JP2003281880A - 薄膜磁性体記憶装置 - Google Patents

薄膜磁性体記憶装置

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JP2003281880A JP2002085700A JP2002085700A JP2003281880A JP 2003281880 A JP2003281880 A JP 2003281880A JP 2002085700 A JP2002085700 A JP 2002085700A JP 2002085700 A JP2002085700 A JP 2002085700A JP 2003281880 A JP2003281880 A JP 2003281880A
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  • Computer Hardware Design (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速かつ高精度なデータ読出を実現するため
のレイアウト配置を有する薄膜磁性体記憶装置を提供す
ることである。 【解決手段】 メモリアレイ2上において、Y方向に沿
って互いに反転されたレイアウトを有するMTJメモリ
セル11および12が1行おきに配置される。メモリセ
ル列ごとに、Y方向に沿ってトランジスタゲート配線T
GLA,TGLBが配置される。MTJメモリセル11
において、アクセス素子として設けられるトランジスタ
のゲートはトランジスタゲート配線TGLAと接続さ
れ、MTJメモリセル12おいて、アクセス素子として
設けられるトランジスタのゲートはトランジスタゲート
配線TGLBと接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄膜磁性体記憶
装置に関し、より特定的には、磁気トンネル接合(MT
J:Magnetic Tunnel Junction)を有するメモリセルを
備えた薄膜磁性体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低消費電力で不揮発的なデータの
記憶が可能な記憶装置として、MRAM(Magnetic Ran
dom Access Memory)デバイスが注目されている。MR
AMデバイスは、半導体集積回路に形成された複数の薄
膜磁性体を用いて不揮発的なデータ記憶を行ない、薄膜
磁性体などに対してランダムアクセスが可能な記憶装置
である。
【0003】図15は、磁気トンネル接合を有するメモ
リセル(以下、単に「MTJメモリセル」とも称する)
のデータ記憶原理を説明する概念図である。
【0004】図15を参照して、MTJメモリセルは、
磁性体の磁化方向によって物質の電気抵抗が変化するM
R(Magneto-Resistive)効果を有するトンネル磁気抵
抗素子TMRを含む。トンネル磁気抵抗素子TMRは、
常温でも顕著なMR効果が得られ、高いMR比(磁化方
向に応じた電気抵抗比)を有することが特徴である。
【0005】トンネル磁気抵抗素子TMRは、強磁性体
膜201,202と、絶縁膜(トンネル膜)203とを
含む。トンネル磁気抵抗素子TMRでは、強磁性体膜2
01,202に挟まれた絶縁膜203を流れるトンネル
電流の大きさが、強磁性体膜201,202の磁化方向
によって定められた電子のスピンの向きにより変化す
る。強磁性体膜201,202内のスピン電子が取り得
る状態数は、磁化方向によって異なるため、強磁性体膜
201および202の磁化方向が同じである場合にはト
ンネル電流は大きくなり、両者の磁化方向が逆方向であ
る場合にはトンネル電流が小さくなる。
【0006】この現象を利用して、強磁性体膜201の
磁化方向を固定する一方で、強磁性体膜202の磁化方
向を記憶データに応じて変化させることにより、トンネ
ル膜203を流れるトンネル電流の大きさ、すなわちト
ンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗を検出することに
よって、当該トンネル磁気抵抗素子TMRを、1ビット
のデータ記憶を実行するメモリセルとして用いることが
できる。強磁性体膜201の磁化方向は、反強磁性体な
どによって固定されており、一般的に「スピンバルブ」
とも呼ばれる。
【0007】なお、以下においては、固定された磁化方
向を有する強磁性体膜201を、固定磁化膜201とも
称し、記憶データに応じた磁化方向を有する強磁性体膜
202を自由磁化膜202とも称することとする。
【0008】高密度のメモリデバイスを実現するために
は、このようなトンネル磁気抵抗素子TMRで形成され
たMTJメモリセルを2次元アレイ状に配置することが
望ましい。一般的に強磁性体には、結晶構造や形状など
によって磁化しやすい(磁化に必要なエネルギが低い状
態)方向が存在し、この方向を一般に磁化容易軸(Easy
Axis)と呼ぶ。自由磁化膜202における記憶データ
に応じた磁化方向は、この磁化容易軸に沿った方向に設
定される。これに対し、強磁性体を磁化しにくい(磁化
に必要なエネルギが高い状態)方向は、磁化困難軸(Ha
rd Axis)と呼ばれる。
【0009】図16は、データ書込動作時にMTJメモ
リセルへ印加されるデータ書込磁界を説明する概念図で
ある。
【0010】図16を参照して、横軸は磁化容易軸方向
に沿ったデータ書込磁界H(EA)を示し、縦軸は磁化
困難軸方向に沿ったデータ書込磁界H(HA)を示して
いる。データ書込磁界H(EA)とH(HA)とのベク
トル和が、アステロイド曲線205を超える領域に達す
ると、トンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向(自由磁
化膜202の磁化方向)は、磁化容易軸に沿った方向に
書換えられる。
【0011】反対に、アステロイド曲線205の内側領
域のデータ書込磁界が印加された状態では、トンネル磁
気抵抗素子TMRの磁化方向が更新されず、その記憶内
容は不揮発的に保持される。
【0012】図16に示されるように、データ書込磁界
H(HA)を同時に印加することによって、データ書換
に必要なデータ書込磁界H(EA)が低減される。すな
わち、データ書込時の動作点206および207は、書
込データのレベルによらず一定方向のデータ書込磁界H
(HA)と、書込データに応じた方向のデータ書込磁界
H(EA)とのベクトル和によって示される。さらに、
動作点206,207におけるデータ書込磁界H(H
A)およびH(EA)のそれぞれは、単独ではアステロ
イド曲線205を超える領域には達することがないよう
に設計される。
【0013】図17は、MTJメモリセルで構成された
メモリセルアレイにおけるデータ書込配線の配置を示す
概念図である。
【0014】図17を参照して、それぞれがMTJメモ
リセルを構成するトンネル磁気抵抗素子TMRが行列状
に配置されたメモリセルアレイにおいては、データ書込
配線210および215が格子状に配置される。データ
書込配線210および215の一方ずつは、データ書込
磁界H(EA)およびH(HA)の一方ずつをそれぞれ
発生するためのデータ書込電流の供給を受ける。
【0015】たとえば、データ書込配線210によって
データ書込磁界H(HA)が発生され、データ書込配線
215によってデータ書込磁界H(EA)が発生される
とすると、データ書込配線210には、一定方向のデー
タ書込電流が選択的に流され、データ書込配線215に
は、書込データに応じた方向のデータ書込電流が選択的
に流される。データ書込対象に指定されたMTJメモリ
セルについては、対応するデータ書込配線210および
215の両方にデータ書込電流が流される。
【0016】この結果、データ書込配線210および2
15へのデータ書込電流の供給をアドレス選択に応じて
制御することにより、2次元配置された複数のトンネル
磁気抵抗素子TMRに対して、選択的にデータ書込を実
行することができる。
【0017】図18は、MTJメモリセルからのデータ
読出構成を説明する概念図である。このような構成は、
たとえば、“A 10ns Read and Write Non-Volatile Mem
ory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET
Switch in each Cell", ISSCC Digest of Technical P
apers, TA7.2, Feb. 2000.、 “Nonvolatile RAM based
on Magnetic Tunnel Junction Elements", ISSCC Dige
st of Technical Papers, TA7.3, Feb. 2000. 、および
“A 256kb 3.0V 1T1MTJ Nonvolatile Magnetoresistive
RAM", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.6, Fe
b. 2001.等の技術文献に開示されている。
【0018】図18を参照して、既に説明したように、
MTJメモリセル、すなわちトンネル磁気抵抗素子TM
Rに対するデータ書込は、ディジット線DLおよびビッ
ト線BLをそれぞれ流れるデータ書込電流によって生じ
る磁界によって実行される。たとえば、ディジット線D
Lは図17に示したデータ書込配線210に相当し、ビ
ット線BLは、データ書込配線215にそれぞれ相当す
る。
【0019】トンネル磁気抵抗素子TMRに対する読出
を実行するためのアクセス素子として、ワード線WLの
電圧に応じてオンまたはオフするアクセストランジスタ
ATRが設けられる。アクセストランジスタATRとし
ては、代表的にMOS(Metal Oxide Semiconductor)
トランジスタが適用される。アクセストランジスタAT
Rのソース/ドレイン領域の一方は、トンネル磁気抵抗
素子TMRと電気的に結合され、ソース/ドレイン領域
の他方は、接地電圧等の固定電圧と結合される。
【0020】データ読出時には、ビット線BLを当該固
定電圧とは異なる電圧に設定した上で、ワード線WLの
活性化によってアクセストランジスタATRをターンオ
ンさせる。これにより、アクセストランジスタATRを
介して、ビット線BLおよびトンネル磁気抵抗素子TM
Rを含む電流経路に、トンネル磁気抵抗素子TMRの磁
化方向、すなわち記憶データに応じた電流を流すことが
できる。したがって、このときのビット線電流を基準電
流と比較することによって、トンネル磁気抵抗素子TM
Rで形成されるMTJメモリセルの記憶データがHレベ
ルであるかLレベルであるかを判定することができる。
データ読出時におけるビット線電流は、データ書込電流
に比べればかなり小さいため、データ読出時に流れる電
流によってトンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向が変
化することはない。すなわち、非破壊的なデータ読出が
可能である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図19は、1個のトン
ネル磁気抵抗素子TMRおよび1個のアクセストランジ
スタから構成されるMTJメモリセルの従来のレイアウ
トを説明する概念図である。
【0022】図19を参照して、従来のレイアウトに従
うMTJメモリセル10は、X方向に沿って配置される
ビット線BLと、Y方向に沿って配置されるディジット
線DLの交点に配置されるトンネル磁気抵抗素子TMR
を有する。以下に説明するように、トンネル磁気抵抗素
子TMRは、Y方向に沿って配置されるワード線WLの
電圧に応じてオン・オフするアクセストランジスタAT
Rとコンタクト部15を介して結合される。
【0023】図20は、図19におけるP−P′断面を
示す構造図である。図20を参照して、ディジット線D
Lは第1の金属配線層M1に形成され、ビット線BLは
それより上層の金属配線層M2に形成されてトンネル磁
気抵抗素子TMRと結合される。
【0024】半導体主基板SUB上に形成されたアクセ
ストランジスタATRは、ソース/ドレイン領域20お
よび25と、ソース/ドレイン領域20および25の間
にゲート(ワード線WL)の直下領域に形成される基板
領域27とを有する。基板領域27においては、ゲート
と結合されたワード線WLの電圧に応じてチャネルが形
成される。
【0025】ソース/ドレイン領域25は固定電圧と電
気的に結合され、ソース/ドレイン領域20は、トンネ
ル磁気抵抗素子TMRとコンタクト部15を介して電気
的に結合される。なお、以下においては、固定電圧と結
合されるソース/ドレイン領域25を単にソース領域2
5とも称し、トンネル磁気抵抗素子TMRと結合される
ソース/ドレイン領域20を単にドレイン領域20とも
称する。アクセストランジスタATRは、隣接するアク
セストランジスタと絶縁分離膜30を介して分離され
る。
【0026】図21は、図19に示したMTJメモリセ
ルを行列状に配置したメモリアレイの一部分を示す概念
図である。
【0027】図21を参照して、図19に示したMTJ
メモリセル10は、X方向およびY方向に沿って行列状
に連続配置される。X方向に互いに隣接するメモリセル
群ごとに、メモリセル行に相当するグループが形成さ
れ、Y方向に互いに隣接するメモリセル群ごとに、メモ
リセル列に相当するグループが形成される。
【0028】ビット線BLは、X方向に沿って配置さ
れ、対応するメモリセル行に属するメモリセルの各々に
おいて、トンネル磁気抵抗素子TMRと結合される。ワ
ード線WLは、Y方向に沿って配置され、対応するメモ
リセル列に属するメモリセルの各々において、アクセス
トランジスタのゲートと結合される。ディジット線DL
は、Y方向に沿って、メモリセル列ごとに配置される。
【0029】トンネル磁気抵抗素子TMRは、その長辺
方向がY方向に沿うように配置される。したがって、デ
ィジット線DLを流れるデータ書込電流によって、磁化
困難軸(HA)に沿った方向の磁界が発生され、ビット
線BLを流れるデータ書込電流によって、磁化容易軸
(EA)に沿った方向のデータ書込磁界が印加される。
【0030】図22は、図21におけるP−P′断面お
よびQ−Q′断面を示す構造図である。P−P′断面お
よびQ−Q′断面は、隣接する2つのメモリセル行にお
ける断面図である。
【0031】従来技術に従うレイアウト配置では、各メ
モリセル行において、MTJメモリセル10の構造(レ
イアウト)は同様である。すなわち、各MTJメモリセ
ル10において、トンネル磁気抵抗素子TMRおよびア
クセストランジスタATRとの間の結合レイアウトは同
様である。
【0032】したがって、図22に示される様に、P−
P′断面とQ−Q′断面とは同様の構造を有し、各メモ
リセル行において、トンネル磁気抵抗素子TMRは、絶
縁分離膜30によって互いに電気的に分離されたアクセ
ストランジスタATRとそれぞれ電気的に結合される。
なお、各MTJメモリセル10におけるトンネル磁気抵
抗素子とアクセストランジスタATRとの結合関係は、
図20に示したのと同様なので詳細な説明は繰返さな
い。
【0033】アクセストランジスタATRのオン・オフ
を制御するためのワード線WLは、同一メモリセル列に
属するアクセストランジスタのゲート同士を電気的に結
合するために、ゲート層においてY方向に延在して形成
されるトランジスタゲート配線に相当する。すなわち、
各ワード線WLは、同一のメモリセル列に属する、すな
わちY方向に互いに隣接する複数のMTJメモリセルの
すべてによって共有される。
【0034】したがって、従来の技術に従うレイアウト
配置においては、メモリアレイが大容量化して、1本の
ワード線WLに対応付けられるMTJメモリセルの個数
が増大すると、ワード線WLの寄生容量が著しく増加し
てしまう。この結果、アクセストランジスタATRをオ
ンさせるためのワード線WLの電圧変化を高速に行なう
ことができず、データ読出速度の低下を招いてしまう。
【0035】また、アクセス対象に指定されたMTJメ
モリセル(以下、「選択メモリセル」とも称する)の通
過電流と比較するための基準電流を発生するために設け
られる参照セルが、MTJメモリセルが行列状に配置さ
れるメモリアレイと別領域に配置される構成とすると、
データ読出時におけるノイズ等の影響が大きくなり、読
出マージンを損ねてしまうおそれもある。
【0036】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであって、この発明の目的は、高速
かつ高精度なデータ読出を実現するためのレイアウト配
置を有する薄膜磁性体記憶装置を提供することである。
【0037】
【課題を解決するための手段】この発明に従う薄膜磁性
体記憶装置は、第1および第2の方向に沿って行列状に
配置され、第1の方向に沿って互いに隣接するメモリセ
ル群ごとに第1のグループが形成され、第2の方向に沿
って互いに隣接するメモリセル群ごとに第2のグループ
が形成される複数のメモリセルと、第1の方向に沿っ
て、各々が第1のグループごとに設けられる複数のデー
タ線と、第2の方向に沿って設けられ、各々が第2のグ
ループごとに設けられる複数の第1および第2ゲート配
線とを備える。各メモリセルは、磁気的に書込まれた記
憶データに応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗素子と、
データ読出時に、対応するデータ線および固定電圧の間
に磁気抵抗素子を電気的に結合するためのアクセストラ
ンジスタとを含む。各アクセストランジスタは、対応す
る第1および第2のゲート配線のうちの第1のグループ
ごとに予め定められる所定の一方のゲート配線の電圧に
応じてオンおよびオフする。
【0038】好ましくは、各メモリセルのレイアウト
は、第1の方向に沿って隣接する他のメモリセルと比較
して、第2の方向に沿って反転される。
【0039】また好ましくは、所定の一方のゲート配線
は、隣接する第1のグループごとに交互に定められる。
【0040】あるいは好ましくは、所定の一方のゲート
配線は、隣接する2個ずつの第1のグループごとに交互
に定められる。
【0041】また好ましくは、複数のメモリセルが形成
される領域において、第1および第2ゲート配線は、磁
気抵抗素子の両側に並行に配置される。各アクセストラ
ンジスタは、固定電圧と結合されたソース領域と、コン
タクト部を介して磁気抵抗素子と電気的に結合されたド
レイン領域と、所定の一方のゲート配線の直下領域にお
いて、ソース領域とドレイン領域の間に形成される基板
領域とを有する。薄膜磁性体記憶装置は、第1および第
2ゲート配線のうちの、所定の一方のゲート配線と磁気
抵抗素子を挟んで位置する他方のゲート配線の直下に形
成される絶縁分離領域をさらに備える。
【0042】さらに好ましくは、ソース領域は、同一の
第2のグループに対応するアクセストランジスタ群のソ
ース領域同士を電気的に結合するために、第2の方向に
沿って延在して、金属化合物を用いて形成される。
【0043】あるいは好ましくは、薄膜磁性体記憶装置
は、複数のメモリセルと同一アレイ上において、第1の
方向に沿って配置される複数の参照セルと、データ読出
時に、複数の参照セルのうちの1つを介して固定電圧と
電気的に結合される参照データ線と、複数のデータ線の
うちのアクセス対象に指定された選択メモリセルと接続
される1本の選択データ線と、参照データ線との通過電
流差を増幅してデータ読出を行なうための信号増幅器と
をさらに備え、データ読出時における各参照セルの通過
電流は、選択メモリセルにおける記憶データにそれぞれ
応じた2種類の通過電流の中間レベルに設定される。
【0044】また好ましくは、複数のデータ線は、対応
する第1のグループにおいてアクセストランジスタが対
応する第1のゲート配線の電圧に応じてオン・オフする
第1のデータ線と、対応する第1のグループにおいてア
クセストランジスタが対応する第2のゲート配線の電圧
に応じてオン・オフする第2のデータ線とに分類され、
第1および第2のデータ線のうちの1本ずつの組は、デ
ータ線対を構成する。薄膜磁性体記憶装置は、複数のメ
モリセルと同一アレイ上において、第2の方向に沿って
配置される複数の参照セルと、同一のデータ線対を構成
する第1および第2のデータ線の通過電流差を増幅して
データ読出を行なうための信号増幅器とをさらに備え
る。複数のメモリセルのうちのアクセス対象に指定され
た選択メモリセルに対応するデータ線対を構成する第1
および第2のデータ線は、選択メモリセルおよび複数の
参照セルの1つの一方ずつを介して、固定電圧と電気的
に結合される。データ読出時における各参照セルの通過
電流は、記憶データにそれぞれ応じた選択メモリセルの
2種類の通過電流の中間レベルに設定される。
【0045】さらに好ましくは、各磁気抵抗素子は、記
憶データに応じて第1および第2の電気抵抗のいずれか
を有し、各参照セルは、磁気抵抗素子と同様に設計およ
び作製されて、第1および第2の電気抵抗の一方に対応
するデータを予め書込まれた抵抗素子と、参照ビット線
および固定電圧の間に抵抗素子と直列に接続されて、ア
クセストランジスタと同様に設計および作製されるアク
セス素子とを含む。薄膜磁性体記憶装置は、データ読出
時において、参照セルおよび選択メモリセルの少なくと
も一方と直列に接続される付加抵抗をさらに備え、付加
抵抗の電気抵抗は、第1および第2の電気抵抗の差より
も小さい。
【0046】特にこのような構成においては、付加抵抗
は、ゲート電圧を調整可能な電界効果型トランジスタを
有する。
【0047】また好ましくは、磁気抵抗素子は、長辺方
向および短辺方向を有する細長形状で形成され、複数の
データ線は、長辺方向および短辺方向のいずれかに沿っ
て配置される。
【0048】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳しく説明する。なお図中に
おける同一符号は同一または相当部分を示すものとす
る。
【0049】[実施の形態1]図1は、実施の形態1に
従う薄膜磁性体記憶装置におけるMTJメモリセルのレ
イアウト配置を説明する概念図である。
【0050】図1を参照して、メモリアレイ2上におい
て、複数のMTJメモリセルがX方向およびY方向に沿
って行列状に連続配置される。図19と同様に、X方向
に互いに隣接するメモリセル群ごとにメモリセル行に相
当するグループが形成され、Y方向に互いに隣接するメ
モリセル群ごとにメモリセル列に相当するグループが形
成される。
【0051】実施の形態1に従うレイアウト配置では、
MTJメモリセルのレイアウトが1行おきに反転され
る。したがって、これらの2種類のレイアウトを有する
MTJメモリセルを、MTJメモリセル11および12
でそれぞれ示すものとする。たとえば、図1における第
2番目のメモリセル行(P−P′)においては、X方向
に沿ってMTJメモリセル11が連続的に配置され、第
3番目のメモリセル行(Q−Q´)においては、MTJ
メモリセル12がX方向に沿って連続的に配置される。
【0052】図19と同様に示した構成と同様に、ビッ
ト線BLは、X方向に沿ってメモリセル行ごとに配置さ
れ、ディジット線DLは、Y方向に沿ってメモリセル列
ごとに配置される。また、各MTJメモリセル11,1
2において、トンネル磁気抵抗素子TMRの長辺方向
は、Y方向に沿うように配置される。
【0053】一方、メモリセル列ごとに、Y方向に沿っ
てトランジスタゲート配線TGLA,TGLBが配置さ
れる。次に、MTJメモリセル11および12のレイア
ウトの相違点を、図1におけるP−P′断面図およびQ
−Q′断面図を用いて説明する。
【0054】図2は、図1におけるP−P′断面を示す
MTJメモリセルの構造図である。図2を参照して、M
TJメモリセル11は、従来の技術で示したMTJメモ
リセル10と同様に、トンネル磁気抵抗素子TMRおよ
びアクセストランジスタATRを有する。MTJメモリ
セル11においては、アクセストランジスタATRは、
ドレイン領域20およびソース領域25と、トランジス
タゲート配線TGLAの直下領域においてドレイン領域
20およびソース領域25の間に形成される基板領域2
7とを有する。基板領域27においては、ゲート電圧、
すなわちトランジスタゲート配線TGLAの電圧に応じ
てチャネルが形成される。
【0055】ディジット線DLおよびビット線BLは、
図20に示した構造図と同様に、第1の金属配線層M1
および第2の金属配線層M2にそれぞれ形成される。ト
ンネル磁気抵抗素子TMRは、コンタクト部15を介し
てドレイン領域20と電気的に結合される。X方向に隣
接するMTJメモリセル11の間において、アクセスト
ランジスタATR同士は、トランジスタゲート配線TG
LBの直下領域に形成される絶縁分離膜30を介して電
気的に分離される。一般的に、絶縁分離膜30は、トラ
ンジスタゲート配線TGLAと基板領域27との間に形
成されるゲート絶縁膜と同様に酸化膜で形成されるが、
その酸化膜厚は当該ゲート絶縁膜に比較してかなり厚
い。
【0056】図3は、図1におけるQ−Q′断面を示す
MTJメモリセルの構造図である。図3を参照して、M
TJメモリセル11とY方向に隣接して配置されるMT
Jメモリセル12においては、チャネルが形成される基
板領域27が、トランジスタゲート配線TGLBの直下
領域においてドレイン領域20およびソース領域25の
間に形成される点と、アクセストランジスタATR同士
を電気的に分離するための絶縁分離膜30が、トランジ
スタゲート配線TGLAの直下領域に形成される点と
が、MTJメモリセル11のレイアウトと異なる。
【0057】すなわち、同一のメモリセル列を形成する
MTJメモリセル11および12の間において、Y方向
に沿って配置された2本のトランジスタゲート配線TG
LAおよびTGLBの一方ずつが、アクセストランジス
タATRのゲートと結合される。すなわち、MTJメモ
リセル11においては、アクセストランジスタATR
は、トランジスタゲート配線TGLAの電圧に応じてオ
ン・オフし、MTJメモリセル12においては、アクセ
ストランジスタATRは、トランジスタゲート配線TG
LBの電圧に応じてオン・オフする。
【0058】また、図2および図3に示された基板領域
27は、チャネルを形成するために活性化処理される。
活性化された領域の上では、トランジスタゲート配線T
GLA,TGLBへは、基板領域27との間に形成され
たゲート絶縁膜によって形成される容量が結合される。
一方、下層に絶縁分離膜30が形成された領域では、ト
ランジスタゲート配線TGLA,TGLBへは、絶縁分
離膜30によって形成される容量が結合される。
【0059】絶縁分離膜30およびゲート酸化膜の膜厚
を考慮すると、絶縁分離膜30によってトランジスタゲ
ート配線へ結合される容量は、基板領域(活性領域)上
でゲート絶縁膜によってトランジスタゲート配線へ結合
される容量よりも小さい。したがって、図1に示される
ように、1行おきにトランジスタゲート配線TGLA,
TGLBを、アクセストランジスタのゲートとして用
い、その他の部分においては、トランジスタゲート配線
の下層に絶縁分離膜30を形成することによって、トラ
ンジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの配線容量
を低減することができる。
【0060】これにより、データ読出時におけるトラン
ジスタゲート配線TGLA,TGLBの配線遅延を低減
させて、選択メモリセルにおいてアクセストランジスタ
ATRを高速にターンオンさせることができる。この結
果、データ読出動作を高速化することができる。
【0061】[実施の形態2]実施の形態2において
は、実施の形態1に従うレイアウトを有するMTJメモ
リセルとデータ読出に用いる参照セルとを同一のメモリ
アレイに配置する構成について説明する。
【0062】図4は、実施の形態2に従うメモリアレイ
の構成を説明する概念図である。図4を参照して、メモ
リアレイ2において、(n×2m)個のMTJメモリセ
ルMCおよび(1×2m)個の参照セルRMCが、メモ
リセル行を共有するように、行列状に配置される。ここ
で、nおよびmは自然数である。
【0063】共有された2m個のメモリセル行にそれぞ
れ対応して、X方向に沿ってビット線BLA1,BLB
1〜BLAm,BLBmがそれぞれ配置される。以下に
おいては、ビット線BLA1〜BLAmを単にビット線
BLAとも総称し、ビット線BLB1〜BLBmを単に
ビット線BLBとも総称する。
【0064】MTJメモリセルMCは、1行おきに、図
2に示したMTJメモリセル11または図3に示したM
TJメモリセル12と同様の配置レイアウトを有する。
たとえば、ビット線BLAと接続されたMTJメモリセ
ルの各々は、図2に示されたMTJメモリセル11と同
一の配置レイアウトを有し、ビット線BLBと接続され
たMTJメモリセルの各々は、図3に示されたMTJメ
モリセル12と同一の配置レイアウトを有する。
【0065】1本ずつのビット線BLAおよびBLB
は、ビット線対を形成する。たとえば、図4の構成にお
いては、隣接する2本ずつのビット線によって、ビット
線対BLP1〜BLPmが形成される。さらに、ビット
線対BLP1〜BLPmにそれぞれ対応して、信号増幅
回路SA1〜SAmが設けられる。以下においては、信
号増幅回路SA1〜SAmを総称して単に信号増幅回路
SAとも称する。また、ビット線対BLP1〜BLPm
を単にビット線対BLPとも総称する。
【0066】複数の参照セルRMCは、参照セル列50
を構成するようにY方向に沿って配置される。すなわ
ち、参照セル列50は、MTJメモリセル列とは独立で
ある。
【0067】MTJメモリセル列にそれぞれ対応して、
Y方向に沿ってディジット線DL1〜DLmおよびトラ
ンジスタゲート配線TGLA1,TGLB1〜TGLA
n,TGLBnが配置され、参照セル列50に対応し
て、トランジスタゲート配線TGLAr,TGLBrが
配置される。以下においては、トランジスタゲート配線
TGLA1〜TGLAnをトランジスタゲート配線TG
LAとも総称し、トランジスタゲート配線TGLB1〜
TGLBnをトランジスタゲート配線TGLBとも総称
する。
【0068】1行おきに、ビット線BLAと接続される
MTJメモリセル(図2に示したMTJメモリセル11
と同様のレイアウト配置)のアクセストランジスタAT
Rのゲートは、トランジスタゲート配線TGLAと結合
され、ビット線BLBと接続されるMTJメモリセル
(図3に示したMTJメモリセル12と同様のレイアウ
ト配置)のアクセストランジスタATRのゲートは、ト
ランジスタゲート配線TGLBと結合される。
【0069】ビット線BLA1〜BLAmにそれぞれ接
続される参照セルRMCの各々において、アクセス素子
53のゲートは、トランジスタゲート配線TGLArに
接続される。一方、ビット線BLB1〜BLBmにそれ
ぞれ接続される参照セルRMCの各々において、アクセ
ス素子53のゲートは、トランジスタゲート配線TGL
Brに接続される。
【0070】参照セルRMCの各々は、対応するビット
線BLAまたはBLBと、固定電圧Vss(たとえば接
地電圧)との間に直列に接続された抵抗素子52および
アクセス素子53を有する。アクセス素子53は、MT
Jメモリセル中のアクセストランジスタATRと同様
に、電界効果型トランジスタで形成される。参照セルR
MCは、ビット線BLA1,BLB1〜BLAm,BL
Bmのそれぞれに対応して1つずつ設けられる。参照セ
ルRMCの電気抵抗Rrefは、各トンネル磁気抵抗素
子TMRの記憶データに応じた2種類の電気抵抗Rma
xおよびRminの中間値、好ましくは(Rmax+R
min)/2に設定される。すなわち、データ読出時に
おける参照セルRMCの通過電流は、MTJメモリセル
の記憶データに応じた2種類の通過電流の中間レベルに
設定される。
【0071】たとえば、抵抗素子52を、MTJメモリ
セルMC内のトンネル磁気抵抗素子TMRと同様の設計
とし、かつ電気抵抗Rminに対応する記憶データを予
め書込んだ上で、アクセス素子53を構成するトランジ
スタのサイズをアクセストランジスタATRと異ならせ
たり、アクセス素子53のゲート電圧、すなわちトラン
ジスタゲート配線TGLArおよびTGLBrのHレベ
ル電圧を、通常のMTJメモリセルMCに対応するトラ
ンジスタゲート配線TGLAおよびTGLBとは異なる
レベルに設定することにより、このような特性の参照セ
ルが実現される。抵抗素子52の記憶データを書換える
必要がないため、参照セル列50に対応するディジット
線は特に配置の必要がない。
【0072】次に、図4に示したメモリアレイからのデ
ータ読出動作について説明する。たとえば、第1行・第
1列に属するMTJメモリセルMC#1が選択メモリセ
ルである場合には、ビット線BLA1〜BLAmおよび
BLB1〜BLBmの各々が所定電圧に充電された後、
選択メモリセルMC#1に対応するトランジスタゲート
配線TGLA1がHレベルに活性化される。これによ
り、ビット線BLA1と固定電圧Vssとの間に、選択
メモリセルMC#1のトンネル磁気抵抗素子TMRが接
続される。さらに、ビット線BLA1とビット線対BL
P1を構成するビット線BLB1に接続された参照セル
RMCにおいてアクセス素子53がオンするように、ト
ランジスタゲート配線TGLBrがHレベルに活性化さ
れる。
【0073】これにより、ビット線BLA1には、トン
ネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗に応じた、すなわち
選択メモリセルMC#1の記憶データレベルに応じた電
流が流れる。一方、これと対をなすビット線BLB1に
は、参照セルRMCの電気抵抗Rrefに応じた電流が
流れる。ビット線対BLP1に対応して設けられた信号
増幅回路SA1は、ビット線BLA1およびBLB1の
通過電流差を検知・増幅して、記憶データの読出を実行
する。
【0074】また、第2行・第1列に属するMTJメモ
リセルMC#2が選択メモリセルである場合には、ビッ
ト線BLA1〜BLAmおよびBLB1〜BLBmの各
々が所定電圧に充電された後、選択メモリセルMC#2
に対応するトランジスタゲート配線TGLB1がHレベ
ルに活性化される。さらに、ビット線BLB1とビット
線対BLP1を構成するビット線BLA1に接続された
参照セルRMCにおいて、アクセス素子53がオンする
ように、トランジスタゲート配線TGLArがHレベル
に活性化される。
【0075】この結果、ビット線BLB1を選択メモリ
セルMC2#の記憶データに応じた電流が通過し、ビッ
ト線BLA1には参照セルRMCの電気抵抗Rrefに
応じた電流が流される。したがって、ビット線対BLP
1を構成するビット線BLA1およびBLB1のそれぞ
れの通過電流差を、信号増幅回路SA1によって検知・
増幅することによって記憶データの読出を実行できる。
【0076】このように、実施の形態2に従う構成にお
いても、実施の形態1と同様のレイアウト配置を有する
メモリセルが行列状に配置されているので、トランジス
タゲート配線TGLAおよびTGLBの寄生容量を削減
してデータ読出を高速化することができる。
【0077】さらに、実施の形態2に従う構成において
は、選択メモリセルと参照セルとがそれぞれ接続された
ビット線間の通過電流差に応じて、いわゆる折返しビッ
ト線構成に基づいたデータ読出が実行できる。すなわ
ち、参照セルが接続されるビット線と、選択メモリセル
が接続されるビット線とは、同一メモリアレイ上に平行
に配置されるので、ノイズの影響がこれらのビット線の
双方にほぼ等しく現われる。したがって、データ読出マ
ージンの大きい高精度のデータ読出を実現することがで
きる。また、各ビット線対に対応して信号増幅回路SA
を配置しているため、多数のメモリセルから並列にデー
タ読出を実行することも可能な構成となっている。
【0078】[実施の形態2の変形例1]図5は、実施
の形態2の変形例1に従うメモリアレイの構成を説明す
る概念図である。
【0079】図5を参照して、実施の形態2の変形例1
に従う構成においては、複数の参照セルRMCは、通常
のMTJメモリセルMCと同一のメモリアレイ2におい
て、参照セル行51を構成するように、X方向に沿って
配置される。参照セルRMCは、図4で説明したのと同
様に実現され、直列に接続された抵抗素子52およびア
クセス素子53を有する。
【0080】実施の形態2の変形例1に従う構成におい
ては、メモリアレイ2において、通常のMTJメモリセ
ルMCと参照セルRMCとは、メモリセル列を共有する
ように、行列状に配置される。また、参照セル行51
は、MTJメモリセル行とは独立である。
【0081】共有されるn個のメモリセル列にそれぞれ
対応して、Y方向に沿ってディジット線DL1〜DLn
およびトランジスタゲート配線TGLA1,TGLB1
〜TGLAn,TGLBnが配置される。すなわちディ
ジット線DL1〜DLnおよびトランジスタゲート配線
TGLA1,TGLB1〜TGLAn,TGLBnの各
々は、通常のMTJメモリセルMCおよび参照セルRM
Cの間で共有される。また、m個のMTJメモリセル行
にそれぞれ対応してビット線BL1〜BLmがX方向に
配置され、参照セル行51に対応して参照ビット線BL
rがX方向に沿って配置される。
【0082】図4に示した構成と同様に、1行おきに、
MTJメモリセル中のアクセストランジスタATRのゲ
ートは、トランジスタゲート配線TGLA,TGLBと
交互に結合される。参照セルRMC中のアクセス素子5
3のゲートは、トランジスタゲート配線TGLAおよび
TGLBの一方とそれぞれ接続される。
【0083】信号増幅回路SA0は、ビット線BL1〜
BLmに対して共通に設けられ、入力ノード間の通過電
流差を検知・増幅する。信号増幅回路SA0の入力ノー
ドの一方は、コラム選択ゲートCSG1〜CSGmをそ
れぞれ介してビット線BL1〜BLmと接続される。ま
た、信号増幅回路SA0の入力ノードの他方は、コラム
選択ゲートCSGrを介して参照ビット線BLrと接続
される。
【0084】コラム選択ゲートCSG1〜CSGnは、
コラム選択信号CS1〜CSmにそれぞれ応答してオン
・オフし、コラム選択ゲートCSGrはコラム選択信号
CSrに応答してオン・オフする。データ読出時には、
コラム選択信号CS1〜CSmのうちのいずれか1個が
アドレス信号に応じてHレベルに活性化される。また、
これと並列にコラム選択信号CSrもHレベルに活性化
されて、コラム選択ゲートCSGrがオンする。さら
に、選択メモリセルに対応する、トランジスタゲート配
線TGLAおよびTGLBがHレベルに活性化される。
【0085】たとえば、第1行・第1列のMTJメモリ
セルがMC1#がアクセス対象に選択された場合には、
ビット線BL1〜BLmおよび参照ビット線BLrが所
定電圧に充電された後、トランジスタゲート配線TGL
A1,TGLB1がHレベルに活性化されるとともに、
コラム選択信号CS1およびCSrがHレベルに活性化
される。したがって、アクセストランジスタATRのオ
ンに応答してトンネル磁気抵抗素子TMRを介して固定
電圧Vss(接地電圧)にプルダウンされたビット線B
L1と、参照セルRMCを介して固定電圧Vssにプル
ダウンされた参照ビット線BLrとが、信号増幅回路S
A0の入力ノードへ接続される。この結果、信号増幅回
路SA0は、参照ビット線BLrおよび選択メモリセル
に対応するビット線BL1の通過電流差に応じて、選択
メモリセルの記憶データを読出すことができる。
【0086】このように、実施の形態2の変形例1に従
う構成においても、MTJメモリセルは実施の形態1と
同様のレイアウト配置を有するので、トランジスタゲー
ト配線TGLAおよびTGLBの寄生容量を削減してデ
ータ読出を高速化することができる。また、信号増幅回
路SA0が複数のビット線BL1〜BLm間で共有され
ることから、1ビットのデータ読出を実行するための構
成として、省レイアウト化を図ることができる。
【0087】[実施の形態2の変形例2]図6は、実施
の形態2の変形例2に従うメモリアレイの構成を説明す
る概念図である。
【0088】図6を参照して、実施の形態2の変形例2
に従う構成においては、図4に示した実施の形態2に従
う構成と比較して、信号増幅回路が、複数のビット線対
BLP1〜BLPmの間で共有される点が異なる。すな
わち、信号増幅回路SA1〜SAmに代えて、これらの
ビット線対で共有される信号増幅回路SA0が配置さ
れ、信号増幅回路SA0の入力ノードは、データ線対D
SPを形成する相補のデータ線DSAおよびDSBとそ
れぞれ接続される。
【0089】さらに、データ線対DSPとビット線対B
LP1〜BLPmの間には、コラム選択ゲートCSG1
〜CSGmがそれぞれ設けられる。たとえば、コラム選
択ゲートCSG1は、データ線DSAおよびビット線B
LA1の間に電気的に結合されるトランジスタスイッチ
と、データ線DSBとビット線BLB1との間に電気的
に結合されるトランジスタスイッチとを有する。これら
のトランジスタスイッチのゲートには、コラム選択信号
CS1が入力される。その他のビット線対BLP2〜B
LPmに対しても、同様の構成のコラム選択ゲートCS
G2〜CSGmがそれぞれ配置される。
【0090】データ読出時には、コラム選択信号CS1
〜CSmのうちの選択メモリセルに対応する1つがHレ
ベルに活性化され、さらに、図4で説明したように、M
TJメモリセルに対応して設けられるトランジスタゲー
ト配線TGLA,TGLBおよび参照セル列50に対応
して設けられるトランジスタゲート配線TGLAr,T
GLBrが選択的にHレベルに活性化される。
【0091】これにより、折返し型ビット線構成に基づ
いて、選択メモリセルの通過電流と参照セルの通過電流
との通過電流差を、信号増幅回路SA0によって増幅し
て選択メモリセルからのデータ読出を実行することがで
きる。このように、実施の形態2の変形例2に従う構成
においては、実施の形態2と同様の折返し型ビット線構
成によって、高速かつ読出マージンの高いデータ読出動
作を実行することができる。また、1ビットのデータを
出力するために必要な信号増幅回路の個数を削減できる
ので、チップ面積を抑制することが可能となる。
【0092】また、図2および図3の断面図に示され
た、アクセストランジスタATR中の固定電圧Vss
(接地電圧)と結合されるソース領域25は、メモリア
レイ2上においては、Y方向に延在して形成することが
できる。すなわち、同一のメモリセル列に対応するアク
セストランジスタATR中のソース領域25同士を電気
的に結合することによって、ソース領域25を固定電圧
Vss(たとえば接地電圧)を伝達するためのソース線
として直接用いることができる。この際に、当該ソース
線については、金属化合物を用いて、具体的にはCoSi等
のシリサイド化合物によってサリサイド構造化して、低
電気抵抗化が図られる。
【0093】この結果、図4および図6に示したメモリ
アレイ構成において、アクセストランジスタATRのソ
ース領域25を固定電圧Vss(接地電圧)に固定する
ための新たな金属配線を設けることなく、データ読出を
高速に実行することができる。言い換えれば、ソース線
の電気抵抗が高いと、データ読出を高速化するために
は、ソース領域25の各々および固定電圧Vssと結合
されたシャント用の金属配線を新たに配置する必要が生
じる。
【0094】また、図5に示したメモリアレイ構成にお
いて、アクセストランジスタATRのソース領域25を
固定電圧Vss(接地電圧)に固定するための新たな金
属配線を設けることなく、データ読出マージンを広くで
きる。言換えれば、ソース線の電気抵抗が高いと、参照
セルRMCおよび選択メモリセルを含む電流経路上のそ
れぞれにおいて、ソース線部分の電気抵抗が異なってし
まうため、データ読出マージンを確保するためには、ソ
ース領域25の各々および固定電圧Vssと結合された
シャント用の金属配線を新たに配置する必要が生じる。
【0095】[実施の形態3]実施の形態2に示した参
照セルの構成は、少なくともアクセス素子において、ト
ランジスタサイズの設計や、ターンオン時のゲート電圧
を通常のMTJメモリセル中のアクセストランジスタと
は異なるものとする必要があった。実施の形態3におい
ては、参照セルRMCについて、その構成およびアクセ
ス素子のオン・オフ制御を通常のMTJメモリセルMC
と同様とすることが可能なデータ読出構成について説明
する。
【0096】図7から図9は、実施の形態3に従うデー
タ読出構成を示す回路図である。図7から図9において
は、図5に示したような、参照セルRMCをX方向に沿
って参照セル行を形成するように配置するメモリアレイ
構成において、選択メモリセルMC#の通過電流経路
と、参照セルRMCの通過電流経路とを比較するために
必要な部分の構成のみが代表的に示されている。
【0097】図7を参照して、選択メモリセルMC♯に
おいては、対応するトランジスタゲート配線TGLA
(もしくはTGLB)の活性化に応答して、アクセスト
ランジスタATRがオンする。この結果、対応するビッ
ト線BL♯(以下、「選択ビット線」とも称する)は、
トンネル磁気抵抗素子(電気抵抗RmaxもしくはRm
in)を介して固定電圧Vss(接地電圧)にプルダウ
ンされる。一方、参照セルRMCにおいて、対応するト
ランジスタゲート配線TGLBrのHレベルの活性化に
応答して、アクセス素子53がターンオンする。これに
より、参照ビット線BLrは、抵抗素子52を介して固
定電圧Vss(接地電圧)へプルダウンされる。
【0098】ここで、抵抗素子52およびアクセス素子
53は、MTJメモリセルMC中のトンネル磁気抵抗素
子TMRおよびアクセストランジスタATRとそれぞれ
同様に設計および作製され、抵抗素子52には、電気抵
抗Rmin対応する記憶データが書込まれる。さらに、
アクセス素子53をターンオンさせるためのトランジス
タゲート配線TGLArおよびTGLBrのHレベル電
圧は、アクセストランジスタATRをターンオンさせる
ためのトランジスタゲート配線TGLAおよびTGLB
のHレベル電圧と同レベルに設定される。
【0099】選択メモリセルに対応するコラム選択信号
CSおよびCSrの活性化に応答して、コラム選択ゲー
トCSGおよびCSGrがオンするので、選択ビット線
BL♯および参照ビット線BLrは、信号増幅回路SA
の入力ノードと電気的に結合される。ここで、参照ビッ
ト線BLrと信号増幅回路SAとの間には、参照ビット
線BLrに直列に付加抵抗60が接続される。付加抵抗
60は、ΔR(ΔR=Rmax−Rmin)よりも小さ
い、好ましくはΔR/2の電気抵抗を有する。
【0100】したがって、上述したように参照セルRM
Cを通常のメモリセルMCと同様に設計・製作および制
御しても、参照セルRMCの通過電流を、選択メモリセ
ルMC♯の記憶データに応じた2種類の通過電流の中間
レベルに設定することができる。この結果、MTJメモ
リセルと同様に製造可能な、すなわち製造工程や設計の
変更を招くことなく製造可能な参照セルを用いて、図5
に示したのと同様のデータ読出動作を実行することがで
きる。
【0101】また、図8に示されるように、付加抵抗6
0を、ゲートに制御電圧Vrを受ける電界効果型トラン
ジスタ65で形成することも可能である。このような電
界効果型トランジスタ65は、制御電圧Vrに応じて電
気抵抗の微調整が可能な可変抵抗素子として用いること
ができる。この結果、図7に従う構成で享受される効果
に加えて、メモリセルMCおよび参照セルRMCにおけ
る製造時の実績ばらつきを反映して、付加抵抗60の電
気抵抗を正確に設計値(たとえば、ΔR/2)に設定す
ることが可能となる。
【0102】あるいは、図9に示されるように、付加抵
抗60を選択ビット線BL♯に対して直列に接続する構
成とすることも可能である。この構成では、参照セル中
の抵抗素子52(トンネル磁気抵抗素子TMRと同様)
へは、電気抵抗Rmaxに対応する記憶データが書込ま
れる。
【0103】この結果、選択ビット線BL♯に直列に接
続される電気抵抗、すなわち選択メモリセルMC#中の
トンネル磁気抵抗素子TMRと付加抵抗60の電気抵抗
の和が、Rmin+ΔR/2またはRmax+ΔR/2
のいずれかとなる。これに対して、参照ビット線BLr
に直列に接続される電気抵抗、すなわち抵抗素子52の
電気抵抗は、Rmax(Rmin+ΔR/2<Rmax
<Rmax+ΔR/2)である。したがって、図9の構
成においても、図7および図8の構成と同様に、選択ビ
ット線BL♯および参照ビット線BLrの通過電流差を
検知・増幅して、選択メモリセルからのデータ読出を実
行できる。
【0104】なお、図9に示された付加抵抗60を、図
8に示した構成と同様に、制御電圧を微調整可能な電界
効果型トランジスタによって構成することも可能であ
る。
【0105】[実施の形態3の変形例]実施の形態3の
変形例においては、実施の形態3と同様の構成を、図4
および図6に示したような、折返し型ビット線構成に基
づいてデータ読出を実行するメモリアレイに適用した場
合の回路構成について説明する。
【0106】図10は、実施の形態3の変形例に従うデ
ータ読出構成を示す回路図である。図10においても、
選択メモリセルMC#の通過電流経路と、参照セルRM
Cの通過電流経路とを比較するために必要な部分の構成
のみが代表的に示されている。
【0107】図10を参照して、実施の形態3の変形例
に従う構成においても、参照セルRMCを構成する抵抗
素子52およびアクセス素子53は、通常のメモリセル
MC中のアクセストランジスタATRおよびトンネル磁
気抵抗素子TMRとそれぞれ同様に設計・製作および制
御される。抵抗素子52には、電気抵抗Rminに対応
する予め記憶データが書込まれる。
【0108】既に説明したように、選択メモリセルMC
♯は、ビット線BLAおよびBLBの一方と接続され、
これに対応する参照セルRMCは、ビット線BLAおよ
びBLBの他方と接続される。図10においては、一例
として選択メモリセルMC#がビット線BLAと接続さ
れる例について示している。
【0109】ビット線BLAおよびBLBと信号増幅回
路SAとの間には、コラム選択ゲートCSG♯が設けさ
れる。同様のコラム選択ゲートCSG♯は、各ビット線
対BLPに対応して設けられる。コラム選択ゲートCS
G♯は、ビット線BLAおよびノードN1の間に電気的
に結合されるトランジスタスイッチ70と、ビット線B
LAおよびノードN2の間に電気的に結合されるトラン
ジスタスイッチ71と、ビット線BLBおよびノードN
2の間に電気的に結合されるトランジスタスイッチ72
と、ビット線BLBおよびノードN1の間に電気的に結
合されるトランジスタスイッチ73とを有する。トラン
ジスタスイッチ70および72の各ゲートにはコラム選
択信号CSAが入力され、トランジスタスイッチ71お
よび73の各ゲートにはコラム選択信号CSBが入力さ
れる。
【0110】さらに、ノードN2と信号増幅回路SAの
入力ノードの一方との間には、付加抵抗60が接続され
る。これにより、図10に示すように選択メモリセルM
C♯がビット線BLAと接続されている場合には、コラ
ム選択信号CSAをHレベルに活性化することにより、
ビット線BLAが信号増幅回路SAの入力ノードと直接
接続される一方で、参照セルRMCに接続されたビット
線BLBは、付加抵抗60が間に直列に接続された状態
で信号増幅回路SAの入力ノードと接続される。
【0111】したがって、信号増幅回路SAの入力ノー
ドで検知されるビット線BLAおよびBLBの通過電流
差は、図7に示される構成における、選択ビット線BL
♯および参照ビット線BLrの間の通過電流差と同様で
ある。この結果、折返し型ビット線構成においても、実
施の形態3と同様の効果を享受することが可能である。
【0112】なお、図10に従う構成において、付加抵
抗60を、図9に従う構成と同様に、ノードN1側に接
続する構成とすることもできる。この場合には、抵抗素
子52には、電気抵抗Rmaxに対応する記憶データが
書込まれる。
【0113】また、図11に示されるように、ノードN
1およびN2と信号増幅回路SAの入力ノードとの間
に、付加抵抗として作用する電界効果型トランジスタ7
5および76をそれぞれ接続する構成としてもよい。ト
ランジスタ75および76のゲートには、独立の制御電
圧VAおよびVBがそれぞれ入力される。
【0114】さらに、図11に従う構成においては、コ
ラム選択ゲートCSGが、図10に示したコラム選択ゲ
ートCSG♯に代えて配置される。すなわちコラム選択
ゲートCSGは、ビット線BLAおよびノードN1の間
に接続されたトランジスタスイッチと、ビット線BLB
およびノードN2の間に接続されたトランジスタスイッ
チとを有し、両者のゲートには共通のコラム選択信号C
Sが入力される。したがって、図11に従う構成におい
ては、図10に従う構成と比較して、コラム選択ゲート
の構成を簡素化できる。
【0115】制御電圧VAおよびVBは、付加抵抗とし
て作用するトランジスタ75および76の電気抵抗差が
ΔR/2になるように、互いに異なる電圧に設定され
る。たとえば、参照セルRMC中の抵抗素子52の電気
抵抗がRminに設定され、選択メモリセルMC#がビ
ット線BLAと接続される場合には、制御電圧は、VA
>VBの範囲で、トランジスタ76の電気抵抗がトラン
ジスタ75の電気抵抗よりもΔR/2大きくなるように
設定される。
【0116】反対に、選択メモリセルMC#がビット線
BLBと接続される場合には、制御電圧は、VB>VA
の範囲で、トランジスタ75の電気抵抗がトランジスタ
76の電気抵抗よりもΔR/2大きくなるように設定さ
れる。
【0117】このように、図11に従う構成において
は、図10に従う構成と比較して、コラム選択ゲートの
構成が簡素化されることに加え、MTJメモリセルMC
および参照セルRMCの製造後の電気抵抗の実績値に合
わせて、適正な参照セルの通過電流が得られるように微
調整を行なうことが可能である。
【0118】[実施の形態4]実施の形態4において
は、実施の形態1に従うレイアウト配置のアレンジにつ
いて説明する。
【0119】図12は、実施の形態4に従うメモリセル
のレイアウト配置を説明するための概念図である。
【0120】図12(a)は、図21に示した、従来の
技術に従うメモリセルのレイアウト配置に対応する。す
なわち、メモリアレイは、同一のレイアウト配置を有す
るMTJメモリセル10をX方向およびY方向に連続的
に配置することにより構成されている。すなわち、Y方
向に沿って配置されるトランジスタゲート配線TGL
(ワード線WL)は、Y方向に隣接するMTJメモリセ
ル10の各々において、アクセストランジスタのゲート
と接続される。
【0121】図12(b)には、実施の形態1に従うレ
イアウト配置が示される。すなわち、1行おきに、MT
Jメモリセル11およびMTJメモリセル12が、X方
向に沿って連続的に配置されている。したがって、Y方
向に隣接するMTJメモリセル間ではレイアウトが反転
されている。このため、同一のメモリセル列に対応して
設けられた2本のトランジスタゲート配線TGLAおよ
びTGLBの一方ずつが、アクセストランジスタのゲー
トと接続されるので、トランジスタゲート配線TGLA
およびTGLBの各々は、図12(a)に示したトラン
ジスタゲート配線TGLよりもその配線容量が小さくな
る。
【0122】図12(c)には、実施の形態4に従うレ
イアウト配置が示される。実施の形態4に従う構成にお
いては、MTJメモリセルのレイアウトは、2行おきに
反転される。すなわち、図12(c)に示されるよう
に、先頭のメモリセル行がMTJメモリセル11に相当
するレイアウト配置を有する場合には、第2行および第
3行には、MTJメモリセル12がX方向に連続して配
置される。さらに、その次の第4行および第5行(図示
せず)においては、再びMTJメモリセル11に相当す
るレイアウト配置を有するメモリセル群が、X方向に沿
って連続的に配置される。
【0123】図12(c)に従うレイアウト配置におい
ては、MTJメモリセル11が連続的に配置されたメモ
リセル行と、MTJメモリセル12が連続的に配置され
たメモリセル行とが1つの組80を形成するように配置
される。そして、図4に示されたビット線対BLPは、
これらの組80ごとに配置される。
【0124】このように、2行ごとにMTJメモリセル
のレイアウト配置を反転する構成としても、実施の形態
1から3に示した構成と同様に、高速かつ高精度のデー
タ読出を実行することができる。
【0125】[実施の形態5]実施の形態5において
は、MTJメモリセルのレイアウト配置の他の例を示
す。
【0126】図13は、実施の形態5に従うMTJメモ
リセルのレイアウト配置を説明する概念図である。
【0127】図13を参照して、実施の形態5に従う構
成においては、実施の形態1に従うレイアウト配置と比
較して、トンネル磁気抵抗素子TMRがX方向とY方向
とを入換えて配置される点が異なる。すなわち、トンネ
ル磁気抵抗素子TMRは、その長辺方向がX方向に沿
い、短辺方向がY方向に沿うように配置される。
【0128】これに伴い、図1に示したMTJメモリセ
ル11および12は、MTJメモリセル13および14
にそれぞれ置換される。すなわち、1行ごとにMTJメ
モリセルの配置レイアウトは反転されて、MTJメモリ
セル13がX方向に連続的に配置されるメモリセル行
と、MTJメモリセル14がX方向に連続的に配置され
るメモリセル行とが交互に形成される。あるいは、実施
の形態4に従う構成と同様に、2行おきにMTJメモリ
セルのレイアウトを反転する構成としてもよい。
【0129】図14は、図13におけるP−P′断面を
示すMTJメモリセルの構造図である。
【0130】図14を参照して、実施の形態5に従うM
TJメモリセル13は、図2に示したMTJメモリセル
11と同様の構造を有する。すなわち、MTJメモリセ
ル13とMTJメモリセル11とは、トンネル磁気抵抗
素子TMRの配置方向(長辺方向および短辺方向)が入
換えられたのみで、その他の部分の接続関係については
同様である。したがって、これらの接続関係についての
詳細な説明は繰返さない。
【0131】なお、図示しないがMTJメモリセル14
の構造も、図3に示したMTJメモリセル12の構造と
同様であり、トンネル磁気抵抗素子TMRの配置方向の
みが入換えられたものである。
【0132】このように、MTJメモリセル13におい
ては、トランジスタゲート配線TGLBの下層に膜厚の
厚い絶縁分離膜30が形成され、MTJメモリセル14
においては、もう一方のトランジスタゲート配線TGL
Aの下層に絶縁分離膜30が形成されているので、トラ
ンジスタゲート配線TGLAおよびTGLBの各々の配
線容量が抑制される。
【0133】すなわち、MTJメモリセル13において
は、図1に示したMTJメモリセル11と同様に、Y方
向に沿って配置された2本のトランジスタゲート配線T
GLAおよびTGLBのうちの一方TGLAに応じてア
クセストランジスタATRがオン・オフする。これに対
して、MTJメモリセル14においては、図1に示した
MTJメモリセル12と同様に、2本のトランジスタゲ
ート配線TGLAおよびTGLBのうちの他方TGLB
に応じてアクセストランジスタATRがオン・オフす
る。
【0134】再び図13を参照して、実施の形態4に従
う構成においては、トンネル磁気抵抗素子TMRにおけ
る磁化容易軸(EA)と磁化困難軸(HA)とが実施の
形態1に従うレイアウト配置と入換えられる。したがっ
て、X方向に沿ったビット線BLに対しては、書込対象
となるメモリセル行を指定するための一定方向のデータ
書込電流が選択的に供給され、Y方向に沿ったビット線
BLに対しては、書込データのレベルに応じた方向のデ
ータ書込電流が選択的に供給される。
【0135】実施の形態5に従うMTJメモリセル13
および14は、実施の形態1に従うMTJメモリセル1
1および12と比較して、セルの縦方向(Y方向)の長
さを短くすることができるので、そのセルサイズを縮小
することができる。一般的なデザインルールによれば、
従来の技術もしくは実施の形態1に従うMTJメモリセ
ル10,11,12においては、細長形状のトンネル磁
気抵抗素子TMRを縦長に置くことにより、そのセルサ
イズが15F2であったのに対し、実施の形態5に従う
MTJメモリセル13および14においては、そのセル
サイズを、14F2に改善することができる。ここで、
Fは、最小配線ピッチを示すものとする。この結果、デ
ータ読出動作の高速化に加えて、さらにセルサイズの縮
小によるチップ面積の削減を図ることが可能である。
【0136】なお、実施の形態5に従うMTJメモリセ
ル13および14を、実施の形態2から4およびこれら
の変形例と組合せて適用することも可能である。
【0137】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0138】
【発明の効果】請求項1から5および12に記載の薄膜
磁性体記憶装置は、第2の方向に沿って互いに隣接する
メモリセル間で1本のゲート配線が共有される構成と比
較して、第1および第2のゲート配線の配線容量を低減
できる。したがって、アクセス対象となった選択メモリ
セルにおいてアクセストランジスタATRを高速にター
ンオンさせることができるので、データ読出動作を高速
化することができる。
【0139】請求項6に記載の薄膜磁性体記憶装置は、
アクセストランジスタのソース領域の電気抵抗を、通常
の手法で形成された拡散領域よりも小さくすることがで
きる。したがって、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装
置が奏する効果に加えて、アクセストランジスタのソー
ス領域を固定電圧に固定するための、第2の方向に沿っ
たシャント用の金属配線を新たに配置することなくデー
タ読出の高速化および安定化を図ることができる。
【0140】請求項7に記載の薄膜磁性体記憶装置は、
選択メモリセルと接続されたデータ線および、メモリセ
ルと同一アレイ上に配置された参照セルと接続された参
照データ線の通過電流差に基づいて、データ読出が実行
できる。この結果、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装
置が奏する効果に加えて、データ読出を高精度化でき
る。
【0141】請求項8に記載の薄膜磁性体記憶装置は、
データ線対を形成する、選択メモリセルと接続されたデ
ータ線および参照セルと接続されたデータ線の通過電流
差に応じて、いわゆる折返しビット線構成に基づいたデ
ータ読出が実行できる。この結果、請求項1に記載の薄
膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、ノイズが読出
マージンに与える悪影響を抑制して、高精度のデータ読
出を実行できる。
【0142】請求項9に記載の薄膜磁性体記憶装置は、
各参照セルと各メモリセルとの電気抵抗値を同様として
も、両者の通過電流差に基づいてデータ読出を実行でき
る。したがって、請求項7または8に記載の薄膜磁性体
記憶装置が奏する効果に加えて、各参照セルを各メモリ
セルと同様に、設計・作製および制御することができ
る。すなわち、製造工程や設計の変更を招くことなく参
照セルを製造できる。
【0143】請求項10に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、付加抵抗の電気抵抗を制御電圧に応じて調整でき
る。したがって、請求項9に記載の薄膜磁性体記憶装置
が奏する効果に加えて、メモリセルおよび参照セルの製
造後の電気抵抗の実績値に合わせて、適正な参照セルの
通過電流が得られるように微調整を行なうことが可能で
ある。
【0144】請求項11に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、各メモリセルにおけるセルサイズを縮小できるの
で、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果
に加えて、チップ面積削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に従う薄膜磁性体記憶装置にお
けるMTJメモリセルのレイアウト配置を説明する概念
図である。
【図2】 図1におけるP−P′断面を示すMTJメモ
リセルの構造図である。
【図3】 図1におけるQ−Q′断面を示すMTJメモ
リセルの構造図である。
【図4】 実施の形態2に従うメモリアレイの構成を説
明する概念図である。
【図5】 実施の形態2の変形例1に従うメモリアレイ
の構成を説明する概念図である。
【図6】 実施の形態2の変形例2に従うメモリアレイ
の構成を説明する概念図である。
【図7】 実施の形態3に従うデータ読出構成の第1の
例を示す回路図である。
【図8】 実施の形態3に従うデータ読出構成の第2の
例を示す回路図である。
【図9】 実施の形態3に従うデータ読出構成の第3の
例を示す回路図である。
【図10】 実施の形態3の変形例に従うデータ読出構
成の第1の例を示す回路図である。
【図11】 実施の形態3の変形例に従うデータ読出構
成の第2の例を示す回路図である。
【図12】 実施の形態4に従うMTJメモリセルのレ
イアウト配置を説明する概念図である。
【図13】 実施の形態5に従うMTJメモリセルのレ
イアウト配置を説明する概念図である。
【図14】 図13におけるP−P′断面を示すMTJ
メモリセルの構造図である。
【図15】 MTJメモリセルのデータ記憶原理を説明
する概念図である。
【図16】 データ書込動作時にMTJメモリセルへ印
加されるデータ書込磁界を説明する概念図である。
【図17】 MTJメモリセルで構成されたメモリセル
アレイにおけるデータ書込配線の配置を示す概念図であ
る。
【図18】 MTJメモリセルからのデータ読出構成を
説明する概念図である。
【図19】 1個のトンネル磁気抵抗素子TMRおよび
1個のアクセストランジスタから構成されるMTJメモ
リセルの従来のレイアウトを説明する概念図である。
【図20】 図19におけるP−P′断面を示す構造図
である。
【図21】 図19に示したMTJメモリセルを行列状
に配置したメモリアレイの一部分を示す概念図である。
【図22】 図21におけるP−P′断面およびQ−
Q′断面を示す構造図である。
【符号の説明】
2 メモリアレイ、11,12,13,14,MC M
TJメモリセル、15コンタクト部、20 ドレイン領
域、25 ソース領域、27 基板領域、30 絶縁分
離膜、50 参照セル列、51 参照セル行、52 抵
抗素子、53アクセス素子、60 付加抵抗、65,7
5,76 電界効果型トランジスタ、ATR アクセス
トランジスタ、BL,BLA,BLB ビット線、BL
Pビット線対、BLr 参照ビット線、DL ディジッ
ト線、RMC 参照セル、SA 信号増幅回路、TGL
A,TGLB,TGLAr,TGLBr トランジスタ
ゲート配線、TMR トンネル磁気抵抗素子、VA,V
B,Vr 制御電圧。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の方向に沿って行列状に
    配置され、前記第1の方向に沿って互いに隣接するメモ
    リセル群ごとに第1のグループが形成され、前記第2の
    方向に沿って互いに隣接するメモリセル群ごとに第2の
    グループが形成される複数のメモリセルと、 前記第1の方向に沿って、各々が前記第1のグループご
    とに設けられる複数のデータ線と、 前記第2の方向に沿って設けられ、各々が前記第2のグ
    ループごとに設けられる複数の第1および第2ゲート配
    線とを備え、 各前記メモリセルは、 磁気的に書込まれた記憶データに応じて電気抵抗が変化
    する磁気抵抗素子と、 データ読出時に、対応するデータ線および固定電圧の間
    に前記磁気抵抗素子を電気的に結合するためのアクセス
    トランジスタとを含み、 各前記アクセストランジスタは、対応する第1および第
    2のゲート配線のうちの前記第1のグループごとに予め
    定められる所定の一方のゲート配線の電圧に応じてオン
    およびオフする、薄膜磁性体記憶装置。
  2. 【請求項2】 各前記メモリセルのレイアウトは、前記
    第1の方向に沿って隣接する他のメモリセルと比較し
    て、前記第2の方向に沿って反転される、請求項1に記
    載の薄膜磁性体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の一方のゲート配線は、隣接す
    る前記第1のグループごとに交互に定められる、請求項
    1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の一方のゲート配線は、隣接す
    る2個ずつの前記第1のグループごとに交互に定められ
    る、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のメモリセルが形成される領域
    において、前記第1および第2ゲート配線は、前記磁気
    抵抗素子の両側に並行に配置され、 各前記アクセストランジスタは、 前記固定電圧と結合されたソース領域と、 コンタクト部を介して前記磁気抵抗素子と電気的に結合
    されたドレイン領域と、 前記所定の一方のゲート配線の直下領域において、前記
    ソース領域と前記ドレイン領域の間に形成される基板領
    域とを有し、 前記薄膜磁性体記憶装置は、 前記第1および第2ゲート配線のうちの、前記所定の一
    方のゲート配線と前記磁気抵抗素子を挟んで位置する他
    方のゲート配線の直下に形成される絶縁分離領域をさら
    に備える、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記ソース領域は、同一の前記第2のグ
    ループに対応するアクセストランジスタ群の前記ソース
    領域同士を電気的に結合するために、前記第2の方向に
    沿って延在して、金属化合物を用いて形成される、請求
    項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のメモリセルと同一アレイ上に
    おいて、前記第1の方向に沿って配置される複数の参照
    セルと、 前記データ読出時に、前記複数の参照セルのうちの1つ
    を介して前記固定電圧と電気的に結合される参照データ
    線と、 前記複数のデータ線のうちのアクセス対象に指定された
    選択メモリセルと接続される1本の選択データ線と、前
    記参照データ線との通過電流差を増幅してデータ読出を
    行なうための信号増幅器とをさらに備え、 前記データ読出時における各前記参照セルの通過電流
    は、前記選択メモリセルにおける前記記憶データにそれ
    ぞれ応じた2種類の通過電流の中間レベルに設定され
    る、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のデータ線は、対応する前記第
    1のグループにおいて前記アクセストランジスタが前記
    対応する第1のゲート配線の電圧に応じてオン・オフす
    る第1のデータ線と、対応する前記第1のグループにお
    いて前記アクセストランジスタが前記対応する第2のゲ
    ート配線の電圧に応じてオン・オフする第2のデータ線
    とに分類され、 前記第1および第2のデータ線のうちの1本ずつの組
    は、データ線対を構成し、 前記薄膜磁性体記憶装置は、 前記複数のメモリセルと同一アレイ上において、前記第
    2の方向に沿って配置される複数の参照セルと、 同一の前記データ線対を構成する前記第1および第2の
    データ線の通過電流差を増幅してデータ読出を行なうた
    めの信号増幅器とをさらに備え、 前記複数のメモリセルのうちのアクセス対象に指定され
    た選択メモリセルに対応するデータ線対を構成する第1
    および第2のデータ線は、前記選択メモリセルおよび前
    記複数の参照セルの1つの一方ずつを介して、前記固定
    電圧と電気的に結合され、 前記データ読出時における各前記参照セルの通過電流
    は、前記記憶データにそれぞれ応じた前記選択メモリセ
    ルの2種類の通過電流の中間レベルに設定される、請求
    項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  9. 【請求項9】 各前記磁気抵抗素子は、記憶データに応
    じて第1および第2の電気抵抗のいずれかを有し、 各前記参照セルは、 前記磁気抵抗素子と同様に設計および作製されて、前記
    第1および第2の電気抵抗の一方に対応するデータを予
    め書込まれた抵抗素子と、 前記参照ビット線および前記固定電圧の間に前記抵抗素
    子と直列に接続されて、前記アクセストランジスタと同
    様に設計および作製されるアクセス素子とを含み、 前記薄膜磁性体記憶装置は、データ読出時において、前
    記参照セルおよび前記選択メモリセルの少なくとも一方
    と直列に接続される付加抵抗をさらに備え、 前記付加抵抗の電気抵抗は、前記第1および第2の電気
    抵抗の差よりも小さい、請求項7または8に記載の薄膜
    磁性体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記付加抵抗は、ゲート電圧を調整可
    能な電界効果型トランジスタを有する、請求項9に記載
    の薄膜磁性体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記磁気抵抗素子は、長辺方向および
    短辺方向を有する細長形状で形成され、 前記複数のデータ線は、前記長辺方向に沿って配置され
    る、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記磁気抵抗素子は、長辺方向および
    短辺方向を有する細長形状で形成され、 前記複数のデータ線は、前記短辺方向に沿って配置され
    る、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
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