JP4450538B2 - 薄膜磁性体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、薄膜磁性体記憶装置に関し、より特定的には、磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)を有するメモリセルを備えた薄膜磁性体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、低消費電力で不揮発的なデータの記憶が可能な記憶装置として、MRAM(Magnetic Random Access Memory)デバイスが注目されている。MRAMデバイスは、半導体集積回路に形成された複数の薄膜磁性体を用いて不揮発的なデータ記憶を行ない、薄膜磁性体などに対してランダムアクセスが可能な記憶装置である。
【0003】
図15は、磁気トンネル接合を有するメモリセル(以下、単に「MTJメモリセル」とも称する)のデータ記憶原理を説明する概念図である。
【0004】
図15を参照して、MTJメモリセルは、磁性体の磁化方向によって物質の電気抵抗が変化するMR(Magneto-Resistive)効果を有するトンネル磁気抵抗素子TMRを含む。トンネル磁気抵抗素子TMRは、常温でも顕著なMR効果が得られ、高いMR比(磁化方向に応じた電気抵抗比)を有することが特徴である。
【0005】
トンネル磁気抵抗素子TMRは、強磁性体膜201,202と、絶縁膜(トンネル膜)203とを含む。トンネル磁気抵抗素子TMRでは、強磁性体膜201,202に挟まれた絶縁膜203を流れるトンネル電流の大きさが、強磁性体膜201,202の磁化方向によって定められた電子のスピンの向きにより変化する。強磁性体膜201,202内のスピン電子が取り得る状態数は、磁化方向によって異なるため、強磁性体膜201および202の磁化方向が同じである場合にはトンネル電流は大きくなり、両者の磁化方向が逆方向である場合にはトンネル電流が小さくなる。
【0006】
この現象を利用して、強磁性体膜201の磁化方向を固定する一方で、強磁性体膜202の磁化方向を記憶データに応じて変化させることにより、トンネル膜203を流れるトンネル電流の大きさ、すなわちトンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗を検出することによって、当該トンネル磁気抵抗素子TMRを、1ビットのデータ記憶を実行するメモリセルとして用いることができる。強磁性体膜201の磁化方向は、反強磁性体などによって固定されており、一般的に「スピンバルブ」とも呼ばれる。
【0007】
なお、以下においては、固定された磁化方向を有する強磁性体膜201を、固定磁化膜201とも称し、記憶データに応じた磁化方向を有する強磁性体膜202を自由磁化膜202とも称することとする。
【0008】
高密度のメモリデバイスを実現するためには、このようなトンネル磁気抵抗素子TMRで形成されたMTJメモリセルを2次元アレイ状に配置することが望ましい。一般的に強磁性体には、結晶構造や形状などによって磁化しやすい(磁化に必要なエネルギが低い状態)方向が存在し、この方向を一般に磁化容易軸(Easy Axis)と呼ぶ。自由磁化膜202における記憶データに応じた磁化方向は、この磁化容易軸に沿った方向に設定される。これに対し、強磁性体を磁化しにくい(磁化に必要なエネルギが高い状態)方向は、磁化困難軸(Hard Axis)と呼ばれる。
【0009】
図16は、データ書込動作時にMTJメモリセルへ印加されるデータ書込磁界を説明する概念図である。
【0010】
図16を参照して、横軸は磁化容易軸方向に沿ったデータ書込磁界H(EA)を示し、縦軸は磁化困難軸方向に沿ったデータ書込磁界H(HA)を示している。データ書込磁界H(EA)とH(HA)とのベクトル和が、アステロイド曲線205を超える領域に達すると、トンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向(自由磁化膜202の磁化方向)は、磁化容易軸に沿った方向に書換えられる。
【0011】
反対に、アステロイド曲線205の内側領域のデータ書込磁界が印加された状態では、トンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向が更新されず、その記憶内容は不揮発的に保持される。
【0012】
図16に示されるように、データ書込磁界H(HA)を同時に印加することによって、データ書換に必要なデータ書込磁界H(EA)が低減される。すなわち、データ書込時の動作点206および207は、書込データのレベルによらず一定方向のデータ書込磁界H(HA)と、書込データに応じた方向のデータ書込磁界H(EA)とのベクトル和によって示される。さらに、動作点206,207におけるデータ書込磁界H(HA)およびH(EA)のそれぞれは、単独ではアステロイド曲線205を超える領域には達することがないように設計される。
【0013】
図17は、MTJメモリセルで構成されたメモリセルアレイにおけるデータ書込配線の配置を示す概念図である。
【0014】
図17を参照して、それぞれがMTJメモリセルを構成するトンネル磁気抵抗素子TMRが行列状に配置されたメモリセルアレイにおいては、データ書込配線210および215が格子状に配置される。データ書込配線210および215の一方ずつは、データ書込磁界H(EA)およびH(HA)の一方ずつをそれぞれ発生するためのデータ書込電流の供給を受ける。
【0015】
たとえば、データ書込配線210によってデータ書込磁界H(HA)が発生され、データ書込配線215によってデータ書込磁界H(EA)が発生されるとすると、データ書込配線210には、一定方向のデータ書込電流が選択的に流され、データ書込配線215には、書込データに応じた方向のデータ書込電流が選択的に流される。データ書込対象に指定されたMTJメモリセルについては、対応するデータ書込配線210および215の両方にデータ書込電流が流される。
【0016】
この結果、データ書込配線210および215へのデータ書込電流の供給をアドレス選択に応じて制御することにより、2次元配置された複数のトンネル磁気抵抗素子TMRに対して、選択的にデータ書込を実行することができる。
【0017】
図18は、MTJメモリセルからのデータ読出構成を説明する概念図である。このような構成は、たとえば、“A 10ns Read and Write Non-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET Switch in each Cell", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.2, Feb. 2000.、 “Nonvolatile RAM based on Magnetic Tunnel Junction Elements", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.3, Feb. 2000. 、および“A 256kb 3.0V 1T1MTJ Nonvolatile Magnetoresistive RAM", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.6, Feb. 2001.等の技術文献に開示されている。
【0018】
図18を参照して、既に説明したように、MTJメモリセル、すなわちトンネル磁気抵抗素子TMRに対するデータ書込は、ディジット線DLおよびビット線BLをそれぞれ流れるデータ書込電流によって生じる磁界によって実行される。たとえば、ディジット線DLは図17に示したデータ書込配線210に相当し、ビット線BLは、データ書込配線215にそれぞれ相当する。
【0019】
トンネル磁気抵抗素子TMRに対する読出を実行するためのアクセス素子として、ワード線WLの電圧に応じてオンまたはオフするアクセストランジスタATRが設けられる。アクセストランジスタATRとしては、代表的にMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが適用される。アクセストランジスタATRのソース/ドレイン領域の一方は、トンネル磁気抵抗素子TMRと電気的に結合され、ソース/ドレイン領域の他方は、接地電圧等の固定電圧と結合される。
【0020】
データ読出時には、ビット線BLを当該固定電圧とは異なる電圧に設定した上で、ワード線WLの活性化によってアクセストランジスタATRをターンオンさせる。これにより、アクセストランジスタATRを介して、ビット線BLおよびトンネル磁気抵抗素子TMRを含む電流経路に、トンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向、すなわち記憶データに応じた電流を流すことができる。したがって、このときのビット線電流を基準電流と比較することによって、トンネル磁気抵抗素子TMRで形成されるMTJメモリセルの記憶データがHレベルであるかLレベルであるかを判定することができる。データ読出時におけるビット線電流は、データ書込電流に比べればかなり小さいため、データ読出時に流れる電流によってトンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向が変化することはない。すなわち、非破壊的なデータ読出が可能である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
図19は、1個のトンネル磁気抵抗素子TMRおよび1個のアクセストランジスタから構成されるMTJメモリセルの従来のレイアウトを説明する概念図である。
【0022】
図19を参照して、従来のレイアウトに従うMTJメモリセル10は、X方向に沿って配置されるビット線BLと、Y方向に沿って配置されるディジット線DLの交点に配置されるトンネル磁気抵抗素子TMRを有する。以下に説明するように、トンネル磁気抵抗素子TMRは、Y方向に沿って配置されるワード線WLの電圧に応じてオン・オフするアクセストランジスタATRとコンタクト部15を介して結合される。
【0023】
図20は、図19におけるP−P′断面を示す構造図である。
図20を参照して、ディジット線DLは第1の金属配線層M1に形成され、ビット線BLはそれより上層の金属配線層M2に形成されてトンネル磁気抵抗素子TMRと結合される。
【0024】
半導体主基板SUB上に形成されたアクセストランジスタATRは、ソース/ドレイン領域20および25と、ソース/ドレイン領域20および25の間にゲート(ワード線WL)の直下領域に形成される基板領域27とを有する。基板領域27においては、ゲートと結合されたワード線WLの電圧に応じてチャネルが形成される。
【0025】
ソース/ドレイン領域25は固定電圧と電気的に結合され、ソース/ドレイン領域20は、トンネル磁気抵抗素子TMRとコンタクト部15を介して電気的に結合される。なお、以下においては、固定電圧と結合されるソース/ドレイン領域25を単にソース領域25とも称し、トンネル磁気抵抗素子TMRと結合されるソース/ドレイン領域20を単にドレイン領域20とも称する。アクセストランジスタATRは、隣接するアクセストランジスタと絶縁分離膜30を介して分離される。
【0026】
図21は、図19に示したMTJメモリセルを行列状に配置したメモリアレイの一部分を示す概念図である。
【0027】
図21を参照して、図19に示したMTJメモリセル10は、X方向およびY方向に沿って行列状に連続配置される。X方向に互いに隣接するメモリセル群ごとに、メモリセル行に相当するグループが形成され、Y方向に互いに隣接するメモリセル群ごとに、メモリセル列に相当するグループが形成される。
【0028】
ビット線BLは、X方向に沿って配置され、対応するメモリセル行に属するメモリセルの各々において、トンネル磁気抵抗素子TMRと結合される。ワード線WLは、Y方向に沿って配置され、対応するメモリセル列に属するメモリセルの各々において、アクセストランジスタのゲートと結合される。ディジット線DLは、Y方向に沿って、メモリセル列ごとに配置される。
【0029】
トンネル磁気抵抗素子TMRは、その長辺方向がY方向に沿うように配置される。したがって、ディジット線DLを流れるデータ書込電流によって、磁化困難軸(HA)に沿った方向の磁界が発生され、ビット線BLを流れるデータ書込電流によって、磁化容易軸(EA)に沿った方向のデータ書込磁界が印加される。
【0030】
図22は、図21におけるP−P′断面およびQ−Q′断面を示す構造図である。P−P′断面およびQ−Q′断面は、隣接する2つのメモリセル行における断面図である。
【0031】
従来技術に従うレイアウト配置では、各メモリセル行において、MTJメモリセル10の構造(レイアウト)は同様である。すなわち、各MTJメモリセル10において、トンネル磁気抵抗素子TMRおよびアクセストランジスタATRとの間の結合レイアウトは同様である。
【0032】
したがって、図22に示される様に、P−P′断面とQ−Q′断面とは同様の構造を有し、各メモリセル行において、トンネル磁気抵抗素子TMRは、絶縁分離膜30によって互いに電気的に分離されたアクセストランジスタATRとそれぞれ電気的に結合される。なお、各MTJメモリセル10におけるトンネル磁気抵抗素子とアクセストランジスタATRとの結合関係は、図20に示したのと同様なので詳細な説明は繰返さない。
【0033】
アクセストランジスタATRのオン・オフを制御するためのワード線WLは、同一メモリセル列に属するアクセストランジスタのゲート同士を電気的に結合するために、ゲート層においてY方向に延在して形成されるトランジスタゲート配線に相当する。すなわち、各ワード線WLは、同一のメモリセル列に属する、すなわちY方向に互いに隣接する複数のMTJメモリセルのすべてによって共有される。
【0034】
したがって、従来の技術に従うレイアウト配置においては、メモリアレイが大容量化して、1本のワード線WLに対応付けられるMTJメモリセルの個数が増大すると、ワード線WLの寄生容量が著しく増加してしまう。この結果、アクセストランジスタATRをオンさせるためのワード線WLの電圧変化を高速に行なうことができず、データ読出速度の低下を招いてしまう。
【0035】
また、アクセス対象に指定されたMTJメモリセル(以下、「選択メモリセル」とも称する)の通過電流と比較するための基準電流を発生するために設けられる参照セルが、MTJメモリセルが行列状に配置されるメモリアレイと別領域に配置される構成とすると、データ読出時におけるノイズ等の影響が大きくなり、読出マージンを損ねてしまうおそれもある。
【0036】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、高速かつ高精度なデータ読出を実現するためのレイアウト配置を有する薄膜磁性体記憶装置を提供することである。
【0037】
【課題を解決するための手段】
この発明に従う薄膜磁性体記憶装置は、第1および第2の方向に沿って行列状に配置され、第1の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第1のグループが形成され、第2の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第2のグループが形成される複数のメモリセルと、第1の方向に沿って、各々が第1のグループごとに設けられる複数のデータ線と、第2の方向に沿って設けられ、各々が第2のグループごとに設けられる複数の第1および第2ゲート配線とを備える。各メモリセルは、磁気的に書込まれた記憶データに応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗素子と、データ読出時に、対応するデータ線および固定電圧の間に磁気抵抗素子を電気的に結合するためのアクセストランジスタとを含む。各アクセストランジスタは、対応する第1および第2のゲート配線のうちの第1のグループごとに予め定められる所定の一方のゲート配線の電圧に応じてオンおよびオフする。
【0038】
好ましくは、各メモリセルのレイアウトは、第1の方向に沿って隣接する他のメモリセルと比較して、第2の方向に沿って反転される。
【0039】
また好ましくは、所定の一方のゲート配線は、隣接する第1のグループごとに交互に定められる。
【0040】
あるいは好ましくは、所定の一方のゲート配線は、隣接する2個ずつの第1のグループごとに交互に定められる。
【0041】
また好ましくは、複数のメモリセルが形成される領域において、第1および第2ゲート配線は、磁気抵抗素子の両側に並行に配置される。各アクセストランジスタは、固定電圧と結合されたソース領域と、コンタクト部を介して磁気抵抗素子と電気的に結合されたドレイン領域と、所定の一方のゲート配線の直下領域において、ソース領域とドレイン領域の間に形成される基板領域とを有する。薄膜磁性体記憶装置は、第1および第2ゲート配線のうちの、所定の一方のゲート配線と磁気抵抗素子を挟んで位置する他方のゲート配線の直下に形成される絶縁分離領域をさらに備える。
【0042】
さらに好ましくは、ソース領域は、同一の第2のグループに対応するアクセストランジスタ群のソース領域同士を電気的に結合するために、第2の方向に沿って延在して、金属化合物を用いて形成される。
【0043】
あるいは好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、複数のメモリセルと同一アレイ上において、第1の方向に沿って配置される複数の参照セルと、データ読出時に、複数の参照セルのうちの1つを介して固定電圧と電気的に結合される参照データ線と、複数のデータ線のうちのアクセス対象に指定された選択メモリセルと接続される1本の選択データ線と、参照データ線との通過電流差を増幅してデータ読出を行なうための信号増幅器とをさらに備え、データ読出時における各参照セルの通過電流は、選択メモリセルにおける記憶データにそれぞれ応じた2種類の通過電流の中間レベルに設定される。
【0044】
また好ましくは、複数のデータ線は、対応する第1のグループにおいてアクセストランジスタが対応する第1のゲート配線の電圧に応じてオン・オフする第1のデータ線と、対応する第1のグループにおいてアクセストランジスタが対応する第2のゲート配線の電圧に応じてオン・オフする第2のデータ線とに分類され、第1および第2のデータ線のうちの1本ずつの組は、データ線対を構成する。薄膜磁性体記憶装置は、複数のメモリセルと同一アレイ上において、第2の方向に沿って配置される複数の参照セルと、同一のデータ線対を構成する第1および第2のデータ線の通過電流差を増幅してデータ読出を行なうための信号増幅器とをさらに備える。複数のメモリセルのうちのアクセス対象に指定された選択メモリセルに対応するデータ線対を構成する第1および第2のデータ線は、選択メモリセルおよび複数の参照セルの1つの一方ずつを介して、固定電圧と電気的に結合される。データ読出時における各参照セルの通過電流は、記憶データにそれぞれ応じた選択メモリセルの2種類の通過電流の中間レベルに設定される。
【0045】
さらに好ましくは、各磁気抵抗素子は、記憶データに応じて第1および第2の電気抵抗のいずれかを有し、各参照セルは、磁気抵抗素子と同様に設計および作製されて、第1および第2の電気抵抗の一方に対応するデータを予め書込まれた抵抗素子と、参照ビット線および固定電圧の間に抵抗素子と直列に接続されて、アクセストランジスタと同様に設計および作製されるアクセス素子とを含む。薄膜磁性体記憶装置は、データ読出時において、参照セルおよび選択メモリセルの少なくとも一方と直列に接続される付加抵抗をさらに備え、付加抵抗の電気抵抗は、第1および第2の電気抵抗の差よりも小さい。
【0046】
特にこのような構成においては、付加抵抗は、ゲート電圧を調整可能な電界効果型トランジスタを有する。
【0047】
また好ましくは、磁気抵抗素子は、長辺方向および短辺方向を有する細長形状で形成され、複数のデータ線は、長辺方向および短辺方向のいずれかに沿って配置される。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお図中における同一符号は同一または相当部分を示すものとする。
【0049】
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に従う薄膜磁性体記憶装置におけるMTJメモリセルのレイアウト配置を説明する概念図である。
【0050】
図1を参照して、メモリアレイ2上において、複数のMTJメモリセルがX方向およびY方向に沿って行列状に連続配置される。図19と同様に、X方向に互いに隣接するメモリセル群ごとにメモリセル行に相当するグループが形成され、Y方向に互いに隣接するメモリセル群ごとにメモリセル列に相当するグループが形成される。
【0051】
実施の形態1に従うレイアウト配置では、MTJメモリセルのレイアウトが1行おきに反転される。したがって、これらの2種類のレイアウトを有するMTJメモリセルを、MTJメモリセル11および12でそれぞれ示すものとする。たとえば、図1における第2番目のメモリセル行(P−P′)においては、X方向に沿ってMTJメモリセル11が連続的に配置され、第3番目のメモリセル行(Q−Q´)においては、MTJメモリセル12がX方向に沿って連続的に配置される。
【0052】
図19と同様に示した構成と同様に、ビット線BLは、X方向に沿ってメモリセル行ごとに配置され、ディジット線DLは、Y方向に沿ってメモリセル列ごとに配置される。また、各MTJメモリセル11,12において、トンネル磁気抵抗素子TMRの長辺方向は、Y方向に沿うように配置される。
【0053】
一方、メモリセル列ごとに、Y方向に沿ってトランジスタゲート配線TGLA,TGLBが配置される。次に、MTJメモリセル11および12のレイアウトの相違点を、図1におけるP−P′断面図およびQ−Q′断面図を用いて説明する。
【0054】
図2は、図1におけるP−P′断面を示すMTJメモリセルの構造図である。
図2を参照して、MTJメモリセル11は、従来の技術で示したMTJメモリセル10と同様に、トンネル磁気抵抗素子TMRおよびアクセストランジスタATRを有する。MTJメモリセル11においては、アクセストランジスタATRは、ドレイン領域20およびソース領域25と、トランジスタゲート配線TGLAの直下領域においてドレイン領域20およびソース領域25の間に形成される基板領域27とを有する。基板領域27においては、ゲート電圧、すなわちトランジスタゲート配線TGLAの電圧に応じてチャネルが形成される。
【0055】
ディジット線DLおよびビット線BLは、図20に示した構造図と同様に、第1の金属配線層M1および第2の金属配線層M2にそれぞれ形成される。トンネル磁気抵抗素子TMRは、コンタクト部15を介してドレイン領域20と電気的に結合される。X方向に隣接するMTJメモリセル11の間において、アクセストランジスタATR同士は、トランジスタゲート配線TGLBの直下領域に形成される絶縁分離膜30を介して電気的に分離される。一般的に、絶縁分離膜30は、トランジスタゲート配線TGLAと基板領域27との間に形成されるゲート絶縁膜と同様に酸化膜で形成されるが、その酸化膜厚は当該ゲート絶縁膜に比較してかなり厚い。
【0056】
図3は、図1におけるQ−Q′断面を示すMTJメモリセルの構造図である。
図3を参照して、MTJメモリセル11とY方向に隣接して配置されるMTJメモリセル12においては、チャネルが形成される基板領域27が、トランジスタゲート配線TGLBの直下領域においてドレイン領域20およびソース領域25の間に形成される点と、アクセストランジスタATR同士を電気的に分離するための絶縁分離膜30が、トランジスタゲート配線TGLAの直下領域に形成される点とが、MTJメモリセル11のレイアウトと異なる。
【0057】
すなわち、同一のメモリセル列を形成するMTJメモリセル11および12の間において、Y方向に沿って配置された2本のトランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの一方ずつが、アクセストランジスタATRのゲートと結合される。すなわち、MTJメモリセル11においては、アクセストランジスタATRは、トランジスタゲート配線TGLAの電圧に応じてオン・オフし、MTJメモリセル12においては、アクセストランジスタATRは、トランジスタゲート配線TGLBの電圧に応じてオン・オフする。
【0058】
また、図2および図3に示された基板領域27は、チャネルを形成するために活性化処理される。活性化された領域の上では、トランジスタゲート配線TGLA,TGLBへは、基板領域27との間に形成されたゲート絶縁膜によって形成される容量が結合される。一方、下層に絶縁分離膜30が形成された領域では、トランジスタゲート配線TGLA,TGLBへは、絶縁分離膜30によって形成される容量が結合される。
【0059】
絶縁分離膜30およびゲート酸化膜の膜厚を考慮すると、絶縁分離膜30によってトランジスタゲート配線へ結合される容量は、基板領域(活性領域)上でゲート絶縁膜によってトランジスタゲート配線へ結合される容量よりも小さい。したがって、図1に示されるように、1行おきにトランジスタゲート配線TGLA,TGLBを、アクセストランジスタのゲートとして用い、その他の部分においては、トランジスタゲート配線の下層に絶縁分離膜30を形成することによって、トランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの配線容量を低減することができる。
【0060】
これにより、データ読出時におけるトランジスタゲート配線TGLA,TGLBの配線遅延を低減させて、選択メモリセルにおいてアクセストランジスタATRを高速にターンオンさせることができる。この結果、データ読出動作を高速化することができる。
【0061】
[実施の形態2]
実施の形態2においては、実施の形態1に従うレイアウトを有するMTJメモリセルとデータ読出に用いる参照セルとを同一のメモリアレイに配置する構成について説明する。
【0062】
図4は、実施の形態2に従うメモリアレイの構成を説明する概念図である。
図4を参照して、メモリアレイ2において、(n×2m)個のMTJメモリセルMCおよび(1×2m)個の参照セルRMCが、メモリセル行を共有するように、行列状に配置される。ここで、nおよびmは自然数である。
【0063】
共有された2m個のメモリセル行にそれぞれ対応して、X方向に沿ってビット線BLA1,BLB1〜BLAm,BLBmがそれぞれ配置される。以下においては、ビット線BLA1〜BLAmを単にビット線BLAとも総称し、ビット線BLB1〜BLBmを単にビット線BLBとも総称する。
【0064】
MTJメモリセルMCは、1行おきに、図2に示したMTJメモリセル11または図3に示したMTJメモリセル12と同様の配置レイアウトを有する。たとえば、ビット線BLAと接続されたMTJメモリセルの各々は、図2に示されたMTJメモリセル11と同一の配置レイアウトを有し、ビット線BLBと接続されたMTJメモリセルの各々は、図3に示されたMTJメモリセル12と同一の配置レイアウトを有する。
【0065】
1本ずつのビット線BLAおよびBLBは、ビット線対を形成する。たとえば、図4の構成においては、隣接する2本ずつのビット線によって、ビット線対BLP1〜BLPmが形成される。さらに、ビット線対BLP1〜BLPmにそれぞれ対応して、信号増幅回路SA1〜SAmが設けられる。以下においては、信号増幅回路SA1〜SAmを総称して単に信号増幅回路SAとも称する。また、ビット線対BLP1〜BLPmを単にビット線対BLPとも総称する。
【0066】
複数の参照セルRMCは、参照セル列50を構成するようにY方向に沿って配置される。すなわち、参照セル列50は、MTJメモリセル列とは独立である。
【0067】
MTJメモリセル列にそれぞれ対応して、Y方向に沿ってディジット線DL1〜DLmおよびトランジスタゲート配線TGLA1,TGLB1〜TGLAn,TGLBnが配置され、参照セル列50に対応して、トランジスタゲート配線TGLAr,TGLBrが配置される。以下においては、トランジスタゲート配線TGLA1〜TGLAnをトランジスタゲート配線TGLAとも総称し、トランジスタゲート配線TGLB1〜TGLBnをトランジスタゲート配線TGLBとも総称する。
【0068】
1行おきに、ビット線BLAと接続されるMTJメモリセル(図2に示したMTJメモリセル11と同様のレイアウト配置)のアクセストランジスタATRのゲートは、トランジスタゲート配線TGLAと結合され、ビット線BLBと接続されるMTJメモリセル(図3に示したMTJメモリセル12と同様のレイアウト配置)のアクセストランジスタATRのゲートは、トランジスタゲート配線TGLBと結合される。
【0069】
ビット線BLA1〜BLAmにそれぞれ接続される参照セルRMCの各々において、アクセス素子53のゲートは、トランジスタゲート配線TGLArに接続される。一方、ビット線BLB1〜BLBmにそれぞれ接続される参照セルRMCの各々において、アクセス素子53のゲートは、トランジスタゲート配線TGLBrに接続される。
【0070】
参照セルRMCの各々は、対応するビット線BLAまたはBLBと、固定電圧Vss(たとえば接地電圧)との間に直列に接続された抵抗素子52およびアクセス素子53を有する。アクセス素子53は、MTJメモリセル中のアクセストランジスタATRと同様に、電界効果型トランジスタで形成される。参照セルRMCは、ビット線BLA1,BLB1〜BLAm,BLBmのそれぞれに対応して1つずつ設けられる。参照セルRMCの電気抵抗Rrefは、各トンネル磁気抵抗素子TMRの記憶データに応じた2種類の電気抵抗RmaxおよびRminの中間値、好ましくは(Rmax+Rmin)/2に設定される。すなわち、データ読出時における参照セルRMCの通過電流は、MTJメモリセルの記憶データに応じた2種類の通過電流の中間レベルに設定される。
【0071】
たとえば、抵抗素子52を、MTJメモリセルMC内のトンネル磁気抵抗素子TMRと同様の設計とし、かつ電気抵抗Rminに対応する記憶データを予め書込んだ上で、アクセス素子53を構成するトランジスタのサイズをアクセストランジスタATRと異ならせたり、アクセス素子53のゲート電圧、すなわちトランジスタゲート配線TGLArおよびTGLBrのHレベル電圧を、通常のMTJメモリセルMCに対応するトランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBとは異なるレベルに設定することにより、このような特性の参照セルが実現される。抵抗素子52の記憶データを書換える必要がないため、参照セル列50に対応するディジット線は特に配置の必要がない。
【0072】
次に、図4に示したメモリアレイからのデータ読出動作について説明する。
たとえば、第1行・第1列に属するMTJメモリセルMC#1が選択メモリセルである場合には、ビット線BLA1〜BLAmおよびBLB1〜BLBmの各々が所定電圧に充電された後、選択メモリセルMC#1に対応するトランジスタゲート配線TGLA1がHレベルに活性化される。これにより、ビット線BLA1と固定電圧Vssとの間に、選択メモリセルMC#1のトンネル磁気抵抗素子TMRが接続される。さらに、ビット線BLA1とビット線対BLP1を構成するビット線BLB1に接続された参照セルRMCにおいてアクセス素子53がオンするように、トランジスタゲート配線TGLBrがHレベルに活性化される。
【0073】
これにより、ビット線BLA1には、トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗に応じた、すなわち選択メモリセルMC#1の記憶データレベルに応じた電流が流れる。一方、これと対をなすビット線BLB1には、参照セルRMCの電気抵抗Rrefに応じた電流が流れる。ビット線対BLP1に対応して設けられた信号増幅回路SA1は、ビット線BLA1およびBLB1の通過電流差を検知・増幅して、記憶データの読出を実行する。
【0074】
また、第2行・第1列に属するMTJメモリセルMC#2が選択メモリセルである場合には、ビット線BLA1〜BLAmおよびBLB1〜BLBmの各々が所定電圧に充電された後、選択メモリセルMC#2に対応するトランジスタゲート配線TGLB1がHレベルに活性化される。さらに、ビット線BLB1とビット線対BLP1を構成するビット線BLA1に接続された参照セルRMCにおいて、アクセス素子53がオンするように、トランジスタゲート配線TGLArがHレベルに活性化される。
【0075】
この結果、ビット線BLB1を選択メモリセルMC2#の記憶データに応じた電流が通過し、ビット線BLA1には参照セルRMCの電気抵抗Rrefに応じた電流が流される。したがって、ビット線対BLP1を構成するビット線BLA1およびBLB1のそれぞれの通過電流差を、信号増幅回路SA1によって検知・増幅することによって記憶データの読出を実行できる。
【0076】
このように、実施の形態2に従う構成においても、実施の形態1と同様のレイアウト配置を有するメモリセルが行列状に配置されているので、トランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの寄生容量を削減してデータ読出を高速化することができる。
【0077】
さらに、実施の形態2に従う構成においては、選択メモリセルと参照セルとがそれぞれ接続されたビット線間の通過電流差に応じて、いわゆる折返しビット線構成に基づいたデータ読出が実行できる。すなわち、参照セルが接続されるビット線と、選択メモリセルが接続されるビット線とは、同一メモリアレイ上に平行に配置されるので、ノイズの影響がこれらのビット線の双方にほぼ等しく現われる。したがって、データ読出マージンの大きい高精度のデータ読出を実現することができる。また、各ビット線対に対応して信号増幅回路SAを配置しているため、多数のメモリセルから並列にデータ読出を実行することも可能な構成となっている。
【0078】
[実施の形態2の変形例1]
図5は、実施の形態2の変形例1に従うメモリアレイの構成を説明する概念図である。
【0079】
図5を参照して、実施の形態2の変形例1に従う構成においては、複数の参照セルRMCは、通常のMTJメモリセルMCと同一のメモリアレイ2において、参照セル行51を構成するように、X方向に沿って配置される。参照セルRMCは、図4で説明したのと同様に実現され、直列に接続された抵抗素子52およびアクセス素子53を有する。
【0080】
実施の形態2の変形例1に従う構成においては、メモリアレイ2において、通常のMTJメモリセルMCと参照セルRMCとは、メモリセル列を共有するように、行列状に配置される。また、参照セル行51は、MTJメモリセル行とは独立である。
【0081】
共有されるn個のメモリセル列にそれぞれ対応して、Y方向に沿ってディジット線DL1〜DLnおよびトランジスタゲート配線TGLA1,TGLB1〜TGLAn,TGLBnが配置される。すなわちディジット線DL1〜DLnおよびトランジスタゲート配線TGLA1,TGLB1〜TGLAn,TGLBnの各々は、通常のMTJメモリセルMCおよび参照セルRMCの間で共有される。また、m個のMTJメモリセル行にそれぞれ対応してビット線BL1〜BLmがX方向に配置され、参照セル行51に対応して参照ビット線BLrがX方向に沿って配置される。
【0082】
図4に示した構成と同様に、1行おきに、MTJメモリセル中のアクセストランジスタATRのゲートは、トランジスタゲート配線TGLA,TGLBと交互に結合される。参照セルRMC中のアクセス素子53のゲートは、トランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの一方とそれぞれ接続される。
【0083】
信号増幅回路SA0は、ビット線BL1〜BLmに対して共通に設けられ、入力ノード間の通過電流差を検知・増幅する。信号増幅回路SA0の入力ノードの一方は、コラム選択ゲートCSG1〜CSGmをそれぞれ介してビット線BL1〜BLmと接続される。また、信号増幅回路SA0の入力ノードの他方は、コラム選択ゲートCSGrを介して参照ビット線BLrと接続される。
【0084】
コラム選択ゲートCSG1〜CSGnは、コラム選択信号CS1〜CSmにそれぞれ応答してオン・オフし、コラム選択ゲートCSGrはコラム選択信号CSrに応答してオン・オフする。データ読出時には、コラム選択信号CS1〜CSmのうちのいずれか1個がアドレス信号に応じてHレベルに活性化される。また、これと並列にコラム選択信号CSrもHレベルに活性化されて、コラム選択ゲートCSGrがオンする。さらに、選択メモリセルに対応する、トランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBがHレベルに活性化される。
【0085】
たとえば、第1行・第1列のMTJメモリセルがMC1#がアクセス対象に選択された場合には、ビット線BL1〜BLmおよび参照ビット線BLrが所定電圧に充電された後、トランジスタゲート配線TGLA1,TGLB1がHレベルに活性化されるとともに、コラム選択信号CS1およびCSrがHレベルに活性化される。したがって、アクセストランジスタATRのオンに応答してトンネル磁気抵抗素子TMRを介して固定電圧Vss(接地電圧)にプルダウンされたビット線BL1と、参照セルRMCを介して固定電圧Vssにプルダウンされた参照ビット線BLrとが、信号増幅回路SA0の入力ノードへ接続される。この結果、信号増幅回路SA0は、参照ビット線BLrおよび選択メモリセルに対応するビット線BL1の通過電流差に応じて、選択メモリセルの記憶データを読出すことができる。
【0086】
このように、実施の形態2の変形例1に従う構成においても、MTJメモリセルは実施の形態1と同様のレイアウト配置を有するので、トランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの寄生容量を削減してデータ読出を高速化することができる。また、信号増幅回路SA0が複数のビット線BL1〜BLm間で共有されることから、1ビットのデータ読出を実行するための構成として、省レイアウト化を図ることができる。
【0087】
[実施の形態2の変形例2]
図6は、実施の形態2の変形例2に従うメモリアレイの構成を説明する概念図である。
【0088】
図6を参照して、実施の形態2の変形例2に従う構成においては、図4に示した実施の形態2に従う構成と比較して、信号増幅回路が、複数のビット線対BLP1〜BLPmの間で共有される点が異なる。すなわち、信号増幅回路SA1〜SAmに代えて、これらのビット線対で共有される信号増幅回路SA0が配置され、信号増幅回路SA0の入力ノードは、データ線対DSPを形成する相補のデータ線DSAおよびDSBとそれぞれ接続される。
【0089】
さらに、データ線対DSPとビット線対BLP1〜BLPmの間には、コラム選択ゲートCSG1〜CSGmがそれぞれ設けられる。たとえば、コラム選択ゲートCSG1は、データ線DSAおよびビット線BLA1の間に電気的に結合されるトランジスタスイッチと、データ線DSBとビット線BLB1との間に電気的に結合されるトランジスタスイッチとを有する。これらのトランジスタスイッチのゲートには、コラム選択信号CS1が入力される。その他のビット線対BLP2〜BLPmに対しても、同様の構成のコラム選択ゲートCSG2〜CSGmがそれぞれ配置される。
【0090】
データ読出時には、コラム選択信号CS1〜CSmのうちの選択メモリセルに対応する1つがHレベルに活性化され、さらに、図4で説明したように、MTJメモリセルに対応して設けられるトランジスタゲート配線TGLA,TGLBおよび参照セル列50に対応して設けられるトランジスタゲート配線TGLAr,TGLBrが選択的にHレベルに活性化される。
【0091】
これにより、折返し型ビット線構成に基づいて、選択メモリセルの通過電流と参照セルの通過電流との通過電流差を、信号増幅回路SA0によって増幅して選択メモリセルからのデータ読出を実行することができる。このように、実施の形態2の変形例2に従う構成においては、実施の形態2と同様の折返し型ビット線構成によって、高速かつ読出マージンの高いデータ読出動作を実行することができる。また、1ビットのデータを出力するために必要な信号増幅回路の個数を削減できるので、チップ面積を抑制することが可能となる。
【0092】
また、図2および図3の断面図に示された、アクセストランジスタATR中の固定電圧Vss(接地電圧)と結合されるソース領域25は、メモリアレイ2上においては、Y方向に延在して形成することができる。すなわち、同一のメモリセル列に対応するアクセストランジスタATR中のソース領域25同士を電気的に結合することによって、ソース領域25を固定電圧Vss(たとえば接地電圧)を伝達するためのソース線として直接用いることができる。この際に、当該ソース線については、金属化合物を用いて、具体的にはCoSi等のシリサイド化合物によってサリサイド構造化して、低電気抵抗化が図られる。
【0093】
この結果、図4および図6に示したメモリアレイ構成において、アクセストランジスタATRのソース領域25を固定電圧Vss(接地電圧)に固定するための新たな金属配線を設けることなく、データ読出を高速に実行することができる。言い換えれば、ソース線の電気抵抗が高いと、データ読出を高速化するためには、ソース領域25の各々および固定電圧Vssと結合されたシャント用の金属配線を新たに配置する必要が生じる。
【0094】
また、図5に示したメモリアレイ構成において、アクセストランジスタATRのソース領域25を固定電圧Vss(接地電圧)に固定するための新たな金属配線を設けることなく、データ読出マージンを広くできる。言換えれば、ソース線の電気抵抗が高いと、参照セルRMCおよび選択メモリセルを含む電流経路上のそれぞれにおいて、ソース線部分の電気抵抗が異なってしまうため、データ読出マージンを確保するためには、ソース領域25の各々および固定電圧Vssと結合されたシャント用の金属配線を新たに配置する必要が生じる。
【0095】
[実施の形態3]
実施の形態2に示した参照セルの構成は、少なくともアクセス素子において、トランジスタサイズの設計や、ターンオン時のゲート電圧を通常のMTJメモリセル中のアクセストランジスタとは異なるものとする必要があった。実施の形態3においては、参照セルRMCについて、その構成およびアクセス素子のオン・オフ制御を通常のMTJメモリセルMCと同様とすることが可能なデータ読出構成について説明する。
【0096】
図7から図9は、実施の形態3に従うデータ読出構成を示す回路図である。図7から図9においては、図5に示したような、参照セルRMCをX方向に沿って参照セル行を形成するように配置するメモリアレイ構成において、選択メモリセルMC#の通過電流経路と、参照セルRMCの通過電流経路とを比較するために必要な部分の構成のみが代表的に示されている。
【0097】
図7を参照して、選択メモリセルMC♯においては、対応するトランジスタゲート配線TGLA(もしくはTGLB)の活性化に応答して、アクセストランジスタATRがオンする。この結果、対応するビット線BL♯(以下、「選択ビット線」とも称する)は、トンネル磁気抵抗素子(電気抵抗RmaxもしくはRmin)を介して固定電圧Vss(接地電圧)にプルダウンされる。一方、参照セルRMCにおいて、対応するトランジスタゲート配線TGLBrのHレベルの活性化に応答して、アクセス素子53がターンオンする。これにより、参照ビット線BLrは、抵抗素子52を介して固定電圧Vss(接地電圧)へプルダウンされる。
【0098】
ここで、抵抗素子52およびアクセス素子53は、MTJメモリセルMC中のトンネル磁気抵抗素子TMRおよびアクセストランジスタATRとそれぞれ同様に設計および作製され、抵抗素子52には、電気抵抗Rmin対応する記憶データが書込まれる。さらに、アクセス素子53をターンオンさせるためのトランジスタゲート配線TGLArおよびTGLBrのHレベル電圧は、アクセストランジスタATRをターンオンさせるためのトランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBのHレベル電圧と同レベルに設定される。
【0099】
選択メモリセルに対応するコラム選択信号CSおよびCSrの活性化に応答して、コラム選択ゲートCSGおよびCSGrがオンするので、選択ビット線BL♯および参照ビット線BLrは、信号増幅回路SAの入力ノードと電気的に結合される。ここで、参照ビット線BLrと信号増幅回路SAとの間には、参照ビット線BLrに直列に付加抵抗60が接続される。付加抵抗60は、ΔR(ΔR=Rmax−Rmin)よりも小さい、好ましくはΔR/2の電気抵抗を有する。
【0100】
したがって、上述したように参照セルRMCを通常のメモリセルMCと同様に設計・製作および制御しても、参照セルRMCの通過電流を、選択メモリセルMC♯の記憶データに応じた2種類の通過電流の中間レベルに設定することができる。この結果、MTJメモリセルと同様に製造可能な、すなわち製造工程や設計の変更を招くことなく製造可能な参照セルを用いて、図5に示したのと同様のデータ読出動作を実行することができる。
【0101】
また、図8に示されるように、付加抵抗60を、ゲートに制御電圧Vrを受ける電界効果型トランジスタ65で形成することも可能である。このような電界効果型トランジスタ65は、制御電圧Vrに応じて電気抵抗の微調整が可能な可変抵抗素子として用いることができる。この結果、図7に従う構成で享受される効果に加えて、メモリセルMCおよび参照セルRMCにおける製造時の実績ばらつきを反映して、付加抵抗60の電気抵抗を正確に設計値(たとえば、ΔR/2)に設定することが可能となる。
【0102】
あるいは、図9に示されるように、付加抵抗60を選択ビット線BL♯に対して直列に接続する構成とすることも可能である。この構成では、参照セル中の抵抗素子52(トンネル磁気抵抗素子TMRと同様)へは、電気抵抗Rmaxに対応する記憶データが書込まれる。
【0103】
この結果、選択ビット線BL♯に直列に接続される電気抵抗、すなわち選択メモリセルMC#中のトンネル磁気抵抗素子TMRと付加抵抗60の電気抵抗の和が、Rmin+ΔR/2またはRmax+ΔR/2のいずれかとなる。これに対して、参照ビット線BLrに直列に接続される電気抵抗、すなわち抵抗素子52の電気抵抗は、Rmax(Rmin+ΔR/2<Rmax<Rmax+ΔR/2)である。したがって、図9の構成においても、図7および図8の構成と同様に、選択ビット線BL♯および参照ビット線BLrの通過電流差を検知・増幅して、選択メモリセルからのデータ読出を実行できる。
【0104】
なお、図9に示された付加抵抗60を、図8に示した構成と同様に、制御電圧を微調整可能な電界効果型トランジスタによって構成することも可能である。
【0105】
[実施の形態3の変形例]
実施の形態3の変形例においては、実施の形態3と同様の構成を、図4および図6に示したような、折返し型ビット線構成に基づいてデータ読出を実行するメモリアレイに適用した場合の回路構成について説明する。
【0106】
図10は、実施の形態3の変形例に従うデータ読出構成を示す回路図である。図10においても、選択メモリセルMC#の通過電流経路と、参照セルRMCの通過電流経路とを比較するために必要な部分の構成のみが代表的に示されている。
【0107】
図10を参照して、実施の形態3の変形例に従う構成においても、参照セルRMCを構成する抵抗素子52およびアクセス素子53は、通常のメモリセルMC中のアクセストランジスタATRおよびトンネル磁気抵抗素子TMRとそれぞれ同様に設計・製作および制御される。抵抗素子52には、電気抵抗Rminに対応する予め記憶データが書込まれる。
【0108】
既に説明したように、選択メモリセルMC♯は、ビット線BLAおよびBLBの一方と接続され、これに対応する参照セルRMCは、ビット線BLAおよびBLBの他方と接続される。図10においては、一例として選択メモリセルMC#がビット線BLAと接続される例について示している。
【0109】
ビット線BLAおよびBLBと信号増幅回路SAとの間には、コラム選択ゲートCSG♯が設けされる。同様のコラム選択ゲートCSG♯は、各ビット線対BLPに対応して設けられる。コラム選択ゲートCSG♯は、ビット線BLAおよびノードN1の間に電気的に結合されるトランジスタスイッチ70と、ビット線BLAおよびノードN2の間に電気的に結合されるトランジスタスイッチ71と、ビット線BLBおよびノードN2の間に電気的に結合されるトランジスタスイッチ72と、ビット線BLBおよびノードN1の間に電気的に結合されるトランジスタスイッチ73とを有する。トランジスタスイッチ70および72の各ゲートにはコラム選択信号CSAが入力され、トランジスタスイッチ71および73の各ゲートにはコラム選択信号CSBが入力される。
【0110】
さらに、ノードN2と信号増幅回路SAの入力ノードの一方との間には、付加抵抗60が接続される。これにより、図10に示すように選択メモリセルMC♯がビット線BLAと接続されている場合には、コラム選択信号CSAをHレベルに活性化することにより、ビット線BLAが信号増幅回路SAの入力ノードと直接接続される一方で、参照セルRMCに接続されたビット線BLBは、付加抵抗60が間に直列に接続された状態で信号増幅回路SAの入力ノードと接続される。
【0111】
したがって、信号増幅回路SAの入力ノードで検知されるビット線BLAおよびBLBの通過電流差は、図7に示される構成における、選択ビット線BL♯および参照ビット線BLrの間の通過電流差と同様である。この結果、折返し型ビット線構成においても、実施の形態3と同様の効果を享受することが可能である。
【0112】
なお、図10に従う構成において、付加抵抗60を、図9に従う構成と同様に、ノードN1側に接続する構成とすることもできる。この場合には、抵抗素子52には、電気抵抗Rmaxに対応する記憶データが書込まれる。
【0113】
また、図11に示されるように、ノードN1およびN2と信号増幅回路SAの入力ノードとの間に、付加抵抗として作用する電界効果型トランジスタ75および76をそれぞれ接続する構成としてもよい。トランジスタ75および76のゲートには、独立の制御電圧VAおよびVBがそれぞれ入力される。
【0114】
さらに、図11に従う構成においては、コラム選択ゲートCSGが、図10に示したコラム選択ゲートCSG♯に代えて配置される。すなわちコラム選択ゲートCSGは、ビット線BLAおよびノードN1の間に接続されたトランジスタスイッチと、ビット線BLBおよびノードN2の間に接続されたトランジスタスイッチとを有し、両者のゲートには共通のコラム選択信号CSが入力される。したがって、図11に従う構成においては、図10に従う構成と比較して、コラム選択ゲートの構成を簡素化できる。
【0115】
制御電圧VAおよびVBは、付加抵抗として作用するトランジスタ75および76の電気抵抗差がΔR/2になるように、互いに異なる電圧に設定される。たとえば、参照セルRMC中の抵抗素子52の電気抵抗がRminに設定され、選択メモリセルMC#がビット線BLAと接続される場合には、制御電圧は、VA>VBの範囲で、トランジスタ76の電気抵抗がトランジスタ75の電気抵抗よりもΔR/2大きくなるように設定される。
【0116】
反対に、選択メモリセルMC#がビット線BLBと接続される場合には、制御電圧は、VB>VAの範囲で、トランジスタ75の電気抵抗がトランジスタ76の電気抵抗よりもΔR/2大きくなるように設定される。
【0117】
このように、図11に従う構成においては、図10に従う構成と比較して、コラム選択ゲートの構成が簡素化されることに加え、MTJメモリセルMCおよび参照セルRMCの製造後の電気抵抗の実績値に合わせて、適正な参照セルの通過電流が得られるように微調整を行なうことが可能である。
【0118】
[実施の形態4]
実施の形態4においては、実施の形態1に従うレイアウト配置のアレンジについて説明する。
【0119】
図12は、実施の形態4に従うメモリセルのレイアウト配置を説明するための概念図である。
【0120】
図12(a)は、図21に示した、従来の技術に従うメモリセルのレイアウト配置に対応する。すなわち、メモリアレイは、同一のレイアウト配置を有するMTJメモリセル10をX方向およびY方向に連続的に配置することにより構成されている。すなわち、Y方向に沿って配置されるトランジスタゲート配線TGL(ワード線WL)は、Y方向に隣接するMTJメモリセル10の各々において、アクセストランジスタのゲートと接続される。
【0121】
図12(b)には、実施の形態1に従うレイアウト配置が示される。すなわち、1行おきに、MTJメモリセル11およびMTJメモリセル12が、X方向に沿って連続的に配置されている。したがって、Y方向に隣接するMTJメモリセル間ではレイアウトが反転されている。このため、同一のメモリセル列に対応して設けられた2本のトランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの一方ずつが、アクセストランジスタのゲートと接続されるので、トランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの各々は、図12(a)に示したトランジスタゲート配線TGLよりもその配線容量が小さくなる。
【0122】
図12(c)には、実施の形態4に従うレイアウト配置が示される。実施の形態4に従う構成においては、MTJメモリセルのレイアウトは、2行おきに反転される。すなわち、図12(c)に示されるように、先頭のメモリセル行がMTJメモリセル11に相当するレイアウト配置を有する場合には、第2行および第3行には、MTJメモリセル12がX方向に連続して配置される。さらに、その次の第4行および第5行(図示せず)においては、再びMTJメモリセル11に相当するレイアウト配置を有するメモリセル群が、X方向に沿って連続的に配置される。
【0123】
図12(c)に従うレイアウト配置においては、MTJメモリセル11が連続的に配置されたメモリセル行と、MTJメモリセル12が連続的に配置されたメモリセル行とが1つの組80を形成するように配置される。そして、図4に示されたビット線対BLPは、これらの組80ごとに配置される。
【0124】
このように、2行ごとにMTJメモリセルのレイアウト配置を反転する構成としても、実施の形態1から3に示した構成と同様に、高速かつ高精度のデータ読出を実行することができる。
【0125】
[実施の形態5]
実施の形態5においては、MTJメモリセルのレイアウト配置の他の例を示す。
【0126】
図13は、実施の形態5に従うMTJメモリセルのレイアウト配置を説明する概念図である。
【0127】
図13を参照して、実施の形態5に従う構成においては、実施の形態1に従うレイアウト配置と比較して、トンネル磁気抵抗素子TMRがX方向とY方向とを入換えて配置される点が異なる。すなわち、トンネル磁気抵抗素子TMRは、その長辺方向がX方向に沿い、短辺方向がY方向に沿うように配置される。
【0128】
これに伴い、図1に示したMTJメモリセル11および12は、MTJメモリセル13および14にそれぞれ置換される。すなわち、1行ごとにMTJメモリセルの配置レイアウトは反転されて、MTJメモリセル13がX方向に連続的に配置されるメモリセル行と、MTJメモリセル14がX方向に連続的に配置されるメモリセル行とが交互に形成される。あるいは、実施の形態4に従う構成と同様に、2行おきにMTJメモリセルのレイアウトを反転する構成としてもよい。
【0129】
図14は、図13におけるP−P′断面を示すMTJメモリセルの構造図である。
【0130】
図14を参照して、実施の形態5に従うMTJメモリセル13は、図2に示したMTJメモリセル11と同様の構造を有する。すなわち、MTJメモリセル13とMTJメモリセル11とは、トンネル磁気抵抗素子TMRの配置方向(長辺方向および短辺方向)が入換えられたのみで、その他の部分の接続関係については同様である。したがって、これらの接続関係についての詳細な説明は繰返さない。
【0131】
なお、図示しないがMTJメモリセル14の構造も、図3に示したMTJメモリセル12の構造と同様であり、トンネル磁気抵抗素子TMRの配置方向のみが入換えられたものである。
【0132】
このように、MTJメモリセル13においては、トランジスタゲート配線TGLBの下層に膜厚の厚い絶縁分離膜30が形成され、MTJメモリセル14においては、もう一方のトランジスタゲート配線TGLAの下層に絶縁分離膜30が形成されているので、トランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの各々の配線容量が抑制される。
【0133】
すなわち、MTJメモリセル13においては、図1に示したMTJメモリセル11と同様に、Y方向に沿って配置された2本のトランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBのうちの一方TGLAに応じてアクセストランジスタATRがオン・オフする。これに対して、MTJメモリセル14においては、図1に示したMTJメモリセル12と同様に、2本のトランジスタゲート配線TGLAおよびTGLBのうちの他方TGLBに応じてアクセストランジスタATRがオン・オフする。
【0134】
再び図13を参照して、実施の形態4に従う構成においては、トンネル磁気抵抗素子TMRにおける磁化容易軸(EA)と磁化困難軸(HA)とが実施の形態1に従うレイアウト配置と入換えられる。したがって、X方向に沿ったビット線BLに対しては、書込対象となるメモリセル行を指定するための一定方向のデータ書込電流が選択的に供給され、Y方向に沿ったビット線BLに対しては、書込データのレベルに応じた方向のデータ書込電流が選択的に供給される。
【0135】
実施の形態5に従うMTJメモリセル13および14は、実施の形態1に従うMTJメモリセル11および12と比較して、セルの縦方向(Y方向)の長さを短くすることができるので、そのセルサイズを縮小することができる。一般的なデザインルールによれば、従来の技術もしくは実施の形態1に従うMTJメモリセル10,11,12においては、細長形状のトンネル磁気抵抗素子TMRを縦長に置くことにより、そのセルサイズが15F2であったのに対し、実施の形態5に従うMTJメモリセル13および14においては、そのセルサイズを、14F2に改善することができる。ここで、Fは、最小配線ピッチを示すものとする。この結果、データ読出動作の高速化に加えて、さらにセルサイズの縮小によるチップ面積の削減を図ることが可能である。
【0136】
なお、実施の形態5に従うMTJメモリセル13および14を、実施の形態2から4およびこれらの変形例と組合せて適用することも可能である。
【0137】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0138】
【発明の効果】
請求項1記載の薄膜磁性体記憶装置は、第2の方向に沿って互いに隣接するメモリセル間で1本のゲート配線が共有される構成と比較して、第1および第2のゲート配線の配線容量を低減できる。したがって、アクセス対象となった選択メモリセルにおいてアクセストランジスタATRを高速にターンオンさせることができるので、データ読出動作を高速化することができる。
【0140】
請求項2記載の薄膜磁性体記憶装置は、選択メモリセルと接続されたデータ線および、メモリセルと同一アレイ上に配置された参照セルと接続された参照データ線の通過電流差に基づいて、データ読出が実行できる。この結果、データ読出を高精度化できる。さらに、各参照セルと各メモリセルとの電気抵抗値を同様としても、両者の通過電流差に基づいてデータ読出を実行できるので、各参照セルを各メモリセルと同様に設計・作製および制御することができる。すなわち、製造工程や設計の変更を招くことなく参照セルを製造できる。
【0141】
請求項3記載の薄膜磁性体記憶装置は、データ線対を形成する、選択メモリセルと接続されたデータ線および参照セルと接続されたデータ線の通過電流差に応じて、いわゆる折返しビット線構成に基づいたデータ読出が実行できる。この結果、ノイズが読出マージンに与える悪影響を抑制して、高精度のデータ読出を実行できる。さらに、各参照セルと各メモリセルとの電気抵抗値を同様としても、両者の通過電流差に基づいてデータ読出を実行できるので、各参照セルを各メモリセルと同様に設計・作製および制御することができる。すなわち、製造工程や設計の変更を招くことなく参照セルを製造できる。
【0143】
請求項に記載の薄膜磁性体記憶装置は、付加抵抗の電気抵抗を制御電圧に応じて調整できる。したがって、請求項2,3に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、メモリセルおよび参照セルの製造後の電気抵抗の実績値に合わせて、適正な参照セルの通過電流が得られるように微調整を行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に従う薄膜磁性体記憶装置におけるMTJメモリセルのレイアウト配置を説明する概念図である。
【図2】 図1におけるP−P′断面を示すMTJメモリセルの構造図である。
【図3】 図1におけるQ−Q′断面を示すMTJメモリセルの構造図である。
【図4】 実施の形態2に従うメモリアレイの構成を説明する概念図である。
【図5】 実施の形態2の変形例1に従うメモリアレイの構成を説明する概念図である。
【図6】 実施の形態2の変形例2に従うメモリアレイの構成を説明する概念図である。
【図7】 実施の形態3に従うデータ読出構成の第1の例を示す回路図である。
【図8】 実施の形態3に従うデータ読出構成の第2の例を示す回路図である。
【図9】 実施の形態3に従うデータ読出構成の第3の例を示す回路図である。
【図10】 実施の形態3の変形例に従うデータ読出構成の第1の例を示す回路図である。
【図11】 実施の形態3の変形例に従うデータ読出構成の第2の例を示す回路図である。
【図12】 実施の形態4に従うMTJメモリセルのレイアウト配置を説明する概念図である。
【図13】 実施の形態5に従うMTJメモリセルのレイアウト配置を説明する概念図である。
【図14】 図13におけるP−P′断面を示すMTJメモリセルの構造図である。
【図15】 MTJメモリセルのデータ記憶原理を説明する概念図である。
【図16】 データ書込動作時にMTJメモリセルへ印加されるデータ書込磁界を説明する概念図である。
【図17】 MTJメモリセルで構成されたメモリセルアレイにおけるデータ書込配線の配置を示す概念図である。
【図18】 MTJメモリセルからのデータ読出構成を説明する概念図である。
【図19】 1個のトンネル磁気抵抗素子TMRおよび1個のアクセストランジスタから構成されるMTJメモリセルの従来のレイアウトを説明する概念図である。
【図20】 図19におけるP−P′断面を示す構造図である。
【図21】 図19に示したMTJメモリセルを行列状に配置したメモリアレイの一部分を示す概念図である。
【図22】 図21におけるP−P′断面およびQ−Q′断面を示す構造図である。
【符号の説明】
2 メモリアレイ、11,12,13,14,MC MTJメモリセル、15コンタクト部、20 ドレイン領域、25 ソース領域、27 基板領域、30 絶縁分離膜、50 参照セル列、51 参照セル行、52 抵抗素子、53アクセス素子、60 付加抵抗、65,75,76 電界効果型トランジスタ、ATR アクセストランジスタ、BL,BLA,BLB ビット線、BLP ビット線対、BLr 参照ビット線、DL ディジット線、RMC 参照セル、SA 信号増幅回路、TGLA,TGLB,TGLAr,TGLBr トランジスタゲート配線、TMR トンネル磁気抵抗素子、VA,VB,Vr 制御電圧。

Claims (4)

  1. 第1および第2の方向に沿って行列状に配置され、前記第1の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第1のグループが形成され、前記第2の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第2のグループが形成される複数のメモリセルと、
    前記第1の方向に沿って、各々が前記第1のグループごとに設けられる複数のデータ線と、
    前記第2の方向に沿って設けられ、各々が前記第2のグループごとに設けられる複数の第1および第2ゲート配線とを備え、
    各前記メモリセルは、
    磁気的に書込まれた記憶データに応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗素子と、
    データ読出時に、対応するデータ線および固定電圧の間に前記磁気抵抗素子を電気的に結合するためのアクセストランジスタとを含み、
    各前記アクセストランジスタは、対応する第1および第2のゲート配線のうちの前記第1のグループごとに予め定められる所定の一方のゲート配線の電圧に応じてオンおよびオフし、
    前記所定の一方のゲート配線は、隣接する2個ずつの前記第1のグループごとに交互に定められる、薄膜磁性体記憶装置。
  2. 薄膜磁性体記憶装置であって、
    第1および第2の方向に沿って行列状に配置され、前記第1の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第1のグループが形成され、前記第2の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第2のグループが形成される複数のメモリセルと、
    前記第1の方向に沿って、各々が前記第1のグループごとに設けられる複数のデータ線と、
    前記第2の方向に沿って設けられ、各々が前記第2のグループごとに設けられる複数の第1および第2ゲート配線とを備え、
    各前記メモリセルは、
    磁気的に書込まれた記憶データに応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗素子と、
    データ読出時に、対応するデータ線および固定電圧の間に前記磁気抵抗素子を電気的に結合するためのアクセストランジスタとを含み、
    各前記アクセストランジスタは、対応する第1および第2のゲート配線のうちの前記第1のグループごとに予め定められる所定の一方のゲート配線の電圧に応じてオンおよびオフし、
    前記薄膜磁性体記憶装置は、
    前記複数のメモリセルと同一アレイ上において、前記第1の方向に沿って配置される複数の参照セルと、
    前記データ読出時に、前記複数の参照セルのうちの1つを介して前記固定電圧と電気的に結合される参照データ線と、
    前記複数のデータ線のうちのアクセス対象に指定された選択メモリセルと接続される1本の選択データ線と、前記参照データ線との通過電流差を増幅してデータ読出を行なうための信号増幅器とをさらに備え、
    前記データ読出時における各前記参照セルの通過電流は、前記選択メモリセルにおける前記記憶データにそれぞれ応じた2種類の通過電流の中間レベルに設定され
    各前記磁気抵抗素子は、記憶データに応じて第1および第2の電気抵抗のいずれかを有し、
    各前記参照セルは、
    前記磁気抵抗素子と同様に設計および作製されて、前記第1および第2の電気抵抗の一方に対応するデータを予め書込まれた抵抗素子と、
    前記参照ビット線および前記固定電圧の間に前記抵抗素子と直列に接続されて、前記アクセストランジスタと同様に設計および作製されるアクセス素子とを含み、
    前記薄膜磁性体記憶装置は、データ読出時において、前記参照セルおよび前記選択メモリセルの少なくとも一方と直列に接続される付加抵抗をさらに備え、
    前記付加抵抗の電気抵抗は、前記第1および第2の電気抵抗の差よりも小さい、薄膜磁性体記憶装置。
  3. 薄膜磁性体記憶装置であって、
    第1および第2の方向に沿って行列状に配置され、前記第1の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第1のグループが形成され、前記第2の方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第2のグループが形成される複数のメモリセルと、
    前記第1の方向に沿って、各々が前記第1のグループごとに設けられる複数のデータ線と、
    前記第2の方向に沿って設けられ、各々が前記第2のグループごとに設けられる複数の第1および第2ゲート配線とを備え、
    各前記メモリセルは、
    磁気的に書込まれた記憶データに応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗素子と、
    データ読出時に、対応するデータ線および固定電圧の間に前記磁気抵抗素子を電気的に結合するためのアクセストランジスタとを含み、
    各前記アクセストランジスタは、対応する第1および第2のゲート配線のうちの前記第1のグループごとに予め定められる所定の一方のゲート配線の電圧に応じてオンおよびオフし、
    前記複数のデータ線は、対応する前記第1のグループにおいて前記アクセストランジスタが前記対応する第1のゲート配線の電圧に応じてオン・オフする第1のデータ線と、対応する前記第1のグループにおいて前記アクセストランジスタが前記対応する第2のゲート配線の電圧に応じてオン・オフする第2のデータ線とに分類され、
    前記第1および第2のデータ線のうちの1本ずつの組は、データ線対を構成し、
    前記薄膜磁性体記憶装置は、
    前記複数のメモリセルと同一アレイ上において、前記第2の方向に沿って配置される複数の参照セルと、
    同一の前記データ線対を構成する前記第1および第2のデータ線の通過電流差を増幅してデータ読出を行なうための信号増幅器とをさらに備え、
    前記複数のメモリセルのうちのアクセス対象に指定された選択メモリセルに対応するデータ線対を構成する第1および第2のデータ線は、前記選択メモリセルおよび前記複数の参照セルの1つの一方ずつを介して、前記固定電圧と電気的に結合され、
    前記データ読出時における各前記参照セルの通過電流は、前記記憶データにそれぞれ応じた前記選択メモリセルの2種類の通過電流の中間レベルに設定され
    各前記磁気抵抗素子は、記憶データに応じて第1および第2の電気抵抗のいずれかを有し、
    各前記参照セルは、
    前記磁気抵抗素子と同様に設計および作製されて、前記第1および第2の電気抵抗の一方に対応するデータを予め書込まれた抵抗素子と、
    前記参照ビット線および前記固定電圧の間に前記抵抗素子と直列に接続されて、前記アクセストランジスタと同様に設計および作製されるアクセス素子とを含み、
    前記薄膜磁性体記憶装置は、データ読出時において、前記参照セルおよび前記選択メモリセルの少なくとも一方と直列に接続される付加抵抗をさらに備え、
    前記付加抵抗の電気抵抗は、前記第1および第2の電気抵抗の差よりも小さい、薄膜磁性体記憶装置。
  4. 前記付加抵抗は、ゲート電圧を調整可能な電界効果型トランジスタを有する、請求項2または3に記載の薄膜磁性体記憶装置。
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