JP2002197853A - 磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents

磁気ランダムアクセスメモリ

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JP2002197853A JP2000395723A JP2000395723A JP2002197853A JP 2002197853 A JP2002197853 A JP 2002197853A JP 2000395723 A JP2000395723 A JP 2000395723A JP 2000395723 A JP2000395723 A JP 2000395723A JP 2002197853 A JP2002197853 A JP 2002197853A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センス時のリファレンス電位を正確に生成す
る。 【解決手段】 バイアス電圧発生回路21は、メモリセ
ルを模した磁気抵抗素子RrefとMOSトランジスタ
QN3からなる直列回路を有する。磁気抵抗素子Rre
fのMR比は、メモリセル内の磁気抵抗素子のMR比の
半分に設定されている。調整用抵抗rは、ビット線の配
線抵抗の半分の抵抗値を有する。降圧用MOSトランジ
スタQP1のゲートは、ビット線に対するセンス電流源
としてのMOSトランジスタのゲートに接続され、両M
OSトランジスタによりカレントミラー回路が構成され
ている。Vbiasが出力され、バイアス電圧発生回路
21に定電流が流れると、ビット線にも、この定電流に
等しいセンス電流が流れる。ビット線の電位は、メモリ
セル内の磁気抵抗素子の状態により変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ランダムアク
セスメモリ( Magnetic RAM )に関し、特に、メモ
リセルの情報を増幅するセンスアンプに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、強磁性トンネル接合( Magnetic
Tunnel Junction : MTJ )が室温で大きな磁気抵抗比
(MR比)を持ち得ることが報告され、トンネル磁気抵
抗( Tunneling Magneto-Resistive : TMR )効果のM
RAMへの応用が研究されている。
【0003】TMR効果をMRAMに応用する以前にお
いても、巨大磁気抵抗( Giant Magneto-Resistance :
GMR )効果を応用したMRAMが知られていたが、GM
R効果を応用したMRAMは、そのMR比が数%から1
0%と小さく、また、低抵抗の金属薄膜に電流が流れ、
信号量が数mVと極めて小さくなるという問題を有して
いる。
【0004】また、GMR効果を応用したMRAMで
は、信号量が極めて小さいため、誤ったデータを読み出
さないように、磁気抵抗素子(メモリセル)間の特性の
ばらつきを相殺するための手段が必要となる。例えば、
従来では、同一のメモリセルに対して2回のデータ読み
出し動作を行い、磁気抵抗素子間の特性のばらつきを相
殺している。このため、GMR効果を応用したMRAM
では、読み出し動作の高速化が困難であった。
【0005】また、磁気抵抗素子とMOSトランジスタ
を組み合わせて1つのメモリセルを構成する場合、MO
Sトランジスタのオン抵抗を十分に小さくしないと、M
OSトランジスタの特性のばらつきによってデータを正
確に読み出せなくなる。
【0006】そこで、MOSトランジスタのオン抵抗を
GMR素子のそれと同等程度に小さくする必要がある
が、そのためには、MOSトランジスタのサイズをかな
り大きくしなければならない。つまり、読み出し動作を
正確に行うために、トランスファゲートとしてのMOS
トランジスタのサイズを大きくしなければならず、メモ
リセルが大きくなり、メモリ容量の大容量化が困難であ
った。
【0007】このように、GMR効果を応用したMRA
Mは、読み出し動作の高速化、メモリ容量の大容量化に
関して大きな問題があるため、現在では、優れた放射線
耐性を有するというMRAMの特徴を生かし、宇宙、原
子炉などの特殊な環境下でのみ使用されているに過ぎ
ず、一般には、あまり普及していない。
【0008】TMR効果を利用したMRAMに話を戻
す。TMR素子の基本構造は、絶縁層を2つの強磁性層
で挟み込んだMTJ構造である。TMR素子の抵抗は、
この2つの強磁性層の磁化の方向が平行(向きが同じ)
か又は反平行(向きが逆)かによって変化する。これ
は、トンネル確率のスピン依存性に起因しているものと
考えられている。
【0009】このようなTMR素子の性質を利用し、T
MR効果を利用したMRAMでは、2つの強磁性層の磁
化の方向(平行、反平行)によりデータを記憶する。ま
た、データの読み出しは、2つの強磁性層の磁化の方向
に依存するTMR素子の抵抗の変化を利用して行う。
【0010】TMR効果を利用したMRAMのMR比
は、数十%にも達し、また、そのTMR素子の抵抗も、
2つの磁性層に挟まれた絶縁層(トンネル絶縁膜)の厚
さを変化させることにより、広範囲に設定できる。ま
た、TMR効果を利用したMRAMでは、読み出し時の
信号量がDRAMにおける信号量と同程度又はそれ以上
になる可能性がある。
【0011】TMR効果を利用したMRAMでは、書き
込みは、互いに直交する2つの配線(ライトワード線及
びビット線)に流れる電流により発生する磁場を用い、
TMR素子の磁化の方向を変える(平行又は反平行にす
る)ことにより行う。
【0012】具体的には、2つの強磁性層の厚さを異な
らしめ、両磁性層に保磁力の差を設ければ、厚さの薄い
磁性層(保磁力の弱い磁性層)の磁化のみを自由に反転
し、2つの強磁性層の磁化の相対的な方向を、平行又は
反平行にすることができる。また、2つの強磁性層のう
ちの1つに反磁性層を付加し、交換結合により反磁性層
が付加された磁性層の磁化の向きを固定すれば、反磁性
層が付加されていない磁性層の磁化のみを自由に反転
し、2つの強磁性層の磁化の相対的な方向を、平行又は
反平行にすることができる。
【0013】ところで、磁性層は、磁性層の磁化方向に
対して反対方向の磁場を印加して磁性層の磁化を反転さ
せようとする場合、予め、磁化に直交する方向に磁場を
印加しておくと、磁性層の磁化の反転に必要な磁場(反
転磁場)の大きさを小さくできる、という性質を有して
いる。
【0014】従って、互いに直交する2本の配線を使
い、互いに直交する2方向の磁場を印加することによ
り、その配線の交点にあるメモリセルの磁化だけを選択
的に反転させることができる。
【0015】TMR素子を用いたメモリセルの構成とし
ては、幾つかの候補が考えられている。例えば、図22
に示すような、TMR素子とMOSトランジスタを組み
合わせたメモリセルや、図23に示すような、TMR素
子とダイオードを組み合わせたメモリセルが有力視され
ている。なお、図22及び図23では、TMR素子を抵
抗素子として表している。
【0016】TMR素子(メモリセル)に記憶されたデ
ータを読み出すには、TMR素子に電流を流したり、又
は、電圧を加えたりして、データ(TMR素子の磁化の
方向)を、電流又は電圧に変換する必要がある。
【0017】例えば、TMR素子(メモリセル)に、セ
ンス電流としての定電流を流した場合、そのTMR素子
に接続されるビット線の電位は、TMR素子に記憶され
ているデータ(磁化の方向)によって異なる。即ち、T
MR素子の抵抗は、磁化の方向が平行のときよりも反平
行のときの方が大きくなる。つまり、ビット線の電位
は、磁化の方向が平行のときよりも反平行のときの方が
高くなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以下では、電圧センス
による読み出しを念頭に説明すると共に、TMR素子が
高抵抗状態のときを、メモリセルに“1”が記憶されて
いる状態とし、TMR素子が低抵抗状態のときを、メモ
リセルに“0”が記憶されている状態と仮定して説明す
る。
【0019】データ読み出しに際しては、メモリセルに
記憶されたデータに応じてビット線の電位を変化させ、
かつ、この電位変化を増幅する必要がある。ビット線の
電位変化を検出するためには、例えば、2本のビット線
を用意し、一方のビット線にメモリセルのデータを読み
出し、他方のビット線にメモリセルのデータと反対のデ
ータを読み出せばよい。
【0020】この場合、1ビットデータを記憶するため
に、そのデータを記憶するメモリセルとそのデータの値
と反対の値を持つデータを記憶するメモリセルの合計、
2個のメモリセルが必要となる。また、2個のメモリセ
ルに相補データを記憶することとなるため、読み出し信
号は、差動センス方式により自動的に検出することがで
き、信号量についても、1つのメモリセルのみにデータ
を記憶する場合に比べて2倍になる。
【0021】また、相補データを記憶する2個のメモリ
セルを近接して配置すれば、メモリセル(TMR素子)
間の特性のばらつきも大きな問題とはならない。このた
め、このような1ビットデータを相補データとして2個
のメモリセルに記憶させる方式は、現在のMRAMの開
発において多く採用されている。
【0022】しかし、2個のメモリセルを用いて1ビッ
トデータを記憶する方式では、1個のメモリセルを用い
て1ビットデータを記憶する方式に比べて、当然に、1
ビット当たりのメモリセル面積は、2倍となる。つま
り、2個のメモリセルを用いて1ビットデータを記憶す
る方式は、メモリ容量の大容量化には向いていない。
【0023】従って、製品化に際しては、磁性層の材料
開発を進め、信号量の増大を実現した上で、1つの磁気
抵抗素子と1つのスイッチ素子からなる1つのメモリセ
ルにより1ビットデータを記憶するような仕様にした
い、という強い要求がある。
【0024】1つの磁気抵抗素子と1つのスイッチ素子
からなる1つのメモリセルを用いて1ビットデータを記
憶し、かつ、この1つのメモリセルから正確にデータを
読み出すためには、そのための特別な読み出し回路が必
要となるが、現在のところ、このような読み出し回路に
ついては、DRAMのように、十分に、検討、洗練さ
れ、かつ、収束されるに至っていない、というのが現状
である。
【0025】特に、MRAMの場合、DRAMのよう
に、センス時のリファレンス電位を自動的に作ることが
できない、という問題を有している。
【0026】リファレンス電位を作るための最も単純な
手法としては、固定電位をリファレンス電位として用い
るという手法があるが、この場合、センスを開始するタ
イミングによって、読み出し電位(“0”又は“1”)
とリファレンス電位との電位差にばらつきが生じる。そ
の結果、広い動作条件の中で、正しくデータをセンスす
ることができなくなる、という問題が生じる。
【0027】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたもので、その目的は、1つの磁気抵抗素子と1つ
のスイッチ素子からなる1つのメモリセルにより1ビッ
トデータを記憶するMRAMにおいて、適切なリファレ
ンス電位を生成し、かつ、このリファレンス電位を用い
てセンス動作を行うことにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の磁気ラ
ンダムアクセスメモリは、絶縁層により分離された複数
の磁性層から構成され、前記複数の磁性層の磁化の状態
に応じた2つの抵抗値が得られる磁気抵抗素子を有する
メモリセルと、前記メモリセルに接続されるビット線
と、前記ビット線及び前記メモリセルにセンス電流を流
すためのセンス電流源と、前記ビット線及び前記メモリ
セルに前記センス電流を流したときの前記ビット線の電
位をリファレンス電位と比較して、前記メモリセルのデ
ータを検出するセンスアンプと、前記リファレンス電位
を生成するためのリファレンスセルを有するバイアス電
圧発生回路とを備え、前記リファレンスセルは、前記磁
気抵抗素子が持つ前記2つの抵抗値の中間の抵抗値を有
している。
【0029】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
絶縁層により分離された複数の磁性層から構成され、前
記複数の磁性層の磁化の状態に応じた2つの抵抗値が得
られる磁気抵抗素子を有するメモリセルと、前記メモリ
セルに接続されるビット線と、前記ビット線及び前記メ
モリセルにセンス電流を流すセンス電流源としての第1
MOSトランジスタと、前記ビット線及び前記メモリセ
ルに前記センス電流を流したときの前記ビット線の電位
をリファレンス電位と比較して、前記メモリセルのデー
タを検出するセンスアンプと、前記リファレンス電位を
生成するためのリファレンスセルを有するバイアス電圧
発生回路とを備える。
【0030】前記バイアス電圧発生回路は、ゲートが前
記第1MOSトランジスタのゲートに接続される第2M
OSトランジスタと、前記第2MOSトランジスタに直
列接続される前記リファレンスセルとから構成され、前
記リファレンスセルは、前記磁気抵抗素子が持つ前記2
つの抵抗値の中間の抵抗値を有している。
【0031】前記リファレンスセルは、前記メモリセル
内の前記磁気抵抗素子と同じ構造を有する複数の磁気抵
抗素子から構成される。
【0032】前記リファレンスセルは、磁化の状態が平
行である並列接続された2つの磁気抵抗素子と磁化の状
態が反平行である並列接続された2つの磁気抵抗素子と
を、互いに直列接続した構造を有する。
【0033】前記メモリセルは、前記磁気抵抗素子に流
れる前記センス電流を遮断し得る第1スイッチ素子を有
し、前記バイアス電圧発生回路は、前記リファレンスセ
ルに流れる定電流を遮断し得る第2スイッチ素子を有
し、前記第1及び第2スイッチ素子は、互いに同じ構造
を有する。
【0034】前記第1及び第2スイッチ素子は、ゲート
電位によりスイッチング制御されるMOSトランジスタ
である。
【0035】前記第1及び第2スイッチ素子は、カソー
ド電位によりスイッチング制御されるダイオードであ
る。
【0036】前記定電流の電流値と前記センス電流の電
流値は、互いに等しく、前記リファレンスセルの一端の
電位が前記リファレンス電位に等しくなる。
【0037】前記リファレンスセルに調整用抵抗が直列
接続され、前記調整用抵抗は、前記ビット線の抵抗値の
半分の抵抗値を有し、前記調整用抵抗の一端又は前記リ
ファレンスセルの一端の電位が前記リファレンス電位に
等しくなる。
【0038】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
さらに、リード時に、前記ビット線をプリチャージ電位
に設定するプリチャージ回路を備え、前記プリチャージ
電位は、前記リファレンス電位に等しい。
【0039】(2) 本発明の磁気ランダムアクセスメ
モリは、絶縁層により分離された複数の磁性層から構成
され、前記複数の磁性層の磁化の状態に応じた第1及び
第2抵抗値が得られる磁気抵抗素子を有する複数のメモ
リセルを有し、複数のビット線対と、前記複数のビット
線対に対応して設けられる複数のセンスアンプと、前記
複数のビット線対にセンス電流を流すためのセンス電流
源と、前記複数のビット線対の一方側の複数のビット線
に前記複数のメモリセルのデータを読み出す場合に、前
記複数のビット線対の他方側の複数のビット線のうちの
少なくとも2つのビット線を短絡するイコライズ回路
と、前記少なくとも2つのビット線にそれぞれ接続され
るダミーセルとを備える。
【0040】前記ダミーセルは、前記複数のメモリセル
の構造と同じ構造を有し、前記ダミーセルのうちの半分
は、前記第1抵抗値を有する磁気抵抗素子を有し、前記
ダミーセルのうちの残りの半分は、前記第2抵抗値を有
する磁気抵抗素子を有する。
【0041】前記イコライズ回路は、前記複数のビット
線対に前記センス電流を流したときの前記少なくとも2
つのビット線の電位をイコライズしてリファレンス電位
を生成し、前記複数のセンスアンプは、前記複数のビッ
ト線対の一方側の前記複数のビット線に読み出された前
記複数のメモリセルのデータを前記リファレンス電位と
比較して、前記複数のメモリセルのデータを検出する。
【0042】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
さらに、前記複数のビット線対に接続される分離回路を
備え、前記分離回路は、前記少なくとも2つのビット線
の電位をイコライズする際に、前記複数のセンスアンプ
及び前記イコライズ回路を前記複数のビット線対から切
り離す。
【0043】前記メモリセルは、前記磁気抵抗素子に流
れる前記センス電流を遮断し得る第1スイッチ素子を有
し、前記バイアス電圧発生回路は、前記リファレンスセ
ルに流れる定電流を遮断し得る第2スイッチ素子を有
し、前記第1及び第2スイッチ素子は、互いに同じ構造
を有する。
【0044】前記第1及び第2スイッチ素子は、ゲート
電位によりスイッチング制御されるMOSトランジスタ
である。
【0045】前記第1及び第2スイッチ素子は、カソー
ド電位によりスイッチング制御されるダイオードであ
る。
【0046】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
さらに、リード時に、前記複数のビット線対をプリチャ
ージ電位に設定するプリチャージ回路を備える。
【0047】前記プリチャージ電位は、前記リファレン
ス電位に等しい。
【0048】前記少なくとも2つのビット線は、隣り合
う2つのビット線対の他方側の2つのビット線である。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の磁気ランダムアクセスメモリについて詳細に説明す
る。
【0050】(1) 第1発明 本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、複数の磁気抵
抗素子を用いて、メモリセルのMR比の半分のMR比を
持つリファレンスセルを作成するものである。即ち、リ
ファレンスセルに定電流を流したときに、このリファレ
ンスセルにより生成される電位が所定の定電位となるよ
うにする。
【0051】そして、プリチャージ時に、このリファレ
ンスセルにより生成される定電位と同じ電位をプリチャ
ージ電位としてビット線に与える。また、センス時に
は、リファレンスセルに定電流を流すと共に、カレント
ミラー回路を用いて、ビット線(メモリセル)にも定電
流を流す。
【0052】この時、例えば、メモリセルに記憶される
データが“0”であるとすると、ビット線の電位は、プ
リチャージ電位から低下する。一方、メモリセルに記憶
されるデータが“1”であるとすると、ビット線の電位
は、プリチャージ電位から上昇する。また、このビット
線の電位変化を、センスアンプによりセンスする。
【0053】このように、本発明の磁気ランダムアクセ
スメモリでは、DRAMと同様の動作により、リード動
作を行うことができるものである。
【0054】以下、本発明の磁気ランダムアクセスメモ
リの実施の形態について説明する。
【0055】[第1実施の形態]図1は、本発明の第1
実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモリの主要
部を示している。
【0056】メモリセルMCは、1つの磁気抵抗素子1
1と1つのMOSトランジスタ12とから構成される。
ライトワード線WWL1,WWL2,・・・及びリード
ワード線RWL1,RWL2,・・・は、ロウ方向に延
び、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・は、カラム方向に延びている。
【0057】ライトワード線WWL1,WWL2,・・
・は、メモリセルアレイ上においては接続点を持たず、
磁気抵抗素子11の近傍を通るように配置される。即
ち、ライト時に、ライトワード線WWL1,WWL2,
・・・及びビット線BL1,bBL1,BL2,bBL
2,・・・に流れる電流により作られる磁場を用いて、
磁気抵抗素子11の磁化の方向(平行、反平行)を変え
る。
【0058】リードワード線RWL1,RWL2,・・
・は、メモリセルMCを構成するMOSトランジスタ1
2のゲートに接続される。リード時には、選択されたメ
モリセルMCのMOSトランジスタ12をオン状態に
し、選択されたメモリセルMCの磁気抵抗素子11に定
電流を流して、磁気抵抗素子11の状態に応じてビット
線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の電位
を変化させる。
【0059】センスアンプ(S/A)24は、1組のビ
ット線対BLi,bBLi(i=1,2,・・・)に対
して1つだけ設けられる。
【0060】本実施の形態では、センスアンプ24は、
メモリセルMCに定電流Isを流し、ビット線対BL
i,bBLiに生じる電位差を検出する差動センス方式
を前提としている。また、メモリセルアレイは、フォー
ルデッドビット線( Folded Bit Line )方式を採用し
ている。
【0061】但し、図1のメモリセルアレイ構成は、一
例であり、本発明は、これ以外のメモリセルアレイ構成
を有する磁気ランダムアクセスメモリにも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0062】センスアンプ24は、選択されたメモリセ
ルMCが接続されるビット線対BLi,bBLiの一方
の電位と、ビット線対BLi,bBLiの他方の電位
(リファレンス電位Vref)とを比較し、差動増幅す
る。
【0063】ここで、リファレンス電位Vrefは、
“0”−リードと“1”−リードとの間でセンスマージ
ンを均等化するため、“0”−リード時におけるビット
線の電位V0と“1”−リード時におけるビット線の電
位V1とのちょうど中間値(V0+V1)/2に設定す
ることが望ましい。
【0064】メモリセルMCの磁気抵抗素子11がTM
R素子の場合、磁性層の磁化の状態が反平行のときのT
MR素子の抵抗をRa、磁性層の磁化の状態が平行のと
きのTMR素子の抵抗をRpとすると、その磁気抵抗変
化率MRは、 MR = (Ra−Rp)/Rp ・・・(1) で定義される。
【0065】上記(1)式を変形し、かつ、Rp=Rと
すると、 Ra = R(1+MR) ・・・(2) を得ることができる。
【0066】ここで、MR比がメモリセルの半分である
リファレンスセルを作ることができれば、センス電流I
sをリファレンスセルに流すことにより、リファレンス
電位Vref=(V0+V1)/2を得ることができ
る。
【0067】リファレンスセルの構成例について、図2
を参照しつつ説明する。なお、図2では、各磁気抵抗素
子の磁化の状態を一目で直ちに分かるようにするため、
各磁性層の磁化の向きを矢印で示している。
【0068】リファレンスセルは、4つのTMR素子か
ら構成される。各TMR素子は、メモリセルMCを構成
するTMR素子と同じ構造を有している。
【0069】磁化の方向が平行(向きが同じ)である2
つのTMR素子(“0”−状態)を互いに並列接続し、
かつ、磁化の方向が反平行(向きが逆)である2つのT
MR素子(“1”−状態)を互いに並列接続する。ま
た、“0”−状態の2つのTMR素子と“1”−状態の
2つのTMR素子を直列接続する。これにより、リファ
レンスセルの抵抗値は、R(1+MR/2)となる。
【0070】本実施の形態においては、センス電流Is
をリファレンスセルに流したとき、リファレンスセルに
より生成される電位がVrefになるように設定され
る。この電位Vrefは、TMR素子の耐圧、磁気抵抗
変化率MRのバイアス依存性、MOSトランジスタの抵
抗などを考慮して、信頼性の許す範囲内で、最大の信号
が出力されるように決められる。
【0071】リード時には、リードワード線イネーブル
信号RWLENが“H”レベルとなる。この時、Nチャ
ネルMOSトランジスタQN4がオン状態となり、Nチ
ャネルMOSトランジスタQN5がオフ状態となる。
【0072】また、例えば、ロウアドレス信号の最下位
ビットとしてのRA0が“H”レベル、bRA0が
“L”レベルとなると、バイアス電圧発生回路21の出
力信号Vbiasは、PチャネルMOSトランジスタb
QP2のゲートに伝達される。
【0073】従って、この場合には、ビット線bBL
1,bBL2,・・・にセンス電流Isが流れ、ビット
線bBL1,bBL2,・・・の電位は、選択されたメ
モリセルMCのデータに応じて変化する。また、ビット
線BL1,BL2,・・・は、プリチャージ電位Vre
fを維持する。
【0074】また、例えば、ロウアドレス信号の最下位
ビットとしてのRA0が“L”レベル、bRA0が
“H”レベルとなると、バイアス電圧発生回路21の出
力信号Vbiasは、PチャネルMOSトランジスタQ
P2のゲートに伝達される。
【0075】従って、この場合には、ビット線BL1,
BL2,・・・にセンス電流Isが流れ、ビット線BL
1,BL2,・・・の電位は、選択されたメモリセルM
Cのデータに応じて変化する。また、ビット線bBL
1,bBL2,・・・は、プリチャージ電位Vrefを
維持する。
【0076】図3は、図2のリファレンスセルを用いた
バイアス電圧発生回路の一例を示している。
【0077】Rrefは、図2に示すように、4つの磁
気抵抗素子から構成され、抵抗変化率がMR/2となる
ように設定される。また、ゲートに差動アンプ25の出
力信号Vbiasが入力されるPチャネルMOSトラン
ジスタQP1のサイズは、センス電流源22のPチャネ
ルMOSトランジスタQP2,bQP2及びメモリセル
MCのNチャネルMOSトランジスタ12のサイズと実
質的に同じに設定される。
【0078】なお、バイアス電圧発生回路内のPチャネ
ルMOSトランジスタQP1とセンス電流源22のPチ
ャネルMOSトランジスタQP2,bQP2は、カレン
トミラー回路を構成している。
【0079】ところで、リード時、Rrefにセンス電
流Isが流れると共に、ビット線対BLi,bBLi
(i=1,2,・・・)のいずれか一方にもセンス電流
Isが流れる。この時、ビット線BLi,bBLiに
は、配線抵抗が存在するため、この配線抵抗による電位
降下により、センスアンプノードN1,bN1,N2,
bN2,・・・の電位差は、選択されたメモリセルMC
の位置によって異なるものとなる。
【0080】例えば、センスアンプ(S/A)24に最
も近いメモリセルMCがアクセスされたときには、ビッ
ト線BLi,bBLiの配線抵抗の影響は、最も小さく
なるが、センスアンプ(S/A)24に最も遠いメモリ
セルMCがアクセスされたときには、ビット線BLi,
bBLiの配線抵抗の影響は、最も大きくなる。
【0081】このような選択されるメモリセルの位置、
即ち、ビット線BLi,bBLiの配線抵抗によるセン
スアンプノードN1,bN1,N2,bN2,・・・の
電位差の変化は、メモリセルMCのデータをセンスする
際のノイズとなる。
【0082】このようなセンス時のノイズを低減するた
めに、本発明では、図3に示すように、PチャネルMO
SトランジスタQP1と磁気抵抗素子Rrefの間に、
ビット線BLi,bBLiの配線抵抗の半分の抵抗値を
有する調整用抵抗rを接続している。この調整用抵抗r
を作る一番簡単な方法は、ビット線BLi,bBLiと
同じ配線層で、同じ断面積、半分の長さを有する配線を
形成するというものである。
【0083】なお、ロウアクセスがないとき、即ち、リ
ードワード線RWL1,RWL2,・・・が選択されて
いないときに、バイアス電流発生回路に電流を流すこと
は、無駄な電流を消費することになり、低消費電流化に
不都合である。
【0084】そこで、ロウアクセスが行われている期間
だけ、バイアスイネーブル信号BIASENを“H”レ
ベル(例えば、選択されたリードワード線に与える電位
と同じ電位)に設定し、それ以外の期間においては、バ
イアスイネーブル信号BIASENは、“L”レベル
(例えば、接地電位)に設定する。
【0085】これにより、NチャネルMOSトランジス
タQN3は、ロウアクセスが行われている期間だけ、オ
ン状態となるため、バイアス発生回路における無駄な電
流の垂れ流しを防止でき、低消費電流化に貢献すること
ができる。
【0086】図4は、図1のセンスアンプの一例を示し
ている。
【0087】本例のセンスアンプ24は、DRAMによ
く用いられているセンスアンプと同様に、予め制御信号
SAP,SANをVdd/2にプリチャージしておき、
この後、制御信号SAPをVdd(内部電源電位)、制
御信号SANをVss(接地電位)に設定することによ
り活性化される。
【0088】センスアンプ24は、ビット線対BLi,
bBLiの間の電位差をセンスし、かつ、増幅する。即
ち、選択されたメモリセルMCのデータは、センスアン
プ24によりセンスされた後、データ線対(DQ線対)
DQ,bDQに転送される。
【0089】なお、カラムの選択、即ち、センスアンプ
24とデータ線対DQ,bDQの電気的接続は、カラム
選択信号CSLによりカラム選択スイッチ28のオン/
オフを制御することにより行われる。
【0090】次に、上述した図1乃至図4の磁気ランダ
ムアクセスメモリに関し、図5の波形図を参照しつつ、
リード時のセンス動作について説明する。
【0091】なお、以下の説明では、簡単のため、リー
ドワード線RWL1が選択され、メモリセルMCのデー
タがビット線BL1に読み出される場合を考える。
【0092】まず、センス動作開始前にビット線対BL
i,bBLiに対するプリチャージ動作が実行される。
プリチャージ動作時、プリチャージ信号PCは、“L”
レベル(例えば、接地電位)に設定されるため、全ての
ビット線対BLi,bBLiは、Vrefにプリチャー
ジされる。
【0093】この後、プリチャージ信号PCが“H”レ
ベル(例えば、内部電源電位)に設定されると、ビット
線対BLi,bBLiのプリチャージが解除される。
【0094】そして、リードワード線イネーブル信号R
WLENが“H”レベルになると、リードワード線ドラ
イバによりリードワード線RWL1が“H”レベルに設
定される。これと同時に、図1のNチャネルMOSトラ
ンジスタQN4がオン状態となるため、バイアス電圧発
生回路21から出力されるバイアス電位Vbiasは、
PチャネルMOSトランジスタQP2又はPチャネルM
OSトランジスタbQP2に伝達される。
【0095】即ち、ロウアドレス信号の最下位ビットR
A0とその相補信号bRA0により選択されるメモリセ
ルMCが接続されるビット線BL1,BL2,・・・に
センス電流Isが流れる。
【0096】具体的には、ロウアドレス信号の最下位ビ
ットRA0が“0(=L)”であるとき、例えば、リー
ドワード線RWL1が“H”レベルとなり、かつ、Pチ
ャネルMOSトランジスタQP2がオン状態となるた
め、カレントミラーによりビット線BL1,BL2,・
・・にセンス電流Isが流れる。
【0097】なお、ロウアドレス信号の最下位ビットR
A0が“1(=H)”であるときには、例えば、リード
ワード線RWL2が“H”レベルとなり、かつ、Pチャ
ネルMOSトランジスタbQP2がオン状態となるた
め、カレントミラーによりビット線bBL1,bBL
2,・・・にセンス電流Isが流れる。
【0098】その結果、選択されたメモリセルMCに記
憶されているデータが“0”のときには、ビット線BL
1の電位は、プリチャージ電位Vrefから低下し、選
択されたメモリセルMCに記憶されているデータが
“1”のときには、ビット線BL1の電位は、プリチャ
ージ電位Vrefから上昇する。
【0099】一方、ロウアドレス信号の最下位ビットR
A0が“0(=L)”であるため、PチャネルMOSト
ランジスタbQP2は、オフ状態であり、ビット線bB
L1,bBL2,・・・にセンス電流Isが流れること
はない。従って、選択されたメモリセルが接続されてい
ないビット線bBL1,bBL2,・・・は、フローテ
ィング状態で、かつ、プリチャージ電位Vrefを維持
している。
【0100】この後、センスアンプ24を活性化し、ビ
ット線対BL1,bBL1の間の電位差をセンスする。
【0101】ここで、センス時、ビット線BL1の電位
が上昇する場合又は低下する場合のいずれにおいても、
ビット線BL1の電位の時間的変化は、同じとなる。従
って、センスアンプ24を動作させるタイミングによ
り、“0”−リードと“1”−リードとの間で、ビット
線対BL1,bBL1に生じる電位差が互いに異なるこ
とはない。
【0102】本例では、ビット線対BL1,bBL1の
電位は、センスアンプ24内のNチャネルMOSトラン
ジスタQN6,QN7のゲートに入力される。つまり、
ビット線対BL1,bBL1の間の電位差は、センスア
ンプ24内のNチャネルMOSトランジスタQN6,Q
N7の電流駆動能力の差として表れる。
【0103】従って、センスアンプ活性化信号SAPを
Vdd/2からVddに設定し、また、センスアンプ活
性化信号SANをVdd/2からVssに設定すること
により、センスアンプ24は、活性化され、メモリセル
MCのデータがセンスアンプ24にラッチされる。
【0104】具体的には、“0”−リードの場合には、
センスアンプ24の出力ノードSA1がVss(=gn
d)となり、センスアンプ24の出力ノードbSA1が
Vddとなる。また、“1”−リードの場合には、セン
スアンプ24の出力ノードSA1がVddとなり、セン
スアンプ24の出力ノードbSA1がVssとなる。
【0105】この後、カラム選択信号CSLを“H”レ
ベルに設定し、センスアンプ24にラッチされたデータ
をデータ線対(DQ線対)DQ,bDQを経由して、出
力回路に転送する。
【0106】上述のセンス動作においては、DRAMで
行われるようなリストア動作は、行われない。その理由
は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)は、非破
壊読み出しによりデータを読み出すことができるため、
データを再びメモリセルに書き込む必要がないためであ
る。従って、データリストアのために、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要はない。
【0107】また、データセンス後、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要がないた
め、ビット線対BL1,bBL1の充放電に要する電荷
量が減り、低消費電力化に貢献できる。また、磁気抵抗
素子(TMR素子)に高い電圧が加わることを防止でき
るため、磁気抵抗素子の信頼性を向上させることができ
る。
【0108】さらに、リストア動作が不要なため、メモ
リセルMCのデータがビット線BL1に十分に出力され
た後には、直ちに、選択されたリードワード線RWL1
のレベルを“H”から“L”に低下させることができ
る。つまり、データリストアのために、リードワード線
RWL1の電位レベルを立ち上げておく必要がないた
め、データをビット線BL1に出力した後、直ちに、リ
ードワード線RWL1の電位レベルを立ち下げて、ビッ
ト線BL1に流れるセンス電流Isを止めれば、無駄な
消費電をなくし、低消費電流化を実現できる。
【0109】また、メモリセルMCのデータをセンスア
ンプ24にラッチした後には、次のリードサイクルに備
えて、直ちに、全てのビット線対BLi,bBLiのプ
リチャージすることができるため、高速読み出しを実現
できる。
【0110】このように、磁気ランダムアクセスメモリ
(MRAM)では、非破壊読み出しが行われるため、リ
ストア動作が不要であり、ビット線対の電位をフルスイ
ングさせる必要がなく、ビット線とセンスアンプを独立
にプリチャージできる。従って、磁気ランダムアクセス
メモリは、リードに関しては、DRAMに比べ、低消費
電力で、高速なランダムアクセスを実現できる。
【0111】[第2実施の形態]本実施の形態に関わる
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の特徴は、セ
ンスアンプの構成にある。即ち、本実施の形態に関わる
磁気ランダムアクセスメモリは、上述の第1実施の形態
に関わる磁気ランダムアクセスメモリと比べると、セン
スアンプの構成のみにおいて相違し、その他の構成につ
いては、全く同じとなる。
【0112】従って、以下では、本実施の形態に関わる
センスアンプの構成についてのみ説明する。
【0113】図6は、本発明の第2実施の形態に関わる
磁気ランダムアクセスメモリのセンスアンプを示してい
る。
【0114】このセンスアンプは、通常のDRAMに用
いられるフリップフロップ型センスアンプである。
【0115】ビット線対BLi,bBLiとフリップフ
ロップ回路の間には、分離ゲートとしてのNチャネルM
OSトランジスタQN8,QN9が接続される。そし
て、ビット線対BLi,bBLiの電位をフリップフロ
ップ回路のノードSA1,bSA1に導いた後、分離ゲ
ートをオフ状態にし、ビット線対BLi,bBLiとフ
リップフロップ回路を分離した状態でセンスアンプ24
を活性化する。
【0116】次に、図7の波形図を参照しながら、本発
明の第2実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモ
リのセンス動作について説明する。
【0117】なお、磁気ランダムアクセスメモリ主要部
の構成は、センスアンプを除き、第1実施の形態に関わ
る磁気ランダムアクセスメモリ(図1、図2及び図3参
照)と同じであるとする。また、簡単のため、リードワ
ード線RWL1が選択され、メモリセルMCのデータが
ビット線BL1に読み出される場合を考える。
【0118】まず、センス動作開始前にビット線対BL
i,bBLiに対するプリチャージ動作が実行される。
プリチャージ動作時、プリチャージ信号PCは、“L”
レベル(例えば、接地電位)に設定されるため、全ての
ビット線対BLi,bBLiは、Vrefにプリチャー
ジされる。
【0119】また、この時、制御信号ISOは、“H”
レベル(例えば、内部電源電位Vdd)に設定されてい
るため、センスアンプノードSA1,bSA1も、Vr
efにプリチャージされる。また、センスアンプ活性化
信号SAP,SANも、Vrefに設定されている。
【0120】この後、プリチャージ信号PCが“H”レ
ベル(例えば、内部電源電位)に設定されると、ビット
線対BLi,bBLiのプリチャージが解除される。
【0121】そして、リードワード線イネーブル信号R
WLENが“H”レベルになると、リードワード線ドラ
イバによりリードワード線RWL1が“H”レベルに設
定される。これと同時に、図1のNチャネルMOSトラ
ンジスタQN4がオン状態となるため、バイアス電圧発
生回路21から出力されるバイアス電位Vbiasは、
PチャネルMOSトランジスタQP2又はPチャネルM
OSトランジスタbQP2に伝達される。
【0122】即ち、ロウアドレス信号の最下位ビットR
A0とその相補信号bRA0により選択されるメモリセ
ルMCが接続されるビット線BL1,BL2,・・・に
センス電流Isが流れる。
【0123】具体的には、ロウアドレス信号の最下位ビ
ットRA0が“0(=L)”であるとき、例えば、リー
ドワード線RWL1が“H”レベルとなり、かつ、Pチ
ャネルMOSトランジスタQP2がオン状態となるた
め、カレントミラーによりビット線BL1,BL2,・
・・にセンス電流Isが流れる。
【0124】なお、ロウアドレス信号の最下位ビットR
A0が“1(=H)”であるときには、例えば、リード
ワード線RWL2が“H”レベルとなり、かつ、Pチャ
ネルMOSトランジスタbQP2がオン状態となるた
め、カレントミラーによりビット線bBL1,bBL
2,・・・にセンス電流Isが流れる。
【0125】その結果、選択されたメモリセルMCに記
憶されているデータが“0”のときには、ビット線BL
1の電位は、プリチャージ電位Vrefから低下し、選
択されたメモリセルMCに記憶されているデータが
“1”のときには、ビット線BL1の電位は、プリチャ
ージ電位Vrefから上昇する。
【0126】一方、ロウアドレス信号の最下位ビットR
A0が“0(=L)”であるため、PチャネルMOSト
ランジスタbQP2は、オフ状態であり、ビット線bB
L1,bBL2,・・・にセンス電流Isが流れること
はない。従って、選択されたメモリセルが接続されてい
ないビット線bBL1,bBL2,・・・は、フローテ
ィング状態で、かつ、プリチャージ電位Vrefを維持
している。
【0127】この後、センスアンプ24を活性化し、ビ
ット線対BL1,bBL1の間の電位差をセンスする。
【0128】ここで、センス時、ビット線BL1の電位
が上昇する場合又は低下する場合のいずれにおいても、
ビット線BL1の電位の時間的変化は、同じとなる。従
って、センスアンプ24を動作させるタイミングによ
り、“0”−リードと“1”−リードとの間で、ビット
線対BL1,bBL1に生じる電位差が互いに異なるこ
とはない。
【0129】本例では、ビット線対BL1,bBL1
は、分離ゲートとしてのNチャネルMOSトランジスタ
QN8,QN9を経由して、フリップフロップ回路のノ
ード(センスアンプノード)SA1,bSA1に接続さ
れる。
【0130】即ち、センス時、メモリセルからビット線
対BLi,bBLiにデータが十分に出力され、かつ、
センスアンプノードSA1,bSA1に、ビット線対B
Li,bBLiの微小な電位差が伝わった時点で、制御
信号ISOを“L”レベル(例えば、接地電位)に設定
する。その結果、分離ゲートとしてのNチャネルMOS
トランジスタQN8,QN9は、オフ状態となり、ビッ
ト線対BLi,bBLiとフリップフロップ回路は、電
気的に分離される。
【0131】この後、センスアンプ活性化信号SAPを
Vdd/2からVddに設定し、また、センスアンプ活
性化信号SANをVdd/2からVssに設定すること
により、センスアンプ24は、活性化され、メモリセル
MCのデータがセンスアンプ24にラッチされる。
【0132】具体的には、“0”−リードの場合には、
センスアンプ24の出力ノードSA1がVss(=gn
d)となり、センスアンプ24の出力ノードbSA1が
Vddとなる。また、“1”−リードの場合には、セン
スアンプ24の出力ノードSA1がVddとなり、セン
スアンプ24の出力ノードbSA1がVssとなる。
【0133】ここで、データの増幅時、センスアンプ
(フリップフロップ回路)は、ビット線対BLi,bB
Liから電気的に切断されている。つまり、ビット線対
BLi,bBLiに生じる寄生容量がセンスアンプノー
ドSA1,bSA1に接続されることがないため、高速
に、データを増幅することができる。
【0134】この後、カラム選択信号CSLを“H”レ
ベルに設定し、センスアンプ24にラッチされたデータ
をデータ線対(DQ線対)DQ,bDQを経由して、出
力回路に転送する。
【0135】ところで、磁気ランダムアクセスメモリ
(MRAM)は、非破壊読み出しによりデータを読み出
すことができるため、上述のセンス動作においても、第
1実施の形態と同様に、データリストア動作が必要な
い。つまり、データリストアのために、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要はない。
【0136】また、データセンス後、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要がないた
め、ビット線対BL1,bBL1の充放電に要する電荷
量が減り、低消費電力化に貢献できる。また、磁気抵抗
素子(TMR素子)に高い電圧が加わることを防止でき
るため、磁気抵抗素子の信頼性を向上させることができ
る。
【0137】さらに、リストア動作が不要なため、メモ
リセルMCのデータがビット線BL1に十分に出力され
た後には、直ちに、選択されたリードワード線RWL1
のレベルを“H”から“L”に低下させることができ
る。つまり、データリストアのために、リードワード線
RWL1の電位レベルを立ち上げておく必要がないた
め、データをビット線BL1に出力した後、直ちに、リ
ードワード線RWL1の電位レベルを立ち下げて、ビッ
ト線BL1に流れるセンス電流Isを止めれば、無駄な
消費電をなくし、低消費電流化を実現できる。
【0138】また、メモリセルMCのデータをセンスア
ンプ24にラッチした後には、次のリードサイクルに備
えて、直ちに、全てのビット線対BLi,bBLiのプ
リチャージすることができるため、高速読み出しを実現
できる。
【0139】このように、磁気ランダムアクセスメモリ
(MRAM)では、非破壊読み出しが行われるため、リ
ストア動作が不要であり、ビット線対の電位をフルスイ
ングさせる必要がなく、ビット線とセンスアンプを独立
にプリチャージできる。従って、磁気ランダムアクセス
メモリは、リードに関しては、DRAMに比べ、低消費
電力で、高速なランダムアクセスを実現できる。
【0140】なお、本実施の形態では、第1実施の形態
に比べて、分離ゲートのオン/オフを制御するための制
御信号ISOが必要となる。このように、本実施の形態
では、制御信号ISOが1つ増えるが、その代わりに、
ビット線対BLi,bBLiの電位をゲートに受けるト
ランジスタの特性のばらつきの影響をなくすことができ
るという利点を得ることができる。
【0141】[第3実施の形態]本実施の形態に関わる
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の特徴は、メ
モリセルが、磁気抵抗素子(例えば、TMR素子)とダ
イオードから構成される点にある。以下、本実施の形態
に関わる磁気ランダムアクセスメモリについて詳細に説
明する。
【0142】図8は、本発明の第3実施の形態に関わる
磁気ランダムアクセスメモリの主要部を示している。
【0143】メモリセルMCは、1つの磁気抵抗素子1
1と1つのダイオード13とから構成される。ライトワ
ード線WWL1,WWL2,・・・及びリードワード線
RWL1,RWL2,・・・は、ロウ方向に延び、ビッ
ト線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・は、
カラム方向に延びている。
【0144】ライトワード線WWL1,WWL2,・・
・は、メモリセルアレイ上においては接続点を持たず、
磁気抵抗素子11の近傍を通るように配置される。即
ち、ライト時に、ライトワード線WWL1,WWL2,
・・・及びビット線BL1,bBL1,BL2,bBL
2,・・・に流れる電流により作られる磁場を用いて、
磁気抵抗素子11の磁化の方向(平行、反平行)を変え
る。
【0145】リードワード線RWL1,RWL2,・・
・は、メモリセルMCを構成するダイオード13のカソ
ードに接続される。リード時には、選択されたメモリセ
ルMCのダイオード13のカソードを接地電位にし、選
択されたメモリセルMCの磁気抵抗素子11に定電流を
流して、磁気抵抗素子11の状態に応じてビット線BL
1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の電位を変化
させる。
【0146】センスアンプ(S/A)24は、1組のビ
ット線対BLi,bBLi(i=1,2,・・・)に対
して1つだけ設けられる。
【0147】本実施の形態では、センスアンプ24は、
メモリセルMCに定電流Isを流し、ビット線対BL
i,bBLiに生じる電位差を検出する差動センス方式
を前提としている。また、メモリセルアレイは、フォー
ルデッドビット線( Folded Bit Line )方式を採用し
ている。
【0148】但し、図8のメモリセルアレイ構成は、一
例であり、本発明は、これ以外のメモリセルアレイ構成
を有する磁気ランダムアクセスメモリにも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0149】センスアンプ24は、選択されたメモリセ
ルMCが接続されるビット線対BLi,bBLiの一方
の電位と、ビット線対BLi,bBLiの他方の電位
(リファレンス電位Vref)とを比較し、差動増幅す
る。
【0150】ここで、リファレンス電位Vrefは、
“0”−リードと“1”−リードとの間でセンスマージ
ンを均等化するため、“0”−リード時におけるビット
線の電位V0と“1”−リード時におけるビット線の電
位V1とのちょうど中間値(V0+V1)/2に設定す
ることが望ましい。
【0151】なお、リファレンスセルは、第1実施の形
態と同様に、図2に示すような4つのTMR素子から構
成することができる。
【0152】本実施の形態においても、センス電流Is
をリファレンスセルに流したとき、リファレンスセルに
より生成される電位がVrefになるように設定され
る。この電位Vrefは、TMR素子の耐圧、磁気抵抗
変化率MRのバイアス依存性、MOSトランジスタの抵
抗などを考慮して、信頼性の許す範囲内で、最大の信号
が出力されるように決められる。
【0153】リード時には、リードワード線イネーブル
信号RWLENが“H”レベルとなる。この時、Nチャ
ネルMOSトランジスタQN4がオン状態となり、Nチ
ャネルMOSトランジスタQN5がオフ状態となる。
【0154】また、例えば、ロウアドレス信号の最下位
ビットとしてのRA0が“H”レベル、bRA0が
“L”レベルとなると、バイアス電圧発生回路21の出
力信号Vbiasは、PチャネルMOSトランジスタb
QP2のゲートに伝達される。
【0155】従って、この場合には、ビット線bBL
1,bBL2,・・・にセンス電流Isが流れ、ビット
線bBL1,bBL2,・・・の電位は、選択されたメ
モリセルMCのデータに応じて変化する。また、ビット
線BL1,BL2,・・・は、プリチャージ電位Vre
fを維持する。
【0156】また、例えば、ロウアドレス信号の最下位
ビットとしてのRA0が“L”レベル、bRA0が
“H”レベルとなると、バイアス電圧発生回路21の出
力信号Vbiasは、PチャネルMOSトランジスタQ
P2のゲートに伝達される。
【0157】従って、この場合には、ビット線BL1,
BL2,・・・にセンス電流Isが流れ、ビット線BL
1,BL2,・・・の電位は、選択されたメモリセルM
Cのデータに応じて変化する。また、ビット線bBL
1,bBL2,・・・は、プリチャージ電位Vrefを
維持する。
【0158】図9は、図8のバイアス電圧発生回路の一
例を示している。
【0159】Rrefは、図2に示すように、4つの磁
気抵抗素子から構成され、抵抗変化率がMR/2となる
ように設定される。また、ゲートに差動アンプ25の出
力信号Vbiasが入力されるPチャネルMOSトラン
ジスタQP1のサイズは、センス電流源22のPチャネ
ルMOSトランジスタQP2,bQP2及びメモリセル
MCのNチャネルMOSトランジスタ12のサイズと実
質的に同じに設定される。
【0160】なお、バイアス電圧発生回路内のPチャネ
ルMOSトランジスタQP1とセンス電流源22のPチ
ャネルMOSトランジスタQP2,bQP2は、カレン
トミラー回路を構成している。
【0161】ところで、リード時、Rrefにセンス電
流Isが流れると共に、ビット線対BLi,bBLi
(i=1,2,・・・)のいずれか一方にもセンス電流
Isが流れる。この時、ビット線BLi,bBLiに
は、配線抵抗が存在するため、この配線抵抗による電位
降下により、センスアンプノードN1,bN1,N2,
bN2,・・・の電位差は、選択されたメモリセルMC
の位置によって異なるものとなる。
【0162】例えば、センスアンプ(S/A)24に最
も近いメモリセルMCがアクセスされたときには、ビッ
ト線BLi,bBLiの配線抵抗の影響は、最も小さく
なるが、センスアンプ(S/A)24に最も遠いメモリ
セルMCがアクセスされたときには、ビット線BLi,
bBLiの配線抵抗の影響は、最も大きくなる。
【0163】このような選択されるメモリセルの位置、
即ち、ビット線BLi,bBLiの配線抵抗によるセン
スアンプノードN1,bN1,N2,bN2,・・・の
電位差の変化は、メモリセルMCのデータをセンスする
際のノイズとなる。
【0164】このようなセンス時のノイズを低減するた
めに、本発明では、図9に示すように、PチャネルMO
SトランジスタQP1と磁気抵抗素子Rrefの間に、
ビット線BLi,bBLiの配線抵抗の半分の抵抗値を
有する調整用抵抗rを接続している。この調整用抵抗r
を作る一番簡単な方法は、ビット線BLi,bBLiと
同じ配線層で、同じ断面積、半分の長さを有する配線を
形成するというものである。
【0165】なお、ロウアクセスがないとき、即ち、リ
ードワード線RWL1,RWL2,・・・が選択されて
いないときに、バイアス電流発生回路に電流を流すこと
は、無駄な電流を消費することになり、低消費電流化に
不都合である。
【0166】そこで、ロウアクセスが行われている期間
だけ、バイアスイネーブル信号BIASENを“H”レ
ベル(例えば、選択されたリードワード線に与える電位
と同じ電位)に設定し、それ以外の期間においては、バ
イアスイネーブル信号BIASENは、“L”レベル
(例えば、接地電位)に設定する。
【0167】これにより、NチャネルMOSトランジス
タQN3は、ロウアクセスが行われている期間だけ、オ
ン状態となるため、バイアス発生回路における無駄な電
流の垂れ流しを防止でき、低消費電流化に貢献すること
ができる。
【0168】本実施の形態におけるバイアス電圧発生回
路は、図3のバイアス電圧発生回路に比べて、磁気抵抗
素子RrefとNチャネルMOSトランジスタQN3の
間にダイオード14が接続されている点、及び、Nチャ
ネル型MOSトランジスタQN3のソースに制御信号V
WLLが入力されている点において相違している。
【0169】制御信号VWLLは、リードワード線RW
Liに与える電位のうち“L”レベルの電位を意味し、
選択されたリードワード線に与える電位と同じ電位、即
ち、接地電位となる。NチャネルMOSトランジスタQ
N3のサイズは、リードワード線RWLiにVWLL
(接地電位)を与えるNチャネルMOSトランジスタの
サイズと同じに設定される。
【0170】rは、ビット線の配線抵抗を模したもので
あるが、これと同様に、ワード線の配線抵抗を模した抵
抗を、PチャネルMOSトランジスタQP1と磁気抵抗
素子(リファレンスセル)Rrefの間に接続してもよ
い。
【0171】なお、センスアンプ24に関しては、例え
ば、第1実施の形態で使用したもの(図4参照)をその
まま使うことができるし、また、第2実施の形態で使用
したもの(図6参照)をそのまま使うこともできる。
【0172】次に、図8及び図9の磁気ランダムアクセ
スメモリに関し、図10の波形図を参照しつつ、リード
時のセンス動作について説明する。
【0173】なお、センスアンプは、第1実施の形態と
同じもの(図4)を使用する。また、説明を簡単にする
ため、リードワード線RWL1が選択され、メモリセル
MCのデータがビット線BL1に読み出されることを前
提とする。
【0174】まず、センス動作開始前にビット線対BL
i,bBLiに対するプリチャージ動作が実行される。
プリチャージ動作時、プリチャージ信号PCは、“L”
レベル(例えば、接地電位)に設定されるため、全ての
ビット線対BLi,bBLiは、Vrefにプリチャー
ジされる。
【0175】この時、リードワード線RWL1は、
“H”レベル、即ち、VWLHに設定されている。VW
LHは、Vrefよりも高い電位であるため、メモリセ
ルMC内のダイオード13は、逆バイアス状態になって
いる。従って、理想的には、メモリセルMCには、電流
が流れない。
【0176】この後、プリチャージ信号PCが“H”レ
ベル(例えば、内部電源電位)に設定されると、ビット
線対BLi,bBLiのプリチャージが解除される。
【0177】そして、リードワード線イネーブル信号R
WLENが“H”レベルになると、リードワード線ドラ
イバにより、選択されたリードワード線RWL1が
“H”レベルから“L”レベル、即ち、VWLHからV
WLLに変化する。従って、選択されたリードワード線
RWL1に接続されるメモリセルMC内のダイオード1
3は、順バイアス状態となる。
【0178】なお、VWLHが“0”−リード時のビッ
ト線電位よりも低ければ、非選択のメモリセルMC内の
ダイオード13は、逆バイアス状態のままであるため、
メモリセルMCに電流が流れることはない。
【0179】これと同時に、図8のNチャネルMOSト
ランジスタQN4がオン状態となるため、バイアス電圧
発生回路21から出力されるバイアス電位Vbias
は、PチャネルMOSトランジスタQP2又はPチャネ
ルMOSトランジスタbQP2に伝達される。
【0180】即ち、ロウアドレス信号の最下位ビットR
A0とその相補信号bRA0により選択されるメモリセ
ルMCが接続されるビット線BL1,BL2,・・・に
センス電流Isが流れる。
【0181】本例では、ロウアドレス信号の最下位ビッ
トRA0が“0(=L)”であることを前提としている
ため、リードワード線RWL1が“L”レベルとなり、
かつ、PチャネルMOSトランジスタQP2がオン状態
となるため、カレントミラーによりビット線BL1,B
L2,・・・にセンス電流Isが流れる。
【0182】その結果、選択されたメモリセルMCに記
憶されているデータが“0”のときには、ビット線BL
1の電位は、プリチャージ電位Vrefから低下し、選
択されたメモリセルMCに記憶されているデータが
“1”のときには、ビット線BL1の電位は、プリチャ
ージ電位Vrefから上昇する。
【0183】なお、ロウアドレス信号の最下位ビットR
A0が“0(=L)”であるため、PチャネルMOSト
ランジスタbQP2は、オフ状態であり、ビット線bB
L1,bBL2,・・・にセンス電流Isが流れること
はない。従って、選択されたメモリセルが接続されてい
ないビット線bBL1,bBL2,・・・は、フローテ
ィング状態で、かつ、プリチャージ電位Vrefを維持
している。
【0184】このように、センス電流Isがメモリセル
MCに流れることにより、磁気抵抗素子の磁化の状態が
ビット線対BL1,bBL1の間の電位差として表れ
る。この後、センスアンプ24を活性化し、ビット線対
BL1,bBL1の間の電位差をセンスする。
【0185】ここで、センス時、ビット線BL1の電位
が上昇する場合又は低下する場合のいずれにおいても、
ビット線BL1の電位の時間的変化は、同じとなる。従
って、センスアンプ24を動作させるタイミングによ
り、“0”−リードと“1”−リードとの間で、ビット
線対BL1,bBL1に生じる電位差が互いに異なるこ
とはない。
【0186】本例では、ビット線対BL1,bBL1の
電位は、センスアンプ24内のNチャネルMOSトラン
ジスタQN6,QN7のゲートに入力される。つまり、
ビット線対BL1,bBL1の間の電位差は、センスア
ンプ24内のNチャネルMOSトランジスタQN6,Q
N7の電流駆動能力の差として表れる。
【0187】従って、センスアンプ活性化信号SAPを
Vdd/2からVddに設定し、また、センスアンプ活
性化信号SANをVdd/2からVssに設定すること
により、センスアンプ24は、活性化され、メモリセル
MCのデータがセンスアンプ24にラッチされる。
【0188】具体的には、“0”−リードの場合には、
センスアンプ24の出力ノードSA1がVss(=gn
d)となり、センスアンプ24の出力ノードbSA1が
Vddとなる。また、“1”−リードの場合には、セン
スアンプ24の出力ノードSA1がVddとなり、セン
スアンプ24の出力ノードbSA1がVssとなる。
【0189】この後、カラム選択信号CSLを“H”レ
ベルに設定し、センスアンプ24にラッチされたデータ
をデータ線対(DQ線対)DQ,bDQを経由して、出
力回路に転送する。
【0190】なお、上述のセンス動作に関し、データを
センスアンプ24にラッチした後、直ちに、リードワー
ド線RWL1をVWLLからVWLHに戻し、次のリー
ドサイクルに備えて、ビット線のプリチャージ動作を行
ってもよい。
【0191】上述のセンス動作においては、DRAMで
行われるようなリストア動作は、行われない。その理由
は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)は、非破
壊読み出しによりデータを読み出すことができるため、
データを再びメモリセルに書き込む必要がないためであ
る。従って、データリストアのために、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要はない。
【0192】また、データセンス後、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要がないた
め、ビット線対BL1,bBL1の充放電に要する電荷
量が減り、低消費電力化に貢献できる。また、磁気抵抗
素子(TMR素子)に高い電圧が加わることを防止でき
るため、磁気抵抗素子の信頼性を向上させることができ
る。
【0193】さらに、リストア動作が不要なため、メモ
リセルMCのデータがビット線BL1に十分に出力され
た後には、直ちに、選択されたリードワード線RWL1
のレベルを“H”から“L”に低下させることができ
る。つまり、データリストアのために、リードワード線
RWL1の電位レベルを立ち上げておく必要がないた
め、データをビット線BL1に出力した後、直ちに、リ
ードワード線RWL1の電位レベルを立ち下げて、ビッ
ト線BL1に流れるセンス電流Isを止めれば、無駄な
消費電をなくし、低消費電流化を実現できる。
【0194】また、メモリセルMCのデータをセンスア
ンプ24にラッチした後には、次のリードサイクルに備
えて、直ちに、全てのビット線対BLi,bBLiのプ
リチャージすることができるため、高速読み出しを実現
できる。
【0195】このように、磁気ランダムアクセスメモリ
(MRAM)では、非破壊読み出しが行われるため、リ
ストア動作が不要であり、ビット線対の電位をフルスイ
ングさせる必要がなく、ビット線とセンスアンプを独立
にプリチャージできる。従って、磁気ランダムアクセス
メモリは、リードに関しては、DRAMに比べ、低消費
電力で、高速なランダムアクセスを実現できる。
【0196】[まとめ]本発明によれば、複数の磁気抵
抗素子を用いて、メモリセルのMR比の半分のMR比を
持つリファレンスセルを作成している。そして、プリチ
ャージ時に、このリファレンスセルにより生成される定
電位と同じ電位をプリチャージ電位としてビット線に与
える。また、センス時には、リファレンスセルに定電流
を流すと共に、カレントミラー回路を用いて、ビット線
(メモリセル)にも定電流を流す。これにより、DRA
Mと同様の動作により、リード動作を行うことができ、
DRAMの置き替え用途としてMRAMを開発する場合
に、DRAMとの互換性を高くすることができる。
【0197】(2) 第2発明 上述の第1の発明では、複数の磁気抵抗素子を用いて、
メモリセルのMR比の半分のMR比を持つリファレンス
セルを作成し、このリファレンスセルに定電流を流し
て、センス時に用いるリファレンス電位Vrefを生成
する手法を提案した。ここで、各々の磁気抵抗素子は、
基本的には、メモリセルに用いる磁気抵抗素子と同じス
テップ及び同じレイアウトで形成される。
【0198】しかし、リファレンスセルは、複数の磁気
抵抗素子を組み合わせることにより形成されるため、各
々の磁気抵抗素子を接続するための配線などが必要とな
り、全体としては、メモリセルの磁気抵抗素子とは異な
る構造となる。また、メモリセルアレイや周辺回路など
のレイアウトを考慮すると、リファレンスセルをメモリ
セル内の磁気抵抗素子と完全に同じ環境下に配置するこ
とが難しい。
【0199】従って、リファレンスセルを形成するに当
たり、メモリセル内の磁気抵抗素子の特性のばらつきの
範囲内で、リファレンスセルを形成できない場合があ
る。
【0200】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、リファレンス電位Vrefを、メモリセルアレイ内
のメモリセル(ダミーセル)を用いて生成する点に特徴
を有する。具体的には、“0”−データを記憶するメモ
リセル(“0”−セル)と“1”−データを記憶するメ
モリセル(“1”−セル)に、それぞれセンス電流を流
す。
【0201】ここで、各メモリセルにセンス電流を流し
たときの“0”−セルに接続されるビット線の電位をV
0とし、“1”−セルに接続されるビット線の電位をV
1とすると、各ビット線を短絡することにより、リファ
レンス電位Vrefに最も適した中間電位(V0+V
1)/2を得ることができる。
【0202】このように、メモリセルアレイ内の特定の
メモリセルを、ダミーセルとして、リファレンス電位V
refを生成するために用いれば、正確なリファレンス
電位Vrefを生成することができ、磁気ランダムアク
セスメモリ(MRAM)の信頼性の向上に貢献できる。
【0203】以下、本発明の実施の形態について、詳細
に説明する。
【0204】[第1実施の形態]図11は、本発明の第
1実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモリの主
要部を示している。
【0205】メモリセルMCは、1つの磁気抵抗素子1
1と1つのMOSトランジスタ12とから構成される。
ライトワード線WWL1,WWL2,・・・及びリード
ワード線RWL1,RWL2,・・・は、ロウ方向に延
び、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・は、カラム方向に延びている。
【0206】ライトワード線WWL1,WWL2,・・
・は、メモリセルアレイ上においては接続点を持たず、
磁気抵抗素子11の近傍を通るように配置される。即
ち、ライト時に、ライトワード線WWL1,WWL2,
・・・及びビット線BL1,bBL1,BL2,bBL
2,・・・に流れる電流により作られる磁場を用いて、
磁気抵抗素子11の磁化の方向(平行、反平行)を変え
る。
【0207】リードワード線RWL1,RWL2,・・
・は、メモリセルMCを構成するMOSトランジスタ1
2のゲートに接続される。リード時には、選択されたメ
モリセルMCのMOSトランジスタ12をオン状態に
し、選択されたメモリセルMCの磁気抵抗素子11に定
電流を流して、磁気抵抗素子11の状態に応じてビット
線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の電位
を変化させる。
【0208】本発明では、メモリセルアレイ内の特定の
メモリセルを、ダミーセルとして、リファレンス電位V
refを生成するために使用している。例えば、1本の
ビット線に接続される複数のメモリセルのうちの特定の
1つをダミーセルDUMMYとする。
【0209】ダミーセルDUMMYは、メモリセルMC
と同様に、1つの磁気抵抗素子11と1つのMOSトラ
ンジスタ12とから構成される。ダミーライトワード線
DWWL1,DWWL2,・・・及びダミーリードワー
ド線DRWL1,DRWL2,・・・は、ロウ方向に延
びている。ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL
2,・・・は、メモリセルMCとダミーセルDUMMY
に共通に接続されている。
【0210】ダミーライトワード線DWWL1,DWW
L2,・・・は、メモリセルアレイ上においては接続点
を持たず、ダミーセルDUMMY内の磁気抵抗素子11
の近傍を通るように配置される。即ち、ライト時に、ダ
ミーライトワード線DWWL1,DWWL2,・・・及
びビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・
・に流れる電流により作られる磁場を用いて、ダミーセ
ルDYMMY内の磁気抵抗素子11の磁化の方向(平
行、反平行)を変える。
【0211】ダミーリードワード線DRWL1,DRW
L2,・・・は、ダミーセルDUMMYを構成するMO
Sトランジスタ12のゲートに接続される。リード時に
は、選択されたダミーセルDUMMY内のMOSトラン
ジスタ12をオン状態にし、選択されたダミーセルDU
MMY内の磁気抵抗素子11に定電流を流して、その磁
気抵抗素子11の状態に応じてビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・の電位を変化させる。
【0212】本実施の形態では、ビット線対BLi,b
BLiの一方(BLi)に関し、奇数番目のビット線B
L1,BL3,・・・に接続されるダミーセルDUMM
Yには、“0”−データが記憶され、偶数番目のビット
線BL2,BL4,・・・に接続されるダミーセルDU
MMYには、“1”−データが記憶される。
【0213】そして、奇数番目のビット線BL1,BL
3,・・・と偶数番目のビット線BL2,BL4,・・
・は、イコライズ回路(短絡用NチャネルMOSトラン
ジスタ)24により互いに接続されている。具体的に
は、ビット線BL1とビット線BL2が短絡用Pチャネ
ルMOSトランジスタQP10を介して接続され、同様
に、ビット線BL3とビット線BL4が短絡用Pチャネ
ルMOSトランジスタQP10を介して接続される。
【0214】短絡用PチャネルMOSトランジスタQP
10のオン/オフは、制御信号EQL0により制御され
る。
【0215】また、ビット線対BLi,bBLiの他方
(bBLi)に関し、奇数番目のビット線bBL1,b
BL3,・・・に接続されるダミーセルDUMMYに
は、“0”−データが記憶され、偶数番目のビット線b
BL2,bBL4,・・・に接続されるダミーセルDU
MMYには、“1”−データが記憶される。
【0216】そして、奇数番目のビット線bBL1,b
BL3,・・・と偶数番目のビット線bBL2,bBL
4,・・・は、イコライズ回路(短絡用NチャネルMO
Sトランジスタ)24により互いに接続されている。具
体的には、ビット線bBL1とビット線bBL2が短絡
用PチャネルMOSトランジスタQP11を介して接続
され、同様に、ビット線bBL3とビット線bBL4が
短絡用PチャネルMOSトランジスタQP11を介して
接続される。
【0217】短絡用PチャネルMOSトランジスタQP
11のオン/オフは、制御信号EQL1により制御され
る。
【0218】なお、ダミーセルDUMMYに記憶される
データと互いに短絡するビット線との間の関係は、上述
の例に限られず、種々の変更が可能である。
【0219】即ち、重要な点は、ビット線BLi同士又
はビット線bBLi同士で短絡し、かつ、短絡される2
×n(nは、自然数)本のビット線に接続される2×n
個のダミーセルDUMMYのうちの半分が“0”を記憶
し、残りの半分が“1”を記憶していることにある。
【0220】プリチャージ回路23は、スタンバイ状態
において、全てのビット線BLi,bBLiをプリチャ
ージ電位VPCにプリチャージしておく役割を果たす。
プリチャージ電位VPCは、接地電位でも動作上は問題
ないが、プリチャージ電位VPCが接地電位であると、
高速データリードや低消費電力にとって不利となるた
め、適当な電位に設定することが望ましい。
【0221】即ち、プリチャージ電位VPCが接地電位
であると、センス時、a.ビット線の電位が十分に上昇
し、メモリセルに十分なバイアスが加わり、メモリセル
からデータが出力されるまでに、長い時間がかかる、
b.ビット線の電位の振幅が大きくなり、ビット線の充
放電に際して無駄な電流を消費する、などの問題が生じ
る。
【0222】なお、プリチャージ電位VPCの値は、磁
気抵抗素子の耐圧、磁気抵抗変化率MRのバイアス依存
性、MOSトランジスタのオン抵抗などを考慮して、信
頼性の許す範囲内で最大の信号が出力されるように決定
される。
【0223】センスアンプ(S/A)24は、1組のビ
ット線対BLi,bBLi(i=1,2,・・・)に対
して1つだけ設けられる。
【0224】本実施の形態では、センスアンプ24は、
メモリセルMCに定電流Isを流し、ビット線対BL
i,bBLiに生じる電位差を検出する差動センス方式
を前提としている。また、メモリセルアレイは、フォー
ルデッドビット線( Folded Bit Line )方式を採用し
ている。
【0225】但し、図11のメモリセルアレイ構成は、
一例であり、本発明は、これ以外のメモリセルアレイ構
成を有する磁気ランダムアクセスメモリにも適用できる
ことは言うまでもない。
【0226】センスアンプ24は、選択されたメモリセ
ルMCが接続されるビット線対BLi,bBLiの一方
の電位と、ビット線対BLi,bBLiの他方の電位
(リファレンス電位Vref)とを比較し、差動増幅す
る。
【0227】リード時には、リードワード線イネーブル
信号RWLENが“H”レベルとなる。この時、Nチャ
ネルMOSトランジスタQN4がオン状態となり、Nチ
ャネルMOSトランジスタQN5がオフ状態となる。従
って、バイアス電圧発生回路21の出力信号Vbias
は、PチャネルMOSトランジスタQP2のゲートに伝
達される。
【0228】従って、全てのビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・にセンス電流Isが流
れ、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・の電位は、選択されたメモリセルMCのデータ又は
選択されたダミーセルDUMMYのデータに応じて変化
する。
【0229】なお、ダミーセルDUMMYが接続される
ビット線の電位は、この後、イコライズ回路26により
イコライズされるため、Vref(=(V0+V1)/
2)となる。
【0230】図12は、図11のバイアス電圧発生回路
の一例を示している。
【0231】磁気抵抗素子R及びNチャネルMOSトラ
ンジスタQN3は、メモリセルMC内の磁気抵抗素子1
1及びNチャネルMOSトランジスタ12とレイアウト
やサイズが同じものを使用する。
【0232】但し、第2発明の場合、磁気抵抗素子R
は、例えば、メモリセルMC内の磁気抵抗素子11と同
じものを使用できれば一番良いが、バイアス電圧発生回
路21の出力信号Vbiasの精度は、あまり問題とな
らないため、他の素子で置き換えてもよい。
【0233】ゲートに差動アンプ25の出力信号Vbi
asが入力されるPチャネルMOSトランジスタQP1
のサイズは、センス電流源22のPチャネルMOSトラ
ンジスタQP2,bQP2及びメモリセルMCのNチャ
ネルMOSトランジスタ12のサイズと実質的に同じに
設定される。
【0234】なお、バイアス電圧発生回路内のPチャネ
ルMOSトランジスタQP1とセンス電流源22のPチ
ャネルMOSトランジスタQP2,bQP2は、カレン
トミラー回路を構成している。
【0235】ところで、リード時、バイアス電圧発生回
路21内の磁気抵抗素子Rにセンス電流Isが流れると
共に、ビット線BLi,bBLi(i=1,2,・・
・)にもセンス電流Isが流れる。この時、ビット線B
Li,bBLiには、配線抵抗が存在するため、この配
線抵抗による電位降下により、センスアンプノードN
1,bN1,N2,bN2,・・・の電位差は、選択さ
れたメモリセルMCの位置によって異なるものとなる。
【0236】例えば、センスアンプ(S/A)24に最
も近いメモリセルMCがアクセスされたときには、ビッ
ト線BLi,bBLiの配線抵抗の影響は、最も小さく
なるが、センスアンプ(S/A)24に最も遠いメモリ
セルMCがアクセスされたときには、ビット線BLi,
bBLiの配線抵抗の影響は、最も大きくなる。
【0237】このような選択されるメモリセルの位置、
即ち、ビット線BLi,bBLiの配線抵抗によるセン
スアンプノードN1,bN1,N2,bN2,・・・の
電位差の変化は、メモリセルMCのデータをセンスする
際のノイズとなる。
【0238】このようなセンス時のノイズを低減するた
めに、本発明では、図12に示すように、PチャネルM
OSトランジスタQP1と磁気抵抗素子Rの間に、ビッ
ト線BLi,bBLiの配線抵抗の半分の抵抗値を有す
る調整用抵抗rを接続している。この調整用抵抗rを作
る一番簡単な方法は、ビット線BLi,bBLiと同じ
配線層で、同じ断面積、半分の長さを有する配線を形成
すればよい。
【0239】なお、ロウアクセスがないとき、即ち、リ
ードワード線RWL1,RWL2,・・・が選択されて
いないときに、バイアス電流発生回路21に電流を流す
ことは、無駄な電流を消費することになり、低消費電流
化に不都合である。
【0240】そこで、ロウアクセスが行われている期間
だけ、バイアスイネーブル信号BIASENを“H”レ
ベル(例えば、選択されたリードワード線に与える電位
と同じ電位)に設定し、それ以外の期間においては、バ
イアスイネーブル信号BIASENは、“L”レベル
(例えば、接地電位)に設定する。
【0241】これにより、NチャネルMOSトランジス
タQN3は、ロウアクセスが行われている期間だけ、オ
ン状態となるため、バイアス発生回路における無駄な電
流の垂れ流しを防止でき、低消費電流化に貢献すること
ができる。
【0242】図13は、図11のセンスアンプの一例を
示している。
【0243】このセンスアンプ24は、いわゆるダイレ
クトセンス方式で使用されるセンスアンプである。ビッ
ト線対BLi,bBLiの各電位は、PチャネルMOS
トランジスタQP12,QN13のゲートに入力され
る。つまり、ビット線対BLi,bBLiの電位差は、
PチャネルMOSトランジスタQP12,QN13の電
流駆動能力の差となって表れる。
【0244】センスアンプ24は、ビット線対BLi,
bBLiの間の電位差をセンスし、かつ、増幅する。即
ち、選択されたメモリセルMCのデータは、センスアン
プ24によりセンスされた後、データ線対(DQ線対)
DQ,bDQに転送される。
【0245】なお、カラムの選択、即ち、センスアンプ
24とデータ線対DQ,bDQの電気的接続は、カラム
選択信号CSLによりカラム選択スイッチ28のオン/
オフを制御することにより行われる。
【0246】次に、上述した図11乃至図13の磁気ラ
ンダムアクセスメモリに関し、図14の波形図を参照し
つつ、リード時のセンス動作について説明する。
【0247】なお、以下の説明では、簡単のため、リー
ドワード線RWL1が選択され、メモリセルMCのデー
タがビット線BL1に読み出される場合を考える。
【0248】まず、センス動作開始前にビット線対BL
i,bBLiに対するプリチャージ動作が実行される。
プリチャージ動作時、プリチャージ信号PCは、“L”
レベル(例えば、接地電位)に設定されるため、全ての
ビット線対BLi,bBLiは、VPCにプリチャージ
される。
【0249】この後、プリチャージ信号PCが“H”レ
ベル(例えば、内部電源電位)に設定されると、ビット
線対BLi,bBLiのプリチャージが解除される。
【0250】そして、リードワード線イネーブル信号R
WLENが“H”レベルになると、リードワード線ドラ
イバによりリードワード線RWL1が“H”レベルに設
定される。また、本実施の形態では、リードワード線R
WL1が“H”レベルになると同時に、ダミーリードワ
ード線DRWL2も“H”レベルに設定する。
【0251】これと同時に、図11のNチャネルMOS
トランジスタQN4がオン状態となるため、バイアス電
圧発生回路21から出力されるバイアス電位Vbias
は、PチャネルMOSトランジスタQP2に伝達され、
カレントミラーにより全てのビット線対BL1,bBL
1,BL2,bBL2・・・にセンス電流Isが流れ
る。
【0252】その結果、選択されたメモリセルMC又は
ダミーセルDUMMYに記憶されているデータが“0”
のときには、ビット線BL1の電位は、プリチャージ電
位VPCのままか、又は、図14に示すように、プリチ
ャージ電位VPCから少しだけ上昇し、選択されたメモ
リセルMC又はダミーセルDUMMYに記憶されている
データが“1”のときには、ビット線BL1の電位は、
プリチャージ電位VPCから大きく上昇する。
【0253】なお、ダミーセルDUMMYは、ビット線
BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の配線抵
抗(又は電位降下)によるノイズを平均化ために、ビッ
ト線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の中
央部に配置することが望ましい。
【0254】本実施の形態では、リードワード線RWL
1及びダミーリードワード線DRWL2がそれぞれ選択
されるため、ビット線BL1,BL2,・・・の電位
は、メモリセルMCに記憶されたデータに応じた値に変
化し、ビット線bBL1,bBL2,・・・の電位は、
ダミーセルDUMMYに記憶されたデータに応じた値に
変化する。
【0255】ここで、ビット線bBL1に接続されるダ
ミーセルDUMMYには、“0”−データが記憶され、
ビット線bBL2に接続されるダミーセルDUMMYに
は、“1”−データが記憶されている。
【0256】各ビット線BL1,bBL1,BL2,b
BL2,・・・の電位がメモリセルMC又はダミーセル
DUMMYに記憶されたデータに応じた値に十分に変化
した後、リードワード線イネーブル信号RWLENが
“H”レベルから“L”レベルに変化し、リードワード
線RWL1及びダミーリードワード線DRWL2の電位
も、“H”レベルから“L”レベルに変化する。
【0257】その結果、各ビット線BL1,bBL1,
BL2,bBL2,・・・に流れていたセンス電流Is
は、停止し、各ビット線BL1,bBL1,BL2,b
BL2,・・・は、メモリセルMC又はダミーセルDU
MMYに記憶されたデータに応じた値を保持したまま、
フローティング状態となる。
【0258】この後、制御信号EQL1を“H”レベル
に設定し、イコライズ回路26内のPチャネルMOSト
ランジスタQP11をオン状態にし、選択されたダミー
セルDUMMYのデータが出力されたビット線bBL
1,bBL2同士を互いに短絡する。その結果、2本の
ビット線bBL1,bBL2の間で、電荷共有が起こ
り、ビット線bBL1,bBL2の電位は、共に、リフ
ァレンス電位に最適な中間電位(=(V0+V1)/
2)となる。
【0259】即ち、ビット線bBL1には、ダミーセル
DUMMYに記憶された“0”−データが出力され、V
0となっており、ビット線bBL2には、ダミーセルD
UMMYに記憶された“1”−データが出力され、V1
となっているため、制御信号EQL1を“H”レベルに
設定することにより、ビット線bBL1,bBL2の電
位は、共に、中間電位(=(V0+V1)/2)とな
る。
【0260】なお、イコライズ回路26による電荷共有
は、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・に流れるセンス電流Isを止め、かつ、ビット線B
L1,bBL1,BL2,bBL2,・・・をフローテ
ィング状態にして、データをビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・に閉じ込めた状態で行う
ため、イコライズのタイミングによって、生成されるリ
ファレンス電位Vrefがばらつくということがない。
【0261】ビット線bBL1,bBL2,・・・にお
いてリファレンス電位Vrefが生成された後は、カラ
ム選択信号CSLを“H”レベルに設定すれば、ビット
線対BL1,bBL1の電位差は、センスアンプ24を
経由して、データ線対(DQ線対)DQ,bDQに流れ
る電流差として、データ線対DQ,bDQに転送され
る。
【0262】なお、このように、本実施の形態では、ダ
イレクトセンス方式のセンスアンプを採用しているた
め、データ線対DQ,bDQには、データ線対DQ,b
DQの電流差を直接センスするか、又は、この電流差を
再び電位差に変換し、電圧センスする回路を接続する必
要がある。
【0263】最後に、プリチャージ信号PCを、再び、
“L”レベルに設定し、全てのビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・をプリチャージ電位VP
Cにし、次のリードサイクルに備える。
【0264】上述のセンス動作においては、DRAMで
行われるようなリストア動作は、行われない。その理由
は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)は、非破
壊読み出しによりデータを読み出すことができるため、
データを再びメモリセルに書き込む必要がないためであ
る。従って、データリストアのために、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要はない。
【0265】また、データセンス後、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要がないた
め、ビット線対BL1,bBL1の充放電に要する電荷
量が減り、低消費電力化に貢献できる。また、磁気抵抗
素子(TMR素子)に高い電圧が加わることを防止でき
るため、磁気抵抗素子の信頼性を向上させることができ
る。
【0266】さらに、リストア動作が不要なため、メモ
リセルMCのデータがビット線BL1に十分に出力され
た後には、直ちに、選択されたリードワード線RWL1
及び選択されたダミーリードワード線DRWL2のレベ
ルを“H”から“L”に低下させることができる。
【0267】つまり、データリストアのために、リード
ワード線RWL1及びダミーリードワード線DRWL2
の電位レベルを立ち上げておく必要がないため、データ
をビット線BL1,bBL1に出力した後、直ちに、リ
ードワード線RWL1及びダミーリードワード線DRW
L2の電位レベルを立ち下げて、ビット線BL1,bB
L1に流れるセンス電流Isを止めれば、無駄な消費電
をなくし、低消費電流化を実現できる。
【0268】このように、磁気ランダムアクセスメモリ
(MRAM)では、非破壊読み出しが行われるため、リ
ストア動作が不要であり、ビット線対の電位をフルスイ
ングさせる必要がなく、ビット線とセンスアンプを独立
にプリチャージできる。従って、磁気ランダムアクセス
メモリは、リードに関しては、DRAMに比べ、低消費
電力で、高速なランダムアクセスを実現できる。
【0269】[第2実施の形態]本実施の形態に関わる
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の特徴は、上
述の第1実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモ
リと比べると、第一に、ビット線対BLi,bBLiと
センスアンプS/Aを電気的に接続/分離する分離回路
(分離トランジスタ)を設けた点、第二に、センスアン
プの構成を、通常のDRAMに使用されるセンスアンプ
と同様に、フリップフロップ型とした点にある。
【0270】以下、本実施の形態に関わる磁気ランダム
アクセスメモリについて詳細に説明する。
【0271】図15は、本発明の第2実施の形態に関わ
る磁気ランダムアクセスメモリの主要部を示している。
【0272】メモリセルMCは、1つの磁気抵抗素子1
1と1つのMOSトランジスタ12とから構成される。
ライトワード線WWL1,WWL2,・・・及びリード
ワード線RWL1,RWL2,・・・は、ロウ方向に延
び、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・は、カラム方向に延びている。
【0273】ライトワード線WWL1,WWL2,・・
・は、メモリセルアレイ上においては接続点を持たず、
磁気抵抗素子11の近傍を通るように配置される。即
ち、ライト時に、ライトワード線WWL1,WWL2,
・・・及びビット線BL1,bBL1,BL2,bBL
2,・・・に流れる電流により作られる磁場を用いて、
磁気抵抗素子11の磁化の方向(平行、反平行)を変え
る。
【0274】リードワード線RWL1,RWL2,・・
・は、メモリセルMCを構成するMOSトランジスタ1
2のゲートに接続される。リード時には、選択されたメ
モリセルMCのMOSトランジスタ12をオン状態に
し、選択されたメモリセルMCの磁気抵抗素子11に定
電流を流して、磁気抵抗素子11の状態に応じてビット
線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の電位
を変化させる。
【0275】本実施の形態においても、上述の第1実施
の形態と同様に、メモリセルアレイ内の特定のメモリセ
ルを、ダミーセルとして、リファレンス電位Vrefを
生成するために使用している。例えば、1本のビット線
に接続される複数のメモリセルのうちの特定の1つをダ
ミーセルDUMMYとする。
【0276】ダミーセルDUMMYは、メモリセルMC
と同様に、1つの磁気抵抗素子11と1つのMOSトラ
ンジスタ12とから構成される。ダミーライトワード線
DWWL1,DWWL2,・・・及びダミーリードワー
ド線DRWL1,DRWL2,・・・は、ロウ方向に延
びている。ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL
2,・・・は、メモリセルMCとダミーセルDUMMY
に共通に接続されている。
【0277】ダミーライトワード線DWWL1,DWW
L2,・・・は、メモリセルアレイ上においては接続点
を持たず、ダミーセルDUMMY内の磁気抵抗素子11
の近傍を通るように配置される。即ち、ライト時に、ダ
ミーライトワード線DWWL1,DWWL2,・・・及
びビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・
・に流れる電流により作られる磁場を用いて、ダミーセ
ルDYMMY内の磁気抵抗素子11の磁化の方向(平
行、反平行)を変える。
【0278】ダミーリードワード線DRWL1,DRW
L2,・・・は、ダミーセルDUMMYを構成するMO
Sトランジスタ12のゲートに接続される。リード時に
は、選択されたダミーセルDUMMY内のMOSトラン
ジスタ12をオン状態にし、選択されたダミーセルDU
MMY内の磁気抵抗素子11に定電流を流して、その磁
気抵抗素子11の状態に応じてビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・の電位を変化させる。
【0279】本実施の形態では、ビット線対BLi,b
BLiの一方(BLi)に関し、奇数番目のビット線B
L1,BL3,・・・に接続されるダミーセルDUMM
Yには、“0”−データが記憶され、偶数番目のビット
線BL2,BL4,・・・に接続されるダミーセルDU
MMYには、“1”−データが記憶される。
【0280】そして、奇数番目のビット線BL1,BL
3,・・・と偶数番目のビット線BL2,BL4,・・
・は、イコライズ回路(短絡用NチャネルMOSトラン
ジスタ)24により互いに接続されている。具体的に
は、ビット線BL1とビット線BL2が短絡用Pチャネ
ルMOSトランジスタQP10を介して接続され、同様
に、ビット線BL3とビット線BL4が短絡用Pチャネ
ルMOSトランジスタQP10を介して接続される。
【0281】短絡用PチャネルMOSトランジスタQP
10のオン/オフは、制御信号EQL0により制御され
る。
【0282】また、ビット線対BLi,bBLiの他方
(bBLi)に関し、奇数番目のビット線bBL1,b
BL3,・・・に接続されるダミーセルDUMMYに
は、“0”−データが記憶され、偶数番目のビット線b
BL2,bBL4,・・・に接続されるダミーセルDU
MMYには、“1”−データが記憶される。
【0283】そして、奇数番目のビット線bBL1,b
BL3,・・・と偶数番目のビット線bBL2,bBL
4,・・・は、イコライズ回路(短絡用NチャネルMO
Sトランジスタ)24により互いに接続されている。具
体的には、ビット線bBL1とビット線bBL2が短絡
用PチャネルMOSトランジスタQP11を介して接続
され、同様に、ビット線bBL3とビット線bBL4が
短絡用PチャネルMOSトランジスタQP11を介して
接続される。
【0284】短絡用PチャネルMOSトランジスタQP
11のオン/オフは、制御信号EQL1により制御され
る。
【0285】なお、ダミーセルDUMMYに記憶される
データと互いに短絡するビット線との間の関係は、上述
の例に限られず、種々の変更が可能である。
【0286】即ち、重要な点は、ビット線BLi同士又
はビット線bBLi同士で短絡し、かつ、短絡される2
×n(nは、自然数)本のビット線に接続される2×n
個のダミーセルDUMMYのうちの半分が“0”を記憶
し、残りの半分が“1”を記憶していることにある。
【0287】プリチャージ回路23は、スタンバイ状態
において、全てのビット線BLi,bBLiをプリチャ
ージ電位VPCにプリチャージしておく役割を果たす。
プリチャージ電位VPCは、接地電位でも動作上は問題
ないが、プリチャージ電位VPCが接地電位であると、
高速データリードや低消費電力にとって不利となるた
め、適当な電位に設定することが望ましい。
【0288】即ち、プリチャージ電位VPCが接地電位
であると、センス時、a.ビット線の電位が十分に上昇
し、メモリセルに十分なバイアスが加わり、メモリセル
からデータが出力されるまでに、長い時間がかかる、
b.ビット線の電位の振幅が大きくなり、ビット線の充
放電に際して無駄な電流を消費する、などの問題が生じ
る。
【0289】なお、プリチャージ電位VPCの値は、磁
気抵抗素子の耐圧、磁気抵抗変化率MRのバイアス依存
性、MOSトランジスタのオン抵抗などを考慮して、信
頼性の許す範囲内で最大の信号が出力されるように決定
される。
【0290】センスアンプ(S/A)24は、1組のビ
ット線対BLi,bBLi(i=1,2,・・・)に対
して1つだけ設けられる。
【0291】本実施の形態では、センスアンプ24は、
メモリセルMCに定電流Isを流し、ビット線対BL
i,bBLiに生じる電位差を検出する差動センス方式
を前提としている。また、メモリセルアレイは、フォー
ルデッドビット線( Folded Bit Line )方式を採用し
ている。
【0292】但し、図11のメモリセルアレイ構成は、
一例であり、本発明は、これ以外のメモリセルアレイ構
成を有する磁気ランダムアクセスメモリにも適用できる
ことは言うまでもない。
【0293】センスアンプ24は、選択されたメモリセ
ルMCが接続されるビット線対BLi,bBLiの一方
の電位と、ビット線対BLi,bBLiの他方の電位
(リファレンス電位Vref)とを比較し、差動増幅す
る。
【0294】本実施の形態では、ビット線対BLi,b
BLiとセンスアンプ(S/A)24の間に、Nチャネ
ルMOSトランジスタから構成される分離回路27が接
続される。
【0295】分離回路27は、センスアンプノードN
i,bNiがメモリセルMC又はダミーセルDUMMY
のデータに応じた値に十分に変化した後、ビット線対B
Li,bBLiをセンスアンプ24から電気的に切り離
し、増幅時に、ビット線対BLi,bBLiに生じる寄
生容量をセンスアンプ24から切り離すなどの役割を果
たす。
【0296】ビット線対BLi,bBLiとセンスアン
プ24の間に分離回路27を接続した結果、上述の第1
実施の形態とは異なり、プリチャージ回路23は、分離
回路27よりもビット線対BLi,bBLi側に配置さ
れる。イコライズ回路26は、分離回路27よりもセン
スアンプ24側に配置される。イコライズ回路26は、
分離回路27によりビット線対BLi,bBLiとセン
スアンプ24を電気的に分離した後に、ビット線BLi
とビット線BLi+1又はビット線bBLiとビット線
bBLi+1を短絡し、中間電位Vrefを生成する。
【0297】なお、リード時には、リードワード線イネ
ーブル信号RWLENが“H”レベルとなる。この時、
NチャネルMOSトランジスタQN4がオン状態とな
り、NチャネルMOSトランジスタQN5がオフ状態と
なる。従って、バイアス電圧発生回路21の出力信号V
biasは、PチャネルMOSトランジスタQP2のゲ
ートに伝達される。
【0298】従って、全てのビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・にセンス電流Isが流
れ、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・の電位は、選択されたメモリセルMCのデータ又は
選択されたダミーセルDUMMYのデータに応じて変化
する。
【0299】なお、ダミーセルDUMMYが接続される
ビット線の電位は、この後、イコライズ回路26により
イコライズされるため、Vref(=(V0+V1)/
2)となる。
【0300】図16は、図15のバイアス電圧発生回路
の一例を示している。
【0301】磁気抵抗素子R及びNチャネルMOSトラ
ンジスタQN3は、メモリセルMC内の磁気抵抗素子1
1及びNチャネルMOSトランジスタ12とレイアウト
やサイズが同じものを使用する。
【0302】但し、第2発明の場合、磁気抵抗素子R
は、メモリセルMC内の磁気抵抗素子11と同じものを
使用できれば一番よいが、バイアス電圧発生回路21の
出力信号Vbiasの精度は、あまり問題とならないた
め、他の素子で置き換えても構わない。
【0303】ゲートに差動アンプ25の出力信号Vbi
asが入力されるPチャネルMOSトランジスタQP1
のサイズは、センス電流源22のPチャネルMOSトラ
ンジスタQP2,bQP2及びメモリセルMCのNチャ
ネルMOSトランジスタ12のサイズと実質的に同じに
設定される。
【0304】なお、バイアス電圧発生回路内のPチャネ
ルMOSトランジスタQP1とセンス電流源22のPチ
ャネルMOSトランジスタQP2,bQP2は、カレン
トミラー回路を構成している。
【0305】ところで、リード時、バイアス電圧発生回
路21内の磁気抵抗素子Rにセンス電流Isが流れると
共に、ビット線BLi,bBLi(i=1,2,・・
・)にもセンス電流Isが流れる。この時、ビット線B
Li,bBLiには、配線抵抗が存在するため、この配
線抵抗による電位降下により、センスアンプノードN
1,bN1,N2,bN2,・・・の電位差は、選択さ
れたメモリセルMCの位置によって異なるものとなる。
【0306】例えば、センスアンプ(S/A)24に最
も近いメモリセルMCがアクセスされたときには、ビッ
ト線BLi,bBLiの配線抵抗の影響は、最も小さく
なるが、センスアンプ(S/A)24に最も遠いメモリ
セルMCがアクセスされたときには、ビット線BLi,
bBLiの配線抵抗の影響は、最も大きくなる。
【0307】このような選択されるメモリセルの位置、
即ち、ビット線BLi,bBLiの配線抵抗によるセン
スアンプノードN1,bN1,N2,bN2,・・・の
電位差の変化は、メモリセルMCのデータをセンスする
際のノイズとなる。
【0308】このようなセンス時のノイズを低減するた
めに、本発明では、PチャネルMOSトランジスタQP
1と磁気抵抗素子Rの間に、ビット線BLi,bBLi
の配線抵抗の半分の抵抗値を有する調整用抵抗rを接続
している。この調整用抵抗rを作る一番簡単な方法は、
ビット線BLi,bBLiと同じ配線層で、同じ断面
積、半分の長さを有する配線を形成すればよい。
【0309】また、本実施の形態では、図15に示すよ
うに、ビット線対BLi,bBLiとセンスアンプ24
の間に分離回路(NチャネルMOSトランジスタ)27
が接続される。そこで、バイアス電圧発生回路21にお
いても、PチャネルMOSトランジスタ(降圧トランジ
スタ)QP1と抵抗素子rの間に、分離回路27のNチ
ャネルMOSトランジスタを模したPチャネルMOSト
ランジスタQP14が接続される。
【0310】なお、ロウアクセスがないとき、即ち、リ
ードワード線RWL1,RWL2,・・・が選択されて
いないときに、バイアス電流発生回路21に電流を流す
ことは、無駄な電流を消費することになり、低消費電流
化に不都合である。
【0311】そこで、ロウアクセスが行われている期間
だけ、バイアスイネーブル信号BIASENを“H”レ
ベル(例えば、選択されたリードワード線に与える電位
と同じ電位)に設定し、それ以外の期間においては、バ
イアスイネーブル信号BIASENは、“L”レベル
(例えば、接地電位)に設定する。
【0312】これにより、NチャネルMOSトランジス
タQN3は、ロウアクセスが行われている期間だけ、オ
ン状態となるため、バイアス発生回路における無駄な電
流の垂れ流しを防止でき、低消費電流化に貢献すること
ができる。
【0313】図17は、図15のセンスアンプの一例を
示している。
【0314】このセンスアンプ24は、DRAMによく
用いられるフリップフロップ型センスアンプである。セ
ンスアンプ24は、SAP(例えば、内部電源電位Vd
d)とSAN(例えば、接地電位Vss)により駆動さ
れる2つのCMOSインバータから構成される。
【0315】センスアンプ24は、ビット線対BLi,
bBLiの間の電位差をセンスし、かつ、増幅する。即
ち、選択されたメモリセルMCのデータは、センスアン
プ24によりセンスされた後、データ線対(DQ線対)
DQ,bDQに転送される。
【0316】なお、カラムの選択、即ち、センスアンプ
24とデータ線対DQ,bDQの電気的接続は、カラム
選択信号CSLによりカラム選択スイッチ28のオン/
オフを制御することにより行われる。
【0317】次に、上述した図15乃至図17の磁気ラ
ンダムアクセスメモリに関し、図18の波形図を参照し
つつ、リード時のセンス動作について説明する。
【0318】なお、以下の説明では、簡単のため、リー
ドワード線RWL1が選択され、メモリセルMCのデー
タがビット線BL1に読み出される場合を考える。
【0319】まず、センス動作開始前にビット線対BL
i,bBLiに対するプリチャージ動作が実行される。
プリチャージ動作時、プリチャージ信号PCは、“L”
レベル(例えば、接地電位)に設定されるため、全ての
ビット線対BLi,bBLiは、VPCにプリチャージ
される。
【0320】また、この時、制御信号ISOは、“H”
レベル(例えば、内部電源電位Vdd)に設定され、ビ
ット線対BLi,bBLiとセンスアンプ24は、互い
に電気的に接続された状態となっている。従って、セン
スアンプノードNi,bNiも、VPCにプリチャージ
されている。センスアンプ活性化信号SAP,SANに
ついても、VPCにプリチャージされている。
【0321】この後、プリチャージ信号PCが“H”レ
ベルに設定されると、ビット線対BLi,bBLiのプ
リチャージが解除される。
【0322】そして、リードワード線イネーブル信号R
WLENが“H”レベルになると、リードワード線ドラ
イバによりリードワード線RWL1が“H”レベルに設
定される。また、本実施の形態では、リードワード線R
WL1が“H”レベルになると同時に、ダミーリードワ
ード線DRWL2も“H”レベルに設定する。
【0323】これと同時に、図15のNチャネルMOS
トランジスタQN4がオン状態となるため、バイアス電
圧発生回路21から出力されるバイアス電位Vbias
は、PチャネルMOSトランジスタQP2に伝達され、
カレントミラーにより全てのビット線対BL1,bBL
1,BL2,bBL2・・・にセンス電流Isが流れ
る。
【0324】その結果、選択されたメモリセルMC又は
ダミーセルDUMMYに記憶されているデータが“0”
のときには、ビット線BL1の電位は、プリチャージ電
位VPCのままか、又は、図18に示すように、プリチ
ャージ電位VPCから少しだけ上昇し、選択されたメモ
リセルMC又はダミーセルDUMMYに記憶されている
データが“1”のときには、ビット線BL1の電位は、
プリチャージ電位VPCから大きく上昇する。
【0325】なお、ダミーセルDUMMYは、ビット線
BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の配線抵
抗(又は電位降下)によるノイズを平均化ために、ビッ
ト線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の中
央部に配置することが望ましい。
【0326】本実施の形態では、リードワード線RWL
1及びダミーリードワード線DRWL2がそれぞれ選択
されるため、ビット線BL1,BL2,・・・の電位
は、メモリセルMCに記憶されたデータに応じた値に変
化し、ビット線bBL1,bBL2,・・・の電位は、
ダミーセルDUMMYに記憶されたデータに応じた値に
変化する。
【0327】ここで、ビット線bBL1に接続されるダ
ミーセルDUMMYには、“0”−データが記憶され、
ビット線bBL2に接続されるダミーセルDUMMYに
は、“1”−データが記憶されている。
【0328】各ビット線BL1,bBL1,BL2,b
BL2,・・・の電位がメモリセルMC又はダミーセル
DUMMYに記憶されたデータに応じた値に十分に変化
した後、リードワード線イネーブル信号RWLENが
“H”レベルから“L”レベルに変化し、リードワード
線RWL1及びダミーリードワード線DRWL2の電位
も、“H”レベルから“L”レベルに変化する。
【0329】その結果、各ビット線BL1,bBL1,
BL2,bBL2,・・・に流れていたセンス電流Is
は、停止し、各ビット線BL1,bBL1,BL2,b
BL2,・・・及び各センスアンプノードN1,bN
1,N2,bN2,・・・は、メモリセルMC又はダミ
ーセルDUMMYに記憶されたデータに応じた値を保持
したまま、フローティング状態となる。
【0330】この後、制御信号ISOを“L”レベルに
変化させ、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL
2,・・・とセンスアンプノードN1,bN1,N2,
bN2,・・・を互いに電気的に分離する。
【0331】また、制御信号EQL1を“H”レベルに
設定し、イコライズ回路26内のPチャネルMOSトラ
ンジスタQP11をオン状態にし、選択されたダミーセ
ルDUMMYのデータが出力されたビット線bBL1,
bBL2同士を互いに短絡する。その結果、2本のビッ
ト線bBL1,bBL2の間で、電荷共有が起こり、ビ
ット線bBL1,bBL2の電位は、共に、リファレン
ス電位Vrefに最適な中間電位(=(V0+V1)/
2)となる。
【0332】即ち、センスアンプノードbN1には、ダ
ミーセルDUMMYに記憶された“0”−データが出力
され、V0となっており、センスアンプノードbN2に
は、ダミーセルDUMMYに記憶された“1”−データ
が出力され、V1となっているため、制御信号EQL1
を“H”レベルに設定することにより、センスアンプノ
ードbN1,bN2の電位は、共に、中間電位Vref
(=(V0+V1)/2)となる。
【0333】また、イコライズ回路26による電荷共有
は、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・に流れるセンス電流Isを止め、センスアンプノー
ドN1,bN1,N2,bN2,・・・をフローティン
グ状態にし、さらに、センスアンプノードN1,bN
1,N2,bN2,・・・をビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・から電気的に切り離した
状態で行う。
【0334】つまり、イコライズ回路26による電荷共
有は、データをセンスアンプノードN1,bN1,N
2,bN2,・・・に閉じ込めた状態で行うため、イコ
ライズのタイミングによって、生成されるリファレンス
電位Vrefがばらつくということがない。
【0335】また、センスアンプノードN1,bN1,
N2,bN2,・・・がビット線BL1,bBL1,B
L2,bBL2,・・・から電気的に切り離された状態
でイコライズを行うため、高速に、中間電位Vrefを
生成することができる。
【0336】なお、本実施の形態では、プリチャージ回
路23が分離回路23よりもビット線BLi,bBLi
側に配置されている。このため、制御信号ISOを
“L”レベルに設定し、センスアンプノードNi,bN
iをビット線BLi,bBLiから切り離した後は、次
のリードサイクルに備えて、直ちに、ビット線BLi,
bBLiのプリチャージを開始してもよい。
【0337】イコライズが十分に行われ、センスアンプ
ノードbN1,bN2,・・・においてリファレンス電
位Vrefが生成された時点で、センスアンプ活性化信
号SAPを“H”レベル(例えば、内部電源電位Vd
d),センスアンプ活性化信号SANを“L”レベル
(例えば、接地電位Vss)に設定し、センスアンプ2
4を動作させる。
【0338】この時、センスアンプノードNi,bN1
は、ビット線BLi,bBLiから電気的に切り離され
ているため、センスアンプ(S/A)24は、センスア
ンプノードNi,bN1の間の電位差を高速に増幅し、
かつ、ラッチすることができる。
【0339】そして、データがセンスアンプ24にラッ
チされた後、カラム選択信号CSLを“H”レベルに設
定すれば、センスアンプ24にラッチされたデータは、
データ線対(DQ線対)DQ,bDQを経由して、出力
回路に転送される。
【0340】最後に、制御信号ISOを、再び、“H”
レベルに設定することにより、センスアンプノードN
i,bNiとビット線対BLi,bBLiを電気的に接
続し、センスアンプノードNi,bNiをVPCにプリ
チャージし、次のリードサイクルに備える。
【0341】上述のセンス動作においては、DRAMで
行われるようなリストア動作は、行われない。その理由
は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)は、非破
壊読み出しによりデータを読み出すことができるため、
データを再びメモリセルに書き込む必要がないためであ
る。従って、データリストアのために、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要はない。
【0342】また、データセンス後、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要がないた
め、ビット線対BL1,bBL1の充放電に要する電荷
量が減り、低消費電力化に貢献できる。また、磁気抵抗
素子(TMR素子)に高い電圧が加わることを防止でき
るため、磁気抵抗素子の信頼性を向上させることができ
る。
【0343】さらに、リストア動作が不要なため、メモ
リセルMCのデータがビット線BL1に十分に出力され
た後には、直ちに、選択されたリードワード線RWL1
及び選択されたダミーリードワード線DRWL2のレベ
ルを“H”から“L”に低下させることができる。
【0344】つまり、データリストアのために、リード
ワード線RWL1及びダミーリードワード線DRWL2
の電位レベルを立ち上げておく必要がないため、データ
をビット線BL1,bBL1に出力した後、直ちに、リ
ードワード線RWL1及びダミーリードワード線DRW
L2の電位レベルを立ち下げて、ビット線BL1,bB
L1に流れるセンス電流Isを止めれば、無駄な消費電
をなくし、低消費電流化を実現できる。
【0345】また、分離回路27により、センスアンプ
ノードNi,bNiをビット線BLi,bBLiから電
気的に切り離した後に、センスアンプ24においてセン
スアンプノードNi,bNiの間の電位差を増幅してい
るため、データリードの高速化を実現することができ
る。
【0346】このように、磁気ランダムアクセスメモリ
(MRAM)では、非破壊読み出しが行われるため、リ
ストア動作が不要であり、ビット線対の電位をフルスイ
ングさせる必要がなく、ビット線とセンスアンプを独立
にプリチャージできる。従って、磁気ランダムアクセス
メモリは、リードに関しては、DRAMに比べ、低消費
電力で、高速なランダムアクセスを実現できる。
【0347】[第3実施の形態]本実施の形態に関わる
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の特徴は、メ
モリセルが、磁気抵抗素子(例えば、TMR素子)とダ
イオードから構成される点にある。以下、本実施の形態
に関わる磁気ランダムアクセスメモリについて詳細に説
明する。
【0348】図19は、本発明の第3実施の形態に関わ
る磁気ランダムアクセスメモリの主要部を示している。
【0349】メモリセルMCは、1つの磁気抵抗素子1
1と1つのダイオード13とから構成される。ライトワ
ード線WWL1,WWL2,・・・及びリードワード線
RWL1,RWL2,・・・は、ロウ方向に延び、ビッ
ト線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・は、
カラム方向に延びている。
【0350】ライトワード線WWL1,WWL2,・・
・は、メモリセルアレイ上においては接続点を持たず、
磁気抵抗素子11の近傍を通るように配置される。即
ち、ライト時に、ライトワード線WWL1,WWL2,
・・・及びビット線BL1,bBL1,BL2,bBL
2,・・・に流れる電流により作られる磁場を用いて、
磁気抵抗素子11の磁化の方向(平行、反平行)を変え
る。
【0351】リードワード線RWL1,RWL2,・・
・は、メモリセルMCを構成するダイオード13のカソ
ードに接続される。リード時には、選択されたメモリセ
ルMC内のダイオード13を順方向にバイアスし、選択
されたメモリセルMC内の磁気抵抗素子11に定電流を
流して、磁気抵抗素子11の状態に応じてビット線BL
1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の電位を変化
させる。
【0352】本発明では、メモリセルアレイ内の特定の
メモリセルを、ダミーセルとして、リファレンス電位V
refを生成するために使用している。例えば、1本の
ビット線に接続される複数のメモリセルのうちの特定の
1つをダミーセルDUMMYとする。
【0353】ダミーセルDUMMYは、メモリセルMC
と同様に、1つの磁気抵抗素子11と1つのダイオード
13とから構成される。ダミーライトワード線DWWL
1,DWWL2,・・・及びダミーリードワード線DR
WL1,DRWL2,・・・は、ロウ方向に延びてい
る。ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・は、メモリセルMCとダミーセルDUMMYに共通
に接続されている。
【0354】ダミーライトワード線DWWL1,DWW
L2,・・・は、メモリセルアレイ上においては接続点
を持たず、ダミーセルDUMMY内の磁気抵抗素子11
の近傍を通るように配置される。即ち、ライト時に、ダ
ミーライトワード線DWWL1,DWWL2,・・・及
びビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・
・に流れる電流により作られる磁場を用いて、ダミーセ
ルDYMMY内の磁気抵抗素子11の磁化の方向(平
行、反平行)を変える。
【0355】ダミーリードワード線DRWL1,DRW
L2,・・・は、ダミーセルDUMMYを構成するダイ
オード13のカソードに接続される。リード時には、選
択されたダミーセルDUMMY内のダイオード13を順
方向にバイアスし、選択されたダミーセルDUMMY内
の磁気抵抗素子11に定電流を流して、その磁気抵抗素
子11の状態に応じてビット線BL1,bBL1,BL
2,bBL2,・・・の電位を変化させる。
【0356】本実施の形態では、ビット線対BLi,b
BLiの一方(BLi)に関し、奇数番目のビット線B
L1,BL3,・・・に接続されるダミーセルDUMM
Yには、“0”−データが記憶され、偶数番目のビット
線BL2,BL4,・・・に接続されるダミーセルDU
MMYには、“1”−データが記憶される。
【0357】そして、奇数番目のビット線BL1,BL
3,・・・と偶数番目のビット線BL2,BL4,・・
・は、イコライズ回路(短絡用NチャネルMOSトラン
ジスタ)24により互いに接続されている。具体的に
は、ビット線BL1とビット線BL2が短絡用Pチャネ
ルMOSトランジスタQP10を介して接続され、同様
に、ビット線BL3とビット線BL4が短絡用Pチャネ
ルMOSトランジスタQP10を介して接続される。
【0358】短絡用PチャネルMOSトランジスタQP
10のオン/オフは、制御信号EQL0により制御され
る。
【0359】また、ビット線対BLi,bBLiの他方
(bBLi)に関し、奇数番目のビット線bBL1,b
BL3,・・・に接続されるダミーセルDUMMYに
は、“0”−データが記憶され、偶数番目のビット線b
BL2,bBL4,・・・に接続されるダミーセルDU
MMYには、“1”−データが記憶される。
【0360】そして、奇数番目のビット線bBL1,b
BL3,・・・と偶数番目のビット線bBL2,bBL
4,・・・は、イコライズ回路(短絡用NチャネルMO
Sトランジスタ)24により互いに接続されている。具
体的には、ビット線bBL1とビット線bBL2が短絡
用PチャネルMOSトランジスタQP11を介して接続
され、同様に、ビット線bBL3とビット線bBL4が
短絡用PチャネルMOSトランジスタQP11を介して
接続される。
【0361】短絡用PチャネルMOSトランジスタQP
11のオン/オフは、制御信号EQL1により制御され
る。
【0362】なお、ダミーセルDUMMYに記憶される
データと互いに短絡するビット線との間の関係は、上述
の例に限られず、種々の変更が可能である。
【0363】即ち、重要な点は、ビット線BLi同士又
はビット線bBLi同士で短絡し、かつ、短絡される2
×n(nは、自然数)本のビット線に接続される2×n
個のダミーセルDUMMYのうちの半分が“0”を記憶
し、残りの半分が“1”を記憶していることにある。
【0364】プリチャージ回路23は、スタンバイ状態
において、全てのビット線BLi,bBLiをプリチャ
ージ電位VPCにプリチャージしておく役割を果たす。
プリチャージ電位VPCは、接地電位でも動作上は問題
ないが、プリチャージ電位VPCが接地電位であると、
高速データリードや低消費電力にとって不利となるた
め、適当な電位に設定することが望ましい。
【0365】即ち、プリチャージ電位VPCが接地電位
であると、センス時、a.ビット線の電位が十分に上昇
し、メモリセルに十分なバイアスが加わり、メモリセル
からデータが出力されるまでに、長い時間がかかる、
b.ビット線の電位の振幅が大きくなり、ビット線の充
放電に際して無駄な電流を消費する、などの問題が生じ
る。
【0366】なお、プリチャージ電位VPCの値は、磁
気抵抗素子の耐圧、磁気抵抗変化率MRのバイアス依存
性、MOSトランジスタのオン抵抗などを考慮して、信
頼性の許す範囲内で最大の信号が出力されるように決定
される。
【0367】センスアンプ(S/A)24は、1組のビ
ット線対BLi,bBLi(i=1,2,・・・)に対
して1つだけ設けられる。
【0368】本実施の形態では、センスアンプ24は、
メモリセルMCに定電流Isを流し、ビット線対BL
i,bBLiに生じる電位差を検出する差動センス方式
を前提としている。また、メモリセルアレイは、フォー
ルデッドビット線( Folded Bit Line )方式を採用し
ている。
【0369】但し、図19のメモリセルアレイ構成は、
一例であり、本発明は、これ以外のメモリセルアレイ構
成を有する磁気ランダムアクセスメモリにも適用できる
ことは言うまでもない。
【0370】センスアンプ24は、選択されたメモリセ
ルMCが接続されるビット線対BLi,bBLiの一方
の電位と、ビット線対BLi,bBLiの他方の電位
(リファレンス電位Vref)とを比較し、差動増幅す
る。
【0371】リード時には、リードワード線イネーブル
信号RWLENが“H”レベルとなる。この時、Nチャ
ネルMOSトランジスタQN4がオン状態となり、Nチ
ャネルMOSトランジスタQN5がオフ状態となる。従
って、バイアス電圧発生回路21の出力信号Vbias
は、PチャネルMOSトランジスタQP2のゲートに伝
達される。
【0372】従って、全てのビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・にセンス電流Isが流
れ、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・の電位は、選択されたメモリセルMCのデータ又は
選択されたダミーセルDUMMYのデータに応じて変化
する。
【0373】なお、ダミーセルDUMMYが接続される
ビット線の電位は、この後、イコライズ回路26により
イコライズされるため、Vref(=(V0+V1)/
2)となる。
【0374】図20は、図19のバイアス電圧発生回路
の一例を示している。
【0375】磁気抵抗素子R及びダイオード14は、メ
モリセルMC内又はダミーセルDUMMY内の磁気抵抗
素子11及びダイオード13とレイアウトやサイズが同
じものを使用する。
【0376】但し、第2発明の場合、磁気抵抗素子R
は、メモリセルMC内の磁気抵抗素子11と同じものを
使用できれば一番よいが、バイアス電圧発生回路21の
出力信号Vbiasの精度は、あまり問題とならないた
め、他の素子で置き換えても構わない。
【0377】ゲートに差動アンプ25の出力信号Vbi
asが入力されるPチャネルMOSトランジスタQP1
のサイズは、センス電流源22のPチャネルMOSトラ
ンジスタQP2,bQP2及びメモリセルMCのNチャ
ネルMOSトランジスタ12のサイズと実質的に同じに
設定される。
【0378】なお、バイアス電圧発生回路21内のPチ
ャネルMOSトランジスタQP1とセンス電流源22の
PチャネルMOSトランジスタQP2,bQP2は、カ
レントミラー回路を構成している。
【0379】ところで、リード時、バイアス電圧発生回
路21内の磁気抵抗素子Rにセンス電流Isが流れると
共に、ビット線BLi,bBLi(i=1,2,・・
・)にもセンス電流Isが流れる。この時、ビット線B
Li,bBLiには、配線抵抗が存在するため、この配
線抵抗による電位降下により、センスアンプノードN
1,bN1,N2,bN2,・・・の電位差は、選択さ
れたメモリセルMCの位置によって異なるものとなる。
【0380】例えば、センスアンプ(S/A)24に最
も近いメモリセルMCがアクセスされたときには、ビッ
ト線BLi,bBLiの配線抵抗の影響は、最も小さく
なるが、センスアンプ(S/A)24に最も遠いメモリ
セルMCがアクセスされたときには、ビット線BLi,
bBLiの配線抵抗の影響は、最も大きくなる。
【0381】このような選択されるメモリセルの位置、
即ち、ビット線BLi,bBLiの配線抵抗によるセン
スアンプノードN1,bN1,N2,bN2,・・・の
電位差の変化は、メモリセルMCのデータをセンスする
際のノイズとなる。
【0382】このようなセンス時のノイズを低減するた
めに、本発明では、図20に示すように、PチャネルM
OSトランジスタQP1と磁気抵抗素子Rの間に、ビッ
ト線BLi,bBLiの配線抵抗の半分の抵抗値を有す
る調整用抵抗rを接続している。この調整用抵抗rを作
る一番簡単な方法は、ビット線BLi,bBLiと同じ
配線層で、同じ断面積、半分の長さを有する配線を形成
すればよい。
【0383】なお、ロウアクセスがないとき、即ち、リ
ードワード線RWL1,RWL2,・・・が選択されて
いないときに、バイアス電流発生回路21に電流を流す
ことは、無駄な電流を消費することになり、低消費電流
化に不都合である。
【0384】そこで、ロウアクセスが行われている期間
だけ、バイアスイネーブル信号BIASENを“H”レ
ベル(例えば、選択されたリードワード線に与える電位
と同じ電位)に設定し、それ以外の期間においては、バ
イアスイネーブル信号BIASENは、“L”レベル
(例えば、接地電位)に設定する。
【0385】これにより、NチャネルMOSトランジス
タQN3は、ロウアクセスが行われている期間だけ、オ
ン状態となるため、バイアス発生回路における無駄な電
流の垂れ流しを防止でき、低消費電流化に貢献すること
ができる。
【0386】なお、NチャネルMOSトランジスタQN
3のソースには、VWLL(リードワード線及びダミー
リードワード線に与える“L”レベルの電位)が印加さ
れている。NチャネルMOSトランジスタQN3は、リ
ードワード線RWLi及びダミーリードワード線DRW
LiにVWLLを与えるMOSトランジスタと同じレイ
アウト及び同じサイズに設定される。
【0387】また、PチャネルMOSトランジスタQP
1とNチャネルMOSトランジスタQN3の間には、ビ
ット線の配線抵抗を模した抵抗rと同様に、ワード線の
配線抵抗を模した抵抗を接続してもよい。
【0388】次に、上述した図19乃至図20の磁気ラ
ンダムアクセスメモリに関し、図21の波形図を参照し
つつ、リード時のセンス動作について説明する。
【0389】なお、以下の説明では、簡単のため、リー
ドワード線RWL1が選択され、メモリセルMCのデー
タがビット線BL1に読み出される場合を考える。
【0390】まず、センス動作開始前にビット線対BL
i,bBLiに対するプリチャージ動作が実行される。
プリチャージ動作時、プリチャージ信号PCは、“L”
レベル(例えば、接地電位)に設定されるため、全ての
ビット線対BLi,bBLiは、VPCにプリチャージ
される。
【0391】この時、リードワード線RWL1及びダミ
ーリードワード線DRWL2は、“H”レベル、即ち、
VWLHに設定されている。VWLHは、Vrefより
も高い電位であるため、メモリセルMC内及びダミーセ
ルDUMMY内のダイオード13は、それぞれ逆バイア
ス状態となっている。従って、理想的には、メモリセル
MC及びダミーセルDUMMYには、電流が流れない。
【0392】この後、プリチャージ信号PCが“H”レ
ベル(例えば、内部電源電位)に設定されると、ビット
線対BLi,bBLiのプリチャージが解除される。
【0393】そして、リードワード線イネーブル信号R
WLENが“H”レベルになると、リードワード線ドラ
イバにより、選択されたリードワード線RWL1及び選
択されたダミーリードワード線DRWL2がそれぞれ
“H”レベルから“L”レベル、即ち、VWLHからV
WLLに変化する。
【0394】従って、選択されたリードワード線RWL
1に接続されるメモリセルMC内のダイオード13及び
選択されたダミーリードワード線DRWL2に接続され
るダミーセルDUMMY内のダイオード13は、それぞ
れ順方向にバイアスされる。
【0395】なお、VWLHが“0”−リード時のビッ
ト線電位よりも低ければ、非選択のメモリセルMC内又
は非選択のダミーセルDUMMY内のダイオード13
は、逆バイアス状態のままであるため、メモリセルMC
及びダミーセルDUMMYに電流が流れることはない。
【0396】これと同時に、図19のNチャネルMOS
トランジスタQN4がオン状態となるため、バイアス電
圧発生回路21から出力されるバイアス電位Vbias
は、PチャネルMOSトランジスタQP2に伝達され、
カレントミラーにより全てのビット線対BL1,bBL
1,BL2,bBL2・・・にセンス電流Isが流れ
る。
【0397】その結果、選択されたメモリセルMC又は
ダミーセルDUMMYに記憶されているデータが“0”
のときには、ビット線BL1の電位は、プリチャージ電
位VPCのままか、又は、図21に示すように、プリチ
ャージ電位VPCから少しだけ上昇し、選択されたメモ
リセルMC又はダミーセルDUMMYに記憶されている
データが“1”のときには、ビット線BL1の電位は、
プリチャージ電位VPCから大きく上昇する。
【0398】なお、ダミーセルDUMMYは、ビット線
BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の配線抵
抗(又は電位降下)によるノイズを平均化ために、ビッ
ト線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・・・の中
央部に配置することが望ましい。
【0399】本実施の形態では、リードワード線RWL
1及びダミーリードワード線DRWL2がそれぞれ選択
されるため、ビット線BL1,BL2,・・・の電位
は、メモリセルMCに記憶されたデータに応じた値に変
化し、ビット線bBL1,bBL2,・・・の電位は、
ダミーセルDUMMYに記憶されたデータに応じた値に
変化する。
【0400】ここで、ビット線bBL1に接続されるダ
ミーセルDUMMYには、“0”−データが記憶され、
ビット線bBL2に接続されるダミーセルDUMMYに
は、“1”−データが記憶されている。
【0401】各ビット線BL1,bBL1,BL2,b
BL2,・・・の電位がメモリセルMC又はダミーセル
DUMMYに記憶されたデータに応じた値に十分に変化
した後、リードワード線イネーブル信号RWLENが
“H”レベルから“L”レベルに変化し、リードワード
線RWL1及びダミーリードワード線DRWL2の電位
が、VWLLからVWLHに変化する。
【0402】その結果、各ビット線BL1,bBL1,
BL2,bBL2,・・・に流れていたセンス電流Is
は、停止し、各ビット線BL1,bBL1,BL2,b
BL2,・・・は、メモリセルMC又はダミーセルDU
MMYに記憶されたデータに応じた値を保持したまま、
フローティング状態となる。
【0403】この後、制御信号EQL1を“H”レベル
に設定し、イコライズ回路26内のPチャネルMOSト
ランジスタQP11をオン状態にし、選択されたダミー
セルDUMMYのデータが出力されたビット線bBL
1,bBL2同士を互いに短絡する。その結果、2本の
ビット線bBL1,bBL2の間で、電荷共有が起こ
り、ビット線bBL1,bBL2の電位は、共に、リフ
ァレンス電位に最適な中間電位(=(V0+V1)/
2)となる。
【0404】即ち、ビット線bBL1には、ダミーセル
DUMMYに記憶された“0”−データが出力され、V
0となっており、ビット線bBL2には、ダミーセルD
UMMYに記憶された“1”−データが出力され、V1
となっているため、制御信号EQL1を“H”レベルに
設定することにより、ビット線bBL1,bBL2の電
位は、共に、中間電位(=(V0+V1)/2)とな
る。
【0405】なお、イコライズ回路26による電荷共有
は、ビット線BL1,bBL1,BL2,bBL2,・
・・に流れるセンス電流Isを止め、かつ、ビット線B
L1,bBL1,BL2,bBL2,・・・をフローテ
ィング状態にして、データをビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・に閉じ込めた状態で行う
ため、イコライズのタイミングによって、生成されるリ
ファレンス電位Vrefがばらつくということがない。
【0406】ビット線bBL1,bBL2,・・・にお
いてリファレンス電位Vrefが生成された後は、カラ
ム選択信号CSLを“H”レベルに設定すれば、ビット
線対BL1,bBL1の電位差は、例えば、ダイレクト
センス方式のセンスアンプ24を経由して、データ線対
(DQ線対)DQ,bDQに流れる電流差として、デー
タ線対DQ,bDQに転送される。
【0407】なお、ダイレクトセンス方式のセンスアン
プを採用する場合、データ線対DQ,bDQには、デー
タ線対DQ,bDQの電流差を直接センスするか、又
は、この電流差を再び電位差に変換し、電圧センスする
回路を接続する必要となる。
【0408】最後に、プリチャージ信号PCを、再び、
“L”レベルに設定し、全てのビット線BL1,bBL
1,BL2,bBL2,・・・をプリチャージ電位VP
Cにし、次のリードサイクルに備える。
【0409】上述のセンス動作においては、DRAMで
行われるようなリストア動作は、行われない。その理由
は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)は、非破
壊読み出しによりデータを読み出すことができるため、
データを再びメモリセルに書き込む必要がないためであ
る。従って、データリストアのために、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要はない。
【0410】また、データセンス後、ビット線対BL
1,bBL1の電位をフルスイングさせる必要がないた
め、ビット線対BL1,bBL1の充放電に要する電荷
量が減り、低消費電力化に貢献できる。また、磁気抵抗
素子(TMR素子)に高い電圧が加わることを防止でき
るため、磁気抵抗素子の信頼性を向上させることができ
る。
【0411】さらに、リストア動作が不要なため、メモ
リセルMCのデータがビット線BL1に十分に出力され
た後には、直ちに、選択されたリードワード線RWL1
及び選択されたダミーリードワード線DRWL2のレベ
ルを“H”から“L”に低下させることができる。
【0412】つまり、データリストアのために、リード
ワード線RWL1及びダミーリードワード線DRWL2
の電位レベルを立ち上げておく必要がないため、データ
をビット線BL1,bBL1に出力した後、直ちに、リ
ードワード線RWL1及びダミーリードワード線DRW
L2の電位レベルを立ち下げて、ビット線BL1,bB
L1に流れるセンス電流Isを止めれば、無駄な消費電
をなくし、低消費電流化を実現できる。
【0413】このように、磁気ランダムアクセスメモリ
(MRAM)では、非破壊読み出しが行われるため、リ
ストア動作が不要であり、ビット線対の電位をフルスイ
ングさせる必要がなく、ビット線とセンスアンプを独立
にプリチャージできる。従って、磁気ランダムアクセス
メモリは、リードに関しては、DRAMに比べ、低消費
電力で、高速なランダムアクセスを実現できる。
【0414】[まとめ]本発明によれば、メモリセルア
レイ内の特定のメモリセル(ダミーセル)であって、
“0”−データを記憶するメモリセルと“1”−データ
を記憶するメモリセルに、それぞれセンス電流を流し、
かつ、これにより生成される電位V0,V1を合成し、
リファレンス電位Vrefに最も適した中間電位(V0
+V1)/2を得ている。
【0415】従って、センス動作を正確に行うことがで
き、信頼性の向上に貢献することができる。また、DR
AMと同様の動作により、リード動作を行うことができ
るため、DRAMの置き替え用途としてMRAMを開発
する場合に、DRAMとの互換性を高くすることができ
る。
【0416】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の磁気ラ
ンダムアクセスメモリによれば、1つの磁気抵抗素子
(例えば、TMR素子)と1つのスイッチ素子(MOS
トランジスタ、ダイオードを含む)からなる1つのメモ
リセルにより1ビットデータを記憶する場合に、センス
時に必要なリファレンス電位を生成し、かつ、このリフ
ァレンス電位を用いてセンス動作を確実に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1発明の第1実施の形態であるMRA
Mの主要部を示す回路図。
【図2】バイアス電圧発生回路内のリファレンスセルを
示す図。
【図3】バイアス電圧発生回路の一例を示す回路図。
【図4】センスアンプの一例を示す回路図。
【図5】図1乃至図4の要素を備えるMRAMのセンス
動作を示す波形図。
【図6】本願の第1発明の第2実施の形態であるMRA
Mのセンスアンプについて示す回路図。
【図7】図1乃至図3及び図6の要素を備えるMRAM
のセンス動作を示す波形図。
【図8】本願の第1発明の第3実施の形態であるMRA
Mの主要部を示す回路図。
【図9】バイアス電圧発生回路の一例を示す回路図。
【図10】図2、図4、図8及び図9の要素を備えるM
RAMのセンス動作を示す波形図。
【図11】本願の第2発明の第1実施の形態であるMR
AMの主要部を示す回路図。
【図12】バイアス電圧発生回路の一例を示す回路図。
【図13】センスアンプの一例を示す回路図。
【図14】図11乃至図13の要素を備えるMRAMの
センス動作を示す波形図。
【図15】本願の第2発明の第2実施の形態であるMR
AMの主要部を示す回路図。
【図16】バイアス電圧発生回路の一例を示す回路図。
【図17】センスアンプの一例を示す回路図。
【図18】図15乃至図17の要素を備えるMRAMの
センス動作を示す波形図。
【図19】本願の第2発明の第3実施の形態であるMR
AMの主要部を示す回路図。
【図20】バイアス電圧発生回路の一例を示す回路図。
【図21】図13、図19乃至図20の要素を備えるM
RAMのセンス動作を示す波形図。
【図22】MRAMのメモリセルアレイの一例を示す回
路図。
【図23】MRAMのメモリセルアレイの他の例を示す
回路図。
【符号の説明】
11 :磁気抵抗素子、 12 :MOSトランジス
タ、 13,14 :ダイオード、 21 :バイアス電圧発生回
路、 22 :センス電流源、 23 :プリチャージ回路、 24 :センスアンプ、 25 :差動アンプ、 26 :イコライズ回路、 27 :分離回路、 28 :カラム選択スイッ
チ、 QP1,QP2,bQP2 :PチャネルMOSト
ランジスタ、 QN3〜QN14 :NチャネルMOSト
ランジスタ、 r :調整用抵抗、 R :磁気抵抗素子、 Rref :リファレンスセル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 43/08 H01L 27/10 447

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層により分離された複数の磁性層か
    ら構成され、前記複数の磁性層の磁化の状態に応じた2
    つの抵抗値が得られる磁気抵抗素子を有するメモリセル
    と、前記メモリセルに接続されるビット線と、前記ビッ
    ト線及び前記メモリセルにセンス電流を流すためのセン
    ス電流源と、前記ビット線及び前記メモリセルに前記セ
    ンス電流を流したときの前記ビット線の電位をリファレ
    ンス電位と比較して、前記メモリセルのデータを検出す
    るセンスアンプと、前記リファレンス電位を生成するた
    めのリファレンスセルを有するバイアス電圧発生回路と
    を具備し、前記リファレンスセルは、前記磁気抵抗素子
    が持つ前記2つの抵抗値の中間の抵抗値を有しているこ
    とを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 【請求項2】 絶縁層により分離された複数の磁性層か
    ら構成され、前記複数の磁性層の磁化の状態に応じた2
    つの抵抗値が得られる磁気抵抗素子を有するメモリセル
    と、前記メモリセルに接続されるビット線と、前記ビッ
    ト線及び前記メモリセルにセンス電流を流すセンス電流
    源としての第1MOSトランジスタと、前記ビット線及
    び前記メモリセルに前記センス電流を流したときの前記
    ビット線の電位をリファレンス電位と比較して、前記メ
    モリセルのデータを検出するセンスアンプと、前記リフ
    ァレンス電位を生成するためのリファレンスセルを有す
    るバイアス電圧発生回路とを具備し、 前記バイアス電圧発生回路は、ゲートが前記第1MOS
    トランジスタのゲートに接続される第2MOSトランジ
    スタと、前記第2MOSトランジスタに直列接続される
    前記リファレンスセルとから構成され、前記リファレン
    スセルは、前記磁気抵抗素子が持つ前記2つの抵抗値の
    中間の抵抗値を有していることを特徴とする磁気ランダ
    ムアクセスメモリ。
  3. 【請求項3】 前記リファレンスセルは、前記メモリセ
    ル内の前記磁気抵抗素子と同じ構造を有する複数の磁気
    抵抗素子から構成されることを特徴とする請求項1又は
    2記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  4. 【請求項4】 前記リファレンスセルは、磁化の状態が
    平行である並列接続された2つの磁気抵抗素子と磁化の
    状態が反平行である並列接続された2つの磁気抵抗素子
    とを、互いに直列接続した構造を有することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルは、前記磁気抵抗素子に
    流れる前記センス電流を遮断し得る第1スイッチ素子を
    有し、前記バイアス電圧発生回路は、前記リファレンス
    セルに流れる定電流を遮断し得る第2スイッチ素子を有
    し、前記第1及び第2スイッチ素子は、互いに同じ構造
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の磁気ラ
    ンダムアクセスメモリ。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2スイッチ素子は、ゲー
    ト電位によりスイッチング制御されるMOSトランジス
    タであることを特徴とする請求項5記載の磁気ランダム
    アクセスメモリ。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2スイッチ素子は、カソ
    ード電位によりスイッチング制御されるダイオードであ
    ることを特徴とする請求項5記載の磁気ランダムアクセ
    スメモリ。
  8. 【請求項8】 前記定電流の電流値と前記センス電流の
    電流値は、互いに等しく、前記リファレンスセルの一端
    の電位が前記リファレンス電位に等しくなることを特徴
    とする請求項5記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  9. 【請求項9】 前記リファレンスセルに調整用抵抗が直
    列接続され、前記調整用抵抗は、前記ビット線の抵抗値
    の半分の抵抗値を有し、前記調整用抵抗の一端又は前記
    リファレンスセルの一端の電位が前記リファレンス電位
    に等しくなることを特徴とする請求項5記載の磁気ラン
    ダムアクセスメモリ。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2記載の磁気ランダムア
    クセスメモリにおいて、さらに、リード時に、前記ビッ
    ト線をプリチャージ電位に設定するプリチャージ回路を
    具備し、前記プリチャージ電位は、前記リファレンス電
    位に等しいことを特徴とする磁気ランダムアクセスメモ
    リ。
  11. 【請求項11】 絶縁層により分離された複数の磁性層
    から構成され、前記複数の磁性層の磁化の状態に応じた
    第1及び第2抵抗値が得られる磁気抵抗素子を有する複
    数のメモリセルを有する磁気ランダムアクセスメモリに
    おいて、 複数のビット線対と、前記複数のビット線対に対応して
    設けられる複数のセンスアンプと、前記複数のビット線
    対にセンス電流を流すためのセンス電流源と、前記複数
    のビット線対の一方側の複数のビット線に前記複数のメ
    モリセルのデータを読み出す場合に、前記複数のビット
    線対の他方側の複数のビット線のうちの少なくとも2つ
    のビット線を短絡するイコライズ回路と、前記少なくと
    も2つのビット線にそれぞれ接続されるダミーセルとを
    具備し、 前記ダミーセルは、前記複数のメモリセルの構造と同じ
    構造を有し、前記ダミーセルのうちの半分は、前記第1
    抵抗値を有する磁気抵抗素子を有し、前記ダミーセルの
    うちの残りの半分は、前記第2抵抗値を有する磁気抵抗
    素子を有し、 前記イコライズ回路は、前記複数のビット線対に前記セ
    ンス電流を流したときの前記少なくとも2つのビット線
    の電位をイコライズしてリファレンス電位を生成し、前
    記複数のセンスアンプは、前記複数のビット線対の一方
    側の前記複数のビット線に読み出された前記複数のメモ
    リセルのデータを前記リファレンス電位と比較して、前
    記複数のメモリセルのデータを検出することを特徴とす
    る磁気ランダムアクセスメモリ。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の磁気ランダムアクセ
    スメモリにおいて、さらに、前記複数のビット線対に接
    続される分離回路を具備し、前記分離回路は、前記少な
    くとも2つのビット線の電位をイコライズする際に、前
    記複数のセンスアンプ及び前記イコライズ回路を前記複
    数のビット線対から切り離すことを特徴とする磁気ラン
    ダムアクセスメモリ。
  13. 【請求項13】 前記メモリセルは、前記磁気抵抗素子
    に流れる前記センス電流を遮断し得る第1スイッチ素子
    を有し、前記バイアス電圧発生回路は、前記リファレン
    スセルに流れる定電流を遮断し得る第2スイッチ素子を
    有し、前記第1及び第2スイッチ素子は、互いに同じ構
    造を有することを特徴とする請求項11記載の磁気ラン
    ダムアクセスメモリ。
  14. 【請求項14】 前記第1及び第2スイッチ素子は、ゲ
    ート電位によりスイッチング制御されるMOSトランジ
    スタであることを特徴とする請求項13記載の磁気ラン
    ダムアクセスメモリ。
  15. 【請求項15】 前記第1及び第2スイッチ素子は、カ
    ソード電位によりスイッチング制御されるダイオードで
    あることを特徴とする請求項13記載の磁気ランダムア
    クセスメモリ。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の磁気ランダムアクセ
    スメモリにおいて、さらに、リード時に、前記複数のビ
    ット線対をプリチャージ電位に設定するプリチャージ回
    路を具備することを特徴とする磁気ランダムアクセスメ
    モリ。
  17. 【請求項17】 前記プリチャージ電位は、前記リファ
    レンス電位に等しいことを特徴とする請求項16記載の
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも2つのビット線は、隣
    り合う2つのビット線対の他方側の2つのビット線であ
    ることを特徴とする請求項11記載の磁気ランダムアク
    セスメモリ。
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