1〜6は端局装置
7〜10は光増幅中継装置
11−1〜Nは下位MUX
12−1〜Nは光送信部
13は可変光減衰器
14は波長多重装置
15は光増幅部
16は光カプラ
17は電気光変換部
18-2,18-2は監視制御進行処理部
24-1はインターフェースHUB
25は光伝送装置端局
26は監視制御装置
27はインターフェースHED
28は制御装置CPU
29は監視制御フレーム作成装置
30は中継器
31は端末

Claims (2)

  1. 端局間を一対一で接続する複数の伝送路と、
    該伝送路の中に光増幅中継を行う光増幅中継器とを有する光伝送システムと、該端局及び該光増幅中継器の各装置は隣接する該各装置と通信を行い監視制御を行う監視制御装置を有し、
    該監視制御装置は隣接する該各装置に監視制御フレームを送信する際に該監視制御フレームが発生する度に更新されるシーケンス番号を付加して監視制御フレームを送信し、該隣接する該各装置から監視制御フレームを受信した時監視制御フレームの内の該シーケンス番号を検出して受信済か否かを判断し、監視制御フレームの破棄及び回送処理と該シーケンス番号の更新処理を行う光伝送路の監視制御装置であって、
    前記監視制御装置は装置立ち上げ時及び該シーケンス番号のオーバーフロー時において、該シーケンス番号をリセットするためのリセットフレームが挿入された監視制御フレームを送信することを特徴とする光伝送路の監視制御装置。
  2. 複数の光伝送路内に設けられた伝送装置の監視制御を行う装置に於いて、
    既存の伝送路と新規の伝送路の監視制御プロトコルが異なる場合に、該新規の伝送路の監視制御装置側に該既存の伝送路の制御を監視制御装置でも制御を可能にするためのプロトコル変換及び制御の終端処理を行う中継装置を有することを特徴とする光伝送路の監視制御装置。
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