JPWO2004000857A1 - 水素貯蔵方法、水素包接化合物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

水素と水素包接化合物等の水素分子化合物を形成し得る有機化合物に、水素ガスを加圧状態で接触させる。水素を比較的軽量に、しかも常温常圧に近い状態で安定に貯蔵し、貯蔵した水素を容易に取り出すことができる。

Description

発明の分野
本発明は、水素を、比較的軽量に、しかも常温常圧に近い状態で安定に貯蔵することができ、また、貯蔵した水素を容易に取り出すことができる水素貯蔵方法と、水素を包接した水素包接化合物及びその製造方法に関する。
発明の背景
近年、CO排出に伴う地球環境問題に対処する方策として、水素をエネルギー媒体とする新しいクリーンエネルギーシステムが提案されている。中でも燃料電池は、水素が酸素と結合して水になる際に発生する化学エネルギーを電気エネルギーとして取り出すエネルギー変換技術であり、自動車のガソリンエンジンに替わる動力源、家庭用オンサイト発電、IT用の直流給電設備として、次世代の最も重要な技術の1つとして注目されている。
しかしながら、水素燃料の最大の問題は、その貯蔵法と運搬法にある。
即ち、従来、水素の貯蔵法としては、様々な方法が提案され、その一つとして、高圧ガスボンベに水素を気体として貯蔵する方法がある。しかし、このような高圧貯蔵は、単純ではあるが、厚肉の容器が必要であり、そのため容器の重量が重く、貯蔵・運搬効率が低いために、例えば軽量化が重視される自動車等への適用は困難である。一方、水素を液体として貯蔵する場合には、気体水素に比較して貯蔵・運搬効率は向上するが、液体水素の製造には高純度の水素が必要であること、また液化温度が−252.6℃という低温であり、このような超低温用の特殊な容器が必要であることなど、経済的に問題がある。水素貯蔵合金を用いることも提案されているが、合金自体の重量が重く、しかもMg系の軽量な水素貯蔵合金では水素を放出させる使用温度が300℃近い高温であるなどの問題がある。カーボンナノチューブなどの多孔性炭素素材などを用いることも提案されているが、水素貯蔵の再現性が低く、高圧条件での貯蔵となり、また、カーボンナノチューブの製造が容易ではないなど多くの問題がある。
本発明は、上記従来の問題点を解決する、新規な水素の貯蔵・運搬方法として有用な、水素を比較的軽量に、しかも常温常圧に近い状態で安定に貯蔵することができ、また貯蔵した水素の取り出しも容易な水素貯蔵方法を提供することを目的とする。
本発明は、また、上記従来の問題点を解決する、新規な水素の貯蔵・運搬方法として有用な、比較的軽量でしかも常温常圧に近い状態で水素を貯蔵することができる水素包接化合物とその製造方法を提供することを目的とする。
発明の概要
本発明の水素貯蔵方法は、有機化合物に、水素ガスを加圧状態で接触させることを特徴とする。
なお、本発明において、有機化合物とは、グラファイト、カーボンナノチューブ、フラーレンなどの炭素原子のみからなるものは包含せず、また、金属成分を含む有機金属化合物を包含するものであり、基本的には固体であるが、加圧状態で水素を包接可能であれば液体であってもよい。また、固体の場合、結晶状態であっても非晶質であってもよい。
本発明者は、水素を貯蔵する方法について鋭意検討を行った結果、有機化合物に水素ガスを加圧状態で接触させることにより、水素を比較的軽量で常温常圧に近い条件で安定に保持し得る水素分子化合物等として、容易に貯蔵することができることを見出した。
本発明でいう分子化合物とは、単独で安定に存在することのできる化合物の2種類以上の化合物が水素結合やファンデルワールス力などに代表される、共有結合以外の比較的弱い相互作用によって結合した化合物であり、水化物、溶媒化物、付加化合物、包接化合物などが含まれる。このような水素分子化合物は、水素分子化合物を形成する有機化合物と水素との加圧下での接触反応により形成することができ、比較的軽量で常温常圧に近い状態で水素を貯蔵することができ、かつ、この水素分子化合物からは簡単な加熱等で水素を放出させることが可能である。
本発明に係る水素分子化合物としては、有機化合物と水素分子との接触反応により水素分子を包接した水素包接化合物が挙げられる。
本発明の水素包接化合物は、ホスト化合物と水素との接触反応により水素を包接したことを特徴とする。
ホスト化合物に水素を接触反応させることにより、水素をホスト化合物に対して選択的かつ安定に包接させることができ、水素を常温、常圧条件で貯蔵し、また貯蔵した水素を比較的低温で放出させることができる。
本発明において、ホスト化合物としては多分子系ホスト化合物、特にフェノール系ホスト化合物やイミダゾール系化合物を用いることが好ましい。
本発明の水素包接化合物の製造方法は、ホスト化合物を溶媒に溶解し、この溶液中に水素を流通しながら前記ホスト化合物を再結晶させると共に前記ホスト化合物の結晶格子中に水素分子を挿入することを特徴とするものであり、常温常圧条件にて、ホスト化合物に水素を包接させた水素包接化合物を効率的に製造することができる。
本発明の別の実施の形態に係る水素包接化合物の製造方法は、ホスト化合物に、水素ガスを加圧状態で接触させることを特徴とする。
図1は、実施例1におけるBHCの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図2は、実施例2におけるBHCの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図3は、実施例3におけるBAの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図4は、実施例4におけるTHPEYの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図5は、実施例5におけるTMPEの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図6は、実施例6におけるTPEの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図7は、実施例7におけるDBDCAの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図8は、実施例8におけるFBDCAの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図9は、実施例9におけるTPBDMの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図10は、実施例10におけるTPHDDの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図11は、実施例11におけるCPPIZの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図12は、実施例12におけるTHPEAの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図13は、実施例13におけるHQの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図14は、実施例14における尿素の水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図15は、実施例15におけるACの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図16は、実施例16におけるCDの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図17は、実施例17におけるGAMの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図18は、実施例18におけるDCAの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図19は、実施例19におけるセルロースの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図20は、実施例20におけるキトサンの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図21は、実施例21におけるTTPの水素貯蔵性能評価結果を示すグラフである。
図22は、実施例22で製造された水素包接化合物(結晶A)のIRスペクトル図である。
図23は、実施例22で製造されたメタノール包接化合物(結晶B)のIRスペクトル図である。
図24は、図22のIRスペクトル図と図23のIRスペクトル図を重ね合わせた図である。
図25は、実施例22で製造された水素包接化合物(結晶A)のTG−DTA測定図である。
図26は、実施例22で製造されたメタノール包接化合物(結晶B)のTG−DTA測定図である。
詳細な説明
[水素貯蔵方法の説明]
以下に本発明の水素貯蔵方法の実施の形態を詳細に説明する。
本発明において、水素の貯蔵に用いる有機化合物は、炭素原子のみからなるものを除く有機化合物であって、水素ガスと加圧下で接触させることにより水素を貯蔵できるものであれば良く、特に制限はない。この有機化合物は、金属成分を含まないものであっても、また、金属成分を含む有機金属化合物であっても良い。
水素分子化合物のうち、水素分子を包接した水素包接化合物を形成する有機化合物としては、単分子系、多分子系、高分子系などが知られている。
単分子系ホスト化合物としては、シクロデキストリン類、クラウンエーテル類、クリプタンド類、シクロファン類、アザシクロファン類、カリックスアレン類、シクロトリベラトリレン類、スフェランド類、環状オリゴペプチド類などが挙げられる。また多分子系ホスト化合物としては、尿素類、チオ尿素類、デオキシコール酸類、ペルヒドロトリフェニレン類、トリ−o−チモチド類、ビアンスリル類、スピロビフルオレン類、シクロフォスファゼン類、モノアルコール類、ジオール類、アセチレンアルコール類、ヒドロキシベンゾフェノン類、フェノール類、ビスフェノール類、トリスフェノール類、テトラキスフェノール類、ポリフェノール類、ナフトール類、ビスナフトール類、ジフェニルメタノール類、カルボン酸アミド類、チオアミド類、ビキサンテン類、カルボン酸類、イミダゾール類、ヒドロキノン類などが挙げられる。また、高分子系ホスト化合物としては、セルロース類、デンプン類、キチン類、キトサン類、ポリビニルアルコール類、1,1,2,2−テトラキスフェニルエタンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類、α,α,α’,α’−テトラキスフェニルキシレンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類などが挙げられる。
また、その他に有機リン化合物、有機ケイ素化合物なども挙げられる。
更に、有機金属化合物にもホスト化合物としての性質を示すものがあり、例えば有機アルミニウム化合物、有機チタン化合物、有機ホウ素化合物、有機亜鉛化合物、有機インジウム化合物、有機ガリウム化合物、有機テルル化合物、有機スズ化合物、有機ジルコニウム化合物、有機マグネシウム化合物などが挙げられる。また、有機カルボン酸の金属塩や有機金属錯体などを用いることも可能であるが、有機金属化合物であれば、特にこれらに限定されるものではない。
これらのホスト化合物のうち、包接能力がゲスト化合物の分子の大きさに左右されにくい多分子系ホスト化合物が好適である。
多分子系ホスト化合物としては、具体的には、尿素、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール、1,1−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−プロピン−1−オール、1,1,4,4−テトラフェニル−2−ブチン−1,4−ジオール、1,1,6,6−テトラキス(2,4−ジメチルフェニル)−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオール、9,10−ジフェニル−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、9,10−ビス(4−メチルフェニル)−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、1,1,2,2−テトラフェニルエタン−1,2−ジオール、4−メトキシフェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−スルホニルビスフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−エチリデンビスフェノール、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α,α’,α’−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、3,6,3’,6’−テトラメトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラアセトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラヒドロキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、没食子酸、没食子酸メチル、カテキン、ビス−β−ナフトール、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、ジフェン酸ビスジシクロヘキシルアミド、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミド、コール酸、デオキシコール酸、1,1,2,2−テトラフェニルエタン、テトラキス(p−ヨードフェニル)エチレン、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラキス(4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−カルボキシフェニル)エタン、アセチレンジカルボン酸、2,4,5−トリフェニルイミダゾール、1,2,4,5−テトラフェニルイミダゾール、2−フェニルフェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(o−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(p−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、ヒドロキノン、2−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ビス(2,4−ジメチルフェニル)ヒドロキノン、などが挙げられる。ホスト化合物としては、上記したものの中でも1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレンのようなフェノール系ホスト化合物、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラフェニルエタンのような芳香族ホスト化合物、また、ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミドのようなアミド系、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオールのようなアルコール系、2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾールのようなイミダゾール系、トリ−m−トリルフォスフィンのような有機リン化合物が包接能力の面で有利である。
これらのホスト化合物は1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。
有機化合物は、水素ガスとの接触効率等の面から、特に、粉末状の固体であることが好ましいが、何らこれに限定されず粒状、塊状であっても良く、さらに結晶状、非晶状(アモルファス状)のいずれでもよい。また、液体、気体状態であっても良い。有機化合物が粉末状の固体である場合、その粒径には特に制限はないが、通常の場合、1mm以下程度であることが好ましい。
また、これらの有機化合物は、多孔質物質に担持させた有機化合物含有複合素材として使用することもできる。この場合、有機化合物を担持する多孔質物質としては、シリカ類、ゼオライト類、活性炭類の他に、粘土鉱物類、モンモリロナイト類などの層間化合物などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。このような有機化合物含有複合素材は、前述の有機化合物を、これを溶解することのできる溶媒に溶解させ、その溶液を多孔質物質中に含浸させ、溶媒を乾燥、減圧乾燥するなどの方法で製造することができる。多孔質物質に対する有機化合物の担持量としては特に制限はないが、通常の場合、多孔質物質に対して10〜80重量%程度である。
前述の1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)のようなホスト化合物は、種々のゲスト分子を取り込み、結晶性の包接化合物を形成することが知られている。また、ゲスト化合物(固体,液体,気体のいずれの状態であっても良い。)と直接接触反応させることにより包接化合物が形成されることも知られている。本発明では、水素ガスという気体分子を、ホスト化合物としての有機化合物と加圧状態で接触反応させて包接化合物中に水素分子を取り込ませることにより、水素を安定に貯蔵することができる。
水素ガスと固体の有機化合物とを接触させる加圧条件としては、圧力が高いほど、水素の貯蔵量及び貯蔵速度が大きくなる傾向にあり好ましいが、反面、加圧設備が高くつくばかりか、高圧ガス保存法の条件を満足する必要がでてくる。通常の場合加圧条件としては、1.0×10−10MPa以上、好ましくは、1.0×10−10〜200MPaの加圧条件、特に0.1〜70MPa、実質的にはとりわけ0.1〜0.9MPa程度常圧よりも高い加圧条件であることが好ましい。
また、接触時間も長いほど水素の貯蔵量を多くすることができるが、作業効率等の面から0.01〜24時間程度とするのが好ましい。
なお、有機化合物と接触させる水素ガスは、高純度水素ガスが好ましいが、後述のように、水素の選択的包接能を有したホスト化合物を用いる場合には、水素ガスと他のガスとの混合ガスであっても良い。
このようにして得られる水素包接化合物は、用いたホスト化合物の種類、水素との接触条件等によっても異なるが、通常ホスト化合物1モルに対して水素分子0.1〜20モルを包接した水素包接化合物である。
このような水素包接化合物は、常温常圧において、長期に亘り水素を安定に包接する。しかも、この水素包接化合物は、水素貯蔵合金と比べ、軽量で取り扱い性にも優れ、しかも固体状であるため、この水素包接化合物は粒径1mm以下程度の粉末としてガラス、金属、プラスチック等の容器に入れて容易に貯蔵・運搬することができる。
本発明方法により、水素を貯蔵した状態から水素を取り出す方法としては、水素加圧状態で貯蔵されている場合には、その加圧状態を減圧することで取り出すことができ、また、加熱することでも取り出すことができる。さらに、加熱と減圧を同時に行うことで、貯蔵された水素を取り出すこともできる。
特に、前述の水素包接化合物から水素を放出させるには、ホスト化合物の種類にもよるが、常圧又は常圧から1.0×10−2〜1.0×10−5MPa程度の減圧下、30〜200℃、特に40〜100℃程度に加熱すれば良く、これにより容易に水素包接化合物中から水素を放出させて各種用途に用いることができる。
なお、水素包接化合物から水素を放出した後のホスト化合物は、水素の選択的包接能を有し、有効に再利用可能である。
以下に実施例を挙げて本発明の水素貯蔵方法をより具体的に説明する。なお、以下の実施例1〜19において、水素貯蔵性能の評価試験は次の方法により行った。
<水素貯蔵性能の評価試験方法>
1) 評価方法
JIS H 7201“水素吸蔵合金のPCT特性の測定方法”に準じ、(株)レスカ製の水素吸蔵放出評価装置で測定を行った。
2) サンプル
測定用試料管(評価容量約25ml)にサンプル(500μm以下)を0.1〜1g充填し、精秤してサンプルの重量を測定した。この試料管にヘリウムガスを導入して12時間以上の気密テストを行い、問題がないことを確認した。その後、試料管内のサンプル以外の体積を測定した。
3) 前処理
サンプルを50℃に加熱し、ロータリーポンプで3時間真空減圧を行った。
4) 評価条件
サンプルの入った試料管は試験中、25℃の恒温バス内に保持した。これに水素ガスを圧力を変化させながら導入し、平衡圧力時の貯蔵量を算出した。なお、各圧力時での平衡状態の保持時間は1時間又は8時間として測定を行った。
5) 水素貯蔵確認方法
上記の評価で水素圧力を常圧に戻して採取したサンプルをTG−DTA測定を行い、気体成分が放出される温度を確認した。また、採取したサンプルをテドラーバックに入れ、これを気体成分が放出される温度に調節した恒温槽に30分放置し、気化した成分を水素分析用の検知管で評価して、気化した成分が水素であることを確認した。
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(以下「BHC」と略記する。)の固体粉末0.5602gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表1及び図1に示した。なお、E−02は10−2を示し、E−03は10−3を示し、E−04は10−4を示し、E−5は10−5を示す。
Figure 2004000857
表1及び図1の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また5MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のBHC中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
実施例1で水素を放出させたBHCの固体粉末0.2361gをサンプルとし、各圧力での保持時間を8時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表2及び図2に示す。
Figure 2004000857
表2及び図2の結果より、保持時間を8時間にすることで水素貯蔵量は保持時間1時間の場合に比べて増加することが分かった。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。これにより、本発明の水素貯蔵方法では繰り返し水素の包接・放出が可能であることがわかる。
9,9’−ビアンスリル(以下「BA」と略記する。)の固体粉末0.5897gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表3及び図3に示した。
Figure 2004000857
表3及び図3の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のBA中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン(以下「THPEY」と略記する。)の固体粉末0.523gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表4及び図4に示した。
Figure 2004000857
表4及び図4の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のTHPEY中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン(以下「TMPE」と略記する。)の固体粉末0.510gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表5及び図5に示した。
Figure 2004000857
表5及び図5の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のTMPE中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
1,1,2,2−テトラフェニルエタン(以下「TPE」と略記する。)の固体粉末0.615gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表6及び図6に示した。
Figure 2004000857
表6及び図6の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のTPE中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)(以下「DBDCA」と略記する。)の固体粉末0.547gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表7及び図7に示した。
Figure 2004000857
表7及び図7の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のDBDCA中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
フマル酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)(以下「FBDCA」と略記する。)の固体粉末0.6442gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表8及び図8に示した。
Figure 2004000857
表8及び図8の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のFBDCA中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール(以下「TPBDM」と略記する。)の固体粉末0.6456gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表9及び図9に示した。
Figure 2004000857
表9及び図9の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のTPBDM中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール(以下「TPHDD」と略記する。)の固体粉末0.631gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表10及び図10に示した。
Figure 2004000857
表10及び図10の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のTPHDD中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール(以下「CPPIZ」と略記する。)の固体粉末0.2256gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表11及び図11に示した。
Figure 2004000857
表11及び図11の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のCPPIZ中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン(以下「THPEA」と略記する。)の固体粉末0.5188gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表12及び図12に示した。
Figure 2004000857
表12及び図12の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のTHPEA中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
ヒドロキノン(以下「HQ」と略記する。)の固体粉末0.7029gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表13及び図13に示した。
Figure 2004000857
表13及び図13の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
尿素の固体粉末0.3482gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表14及び図14に示した。
Figure 2004000857
表14及び図14の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体の尿素中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
アセチレンジカルボン酸(以下「AC」と略記する。)の固体粉末0.888gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表15及び図15に示した。
Figure 2004000857
表15及び図15の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のAC中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
β−シクロデキストリン(以下「CD」と略記する。)の固体粉末0.8967gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表16及び図16に示した。
Figure 2004000857
表16及び図16の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。
没食子酸メチル(以下「GAM」と略記する。)の固体粉末0.7383gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表17及び図17に示した。
Figure 2004000857
表17及び図17の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のGAM中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
デオキシコール酸(以下「DCA」と略記する。)の固体粉末0.7411gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表18及び図18に示した。
Figure 2004000857
表18及び図18の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のDCA中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
セルロースの固体粉末0.657gをサンプルとし、各圧力での保持時間を1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表19及び図19に示した。
Figure 2004000857
表19及び図19の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量は減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことが分かった。これは固体のセルロース中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧及び減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
キトサンの固体粉末0.6725gをサンプルとし、各圧力での保持時間1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表20及び図20に示す。
Figure 2004000857
表20及び図20の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。また8MPa付近から減圧しても、貯蔵量はあまり減少せず、単なる物理的吸着による水素貯蔵ではないことがわかった。これは、固体のキトサン中に水素分子が取り込まれ、水素包接化合物を形成したためと考えられる。
なお、貯蔵された水素は、50℃での常圧または減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
トリ−m−トリルホスフィン(以下「TTP」と略記する。)の固体粉末0.5922gをサンプルとし、各圧力での保持時間1時間として上記試験方法で評価を行った。平衡圧力と水素貯蔵量の関係を表21及び図22に示す。
Figure 2004000857
表21及び図21の結果より、水素圧力を増加させると共に水素貯蔵量は増加していくことが確認された。なお貯蔵された水素は、50℃での常圧または減圧条件(0.005MPa)で放出させることができることを確認した。
以上の結果からも明らかなように、本発明の水素貯蔵方法によれば、水素を常温、常圧条件で貯蔵することができるため、耐圧容器、低温容器等が不要であり、比較的小型、軽量な状態で水素を貯蔵・運搬することができ、しかも、貯蔵した水素を容易に放出させて各種用途に用いることができる。
[水素包接化合物及びその製造方法の説明]
次に本発明の水素包接化合物及びその製造方法の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の水素包接化合物及びその製造方法において、水素を包接するホスト化合物については、水素を包接できるものであれば良く、特に限定はされない。ホスト化合物としては、本発明の水素貯蔵方法において例示した単分子系、多分子系、高分子系等の有機化合物や、無機系ホスト化合物などが知られている。無機系ホスト化合物としては、粘土鉱物類、モンモリロナイト類、ゼオライト類などが挙げられる。
これらのホスト化合物のうち、包接能力がゲスト化合物の分子の大きさに左右されにくい多分子系ホスト化合物が好適であり、多分子系ホスト化合物としては、中でも1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンのようなフェノール系のホスト化合物が包接能力、及び工業的な入手の面で有利である。
このようなホスト化合物に水素を包接させて水素包接化合物を製造する方法としては、
1.ホスト化合物を溶媒に溶解して再結晶する際に水素と接触反応させる方法、
2.水素とホスト化合物を直接接触させる方法(例えば、前述の水素貯蔵方法におけるように、水素ガスとホスト化合物とを加圧状態で接触させる方法)、
3.水素雰囲気の状態でホスト化合物を粉砕しながら直接反応させる方法
などがあり、特に限定されるものではないが、ホスト化合物の結晶格子中に水素分子を挿入するためには、ホスト化合物を溶媒等に溶解させてホスト化合物を分子として十分に分散させた後、結晶化する際にゲスト分子である水素と反応させる方が、効率的に包接化合物を製造することができ好ましい。
この場合、ホスト化合物を溶解させる溶媒としては、ホスト化合物を溶解できるものであれば良く、ホスト化合物の種類によって適宜選択使用されるが、例えば、前述のフェノール系ホスト化合物等の多分子系ホスト化合物の場合には、メタノール、エタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、テトラヒドロフラン等のフラン類、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類を用いることができ、これらの中で揮発性の高い溶媒が好ましい。なおさらには、使用するホスト化合物に包接されない溶媒を用いるのが好ましい(得られる水素包接化合物から水素を取り出す際に水素以外の溶媒が水素に混入する可能性があるため)が、ホスト化合物、水素および溶媒の3成分で安定な包接化合物を形成する場合もあるので、水素を包接するために必要な溶媒であるならその限りではない。
溶液中のホスト化合物の濃度はホスト化合物の種類、溶媒の種類によって溶解度が異なるため特に制限はない。
ホスト化合物を溶解した溶液中のホスト化合物と水素とを接触させるには、この溶液中に水素をバブリングするなどして注入すれば良い。これにより、溶液中のホスト化合物が水素と接触して反応すると共に、溶媒が気化蒸発することにより、水素をゲスト分子として包接した水素包接化合物の結晶が析出する。この反応は、常温、常圧にて行うことができる。
このようにして得られる水素包接化合物は、用いたホスト化合物の種類、水素との接触条件等によっても異なるが、通常ホスト化合物1モルに対して水素分子0.2〜20モルを包接した水素包接化合物である。
得られた水素包接化合物は、常温常圧において、長期に亘り水素を安定に包接する。しかも、この水素包接化合物は、水素貯蔵合金と比べ、軽量で取り扱い性にも優れる。この水素包接化合物はガラス、金属、プラスチック等の容器に入れて容易に貯蔵・運搬することができる。
また、この水素包接化合物から水素を放出させるには、ホスト化合物にもよるが、30〜200℃、特に40〜100℃程度に加熱すれば良く、これにより容易に水素包接化合物中から水素を放出させて回収することができる。
なお、前述の如く、ホスト化合物を溶媒に溶解させた溶液に水素を流通させて水素包接化合物を製造した場合、通常はホスト化合物と水素の2成分からなる包接化合物が得られるが、使用した溶媒も包接された、ホスト化合物、水素および溶媒の3成分からなる包接化合物が得られる場合もある。この3成分水素包接化合物から水素を放出させる際に、この溶媒も同時に放出されることを防止するためには、溶媒の放出温度と水素の放出温度との間に、20〜30℃以上の差異を有するのが好ましく、特にこの場合に使用する溶媒としては、水素の放出温度よりも沸点の高い溶媒を用いることが好ましい。
このようにして、一旦水素を包接した後これを放出したホスト化合物は、再び水素と接触反応させることにより、再度水素を包接した水素包接化合物とすることができる。即ち、ホスト化合物は繰り返し使用が可能である。しかも、一旦水素を包接した後これを放出した固体状態のホスト化合物は、水素の選択的包接能が向上し、水素ガスのみならず、水素を含む混合ガスと接触反応させた場合でも、水素を選択的に包接することが可能となる。
このように水素の選択的包接性が向上したホスト化合物であれば、水素を含有する各種のプロセス排ガス中から、水素のみを選択的に回収してエネルギー源等として有効利用することが可能である。
以下に実施例を挙げて本発明の水素包接化合物及びその製造方法をより具体的に説明する。
[水素包接化合物の製造]
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(以下「BHC」と略記する)0.2gとメタノール3mlをサンプル瓶に入れて混合してBHCを溶解させた。この溶液中に市販の水素ガスボンベから水素をバブリングさせると、溶媒であるメタノールが気化蒸発し、結晶化物が得られた。この結晶を室温下で1時間程度風乾して溶媒であるメタノールを蒸発させた(結晶A)。
比較のため、BHC0.2gをメタノール3mlに溶解させたものをそのまま放置し(水素とは反応させない)、析出してくる結晶を採取した(結晶B)。
上記で得られた結晶A,BをそれぞれIRスペクトル測定を行った結果を図22,23に、またこれらを重ね合わせたデータを図24に示す。図23〜24のIRスペクトル図から明らかなように、結晶Aと結晶BのIRスペクトルは、ホスト化合物であるBHCの水素基に由来する3100〜3700cm−1の領域及び1200cm−1付近で明らかに異なり、異なる結晶が得られていることが確認された。
また、この2種類の結晶のTG−DTA測定を行った。測定条件は温度範囲25〜500℃、昇温条件は10℃/分とした。結晶Aでの結果を図25に、結晶Bでの結果を図26に示す。その結果、結晶Bでは80〜110℃で気化する成分(メタノールと考えられる)が認められるが、結晶Aでは50℃までと80℃付近の2段階で気化する成分があり、結晶Bでは認められなかった50℃までに気化する成分が存在することがわかった。この結晶Aをテドラーバックに入れ、これを50℃に調節した恒温槽に30分放置し、気化した成分を水素分析用の検知管で評価した結果、気化した成分が水素であることが確認できた。
これらの結果より、結晶Aはホスト化合物であるBHC−水素−メタノールの3成分(BHC/水素/メタノール=1/10/1(モル比))から成る包接化合物であり、40〜50℃付近で水素が放出されることが推定された。
[水素包接化合物の特性確認]
(1) 製造された水素包接化合物(結晶A)を常温常圧でガラス容器に入れて2日間放置した後、再度IRスペクトル測定とTG−DTA測定を行ったところ、いずれも放置前の結晶Aの測定結果とほぼ同等の結果が得られ、水素を安定に貯蔵できることが確認された。
(2) 製造された水素包接化合物(結晶A)をガラス容器に入れ湯浴にて加温することにより50℃に加熱したところ、水素が発生し、1gの水素包接化合物から、0.06gの水素を回収することができた。この割合は、BHC1モルに対して水素約10モルを包接したことになる。
(3) (2)で水素を放出させた後の結晶を上記と同様にしてメタノールに溶解させた後、水素をバブリングさせ、溶媒のメタノールを気化蒸発させて結晶を得た。この結晶について、実施例22と同様にして風乾した後、IR測定及びTG−DTA測定を行ったところ、いずれも結晶Aの測定結果とほぼ同等であり、水素を再度包接して貯蔵することができることが確認された。
(4) (3)で水素を包接した水素包接化合物を上記(2)と同様に加熱したところ、水素が発生し、1gの水素包接化合物から0.06gの水素を回収することができた。
これらの結果から、一旦水素を包接した後水素を放出したホスト化合物は、再度ほぼ同量の水素を包接して、放出することができることが確認された。
以上詳述した通り、本発明の水素包接化合物及びその製造方法によれば、次のような優れた効果が奏される。
i) 水素を常温、常圧条件で貯蔵することができる。
ii) 耐圧容器、低温容器等が不要であり、比較的小型、軽量な状態で水素を貯蔵・運搬することができる。
iii) 貯蔵した水素を50℃付近という比較的低い温度で放出させることができる。
iv) 水素ガスのみならず、混合ガス中の水素分子をも選択的に包接して貯蔵することができる。
v) 加熱して水素が放出させた後のホスト化合物は、水素と接触反応させることにより再度水素包接化合物を得ることができ、再利用できる。
vi) 加熱して水素が放出した後のホスト化合物は、水素の包接選択性が極めて高くなり、水素を含む混合ガスに接触させるだけで、選択的な水素貯蔵が可能となる。
vii) 工業的な種々のプロセスで発生し、現状では希釈して系外へ排出している水素含有ガスにホスト化合物を接触させることにより、エネルギー源である水素を回収することができる。

Claims (40)

  1. 有機化合物に、水素ガスを加圧状態で接触させることを特徴とする水素貯蔵方法。
  2. 請求項1において、該有機化合物が多孔質物質に担持されていることを特徴とする水素貯蔵方法。
  3. 請求項1又は2において、該有機化合物が水素ガスとの接触で水素分子化合物を形成する化合物であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  4. 請求項3において、該水素分子化合物は、前記有機化合物をホスト化合物とする水素包接化合物であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  5. 請求項4において、該有機化合物が単分子系ホスト化合物、多分子系ホスト化合物及び高分子系ホスト化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  6. 請求項5において、単分子系ホスト化合物が、シクロデキストリン類、クラウンエーテル類、クリプタンド類、シクロファン類、アザシクロファン類、カリックスアレン類、シクロトリベラトリレン類、スフェランド類、及び環状オリゴペプチド類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  7. 請求項5において、多分子系ホスト化合物が、尿素類、チオ尿素類、デオキシコール酸類、ペルヒドロトリフェニレン類、トリ−o−チモチド類、ビアンスリル類、スピロビフルオレン類、シクロフォスファゼン類、モノアルコール類、ジオール類、アセチレンアルコール類、ヒドロキシベンゾフェノン類、フェノール類、ビスフェノール類、トリスフェノール類、テトラキスフェノール類、ポリフェノール類、ナフトール類、ビスナフトール類、ジフェニルメタノール類、カルボン酸アミド類、チオアミド類、ビキサンテン類、カルボン酸類、イミダゾール類、ヒドロキノン類、有機リン化合物及び有機ケイ素化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  8. 請求項7において、多分子系ホスト化合物が、尿素、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール、1,1−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−プロピン−1−オール、1,1,4,4−テトラフェニル−2−ブチン−1,4−ジオール、1,1,6,6−テトラキス(2,4−ジメチルフェニル)−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオール、9,10−ジフェニル−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、9,10−ビス(4−メチルフェニル)−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、1,1,2,2−テトラフェニルエタン−1,2−ジオール、4−メトキシフェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−スルホニルビスフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−エチリデンビスフェノール、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α,α’,α’−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、3,6,3’,6’−テトラメトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラアセトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラヒドロキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、没食子酸、没食子酸メチル、カテキン、ビス−β−ナフトール、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、ジフェン酸ビスジシクロヘキシルアミド、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミド、コール酸、デオキシコール酸、1,1,2,2−テトラフェニルエタン、テトラキス(p−ヨードフェニル)エチレン、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラキス(4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−カルボキシフェニル)エタン、アセチレンジカルボン酸、2,4,5−トリフェニルイミダゾール、1,2,4,5−テトラフェニルイミダゾール、2−フェニルフェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(o−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(p−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、ヒドロキノン、2−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ビス(2,4−ジメチルフェニル)ヒドロキノン、及びトリ−m−トリルフォスフィンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  9. 請求項8において、多分子系ホスト化合物が、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラフェニルエタン、ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミド、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール、及び2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  10. 請求項5において、高分子系ホスト化合物が、セルロース類、デンプン類、キチン類、キトサン類、ポリビニルアルコール類、1,1,2,2−テトラキスフェニルエタンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類、及びα,α,α’,α’−テトラキスフェニルキシレンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  11. 請求項4において、該有機化合物が、芳香族系化合物、アミド系化合物、アルコール系化合物、イミダゾール系化合物、ヒドロキノン類、尿素類、カルボン酸類、シクロデキストリン類、ポリフェノール類、コール酸類、セルロース類及び有機リン化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  12. 請求項11において、芳香族系化合物がフェノール系化合物であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項において、前記加圧条件が1.0×10−10MPa以上であることを特徴とする水素貯蔵方法。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項において、前記加圧条件が1.0×10−10〜200MPaであることを特徴とする水素貯蔵方法。
  15. ホスト化合物と水素との接触反応により水素を包接したことを特徴とする水素包接化合物。
  16. 請求項15において、該ホスト化合物が単分子系ホスト化合物、多分子系ホスト化合物、高分子系ホスト化合物、及び無機系ホスト化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物。
  17. 請求項16において、単分子系ホスト化合物が、シクロデキストリン類、クラウンエーテル類、クリプタンド類、シクロファン類、アザシクロファン類、カリックスアレン類、シクロトリベラトリレン類、スフェランド類、及び環状オリゴペプチド類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物。
  18. 請求項16において、多分子系ホスト化合物が、尿素類、チオ尿素類、デオキシコール酸類、ペルヒドロトリフェニレン類、トリ−o−チモチド類、ビアンスリル類、スピロビフルオレン類、シクロフォスファゼン類、モノアルコール類、ジオール類、アセチレンアルコール類、ヒドロキシベンゾフェノン類、フェノール類、ビスフェノール類、トリスフェノール類、テトラキスフェノール類、ポリフェノール類、ナフトール類、ビスナフトール類、ジフェニルメタノール類、カルボン酸アミド類、チオアミド類、ビキサンテン類、カルボン酸類、イミダゾール類、ヒドロキノン類、有機リン化合物及び有機ケイ素化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物。
  19. 請求項18において、多分子系ホスト化合物が、尿素、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール、1,1−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−プロピン−1−オール、1,1,4,4−テトラフェニル−2−ブチン−1,4−ジオール、1,1,6,6−テトラキス(2,4−ジメチルフェニル)−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオール、9,10−ジフェニル−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、9,10−ビス(4−メチルフェニル)−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、1,1,2,2−テトラフェニルエタン−1,2−ジオール、4−メトキシフェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−スルホニルビスフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−エチリデンビスフェノール、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α,α’,α’−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、3,6,3’,6’−テトラメトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラアセトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラヒドロキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、没食子酸、没食子酸メチル、カテキン、ビス−β−ナフトール、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、ジフェン酸ビスジシクロヘキシルアミド、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミド、コール酸、デオキシコール酸、1,1,2,2−テトラフェニルエタン、テトラキス(p−ヨードフェニル)エチレン、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラキス(4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−カルボキシフェニル)エタン、アセチレンジカルボン酸、2,4,5−トリフェニルイミダゾール、1,2,4,5−テトラフェニルイミダゾール、2−フェニルフェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(o−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(p−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、ヒドロキノン、2−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ビス(2,4−ジメチルフェニル)ヒドロキノン及びトリ−m−トリルフォスフィンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物。
  20. 請求項19において、多分子系ホスト化合物が、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラフェニルエタン、ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミド、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール、及び2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物。
  21. 請求項16において、高分子系ホスト化合物が、セルロース類、デンプン類、キチン類、キトサン類、ポリビニルアルコール類、1,1,2,2−テトラキスフェニルエタンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類、及びα,α,α’,α’−テトラキスフェニルキシレンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物。
  22. 請求項16において、無機系ホスト化合物が、粘土鉱物類、モンモリロナイト類、及びゼオライト類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物。
  23. 請求項15において、該ホスト化合物が、芳香族系化合物、アミド系化合物、アルコール系化合物、イミダゾール系化合物、ヒドロキノン類、尿素類、カルボン酸類、シクロデキストリン類、ポリフェノール類、コール酸類、セルロース類及び有機リン化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物。
  24. 請求項23において、芳香族系化合物がフェノール系化合物であることを特徴とする水素包接化合物。
  25. ホスト化合物を溶媒に溶解し、この溶液中に水素を流通しながら前記ホスト化合物を再結晶させると共に前記ホスト化合物の結晶格子中に水素分子を挿入することを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  26. 請求項25において、該ホスト化合物が単分子系ホスト化合物、多分子系ホスト化合物、高分子系ホスト化合物、及び無機系ホスト化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  27. 請求項26において、単分子系ホスト化合物が、シクロデキストリン類、クラウンエーテル類、クリプタンド類、シクロファン類、アザシクロファン類、カリックスアレン類、シクロトリベラトリレン類、スフェランド類、及び環状オリゴペプチド類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  28. 請求項26において、多分子系ホスト化合物が、尿素類、チオ尿素類、デオキシコール酸類、ペルヒドロトリフェニレン類、トリ−o−チモチド類、ビアンスリル類、スピロビフルオレン類、シクロフォスファゼン類、モノアルコール類、ジオール類、アセチレンアルコール類、ヒドロキシベンゾフェノン類、フェノール類、ビスフェノール類、トリスフェノール類、テトラキスフェノール類、ポリフェノール類、ナフトール類、ビスナフトール類、ジフェニルメタノール類、カルボン酸アミド類、チオアミド類、ビキサンテン類、カルボン酸類、イミダゾール類、ヒドロキノン類、有機リン化合物及び有機ケイ素化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  29. 請求項28において、多分子系ホスト化合物が、尿素、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール、1,1−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−プロピン−1−オール、1,1,4,4−テトラフェニル−2−ブチン−1,4−ジオール、1,1,6,6−テトラキス(2,4−ジメチルフェニル)−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオール、9,10−ジフェニル−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、9,10−ビス(4−メチルフェニル)−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、1,1,2,2−テトラフェニルエタン−1,2−ジオール、4−メトキシフェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−スルホニルビスフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−エチリデンビスフェノール、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α,α’,α’−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、3,6,3’,6’−テトラメトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラアセトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラヒドロキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、没食子酸、没食子酸メチル、カテキン、ビス−β−ナフトール、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、ジフェン酸ビスジシクロヘキシルアミド、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミド、コール酸、デオキシコール酸、1,1,2,2−テトラフェニルエタン、テトラキス(p−ヨードフェニル)エチレン、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラキス(4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−カルボキシフェニル)エタン、アセチレンジカルボン酸、2,4,5−トリフェニルイミダゾール、1,2,4,5−テトラフェニルイミダゾール、2−フェニルフェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(o−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(p−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、ヒドロキノン、2−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ビス(2,4−ジメチルフェニル)ヒドロキノン及びトリ−m−トリルフォスフィンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  30. 請求項29において、多分子系ホスト化合物が、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラフェニルエタン、ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミド、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール、及び2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  31. 請求項26において、高分子系ホスト化合物が、セルロース類、デンプン類、キチン類、キトサン類、ポリビニルアルコール類、1,1,2,2−テトラキスフェニルエタンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類、及びα,α,α’,α’−テトラキスフェニルキシレンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  32. 請求項26において、無機系ホスト化合物が、粘土鉱物類、モンモリロナイト類、及びゼオライト類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  33. 請求項25において、ホスト化合物がフェノール系ホスト化合物等の多分子系ホスト化合物であり、溶媒がメタノール、エタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、テトラヒドロフラン等のフラン類、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトアルデヒド、及びベンズアルデヒド等のアルデヒド類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  34. ホスト化合物に、水素ガスを加圧状態で接触させることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  35. 請求項34において、該ホスト化合物が単分子系ホスト化合物、多分子系ホスト化合物、及び高分子系ホスト化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  36. 請求項35において、単分子系ホスト化合物が、シクロデキストリン類、クラウンエーテル類、クリプタンド類、シクロファン類、アザシクロファン類、カリックスアレン類、シクロトリベラトリレン類、スフェランド類、及び環状オリゴペプチド類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  37. 請求項35において、多分子系ホスト化合物が、尿素類、チオ尿素類、デオキシコール酸類、ペルヒドロトリフェニレン類、トリ−o−チモチド類、ビアンスリル類、スピロビフルオレン類、シクロフォスファゼン類、モノアルコール類、ジオール類、アセチレンアルコール類、ヒドロキシベンゾフェノン類、フェノール類、ビスフェノール類、トリスフェノール類、テトラキスフェノール類、ポリフェノール類、ナフトール類、ビスナフトール類、ジフェニルメタノール類、カルボン酸アミド類、チオアミド類、ビキサンテン類、カルボン酸類、イミダゾール類、ヒドロキノン類、有機リン化合物及び有機ケイ素化合物よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  38. 請求項37において、多分子系ホスト化合物が、尿素、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール、1,1−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−プロピン−1−オール、1,1,4,4−テトラフェニル−2−ブチン−1,4−ジオール、1,1,6,6−テトラキス(2,4−ジメチルフェニル)−2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオール、9,10−ジフェニル−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、9,10−ビス(4−メチルフェニル)−9,10−ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール、1,1,2,2−テトラフェニルエタン−1,2−ジオール、4−メトキシフェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−スルホニルビスフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−エチリデンビスフェノール、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α,α’,α’−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、3,6,3’,6’−テトラメトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラアセトキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、3,6,3’,6’−テトラヒドロキシ−9,9’−ビ−9H−キサンテン、没食子酸、没食子酸メチル、カテキン、ビス−β−ナフトール、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、ジフェン酸ビスジシクロヘキシルアミド、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミド、コール酸、デオキシコール酸、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラフェニルエタン、テトラキス(p−ヨードフェニル)エチレン、1,1,2,2−テトラキス(4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−カルボキシフェニル)エタン、アセチレンジカルボン酸、2,4,5−トリフェニルイミダゾール、1,2,4,5−テトラフェニルイミダゾール、2−フェニルフェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(o−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、2−(p−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾール、ヒドロキノン、2−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ビス(2,4−ジメチルフェニル)ヒドロキノン及びトリ−m−トリルフォスフィンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  39. 請求項38において、多分子系ホスト化合物が、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エチレン、テトラキス(p−メトキシフェニル)エチレン、9,9’−ビアンスリル、1,1,2,2−テトラフェニルエタン、ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)、フマル酸ビスジシクロヘキシルアミド、α,α,α’,α’−テトラフェニル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジメタノール、1,1,6,6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール、及び2−(m−シアノフェニル)フェナントロ[9,10−d]イミダゾールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
  40. 請求項35において、高分子系ホスト化合物が、セルロース類、デンプン類、キチン類、キトサン類、ポリビニルアルコール類、1,1,2,2−テトラキスフェニルエタンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類、及びα,α,α’,α’−テトラキスフェニルキシレンをコアとするポリエチレングリコールアーム型ポリマー類よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする水素包接化合物の製造方法。
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