JPH11174404A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JPH11174404A
JPH11174404A JP9345345A JP34534597A JPH11174404A JP H11174404 A JPH11174404 A JP H11174404A JP 9345345 A JP9345345 A JP 9345345A JP 34534597 A JP34534597 A JP 34534597A JP H11174404 A JPH11174404 A JP H11174404A
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JP
Japan
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light
display device
polarizing plate
light source
projection
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Withdrawn
Application number
JP9345345A
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English (en)
Inventor
Mari Sugawara
真理 菅原
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Toshihiro Suzuki
敏弘 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は複数の偏光板を内設した投写型表示装
置に関し、光源の光利用効率を向上することを課題とす
る。 【解決手段】少なくとも光源21と、光源21から出射した
光を集光する集光レンズ23と、複数の偏光板24A,25,27
と、出射光を変調する液晶パネル26と、投写レンズ22を
有する投写型表示装置において、第1入射偏光板24A に
設けられる反射型偏光板33A の形状を第2入射偏光板25
の大きさと異なる大きさとし、出射光の光路位置により
出射光が通過する偏光板24A,25の枚数が異なるよう構成
する。即ち、出射光が中央部分を光路とする時には、2
枚の偏光板24A,25の双方を通過し、出射光が外周部を光
路とする時には、第2入射偏光板25のみを通過する構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投写型表示装置に係
り、特に複数の偏光板を内設した投写型表示装置に関す
る。一般に、ディスプレイ装置の一種として液晶表示装
置が知られている。また液晶表示装置にも種々の構成の
ものが提供されており、その一種として、大型表示を可
能とした投写型表示装置(プロジェクター)がある。
【0002】この投写型表示装置は、以前は据え置きタ
イプのものが多かったが、近年では持ち運びを可能とし
たポータブルタイプも製品化されている。このようにポ
ータブル化を図った投写型表示装置では、小型化を図る
必要がある。このため、必然的に光源も小型化する必要
があり、よって高出力の光源を用いることが困難とな
る。そこで、光源の光利用効率を上げ、周辺光度を上げ
ることが必要となる。
【0003】
【従来の技術】図13は、従来の2枚組偏光板を用いた
パネルユニット10を具備した投写型表示装置を示して
いる。この投写型表示装置は、大略すると光源1,投写
レンズ2,及びパネルユニット10等により構成されて
いる。光源1は、メタルハライドランプ1a,リフレク
ター1b,拡散板8(ピンホール8aを有する),コリ
メートレンズ9等により構成とされており、光源1から
出射された光を光軸に対し略平行にパネルユニット10
に向け照射する機能を奏する。
【0004】また、パネルユニット10は、集光レンズ
3,第1入射偏光板4,第2入射偏光板5,液晶パネル
6,及び出射側偏光板7等により構成されている。光源
1から略光軸に平行に出射された出射光は、先ず集光レ
ンズ3に入射し集光される。集光レンズ3で集光された
出射光は、反射型の第1入射側偏光板4で必要な偏光の
みが取り出され、第2入射偏光板5に入射する。
【0005】第2入射偏光板5は、第1入射偏光板4よ
りも偏光特性が良く、透過軸方向は同一方向とされてい
る。この第2入射偏光板5を通った偏光は、液晶パネル
6に入射し変調され、続いて出射偏光板7を通過するこ
とにより画像信号に忠実な映像光信号(以下、映像光と
いう)となる。この出射偏光板7を通過した映像光は、
フィールドレンズ31,投写レンズ22を介して図示し
ないスクリーンに投写され投写画像を生成する。
【0006】ここで、入射側偏光板が2枚使われている
のは、反射型で多量の光を浴びても光吸収が少なく劣化
しない第1入射偏光板4のみを配設した構成では、偏光
度が悪いために光を有効利用できず、また偏光度の良い
第2入射偏光板5のみを配設した構成では、光量が多い
ために偏光板の寿命が短くなるためである。そこで、第
1入射偏光板4と第2入射偏光板5を組み合わせて配置
すことにより、第2入射偏光板5の劣化を防止しつつ、
かつ偏光度の良い光を液晶パネル6に入射するよう構成
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成と
された投写型表示装置では、2枚の入射側偏光板4,5
を用いるため、偏光度は良くなるが、偏光板2枚分の透
過率が投写像の明るさに影響を与える。従って、特に周
辺部ではもともと光量が少なく、第2入射偏光板5のみ
でも偏光板の寿命は十分であるのに、光量は偏光板2枚
分の透過率によって決まり、周辺部光量の利用効率が低
くなってしまうという問題点があった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなさたれもので
あり、光源の光利用効率を向上することができる投写型
表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴と
するものである。請求項1記載の発明では、少なくとも
光源と、前記光源から出射した光を集光する集光レンズ
と、複数の偏光板と、前記出射光を変調する光変調素子
と、投写レンズを有する投写型表示装置において、前記
出射光が、入射位置によって偏光度または透過率の異な
る一枚または複数枚の透過軸を揃えた偏光板を通り、前
記光変調素子に入射する構成としたことを特徴とするも
のである。
【0010】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の投写型表示装置において、前記光変調素子へ
の入射前に複数の偏光板を配設すると共に、該各偏光板
の形状を異ならせ、前記出射光の光路により、前記出射
光が通過する前記偏光板の枚数が異なるよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項1記載の投写型表示装置において、前記偏光板の内、
前記光源に最も近い位置に配設された偏光板の偏光度
が、その面内において異なるよう構成したことを特徴と
するものである。また、請求項4記載の発明では、前記
請求項1記載の投写型表示装置において、前記偏光板の
内、前記光源に最も近い位置に配設された第1の偏光板
のサイズが、隣接配置された第2の偏光板に含まれる大
きさとし、前記複数の偏光板全体としての偏光度が、前
記出射光の光路により異なるよう構成したことを特徴と
するものである。
【0012】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項2記載の投写型表示装置において、前記光源に最も近
い前記偏光板の位置で、最も光束密度の大きい点を含む
部分を通る前記出射光が、前記光変調素子に入射するま
でに最も多数枚の偏光板を透過するよう構成したことを
特徴とするものである。
【0013】また、請求項6記載の発明では、前記請求
項3記載の投写型表示装置において、前記光源に最も近
い前記偏光板の位置で、最も光束密度の大きい点を含む
部分を通る前記出射光が、前記光変調素子に入射するま
でに前記偏光板の偏光度が最も高い位置を通過するよう
構成したことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項7記載の発明では、前記請求
項1記載の投写型表示装置において、前記光源に最も近
い前記偏光板を、前記集光レンズに貼着したことを特徴
とするものである。また、請求項8記載の発明では、前
記請求項2記載の投写型表示装置において、前記集光レ
ンズの最も光束密度の大きい点を含んだ凸面に部分的に
平面化した平面部を形成すると共に、前記光源に最も近
い位置に配置される前記偏光板を前記平面部に貼着した
ことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項9記載の発明では、前記請求
項2記載の投写型表示装置において、前記集光レンズの
最も光束密度の大きい点を含んだ中央部分に前記光源の
光軸方向に貫通する貫通孔を形成すると共に、前記光源
に最も近い位置に配置される前記偏光板を、前記貫通孔
の開口部に直接配設したことを特徴とするものである。
【0016】また、請求項10記載の発明では、前記請
求項2記載の投写型表示装置において、前記集光レンズ
の最も光束密度の大きい点を含んだ中央部分に前記光源
の光軸方向に貫通する貫通孔を形成すると共に、前記光
源に最も近い位置に配置される前記偏光板を、前記貫通
孔の開口部に近接した位置に配設したことを特徴とする
ものである。
【0017】また、請求項11記載の発明では、前記請
求項2記載の投写型表示装置において、前記光源に最も
近い前記偏光板エッジの形状が、凹凸形状を有するよう
構成したことを特徴とするものである。また、請求項1
2記載の発明では、前記請求項1記載の投写型表示装置
において、前記光源に最も近い位置に配置される前記偏
光板を前記光変調素子及び他の偏光板とは独立に保持す
る構成とすると共に、該独立に保持された偏光板を偏光
軸に対し垂直な一方向あるいは多方向に振動させる駆動
手段を設けたことを特徴とするものである。
【0018】更に、請求項13記載の発明では、前記請
求項1乃至6のいずれかに記載の投写型表示装置におい
て、前記光源に最も近い位置に配置される前記偏光板と
して、反射型の性質を有しているものを用いたことを特
徴とするものである。上記の各手段は、次のように作用
する。
【0019】請求項1乃至請求項13記載の発明によれ
ば、出射光の入射位置によって偏光度または透過率が異
なるよう構成したことにより、もともと偏光板の寿命が
十分に確保される光量である周辺位置における偏光度ま
たは透過率を低くすることが可能となる。これにより、
周辺位置における光量を温存することが可能となり、周
辺位置の光量利用率が増大して周辺照度比を上げること
ができる。
【0020】また、請求項7乃至9記載の発明によれ
ば、偏光板と集光レンズを一体化することができ、よっ
て部品点数の削減を図ることができる。また、光路に対
して反射面(例えば、ガラス等)を少なくすることがで
きるため、光量利用率を更に増大させることができる。
また、請求項7乃至10記載の発明によれば、集光レン
ズを偏光板の冷却手段として用いることができるため、
出射光が入射することにより昇温する偏光板の冷却効率
を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】続いて、本発明の実施の形態につ
いて図面と共に説明する。図1は、本発明の第1実施例
である投写型表示装置20の要部構成図である。この投
写型表示装置20は、大略すると光源21,投写レンズ
22,及びパネルユニット30A等により構成されてい
る。
【0022】光源21は、メタルハライドランプ21
a,リフレクター21b,拡散板28(ピンホール28
aを有する),コリメートレンズ29等により構成とさ
れている。メタルハライドランプ21aは白色光の出射
光を生成し、この出射光は回転楕円面を持つリフレクタ
21bによりピンホール28aに集光される。ピンホー
ル28aを通過した出射光は、拡散板28により拡散さ
れた後、入射側コリメートレンズ29に入射して平行光
化される。ここで、ピンホール28aを通過した光線を
拡散板28で拡散させるのは、メタルハライドランプ2
1aの影等の影響をキャンセルするためである。
【0023】コリメートレンズ29を出射した光軸に略
平行な出射光は、パネルユニット30Aを構成する集光
レンズ23Aに入射する。このパネルユニット30A
は、集光レンズ23A,第1入射偏光板24A,第2入
射偏光板25,液晶パネル26,及び出射側偏光板27
等により構成されている。光源21から略光軸に平行に
出射された出射光は、先ず片凸型形状とされた集光レン
ズ23Aに入射し集光される。集光レンズ23Aで集光
された出射光は、集光レンズ23Aに対し2mm離れた第
1入射偏光板24Aに入射する。従って、第1入射偏光
板24Aは、光源1に最も近い偏光板となる。
【0024】第1入射偏光板24Aは反射型偏光板を用
いており、ガラス板32に反射型偏光板33Aが配設さ
れた構成とされている。この反射型偏光板33Aは、図
2に拡大して示すように、平均直径Rが約40mmφで、
その外周に形成された先鋭凸部34の高さは約8mmとさ
れている。また、反射型偏光板33Aが配設されている
ガラス板32は、その厚さは0.7mmで、両面にARコー
ト(反射防止膜)が施されており、その透過率はガラス
面で98%,偏光板面で43%である。
【0025】この反射型偏光板33Aは、隣接配置され
た第2の入射偏光板25に含まれる大きさ(即ち、異な
る大きさ)とされている。また、本実施例における反射
型偏光板33Aの形状は、先鋭凸部34を反射型偏光板
33Aの外周部に同一周期で8個形成した形状とされて
いる。尚、先鋭凸部34の形成個数はこれに限定される
ものでなく、任意に設定しうるものである。
【0026】上記のように、反射型偏光板33Aの外周
縁形状を複数の先鋭凸部34を形成し凹凸を有する形状
としたのは、反射型偏光板33Aの外周縁が単純な線で
あると投写像にその外周縁での光量差の影響が出て、照
度ムラとなって見えてしまうからである。一方、第2入
射偏光板25は、上記構成とされた第1入射偏光板24
Aに対し約10mm離間して配設されている。この第2入
射偏光板25の透過率は、無偏光に対しては40%,偏
光に対しては80%である。
【0027】よって、中央部を光路とする出射光は、反
射型偏光板33Aと第2入射偏光板25の双方を通過す
るため、その光量は約34%となる。これに対し、周辺
部を光路とする出射光は、反射型偏光板33Aが存在せ
ずガラス板32のみを通過することとなるため、その光
量は約39%となる。この第2入射偏光板25を通った
偏光は、液晶パネル26に入射し変調され、続いて出射
偏光板27を通過することにより画像信号に忠実な映像
光信号(以下、映像光という)となる。そして、出射偏
光板27を通過した映像光は、フィールドレンズ31,
投写レンズ22を介して図示しないスクリーンに投写さ
れ投写画像を生成する。
【0028】上記の構成とされた投写型表示装置20で
は、上記の周辺部において約5%の光量増大を図ること
ができ、またこれに伴い投写像の周辺光量比を57%か
ら65%に向上することができた。このように、投写像
の周辺光量比が向上することにより、画像周辺照度比が
上がり、より照度ムラの内明るく見やすい画像を得るこ
とが可能となる。
【0029】また、上記した実施例では、反射型偏光板
として図2に示される構成の反射型偏光板33Aを適用
した例を示したが、反射型偏光板の構成は反射型偏光板
33Aの構成に限定されるものではない。例えば、図3
に示されるように、先端部が尖った形状の先鋭凸部34
に代えて、先端部が曲面形成とされた湾曲凸部35が形
成された反射型偏光板33Bを用いることも可能であ
る。
【0030】このように、外周部分に先鋭形状(エッ
ジ)をなました形状とされた湾曲凸部35を有した反射
型偏光板33B用いることにより、照度ムラを更に有効
に避けることができる。また、対角方向に明るいムラが
もともとある場合は、図4のような形状の反射型偏光板
33Cにしても同様の効果を奏することができる。更
に、反射型偏光板の種類として第2入射偏光板25より
偏光度を落とし、偏光板が劣化しないレベルのもの(例
えば偏光度85%)を用いる構成としてもよい。
【0031】図5は、投写型表示装置20において、第
1入射偏光板24Aの配設位置での光量分布を表してい
る。同図では、液晶パネル26のサイズが3.2 インチで
あり、第1入射偏光板24Aの配設位置での有効エリア
36Aが80×60mmの例を示している。本実施例の構
成では、中央部37A(10mmφ内)に最多光量位置が
有り(この円内では最多光量の85%まで)、そして第
1入射偏光板24Aによりカバーしたカバー部38A
(10mmφ以上、40mmφ内の領域)においては、約6
0%光量比を実現することができた。
【0032】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。図6は、本発明の第2実施例である投写型表示装
置に設けられるパネルユニット30Bを示している。
尚、図6において、図1に示した構成と同一構成につい
ては同一符号を付してその説明を省略するものとする。
また、以下説明する各実施例においても同様とする。
【0033】本実施例では、第1入射偏光板24Bの偏
光度が中央が周辺よりも高くなるよう構成されているこ
とを特徴とするものである。この第1入射偏光板24B
は、第1実施例と同様に、集光レンズ23Aの次に配置
され。また、その大きさは第2入射偏光板25と同じ大
きさとされている。しかるに、上記のように第1入射偏
光板24Bの偏光度は、周辺よりも中央の方が高くなる
よう構成されている。このように、第1入射偏光板24
Bの位置により(即ち、出射光の入射位置により)偏光
度に傾斜を持たせる具体的方法としては、第1入射偏光
板24Bを構成する反射型偏光板33Dの膜厚を変化さ
せることが考えられる。
【0034】図7は、第1入射偏光板24Bの一例を示
している。同図に示す第1入射偏光板24Bは、光量の
多い中心部48A(10mmφ内)は偏光度99%以上、
中央部48B(10mmφ以上、40mmφ内)までは偏光
度80%以上、その外側の外側部(40mmφ以上)は偏
光度65%の偏光フィルムをガラス板32に貼り付ける
ことにより、偏光度が3段階に傾斜されるよう構成して
いる。
【0035】続いて、本発明の第3実施例について説明
する。図8は、本発明の第3実施例である投写型表示装
置に設けられる集光レンズ23B及び反射型偏光板33
Eを示している。本実施例では、片凸面の集光レンズ2
3Bの平面部39の中央に、先に図2に示した構成と同
一構成の反射型偏光板33Eを貼り付けたことを特徴と
するものである。
【0036】このように、集光レンズ23Bと反射型偏
光板33Eを一体化させることにより、出射光の光路に
対して反射面を減らすことができ、よって前記した第1
実施例に係る投写型表示装置に比べて全体的に2%以上
明るさを向上することができる。また、第1及び第2実
施例では必要とされたガラス板32を不要とすることが
できるため、部品点数の削減を図ることができる。更
に、集光レンズ23Bはガラス板32に比べて容積が大
きいため、出射光が通過することにより発熱する反射型
偏光板33Eを効率よく冷却することができる。
【0037】尚、反射型偏光板33Eの構成は図2に示
した構成のものに限定されるものではなく、図3及び図
4に示した構成と同一構成の偏光板を用いることも可能
である。また、反射型偏光板33Eの種類として、第2
入射偏光板25より偏光度を落とし、光により劣化しな
いレベルのもの(例えば偏光度85%)を用いる構成と
してもよい。
【0038】続いて、本発明の第4実施例について説明
する。図9は、本発明の第4実施例である投写型表示装
置に設けられる集光レンズ23C及び反射型偏光板33
Fを示している。本実施例では、集光レンズ23の凸曲
面部40の中央部分を削ることにより、平面化した平面
領域41(約40mmφ)を形成すると共に、この平面領
域41に反射型偏光板33Fを配設したことを特徴とす
るものである。
【0039】本実施例の構成とすることにより、片凸面
集光レンズ23の平面部39及び曲面部40に形成した
平面領域41の何れの面にも偏光板を貼ることが可能と
なり、また組み合わせて両面39,41に貼っても平行
面なので偏光が乱れることがない。これにより、前記し
た第3実施例で実現できる効果に加え、偏光度を設定す
る際の自由度を向上させるこことができる。
【0040】尚、本実施例では、偏光板として反射型で
ある反射型偏光板33Fを用いた例を示したが、例えば
第2入射偏光板25より低い85%偏光度を有した偏光
板を用いることも可能である。続いて、本発明の第5実
施例について説明する。図10は、本発明の第5実施例
である投写型表示装置に設けられる集光レンズ23D及
び反射型偏光板33Gを示している。本実施例では、片
凸面集光レンズ23Dの中央部分に約38mmφの貫通孔
42が光軸方向に貫通形成されており、かつ、この貫通
孔42の開口部を覆うように約40mmφの反射型偏光板
33Gが集光レンズ23に配設されている。
【0041】本実施例の構成によれば、反射型偏光板3
3Gで発生する熱は、貫通孔42を介して放熱されるた
め、反射型偏光板33Gの冷却がし易くなりその寿命を
確保することができる。また、本実施例によっても、第
1及び第2実施例に対して部品点数削減を図ることがで
きる。尚、本実施例で用いる反射型偏光板33Gは、第
2入射偏光板25よりも偏光度の低いものを用いてもよ
く、また平面部39ではなく曲面部40に反射型偏光板
33Gを配置する構成としてもよい。また、反射型偏光
板33Gは集光レンズ23の貫通孔42に嵌入する構成
とすることも考えられるが、反射型偏光板33Gの冷却
効率を考えると集光レンズ23の外にあったほうがよ
い。
【0042】更に、上記した第3実施例〜第5実施例に
おいては、従来の集光レンズ3を利用し、これを変形さ
せて用いる構成したが、フレネルレンズを用いても、光
量的にも照度ムラにとっても良い結果を得ることができ
る。続いて、本発明の第6実施例について説明する。図
11は、本発明の第6実施例である投写型表示装置に設
けられる集光レンズ23D及び反射型偏光板33Hを示
している。本実施例では、第5実施例と同様に、片凸面
集光レンズ23Dの中央部分に約38mmφの貫通孔42
を光軸方向に貫通形成すると共に、集光レンズ23Dを
反射型偏光板33Hから微小距離だけ離間した位置に配
設したことを特徴とするものである。
【0043】本実施例のように、集光レンズ23Dを反
射型偏光板33Hから微小距離だけ離間した位置に配設
することにより、反射型偏光板33Hの両面に風(冷却
風)を流すことができるため、反射型偏光板33Hに対
する冷却効率を更に向上させることができる。尚、集光
レンズ23に形成される貫通孔42の形状は、円筒形状
に限定されるものではなく、例えば光源に近い曲面部4
0に形成された開口部の面積に対し、平面部39に形成
された開口部の面積を光路に合わせて小さくなるよう構
成してもよい。
【0044】続いて、本発明の第7実施例について説明
する。本実施例の基本構成は、先に図1を用いて説明し
た第1実施例に係る投写型表示装置20と同一である。
しかるに本実施例では、図12に示すように、第1入射
偏光板24Aを駆動部44により上下に振動可能とした
ことを特徴とするものである。
【0045】駆動部44は、大略するとベース45,ア
ーム46,及び歯車47等により構成されている。ベー
ス45は、投写型表示装置のシャーシに固定されてい
る。また、アーム46は、このベース45に上下方向
(図中、矢印で示す方向)に移動可能な構成とされてい
る。このアーム46の上端部には装着部46aが設けら
れており、第1入射偏光板24Aはこの装着部46aに
装着されている。
【0046】また、アーム46の下端部と対向する位置
には歯車47が配設されており、この歯車47は図示し
ないモータにより回転する構成となっている。上記した
アーム46の下端部は、この歯車47の歯と係合するよ
う構成されている。上記構成とされた駆動部44が起動
し、モータにより歯車47が回転を開始すると、この歯
車47と係合しているアーム46は上下に往復移動(振
動)を行なう。具体的には、アーム46は光軸に垂直な
方向に一方向に振動周期1/60s,幅3mmで振動する
よう構成されている。
【0047】このように、アーム46を上下に振動させ
ることにより、アーム46に装着された第1入射偏光板
24Aも振動する。この振動により反射型偏光板33の
外縁部も振動するため、図2乃至図4で説明したと等価
の効果を実現することが期待できる。よって、第1入射
偏光板24Aを振動させることにより、投写像の照度ム
ラを消すことができ、よって良好な画像を得ることがで
きる。
【0048】尚、第1入射偏光板24Aの振動方向は、
上下方向に限定されるものではなく、例えば四角や丸を
描くように複雑に振動する構成としもよい。しかし、装
置の寿命等を考えた場合、振動は本実施例のように簡単
な一方向が望まし。
【0049】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1乃至請求
項13記載の発明によれば、もともと偏光板の寿命が十
分に確保される光量である周辺位置における偏光度また
は透過率を低くすることが可能となり、これにより周辺
位置における光量を温存することが可能となり、周辺位
置の光量利用率が増大して周辺照度比を上げることがで
きる。
【0050】また、請求項7乃至9記載の発明によれ
ば、偏光板と集光レンズを一体化することができ、よっ
て部品点数の削減を図ることができる。また、光路に対
して反射面(例えば、ガラス等)を少なくすることがで
きるため、光量利用率を更に増大させることができる。
更に、請求項7乃至10記載の発明によれば、集光レン
ズを偏光板の冷却手段として用いることができるため、
出射光が入射することにより昇温する偏光板の冷却効率
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である投写型表示装置の要
部構成図である。
【図2】本発明の第2実施例である投写型表示装置に設
けられる反射型偏光板を説明するための図である。
【図3】本発明の第1実施例である投写型表示装置に設
けられる反射型偏光板の変形例(その1)を説明するた
めの図である。
【図4】本発明の第1実施例である投写型表示装置に設
けられる反射型偏光板の変形例(その2)を説明するた
めの図である。
【図5】本発明の第1実施例である投写型表示装置の第
1入射偏光板位置での光量分布を表す図である。
【図6】本発明の第2実施例である投写型表示装置に設
けられるパネルユニット構成図である。
【図7】本発明の第2実施例である投写型表示装置の第
1入射偏光板位置での光量分布を表す図である。
【図8】本発明の第3実施例である投写型表示装置に設
けられる集光レンズ及び反射型偏光板を示す図である。
【図9】本発明の第4実施例である投写型表示装置に設
けられる集光レンズ及び反射型偏光板を示す図である。
【図10】本発明の第5実施例である投写型表示装置に
設けられる集光レンズ及び反射型偏光板を示す図であ
る。
【図11】本発明の第6実施例である投写型表示装置に
設けられる集光レンズ及び反射型偏光板を示す図であ
る。
【図12】本発明の第7実施例である投写型表示装置に
設けられるパネルユニットを示す図である。
【図13】従来の一例である投写型表示装置の要部構成
図である。
【符号の説明】
20 投写型表示装置 21 光源 22 投写レンズ 23A〜23D 集光レンズ 24A,24B 第1入射偏光板 25 第2入射偏光板 26 液晶パネル 27 出射偏光板 30A,30B パネルユニット 33A〜33H 反射型偏光板 34 先鋭凸部 35 湾曲凸部 39 平面部 40 曲面部 42 貫通孔 43 透明板 44 駆動部 47 歯車

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光源と、前記光源から出射し
    た光を集光する集光レンズと、複数の偏光板と、前記出
    射光を変調する光変調素子と、投写レンズを有する投写
    型表示装置において、 前記出射光が、入射位置によって偏光度または透過率の
    異なる一枚または複数枚の透過軸を揃えた偏光板を通
    り、前記光変調素子に入射する構成としたことを特徴と
    する投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投写型表示装置におい
    て、 前記光変調素子への入射前に複数の偏光板を配設すると
    共に、該各偏光板の形状を異ならせ、 前記出射光の光路により、前記出射光が通過する前記偏
    光板の枚数が異なるよう構成したことを特徴とする投写
    型表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の投写型表示装置におい
    て、 前記偏光板の内、前記光源に最も近い位置に配設された
    偏光板の偏光度が、その面内において異なるよう構成し
    たことを特徴とする投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の投写型表示装置におい
    て、 前記偏光板の内、前記光源に最も近い位置に配設された
    第1の偏光板のサイズが、隣接配置された第2の偏光板
    に含まれる大きさとし、 前記複数の偏光板全体としての偏光度が、前記出射光の
    光路により異なるよう構成したことを特徴とする投写型
    表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の投写型表示装置におい
    て、 前記光源に最も近い前記偏光板の位置で、最も光束密度
    の大きい点を含む部分を通る前記出射光が、前記光変調
    素子に入射するまでに最も多数枚の偏光板を透過するよ
    う構成したことを特徴とする投写型表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の投写型表示装置におい
    て、 前記光源に最も近い前記偏光板の位置で、最も光束密度
    の大きい点を含む部分を通る前記出射光が、前記光変調
    素子に入射するまでに前記偏光板の偏光度が最も高い位
    置を通過するよう構成したことを特徴とする投写型表示
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の投写型表示装置におい
    て、 前記光源に最も近い前記偏光板を、前記集光レンズに貼
    着したことを特徴とする投写型表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の投写型表示装置におい
    て、 前記集光レンズの最も光束密度の大きい点を含んだ凸面
    に部分的に平面化した平面部を形成すると共に、 前記光源に最も近い位置に配置される前記偏光板を前記
    平面部に貼着したことを特徴とする投写型表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の投写型表示装置におい
    て、 前記集光レンズの最も光束密度の大きい点を含んだ中央
    部分に前記光源の光軸方向に貫通する貫通孔を形成する
    と共に、 前記光源に最も近い位置に配置される前記偏光板を、前
    記貫通孔の開口部に直接配設したことを特徴とする投写
    型表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の投写型表示装置におい
    て、 前記集光レンズの最も光束密度の大きい点を含んだ中央
    部分に前記光源の光軸方向に貫通する貫通孔を形成する
    と共に、 前記光源に最も近い位置に配置される前記偏光板を、前
    記貫通孔の開口部に近接した位置に配設したことを特徴
    とする投写型表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の投写型表示装置におい
    て、 前記光源に最も近い前記偏光板エッジの形状が、凹凸形
    状を有するよう構成したことを特徴とする投写型表示装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の投写型表示装置におい
    て、 前記光源に最も近い位置に配置される前記偏光板を前記
    光変調素子及び他の偏光板とは独立に保持する構成とす
    ると共に、 該独立に保持された偏光板を偏光軸に対し垂直な一方向
    あるいは多方向に振動させる駆動手段を設けたことを特
    徴とする投写型表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至6のいずれかに記載の投
    写型表示装置において、 前記光源に最も近い位置に配置される前記偏光板とし
    て、反射型の性質を有しているものを用いたことを特徴
    とする投写型表示装置。
JP9345345A 1997-12-15 1997-12-15 投写型表示装置 Withdrawn JPH11174404A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2002056110A1 (ja) * 2001-01-15 2004-05-20 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタ
JP2015094938A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 株式会社 オルタステクノロジー 表示装置

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