JPWO2002056110A1 - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、画像を投写表示するプロジェクタに関する。
背景技術
プロジェクタでは、照明光学系から射出された光が液晶ライトバルブなどによって画像情報(画像信号)に応じて変調され、変調された光がスクリーン上に投写されることにより画像が表示される。
液晶ライトバルブは、通常、液晶パネルと、その光入射面側や光射出面側に設けられた偏光板と、を備えている。偏光板は、偏光軸方向の光成分のみを透過し、他の光成分を遮断する。偏光板が有機材料を含む場合には、偏光板は、偏光軸方向の光成分以外の光を吸収するため、発熱する。この発熱により偏光板の温度が上昇すると、偏光板自体の歪みや劣化が生じ、光学特性が低下する。具体的には、偏光板は、透過すべきでない光成分を透過してしまったり、遮断すべきでない光成分を遮断してしまったりする。このため、従来では、冷却ファンなどを用いて偏光板を含む液晶ライトバルブを積極的に冷却していた。
しかしながら、プロジェクタを小型化する場合などには、冷却ファンを設置することが困難となったり、冷却ファンを小型化する必要がある。このような場合には、偏光板を充分に冷却することができず、偏光板の温度上昇が比較的大きくなってしまうという問題があった。
なお、この問題は、射出させる光の偏光状態を制御するための有機材料を含む光学素子(以下、「偏光制御素子」とも呼ぶ)に共通する問題である。
発明の開示
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、プロジェクタにおいて、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を低減させることのできる技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装置は、プロジェクタであって、照明光学系と、前記照明光学系からの光を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、前記電気光学装置で得られる変調光を投写する投写光学系と、金属材料を含む材料を用いて形成され、前記照明光学系から前記投写光学系までの光路に配置される複数の光学部品を搭載するための基枠と、を備え、前記複数の光学部品のうちの少なくとも1つは、射出させる光の偏光状態を制御するための有機材料を含む偏光制御素子と、約0.8W/(m・K)以上の熱伝導率を有し、前記偏光制御素子が貼り付けられた透光性部材と、を備える偏光制御部品であり、前記透光性部材と前記基枠とは、熱的に接続されていることを特徴とする。
本発明の装置では、偏光制御素子は、熱伝導率の比較的高い透光性部材に貼り付けられている。また、透光性部材は、熱伝導率の比較的高い金属材料を含む基枠と熱的に接続されている。したがって、偏光制御素子で発生する熱を、透光性部材と基枠とに伝えることができ、この結果、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を低減させることが可能となる。
ここで、「熱的に接続されている」状態とは、熱が比較的伝わりやすい状態であることを意味している。そして、透光性部材と基枠とが熱的に接続されている状態は、透光性部材と基枠とが互いに接触した状態や、透光性部材と基枠との双方に接触する熱伝導率の比較的高い部材が介在する状態を含んでいる。
上記の装置において、前記透光性部材は、約5.0W/(m・K)以上の熱伝導率を有することが好ましい。
このような透光性部材を用いれば、本発明の効果は顕著となる。
上記の装置において、前記基枠は、金属製であることが好ましい。
こうすれば、基枠の熱伝導率を比較的高くすることができるので、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇をより低減させることが可能となる。
上記の装置において、前記偏光制御部品は、前記透光性部材と接触する金属製の保持部によって保持されており、前記透光性部材と前記基枠とは、少なくとも前記保持部を介して、熱的に接続されているようにしてもよい。
上記のように、透光性部材と基枠との間に熱伝導率の比較的高い金属製の保持部を介在させても、偏光制御素子で発生する熱を基枠に伝えることができ、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。なお、偏光制御素子が貼り付けられた透光性部材と基枠との間に、複数の熱伝導率の比較的高い部材を介在させるようにしてもよい。
ここで、前記保持部は、粘着シートまたは接着剤を介して、前記基枠に固定されていてもよいし、金属溶接によって前記基枠に固定されていてもよい。また、前記透光性部材は、粘着シートまたは接着剤を介して前記保持部に貼り付けられていてもよい。なお、粘着シートや接着剤の熱伝導率は、比較的高いことが好ましい。
このように、保持部と基枠との間に比較的厚みの小さな粘着シートや接着剤が介在する場合には、保持部と基枠とは直接接触していないが、密接しているので、偏光制御素子で発生する熱を基枠に伝えることができる。なお、透光性部材と保持部との間に、粘着シートや接着剤が介在する場合も同様である。また、保持部と基枠との間を、金属溶接によって接合すれば、偏光制御素子で発生する熱を、基枠に効率よく伝えることができる。
すなわち、上記の「熱的に接続されている」状態は、熱が比較的伝わりやすい状態であればよく、透光性部材と基枠との間に、比較的厚みの小さな粘着シートや接着剤が介在する状態を含んでいる。
上記の装置において、前記保持部は、前記基枠に固定される固定部と、前記透光性部材を前記固定部に取り付けるための取付部と、を備えていてもよい。ここで、前記固定部は、粘着シートまたは接着剤を介して、前記基枠に固定されていてもよいし、金属溶接によって前記基枠に固定されていてもよい。また、前記透光性部材は、粘着シートまたは接着剤を介して、前記固定部および/または前記取付部に貼り付けられていてもよい。
さらに、上記の装置において、前記照明光学系から前記投写光学系までの光路に配置されるすべての光学部品を収納する金属製の筐体を備え、前記基枠と前記筐体とは、熱的に接続されていることが好ましい。
こうすれば、偏光制御素子で発生した熱を、基枠から筐体に伝えることができるので、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇をさらに低減させることが可能となる。
上記の装置において、前記照明光学系は、光源装置を備えており、前記光源装置と前記基枠とは、熱的に遮断されていることが好ましい。
光源装置は、発熱が比較的大きい。したがって、上記のように、光源装置と基枠とを熱的に遮断すれば、光源装置の発熱に起因する基枠の温度上昇を低減させることができ、この結果、偏光制御素子で発生する熱を、基枠に効率よく伝えることが可能となる。
ここで、「熱的に遮断されている」状態とは、熱が比較的伝わりにくい状態であることを意味しており、光源装置と基枠との間に、断熱部材が介在する状態を含んでいる。
さらに、上記の装置において、前記基枠の外面には、冷却フィンが設けられているようにしてもよい。
こうすれば、基枠を冷却することができるので、偏光制御素子で発生する熱を、基枠に効率よく伝えることができる。
上記の装置において、前記基枠の外面には、放射率を高める膜が形成されていることが好ましい。
こうすれば、基枠の温度を比較的小さくすることができるので、各偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇をより低減させることができる。
また、上記の装置において、前記筐体の外面には、放射率を高める膜が形成されていることが好ましい。
こうすれば、筐体の熱を効率よく外部に放出することができるので、各偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇をより低減させることが可能となる。
上記の装置において、前記偏光制御素子は、前記電気光学装置としての液晶パネルであってもよいし、偏光板や、位相差板であってもよい。
上記の装置において、前記透光性部材は、レンズであってもよい。
あるいは、上記の装置において、前記偏光制御部品は、さらに、レンズを備え、前記レンズは、板状の前記透光性部材上に設けられているようにしてもよい。
こうすれば、透光性部材をレンズとする場合と比べ、レンズの機能を有する偏光制御部品を、比較的容易に作成することができる。
上記の装置において、前記レンズは、プラスチックで形成されていてもよい。
こうすれば、レンズ面を比較的容易に作成することができる。
上記の装置において、前記透光性部材は、サファイア部材であってもよいし、水晶部材であってもよい。
これらの部材は、約5.0W/(m・K)以上の比較的高い熱伝導率を有しているので、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。
発明を実施するための最良の形態
A.第1実施例:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、プロジェクタの一例を示す概略構成図である。プロジェクタ1000は、照明光学系100と、色光分離光学系200と、リレー光学系220と、3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと、クロスダイクロイックプリズム360と、投写光学系380とを備えている。
照明光学系100から射出された光は、色光分離光学系200において赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。分離された各色光は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bにおいて画像情報に応じて変調される。各変調光は、クロスダイクロイックプリズム360で合成され、合成光は、投写光学系380によってスクリーンSC上に投写される。これにより、スクリーンSC上に画像が表示される。
図2は、図1の照明光学系100を拡大して示す説明図である。この照明光学系100は、光源装置120と、第1および第2のレンズアレイ140,150と、偏光発生光学系160と、重畳レンズ170とを備えている。各光学部品は、システム光軸100axを基準として配置されている。ここで、システム光軸100axは、光源装置120から射出される光線束の中心軸である。なお、図2において、照明光学系100が照明する照明領域LAは、図1の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bに対応する。
光源装置120は、ランプ122と、回転楕円面形状の凹面を有するリフレクタ124と、平行化レンズ126とを備えている。ランプ122は、リフレクタ124の回転楕円面の第1焦点近傍に配置されている。ランプ122から射出された光は、リフレクタ124によって反射され、反射光は、リフレクタ124の第2焦点に向かって集光されつつ進む。平行化レンズ126は、入射する集光光をシステム光軸100axにほぼ平行な光に変換する。
第1および第2のレンズアレイ140,150は、マトリクス状に配列された複数の小レンズ142,152を有している。第1のレンズアレイ140は、光源装置120から射出された略平行な光線束を複数の部分光線束に分割して射出する機能を有している。そして、第2のレンズアレイ150は、第1のレンズアレイ140から射出された部分光線束のそれぞれの中心軸をシステム光軸100axとほぼ平行に揃える機能を有している。また、第2のレンズアレイ150は、重畳レンズ170とともに、第1のレンズアレイ140の各小レンズ142の像を照明領域LA上に結像させる機能を有している。
各小レンズ142,152は平凸状の偏心レンズであり、x方向から見たときの外形形状は、照明領域LA(液晶ライトバルブ)とほぼ相似形となるように設定されている。ただし、図2に示すように、第1の小レンズ142と第2の小レンズ152とでは、偏心の仕方が異なる偏心レンズが用いられている。具体的には、第1のレンズアレイ140の最外周の小レンズ142は、分割された部分光線束の主光線がシステム光軸100axに対して斜めに進むように偏心されている。また、第2のレンズアレイ150の最外周の小レンズ152は、システム光軸100axに対して斜めに入射する部分光線束の主光線がシステム光軸100axとほぼ平行となるように偏心されている。
第1のレンズアレイ140の各小レンズ142から射出された部分光線束は、図2に示すように、第2のレンズアレイ150の各小レンズ152を介して、その近傍位置、すなわち、偏光発生光学系160内において集光される。
偏光発生光学系160は、一体化された2つの偏光発生素子アレイ160A,160Bを備えている。第1および第2の偏光発生素子アレイ160A,160Bは、システム光軸100axに対して、対称となるように配置されている。
図3は、図2の第1の偏光発生素子アレイ160Aを拡大して示す説明図である。図3(A)は、第1の偏光発生素子アレイ160Aの斜視図を示しており、図3(B)は、+z方向から見たときの平面図を示している。偏光発生素子アレイ160Aは、遮光板162と、偏光ビームスプリッタアレイ164と、偏光ビームスプリッタアレイ164の光射出面に選択的に配置された複数のλ/2位相差板166とを備えている。なお、第2の偏光発生素子アレイ160Bについても同様である。
偏光ビームスプリッタアレイ164は、図3(A),(B)に示すように、略平行四辺形の断面形状を有する柱状の透光性部材164cが複数貼り合わされて構成されている。各透光性部材164cの界面には、偏光分離膜164aと反射膜164bとが交互に形成されている。
遮光板162は、開口面162aと遮光面162bとがストライプ状に配列されて構成されている。開口面162aと遮光面162bは、それぞれ偏光分離膜164aと反射膜164bとに対応して設けられている。これにより、第1のレンズアレイ140(図2)から射出された部分光線束は、開口面162aを介して偏光ビームスプリッタアレイ164の偏光分離膜164aのみに入射し、反射膜164bには入射しない。
第1のレンズアレイ140(図2)から射出された各部分光線束の主光線(中心軸)は、図3(B)に実線で示すように、システム光軸100axとほぼ平行に遮光板162の開口面162aに入射する。開口面162aを通過した部分光線束は、偏光分離膜164aにおいて、s偏光の部分光線束とp偏光の部分光線束とに分離される。p偏光の部分光線束は、偏光分離膜164aを透過して、偏光ビームスプリッタアレイ164から射出される。一方、s偏光の部分光線束は偏光分離膜164aで反射され、反射膜164bにおいてさらに反射された後に、偏光ビームスプリッタアレイ164から射出される。なお、偏光ビームスプリッタアレイ164の光射出面において、p偏光の部分光線束とs偏光の部分光線束とは、互いにほぼ平行となっている。
λ/2位相差板166は、偏光ビームスプリッタアレイ164の光射出面のうち、偏光分離膜164aを透過したp偏光の部分光線束の光射出面だけに形成されている。λ/2位相差板166は、入射する直線偏光光を、偏光方向が直交する直線偏光光に変換する機能を有している。したがって、p偏光の部分光線束は、λ/2位相差板166によって、s偏光の部分光線束に変換されて射出される。これにより、偏光発生素子アレイ160Aに入射した偏りのない部分光線束(s+p)は、s偏光の部分光線束に変換されて射出されることとなる。
第1のレンズアレイ140から射出された複数の部分光線束は、上記のように、偏光発生光学系160によって各部分光線束ごとに2つの部分光線束に分離されるとともに、偏光方向の揃ったほぼ1種類の直線偏光光に変換される。偏光方向の揃った複数の部分光線束は、図2に示す重畳レンズ170によって照明領域LA上で重畳される。このとき、照明領域LAを照射する光の強度分布は、ほぼ均一となっている。
以上のように、照明光学系100(図1)は、偏光方向の揃った照明光(s偏光光)を射出し、色光分離光学系200やリレー光学系220を介して、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを照明する。
色光分離光学系200(図1)は、2枚のダイクロイックミラー202,204と、反射ミラー208とを備えており、照明光学系100から射出された光を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。第1のダイクロイックミラー202は、照明光学系100から射出された光のうち、赤色光Rを反射させるとともに、青色光Bと緑色光Gとを透過させる。第1のダイクロイックミラー202で反射した赤色光Rは、反射ミラー208で反射された後、フィールドレンズ232を通って赤色光用の液晶ライトバルブ300Rに入射する。フィールドレンズ232は、照明光学系100から射出された各部分光線束をシステム光軸100axに対して略平行な光線束に変換する機能を有している。なお、他の液晶ライトバルブ300G,300Bの光入射面側に設けられたフィールドレンズ234,230についても同様である。
第1のダイクロイックミラー202を透過した青色光Bと緑色光Gとは、第2のダイクロイックミラー204で分離される。緑色光Gは、第2のダイクロイックミラー204によって反射された後、フィールドレンズ234を通って緑色光用の液晶ライトバルブ300Gに入射する。一方、青色光Bは第2のダイクロイックミラー204を透過した後、リレー光学系220に入射する。
リレー光学系220に入射した青色光Bは、リレー光学系220に備えられた入射側レンズ222、第1の反射ミラー224、リレーレンズ226、第2の反射ミラー228および射出側レンズ(フィールドレンズ)230を通って青色光用の液晶ライトバルブ300Bに入射する。なお、青色光Bの光路にリレー光学系220が用いられているのは、青色光Bの光路の長さが他の色光R,Gの光路の長さよりも大きいためである。リレー光学系220を用いることにより、入射側レンズ222に入射した青色光Bをそのまま射出側レンズ230に伝えることができる。
3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bは、与えられた画像情報(画像信号)に従って、入射した3色の色光をそれぞれ変調して変調光を生成する。クロスダイクロイックプリズム360は、各液晶ライトバルブから射出された変調光を合成する。
図4は、図1の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bとクロスダイクロイックプリズム360とを拡大して示す説明図である。なお、以下では、第2の液晶ライトバルブ300Gに注目して説明するが、他の液晶ライトバルブ300R,300Gについても同様である。
第2の液晶ライトバルブ300Gは、液晶パネル310Gと、その光入射面側および光射出面側に設けられた2つの偏光板320Gi,320Goとを備えている。液晶パネル310Gの光入射面および光射出面には、透光性基板311,312が貼り付けられている。光入射面側に設けられた第1の偏光板320Giは、透光性基板321に貼り付けられている。一方、光射出面側に設けられた第2の偏光板320Goは、クロスダイクロイックプリズム360に貼り付けられている。
図5は、液晶パネル310Gの概略断面図である。図示するように、液晶パネル310Gは、一対のガラス基板301,302と、一対のガラス基板301,302に挟まれた液晶層304と、液晶が漏れ出すのを防止するためのシール部材304sと、を備えている。第1のガラス基板301の液晶層304側の面には、透明な共通電極301aが形成されている。第2のガラス基板302の液晶層304側の面には、薄膜トランジスタ(図示せず)と透明な画素電極302aとが画素毎にマトリクス状に形成されている。なお、図4で説明したように、液晶パネル310Gの光入射面は、第1の透光性基板311に貼り付けられ、光射出面は、第2の透光性基板312に貼り付けられる。
図4の第2の液晶ライトバルブ300Gに入射する色光Gは、偏光発生光学系160を備える照明光学系100(図1)から射出されているので、ほぼ1種類の直線偏光光となっている。液晶ライトバルブ300Gの光入射面側に設けられた第1の偏光板320Giの偏光軸は、入射する直線偏光光の偏光方向と同じとなるように設定されている。したがって、第1の偏光板320Giに入射した色光Gのほとんどが第1の偏光板320Giをそのまま透過する。第1の偏光板320Giから射出された偏光光は、液晶パネル310Gによって変調される。第2の偏光板320Goは、液晶パネル310Gにおいて変調された光のうち、偏光軸と同じ偏光方向の光成分のみを射出する。第2の偏光板320Goから射出された変調光(直線偏光光)は、クロスダイクロイックプリズム360に入射する。
なお、各液晶ライトバルブ300R,300G,300Bに含まれる各液晶パネル310R,310G,310Bが、本発明における電気光学装置に相当する。
クロスダイクロイックプリズム360(図4)は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bによって変調された3色の色光(変調光)を合成してカラー画像を表す合成光を生成する。クロスダイクロイックプリズム360は、略X字状に形成された界面によって区分され、透光性部材で形成された4つの直角プリズム360a〜360dを備えている。略X字状の界面には、赤色光反射膜361と青色光反射膜362とが形成されている。なお、各反射膜361,362は、誘電体多層膜によって形成されている。
第1の液晶ライトバルブ300Rから射出された色光Rの変調光(直線偏光光)はクロスダイクロイックプリズム360の赤色光反射膜361で反射され、第3の液晶ライトバルブ300Bから射出された色光Bの変調光(直線偏光光)は青色光反射膜362で反射される。一方、第2の液晶ライトバルブ300Gから射出された色光Gの変調光(直線偏光光)は、クロスダイクロイックプリズム360の2つの反射膜361,362を透過する。赤色光反射膜361と青色光反射膜362とによって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す合成光が生成される。なお、図4では、図示の便宜上、赤色光Rと青色光Bが反射される位置を、2つの反射膜361,362からずれた位置に描いている。
投写光学系380は、クロスダイクロイックプリズム360から射出された合成光をスクリーンSC上に投写する。これにより、スクリーンSC上にカラー画像が表示される。
ところで、本実施例のプロジェクタ1000において、偏光発生光学系160(図3)を構成するλ/2位相差板166は、入射する直線偏光光を偏光方向が直交する直線偏光光に変換して射出する光学素子である。また、液晶ライトバルブ300R,300G,300B(図4)を構成する第1の偏光板320Ri,320Gi,320Biおよび第2の偏光板320Ro,320Go,320Boは、所定の1種類の直線偏光光のみを射出する光学素子である。そして、液晶ライトバルブを構成する液晶パネル310R,310G,310Bは、液晶パネルに入射する直線偏光光の偏光状態を画像情報に応じて変更して射出する光学素子である。換言すれば、これらの光学素子は、射出させる光の偏光状態を制御する偏光制御素子である。そして、本実施例の偏光制御素子では、射出させる光の偏光状態の制御は、有機材料によって実現されている。このため、光が有機材料を通過する際に、偏光制御素子は発熱する。偏光制御素子の温度が比較的高くなると、光学特性が劣化したり、寿命が短くなるという問題がある。
このため、本実施例では、偏光制御素子は、熱伝導率の比較的高い透光性部材に貼り付けられている。すなわち、λ/2位相差板166は透光性部材164cに貼り付けられている。第1の偏光板320Ri,320Gi,320Biは透光性基板321に貼り付けられており、第2の偏光板320Ro,320Go,320Boはクロスダイクロイックプリズム360を構成する透光性部材(直角プリズム)360a〜360cに貼り付けられている。液晶パネル310R,310G,310Bは、一対の透光性基板311,312に貼り付けられている。このように、偏光制御素子を熱伝導率の比較的高い透光性部材に貼り付けることにより、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。
本実施例では、上記の透光性部材として、約42W/(m・K)の熱伝導率を有するサファイア部材が用いられている。
なお、サファイアは、c軸と呼ばれる軸が光学軸である一軸性の単結晶である。このような一軸性の結晶に直線偏光光が入射すると、複屈折により、偏光状態が変更される場合がある。しかしながら、直線偏光光の進行方向が光学軸(c軸)とほぼ垂直となり、かつ、直線偏光光の電気ベクトルが光学軸(c軸)とほぼ平行または垂直となる場合には、直線偏光光は偏光状態がほとんど変更されずに射出される。本実施例では、図3で説明したように、偏光発生光学系160は、ほぼ1種類の直線偏光光(s偏光光)を射出する。この直線偏光光の電気ベクトルは、図中z方向に振動する。したがって、透光性部材164cと、透光性基板321と、クロスダイクロイックプリズム360を構成する透光性部材(直角プリズム)360a〜360cと、透光性基板311,312とを形成するサファイアの光学軸は、例えば、図中z方向に設定されることが好ましい。こうすれば、サファイア部材に入射する直線偏光光は、偏光状態がほとんど変更されずに射出される。
本実施例では、透光性部材としてサファイア部材が用いられているが、これに代えて、水晶部材などを用いてもよい。ここで、水晶とは、SiO2の単結晶であり、サファイアと同様に一軸性の結晶である。また、水晶の熱伝導率は、光学軸(Z軸と呼ばれる)に平行な方向と垂直な方向とで異なっており、光学軸に平行な方向で約9.3(W/(m・k))であり、光学軸に垂直な方向で約5.4(W/(m・k))である。水晶部材を用いる場合にも、水晶の光学軸は、例えば、図中z方向に設定されることが好ましい。こうすれば、水晶部材に入射する直線偏光光は、偏光状態がほとんど変更されずに射出される。また、水晶の光学軸を図中z方向に設定すれば、水晶の光学軸は、偏光制御素子の表面にほぼ平行に設定されることとなる。このとき、水晶の光学軸が偏光制御素子の表面とほぼ垂直に設定される場合と比較して、偏光制御素子の温度上昇をより低減させることができるとともに、偏光制御素子の面内温度分布をより均一にすることができるという利点もある。なお、この現象は、水晶の熱伝導率が光学軸に対する方向に応じて異なることに起因する。
このように、透光性部材としては、サファイア部材や水晶部材などを用いることができ、一般には、熱伝導率が約5.0W/(m・K)以上の透光性部材を用いることが好ましい。
ところで、図1のプロジェクタ1000は、実際には筐体を備えており、各光学部品は、筐体内に収納される。具体的には、各光学部品は、基枠に搭載された後に、筐体内に収納される。本実施例では、偏光板などの偏光制御素子の温度上昇をさらに低減させるために、偏光制御素子を含む偏光制御部品と、基枠や筐体との関係を工夫している。
図6は、プロジェクタ1000の基枠600および筐体800を模式的に示す概略断面図である。図示するように、各光学部品は基枠600に搭載され、基枠600が筐体800に収納される。
図6では、図1に示す照明光学系100から投写光学系380までの光路に配置されるすべての光学部品のうちの一部が、筐体800に収納された様子が示されているが、実際には、すべての光学部品が筐体800に収納される。具体的には、図6では緑色光Gに注目したときの様子が描かれており、照明光学系100を構成する各光学部品と、フィールドレンズ234と、第2の液晶ライトバルブ300Gを構成する各光学部品と、クロスダイクロイックプリズム360と、投写光学系380とが、示されている。また、図6では、偏光制御素子166,320Gi,310G,320Goを含む偏光制御部品が実線で示されており、他の光学部品が破線で示されている。
基枠600内には、光源装置120を除くすべての光学部品が搭載される。なお、光源装置120は、個別に準備された光源用ケース650内に搭載されている。
基枠600は、側部と底部とで構成された略凹状の断面を有する枠であり、z方向から見たときの外形形状は、図1に示す一連の光学部品を囲むような形状となっている。基枠600の底部には、上面に2つの凸部601,602が設けられているとともに、下面に冷却フィン610が設けられている。なお、基枠600は、金属材料を用いて一体成形されている。
第1の凸部601には、クロスダイクロイックプリズム360が搭載され、第2の凸部602には、投写光学系380が搭載される。また、基枠600の底部には、他の光学部品が保持部を介して搭載される。具体的には、各光学部品は、保持部によって保持されており、保持部が基枠600の底部に固定されている。本実施例では、各保持部も、基枠600と同様に、金属材料を用いて形成されている。
特に、偏光発生光学系160のみで構成される第1の偏光制御部品は、第1の保持部710を介して、基枠600に搭載されている。第1の偏光板320Giと透光性基板321とで構成される第2の偏光制御部品は、第2の保持部720を介して、基枠600に搭載されている。液晶パネル310Gと一対の透光性基板311,312とで構成される第3の偏光制御部品は、第3の保持部730を介して、基枠600に搭載されている。そして、第2の偏光板320Goとクロスダイクロイックプリズム360とで構成される第4の偏光制御部品は、クロスダイクロイックプリズム360の底面が基枠600の第1の凸部601に貼り付けられることによって、基枠600に搭載されている。
図7は、偏光発生光学系160のみで構成される第1の偏光制御部品を保持する第1の保持部710を示す説明図である。図示するように、保持部710は、固定部712と取付部714とを備えている。固定部712は、略L字状の断面形状を有しており、光が通過する面には略矩形の開口部が設けられている。取付部714は、略凹状の断面形状を有しており、光が通過する面には略矩形の開口部が設けられている。固定部712と取付部714とは、第1の偏光制御部品160を挟み込んだ状態で、互いに接合される。具体的には、4つの取付ネジ716を、取付部714の四隅に設けられた孔を介して、固定部712の四隅に設けられた雌ネジにねじ込むことによって、固定部712と取付部714とが接合される。そして、第1の保持部710は、固定部712を基枠600にネジ止めすることにより、基枠600に固定される。
図8は、第1の偏光板320Giと透光性基板321とで構成される第2の偏光制御部品を保持する第2の保持部720を示す説明図である。図示するように、保持部720は、図7と同様の固定部722と取付部724とを備えている。固定部722と取付部724とは、図7と同様に、第2の偏光制御部品320Gi,321を挟み込んだ状態で、4つの取付ネジ726によって互いに接合される。そして、第2の保持部720は、固定部722を基枠600にネジ止めすることにより、基枠600に固定される。
図9は、液晶パネル310Gと一対の透光性基板311,312とで構成される第3の偏光制御部品を保持する第3の保持部730を示す説明図である。図示するように、保持部730は、固定部732と取付部734とを備えている。固定部732は、図7の固定部712と同様である。取付部734は、枠形状を有している。固定部732と取付部734とは、図7と同様に、第2の偏光制御部品310G,311,312を挟み込んだ状態で、4つの取付ネジ736によって互いに接合される。そして、第3の保持部730は、固定部732を基枠600にネジ止めすることにより、基枠600に固定される。
図6に示すように、光源装置120を除く各光学部品は保持部を介して基枠600内に搭載されるが、光源装置120は、光源用ケース650内に独立して搭載される。光源用ケース650は、その上部および下部に、比較的大きな孔651,652を有している。光源用ケース650は、接続部660を介して、基枠600に固定されている。光源用ケース650と接続部660とは、断熱材料(すなわち、熱伝導率の比較的低い材料)を用いて形成されてた断熱部材である。
上記のようにして、各光学部品が基枠600内に搭載されると、基枠600が筐体800に収納される。
筐体800(図6)は、上部筐体810と下部筐体820とで構成されている。上部筐体810および下部筐体820は、それぞれ金属材料を用いて一体成形されている。上部筐体810には、3箇所に孔群811,812,813が設けられており、光源装置120と偏光発生光学系160と液晶ライトバルブ300Gとの上方に、それぞれの孔群811,812,813が配置される。なお、第2の孔群812によってλ/2位相差板166で発生する熱を放出することができ、第3の孔群813によって、偏光板320Gi,320Goおよび液晶パネル310Gで発生する熱を放出することができる。下部筐体820にも、3箇所に孔群821,822,823が設けられている。また、下部筐体820には、筐体800の内側に向けて2つの凸部826,827が設けられている。なお、実際には、より多くの凸部が設けられている。下部筐体820の凸部826,827には、光学部品が搭載された基枠600が載置され、ネジ止め固定される。下部筐体820と基枠600との間には、下部筐体820の凸部826,827によって間隙が形成され、間隙には、2つの冷却ファン410,420が配置される。第1の冷却ファン(軸流ファン)410は、光源装置120の下方に配置され、第2の冷却ファン(シロッコファン)420は、液晶ライトバルブ300Gの下方付近に配置される。
第1の冷却ファン410は、上部筐体810に設けられた孔群811と、光源用ケース650に設けられた2つの孔651,652と、下部筐体820に設けられた孔群821とを通る風を発生させる。これにより、光源装置120が冷却される。
第2の冷却ファン420は、下部筐体820に設けられた孔群822と、凸部827に形成された孔と、孔群823とを通る風を発生させる。この風は、基枠600に設けられた冷却フィン610に当たる。これにより、基枠600を効率よく冷却することができる。
前述のように、本実施例では、各光学部品を保持する保持部710,720,730と、基枠600と、筐体800とは、金属材料を用いて形成されている。これにより、特に、偏光制御素子166,320Gi,310G,320Goで発生する熱を、効率よく筐体外部に放出することが可能となる。
具体的には、λ/2位相差板166が貼り付けられた透光性部材164cは、第1の保持部710と接触した状態で保持されている。同様に、第1の偏光板320Giが貼り付けられた透光性基板321は、第2の保持部720と接触した状態で保持されており、液晶パネル310Gが貼り付けられた一対の透光性基板311,312は、第3の保持部730と接触した状態で保持されている。このため、3つの偏光制御素子166,320Gi,310Gで発生した熱は、サファイアで形成された透光性部材164c,321,311,312と金属製の保持部710,720,730とを介して、金属製の基枠600に伝わる。
一方、第2の偏光板320Goが貼り付けられた透光性部材(直角プリズム)360bを含むクロスダイクロイックプリズム360は、基枠600に設けられた第1の凸部601に貼り付けられている。このため、第2の偏光板320Goで発生した熱は、サファイアで形成された透光性部材(直角プリズム)360a〜360dを介して、金属製の基枠600に伝わる。
このように、本実施例では、偏光制御素子166,320Gi,310G,320Goが貼り付けられた透光性部材164c,321,311,312,360bは、基枠600と熱的に接続されている。したがって、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を低減させることが可能となる。
そして、本実施例では、金属製の基枠600は、下部筐体820に設けられた凸部826,827を介して、金属製の筐体800と接触している。すなわち、基枠600と筐体800とは熱的に接続されている。このため、各偏光制御素子166,320Gi,310G,320Goで発生した熱は、基枠600から筐体800に伝わる。これにより、各偏光制御素子166,320Gi,310G,320Goの発熱に伴う温度上昇をさらに低減させることが可能となる。
さらに、前述のように、本実施例では、光源用ケース650と接続部660とは、断熱材料を用いて形成されているので、光源装置120と基枠600とは、熱的に遮断されている。このため、光源装置120自体の発熱は著しく大きいが、光源装置120の発熱に起因する基枠600の温度上昇を低減させることができる。さらに、光源装置120は、第1の冷却ファン410によって冷却されているので、光源装置120の周囲温度を低下させることができるとともに、基枠600の温度上昇を低減させることができる。このように、光源装置120の発熱に起因する基枠600の温度上昇を低減させれば、各偏光制御素子166,320Gi,310G,320Goの熱を効率よく保持部710,720,730や基枠600、筐体800に伝えることができ、この結果、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を効率よく低減させることが可能となる。
なお、各光学部品を保持する保持部710,720,730や、基枠600、筐体800を形成する金属材料としては、例えば、Mg合金やAl合金を用いることができる。また、光源用ケース650や接続部660を形成する断熱材料としては、例えば、UP(不飽和ポリエステル樹脂)やPPS(ポリフェニレンスルフィド)を用いることができる。
以上説明したように、本実施例のプロジェクタ1000は、射出させる光の偏光状態を制御するための有機材料を含む偏光制御素子と、約5.0W/(m・K)以上の熱伝導率を有し、偏光制御素子が貼り付けられた透光性部材と、を含む偏光制御部品を備えている。また、プロジェクタ1000は、複数の光学部品を搭載するための金属製の基枠600を備えている。そして、透光性部材と基枠とは、熱的に接続されている。このようにすれば、偏光制御素子の熱を透光性部材と基枠とに伝えることができるので、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を低減させることが可能となる。
なお、本明細書において、「熱的に接続されている」状態とは、熱が比較的伝わりやすい状態であることを意味している。そして、上記の透光性部材と基枠とが熱的に接続されている状態は、例えば図6に示す第2の偏光板320Goのように、透光性部材360a〜360dと基枠600とが互いに接触した状態や、例えば図6に示す第1の偏光板320Giのように、透光性部材321と基枠と600の双方に接触する熱伝導率の比較的高い部材(保持部720)が介在する状態を含んでいる。
A−1.第1実施例の変形例:
第1実施例では、偏光板とクロスダイクロイックプリズムとで構成される第4の偏光制御部品は、粘着シートや接着剤によって、第1の凸部601に固定されている。一方、図7〜図9で説明したように、第1ないし第3の偏光制御部品は、ネジ止めによって、各保持部に固定されているが、これに代えて、あるいは、これと共に、粘着シートや接着剤によって、保持部に固定されていてもよい。具体的には、透光性部材と固定部とが、粘着シートや接着剤によって接合され、透光性部材と取付部とが、粘着シートや接着剤によって接合される。また、第1ないし第3の偏光制御部品を保持する各保持部(固定部)は、ネジ止めによって、基枠に固定されているが、これに代えて、あるいは、これと共に、粘着シートや接着剤、金属溶接によって、基枠に固定されていてもよい。
なお、粘着シートとしては、約0.4W/(m・K)以上の比較的高い熱伝導率を有するものが好ましく、銅などの金属泊を含んでいることが好ましい。粘着シートとしては、例えば、株式会社寺岡製作所製のNo.792(約0.753W/(m・K))や、No.7090(約0.419W/(m・K))などを用いることができる。
また、接着剤としては、約0.1W/(m・K)以上の比較的高い熱伝導率を有するものが好ましい。接着剤としては、例えば、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSE4450(約1.97W/(m・K))や、スリーボンド株式会社製のNo.3305Bなどを用いることができる。なお、接着剤層は、比較的小さな厚みで形成されることが好ましく、例えば、約10μm以下の厚みで形成されることが好ましい。
さらに、金属溶接として、ろう接を採用する場合には、ろう剤としては、0.4W/(m・K)以上の比較的高い熱伝導率を有するものが好ましい。ろう剤としては、例えば、半田(約40〜50W/(m・K))を用いることができる。
上記のように、透光性部材と保持部(固定部および/または取付部)との間に、比較的厚みの小さな粘着シートや接着剤が介在する場合には、透光性部材と保持部とは直接接触していないが、密接している。また、保持部(固定部)と基枠との間に、比較的厚みの小さな粘着シートや接着剤が介在する場合にも、保持部と基枠とは直接接触していないが、密接している。したがって、この場合にも、偏光制御素子で発生する熱を基枠に伝えることができる。また、保持部と基枠との間を、金属溶接によって接合する場合には、偏光制御素子で発生する熱を、基枠に効率よく伝えることができる。
すなわち、「熱的に接続されている」状態は、熱が比較的伝わりやすい状態であればよく、透光性部材と基枠との間に、比較的厚みの小さな粘着シートや接着剤が介在する状態を含んでいる。
B.第2実施例:
第1実施例では、図6,図8に示すように、第1の偏光板320Giは、透光性基板321とともに偏光制御部品を構成しているが、これに代えて、フィールドレンズ234とともに偏光制御部品を構成するようにしてもよい。
図10は、第1の偏光板320Giが貼り付けられたフィールドレンズ234’を示す説明図である。このフィールドレンズ234’は、サファイアで形成されている。図示するように、第1の偏光板320Giは、平凸状のフィールドレンズ234’の平面に貼り付けられている。
図11は、図10に示す第1の偏光板320Giとフィールドレンズ234’とで構成される偏光制御部品を保持する保持部750を示す説明図である。保持部750は、金属製の固定部752と取付部754とを備えている。固定部752は、略L字状の断面形状を有しており、光が通過する面には略円形の開口部が設けられている。取付部754は、略凹状の断面形状を有しており、光が通過する面には略円形の開口部が設けられている。固定部752と取付部754とは、図8と同様に、偏光制御部品320Gi,234’を挟み込んだ状態で、4つの取付ネジ756によって互いに接合される。そして、保持部750は、固定部752を基枠にネジ止めすることにより、基枠に固定される。
本実施例においても、第1の偏光板320Giが貼り付けられたフィールドレンズ234’は、保持部750と接触した状態で保持されている。このため、第1の偏光板320Giで発生した熱は、サファイアで形成されたフィールドレンズ234’と金属製の保持部750とを介して、金属製の基枠600に伝わる。さらに、第1の偏光板320Giで発生した熱は、金属製の基枠600から金属製の筐体800に伝わる。
上記のように第1の偏光板(偏光制御素子)320Giとサファイアで形成されたフィールドレンズ234’とで偏光制御部品を構成するようにしても、第1の偏光板320Giの発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。また、この場合には、図6の透光性基板321と、保持部720とを省略することができる。
ところで、図10では、フィールドレンズ234’はサファイアで形成されているが、サファイアの硬度は比較的高いため、レンズ面を加工するのは比較的困難である。したがって、フィールドレンズのレンズ面は、他の材料を用いて形成するようにしてもよい。
図12は、第1の偏光板320Giが貼り付けられたフィールドレンズの第1の変形例を示す説明図である。図示するように、このフィールドレンズ234Aは、プラスチックレンズ234A1と、サファイアで形成された透光性基板234A2とを備えている。プラスチックレンズ234A1は、射出成形により得られる。
なお、透光性基板234A2の2つの面のうち、プラスチックレンズ234A1と接触する面は、比較的粗い面であってもよい。この場合には、粗面の凹凸は、接着剤によって埋められるので、粗面における光の乱反射を防止することができるとともに、プラスチックレンズ234A1と透光性基板234A2との接合強度を高めることができる。
図13は、第1の偏光板320Giが貼り付けられたフィールドレンズの第2の変形例を示す説明図である。図示するように、このフィールドレンズ234Bも、図12と同様に、プラスチックレンズ234B1と、サファイアで形成された透光性基板234B2とを備えている。しかしながら、図13では、プラスチックレンズ234B1は、透光性基板234B2の一方の表面を包み込むように形成されている。このようにすれば、プラスチックレンズ234B1と透光性基板234B2との接合強度をさらに高めることができる。
図12,図13に示すフィールドレンズ234A,234Bを用いる場合にも、第1の偏光板320Giが貼り付けられた透光性基板234A2,234B2は、保持部750と接触した状態で保持される。このため、第1の偏光板320Giで発生した熱は、サファイアで形成された透光性基板234A2,234B2と金属製の保持部750とを介して、金属製の基枠600に伝わる。さらに、第1の偏光板320Giで発生した熱は、金属製の基枠600から金属製の筐体800に伝わる。
このように、プラスチックレンズ234A1,234B1が板状の透光性部材234A2,234B2上に設けられたフィールドレンズ234A,234Bを用いても、第1の偏光板320Giの発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。また、図10のフィールドレンズ234’を用いる場合と比べて、サファイアでレンズ面を形成する必要がないため、フィールドレンズ234A,234Bを容易に作成することができるという利点もある。
なお、図12,図13のフィールドレンズ234A,234Bでは、プラスチックレンズが用いられているが、通常のガラスで形成されたガラスレンズを用いるようにしてもよい。プラスチックレンズやガラスレンズに直接偏光板を貼り付けると、偏光板の発熱により、レンズ内に温度むらが発生し、光学歪みが生じる場合がある。しかしながら、上記のように、プラスチックレンズや通常のガラスレンズを、サファイアで形成された板状の透光性部材の一方の面に形成し、他方の面に偏光板を貼り付けることにより、プラスチックレンズや通常のガラスレンズの光学歪みをかなり低減させることが可能となる。
B−1.第2実施例の変形例:
第2実施例では、図11で説明したように、偏光板320Giを含む偏光制御部品は、ネジ止めによって、保持部に固定されているが、これに代えて、あるいは、これと共に、粘着シートや接着剤によって、保持部に固定されていてもよい。また、偏光制御部品を保持する保持部(固定部)は、ネジ止めによって、基枠に固定されているが、これに代えて、あるいは、これと共に、粘着シートや接着剤、金属溶接によって、基枠に固定されていてもよい。
C.第3実施例:
第1実施例では、図6,図9に示すように、液晶パネル310Gと一対の透光性基板311,312とで構成された第3の偏光制御部品は、保持部730によって保持されており、保持部730が基枠600に直接固定されているが、保持部は、他の部材を介して基枠600に固定されていてもよい。
図14は、第3実施例における液晶パネル310Gと一対の透光性基板311,312とで構成される第3の偏光制御部品を保持する保持部730Aを示す説明図である。保持部730Aは、図9の保持部730とほぼ同様であるが、固定部732Aが変更されている。すなわち、本実施例の固定部732Aは、2つの突出部を有している。
固定部732Aと取付部734とは、図9で説明したように、第3の偏光制御部品310G,311,312を挟み込んだ状態で、互いに接合される。そして、本実施例では、保持部730Aが、クロスダイクロイックプリズム360の第2の直角プリズム360bに貼り付けられることによって、基枠600に固定されている。具体的には、固定部732Aの2つの突出部が、第2の直角プリズム360bに貼り付けられた偏光板302Goの側方に、貼り付けられる。
本実施例においても、液晶パネル310Gが貼り付けられた一対の透光性基板311,312は、第3の保持部730Aと接触した状態で保持されている。このため、液晶パネル310Gで発生した熱は、サファイアで形成された透光性基板311,312と金属製の保持部730Aとを介して、サファイアで形成された透光性部材360bに伝わる。そして、液晶パネル310Gで発生した熱は、サファイアで形成された透光性部材360a〜360dを介して、金属製の基枠600や筐体800に伝わる。このようにしても、液晶パネル310Gの発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。
以上説明したように、偏光制御部品を保持する保持部を、熱伝導率の比較的高い他の部材を介して基枠に固定するようにしても、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。保持部を用いる場合には、一般に、偏光制御素子が貼り付けられた透光性部材と基枠とが、少なくとも保持部を介して熱的に接続されていればよい。
このように、本発明における透光性部材と基枠とが「熱的に接続されている」状態は、例えば図14に示す液晶パネル310Gのように、透光性部材311,312と基枠600との双方に接触する熱伝導率の比較的高い1組の部材(すなわち、保持部730Aとサファイアで形成された透光性部材360a〜360dとで構成される部材)が介在する状態を含んでいる。
D.第4実施例:
図15は、第4実施例における筐体800Aを示す説明図である。この筐体800Aは、図6に示す筐体800とほぼ同じであるが、第1のレンズアレイ140の上方および下方に凸部819,829が設けられている。具体的には、上部筐体810Aには、筐体800Aの内側に向かう第1の凸部819が設けられており、下部筐体820Aには、筐体800Aの内側に向かう第2の凸部829が設けられている。また、第1の凸部819は、第1のレンズアレイ140を保持する保持部790の上端にほぼ達しており、第2の凸部829は、基枠600の底部の下面にほぼ達している。
なお、第1のレンズアレイを保持する保持部790は、略L字状の断面形状を有しており、光が通過する面に略矩形の開口部が設けられている。第1のレンズアレイ140は、保持部790に貼り付けられており、保持部790が基枠600に固定されている。
図示するように、2つの凸部819,829と第1のレンズアレイ140と保持部790とによって、筐体800内は、光源装置120が収納された第1の領域W1と、他の第2の領域W2とに区分される。このように、筐体800内を2つの領域に区分すれば、光源装置120によって加熱された空気が、第1の領域W1から第2の領域W2に流出するのを防止することができる。したがって、第2の領域W2内に収納された偏光制御素子166,320Gi,310G,320Goの温度上昇をさらに低減させることが可能となる。
E.第5実施例:
第1実施例では、図6に示すように、各光学部品は、個別に準備された保持部によって保持されているが、複数の光学部品が共通の保持部によって保持されていてもよい。
図16は、照明光学系100に含まれる複数の光学部品を保持する保持部701を示す説明図である。保持部701は、金属材料を用いて一体成形されている。図示するように、保持部701は、第1および第2のレンズアレイ140,150と偏光発生光学系160と重畳レンズ170とを保持している。図16(A)は、保持部701を第1のレンズアレイ140側から見たときの斜視図であり、図16(B)は、保持部701を重畳レンズ170側から見たときの斜視図である。
図16(A),(B)に示すように、保持部701は、略直方体形状の外形を有しており、光学部品を上方(z方向)から保持部701の内側に挿入するための開口面を有している。また、第1のレンズアレイ140が搭載される光入射面および重畳レンズ170が搭載される光射出面には、光を通過させるための開口部が設けられている。保持部701には、各光学部品140,150,160,170の位置を規定するための凸部および凹部が、保持部701の上面から底面まで、保持部701の内側に向けて形成されている。なお、これらの凸部や凹部は、保持部701の対向する側面に対で設けられている。
本実施例においても、λ/2位相差板166が貼り付けられた透光性部材164cを含む偏光発生光学系160は、保持部701と接触した状態で保持されている。このため、λ/2位相差板166で発生した熱は、サファイアで形成された透光性部材164cと金属製の保持部701とを介して、金属製の基枠600に伝わる。さらに、λ/2位相差板166で発生した熱は、金属製の基枠600から金属製の筐体800に伝わる。このように、複数の光学部品を保持する共通の保持部701を用いても、偏光制御素子166の発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。
本実施例では、照明光学系100に含まれる複数の光学部品が共通の保持部によって保持される場合について説明したが、他の複数の光学部品が共通の保持部によって保持されるようにしてもよい。
なお、本実施例では、λ/2位相差板166を含む偏光制御部品は、粘着シートや接着剤によって、共通の保持部701に固定されている。また、本実施例では、共通の保持部は、ネジ止めによって、基枠に固定されているが、これに代えて、あるいは、これと共に、粘着シートや接着剤、金属溶接によって、基枠に固定されていてもよい。
F.第6実施例:
図17は、第6実施例において、プロジェクタの各光学部品が搭載される基枠600Bの概略を示す斜視図である。基枠600Bは、第1実施例(図6)の基枠600と同様に、図1に示す一連の光学部品を囲むような形状を有している。ただし、第1実施例の基枠600と異なり、本実施例の基枠600Bは、その端部に、略直方体形状の外形を有する光源搭載部608Bを備えている。そして、光源搭載部608Bを含む基枠600Bは、熱伝導率の比較的高い金属材料(例えば、約156W/(m・K)の熱伝導率を有するMg合金や、約237W/(m・K)の熱伝導率を有するAl合金)を用いて一体成形されている。なお、光源搭載部608Bを除く基枠600Bは、その上面に開口面を有しているが、光源搭載部608Bは、その底面に開口面を有している。
基枠600Bの側部の内面には、光学部品を搭載するための凸部が形成されている。基枠600Bの底部600Bbの内面(上面)には、光学部品を搭載するための凹凸を有する柱状部が立設されている。なお、基枠600Bの底部600Bbの内面には、クロスダイクロイックプリズムを搭載するための凸部601Bが設けられている。凸部601Bの周辺には、比較的低い領域Wが形成されており、この領域Wには、3つの比較的大きな略矩形の孔620R,620G,620Bが形成されている。
図18は、プロジェクタの各光学部品が搭載された基枠600Bの概略を示す斜視図である。図示するように、基枠600Bには、照明光学系100’や、色光分離光学系200、リレー光学系220、液晶ライトバルブ300R,300G,300B、クロスダイクロイックプリズム360、投写光学系380などを構成する種々の光学部品が搭載されている。
なお、図2において説明したように、第1実施例の照明光学系100では、光源装置120は、ランプ122とリフレクタ124と平行化レンズ126とを備えているが、本実施例の照明光学系100’では、光源装置120’は、ランプ122およびリフレクタ124のみを備えている。
光源装置120’は、側部と底部とで構成された略凹状の断面を有する光源用ケース650Bに収納された後に、光源搭載部608B内に搭載される。なお、平行化レンズ126は、基枠600Bに直接搭載されており、光源装置120’と平行化レンズ126とを除く照明光学系100’は、図16に示すような保持部701Bに保持された状態で、基枠600Bに搭載されている。
光源用ケース650Bは、第1実施例と同様に、熱伝導率の比較的低い断熱材料(例えば、前述のUPやPPS)で形成されている。しかしながら、本実施例では、光源用ケース650Bの上面は、開口面となっている。このため、光源装置120’の熱は、基枠600Bの光源搭載部608Bに比較的伝わり易い。そこで、本実施例では、光源搭載部608Bの内壁には、図示しない断熱部材が設けられている。断熱部材としては、約0.1W/(m・K)以下の熱伝導率を有する部材を用いることが好ましく、例えば、セラミック系材料やシリコーン系発泡材料などで形成された断熱部材を用いることができる。セラミック系材料としては、セラミックやセラミック複合材料(例えば、セラミック繊維とロックウールとアルミナ繊維とカーボン繊維との複合材料)などを用いることができる。シリコーン系発泡材料としては、シリコーンゴムやシリコーンスポンジを用いることができる。また、光源搭載部608Bの内壁に、セラミック膜をコーティングするようにしてもよい。一般には、光源装置と基枠との間には、断熱部材が配置されていればよい。これにより、光源装置120’と基枠600Bとを、熱的に遮断することができるので、光源装置の発熱に起因する基枠の温度上昇を低減させることができ、この結果、偏光制御素子で発生する熱を、基枠に効率よく伝えることが可能となる。
図19は、第6実施例における液晶パネル310Gと一対の透光性基板311,312とで構成される第3の偏光制御部品を保持する第3の保持部730Bの概略を示す説明図である。保持部730Bは、金属製の固定部732Bと取付部734Bとを備えている。
固定部732Bは、枠部732B1と、枠部732B1の四隅付近に立設された柱状部732B2と、を備えている。各柱状部732B2は、比較的大きな直径を有する第1の円柱部B2aと、比較的小さな直径を有する第2の円柱部B2bと、を有している。そして、各柱状部732B2の先端、より具体的には、第2の円柱部B2bの先端には、雄ネジが形成されている。取付部734Bは、2つの部分取付部734B1,734B2を備えている。第1の部分取付部734B1は、図9の取付部734と同じである。第2の部分取付部734B2は、枠形状を有している。なお、2つの部分取付部734B1,734B2の四隅には、柱状部732B2の第1の円柱部B2aより小さく第2の円柱部B2bより大きな直径を有する孔が設けられている。
2つの部分取付部734B1,734B2は、第3の偏光制御部品310G,311,312を挟み込んだ状態で、接合される。そして、取付部734Bの四隅の孔に、固定部732Bの各柱状部732B2を貫通させる。この後、4つの取付ネジ736Bを、各柱状部732B2の先端の雄ネジにねじ込むことによって、固定部732Bと取付部734Bとが接合される。そして、第3の保持部730Bは、クロスダイクロイックプリズム360の第2の直角プリズム360bに貼り付けられることによって、基枠600に固定される。
本実施例においても、液晶パネル310Gが貼り付けられた一対の透光性基板311,312は、第3の保持部730Bと接触した状態で保持されている。このため、液晶パネル310Gで発生した熱は、サファイアで形成された透光性基板311,312と金属製の保持部730Bとを介して、サファイアで形成された透光性部材360bに伝わる。そして、液晶パネル310Gで発生した熱は、サファイアで形成された透光性部材360a〜360dを介して、金属製の基枠600Bに伝わる。このようにしても、図14と同様に、液晶パネル310Gの発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。
図20は、図18の基枠600Bに基枠蓋680Bを取り付けたときの様子を示す斜視図である。なお、基枠蓋680Bも、基枠600Bと同様に、金属材料を用いて一体成形されている。図示するように、この基枠蓋680Bは、照明光学系100’と色光分離光学系200とリレー光学系220とを覆うように成形されている。なお、基枠蓋680Bの上面には、3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bの最も近くに配置された3つのミラー204,208,228の角度を調整するための3つのミラー調整機構204AD,208AD,228ADが取り付けられている。なお、ミラー調整機構は、他のミラー、例えば、ダイクロイックミラー202と反射ミラー224の角度を調整するように設けられていてもよい。
プロジェクタの各光学部品は、図18,図20に示すように、基枠600B内に搭載された後に、筐体内に収納される。図21は、筐体800Bの外観を示す説明図である。筐体800Bは、上部筐体810Bと下部筐体820Bとで構成されており、上部筐体810および下部筐体820は、それぞれ金属材料を用いて一体成形されている。なお、上部筐体810Bには、2組のスリット群811B,812Bが設けられている。
図22は、図21に示す筐体800Bの内部の様子を示す説明図である。筐体800B内には、基枠600Bと2つの冷却ファン410B,420Bとが収納されている。なお、実際には、筐体800B内には、光源装置120’や液晶ライトバルブ300R,300G,300Bなどに電力を供給するための電力供給部や、これらを制御するための制御部なども収納されている。
本実施例においても、金属製の基枠600Bは、第1実施例(図6)と同様に、下部筐体820Bに設けられた図示しない凸部(接続部)を介して、金属製の基枠800と接触しており、基枠600Bと筐体800Bとは、熱的に接続されている。このため、各偏光制御素子で発生した熱は、基枠600Bから筐体800Bに伝わり、この結果、各偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇をさらに低減させることが可能となる。
第1の冷却ファン(軸流ファン)410Bは、クロスダイクロイックプリズム360(図20)の上方に設けられている。第1の冷却ファン410Bは、上部筐体810Bの第1のスリット群811Bを介して、筐体800Bの外部から内部に向かう風を発生させる。第2の冷却ファン(シロッコファン)420Bは、光源装置120’が搭載された光源搭載部608Bと隣接するように設けられている。第2の冷却ファン420Bは、上部筐体810Bの第2のスリット群812Bを介して、筐体800Bの内部から外部に向かう風を発生させる。すなわち、図21に示すように、第1の冷却ファン410Bによって外部から導入された風は、第2の冷却ファン420Bによって、外部に排出される。
図23は、図22に示す第1の冷却ファン410B付近の様子を示す説明図である。なお、図23は、図21に示す第1のスリット群811B付近を、xz平面と平行な面で切断したときの概略断面図を示している。クロスダイクロイックプリズム360は、基枠600Bの底部600Bbの内面に設けられた凸部601B(図17)に搭載されている。クロスダイクロイックプリズム360の側面には、所定の空隙が設けられた状態で、3つの液晶パネル310R,310G,310Bを保持する保持部730B(図19)が貼り付けられている。
図23に示すように、本実施例では、基枠600Bと下部筐体820Bとの間には、基枠600Bと下部筐体820Bとの双方に接触するように、熱伝導性ゴム830Bが配置されている。熱伝導性ゴム830Bは、クロスダイクロイックプリズム360が搭載された凸部601Bの下方に配置されており、クロスダイクロイックプリズム360から基枠600Bに伝えられた熱は、熱伝導性ゴム830Bを介して、筐体800Bに伝えられる。このように熱伝導性ゴムを用いても、金属製の基枠600Bと金属製の筐体800Bとを、熱的に接続することができる。なお、熱伝導性ゴム830Bとしては、シリコンゴムに熱伝導率の比較的高い金属粉(例えば、酸化アルミニウムや窒化ホウ素など)を添加したものを利用することができる。
第1の冷却ファン410Bは、図示しない保持部によって、クロスダイクロイックプリズム360の上方に配置されている。第1の冷却ファン410Bによって導入された風は、クロスダイクロイックプリズム360の周辺を通って、基枠600Bの底部に設けられた孔620R,620G,620B(図17)に引き込まれる。なお、このとき、液晶パネル310R,310G,310Bを含む偏光制御部品や、液晶パネル310R,310G,310Bを保持する保持部730Bは、空冷されるので、液晶パネルの発熱に伴う温度上昇をさらに低減させることが可能となる。そして、孔620R,620G,620Bに引き込まれた風は、基枠600Bの下部に設けられた通風路AGに導かれる。
図24は、基枠600Bの底部の外面を示す説明図である。図示するように、基枠600Bの底部600Bbの外面には、複数の冷却フィン631〜633が設けられている。第1の冷却フィン631は、図18に示すクロスダイクロイックプリズム360と液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと色光分離光学系200とが搭載された領域を囲むように設けられている。複数の第2の冷却フィン632は、図18に示すクロスダイクロイックプリズム360から照明光学系100’に向かう方向に沿って設けられている。第3の冷却フィン633は、図18に示す照明光学系100’の平行化レンズ126が搭載された位置付近においてy方向に沿うように配置されている。そして、各冷却フィン631〜633の先端は、基枠600Bを下部筐体820B(図22)内に収納した際に、下部筐体820Bの底部に接するような幅を有している。なお、第1および第3の冷却フィン631,633によって、基枠600Bと下部筐体820Bとの間に、図23に示す通風路AGが構成される。
孔620R,620G,620Bを介して基枠600Bの底部600Bbの外面に導かれた風は、第1および第3の冷却フィン631,633に囲まれた領域(すなわち、通風路AG)を、第2の冷却フィン632に沿って進む。そして、第3の冷却フィン633付近に達した風は、第2の冷却ファン420B(図22)によって、+y方向に導かれる。その後、通風路AG内の風は、第2の冷却ファン420Bによって、筐体800Bの外部に排出される。
このように、冷却フィン631〜633を設けることにより、第1実施例(図6)と同様に、基枠600Bを効率よく冷却することができる。また、本実施例では、複数の第2の冷却フィン632によって、複数の流路が形成されている。このため、通風路AGを通る風は乱流になり難く、この結果、基枠600Bをさらに効率よく冷却することが可能となっている。
ところで、本実施例では、金属製(例えば、Mg合金やAl合金)の基枠600Bの外面には、酸化被膜が形成されている。なお、酸化被膜は、例えば、陽極酸化処理によって形成可能である。酸化被膜を形成することにより、基枠600Bの熱を、筐体800Bに効率よく伝えることができる。すなわち、外面に酸化被膜が形成された基枠600Bを用いる場合には、金属製の基枠をそのまま用いる場合と比べて、放射率が高くなる。ここで、放射率とは、理想的な黒体の全放射エネルギをWとし、対象物の全放射エネルギをW’としたときの比率ε(W’/W)を意味し、比率εは、0〜1の値を取り得る。そして、基枠600Bの放射率が高まることにより、基枠600Bの温度を比較的小さくすることができるので、各偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇をより低減させることができる。
また、本実施例では、筐体800B(図22)の外面にも、酸化被膜が形成されている。このため、筐体800Bの熱を効率よく外部に放出することができ、この結果、各偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇をより低減させることが可能となる。
なお、本実施例では、基枠600Bおよび筐体800Bの外面には、酸化被膜が形成されているが、これに代えて、他の膜を形成するようにしてもよい。例えば、基枠600Bや筐体800Bを構成する金属よりも高い放射率を有する金属を、基枠600Bや筐体800Bの外面にメッキするようにしてもよい。
一般には、基枠600Bや筐体800Bの外面には、放射率が高くなるような膜が形成されていればよい。
なお、本実施例では、筐体800Bの外面には、酸化被膜が形成されているが、これに代えて、樹脂材料を含む膜を形成するようにしてもよい。なお、このような膜としては、例えば、ポリエステル層とエポキシ樹脂層とアクリル樹脂層とがこの順に筐体800B上に積層された膜を用いることができる。こうすれば、人が筐体800Bの外面を触れたときの感覚温度を比較的小さくすることができる。なお、上記の例において、最上層のアクリル樹脂層に適当な着色材料(例えば、染料)を添加した膜を用いれば、筐体800Bの放射率を高めることも可能である。
G,第7実施例:
図25は、第7実施例における筐体800Bの内部の様子を示す説明図である。本実施例のプロジェクタは、第6実施例(図22)とほぼ同じであるが、金属製の光源搭載部608B上には、ヒートパイプ440が設けられている。なお、ヒートパイプ440は、金属製の固定部450によって、光源搭載部608B上に固定されている。
図26は、図25に示すヒートパイプ440付近をxz平面と平行な面で切断したときの概略断面図である。ヒートパイプ440は、パイプ442と、パイプ442の内壁に設けられたウィック444と、パイプ442内に封入された作動流体と、を備えている。パイプ442は、アルミニウムや銅などの熱伝導率の比較的高い金属材料で形成される。ウィックとしては、例えば、多孔質部材や網状部材などが用いられる。なお、パイプの内壁に溝(グルーヴ)を形成し、これをウィックとして用いることも可能である。また、作動流体としては、例えば、水やメタノールなどが用いられる。
ヒートパイプ440は、その第1の端部440aが光源搭載部608Bの上部に接し、第2の端部440bが上部筐体810Bに接するように、成形されている。第1の端部440aは、蒸発部として機能し、第2の端部440bは、凝縮部として機能する。すなわち、作動流体は、第1の端部440aにおいて、光源搭載部608Bから熱を吸収して蒸発する。蒸気は、第2の端部440bにおいて、上部筐体810Bに熱を放出して凝縮される。なお、第2の端部440bで凝縮した作動流体は、毛細管力によって、ウィック444を移動し、第1の端部440aに戻る。
上記のように、ヒートパイプ440は、作動流体の蒸発時および凝縮時の潜熱とを利用した電熱素子である。ヒートパイプの熱伝導率は、パイプを形成する材料や作動流体などに応じて異なるが、例えば、銅ロッドの約80倍の熱伝導率を有している。したがって、光源搭載部608B上にヒートパイプ440を設けることにより、光源搭載部608Bの熱を、上部筐体810Bに効率よく伝えることができ、この結果、光源搭載部608Bの熱を効率よく外部に放出することが可能となる。
なお、本実施例のヒートパイプ440は、基枠600Bと筐体800Bとを熱的に接続するように配置されているが、ヒートパイプ440の第2の端部440bは、上部筐体810Bに接触していないようにしてもよい。例えば、第2の端部440bを、第2の冷却ファン420Bの吸気口または排出口付近に配置するようにしてもよい。また、本実施例では、ヒートパイプ440は、光源搭載部608B上に配置されているが、これに代えて、あるいは、これと共に、各偏光制御素子の付近に配置するようにしてもよい。こうすれば、各偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇をさらに低減させることができる。一般には、プロジェクタは、ヒートパイプを備えていればよい。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)第1ないし第5実施例(図6,図15)では、基枠600の底部の下面に冷却フィン610が設けられており、冷却ファン420からの風が冷却フィン610に当たることにより、基枠600が効率よく冷却されている。また、第6および第7実施例(図24)では、基枠600Bの底部の下面に冷却フィン631〜633が設けられており、冷却ファン410Bからの風が冷却フィン631〜633に当たることにより、基枠600Bが効率よく冷却されている。しかしながら、冷却ファン420,410Bは、その設置が困難な場合には省略してもよい。この場合にも、冷却フィンにより、基枠を冷却することができるので、偏光制御素子で発生する熱を、基枠に効率よく伝え、偏光制御素子の温度上昇を低減させることができる。また、上記実施例では、冷却フィンは基枠の底部の下面(外面)に設けられているが、側部の外面に設けるようにしてもよい。
一般に、複数の光学部品が搭載される基枠の外面には、冷却フィンが設けられていることが好ましい。
(2)上記実施例では、偏光制御部品を構成する透光性部材は、サファイアで形成されているが、これに代えて、二酸化珪素を主成分とするガラスで形成されていてもよい。この場合にも、偏光制御素子で発生する熱を、透光性部材と基枠とに伝えることができ、この結果、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇を低減させることができる。一般に、透光性部材は、約0.8W/(m・K)以上の熱伝導率を有していればよい。
(3)第1ないし第4実施例では、各光学部品は、個別に準備された保持部710,720,730,750,790によって保持されており、第5ないし第7実施例では、複数の光学部品が、共通の保持部701,701Bによって保持されている。このように、上記実施例では、各光学部品は保持部によって保持されているが、保持部は省略してもよい。すなわち、基枠の内側に、図16の共通の保持部701の内側に形成されたような凸部や凹部を設けて、これを利用して各光学部品を基枠内に搭載するようにしてもよい。
(4)上記実施例では、基枠600,600Bは、Mg合金やAl合金などの金属材料で形成されているが、熱伝導率の比較的高い金属材料(金属粉)が添加された樹脂材料で形成されていてもよい。この場合にも、約10W/(m・K)以上の比較的高い熱伝導率を得ることができ、例えば、酸化アルミニウム(Al2O3)が添加されたBMC(bulk molding compound)を用いることができる。なお、BMCは、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂をガラス短繊維で強化した複合材料である。こうすれば、金属材料のみで基枠を形成する場合と比べ、プロジェクタを軽量化することができるという利点がある。ただし、上記実施例のように、金属材料のみで形成された基枠(すなわち、金属製の基枠)を用いる場合には、基枠の熱伝導率を比較的高くすることができるので、偏光制御素子の発熱に伴う温度上昇をより低減させることができるという利点がある。
一般には、照明光学系から投写光学系までの光路に配置される複数の光学部品を搭載するための基枠は、金属材料を含む材料を用いて形成されていればよい。
(5)上記実施例では、偏光制御素子が貼り付けられた透光性部材と基枠とが互いに接触することによって、あるいは、透光性部材と基枠との双方に接触する熱伝導率の比較的高い部材を介在させることによって、透光性部材と基枠とが熱的に接続されている。後者の場合には、保持部に代えて、あるいは、保持部とともに、熱伝導率の比較的高いシート(熱伝導シート)を用いるようにしてもよい。具体的には、透光性部材と基枠との双方に熱伝導シートを接触させることによって、透光性部材と基枠とを熱的に接続するようにすればよい。なお、この場合には、熱伝導シートによって透光性部材と基枠とが熱的に接続されるので、保持部を金属材料よりも熱伝導率の低い材料(例えば、上記の金属材料が添加された樹脂材料)で形成するようにしてもよい。また、熱伝導シートとしては、グラファイト製のシートや、金属製のシートなどを用いることができる。グラファイト製のシートとしては、例えば、松下電子部品株式会社製のPGSグラファイトシート(商標)を用いることができる。
このように、一般には、偏光制御素子が貼り付けられた透光性部材と基枠とが、熱的に接続されていればよい。
(6)第1ないし第5実施例(図6,図15)では、基枠と筐体との間は、基枠を筐体に取り付けるための凸部(接続部)826,827,829を介して、接続されている。第6および第7実施例では、さらに、基枠と筐体との間には、熱伝導性ゴム830Bが配置されている。なお、熱伝導性ゴムに代えて、上記の熱伝導シートを配置するようにしてもよい。そして、第7実施例では、さらに、基枠と筐体との間には、ヒートパイプ440が配置されている。このようにすれば、基枠600Bの熱を効率よく筐体800Bに伝えることができる。このように、一般には、基枠と筐体とが、熱的に接続されていればよい。
(7)上記実施例では、透過型のプロジェクタに本発明を適用した場合を例に説明しているが、本発明は反射型のプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型液晶パネルのように光変調手段としての電気光学装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型液晶パネルのように光変調手段としての電気光学装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクタにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクタとほぼ同様の効果を得ることができる。
(8)上記実施例では、プロジェクタ1000は、電気光学装置として液晶パネルを備えているが、これに代えて、マイクロミラー型光変調装置を備えるようにしてもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。電気光学装置としては、一般に、入射光を画像情報に応じて変調するものであればよい。
(9)上記実施例においては、カラー画像を表示するプロジェクタ1000を例に説明しているが、モノクロ画像を表示するプロジェクタにおいても同様である。
産業上の利用可能性
この発明は、画像を投写表示するプロジェクタに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、プロジェクタの一例を示す概略構成図である。
図2は、図1の照明光学系100を拡大して示す説明図である。
図3は、図2の第1の偏光発生素子アレイ160Aを拡大して示す説明図である。
図4は、図1の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bとクロスダイクロイックプリズム360とを拡大して示す説明図である。
図5は、液晶パネル310Gの概略断面図である。
図6は、プロジェクタ1000の基枠600および筐体800を模式的に示す概略断面図である。
図7は、偏光発生光学系160のみで構成される第1の偏光制御部品を保持する第1の保持部710を示す説明図である。
図8は、第1の偏光板320Giと透光性基板321とで構成される第2の偏光制御部品を保持する第2の保持部720を示す説明図である。
図9は、液晶パネル310Gと一対の透光性基板311,312とで構成される第3の偏光制御部品を保持する第3の保持部730を示す説明図である。
図10は、第1の偏光板320Giが貼り付けられたフィールドレンズ234’を示す説明図である。
図11は、図10に示す第1の偏光板320Giとフィールドレンズ234’とで構成される偏光制御部品を保持する保持部750を示す説明図である。
図12は、第1の偏光板320Giが貼り付けられたフィールドレンズの第1の変形例を示す説明図である。
図13は、第1の偏光板320Giが貼り付けられたフィールドレンズの第2の変形例を示す説明図である。
図14は、第3実施例における液晶パネル310Gと一対の透光性基板311,312とで構成される第3の偏光制御部品を保持する保持部730Aを示す説明図である。
図15は、第4実施例における筐体800Aを示す説明図である。
図16は、照明光学系100に含まれる複数の光学部品を保持する保持部701を示す説明図である。
図17は、第6実施例において、プロジェクタの各光学部品が搭載される基枠600Bの概略を示す斜視図である。
図18は、プロジェクタの各光学部品が搭載された基枠600Bの概略を示す斜視図である。
図19は、第6実施例における液晶パネル310Gと一対の透光性基板311,312とで構成される第3の偏光制御部品を保持する第3の保持部730Bの概略を示す説明図である。
図20は、図18の基枠600Bに基枠蓋680Bを取り付けたときの様子を示す斜視図である。
図21は、筐体800Bの外観を示す説明図である。
図22は、図21に示す筐体800Bの内部の様子を示す説明図である。
図23は、図22に示す第1の冷却ファン410B付近の様子を示す説明図である。
図24は、基枠600Bの底部の外面を示す説明図である。
図25は、第7実施例における筐体800Bの内部の様子を示す説明図である。
図26は、図25に示すヒートパイプ440付近をxz平面と平行な面で切断したときの概略断面図である。
Claims (28)
- プロジェクタであって、
照明光学系と、
前記照明光学系からの光を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
前記電気光学装置で得られる変調光を投写する投写光学系と、
金属材料を含む材料を用いて形成され、前記照明光学系から前記投写光学系までの光路に配置される複数の光学部品を搭載するための基枠と、
を備え、
前記複数の光学部品のうちの少なくとも1つは、
射出させる光の偏光状態を制御するための有機材料を含む偏光制御素子と、
約0.8W/(m・K)以上の熱伝導率を有し、前記偏光制御素子が貼り付けられた透光性部材と、
を備える偏光制御部品であり、
前記透光性部材と前記基枠とは、熱的に接続されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1記載のプロジェクタであって、
前記透光性部材は、約5.0W/(m・K)以上の熱伝導率を有する、プロジェクタ。 - 請求項2記載のプロジェクタであって、
前記基枠は、金属製である、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記偏光制御部品は、前記透光性部材と接触する金属製の保持部によって保持されており、
前記透光性部材と前記基枠とは、少なくとも前記保持部を介して、熱的に接続されている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記保持部は、粘着シートを介して前記基枠に固定されている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記保持部は、接着剤を介して前記基枠に固定されている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記保持部は、金属溶接によって前記基枠に固定されている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記透光性部材は、粘着シートを介して前記保持部に貼り付けられている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記透光性部材は、接着剤を介して前記保持部に貼り付けられている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記保持部は、
前記基枠に固定される固定部と、
前記透光性部材を前記固定部に取り付けるための取付部と、
を備え、
前記固定部は、粘着シートを介して前記基枠に固定されている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記保持部は、
前記基枠に固定される固定部と、
前記透光性部材を前記固定部に取り付けるための取付部と、
を備え、
前記固定部は、接着剤を介して前記基枠に固定されている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記保持部は、
前記基枠に固定される固定部と、
前記透光性部材を前記固定部に取り付けるための取付部と、
を備え、
前記固定部は、金属溶接によって前記基枠に固定されている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記保持部は、
前記基枠に固定される固定部と、
前記透光性部材を前記固定部に取り付けるための取付部と、
を備え、
前記透光性部材は、粘着シートを介して前記固定部および/または前記取付部に貼り付けられている、プロジェクタ。 - 請求項4記載のプロジェクタであって、
前記保持部は、
前記基枠に固定される固定部と、
前記透光性部材を前記固定部に取り付けるための取付部と、
を備え、
前記透光性部材は、接着剤を介して前記固定部および/または前記取付部に貼り付けられている、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、さらに、
前記照明光学系から前記投写光学系までの光路に配置されるすべての光学部品を収納する金属製の筐体を備え、
前記基枠と前記筐体とは、熱的に接続されている、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記照明光学系は、光源装置を備えており、
前記光源装置と前記基枠とは、熱的に遮断されている、プロジェクタ。 - 請求項16記載のプロジェクタであって、
前記光源装置と前記基枠との間には、断熱部材が配置されている、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、さらに、
前記基枠の外面には、冷却フィンが設けられている、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記基枠の外面には、放射率を高める膜が形成されている、プロジェクタ。 - 請求項15記載のプロジェクタであって、
前記筐体の外面には、放射率を高める膜が形成されている、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記偏光制御素子は、前記電気光学装置としての液晶パネルである、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記偏光制御素子は、偏光板である、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記偏光制御素子は、位相差板である、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記透光性部材は、レンズである、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記偏光制御部品は、さらに、レンズを備え、
前記レンズは、板状の前記透光性部材上に設けられている、プロジェクタ。 - 請求項25記載のプロジェクタであって、
前記レンズは、プラスチックで形成されている、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記透光性部材は、サファイア部材である、プロジェクタ。 - 請求項3記載のプロジェクタであって、
前記透光性部材は、水晶部材である、プロジェクタ。
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