JPWO2009139062A1 - イソシアネートの製造方法 - Google Patents
イソシアネートの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2009139062A1 JPWO2009139062A1 JP2010511823A JP2010511823A JPWO2009139062A1 JP WO2009139062 A1 JPWO2009139062 A1 JP WO2009139062A1 JP 2010511823 A JP2010511823 A JP 2010511823A JP 2010511823 A JP2010511823 A JP 2010511823A JP WO2009139062 A1 JPWO2009139062 A1 JP WO2009139062A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- isomer
- group
- phenol
- reaction
- carbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C263/00—Preparation of derivatives of isocyanic acid
- C07C263/04—Preparation of derivatives of isocyanic acid from or via carbamates or carbamoyl halides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C263/00—Preparation of derivatives of isocyanic acid
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C263/00—Preparation of derivatives of isocyanic acid
- C07C263/18—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C265/00—Derivatives of isocyanic acid
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C265/00—Derivatives of isocyanic acid
- C07C265/02—Derivatives of isocyanic acid having isocyanate groups bound to acyclic carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C265/00—Derivatives of isocyanic acid
- C07C265/14—Derivatives of isocyanic acid containing at least two isocyanate groups bound to the same carbon skeleton
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
- C07C2601/12—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
- C07C2601/14—The ring being saturated
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
Description
第2に、ホスゲン法においては、腐食性の高い塩化水素が大量に副生するため、該塩化水素を除害するためのプロセスが必要となる上、製造されたイソシアネートには多くの場合加水分解性塩素が含有されることになる。そのため、ホスゲン法で製造されたイソシアネートを使用する場合に、ポリウレタン製品の耐候性、耐熱性に悪影響を及ぼす場合がある。
R’は、1価の有機残基を表し、
aは、1以上の整数を表す。)
これらの副反応は、目的とするイソシアネートの収率や選択率の低下を招くばかりでなく、特にポリイソシアネートの製造においては、ポリマー状固形物が析出し、反応器を閉塞させるなど長期操業が困難となる場合があった。
本発明の目的は、ホスゲンを使用せずイソシアネートを製造するに際し、先行技術にみられるような種々の問題点がなく、イソシアネートを長期間安定して製造できる方法を提供することにある。
[1] カルバミン酸エステルを熱分解反応に付してイソシアネートを製造する方法であって、
該熱分解反応がおこなわれる熱分解反応器より低沸点成分を気相成分として回収する工程と、
該熱分解反応器の底部よりカルバミン酸エステルを含有する液相成分を回収する工程と、
該液相成分の一部または全部を、該熱分解反応器の上部に供給する工程と、
を含むイソシアネートの製造方法、
[2] カルバミン酸エステルを、50℃〜180℃の温度範囲で、熱分解反応器に供給する前項[1]に記載の製造方法、
[3] 該カルバミン酸エステルを液体として熱分解反応器に供給する前項[1]または[2]に記載の製造方法、
[4] 該カルバミン酸エステルが、炭酸エステルとアミン化合物とを反応させて製造されるカルバミン酸エステルである前項[1]ないし[3]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[5] 該カルバミン酸エステルを製造する反応器と、該熱分解反応器とが、同一であっても異なっていてもよく、該カルバミン酸エステルを製造する反応器および該熱分解反応器が、塔型反応器および槽型反応器からなる群から選ばれる少なくとも1つの反応器である前項[4]に記載の製造方法、
[6] 該熱分解反応器が、蒸発缶、連続多段蒸留塔、充填塔、薄膜蒸発器および流下膜蒸発器からなる群から選ばれる少なくとも1つの反応器から構成される反応器である前項[1]ないし[5]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[7] 該熱分解反応が、液相でおこなわれる前項[1]ないし[6]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[8] 炭酸エステルとアミン化合物を反応させて製造される、カルバミン酸エステルを含有する混合物から、一部または全部のヒドロキシ化合物を、および/または、一部または全部の炭酸エステルを、分離した混合物を、熱分解反応装置に供給する前項[4]ないし[7]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[9] 該分離が、蒸留分離によっておこなわれ、該蒸留分離が、180℃以下でおこなわれる前項[8]に記載の製造方法、
[10] 熱分解反応器の底部より回収される液相成分の一部または全部を、50℃〜180℃の温度範囲で、該熱分解反応器の上部に供給する前項[1]ないし[9]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[11] 炭酸エステルを、アミン化合物を構成するアミノ基に対して化学量論比で1倍以上使用する前項[4]ないし[10]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[12] 該熱分解反応器に付着した高沸点副生物を酸によって洗浄する工程をさらに含む前項[1]ないし[11]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[13] 該酸が、芳香族ヒドロキシ化合物である前項[12]に記載の製造方法、
[14] 該炭酸エステルが、下記式(5)で表わされる化合物である、
R1は、炭素数1〜12の脂肪族基または炭素数6〜12の芳香族基を表す。)
前項[4]ないし[13]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[15] 該炭酸エステルが、金属原子を0.001ppm〜10%含有する前項[14]に記載の製造方法、
[16] 該金属原子が、鉄、ニッケル、コバルト、亜鉛、スズ、銅、チタンの中からなる群から選ばれる1種または複数種の金属である前項[15]に記載の製造方法、
[17] 該炭酸エステルが、R1が、炭素数5〜7の脂肪族基または炭素数6〜7の芳香族基である前項[14]ないし[16]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[18] 該アミン化合物が、下記式(6)で表わされる化合物である、
R2は、炭素、酸素から選ばれる原子を含む炭素数1〜20の脂肪族基および炭素数6〜20の芳香族基からなる群から選ばれる1つの基であって、nに等しい原子価を有する基を表し、
nは、2〜10の整数である。)
前項[4]ないし[17]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[19] 該アミン化合物が、式(6)で表される化合物のうち、nが2であるジアミン化合物である前項[18]に記載の製造方法、
[20] 熱分解反応によって生成し気相成分として回収される低沸点成分から、該低沸点成分を気体成分として蒸留塔に供給し、該蒸留塔において、カルバミン酸エステルに由来するヒドロキシ化合物と、カルバミン酸エステルに由来するイソシアネートと、を分離する前項[1]ないし[19]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[21] 熱分解反応によって生成し気体成分として回収される低沸点成分から、該薄膜蒸発器より、カルバミン酸エステルに由来するヒドロキシ化合物と、カルバミン酸エステルに由来するイソシアネートと、を別々に回収する前項[1]ないし[20]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[22] 該液相成分よりイソシアネートを蒸留分離によって回収する前項[1]ないし[21]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[23] 該炭酸エステルが、式(5)においてR1が炭素数1〜12の脂肪族基であって、下記の工程(1)および工程(2)を含む方法によって製造される前項[14]ないし[22]のうち何れか一項に記載の製造方法:
工程(1):スズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物と二酸化炭素とを反応させて炭酸ジアルキルを含有する反応混合物を得る工程;
工程(2):該反応混合物を分離して、炭酸ジアルキルと残留液とを得る工程、
[24] 該炭酸エステルが、式(5)においてR1が炭素数6〜12の芳香族基であって、上記の工程(1)および工程(2)に加えて、下記工程(3)を含む方法によって製造される前項[14]ないし[22]のうち何れか一項に記載の製造方法:
工程(3):工程(2)で分離された炭酸ジアルキルと芳香族ヒドロキシ化合物Aとを反応させて炭酸ジアリールを得、副生するアルコールを回収する工程、
[25]
該炭酸エステルが、工程(1)および工程(2)、または、工程(1)〜工程(3)に加えて、下記の工程(4)および工程(5)を含む工程によって製造される炭酸エステルである前項[23]または[24]に記載の製造方法;
工程(4):工程(2)で得られた残留液とアルコールを反応させて、スズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物と水を形成し、該水を反応系より除去する工程;
工程(5):工程(4)で得られたスズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物を、工程(1)のスズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物として再利用する工程、
[26] 工程(3)で回収されるアルコールを、工程(4)のアルコールとして再利用する前項[25]に記載の製造方法、
[27] 該ヒドロキシ化合物がアルコールの場合は、工程(4)のアルコールとして使用し、該ヒドロキシ化合物が芳香族ヒドロキシ化合物の場合は、工程(3)の芳香族ヒドロキシ化合物Aとして使用する前項[24]または[25]に記載の製造方法。
[28] 分離した炭酸エステルを、炭酸エステルとして再利用する前項[8]ないし[27]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[29] カルバミン酸エステルの熱分解反応が、溶媒の非存在下でおこなわれる前項[1]ないし[28]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[30] 炭酸エステルとアミン化合物とを反応させる反応器へのアミン化合物の供給が、液体の状態でおこなわれる前項[4]ないし[29]のうち何れか一項に記載の製造方法、
[31] 炭酸エステルとアミン化合物を反応させる反応器へのアミン化合物の供給が、アルコール、水、または炭酸エステルとの混合物としておこなわれる前項[4]ないし[30]のうち何れか一項に記載の製造方法、
を提供する。
(図1)
101,107:蒸留塔、
102:塔型反応器、
103,106:薄膜蒸留装置、
104:オートクレーブ、
105:除炭槽、
111,112,117:リボイラー、
121,123,126,127:凝縮器
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17:ライン
(図2)
201,202,203,206:貯槽
204:攪拌槽
205:カラム
21,22,23,24,25:ライン
(図3)
302:連続多段蒸留塔
305,306:貯槽
301:予熱器
303:凝縮器
304:リボイラー
31,32,33,34,35:ライン
(図4)
402:連続多段蒸留塔
405,406:貯槽
401:予熱器
403:凝縮器
404:リボイラー
41,42,43,44,45:ライン
(図5)
501:薄膜蒸留装置
502,505:連続多段蒸留塔
508,509,510:貯槽
503,506:凝縮器
504,507:リボイラー
50,51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64:ライン
(図6)
701:薄膜蒸留装置
702,705,708:連続多段蒸留塔
703,706,709:凝縮器
704,707,710:リボイラー
711:貯槽
70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89:ライン
(図7)
721,722,723,725:貯槽
724:攪拌槽
A1,A2,A3,A4:ライン
(図8)
801,804,807:連続多段蒸留塔
802,805,808:凝縮器
803,806,809:リボイラー
B1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8,B9,B10,B11,B12,B13,B14,B15:ライン
(図9)
901,902,903,906:貯槽
904:攪拌槽
905:カラム
C1,C2,C3,C4,C5,C6:ライン
(図10)
1001,1002,1003,1006:貯槽
1004:攪拌槽
1005:カラム
1007:凝縮器
D1,D2,D3,D4,D5,D6:ライン
(図11)
1102,1409,1411:貯槽
1104:攪拌槽
1105,1106:連続多段蒸留塔
1107,1110:凝縮器
1108,1112:リボイラー
E1,E2,E3,E4,E5,E6,E7,E8,E9,E10,E11,E12,E13:ライン
本実施の形態におけるイソシアネートの製造方法において使用するカルバミン酸エステルとしては、特に限定されないが、好ましくは、下記式(7)で表わされるカルバミン酸エステルが使用される。
R4は、炭素、酸素から選ばれる原子を含む炭素数1〜20の脂肪族基、炭素数6〜20の芳香族基を表し、
nは、1〜10の整数である。)
基(各異性体)、ペンチル−ノニル−フェニル基(各異性体)、ペンチル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ペンチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、ヘキシル−オクチル−フェニル基(各異性体)、ヘキシル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ヘキシル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、トリメチル−フェニル基(各異性体)、トリエチル−フェニル基(各異性体)、トリプロピル−フェニル基(各異性体)、トリブチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−エチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ブチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ノニル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−デシル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ドデシル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ジメチル−クミル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ブチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ノニル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−デシル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ジエチル−クミル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−エチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−ブチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ジブチル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−エチル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ジペンチル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジペンチル−エチル−フェニル基(各異性体)、ジペンチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、ジペンチル−ブチル−フェニル基(各異性体)、ジヘキシル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジヘキシル−エチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ブチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ノニル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−デシル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−クミル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ブチル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−オクチル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ノニル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−デシル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−クミル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−クミル−フェニル基(各異性体)、メチル−ペンチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、メチル−ペンチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ペンチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ペンチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、メチル−ヘキシル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ブチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−オクチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ノニル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−クミル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、エチル−ペンチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、エチル−ペンチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、エチル−ペンチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)等の芳香族基を例示することができる。
炭酸エステルとしては、下記式(8)で表される炭酸エステルを使用することができる。
−フェニル基(各異性体)、ペンチル−ノニル−フェニル基(各異性体)、ペンチル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ペンチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、ヘキシル−オクチル−フェニル基(各異性体)、ヘキシル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ヘキシル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、トリメチル−フェニル基(各異性体)、トリエチル−フェニル基(各異性体)、トリプロピル−フェニル基(各異性体)、トリブチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−エチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ブチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ノニル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−デシル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−ドデシル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ジメチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ジメチル−クミル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ブチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−ノニル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−デシル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ジエチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ジエチル−クミル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−エチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−ブチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ジプロピル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ジブチル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−エチル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−フェニル−フェニル基(各異性体)、ジブチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、ジペンチル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジペンチル−エチル−フェニル基(各異性体)、ジペンチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、ジペンチル−ブチル−フェニル基(各異性体)、ジヘキシル−メチル−フェニル基(各異性体)、ジヘキシル−エチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−プロピル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ブチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−ノニル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−デシル−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、メチル−エチル−クミル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ブチル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−オクチル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−ノニル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−デシル−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、メチル−プロピル−クミル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、メチル−ブチル−クミル−フェニル基(各異性体)、メチル−ペンチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、メチル−ペンチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ペンチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、メチル−ペンチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、メチル−ヘキシル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ブチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−オクチル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−ノニル−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、エチル−プロピル−クミル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−オクチル−フェニル基(各異性体)、エチル−ブチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、エチル−ペンチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、エチル−ペンチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、エチル−ペンチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−ペンチル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘプチル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ブチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘキシル−フェニル基(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノキシ−フェニル基(各異性体)等を例示することができる。これらの中でも、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基(各異性体)、ブチル基(各異性体)、ペンチル基(各異性体)、ヘキシル基(各異性体)、ヘプチル基(各異性体)、オクチル基(各異性体)等の、該基を構成する炭素原子の数が1〜20の整数より選ばれる数であるアルキル基である。これらの中でも、好ましくは、炭素数が1〜12のアルキル基または炭素数が6〜12の芳香族基、より好ましくは、炭素数が5〜7のアルキル基もしくは炭素数5〜7の芳香族基である。ここのような炭酸エステルとしては、炭酸ジペンチル(各異性体)、炭酸ジヘキシル(各異性体)、炭酸ジヘプチル(各異性体)、炭酸ジフェニル、炭酸ジ(メチルフェニル)が例示される。
RおよびR’は、各々独立にアルキル基または芳香族基を表す。)
工程(1):(炭酸ジアルキル生成工程)スズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物と二酸化炭素とを反応させて炭酸ジアルキルを含有する反応混合物を得る工程;
工程(2):(炭酸ジアルキル分離工程)該反応混合物から該炭酸ジアルキルを分離するとともに残留液を得る工程;
工程(3):(炭酸ジアリール製造工程)工程(2)で分離された炭酸ジアルキルと芳香族ヒドロキシ化合物Aとを反応させて炭酸ジアリールを得、副生するアルコールを回収する工程。
工程(4):(有機スズ化合物再生工程)工程(B)で得られた該残留液とアルコールとを反応させて、スズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物と水を形成し、該水を反応系より除去する工程;
工程(5):(リサイクル工程)工程(4)で得られたスズ−酸素−炭素結合を有する該有機スズ化合物を、工程(1)のスズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物として再利用する工程。
該ジアルキルスズ化合物の例としては、下記式(10)で表されるジアルキルスズ化合物および下記式(11)で表されるテトラアルキルジスタンオキサン化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物から選ばれる化合物が挙げられる。
R6およびR7は、各々独立に、直鎖状または分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基を表し;
X1およびX2は、各々独立に、アルコキシ基、アシルオキシル基およびハロゲン原子よりなる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を表し;
aおよびbは、各々0〜2の整数であり、a+b=2であり;
cおよびdは、各々0〜2の整数であり、c+d=2である。)
R8、R9、R10およびR11は、各々独立に、直鎖状または分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基を表し;
X3およびX4は、アルコキシ基、アシルオキシル基およびハロゲン原子よりなる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を表し;
e、f、g、hは、各々0〜2の整数であり、e+f=2、g+h=2である。)
これらの中でも、ジメチル−ジメトキシスズ、ジメチル−ジエトキシスズ、ジメチル−ジプロポキシスズ(各異性体)、ジメチル−ジブトキシスズ(各異性体)、ジメチル−ジペンチルオキシスズ(各異性体)、ジメチル−ジヘキシルオキシスズ(各異性体)、ジメチル−ジヘプチルオキシスズ(各異性体)、ジメチル−ジオクチルオキシスズ(各異性体)、ジメチル−ジノニルオキシスズ(各異性体)、ジメチル−ジデシルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジメトキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジエトキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジプロポキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジブチルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジペンチルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジヘキシルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジヘプチルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジオクチルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジノニルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジデシルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジメトキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジエトキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジプロポキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジブチルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジペンチルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジヘキシルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジヘプチルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジオクチルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジノニルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジデシルオキシスズ(各異性体)等のジアルキルスズジアルコキシドが好ましく、中でもジブチル−ジプロポキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジブチルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジペンチルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジヘキシルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジヘプチルオキシスズ(各異性体)ジオクチル−ジプロポキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジブトキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジペンチルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジヘキシルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジヘプチルオキシスズ(各異性体)等のジアルキル−ジアルコキシスズがより好ましく、ジブチル−ジブチルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジペンチルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジヘキシルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジヘプチルオキシスズ(各異性体)、ジブチル−ジオクチルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジブチルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジペンチルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジヘキシルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジヘプチルオキシスズ(各異性体)、ジオクチル−ジオクチルオキシスズ(各異性体)がさらに好ましい。
上記式(10)で表されるジアルキルスズ化合物は単量体構造を示しているが、多量体構造であっても会合体であってもよい。
1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジクロロジスタンオキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジブロモジスタンオキサン、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジクロロジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジブロモジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジクロロジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジブロモジスタンオキサン(各異性体)等の1,1,3,3−テトラアルキル−1,3−ジハロゲン化ジスタンオキサンを挙げることができる。
これらの中でも、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジメトキシジスタンオキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジエトキシジスタンオキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジプロポキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジブトキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジペンチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジヘキシルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジヘプチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジオクチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジノニルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジデシルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジメトキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジエトキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジプロポキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジブトキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジペンチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジヘキシルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジヘプチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジオクチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジノニルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジデシルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジメトキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジエトキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジプロポキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジブトキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジペンチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジヘキシルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジヘプチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジオクチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジノニルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジデシルオキシジスタンオキサン(各異性体)等の1,1,3,3−テトラアルキル−1,3−ジアルコキシ−ジスタンオキサンがより好ましく、中でも1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジブトキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジペンチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジヘキシルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジヘプチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ジオクチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジブトキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジペンチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジヘキシルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジヘプチルオキシジスタンオキサン(各異性体)、1,1,3,3−テトラオクチル−1,3−ジオクチルオキシジスタンオキサン(各異性体)がさらに好ましい。
上記式(11)で表されるテトラアルキルジアルコキシジスタンオキサンは単量体構造を示しているが、多量体構造であっても会合体であってもよい。
一般に、有機スズ化合物は会合構造をとりやすく、例えばジアルキルスズジアルコキシスズはダイマー構造を形成したり、テトラアルキルジアルコキシジスタンオキサンは、2分子または3分子が会合したラダー構造を形成して存在する場合もあることが知られているが、このような会合状態が変化する場合であっても、単量体構造で化合物を表すことは、当業者にとっては一般的である。
また、上記で示したジアルキルスズ化合物は単独であっても2種以上の混合物であってもよい。
R12およびR13は、各々独立に、直鎖状または分岐状の炭素数1〜12のアルキル基を表す。)
反応条件は、110℃〜200℃の範囲、反応速度を高めるためには反応温度は高温が好ましいが、一方で、高温では分解等の好ましくない反応も起こる場合もあり、収率が低下することもあるので、好ましくは120℃〜180℃の範囲であり、0.1時間〜10時間の範囲、反応圧力は、1.5MPa〜20MPa、好ましくは2.0MPa〜10MPaの範囲である。反応は所望の炭酸エステルが反応器中に生成してから終了すればよい。反応の進行は、反応器内の反応液をサンプリングし、1H−NMRやガスクロマトグラフィー等の方法で生成した炭酸エステルを分析する方法等で確認できる。例えば、ジアルキルスズアルコキシドおよび/またはジアルキルスズアルコキシドの二酸化炭素結合体中に含まれていたジアルキルスズアルコキシドおよび/またはジアルキルスズアルコキシドの二酸化炭素結合体のモル数に対して10%以上生成したら反応を終了してもよく、炭酸エステルの収量を多くしたい場合、該値を90%以上になるまで反応を続けてから終了する。反応器は公知の反応器が使用でき、塔型反応器、槽型反応器共に好ましく使用できる。反応器およびラインの材質は悪影響を及ぼさなければ、公知のどのようなものであってもよいが、SUS304やSUS316,SUS316L等が安価でもあり、好ましく使用できる。必要に応じて、流量計、温度計等の計装機器、リボイラー、ポンプ、コンデンサー等の公知のプロセス装置を付加してよく、加熱はスチーム、ヒーター等の公知の方法でよく、冷却も自然冷却、冷却水、ブライン等公知の方法が使用できる。
前述の工程(1)から移送された反応液をバッチもしくはセミバッチ、または連続的に蒸留して炭酸エステルと残留液を得る。好ましい蒸留方法は、該反応液を蒸留器に供給し、炭酸エステルを気相成分として蒸留器上部から系外へ分離し、残留液を液状成分として蒸留器の底部から抜き出す方法である。本工程の温度は該炭酸エステルの沸点や圧力にもよるが、常温(例えば20℃)〜200℃の範囲でよく、高温では残留液中のスズ化合物の変性がおこる場合や、炭酸エステルが逆反応によって減少してしまう場合もあるので常温(例えば20℃)〜150℃の範囲が好ましい。圧力は、炭酸エステルの種類や、実施する温度にもよるが、通常常圧から減圧条件でおこない、生産性を考慮すれば、100Pa〜80KPaの範囲が更に好ましく、100Pa〜50KPaが最も好ましい範囲である。時間は、0.01時間〜10時間の範囲で実施でき、高温で長時間実施すると、該反応液に含まれるスズ化合物が変性する場合や、炭酸エステルが逆反応によって減少する場合もあるため、0.01時間〜0.5時間の範囲が好ましく、0.01時間〜0.3時間の範囲が最も好ましい。蒸留器は公知の蒸留器が使用でき、塔型蒸留器、槽型蒸留器も好ましく使用することができるし、複数組み合わせて使用しても構わない。さらに好ましい蒸留器は薄膜蒸発器、薄膜蒸留器であり、蒸留塔を備えた薄膜蒸発器、薄膜蒸留器が最も好ましい。蒸留器およびラインの材質は悪影響を及ぼさなければ、公知のどのようなものであってもよいが、SUS304やSUS316、SUS316L等が安価でもあり、好ましく使用できる。必要に応じて、流量計、温度計等の計装機器、リボイラー、ポンプ、コンデンサー等の公知のプロセス装置を付加してよく、加熱はスチーム、ヒーター等の公知の方法でよく、冷却も自然冷却、冷却水、ブライン等公知の方法が使用できる。
エステル交換反応は平衡反応であって、反応を有利に進めようとすれば、エステル交換反応で脱離生成するアルコールを抜き出しながら反応させることが好ましく、この場合には、工程(3)で使用する芳香族ヒドロキシ化合物の沸点が、工程(2)で得られる炭酸アルキルを構成するアルキルアルコールの沸点よりも高いことが好ましい。特に、工程(1)〜工程(3)の工程を一回以上繰り返して連続して実施する場合には、アルキルアルコールの沸点は芳香族ヒドロキシ化合物の標準沸点より低いことが好ましく、その沸点差は好ましくは2℃、分離の容易さを考えれば、10℃であることが更に好ましい。
これらの炭酸ジアルキルの中で、本実施の形態において好ましく使用されるのは、炭酸エステルを構成するアルコールの標準沸点が、水の標準沸点よりも高いアルコールであって、炭素数4〜12のアルキル基を有するアルキルアルコール、直鎖状または分岐鎖状の炭素数4〜12のアルケニル基を有するアルケニルアルコール、シクロアルキルアルコール、アラルキルアルコールである。工程(3)でおこなう反応を有利に進めるために、工程(3)の反応で生成するアルコールを除去することを考慮すれば、工程(3)で使用する芳香族ヒドロキシ化合物の標準沸点よりも、標準沸点の低いアルコールが更に好ましい。すなわち、水よりも標準沸点が高く、芳香族ヒドロキシ化合物よりも標準沸点の低いアルコールから構成される炭酸ジアルキルが好ましい。
工程(3)で使用する芳香族ヒドロキシ化合物の量は、工程(2)で分離され、工程(3)で使用する炭酸ジアルキルの量に対して、化学量論比で、0.1倍〜10000倍の範囲で使用できる。工程(3)の反応は、主に平衡反応であるから、芳香族ヒドロキシ化合物の量は多い方が有利であるが、使用量が増えれば反応器が大きくなり、後の生成物の分離にも大きな蒸留塔等が必要となるため、炭酸ジアルキルに対して1〜1000倍の範囲が好ましく、より好ましくは1〜100倍の範囲である。
これらの供給原料中に、生成物であるアルコール、炭酸アルキルアリール、および炭酸ジアリール等が含まれていてもよいが、本反応は可逆反応であるため、これらの生成物の濃度があまりに高い場合には原料の反応率を低下させるため好ましくない場合もある。供給する炭酸ジアルキルと芳香族ヒドロキシ化合物との量比は、触媒の種類および量、ならびに反応条件によっても変わり得るが、通常、供給原料中の該炭酸ジアルキルに対して芳香族ヒドロキシ化合物はモル比で0.01〜1000倍の範囲で供給するのが好ましい。
工程(3)のエステル交換反応における反応時間は、反応条件や反応器の種類や内部構造によっても異なるが、通常、0.001〜50時間、好ましくは、0.01〜10時間、より好ましくは、0.05〜5時間である。反応温度は、反応器内の温度であり、用いる原料化合物である炭酸ジアルキルおよび芳香族ヒドロキシ化合物の種類によって異なるが、通常、50℃〜350℃、好ましくは、100℃〜280℃の範囲でおこなわれる。また、反応圧力は、用いる原料化合物の種類や反応温度などによって異なるが、減圧、常圧、加圧のいずれであってもよく、通常、10Pa〜20MPaの範囲でおこなわれる。
本実施の形態において使用する場合の触媒量は、使用する触媒の種類、反応器の種類、炭酸エステルおよび芳香族ヒドロキシ化合物の種類やその量比、反応温度、反応圧力等の反応条件の違いによっても異なるが、供給原料である炭酸エステルおよび芳香族ヒドロキシ化合物の合計重量に対する割合で表して、通常、0.0001〜50重量%で使用される。また、固体触媒を使用する場合には、反応器の空塔容積に対して、0.01〜75体積%の触媒量が好ましく使用される。
反応速度を速くするための触媒に関する提案としては、数多くの金属含有触媒が知られている。公知のエステル交換反応触媒が本実施の形態においても使用できる。炭酸エステルと芳香族ヒドロキシ化合物を反応させて炭酸アルキルアリールおよび/または炭酸アルキルアリールと炭酸ジアリールを含んだ混合物を製造する方法では、このような触媒として、例えば、遷移金属ハライド等のルイス酸またはルイス酸を精製させる化合物類、有機スズアルコキシドや有機スズオキシド類等のスズ化合物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩類およびアルコキシド類、鉛化合物類、銅、鉄、ジルコニウム等の金属錯体類、チタン酸エステル類、ルイス酸とプロトン酸の混合物、Sc、Mo、Mn、Bi、Te等の化合物、酢酸第2鉄等が提案されている。炭酸ジアリールの生成は、エステル交換反応のみでも起こりうるが、エステル交換反応で生成した炭酸アルキルアリールの不均化反応によっても生成する。ここでいう不均化反応とは、2分子の炭酸アルキルアリールから炭酸ジアルキルと炭酸ジアリールと生成する反応である。炭酸アルキルアリールが、更に、芳香族ヒドロキシ化合物と反応して、炭酸ジアリールになる反応も起こるが、不均化反応の方が速いため、炭酸ジアリールを得たい場合には、炭酸アルキルアリールを不均化させて炭酸ジアリールを得る。いずれの反応も平衡反応である。炭酸アルキルアリールを製造するエステル交換反応では、アルキルアルコールを抜き出しながら反応させ、不均化工程では炭酸ジアルキルを抜き出しながら反応させることが有利である。従って、各段階において好ましい反応条件が異なる。連続的に反応をおこなう場合には、2段階に分けて反応させることが必要となるが、回分式でおこなう場合には、同一の反応器内で逐次おこなうこともできる。
従って、上記したエステル交換触媒とともに、不均化反応を触媒する触媒を共存させても構わない。このような触媒の例も多く提案されている。このような触媒として、例えば、ルイス酸およびルイス酸を発生しうる遷移金属化合物、ポリマー性スズ化合物、一般式R−X(=O)OH(式中、Xは、SnおよびTiから選択され、Rは1価の炭化水素基から選択される)で表される化合物、ルイス酸とプロトン酸の混合物、鉛触媒、チタンやジルコニウム化合物、スズ化合物、Sc、Mo、Mn、Bi、Te等の化合物等が提案されている。
不均化工程では、不均化反応の触媒を使用してもよい。このような触媒の例も多く提案されている。このような触媒として、例えば、ルイス酸およびルイス酸を発生しうる遷移金属化合物、ポリマー性スズ化合物、一般式R−X(=O)OH(式中、Xは、SnおよびTiから選択され、Rは1価の炭化水素基から選択される)で表される化合物、ルイス酸とプロトン酸の混合物、鉛触媒、チタンやジルコニウム化合物、スズ化合物、Sc、Mo、Mn、Bi、Te等の化合物等が提案されている。
不均化工程で用いられる炭酸アルキルアリールは、炭酸アルキルアリールエステルである。炭酸アルキルアリールの例としては、炭酸メチルフェニル、炭酸エチルフェニル、炭酸プロピルフェニル(各異性体)、炭酸ブチルフェニル(各異性体)、炭酸アリルフェニル(各異性体)、炭酸ペンチルフェニル(各異性体)、炭酸ヘキシルフェニル(各異性体)、炭酸ヘプチルフェニル(各異性体)、炭酸オクチルトリル(各異性体)、炭酸ノニル(エチルフェニル)(各異性体)、炭酸デシル(ブチルフェニル)(各異性体)、炭酸メチルトリル(各異性体)、炭酸エチルトリル(各異性体)、炭酸プロピルトリル(各異性体)、炭酸ブチルトリル(各異性体)、炭酸アリルトリル(各異性体)、炭酸メチルキシリル(各異性体)、炭酸メチル(トリメチルフェニル)(各異性体)、炭酸メチル(クロロフェニル)(各異性体)、炭酸メチル(ニトロフェニル)(各異性体)、炭酸メチル(メトキシフェニル)(各異性体)、炭酸メチル(ピリジル)(各異性体)、炭酸エチルクミル(各異性体)、炭酸メチル(ベンゾイルフェニル)(各異性体)、炭酸エチルキシリル(各異性体)、炭酸ベンジルキシリル(各異性体)等が挙げられる。これらの炭酸アルキルアリールは1種類であってもよいし、2種類以上の混合物であってもよい。
これらの炭酸アルキルアリールの中で、本実施の形態において好ましく用いられるのは、炭酸アルキルアリールを構成するアルコールが、水よりも沸点の高いアルコールであって、炭酸アルキルアリールを構成するアルコールの沸点が、炭酸アルキルアリールを構成する芳香族ヒドロキシ化合物の沸点より低く、例えば、直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素数4〜12のアルキル基を有するアルキルアルコール、直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素巣4〜12のアルケニル基を有するアルケニルアルコール、シクロアルキルアルコール、アラルキルアルコールの中から選ばれ、不均化反応を有利に進めるために、不均化反応で生成する炭酸ジアルキルを除去することを考慮すれば、不均化反応で得る炭酸ジアリールよりも沸点の低い炭酸ジアルキルであることが好ましい。このような最適な組み合わせとしては、アルコール、上記式(9)および式(10)で表される金属−炭素−酸素結合を有する金属化合物のアルコキシ基に相当するアルコール、炭酸ジアルキルを構成するアルコールが、ペンタノール(各異性体)、ヘキサノール(各異性体)、ヘプタノール(各異性体)の群から選ばれるアルコールであり、芳香族ヒドロキシ化合物が、フェノール、クレゾールから選ばれる芳香族ヒドロキシ化合物が挙げられる。
本実施の形態で触媒を用いる場合の触媒量は、使用する触媒の種類、反応器の種類、炭酸アルキルアリールの種類やその量、反応温度ならびに反応圧力等の反応条件等によっても異なるが、供給原料である炭酸アルキルアリールの重量に対する割合で表して、通常0.0001〜50重量%で使用される。また、固体触媒を使用する場合には、反応器の空塔容積に対して、0.01〜75体積%の触媒量が好ましく使用される。
不均化反応の反応時間は、反応条件や反応器の種類や内部構造によっても異なるが、通常0.001〜50時間、好ましくは、0.01〜10時間、より好ましくは、0.05〜5時間である。反応温度は、用いる炭酸アルキルアリールの種類によっても異なるが、通常50℃〜350℃、より好ましくは100℃〜280℃の温度範囲でおこなわれる。また、反応圧力は、用いる原料化合物の種類や反応温度等によっても異なるが、減圧、常圧、加圧のいずれであってもよく、通常10Pa〜20MPaの範囲でおこなわれる。
本実施の形態における不均化工程において、必ずしも溶媒を使用する必要はないが、反応操作を容易にする等の目的で、適当な不活性溶媒、例えば、エーテル類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化脂肪族炭化水素類、ハロゲン化芳香族炭化水素類等を反応溶媒として使用することができる。また、反応に不活性な物質として、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスを反応系に共存させてもよいし、生成する低沸点副生成物の留去を加速する目的で、連続多段蒸留塔の下部より、前記の不活性ガスや反応に不活性な低融点有機化合物をガス状で導入してもよい。
工程(4):工程(2)で得られた残留液とアルコールを反応させて、スズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物と水を形成し、該水を反応系より除去する工程。
工程(5):工程(4)で得られたスズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物を、工程(1)のスズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物として再利用する工程。
工程(4)は、工程(2)で得られた残留液とアルコールを反応させてジアルキルスズ化合物を再生する工程である。
nは、1〜10の整数である。)
このようなポリアミン化合物の例としては、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)(各異性体)、シクロヘキサンジアミン(各異性体)、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン(各異性体)等の脂肪族ジアミン;フェニレンジアミン(各異性体)、トルエンジアミン(各異性体)4,4’−メチレンジアニリン等の芳香族ジアミンを挙げることができる。中でもヘキサメチレンジアミン、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)(各異性体)、シクロヘキサンジアミン(各異性体)、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン(各異性体)等の脂肪族ジアミンが好ましく使用され、中でも、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンが更に好ましく使用される。
アミン化合物は、好ましくは、カルバミン酸エステルの製造をおこなう反応器に液体の状態で供給される。一般的に、上で例示したアミン化合物は、常温(例えば20℃)で固体のものが多いが、そのような場合には、該アミン化合物の融点以上に加熱して、液体の状態で供給することもできるが、あまりに高温でアミン化合物を供給すると、加熱による熱変性反応等の副反応を生じる場合があることから、好ましくは、該アミン化合物を、アルコール、水または炭酸エステルとの混合物とし、比較的低い温度で、液体の状態で供給することが好ましい。
以上に例示した、炭酸エステルとアミン化合物との反応によって得られるカルバミン酸エステルを含有する反応液は、そのまま、カルバミン酸エステルの熱分解がおこなわれる反応器(以下、熱分解反応器という)に供給されてもよいし、該反応液よりカルバミン酸エステルを精製したのち熱分解反応器に供給されてもよい。しかしながら、該カルバミン酸エステルの熱分解反応によって生成するイソシアネートは、ヒドロキシ化合物(アルコールおよび/または芳香族ヒドロキシ化合物)と反応してカルバミン酸エステルを生成することから、該熱分解反応における反応効率を高めるためには、該熱分解反応をおこなう前に、予め、該反応液からヒドロキシ化合物(アルコールおよび/または芳香族ヒドロキシ化合物)を除去しておくことが好ましい。
炭酸エステルとアミン化合物との反応によって得られるカルバミン酸エステルを含有する反応物(以下、反応物という)は、または、該反応液より上記方法によってヒドロキシ化合物を除去したカルバミン酸エステルを含有する混合物(以下、残留物という)は、熱分解反応器に供給される。
カルバミン酸エステルは、カルバミン酸エステルを構成するエステル基により分子間で水素結合を形成しやすいことから、高い融点を有する場合が多い。高い融点を有するカルバミン酸エステルを移送するにあたっては、例えば、固体のカルバミン酸エステルを粉砕したりペレット状に加工する等の賦形化処理をおこなったものを移送したり、あるいは、カルバミン酸エステルの融点よりも高い温度に加熱して該カルバミン酸エステルを液体状として移送する。しかしながら、賦形化処理をおこなった固体のカルバミン酸エステルを移送する場合、移送ラインの閉塞を招いたり、カルバミン酸エステルの形状にばらつきが多い場合に一定量のカルバミン酸エステルを安定的に移送するために煩雑な装置を必要としたり、該カルバミン酸エステルの形状をある範囲に揃える工程を必要とする場合が多い。したがって、該反応物または該残留物は、好ましくは液状で移送される。
次に、カルバミン酸エステルの熱分解反応によるイソシアネートの製造について説明する。
本実施の形態における熱分解反応は、カルバミン酸エステルから、対応するイソシアネートとヒドロキシ化合物(アルコールまたは芳香族ヒドロキシ化合物)とを生成させる反応である。
本実施の形態において、該カルバミン酸エステルの熱分解反応に伴って、例えば、上記式(2)、式(3)、式(4)等で表される副反応に由来するポリマー副生成物等が生成するが、この熱分解反応による副生物は、上記方法による熱分解反応をおこなう場合でも、長期間に亘って運転した場合に、該熱分解反応器に付着する場合がある。これら熱分解反応に付着した化合物は、ある程度蓄積すると、該熱分解反応器の運転の妨げとなり、長期間に亘る運転が難しい場合が多いため、該熱分解反応器を解体して清掃する等の作業が必要であった。
、ジヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)ジヘプチル−メチル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−エチル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ジヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ジヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)ジオクチル−メチル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−エチル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−デシル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ジオクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ジオクチル−クミル−フェノール(各異性体)、ジノニル−メチル−フェノール(各異性体)、ジノニル−エチル−フェノール(各異性体)、ジノニル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジノニル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジノニル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジノニル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジノニル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジノニル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジノニル−デシル−フェノール(各異性体)、ジノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、ジノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ジノニル−クミル−フェノール(各異性体)、ジデシル−メチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−エチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジデシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ジデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ジデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−メチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−エチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−デシル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ジドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ジドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−メチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−エチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−デシル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジフェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ジフェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシメチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシエチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシプロピル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシブチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシペンチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシヘキシル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシヘプチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシオクチル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシノニル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシデシル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシドデシル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシフェニル−フェノール(各異性体)、ジフェノキシクミル−フェノール(各異性体)、ジクミル−メチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−エチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−プロピル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ブチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ペンチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−オクチル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ノニル−フェノール(各異性体)、ジクミル−デシル−フェノール(各異性体)、ジクミル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ジクミル−フェニル−フェノール(各異性体)、ジクミル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−エチル−プロピル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ブチル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−エチル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−エチル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−メチル−プロピル−ブチル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ペンチル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−プロピル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−プロピル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−ブチル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−ブチル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、メチル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ブチル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ペンチル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−プロピル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−プロピル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ブチル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ブチル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、エチル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、エチル−デシル−フェニル−
フェノール(各異性体)、エチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、エチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、エチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、エチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、メチル−フェノール(各異性体)、エチル−フェノール(各異性体)、プロピル−フェノール(各異性体)、ブチル−フェノール(各異性体)、ペンチル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−フェノール(各異性体)、オクチル−フェノール(各異性体)、ノニル−フェノール(各異性体)、デシル−フェノール(各異性体)、ドデシル−フェノール(各異性体)、フェニル−フェノール(各異性体)、フェノキシフェノール(各異性体)、クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−フェノキシ−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ペンチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ブチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、プロピル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、クミル−フェノール(各異性体)、プロピル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、プロピル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−ヘキシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−オクチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ペンチル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ブチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ブチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ブチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ブチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−ヘプチル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−オクチル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−ノニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−デシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−ヘキシル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−ドデシル−フ
ェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ペンチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ペンチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ペンチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−オクチル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−ヘプチル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ノニル−フェノキシヘキシル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘキシル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘキシル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−ノニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−オクチル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ヘプチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ヘプチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−デシル−フェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−ドデシル−フェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−フェニル−フェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−ノニル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、オクチル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、オクチル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、オクチル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、オクチル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ノニル−デシル−ドデシル−フェノール(各異性体)、ノニル−デシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ノニル−デシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ノニル−デシル−クミル−フェノール(各異性体)、ノニル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、ノニル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、ノニル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、ノニル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ノニル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、デシル−ドデシル−フェニル−フェノール(各異性体)、デシル−ドデシル−フェノキシフェノール(各異性体)、デシル−ドデシル−クミル−フェノール(各異性体)、デシル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、デシル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、ドデシル−フェニル−フェノキシフェノール(各異性体)、ドデシル−フェニル−クミル−フェノール(各異性体)、フェニル−フェノキシクミル−フェノール(各異性体)等のトリ置換フェノール類等を挙げることができる。これらの有機酸の中でも、熱分解反応器に残留した場合の、該熱分解反応において生成するイソシアネートとの分離を考慮して、該イソシアネートの標準沸点との沸点差が10℃以上の有機酸を選択することが好ましい。
該洗浄操作は、該熱分解反応を実施する度に毎回おこなう必要はなく、使用する化合物、運転レート等により任意に決定することができ、好ましくは、運転時間1時間〜20000時間に1回、より好ましくは、運転時間1日〜1年に1回、さらに好ましくは、運転時間1ヶ月〜1年に1回の頻度で洗浄操作をおこなうことができる。該熱分解反応器は、洗浄溶剤を導入するラインを、該熱分解反応器に具備していてもよい。
<分析方法>
1)NMR分析方法
装置:日本国、日本電子(株)社製JNM−A400 FT−NMRシステム
(1)1Hおよび13C−NMR分析サンプルの調製
サンプル溶液を約0.3g秤量し、重クロロホルム(米国、アルドリッチ社製、99.8%)を約0.7gと内部標準物質としてテトラメチルスズ(日本国、和光純薬工業社製、和光一級)を0.05g加えて均一に混合した溶液をNMR分析サンプルとした。
(2)定量分析法
各標準物質について分析を実施し、作成した検量線を基に、分析サンプル溶液の定量分析を実施した。
装置:日本国、島津社製 LC−10ATシステム
カラム:日本国、東ソー社製 Silica−60カラム 2本直列に接続
展開溶媒:ヘキサン/テトラヒドロフラン=80/20(体積比)の混合液
溶媒流量:2mL/分
カラム温度:35℃
検出器:R.I.(屈折率計)
(1)液体クロマトグラフィー分析サンプル
サンプルを約0.1g秤量し、テトラヒドロフラン(日本国、和光純薬工業社製、脱水)を約1gと内部標準物質としてビスフェノールA(日本国、和光純薬工業社製、一級)を約0.02g加えて均一に混合した溶液を、液体クロマトグラフィー分析のサンプルとした。
(2)定量分析法
各標準物質について分析を実施し、作成した検量線を基に、分析サンプル溶液の定量分析を実施した。
装置:日本国、島津社製 GC−2010
カラム:米国、アジレントテクノロジーズ社製 DB−1
長さ30m、内径0.250mm、膜厚1.00μm
カラム温度:50℃で5分間保持後、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温
200℃で5分間保持後、昇温速度10℃/分で300℃まで昇温
検出器:FID
(1)ガスクロマトグラフィー分析サンプル
サンプルを約0.05g秤量し、アセトン(日本国、和光純薬工業社製、脱水)を約1gと内部標準物質としてトルエン(日本国、和光純薬工業社製、脱水)を約0.02g加えて均一に混合した溶液を、液体クロマトグラフィー分析のサンプルとした。
(2)定量分析法
各標準物質について分析を実施し、作成した検量線を基に、分析サンプル溶液の定量分析を実施した。
装置:日本国、セイコー電子社製、SPQ−8000
(1)誘導結合型プラズマ質量分析サンプル
試料約0.15gを希硫酸で灰化させた後、希硝酸に溶解した。
(2)定量分析法
各標準物質について分析を実施し、作成した検量線を基に、分析サンプル溶液の定量分析を実施した
・工程(I−1):ジアルキルスズ触媒の製造
容積5000mLのナス型フラスコに、ジ−n−ブチルスズオキシド(日本国、三共有機合成社製)625g(2.7mol)および3−メチル−1−ブタノール(日本国、和光純薬工業社製)2020g(22.7mol)を入れた。該フラスコを、温度調節器のついたオイルバス(日本国、増田理化工業社製、OBH−24)と真空ポンプ(日本国、ULVAC社製、G−50A)と真空コントローラー(日本国、岡野製作所社製、VC−10S)を接続したエバポレーター(日本国、柴田社製、R−144)に取り付けた。エバポレーターのパージバルブ出口は常圧で流れている窒素ガスのラインと接続した。エバポレーターのパージバルブを閉め、系内の減圧を行った後、パージバルブを徐々に開き、系内に窒素を流し、常圧に戻した。オイルバス温度を約145℃に設定し、該フラスコを該オイルバスに浸漬してエバポレーターの回転を開始した。エバポレーターのパージバルブを開放したまま大気圧窒素下で約40分間加熱したところで、水を含む3−メチル−1−ブタノールの蒸留が始まった。この状態を7時間保った後、パージバルブを閉め、系内を徐々に減圧し、系内の圧力が74〜35kPaの状態で過剰の3−メチル−1−ブタノールを蒸留した。留分が出なくなった後、該フラスコをオイルバスからあげた。該フラスコが室温(25℃)付近まで冷却されたのち、該フラスコをオイルバスからあげてパージバルブを徐々に開き系内の圧力を大気圧に戻した。該フラスコには反応液886gが得られた。119Sn、1H、13C−NMRの分析結果から、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(3−メチルブチルオキシ)−ジスタンオキサンが、ジ−n−ブチルスズオキシドに対して、収率99%で得られたことを確認した。同様の操作を12回繰り返し、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(3−メチルブチルオキシ)−ジスタンオキサンを合計10635g得た。
図1に示すような連続製造装置において、炭酸ビス(3−メチルブチル)を製造した。充填物Metal Gauze CY(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.製)を充填した、内径151mm,有効長さ5040mmの塔型反応器102に、ライン4から上記で製造した1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(3−メチルブチルオキシ)ジスタンオキサンを4388g/hrで供給し、ライン2から連続多段蒸留塔101で精製された3−メチル−1−ブタノールを14953g/hrで供給した。該反応器102は液温度が160℃になるようにヒーターおよびリボイラー112によって調整し、圧力が約120kPa−Gになるように圧力調節バルブによって調整した。該反応器内の滞留時間は約17分であった。反応器上部からライン6を経て水を含む3−メチル−1−ブタノール15037g/hrを、および、ライン1を経て3−メチル−1−ブタノール825g/hrを、充填物Metal Gauze CYを充填し、リボイラー111および凝縮器121を備えた連続多段蒸留塔101に輸送し、蒸留精製を行った。該蒸留塔101の上部では高濃度の水を含む留分が凝縮器121によって凝縮されライン3から回収された。精製された3−メチル−1−ブタノールを、連続多段蒸留塔101の下部にあるライン2を経て塔型反応器102に輸送した。塔型反応器102の下部からジ−n−ブチル−ビス(3−メチルブチルオキシ)スズと1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(3−メチルブチルオキシ)ジスタンオキサンを含むアルキルスズアルコキシド触媒組成物を得、ライン5を経て薄膜蒸留装置103(日本国、神鋼環境ソリューション社製)に供給した。薄膜蒸留装置103において3−メチル−1−ブタノールを留去し、凝縮器123、ライン8およびライン4を経て塔型反応器102に戻した。薄膜蒸留装置103の下部からライン7を経てアルキルスズアルコキシド触媒組成物を輸送し、ジ−n−ブチル−ビス(3−メチルブチルオキシ)スズと1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(3−メチルブチルオキシ)−ジスタンオキサンの流量が約5130g/hrになるように調節しオートクレーブ104に供給した。オートクレーブ104にライン9より、二酸化炭素を973g/hrで供給し、オートクレーブ104内圧を4MPa−Gに維持した。オートクレーブ104における温度を120℃に設定し、滞留時間を約4時間に調整し、二酸化炭素とアルキルスズアルコキシド触媒組成物との反応を行い、炭酸ビス(3−メチルブチル)を含む反応液を得た。該反応液をライン10と調節バルブを介して除炭槽105に移送し残存二酸化炭素を除去し、ライン11から二酸化炭素を回収した。その後、該反応液を、ライン12を経て約142℃、約0.5kPaとした薄膜蒸留装置106(日本国、神鋼環境ソリューション社製)に移送し、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(3−メチルブチルオキシ)−ジスタンオキサンの流量が約4388g/hrになるように調節し供給して、炭酸ビス(3−メチルブチル)を含む留分を得、一方で蒸発残渣をライン13とライン4を介して、1,1,3,3−テトラブチル−1,3−ビス(3−メチルブチルオキシ)−ジスタンオキサンの流量が約4388g/hrになるように調節し塔型反応器102に循環した。炭酸ビス(3−メチルブチル)を含む留分は凝縮器126および移送ライン14を経て、充填物Metal Gauze CYを充填しリボイラー117および凝縮器127を備えた連続多段蒸留塔107に959g/hrで供給して、蒸留精製を行った後、回収ライン15から99wt%の炭酸ビス(3−メチルブチル)を944g/hrで得た。移送ライン13のアルキルスズアルコキシド触媒組成物を119Sn,1H,13C−NMRによって分析したところ、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(3−メチルブチルオキシ)ジスタンオキサンが含まれており、ジ−n−ブチル−ビス(3−メチルブチルオキシ)スズは含まれていなかった。上記連続運転を約240時間行った後、抜き出しライン16からアルキルスズアルコキシド触媒組成物を18g/hrで抜き出し、一方でライン17から上記方法で製造した1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(3−メチルブチルオキシ)ジスタンオキサンを18g/hrで供給した。得られた炭酸ビス(3−メチルブチル)は、金属原子として鉄を23ppm含有していた。
・工程(II−1):ジアルキルスズ触媒の製造
容積3000mLのナス型フラスコに、ジ−n−ブチルスズオキシド692g(2.78mol)および1−ブタノール(日本国、和光純薬工業社製)2001g(27mol)を入れた。白色スラリー状の該混合物を入れたフラスコを、温度調節器のついたオイルバスと真空ポンプと真空コントローラーを接続したエバポレーターに取り付けた。エバポレーターのパージバルブ出口は常圧で流れている窒素ガスのラインと接続した。エバポレーターのパージバルブを閉め、系内の減圧を行った後、パージバルブを徐々に開き、系内に窒素を流し、常圧に戻した。オイルバス温度を126℃に設定し、該フラスコを該オイルバスに浸漬してエバポレーターの回転を開始した。エバポレーターのパージバルブを開放したまま常圧で約30分間、回転攪拌と加熱した後、混合液が沸騰し、低沸成分の蒸留が始まった。この状態を8時間保った後、パージバルブを閉め、系内を徐々に減圧し、系内の圧力が76〜54kPaの状態で残存低沸成分を蒸留した。低沸成分が出なくなった後、該フラスコをオイルバスからあげた。反応液は透明な液になっていた。その後、該フラスコをオイルバスからあげてパージバルブを徐々に開き系内の圧力を常圧に戻した。該フラスコには反応液847gを得た。119Sn,1H,13C−NMRの分析結果から、生成物1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ(n−ブチルオキシ)−ジスタンオキサンが、ジ−n−ブチルスズオキシド基準で、収率99%で得られた。同様な操作を12回繰り返し、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ(n−ブチルオキシ)−ジスタンオキサンを合計10180g得た。
図1に示すような連続製造装置において、炭酸エステルを製造した。充填物Mellapak 750Y(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.社製)を充填した、内径151mm,有効長さ5040mmの塔型反応器に供給ライン4から工程(II−1)で製造した1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ(n−ブチルオキシ)−ジスタンオキサンを4201g/hrで、ライン2から連続多段蒸留塔101で精製した1−ブタノールを24717g/hrで、塔型反応器102に供給した。該反応器内は液温度が160℃になるようにヒーターおよびリボイラー112によって調整し、圧力が約120kPa−Gになるように圧力調節バルブによって調整した。該反応器内の滞留時間は約10分であった。反応器上部からライン6を経て水を含む1−ブタノール24715g/hrおよび供給ライン1を経て1−ブタノール824g/hrを、充填物Metal Gauze CY(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.社製)を充填しリボイラー111および凝縮器121を備えた連続多段蒸留塔101に輸送し、蒸留精製を行った。連続多段蒸留塔101の上部では高濃度の水を含む留分が凝縮器121によって凝縮され移送ライン3から回収された。連続多段蒸留塔101の下部にあるライン2を経て精製された1−ブタノールを輸送した。塔型反応器102の下部からジ−n−ブチルスズ−ジ−n−ブチルオキシドと1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ(n−ブチルオキシ)−ジスタンオキサンを含むアルキルスズアルコキシド触媒組成物を得、ライン5を経て薄膜蒸留装置103(日本国、神鋼環境ソリューション社製)に供給した。薄膜蒸留装置103において1−ブタノールを留去し、凝縮器123、移送ライン8および移送ライン4を経て塔型反応器102に戻した。薄膜蒸留装置103の下部からライン7を経てアルキルスズアルコキシド触媒組成物を輸送し、ジ−n−ブチルスズ−ジ−n−ブチルオキシドと1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ(n−ブチルオキシ)−ジスタンオキサンの活性成分の流量が約4812g/hrになるように調節しオートクレーブ104に供給した。オートクレーブに供給ライン9を介し二酸化炭素を973g/hrで供給し、オートクレーブ内圧を4MPa−Gに維持した。オートクレーブにおける温度を120℃に設定し、滞留時間を約4時間に調製し、二酸化炭素とアルキルスズアルコキシド触媒組成物との反応を行い、炭酸ジブチルを含む反応液を得た。該反応液をライン10と調節バルブを介して除炭槽105に移送し残存二酸化炭素を除去し、ライン11から二酸化炭素を回収した。その後、該反応液を、ライン12を経て140℃、約1.4kPaとした薄膜蒸留装置106(日本国、神鋼環境ソリューション社製)に輸送し、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ(n−ブチルオキシ)−ジスタンオキサンの流量が約4201g/hrになるように調節し供給して炭酸ジブチルを含む留分を得、一方で蒸発残渣をライン13とライン4を介して、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ(n−ブチルオキシ)−ジスタンオキサン流量が約4201g/hrになるように調節し塔型反応器102に循環した。炭酸ジブチルを含む留分は凝縮器126およびライン14を経て、充填物Metal Gauze CY(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.社製)を充填しリボイラー117および凝縮器127を備えた蒸留塔107に830g/hrで供給して、蒸留精製を行った後、移送ライン15から99wt%の炭酸ジブチルを814g/hr得た。移送ライン13のアルキルスズアルコキシド触媒組成物を119Sn,1H,13C−NMRによる分析を行ったところ、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ(n−ブチルオキシ)−ジスタンオキサンが含まれており、ジ−n−ブチルスズ−ジ−n−ブチルオキシドは含まれていなかった。上記連続運転を約600時間行った後、抜き出しライン16からアルキルスズアルコキシド触媒組成物を16g/hrで、一方でライン17から工程(II−1)で製造した1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ(n−ブチルオキシ)−ジスタンオキサンを16g/hrで供給した。得られた炭酸ジブチルは、金属原子として鉄を0.3ppm含有していた。
・工程(III−1):ジアルキルスズ触媒の製造
容積5000mLのナス型フラスコに、ジ−n−オクチルスズオキシド(日本国、三共有機合成社製)893g(2.48mol)及び2−エチル−1−ブタノール2403g(23.6mol)を入れた。該フラスコを、温度調節器のついたオイルバスと真空ポンプと真空コントローラーを接続したエバポレーターに取り付けた。エバポレーターのパージバルブ出口は常圧で流れている窒素ガスのラインと接続した。エバポレーターのパージバルブを閉め、系内の減圧を行った後、パージバルブを徐々に開き、系内に窒素を流し、常圧に戻した。オイルバス温度を約165℃に設定し、該フラスコを該オイルバスに浸漬してエバポレーターの回転を開始した。エバポレーターのパージバルブを開放したまま大気圧窒素下で約40分間加熱したところで、水を含む2−エチル−1−ブタノールの蒸留が始まった。この状態を7時間保った後、パージバルブを閉め、系内を徐々に減圧し、系内の圧力が74〜25kPaの状態で過剰の2−エチル−1−ブタノールを蒸留した。留分が出なくなった後、該フラスコをオイルバスからあげた。該フラスコが室温(25℃)付近まで冷却されたのち、該フラスコをオイルバスからあげてパージバルブを徐々に開き系内の圧力を大気圧に戻した。該フラスコには反応液1125gが得られた。119Sn、1H、13C−NMRの分析結果から、1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)−ジスタンオキサンが、ジ−n−オクチルスズオキシドに対して、収率99%で得られたことを確認した。同様の操作を12回繰り返し、1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)−ジスタンオキサンを合計13510g得た。
図1に示すような連続製造装置において、炭酸エステルを製造した。充填物Metal Gauze CYを充填した、内径151mm,有効長さ5040mmの塔型反応器102に、ライン4から上記で製造した1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)−ジスタンオキサンを6074g/hrで供給し、ライン2から連続多段蒸留塔101で精製された2−エチル−1−ブタノールを12260g/hrで供給した。該反応器102は液温度が160℃になるようにヒーターおよびリボイラー112によって調整し、圧力が約120kPa−Gになるように圧力調節バルブによって調整した。該反応器内の滞留時間は約17分であった。反応器上部からライン6を経て水を含む2−エチル−1−ブタノール12344g/hrを、および、ライン1を経て2−エチル−1−ブタノール958g/hrを、充填物Metal Gauze CYを充填しリボイラー111および凝縮器121を備えた連続多段蒸留塔101に輸送し、蒸留精製を行った。連続多段蒸留塔101の上部では高濃度の水を含む留分が凝縮器121によって凝縮され回収ライン3から回収された。精製された2−エチル−1−ブタノールは、連続多段蒸留塔101の下部にあるライン2を経て塔型反応器102に輸送した。塔型反応器102の下部からジ−n−オクチル−ビス(2−エチルブチルオキシ)スズと1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)ジスタンオキサンを含むアルキルスズアルコキシド触媒組成物を得、ライン5を経て薄膜蒸留装置103に供給した。薄膜蒸留装置103において2−エチル−1−ブタノールを留去し、凝縮器123、ライン8およびライン4を経て塔型反応器102に戻した。薄膜蒸留装置103の下部からライン7を経てアルキルスズアルコキシド触媒組成物を輸送し、ジ−n−オクチル−ビス(2−エチルブチルオキシ)スズと1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)ジスタンオキサンの流量が約6945g/hrになるように調節しオートクレーブ104に供給した。オートクレーブにライン9より、二酸化炭素を973g/hrで供給し、オートクレーブ内圧を4MPa−Gに維持した。オートクレーブにおける温度を120℃に設定し、滞留時間を約4時間に調整し、二酸化炭素とアルキルスズアルコキシド触媒組成物との反応を行い、炭酸ビス(2−エチルブチル)を含む反応液を得た。該反応液をライン10と調節バルブを介して除炭槽105に移送し残存二酸化炭素を除去し、ライン11から二酸化炭素を回収した。その後、該反応液を、ライン12を経て約142℃、約0.5kPaとした薄膜蒸留装置106に移送し、1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)ジスタンオキサンの流量が約6074g/hrになるように調節し供給して、炭酸ビス(2−エチルブチル)を含む留分を得、一方で蒸発残渣をライン13とライン4を介して、1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)ジスタンオキサンの流量が約6074g/hrになるように調節し塔型反応器102に循環した。炭酸ビス(2−エチルブチル)を含む留分は凝縮器126およびライン14を経て、充填物Metal Gauze CYを充填しリボイラー117および凝縮器127を備えた蒸留塔107に959g/hrで供給して、蒸留精製を行った後、回収ライン15から99wt%の炭酸ビス(2−エチルブチル)を1075g/hrで得た。ライン13のアルキルスズアルコキシド触媒組成物を119Sn,1H,13C−NMRによる分析を行ったところ、1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)ジスタンオキサンが含まれており、ジ−n−オクチル−ビス(2−エチルブチルオキシ)スズは含まれていなかった。上記連続運転を約220時間行った後、抜き出しライン16からアルキルスズアルコキシド触媒組成物を18g/hrで、一方で供給ライン17から上記方法で製造した1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)ジスタンオキサンを18g/hrで供給し、抜き出しライン16から、1,1,3,3−テトラ−n−オクチル−1,3−ビス(2−エチルブチルオキシ)ジスタンオキサンの失活体組成物を180g抜き出した。得られた炭酸ビス(2−エチルブチル)は、金属原子として鉄を4.8ppm含有していた。
・工程(IV−1):ジアルキルスズ触媒の製造
容積3000mLのナス型フラスコに、ジ−n−ブチルスズオキシド692g(2.78mol)および1−ヘプタノール(日本国、和光純薬工業社製)3137g(27mol)を入れた。白色スラリー状の該混合物を入れたフラスコを、温度調節器のついたオイルバスと真空ポンプと真空コントローラーを接続したエバポレーターに取り付けた。エバポレーターのパージバルブ出口は常圧で流れている窒素ガスのラインと接続した。エバポレーターのパージバルブを閉め、系内の減圧を行った後、パージバルブを徐々に開き、系内に窒素を流し、系内を39kPaとした。オイルバス温度を150℃に設定し、該フラスコを該オイルバスに浸漬してエバポレーターの回転を開始した。エバポレーターのパージバルブを開放したまま常圧で約30分間回転攪拌と加熱した後、混合液が沸騰し、低沸成分の蒸留が始まった。この状態を8時間保った後、パージバルブを閉め、系内を徐々に減圧し、系内の圧力が39〜10kPaの状態で残存低沸成分を蒸留した。低沸成分が出なくなった後、該フラスコをオイルバスからあげた。反応液は透明な液になっていた。その後、該フラスコをオイルバスからあげてパージバルブを徐々に開き系内の圧力を常圧に戻した。該フラスコには反応液952gを得た。119Sn,1H,13C−NMRの分析結果から、生成物1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジヘプチルオキシ−ジスタンオキサンが、ジ−n−ブチルスズオキシド基準で、収率99%で得られた。同様な操作を12回繰り返し、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジヘプチルオキシ−ジスタンオキサンを合計11431g得た。
図1に示すような連続製造装置において、炭酸エステルを製造した。充填物Mellapak 750Y(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.社製)を充填した、内径151mm,有効長さ5040mmの塔型反応器にライン4から工程(V−1)で製造した1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ−n−ヘプチルオキシ−ジスタンオキサンを4757g/hrで、ライン2から連続多段蒸留塔101で精製した1−ヘプタノールを13967g/hrで、塔型反応器102に供給した。該反応器内は液温度が170℃になるようにヒーターおよびリボイラー112によって調整し、圧力が約120kPa−Gになるように圧力調節バルブによって調整した。該反応器内の滞留時間は約10分であった。反応器上部からライン6を経て水を含む1−ヘプタノール14051g/hrおよび、ライン1を経て1−ヘプタノール1086g/hrを、充填物Metal Gauze CY(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.社製)を充填しリボイラー111および凝縮器121を備えた連続多段蒸留塔101に輸送し、蒸留精製を行った。該蒸留塔101の上部では高濃度の水を含む留分が凝縮器121によって凝縮されライン3から回収された。蒸留塔101の下部にある移送ライン2を経て精製された1−ヘプタノールを輸送した。塔型反応器102の下部からジ−n−ブチルスズ−ジ−n−ヘプチルオキシドと1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ−n−ヘプチルオキシ−ジスタンオキサンを含むアルキルスズアルコキシド触媒組成物を得、ライン5を経て薄膜蒸留装置103(日本国、神鋼環境ソリューション社製)に供給した。薄膜蒸留装置103において1−ヘプタノールを留去し、凝縮器123、ライン8およびライン4を経て、塔型反応器102に戻した。薄膜蒸留装置103の下部からライン7を経てアルキルスズアルコキシド触媒組成物を輸送し、ジ−n−ブチルスズ−ジ−n−ヘプチルオキシドと1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ−n−ヘプチルオキシ−ジスタンオキサンの活性成分の流量が約5764g/hrになるように調節しオートクレーブ104に供給した。オートクレーブにライン9を介し二酸化炭素を973g/hrで供給し、オートクレーブ内圧を4MPa−Gに維持した。オートクレーブにおける温度を120℃に設定し、滞留時間を約4時間に調製し、二酸化炭素とアルキルスズアルコキシド触媒組成物との反応を行い、炭酸ジヘプチルを含む反応液を得た。該反応液をライン10と調節バルブを介して除炭槽105に移送し残存の二酸化炭素を除去し、ライン11から二酸化炭素を回収した。その後、該反応液を、ライン12を経て140℃、約1.4kPaとした薄膜蒸留装置106(日本国、神鋼環境ソリューション社製)に輸送し、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ−n−ヘプチルオキシ−ジスタンオキサンの流量が約4757g/hrになるように調節し供給して炭酸ジブチルを含む留分を得、一方で蒸発残渣をライン13とライン4を介して、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ−n−ヘプチルオキシ−ジスタンオキサン流量が約5764g/hrになるように調節し塔型反応器102に循環する。炭酸ジブチルを含む留分は凝縮器126およびライン14を経て、充填物Metal Gauze CY(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.社製)を充填しリボイラー117および凝縮器127を備えた蒸留塔107に1223g/hrで供給して、蒸留精製を行った後、ライン15から99wt%の炭酸ジヘプチルを1208g/hr得た。ライン13のアルキルスズアルコキシド触媒組成物を119Sn,1H,13C−NMRによる分析を行ったところ、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ−n−ヘプチルオキシ−ジスタンオキサンが含まれており、ジ−n−ブチルスズ−ジ−n−ヘプチルオキシドは含まれていなかった。上記連続運転を約600時間行った後、抜き出しライン16からアルキルスズアルコキシド触媒組成物を22g/hrで抜き出し、一方でフィードライン17から工程(IV−1)で製造した1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ジ−n−ヘプチルオキシ−ジスタンオキサンを22g/hrで供給した。得られた炭酸ジヘプチルは、金属原子として鉄を26ppm含有していた。
・工程(V−1):ジアルキルスズ触媒の製造
容積3000mLのナス型フラスコに、ジ−n−ブチルスズオキシド692g(2.78mol)および2−エチル−1−ヘキサノール(日本国、和光純薬工業社製)3516g(27mol)を入れた。白色スラリー状の該混合物を入れたフラスコを、温度調節器のついたオイルバスと真空ポンプと真空コントローラーを接続したエバポレーターに取り付けた。エバポレーターのパージバルブ出口は常圧で流れている窒素ガスのラインと接続した。エバポレーターのパージバルブを閉め、系内の減圧を行った後、パージバルブを徐々に開き、系内に窒素を流し、系内を約26kPaとした。オイルバス温度を150℃に設定し、該フラスコを該オイルバスに浸漬してエバポレーターの回転を開始した。エバポレーターのパージバルブを開放したまま常圧で約30分間回転攪拌と加熱した後、混合液が沸騰し、低沸成分の蒸留が始まった。この状態を8時間保った後、パージバルブを閉め、系内を徐々に減圧し、系内の圧力が26〜10kPaの状態で残存低沸成分を蒸留した。低沸成分が出なくなった後、該フラスコをオイルバスからあげた。反応液は透明な液になっていた。その後、該フラスコをオイルバスからあげてパージバルブを徐々に開き系内の圧力を常圧に戻した。該フラスコには反応液990gを得た。119Sn,1H,13C−NMRの分析結果から、生成物1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)−ジスタンオキサンが、ジ−n−ブチルスズオキシド基準で、収率99%で得られた。同様な操作を12回繰り返し、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)−ジスタンオキサンを合計11880g得た。
図1に示すような連続製造装置において、炭酸エステルを製造した。充填物Mellapak 750Y(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.社製)を充填した、内径151mm,有効長さ5040mmの塔型反応器にライン4から工程(V−1)で製造した1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)−ジスタンオキサン4943g/hrで、ライン2から連続多段蒸留塔101で精製した2−エチル−1−ヘキサノールを15653g/hrで、塔型反応器102に供給した。該反応器内は液温度が170℃になるようにヒーターおよびリボイラー112によって調整し、圧力が約120kPa−Gになるように圧力調節バルブによって調整した。該反応器内の滞留時間は約10分であった。反応器上部からライン6を経て水を含む2−エチル−1−ヘキサノール15737g/hrおよび、ライン1を経て2−エチル−1−ヘキサノール1217g/hrを、充填物Metal Gauze CY(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.社製)を充填しリボイラー111および凝縮器121を備えた連続多段蒸留塔101に輸送し、蒸留精製を行った。該蒸留塔101の上部では高濃度の水を含む留分が凝縮器121によって凝縮されライン3から回収された。蒸留塔101の下部にあるライン2を経て精製された2−エチル−1−ヘキサノールを輸送した。塔型反応器102の下部からジ−n−ブチルスズ−ビス(2−エチルヘキシルオキシド)と1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)−ジスタンオキサンを含むアルキルスズアルコキシド触媒組成物を得、ライン5を経て薄膜蒸留装置103(日本国、神鋼環境ソリューション社製)に供給した。薄膜蒸留装置103において2−エチル−1−ヘキサノールを留去し、凝縮器123、ライン8およびライン4を経て、塔型反応器102に戻した。薄膜蒸留装置103の下部からライン7を経てアルキルスズアルコキシド触媒組成物を輸送し、ジ−n−ブチルスズ−ビス(2−エチルヘキシルオキシド)と1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)−ジスタンオキサンの活性成分の流量が約6083g/hrになるように調節しオートクレーブ104に供給した。オートクレーブにライン9を介し二酸化炭素を973g/hrで供給し、オートクレーブ内圧を4MPa−Gに維持した。オートクレーブにおける温度を120℃に設定し、滞留時間を約4時間に調製し、二酸化炭素とアルキルスズアルコキシド触媒組成物との反応を行い、炭酸ビス(2−エチルヘキシル)を含む反応液を得た。該反応液をライン10と調節バルブを介して除炭槽105に移送し残存の二酸化炭素を除去し、ライン11から二酸化炭素を回収した。その後、該反応液を、ライン12を経て140℃、約1.4kPaとした薄膜蒸留装置106(日本国、神鋼環境ソリューション社製)に輸送し、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)−ジスタンオキサンの流量が約4943g/hrになるように調節し供給して炭酸ジブチルを含む留分を得、一方で蒸発残渣を移送ライン13と移送ライン4を介して、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)−ジスタンオキサン流量が約4943g/hrになるように調節し塔型反応器102に循環する。炭酸ジブチルを含む留分は凝縮器126およびライン14を経て、充填物Metal Gauze CY(スイス国、Sulzer Chemtech Ltd.社製)を充填しリボイラー117および凝縮器127を備えた蒸留塔107に1354g/hrで供給して、蒸留精製を行った後、ライン15から99wt%の炭酸ビス(2−エチルヘキシル)を1339g/hr得た。ライン13のアルキルスズアルコキシド触媒組成物を119Sn,1H,13C−NMRによる分析を行ったところ、1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)−ジスタンオキサンが含まれており、ジ−n−ブチルスズ−ビス−(2−エチルヘキシルオキシド)は含まれていなかった。上記連続運転を約600時間行った後、抜き出しライン16からアルキルスズアルコキシド触媒組成物を23g/hrで抜き出し、一方でフィードライン17から工程(V−1)で製造した1,1,3,3−テトラ−n−ブチル−1,3−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)−ジスタンオキサンを23g/hrで供給した。得られた炭酸ビス(2−エチルヘキシル)は、金属原子として鉄を30ppm含有していた。
参考例2で得られた炭酸ジブチルを使用して炭酸ジフェニルを製造した。
・工程(VI−1):芳香族炭酸エステルの製造
[触媒の調製]
フェノール79gと一酸化鉛32gを180℃で10時間加熱し、生成する水をフェノールと共に留去した。10時間で水を約2.5g抜き出した。その後、反応器上部からフェノールを留去し、触媒を調製した。
[芳香族炭酸エステルの製造]
図2に示すような装置を使用した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填して内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔202の中段に、工程(I−2)で得た炭酸ジブチル、フェノール、および上記で調製した触媒からなる混合液(混合液中の炭酸ジブチルとフェノールの重量比が約65/35、鉛濃度が約1重量%となるように調製した)を、予熱器201を経て、ライン21から約270g/hrで液状で連続的にフィードして反応をおこなった。反応および蒸留に必要な熱量は、塔下部の液を、ライン23とリボイラー204を経て循環させることによって供給した。連続多段蒸留塔202の塔底部の液温度は238℃、塔頂圧力は約250kPaであり、還流比は約2とした。連続多段蒸留塔202の塔頂から留出するガスをライン22より抜き出し、凝縮器203を経て、ライン24より約67g/hrで、貯槽205に連続的に抜き出した。塔底からはライン23を経て貯槽206に約204g/hrで連続的に抜き出した。
ライン24から抜き出された液の組成は、1−ブタノール約33重量%、フェノール約65重量%、炭酸ジブチル約2重量%であった。貯槽206へ抜き出された液の組成は、フェノール約11重量%、炭酸ジブチル約60重量%、炭酸ブチルフェニル約26重量%、炭酸ジフェニル約1.6重量%、鉛濃度約1重量%であった。
次に、図3に示すような装置を使用した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に抜き出された液を、予熱器301を経て、ライン31から約203g/hrで液状で連続的にフィードした。反応および蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は240℃、塔頂圧力は約27kPaであり、還流比は約2とした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスをライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約165g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約39g/hrで連続的に抜き出した。
ライン34より抜き出された液の組成は、1−ブタノール約500ppm、フェノール約13重量%、炭酸ジブチル約85重量%、炭酸ブチルフェニル約2重量%であった。貯槽306に抜き出された液の組成は、炭酸ジブチル約0.3重量%、炭酸ブチルフェニル約32重量%、炭酸ジフェニル約61重量%、鉛濃度約7重量%であった。
[アルコールのリサイクル]
図4に示すような装置を使用して、アルコールのリサイクルをおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の塔最下部より約0.7mに、上記工程において貯槽205に連続的に抜き出された液を、ライン41から予熱器401を経て約201g/hrで連続的にフィードして、蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は145℃、塔頂圧力は約13kPaであり、還流比は約0.3とした。連続多段蒸留塔402より留出するガスをライン42を経て、凝縮器403で凝縮し、ライン44より貯槽405へ約68g/hrで抜き出した。塔底からは、ライン43を経て、貯槽406へ、約133g/hrで連続的に抜き出した。
ライン44から抜き出された液の組成は、1−ブタノール約99重量%、フェノール約100ppmであった。貯槽406へ抜き出された液の組成は、炭酸ジブチル約2重量%、フェノール約98重量%であった。
[炭酸ジアリールの精製]
図5、6に示すような装置を使用して、炭酸ジアリールの精製をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、貯槽306に抜き出された液をライン51から予熱器501を経て、役195g/hrで連続的にフィードした。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン53とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は210℃、塔頂圧力は約1.5kPaであり、還流比は約1とした。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン52を経て凝縮器503で凝縮してライン54より連続的に抜き出した。塔底からはライン53を経て貯槽506へ約14g/hrで抜き出した。
ライン54より抜き出された液の組成は、炭酸ジブチル約0.3重量%、炭酸ブチルフェニル約34重量%、炭酸ジフェニル約66重量%であった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔602の中段に、ライン54より抜き出された液をライン61から予熱器601を経て、役181g/hrで連続的にフィードした。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン63とリボイラー604を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔602の塔底部の液温度は232℃、塔頂圧力は約15kPaであり、還流比は約2とした。連続多段蒸留塔602の塔頂から留出するガスを、ライン62を経て凝縮器603で凝縮してライン64より連続的に抜き出した。塔底からはライン63を経て貯槽606へ約119g/hrで抜き出した。
ライン64より抜き出された液の組成は、炭酸ジブチル約0.6重量%、炭酸ブチルフェニル約99重量%、炭酸ジフェニル約0.4重量%であった。貯槽606に抜き出された液の組成は、炭酸ブチルフェニル0.1重量%、炭酸ジフェニル約99.9重量%であった。該炭酸ジフェニルは、金属成分として鉄を8.2ppm含有していた。
・工程(1−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルの製造
図2のような装置を使用して反応をおこなった。
ライン24を閉止した状態で、参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)3333g(16.5mol)を貯槽201よりライン21を経て内容積5Lのバッフル付きSUS製反応容器204に供給し、ヘキサメチレンジアミン(米国、Aldrich社製)383.5g(3.3mol)を貯槽202よりライン22を経て該反応器204に供給した。該反応器204内の液温度を約80℃に調整し、ナトリウムメトキシド(日本国、和光純薬工業社製、28%メタノール溶液)6.4gを貯槽203よりライン23を経て該SUS製反応器204に供給し、反応をおこなった。
反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルが収率99.7%で生成していた。
ライン24を開き、該反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約43g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約237g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約237g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約2.6kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約150g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約87g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを約98.2重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(1−2)で貯槽406に回収した混合物を160℃に加熱し、ライン50を経て約280g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズ(日本国、和光純薬工業社製)を約25.2g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約130g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約11g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は96.7%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(2−1):3−((3−メチルブチルオキシ)カルボニルアミノ−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸(3−メチルブチル)エステルの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)を3394g(16.8mol)、ヘキサメチレンジアミンの代わりに3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン(米国、Aldrich社製)を596g(3.5mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を6.8g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、3−((3−メチルブチルオキシ)カルボニルアミノ−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸(3−メチルブチル)エステルが収率99.5%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約43g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約237g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約237g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約2.6kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約138g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約98g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、3−((3−メチルブチルオキシ)カルボニルアミノ−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸(3−メチルブチル)エステルを約99.0重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(2−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て約200g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズ(日本国、和光純薬工業社製)を約25.2g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約107g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約9g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、イソホロンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は96.5%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(3−1):N,N’−(4,4’−メタンジイル−ジフェニル)−ビスカルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)にアセチルアセトナト鉄(II)を添加し、金属原子として鉄を7.4%含有する炭酸ビス(3−メチルブチル)を調製した。該炭酸ビス(3−メチルブチル)を2917g(14.4mol)、ヘキサメチレンジアミンの代わりに4,4’−メチレンジアニリン(米国、Aldrich社製)を753g(3.8mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を7.3g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−(4,4’−メタンジイル−ジフェニル)−ビスカルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステが収率99.1%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約270g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約48g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約222g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約237g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約2.6kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約102g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約120g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−(4,4’−メタンジイル−ジフェニル)−ビスカルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを約98.5重量%含有していた。
図6のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置701を270℃に加熱し、内部の圧力を約1.3kPaとした。工程(3−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン70を経て、約190g/hrで薄膜蒸発器701の上部に供給した。また、ライン71より、ジラウリン酸ジブチルスズを約14g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置701の底部より、液相成分をライン73より抜き出し、ライン74を経て、薄膜蒸留装置701の上部に循環させた。気相成分をライン72より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔702中段に、薄膜蒸留装置701よりライン72を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン76とリボイラー704を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔702の塔底部の液温度は200℃、塔頂圧力は60kPaであった。連続多段蒸留塔702の塔頂から留出するガスを、ライン75を経て凝縮器703で凝縮してライン77より連続的に抜き出した。ライン78より液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔705の中段に、ライン78より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン81とリボイラー707を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔705の塔底部の液温度は210℃、塔頂圧力は約2.5kPaであった。連続多段蒸留塔705の塔頂から留出するガスを、ライン80を経て凝縮器706で凝縮して、ライン82を経て連続的に抜き出した。ライン84より液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔708の中段に、ライン84より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン86とリボイラー710を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔708の塔底部の液温度は220℃、塔頂圧力は約0.5kPaであった。連続多段蒸留塔708の塔頂から留出するガスを、ライン85を経て凝縮器709で凝縮して、ライン87を経て約105g/hrで連続的に抜き出した。ライン87より抜き出された液は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを約99.9重量%含有していた。4,4’−メチレンジアニリンに対する収率は95.3%であった。10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置701の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(4−1):ビス(3−メチルブチル)−4,4’−メチレン−ジシクロヘキシルカルバメートの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)を3064g(15.2mol)、ヘキサメチレンジアミンの代わりに4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)(米国、Aldrich社製)を778g(3.7mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を7.1g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、ビス(3−メチルブチル)−4,4’−メチレン−ジシクロヘキシルカルバメートが収率99.0%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約270g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約45g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約225g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約225g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約2.6kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約111g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約114g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、ビス(3−メチルブチル)−4,4’−メチレン−ジシクロヘキシルカルバメートを約99.1重量%含有していた。
図6のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置701を270℃に加熱し、内部の圧力を約1.3kPaとした。工程(4−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン70を経て、約200g/hrで薄膜蒸発器701の上部に供給した。また、ライン71より、ジラウリン酸ジブチルスズを約14g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置701の底部より、液相成分をライン73より抜き出し、ライン74を経て、薄膜蒸留装置701の上部に循環させた。気相成分をライン72より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔702中段に、薄膜蒸留装置701よりライン72を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン76とリボイラー704を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔702の塔底部の液温度は200℃、塔頂圧力は60kPaであった。連続多段蒸留塔702の塔頂から留出するガスを、ライン75を経て凝縮器703で凝縮してライン77より連続的に抜き出した。ライン78より液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔705の中段に、ライン78より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン81とリボイラー707を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔705の塔底部の液温度は210℃、塔頂圧力は約2.5kPaであった。連続多段蒸留塔705の塔頂から留出するガスを、ライン80を経て凝縮器706で凝縮して、ライン82を経て連続的に抜き出した。ライン84より液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔708の中段に、ライン84より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン86とリボイラー710を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔708の塔底部の液温度は220℃、塔頂圧力は約0.5kPaであった。連続多段蒸留塔708の塔頂から留出するガスを、ライン85を経て凝縮器709で凝縮して、ライン87を経て約105g/hrで連続的に抜き出した。ライン87より抜き出された液は4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)を約99.8重量%含有していた。4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)に対する収率は93.2%であった。10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置701の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。30日間連続運転をおこなったところ、薄膜蒸留装置701の壁面に付着物の蓄積が見られた。
・工程(5−1):トルエン−2,4−ジカルバミン酸ビス(2−エチルブチル)エステルの製造
参考例3の炭酸ビス(2−エチルブチル)を、内容積が10Lのナス型フラスコに入れ、該ナス型フラスコに、三方コック、ヘリパックNo.3を充填した蒸留カラムおよび留出液受器と連結した還流冷却器付分留塔および温度計を取り付け、系内を真空−窒素置換し、炭酸ビス(2−エチルブチル)を蒸留精製した。該蒸留精製物について1H−NMR測定をおこなったところ、炭酸ビス(2−エチルブチル)を約99.9重量%含有していた。また、金属原子として鉄を0.003ppm含有していた。
炭酸ビス(3−メチルブチル)の代わりに、上記の炭酸ビス(2−エチルブチル)を3589g(15.6mol)、ヘキサメチレンジアミンの代わりに2,4−トルエンジアミン(米国、Aldrich社製)を464g(3.8mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を7.3g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、トルエン−2,4−ジカルバミン酸ビス(2−エチルブチル)エステルが収率98.5%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約300g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約60kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約56g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約244g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約244g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約0.7kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約138g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約106g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、トルエン−2,4−ジカルバミン酸ビス(2−エチルブチル)エステルを約98.9重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(5−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て約190g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約15.7g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約83g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約16g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、2,4−トリレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。2,4−トルエンジアミンに対する収率は94.7%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(6−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(2−エチルブチル)エステルの製造
炭酸ビス(2−メチルブチル)の代わりに、参考例3の炭酸ビス(2−エチルブチル)を3483g(15.1mol)供給し、ヘキサメチレンジアミンの代わりに、ヘキサメチレンジアミン418g(3.6mol)と2−エチル−1−ブタノール368g(3.8mol)との混合液を供給し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を6.9g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(2−エチルブチル)エステルが収率99.5%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約270g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約60kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約69g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約201g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約201g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約0.7kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約115g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約86g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(2−エチルブチル)エステルを約98.3重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(6−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て約270g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約22.7g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン85を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約116g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約22g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は95.5%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(7−1):3−(フェノキシカルボニルアミノ−メチル)−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸フェニルエステルの製造
図7のような装置を使用して反応をおこなった。
ラインA4を閉止した状態で、参考例6の炭酸ジフェニル1992g(9.3mol)を貯槽721よりラインA1を経て内容積5Lのバッフル付きSUS製反応容器724に供給し、フェノール1311g(14.0mol)を貯槽722よりラインA2を経て該SUS製反応器に供給した。該反応器724内の液温度を約50℃に調整し、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン528g(3.1mol)を貯槽723よりラインA3を経て該反応器724に約250g/hrで供給した。
反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、3−(フェノキシカルボニルアミノ−メチル)−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸フェニルエステルが収率99.3%で生成していた。
ラインA4を開き、該反応液を、ラインA4を経て貯槽725に移送した。
図3のような装置を使用して、フェノールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約300g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約60kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約155g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約145g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約145g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約0.4kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約55g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約90g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、3−(フェノキシカルボニルアミノ−メチル)−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸フェニルエステルを約99.1重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を220℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(5−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て、約300g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約15kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔805の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.3kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509約135g/hrで連続的に抜き出した。
ライン92より抜き出された液は、イソホロンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンに対する収率は95.3%であった。10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(8−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ジ(n−ヘプチル)エステルの製造
炭酸ビス(2−メチルブチル)の代わりに、参考例4の炭酸ジヘプチルを3445g(13.3mol)、ヘキサメチレンジアミンを360g(3.1mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を6.0g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ジ(n−ヘプチル)エステルが収率98.9%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約13kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約52g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約228g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約228g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は170℃、塔頂圧力は約0.13kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約136g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約92g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ジ(n−ヘプチル)エステルを約98.6重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(8−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て約270g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約19.6g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約107g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約21g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は94.9%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(9−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)を2687g(13.3mol)、ヘキサメチレンジアミンを407g(3.5mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を6.8g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこなった。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルが収率99.5%で生成していた。
ライン24を開き、該反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約300g/hrで、液状で連続的にフィードし、塔底から液相成分を、ライン33を経て貯槽306へ約241g/hrで連続的に抜き出し、連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約241g/hrで、液状で連続的にフィードした以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約123g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約118g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを約98.5重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(9−2)で貯槽406に回収した混合物を200℃に加熱し、ライン50を経て約280g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給し、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約25.3g/hrでフィードした以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこなった。ライン62を経て貯槽509へ約107g/hrで連続的に液を抜き出した。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約82g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は79.6%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(10−1):ビス(3−メチルブチル)−4,4’−メチレン−ジシクロヘキシルカルバメートの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)を3272g(16.2mol)、ヘキサメチレンジアミンの代わりに4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)を757g(3.6mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を6.9g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、ビス(3−メチルブチル)−4,4’−メチレン−ジシクロヘキシルカルバメートが収率98.9%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約44g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約236g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約236g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約2.6kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約127g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約109g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、ビス(3−メチルブチル)−4,4’−メチレン−ジシクロヘキシルカルバメートを約99.0重量%含有していた。
図8のような装置を使用して反応をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔801の中段に、工程(10−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ラインB0を経て、約220g/hrでフィードし、同時にラインB1よりジラウリン酸ジブチルスズを15.7g/hrでフィードし、熱分解反応をおこなった。熱分解反応に必要な熱量は、塔下部液をラインB3とリボイラー803を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔801の塔底部の液温度は280℃、塔頂圧力は約15kPaであった。連続多段蒸留塔801の塔頂から留出するガスを、ラインB2を経て凝縮器802で凝縮してラインB4より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔801の底部より、液相成分を、ラインB3を経て回収した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔804の中段に、ラインB6を経て抜き出した液相成分を連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液を、ラインB8およびリボイラー806を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔804の塔底部の液温度は220℃、塔頂圧力は約5.2kPaであった。連続多段蒸留塔804の塔頂から留出するガスを、ラインB7を経て凝縮器805で凝縮してラインB9より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔804の底部より、液相成分を、ラインB8およびラインB11を経て回収した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔807の中段に、ラインB8より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をラインB14とリボイラー809を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔807の塔底部の液温度は220℃、塔頂圧力は約0.40kPaであった。連続多段蒸留塔807の塔頂から留出するガスを、ラインB12を経て凝縮器808で凝縮して、ラインB13を経て連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約108g/hrであった。
ラインB13より抜き出された液は、4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)を約99.8重量%含有する溶液であった。4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)に対する収率は82.2%であった。10日間連続運転をおこなったところ、連続多段蒸留塔801の内部に付着物の蓄積がみられた。
・工程(11−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(2−エチルブチル)エステルの製造
炭酸ビス(2−メチルブチル)の代わりに、参考例3の炭酸ビス(2−エチルブチル)を3547g(15.4mol)、ヘキサメチレンジアミンを407g(3.5mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を6.8g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(2−エチルブチル)エステルが収率99.1%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(11−1)で貯槽206に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て約790g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約21.9g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留総理501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約112g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約182g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は88.2%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(12−1):3−((3−メチルブチルオキシ)カルボニルアミノ−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸(3−メチルブチル)エステルの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)を3224g(16.0mol)、ヘキサメチレンジアミンの代わりに3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンを647g(3.8mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を7.3g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、3−((3−メチルブチルオキシ)カルボニルアミノ−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸(3−メチルブチル)エステルが収率98.8%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約48g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約232g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約237g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は200℃、塔頂圧力は約7.9kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約123g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約109g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、3−((3−メチルブチルオキシ)カルボニルアミノ−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸(3−メチルブチル)エステルを約84.0重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(2−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て約200g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズ(日本国、和光純薬工業社製)を約25.2g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、気相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約90.0g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約44g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、イソホロンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は81.5%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった
・工程(13−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(2−エチルヘキシル)エステルの製造
炭酸ビス(2−メチルブチル)の代わりに、参考例5の炭酸ビス(2−エチルヘキシル)を3609g(12.6mol)、ヘキサメチレンジアミンを349g(3.0mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を5.8g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(2−エチルヘキシル)エステルが収率98.5%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約300g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約13kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約58g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約242g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約219g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は210℃、塔頂圧力は約0.13kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約145g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約98g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(2−エチルヘキシル)エステルを約73.9重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(13−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て約270g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約22.7g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約75.1g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約82g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は70.9%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(14−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ジブチルエステルの製造
炭酸ビス(2−メチルブチル)の代わりに、参考例2の炭酸ジブチルを3293g(18.9mol)、ヘキサメチレンジアミンを523g(4.5mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を8.7g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ジ(n−ブチル)エステルが収率98.8%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約290g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約50g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約240g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約240g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.3kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約132g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約108g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ジ(n−ブチル)エステルを約98.5重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(14−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て約260g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約25.6g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、気相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約75.1g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約104g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は75.1%であった。
48時間連続運転をおこなったところ、薄膜蒸留装置501内の上部および側部の壁面に付着物の蓄積が見られた。
・工程(15−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルの製造
図10のような装置を使用した。
ラインD4を閉止し、ヘキサメチレンジアミン639g(5.5mol)と水64gの混合液を貯槽1001よりラインD1を経て内容積5Lのバッフル付きSUS製反応容器1004に供給した。該反応器1004内の液温を約80℃に調整し、該反応器1004内を30kPaに減圧し、水を留去した。水は、凝縮器1007で凝縮され、ラインD6を経て抜き出した。
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)3333g(16.5mol)を貯槽1002よりラインD2を経て該反応器1004に供給し、該反応器1004内の液温度を約80℃に調整した。ナトリウムメトキシド(日本国、和光純薬工業社製、28%メタノール溶液)6.4gを貯槽1003よりラインD3を経て該SUS製反応器1004に供給し、反応をおこなった。
反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルが収率99.7%で生成していた。
ラインD4を開き、該反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム1005に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ラインD5を経て貯槽1006に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽1006に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約67g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約213g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約213g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約2.6kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約78g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約135g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを約98.2重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(15−2)で貯槽406に回収した混合物を160℃に加熱し、ライン50を経て約280g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズ(日本国、和光純薬工業社製)を約25.2g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン54を経て、薄膜蒸留装置501の上部に循環させた。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約131g/hrであった。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約11g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は97.2%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(16−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)を内容積が10Lのナス型フラスコに入れ、該ナス型フラスコに、三方コック、ヘリパックNo.3を充填した蒸留カラムおよび留出液受器と連結した還流冷却器付分留塔および温度計を取り付け、系内を真空−窒素置換し、炭酸ビス(3−メチルブチル)を蒸留精製した。仕込み量の約3分の2の留出物を得た時点で該フラスコを冷却し、蒸留精製を終了した。留出物について1H−NMR測定をおこなったところ、該留出物は炭酸ビス(3−メチルブチル)を約99.9重量%含有していた。また、該留出物中に含有される金属原子は、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、スズ、銅、チタンについて、検出下限界(0.001ppm)以下であった。
留出物として回収された炭酸ビス(3−メチルブチル)を3535g(17.5mol)、ヘキサメチレンジアミンを407g(3.5mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を6.8g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこなった。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルが収率94.0%で生成していた。
ライン24を開き、該反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードし、塔底から液相成分を、ライン33を経て貯槽306へ約239g/hrで連続的に抜き出し、連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約239g/hrで、液状で連続的にフィードした以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約157g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約82g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを約98.4重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(16−2)で貯槽406に回収した混合物を200℃に加熱し、ライン50を経て約280g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給し、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約25.3g/hrでフィードした以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこなった。ライン62を経て貯槽509へ約131g/hrで連続的に液を抜き出した。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約77g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は91.7%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(17−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)にアセチルアセトナト鉄(II)を添加し、金属原子として鉄を11%含有する炭酸ビス(3−メチルブチル)を調製した。該炭酸ビス(3−メチルブチル)を3434g(17.0mol)、ヘキサメチレンジアミンを395g(3.5mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を6.6g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこなった。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルが収率92.0%で生成していた。
ライン24を開き、該反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードし、塔底から液相成分を、ライン33を経て貯槽306へ約240g/hrで連続的に抜き出し、連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約240g/hrで、液状で連続的にフィードした以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約160g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約80g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを約98.1重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(17−2)で貯槽406に回収した混合物を200℃に加熱し、ライン50を経て約280g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給し、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約25.2g/hrでフィードした以外は、実施例1の工程(1−3)と同様の方法をおこなった。ライン62を経て貯槽509へ約127g/hrで連続的に液を抜き出した。
40時間運転後、液相成分をライン64より貯槽510へ約85g/hrで抜き出した。
ライン62より抜き出された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は87.5%であった。
10日間連続運転をおこなったが、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積はみられなかった。
・工程(18−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)を2969g(14.7mol)、ヘキサメチレンジアミンを488g(4.2mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を8.1g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法をおこなった。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルが収率99.1%で生成していた。
ライン24を開き、該反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約300g/hrで、液状で連続的にフィードし、塔底から液相成分を、ライン33を経て貯槽306へ約221g/hrで連続的に抜き出し、連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約221g/hrで、液状で連続的にフィードした以外は、実施例1の工程(1−2)と同様の方法をおこなった。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約104g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約117g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを約98.7重量%含有していた。
図11のような装置を使用して反応をおこなった。
図2のSUS製反応器204と同じ形状のSUS製反応器1104を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。該反応器1104に、工程(18−2)で貯槽406に抜き出したN,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを280g/hrで供給し、同時に、貯槽1102からラインE2を経由して、ジラウリン酸ジブチルスズを25.3g/hrで、反応器1104に供給した。気相成分をラインE4より抜き出し、ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔1105の中段に、該気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をラインE6とリボイラー1108を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔1105の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約15kPaであった。連続多段蒸留塔1102の塔頂から留出するガスを、ラインE5を経て凝縮器1107で凝縮してラインE7より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔1105の、ラインE4より低い位置にあるラインE9より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔1106の中段に、ラインE9より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をラインE11とリボイラー1112を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔1106の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔1106の塔頂から留出するガスを、ラインE10を経て凝縮器1110で凝縮して、ラインE12を経て貯槽1111へ約88g/hrで連続的に抜き出した。貯槽1111に回収された液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は64.4%であった。
10時間連続運転をおこなったところ、該反応器1104の壁面に付着物の蓄積が見られた。
実施例4において付着物の蓄積がみられた薄膜蒸留装置701の洗浄操作をおこなった。薄膜蒸留装置701を180℃に加熱し、薄膜蒸留装置701内部を大気圧窒素雰囲気とした。ライン70よりフェノールを約1200g/hrで供給し、ライン83より抜き出し、ライン89を経て貯槽711に液相成分を回収した。この操作を1時間おこなったところ、薄膜蒸留装置701の内部に付着物はみられなかった。
実施例4の操作を連続しておこない、30日ごとに、種々の洗浄溶剤を使用して、実施例19と同様の方法で洗浄操作をおこなった結果を表1に示す。
・工程(A−1):N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルの製造
図9のような装置を使用して反応をおこなった。
ラインC4およびC6を閉止した状態で、参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)2909g(14.4mol)を貯槽901よりラインC1を経て内容積5Lのバッフル付きSUS製反応容器904に供給し、ヘキサメチレンジアミン349g(3.0mol)を貯槽902よりラインC2を経て該反応器904に供給した。該反応器904内の液温度を約80℃に調整し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)8.7gを貯槽903よりラインC3を経て該SUS製反応器904に供給し、反応をおこなった。
反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルが収率99.0%で生成していた。
ラインC4を開き、該反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム905に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ラインC5を経て貯槽906に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードした。反応および蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約44g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約236g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約236g/hrで、液状で連続的にフィードした。反応および蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約2.6kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約146g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約90g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを約97.6重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
ライン54を閉止し、伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501(日本国、神鋼環境ソリューション社製)を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(A−2)で貯槽406に回収した混合物を160℃に加熱し、ライン50を経て約280g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズ(日本国、和光純薬工業社製)を約25.1g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン64を経て貯槽510に回収した。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該液相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。
図9のような装置を使用して、カルバミン酸エステルの製造を繰り返した。
ラインC4を閉止し、貯槽510に抜き出された混合物約220gを、ラインC5を経て反応容器904に供給し、炭酸ビス(3−メチルブチル)2909g(14.4mol)を貯槽901よりラインC1を経て内容積5Lのバッフル付きSUS製反応容器904に供給し、ヘキサメチレンジアミン349g(3.0mol)を貯槽902よりラインC2を経て該反応器904に供給した。該反応器904内の液温度を約80℃に調整し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)8.7gを貯槽903よりラインC3を経て該SUS製反応器904に供給し、反応をおこなった。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルが、供給したヘキサメチレンジアミンに対して収率92.0%で生成していた。
ラインC4を開き、該反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム905に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ラインC5を経て貯槽906に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約39g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約241g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約241g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約2.6kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約144g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約97g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、N,N’−ヘキサンジイル−ビス−カルバミン酸ビス(3−メチルブチル)エステルを約94.3重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
ライン54を閉止し、伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約13kPaとした。工程(A−5)で貯槽406に回収した混合物を160℃に加熱し、ライン50を経て約280g/hrで薄膜蒸発器501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約24.2g/hrでフィードした。薄膜蒸留装置501の底部より、液相成分をライン53より抜き出し、ライン64を経て、貯槽510に回収した。気相成分をライン52より抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン55を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、液相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された液相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。ライン62より約38.7g/hrで液が回収され、該液は、ヘキサメチレンジイソシアネートを約99.8重量%含有していた。
上記工程(A−4)〜工程(A−6)を繰り返して、10日間連続運転をおこなったところ、反応器904、カラム905、貯槽906、薄膜蒸留装置501、貯槽510、およびこれらを接続しているラインの壁面に付着物の蓄積がみられた。
・工程(B−1):3−((3−メチルブチルオキシ)カルボニルアミノ−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸(3−メチルブチル)エステルの製造
参考例1の炭酸ビス(3−メチルブチル)を3394g(16.8mol)、ヘキサメチレンジアミンの代わりに3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンを596g(3.5mol)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)を6.8g供給し、反応をおこなった以外は、実施例1の工程(1−1)と同様の方法を実施した。反応後の溶液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、3−((3−メチルブチルオキシ)カルボニルアミノ−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸(3−メチルブチル)エステルが収率99.5%で生成していた。反応液を、水分を除去して調整した酸性イオン交換樹脂(Amberlyst−15(球状):ROHM&HAAS社製)を収容し、かつ外部ジャケットによって80℃に保温したカラム205に供給し、ナトリウムメトキシドの中和をおこなった。該溶液を、ライン25を経て貯槽206に移送した。
図3のような装置を使用して、アルコールの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔302の中段に、貯槽206に回収した混合物を、予熱器301を経て、ライン31から約280g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン33とリボイラー304を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔302の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約70kPaとした。連続多段蒸留塔302の塔頂から留出するガスを、ライン32を経て凝縮器303で凝縮してライン34より貯槽305へ、約43g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン33を経て貯槽306へ約237g/hrで連続的に抜き出した。
図4のような装置を使用して、炭酸エステルの留去をおこなった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔402の中段に、貯槽306に回収した混合物を、予熱器401を経て、ライン41から約237g/hrで、液状で連続的にフィードした。蒸留に必要な熱量は、塔下部液をライン43とリボイラー404を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔402の塔底部の液温度は160℃、塔頂圧力は約2.6kPaとした。連続多段蒸留塔402の塔頂から留出するガスを、ライン42を経て凝縮器403で凝縮してライン44より貯槽405へ、約138g/hrで連続的に抜き出した。塔底からは、ライン43を経て貯槽406へ約98g/hrで連続的に抜き出した。
貯槽406に抜き出された混合物について液体クロマトグラフィー分析をおこなったところ、該混合物は、3−((3−メチルブチルオキシ)カルボニルアミノ−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバミン酸(3−メチルブチル)エステルを約99.0重量%含有していた。
図5のような装置を使用して反応をおこなった。
伝熱面積0.1m2の薄膜蒸留装置501を270℃に加熱し、内部の圧力を約0.13kPaとした。工程(B−2)で貯槽406に回収した混合物を170℃に加熱し、ライン50を経て約200g/hrで薄膜蒸発装置501の上部に供給した。また、ライン51より、ジラウリン酸ジブチルスズを約25.2g/hrでフィードし、気相成分をライン52より抜き出した。薄膜蒸留装置501の底部からはほとんど液相成分が回収されなかった。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔502の中段に、薄膜蒸留装置501よりライン52を経て抜き出した気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン56とリボイラー504を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔502の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約50kPaであった。連続多段蒸留塔502の塔頂から留出するガスを、ライン555を経て凝縮器503で凝縮してライン57より連続的に抜き出した。連続多段蒸留塔502の、ライン52より低い位置にあるライン59より、気相成分を抜き出した。
ディクソンパッキング(6mmφ)を充填した内径約5cm、塔長2mの連続多段蒸留塔505の中段に、ライン59より抜き出された気相成分を連続的にフィードし、該気相成分の蒸留分離をおこなった。蒸留分離に必要な熱量は、塔下部液をライン61とリボイラー507を経て循環させることにより供給した。連続多段蒸留塔505の塔底部の液温度は150℃、塔頂圧力は約1.5kPaであった。連続多段蒸留塔505の塔頂から留出するガスを、ライン60を経て凝縮器506で凝縮して、ライン62を経て貯槽509へ連続的に抜き出した。定常状態における抜き出し量は約101g/hrであった。
ライン62より抜き出された液は、イソホロンジイソシアネートを約99.8重量%含有する溶液であった。ヘキサメチレンジアミンに対する収率は91.5%であった。
24時間連続運転をおこなったところ、薄膜蒸留装置501の壁面に付着物の蓄積がみられた。
実施例4の操作を連続しておこない、30日ごとに、種々の洗浄溶剤を使用して、実施例15と同様の方法で洗浄操作をおこなった結果を表1に示す。
Claims (31)
- カルバミン酸エステルを熱分解反応に付してイソシアネートを製造する方法であって、
該熱分解反応がおこなわれる熱分解反応器より低沸点成分を気相成分として回収する工程と、
該熱分解反応器の底部よりカルバミン酸エステルを含有する液相成分を回収する工程と、
該液相成分の一部または全部を、該熱分解反応器の上部に供給する工程と、
を含むイソシアネートの製造方法。 - カルバミン酸エステルを、50℃〜180℃の温度範囲で、熱分解反応器に供給する請求項1に記載の製造方法。
- 該カルバミン酸エステルを液体として熱分解反応器に供給する請求項1に記載の製造方法。
- 該カルバミン酸エステルが、炭酸エステルとアミン化合物とを反応させて製造されるカルバミン酸エステルである請求項1に記載の製造方法。
- 該カルバミン酸エステルを製造する反応器と、該熱分解反応器とが、同一であっても異なっていてもよく、該カルバミン酸エステルを製造する反応器および該熱分解反応器が、塔型反応器および槽型反応器からなる群から選ばれる少なくとも1つの反応器である請求項4に記載の製造方法。
- 該熱分解反応器が、蒸発缶、連続多段蒸留塔、充填塔、薄膜蒸発器および流下膜蒸発器からなる群から選ばれる少なくとも1つの反応器から構成される反応器である請求項1に記載の製造方法。
- 該熱分解反応が、液相でおこなわれる請求項1に記載の製造方法。
- 炭酸エステルとアミン化合物を反応させて製造される、カルバミン酸エステルを含有する混合物から、一部または全部のヒドロキシ化合物を、および/または、一部または全部の炭酸エステルを、分離した混合物を、熱分解反応装置に供給する請求項4に記載の製造方法。
- 該分離が、蒸留分離によっておこなわれ、該蒸留分離が、180℃以下でおこなわれる請求項8に記載の製造方法。
- 熱分解反応器の底部より回収される液相成分の一部または全部を、50℃〜180℃の温度範囲で、該熱分解反応器の上部に供給する請求項1に記載の製造方法。
- 炭酸エステルを、アミン化合物を構成するアミノ基に対して化学量論比で1倍以上使用する請求項4に記載の製造方法。
- 該熱分解反応器に付着した高沸点副生物を酸によって洗浄する工程をさらに含む請求項1に記載の製造方法。
- 該酸が、芳香族ヒドロキシ化合物である請求項12に記載の製造方法。
- 該炭酸エステルが、金属原子を0.001ppm〜10%含有する請求項14に記載の製造方法。
- 該金属原子が、鉄、ニッケル、コバルト、亜鉛、スズ、銅、チタンの中からなる群から選ばれる1種または複数種の金属である請求項15に記載の製造方法。
- 該炭酸エステルが、R1が、炭素数5〜7の脂肪族基または炭素数6〜7の芳香族基である請求項14に記載の製造方法。
- 該アミン化合物が、式(2)で表される化合物のうち、nが2であるジアミン化合物である請求項18に記載の製造方法。
- 熱分解反応によって生成し気相成分として回収される低沸点成分から、該低沸点成分を気体成分として蒸留塔に供給し、該蒸留塔において、カルバミン酸エステルに由来するヒドロキシ化合物と、カルバミン酸エステルに由来するイソシアネートと、を分離する請求項1に記載の製造方法。
- 熱分解反応によって生成し気体成分として回収される低沸点成分から、該薄膜蒸発器より、カルバミン酸エステルに由来するヒドロキシ化合物と、カルバミン酸エステルに由来するイソシアネートと、を別々に回収する請求項1に記載の製造方法。
- 該液相成分よりイソシアネートを蒸留分離によって回収する請求項1に記載の製造方法。
- 該炭酸エステルが、式(1)においてR1が炭素数1〜12の脂肪族基であって、下記の工程(1)および工程(2)を含む方法によって製造される請求項14に記載の製造方法:
工程(1):スズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物と二酸化炭素とを反応させて炭酸ジアルキルを含有する反応混合物を得る工程;
工程(2):該反応混合物を分離して、炭酸ジアルキルと残留液とを得る工程。 - 該炭酸エステルが、式(1)においてR1が炭素数6〜12の芳香族基であって、上記の工程(1)および工程(2)に加えて、下記工程(3)を含む方法によって製造される請求項14に記載の製造方法:
工程(3):工程(2)で分離された炭酸ジアルキルと芳香族ヒドロキシ化合物Aとを反応させて炭酸ジアリールを得、副生するアルコールを回収する工程。 - 該炭酸エステルが、工程(1)および工程(2)、または、工程(1)〜工程(3)に加えて、下記の工程(4)および工程(5)を含む工程によって製造される炭酸エステルである請求項23または24に記載の製造方法;
工程(4):工程(2)で得られた残留液とアルコールを反応させて、スズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物と水を形成し、該水を反応系より除去する工程;
工程(5):工程(4)で得られたスズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物を、工程(1)のスズ−酸素−炭素結合を有する有機スズ化合物として再利用する工程。 - 工程(3)で回収されるアルコールを、工程(4)のアルコールとして再利用する請求項25に記載の製造方法。
- 該ヒドロキシ化合物がアルコールの場合は、工程(4)のアルコールとして使用し、該ヒドロキシ化合物が芳香族ヒドロキシ化合物の場合は、工程(3)の芳香族ヒドロキシ化合物Aとして使用する請求項24または25に記載の製造方法。
- 分離した炭酸エステルを、炭酸エステルとして再利用する請求項8に記載の製造方法。
- カルバミン酸エステルの熱分解反応が、溶媒の非存在下でおこなわれる請求項1に記載の製造方法。
- 炭酸エステルとアミン化合物とを反応させる反応器へのアミン化合物の供給が、液体の状態でおこなわれる請求項4に記載の製造方法。
- 炭酸エステルとアミン化合物を反応させる反応器へのアミン化合物の供給が、アルコール、水、または炭酸エステルとの混合物としておこなわれる請求項4に記載の製造方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2008/058952 WO2009139062A1 (ja) | 2008-05-15 | 2008-05-15 | イソシアネートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2009139062A1 true JPWO2009139062A1 (ja) | 2011-09-15 |
JP5592786B2 JP5592786B2 (ja) | 2014-09-17 |
Family
ID=41318444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010511823A Active JP5592786B2 (ja) | 2008-05-15 | 2008-05-15 | イソシアネートの製造方法 |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9233918B2 (ja) |
EP (1) | EP2275406B1 (ja) |
JP (1) | JP5592786B2 (ja) |
KR (2) | KR101525641B1 (ja) |
CN (1) | CN102026965B (ja) |
BR (1) | BRPI0822694B1 (ja) |
CA (1) | CA2721359C (ja) |
ES (1) | ES2710177T3 (ja) |
RU (1) | RU2483058C2 (ja) |
WO (1) | WO2009139062A1 (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW200844080A (en) * | 2007-01-11 | 2008-11-16 | Asahi Kasei Chemicals Corp | Process for producing isocyanate |
CA2721359C (en) | 2008-05-15 | 2014-05-06 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Isocyanate production process |
RU2523201C2 (ru) * | 2008-05-15 | 2014-07-20 | Асахи Касеи Кемикалз Корпорейшн | Способ получения изоцианатов с использованием диарилкарбоната |
ES2331505B2 (es) * | 2008-07-04 | 2010-09-20 | Universidad Politecnica De Valencia | Preparacion de carbamatos con catalizadores solidos. |
EP2491011A1 (de) * | 2009-10-21 | 2012-08-29 | Basf Se | Verfahren zur herstellung von urethanen |
JP5949563B2 (ja) * | 2011-02-09 | 2016-07-06 | 宇部興産株式会社 | イソシアネート化合物の製造方法 |
CN102896103B (zh) * | 2011-07-25 | 2014-12-03 | 中国石油天然气股份有限公司 | 一种清洗氨基甲酸酯热分解反应器结焦的方法 |
KR101348229B1 (ko) * | 2011-12-14 | 2014-01-08 | 경희대학교 산학협력단 | 지방족 디이소시아네이트의 제조방법 |
CA2857821C (en) | 2012-01-25 | 2015-09-08 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | A method of separation |
WO2013191987A1 (en) * | 2012-06-22 | 2013-12-27 | Invista Technologies S.A R.L. | Improved alkanolysis process and method for separating catalyst from product mixture and apparatus therefor |
CN103848758A (zh) * | 2012-12-06 | 2014-06-11 | 中国科学院成都有机化学有限公司 | 一种催化热分解制备异氰酸酯的方法 |
CN105143177B (zh) * | 2013-04-03 | 2018-07-10 | 三井化学株式会社 | 苯二甲撑二异氰酸酯的制造方法及苯二甲撑二异氰酸酯的制造装置 |
JP6757468B2 (ja) * | 2017-05-15 | 2020-09-16 | 旭化成株式会社 | イソシアネートの製造方法 |
RU2655386C1 (ru) * | 2017-05-19 | 2018-05-28 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Российский химико-технологический университет имени Д.И. Менделеева" | Способ получения алкилизоцианатов |
EP3872062B1 (en) * | 2017-12-27 | 2022-09-07 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Organic amine collection method |
CN110256296A (zh) * | 2019-05-20 | 2019-09-20 | 江苏蓝丰生物化工股份有限公司 | 1,5-萘二异氰酸酯的合成方法 |
US20230022080A1 (en) * | 2019-12-10 | 2023-01-26 | Showa Denko K.K. | Method for producing n-vinylacetamide and pyrolysis device |
KR20220095867A (ko) * | 2020-12-30 | 2022-07-07 | 한화솔루션 주식회사 | 이소시아네이트 화합물의 제조 방법 |
Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5782361A (en) * | 1980-09-19 | 1982-05-22 | Bayer Ag | Manufacture of n,o-disubstituted urethane |
JPH0426665A (ja) * | 1990-05-23 | 1992-01-29 | Asahi Chem Ind Co Ltd | カルバミン酸エステルの熱分解方法 |
JPH05148217A (ja) * | 1991-04-23 | 1993-06-15 | Bayer Ag | ジフエニルメタン系のポリ(o−アルキルウレタン)の製造方法 |
JPH0625136A (ja) * | 1992-04-21 | 1994-02-01 | Basf Ag | 有機ポリイソシアネートを連続的に製造するための多工程法 |
JPH06192204A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-12 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ポリカルバミン酸エステル化合物の熱分解方法 |
JPH0925262A (ja) * | 1995-07-06 | 1997-01-28 | Ministero Dell Univ E Della Ric Scient & Tecnol | 芳香族ウレタンの製造方法 |
JPH09100265A (ja) * | 1995-07-06 | 1997-04-15 | Ministero Dell Univ E Della Ric Scient & Tecnol | 芳香族カルバメートの製造方法 |
JPH111462A (ja) * | 1997-05-29 | 1999-01-06 | Ministero Dell Univ E Della Ric Scient & Tecnol | 芳香族ウレタンの合成方法 |
WO2003055840A1 (fr) * | 2001-12-27 | 2003-07-10 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Procede de production d'ester carbonique |
JP2003201275A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-18 | Mitsui Chemicals Inc | 芳香族ウレタン化合物の製造方法 |
WO2005111049A1 (ja) * | 2004-05-19 | 2005-11-24 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | アルキルスズアルコキシド類の製造方法 |
JP2006069941A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Kagawa Industry Support Foundation | イソシアネート系化合物の分解回収方法 |
WO2009066616A1 (ja) * | 2007-11-19 | 2009-05-28 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | イソシアネートおよび芳香族ヒドロキシ化合物の製造方法 |
WO2009139061A1 (ja) * | 2008-05-15 | 2009-11-19 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 炭酸ジアリールを用いるイソシアネートの製造方法 |
Family Cites Families (74)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE925496C (de) | 1943-03-27 | 1955-03-24 | Dehydag Gmbh | Verfahren zur Herstellung superpolymerer Verbindungen |
US2692275A (en) | 1953-01-23 | 1954-10-19 | Rohm & Haas | Preparation of 1, 8-diisocyanato-p-menthane |
NL246083A (ja) * | 1958-12-06 | |||
US3382289A (en) * | 1963-04-01 | 1968-05-07 | Exxon Research Engineering Co | Preparation of isoprene feedstock |
JPS4627593Y1 (ja) | 1967-11-22 | 1971-09-22 | ||
FR1601198A (ja) | 1968-01-17 | 1970-08-10 | ||
US3734941A (en) | 1968-09-06 | 1973-05-22 | American Cyanamid Co | Process for converting urethanes to isocyanates |
JPS5219624A (en) * | 1975-08-07 | 1977-02-15 | Mitsui Toatsu Chem Inc | Process for preparation of isocyanates |
US3992430A (en) * | 1975-09-11 | 1976-11-16 | Chevron Research Company | Process for preparing aromatic isocyanates |
IT1051034B (it) * | 1975-12-03 | 1981-04-21 | Snam Progetti | Procedimento per la preparazione di uretani aromatici |
JPS6024096B2 (ja) | 1976-05-10 | 1985-06-11 | 日本ポリウレタン工業株式会社 | カルバメ−ト化合物の製造法 |
JPS5439002A (en) | 1977-08-30 | 1979-03-24 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Preparation of isocyanates |
US4123450A (en) * | 1977-09-22 | 1978-10-31 | Fmc Corporation | Process for preparing alkyl isocyanates |
DE2917490A1 (de) * | 1979-04-30 | 1980-11-13 | Basf Ag | Verfahren zur herstellung von aliphatischen und cycloaliphatischen di- und polyurethanen |
DE2942503A1 (de) | 1979-10-20 | 1981-05-07 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Verfahren zur herstellung von aromatischen di- und/oder polyisocyanaten |
DE2943551A1 (de) * | 1979-10-27 | 1981-05-07 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von n,o-disubstituierten urethanen, sowie ihre verwendung zur herstellung von isocyanaten |
DE2943550A1 (de) * | 1979-10-27 | 1981-05-14 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von urethanen und ihre verwendung als ausgangsmaterial zur herstellung von isocyanaten |
DE2943480A1 (de) * | 1979-10-27 | 1981-05-07 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von n,o-disubstituierten urethanen, sowie ihre verwendung als ausgangsmaterial zur herstellung von isocyanaten |
DE3040692A1 (de) * | 1980-10-29 | 1982-06-03 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Verfahren zur herstellung aliphatischer isocyanate |
DE3047898A1 (de) | 1980-12-19 | 1982-07-15 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur kontinuierlichen thermischen spaltung von carbamidsaeureestern und die verwendung von hierbei anfallenden isocyanate und carbamidsaeureester aufweisenden gemischen zur herstellung von isocyanaten |
DE3108990A1 (de) | 1981-03-10 | 1982-09-23 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von polyisocyanaten |
US4388426A (en) * | 1981-06-26 | 1983-06-14 | Eschem Inc. | Stabilization of epoxy systems in non-flammable solvents |
DE3142627A1 (de) * | 1981-10-28 | 1983-05-05 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Verfahren zur herstellung von isocyanaten durch thermische spaltung von urethanen |
DE3215591A1 (de) | 1982-04-27 | 1983-10-27 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur kontinuierlichen thermischen spaltung von carbamidsaeureestern |
EP0100047B1 (de) | 1982-07-24 | 1986-02-12 | BASF Aktiengesellschaft | Verfahren zur Herstellung von Hexamethylen-diisocyanat-1,6 und/oder isomeren Diisocyanaten mit 6 Kohlenstoffatomen im Alkylenrest |
JPH0645586B2 (ja) | 1982-12-13 | 1994-06-15 | 三菱化成株式会社 | 芳香族ウレタンの熱分解法 |
DE3314790A1 (de) * | 1983-04-23 | 1984-10-25 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Mehrstufenverfahren zur herstellung von 3-isocyanatomethyl-3,5,5-trimethyl-cyclohexylisocyanat |
DE3314788A1 (de) * | 1983-04-23 | 1984-10-25 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Mehrstufenverfahren zur herstellung von hexamethylendiisocyanat-1,6 und/oder isomeren aliphatischen diisocyanaten mit 6 kohlenstoffatomen im alkylenrest |
IT1164223B (it) * | 1983-05-13 | 1987-04-08 | Anic Spa | Procedimento perfezionato per la produzione di isocianati alchilici |
JPS60231640A (ja) | 1984-05-02 | 1985-11-18 | Asahi Chem Ind Co Ltd | イソシアナ−トの連続的製法 |
IT1183332B (it) | 1985-02-08 | 1987-10-22 | Enichem Sintesi | Procedimento per la produzione di n-metilcarbammati |
JPH0627593B2 (ja) | 1985-09-12 | 1994-04-13 | 鐘紡株式会社 | 吸着式ヒ−トポンプ |
US4925971A (en) * | 1987-12-08 | 1990-05-15 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Method for producing aliphatic o-arylurethanes |
JPH01230550A (ja) | 1988-03-11 | 1989-09-14 | Asahi Chem Ind Co Ltd | アルキルポリカルバミン酸アリールエステルの製造方法 |
JPH026665A (ja) | 1988-06-10 | 1990-01-10 | Kao Corp | 衣料用柔軟仕上剤 |
DE3828033A1 (de) * | 1988-08-18 | 1990-03-08 | Huels Chemische Werke Ag | Kreislaufverfahren zur herstellung von (cyclo)aliphatischen diisocyanaten |
JPH0613361B2 (ja) | 1990-02-14 | 1994-02-23 | 株式会社アイ・エフ・プランニング | ごみ容器 |
EP0446514B1 (en) | 1990-03-16 | 1993-03-10 | Council of Scientific and Industrial Research | Process for the preparation of aryl esters of n-alkyl carbamic acids |
SU1836336A3 (ru) * | 1991-01-22 | 1993-08-23 | Yurij A Nechaj | Способ получения изоцианатов термолизом уретанов в присутствии добавки |
DE4124671A1 (de) * | 1991-07-25 | 1993-01-28 | Basf Ag | Reaktor und verfahren zur thermischen spaltung von carbamidsaeureestern |
DE4231417A1 (de) * | 1992-05-05 | 1993-11-11 | Huels Chemische Werke Ag | Kontinuierliches mehrstufiges Verfahren zur Herstellung von (cyclo)aliphatischen Diisocyanaten |
IT1255763B (it) * | 1992-05-15 | 1995-11-15 | Franco Rivetti | Procedimento per la preparazione di isocianati alchilici |
JP3100008B2 (ja) | 1992-08-07 | 2000-10-16 | 旭化成工業株式会社 | 芳香族ポリカーボネートの製法 |
US5498319A (en) * | 1993-06-29 | 1996-03-12 | General Electric Company | Process for purifying diaryl carbonates |
JPH0725830A (ja) | 1993-07-08 | 1995-01-27 | Daicel Chem Ind Ltd | 炭酸ジエステルの精製法及びその精製法によって得られた炭酸ジエステルを用いて製造したポリカーボネート |
US5457732A (en) | 1994-02-28 | 1995-10-10 | Motorola, Inc. | Method and apparatus for delivery of a response in a messaging system |
JP3083039B2 (ja) * | 1994-03-18 | 2000-09-04 | 三菱瓦斯化学株式会社 | イソシアネート類の製造方法 |
JP3674642B2 (ja) | 1995-09-22 | 2005-07-20 | 三菱瓦斯化学株式会社 | イソシアネート類の製造法 |
DE59705128D1 (de) * | 1996-03-15 | 2001-12-06 | Bayer Ag | Verfahren zur thermischen Spaltung von Carbamidsäureestern |
EP0902014A1 (en) * | 1997-02-14 | 1999-03-17 | Ube Industries Limited | Process for producing aryl carbamates |
JP4462644B2 (ja) | 1997-05-20 | 2010-05-12 | 宇部興産株式会社 | カルバメートの製造法 |
JP2002500654A (ja) | 1997-05-31 | 2002-01-08 | ハンツマン・アイシーアイ・ケミカルズ・エルエルシー | 有機イソシアネート類の製造方法 |
JP4029225B2 (ja) | 1997-06-17 | 2008-01-09 | 三菱瓦斯化学株式会社 | イソシアネート化合物の製造方法 |
EP0957073A1 (en) | 1998-05-12 | 1999-11-17 | Schwarz Pharma Ag | Novel derivatives of 3,3-diphenylpropylamines |
JP2000344730A (ja) | 1999-06-03 | 2000-12-12 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 1,5−ナフチレンジイソシアネートの製造法 |
JP2001031639A (ja) * | 1999-07-15 | 2001-02-06 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 1,5−ナフチレンジイソシアネートの製造方法 |
JP2001048855A (ja) | 1999-08-11 | 2001-02-20 | Takeda Chem Ind Ltd | イソシアネート基含有化合物の製造方法、イソシアネート基含有化合物およびイソシアネート基含有ポリシロキサン化合物 |
IT1317756B1 (it) * | 2000-02-03 | 2003-07-15 | Eni Spa | Procedimento integrato per la preparazione di isocianati aromatici eprocessi per la realizzazione delle relative fasi intermedie. |
CN1186317C (zh) * | 2000-02-29 | 2005-01-26 | 亨茨曼国际有限公司 | 制备有机多异氰酸酯的方法 |
JP4458620B2 (ja) | 2000-05-12 | 2010-04-28 | 株式会社Adeka | カラーフィルター用耐光性付与剤及びこれを用いたカラーフィルター用感光性樹脂組成物 |
JP4993827B2 (ja) | 2001-08-17 | 2012-08-08 | 日本曹達株式会社 | 試料導入管閉塞防止方法 |
JP3992178B2 (ja) * | 2001-12-27 | 2007-10-17 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 炭酸エステルの製造方法 |
SG115512A1 (en) * | 2001-12-28 | 2005-10-28 | Mitsui Takeda Chemicals Inc | Method for producing carbamates and method for producing isocyanates |
JP4397810B2 (ja) * | 2002-08-07 | 2010-01-13 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 炭酸エステルの製造方法 |
JP4299020B2 (ja) * | 2003-02-13 | 2009-07-22 | 三井化学ポリウレタン株式会社 | アルキルカルバメートの製造方法 |
JP2004262834A (ja) | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Mitsui Chemicals Inc | 芳香族ウレタン化合物の製造方法 |
JP2004262835A (ja) | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Mitsui Chemicals Inc | 芳香族イソシアネートの製造方法 |
BRPI0411714B1 (pt) | 2003-06-27 | 2015-06-02 | Asahi Kasei Chemicals Corp | Método para produzir um carbonato aromático |
DE102004022626A1 (de) * | 2004-05-07 | 2005-12-15 | Degussa Ag | Mehrstufiges Verfahren zur kontinuierlichen Herstellung von cycloaliphatischen Diisocyanaten |
CN1324007C (zh) | 2004-09-17 | 2007-07-04 | 中国科学院成都有机化学有限公司 | 一种氨基甲酸酯的合成方法 |
US8053595B2 (en) * | 2006-11-17 | 2011-11-08 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Process for producing isocyanates |
TW200844080A (en) * | 2007-01-11 | 2008-11-16 | Asahi Kasei Chemicals Corp | Process for producing isocyanate |
CA2682512C (en) * | 2007-03-30 | 2012-03-06 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Isocyanate production process using composition containing carbamic acid ester and aromatic hydroxy compound, and composition for transfer and storage of carbamic acid ester |
CA2721359C (en) | 2008-05-15 | 2014-05-06 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Isocyanate production process |
-
2008
- 2008-05-15 CA CA2721359A patent/CA2721359C/en not_active Expired - Fee Related
- 2008-05-15 RU RU2010146085/04A patent/RU2483058C2/ru not_active IP Right Cessation
- 2008-05-15 KR KR1020107023854A patent/KR101525641B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2008-05-15 JP JP2010511823A patent/JP5592786B2/ja active Active
- 2008-05-15 WO PCT/JP2008/058952 patent/WO2009139062A1/ja active Application Filing
- 2008-05-15 BR BRPI0822694A patent/BRPI0822694B1/pt not_active IP Right Cessation
- 2008-05-15 KR KR1020137028708A patent/KR20130127550A/ko not_active Application Discontinuation
- 2008-05-15 CN CN200880129186.3A patent/CN102026965B/zh active Active
- 2008-05-15 EP EP08752810.5A patent/EP2275406B1/en active Active
- 2008-05-15 US US12/991,625 patent/US9233918B2/en active Active
- 2008-05-15 ES ES08752810T patent/ES2710177T3/es active Active
Patent Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5782361A (en) * | 1980-09-19 | 1982-05-22 | Bayer Ag | Manufacture of n,o-disubstituted urethane |
JPH0426665A (ja) * | 1990-05-23 | 1992-01-29 | Asahi Chem Ind Co Ltd | カルバミン酸エステルの熱分解方法 |
JPH05148217A (ja) * | 1991-04-23 | 1993-06-15 | Bayer Ag | ジフエニルメタン系のポリ(o−アルキルウレタン)の製造方法 |
JPH0625136A (ja) * | 1992-04-21 | 1994-02-01 | Basf Ag | 有機ポリイソシアネートを連続的に製造するための多工程法 |
JPH06192204A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-12 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ポリカルバミン酸エステル化合物の熱分解方法 |
JPH0925262A (ja) * | 1995-07-06 | 1997-01-28 | Ministero Dell Univ E Della Ric Scient & Tecnol | 芳香族ウレタンの製造方法 |
JPH09100265A (ja) * | 1995-07-06 | 1997-04-15 | Ministero Dell Univ E Della Ric Scient & Tecnol | 芳香族カルバメートの製造方法 |
JPH111462A (ja) * | 1997-05-29 | 1999-01-06 | Ministero Dell Univ E Della Ric Scient & Tecnol | 芳香族ウレタンの合成方法 |
WO2003055840A1 (fr) * | 2001-12-27 | 2003-07-10 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Procede de production d'ester carbonique |
JP2003201275A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-18 | Mitsui Chemicals Inc | 芳香族ウレタン化合物の製造方法 |
WO2005111049A1 (ja) * | 2004-05-19 | 2005-11-24 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | アルキルスズアルコキシド類の製造方法 |
JP2006069941A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Kagawa Industry Support Foundation | イソシアネート系化合物の分解回収方法 |
WO2009066616A1 (ja) * | 2007-11-19 | 2009-05-28 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | イソシアネートおよび芳香族ヒドロキシ化合物の製造方法 |
WO2009139061A1 (ja) * | 2008-05-15 | 2009-11-19 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 炭酸ジアリールを用いるイソシアネートの製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
GAZZETTA CHIMICA ITALIANA, vol. V115, JPN6013031143, 1985, pages 275 - 277, ISSN: 0002567975 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
RU2010146085A (ru) | 2012-05-20 |
CN102026965A (zh) | 2011-04-20 |
US9233918B2 (en) | 2016-01-12 |
BRPI0822694B1 (pt) | 2018-11-27 |
RU2483058C2 (ru) | 2013-05-27 |
KR101525641B1 (ko) | 2015-06-03 |
CN102026965B (zh) | 2014-02-26 |
CA2721359A1 (en) | 2009-11-19 |
CA2721359C (en) | 2014-05-06 |
KR20130127550A (ko) | 2013-11-22 |
BRPI0822694A2 (pt) | 2015-07-07 |
EP2275406A4 (en) | 2015-10-14 |
WO2009139062A1 (ja) | 2009-11-19 |
US20110092731A1 (en) | 2011-04-21 |
KR20100139076A (ko) | 2010-12-31 |
EP2275406A1 (en) | 2011-01-19 |
JP5592786B2 (ja) | 2014-09-17 |
ES2710177T3 (es) | 2019-04-23 |
EP2275406B1 (en) | 2018-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5592786B2 (ja) | イソシアネートの製造方法 | |
JP5242678B2 (ja) | 炭酸ジアリールを用いるイソシアネートの製造方法 | |
JP4958971B2 (ja) | カルバミン酸エステルおよび芳香族ヒドロキシ化合物を含む組成物を用いるイソシアネートの製造方法、ならびにカルバミン酸エステル移送用および貯蔵用組成物 | |
KR101347403B1 (ko) | N-치환 카르밤산 에스테르의 제조 방법, 상기 n-치환 카르밤산 에스테르를 이용하는 이소시아네이트의 제조 방법, 및 n-치환 카르밤산 에스테르 및 방향족 히드록시 화합물을 포함하는 n-치환 카르밤산 에스테르의 이송용 및 저장용 조성물 | |
JP4257798B2 (ja) | アルキルスズアルコキシド類の製造方法 | |
JPWO2008044575A1 (ja) | ジアルキルスズジアルコキシドの製造方法 | |
JP5650777B2 (ja) | 炭酸ジアリールを用いるイソシアネートの製造方法 | |
TWI408120B (zh) | A process for producing isocyanates using diaryl carbonates | |
TWI496763B (zh) | Preparation of isocyanates | |
SG190662A1 (en) | Process for producing isocyanates using diaryl carbonate |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130405 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130626 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130823 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140402 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140702 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20140709 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140728 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140801 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5592786 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |